JP2009521754A - 浮動隣接インデックス記号によるリストのスクローリング - Google Patents

Abstract

タッチセンシティブディスプレイとのユーザの接触ポイントの動きが測定される。この動きに応答して、タッチセンシティブディスプレイ上の情報項目リストがスクロールされる。情報項目リストは、一連のインデックス記号に対応する一連の情報項目のサブセットを含むことができる。それぞれの情報のサブセットをスクロールする間、各それぞれの情報項目のサブセットと共にインデックス記号が表示される。
【選択図】図１

Description

〔関連出願との相互参照〕
本出願は、２００５年１２月２３日に出願された「加速によるリストの連続スクローリング」という名称の米国特許出願第１１／３２２，５５１号に関連し、該出願は、その全体が引用により本明細書に組み入れられる。

本出願は、２００５年１２月２３日に出願された「インデックス記号のリスト上で接触を動かすことに応じたリストスクローリング」という名称の米国特許出願第１１／３２２，５５３号に関連し、該出願は、その全体が引用により本明細書に組み入れられる。

本発明は、一般的に、タッチセンシティブディスプレイを採用するユーザインタフェースに関し、特に、スクロールできるリストを有するユーザインタフェースに関する。

携帯電話などの携帯機器を含む多くの電子機器の実用性、使い勝手のよさ、及び最終的に人気は、ユーザインタフェースを含む工業デザインに制御されることが多い。ユーザインタフェースは、ユーザがそれを介してコンテンツだけでなく、ユーザが機器の機能又はツールにアクセスしようとする試みを含むユーザのアクション又は行動に対する応答も受け取るゲートウェイである。このように、ユーザインタフェースは、ユーザ体験全般にとって不可欠なものである。

残念ながら、既存のユーザインタフェース、特に小型のハンドヘルド機器用のユーザインタフェースに関しては制限が存在する。既存のユーザインタフェースは多くの場合複雑なものである。例えば、多くの携帯電話のユーザインタフェースは、機器の機能及びコンテンツにアクセスするために複雑なツリー構造のメニューを行き来することをユーザに要求する。さらに、既存のユーザインタフェースは、多くの場合直感的に分かるものではなく、ユーザは、機器の機能又はコンテンツを探すためにマニュアルで説明を読むか、或いはイライラする試行錯誤を行わなければならない。結果として、このような機器に追加の機能を加えようとする試みは、ユーザインタフェースの複雑さによって阻まれることが多い。

米国特許出願第１１／３２２，５５１号 米国特許出願第１１／３２２，５５３号 米国特許第６，３２３，８４６号 米国特許第６，５７０，５５７号 米国特許第６，６７７，９３２号 米国特許公報第２００２／００１５０２４号Ａ１

従って、機器、特に小型のハンドヘルド機器のための改善されたユーザインタフェースに対するニーズが存在する。

タッチセンシティブディスプレイとのユーザの接触ポイントの動きが測定される。この動きに応答して、タッチセンシティブディスプレイ上の情報項目リストがスクロールされる。情報項目リストは、一連のインデックス項目に対応する一連の情報項目のサブセットを含むことができる。それぞれの情報のサブセットをスクロールしている間、各それぞれの情報項目のサブセットと共にインデックス記号が表示される。

スクローリングは、摩擦を有する運動方程式のシミュレーションに従うものであってもよい。

それぞれの情報のサブセットに対応するインデックス記号を、それぞれの情報項目のサブセット上に半透明に表示することができる。半透明に表示されたインデックス記号は、情報項目のサブセット内にテキストを表示するのに使用したフォントカラーとは異なるフォントカラーを有することができる。半透明に表示されたインデックス記号は、情報項目のサブセットにテキストを表示するのに使用したフォントよりも大きいフォントを使用して表示される。インデックス記号は、バナーの形で表示することができる。このバナーは、ディスプレイの上部又は上部近くに表示することができる。

いくつかの実施形態では、インデックス記号は、表示された情報項目のサブセットのテキストに隣接して表示することができる。いくつかの実施形態では、インデックス記号は、情報項目リストを所定の方向にスクロールするときに、表示された情報項目のサブセットのテキストを含むウィンドウの上端に表示することができる。

いくつかの実施形態では、情報項目リストが特定のインデックス記号に対応する項目を含まない場合、この特定のインデックス記号に先行する第１のインデックス記号及びこのインデックス記号に後続する第２のインデックス記号が、第１のインデックス記号に対応する情報のサブセットから第２のインデックス記号に対応する情報のサブセットまでの情報項目リストのスクローリングと共に表示される。スクロール中に、表示された情報項目リストのテキストと共に特定のインデックス記号を表示することはできない。いくつかの実施形態では、情報項目リストが特定のインデックス記号に対応する項目を含まなければ、それぞれのインデックス記号の表示はスキップされる。

前述の方法は、グラフィカルユーザインタフェース（ＧＵＩ）を備えたタッチセンシティブディスプレイ、プロセッサ、メモリ、及びこれらの方法を実行するためにメモリに記憶された１又はそれ以上のプログラム又は命令セットを有する携帯用電子機器によって行われる。いくつかの実施形態では、この携帯用電子機器は、無線通信を含む複数の機能を提供する。

１又はそれ以上のプロセッサによって実行されるように構成されたコンピュータプログラム製品に、上述の方法を実行するための命令を含めることができる。

本発明をより良く理解するために、図面と共に以下の実施形態について説明を行う。

図を通して同じ参照数字は対応する部分を示すものとする。

以下、実施形態について詳細に説明するが、この例については添付の図面に示している。以下の詳細な説明では、本発明を完全に理解するために多くの特定の詳細な記述が示されている。しかしながら、これらの特定の詳細な記述を伴わずに本発明を実施できることは当業者には明らかであろう。その他の事例においては、実施形態の態様を不必要に曖昧にしないように、周知の方法、手順、コンポーネント、及び回路については詳細には説明していない。

ユーザインタフェースを有する携帯機器の実施形態について説明する。この携帯機器は、ハンドヘルドコンピュータ、タブレットコンピュータ、パーソナルデジタルアシスタント、携帯電話、及び／又はこれらの項目の２又はそれ以上を組合せたものであってもよい。この携帯機器はタッチセンシティブディスプレイを含む。このディスプレイは、ユーザとの触覚及び／又は触感のある接触に反応する。例示的な実施形態では、タッチセンシティブディスプレイとユーザとの間の接触ポイントは、ユーザの１本又はそれ以上の指に対応する。別の実施形態では、接触ポイントはスタイラスペンに対応することができる。タッチセンシティブディスプレイは、ＬＣＤ（液晶ディスプレイ）技術、又はＬＰＤ（発光ポリマーディスプレイ）技術を用いることができるが、別の実施形態ではその他のディスプレイ技術を用いることができる。タッチセンシティブディスプレイは、このタッチセンシティブディスプレイとの１又はそれ以上の接触ポイントを測定するために近接センサアレイ又はその他の要素をさらに含むことができる。このタッチセンシティブディスプレイは、以下の米国特許第６，３２３，８４６号（Ｗｅｓｔｅｒｍａｎ他）、米国特許第６，５７０，５５７号（Ｗｅｓｔｅｒｍａｎ他）、及び／又は米国特許第６，６７７，９３２号（Ｗｅｓｔｅｒｍａｎ）、及び／又は米国特許公報第２００２／００１５０２４号Ａ１に記載のあるマルチタッチセンシティブタブレットと同様のものであり、これらの特許の各々は、引用により本明細書に組み入れられる。しかしながら、タッチセンシティブディスプレイが携帯機器からの視覚的な出力を表示するのに対して、タッチセンシティブタブレットは視覚的な出力を提供しない。

