JP2009522291A - Cetp阻害剤 - Google Patents

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Abstract

式Iの構造を有する化合物(該化合物の医薬として許容される塩を含む。)は、CETP阻害剤であり、HDLコレステロールを上昇させ、LDLコレステロールを低下させ、及びアテローム性動脈硬化症を治療又は予防するのに有用である。式(I)の化合物において、Bは、フェニル以外の環状基であり、Bは、Bが式(I)の構造の残りに接続されている位置に対してオルトである位置に環状の置換基を有する。式(I)の5員環は、Bの他に、第二の環状置換基を有する。

Description

本発明は、コレステロールエステル転送タンパク質(CETP)を阻害し、従って、HDL−Cの上昇、LDL−Cの低下並びにアテローム性動脈硬化症の治療及び予防において有用性を有する化学的化合物のクラスに関する。
アテローム性動脈硬化症及びその臨床的な帰結である冠動脈心疾患(CHD)、発作及び末梢血管疾患は、先進国の福祉システムに対して、実に大きな負担となっている。アメリカのみで、約1,300万人の患者がCHDを有すると診断されており、毎年、150万人を超える死が、CHDを原因とする。さらに、肥満及び糖尿病の広がりが増大し続けるにつれて、この被害規模は、次の四半世紀にわたって増大すると予測されている。
哺乳動物では、循環しているリポタンパク質特性の変動がアテローム性動脈硬化症とCHDのリスクと相関していることが、長年にわたって認められている。冠動脈現象の低下におけるHMG−CoA還元酵素阻害剤、特にスタチンの臨床的な成功は、そのレベルがアテローム性動脈硬化症に対する増加したリスクと直接相関している循環低密度リポタンパク質コレステロール(LDL−C)の低下に基づいている。より最近になって、疫学的研究が、高密度リポタンパク質コレステロール(HDL−C)レベル及びアテローム性動脈硬化症との逆相関を示しており、低血清HDL−CレベルがCHDに対する増加したリスクと関連するという結論に至っている。
リポタンパク質レベルの代謝的調節は、多くの要素が関与する複雑で、動的なプロセスである。ヒトでの1つの重要な代謝的調節は、HDLからapoB含有リポタンパク質、特にVLDLへのコレステリルエステルの移動を触媒する血漿糖タンパク質であるコレステリルエステル転送タンパク質(CETP)である(Hesler,C.B.,et. al.(1987)Purification and characterization of human plasma cholesteryl ester transfer protein. J.Biol.Chem.262(5),2275−2282)を参照されたい。)。生理学的条件下において、正味の反応は、CETPがアポBリポタンパク質からトリグリセリドをHDLへ運搬し、コレステロールエステルをHDLからアポBリポタンパク質へ輸送するヘテロ交換である。
ヒトでは、CETPは、コレステロールが末梢組織から肝臓へ戻されるプロセスである逆コレステロール輸送において役割を果たしている。興味深いことに、高いHDLレベルを有する動物を含む多くの動物はCETPを有しておらず、げっ歯類など、冠動脈心疾患に対して抵抗性があることが知られている(Guyard−Dangremont,V.,et. al.,(1998)Phospholipid and cholesteryl ester transfer activities in plasma from 14 vertebrate species. Relation to atherogenesis susceptibility,Comp.Biochem.Physiol.B Biochem.Mol.Biol.120(3),517−525を参照されたい。)。公知のヒト無発現突然変異の少数に対する研究など、冠動脈心疾患のリスクに関して、CETP活性の自然の変動の効果を相関づける多数の疫学的研究が行われてきた(Hirano,K.−I,Yamashita,S. and Matsuzawa,Y.(2000) Pros and cons of inhibiting cholesteryl ester transfer protein,Curr.Opin.Lipidol 11(6),589−596)。これらの研究は、血漿HDL−C濃度とCETP活性(Inazu,A.,et.al. (2000)Cholesteryl ester transfer protein and atherosclerosis,Curr.Opin.Lipidol.11(4),389−396参照)との逆相関を明確に示しており(Inazu,A.,et. al. (2000) Cholesteryl ester transfer protein and atherosclerosis,Curr. Opin. Lipidol. 11(4),389−396参照)、CETP脂質転送活性の薬理学的阻害は、HDL−Cのレベルを増加させる一方でLDLのレベルを低下させることによってヒトに対して有益であり得る仮説を導いた。
シンバスタチン(ZOCOR(R))などのスタチンが示す著しい治療的な進歩にも関わらず、スタチンは、アテローム性動脈硬化症及びその後のアテローム性動脈硬化疾患現象の治療及び予防において、約1/3のリスク低下を達成するにすぎない。現在のところ、HDL−Cの循環レベルを好ましく上昇させる薬理学的治療はほとんど利用できない。ある種のスタチン及び幾つかのフィブラートは、穏やかなHDL−Cの増加をもたらす。臨床的に文献に公表されているHDL−Cを上昇させるための最も効果的な療法を提供するナイアシンは、1つには紅潮などの副作用のために、患者の服薬遵守の問題を有している。HDLコレステロールレベルを安全且つ効果的に上昇させる因子は、既存の療法に対して相補的である機序を通じて、循環脂質特性を顕著に改善させることができる薬理学的療法の手段を提供することによって、重要であるが、未だ満たされていない医学的な要望に応えることができる。
CETPを阻害する化学的化合物の新しいクラスは、幾つかの製薬会社において研究されており、又は臨床試験中である。現在、CETP阻害剤は、市販されていない。CETP阻害剤であるトルセトラピブの臨床試験は、予後研究における増加した死亡率のために中止された。1つ又はそれ以上の医薬化合物が安全で、有効であると認めることができるように、新しい化合物が必要とされている。本明細書に記載されている新規化合物は、極めて強力なCETP阻害剤である。
発明の要旨
式Iを有する化合物(医薬として許容される本化合物の塩を含む。)は、以下に記載されている用途を有するCETP阻害剤である。
Figure 2009522291
式Iの化合物において、
Yは、−C(=O)−及び−(CRR)−からなる群から選択され;
Xは、−O−、−NH−、−N(C−Cアルキル)−及び−(CRR)−からなる群から選択され;
Zは、−C(=O)−、−S(O)−及び−C(=N−R)−(Rは、H、−CN及び1から11個のハロゲンで場合によって置換されているC−Cアルキルからなる群から選択される。)からなる群から選択され;
各Rは、H、−C−C−アルキル及びハロゲンからなる群から独立に選択され(−C−C−アルキルは、1から11個のハロゲンで場合によって置換されている。);
Bは、A及びAからなる群から選択され、Aは、構造:
Figure 2009522291
を有し;
及びRは、各々、H、−C−C−アルキル、ハロゲン及び−(C(R)からなる群から選択され(−C−C−アルキルは、1から11個のハロゲンで場合によって置換されている。);
は、H、−C−C−アルキル、ハロゲン、A及び−(C(R)からなる群から選択され(−C−C−アルキルは、1から11個のハロゲンで場合によって置換されている。);
式Iの化合物が1つの基A及び1つの基Aを含むように、B及びRの1つはAであり;並びにB、R、R及びRの1つは、A又は−(C(R)であり;
Dは、
(a)ナフチル;
(b)1から2個の二重結合を場合によって含む5から7員の非芳香族シクロアルキル環に縮合されたフェニル環;
(c)N、S、O及び−N(O)−から独立に選択される1から4個のヘテロ原子を有し、並びに1から3個の二重結合及びカルボニル基も場合によって含む5から6員の複素環;並びに
(d)2個の縮合環並びにN、−S(O)x−、O及び−N(O)−から独立に選択される1から5個のヘテロ原子を含む8から11員の二環式ヘテロ芳香環系(該環系は、各環が、独立に、飽和、部分的に不飽和又は芳香族であるように、1から5個の二重結合を場合によって含む。);
からなる群から選択され;
は、環Dの炭素原子に結合されているA基を含み、及び環Dは、A基が結合されている炭素原子に隣接している環中の炭素原子を通じて式Iの構造の残りに接続されており;
は、
(a)フェニル及びナフチルから選択される芳香環;
(b)1から2個の二重結合を場合によって含む5から7員の非芳香族シクロアルキル環に縮合されたフェニル環;
(c)N、S、O及び−N(O)−から独立に選択される1から4個のヘテロ原子を有し、並びに1から3個の二重結合及びカルボニル基も場合によって含む5から6員の複素環;並びに
(d)2個の縮合環並びにN、−S(O)x−、O及び−N(O)−から独立に選択される1から5個のヘテロ原子を含む8から11員の二環式ヘテロ芳香環系(該環系は、各環が、独立に、飽和、部分的に不飽和又は芳香族であるように、1から5個の二重結合を場合によって含む。);
からなる群から選択され;
が結合している環DへのAの結合点が環Aの炭素原子であり;
は、Rから独立に選択される1から5個の置換基で場合によって置換されており;
は、
(a)フェニル及びナフチルから選択される芳香環;
(b)1から2個の二重結合を場合によって含む5から7員の非芳香族シクロアルキル環に縮合されたフェニル環;
(c)N、S、O及び−N(O)−から独立に選択される1から4個のヘテロ原子を有し、並びに1から3個の二重結合及びカルボニル基も場合によって含む5から6員の複素環;
(d)2個の縮合環並びにN、−S(O)x−、O及び−N(O)−から独立に選択される1から5個のヘテロ原子を含む8から11員の二環式ヘテロ芳香環系(該環系は、各環が、独立に、飽和、部分的に不飽和又は芳香族であるように、1から5個の二重結合を場合によって含む。);並びに
(e)1から3個の二重結合を場合によって有するC−Cシクロアルキル環;
からなる群から選択され;
は、Rから独立に選択される1から5個の置換基で場合によって置換されており;
が結合している式Iの構造へのAの結合点が環Aの炭素原子であり;
各Rは、−C−Cアルキル、−C−Cアルケニル、−C−Cアルキニル、1から3個の二重結合を場合によって有する−C−Cシクロアルキル、−OC−Cアルキル、−OC−Cアルケニル、−OC−Cアルキニル、1から3個の二重結合を場合によって有する−OC−Cシクロアルキル、−C(=O)C−Cアルキル、−C(=O)C−Cシクロアルキル、−C(=O)H、−COH、−CO−Cアルキル、−C(=O)SCC−Cアルキル、−OH、−NR、−C(=O)NR、−NRC(=O)OC−Cアルキル、−NRC(=O)NR、−S(O)−Cアルキル、−S(O)NR、−NRS(O)NR ハロゲン、−CN、−NO、フェニル、ナフチル並びにN、S及びOから独立に選択される1から4個のヘテロ原子を有する5から6員の複素環からなる群から独立に選択され、前記複素環は、カルボニル基も場合によって含み、及び1から3個の二重結合も場合によって含み、Rが結合されている環への前記複素環の付着点は炭素原子であり;
が、フェニル、ナフチル、1から3個の二重結合を場合によって有する−C−Cシクロアルキル及び複素環から選択される環状基である化合物については、Rは、ハロゲン、−C−Cアルキル及び−OC−Cアルキルから独立に選択される1から5個の置換基で場合によって置換されており、−C−Cアルキル及び−OC−Cアルキルは、1から7個のハロゲンで場合によって置換されており;
が、−C−Cアルキル、−C−Cアルケニル、−C−Cアルキニル、−OC−Cアルキル、−OC−Cアルケニル、−OC−Cアルキニル、1から3個の二重結合を場合によって有する−OC−Cシクロアルキル、−C(=O)C−Cアルキル、−C(=O)C−Cシクロアルキル、−CO−Cアルキル、−C(=O)SC−Cアルキル、−NRC(=O)OC−Cアルキル及び−S(O)−Cアルキルからなる群から選択される化合物については、Rは、1から15個のハロゲンで場合によって置換されており、並びに(a)−OH、(b)−CN、(c)−NR、(d)1から3個の二重結合を場合によって有し、及び1から15個のハロゲンで場合によって置換された−C−Cシクロアルキル、(e)1から9個のハロゲンで場合によって置換され、及び−OC−Cアルキル及びフェニルから独立に選択される1から2個の置換基で場合によって置換された−OC−Cアルキル;(f)1から3個の二重結合を場合によって有し、及び1から15個のハロゲンで場合によって置換された−OC−Cシクロアルキル、(g)−COH、(h)−C(=O)CH、(i)1から9個のハロゲンで場合によって置換されている−CO−Cアルキル及び(j)ハロゲン、−CH、−CF、−OCH及び−OCFから独立に選択される1から3個の基で場合によって置換されたフェニルから独立に選択される1から3個の置換基でも場合によって置換されており;
各Rは、−C−Cアルキル、−C−Cアルケニル、−C−Cアルキニル、1から3個の二重結合を場合によって有する−C−Cシクロアルキル、−OC−Cアルキル、−OC−Cアルケニル、−OC−Cアルキニル、1から3個の二重結合を場合によって有する−OC−Cシクロアルキル、−C(=O)C−Cアルキル、−C(=O)C−Cシクロアルキル、−C(=O)H、−COH、−CO−Cアルキル、−C(=O)SC−Cアルキル、−NR、−C(=O)NR、−NRC(=O)OC−Cアルキル、−NRC(=O)NR、−S(O)−Cアルキル、−S(O)NR、−NRS(O)NR ハロゲン、−CN、−NO、フェニル、ナフチル並びにN、S及びOから独立に選択される1から4個のヘテロ原子を有する5から6員の複素環からなる群から独立に選択され、前記複素環は、カルボニル基も場合によって含み、及び1から3個の二重結合も場合によって含み;
が、複素環、−C−Cシクロアルキル、ナフチル、−OC−Cシクロアルキル及び−C(=O)C−Cシクロアルキルからなる群から選択される場合には、Rの複素環、ナフチル及び−C−Cシクロアルキル基は、ハロゲン、−C−Cアルキル、−C−Cアルケニル、−NRR、−OC−Cアルキル、−COH、−CN及び−CO−Cアルキルから独立に選択される1から5個の置換基で場合によって置換されており、全ての使用における−C−Cアルキル及び−C−Cアルケニルは、1から7個のハロゲンで場合によって置換されており、及び場合によって1つの基−OHで置換されており;
が、−C−Cアルキル、−C−Cアルケニル、−C−Cアルキニル、−OC−Cアルキル、−OC−Cアルケニル、−OC−Cアルキニル、−C(=O)C−Cアルキル、−CO−Cアルキル、−C(=O)SC−Cアルキル、−NRC(=O)OC−Cアルキル及び−S(O)−Cアルキルからなる群から選択される場合には、Rのアルキル、アルケニル及びアルキニル基は、1から13個のハロゲンで場合によって置換されており、並びに(a)−OH、(b)−CN、(c)−NR、(d)1から3個の二重結合を場合によって有し、及び1から15個のハロゲンで場合によって置換された−C−Cシクロアルキル、(e)1から9個のハロゲンで場合によって置換され、及び−OC−Cアルキルから独立に選択される1から2個の置換基で場合によって置換された−OC−Cアルキル、(f)1から3個の二重結合を場合によって有し、及び1から15個のハロゲンで場合によって置換された−OC−Cシクロアルキル、(g)−COH、(h)−C(=O)CH、(i)1から9個のハロゲンで場合によって置換されている−CO−Cアルキル及び(j)ハロゲン、−CH、−CF、−OCH及び−OCFから独立に選択される1から3個の基で場合によって置換されたフェニルから独立に選択される1から3個の置換基で場合によって置換されており;
がフェニルである場合には、前記フェニルは、1から5個のハロゲンで場合によって置換されており、並びに−C−Cアルキル、−C−Cアルケニル、−C−Cアルキニル、−C−Cシクロアルキル、−OC−Cアルキル、−OC−Cアルケニル、−OC−Cアルキニル、−OC−Cシクロアルキル、−C(=O)C−Cアルキル、−−C(=O)H、−COH、−CO−Cアルキル、−NR、−C(=O)NR、−NRC(=O)OC−Cアルキル、−NRC(=O)NR、−S(O)−Cアルキル、−S(O)NR、−NRS(O)NR −CN、−NO並びにN、S及びOから独立に選択される1から4個のヘテロ原子を有する5から6員の複素環から独立に選択される1から3個の置換基で場合によって置換されており、前記複素環は、カルボニル基も場合によって含み、及び1から3個の二重結合も場合によって含み、及びハロゲン、−CH、−OCH、CF及び−OCFから独立に選択される1から3個の置換基を場合によって含み;フェニル上の置換基の場合には、Rは、−C−Cアルキル、−C−Cアルケニル、−C−Cアルキニル、−C−Cシクロアルキル、−OC−Cアルキル、−OC−Cアルケニル、−OC−Cアルキニル、−OC−Cシクロアルキル、−C(=O)C−Cアルキル、−CO−Cアルキル、−NRC(=O)OC−Cアルキル及び−S(O)−Cアルキルから選択される場合には、前記置換基のアルキル、アルケニル、アルキニル及びシクロアルキル基は、1から5個のハロゲン置換基を含み、並びに1から3個のFで場合によって置換された−OH、−NR、−OCH並びにフェニル(このフェニルは、ハロゲン、−CH、−OCH、−CF及び−OCFから独立に選択される1から3個の置換基で場合によって置換されている。)から選択される1つの置換基も場合によって含み;
nは、0又は1であり;
pは、0から4の整数であり;
xは、0、1又は2であり;
yは、1又は2であり;
及びRは、各々独立に、H、−C−Cアルキル、−C(=O)C−Cアルキル及び−S(O)−Cアルキルから選択され、全ての事例における−C−Cアルキルは、場合によって、1から11個のハロゲンで場合によって置換されており;並びに
は、H、−OH、−C−C−アルキル及びハロゲンからなる群から選択される(−C−C−アルキルは、1から11個のハロゲンで場合によって置換されている。
式Iの化合物及び以下に記載されている化合物において、アルキル、アルケニル及びアルキニル基は、別段の記載がなければ、直鎖又は分岐の何れかであり得る。
発明の詳細な説明
本発明の実施形態において、式Iの化合物は、式Ia、Ib及びIdとして以下に示されている構造を有する(医薬として許容されるこれらの塩を含む。)。
Figure 2009522291
式I、Ia、Ib及びIbを有する化合物(医薬として許容されるこれらの塩を含む。)の実施形態は、以下の定義の1つ又はそれ以上を有し得る。
Yは、−(CHR)−である。
Xは、−O−である。
Zは、−C(=O)−である。
Rは、Hである。
nは、0である。
pは、0から2の整数である。
及びRは、H及び−C−Cアルキルからなる群から各々独立に選択される。
さらなる実施形態において(医薬として許容されるその塩を含む。)、Dは、ナフチル、ピリジル、キノリル、インダニル、ベンゾチエニル、テトラヒドロナフチル、イソオキサゾリル、チエニル、イミダゾリル、ピロリル、ピラゾリル、ピリジル、N−オキシド−ピリジル、1,3−チアゾリル、1,3−オキサゾリル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、ベンゾフラニル、ジヒドロベンゾフラニル、ベンゾチエニル−S−オキシド、ベンゾチエニル−S−ジオキシド、ジヒドロインドリル;ジヒドロイソインドリル、ジヒドロイソベンゾフラニル及びベンゾジオキソラニルからなる群から選択される。さらなる実施形態において(医薬として許容されるその塩を含む。)、Dは、ナフチル、ピリジル、キノリル、インダニル、ベンゾチエニル、テトラヒドロナフチル、イソオキサゾリル、1,3−チアゾリル、ピリミジニル、ピラジニル、ジヒドロイソインドリル、ジヒドロイソベンゾフラニル及びベンゾジオキソラニルからなる群から選択される。
さらなる実施形態において(医薬として許容されるその塩を含む。)、Aは、フェニル、ナフチル、テトラヒドロナフチル、ピリジル、チエニル、イミダゾリル、ピロリル、ピラゾリル、N−オキシド−ピリジル、1,3−チアゾリル、1,3−オキサゾリル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、インダニル、ベンゾチエニル、ベンゾチエニル−S−オキシド、ベンゾチエニル−S−ジオキシド、ジヒドロインドリル;ジヒドロイソインドリル、ジヒドロイソベンゾフラニル及びベンゾジオキソラニルからなる群から選択される。さらなる実施形態において(医薬として許容されるその塩を含む。)、Aは、フェニル、ナフチル、インダニル及びテトラヒドロナフチルからなる群から選択される。
さらなる実施形態において(医薬として許容されるその塩を含む。)、Aは、フェニル、チエニル、イミダゾリル、チアゾリル、ピロリル、ピラゾリル、1,2,4−トリアゾリル、テトラゾリル、ベンゾジオキソリル、ピリジル、N−オキシド−ピリジル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、シクロペンチル、シクロヘキシル及びテトラヒドロピラニルからなる群から選択される。さらなる実施形態において(医薬として許容されるその塩を含む。)、Aは、フェニルである。
さらなる実施形態において(医薬として許容されるその塩を含む。)、R及びRは、−C−Cアルキル、−C−Cアルケニル、1から2個の二重結合を場合によって有する−C−Cシクロアルキル、−OC−Cアルキル、−C(=O)H、−COH、−CO−Cアルキル、−OH、−NR、ハロゲン、−CN、−NO、フェニル並びにN、S及びOから独立に選択される1から4個のヘテロ原子を有する5から6員の複素環からなる群から各々独立に選択され、前記複素環は、カルボニル基も場合によって含み、及び1から3個の二重結合も場合によって含み、Rが結合されている環への前記複素環の付着点は炭素原子であり、前記複素環は、ハロゲン、−C−Cアルキル及び−OC−Cアルキルから独立に選択される1から3個の置換基で場合によって置換されており、−C−Cアルキル及び−OC−Cアルキルは、1から7個のハロゲンで場合によって置換されており;
及びRは、−C−Cアルキル、−C−Cアルケニル、−OC−Cアルキル及び−CO−Cアルキルからなる群から選択されている化合物については、Rが、1から7個のハロゲンで場合によって置換されており、及び1つの置換基−OHで場合によって置換されており;
並びにR及びRは、フェニル及び1から2個の二重結合を場合によって有する−C−Cシクロアルキルからなる群から選択される化合物については、Rが、1から5個のハロゲンで場合によって置換されており、並びに−C−Cアルキル、−C−Cアルケニル、1から2個の二重結合を場合によって有する−C−Cシクロアルキル、−OC−Cアルキル、−C(=O)H、−COH、−CO−Cアルキル、―OH、−NR、ハロゲン、−CN及び−NOから独立に選択される1から3個の基で場合によって置換されており、−C−Cアルキル、−C−Cアルケニル、1から2個の二重結合を場合によって有する−C−Cシクロアルキル、−OC−Cアルキル及び−CO−Cアルキルが、1から5個のハロゲンで場合によって置換されており、並びに−C−Cアルキルが、1つの−OHでも場合によって置換されており;並びに
及びRは、H及びC−Cアルキルから各々独立に選択される。
さらなる実施形態において(医薬として許容されるその塩を含む。)、Yは、−(CHR)−(Rは、H及びC−Cアルキルから選択される。)である。
さらなる実施形態において(医薬として許容されるその塩を含む。)、Rは、Aであり(Aは、ハロゲン、1から3個のハロゲンで場合によって置換されている−C−C−アルキル及び1から3個のハロゲンで場合によって置換されている−OC−C−アルキルから独立に選択される1から3個の置換基で場合によって置換されているフェニルである。)。
さらなる実施形態において(医薬として許容されるその塩を含む。)、Bは、Aであり、Aは、以下の構造を有する。
Figure 2009522291
(Dは、ナフチル、ピリジル、キノリル、インダニル、ベンゾチエニル、テトラヒドロナフチル、イソオキサゾリル、1,3−チアゾリル、ピリミジニル、ピラジニル、ジヒドロイソインドリル、ジヒドロイソベンゾフラニル及びベンゾジオキソラニルからなる群から選択され、Dが、(a)ハロゲン、(b)1から3個のハロゲンで場合によって置換されている−C−Cアルキル、(c)−C−C−アルケニル、(d)−C−C−シクロアルキル、(e)−C−C−シクロアルケニル、(f)1から3個のハロゲンで場合によって置換されている−OC−Cアルキル、(g)−SC−C−アルキル、(h)−SO−Cアルキル、(i)−C(=O)OCHフェニル、(j)ハロゲン、CH、CF、−OCH及び−OCFから独立に選択される1から3個の置換基で場合によって置換されているフェニル、(k)−NR(R及びRは、各々独立に、H及びCHから選択される。)、(l)−CN並びに(m)−NOから選択される1個の置換基で場合によって置換されている。)。
さらなる実施形態において(医薬として許容されるその塩を含む。)、Aは、フェニル、ナフチル、インダニル及びテトラヒドロナフチルからなる群から選択され、Aは、(a)ハロゲン、(b)1から3個のハロゲンで場合によって、並びに−OH、−COH及び−CO−Cアルキルから選択される1つの基で場合によって置換されている−C−Cアルキル、(c)−C−C−アルケニル、(d)1から3個のハロゲンで場合によって置換されており、並びに−OH、−COH及び−COCHから選択される1つ基で場合によって置換されている、[i]−COH、[ii]−OH及び[iii]−C−Cアルキルから選択される1つの基で場合によって置換されている−C−C−シクロアルキル、(e)−C−C−シクロアルケニル、(f)ハロゲン、CH、CF、−OCH及び−OCFから独立に選択される1から2個の置換基で場合によって、及び1つの基−COH又は−CO−Cアルキルで場合によって置換されているフェニル、並びに(g)1から3個のハロゲンで場合によって置換されている−OC−Cアルキルから独立に選択される1から3個の置換基で置換されている。
定義
「Ac」は、CHC(=O)−である。
「アルキル」は、炭素鎖に他の定義が与えられていなければ、直鎖若しくは分岐又はこれらの組み合わせであり得る飽和炭素鎖を意味する。アルコキシ及びアルカノイルなどの接頭語「アルク」を有する他の基は、炭素鎖に他の定義が与えられていなければ、直鎖若しくは分岐又はこれらの組み合わせであり得る。アルキル基の例には、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、sec−ブチル及びtert−ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニルなどが含まれる。
「アルキレン」基は、一官能性ではなく二官能性であるアルキル基である。例えば、メチルはアルキル基であり、メチレン(−CH−)は、対応するアルキレン基である。
「アルケニル」は、少なくとも1つの炭素−炭素二重結合を含有し、直鎖若しくは分岐又はこれらの組み合わせであり得る炭素鎖を意味する。アルケニルの例には、ビニル、アリル、イソプロペニル、ペンテニル、ヘキセニル、ヘプテニル、1−プロペニル、2−ブテニル、2−メチル−2−ブテニルなどが含まれる。
「アルキニル」は、少なくとも1つの炭素−炭素三重結合を含有し、直鎖若しくは分岐又はこれらの組み合わせであり得る炭素鎖を意味する。アルキニルの例には、エチニル、プロパルギル、3−メチル−1−ペンチニル、2−ヘプチニルなどが含まれる。
「シクロアルキル」は、別段の記載がなければ(例えば、シクロアルキルは、1つ又はそれ以上の二重結合を有すると定義され得る。)、3から8個の炭素原子を有する飽和炭素環式環を意味する。本用語は、アリール基に縮合されたシクロアルキル環も含む。シクロアルキルの例には、シクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルなどが含まれる。「シクロアルケニル」は、1つ又はそれ以上の二重結合を有する非芳香族炭素環式環を意味する。
「アリール」(及び「アリーレン」)は、構造中の置換基又は基を記載するために使用された場合、環が芳香族であり、及び唯一の炭素環原子を含有する単環式又は二環式化合物を意味する。「アリール」という用語は、シクロアルキル又は複素環に縮合されているアリール基も表すことができる。好ましい「アリール」は、フェニル及びナフチルである。フェニルは、一般的には、最も好ましいアリール基である。
「EDC」は、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミドである。
「ヘテロシクリル」、「複素環」及び「複素環式」は、別段の記載がなければ、N、S及びOから独立に選択される1から4個のヘテロ原子を含有する完全に又は部分的に飽和の環又は芳香族5員ないし6員環を意味する。
「ベンゾ複素環」は、各々がO、N又はSである1から2個のへテロ原子を有する5員ないし6員の複素環に縮合されたフェニル環を表し、前記複素環は飽和又は不飽和であり得る。例には、インドール、ベンゾフラン、2,3−ジヒドロベンゾフラン及びキノリンが含まれる。
「DIPEA」は、ジイソプロピルエチルアミンである。
「ハロゲン」という用語には、フッ素、塩素、臭素及びヨウ素が含まれる。
「HOBT」は、1−ヒドロキシベンゾトリアゾールである。
「IPAC」は、酢酸イソプロピルである。
「Me」は、メチルを表す。
「Weinreb」アミンは、N,O−ジメチルヒドロキシルアミンである。
医薬組成物におけるような「組成物」という用語は、活性成分を含む産物、及び担体を構成する不活性成分、並びに、前記成分の何れかの2つ又はそれ以上の組み合わせ、錯化若しくは凝集から、又は前記成分の1つ若しくはそれ以上の解離から、又は前記成分の1つ若しくはそれ以上の反応若しくは相互作用の他の種類から、直接若しくは間接的に得られる全ての産物を包含するものとする。従って、本発明の医薬組成物は、本発明の化合物と医薬として許容される担体とを混合することによって作製される全ての組成物を包含する。
置換基「テトラゾール」は、2H−テトラゾール−5−イル置換基及びその互変異性体を意味する。
光学異性体−ジアステレオマー−幾何異性体−互変異性体
式Iの化合物は、1つ又はそれ以上の不斉中心を含有する場合があり得、従って、ラセミ化合物及びラセミ混合物、単一の鏡像異性体、ジアステレオマー混合物及び個別のジアステレオマーとして存在することが可能である。本発明は、式Iの化合物の全てのこのような異性体形態及び化合物の全ての混合物を包含するものとする。構造が、立体化学表示とともに示されている場合、鏡像異性体、ジアステレオマー(ジアステレオマーが可能である場合)並びに鏡像異性体及び/又はジアステレオマーの混合物(ラセミ混合物を含む。)などの他の立体化学構造も、個別に及び集合的に含まれる。
本明細書に記載されている化合物の幾つかは、オレフィン二重結合を含有し得、別段の記載がなければ、E及びZ幾何異性体の両方を含むものとする。
本明細書に記載されている化合物の幾つかは、互変異性体として存在し得る。例は、ケト−エノール互変異性体として知られるケトン及びそのエノール形態である。各互変異性体及びその混合物は、式Iの化合物とともに包含される。
1つ又はそれ以上の不斉中心を有する式Iの化合物は、本分野で周知の方法によって、ジアステレオマー、鏡像異性体などに分割され得る。
あるいは、キラル中心を有する鏡像異性体及び他の化合物は、既知の立体配置を有する光学的に純粋な出発材料及び/又は試薬を用いた立体特異的な合成によって合成され得る。
本明細書中のビフェニル及びビアリール化合物の幾つかは、NMRスペクトル中のアトロプ異性体(回転異性体)の混合物として観察されている。各アトロプ異性体及びその混合物は、本発明の化合物とともに包含される。

「医薬として許容される塩」という用語は、無機又は有機塩基及び無機又は有機酸を含む、医薬として許容される無毒の塩基又は酸から調製される塩を表す。無機塩基から誘導される塩には、アルミニウム、アンモニウム、カルシウム、銅、第二鉄、第一鉄、リチウム、マグネシウム、マンガン塩、亜マンガン、カリウム、ナトリウム、亜鉛などが含まれる。特に好ましいのは、アンモニウム、カルシウム、マグネシウム、カリウム及びナトリウム塩である。固体形態の塩は、2以上の結晶構造で存在し得、水和物の形態でもあり得る。医薬として許容される無毒の有機塩基から誘導される塩には、アルギニン、ベタイン、カフェイン、コリン、N,N’−ジベンジルエチレンジアミン、ジエチルアミン、2−ジエチルアミノエタノール、2−ジメチルアミノエタノール、エタノールアミン、エチレンジアミン、N−エチルモルホリン、N−エチルピペリジン、グルカミン、グルコサミン、ヒスチジン、ヒドラバミン、イソプロピルアミン、リジン、メチルグルカミン、モルホリン、ピペラジン、ピペリジン、ポリアミン樹脂、プロカイン、プリン、テオブロミン、トリエチルアミン、トリメチルアミン、トリプロピルアミン、トロメタミンなどの、一級、二級及び三級アミン、天然に存在する置換されたアミンを含む置換されたアミン、環状アミン並びに塩基性イオン交換樹脂の塩が含まれる。
本発明の化合物が塩基性である場合には、塩は、無機酸及び有機酸を含む医薬として許容される無毒の酸から調製され得る。このような酸には、酢酸、ベンゼンスルホン酸、安息香酸、カンファースルホン酸、クエン酸、エタンスルホン酸、フマル酸、グルコン酸、グルタミン酸、臭化水素酸、塩化水素酸、イセチオン酸、乳酸、マレイン酸、リンゴ酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、粘液酸、硝酸、パモン酸、パントテン酸、リン酸、コハク酸、硫酸、酒石酸、p−トルエンスルホン酸などが含まれる。特に好ましいのは、クエン酸、臭化水素酸、塩化水素酸、マレイン酸、リン酸、硫酸及び酒石酸である。
本明細書において使用される、式Iの化合物という表記は、医薬として許容される塩も含むものであることが理解される。
代謝物−プロドラッグ
代謝物自体が特許請求の範囲に記載されている発明の範囲に属する場合、治療的に活性な代謝物も、本発明の化合物である。プロドラッグ(患者に投与されるにつれて、又は患者に投与された後に、特許請求の範囲に記載されている化合物に転化される化合物。)も、本発明の化合物である。
用途
本発明の化合物は、CETPの強力な阻害剤である。従って、本発明の化合物は、CETPの阻害剤によって治療される疾病及び症状を治療する上で有用である。
本発明の一態様は、治療を必要としている患者に、本発明の化合物の治療的有効量を投与することによってCETPを阻害することにより治療若しくは予防され得る疾病若しくは症状を治療し、又はその発症のリスクを低下させる方法を提供する。患者は、ヒト又は哺乳動物であり、最も多くの場合、ヒトである。「治療的有効量」は、特定の疾病の治療において、所望の臨床的結果を得る上で有効である化合物の量である。
本発明の化合物で治療され得る疾病若しくは症状、又は本発明の化合物で治療された結果として、患者が発症の低下したリスクを有し得る疾病若しくは症状には、以下のものが含まれる。アテローム性動脈硬化症、末梢血管疾患、脂肪代謝異常、高βリポタンパク質血症、低αリポタンパク質血症、高コレステロール血症、高トリグリセリド血症、家族性高コレステロール血症、心血管疾患、狭心症、虚血、心虚血、卒中、心筋梗塞、再灌流傷害、血管形成術による再狭窄、高血圧、糖尿病の血管合併症、肥満、内毒素血症及びメタボリックシンドローム。
本発明の化合物は、HDL−Cを上昇させる上で、及び/又はHDL−C/LDL−Cの比を増加させる上で特に有効である。本発明の化合物は、LDL−Cを低下させる上でも有効である。HDL−C及びLDL−Cのこれらの変化は、アテローム性動脈硬化症を治療し、アテローム性動脈硬化症の発症を低下若しくは逆転し、アテローム性動脈硬化症を発症するリスクを低下し、又はアテローム性動脈硬化症を予防する上で有益であり得る。
投与及び用量範囲
哺乳動物、特にヒトに本発明の化合物の有効投薬量を与えるために、あらゆる適切な投与経路を使用し得る。例えば、経口、直腸、局所、非経口、眼、経肺、経鼻などを使用し得る。剤形には、錠剤、トローチ、分散液、懸濁液、溶液、カプセル、クリーム、軟膏、エアロゾルなどが含まれる。好ましくは、式Iの化合物は、経口投与される。
使用される活性成分の有効投薬量は、使用される具体的な化合物、投与の様式、治療される症状及び治療される症状の重度に応じて変動し得る。このような投薬量は、当業者によって容易に確認され得る。
式Iの化合物が適応症である疾病を治療する場合、好ましくは単回一日投薬として、又は1日2から6回の分割用量で、又は徐放形態で与えられる、動物又はヒト体重のkg当り約0.01mgから約100mgの一日投薬量で本発明の化合物が投与されると、一般に、満足な結果が得られる。70kgの成人のヒトの場合には、合計一日用量は、一般に、約0.5mgから約500mgである。特に強力な化合物については、ヒト成人に対する投薬量は、最小0.1mgであり得る。この投薬計画は、最適な治療的応答を与えるために、この範囲内に又はこの範囲の外側にさえ調整され得る。
経口投与は、通常、錠剤を用いて実施される。錠剤中の用量の例は、0.5mg、1mg、2mg、5mg、10mg、25mg、50mg、100mg、250mg及び500mgである。他の経口形態も、同じ投薬量を有することができる(例えば、カプセル)。
医薬組成物
本発明の別の態様は、式Iの化合物及び医薬として許容される担体を含む医薬組成物を提供する。本発明の医薬組成物組成物は、活性成分としての式Iの化合物又は医薬として許容される塩、並びに医薬として許容される担体を含み、その他の治療成分を場合によって含む。「医薬として許容される塩」という用語は、無機塩基又は酸及び有機塩基又は酸を含む、医薬として許容される無毒の塩基又は酸から調製される塩を表す。プロドラッグが投与されるのであれば、医薬組成物は、プロドラッグ又は医薬として許容されるその塩も含み得る。医薬組成物は、他の治療成分なしに、式Iの化合物及び医薬として許容される担体からも実質的になり得る。
組成物には、経口、直腸、局所、非経口(皮下、筋肉内及び静脈内を含む。)、眼(眼用)、経肺(経鼻又は口内吸入)又は経鼻投与に適した組成物が含まれるが、与えられた症例において最も適切な経路は、治療されている症状の性質及び重度並びに活性成分の性質に依存する。組成物は、単位剤形として都合よく与えることができ、薬学の分野で周知の方法の何れによっても調製することができる。
実際に使用する場合には、式Iの化合物は、慣用の医薬配合技術に従って、医薬担体との緊密に混合された活性成分として配合することが可能である。担体は、投与に対して所望される調製の形式(例えば、経口又は非経口(静脈内を含む。))に応じて、様々な形態を採り得る。経口剤形用の組成物を調製する場合、例えば、懸濁液、エリキシル及び溶液などの経口液体調製物のケースでは、例えば、水、グリコール、油、アルコール、着香剤、防腐剤、着色剤など;又は、例えば、粉末、硬及び軟カプセル並びに錠剤など経口固体調製物のケースでは、デンプン、糖、微結晶性セルロース、希釈剤、顆粒化剤、潤滑剤、結合剤、崩壊剤などの担体など、通常の医薬媒体の何れかを使用することができ、液体調製物に比べて固体経口調製物が好ましい。
投与が容易なので、錠剤及びカプセルは、最も有利な経口投薬単位形態であり、この場合には、固体の医薬担体が明らかに使用される。所望であれば、錠剤は、標準的な水性又は非水性技術によってコートし得る。このような組成物及び調製物は、活性化合物の少なくとも0.1%を含有すべきである。もちろん、これらの組成物中の活性化合物のパーセントは変動し得、都合よく、単位の重量の約2%から約60%の間であり得る。このような治療的に有用な組成物中の活性化合物の量は、有効投薬量が得られるような量である。活性化合物は、例えば、液体点鼻薬又はスプレーとして鼻内にも投与することができる。
錠剤、丸薬、カプセルなどは、トラガカントゴム、アラビアゴム、コーンスターチ又はゼラチンなどの結合剤;リン酸二カルシウムなどの賦形剤;コーンスターチ、芋デンプン、アルギン酸などの崩壊剤;ステアリン酸マグネシウムなどの潤滑剤及びスクロース、ラクトース又はサッカリンなどの甘味剤も含有し得る。投薬単位形態がカプセルである場合、投薬単位形態は、上記種類の材料の他に、脂肪状油などの液体担体を含有し得る。
様々な他の材料が、コーティングとして、又は投薬単位の物理的形態を修飾するために存在し得る。例えば、錠剤は、シェラック、糖又は両方で被覆され得る。活性成分の他に、シロップ又はエリキシルは、甘味剤としてスクロース、防腐剤としてメチル及びプロピルパラベン、色素、サクランボ又はミカンの香りなどの着香剤を含有し得る。
式Iの化合物は、非経口的にも投与され得る。これらの活性化合物の溶液又は懸濁液は、ヒドロキシプロピルセルロースなどの界面活性剤とともに適切に混合された水の中に調製することができる。分散液は、グリセロール、液体ポリエチレングリコール及び油中のこれらの混合物中にも調製することができる。通常の保存及び使用条件下において、これらの調製物は、微生物の増殖を抑えるために防腐剤を含有する。
注射用途に適した医薬形態には、無菌の水溶液又は分散液及び無菌の注射可能溶液又は分散液の即時調製用無菌粉末が含まれる。全てのケースで、前記形態は無菌でなければならず、容易に注射できる程度まで液体状でなければならない。前記形態は、製造及び保存の条件下で安定でなければならず、細菌及び真菌などの微生物の汚染作用に対して防腐されなければならない。担体は、例えば、水、エタノール、ポリオール(例えば、グリセロール、プロピレングリコール及び液体ポリエチレングリコール)、これらの適切な混合物及び植物油を含有する溶媒又は分散媒とすることができる。
併用療法
本発明の化合物(例えば、式I及びIa−Ij)は、式Iの化合物が有用である疾病又は症状の治療又は軽減においても有用であり得る他の薬物と組み合わせて使用され得る。このような他の薬物は、このような他の薬物に対して一般に使用される経路及び量で、式Iの化合物と同時に又は順次に投与され得る。式Iの化合物が1つ又はそれ以上の他の薬物とともに同時に使用される場合には、このような他の薬物及び式Iの化合物を含有する単位剤形の医薬組成物が好ましい。しかしながら、組み合わせ療法には、式Iの化合物及び1つ又はそれ以上の他の薬物が、異なるスケジュールで投与される療法も含まれる。
経口製剤が使用される場合には、薬物は単一の組み合わせ錠剤若しくは他の経口剤形へ組み合わされることができ、薬物は又は別個の錠剤若しくは他の経口剤形として一緒に包装され得る。1つ又はそれ以上の他の活性成分と組み合わせて使用される場合には、本発明の化合物及び他の活性成分は、各々が単独に使用される場合に比べて、より低い用量で使用され得る。従って、本発明の医薬組成物には、式Iの化合物の他に、1つ又はそれ以上の他の活性成分を含有する医薬組成物が含まれる。
本発明の化合物(例えば、式I)と組み合わせて投与され得る、及び別個に又は同一の医薬組成物中で投与され得る他の活性成分の例には、(1)HMG−CoA還元酵素阻害剤(一般的には、ロバスタチン、シンバスタチン、ロスバスタチン、プラバスタチン、フルバスタチン、アトロバスタチン、リバスタチン、イタバスタチン、ピタバスタチン及びその他のスタチンなどのスタチンである。)、(2)胆汁酸捕捉剤(コレスチラミン)、コレスチポール、架橋されたデキストランのジアルキルアミノアルキル誘導体、Colestid(R)、LoCholest(R))、(3)ニコチニルアルコール、ニコチンアミド及びニコチン酸又はその塩などのナイアシン及び関連化合物、(4)ゲムフィブロジル及びフェノフィブリン酸誘導体(フィブラート)(クロフィブラート、フェノフィブラート、ベンザフィブラート、シプロフィブラート及びエトフィブラート)などのPPARαアゴニスト、(5)スタノールエステル、β−シトステロール、チクエシドなどのステロールグリコシド;及びエゼチミブなどのアゼチジノンなどのコレステロール吸収阻害剤、(6)アバシミブ及びメリナミドなど、並びに選択的ACAT−1及びACAT−2阻害剤及び二重阻害剤などのアシルCoAコレステロールアシル転移酵素(ACAT)阻害剤、(7)プロブコールなどのフェノール系抗酸化剤、(8)ミクロソームトリグリセリド転送タンパク質(MTP)/ApoB分泌阻害剤、(9)ビタミンC及びE並びにβカロテンなどの抗酸化性ビタミン、(10)甲状腺模倣物質、(11)LDL(低密度リポタンパク質)受容体誘導物質、(12)血小板凝集阻害剤、例えば、糖タンパク質IIb/IIIaフィブリノーゲン受容体アンタゴニスト及びアスピリン、(13)ビタミンB12(シアノコバラミンとしても知られる。)、(14)葉酸又は医薬として許容されるその塩若しくはエステル(ナトリウム塩及びメチルグルカミン塩など)、(15)FXR及びLXRリガンド(阻害剤及びアゴニストの両方を含む。)、(16)ABCA1遺伝子発現を強化する因子及び(17)回腸胆汁酸輸送体など患者の脂質特性を改善する他の化合物が含まれるが、これらに限定されない。
患者の脂質特性を改善させるのに(すなわち、HDL−Cを上昇させること及びLDL−Cを低下させること)使用するための本発明の化合物とともに使用することができる治療用化合物の好ましいクラスには、スタチン及びコレステロール吸収阻害剤の一方又は両方を含む。特に好ましいのは、シンバスタチン、エゼチミブ又はシンバスタチンとエゼチミブの両方との、本発明の化合物の組み合わせである。ロバスタチン、ロスバスタチン、プラバスタチン、フルバスタチン、アトルバスタチン、リバスタチン、イタバスタチン及びZD−4522など、シンバスタチン以外のスタチンとの本発明の化合物の組み合わせも好ましい。
