JP2009501348A - グレーティング・メージとその製造方法 - Google Patents

グレーティング・メージとその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2009501348A
JP2009501348A JP2008520754A JP2008520754A JP2009501348A JP 2009501348 A JP2009501348 A JP 2009501348A JP 2008520754 A JP2008520754 A JP 2008520754A JP 2008520754 A JP2008520754 A JP 2008520754A JP 2009501348 A JP2009501348 A JP 2009501348A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
grating
image
field
pattern
region
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008520754A
Other languages
English (en)
Inventor
カウル,ウィティヒ
ディヒテル,マリウス
Original Assignee
ギーゼッケ アンド デブリエント ゲーエムベーハー
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ギーゼッケ アンド デブリエント ゲーエムベーハー filed Critical ギーゼッケ アンド デブリエント ゲーエムベーハー
Publication of JP2009501348A publication Critical patent/JP2009501348A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B44DECORATIVE ARTS
    • B44FSPECIAL DESIGNS OR PICTURES
    • B44F1/00Designs or pictures characterised by special or unusual light effects
    • B44F1/08Designs or pictures characterised by special or unusual light effects characterised by colour effects
    • B44F1/10Changing, amusing, or secret pictures
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B5/00Optical elements other than lenses
    • G02B5/32Holograms used as optical elements

