本発明の一の態様によると、本発明者らは、式(I):
[式中:
R
1は、−(アルキレン)
m−X−(アルキレン)
n−Yであり;
ここに、mおよびnは、アルキレン鎖の炭素原子数であり;
ここに、Xは、ヘテロアリールおよびヘテロサイクリルから選択される基であり;
ここに、Yは、アリール、ヘテロアリールおよびO−アリールから選択される基であり;
これらは、C
1−6アルキル、C
2−6アルケニル、C
2−6アルキニル、ハロゲン、−(CH
2)
qNR
5R
7、−(CH
2)
q−(O)
p−(CH
2)
q−N(R
5)C(O)OR
8、−(CH
2)
q−N(R
5)C(O)R
8、−(CH
2)
q−(O)
p−(CH
2)
q−C(O)NR
5R
6、−(CH
2)
q−N(R
5)C(O)NR
5R
6、−(CH
2)
q−C(O)N((CH
2)
mOH)R
5、−(CH
2)
q−N(R
5)−S(O)
2R
8、−CH
2−S(O)
2NR
5R
6、−C
1−6ハロアルキル、−OCF
3、−OCH(F)
2、−OCH
2F、−C(O)OR
5、−OR
5、−R
8CN、CN、−SO
2R
9、−(CH
2)
nヘテロアリール、−(CH
2)
nヘテロサイクリル、−(CH
2)
nヘテロアルキル、−(CH
2)
nシクロアルケニルおよび−(CH
2)
nアリールから独立して選択される1個またはそれ以上の基により置換されていてもよく;
R
2はC
1−6アルキルであり、これらはシクロアルキル、C
1−6ハロアルキル、ハロゲン、−CNおよび−OR
4から独立して選択される1個またはそれ以上の基により置換されていてもよく;
R
3はハロゲンであり;
R
4は、水素、C
1−6アルキル、C
2−6アルケニル、C
2−6アルキニル、−(CH
2)
nシクロアルキル、−(CH
2)
nシクロアルケニル、−(CH
2)
nヘテロサイクリル、−(CH
2)
nアリールおよび−(CH
2)
nヘテロアリールから選択される基であり;
R
5およびR
6は、水素およびC
1−4アルキルから独立して選択され;
R
7は、C
1−6アルキル、C
2−6アルケニル、C
2−6アルキニル、−(CH
2)
tシクロアルキル、−(CH
2)
nシクロアルケニル、−(CH
2)
tヘテロサイクリル、−(CH
2)
tアリールおよび−(CH
2)
tヘテロアリールから選択される基であり;
R
8はC
1−4アルキルであり;
R
9は、C
1−6アルキルC
2−6アルケニル、C
2−6アルキニル、−(CH
2)
nシクロアルキル、−(CH
2)
nシクロアルケニル、−(CH
2)
nヘテロサイクリル、−(CH
2)
nアリール、−(CH
2)
nヘテロアリールおよびCNから選択される基であり;
mは3および4から選択される整数であり;
nは0および1から選択される整数であり;
pは0および1から選択される整数であり;
qは0、1および2から選択される整数であり;
tは1および2から選択される整数である]
で示される化合物またはその医薬上許容される誘導体から選択される少なくとも1種の化学物質を提供する。
該化合物(複数でも可)は、HM74A受容体が寄与するか、あるいは該受容体の活性化が有益であるだろう疾患、例えば、異常脂質血症および高リポ蛋白質血症を含む脂質代謝の障害、例えば糖尿病性異常脂質血症および混合型異常脂質血症、心不全、高コレステロール血症、アテローム性動脈硬化症、動脈硬化症、および高トリグリセリド血症を含む心血管疾患の治療に有用である。同様に、該化合物は、また、冠動脈疾患、血栓症、アンギナ、慢性腎不全、末梢血管疾患および卒中、ならびに、II型真性糖尿病、I型糖尿病、インスリン耐性、高脂質血症、神経性無食欲症、肥満症に関連する心血管適応症の治療剤として有用である。本発明の化合物は、HM74Aのアゴニストまたは部分アゴニストとして有用である。また、該化合物は、下記するように炎症性疾患または症状の治療において有用である。
本発明の一の具体例において、Xはヘテロアリールを意味する。他の具体例において、Xは、窒素ヘテロ原子を含むヘテロアリール、例えばトリアゾリル、フラザニル、オキサジアゾリル、テトラゾリル、イミダゾリルまたはピラゾリルである。さらなる具体例において、Xは、オキサジアゾリルおよびテトラゾリルから選択される基を意味する。
他の具体例において、Yは、アリール、例えばフェニルまたはナフチル、ヘテロアリール、例えばピリジニル、チアゾリル、チエニル、ベンゾフラニルまたはインドリルおよびO−アリール、例えばO−フェニルから選択される、置換されていてもよい基を意味する。さらなる具体例において、Yは、アリールおよびヘテロアリールから選択される、置換されていてもよい基を意味する。一の具体例において、Yはアリール基である。
本発明の一の具体例において、Yは、1つまたはそれ以上のC1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、ハロゲン、−NH2、−(CH2)q−(O)p−(CH2)q−N(R5)C(O)OR8、−(CH2)q−N(R5)C(O)R8、−(CH2)q−(O)p−(CH2)q−C(O)NR5R6、−(CH2)q−N(R5)C(O)N(R5)R6、−(CH2)q−C(O)N((CH2)mOH)R5、−(CH2)q−N(R5)−S(O)2R8、−CH2−S(O)2N(R5)R6、−C1−6ハロアルキル、−OCF3、−OCH(F)2、−OCH2F、−C(O)OR5、−OR5、−R8CN、CN−SO2R9、−(CH2)nヘテロアリール、−(CH2)nヘテロサイクリル、−(CH2)nヘテロアルキル、−(CH2)nシクロアルケニル、−(CH2)nアリールにより置換されていてもよい。
さらなる具体例において、Yは、1つまたはそれ以上のOR5、例えばOHまたはOCH3、ハロゲン、例えばFまたはCl、アリール、例えばフェニル、C1−6ハロアルキル、例えばCF3またはCH2CF3、OCF3、R8CN、CN、(CH2)q−N(R5)−S(O)2R8、例えばNHSO2CH3およびSO2R9、例えばSO2CH3から選択される基により置換されていてもよい。
さらなる具体例において、Yは、1つまたはそれ以上の、OR5、ハロゲン、C1−6ハロアルキルおよび−(CH2)q−N(R5)C(O)R8から選択される基により置換されていてもよい。
他の具体例において、Yは、1つまたはそれ以上の、ハロゲンおよびC1−6ハロアルキルから選択される基により置換されている。
さらに別の具体例において、Yはさらに置換されていない。
本発明の一の具体例において、XおよびYは、各々独立して、窒素ヘテロ原子を含むヘテロアリールを意味する。さらなる具体例において、Xはオキサジアゾリルを意味し、Yはピリジニルである。一の具体例において、Xはテトラゾリルを意味し、Yはフェニルを意味する。本発明の他の具体例において、Xはオキサジアゾリルを意味し、Yはフェニルを意味する。
本発明の一の具体例において、mは4であり、nは0である。さらなる具体例において、mは3であり、nは1である。
本発明の一の具体例において、R2は、C3−6アルキル、例えば、ブチルまたはペンチル、例えばn−ブチルまたはn−ペンチルから選択される。
本発明のさらなる具体例において、R3は、塩素および臭素から選択される。他の具体例において、R3は塩素を意味する。
本発明の一の具体例において、R7は、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、−(CH2)tシクロアルキル、−(CH2)nシクロアルケニル、−(CH2)tヘテロサイクリル、−(CH2)tアリールおよび−(CH2)tヘテロアリールから選択される基である。
本発明の一の具体例において、Xはオキサジアゾリルを意味し、Yはフェニルを意味し、R2はブチルであり、R3は塩素を意味し、mは4であり、nは0である。
立体異性体に関して、式(I)で示される化合物は、1つまたはそれ以上の不斉炭素原子を有し、ラセミ体、ラセミ混合物および個々のエナンチオマーまたはジアステレオマーとして存在しうる。かかるすべての異性体形態は、その混合物も含め、本発明に含まれる。
式(I)で示される化合物がアルケニルまたはアルケニレン基を含有する場合、cis(E)およびtrans(Z)異性体が生じうる。本発明は、本発明の化合物の個々の立体異性体、適当な場合、その個々の互変異性体およびそれらの混合物を含む。
ジアステレオマーまたはcisおよびtrans異性体の分離は、慣用的な技法、例えば対応する光学的に純粋な中間体から調製することもできる薬剤の立体異性体混合物の分別晶出、クロマトグラフィーまたはHPLCにより、あるいは、分割、例えば適当なキラル支持体を用いる対応するラセミ体のHPLCにより、あるいは対応するラセミ体と適当な光学活性酸または塩基とを反応させることにより形成されるジアステレオマー塩の分別晶出により適宜行うことができる。
さらに、式(I)で示される化合物の結晶形態のいくつかは、多形体として存在することができ、これは本発明に含まれる。一方の形態が、他の形態よりも多く存在していてもよく、例えば、一方の形態が、他方より優れた安定性を有していてもよい。
本発明は、上記した特定の具体例のいずれもの組み合わせを含み、特定の置換基の組み合わせも範囲内に含むことは理解できるだろう。
本明細書および特許請求の範囲の全体を通して、「含む(comprise、comprises、comprising)」および「含む(include、includes、including)」なる語は、包括的に解釈される。すなわち、これらの語は、文脈に応じて、具体的に列挙されていない他の要素または整数を含みうることを示唆するためのものである。
本明細書で用いられる場合、「アルキル」なる語は(基として、または基の一部として使用する場合)、特記しない限り、指定された数の炭素原子を含有する直鎖または分枝鎖の炭化水素鎖を意味する。例えばC3−C6アルキルは、少なくとも3個、かつ多くとも6個の炭素原子を含有する直鎖または分枝鎖の炭化水素鎖を意味する。本明細書で使用されるアルキルの例には、限定するものではないが、メチル(Me)、エチル(Et)、n−プロピルおよびi−プロピルなどが含まれる。
本明細書で用いられる場合、「アルキレン」なる語は、直鎖および分枝鎖飽和または不飽和鎖、あるいは環状飽和炭化水素リンカー基を意味する。アルキレン基の例としては、メチレン(−CH2−)、エチレン(−CH2CH2−)、エテン(−CH=CH−)、またはシクロプロピレン等が挙げられる。例えば、本明細書で用いられる場合、mが3である−(アルキレン)m−は、−(CH2)3−、−C(CH3)2−、−CH2CH=CH−、または−シクロプロピレン−等を意味する。例えば、本明細書で用いられる場合、mが4である−(alk)m−は、−(CH2)4−、−CH2C(CH3)2−、−CH2CH=CHCH2−または−CH2シクロプロピレン−等を意味する。例えば、本明細書で用いられる場合、nが1である−(アルキレン)nは、−CH2−を意味する。本明細書で用いられる場合、nが0である−(アルキレン)nは、アルキレンリンカーがその位置に存在しないことを意味する。
本明細書で用いられる場合、「アルケニル」なる用語は、1つまたはそれ以上の二重結合を含む、特定の数の炭素原子を含有する、直鎖または分枝鎖の炭化水素鎖を意味する。
本明細書で用いられる場合、「アルキニル」なる用語は、1つまたはそれ以上の傘寿結合を含む、特定の炭素原子を含有する直鎖または分枝鎖炭化水素鎖を意味する。
本明細書で用いられる場合、「シクロアルキル」なる用語は、3〜8個の炭素原子の飽和単環式炭化水素環を意味する。かかる基の例としては、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルおよびシクロオクチルが挙げられる。
本明細書で用いられる場合、「シクロアルケニル」なる用語は、1つまたはそれ以上の炭素−炭素二重結合を含有する3〜8個の炭素原子の不飽和非芳香族炭化水素環を意味する。かかる基の例としては、シクロプロペニル、シクロブテニル、シクロペンテニル、シクロヘキセニル、シクロヘプテニル、シクロオクテニル等が挙げられる。
本明細書で用いられる場合、「アリール」なる用語は、少なくとも1つの環が芳香族である、C6−12単環式、二環式または三環式炭化水素環を意味する。かかる基の例としては、フェニル、ナフチルまたはテトラヒドロナフタレニル等が挙げられる。
本明細書で用いられる場合、「ヘテロアリール」なる用語は、各々、酸素、窒素および硫黄から独立して選択される1〜4個のヘテロ原子を含有する、5〜6員の単環式芳香環または8〜10員の縮合二環式芳香環を意味する。環炭素原子上に1つまたはそれ以上の任意のオキソ置換基があってもよい。かかる単環式芳香環の例としては、チエニル、フリル、フラザニル、ピロリル、トリアゾリル、テトラゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、オキサジアゾリル、イソチアゾリル、イソオキサゾリル、チアジアゾリル、ピラニル、ピラゾリル、ピリミジル、ピリダジニル、ピラジニル、ピリジル、トリアジニル、テトラジニル等が挙げられる。かかる縮合芳香環の例としては、キノリニル、イソキノリニル、キナゾリニル、キノキサリニル、プテリジニル、シノリニル、フタラジニル、ナフチリジニル、インドリル、イソインドリル、アザインドリル、インドリジニル、インダゾリル、プリニル、ピロロピリジニル、フロピリジニル、ベンゾフラニル、イソベンゾフラニル、ベンゾチエニル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾイソキサゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾイソチアゾリル、ベンゾオキサジアゾリル、ベンゾチアジアゾリル等が挙げられる。
本明細書で用いられる場合、「ヘテロサイクリル」なる用語は、各々、酸素、窒素および硫黄から独立して選択される1〜4個のヘテロ原子を含有する、飽和または部分的に不飽和の4〜7員の単環または8〜12員の縮合二環式環を意味する。環炭素原子上に1つまたはそれ以上の任意のオキソ置換基があってもよい。かかる単環の例としては、ピロリジニル、アゼチジニル、ピラゾリジニル、オキサゾリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、チアゾリジニル、ヒダントイニル、バレロラクタミル、オキシラニル、オキセタニル、ジオキソラニル、ジオキサニル、オキサチオラニル、オキサチアニル、ジチアニル、ジヒドロフラニル、テトラヒドロフラニル、ジヒドロピラニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロピリジニル、テトラヒドロピリミジニル、テトラヒドロチオフェニル、テトラヒドロチオピラニル、ジアゼパニル、アゼパニル等が挙げられる。かかる二環式環の例としては、インドリニル、イソインドリニル、ベンゾピラニル、キヌクリジニル、2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン、テトラヒドロイソキノリニル等が挙げられる。
本明細書で用いられる場合、「ハロゲン」または「ハロ」なる用語は、例えば、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素原子を意味する。
本明細書で用いられる場合、「C1−6ハロアルキル」なる用語は、少なくとも1つの水素原子が、ハロゲンにより置換されている、上記と同意義のC1−6アルキル基を意味する。かかる基の例としては、フルオロエチル、トリフルオロメチル、トリフルオロエチル等が挙げられる。
本明細書で用いられる場合、基が他の基により「置換されている」とされている、あるいは「1つまたはそれ以上の置換基」を有すると記載されている場合、かかる置換基の具体的な位置が特定されていない限り、置換基は、基のいずれの位置に存在してもよいと理解すべきである。
本明細書で用いられる場合、「医薬上許容される誘導体」なる語は、本発明の化合物のいずれもの医薬上許容される誘導体、例えば哺乳動物、例えばヒトに投与した場合に、(直接的または間接的に)かかる化合物またはその活性代謝物を提供することができる、塩、溶媒和物またはエステルを意味する。かかる誘導体は、過度の実験を行うことなく当業者には明らかであり、Burger's Medicinal Chemistry and Drug Discovery, 5th Edition, Vol 1: Principles(出典明示により本明細書に組み入れる)にて教示されている。
本明細書で用いられる場合、患者に投与するための医薬処方に含まれうる成分(活性成分、希釈剤、賦形剤または担体)に対して用いられる「医薬上許容される」なる用語は、成分が医薬処方中に存在するいずれか他の成分に対して適合性であって、かつ、その受容者に有害ではないという意味で許容されることを指す。
本明細書で用いられる場合、「溶媒和物」なる用語は、溶質(本発明では、式(I)で示される化合物、その塩、またはその医薬上許容される誘導体)および溶媒によって形成された種々の化学量論量の複合体を意味する。本発明の目的のためのかかる溶媒は、溶質の生物活性を妨げない。用いられる溶媒は、医薬上許容される溶媒でありうる。適当な医薬上許容される溶媒の例としては、水、エタノールおよび酢酸が挙げられる。使用される溶媒の例としては水が挙げられ、この場合は溶媒和物を、問題となっている溶質の水和物と称する。
医薬の用途では、上記にて言及された「塩または溶媒和物」が、医薬上許容される塩または溶媒和物であることが理解されよう。しかしながら、他の塩または溶媒和物は、例えば、式(I)で示される化合物の調製、あるいは医薬上許容されるその塩または溶媒和物の調製で用途を見出すことができる。
医薬上許容される塩には、Berge, Bighley and Monkhouse, J. Pharm. Sci., 1977, 66, 1-19に記載されているものが含まれる。適当な医薬上許容される塩には、アルカリ金属塩基、例えば水酸化アルカリ金属の添加により形成されるアルカリ金属塩が含まれる。適当なアルカリ金属塩基の例としては、ナトリウム塩およびカリウム塩が挙げられる。他の適当な医薬上許容される塩は、アルカリ土類金属塩、例えばカルシウム塩およびマグネシウム塩、アンモニウム塩;または有機塩基、例えばエタノールアミン、トリエタノールアミン、エチレンジアミン、トリエチルアミン、コリンおよびメグルミンとの塩;またはアミノ酸、例えばアルギニン、リシンおよびヒスチジンとの塩を含む。
エステルは、それ自体が活性である、および/またはヒトの体内におけるインビボ条件下で加水分解可能であり得る。好適な医薬上許容されるインビボ加水分解性エステル基としては、ヒトの体内で容易に分解して、親酸またはその塩を与えるものが挙げられる。対応するアルコールとの反応を含む当該技術分野で良く知られている方法によって、エステルをカルボン酸(−C(O)OH)基で形成することができる。例えば、エステルは、C1〜6アルキルエステル、例えばメチルエステルおよびエチルエステル等であってもよい。
本明細書で用いられているように、「本発明の化合物」なる用語は、式Iで示される化合物、およびその医薬上許容される誘導体を意味する。「本発明の化合物」なる用語は、以上に定義されている本発明の化合物のいずれか1つを意味する。
本明細書で用いられているように、「少なくとも1つの化学物質」なる用語は、式Iの化合物およびその医薬上許容される誘導体からなる群から選択される少なくとも1つの化学物質を意味する。
本発明の一の態様において、実質的に結晶の3−ブチル−8−クロロ−1−{4−[5−(2−ピリジニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル]ブチル}−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン形態1を提供する。本発明の他の態様において、3−ブチル−8−クロロ−1−{4−[5−(2−ピリジニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル]ブチル}−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン形態2を提供する。
実質的に結晶の3−ブチル−8−クロロ−1−{4−[5−(2−ピリジニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル]ブチル}−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン形態1および2の熱分析を行った。かくして、それぞれ、160℃またはそれ以上および147℃またはそれ以上のDSCにより測定した融点(±0.5℃)を有する、実質的に結晶の3−ブチル−8−クロロ−1−{4−[5−(2−ピリジニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル]ブチル}−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン(形態1または形態2)を提供する。
下記するように調製された実質的に結晶の3−ブチル−8−クロロ−1−{4−[5−(2−ピリジニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル]ブチル}−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン形態1および3−ブチル−8−クロロ−1−{4−[5−(2−ピリジニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル]ブチル}−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン形態2の試料は、図1−2のX線粉末解析パターンを与える。X線粉末解析パターンは、結晶形態に独自のものである。実質的に結晶の形態は、2シータアングル(°)で表すことができる独自の回折ピークを有する回折パターンを示す。
2シータ回折アングルは、X線粉末回折パターンの種々のピークの位置を占める。観察された2シータアングルにおけるスリットバリエーションは、用いる特定の回折計および専門家の試料調製技術に基づいて予想される。
3−ブチル−8−クロロ−1−{4−[5−(2−ピリジニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル]ブチル}−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオンの実質的に結晶の形態は、特徴的な2シータアングルピークの存在により、または特定の結晶形態の合理的な特徴である多重2シータアングルにより同定することができる。実質的に結晶の3−ブチル−8−クロロ−1−{4−[5−(2−ピリジニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル]ブチル}−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン(形態1)を同定するために、これらのピークは、2シータアングル(±0.1度)で表される以下の位置:5.4、6.7、9.7、11.1、12.9、14.0、15.6、16.3、16.7、23.1度で生じる。実質的に結晶の3−ブチル−8−クロロ−1−{4−[5−(2−ピリジニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル]ブチル}−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン(形態2)を同定するために、これらのピークは、2シータアングル(±0.1度)で表される以下の位置:5.2、6.6、10.4、11.2、13.4、15.6、18.1、19.5、20.9度で生じる。一の具体例において、少なくとも1つの上の2シータアングルが、実質的に結晶の3−ブチル−8−クロロ−1−{4−[5−(2−ピリジニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル]ブチル}−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン形態1および実質的に結晶の3−ブチル−8−クロロ−1−{4−[5−(2−ピリジニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル]ブチル}−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン形態2に用いられる。他の具体例において、少なくとも2,3,4または5個(適用できる場合)の前記2シータ角度が、実質的に結晶の3−ブチル−8−クロロ−1−{4−[5−(2−ピリジニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル]ブチル}−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン形態1、実質的に結晶の3−ブチル−8−クロロ−1−{4−[5−(2−ピリジニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル]ブチル}−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン形態2を同定するために用いられる。
個々の2シータアングル値には多少の誤差がある。前記2シータアングルの誤差は、前記した個々のピーク値に対して約±0.1度である。
2シータアングルの値は誤差がある可能性があるので、特定の結晶を同定するためのX線粉末回折パターンを比較する好ましい方法は、公知の形態のX線粉末回折パターンの上に未知の形態のX線粉末回折パターンを重ねる方法である。例えば、当業者は、本発明に記載の方法を用いて得られる3−ブチル−8−クロロ−1−{4−[5−(2−ピリジニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル]ブチル}−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオンの未同定の形態のX線粉末回折パターン(図3を参照)を重ね、未同定の形態のX線粉末回折パターンが、実質的に結晶の3−ブチル−8−クロロ−1−{4−[5−(2−ピリジニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル]ブチル}−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン形態1または2のX線粉末回折パターンと実質的に同じかどうかを容易に決定することができる。X線粉末回折パターンが図1−2のいずれかに示すパターンと実質的に同じであれば、前記した形態を容易かつ正確に同定することができる。
本明細書で用いられる場合、「実質的に結晶の形態」なる用語は、アモルファス形態の3−ブチル−8−クロロ−1−{4−[5−(2−ピリジニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル]ブチル}−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオンが実質的に存在しないことを意味する。「実質的に存在しない」は、含有されるアモルファス形態が50%未満であることを意味し、一の態様において、含有されるアモルファス形態が20%未満であること、別の態様において、含有されるアモルファス形態が10%未満であること、他の態様において、含有されるアモルファス形態が5%未満であること、他の態様において、含有されるアモルファス形態が2%未満であること、他の態様において、含有されるアモルファス形態が1%未満であることを意味する。
本発明は、本明細書に記載の実質的に結晶の3−ブチル−8−クロロ−1−{4−[5−(2−ピリジニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル]ブチル}−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン形態の製造方法を提供する。
式(I)で示される化合物は、糖尿病性異常脂質血症および混合異脂肪血症などの異脂肪血症または高リポ蛋白質血症を含む脂肪代謝、心不全、高コレステロール血症、アテローム性動脈硬化症、動脈硬化症および高トリグリセリド血症を含む心血管疾患、II型真性糖尿病、I型糖尿病、インスリン耐性、高脂血症、神経性無食欲症、肥満症の多くの疾患の症状の治療および改善において潜在的な有益性を有する。そのように、該化合物は、冠動脈疾患、血栓症、アンギナ、慢性腎不全、末梢血管疾患および卒中の治療剤としても有用であり得る。
HM74およびHM74A受容体は、炎症に関与することが報告された(WO02084298)。炎症は、外傷に対する一群の血管、細胞および神経応答を表す。炎症を単球、好中球および顆粒球などの炎症細胞の組織への移動と特徴づけることができる。これは、通常、内皮バリア機能の低下および浮腫の組織化に関連する。疾患に関する炎症は、典型的には、慢性炎症と称する。当該慢性炎症は、疾患症状を通じて顕在化し得る。したがって、抗炎症治療の目的は、この慢性炎症を低減し、治癒および組織修復の生理的過程の進行を可能にする。
それに対して本発明の化合物が有用性を実証できる炎症性疾患または状態としては、関節の疾患または状態、例えば関節炎(例えば、リウマチ様関節炎、骨関節炎、人工関節障害)、または胃腸管の疾患または状態(例えば、潰瘍性大腸炎、クローン病および他の炎症性腸および胃腸疾患、感染に起因する胃炎および粘膜炎症、非ステロイド性抗炎症薬によって誘発される腸疾患)、肺の疾患または状態(例えば、成人呼吸促迫症候群、喘息、嚢胞性繊維症または閉塞性肺疾患)、心臓の疾患または状態(例えば心筋炎)、神経組織の疾患または状態(例えば多発性硬化症)、膵臓の疾患または状態(例えば、真性糖尿病およびその併発症に関連する炎症)、腎臓の疾患または状態(例えば腎炎)、皮膚の疾患または状態(例えば、皮膚炎、乾癬、湿疹、じんま疹、火傷)、眼の疾患または状態(例えば緑内障)、ならびに移植臓器の疾患または状態(例えば拒絶)および多臓器疾患(例えば、全身性紅斑性狼瘡、敗血症)およびウィルスまたは細菌感染の炎症性続発症、およびアテローム性動脈硬化症と関連する炎症状態ならびに例えば脳疾患または虚血性心臓疾患における低酸素または虚血性障害(再潅流を伴う、または伴わない)が挙げられる。
一の具体例において、本発明の化合物は、炎症、糖尿病、ならびにアテローム性動脈硬化症、動脈硬化症、高トリグリセリド血症および混合異脂肪血症を含む心臓血管疾患または状態の治療および予防に有用である。
ニコチン酸は、恐らく高レベル(1日当たりグラム単位の量)で投与されるため、大きな副作用プロファイルを有する。最も一般的な副作用は、激しい皮膚潮紅である。本発明の一定の実施形態において、該化合物は、ニコチン酸と比較して、弱い副作用を示し得る。HM74Aは、ニコチン酸に対する高親和性受容体であることが確認されたのに対して、HM74は、より低親和性受容体である。本発明の化合物は、HM74よりHM74Aに対する親和性が強いため、選択的HM74アゴニストまたは部分アゴニストとして使用できる。
例えば、以下のインビトロ全細胞アッセイを用いて、式(I)で示される化合物がHM74Aを活性化する潜在能力を実証することができる。
インビトロ試験
トランジェントトランスフェクションでは、10%ウシ胎児血清および2mMグルタミンを含むDMEMにHEK293T細胞(SV40大形T抗原を安定的に発現するHEK293細胞)を維持した。細胞を90mmの培養皿に接種し、トランスフェクション(18〜24時間)前に60〜80%コンフルエンスの状態まで成長させた。ヒトHM74A(Genbank(商標)受入番号AY148884)を哺乳類発現ベクター(pcDNA3;インビトロゲン)にサブクローン化し、リポフェクタミン(商標)試薬を使用してトランスフェクトした。トランスフェクションでは、9μgのDNAを0.6mlのOpti−MEM(Life Technologies Inc.)中30μlリポフェクタミンと混合し、室温で30分間温置してから、1.6mlのOpti−MEMを添加した。細胞をリポフェクタミン/DNA混合物に5時間接触させ、次いでDMEM中6mlの20%(v/v)ウシ胎児血清を添加した。トランスフェクションの48時間後に細胞を収穫した。50ngml−1で16時間にわたる媒地への補充によって百日咳毒素処理を行った。すべてのトランジェントトランスフェクション試験には、GVOGタンパク質Go1αとともに共トランスフェクションを行うことが含まれていた。
安定細胞系を生成するために、上記方法を用いて、6つのウェル皿に接種され、30%コンフルエンスの状態まで成長したCHO−K1細胞をトランスフェクトした。10%ウシ胎児血清および2mMグルタミンを含むDMEM−Ham F−12媒地(Invitrogenから入手可能)にこれらの細胞を維持した。トランスフェクション48時間後、抗生物質耐性細胞を選択するために、培地に400μg/mlゲネチジン(G418、Gibco)を補充した。HM74Aを安定的に発現するクローンCHO−K1細胞系を[35S]−GTPγS結合測定によって確認した後、ニコチン酸を添加した。
P2膜の調製−収穫後、−80℃に凍結された細胞ペーストから血漿膜含有P2微粒子断片を調製した。すべての手順を4℃で実施した。細胞ペレットを1mlの10mM Tris−HClおよび0.1mMのEDTA(pH7.5)(緩衝液A)に、Ultra Turraxで20分間均質化することによって再懸濁させた後、25ゲージ針に(5回)通した。細胞可溶化物をマイクロ遠心機にて10分間1000gで延伸して、核をペレット化し、未破壊細胞およびP2微粒子断片を16000gのマイクロ遠心で30分間にわたって回収した。P2微粒子断片を緩衝液Aに再懸濁し、必要になるまで−80℃で保管した。
先述の方法に基づいて、384ウェル形式で室温にて[35S]−GTPγS結合アッセイを実施した(Wieland, T.およびJakobs, K.H. (1994) Methods Enzymol. 237, 3-13)。手短に述べると、標準および試験化合物の希釈物を調製し、384ウェルプレートに10μlの容量で添加した。膜(HM74AまたはHM74)を、サポニン(60μg/ml)、Leadseeker WGAビーズ(Amersham;250μg/ウェル)および10μM GDPが補充されたアッセイ緩衝液(20mM HEPES、100mM NaCl、10mM、MgCl2、pH7.4)で希釈して、各ウェルに添加された20μl容量が5μgの膜を含むようにした。[35S]−GTPγS(1170Ci/mmol、Amersham)をアッセイ緩衝液で(1:1500に)希釈し、20μlを各ウェルに添加した。放射性リガンドの添加後に、プレートをシールし、パルス旋回し、室温で4時間温置した。温置時間の終了時に、プレートをLeadseeker機(VIEWLUX PLUS;Perkin−Elmer)で読み取って、特異的結合のレベルを測定した。
