JP2009513615A - 癌の治療においてチロシンキナーゼ阻害剤として使用するための4−(3−アミノピラゾール)ピリミジン誘導体 - Google Patents

癌の治療においてチロシンキナーゼ阻害剤として使用するための4−(3−アミノピラゾール)ピリミジン誘導体 Download PDF

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Abstract

Figure 2009513615

本発明は、式(I)を有する新規な化合物、およびその医薬組成物、並びにその使用の方法に関する。これらの新規な化合物は、癌に対する治療を提供する。

Description

発明の詳細な説明
発明の分野
本発明は、新規なピラゾール誘導体、その医薬組成物および使用の方法に関する。更に、
本発明は、癌の治療および予防のための治療的方法、並びにこれらのピラゾール誘導体の、癌の治療および予防において使用するための医薬の製造における使用に関する。
発明の背景
受容体型チロシンキナーゼ(RTK’s)は、細胞のシグナル伝達において重要な役割を果たすタンパク質キナーゼのサブファミリーであり、そして細胞の増殖、生存、血管形成および転移を含む癌に関連する様々な過程に関係している。現時点で、トロポミオシン関連キナーゼ(Trk’s)を含む100種にのぼる異なったRTKが同定されている。
Trkは、ニューロトロフィン(NT)と呼ばれる可溶性成長因子の群によって活性化される高親和性受容体である。Trk受容体のファミリーは、TrkA、TrkBおよびTrkCの三つのメンバーを有する。NTの中に、(i)TrkAを活性化する神経成長因子(NGF)、(ii)TrkBを活性化する脳由来成長因子(BDNF)およびNT−4/5、並びに(iii)TrkCを活性化するNT3がある。それぞれのTrk受容体は、細胞外ドメイン(リガンド結合)、膜貫通ドメインおよび細胞内ドメイン(キナーゼドメインを含む)を含有する。リガンドが結合した場合、キナーゼは、自己リン酸化を触媒し、そして下流のシグナル伝達経路を刺激する。
Trk’sは、神経組織において、その発達期間中、広く発現し、当該期間中においてTrk’sは、これら細胞の維持と生存にとって重要である。しかしながら、Trk/ニューロトロフィン軸(または経路)の後胚期の役割は、疑問のままである。Trk’sが、神経系の発達および機能の両方において重要な役割を果たすことを示す報告がある(Patapoutian,A.et al Current Opinion in Neurobiology,2001,11,272−280)。
過去10年間に、Trkシグナル伝達を、癌と関連づける多数の文献が発行されている。例えば、Trk’sは、成人の神経系以外では低いレベルで発現するが、前立腺癌の後期において、Trkの発現は増加する。正常な前立腺組織およびアンドロゲン依存性前立腺腫瘍の両方とも、低いレベルのTrkA並びに検出不可能なレベルのTrkBおよびTrkCを発現する。しかしながら、Trk受容体の全てのアイソフォーム、並びにそれらの同族のリガンドは、後期のアンドロゲン非依存性前立腺癌においてアップレギュレートされる。これらの後期の前立腺癌細胞が、その生存のためにTrk/ニューロトロフィン軸に対して依存性となる更なる証拠が存在する。従って、Trk阻害剤は、アンドロゲン非依存性前立腺癌に特異的なアポトーシス誘発剤の一群を生み出すかもしれない(Weeraratna,A.T.et al The Prostate,2000,45,I40−I48)。
更に、非常に最近の文献も、Trk’sの過剰発現、活性化、増幅および/または変異が、分泌型乳癌(Cancer Cell,2002,2,367−376)、結腸直腸癌(Bardelli et al Science,2003,300,949−949)および卵巣癌(Davidson,B.et al Clinical Cancer Research,2003,9,2248−2259)に関わることを更に示している。
選択的Trkチロシンキナーゼ阻害剤のいくつかの報告が存在する。Cephalonは、CEP−751、CEP−701(George,D.et al Cancer Research,1999,59,2395−2341)および他のインドロカルバゾール類似体(WO0114380)を、Trk阻害剤として記載する。CEP−701および/またはCEP−751が、外科的にまたは化学的に誘導されたアンドロゲン切除と組合された場合、単独療法のみと比較してより良好な効力を提供することが示された。GlaxoSmithKlineは、ある種のオキシインドール化合物を、TrkA阻害剤としてWO0220479およびWO0220513中に開示した。最近、日本タバコは、ピラゾリル縮合環式化合物を、Trk阻害剤として報告した(特開平15−231687A号)。Pfizerも、最近、ある種のイソチアゾールをTrkA阻害剤として公開した(Bioorg.Med.Chem.Lett.2006,16,3444−3448)。
上記のものに加えて、Vertex Pharmaceuticalsは、ピラゾール化合物をGSK3、オーロラ、等の阻害剤として、WO0250065、WO0262789、WO03027111およびWO200437814中に記載している;そしてAstraZenecaは、ピラゾール化合物をIGF−1受容体キナーゼに対する阻害剤として報告している(WO0348133)。AstraZenecaは、Trk阻害剤を、国際特許出願WO2005/049033、WO2005/103010、WO2006/082392、WO2006/087530、およびWO2006/087538中で更に報告している。
もう一つのこのような群は、JAKファミリーである。JAK(ヤヌス関連キナーゼ)/STAT(シグナル伝達物質および転写活性化写因子)シグナル伝達経路は、細胞周期の進行、アポトーシス、血管新生、浸潤、転移および免疫系の回避を含む様々な過剰増殖および癌に関連する過程に関係する(Haura et al.,Nature Clinical Practice Oncology,2005,2(6),315−324;Verna et al.,Cancer and Metastasis Reviews,2003,22,423−434)。
JAKファミリーは、Tyk2、JAK1、JAK2、およびJAK3の四つの非受容体型チロシンキナーゼからなり、これらは、サイトカインおよび成長因子が媒介するシグナル伝達において重要な役割を果たす。細胞表面の受容体(諸受容体)に結合するサイトカインおよび/または成長因子は、受容体の二量体化を促進し、そして自己リン酸化による受容体関連JAKの活性化を容易にする。活性化されたJAKは、受容体をリン酸化し、SH−2ドメインを含有するシグナル伝達タンパク質、特にタンパク質のSTATファミリー(STAT1、2、3、4、5a、5bおよび6)のためのドッキング部位を作成する。受容体に結合したSTATは、それら自体がJAKsによってリン酸化され、その受容体からの解離、並びにその後の二量体化および核への転移を促進する。核内に入った時点で、STATsは、DNAと結合し、そして他の転写因子と協力して、制約されるものではないが、アポトーシス阻害剤(例えばBcl−XL、Mcl−1)および細胞周期調節因子(例えば、サイクリンD1/D2、c−myc)をコードする遺伝子を含む多くの遺伝子の発現を調節する(Haura et al.,Nature Clinical Practice Oncology,2005,2(6),315−324;Verna et al.,Cancer and Metastasis Reviews,2003,22,423−434)。
過去10年にわたって、構成的JAKおよび/またはSTATシグナル伝達を過剰増殖性疾患および癌と関連づける多くの科学的文献が刊行されている。STATファミリー、特にSTAT3およびSTAT5の構成的活性化は、広い範囲の癌および過剰増殖性疾患において検出されている(Haura et al.,Nature Clinical Practice Oncology,2005,2(6),315−324)。更に、JAK/STAT経路の異常な活性化は、構成的な活性化が様々な癌および過剰増殖性疾患における鍵となる要因として関係があるとされている、様々なキナーゼ(Flt3、EGFR)の重要な増殖的および/または抗アポトーシス的な下流要因を与える(Tibes et al.,Annu Rev Pharmacol Toxicol 2550,45,357−384;Choudhary et al.,International Journal of Hematology 2005,82(2),93−99;Sordella et al.,Science 2004,305,1163−1167)。更に、サイトカインシグナル伝達抑制物質(SOCS)タンパク質のような、負の制御タンパク質の障害は、更に疾病中のJAK/STATシグナル伝達経路の活性化状態にも影響しうる(JC Tan and Rabkin R,Pediatric Nephrology 2005,20,567−575)。
いくつかの変異された形態のJAK2が、様々な疾病環境において同定されている。例えば、JAK2キナーゼドメインのオリゴマー化ドメインとの融合、TEL−JAK2、Bcr−JAK2およびPCM1−JAK2、の結果を導くトランスロケーションは、様々な血液悪性腫瘍の発病に関係があるとされている(SD Turner and Alesander DR,Leukemia,2006,20,572−582)。更に最近、JAK2のバリン−フェニルアラニン(V617F)の置換をコードする独特の後天性変異が、真性赤血球増加症、本態性血小板血症および特発性骨髄線維症患者のかなりの数において、そしていくつかの他の疾病においてより少ない程度で同定された。変異JAK2タンパク質は、サイトカイン刺激の非存在で下流のシグナル伝達を活性化することが可能であり、自立的成長および/またはサイトカインに対して過敏となり、そしてこれらの疾病を推進することに重要な役割を果たすと信じられる(MJ Percy and McMullin MF,Hematological Oncology 2005,23(3−4),91−93)。
JAKs(特にJAK3)は、免疫抑制の分野で重要な生物学的役割を果たし、そして、器官移植拒絶を予防するための手段としてJAKキナーゼ阻害剤を用いた報告が存在する(Changelian,P.S.et al,Science,2003,302,875−878)。Merck(Thompson,J.E.et al Bioorg.Med.Chem.Lett.2002,12,1219−1223)およびIncyte(WO2005/105814)は、一桁のnMレベルで酵素能力を持つイミダゾールを基本骨格とするJAK2/3阻害剤を報告た。最近、Vertexは、JAK阻害剤としてアザインドールを記載している(WO2005/95400)。AstraZenecaは、JAK3阻害剤としてキノリン−3−カルボキシアミドを公開している(WO2002/92571)。
上記に加えて、Vertex Pharmaceuticalsは、ピラゾール化合物をGSK3、オーロラ、等の阻害剤としてWO2002/50065、WO2002/62789、WO2003/027111およびWO2004/37814中に記載している;そしてAstraZenecaは、ピラゾール化合物を、IGF−1受容体キナーゼの阻害剤として−WO2003/48133−に、そしてTrkの阻害剤として−WO2005/049033およびWO2005/103010−に報告している。
発明の概要
本発明によれば、本出願人は、ここに新規なピラゾール化合物、または医薬的に受容可能なその塩を発見し、これは、Trkキナーゼ阻害活性を保有し、そして従ってその抗増殖および/またはアポトーシス促進(抗癌のような)活性のために、そしてヒトまたは動物の身体の治療の方法において有用である。本発明は、更に前記のピラゾール化合物、または医薬的に受容可能なその塩の製造方法、これらを含有する医薬組成物、並びにヒトのような温血動物における抗増殖および/またはアポトーシス促進効果の産生において使用するための医薬の製造におけるその使用にも関する。
更に本発明によれば、本出願人は、このようなピラゾール化合物、または医薬的に受容可能なその塩を、癌の治療において使用する方法を提供する。
本発明において特許請求される化合物の特性は、癌(固形腫瘍および白血病)、線維増殖性および分化性疾患、乾癬、関節炎リウマチ、カポジ肉腫、血管腫、急性および慢性腎症、アテローム、アテローム性動脈硬化症、動脈再狭窄、自己免疫性疾病、急性および慢性炎症、骨疾病および網膜血管増殖を伴う眼病のような細胞増殖に関連する疾病状態の治療において価値を有することが予想される。
更に、本発明の化合物または医薬的に受容可能なその塩は、先天性線維肉腫、中胚葉性腎腫、中皮腫、急性骨髄芽球性白血病、急性リンパ球性白血病、多発性骨髄腫、黒色腫、食道癌、骨髄腫、肝細胞癌、膵臓癌、子宮頸癌、ユーイング肉腫、神経芽細胞腫、カポジ肉腫、卵巣癌、分泌性乳癌を含む乳癌、結腸直腸癌、ホルモン不応性前立腺癌を含む前立腺癌、膀胱癌、黒色腫、肺癌−非小細胞肺癌(NSCLC)、および小細胞肺癌(SCLC)、胃癌、頭頚部癌、腎臓癌、リンパ腫、乳頭様甲状腺癌を含む甲状腺癌、中皮腫並びに白血病から選択される癌;特に卵巣癌、乳癌、結腸直腸癌、前立腺癌並びに肺癌−NSCLCおよびSCLC;更に特に前立腺癌;そして更に特にホルモン不応性前立腺癌の治療または予防において価値を有することが予想される。
本発明によれば、本出願人は、ここに更にJAKキナーゼ阻害活性を保有し、そして、従ってその抗増殖および/またはアポトーシス促進活性のために、そしてヒトまたは動物の身体の治療の方法において有用である新規な化合物、および医薬的に受容可能な塩を発見した。本発明は、更に前記の化合物、または医薬的に受容可能なその塩の製造方法、それを含有する医薬組成物、並びにヒトのような温血動物における抗増殖および/またはアポトーシス促進効果の産生において使用するための医薬の製造におけるその使用にも関する。更に本発明によれば、本出願人は、骨髄増殖性疾患、骨髄異形成症候群、および癌の治療における前記の化合物、または医薬的に受容可能なその塩の使用の方法を提供する。
本発明において特許請求される化合物の特性は、チロシンキナーゼ、特にJAKファミリー、そして更に特にJAK2を阻害することによる骨髄増殖性疾患、骨髄異形成症候群、および癌の治療において価値を有することが予想される。治療の方法は、チロシンキナーゼ活性、特にJAKファミリー活性、そして更に特に様々な骨髄増殖性疾患、骨髄異形成症候群、および癌に関連する過程に関係するJAK2活性を標的とする。従って、チロシンキナーゼ、特にJAKファミリー、そして更に特にJAK2の阻害剤は、慢性骨髄性白血病、真性赤血球増加症、本態性血小板血症、骨髄線維症を伴う骨髄様化生、特発性骨髄線維症、慢性骨髄単球性白血病および好酸球増加症候群のような骨髄増殖性疾患、骨髄異形成症候群並びに乳房、卵巣、肺、結腸、前立腺または他の組織の癌腫のような腫瘍性疾患、並びに白血病、骨髄腫およびリンパ腫、中枢および末梢神経系の腫瘍、並びに黒色腫、線維肉腫および骨肉腫のような他の種類の腫瘍に対して活性であることが予想される。チロシンキナーゼ阻害剤、特にJAKファミリー阻害剤、そして更に特にJAK2阻害剤は、制約されるものではないが、自己免疫性、炎症性、神経性、および心血管性疾病を含む他の増殖性疾病の治療のために有用であることも予想される。
更に、本発明の化合物、または医薬的に受容可能なその塩は、慢性骨髄性白血病、真性赤血球増加症、本態性血小板血症、骨髄線維症を伴う骨髄様化生、特発性骨髄線維症、慢性骨髄単球性白血病および好酸球増加症候群、骨髄異形成症候群から選択される骨髄増殖性疾患、並びに食道癌、骨髄腫、肝細胞癌、膵臓癌、子宮頸癌、ユーイング肉腫、神経芽細胞腫、カポジ肉腫、卵巣癌、乳癌、結腸直腸癌、前立腺癌、膀胱癌、黒色腫、肺癌−非小細胞肺癌(NSCLC)、および小細胞肺癌(SCLC)、胃癌、頭頚部癌、中皮腫、腎臓癌、リンパ腫並びに白血病から選択される癌;特に骨髄腫、白血病、卵巣癌、乳癌および前立腺癌に対する治療および予防において価値を有することが予想される。
発明の詳細な説明
従って、本発明は、式(I):
Figure 2009513615
[式中:
は、水素、ヒドロキシ、アミノ、メルカプト、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6アルコキシ、C1−6アルカノイルオキシ、N−(C1−6アルキル)アミノ、N,N−(C1−6アルキル)アミノ、C1−6アルカノイルアミノ、C1−6アルキルスルホニルアミノ、3〜5員のカルボシクリルまたは3〜5員のヘテロシクリルから選択され;ここにおいて、Rは、1以上のRによって炭素において置換されていてもよく;そしてここにおいて、前記ヘテロシクリルが−NH−部分を含有する場合、この窒素は、Rから選択される基によって置換されていてもよく;
およびRは、水素、ハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、メルカプト、スルファモイル、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6アルコキシ、C1−6アルカノイル、C1−6アルカノイルオキシ、N−(C1−6アルキル)アミノ、N,N−(C1−6アルキル)アミノ、C1−6アルカノイルアミノ、N−(C1−6アルキル)カルバモイル、N,N−(C1−6アルキル)カルバモイル、aが0〜2であるC1−6アルキルS(O)、C1−6アルコキシカルボニル、N−(C1−6アルキル)スルファモイル、N,N−(C1−6アルキル)スルファモイル、(C1−6アルキル)N−S(O)−NH−、(C1−6アルキル)NH−S(O)−NH−、NH−S(O)−NH−、(C1−6アルキル)N−S(O)−N(C1−6アルキル)−、(C1−6アルキル)NH−S(O)−N(C1−6アルキル)−、NH−S(O)−N(C1−6アルキル)−、N−(C1−6アルキル)−N−(C1−6アルキルスルホニル)アミノ、C1−6アルキルスルホニルアミノ、カルボシクリル−R19−またはヘテロシクリル−R21−から独立に選択され;ここにおいて、RおよびRは、互いに独立に、1以上のRによって炭素において置換されていてもよく;そしてここにおいて、前記ヘテロシクリルが−NH−部分を含有する場合、この窒素は、Rから選択される基によって置換されていてもよく;
は、シアノ、カルボキシ、カルバモイル、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6アルカノイル、N−(C1−6アルキル)カルバモイル、N,N−(C1−6アルキル)カルバモイル、C1−6アルコキシカルボニル、カルボシクリルまたはヘテロシクリルから選択され;ここにおいて、Rは、1以上のR10によって炭素において置換されていてもよく;そしてここにおいて、前記ヘテロシクリルが−NH−部分を含有する場合、この窒素は、R11から選択される基によって置換されていてもよく;
は、ハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、メルカプト、スルファモイル、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6アルコキシ、C1−6アルカノイル、C1−6アルカノイルオキシ、N−(C1−6アルキル)アミノ、N,N−(C1−6アルキル)アミノ、C1−6アルカノイルアミノ、N−(C1−6アルキル)カルバモイル、N,N−(C1−6アルキル)カルバモイル、aが0〜2であるC1−6アルキルS(O)、C1−6アルコキシカルボニル、N−(C1−6アルキル)スルファモイル、N,N−(C1−6アルキル)スルファモイル、C1−6アルキルスルホニルアミノ、カルボシクリルまたはヘテロシクリルから選択され;ここにおいて、Rは、1以上のR12によって炭素において置換されていてもよく;そしてここにおいて、前記ヘテロシクリルが−NH−部分を含有する場合、この窒素は、R13から選択される基によって置換されていてもよく;
n=0、1、2または3であり;ここにおいて、Rの意義は、同一であっても異なっていてもよい;
、R、R10およびR12は、ハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、メルカプト、スルファモイル、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6アルコキシ、C1−6アルカノイル、C1−6アルカノイルオキシ、N−(C1−6アルキル)アミノ、N,N−(C1−6アルキル)アミノ、C1−6アルカノイルアミノ、N−(C1−6アルキル)カルバモイル、N,N−(C1−6アルキル)カルバモイル、aが0〜2であるC1−6アルキルS(O)、C1−6アルコキシカルボニル、N−(C1−6アルキル)スルファモイル、N,N−(C1−6アルキル)スルファモイル、C1−6アルキルスルホニルアミノ、カルボシクリルまたはヘテロシクリルから独立に選択され;ここにおいて、R、R、R10およびR12は、互いに独立に、1以上のR14によって炭素において置換されていてもよく;そしてここにおいて、前記ヘテロシクリルが−NH−部分を含有する場合、この窒素は、R15から選択される基によって置換されていてもよく;
、R、R11、R13およびR15は、C1−6アルキル、C1−6アルカノイル、C1−6アルキルスルホニル、C1−6アルコキシカルボニル、カルバモイル、N−(C1−6アルキル)カルバモイル、N,N−(C1−6アルキル)カルバモイル、ベンジル、ベンジルオキシカルボニル、ベンゾイルおよびフェニルスルホニルから独立に選択され;ここにおいて、R、R、R11、R13およびR15は、互いに独立に1以上のR16によって炭素において置換されていてもよく;
14およびR16は、ハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、メルカプト、スルファモイル、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6アルコキシ、C1−6アルカノイル、C1−6アルカノイルオキシ、N−(C1−6アルキル)アミノ、N,N−(C1−6アルキル)アミノ、C1−6アルカノイルアミノ、N−(C1−6アルキル)カルバモイル、N,N−(C1−6アルキル)カルバモイル、aが0〜2であるC1−6アルキルS(O)、C1−6アルコキシカルボニル、N−(C1−6アルキル)スルファモイル、N,N−(C1−6アルキル)スルファモイル、C1−6アルキルスルホニルアミノ、カルボシクリルまたはヘテロシクリルから独立に選択され;ここにおいて、R14およびR16は、互いに独立に、1以上のR17によって炭素において置換されていてもよく;そしてここにおいて、前記ヘテロシクリルが−NH−部分を含有する場合、この窒素は、R18から選択される基によって置換されていてもよく;
17は、ハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、トリフルオロメトキシ、トリフルオロメチル、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、メルカプト、スルファモイル、メチル、エチル、メトキシ、エトキシ、アセチル、アセトキシ、メチルアミノ、エチルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、N−メチル−N−エチルアミノ、アセチルアミノ、N−メチルカルバモイル、N−エチルカルバモイル、N,N−ジメチルカルバモイル、N,N−ジエチルカルバモイル、N−メチル−N−エチルカルバモイル、メチルチオ、エチルチオ、メチルスルフィニル、エチルスルフィニル、メシル、エチルスルホニル、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、N−メチルスルファモイル、N−エチルスルファモイル、N,N−ジメチルスルファモイル、N,N−ジエチルスルファモイルまたはN−メチル−N−エチルスルファモイルから選択され;そして
19およびR21は、直接結合、−O−、−N(R22)−、−C(O)−、−N(R23)C(O)−、−C(O)N(R24)−、−S(O)−、−SON(R25)−または−N(R26)SO−から独立に選択され;ここにおいて、R22、R23、R24、R25およびR26は、水素またはC1−6アルキルから独立に選択され、そしてsは、0〜2であり;
18は、C1−6アルキル、C1−6アルカノイル、C1−6アルキルスルホニル、C1−6アルコキシカルボニル、カルバモイル、N−(C1−6アルキル)カルバモイル、N,N−(C1−6アルキル)カルバモイル、ベンジル、ベンジルオキシカルボニル、ベンゾイルおよびフェニルスルホニルから選択される]
の化合物、または医薬的に受容可能なその塩を提供する。
もう一つの側面において、本発明は式(I):
が、水素、ヒドロキシ、アミノ、メルカプト、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6アルコキシ、C1−6アルカノイルオキシ、N−(C1−6アルキル)アミノ、N,N−(C1−6アルキル)アミノ、C1−6アルカノイルアミノ、C1−6アルキルスルホニルアミノ、3〜5員のカルボシクリルまたは3〜5員のヘテロシクリルから選択され;ここにおいて、Rは、1以上のRによって炭素において置換されていてもよく;そしてここにおいて、前記ヘテロシクリルが−NH−部分を含有する場合、この窒素は、Rから選択される基によって置換されていてもよく;
およびRは、水素、ハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、メルカプト、スルファモイル、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6アルコキシ、C1−6アルカノイル、C1−6アルカノイルオキシ、N−(C1−6アルキル)アミノ、N,N−(C1−6アルキル)アミノ、C1−6アルカノイルアミノ、N−(C1−6アルキル)カルバモイル、N,N−(C1−6アルキル)カルバモイル、aが0〜2であるC1−6アルキルS(O)、C1−6アルコキシカルボニル、N−(C1−6アルキル)スルファモイル、N,N−(C1−6アルキル)スルファモイル、C1−6アルキルスルホニルアミノ、カルボシクリル−R19−またはヘテロシクリル−R21−から独立に選択され;ここにおいて、RおよびRは、互いに独立に、1以上のRによって炭素において置換されていてもよく;そしてここにおいて、前記ヘテロシクリルが−NH−部分を含有する場合、この窒素は、Rから選択される基によって置換されていてもよく;
は、シアノ、カルボキシ、カルバモイル、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6アルカノイル、N−(C1−6アルキル)カルバモイル、N,N−(C1−6アルキル)カルバモイル、C1−6アルコキシカルボニル、カルボシクリルまたはヘテロシクリルから選択され;ここにおいて、Rは、1以上のR10によって炭素において置換されていてもよく;そしてここにおいて、前記ヘテロシクリルが−NH−部分を含有する場合、この窒素は、R11から選択される基によって置換されていてもよく;
は、ハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、メルカプト、スルファモイル、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6アルコキシ、C1−6アルカノイル、C1−6アルカノイルオキシ、N−(C1−6アルキル)アミノ、N,N−(C1−6アルキル)アミノ、C1−6アルカノイルアミノ、N−(C1−6アルキル)カルバモイル、N,N−(C1−6アルキル)カルバモイル、aが0〜2であるC1−6アルキルS(O)、C1−6アルコキシカルボニル、N−(C1−6アルキル)スルファモイル、N,N−(C1−6アルキル)スルファモイル、C1−6アルキルスルホニルアミノ、カルボシクリルまたはヘテロシクリルから選択され;ここにおいて、Rは、1以上のR12によって炭素において置換されていてもよく;そしてここにおいて、前記ヘテロシクリルが−NH−部分を含有する場合、この窒素は、R13から選択される基によって置換されていてもよく;