Abstract


【課題】 複数の明度レベルを有するノン・グリッドのハーフトーン・イメージを表すグリッド・イメージ12を提供すること。
【解決手段】 このグリッド・イメージ12は、複数のグリッド・パターン22−1,22−2、22−3を有する。これらのグリッド・パターンは、複数の線状グリッド・ラインを有し電磁放射に影響するラティス・デザインを有し、照射時に同一の明度レベルを有するハーフトーン・イメージの平坦な領域を生成する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、ハーフトーン・イメージを描写するグレーティング・イメージと、このグレーティング・イメージを製造する方法に関する。
ホログラフィック・グレーティング・イメージあるいは他のホログラム様回折パターンを用いて、クレジットカード、有価文書、製品のパッケージ等の認証を安全保障することは公知である。一般的にこの様な回折パターンは、重ね合わされたコヒレント光で感光層を露光することにより製造される。真のホログラムは、物体をコヒレントなレーザ光で照射し散乱した物体光と物体の影響を受けていない参照光とを感光層の上で重ね合わせることにより形成される。
感光層で重ね合わされた光ビームが空間的に拡張した均一のコヒレント・ウエーブフィールドから構成される場合には、ホログラフィック回折格子が光の重ね合わせにより形成される。感光層(例、ホログラフィック・フィルム又はフォトレジスト層)上で重ね合わされたウエーブフィールドの作用により、ホログラフィック・フィルム内の明るいラインと暗いラインの形態であるいはフォトレジスト層の山と谷の形態で保存されるホログラフィック回折格子が生成される。このな場合、光ビームは物体(対象物)により散乱されないので、ホログラフィック回折格子は、光学的に可変の色のインプレッションを与えるだけで、イメージを描写しない。
このホログラフィック回折格子をベースにすると、ホログラフィック・グレーティング・イメージを生成することが可能である。これが可能となるのは、感光性材料の全体領域を均一のホログラフィック回折格子でカバーすることによってではなく、適宜のマスクを用いて複数の均一なグレーティング・パターンの内の1つのグレーティング・パターンで記録領域の一部をカバーすることによってである。かくして、この様なホログラフィック・グレーティング・イメージは、様々な回折グレーティング・パターンを有する複数のグレーティング・フィールドから構成される。この様なホログラフィック・グレーティング・イメージを用いて、グレーティング・フィールドの適宜の配列を通して、複数の様々なイメージ・モチーフを描写することができる。
ホログラフィック・グレーティング・イメージの回折グレーティング・パターンは、互いに隣り合う複数の平行なグレーティング・ライン(grating line)を有するライン・グレーティングである。各グレーティング・フィールド又は各グレーティング・イメージ領域の回折格子は、グテーティング・パターンの格子定数と角度方向とグレーティングイメージ領域の外形(即ちアウトライン)により特徴づけられる。グレーティング・パターンの角度方向は方位角により定義される。即ち平行な格子ラインと任意に規定された基準(参照)方向との間の角度により定義される。ホログラフィック回折格子においては、格子定数と方位角は、露光ウエーブフィールドの波長と入射方向及び露出したマスクで生成されたフィールドのアウトラインにより設定される。
グレーティング・イメージ領域内のグレーティング・パターンの格子定数は、観測時にこの領域の色の基本となるものであり、方位角はイメージ領域をある方向から見る視覚方向(visibility)に関連する。かくして光学的に可変なイメージ(例えば、交互に変わるイメージ、移動イメージ、三次元イメージ)は、この技術に基づいて作成される。
欧州特許第0423680号明細書 国際特許出願第PCT/EP2005/000659号 国際特許出願第PCT/EP2004/011497号 ドイツ特許出願第10 2004 006 771.6号 ドイツ特許出願第10 2004 060 672.2号
ハーフトーンのグレーティング・イメージは、所謂ドット・マトリックス法で従来から形成されている。この方法は特許文献1に開示されている。このハーフトーン・グレーティング・イメージは、複数の小さな点状(ドット)領域から形成される。この点状領域は通常10μmから200μmの間の直径を有する。この点状領域においては、ホログラフィック回折格子は、所謂ドット・マトリックス・ホログラム装置により生成される。しかしこの様なドット・マトリックス・ホログラム装置は、現在市販されており、偽造者も購入できる。
本発明の目的は、偽造防止対策を向上させ、高い光学品質のハーフトーン・イメージを描写する上記の種類のグレーティング・イメージを提供することである。更に本発明の目的はこの様なグレーティング・イメージを製造する方法を提供することである。
上記の目的は、請求項1に記載されたグレーティング・イメージにより達成される。この様なグレーティング・イメージとこの様なグレーティング・イメージを有する物体を製造する方法は、従属クレームに記載されている。本発明の更なる特徴は、従属クレームにより開示される。
本発明のよれば、複数の明度レベルを有するアンスクリーンド(unscreened)・ハーフトーン・イメージを描写するために、グレーティング・イメージが形成される。前記グレーティング・イメージは複数のグレーティング・フィールドを示す。前記グレーティング・フィールドは、複数のグレーティング・ラインからなる電磁放射が影響を及ぼすグレーティング・パターンを有する。照射された時、同一の明度レベルを有するハーフトーン・イメージの地域領域が生成される。
本発明は、スクリーニング(screening)を回避することにより、ホログラフィック・グレーティング・イメージの偽造対策を向上させると言う考えに基づく。スクリーニングされた(スクリーンド:screened)グレーティング・イメージを製造するドット・マトリックス装置は、市販されており多くの人々に入手可能であるが、グレーティング・パターンで領域の不規則なエッジ領域(irregularly edged region)をカバーすることは、かなり複雑となり誰にでもできると言う訳ではない。拡大鏡でハーフトーン・グレーティング・イメージを見ると、存在するスクリーニングが確認でき、かくしてスクリーニングされていない(アンスクリーンド:unscreened)ハーフトーン・グレーティング・イメージの認証を容易に実行できる。
偽造対策に加えて、ドット・マトリックスの破壊/分割(dot-matrix breakdown)は、モチーフにより予め規定されていないグレーティング・イメージ内のギャップあるいは分離ポイントになる。スクリーニングされていないイメージ描写が、グレーティング・イメージのより高い光学品質、特に高い明度、より明瞭な色、又は明度レベルの描写を達成する。
スクリーン・イメージとの差を明確にするために、アンスクリーンド・ハーフトーン・イメージは、明度レベルの数は、数個特に10個未満が好ましい。アンスクリーンド・ハーフトーン・イメージは、、好ましくは3,4,5個の明度レベルを有するのが特に好ましい。
前記グレーティング・フィールドは、格子定数と角度方向により規定されるグレーティング・パターンを少なくとも部分的に有するのが好ましい。別の構成として、或いはそれに加えて、前記グレーティング・フィールドは、観測時に回折効果(diffractive effect)を示さないマット・パターン(matte patern)を形成するグレーティング・パターンを有する。かくして、マット・アピアランス(matte appearance)を有する地域領域は、電子ビームでリソグラフィックに生成されるグレーティング・イメージ内に容易に組み込むことができる。
前記マット・パターンを形成するために、グレーティング・フィールド内のグレーティング・ラインは、互いにランダムな方向を向く。特に前記グレーティング・ラインの方向はランダムでかつ不連続に変化する。このようなマット・パターンの製造方法と特性は特許文献2に開示されている。
照射時にグレーティング・フィールドの所望の明度を再構成するために、グレーティング・フィールドは、生成された明度レベルに対応する地域部分内のそれぞれのグレーティング・パターンで充填される。この為、前記グレーティング・フィールドは、生成された明度レベルに対応して、グレーティング・パターンにより充填される充填済領域と充填されない未充填済領域をからなる。
本発明の一実施例によれば、少なくとも1つの次元において、前記充填済領域と未充填済領域の量は、肉眼の解像度以下である。特に、前記充填済領域と未充填済領域は、肉眼の解像度以下の幅を有する狭いストリップとして形成される。或いは、前記充填済領域と未充填済領域は、肉眼の解像度以下のサイズを有するいかなる形状でもよい小領域要素として形成される。
本発明の他の実施例においては、充填済領域と未充填済領域からなる構造体を見ることができる。この場合これらの領域の形状とサイズは、それらがイメージの印象を壊さないように更には好ましくは例えば木彫り状、銅板の刻印状のイメージの印象を与えるように選択される。
マット・パターンを形成するグレーティング・フィールドは、生成された明度レベルに対応する密度で、グレーティング・ラインにより完全に充填される。
前記グレーティング・パターンは、遮断されていない(uniterrupted)グレーティング・ラインから少なくとも部分的に形成され、リソグラフ装置により生成される。前記グレーティング・ラインは、その両端に配置されたセクションを回転させることにより、曲がりくねって走る少なくとも1本のグレーティング・ラインに接続される。
本発明の好ましい実施例によれば、複数の方向において、グレーティング・イメージは、イメージ、特にアンスクリーンド・ハーフトーン・イメージを描写し、動かした時に、交互に変わるイメージ、モーション・イメージ(動画)、ステレオ・イメージ(立体像)、背景イメージ、一定のイメージ印象を有するグレーティング・イメージのいずれかが見える。更に、グレーティング・イメージにより描写されるアンスクリーンド・ハーフトーン・イメージの少なくとも1つは、トゥルーカラー・イメージである。
本発明は、複数個の明度レベルを有するアンスクリーンド・ハーフトーン・イメージを表示するグレーティング・イメージの生成方法である。本発明の方法によれば、複数グレーティング・フィールドを有するグレーティング・フィールドが生成される。前記グレーティング・フィールドは、電磁放射が影響を及ぼすグレーティング・パターンを有する。前記グレーティング・パターンは、複数のグレーティング・ラインからなり、照射された時、同一の明度レベルを有するハーフトーン・イメージの地域領域を生成する。
白黒のスクリーンド・ハーフトーン・イメージから発展した本発明の好ましい方法は、
(a) グレー明度値を示す複数のピクセルを有するスクリーンド白黒ハーフトーン・イメージを予め形成するステップと、
(b) 所定の間隔に配置された明度値を有するピクセルを組み合わせて、1つのイメージ・フィールドを形成するステップと、
その結果、所定数の明度レベルを有するアンスクリーンド・明度レベルのイメージが形成され、
(c) 組み合わされたイメージ・フィールドに割り当てられる、グレーティング・イメージのグレーティング・フィールドを規定するステップと、
前記グレーティング・イメージ内の割り当ては、所定のハーフトーン・イメージ内のイメージ・フィールドの配列に対応し、
(d) 前記グレーティング・フィールドをグレーティング・パターンで充填するステップと、
前記グレーティング・パターンは、照射された時に、アンスクリーンド・明度レベル・イメージ内の同一の明度レベルの地域領域を生成し