最終アッセイ容量を10μlまで減少させることによって、これらのアッセイを精密化した。この10μlアッセイについては、改訂プロトコルを用いた。これには、384ウェルプレートの1ウェル当たりわずか100nlの標準または試験化合物、1.5μgの膜および100μgのLeadseeker WGAビーズの使用が含まれていた。低容量プロトコルについては、膜、ビーズおよび[35S]−GTPγSを混合し、次いでこの混合物の10μlを各ウェルに分配した。温置およびプレートの読取りは、10μlアッセイも50μlアッセイも同じであった。
例示されたすべての化合物を上述の[35S]−GTPγS結合アッセイ(すなわち10μlアッセイおよび50μlアッセイ)の一方または両方で試験した。
XC50ソフトウェアパッケージを使用する4パラメータ算術方程式(いずれか1つの曲線から削除された最大2点)を用いて実施される曲線当てはめによってデータを解析した。特異的結合をpEC50、およびニコチン酸結合の最大応答と比較した効率(%)で表す。
インビボ試験
試験に先立って少なくとも12時間絶食させた雄のシュパグ−ドーレイラット(200〜250g)において本発明の化合物の試験を行うことができる。化合物を1または3mg/kg(5ml/kg)で静脈内投与するか、または1〜30mg/kgの範囲の投与量(10ml/kg)で、経口胃管栄養法により投与する。血液サンプル(0.3ml尾静脈採血)を投与前に、かつ投与後3回にわたって(投与後15分から6時間の範囲の時間に)採取することができる。各血液サンプルをヘパリン管(Becton Dickinson Microtainer、PST LH)に移し、(10000gで5分間)遠心分離して、血漿サンプルを生成する。商業的に入手可能なキット(Randox)を使用して、非エステル化脂肪酸(NEFA)のレベルについて血漿サンプルをアッセイする。投与前のレベルに対する血漿NEFAレベルの阻害率をHM74Aアゴニスト活性の代わりとして用いる。
HM74A化合物がニコチン酸に関連するフラッシング応答を示すかどうかを判断するために、それらを意識のあるモルモットに投与することができる。実験前に雄のダンキンハートレイモルモット(300〜600g;n=10〜20毎グループ)を少なくとも12時間、24時間を超えない時間にわたって絶食させる。覚醒麻酔(追加的なO2(1L/分)を伴うイソフラン3.5%)下での心臓穿刺によって各動物から試験前血液サンプル(0.5ml)を採取する。各動物の左耳を赤外線温度プローブに配置することによって、耳温度測定を行う。投与5分前から投与30分後までの1分間隔で測定を行う。次いで、投与2時間後まで15分間隔で温度測定を行う。動物は、経口栄養胃管法によって試験化合物が与えられる(5ml/kg)。終末麻酔下での心臓穿刺によって血液サンプル(0.5ml)を採取する。血液サンプルを個々の動物から採取して、投与から0.5、1、2、3および4時間後のデータを提供する。血液サンプルを血液ローラに5分間配置し、次いで試験終了まで氷上で保管する。(12000gで5分間にわたる)遠心分離後、血漿を新しいチューブに移し、NEFA濃度についてのアッセイを行うまで−20℃で保管する。
式(I)で示されるいくつかの化合物を合成し(以下の合成例を参照)、上述の[35S]−GTPγS結合アッセイで試験した。
8−クロロ−3−(3,3−ジメチルブチル)−1−[2−(エチルオキシ)エチル]−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン;
を含む式(I)で示されるいくつかの化合物は、式(I)で示される他の化合物の製造における中間体として有用である。
代表的な化合物(実施例1〜512)は、それらが試験された上述の[35S]−GTPγS結合アッセイにおいて、4.3(+/−0.3ログ単位)以上のpEC50および(ニコチン酸アミドに対して)30%以上の効果を有する。
一般的精製および分析方法
LC/MS:方法
3ml/分の流速で、0%B(0〜0.7分)、0→100%B(0.7〜4.2分)、100%B(4.2〜4.6分)、100→0%B(4.6〜4.8分)の溶離勾配を使用して、水中0.1%HCO2Hおよび0.01M酢酸アンモニウム(溶媒A)ならびに95%MeCNおよび5%水(0.5%HCO2Hを含む)(溶媒B)で溶離するSupelcosil(商標)ABZ+PLUSカラム(Supelco)(3μm、3.3cm×4.6mm ID)で分析HPLCを実施した。ダイオードアレイUV検出を215から330nmの範囲で行った。電気スプレー正電離[MH+およびM(NH4)+分子イオンを与えるES+ve]モードまたは電気スプレー負電離[(M−H)−分子イオンを与えるES−ve]モードを用いて、ウォータZQ質量分析計で質量スペクトル(MS)を記録した。主な同位体の親イオンのみを引用した。
テトラメチルシランを標準物質として使用するBruker DPX 400MHz分光高度計を使用して、1H NMRスペクトルを記録した。
Biotage(商標)クロマトグラフィーは、KPSil(シリカ)が予め充填されたカートリッジを使用する、Biotage ABが販売するフラッシュ40iまたはフラッシュ150i精製システムを使用して実施される精製を指す。
Companion(商標)システムは、Teledyne isco Combiflash Companion(商標)精製システムを指す。これは、UV閾値による自動化断片収集を開始させる機能を有する一体型可変波長UV検出を備えた勾配制御精製システムである。
マス・ディレクテッド・オートプレパレーション(MDAP)は、溶媒A:水中0.1%HCO2Hおよび溶媒B:95%MeCN、5%水(0.5%HCO2Hを含む)の好適な勾配を有するSupelcosil(商標)ABZ+5μmカラム(10cm×内径20mm)またはSupelcosil(商標)ABZ+10μmカラム(15cm×内径30mm)を使用する高速液体クロマトグラフィーによって材料を精製する方法を指す。(Micromass MassLynxソフトウェアを使用して)対象の質量を検出するMicroMass ZQ 質量分析計によってウォータ2767インジェクト/コレクタを始動させた。
分取HPLC(オートプレプHPLCまたはオートプレプ)は、水中0.1%HCO2HおよびMeCN(0.5%HCO2Hを含む)の好適な勾配を有するSupelcosil(商標)ABZ+5μmカラム(10cm×内径21.2mm)による高速液体クロマトグラフィーによって材料を精製する方法を指す。
SPE(固相抽出)は、精製に使用される、吸収剤が予め充填されたポリエチレンカートリッジの使用を指す。これらのカートリッジに含まれる吸収剤を指定することになる。用いられる例を以下に詳述する。
C18 SPEは、(Varian Inc.が販売する)40μMのC18機能化シリカ吸収剤が予め充填されたカートリッジの使用を指す。予めMeCNで調整され、水中5%MeCNで平衡化されたカートリッジに化合物を典型的にはDMSO/MeOH(50:50)で充填した。生成物を水中0.1%HCO2HおよびMeCN(0.5%HCO2H)の好適な勾配で溶離した。
アミノプロピルSPEまたはカラムは、(Varian Inc.が販売する)40μm〜120μmアミノプロピル機能化シリカが予め充填されたカートリッジの使用を指す。MeOHで予め調整されたカートリッジに粗製物を典型的にはDCM/MeOH混合物で充填する。中性成分をMeOHおよび/またはDCM(3または4カラム容量)で溶離し、酸性成分を、ある割合のAcOH(2〜20%)を含む溶離剤で通常溶離した。
Oasis(商標)カートリッジ/Oasis(商標)SPE’sは、Waters Corporationによって製造されたポリマー吸収剤が充填されたSPEカートリッジを指す。これらを、典型的には、サンプルが充填される前に3カラム容量のMeOHで調整し、水で平衡化する。塩および無機物を水で溶離し、生成物を典型的にはMeOHまたはMeCNで溶離する。
GreenHouse(商標)は、RDT Ltd(英国)から入手可能な24反応平行合成機プラットフォームを指す。
以上に示されるように、式(I)で示される化合物を、異脂肪血症および高リポ蛋白質血症の管理において、例えばHM74Aの活性化体としてヒトまたは獣医用医薬に使用できる。
したがって、本発明の別の実施形態として、例えば、糖尿病性異常脂質血症および混合異脂肪血症などの異脂肪血症または高リポ蛋白質血症、心不全、高コレステロール血症、アテローム性動脈硬化症、動脈硬化症および高トリグリセリド血症を含む心血管疾患、II型真性糖尿病、I型糖尿病、インスリン耐性、高脂血症、神経性無食欲症、肥満症を含む脂肪代謝の障害の治療におけるヒトまたは獣医用医薬に使用される少なくとも1つの式(I)で示される化合物またはその医薬上許容される誘導体が提供される。そのように、該化合物は、また、冠動脈疾患、血栓症、アンギナ、慢性腎不全、末梢血管疾患および卒中の治療における使用に向けて提供される。
本発明のさらなる実施形態として、糖尿病性異常脂質血症および混合異脂肪血症などの異脂肪血症または高リポ蛋白質血症、心不全、高コレステロール血症、アテローム性動脈硬化症、動脈硬化症および高トリグリセリド血症を含む心血管疾患、II型真性糖尿病、I型糖尿病、インスリン耐性、高脂血症、神経性無食欲症、肥満症を含む脂肪代謝の障害の治療のための医薬品の製造に使用される少なくとも1つの式(I)で示される化合物またはその医薬上許容される誘導体が提供される。そのように、該化合物は、また、冠動脈疾患、血栓症、アンギナ、慢性腎不全、末梢血管疾患および卒中の治療における使用に向けて提供される。
本明細書において治療を指す用語は、症状の予防、再発防止および抑制ならびに確立された状態の治療まで拡大されることが理解されるであろう。
本発明の一の具体例において、異脂肪血症および高リポ蛋白質血症を含む脂肪代謝の障害の治療に使用される少なくとも1つの式(I)で示される化合物またはその医薬として許容可能な誘導体が提供される。例えば、糖尿病性異常脂質血症、混合異脂肪血症、心不全、高コレステロール血症、II型真性糖尿病、I型糖尿病、インスリン耐性、高脂血症、神経性無食欲症、肥満症、冠動脈疾患、血栓症、アンギナ、慢性腎不全、卒中、ならびにアテローム性動脈硬化症、動脈硬化症および高トリグリセリド血症を含む心血管疾患の治療における少なくとも1つの式(I)で示される化合物またはその医薬上許容される誘導体の使用が提供される。
本発明の本実施形態は、特定の実施形態の任意の組合せを含み、式(I)で示される化合物について上述されている特定の置換基のあらゆる組合せを包括することを理解すべきである。
また、本発明は、関節の疾患または状態、例えば関節炎(例えば、リウマチ様関節炎、骨関節炎、人工関節障害)、または胃腸管の疾患または状態(例えば、潰瘍性大腸炎、クローン病および他の炎症性腸および胃腸疾患、感染に起因する胃炎および粘膜炎症、非ステロイド性抗炎症役によって誘発される腸疾患)、肺の疾患または状態(例えば、成人呼吸促迫症候群、喘息、嚢胞性繊維症または閉塞性肺疾患)、心臓の疾患または状態(例えば心筋炎)、神経組織の疾患または状態(例えば多発性硬化症)、膵臓の疾患または状態(例えば、真性糖尿病およびその併発症に関連する炎症)、腎臓の疾患または状態(例えば腎炎)、皮膚の疾患または状態(例えば、皮膚炎、乾癬、湿疹、じんま疹、火傷)、眼の疾患または状態(例えば緑内障)、ならびに移植臓器の疾患または状態(例えば拒絶)および多臓器疾患(例えば、全身性紅斑性狼瘡、敗血症)およびウィルスまたは細菌感染の炎症性続発症、およびアテローム動脈硬化症と関連する炎症状態ならびに例えば脳疾患または虚血性心臓疾患における低酸素または虚血性障害(再潅流を伴う、または伴わない)の治療のための医薬品の製造における少なくとも1つの式(I)で示される化合物またはその医薬上許容される誘導体の使用を提供する。
さらなる実施形態または代替的な実施形態において、HM74A受容体の不十分な活性化が疾患に寄与する、または受容体の活性化が有益である状態のヒトまたは動物対象の治療方法であって、前記ヒトまたは動物対象に対して、少なくとも1つの式(I)で示される化合物またはその医薬上許容される誘導体を投与することを含む方法が提供される。
ここでも、本発明の本実施形態は、特定の実施形態の任意の組合せを含み、式(I)で示される化合物について上述されている特定の置換基のあらゆる組合せを包括することを理解すべきである。
一の具体例において、本発明は、糖尿病性異常脂質血症および混合異脂肪血症などの異脂肪血症または高リポ蛋白質血症、心不全、高コレステロール血症、アテローム性動脈硬化症、動脈硬化症および高トリグリセリド血症を含む心血管疾患、II型真性糖尿病、I型糖尿病、インスリン耐性、高脂血症、神経性無食欲症、肥満症を含む脂肪代謝の障害の治療方法であって、前記ヒトまたは動物対象に対して、少なくとも1つの式(I)で示される化合物またはその医薬上許容される誘導体を投与することを含む方法を提供する。そのように、これらの化合物は、冠動脈疾患、血栓症、アンギナ、慢性腎不全、末梢血管疾患および卒中の治療方法に有用であり、それらの方法は、前記ヒトまたは動物対象に対して、少なくとも1つの式(I)で示される化合物またはその医薬上許容される誘導体を投与することを含む。
所望の生物的効果を達成するのに必要とされる式(I)で示される化合物またはその医薬上許容される誘導体の量は、勿論、いくつかの要因、例えば投与形態および受給者の厳密な臨床的状態に依存することになる。概して、日投与量は、例えば、0.1mg〜1g/kg、典型的には0.1〜100mg/kgである。静脈内投与量は、例えば、1分間当たり0.1μgから1mgの注入として便利に投与できる0.01mgから0.1g/kg、典型的には0.01mgから10mg/kgの範囲であってもよい。この目的に好適な注入流体は、例えば、1ミリリットル当たり0.01μgから0.1mgを含んでいてもよい。単位投与量は、例えば、本発明の化合物の0.01μgから1gを含んでいてもよい。したがって、注射用アンプルは、例えば、0.01μgから0.1gを含んでいてもよく、錠剤またはカプセル剤などの経口投与可能な単位投与処方は、例えば、0.1mgから1g、例えば5mgから50mgを含んでいてもよい。
式(I)で示される化合物またはその医薬上許容される誘導体は、HM74A受容体の不十分な活性化が疾患に寄与する、または該受容体の活性化が有益である疾患の治療における化合物自体として採用されてもよく、この例は、本発明の化合物が、医薬処方の形態で許容し得る担体とともに提供される場合である。該担体は、勿論、処方の他の成分と相溶性を有し、受給者に対して有害であってはならないという意味において許容し得るものでなければならない。該担体は、固体もしくは液体またはその両方であってもよく、本発明の化合物の0.05から95重量%を含んでいてもよい単位投与処方、例えば錠剤として本発明の化合物と処方され得る。
該処方としては、経口投与、直腸投与、局部投与、頬側投与(例えば舌下投与)および非経口投与(例えば、皮下投与、筋肉内投与、皮内投与または静脈内投与)に好適な処方が挙げられる。
本発明によれば、当該医薬組成物の調製方法であって、成分を混合することを含む方法も提供される。
経口投与に好適な処方を、式(I)で示される化合物またはその医薬上許容される誘導体の所定量をそれぞれ含むカプセル剤、カシェ剤、菓子錠剤または錠剤などの個別単位で;粉剤または顆粒剤として;水性または非水性液の溶液または懸濁液として;あるいは水中油型または油中水型エマルジョンとして提供することができる。概して、該処方は、式(I)で示される化合物またはその医薬上許容される誘導体を液体もしくは微細の固体担体またはその両方と均一かつ密に混合し、次いで必要であれば生成物を成形することによって調製される。例えば、式(I)で示される化合物またはその医薬上許容される誘導体の粉末または顆粒を所望により1つまたは複数の補助成分とともに圧縮または成形することによって錠剤を調製することができる。結着剤、潤滑剤、不活性希釈剤および/または界面活性剤/分散剤と所望により混合された粉末または顆粒などの自由流動形態の化合物を好適な装置で圧縮することによって圧縮錠剤を調製することができる。不活性液体希釈剤で加湿された粉末化化合物を好適な装置で成形することによって成形錠剤を製造することができる。
経口投与用錠剤およびカプセル剤は、結着剤、例えば、シロップ、アカシア、ゼラチン、ソルビトール、トラガカント、デンプンの粘液またはポリビニルピロリドン;充填剤、例えば、乳糖、微結晶セルロース、糖、トウモロコシデンプン、リン酸カルシウムまたはソルビトール;潤滑剤、例えば、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸、タルク、ポリエチレングリコールまたはシリカ;崩壊剤、例えば、ジャガイモデンプン、クロスカルメロースナトリウムまたはナトリウムデンプングリコレート;あるいはリン酸ラウリルナトリウム等の湿潤剤などの便利な賦形剤を含んでいてもよい。当該技術分野で良く知られている方法に従って、錠剤にコーティングすることができる。経口用液体調製物は、例えば、水性もしくは油性懸濁剤、液剤、エマルジョン、シロップ剤またはエリキシル剤の形態であってもよく、あるいは使用前に水もしくは他の媒体で構成するための乾燥製品として提供されてもよい。当該液体処方は、懸濁剤、例えば、ソルビトールシロップ、メチルセルロース、グルコース/糖シロップ、ゼラチン、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ステアリン酸アルミニウムゲルまたは水素化可食脂;乳化剤、例えば、レシチン、ソルビタンモノオリエートまたはアカシア;(可食油を含んでいてもよい)非水性媒体、例えば、扁桃油、分留ヤシ油、油性エステル、プロピレングリコールまたはエチルアルコール;あるいは防腐剤、例えば、p−ヒドロキシ安息香酸メチルもしくはプロピルまたはソルビン酸などの便利な添加剤を含んでいてもよい。該調製物は、緩衝塩、香料、着色剤および/または甘味料(例えばマンニトール)を適宜含んでいてもよい。
頬側(舌下)投与に好適な処方としては、香料基剤、通常はショ糖およびアカシアまたはトラガカントに本発明の化合物を含む菓子錠剤、ならびにゼラチンおよびグリセリンまたはショ糖およびアカシアなどの不活性基剤に本発明の化合物を含む香錠が挙げられる。
非経口投与に好適な本発明の処方は、便利には、式(I)で示される化合物またはその医薬上許容される誘導体の無菌水性調製物を含み、該処方は、意図する受給者の血液と等張性を有し得る。これらの調製物を静脈内投与することが可能であるが、皮下、筋肉内または皮内注射によって投与を行うこともできる。式(I)で示される化合物またはその医薬上許容される誘導体を水と混合し、得られた溶液を無菌かつ血液と等張性を有するようにすることによって当該調製物を便利に調製することができる。本発明による注射可能組成物は、一般には、式(I)で示される化合物またはその医薬上許容される誘導体の0.1から5%w/wを含む。
したがって、式(I)で示される化合物またはその医薬上許容される誘導体を含む非経口投与に好適な本発明の処方をボーラス注射または連続注入による非経口投与に向けて処方することができ、例えば、アンプル、バイアル、小容量注入物または予め充填されたシリンジとしての単位剤形、あるいは防腐剤が添加された多投与容器で提供することができる。該組成物は、水性または非水性媒体中の溶液、懸濁液またはエマルジョンの形態をとることができ、抗酸化剤、緩衝剤、抗微生物剤および/または毒性調節剤を含んでいてもよい。経口投与に好適な処方の例としては、無菌食塩水中10%DMSOおよび90%炭酸水素ナトリウムに式(I)で示される化合物またはその医薬上許容される誘導体を含む処方が挙げられる。静脈内投与に好適な処方としては、無菌水中5%または10%DMSOおよび95%または90%炭酸水素ナトリウムに式(I)で示される化合物またはその医薬上許容される誘導体を含む処方が挙げられる。あるいは、治療活性剤は、使用前に好適な媒体、例えば発熱性物質のない無菌水で構成するための粉末形態であってもよい。無菌粉末を個々の無菌容器に無菌充填する、あるいは無菌溶液を各容器に無菌充填し、凍結乾燥することによって乾燥固体物を調製することができる。
直腸投与に好適な処方を単位投与座剤として調製することができる。式(I)で示される化合物またはその医薬上許容される誘導体を1つまたは複数の従来の固体担体、例えば、ココアバターまたはグリセリドと混合し、次いで得られた混合物を成形することによってこれらの処方を調製することができる。
皮膚への局部投与に好適な処方は、軟膏剤、クリーム剤、ローション剤、糊剤、ゲル剤、スプレー剤、エアロゾル剤または油剤の形態をとることができる。使用できる担体としては、ワセリン、ラノリン、ポリエチレングリコール、アルコール、およびそれらの2つ以上の組合せが挙げられる。式(I)で示される化合物またはその医薬上許容される誘導体は、一般には、化合物の0.1から15%w/w、例えば0.5から2%の濃度で存在する。
本明細書で用いられている局部投与は、吹送および吸入による投与を含む。局部投与用の様々な種類の調製物の例としては、吸入器または吹送器に使用される軟膏剤、クリーム剤、ローション剤、粉剤、膣坐剤、スプレー剤、エアロゾル剤、カプセル剤またはカートリッジ剤、あるいは滴剤(例えば眼滴または鼻滴)が挙げられる。
軟膏剤およびクリーム剤を、例えば好適な増粘剤および/またはゲル化剤および/または溶媒が添加された水性または油性基剤で処方することができる。したがって、当該基剤としては、水および/または液体パラフィンなどの油、または落花生油もしくはヒマシ油などの植物油、またはポリエチレングリコールなどの溶媒を挙げることができる。使用できる増粘剤としては、ソフトパラフィン、ステアリン酸アルミニウム、セトステアリールアルコール、ポリエチレングリコール、微結晶蝋および蜜蝋が挙げられる。
ローション剤は、水性または油性基剤で処方することができ、概して、1つまたは複数の乳化剤、安定化剤、分散剤、懸濁剤または増粘剤をも含む。
外部塗布用粉剤を任意の好適な粉末基剤、例えばタルク、乳糖またはデンプンを利用して処方することができる。1つまたは複数の分散剤、可溶化剤または懸濁剤をも含む水性または非水性基剤で滴剤を処方することができる。
好適な推進剤、例えばジクロロジフルオロメタン、トリクロロフルオロメタン、ジクロロフルオロメタン、1,1,1,2,3,3,3−ヘプタフルオロプロパン、1,1,1,2−テトラフルオロエタン、二酸化炭素または他の好適な気体を使用して、スプレー剤組成物を、例えば、水性液剤もしくは懸濁剤、または加圧パックから送達されるエアロゾル剤として処方することができる。
吸入器または吹送器に使用される例えばゼラチンのカプセル剤またはカートリッジ剤を、本発明の化合物と、乳糖またはデンプンなどの好適な粉末基剤との粉末混合物を含むように処方することができる。
本発明による医薬組成物を他の治療剤との組合せ、例えば、他の異脂肪血症薬類(例えば、スタチン、フィブレート、胆汁酸結合樹脂またはニコチン酸)と併用することもできる。
本発明の化合物を1つまたは複数の他の治療活性剤、例えば他の異脂肪血症薬類、例えば、3−ヒドロキシ−3−メチルグルタリール−補酵素A還元酵素阻害薬(スタチン)もしくはフィブレートまたは胆汁酸結合樹脂もしくはニコチン酸と併用することができる。したがって、本発明は、さらなる実施形態において、HM74A受容体の不十分な活性化が疾患に寄与する、または該受容体の活性化が有益である疾患の治療における当該組合せの使用、ならびに糖尿病性異常脂質血症および混合異脂肪血症などの異脂肪血症または高リポ蛋白質血症、心不全、高コレステロール血症、アテローム性動脈硬化症、動脈硬化症および高トリグリセリド血症を含む心血管疾患、II型真性糖尿病、I型糖尿病、インスリン耐性、高脂血症、神経性無食欲症、肥満症を含む脂肪代謝の障害の組合せ治療のための医薬品の製造における少なくとも1つの式(I)で示される化合物またはその医薬上許容される誘導体の使用を提供する。
本発明の化合物が他の治療活性剤と併用する場合は、任意の便利な経路によって本発明の化合物を一緒にまたは個別に、順次または同時に投与することができる。
上記の組合せを医薬処方の形態で使用するために便利に提供することができるため、以上に定められた組合せを最適に医薬上許容される担体または賦形剤とともに含む医薬処方は、本発明のさらなる実施形態を含む。当該組合せの個々の構成要素を個別の医薬処方または組み合わせた医薬処方で一緒にまたは個別に、順次または同時に投与することができる。
同一の処方に組み合わされる場合は、2つの構成要素が安定しており、互いに、かつ処方の他の構成要素と相溶性を有していなければならず、投与に向けて処方できることが理解されるであろう。個別に処方される場合は、便利には、当該技術分野で当該化合物について知られている方法で、任意の便利な処方で提供することができる。
同じ疾患に対して活性を有する第2の治療剤と組み合わせる場合は、各構成要素の投与量は、該化合物が単独で使用される場合に投与量と異なっていてもよい。適切な投与量は、当業者に容易に理解されるであろう。
したがって、本発明は、さらなる実施形態において、少なくとも1つの式(I)で示される化合物またはその医薬上許容される誘導体を別の治療活性剤とともに含む組合せを提供する。
上記の組合せを医薬処方の形態で使用するために便利に提供することができるため、以上に定められた組合せを医薬上許容される担体とともに含む医薬処方は、本発明のさらなる実施形態を表す。
以下に記載され、本発明のさらなる実施形態を構成する手法によって、本発明の化合物およびその医薬上許容される誘導体を調製することができる。
式(I)で示される化合物の、適当な出発物質、例えば式(II):
[式中、PGは保護基である]
からの製造方法であって:
(i)N7保護キサンチンのN1でのアルキル化;
(ii)N7保護キサンチンのN3でのアルキル化;
(iii)C8でのハロゲン化;および
(iv)N7の脱保護;
を、脱保護がアルキル化の後に行われるいずれもの順番で含む方法を提供する。
方法1:
R1がヘテロサイクリル、ヘテロアリールまたはアリールを含み、R1がClである、本発明の式(I)で示される化合物の製造方法:
i)グアニンの臭化アリルでのアルキル化
ii)硝酸ナトリウムでジアゾ化し、ついで、加水分解してキサンチンを形成
iii)塩素化
iv)N3でのアルキル化(適当な塩基の例としては、Na
2CO
3、Cs
2CO
3、K
2CO
3が挙げられる)
v)N1でのアルキル化(適当な塩基の例としては、Na
2CO
3、Cs
2CO
3、K
2CO
3が挙げられる)
vi)アリル基のパラジウム触媒除去
方法2:
式(I)で示される化合物の製造に有用な、R1がアミド、カルバメートまたは尿素を含む、本発明の中間体の製造方法:
方法3:
式(I)で示される化合物の製造に有用な、R1が、「逆の」カルバメートまたはエステルを含む中間体の製造方法:
方法4:
式(I)で示される化合物の製造に有用な、R1がエステルまたはアミドを含む中間体の本発明による製造方法:
方法5:
Xがピラゾール、イミダゾールまたはテトラゾールを含む式(I)で示される化合物の本発明による製造方法:
方法6:
Xがオキサジアゾールを含む式(I)で示される化合物の本発明による製造方法:
方法7:
Xがオキサジアゾールを含む式(I)で示される化合物の本発明による製造方法:
方法8:
式(I)で示される化合物の製造に有用でありうる、R3がCNである中間体の本発明による製造方法
該方法は、工程1の工程(i)および(ii)、ついで、下記方法を含む:
iii)N3でのアルキル化
iv)N1でのアルキル化
v)LiHMDSでのリチウム化およびDMFクエンチによる、C8でのアルデヒドの形成
vi)アルデヒドのニトリルへの変換
vii)アリル基のパラジウム触媒除去
方法9:
工程8の工程(i)〜(iv)、ついで、下記方法を含む、R3がClまたはBrである式(I)で示される化合物の製造に有用でありうる中間体の本発明による製造方法:
i)NCSまたはNBSを用いるC8でのハロゲン化
ii)アリル基のパラジウム触媒除去
方法10:
R3がClである式(I)で示される化合物の本発明による製造方法:
[式中、Lは脱離基である]
i)N3でのアルキル化
ii)N1でのアルキル化
iii)脱ベンジル化
iii)C8での塩素化
方法11:
工程1からの工程1の方法(i)〜(v)(ここに、R2は、具体的には、SEMまたはMEMである)、ついで、下記方法を含む、R1がR2とは異なり、R3がClである、式(I)で示される化合物を含む本発明による製造方法:
[式中、Lは脱離基である]
vi)MEMまたはSEM保護基の開裂
vii)N3でのアルキル化、ついで、アリル基のパラジウム触媒除去
方法12:
工程8からの工程1の方法(i)〜(iv)(ここに、R2は、具体的には、SEMまたはMEMである)、ついで、下記方法を含む、R3がCl、BrまたはIである式(I)で示される化合物を含む本発明による製造方法:
v)アリル基のパラジウム触媒除去
vi)NCS、NBSまたはNISを用いるC8でのハロゲン化
方法13:
本発明による式(I)で示される化合物の製造法:
[式中、Lは脱離基である]
i)ピリミジンジオン形成
ii)N1でのアルキル化
iii)ニトロ化
iv)Na
2S
2O
4または同様の還元剤を用いる還元
v)キサンチン形成
vi)NCSを用いるC8でのハロゲン化
方法14:
本発明による式(I)で示される化合物の製造方法:
上記した一般法の付加的な工程として、特に下記実施例の調製に用いる工程として、得られた化合物の精製法がいくつか有り、その1つまたはそれ以上が本発明において用いられ、例えば、MDAP、1種またはそれ以上の適当な溶媒、例えば酢酸エチル、無水エタノール、アセトニトリルまたはメタノールからの再結晶または精製カラム、例えばシリカRedisep(商標)カートリッジの使用、ついで、適当な溶媒、例えば酢酸エチル含有ジクロロメタンでの溶出が用いられる。
要望または必要に応じて、上記合成方法のいずれかにおける最終段階として、得られた式(I)で示される化合物を医薬上許容される塩形態に変換すること、またはその逆の変換を行うこと、またはある塩形態を医薬上許容される別の塩形態に変換することが可能である。これらの方法は、当業者には公知であるだろう。
図面の簡単な説明
図1:実質的に結晶の3−ブチル−8−クロロ−1−{4−[5−(2−ピリジニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル]ブチル}−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン形態1のXRPDデータ
図2:実質的に結晶の3−ブチル−8−クロロ−1−{4−[5−(2−ピリジニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル]ブチル}−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン形態2のXRPDデータ
図3:実質的に結晶の3−ブチル−8−クロロ−1−{4−[5−(2−ピリジニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル]ブチル}−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン形態1および形態2XRPDデータのオーバーレイ
以下の非限定的実施例において、本発明を説明する:
合成実施例
以下に例示する化合物の(Z)−立体化学の記載は、実験データにより確認していないことに注意すべきである。また、当業者には、EおよびZ異性体間の相互変換が可能であることは明らかだろう(Dondoni, Alessandro; Lunazzi, Lodovico; Giorgianni, Patrizia; Macciantelli, Dante. Carbon-nitrogen rotational barrier as a stereochemical probe of benzamidoximes. Journal of Organic Chemistry (1975), 40(20), 2979-80)。
実施例1:8−クロロ−1−(3−{1−[(2−クロロ−6−フルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−4−イル}プロピル)−3−ペンチル−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン
a)8−クロロ−1−(3−{1−[(2−クロロ−6−フルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−4−イル}プロピル)−3−ペンチル−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン
乾燥DMF(2ml)中の8−クロロ−3−ペンチル−7−(2−プロパン−1−イル)−1−[3−(1H−ピラゾール−4−イル)プロピル]−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン(61mg、0.15mmol)を、炭酸ナトリウム(64mg、0.6mmol)および2−クロロ−6−フルオロ臭化ベンジル(134mg、0.6mmol)と撹拌し、45℃で18時間窒素雰囲気下で撹拌した。室温に冷却した後、混合物を減圧することにより脱気し、再び窒素を加え、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(35mg、0.303mmol)およびモルホリン(0.13ml)と5.5時間撹拌した。混合物をEtOAcおよび2MのHCl間で分配し、有機相を分離し、蒸発させ、残渣をアミノプロピルSPE(5g、THF−MeOH(1:1)、ついで、ニートMeOHで洗浄し、最終的に5%AcOH含有DCM−MeOH(1:1)で溶出する)により精製して、標題化合物(57mg)を固体として得た。
LC/MS:m/z507[MH]
+,RT3.64分
b)8−クロロ−3−ペンチル−7−(2−プロパン−1−イル)−1−[3−(1H−ピラゾール−4−イル)プロピル]−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン
3−ペンチル−8−クロロ−7−(2−プロパン−1−イル)−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン(5g、16.86mmol)および3−(1H−ピラゾール−4−イル)プロパン−1−オール(2.12g、16.8mmol)を乾燥THF(150ml)中3℃で撹拌した。ジベンジル アゾジカルボキシレート(10.05g、33.7mmol)を加え、ついで、乾燥THF(70ml)中のトリフェニルホスフィン(8.83g、33.7mmol)を滴下した。混合物を室温に加温し、18時間撹拌した。水(1ml)を加え、溶媒を蒸発させた。残渣をEt
2O(200ml)中に溶解し、これから主にトリフェニルホスフィンオキシドである白色固体を結晶化し、濾過した。濾液を濃縮し、さらに副生成物をエーテル−シクロヘキサンから結晶化した。残った濾液を濃縮し(19.2g)、EtOAc−シクロヘキサン(2:1)で溶出するBiotage(商標)システム(400g)で精製して、標題化合物を白色固体として得た(2.89g)。
