JP2009300565A - プラズマディスプレイ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】消費電力を抑えるとともに、複数のトランジスタに消費電力を分散させた波形発生回路を備えたプラズマディスプレイ装置を提供する。
【解決手段】パネルとパネルを駆動する駆動回路とを備えたプラズマディスプレイ装置であって、駆動回路はランプ波形電圧を発生する波形発生回路40を備え、波形発生回路40はランプ波形電圧の勾配を決める電流源(抵抗R41)およびコンデンサC41を共有する複数のミラー積分回路43、47を有することを特徴とする。
【選択図】図5

Description

本発明は、プラズマディスプレイパネルを用いた画像表示装置であるプラズマディスプレイ装置に関する。
プラズマディスプレイパネル(以下、「パネル」と略記する)として代表的な交流面放電型パネルは、対向配置された前面基板と背面基板との間に多数の放電セルが形成されている。
前面基板上には1対の走査電極と維持電極とからなる表示電極対が互いに平行に複数形成され、背面基板上にはデータ電極が平行に複数形成されている。そして、表示電極対とデータ電極とが立体交差するように前面基板と背面基板とが対向配置されて密封され、内部の放電空間には放電ガスが封入されている。ここで表示電極対とデータ電極とが対向する部分に放電セルが形成される。このような構成のパネルを用いて各放電セル内でガス放電を発生させ、蛍光体を励起発光させて画像を表示する。
パネルを駆動する方法としては、サブフィールド法、すなわち、1フィールド期間を複数のサブフィールドに分割した上で、発光させるサブフィールドの組み合わせによって階調表示を行う方法が一般に用いられている。各サブフィールドは、初期化期間、書込み期間および維持期間を有し、それぞれの期間においてそれぞれの電極に必要な駆動電圧を印加する。特に初期化期間では走査電極にランプ波形電圧を印加して初期化放電を発生し、続く書込み動作に必要な壁電荷を各電極上に形成する。
ランプ波形電圧を発生させる波形発生回路には、通常、ミラー積分回路が用いられている(例えば、特許文献1参照)。図8は、従来のプラズマディスプレイ装置の波形発生回路90の回路図であり、下りランプ波形電圧を発生させる波形発生回路90の最も単純な回路構成を示している。波形発生回路90は、トランジスタQ91と抵抗R91とコンデンサC91とを有し、これらはミラー積分回路92を構成している。すなわち、抵抗R91の一方の端子はトランジスタQ91のゲートに接続され、他方の端子は入力端子となっている。コンデンサC91はトランジスタQ91のゲートとドレインとの間に接続されている。また図8においては、トランジスタQ91のソース端子は電圧Vi4の電源に接続されている。
次に波形発生回路90の動作について説明する。図9は、従来のプラズマディスプレイ装置の波形発生回路90の動作を示す波形図であり、図9(a)はトランジスタQ91のドレイン電圧Vdを、図9(b)は入力端子に印加する電圧Vinを、図9(c)はトランジスタQ91のゲート−ソース間電圧Vgsを、図9(d)はトランジスタQ91のドレイン電流Idをそれぞれ示している。なお、入力端子に印加する電圧VinはトランジスタQ91のソース端子の電圧Vi4からの差の電圧を示している。
まず、波形発生回路90の出力であるトランジスタQ91のドレイン電圧Vdの初期値を電圧Vi3とする。このとき、コンデンサC91は電圧(Vi3−Vi4)に充電されている。
時刻t91において、電圧Vi4を基準とする入力電圧VHを入力端子に印加する。するとトランジスタQ91のゲート−ソース間電圧Vgsが上昇し、トランジスタQ91にドレイン電流Idが流れて、トランジスタQ91のドレイン電圧Vdが低下しはじめる。このときのドレイン電圧Vdの低下する速度は、抵抗R91を介してコンデンサC91に流れる一定の電流(VH−Vgs)/R91によるコンデンサC91の電圧の低下する速度に等しい。ここで式中のR91は抵抗R91の抵抗値を示している。このようにして、波形発生回路90は一定の速度で電圧が低下する下りランプ波形電圧を発生する。