タッチセンシティブディスプレイは、１又はそれ以上のウィンドウを備えたＧＵＩを含むことができる。この１又はそれ以上のウィンドウは、項目リスト又は情報項目リストを表示するのに使用することができる。例示的な実施形態では、項目リストは、複数の個人の名前、アドレス、写真、及び／又は電話番号などの連絡先情報（ユーザの連絡先リスト又はアドレスブックと呼ばれることもある）を含むことができる。測定された接触ポイントの動きに応答してリストをスクロールすることができる。接触ポイントの動きを測定するステップは、接触ポイントの速さ（大きさ）、速度（大きさ及び方向）、及び／又は加速度（大きさ及び／又は方向を含む）を測定するステップを含むことができる。接触ポイントの動きを加速させることに応答して、リストのスクローリングを加速させることができる。いくつかの実施形態では、スクローリング及びスクローリングの加速度は、摩擦を有する物理的装置のシミュレーション、すなわち減衰動作に従うようにすることができる。例えば、スクローリングは、質量又は慣性項、並びに散逸項を有する力の法則又は運動方程式のシミュレーションに対応することができる。いくつかの実施形態では、このシミュレーションは、シリンダ軸の周りを回転するシリンダに対応することができる。

いくつかの実施形態では、接触ポイントの加速された動きは、接触ポイントの中断の前の接触ポイントの加速された動きを含むことができる。例えばユーザは、タッチセンシティブディスプレイに触れたり、ディスプレイに沿って自分の指の１本又はそれ以上をスワイプ又はスイープさせ（すなわち、接触ポイントを動かす及び／又は加速させる）たり、及び任意にディスプレイとの接触ポイントを中断させたりする、すなわちディスプレイから１本又はそれ以上の指を離すことができる。このスワイプ又はスイープは、タッチセンシティブディスプレイの所定の軸に沿うものであってもよい。別の実施形態では、この接触ポイントの加速された動きは、タッチセンシティブディスプレイの所定の軸に沿って方向づけられる第１のユーザジェスチャーを含むことができる。

接触ポイントの、タッチセンシティブディスプレイの所定の軸に沿った第２のスイーピングの動き及び／又はタッチセンシティブディスプレイの所定の軸に沿って方向づけられる第２のユーザジェスチャーに応答して、項目リストのスクローリングをさらに加速させることができる。例えばユーザは、ユーザの指の１本又はそれ以上をタッチセンシティブディスプレイに沿って２回又はそれ以上スワイプさせることができる。

ユーザが接触ポイントを中断させること、及び少なくとも事前に設定した時間の間、タッチセンシティブディスプレイとの実質的に静止した接触ポイントを設定することに基づいて、項目リストのスクローリングを停止させることができる。例えば、ユーザは、自分の指の１本又はそれ以上をタッチセンシティブディスプレイに沿ってスワイプさせ、接触ポイントを中断させた後、ディスプレイに触れ、ディスプレイに触れている１本又はそれ以上の指を１秒以上又はほんの一瞬の間静止（ほぼ静止）させることができる。

項目リストのスクローリングの方向は、リストの終端に対応する仮想境界と交わるスクローリングに応答して逆向きにすることができる。この逆スクローリングは減衰動作に対応することができる。例えばスクローリング中、項目リストの先頭又は終端に到達すると、項目リストの表示された部分は、タッチセンシティブディスプレイ内のウィンドウの境界で跳ね返るように表示される。この明らかな跳ね返りは、粘性のある又は弾性のあるボールが、壁などの静止した及び／又は弾力のない物体にぶつかって第１の方向のモーメントを有するシミュレーションと一致することができる。例えば、このシミュレーションに摩擦又は散逸項を含めることによりその後のボールの動きを抑え込むことができる。このシミュレーションにおける摩擦項に対応するパラメータは調整可能であってもよく、これによりボールは、壁、すなわち仮想境界と接触して平衡状態に到達するか、或いは壁から離れることができるようになる。

図８〜図１１を参照しながら以下に説明するように、いくつかの実施形態では、タッチセンシティブディスプレイのインデックス上のユーザによる接触ポイントの動きを測定することができる。いくつかの実施形態では、インデックスは、タッチセンシティブディスプレイの第１の領域又は第１のウィンドウに表示することができ、一方スクローリング中の項目リスト又は情報項目リストは、タッチセンシティブディスプレイの第２の領域又は第２のウィンドウに表示することができる。表示されたインデックスは一連のインデックス項目を有することができる。例示的な実施形態では、この一連のインデックス項目はアルファベットの文字を含むことができる、すなわちこのインデックスはアルファベットのインデックスを含むことができる。情報項目リストは、情報項目についてのアルファベット順のリストを含むことができる。情報項目のアルファベット順のリストは、例えばユーザのコンタクトリスト又はアドレスブック内の連絡先情報を含むことができる。

表示されたインデックス上のユーザの接触ポイントの動きに応答して、タッチセンシティブディスプレイ上の情報項目リストをスクロールすることができる。情報項目リストは、一連のインデックス項目に対応する一連の情報項目のサブセットを含むことができる。このサブセットは１又はそれ以上のカテゴリーを含むことができる。例えばそれぞれのカテゴリーは、ファーストネーム及び／又はラストネームが文字「ｓ」などの１又はそれ以上のそれぞれの文字で始まる１人又はそれ以上の個人の連絡先情報を含むことができる。例示的な実施形態では、各アルファベットの文字に対応する、１又はそれ以上のエントリを有するサブセットが存在する。いくつかの実施形態では、このスクローリングは、摩擦を有する運動方程式のシミュレーションに従うものであってもよい。

接触ポイントが、インデックス項目において対応するそれぞれのインデックス項目上で動く場合、このスクローリングは、それぞれの情報項目のサブセットのスクローリングを含むことができる。スクローリングは、それぞれのインデックス項目上の接触ポイントの動きの速さと、それぞれのインデックス項目に対応する情報項目のサブセットにおける項目数とに基づいて、関連性のあるスクロール速度を有することができる。例えば、少ないエントリを有するサブセットに対してよりも、多いエントリを有するサブセットの方に対してスクロール速度を速くすることができる。このスクローリングは、接触ポイントが、表示されたインデックス内の対応するインデックス項目上を動くことに応答して、複数の情報項目のサブセット内の全ての項目をスクローリングすることを含むことができる。