最後に、本発明の化合物は、糖尿病、高血圧及び肥満などの他の疾病を治療するのに有用な化合物並びに他の抗アテローム性動脈硬化症化合物とともに使用することができる。このような組み合わせは、糖尿病、肥満、アテローム性動脈硬化症及び脂質代謝異常又はメタボリックシンドロームに付随する疾病の2以上のこのような疾病の1つ又はそれ以上を治療するために使用され得る。組み合わせは、これらの疾病を治療する上での相乗活性を示し得、組み合わせなければ治療効果を示さない場合があり得る用量など、活性成分の低下した用量を投与できる可能性が生じる。
本発明の化合物と組み合わせて投与され得る他の活性成分の例には、以下のものなど、主に抗糖尿病化合物である化合物が含まれるが、これらに限定されない。
(a)グリタゾン及び非グリタゾン(例えば、ピオグリタゾン、エングリタゾン、MCC−555、ロシグリタゾン、バラグリタゾン、ネトグリタゾン、T−131、LY−300512及びLY−818)など、PPARγアゴニスト及び部分的アゴニスト;
(b)メトフォルミン及びフェンフォルミンなどのビグアニド;
(c)タンパク質チロシンホスファターゼ1B(PTP−1B)阻害剤;
(d)ビルダグリプチン、シタグリプチン及びサキサグリプチンなどのジペプチジルペプチダーゼIV(DP−IV)阻害剤;
(e)例えば、インシュリン・リスプロ、インシュリン・グラルギン、インシュリン亜鉛懸濁液及び吸入インシュリン製剤などのインシュリン又はインシュリン模倣物;
(f)トルブタミド、グリピジド、グリメプリド、アセトヘキサミド、クロロプロパミド、グリベンクラミド及び関連材料などのスルホニル尿素;
(g)α−グリコシダーゼ阻害剤(アカルボース、アジポシン;カミグリボース;エミグリタート;ミグリトール;ボグリボース;プラジマイシン−Q及びサルボスタチンなど);
(h)ムラグリタザール、テサグリタザール、ファルグリタザール及びナベグリタザールなどのPPARα/γ二重アゴニスト;
(i)GW501516及びWO97/28149に開示されているものなどのPPARδアゴニスト
(j)グルカゴン受容体アンタゴニスト;
(k)GLP−1;GLP−1誘導体;GLP−1類縁体(例えば、エキセナチド(Byetta)などのエキセンディンなど);及び非ペプチド性GLP−1受容体アゴニスト;
(l)GIP−1;並びに
(m)メグリチニド(例えば、ナテグリニド及びラペグリニド)などの、非スルホニル尿素インシュリン分泌促進物質)。
本発明と組み合わせて使用され得るこれらの他の活性成分には、5−HT(セロトニン)阻害剤、ニューロペプチドY5(NPY5)阻害剤、メラノコルチン4受容体(Mc4r)アゴニスト、カンナビノイド受容体1(CB−1)アンタゴニスト/逆アゴニスト及びβアドレナリン受容体アゴニストなどの抗肥満化合物も含まれる。これらは、この節の後半で、さらに詳しく列記されている。
これらの他の活性成分には、アスピリン、非ステロイド系抗炎症薬、グルココルチコイド、アズルフィジン及びエトリコキシブ、セレコキシブ、ロフェコキシブ及びBextraなどの選択的シクロオキシゲナーゼ−2(COX−2)阻害剤などの炎症症状を治療するために使用される活性成分も含まれる。
降圧化合物も、本発明の化合物との組み合わせ治療において、有利に使用され得る。本発明の化合物とともに使用され得る降圧化合物の例には、(1)ロサルタンなどのアンギオテンシンIIアンタゴニスト;(2)エネラプリル及びカプトプリルなどのアンギオテンシン変換酵素阻害剤(ACE阻害剤);(3)ニフェジピン及びジルチアゼムなどのカルシウムチャンネル遮断薬;並びに(4)エンドセリンアンタゴニストが含まれる。
(1)成長ホルモン分泌促進物質及び成長ホルモン分泌促進物質受容体アゴニスト/アンタゴニスト(NN703、ヘキサレリン及びMK−0677など);(2)タンパク質チロシンホスファターゼ−1B(PTP−1B)阻害剤;(3)カンナビノイド受容体リガンド(リモナバント(Sanofi Synthelabo)、AMT−251及びSR−14778及びSR141716A(Sanofi Synthelabo)、SVL−319(Solvay)、BAY65−2520(Bayer)などのカンナビノイドCB受容体アンタゴニスト又は逆アゴニストなど);(4)抗肥満セロトニン作用薬(フェンフルラミン、デクスフェンフルラミン、フェンテルミン及びシブトラミンなど);(5)β3−アドレナリン受容体アゴニスト(AD9677/TAK677(Dainippon/Takeda)、CL−316,243、SB418790、BRL−37344、L−796568、BMS−196085、BRL−35135A、CGP12177A、BTA−243、Trecadrine、Zeneca D7114及びSR59119A;(6)膵臓リパーゼ阻害剤(オルリスタット(Xenical(R))、TritonWR1339、RHC80267、リプスタチン、テトラヒドロリプスタチン、テアサポニン及びジエチルウンベリフェリルホスファート;(7)ニューロペプチドY1アンタゴニスト(BIBP3226、J−115814、BIBO3304、LY−357897、CP−671906及びGI−264879Aなど);(8)ニューロペプチドY5アンタゴニスト(GW−569180A、GW−594884A、GW−587081X、GW−548118X、FR226928、FR240662、FR252384、1229U91、GI−264879A、CGP71683A、LY−377897、PD−160170、SR−120562A、SR−120819A及びJCF−104など);(9)メラニン凝集ホルモン(MCH)受容体アンタゴニスト;(10)メラニン凝集ホルモン1受容体(MCH1R)アンタゴニストT−226296(Takeda);(11)メラニン凝集ホルモン2受容体(MCH2R)アゴニスト/アンタゴニスト;(12)オレキシン−1受容体アンタゴニスト(SB−334867−Aなど);(13)メラノコルチンアゴニスト(MelanotanIIなど);(14)他のMc4r(メラノコルチン4受容体)アゴニスト(CHIR86036(Chiron)、ME−10142及びME−10145(Melacure)、CHIR86036(Chiron)など);PT−141及びPT−14(Palatin);(15)5HT−2アゴニスト;(16)5HT2C(セロトニン受容体2C)アゴニスト(BVT933、DPCA37215、WAY161503及びR−1065など);(17)ガラニンアンタゴニスト;(18)CCKアゴニスト;(19)CCK−A(コレシストキニン−A)アゴニスト(AR−R15849、GI181771、JMV−180、A−71378、A−71623及びSR146131など);(20)GLP−1アゴニスト;(21)コルチコトロピン放出ホルモンアゴニスト;(22)ヒスタミン受容体−3(H3)調節物質;(23)ヒスタミン受容体3(H3)アンタゴニスト/逆アゴニスト(ヒオペラミド、3−(1H−イミダゾール−4−イル)プロピルN−(4−ペンテニル)カルバマート、クロベンプロピット、ヨードフェンプロピット、イモプロキシファン及びGT2394(Gliatech);(24)β−ヒドロキシステロイド脱水素酵素−1阻害剤(11β−HSD−1阻害剤)(BVT3498及びBVT2733など)、(25)PDE(ホスホジエステラーゼ)阻害剤(テオフィリン、ペントキシフィリン、ザプリナスト、シルデナフィル、アムリノン、ミルリノン、シロスタミド、ロリプラム及びシロミラストなど);(26)ホスホジエステラーゼ−3B(PDE3B)阻害剤;(27)NE(ノルエピネフリン)輸送体阻害剤(GW320659、デスピラミン、タルスプラム及びノミフェンシンなど);(28)グレリン受容体アンタゴニスト;(29)レプチン(組換えヒトレプチン(PEG−OB、Hoffman La Roche)及び組換えメチオニルヒトレプチン(Amgen);(30)レプチン誘導体;(31)BRS3(ボンベシン受容体サブタイプ3)アゴニスト([D−Phe6,β−Ala11、Phe13,Nle14]Bn(6−14)及び[D−Phe6Phel3]Bn(6−13)プロピルアミド;(32)CNTF(毛様体神経栄養因子(GI−181771(Glaxo−SmithKline)、SR146131(Sanofi Synthelabo)、ブタビンダイド(butabindide)、PD170,292及びPD149164(Pfizer)など);(33)CNTF誘導体(アキソキン(Regeneron)など);(34)モノアミン再取り込み阻害剤(シブトラミンなど);(35)UCP−1(脱共役タンパク質−1、2又は3)活性化因子(フィタン酸、4−[(E)−2−(5,6,7,8−テトラヒドロ−5,5,8,8−テトラメチル−2−ナフタレニル)−1−プロペニル]安息香酸(TTNPB)及びレチノイン酸など);(36)甲状腺ホルモンβアゴニスト(KB−2611(KaroBioBMS)など);(37)FAS(脂肪酸合成酵素)阻害剤(Cerulenin及びC75など);(38)DGAT1(ジアシルグリセロールアシル転移酵素1)阻害剤;(39)DGAT2(ジアシルグリセロールアシル転移酵素2)阻害剤;(40)ACC2(アセチル−CoAカルボキシラーゼ−2)阻害剤;(41)グルココルチコイドアンタゴニスト;(42)アシル−エストロゲン(オレオイルエストロンなど);(43)ジカルボキシラート輸送体阻害剤;(44)ペプチドYY、PYY3−36、ペプチドYY類縁体、誘導体及び断片(BIM−43073D、BIM−43004Cなど)、(45)ニューロペプチドY2(NPY2)受容体アゴニスト(NPY3−36、Nアセチル[Leu(28,31)]NPY24−36、TASP−V及びシクロ−(28/32)−Ac−[Lys28−Glu32]−(25−36)−pNPY;(46)ニューロペプチドY4(NPY4)アゴニスト(膵臓ペプチド(PP)など);(47)ニューロペプチドY1(NPY1)アンタゴニスト(BIBP3226、J−115814、BIBO3304、LY−357897、CP−671906及びGI−264879Aなど);(48)オピオイドアンタゴニスト(ナルメフェン(Revex(R))、3−メトキシナルトレキソン、ナロキソン及びナルトレキソンなど);(49)グルコース輸送体阻害剤;(50)リン酸輸送体阻害剤;(51)5−HT(セロトニン)阻害剤;(52)β−遮断剤;(53)ニューロキニン−1受容体アンタゴニスト(NK−1アンタゴニスト);(54)クロベンゾレックス;(55)クロフォレックス;(56)クロミノレックス;(57)クロルテルミン;(58)シクレキセドリン(cyclexedrine);(59)デキストロアンフェタミン;(60)ジフェメトキシジン、(61)N−エチルアンフェタミン;(62)フェンブトラザート;(63)フェニソレックス;(64)フェンプロポレックス;(65)フルドレックス;(66)フルミノレックス;(67)フルフリルメチルアンフェタミン;(68)レバンフェタミン;(69)レボファセトペラン;(70)メフェノレックス;(71)メタンフェプラモン;(72)メタンフェタミン;(73)ノルシュードエフェドリン;(74)ペントレックス;(75)フェンジメトラジン;(76)フェンメトラジン;(77)ピシロレックス;(78)フィトファルム57;(79)ゾニサミド、(80)アミノレックス;(81)アムフェクロラール;(82)アンフェタミン;(83)ベンゾフェタミン及び(84)クロルフェンテルミンなどの抗肥満化合物は、本発明の化合物と組み合わせて投与され得る。
本発明の化合物を使用する上記組み合わせ療法は、メタボリックシンドロームの治療においても有用であり得る。広く使用されている1つの定義によれば、メタボリックシンドロームを有する患者は、以下の5つの症候の群:(1)異常な肥満;(2)高トリグリセリド血症;(3)低い高密度リポタンパク質コレステロール(HDL);(4)高血圧及び(5)患者が糖尿病も有する場合に、2型糖尿病を特徴とする範囲であり得る上昇した空腹時グルコースから選択される3つ又はそれ以上の症候を有することを特徴とする。これらの症候の各々は、最近発表された「Third Report of the National Cholesterol Education Program Expert Panel on Detection,Evaluation and Treatment of High Blood Cholesterol in Adults(Adult Treatment Panel ELL又はATP W),National Institutes of Health,2001,NIH Publication No.01−3670」において臨床的に定義されている。メタボリックシンドロームを有する患者は、アテローム性動脈硬化症及び冠動脈心疾患を含む上記の大血管性及び小血管性合併症を発症する増加したリスクを有する。上記組み合わせは、メタボリックシンドロームの2以上の症候(例えば、2つの症候、3つの症候、4つの症候又は症候の5つ全て)を同時に改善し得る。
CTEPアッセイ
CETP阻害剤である化合物を同定するためにIC50を測定するためのインビトロ連続アッセイが、BODIPY(R)−CEをコレステリルエステル脂質ドナーとして使用する、Eppsらによって記載された方法の修飾に基づいて行われた。「Epps Et al.(1995)Method for measuring the activities of cholesteryl ester transfer protein(lipid transfer protein),Chem.Phys.Lipids.77,51−63」を参照されたい。
本アッセイで使用される粒子は、以下の源から作製した。DOPC(ジオレオイルホスファチジルコリン)、BODIPY(R)−CE(Molecular ProbesC−3927)、トリオレイン(トリグリセリド)及びアポHDLを含有する合成ドナーHDL粒子は、本質的に、Eppsらによって記載されているように、プローブ音波処理によって作製されたが、バックグラウンド蛍光を低下させるために、非拡散性消光物質分子であるダブシルジセチルアミドを添加した。ダブシルジセチルアミドは、ジイソプロピルアミン触媒の存在下で一晩、95℃で、DMF中のジセチルアミンとともに、ダブシルn−スクシンイミドを加熱することによって作製された。ヒト血液からの固有のリポタンパク質を、アクセプター粒子として使用した。1.063g/mL未満の密度を有する粒子を、超遠心によって集めた。これらの粒子には、VLDL、IDL及びLDLが含まれる。粒子濃度は、BCAアッセイ(Pierce,USA)によって測定されたタンパク質濃度で表した。粒子は、使用まで、4℃で保存した。
アッセイは、Dynex Microfluor2U底黒色96ウェルプレート(Cat#7205)中で行った。CETP、1×CETP緩衝液(50mMTris、pH7.4、100mMNaCl、1mMEDTA)及びアクセプター粒子の最終濃度の半分を含有するアッセイカクテルを調製し、アッセイカクテルの100μLを、プレートの各ウェルに添加した。DMSO中の試験化合物を、3μLの容量で添加した。プレート震盪器の上でプレートを混合した後、25℃で1時間温置した。ドナー粒子を含有する第二のアッセイカクテル、残りのアクセプター粒子及び1×CETP緩衝液を調製した。第二のアッセイカクテル47μLを反応ウェルに添加して、アッセイを開始した。150μLの最終容量中、25℃でアッセイを行った。材料の最終濃度は、化合物を検査する場合、5ng/μLドナー粒子、30ng/μLアクセプター粒子(それぞれ、タンパク質含量によって表される。)、1×CETP緩衝液、0.8nM組換えヒトCETP(CHO細胞中で発現、部分的に精製されている。)及び最大2%のDMSOであった。続いて、45秒毎に、Ex=480nm、Em=511nmで試料を読み取り、495nmのカットオフフィルターを備え、中間の光増倍管設定、較正オン及び6読み取り/ウェルであり、25℃で45分の速度論操作に対して設定された蛍光プレートリーダー(Molecular Devices Spectramax GeminiXS)中で、アッセイを行った。
曲線の擬似線形部分(多くの場合、0から500又は1000秒)に対して初期速度を取得し、相対蛍光単位/秒で表すことによって、データを評価した。阻害剤を加えた試料の速度を、阻害されていない(DMSOのみ)の陽性対照と比較することによって、パーセント阻害を得た。パーセント阻害と阻害剤濃度の対数のプロット、S字状4パラメータ方程式へのフィッティングを使用して、IC50を求めた。
実施例
以下のスキーム及び実施例は、本発明をより十分に把握及び理解するために提供されている。既知の方法を用いて、又は下記で示されるとおりに、出発物質を製造する。
実施例は、いかなる意味においても、本発明を限定するものと解釈すべきでない。本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲によって定義される。本発明の化合物は、50μM未満又は50μMに等しい上記アッセイを用いて測定されたIC50値を有する。一般的に、化合物は、5nMから20μMの範囲、好ましくは5nMから5μMの範囲、更に好ましくは5nMから200nMの範囲、更により好ましくは50nMから100nMの範囲のIC50値を有する。
Figure 2009522291
が特許請求の範囲に記載されている本発明の中間体は、スキーム1に示されているとおりに調製することができる。ハロゲン化アリール1−2は、無溶媒の(neat)又はTHFないしアセトニトリルなどの溶媒中のジヨードメタンの存在下で、亜硝酸イソアミル、亜硝酸n−ペンチル、亜硝酸t−ブチルなどの試薬で、購入可能な又は既知の方法により調製可能な適切に置換されたピリジルアミン1−1を処理することにより得ることができる(例えば:Smith et al.、J.Org.Chem.55、2543、(1990)及び本明細書の引用文献を参照)。或いは、塩酸、亜硝酸などの中の亜硝酸イソアミル、亜硝酸n−ペンチル、亜硝酸t−ブチル、亜硝酸ナトリウムを使用してジアゾニウムをまず形成し、続いて臭素ヨウ素又は塩化銅、臭化銅、ヨウ化銅、ヨウ化ナトリウム、ヨウ化カリウム、ヨウ化テトラブチルアンモニウムなどのハロゲン塩を添加することにより、ハロゲン化ピリジルを調製することができる。N−ブロモスクシンイミドなどの臭素化剤及び四塩化炭素中の臭化ベンゾイル、AIBNなどのラジカル開始剤とともに、ピリジルメチル誘導体1−2を加熱し、対応するブロモメチルピリジン1−3を得る。
Figure 2009522291
は特許請求の範囲に記載されている本発明の中間体は、スキーム2に示されているとおりに調製することができる。トリフルオロメチルピリジン2−2は、MDFなどの溶媒中のメチル2,2−ジフルオロ−2−(フルオロスルホニル)アセタート及びヨウ化銅又は2−クロロ−2,2−ジフルオロアセタート、フッ化カリウム及びヨウ化銅などの試薬ととともに、購入可能又は既知の方法により調製可能で、好ましくはハロゲンがヨードないしブロモである適切に置換されたニトロピリジン2−1を加熱することにより得ることができる。MeOH、EtOH、THFなどの溶媒中の酸化白金、ラネーニッケル及びパラジウム担持炭素などの触媒を用いた、又はMeOHなどの溶媒中における塩酸の存在下で、塩化スズ(II)などの他の還元剤を用いた触媒的水素化によるニトロピリジンの還元により、対応するピリジルアミン2−3を得る。これらの中間体は、中間体1−2を通じて中間体1−1から1−3へ転化するためのスキーム1に記載されている方法などを使用し、中間体2−4を通じて中間体2−5へ転化することができる。
Figure 2009522291
及びRが特許請求の範囲に記載されている本発明の中間体をスキーム3で示すとおりに調製することができる。MeOH、EtOHなどの溶媒中の硫酸銅又はCHCl又はCHClなどの溶媒中の臭素の存在下で、ヨウ素などの試薬で、購入可能及び既知の方法により調製可能な適切に置換されたアリールアミン3−1を処理し、対応する2−ハロアリールアミン3−2を得る。高温にて、好ましくはハロゲンがヨード又はブロモであるこの中間体3−2をDMF中のCuCNと処理させ、対応する2−シアノアニリン3−3を得る。或いは、パラジウム(II)塩の存在下又は特定の銅錯体ないしニッケル錯体の存在下において、3−2をKCN及びCuIで処理することにより、ニトリル3−3を調製することが可能である(参照:Smith,M.B.及びMarch,J.「March‘s Advanced Organic Chemistry」、第5版、John Wiley and Sons、New York、pp.867(2001)及びその参考文献)。中間体1−1を中間体1−2へ転化するためのスキーム1に記載される試薬などでアリールアミン3−3を処理することにより、対応するハロゲン化アリール3−4を得る。トルエンないしCHClなどの溶媒中のジイソブチルアルミニウムヒドリドなどの試薬、続いてMeOH、EtOHなどの溶媒中のホウ水素化ナトリウムでアリールニトリル3−4を還元し、対応するベンジルアルコール3−5を得る。或いは、EtOH、PrOHなどの適切なアルコール水溶液中の水酸化ナトリウムないし水酸化カリウムなどの塩基とともにニトリル3−4を加熱し、対応するカルボン酸を得ることができる(参照:Smith, M.B.及びMarch,J.「March’s Advanced Organic Chemistry」、第5版、John Wiley and Sons、New York、pp.1179−1180(2001)及びその参考文献)。THFなどの溶媒中のボランなどの還元剤を用いて、これをアルコール3−5へ還元することができる(参照:Smith, M.B.及びMarch,J.「March’s Advanced Organic Chemistry」、第5版、John Wiley and Sons、New York、pp.1549(2001)及びその参考文献)。或いは、トリメチルシリルジアゾメタンとの処理を含む既知の方法によってカルボン酸をエステル化し、生じたエステルを水素化リチウムアルミニウムなどでアルコール3−5に還元することができる。ジクロロメタン、ジクロロエタンなどの溶媒中の四臭化炭素及びトリフェニルホスフィンで3−5を処理し、対応するアリールメチルブロミド3−6を得る(参照:Smith, M.B.及びMarch,J.「March’s Advanced Organic Chemistry」、第5版、John Wiley and Sons、New York、pp.518−519(2001)及びその参考文献)。
Figure 2009522291
及びRが特許請求の範囲に記載されている本発明の中間体は、スキーム4に示されているとおりに調製することができる。THF、EtOなどの溶媒中の水素化リチウムアルミニウムなどの試薬で、購入可能又は既知の方法により調製可能な適切に置換されたカルボン酸4−1を処理し、対応するアルコール4−2を得る。アセトン水溶液中の亜硝酸ナトリウム及び塩酸などの試薬、続いてヨウ化カリウム及び硫酸又は中間体1−1の1−2への転化のためにスキーム1に記載されている試薬でアリールアミン4−2を処理し、対応するハロゲン化アリール4−3を得る。中間体3−5の3−6への転換に対するスキーム3に記載の試薬などでアルコール4−3を処理し、対応するアリールメチルブロミド4−4を得る。
Figure 2009522291
が特許請求の範囲に記載されている本発明の中間体は、スキーム5に示されているとおりに調製することができる。EtOHなどの溶媒中のエチルブロモピルバート及びピリジンなどの試薬、続いてピロリジンと購入可能又は既知の方法により調製可能な適切に置換された2−アミノベンズアルデヒド5−1を加熱し、対応する2−アミノ−3−カルボキシキンリン5−2を得る。中間体1−1を1−2へ転化するためにスキーム1に記載されている試薬などでアリールアミン5−2を処理し、対応するハロゲン化アリール5−3を得る。トルエンないしCHClなどの溶媒中のジイソブチルアルミニウムヒドリドなどの試薬、続いてMeOH、EtOHなどの溶媒中のホウ水素化ナトリウムでアリールエステル5−3を還元し、対応するベンジルアルコール5−4を得る。中間体3−5の3−6への転換に対するスキーム3に記載の試薬などでアルコール5−4を処理し、対応するアリールメチルブロミド5−5を得る。
Figure 2009522291
が特許請求の範囲に記載されている本発明の中間体は、スキーム6に示されているとおりに調製することができる。THFなどの溶媒中のボランなどの試薬と、購入可能及び既知の方法により調製可能な適切に置換されたカルボン酸6−1を処理し、対応するアルコール6−2を得る。中間体3−5を3−6へ転化するためにスキーム3に記載されている試薬などでアルコール6−2を処理し、対応するアリールメチルブロミド6−3を得る。
Figure 2009522291
及びRが特許請求の範囲に記載されている本発明の中間体は、スキーム7で示されているとおりに調製することができる。トルエンなどの溶媒中の、2,6−ルチジン及び塩化スズ(IV)などの試薬で、購入可能及び既知の方法により調製可能な適切に置換されたフェノール7−1を処理し、続いてパラホルムアルデヒドと加熱することにより、対応する2−ヒドロキシベンズアルデヒド7−2を得る。CHClなどの溶媒中の、無水トリフルオロ酢酸及びピリジンなどの塩基でフェノール7−2を処理し、対応するアリールトリフラート7−3を得る。MeOH、EtOHなどの溶媒中のホウ化水素ナトリウムなどの試薬とアルデヒド7−3を還元し、対応するアルコール7−4を得る。中間体3−5を3−6へ転化するためにスキーム3に記載されている試薬などでアルコール7−4を処理し、対応するアリールメチルブロミド7−5を得る。
Figure 2009522291
R、R及びnが特許請求の範囲に記載されている本発明の中間体8−4は、スキーム8に記載されているとおりに調製することができる。グリニャール試薬又は有機リチウムなどの他の有機金属試薬で、購入可能又は既知の方法により調製可能なアミノ酸8−1のN−カルバモイル−(N−メトキシ−N−メチル)アミドを処理し、対応するケトン8−2を得る。アルコール溶媒若しくはTHFなどの中のホウ化水素ナトリウム若しくはホウ化水素亜鉛、又はトリフルオロ酢酸中のフェニルジメチルシランなどの他の還元剤でケトンを還元し、MeOH、EtOHなどの溶媒及びTHF、ジオキサン、ジメトキシエタンなどの中のKOHなどの塩基で処理すると、オキサゾリジノン8−4に環化することができるアルコール8−3が得られる。
Figure 2009522291
、R、R、R、R及びRが特許請求の範囲で定義されているとおりである本発明の化合物9−4、9−6及び9−7は、スキーム9に示されているとおりに調製することができる。テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン、ジエチルエーテルなどの溶媒中のヘキサメチルジシラザンナトリウム又は水素化ナトリウムなどの塩基を使用し、全スキーム1−7に示されているように調製されたアリールメチルブロミド9−1で、スキーム8に示されているように調製されたオキサゾリジノン9−2をアルキル化し、生成物9−3を得ることができる。次いで、Miyaua et al.,Chem.Rev.95、2457(1995)及びその引用文献並びにSmith,M.B. and March,J.「March’s Advanced Organic Chemistry」、第5版、John Wiley and Sons、New York、pp.868−869(2001)及び引用文献に記載されているように、適切に置換されたアルキル−、アリール−又はヘテロアリール−ボロン酸、−ボロナートエステル又は−トリアルキルスズとハロゲン化アリール又はアリールトリフラート9−3とのパラジウム接触交差カップリングを使用して、スズキ又はスティル反応の二つの連続的反応又はその変法により、9−4又は9−5を介して化合物9−6を調製する。ジメチルアセトアミドなどの溶媒中のシアン化亜鉛のパラジウム接触交差カップリング又はDMF、ジメチルアセトアミドなどの溶媒中のシアン化銅と加熱することにより、対応するハロゲン化アリール9−4からアリールニトリル9−7を調製することが可能である。
Figure 2009522291
或いは、R、R、R、R及びRが特許請求の範囲で定義されている本発明の化合物10−7は、スキーム10に示されているとおりに調製することができる。ハロアリールニトリル10−1は、購入可能であり又はスキーム3に概説されている方法に従って調製可能である。アリールメチルアルコール10−2は、購入可能であり又は全スキーム4−7に概説される方法に従って調製可能である。Miyaua et al.、Chem.Re.95、2457(1995)及びその引用文献並びにSmith,M.B. and March,J.「March’s Advanced Organic Chemistry」、第5版、John Wiley and Sons、New York、pp.868−869(2001)及び引用文献に記載されているように、適切に置換されたアルキル−、アリール−又はヘテロアリール−ボロン酸、−ボロナートエステル又は−トリアルキルスズとハロゲン化10−1及び10−2とのそれぞれのパラジウム接触交差カップリングを適用し、スズキ又はスティル反応又はその変法を介して化合物10−3及び10−4を調製する。中間体3−4を3−5へ転化するためにスキーム3に記載されている試薬などでアリールニトリル10−3を処理し、対応するアリールメチルアルコール10−4を得る。中間体3−5を3−6へ転化するためにスキーム3に記載されている試薬などでアルコール10−4を処理し、対応するアリールメチルブロミド10−5を得る。テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン、ジエチルエーテル、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミドなどのような溶媒中のヘキサメチルジシラザンナトリウム又は水素化ナトリウムなどの塩基を使用し、スキーム8に示されているとおりに調製されたオキサゾリジノン10−6をアリールメチルブロミド10−5でアルキル化し、生成物10−7を得ることができる。
Figure 2009522291
、R、R及びRが特許請求の範囲で定義されている本発明の化合物11−6は、スキーム11に示されているとおりに調製することができる。テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン、ジエチルエーテル、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミドなどの溶媒中のヘキサメチルジシラザンナトリウム又は水素化ナトリウムなどの塩基を使用して、スキーム8に示されているとおりに調製されたオキサゾリジノン11−1を、プロパルギルブロミドでアルキル化して生成物11−2を得ることができる。DMFなどの溶媒中のヨウ化銅及びジエチルアミンなどの塩基の存在下において、アセチレン11−2と適切に置換されたハロゲン化アリール又はハロゲン化ヘテロアリール11−3とのパラジウム接触交差カップリングを用いて、ソノガシラ反応又はその変法を介して化合物11−4を調製する。トルエンなどの溶媒中のトリエチルアミン又はその同類物などの塩基と加熱することにより、インサイチュでアルキル−又はアリールヒドロキシイミドイルクロリド11−6から生じる、対応するイソニトリルのアセチレン11−4への環化付加により、化合物11−7を調製する。DMFなどの溶媒中におけるN−クロロスクシンイミドなどの試薬を用い、購入可能な又は既知の方法により調製可能な対応するヒドロキシイミン11−5で処理することにより、アルキル−又はアリールヒドロキシイミドイルクロリド11−6を調製できる。
中間体1
Figure 2009522291
(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−4−メチル−1,3−オキサゾリジン−2−オン
下記に示されている3段階の経路により、この中間体をキラル出発物質CBZ−L−アラニンから直接的に生成することができる。CBZ−D−アラニンから開始する同様の経路により、化合物の(4R,5S)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−4−メチル−1,3−オキサゾリジン−2−オンを生成できる。
段階A:ベンジル{(1S)−2−[メトキシ(メチル)アミノ]−1−メチル−2−オキソエチル}カルバマート
窒素下において、CBZ−L−アラニン(6.5kg、28.5mol)、HOBT−ヒドラート(4.8kg、34.8mol)、N,O−ジメチルヒドロキシルアミンヒドロクロリド(3.4kg、36.2mol)及びTHF(32L)を清浄なフラスコに投入する。混合物を0−10℃に冷却し、次いで20℃以下の温度にて、DIPEA(12.4L)をゆっくりと添加する。続いて、15−25℃で少し冷却しながらEDC−HCl(7kg、36.2mol)を添加する。スラリーを20−25℃にて一晩熟成する。その後、混合物を0−10℃に冷却し、3NHCl(13L)をゆっくりと添加する。次いで、IPAC(45.5L)を添加し、層を分離する。有機層をHCl(13L)で一回洗浄し、8%NaHCO(13L)で二回洗浄する。続いて、有機層を50℃にて<20Lに真空下で濃縮する。透明の溶液をゆっくりと室温に冷却し、生成物を結晶化する。
次に、ヘプタン(約70L)をゆっくりと添加する。スラリーをろ過し、ヘプタン(18L)で洗浄して、室温にてろ過ポット上で乾燥させる。キラルHPLCにより測定される>99.9%eeで生成物を得る。
段階B:ベンジル{(1S)−2−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−1−メチル−2−オキソエチル}カルバマート
ベンジル{(1S)−2−[メトキシ(メチル)アミノ]−1−メチル−2−オキソエチル}カルバマート(6kg、22.5mol)及び3,5−ビス(トリフルオロメチル)ブロモベンゼン(4.85L、28.1mol)を無水THF(24L)中に溶解する。溶液を窒素でパージし、蒸留酸素を除去する。溶液を−10℃に冷却し、反応温度を−5℃に維持しながら、添加漏斗を通し、THF中のi−PrMgCl(56.4mol)をゆっくりと反応物へ添加する(2時間)。溶液を20℃に温め、20℃で一晩熟成する。次いで、反応物を窒素下で−10℃に冷却し、0−5℃に維持する5NHCl(14L)中で2時間にわたりゆっくりと反応停止する。MTBE(60L)を添加し、二相混合物を5分間攪拌する。20−25℃に加温した後、その混合物を30分間沈殿させ、その後、層を分離する。有機層を水で二回(12L)洗浄する。
1ミクロンのインラインPTFEフィルターを通し、有機層を蒸留フラスコ中へ真空で移し、次いで真空下で約12Lに濃縮する(内部温度<40℃)。ヘプタンを添加し、最終容量が40Lになるまで、蒸留を44−55℃にて真空下で継続する。溶液を35−37℃に冷却し、播種して(約0.5%、30g)、次いで30分間熟成し、完全な種床に成長させる。スラリーを10℃へと2−3時間冷却する。続いて、スラリーをろ過し、5℃のヘプタン(18L)で洗浄して、真空/窒素スイープを用いてろ過ポット上で一晩完全乾燥させる。乾燥させた固体を>99.9%eeで得る。光学純度が十分でない場合は、アミドを純ヘプタンから再結晶化することができる。
段階C:(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−4−メチル−1,3−オキサゾリジン−2−オン
不活性雰囲気下において、TFA(9L)を100LのBuchi反応器に添加し、−5℃に冷却する。ベンジル{(1S)−2−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−1−メチル−2−オキソエチル}カルバマート(5.50kg、13.1mol)を固体として添加し、続いてTFAすすぎ液(2L)を添加する。溶液を−5℃に冷却し、全固体が溶解するまで攪拌する。温度を<0℃に維持しながら、フェニルジメチルシラン(2.18kg、15.7mol)をゆっくりと約1時間にわたり添加する(二回で)。反応物を−2℃から−6℃で15−20時間熟成し、その時点で、LCが<2%のケトンの残存を示す。高い発熱性溶解を<30℃に維持しながら、KOHペレット13.6kg(87w%)をゆっくりと水10Lに添加することにより、50w/w%のKOH溶液を調製する。溶液を冷蔵庫で保存する。激しく攪拌し、冷却して、温度を約20℃に維持しながら、反応物を50w/w%KOH溶液約2Lで反応停止する。冷THF(16.5L、予め冷凍庫で保存)を添加し、続いて残りのKOH溶液(約13.7L)をゆっくりと加え、温度を<20℃に維持しながら水2Lですすぐ。KOHを完全に添加した後、反応物を室温で熟成する。3時間後、反応物をIPAC27.5L及び20%w/vNaCl水溶液20Lで反応停止する。水層及び有機層を分離する。有機層を20%w/vNaCl水溶液26L、次いで水36L、続いて0.5NHCl31L、最後に水32Lで洗浄する。有機層を約10Lに濃縮する。ヘプタン(20L)を添加し、結晶を生成する。有機層を約10Lに濃縮する。ヘプタン(20L)を再度添加し、有機層を約10Lに濃縮する。ヘプタン(22L)を添加し、スラリーを室温で熟成する。固体をろ過し、ヘプタン24Lで洗浄する。固体の生成物を得る(純度98.8%、>99.95%ee、LCによる)。次いで、固体をCHOH12.5L中で再溶解する(吸熱)。室温にて、水3Lを添加し、混合物を熟成して、結晶化を開始する。水(9.5L)を室温で約60分間にわたり添加する。60分間の熟成後、スラリーをろ過し、固体を5LのCHOH/水(1/1.5)、5LのCHOH/水(1/4)、次いで水4Lで洗浄する。固体生成物を真空下で50℃にて乾燥させる(LCにより純度99.9%、>99.95%ee)。R=0.38(50%EtOAc/ヘキサン)。算出されたLCMS=314.06、観察されたLCMS=314.1(M+1)HNMR(CDCl,600MHz)δ7.90(br s,1H),7.79(br s,2H),5.83(d,J=8.0Hz,1H),5.34(br s,1H),4.31(br pentet,J=7.0Hz,1H),0.84(d,J=6.6Hz,1H)。
段階Cで使用されるアッセイのHPLC法
Ace−C8カラム 250×4.6mm A:MeCN、B:HO中の0.1%HPO
勾配:0分にて5A:95Bから9分にて95A:5B、13分まで95A:5Bを維持、13−15分で5A:95Bに戻る。
条件:35℃、1.5mL/分、210nm。
中間体2
Figure 2009522291
(4−フルオロ−5−イソプロピル−2−メトキシフェニル)ボロン酸
段階A:2−(2−フルオロ−4−メトキシフェニル)プロパン−2−オール
0℃にて、無水THF(50mL)中の2’−フルオロ−4’−メトキシアセトフェノン(4.45g、26.5mmol)の溶液へ、2.4Mメチルマグネシウムブロミド(11.6mL、27.8mmol)の溶液を添加した。混合物を0℃で攪拌し、次いで室温で4時間攪拌した。反応物を飽和NHCl溶液で反応停止した。有機物をEtOAc(3×50mL)で抽出した。合わせたEtOAc層を塩水で洗浄し、NaSO上で乾燥させた。EtOAc:へキサン=2:8を溶出剤として使用するフラッシュクロマトグラフィー後、生じたアルコールを油状物として得た。
段階B:2−フルオロ−1−イソプロピルペニル−4−メトキシベンゼン
0℃にて、CHCl(50mL)中の2−(2−フルオロ−4−メトキシフェニル)プロパン−2−オール(3.89g、21.14mmol)の溶液へ、メチルスルホニルクロリド(1.95mL、25.4mmol)及びトリエチルアミン(6.52mL、46.5mmol)を添加した。溶液を0℃で攪拌し、次いで室温で2時間攪拌した。溶液をCHCl(100mL)で希釈し、水で洗浄して、NaSO上で乾燥させた。EtOAc:へキサン=1:9を溶出剤として使用するフラッシュクロマトグラフィー後、表題化合物を油状物として得た。HNMR(CDCl,500MHz)δ7.25(t,J=9.0Hz,1H),6.68(dd,J=8.5,2.5Hz,1H),6.63(dd,J=13,2.5Hz,1H),5.20(d,J=17.0Hz,2H),3.82(s,3H),2.18(s,3H)。
2−フルオロ−1−イソプロペニル−4−メトキシベンゼンへの別の経路:
氷浴で冷却されたTHF(2.50L)中のメチルトリフェニルホスホニウムブロミド(255g、0.714mol)の懸濁液へ、テトラヒドロフラン中のナトリウムビス(トリメチルシリル)−アミドの1.0M溶液(714mL、0.714mol)を添加した。生じた黄色の懸濁液を氷浴温度で30分間攪拌し、次いで−78℃に冷却した。THF(200mL)中の2−フルオロ−4−メトキシアセトフェノン(100g、0.595mol)の溶液を滴下し、−78℃で1.5時間攪拌した。反応混合物を室温に1時間温め、酢酸(約80mL)で反応停止し、黄色からオフホワイトへの色調変化を観察し、30分間攪拌した(pH約7)(僅かな発熱に気づく。)。混合物をスラッシュに濃縮し、7:2のヘキサン:EtOAcで希釈して、一晩放置した。固体をろ過により取り除き、ろ液を黄色の油状物に濃縮した。9:1のヘキサン:EtOAcを溶出剤として使用するフラッシュクロマトグラフィー後、表題化合物を得た。
段階C:1−フルオロ−4−ヨード−2−イソプロピル−5−メトキシベンゼン
触媒量のパラジウム担持炭素を用い、CHOH(30mL)中の2−フルオロ−1−イソプロペニル−4−メトキシベンゼン(1.96g、11.81mmol)の溶液へ、1atmにて水素を充填した。混合物を室温で1時間攪拌した。セライトを通して混合物をろ過した。次いで、CHOH(10mL)中の硫酸銅(3.68g、11.81mmol)及びヨウ素(3.00g、11.81mmol)の混合物へ、ろ液を添加した。溶液の色が淡黄色になるまで、混合物を室温で3時間攪拌した。混合物をろ過し、ろ液を濃縮した、5:95のEtOAc:ヘキサンを溶出剤として使用するフラッシュクロマトグラフィー後、表題化合物を得た。HNMR(CDCl,500MHz)δ7.61(d,J=8.0Hz,1H),6.56(d,J=12.5H,1H),3.90(s,3H),3.18(m,1H),1.28(m,6H)。
段階D:(4−フルオロ−5−イソプロピル−2−メトキシフェニル)ボロン酸
−78℃にて、THF中の1−フルオロ−4−ヨード−2−イソプロピル−5−メトキシベンゼン(2.61g、8.88mmol)の溶液へ、n−ブチルリチウム(2.5M、4.26mL、10.65mmol)を滴下した。溶液を−78℃で30分間攪拌した。
ホウ酸トリメチル(2.98mL、26.6mmol)を添加した。次いで、溶液を−78℃で3時間攪拌した。反応物を−78℃にて飽和NHClで反応停止し、混合物を室温まで加温した。有機物をEtOAc(3×50mL)で抽出した。合わせたEtOAc層を塩水で洗浄し、NaSO上で乾燥させた。表題化合物を次の段階に対し十分な純度の固体として得た。シリカゲルで更に精製し、生成物の分解を生じた。HNMR(CDCl,500MHz)δ7.74(d,J=10.0Hz,1H),6.62(d,J=12.5Hz,1H),5.65(br s,2H),3.92(s,3H),3.20(m,1H),1.22(m,6H)。
中間体3
Figure 2009522291
(2−クロロ−5−イソプロピルフェニル)ボロン酸
段階A:2−ブロモ−1−クロロ−4−イソプロピルベンゼン
65℃にて、無水CHCN(5ml)中の塩化銅(II)(0.37g、2.8mmol)、亜硝酸イソアミル(0.41g、3.5mmol)の混合物へ、無水CHCN(2ml)中の2−ブロモ−4−イソプロピルアニリン(0.50g、2.33mmol)の溶液を添加した。混合物を65℃で1時間攪拌した。溶媒を除去し、ヘキサンを溶出剤として使用するフラッシュクロマトグラフィーの後、表題化合物を得た。HNMR(CDCl,500MHz)δ7.49(d,J=2.5H,1H),7.37(d,J=8Hz,1H),7.15(dd,J=8.5,2.5Hz,1H),2.93(m,1H),1.25(m,3H)。
段階B:(2−クロロ−5−イソプロピルフェニル)ボロン酸
−78℃にて、無水THF(5mL)中の2−ブロモ−1−クロロ−4−イソプロピルベンゼン(0.37g、1.59mmol)の溶液へ、n−ブチルリチウム(0.76mL、1.90mmol、2.5M)を添加した。溶液を−78℃で30分間攪拌した。ホウ酸トリメチル(0.53mL、4.76mmol)を添加した。溶液を−78℃で2.5時間攪拌した。反応物を飽和NHCl水溶液で反応停止した。水層をEtOAc(3×15mL)で抽出した。合わせたEtOAc層をNaSO上で乾燥させた。溶媒の蒸発後、残留物を更に精製せずに使用した。
中間体4
Figure 2009522291
(5−tert−ブチル−2−クロロフェニル)ボロン酸
段階A:4−tert−ブチル−2−ヨードアニリン
MeOH(30mL)中の硫酸銅(4.17g、13.4mmol)及びヨウ素(3.39g、13.4mmol)の混合物へ、MeOH(10mL)中の市販の4−tert−ブチルアニリン(2.00g、13.4mmol)の溶液を添加した。混合物を室温で4時間攪拌した。混合物をろ過した。ろ液を濃縮した。EtOAc:ヘキサン/2:8を溶出剤として使用するフラッシュクロマトグラフィーの後、表題化合物を得た。HNMR(CDCl,500MHz)δ7.65(d,J=2.Hz,1H),7.20(dd,J=8.5,2.5Hz,1H),6.75(d,J=8.5Hz,1H),1.30(s,9H)。
