JP2010266651A - プラズマディスプレイパネルの駆動方法およびプラズマディスプレイ装置 - Google Patents

プラズマディスプレイパネルの駆動方法およびプラズマディスプレイ装置 Download PDF

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Abstract

【課題】強制初期化動作を複数フィールドに1回とするとともに、安定した強制初期化動作を行い、コントラストが高く品質の高い画像を表示する。
【解決手段】プラズマディスプレイパネルの駆動方法であって、1つのフィールドは、維持期間において表示電極対に維持パルスを印加した後に上り傾斜波形電圧を走査電極に印加する第1のサブフィールドSF2〜SF11と、維持期間において維持パルスを印加することなく上り傾斜波形電圧を走査電極に印加する第2のサブフィールドSF1とを含み、初期化放電が発生する所定の電圧Vi2まで上昇する上り傾斜波形電圧を走査電極に印加するとともにデータ電極に上り傾斜波形電圧を印加しその後に下り傾斜波形電圧を走査電極に印加して強制的に初期化放電を発生させる強制初期化動作を行う初期化期間を有するサブフィールドを第2のサブフィールドの次に配置したフィールドを含む。
【選択図】図3

Description

本発明は、交流面放電型のプラズマディスプレイパネルの駆動方法およびプラズマディスプレイ装置に関する。
プラズマディスプレイパネル(以下、「パネル」と略記する)は、走査電極と維持電極とデータ電極とを有する放電セルを複数備え、放電セル内でガス放電により発生させた紫外線で赤色、緑色および青色の各色の蛍光体を励起発光させてカラー表示を行っている。
パネルを駆動する方法としてはサブフィールド法、すなわち初期化期間と書込み期間と維持期間とを有するサブフィールドを複数用いて1つのフィールドを構成し、発光させるサブフィールドの組み合わせによって階調表示を行う方法が一般的である。各サブフィールドの初期化期間には初期化動作、書込み期間には書込み動作、維持期間には維持動作を行う。初期化動作は初期化放電を発生し、続く書込み動作に必要な壁電荷を形成する動作である。初期化動作には、直前のサブフィールドの動作にかかわらず初期化放電を発生させる強制初期化動作と、直前のサブフィールドで書込み放電を行った放電セルで初期化放電を発生させる選択初期化動作とがある。書込み動作は表示する画像に応じて放電セルで選択的に書込み放電を発生し壁電荷を形成する動作であり、維持動作は表示電極対に交互に維持パルスを印加して維持放電を発生させ、対応する放電セルの蛍光体層を発光させる動作である。
サブフィールド法の中でも、最も低い階調である黒を表示する際の輝度(以下、「黒輝度」と略記する)を下げ、階調表示に関係しない発光を極力減らしてコントラストを向上させる駆動方法が検討されている。例えば特許文献1には、強制初期化動作を行う回数を1フィールドに1回とし、緩やかに変化する傾斜波形電圧を用いて強制初期化動作を行う駆動方法が開示されている。
また特許文献2には、表示電極対をn分割し、強制初期化動作を行う回数をnフィールドに1回とし、階調表示に関係しない発光をさらに減らして黒輝度をさらに下げ、コントラストをさらに向上させた駆動方法が開示されている。
特開2000−242224号公報 特開2006−091295号公報
しかしながら強制初期化動作の回数を減らすことによりプライミングも減少し、強制初期化動作そのものが不安定となり、発光すべき放電セルが発光しない(以下、「不灯」と略記する)、あるいは発光すべきでない放電セルが発光する(以下、「誤点灯」と略記する)といった誤動作が発生して画像表示品質が低下するという課題があった。
本発明はこれらの課題に鑑みなされたものであり、強制初期化動作を複数フィールドに1回とするとともに、安定した強制初期化動作を行い、コントラストが高くかつ画像表示品質の高い画像表示が可能なパネルの駆動方法およびプラズマディスプレイ装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、初期化期間と書込み期間と維持期間とを有するサブフィールドを複数用いて1つのフィールドを構成し、走査電極と維持電極とデータ電極とを有する放電セルを複数備えたパネルを駆動するパネルの駆動方法であって、1つのフィールドは、維持期間において走査電極および維持電極に放電セルで放電を起こすための維持パルスを印加した後に第1の電圧まで上昇する上り傾斜波形電圧を走査電極に印加する第1のサブフィールドと、維持期間において走査電極および維持電極に維持パルスを印加することなく第1の電圧よりも高い第2の電圧まで上昇する上り傾斜波形電圧を走査電極に印加する第2のサブフィールドとを含み、初期化放電が発生する所定の電圧まで上昇する上り傾斜波形電圧を走査電極に印加するとともにデータ電極に上り傾斜波形電圧を印加しその後に下り傾斜波形電圧を走査電極に印加して強制的に初期化放電を発生させる強制初期化動作を行う初期化期間を有するサブフィールドを第2のサブフィールドの次に配置することを特徴とする。この方法により、強制初期化動作を複数フィールドに1回とするとともに、安定した強制初期化動作を行い、コントラストが高くかつ画像表示品質の高い画像表示が可能なパネルの駆動方法を提供することができる。
また本発明のパネルの駆動方法は、直前のサブフィールドで書込み放電を発生した放電セルのみで初期化放電を発生する選択初期化動作を行う初期化期間を有するサブフィールドを第2のサブフィールドの次に配置したフィールドを含むことが望ましい。
また本発明のパネルの駆動方法は、放電セルには、連続する複数のフィールドのうちの1つのサブフィールドの初期化期間においてのみ、強制的に初期化放電を発生させる強制初期化動作を行うことが望ましい。
また本発明のパネルの駆動方法は、第2のサブフィールドの次のサブフィールドの初期化期間において初期化放電が発生する所定の電圧まで上昇する上り傾斜波形電圧を走査電極に印加した後に下り傾斜波形電圧を走査電極に印加して強制初期化動作を行う放電セルと、第2のサブフィールドの次のサブフィールドの初期化期間において前記所定の電圧よりも低い電圧まで上昇する上り傾斜波形電圧を走査電極に印加した後に下り傾斜波形電圧を走査電極に印加して選択初期化動作を行う放電セルとが存在するフィールドを含んでもよい。