インデックスとの接触ポイントが、インデックス内のそれぞれのインデックス項目に対応すると判定された場合、情報項目リストを、対応する情報項目リストのサブセットへスクロールすることができる。例えばユーザが、インデックス記号の組の中から文字「Ｒ」などのインデックス項目を選択した場合、項目リストを、項目リスト内の文字「Ｒ」に対応するサブセットへスムーズにスクロールすることができる。或いは、表示された情報項目リストが、現在のスクロール位置から、インデックス項目「Ｒ」に対応する情報項目が表示されたスクロール位置へ直接ジャンプする。

タッチセンシティブディスプレイとの接触ポイントが、情報項目リスト内のそれぞれの情報項目のユーザ選択に対応する場合、それぞれの情報項目に対応する情報をタッチセンシティブディスプレイ上に表示することができる。例えば、ユーザがそれぞれの名前を選択した場合、対応する連絡先情報を表示することができる。

それぞれの情報のサブセットをスクロールしている間、各それぞれの情報項目のサブセットと共にインデックス記号を表示することができる。いくつかの実施形態では、それぞれのインデックス記号を、対応する情報項目リストのサブセット（表示されたテキストなど）と隣接して表示することができる。いくつかの実施形態では、それぞれのインデックス記号を、表示されたそれぞれの情報項目のサブセットのテキストを含むウィンドウの上端に表示することができる。

それぞれの情報のサブセットに対応するインデックス記号を、それぞれの情報項目のサブセットの上に半透明に表示することができる。この半透明に表示されたインデックス記号は、情報項目のサブセット内にテキストを表示するのに使用したフォントカラーとは異なるフォントカラーを有することができ、及び／又は情報項目のサブセットにテキストを表示するのに使用したフォントよりも大きいフォントを使用して表示することができる。

情報項目リストが、特定のインデックス記号に対応する項目を含まない場合、すなわち特定のサブセットに対応するエントリがない場合、この特定のインデックス記号に先行する第１のインデックス記号及びこのインデックス記号に後続する第２のインデックス記号を、第１のインデックス記号に対応する情報のサブセットから第２のインデックス記号に対応する情報のサブセットまでの情報項目リストのスクローリングと共に表示することができる。スクロール中に、表示された情報項目リストのテキストと共に特定のインデックス記号を表示することはできない。例えば、情報項目リストが特定のインデックス記号に対応する項目を含まない場合、それぞれのインデックス記号の表示をスキップすることができる。

ここで、加速を用いてリストを連続してスクロールする方法についての実施形態に注目してみる。図１は、リストをスクロールする方法１００の実施形態を示すフロー図である。タッチセンシティブディスプレイのユーザによる、スイーピングの動き又はジェスチャーに対応する接触ポイントの動きが測定される（１１０）。例えば、接触ポイントの動きを、リストがスクロールされることになる方向と同じ方向にすることができる。従って、ユーザがリストを上向きにスクロールさせたい場合、ユーザは、タッチセンシティブディスプレイに接触させた指（又はスタイラスペン等）を該ディスプレイ上で上向き方向にスイープする。リストを上向きにスクロールするということは、通常、例えばカテゴリー「Ａ」内の項目からカテゴリー「Ｂ」内の項目へスクロールするように、リストをリスト後方のエントリへスクロールするということになる。リストを下向きにスクロールするためには、ユーザは、タッチセンシティブディスプレイ上で指を下向き方向にスイープする。ローロデックスをシミュレートするユーザインタフェース、又は逆アルファベット順のリストなどのいくつかの実施形態では、接触ポイントの上向きの動きは、リストの前の方のエントリを表示させるのに対して、接触ポイントの下向きの動きは、リストの後の方のエントリを表示させる。この説明では、「上向き」及び「下向き」という用語は、タッチセンシティブディスプレイ上のＧＵＩの上部及び下部へ向かう方向のことである。

いくつかの実施形態では、ここで説明するリストスクローリング方法はスクロールバーを表示せずに操作を行う。タッチセンシティブディスプレイ上でのユーザのスイーピングの動きによる操作は、表示されたリストに対して直接行うことができると共に、ディスプレイの表面に接触して、リストが表示されるディスプレイウィンドウ内のあらゆる場所における経路に沿ったスイーピング又はグライディングの動きを含むことができる。表示されたリストと共にスクロールバーを潜在的に表示することができる一方で、本明細書で説明するスクローリング方法は、いずれのこのようなスクロールバーにも依存しないようにすることができる。スクロールバーを使用する場合、スクロールバー上での接触ポイントの上向きの動きは、リストの前の方のエントリを表示させるのに対して、スクロールバー上での接触ポイントの下向きの動きは、リストの後の方のエントリを表示させる。

タッチセンシティブディスプレイ上の項目リストは、この動きに応答してスクロールされる（１１２）。以下の操作のうちの１又はそれ以上を行うことができる。接触ポイントの第１の加速された動き及び接触ポイントの任意の中断に応答して、スクローリングを加速させることができる（１１４）。接触ポイントの第２の加速された動き及び接触ポイントの任意の中断に応答して、スクローリングをさらに加速させることができる（１１６）。スクローリングリストがリストの終端に一致する仮想境界と交わった場合、スクローリングの方向は逆向きになる（１１８）。例えばリストがその先頭又は終端までスクロールされた場合、スクローリングリストは、境界で再度跳ね返り、方向が逆転するように表示される。跳ね返り又はスクロール方向の逆転後、この最初の又は最後の項目がタッチセンシティブディスプレイ上の見える位置に残るように、スクローリングが自動的に停止するようにしてもよい。ユーザが接触ポイントを（例えばユーザの指をディスプレイから離して持ち上げることにより）中断させ、その後少なくとも事前に設定された時間の間、実質的に静止した接触ポイントを設定したときに、スクローリングは停止することができる（１２０）。別の実施形態では、方法１００は、より少ない操作又は追加の操作を含むことができる。さらに、２又はそれ以上の操作を組み合わせる、及び／又は操作の順序を変えることができる。

いくつかの実施形態では、スクローリングを、接触ポイントの動きの速さに従うようにすることができる。この速さは、何回かの時間間隔中に測定された値の時間平均とすることができる。例示的な実施形態では、５回の時間間隔にわたって速さ、速度及び／又は加速度を測定することができ、それぞれの時間間隔は、０．０１６７秒などのディスプレイのフレームレートの逆数に一致する。いくつかの実施形態では、１又はそれ以上のフレームがスキップされるか或いは表示されない場合などの、可変フレームレートが使用される場合にも速さ、速度及び／又は加速度を測定することができる。これらの実施形態では、速さ、速度及び／又は加速度は、それぞれの時間間隔に対して２回又はそれ以上測定することができ、及び／又は先行する及び／又は後続する時間間隔で測定された値に基づいて予測することができる。