段階B:4−tert−ブチル−1−クロロ−2−ヨードベンゼン
65℃にて、無水CHCN(5mL)中の塩化銅(II)(0.34g、2.53mmol)、亜硝酸イソアミル(0.37g、3.16mmol)の混合物へ、CHCN(2mL)中の4−tert−ブチル−2−ヨードアニリン(0.58g、2.10mmol)の溶液を添加した。混合物を65℃で2時間攪拌した。溶媒を除去し、ヘキサンを溶出剤として使用するフラッシュクロマトグラフィーの後、表題化合物を得た。HNMR(CDCl,500MHz)δ7.85(d,J=2Hz,1H),7.37(d,J=8.5Hz,1H),7.31(dd,J=8.2Hz,1H),1.30(m,9H)。
段階C:(5−tert−ブチル−2−クロロフェニル)ボロン酸
−78℃にて、無水THF(5mL)中の4−tert−ブチル−1−クロロ−2−ヨードベンゼン(0.47g、1.60mmol)の溶液へ、n−ブチルリチウム(0.76mL、1.92mmol、2.5M)を添加した。溶液を−78℃で30分間攪拌した。ホウ酸トリメチル(0.53mL、4.79mmol)を添加した。溶液を−78℃で3時間攪拌した。反応物を飽和NHCl水溶液で反応停止した。水層をEtOAc(3×15mL)で抽出した。合わせたEtAOc層をNaSO上で乾燥させた。溶媒の蒸発後、残留物を更に精製せずに使用した。
中間体5
Figure 2009522291
(5−tert−ブチル−2−メトキシフェニル)ボロン酸
段階A:4−tert−ブチル−2−ヨード−1−メトキシベンゼン
MeOH(1mL)中の硫酸銅(0.19g、0.61mmol)及びヨウ素(0.154g、0.61mmol)の混合物へ、MeOH(2mL)中の1−tert−ブチル−4−メトキシベンゼン(0.10g、0.61mmol)の溶液を添加した。混合物を室温で1時間攪拌した。混合物をろ過した。ろ液を濃縮した。表題化合物を得た。HNMR(CDCl,500MHz)δ7.82(d,J=2.5Hz,1H),7.36(dd,J=8.5,2.5Hz,1H),6.80(d,J=8.5Hz,1H),1.35(s,9H)。
段階B:(5−tert−ブチル−2−メトキシフェニル)ボロン酸
−78℃にて、無水THF(5mL)中の4−tert−ブチル−2−ヨード−1−メトキシベンゼン(0.146g、0.56mmol)の溶液へ、n−ブチルリチウム(0.27mL、0.68mmol、2.5M)を添加した。溶液を−78℃で30分間攪拌した。ホウ酸トリメチル(0.19mL、1.70mmol)を添加した。溶液を−78℃で3時間攪拌した。反応物を飽和NHCl水溶液で反応停止した。水層をEtOAc(3×15mL)で抽出した。合わせたEtOAc層をNaSO上で乾燥させた。溶媒の蒸発後、残留物を更に精製せずに使用した。
中間体6
Figure 2009522291
(5−tert−ブチル−4−フルオロ−2−メトキシフェニル)ボロン酸
段階A:1−tert−ブチル−2−フルオロ−4−メトキシベンゼン
室温にて、塩化鉄(III)(2.63g、16.2mmol)及び3−フルオロアニソール(5.45g、4.94mL、43.2mmol)の攪拌混合物へ、2−クロロ−2−メチルプロパン(1.00g、1.18mL、10.8mmol)を添加した。混合物を90℃に5時間加熱した。混合物を1NHCl(100mL)及びEtO(75mL)間に分配した。有機層を分離し、水層をEtO(75mL)及びCHCl(2×75mL)で抽出した。合わせた抽出物を乾燥させ(MgSO)、真空濃縮し、粗生成物を得た。この生成物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製し(Si、40×160mm、ヘキサン中の0−20%EtOAcの勾配)、3−フルオロアニソール、1−tert−ブチル−2−フルオロ−4−メトキシベンゼン及びいくらかの副ジアステレオイソマーの分離不可能な混合物を得た。
段階B:1−tert−ブチル−2−フルオロ−5−ヨード−4−メトキシベンゼン
下で室温にて、EtOH(38.3mL)中の1−tert−ブチル−2−フルオロ−4−メトキシベンゼン及び3−フルオロアニソール(0.755g、4.90mmol)の攪拌溶液へ、ヨウ素(1.24g、4.90mmol)及び硫酸銅(1.53g、4.90mmol)を順次に添加した。混合物を室温で4時間攪拌し、次いでセライトのプラグを通してろ過した。混合物を50%飽和NaSO及びEtO間に分配した。水層を分離し、EtO(×2)で抽出した。合わせた有機抽出物を塩水で洗浄し、乾燥させ(MgSO)、真空濃縮し、揮発性の副生物を除去し、1−tert−ブチル−2−フルオロ−5−ヨード−4−メトキシベンゼンを得た。R=0.34(100%ヘキサン)。HNMR(600MHz,CDCl):δ7.63(d,J=9.0Hz,1H);6.53(d,J=13.8Hz,1H);3.84(s,3H);1.33(s,9H)。
段階C:(5−tert−ブチル−4−フルオロ−2−メトキシフェニル)ボロン酸
下で−78℃にて、無水THF(2mL)中の1−tert−ブチル−2−フルオロ−5−ヨード−4−メトキシベンゼン(200mg、0.649mmol)の攪拌溶液へ、n−ブチルリチウム(ヘキサン中1.6M、406μL、0.649mmol)を添加した。反応物を−78℃で1時間攪拌し、次いでホウ酸トリイソプロピル(214mg、262μL、1.14mmol)を滴下した。反応物を−78℃で1時間攪拌し、0℃で1時間攪拌した。1NHClを添加し、反応物をEtOAc(3×)で抽出した。合わせた抽出物を乾燥させ(NaSO)、真空濃縮し、(5−tert−ブチル−4−フルオロ−2−メトキシフェニル)ボロン酸を得た。HNMR(600MHz,CDCl):δ6.86(d,J=8.0Hz,1H);6.57(d,J=13.0Hz,1H);3.85(s,3H);1.33(s,9H)。
中間体7
Figure 2009522291
2−[4−メトキシ−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]−2−メチルプロパン−1−オール
段階A:2−(3−ヨード−4−メトキシフェニル)−2−メチルプロパン−1−オール
EtOH(40mL)中の2−(4−メトキシフェニル)−2−メチルプロパン−1−オール(661.7mg、3.68mmol)の溶液へ(2−(4−メトキシフェニル)−2−メチルプロパン−1−オールは文献に記載されている。Helv.Chim.Acta.1971、54、p.868−897を参照する。)、硫酸銀(1.15g、3.68mmol)、続いてI(934mg、3.68mmol)を添加した。反応物を室温で2時間攪拌し、次いで固体をセライトのパッドを通してろ別した。ろ液を約10mLに濃縮し、次いでEtOAc(50mL)で希釈した。有機溶液を水、NaHSO水溶液及び塩水(各15mL)で洗浄した。続いて、有機層をヘキサン50mLで希釈し、シリカゲルの短プラグを通してろ過した(50/50のEtOAc/ヘキサン)。ろ液を濃縮し、2−(3−ヨード−4−メトキシフェニル)−2−メチルプロパン−1−オールを得た。HNMR(CDCl、500MHz)δ7.76(d,J=2.3Hz,1H),7.32(dd,J=8.7,2.3Hz,1H),6.79(d,J=8.7Hz,1H),3.87(s,3H),3.57(s,2H),1.30(s,6H)。
段階B:2−[4−メトキシ−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]−2−メチルプロパン−1−オール
乾燥フラスコ中へ、2−(3−ヨード−4−メトキシフェニル)−2−メチルプロパン−1−オール(180.0mg、0.584mmol)、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−フェロセン]ジクロロパラジウム(II)・CHCl(47.7mg、0.0584mmol)、KOAc(115mg、1.17mmol)及びDMSO(8mL)を入れた。ビス(ピナコラート)ジボロン(185.6mg、0.731mmol)をTHF(340μL)中に溶解し、反応物に添加した。反応物をNで脱気し、40℃に1時間、次いで60℃で1時間、続いて80℃で12時間加熱した。その後、反応物を室温に冷却し、EtOAc(75mL)で希釈し、水(3×25mL)及び塩水(25mL)で洗浄した。有機層をNaSO上で乾燥させ、ろ過し、濃縮した。シリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーにより残留物を精製し(5−100%EtoAc/ヘキサン)、2−[4−メトキシ−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]−2−メチルプロパン−1−オールを得た。R=0.25(40%EtOAc/ヘキサン)。HNMR(CDCl、600MHz)δ7.64(d,J=2.6Hz,1H),7.40(dd,J=8.6,2.7Hz,1H),6.83(d,J=8.7Hz,1H),3.82(s,3H),3.59(d,J=6.6Hz,2H),1.35(s,12H),1.32(s,6H)。
中間体8
Figure 2009522291
{1−[4−メトキシ−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]シクロプロピル}メタノール
THF(50mL)中の1−(4−メトキシフェニル)シクロプロパンカルボン酸(1.0g、5.20mmol)の溶液へ、ボラン(THF中の1M溶液7.8mL、7.8mmol)を添加した。反応物を室温で15時間攪拌し、次いで水(10mL)を滴下することにより慎重に反応停止した。溶液の容量を約20mLに減らし、次いで混合物をEtOAc(75mL)で抽出した。有機層を水及び塩水(各25mL)で洗浄し、NaSO4上で乾燥させ、ろ過し、濃縮して、[1−(3−ヨード−4−メトキシフェニル)シクロプロピル]メタノールを得た。HNMR(CDCl、500MHz)δ7.26−7.31(m,2H),6.84−6.88(m,2H),3.79(s,3H),3.62(s,2H),0.79−0.85(m,4H)。この物質を上記の実施例に記載どおり処理し、{1−[4−メトキシ−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]シクロプロピル}メタノールを2段階で得た。
中間体9
Figure 2009522291
(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−3−[(3−ブロモ−6−クロロピリジン−2−イル)メチル]−4−メチル−1,3−オキサゾリジン−2−オン
段階A:3−ブロモ−6−クロロ−2−メチルピリジン
−20℃にて、濃HCl(40mL)中の6−アミノ−3−ブロモ−2−メチルピリジン(3.07g、16.4mmol)の溶液へ、亜硝酸ナトリウム(4.5g、66mmol)をゆっくりと添加した。1時間後、反応物を室温に温め、一晩攪拌した。反応物を氷冷の5N NaOHでpH=11まで慎重に中和した。水層をEtO(3×75mL)で抽出した。合わせた有機層を塩水(1×75mL)で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、真空濃縮して、3−ブロモ−6−クロロ−2−メチルピリジンを白い固体として取得し、更に精製せずに次の段階で使用した。算出されたLCMS=205.9、観察されたLCMS=206.0(M+1)HNMR(500MHz,CDCl)δ7.76(d,J=8.2Hz,1H);7.07(d,J=8.1Hz,1H);2.66(s,3H)。
段階B:3−ブロモ−2−(ブロモメチル)−6−クロロピリジン
無水CCl(60mL)中の3−ブロモ−6−クロロ−2−メチルピリジン(2.0g、9.7mmol)、N−ブロモスクシンイミド(1.9g、10.6mmol)及び過酸化ベンゾイル(235mg、0.97mmol)の溶液を一晩加熱還流した。形成したスクシンイミドをろ過により除去した。ろ液を水(1×40mL)及び塩水(1×40mL)で順次に洗浄し、乾燥させ(NaSO)、真空濃縮した。フラッシュクロマトグラフィーにより残留物を精製し(Si、ヘキサン中の1%EtOAc)、約30%の出発物質(3−ブロモ−6−クロロ−2−メチルピリジン)を含有する3−ブロモ−2−(ブロモメチル)−6−クロロピリジンを得た。混合物を次の段階へと持ち込んだ。算出されたLCMS=283.9、観察されたLCMS=283.9(M+1)HNMR(500MHz,CDCl)δ7.83(d,J=8.4Hz,1H);7.18(d,J=8.3Hz);4.65(s,2H)。
段階C:(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−3[(3−ブロモ−6−クロロピリジン−2−イル)メチル]−4−メチル−1,3−オキサゾリジン−2−オン
THF(165mL)中の(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−4−メチル−1,3−オキサゾリジン−2−オン(4.55g、14.5mmol)の溶液へ、水素化ナトリウム(鉱物油中60%分散液)(968mg、24.2mmol)を粉末として添加した。混合物を室温で20分間攪拌した。THF(30mL)中の3−ブロモ−2−(ブロモメチル)−6−クロロピリジン(2.5g)の溶液を添加した。生じた混合物を室温で一晩攪拌した。反応物を飽和NHClで反応停止し、EtOAc(3×)で抽出した。合わせた有機層を塩水(1×)で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、真空濃縮した。フラッシュクロマトグラフィーにより残留物を精製し(Si、ヘキサン/EtOAc)、未反応の3−ブロモ−6−クロロ−2−メチルピリジンを回収して、表題化合物の(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−3[(3−ブロモ−6−クロロピリジン−2−イル)メチル]−4−メチル−1,3−オキサゾリジン−2−オンを得た。算出されたLCMS=517.0、観察されたLCMS=517.0(M+1)HNMR(500MHz,CDCl)δ7.92(s,1H);7.84(d,J=8.2Hz,1H);7.83(s,2H);7.21(d,J=8.2Hz,1H);5.89(d,J=8.3Hz,1H);5.04(d,J=17.2Hz,1H);4.47−4.41(m,1H);4.35(d,J=17.2Hz,1H);0.83(d,J=6.6Hz,3H)。
中間体10
Figure 2009522291
2−(ブロモメチル)−3−ヨード−6−(トリフルオロメチル)ピリジン
段階A:3−ヨード−2−メチル−6−(トリフルオロメチル)ピリジン
無水CHCl(10mL)中の3−アミノ−2−メチル−6−(トリフルオロメチル)ピリジン(500mg、2.84mmol)、亜硝酸イソアミル(760μL、5.68mmol)及びヨウ素(793mg、3.12mmol)の混合物を室温で0.5時間攪拌した。混合物をN下で80℃にて4時間加熱した。反応混合物を飽和Naで反応停止し、次いでCHCl及び水間に分配した。有機層を乾燥させ(NaSO)、真空濃縮した。フラッシュクロマトグラフィーにより残留物を精製し(Si、ヘキサン中の1%EtOAc)、3−ヨード−2−メチル−6−(トリフルオロメチル)ピリジンを得た。算出されたLCMS=288.0、観察された=288.0(M+1)HNMR(500MHz,CDCl)δ8.25(d,J=8.0Hz,1H);7.22(d,J=8.1Hz,1H);2.83(s,3H)。
段階B:2−(ブロモメチル)−3−ヨード−6−(トリフルオロメチル)ピリジン
中間体9の段階Bに記載されている方法に従い、2−(ブロモメチル)−3−ヨード−6−(トリフルオロメチル)ピリジンを合成した。
中間体11
Figure 2009522291
6−ブロモ−2−(ブロモメチル)−3−クロロピリジン
段階A:6−ブロモ−3−クロロ−2−メチルピリジン
下で室温にて、無水CHCN(3mL)中の塩化銅(II)(173mg、1.28mmol)の混合物へ、亜硝酸イソアミル(215μL、1.61mmol)を添加した。無水CHCN(2.4mL)中の5−アミノ−2−ブロモ−6−ピコリン(200mg、1.07mmol)の溶液をカニューレを通して添加した。生じた混合物をN下で65℃にて4時間加熱した。反応混合物をEtOAcで希釈し、水で洗浄した。水層をEtOAc(1×)で抽出した。合わせた有機抽出物を乾燥させ(NaSO)、真空濃縮した。フラッシュクロマトグラフィーにより残留物を精製し(Si、ヘキサン中の1%EtOAc)、6−ブロモ−3−クロロ−2−メチルピリジンを得た。算出されたLCMS=206.0、観察されたLCMS=206.0(M+1)HNMR(500MHz,CDCl)δ7.48(d,J=8.2Hz,1H);7.29(d,J=8.2Hz,1H);2.62(s,3H)。
段階B:6−ブロモ−2−(ブロモメチル)−3−クロロピリジン
中間体9の段階Bに記載されている方法に従い、6−ブロモ−2−(ブロモメチル)−3−クロロピリジンを調製した。
中間体12
Figure 2009522291
5−ブロモ−4−(ブロモメチル)−2−クロロピリジン
中間体9の段階Bに記載されている方法に従い、5−ブロモ−4−(ブロモメチル)−2−クロロピリジンを5−ブロモ−2−クロロ−4−ピコリンから合成した。
中間体13
Figure 2009522291
2−ブロモ−3−(ブロモメチル)−5−クロロピリジン
中間体9の段階Bに記載されている方法に従い、2−ブロモ−3−(ブロモメチル)−5−クロロピリジンを2−ブロモ−5−クロロ−3−ピコリンから合成した。
中間体14
Figure 2009522291
5−(ブロモメチル)−6−ヨードインダン
段階A:6−ヨードインダン−5−アミン
CHOH(20mL)中の5−アミノインダン(423mg、3.17mmol)、硫酸銅(990mg、3.17mmol)及びヨウ素(805mg、3.17mmol)の混合物を室温で一晩攪拌した。混合物をろ過し、固体を少量のCHOHで洗浄した。ろ液を飽和Naで反応停止し、次いで水で希釈した。水層をEtOAc(3×)で抽出した。合わせた有機層を塩水(1×)で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、真空濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィーにかけ(Si、ヘキサン/EtOAc)、6−ヨードインダン−5−アミンを得た。算出されたLCMS=260.0、観察されたLCMS=260.0(M+1)HNMR(500MHz,CDCl)δ7.51(s,1H),6.69(s,1H),3.97(br,s,2H),3.02−2.90(m,1H),2.81(d,J=7.1Hz,3H),2.12−2.02(m,2H)。
段階B:6−アミノインダン−5−カルボニトリル
DMF(2mL)中の6−ヨードインダン−5−アミン(135mg、0.52mmol)の溶液へ、シアン化銅(I)(93mg、1.04mmol)を添加した。混合物を160℃で1.5時間加熱した。反応混合物を10%NHOH中に注いだ。同量のCHClを添加し、生じた混合物をろ過した。ろ液を二つの層間に分配した。水層をCHCl(1×)で抽出した。合わせた有機層を真空濃縮した。残留物をEtO中に溶解した。EtO層をNa水溶液で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、真空濃縮した。フラッシュクロマトグラフィーにより残留物を精製し(Si、ヘキサン/EtOAc)、6−アミノインダン−5−カルボニトリルを生成した。算出されたLCMS=159.1、観察されたLCMS=159.1(M+1)HNMR(500MHz,CDCl)δ7.22(s,1H),6.64(s,1H),4.25(br,s,2H),2.85(t,J=7.4Hz,2H),2.80(t,J=7.4Hz,2H),2.09−2.03(m,2H)。
段階C:6−ヨードインダン−5−カルボニトリル
無水CHCl(2mL)中の6−アミノインダン−5−カルボニトリル(48.5mg、0.307mmol)、亜硝酸イソアミル(82μL、0.614mmol)及びヨウ素(85.7mg、0.338mmol)の混合物を室温で0.5時間攪拌した。次いで、混合物をN下で80℃にて2時間加熱した。反応混合物を飽和Naで反応停止し、CHCl及び水間に分配した。有機層を乾燥させ(NaSO)、真空濃縮した。フラッシュクロマトグラフィーにより残留物を精製し(Si、ヘキサン中の1%EtOAc)、6−ヨードインダン−5−カルボニトリルを得た。算出されたLCMS=270.0、観察されたLCMS=270.0(M+1)HNMR(500MHz,CDCl)δ7.78(s,1H),7.48(s,1H),2.96(t,J=7.5Hz,2H),2.92(t,J=7.5Hz,2H),2.16−2.10(m,2H)。
段階D:6−ヨードインダン−5−カルバルデヒド
下で−78℃にて、CHCl(1.0mL)中の6−ヨードインダン−5−カルボニトリル(36.5mg、0.136mmol)の溶液へ、トルエン中の1Nジイソブチルアルミニウムヒドリドの溶液(272μl、0.272mmol)を滴下した。反応物を−78℃で15分間攪拌した。温度を−78℃に維持し、TLCにより出発物質が存在しなくなるまで、もう二回分のジイソブチルアルミニウムヒドリド(各100μL)を添加した。反応混合物を2NHCl(45mL)中に注ぎ、EtOで希釈した。混合物を0.5時間攪拌した。EtO層を分離した。水層をEtO(2×)で抽出した。有機抽出物を合わせ、乾燥させ(NaSO)、真空濃縮した。フラッシュクロマトグラフィーにより残留物を精製し(Si、ヘキサン/EtOAc)、6−ヨードインダン−5−カルバルデヒドを得た。HNMR(500MHz,CDCl)δ10.08(s,1H),7.83(s,1H),7.79(s,1H),2.98(t,J=7.5Hz,2H),2.94(t,J=7.5Hz,2H),2.19−2.13(m,2H)。
段階E:(6−ヨード−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)メタノール
下で0℃にて、無水EtOH(3mL)中の6−ヨードインダン−5−カルバルデヒド(35.5mg、0.131mmol)の溶液へ、ホウ化水素ナトリウム(20mg、0.522mmol)を粉末として添加した。混合物を室温に温め、0.5時間攪拌した。混合物を水で反応停止した。水層をEtOAc(3×)で抽出した。合わせた有機抽出物を乾燥させ(NaSO)、真空濃縮した。フラッシュクロマトグラフィーにより残留物を精製し(Si、ヘキサン/EtOAc)、(6−ヨード−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)メタノールを得た。HNMR(500MHz,CDCl)δ7.70(s,1H),7.33(s,1H),4.68(d,J=6.3Hz,2H),2.92−2.88(m,4H),2.12−2.06(m,2H),1.96(t,J=6.4Hz,1H)。
段階F:5−(ブロモメチル)−6−ヨードインダン
下で0℃にて、CHCl(1mL)中の(6−ヨード−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)メタノール(36mg、0.131mmol)及び四臭化炭素(52mg、0.158mmol)の溶液へ、トリフェニルホスフィン(41mg、0.158mmol)を添加した。生じた溶液を室温に温め、4時間攪拌した。もう一回分の四臭化炭素(52mg、0.158mmol)及びトリフェニルホスフィン(41mg、0.158mmol)を0℃にて混合物に添加した。反応混合物を室温で一晩攪拌した。反応混合物を真空濃縮した。フラッシュクロマトグラフィーにより残留物を精製し(Si、ヘキサン中の1%EtOAc)、5−(ブロモメチル)−6−ヨードインダンを得た。HNMR(500MHz,CDCl)δ7.72(s,1H),7.36(s,1H),4.62(s,2H),2.89(m,4H),2.11−2.07(m,2H)。
中間体15
Figure 2009522291
4−(ブロモメチル)−5−ヨードインダン
段階A:2−ヒドロキシイミノ−N−インダン−5−イル−アセトアミド
水(135mL)中の抱水クロラール(8.34g、50.4mmol)及び無水NaSO(43g、303mmol)の溶液へ、水(45mL)中の硫酸ヒドロキシルアミン(38.4g、234mmol)、5−アミノインダン(6g、45mmol)、濃HCl(4.71mL)の混合物を添加した。混合物を45℃で1時間加熱し、75℃で2時間加熱した。反応混合物を室温に冷却した。形成した固体をろ過し、水で洗浄した。固体を真空下で乾燥させ、2−ヒドロキシイミノ−N−インダン−5−イル−アセトアミドを得た。HNMR(500MHz,DMSO−d)δ12.08(s,1H);10.01(s,1H);7.62(s,1H);7.57(s,1H);7.36(d,J=8.1Hz,1H);7.14(d,J=8.1Hz,1H);2.83−2.77(m,4H);2.00−1.96(m,2H)。
段階B:1,5,6,7−テトラヒドロシクロペンタ[f]インドール−2,3−ジオン
2−ヒドロキシイミノ−N−インダン−5−イル−アセトアミド(8.98g、44.0mmol)を65℃で濃硫酸(42mL)へ少しずつ添加し、混合物を80℃で15分間加熱した。混合物を室温に冷却し、氷水(380mL)中へ注いだ。生じた混合物をEtOAc(3×)で抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、真空濃縮して、1,5,6,7−テトラヒドロシクロペンタ[f]インドール−2,3−ジオンを赤色の固体として提供し、この固体は約12%の1,5,6,7−テトラヒドロシクロペンタ[e]インドール−2,3−ジオンを副生成物として含有した。算出されたLCMS=188.1、観察されたLCMS=188.2(M+1)HNMR(500MHz,DMSO−d):δ10.87(s,1H);7.31(s,1H);6.76(s,1H);2.86(t,J=7.5Hz,2H);2.77(t,J=7.4Hz,2H);2.02−1.96(m,2H)。
段階C:メチル6−アミノインダン−5−カルボキシラート
2N水酸化ナトリウム(41mL)中の1,5,6,7−テトラヒドロシクロペンタ[f]インドール−2,3−ジオン及び1,5,6,7−テトラヒドロシクロペンタ[e]インドール−2,3−ジオン(3.9g、20.8mmol)の混合物の溶液へ、30%過酸化水素水溶液(5.4mL)を5分間にわたり添加した。次いで、混合物を室温で3時間攪拌した。1NHClを添加してpHを5に調節した。生じた混合物をEtOAc(3×)で抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、真空濃縮して、6−アミノインダン−5−カルボン酸を得た。固体をEtOAc(4mL)及びエタノール(4mL)中に溶解した。上記の溶液へ、(トリメチルシリル)ジアゾメタン(ヘキサン中の2M)(18mL、36mmol)を室温で添加し、混合物を16時間攪拌した。溶媒を真空除去した。残留物をフラッシュクロマトグラフィーにかけ(Si、ヘキサン/EtOAc)、約10%のメチル5−アミノインダン−4−カルボキシラートを含有したメチル6−アミノインダン−5−カルボキシラートを得た。算出されたLCMS=192.1、観察されたLCMS=192.2(M+1)HNMR(500MHz,CDCl)δ7.71(s,1H);6.60(s,1H);3.87(s,3H);2.85−2.79(m,4H);2.08−2.02(m,2H)。
段階D:メチル6−[(イソプロポキシカルボニル)アミノ]インダン−5−カルボキシラート及びメチル5−[(イソプロポキシカルボニル)アミノ]インダン−4−カルボキシラート
下で0℃にて、CHCl(8mL)中のメチル6−アミノインダン−5−カルボキシラート及びメチル5−アミノインダン−4−カルボキシラート(760mg、3.98mmol)及びピリジン(805μL、9.95mmol)の混合物の溶液へ、イソプロピルクロロホルマート(トルエン中の1M)(3.98mL、3.98mmol)を添加した。生じた混合物を室温で16時間攪拌した。1M HClを反応混合物へ添加し、有機層を分離した。水層をCHCl(2×)で抽出した。合わせた有機層を乾燥させ(NaSO)、真空濃縮した。フラッシュクロマトグラフィーにより残留物を精製し(Si、ヘキサン/EtOAc)、メチル6−[(イソプロポキシカルボニル)アミノ]インダン−5−カルボキシラートを得た。算出されたLCMS=300.1、観察されたLCMS=299.9(M+Na)HNMR(500MHz,CDCl)δ10.43(s,1H);8.34(s,1H);7.86(s,1H);5.06−5.00(m,1H);3.92(s,3H);2.96(t,J=7.5Hz,2H);2.88(t,J=7.4Hz,2H);2.13−2.07(m,2H);1.33(d,J=6.2Hz,6H)。メチル5−[(イソプロポキシカルボニル)アミノ]インダン−4−カルボキシラートを副生成物として単離した。算出されたLCMS=300.1、観察されたLCMS=299.9(M+Na)HNMR(500MHz,CDCl)δ10.07(s,1H);8.21(d,J=8.4Hz,1H);7.36(d,J=8.4Hz,1H);5.06−5.00(m,1H);3.93(s,3H);3.19(t,J=7.5Hz,2H);2.89(t,J=7.5Hz,2H);2.08−2.02(m,2H);1.32(d,J=6.2Hz,6H)。
段階E:メチル5−アミノインダン−4−カルボキシラート
三塩化アルミニウム(146mg、1.09mmol)を無水トルエン(2mL)ヘ0℃にて添加した。上記の混合物へ、メチル5−[(イソプロポキシカルボニル)アミノ]インダン−4−カルボキシラート(76mg、0.274mmol)を粉末として少量ずつ添加した。濃厚な懸濁液を室温で15分間攪拌し、80℃で6時間加熱した。混合物を氷水中に注ぎ、EtOAc(3×)で抽出した。合わせた有機層を乾燥させ(NaSO)、真空濃縮して、メチル5−アミノインダン−4−カルボキシラートを得た。算出されたLCMS=192.1、観察されたLCMS=192.2(M+1)HNMR(500MHz,CDCl)δ7.14(d、J=8.1Hz,1H);6.55(d,J=8.1Hz,1H);3.88(s,3H);3.17(t,J=7.5Hz,2H);2.82(t,J=7.5Hz,2H);2.05−1.98(m,2H)。
メチル5−アミノインダン−4−カルボキシラートから開始し、中間体14の段階C、D及びFに記載されている方法に従って、表題化合物の4−(ブロモメチル)−5−ヨードインダンを調製した。
中間体16
Figure 2009522291
2−(ブロモメチル)−3−ヨードナフタレン
段階A:(3−アミノ−2−ナフチル)メタノール
下で0℃にて、無水THF(20mL)中の水素化リチウムアルミニウム(95%、0.53g、13.4mmol)の攪拌溶液へ、無水THF(20mL)中の3−アミノ−2−ナフトエ酸(85%、1.17g、5.34mmol)の溶液を30分間にわたり滴下した。混合物を室温で一晩攪拌した。水(20mL)を添加し、混合物を1N NaOH(20mL)で塩基性pHに調節した。混合物をろ過し、EtO(4×100mL)で抽出した。合わせた抽出物を乾燥させ(MgSO)、真空濃縮して、3−(アミノ−2−ナフチル)メタノールを得た。算出されたLCMS=174.1、観察されたLCMS=174.2(M+1)HNMR(500MHz,CDOD):δ7.66(d,J=8.0Hz,1H);7.61(s,1H);7.55(d,J=8.2Hz,1H);7.30−7.27(m,1H);7.18−7.14(m,1H);7.08(s,1H);4.74(s,2H)。
段階B:(3−ヨード−2−ナフチル)メタノール
水(3mL)、アセトン(3mL)及び濃HCl(1.6mL)中の(3−アミノ−2−ナフチル)メタノール(500mg、2.89mmol)の溶液を0℃に冷却し、水(0.7mL)中の亜硝酸ナトリウム(219mg、3.18mmol)の溶液を添加した。反応物を0℃で2時間攪拌し、水(1.2mL)中のヨウ化カリウム(719mg、4.33mmol)及び濃HSO(0.16mL)の溶液を添加した。反応混合物を60℃で2−3時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、50%飽和NaSO(30mL)を添加した。混合物をCHCl(3×20mL)で抽出し、合わせた抽出物を塩水(20mL)で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、真空濃縮して、粗生成物を得た。この粗生成物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製し(Si、25×160mm、ヘキサン中の0−40%EtOAcの勾配)、(3−ヨード−2−ナフチル)メタノールを得た。R=0.47(20%EtOAc/ヘキサン)。HNMR(600MHz,CDOD):δ8.35(s,1H);7.91(s,1H);7.81(d,J=8.0Hz,1H);7.71(d,J=8.0Hz,1H);7.47−7.42(m,2H);4.69(s,2H)。
段階C:2−(ブロモメチル)−3−ヨードナフタレン
下で室温にて、無水CHCl(11mL)中の四臭化炭素(592mg、1.79mmol)及び(3−ヨード−2−ナフチル)メタノール(432mg、1.49mmol)の攪拌溶液へ、無水CHCl(2mL)中のトリフェニルホスフィン(469mg、1.79mmol)の溶液を滴下した。反応物を室温で4時間攪拌し、真空濃縮して、粗生成物を得た。この粗生成物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製し(Si、25×160mm、ヘキサン中の0−50%EtOAcの勾配)、2−(ブロモメチル)−3−ヨードンフタレンを無色の固体として得た。R=0.84(20%EtOAc/ヘキサン)。HNMR(600MHz,CDCl):δ8.39(s,1H);7.94(s,1H);7.78−7.76(m,1H);7.71−7.69(m,1H);7.52−7.48(m,2H);4.76(s,2H)。
中間体17
Figure 2009522291
2−(ブロモメチル)−3−ヨードキノリン
段階A:エチル3−アミノキノリン−2−カルボキシラート
無水EtOH(24mL)中のピリジン(684mg、699μL、8.68mmol)の攪拌溶液へ、無水EtOH(16mL)中のエチルブロモピルバート(1.69g、1.09mL、8.68mmol)の溶液を20分間にわたり滴下した。生じた溶液を60−70℃で1時間加熱し、室温に冷却した。2−アミノベンズアルデヒド(1.00g、8.26mmol)及びピリジン(1.6mL)を添加し、生じた黄色の溶液を41/2時間加熱還流した。ピロリジン(1.40g、1.64mL、19.7mmol)を添加し、生じた混合物を3時間加熱還流して、真空濃縮し、粗生成物を得た。この粗生成物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製し(Si、65×160mm、ヘキサン中0−40%EtOAcの勾配)、エチル3−アミノキノリン−2−カルボキシラートを黄色の固体として得た。R=0.31(20%EtOAc/ヘキサン)。算出されたLCMS=217.1、観察されたLCMS=217.1(M+1)HNMR(500MHz,CDCl):δ8.04−8.02(m,1H);7.53−7.51(m,1H);7.44−7.38(m,2H);7.32(s,1H);4.53(q,J=7.1Hz,2H);1.48(t,J=7.1Hz,3H)。
段階B:エチル3−ヨードキノリン−2−カルボキシラート
下で室温にて、無水CHCl(10mL)中のヨウ素(646mg、2.54mmol)及びエチル3−アミノキノリン−2−カルボキシラート(500mg、2.31mmol)の攪拌溶液へ、亜硝酸イソアミル(542mg、618μL、4.62mmol)を添加した。混合物を一晩加熱還流した。反応物を室温に冷却し、飽和NaSO(15mL)及び水(5mL)で反応停止した。有機層を分離し、水層をCHCl(2×20mL)で抽出した。合わせた有機層を乾燥させ(NaSO)、真空濃縮し、粗生成物を得た。この粗生成物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製し(Si、25×160mm、ヘキサン中0−20%EtOAcの勾配)、分解不可能なエチル3−ヨードキノリン−2−カルボキシラート及び3−メチルブチル3−ヨードキノリン−2−カルボキシラートの3:1の混合物を得た。エチルエステル:算出されたLCMS=217.1、観察されたLCMS=327.7(M+1)HNMR(500MHz,CDCl):δ8.66(s,1H);8.07(d,J=8.5Hz,1H);7.74−7.70(m,1H);7.66(d,J=7.6Hz,1H);7.59−7.51(m,1H);4.52(q,J=7.2Hz,2H);1.45(t,J=7.2Hz,3H)。
段階C:(3−ヨードキノリン−2−イル)メタノール
下で0℃にて、無水THF(3mL)中のエチル3−ヨードキノリン−2−カルボキシラート及び3−メチルブチル3−ヨードキノリン−2−カルボキシラートの3:1の混合物(100mg、0.297mmol)の攪拌溶液へ、トルエン中の水素化ジイソブチルアルミニウムの溶液(1M、652μL、0.652mmol)を添加した。反応物を0℃で4時間攪拌した。反応物を飽和NHCl(5mL)及び水(5mL)で反応停止し、EtOAc(3×20mL)で抽出した。合わせた抽出物を乾燥させ(NaSO)、真空濃縮して、粗生成物を得た。この粗生成物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製し(Si、12×160mm、ヘキサン中の0−50%EtOAcの勾配)、(3−ヨードキノリン−2−イル)メタノールを無色の固体として得た。R=0.88(50%EtOAc/ヘキサン)。算出されたLCMS=286.0、観察されたLCMS=286.0(M+1)HNMR(500MHz,CDCl):δ8.56(s,1H);8.03(d,J=8.4Hz,1H);7.74−7.71(m,1H);7.70(d,J=8.1Hz,1H);7.54(t,J=7.1Hz,1H);4.90(br s,1H);4.78(s,2H)。
段階D:2−(ブロモメチル)−3−ヨードキノリン
下で0℃にて、無水CHCl(1mL)中の(3−ヨードキノリン−2−イル)メタノール(28.2mg、0.0989mmol)及び四臭化炭素(39.4mg、0.119mmol)の攪拌溶液へ、トリフェニルホスフィン(31.1mg、0.119mmol)を添加した。反応物を室温に一晩加温した。反応物を水(5mL)及び飽和NaHCO(5mL)で希釈し、混合物をCHCl(3×20mL)で抽出した。合わせた抽出物を乾燥させ、真空濃縮して、粗生成物を得た。この粗生成物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製し(Si、12×160mm、ヘキサン中0−20%EtOAcの勾配)、分解不可能な2−(ブロモメチル)−3−ヨードキノリン及び3−ヨード−2−メチルキノリンの1:1の混合物を得た。所望の化合物:R=0.77(20%EtOAc/ヘキサン)。算出されたLCMS=349.6、観察されたLCMS=349.9(M+1)HNMR(500MHz,CDCl):δ8.59(s,1H);8.01(d,J=8.5Hz,1H);7.72−7.68(m,1H);7.65(d,J=7.8Hz,1H);7.54−7.50(m,1H);4.88(s,2H)。
中間体18
Figure 2009522291
2−(ブロモメチル)−3−クロロ−1−ベンゾチオフェン
段階A:(3−クロロ−1−ベンゾチエン−2−イル)メタノール
下で0℃にて、無水THF(2mL)中の3−クロロ−1−ベンゾチオフェン−2−カルボン酸(1.00g、4.70mmol)の攪拌した懸濁液へ、ボラン(THF中1M、6.11mL、6.11mmol)を添加した。反応物を室温に温め、11/2時間加熱還流した。反応物を水(5mL)及び飽和KCO(10mL)で反応停止し、次いでEtOAc(3×30mL)で抽出した。合わせた抽出物を乾燥させ(MgSO)、真空濃縮して、(3−クロロ−1−ベンゾチエン−2−イル)メタノールを得た。HNMR(500MHz,CDCl):δ7.79−7.77(m,2H);7.45−7.42(m,1H);7.39−7.36(m,1H);4.96(s,2H);2.48(s,1H)。
段階B:2−(ブロモメチル)−3−クロロ−1−ベンゾチオフェン
下で0℃にて、無水CHCl(35mL)中の四臭化炭素(2.20g、6.62mmol)及び(3−クロロ−1−ベンゾチエン−2−イル)メタノール(0.94g、4.73mmol)の攪拌溶液へ、無水CHCl(6mL)中のトリフェニルホスフィン(1.74g、6.62mmol)の溶液を滴下した。反応物を室温に温め、4時間攪拌し、次いで真空濃縮して、粗生成物を得た。この粗生成物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製し(Si、40×160mm、ヘキサン中0−25%EtOAcの勾配)、2−(ブロモメチル)−3−クロロ−1−ベンゾチオフェンを得た。R=0.93(20%EtOAc/ヘキサン)。HNMR(600MHz,CDCl):δ7.81(dd,J=1.3,7.1Hz,1H);7.78(dd,J=1.2,7.2Hz,1H);7.47−7.41(m,2H);4.81(s,2H)。
中間体19
Figure 2009522291
ベンジル5−(ヒドロキシメチル)−6−ヨード−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−カルボキシラート
段階A:5−ニトロイソインドリン
0℃にて、イソインドリン(2g、16.8mmol)の攪拌溶液へ、濃HSO(10mL)をゆっくりと添加した。次いで、70%HNO(2.1mL、33.6mmol)及び濃HSO(2mL)の混合物を添加した。添加後、混合物を0℃で30分間攪拌した。反応混合物を氷水中に注いだ。混合物を50%NaOH水溶液でpH10へと慎重に中和し、EtOAc(3×)で抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、ろ過し、真空濃縮して、5−ニトロイソインドリンを茶色の固体として得た。算出されたLCMS=165.1、観察されたLCMS=164.9(M+H)HNMR(500MHz,CDCl):δ8.11(d,J=8.0Hz,2H);7.39(d,J=7.8Hz,1H);4.33(s,4H);2.31(br s,1H)。
段階B:ベンジル5−ニトロ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−カルボキシラート
CHCl(100mL)中の5−ニトロイソインドリン(1.16g、7.79mmol)の溶液へ、ジイソプロピルエチルアミン(2.7mL、15.6mmol)、続いてベンジルクロロホルマート(1.2mL、8.56mmol)を添加した。混合物をN下で室温にて1時間攪拌した。反応混合物をCHClで希釈し、1NHClで洗浄した。有機層を乾燥させ(NaSO)、ろ過し、溶媒を真空蒸発した。シリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーにより残留物を精製し、ベンジル5−ニトロ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−カルボキシラートを提供した。算出されたLCMS=321.1、観察されたLCMS=320.8(M+Na)HNMR(500MHz,CDCl):δ8.22−8.14(m,2H);7.49−7.37(m,6H);5.27(s,2H);4.89(s,2H);4.87(s,2H)。
段階C:ベンジル5−アミノ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−カルボキシラート
DMF(30mL)中のベンジル5−ニトロ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−カルボキシラート(1.34g、4.49mmol)の溶液へ、SnCl.2HO(5.1g、22.5mmol)を粉末として添加した。混合物を一晩攪拌した。反応混合物を飽和NaHCO水溶液で塩基性pHに調節した。形成した白い沈殿物をEtOAc(3×150mL)で抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、ろ過し、真空濃縮した。シリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーにより残留物を精製し、ベンジル5−アミノ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−カルボキシラートを提供した。算出されたLCMS=269.1、観察されたLCMS=268.9(M+H)HNMR(500MHz,CDCl):δ7.46−7.34(m,5H);7.12−6.93(2d,J=8.1,1H);6.66−6.53(m,2H);5.25(s,2H);4.69(t,J=9.8Hz,4H);3.71(br s,2H)。