を有する。
スクリーンド・カラー・ハーフトーン・イメージから発展した本発明の好ましい方法は、
(a) 複数のピクセルを有するスクリーンド・カラー・ハーフトーン・イメージを予め形成するステップと、
前記ピクセルは、三原色の明度値を示し、
(b) 各三原色に対し、所定の間隔にあるこの三原色の明度値を有するピクセルを組み合わせて、1つのイメージ・フィールドを形成するステップと、
その結果、各三原色に対し、所定数の明度レベルを有するアンスクリーンド・カラーセパレーション・レベルのイメージが形成され、
(c) 組み合わされたイメージ・フィールドに割り当てられる、グレーティング・イメージのグレーティング・フィールドを規定するステップと、
前記グレーティング・イメージ内の配列は、所定のカラー・ハーフトーン・イメージのイメージ・フィールドの配列に対応し、
(d) 前記グレーティング・フィールドを原色のカラー・サブ領域に分割し、前記カラー・サブ領域をグレーティング・パターンで充填するステップと、
前記グレーティング・パターンは、照射時に、前記原色に対するアンスクリーンド・明度レベル・イメージ内の原色と同一の明度レベルの地域領域を生成し
を有する。
更に好ましくは、虹色、特に赤、緑、青が、原色として選択される。カラー・サブ領域の大きさは、少なくとも1つの次元において、肉眼の解像度以下に選択される。この為にカラーサブ領域は、例えば肉眼の解像限度以下の幅を有する狭いストリップとして、あるいは肉眼の解像限度以下のサイズを有するあらゆる形状の小領域要素により形成される。
上記の平面状あるいは湾曲状のグレーティング・イメージは、容易にかつ非ホログラフィック・ハーフトーン・イメージ方法で、空間のグレーティング・イメージの方向はスクリーニングされていない(アンスクリーーンド)ハーフトーン・イメージが見えるように最初に規定される。
グレーティング・イメージに対し、空間の方向は、アンスクリーンド・ハーフトーン・イメージが見えるように規定され、
前記ステップ(d)において(dd) 各グレーティング・フィールド内の1つあるいは複数のサブ領域を、各サブ領域に対し、グレーティング・イメージの規定された方向と前記グレーティング・フィールドの明度値から、形成するステップが実行され、
格子定数と角度方向を有するグレーティング・パターンは、以下の関係式(L)で規定される。
h(r)k’(r)k(r))=m (L)
ここで、は、グレーティング・イメージのサブ領域の基準テストポイントを構成し、
基準テストポイントにおいて、
h(r)は、法線ベクトルであり、
k’(r)は、視野ベクトルであり、
k(r)は、照射ベクトルであり、
mは、回折次数であり、
は、サブ領域におけるグレーティグ・ベクトルである。
この特定の関係において、式(L)は、照射ベクトルk(r)、長さ2π/λのベクトル、その方向は照射ポイントと各場合におけるサブ領域の基準テストポイントとの間をつなぐラインによって与えられることを表している。ここでλは、真の色を生成するのに必要な入射光のスペクトラムから選択された波長である。視野ベクトルk’(r)は長さ2π/λのベクトルであり、その方向は視野ポイントと各場合におけるサブ領域の基準テストポイントとの間をつなぐラインによって与えられる。ここでλは、真の色を生成するのに必要な入射光のスペクトラムから選択された波長である。グレーティング・パターンは、グレーティングベクトルにより特徴づけられる。このグレーティングベクトルは、長さ2π/aのベクトルを表し、グレーティングラインに平行な方向を指す。ここでaは格子定数即ちグレーティング・ラインの間隔である。一般的な場合、スペース内の湾曲状のグレーティングイメージの位置は、法線ベクトルh(r)により規定される。この法線ベクトルh(r)は、局部的グレーティング・プレーン上に垂直に立った長さ1のベクトルである。
関係式(L)は、格子定数と分散/回折した波長との関係を表し、照射方向、見る方向と空間のグレーティング位置の間の角度を説明する。ベクトル関係式(L)は、座標系から独立している。ベクトルは空間内に存在する。関係式(L)は、様々な方法で、座標系の選択と記述するために用いられる具体的な変数に応じて、描写される。
局部的関係式(L)は、最も一般的な形態で、局部ベクトル(local vector)と位置依存ベクトル(locus-dependent vectors)との間の相関を記述する。多くの状況において、局部ベクトルは、定数で置換され、グローバルベクトルとその計算が単純化される。特にある条件下では、局部関係式(L)はより一般的な関係式(G)で置換される。
k’)=m (G)
更なる詳細は、特許文献3,4,5に記載されている。この内容は本明細書の一部として引用する。
所定のハーフトーン・イメージがカラー・イメージの場合は、ステップ(d)で、空間のグレーティング・イメージの方向が決定された後、各グレーティング・フィールドのカラー・サブ領域内の1つあるいは複数の更なるサブ領域が規定され、前記各更なるサブ領域に対し、グレーティング・イメージの規定された方向と原色と前記カラー・サブ領域グレーティング・フィールドの明度値から、形成され、格子定数と角度方向を有するグレーティング・パターンは、関係式(L)で規定される。
ここで、は、グレーティング・イメージのサブ領域の基準テストポイントを構成し、
基準テストポイントrにおいて、
h(r)は、法線ベクトルであり、
k’(r)は、視野ベクトルであり、
k(r)は、照射ベクトルであり、
mは、回折次数であり、
は、更なるサブ領域におけるグレーティグ・ベクトルである。
前記グレーティング・イメージは、異なる方向に、複数のイメージ特に複数のアンスクリーンド・ハーフトーン・イメージを表示し、前記ステップは、前記複数のイメージのそれぞれに対し実行される。複数イメージの各イメージからなるグレーティング・フィールドは、互いに埋め込まれる。それらに対しグレーティング・フィールドは、細いストリップに分割され、前記グレーティング・フィールドの細いストリップは、互いに隣り合って交互に配置される。前記細いストリップの幅は、肉眼の解像度以下に選択され、前記細いストリップは、グレーティング・イメージの回転軸あるいは傾斜軸に平行な方向を向いている。別の構成として、前記グレーティングは、あらゆる形状でもよい小部分領域に分割され、前記グレーティングの小部分領域は、互いの中に配置される。この場合、前記小さな部分領域の少なくとも1つの特徴の測定値は、肉眼の解像度以下となるよう選択される。
本発明は、上記の方法で生成されたグレーティング・イメージを有する物体を有する。前記物体は、セキュリティ要素、セキュリティスレッド、ラベル、転写要素である。前記物体は、データキャリア、特に銀行券、有価ドキュメント、パスポート、識別/同定カード、認証である。前記物体は、グレーティング・イメージの領域で、湾曲している特に円筒状に湾曲している。
本発明を銀行券を例に以下説明する。図1は銀行券10を表し、この銀行券10の前面に本発明のグレーティング・イメージ12が形成される。この実施例においては、グレーティング・イメージ12は、銀行券10の基板に付着された転写要素(transfer element)上に生成される。
本発明は、転写要素と銀行券に限らず、グレーティング・イメージが形成される如何なる場所にも適用可能である。例えば、時計の表面、装飾用宝石、商品のラベル、パッケージ、ドキュメント上のセキュリティ要素、IDカード、パスポート、クレジット・カード、ヘルス・カード等である。銀行券とそれに類似するドキュメント、例えば転写要素以外のセキュリティスレッド、上面ではなく透過要素、例えばシースルーのウィンドウも、グレーティング・イメージを提供するために使用される。これについては特許文献3に詳述されている。
照射されると、グレーティング・イメージ12は、図2に詳細を示すように複数の明度レベルを有するアンスクリーンド・ハーフトーン・イメージを示す。このアンスクリーンド・ハーフトーン・イメージは、様々なグレーティング・パターンでカバーされるグレーティング・フィールド22−1,22−2,22−3により生成される。本発明によれば、以下の手順を用いてこの様なアンスクリーンド・ハーフトーン・グレーティング・イメージが生成される。
図3(a)には、ドット・マトリックスRにより形成される所定のハーフトーン・イメージ30が示される。ドット・マトリックスRは、ピクセルの二次元アレイを含む。このピクセルの二次元アレイは、イメージ描写内のそれらの座標点とグレイ−明度値により定義される。ドット・マトリックスRは、グラフィックイメージ・モチーフ(例えばこの実施例ではポートレートW)を構成する。
ドット・マトリックスRは、デジタル形式例えばラスター・グラフィック・フォーマットで表される。このフォーマットの一例は、GIF(Graphic Interchange Format)と、JPEG(Joint Photograhpics Expert Group)と、TIFF(Tagged Image File Format)と、PNG(Portable Network Graphics)である。
説明を簡単にするため、このプロセスを白黒ハーフトーン・イメージに基づいて以下説明する。本発明の方法は、カラーイメージに対しても適用可能である。カラーイメージの場合は、各ピクセルに対しカラー空間のベクトルが特定される。例えば、RGBカラーモデル或はCMYKカラーモデルである。この場合、赤緑青の三原色の明度値を含む3個のカラー・セパレーションが、白黒ハーフトーン・イメージを置換する。
図3を参照すると、ドット・マトリックスRのピクセルの明度値の全ては、所定数の明度レベルに分割される。例えば明度値が0(最も暗いグレイ値)と、255(最も明るいグレイ値)との間を表すハーフトーン・イメージにおいては、所定数である3個の明度レベルに分割される。明度値0−85が明度レベル1(黒色)に、明度値86−171が明度レベル2(灰色)に、明度値172−255が明度レベル3(白色)に、割り当てられる。
ドット・マトリックスRのピクセル(その明度値は上記の所定の明度レベルの1つに入る)が、結合されて地域イメージ・フィールド32−1,32−2,32−3に組み合わされる。その結果3種類の明度レベルを有するアンスクリーント゛・ブライトネス(明度)・レベルイメージ34が生成される。
明度レベル1(黒)に割り当てられた地域イメージ・フィールド32−1の輪郭線36−1を図3(c)に示す。同図から分かるように、地域イメージ・フィールド32−1の形状(と地域イメージ・フィールド32−2,32−3の形状)は、ピクセルを結合した後描写されたモチーフによってのみ決定され、イメージの元から存在したスクリーニング(screening)は完全に除去される。
図2を参照すると、グレーティング・イメージ12において、イメージ・フィールド32−1,32−2,32−3に割り当てられたグレーティング・フィールド22−1,22−2,22−3が規定され、そのグレーティング・イメージ内の配列は、所定のハーフトーン・イメージでのイメージフィールドの配列に対応する。各場合の明度レベルに対応して、グレーティング・フィールド22−1,22−2,22−3は、グレーティング・パターンによりカバーされ、照射時に、このグレーティング・パターンは、同一の明度レベルの地域領域を生成する。
図4はグレーティング・フィールド22の部分40を示す。この部分40は、グレーティング・パターンで充填された充填済領域42と充填されていない未充填済領域44とを有する。充填済領域42と未充填済領域44は、それぞれ幅42−B,幅44−Bを有する狭いストリップの形態で形成される。グレーティングストリップの幅42−Bの全幅(ギャップストリップ(未充填済領域44)の幅とグレーティングストリップ(充填済領域42)の幅の和、即ち、全幅Btotal=幅42−B+幅44−B)に対する割合が、グレーティング・フィールド22の所望の明度値を与える。