いくつかの実施形態では、ユーザが任意に接触を中断した後のスクローリングは、接触を中断するより前の１又はそれ以上の時間間隔における加速度及び速さ又は速度の変化に従うものとすることができる。例えば、接触を中断した後の１又はそれ以上の時間間隔におけるスクローリングの速度ｖ_fは、次式を用いて測定することができる。
ｖ_f＝ｖ_o＋ａΔｔ
この場合、ｖ_oは接触が中断されたときの速度の現在値であり、ａは、接触が中断されたときの加速度の現在値であり、Δｔは、１つの時間間隔などの経過時間である。このような計算における速度及び／又は加速度は、スクローリングの軸又は方向に沿って予測することができる。いくつかの実施形態では、接触を中断するより前の１又はそれ以上の時間間隔における加速度及び／又は速度に基づいて速度を測定した後に続く次の時間間隔では、スクローリングの速度が徐々に減ることがある。例えば各連続した時間間隔においては、速度は５％ずつ低下することがある。速度が低い方のしきい値を越えた場合、速度はゼロに設定される。

図２は、リストをスクロールする方法２００の実施形態を示すフロー図である。タッチセンシティブディスプレイのユーザによるスイーピングの動き又はジェスチャーに対応する接触ポイントの動きが測定される（２０８）。接触ポイントの動きが、事前に設定した大きさよりも大きな変位に相当するかどうかの判定が行われる（２１０）。タッチセンシティブディスプレイ上の項目リストは、この動きに応答してスクロールされる（２１２）。スクロールされたリストが、リストの終端に一致する仮想境界と交わった場合、スクローリングの方向は逆向きになる（２１４）。別の実施形態では、方法２００は、より少ない操作又は追加の操作を含むことができる。さらに、２又はそれ以上の操作を組み合わせる、及び／又は操作の順序を変えることができる。

接触ポイントが、事前に設定した値よりも大きな変位に相当するかどうかを判定すること（２１０）により、項目リストをスクロールせずに、接触ポイントにおいて０．５ｍｍ、１ｍｍ又は２ｍｍよりも小さいような小さな変動を発生させることが可能となる（２１２）。例えば、ユーザがタッチセンシティブスクリーンをタップしたときに、接触ポイントにおいて小さな意図的でない変化が発生する可能性がある。この動きが事前に設定した大きさよりも大きな変位に相当する場合、スムーズにスクローリングが開始する（２１２）。例えば、項目リストをスクロールするときに、接触ポイントにおけるオフセット値を含むことができる。このオフセット値は事前に設定した変位の大きさと一致する。このオフセット値は、リストに対応する表示された画像における不意のジャンプ又は途切れを防ぐか、或いは減少させることができる。

図３は、リストをスクロールする方法３００の実施形態を示すフロー図である。ユーザ３１０は、機器のタッチセンシティブディスプレイ上でスイープする動き又はジェスチャーを使用して接触ポイントを動かす（３１４）。機器３１２は、接触ポイントの動き及び／又は加速度を測定し（３１６）、この動きに応答してディスプレイ上で項目リストをスクロールする（３１８）。機器は、接触ポイントの加速された動き及び接触ポイントの任意の中断に応答してスクローリングを加速させる（３２０）。ユーザ３１０は、スイープする動き／ジェスチャーを使用して接触ポイントを再度動かすことができる（３２２）。機器３１２は、接触ポイントの動き及び／又は加速度を再度測定し（３２４）、接触ポイントの加速された動き及び接触ポイントの任意の中断に応答してスクローリングをさらに加速させる（３２６）。別の実施形態では、方法３００は、より少ない操作又は追加の操作を含むことができる。さらに、２又はそれ以上の操作を組み合わせる、及び／又は操作の順序を変えることができる。

図４は、リストをスクロールする方法４００の実施形態を示すフロー図である。ユーザ３１０は、機器のタッチセンシティブディスプレイ上でスイープする動き又はジェスチャーを使用して接触ポイントを動かす（３１４）。機器３１２は、接触ポイントの動き及び／又は加速度を測定し（３１６）、この動きに応答してディスプレイ上で項目リストをスクロールする（３１８）。機器は、接触ポイントの加速された動き及び接触ポイントの任意の中断に応答してスクローリングを加速させる（３２０）。ユーザ３１０は接触ポイントを中断し、少なくとも事前に設定した時間の間、実質的に静止した接触ポイントを設定することができる（４１０）。機器３１２は、接触ポイントの中断及び実質的に静止した接触ポイントの設定を測定し（４１２）、スクローリングを中止することによってこれに応答する（４１４）。別の実施形態では、方法４００は、より少ない操作又は追加の操作を含むことができる。さらに、２又はそれ以上の操作を組み合わせる、及び／又は操作の順序を変えることができる。

図５は、リストをスクロールする方法５００の実施形態を示すフロー図である。操作３１４から３２０までは上述した通りであり、さらに、ユーザが加速された態様で接触ポイントを動かさない場合、この加速されたスクローリング操作３２０をスキップすることができる。スクローリングリストがリストの終端に一致する仮想境界と交差した場合、少なくとも瞬間的にスクローリングの方向が逆向きになる（５１０）。いくつかの実施形態では、スクローリングは逆向きになり、その後リストの終端に達したときに減衰方式で停止するようになる。他の実施形態では、方法５００は、より少ない操作又は追加の操作を含むことができる。さらに、２又はそれ以上の操作を組み合わせる、及び／又は操作の順序を変えることができる。

図６は、タッチセンシティブディスプレイ６０８を有する携帯用電子機器６００のユーザインタフェースの実施形態を示す概略図である。ディスプレイ６０８はウィンドウ６１０を含むことができる。ウィンドウ６１０は、情報オブジェクト６１２−１から６１２−４などの１又はそれ以上の表示されたオブジェクトを含むことができる。例示的な実施形態では、情報オブジェクト６１２は、項目リスト内の１人又はそれ以上の個人の連絡先情報に対応することができる。ユーザの１本又はそれ以上の指６１６（図６には縮尺通りには図示せず）に関連する動きのような、ディスプレイとの接触ポイントの動き６１４の感知又は測定に応答して、表示されたオブジェクトを動かすことができる。いくつかの実施形態では、接触ポイントの加速された動きの感知又は測定に応答して、表示されたオブジェクトの動きを加速させることができる。実施形態６００は１つのウィンドウ６１０を含むが、別の実施形態では２又はそれ以上のディスプレイウィンドウが存在してもよい。さらに、実施形態６００では特定の方向への動き６１４を示しているが、別の実施形態では、表示されたオブジェクトの動きを、１又はそれ以上の他の方向への動き６１４、或いはスカラー（方向に関係なく測定された又は感知された動き）に応答させることができる。