また本発明は、走査電極と維持電極とデータ電極とを有する放電セルを複数備えたパネルと、初期化期間と書込み期間と維持期間とを有するサブフィールドを複数用いて1つのフィールドを構成するとともに駆動電圧波形を発生してパネルの各電極に印加する駆動回路とを備えたプラズマディスプレイ装置であって、駆動回路は、維持期間において走査電極および維持電極に放電セルで放電を起こすための維持パルスを印加した後に第1の電圧まで上昇する上り傾斜波形電圧を走査電極に印加する第1のサブフィールドと、維持期間において走査電極および維持電極に維持パルスを印加することなく第1の電圧よりも高い第2の電圧まで上昇する上り傾斜波形電圧を走査電極に印加する第2のサブフィールドとを含むように1つのフィールドを構成し、かつ、初期化期間において初期化放電が発生する所定の電圧まで上昇する上り傾斜波形電圧を走査電極に印加するとともにデータ電極に上り傾斜波形電圧を印加しその後に下り傾斜波形電圧を走査電極に印加して強制的に初期化放電を発生させる強制初期化動作を行うサブフィールドを第2のサブフィールドの次に配置するようにパネルを駆動することを特徴とする。この構成により、強制初期化動作を複数フィールドに1回とするとともに、安定した強制初期化動作を行い、コントラストが高くかつ画像表示品質の高い画像表示が可能なプラズマディスプレイ装置を提供することができる。
また本発明のプラズマディスプレイ装置の駆動回路は、データ電極に書込みパルスを印加するデータ電極駆動回路を有し、データ電極駆動回路の出力インピーダンスをハイインピーダンスとすることでデータ電極に上り傾斜波形電圧を印加する構成であってもよい。この構成により、データ電極駆動回路の回路構成を簡素化することができる。
本発明によれば、強制初期化動作を複数フィールドに1回とするとともに、安定した強制初期化動作を行い、コントラストが高くかつ画像表示品質の高い画像表示が可能なパネルの駆動方法およびプラズマディスプレイ装置を提供することが可能となる。
本発明の実施の形態1におけるプラズマディスプレイ装置に用いるパネルの分解斜視図である。 同プラズマディスプレイ装置に用いるパネルの電極配列図である。 同プラズマディスプレイ装置の各電極に印加する駆動電圧波形図である。 本発明の実施の形態1において強制初期化動作を行う走査電極とフィールドとの関係を示す図である。 本発明の実施の形態1におけるプラズマディスプレイ装置の回路ブロック図である。 同プラズマディスプレイ装置の走査電極駆動回路の回路図である。 同プラズマディスプレイ装置のデータ電極駆動回路の回路図である。 同プラズマディスプレイ装置の走査電極駆動回路およびデータ電極駆動回路の動作を説明するためのタイミングチャートである。 同プラズマディスプレイ装置の各電極に印加する他の駆動電圧波形図である。 本発明の実施の形態2における強制初期化動作を行う放電セルとフィールドとの関係を示す図である。
以下、本発明の実施の形態におけるプラズマディスプレイ装置について、図面を用いて説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1におけるプラズマディスプレイ装置に用いるパネル10の分解斜視図である。ガラス製の前面基板21上には、走査電極22と維持電極23とからなる表示電極対24が複数形成されている。そして表示電極対24を覆うように誘電体層25が形成され、その誘電体層25上に保護層26が形成されている。保護層26は、放電を発生しやすくするために、電子放出性能の高い材料である酸化マグネシウムを用いて形成されている。背面基板31上にはデータ電極32が複数形成され、データ電極32を覆うように誘電体層33が形成され、さらにその上に井桁状の隔壁34が形成されている。そして、隔壁34の側面および誘電体層33上には赤色、緑色および青色の各色に発光する蛍光体層35が設けられている。
これら前面基板21と背面基板31とは、微小な放電空間を挟んで表示電極対24とデータ電極32とが交差するように対向配置され、その外周部をガラスフリット等の封着材によって封着されている。そして放電空間には、放電ガスとして、例えばネオンとキセノンとの混合ガスが封入されている。放電空間は隔壁34によって複数の区画に仕切られており、表示電極対24とデータ電極32とが交差する部分に放電セルが形成されている。そしてこれらの放電セルが放電、発光することにより画像が表示される。
なお、パネル10の構造は上述したものに限られるわけではなく、例えばストライプ状の隔壁を備えたものであってもよい。
図2は、本発明の実施の形態1におけるプラズマディスプレイ装置に用いるパネル10の電極配列図である。パネル10には、行方向に長いn本の走査電極SC1〜SCn(図1の走査電極22)およびn本の維持電極SU1〜SUn(図1の維持電極23)が配列され、列方向に長いm本のデータ電極D1〜Dm(図1のデータ電極32)が配列されている。そして、1対の走査電極SCi(i=1〜n)および維持電極SUiと1つのデータ電極Dj(j=1〜m)とが交差した部分に放電セルが形成され、放電セルは放電空間内にm×n個形成されている。
次に、パネル10を駆動するための駆動電圧波形とその動作について説明する。プラズマディスプレイ装置は、サブフィールド法、すなわち1フィールドを複数のサブフィールドに分割し、サブフィールド毎に各放電セルの発光・非発光を制御することによって画像を表示する。それぞれのサブフィールドでは初期化動作、書込み動作および維持動作を行う。初期化動作は初期化放電を発生し、続く書込み放電に必要な壁電荷を各電極上に形成する動作である。このときの初期化動作には、それ以前の放電の有無にかかわらず放電セルで初期化放電を発生させる強制初期化動作と、直前のサブフィールドで維持放電を行った放電セルのみで初期化放電を発生させる選択初期化動作とがある。書込み動作は、発光させるべき放電セルで選択的に書込み放電を発生し壁電荷を形成する動作である。そして維持動作は、サブフィールド毎にあらかじめ決められた輝度重みに応じた数の維持パルスを表示電極対に交互に印加して、書込み放電を発生した放電セルで維持放電を発生させて発光させる動作である。
サブフィールド構成としては、例えば、1フィールドを11のサブフィールド(SF1、SF2、・・・、SF11)に分割し、各サブフィールドはそれぞれ、(1/2、1、2、3、6、11、18、30、44、60、80)の輝度重みを持つものとする。ここでSF1の輝度重みを「1/2」と記しているが、これはSF1が表示電極対に維持パルスを印加しない第2のサブフィールドであることを示している。ここで「1/2」の値自体には厳密な意味はなく、表示電極対に維持パルスを印加する第1のサブフィールドSF2〜SF11よりも低い階調表示を行うことを示している。このように1つのフィールドは、維持期間において走査電極および維持電極に維持パルスを印加する第1のサブフィールドと、維持期間において走査電極および維持電極に維持パルスを印加しない第2のサブフィールドとを含む。以下、第2のサブフィールドおよび第1のサブフィールドを単に「サブフィールド」とも称する。