ハーフトーン・イメージの光学的印象を壊さないように、グレーティング・ストリップ(充填済領域42)とギャップストリップ(未充填済領域44)とからなる全幅Btotalを、人間の肉眼の解像度以下となるよう選択する。本発明の他の実施例では、この全幅を大きくして、ストリップパターンが木目調あるいは銅板の彫刻の形態の画像の印象を与えるようにすることも可能である。
3個以外の他の数の明度レベルの数も選択できる。しかし明度レベルの数Nは多すぎないことが好ましく、特に10以下が好ましい。明確な輪郭線を有する描写特に従来のラスターイメージとの差異を容易に感じられるようにするために、ラスターイメージを3,4,5個の明度値を有する明度レベルに変換することが、特に好ましい。
複数個の明度レベルを有する少なくとも1つのアンスクリーンド・ハーフトーン・イメージを表示する平面状あるいは湾曲状のグレーティング・イメージを容易にかつ非ホログラフィックに生成するために、グレーティング・パラメータは、特許文献3に開示されている方法で計算することができる。
図5で、同文献を要約すると、グレーティング・パターン50は、2つのグレーティング・パラメータ、即ちグレーティング・ラインの間隔aと方位角ωで特徴づけることができる。このグレーティングラインの間隔は格子定数と称し、方位角ωはグレーティング・ラインが基準方向Refとのなす角度である。この2つの要素はグレーティング・ベクトルで表される。このグレーティングベクトルは、グレーティングラインに平行な方向の長さ2π/aのポイントを表す。
図5に、変数を定義するために、グレーティング・パターン50を見た時の幾何学的関係を示す。空間内のグレーティングフィールドの方向は、法線ベクトルにより定義される。この法線ベクトルは、グレーティング面に垂直に立つ(即ち法線方向の)長さ1のベクトルを表す。入射光は1つあるいは複数の照射ベクトルにより特徴づけられる。この照射ベクトルは、光源からグレーティング・イメージへの方向の長さ2π/λのベクトルである。ここでλは光の波長であり、単色光は同一長さの照射ベクトルにより特徴づけられ、白色光は異なる長さの照射ベクトルにより特徴づけられる。視野(見る)ベクトルk’は、グレーティング・イメージから観察者の目への方向の長さ2π/λのベクトルである。
平面状のグレーティング・イメージのグレーティング・フィールドは、整数mに対し、下記の特定の条件(G)に合った時に、見る方向に反射した光ビームの建設的干渉が起こる時のみ、正確に見ることができる。
x(k’)=m (G)
平面状のグレーティング・イメージに加えて、湾曲状のグレーティング・イメージも、本発明の方法により生成できる。湾曲状のグレーティング・イメージは、平面状のグレーティング・イメージとは異なり、法線ベクトルは一定ではなく、グレーティング・イメージの各領域(部分)で変化する。かくして湾曲状のグレーティング・イメージを計算するために、各グレーティング・イメージの領域を小さなサブ領域に分割する。このサブ領域内で、座標点=(x0、y0、z0)有する基準テストポイントPに対する法線ベクトルh(r)は、近似すると一定と考えられる。格子定数と方位角ωの上記の計算を、各サブ領域に対し局部的に一定の法線ベクトルh(r)を用いて、実行する。
最も一般的の場合、計算過程において、空間的グレーティング・イメージで光源と観察者との間が距離が有限の場合、照射ベクトルと視線ベクトルは、グレーティング・イメージの適宜のサブ領域の場所に依存する。これらのベクトルは局部的に変動するベクトルk(r)k’(r)により与えられる。関係式(G)は、より一般的な局部形式の次式(L)で表される。
h(r)k’(r)k(r))=m (L)
この関係式(L)は、平面状のグレーティング・イメージの計算にも用いることができる。法線ベクトルh(r)は、この場合一定であるが、照射ベクトルと視線ベクトルのみが、グレーティング・イメージの地域毎に変動する。
照射方向と視線方向により所望の視野状態を特定した後、グレーティング・イメージの所望の形状と、各グレーティングフィールドの所望の明度と色の印象と、グレーティング・フィールドのグレーティング・パラメータとを、関係式(G)又は(L)を用いて計算することができる。この計算の詳細は特許文献3に開示されている。
グレーティング・イメージがトゥルー・カラー・イメージを表示する場合には、以下の手順が用いられる。トゥルーカラー・イメージ(RGBのカラー・スペース内で予め決められている)から、3つのカラーセパレーションが、上記したように赤緑青に準備され、所定数の明度レベルを有する地域領域に変換される。例えば各カラーセパレーションは、5個の明度レベルを有するカラーセパレーションレベルのイメージに変換することができる。
この3つのカラーセパレーション・レベルイ・メージは、狭いストリップにその後分割される。各場合、カラーセパレーションの3つのストリップの内の2つが省かれる。残ったストリップは、その後互いに入れ込まれ(nested)、第2のカラーセパレーションから1つのストリップと第3のカラーセパレーションから1つのストリップとが、第1のカラーセパレーションのストリップが失われた所に入る。更なる手順は、特許文献3の図13に従う。赤緑青用の3個のカラーセパレーションの代わりに、他の色のカラーセパレーションを有する他のカラーシステムを用いることもできる。各場合において、原色は虹色として記述される。
グレーティング・イメージを通してトゥルーカラー・イメージを描写する更なる方法は特許文献5に開示されている。
本発明の更に別の実施例によれば、交互のイメージが見る方向によって視線方向に応じて形成され、第1のイメージ或は別のイメージが見えるようになる。この場合各イメージは、所定のラスター・イメージから、N個の明度レベルの1つでカバーされる領域からなる地域イメージに変換される。その後特許文献3の図6と同一の手順が実行される。即ちイメージが複数のストリップに分割され、各イメージの第2ストリップが省かれる。その後このストリップは互いにスライドしてその中に入り込み、その結果第2イメージの1本のストリップが、第1イメージの1本のストリップが失われた所に入る。その後それらのストリップは、異なるグレーティングでカバーされ、その結果これらのストリップは、所望の方向に光る。各ストリップ内で、グレーティングによりカバーされる領域のストリップ全表面に対する比率は、明度値に対応する。ストリップの幅とギャップの幅を加えた幅は、肉眼の解像度以下に選択されるか、あるいはストリップのパターンがイメージの印象を壊すことなく、好ましくは木目調あいは銅板の彫刻のように見えるよう選択される。次にこのグレーティング・データの計算方法を以下説明する。
本発明の更なる実施例では、3個以上例えばm個のイメージを様々な方向から交互に見ることができる。このm個のイメージは、デジタル形式のフォーマットでドット・マトリックスとして現れる。上記したように、地域イメージが最初に生成される。これらがストリップに更に細分割される。各イメージにおいて、m番目のストリップのみが保持され、その間にある(m−1)個のストリップは取り除かれる。m個のイメージの残ったストリップが互いにスライドして入り込み、その結果ストリップが適宜グレーティングによりカバーされると、m個のイメージは異なる視線方向から交互に見ることができるようになる。m倍のストリップ幅は目の解像度以下に選択されるか、あるいはストリップのパターンがイメージの印象を壊すことなく、好ましくは木目調あいは銅板の彫刻のように見えるよう選択される。次にこのグレーティング・データの計算方法を以下説明する。
本発明の一実施例においては、上記の実施例のm個のイメージは、2個の所定のイメージからmorphing computer program の助けを借りて形成できる。例えば人間のポートレートとライオンの顔が予め選定される。morphing computer program の助けを借りて、(m−2)個の中間イメージ(interim images )が計算され、人間の顔をライオンの顔にゆっくりと変換する。ここでm個のラスターイメージがあるとすると、これらは更に上記したように処理され、その結果最終的に傾斜イメージ(tilt image)が得られる。この傾斜イメージにおいては、イメージが観察者の前で横向きに傾斜すると、人間は、ゆっくりとライオンに変身し、傾斜が戻ると再び人間に戻る。
本発明の他の実施例によれば、m個のイメージは、イメージが観察者の前で横向きに傾斜している時には、flip-book で進むようなモーションシーケンス(連続動作)からのサブイメージである。このm個のイメージは、物体を異なる方向から見たm個のビューでもある。この選択されたビューと観察者の見る距離との間の見る方向が組み込まれ、その結果最終のグレーティングイメージを観測時には三次元に見えるイメージが得られる。
本発明の更なる実施例によれば、ハーフトーン・イメージから形成されたグレーティング・イメージは、傾斜した時にある視線方向から瞬間的に見えるだけでなく、大きな視野角範囲渡って常に見える状態にある。
上記した実施例においては、分割されたストリップは、直線状の垂直ストリップとして描写されが、同時に斜めのあるいは水平方向のストリップも用いることができる。ストリップは直線状である必要はなく、湾曲したり波打ったりしてもよい。
上記の実施例は組み合わせることもできる。例えば動画イメージをトゥルー・カラーとステレオで実現することができる、あるいはトゥルー・カラー・イメージを大きな視野範囲に渡って一定に維持することもできる。複数の効果が互いに組み合わされ、互いの中にスライドしなければならないより多くのストリップ群が発生すると、その結果更なる動作なくして、互いに隣り合うストリップのグループ幅が人間の目の解像度以上になる。これはある実施例では回避される。
例えば動画イメージの10個の動きレベルが、トゥルー・カラーで実行される、即ち各場合、赤、緑、青の3個のカラーセパレーションで実行される。5個の明度レベルが各場合に採られ、光学的効果のあるグレーティング用に3μmが最小ストリップ幅として設定されると、目の解像度以上である10×3×5×3μm=450μmのストリップ群の幅が最初に得られる。しかしこのストリップ群の幅は、個々のストリップがセクションに分割されるように、減少することがある。このセクションの幅は、肉眼の解像度以下に選択されるか、あるいはストリップのパターンがイメージの印象を壊すことなく、好ましくは木目調あいは銅板の彫刻のように見えるよう選択される。
イメージの印象を害するような不都合なマトリックスを回避するために、セクション分割が、ストリップ毎に変更される。一例を表1に示す。10個のモーションレベルと赤緑青の3個のカラーセパレーションを有する動画イメージは、それぞれの場合5個の明度レベルを有する。モーションレベルとカラーセパレーションは、ストリップとして実行され、明度レベルはセクションとして実行される。セクション分割はストリップ毎に変化する。
表1
ストリップ番号 モーション状態 カラー 明度レベル毎の
セパレーション グレーティング・ ラインの数
1 第1モーション状態 赤 8
2 第1モーション状態 緑 8
3 第1モーション状態 青 8
4 第2モーション状態 赤 9
5 第2モーション状態 緑 9
6 第2モーション状態 青 9
7 第3モーション状態 赤 10
8 第3モーション状態 緑 10
9 第3モーション状態 青 10
10 第4モーション状態 赤 11
11 第4モーション状態 緑 11
12 第4モーション状態 青 11