LC/MS:m/z405[MH]
+,RT3.19分
対応するハロゲン化ベンジルから、実施例1と類似の方法を用いて下記化合物(表1)を調製した。
表1から選択された実施例に関するNMRの詳細
実施例2:8−クロロ−3−ペンチル−1−(3−{1−[(2,4,6−トリフルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−4−イル}プロピル)−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン
1H NMR(DMSO−d6)δ:0.85(t,3H,J=7Hz),1.20−1.40(m,4H),1.60−1.70(m,2H),1.70−1.82(m,2H),2.39(t,2H,J=8Hz),3.83−3.94(m,4H),5.24(s,2H),7.18−7.30(m,3H),7.57(s,1H)
実施例6:8−クロロ−1−(3−{1−[(2,4−ジフルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−4−イル}プロピル)−3−ペンチル−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン
8−クロロ−3−ペンチル−7−(2−プロパン−1−イル)−1−[3−(1H−ピラゾール−4−イル)プロピル]−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン(81mg、0.2mmol)および炭酸ナトリウム(85mg、0.8mmol)を乾燥DMF(2ml)中で2,4−ジフルオロ臭化ベンジル(166mg、0.8mmol)と一緒に45℃で18時間撹拌した。混合物を脱気し、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(46mg、0.04mmol)およびモルホリン(176mg、2mmol)と室温で6時間撹拌した。反応物を処理し、アミノプロピルSPE(5g、THF−MeOH(1:1)、ついで、ニートMeOHで洗浄し、5%AcOHを含有するDCM−MeOH(1:1)で溶出する)により精製して、標題化合物(37.7mg)を固体として得た。
LC/MS:m/z491[MH]
+,RT3.42分
対応するハロゲン化ベンジルから、実施例6と類似の方法を用いて下記化合物(表2)を調製した。
表2から選択された実施例に関するNMRの詳細
実施例6:1H NMR(d6DMSO)0.85(3H,t,J=7Hz),1.21−1.34(4H,m),1.58−1.68(2H,m),1.71−1.80(2H,m),2.41(2H,t,J=8Hz),3.84−3.93(4H,m),5.26(2H,s),7.02−7.09(1H,m),7.15−7.29(2H,m),7.31(1H,s),7.61(1H,s)
実施例7:8−クロロ−3−ペンチル−1−{3−[1−(フェニルメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]プロピル}−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン;1H NMR(DMSO−d6)δ:0.87(t,3H,J=7Hz),1.20−1.36(m,4H),1.60−1.70(m,2H),1.72−1.85(m,2H),2.42(t,2H,J=8Hz),3.83−3.95(m,4H),5.24(s,2H),7.13−7.38(m,6H),7.61(s,1H)
実施例11:8−クロロ−1−(3−{1−[(2−クロロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−4−イル}プロピル)−3−ペンチル−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン
8−クロロ−1−(3−{1−[(2,4−ジフルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−4−イル}プロピル)−3−ペンチル−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン(実施例6)に関する方法で、2−クロロ臭化ベンジル(164mg、0.8mmol)から調製した。しかしながら、脱保護を完了するために、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(40mg)およびモルホリン(0.15ml)をさらに加え、さらに5.5時間撹拌した。上記したアミノプロピルSPEにより精製して、標題化合物を固体として得た(42mg)。
LC/MS:m/z489[MH]
+,RT3.67分
実施例12:3−ブチル−8−クロロ−1−{3−[1−(フェニルメチル)−1H−イミダゾール−4−イル]プロピル}−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン
a)3−ブチル−8−クロロ−1−{3−[1−(フェニルメチル)−1H−イミダゾール−4−イル]プロピル}−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン
無水THF(5ml)中の3−ブチル−8−クロロ−1−[4−(1H−イミダゾール−4−イル)ブチル]−7−(2−プロパン−1−イル)−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン(300mg、0.77mmol)の溶液を、臭化ベンジル(144mg、0.84mmol)およびDIPEA(147μl、0.84mmol)で処理した。混合物を、窒素雰囲気下、室温で4日間撹拌した。混合物をEtOAcおよび2MのHCl(水溶液)間で分配した。有機層を分離し、ブラインで洗浄し、乾燥し(MgSO
4)、濃縮した。粗生成物を0.5−5%MeOH/DCM勾配を用いるシリカSPEカラムにより精製した。生成物のフラクションを合し、高減圧下で濃縮した。生成物をTHF(5ml)中に溶解し、ついで、Pd(PPh
3)
4(88mg、0.077mmol)およびモルホリン(670μl、7.67mmol)を加え、混合物を室温で窒素雰囲気下、3時間撹拌した。88mgのPd(PPh
3)
4(0.077mmol)を加え、混合物を、窒素雰囲気下、室温で16時間撹拌した。混合物をEtOAcおよびH
2O間で分配した。有機層を分離し、水層をEtOAc(×2)で抽出した。有機層を合し、ブラインで洗浄し、乾燥し(MgSO
4)、濃縮した。粗生成物をMDAPにより精製して、標題化合物を白色固体として得た(9mg、2%)。
LC/MS:m/z441[MH]
+,RT2.50分
1H NMR(DMSO−d
6)δ:0.89(t,3H,J=7.5Hz),1.28(m,2H),1.60(m,2H),1.79(m,2H),2.48(DMSOとオーバーラップしてt,2H,J=7.5Hz),3.89(m,4H),5.17(s,2H),7.08(s,1H),7.31,(m,6H),8.03(s,1H)
b)3−ブチル−8−クロロ−1−[3−(1H−イミダゾール−4−イル)プロピル]−7−(2−プロパン−1−イル)−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン
無水THF(60ml)中の3−ブチル−8−クロロ−7−(2−プロパン−1−イル)−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン(2.8g、9.9mmol)の溶液を、無水THF(10ml)中の3−(1H−イミダゾール−4−イル)−1−プロパノール(1.5g、12mmol)およびPPh
3(3.4g、13mmol)で処理した。DBAD(2.9g、13mmol)を一度に加え、混合物を、窒素雰囲気下、室温で18時間撹拌した。混合物をEtOAcおよびH
2O間で分配した。水層を抽出し、EtOAcで洗浄した。有機層を合し、ブラインで洗浄し、乾燥し(MgSO
4)、濃縮した。粗生成物をMeOH/EtOAc勾配(0.5%−7%MeOH)を用いるシリカSPEカートリッジにより精製した。生成物のフラクションを合し、濃縮して、標題化合物を白色固体として得た(2.16g、55%)。
LC/MS:m/z391[MH]
+,RT2.40分
c)3−ブチル−8−クロロ−7−(2−プロパン−1−イル)−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン
無水DMF(19ml)中の3−ブチル−7−(2−プロパン−1−イル)−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン(3.34g、13.4mmol)の溶液に、NCS(1.97g、14.8mmol)を加え、窒素雰囲気下室温で22時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮して黄色固体を得、これを濾過し、MeOHで洗浄して、最初のクロップを得た。濾液を固体になるまで濃縮し、MeOHで洗浄して、第2のクロップを得、さらに2回繰り返して標題化合物を得た。最終洗浄後、濾液を、さらにEtOAc:シクロヘキサン(1:1)で溶出するSPE(Si、20g)カートリッジにより精製した。合した固体を減圧下で乾燥して、標題化合物を得た(2.42g、64%)。
LC/MS:m/z283[MH]
+
実施例13:3−ブチル−8−クロロ−1−(3−{1−[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]−1H−イミダゾール−4−イル}プロピル)−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン
無水DMF(3ml)中の3−ブチル−8−クロロ−1−[4−(1H−イミダゾール−4−イル)ブチル]−7−(2−プロパン−1−イル)−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン(150mg、0.38mmol)の溶液を、1−(ブロモメチル)−2,4−ジフルオロベンゼン(54μl、0.42mmol)およびDIPEA(73μl、0.42mmol)で処理した。混合物を、窒素雰囲気下室温で3日間撹拌した。混合物をEtOAcおよび2MのHCl(水溶液)間で分配した。有機層を分離し、ブラインで洗浄し、乾燥し(MgSO
4)、濃縮した。粗生成物を、カラムに物質を充填し、不純物を洗浄するためにDCMを、ついで、化合物を溶出するために0−5%MeOH/DCM勾配を用いるシリカSPEカラムで精製した。生成物のフラクションを合し、濃縮し、残渣を無水DMF(3ml)中に溶解した。溶液を脱気し、ついで、Pd(PPh
3)
4(39mg、0.034mmol)およびモルホリン(200μl、2.3mmol)を加え、混合物を室温で窒素雰囲気下、3時間撹拌した。粗生成物を、カラムに化合物を充填し、不純物を洗い流すためMeOHを、ついで、生成物を溶出するため0−5%AcOH/MeOH勾配を用いるアミノプロピルSPEにより精製した。生成物のフラクションを合し、高減圧下で濃縮して、標題化合物を白色固体として得た(14mg、7%)。
LC/MS:m/z477[MH]
+,RT2.54分
実施例14:3−ブチル−8−クロロ−1−[3−(1−{[2−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−1H−イミダゾール−4−イル)プロピル]−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン
無水DMF(3ml)中の3−ブチル−8−クロロ−1−[4−(1H−イミダゾール−4−イル)ブチル]−7−(2−プロパン−1−イル)−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン(150mg、0.38mmol)の溶液を、1−(クロロメチル)−2−(トリフルオロメチル)ベンゼン(61μl、0.42mmol)およびDIPEA(73μl、0.42mmol)で処理した。混合物を、窒素雰囲気下室温で3日間撹拌した。混合物をEtOAcおよび2MのHCl(水溶液)間で分配した。有機層を分離し、ブラインで洗浄し、乾燥し(MgSO
4)、濃縮した。粗生成物を、カラムに物質を充填し、不純物を洗浄するためにDCMを、ついで、化合物を溶出するために0−5%MeOH/DCM勾配を用いるシリカSPEカラムで精製した。生成物のフラクションを合し、濃縮し、残渣を無水DMF(3ml)中に溶解した。溶液を脱気し、ついで、Pd(PPh
3)
4(35mg、0.030mmol)およびモルホリン(174μl、2.0mmol)を加え、混合物を室温で窒素雰囲気下、3時間撹拌した。粗生成物を、カラムに化合物を充填し、不純物を洗い流すためMeOHを用い、ついで、生成物を溶出するため0−5%AcOH/MeOH勾配を用いるアミノプロピルSPEにより精製した。生成物のフラクションを合し、高減圧下で濃縮して、標題化合物を白色固体として得た(50mg、26%)。
LC/MS:m/z509[MH]
+,RT2.64分
実施例15:3−ブチル−8−クロロ−1−[3−(1−{[3−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−1H−イミダゾール−4−イル)プロピル]−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン
無水DMF(3ml)中の3−ブチル−8−クロロ−1−[4−(1H−イミダゾール−4−イル)ブチル]−7−(2−プロパン−1−イル)−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン(150mg、0.38mmol)の溶液を、1−(クロロメチル)−3−(トリフルオロメチル)ベンゼン(65μl、0.42mmol)およびDIPEA(73μl、0.42mmol)で処理した。混合物を、窒素雰囲気下室温で3日間撹拌した。混合物をEtOAcおよび2MのHCl(水溶液)間で分配した。有機層を分離し、ブラインで洗浄し、乾燥し(MgSO
4)、濃縮した。粗生成物を、カラムに物質を充填し、不純物を洗浄するためにDCMを、ついで、化合物を溶出するために0−5%MeOH/DCM勾配を用いるシリカSPEカラムで精製した。生成物のフラクションを合し、濃縮し、残渣を無水DMF(3ml)中に溶解した。溶液を脱気し、ついで、Pd(PPh
3)
4(30mg、0.027mmol)およびモルホリン(156μl、1.8mmol)を加え、混合物を室温で窒素雰囲気下、3時間撹拌した。粗生成物を、カラムに化合物を充填し、不純物を洗い流すためMeOHを用い、ついで、生成物を溶出するため0−5%AcOH/MeOH勾配を用いるアミノプロピルSPEにより精製した。生成物のフラクションを合し、高減圧下で濃縮して、標題化合物を白色固体として得た(18mg、9%)。
LC/MS:m/z509[MH]
+,RT2.78分
実施例16:3−ブチル−8−クロロ−1−{3−[3−(フェニルメチル)−1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル]プロピル}−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン
a)3−ブチル−8−クロロ−1−{3−[3−(フェニルメチル)−1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル]プロピル}−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン
THF(7ml)中の3−ブチル−8−クロロ−1−{3−[3−(フェニルメチル)−1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル]プロピル}−7−(2−プロパン−1−イル)−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン(669mg、1.39mmol)の溶液を、減圧下に付すことにより脱気し、ついで、窒素を導入した。Pd(PPh
3)
4(160mg、0.14mmol)を加え、混合物を1回以上脱気した。モルホリン(1.2ml、13.9mmol)を加え、混合物を、窒素雰囲気下で18時間撹拌し、ついで、2MのHCl(水溶液)およびEtOAc間で分配した。有機層を分離し、水層をEtOAcで再び抽出した。合した抽出物をブラインで洗浄し、乾燥し(MgSO
4)、濃縮し、黄色残渣を得た。MeOHを加え、ついで、2−3%AcOH/MeOHで生成物を溶出するアミノプロピルSPEに付した。生成物のフラクションを合し、濃縮して、淡黄色固体を得た(380mg)。約1/4の物質を、自動精製HPLCにより精製し、残りをMeOH:DMSO(1:1)から結晶化して、標題化合物を白色固体として得た(125mg、31%)。
LC/MS:m/z442[MH]
+,RT3.0分
1H NMR(DMSO−d
6)δ:0.89(t,3H,J=7Hz),1.30(m,2H),1.62(m,2H),2.07(m,2H),3.90(m,6H),4.13(t,2H,J=7Hz),7.24(m,5H),8.36(1H,s),14.5(brs,1H)
b)3−ブチル−8−クロロ−1−{3−[3−(フェニルメチル)−1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル]プロピル}−7−(2−プロパン−1−イル)−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン
MeOH(40ml)中の3−(フェニルメチル)−1H−1,2,4−トリアゾール(2.1g、13.2mmol)の溶液を、MeOH(29ml)中の0.5MのNaOMeで、ついで、1,3−ジブロモプロパン(1.7ml)で処理した。50℃で5時間撹拌した後、混合物を2MのHCl(水溶液)およびEtOAc間で分配した。有機層を分離し、ブラインで洗浄し、乾燥し(MgSO
4)、濃縮し、油性残渣(1.0g)を得た。これにブチル−8−クロロ−7−(2−プロパン−1−イル)−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン(917mg、3.2mmol)およびCs
2CO
3(1.2g、3.6mmol)を加えた。DMF(15ml)を加え、混合物を50℃で20時間で撹拌し、ついで、2MのHCl(水溶液)およびEtOAc間で分配した。有機層を分離し、ブラインで洗浄し、乾燥し(MgSO
4)、濃縮した。得られた油(1.52g)を、EtOAc/シクロヘキサン混合物で溶出するシリカSPE(50g)カラムに付した。トリアゾールの2つの異性体生成物を、2:1混合物として得、標題化合物を黄色ペーストとして得た(697mg、異性体存在比に基づいて67%)。
LC/MS:m/z482[MH]
+,RT3.3分
実施例17:8−クロロ−3−ペンチル−1−{3−[5−(フェニルメチル)−2H−テトラゾール−2−イル]プロピル}−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン
MeOH(5ml)中の5−ベンジル−1H−テトラゾール(1.0g、6.24mmol)の溶液を、1−クロロ−3−ヨウドプロパン(1.0ml、9.36mmol)で処理し、MeOH(4.7ml、9.36mmol)中の0.5MのNaOMeの溶液で処理した。反応物を18時間加熱還流し、ついで、2MのHCl(水溶液)およびEtOAc間で分配した。有機層を分離し、水層をEtOAcで1回以上抽出した。合した抽出物をブラインで洗浄し、乾燥し(MgSO
4)、濃縮し、黄色固体(796mg)を得た。700mgのこの物質を、DMF(20ml)中の8−クロロ−3−ペンチル−7−(2−プロパン−1−イル)−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン(732mg、2.47mmol)およびCs
2CO
3(967mg、3.0mmol)と75℃で24時間反応させた。反応物を室温に冷却し、混合物を減圧下に付すことにより脱気し、ついで、窒素を導入した。Pd(PPh
3)
4(428mg、0.37mmol)を加え、混合物を1回以上脱気した。モルホリン(2.1ml、24.7mmol)を加え、混合物を窒素雰囲気下で3時間撹拌し、ついで、2MのHCl(水溶液)およびEtOAc間で分配した。有機層を分離し、水層を1回以上抽出した。合した抽出物を濃縮し、黄色残渣を得た。MeOHを加え、ついで、生成物を2−3%AcOH/MeOHで溶出するアミノプロピルSPEに付した。生成物のフラクションを合し、濃縮し、ついで、MDAPにより精製して、標題化合物を白色固体として得た(35mg、3%)。
LC/MS:m/z457[MH]
+,RT3.5分
1H NMR;(DMSO−d
6)δ:0.85(t,3H,J=7Hz),1.21−1.34(m,4H),1.62(m,2H),2.22(m,2H),3.88(t,2H,J=7Hz),3.97(t,2H,J=7Hz),4.17(s,2H),4.67(t,2H,J=7Hz),7.20−7.32(m,5H),14.5(brs,1H)
実施例18:3−ブチル−8−クロロ−1−{3−[5−(フェニルメチル)−2H−テトラゾール−2−イル]プロピル}−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン
MeOH(30ml)中の5−ベンジル−1H−テトラゾール(1.8g、11.2mmol)の溶液を、MeOH(31.5ml)中の1,3−ジブロモプロパン(5.7ml、56.2mmol)および0.5MのNaOMeで処理し、ついで、窒素雰囲気下40℃で60時間撹拌した。混合物を2MのHCl(水溶液)およびEtOAc間で分配した。有機層を分離し、ブラインで洗浄し、乾燥し(MgSO
4)、濃縮した。SPE(20gシリカ、シクロヘキサン/EtOAc混合物)およびCompanion(商標)システム(シリカSPE、シクロヘキサン/EtOAc混合物)により一部を精製して油(1.98g、62%の2:1異性体混合物、2−(3−ブロモプロピル)−5−(フェニルメチル)−2H−テトラゾール)を得、これをそのまま次の工程に用いた。
3−ブチル−8−クロロ−7−(2−プロパン−1−イル)−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン(1.74g、6.1mmol)、粗2−(3−ブロモプロピル)−5−(フェニルメチル)−2H−テトラゾール)(1.9g、6.8mmol)、Cs
2CO
3(2.2g、6.8mmol)およびDMF(60ml)の混合物を、窒素雰囲気下45℃で24時間撹拌した。混合物を減圧下に付すことにより脱気し、ついで、窒素を導入した。Pd(PPh
3)
4(705mg、0.61mmol)を加え、混合物を1回以上脱気した。モルホリン(5.4ml、61.4mmol)を加え、混合物を窒素雰囲気下で4時間撹拌し、ついで、2MのHCl(水溶液)およびEtOAc間で分配した。有機層を分離し、ブラインで洗浄し、乾燥し(MgSO
4)、濃縮し、黄色残渣を得た。MeOHを加え、ついで、生成物を2%AcOH/MeOHで溶出するアミノプロピルカラムに付した。生成物を、さらにEtOAc/シクロヘキサン混合物を用いるCompanion(商標)システムにより精製した。得られた固体を、煮沸Et
2Oと撹拌し、室温に冷却した後、濾過した。標題化合物を回収し、白色固体として得(1.01g、37%)、減圧下50℃で乾燥した。
LC/MS:m/z443[MH]
+,RT3.3分
1H NMR(DMSO−d
6)δ:0.89(t,3H,J=7Hz),1.29(m,2H),1.61(m,2H),2.22(m,2H),3.89(t,2H,J=7Hz),3.97(t,2H,J=7Hz),4.17(s,2H),4.67(t,2H,J=7Hz),7.20−7.32(m,5H),14.5(brs,1H)
実施例19:8−クロロ−1−(3−{5−[(4−フルオロフェニル)メチル]−2H−テトラゾール−2−イル}プロピル)−3−(4,4,4−トリフルオロブチル)−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン
a)8−クロロ−1−(3−{5−[(4−フルオロフェニル)メチル]−2H−テトラゾール−2−イル}プロピル)−3−(4,4,4−トリフルオロブチル)−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン
5−[(4−フルオロフェニル)メチル]−1H−テトラゾール(75mg、0.4mmol)を、炭酸カリウム(100mg、0.7mmol)およびDMF(3ml)で処理した。混合物を、DMF(0.5ml)中の3−[8−クロロ−2,6−ジオキソ−7−(2−プロパン−1−イル)−3−(4,4,4−トリフルオロブチル)−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−1−イル]プロピルメタンスルホネート(100mg、0.2mmol)の溶液で処理した。混合物を撹拌し、60℃で3時間加熱し、ついで、冷却し、蒸発させた。残渣をクロロホルム(4ml)および水(2cm
3)間で分配した。1cm
3の飽和重炭酸ナトリウム水溶液(3ml)を各々に加えた。混合物を分離し、有機相を蒸発させた。残渣を無水THF(3ml)中に溶解し、混合物を、減圧下に付して脱気し、混合物に窒素を加圧した。混合物を、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(10mg、0.008mmol)およびモルホリン(0.2ml、2.3mmol)で処理し、ついで、窒素雰囲気下2時間撹拌した。混合物を蒸発させ、クロロホルム(4ml)および飽和塩化アンモニウム水溶液(3ml)間で分配した。混合物を分離し、水相をクロロホルムで再び抽出した。有機相を蒸発させ、残渣をMeOH(3ml)中に溶解した。溶液を2gアミノプロピルSPEの頂部に充填し、MeOH(15ml)で洗浄した。所望の生成物を、カートリッジから、MeOH中のAcOH3%v/v溶液(20ml)で溶出した。生成物含有フラクションを合し、蒸発させ、残渣を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(10:1シクロヘキサン/EtOAc−EtOAcでの勾配溶出)により精製した。生成物含有フラクションを合し、蒸発させて、生成物を無色油として得た。最小限のジエチルエーテルでトリチュレートして、生成物を固体化し、これを乾燥して、標題化合物を白色固体として得た(18.7mg、18%)。
LC/MS:m/z515[MH]
+、RT3.31分
1H NMR(CDCl
3)δ:2.06(m,2H),2.21(m,2H),2.45(m,2H),4.17(m,4H),4.24(t,2H,J=7.0Hz),4.70(t,2H,J=7.2Hz),6.96(m,2H),7.25(m,2H)
b)3−[8−クロロ−2,6−ジオキソ−7−(2−プロパン−1−イル)−3−(4,4,4−トリフルオロブチル)−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−1−イル]プロピルメタンスルホネート
DCM(20ml)中の8−クロロ−1−(3−ヒドロキシプロピル)−7−(2−プロパン−1−イル)−3−(4,4,4−トリフルオロブチル)−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン(0.82g、2.1mmol)の溶液を、トリエチルアミン(0.42ml、3.1mmol)および無水メタンスルホン酸(0.40g、2.3mmol)で処理した。1時間後、混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液(20ml)で処理した。混合物を分離し、有機相を乾燥し(MgSO
4)、濾過し、蒸発させて、標題化合物を得(0.91g)、これをさらに精製することなく用いた。
LC/MS:m/z473[MH]
+,RT3.17分
c)8−クロロ−1−(3−ヒドロキシプロピル)−7−(2−プロパン−1−イル)−3−(4,4,4−トリフルオロブチル)−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン
DMF(15ml)中の8−クロロ−7−(2−プロパン−1−イル)−3−(4,4,4−トリフルオロブチル)−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン(1.0g、3.0mmol)の溶液を、炭酸セシウム(1.16g、3.6mmol)および3−ブロモ−1−プロパノール(0.3ml、3.3mmol)で処理した。混合物を60℃で4時間加熱し、ついで、冷却し、蒸発させた。残渣をEtOAc(50ml)および水(50ml)間で分配した。有機相を乾燥し(MgSO
4)、濾過し、蒸発させた。生成物を、シクロヘキサン−EtOAc勾配溶出を用いるフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。生成物含有フラクションを合し、蒸発させて、標題化合物を無色油として得た(0.82g、75%)。
LC/MS:m/z395[MH]
+,RT2.90分
d)8−クロロ−7−(2−プロパン−1−イル)−3−(4,4,4−トリフルオロブチル)−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン
DMF(20ml)中の8−クロロ−7−(2−プロパン−1−イル)−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン(2.0g、8.8mmol)の溶液を、炭酸ナトリウム(1.15g、10.8mmol)および4−ブロモ−1,1,1−トリフルオロブタン(1.86g、9.7mmol)で処理した。混合物を50℃で18時間撹拌し、ついで、冷却し、蒸発させた。残渣をEtOAc(100ml)および飽和重炭酸ナトリウム水溶液(50ml)間で分配した。有機相を乾燥し(MgSO
4)、濾過し、蒸発させた。残渣をジエチルエーテルおよびシクロヘキサンの混合物でトリチュレートし、ついで、生成物を濾過し、乾燥して、標題化合物を白色固体として得た(1.18g、40%)。
LC/MS:m/z337[MH]
+,RT2.83分
e)5−[(4−フルオロフェニル)メチル]−1H−テトラゾール
トリエチル塩化アンモニウム(4.14g、30mmol)およびアジ化ナトリウム(1.95g、30mmol)の混合物を、トルエン(14ml)中の(4−フルオロフェニル)アセトニトリル(1.35g、10mmol)の溶液で処理し、混合物を撹拌し、100℃で5時間加熱した。冷却した混合物を水(10ml)で処理し、混合物を分離した。水相を撹拌し、濃塩酸を、生成物が溶液から沈殿するまで滴下して処理した。沈殿した生成物を濾過し、水で洗浄し、乾燥して、標題化合物を白色固体として得た(1.27g、72%)。
LC/MS:m/z179[MH]
+,RT2.24分
表3の化合物を、実施例19:8−クロロ−1−(3−{5−[(4−フルオロフェニル)メチル]−2H−テトラゾール−2−イル}プロピル)−3−(4,4,4−トリフルオロブチル)−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオンに関する方法と類似した方法を用い、適当なメタンスルホネートおよびテトラゾールを用いて調製した。MDAPを用いて、さらに順相クロマトグラフィー後に純度が不十分である化合物を精製した。
メタンスルホネート中間体およびその前駆体アルコールは、以下の方法に従って調製した。
3−[8−クロロ−2,6−ジオキソ−7−(2−プロパン−1−イル)−3−プロピル−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−1−イル]プロピルメタンスルホネート
DCM(50ml)中の8−クロロ−1−(3−ヒドロキシプロピル)−7−(2−プロパン−1−イル)−3−プロピル−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン(1.99g、6.1mmol)の溶液を、トリエチルアミン(1.2ml、8.6mmol)および無水メタンスルホン酸(1.2g、6.9mmol)で処理した。1.5時間後、混合物を水(50ml)で処理した。混合物を分離し、水相をDCM(25ml)で抽出し、合した有機相を乾燥し(MgSO
4)、濾過し、蒸発させて、標題化合物淡黄色油として得(2.38g)、これをさらに精製することなく用いた。
LC/MS:m/z405[MH]
+,RT2.93分
3−[3−ブチル−8−クロロ−2,6−ジオキソ−7−(2−プロパン−1−イル)−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−1−イル]プロピルメタンスルホネート
3−[8−クロロ−2,6−ジオキソ−7−(2−プロパン−1−イル)−3−プロピル−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−1−イル]プロピルメタンスルホネートに用いた方法に従って調製して、標題化合物を淡黄色油として得た(2.44g)。
LC/MS:m/z419[MH]
+,RT3.14分
8−クロロ−1−(3−ヒドロキシプロピル)−7−(2−プロパン−1−イル)−3−プロピル−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン
DMF(20ml)中の8−クロロ−7−(2−プロパン−1−イル)−3−プロピル−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン(3.0g、11.1mmol)の溶液を、炭酸セシウム(3.7g、11.4mmol)および3−ブロモ−1−プロパノール(1.6g、11.5mmol)で処理した。混合物を60℃で4時間加熱し、ついで、冷却し、蒸発させた。残渣をEtOAc(60ml)および飽和重炭酸ナトリウム水溶液(50ml)間で分配した。水相をEtOAc(60ml)で抽出し、合した有機相を乾燥し(MgSO
4)、濾過し、蒸発させた。生成物を、Companion(商標)システムおよびシクロヘキサン−EtOAc勾配溶出を用いて精製した。生成物含有フラクションを合し、蒸発させて、標題化合物を無色油として得た(2.6g)
LC/MS:m/z327[MH]
+,RT2.62分
3−ブチル−8−クロロ−1−(3−ヒドロキシプロピル)−7−(2−プロパン−1−イル)−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン
8−クロロ−1−(3−ヒドロキシプロピル)−7−(2−プロパン−1−イル)−3−プロピル−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオンに用いた方法に従って調製して、標題化合物を無色油として得た(2.3g)。