なお、本実施の形態においては、SF2で強制初期化動作または選択初期化動作を行い、SF1、SF3〜SF10では選択初期化動作を行うものとする。しかし、本発明は上記のサブフィールド構成に限定されるものではない。
本実施の形態においては、SF2において全ての放電セルで強制初期化動作を行うのではなく、特定の走査電極を有する放電セルで強制初期化動作を行い、それ以外の放電セルでは強制初期化動作は行わない。特定の走査電極についての詳細は後述することとして、まず駆動電圧波形の一例について説明する。
図3は、本発明の実施の形態1におけるプラズマディスプレイ装置の各電極に印加する駆動電圧波形図である。図3には走査電極SC1、走査電極SC2、維持電極SU1〜SUnおよびデータ電極D1〜Dmに印加する駆動電圧波形を、SF1からSF3まで示している。なお図3においては、走査電極SC1を有する放電セルで強制初期化動作を行い、走査電極SC2を有する放電セルでは強制初期化動作を行わないものとして説明する。
SF1の初期化期間では、データ電極D1〜Dmに電圧0(V)を印加し、維持電極SU1〜SUnには電圧Ve2を印加する。電圧Ve2は後述する電圧Ve1よりも高く設定されている。そして走査電極SC1〜SCnには電圧Vi4に向かって緩やかに下降する下り傾斜波形電圧を印加する。すると、直前のサブフィールドにおいて維持放電を発生した放電セルで微弱な初期化放電が発生し、走査電極SCi上および維持電極SUi上の壁電圧が弱められる。またデータ電極Dkの壁電圧の過剰な部分が放電され、書込み動作に適した壁電圧に調整される。このようにして選択初期化動作が完了する。ここで電極上の壁電圧とは、電極を覆う誘電体層上、保護層上、蛍光体層上等に蓄積された壁電荷により生じる電圧を表す。
続くSF1の書込み期間では、データ電極D1〜Dmに電圧0(V)を、維持電極SU1〜SUnには電圧Ve2を引き続き印加し、走査電極SC1〜SCnに電圧Vcを印加する。次に、1行目の走査電極SC1に電圧Vaの走査パルスを印加するとともに発光すべき放電セルに対応するデータ電極Dkに電圧Vdの書込みパルスを印加する。するとデータ電極Dk上と走査電極SC1上との交差部の電圧差は、外部印加電圧の差(Vd−Va)にデータ電極Dk上の正の壁電圧が加算され放電開始電圧を超える。そしてデータ電極Dkと走査電極SC1との間で発生した放電が走査電極SC1と維持電極SU1との間に伸展して書込み放電が起こる。そして走査電極SC1上に正の壁電圧が蓄積され、維持電極SU1上に負の壁電圧が蓄積され、データ電極Dk上にも負の壁電圧が蓄積される。このようにして、1行目に発光させるべき放電セルで書込み放電を起こして各電極上に壁電圧を蓄積する書込み動作が行われる。一方、書込みパルスを印加しなかったデータ電極と走査電極SC1との交差部の電圧は放電開始電圧を超えないので、書込み放電は発生しない。
次に、2行目の走査電極SC2に走査パルスを印加するとともに、発光すべき放電セルに対応するデータ電極Dkに電圧Vdの書込みパルスを印加する。するとデータ電極Dkと走査電極SC1との間および維持電極SU1と走査電極SC1との間で書込み放電が起こり、走査電極SC1上に正の壁電圧が蓄積され、維持電極SU1上に負の壁電圧が蓄積され、データ電極Dk上にも負の壁電圧が蓄積される。このようにして、2行目に発光させるべき放電セルで書込み放電を起こして各電極上に壁電圧を蓄積する書込み動作が行われる。一方、書込みパルスを印加しなかったデータ電極と走査電極SC1との交差部の電圧は放電開始電圧を超えないので、書込み放電は発生しない。
以下、n行目の走査電極SCnにいたるまで同様の書込み動作を行い、続く維持放電に必要な壁電荷を形成する。
続くSF1の維持期間では、維持電極SU1〜SUnに電圧0(V)を印加するとともに走査電極SC1〜SCnには第2の電圧Vr2(以下、単に「電圧Vr2」と略記する。)まで緩やかに上昇する上り傾斜波形電圧を印加する。電圧Vr2は後述する第1の電圧Vr1(以下、単に「電圧Vr1」と略記する。)よりも高く設定されている。すると書込み放電を行った放電セルでは走査電極SCiと維持電極SUiとの間で微弱な消去放電が発生し、このとき発生した紫外線により蛍光体層35が発光する。そして走査電極SCi上および維持電極SUi上の壁電圧が弱められる。また電圧Vr2は書込み放電を行った放電セルの走査電極SCiとデータ電極Dkとの間の放電開始電圧を超える電圧に設定されているため、走査電極SCiとデータ電極Dkとの間でも微弱な放電が発生してデータ電極Dk上に正の壁電圧が蓄積される。
このように、SF1の維持期間では走査電極SC1〜SCnおよび維持電極SU1〜SUnに維持パルスを印加することなく、電圧Vr2に向かって緩やかに上昇する上り傾斜波形電圧を走査電極SC1〜SCnに印加する。このようにしてSF1は書込み動作に続けて傾斜波形電圧を用いた微弱放電を発生させるため、維持パルスを用いて階調を表示するサブフィールドよりも暗い階調を表示することができる。こうしてSF1の維持動作を終了する。
続くSF2の初期化期間の前半部では、維持電極SU1〜SUnに電圧0(V)を印加する。そして強制初期化動作を行うための駆動電圧波形を印加する走査電極(以下「強制初期化動作を行う走査電極」と略記する)である走査電極SC1には、放電が発生しない電圧Vi1を印加する。一方、強制初期化動作を行うための駆動電圧波形を印加しない走査電極(以下「強制初期化動作を行わない走査電極」と略記する)である走査電極SC2には、電圧0(V)を印加する。
そしてデータ電極D1〜Dmに緩やかに上昇する上り傾斜波形電圧を印加するとともに、強制初期化動作を行う走査電極である走査電極SC1には電圧Vi1から、それ以前の放電の有無にかかわらず初期化放電が発生する所定の電圧Vi2(以下、単に「電圧Vi2」と略記する。)まで緩やかに上昇する上り傾斜波形電圧を印加する。すると、まず走査電極SC1と維持電極SU1との間で微弱な放電が発生する。この放電は維持電極SU1を陰極とする放電であり、維持電極SU1の表面は酸化マグネシウムの保護層26で覆われているため、放電が安定して発生する。その後、走査電極SC1とデータ電極D1〜Dmとの間で微弱な放電が発生する。この放電はデータ電極D1〜Dmを陰極とする放電であるが、走査電極SC1と維持電極SU1との間で発生したプライミングの働きにより、放電が安定して発生する。そして走査電極SC1上に負の壁電圧が蓄積されるとともにデータ電極D1〜Dm上および維持電極SU1上に正の壁電圧が蓄積される。強制初期化動作を行う他の走査電極についても同様である。