28 第10モーション状態 赤 17
29 第10モーション状態 緑 17
30 第10モーション状態 青 17

30番目のストリップの後、ストリップが互いに似ないようにシフトした移相が適用されると、このサイクルが繰り返される。
表2は、表1の分割におけるストリップ内のセクション長さを示す。ここで個々のカラーセパレーションは以下のデータに基づく。
(X) 赤カラーセパレーション: 波長0.630μmで、標準状態において、0.891μmのグレーティングライン間隔が必要である。
(Y) 緑カラーセパレーション: 波長0.550μmで、標準状態において、0.777μmのグレーティングライン間隔が必要である。
(Z) 青カラーセパレーション: 波長0.470μmで、標準状態において、0.655μmのグレーティングライン間隔が必要である。
上から垂直方向に見ると、45°の照射と水平グレーティング面が標準状態と見なされる。
ストリップ内の最低明度レベルに対しては、1個のセクションが表2に従ってカバーされ、その後4個のカバーされていないセクションが続き、更にカバーされたセクションが続き、更に4個のカバーされてないセクションが続く。このシーケンスを同様に繰り返す。
ストリップ内の2番目の明度レベルに対しては、2個のセクションが表2に従ってカバーされ、その後3個のカバーされてないセクションが続き、更に2個のカバーされたセクションが続き、更に3個のカバーされてないセクションが続く。
ストリップ内の3番目の明度レベルに対しては、3個のセクションが表2に従ってカバーされ、その後2個のカバーされてないセクションが続き、更に3個のカバーされたセクションが続き、更に2個のカバーされてないセクションが続く。
ストリップ内の4番目の明度レベルに対しては、4個のセクションが表2に従ってカバーされ、その後1個のカバーされてないセクションが続き、更に4個のカバーされたセクションが続き、更に1個のカバーされてないセクションが続く。
ストリップ内の5番目の最高明度レベルに対しては、全てのセクションが表2に従って隙間無くカバーされる、即ち、セクション分割が最高明度レベルでは無くなる。
表2
ストリップ番号 セクション長さ
1 5×8×0.891μm=35.6μm
2 5×8×0.777μm=31.1μm
3 5×8×0.665μm=25.6μm
4 5×9×0.891μm=40μm
5 5×9×0.777μm=35μm
6 5×9×0.665μm=30μm
7 5×10×0.891μm=44.5μm
8 5×10×0.777μm=38.9μm
9 5×10×0.665μm=33.3μm
10 5×11×0.891μm=49μm
11 5×11×0.777μm=42.7μm
12 5×11×0.665μm=36.7μm

28 5×17×0.891μm=75.7μm
29 5×17×0.777μm=66μm
30 5×17×0.665μm=56.5μm
多くのセクションがストリップの全長に追加されるので、等しくなく長いセクションに起因して、不規則にシフトされたセクションがストリップとなり、その結果スクリーニングが形成されない。明度レベルはストリップセクションに収納されるために、ストリップ群の幅は、3μm×3×3×10=90μmで、目の解像度以下となる。上記の実施例は、スクリーニングが如何に回避されるかの1つの実施例を表したものである。原理的には、互いの中にスライドする全てのm個のイメージ(上記の実施例では、30個のイメージ即ち3個のカラーセパレーションを有する10個のモーション状態)は、他から独立している。本発明の実施例によれば、全てのm個のイメージは、必要によっては異なって分割される。ただし、m個のストリップの幅とセクション長さの和が、肉眼の解像度以下に選択されるか、あるいはストリップのパターンがイメージの印象を壊すことなく、好ましくは木目調あいは銅板の彫刻のように見えるよう選択されるのが条件である。イメージを互いにスライドさせる本発明の異なる分割に起因して、垂直方向と水平方向の分割にもかかわらず、スクリーニングは形成されない。
本発明の更なる実施例によれば、グレーティング・フィールドは、全体的にあるいは部分的にグレーティング・パターンを有する。このグレーティング・パターンが、マット・パターン(matt pattern)を形成し、かくして観測時に回折効果を示さない。
この様なマット・パターンが形成され、これらのグレーティングフィールド内のグレーティングラインが互いにランダムな方向を向く。例えば図6a,6bに示すように、グレーティング・フィールド60が電磁気的に活性なグレーティング・パターンを有し、そのグレーティング・ライン62が完全に互いにランダムな方向を向いている。パラメータ「方向性」は、グレーティング・フィールド60の領域全体に渡ってランダムにかつ不連続に変動する。このランダム変動は、図6のセクションの外でもグレーティング・フィールド全域に渡って続く。この様にランダムな方向を向いた電磁気的に活性なグレーティング・パターンが、非回折性のマット・パターンを生成する。この非回折性のマット・パターンは、例えば方向的に回折性のある環境からあるいは周囲のインプリントから際だっている。
図6bに示すグレーティング・フィールド60において、グレーティングラインは図6aに示すのよりも濃くは示されていない。図6aのグレーティングフィールドは、図6bのグレーティングフィールドよりも目立たないマット・パターン効果を示す。そしてその理由で見るものにとっては暗く見える。かくして領域イメージの異なる明るさの領域は、様々な明るいマット・パターンで充填され、その結果マット・パターンのハーフトーン・イメージが、大きく異なる照射状態(スポットライトあるいは拡散照射)のもとでも見ることができる。
本発明の更なる実施例においては、領域イメージの第1部分は、マット・パターンで実行され、他の部分は適宜選択された回折性構造でカバーされる。上記したように、カラー効果とモーション効果は回折性構造体で実現されるので、マット・パターンで実現される静的なイメージ部分と、回折性構造を有するよう構成される動的なイメージ部分とを有するアンスクリーンド(スクリーンされていない)ハーフトーン・グレーティング・イメージを製造できる可能性がある。
明細書の翻訳に際しての追加事項
本明細書と国際出願にあるベクトルの関係式を比べることにより、本明細書と国際出願明細書と図面中のベクトル記号の関係が理解できるであろう。
h(r)k’(r)k(r))=m (L)
k’)=m (G)
はそれぞれ、以下のベクトルの表記に対応する。
Figure 2009501348
Figure 2009501348
また、ベクトルは、図面ではアルファベットの頭に矢印を伏しているが、本明細書ではアルファベットに下線を付して示す。
以上の説明は、本発明の一実施例に関するもので、この技術分野の当業者であれば、本発明の種々の変形例を考え得るが、それらはいずれも本発明の技術的範囲に包含される。特許請求の範囲の構成要素の後に記載した括弧内の番号は、図面の部品番号に対応し、発明の容易なる理解の為に付したものであり、発明を限定的に解釈するために用いてはならない。また、同一番号でも明細書と特許請求の範囲の部品名は必ずしも同一ではない。これは上記した理由による。
本発明の一実施例によるグレーティング・イメージを有する銀行券の図。 図1のグレーティング・イメージの詳細図。 所定のスクリーンド・ハーフトーン・イメージを表す図。 ピクセルを組み合わせて得られ3段階の明度レベルを有するアンスクリーンド・ハーフトーン・イメージを表す図。 図2bの地域領域の1つの輪郭線を表す図。 アンスクリーンド・ハーフトーン・グレーティング・イメージのグレーティングの格子領域のグレーティング・パターンでカバーされた部分を表す図。 グレーティング・イメージを見た時の、発生する変数を規定するために幾何学的関係を表す図。 電磁気学的に活性なグレーティング・パターンを有するグレーティング・フィールドで、そのグレーティングラインが互いに完全にランダムな方向に向いている状態を表す図。 電磁気学的に活性なグレーティング・パターンを有するグレーティング・フィールドで、そのグレーティングラインが互いに完全にランダムな方向に向いている状態を表す図。
符号の説明
10 銀行券
12 グレーティングイメージ
22 領域
22−1,22−2,22−3 グレーティング・フィールド
30 所定のハーフトーン・イメージ
32−1,32−2,32−3 地域イメージ領域
36−1 輪郭線
40 部分
42 領域
42−B 幅
44 未充填済領域
44−B 幅
50 グレーティング・パターン
60 グレーティング・フィールド
62 グレーティング・ライン