n=0、1、2または3であり;ここにおいて、Rの意義は、同一であっても異なっていてもよい;
、R、R10およびR12は、ハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、メルカプト、スルファモイル、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6アルコキシ、C1−6アルカノイル、C1−6アルカノイルオキシ、N−(C1−6アルキル)アミノ、N,N−(C1−6アルキル)アミノ、C1−6アルカノイルアミノ、N−(C1−6アルキル)カルバモイル、N,N−(C1−6アルキル)カルバモイル、aが0〜2であるC1−6アルキルS(O)、C1−6アルコキシカルボニル、N−(C1−6アルキル)スルファモイル、N,N−(C1−6アルキル)スルファモイル、C1−6アルキルスルホニルアミノ、カルボシクリルまたはヘテロシクリルから独立に選択され;ここにおいて、R、R、R10およびR12は、互いに独立に、1以上のR14によって炭素において置換されていてもよく;そしてここにおいて、前記ヘテロシクリルが−NH−部分を含有する場合、この窒素は、R15から選択される基によって置換されていてもよく;
、R、R11、R13およびR15は、C1−6アルキル、C1−6アルカノイル、C1−6アルキルスルホニル、C1−6アルコキシカルボニル、カルバモイル、N−(C1−6アルキル)カルバモイル、N,N−(C1−6アルキル)カルバモイル、ベンジル、ベンジルオキシカルボニル、ベンゾイルおよびフェニルスルホニルから独立に選択され;ここにおいて、R、R、R11、R13およびR15は、互いに独立に1以上のR16によって炭素において置換されていてもよく;
14およびR16は、ハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、メルカプト、スルファモイル、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6アルコキシ、C1−6アルカノイル、C1−6アルカノイルオキシ、N−(C1−6アルキル)アミノ、N,N−(C1−6アルキル)アミノ、C1−6アルカノイルアミノ、N−(C1−6アルキル)カルバモイル、N,N−(C1−6アルキル)カルバモイル、aが0〜2であるC1−6アルキルS(O)、C1−6アルコキシカルボニル、N−(C1−6アルキル)スルファモイル、N,N−(C1−6アルキル)スルファモイル、C1−6アルキルスルホニルアミノ、カルボシクリルまたはヘテロシクリルから独立に選択され;ここにおいて、R14およびR16は、互いに独立に、1以上のR17によって炭素において置換されていてもよく;そしてここにおいて、前記ヘテロシクリルが−NH−部分を含有する場合、この窒素は、R18から選択される基によって置換されていてもよく;
17は、ハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、トリフルオロメトキシ、トリフルオロメチル、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、メルカプト、スルファモイル、メチル、エチル、メトキシ、エトキシ、アセチル、アセトキシ、メチルアミノ、エチルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、N−メチル−N−エチルアミノ、アセチルアミノ、N−メチルカルバモイル、N−エチルカルバモイル、N,N−ジメチルカルバモイル、N,N−ジエチルカルバモイル、N−メチル−N−エチルカルバモイル、メチルチオ、エチルチオ、メチルスルフィニル、エチルスルフィニル、メシル、エチルスルホニル、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、N−メチルスルファモイル、N−エチルスルファモイル、N,N−ジメチルスルファモイル、N,N−ジエチルスルファモイルまたはN−メチル−N−エチルスルファモイルから選択され;そして
19およびR21は、−O−、−N(R22)−、−C(O)−、−N(R23)C(O)−、−C(O)N(R24)−、−S(O)−、−SON(R25)−または−N(R26)SO−から独立に選択され;ここにおいて、R22、R23、R24、R25およびR26は、水素またはC1−6アルキルから独立に選択され、そしてsは、0〜2であり;
18は、C1−6アルキル、C1−6アルカノイル、C1−6アルキルスルホニル、C1−6アルコキシカルボニル、カルバモイル、N−(C1−6アルキル)カルバモイル、N,N−(C1−6アルキル)カルバモイル、ベンジル、ベンジルオキシカルボニル、ベンゾイルおよびフェニルスルホニルから選択される;
の化合物、または医薬的に受容可能なその塩に関する。
もう一つの側面において、本発明は式(I):
が、水素、ヒドロキシ、アミノ、メルカプト、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6アルコキシ、C1−6アルカノイルオキシ、N−(C1−6アルキル)アミノ、N,N−(C1−6アルキル)アミノ、C1−6アルカノイルアミノ、C1−6アルキルスルホニルアミノ、3〜5員のカルボシクリルまたは3〜5員のヘテロシクリルから選択され;ここにおいて、Rは、1以上のRによって炭素において置換されていてもよく;そしてここにおいて、前記ヘテロシクリルが−NH−部分を含有する場合、この窒素は、Rから選択される基によって置換されていてもよく;
およびRは、水素、ハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、メルカプト、スルファモイル、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6アルコキシ、C1−6アルカノイル、C1−6アルカノイルオキシ、N−(C1−6アルキル)アミノ、N,N−(C1−6アルキル)アミノ、C1−6アルカノイルアミノ、N−(C1−6アルキル)カルバモイル、N,N−(C1−6アルキル)カルバモイル、aが0〜2であるC1−6アルキルS(O)、C1−6アルコキシカルボニル、N−(C1−6アルキル)スルファモイル、N,N−(C1−6アルキル)スルファモイル、N−(C1−6アルキル)−N−(C1−6アルキルスルホニル)アミノ、C1−6アルキルスルホニルアミノ、カルボシクリル−R19−またはヘテロシクリル−R21−から独立に選択され;ここにおいて、RおよびRは、互いに独立に、1以上のRによって炭素において置換されていてもよく;そしてここにおいて、前記ヘテロシクリルが−NH−部分を含有する場合、この窒素は、Rから選択される基によって置換されていてもよく;
は、シアノ、カルボキシ、カルバモイル、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6アルカノイル、N−(C1−6アルキル)カルバモイル、N,N−(C1−6アルキル)カルバモイル、C1−6アルコキシカルボニル、カルボシクリルまたはヘテロシクリルから選択され;ここにおいて、Rは、1以上のR10によって炭素において置換されていてもよく;そしてここにおいて、前記ヘテロシクリルが−NH−部分を含有する場合、この窒素は、R11から選択される基によって置換されていてもよく;
は、ハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、メルカプト、スルファモイル、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6アルコキシ、C1−6アルカノイル、C1−6アルカノイルオキシ、N−(C1−6アルキル)アミノ、N,N−(C1−6アルキル)アミノ、C1−6アルカノイルアミノ、N−(C1−6アルキル)カルバモイル、N,N−(C1−6アルキル)カルバモイル、aが0〜2であるC1−6アルキルS(O)、C1−6アルコキシカルボニル、N−(C1−6アルキル)スルファモイル、N,N−(C1−6アルキル)スルファモイル、C1−6アルキルスルホニルアミノ、カルボシクリルまたはヘテロシクリルから選択され;ここにおいて、Rは、1以上のR12によって炭素において置換されていてもよく;そしてここにおいて、前記ヘテロシクリルが−NH−部分を含有する場合、この窒素は、R13から選択される基によって置換されていてもよく;
n=0、1、2または3であり;ここにおいて、Rの意義は、同一であっても異なっていてもよい;
、R、R10およびR12は、ハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、メルカプト、スルファモイル、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6アルコキシ、C1−6アルカノイル、C1−6アルカノイルオキシ、N−(C1−6アルキル)アミノ、N,N−(C1−6アルキル)アミノ、C1−6アルカノイルアミノ、N−(C1−6アルキル)カルバモイル、N,N−(C1−6アルキル)カルバモイル、aが0〜2であるC1−6アルキルS(O)、C1−6アルコキシカルボニル、N−(C1−6アルキル)スルファモイル、N,N−(C1−6アルキル)スルファモイル、C1−6アルキルスルホニルアミノ、カルボシクリルまたはヘテロシクリルから独立に選択され;ここにおいて、R、R、R10およびR12は、互いに独立に、1以上のR14によって炭素において置換されていてもよく;そしてここにおいて、前記ヘテロシクリルが−NH−部分を含有する場合、この窒素は、R15から選択される基によって置換されていてもよく;
、R、R11、R13およびR15は、C1−6アルキル、C1−6アルカノイル、C1−6アルキルスルホニル、C1−6アルコキシカルボニル、カルバモイル、N−(C1−6アルキル)カルバモイル、N,N−(C1−6アルキル)カルバモイル、ベンジル、ベンジルオキシカルボニル、ベンゾイルおよびフェニルスルホニルから独立に選択され;ここにおいて、R、R、R11、R13およびR15は、互いに独立に1以上のR16によって炭素において置換されていてもよく;
14およびR16は、ハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、メルカプト、スルファモイル、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6アルコキシ、C1−6アルカノイル、C1−6アルカノイルオキシ、N−(C1−6アルキル)アミノ、N,N−(C1−6アルキル)アミノ、C1−6アルカノイルアミノ、N−(C1−6アルキル)カルバモイル、N,N−(C1−6アルキル)カルバモイル、aが0〜2であるC1−6アルキルS(O)、C1−6アルコキシカルボニル、N−(C1−6アルキル)スルファモイル、N,N−(C1−6アルキル)スルファモイル、C1−6アルキルスルホニルアミノ、カルボシクリルまたはヘテロシクリルから独立に選択され;ここにおいて、R14およびR16は、互いに独立に、1以上のR17によって炭素において置換されていてもよく;そしてここにおいて、前記ヘテロシクリルが−NH−部分を含有する場合、この窒素は、R18から選択される基によって置換されていてもよく;
17は、ハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、トリフルオロメトキシ、トリフルオロメチル、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、メルカプト、スルファモイル、メチル、エチル、メトキシ、エトキシ、アセチル、アセトキシ、メチルアミノ、エチルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、N−メチル−N−エチルアミノ、アセチルアミノ、N−メチルカルバモイル、N−エチルカルバモイル、N,N−ジメチルカルバモイル、N,N−ジエチルカルバモイル、N−メチル−N−エチルカルバモイル、メチルチオ、エチルチオ、メチルスルフィニル、エチルスルフィニル、メシル、エチルスルホニル、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、N−メチルスルファモイル、N−エチルスルファモイル、N,N−ジメチルスルファモイル、N,N−ジエチルスルファモイルまたはN−メチル−N−エチルスルファモイルから選択され;そして
19およびR21は、直接結合、−O−、−N(R22)−、−C(O)−、−N(R23)C(O)−、−C(O)N(R24)−、−S(O)−、−SON(R25)−または−N(R26)SO−から独立に選択され;ここにおいて、R22、R23、R24、R25およびR26は、水素またはC1−6アルキルから独立に選択され、そしてsは、0〜2であり;
18は、C1−6アルキル、C1−6アルカノイル、C1−6アルキルスルホニル、C1−6アルコキシカルボニル、カルバモイル、N−(C1−6アルキル)カルバモイル、N,N−(C1−6アルキル)カルバモイル、ベンジル、ベンジルオキシカルボニル、ベンゾイルおよびフェニルスルホニルから選択される;
の化合物、または医薬的に受容可能なその塩に関する。
式(I)に含有される可変基の特別な意義は、以下のとおりである。このような意義は、本明細書中で先にまたは以下に規定される定義、請求項または態様のいずれにおいても、適宜に使用することができる。
は、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、3〜5員のカルボシクリル、およびN,N−(C1−6アルキル)アミノから選択され、ここにおいてRは、1以上のRによって炭素において置換されていてもよく;そしてここにおいて、Rは、ハロである。
は、C1−6アルコキシまたは3〜5員のカルボシクリルである。
は、C1−6アルキル、C1−6アルコキシまたは3〜5員のカルボシクリルから選択される。
は、C1−6アルキルまたはC1−6アルコキシである。
は、3〜5員のカルボシクリルである。
は、N,N(C1−6アルキル)アミノである。
は、C1−6アルキルである。
は、C1−4アルキルである。
は、C1−6アルコキシである。
は、メチル、メトキシ、トリフルオロエトキシ、イソプロポキシ、シクロプロピル、およびN,N−ジメチルアミノから選択される。
は、イソプロポキシまたはシクロプロピルである。
は、メチル、メトキシ、イソプロポキシまたはシクロプロピルである。
は、メチル、メトキシ、イソプロポキシ、N,N−ジメチルアミノ、およびシクロプロピルから選択される。
は、イソプロポキシである。
は、メチルである。
は、エチルである。
は、メチル、エチル、プロピル、およびブチルから選択される。
は、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、およびシクロプロピルから選択される。
は、メトキシである。
は、シクロプロピルである。
は、N,N−ジメチルアミノである。
は、水素、ハロ、ニトロ、およびC1−6アルキルから選択され、ここにおいてRは、1以上のRによって炭素において置換されていてもよく;そしてここにおいて、Rは、ハロである。
は、水素、クロロ、フルオロ、ブロモ、ニトロ、およびトリフルオロメチルから選択される。
は、ハロである。
は、C1−6アルキルであり、ここにおいてRは、1以上のRによって炭素において置換されていてもよく;そしてここにおいて、Rは、ハロである。
およびRは、水素、ハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、メルカプト、スルファモイル、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6アルコキシ、C1−6アルカノイル、C1−6アルカノイルオキシ、N−(C1−6アルキル)アミノ、N,N−(C1−6アルキル)アミノ、C1−6アルカノイルアミノ、N−(C1−6アルキル)カルバモイル、N,N−(C1−6アルキル)カルバモイル、aが0〜2であるC1−6アルキルS(O)、C1−6アルコキシカルボニル、N−(C1−6アルキル)スルファモイル、N,N−(C1−6アルキル)スルファモイル、C1−6アルキルスルホニルアミノ、カルボシクリル−R19−またはヘテロシクリル−R21−から独立に選択され;ここにおいて、RおよびRは、互いに独立に、1以上のRによって炭素において置換されていてもよく;そしてここにおいて、前記ヘテロシクリルが−NH−部分を含有する場合、この窒素は、Rから選択される基によって置換されていてもよいる。
およびRは、水素、ハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、メルカプト、スルファモイル、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6アルコキシ、C1−6アルカノイル、C1−6アルカノイルオキシ、N−(C1−6アルキル)アミノ、N,N−(C1−6アルキル)アミノ、C1−6アルカノイルアミノ、N−(C1−6アルキル)カルバモイル、N,N−(C1−6アルキル)カルバモイル、aが0〜2であるC1−6アルキルS(O)、C1−6アルコキシカルボニル、N−(C1−6アルキル)スルファモイル、N,N−(C1−6アルキル)スルファモイル、N−(C1−6アルキル)−N−(C1−6アルキルスルホニル)アミノ、C1−6アルキルスルホニルアミノ、カルボシクリル−R19−またはヘテロシクリル−R21−から独立に選択され;ここにおいて、RおよびRは、互いに独立に、1以上のRによって炭素において置換されていてもよく;そしてここにおいて、前記ヘテロシクリルが−NH−部分を含有する場合、この窒素は、Rから選択される基によって置換されていてもよいる。
およびRは、水素、ハロ、N−(C1−6アルキル)−N−(C1−6アルキルスルホニル)アミノ、またはヘテロシクリル−R21−から独立に選択され;ここにおいて、R21は、直接結合である。
およびRは、水素およびハロから独立に選択される。
およびRは、水素およびクロロから独立に選択される。
およびRは、水素、フルオロ、クロロ、ブロモ、N−メチル−N−メシルアミノおよびモルホリノから独立に選択される。
は、ハロであり、そしてRは、水素である。
は、クロロであり、そしてRは、水素である。
は、クロロまたはフルオロであり、そしてRは、水素である。
は、水素、ハロ、シアノ、N−(C1−6アルキル)−N−(C1−6アルキルスルホニル)アミノ、C1−6アルキル、(C1−6アルキル)N−S(O)−N(C1−6アルキル)−、およびヘテロシクリル−R21−から選択され;ここにおいて、Rは、1以上のRによって炭素において置換されていてもよく;ここにおいて、Rは、ハロであり;そしてここにおいて、R21は、単結合である。
は、水素である。
は、ハロである。
は、N−(C1−6アルキル)−N−(C1−6アルキルスルホニル)アミノおよび(C1−6アルキル)N−S(O)−N(C1−6アルキル)−から選択される。
は、ヘテロシクリル−R21−から選択され、ここにおいて、Rは、1以上のRによって炭素において置換されていてもよく;ここにおいて、Rは、ハロであり;そしてここにおいて、R21は、単結合である。
は、水素、クロロ、シアノ、トリフルオロメチル、(CHN−S(O)−N(CH)−、N−メチル−N−メシルアミノ、およびモルホリノから選択される。
は、(CHN−S(O)−N(CH)−である。
は、N−メチル−N−メシルアミノである。
は、モルホリノである。
は、C1−6アルキルである。
は、メチルである。
は、ハロである。
は、フルオロである。
n=1である。
19およびR21は、−O−、−N(R22)−、−C(O)−、−N(R23)C(O)−、−C(O)N(R24)−、−S(O)−、−SON(R25)−または−N(R26)SO−から独立に選択され;ここにおいて、R22、R23、R24、R25およびR26は、水素またはC1−6アルキルから独立に選択され、そしてsは、0〜2である。
従って、本発明の更なる側面において:
が、C1−6アルキル、C1−6アルコキシまたは3〜5員のカルボシクリルから選択され;
およびRは、水素、ハロ、N−(C1−6アルキル)−N−(C1−6アルキルスルホニル)アミノ、またはヘテロシクリル−R21−から独立に選択され;
は、C1−6アルキルであり;
は、ハロであり;
n=1であり;
21は、直接結合である;
式(I)(本明細書中で先に描写したとおり)の化合物、または医薬的に受容可能なその塩が提供される。
従って、本発明の更なる側面において:
が、C1−6アルコキシであり;
およびRは、水素およびハロから独立に選択され;
は、C1−6アルキルであり;
は、ハロであり;
n=1である;
式(I)(本明細書中で先に描写したとおり)の化合物、または医薬的に受容可能なその塩が提供される。
従って、本発明の更なる側面において:
が、メチル、メトキシ、イソプロポキシまたはシクロプロピルであり;
およびRは、水素、フルオロ、クロロ、ブロモ、N−メチル−N−メシルアミノ、およびモルホリノから独立に選択され;
は、メチルであり;
は、フルオロであり;そして
n=1である;
式(I)(本明細書中で先に描写したとおり)の化合物、または医薬的に受容可能なその塩が提供される。
従って、本発明の更なる側面において:
が、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、3〜5員のカルボシクリル、およびN,N−(C1−6アルキル)アミノから選択され、ここにおいてRは、1以上のRによって炭素において置換されていてもよく;
は、水素、ハロ、ニトロ、およびC1−6アルキルから選択され、ここにおいてRは、1以上のRによって炭素において置換されていてもよく;
は、水素、ハロ、シアノ、N−(C1−6アルキル)−N−(C1−6アルキルスルホニル)アミノ、C1−6アルキル、(C1−6アルキル)N−S(O)−N(C1−6アルキル)−、およびヘテロシクリル−R21−から選択され、ここにおいて、Rは、1以上のRによって炭素において置換されていてもよく;
は、C1−6アルキルであり;
は、ハロであり;
は、ハロであり;
は、ハロであり;
21は、単結合であり;そして
n=1である;
式(I)(本明細書中で先に描写したとおり)の化合物、または医薬的に受容可能なその塩が提供される。
従って、本発明の更なる側面において:
が、メチル、メトキシ、トリフルオロエトキシ、イソプロポキシ、シクロプロピル、およびN,N−ジメチルアミノから選択され;
は、水素、クロロ、フルオロ、ブロモ、ニトロ、およびトリフルオロメチルから選択され;
は、水素、クロロ、シアノ、トリフルオロメチル、(CHN−S(O)−N(CH)−、N−メチル−N−メシルアミノ、およびモルホリノから選択され;
は、メチルであり;
は、フルオロであり;そして
n=1である;
式(I)(本明細書中で先に描写したとおり)の化合物、または医薬的に受容可能なその塩が提供される。
従って、本発明の更なる側面において:
が、C1−6アルコキシから選択され、ここにおいてRは、1以上のRによって炭素において置換されていてもよく;
は、水素およびハロから選択され;
は、水素、ハロ、およびヘテロシクリル−R21−から選択され;
は、C1−6アルキルであり;
は、ハロであり;
は、ハロであり;
21は、単結合であり;
n=1である;
式(I)(本明細書中で先に描写したとおり)の化合物、または医薬的に受容可能なその塩が提供される。
従って、本発明の更なる側面において:
が、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、およびシクロプロピルから選択され;
は、水素、ハロ、ニトロ、およびC1−6アルキルから選択され、ここにおいてRは、1以上のRによって炭素において置換されていてもよく;
は、水素、ハロ、シアノ、N−(C1−6アルキル)−N−(C1−6アルキルスルホニル)アミノ、C1−6アルキル、(C1−6アルキル)N−S(O)−N(C1−6アルキル)−、およびヘテロシクリル−R21−から選択され;ここにおいて、Rは、1以上のRによって炭素において置換されていてもよく;
は、C1−6アルキルであり;
は、ハロであり;
は、ハロであり;
は、ハロであり;
21は、単結合であり;そして
n=1である;
式(I)(本明細書中で先に描写したとおり)の化合物、または医薬的に受容可能なその塩が提供される。
本発明のもう一つの側面において、本発明の好ましい化合物は、実施例のいずれか一つ医薬的に受容可能なその塩である。
本発明のもう一つの側面において、本発明の好ましい化合物は:
N−{5−フルオロ−2−{[(1S)−1−(5−フルオロピリミジン−2−イル)エチル]アミノ}−6−[(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)アミノ]ピリミジン−4−イル}−N−メチルメタンスルホンアミド;
5−フルオロ−N −[(1S)−1−(5−フルオロピリミジン−2−イル)エチル]−N −(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン;
5−クロロ−N −[(1S)−1−(5−フルオロピリミジン−2−イル)エチル]−N −(5−メトキシ−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン;
−[(1S)−1−(5−フルオロピリミジン−2−イル)エチル]−N −(5−メトキシ−1H−ピラゾール−3−イル)−6−(トリフルオロメチル)ピリミジン−2,4−ジアミン;
−[(1S)−1−(5−フルオロピリミジン−2−イル)エチル]−N −(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−6−モルホリン−4−イルピリミジン−2,4−ジアミン;
5−クロロ−N −(5−シクロプロピル−1H−ピラゾール−3−イル)−N −[(1S)−1−(5−フルオロピリミジン−2−イル)エチル]ピリミジン−2,4−ジアミン;
5−フルオロ−N −[(1S)−1−(5−フルオロピリミジン−2−イル)エチル]−N −(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン;
5−ブロモ−N −[(1S)−1−(5−フルオロピリミジン−2−イル)エチル]−N −(5−メトキシ−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン;
−(5−シクロプロピル−1H−ピラゾール−3−イル)−5−フルオロ−N −[(1S)−1−(5−フルオロピリミジン−2−イル)エチル]ピリミジン−2,4−ジアミン;
−[(1S)−1−(5−フルオロピリミジン−2−イル)エチル]−5−メチル−N −(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン;
N−{5−クロロ−2−{[(1S)−1−(5−フルオロピリミジン−2−イル)エチル]アミノ}−6−[(5−メトキシ−1H−ピラゾール−3−イル)アミノ]ピリミジン−4−イル}−N−メチルメタンスルホンアミド;
N−{5−クロロ−2−{[(1S)−1−(5−フルオロピリミジン−2−イル)エチル]アミノ}−6−[(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)アミノ]ピリミジン−4−イル}−N−メチルメタンスルホンアミド;
−[(1S)−1−(5−フルオロピリミジン−2−イル)エチル]−N −(5−メトキシ−1H−ピラゾール−3−イル)−6−モルホリン−4−イルピリミジン−2,4−ジアミン;
5−クロロ−N −[(1S)−1−(5−フルオロピリミジン−2−イル)エチル]−N −(5−メトキシ−1H−ピラゾール−3−イル)−6−モルホリン−4−イルピリミジン−2,4−ジアミン;
5−フルオロ−N −[(1S)−1−(5−フルオロピリミジン−2−イル)エチル]−N −(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−6−モルホリン−4−イルピリミジン−2,4−ジアミン;および
5−フルオロ−N −[(1S)−1−(5−フルオロピリミジン−2−イル)エチル]−N −(5−メトキシ−1H−ピラゾール−3−イル)−6−モルホリン−4−イルピリミジン−2,4−ジアミン;
または医薬的に受容可能なこれらの塩;
のいずれか一つである。
更なる態様において、本発明は、医薬として使用するための、式(I)の化合物、または医薬的に受容可能なその塩を提供する。