図７Ａ〜図７Ｂは、項目リストのリスト終端へのスクローリングを示しており、この地点において、リストの終端の１又はそれ以上の表示された項目が、ディスプレイの終端でスムーズに跳ね返り、方向が逆転し、その後任意的に停止するようになる。図７Ａは、タッチセンシティブディスプレイを有する携帯用電子機器６００のユーザインタフェースの実施形態を示す概略図である。情報オブジェクト６１２−１などの１又はそれ以上の表示されたオブジェクトが、項目リストの終端７１４からの距離７１２−１に存在すると考えられ、リストがスクロールされている間、速度７１０−１で動いていると考えられる。終端７１４は、ウィンドウ６１０及び／又はディスプレイ６０８に関連する物理的境界とは対照的に、表示されたオブジェクトに関連する仮想境界であるという点に留意されたい。図７Ｂに示すように、情報オブジェクト６１２−１などの１又はそれ以上の表示されたオブジェクトが終端７１４に到達するか、或いはそれと交わったときに、スクローリングに対応する動きは停止することができ、すなわち同時にスクローリング速度をゼロにすることができる。図７Ｃに示すように、情報６１２−１などの１又はそれ以上の表示されたオブジェクトは、その後方向を逆転させることができる。終端７１４と交わった後の時点で、情報オブジェクト６１２−１は、速度７１０−２を有することができ、終端７１４からの距離７１２−２に存在すると考えられる。いくつかの実施形態では、距離７１２−２が距離７１２−１と等しい場合、速度７１０−２の大きさを速度７１０−１の大きさよりも小さくすることができる、すなわち１又はそれ以上の表示されたオブジェクトの動きは、スクローリングリストがその終端に到達して「跳ね返った」後に減衰される。

ここで、項目又は情報項目リストのインデックスの実施形態に注目してみる。図８は、リストをスクロールする方法８００の実施形態を示すフロー図である。タッチセンシティブディスプレイ上に表示されたインデックス上の接触ポイントの動きが測定される（８１０）。表示されたインデックスは一連のインデックス項目を有することができる。タッチセンシティブディスプレイ上の項目リストは、インデックス上のユーザの接触ポイントの動きに応答してスクロールされる（８１２）。情報項目リストは、一連のインデックス項目に対応する一連の情報項目のサブセットを含むことができる。例えば、インデックスが、インデックス項目Ａ、Ｂ、Ｃ、及びＤを含む場合、一連の情報項目は、インデックス項目Ａに対応する項目のサブセット、インデックス項目Ｂに対応する別の項目のサブセット、インデックス項目Ｃに対応する別の項目のサブセット、及びインデックス項目Ｄに対応するさらに別の項目のサブセットを含むことができる。さらに詳しく言えば、１つの例では、個々のインデックス項目のサブセットは同じ最初の文字又は記号を含む。

それぞれのインデックス項目上の接触ポイントの動きの速さと、それぞれのインデックス項目に対応する情報項目のサブセット内の項目数とに基づくスクロール速度を設定することができる（８１４）。以下の操作のうちの１又はそれ以上を行うことができる。表示されたインデックス内の対応するインデックス項目上を動く接触ポイントに応答して、複数の情報項目のサブセット内の項目を、設定されたスクロール速度でディスプレイを通じてスクロールすることができる（８１６）。接触ポイントが、表示されたインデックス内のそれぞれのインデックス項目に対応する場合、この接触ポイントのポジショニングが感知され、情報項目リストは、対応する情報項目リストのサブセットへスムーズにスクロールされる（８１８）。

いくつかの実施形態では、情報項目リストをスクロールする間、対応する情報項目リストのサブセットと隣接してそれぞれのインデックス記号を表示することができる（８２０）。タッチセンシティブディスプレイとの接触ポイントが、情報項目リスト内のそれぞれの情報項目の選択に対応する場合、この接触ポイントのポジショニングが感知され、それに応じてそれぞれの情報項目に対応する情報が表示される（８２２）。他の実施形態では、方法８００は、より少ない操作又は追加の操作を含むことができる。さらに、２又はそれ以上の操作を組み合わせる、及び／又は操作の順序を変えることができる。

図９は、リストをスクロールする方法９００の実施形態を示すフロー図である。タッチセンシティブディスプレイのユーザによる接触ポイントの動きが測定される（９１０）。タッチセンシティブディスプレイ上の情報項目リストは、動きに応答してスクロールされる（９１２）。情報項目リストは、一連のインデックス記号に対応する一連の情報項目のサブセットを含むことができる。いくつかの実施形態では、それぞれの情報項目のサブセットに対応するインデックス記号が、それぞれの情報項目のサブセット上に半透明に表示される（９１４）。それぞれの情報項目のサブセットに対応するインデックス記号は、情報項目のサブセットにテキストを表示するのに使用したフォントカラーとは異なるフォントカラーを使用して任意に表示することができる（９１６）。それぞれの情報項目のサブセットに対応するインデックス記号は、情報項目のサブセットにテキストを表示するのに使用したフォントよりも大きいフォントを使用して任意に表示することができる（９１８）。それぞれの情報項目のサブセットに対応するインデックス記号は、情報項目のサブセットの表示されたテキストに隣接して及び／又は仮想領域の上端に任意に表示することができる（９２０）。他の実施形態では、方法９００は、より少ない操作又は付加的な操作を含むことができる。さらに、２又はそれ以上の操作を組み合わせる、及び／又は操作の順序を変えることができる。

図１０は、リストをスクロールする方法の実施形態１０００を示すフロー図である。タッチセンシティブディスプレイのユーザによる接触ポイントの動きが測定される（９１０）。タッチセンシティブディスプレイ上の情報項目リストは、この動きに応答してスクロールされる（９１２）。情報項目リストは、一連のインデックス記号に対応する一連の情報項目のサブセットを含むことができる。それぞれの情報項目のサブセットに対応するインデックス記号は、それぞれの情報項目のサブセットの上に任意に半透明に表示することができる（９１４）。情報項目リストが、それぞれのインデックス記号に対する項目を含まない場合、それぞれのインデックス記号の表示をスキップすることができる（１０１０）。リストがスクロールされる間、表示されたインデックス記号を、このインデックス記号に対応する情報と共に任意に移動させることができる（１０１２）。それぞれの情報項目のサブセットに対応するインデックス記号は、情報項目のサブセットの表示されたテキストと隣り合わせに及び／又は仮想領域の上端に任意選択的に表示できる（９２０）。他の実施形態では、方法１０００は、より少ない操作又は追加の操作を含むことができる。さらに、２又はそれ以上の操作を組み合わせる、及び／又は操作の順序を変えることができる。