Claims (46)

  1. 複数の明度レベルを有するアンスクリーンド(unscreened)・ハーフトーン・イメージを描写するグレーティング・イメージにおいて、
    前記グレーティング・イメージは、複数のグレーティング・フィールドを示し、
    前記グレーティング・フィールドは、電磁放射が影響を及ぼすグレーティング・パターンを有し、
    前記グレーティング・パターンは、複数のグレーティング・ラインを有し、照射された時、同一の明度レベルを有するハーフトーン・イメージの地域領域を生成する
    ことを特徴とするグレーティング・イメージ。
  2. 前記アンスクリーンド・ハーフトーン・イメージは、明度レベルを、10個未満、好ましくは3,4,5個有する
    ことを特徴とする請求項1記載のグレーティング・イメージ。
  3. 前記グレーティング・フィールドは、格子定数と角度方向により規定されるグレーティング・パターンを少なくとも部分的に有する
    ことを特徴とする請求項1あるいは2記載のグレーティング・イメージ。
  4. 前記グレーティング・フィールドは、観測時に回折効果を示さないマット・パターン(matte patern)を形成するグレーティング・パターンを有する
    ことを特徴とする請求項1−3のいずれかに記載のグレーティング・イメージ。
  5. 前記マット・パターンを形成するグレーティング・フィールド内のグレーティング・ラインは、互いにランダムな方向を向き、
    前記グレーティング・ラインの方向は、ランダムでかつ不連続に変化する
    ことを特徴とする請求項4記載のグレーティング・イメージ。
  6. 格子定数と角度方向により規定されるグレーティング・パターンを有するグレーティング・フィールドは、少なくとも、生成された明度レベルに対応する地域部分内のそれぞれのグレーティング・パターンで充填される
    ことを特徴とする請求項1−5のいずれかに記載のグレーティング・イメージ。
  7. 前記グレーティング・フィールドは、生成された明度レベルに対応して、グレーティング・パターンにより充填される充填済領域と充填されない未充填済領域とを示す
    ことを特徴とする請求項6記載のグレーティング・イメージ。
  8. 少なくとも1つの次元において、前記充填済領域と未充填済領域は、肉眼の解像度以下である
    ことを特徴とする請求項7記載のグレーティング・イメージ。
  9. 前記充填済領域と未充填済領域は、肉眼の解像度以下の幅を有する狭いストリップとして形成される
    ことを特徴とする請求項8記載のグレーティング・イメージ。
  10. 前記充填済領域と未充填済領域は、肉眼の解像度以下のサイズを有するあらゆる小領域要素として形成される
    ことを特徴とする請求項8記載のグレーティング・イメージ。
  11. マット・パターンを形成するグレーティング・フィールドは、生成された明度レベルに対応する密度で、グレーティング・ラインにより充填される
    ことを特徴とする請求項1−10のいずれかに記載のグレーティング・イメージ。
  12. 前記グレーティング・パターンは、遮断されていないグレーティング・ラインから少なくとも部分的に形成され、リソグラフ装置により生成される
    ことを特徴とする請求項1−11のいずれかに記載のグレーティング・イメージ。
  13. 前記グレーティング・ラインは、その両端に配置されたセクションを回転させることにより、曲がりくねって走る少なくとも1本のグレーティング・ラインに接続される
    ことを特徴とする請求項12記載のグレーティング・イメージ。
  14. 複数の方向において、グレーティング・イメージは、イメージ、特にアンスクリーンド・ハーフトーン・イメージを描写し、
    動かした時に、交互に変わるイメージ、モーション・イメージ、ステレオ・イメージ、背景イメージ、一定のイメージ印象を有するグレーティング・イメージのいずれかが見える
    ことを特徴とする請求項1−13のいずれかに記載のグレーティング・イメージ。
  15. グレーティング・イメージにより描写されるアンスクリーンド・ハーフトーン・イメージの少なくとも1つは、トゥルーカラー・イメージである
    ことを特徴とする請求項1−14のいずれかに記載のグレーティング・イメージ。
  16. 複数個の明度レベルを有するアンスクリーンド・ハーフトーン・イメージを表示するグレーティング・イメージの生成方法において、
    複数のグレーティング・フィールドを生成するステップを有し、
    前記グレーティング・フィールドは、電磁放射が影響を及ぼすグレーティング・パターンを有し、
    前記グレーティング・パターンは、複数のグレーティング・ラインからなり、照射された時、同一の明度レベルを有するハーフトーン・イメージの地域領域を生成する
    ことを特徴とするグレーティング・イメージの製造方法。
  17. (a) グレー明度値を示す複数のピクセルを有するスクリーンド白黒ハーフトーン・イメージを予め形成するステップと、
    (b) 所定の間隔に配置された明度値を有するピクセルを組み合わせて、1つのイメージ・フィールドを形成するステップと、
    その結果、所定数の明度レベルを有するアンスクリーンド・明度レベルのイメージが形成され、
    (c) 組み合わされたイメージ・フィールドに割り当てられる、グレーティング・イメージのグレーティング・フィールドを規定するステップと、
    前記グレーティング・イメージ内の割り当ては、所定のハーフトーン・イメージ内のイメージ・フィールドの配列に対応し、
    (d) 前記グレーティング・フィールドをグレーティング・パターンで充填するステップと、
    前記グレーティング・パターンは、照射された時に、アンスクリーンド・明度レベル・イメージ内の同一の明度レベルの地域領域を生成し
    を有する
    ことを特徴とする請求項16記載の方法。
  18. (a) 複数のピクセルを有するスクリーンド・カラー・ハーフトーン・イメージを予め形成するステップと、
    前記ピクセルは、三原色の明度値を示し、
    (b) 各三原色に対し、所定の間隔にあるこの三原色の明度値を有するピクセルを組み合わせて、1つのイメージ・フィールドを形成するステップと、
    その結果、各三原色に対し、所定数の明度レベルを有するアンスクリーンド・カラーセパレーション・レベルのイメージが形成され、
    (c) 組み合わされたイメージ・フィールドに割り当てられる、グレーティング・イメージのグレーティング・フィールドを規定するステップと、
    前記グレーティング・イメージ内の配列は、所定のカラー・ハーフトーン・イメージのイメージ・フィールドの配列に対応し、
    (d) 前記グレーティング・フィールドを原色のカラー・サブ領域に分割し、前記カラー・サブ領域をグレーティング・パターンで充填するステップと、
    前記グレーティング・パターンは、照射時に、前記原色に対するアンスクリーンド・明度レベル・イメージ内の原色と同一の明度レベルの地域領域を生成し
    を有する
    ことを特徴とする請求項16記載の方法。
  19. 虹色、特に赤、緑、青が、原色として選択される
    ことを特徴とする請求項18記載の方法。
  20. カラー・サブ領域の大きさは、少なくとも1つの次元において、肉眼の解像度以下である
    ことを特徴とする請求項18あるいは19記載の方法。
  21. 前記ステップ(b)で、前記アンスクリーンド・ハーフトーン・イメージあるいはアンスクリーンド・カラー・イメージが、明度レベルを10個未満、好ましくは3,4,5個有するよう、生成される
    ことを特徴とする請求項17−20のいずれかに記載の方法。
  22. 前記グレーティング・フィールドは、格子定数と角度方向により規定されるグレーティング・パターンで、少なくとも部分的に充填される
    ことを特徴とする請求項16−21のいずれかに記載の方法。
  23. 前記グレーティング・フィールドは、観測時に複屈折効果を示さないマット・パターンを形成するグレーティング・パターンで、少なくとも部分的に充填される
    ことを特徴とする請求項16−22のいずれかに記載の方法。
  24. 前記マット・パターンを形成するグレーティング・フィールド内のグレーティング・ラインは、互いにランダムな方向を向いて、ランダムでかつ不連続に変化するよう、生成される
    ことを特徴とする請求項23記載の方法。
  25. 前記ステップ(d)において、複屈折グレーティング・パターンを有するグレーティング・フィールドは、生成された明度レベルに対応する地域部分内のそれぞれのグレーティング・パターンで、充填される
    ことを特徴とする請求項17−24のいずれかに記載の方法。
  26. 前記ステップ(d)において、前記グレーティング・フィールドは、生成される明度レベルに対応して、グレーティング・パターンにより充填された領域と充填されてない領域で、生成される
    ことを特徴とする請求項25記載の方法。
  27. マット・パターンを形成するグレーティング・フィールドは、生成される明度レベルに対応する密度で、グレーティング・ラインにより充填される
    ことを特徴とする請求項16−26のいずれかに記載の方法。
  28. 前記グレーティング・パターンは、蛇行して走る遮蔽されていないグレーティング・ラインから、少なくとも部分的に形成される
    ことを特徴とする請求項16−27のいずれかに記載の方法。
  29. グレーティング・イメージに対し、空間の方向は、アンスクリーンド・ハーフトーン・イメージが見えるように規定され、
    前記ステップ(d)は、
    (dd) 各グレーティング・フィールド内の1つあるいは複数のサブ領域を、各サブ領域に対し、グレーティング・イメージの規定された方向と前記グレーティング・フィールドの明度値から、形成するステップ
    を有し、
    格子定数と角度方向を有するグレーティング・パターンは、以下の関係式(L)で規定され、
    h(r)k’(r)k(r))=m (L)
    ここで、rは、グレーティング・イメージのサブ領域の基準テストポイントを構成し、
    基準テストポイントrにおいて、
    h(r)は、法線ベクトルであり、
    k’(r)は、視野ベクトルであり、
    k(r)は、照射ベクトルであり、
    mは、回折次数であり、
    は、サブ領域におけるグレーティグ・ベクトルである
    ことを特徴とする請求項17−28のいずれかに記載の方法。
  30. グレーティング・イメージに対し、空間の方向は、アンスクリーンド・ハーフトーン・イメージが見えるように規定され、
    前記ステップ(d)は、
    (dd) 各グレーティング・フィールドのカラー・サブ領域内の1つあるいは複数の更なるサブ領域を、前記各更なるサブ領域に対し、グレーティング・イメージの規定された方向と原色と前記カラー・サブ領域グレーティング・フィールドの明度値から、形成するステップ
    を有し、
    格子定数と角度方向を有するグレーティング・パターンは、以下の関係式(L)で規定され、
    h(r)k’(r)k(r))=m (L)
    ここで、rは、グレーティング・イメージのサブ領域の基準テストポイントを構成し、
    基準テストポイントrにおいて、
    h(r)は、法線ベクトルであり、
    k’(r)は、視野ベクトルであり、
    k(r)は、照射ベクトルであり、
    mは、回折次数であり、
    は、サブ領域におけるグレーティグ・ベクトルである
    ことを特徴とする請求項18−28いずれかに記載の方法。
  31. 前記グレーティング・イメージは、異なる方向に、複数のイメージ特に複数のアンスクリーンド・ハーフトーン・イメージを表示し、
    前記ステップ(dd)は、前記各複数のイメージに対し実行される
    ことを特徴とする請求項29あるいは30記載の方法。
  32. 各複数の各イメージからなるグレーティング・フィールドは、互いに埋め込まれ、
    それらに対しグレーティング・フィールドは、細いストリップに分割され、
    前記グレーティング・フィールドの細いストリップは、互いに隣り合って交互に配置される
    ことを特徴とする請求項31記載の方法。
  33. 前記細いストリップの幅は、肉眼の解像度以下に選択され、
    前記細いストリップは、グレーティング・イメージの回転軸あるいは傾斜軸に平行な方向を向いている
    ことを特徴とする請求項32記載の方法。
  34. 前記グレーティングは、あらゆる形状の小部分領域に分割され、
    前記グレーティングの小部分領域は、互いの中に配置される
    ことを特徴とする請求項32記載の方法。
  35. 前記小さな部分領域の少なくとも1つの特徴の測定値は、肉眼の解像度以下となるよう選択される
    ことを特徴とする請求項34記載の方法。
  36. 異なる方向に、前記グレーティング・イメージは、異なるイメージを表示し、
    前記グレーティング・イメージが適宜に動くと、交互に変わるイメージが見える
    ことを特徴とする請求項16−35のいずれかに記載の方法。
  37. 異なる方向に、前記グレーティング・イメージは、異なる動き状態のイメージ・モチーフを表示し、
    前記グレーティング・イメージが適宜に動くと、動くイメージが見える
    ことを特徴とする請求項16−35のいずれかに記載の方法。
  38. 異なる方向に、グレーティング・イメージが、イメージ・モチーフの輪郭線の成長又は収縮を示し、
    前記グレーティング・イメージの適宜が動くことにより、ポンプ・イメージ(pump image)が見える
    ことを特徴とする請求項16−35のいずれかに記載の方法。
  39. 異なるビュー方向から、前記グレーティング・イメージは、イメージ・モチーフの少なくとも2つのビューを表示し、
    前記ビューの異なる方向は、グレーティング・イメージの所定の見る距離に基づいて規定され、その結果イメージ・モチーフのステレオ・イメージが見える
    ことを特徴とする請求項16−35のいずれかに記載の方法。
  40. 異なる方向に、前記グレーティング・イメージは、少なくとも部分的領域に同一のイメージを表示し、
    その結果、前記グレーティング・イメージが適宜に動くことにより、イメージ・コンテンツの変化は、この部分領域においては、見えない
    ことを特徴とする請求項16−35のいずれかに記載の方法。
  41. 前記グレーティングは、細いストリップに分割され、
    前記細いストリップは、
    互いに隣り合うよう配置され、
    異なる方向で知覚できるような・イメージに割り当てられ、
    グレーティング・パターンにより充填され、
    その結果、1つのストリップのグレーティング・パターンのエンドポイントは、隣接するストリップのグレーティング・パターンの開始ポイントに一致する
    ことを特徴とする請求項40記載の方法。
  42. 請求項1−41のいずれかに記載のグレーティング・イメージを有する物体、特にデータキャリアあるいは前記データキャリアに適応されるセキュリティ要素。
  43. 前記物体は、セキュリティ要素、セキュリティスレッド、ラベル、転写要素である
    ことを特徴とする請求項42記載のセキュリティ要素。
  44. 前記物体は、グレーティング・イメージの領域で、湾曲している特に円筒状に湾曲している
    ことを特徴とする請求項42あるいは43記載のセキュリティ要素。
  45. 前記物体は、データキャリア、特に銀行券、有価ドキュメント、パスポート、識別/同定カード、認証である
    ことを特徴とする請求項42−44のいずれかに記載のセキュリティ要素。
  46. あらゆる種類の物品の安全確保するために、請求項1−41のいずれかに記載のグレーティング・イメージ又は請求項42−45のいずれかに記載の物体の使用方法。
JP2008520754A 2005-07-14 2006-07-04 グレーティング・メージとその製造方法 Pending JP2009501348A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE102005032997A DE102005032997A1 (de) 2005-07-14 2005-07-14 Gitterbild und Verfahren zu seiner Herstellung
PCT/EP2006/006489 WO2007006455A2 (de) 2005-07-14 2006-07-04 Gitterbild und verfahren zu seiner herstellung

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009501348A true JP2009501348A (ja) 2009-01-15

Family

ID=37533224

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008520754A Pending JP2009501348A (ja) 2005-07-14 2006-07-04 グレーティング・メージとその製造方法

Country Status (8)

Country Link
US (1) US7986459B2 (ja)
EP (1) EP1904876A2 (ja)
JP (1) JP2009501348A (ja)
CN (1) CN101218520B (ja)
AU (1) AU2006269011B9 (ja)
DE (1) DE102005032997A1 (ja)
RU (1) RU2422863C2 (ja)
WO (1) WO2007006455A2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008256855A (ja) * 2007-04-03 2008-10-23 Toppan Printing Co Ltd 回折画像表示体及びラベル付き物品