段階D:ベンジル5−アミノ−6−ヨード−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−カルボキシラート
CHCl(10mL)及びMeOH(2.5mL)の混合物中のベンジル5−アミノ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−カルボキシラート(560mg、2.09mmol)の溶液へ、NaHCO(263mg、3.13mmol)、続いてCHCl中の1M ICl(2.1mL、2.1mmol)を添加した。混合物を30分間攪拌し、次いで飽和NaHSO水溶液で反応停止した。生じた混合物をEtOAc(3×)で抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、ろ過し、真空濃縮した。シリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーにより残留物を精製し、ベンジル5−アミノ−6−ヨード−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−カルボキシラートを提供した。算出されたLCMS=395.0、観察されたLCMS=394.7(M+H)HNMR(500MHz,CDCl):δ7.58−7.51(2s,1H);7.45−7.35(m,5H);6.70−6.64(2s,1H);5.24(s,2H);4.67(s,2H);4.65(s,2H);4.15(br,s,2H)。
段階E:2−ベンジル5−メチル6−アミノ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2,5−ジカルボキシラート
MeCN(5mL)及びMeOH(2.5mL)中のベンジル5−アミノ−6−ヨード−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−カルボキシラート(270mg、0.685mmol)の溶液へ、酢酸パラジウム(II)(46.1mg、0.0685mmol)、DPPF(38mg、0.0685mmol)、KCO(284mg、2.06mmol)及びEtN(95μL、0.685mmol)を添加した。反応混合物をNでパージし、フラスコの蓋をして、COバルーンをフラスコへ取り付けた。バルーンに取り付けられたニードルを通してCOガスを溶液中へ5分間発泡した後、COバルーン下において、混合物を70℃で4時間加熱した。混合物をEtOAc(50mL)で希釈し、セライトを通してろ過し、次いで水(3×10mL)、塩水(1×)で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、ろ過し、溶媒を真空蒸発した。シリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーにより残留物を精製し、2−ベンジル5−メチル6−アミノ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2,5−ジカルボキシラートを提供した。算出されたLCMS=327.1、観察されたLCMS=326.8(M+H)HNMR(500MHz,CDCl):δ7.80−7.75(2s,1H);7.45−7.35(m,5H);6.61−6.55(2s,1H);5.79(br s,2H),5.25(s,2H);4.68(t,J=13.5Hz,4H);3.91−3.90(2s,3H)。
段階F:2−ベンジル5−メチル6−ヨード−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2,5−ジカルボキシラート
CHCl(5mL)中の2−ベンジル5−メチル6−アミノ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2,5−ジカルボキシラート(149mg、0.456mmol)の溶液へ、亜硝酸t−ブチル(108μL、0.912mmol)を添加した。混合物を20分間攪拌した。I(34.7mL、1.37mmol)を添加し、生じた混合物を室温で15分間攪拌した。次いで、混合物を80℃で一晩加熱した。反応物を飽和NaHSO水溶液で反応停止し、CHCl(3×)で抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、ろ過し、真空濃縮した。シリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーにより残留物を精製し、2−ベンジル5−メチル6−ヨード−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2,5−ジカルボキシラートを提供した。算出されたLCMS=438.0、観察されたLCMS=437.8(M+H)HNMR(500MHz,CDCl):δ7.94−7.88(2s,1H);7.77−7.71(2s,1H);7.44−7.32(m,5H);5.25(s,2H);4.76(t,J=11.6Hz,4H);3.98−3.94(2s,3H)。
段階G:ベンジル5−(ヒドロキシメチル)−6−ヨード−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−カルボキシラート
下で−78℃にて、THF(5mL)中の2−ベンジル5−メチル6−ヨード−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2,5−ジカルボキシラート(104mg、0.238mmol)の溶液へ、THF中の1N Super Hydride(476μL、0.476mmol)を滴下した。混合物を−78℃で2時間攪拌した。反応混合物を1NHClで反応停止した。水層をEtOAc(3×)で抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、ろ過し、真空濃縮した。シリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーにより残留物を精製し、ベンジル5−(ヒドロキシメチル)−6−ヨード−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−カルボキシラートを提供した。算出されたLCMS=432.0、観察されたLCMS=431.9(M+Na)HNMR(500MHz,CDCl):δ7.76−7.70(2s,1H);7.45−7.35(m,6H);5.24(s,2H);4.76−4.67(m,4H);2.18(br s,1H)。
中間体20、21
Figure 2009522291
4−ヨード−1,3−ジヒドロ−2−ベンゾフラン−5−アミン及び6−ヨード−1,3−ジヒドロ−2−ベンゾフラン−5−アミン
1,3−ジヒドロ−2−ベンゾフラン−5−アミンから開始し、中間体19の段階Dに記載されている方法に従い、2つの位置異性体の4−ヨード−1,3−ジヒドロ−2−ベンゾフラン−5−アミン(算出されたLCM=262.0、観察されたLCMS=261.8(M+H))及び6−ヨード−1,3−ジヒドロ−2−ベンゾフラン−5−アミン(算出されたLCMS=262.0、観察されたLCMS=261.8(M+H))を得た。
中間体22
Figure 2009522291
4−メチル−1,3−ジヒドロ−2−ベンゾフラン−5−アミン
下において、1,4−ジオキサン(15mL)中の4−ヨード−1,3−ジヒドロ−2−ベンゾフラン−5−アミン(563g、2.16mmol)の溶液へ、CsF(1.15g、7.56mmol)、MeB(OH)(387g、6.47mmol)及びPdCl(DPPF)(176mg、0.216mmol)を添加した。混合物を80℃で4時間加熱した。混合物を室温に冷却し、次いでEtOAc(40mL)及び水(40mL)で希釈した。混合物をセライトを通してろ過した。有機層を分離し、水層をEtOPAc(2×15mL)で抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、ろ過し、真空濃縮した。シリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーにより残留物を精製し、4−メチル−1,3−ジヒドロ−2−ベンゾフラン−5−アミンを得た。算出されたLCMS=150.1、観察されたLCMS=149.9(M+H)HNMR(500MHz,CDCl):δ6.92(d,J=7.8Hz,1H);6.66(d,J=7.9Hz,1H);5.11(s,4H);3.63(br s,2H);2.08(s,3H)。
中間体23
Figure 2009522291
(6−ヨード−7−メチル−1,3−ジヒドロ−2−ベンゾフラン−5−イル)メタノール
4−メチル−1,3−ジヒドロ−2−ベンゾフラン−5−アミンから開始し、中間体19の段階D、E及びFに記載されている方法並びに中間体17の段階Cに記載されている方法に従い、(6−ヨード−7−メチル−1,3−ジヒドロ−2−ベンゾフラン−5−イル)メタノールを得た。算出されたLCMS=313.0、観察されたLCMS=312.6(M+Na)
中間体24
Figure 2009522291
(6−ヨード−1,3−ジヒドロ−2−ベンゾフラン−5−イル)メタノール
6−ヨード−1,3−ジヒドロ−2−ベンゾフラン−5−アミン(中間体21)から開始し、中間体19の段階E及びFに記載されている方法並びに中間体17の段階Cに記載されている方法に従い、メチル(6−ヨード−1,3−ジヒドロ−2−ベンゾフラン−5−イル)メタノールを得た。算出されたLCMS=277.0、観察されたLCMS=276.8(M+H)
中間体25
Figure 2009522291
[6−(4−フルオロ−5−イソプロピル−2−メトキシフェニル)−3−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル]メタノール
段階A:メチル6−[(イソプロポキシカルボニル)アミノ]−3−オキソインダン−5−カルボキシラート
中間体15の段階AからDに記載されている方法に従って得たメチル6−[(イソプロポキシカルボニル)アミノ]インダン−5−カルボキシラート(730mg、2.63mmol)をAcOH(20mL)中に溶解した。AcOH(2.5mL)及び水(1.1mL)中のCrO(659mg、6.59mmol)の混合物を上記の溶液へ滴下した。反応物を室温で一晩攪拌した。2N NaOHを使用し、反応混合物のpHを慎重にpH9へ調節した。混合物をEtOAc(3×)で抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、ろ過し、真空濃縮して、メチル6−[(イソプロポキシカルボニル)アミノ]−3−オキソインダン−5−カルボキシラートを得た。算出されたLCMS=292.1、観察されたLCMS=291.9(M+H)HNMR(500MHz,CDCl):δ10.80(s,1H);8.62(s,1H);8.49(s,1H);5.08−5.04(m,1H);3.96(s,3H);3.18(t,J=6.1Hz,2H);2.73(t,J=6.1Hz,2H);1.35(d,J=6.2Hz,6H)。
段階B:メチル6−アミノ−3−オキソインダン−5−カルボキシラート
中間体15の段階Eに記載されている方法に従って、メチル6−[(イソプロポキシカルボニル)アミノ]−3−オキソインダン−5−カルボキシラートからメチル6−アミノ−3−オキソインダン−5−カルボキシラートを得た。算出されたLCMS=206.1、観察されたLCMS=206.1(M+H)
段階C:メチル6−ヨード−3−オキソインダン−5−カルボキシラート
中間体19の段階Fに記載されている方法に従って、メチル6−アミノ−3−オキソインダン−5−カルボキシラートからメチル6−ヨード−3−オキソインダン−5−カルボキシラートを得た。算出されたLCMS=317.0、観察されたLCMS=316.8(M+H)
段階D:メチル6−(4−フルオロ−5−イソプロピル−2−メトキシフェニル)−3−オキソインダン−5−カルボキシラート
実施例1の段階Fに記載されている方法に従い、メチル6−ヨード−3−オキソインダン−5−カルボキシラート及び(4−フルオロ−5−イソプロピル−2−メトキシフェニル)ボロン酸からメチル6−(4−フルオロ−5−イソプロピル−2−メトキシフェニル)−3−オキソインダン−5−カルボキシラートを得た。算出されたLCMS=357.1、観察されたLCMS=356.9(M+H)
段階E:メチル6−(4−フルオロ−5−イソプロピル−2−メトキシフェニル)−3−ヒドロキシ−3−メチルインダン−5−カルボキシラート
下で−20℃にて、ヘプタン(1mL)及びTHF(1mL)中のメチル6−(4−フルオロ−5−イソプロピル−2−メトキシフェニル)−3−オキソインダン−5−カルボキシラート(45.9mg、0.129mmol)の溶液へ、THF中の3N MeMgCl(86μL、0.258mmol)を滴下した。反応混合物を−20℃で2時間攪拌した。混合物を飽和NHCl水溶液で反応停止し、EtOAc(3×)で抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、真空濃縮した。シリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーにより残留物を精製し、メチル6−(4−フルオロ−5−イソプロピル−2−メトキシフェニル)−3−ヒドロキシ−3−メチルインダン−5−カルボキシラートを得た。算出されたLCMS=395.2、観察されたLCMS=394.9(M+Na)HNMR(500MHz,CDCl):δ7.89(s,1H);7.20(s,1H);7.09(d,J=8.6Hz,1H);6.62(d,J=12.1Hz,1H);3.72(s,3H);3.70(s,3H);3.28−3.20(m,1H);3.15−3.09(m,1H);2.96−2.90(m,1H);2.36−2.24(m,2H);1.91(br s,1H);1.66(s,3H);1.30(d,J=6.9Hz,6H)。
段階F:メチル6−(4−フルオロ−5−イソプロピル−2−メトキシフェニル)−3−メチル−1H−インデン−5−カルボキシラート
室温にて、トルエン(1mL)中のメチル6−(4−フルオロ−5−イソプロピル−2−メトキシフェニル)−3−ヒドロキシ−3−メチルインダン−5−カルボキシラート(22.6mg、0.061mmol)の溶液へ、TsOH(5.8mg、0.030mmol)を添加した。反応混合物を80℃で1.5時間加熱した。反応混合物をEtOAcで希釈した。有機層を飽和NaHCO水溶液(1×)及び塩水(1×)で順次に洗浄し、乾燥させ(NaSO)、ろ過し、真空濃縮して、メチル6−(4−フルオロ−5−イソプロピル−2−メトキシフェニル)−3−メチル−1H−インデン−5−カルボキシラートを得た。算出されたLCMS=377.2、観察されたLCMS=376.9(M+Na)HNMR(500MHz,CDCl):δ7.85(s,1H);7.41(s,1H);7.14(d,J=8.7Hz,1H);6.63(d,J=12.1Hz,1H);6.30(t,J=1.5Hz,1H);3.72(s,3H);3.72(s,3H);3.42(d,J=1.5Hz,2H);3.29−3.21(m,1H);2.25(s,3H);1.31(d,J=6.9Hz,6H)。
段階G:メチル6−(4−フルオロ−5−イソプロピル−2−メトキシフェニル)−3−メチルインダン−5−カルボキシラート
EtOH(2mL)中のメチル6−(4−フルオロ−5−イソプロピル−2−メトキシフェニル)−3−メチル−1H−インデン−5−カルボキシラート(21.5mg、0.061mmol)の溶液へ、触媒量の10%Pd/Cを添加した。H下において、フラスコを室温で一晩攪拌した。混合物をセライトを通してろ過した。溶媒を真空蒸発し、メチル6−(4−フルオロ−5−イソプロピル−2−メトキシフェニル)−3−メチルインダン−5−カルボキシラートを得た。算出されたLCMS=379.2、観察されたLCMS=378.9(M+Na)HNMR(500MHz,CDCl):δ7.72(s,1H);7.18(s,1H);7.11(d,J=8.6Hz,1H);6.62(d,J=12.0Hz,1H),3.73(s,3H);3.69(s,3H);3.29−3.23(m,2H);3.02−2.90(m,2H);2.45−2.34(m,1H);1.73−1.66(m,1H);1.38(d,J=6.2Hz,3H);1.30(d,J=6.6Hz,6H)。
段階H:[6(4−フルオロ−5−イソプロピル−2−メトキシフェニル)−3−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル]メタノール
中間体17の段階Cに記載されている方法に従い、メチル6−(4−フルオロ−5−イソプロピル−2−メトキシフェニル)−3−メチルインダン−5−カルボキシラートから[6−(4−フルオロ−5−イソプロピル−2−メトキシフェニル)−3−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル]メタノールを得た。算出されたLCMS=351.2、観察されたLCMS=350.9(M+Na)
中間体26
Figure 2009522291
(6−メトキシ−2,3−ジヒドロ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)ボロン酸
段階A:5−ヨード−6−メトキシインダン
メタノール(5mL)中の5−メトキシインダン(1g、6.75mmol)の溶液と、メタノール(20mL)中の硫酸銅(2.10g、6.75mmol)及びヨウ素(1.71g、6.75mmol)の混合物を10分間にわたり滴下して処理した。生じた懸濁液を室温で3時間攪拌した。反応物をろ過し、真空濃縮して、EtOAc(20mL)でスラリー化し、再度ろ過した。ろ液を濃縮し、フラッシュシリカゲルクロマトグラフィーにより残留物を精製して(0−15%EtOAc/ヘキサンの勾配)、5−ヨード−6−メトキシインダンを白い固体として得た。HNMR(500MHz,CDCl):δ7.63(s,1H);6.78(s,1H),3.87(s,3H),2.91−2.85(m,4H);2.15−2.06(m,2H)。
段階B:(6−メトキシ−2,3−ジヒドロ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)ボロン酸
THF(8mL)中の5−ヨード−6−メトキシインダン(1.0g、3.62mmol)の溶液を−78℃に冷却し、n−BuLi(ヘキサン中1.6M、2.24mL、3.58mmol)と滴下方式で処理した。生じた混合物を−78℃で1時間攪拌し、ホウ酸トリ−イソプロピル(1.47mL、6.40mmol)を添加した。反応物をゆっくりと0℃に温め、更に30分間攪拌した。反応物を1NHCl(10mL)の添加により反応停止し、層を分離した。水層をEtOAc(3×50mL)で抽出し、合わせた有機抽出物を塩水(100mL)で洗浄した。溶液を乾燥させ(MgSO)、濃縮し、4:1のヘキサン及び酢酸エチルで溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、(6−メトキシ−2,3−ジヒドロ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)ボロン酸を得た。HNMR(500MHz,CDCl):δ7.68(s,1H),6.82(s,1H),6.03(br s,2H),3.89(s,3H),2.94(t,J=7.4Hz,2H),2.88(t,J=7.4Hz,2H),2.14−2.06(m,2H)。
中間体26に記載されている方法と同様の方法により、表1の中間体を調製した。
Figure 2009522291
(実施例1)
Figure 2009522291
(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−3−{[5−(4−フルオロ−5−イソプロピル−2−メトキシフェニル)−2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル]メチル}−4−メチル−1,3−オキサゾリジン−2−オン
段階A:4−メチル−5−ニトロ−2−(トリフルオロメチル)ピリジン
無水DMF(1mL)中の2−ブロモ−5−ニトロ−4−ピリジン(100mg、0.461mmol)、塩化銅(I)(73.1mg、0.384mmol)及びメチル2,2−ジフルオロ−2−(フルオロホニル)アセタート(177mg、117μL、0.922mmol)の混合物をN下で120℃にて一晩加熱した。反応混合物を室温に冷却し、飽和NHCl(3.6mL)及びNHOH(0.4mL)で希釈した。混合物を均一になるまで攪拌した(少量の水を添加した。)。混合物をEtOAc(3×20mL)で抽出した。合わせた抽出物を塩水(10mL)で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、真空濃縮して、粗生成物を得た。この粗生成物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製し(Si、12×160mm、ヘキサン中0−20%EtOAcの勾配)、4−メチル−5−ニトロ−2−(トリフルオロメチル)ピリジンを得た。算出されたLCMS=207.1、観察されたLCMS=207.1(M+1)HNMR(500MHz,CDCl):δ9.17(s,1H);7.70(s,1H);2.72(s,3H)。
段階B:4−メチル−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−アミン
EtOH(12.7mL)中の4−メチル−5−ニトロ−2−(トリフルオロメチル)ピリジン(369.4mg、0.162mmol)の溶液中における酸化白金(36.9mg)の懸濁液をHのバルーン下で51/2時間攪拌した。反応混合物をセライトのプラグを通してろ過し、ろ液を真空濃縮して、4−メチル−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−アミンを得た。算出されたLCMS=177.1、観察されたLCMS=177.1(M+1)HNMR(600MHz,CDCl):δ8.04(s,1H);7.27(s,1H);4.28(s,2H);2.15(s,3H)。
段階C:5−ヨード−4−メチル−2−(トリフルオロメチル)ピリジン
下で室温にて、CHCl(1mL)中の4−メチル−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−アミン(50.0mg、0.248mmol)及びヨウ素(79.2mg、0.312mmol)の溶液へ、亜硝酸イソアミル(96%、59μL、49.9mg、0.426mmol)を添加した。溶液を5分間攪拌し、次いで2時間加熱還流した。反応混合物をCHClで希釈し、飽和NaSO4で洗浄して、乾燥させ(MgSO)、真空濃縮して、粗生成物を得た。この粗生成物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製し(Si、12×160mm、ヘキサン中1−5%EtOAcの勾配)、5−ヨード−4−メチル−2−(トリフルオロメチル)ピリジンを得た。R=0.77(10%EtOAc/ヘキサン)。算出されたLCMS=288.0、観察されたLCMS=288.0(M+1)HNMR(600MHz,CDCl):δ8.96(s,1H);7.54(s,1H);2.50(s,3H)。
段階D:4−(ブロモメチル)−5−ヨード−2−(トリフルオロメチル)ピリジン
CCl(1mL)中の5−ヨード−4−メチル−2−(トリフルオロメチル)ピリジン(39.1mg、0.136mmol)、N−ブロモスクシンイミド(29.1mg、0.163mmol)及び過酸化ベンゾイル(3.3mg、0.0136mmol)の混合物をN下で一晩加熱還流した。水を添加し、混合物をCHCl(3×20mL)で抽出した。合わせた抽出物を乾燥させ(MgSO)、真空濃縮して、粗生成物を得た。この粗生成物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製し(Si、12×160mm、ヘキサン中1−5%EtOAcの勾配)、4−(ブロモメチル)−5−ヨード−2−(トリフルオロメチル)ピリジンを得た。R=0.41(10%EtOAc/ヘキサン)。HNMR(600MHz,CDCl):δ9.03(s,1H);7.76(s,1H);4.51(s,3H)。
段階E:(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−3−{[5−ヨード−2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル]メチル}−4−メチル−1,3−オキサゾリジン−2−オン
下で室温にて、無水THF(1mL)中の(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−4−メチル−1,3−オキサゾリジン−2−オン(42.8mg、0.137mmol)の溶液へ、水素化ナトリウム(8.2mg、鉱物油中60%分散液、0.205mmol)を添加した。室温にて15分の攪拌後、無水THF(2mL)中の4−(ブロモメチル)−5−ヨード−2−(トリフルオロメチル)ピリジン(25.0mg、0.0683mmol)の溶液をカニューレを通して添加した。反応混合物を室温で一晩攪拌した。飽和NHCl(10mL)を添加し、混合物をEtOAc(3×20mL)で抽出した。合わせた抽出物を乾燥させ(NaSO)、真空濃縮して、粗生成物を得た。この粗生成物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製し(Si、12×160mm、ヘキサン中0−60%EtOAcの勾配)、(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−3−{[5−ヨード−2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル]メチル}−4−メチル−1,3−オキサゾリジン−2−オンを無色の油状物として得た。R=0.17(20%EtOAc/ヘキサン)。算出されたLCMS=599.0、観察されたLCMS=599.0(M+1)HNMR(500MHz,CDCl):δ9.04(s、1H);7.92(s、1H);7.80(s,2H);7.62(s,1H);5.82(d,J=7.0Hz,1H);4.79(d,J=16.7Hz,1H);4.35(d,J=16.7Hz,1H);4.18−4.12(m,1H);0.82(d,J=6.5Hz,3H)。
段階F:(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−3−{[5−(4−フルオロ−5−イソプロピル−2−メトキシフェニル)−2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル]メチル}−4−メチル−1,3−オキサゾリジン−2−オン
密閉管内において、1N炭酸カリウム水溶液(0.7mL)及びTHF(0.7mL)中の(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−3−{[5−ヨード−2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル]メチル}−4−メチル−1,3−オキサゾリジン−2−オン(9.7mg、0.0162mmol)、(4−フルオロ−5−イソプロピル−2−メトキシフェニル)ボロン酸(5.2mg、0.0243mmol)及び1,1’−ビス(ジ−t−ブチルホスフィノフェロセン)パラジウムジクロリド(1.0mg、0.00162mmol)の混合物を85℃で2時間加熱した。反応混合物を室温に冷やし、水(10mL)を添加した。混合物をEtOAc(3×20mL)で抽出し、合わせた有機抽出物を乾燥させ(NaSO)、真空濃縮し、粗生成物を得た。この粗生成物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製し(Si、12×160mm、ヘキサン中0−40%EtOAcの勾配)、(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−3−{[5−(4−フルオロ−5−イソプロピル−2−メトキシフェニル)−2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル]メチル}−4−メチル−1,3−オキサゾリジン−2−オンを得た。R=0.40(20%EtOAc/ヘキサン)。算出されたLCMS=639.2、観察されたLCMS=639.2(M+1)HNMR(500MHz,CDCl,1:1のアトロプ異性体の混合物):δ8.55(s,1H);7.87(s,1H);7.74−7.68(m,3H);7.02(dd,J=4.5,8.1Hz,1H);6.72(d,J=11.7Hz,1H);5.64(d,J=8.0Hz,0.5H);5.48(d,J=7.9Hz,0.5H);4.84(d,J=16.4Hz,0.5H);4.77(d,J=16.5Hz,0.5H);4.21(d,J=16.5Hz,0.5H);3.96(d,J=16.3Hz,0.5H);3.92−3.85(m,0.5H);3.8−3.73(m,3.5H);3.25−3.17(m,1H);1.30−1.18(m,6H);0.56(d,J=6.4Hz,1.5H);0.42(d,J=6.5Hz,1.5H)。
実施例1の段階E及びFに記載されている方法と同様の方法により、フェニルオキサゾリジノン、ハロゲン化アリールメチル及びボロン酸(上記でその合成が説明されている。)から表2の化合物を合成した。
Figure 2009522291
Figure 2009522291
Figure 2009522291
Figure 2009522291
(実施例26)
Figure 2009522291
(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−3−({6−クロロ−3−[5−(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチルエチル)−2−メトキシフェニル]ピリジン−2−イル}メチル)−4−メチル−1,3−オキサゾリジン−2−オン
THF(2.3mL)中の(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−3−[(3−ブロモ−6−クロロピリジン−2−イル)メチル]−4−メチル−1,3−オキサゾリジン−2−オン(中間体9)(107.0mg、0.207mmol)及び2−[4−メトキシ−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]−2−メチルプロパン−1−オール(64mg、0.207mmol)の溶液へ、炭酸カリウム水溶液(1M溶液1.6mL、1.6mmol)を添加した。混合物を窒素で脱気した。反応物を室温で激しく攪拌しながら、1,1−ビス(ジ−t−ブチルホスフィノ)フェロセンパラジウムクロリド(6.7mg、0.01mmol)を添加した。反応物を室温で15分間激しく攪拌し、次いでEtOAc(50mL)で希釈した。有機物を水及び塩水(各15mL)で洗浄した。有機層をNaSO上で乾燥させ、ろ過し、濃縮した。シリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーにより残留物を精製し(5−50%EtOAc/ヘキサン)、不純な生成物を取得して、シリカゲル上の1:1:1のCHCl:ヘキサン:EtOでこの不純生成物を再精製し、(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−3−({6−クロロ−3−[5−(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチルエチル)−2−メトキシフェニル]ピリジン−2−イル}メチル)−4−メチル−1,3−オキサゾリジン−2−オンを得た。R=0.29(40%EtOAc/ヘキサン)。LCMS=616.9(M+1)HNMR(CDCl,500MHz,回転異性体が存在):δ6.94−7.85(m,8H),5.40−5.55(m,1H),4.81−5.08(m,1H),3.54−4.36(m,7H),1.95−2.59(m,1H),1.30−1.34(m,6H),0.62−0.74(m,3H)。
同様の方法で、次の化合物を調製した:
Figure 2009522291
(実施例28)
Figure 2009522291
(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−3−{[3−(4−フルオロ−5−イソプロピル−2−メトキシフェニル)−6−イソプロペニルピリジン−2−イル]メチル}−4−メチル−1,3−オキサゾリジン−2−オン
THF(3mL)及び1N炭酸カリウム水溶液(3mL)中の(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−3−{[6−クロロ−3−(4−フルオロ−5−イソプロピル−2−メトキシフェニル)ピリジン−2−イル]メチル}−4−メチル−1,3−オキサゾリジン−2−オン(実施例18)(43mg、0.071mmol)及びイソプロペニルボロン酸(Molander,G.A.;et.al.J.Am.Chem.Soc.2003、125、11148−11149)(122mg、1.42mmol)の混合物。密閉管内において、1,1−ビス(ジ−t−Bu−ホスフィノ)フェロセンパラジウムジクロリド(4.6mg、0.0071mmol)を80℃で4時間加熱した。混合物を室温に冷却し、セライトを通してろ過した。ろ液を水で希釈し、EtOAc(3×)で抽出した。合わせた有機抽出物を塩水(1×)で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、真空濃縮した。フラッシュクロマトグラフィーにより残留物を精製し(Si、ヘキサン/EtOAc)、(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−3−{[3−(4−フルオロ−5−イソプロピル−2−メトキシフェニル)−6−イソプロペニルピリジン−2−イル]メチル}−4−メチル−1,3−オキサゾリジン−2−オンを得た。算出されたLCMS=611.2、観察されたLCMS=611.2(M+1)HNMR(500MHz,CDCl,1:1のアトロプ異性体の混合物)δ7.88(s,1H);7.75(s,2H);7.51(s,2H);7.04(br,s,0.5H);6.99(br,s,0.5H);6.71(s,0.5H);6.69(s,0.5H);5.98(s,1H);5.68(br,s,0.5H);5.66(br,s,0.5H);5.37(m,1H);5.00−4.74(m,1H);4.56−4.20(m,1H);4.20−3.90(m,1H);3.77(s,3H);3.25−3.18(m,1H);2.28(s,3H);1.32−1,22(m,6H);0.74(br,s,1.5H);0.64(br,s,1.5H)。
(実施例29)
Figure 2009522291
(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−3−{[3−(4−フルオロ−5−イソプロピル−2−メトキシフェニル)−6−イソプロピルピリジン−2−イル]メチル}−4−メチル−1,3−オキサゾリジン−2−オン
無水EtOH(3mL)中の(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−3−{[3−(4−フルオロ−5−イソプロピル−2−メトキシフェニル)−6−イソプロペニルピリジン−2−イル]メチル}−4−メチル−1,3−オキサゾリジン−2−オン(20mg、0.033mmol)の溶液へ、触媒量の10%パラジウム担持炭素を添加した。混合物を1atmの水素下で2時間攪拌した。反応混合物をセライトを通してろ過した。溶媒を真空濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィーにかけ(Si、ヘキサン/EtOAc)、(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−3−{[3−(4−フルオロ−5−イソプロピル−2−メトキシフェニル)−6−イソプロピルピリジン−2−イル]メチル}−4−メチル−1,3−オキサゾリジン−2−オンを得た。算出されたLCMS=613.2、観察されたLCMS=613.3(M+1)HNMR(500MHz,CDCl,1:1のアトロプ異性体の混合物):δ7.88(s,1H);7.75(s,2H);7.45(d,J=7.8Hz,1H);7.17(d,J=7.8Hz,1H);7.04(br,s,0.5H);6.98(br,s,0.5H);6.70(s,0.5H);6.68(s,0.5H);5.72−5.56(br,m,1H);4.95−4.76(br,m,1H);4.41(br,m,0.5H);4.23(br,m,0.5H);4.18−3.89(br,m,1H);3.77(s,3H);3.25−3.19(m,1H);3.16−3.08(m,1H);1.37(m,6H);1.28(d,J=6.9Hz,6H);0.73(br,s,1.5H);0.62(br,s,1.5H)。
実施例28及び実施例29に記載されている方法と同様の方法に従って、対応するハロゲン化アリール及びアルキル又はアルケニルボロン酸、続いて、必要に応じて触媒水素化から表3で列挙される化合物を調製した。
Figure 2009522291
Figure 2009522291
Figure 2009522291
Figure 2009522291
(実施例51)
Figure 2009522291
4−({(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−4−メチル−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−3−イル}メチル)−5−(4−フルオロ−5−イソプロピル−2−メトキシフェニル)ピリジン−2−カルボニトリル
ジメチルアセトアミド(400μL)中の(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−3−{[6−クロロ−3−(4−フルオロ−5−イソプロピル−2−メトキシフェニル)ピリジン−2−イル]メチル}−4−メチル−1,3−オキサゾリジン−2−オン(30mg、0.05mmol)、シアン化亜鉛(11.6mg、0.10mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトンジパラジウム(0)(1.8mg、0.002mmol)及び1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン(2.2mg、0.004mmol)の混合物をマイクロ波管(0.5−2mL)に加えた。生じた混合物を150℃で60分間マイクロ波照射した。反応混合物をEtOAcで希釈し、NHOH(2N)及び塩水で順次に洗浄した。有機層をNaSOで乾燥させ、真空濃縮した。分取TLCにより残留物を精製し(Si、8:2のヘキサン/EtOAc)、4−({(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−4−メチル−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−3−イル}メチル)−5−(4−フルオロ−5−イソプロピル−2−メトキシフェニル)ピリジン−2−カルボニトリルを得た。算出されたLCMS=596.2、観察されたLCMS=596.2(M+1)HNMR(500MHz,CDCl,1:1のアトロプ異性体の混合物):δ8.56(s,1H);7.90(s,1H),7.79(s,0.5H);7.75(s,0.5H);7.73(s,2H);7.03(s,0.5H);7.02(s,0.5H);6.75(s,0.5H);6.73(s.0.5H);5.70(d,J=8.1Hz,0.5H);5.57(d,J=7.9Hz,0.5H);4.86(d,J=16.7Hz,0.5H);4.76(d,J=16.4Hz,0.5H);4.17(d,J=16.4Hz,0.5H);3.91(d,J=16.5Hz,0.5H);3.98−3.80(m,1H);3.80(s,1.5H),3.78(s,1.5H);3.23(m,1H);1.32−1,18(m,6H);0.59(d,J=6.2Hz,1.5H);0.46(d,J=6.4Hz,1.5H)。
(実施例52)
Figure 2009522291
6−({(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−4−メチル−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−3−イル}メチル)−5−(4−フルオロ−5−イソプロピル−2−メトキシフェニル)ピリジン−2−カルボニトリル
実施例51に記載の同様の方法に従って、表題化合物を合成した。算出されたLCMS=596.2、観察されたLCMS=596.2(M+1)。
(実施例53)
Figure 2009522291
(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−3−{[3−(4−フルオロ−5−イソプロピル−2−メトキシフェニル)ピリジン−2−イル]メチル}−4−メチル−1,3−オキサゾリジン−2−オン
CHOH(3mL)中の(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−3−{[6−クロロ−3−(4−フルオロ−5−イソプロピル−2−メトキシフェニル)ピリジン−2−イル]メチル}−4−メチル−1,3−オキサゾリジン−2−オン(13.1mg、0.022mmol)及びNaOAc.3HO(4.43mg、0.0325mmol)の溶液へ、触媒量の10%パラジウム担持炭素を添加した。混合物を1atmの水素下において室温で一晩攪拌した。混合物をセライトを通してろ過した。溶媒を真空濃縮した。残留物を水中で再溶解し、5N NaOHで塩基性化した。水層をCHCl(2×)で抽出した。合わせた有機抽出物を塩水(1×)で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、真空濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィーにかけ、(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−3−{[3−(4−フルオロ−5−イソプロピル−2−メトキシフェニル)ピリジン−2−イル]メチル}−4−メチル−1,3−オキサゾリジン−2−オンを得た。算出されたLCMS=571.2、観察されたLCMS=571.2(M+1)HNMR(500MHz,CDCl,1:1のアトロプ異性体の混合物):δ8.64(br,s,0.5H);8.61(br,s,0.5H);7.87(s,1H);7.76(s,2H);7.55(d,J=1.6Hz,0.5H);7.53(d,J=1.6Hz,0.5H);7.33−7.29(m,1H);7.03(br,s,0.5H);6.99(br,s,0.5H);6.71(s,0.5H);6.69(s,0.5H);5.67(d,J=7.7Hz,0.5H);5.59(d,J=7.7Hz,0.5H);4.91(d,J=17.5Hz,0.5H);4.86(d,J=17.5Hz,0.5H);4.32(m,0.5H);4.18(d,J=16.8Hz,0.5H);4.16(m,0.5H);4.03(d,J=15.8Hz,0.5H);3.79(s,1.5H);3.77(s,1.5H);3.22(m,1H);1.39−1.16(m,6H);0.68(d,J=7.4Hz,1.5H);0.57(d,J=7.3Hz,1.5H)。
(実施例54)
Figure 2009522291
(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−3−{[3−(4−フルオロ−5−イソプロピル−2−メトキシフェニル)−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−イル]メチル}−4−メチル−1,3−オキサゾリジン−2−オン
段階A:3−ヒドロキシ−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−カルバルデヒド及び2−ヒドロキシ−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−1−カルバルデヒド