LC/MS:m/z341[MH]
+,RT2.85分
表3から選択された実施例に関するNMRの詳細
実施例20:8−クロロ−1−(3−{5−[(4−フルオロフェニル)メチル]−2H−テトラゾール−2−イル}プロピル)−3−プロピル−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン
1H NMR(CDCl3)δ:0.99(t,3H,J=7.5Hz),1.80(m,2H),2.46(m,2H),4.06(m,2H),4.18(s,2H),4.25(t,2H,J=7Hz),4.70(t,2H,J=7.5Hz),6.96(m,2H),7.26(m,2H),13.15(brs,1H)
実施例23:8−クロロ−3−(4,4,4−トリフルオロブチル)−1−(3−{5−[(2,4,6−トリフルオロフェニル)メチル]−2H−テトラゾール−2−イル}プロピル)−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン:1H NMR(CDCl3)δ:2.07(m,2H),2.21(m,2H),2,44(m,2H),4.18(t,2H,J=7.1Hz),4.20(s,2H),4.24,(t,2H,J=6.8Hz),4.68(t,2H,J=7.3Hz),6.67(t,2H,J=8.1Hz),13.04(brs,1H)
実施例24:1H NMR(CDCl3):2.03−2.10(m,2H),2.16−2.28(m,2H),2.43−2.50(m,2H),4.16−4.19(m,2H),4.17(s,2H),4.24(t,2H,J=7.1Hz),4.71(t,2H,J=7.1Hz),7.00−7.13(m,3H),13.06(bs,1H)
実施例27:1H NMR(CDCl3):0.99(t,3H,J=7.5Hz),1.76−1.86(m,2H),2.40−2.47(m,2H),4.05−4.09(m,2H),4.23−4.26(m,2H),4.54(s,2H),4.65−4.69(m,2H),7.14−7.18(m,1H),7.31−7.33,(m,2H),13.18(bs,1H)
実施例28:1H NMR(CDCl3):0.97(t,3H,J=7.5Hz),1.36−1.46(m,2H),1.71−1.79(m,2H),2.42−2.49(m,2H),4.08−4.11(m,2H),4.25(s,2H),4.24−4.27(m,2H),4.68−4.71(m,2H),7.02−7.09(m,2H),7.20−7.26,(m,2H),13.14(bs,1H)
実施例29:1H NMR(CDCl3):0.97(t,3H,J=7.5Hz),1.36−1.45(m,2H),1.71−1.79(m,2H),2.42−2.49(m,2H),4.09(t,2H,J=7.5Hz),4.26(t,2H,J=7.5Hz),4.34(s,2H),4.70(t,2H,J=7.3Hz),7.18−7.21(m,2H),7.25−7.27,(m,1H),7.35−7.37,(m,1H),13.34(bs,1H)
実施例30:3−ブチル−8−クロロ−1−(3−{5−[(3−フルオロフェニル)メチル]−2H−テトラゾール−2−イル}プロピル)−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン
1H NMR(CDCl3)δ:0.97(t,3H,J=7Hz),1.40(m,2H),1.75(m,2H),2.46(m,2H),4.10(t,2H,J=7.5Hz),4.21(s,2H),4.26(t,2H,J=6.5Hz),4.70(t,2H,J=7.5Hz),6.90(m,1H),6.99(m,1H),7.07(m,1H),7.25(m,1H),13.25(brs,1H)
実施例31:1H NMR(CDCl3):0.99(t,3H,J=7.5Hz),1.38−1.48(m,2H),1.73−1.81(m,2H),2.44−2.51(m,2H),4.12(t,2H,J=7.5Hz),4.20(s,2H),4.27(t,2H,J=7.5Hz),4.70(t,2H,J=7.3Hz),6.95−7.00(m,2H),7.26−7.30,(m,2H),13.35(bs,1H)
実施例32:3−ブチル−8−クロロ−1−(3−{5−[(4−フルオロフェニル)メチル]−2H−テトラゾール−2−イル}プロピル)−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン
1H NMR(CDCl3)δ:0.99(t,3H,J=7Hz),1.43(m,2H),1.77(m,2H),2.48(m,2H),4.12(t,2H,J=7.5Hz),4.20(s,2H),4.27(t,2H,J=7Hz),4.72(t,2H,J=7.5Hz),6.98(m,2H),7.27(m,2H),13.35(brs,1H)
実施例33:3−ブチル−8−クロロ−1−(3−{5−[(4−クロロフェニル)メチル]−2H−テトラゾール−2−イル}プロピル)−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン
1H NMR(CDCl3)δ:1.02(t,3H,J=7.5Hz),1.45(m,2H),1.79(m,2H),2.50(m,2H),4.14(t,2H,J=7.5Hz),4.22(s,2H),4.29(t,2H,J=7Hz),4.75(t,2H,J=7.5Hz),7.27(s,4H),13.35(brs,1H)
実施例48:8−クロロ−1−(3−{5−[(2,4−ジフルオロフェニル)メチル]−2H−テトラゾール−2−イル}プロピル)−3−プロピル−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン
1H NMR(CDCl3)δ:0.99(t,3H,J=7.5Hz),1.80(m,2H),2.45(m,2H),4.06(m,2H),4.20(s,2H),4.25(t,2H,J=7Hz),4.70(t,2H,J=7.5Hz),6.80(m,2H),7.23(m,1H)
実施例51:8−クロロ−3−プロピル−1−(3−{5−[(2,4,6−トリフルオロフェニル)メチル]−2H−テトラゾール−2−イル}プロピル)−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン:1H NMR(CDCl3)δ:0.99(t,3H,J=7.3Hz),1.80(m,2H),1.98(m,2H),2.01(m,2H),4.20(s,2H),4.25(t,2H,J=6.5Hz),4.67(t,2H,J=7.3Hz),6.68(t,2H,J=8.1Hz)
実施例52:1H NMR(CDCl3):0.99(t,3H,J=7.3Hz),1.76−1.85(m,2H),2.39−2.46(m,2H),4.05−4.08(m,2H),4.24(t,2H,J=7.1Hz),4.39(s,2H),4.64(t,2H,J=7.1Hz),7.29−7.32(m,1H),7.38−7.44,(m,1H),7.49−7.51,(m,1H),13.17(bs,1H)
実施例59:1H NMR(CDCl3):0.99(t,3H,J=7.6Hz),1.36−1.45(m,2H),1.71−1.79(m,2H),2.42−2.49(m,2H),4.09(t,2H,J=7.5Hz),4.17(s,2H),4.24(t,2H,J=7.5Hz),4.71(t,2H,J=7.3Hz),7.00−7.14(m,3H),13.07(bs,1H)
実施例:61:1H NMR(CDCl3):0.96(t,3H,J=7.2Hz),1.32−1.47(m,2H),1.68−1.80(m,2H),2.40−2.51(m,2H),4.06−4.12(m,2H),4.22(s,2H),4.22−4.27(m,2H),4.67−4.73(m,2H),6.84−7.04(m,3H),13.05(bs,1H)
実施例64:3−ブチル−8−クロロ−1−(3−{5−[(2,4,6−トリフルオロフェニル)メチル]−2H−テトラゾール−2−イル}プロピル)−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン:1H NMR(CDCl3)δ:0.97(t,3H,J=7.3Hz),1.41(m,2H),1.75(m,2H),2.44(m,2H),4.10(t,2H,J=7.5Hz),4.20(s,2H),4.25(t,2H,J=6.5Hz),4.67(t,2H,J=7.4Hz),6.67(t,2H,J=8.0Hz),13.25(brs,1H)
実施例68:8−クロロ−3−ペンチル−1−{3−[3−(フェニルメチル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル]プロピル}−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン
a)8−クロロ−3−ペンチル−1−{3−[3−(フェニルメチル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル]プロピル}−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン
THF(4ml)中の3−[3−(フェニルメチル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル]−1−プロパノール(88mg、0.4mmol)の溶液を、8−クロロ−3−ペンチル−7−(2−プロパン−1−イル)−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン(100mg、0.34mmol)およびPPh
3(115mg、0.44mmol)で、窒素雰囲気下で処理した。DBAD(101mg、0.44mmol)を一度に加え、反応を5時間続けた。混合物を減圧下に付すことにより脱気し、ついで、窒素を導入した。Pd(PPh
3)
4(39mg、0.034mmol)を加え、混合物を1回以上脱気した。モルホリン(294μl、3.4mmol)を加え、混合物を、窒素雰囲気下で3時間撹拌した。混合物を2MのHCl(水溶液)およびEtOAc間で分配した。有機層を分離し、ブラインで洗浄し、乾燥し(MgSO
4)、濃縮した。MDAPにより精製して、標題化合物を白色固体として得た(64mg、42%)。
LC/MS:m/z457[MH]
+,RT3.4分
1H NMR(DMSO−d
6)δ:0.85(t,3H,J=7Hz),1.22−1.34(m,4H),1.62(m,2H),2.02(m,2H),2.91(t,2H,J=7Hz),3.88(t,2H,J=7Hz),3.95−4.00(m,4H),7.22−7.33(m,5H),14.5(brs,1H)
b)3−[3−(フェニルメチル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル]−1−プロパノール
γ−ブチロラクトン(223μl、2.9mmol)、ベンズアミジンオキシム(480mg、3.2mmol)、EtOH(1.3ml)中NaOEtの21%溶液およびEtOH(3ml)の混合物を、マイクロ波照射下、140℃で10分間加熱した。混合物を2MのHCl(水溶液)およびEtOAc間で分配した。有機層を分離し、ブラインで洗浄し、乾燥し(MgSO
4)、濃縮した。標題生成物をCompanion(商標)システムを用いるシリカで精製して、淡黄色油を得た(143mg、23%)。
LC/MS:m/z219[MH]
+,RT2.4分
実施例69:8−クロロ−1−(3−{3−[(4−クロロフェニル)メチル]−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル}プロピル)−3−ペンチル−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン
a)8−クロロ−1−(3−{3−[(4−クロロフェニル)メチル]−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル}プロピル)−3−ペンチル−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン
DMF(5ml)中の8−クロロ−1−(3−{3−[(4−クロロフェニル)メチル]−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル}プロピル)−3−ペンチル−7−(2−プロパン−1−イル)−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン(0.18g、0.34mmol)の溶液を、フラスコの減圧、窒素の封入(×3)の連続操作により脱気し、モルホリン(0.5ml、5.8mmol)、およびPd(PPh
3)
4(80mg、0.068mmol)を加えた。溶液を72時間撹拌し、ついで、濃縮し、残渣を、MeOHを用いるアミノプロピルSPE(10g)に充填した。MeOH、ついで、5%AcOH/MeOHで溶出して、標題化合物を淡黄色固体として得、これをエーテルで洗浄して白色固体を得た(0.053g、32%)。
LC/MS:m/z491[MH]
+,RT3.69分
b)8−クロロ−1−(3−{3−[(4−クロロフェニル)メチル]−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル}プロピル)−3−ペンチル−7−(2−プロパン−1−イル)−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン
i)γ−ブチロラクトン(8ml、104mmol)、4−クロロベンズアミジンオキシム(3.0g、16.25mmol)、MeOH中30%NaOMe溶液(5ml)およびMeOH(80ml)の混合物を30時間還流し、冷却し、濃縮した。残渣を、DCM/EtOH/0.88水性アンモニア(200:8:1)で溶出するシリカのフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、黄色油を得た(13g)。この物質をDCM(150ml)に溶解し、2M水酸化ナトリウム(100ml)で洗浄し、有機物を分離し、乾燥し、濃縮して、3−{3−[(4−クロロフェニル)メチル]−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル}−1−プロパノールを粘性油として得(3.95g、96%)、これを次の工程に用いた。
ii)THF(5ml)中の8−クロロ−3−ペンチル−7−(2−プロパン−1−イル)−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン(0.10g、0.34mmol)、3−{3−[(4−クロロフェニル)メチル]−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル}−1−プロパノール(0.086g、0.34mmol)およびトリフェニルホスフィン(0.186g、0.69mmol)の溶液に、ジベンジルアゾジカルボキシレート(0.204g、0.68mmol)を加え、溶液を18時間撹拌した。ついで、溶液を濃縮し、残渣を、DCMで開始し、ついで、DCM/Et2O混合物で溶出するシリカ(20g、SPE)クロマトグラフィーに付して、副生成物ジベンジルアゾジカルボキシレートを含む標題化合物を得た(0.18g)。粗物質を脱保護工程に用いた。
LC/MS:m/z531[MH]+,RT3.83分
実施例70:8−クロロ−1−{3−[3−(フェニルメチル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル]プロピル}−3−プロピル−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン
a)8−クロロ−1−{3−[3−(フェニルメチル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル]プロピル}−3−プロピル−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン
THF(4ml)中の8−クロロ−7−(2−プロパン−1−イル)−3−プロピル−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン(200mg、0.74mmol)の溶液を、3−[3−(フェニルメチル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル]−1−プロパノール(195mg、0.89mmol)およびPPh
3(254mg、0.96mmol)で処理した。DBAD(223mg、0.96mmol)を一度に加え、混合物を窒素雰囲気下室温で18時間撹拌した。混合物をEtOAcおよび2MのHCl(水溶液)間で分配した。有機層を分離し、ブラインで洗浄し、乾燥し(MgSO
4)、濃縮した。粗生成物を、0−70%シクロヘキサン/EtOAc勾配を用いるシリカSPEカラムにより精製した。生成物のフラクションを合し、濃縮し、さらに、0−60%シクロヘキサン/EtOAc勾配を用いるシリカSPEカラムにより精製した。生成物のフラクションを合し、濃縮し、ついで、無水THF(4ml)中に溶解した。溶液を高減圧下で脱気し、ついで、Pd(PPh
3)
4(86mg、0.074mmol)およびモルホリン(644μl、7.4mmol)を加え、混合物を、窒素雰囲気下室温で1日間撹拌した。混合物を、EtOAcおよびHCl(水溶液)間で分配した。有機層を分離し、ブラインで洗浄し、乾燥し(MgSO
4)、高減圧下で濃縮した。粗生成物を、カラムに化合物を充填し、不純物を洗い流すためMeOHを、ついで、生成物を溶出するために2−4%AcOH/MeOH勾配を用いるアミノプロピルSPEにより精製して生成物を溶出した。生成物のフラクションを合し、高減圧下で濃縮して、標題化合物を白色固体として得た(74mg、23%)。
LC/MS:m/z429[MH]
+,RT3.14分
1H NMR;(DMSO−d
6)δ:0.87(t,3H,J=7.5Hz),1.65(m,2H),2.02(m,2H),2.91(t,2H,J=7.5Hz),3.86(t,2H,J=7Hz),3.97(s,オーバーラップしたt,4H),7.27(m,5H)14.46(s,1H)
b)8−クロロ−7−(2−プロパン−1−イル)−3−プロピル−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン
DMF(40ml)中の8−クロロ−7−(2−プロパン−1−イル)−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン(1.5g、6.6mmol)、1−ヨウドプロパン(1.2g、6.9mmol)および炭酸ナトリウム(0.9g、8.5mmol)の混合物を、50℃で18時間加熱した。反応混合物を減圧下で濃縮し、残渣を水(60ml)で処理し、EtOAc(3×80ml)で抽出した。合した有機抽出物を乾燥し(MgSO
4)濾過し、蒸発させた。残渣をエーテル/シクロヘキサンでトリチュレートし、固体を濾過し、乾燥して、標題化合物を得た(0.82g、46%)。
LC/MS:m/z269[MH]
+
実施例71:8−クロロ−3−ペンチル−1−{3−[3−(3−チエニルメチル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル]プロピル}−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン
a)8−クロロ−3−ペンチル−1−{3−[3−(3−チエニルメチル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル]プロピル}−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン
EtOH中NaOEtの21%溶液(78μL、0.21mmol)およびEtOH(1.5ml)中のエチル 4−(8−クロロ−2,6−ジオキソ−3−ペンチル−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−1−イル)ブタノエート(70mg、0.19mmol)、N−ヒドロキシ−2−(3−チエニル)エタンイミダミド(36mg、0.23mmol)を、マイクロ照射下、140℃で10分間加熱した。冷却した後、反応物を2MのHCl(水溶液)およびEtOAc間で分配した。有機層を分離し、水層をEtOAcで再び抽出した。合した抽出物を濃縮し、MDAPにより精製した。標題化合物を1,4−ジオキサンから凍結乾燥して、白色固体を得た(27mg、31%)。
LC/MS:m/z463[MH]
+,RT3.4分
b)エチル 4−(8−クロロ−2,6−ジオキソ−3−ペンチル−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−1−イル)ブタノエート
無水DMF(35ml)中の8−クロロ−3−ペンチル−7−(2−プロパン−1−イル)−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン(3.0g、10.1mmol)の溶液を、Cs
2CO
3(3.6g、11.1mmol)および4−ブロモ酪酸エチル(1.6ml、11.1mmol)で処理した。混合物を室温で18時間撹拌し、ついで、減圧下で脱気し、ついで、窒素を導入した。これを2回繰り返した。Pd(PPh
3)
4(1.17g、1.0mmol)を加え、混合物を1回以上脱気した。モルホリン(8.8ml、101mmol)を加え、室温で3時間撹拌した。混合物を2MのHCl(水溶液)およびEtOAc間で分配した。有機層を分離し、ブラインで洗浄し、乾燥し(MgSO
4)、濃縮し、黄色固体(5.16g)を得た。残渣をMeOH中に溶解し、2つに等量にわけ、ついで、MeOH、ついで、5%AcOH/MeOHで溶出するアミノプロピルSPE(20g)に付した。生成物のフラクションを合し、濃縮して、標題化合物をほぼ白色の固体として得た(3.01g、80%)。
LC/MS:m/z371[MH]
+、RT3.2分
実施例72:3−ブチル−8−クロロ−1−{3−[3−(2,3−ジフルオロベンジル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル]プロピル}−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン
a)3−ブチル−8−クロロ−1−{3−[3−(2,3−ジフルオロベンジル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル]プロピル}−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン
2,3−ジフルオロフェニルアセトニトリル(23mg、0.15mmol)をEtOH(1ml)に溶解した。ヒドロキシルアミン塩酸塩(14mg、0.20mmol)を、ついで、水(0.5ml)および炭酸カリウム(41mg、0.3mmol)を加えた。混合物を一晩加熱還流し、ついで、冷却し、EtOAcおよびブライン間で分配した。有機相を蒸発させ、このように得られた粗アミドキシムをEtOH(1ml)に溶解した。エチル 4−(3−ブチル−8−クロロ−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−1−イル)ブタノエート(43mg、0.12mmol)および21重量%のエタノール性ナトリウムエトキシド(0.067ml、0.18mmol)を加え、混合物をマイクロ波反応器中、140℃で10分間加熱し、混合物をEtOAcおよび2MのHCl間で分配し、有機相を蒸発させ、生成物MDAPにより精製して、標題化合物を固体として得た(13mg)。
LC/MS:m/z479[MH]
+,RT3.52分
1H NMR(MeOH−d
4)δ:0.96(t,3H,J=7Hz),1.34−1.45(m,2H),1.65−1.75(m,2H),2.13−2.22(m,2H),2.97(t,2H,J=7Hz),4.00(t,2H,J=7Hz),4.05(s,2H),4.12(t,2H,J=7Hz),7.03−7.25(m,3H)
b)エチル 4−(3−ブチル−8−クロロ−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−1−イル)ブタノエート
乾燥DMF(100ml)中の3−ブチル−8−クロロ−7−(2−プロパン−1−イル)−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン(6.0g、21.24mmol)に、Cs
2CO
3(7.62g、23.36mmol)、ついで、4−ブロモブチレート(4.556g、23.36mmol)を加えた。混合物を55℃で18時間加熱し、冷却し、ついで、蒸発と窒素封入を繰り返して脱気した。モルホリン(14.9g、171mmol)、ついで、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(4.0g、3.46mmol)を加え、混合物を4時間撹拌した。EtOAc(300ml)および2MのHCl(150ml)および水(100ml)を加え、有機相を分離し、ブライン(3×100ml)で洗浄し、濾過した。濾液を乾燥(Na
2SO
4)し、蒸発させた。粗生成物(10g)を、THF/MeOH(1:1)で充填し、THF/MeOH(1:1)およびニートMeOHで洗浄し、生成物を5%AcOH含有DCM/MeOH(1:1)で溶出するアミノプロピルSPE(3x20g)により精製して、標題化合物を得た(5.08g)。
LC/MS:m/z357[MH]
+,RT3.06分
1H NMR(d
4MeOH)0.96(3H,t,J=7Hz),1.33−1.42(2H,m),1.64−1.74(2H,m),2.12−2.21(2H,m),2.95(2H,t,J=8Hz),3.99(2H,t,J=7Hz),4.03(2H,s),4.11(2H,t,J=7Hz),7.03−7.21(3H,m)
実施例73:3−ブチル−8−クロロ−1−{3−[3−(2−クロロベンジル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル]プロピル}−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン
エチル 4−(3−ブチル−8−クロロ−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−1−イル)ブタノエート(53mg、0.15mmol)および(1Z)−2−(2−クロロフェニル)−N−ヒドロキシエタンイミダミド(30mg、0.18mmol;エントリー1、表7)をEtOH(0.75ml)中で21%のエタノール性ナトリウムエトキシド(0.083ml、0.22mmol)を、140℃で10分加熱した。ついで、混合物をEtOAcおよび2MのHCl間で分配し、有機相を蒸発させた。生成物を、MDAPにより精製して、標題化合物を固体として得た(34.8mg)。
LC/MS:m/z477[MH]
+,RT3.59分
1H NMR(d
6DMSO)0.89(3H,t,J=8Hz),1.24−1.34(2H,m),1.56−1.65(2H,m),1.98−2.07(2H,m),2.92(2H,t,J=7Hz),3.89(2H,t,J=7Hz),3.98(2H,t,J=7Hz),4.09(2H,s),7.28−7.48(4H,m)
実施例74:3−ブチル−8−クロロ−1−{3−[3−(4−フルオロベンジル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル]プロピル}−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン
(1Z)−2−(4−フルオロフェニル)−N−ヒドロキシエタンイミダミド(28mg、0.18mmol;エントリー2、表7)から開始して、同様に標題化合物を固体として得た(10.0mg)。
LC/MS:m/z461[MH]
+,RT3.49分
実施例75:3−ブチル−8−クロロ−1−{3−[3−(2,3−ジクロロベンジル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル]プロピル}−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン
エチル 4−(3−ブチル−8−クロロ−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−1−イル)ブタノエート(53mg、0.15mmol)および(1Z)−2−(2,3−ジクロロフェニル)−N−ヒドロキシエタンイミダミド(36mg、0.165mmol;エントリー3、表7)および21%エタノール性ナトリウムエトキシド(0.083ml、0.22mmol)を、EtOH(0.75ml)中で一緒に、140℃で10分間マイクロ波反応器中で加熱した。ついで、混合物をEtOAcおよび2MのHCl間で分配し、有機相を分離し、蒸発させ、生成物MDAPにより精製して、標題化合物を固体として得た(42.1mg)。
LC/MS:m/z511、513、515(同位体)[MH]
+,RT3.66分
下記化合物(表4)実施例75に記載の方法と類似の方法を用い、適当なアミドキシムを用いて調製した(ただし、実施例87(表4)に関して、EtOAcで抽出する前に、処理の間pHを5に調節する;繰り返し処理の前に、実施例88(表4)の場合、粗生成物をEtOH(1ml)および2MのNaOH(0.5ml)と一緒に18時間撹拌し、実施例89(表4)はEtOH(0.75ml)および2MのNaOH(0.5ml)と一緒に撹拌し、MDAPにより精製する。)。
表4から選択された実施例に関するNMRの詳細
実施例76:3−ブチル−8−クロロ−1−{3−[3−(3−フルオロベンジル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル]プロピル}−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン
1H NMR(DMSO−d6)δ:0.90(t,3H,J=7Hz),1.25−1.36(m,2H),1.56−1.67(m,2H),2.0−2.1(m,2H),2.94(t,2H,J=7Hz),3.90(t,2H,J=7Hz),3.98(t,2H,J=7Hz),4.02(s,2H),7.05−7.15(m,3H),7.32−7.40(m,1H)
実施例77:3−ブチル−8−クロロ−1−{3−[3−(3,4−ジフルオロベンジル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル]プロピル}−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン
1H NMR(DMSO−d6)δ:0.89(t,3H,J=7.5Hz),1.25−1.34(m,2H),1.56−1.65(m,2H),1.99−2.07(m,2H),2.92(t,2H,J=7Hz),3.89(t,2H,J=7Hz),3.98(t,2H,J=7Hz),4.02(s,2H),7.10−7.15(m,1H),7.32−7.39(m,2H),14.45(brs,1H)
実施例79:1−{3−[3−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イルメチル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル]プロピル}−3−ブチル−8−クロロ−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン
1H NMR(DMSO−d6)δ:0.90(t,3H,J=7Hz),1.25−1.36(m,2H),1.58−1.68(m,2H),1.98−2.09(m,2H),2.92(t,2H,J=7Hz),3.88−3.95(m,4H),3.99(t,2H,J=7Hz),5.98(s,2H),6.70−6.86(m,3H)
実施例87:3−ブチル−8−クロロ−1−{3−[3−(1H−インドール−3−イルメチル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル]プロピル}−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン
1H NMR(DMSO−d6)δ:0.89(t,3H,J=7Hz),1.23−1.36(m,2H),1.56−1.67(m,2H),1.96−2.08(m,2H),2.90(t,2H,J=7Hz),3.90(t,2H,J=7Hz),3.99(t,2H,J=7Hz),4.04(s,2H),6.92−7.50(m,5H),10.95(s,1H)
実施例88:3−ブチル−8−クロロ−1−(3−{3−[(3−ヒドロキシフェニル)メチル]−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル}プロピル)−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン
1H NMR(DMSO−d6)δ:0.90(t,3H,J=7Hz),1.25−1.38(m,2H),1.57−1.68(m,2H),1.96−2.07(m,2H),2.92(t,2H,J=7Hz),3.86(s,2H),3.89(t,2H,J=7Hz),3.99(t,2H,J=7Hz),6.58−6.68(m,3H),7.08(m,1H),9.40(s,1H)
実施例89:N−[3−({5−[3−(3−ブチル−8−クロロ−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−1−イル)プロピル]−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル}メチル)フェニル]メタンスルホンアミド
1H NMR(DMSO−d6)δ:0.89(t,3H,J=7.5Hz),1.24−1.34(m,2H),1.56−1.65(m,2H),1.97−2.06(m,2H),2.91(t,2H,J=7.5Hz),2.97(s,3H),3.90(t,2H,J=7.5Hz),3.96(s,2H),3.97(t,2H,J=7Hz),6.96−6.99(m,1H),7.06−7.13(m,2H),7.26(t,1H,J=8Hz),9.75(s,1H),14.45(brs,1H)
実施例90:3−ブチル−8−クロロ−1−(3−{3−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル}プロピル)−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン
エチル 4−(3−ブチル−8−クロロ−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−1−イル)ブタノエート(71mg、0.2mmol)、(1Z)−2−(3,4−ジクロロフェニル)−N−ヒドロキシエタンイミダミド(48mg、0.22mmol)および21重量%のエタノール性ナトリウムエトキシド(0.111ml、0.3mmol)を、EtOH(1ml)中で一緒に、マイクロ波反応器で、140℃で10分間加熱した。ついで、混合物をEtOAcおよび2MのHCl間で分配し、有機相を分離し、蒸発させ、粗生成物をMDAPにより精製して、標題化合物を固体として得た(48.8mg)。
LC/MS:m/z511,513[MH]
+,RT3.65分
下記化合物(表5)を、実施例90と類似の方法を用い、適当なアミドキシムを用いて調製した(ただし、実施例91に関して、0.185ml(0.5mmol)の21%ナトリウムエトキシドを、アミドキシムを塩酸塩にするために加えた)。
表5から選択された実施例に関するNMRの詳細
実施例91:1H NMR(d6DMSO)0.88(3H,t,J=7Hz),1.24−1.33(2H,m),1.56−1.65(2H,m),1.98−2.06(2H,m),2.92(2H,t,J=7Hz),3.89(2H,t,J=7Hz),3.97(2H,t,J=7Hz),4.14(2H,s),7.52−7.70(4H,m)
実施例94:3−ブチル−8−クロロ−1−(3−{3−[(4−クロロフェニル)メチル]−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル}プロピル)−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン
1H NMR(DMSO−d6)δ:0.89(t,3H,J=7Hz),1.23−1.37(m,2H),1.55−1.67(m,2H),1.97−2.09(m,2H),2.90(t,2H,J=7Hz),3.88(t,2H,J=7Hz),3.97(t,2H,J=7Hz),4.00(s,2H),7.27−7.40(m,4H)
実施例96:3−ブチル−8−クロロ−1−(3−{3−[(4−ヒドロキシフェニル)メチル]−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル}プロピル)−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン
1H NMR(DMSO−d6)δ:0.90(t,3H,J=7Hz),1.23−1.37(m,2H),1.57−1.68(m,2H),1.96−2.08(m,2H),2.90(t,2H,J=7Hz),3.82(s,2H),3.90(t,2H,J=7Hz),3.98(t,2H,J=7Hz),6.68(d,2H,J=9Hz),7.04(d,2H,J=9Hz),9.32(s,1H)
実施例97:3−ブチル−8−クロロ−1−[3−(3−{[3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]メチル}−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)プロピル]−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン
1H NMR(DMSO−d6)δ:0.90(t,3H,J=7Hz),1.23−1.36(m,2H),1.57−1.69(m,2H),1.95−2.08(m,2H),2.95(t,2H,J=7Hz),3.91(t,2H,J=7Hz),3.97(t,2H,J=7Hz),5.62(s,2H),6.79(s,1H),8.10(s,1H)
実施例99:3−ブチル−8−クロロ−1−[3−(3−{[3−(エチルオキシ)−4−ヒドロキシフェニル]メチル}−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)プロピル]−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン
エチル 4−(3−ブチル−8−クロロ−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−1−イル)ブタノエート(53mg、0.15mmol)および(1Z)−2−[3−(エチルオキシ)−4−ヒドロキシフェニル]−N−ヒドロキシエタンイミダミド(35mg、0.165mmol;エントリー11、表7)を、EtOH(0.75ml)中で混合した。エタノール性ナトリウムエトキシド(21重量%、0.083ml、0.22mmol)を加え、混合物をマイクロ波で140℃で10分間加熱した。さらに0.055ml(0.15mmol)のNaOEt溶液を加え、混合物をさらに10分間140℃で加熱した。混合物をEtOAcおよび2MのHCl間で分配し、有機相を蒸発させ、MDAPにより精製して、標題化合物を固体として得た(29.6mg)。
LC/MS:m/z503[MH]
+,RT3.15分
下記化合物(表6)を、実施例99と類似の方法を用い、適当なアミドキシムを用いて調製した(ただし、実施例100(表6)に関しては、HClの繰り返し処理およびMDAPによる精製の前に、残った出発エステルを加水分解するために、処理後の粗生成物をEtOH(1ml)および2MのNaOH(0.5ml)と一緒に一晩撹拌した)。
表6から選択された実施例に関するNMRの詳細
実施例101:N−[3−({5−[3−(3−ブチル−8−クロロ−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−1−イル)プロピル]−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル}メチル)フェニル]アセトアミド
1H NMR(DMSO−d6)δ:0.90(t,3H,J=7Hz),1.25−1.38(m,2H),1.57−1.68(m,2H),1.95−2.07(m,5H),2.92(t,2H,J=7Hz),3.91(t,2H,J=7Hz),3.94(s,2H),3.98(m,2H),6.88−7.50(m,4H),9.90(s,1H)
実施例102:3−ブチル−8−クロロ−1−(3−{3−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル}プロピル)−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン
エチル 4−(3−ブチル−8−クロロ−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−1−イル)ブタノエート(100mg、0.28mmol)および(1Z)−2−(2−クロロ−4−フルオロフェニル)−N−ヒドロキシエタンイミダミド(62.4mg、0.308mmol)および21重量%エタノール性ナトリウムエトキシド(0.157ml、0.42mmol)を、マイクロ波反応器で、EtOH(1.5ml)中140℃で10分間加熱した。混合物を、EtOAcおよび2MのHCl間で分配して処理した。有機相を蒸発させ、MDAPにより精製して、標題化合物を固体として得た(73mg)。
LC/MS:m/z495[MH]
+,RT3.55分
実施例103:8−クロロ−3−エチル−1−{3−[3−(フェニルメチル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル]プロピル}−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン
a)8−クロロ−3−エチル−1−{3−[3−(フェニルメチル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル]プロピル}−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン
無水THF(4ml)中の8−クロロ−3−エチル−7−(2−プロパン−1−イル)−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン(150mg、0.59mmol)の溶液を、3−[3−(フェニルメチル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル]−1−プロパノール(154mg、0.71mmol)およびトリフェニルホスフィン(200mg、0.76mmol)で処理した。DBAD(162mg、0.71mmol)を一度に加え、混合物を窒素雰囲気下室温で18時間撹拌した。混合物を高減圧下で脱気し、ついで、Pd(PPh
3)
4(68mg、0.059mmol)およびモルホリン(515μl、5.9mmol)を加えた。混合物を、窒素雰囲気下室温で3時間撹拌した。混合物をEtOAcおよび2MのHCl(水溶液)間で分配した。有機層を分離し、ブラインで洗浄し、乾燥し(MgSO
4)、高減圧下で濃縮した。粗物質を、カラムに化合物を充填し、不純物を洗い流すためMeOHを用い、ついで、化合物を溶出するために2%AcOH/MeOHを用いるアミノプロピルSPEにより精製した。UV活性フラクションを合し、高減圧下で濃縮した。生成物を、さらに、MDAPにより精製した。生成物のフラクションを合し、濃縮して、標題化合物を白色固体として得た(61mg、25%)。
LC/MS:m/z415[MH]
+,RT3.01分
1H NMR;(DMSO−d
6)δ:1.19(t,3H,J=7Hz),2.93(m,2H),2.91(t,2H,J=7.5Hz),3.96(m,6H),7.27(m,5H)14.46(s,1H)
b)8−クロロ−3−エチル−7−(2−プロパン−1−イル)−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン
無水DMF(100ml)中の8−クロロ−7−(2−プロパン−1−イル)−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン(10g、0.044mol)の溶液を、ヨウドエタン(5.4ml、0.068mol)およびNa
2CO
3(4.9g、0.046mol)で処理した。反応混合物を、窒素雰囲気下室温で2時間撹拌した。ヨウドエタン(0.35ml、0.0044mol)を加え、混合物を室温で1日間撹拌した。混合物をEtOAcおよび2MのHCl間で分配した。有機層を分離し、飽和亜硫酸ナトリウムおよびブラインで連続して洗浄し、乾燥し(MgSO
4)、濃縮した。粗固体をEt
2Oで洗浄して、標題化合物を白色固体として得た(8.37g、75%)。
LC/MS:m/z255[MH]
+,RT2.35分
実施例104:8−クロロ−1−(3−{3−[(3−クロロフェニル)メチル]−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル}プロピル)−3−ペンチル−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン
エチル 5−(8−クロロ−2,6−ジオキソ−3−ペンチル−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−1−イル)ペンタノエート(70mg、0.19mmol)をEtOH中に溶解した。溶液をEtOH中NaOEtの21%溶液(78μl、0.21mmol)および(1Z)−2−(3−クロロフェニル)−N−ヒドロキシエタンイミダミド(38mg、0.21mmol)で処理した。反応物を、マイクロ波で、140℃で10分間加熱した。混合物をEtOHおよび2MのHCl(水溶液)間で分配した。有機層をデカントし、濃縮した。粗生成物をMDAPで精製した。生成物のフラクションを合し、濃縮して、標題化合物を白色固体として得た(46mg、49%)。
LC/MS:m/z491[MH]
+,RT3.64分
1H NMR(DMSO−d
6)δ:0.85(t,3H,J=7Hz),1.27(m,4H),1.62(m,2H),2.02(m,2H),2.92(t,2H,J=7.5Hz),3.88(t,2H,J=7Hz),3.97(t,2H,J=6.5Hz),4.02(s,2H),7.23(d,1H,J=7Hz),7.34(m,3H)
実施例105:8−クロロ−1−(3−{3−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル}プロピル)−3−ペンチル−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン
エチル 5−(8−クロロ−2,6−ジオキソ−3−ペンチル−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−1−イル)ペンタノエート(70mg、0.19mmol)をEtOH中に溶解した。溶液をEtOH中NaOEtの21%溶液(78μl、0.21mmol)および(1Z)−2−(3,4−ジクロロフェニル)−N−ヒドロキシエタンイミダミド(46mg、0.21mmol)で処理した。反応物を、マイクロ波で、140℃で10分間加熱した。混合物をEtOHおよび2MのHCl(水溶液)間で分配した。有機層をデカントし、濃縮した。粗生成物をMDAPで精製した。生成物のフラクションを合し、濃縮して、標題化合物を白色固体として得た(66mg、66%)。
LC/MS:m/z527[MH]
+、RT3.80分
実施例106:8−クロロ−1−(3−{3−[(2,6−ジクロロフェニル)メチル]−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル}プロピル)−3−ペンチル−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン
エチル 5−(8−クロロ−2,6−ジオキソ−3−ペンチル−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−1−イル)ペンタノエート(70mg、0.19mmol)をEtOH中に溶解した。溶液をEtOH中NaOEtの21%溶液(78μl、0.21mmol)および(1Z)−2−(2,6−ジクロロフェニル)−N−ヒドロキシエタンイミダミド(46mg、0.21mmol)で処理した。反応物を、マイクロ波で、140℃で10分間加熱した。混合物をEtOHおよび2MのHCl(水溶液)間で分配した。有機層をデカントし、窒素流により濃縮した。粗生成物をMDAPで精製した。生成物のフラクションを合し、濃縮して、標題化合物を白色固体として得た(80mg、80%)。
LC/MS:m/z526[MH]
+,RT3.6分
実施例107:8−クロロ−1−(3−{3−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル}プロピル)−3−ペンチル−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン
エチル 5−(8−クロロ−2,6−ジオキソ−3−ペンチル−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−1−イル)ペンタノエート(70mg、0.19mmol)をEtOH中に溶解した。溶液をEtOH中NaOEtの21%溶液(78μl、0.21mmol)および(1Z)−2−(2−クロロ−4−フルオロフェニル)−N−ヒドロキシエタンイミダミド(42mg、0.21mmol)で処理した。反応物を、マイクロ波で、140℃で10分間加熱した。混合物をEtOHおよび2MのHCl(水溶液)間で分配した。有機層をデカントし、濃縮した。粗生成物をMDAPで精製した。生成物のフラクションを合し、濃縮して、標題化合物を白色固体として得た(65mg、67%)。
LC/MS:m/z509[MH]
+,RT3.63分
実施例108:3−ブチル−8−クロロ−1−{3−[3−(フェニルメチル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル]プロピル}−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン
無水THF(4ml)中の3−ブチル−8−クロロ−7−(2−プロパン−1−イル)−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン(205mg、0.73mmol)の溶液を、3−[3−(フェニルメチル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル]−1−プロパノール(190mg、0.87mmol)およびPPh
3(247mg、0.94mmol)で処理した。DBAD(217mg、0.94mmol)を一度に加え、混合物を、窒素雰囲気下室温で18時間撹拌した。混合物を高減圧下で脱気し、ついで、Pd(PPh
3)
4(84mg、0.073mmol)およびモルホリン(636μl、7.3mmol)を加えた。混合物を、窒素雰囲気下室温で、3時間撹拌した。混合物をEtOAcおよび2MのHCl(水溶液)間で分配し、有機層を分離し、ブラインで洗浄し、乾燥し(MgSO
4)、濃縮した。粗物質を、カラムに化合物を充填し、不純物を洗い流すためMeOHを用い、ついで、カラムから化合物を除去するために2−4%AcOH/MeOH勾配を用いるアミノプロピルカラムにより精製した。さらに、MDAPにより精製して、標題化合物を白色固体として得た(75mg、23%)。
LC/MS:m/z443[MH]
+,RT3.37分
1H NMR;(DMSO−d
6)δ:0.89(t,3H,J=7.5Hz),1.29(m,2H),1.61(m,2H),2.02(m,2H),2.91(t,2H,J=7.5Hz),3.89(t,2H,J=7Hz),3.97(m,4H),7.27(m,5H)14.46(s,1H)
実施例109:8−クロロ−1−(3−{3−[(4−ヒドロキシフェニル)メチル]−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル}プロピル)−3−ペンチル−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン
エチル 5−(8−クロロ−2,6−ジオキソ−3−ペンチル−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−1−イル)ペンタノエート(29mg、0.078mmol)および(1Z)−N−ヒドロキシ−2−(4−ヒドロキシフェニル)エタンイミダミド(14mg、0.084mmol)をEtOH(1ml)中で、21%エタノール性ナトリウムエトキシド(0.043ml、0.117mmol)と一緒に、マイクロ波照射下140℃で10分間加熱した。混合物をEtOAcおよび2MのHCl間で分配し、有機相を蒸発させた。この物質をEtOH(1ml)および2MのNaOH(0.5ml)と18時間撹拌し、ついで、EtOAcおよび2MのHCl間で分配することにより処理した。MDAPにより精製して、標題化合物(6.5mg)を得た。
LC/MS:m/z473[MH]
+,RT3.34分
1H NMR(MeOH−d
4)δ:0.92(t,3H,J=7Hz),1.25−1.45(m,4H),1.68−1.78(m,2H),2.11−2.21(m,2H),2.93(t,2H,J=7Hz),3.82(s,2H),3.98(t,2H,J=7Hz),4.10(t,2H,J=7Hz),6.70(d,2H,J=10Hz),7.02(d,2H,J=10Hz)
実施例110:3−ブチル−8−クロロ−1−(3−{3−[(フェニルオキシ)メチル]−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル}プロピル)−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン
EtOH(1ml)中のエチル 4−(3−ブチル−8−クロロ−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−1−イル)ブタノエート(26mg、0.073mmol)および(1Z)−N−ヒドロキシ−2−(フェニルオキシ)エタンイミダミド塩酸塩(16mg、0.079mmol)に、21重量%エタノール性ナトリウムエトキシド溶液(0.068ml、0.183mmol)を加え、混合物をマイクロ波照射下140℃で10分間加熱した。混合物をEtOAcおよび2MのHCl間で分配し、有機相を乾燥(Na
2SO
4)し、蒸発させ、MDAPにより精製して、標題化合物をガムとして得、これを、エーテルでトリチュレートして固体化した(5.9mg)。
LC/MS:m/z459[MH]
+,RT3.39分
1H NMR(DMSO−d
6)δ:0.90(t,3H,J=8Hz),1.22−1.36(m,2H),1.57−1.68(m,2H),2.02−2.14(m,2H),3.00(t,2H,J=8Hz),3.90(t,2H,J=7Hz),4.00(t,2H,J=7Hz),5.18(s,2H),6.95−7.35(m,5H)
実施例111:3−ブチル−8−クロロ−1−(3−{3−[(3,5−ジクロロフェニル)メチル]−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル}プロピル)−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン
乾燥EtOH(2ml)中のエチル 4−(3−ブチル−8−クロロ−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−1−イル)ブタノエート(185mg、0.52mmol)および(1Z)−2−(3,5−ジクロロフェニル)−N−ヒドロキシエタンイミダミド(126mg,0.58mmol;エントリー23、表7)に、21重量%エタノール性ナトリウムエトキシド溶液(0.29ml、0.78mmol)を加え、混合物をマイクロ波照射下140℃で10分間加熱した。反応物を処理し、EtOAcおよび2MのHCl間で分配し、有機相を蒸発させた。MDAPにより精製して、標題化合物を固体として得た(135mg)。
LC/MS:m/z511[MH]
+,RT3.71分
実施例112:3−ブチル−8−クロロ−1−(3−{3−[(2,4,6−トリフルオロフェニル)メチル]−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル}プロピル)−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン
(1Z)−N−ヒドロキシ−2−(2,4,6−トリフルオロフェニル)エタンイミダミド(119mg、0.58mmol;エントリー24、表7)から出発して同様の方法で、収量135mgで調製した。
LC/MS:m/z497[MH]
+,RT3.39分
1H NMR(DMSO−d
6)δ:0.90(t,3H,J=7Hz),1.24−1.36(m,2H),1.55−1.66(m,2H),1.96−2.06(m,2H),2.91(t,2H,J=8Hz),3.91(t,2H,J=8Hz),3.94−4.02(m,4H),7.18−7.28(m,2H)
アミドキシム:
これらは下記の方法により入手可能であり、表7のアナログにより例示される。
本明細書で用いられる場合、
は、幾何学が決定されていない二重結合を意味することに注意すべきである。
方法A
対応するニトリル(0.5mmol)をEtOH(1.5ml)中で、50%のヒドロキシルアミン水溶液(0.08ml、1.3mmol)と一緒に撹拌し、65℃で4.5時間撹拌した。冷却した後、粗反応混合物をSCXSPEカートリッジ(2g)に充填し、MeOHで洗浄し、アミドキシム生成物をMeOH中2Mアンモニアで溶出した。
方法B
生成物を粗反応混合物から結晶化させ、SCXの代わりに濾過により単離する以外は方法Aと同様の方法。
方法C
生成物を5gSCXカートリッジで精製すること以外は方法Aと同様の方法。
方法D
加熱を18時間行うこと以外は方法Cと同様の方法。
方法E
規模が0.753mmolのニトリルであること以外は方法Cと同様の方法。
方法F
規模が1.5mmolのニトリルであり、10gSCXカートリッジで精製すること以外は方法Aと同様の方法。
方法G
加熱時間が2.75時間であり、規模が0.25mmolのニトリルであること以外は方法Aと同様の方法。
実施例113:3−ブチル−8−クロロ−1−(3−{5−[(3−クロロフェニル)メチル]−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル}プロピル)−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン
a)3−ブチル−8−クロロ−1−(3−{5−[(3−クロロフェニル)メチル]−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル}プロピル)−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン
(3−クロロフェニル)酢酸(0.1mmol)、N−[3−(ジメチルアミノ)プロピル]−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(21mg、0.11mmol)および1H−1,2,3−ベンゾトリアゾール−1−オール(15mg、0.11mmol)を1−メチル−2−ピロリジノン(1ml)中で撹拌した。これに、(1Z)−4−(3−ブチル−8−クロロ−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−1−イル)−N−ヒドロキシブタンイミダミド(34mg、0.1mmol)を加え、混合物を室温で17時間撹拌し、ついで、80℃で24時間撹拌した。反応混合物を、さらに修飾することなく、分取HPLC(オウトプレパレーション)により精製して標題化合物を得た(13mg、27%)。
LC/MS:m/z477,479[MH]
+,RT3.5分
1H NMR(CDCl
3)δ:0.96(t,3H,J=7Hz),1.32−1.47(m,2H),1.68−1.80(m,2H),2.12−2.24(m,2H),2.83(t,2H,J=7.5Hz),4.05−4.24(m,6H),7.16−7.30(m,4H)
b)(1Z)−4−(3−ブチル−8−クロロ−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−1−イル)−N−ヒドロキシブタンイミダミド
4−(3−ブチル−8−クロロ−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−1−イル)ブタンニトリル(1g、0.0032mol)を、EtOH(3.5ml)および水(1.8ml)中で撹拌した。ヒドロキシルアミン塩酸塩(344mg、0.0049mol)および炭酸カリウム(652mg、0.0049mol)を加え、混合物を80℃で3日間加熱した。冷却した後、粗反応混合物を蒸発させた。粗生成物を水中に溶解し、HClでpH7に調製し、Oasis(商標)カートリッジ(2g)に充填した。これを水で溶出して塩を除去し、ついで、MeOHで溶出して標題化合物を得た(957mg、86%)。
LC/MS:m/z343,345[MH]
+,RT2.04分
c)4−(3−ブチル−8−クロロ−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−1−イル)ブタンニトリル
4−[3−ブチル−8−クロロ−2,6−ジオキソ−7−(2−プロパン−1−イル)−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−1−イル]ブタンニトリル(2.1g、6mmol)を、窒素で脱気したDCM(20ml)およびAcOH(2ml)の混合物中で撹拌した。テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(675mg、0.6mmol)およびフェニルシラン(7.4ml、60mmol)を加え、混合物を室温で2日間撹拌した。ついで、これを蒸発させ、残渣をジエチルエーテル:シクロヘキサンの混合物(1:1)でトリチュレートして標題化合物を得た(1.47g、60%)を白色固体として得た。
LC/MS:m/z310[MH]
+,RT2.66分
d)4−[3−ブチル−8−クロロ−2,6−ジオキソ−7−(2−プロパン−1−イル)−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−1−イル]ブタンニトリル
乾燥MeCN(20ml)中の3−ブチル−8−クロロ−7−(2−プロパン−1−イル)−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン(2.0g、0.0072mol)に、Cs
2CO
3(4.68g、0.0144mol)、ついで、ブロモブチロニトリル(1.38g、0.0094mol)を加えた。混合物を80℃で18時間加熱し、ついで、冷却した。反応混合物を蒸発させ、粗生成物をEtOAcおよびHCl(2N)間で分配した。有機相を分離し、ブラインで洗浄し、乾燥し(MgSO
4)、蒸発させて、粗生成物を得た。これをシクロヘキサン:酢酸エチル(2:1to1:1)で溶出するシリカSPE(50g)により精製し、標題化合物を透明油として得た(2.1g、85%)。
LC/MS:m/z350[MH]
+,RT3.10分
下記化合物(表8)を、実施例113と類似の方法を用いて、対応する酸および(1Z)−4−(3−ブチル−8−クロロ−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−1−イル)−N−ヒドロキシブタンイミダミドから調製した。
実施例にて用いられる*は、キサンチンコアのR基の結合位置を示す。
表8から選択された実施例に関するNMRの詳細
実施例115:1H NMR(CDCl3)0.96(3H,t,J=7.5Hz),1.32−1.47(2H,m),1.65−1.81(2H,m),2.12−2.25(2H,m),2.84(2H,t,J=7.5Hz),4.02(2H,t,7.5Hz),4.22(2H,t,7Hz),4.24(2H,s),7.40−7.62(4H,m)
実施例121:8−クロロ−3−ペンチル−1−{3−[5−(フェニルメチル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル]プロピル}−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン
a)8−クロロ−3−ペンチル−1−{3−[5−(フェニルメチル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル]プロピル}−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン
THF(5ml)中の8−クロロ−3−ペンチル−7−(2−プロパン−1−イル)−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン(0.20、0.67mmol)の撹拌溶液に、3−[5−(フェニルメチル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル]−1−プロパノール(0.162g、0.74mmol)、DBAD(0.186g、0.81mmol)およびトリフェニルホスフィン(0.212g、0.81mmol)を加え、溶液を18時間撹拌した。溶液にPd(PPh
3)
4(75mg、0.067mmol)およびモルホリン(600μl、6.7mmol)を加え、窒素雰囲気下室温でさらに3時間撹拌した。75mgのPd(PPh
3)
4を加え、混合物をさらに3時間撹拌した。混合物をEtOAcおよび2MのHCl(水溶液)間で分配した。有機層を分離し、ブラインで洗浄し、乾燥し(MgSO
4)、濃縮した。粗物質をカラムに化合物を充填し、不純物を洗い流すためMeOHを用い、ついで、化合物を溶出するのに2−4%AcOH/MeOHを用いるアミノプロピルSPEにより精製した。生成物のフラクションを合し、濃縮し、ついで、さらにMDAPにより精製した。生成物のフラクションを合し、濃縮して、標題化合物を白色固体として得た(51mg、20%)。
LC/MS:m/z457[MH]
+,RT3.54分
b)3−[5−(フェニルメチル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル]−1−プロパノール
(1E)−4,4−ビス(エチルオキシ)−N−ヒドロキシブタンイミダミド(3.2g、16.8mmol)、フェニル酢酸エチル(2.3ml、14.4mmol)およびナトリウムエトキシド(EtOH中21%溶液、6.4ml)の混合物を、マイクロ波照射下140℃で10分間加熱した。物質を、第2の反応からの物質と合し(1.2gの(1E)−4,4−ビス(エチルオキシ)−N−ヒドロキシブタンイミダミドを用い、上記のように行う)、1MのHCl溶液およびEtOAc間で分配した。有機層を分離し、ブラインで洗浄し、乾燥し、濃縮して、5−[3,3−ビス(エチルオキシ)プロピル]−5−(フェニルメチル)−1,2,4−オキサジアゾールを得、これをさらに精製することなく次の工程に用いた。
EtOH(75ml)中の粗3−[3,3−ビス(エチルオキシ)プロピル]−5−(フェニルメチル)−1,2,4−オキサジアゾール(5.63g、19.4mmol)を、p−トルエンスルホン酸(0.738g、3.9mmol)で21時間撹拌し、混合物をEtOAcおよび水間で分配した。有機物を単離し、水およびブラインで洗浄し、乾燥し、濃縮して、赤色油を得た。この物質は有意な量のアセタールを含有し、したがって、油をTHF(15ml)中に溶解し、2MのHCl溶液で2時間処理し、ついで、EtOAcおよび水間で分配した。有機物を単離し、ブラインで洗浄し、乾燥し、濃縮して、3−[5−(フェニルメチル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル]プロパナールを赤/茶色油として得(3.77g)、これを次の工程に用いた。
MeOH(60ml)中の粗3−[5−(フェニルメチル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル]プロパナール(3.76g、17.4mmol)の溶液を、0℃に冷却し、ボロヒドリドナトリウム(0.724g、19.1mmol)を30分にわたって滴下した。冷却浴を除去し、溶液をさらに1時間撹拌し、ついで、1MのHClおよびEtOAc間で分配した。有機層を分離し、水相をEtOAcで抽出した。合した抽出物をブラインで洗浄し、乾燥し、濃縮して、橙色溶液を得た。これを、シクロヘキサン/EtOAc(20%〜80%勾配溶出)で溶出する50gシリカSPEにより精製して、標題化合物を黄色油として得た(2.24g)。