Families Citing this family (70)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102004021246A1 (de) 2004-04-30 2005-11-24 Giesecke & Devrient Gmbh Sicherheitselement und Verfahren zu seiner Herstellung
DE102004021247A1 (de) 2004-04-30 2005-11-24 Giesecke & Devrient Gmbh Sicherheitselement und Verfahren zu seiner Herstellung
EP1744904B2 (de) 2004-04-30 2019-11-06 Giesecke+Devrient Currency Technology GmbH Folienmaterial und verfahren zu seiner herstellung
DE102004039355A1 (de) 2004-08-12 2006-02-23 Giesecke & Devrient Gmbh Sicherheitselement und Verfahren zu seiner Herstellung
DE102004022079A1 (de) 2004-05-05 2005-11-24 Giesecke & Devrient Gmbh Wertdokument mit Seriennummer
DE102004022080A1 (de) * 2004-05-05 2005-11-24 Giesecke & Devrient Gmbh Wertdokument mit visuell erkennbaren Kennzeichnungen
DE102004035979A1 (de) 2004-07-14 2006-02-02 Giesecke & Devrient Gmbh Sicherheitselement und Verfahren zu seiner Herstellung
DE102004038542A1 (de) 2004-08-06 2006-02-23 Giesecke & Devrient Gmbh Datenträger mit Sicherheitselement und Verfahren zu seiner Herstellung
BRPI0515003A (pt) * 2004-08-12 2008-07-01 Giesecke & Devrient Gmbh elemento de segurança contendo um substrato
DE102004049118A1 (de) 2004-10-07 2006-04-13 Giesecke & Devrient Gmbh Sicherheitselement und Verfahren zu seiner Herstellung
DE102004056553B4 (de) * 2004-11-23 2013-03-14 Giesecke & Devrient Gmbh Sicherheitsanordnung für Sicherheitsdokumente und Verfahren zum Herstellen der Sicherheitsdokumente
US7367759B2 (en) * 2004-12-07 2008-05-06 A.M. Precision Machining, Inc. Surface relief grating image machining process and product
DE102004063217A1 (de) * 2004-12-29 2006-07-13 Giesecke & Devrient Gmbh Sicherheitsmerkmal für Wertdokumente
DE102005028162A1 (de) 2005-02-18 2006-12-28 Giesecke & Devrient Gmbh Sicherheitselement und Verfahren zu seiner Herstellung
DE102005045566A1 (de) * 2005-03-23 2006-09-28 Giesecke & Devrient Gmbh Mehrlagiges Sicherheitspapier
DE102005022018A1 (de) * 2005-05-12 2006-11-16 Giesecke & Devrient Gmbh Sicherheitspapier und Verfahren zu seiner Herstellung
DE102005025095A1 (de) 2005-06-01 2006-12-07 Giesecke & Devrient Gmbh Datenträger und Verfahren zu seiner Herstellung
DE102005032815A1 (de) 2005-07-12 2007-01-18 Giesecke & Devrient Gmbh Verfahren zur Herstellung eines Sicherheitspapiers, Papiersieb und Formelement für Papiersieb
DE102005032997A1 (de) 2005-07-14 2007-01-18 Giesecke & Devrient Gmbh Gitterbild und Verfahren zu seiner Herstellung
DE102005061749A1 (de) 2005-12-21 2007-07-05 Giesecke & Devrient Gmbh Optisch variables Sicherheitselement und Verfahren zu seiner Herstellung
DE102005062132A1 (de) 2005-12-23 2007-07-05 Giesecke & Devrient Gmbh Sicherheitselement
DE102006015023A1 (de) 2006-03-31 2007-10-04 Giesecke & Devrient Gmbh Sicherheitselement und Verfahren zu seiner Herstellung
DE102006029850A1 (de) * 2006-06-27 2008-01-03 Giesecke & Devrient Gmbh Sicherheitselement
DE102006029852A1 (de) * 2006-06-27 2008-01-03 Giesecke & Devrient Gmbh Verfahren zum Aufbringen einer Mikrostruktur, Werkzeugform und Gegenstand mit Mikrostruktur
DE102006039305A1 (de) * 2006-07-21 2008-01-24 Giesecke & Devrient Gmbh Sicherheitsfaden mit optisch variablem Sicherheitsmerkmal
DE102006050047A1 (de) 2006-10-24 2008-04-30 Giesecke & Devrient Gmbh Durchsichtssicherheitselement mit Mikrostrukturen
DE102006055680A1 (de) 2006-11-23 2008-05-29 Giesecke & Devrient Gmbh Sicherheitselement mit Metallisierung
DE102006058513A1 (de) * 2006-12-12 2008-06-19 Giesecke & Devrient Gmbh Entwässerungssieb und Verfahren zu seiner Herstellung
DE102007029203A1 (de) 2007-06-25 2009-01-08 Giesecke & Devrient Gmbh Sicherheitselement
DE102007029204A1 (de) 2007-06-25 2009-01-08 Giesecke & Devrient Gmbh Sicherheitselement
DE102007034716A1 (de) 2007-07-23 2009-01-29 Giesecke & Devrient Gmbh Sicherheitselement
DE102007039591A1 (de) * 2007-08-22 2009-02-26 Giesecke & Devrient Gmbh Gitterbild
DE102007061827A1 (de) 2007-12-20 2009-06-25 Giesecke & Devrient Gmbh Sicherheitselement und Verfahren zu seiner Herstellung
DE102007061828A1 (de) 2007-12-20 2009-06-25 Giesecke & Devrient Gmbh Sicherheitselement und Verfahren zu seiner Herstellung
DE102007061979A1 (de) 2007-12-21 2009-06-25 Giesecke & Devrient Gmbh Sicherheitselement
DE102007062089A1 (de) 2007-12-21 2009-07-02 Giesecke & Devrient Gmbh Verfahren zum Erzeugen einer Mikrostruktur
DE102008008685A1 (de) 2008-02-12 2009-08-13 Giesecke & Devrient Gmbh Sicherheitselement und Verfahren zu seiner Herstellung
DE102008009296A1 (de) 2008-02-15 2009-08-20 Giesecke & Devrient Gmbh Sicherheitselement und Verfahren zu seiner Herstellung
DE102008013167A1 (de) 2008-03-07 2009-09-10 Giesecke & Devrient Gmbh Sicherheitselement und Verfahren zu seiner Herstellung
DE102008016795A1 (de) 2008-04-02 2009-10-08 Giesecke & Devrient Gmbh Verfahren zum Erzeugen einer mikrooptischen Moiré-Vergrößerungsanordnung
DE102008028187A1 (de) 2008-06-12 2009-12-17 Giesecke & Devrient Gmbh Sicherheitselement mit optisch variablem Element.
DE102008027952A1 (de) 2008-06-12 2009-12-17 Giesecke & Devrient Gmbh Sicherheitselement mit gerasterter Schicht aus Rasterelementen
DE102008029638A1 (de) * 2008-06-23 2009-12-24 Giesecke & Devrient Gmbh Sicherheitselement
DE102008031325A1 (de) 2008-07-02 2010-01-07 Giesecke & Devrient Gmbh Sicherheitselement sowie Verfahren zu seiner Herstellung
DE102008032224A1 (de) 2008-07-09 2010-01-14 Giesecke & Devrient Gmbh Sicherheitselement
DE102008046511A1 (de) 2008-09-10 2010-03-11 Giesecke & Devrient Gmbh Darstellungsanordnung
DE102009035413A1 (de) 2009-07-31 2011-02-03 Giesecke & Devrient Gmbh Identifikationsdokument mit einer personalisierten visuellen Kennzeichnung sowie Verfahren zu dessen Herstellung
DE102009041583A1 (de) 2009-09-15 2011-03-17 Giesecke & Devrient Gmbh Dünnschichtelement mit Interferenzschichtaufbau
DE102009042022A1 (de) 2009-09-21 2011-03-24 Giesecke & Devrient Gmbh Langgestrecktes Sicherheitselement mit maschinenlesbaren magnetischen Bereichen
CN102346424A (zh) * 2010-07-30 2012-02-08 张树森 光栅加密信息动态再现方法
DE102010047949A1 (de) * 2010-10-08 2012-04-12 Giesecke & Devrient Gmbh Datenträger mit Schnittlinien
DE102010050105A1 (de) * 2010-10-29 2012-05-03 Giesecke & Devrient Gmbh Gitterbild mit aneinandergrenzenden Gitterfeldern
EP2644376B1 (fr) 2012-03-26 2015-03-04 Nagravision S.A. Carte incorporant un objet de valeur visible et son procédé de fabrication
CN104968503B (zh) * 2012-12-04 2018-08-14 赛克达戈有限公司 安全装置
CN103246074B (zh) * 2013-05-22 2015-04-01 天津中天证照印刷有限公司 一种动态立体图像的合成方法
DE102014211513B4 (de) * 2014-06-16 2018-11-22 Bundesdruckerei Gmbh Verfahren und Vorrichtung zur Personalisierung eines Dokumentenrohlings mit einer Grafik
US10831155B2 (en) 2015-02-09 2020-11-10 Nanografix Corporation Systems and methods for fabricating variable digital optical images using generic optical matrices
WO2016130592A1 (en) * 2015-02-09 2016-08-18 Nanografix Corporation Systems and methods for fabricating variable digital optical images using generic optical matrices
US9188954B1 (en) * 2015-02-09 2015-11-17 Nanografix Corporation Systems and methods for generating negatives of variable digital optical images based on desired images and generic optical matrices
US9176473B1 (en) 2015-02-09 2015-11-03 Nanografix Corporation Systems and methods for fabricating variable digital optical images using generic optical matrices
US9176328B1 (en) 2015-02-09 2015-11-03 Nanografix Corporation Generic optical matrices having pixels corresponding to color and sub-pixels corresponding to non-color effects, and associated methods
CN105599527B (zh) * 2015-12-28 2020-03-06 中廷文化科技(北京)有限公司 一种组合立体画的制作方法
USD868888S1 (en) * 2016-03-03 2019-12-03 Fine Swiss Metals Ag Transaction card
CN106023281B (zh) * 2016-05-23 2017-09-22 阙云 光栅显影图像制作方法
CN109791748B (zh) * 2016-09-28 2021-01-08 富士胶片株式会社 光栅显示体、光栅图像的形成方法、光栅显示体的制造方法、及存储介质
CN108156445B (zh) * 2017-12-29 2021-03-16 无锡易维视显示技术有限公司 裸眼立体显示子像素映射表的快速生成方法
CN111239878A (zh) * 2018-11-09 2020-06-05 英属开曼群岛商音飞光电科技股份有限公司 光栅板装置
DE102019000785A1 (de) * 2019-02-04 2020-08-06 Giesecke+Devrient Currency Technology Gmbh Gitterstrukturbild zur Darstellung eines mehrfarbigen Beugungsbilds
CN111645436B (zh) * 2020-06-12 2022-05-24 山东泰宝包装制品有限公司 激光加密防伪转移纸及其制备方法
CN114173108B (zh) * 2021-09-30 2023-12-12 合肥京东方光电科技有限公司 3d显示面板的控制方法、装置、计算机设备及存储介质