更なる態様において、本発明は、Trk活性の阻害において使用するための医薬の製造において使用するための、式(I)の化合物、または医薬的に受容可能なその塩を提供する。
更なる態様において、本発明は、癌の治療または予防において使用するための医薬の製造において使用するための、式(I)の化合物、または医薬的に受容可能なその塩を提供する。
更なる態様において、本発明は、ヒトのような温血動物における癌の治療において使用するための医薬の製造において使用するための、式(I)の化合物、または医薬的に受容可能なその塩を提供する。
更なる態様において、本発明は、ヒトのような温血動物における癌(固形腫瘍および白血病)、線維増殖性および分化性疾患、乾癬、関節炎リウマチ、カポジ肉腫、血管腫、急性および慢性腎症、アテローム、アテローム性動脈硬化症、動脈再狭窄、自己免疫性疾病、急性および慢性炎症、骨疾病および網膜血管増殖を伴う眼病の治療または予防において使用するための医薬の製造において使用するための、式(I)の化合物、または医薬的に受容可能なその塩を提供する。
更なる態様において、本発明は、抗増殖効果の産生において使用するための医薬の製造において使用するための、式(I)の化合物、または医薬的に受容可能なその塩を提供する。
更なる態様において、本発明は、ヒトのような温血動物における抗増殖効果の産生において使用するための医薬の製造における、式(I)の化合物、または医薬的に受容可能なその塩の使用を提供する。
更なる態様において、本発明は、ヒトのような温血動物におけるアポトーシス促進効果の産生において使用するための医薬の製造における、式(I)の化合物、または医薬的に受容可能なその塩の使用を提供する。
更なる態様において、本発明は、ヒトのような温血動物における骨髄増殖性疾患、骨髄異形成症候群、および癌の治療において使用するための医薬の製造における、式(I)の化合物、または医薬的に受容可能なその塩の使用を提供する。
更なる態様において、本発明は、慢性骨髄性白血病、真性赤血球増加症、本態性血小板血症、骨髄線維症を伴う骨髄様化生、特発性骨髄線維症、慢性骨髄単球性白血病および好酸球増加症候群、骨髄異形成症候群並びに食道癌、骨髄腫、肝細胞癌、膵臓癌、子宮頸癌、ユーイング肉腫、神経芽細胞腫、カポジ肉腫、卵巣癌、乳癌、結腸直腸癌、前立腺癌、膀胱癌、黒色腫、肺癌−非小細胞肺癌(NSCLC)、および小細胞肺癌(SCLC)、胃癌、頭頚部癌、中皮腫、腎臓癌、リンパ腫並びに白血病から選択される癌の治療において使用するための医薬の製造における、式(I)の化合物、または医薬的に受容可能なその塩の使用を提供する。
更なる態様において、本発明は、癌の治療において使用するための医薬の製造における、式(I)の化合物、または医薬的に受容可能なその塩の使用を提供し、ここにおいて、前記癌は、食道癌、骨髄腫、肝細胞癌、膵臓癌、子宮頸癌、ユーイング肉腫、神経芽細胞腫、カポジ肉腫、卵巣癌、乳癌、結腸直腸癌、前立腺癌、膀胱癌、黒色腫、肺癌−非小細胞肺癌(NSCLC)、および小細胞肺癌(SCLC)、胃癌、頭頚部癌、中皮腫、腎臓癌、リンパ腫並びに白血病から選択される。
更なる態様において、本発明は、このような治療を必要とする宿主に、治療的に有効な量の式(I)の化合物、または医薬的に受容可能なその塩を投与することを含む、Trk活性を阻害する方法を提供する。
更なる態様において、本発明は、このような治療を必要とする宿主に、治療的に有効な量の式(I)の化合物、または医薬的に受容可能なその塩を投与することを含む、癌の治療の方法を提供する。
更なる態様において、本発明は、治療的に有効な量の式(I)の化合物、または医薬的に受容可能なその塩を投与することを含む、癌の治療または予防の方法を提供する。
更なる態様において、本発明は、治療的に有効な量の式(I)の化合物、または医薬的に受容可能なその塩を投与することを含む、ヒトのような温血動物における癌(固形腫瘍および白血病)、線維増殖性および分化性疾患、乾癬、関節炎リウマチ、カポジ肉腫、血管腫、急性および慢性腎症、アテローム、アテローム性動脈硬化症、動脈再狭窄、自己免疫性疾病、急性および慢性炎症、骨疾病および網膜血管増殖を伴う眼病の治療または予防の方法を提供する。
更なる態様において、本発明は、このような治療を必要とするヒトのような温血動物において、抗増殖効果を産生する方法を提供し、これは、有効な量の式(I)の化合物、または医薬的に受容可能なその塩を、前記動物に投与することを含む。
更なる態様において、本発明は、このような治療を必要とするヒトのような温血動物において、アポトーシス促進効果を産生する方法を提供し、前記方法は、有効な量の式(I)の化合物、または医薬的に受容可能なその塩を、前記動物に投与することを含む。
更なる態様において、本発明は、このような治療を必要とするヒトのような温血動物における、骨髄増殖性疾患、骨髄異形成症候群、および癌を治療する方法を提供し、前記方法は、有効な量の式(I)の化合物、または医薬的に受容可能なその塩を、前記動物に投与することを含む。
更なる態様において、本発明は、このような治療を必要とするヒトのような温血動物における、慢性骨髄性白血病、真性赤血球増加症、本態性血小板血症、骨髄線維症を伴う骨髄様化生、特発性骨髄線維症、慢性骨髄単球性白血病および好酸球増加症候群、骨髄異形成症候群並びに食道癌、骨髄腫、肝細胞癌、膵臓癌、子宮頸癌、ユーイング肉腫、神経芽細胞腫、カポジ肉腫、卵巣癌、乳癌、結腸直腸癌、前立腺癌、膀胱癌、黒色腫、肺癌−非小細胞肺癌(NSCLC)、および小細胞肺癌(SCLC)、胃癌、頭頚部癌、中皮腫、腎臓癌、リンパ腫並びに白血病から選択される癌を治療する方法を提供し、前記方法は、有効な量の式(I)の化合物を、前記動物に投与することを含む。
更なる態様において、本発明は、このような治療を必要とするヒトのような温血動物における、骨髄腫、白血病、卵巣癌、乳癌、および前立腺癌を治療する方法を提供し、前記方法は、有効な量の式(I)の化合物を、前記動物に投与することを含む。
更なる態様において、本発明は、このような治療を必要とするヒトのような温血動物において、治療的に有効な量の式(I)の化合物、または医薬的に受容可能なその塩を投与することを含む、骨髄増殖性疾患、骨髄異形成症候群、および癌(固形および血液腫瘍)、線維増殖性および分化性疾患、乾癬、関節炎リウマチ、カポジ肉腫、血管腫、急性および慢性腎症、アテローム、アテローム性動脈硬化症、動脈再狭窄、自己免疫性疾病、末端肥大症、急性および慢性炎症、骨疾病および網膜血管増殖を伴う眼病を治療する方法を提供する。
更なる態様において、本発明は、このような治療を必要とするヒトのような温血動物における、癌を治療する方法を提供し、前記方法は、有効な量の式(I)の化合物、または医薬的に受容可能なその塩を、前記動物に投与することを含んでなり、ここにおいて、前記癌は、食道癌、骨髄腫、肝細胞癌、膵臓癌、子宮頸癌、ユーイング肉腫、神経芽細胞腫、カポジ肉腫、卵巣癌、乳癌、結腸直腸癌、前立腺癌、膀胱癌、黒色腫、肺癌−非小細胞肺癌(NSCLC)、および小細胞肺癌(SCLC)、胃癌、頭頚部癌、中皮腫、腎臓癌、リンパ腫並びに白血病から選択される。
更なる態様において、本発明は、このような治療を必要とするヒトのような温血動物において、JAK阻害効果を産生する方法を提供し、前記方法は、有効な量の式(I)の化合物、または医薬的に受容可能なその塩を、前記動物に投与することを含む。
更なる態様において、本発明は、式(I)の化合物、または医薬的に受容可能なその塩を、少なくとも一つの医薬的に受容可能な担体、希釈剤または賦形剤と一緒に含む医薬組成物を提供する。
更なる態様において、本発明は、式(I)の化合物、または医薬的に受容可能なその塩を、少なくとも一つの医薬的に受容可能な担体、希釈剤または賦形剤と一緒に含む、Trk活性の阻害において使用するための医薬組成物を提供する。
更なる態様において、本発明は、式(I)の化合物、または医薬的に受容可能なその塩を、少なくとも一つの医薬的に受容可能な担体、希釈剤または賦形剤と一緒に含む、癌の治療において使用するための医薬組成物を提供する。
更なる態様において、本発明は、式(I)の化合物、または医薬的に受容可能なその塩を、少なくとも一つの医薬的に受容可能な担体、希釈剤または賦形剤と一緒に含む、癌の治療または予防において使用するための医薬組成物を提供する。
更なる態様において、本発明は、式(I)の化合物、または医薬的に受容可能なその塩を、少なくとも一つの医薬的に受容可能な担体、希釈剤または賦形剤と一緒に含む、癌(固形腫瘍および白血病)、線維増殖性および分化性疾患、乾癬、関節炎リウマチ、カポジ肉腫、血管腫、急性および慢性腎症、アテローム、アテローム性動脈硬化症、動脈再狭窄、自己免疫性疾病、急性および慢性炎症、骨疾病および網膜血管増殖を伴う眼病の治療または予防において使用するための医薬組成物を提供する。
更なる態様において、本発明は、式(I)の化合物、または医薬的に受容可能なその塩を、少なくとも一つの医薬的に受容可能な担体、希釈剤または賦形剤と一緒に含む、ヒトのような温血動物における抗増殖効果の産生において使用するための医薬組成物を提供する。
更なる態様において、本発明は、式(I)の化合物、または医薬的に受容可能なその塩、および少なくとも一つの医薬的に受容可能な希釈剤または担体を含む、ヒトのような温血動物におけるアポトーシス促進効果の産生において使用するための医薬組成物を提供する。
更なる態様において、本発明は、式(I)の化合物、または医薬的に受容可能なその塩、および少なくとも一つの医薬的に受容可能な希釈剤または担体を含む、ヒトのような温血動物における骨髄増殖性疾患、骨髄異形成症候群、および癌の治療において使用するための医薬組成物を提供する。
更なる態様において、本発明は、式(I)の化合物、または医薬的に受容可能なその塩、および少なくとも一つの医薬的に受容可能な希釈剤または担体を含む、ヒトのような温血動物における慢性骨髄性白血病、真性赤血球増加症、本態性血小板血症、骨髄線維症を伴う骨髄様化生、特発性骨髄線維症、慢性骨髄単球性白血病および好酸球増加症候群、骨髄異形成症候群並びに 食道癌、骨髄腫、肝細胞癌、膵臓癌、子宮頸癌、ユーイング肉腫、神経芽細胞腫、カポジ肉腫、卵巣癌、乳癌、結腸直腸癌、前立腺癌、膀胱癌、黒色腫、肺癌−非小細胞肺癌(NSCLC)、および小細胞肺癌(SCLC)、胃癌、頭頚部癌、中皮腫、腎臓癌、リンパ腫、並びに白血病から選択される癌の治療において使用するための医薬組成物を提供する。
更なる態様において、本発明は、式(I)の化合物、または医薬的に受容可能なその塩、および少なくとも一つの医薬的に受容可能な希釈剤または担体を含む、ヒトのような温血動物における骨髄腫、白血病、卵巣癌、乳癌、および前立腺癌の治療において使用するための医薬組成物を提供する。
更なる態様において、本発明は、式(I)の化合物、または医薬的に受容可能なその塩、および少なくとも一つの医薬的に受容可能な希釈剤または担体を含む、癌の治療において使用するための医薬組成物を提供し、ここにおいて、前記癌は、ヒトのような温血動物における食道癌、骨髄腫、肝細胞癌、膵臓癌、子宮頸癌、ユーイング肉腫、神経芽細胞腫、カポジ肉腫、卵巣癌、乳癌、結腸直腸癌、前立腺癌、膀胱癌、黒色腫、肺癌−非小細胞肺癌(NSCLC)および小細胞肺癌(SCLC)、胃癌、頭頚部癌、中皮腫、腎臓癌、リンパ腫並びに白血病から選択される。
更なる態様において、本発明は、式(I)の化合物、または医薬的に受容可能なその塩、および少なくとも一つの医薬的に受容可能な希釈剤または担体を含む、ヒトのような温血動物におけるJAK阻害効果の産生において使用するための医薬組成物を提供する。
更なる態様において、本発明は、Trk活性の阻害において使用するための、式(I)の化合物、または医薬的に受容可能なその塩を提供する。
更なる態様において、本発明は、癌の治療または予防において使用するための、式(I)の化合物、または医薬的に受容可能なその塩を提供する。
更なる態様において、本発明は、ヒトのような温血動物における癌の治療において使用するための、式(I)の化合物、または医薬的に受容可能なその塩を提供する。
更なる態様において、本発明は、ヒトのような温血動物における癌(固形腫瘍および白血病)、線維増殖性および分化性疾患、乾癬、関節炎リウマチ、カポジ肉腫、血管腫、急性および慢性腎症、アテローム、アテローム性動脈硬化症、動脈再狭窄、自己免疫性疾病、急性および慢性炎症、骨疾病および網膜血管増殖を伴う眼病の治療または予防において使用するための、式(I)の化合物、または医薬的に受容可能なその塩を提供する。
更なる態様において、本発明は、抗増殖効果の産生において使用するための、式(I)の化合物、または医薬的に受容可能なその塩を提供する。
一つの態様において、Trk活性の阻害が言及された場合、これは、特にTrkA活性の阻害を指す。
もう一つの態様において、Trk活性の阻害が言及された場合、これは、特にTrkB活性の阻害を指す。
癌の治療(または予防)が言及された場合、これは、特に中胚葉性腎腫、中皮腫、急性骨髄芽球性白血病、急性リンパ球性白血病、多発性骨髄腫、食道癌、骨髄腫、肝細胞癌、膵臓癌、子宮頸癌、ユーイング肉腫、神経芽細胞腫、カポジ肉腫、卵巣癌、分泌性乳癌を含む乳癌、結腸直腸癌、ホルモン不応性前立腺癌を含む前立腺癌、膀胱癌、黒色腫、肺癌−非小細胞肺癌(NSCLC)、および小細胞肺癌(SCLC)、胃癌、頭頚部癌、腎臓癌、リンパ腫、乳頭様甲状腺癌を含む甲状腺癌、中皮腫、白血病、中枢および末梢神経系の腫瘍、黒色腫、先天性線維肉腫を含む線維肉腫、並びに骨肉腫の治療(または予防)を指す。更に特に、これは、前立腺癌を指す。更に、より特に、これは、SCLC、NSCLC、結腸直腸癌、卵巣癌および/または乳癌を指す。更なる側面において、これは、ホルモン不応性前立腺癌を指す。
更なる側面において、本発明は、式(I)の化合物、または医薬的に受容可能なその塩を調製するための方法を提供し、この方法(ここにおいて、可変基は、他に規定しない限り、式(I)において定義したとおりである)は:
方法a) 式(II):
Figure 2009513615
[式中、Lは、置換可能な基である]
のピリミジンの、式(III):
Figure 2009513615
のピラゾールアミンとの反応;
或いは
方法b) 式(IV):
Figure 2009513615
[式中、Lは、置換可能な基である]
のピリミジンを、式(V):
Figure 2009513615
の化合物と反応させること;
方法c) 式(VI):
Figure 2009513615
の化合物を、式(VII):
Figure 2009513615
[式中、Xは、酸素原子であり、そしてqは、1であるか;またはXは、窒素原子であり、そしてqは、2であり;そしてここにおいて、それぞれのR20は、独立にC1−6アルキル基を表す]
の化合物と反応させること;或いは
方法d) 式(VIII):
Figure 2009513615
の化合物を、ヒドラジンと反応させること;或いは
そしてその後、必要な場合:
i)式(I)の化合物を、式(I)の別の化合物に転換すること;
ii)いずれもの保護基を除去すること;
iii)医薬的に受容可能な塩を形成すること;
を含む。
Lは、置換可能な基であり、Lのために適した意義は、例えばハロまたはスルホニルオキシ基、例えばクロロ、ブロモ、メタンスルホニルオキシまたはトルエン−4−スルホニルオキシ基である。
上記の反応のための具体的な反応条件は、以下のとおりである。
方法a) 式(II)のピリミジンおよび式(III)のピラゾールアミンは:
a) 適した溶媒、例えばアセトンのようなケトン或いはエタノールまたはブタノールのようなアルコール、或いはトルエンまたはN−メチルピロリド−2−オンのような芳香族炭化水素の存在中で、適した酸、例えば塩酸または硫酸のような無機酸、或いは酢酸またはギ酸のような有機酸(または適したルイス酸)の存在中で、そして0℃〜還流の範囲の温度において、特に還流で;或いは
b) 標準的なBuchwald条件(例えばJ.Am.Chem.Soc.,118,7215;J.Am.Chem.Soc.,119,8451;J.Org.Chem.,62,1568 and 6066参照)下で、例えばパラジウムアセテートの存在中で、適した溶媒、例えばトルエン、ベンゼンまたはキシレンのような芳香族溶媒中で、適した塩基、例えば炭酸セシウムのような無機塩基またはカリウム−t−ブトキシドのような有機塩基と共に、2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチルのような適したリガンドの存在中で、そして25〜80℃の範囲の温度において;
一緒に反応させることができる。
式(II)のピリミジンは、以下のスキームI:
Figure 2009513615
[式中、Lは、本明細書中で上記で定義したとおりの置換可能な基である]
によって調製することができる。
式(III)のピラゾールアミンおよび式(IIa)の化合物は、商業的に入手可能な化合物であるか、またはこれらは、文献中で既知であるか、或いはこれらは、当技術において既知の標準的な方法によって調製される。
方法b) 式(IV)および式(V)の化合物は、方法a)において概略記載したものと同じ条件下で一緒に反応させることができる。
式(IV)の化合物は、以下のスキーム2:
Figure 2009513615
によって調製することができる。
式(V)の化合物は、商業的に入手可能な化合物であるか、またはこれらは、文献中で既知であるか、或いはこれらは、当技術において既知の標準的な方法によって調製される。
方法c)は、N−メチルピロリジノンまたはブタノールのような適した溶媒中で、100−200℃の範囲の温度で、特に150〜170℃の範囲で都合よく行うことができる。反応は、好ましくは例えば、ナトリウムメトキシドまたは炭酸カリウムのような適した塩基の存在中で行われる。
式(VI)の化合物は、以下のスキーム3:
Figure 2009513615
によって調製することができる。
式(VII)の化合物は、以下のスキーム4:
Figure 2009513615
[式中、Pgは、適した窒素保護基である]
によって調製することができる。Pgのために適した意義は、以下に定義される。
式(VIa)、(VIb)、(VIIa)および(VIIb)の化合物は、商業的に入手可能な化合物であるか、またはこれらは、文献中で既知であるか、或いはこれらは、当技術において既知の標準的な方法によって調製される。
方法d)は、適した溶媒、例えばエタノールまたはブタノールのようなアルコール中で、50−120℃の範囲の温度で、特に70−100℃の範囲で行うことができる。
式(VIII)の化合物は、以下のスキーム5:
Figure 2009513615
によって調製することができる。
本発明の化合物中の様々な環の置換基のあるものが、標準的な芳香族置換反応によって導入できること、或いは上述の反応の前または直後のいずれかにおける慣用的な官能基の修飾によって産生することができること、そしてこのようなことが、本発明の方法の側面に含まれることは認識されるものである。このような反応および修飾は、例えば、芳香族置換反応による置換基の導入、置換基の還元、置換基のアルキル化および置換基の酸化を含む。このような方法のための試薬および反応条件は、化学技術において公知である。芳香族置換反応の特別な例は、濃硝酸を使用するニトロ基の導入、例えば、アシルハライドおよびルイス酸(アルミニウムトリクロリドのような)をフリーデルクラフツ条件下で使用するアシル基の導入;アルキルハライドおよびルイス酸(アルミニウムトリクロリドのような)をフリーデルクラフツ条件下で使用するアルキル基の導入;並びにハロゲノ基の導入を含む。修飾の特別な例は、例えば、ニッケル触媒による接触水素化、または加熱を伴う塩酸の存在中の鉄による処理によるニトロ基のアミノ基への還元;アルキルチオの、アルキルスルフィニルまたはアルキルスルホニルへの酸化を含む。
本明細書中に記述したいくつかの反応において、化合物中のいずれもの敏感な基を保護することが必要/好ましい場合があることも更に認識されるものである。保護が必要または好ましい場合および保護のための適した方法は、当業者にとって既知である。慣用的な保護基を、標準的な実務に従って使用することができる(例示として、T.W.Green,Protective Groups in Organic Synthesis,John Wiley and Sons,1991を参照されたい)。従って、反応物がアミノ、カルボキシまたはヒドロキシのような基を含む場合、本明細書中に記述した反応のいくつかにおいて、この基を保護することが好ましいかもしれない。
アミノまたはアルキルアミノ基のための適した保護基は、例えば、アシル基、例えばアセチルのようなアルカノイル基、アルコキシカルボニル基、例えばメトキシカルボニル、エトキシカルボニルまたはt−ブトキシカルボニル基、アリールメトキシカルボニル基、例えばベンジルオキシカルボニル、或いはアロイル基、例えばベンゾイルである。上記の保護基のための脱保護条件は、保護基の選択により必然的に変化する。従って、例えばアルカノイルのようなアシル基またはアルコキシカルボニル基或いはアロイル基は、例えばアルカリ金属水酸化物、例えば水酸化リチウムまたはナトリウムのような適した塩基による加水分解によって除去することができる。別の方法として、t−ブトキシカルボニル基のようなアシル基は、例えば塩酸、硫酸またはリン酸或いはトリフルオロ酢酸のような適した酸による処理によって除去することができ、そしてベンジルオキシカルボニル基のようなアリールメトキシカルボニル基は、例えば炭素上のパラジウムのような触媒上の水素化によって、またはルイス酸、例えばトリス(トリフルオロ酢酸)ホウ素による処理によって除去することができる。第一アミノ基のための適した別の保護基は、例えばフタロイル基であり、これは、アルキルアミン、例えばジメチルアミノプロピルアミン、またはヒドラジンによる処理によって除去することができる。
ヒドロキシ基のための適した保護基は、例えば、アシル基、例えばアセチルのようなアルカノイル基、アロイル基、例えばベンゾイル、またはアリールメチル基、例えばベンジルである。上記の保護基のための脱保護条件は、保護基の選択により必然的に変化する。従って、例えばアルカノイルのようなアシル基またはアロイル基は、例えばアルカリ金属水酸化物、例えば水酸化リチウムまたは水酸化ナトリウムのような適した塩基による加水分解によって除去することができる。別の方法として、ベンジル基のようなアリールメチル基は、例えば炭素上のパラジウムのような触媒上の水素化によって除去することができる。
カルボキシ基のための適した保護基は、例えばエステル化基、例えば水酸化ナトリウムのような塩基による加水分解によって除去することができる例えばメチルまたはエチル基、或いは酸、例えばトリフルオロ酢酸のような有機酸による処理によって除去することができる例えばt−ブチル基、或いは例えば炭素上のパラジウムのような触媒上の水素化によって除去することができる例えばベンジル基である。
保護基は、合成のいずれもの都合のよい段階で、化学技術において公知の慣用的な技術を使用して除去することができる。
定義
本明細書において、用語“アルキル”は、直鎖および分枝鎖のアルキル基の両方を含むが、しかし“プロピル”のような個々のアルキル基に対する言及は、直鎖種のみに対して特定的である。例えば、“C1−6アルキル”および“C1−4アルキル”は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピルおよびt−ブチルを含む。しかしながら、‘プロピル’のような個々のアルキル基に対する言及は、直鎖種のみに対して特定的であり、そして‘イソプロピル’のような個々の分枝鎖アルキル基に対する言及は、分枝鎖種のみに対して特定的である。同様な規則は、他のラジカルに適用される。用語“ハロ”は、フルオロ、クロロ、ブロモおよびヨードを指す。
所望による置換基が、“1以上の”基から選択される場合、この定義が、特定された基の一つから選択される全ての置換基、或いは特定された基の二つまたはそれより多くから選択される置換基を含むことは理解されることである。
“ヘテロシクリル”は、4−12個の原子を含有し、その少なくとも一つの原子が窒素、硫黄または酸素から選択される、飽和、部分的に飽和または不飽和の単環式または二環式の環であり、これは、他に特定しない限り、炭素または窒素連結であることができ、ここにおいて、−CH−基は、−C(O)−によって置換されていてもよい、そして環の硫黄原子は、酸化されて、S−オキシドを形成してもよい。用語“ヘテロシクリル”の例および適した意義は、モルホリノ、ピペリジル、ピリジル、ピラニル、ピロリル、イソチアゾリル、インドリル、キノリル、チエニル、1,3−ベンゾジオキソリル、チアジアゾリル、ピペラジニル、チアゾリジニル、ピロリジニル、チオモルホリノ、ピロリニル、ホモピペラジニル、3,5−ジオキサピペリジニル、テトラヒドロピラニル、イミダゾリル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニル、イソオキサゾリル、N−メチルピロリル、4−ピリドン、1−イソキノロン、2−ピロリドン、4−チアゾリドン、ピリジン−N−オキシドおよびキノリン−N−オキシドである。用語“ヘテロシクリル”の更なる例および適した意義は、モルホリノ、ピペラジニルおよびピロリジニルである。本発明の一つの側面において、“ヘテロシクリル”は、5または6個の原子を含有し、その少なくとも一つの原子が窒素、硫黄または酸素から選択される、飽和、部分的に飽和または不飽和の、単環式または二環式の環であり、これは、他に規定しない限り、炭素または窒素連結であってもよく、−CH−基は、−C(O)−によって置換されることもでき、そして環の硫黄原子は、酸化されて、S−オキシドを形成してもよい。
“3〜5員のヘテロシクリル”は、3、4または5個の原子を含有し、その少なくとも一つの原子が窒素、硫黄または酸素から選択される、飽和、部分的に飽和または不飽和の単環式環であり、これは、他に規定されない限り、炭素または窒素連結であることができ、ここにおいて、−CH−基は、−C(O)−によって置換されることもでき、そして環の硫黄原子は、酸化されて、S−オキシドを形成することができる。用語“3〜5員のヘテロシクリル”の例および適した意義は、ピロリル、ピロリニル、イミダゾリル、チアゾリルおよびフラニルである。
“カルボシクリル”は、3−12個の原子を含有する飽和、部分的に飽和または不飽和の、単環式または二環式の炭素環であり;ここにおいて、−CH−基は、−C(O)−によって置換されることもでき。特に“カルボシクリル”は、5または6個の原子を含有する単環式環、或いは9または10個の原子を含有する二環式環である。“カルボシクリル”のために適した意義は、シクロプロピル、シクロブチル、1−オキシシクロペンチル、シクロペンチル、シクロペンテニル、シクロヘキシル、シクロヘキセニル、フェニル、ナフチル、テトラリニル、インダニルまたは1−オキソインダニルを含む。
“3〜5員のカルボシクリル”は、3、4または5個の原子を含有する飽和、部分的に飽和または不飽和の単環式炭素環であり;ここにおいて、−CH−基は、−C(O)−によって置換されることもできる。“3〜5員のカルボシクリル”のための適した意義は、シクロプロピル、シクロブチル、1−オキソシクロペンチル、シクロペンチルまたはシクロペンテニルを含む。
単独でまたは接頭辞として使用される用語“Cm−n”または“Cm−n基”は、m〜n個の炭素原子を有するいずれもの基を指す。
用語“置換された”は、置換されている基、構造、または分子、および置換されていないそれらいずれかを指す。