下で室温にて、無水トルエン(6.7mL)中の5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフトール(500mg、3.37mmol)の攪拌溶液へ、2,6−ルチジン(579mg、629μL、5.40mmol)を添加した。無水トルエン(6.7mL)中の塩化スズ(IV)(352mg、156μL、1.35mmol)の溶液をカニューレで滴下し、反応物を1時間攪拌した。茶色/淡黄褐色の沈殿物を形成した。固体のパラホルムアルデヒド(405mg、13.5mmol)を添加し、反応物を一晩加熱還流した。反応物を冷却し、3NHCl(15ml)でpH2に反応停止した。混合物をセライトのプラグを通して混合物をろ過し、CHCl(100−150mL)で十分洗浄した。水相を分離し、CHCl(3×40mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を飽和NHCl(25mL)、塩水(25mL)で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、真空濃縮して、粗生成物を得た。この粗生成物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製し(Si、40×160mm、ヘキサン中の0−40%EtOAcの勾配)、分離不可能な3−ヒドロキシ−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−カルバルデヒド及び2−ヒドロキシ−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−1−カルバルデヒドの5.5:1の混合物を得た。主ジアステレオ異性体:R=0.61(10%EtOAc/ヘキサン)。算出されたLCMS=177.2、観察されたLCMS=177.1(M+1)HNMR(500MHz,CDCl):δ10.70(s,1H);9.76−9.75(m,1H);7.19(s,1H);6.66(s,1H);2.79−2.75(m,2H);2.74−2.70(m,2H);1.80−1.76(m,4H)。
段階B:3−ホルミル−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−イルトリフルオロメタンスルホナート及び1−ホルミル−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−イルトリフルオロメタンスルホナート
下で0℃にて、無水CHCl(5mL)中の5.5:1の3−ヒドロキシ−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−カルバルデヒド及び2−ヒドロキシ−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−1−カルバルデヒドの混合物(152.3mg、0.864mmol)及びピリジン(137mg、140μL、1.73mmol)の攪拌溶液へ、無水トリフルオロ酢酸(366mg、218μL、1.30mmol)を滴下した。反応物を室温に一晩加温した。次いで、反応物を水(20mL)で反応停止し、CHCl(3×20mL)で抽出した。合わせた抽出物を塩水で洗浄し、乾燥させ(MgSO)、真空濃縮して、粗生成物を得た。この粗生成物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、(Si、25×160mm、ヘキサン中の0−40%EtOAcの勾配)、3−ホルミル−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−イルトリフルオロメタンスルホナート及び1−ホルミル−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−イルトリフルオロメタンスルホナートを得た。主ジアステレオ異性体:R=0.42(10%EtOAc/ヘキサン)。HNMR(600MHz,CDCl):δ10.16(s,1H);7.66(s,1H);7.07(s,1H);2.87−2.81(m,4H);1.84−1.82(m,4H)。
段階C:3−(ヒドロキシメチル)−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−イルトリフルオロメタンスルホナート
室温にて、EtOH(5mL)中の3−ホルミル−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−イルトリフルオロメタンスルホナート(98.5mg、0.320mmol)の攪拌溶液へ、ホウ化水素ナトリウム(36.3mg、0.959mmol)を添加した。反応物を室温で11/2時間攪拌した。反応混合物を水(20mL)で希釈し、塩水で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、次いで真空濃縮して、粗生成物を得た。この粗生成物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製し(Si、25×160mm、ヘキサン中の0−30%EtOAcの勾配)、3−(ヒドロキシメチル)−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−イルトリフルオロメタンスルホナートを得た。R=0.49(20%EtOAc/ヘキサン)。HNMR(500MHz,CDCl):δ7.25(s,1H);6.95(s,1H);4.69(d,J=4.9Hz,2H);2.76(br s,4H);2.25(t,J=5.4Hz,1H);1.80−1.77(m,4H)。
段階D:3−(ブロモメチル)−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−イルトリフルオロメタンスルホナート
下で0℃にて、無水CHCl(1mL)中の3−(ヒドロキシメチル)−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−イルトリフルオロメタンスルホナート(46.1mg、0.149mmol)及び四臭化炭素(59.2mg、0.178mmol)の攪拌溶液へ、トリフェニルホスフィン(46.8mg、0.178mmol)を添加した。反応混合物を直接カラム上に充填し、フラッシュクロマトグラフィーにより精製して(Si、12×160mm、ヘキサン中の0−20%EtOAcの勾配)、3−(ブロモメチル)−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−イルトリフルオロメタンスルホナートを無色の固体として得た。R=0.95(20%EtOAc/ヘキサン)。HNMR(600MHz,CDCl):δ7.21(s,1H);7.01(s,1H);4.48(s,2H);2.81−2.74(m,4H);1.83−1.78(m,4H)。
段階E:3−({(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−4−メチル−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−3−イル}メチル)−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−イルトリフルオロメタンスルホナート
下で室温にて、無水THF(2mL)中の(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−4−メチル−1,3−オキサゾリジン−2−オン(49.0mg、0.156mmol)の溶液へ、水素化ナトリウム(6.8mg、鉱物油中60%分散液、0.205mmol)を添加した。室温で15分間の攪拌後、無水THF(3mL)中の3−(ブロモメチル)−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−イルトリフルオロメタンスルホナート(48.6mg、0.130mmol)の溶液をカニューレを通して添加した。反応混合物を室温で4時間攪拌した。飽和NHCl(10mL)を添加し、混合物をEtOAc(3×20mL)で抽出した。合わせた抽出物を乾燥させ(NaSO)、真空濃縮し、粗生成物を得た。この粗生成物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製し(Si、12×160mm、ヘキサン中の0−20%EtOAcの勾配)、3−({(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−4−メチル−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−3−イル}メチル)−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−イルトリフルオロメタンスルホナートを無色の油状物として得た。R=0.51(20%EtOAc/ヘキサン)。算出されたLCMS=606.1、観察されたLCMS=606.2(M+1)HNMR(500MHz,CDCl):δ7.88(s,1H);7.76(s,2H);7.20(s,1H);6.99(s,1H);5.69(d,J=7.9Hz,1H);4.80(d,J=15.6Hz,1H);4.25(d,J=15.6Hz,1H);4.08−4.02(m,1H);2.81−2.74(m,4H);1.82−1.80(m,4H);0.77(d,J=6.5Hz,3H)。
段階F:(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−3−{[3−(4−フルオロ−5−イソプロピル−2−メトキシフェニル)−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−イル]メチル}−4−メチル−1,3−オキサゾリジン−2−オン
密閉管内において、ベンゼン(1.4mL)、EtOH(0.2mL)及び水(0.6mL)中の3−({(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−4−メチル−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−3−イル}メチル)−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−イルトリフルオロメタンスルホナート(12.4mg、0.0204mmol)、(4−フルオロ−5−イソプロピル−2−メトキシフェニル)ボロン酸(13.0mg、0.0614mmol)及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(2.8mg、0.00246mmol)、炭酸ナトリウム(18.2mg、0.172mmol)の混合物を95℃で一晩加熱した。反応混合物を室温に冷却し、水(10mL)を添加した。混合物をEtOAc(3×20mL)で抽出し、合わせた有機抽出物を乾燥させ(NaSO)、真空濃縮し、粗生成物を得た。フラッシュクロマトグラフィー(Si、12×160mm、ヘキサン中の0−20%EtOAcの勾配)及びキラルHPLC(IAカラム、20×250mm、ヘプタン中3%i−PrOH)によりこの粗生成物を精製し、(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−3−{[3−(4−フルオロ−5−イソプロピル−2−メトキシフェニル)−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−イル]メチル}−4−メチル−1,3−オキサゾリジン−2−オンを得た。R=0.49(20%EtOAc/ヘキサン)。算出されたLCMS=624.2、観察されたLCMS=624.2(M+1)HNMR(600MHz,CDCl,1:1のアトロプ異性体の混合物):δ7.83(s,1H);7.67(s,1H);7.65(s,1H);7.17(s,0.5H);7.06(s,0.5H);7.01(d,J=8.6Hz,0.5H);6.98(d,J=8.6Hz,0.5H);6.94(s,0.5H);6.91(s,0.5H);6.65(d,J=9.6Hz,0.5H);6.63(d,J=9.5Hz,0.5H);5.52(d,J=8.2Hz,0.5H);5.23(d,J=8.0Hz,0.5H);4.85(d,J=15.2Hz,0.5H);4.79(d,J=15.3Hz,0.5H);3.95(d,J=15.3Hz,0.5H);3.77−3.71(m,4.5H);3.22−3.14(m,1H);2.84−2.77(m,4H);1.86−1.80(m,4H);1.27−1.21(m,4.5H);1.15(d,J=7.0Hz,1.5H);0.50(d,J=6.5Hz,1.5H);0.28(d,J=6.5Hz,1.5H)。
(実施例55)
Figure 2009522291
(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−3−{[3−(4−フルオロ−5−イソプロピル−2−メトキシフェニル)−5−ニトロ−2−ナフチル]メチル}−4−メチル−1,3−オキサゾリジン−2−オン
段階A:(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−3−[(3−ヨード−5−ニトロ−2−ナフチル)メチル]−4−メチル−1,3−オキサゾリジン−2−オン
室温にて、酢酸中の(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−3−[(3−ヨード−2−ナフチル)メチル]−4−メチル−1,3−オキサゾリジン−2−オン(実施例1の段階Eに記載されている方法と同様の方法を使用して中間体16から合成した。)の攪拌溶液へ、発煙硝酸を滴下した。反応物を室温で3時間攪拌した。反応物を飽和NaHCO(10mL)で希釈し、EtOAc(3×20mL)で抽出した。合わせた抽出物を乾燥させ(NaSO)、真空濃縮して、粗生成物を生成物の異性体混合物として得た。主異性体をフラッシュクロマトグラフィーにより精製し(Si、12×160mm、ヘキサン中0−20%EtOAcの勾配)、(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−3−[(3−ヨード−5−ニトロ−2−ナフチル)メチル]−4−メチル−1,3−オキサゾリジン−2−オンを得た。R=0.11(20%EtOAc/ヘキサン)。算出されたLCMS=625.0、観察されたLCMS=624.6(M+1)HNMR(600MHz,CDCl):δ9.20(s,1H);8.28(dd,J=1.0,7.7Hz,1H);8.10(d,J=8.2Hz,1H);7.93(s,1H);7.89(s,1H);7.81(s,2H);7.61(t,J=7.9Hz,1H);5.82(d,J=7.9Hz,1H);4.98(d,J=15.9Hz,1H);4.48(d,J=15.9Hz,1H);4.21−4.15(m,1H);0.84(d,J=6.5Hz,3H)。
段階B:(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−3−{[3−(4−フルオロ−5−イソプロピル−2−メトキシフェニル)−5−ニトロ−2−ナフチル]メチル}−4−メチル−1,3−オキサゾリジン−2−オン
密閉管内において、1N炭酸カリウム水溶液(2mL)及びTHF(2mL)中の(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−3−[(3−ヨード−5−ニトロ−2−ナフチル)メチル]−4−メチル−1,3−オキサゾリジン−2−オン(34.0mg、0.0545mmol)、(4−フルオロ−5−イソプロピル−2−メトキシフェニル)ボロン酸(23.1mg、0.0109mmol)及び1,1’−ビス(ジ−t−ブチルホスフィノフェロセン)パラジウムジクロリド(3.5mg、0.00545mmol)の混合物を85℃で2時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、水(10mL)を添加した。混合物をEtOAc(3×20mL)で抽出し、合わせた有機抽出物を乾燥させ(NaSO)、真空濃縮して、粗生成物を得た。この粗生成物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製し(Si、12×160mm、ヘキサン中0−30%EtOAcの勾配)、(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−3−{[3−(4−フルオロ−5−イソプロピル−2−メトキシフェニル)−5−ニトロ−2−ナフチル]メチル}−4−メチル−1,3−オキサゾリジン−2−オンを得た。R=0.23(20%EtOAc/ヘキサン)。算出されたLCMS=665.2、観察されたLCMS=664.9(M+1)HNMR(500MHz,CDCl,1:1のアトロプ異性体の混合物):δ8.46(s,1H);8.26(d,J=7.5Hz,1H);8.17(t,J=9.0Hz,1H);8.07(s,0.5H);7.95(s,0.5H);7.85(s,1H);7.69(s,2H);7.58(t,J=7.9Hz,1H);7.14(d,J=8.4Hz,0.5H);7.10(d,J=8.4Hz,0.5H);6.72(d,J=12.0Hz,0.5H);6.71(d,J=12.0Hz,0.5H);5.57(d,J=8.1Hz,0.5H);5.44(d,J=8.0Hz,0.5H);4.97(d,J=15.9Hz,0.5H);4.93(d,J=15.9Hz,0.5H),4.29(d,J=15.9Hz,0.5H);4.03(d,J=15.8Hz,0.5H);3.91−3.83(m,0.5H);3.77(m,3.5H);3.26−3.18(m,1H);1.28−1.24(m,4.5H);1.20(d,J=6.9Hz,1.5H);0.58(d,J=6.5Hz,1.5H);0.40(d,J=6.6Hz,1.5H)。
(実施例56)
Figure 2009522291
(4S,5R)−3−{[5−アミノ−3−(4−フルオロ−5−イソプロピル−2−メトキシフェニル)−2−ナフチル]メチル}−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−4−メチル−1,3−オキサゾリジン−2−オン
EtOAc(2.5mL)中における(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−3−{[3−(4−フルオロ−5−イソプロピル−2−メトキシフェニル)−5−ニトロ−2−ナフチル]メチル}−4−メチル−1,3−オキサゾリジン−2−オン(21.3mg、0.0321mmol)の溶液中の10%パラジウム担持炭素(4.0mg)の懸濁液をH下(ダブルバルーン圧)で一晩攪拌した。反応混合物をセライトのプラグを通してろ過し、ろ液を真空の濃縮して、(4S,5R)−3−{[5−アミノ−3−(4−フルオロ−5−イソプロピル−2−メトキシフェニル)−2−ナフチル]−メチル}−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−4−メチル−1,3−オキサゾリジン−2−オンを得た。算出されたLCMS=635.2、観察されたLCMS=634.8(M+1)
(実施例57)
Figure 2009522291
(4S,5R)−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−3−{[3−(4−フルオロ−5−イソプロピル−2−メトキシフェニル)−5−ヨード−2−ナフチル]メチル}−4−メチル−1,3−オキサゾリジン−2−オン
CH(1mL)中の(4S,5R)−3−{[5−アミノ−3−(4−フルオロ−5−イソプロピル−2−メトキシフェニル)−2−ナフチル]メチル}−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−4−メチル−1,3−オキサゾリジン−2−オン(19.9mg、0.0314mmol)の懸濁液へ、亜硝酸t−ブチル(90%、6.5mg、8.3μL、0.0627mmol)を添加した。無水CHCl(0.5mL)を添加し、形成した沈殿物を溶解した。溶液を80℃で5時間加熱した。反応混合物を真空濃縮し、生じたスラリーをフラッシュクロマトグラフィーにより精製して(Si、12×160mm、ヘキサン中0−20%EtOAcの勾配)、(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−3−{[3−(4−フルオロ−5−イソプロピル−2−メトキシフェニル)−5−ヨード−2−ナフチル]メチル}−4−メチル−1,3−オキサゾリジン−2−オンを得た。R=0.47(20%EtOAc/ヘキサン)。算出されたLCMS=746.1、観察されたLCMS=745.8(M+1)HNMR(500MHz,CDCl,1:1のアトロプ異性体の混合物):δ8.11(d,J=7.2Hz,1H);7.92(d,J=4.7Hz,1H);7.88−7.85(m,1.5H);7.84(s,1H);7.75(s,0.5H);7.67(s,2H);7.22(t,J=7.7Hz,1H);7.16(d,J=8.5Hz,0.5H);7.12(d,J=8.5Hz,0.5H);6.76−6.70(m,1H);5.54(d,J=8.1Hz,0.5H);5.34(d,J=8.0Hz,0.5H);5.01(d,J=15.7Hz,0.5H);5.00(d,J=15.7H,0.5H);4.22(d,J=15.7Hz,0.5H);3.98(d,J=15.7Hz,0.5H);3.81−3.72(m,4H);3.28−3.20(m,1H);1.32−1.24(m,4.5H);1.21(d,J=6.9Hz,1.5H);0.57(d,J=6.5Hz,1.5H);0.37(d,J=6.5Hz,1.5H)。
(実施例58)
Figure 2009522291
(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−3−{[5−(4−フルオロ−5−イソプロピル−2−メトキシフェニル)−3−メチルイソキサゾール−4−イル]メチル}−4−メチル−1,3−オキサゾリジン−2−オン
段階A:(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−4−メチル−3−プロプ−2−イン−1−イル−1,3−オキサゾリジン−2−オン
下で室温にて、無水THF(30mL)中の(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−4−メチル−1,3−オキサゾリジン−2−オン(1.00g、3.19mmol)の溶液へ、水素化ナトリウム(192mg、鉱物油中60%分散液、4.79mmol)を添加した。室温で30分間の攪拌後、臭化プロパルギル(トルエン中の80重量%溶液、712μL、570mg、4.17mmol)を添加した。反応混合物を室温で一晩攪拌した。飽和NHCl(20mL)を添加し、混合物をEtOAc(3×20mL)で抽出した。合わせた抽出物を乾燥させ(MgSO)、真空濃縮し、粗生成物を得た。この粗生成物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製し(Si、40×160mm、ヘキサン中0−40%EtOAcの勾配)、(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−4−メチル−3−プロプ−2−イン−1−イル−1,3−オキサゾリジン−2−オンを得た。R=0.31(20%EtOAc/ヘキサン)。算出されたLCMS=352.1、観察されたLCMS=352.1(M+1)HNMR(600MHz,CDCl):δ7.88(s,1H);7.76(s,2H);5.74(d,J=8.2Hz,1H);4.45−4.39(m,2H);3.81(dd,J=2.5,17.8Hz,1H);2.33(t,J=2.5Hz,1H);0.84(d,J=6.6Hz,4H)。
段階B:(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−3−[3−(4−フルオロ−5−イソプロピル−2−メトキシフェニル)プロプ−2−イン−1−イル]−4−メチル−1,3−オキサゾリジン−2−オン
無水DMF(0.5mL)中の(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−4−メチル−3−プロプ−2−イン−1−イル−1,3−オキサゾリジン−2−オン(100mg、0.285mmol)、1−ブロモ−4−フルオロ−5−イソプロピル−2−メトキシベンゼン(トルエン中27.4重量%、233mg、0.259mmol)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウムジクロリド(18.2mg、0.0259mmol)、ヨウ化銅(I)(4.9mg、0.0259mmol)、トリフェニルホスフィン(13.6mg、0.0518mmol)及びジエチルアミン(283mg、406μL、3.88mmol)の混合物を脱気し、マイクロ波照射した(120℃、60分)。反応混合物を0.1NHCl(10mL)で希釈し、EtOAc(3×20mL)で抽出した。合わせた抽出物を乾燥させ(NaSO)、真空濃縮し、粗生成物を得た。この粗生成物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製し(Si、12×160mm、ヘキサン中0−30%EtOAcの勾配)、(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−3−[3−(4−フルオロ−5−イソプロピル−2−メトキシフェニル)プロプ−2−イン−1−イル]−4−メチル−1,3−オキサゾリジン−2−オンを得た。R=0.38(20%EtOAc/ヘキサン)。算出されたLCMS=518.2、観察されたLCMS=518.2(M+1)HNMR(500MHz,CDCl):δ7.89(s,1H);7.78(s,2H);7.26(d,J=8.4Hz,1H);6.56(d,J=12.0Hz,1H);5.76(d,J=8.3Hz,1H);4.70(d,J=17.8Hz,1H);4.53−4.47(m,1H);4.08(d,J=17.8Hz,1H);3.82(s,3H);3.17−3.09(m,1H);1.22(d,J=6.9Hz,6H);0.90(d,J=6.5Hz,3H)。
段階C:(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−3−{[5−(4−フルオロ−5−イソプロピル−2−メトキシフェニル)−3−メチルイソキサゾール−4−イル]メチル}−4−メチル−1,3−オキサゾリジン−2−オン
下で0℃にて、無水DMF中のアセタールドキシン(3.55g、60.1mmol)の攪拌溶液へ、N−クロロスクシンイミド(10.4g、78.1mmol)を添加した。反応物を室温に温め、3時間攪拌した。水(100mL)を添加し、混合物をEtO(4×80mL)で抽出した。合わせた抽出物を水(50mL)及び塩水(50mL)で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、真空濃縮して、N−ヒドロキシエタンイミドイルクロリドを無色の油状物として得た。HNMR(500MHz,CDCl):δ8.96(br s,1H),2.26(s,3H)。
下で室温にて、無水トルエン(2mL)中の(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−3−[3−(4−フルオロ−5−イソプロピル−2−メトキシフェニル)プロプ−2−イン−1−イル]−4−メチル−1,3−オキサゾリジン−2−オン(21.9mg、0.0423mmol)及びN−ヒドロキシエタンイミドイルクロリド(124.4mg、1.33mmol)の攪拌溶液へ、トリエチルアミン(123.4mg、170μL、1.21mmol)を添加した。反応物を2日間加熱還流した。反応混合物を室温に冷却し、1NHClで希釈して、EtOAc(3×20mL)で抽出した。合わせた抽出物を乾燥させ(NaSO)、真空濃縮して、粗生成物を得た。この粗生成物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製し(Si、12×160mm、ヘキサン中0−30%EtOAcの勾配)、(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−3−{[5−(4−フルオロ−5−イソプロピル−2−メトキシフェニル)−3−メチルイソキサゾール−4−イル]メチル}−4−メチル−1,3−オキサゾリジン−2−オンを得た。R=0.38(20%EtOAc/ヘキサン)。算出されたLCMS=575.2、観察されたLCMS=575.3(M+1)HNMR(600MHz,CDCl):δ7.84(s,1H);7.64(s,2H);7.31(d,J=8.3Hz,1H);6.68(d,J=11.8Hz,1H);5.27(d,J=8.0Hz,1H);4.78(d,J=15.6Hz,1H);4.00(d,J=15.6Hz,1H);3.82(s,3H);3.72−3.68(m,1H);3.22−3.16(m,1H);2.38(s,3H);1.24(d,J=7.0Hz,3H);1.22(d,J=7.0Hz,3H);0.42(d,J=6.6Hz,3H)。
(実施例59)
Figure 2009522291
メチル3’−[2−({(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−4−メチル−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−3−イル}メチル)−6−クロロピリジン−3−イル]−4’−メトキシ−2−メチルビフェニル−4−カルボキシラート
段階A:メチル4’−メトキシ−2−メチル−3’−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ビフェニル−4−カルボキシラート
メチル3’−ヨード−4’−メトキシ−2−メチルビフェニル−4−カルボキシラート(500mg、1.31mmol)、ビス(ピナコラート)ジボロン(353mg、1.57mmol)、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウムジクロリドジクロロメタン付加物(214mg、0.262mmol)、酢酸カリウム(257mg、2.616mmol)及び1,4−ジオキサン(2.5mL)をマイクロ波容器中で密閉した。反応混合物を140℃で20分間、次いで130℃で更に30分間マイクロ波照射した。粗製反応物を塩水で処理し、続いてEtOAcで抽出した。合わせた抽出物をNaSO4上で乾燥させ、ろ過し、真空濃縮して、粗製のメチル4’−メトキシ−2−メチル−3’−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ビフェニル−4−カルボキシラートを暗色の油状物として得た。この油状物を次の反応でそのまま使用した。算出されたLCMS=382.20、観察されたLCMS=383.41(M+1)
段階B:メチル3’−[2−({(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−4−メチル−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−3−イル}メチル)−6−クロロピリジン−3−イル]−4’−メトキシ−2−メチルビフェニル−4−カルボキシラート
(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−3−[(3−ブロモ−6−クロロピリジン−2−イル)メチル]−4−メチル−1,3−オキサゾリジン−2−オン(中間体9)(500mg、0.966mmol)、メチル4’−メトキシ−2−メチル−3’−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ビフェニル−4−カルボキシラート(554mg、1.45mmol)、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウムジクロリドジクロロメタン付加物(158mg、20%)、炭酸カリウム水溶液(966μL、2M、1.93mmol)及びエタノール(5mL)を80℃の油浴中で1時間加熱した。次いで、減圧下において、揮発性物質を粗混合物から取り除いた。ポット残渣を水で処理し、続いてEtOAcで抽出した。合わせた抽出物をNaSO上で乾燥させ、続いてろ過し、濃縮して、暗色の油状物を得た。生じた油状物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製し(SiO、Biotageの40+Mカートリッジ、ヘキサン中の0−40%EtOAc)、メチル3’−[2−({(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−4−メチル−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−3−イル}メチル)−6−クロロピリジン−3−イル]−4’−メトキシ−2−メチルビフェニル−4−カルボキシラート(152mg)を黄色のガラス状物として得た。算出されたLCMS=692.15、観察されたLCMS=693.19(M+1)。
(実施例60)
Figure 2009522291
メチル3’−[2−({(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−4−メチル−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−3−イル}メチル)−6−イソプロペニルピリジン−3−イル]−4’−メトキシ−2−メチルビフェニル−4−カルボキシラート
メチル3’−[2−({(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−4−メチル−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−3−イル}メチル)−6−クロロピリジン−3−イル]−4’−メトキシ−2−メチルビフェニル−4−カルボキシラート(120mg、0.966mmol)、イソプロペニルボロン酸(74.4mg、0.865mmol)、1,1’−ビス(ジ−tert−ブチルホスフィノ)フェロセンパラジウムジクロリド(23.5mg、20%)、炭酸カリウム水溶液(1.21mL、1M、1.21mmol)及びTHF(1.2mL)を80℃の油浴中で1時間25分加熱した。次いで、減圧下において、揮発性物質を粗混合物から取り除いた。ポット残渣を水で処理し、続いてEtOAcで抽出した。合わせた抽出物をNaSO上で乾燥させ、続いてろ過し、濃縮して、暗色の油状物を得た。MeCN(0.1%TFA、v/v)/HO(0.1%TFA、v/v)勾配の混合物で溶出する逆相分取HPLC(Kromasil 100−5C18、100×21.1mm)により、生じた油状物を精製した。関連画分をプールし、真空で蒸発して、淡黄色の油状物を得た。油状物をCHClで溶解し、次いでNaHCO(飽和水溶液)で洗浄した。有機層を分離し、水で逆洗浄し、分離して、NaSO上で乾燥させ、ろ過し、真空濃縮して、メチル3’−[2−({(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−4−メチル−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−3−イル}メチル)−6−イソプロペニルピリジン−3−イル]−4’−メトキシ−2−メチルビフェニル−4−カルボキシラートを淡黄色のガラス状物として得た。算出されたLCMS=698.22、観察されたLCMS=699.23(M+1)。
(実施例61)
Figure 2009522291
メチル3’−[2−({(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−4−メチル−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−3−イル}メチル)−6−イソプロピルピリジン−3−イル]−4’−メトキシ−2−メチルビフェニル−4−カルボキシラート
水素のバルーン雰囲気下において、メチル3’−[2−({(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−4−メチル−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−3−イル}メチル)−6−イソプロペニルピリジン−3−イル]−4’−メトキシ−2−メチルビフェニル−4−カルボキシラート(131mg、0.189mmol)及び触媒量のパラジウム担持炭素並びにCHOH(5mL)を20℃で1時間20分激しく攪拌した。反応混合物をろ過し、次いでろ液を真空濃縮して、メチル3’−[2−({(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−4−メチル−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−3−イル}メチル)−6−イソプロピルピリジン−3−イル]−4’−メトキシ−2−メチルビフェニル−4−カルボキシラートを淡黄色のガラス状物として得た。算出されたLCMS=700.24、観察されたLCMS=701.29(M+1)。
(実施例62)
Figure 2009522291
3’−[2−({(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−4−メチル−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−3−イル}メチル−6−イソプロピルピリジン−3−イル]−4’−メトキシ−2−メチルビフェニル−4−カルボン酸
1,4−ジオキサン(3mL)中のメチル3’−[2−({(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−4−メチル−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−3−イル}メチル)−6−イソプロピルピリジン−3−イル]−4’−メトキシ−2−メチルビフェニル−4−カルボキシラート(102mg、0.146mmol)の溶液へ、水(1.8mL)中の水酸化リチウム一水和物(27mg、0.643mmol)の溶液を添加した。反応物を3日間攪拌した。粗混合物をHCl(水溶液、1N、1mL)で酸性化した。MeCN(0.1%TFA、v/v)/HO(0.1%TFA、v/v)勾配の混合物で溶出する逆相分取HPLC(Kromasil 100−5C18、100×21.1mm)により、粗生成物を精製した。所望の酸(60A%、より早い溶出ピーク)及び出発エステルを示す分取LCクロマトグラムで二つのピークを記録した。対応する画分をプールし、水性混合物に真空蒸発した。生じた混合物をEtOAcで抽出した。分離した有機相を水で逆洗浄し、分離して、NaSO上で乾燥させ、ろ過し、蒸発して、3’−[2−({(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−4−メチル−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−3−イル}メチル−6−イソプロピルピリジン−3−イル]−4’−メトキシ−2−メチルビフェニル−4−カルボン酸(59.27mg)をガラス状物及び回収出発エステルとして得た。算出されたLCMS=686.22、観察されたLCMS=687.44(M+1)HNMRシグナルはアトロプ異性のため二重である。HNMR(CEDCl,500MHz)8.13(d,J=8Hz,1H),8.02−7.95(m,1H),7.94−7.88(m,1H),7.85(s,1H),7.70−7.62(m,3H),7.49(d,J=8.5Hz,1H),7.38(s,0.5H),7.35−7.28(m,1H),7.20−7.10(m,1.5H),5.67(d,J=7Hz,0.7H),5.58(d,J=8.0Hz,0.3H),5.05(d,J=16Hz,0.3H),4.75(d,J=16Hz,0.7H),4.67(d,J=16Hz,0.7H),4.60(d,J=16Hz,0.3H),4.40−4,32(m,1H),3.92(s,0.9H),3.88(s,2.1H),3.74−3.60(m,1H),2.39(s,2.1H),2.35(s,0.9H),1.46(s,3H),1.45(s,3H),0.73(d,J=6.5Hz,2.1H),0.65(d,J=5.5Hz,0.9H)。
(実施例63)
Figure 2009522291
メチル3’−[6−({(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−4−メチル−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−3−イル}メチル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル]−4’−メトキシ−2−メチルビフェニル−4−カルボキシラート
実施例59の段階Bに記載されている方法と同様の方法を使用し、この化合物を調製した。算出されたLCMS=698.2、観察されたLCMS=698.0(M+1)
(実施例64)
Figure 2009522291
3’−[6−({(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−4−メチル−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−3−イル}メチル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル]−4’−メトキシ−2−メチルビフェニル−4−カルボン酸
EtOH(2mL)、水(1mL)及び水酸化カリウム(3.5N、200μL)中のメチル3’−[6−({(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−4−メチル−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−3−イル}メチル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル]−4’−メトキシ−2−メチルビフェニル−4−カルボキシラート(23.9mg、0.034mmol)の混合物を室温で16時間攪拌した。反応混合物を水で希釈し、1NHClを使用してpH5に調節した。水層をEtOAc(3×)で抽出した。合わせた有機層を乾燥させ(NaSO)、真空濃縮した。分取HPLCにより残留物を精製し、表題化合物を得た。算出されたLCMS=684.2、観察されたLCMS=684.0(M+1)HNMR(500MHz,CDCl)δ8.03(S,0.5H),8.02(s,0.5H),8.00−7.93(m,1H);7.88(s,0.5H),7.86(s,0.5H),7.71(s,1H);7.63(s,1H);7.41−7.26(m,3H);7.20−7,20(m,1.5H);7.17(s,0.5H);7.09(d,J=8.4Hz,0.5H);7.07(d,J=8.5Hz,0.5H);5.58(d,J=8.3Hz,0.5H);5.25(d,J=8.2Hz,0.5H);4.97(d,J=6.5Hz,0.5H);4.94(d,J=6.4Hz,0.5H);4.09(d,J=15.1Hz,0.5H);3.91(s,1.5H);3.88(d,J=13.3Hz,2H);3.84(m,0.5H);3.79(m,0.5H);3.03−2.98(m,4H);2.74(br,s,1H);2.43(s,1.5H);2.37(s,1.5H);2.18−2.14(m,2H);0.55(d,J=6.5Hz,1.5H);0.41(d,J=6.6Hz,1.5H)。
上記で説明されるアリールメチルアルコールから、中間体16の段階Cに記載されている方法に従うことにより、対応するハロゲン化アリールメチルを合成した。次いで、実施例1の段階E及び/又はFに記載されている方法と同様の方法により、フェニルオキサゾリジノン、ハロゲン化アリールメチル及びボロン酸(その合成は説明されている。)から表4の化合物を合成した。
Figure 2009522291
Figure 2009522291
Figure 2009522291
Figure 2009522291
実施例28及び/又は実施例29に記載されている方法と同様の方法に従って、対応するハロゲン化アリール及びアルキル又はアルケニルボロン酸、続いて、必要に応じて触媒水素化から表5で列挙される化合物を調製した。
Figure 2009522291
Figure 2009522291
(実施例91)
Figure 2009522291
(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−3−{[6−(4−フルオロ−5−イソプロピル−2−メトキシフェニル)−2,3−ジヒドロ−1H−イソインドール−5−イル]メチル}−4−メチル−1,3−オキサゾリジン−2−オン