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07146635A (ja) * 1993-11-24 1995-06-06 Dainippon Printing Co Ltd ホログラム記録媒体およびその作成方法
JPH0821909A (ja) * 1994-07-06 1996-01-23 Dainippon Printing Co Ltd カラー画像を記録した回折格子記録媒体およびその作成方法
WO2005038499A2 (de) * 2003-10-15 2005-04-28 Giesecke & Devrient Gmbh Optisch variable beugungsstruktur und verfahren zu ihrer herstellung
WO2005038500A1 (de) * 2003-10-15 2005-04-28 Giesecke & Devrient Gmbh Verfahren zum erzeugen eines ebenen oder gekrümmten gitterbilds und gegenstand mit einem gitterbild
WO2005042268A1 (de) * 2003-11-03 2005-05-12 Ovd Kinegram Ag Diffraktives sicherheitselement mit einem halbtonbild

Family Cites Families (38)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5058992A (en) 1988-09-07 1991-10-22 Toppan Printing Co., Ltd. Method for producing a display with a diffraction grating pattern and a display produced by the method
JP2508387B2 (ja) 1989-10-16 1996-06-19 凸版印刷株式会社 回折格子パタ―ンを有するディスプレイの作製方法
US5243444A (en) * 1992-03-25 1993-09-07 Xerox Corporation Image processing system and method with improved reconstruction of continuous tone images from halftone images including those without a screen structure
WO1994028444A1 (en) * 1993-05-25 1994-12-08 Commonwealth Scientific And Industrial Research Organisation Multiple image diffractive device
US5784200A (en) * 1993-05-27 1998-07-21 Dai Nippon Printing Co., Ltd. Difraction grating recording medium, and method and apparatus for preparing the same
EP0868313B1 (en) * 1995-11-28 2000-04-19 OVD Kinegram AG Optically variable surface pattern
US6560017B1 (en) * 1998-03-02 2003-05-06 James S. Bianco Compound secure optical identification method and means
DE10044465A1 (de) * 2000-09-08 2002-03-21 Giesecke & Devrient Gmbh Datenträger mit einem optisch variablen Element
US6902807B1 (en) * 2002-09-13 2005-06-07 Flex Products, Inc. Alignable diffractive pigment flakes
DE10162050A1 (de) * 2001-12-17 2003-07-03 Giesecke & Devrient Gmbh Wertdokument
US7746558B2 (en) * 2002-06-12 2010-06-29 Giesecke & Devrient Gmbh Method for producing grating images
DE10226115A1 (de) * 2002-06-12 2003-12-24 Giesecke & Devrient Gmbh Verfahren zum Erzeugen eines Gitterbildes, Gitterbild und Sicherheitsdokument
DE102004003984A1 (de) 2004-01-26 2005-08-11 Giesecke & Devrient Gmbh Gitterbild mit einem oder mehreren Gitterfeldern
DE102004021247A1 (de) 2004-04-30 2005-11-24 Giesecke & Devrient Gmbh Sicherheitselement und Verfahren zu seiner Herstellung
EP2123471B1 (de) 2004-04-30 2015-07-08 Giesecke & Devrient GmbH Sicherheitselement und Verfahren zu seiner Herstellung
DE102004021246A1 (de) * 2004-04-30 2005-11-24 Giesecke & Devrient Gmbh Sicherheitselement und Verfahren zu seiner Herstellung
DE102004039355A1 (de) * 2004-08-12 2006-02-23 Giesecke & Devrient Gmbh Sicherheitselement und Verfahren zu seiner Herstellung
EP1744904B2 (de) 2004-04-30 2019-11-06 Giesecke+Devrient Currency Technology GmbH Folienmaterial und verfahren zu seiner herstellung
DE102004022079A1 (de) * 2004-05-05 2005-11-24 Giesecke & Devrient Gmbh Wertdokument mit Seriennummer
DE102004022080A1 (de) 2004-05-05 2005-11-24 Giesecke & Devrient Gmbh Wertdokument mit visuell erkennbaren Kennzeichnungen
DE102004035979A1 (de) * 2004-07-14 2006-02-02 Giesecke & Devrient Gmbh Sicherheitselement und Verfahren zu seiner Herstellung
DE102004038542A1 (de) 2004-08-06 2006-02-23 Giesecke & Devrient Gmbh Datenträger mit Sicherheitselement und Verfahren zu seiner Herstellung
BRPI0515003A (pt) * 2004-08-12 2008-07-01 Giesecke & Devrient Gmbh elemento de segurança contendo um substrato
DE102004049118A1 (de) 2004-10-07 2006-04-13 Giesecke & Devrient Gmbh Sicherheitselement und Verfahren zu seiner Herstellung
DE102004056553B4 (de) 2004-11-23 2013-03-14 Giesecke & Devrient Gmbh Sicherheitsanordnung für Sicherheitsdokumente und Verfahren zum Herstellen der Sicherheitsdokumente
DE102004060672A1 (de) 2004-12-15 2006-06-22 Giesecke & Devrient Gmbh Gitterbild zur Darstellung von Echtfarbenbildern und Verfahren zu seiner Herstellung
DE102004063217A1 (de) 2004-12-29 2006-07-13 Giesecke & Devrient Gmbh Sicherheitsmerkmal für Wertdokumente
DE102005028162A1 (de) 2005-02-18 2006-12-28 Giesecke & Devrient Gmbh Sicherheitselement und Verfahren zu seiner Herstellung
DE102005045566A1 (de) 2005-03-23 2006-09-28 Giesecke & Devrient Gmbh Mehrlagiges Sicherheitspapier
DE102005022018A1 (de) 2005-05-12 2006-11-16 Giesecke & Devrient Gmbh Sicherheitspapier und Verfahren zu seiner Herstellung
DE102005025095A1 (de) 2005-06-01 2006-12-07 Giesecke & Devrient Gmbh Datenträger und Verfahren zu seiner Herstellung
DE102005032815A1 (de) 2005-07-12 2007-01-18 Giesecke & Devrient Gmbh Verfahren zur Herstellung eines Sicherheitspapiers, Papiersieb und Formelement für Papiersieb
DE102005032997A1 (de) 2005-07-14 2007-01-18 Giesecke & Devrient Gmbh Gitterbild und Verfahren zu seiner Herstellung
DE102005061749A1 (de) 2005-12-21 2007-07-05 Giesecke & Devrient Gmbh Optisch variables Sicherheitselement und Verfahren zu seiner Herstellung
DE102005062132A1 (de) 2005-12-23 2007-07-05 Giesecke & Devrient Gmbh Sicherheitselement
DE102006015023A1 (de) 2006-03-31 2007-10-04 Giesecke & Devrient Gmbh Sicherheitselement und Verfahren zu seiner Herstellung
US20070241551A1 (en) * 2006-04-18 2007-10-18 Graff Jacob C Automatic Bookmark
DE102006039305A1 (de) * 2006-07-21 2008-01-24 Giesecke & Devrient Gmbh Sicherheitsfaden mit optisch variablem Sicherheitsmerkmal

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07146635A (ja) * 1993-11-24 1995-06-06 Dainippon Printing Co Ltd ホログラム記録媒体およびその作成方法
JPH0821909A (ja) * 1994-07-06 1996-01-23 Dainippon Printing Co Ltd カラー画像を記録した回折格子記録媒体およびその作成方法
WO2005038499A2 (de) * 2003-10-15 2005-04-28 Giesecke & Devrient Gmbh Optisch variable beugungsstruktur und verfahren zu ihrer herstellung
WO2005038500A1 (de) * 2003-10-15 2005-04-28 Giesecke & Devrient Gmbh Verfahren zum erzeugen eines ebenen oder gekrümmten gitterbilds und gegenstand mit einem gitterbild
WO2005042268A1 (de) * 2003-11-03 2005-05-12 Ovd Kinegram Ag Diffraktives sicherheitselement mit einem halbtonbild

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008256855A (ja) * 2007-04-03 2008-10-23 Toppan Printing Co Ltd 回折画像表示体及びラベル付き物品

Also Published As

Publication number Publication date
CN101218520A (zh) 2008-07-09
CN101218520B (zh) 2011-06-08
AU2006269011B2 (en) 2011-08-04
WO2007006455A2 (de) 2007-01-18
AU2006269011A1 (en) 2007-01-18
RU2008104886A (ru) 2009-08-20
US7986459B2 (en) 2011-07-26
US20080198468A1 (en) 2008-08-21
RU2422863C2 (ru) 2011-06-27
WO2007006455A3 (de) 2007-03-29
AU2006269011B9 (en) 2011-11-10
EP1904876A2 (de) 2008-04-02
DE102005032997A1 (de) 2007-01-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2009501348A (ja) グレーティング・メージとその製造方法
CN101687428B (zh) 描绘装置
DE60310977T2 (de) Authentifikation von dokumenten und artikeln durch moiremuster
US5909313A (en) Multiple image diffractive device
RU2466875C2 (ru) Структура для отображения
US8526085B2 (en) Grid image
US7295717B2 (en) Synthesis of superposition images for watches, valuable articles and publicity
JP6550338B2 (ja) セキュリティ装置
RU2436158C2 (ru) Оптически изменяющаяся дифракционная структура и способ ее изготовления
CZ2004147A3 (cs) Optické zařízení a postup jeho výroby
CN109476173A (zh) 制造安全装置的方法
JP6831328B2 (ja) セキュリティエレメント、セキュリティ文書、転写フィルム、積層フィルム及びセキュリティエレメントを形成する方法
JPH11316308A (ja) 回折格子パターン
RU2511704C2 (ru) Оптическое устройство и способ изготовления
RU2569557C2 (ru) Голографическая матрица, система голографической персонализации удостоверений личности и синтез голограмм с желаемыми визуальными свойствами и способ их производства
AU738289B2 (en) A diffractive device with three-dimensional effects
WO1999030200A1 (en) A diffractive device with three-dimensional effects
EP2955564B1 (en) Optically variable element
CN100363783C (zh) 一种形成彩色点阵衍射图像的方法及由该方法制成的产品
CN115230363B (zh) 光学防伪元件及其设计方法、防伪产品
AU698856B2 (en) Multiple image diffractive device
JPH05502110A (ja) 回折格子の形成方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090609

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090623

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090804

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110902

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20111129

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20111206

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111221

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20120314