図１１Ａは、タッチセンシティブディスプレイ６０８を有する携帯用電子機器６００のユーザインタフェースの実施形態を示す概略図である。ディスプレイ６０８は、情報オブジェクト１１１８及び１１２０などの情報項目リストに対応する複数のオブジェクトを含むウィンドウ１１１０を含むことができる。情報オブジェクト１１１８及び１１２０は、アルファベット順に順序付けられた（例えばファーストネーム及び／又はラストネームに従って配列された）リストの一部とすることができる。情報オブジェクト１１１８及び１１２０は、情報項目のサブセット１１１６にグループ分けすることができ、例えば各情報項目のサブセット１１１６は、アルファベットの１又はそれ以上の文字に基づくようにすることができる。

ディスプレイ６０８はまた、別個のウィンドウの形でインデックス１１１２も含むことができる。インデックス１１１２は、アルファベットの文字などの一連のインデックス項目又はインデックス項目／記号１１１４を含むことができる。インデックス１１１２は、情報項目のサブセット１１１６をスクロールするために使用できる。インデックス１１１２上のディスプレイ６０８との接触ポイントの動きにより、結果として情報項目のサブセット１１１６がスクロールされることになる。いくつかの実施形態では、この情報項目は、接触ポイントの動きの速さ、速度及び／又は加速度と、接触ポイントが上を動くインデックス項目に対応する情報項目のサブセット内の項目数との両方に基づく速さ１１２２でスクロールされる。

いくつかの実施形態では、ユーザがインデックス１１１２内のそれぞれのインデックス項目／記号へ接触ポイントを動かした場合、情報項目リストは、その対応する情報項目のサブセットへ迅速かつスムーズにスクロールされる。いくつかの別の実施形態では、ユーザがそれぞれのインデックス項目／記号の上に接触ポイントを作った場合、対応する情報項目のサブセットから得られる項目が表示され、すなわち当該情報項目のサブセットにジャンプすることができる。

ユーザが接触ポイントを作る、すなわち情報１１１８−１などの情報項目の１つの上でディスプレイ６０８に触れた場合、対応する連絡先情報をウィンドウ１１１０に表示することができる。ユーザはまた、前方及び後方ナビゲーションキー１１３２を使用してこのような連絡先情報の画面との間で移行を行うこともできる。

いくつかの実施形態では、インデックス１１１２内に、しかも対応する情報項目のサブセットに隣接してインデックス記号を表示することができる。いくつかの実施例を図１１Ｂ〜図１１Ｄに示す。図１１Ｂでは、インデックス項目／記号１１１４−１及び１１１４−２が、対応する情報項目のサブセット１１１６−１及び１１１６−２と隣接して表示されている。情報項目リストがスクロールされるにつれて、インデックス項目／記号１１１４−１及び１１１４−２は、情報１１１８及び１１２０と共に上方及び／又は下方へ移動することができる。インデックス項目／記号１１１４−１及び１１１４−２は半透明であってもよく、情報１１１８及び１１２０について表示されたテキストとは異なるフォントサイズを使用することができ、及び／又は情報１１１８及び１１２０について表示されたテキストとは異なるフォントカラーを使用することができる。

いくつかの実施形態では、インデックス項目／記号は、情報にほぼ隣接して、ウィンドウ１１１０の中間点に表示される。図１１Ｃに示すように、インデックス項目／記号１１１４−３は、情報１１２４に隣接して、ウィンドウ１１１０の中間点に表示される。インデックス項目／記号１１１４−３は、情報項目リストのスクローリング中、中間点に関して上方及び下方へ動くことができる。別の実施形態では、図１１Ｄに示すように、インデックス項目／記号１１１４−３をウィンドウ１１１０の上端又は上端近くに表示することができる。別の実施形態では、インデックス項目／記号１１１４をバナーの形でウィンドウ１１１０の上端又は上端近くに表示することができる。

インデックス項目／記号１１１４−３は、それぞれの情報項目のサブセットの最初に表示された項目に隣接したままにしておくことができる。（例えば、ユーザによる、タッチセンシティブディスプレイ上における上向きのスワイプに応答して）情報項目リストを上方へスクロールする場合、インデックス項目／記号１１１４−３はウィンドウ１１１０の下端からウィンドウ１１１０の上端へ移動することができる。スクローリングが続けられ、それぞれの情報項目のサブセットの終端に到達し、その時点でインデックス項目／記号１１１４−３が次のインデックス項目／記号に置き換えられるようになるまで、インデックス項目／記号１１１４−３はその場所に留まることができる。

（例えば、ユーザによる、タッチセンシティブディスプレイ上における下向きのスワイプに応答して）情報項目リストを下方へスクロールする場合、それぞれの情報項目のサブセットの先頭に達し、その時点でインデックス項目／記号１１１４−３がウィンドウ１１１０の上端からウィンドウ１１１０の下端までスクロールされるようになるまで、インデックス項目／記号１１１４−３はウィンドウ１１１０の上端に留まることができる。同時に、先行するインデックス項目又は記号をウィンドウ１１１０の上端に表示することができる。

いくつかの実施形態では、対応する情報項目のサブセット１１１６の１又はそれ以上が空である、すなわちどの情報エントリも含まない場合、インデックス項目／記号１１１４の１又はそれ以上を表示することができない、すなわちスキップすることができる。このことは図１１Ｅに示しており、この場合文字「Ｉ」についてのインデックス項目／記号がスキップされている。インデックス項目／記号１１１４−４及び１１１４−５は、対応する情報１１２６及び１１２８が存在するので表示されている。

ここで機器の実施形態に注目してみる。図１２は、タッチセンシティブディスプレイ１２３４を有する携帯用電子機器などの機器１２００の実施形態を示すブロック図である。機器１２００は、メモリコントローラ１２１２、１又はそれ以上のデータプロセッサ、イメージプロセッサ及び／又は中央処理ユニット１２１４、及び周辺インターフェース１２１６を含むことができる。メモリコントローラ１２１２、１又はそれ以上のプロセッサ１２１４及び／又は周辺インターフェース１２１６は、別個のコンポーネントとするか、或いは１又はそれ以上の集積回路などに一体化することができる。機器１２００の種々のコンポーネントは、１又はそれ以上の通信バス又は信号回線により結合することができる。