特開2002−108278号公報
トランジスタQ91の消費電力はドレイン電流Idとドレイン−ソース間電圧Vdsとの積を積分した値であるが、上述した従来の波形発生回路90は、トランジスタQ91のドレイン−ソース間に電圧が加わった状態でドレイン電流が流れるため、図9(a)のハッチングを施した領域の面積に比例した大きな電力を消費する。このように、トランジスタQ91は大きな電力を消費して発熱するので、この発熱を見越したトランジスタの選定および放熱設計がなされてきた。
しかしながら、近年はパネルの大型化にともないドレイン電流も増加し、トランジスタQ91の消費電力もますます大きくなる傾向にある。ところがミラー積分回路はトランジスタを能動領域で使用するため、トランジスタを並列接続して消費電力を分散させるという使い方ができない。そのため、消費電力が増加すると使用できる半導体素子が限定され、またその放熱設計も難しくなるという課題があった。
本発明はこれらの課題に鑑みなされたものであり、消費電力を抑えるとともに、複数のトランジスタに消費電力を分散させた波形発生回路を備えたプラズマディスプレイ装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、パネルとパネルを駆動する駆動回路とを備えたプラズマディスプレイ装置であって、駆動回路はランプ波形電圧を発生する波形発生回路を備え、波形発生回路はランプ波形電圧の勾配を決める電流源およびコンデンサを共有する複数のミラー積分回路を有することを特徴とする。この構成により、消費電力を抑えるとともに、複数のトランジスタに消費電力を分散させた波形発生回路を備えたプラズマディスプレイ装置を提供することができる。
本発明によれば、消費電力を抑えるとともに、複数のトランジスタに消費電力を分散させた波形発生回路を備えたプラズマディスプレイ装置を提供することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態におけるプラズマディスプレイ装置について、図面を用いて説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1におけるプラズマディスプレイ装置に用いるパネル10の構造を示す分解斜視図である。ガラス製の前面基板11上には走査電極12と維持電極13とからなる表示電極対14が複数形成されている。そして表示電極対14を覆うように誘電体層15が形成され、誘電体層15上に保護層16が形成されている。背面基板21上にはデータ電極22が複数形成され、データ電極22を覆うように誘電体層23が形成され、さらにその上に井桁状の隔壁24が形成されている。そして、隔壁24の側面および誘電体層23上には赤色、緑色および青色の各色に発光する蛍光体層25が設けられている。
これら前面基板11と背面基板21とは、微小な放電空間を挟んで表示電極対14とデータ電極22とが交差するように対向配置され、その外周部をガラスフリット等の封着材によって封着されている。そして放電空間には、例えばネオンとキセノンとの混合ガスが放電ガスとして封入されている。放電空間は隔壁24によって複数の区画に仕切られており、表示電極対14とデータ電極22とが交差する部分に放電セルが形成されている。そしてこれらの放電セルが放電、発光することにより画像が表示される。
なお、パネル10の構造は上述したものに限られるわけではなく、例えばストライプ状の隔壁を備えたものであってもよい。
図2は、本発明の実施の形態1におけるプラズマディスプレイ装置に用いるパネル10の電極配列図である。パネル10には、行方向に長いn本の走査電極SC1〜SCn(図1の走査電極12)およびn本の維持電極SU1〜SUn(図1の維持電極13)が配列され、列方向に長いm本のデータ電極D1〜Dm(図1のデータ電極22)が配列されている。そして、1対の走査電極SCi(i=1〜n)および維持電極SUiと1つのデータ電極Dj(j=1〜m)とが交差した部分に放電セルが形成され、放電セルは放電空間内にm×n個形成されている。