AcOH(0.5mL)中のベンジル5−({(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−4−メチル−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−3−イル}メチル)−6−(4−フルオロ−5−イソプロピル−2−メトキシフェニル)−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−カルボキシラート(12mg、0.016mmol)の溶液へ、触媒量のPd/C(10%)を添加した。混合部物をH雰囲気下で室温にて2時間攪拌した。反応混合物をセライトを通してろ過し、ろ液を飽和NaHCO水溶液で塩基性pHに調節した。水層をEtOAc(3×)で抽出した。合わせた有機層を塩水(1×)で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、ろ過し、真空濃縮した。MeCN/水で溶出する分取逆相HPLC(C−18)により残留物を精製した。画分を収集し、凍結乾燥させ、(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−3−{[6−(4−フルオロ−5−イソプロピル−2−メトキシフェニル)−2,3−ジヒドロ−1H−イソインドール−5−イル]メチル}−4−メチル−1,3−オキサゾリジン−2−オンを得た。算出されたLCMS=611.2、観察されたLCMS=610.8(M+1)HNMR(500MHz,CDCl、1:1のアトロプ異性体の混合物):δ7.87(s,1H);7.70(s,2H);7.42(s,0.5H);7.33(s,0.5H);7.14(s,0.5H);7.13(s,0.5H);7.04(d,J=8.5Hz,0.5H);7.00(d,J=8.5Hz,0.5H);6.70(d,J=5.4Hz,0.5H);6.67(d,J=5.3Hz,0.5H);5.57(d,J=8.1Hz,0.5H);5.39(d,J=8.0Hz,0.5H);4.85(d,J=15.4Hz,0.5H);4.81(d,J=15.5Hz,0.5H);4.33(s,4H);4.08(d,J=15.4Hz,0.5H);3.83(d,J=15.4Hz,0.5H);3.78(s,3H);3.86−3.75(m,1H);3.26−3.18(m,1H);2.61(br s,1H);1.31−1.25(m,4H);1.19(d,J=6.9Hz,2H);0.52(d,J=6.5Hz,1.5H);0.34(d,J=6.5Hz,1.5H)。
(実施例92)
Figure 2009522291
(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−3−{[6−(4−フルオロ−5−イソプロピル−2−メトキシフェニル)−2−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−イソインドール−5−イル]メチル}−4−メチル−1,3−オキサゾリジン−2−オン
MeOH(0.2mL)中の(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−3−{[6−(4−フルオロ−5−イソプロピル−2−メトキシフェニル)−2,3−ジヒドロ−1H−イソインドール−5−イル]メチル}−4−メチル−1,3−オキサゾリジン−2−オン(8.3mg、0.0136mmol)の溶液へ、NaCNBH(1.0mg、0.0163mmol)、AcOH(3.85μL、0.068mmol)及びホルムアルデヒド(38%)(1.3μL、0.0176mmol)を添加した。生じた混合物を室温で16時間攪拌した。反応混合物を飽和NaHCO水溶液で洗浄した。水層をEtOAc(2×)で抽出した。合わせた有機層を塩水(1×)で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、ろ過し、真空濃縮した。シリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーにより残留物を精製し、(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−3−{[6−(4−フルオロ−5−イソプロピル−2−メトキシフェニル)−2−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−イソインドール−5−イル]メチル}−4−メチル−1,3−オキサゾリジン−2−オンを得た。算出されたLCMS=625.2、観察されたLCMS=624.9(M+H)
(実施例93)
Figure 2009522291
(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−3−{[2−エチル−6−(4−フルオロ−5−イソプロピル−2−メトキシフェニル)−2,3−ジヒドロ−1H−イソインドール−5−イル]メチル}−4−メチル−1,3−オキサゾリジン−2−オン
実施例92に記載されている方法に従って、(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−3−{[6−(4−フルオロ−5−イソプロピル−2−メトキシフェニル)−2,3−ジヒドロ−1H−イソインドール−5−イル]メチル}−4−メチル−1,3−オキサゾリジン−2−オン及びアセトアルデヒドから(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−3−{[2−エチル−6−(4−フルオロ−5−イソプロピル−2−メトキシフェニル)−2,3−ジヒドロ−1H−イオインドール−5−イル]メチル}−4−メチル−1,3−オキサゾリジン−2−オンを合成した。算出されたLCMS=639.2、観察されたLCMS=638.9(M+H)
中間体30
Figure 2009522291
メチル[4−メトキシ−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]アセタート
段階A:メチル(3−ヨード−4−メトキシフェニル)アセタート
MeOH(40mL)中のメチル(4−メトキシフェニル)アセタート(1mL、6.3mmol)の溶液へ、AgSO(1.96g、6.3mmol)、続いてI(1.6g、6.3mmol)を添加した。反応物を室温で1時間激しく攪拌し、次いで固体をろ過により除去した。ろ液をEtOAc(200mL)で希釈し、NaHSO水溶液(2×50mL)及び塩水(2×50mL)で洗浄した。有機層を乾燥させ(NaSO)、ろ過し、濃縮して、メチル(3−ヨード−4−メトキシフェニル)アセタートを得た。R=0.27(15%EtOAc/ヘキサン)。HNMR(500MHz,CDCl):δ7.68(d,J=2.0Hz,1H),7.21(dd,J=8.2,1.8Hz,1H);6.76(d,J=8.4Hz,1H);3.85(s,3H);3.68(s,3H);3.52(s,2H)。
段階B:メチル[4−メトキシ−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]アセタート
丸底フラスコにメチル(3−ヨード−4−メトキシフェニル)アセタート(503mg、1.64mmol)、ビス(ピナコラート)ジボロン(521mg、2.05mmol)、PdCl(dppf)・CHCl(134mg、0.164mmol)、KOAc(322mg、3.28mmol)及びDMSO(23mL)を投入した。反応物をNで脱気し、40℃で1時間、60℃で1時間、次いで80℃で12時間加熱した。反応物をEtOAc(50mL)で希釈し、水(3×25mL)及び塩水(25mL)で洗浄した。有機層を乾燥させ(NaSO)、ろ過し、濃縮した。シリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーにより残留物を精製し(0−80%EtOAc/ヘキサン)、メチル[4−メトキシ−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]アセタートを得た。HNMR(500MHz,CDCl):δ7.55(d,J=2.3Hz,1H);7.32(dd,J=8.5,2.3Hz,1H),6.82(d,J=8.4Hz,1H),3.82(s,3H),3.67(s,3H),3.56(s,2H),1.35(s,12H)。
中間体31
Figure 2009522291
メチル[2−フルオロ−4−メトキシ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]アセタート
段階A:メチル(2−フルオロ−4−メトキシフェニル)アセタート
トルエン(20mL)中の(2−フルオロ−4−メトキシフェニル)酢酸(500mg、2.72mmol)の溶液へ、MeOH(3mL)及びTMSジアゾメタン(ヘキサン中の2M溶液2.04mL、4.08mmol)を添加した。15分後、反応物をHOAc(250μL)の添加により反応停止した。反応物をEtOAc(100mL)で希釈し、飽和NaHCO(2×25mL)及び塩水(25mL)で洗浄した。有機層を乾燥させ(NaSO)、ろ過し、濃縮した。フラッシュクロマトグラフィーにより残留物を精製し(0−25%EtOAc/ヘキサン)、メチル(2−フルオロ−4−メトキシフェニル)アセタートを得た。HNMR(500MHz,CDCl):δ7.15(t,J=8.6Hz,1H),6.62−6.68(m,2H),3.78(s,3H),3.70(s,3H),3.60(s,2H)。
上記の中間体30に記載どおり、メチル(2−フルオロ−4−メトキシフェニル)アセタートを処理し、メチル[2−フルオロ−4−メトキシ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]アセタートを得た。
中間体32
Figure 2009522291
メチル[4−フルオロ−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]アセタート
丸底フラスコにメチル(3−ブロモ−4−フルオロフェニル)アセタート(TMSジアゾメタンとの処理により対応する酸から調製した。)(192.4mg、0.78mmol)、ビス(ピナコラート)ジボラン(247mg、0.973mmol)、ビス(トリシクロヘキシルホスフィン)パラジウム(0)(52mg、0.078mmol)、KOAc(153mg、1.56mmol)及びジオキサン(6mL)を投入した。反応物をNで脱気し、80℃で2時間加熱した。反応物をEtOAc(50mL)で希釈し、水(3×25mL)及び塩水(25mL)で洗浄した。有機層を乾燥させ(NaSO)、ろ過し、濃縮した。フラッシュクロマトグラフィーにより残留物を精製し、メチル[4−フルオロ−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]アセタートを得た。HNMR(500MHz,CDCl):δ7.61(dd,J=5.7,2.4Hz,1H),7.35(m,1H),6.99(t,J=8.7Hz,1H),3.69(s,3H),3.60(s,2H),1.36(s,12H)。
中間体33
Figure 2009522291
エチルトランス−4−[4−フルオロ−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]シクロヘキサンカルボキシラート
段階A:エチル4−{[(トリフルオロメチル)スルホニル]オキシ}シクロヘキス−3−エン−1−カルボキシラート
THF(17mL)中のエチル4−オキソシクロヘキサンカルボキシラート(500μL、3.14mmol)の−78℃の溶液へ、LiHMDS(THF中の1M溶液3.93mL、3.93mmol)を添加した。−78℃で1時間攪拌した後、THF(7mL)中の2−[N,N−ビス(トリフルオロメチル−スルホニル)アミノ]−5−クロロピリジン(1.23g、3.14mmol)をカニューレにより添加した。反応物を室温に温め、12時間攪拌した。次いで、反応物を水(100mL)中に注ぎ、EtOAc/ヘキサン(150mL、2:1)で抽出した。合わせた有機物を水(2×50mL)及び塩水(2×50mL)で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、ろ過し、濃縮した。シリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーにより残留物を精製し(0−25%EtOAc/ヘキサン)、エチル4−{[(トリフルオロメチル)スルホニル]オキシ}シクロヘキス−3−エン−1−カルボキシラートを得た。HNMR(500MHz,CDCl):5.77(m,1HH),4.16(q,J=7.1Hz,2H),2.58(m,1H),2.39−2.48(m,3H),2.13(m,1H),2.92(m,1H),1.26(t,J=7.1Hz,3H)。
段階B:エチル4−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)シクロヘキス−3−エン−1−カルボキシラート
フラスコに(3−クロロ−4−フルオロフェニル)ボロン酸(495mg、2.84mmol)、エチル4−{[(トリフルオロメチル)スルホニル]オキシ}シクロヘキス−3−エン−1−カルボキシラート(686mg、2.27mmol)、Pd(PPh(262mg、0.227mmol)、1M NaCO(6.81mL、6.81mmol)、EtOH(2.8mL)及びDME(8.6mL)を投入した。反応物をNで脱気し、フラスコを密閉して、反応物を100℃に2時間加熱した。次いで、反応物を室温に冷却し、ヘキサン(100mL)及びEtOAc(20mL)で希釈した。混合物を水(2×25mL)及び塩水(2×25mL)で洗浄し、有機層を乾燥させ(NaSO)、ろ過し、濃縮した。シリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーにより残留物を精製し(0−10%EtOAc/ヘキサン)、エチル4−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)シクロヘキス−3−エン−1−カルボキシラートを得た。R=0.25(5%EtOAc/ヘキサン)。HNMR(500MHz,CDCl):δ7.37(dd,J=7.1,2.3Hz),7.20(m,1H),7.05(t,J=8.8Hz,1H),6.05(s,1H),4.16(q,J=7.1Hz,2H),2.36−2.62(m,4H),2.17(m,1H),1.84(m,1H),1.27(t,J=7.1Hz,3H)。
段階C:エチルトランス−4−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)シクロヘキサンカルボキシラート
EtOAc(15mL)中のエチル4−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)シクロヘキス−3−エン−1−カルボキシラート(270mg、0.955mmoL)の溶液へ、10%Pd/C(45mg)を添加した。反応物をH雰囲気下(バルーン)に置き、室温で激しく攪拌した。30分後、触媒をろ過により除去し、ろ液を濃縮して、シス及びトランス生成物の混合物を得た。シリカゲル上のクロマトグラフィーにより所望のトランス異性体を分離し(0−10%EtOAc/ヘキサン)、エチルトランス−4−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)シクロヘキサンカルボキシラートを得た。R=0.25(5%EtOAc/ヘキサン)。HNMR(500MHz,CDCl):δ7.21(d,J=7.3Hz,1H),7.02−7.06(m,2H),4.14(q,J=7.1Hz,2H),2.48(m,1H),2.32(m,1H),2.08−2.12(m,2H),1.91−1.98(m,2H),1.53−1.67(m,2H),1.37−1.46(m,2H),1.27(t,J=7.1Hz,3H)。
上記の中間体32に記載どおり、エチルトランス−4−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)シクロヘキサンカルボキシラートを処理し、エチルトランス−4−[4−フルオロ−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]シクロヘキサンカルボキシラートを得た。
中間体34
Figure 2009522291
トランス−4−[4−メトキシ−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]シクロヘキサノール
段階A:1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカ−7−エン−8−イルトリフルオロメタンスルホナート
THF(50mL)中の1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカン−8−オン(1.5g、9.6mmol)の−78℃の攪拌した溶液へ、LiHMDS(THF中の1M溶液11.1mL、11.1mmol)を添加した。−78℃で1時間の攪拌後、THF(20mL)中の2−[N,N−ビス(トリフルオロメチル−スルホニル)アミノ]−5−クロロピリジン(3.8g、9.6mmol)をカニューレにより添加した。反応物を室温に温め、12時間攪拌した。次いで、反応物を水(100mL)中に注ぎ、EtOAc(100mL)で抽出した。有機層を水(2×50mL)及び塩水(2×50mL)で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、ろ過し、濃縮した。シリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーにより残留物を精製し(5−30%EtOAc/ヘキサン)、1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカ−7−エン−8−イルトリフルオロメタンスルホナートを得た。HNMR(500MHz,CDCl):δ5.66(m.1H),3.96−4.01(m,4H),2.51−2.55(m,2H),2.39−2.41(m,2H),1.90(t,J=6.6Hz,2H)。
段階B:8−(4−メトキシフェニル)−1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカ−7−エン
フラスコに(4−メトキシフェニル)ボロン酸(515mg、3.39mmol)、1,3−ジオキサスピロ[4.5]デカ−7−エン−8−イルトリフルオロメタンスルホナート(780mg、2.71mmol)、1,1’−ビス(ジ−t−ブチルホスフィノ)フェロセンパラジウムジクロリド(35mg、0.054mmol)、1M KCO(10mL、10mmol)及びTHF(10mL)を投入した。反応物をNで脱気し、50℃に16時間加熱した。反応物を室温に冷却し、EtOAc(100mL)で希釈した。混合物を水(2×25mL)及び塩水(2×25mL)で洗浄し、有機層を乾燥させ(NaSO)、ろ過し、濃縮した。シリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーにより残留物を精製し(5−40%EtOAc/ヘキサン)、8−(4−メトキシフェニル)−1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカ−7−エンを得た。R=0.20(25%EtOAc/ヘキサン)。HNMR(500MHz,CDCl):δ7.31−7.34(m,2H),6.82−6.85(m,2H),5.90(m,1H),4.02(s,4H),3.80(s,3H),2.62−2.66(m,2H),2.45−2.46(m,2H),1.92(t,J=6.5Hz,2H)。
段階C:8−(4−メトキシフェニル)−1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカン
EtOH(20mL)中の8−(4−メトキシフェニル)−1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカ−7−エン(526.8mg、2.14mmol)の溶液へ、10%Pd/C(50mg)を添加した。。反応物をH雰囲気下(バルーン)に置き、室温で激しく攪拌した。1.5時間後、触媒をろ過により除去した。ろ液を濃縮して、8−(4−メトキシフェニル)−1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカンを得た。HNMR(500MHz,CDCl):δ7.14−7.17(m,2H),6.82−6.85(m,2H),3.98(s,4H),3.79(s,3H),2.52(m,1H),1.64−1.86(m,8H)。
段階D:4−(4−メトキシフェニル)シクロヘキサノン
THF(20mL)中の8−(4−メトキシフェニル)−1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカン(590mg、2.38mmol)の溶液へ、6NHCl(1.2mL)を添加した。反応物を室温で4時間攪拌し、次いでEtOAc(50mL)で希釈して、水(2×40mL)及び飽和NaHCO/塩水(2×40mL、1:1)で洗浄した。有機層を乾燥させ(NaSO)、ろ過し、濃縮した。シリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーにより残留物を精製し(0−25%EtOAc/ヘキサン)、4−(4−メトキシフェニル)シクロヘキサノンを得た。HNMR(600MHz,CDCl):δ7.15−7.18(m,2H),6.85−6.88(m,2H),3.80(s,3H),2.99(m,1H),2.46−2.54(m,4H),2.17−2.22(m,2H),1.87−1.95(m,2H)。
段階E:トランス−4−(4−メトキシフェニル)シクロヘキサノール
4−(4−メトキシフェニル)シクロヘキサノン(400mg、1.958mmol)をMeOH(20mL)中に溶解し、0℃に冷却した。NaBH(222mg、5.87mmol)を添加し、反応物を0℃で30分間攪拌した。次いで、反応物を水5mLで反応停止し、5分間攪拌して、その後EtOAc(50mL)で希釈した。有機層を水(3×50mL)及び塩水(50mL)で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、ろ過し、濃縮した。シリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーにより残留物を精製し(0−70%EtOAc/ヘキサン)、トランス−4−(4−メトキシフェニル)シクロヘキサノールを得た。HNMR(500MHz,CDCl):δ7.12(d,J=8.5Hz,2H),6.84(d,J=8.7Hz,2H),3.79(s,3H),3.68(m,1H),2.46(m,1H),2.07−2.12(m,2H),1.86−1.94(m,3H),1.38−1.54(m,4H)。
上記の中間体30に記載どおり、トランス−4−(4−メトキシフェニル)シクロヘキサノールを処理し、トランス−4−[4−メトキシ−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]シクロヘキサノールを得た。
中間体35
Figure 2009522291
シス−4−[4−メトキシ−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]シクロヘキサノール
段階A:シス−4−(4−メトキシフェニル)シクロヘキサノール
THF(22mL)中の4−(4−メトキシフェニル)シクロヘキサノン(456.7mg、2.24mmol)(上記の中間体34に記載どおり調製した。)の−78℃の溶液へ、L−セレクトリド(THF中の1M溶液6.71ml、6.71mmol)を添加した。反応物を0℃に3時間加温した。次いで、0℃にて、反応物をアセトン3mLの滴下及びHO7.5mLで反応停止した。次に、30%H3mLをゆっくりと滴下方式で添加した。この混合物を0℃で5分間攪拌し、次いでEtOAc(50mL)で希釈した。有機層を水(2×25mL)及び塩水(25mL)で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、ろ過して、濃縮した。シリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーにより残留物を精製し(0−70%EtOAc/ヘキサン)、シス−4−(4−メトキシフェニル)シクロヘキサノールを得た。HNMR(500MHz,CDCl):δ7.16(d,J=8.7Hz,2H),6.85(d,J=8.5Hz,2H),4.12(bs,1H),3.79(s,3H),2.50(m,1H),1.62−1.90(m,8H)。
上記の中間体30に記載どおり、シス−4−(4−メトキシフェニル)シクロヘキサノールを処理し、シス−4−[4−メトキシ−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]シクロヘキサノールを得た。
中間体36
Figure 2009522291
トランス−4−[4−フルオロ−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]シクロヘキサノール
段階A:4−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)シクロヘキサノン
上記の中間体33及び34に記載されている方法を使用し、8−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカンを調製した。
アセトン(6mL)中の8−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカン(401.7mg、1.484mmol)の溶液へ、1M硫酸(24ml、24mmol)を添加した。反応物を室温で18時間激しく攪拌し、次いでEtOAc(100mL)で希釈して、水(3×50mL)、飽和NaHCO(2×50mL)及び塩水(2×50mL)で洗浄した。有機層を乾燥させ(NaSO)、ろ過し、濃縮して、4−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)シクロヘキサノンを得た。HNMR(500MHz,CDCl):δ7.06−7.28(m,3H),3.00(m,1H),2.49−2.52(m,4H),2.19−2.23(m,2H),1.85−1.93(m,2H)。
上記の中間体34及び32に記載どおり、4−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)シクロヘキサノンを処理し、トランス−4−[4−フルオロ−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]シクロヘキサノールを得た。
(実施例94)
Figure 2009522291
メチル{3−[2−({(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−4−メチル−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−3−イル}メチル)−6−クロロピリジン−3−イル]−4−メトキシフェニル}アセタート
フラスコに(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−3−[(3−ブロモ−6−クロロピリジン−2−イル)メチル]−4−メチル−1,3−オキサゾリジン−2−オン(265mg、0.511mmol)、メチル[4−メトキシ−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]アセタート(156.5mg、0.511mmol)、1M KCO(4mL、4mmol)及びTHF(4mL)を投入した。反応物をNで脱気し、次いで、反応物を激しく攪拌しながら1,1’−ビス(ジ−t−ブチルホスフィノ)フェロセンパラジウムジクロリド(16.7mg、0.026mmol)を添加した。激しい攪拌を室温で15分間継続し、次いで反応物をEtOAc(40mL)で希釈して、水及び塩水(各20mL)で洗浄した。有機層を乾燥させ(NaSO)、ろ過し、濃縮した。シリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーにより残留物を精製し(0−70%EtOAc/ヘキサン)、メチル{3−[2−({(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−4−メチル−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−3−イル}メチル)−6−クロロピリジン−3−イル]−4−メトキシフェニル}アセタートを得た。R=0.21(25%EtOAc/ヘキサン)。LCMS=617.4(M+H)HNMR(500MHz,CDCl):δ6.92−7.83(m,8H),4.88−5.68(m,2H),3.58−4.19(m,10H),0.63(s,3H)。
同様の方法で、上記のボロン酸エステルを使用し、表6の次の実施例を合成した:
Figure 2009522291
Figure 2009522291
Figure 2009522291
(実施例101)
Figure 2009522291
メチル{3−[2−({(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−4−メチル−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−3−イル}メチル)−6−シクロプロピルピリジン−3−イル]−4−メトキシフェニル}アセタート
フラスコにメチル{3−[2−({(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−4−メチル−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−3−イル}メチル)−6−クロロピリジン−3−イル]−4−メトキシフェニル}アセタート(42mg、0.0681mmol)、シクロプロピルボロン酸(58.5mg、0.681mmol)、1,1’−ビス(ジ−t−ブチルホスフィノ)フェロセンパラジウムジクロリド(8.9mg、0.014mmol)、THF(1mL)及び1M KCO(1mL、1mmol)を投入した。反応物をNで脱気し、60℃に8時間加熱した。次いで、反応物を室温に冷却し、EtOAc(35mL)で希釈して、水及び塩水(各10mL)で洗浄した。有機層を乾燥させ(NaSO)、ろ過し、濃縮した。クロマトグラフィーにより残留物を精製し(0−70%EtOAc/ヘキサン)、メチル{3−[2−({(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−4−メチル−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−3−イル}メチル)−6−シクロプロピルピリジン−3−イル]−4−メトキシフェニル}アセタートを得た。LCMS=623.4(M+H)HNMR(500MHz,CDCl):δ6.90−7.84(m,8H),4.82−5.66(m,2H),3.57−4.13(m,10H),2.06(m,1H),1.00−1.06(m,4H),0.62(bs,3H)。
同様の方法で、表7の次の実施例を合成した:
Figure 2009522291
Figure 2009522291
(実施例108)
Figure 2009522291
{3−[2−({(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−4−メチル−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−3−イル}メチル)−6−シクロプロピルピリジン−3−イル]−4−メトキシフェニル}酢酸
MeOH(4mL)中のメチル{3−[2−({(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−4−メチル−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−3−イル}メチル)−6−シクロプロピルピリジン−3−イル]−4−メトキシフェニル}アセタート(43mg、0.069mmol)の溶液へ、4M KOH(200μL、0.8mmol)を添加した。反応物を室温で4時間攪拌し、次いでHOAc(75μL)で反応停止し、EtOAc(30mL)で希釈して、水及び塩水(各10mL)で洗浄した。有機層を乾燥させ(NaSO)、ろ過し、濃縮した。シリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーにより残留物を精製し(0−100%EtOAc/ヘキサン)、{3−[2−({(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−4−メチル−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−3−イル}メチル)−6−シクロプロピルピリジン−3−イル]−4−メトキシフェニル}酢酸を得た。LCMS=609.4(M+H)HNMR(500MHz,CDCl):δ7.84(s,1H),7.72(s,2H),7.39(d,J=7.8Hz,1H),7.27(m,1H),7.14(d,J=7.8Hz,1H),7.07(bs,1H),6.93(d,J=8.5Hz,1H),5.53(bs,1H),4.85(d,J=16.0Hz,1H),3.86−4.20(m,2H),3.78(s,3H),3.61(s,2H),2.07(m,1H),1.00−1.10(m,4H),0.54−0.70(m,3H)。
同様の方法で、表8の次の実施例を合成した:
Figure 2009522291
(実施例112)
Figure 2009522291
(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−3−({6−シクロプロピル−3−[2−フルオロ−5−(2−ヒドロキシエチル)フェニル]ピリジン−2−イル}メチル)−4−メチル−1,3−オキサゾリジン−2−オン
THF(2mL)中の{3−[2−({(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−4−メチル−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−3−イル}メチル)−6−シクロプロピルピリジン−3−イル]−4−メトキシフェニル}酢酸(32.8mg、0.055mmol)の溶液へ、BH(THF中の1M溶液0.22mL、0.22mmol)を添加した。反応物を室温で1時間攪拌し、次いで水(2mL)で反応停止した。反応物をEtOAc(35mL)で希釈し、水及び塩水(各10mL)で洗浄した。有機層を乾燥させ(NaSO)、ろ過し、濃縮した。シリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーにより残留物を精製し(0−100%EtOAc/ヘキサン)、(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−3−({6−シクロプロピル−3−[2−フルオロ−5−(2−ヒドロキシエチル)フェニル]ピリジン−2−イル}メチル)−4−メチル−1,3−オキサゾリジン−2−オンを得た。R=0.44(25%EtOAc/ヘキサン)。LCMS=583.4(M+H)HNMR(500MHz,CDCl):δ7.85(s,1H),7.69(s,2H),7.48(d,J=7.8Hz,1H),7.08−7.27(m,4H),5.55(d,J=7.8Hz,1H),4.93(bs,1H),3.82−4.10(m,4H),2.85(t,J=5.8Hz,2H),2.08(m,1H),1.02−1.06(m,4H),0.71(d,J=6.7Hz,3H)。
中間体37
Figure 2009522291
メチル3−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾアート
丸底フラスコへ、メチル4−ブロモ−3−メチルベンゾアート(200mg、0.878mmol)、ビス(ピナコラート)ジボロン(277mg、1.089mmol)、PdCl(dppf)・CHCl(70mg、0.0873mmol)、KOAc(171mg、1.75mmol)及びDMSO(10mL)を投入した。反応物をNで脱気し、40℃で1時間、60℃で1時間、次いで80℃で12時間加熱した。反応物をEtOAc(25mL)及びヘキサン(75mL)で希釈し、有機物を水(2×25mL)及び塩水(50mL)で洗浄した。有機層を乾燥させ(NaSO)、ろ過し、濃縮した。シリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーにより残留物を精製し(0−15%EtOAc/ヘキサン)、メチル3−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾアートを得た。HNMR(500MHz,CDCl):δ7.82(s,1H),7.80(s,2H),3.91(s,3H),2.57(s,3H),1.35(s,12H)。
中間体38
Figure 2009522291
(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−3−{[5−ブロモ−2−(メチルチオ)ピリミジン−4−イル]メチル}−4−メチル−1,3−オキサゾリジン−2−オン
段階A:メチル5−ブロモ−2−(メチルチオ)ピリミジン−4−カルボキシラート
5−ブロモ−2−(メチルチオ)ピリミジン−4−カルボン酸(2g、8.03mmol)をMeOH(40mL)中で室温にて攪拌した。この攪拌した混合物へ、(トリメチルシリル)ジアゾメタン(12.04mL、2M、24.09mmol)を添加した。添加後即座にアリコートのLCMSを取得し、未反応の出発酸がまだ存在することを示した。追加の(トリメチルシリル)ジアゾメタン(6mL、2M、12mmol)を添加した。LCMSが、反応の完了を示した。粗混合物中へTFAを約0.5mL添加し、反応を停止した。揮発性物質を減圧下で除去した。フラッシュクロマトグラフィーにより(SiO、Biotageの40Mカートリッジ)、生じた粗混合物を精製した。カラムをEtOAc/ヘキサン勾配の混合物(0%−30%)で溶出した。関連画分をプールし、蒸発して、無色の結晶性固体を表題化合物として得た。算出されたLCMS=263.94、観察されたLCMS=264.79。
段階B:[5−ブロモ−2−(メチルチオ)ピリミジン−4−イル]メタノール
メチル5−ブロモ−2−(メチルチオ)ピリミジン−4−カルボキシラート(段階A、1g、3.80mmol)の冷却の(−10℃から0℃)THF(19.00mL)溶液へ、内部温度を0℃以下にしながら、ジイソブチルアルミニウムヒドリド(1M、9.50mL、9.50mmol)を添加した。添加後即座に取得したアリコートが、反応の完了を示した。粗混合物をNHCl(水溶液)で反応停止した。揮発性物質を減圧下で除去した。生じたポット残渣を塩水で後処理し、EtOAcで抽出して、乾燥させ(NaSO)、ろ過し、蒸発して、暗色の混合物を得た。MeCN/水+0.1%TFA(10分間で10−80%有機、次いで2分間で約100%)で溶出する分取HPLCにより暗色の残留物を精製した(Kromasil 100−5C18、100×21.1mm)。関連画分をプールし、真空蒸発して、水性混合物を得た。生じた混合物をEtOAcで抽出し、NaHCO水溶液で洗浄して、乾燥させ(NaSO)、ろ過し、濃縮して、茶色の油状物を得た。減圧下で更に乾燥させた後、この油状物を結晶性固体に固化した。算出されたLCMS=235.94、観察されたLCMS=236.88。
[5−ブロモ−2−(メチルチオ)ピリミジン−4−イル]メタノールへの別の経路:
DMF(1.554mL、20.07mmol)及びCHCl(49.9mL)の混合物を0℃で冷却した。この冷却した混合物へ、塩化オキザリル(5.01mL、57.2mmol)を添加した。生じた混合物を更に1時間攪拌冷却した(0℃)。揮発性物質を減圧下で除去し、青白色の固体を取得して、THF(49.9mL)及びMeCN(49.9mL)の混合物中で懸濁した。生じた混合物を氷浴中で冷却した。この冷却した混合物へ、5−ブロモ−2−(メチルチオ)ピリミジン−4−カルボン酸(5g、20.07mmol)を1時間にわたり少量ずつ添加した。生じた混合物を0℃にて更に30分間熟成した後、−78℃に冷却した。この冷却した混合物中へ、NaBH(10.04mL、20.07mmol)(トリエチレングリコールジメチルエーテル中の2M)を40分で添加した。反応混合物を2時間攪拌冷却し、次いでMeOH/氷浴中で更に1時間加温した後、HCl(1N)で反応停止した。反応粗製物を室温で一晩放置した。揮発性物質を減圧下で除去した。生じた混合物をNaOH(1N、水性)により塩基性化した。分離した水層をEtOAcで逆抽出した。合わせた有機抽出物を乾燥させ(NaSO)、ろ過し、蒸発して、琥珀色の粘稠性液体を得た。この琥珀色のゲル状物質をフラッシュクロマトグラフィーにより精製した(SiO、Biotageの65iカートリッジ)。カラムをEtOAc/ヘキサン勾配の混合物(0−20%)で溶出した。全関連画分をプールし、蒸発して、白い結晶性固体を表題化合物として得た。算出されたLCMS=235.94、観察されたLCMS=236.88。
段階C:5−ブロモ−4−(ブロモメチル)−2−(メチルチオ)ピリミジン
CHCl(46.7mL)中の[5−ブロモ−2−(メチルチオ)ピリミジン−4−イル]メタノール(段階B、2.20g、9.34mmol)の冷却溶液(0℃)へ、トリフェニルホスフィン(3.19g、12.14mmol)、続いて四臭化炭素(4.03g、12.14mmol)を添加した。生じた混合物を1時間攪拌冷却した。アリコートのLCMS痕跡が、反応の完了を示した。揮発性物質を減圧下で除去した。粗製物質の半分をフラッシュクロマトグラフィーにより精製した(SiO、Biotageの40Mカートリッジ)。カラムをアセトン/ヘキサンの定組成混合物(2.5%、v/v)で溶出した。精製を達成しなかった。全画分及び反応粗製物を合わせ、MeCN/水+0.1%TFA(10分で51−62%有機、2分間62%維持、20mL/分)で溶出する分取HPLCにより精製した(Kromasil 100−5C18、100×21.1mm)。関連画分を合わせ、減圧下で蒸発した。所望の化合物を水で共沸し、EtOAcで抽出して、塩水で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、ろ過して、濃縮し、薄茶色の油状物を表題化合物として得た。算出されたLCMS=297.86、観察されたLCMS=298.87。
段階D:(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−3−{[5−ブロモ−2−(メチルチオ)ピリミジン−4−イル]メチル}−4−メチル−1,3−オキサゾリジン−2−オン
(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−4−メチル−1,3−オキサゾリジン−2−オン(中間体1、326mg、1.041mmol)をTHF(7mL)中に溶解し、氷浴中で冷却した。この溶液へ、NaH(27.3mg、1.136mmol)を一度に全部添加した。生じた気泡/泡状混合物を氷浴中で1時間攪拌し、続いてTHF(3mL)中の5−ブロモ−4−(ブロモメチル)−2−(メチルチオ)ピリミジン(段階C、282mg、0.946mmol)を添加した。生じた黄色の混合物を氷浴中で攪拌し、室温に加温した。次いで、反応粗製物をNHCl(水性、飽和)により反応停止した。生じた混合物を塩水で後処理し、乾燥させ、(NaSO)、ろ過して、蒸発し、黄色の油状物を得た。油状物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製した(SiO、Biotageの40Mカートリッジ)。カラムをEtOAc/ヘキサン勾配の混合物(0−20%)で溶出した。関連画分をプールし、無色のガラス状物/ゴム状物へ表題化合物として蒸発した。算出されたLCMS=530.99、観察されたLCMS=532.00。
(実施例113)
Figure 2009522291
3’−[2−({(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−4−メチル−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−3−イル}メチル)−6−シクロプロピルピリジン−3−イル]−4’−クロロ−2−メチルビフェニル−4−カルボン酸
段階A:(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−3−{[6−クロロ−3−(2−クロロ−5−メトキシフェニル)ピリジン−2−イル]メチル}−4−メチル−1,3−オキサゾリジン−2−オン
THF(30mL)中の中間体9(2.12g、4.10mmol)、2−クロロ−5−メトキシフェニルボロン酸(0.736g、4.10mmol)及びKCO(2.26g、16.38mmol)の攪拌して脱気した混合物へ、1,1’−ビス(ジ−t−ブチルホスフィノ)フェロセンパラジウムジクロリド(0.557g、0.819mmol)を添加した。混合物を室温で30分間攪拌した。LCMSは、出発物質が残されていないことを示した。水を添加し、混合物をEtOAc(3×60mL)で抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、乾燥させた(NaSO)。CHCl/ヘキサン(8:2)を溶出剤として使用するフラッシュクロマトグラフィーにかけた後、表題化合物を無色の固体として得た。HNMR(500MHz,CDCl,1:1のアトロプ異性体の混合物):δ7.90(s,0.5H),7.88(s,0.5H),7.80(s,1H),7.75(s,1H),7.58(d,J=8Hz,0.5H),7.53(d,J=8Hz,0.5H),7.46−7.37(m,2H),6.97(d,J=3.0Hz,0.5H),6.95(d,J=3.0Hz,0.5H),6.88(d,J=3.0Hz,0.5H),6.82(d,J=3.0Hz,0.5H),5.86(d,J=8.0Hz,0.5H),5.61(d,J=8.0Hz,0.5H),4.94(d,J=16.0Hz,0.5H),4.75(d,J=17.0Hz,0.5H),4.61(m,0.5H),4.14(m,0.5H),4.13(d,J=16.0Hz,0.5H),4.05(d,J=17Hz,0.5H),3.83(s,3H),0.78(d,J=7.0Hz,1.5H),0.74(d,J=6.5Hz,1.5H)。LCMS M+H 579.29。