“C1−6アルカノイルオキシ”の例は、アセトキシである。“C1−6アルコキシカルボニル”の例は、C1−4アルコキシカルボニル、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、n−およびt−ブトキシカルボニルを含む。“C1−6アルコキシ”の例は、C1−4アルコキシ、C1−3アルコキシ、メトキシ、エトキシおよびプロポキシを含む。“C1−6アルコキシイミノ”の例は、C1−4アルコキシイミノ、C1−3アルコキシイミノ、メトキシイミノ、エトキシイミノおよびプロポキシイミノを含む。“C1−6アルカノイルアミノ”の例は、ホルムアミド、アセトアミドおよびプロピオニルアミノを含む。“aが0〜2であるC1−6アルキルS(O)”の例は、C1−4アルキルスルホニル、メチルチオ、エチルチオ、メチルスルフィニル、エチルスルフィニル、メシルおよびエチルスルホニルを含む。“C1−6アルキルチオ”の例は、メチルチオおよびエチルチオを含む。“C1−6アルキルスルホニルアミノ”の例は、メチルスルホニルアミノおよびエチルスルホニルアミノを含む。“C1−6アルカノイル”の例は、C1−4アルカノイル、プロピオニルおよびアセチルを含む。“N−(C1−6アルキル)アミノ”の例は、メチルアミノおよびエチルアミノを含む。“N,N−(C1−6アルキル)アミノ”の例は、ジ−N−メチルアミノ、ジ−(N−エチル)アミノおよびN−エチル−N−メチルアミノを含む。“C2−6アルケニル”の例は、ビニル、アリルおよび1−プロペニルである。“C2−6アルキニル”の例は、エチニル、1−プロピニルおよび2−プロピニルである。“N−(C1−6アルキル)スルファモイル”の例は、N−(メチル)スルファモイルおよびN−(エチル)スルファモイルである。“N,N−(C1−6アルキル)スルファモイル”の例は、N,N−(ジメチル)スルファモイルおよびN−(メチル)−N−(エチル)スルファモイルである。“N−(C1−6アルキル)カルバモイル”の例は、N−(C1−4アルキル)カルバモイル、メチルアミノカルボニルおよびエチルアミノカルボニルである。“N,N−(C1−6アルキル)カルバモイル”の例は、N,N−(C1−4アルキル)カルバモイル、ジメチルアミノカルボニルおよびメチルエチルアミノカルボニルである。“N−(C1−6アルキル)−N−(C1−6アルキルスルホニル)アミノ”の例は、N−メチル−N−メシルアミノおよびN−エチル−N−メシルアミノである。(C1−6アルキル)N−S(O)−NH−の例は、(CHN−S(O)−NH−および(CH)(C)N−S(O)−NH−を含む。(C1−6アルキル)NH−S(O)−NH−の例は、(CH)NH−S(O)−NH−および(C)NH−S(O)−NH−を含む。(C1−6アルキル)N−S(O)−N(C1−6アルキル)−の例は、(CHN−S(O)−N(C1−6アルキル)および(CH)(C)N−S(O)−N(C)−を含む。(C1−6アルキル)NH−S(O)−N(C1−6アルキル)−の例は、(CH)NH−S(O)−N(CH)−および(CH)NH−S(O)−N(C)を含む。NH−S(O)−N(C1−6アルキル)−の例は、NH−S(O)−N(CH)−およびNH−S(O)−N(C)を含む。
“RT”または“rt”は、室温を意味する。
本発明の化合物の適した医薬的に受容可能な塩は、例えば十分に塩基性である本発明の化合物の酸付加塩、例えば、例えば無機または有機酸、例えば塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸、トリフルオロ酢酸、クエン酸またはマレイン酸との酸付加塩である。更に、十分に酸性である本発明の化合物の適した医薬的に受容可能な塩は、アルカリ金属塩、例えばナトリウムまたはカリウム塩、アルカリ土類金属塩、例えばカルシウムまたはマグネシウム塩、アンモニウム塩或いは生理学的に受容可能なカチオンを与える有機塩基との塩、例えばメチルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、ピペリジン、モルホリンまたはトリス−(2−ヒドロキシエチル)アミンとの塩である。
本発明において特許請求される化合物が、異なった共鳴構造で存在することが可能であり、そして従って本明細書中で特許請求される化合物が、式(I)の化合物の全ての可能な共鳴構造、例えば光学異性体、ジアステレオ異性体および幾何異性体並びに全ての互変異性の形態を含むことは注意すべきである。
式(I)のある種の化合物が、溶媒和されていない形態と同様に、例えば、水和された形態のような、溶媒和された形態で存在することができることも更に理解されるべきである。本発明が、全てのこのような溶媒和された形態を包含することは理解されることである。
製剤
本発明の化合物は、経口、非経口、口腔、膣、直腸、吸入、通気、舌下、筋肉内、皮下、局所、鼻腔内、腹膜内、胸腔内、静脈内、硬膜外、髄腔内、脳室内に投与することができ、そして関節への注射によって投与することができる。
投与量は、投与の経路、疾病の重篤度、患者の年齢および体重並びに特定の患者のための最も適当であるような個々の投与計画および投与量レベルを決定する場合に、担当医師によって通常考慮される他の因子に依存するものであろう。
癌の治療において使用するための本発明の化合物の有効な量は、温血動物、特にヒトにおける癌の症候を症候的に軽減し、癌の進行を遅くし、または癌の症候を持つ患者の悪化の危険度を減少するために十分な量である。
本発明の化合物から医薬組成物を調製するために、不活性の医薬的に受容可能な担体は、固体または液体のいずれかであることができる。固体の形態の製剤は、散薬、錠剤、分散性顆粒、カプセル、カシェ剤、および座薬を含む。
固体の担体は、1以上の物質であることができ、これは、更に希釈剤、香料添加剤、可溶化剤、潤滑剤、懸濁剤、結合剤、または錠剤の崩壊剤として作用することもできる;これは、更にカプセル化物質であることもできる。
散薬において、担体は、微粉化された個体である。それは、微粉化された活性成分との混合物中に存在する。錠剤において、活性成分は、必要な結合特性を有する担体と適した比率で混合され、そして所望の形状および大きさに圧縮される。
座薬組成物を調製するために、最初に脂肪酸グリセリドおよびココアバターの混合物のような低融点ワックスを溶解し、そして活性成分を、例えば撹拌によってその中に分散する。次いで溶融した均質な混合物を、都合のよい大きさの金型中に注ぎ、そして冷却させ、そして固化させる。
適した担体は、炭酸マグネシウム、ステアリン酸マグネシウム、タルク、ラクトース、糖、ペクチン、デキストリン、デンプン、トラガカント、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、低融点ワックス、ココアバター、等を含む。
本発明のいくつかの化合物は、様々な無機および有機酸並びに塩基と塩を形成することが可能であり、そしてこのような塩も、更に本発明の範囲内である。このような酸付加塩の例は、酢酸塩、アジピン酸塩、アスコルビン酸塩、安息香酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、重炭酸塩、重硫酸塩、酪酸塩、樟脳酸塩、カンファースルホン酸塩、コリン、クエン酸塩、シクロヘキシルスルファミン酸塩、ジエチレンジアミン、エタンスルホン酸塩、フマル酸塩、グルタミン酸塩、グリコール酸塩、ヘミ硫酸塩、2−ヒドロキシエチルスルホン酸塩、ヘプタン酸塩、ヘキサン酸塩、塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、ヒドロキシマレイン酸塩、乳酸塩、リンゴ酸塩、マレイン酸塩、メタンスルホン酸塩、メグルミン、2−ナフタレンスルホン酸塩、硝酸塩、シュウ酸塩、パモ酸塩、過硫酸塩、フェニル酢酸塩、リン酸塩、二リン酸塩、ピクリン酸塩、ピバル酸塩、プロピオン酸塩、キナ酸塩、サリチル酸塩、ステアリン酸塩、コハク酸塩、スルファミン酸塩、スルファニル酸塩、硫酸塩、酒石酸塩、トシル酸塩(p−トルエンスルホン酸塩)、トリフルオロ酢酸塩、およびウンデカン酸塩を含む。塩基塩は、アンモニウム塩、ナトリウム、リチウムおよびカリウム塩のようなアルカリ金属塩、アルミニウム、カルシウムおよびマグネシウムのようなアルカリ土類金属塩、ジシクロヘキシルアミン塩、N−メチル−D−グルカミンのような有機塩基との塩、並びにアルギニン、リシン、オルニチン、その他のようなアミノ酸との塩を含む。更に、塩基性窒素を含有する基は、以下の薬剤で四級化できる:メチル、エチル、プロピル、およびブチルハライドのような低級アルキルハライド;ジメチル、ジエチル、ジブチル、ジアミルスルフェートのようなジアルキルスルフェート;デシル、ラウリル、ミリスチルおよびステアリルハライドのような長鎖ハロゲンハライド;ベンジルブロミドおよびその他のようなアラルキルハライドのような薬剤で第四化合物化することができる。他の塩も生成物を単離または精製することにおいて有用であるが、非毒性の生理学的に受容可能な塩が好ましい。
塩は、遊離塩基の形態の生成物を、1またはそれより多い当量の適当な酸と、塩がその中で不溶性である溶媒または媒体中で、或いは真空中でまたは冷凍乾燥によって、または存在する塩のアニオンを適したイオン交換樹脂のもう一つのアニオンと交換することによって除去される水のような溶媒中で、反応させることによるような慣用的な手段によって形成することができる。
ヒトを含む哺乳動物の治療的処置(予防的処置を含む)のために式(I)の化合物または医薬的に受容可能なその塩を使用するために、これは、通常標準的な医薬的慣例によって医薬組成物として製剤化される。
本発明の化合物に加えて、本発明の医薬組成物は、更に本明細書中で言及した1以上の疾病状態を治療することにおいて価値を有する1以上の薬理学的薬剤を含んでもよいし、またはそれと同時投与(同時または連続的に)することもできる。
用語組成物は、医薬的に受容可能な担体を伴う活性成分または医薬的に受容可能な塩の製剤を含むことを意図している。例えば、本発明は、当技術において既知の手段によって、例えば、錠剤、カプセル、水性または油性溶液、懸濁液、乳液、クリーム、軟膏、ゲル、鼻腔噴霧剤、座薬、微粉化された散薬または吸入のためのエアゾールもしくはネブライザー、並びに非経口使用(静脈内、筋肉内または注入を含む)のための滅菌水性若しくは油性溶液または懸濁液或いは滅菌乳液の形態に処方することができる。
液体の形態の組成物は、溶液、懸濁液、および乳液を含む。活性化合物の滅菌水、または水−プロピレングリコール溶液は、非経口投与のために適した液体製剤の例として記述することができる。液体組成物は、更に水性プロピレングリコール溶液中の溶液に製剤化することもできる。経口投与のための水溶液は、活性成分を水中に溶解し、そして適した着色剤、香料添加剤、安定剤、および増粘剤を加えることによって調製することができる。経口使用のための水性懸濁液は、微粉化された活性成分を、天然および合成のゴム、樹脂、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウムのような粘性物質、および医薬製剤の技術において既知の他の懸濁剤と一緒に水中に分散することによって製造することができる。
医薬組成物は、単位剤形であることができる。このような形態において、組成物は、適当な量の活性成分を含有する単位投与に分割される。単位剤形は、包装済み製剤であることができ、包装は、個別の量の製剤、例えば小分けされた錠剤、カプセル、およびバイアルまたはアンプル中の散薬を含む。単位剤形は、更にカプセル、カシェ剤、または錠剤それ自体であることができ、或いはこれは、適当な数のいずれものこれらの包装された形態であることができる。
組合せ
本明細書中で定義される抗癌治療は、単独の療法として適用することができ、或いは本発明の化合物に加えて、慣用的な手術、或いは放射線療法または化学療法を含むことができる。このような化学療法は、1以上の以下の分類の抗腫瘍剤:
(i)アルキル化剤(例えばシス−プラチン、カルボプラチン、シクロホスファミド、ナイトロジェンマスタード、メルファラン、クロラムブシル、ブスルファンおよびニトロソ尿素);代謝拮抗剤(例えば5−フルオロウラシルおよびテガフールのようなフルオロピリミジン、ラルチトレキセド、メトトレキセート、シトシンアラビニシド並びにヒドロキシ尿素);抗腫瘍性抗生物質(例えばアドリアマイシン、ブレオマイシン、ドキソルビシン、ダウノマイシン、エピルビシン、イダルビシン、マイトマイシンC、ダクチノマイシンおよびミトラマイシンのようなアントラサイクリン);有糸分裂阻害剤(例えばビンクリスチン、ビンブラスチン、ビンデシンおよびビノレルビンのようなビンカアルカロイド並びにタキソールおよびタキソテールのようなタキソイド);およびトポイソメラーゼ阻害剤(例えばエトポシドおよびテニポシドのようなエピポドフィロトキシン、アムサクリン、トポテカン並びにカンプトテシン);およびプロテアソーム阻害剤(例えばボルテゾミブ[ベルケイド]);および薬物アネグリリド(anegrilide)[アグリリン];並びに薬物アルファ−インターフェロンのような、腫瘍内科学において使用されているような抗増殖性/抗悪性腫瘍性薬物およびこれらの組合せ;
(ii)抗エストロゲン剤(例えばタモキシフェン、トレミフェン、ラロキシフェン、ドロロキシフェンおよびヨードキシフェン)、エストロゲン受容体ダウンレギュレーター(例えばフルベストラント)、抗アンドロゲン剤(例えばビカルタミド、フルタミド、ニルタミドおよび酢酸シプロテロン)、LHRHアンタゴニストまたはLHRHアゴニスト(例えばゴセレリン、リュープロレリンおよびブセレリン)、プロゲストーゲン(例えば酢酸メゲストロール)、アロマターゼ阻害剤(例えばアナストロゾール、レトロゾール、ボロゾール(vorazole)およびエキセメスタン)並びにフィナステリドのような5α−レダクターゼの阻害剤のような、細胞分裂阻害剤;
(iii)癌細胞の浸潤を阻害する薬剤(例えばマリマスタットのようなメタロプロテイナーゼ阻害剤およびウロキナーゼ型プラスミノーゲン活性化因子受容体機能の阻害剤);
(iv)増殖因子機能の阻害剤、例えばこのような阻害剤は、増殖因子抗体、増殖因子受容体抗体(例えば抗erbb2抗体トラスツズマブ[ハーセプチン]および抗erbb1抗体セツキシマブ[C225])、ファルネシルトランスフェラーゼ阻害剤、チロシンキナーゼ阻害剤およびセリン/トレオニンキナーゼ阻害剤、例えば上皮増殖因子ファミリーの阻害剤(例えば−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−7−メトキシ−6−(3−モルホリノプロポキシ)キナゾリン−4−アミン(ゲフィチニブ、AZD1839)、−(3−エチニルフェニル)−6,7−ビス(2−メトキシエトキシ)キナゾリン−4−アミン(エルロチニブ、OSI−774)および6−アクリルアミド−−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−7−(3−モルホリノプロポキシ)キナゾリン−4−アミン(CI1033)のようなEGFRファミリーのチロシンキナーゼ阻害剤)、例えば血小板由来増殖因子ファミリーの阻害剤、および例えば肝細胞増殖因子ファミリーの阻害剤、例えばホスホチジルイノシトール3−キナーゼ(PI3K)の阻害剤、および例えばマイトジェン活性化タンパク質キナーゼキナーゼ(MEK1/2)の阻害剤、および例えばプロテインキナーゼB(PKB/Akt)の阻害剤、例えばSrcチロシンキナーゼファミリーおよび/またはAZD0530およびダサチニブ(BMS−354825)並びにイマチニブメシレート(グリベック)のようなエーベルソン(Abl)チロシンキナーゼファミリーの阻害剤;並びにSTATシグナル伝達を修飾するいずれもの薬剤を含む;
(v)血管内皮増殖因子の影響を阻害するもの(例えば抗血管内皮細胞増殖因子抗体ベバシズマブ[Avastin]、国際特許出願WO97/22596、WO97/30035、WO97/32856およびWO98/13354中に開示されているもののような化合物)および他の機構によって作用する化合物(例えばリノマイド、インテグリンαvβ3機能の阻害剤およびアンジオスタチン)のような、抗血管新生剤;
(vi)コンブレタスタチンA4および国際特許出願WO99/02166、WO00/40529、WO00/41669、WO01/92224、WO02/04434およびWO02/08213中で開示されている化合物のような、血管傷害剤;
(vii)例えば上記に収載した標的に作用する、ISIS 2503抗rasアンチセンス、のようなアンチセンス療法、;
(viii)例えば、異常p53或いは異常BRCA1またはBRCA2のような異常遺伝子を置換えるアプローチ、シトシンデアミナーゼ、チミジンキナーゼまたは細菌性ニトロレダクターゼ酵素使用するもののようなGDEPT(遺伝子指向性酵素プロドラッグ療法)アプローチ、および多剤耐性遺伝子療法のような化学療法または放射線量法に対する患者の許容性を増加するためのアプローチを含む、遺伝子療法的アプローチ;
(ix)例えば、インターロイキン2、インターロイキン4または顆粒球マクロファージコロニー刺激因子のようなサイトカインのトランスフェクション「のような患者の腫瘍細胞の免疫原性増加するためのex−vivoおよびin−vivoアプローチ、T細胞アネルギーを減少させるアプローチ、サイトカインで形質移入された樹状細胞のようなトランスフェクトされた免疫細胞を使用するアプローチ、サイトカインでトランスフェクトされた腫瘍細胞系を使用するアプローチ、および抗イディオタイプ抗体を使用するアプローチ、並びに免疫調節性薬物サリドマイドおよびレナリドマイド[レブリミド]を使用するアプローチを含む、免疫療法的アプローチ;並びに
(x)デキサメタゾン、プロテアソーム阻害剤(ボルテゾミブを含む)、イソトレチノイン(13−cisレチノイン酸)、サリドマイド、レブミド、リツキシマブ、ALIMTA、セファロン社のキナーゼ阻害剤CEP−701およびCEP−2563、抗Trkまたは抗NGFモノクローナル抗体、131I−メタヨードベンジルグアニジン(131I−MIBG)による標的性放射線療法、化学療法に続く顆粒球マクロファージコロニー刺激因子(GM−CSF)を伴うまたは伴わない抗G(D2)モノクローナル抗体療法を含む、他の治療計画;
を含むことができる。
このような併用治療は、治療の別個の成分の同時、連続または別個投与によって達成することができる。このような組合せ産物は、本明細書中で先に記載した範囲内の投与量の本発明の化合物、または医薬的に受容可能なその塩およびその認可された投与量の範囲内の他の医薬的に活性な薬剤を使用する。
合成
本発明の化合物、または医薬的に受容可能なその塩は、有機合成の当業者にとって公知の多くの方法によって調製することができる。本発明の化合物、または医薬的に受容可能なその塩は、以下に記載する方法を、合成有機化学の技術において既知の合成方法、または当業者によって認識されるようなその変法と一緒に使用して合成することができる。このような方法は、制約されるものではないが、以下に記載されるものを含む。本明細書中で引用される全ての参考文献は、その全体が参考により本明細書に援用される。
本発明の新規な化合物、または医薬的に受容可能なその塩は、本明細書中に記載される反応および技術を使用して調製することができる。反応は、使用される試薬および材料にとって適当な溶媒中で行われ、そして行われる変換が効率的に行われるのに適している。更に、以下に記載される合成方法の説明において、溶媒の選択、反応雰囲気、反応温度、実験の時間およびワークアッププロシージャーを含む全ての提案される反応条件が、反応のための標準的な条件として選択されることは理解されることであり、これは、当業者によって容易に認識されなければならない。分子の様々な部分に存在する官能基が、提案された試薬および反応に適合可能でなければならないことは、有機合成の当業者によって理解されることである。置換基に対するこのような制限、この制限は反応条件にも適用可能である、は、当業者にとって容易に明白となるものであり、そして別の方法が使用されなければならない。
実施例
本発明は、ここに以下の例示的な実施例を参照して更に説明されるものであり、その中で、他に記述されない限り:
(i)温度は、摂氏の度(℃)で与えられる;操作は、室温または周囲温度、即ち18−25℃の範囲で行われる;
(ii)有機溶液は、無水の硫酸マグネシウムで乾燥した;有機溶媒のエバポレーションは、ロータリーエバポレーターを使用して減圧(4.5−30mmHg)下で、60℃以下の浴温で行った;
(iii)クロマトグラフィーは、シリカゲルのフラッシュクロマトグラフィーを意味する;薄層クロマトグラフィー(TLC)は、シリカゲルプレートで行った;
(iv)一般的に、反応の経過は、TLCまたは液体クロマトグラフィー/質量分析(LC/MS)によって追跡され、そして反応時間は、例示のみのために与えられる;
(v)最終生成物は、満足なプロトン核磁気共鳴(NMR)スペクトルおよび/または質量スペクトルデータを有する;
(vi)収率は、例示のみのために与えられ、そして必ずしも入念な過程の開発によって得ることができるものではない;更なる物質が必要な場合、調製を繰り返した;
(vii)与えられた場合、NMRデータは、他に記述しない限りDMSO−d中で300MHzで測定された、内部標準としてのテトラメチルシラン(TMS)に対するパーツパーミリオン(ppm)で与えられる、主要な診断プロトンに対するデルタ値の形態である;
(viii)化学記号は、その通常の意味を有する;
(ix)溶媒比は、容積/容積(v/v)の表現で与えられる;
(x)以下の略語:
DMF N,N−ジメチルホルムアミド;
THF テトラヒドロフラン;
DCM ジクロロメタン;
DMAP 4−ジメチルアミノピリジン;
DMSO ジメチルスルホキシド;
DIPEA N,N−ジイソプロピルエチルアミン;および
EtOAc 酢酸エチル;
が使用される。
(xi)ISCO Combiflashは、Isco Combiflash(登録商標)分離装置:RediSep正常相フラッシュカラム、流速30−40ml/分を使用する、シリカゲルのフラッシュクロマトグラフィーを指す。
実施例1
5−クロロ−N −(5−イソプロポキシ−1H−ピラゾール−3−イル)−N −[1−(5−フルオロピリミジン−2−イル)エチル]ピリミジン−2,4−ジアミン
マイクロ波反応容器に、1−(5−フルオロピリミジン−2−イル)エタンアミン(方法1、0.25g、1.77mmol)、2,5−ジクロロ−N−(5−イソプロポキシ−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−4−アミン(方法2、0.50g、1.77mmol)、およびDIPEA(0.30g、2.34mmol)を入れた。無水のn−BuOH(2ml)を加え、そして反応管を密封し、そしてマイクロ波反応器中で160℃で10時間加熱した。反応混合物をシリカゲルのクロマトグラフィー(EtOAcおよびDCMの勾配によるISCO Combiflashによる)によって2回精製して、表題化合物を白色の固体(0.19g、27%)として得た。LC−MS,393(M+1).H NMR(CDCl)δ 8.50(s,2H),7.75(s,1H),5.50(s,1H),5.20(m,1H),4.68(m,1H),1.55(d,3H),1.20(d,6H)。
実施例2
5−クロロ−N −[(1S)−1−(5−フルオロピリミジン−2−イル)エチル]−N −(5−イソプロポキシ−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン
実施例3
5−クロロ−N −[(1R)−1−(5−フルオロピリミジン−2−イル)エチル]−N −(5−イソプロポキシ−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン
両表題化合物を、キラルHPLC装置を使用して、実施例1から分離した。
カラムおよび溶媒条件:
カラム:Chiralpak AD、250×20mm、10μ;
条件:80%ヘキサン、20%イソプロパノール、0.1%ジエチルアミン;
流速:20ml/分。
精製後の検査。試料の精製度を、以下の条件を使用して検査した。
ダイオードアレイを使用するキラルHPLC
カラム:Chiralpak AD、250×20mm、10μ;
条件:80%ヘキサン、20%イソプロパノール、0.1%ジエチルアミン;
流速:1ml/分。
第1のピーク(リテンションタイム:9.21分、(−)旋光性の読みを持つ)は、S異性体である。
第2のピーク(リテンションタイム:13.54分、(+)旋光性の読みを持つ)は、R異性体である。
254nmにおける面積パーセントを使用して計算した、それぞれの鏡像異性体の鏡像体過剰率(e.e.)は:>99%であった。
実施例2:LC−MS,393(M+1).H NMR(CDCl)δ 8.50(s,2H),7.75(s,1H),5.50(s,1H),5.20(m,1H),4.68(m,1H),1.55(d,3H),1.20(d,6H)。
実施例3:LC−MS,393(M+1).H NMR(CDCl)δ 8.50(s,2H),7.75(s,1H),5.50(s,1H),5.20(m,1H),4.68(m,1H),1.55(d,3H),1.20(d,6H)。
実施例4
5−フルオロ−N −[(1S)−1−(5−フルオロピリミジン−2−イル)エチル]−N −(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン
(S)−1−(5−フルオロピリミジン−2−イル)エタンアミン塩酸塩(方法7、95mg)、2−クロロ−5−フルオロ−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−4−アミン(方法8、114mg)およびDIPEA(0.13ml)のn−BuOH(2.5ml)中の混合物を、マイクロ波反応容器中に入れた。容器を密封し、そしてマイクロ波反応器中で180℃で6時間加熱した。溶媒を減圧下で除去し、そして残渣をGilson(10−50%MeCN/HO、15分)によって精製して、表題化合物を、固体(40.7mg)として得た。NMR 11.26(s,1H),8.67−9.18(m,3H),8.22(s,1H),6.04(s,1H),4.86−5.40(m,1H),2.25(s,3H),1.57(d,3H);m/z 333。
実施例5
5−クロロ−N −[(1S)−1−(5−フルオロピリミジン−2−イル)エチル]−N −(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン
(S)−1−(5−フルオロピリミジン−2−イル)エタンアミン塩酸塩(方法7、80mg)、2,5−ジクロロ−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−4−アミン(方法9、122mg)およびDIPEA(0.134ml)のn−BuOH(2.5ml)中の混合物を、マイクロ波反応容器中に入れた。容器を密封し、そしてマイクロ波反応器中で180℃で6時間加熱した。溶媒を減圧下で除去し、そして残渣をGilson(10−50%MeCN/HO、15分)によって精製して、表題化合物を、固体(90mg)として得た。NMR 10.34(s,1H),8.91(s,3H),8.30(s,1H),5.94(s,1H),4.96−5.34(m,1H),2.25(s,3H),1.56(d,3H);m/z 350。
実施例6
5−ブロモ−N −[(1S)−1−(5−フルオロピリミジン−2−イル)エチル]−N −(5−イソプロポキシ−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン
5−ブロモ−2−クロロ−N−(5−イソプロポキシ−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−4−アミン(方法13、150mg、0.45mmol)、(S)−1−(5−フルオロピリミジン−2−イル)エタンアミン塩酸塩(方法7、88mg、0.5mmol)およびDIPEA(0.12ml)のn−BuOH(2ml)中の混合物を、マイクロ波反応容器中に入れた。容器を密封し、そしてマイクロ波反応器中で165℃で4時間加熱した。溶媒を減圧下で除去し、そして残渣をシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン中の20−60%EtOAc)によって精製して、表題化合物を、固体(118mg、60%)として得た。NMR:11.98(s,1H),9.36(s,1H),8.82(s,2H),8.10(s,1H),7.96(s,1H),5.56(s,1H),5.13(s,1H),4.66(m,1H),1.48(m,3H),1.26(m,6H);m/z 437。
実施例7
5−クロロ−N −[(1S)−1−(5−フルオロピリミジン−2−イル)エチル]−N −(5−メトキシ−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン
2,5−ジクロロ−N−(5−メトキシ−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−4−アミン(方法14、0.25mmol、64mg)および(S)−1−(5−フルオロピリミジン−2−イル)エタンアミン塩酸塩(方法7、0.25mmol、44.4mg)を、n−BuOH(0.8ml)中に溶解し、そしてDIPEA(0.13mL)を加えた。次いで反応物を110℃で一晩攪拌した。溶媒をエバポレートし、そして残った物質をEtOAcおよび水間に分離し、混合した有機抽出物を食塩水で洗浄し、そして乾燥した。溶媒のエバポレーションにより、褐色の油状物(59mg)を得た。Gilson(10−50%MeCN/HO、15分)による精製により、表題化合物を、白色の固体(14.3mg)として得た。NMR:9.64(s,1H),8.78(d,2H),8.18(s,1H),7.86(s,1H),5.52(s,1H),4.99−5.15(m,1H),3.65(s,3H),1.43(d,3H);m/z 366。
実施例8
5−クロロ−N −(5−シクロプロピル−1H−ピラゾール−3−イル)−N −[(1S)−1−(5−フルオロピリミジン−2−イル)エチル]ピリミジン−2,4−ジアミン
(S)−1−(5−フルオロピリミジン−2−イル)エタンアミン塩酸塩(方法7、93mg)、2,5−ジクロロ−N−(5−シクロプロピル−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−4−アミン(方法15、135mg)およびDIPEA(0.26ml)のn−BuOH(2.5ml)中の混合物を、マイクロ波反応容器中に入れた。容器を密封し、そしてマイクロ波反応器中で180℃で6時間加熱した。溶媒を減圧下で除去し、そして残渣をGilson(10−50%MeCN/HO、15分)によって精製して、表題化合物を、固体(435mg)として得た。NMR:10.64(s,1H),8.91(s,3H),8.30(s,1H),5.97(s,1H),5.17(s,1H),1.83−1.97(m,1H),1.56(d,3H),0.93−1.09(m,2H),0.63−0.77(m,2H).m/z 413。
実施例9
−(5−シクロプロピル−1H−ピラゾール−3−イル)−5−フルオロ−N −[(1S)−1−(5−フルオロピリミジン−2−イル)エチル]ピリミジン−2,4−ジアミン
(S)−1−(5−フルオロピリミジン−2−イル)エタンアミン塩酸塩(方法7、93mg)、2−クロロ−N−(5−シクロプロピル−1H−ピラゾール−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−アミン(方法16、127mg)およびDIPEA(0.22ml)のn−BuOH(2.5ml)中の混合物を、マイクロ波反応容器中に入れた。容器を密封し、そしてマイクロ波反応器中で180℃で6時間加熱した。溶媒を減圧下で除去し、そして残渣をGilson(10−50%MeCN/HO、15分)によって精製して、表題化合物を、固体(435mg)として得た。NMR 11.28(s,1H),8.92(s,3H),8.24(s,1H),6.04(s,1H),4.92−5.54(m,1H),1.82−1.98(m,1H),1.56(d,3H),0.94−1.06(m,2H),0.64−0.80(m,2H).m/z 395。
実施例10
N−[5−クロロ−2−[(1S)−1−(5−フルオロ−ピリミジン−2−イル)−エチルアミノ]−6−(5−イソプロポキシ−1H−ピラゾール−3−イルアミノ)−ピリミジン−4−イル]−N−メチル−メタンスルホンアミド
N−[2,5−ジクロロ−6−(5−イソプロポキシ−1H−ピラゾール−3−イルアミノ)−ピリミジン−4−イル]−N−メチル−メタンスルホンアミド(方法18,191mg、0.5mmol)のn−BuOH(2ml)中の溶液に、S−1−(5−フルオロ−ピリミジン−2−イル)−エチルアミン塩酸塩(方法7、172mg、1.2mmol)およびエチル−ジイソプロピル−アミン(157mg)を加えた。混合物を180℃のマイクロ波中で2時間加熱した。LC/MSは、反応の完結を示した。溶媒をエバポレートし、そして残渣をDCM中に溶解し、次いでこれをNaHCO水溶液によって洗浄し、乾燥し、そして濃縮した。フラッシュクロマトグラフィーを、EtOAc/Hex(75%)を溶出液として行った。無色の固体(134mg)を、収率56%で得た。NMR(CDCl)8.64(s,2H),7.61(s,1H),5.74(s,0.6H),5.42(s,0.9H),5.25(s,1H),4.83(s,1H),3.20(s,3H),3.18(s,3H),1.63(d,J=6.2Hz,3H),1.40(m,6H).MS(ES)m/z 498.19,500.14[M]。
実施例11
N−[5−フルオロ−2−[(1S)−1−(5−フルオロ−ピリミジン−2−イル)−エチルアミノ]−6−(5−イソプロポキシ−1H−ピラゾール−3−イルアミノ)−ピリミジン−4−イル]−N−メチル−メタンスルホンアミド
N−[2−クロロ−5−フルオロ−6−(5−イソプロポキシ−1H−ピラゾール−3−イルアミノ)−ピリミジン−4−イル]−N−メチル−メタンスルホンアミド(方法20,210mg、0.5mmol)のn−BuOH(2ml)中の溶液に、S−1−(5−フルオロ−ピリミジン−2−イル)−エチルアミン塩酸塩(方法7、197mg、1.1mmol)およびエチル−ジイソプロピル−アミン(142mg)を加えた。混合物を180℃のマイクロ波中で2時間加熱した。LC/MSは、反応の完結を示した。溶媒をエバポレートし、そして残渣をDCM中に溶解し、次いでこれをNaHCO水溶液によって洗浄し、乾燥し、そして濃縮した。フラッシュクロマトグラフィーを、EtOAc/ヘキサン(75%)を溶出剤として行った。無色の固体(147mg)を、収率55%で得た。NMR(CDCl)8.62(m,2H),7.57(s,0.8H),5.38(s,0.8H),5.18(m,1H),4.81(s,0.9H),3.23(s,3H),3.20(s,3H),1.61(d,J=6.8Hz,3H),1.39(m,6H).MS(ES+)m/z 484.32[MH+].MS(ES)m/z 482.18[M]。
実施例12
6−クロロ−N −[(1S)−1−(5−フルオロピリミジン−2−イル)エチル]−N −(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン
実施例9と同様な方法によって、表題化合物を、2,6−ジクロロ−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−4−アミン(方法17)および(S)−1−(5−フルオロピリミジン−2−イル)エタンアミン塩酸塩(方法7)から合成した。m/z 348。
実施例13
−[(1S)−1−(5−フルオロピリミジン−2−イル)エチル]−N −(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−6−モルホリン−4−イルピリミジン−2,4−ジアミン
6−クロロ−N−[(1S)−1−(5−フルオロピリミジン−2−イル)エチル]−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン(実施例12、175mg)、モルホリン(0.09ml)およびDIPEA(0.13ml)のn−BuOH(2.5ml)中の混合物を、110℃で48時間加熱した。溶媒を減圧下で除去し、そして残渣をGilson(5−35%MeCN/HO、15分)によって精製して、表題化合物を固体(99mg)として得た。H NMR:11.19(s,1H) 9.28(s,1H) 8.74−9.03(m,3H) 5.81−5.83(m,1H) 5.73(s,1H) 4.98−5.24(m,2H) 3.58−4.12(m,6H) 2.39(s,3H) 1.54(d,3H);m/z 436。
実施例14
−[(1S)−1−(5−フルオロピリミジン−2−イル)エチル]−5−メチル−N −(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン
マイクロ波反応容器に、(S)−1−(5−フルオロピリミジン−2−イル)エタンアミン(方法7、111mg、0.63mmol)、2−クロロ−5−メチル−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−4−アミン(方法22、0.50g、1.77mmol)、およびDIPEA(0.225mL、1.26mmol)を入れた。無水のn−BuOH(2.1ml)を加え、そして反応管を密封し、そしてマイクロ波反応器中で180℃で4時間加熱した。溶媒を減圧下で除去し、そして残渣をGilson(5−95%MeCN/HO、15分)によって精製して、表題化合物を、固体(75mg)として得た。H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ 10.08(s,1H) 8.93(s,2H) 8.70(s,1H) 7.74(s,1H) 5.98(s,1H) 4.79−5.44(m,1H) 2.23(s,3H) 2.10(s,3H) 1.57(d,3H);m/z 330。
実施例15
−[(1S)−1−(5−フルオロピリミジン−2−イル)エチル]−N −(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−5−(トリフルオロメチル)ピリミジン−2,4−ジアミン
マイクロ波反応容器に、(S)−1−(5−フルオロピリミジン−2−イル)エタンアミン(方法7、111mg、0.63mmol)、2−クロロ−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−5−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−アミン(方法23、0.50g、1.77mmol)、およびDIPEA(0.225mL、1.26mmol)を入れた。無水のn−BuOH(2.1ml)を加え、そして反応管を密封し、そしてマイクロ波反応器中で180℃で4時間加熱した。溶媒を減圧下で除去し、そして残渣をGilson(5−95%MeCN/HO、15分)によって精製して、表題化合物を、固体(50mg)として得た。H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ 8.79(s,2H) 8.16(s,1H) 8.08(s,1H) 5.77(s,1H) 5.13(m,1H) 2.12(s,3H) 1.43(d,3H);m/z 383。
実施例16
5−クロロ−N −[(1R)−1−(5−フルオロピリミジン−2−イル)エチル]−N −(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン
rac−1−(5−フルオロピリミジン−2−イル)エタンアミン塩酸塩(方法1、100mg)、2,5−ジクロロ−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−4−アミン(方法9、200mg)およびDIPEA(0.150ml)のn−BuOH(2.5ml)中の混合物を、マイクロ波反応容器に入れた。容器を密封し、そしてマイクロ波反応器中で180℃で6時間加熱した。溶媒を減圧下で除去し、そして残渣をGilson(10−50%MeCN/HO、15分)によって精製して、5−クロロ−N−[1−(5−フルオロピリミジン−2−イル)エチル]−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−2,4−ジアミンを、固体(55mg)として得た。SFC条件(Chiralpak AD−H、20%i−PrOH/80%CO/0.1%ジメチルエチルアミン)を使用するキラル精製の後、表題化合物を得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ 12.03(s,1H) 8.83(s,2H) 7.88(s,1H) 7.44(s,1H) 5.93(s,1H) 4.92−5.29(m,1H) 2.20(s,3H) 1.49(d,3H);m/z 350。
実施例17
N−{5−クロロ−2−{[(1S)−1−(5−フルオロピリミジン−2−イル)エチル]アミノ}−6−[(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)アミノ]ピリミジン−4−イル}−N,N’,N’−トリメチルスルファミド
マイクロ波反応容器に、N−{2,5−ジクロロ−6−[(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)アミノ]ピリミジン−4−イル}−N,N’,N’−トリメチルスルファミド(方法24、83.9mg、0.221mmol)、(S)−1−(5−フルオロピリミジン−2−イル)エタンアミン塩酸塩(方法7、78.4mg、0.443mmol)、およびDIPEA(0.120ml、0.682mmol)を入れた。無水のn−BuOH(1ml)を加え、そして反応管を密封し、そしてマイクロ波反応器中で160℃で2時間加熱した。反応混合物をシリカゲルのクロマトグラフィー(EtOAcおよびヘキサンの勾配によるISCO Combiflashにより)によって精製して、表題化合物を、白色の固体(95.8mg、89.6%)として得た。LC−MS,485(M+1).H NMR(DMSO−d6,400MHz,80−C)δ 11.48−12.40(br,1H),8.77(s,1H),7.85−8.66(br,1H),6.98−7.61(br,1H),6.23(s,1H),5.14−5.11(m,1H),2.93(s,3H),2.83(s,6H),2.21(s,3H),1.53(d,3H)。
実施例18
N−{5−クロロ−2−{[(1S)−1−(5−フルオロピリミジン−2−イル)エチル]アミノ}−6−[(5−メトキシ−1H−ピラゾール−3−イル)アミノ]ピリミジン−4−イル}−N,N’,N’−トリメチルスルファミド
マイクロ波反応容器に、N−{2,5−ジクロロ−6−[(5−メトキシ−1H−ピラゾール−3−イル)アミノ]ピリミジン−4−イル}−N,N’,N’−トリメチルスルファミド(方法29、44.1mg、0.112mmol)、(S)−1−(5−フルオロピリミジン−2−イル)エタンアミン塩酸塩(方法7、39.5mg、0.223mmol)、およびDIPEA(0.062ml、0.352mmol)を入れた。無水のn−BuOH(1ml)を加え、そして反応管を密封し、そしてマイクロ波反応器中で160℃で2時間加熱した。反応混合物をシリカゲルのクロマトグラフィー(EtOAcおよびヘキサンの勾配によるISCO Combiflashにより)によって精製して、表題化合物を、白色の固体(48.6mg、87%)として得た。LC−MS,501(M+1).H NMR(DMSO−d6,400MHz)δ 12.01(s,1H),9.76(s,1H),8.83(s,2H),8.21(s,1H),5.60(s,1H),5.04−5.06(m,1H),3.76(s,3H),2.80(s,3H),2.70(s,6H),1.59(d,3H)。
実施例19
N−{5−クロロ−2−{[(1S)−1−(5−フルオロピリミジン−2−イル)エチル]アミノ}−6−[(5−メトキシ−1H−ピラゾール−3−イル)アミノ]ピリミジン−4−イル}−N−メチルメタンスルホンアミド
マイクロ波反応容器に、N−{2,5−ジクロロ−6−[(5−メトキシ−1H−ピラゾール−3−イル)アミノ]ピリミジン−4−イル}−N−メチルメタンスルホンアミド(方法25、63.8mg、0.174mmol)、(S)−1−(5−フルオロピリミジン−2−イル)エタンアミン塩酸塩(方法7、61.7mg、0.348mmol)、およびDIPEA(0.122ml、0.693mmol)を入れた。無水のn−BuOH(1ml)を加え、そして反応管を密封し、そしてマイクロ波反応器中で160℃で2時間加熱した。反応混合物をシリカゲルのクロマトグラフィー(EtOAcおよびヘキサンの勾配によるISCO Combiflashにより)によって精製して、表題化合物を、白色の固体(63.1mg、77%)として得た。LC−MS:472(M+1).H NMR(DMSO−d6,400MHz)δ 11.71(s,1H),9.40(s,1H),8.77(s,2H),7.91(s,1H),5.65(s,1H),5.07−5.10(m,1H),3.79(s,3H),3.01(s,6H),1.54(d,3H)。
実施例20
N−{2−{[(1S)−1−(5−フルオロピリミジン−2−イル)エチル]アミノ}−6−[(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)アミノ]ピリミジン−4−イル}−N,N’,N’−トリメチルスルファミド
マイクロ波反応容器に、N−{2−クロロ−6−[(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)アミノ]ピリミジン−4−イル}−N,N’,N’−トリメチルスルファミド(方法30、51.9mg、0.150mmol)、(S)−1−(5−フルオロピリミジン−2−イル)エタンアミン塩酸塩(方法7、53.3mg、0.301mmol)、およびDIPEA(0.079ml、0.449mmol)を入れた。無水のn−BuOH(1ml)を加え、そして反応管を密封し、そしてマイクロ波反応器中で180℃で4時間加熱した。反応混合物をシリカゲルのクロマトグラフィー(EtOAcおよびヘキサンの勾配によるISCO Combiflashにより)によって精製して、表題化合物を、白色の固体(47.4mg、70%)として得た。LC−MS,451(M+1).H NMR(DMSO−d6,400MHz,80℃)δ 11.61(s,1H),8.95(s,1H),8.77(s,2H),5.84−6.89(m,3H),5.17−5.23(m,1H),3.17(s,3H),2.74(s,6H),2.18(s,3H),1.54(d,3H)。
実施例21
N−{5−フルオロ−2−{[(1S)−1−(5−フルオロピリミジン−2−イル)エチル]アミノ}−6−[(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)アミノ]ピリミジン−4−イル}−N−メチルメタンスルホンアミド
マイクロ波反応容器に、N−{2−クロロ−5−フルオロ−6−[(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)アミノ]ピリミジン−4−イル}−N−メチルメタンスルホンアミド(方法32、111mg、0.332mmol)、(S)−1−(5−フルオロピリミジン−2−イル)エタンアミン塩酸塩(方法7、143mg、0.668mmol)、およびDIEA(0.250ml、1.44mmol)を入れた。無水のn−BuOH(1ml)を加え、そして反応管を密封し、そしてマイクロ波反応器中で160℃で2時間加熱した。反応混合物をシリカゲルのクロマトグラフィー(1%NHOHを伴うDCM中のMeOHの0〜5%の勾配によるISCO Combiflashにより)によって精製して、表題化合物を、白色の固体(90mg、62%)として得た。H NMR(DMSO,400MHz,80−C)δ 11.51(br,1H),10.00(br,1H),8.79(s,2H),6.25(s,1H),5.11(m,1H),3.14(s,3H),3.08(s,3H),2.21(s,3H),1.53(d,3H);m/z 441。
実施例22
−[5−(ジメチルアミノ)−1H−ピラゾール−3−イル]−5−フルオロ−N −[(1S)−1−(5−フルオロピリミジン−2−イル)エチル]ピリミジン−2,4−ジアミン
マイクロ波反応容器に、n−BuOH(1ml)中の、N−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)−N,N−ジメチル−1H−ピラゾール−3,5−ジアミン(方法35、50mg、0.2mmol)、(S)−1−(5−フルオロピリミジン−2−イル)エタンアミン塩酸塩(方法7、50mg、0.23mmol)、およびDIPEA(0.15ml、0.86mmol)を入れ、マイクロ波反応器中で160℃で2時間加熱した。溶媒を除去した。残渣をシリカゲルのクロマトグラフィー(1%NHOHを伴う塩化メチレン中のメタノールの0〜5%勾配によるISCO Combiflashにより)によって精製して、表題化合物を、白色の固体(49mg、67%)として得た。H NMR(CDOD,400MHz)δ 8.77(s,2H),8.23(s,1H),5.32(br,1H),3.92(q,1H),3.13(s,6H),1.71(d,3H);m/z 362。
実施例23
5−クロロ−N −[5−(ジメチルアミノ)−1H−ピラゾール−3−イル]−N −[(1S)−1−(5−フルオロピリミジン−2−イル)エチル]ピリミジン−2,4−ジアミン
マイクロ波反応容器に、n−BuOH(1ml)中の、N−(2,5−ジクロロピリミジン−4−イル)−N,N−ジメチル−1H−ピラゾール−3,5−ジアミン(方法36、50mg、0.2mmol)、(S)−1−(5−フルオロピリミジン−2−イル)エタンアミン塩酸塩(方法7、50mg、0.23mmol)、およびDIPEA(0.15ml、0.86mmol)を入れ、マイクロ波反応器中で160℃で2時間加熱した。溶媒を除去した。残渣をシリカゲルのクロマトグラフィー(1%NHOHを伴うDCM中のメタノールの0〜5%勾配によるISCO Combiflashにより)によって精製して、表題化合物を、白色の固体として得た。H NMR(CDOD,400MHz)δ 8.77(s,2H),8.26(br,1H),5.35(br,1H),3.49(q,1H),3.11(s,6H),1.72(d,3H);m/z 378。
実施例24
5−ニトロ−N −(5−シクロプロピル−1H−ピラゾール−3−イル)−N −[(1S)−1−(5−フルオロピリミジン−2−イル)エチル]ピリミジン−2,4−ジアミン
20mLの丸底フラスコに、(S)−1−(5−フルオロピリミジン−2−イル)エタンアミン塩酸塩(方法7、0.25g、1.77mmol)、2−クロロ−N−(5−シクロプロピル−1H−ピラゾール−3−イル)−5−ニトロピリミジン−4−アミン(方法37、0.3g、1.0mmol)、およびDIEA(0.30g、2.34mmol)を入れた。無水のn−BuOH(5mL)を加え、そしてフラスコを60℃で4時間加熱した。反応混合物を食塩水(5mL×3)で洗浄し、そして有機層を乾燥し、そして濃縮した。得られた残渣をシリカゲルのカラムによって分離して、所望の生成物(0.3g、75%)を得た。LC−MS,386(M+1).H NMR(DMSO−d6)δ 12.3(s,1H),10.5(s,1H),9.1(s,1H),9.0(s,1H),8.80(s,2H),6.1(s,1H),5.2(dd,1H),2.0(m,1H),1.7(d,3H),1.0(m,2H),0.8(m,2H)。
実施例25
5−ブロモ−N −[(1S)−1−(5−フルオロピリミジン−2−イル)エチル]−N −(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン
マイクロ波バイアルに、(S)−1−(5−フルオロピリミジン−2−イル)エタンアミン塩酸塩(方法7、369mg、2.08mmol)、5−ブロモ−2−クロロ−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−4−アミン(方法38、500mg、1.73mmol)、およびDIEA(468mg、3.8mmol)を加えた。無水のn−BuOH(5mL)を加え、そしてバイアルを、マイクロ波オーブン中で165℃で5時間加熱した。反応混合物を濃縮した。得られた残渣をシリカゲルのカラムで分離して、所望の生成物(320mg、47%)を得た。LC−MS,393(M+1).H NMR δ 12.02(s,1H),8.82(s,2H),7.94(s,1H),7.48(s,0.55H),5.90(s,0.41H),5.09(s,1H),2.19(m,3H),1.49(m,3H)。
実施例26
5−ブロモ−N −[(1S)−1−(5−フルオロピリミジン−2−イル)エチル]−N −(5−メトキシ−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン
マイクロ波バイアルに、(S)−1−(5−フルオロピリミジン−2−イル)エタンアミン塩酸塩(方法7、155mg、0.77mmol)、5−ブロモ−2−クロロ−N−(5−メトキシ−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−4−アミン(方法39、180mg、0.59mmol)、およびDIEA(181mg、1.48mmol)を加えた。無水のn−BuOH(2.5mL)を加え、そしてバイアルを、マイクロ波オーブン中で165℃で5時間加熱した。反応混合物を濃縮した。得られた残渣をシリカゲルのカラムによって分離して、所望の生成物(80mg、33%)を得た。LC−MS,409(M+1).H NMR δ 12.03(s,1H),9.38(s,1H),8.82(s,2H),7.97−8.12(m,2H),5.60(s,1H),5.13(s,1H),3.75(m,3H),1.49(m,3H)。
実施例27
5−クロロ−N −[(1S)−1−(5−フルオロピリミジン−2−イル)エチル]−N −[5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−1H−ピラゾール−3−イル]ピリミジン−2,4−ジアミン
マイクロ波バイアルに、(S)−1−(5−フルオロピリミジン−2−イル)エタンアミン塩酸塩(方法7、81mg、0.46mmol)、2,5−ジクロロ−N−[5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−1H−ピラゾール−3−イル]ピリミジン−4−アミン(方法40、100mg、0.31mmol)、およびDIEA(110mg、0.9mmol)を加えた。無水のn−BuOH(2.5mL)を加え、そしてバイアルを、マイクロ波オーブン中で165℃で5時間加熱した。反応混合物を濃縮した。得られた残渣をシリカゲルのカラムによって分離して、所望の生成物(80mg、62%)を得た。LC−MS,433(M+1).H NMR δ 12.19(s,1H),9.76(s,1H),8.83(s,2H),7.92−8.10(m,2H),5.67(s,1H),5.13(s,1H),4.75(m,2H),1.49(m,3H)。
実施例28
6−クロロ−N −[(1S)−1−(5−フルオロピリミジン−2−イル)エチル]−N −(5−メトキシ−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン
(S)−1−(5−フルオロピリミジン−2−イル)エタンアミン塩酸塩(方法7、512mg)、2,6−ジクロロ−N−(5−メトキシ−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−4−アミン(方法42、682mg)およびDIPEA(1.16ml)のn−BuOH(13ml)中の混合物を、105℃で一晩加熱した。溶媒を減圧下で除去し、そして残渣をGilson(10〜50%MeCN/HO、15分)によって精製して、表題化合物を、固体(500mg)として得た。H NMR δ 8.92(s,2H) 5.95(s,1H) 5.18(s,1H) 3.77(s,3H) 1.49(d,3H);m/z 366。
実施例29
−[(1S)−1−(5−フルオロピリミジン−2−イル)エチル]−N −(5−メトキシ−1H−ピラゾール−3−イル)−6−モルホリン−4−イルピリミジン−2,4−ジアミン
6−クロロ−N−[(1S)−1−(5−フルオロピリミジン−2−イル)エチル]−N−(5−メトキシ−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン(実施例28、300mg)、モルホリン(0.086mL)およびDIPEA(0.218ml)のn−BuOH(4ml)中の混合物を、120℃で一晩マイクロ波反応管中で加熱した。溶媒を減圧下で除去し、そして残渣をGilson(10〜50%MeCN/HO、15分)によって精製して、表題化合物を、固体(174mg)として得た。H NMR δ 11.97(s,1H) 9.49(s,1H) 8.80(s,2H) 7.58(s,1H) 4.98−5.20(m,3H) 3.72(s,3H) 3.53(bs,4H) 3.18(bs,4H) 1.49(d,3H);m/z 416。