なお、図1、図2に示したように、走査電極SCiと維持電極SUiとは互いに平行に対をなして形成されているため、走査電極SC1〜SCnと維持電極SU1〜SUnとの間に大きな電極間容量が存在する。また走査電極SC1〜SCnとデータ電極D1〜Dmとの間にも電極間容量が存在する。そのため走査電極SC1〜SCnは大きな等価容量を持つ容量性の負荷となる。
次に、パネル10を駆動するための駆動電圧波形とその動作について説明する。プラズマディスプレイ装置は、サブフィールド法、すなわち1フィールドを複数のサブフィールドに分割し、サブフィールド毎に各放電セルの発光・非発光を制御することによって画像を表示する。それぞれのサブフィールドは初期化期間、書込み期間および維持期間を有する。
図3は、本発明の実施の形態1におけるプラズマディスプレイ装置の各電極に印加する駆動電圧波形図である。図3には、2つのサブフィールドの駆動電圧波形を示しているが、他のサブフィールドにおける駆動電圧波形もほぼ同様である。
第1サブフィールドの初期化期間の前半部では、データ電極D1〜Dm、維持電極SU1〜SUnにそれぞれ0(V)を印加し、走査電極SC1〜SCnには電圧Vi1から電圧Vi2に向かって緩やかに上昇する上りランプ波形電圧を印加する。このランプ波形電圧が上昇する間に、走査電極SC1〜SCnと維持電極SU1〜SUn、走査電極SC1〜SCnとデータ電極D1〜Dmとの間でそれぞれ微弱な初期化放電が起こる。そして、走査電極SC1〜SCn上に負の壁電圧が蓄積されるとともに、データ電極D1〜Dm上および維持電極SU1〜SUn上には正の壁電圧が蓄積される。ここで、電極上の壁電圧とは電極を覆う誘電体層上、保護層上、蛍光体層上等に蓄積された壁電荷により生じる電圧を表す。
初期化期間の後半部では、維持電極SU1〜SUnに所定の電圧を印加し、走査電極SC1〜SCnには電圧Vi3から電圧Vi4に向かって緩やかに下降する下りランプ波形電圧を印加する。この間に、走査電極SC1〜SCnと維持電極SU1〜SUn、走査電極SC1〜SCnとデータ電極D1〜Dmとの間でそれぞれ微弱な初期化放電が起こる。そして、走査電極SC1〜SCn上の負の壁電圧および維持電極SU1〜SUn上の正の壁電圧が弱められ、データ電極D1〜Dm上の正の壁電圧は書込み動作に適した値に調整される。以上により、書込み放電に必要な壁電荷を各電極上に形成する初期化動作が終了する。
なお、初期化期間の駆動電圧波形としては、図3の第2サブフィールドの初期化期間に示したように初期化期間の後半部の電圧だけを印加してもよく、この場合には直前のサブフィールドの維持期間において維持放電を行った放電セルで選択的に初期化放電が発生する。
続く書込み期間では、走査電極SC1〜SCnに一旦所定の電圧を印加する。そして次に、1行目の走査電極SC1に負の走査パルスを印加するとともに、データ電極D1〜Dmのうち1行目に発光させるべき放電セルのデータ電極Dk(k=1〜m)に正の書込みパルスを印加する。するとデータ電極Dkと走査電極SC1との間および維持電極SU1と走査電極SC1との間に書込み放電が起こり、走査電極SC1上に正の壁電圧が蓄積され、維持電極SU1上に負の壁電圧が蓄積され、データ電極Dk上にも負の壁電圧が蓄積される。
このようにして、1行目に発光させるべき放電セルで書込み放電を起こして各電極上に壁電圧を蓄積する書込み動作が行われる。一方、書込みパルスを印加しなかったデータ電極Dh(h=1〜m、h≠k)と走査電極SC1との交差部の電圧は放電開始電圧を超えないので書込み放電は発生しない。以上の書込み動作を走査電極SCnのn行目の放電セルに至るまで行い、書込み期間を終了する。
続く維持期間では、維持電極SU1〜SUnに0(V)を印加するとともに走査電極SC1〜SCnに維持パルスを印加する。すると書込み放電を起こした放電セルでは走査電極SCiと維持電極SUiとの間で維持放電が起こり、蛍光体層25が発光する。そして走査電極SCi上に負の壁電圧が蓄積され、維持電極SUi上に正の壁電圧が蓄積され、データ電極Dk上にも正の壁電圧が蓄積される。ただし、書込み期間において書込み放電が起きなかった放電セルでは維持放電は発生せず、初期化期間の終了時における壁電圧が保たれる。