段階B:(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−3−{[3−(2−クロロ−5−メトキシフェニル)−6−シクロプロピルピリジン−2−イル]メチル}−4−メチル−1,3−オキサゾリジン−2−オン
THF(10mL)中の段階Aからの表題化合物(323mg、0.59mmol)、シクロプロピルボロン酸(239mg、2.79mmol)、1,1’−ビス(ジ−t−ブチルホスフィノ)フェロセンパラジウムジクロリド(76mg、0.112mmol)及びKCO(539mg、3.90mmol)の混合物を還流下で24時間攪拌した。混合物を冷却し、溶媒を除去した。水を添加し、混合物をCHCl(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、ろ過した。EtOAc/ヘキサン(2:8)を溶出剤として使用するフラッシュクロマトグラフィーにかけた後、表題化合物を得た。HNMR(500MHz,CDCl,1:1のアトロプ異性体の混合物):δ7.89(s,1H),7.77(s,2H),7.50−7.37(m,2H),7.20(m,1H),6.88−6.80(m,2H),5.70(m,1H),4.90(m,1H),4.48(m,0.5H),4.30(m,0.5H),4.05(m,1H),3.87(s,1.5H),3.84(s,1.5H),2.18(m,1H),1.11(m,4H),0.76(d,J=6.5Hz,1.5H),0.69(d,J=6.5Hz,1.5H)。
段階C:(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−3−{[3−(2−クロロ−5−ヒドロキシフェニル)−6−シクロプロピルピリジン−2−イル]メチル}−4−メチル−1,3−オキサゾリジン−2−オン
−78℃にて、CHCl(3mL)中の段階Bの表題化合物(170mg、0.29mmol)の溶液へ、CHCl中のBBrの溶液(1.45mL、1.45mmol、1M溶液)を添加した。溶液を−78℃で10分間攪拌し、次いで室温に10分間加温した。TLCは、出発物質が残されていないことを示した(EtOAc/ヘキサン(2:8))。水及びCHClを添加した。溶液を飽和NaHCO、塩水で洗浄し、乾燥させた(NaSO)。EtOAc/ヘキサン(3:7)を溶出剤として使用するフラッシュクロマトグラフィーにかけた後、表題化合物を得た。HNMR(500MHz,CDCl,2:1のアトロプ異性体の混合物):δ7.91(s,2/3H),7.88(s,1/3H),7.76(s,1.3H),7.72(s,0.7H),7.46−7.28(m,2H),7.18(m,1H),6.88−6.80(m,2H),5.80(d,J=8.5Hz,2/3H),5.58(d,J=8.5Hz,1/3H),4.92(d,J=15.5Hz,1/3H),4.73(d,J=17.0Hz,2/3H),4.50(m,1H),4.13−3.96(m,1H),2.10(m,1H),1.07(m,4H),0.78(d,J=6.5Hz,2H),0.73(d,J=7.0Hz,1H)。
段階D:3−[2−({(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−4−メチル−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−3−イル}メチル)−6−シクロプロピルピリジン−3−イル]−4−クロロフェニルトリフルオロメタンスルホナート
−78℃にて、CHCl(10mL)中の段階Cからの表題化合物(130mg、0.228mmol)の溶液へ、TfO(128mg、0.455mmol)を添加し、続いて2,6−ルチジン(98mg、0.911mmol)を添加した。溶液を−78℃で10分間攪拌し、次いで室温に1時間加温した。水を添加した。次いで、有機溶液を塩水で洗浄し、乾燥させた(NaSO)。EtOAc/ヘキサン(15:85)を溶出剤として使用するフラッシュクロマトグラフィーにかけた後、表題化合物を得た。HNMR(500MHz,CDCl,1:1のアトロプ異性体の混合物):δ7.90(s,0.5H),7.89(s,0.5H),7.76(s,1H),7.75(s,1H),7.63(t,J=9.0Hz,1H),7.43(d,J=7.5Hz,0.5H),7.39(d,J=8.0Hz,0.5H),7.34−7.23(m,3H),5.72(d,J=9.0Hz,0.5H),5.67(d,J=8.5Hz,0.5H),4.78(d,J=15.5Hz,0.5H),4.67(d,J=16.5Hz,0.5H),4.40(m,0.5H),4.12(m,0.5H),3.98(d,J=16.5Hz,0.5H),3.95(d,J=15.5Hz,0.5H),2.15(m,1H),1.11(m,4H),0.77(d,J=6.5Hz,1.5H),0.71(d,J=7.0Hz,1.5H)。
段階E:メチル3’−[2−({(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−4−メチル−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−3−イル}メチル)−6−シクロプロピルピリジン−3−イル]−4’−クロロ−2−メチルビフェニル−4−カルボキシラート
水/EtOH/トルエン(1:2:4)14mL中の段階Dからの表題化合物(60mg、0.085mmol)、メチル3−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾアート(47.1mg、0.171mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(19.7mg、20%mol)及びNaCO(18.1mg、0.17mmol)の混合物を2時間加熱還流した。TLC(CHCl/ヘキサン(7:3))が、反応の完了を示した。溶媒を除去した。水(20mL)を添加した。有機物をCHCl(3×10mL)で抽出した。合わせたCHCl層を塩水で洗浄し、乾燥させた(NaSO)。CHCl/ヘキサン(8:2)を溶出剤として使用するフラッシュクロマトグラフィーにかけた後、表題化合物を得た。LCMS M+H 703.45。
段階F:3’−[2−({(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−4−メチル−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−3−イル}メチル)−6−シクロプロピルピリジン−3−イル]−4’−クロロ−2−メチルビフェニル−4−カルボン酸
室温にて、1,4−ジオキサン及び水の2:1の混合物中のLiOH(10当量)と段階Eからの表題化合物(44mg、mmol)を一晩攪拌した。溶媒を除去し、水溶液を1NHClでpH約4に酸性化した。有機物をEtOAc(3×10mL)で抽出した。合わせたEtOAc層を塩水で洗浄し、乾燥させた(NaSO)。逆相HPLCにかけた後、表題化合物を無色の固体として得た。LCMS M+H 689.38。
(実施例114)
Figure 2009522291
3’−[2−({(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−4−メチル−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−3−イル}メチル)−6−シクロプロピルピリジン−3−イル]−4’−クロロ−2−フルオロビフェニル−4−カルボン酸
段階A:3’−[2−({(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−4−メチル−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−3−イル}メチル)−6−シクロプロピルピリジン−3−イル]−4’−クロロ−2−フルオロビフェニル−4−カルボン酸
実施例113に記載されている方法に従った。
(実施例115)
Figure 2009522291
3’−[2−({(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−4−メチル−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−3−イル}メチル)−6−シクロプロピルピリジン−3−イル]−4’−フルオロ−2−メチルビフェニル−4−カルボン酸
段階A:(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−3−{[6−クロロ−3−(2−フルオロ−5−ニトロフェニル)ピリジン−2−イル]メチル}−4−メチル−1,3−オキサゾリジン−2−オン
水/EtOH/トルエン(1:2:4)14mL中の中間体9(1.0g、1.93mmol)、2−フルオロ−5−ニトロフェニルボロン酸(0.51g、2.74mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(223mg、10%mol)及びNaCO(410mg、3.86mmol)の混合物を2時間加熱還流した。溶媒を除去した。水(20mL)を添加した。有機物をCHCl(3×10mL)で抽出した。合わせたCHCl層を塩水で洗浄し、乾燥させた(NaSO)。CHCl/ヘキサン(8:2)を溶出剤として使用するフラッシュクロマトグラフィーにかけた後、表題化合物を得た。LCMS M+H 578.30。
段階B:(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−3−{[6−シクロプロピル−3−(2−フルオロ−5−ニトロフェニル)ピリジン−2−イル]メチル}−4−メチル−1,3−オキサゾリジン−2−オン
THF(10mL)中の段階Aからの表題化合物(286mg、0.495mmol)、シクロプロピルボロン酸(213mg、2.46mmol)、1,1’−ビス(ジ−t−ブチルホスフィノ)フェロセンパラジウムジクロリド(67mg、0.099mmol)及びKCO(479mg、346mmol)の混合物を70℃で6時間攪拌した。混合物を冷却し、溶媒を除去した。水を添加し、混合物をCHCl(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、ろ過した。EtOAc/ヘキサン(2:8)を溶出剤として使用するフラッシュクロマトグラフィーにかけた後、表題化合物を得た。HNMR(500MHz,CDCl,1:1のアトロプ異性体の混合物):δ8.35(m,1H),8.25(m,1H),7.90(s,1H),7.76(s,2H),7.49(d,J=8.0Hz,1H),7.38(t,J=9.0Hz,1H),7.28(m,1H),5.69(d,J=8.5Hz,1H),4.78(d,J=16Hz,1H),4.30(m,1H),4.06(m,1H),2.16(m,1H),1.11(m,4H),0.78(d,J=6.5Hz,3H)。
段階C:(4S,5R)−3−{[3−(5−アミノ−2−フルオロフェニル)−6−シクロプロピルピリジン−2−イル]メチル}−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−4−メチル−1,3−オキサゾリジン−2−オン
MeOH(5mL)中の段階Bからの表題化合物(171mg、0.293mmol)及び触媒量の10%Pd/Cの混合物へ、1atmでHを30分間充填した。混合物をセライトを通してろ過し、ろ液を蒸発した。逆相HPLCにより、表題化合物(異性体A)の(4S,5R)−3−{[3−(5−アミノ−2−フルオロフェニル)−6−シクロプロピルピリジン−2−イル]メチル}−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−4−メチル−1,3−オキサゾリジン−2−オン及び別の異性体Bの(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−3−{[3−(2−フルオロ−5−アミノフェニル)−6−プロピルピリジン−2−イル]メチル}−4−メチル−1,3−オキサゾリジン−2−オンを分離した。
段階D:(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−3−{[6−シクロプロピル−3−(2−フルオロ−5−ヨードフェニル)ピリジン−2−イル]メチル}−4−メチル−1,3−オキサゾリジン−2−オン
CHCl(5mL)中の段階Cからの化合物の異性体A(30mg、0.054mmol)、I(20.64mg、0.081mmol)及び亜硝酸n−アミル(12.7mg、0.108mmol)の混合物を1時間加熱還流した。混合物を冷却し、CHCl(10mL)で希釈した。次いで、この混合物を飽和チオ硫酸ナトリウム及び塩水で洗浄した。EtOAc/ヘキサン(1:9)を溶出剤として使用するフラッシュクロマトグラフィーにかけた後、表題化合物を黄色の固体として得た。
段階E:メチル3’−[2−({(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−4−メチル−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−3−イル}メチル)−6−シクロプロピルピリジン−3−イル]−4’−フルオロ−2−メチルビフェニル−4−カルボキシラート
水/EtOH/トルエン(1:2:4)14mL中の段階Dからの表題化合物(17mg、0.026mmol)、メチル3−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾアート(14.13mg、0.051mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(2.96mg、10%mol)及びNaCO(5.42mg、0.051mmol)の混合物を2時間加熱還流した。TLC(CHCl/ヘキサン(7:3))が、反応の完了を示した。溶媒を除去した。水(20mL)を添加した。有機物をCHCl(3×10mL)で抽出した。合わせたCHCl層を塩水で洗浄し、乾燥させた(NaSO)。EtOAc/ヘキサン(2:8)を溶出剤として使用するフラッシュクロマトグラフィーにかけた後、表題化合物を無色の固体として得た。
段階F:3’−[2−({(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−4−メチル−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−3−イル}メチル)−6−シクロプロピルピリジン−3−イル]−4’−フルオロ−2−メチルビフェニル−4−カルボン酸
室温にて、1,4−ジオキサン及び水の2:1の混合物中におけるLiOH(10当量)と、段階Eからの表題化合物(14mg、0.02mmol)を一晩攪拌した。溶媒を除去し、水溶液を1NHClでpH約4に酸性化した。有機層をEtOAc(3×10mL)で抽出した。合わせたEtOAc層を塩水で洗浄し、乾燥させた(NaSO)。逆相HPLCにかけた後、表題化合物を無色の固体として得た。LCMS M+H 673.33。
(実施例116)
Figure 2009522291
3’−[2−({(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−4−メチル−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−3−イル}メチル)−6−プロピルピリジン−3−イル]−4’−フルオロ−2−メチルビフェニル−4−カルボン酸
段階A:(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−3−{[3−(2−フルオロ−5−ヨードフェニル)−6−プロピルピリジン−2−イル]メチル}−4−メチル−1,3−オキサゾリジン−2−オン
CHCl(5mL)中の実施例115の段階Cからの表題化合物で異性体B(30mg、0.112mmol)、I(42.5mg、0.167mmol)及び亜硝酸n−アミル(26.2mg、0.223mmol)の混合物を1時間加熱還流した。混合物を冷却し、CHCl(10mL)で希釈した。次いで、この混合物を飽和チオ硫酸ナトリウム及び塩水で洗浄した。EtOAc/ヘキサン(1:9)を溶出剤として使用するフラッシュクロマトグラフィーにかけた後、表題化合物を黄色の固体として得た。
段階B:メチル3’−[2−({(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−4−メチル−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−3−イル}メチル)−6−プロピルピリジン−3−イル]−4’−フルオロ−2−メチルビフェニル−4−カルボキシラート
水/EtOH/トルエン(1:2:4)14mL中の段階Aからの表題化合物(30mg、0.045mmol)、メチル3−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾアート(24.86mg、0.09mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(5.2mg、10%mol)及びNaCO(9.54mg、0.09mmol)の混合物を2時間加熱還流した。TLC(CHCl/ヘキサン(7:3))が、反応の完了を示した。溶媒を除去した。水(20mL)を添加した。有機物をCHCl(3×10mL)で抽出した。合わせたCHCl層を塩水で洗浄し、乾燥させた(NaSO)。EtOAc/ヘキサン(2:8)を溶出剤として使用するフラッシュクロマトグラフィーにかけた後、表題化合物を無色の固体として得た。
段階C:3’−[2−({(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−4−メチル−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−3−イル}メチル)−6−プロピルピリジン−3−イル]−4’−フルオロ−2−メチルビフェニル−4−カルボン酸
室温にて、1,4−ジオキサン及び水の2:1の混合物中におけるLiOH(10当量)と、段階Bからの表題化合物(28mg、0.041mmol)を一晩攪拌した。溶媒を除去し、水溶液を1NHClでpH約4に酸性化した。有機層をEtOAc(3×10mL)で抽出した。合わせたEtOAc層を塩水で洗浄し、乾燥させた(NaSO)。逆相HPLCにかけた後、表題化合物を無色の固体として得た。LCMS M+H 675.40。
(実施例117)
Figure 2009522291
3’−[2−({(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−4−メチル−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−3−イル}メチル)−6−プロピルピリジン−3−イル]−4’−クロロ−2−メチルビフェニル−4−カルボン酸
段階A:(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−3−({3−(2−クロロ−5−メトキシフェニル)−6−[(1E)−プロプ−1−エン−1−イル]ピリジン−2−イル}メチル)−4−メチル−1,3−オキサゾリジン−2−オン
水/EtOH/トルエン(1:2:4)70mL中における実施例113の段階Aからの表題化合物(1.10g、1.899mmol)、プロペニルボロン酸(0.816g、9.49mol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0.11g、5%mol)及びNaCO(1.0g、9.49mmol)の混合物を一晩加熱還流した。TLC(CHCl/ヘキサン(7:3))が、反応の完了を示した。溶媒を除去した。水(20mL)を添加した。有機物をCHCl(3×50mL)で抽出した。合わせたCHCl層を塩水で洗浄し、乾燥させた(NaSO)。EtOAc/ヘキサン(2:8)を溶出剤として使用するフラッシュクロマトグラフィーにかけた後、表題化合物を無色の固体として得た。
段階B:(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−3−{[3−(2−クロロ−5−メトキシフェニル)−6−プロピルピリジン−2−イル]メチル}−4−メチル−1,3−オキサゾリジン−2−オン
MeOH(20mL)中における段階Aからの表題化合物(1.0g、1.71mmol)及び1%Vを伴う触媒量のPt/Cの混合物へ、1atmでHを一晩充填した。LCMSが反応の終了を示した。混合物をセライトを通してろ過し、ろ液を蒸発した。EtOAc/ヘキサン(2:8)を溶出剤として使用するフラッシュクロマトグラフィーにかけた後、表題化合物を無色の固体として得た。
段階C:(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−3−{[3−(2−クロロ−5−ヒドロキシフェニル)−6−プロピルピリジン−2−イル]メチル}−4−メチル−1,3−オキサゾリジン−2−オン
−78℃にて、CHCl(3mL)中における段階Bからの表題化合物(0.95g、1.62mmol)の溶液へ、CHCl中のBBrの溶液(8.09mL、8.09mmol、1M溶液)を添加した。溶液を−78℃で10分間攪拌し、次いで室温まで30分間加温した。TLCが、出発物質が残されていないことを示した(EtOAc/ヘキサン(2:8))。水及びCHClを添加した。溶液を飽和NaHCO、塩水で洗浄し、乾燥させた(NaSO)。EtOAc/ヘキサン(3:7)を溶出剤として使用するフラッシュクロマトグラフィーにかけた後、表題化合物を得た。LCMS M+H 573.22。
段階D:3−[2−({(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−4−メチル−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−3−イル}メチル)−6−プロピルピリジン−3−イル]−4−クロロフェニルトリフルオロメタンスルホナート
−78℃にて、CHCl(10mL)中における段階Cからの表題化合物(145mg、0.253mmol)の溶液へ、TfO(143mg、0.506mmol)を添加し、続いて2,6−ルチジン(108mg、1.01mmol)を添加した。溶液を−78℃で10分間攪拌し、次いで室温に1時間加温した。水を添加した。その後、有機溶液を塩水で洗浄し、乾燥させた(NaSO)。EtOAc/ヘキサン(15:85)を溶出剤として使用するフラッシュクロマトグラフィーにかけた後、表題化合物を得た。
段階E:メチル3’−[2−({(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−4−メチル−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−3−イル}メチル)−6−プロピルピリジン−3−イル]−4’−クロロ−2−メチルビフェニル−4−カルボキシラート
水/EtOH/トルエン(1:2:4)7mL中の段階Dからの表題化合物(176mg、0.25mmol)、メチル3−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾアート(138mg、0.171mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(57.7mg、20%mol)及びNaCO(52.9mg、0.499mmol)の混合物を4時間加熱還流した。TLC(CHCl/ヘキサン(7:3))が、反応の完了を示した。溶媒を除去した。水(20mL)を添加した。有機物をCHCl(3×10mL)で抽出した。合わせたCHCl層を塩水で洗浄し、乾燥させた(NaSO)。CHCl/ヘキサン(8:2)を溶出剤として使用するフラッシュクロマトグラフィーにかけた後、表題化合物を無色の固体として得た。LCMS M+H 705.18。
段階F:3’−[2−({(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−4−メチル−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−3−イル}メチル)−6−プロピルピリジン−3−イル]−4’−クロロ−2−メチルビフェニル−4−カルボン酸
室温にて、1,4−ジオキサン及び水の2:1の混合物中におけるLiOH(10当量)と、段階Eからの表題化合物(147mg、0.208mmol)を一晩攪拌した。溶媒を除去し、水溶液を1NHClでpH約4に酸性化した。有機物をEtOAc(3×10mL)で抽出した。合わせたEtOAc層を塩水で洗浄し、乾燥させた(NaSO)。逆相HPLCにかけた後、表題化合物を無色の固体として得た。HPLC M+H 691.29。
(実施例118)
Figure 2009522291
3’−[2−({(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−4−メチル−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−3−イル}メチル)−6−プロピルピリジン−3−イル]−4’−メトキシ−2−メチルビフェニル−4−カルボン酸
段階A:(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−3−{[6−クロロ−3−(5−クロロ−2−メトキシフェニル)ピリジン−2−イル]メチル}−4−メチル−1,3−オキサゾリジン−2−オン
THF(30mL)中の中間体9(4.00g、7.73mmol)、5−クロロ−2−メトキシフェニルボロン酸(1.44g、7.73mmol)及びKCO(4.27g、30.9mmol)の攪拌し脱気した混合物へ、1,1’−ビス(ジ−t−ブチルホスフィノ)フェロセンパラジウムジクロリド(0.263g、0.386mmol)を添加した。混合物を室温で1時間攪拌した。LCMSが、出発物質が残されていないことを示した。水を添加し、混合物をEtOAc(3×60mL)で抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、乾燥させた(NaSO)。CHCl/ヘキサン(8:2)を溶出剤として使用するフラッシュクロマトグラフィーにかけた後、表題化合物を無色の固体として得た。
段階B:(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−3−({3−(5−クロロ−2−メトキシフェニル)−6−[(1E)−プロプ−1−エン−1−イン]ピリジン−2−イル}メチル)−4−メチル−1,3−オキサゾリジン−2−オン
水/EtOH/トルエン(1:2:4)70mL中の段階Aからの表題化合物(1.0g、1.726mmol)、プロペニルボロン酸(0.741g、8.63mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0.10g、5%mol)及びNaCO(0.915g、8.63mmol)の混合物を一晩加熱還流した。TLC(CHCl/ヘキサン(7:3))が、反応の完了を示した。溶媒を除去した。水(20mL)を添加した。有機物をCHCl(3×50mL)で抽出した。合わせたCHCl層を塩水で洗浄し、乾燥させた(NaSO)。CHCl/ヘキサン(2:8)を溶出剤として使用するフラッシュクロマトグラフィーにかけた後、表題化合物を無色の固体として得た。
段階C:(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−3−({3−(5−クロロ−2−メトキシフェニル)−6−プロピルピリジン−2−イル]メチル}−4−メチル−1,3−オキサゾリジン−2−オン
MeOH(20mL)中における段階Bからの表題化合物(1.0g、1.71mmol)及び1%Vを伴う触媒量のPt/Cの混合物へ、1atmでHを一晩充填した。LCMSが反応の終了を示した。混合物をセライトを通してろ過し、ろ液を蒸発した。EtOAc/ヘキサン(2:8)を溶出剤として使用するフラッシュクロマトグラフィーにかけた後、表題化合物を無色の固体として得た。
段階D:メチル3’−[2−({(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−4−メチル−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−3−イル}メチル)−6−プロピルピリジン−3−イル]−4’−メトキシ−2−メチルビフェニル−4−カルボキシラート
THF(10mL)中の段階Cからの表題化合物(100mg、0.17mmol)、メチル3−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾアート(70.6mg、0.256mmol)、1,1’−ビス(ジ−t−ブチルホスフィノ)フェロセンパラジウムジクロリド(11.6mg、0.017mmol)及びKCO(165mg、1.19mmol)の混合物を還流下で24時間攪拌した。混合物を冷却し、溶媒を除去した。水を添加し、混合物をCHCl(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、ろ過した。EtOAc/ヘキサン(2:8)を溶出剤として使用するフラッシュクロマトグラフィーにかけた後、表題化合物を得た。LCMS M+H 701.19。
段階E:3’−[2−({(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−4−メチル−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−3−イル}メチル)−6−プロピルピリジン−3−イル]−4’−メトキシ−2−メチルビフェニル−4−カルボン酸
室温にて、1,4−ジオキサン及び水の2:1の混合物中のLiOH(10当量)と、段階Eからの表題化合物(17mg、0.024mmol)を一晩攪拌した。溶媒を除去し、水溶液を1NHClでpH約4に酸性化した。有機物をEtOAc(3×10mL)で抽出した。合わせたEtOAc層を塩水で洗浄し、乾燥させた(NaSO)。逆相HPLCにかけた後、表題化合物を無色の固体として得た。LCMS M+H 687.32。
(実施例119)
Figure 2009522291
(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−3−{[5−(4−フルオロ−5−イソプロピル−2−メトキシフェニル)−2−フェニル−1,3−チアゾール−4−イル]メチル}−4−メチル−1,3−オキサゾリジン−2−オン
段階A:5−ブロモ−4−(ブロモメチル)−2−フェニル−1,3−チアゾール
CCl(20mL)中の5−ブロモ−4−メチル−2−フェニル−1,3−チアゾール(1.00g、3.93mmol)、NBS(0.84g、4.72mmol)及び触媒量のAIBNの混合物を24時間加熱還流した。HNMRによって、出発物質を示さなかった。溶媒を除去した。EtOAc/ヘキサン(3:97)を溶出剤として使用するフラッシュクロマトグラフィーにかけた後、表題化合物を無色の固体として得た。HNMR(500MHz,CDCl):δ7.90(m,3H),7.48(m,2H),4.61(s,2H)。
段階B:(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−3−[(5−ブロモ−2−フェニル−1,3−チアゾール−4−イル)メチル]−4−メチル−1,3−オキサゾリジン−2−オン
THF(100mL)中の(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−4−メチル−1,3−オキサゾリジン−2−オン(0.6g、1.92mmol)の溶液へ、水素化ナトリウム(鉱物油中の60%分散液)(64mg、2.68mmol)を粉末として添加した。混合物を0℃で30分間攪拌した。THF(20mL)中の表題化合物(0.766g、2.3mmol)の溶液を添加した。生じた混合物を室温で一晩攪拌した。反応物を飽和NHClで反応停止し、EtOAc(3×)で抽出した。合わせた有機層を塩水(1×)で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、真空濃縮した。EtOAc/ヘキサン(2:8)を溶出剤として使用するフラッシュクロマトグラフィーにより残留物を精製し、表題化合物を無色の固体として得た。HNMR(500MHz,CDCl):δ7.91(s,1H),7.88(m,2H),7.81(s,2H),7.49(m,3H),5.74(d,J=8.5Hz,1H),5.01(d,J=15.5Hz,1H),4.34(d,J=15.5Hz,1H),4.29(m,1H),0.89(d,J=7.0Hz,3H)。
段階C:(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−3−{[5−(4−フルオロ−5−イソプロピル−2−メトキシフェニル)−2−フェニル−1,3−チアゾール−4−イル]メチル}−4−メチル−1,3−オキサゾリジン−2−オン
水/EtOH/トルエン(1:2:4)7mL中の段階Bからの表題化合物(50mg、0.088mmol)、4−フルオロ−5−イソプロピル−2−メトキシフェニルボロン酸(37.5mg、0.177mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(10.2mg、10%mol)及びNaCO(20.6mg、0.195mmol)の混合物を1時間加熱還流した。TLC(CHCl/ヘキサン(1:1))が、反応の完了を示した。溶媒を除去した。水(20mL)を添加した。有機物をCHCl(3×50mL)で抽出した。合わせたCHCl層を塩水で洗浄し、乾燥させた(NaSO)。EtOAc/ヘキサン(2:8)を溶出剤として使用するフラッシュクロマトグラフィーにかけた後、表題化合物を無色の固体として得た。HNMR(500MHz,CDCl):δ8.00(m,2H),7.88(s,1H),7.76(s,2H),7.50(m,3H),6.81(d,J=7.5Hz,1H),6.72(d,J=12.0Hz,1H),6.59(d,J=11.0Hz,1H),5.50(m,1H),4.92(d,J=15.0Hz,1H),4.34(m,1H),4.23(m,1H),3.22(m,1H),1.30(t,J=6.5Hz,6H),0.76(d,J=6.5Hz,3H)。LCMS M+H 653.12。
(実施例120)
Figure 2009522291
3’−[2−({(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−4−メチル−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−3−イル}メチル)−6−シクロプロピルピリジン−3−イル]−4’−メトキシ−2−メチルビフェニル−4−カルボン酸
段階A:メチル3’−[2−({(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−4−メチル−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−3−イル}メチル)−6−シクロプロピルピリジン−3−イル]−4’−メトキシ−2−メチルビフェニル−4−カルボキシラート
メチル3’−[2−({(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−4−メチル−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−3−イル}メチル)−6−プロピルピリジン−3−イル]−4’−メトキシ−2−メチルビフェニル−4−カルボキシラート(実施例59、100mg、0.144mmol)、シクロプロピルボロン酸(62.0mg、0.721mmol)、1,1’−ビス(ジ−t−ブチルホスフィノ)フェロセンパラジウムジクロリド(19.62mg、0.029mmol)、KCO水溶液(1M、1.010mL、1.010mmol)及びTHF(1.002mL)を80℃で3.5時間攪拌し、次いで室温にゆっくりと一晩冷却した。揮発性物質を減圧下で除去した。生じたポット残渣を塩水で後処理し、EtOAcで抽出し、乾燥させ(NaSO)、ろ過し、暗色の混合物に蒸発した。MeCN/水+0.1%TFA(10分で10%−100%有機、2分で100%維持)で溶出する逆相分取HPLC(Kromasil 100−5C18、100×21.1mm)により混合物を精製した。関連画分をプールし、真空で蒸発して、水性混合物を得た。水性混合物をEtOAcで抽出し、NaHCO水溶液で洗浄して、乾燥させ(NaSO)、ろ過し、濃縮して、表題化合物を得た。算出されたLCMS=698.22、観察されたLCMS=699.30(M+H)
段階B:3’−[2−({(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−4−メチル−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−3−イル}メチル)−6−シクロプロピルピリジン−3−イル]−4’−メトキシ−2−メチルビフェニル−4−カルボン酸
メチル3’−[2−({(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−4−メチル−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−3−イル}メチル)−6−シクロプロピルピリジン−3−イル]−4’−メトキシ−2−メチルビフェニル−4−カルボキシラート(70mg、0.100mmol)、水酸化リチウム一水和物(21.02mg、0.501mmol)、1,4−ジオキサン(1.670mL)及び水(1.670mL)を室温で攪拌した。LCMSが、反応時間1時間において約8%の転化を示した。反応時間18時間において、反応アリコートのLCMS痕跡が、反応完了を示した。反応混合物をHCl(水性、1N)により酸性化した。揮発性物質を減圧下で除去した。MeCN/水+0.1%TFA(10分で10%−100%有機、2分で100%維持)で溶出する逆相分取HPLC(Kromasil 100−5C18、100×21.1mm)により生じたポット残渣を精製した。関連画分をプールし、真空蒸発して、水性混合物を得た。生じた水性混合物をEtOAcで抽出し、水で洗浄して、乾燥させ(NaSO)、ろ過して、濃縮し、淡黄色の固体を表題化合物として得た。算出されたLCMS=684.21、観察されたLCMS=685.96(M+H)HNMR(500MHz,CDCl,2:1のアトロプ異性体の混合物):δ8.02−7.90(m,3H),7.85(s,1H),7.70(s,2H),7.50−7.44(m,1H),7.37−7.28(m,1.5H),7.16−7.09(m,2.5H),5.70(d,J=7Hz,0.67H),5.63(d,J=7.5Hz,0.33),5.02(d,J=15.5Hz,0.5H),4.72(d,J=15.5Hz,0.5H),4.59(d,J=16Hz,0.5H),4.46(d,J=16Hz,0.5H),4.44−4.36(m,0.67H),4.14−4.22(m,0.33H),3.92−3.84(m,3H),2.71(br s,0.67H),2.61(br s,0.33H),2.39(s,2H),2.35(s,1H),2.51−1.40(m,2H),1.15−1.10(m,2H),0.74(d,J=6.5Hz,2H),0.65(d,J=5.5Hz,1H)。
(実施例121)
Figure 2009522291
5’−[4−({(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−4−メチル−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−3−イル}メチル)−2−(メチルチオ)ピリミジン−5−イル]−2’−フルオロ−4’−メトキシ−2−メチルビフェニル−4−カルボン酸
段階A:メチル2’−フルオロ−4’−メトキシ−2−メチルビフェニル−4−カルボキシラート
水/EtOH/トルエン(1:2:4)20mL中の4−ブロモ−3−フルオロアニソール(500mg、2.44mmol)、メチル3−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾアート(中間体37、875mg、3.17mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(282mg、5%mol)及びNaCO(569mg、5.37mmol)の混合物を4時間加熱還流した。TLC(CHCl/ヘキサン(1:1))が、反応の完了を示した。溶媒を除去した。水(10mL)を添加した。有機物をCHCl(3×10mL)で抽出した。合わせたCHCl層を塩水で洗浄し、次いで乾燥させた(NaSO)。CHCl/ヘキサン(6:4)を溶出剤として使用するフラッシュクロマトグラフィーにかけた後、表題化合物を得た。HNMR(500MHz,CDCl):δ7.98(s,1H),7.92(dd,J=8.0,1.5Hz,1H),7.29(d,J=8.0Hz,1H),7.16(t,J=8.5Hz,1H),6.80(dd,J=8.5,2.5Hz,1H),6.77(dd,J=11.5,2.5Hz,1H),3.95(s,3H),3.88(s,3H),2.28(s,3H)。
段階B:メチル2’−フルオロ−5’−ヨード−4’−メトキシ−2−メチルビフェニル−4−カルボキシラート
室温にて、MeOH(20mL)中のAgSO(1.47g、4.74mmol)及びI(1.20g、4.74mmol)の混合物へ、MeOH/EtOAc(10:1)(10mL)中の段階Aからの表題化合物(1.30g、4.74mmol)の溶液を添加した。混合物を室温で4時間攪拌した。溶液の色が茶色から淡黄色に変わった。混合物をろ過した。ろ液を濃縮した。EtOAc/ヘキサン(5:95)で溶出するフラッシュクロマトグラフィーにより残留物を精製し、表題化合物を無色の固体として得た。HNMR(500MHz,CDCl):δ7.98(s,1H),7.92(dd,J=8.0,2.0Hz,1H),7.67(d,J=8.5Hz,1H),7.28(d,J=9.0Hz,1H),6.69(d,J=11.5Hz,1H),3.96(s,3H),3.95(s,3H),2.27(s,3H)。
段階C:メチル2’−フルオロ−4’−メトキシ−2−メチル−5’−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ビフェニル−4−カルボキシラート
メチル2’−フルオロ−5’−ヨード−4’−メトキシ−2−メチルビフェニル−4−カルボキシラート(段階B、139.6mg、0.349mmol)、ビス(ピナコラート)ジボロン(106mg、0.419mmol)、KOAc(68.5mg、0.698mmol)、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウムジクロリドジクロロメタン付加物(57.0mg、0.070mmol)及び1,4−ジオキサン(3.5mL)をマイクロ波容器内で密閉し、130℃で20分間マイクロ波照射した。反応工程は、最初、同一のLCMS保持時間及びTLCのR(20%EtOAc/ヘキサン)のため明確でなかった。マイクロ波加熱を140℃で10分間再開した。LCMSが、最初の20分間のマイクロ波加熱(130℃)後、反応の完了を確認した。後処理のため、反応粗製物(粗製物−C1)を粗製物−C2と合わせた。
メチル2’−フルオロ−5’−ヨード−4’−メトキシ−2−メチルビフェニル−4−カルボキシラート(段階B、181.8mg、0.454mmol)、ビス(ピナコラート)ジボロン(138mg、0.545mmol)、KOAc(89mg、0.909mmol)、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウムジクロリドジクロロメタン付加物(74.2mg、0.091mmol)及び1,4−ジオキサン(4.5mL)をマイクロ波容器内で密閉し、130℃で20分間マイクロ波照射した。アリコートのLCMS痕跡が、反応の完了を示した。反応粗製物(粗製物−C2として)を粗製物−C1と合わせた。揮発性物質を合わせた粗混合物から減圧下で除去した。生じたポット残渣を塩水で後処理し、EtOAcで抽出して、乾燥させ(NaSO)、ろ過し、表題化合物の粗混合物として暗色の混合物に蒸発した。算出されたLCMS=400.19、観察されたLCMS=401.17(M+H)