周辺インターフェース１２１６は、ＣＭＯＳ又はＣＣＤイメージセンサなどの光センサ１２５４、ＲＦ回路１２１８、オーディオ回路１２２２及び／又は入力／出力（Ｉ／Ｏ）サブシステム１２２８に結合することができる。オーディオ回路１２２２は、スピーカー１２２４及びマイク１２２６に結合することができる。機器１２００は、音声認識及び／又は音声複製をサポートすることができる。ＲＦ回路１２１８は、１又はそれ以上のアンテナ１２２０に結合することができると共に、無線ネットワークを使用して１又はそれ以上の追加の機器、コンピュータ及び／又はサーバーとの通信を可能にすることができる。機器１２００は、符号分割多元接続（ＣＤＭＡ）、移動通信用広域システム（ＧＳＭ）、データ強化型ＧＳＭ環境（ＥＤＧＥ）、（ＩＥＥＥ８０２．１１ａ、ＩＥＥＥ８０２．１１ｂ、ＩＥＥＥ８０２．１１ｇ及び／又はＩＥＥＥ８０２．１１ｎなどの）Ｗｉ−Ｆｉ、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ、Ｗｉ−ＭＡＸ、電子メール、インスタントメッセージング、及び／又はシンプルメッセージシステム（ＳＭＳ）用のプロトコル、或いは本明細書の出願日現在まだ開発されていない通信プロトコルを含む、その他の任意の適切な通信プロトコルを含む様々な通信プロトコルをサポートすることができる。例示的な実施形態では、機器１２００は、少なくとも部分的にセルラ電話機であってもよい。

Ｉ／Ｏサブシステム１２２８は、タッチスクリーンコントローラ１２３０及び／又はその他の入力コントローラ１２３２を含むことができる。タッチスクリーンコントローラ１２３０は、タッチセンシティブスクリーン１２３４に結合することができる。タッチスクリーン１２３４及びタッチスクリーンコントローラ１２３０は、以下に限定されるわけではないが、容量性、抵抗性、赤外線、及び弾性表面波技術、並びにその他の近接センサアレイ、或いはタッチスクリーン１２３４との１又はそれ以上の接触ポイントを決定するためのその他の要素を含む任意の複数のタッチセンシティビティ技術を用いて、接触及び接触による任意の動き又は中断を感知することができる。タッチセンシティブスクリーン１２３４は、１００ｄｐｉを越える解像度を有することができる。例示的な実施形態では、タッチスクリーン１２３４は、約１６８ｄｐｉの解像度を有する。（単複の）その他の入力コントローラ１２３２は、１又はそれ以上のボタン、キーボード、赤外線ポート、ＵＳＢポート、及び／又はマウスなどのポインタ装置のようなその他の入力／制御装置１２３６に結合することができる。１又はそれ以上のボタン（図示せず）は、スピーカー１２２４及び／又はマイク１２２６のボリューム制御のためのアップ／ダウンボタンを含むことができる。この１又はそれ以上のボタン（図示せず）はプッシュボタンを含むことができる。このプッシュボタン（図示せず）を素早く押せば、タッチスクリーン１２３４のロックを解除できる。このプッシュボタン（図示せず）長く押せば、機器１２００の電源オン又はオフを切り換えることができる。ユーザは、このボタンについての１又はそれ以上の機能をカスタマイズすることができる。仮想ボタン又はソフトボタン及び／又はキーボードを実現するために、タッチスクリーン１２３４を使用することができる。

いくつかの実施形態では、機器１２００は、全地球測位システム（ＧＰＳ）が提供する回路のような位置特定機能をサポートする回路を含むことができる。いくつかの実施形態では、ＭＰ３ファイル又はＡＡＣファイルなどの１又はそれ以上のファイルのような録音された音楽を再生するために機器１２００を使用することができる。いくつかの実施形態では、機器１２００は、ｉＰｏｄ（アップルコンピュータ社の商標）などのＭＰ３プレーヤの機能を含むことができる。従って機器１２００は、ｉＰｏｄと互換性のある３６ピンコネクタを含むことができる。

メモリコントローラ１２１２は、メモリ１２１０に結合することができる。メモリ１２１０は、高速ランダムアクセスメモリ、及び／又は１又はそれ以上の磁気ディスク記憶装置、１又はそれ以上の光記憶装置、及び／又はフラッシュメモリなどの不揮発性メモリを含むことができる。メモリ１２１０は、Ｄａｒｗｉｎ、ＲＴＸＣ、ＬＩＮＵＸ、ＵＮＩＸ、ＯＳ Ｘ、ＷＩＮＤＯＷＳなどのオペレーティングシステム１２３８、或いはＶｘＷｏｒｋｓなどの組み込み型オペレーティングシステムを記憶することができる。オペレーティングシステム１２３８は、基本システムサービスを操作しハードウェア依存タスクを実行するための手順（又は命令セット）を含むことができる。メモリ１２１０はまた、通信モジュール１２４０に通信手順（又は命令セット）を記憶することもできる。この通信手順は、１又はそれ以上の追加の機器、１又はそれ以上のコンピュータ及び／又は１又はそれ以上のサーバーと通信するために使用することができる。メモリ１２１０は、ディスプレイモジュール（又は命令セット）１２４２、項目／インデックスのリスト１２４４、（ディスプレイ１２３４上でリストのスクローリングを制御するための）物理装置／運動方程式モジュール（又は命令セット）１２４６、接触ポイント及び／又はその動きを測定するための接触／動作モジュール（又は命令セット）１２４８、グラフィックモジュール（又は命令セット）１２５０、及び／又はＧＰＳモジュール１２５２を含むことができる。グラフィックモジュール１２５０は、ウィジェット、すなわちグラフィックを埋め込んだモジュール又はアプリケーションをサポートすることができる。ウィジェットは、ＪａｖａＳｃｒｉｐｔ、ＨＴＭＬ、又はその他の適当な言語を使用して実現することができる。

上記の特定のモジュール及びアプリケーションの各々は、上述した１又はそれ以上の機能を実行するための命令セットに対応する。これらのモジュール（すなわち命令セット）は、別個のソフトウェアプログラム、手順、又はモジュールとして実装する必要はない。様々なモジュール及びサブモジュールを再アレンジ及び／又は結合することができる。メモリ１２１０は、追加のモジュール及び／又はサブモジュール、或いはより少ないモジュール及び／又はサブモジュールを含むことができる。従ってメモリ１２１０は、上記の特定のモジュール及び／又はサブモジュールのサブセット又はスーパーセットを含むことができる。機器１２００の様々な機能は、１又はそれ以上の信号処理及び／又は特定用途向け集積回路を含むハードウェア及び／又はソフトウェアの形で実現することができる。

ここで、項目又は情報項目リストを実現するためのデータ構造に注目してみる。図１３は、項目リストについてのデータ構造１３００の実施形態を示すブロック図である。データ構造１３００は複数の項目エントリ１３１０を含む。いくつかの実施形態では、個々の項目エントリ１３１０は、項目名又は識別子１３１２、１又はそれ以上のアドレス１３１４、１又はそれ以上の電話番号１３１６、１又はそれ以上の任意の写真１３１８、及び／又は項目についての多岐にわたる情報１３２０を有する１又はそれ以上のフィールドを含む。

本発明の特定の実施形態の前述の説明は、例証及び解説の目的のために示されている。これらは、全てを網羅したものでもないし、或いは本発明を開示した詳細な形態に限定するものでもない。むしろ、上記の教示に照らして、多くの修正及び変更が可能であることを理解されたい。上記実施形態は、本発明の原理及びその実際の応用を最良に説明するために選択され、説明されたものであり、従って当業者であれば、本発明及び様々な実施形態を意図される特定の用途に適するように種々変更して最良に利用することができるであろう。