続いて、走査電極SC1〜SCnには0(V)を、維持電極SU1〜SUnには維持パルスをそれぞれ印加する。すると、維持放電を起こした放電セルでは再び維持放電が起こり、蛍光体層25が発光する。そして維持電極SUi上に負の壁電圧が蓄積され走査電極SCi上に正の壁電圧が蓄積される。
以降同様に、走査電極SC1〜SCnと維持電極SU1〜SUnとに交互に輝度重みに応じた数の維持パルスを印加することにより、書込み期間において書込み放電を起こした放電セルで維持放電が発生し、蛍光体層25が発光する。
そして、維持期間の最後には、上りランプ波形電圧を走査電極SC1〜SCnに印加して、データ電極Dk上の正の壁電圧を残したまま走査電極SCi上および維持電極SUi上の壁電圧を消去する。
次に、パネル10を駆動するための駆動回路とその動作について説明する。
図4は、本発明の実施の形態1におけるプラズマディスプレイ装置30の回路ブロック図である。プラズマディスプレイ装置30は、パネル10、画像信号処理回路31、データ電極駆動回路32、走査電極駆動回路33、維持電極駆動回路34、タイミング発生回路35および各回路ブロックに必要な電源を供給する電源回路(図示せず)を備えている。
画像信号処理回路31は、入力された画像信号をサブフィールド毎の発光・非発光を示す画像データに変換する。データ電極駆動回路32はサブフィールド毎の画像データを各データ電極D1〜Dmに対応する書込みパルスに変換し各データ電極D1〜Dmに印加する。タイミング発生回路35は同期信号をもとにして各回路ブロックの動作を制御する各種のタイミング信号を発生し、それぞれの回路ブロックへ供給する。走査電極駆動回路33は走査電極SC1〜SCnに印加するランプ波形電圧を発生させる波形発生回路を備え、タイミング信号にもとづいて各走査電極SC1〜SCnのそれぞれに駆動電圧を印加する。維持電極駆動回路34はタイミング信号にもとづいて維持電極SU1〜SUnに駆動電圧を印加する。
次に、ランプ波形電圧を発生させる波形発生回路の詳細について、緩やかに下降する下りランプ波形電圧を発生させる波形発生回路40を例に説明する。
図5は、本発明の実施の形態1における波形発生回路40の回路図である。本実施の形態における波形発生回路40は、抵抗R41とコンデンサC41と、トランジスタQ42と、レベルシフト回路44と、トランジスタQ45と、ダイオードD46とを備えている。トランジスタQ42のソース端子は電圧Vi4の電源に接続され、トランジスタQ45のソース端子は電圧Vi4よりも高い電圧Vcの電源に接続されている。
ここで、抵抗R41とコンデンサC41とトランジスタQ42とは第1のミラー積分回路43を構成している。またレベルシフト回路44はトランジスタQ42のゲート電圧をレベルシフトし、その出力でトランジスタQ45を制御している。この構成により、抵抗R41とコンデンサC41とトランジスタQ45とは第2のミラー積分回路47を構成している。なお、ダイオードD46は電流の逆流を防止するために設けている。
このように本実施の形態における波形発生回路40は、ランプ波形電圧の勾配を決める定電流源として働く抵抗R41とフィードバック用のコンデンサC41とを共有する2つのミラー積分回路43、47を備えている。
次に、本実施の形態における波形発生回路40の動作を、図3に期間T1で示した下り傾斜波形電圧を発生させる場合について詳細に説明する。図6は、本発明の実施の形態1におけるプラズマディスプレイ装置30の波形発生回路40の動作を示す波形図であり、図6(a)はトランジスタQ42のドレイン電圧Vdaを、図6(b)は入力端子に印加する電圧Vinを、図6(c)はトランジスタQ42のゲート−ソース間電圧Vgsaを、図6(d)はトランジスタQ45のゲート−ソース間電圧Vgsbを、図6(e)はトランジスタQ42のドレイン電流Idaを、図6(f)はトランジスタQ45のドレイン電流Idbをそれぞれ示している。