実施例30
5,6−ジクロロ−N −[(1S)−1−(5−フルオロピリミジン−2−イル)エチル]−N −(5−メトキシ−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン
(S)−1−(5−フルオロピリミジン−2−イル)エタンアミン塩酸塩(方法7、500mg)、2,5,6−トリクロロ−N−(5−メトキシ−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−4−アミン(方法43、756mg)およびDIPEA(1.14ml)のn−BuOH(13ml)中の混合物を、105℃で6時間加熱した。溶媒を減圧下で除去し、そして残渣をGilson(10〜50%MeCN/HO、35分)によって精製して、表題化合物を、固体(210mg)として得た。H NMR δ 9.87(s,1H) 8.88(s,2H) 8.78(s,1H) 8.38(d,1H) 5.62(s,1H) 5.06−5.17(m,1H) 3.77(s,3H) 1.49(d,3H);m/z 399。
実施例31
5−クロロ−N −[(1S)−1−(5−フルオロピリミジン−2−イル)エチル]−N −(5−メトキシ−1H−ピラゾール−3−イル)−6−モルホリン−4−イルピリミジン−2,4−ジアミン
5,6−ジクロロ−N−[(1S)−1−(5−フルオロピリミジン−2−イル)エチル]−N−(5−メトキシ−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン(実施例30、100mg)、モルホリン(0.026mL)およびDIPEA(0.066ml)のn−BuOH(2.0ml)中の混合物を、マイクロ波反応容器中に入れた。容器を密封し、そして150℃で24時間加熱した。溶媒を減圧下で除去し、そして残渣を、Gilson(2%〜40%のMeCN/HO、15分)によって精製して、表題化合物を、固体(21.8mg)として得た。H NMR δ 11.99(s,1H) 9.30(s,1H) 8.82(s,2H) 7.89(d,1H) 5.49(s,1H) 4.93−5.14(m,1H) 3.75(s,3H) 3.44−3.62(m,4H) 3.09−3.27(m,4H) 1.47(d,3H)m/z 450。
実施例32
5−フルオロ−N −[(1S)−1−(5−フルオロピリミジン−2−イル)エチル]−N −(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−6−モルホリン−4−イルピリミジン−2,4−ジアミン
(S)−1−(5−フルオロピリミジン−2−イル)エタンアミン塩酸塩(方法7、141mg)、2−クロロ−5−フルオロ−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−6−モルホリン−4−イルピリミジン−4−アミン(方法44、313mg)およびDIPEA(0.266ml)のn−BuOH(5.0ml)中の混合物を、マイクロ波反応容器中に入れた。容器を密封し、そしてマイクロ波反応器中で180℃で9時間加熱した。溶媒を減圧下で除去し、そして残渣をGilson(2〜40%MeCN/HO、15分)によって精製して、表題化合物を、固体(38.4mg)として得た。H NMR δ 8.84(s,2H) 4.90−5.02(m,1H) 3.38−3.72(m,8H) 2.16(s,3H) 1.44(d,3H);m/z 418。
実施例33
5−クロロ−2−{[(1S)−1−(5−フルオロピリミジン−2−イル)エチル]アミノ}−6−[(5−メトキシ−1H−ピラゾール−3−イル)アミノ]ピリミジン−4−カルボニトリル
5,6−ジクロロ−N−[(1S)−1−(5−フルオロピリミジン−2−イル)エチル]−N−(5−メトキシ−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン(実施例30、100mg)、亜鉛(17mg)、シアン化亜鉛(31mg)、DPPF(7mg)およびPd(dba)(12mg)のDMA(2.0ml)中の混合物を脱ガスし、そして100℃で2時間加熱した。溶液を酢酸エチルおよび水間に分離した。有機溶媒を減圧下で除去し、そして残渣をGilson(10〜50%MeCN/HO、15分)によって精製して、表題化合物を、固体(42.5mg)として得た。H NMR δ 10.20(s,1H) 8.89(s,2H) 8.56(bs,1H) 5.63(s,1H) 5.03−5.29(m,1H) 3.75(s,3H) 1.47(d,3H);m/z 390。
実施例34
−[(1S)−1−(5−フルオロピリミジン−2−イル)エチル]−N −(5−メトキシ−1H−ピラゾール−3−イル)−6−(トリフルオロメチル)ピリミジン−2,4−ジアミン
(S)−1−(5−フルオロピリミジン−2−イル)エタンアミン塩酸塩(方法7、139mg)、N−(5−メトキシ−1H−ピラゾール−3−イル)−2−(メチルスルホニル)−6−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−アミン(方法45、265mg)およびDIPEA(0.35ml)のn−BuOH(5.0ml)中の混合物を、90℃で6時間加熱した。溶媒を減圧下で除去し、そして残渣をGilson(10〜50%MeCN/HO、15分)によって精製して、表題化合物を、固体(16.3mg)として得た。H NMR δ 12.11(s,1H) 10.47(s,1H) 8.86(s,2H) 8.29(s,1H) 6.27(s,1H) 5.30(s,1H) 5.13−5.25(m,1H) 3.77(s,3H) 1.51(d,3H);m/z 399。
実施例35
5−フルオロ−N −[(1S)−1−(5−フルオロピリミジン−2−イル)エチル]−N −(5−メトキシ−1H−ピラゾール−3−イル)−6−モルホリン−4−イルピリミジン−2,4−ジアミン
(S)−1−(5−フルオロピリミジン−2−イル)エタンアミン塩酸塩(方法7、232mg)、2−クロロ−5−フルオロ−N−(5−メトキシ−1H−ピラゾール−3−イル)−6−モルホリン−4−イルピリミジン−4−アミン(方法46、361mg)およびDIPEA(0.46ml)のn−BuOH(2.5ml)中の混合物を、マイクロ波反応容器中に入れた。容器を密封し、そして170℃で24時間加熱した。溶媒を減圧下で除去し、そして残渣をGilson(2〜40%MeCN/HO、15分)によって精製して、表題化合物を、固体(74.2mg)として得た。H NMR δ 10.07(s,1H) 8.86(s,2H) 5.48(s,1H) 5.00(m,1 H) 3.86(s,3H) 3.38−3.62(m,8H) 1.48(d,3H);m/z 434。
実施例36
N−{5−クロロ−2−{[(1S)−1−(5−フルオロピリミジン−2−イル)エチル]アミノ}−6−[(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)アミノ]ピリミジン−4−イル}−N−メチルメタンスルホンアミド
実施例21と同様な方法によって、N−{2,5−ジクロロ−6−[(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)アミノ]ピリミジン−4−イル}−N−メチルメタンスルホンアミド(方法47)および(S)−1−(5−フルオロピリミジン−2−イル)エタンアミン塩酸塩(方法7)から、表題化合物を製造した。H NMR(DMSO−d6,400MHz,80−C) δ 10.38(br,1H),9.48(br,1H),8.82(s,2H),6.43(s,1H),4.98(m,1H),3.08(s,3H),2.94(s,3H),2.35(s,3H),1.53(d,3H)。
実施例37
N−{5−クロロ−2−{[(1S)−1−(5−フルオロピリミジン−2−イル)エチル]アミノ}−6−[(5−イソプロポキシ−1H−ピラゾール−3−イル)アミノ]ピリミジン−4−イル}−N,N’,N’−トリメチルスルファミド
実施例18と同様な方法によって、N−{2,5−ジクロロ−6−[(5−イソプロポキシ−1H−ピラゾール−3−イル)アミノ]ピリミジン−4−イル}−N,N’,N’−トリメチルスルファミド(方法49)および(S)−1−(5−フルオロピリミジン−2−イル)エタンアミン塩酸塩(方法7)から、表題化合物を製造した。LC−MS,529(M+1).H NMR(CDCl,400MHz)δ 11.47(br,1H),8.61(s,2H),7.80(s,1H),6.0−6.40(br,1H),5.44(s,1H),5.23(m,1H),4.75(s,1H),2.02(s,3H),2.92(s,6H),1.62(s,3H),1.35(s,6H)。
出発物質の調製
方法1
1−(5−フルオロピリミジン−2−イル)エタンアミン
2−(1−アジドエチル)−5−フルオロピリミジン(方法3、0.60g、3.59mmol)を含有する丸底フラスコに、10%Pd/C(0.191g)を入れ、そして排気し、そしてHで満たしたバルーンによりHを充填した。MeOH(10ml)を加え、そして混合物を室温で3時間攪拌させた。混合物を珪藻土のプラグを通して濾過し、その後これをMeOHで十分に洗浄した。濾液を濃縮して、表題化合物を、淡黄色の油状物(0.50g、99%)として得た。H NMR(CDCl)δ 8.60(s,2H),4.65(brs 2H),4.10(m,1H),1.20(d,3H)。
方法2
2,5−ジクロロ−N−(5−イソプロポキシ−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−4−アミン
2,4,5−トリクロロピリミジン(533mg、2.93mmol)、5−イソプロポキシ−1H−ピラゾール−3−アミン(413mg、2.93mmol)およびトリエチルアミン(0.49ml)のTHF(5ml)中の溶液を、室温で10時間撹拌した。溶媒を除去し、そしてEtOAcを加えた。溶液を水で洗浄し、そして無水の硫酸ナトリウムで乾燥し、そして濃縮して、表題化合物を、白色の固体(582mg、69%)として得た。LC−MS,246(M−42);H NMR(CDCl)δ 8.19(s,1H),7.80(s,1H),5.79(s,1H),4.65(m,1H),1.30(d,6H)。
方法3
2−(1−アジドエチル)−5−フルオロピリミジン
1−(5−フルオロピリミジン−2−イル)エタノール(方法4、0.79g、5.55mmol)を含有する丸底フラスコに、トリエチルアミン(0.67g、6.66mmol)および無水のDCM(10ml)を入れた。溶液を0℃に冷却し、そしてメタンスルホニルクロリド(0.70g、4.1mmol)を滴下により加えた。得られた混合物を室温で2時間撹拌させ、この時点で揮発性成分をロータリーエバポレーターを使用して除去した。残渣をDMF(15ml)中に溶解し、そしてアジ化ナトリウム(0.72g、11.1mmol)で処理した。得られた混合物を室温で60時間撹拌した。次いでこれをEtOAcおよび食塩水間に分離した。有機層を得て、乾燥(NaSO)し、そしてエバポレートして乾燥させたした。粗製の物質をシリカゲルのクロマトグラフィー(EtOAcおよびヘキサンの勾配を用いたISCO Combiflashによる)によって精製して、表題化合物を、無色の油状物(0.60g、2工程で65%収率)として得た。GC−MS,167(M),138(M−N),125(M−N);H NMR(CDCl)δ 8.60(s,2H),4.60(m,1H),1.65(d,3H)。
方法4
1−(5−フルオロピリミジン−2−イル)エタノール
1−(5−フルオロピリミジン−2−イル)エタノン(方法5、0.77g)を、MeOH(15ml)中に溶解し、そして溶液を0℃に冷却した。NaBH(0.210g、5.55mmol)を加えた。混合物を室温で1時間撹拌し、そして次いでEtOAcおよびHO間に分離した。有機抽出物を食塩水で洗浄し、乾燥(NaSO)し、濾過し、そして濃縮して、表題化合物を、黄色味がかった油状物(0.79g、99%)として得た。H NMR(CDCl)δ 8.65(s,2H),5.20(m,1H),4.00(brs,1H),1.80(d,3H)。
方法5
1−(5−フルオロピリミジン−2−イル)エタノン
5−フルオロピリミジン−2−カルボニトリル(方法6、1.50g、12.19mmol)を含有する丸底フラスコに、無水のTHF(30ml)をN下で入れた。溶液を0℃に冷却し、そしてMeMgBrの溶液(エーテル中の3.0M溶液の4.90ml、14.62mmol)を滴下により加えた。0℃で2時間後、反応混合物を氷水で急冷し、そしてEtOAcで抽出した。有機抽出物を食塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、そしてエバポレートして乾燥させ、表題化合物を、油状物(0.778g、収率46%)として得た。GC−MS,140(M);H NMR(CDCl)δ 8.65(s,2H),2.65(s,2H)。
方法6
5−フルオロピリミジン−2−カルボニトリル
10mlのマイクロ波バイアルに、2−クロロ−5−フルオロピリミジン(2.0g、15.09mmol)、Pd(dba)(0.549g、0.6mmol)、DPPF(0.67g、1.21mmol)、シアン化亜鉛(1.15g、9.81mmol)、および亜鉛末(0.237mg、3.62mmol)を入れた。フラスコを脱気し、そしてNおよび無水のジメチルアセトアミドで充填した。バイアルをPersonal Chemistry社のマイクロ波反応器中に置き、そして100℃で10時間加熱した。反応混合物をEtOAcで希釈し、そして次いで食塩水で三回洗浄した。有機層を得て、そしてエバポレートして乾燥させた。乾燥した残渣をシリカゲルのクロマトグラフィー(EtOAcおよびヘキサンの勾配によるISCO Combiflashによる)によって精製して、表題化合物を、クリーム色の固体(1.50g、80%)として得た。GC−MS:123(M);H NMR(CDCl)δ 8.80(s,2H)。
方法7
(S)−1−(5−フルオロピリミジン−2−イル)エタンアミン塩酸塩
(S)−tert−ブチル−1−(5−フルオロピリミジン−2−イル)エチルカルバメート(方法10、0.21g、0.87mmol)のDCM(5ml)中の溶液に、ジオキサン中のHCl(1.3ml、5.2mmol)を加えた。反応物を室温で3時間撹拌した。溶媒を除去して、表題化合物を、白色の固体(定量的)として得た。MS:計算値:141;測定値:[M+H]142。
(S)−1−(5−フルオロピリミジン−2−イル)エタンアミン塩酸塩を合成するための別の方法は、方法50〜53に与えられている。
方法8
2−クロロ−5−フルオロ−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−4−アミン
5−メチル−1H−ピラゾール−3−アミン(612mg、6.0mmol)の無水EtOH(10ml)中の溶液に、トリエチルアミン(1.1ml)および2,4−ジクロロ−5−フルオロピリミジン(1.0g、6.0mmol)を加え、そして得られた溶液を室温で12時間熟成した。混合物をEtOAcおよび水間に分離した。有機層を食塩水で洗浄し、そして乾燥した。溶媒を減圧下で除去して、表題化合物を、固体(679mg)として得た。m/z:228。
方法9
2,5−ジクロロ−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−4−アミン
5−メチル−1H−ピラゾール−3−アミン(2.78g、27.3mmol)の無水EtOH(30ml)中の溶液に、トリエチルアミン(5ml)および2,4,5−トリクロロピリミジン(5.0g、27.3mmol)を加え、そして得られた溶液を室温で12時間熟成した。混合物をEtOAcおよびHO間に分離し、有機層を食塩水で洗浄し、そして乾燥した。溶媒を減圧下で除去して、表題化合物(4.1g)を得た。m/z:245。
方法10
(S)−tert−ブチル−1−(5−フルオロピリミジン−2−イル)エチルカルバメート
THF(10ml)中の、(S)−N−(1−(5−フルオロピリミジン−2−イル)エチル)アセトアミド(方法11、0.20g、1.09mmol)、DMAP(0.027g、0.22mmol)およびジ−tert−ブチルジカルボネート(0.60g、2.73mmol)を、50℃で40時間撹拌した。室温に冷却後、水酸化リチウム一水和物(0.094g、2.24mmol)および水(10ml)を加えた。反応物を室温で9時間攪拌した。エーテル(30ml)を加え、有機層を分離し、食塩水(20ml)で洗浄し、そして硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒の除去後、得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(Hex−EtOAc=5:1)によって精製して、表題化合物を、淡黄色の油状物(0.21g、80%)として得た。NMR(400MHz)8.84(s,2H),7.24(d,J=7.6Hz,1H),4.74(m,1H),1.35(s,12H).MS:計算値:241;測定値:[M+H]242。
方法11
(S)−N−(1−(5−フルオロピリミジン−2−イル)エチル)アセトアミド
N−(1−(5−フルオロピリミジン−2−イル)ビニル)アセトアミド(方法12、0.10g、0.55mmol)のMeOH(5ml)中の溶液に、N下で、(+)−1,2−ビス((2S,5S)−2,5−ジエチルホスホラノ)ベンゼン(シクロオクタジエン)ロジウム(I)トリフルオロメタンスルホネート(0.04g、0.0055mmol)を加えた。溶液を高圧ボンベに移し、そして150psiのHを入れた。反応物を室温で4時間攪拌した。溶媒を除去し、そして得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(EtOAc)によって精製して、表題化合物を、白色の固体(0.096g、95%)として得た。H NMR(400MHz)8.84(d,J=0.8Hz,2H),8.34(d,J=7.6Hz,1H),5.00(m,1H),1.84(s,3H),1.37(d,J=6.8Hz,3H).MS:計算値:183;測定値:[M+H] 184.HPLC(Chiralpak IA;95:5 CO/MeOH)によって決定された鏡像体過剰率>99%ee。
方法12
N−(1−(5−フルオロピリミジン−2−イル)ビニル)アセトアミド
5−フルオロピリミジン−2−カルボニトリル(方法6、1.0g、8.1mmol)のTHF(10ml)中の溶液に、MeMgBrのエーテル中の溶液(3.3ml、9.75mmol)を滴下により0℃で加えた。添加後、反応物を室温に温め、室温で1時間撹拌し、そして次いでDCM(10ml)で希釈した。無水酢酸(1.23ml、13.0mmol)を一度に加えた。反応物を室温で1時間、そして40℃で1時間攪拌した。飽和重炭酸ナトリウム溶液(10ml)を加え、そしてEtOAc(2×20ml)で抽出した。混合した有機物を硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒の除去後、得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−EtOAc=2.5:1)によって精製して、表題化合物を、白色の固体(0.38g、26%)として得た。H NMR(400MHz)9.34(s,1H),8.95(s,2H),6.25(s,1H),6.03(s,1H),2.11(s,3H).MS:計算値:181;測定値:[M+H] 182。
方法13
5−ブロモ−2−クロロ−N−(5−イソプロポキシ−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−4−アミン
5−イソプロポキシ−1H−ピラゾール−3−アミン(11.6g、82.1mmol)のTHF(85ml)中の溶液に、DIPEA(16ml)および2,4−ジクロロ−5−ブロモピリミジン(17g、74.6mmol)を加え、そして得られた溶液を40℃で16時間熟成させた。混合物をEtOAcおよびHO間に分離し、有機層を食塩水で洗浄し、そして乾燥した。溶媒を減圧下で除去し、そしてカラムクロマトグラフィーにより、表題化合物を、固体として得た。m/z:332。
方法14
2,5−ジクロロ−N−(5−メトキシ−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−4−アミン
5−メトキシ−1H−ピラゾール−3−アミン(890mg、7.8mmol)の無水EtOH(20ml)中の溶液に、トリエチルアミン(3.3ml、23.6mmol)および2,4,5−トリクロロピリミジン(1.4g、7.8mmol)を加え、そして得られた溶液を室温で12時間熟成させた。混合物をEtOAcおよびHO間に分離し、有機層を食塩水で洗浄し、そして乾燥した。溶媒を減圧下で除去して、表題化合物を油状物として得て、これは、静置により結晶した(1.8g)。m/z:261。
方法15−17
以下の化合物を、適当な出発物質を使用して、方法14の方法によって調製した。
Figure 2009513615
方法18
N−[2,5−ジクロロ−6−(5−イソプロポキシ−1H−ピラゾール−3−イルアミノ)−ピリミジン−4−イル]−N−メチル−メタンスルホンアミド
N−メチル−N−(2,5,6−トリクロロ−ピリミジン−4−イル)−メタンスルホンアミド(方法19、1.236g、4.3mmol)のn−BuOH(8ml)中の溶液に、5−イソプロポキシ−1H−ピラゾール−3−イルアミン(601mg、4.3mmol)およびエチル−ジイソプロピル−アミン(556mg)を加えた。混合物を70℃で一晩加熱した。LC/MSは、反応の完結を示した。溶媒をエバポレートエバポレートし、そして残渣をDCM中に溶解し、次いでこれをNaHCO水溶液で洗浄し、乾燥し、そして濃縮した。フラッシュクロマトグラフィーをEtOAc/Hex(50%)を溶出液として行った。無色の固体(669mg)を、収率39%で得た。NMR(CDCl)8.06(s,1H),5.78(s,1H),4.61(m,1H),3.21(s,3H),3.16(s,3H),1.32(d,J=6.0Hz,6H).MS(ES+)m/z 395.2,397.1[MH+].MS(ES)m/z 393.1,395.0[M]。
方法19
N−メチル−N−(2,5,6−トリクロロ−ピリミジン−4−イル)−メタンスルホンアミド
THF(20ml)中の、N−メチルメタンスルホネート(954mg、8.7mmol)に、NaH(367mg、9.2mmol、鉱油中の60%)を加えた。これを10分間室温で撹拌し、そして次いで2,4,5,6−テトラクロロ−ピリミジン(1.904g、8.7mmol)のTHF(10ml)中の溶液に0℃で加えた。反応混合物を0℃で3時間撹拌した。LC/MSは、反応の完結を示した。溶媒をエバポレートし、そして残渣をDCM中に溶解し、次いでこれを水性NaHCOによって洗浄し、乾燥し、そして濃縮した。フラッシュクロマトグラフィーをEtOAc/Hex(25%)を溶出剤として行った。無色の固体(1.236g)を、収率49%で得た。NMR(400MHz,CDCl)3.30(s,3H),3.32(s,3H).13C−NMR(400MHz,CDCl)162.2,161.2,156.0,124.7,39.5,37.1.MS(ES+)m/z 289.83,291.82[MH+]。
方法20
N−[2−クロロ−5−フルオロ−6−(5−イソプロポキシ−1H−ピラゾール−3−イルアミノ)−ピリミジン−4−イル]−N−メチル−メタンスルホンアミド
N−(2,6−ジクロロ−5−フルオロ−ピリミジン−4−イル)−N−メチル−メタンスルホンアミド(方法21、440mg、1.6mmol)のn−BuOH(3ml)中の溶液に、5−イソプロポキシ−1H−ピラゾール−3−イルアミン(227mg、1.6mmol)およびDIPEA(207mg)を加えた。混合物を70℃で一晩加熱した。LC/MSは、反応の完結を示した。溶媒をエバポレートし、そして残渣をDCM中に溶解し、次いでこれを水性NaHCOで洗浄し、乾燥し、そして濃縮した。EtOAc/ヘキサン(50%)を溶出液に用いたフラッシュクロマトグラフィーを行った。無色の固体(280mg)を、収率46%で得た。H−NMR(300MHz,CDOD)5.84(s,0.8H),4.61(m,1H),3.32(s,3H),3.27(s,3H),1.36(d,J=6.0;6H).MS(ES+)m/z 378.86,380.86[MH+].MS(ES)m/z 376.88,378.87[M]。
方法21
N−(2,6−ジクロロ−5−フルオロ−ピリミジン−4−イル)−N−メチル−メタンスルホンアミド
N−メチルメタンスルホネート(546mg、5mmol)のTHF(20ml)中の溶液に、NaH(220mg、5.5mmol、鉱油中の60%)を加えた。これを10分間室温で撹拌し、そして次いで2,4,6−トリクロロ−5−フルオロ−ピリミジン(1.007g、5mol)のTHF(5ml)中の溶液に0℃で加えた。反応混合物を0℃で3時間撹拌した。LC/MSは、反応の完結を示した。溶媒をエバポレートし、そして残渣をDCM中に溶解し、次いでこれを水性NaHCOによって洗浄し、乾燥し、そして濃縮した。EtOAc/ヘキサン(25%)を溶出液に用いたフラッシュクロマトグラフィーを行った。無色の固体(986mg)を、収率72%で得た。NMR(CDCl)3.45(d,J=1.9Hz,3H),3.37(s,3H).MS(ES)m/z 274.0,276.0[M]。
方法22
2−クロロ−5−メチル−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−4−アミン
2,4−ジクロロ−5−メチルピリミジン(1.25g、7.8mmol)のEtOH(30ml)中の溶液に、5−メチル−1H−ピラゾール−3−イルアミン(756mg、7.8mmol)およびDIPEA(2.8mL)を加えた。混合物を70℃で一晩加熱した。LC/MSは、反応の完結を示した。表題化合物を、真空下の濾過によって白色の固体(700mg)として得た。m/z 224。
方法23
2−クロロ−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−5−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−アミン
2,4−ジクロロ−5−トリフルオロメチルピリミジン(1.27g、5.8mmol)のMeCN(20ml)中の溶液に、5−メチル−1H−ピラゾール−3−イルアミン(568mg、5.8mmol)およびEtN(1.6mL)を加えた。混合物を周囲温度で一晩攪拌した。LC/MSは、反応の完結を示した。溶媒のエバポレーションにより、黄色の油状物を得て、これをGilson(5−95%MeCN/HO、15分)によって精製して、表題化合物を、固体(300mg)として得た。m/z 278。
方法24
N−{2,5−ジクロロ−6−[(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)アミノ]ピリミジン−4−イル}−N,N’,N’−トリメチルスルファミド
N,N,N’−トリメチル−N’−(2,5,6−トリクロロピリミジン−4−イル)スルファミド(方法26、0.505g、1.59mmol)のn−BuOH(3ml)中の溶液に、5−メチル−1H−ピラゾール−3−アミン(159mg、1.59mmol、97%純度)およびDIPEA(0.419mL、2.38mmol)を加えた。混合物を50℃で一晩加熱した。LC/MSは、反応の完結を示した。溶媒をエバポレートし、そして残渣をDCMおよびHO間に分離した。次いで有機層をNaSOで乾燥し、濾過して、固体を除去し、次いで真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルのクロマトグラフィー(EtOAcおよびヘキサンの勾配によるISCO Combiflashにより)によって精製して、表題化合物を、明るい黄色の固体(453mg、75%)として得た。LC−MS,380(M+1).NMR(DMSO,400MHz)δ 12.33(s,1H),9.82(s,1H),6.24(s,1H),3.08(s,3H),2.91(s,6H),2.25(s,3H)。