一方、強制初期化動作を行わない走査電極である走査電極SC2には、電圧0(V)から、上記の電圧Vi2よりも低い電圧Vi5に向かって緩やかに上昇する上り傾斜波形電圧を印加する。そのため、少なくとも直前のサブフィールドで維持放電を発生しなかった放電セルにおいて初期化放電が発生することはない。強制初期化動作を行わない他の走査電極についても同様である。
ここで、データ電極D1〜Dmに印加する電圧が高く設定されていると、データ電極D1〜Dmと維持電極SU1〜SUnとの間で放電が発生する可能性がある。しかしデータ電極D1〜Dmには緩やかに上昇する上り傾斜波形電圧が印加されるので、仮に放電が発生しても微弱な放電であり、データ電極D1〜Dm上の壁電圧および維持電極SU1〜SUn上の壁電圧が大きく変化することはない。
このようにSF2の初期化期間の前半部では、データ電極D1〜Dmに緩やかに上昇する上り傾斜波形電圧を印加するとともに、強制初期化動作を行う走査電極にはそれ以前の放電の有無にかかわらず放電が発生する電圧Vi2に向かって緩やかに上昇する上り傾斜波形電圧を印加する。また、強制初期化動作を行わない走査電極には、電圧Vi2よりも低い電圧Vi5に向かって緩やかに上昇する上り傾斜波形電圧を印加する。
続くSF2の初期化期間の後半部では、データ電極D1〜Dmに電圧0(V)を印加し、維持電極SU1〜SUnには電圧Ve2よりも低い電圧Ve1を印加する。そして走査電極SC1〜SCnに電圧Vi3から電圧Vi4に向かって緩やかに下降する下り傾斜波形電圧を印加する。すると、SF2の初期化期間の前半部で微弱な初期化放電を起こした放電セルおよびSF1で放電を発生し過剰な壁電荷を蓄積している放電セルでは微弱な初期化放電が発生し、対応する放電セルの走査電極上および維持電極上の壁電圧が弱められるとともに、データ電極D1〜Dmの壁電圧の過剰な部分が放電され書込み動作に適した壁電圧に調整される。加えて、書込み放電の放電遅れ時間を短くするプライミングも発生する。一方、SF1で放電を起こさずSF2の初期化期間の前半部でも初期化放電を起こさなかった放電セルでは放電が発生せず、それ以前の壁電圧が保持される。
このようにして、それ以前の放電の有無にかかわらず放電が発生する電圧Vi2に向かって上昇する上り傾斜波形電圧を印加した走査電極を有する放電セルでは強制初期化動作が行われる。一方、電圧Vi2よりも低い電圧Vi5に向かって上昇する上り傾斜波形電圧を印加した走査電極を有する放電セルでは強制初期化動作が行われず選択初期化動作が行われる。
このように本実施の形態においては、維持期間において維持パルスを印加することなく上り傾斜波形電圧を走査電極に印加するSF1の次のサブフィールドSF2の初期化期間において、選択初期化動作を行う放電セルと強制初期化動作を行う放電セルとが混在する。そして強制初期化動作を行う放電セルは、第2のサブフィールドの次のサブフィールドの初期化期間において初期化放電が発生する電圧Vi2まで上昇する上り傾斜波形電圧を走査電極に印加するとともにデータ電極に上り傾斜波形電圧を印加した後に下り傾斜波形電圧を走査電極に印加し、強制初期化動作を行わない放電セルは、第2のサブフィールドの次のサブフィールドの初期化期間において電圧Vi2よりも低い電圧Vi5まで上昇する上り傾斜波形電圧を走査電極に印加するとともにデータ電極に上り傾斜波形電圧を印加した後に下り傾斜波形電圧を走査電極に印加する。
続くSF2の書込み期間では、データ電極D1〜Dmに電圧0(V)を、維持電極SU1〜SUnには電圧Ve1を引き続き印加する。そして走査電極SC1〜SCnに電圧Vaの走査パルスを順次印加するとともに、発光すべき放電セルに対応するデータ電極Dkに電圧Vdの書込みパルスを印加して書込み動作を行う。
続くSF2の維持期間では、維持電極SU1〜SUnに電圧0(V)を印加するとともに走査電極SC1〜SCnに電圧Vsの維持パルスを印加する。すると書込み放電を起こした放電セルでは、走査電極SCi上と維持電極SUi上との電圧差は電圧Vsに走査電極SCi上の壁電圧と維持電極SUi上の壁電圧との差を加算したものとなり放電開始電圧を超える。そして、走査電極SCiと維持電極SUiとの間に維持放電が起こり、このとき発生した紫外線により蛍光体層35が発光する。そして走査電極SCi上に負の壁電圧が蓄積され、維持電極SUi上に正の壁電圧が蓄積される。さらにデータ電極Dk上にも正の壁電圧が蓄積される。一方、書込み放電が起きなかった放電セルでは維持放電は発生せず、初期化動作の終了時における壁電圧が保たれる。
続いて、走査電極SC1〜SCnに電圧0(V)を印加するとともに維持電極SU1〜SUnに電圧Vsの維持パルスを印加する。すると、維持放電を起こした放電セルでは再び維持放電が起こり、蛍光体層35が発光する。そして維持電極SUi上に負の壁電圧が蓄積され走査電極SCi上に正の壁電圧が蓄積される。以降同様に、走査電極SC1〜SCnと維持電極SU1〜SUnとに交互に輝度重みに応じた数の維持パルスを印加し、書込み放電を起こした放電セルで維持放電を継続して発生させる。
そしてその後に、電圧Vr2よりも低い電圧Vr1に向かって緩やかに上昇する上り傾斜波形電圧を走査電極SC1〜SCnに印加する。すると維持放電を行った放電セルでは消去放電が発生して、走査電極SCi上および維持電極SUi上の壁電圧が弱められる。なお、データ電極Dk上には正の壁電圧が蓄積されているので走査電極SCiとデータ電極Dkとの間では放電は発生しない。こうして維持動作を終了する。
SF3の初期化期間では、データ電極D1〜Dmに電圧0(V)を印加し、維持電極SU1〜SUnには電圧Ve1を印加する。そして走査電極SC1〜SCnには電圧Vi4に向かって緩やかに下降する下り傾斜波形電圧を印加する。すると、直前のサブフィールドにおいて維持放電を発生した放電セルで微弱な初期化放電が発生し、走査電極SCi上および維持電極SUi上の壁電圧が弱められる。またデータ電極Dk上の壁電圧の過剰な部分が放電され、書込み動作に適した壁電圧に調整される。このようにして選択初期化動作が完了する。
続くSF3の書込み期間では、SF2の書込み期間と同様に、維持電極SU1〜SUnには引き続き電圧Ve1を印加する。そして走査電極SC1〜SCnに走査パルスを順次印加するとともに、発光すべき放電セルに対応するデータ電極Dkに書込みパルスを印加して書込み動作を行う。