LC/MS:m/z210[MH]
+
c)(1E)−4,4−ビス(エチルオキシ)−N−ヒドロキシブタンイミダミド
水(20ml)およびEtOH(40ml)中の3−シノプロピオンアルデヒドジエチルアセタール(6.12g、39mmol)、ヒドロキシルアミン塩酸塩(4.06g、58.4mmol)、炭酸カリウム(10.76g、77.9mmol)の混合物を、24時間還流した。混合物を冷却し、ついで、水およびEtOAc間で分配した。有機層を分離し、水相をEtOAcで抽出した。合した有機フラクションをブラインで洗浄し、乾燥し、濃縮して、約20%の出発ニトリルを含有する標題化合物を無色油として得た(6.03g、81%)。
LC/MS:m/z191[MH]
+
実施例122:8−クロロ−1−{3−[5−(フェニルメチル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル]プロピル}−3−プロピル−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン
THF(4ml)中の8−クロロ−7−(2−プロパン−1−イル)−3−プロピル−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン(200mg、0.74mmol)の溶液を、3−[5−(フェニルメチル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル]−1−プロパノール(195mg、0.89mmol)およびPPh
3(254mg、0.96mmol)で処理した。DBAD(223mg、0.96mmol)を一度に加え、混合物を窒素雰囲気下室温で18時間撹拌した。混合物をEtOAcおよび2MのHCl(水溶液)間で分配した。有機層を分離し、ブラインで洗浄し、乾燥し(MgSO
4)および高減圧下で濃縮した。粗生成物を、0−70%シクロヘキサン/EtOAc勾配を用いるシリカSPEカラムにより精製した。生成物のフラクションを合し、高減圧下で濃縮し、0−60%シクロヘキサン/EtOAc勾配を用いるシリカSPEカラムで精製した。生成物のフラクションを合し、濃縮し、ついで、無水THF(4ml)中に溶解した。溶液を高減圧下で脱気し、ついで、Pd(PPh
3)
4(61mg、0.053mmol)およびモルホリン(460μl、5.3mmol)を加え、混合物を窒素雰囲気下室温で、1日撹拌した。混合物をEtOAcおよび2MのHCl(水溶液)間で分配した。有機層を分離し、ブラインで洗浄し、乾燥し(MgSO
4)および高減圧下で濃縮した。粗生成物を、カラムに化合物を充填し、不純物を洗い流すためMeOHを用い、ついで、生成物を溶出するために2−4%AcOH/MeOH勾配を用いるアミノプロピルSPEにより精製した。生成物のフラクションを合し、濃縮して、標題化合物を白色固体として得た(36mg、11%)。
LC/MS:m/z429[MH]
+,RT3.14分
1H NMR(DMSO−d
6)δ:0.86(t,3H,J=7.5Hz),1.65(m,2H),1.93(m,2H),2.70(t,2H,J=7.5Hz),3.86(t,2H,J=7Hz),3.96(t,2H,J=7Hz),4.28(s,2H),7.32(m,5H)
実施例123:3−ブチル−8−クロロ−1−{3−[5−(フェニルメチル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル]プロピル}−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン
THF(25ml)中の3−[5−(フェニルメチル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル]−1−プロパノール(594mg、2.7mmol)の溶液を、3−ブチル−8−クロロ−7−(2−プロパン−1−イル)−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン(700mg、2.48mmol)およびPPh
3(779mg、2.97mmol)で、窒素雰囲気下で処理した。DBAD(684mg、2.97mmol)を一度に加え、反応を60時間続けた。混合物を2MのHCl(水溶液)およびEtOAc間で分配した。有機層を分離し、ブラインで洗浄し、乾燥し(MgSO
4)、濃縮した。MeOHを残渣に加え、ついで、生成物を2−4%AcOH/MeOHで溶出するアミノプロピルカラムに付して精製した。生成物のフラクションを合し、濃縮した。灰白色残渣をEtOAc:シクロヘキサン(1:1)から再結晶して、標題化合物を白色固体として得た(696mg、63%)。
LC/MS:m/z443[MH]
+,RT3.4分
1H NMR(DMSO−d
6)δ:0.89(t,3H,J=7Hz),1.29(m,2H),1.61(m,2H),1.93(m,2H),2.70(t,2H,J=7.5Hz),3.90(t,2H,J=7Hz),3.96(t,2H,J=7Hz),4.28(2H,s),7.31(m,5H),14.4(brs,1H)
実施例124:3−ブチル−8−クロロ−1−(3−{5−[(3−クロロ−4−ヒドロキシフェニル)メチル]−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル}プロピル)−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン
DMSO(1ml)中の3−クロロ−4−ヒドロキシフェニル酢酸(24mg、0.13mmol)の溶液を、CDI(21mg、0.13mmol)で処理し、30分反応を続け、(1Z)−4−(3−ブチル−8−クロロ−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−1−イル)−N−ヒドロキシブタンイミダミド(50mg、0.15mmol)を加え、混合物を120℃で15分間マイクロ波照射下で加熱し、溶液をMDAPにより精製して、標題化合物を白色固体として得た(12mg、17%)。
LC/MS:m/z493[MH]
+,RT3.2分
実施例125:3−ブチル−8−クロロ−1−[3−(5−{[3−クロロ−2−(メチルオキシ)フェニル]メチル}−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)プロピル]−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン
DMF(1.5ml)中の[3−クロロ−2−(メチルオキシ)フェニル]酢酸(32mg、0.16mmol)の混合物を、CDI(26mg、0.16mmol)で処理し、反応を45分続けた。(1Z)−4−(3−ブチル−8−クロロ−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−1−イル)−N−ヒドロキシブタンイミダミド(60mg、0.18mmol)を加え、混合物をマイクロ波照射下140℃で15分間加熱した。冷却した後、反応物を2MのHCl(水溶液)およびEtOAc間で分配した。有機層を分離し、ついで、濃縮し、MDAPにより精製した。得られた標題化合物を白色固体として得た(25mg、28%)。
LC/MS:m/z507[MH]
+,RT3.5分
実施例126:3−ブチル−8−クロロ−1−(3−{5−[(3−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)メチル]−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル}プロピル)−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン
DMF(1.5ml)中の(3−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)酢酸(27mg、0.16mmol)の混合物を、CDI(26mg、0.16mmol)で処理し、反応を45分間続けた。(1Z)−4−(3−ブチル−8−クロロ−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−1−イル)−N−ヒドロキシブタンイミダミド(60mg、0.18mmol)を加え、混合物を、マイクロ波照射下140℃で15分間加熱した。冷却した後、反応物を2MのHCl(水溶液)およびEtOAc間で分配した。有機層を分離し、ついで、濃縮し、MDAPにより精製した。標題化合物を白色固体として得た(10mg、12%)。
LC/MS:m/z477[MH]
+,RT3.2分
実施例127:8−クロロ−3−ペンチル−1−[4−(5−フェニル−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)ブチル]−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン
a)8−クロロ−3−ペンチル−1−[4−(5−フェニル−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)ブチル]−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオンの調製
安息香酸(18mg、0.15mmol)を、DMSO(0.3ml)中の1H−1,2,3−ベンゾトリアゾール−1−オール水和物(25mg、0.19mmol)の溶液で処理した。これに、DMSO(0.3ml)中のN−[3−(ジメチルアミノ)プロピル]−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(29mg、0.15mmol)の溶液/懸濁液、ついで、DMSO(0.3ml)中の5−(8−クロロ−2,6−ジオキソ−3−ペンチル−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−1−イル)−N−ヒドロキシペンタンイミダミド(55mg、0.15mmol)の溶液を加えた。混合物を40℃で1時間加熱し、ついで、80℃で5時間加熱し、ついで、冷却した。混合物を、MDAPにより精製した。生成物含有フラクションを窒素流により乾燥して、標題化合物を白色固体として得た(17.2mg、25%)。
LC/MS:m/z457[MH]
+,RT3.67分
1H NMR(CDCl
3)δ:0.90(t,3H,J=6.8Hz),1.35(m,4H),1.76(m,2H),1.89(m,4H),2.88(t,2H,J=7.2Hz),4.08(t,2H,J=7.5Hz),4.17(t,2H,J=6.7Hz),7.50(m,2H),7.57(m,1H),8.08,(d,2H,J=7.3Hz)
b)5−(8−クロロ−2,6−ジオキソ−3−ペンチル−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−1−イル)−N−ヒドロキシペンタンイミダミド
EtOH(30ml)中の5−(8−クロロ−2,6−ジオキソ−3−ペンチル−2,3、6、7−テトラヒドロ−1H−プリン−1−イル)ペンタンニトリル(3.0g、8.9mmol)の溶液を、水(15ml)、炭酸カリウム(1.48g、10.7mmol)およびヒドロキシルアミン塩酸塩(0.74g、10.7mmol)で処理し、ついで、70℃一晩加熱した。さらに炭酸カリウム(1.5g、10.9mmol)およびヒドロキシルアミン塩酸塩(1.0g、14.5mmol)を混合物に注意深く加え、これを90℃で24時間加熱した。混合物を冷却し、減圧下で濃縮して、ほとんどのEtOHを除去した。残った混合物を水(30ml)で処理し、2Mの塩酸を注意深く添加することによりpH7に酸性化した。沈殿した固体を濾過し、水、ついで、ジエチルエーテルで洗浄し、乾燥して、標題化合物を白色固体として得た(2.80g、85%)。
LC/MS:m/z371[MH]
+,RT2.27分
c)5−(8−クロロ−2,6−ジオキソ−3−ペンチル−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−1−イル)ペンタンニトリル
DMF(100ml)中の8−クロロ−3−ペンチル−7−(2−プロパン−1−イル)−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン(4.0g、13.5mmol)の溶液を、炭酸セシウム(4.83g、14.8mmol)および5−ブロモペンタンニトリル(1.73ml、14.8mmol)で処理した。混合物を窒素雰囲気下50℃で19時間加熱し、ついで冷却した。ついで、混合物を、減圧と窒素加圧を繰り返して脱気した。ついで、混合物をテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(1.1g、0.94mmol)およびモルホリン(11.8ml、136mmol)で処理した。混合物を窒素雰囲気下で3時間撹拌し、ついで、EtOAcおよび2M塩酸間で分配した。有機層を分離し、ブラインで洗浄し、乾燥し(MgSO
4)および濃縮して、黄色油性残渣を得た。これをMeOH中に溶解し、4つの部分に等量で分割し、各々の部分に、20gアミノプロピルSPEを用い、これをMeOHで洗浄した。所望の生成物を、カートリッジからMeOH中AcOHの5%v/v溶液で溶出した。生成物含有フラクションを合し、濃縮して、標題化合物を淡黄色固体として得た(4.03g、88%)。
LC/MS:m/z338[MH]
+,RT3.05分
実施例127:(8−クロロ−3−ペンチル−1−[4−(5−フェニル−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)ブチル]−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン)に関する方法と類似の方法を用いて、対応する酸から、下記化合物を調製した:
実施例128に加えて、8−クロロ−3−ペンチル−1−{4−[5−(2−ピリジニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル]ブチル}−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオンは、以下のスペクトルを有する:1H NMR(CDCl3)δ:0.89(t,3H,J=6.9Hz),1.75(m,4H),1.89(m,6H),2.92(t,2H,J=7.1Hz),4.07(t,2H,J=7.4Hz),4.16(t,2H,J=6.9Hz),7.52(m,1H),7.92(m,1H),8.18(m,1H),8.83(m,1H),13.40(brs,1H)
実施例132:8−クロロ−1−{4−[5−(4−ヒドロキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル]ブチル}−3−プロピル−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン
4−ヒドロキシ安息香酸(18mg、0.13mmol)およびCDI(24mg、0.15mmol)を無水DMSO(0.9ml)中、室温で1時間撹拌した。(1Z)−5−(8−クロロ−2,6−ジオキソ−3−プロピル−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−1−イル)−N−ヒドロキシペンタンイミダミド(50mg、0.15mmol;実施例128(b)に記載の(1Z)−5−(8−クロロ−2,6−ジオキソ−3−ペンチル−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−1−イル)−N−ヒドロキシペンタンイミダミドと同様の方法で調製した)を加え、混合物を90℃で2時間撹拌した。反応混合物をMDAPにより精製した。生成物フラクションを合し、減圧下で濃縮して、標題化合物を白色固体として得た(7mg、11%)。
LC/MS:m/z443[MH]
+,RT3.28分
実施例133:3−ブチル−8−クロロ−1−{4−[5−(2,6−ジフルオロフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル]ブチル}−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン
2,6−ジフルオロ安息香酸(40mg、0.25mmol)およびCDI(45mg、0.28mmol)を、無水DMSO(0.9ml)室温で1時間撹拌した。(1Z)−5−(3−ブチル−8−クロロ−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−1−イル)−N−ヒドロキシペンタンイミダミド(100mg、0.28mmol)を加え、混合物を90℃で16時間撹拌した。反応混合物をMDAPにより精製した。生成物フラクションを合し、濃縮して、標題化合物を白色固体として得た(18mg、15%)。
LC/MS:m/z479[MH]
+,RT3.40分
実施例134:3−ブチル−8−クロロ−1−{4−[5−(2−フルオロフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル]ブチル}−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン
2−フルオロ安息香酸(36mg、0.25mmol)およびCDI(45mg、0.28mmol)を無水DMSO(0.9ml)中、室温で1時間撹拌した。(1Z)−5−(3−ブチル−8−クロロ−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−1−イル)−N−ヒドロキシペンタンイミダミド(100mg、0.28mmol)を加え、混合物を90℃で16時間撹拌した。混合物をMDAPにより精製した。生成物フラクションを合し、濃縮して、標題化合物を白色固体として得た(33mg、29%)。
LC/MS:m/z461[MH]
+,RT3.44分
実施例135:3−ブチル−8−クロロ−1−{4−[5−(4−クロロ−2−ピリジニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル]ブチル}−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン
4−クロロ−2−ピリジンカルボン酸(40mg、0.25mmol)およびCDI(45mg、0.28mmol)を無水DMSO(0.9ml)中、室温で1時間撹拌した。(1Z)−5−(3−ブチル−8−クロロ−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−1−イル)−N−ヒドロキシペンタンイミダミド(100mg、0.28mmol)を加え、混合物を90℃で16時間撹拌した。反応混合物をMDAPにより精製した。生成物フラクションを合し、濃縮して、標題化合物を白色固体として得た(13mg、11%)。
LC/MS:m/z478[MH]
+,RT3.31分
1H NMR(DMSO−d
6)δ
H14.4(br.s,1H),8.79(d,1H,J=6Hz),8.24(d,1H,J=2Hz),7.88(dd,1H,J=6Hz&2Hz),3.91(m,4H),2.85(t,2H,J=7.5Hz),1.56−1.76(m,6H),1.28(m,2H),0.87(t,3H,J=7.5Hz)ppm.
実施例136:3−ブチル−8−クロロ−1−{4−[5−(3−メチル−2−ピリジニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル]ブチル}−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン
3−メチル−2−ピリジンカルボン酸(35mg、0.25mmol)およびCDI(45mg、0.28mmol)を無水DMSO(0.9ml)中、室温で1時間撹拌した。(1Z)−5−(3−ブチル−8−クロロ−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−1−イル)−N−ヒドロキシペンタンイミダミド(100mg、0.28mmol)を加え、混合物を90℃で16時間撹拌した。反応混合物をMDAPにより精製した。生成物フラクションを合し、濃縮して、標題化合物を白色固体として得た(14mg、12%)。
LC/MS:m/z458[MH]
+,RT3.13分
実施例137:3−ブチル−8−クロロ−1−{4−[5−(2−ピリジニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル]ブチル}−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン
方法A
2−ピリジンカルボン酸(31mg、0.25mmol)およびCDI(45mg、0.28mmol)を、無水DMSO(0.5ml)中、室温で1時間撹拌した。DMSO(0.4ml)中の(1Z)−5−(3−ブチル−8−クロロ−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−1−イル)−N−ヒドロキシペンタンイミダミド(100mg、0.28mmol)の溶液を加え、混合物を90℃で16時間撹拌した。反応混合物をMDAPにより直接精製した。生成物のフラクションを合し、濃縮して、標題化合物を白色固体として得た(14mg、12%)。
LC/MS:m/z444[MH]
+,RT3.01分
1H NMR(DMSO−d
6)δ:0.87(t,3H,J=7Hz),1.27(m,2H),1.65(m,6H),2.84(t,2H,J=7Hz),3.91(m,4H),7.70(dd1H,J=5&7Hz),8.07(m,1H),8.19(d,1H,J=8Hz),8.81(d,1H,J=5Hz),14.5(br.s,1H)
方法B
2−ピリジンカルボン酸(675mg、5.3mmol)およびCDI(909mg、5.6mmol)を無水DMF(30ml)中、窒素雰囲気下、室温で90分間撹拌した。(1Z)−5−(3−ブチル−8−クロロ−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−1−イル)−N−ヒドロキシペンタンイミダミド(2.0g、5.6mmol)およびDMF(10ml)を加え、混合物を100℃で20時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、ついで、飽和NH
4Cl(水溶液)溶液およびEtOAc間で分配した。有機層を分離し、水溶液をEtOAcで抽出した。合した抽出物をブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥し、濃縮して、橙色液体を得た。これをCompanion(商標)システムを用いて精製し、2つの白色固体を得た(649mg;240mg)。
LC/MS:m/z444[MH]
+,RT3.04分
方法C
12−Lの丸底フラスコに、オーバーヘッド、機械的スターラー、J−KEM温度コントローラーを有する温度プローブ、コンデンサーおよび窒素注入アダプターを取り付けた。フラスコに、ピコリン酸(0.180kg、1.46mol)、MIBK(4.0L)、1,1’−カルボニルイミダゾール(0.23kg、1.42mol)およびさらにMIBK(0.66L)を入れた。混合物を撹拌し、約1時間にわたって50℃に加温し、温度を56℃にした。固体は50℃に加熱する間に溶解し、二酸化炭素が発生した。50℃で1時間後、(1Z)−5−(3−ブチル−8−クロロ−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−1−イル)−N−ヒドロキシペンタンイミダミド(0.467kg、1.31mol)を反応液に加えた。ついで、混合物を1時間にわたって90℃に加温した。90℃で5.5時間加熱した後の反応物のHPLC分析により、反応が完了していることが示された。加熱を停止し、1.0N塩酸溶液(2.33L)を加えた。温度を61℃に下げた。一晩撹拌した後、生成物が沈殿し、これを濾過した。濾過ケークを水(1×2.23L、1×2.43L)およびヘプタン(1.40L)で洗浄した。湿ったケークを減圧下50℃で22時間乾燥して、396gの生成物(68%)を得た。HPLC分析97.7%(AUC)t
R=18.6分
実施例137の方法A、BおよびCにより、実質的に結晶の3−ブチル−8−クロロ−1−{4−[5−(2−ピリジニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル]ブチル}−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン形態2が製造される。
方法D
3−ブチル−8−クロロ−1−{4−[5−(2−ピリジニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル]ブチル}−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン形態1の形成
反応容器に、3−ブチル−8−クロロ−1−{4−[5−(2−ピリジニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル]ブチル}−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン(1wt)、アセトン(20vol)および水(0.6vol)を加えた。混合物を撹拌し、50〜60℃に加温し、最低1時間撹拌した。溶液が形成され、これは1ミクロンフィルターを通して濾過することにより、この温度で透明であり、これを第2の反応容器に移した。溶液を約3時間にわたって33−38℃に冷却し、この温度で、3−ブチル−8−クロロ−1−{4−[5−(2−ピリジニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル]ブチル}−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン(形態1、0.01wt)を播種した。懸濁液をこの温度で最低1時間撹拌し、ついで、20〜25℃に冷却し、この温度で最低12時間保持した。かくして形成された懸濁液を13〜17℃に冷却し、この温度で最低1時間保持した。ついで、懸濁液をサンプリングし*、固体を実験室で濾過により回収した。固体を乾燥し、xrpd/DSCにより分析して形態をチェックした。形態が要求(形態1)を満たす場合、バッチを濾過し、洗浄(2×3volアセトン)し、減圧下50℃で乾燥した。バッチを回収し、分析は、許容される溶媒レベル(アセトン、水)を示した。
予想収率(75−80%w/w)
*における試料の形態が純粋な形態1以外を示す場合、**このバッチを再び35〜45℃に加熱し、この温度で最低1時間撹拌する。ついで、懸濁液を20〜25℃に冷却し、この温度で最低12時間保持した。かくして形成された懸濁液を13〜17℃に冷却し、この温度で最低1時間保持した。ついで、懸濁液をサンプリングし、固体を研究室の濾過により回収した。固体を乾燥し、xrpd/DSCにより分析して形態をチェックした。形態が要求を満たす(形態1)場合、バッチを濾過し、洗浄し、上記したように乾燥させた。形態が純粋な形態1でない場合、ついで、**からのサイクルを、十分な結果が得られるまで繰り返す。
X線粉末回折(XRPD)
X線粉末回折(XRPD)データを図1〜3に示す。データは、PANalytical X’Celerator検出器を用いる、X’Pert Pro 粉末回折系、モデルPW3040/60、シリアルナンバーDY1850で取得した。取得条件は:放射線:CuKα、発生器電圧:40kV、発生器電流:45mA、スタートアングル:2.0°2θ、最終アングル:40.0°2θ、ステップサイズ:0.0167°2θ、ステップ時間:31.75秒。試料を、Si wafer(ゼロ・バックグラウンド)ペレートにサンプルの数ミリグラムを乗せ、粉末の薄層を得ることにより調製した。
実施例138:3−ブチル−8−クロロ−1−{4−[5−(4−ヒドロキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル]ブチル}−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン
4−ヒドロキシ安息香酸(35mg、0.25mmol)およびCDI(45mg、0.28mmol)を、無水DMSO(0.9ml)中、室温で1時間撹拌した。(1Z)−5−(3−ブチル−8−クロロ−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−1−イル)−N−ヒドロキシペンタンイミダミド(100mg、0.28mmol)を加え、混合物を90℃で16時間撹拌した。混合物をMDAPにより精製して、標題化合物を白色固体として得た(5mg、4%)。
LC/MS:m/z459[MH]
+,RT3.24分
実施例139:8−クロロ−1−[4−(5−フェニル−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)ブチル]−3−プロピル−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン
安息香酸(9mg、0.074mmol)およびCDI(13mg、0.081mmol)を、無水DMSO(0.9ml)中、室温で1時間撹拌した。(1Z)−5−(8−クロロ−2,6−ジオキソ−3−プロピル−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−1−イル)−N−ヒドロキシペンタンイミダミド(28mg、0.081mmol)を加え、混合物を80℃で4時間撹拌した。混合物をMDAPにより精製して、標題化合物を白色固体として得た(0.6mg、2%)。
LC/MS:m/z429[MH]
+,RT3.21分
1H NMR(MeOH−d
4)δ:0.93(t,3H,J=7.5Hz),1.74(m,4H),1.84(m,2H),2.84(t,2H,J=7Hz),3.97(t,2H,J=7.5Hz),4.08(t,2H,J=7Hz),7.57(dd,2H,J=7&7.5Hz),7.65(dd,1H,J=7&7.5Hz),8.08(d,2H,J=7.5Hz)
実施例140:3−ブチル−8−クロロ−1−{4−[5−(2−クロロ−6−フルオロフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル]ブチル}−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン
2−クロロ−6−フルオロ安息香酸(44mg、0.25mmol)およびCDI(45mg、0.28mmol)を、無水DMSO(0.9ml)中、室温で1時間撹拌した。(1Z)−5−(3−ブチル−8−クロロ−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−1−イル)−N−ヒドロキシペンタンイミダミド(100mg、0.28mmol)を加え、混合物を90℃で16時間撹拌した。混合物をMDAPにより精製した。生成物フラクションを合し、濃縮して、標題化合物を白色固体として得た(6.4mg、5%)。
LC/MS:m/z495[MH]
+,RT3.58分
実施例141:3−ブチル−8−クロロ−1−{4−[5−(5−ヒドロキシ−2−ピリジニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル]ブチル}−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン
5−ヒドロキシ−2−ピリジンカルボン酸(24mg、0.17mmol)およびCDI(31mg、0.19mmol)を無水DMSO(0.9ml)中、室温で1時間撹拌した。(1Z)−5−(3−ブチル−8−クロロ−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−1−イル)−N−ヒドロキシペンタンイミダミド(68mg、0.19mmol)を加え、混合物を90℃で16時間撹拌した。混合物をMDAPにより精製し、生成物のフラクションを濃縮して、標題化合物を白色固体として得た(19mg、24%)。
LC/MS:m/z459[MH]
+,RT3.03分
実施例142:8−クロロ−3−ペンチル−1−{4−[5−(3−チエニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル]ブチル}−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン
EtOH(1ml)中の(1Z)−5−(8−クロロ−2,6−ジオキソ−3−ペンチル−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−1−イル)−N−ヒドロキシペンタンイミダミド(50mg、0.13mmol)の溶液を、EtOH中NaOEtの21%溶液(55μl、0.21mmol)および3−チオフェンカルボン酸エチル(18μl、0.13mmol)で処理した。混合物をマイクロ波照射下150℃で10分間加熱した。冷却した後、反応物を2MのHCl(水溶液)およびEtOAc間で分配した。有機層を分離し、水溶液をEtOAcで再び抽出した。合した抽出物を濃縮し、MDAPにより精製した。標題化合物を灰白色固体として得た(20mg、32%)。
LC/MS:m/z463[MH]
+,RT3.6分
実施例143:8−クロロ−3−ペンチル−1−{4−[5−(2−チエニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル]ブチル}−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン
2−チオフェンカルボン酸(14mg、0.11mmol)をNMP(0.9ml)中に溶解し、CDI(18mg、0.11mmol)で処理した。1時間後、(1Z)−5−(8−クロロ−2,6−ジオキソ−3−ペンチル−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−1−イル)−N−ヒドロキシペンタンイミダミド(50mg、0.13mmol)を加え、混合物をマイクロ波照射下150℃で10分間加熱した。溶液を直接MDAPにより精製して、標題化合物を得、ついで、1,4−ジオキサンから凍結乾燥して、標題化合物を白色固体として得た(19mg、31%)。
LC/MS:m/z463[MH]
+,RT3.5分
実施例144:8−クロロ−3−ペンチル−1−{4−[5−(1,3−チアゾール−2−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル]ブチル}−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン
EtOH(1.5ml)中の(1Z)−5−(8−クロロ−2,6−ジオキソ−3−ペンチル−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−1−イル)−N−ヒドロキシペンタンイミダミド(50mg、0.13mmol)の溶液を、EtOH中NaOEtの21%溶液(50μl、0.13mmol)およびエチル1,3−チアゾール−2−カルボキシレート(18mg、0.11mmol)で処理した。混合物をマイクロ波照射下170℃で10分間加熱した。冷却した後、反応物を2MのHCl(水溶液)およびEtOAc間で分配した。有機層を分離し、ついで、濃縮し、MDAPにより精製した。標題化合物を白色固体として得た(13mg、21%)。
LC/MS:m/z464[MH]
+,RT3.3分
1H NMR(DMSO−d
6)δ:0.83(t,3H,J=7Hz),1.21−1.32(m,4H),1.60−1.77(m,6H),2.84(t,2H,J=7Hz),3.91(m,4H),8.23(d,1H,J=3Hz),8.27(d,1H,J=3Hz),14.4(brs,1H)
実施例145:3−ブチル−8−クロロ−1−{4−[3−(2−ピリジニル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル]ブチル}−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン
a)3−ブチル−8−クロロ−1−{4−[3−(2−ピリジニル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル]ブチル}−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオンの調製
EtOH(2ml)中のエチル 5−(3−ブチル−8−クロロ−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−1−イル)ペンタノエート(120mg、0.32mmol)およびN−ヒドロキシ−2−ピリジンカルボキシイミダミド(50mg、0.36mmol)の混合物に、EtOH(0.225ml、0.62mmol)中の21%(w/v)ナトリウムエトキシド溶液を加え、ついで、シールしたバイアル中で加熱し、マイクロ波照射下140℃で10分間加熱した。冷却した混合物を蒸発させて、乾燥し、残渣をクロロホルム(5ml)および飽和塩化アンモニウム水溶液(5ml)間で分配した。有機相を蒸発させて、乾燥し、粗生成物を、MDAPにより精製した。生成物含有フラクションを合し、蒸発させて、乾燥した。生成物をトリチュレートして、少量のジエチルエーテル中に固体として得、ついで、乾燥して、標題化合物を白色固体として得た(44mg、31%)。
LC/MS:m/z444[MH]
+、RT3.03分
1H NMR(CDCl
3)δ:0.96(t,3H,J=7.3Hz),1.40(m,2H),1,74(m,2H),1.88(m,2H),1.99(m,2H),3.07(t,2H,J=7.5Hz),4.09(t,2H,J=7.5Hz),4.17(t,2H,J=7.0Hz),7.43(m,1H),7.64(m,1H),8.10(m,1H),8.79(m,1H)
b)N−ヒドロキシ−2−ピリジンカルボキシイミダミドの調製
EtOH(30ml)中の2−ピリジンカルボニトリル(3g、29mmol)および炭酸カリウム(4.1g、30mmol)の混合物に水(15ml)、および注意深くヒドロキシルアミン塩酸塩(2.9g、42mmol)を加え、ついで、6時間加熱還流し、冷却し、蒸発させて、乾燥した。残渣を水(100ml)で処理し、懸濁した固体生成物を濾過し、水で洗浄し、乾燥して、標題化合物を白色固体として得た(2.28g、57%)。
1H NMR(DMSO−d
6)δ:5.85(brs,2H),7.40(m,1H),7.79(m,1H),7.86(m,1H),8.55(m,1H),9.92(s,1H)
実施例146:3−ブチル−8−クロロ−1−[4−(3−フェニル−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)ブチル]−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン
方法A
a)3−ブチル−8−クロロ−1−[4−(3−フェニル−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)ブチル]−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン
エチル 5−(3−ブチル−8−クロロ−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−1−イル)ペンタノエート(74mg、0.2mmol)およびベンズアミドキシム(30mg、0.22mmol)を、乾燥EtOH(1ml)中に溶解し、エタノール性ナトリウムエトキシド(21重量%、0.111ml、0.3mmol)を加えた。混合物を、固体が溶解するまでゆっくりと加熱し、ついで、マイクロ波照射下140℃で10分間加熱した。ついで、混合物をEtOAcおよび2MのHCl間で分配し、有機相を乾燥し(Na
2SO
4)、蒸発させた。MDAPにより純粋な標題化合物を得た(40.7mg)。
LC/MS:m/z443[MH]
+、RT3.67分
1H NMR(DMSO−d
6)δ:0.89(t,3H,J=7Hz),1.22−1.34(m,2H),1.57−1.75(m,4H),1.75−1.86(m,2H),3.05(t,2H,J=7Hz),3.88−3.98(m,4H),7.52−7.63(m,3H),7.95−8.0(m,2H)
b)エチル5−(3−ブチル−8−クロロ−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−1−イル)ペンタノエート
乾燥DMF(25ml)中の3−ブチル−8−クロロ−7−(2−プロパン−1−イル)−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン(1.5g、5.31mmol)に、Cs
2CO
3(1.905g、5.84mmol)、ついで、5−ブロモ吉草酸エチル(1.46g、6.99mmol)を加えた。混合物を55℃で18時間加熱し、ついで、冷却した。減圧と窒素充填を繰り返して脱気し、ついで、モルホリン(3.70ml、42.5mmol)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(1.0g、0.865mmol)を加え、混合物を5時間撹拌した。EtOAc(75ml)、2MのHCl(40ml)および水(20ml)を加え、有機相を分離し、ブライン(3×25ml)で洗浄し、濾過して、幾分不溶性の黄色固体を得、乾燥し(Na
2SO
4)、蒸発させた。残渣(2.5g)を、により精製し、THF−MeOH(1:1)で充填し、MeOHで洗浄し、生成物を5%AcOHを含有するDCM−MeOH(1:1)で溶出するアミノプロピルSPE(20g)により精製して、標題化合物を得た(1.53g)。
LC/MS:,m/z371MH
+,RT3.18分
方法B
a)3−ブチル−8−クロロ−1−[4−(3−フェニル−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)ブチル]−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン
CDI(0.98g、6.1mmol)を、DMF(15ml)中の5−(3−ブチル−8−クロロ−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−1−イル)ペンタン酸(1.89g、5.5mmol)の溶液に加え、窒素雰囲気下で1.5時間撹拌した。ベンズアミドキシム(0.91g、6.1mmol)を加え、混合物を110℃で一晩撹拌した。反応混合物をEtOAcおよび2MのHCl間で分配した。有機層を分離し、ブラインで洗浄し、乾燥し(MgSO
4)および蒸発させた。粗生成物をメタノールから結晶化し、ついで、さらにCompanion(商標)システムおよびシクロヘキサン−EtOAcでの勾配溶出を用いて精製した。生成物含有フラクションを合し、蒸発させて、標題化合物を白色固体として得た(850mg)。
LC/MS:m/z443[MH]
+,RT3.52分
1H NMR(MeOH−d
4)δ:0.94(t,3H,J=7.5Hz),1.31−1.41(m,2H),1.65−1.73(m,2H),1.75−1.83(m,2H),1.87−1.96(m,2H),3.04(t,2H,J=7.5Hz),4.01(t,2H,J=7.5Hz),4.06(t,2H,J=7Hz),7.46−7.55(m,3H),7.98−8.02(m,2H)
b)5−(3−ブチル−8−クロロ−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−1−イル)ペンタン酸
エチル 5−(3−ブチル−8−クロロ−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−1−イル)ペンタノエート(2.8g、7.55mmol)、LiOH(542mg、22.7mmol)、水(2.5ml)およびメタノール(50ml)の混合物を、室温で60時間撹拌した。混合物を水およびEtOAc間で分配し、水相のpHをpH4〜5に調節した。有機層を分離し、ブラインで洗浄し、乾燥し(MgSO
4)および蒸発させて、標題化合物を白色固体として得た(2.18g)。
LC/MS:m/z343[MH]
+,RT2.69分
実施例147:8−クロロ−3−ペンチル−1−[4−(3−フェニル−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)ブチル]−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン
EtOH(1.5ml)中のメチル 5−(8−クロロ−2,6−ジオキソ−3−ペンチル−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−1−イル)ペンタノエート(50mg、0.13mmol)、ベンズアミジンオキシム(20mg、0.15mmol)およびEtOH中NaOEtの21%溶液(76μl、0.20mmol)の混合物を、マイクロ波照射下140℃で10分間加熱した。冷却した後、反応物を2MのHCl(水溶液)およびEtOAc間で分配した。有機層を分離し、乾燥し(MgSO
4)、濃縮した。MDAPにより精製して、標題化合物を白色固体として得た(25mg、41%)。
LC/MS:m/z457[MH]
+,RT3.7分
1H NMR(DMSO−d
6)δ:0.82(t,3H,J=7Hz),1.25(m,4H),1.66(m,4H),1.79(m,2H),3.04(t,2H,J=7Hz),3.92(4H,m),7.57(m,3H),7.97(m,2H),14.5(brs,1H)
実施例148:3−ブチル−8−クロロ−1−{4−[3−(3−ヒドロキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル]ブチル}−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン
エチル 5−(3−ブチル−8−クロロ−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−1−イル)ペンタノエート(50mg、0.13mmol)、N、3−ジヒドロキシベンゼンカルボキシイミダミド(25mg、0.16mmol)、EtOH中NaOEtの21%溶液(55μl、0.15mmol)およびEtOH(1.5ml)の混合物を、マイクロ波照射下180℃で10分間加熱した。EtOH中NaOEtの21%溶液の他のアリコート(55μl、0.21mmol)を加え、混合物をマイクロ波照射下175℃で30分間加熱した。冷却した後、反応物を2MのHCl(水溶液)およびEtOAc間で分配した。有機層を分離し、濃縮し、MDAPにより精製した。標題化合物を灰白色固体として得た(20mg、32%)。
LC/MS:m/z459[MH]
+,RT3.3分
実施例149:8−クロロ−1−{4−[3−(4−ヒドロキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル]ブチル}−3−ペンチル−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン
DMF(2ml)中の5−(8−クロロ−2,6−ジオキソ−3−ペンチル−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−1−イル)ペンタン酸(50mg、0.14mmol)の溶液を、CDI(23mg、0.14mmol)で処理し、室温で30分間撹拌した。N,4−ジヒドロキシベンゼンカルボキシイミダミド(26mg、0.17mmol)を加え、混合物をマイクロ波照射下120℃で15分間加熱した。冷却した後、反応物を2MのHCl(水溶液)およびEtOAc間で分配した。有機層を分離し、濃縮し、MDAPにより精製した。標題化合物を灰白色固体として得た(17mg、26%)。
LC/MS:m/z473[MH]
+,RT3.5分
実施例150:3−ブチル−8−クロロ−1−[4−(5−フェニル−2H−テトラゾール−2−イル)ブチル]−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン
4−[3−ブチル−8−クロロ−2,6−ジオキソ−7−(2−プロパン−1−イル)−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−1−イル]ブチルメタンスルホネート(50mg、0.12mmol)、Cs
2CO
3(45mg、0.14mmol)およびDMF(3ml)の混合物を、5−フェニル−1H−テトラゾール(20mg、0.14mmol)で処理し、50℃で60時間撹拌した。冷却した後、混合物を減圧下に付すことにより脱気し、ついで、窒素を導入した。Pd(PPh
3)
4(20mg、0.017mmol)を加え、混合物を1回以上脱気した。モルホリン(150μl、1.7mmol)を加え、混合物を、窒素雰囲気下で18時間撹拌し、ついで、2MのHCl(水溶液)およびEtOAc間で分配した。有機層を分離し、水層をEtOAcで再び抽出した。合した抽出物を濃縮し、黄色残渣を得た。MeOHを加え、ついで、生成物を2%AcOH/MeOHで溶出するNH
2−プロピルカラムに付した。さらにMDAPにより精製して、標題化合物を灰白色固体として得た(15mg、29%)。
LC/MS:m/z443[MH]
+,RT3.4分
1H NMR(DMSO−d
6)δ:0.86(t,3H,J=7Hz),1.26(m,2H),1.59(m,4H),1.97(m,2H),3.90(m,4H),4.76(t,2H,J=7Hz),7.54(m,3H),8.02(m,2H),14.4(brs,1H)
実施例151:3−ブチル−8−クロロ−1−[4−(5−オキソ−4−フェニル−4,5−ジヒドロ−1H−テトラゾール−1−イル)ブチル]−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン
4−[3−ブチル−8−クロロ−2,6−ジオキソ−7−(2−プロパン−1−イル)−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−1−イル]ブチルメタンスルホネート(50mg、0.12mmol)、Cs
2CO
3(45mg、0.14mmol)およびDMF(3ml)の混合物を、1−フェニル−1,2−ジヒドロ−5H−テトラゾール−5−オン(23mg、0.14mmol)で処理し、50℃で60時間撹拌した。冷却した後、混合物を減圧下に付すことにより脱気し、ついで、窒素を導入した。Pd(PPh
3)
4(20mg、0.017mmol)を加え、混合物を1回以上脱気した。モルホリン(150μl、1.7mmol)を加え、混合物を、窒素雰囲気下で18時間撹拌し、ついで、2MのHCl(水溶液)およびEtOAc間で分配した。有機層を分離し、水層をEtOAcで再び抽出した。合した抽出物を濃縮し、黄色残渣を得た。MeOHを加え、ついで、生成物を2%AcOH/MeOHで溶出するアミノプロピルカラムに付した。さらにMDAPにより精製して、標題化合物を灰白色固体として得た(27mg、51%)。NB.約10% O−アルキル化物質が存在する
LC/MS:m/z459[MH]
+、RT3.1分
1H NMR(DMSO−d
6)δ:0.88(t,3H,J=7Hz),1.28(m,2H),1.62(m,4H),1.79(m,2H),3.91(m,4H),4.03(m,2H),7.44(m,1H),7.57(m,2H),7.85(m,2H),14.5(brs,1H)
実施例152:3−ブチル−8−クロロ−1−{4−[3−(4−ヒドロキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル]ブチル}−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン
DMF(4ml)中の5−(3−ブチル−8−クロロ−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−1−イル)ペンタン酸(100mg、0.29mmol)の撹拌溶液を、CDI(52mg、0.32mmol)で処理した。1時間後、N,4−ジヒドロキシベンゼンカルボキシイミダミドを加え、混合物を100℃で6時間加熱した。冷却して、反応混合物を2MのHCl(水溶液)およびEtOAc間で分配した。有機層を分離し、ブラインで洗浄し、乾燥し(MgSO
4)、濃縮した。MDAPにより精製して、標題化合物を淡灰色固体として得た(72mg)
LC/MS:m/z459[MH]
+,RT3.27分
下記化合物(表10)を、実施例146に関する方法と類似の方法を用い、適当なアミドキシムを用いて調製した。
比較実施例A:3−ブチル−8−クロロ−1−{3−[3−(1−フェニルシクロペンチル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル]プロピル}−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン
乾燥MeOH(0.75ml)中のエチル 4−(3−ブチル−8−クロロ−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−1−イル)ブタノエート(53mg、0.15mmol)、N−ヒドロキシ−1−フェニルシクロペンタンカルボキシイミダミド(34mg、0.165mmol)およびナトリウムメトキシド(20mg、0.37mmol)を、マイクロ波照射下、140℃で10分間加熱した。ついで、混合物を酢酸エチルおよび2MのHCl間で分配し、有機相を蒸発させ、生成物をMDAPにより精製して、標題化合物を固体として得た(29.1mg)。
LC/MS:m/z497[MH]
+,RT3.76分
実施例156:1−[3−(3−ビシクロ[4.2.0]オクタ−1,3,5−トリエン−7−イル−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)プロピル]−3−ブチル−8−クロロ−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン
この化合物を、比較実施例の方法と類似の方法を用い、適当なアミドキシムを用いて調製した。
収量(mg):28.8
LC/MS:m/z455[MH]
+,RT3.43分
実施例157:3−ブチル−8−クロロ−1−[3−(3−{[4−(メチルオキシ)フェニル]メチル}−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)プロピル]−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン
さらにHPLCを用いる最終精製工程を行う以外は、実施例93と類似の方法を用いて調製した。収量6.0mg。
LC/MS:m/z473[MH]
+,RT3.27分
下記化合物(表11)を、実施例75と類似の方法を用い、適当なアミドキシムを用いて調製した[ただし、実施例162に関しては、通常のEtOAc/HCl処理およびMDAPの前に、粗生成物をEtOH(0.75ml)中で2MのNaOH(0.5ml)と一緒に一晩撹拌する;実施例164は、実施例165の調製からの不純物として単離し、HPLCにより分離した;実施例166および167に関しては、抽出前の水性処理の間のpHを約5に調節した;さらに、実施例167は、MDAP後、さらにシリカSPE(2g、DCM−MeOH40:1、ついで、20:1)により精製した]。
下記化合物(表12)を、実施例90と類似の方法を用い、適当なアミドキシムを用いて調製した[ただし、実施例170は実施例90の半分のスケールで行い、抽出前の処理の間、水相を中性にした;実施例171は実施例90の半分のスケールで行い、粗生成物を、処理およびMDAP前にEtOH(1ml)中の2MのNaOH(0.5ml)と5時間撹拌した;実施例175に関しては、0.185ml(0.5mmol)の21%NaOEtを用いた]。
実施例180:3−ブチル−8−クロロ−1−(3−{3−[(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンズイミダゾール−5−イル)メチル]−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル}プロピル)−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン
さらに2当量の21%ナトリウムエトキシド(0.11ml)を用い、加熱時間が20分長く、生成物を、濾過し、ついで、熱MeOHでトリチュレートすることにより単離する以外は、実施例99の方法と類似の方法により合成した。収量14.5mg
LC/MS:m/z499[MH]
+,RT2.78分
下記化合物(表13)を、実施例1と類似の方法により調製した[ただし、実施例181〜186を、すべて50mgの8−クロロ−3−ペンチル−7−(2−プロパン−1−イル)−1−[3−(1H−ピラゾール−4−イル)プロピル]−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオンからの出発規模で合成した;実施例184、186、188、189および190を、さらに、アミノプロピルSPEの後、MDAPにより精製した;実施例85を、アミノプロピルSPEの後、さらにMeOHからの再結晶により精製した;実施例191に関しては、128mg(1.2mmol)の炭酸ナトリウムを用いた;抽出前の処理の間、水相をpH6に調節した;生成物をMDAP、ついで、HPLCにより精製した;実施例184に関しては、処理の間に沈殿した固体を、SPEの前にEtOAc抽出物と合した]。
実施例192:8−クロロ−1−(3−{1−[(4−クロロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−4−イル}プロピル)−3−ペンチル−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン
乾燥DMF(1.5ml)中の8−クロロ−3−ペンチル−7−(2−プロパン−1−イル)−1−[3−(1H−ピラゾール−4−イル)プロピル]−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン(50mg、0.123mmol)を、炭酸ナトリウム(75mg、0.708mmol)および4−クロロ臭化ベンジル(150mg、0.73mmol)と一緒に40℃で18時間撹拌した。混合物をEtOAcおよび水間で分配し、有機相をブラインで洗浄し、乾燥し、蒸発させた。生成物を、シリカの順相クロマトグラフィー(Companion System,EtOAc−シクロヘキサン勾配)により精製して、油を得た(44mg)。これを脱気した乾燥DMF(1ml)中、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(19mg)およびモルホリン(0.072ml)と、窒素雰囲気下6時間撹拌した。混合物をEtOAcおよび2MのHCl間で分配し、有機相を蒸発させ、通常のアミノプロピルSPE法により精製した。収量21.0mg
LC/MS:m/z489[MH
+],RT3.59分
下記化合物(表14)を、実施例6に記載の方法と類似の方法に従って調製した[ただし、実施例193に関しては、5時間後に第2の部分のPd(PPh3)4を加え、撹拌を一晩続け、最終精製をHPLCにより行った;実施例195に関しては、MDAPによるさらなる精製が要求される;実施例200は、MeOHからの再結晶によるさらなる精製が要求される;実施例201は、MeOHからの再結晶によるさらなる精製が要求される]。
実施例202:8−クロロ−1−(3−{1−[(5−クロロ−2−チエニル)メチル]−1H−ピラゾール−4−イル}プロピル)−3−ペンチル−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン
乾燥THF(1ml)中の8−クロロ−3−ペンチル−7−(2−プロパン−1−イル)−1−[3−(1H−ピラゾール−4−イル)プロピル]−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン(61mg、0.15mmol)に、窒素雰囲気下、−78℃で、カリウムt−ブトキシド(THF中1M、0.15ml)、ついで、2−クロロ−5−(クロロメチル)チオフェン(25mg、0.15mmol)を加えた。撹拌を、−78℃で15分間続け、ついで、室温にて1時間、最終的に60℃で18時間続けた。溶液を脱気し、モルホリン(0.13ml)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(35mg)を加え、撹拌を6時間続けた。さらに当量の(0.2mlモルホリン、50mgPd(PPh
3)
4)を加え、撹拌を一晩続けた。処理し、EtOAcおよび2MのHCl間で分配し、有機相を蒸発させ、標準的なアミノプロピルSPE、ついで、MDAPにより精製して、標題化合物を白色固体として得た(5.1mg)。
LC/MS:m/z495[MH]
+,RT3.68分
実施例203:3−ブチル−8−クロロ−1−{3−[5−(フェニルメチル)−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル]プロピル}−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン
乾燥DMF(2ml)中の3−ブチル−8−クロロ−7−(2−プロパン−1−イル)−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン(99mg、0.35mmol)に、炭酸セシウム(137mg、0.42mmol)、ついで、乾燥DMF(1ml)中の2−(3−クロロプロピル)−5−(フェニルメチル)−1,3,4−オキサジアゾール(99mg、0.42mmol)を加えた。混合物を窒素雰囲気下で撹拌し、55℃で2.5時間加熱し、ついで、室温にて一晩撹拌した。混合物を、蒸発と窒素充填を繰り返して脱気し、ついで、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(81mg、0.07mmol)およびモルホリン(0.305ml、3.5mmol)を加え、撹拌を5時間続けた。EtOAcおよび2MのHClを加え、混合物を20分間撹拌し、ついで、濾過した。有機相を分離し、蒸発させ、生成物THF−MeOH(1:1)、ついで、MeOHで洗浄し、酸性生成物を5%AcOHを含有するDCM−MeOH(1:1)を用いる、アミノプロピルSPE(5g)により精製した。このように得られた生成物をさらにMDAPにより精製して、標題化合物を得た(92mg)。
LC/MS:m/z443[MH]
+,RT3.18分
下記化合物(表15)を、実施例211を、さらにHPLCにより精製しすること以外は実施例203に記載の方法で調製することができる。
表15からのクロロプロピル1,3,4−オキサジアゾール中間体の合成:
2−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−5−(3−クロロプロピル)−1,3,4−オキサジアゾール
2−(3−クロロプロピル)−5−[(2,4−ジフルオロフェニル)メチル]−1,3,4−オキサジアゾール
2−(3−クロロプロピル)−5−(フェニルメチル)−1,3,4−オキサジアゾール
ジアシルヒドラジン(500mg、下記合成)を、乾燥トルエン(4ml)中で撹拌し、オキシ塩化リン(4ml)を加えた。混合物を90℃で2時間加熱し、ついで、冷却し、溶媒を蒸発させた。残渣を乾燥トルエンに溶解し、蒸発させ、ついで、EtOAcおよびNaHCO3水溶液間で分配した。有機相をブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥し、蒸発させて、透明油として所望のオキサジアゾールを得た。これらはさらに精製することなく、上記キサンチンと直接反応させた。
4−クロロ−N’−(フェニルアセチル)ブタノヒドラジドの調製
乾燥DCM(10ml)中の4−クロロブチリルクロライド(1.12ml、10mmol)に、40分にわたって、乾燥DCM(40ml)中のフェニル酢酸ヒドラジド(1.5g、10mmol)およびDIPEA(1.77ml、10.2mmol)の混合物を、室温にて滴下した。濃い白色沈殿が形成した。さらに20分後、2MのHCl(30ml)を加え、標題化合物(白色固体)を濾過し、水で洗浄し、乾燥した(2.24g)。
LC/MS:m/z255[MH]
+,RT2.20分
4−クロロ−N’−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)アセチル]ブタノヒドラジドの調製
(i)乾燥DCM(15ml)中の2−クロロ−4−フルオロフェニルアセチルクロライド(10mmol)の溶液を、20分にわたって、乾燥DCM(20ml)中のカルバジン酸t−ブチル(1.32g、10mmol)およびDIPEA(1.77ml、10.2mmol)の混合物に加えた。さらに2時間撹拌した後、混合物を1MのHClで、ついで、NaHCO
3水溶液で洗浄した。この時点で沈殿した白色固体を濾過し、水およびDCMで洗浄し、ついで、乾燥して、1,1−ジメチルエチル2−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)アセチル]ヒドラジンカルボキシレートを得た(1.94g)。
(ii)この化合物(1.92g、6.34mmol)をジオキサン(2ml)中に溶解し、ジオキサン中4MのHCl(5ml)を加えた。濃白色沈殿が形成した。1時間後、混合物をEtOAcおよび飽和NaHCO3水溶液間で分配し、有機相をブラインで洗浄し、乾燥し(Na2SO4)、蒸発させて2−(2−クロロ−4−フルオロフェニル)アセトヒドラジドを白色固体として得た(1.07g)。
(iii)乾燥DCM(65ml)中の2−(2−クロロ−4−フルオロフェニル)アセトヒドラジド(909mg、4.5mmol)およびDIPEA(0.817ml、4.7mmol)の混合物を、20分にわたって、乾燥DCM(5ml)中の4−クロロブチリルクロライド(0.505ml、4.5mmol)に加えた。1.5時間後、2MのHClを加え、沈殿した4−クロロ−N’−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)アセチル]ブタノヒドラジドを濾過し、水で洗浄し、乾燥した(1.24g)。
LC/MS:m/z307[MH]+,RT2.61分
2−(3−クロロプロピル)−5−[(2,4−ジフルオロフェニル)メチル]−1,3,4−オキサジアゾールの調製
(i)乾燥DCM(15ml)中の2,4−ジフルオロフェニルアセチルクロライド(10mmol)の溶液を、10分にわたって、乾燥DCM(20ml)中のカルバジン酸t−ブチル(1.32g、10mmol)およびDIPEA(1.77ml、10.2mmol)に加えた。1.5時間撹拌した後、混合物を1MのHCl、ついで、NaHCO
3水溶液で洗浄した。有機相を蒸発させて、1,1−ジメチルエチル 2−[(2,4−ジフルオロフェニル)アセチル]ヒドラジンカルボキシレートを白色固体として得た。
(ii)ジオキサン(5ml)中の1,1−ジメチルエチル 2−[(2,4−ジフルオロフェニル)アセチル]ヒドラジンカルボキシレート(10mmol)を、ジオキサン中4MのHCl(8ml)と1.5時間撹拌した。混合物をEtOAcおよび飽和NaHCO3水溶液間で分配し、有機相をブラインで洗浄し、乾燥し(Na2SO4)、蒸発させた。反応が完了していなかったので、残渣を再びジオキサン中4MのHCl(10ml)と2.5時間撹拌した。前記のように処理して、2−(2,4−ジフルオロフェニル)アセトヒドラジドを固体として得た(570mg)。
(iii)乾燥DCM(30ml)中の2−(2,4−ジフルオロフェニル)アセトヒドラジド(570mg、3.06mmol)およびDIPEA(0.553ml、3.2mmol)の混合物を、乾燥DCM(5ml)中の4−クロロブチリルクロライド(0.343ml、3.06mmol)に、15分にわたって加えた。中間体の白色沈殿物が形成した。1時間撹拌した後、2MのHCl(20ml)を加え、固体2−(3−クロロプロピル)−5−[(2,4−ジフルオロフェニル)メチル]−1,3,4−オキサジアゾールを濾過し、水で洗浄し、乾燥した(726mg)
LC/MS:m/z291[MH]+,RT2.45分
実施例212:3−ブチル−8−クロロ−1−[4−(3−フェニル−5−イソオキサゾリル)ブチル]−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン
a)3−ブチル−8−クロロ−1−[4−(3−フェニル−5−イソオキサゾリル)ブチル]−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン
3−ブチル−8−クロロ−7−(2−プロパン−1−イル)−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン(100mg、0.354mmol)および4−(3−フェニル−5−イソオキサゾリル)−1−ブタノール(77mg、0.355mmol)を乾燥THF(4ml)中に、窒素雰囲気下で溶解した。乾燥THF(2ml)中のジベンジルアゾジカルボキシレート(94%、224mg、0.708mmol)の溶液を加えた。混合物を0℃に冷却し、乾燥THF(1ml)中のトリフェニルホスフィン(185mg、0.708mmol)の溶液を加えた。混合物を、20分間0℃で、ついで、室温にて一晩撹拌した。混合物を脱気し、ついで、モルホリン(0.308ml)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(82mg)と4.5時間撹拌した。さらに、60mgのテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)を加え、一晩撹拌した。反応物をEtOAcおよび2MのHCl間で分配することにより処理した。有機相を蒸発させ、THF−MeOH(1:1)、MeOHで洗浄し、5%AcOHを含有するDCM−MeOH(1:1)で溶出するアミノプロピルSPE(5g)により精製した。さらにMDAPにより精製して、標題化合物を得た(56mg)。