方法25
以下の化合物を、適当な出発物質を使用して、方法24の方法によって調製した。
Figure 2009513615
方法26
N,N,N’−トリメチル−N’−(2,5,6−トリクロロピリミジン−4−イル)スルファミド
NaH(343mg、8.58mmol、鉱油中の0%)の無水のDMF(2mL)中の溶液に、DMF(2ml)中のN,N,N’−トリメチルスルファミド(方法28、492mg、3.56mmol)を加えた。この反応混合物を30分間室温で撹拌し、そして次いで2,4,5,6−テトラクロロ−ピリミジン(726mg、3.26mmol)のTHF(30ml)中の溶液に0℃で加えた。反応混合物を0℃〜室温で一晩攪拌した。溶媒をエバポレートし、そして残渣をDCM中に溶解し、次いでこれを水性NHClによって洗浄し、乾燥し、そして濃縮した。EtOAc/Hex(10%)を溶出液に用いたフラッシュクロマトグラフィーを行った。白色の固体(553mg)を、収率53%で得た。NMR(400MHz,DMSO)δ 3.18(s,3H),2.93(s,6H)。
方法27
以下の化合物を、適当な出発物質を使用して、方法26の方法によって調製した。
Figure 2009513615
方法28
N,N,N’−トリメチルスルファミド
ジメチルスルファモイルクロリド(1.49mL、13.8mmol)のDCM(2.0mL)中の溶液に、KCO(1.24g、8.9mmol)、メチルアミン(16mL、32mmol、THF中の2M)を、0℃でゆっくりと加えた。反応混合物を0℃で1時間撹拌し、次いで室温まで更に1時間かけて温めた。溶媒を真空中で除去し、次いで無水のDCM(30mL)を加え、濾過して、固体を除去し、そして次いで溶媒を除去することによって、黄色の液体生成物(1.84g、97%収率)を得た。NMR(400MHz,CDCl)δ 4.40(s,1H),2.74(s,6H),1.70(s,3H)。
方法29
N−{2,5−ジクロロ−6−[(5−メトキシ−1H−ピラゾール−3−イル)アミノ]ピリミジン−4−イル}−N,N’,N’−トリメチルスルファミド
N,N,N’−トリメチル−N’−(2,5,6−トリクロロピリミジン−4−イル)スルファミド(方法26、318mg、1.0mmol)のn−BuOH(1ml)中の溶液に、5−メトキシ−1H−ピラゾール−3−アミン(102mg)およびDIPEA(0.240mL、1.36mmol)を加えた。混合物を50℃で一晩加熱した。溶媒をエバポレートし、そして残渣をDCMおよびHO間に分離した。次いで有機層をNaSOで乾燥し、濾過して、固体を除去し、次いで真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルのクロマトグラフィー(EtOAcおよびヘキサンの勾配によるISCO Combiflashによる)によって精製して、表題化合物を、乾燥したフィルム状物(123mg、34%)として得た。LC−MS,396(M+1).NMR(DMSO,400MHz)δ 9.74(s,1H),5.81(s,1H),3.81(s,3H),3.12(s,3H),2.93(s,6H)。
方法30
N−{2−クロロ−6−[(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)アミノ]ピリミジン−4−イル}−N,N’,N’−トリメチルスルファミド
N−(2,6−ジクロロピリミジン−4−イル)−N,N’,N’−トリメチルスルファミド(方法27、1.72g、6.05mmol)のn−BuOH(6ml)中の溶液に、5−メチル−1H−ピラゾール−3−アミン(0.605g、6.05mmol)およびDIPEA(1.6mL、9.09mmol)を加えた。混合物を70℃で一晩加熱した。反応混合物を濾過し;固体をMeOHによって3回洗浄して、純粋な白色の固体を得た。(0.205g、9.7%収率)。LC−MS,346(M+1).NMR(DMSO−d6,400MHz,80℃)δ 11.89(s,1H),9.82(s,1H),7.22(s,1H),5.97(s,1H),3.32(s,3H),2.87(s,6H),2.21(s,3H)。
方法31
N−(2,6−ジクロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)−N−メチルメタンスルホンアミド
NaH(鉱油中の60%、176mg、8.58mmol)の無水のDMF(2mL)中の溶液に、DMF(2ml)中のN−メチルメタンスルホンアミド(436mg、4.0mmol)を加えた。この反応混合物を30分間室温で撹拌し、そして次いで2,4,6−トリクロロ−5−フルオロピリミジン(804mg、4.0mmol)のTHF(30ml)中の溶液に0℃で滴下により加えた。反応混合物を0℃〜室温で一晩攪拌した。溶媒をエバポレートし、そして残渣をシリカゲルのクロマトグラフィー(1%のTEAを伴うヘキサン中の酢酸エチルの0〜30%勾配を用いたISCO Combiflashによる)によって精製した。白色の固体(700mg)を、収率64%で得た。NMR(400 MHz,DMSO)δ 3.38(s,3H),3.31(s,3H)。
方法32
N−{2−クロロ−5−フルオロ−6−[(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)アミノ]ピリミジン−4−イル}−N−メチルメタンスルホンアミド
N−(2,6−ジクロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)−N−メチルメタンスルホンアミド(方法31、914mg、3.35mmol)のn−BuOH(3ml)中の溶液に、5−メチル−1H−ピラゾール−3−アミン(351mg、3.62mmol、97%純度)およびDIPEA(1.2ml、6.9mmol)を加えた。混合物を50℃で一晩加熱した。LC/MSは、反応の完結を示した。溶媒をエバポレートし、そして残渣をシリカゲルのクロマトグラフィー(1%のNHOHを伴うDCM中のメタノールの0〜5%勾配を用いたISCO Combiflashによる)によって精製して、表題化合物を、明るい黄色の固体(1.06g、95%)として得た。LC−MS,335(M+1).NMR(DMSO−d6,400MHz)δ 12.27(s,1H),10.53(s,1H),6.32(s,1H),3.27(s,3H),3.20(s,3H),2.25(s,3H)。
方法33
(2EまたはZ)−3−(ジメチルアミノ)−3−(メチルチオ)アクリロニトリル
THF(100ml)中のアセトニトリル(12ml、228mmol)を、−78℃に冷却し、ブチルリチウム(ヘキサン中の2.5M、92ml、230mmol)を滴下漏斗により滴下により加えた。反応物を更に30分間攪拌した。メチル ジメチルジチオカルバメート(方法41、14.09g、104mmol)を一度に固体として窒素気流下で加えた。これを−78℃で30分間、そして室温で6時間撹拌した。次いで反応物を氷浴中で冷却した。ヨウ化メチル(10ml、125mmol)を反応物にシリンジにより加えた。反応物を室温まで温まらせ、そして室温で一晩攪拌した。酢酸エチル(200ml)を反応物に加え、そして反応物を水(2×100ml)で洗浄した。有機相を合わせてし、そして濃縮した。残渣をシリカゲルのクロマトグラフィー(ヘキサン中の酢酸エチルの0〜20%勾配を用いたISCO Combiflashによる)によって精製して、表題化合物を、褐色がかった液体の形態のEZ異性体の混合物としての白色の固体(10.5g、71%)として得た。NMR(主要異性体)(CDCl3,400MHz)δ 4.08(s,1H),3.00(s,6H),2.39(s,3H)。
方法34
,N −ジメチル−1H−ピラゾール−3,5−ジアミン
(2EまたはZ)−3−(ジメチルアミノ)−3−(メチルチオ)アクリロニトリル(方法33、9.525g、67mmol)およびヒドラジン水和物(10.06g、201mmol)のエタノール(70ml)中の混合物を、85℃で一晩加熱した。溶媒を除去した。残渣をシリカゲルのカラムクロマトグラフィー(1%のNHOHを伴う塩化メチレン中のメタノールの0〜10%勾配を用いたISCO Combiflashによる)によって精製した。5.8g(69%)の生成物を、褐色がかった濃厚な油状物として得た。LC−MS,127(M+1).NMR(DMSO,400MHz)δ 9.51(br,1H),4.67(s,1H),2.62(s,6H)。
方法35
−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)−N ,N −ジメチル−1H−ピラゾール−3,5−ジアミン
エタノール(3ml)中の、2,4−ジクロロ−5−フルオロピリミジン(166mg、1mmol)、N,N−ジメチル−1H−ピラゾール−3,5−ジアミン(方法34、150mg、1.2mmol)、およびDIEA(0.35ml、2mmol)を、55℃で一晩加熱した。溶媒を除去し、そして残渣をシリカゲルのクロマトグラフィー(1%のNHOHを伴う塩化メチレン中のメタノールの0〜5%勾配を用いたISCO Combiflashによる)によって精製した。100mgの生成物を、白色の固体(40%)として得た。MS:257(M+1);NMR(DMSO−d6,400MHz,80℃)δ 11.60(br,1H),10.26(br,1H),8.23(s,1H),5.73(s,1H),2.76(s,6H)。
方法36
以下の化合物を、適当な出発物質を使用して、方法26の方法によって調製した。
Figure 2009513615
方法37
2−クロロ−N−(5−シクロプロピル−1H−ピラゾール−3−イル)−5−ニトロピリミジン−4−アミン
2,4−ジクロロ−5−ニトロピリミジン(3.0g、15mmol)およびDIEA(2.4g、18.5mmol)のn−BuOH(30ml)中の溶液に、5−シクロプロピル−1H−ピラゾール−3−アミン(2.0g、16.2mmol)を、25℃でゆっくりと加えた。得られた溶液を25℃で5分間撹拌し、そして乾燥状態まで濃縮して、表題化合物(3.1g)を得た。NMR(CDCl)0.80(m,2H),1.05(m,2H),6.60(s,1H),9.20(s,1H),9.70(brs,1H),10.40(brs,1H)。
方法38
5−ブロモ−2−クロロ−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−4−アミン
5−ブロモ−2,4−ジクロロピリミジン(1.29g、5.66mmol)のEtOH(15ml)中の室温の溶液に、5−メチル−1H−ピラゾール−3−アミン(549mg、5.66mmol)のEtOH(3ml)中の溶液およびトリエチルアミン(628mg、6.22mmol)を加え、そして反応混合物を室温で一晩攪拌した。懸濁液を濾過し、そして水で洗浄し、そして乾燥して、所望の生成物を、白色の固体(1.27g、78%)として得た。NMR(CDCl)2.24(s,3H),6.24(s,1H),8.41(s,1H),9.29(s,1H),12.32(s,1H)。
方法39
5−ブロモ−2−クロロ−N−(5−メトキシ−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−4−アミン
5−ブロモ−2,4−ジクロロピリミジン(1.20g、5.26mmol)のTHF(10ml)中の室温の溶液に、5−メトキシ−1H−ピラゾール−3−アミン(594mg、5.26mmol)およびトリエチルアミン(685mg、6.3mmol)を加え、そして反応混合物を40℃で一晩攪拌した。懸濁液を濾過し、そして水で洗浄し、そして乾燥して、所望の生成物を、白色の固体として得た。MS:305(M+1)。
方法40
2,5−ジクロロ−N−[5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−1H−ピラゾール−3−イル]ピリミジン−4−アミン
2,4,5−トリクロロピリミジン(1.00g、5.45mmol)のTHF(10ml)中の室温の溶液に、5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−1H−ピラゾール−3−アミン(986mg、5.45mmol)およびトリエチルアミン(606mg、6.0mmol)を加え、そして反応混合物を40℃で一晩攪拌した。懸濁液を濾過し、そして水で洗浄し、そして乾燥して、所望の生成物を、白色の固体として得た。MS:328(M+1)。
方法41
メチル ジメチルジチオカルバメート
ジメチルアミン(THF中の2M、60ml、120mmol)を、氷浴中で冷却した。二酸化炭素(6ml、100mmol)を分割して加え、続いてNaOH(4.8g)/H2O(40mL)を加えた。反応物を氷浴中で30分間、そして室温で2時間攪拌した。次いで反応物を氷浴で冷却し、そしてヨウ化メチル(7.5ml、120mmol)をシリンジによりゆっくりと加えた。反応物を氷浴で1時間、そして室温で一晩攪拌した。エチルエーテル(100ml)を加えて、生成物を抽出した。有機相を合わせ、そしてMgSOで乾燥した。溶媒を除去することによって、14.32gの生成物を、白色の固体(100%収率)として得た。NMR(400MHz,CDCl)δ 3.52(s,3H),3.35(s,3H),2.61(s,3H)。
方法42
2,6−ジクロロ−N−(5−メトキシ−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−4−アミン
2,4,6−トリクロロ−ピリミジン(1.7g)の無水エタノール(100mL)中の溶液に、DIPEA(4.1mL)および5−メトキシ−1H−ピラゾール−3−アミン塩酸塩(1.46g)を加えた。得られた溶液を室温で一晩攪拌した。溶媒を減圧下でエバポレートした。粗製の化合物をGilson(10〜60%MeCN/HO、15分)によって精製して、表題化合物を、固体(1.23g)として得た。H NMR δ 12.19(s,1H) 10.68(s,1H) 6.76(s,1H) 5.40(s,1 H) 3.82(s,3H);m/z 260。
方法43
2,5,6−トリクロロ−N−(5−メトキシ−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−4−アミン
2,4,5,6−テトラクロロ−ピリミジン(2.18g)の無水エタノール(100mL)中の溶液に、DIPEA(4.4mL)および5−メトキシ−1H−ピラゾール−3−アミン塩酸塩(1.50g)を加えた。得られた溶液を室温で一晩攪拌した。溶媒を減圧下でエバポレートした。粗製の化合物をGilson(10〜60%MeCN/HO、15分)によって精製して、表題化合物を、固体(0.76g)として得た。m/z 294。
方法44
2−クロロ−5−フルオロ−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−6−モルホリン−4−イルピリミジン−4−アミン
2,4,6−トリクロロ−5−フルオロピリミジン(4.03g)の無水エタノール(100mL)中の溶液に、DIPEA(5.3mL)および5−メチル−1H−ピラゾール−3−アミン(2.03g)を加えた。得られた溶液を室温で6時間撹拌した。沈澱物を濾過し、そして冷エタノールで洗浄した。化合物を真空オーブン中で乾燥して、2,6−ジクロロ−5−フルオロ−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−4−アミンを、固体(3.7g)として得た。m/z 262。モルホリン(0.181mL)、2,6−ジクロロ−5−フルオロ−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−4−アミン(500mg)およびDIPEA(0.505ml)の無水エタノール(10.0ml)中の混合物を、80℃で5時間加熱した。溶媒を減圧下で除去し、そして残渣をGilson(10〜50%MeCN/HO、15分)によって精製して、表題化合物を、固体(236mg)として得た。H NMR δ 12.05(bs,1H) 9.57(s,1H) 6.21(s,1H) 3.67(t,4H) 3.57(t,4H) 2.22(s,3H);m/z 313。
方法45
N−(5−メトキシ−1H−ピラゾール−3−イル)−2−(メチルスルホニル)−6−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−アミン
4−クロロ−2−(メチルチオ)−6−(トリフルオロメチル)ピリミジン(2.29g)の無水エタノール(50mL)中の溶液に、DIPEA(4.4mL)および5−メトキシ−1H−ピラゾール−3−アミン塩酸塩(1.46g)を加えた。得られた溶液を90℃で一晩加熱した。溶媒を減圧下でエバポレートした。粗製の化合物をGilson(10〜60%MeCN/HO、15分)によって精製して、N−(3−メトキシ−1H−ピラゾール−5−イル)−2−(メチルチオ)−6−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−アミンを、固体(0.64g)として得た。m/z 306。N−(3−メトキシ−1H−ピラゾール−5−イル)−2−(メチルチオ)−6−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−アミン(240mg)を、塩化メチレン(5mL)中に溶解し、MCPBA(529mg)を加えた。得られた溶液を室温で0.5時間撹拌し、そして塩化メチレンおよび飽和炭酸ナトリウム水溶液間に分離した。有機層を乾燥し、そして溶媒を減圧下で、そして低温で除去した。粗製の生成物(270mg)を、更なる精製なしに次の工程に継続した。m/z 338。
方法46
2−クロロ−5−フルオロ−N−(5−メトキシ−1H−ピラゾール−3−イル)−6−モルホリン−4−イルピリミジン−4−アミン
2,4,6−トリクロロ−5−フルオロピリミジン(2.01g)の無水エタノール(50mL)中の溶液に、DIPEA(4.4mL)および5−メトキシ−1H−ピラゾール−3−アミン(2.24g)を加えた。得られた溶液を室温で一晩攪拌した。溶媒を減圧によって除去し、そして残渣をGilson(10〜50%MeCN/HO、15分)によって精製して、表題化合物2,6−ジクロロ−5−フルオロ−N−(5−メトキシ−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−4−アミンを、固体(0.776g)として得た。m/z 278。モルホリン(0.256mL)、2,6−ジクロロ−5−フルオロ−N−(5−メトキシ−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−4−アミン(776mg)およびDIPEA(0.742ml)のn−ブタノール(14.0ml)中の混合物を、90℃で5時間加熱した。溶媒を減圧下で除去し、そして残渣をGilson(10〜50%MeCN/HO、15分)によって精製して、表題化合物を、固体(310mg)として得た。H NMR 9.80(s,1H) 5.66(s,1H) 3.77(s,3H) 3.64−3.71(m,4H) 3.53−3.64(m,4H);m/z 329。
方法47
N−{2,5−ジクロロ−6−[(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)アミノ]ピリミジン−4−イル}−N−メチルメタンスルホンアミド
方法32と同様な方法によって、表題化合物を、N−(2,5,6−トリクロロ−ピリミジン−4−イル)−N−メチルメタンスルホンアミド(方法48)から調製した。MS:351(M+1)。
方法48
N−(2,5,6−トリクロロ−ピリミジン−4−イル)−N−メチルメタンスルホンアミド
方法32と同様な方法によって、表題化合物を、N−メチルメタンスルホンアミドおよび2,4,5,6−テトラクロロピリミジンから調製した。MS:290(M+1)。
方法49
N−{2,5−ジクロロ−6−[(5−イソプロポキシ−1H−ピラゾール−3−イル)アミノ]ピリミジン−4−イル}−N,N’,N’−トリメチルスルファミド
方法29と同様な方法によって、表題化合物を、N,N,N’−トリメチル−N’−(2,5,6−トリクロロピリミジン−4−イル)スルファミド(方法26)から調製した。MS:424(M+1)。
方法50
5−フルオロピリミジン−2−カルバルデヒド
5−フルオロピリミジン−2−カルボニトリル(方法6、1.0g、8.1mmol)の無水のTHF中の−78℃の溶液に、DIBAL−H(8.1mL)の溶液を20分の時間をかけて加えた。得られた混合物をこの温度で2時間撹拌し、その後MeOHを加えた。溶液を室温まで温まらせ、その後濃HClの溶液を加えた。得られた混合物を2時間周囲温度で撹拌し、そして水層をEtOAc(3×)で洗浄した。混合した有機抽出物を食塩水で洗浄し、そして乾燥(MgSO)した。溶媒のエバポレーションにより、表題化合物(780mg、76%)を得た。MS:[M+H] 127。
方法51
N−[(5−フルオロピリミジン−2−イル)メチレン]−2−(R)−メチルプロパン−2−スルフィンアミド
5−フルオロピリミジン−2−カルバルデヒド(方法50、1.55g、12.3mmol)の無水のDCM中の室温の溶液に、2−(R)−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(1.79g、14.7mmol)および無水の硫酸銅(II)(1.96g、12.28mmol)を加えた。得られた混合物をこの温度で24時間撹拌し、固体を減圧下で濾過し、DCM(3×)で洗浄し、そして溶媒をエバポレートして、黄色の油状物を得た。得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(Hex−EtOAc=3:1)によって精製して、表題化合物(1.94g、69%)を得た。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)ppm 9.13(s,2H) 8.47(s,1H) 0.99(s,9H).MS:[M+H] 232。
方法51に記載した方法を、出発物質としての2−(R)−メチルプロパン−2−スルフィンアミドを2−(S)−メチルプロパン−2−スルフィンアミドで置換えることによって、N−[(5−フルオロピリミジン−2−イル)メチレン]−2−(S)−メチルプロパン−2−スルフィンアミドを得るために使用することができる。
方法52
N−[(1S)−1−(5−フルオロピリミジン−2−イル)エチル]−(2R)−メチルプロパン−2−スルフィンアミド
N−[(5−フルオロピリミジン−2−イル)メチレン]−2−(R)−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(方法51、1.94g、8.5mmol)の無水のTHF中の−20℃の溶液に、MeMgBrの溶液(9.3mL、9.3mmol)をゆっくりと加えた。得られた混合物をこの温度で3時間撹拌し、その後HOおよびEtOAc間に分離した。水層をEtOAc(3×)で抽出し、食塩水で洗浄し、乾燥(MgSO)した。減圧下の真空下の溶媒のエバポレーションにより、黄色の油状物を得た。得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(100%EtOAc)によって精製して、表題化合物(660mg、50%)を得た。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)ppm 8.89(s,2H) 5.53(d,1H) 4.43−4.65(m,1H) 1.46(d,3H) 1.11(s,9H).MS:[M+H] 246。
方法52に記載された方法は、出発物質としてのN−[(5−フルオロピリミジン−2−イル)メチレン]−2−(R)−メチルプロパン−2−スルフィンアミドを、N−[(5−フルオロピリミジン−2−イル)メチレン]−2−(S)−メチルプロパン−2−スルフィンアミドと置換えることによって、N−[(1S)−1−(5−フルオロピリミジン−2−イル)エチル]−(2S)−メチルプロパン−2−スルフィンアミドを得るために使用することができる。
方法53
(S)−1−(5−フルオロピリミジン−2−イル)エタンアミン塩酸塩
N−[(1S)−1−(5−フルオロピリミジン−2−イル)エチル]−(2R)−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(方法52、655mg、2.67mmol)の乾燥ジオキサン(20ml)中の溶液に、ジオキサン中のHCl(3.4ml、13.3mmol)を加えた。反応物を室温で3時間撹拌した。溶媒を除去して、表題化合物を、白色の固体(定量的)として得た。MS:計算値:141;測定値:[M+H]142。
(S)−1−(5−フルオロピリミジン−2−イル)エタンアミン塩酸塩は、更に方法53に記載した方法を使用して、出発物質としてのN−[(1S)−1−(5−フルオロピリミジン−2−イル)エチル]−(2R)−メチルプロパン−2−スルフィンアミドを、N−[(1S)−1−(5−フルオロピリミジン−2−イル)エチル]−(2S)−メチルプロパン−2−スルフィンアミドで置換えることによって得ることもできる。
有用性
本発明の化合物は、チロシンキナーゼ、特にTrks、そして更に特にTrkAおよびBを阻害することによる癌の治療のための有用性を有する。治療の方法は、様々な癌に関連する過程に関係する、チロシンキナーゼ活性、特にTrks活性、そして更に特にTrkAおよびB活性を標的とする。従って、チロシンキナーゼ、特にTrk、そして更に特にTrkAおよびBの阻害剤は、乳房、卵巣、肺、結腸、前立腺または他の組織の癌腫、並びに白血病およびリンパ腫、中枢および末梢神経系の腫瘍、並びに黒色腫、線維肉腫および骨肉腫のような他の腫瘍の種類のような腫瘍性疾病に対して活性であることが予想される。チロシンキナーゼ阻害剤、特にTrk阻害剤、そして更に特にTrkAおよびB阻害剤は、更に、制約されるものではないが、自己免疫性、炎症性、神経性、および心臓血管性疾病を含む他の増殖性疾病の治療のために有用であることも予想される。
更に、本発明の化合物は、制約されるものではないが、ETV6−TrkC融合、TRP−TrkA融合タンパク質、AML−ETO(t8;21)に導く癌遺伝子再配列、NGF、BDNFの増加した血清レベルに導く自己分泌または傍分泌シグナル伝達、疾病の攻撃性に関連する構成的に活性化されたTrkを伴うノイロトロピンまたは腫瘍、腫瘍成長および増殖または生存のシグナル伝達を含む、構成的に活性化されたTrkキナーゼのアップレギュレートを伴って選択される、癌の治療または予防において価値を有することが予想される。
本発明の化合物が、本明細書中に記載されるTrkAアッセイによって決定されるように、チロシンキナーゼ、特にTrks、そして更に特にTrkAおよびBを阻害することが示されている。
本発明によって提供される化合物は、更にチロシンキナーゼ、特にTrks、そして特にTrkAおよびBを阻害するための潜在的医薬品の能力を決定することにおける標準および試薬として有用である筈である。これらは、本発明の化合物を含む商業的キットとして提供されるものである。
TrkAアッセイの構成
TrkA活性を、増幅ルミネッセンス近接アッセイ(Alphascreen)技術(PerkinElmer,549 Albany Street,Boston,MA)を使用して、一般的なポリペプチド基質内の合成チロシン残基をリン酸するTrkAの能力として測定した。
TrkAキナーゼ活性を測定するために、HISで標識したヒトTrkAキナーゼの細胞内ドメイン(TrkAのアミノ酸442−796、Swiss−Prot一次寄託番号P04629)を、SF9細胞中に発現させ、そして標準的なニッケルカラムクロマトグラフィーを使用して精製した。キナーゼをビオチン化した基質およびアデノシン三リン酸(ATP)と20分間、室温でインキュベーション後、30mMのエチレンジアミン四酢酸(EDTA)の添加によってキナーゼの反応を停止した。反応を384ウェルのマイクロタイタープレート中で行い、そしてストレプトアビジンで被覆した供与体ビーズおよびホスホチロシンに特異的な抗体で被覆した受容体ビーズを添加し、一晩、室温でインキュベーションした後、EnVision多重プレートリーダーを使用して、反応生成物を検出した。
Figure 2009513615