まず、波形発生回路40の出力であるトランジスタQ42のドレイン電圧Vdaの初期値を電圧Vi3とする。このとき、コンデンサC41は電圧(Vi3−Vi4)に充電されている。
時刻t11において、電圧Vi4を基準とする入力電圧VHを入力端子に印加する。するとトランジスタQ42のゲート電圧が上昇するとともにレベルシフト回路44を介してトランジスタQ45のゲート電圧が上昇する。ここで本実施の形態においては、トランジスタQ45がトランジスタQ42よりも先に動作するようにレベルシフト回路44のシフトする電圧が設定されている。すなわち、トランジスタQ42とトランジスタQ45との特性が同じ場合、レベルシフト回路44がシフトする電圧は電圧(Vc−Vi4)よりもわずかに高く設定されている。
するとトランジスタQ45を有する第2のミラー積分回路47が動作して、抵抗R41に流れる電流とコンデンサC41の容量とから決まる速度で、波形発生回路40の出力であるトランジスタQ42のドレイン電圧Vdaが低下しはじめる。
時刻t12において、出力電圧Vdaが電圧Vc近くまで低下すると、トランジスタQ45はそれ以上出力電圧Vdaを低下させることができなくなる。すると、今度はトランジスタQ42を有する第1のミラー積分回路43が動作する。そして引き続き、抵抗R41に流れる電流とコンデンサC41の容量とから決まる速度で出力端子の電圧Vdaが低下する。そして出力電圧Vdaが電圧Vi4付近まで低下する。このとき出力電圧Vdaは電圧Vcよりも低い電圧まで低下するが、ダイオードD46が電流の逆流を防いでいる。
このようにして本実施の形態においては、電圧Vi3から電圧Vcまでは第2のミラー積分回路47が動作して下りランプ波形電圧を発生し、電圧Vcから電圧Vi4までは第1のミラー積分回路43が動作して下りランプ波形電圧を発生する。
次にトランジスタQ42、Q45の消費電力を見積もる。時刻t11から時刻t12までの期間においては、トランジスタQ42には電流が流れないのでトランジスタQ42の消費電力は「0」である。トランジスタQ45には一定電流Idbが流れるとともにトランジスタQ45のドレイン−ソース間に電圧(Vda−Vc)が印加されるので、トランジスタQ45では図6の(2)に示した領域の面積に比例した電力が消費される。
また時刻t12から時刻t13までの期間は、トランジスタQ45には電流が流れないのでトランジスタQ45の消費電力は「0」である。トランジスタQ42には一定電流Idaが流れるとともにトランジスタQ42のドレイン−ソース間に電圧(Vda−Vi4)が印加されるので、トランジスタQ42では図6の(1)に示した領域の面積に比例した電力が消費される。そして図6からわかるように、電圧Vcを電圧Vi3と電圧Vi4との中間の電圧、すなわち電圧(Vi3+Vi4)/2に設定するとトランジスタQ42とトランジスタQ45の消費電力を等しくすることができる。またこのときの波形発生回路40の消費電力を最小にすることができる。そしてこのときの波形発生回路40の消費電力は従来の波形発生回路90の1/2となり、トランジスタ1石当りの消費電力は従来の波形発生回路90のトランジスタQ91の1/4となる。
このように、本実施の形態における波形発生回路40は、抵抗R41とコンデンサC41とを共有する2つのミラー積分回路43、47を備え、それらが時分割にて駆動することにより、消費電力を抑えるとともに、2つのトランジスタQ42、Q45に消費電力を分散させることができる。
また、本実施の形態における波形発生回路40の2つのミラー積分回路43、47は、電圧の勾配を決める抵抗R41とコンデンサC41とを共有しているため、ミラー積分回路43、47のそれぞれの動作時にランプ電圧波形の勾配が変わることがない。さらに抵抗R41の抵抗値を変化させることにより、ミラー積分回路43、47それぞれのランプ電圧波形の勾配を同時に変化させることができる。