続くSF3の維持期間の動作は維持パルス数を除きSF2の維持期間と同じである。すなわち走査電極SC1〜SCnと維持電極SU1〜SUnとに交互に輝度重みに応じた数の維持パルスを印加し、書込み放電を起こした放電セルで維持放電を継続して発生させる。そしてその後に、電圧Vr1に向かって緩やかに上昇する上り傾斜波形電圧を走査電極SC1〜SCnに印加して、データ電極Dk上の正の壁電圧を残したまま、走査電極SCi上および維持電極SUi上の壁電圧を弱める。
続くSF4〜SF11における動作は、維持パルス数を除きSF3の動作と同様である。
なお、本実施の形態においては、電圧Vi1は145(V)、電圧Vi2は310(V)、電圧Vi3は197(V)、電圧Vi4は−170(V)、電圧Vi5は165(V)、電圧Vcは−40(V)、電圧Vaは−185(V)、電圧Vsは197(V)、電圧Vr1は197(V)、電圧Vr2は220(V)、電圧Ve1は115(V)、電圧Ve2は130(V)、電圧Vdは75(V)である。しかしこれらの電圧値は上述した値に限定されるものではなく、パネルの放電特性やプラズマディスプレイ装置の仕様にもとづき最適に設定することが望ましい。
このように本実施の形態においては、SF1、すなわち維持期間において維持パルスを印加することなく、電圧Vr2に向かって緩やかに上昇する上り傾斜波形電圧を走査電極SC1〜SCnに印加する第2のサブフィールドを用いることにより、維持パルスを用いて階調を表示する第1のサブフィールドよりも暗い階調を表示することができる。さらに本実施の形態においては、SF1の維持期間において走査電極SC1〜SCnに印加する上り傾斜波形電圧の到達電圧Vr2を、その他のサブフィールドの維持期間の最後に走査電極SC1〜SCnに印加する上り傾斜波形電圧の到達電圧Vr1よりも高く設定している。以下にその理由について説明する。
上述したように、本実施の形態においては、直前のサブフィールドで書込み放電を発生した放電セルのみで初期化放電を発生する選択初期化期間を有するサブフィールドを第2のサブフィールドの次に配置したフィールド構成となる放電セルが存在する。具体的には、強制初期化動作を行わない走査電極を有する放電セルがこれに該当する。
書込み放電はデータ電極Dk上と走査電極SC1上との交差部に放電開始電圧を超える電圧を印加することにより発生するが、交差部の電圧差は、外部印加電圧の差(Vd−Va)にデータ電極Dk上の壁電圧が加算されて決定する。そしてデータ電極上に適正な値の正の壁電圧をあらかじめ蓄積しておくことにより、比較的低い電圧Vdの書込みパルスを用いて書込み放電を発生させることができる。
書込み放電を行うと、上記で説明したように、データ電極Dk上には負の壁電圧が蓄積される。しかし第1のサブフィールドであるSF2〜SF11では、書込み動作の後に、表示電極対に維持パルスを印加して維持放電を行うので、データ電極上には正の壁電圧が蓄積されている。したがって、続くサブフィールドの初期化期間でデータ電極上の正の壁電圧を適正な値に調整するだけで、その後の書込み動作を行うことができる。
しかしながら第2のサブフィールドであるSF1では書込み放電を行った後に、表示電極対に維持パルスを印加する維持放電は行わない。そこで本実施の形態においては、SF1の維持期間において走査電極SC1〜SCnに印加する上り傾斜波形電圧の到達電圧Vr2を、電圧Vr1よりも高く、かつ書込み放電を行った放電セルの走査電極SCiとデータ電極Dkとの間の放電開始電圧を超える電圧Vr2に設定している。そして走査電極SCiとデータ電極Dkとの間で微弱な放電を発生させてデータ電極Dk上に正の壁電圧を蓄積している。このように駆動することにより、第2のサブフィールドの次に選択初期化期間を有するサブフィールドを配置したフィールド構成であり続くサブフィールドの初期化期間で選択初期化動作を行う場合であっても、データ電極上の正の壁電圧を適正な値に調整することができ、その後の書込み動作を行うことができる。
ただし、電圧Vr2が高すぎると、SF1の書込み期間において書込み放電を発生しなかった放電セルでも放電が発生して黒輝度が上昇し、コントラストが低下する。そのため、電圧Vr2は、SF1の書込み期間において書込み放電を発生した放電セルのデータ電極上に必要な正の壁電圧が蓄積する電圧であって、かつ書込み放電を発生しなかった放電セルでは放電が発生しない電圧に設定しなければならない。
また本実施の形態においては、走査電極に上り傾斜波形電圧を印加して強制初期化動作を行う際に、データ電極にも上り傾斜波形電圧を印加している。この理由について以下に説明する。
SF2の初期化期間前半部において、仮にデータ電極に電圧0(V)を印加したまま走査電極に上り傾斜波形電圧を印加すると、走査電極と維持電極との間の微弱放電が発生する前に、走査電極とデータ電極との間の電圧差が放電開始電圧を超える可能性がある。この場合はデータ電極側が陰極となるが、データ電極表面に塗布されている蛍光体の電子放出性能が低いため、放電開始が遅れて強い放電が発生し、各電極上に大きな壁電圧が蓄積する。このように正しく制御されていない壁電圧が蓄積するとそれ以降の動作が不定となり、誤点灯や不灯といった誤動作が発生する。
しかしながら本実施の形態においては、走査電極に上り傾斜波形電圧を印加する際に、データ電極にも正の電圧を印加して、走査電極とデータ電極との間の電圧差を緩和している。そのため、まず走査電極と維持電極との間の微弱放電が発生し、その後に走査電極とデータ電極との間の電圧差が放電開始電圧を超えるので、走査電極とデータ電極との間の微弱放電が安定して発生する。こうして誤動作の発生を抑えることができる。
また、データ電極に正の電圧を印加すると、データ電極と維持電極との間の電圧差が放電開始電圧を超える可能性がある。このとき、データ電極の電圧を仮にステップ状に変化させたと仮定すると、データ電極と維持電極との間で強い放電が発生し、データ電極上に負の壁電圧が蓄積する。するとそれ以降の書込み動作ができなくなり不灯が発生する。
しかしながら本実施の形態においては、走査電極に正の電圧を印加する際に、データ電極に緩やかに上昇する上り傾斜波形電圧を印加している。そのためデータ電極と維持電極との間で発生する放電は微弱な放電であり、データ電極上の壁電圧が大きく変化することはなく、不灯が発生するおそれがない。