LC/MS:m/z442[MH]
+,RT3.59分
b)4−(3−フェニル−5−イソオキサゾリル)−1−ブタノール
乾燥DCM(6ml)中のN−ヒドロキシベンゼンカルボキシイミドイルクロライド(622mg、4mmol)に、5−ヘキシン−1−オール(431mg、4.4mmol)を加えた。混合物を0℃に窒素雰囲気下で、冷却し、トリエチルアミン(0.612ml、4.4mmol)を10分にわたって加えた。さらに、0℃で20分間、ついで、室温にて一晩撹拌した。混合物を水で洗浄し、有機相を蒸発させた。生成物をEtOAc−シクロヘキサン(1:2、ついで、3:1)で溶出するシリカSPE(20g)により精製して、白色ワックス状固体を得た(443mg)。
LC/MS:m/z218[MH]
+,RT2.74分
実施例213:3−ブチル−8−クロロ−1−{3−[3−(フェニルメチル)−5−イソオキサゾリル]プロピル}−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン
a)3−ブチル−8−クロロ−1−{3−[3−(フェニルメチル)−5−イソオキサゾリル]プロピル}−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン
3−ブチル−8−クロロ−7−(2−プロパン−1−イル)−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン(50mg、0.177mmol)および3−[3−(フェニルメチル)−5−イソオキサゾリル]−1−プロパノール(38.4mg、0.177mmol)から出発して、半分のモル当量を用いて、3−ブチル−8−クロロ−1−[4−(3−フェニル−5−イソオキサゾリル)ブチル]−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン(実施例213)と同様に調製した。収量24.2mg,LC/MS:m/z442[MH]
+,RT3.43分
b)3−[3−(フェニルメチル)−5−イソオキサゾリル]−1−プロパノール
N−ヒドロキシ−2−フェニルエタンイミドイルクロライド(253mg、1.5mmol)および4−ペンチン−1−オール(139mg、1.65mmol)を用いて、4−(3−フェニル−5−イソオキサゾリル)−1−ブタノールと同様に調製した。収量61mgの淡黄色油。
LC/MS:m/z218[MH]
+,RT2.62分
比較実施例B:8−クロロ−1−[3−(2−フラニル)プロピル]−3−ペンチル−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン,ナトリウム塩
スターラーを備えたGreenHouse(商標)チューブに、0.25mlアリコートのTHF中8−クロロ−3−ペンチル−7−(2−プロパン−1−イル)−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン(0.13mmol)の0.54M溶液を加えた。混合物に、THF(0.25ml)中3−(2−フラニル)−1−プロパノール(21mg、0.16mmol、1.2eq)、ついで、0.25mlアリコートのTHF中ビス(1,1−ジメチルエチル)(E)−1,2−ジアゼンジカルボキシレート(0.18mmol)の0.71M溶液、ついで、0.25mlアリコートのTHF中トリフェニルホスフィン(0.18mmol)の0.71M溶液を加えた。溶液をGreenHouse(商標)中、窒素雰囲気下で16時間撹拌した。混合物に、さらに0.25mlのアリコートのTHF中のビス(1,1−ジメチルエチル)(E)−1,2−ジアゼンジカルボキシレート(0.36mmol)の1.4M溶液、ついで、さらに0.25mlアリコートのTHF中トリフェニルホスフィン(0.36mmol)の1.4M溶液を加えた。混合物を16時間窒素流下で撹拌した。
テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(16mg、0.014mmol)およびモルホリン(0.12ml、1.35mmol)を混合物に加え、16時間窒素流雰囲気下で撹拌した。反応混合物を、窒素雰囲気下で濃縮し、粗物質をNaOH水溶液(0.5ml、2M)中に溶解した。得られた溶液を、アミノプロピルSPE(DCM中AcOHおよびMeOHで溶出する)を用いて精製した。さらにC18 SPE(水、アンモニアおよびMeCN混合物で溶出する)を用いて精製して、標題化合物を透明ガムとして得た(22mg、45%)。
LC/MS:m/z365[MH]+,RT3.48分
1H NMR(DMSO−d6)δ:0.85(t,3H,J=7Hz),1.35−1.19(m,4H),1.62(m,2H),1.79(m,2H),2.59(t,2H,J=8Hz),3.93−3.80(m,4H),6.14(d,1H,J=3Hz),6.32(dd,1H,J=3および2Hz),7.48(d,1H,J=2Hz)
下記化合物(表16)を、比較実施例Bと同様の方法で調製した。
下記化合物(表17)を、対応する酸および(1Z)−4−(3−ブチル−8−クロロ−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−1−イル)−N−ヒドロキシブタンイミダミドから、実施例113と同様の方法を用いて調製した。
実施例221:8−クロロ−3−プロピル−1−{4−[3−(2−ピリジニル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル]ブチル}−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン
a)8−クロロ−3−プロピル−1−{4−[3−(2−ピリジニル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル]ブチル}−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン
DMF(3ml)中の8−クロロ−7−(2−プロパン−1−イル)−1−{4−[3−(2−ピリジニル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル]ブチル}−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン(40mg、0.09mmol)の溶液を、炭酸カリウム(15mg、0.11mmol)および1−ヨウドプロパン(19mg、0.11mmol)で処理した。混合物を40℃で3時間加熱し、ついで、70℃でさらに3時間加熱した。混合物を冷却し、減圧および窒素ガスの連続適用により脱気した。ついで、混合物を、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(10mg、0.009mmol)およびモルホリン(0.1ml、1.2mmol)の溶液で処理し、ついで、一晩撹拌した。混合物を蒸発させ、クロロホルム(2ml)および水(2ml)間で分配した。水相をさらにクロロホルム(2ml)で抽出し、合した有機物を蒸発させ、残渣をメタノール(2ml)中に溶解した。溶液を、メタノール、ついで、メタノール中5%酢酸で溶出する1gアミノプロピルSPEに付した。生成物含有フラクションをプールし、蒸発させ、生成物をさらにMDAPにより精製して、8−クロロ−3−プロピル−1−{4−[3−(2−ピリジニル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル]ブチル}−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン(1.4mg)を白色固体として得た。
LC/MS:m/z430[MH]
+,RT2.84分
b)8−クロロ−7−(2−プロパン−1−イル)−1−{4−[3−(2−ピリジニル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル]ブチル}−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン
無水THF(20ml)中のN−ヒドロキシ−2−ピリジンカルボキシイミダミド(1.15g、8.4mmol)の懸濁液を、ナトリウムメトキシド(0.38g、7.0mmol)で処理し、混合物を5分間撹拌した。混合物を、エチル 5−[8−クロロ−2,6−ジオキソ−7−(2−プロパン−1−イル)−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−1−イル]ペンタノエート(2g、5.6mmol)で処理し、約5分間、すべての物質が溶解するまで撹拌した。ついで、混合物をシールし、マイクロ波照射下、120℃で15分間加熱し、ついで、冷却し、酢酸エチル(100ml)および飽和重炭酸ナトリウム水溶液(50ml)間で分配した。水相をさらに酢酸エチル(50ml)で抽出し、合した有機物を乾燥し(MgSO
4)、濾過し、蒸発させた。生成物を、1:9酢酸エチル/シクロヘキサン−酢酸エチルの勾配溶出を用いるフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、8−クロロ−7−(2−プロパン−1−イル)−1−{4−[3−(2−ピリジニル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル]ブチル}−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン(1.49g)を白色固体として得た。
LC/MS:m/z428[MH]
+,RT2.70分
エチル 4−[8−クロロ−2,6−ジオキソ−7−(2−プロパン−1−イル)−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−1−イル]ブタノエートを用いて、8−クロロ−1−(3−{3−[(2,4−ジフルオロフェニル)メチル]−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル}プロピル)−7−(2−プロパン−1−イル)−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオンを調製した。
LC/MS:m/z463[MH]+,RT3.09分
c)エチル 5−[8−クロロ−2,6−ジオキソ−7−(2−プロパン−1−イル)−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−1−イル]ペンタノエート
DMF(10ml)中の8−クロロ−7−(2−プロパン−1−イル)−3−({[2−(トリメチルシリル)エチル]オキシ}メチル)−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン(10g、28mmol)の溶液を、炭酸カリウム(4.8g、35mmol)およびエチル 5−ブロモペンタノエート(6.5g、31mmol)で処理し、ついで、70℃で3時間加熱し、冷却し、蒸発させた。残渣を、酢酸エチル(100ml)および水(50ml)間で分配した。有機相を乾燥し(MgSO
4)、濾過し、蒸発させ、粗中間体をジクロロメタン(90ml)中に溶解し、トリフルオロ酢酸(17ml)で処理し、混合物を常温で一晩撹拌した。トルエン(50ml)を加え、混合物を蒸発させて、乾燥した。生成物を、シクロヘキサン−酢酸エチルの勾配溶出を用いるフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、8.65gのエチル 5−[8−クロロ−2,6−ジオキソ−7−(2−プロパン−1−イル)−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−1−イル]ペンタノエートを白色固体として得た。
LC/MS:m/z355[MH]
+,RT2.75分
同様に、エチル 4−[8−クロロ−2,6−ジオキソ−7−(2−プロパン−1−イル)−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−1−イル]ブタノエートを調製した。
LC/MS:m/z341[MH]+,RT2.61分
d)8−クロロ−7−(2−プロパン−1−イル)−3−({[2−(トリメチルシリル)エチル]オキシ}メチル)−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン
DMF(80ml)中の8−クロロ−7−(2−プロパン−1−イル)−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン(5g、22.1mmol)の溶液に、2−2−(トリメチルシリル)エトキシメチルクロライド(4.3ml、24.2mmol)および炭酸ナトリウム(2.6g、24.2mmol)を加えた。室温にて一晩撹拌した後、さらに2−2−(トリメチルシリル)エトキシメチルクロライド(4.3ml、24.2mmol)および炭酸ナトリウム(1.3g、12.1mmol)を加え、撹拌を2時間続けた。ついで、反応混合物を、5%LiCl水溶液および酢酸エチル間で分配した。有機抽出物を分離し、ブラインで洗浄し、乾燥し(MgSO
4)、濃縮した。1:4−1:2の酢酸エチル/シクロヘキサンを用いるシリカカートリッジで溶出するBiotage(商標)クロマトグラフィーにより精製して、標題化合物を得た(3.14g、40%)。
m/z374[MNH
4 +]
下記化合物(表18)を、8−クロロ−7−(2−プロパン−1−イル)−1−{4−[3−(2−ピリジニル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル]ブチル}−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオンおよび適当なアルキル化剤から、実施例221の方法と同様の方法により調製した。
下記化合物(表19)を、8−クロロ−1−(3−{3−[(2,4−ジフルオロフェニル)メチル]−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル}プロピル)−7−(2−プロパン−1−イル)−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオンおよび適当なアルキル化剤から、実施例221の方法と同様の方法で調製した。
実施例246:8−クロロ−1−{4−[2−オキソ−3−(フェニルメチル)−1−ピロリジニル]ブチル}−3−ペンチル−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン
a)8−クロロ−1−{4−[2−オキソ−3−(フェニルメチル)−1−ピロリジニル]ブチル}−3−ペンチル−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン
THF(10ml)中の8−クロロ−1−{4−[2−オキソ−3−(フェニルメチル)−1−ピロリジニル]ブチル}−3−ペンチル−7−(2−プロパン−1−イル)−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン(0.35g、0.67mmol)、Pd(PPh
3)
4(0.082g、0.07mmol)およびモルホリン(0.6ml、6.7mmol)の溶液を脱気し(減圧と窒素添加を3回繰り返す)、ついで4時間撹拌した。ついで、溶液をアミノプロピルSPE(5g)に充填し、最初にMeOHで、ついで5%AcOH/MeOHで溶出して、少量の不純物を含む標題化合物を得た。さらに、シリカ(10gSPE、勾配溶出、エーテル/酢酸エチル1:0−0:1)で精製して、標題化合物を透明油として得た(0.10g、31%)。
LC/MS:m/z486[MH]
+
b)8−クロロ−1−{4−[2−オキソ−3−(フェニルメチル)−1−ピロリジニル]ブチル}−3−ペンチル−7−(2−プロパン−1−イル)−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン
8−クロロ−1−(2−ヒドロキシ−6−フェニルヘキシル)−3−ペンチル−7−(2−プロパン−1−イル)−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオンと同様に、アルキル化剤として1−(4−ブロモブチル)−3−(フェニルメチル)−2−ピロリジノンを、塩基として炭酸カリウムを用い、50℃で18時間加熱して調製した。収量86%
LC/MS:m/z526[MH]
+
c)1−(4−ブロモブチル)−3−(フェニルメチル)−2−ピロリジノン
DMF(5ml)中の3−(フェニルメチル)−2−ピロリジノン(0.23g、1.3mmol)および1,4−ジブロモブタン(0.57g、4.2mmol)の溶液に、ナトリウムt−ブトキシド(0.151g、1.6mmol)を加え、溶液を18時間撹拌した。溶液を濃縮し、残渣をシリカのクロマトグラフィー(20gSPE、最初にシクロヘキサンで、ついで、DCMで溶出)に付して、微量のDMFを含有する標題化合物を無色油として得た(0.25g、61%)。
LC/MS:m/z311[MH]
+
実施例247:8−クロロ−1−{4−[2−オキソ−1−(フェニルメチル)−3−ピロリジニル]ブチル}−3−ペンチル−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン
a)8−クロロ−1−{4−[2−オキソ−1−(フェニルメチル)−3−ピロリジニル]ブチル}−3−ペンチル−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン
THF(5ml)中の8−クロロ−3−ペンチル−7−(2−プロパン−1−イル)−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン(0.086g、0.29mmol)および3−(4−ブロモブチル)−1−(フェニルメチル)−2−ピロリジノン(0.17g、0.55mmol、2−(フェニルメチル)−2−アザスピロ[4.4]ノナン−1−オンとの1:1混合物)の溶液に、炭酸カリウム(0.08g、0.58mmol)を加え、混合物を加熱し、50℃で18時間撹拌した。溶液を冷却し、ついで、脱気し(減圧と窒素の添加を3回繰り返す)およびPd(PPh
3)
4(0.09g、0.077mmol)、ついで、モルホリン(0.2ml、2.2mmol)を添加し、応益を常温で18時間撹拌した。溶液を酢酸エチルおよび希HCl間で分離し、有機物をブラインで洗浄し、乾燥し、濃縮した。残渣を、最初にMeOHで、ついで5%AcOH/MeOHで溶出するアミノプロピルSPE(5g)により精製して、標題化合物を黄色油として得、これをエーテル中で静置して結晶化した(0.031g、22%)。
LC/MS:m/z486[MH]
+
b)3−(4−ブロモブチル)−1−(フェニルメチル)−2−ピロリジノン
THF(10ml)中の1−(フェニルメチル)−2−ピロリジノン(0.47g、2.7mmol)の溶液に、−78℃で、リチウムヘキサメチルジシリルアジン(2.8ml、2.7mmol、1M溶液)を5分にわたって加えた。15分後、1,4−ジブロモブタン(0.32ml、2.7mmol)を加え、溶液を常温で2時間、ついで、さらに18時間撹拌した。溶液を酢酸エチルおよび水間で分離し、有機層を単離し、乾燥し、濃縮した。シクロヘキサン、ついで、DCM、最後にエーテルで溶出するシリカ(20gSPE)のクロマトグラフィーに付して透明油を得、これは、標題化合物および2−(フェニルメチル)−2−アザスピロ[4.4]ノナン−1−オンの1:1混合物であった(0.17g)。これをさらに精製することなく次の工程に用いた。
LC/MS:m/z310,312[MH]
+
比較実施例C:8−クロロ−1−(5−{5−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]−2H−テトラゾール−2−イル}ペンチル)−3−ペンチル−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン
THF(5ml)中の8−クロロ−3−ペンチル−7−(2−プロパン−1−イル)−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン(0.18g、0.61mmol)の溶液に、5−{5−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]−2H−テトラゾール−2−イル}−1−ペンタノール(0.191g、0.61mmol;実施例35の方法と同様に調製した)、トリフェニルホスフィン(0.36g、1.3mmol)、最後にジベンジルアゾジカルボキシレート(0.40g、1.3mmol)を加えた。溶液を18時間撹拌し、Pd(PPh
3)
4(0.16g、0.137mmol)、ついで、モルホリン(0.75ml、8.3mmol)を加え、溶液を常温で6時間撹拌した。溶液を、アミノプロピルSPE(5g)に充填し、MeOH、ついで、5%AcOH/MeOHで溶出して、不純物を含有する標題化合物を得た。さらにエーテルで溶出するクロマトグラフィー(シリカSPE、20g)に付して標題化合物を白色固体として得た(0.061g、18%)。
LC/MS:m/z553[MH]
+
実施例248:8−クロロ−1−{3−[5−(4−クロロフェニル)−1H−ピラゾール−3−イル]プロピル}−3−ペンチル−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン
8−クロロ−1−(5−{5−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]−2H−テトラゾール−2−イル}ペンチル)−3−ペンチル−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン(比較実施例C)と同様に、3−[5−(4−クロロフェニル)−1H−ピラゾール−3−イル]−1−プロパノールを用いて調製した。最終生成物質を、エーテルで洗浄して、標題化合物を透明固体として得た(30%)。
LC/MS:m/z475[MH]
+
実施例249:3−ブチル−8−クロロ−1−{4−[5−(1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル]ブチル}−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン
DMF(0.5ml)中の1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−4−カルボン酸(18mg、0.14mmol)の溶液を、CDI(23mg、0.14mmol)で、室温で1時間処理した。DMSO(0.4ml)中の(1Z)−5−(3−ブチル−8−クロロ−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−1−イル)−N−ヒドロキシペンタンイミダミド(50mg、0.14mmol)の溶液を混合物に加え、ついで、100℃で18時間加熱した。反応混合物をMDAPにより精製して、標題化合物を白色固体として得た(18mg)。
LC/MS:m/z448[MH]
+,RT2.86分
下記化合物(表20)を、実施例249の方法と類似の方法を用い、適当なカルボン酸を用いて調製した。
実施例291:8−クロロ−1−{4−[3−(2,4−ジフルオロフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル]ブチル}−3−エチル−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン
a)8−クロロ−1−{4−[3−(2,4−ジフルオロフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル]ブチル}−3−エチル−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン
DMSO(1ml)中の5−(8−クロロ−3−エチル−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−1−イル)ペンタン酸(0.05g、0.16mmol)の溶液を、CDI(0.029g、0.18mmol)で処理し、混合物を室温にて1時間撹拌した。続いて、混合物を、2,4−ジフルオロベンズアミドキシム(0.03g、0.18mmol)で処理し、ついで、120℃に30分間加熱した。生成物を粗混合物からMDAPを用いて精製した。生成物含有フラクションを、窒素流を用いて蒸発させ、得られた無色ガムをエーテルでトリチュレートして、乾燥して、標題化合物を白色固体として得た(50mg、70%)。
LC/MS:m/z451[MH]
+,RT2.23分
b)5−(8−クロロ−3−エチル−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−1−イル)ペンタン酸
メタノール(75ml)中のエチル5−(8−クロロ−3−エチル−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−1−イル)ペンタノエート(2.3g、6.7mmol)の溶液を、水(3ml)および水酸化リチウム(0.481g、20.1mmol)で処理し、混合物を40℃で17時間撹拌した。混合物を蒸発させて、乾燥し、残渣を50mlの酢酸エチルおよび50mlの水で処理した。2相を分離し、水相を2Mの塩酸を用いてpH5に調節した。沈殿した生成物を濾過し、乾燥して、5−(8−クロロ−3−エチル−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−1−イル)ペンタン酸を白色固体として得た(1.99g、95%)。
LC/MS:m/z315[MH]
+,RT2.34分
c)エチル 5−(8−クロロ−3−エチル−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−1−イル)ペンタノエート
DMF(40ml)中の8−クロロ−7−(2−プロパン−1−イル)−3−エチル−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン(3g、11.8mmol)の溶液を、炭酸カリウム(1.9g、14.1mmol)および5−ブロモペンタン酸エチル(2.24ml、14.1mmol)で処理し、混合物を、窒素雰囲気下、70℃で5時間加熱し、ついで冷却した。混合物を、減圧と窒素ガス封入を繰り返して脱気し、ついで、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(1.36g、1.1mmol)およびモルホリン(10.3ml、118mmol)で処理した。混合物を、窒素雰囲気下で4時間撹拌し、ついで、蒸発させて、乾燥した。残渣を100mlの酢酸エチルおよび100mlの水間で分配した。水相を100mlの酢酸エチルで再び抽出し、合した有機物を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、蒸発させた。残渣をジエチルエーテルでトリチュレートし、濾過し、乾燥して、エチル 5−(8−クロロ−3−エチル−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−1−イル)ペンタノエート化合物を白色固体として得た(2.3g、57%)。
LC/MS:m/z343[MH]
+,RT2.73分
下記化合物(表21)を、実施例291に記載の方法と類似の方法により調製した。
下記化合物(表22)を、実施例127と類似の方法により、適当な酸を用いて調製した。
下記化合物(表23)を、実施例19と同様の方法により、適当なテトラゾールおよび3−[3−アルキル−8−クロロ−2,6−ジオキソ−7−(2−プロパン−1−イル)−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−1−イル]プロピルメタンスルホネートを用いて調製した。MDAPを、順相クロマトグラフィーの後に十分な純度でない化合物をさらに精製するのに用いた。
実施例408:3−ブチル−8−クロロ−1−{3−[4−(フェニルメチル)−1−ピペラジニル]プロピル}−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン
DMF(5ml)中の3−[3−ブチル−8−クロロ−2,6−ジオキソ−7−(2−プロパン−1−イル)−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−1−イル]プロピルメタンスルホネート(0.08g、0.19mmol)の溶液を、炭酸カリウム(0.08g、0.6mmol)および1−ベンジルピペラジン(0.04g、0.23mmol)で処理し、ついで、70℃で2時間加熱した。混合物を冷却し、蒸発させて、乾燥し、10mlのDCMおよび10mlの水間で分配した。有機相を蒸発させて、乾燥し、残渣を無水THF(5ml)中に溶解した。溶液を、反応混合物の減圧と窒素ガス封入を繰り返して脱気し、ついで、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.010g、0.009mmol)およびモルホリン(0.200ml、2.3mmol)で処理し、混合物を2時間窒素雰囲気下で撹拌した。混合物を蒸発させ、残渣を5mlのメタノールに溶解し、2gアミノプロピルSPEカートリッジに加え、ついで、メタノールで洗浄し、生成物をメタノール中酢酸3%溶液で溶出した。生成物含有フラクションをプールし、蒸発させて、乾燥した。ついで、生成物を、DCM/2%酢酸−DCM/20%MeOH/2%酢酸の勾配溶出を用いるフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、最終生成物を1,4−ジオキサンから凍結乾燥して、標題化合物を白色固体として得た(0.021g、24%)。
LC/MS:m/z459[MH]
+,RT2.37分
下記化合物(表24)を、上記した適当な一般法により調製した。
実施例463:3−ブチル−8−クロロ−1−{4−[5−(2−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル]ブチル}−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン
a)3−ブチル−8−クロロ−1−{4−[5−(2−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル]ブチル}−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン
無水DMSO(0.5ml)中のCDI(45mg、0.28mmol)を2−フルオロ−4−ヒドロキシ安息香酸(40mg、0.25mmol)に加え、室温で2時間撹拌した。DMSO(0.4ml)中の5−(3−ブチル−8−クロロ−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−1−イル)−N−ヒドロキシペンタンイミダミド(100mg、0.28mmol)を加え、得られた混合物を90℃で18時間加熱した。MDAPにより精製して、標題化合物を固体として得た(38mg、28%)。
LC/MS:m/z477[MH]
+,RT3.39分
1H NMR(DMSO−d
6)δ:0.87(t,3H,J=7Hz),1.27(m,2H),1.56−1.78(m,6H),2.77(t,2H,J=7Hz),3.90(m,4H),6.80(m,2H),7.91(t,1H,J=9Hz),11.01(s,1H),14.45(brs,1H)
b)5−(3−ブチル−8−クロロ−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−1−イル)−N−ヒドロキシペンタンイミダミド
5−(3−ブチル−8−クロロ−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−1−イル)ペンタンニトリル(8.5g,26mmol)をEtOH(100ml)中に溶解した。ヒドロキシルアミン(水中50%;2.6ml,39mmol)を加え、混合物を80℃で48時間、窒素雰囲気下で加熱した。反応混合物を減圧下で濃縮し、得られた固体をメタノールで洗浄し、乾燥して、標題化合物を固体として得た(5.9g,47%)。
LC/MS:m/z357[MH]
+,RT2.17分
c)5−(3−ブチル−8−クロロ−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−1−イル)ペンタンニトリル
5−ブロモペンタンニトリル(4.54ml、39mmol)および炭酸セシウム(12.7g)を、DMF(100ml)中の3−ブチル−8−クロロ−7−(2−プロパン−1−イル)−3,7−ジヒドロ−1H−プリン−2,6−ジオン(10g、35mmol)の溶液に加え、混合物を、窒素雰囲気下、40℃で一晩撹拌し、冷却した。ついで、混合物を、減圧と窒素加圧を繰り返して脱気した。ついで、混合物をテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(2.86g、2.5mmol)およびモルホリン(30.8ml、350mmol)で処理した。混合物を、窒素雰囲気下で3時間撹拌し、ついで、EtOAcおよび2M塩酸間で分配した。水層を分離し、EtOAc(×2)で抽出した。合した有機相を減圧下で濃縮して固体を得、これをエーテルで洗浄し、濾過し、乾燥した。濾液を濃縮し、MeOH、ついで3%AcOH/MeOHで溶出するアミノプロピルカラムにより精製した。生成物含有フラクションを合し、濃縮して固体を得、これを濾過した生成物と合した。標題化合物を固体として得た(10.5g、93%)。
LC/MS:m/z324[MH]
+,RT2.75分
下記化合物(表25)を、実施例463と類似の方法で、適当なカルボン酸を用いて調製した。
上記出発物質は、市販されているか、および/または文献において入手できる方法に従って製造することができる。
限定するものではないが、本明細書中に引用される特許および特許出願を包含する全ての出版物は、出典明示により、あたかも個々の出版物が特別かつ個別に、出典明示により完全に示されているかの如く本明細書の一部とされることが示されているかのように、本明細書の一部とする。