段階D:メチル5’−[4−({(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−4−メチル−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−3−イル}メチル)−2−(メチルチオ)ピリミジン−5−イル]−2’−フルオロ−4’−メトキシ−2−メチルビフェニル−4−カルボキシラート
(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−3−{[5−ブロモ−2−(メチルチオ)ピリミジン−4−イル]メチル}−4−メチル−1,3−オキサゾリジン−2−オン(中間体38、50mg、0.094mmol)、メチル2’−フルオロ−4’−メトキシ−2−メチル−5’−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ビフェニル−4−カルボキシラート(43.4mg、0.108mmol)、CsCO(64.5mg、0.198mmol)、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウムジクロリドジクロロメタン付加物(11.55mg、0.014mmol)及び1,4−ジオキサン(2mL)をマイクロ波容器内で密閉し、140℃で計20分間(2×10分)マイクロ波照射した。反応アリコートのLCMS痕跡が反応の完了を示した。反応粗製物をろ過し、粗製物−D1として暗色の油状物に濃縮した。
(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−3−{[5−ブロモ−2−(メチルチオ)ピリミジン−4−イル]メチル}−4−メチル−1,3−オキサゾリジン−2−オン(中間体38、50mg、0.094mmol)、メチル2’−フルオロ−4’−メトキシ−2−メチル−5’−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ビフェニル−4−カルボキシラート(43.4mg、0.108mmol)、KCO(0.104mg、0.207mmol)、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウムジクロリドジクロロメタン付加物(11.55mg、0.014mmol)及び1,4−ジオキサン(2mL)をマイクロ波容器内で密閉し、140℃で20分間マイクロ波照射した。反応アリコートのLCMS痕跡が反応の完了を示した。反応粗製物をろ過し、粗製物−D2として暗色の油状物に濃縮した。
(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−3−{[5−ブロモ−2−(メチルチオ)ピリミジン−4−イル]メチル}−4−メチル−1,3−オキサゾリジン−2−オン(中間体38、158.7mg、0.299mmol)、メチル2’−フルオロ−4’−メトキシ−2−メチル−5’−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ビフェニル−4−カルボキシラート(144mg、0.359mmol)、KCO(0.329mg、0.658mmol)、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウムジクロリドジクロロメタン付加物(36.7mg、0.045mmol)及び1,4−ジオキサン(7mL)をマイクロ波容器内で密閉し、140℃で20分間マイクロ波照射した。アリコートのLCMS痕跡が反応の完了を示した。反応粗製物を粗製物−D1及び粗製物−D2と合わせた。合わせた粗混合物を塩水で後処理し、EtOAcで抽出して、乾燥させ(NaSO)、ろ過し、蒸発して、暗色の混合物を得た。生じた暗色の混合物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製した(SiO、Biotageの40Mカートリッジ)。カラムをEtOAc/ヘキサン勾配の混合物(0%−30%)で溶出した。関連画分をプールし、黄色のガラス状物256mgに蒸発した。TLC及びLCMS痕跡は、この黄色のガラス状物質が純粋でないことを示した。EtOAc/ヘキサンの混合物(30%EtOAc/ヘキサン、v/v)で展開する分取TLC(シリカゲル)により黄色のガラス状物を精製し、黄色のガラス状物175mgを得た。この黄色のガラス状物を分取TLC(シリカゲル、EtOAc/CHCl、2.5%、v/v)により更に精製し、黄色のガラス状物を表題化合物として得た。算出されたLCMS=723.16、観察されたLCMS=724.03(M+H)
段階E:5’−[4−({(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−4−メチル−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−3−イル}メチル)−2−(メチルチオ)ピリミジン−5−イル]−2’−フルオロ−4’−メトキシ−2−メチルビフェニル−4−カルボン酸
メチル5’−[4−({(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−4−メチル−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−3−イル}メチル)−2−(メチルチオ)ピリミジン−5−イル]−2’−フルオロ−4’−メトキシ−2−メチルビフェニル−4−カルボキシラート(43.8mg、0.061mmol)を1,4−ジオキサン(1.86mL)及び水(1.16mL)中に溶解した。上記の攪拌溶液へ、水酸化リチウム一水和物(12.70mg、0.303mmol)を添加した。生じた混合物を室温で一晩攪拌した。次いで、反応粗製物をHCl(1N、水性)で酸性化し、乳白色の混合物を得た。MeCNを添加することにより、この白い混合物を透明な溶液に溶解した。MeCN/水+0.1%TFA(10分で10%−100%有機、2分間100%維持、20mL/分)で溶出する分取HPLC(Kromasil 100−5C18、100×21.1mm)により透明の溶液を精製した。関連画分をプールし、真空蒸発して、水性混合物を得た。生じた水性混合物をEtOAcで抽出し、NaHCO水溶液で洗浄して、乾燥させ(NaSO)、ろ過して、濃縮し、淡褐色のガラス状物を表題化合物として得た。算出されたLCMS=709.15、観察されたLCMS=710.06(M+H)HNMR(500MHz,CDOD):δ8.38(s,1H),7.99(s,1H),7.91(s,3H),7.85(d,J=8Hz,1H),7.31(d,J=8Hz,1H),7.22(d,J=8Hz,1H),7.06(d,J=11.5Hz,1H),5.85(br s,1H),4.75(br d,J=17Hz,1H),4.35(t,J=7.25Hz,1H),4.18(br s,1H),3.90(s,3H),2.60(s,3H),2.26(s,3H),0.69(br d,J=5.5Hz,3H)。
実施例121に記載されている方法と同様の方法に従って、対応するアリールボロン酸(中間体2)又はホウ酸ビフェニル(実施例59、段階A)、続いて、必要に応じて加水分解から表9で列挙される化合物を調製した。
Figure 2009522291
(実施例125)
Figure 2009522291
5’−[4−({(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−4−メチル−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−3−イル}メチル)−2−(メチルスルホニル)ピリミジン−5−イル]−2’−フルオロ−4’−メトキシ−2−メチルビフェニル−4−カルボン酸
5’−[4−({(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−4−メチル−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−3−イル}メチル)−2−(メチルスルホニル)ピリミジン−5−イル]−2’−フルオロ−4’−メトキシ−2−メチルビフェニル−4−カルボン酸(実施例121、11.6mg、0.016mmol)、3−クロロペルオキシ安息香酸(11.28mg、0.065mmol)及びCHCl(1mL)を室温で攪拌した。アリコートのLCMSが、所望の生成物の形成及び20分の出発物質の完全消費を示した。揮発性物質を反応粗製物から蒸発した。MeCN/水(10分で25%−100%有機、2分間100%維持、20mL/分)で溶出する分取HPLC(Kromasil 100−5C18、100×21.1mm)によりポット残渣を精製し、無色のガラス状物を表題化合物として得た。算出されたLCMS=741.14、観察されたLCMS=741.99(M+H)HNMR(500MHz,CDOD):δ8.85(s,1H),8.00(s,1H),7.93(br s,3H),7.88(d,J=8Hz,1H),7.36(d,J=8Hz,1H),7.34(d,J=8.5Hz,1H),7.14(d,J=11.5Hz,1H),5.93(br s,1H),4.91(br d,J=17Hz,1H),4.48−4.34(m,2H),3.92(s,3H),3.42(s,3H),2.29(s,3H),0.74(br d,J=6.5Hz,3H)。
実施例125に記載されている方法と同様の方法に従って、対応するメチルチオエーテル(実施例124)から表10で列挙される化合物を調製した。
Figure 2009522291
(実施例127)
Figure 2009522291
3’−[3−({(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−4−メチル−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−3−イル}メチル)ピラジン−2−イル]−4’−フルオロ−2−メチルビフェニル−4−カルボン酸
段階A:2−(ブロモメチル)−3−メトキシピラジン
2−メトキシ−3−メチルピラジン(0.943mL、8.06mmol)、N−ブロモスクシンイミド(1.505g、8.46mmol)及び2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオニトリル)(0.132g、0.806mmol)をCCl(65.5mL)(油浴=100℃)中で2.5時間加熱還流した。LCMSが生成物の形成を示した。粗混合物を冷却し、ろ過して、フラッシュクロマトグラフィーにより精製した(SiO、Biotageノ40Mカートリッジ)。カラムをCHCl/ヘキサンの混合物(0%−100%)で溶出した。関連画分をプールし、トルエンで同時蒸着して、生成物のトルエン溶液(30mL)を得た。この溶液を次の段階でそのまま使用する。
段階B:(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−3−[(3−メトキシピラジン−2−イル)メチル]−4−メチル−1,3−オキサゾリジン−2−オン
(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−4−メチル−1,3−オキサゾリジン−2−オン(中間体1、2.018g、6.44mmol)をTHF(64.4mL)中に溶解し、氷浴中で冷却した。この冷却溶液へ、NaH(0.271g、6.76mmol)を一度に全部添加した。生じた泡状混合物を更に1時間攪拌冷却し、続いて、THF/トルエン(30mL/30mL)の混合物中の2−(ブロモメチル)−3−メトキシピラジン(1.308g、6.44mmol)を添加した。反応混合物をゆっくりと室温に一晩加温した。次いで、反応物を冷却し、NHOH(水性、飽和)により反応停止し、EtOAc/塩水で後処理した。合わせた抽出物を乾燥させ(NaSO)、ろ過し、蒸発して、淡黄色の固体を得た。生じた黄色の固体をフラッシュクロマトグラフィーにより精製した(SiO、Biotageの40Mカートリッジ)。カラムをEtOAc/CHClの混合物(0%−10%)で溶出した。関連画分をプールし、表題化合物として白い個体に蒸発した。算出されたLCMS=435.10、観察されたLCMS=436.21(M+H)
段階C:(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−3−[(3−ヒドロキシピラジン−2−イル)メチル]−4−メチル−1,3−オキサゾリジン−2−オン
CHCl(3mL)中の(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−3−[(3−メトキシピラジン−2−イル)メチル]−4−メチル−1,3−オキサゾリジン−2−オン(1000mg、2.297mmol)の冷却混合物へ(−78℃)、BBr(11.49mL、11.49mmol)を添加漏斗を通して滴下した。生じた混合物を1時間攪拌冷却し(−78℃)、次いで室温に一晩加温した。一晩の攪拌後、反応は完了していなかった。反応混合物を室温で更に4日間攪拌し、アリコートのLCMSが、反応の完了を示した。粗混合物を砕氷中に注いだ。生じた有機層を分離した。水層をEtOAcで逆抽出した。合わせた抽出物を乾燥させ(NaSO)、ろ過し、蒸発して、ガラス状物を得た。このガラス状物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製した(SiO、Biotageの40Mカートリッジ)。カラムをEtOAc/CHCl勾配の混合物(0%−100%)で溶出した。関連画分をプールし、蒸発して、黄色の固体を表題化合物として得た。算出されたLCMS=421.09、観察されたLCMS=421.95(M+H)
段階D:3−({(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−4−メチル−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−3−イル}メチル)ピラジン−2−イルトリフルオロメタンスルホナート
無水トリフルオロメタンスルホン酸(0.284mL、1.681mmol)、2,6−ルチジン(0.261mL、2.241mmol)及びCHCl(1mL)の冷却混合物へ(−78℃)、CHCl(1mL)中の(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−3−[(3−ヒドロキシピラジン−2−イル)メチル]−4−メチル−1,3−オキサゾリジン−2−オン(472mg、1.120mmol)を添加した。生じた混合物を−78℃で30分間攪拌し、次いで冷浴を氷浴に替えた。反応混合物を更に2時間攪拌冷却した(0℃)。粗混合物を水/CHCl/NaSO/ろ過/濃縮で後処理し、オレンジ色の油状物を得た。EtoAc(30%v/v)/ヘキサンの混合物で展開する分取TLC(シリカゲル)によりこの油状物を精製し、黄色の油状物を表題化合物として得た。算出されたLCMS=553.04、観察されたLCMS=554.02(M+H)
段階E:(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−3−{[3−(5−クロロ−2−フルオロフェニル)ピラジン−2−イル]メチル}−4−メチル−1,3−オキサゾリジン−2−オン
3−({(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−4−メチル−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−3−イル}メチル)ピラジン−2−イルトリフルオロメタンスルホナート(段階D、80mg、0.145mmol)、(5−クロロ−2−フルオロフェニル)ボロン酸(30.3mg、0.173mmol)、CsCO(118mg、0.361mmol)、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウムジクロリドジクロロメタン付加物(11.81mg、0.014mmol)及び1,4−ジオキサン(1mL)をマイクロ波容器中に密閉し、140℃で25分間マイクロ波照射した。LCMSが、所望の生成物の形成を示した。粗混合物をMeCNで希釈し、ろ過した。MeCN/水+0.1%TFA(10分で10−100%有機、次いで2分で100%、20mL/分)で溶出する分取HPLC(Kromasil 100−5C18、100×21.1mm)によりろ液を精製した。関連画分をプールし、真空蒸発して、水性混合物を得た。生じた水性混合物をEtOAcで抽出し、NaHCO水溶液で洗浄して、乾燥させ(NaSO)、ろ過し、濃縮して、茶色のガラス状物を表題化合物として得た。算出されたLCMS=533.07、観察されたLCMS=534.19(M+H)
段階F:メチル3’−[3−({(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−4−メチル−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−3−イル}メチル)ピラジン−2−イル]−4’−フルオロ−2−メチルビフェニル−4−カルボキシラート
(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−3−{[3−(5−クロロ−2−フルオロフェニル)ピラジン−2−イル]メチル}−4−メチル−1,3−オキサゾリジン−2−オン(33mg、0.062mmol)、メチル3−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾアート(中間体37、14.39mg、0.052mmol)、1,1’−ビス(ジ−tert−ブチルホスフィノ)フェロセンパラジウムジクロリド(6.30mg、9.27μmol)、KCO(0.155mL,0.309mmol)及びTHF(1mL)をマイクロ波容器内で密閉し、140℃で20分間マイクロ波照射した。アリコートのLCMSが、40%の転化を示した。マイクロ波加熱を140℃で更に30分間再開した。アリコートのLCMSが、約10%の残りの未反応出発物質を示した。マイクロ波加熱を140℃で更に12分間再開した。生じた粗製物質をMeCNで希釈し、ろ過した。MeCN/水+0.1%TFA(10分間で10−100%有機、次いで2分で100%維持、20mL/分)で溶出する分取HPLC(Kromasil 100−5C18、100×21.1mm)によりろ液を精製し、茶色のガラス状物を得た。茶色のガラス状物を分取TLCにより更に精製し(SiO、30%EtOAc/ヘキサン)、無色のガラス状物を表題化合物として得た。算出されたLCMS=647.17、観察されたLCMS=648.38(M+H)
段階G:3’−[3−({(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−4−メチル−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−3−イル}メチル)ピラジン−2−イル]−4’−フルオロ−2−メチルビフェニル−4−カルボン酸
メチル3’−[3−({(4S,5R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−4−メチル−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−3−イル}メチル)ピラジン−2−イル]−4’−フルオロ−2−メチルビフェニル−4−カルボキシラート(段階F、16mg、0.025mmol)及び水酸化リチウム一水和物(5.18mg、0.124mmol)を1,4−ジオキサン(0.914mL)/水(0.571mL)中で室温にて2日間攪拌した。粗混合物をHCl(1N)で酸性化し、MeCN/水+0.1%TFA(10分で10−100%有機、次いで2分で100%を維持、20mL/分)で溶出する分取HPLC(Kromasil 100−5C18、100×21.1mm)により精製した。関連画分をプールし、真空蒸発して、水性混合物を得た。生じた水性混合物をEtOAcで抽出し、水、次いで塩水で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、ろ過し、濃縮して、無色のガラス状物を表題化合物として得た。算出されたLCMS:633.15、観察されたLCMS:634.25(M+H)HNMR(500MHz,CDCl,1:1のアトロプ異性体の混合物):δ8.70(d,J=2.5Hz,1H),8.68(d,J=2.5Hz,1H),8.01(s,1H),7.95(dd,J=8,1.5Hz,1H),7.89(s,1H),7.78(s,1H),7.51−7.46(m,2H),7.37(d,J=8Hz,1H),7.31(t,J=8Hz,1H),5.74(d,J=8.5Hz,1H),4.95(d,J=17Hz,1H),4.44−4.36(m,2H),2.37(s,3H),0.77(d,J=6Hz,3H)。
実施例127の段階Eに記載されている方法と同様の方法に従って、対応するアリールトリフラート及びアリールボロン酸(中間体2)から表11に列挙される化合物を調製した。
Figure 2009522291

Claims (15)

  1. 式Iを有する化合物又は医薬として許容されるその塩。
    Figure 2009522291
    (Yは、−C(=O)−及び−(CRR)−からなる群から選択され;
    Xは、−O−、−NH−、−N(C−Cアルキル)−及び−(CRR)−からなる群から選択され;
    Zは、−C(=O)−、−S(O)−及び−C(=N−R)−(Rは、H、−CN及び1から11個のハロゲンで場合によって置換されているC−Cアルキルからなる群から選択される。)からなる群から選択され;
    各Rは、H、−C−C−アルキル及びハロゲンからなる群から独立に選択され(−C−C−アルキルは、1から11個のハロゲンで場合によって置換されている。);
    Bは、A及びAからなる群から選択され、Aは、構造:
    Figure 2009522291
    を有し;
    及びRは、各々、H、−C−C−アルキル、ハロゲン及び−(C(R)からなる群から選択され(−C−C−アルキルは、1から11個のハロゲンで場合によって置換されている。);
    は、H、−C−C−アルキル、ハロゲン、A及び−(C(R)からなる群から選択され(−C−C−アルキルは、1から11個のハロゲンで場合によって置換されている。);
    式Iの化合物が1つの基A及び1つの基Aを含むように、B及びRの1つはAであり;並びにB、R、R及びRの1つは、A又は−(C(R)であり;
    Dは、
    (a)ナフチル;
    (b)1から2個の二重結合を場合によって含む5から7員の非芳香族シクロアルキル環に縮合されたフェニル環;
    (c)N、S、O及び−N(O)−から独立に選択される1から4個のヘテロ原子を有し、並びに1から3個の二重結合及びカルボニル基も場合によって含む5から6員の複素環;並びに
    (d)2個の縮合環並びにN、−S(O)x−、O及び−N(O)−から独立に選択される1から5個のヘテロ原子を含む8から11員の二環式ヘテロ芳香環系(該環系は、各環が、独立に、飽和、部分的に不飽和又は芳香族であるように、1から5個の二重結合を場合によって含む。);
    からなる群から選択され;
    及び式Iの構造の残りが、環D上で互いにオルトであるように、環Dは、互いに結合されている少なくとも2つの炭素原子を含み、2つの炭素原子の一方は基Aに結合されており、及び2つの炭素原子の他方は、式Iの構造の残りに接続されており;
    は、
    (a)フェニル及びナフチルから選択される芳香環;
    (b)1から2個の二重結合を場合によって含む5から7員の非芳香族シクロアルキル環に縮合されたフェニル環;
    (c)N、S、O及び−N(O)−から独立に選択される1から4個のヘテロ原子を有し、並びに1から3個の二重結合及びカルボニル基も場合によって含む5から6員の複素環;並びに
    (d)2個の縮合環並びにN、−S(O)x−、O及び−N(O)−から独立に選択される1から5個のヘテロ原子を含む8から11員の二環式ヘテロ芳香環系(該環系は、各環が、独立に、飽和、部分的に不飽和又は芳香族であるように、1から5個の二重結合を場合によって含む。);
    からなる群から選択され;
    が結合している環DへのAの結合点が環Aの炭素原子であり;
    は、Rから独立に選択される1から5個の置換基で場合によって置換されており;
    は、
    (a)フェニル及びナフチルから選択される芳香環;
    (b)1から2個の二重結合を場合によって含む5から7員の非芳香族シクロアルキル環に縮合されたフェニル環;
    (c)N、S、O及び−N(O)−から独立に選択される1から4個のヘテロ原子を有し、並びに1から3個の二重結合及びカルボニル基も場合によって含む5から6員の複素環;
    (d)2個の縮合環並びにN、−S(O)x−、O及び−N(O)−から独立に選択される1から5個のヘテロ原子を含む8から11員の二環式ヘテロ芳香環系(該環系は、各環が、独立に、飽和、部分的に不飽和又は芳香族であるように、1から5個の二重結合を場合によって含む。);並びに
    (e)1から3個の二重結合を場合によって有するC−Cシクロアルキル環;
    からなる群から選択され;
    は、Rから独立に選択される1から5個の置換基で場合によって置換されており;
    が結合している式Iの構造へのAの結合点が環Aの炭素原子であり;
    各Rは、−C−Cアルキル、−C−Cアルケニル、−C−Cアルキニル、1から3個の二重結合を場合によって有する−C−Cシクロアルキル、−OC−Cアルキル、−OC−Cアルケニル、−OC−Cアルキニル、1から3個の二重結合を場合によって有する−OC−Cシクロアルキル、−C(=O)C−Cアルキル、−C(=O)C−Cシクロアルキル、−C(=O)H、−COH、−CO−Cアルキル、−C(=O)SCC−Cアルキル、−OH、−NR、−C(=O)NR、−NRC(=O)OC−Cアルキル、−NRC(=O)NR、−S(O)−Cアルキル、−S(O)NR、−NRS(O)NR ハロゲン、−CN、−NO、フェニル、ナフチル並びにN、S及びOから独立に選択される1から4個のヘテロ原子を有する5から6員の複素環からなる群から独立に選択され、前記複素環は、カルボニル基も場合によって含み、及び1から3個の二重結合も場合によって含み、Rが結合されている環への前記複素環の付着点は炭素原子であり;
    が、フェニル、ナフチル、1から3個の二重結合を場合によって有する−C−Cシクロアルキル及び複素環から選択される環状基である化合物については、Rは、ハロゲン、−C−Cアルキル及び−OC−Cアルキルから独立に選択される1から5個の置換基で場合によって置換されており、−C−Cアルキル及び−OC−Cアルキルは、1から7個のハロゲンで場合によって置換されており;
    が、−C−Cアルキル、−C−Cアルケニル、−C−Cアルキニル、−OC−Cアルキル、−OC−Cアルケニル、−OC−Cアルキニル、1から3個の二重結合を場合によって有する−OC−Cシクロアルキル、−C(=O)C−Cアルキル、−C(=O)C−Cシクロアルキル、−CO−Cアルキル、−C(=O)SC−Cアルキル、−NRC(=O)OC−Cアルキル及び−S(O)−Cアルキルからなる群から選択される化合物については、Rは、1から15個のハロゲンで場合によって置換されており、並びに(a)−OH、(b)−CN、(c)−NR、(d)1から3個の二重結合を場合によって有し、及び1から15個のハロゲンで場合によって置換された−C−Cシクロアルキル、(e)1から9個のハロゲンで場合によって置換され、及び−OC−Cアルキル及びフェニルから独立に選択される1から2個の置換基で場合によって置換された−OC−Cアルキル;(f)1から3個の二重結合を場合によって有し、及び1から15個のハロゲンで場合によって置換された−OC−Cシクロアルキル、(g)−COH、(h)−C(=O)CH、(i)1から9個のハロゲンで場合によって置換されている−CO−Cアルキル及び(j)ハロゲン、−CH、−CF、−OCH及び−OCFから独立に選択される1から3個の基で場合によって置換されたフェニルから独立に選択される1から3個の置換基でも場合によって置換されており;
    各Rは、−C−Cアルキル、−C−Cアルケニル、−C−Cアルキニル、1から3個の二重結合を場合によって有する−C−Cシクロアルキル、−OC−Cアルキル、−OC−Cアルケニル、−OC−Cアルキニル、1から3個の二重結合を場合によって有する−OC−Cシクロアルキル、−C(=O)C−Cアルキル、−C(=O)C−Cシクロアルキル、−C(=O)H、−COH、−CO−Cアルキル、−C(=O)SC−Cアルキル、−NR、−C(=O)NR、−NRC(=O)OC−Cアルキル、−NRC(=O)NR、−S(O)−Cアルキル、−S(O)NR、−NRS(O)NR ハロゲン、−CN、−NO、フェニル、ナフチル並びにN、S及びOから独立に選択される1から4個のヘテロ原子を有する5から6員の複素環からなる群から独立に選択され、前記複素環は、カルボニル基も場合によって含み、及び1から3個の二重結合も場合によって含み;
    が、複素環、−C−Cシクロアルキル、ナフチル、−OC−Cシクロアルキル及び−C(=O)C−Cシクロアルキルからなる群から選択される場合には、Rの複素環、ナフチル及び−C−Cシクロアルキル基は、ハロゲン、−C−Cアルキル、−C−Cアルケニル、−NRR、−OC−Cアルキル、−COH、−CN及び−CO−Cアルキルから独立に選択される1から5個の置換基で場合によって置換されており、全ての使用における−C−Cアルキル及び−C−Cアルケニルは、1から7個のハロゲンで場合によって置換されており、及び場合によって1つの基−OHで置換されており;
    が、−C−Cアルキル、−C−Cアルケニル、−C−Cアルキニル、−OC−Cアルキル、−OC−Cアルケニル、−OC−Cアルキニル、−C(=O)C−Cアルキル、−CO−Cアルキル、−C(=O)SC−Cアルキル、−NRC(=O)OC−Cアルキル及び−S(O)−Cアルキルからなる群から選択される場合には、Rのアルキル、アルケニル及びアルキニル基は、1から13個のハロゲンで場合によって置換されており、並びに(a)−OH、(b)−CN、(c)−NR、(d)1から3個の二重結合を場合によって有し、及び1から15個のハロゲンで場合によって置換された−C−Cシクロアルキル、(e)1から9個のハロゲンで場合によって置換され、及び−OC−Cアルキルから独立に選択される1から2個の置換基で場合によって置換された−OC−Cアルキル、(f)1から3個の二重結合を場合によって有し、及び1から15個のハロゲンで場合によって置換された−OC−Cシクロアルキル、(g)−COH、(h)−C(=O)CH、(i)1から9個のハロゲンで場合によって置換されている−CO−Cアルキル及び(j)ハロゲン、−CH、−CF、−OCH及び−OCFから独立に選択される1から3個の基で場合によって置換されたフェニルから独立に選択される1から3個の置換基で場合によって置換されており;
    がフェニルである場合には、前記フェニルは、1から5個のハロゲンで場合によって置換されており、並びに−C−Cアルキル、−C−Cアルケニル、−C−Cアルキニル、−C−Cシクロアルキル、−OC−Cアルキル、−OC−Cアルケニル、−OC−Cアルキニル、−OC−Cシクロアルキル、−C(=O)C−Cアルキル、−−C(=O)H、−COH、−CO−Cアルキル、−NR、−C(=O)NR、−NRC(=O)OC−Cアルキル、−NRC(=O)NR、−S(O)−Cアルキル、−S(O)NR、−NRS(O)NR −CN、−NO並びにN、S及びOから独立に選択される1から4個のヘテロ原子を有する5から6員の複素環から独立に選択される1から3個の置換基で場合によって置換されており、前記複素環は、カルボニル基も場合によって含み、及び1から3個の二重結合も場合によって含み、及びハロゲン、−CH、−OCH、CF及び−OCFから独立に選択される1から3個の置換基を場合によって含み;フェニル上の置換基の場合には、Rは、−C−Cアルキル、−C−Cアルケニル、−C−Cアルキニル、−C−Cシクロアルキル、−OC−Cアルキル、−OC−Cアルケニル、−OC−Cアルキニル、−OC−Cシクロアルキル、−C(=O)C−Cアルキル、−CO−Cアルキル、−NRC(=O)OC−Cアルキル及び−S(O)−Cアルキルから選択される場合には、前記置換基のアルキル、アルケニル、アルキニル及びシクロアルキル基は、1から5個のハロゲン置換基を含み、並びに1から3個のFで場合によって置換された−OH、−NR、−OCH並びにフェニル(このフェニルは、ハロゲン、−CH、−OCH、−CF及び−OCFから独立に選択される1から3個の置換基で場合によって置換されている。)から選択される1つの置換基も場合によって含み;
    nは、0又は1であり;
    pは、0から4の整数であり;
    xは、0、1又は2であり;
    yは、1又は2であり;
    及びRは、各々独立に、H、−C−Cアルキル、−C(=O)C−Cアルキル及び−S(O)−Cアルキルから選択され、全ての事例における−C−Cアルキルは、場合によって、1から11個のハロゲンで場合によって置換されており;並びに
    は、H、−OH、−C−C−アルキル及びハロゲンからなる群から選択される(−C−C−アルキルは、1から11個のハロゲンで場合によって置換されている。)。)
  2. 式Ia、Ib及びIdを有する化合物の群から選択される請求項1に記載の化合物又は医薬として許容されるその塩。
    Figure 2009522291
    Figure 2009522291
  3. Yが、−(CHR)−であり;
    Xが、−O−であり;
    Zが、−C(=O)−であり;
    Rが、Hであり;
    nが、0であり;
    pが、0から2の整数であり;並びに
    及びRが、H及び−C−Cアルキルからなる群から各々独立に選択される;
    請求項1若しくは請求項2に記載の化合物又は医薬として許容されるその塩。
  4. Dが、ナフチル、ピリジル、キノリル、インダニル、ベンゾチエニル、テトラヒドロナフチル、イソオキサゾリル、チエニル、イミダゾリル、ピロリル、ピラゾリル、ピリジル、N−オキシド−ピリジル、1,3−チアゾリル、1,3−オキサゾリル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、ベンゾフラニル、ジヒドロベンゾフラニル、ベンゾチエニル−S−オキシド、ベンゾチエニル−S−ジオキシド、ジヒドロインドリル;ジヒドロイソインドリル、ジヒドロイソベンゾフラニル及びベンゾジオキソラニルからなる群から選択され;
    が、フェニル、ナフチル、テトラヒドロナフチル、ピリジル、チエニル、イミダゾリル、ピロリル、ピラゾリル、N−オキシド−ピリジル、1,3−チアゾリル、1,3−オキサゾリル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、インダニル、ベンゾチエニル、ベンゾチエニル−S−オキシド、ベンゾチエニル−S−ジオキシド、ジヒドロインドリル;ジヒドロイソインドリル、ジヒドロイソベンゾフラニル及びベンゾジオキソラニルからなる群から選択され;並びに
    が、フェニル、チエニル、イミダゾリル、チアゾリル、ピロリル、ピラゾリル、1,2,4−トリアゾリル、テトラゾリル、ベンゾジオキソリル、ピリジル、N−オキシド−ピリジル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、シクロペンチル、シクロヘキシル及びテトラヒドロピラニルからなる群から選択される、
    請求項1若しくは請求項2に記載の化合物又は医薬として許容されるその塩。
  5. Dが、ナフチル、ピリジル、キノリル、インダニル、ベンゾチエニル、テトラヒドロナフチル、イソオキサゾリル、1,3−チアゾリル、ピリミジニル、ピラジニル、ジヒドロイソインドリル、ジヒドロイソベンゾフラニル及びベンゾジオキソラニルからなる群から選択され;
    が、フェニル、ナフチル、インダニル及びテトラヒドロナフチルからなる群から選択され;並びに
    がフェニルである、
    請求項1若しくは請求項2に記載の化合物又は医薬として許容されるその塩。
  6. 及びRが、−C−Cアルキル、−C−Cアルケニル、1から2個の二重結合を場合によって有する−C−Cシクロアルキル、−OC−Cアルキル、−C(=O)H、−COH、−CO−Cアルキル、−OH、−NR、ハロゲン、−CN、−NO、フェニル並びにN、S及びOから独立に選択される1から4個のヘテロ原子を有する5から6員の複素環からなる群から各々独立に選択され、前記複素環は、カルボニル基も場合によって含み、及び1から3個の二重結合も場合によって含み、Rが結合されている環への前記複素環の付着点は炭素原子であり、前記複素環は、ハロゲン、−C−Cアルキル及び−OC−Cアルキルから独立に選択される1から3個の置換基で場合によって置換されており、−C−Cアルキル及び−OC−Cアルキルは、1から7個のハロゲンで場合によって置換されており;
    及びRが、−C−Cアルキル、−C−Cアルケニル、−OC−Cアルキル及び−CO−Cアルキルからなる群から選択されてている化合物については、Rが、1から7個のハロゲンで場合によって置換されており、及び1つの置換基−OHで場合によって置換されており;
    及びRが、フェニル及び1から2個の二重結合を場合によって有する−C−Cシクロアルキルからなる群から選択される化合物については、Rが、1から5個のハロゲンで場合によって置換されており、並びに−C−Cアルキル、−C−Cアルケニル、1から2個の二重結合を場合によって有する−C−Cシクロアルキル、−OC−Cアルキル、−C(=O)H、−COH、−CO−Cアルキル、―OH、−NR、ハロゲン、−CN及び−NOから独立に選択される1から3個の基で場合によって置換されており、−C−Cアルキル、−C−Cアルケニル、1から2個の二重結合を場合によって有する−C−Cシクロアルキル、−OC−Cアルキル及び−CO−Cアルキルが、1から5個のハロゲンで場合によって置換されており、並びに−C−Cアルキルが、1つの−OHでも場合によって置換されており;並びに
    及びRが、H及びC−Cアルキルから各々独立に選択される、
    請求項1若しくは請求項2に記載の化合物又は医薬として許容されるその塩。
  7. Yが、−(CHR)−(Rは、H及びC−Cアルキルから選択される。)であり;
    が、水素であり;
    Xが、−O−であり;
    Zが、−C(=O)−であり;
    Rが、Hであり;
    nが、0であり;
    が、Aであり(Aは、ハロゲン、1から3個のハロゲンで場合によって置換されている−C−C−アルキル及び1から3個のハロゲンで場合によって置換されている−OC−C−アルキルから独立に選択される1から3個の置換基で場合によって置換されているフェニルである。);
    BがAであり、及び構造:
    Figure 2009522291
    を有し、
    (Dは、ナフチル、ピリジル、キノリル、インダニル、ベンゾチエニル、テトラヒドロナフチル、イソオキサゾリル、1,3−チアゾリル、ピリミジニル、ピラジニル、ジヒドロイソインドリル、ジヒドロイソベンゾフラニル及びベンゾジオキソラニルからなる群から選択され、Dは、(a)ハロゲン、(b)1から3個のハロゲンで場合によって置換されている−C−Cアルキル、(c)−C−C−アルケニル、(d)−C−C−シクロアルキル、(e)−C−C−シクロアルケニル、(f)1から3個のハロゲンで場合によって置換されている−OC−Cアルキル、(g)−SC−C−アルキル、(h)−SO−Cアルキル、(i)−C(=O)OCHフェニル、(j)ハロゲン、CH、CF、−OCH及び−OCFから独立に選択される1から3個の置換基で場合によって置換されているフェニル、(k)−NR(R及びRは、各々独立に、H及びCHから選択される。)、(l)−CN並びに(m)−NOから独立に選択される1から2個の置換基で場合によって置換されており;並びに
    は、フェニル、ナフチル、インダニル及びテトラヒドロナフチルからなる群から選択され、Aは、(a)ハロゲン、(b)1から3個のハロゲンで場合によって、並びに−OH、−COH及び−CO−Cアルキルから選択される1つの基で場合によって置換されている−C−Cアルキル、(c)−C−C−アルケニル、(d)1から3個のハロゲンで場合によって置換されており、並びに−OH、−COH及び−COCHから選択される1つ基で場合によって置換されている、[i]−COH、[ii]−OH及び[iii]−C−Cアルキルから選択される1つの基で場合によって置換されている−C−C−シクロアルキル、(e)−C−C−シクロアルケニル、(f)ハロゲン、CH、CF、−OCH、−OCFから独立に選択される1から2個の置換基で場合によって、及び1つの基−COH又は−CO−Cアルキルで場合によって置換されているフェニル、並びに(g)1から3個のハロゲンで場合によって置換されている−OC−Cアルキルから独立に選択される1から3個の置換基で場合によって置換されている。)、
    請求項1若しくは請求項2に記載の化合物又は医薬として許容されるその塩。
  8. 請求項1に記載の化合物又は医薬として許容されるその塩及び医薬として許容される担体を含む医薬組成物。
  9. Figure 2009522291
    Figure 2009522291
    Figure 2009522291
    Figure 2009522291
    Figure 2009522291
    Figure 2009522291
    の化合物からなる群から選択される請求項1に記載の化合物又は医薬として許容されるその塩。
  10. 以下の化合物から選択される請求項1に記載の化合物又は医薬として許容されるその塩。
    Figure 2009522291
    (Rは、
    Figure 2009522291
    Figure 2009522291
    Figure 2009522291
    Figure 2009522291
    Figure 2009522291
    からなる群から選択される。)
    Figure 2009522291
    (Rは、
    Figure 2009522291
    Figure 2009522291

    Figure 2009522291
    Figure 2009522291
    からなる群から選択される。)
    Figure 2009522291
    (Rは、
    Figure 2009522291
    Figure 2009522291
    Figure 2009522291
    Figure 2009522291
    Figure 2009522291
    からなる群から選択される。)
    Figure 2009522291
    (Rは、
    Figure 2009522291
    からなる群から選択される。)
    Figure 2009522291
    (Rは、
    Figure 2009522291
    からなる群から選択される。)
  11. アテローム性動脈硬化症の治療を必要としている患者中のアテローム性動脈硬化症を治療する方法であり、請求項1に記載の化合物又は医薬として許容されるその塩の治療的有効量を前記患者に投与することを含む、前記方法。
  12. 治療を必要としている上昇を必要としている患者中のHDL−Cを上昇させる方法であり、請求項1に記載の化合物又は医薬として許容されるその塩の治療的有効量を前記患者に投与することを含む、前記方法。
  13. 治療を必要としている患者中のLDL−Cを低下させる方法であり、請求項1に記載の化合物又は医薬として許容されるその塩の治療的有効量を前記患者に投与することを含む、前記方法。
  14. アテローム性動脈硬化症の治療用医薬の製造のための、請求項1に記載の化合物又は医薬として許容されるその塩の使用。
  15. 請求項1に記載の化合物又は医薬として許容されるその塩、医薬として許容される担体並びに
    (1)HMG−CoA還元酵素阻害剤;
    (2)胆汁酸捕捉剤;
    (3)ナイアシン及び関連化合物;
    (4)PPARαアゴニスト;
    (5)コレステロール吸収阻害剤;
    (6)アシルCoA:コレステロールアシルトランスフェラーゼ(ACAT)阻害剤;
    (7)フェノール系抗酸化剤;
    (8)ミクロソームトリグリセリド転送タンパク質(MTP)/ApoB分泌阻害剤;
    (9)抗酸化性ビタミン;
    (10)甲状腺模倣物(thyromimetics);
    (11)LDL(低密度リポタンパク質)受容体誘導物質;
    (12)血小板凝集阻害剤;
    (13)ビタミンB12(シアノコバラミンとしても知られる。);
    (14)葉酸又は医薬として許容されるその塩若しくはエステル;
    (15)FXR及びLXRリガンド;
    (16)ABCA1遺伝子発現を増強する因子;並びに
    (17)回腸胆汁酸輸送体;
    からなる群から選択される1つ又はそれ以上の活性成分を含む医薬組成物。
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