このように本実施の形態においては、初期化放電が発生する所定の電圧Vi2まで上昇する上り傾斜波形電圧を走査電極に印加するとともにデータ電極にも上り傾斜波形電圧を印加し、その後に下り傾斜波形電圧を走査電極に印加して強制的に初期化放電を発生させる強制初期化動作を行う初期化期間を有するサブフィールドを第2のサブフィールドの次に配置したフィールドを含む。これにより、強制初期化動作を複数フィールドに1回とするとともに、安定した強制初期化動作を行い、コントラストが高く品質の高い画像を表示している。
次に、強制初期化動作を行う特定の走査電極とフィールドとの関係について説明する。本実施の形態においては、各フィールドのそれぞれに対して強制初期化動作を行う特定の走査電極を以下の規則にもとづき設定する。1つの走査電極に対して、N個の連続するフィールド(Nは自然数)のうち1つのフィールドで1回だけ強制初期化動作を行う場合、時間的に連続するNフィールドを1つのフィールド群とし、連続して配置されたN本の走査電極を1つの走査電極群とする。その上で、
(規則1)1つの走査電極で強制初期化動作を行うフィールドは、それぞれのフィールド群の中で1つである。
(規則2)1つのフィールドで強制初期化動作を行う走査電極は、それぞれの走査電極群の中で1つである。
さらに、N≧5の場合には、
(規則3)あるフィールドで強制初期化動作を行う走査電極に隣接する走査電極では、少なくともそのフィールドと、そのフィールドの次のフィールドとで強制初期化動作を行わない。
図4は、本発明の実施の形態1において強制初期化動作を行う走査電極とフィールドとの関係を示す図であり、時間的に連続する5フィールドを1つのフィールド群とするN=5の場合の一例を示している。また横軸はフィールドを、縦軸は走査電極をそれぞれ表し、フィールドFj〜Fj+4が1つのフィールド群を、走査電極SCi〜SCi+4が1つの走査電極群を構成している。さらに「○」は強制初期化動作を行うことを示し、「×」は強制初期化動作を行わないことを示している。
図4から明らかなように、走査電極SCiは、それぞれフィールド群の中の1つのフィールドで強制初期化動作を行っている。他の走査電極についても同様である(規則1)。これにより、フィールド毎に全ての放電セルで強制初期化動作を毎回行う場合と比較して、強制初期化動作の回数が5分の1に低減されるので、表示画像の黒輝度も5分の1に低減することができる。またフィールドFjに対して、それぞれ走査電極群の中の1つの走査電極で強制初期化動作を行っている。他のフィールドについても同様である(規則2)。これにより、強制初期化動作を行う走査電極を各フィールドに分散できるので、フリッカーを低減することができる。また走査電極SCiはフィールドFjで強制初期化動作を行い、走査電極SCiに隣接する走査電極SCi−1および走査電極SCi+1は、フィールドFjおよびその次のフィールドFj+1では強制初期化動作を行わない。他の走査電極についても同様である(規則3)。これにより、強制初期化動作を行う走査電極の時間的および空間的連続性を低減できるので、強制初期化動作にともなう発光が認識されにくくなる。
このように本実施の形態においては、放電セルのそれぞれは、連続する複数のフィールドのうちの1つのフィールドに属する1つのサブフィールドの初期化期間において強制的に初期化放電を発生させる強制初期化動作を行う。これにより黒輝度を低下させて、コントラストの高い画像表示を行っている。
また、1つのフィールドは、維持期間において走査電極および維持電極に維持パルスを印加した後に第1の電圧Vr1まで上昇する上り傾斜波形電圧を走査電極に印加する第1のサブフィールドと、維持期間において走査電極および維持電極に維持パルスを印加することなく第1の電圧Vr1よりも高い第2の電圧Vr2まで上昇する上り傾斜波形電圧を走査電極に印加する第2のサブフィールドとを含み、直前のサブフィールドで書込み放電を発生した放電セルのみで初期化放電を発生する選択初期化動作を行う初期化期間を有するサブフィールドを第2のサブフィールドの次に配置したフィールドを含むように構成されている。これにより、黒の次に低い階調の輝度を低下させて、画像表示品質の高い画像表示を行っている。
また、放電セルのそれぞれは、複数のフィールドのうちの1つのサブフィールドの初期化期間において、それ以前の放電の有無にかかわらず初期化放電が発生する電圧Vi2まで上昇する上り傾斜波形電圧を走査電極に印加するとともにデータ電極に上り傾斜波形電圧を印加し、その後に下り傾斜波形電圧を走査電極に印加して強制的に初期化放電を発生させる強制初期化動作を行っている。これにより黒輝度を低下させて、コントラストの高い画像表示を行うとともに安定した強制初期化動作を行っている。
次に、パネル10を駆動するための駆動回路とその動作について説明する。図5は、本発明の実施の形態1におけるプラズマディスプレイ装置40の回路ブロック図である。プラズマディスプレイ装置40は、パネル10とその駆動回路とを備え、駆動回路は、画像信号処理回路41、データ電極駆動回路42、走査電極駆動回路43、維持電極駆動回路44、タイミング発生回路45および各回路ブロックに必要な電源を供給する電源回路(図示せず)を備えている。
画像信号処理回路41は、入力された画像信号をサブフィールド毎の発光・非発光を示す画像データに変換する。データ電極駆動回路42はサブフィールド毎の画像データを各データ電極D1〜Dmに対応する書込みパルスに変換し各データ電極D1〜Dmに印加する。タイミング発生回路45は垂直および水平同期信号をもとにして各回路ブロックの動作を制御する各種のタイミング信号を発生し、それぞれの回路ブロックへ供給する。走査電極駆動回路43は、タイミング信号にもとづいて上述した駆動電圧波形を発生し各走査電極SC1〜SCnのそれぞれに印加する。維持電極駆動回路44は、タイミング信号にもとづいて上述した駆動電圧波形を発生し維持電極SU1〜SUnに印加する。
図6は、本発明の実施の形態1におけるプラズマディスプレイ装置40の走査電極駆動回路43の回路図である。走査電極駆動回路43は、維持パルス発生回路50と、傾斜波形電圧発生回路60と、走査パルス発生回路70とを備えている。
維持パルス発生回路50は、電力回収回路51と、スイッチング素子Q55と、スイッチング素子Q56と、スイッチング素子Q59とを有し、走査電極SC1〜SCnに印加する維持パルスを発生する。電力回収回路51は走査電極SC1〜SCnを駆動するときの電力を回収して再利用する。スイッチング素子Q55は走査電極SC1〜SCnを電圧Vsにクランプし、スイッチング素子Q56は走査電極SC1〜SCnを電圧0(V)にクランプする。スイッチング素子Q59は分離スイッチであり、走査電極駆動回路43を構成するスイッチング素子の寄生ダイオード等を介して電流が逆流するのを防止するために設けられている。