なお、本実施の形態においては、レベルシフト回路44を第2のミラー積分回路47のトランジスタQ45のゲート端子に設けた回路構成について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、第2のミラー積分回路47のトランジスタQ45のゲート端子にはレベルシフト回路を設けずに、第1のミラー積分回路43のトランジスタQ42のゲート端子にレベルシフト回路を設けた回路構成であってもよい。また、第1のミラー積分回路43のトランジスタQ42のゲート端子、および第2のミラー積分回路47のトランジスタQ45のゲート端子の両方にレベルシフト回路を設けた回路構成であってもよい。
(実施の形態2)
図7は、本発明の実施の形態2におけるプラズマディスプレイ装置の波形発生回路50の回路図であり、下りランプ波形電圧を発生する波形発生回路50の回路図である。実施の形態2においては図5の抵抗R41の代わりに、トランジスタQ51を用いた定電流回路53を有する。またレベルシフト回路66の回路構成例を具体的に示している。
波形発生回路50は、トランジスタQ51と抵抗R51と抵抗R52とツェナーダイオードD51とダイオードD52とを有する定電流回路53と、コンデンサC54とツェナーダイオードD54と抵抗R54とを有するフィードバック部55と、トランジスタQ56とそれに付随した抵抗およびダイオードと、トランジスタQ61〜Q65とそれに付随する抵抗とを有するレベルシフト回路66と、トランジスタQ67と、逆流防止用のダイオードD67とを備えている。トランジスタQ56のソース端子は電圧Vi4の電源に接続され、トランジスタQ67のソース端子は電圧Vi4より高い電圧である0(V)、すなわち接地電位に接続されている。
そして定電流回路53とコンデンサC54を有するフィードバック部55とトランジスタQ56とは第1のミラー積分回路56を構成する。またレベルシフト回路66はトランジスタQ56のゲート電圧をレベルシフトし、その出力でトランジスタQ67を制御している。この構成により、定電流回路53とフィードバック部55とトランジスタQ67とは第2のミラー積分回路68を構成している。そして定電流回路53の電流値とコンデンサC54の容量とによりランプ波形電圧の勾配が決定する。
なお、定電流回路53のダイオードD52はトランジスタQ56をすばやくターンオフするためのダイオードである。またフィードバック部55のコンデンサC54に直列に挿入された抵抗R54は発振防止および電流制限のために設けられている。またコンデンサC54に直列に挿入されたツェナーダイオードD54は、ランプ波形電圧の最初で電圧を急激に変化させる必要がある場合に挿入される。
レベルシフト回路66のトランジスタQ61はトランジスタQ56のゲート電圧を電流増幅するエミッタフォロワ回路である。そしてその出力はトランジスタQ62で反転され、さらにトランジスタQ63で反転増幅される。そしてトランジスタQ64とトランジスタQ65で構成されるプッシュプル回路により電流増幅されてトランジスタQ67のゲートに出力する。ここでも実施の形態1と同様に、トランジスタQ67がトランジスタQ56よりも先に動作するようにレベルシフト回路66のシフトする電圧が設定されている。
実施の形態2における波形発生回路50の動作は、実施の形態1における波形発生回路40の抵抗R41を定電流回路53に、コンデンサC41をフィードバック部55に、トランジスタQ42をトランジスタQ56に、レベルシフト回路44をレベルシフト回路66に、トランジスタQ45をトランジスタQ67に、ダイオードD46をダイオードD67に、それぞれ置換えたときの動作と同様である。
このように実施の形態2における波形発生回路50は、ランプ波形電圧の勾配を決める電流源としての定電流回路53とフィードバック用のコンデンサC54を有するフィードバック部55とを共有する2つのミラー積分回路56、68を備え、それらが時分割にて駆動することにより、消費電力を抑えるとともに、2つのトランジスタQ56、Q67に消費電力を分散させることができる。そしてこの構成により、使用できるトランジスタの選択範囲が広がり、放熱板を小さくできる等、放熱設計も容易になる。