式(I)の化合物の薬理学的特性は、構造の変化に伴って変化するが、一般的に式(I)の化合物によって保有される活性は、IC50濃度(50%阻害を達成する濃度)または(0.01μM〜10μM)の範囲の投与量で示すことができる。
上記のin−vitroアッセイにおいて試験された場合、以下の実施例のTrk阻害活性は、以下のIC50において測定された。
Figure 2009513615
本発明の化合物は、チロシンキナーゼ、特にJAKファミリー、そして更に特にJAK2を阻害することにより、骨髄増殖性疾患、骨髄異形成症候群、および癌の治療に対して有用性を有する。治療の方法は、様々な骨髄増殖性疾患、骨髄異形成症候群、および癌に関連する過程に関係する、チロシンキナーゼ活性、特にJAKファミリー活性、そして更に特にJAK2活性を標的とする。従って、チロシンキナーゼ、特にJAKファミリー、そして更に特にJAK2の阻害剤は、慢性骨髄性白血病、真性赤血球増加症、本態性血小板血症、骨髄線維症を伴う骨髄様化生、特発性骨髄線維症、慢性骨髄単球性白血病および好酸球増加症候群のような骨髄増殖性疾患、骨髄異形成症候群並びに乳房、卵巣、肺、結腸、前立腺または他の組織の癌腫のような腫瘍性疾患、並びに白血病、骨髄腫およびリンパ腫、中枢および末梢神経系の腫瘍、並びに黒色腫、線維肉腫および骨肉腫のような他の種類の腫瘍に対して活性であることが予想される。チロシンキナーゼ阻害剤、特にJAKファミリー阻害剤、そして更に特にJAK2阻害剤は、更に、制約されるものではないが、自己免疫性、炎症性、神経性、および心血管性疾病を含む他の増殖性疾病の治療のために有用であることも予想される。
本発明の化合物は、本明細書中に記載されるJAK2アッセイによって決定されるように、チロシンキナーゼ、特にJAKファミリー、そして更に特にJAK2を阻害することが示されている。
本発明によって提供される化合物は、チロシンキナーゼ、特にJAKファミリー、そして更に特にJAK2を阻害するための潜在的医薬品の能力を決定することにおける標準および試薬として有用である筈である。これらは、本発明の化合物を含む商業的キットとして提供されるものである。
JAK2アッセイ
JAK2キナーゼ活性を、増幅ルミネッセンス近接アッセイ(Alphascreen)技術(PerkinElmer,549 Albany Street,Boston,MA)を使用して、一般的なポリペプチド基質内の合成チロシン残基をリン酸するJAK2の能力として測定した。
JAK2キナーゼ活性を測定するために、商業的に入手可能な精製された酵素、Upstate Biotechnologyの#14−640からのSf21細胞中のバキュロウイルスによって発現された、C末端のHis−6で標識された、組換えヒトJAK2、アミノ酸808−末端(Genbank Accession number:NM004972)を使用した。キナーゼをビオチン化した基質およびアデノシン三リン酸(ATP)と60分間、室温でインキュベーション後、30mMのエチレンジアミン四酢酸(EDTA)の添加によってキナーゼの反応を停止した。反応を384ウェルのマイクロタイタープレート中で行い、そして、ストレプトアビジンで被覆した供与体ビーズおよびホスホチロシンに特異的な抗体で被覆した受容体ビーズを添加し、一晩、室温でインキュベーション後、EnVision多重プレートリーダーを使用して反応生成物を検出した。
Figure 2009513615
上記のin−vitroアッセイにおいて試験された場合、以下の実施例のJAK阻害活性は、以下のIC50で測定された。
Figure 2009513615

Claims (33)

  1. 式(I):
    Figure 2009513615
    [式中:
    は、水素、ヒドロキシ、アミノ、メルカプト、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6アルコキシ、C1−6アルカノイルオキシ、N−(C1−6アルキル)アミノ、N,N−(C1−6アルキル)アミノ、C1−6アルカノイルアミノ、C1−6アルキルスルホニルアミノ、3〜5員のカルボシクリルまたは3〜5員のヘテロシクリルから選択され;ここにおいて、Rは、1以上のRによって炭素において置換されていてもよく;そしてここにおいて、前記ヘテロシクリルが−NH−部分を含有する場合、この窒素は、Rから選択される基によって置換されていてもよく;
    およびRは、水素、ハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、メルカプト、スルファモイル、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6アルコキシ、C1−6アルカノイル、C1−6アルカノイルオキシ、N−(C1−6アルキル)アミノ、N,N−(C1−6アルキル)アミノ、C1−6アルカノイルアミノ、N−(C1−6アルキル)カルバモイル、N,N−(C1−6アルキル)カルバモイル、aが0〜2であるC1−6アルキルS(O)、C1−6アルコキシカルボニル、N−(C1−6アルキル)スルファモイル、N,N−(C1−6アルキル)スルファモイル、(C1−6アルキル)N−S(O)−NH−、(C1−6アルキル)NH−S(O)−NH−、NH−S(O)−NH−、(C1−6アルキル)N−S(O)−N(C1−6アルキル)−、(C1−6アルキル)NH−S(O)−N(C1−6アルキル)−、NH−S(O)−N(C1−6アルキル)−、N−(C1−6アルキル)−N−(C1−6アルキルスルホニル)アミノ、C1−6アルキルスルホニルアミノ、カルボシクリル−R19−またはヘテロシクリル−R21−から独立に選択され;ここにおいて、RおよびRは、互いに独立に、1以上のRによって炭素において置換されていてもよく;そしてここにおいて、前記ヘテロシクリルが−NH−部分を含有する場合、この窒素は、Rから選択される基によって置換されていてもよく;
    は、シアノ、カルボキシ、カルバモイル、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6アルカノイル、N−(C1−6アルキル)カルバモイル、N,N−(C1−6アルキル)カルバモイル、C1−6アルコキシカルボニル、カルボシクリルまたはヘテロシクリルから選択され;ここにおいて、Rは、1以上のR10によって炭素において置換されていてもよく;そしてここにおいて、前記ヘテロシクリルが−NH−部分を含有する場合、この窒素は、R11から選択される基によって置換されていてもよく;
    は、ハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、メルカプト、スルファモイル、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6アルコキシ、C1−6アルカノイル、C1−6アルカノイルオキシ、N−(C1−6アルキル)アミノ、N,N−(C1−6アルキル)アミノ、C1−6アルカノイルアミノ、N−(C1−6アルキル)カルバモイル、N,N−(C1−6アルキル)カルバモイル、aが0〜2であるC1−6アルキルS(O)、C1−6アルコキシカルボニル、N−(C1−6アルキル)スルファモイル、N,N−(C1−6アルキル)スルファモイル、C1−6アルキルスルホニルアミノ、カルボシクリルまたはヘテロシクリルから選択され;ここにおいて、Rは、1以上のR12によって炭素において置換されていてもよく;そしてここにおいて、前記ヘテロシクリルが−NH−部分を含有する場合、この窒素は、R13から選択される基によって置換されていてもよく;
    n=0、1、2または3であり;ここにおいて、Rの意義は、同一であっても異なっていてもよい;
    、R、R10およびR12は、ハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、メルカプト、スルファモイル、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6アルコキシ、C1−6アルカノイル、C1−6アルカノイルオキシ、N−(C1−6アルキル)アミノ、N,N−(C1−6アルキル)アミノ、C1−6アルカノイルアミノ、N−(C1−6アルキル)カルバモイル、N,N−(C1−6アルキル)カルバモイル、aが0〜2であるC1−6アルキルS(O)、C1−6アルコキシカルボニル、N−(C1−6アルキル)スルファモイル、N,N−(C1−6アルキル)スルファモイル、C1−6アルキルスルホニルアミノ、カルボシクリルまたはヘテロシクリルから独立に選択され;ここにおいて、R、R、R10およびR12は、互いに独立に、1以上のR14によって炭素において置換されていてもよく;そしてここにおいて、前記ヘテロシクリルが−NH−部分を含有する場合、この窒素は、R15から選択される基によって置換されていてもよく;
    、R、R11、R13およびR15は、C1−6アルキル、C1−6アルカノイル、C1−6アルキルスルホニル、C1−6アルコキシカルボニル、カルバモイル、N−(C1−6アルキル)カルバモイル、N,N−(C1−6アルキル)カルバモイル、ベンジル、ベンジルオキシカルボニル、ベンゾイルおよびフェニルスルホニルから独立に選択され;ここにおいて、R、R、R11、R13およびR15は、互いに独立に1以上のR16によって炭素において置換されていてもよく;
    14およびR16は、ハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、メルカプト、スルファモイル、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6アルコキシ、C1−6アルカノイル、C1−6アルカノイルオキシ、N−(C1−6アルキル)アミノ、N,N−(C1−6アルキル)アミノ、C1−6アルカノイルアミノ、N−(C1−6アルキル)カルバモイル、N,N−(C1−6アルキル)カルバモイル、aが0〜2であるC1−6アルキルS(O)、C1−6アルコキシカルボニル、N−(C1−6アルキル)スルファモイル、N,N−(C1−6アルキル)スルファモイル、C1−6アルキルスルホニルアミノ、カルボシクリルまたはヘテロシクリルから独立に選択され;ここにおいて、R14およびR16は、互いに独立に、1以上のR17によって炭素において置換されていてもよく;そしてここにおいて、前記ヘテロシクリルが−NH−部分を含有する場合、この窒素は、R18から選択される基によって置換されていてもよく;
    17は、ハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、トリフルオロメトキシ、トリフルオロメチル、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、メルカプト、スルファモイル、メチル、エチル、メトキシ、エトキシ、アセチル、アセトキシ、メチルアミノ、エチルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、N−メチル−N−エチルアミノ、アセチルアミノ、N−メチルカルバモイル、N−エチルカルバモイル、N,N−ジメチルカルバモイル、N,N−ジエチルカルバモイル、N−メチル−N−エチルカルバモイル、メチルチオ、エチルチオ、メチルスルフィニル、エチルスルフィニル、メシル、エチルスルホニル、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、N−メチルスルファモイル、N−エチルスルファモイル、N,N−ジメチルスルファモイル、N,N−ジエチルスルファモイルまたはN−メチル−N−エチルスルファモイルから選択され;そして
    19およびR21は、直接結合、−O−、−N(R22)−、−C(O)−、−N(R23)C(O)−、−C(O)N(R24)−、−S(O)−、−SON(R25)−または−N(R26)SO−から独立に選択され;ここにおいて、R22、R23、R24、R25およびR26は、水素、またはC1−6アルキルから独立に選択され、そしてsは、0〜2であり;そして
    18は、C1−6アルキル、C1−6アルカノイル、C1−6アルキルスルホニル、C1−6アルコキシカルボニル、カルバモイル、N−(C1−6アルキル)カルバモイル、N,N−(C1−6アルキル)カルバモイル、ベンジル、ベンジルオキシカルボニル、ベンゾイルおよびフェニルスルホニルから選択される]
    の化合物、または医薬的に受容可能なその塩。
  2. が、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、3〜5員のカルボシクリル、およびN,N(C1−6アルキル)アミノからなる群から選択され、ここにおいて、Rは、1以上のRによって炭素において置換されていてもよく;そして
    は、ハロから選択される;
    請求項1に記載の、式(I)の化合物、または医薬的に受容可能なその塩。
  3. が、水素、ハロ、ニトロ、およびC1−6アルキルからなる群から選択され、ここにおいて、Rは、1以上のRによって炭素において置換されていてもよく;そして
    は、ハロである;
    請求項1または2のいずれか1項に記載の、式(I)の化合物、または医薬的に受容可能なその塩。
  4. が、水素、ハロ、シアノ、N−(C1−6アルキル)−N−(C1−6アルキルスルホニル)アミノ、C1−6アルキル、(C1−6アルキル)N−S(O)−N(C1−6アルキル)−、およびヘテロシクリル−R21−からなる群から選択され、ここにおいて、Rは、1以上のRによって炭素において置換されていてもよく;
    は、ハロであり;そして
    21は結合である;
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の、式(I)の化合物、または医薬的に受容可能なその塩。
  5. が、C1−6アルキルからなる群から選択される、請求項1〜4のいずれか1項に記載の、式(I)の化合物、または医薬的に受容可能なその塩。
  6. が、ハロである、請求項1〜5のいずれか1項に記載の、式(I)の化合物、または医薬的に受容可能なその塩。
  7. nが、1である、請求項1〜6のいずれか1項に記載の、式(I)の化合物、または医薬的に受容可能なその塩。
  8. 式(I):
    Figure 2009513615
    [式中:
    は、メチル、メトキシ、トリフルオロエトキシ、イソプロポキシ、シクロプロピル、およびN,N−ジメチルアミノからなる群から選択され;
    は、水素、クロロ、フルオロ、ブロモ、ニトロ、およびトリフルオロメチルからなる群から選択され;
    は、水素、クロロ、シアノ、トリフルオロメチル、(CHN−S(O)−N(CH)−、N−メチル−N−メシルアミノ、およびモルホリノからなる群から選択され;
    は、メチルであり;
    は、フルオロであり;そして
    nは、1である]
    の化合物、または医薬的に受容可能なその塩。
  9. N−{5−フルオロ−2−{[(1S)−1−(5−フルオロピリミジン−2−イル)エチル]アミノ}−6−[(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)アミノ]ピリミジン−4−イル}−N−メチルメタンスルホンアミド;
    5−フルオロ−N−[(1S)−1−(5−フルオロピリミジン−2−イル)エチル]−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン;
    5−クロロ−N−[(1S)−1−(5−フルオロピリミジン−2−イル)エチル]−N−(5−メトキシ−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン;
    −[(1S)−1−(5−フルオロピリミジン−2−イル)エチル]−N−(5−メトキシ−1H−ピラゾール−3−イル)−6−(トリフルオロメチル)ピリミジン−2,4−ジアミン;
    −[(1S)−1−(5−フルオロピリミジン−2−イル)エチル]−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−6−モルホリン−4−イルピリミジン−2,4−ジアミン;
    5−クロロ−N−(5−シクロプロピル−1H−ピラゾール−3−イル)−N−[(1S)−1−(5−フルオロピリミジン−2−イル)エチル]ピリミジン−2,4−ジアミン;
    5−フルオロ−N−[(1S)−1−(5−フルオロピリミジン−2−イル)エチル]−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン;
    5−ブロモ−N−[(1S)−1−(5−フルオロピリミジン−2−イル)エチル]−N−(5−メトキシ−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン;
    −(5−シクロプロピル−1H−ピラゾール−3−イル)−5−フルオロ−N−[(1S)−1−(5−フルオロピリミジン−2−イル)エチル]ピリミジン−2,4−ジアミン;
    −[(1S)−1−(5−フルオロピリミジン−2−イル)エチル]−5−メチル−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン;
    N−{5−クロロ−2−{[(1S)−1−(5−フルオロピリミジン−2−イル)エチル]アミノ}−6−[(5−メトキシ−1H−ピラゾール−3−イル)アミノ]ピリミジン−4−イル}−N−メチルメタンスルホンアミド;
    N−{5−クロロ−2−{[(1S)−1−(5−フルオロピリミジン−2−イル)エチル]アミノ}−6−[(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)アミノ]ピリミジン−4−イル}−N−メチルメタンスルホンアミド;
    −[(1S)−1−(5−フルオロピリミジン−2−イル)エチル]−N−(5−メトキシ−1H−ピラゾール−3−イル)−6−モルホリン−4−イルピリミジン−2,4−ジアミン;
    5−クロロ−N−[(1S)−1−(5−フルオロピリミジン−2−イル)エチル]−N−(5−メトキシ−1H−ピラゾール−3−イル)−6−モルホリン−4−イルピリミジン−2,4−ジアミン;
    5−フルオロ−N−[(1S)−1−(5−フルオロピリミジン−2−イル)エチル]−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−6−モルホリン−4−イルピリミジン−2,4−ジアミン;および
    5−フルオロ−N−[(1S)−1−(5−フルオロピリミジン−2−イル)エチル]−N−(5−メトキシ−1H−ピラゾール−3−イル)−6−モルホリン−4−イルピリミジン−2,4−ジアミン;
    からなる群から選択される、請求項1に記載の式(I)の化合物、または医薬的に受容可能なその塩。
  10. 可変基が、他に規定しない限り、請求項1において定義したとおりである、請求項1〜9のいずれか1項に記載の化合物、または医薬的に受容可能なその塩を調製するための方法であって:
    方法a) 式(II):
    Figure 2009513615
    [式中、Lは、置換可能な基である]
    のピリミジンの、式(III):
    Figure 2009513615
    のピラゾールアミンとの反応;
    或いは
    方法b) 式(IV):
    Figure 2009513615
    [式中、Lは、置換可能な基である]
    のピリミジンを、式(V):
    Figure 2009513615
    の化合物と反応させること;
    方法c) 式(VI):
    Figure 2009513615
    の化合物を、式(VII):
    Figure 2009513615
    [式中、Xは、酸素原子であり、そしてqは、1であり;またはXは、窒素原子であり、そしてqは、2であり;そしてここにおいて、それぞれのR20は、独立にC1−6アルキル基を表す]
    の化合物と反応させること;或いは
    方法d) 式(VIII):
    Figure 2009513615
    の化合物を、ヒドラジンと反応させること;或いは
    そしてその後、必要な場合:
    i) 式(I)の化合物を、式(I)の別の化合物に変換すること;
    ii) いずれもの保護基を除去すること;
    iii) 医薬的に受容可能な塩を形成すること;
    を含む、前記方法。
  11. a.請求項1〜9のいずれか1項に記載の式(I)の化合物、または医薬的に受容可能なその塩;および
    b.少なくとも一つの医薬的に受容可能な担体、希釈剤、または賦形剤;
    を含む医薬組成物。
  12. 医薬として使用するための請求項1〜9のいずれか1項に記載の式(I)の化合物、または医薬的に受容可能なその塩。
  13. ヒトのような温血動物における抗増殖効果の産生において使用するための医薬の製造における、請求項1〜9のいずれか1項に記載の式(I)の化合物、または医薬的に受容可能なその塩の使用。
  14. ヒトのような温血動物におけるアポトーシス促進効果の産生において使用するための医薬の製造における、請求項1〜9のいずれか1項に記載の式(I)の化合物、または医薬的に受容可能なその塩の使用。
  15. ヒトのような温血動物における骨髄増殖性疾患、骨髄異形成症候群、および癌の治療において使用するための医薬の製造における、請求項1〜9のいずれか1項に記載の式(I)の化合物、または医薬的に受容可能なその塩の使用。
  16. 慢性骨髄性白血病;真性赤血球増加症;本態性血小板血症;骨髄線維症を伴う骨髄様化生、特発性骨髄線維症、慢性骨髄単球性白血病および好酸球増加症候群;骨髄異形成症候群;並びに、食道癌、骨髄腫、肝細胞癌、膵臓癌、子宮頸癌、ユーイング肉腫、神経芽細胞腫、カポジ肉腫、卵巣癌、乳癌、結腸直腸癌、前立腺癌、膀胱癌、黒色腫、肺癌−非小細胞肺癌(NSCLC)、および小細胞肺癌(SCLC)、胃癌、頭頚部癌、中皮腫、腎臓癌、リンパ腫並びに白血病から選択される癌;の治療において使用するための医薬の製造における、請求項1〜9のいずれか1項に記載の式(I)の化合物、または医薬的に受容可能なその塩の使用。
  17. 癌の治療において使用するための医薬の製造における、請求項1〜9のいずれか1項に記載の式(I)の化合物、または医薬的に受容可能なその塩の使用。
  18. 前記癌が、食道癌、骨髄腫、肝細胞癌、膵臓癌、子宮頸部癌、ユーイング肉腫、神経芽細胞腫、カポジ肉腫、卵巣癌、乳癌、結腸直腸癌、前立腺癌、膀胱癌、黒色腫、肺癌−非小細胞肺癌(NSCLC)、および小細胞肺癌(SCLC)、胃癌、頭頚部癌、中皮腫、腎臓癌、リンパ腫並びに白血病からなる群から選択される、請求項17に記載の使用。
  19. JAK阻害効果の産生において使用するための医薬の製造における、請求項1〜9のいずれか1項に記載の式(I)の化合物、または医薬的に受容可能なその塩の使用。
  20. 抗増殖効果を産生するための、そのような治療を必要とするヒトのような温血動物における方法であって、有効な量の請求項1〜9のいずれか1項に記載の式(I)の化合物、または医薬的に受容可能なその塩を前記動物に投与することを含む、前記方法。
  21. アポトーシス促進効果の産生をするための、そのような治療を必要とするヒトのような温血動物における方法であって、有効な量の請求項1〜9のいずれか1項に記載の式(I)の化合物、または医薬的に受容可能なその塩を前記動物に投与することを含む、前記方法。
  22. 骨髄増殖性疾患、骨髄異形成症候群、および癌の治療をする、そのような治療を必要とするヒトのような温血動物における方法であって、有効な量の請求項1〜9のいずれか1項に記載の式(I)の化合物、または医薬的に受容可能なその塩を前記動物に投与することを含む、前記方法。
  23. 慢性骨髄性白血病、真性赤血球増加症;本態性血小板血症;骨髄線維症骨髄様化生、特発性骨髄線維症、慢性骨髄単球性白血病および好酸球増加症候群;骨髄異形成症候群;並びに、食道癌、骨髄腫、肝細胞癌、膵臓癌、子宮頸癌、ユーイング肉腫、神経芽細胞腫、カポジ肉腫、卵巣癌、乳癌、結腸直腸癌、前立腺癌、膀胱癌、黒色腫、肺癌−非小細胞肺癌(NSCLC)、および小細胞肺癌(SCLC)、胃癌、頭頚部癌、中皮腫、腎臓癌、リンパ腫並びに白血病から選択される癌;の治療をする、そのような治療を必要とするヒトのような温血動物における方法であって、有効な量の請求項1〜9のいずれか1項に記載の式(I)の化合物、または医薬的に受容可能なその塩を前記動物に投与することを含む、前記方法。
  24. 癌の治療をする、そのような治療を必要とするヒトのような温血動物における方法であって、有効な量の請求項1〜9のいずれか1項に記載の式(I)の化合物、または医薬的に受容可能なその塩を前記動物に投与することを含む、前記方法。
  25. 前記癌が、食道癌、骨髄腫、肝細胞癌、膵臓癌、子宮頸癌、ユーイング肉腫、神経芽細胞腫、カポジ肉腫、卵巣癌、乳癌、結腸直腸癌、前立腺癌、膀胱癌、黒色腫、肺癌−非小細胞肺癌(NSCLC)および小細胞肺癌(SCLC)、胃癌、頭頚部癌、中皮腫、腎臓癌、リンパ腫並びに白血病からなる群から選択される、請求項17に記載の使用。
  26. JAK阻害効果を産生する、そのような治療を必要とするヒトのような温血動物における方法であって、有効な量の請求項1〜9のいずれか1項に記載の式(I)の化合物、または医薬的に受容可能なその塩を前記動物に投与することを含む、前記方法。
  27. ヒトのような温血動物における抗増殖効果の産生において使用するための:
    a.請求項1〜9のいずれか1項に記載の式(I)の化合物、または医薬的に受容可能なその塩;および
    b.少なくとも一つの医薬的に受容可能な希釈剤または担体;
    を含む、医薬組成物。
  28. ヒトのような温血動物におけるアポトーシス促進効果の産生において使用するための:
    a.請求項1〜9のいずれか1項に記載の式(I)の化合物、または医薬的に受容可能なその塩;および
    b.少なくとも一つの医薬的に受容可能な希釈剤または担体;
    を含む、医薬組成物。
  29. ヒトのような温血動物における骨髄増殖性疾患、骨髄異形成症候群、および癌の治療において使用するための:
    a.請求項1〜9のいずれか1項に記載の式(I)の化合物、または医薬的に受容可能なその塩;および
    b.少なくとも一つの医薬的に受容可能な希釈剤または担体;
    を含む、医薬組成物。
  30. ヒトのような温血動物における、慢性骨髄性白血病;真性赤血球増加症;本態性血小板血症;骨髄線維症骨髄様化生、特発性骨髄線維症、慢性骨髄単球性白血病および好酸球増加症候群;骨髄異形成症候群;並びに、食道癌、骨髄腫、肝細胞癌、膵臓癌、子宮頸癌、ユーイング肉腫、神経芽細胞腫、カポジ肉腫、卵巣癌、乳癌、結腸直腸癌、前立腺癌、膀胱癌、黒色腫、肺癌−非小細胞肺癌(NSCLC)、および小細胞肺癌(SCLC)、胃癌、頭頚部癌、中皮腫、腎臓癌、リンパ腫並びに白血病から選択される癌;の治療において使用するための:
    a.請求項1〜9のいずれか1項に記載の式(I)の化合物、または医薬的に受容可能なその塩;および
    b.少なくとも一つの医薬的に受容可能な希釈剤または担体;
    を含む、医薬組成物。
  31. ヒトのような温血動物における癌の治療において使用するための:
    a.請求項1〜9のいずれか1項に記載の式(I)の化合物、または医薬的に受容可能なその塩;および
    b.少なくとも一つの医薬的に受容可能な希釈剤または担体;
    を含む、医薬組成物。
  32. 前記癌が、食道癌、骨髄腫、肝細胞癌、膵臓癌、子宮頸癌、ユーイング肉腫、神経芽細胞腫、カポジ肉腫、卵巣癌、乳癌、結腸直腸癌、前立腺癌、膀胱癌、黒色腫、肺癌−非小細胞肺癌(NSCLC)、および小細胞肺癌(SCLC)、胃癌、頭頚部癌、中皮腫、腎臓癌、リンパ腫並びに白血病からなる群から選択される、請求項31に記載の医薬組成物。
  33. ヒトのような温血動物におけるJAK阻害効果の産生において使用するための:
    a.請求項1〜9のいずれか1項に記載の式(I)の化合物、または医薬的に受容可能なその塩;および
    b.少なくとも一つの医薬的に受容可能な希釈剤または担体;
    を含む、医薬組成物。
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