走査パルス発生回路70は、スイッチング素子Q71H1〜Q71Hn、Q71L1〜Q71Ln、スイッチング素子Q72を有する。そして電圧Vaの電源、および走査パルス発生回路70の基準電位(図6に示した節点Aの電位)に重畳された電圧Vpの電源をもとにして走査パルスを発生し、走査電極SC1〜SCnのそれぞれに、図3に示したタイミングで走査パルスを順次印加する。なお、走査パルス発生回路70は、維持動作時には維持パルス発生回路50の出力電圧をそのまま出力する。すなわち、節点Aの電圧を走査電極SC1〜SCnへ出力する。
傾斜波形電圧発生回路60は、ミラー積分回路61〜63を備え、図3に示した傾斜波形電圧を発生させる。ミラー積分回路61は、トランジスタQ61とコンデンサC61と抵抗R61とを有し、入力端子IN61に一定の電圧を印加することにより、電圧Vtに向かって緩やかに上昇する上り傾斜波形電圧を発生する。ミラー積分回路62は、トランジスタQ62とコンデンサC62と抵抗R62と逆流防止用のダイオードD62とを有し、入力端子IN62に一定の電圧を印加することにより、電圧Vr1に向かって緩やかに上昇する上り傾斜波形電圧を発生する。ミラー積分回路63は、トランジスタQ63とコンデンサC63と抵抗R63とを有し、入力端子IN63に一定の電圧を印加することにより、電圧Vi4に向かって緩やかに低下する下り傾斜波形電圧を発生する。なおスイッチング素子Q69も分離スイッチであり、走査電極駆動回路43を構成するスイッチング素子の寄生ダイオード等を介して電流が逆流するのを防止するために設けられている。
なお、これらのスイッチング素子およびトランジスタは、MOSFETやIGBT等の一般に知られた素子を用いて構成することができる。またこれらのスイッチング素子およびトランジスタは、タイミング発生回路45で発生したそれぞれのスイッチング素子およびトランジスタに対応するタイミング信号により制御される。
図7は、本発明の実施の形態1におけるプラズマディスプレイ装置40のデータ電極駆動回路42の回路図である。データ電極駆動回路42は、スイッチング素子Q81H1〜Q81Hm、Q81L1〜Q81Lmを有する。そしてスイッチング素子Q81Ljをオンにすることでデータ電極Djに電圧0(V)を印加し、スイッチング素子Q81Hjをオンにすることでデータ電極Djに電圧Vdを印加する。
次に、走査電極駆動回路43およびデータ電極駆動回路42の動作、特にSF1からSF2にかけての動作について説明する。本実施の形態においては、図3に示した電圧Vi1は電圧Vpに等しく、電圧Vi2は電圧(Vt+Vp)に等しく、電圧Vi3は電圧Vsに等しく、電圧Vi5は電圧Vtに等しく、電圧Vcは電圧(Va+Vp)に等しいものとして説明する。しかしこれらの電圧は上記に限定されるものではなく、回路構成に応じて適宜設定することができる。
図8は、本発明の実施の形態1におけるプラズマディスプレイ装置40の走査電極駆動回路43およびデータ電極駆動回路42の動作を説明するためのタイミングチャートである。なお図8には走査電極SC1〜SCnの内、強制初期化動作を行う走査電極を走査電極SCxで示し、強制初期化動作を行わない走査電極を走査電極SCyで示した。またスイッチング素子Q71H1〜Q71Hnの内、走査電極SCxに対応するスイッチング素子をスイッチング素子Q71Hxで示し、走査電極SCyに対応するスイッチング素子をスイッチング素子Q71Hyで示した。同様にスイッチング素子Q71L1〜Q71Lnの内、走査電極SCxに対応するスイッチング素子をスイッチング素子Q71Lxで示し、走査電極SCyに対応するスイッチング素子をスイッチング素子Q71Lyで示した。
SF1の初期化期間において、データ電極駆動回路42のスイッチング素子Q81L1〜Q81Lmをオンにして、データ電極D1〜Dmに電圧0(V)を印加する。そして走査電極駆動回路43のスイッチング素子Q71Lx、Q71Lyをオンにするとともに、ミラー積分回路63の入力端子IN63に一定の電圧を印加してミラー積分回路63を動作させ、走査電極SCx、SCyに電圧Vi4まで緩やかに下降する下り傾斜波形電圧を印加する。
続くSF1の書込み期間では、走査電極駆動回路43のミラー積分回路63のトランジスタQ63をオフ、スイッチング素子Q72をオンにして節点Aの電圧を電圧Vaにするとともに、スイッチング素子Q71Lx、Q71Lyをオフ、スイッチング素子Q71Hx、Q71Hyをオンとして、走査電極SCx、SCyのそれぞれに電圧(Va+Vp)を印加する。
次に、スイッチング素子Q71H1をオフ、スイッチング素子Q71L1をオンにし、発光すべき放電セルに対応するデータ電極Dkに対するスイッチング素子Q81Lkをオフ、スイッチング素子Q81Hkをオンにする。そして一定の時間の後、スイッチング素子Q71L1をオフ、スイッチング素子Q71H1をオンに戻し、スイッチング素子Q81Hkをオフ、スイッチング素子Q81Lkをオンに戻す。このようにして走査電極SC1に走査パルスを印加するとともに発光すべき放電セルに対応するデータ電極Dkに書込みパルスを印加する。以下同様に、走査電極SCnにいたるまで、同様の動作を行う。
その後、スイッチング素子Q72、スイッチング素子Q71Hx、Q71Hyをオフ、スイッチング素子Q56、スイッチング素子Q69、スイッチング素子Q71Lx、Q71Lyをオンにして走査電極SCx、SCyに電圧0(V)を印加する。
続くSF1の維持期間では、走査電極駆動回路43のスイッチング素子Q56をオフにするとともに、ミラー積分回路61の入力端子IN61に一定の電圧を印加してミラー積分回路61を動作させ、走査電極SCx、SCyに緩やかに上昇する上り傾斜波形電圧を印加する。走査電極SCx、SCyの電圧が電圧Vr2にいたるとミラー積分回路61のトランジスタQ61をオフにする。こうして走査電極SCx、SCyに、電圧Vr2まで緩やかに上昇する上り傾斜波形電圧を印加する。
SF2の初期化期間の前半部では、まず走査電極駆動回路43のスイッチング素子Q56オンにして走査電極SCx、SCyに電圧0(V)を印加する。次にスイッチング素子Q56をオフにするとともに、強制初期化動作を行う走査電極SCxに対してはスイッチング素子Q71Lxをオフ、スイッチング素子Q71Hxをオンにして電圧Vpを印加する。一方、強制初期化動作を行わない走査電極SCyに対しては、電圧0(V)を印加したままである。