また、実施の形態2における波形発生回路50の2つのミラー積分回路56、68は、電圧の勾配を決める定電流回路53とコンデンサC54とを共有しているため、ミラー積分回路56、68のそれぞれの動作時にランプ電圧波形の勾配が変わることがない。さらに定電流回路53の電流を変化させることにより、ミラー積分回路56、68それぞれのランプ電圧波形の勾配を同時に変化させることができる。
なお、実施の形態1においてはトランジスタQ42およびトランジスタQ45としてMOS型電界効果トランジスタを用いた回路構成例を示し、実施の形態2においてはトランジスタQ56として絶縁ゲートバイポーラトランジスタを、トランジスタQ67としてMOS型電界効果トランジスタをそれぞれ用いた回路構成例を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、いずれのトランジスタを用いてもよい。
また、実施の形態2においてはトランジスタを用いてレベルシフト回路66を構成する回路例を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば演算増幅器を用いてレベルシフト回路66を構成してもよい。
なお、実施の形態1および実施の形態2においては、下りランプ波形電圧を発生する波形発生回路について説明したが、上りランプ波形電圧を発生する波形発生回路についても本発明を適用することができる。すなわち上りランプ波形電圧を発生する波形発生回路を、定電流源とフィードバックコンデンサとを共有する2つのミラー積分回路を備えた回路構成とすることにより、消費電力を抑えることができる。
また実施の形態1および実施の形態2においては、電圧の勾配を決める電流源とコンデンサとを共有するミラー積分回路を2つ用いて波形発生回路を構成したが、電圧の勾配を決める電流源とコンデンサとを共有するミラー積分回路を3つ以上用いて波形発生回路を構成してもよい。
本発明は上記で説明した波形発生回路を備えることにより、消費電力を抑えるとともに、複数のトランジスタに消費電力を分散させることができるので、プラズマディスプレイ装置として有用である。
本発明の実施の形態1におけるプラズマディスプレイ装置に用いるパネルの構造を示す分解斜視図 同プラズマディスプレイ装置に用いるパネルの電極配列図 同プラズマディスプレイ装置の各電極に印加する駆動電圧波形図 同プラズマディスプレイ装置の回路ブロック図 同プラズマディスプレイ装置の波形発生回路の回路図 同プラズマディスプレイ装置の波形発生回路の動作を示す波形図 本発明の実施の形態2におけるプラズマディスプレイ装置の波形発生回路の回路図 従来のプラズマディスプレイ装置の波形発生回路の回路図 従来のプラズマディスプレイ装置の波形発生回路の動作を示す波形図
符号の説明
10 パネル
12 走査電極
13 維持電極
14 表示電極対
22 データ電極
30 プラズマディスプレイ装置
31 画像信号処理回路
32 データ電極駆動回路
33 走査電極駆動回路
34 維持電極駆動回路
35 タイミング発生回路
40,50 波形発生回路
43,56 第1のミラー積分回路
44,66 レベルシフト回路
47,68 第2のミラー積分回路
53 定電流回路
55 フィードバック部

Claims (1)

  1. プラズマディスプレイパネルと、前記プラズマディスプレイパネルを駆動する駆動回路とを備えたプラズマディスプレイ装置であって、
    前記駆動回路はランプ波形電圧を発生する波形発生回路を備え、
    前記波形発生回路は前記ランプ波形電圧の勾配を決める電流源およびコンデンサを共有する複数のミラー積分回路を有することを特徴とするプラズマディスプレイ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN102426819A (zh) * 2011-12-12 2012-04-25 四川虹欧显示器件有限公司 一种用于彩色等离子显示器y驱动电路的建立电压电路
WO2012081231A1 (ja) * 2010-12-14 2012-06-21 パナソニック株式会社 プラズマディスプレイ装置

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