リストをスクロールする方法についての実施形態を示すフロー図である。 リストをスクロールする方法についての実施形態を示すフロー図である。 リストをスクロールする方法についての実施形態を示すフロー図である。 リストをスクロールする方法についての実施形態を示すフロー図である。 リストをスクロールする方法についての実施形態を示すフロー図である。 タッチセンシティブディスプレイを有する携帯用電子機器のユーザインタフェースの実施形態を示す概略図である。 タッチセンシティブディスプレイを有する携帯用電子機器のユーザインタフェースの実施形態を示す概略図である。 タッチセンシティブディスプレイを有する携帯用電子機器のユーザインタフェースの実施形態を示す概略図である。 タッチセンシティブディスプレイを有する携帯用電子機器のユーザインタフェースの実施形態を示す概略図である。 リストをスクロールする方法についての実施形態を示すフロー図である。 リストをスクロールする方法についての実施形態を示すフロー図である。 リストをスクロールする方法についての実施形態を示すフロー図である。 タッチセンシティブディスプレイを有する携帯用電子機器のユーザインタフェースの実施形態を示す概略図である。 タッチセンシティブディスプレイを有する携帯用電子機器のユーザインタフェースの実施形態を示す概略図である。 タッチセンシティブディスプレイを有する携帯用電子機器のユーザインタフェースの実施形態を示す概略図である。 タッチセンシティブディスプレイを有する携帯用電子機器のユーザインタフェースの実施形態を示す概略図である。 タッチセンシティブディスプレイを有する携帯用電子機器のユーザインタフェースの実施形態を示す概略図である。 タッチセンシティブディスプレイを有する携帯用電子機器の実施形態を示すブロック図である。 項目リストについてのデータ構造の実施形態を示すブロック図である。

符号の説明

１１０ タッチセンシティブディスプレイのユーザによるスイーピングの動き／ジェスチャに対応する接触のポイントの動きを測定する
１１２ 動きに応答してタッチセンシティブディスプレイ上の項目のリストをスクロールする
１１４ 接触ポイントの第１の加速された動き及び接触ポイントの任意の中断に応答して、スクローリングを加速させる
１１６ 接触ポイントの第２の加速された動き及び接触ポイントの任意の中断に応答して、スクローリングをさらに加速させる
１１８ スクローリングがリストの終端に一致する仮想境界と交わることに応答してスクローリングの方向を逆向きにする
１２０ 接触ポイントの中断、及び少なくとも事前に設定された時間の間、実質的に静止した接触ポイントの設定に従ってスクローリングを停止する

Claims (11)

1. タッチセンシティブディスプレイ上のユーザによる接触ポイントの動きを測定するステップと、
   前記動きに応答して、一連のインデックス記号に対応する一連の情報項目のサブセットを含む、前記タッチセンシティブディスプレイ上の情報項目リストをスクロールするステップと、
   それぞれの情報のサブセットをスクロールする間、各それぞれの情報項目のサブセットと共に、対応するインデックス記号を表示するステップと、
   を含むことを特徴とする、コンピュータで実行される方法。
2. それぞれの情報のサブセットに対応する前記インデックス記号を表示するステップは、前記それぞれの情報項目のサブセット上に前記インデックス記号を半透明に表示するステップを含む、
   ことを特徴とする請求項１に記載の方法。
3. それぞれの情報のサブセットに対応する前記インデックス記号を表示するステップは、前記情報項目のサブセットにテキストを表示するのに使用したフォントカラーとは異なるフォントカラーを使用して前記インデックス記号を表示するステップを含む、
   ことを特徴とする請求項１に記載の方法。
4. それぞれの情報のサブセットに対応する前記インデックス記号を表示するステップは、前記情報項目のサブセットにテキストを表示するのに使用したフォントよりも大きいフォントを使用して前記インデックス記号を表示するステップを含む、
   ことを特徴とする請求項１に記載の方法。
5. 前記インデックス記号は、前記情報項目のサブセットの前記表示されたテキストに隣接して表示される、
   ことを特徴とする請求項１に記載の方法。
6. 前記インデックス記号は、前記情報項目リストを所定の方向にスクロールするときに、前記情報項目のサブセットの表示されたテキストを含むウィンドウの上端に表示される、
   ことを特徴とする請求項１に記載の方法。
7. 前記情報項目リストが、特定のインデックス記号に対応する項目を含まない場合、前記表示ステップは、前記スクローリング中に前記情報項目のスクローリングリストの表示されたテキストと共に前記特定のインデックス記号を表示せずに、前記第１のインデックス記号に対応する情報のサブセットから前記第２のインデックス記号に対応する情報のサブセットまでの前記情報項目リストのスクローリングと共に、前記特定のインデックス記号に先行する第１のインデックス記号及び前記インデックス記号に後続する第２のインデックス記号を表示するステップをさらに含む、
   ことを特徴とする請求項１に記載の方法。
8. 前記情報項目リストが、それぞれのインデックス記号に対応する項目を含まない場合、それぞれのインデックス記号の表示をスキップするステップをさらに含む、
   ことを特徴とする請求項１に記載の方法。
9. 前記スクローリングは、摩擦を有する運動方程式のシミュレーションに従う、
   ことを特徴とする請求項１に記載の方法。
10. タッチセンシティブディスプレイと、
    １又はそれ以上のプロセッサと、
    メモリと、
    前記メモリに記憶されると共に、前記１又はそれ以上のプロセッサにより実行されるように構成されたプログラムと、
    を含み、前記プログラムは、
    タッチセンシティブディスプレイ上のユーザによる接触ポイントの動きを測定するための命令と、
    前記動きに応答して、一連のインデックス記号に対応する一連の情報項目のサブセットを含む、前記タッチセンシティブディスプレイ上の情報項目リストをスクロールするための命令と、
    それぞれの情報のサブセットをスクロールする間、各それぞれの情報項目のサブセットと共に、対応するインデックス記号を表示するための命令と、
    を含むことを特徴とする携帯用電子機器。
11. タッチセンシティブ手段と、
    １又はそれ以上のプロセッサ手段と、
    メモリ手段と、
    前記メモリ手段に記憶されると共に、前記１又はそれ以上のプロセッサ手段により実行されるように構成されたプログラム機構と、
    を含み、前記プログラム機構は、
    タッチセンシティブディスプレイ上のユーザによる接触ポイントの動きを測定するための命令と、
    前記動きに応答して、一連のインデックス記号に対応する一連の情報項目のサブセットを含む、前記タッチセンシティブディスプレイ上の情報項目リストをスクロールするための命令と、
    それぞれの情報のサブセットをスクロールする間、各それぞれの情報項目のサブセットと共に対応するインデックス記号を表示するための命令と、
    を含むことを特徴とする携帯用電子機器。

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