次に、データ電極駆動回路42のスイッチング素子Q81H1〜Q81Hmをオフにしたまま、スイッチング素子Q81L1〜Q81Lmをオフにして、データ電極駆動回路42の出力をハイインピーダンスにする。そして、ミラー積分回路61の入力端子IN61に一定の電圧を印加して、節点Aの電圧を電圧Vtまで緩やかに上昇させる。すると、強制初期化動作を行う走査電極SCxには、電圧Vpから電圧(Vt+Vp)まで緩やかに上昇する上り傾斜波形電圧が印加される。一方、強制初期化動作を行わない走査電極SCyには電圧0(V)から電圧Vtまで緩やかに上昇する上り傾斜波形電圧が印加される。さらにデータ電極D1〜Dmと走査電極SC1〜SCnとの間の電極間容量を介して、データ電極D1〜Dmにも緩やかに上昇する上り傾斜波形電圧が印加される。なお、データ電極D1〜Dmの電圧が電圧Vdに達するとスイッチング素子Q81H1〜Q81Hmの寄生ダイオードが導通するので、データ電極D1〜Dmの電圧が電圧Vdを超えて上昇し続けることはない。
続くSF2の初期化期間の後半部では、データ電極駆動回路42のスイッチング素子Q81L1〜Q81Lmをオンにして、データ電極D1〜Dmに電圧0(V)を印加する。そして走査電極駆動回路43のスイッチング素子Q71Hxをオフ、スイッチング素子Q71Lxをオンに戻すとともに、スイッチング素子Q55、スイッチング素子Q59をオンにして、まず走査電極SCx、SCyに電圧Vsを印加する。その後、スイッチング素子Q69をオフにするとともにミラー積分回路63の入力端子IN63に一定の電圧を印加してミラー積分回路63を動作させて、走査電極SCx、SCyに電圧Vi4まで緩やかに下降する下り傾斜波形電圧が印加される。
続くSF2の書込み期間は、SF1の書込み期間と同様であるため、説明を省略する。
続くSF2の維持期間では、走査電極駆動回路43の維持パルス発生回路50を用いて、走査電極SCx、SCyに、輝度重みに応じた維持パルスをそれぞれ印加する。そしてその後、走査電極駆動回路43のスイッチング素子Q56をオフにするとともに、ミラー積分回路62の入力端子IN62に一定の電圧を印加してミラー積分回路62を動作させ、走査電極SCx、SCyに、電圧Vr1まで緩やかに上昇する上り傾斜波形電圧を印加する。
このようにして、本実施の形態においては、走査電極駆動回路43およびデータ電極駆動回路42を用いて図3に示した駆動電圧波形を走査電極SC1〜SCnおよびデータ電極D1〜Dmに印加する。特にデータ電極D1〜Dmと走査電極SC1〜SCnとの間の電極間容量を利用することにより、データ電極駆動回路42にミラー積分回路等の傾斜波形電圧発生回路を設けることなく、データ電極D1〜Dmに傾斜波形電圧を印加することができる。すなわちデータ電極駆動回路42の出力インピーダンスをハイインピーダンスとすることでデータ電極D1〜Dmに上り傾斜波形電圧を印加することができる。そのためデータ電極駆動回路42を簡素化することができる。
なお、図8には、電圧Vtが電圧Vsよりも低い電圧値に設定された例を示したが、電圧Vtと電圧Vsとが互いに等しい電圧値であってもよく、また電圧Vtの方が電圧Vsよりも高い電圧値であってもよい。
また図3に示したように上記の説明では、フィールドを、SF1の初期化期間に開始しSF11の維持期間で終了するものとして定義した。しかし、フィールドの開始時点および終了時点は任意に定義することができる。図9は、本発明の実施の形態1におけるプラズマディスプレイ装置の各電極に印加する他の駆動電圧波形図である。図9においては、フィールドを、SF1の書込み期間に開始し、SF11の維持期間の後にSF1の初期化期間の駆動電圧波形と同様の電圧波形を各電極に印加した後に終了するとして定義している。しかし、SF1の書込み期間における書込み動作のための壁電圧は、SF11の維持期間の後に設けられたSF1の初期化期間の駆動電圧波形と同様の電圧波形により形成される。そのためSF11の維持期間の後に設けられた駆動電圧波形は実質的にSF1の初期化期間と考えることができる。このように、一連の駆動電圧波形が正しく印加されていれば、フィールドの開始および終了は任意に定義してもよい。
また図9に示したように、強制初期化動作を行うサブフィールドであるSF2の初期化期間の前半部においてデータ電極D1〜Dmに上り傾斜波形電圧を印加するだけでなく、SF1の維持期間に上り傾斜波形電圧を印加してもよい。このように駆動することで、SF1の維持期間において微弱な放電を安定して発生させることができる。
また図9に示したように、走査電極および維持電極に維持パルスを印加した後に上り傾斜波形電圧を走査電極に印加する維持期間を有するサブフィールドであるSF2〜SF11の初期化期間において、走査電極SC1〜SCnに下り傾斜波形電圧を印加する際に維持電極駆動回路44の出力インピーダンスをハイインピーダンス状態としてもよい。このように駆動することにより、書込み放電を安定して発生させるとともに、傾斜波形電圧の印加にともなう初期化放電を安定に発生させることができる。
また、本実施の形態においては、各走査電極、各フィールドのそれぞれに対して強制初期化動作を行うか否かを、上述した(規則1)、(規則2)にもとづき設定した。また、N≧5の場合には、(規則1)、(規則2)に加えて(規則3)にもとづき設定した。しかし本発明はこれに限定されるものではなく、条件を緩和した駆動についても適用することができる。その一例を以下に説明する。
(実施の形態2)
実施の形態2においては、各フィールドのそれぞれに対して強制初期化動作を行う特定の走査電極を以下の規則にもとづき設定する。1つの走査電極に対して、Nフィールドに1回の割合で強制初期化動作を行う場合、時間的に連続するNフィールドを1つのフィールド群とし、連続して配置されたM本(ただし、M≦N)の走査電極を1つの走査電極群とする。その上で、
(規則1)1つの走査電極で強制初期化動作を行うフィールドは、それぞれのフィールド群の中で1つである。
(規則2’)1つのフィールドで強制初期化動作を行う走査電極は、それぞれの走査電極群の中で1つまたは0である。
さらに、N≧4の場合には、
(規則3)あるフィールドで強制初期化動作を行う走査電極に隣接する走査電極では、少なくともそのフィールドと、そのフィールドの次のフィールドとで強制初期化動作を行わない。
図10は、本発明の実施の形態2における強制初期化動作を行う放電セルとフィールドとの関係を示す図であり、N=4、M=2の場合の一例を示している。また横軸はフィールドを、縦軸は走査電極をそれぞれ表し、フィールドFj〜Fj+3が1つのフィールド群を、走査電極SCi、SCi+1が1つの走査電極群を構成している。さらに「○」は強制初期化動作を行うことを示し、「×」は強制初期化動作を行わないことを示している。
図10から明らかなように、走査電極SCiが強制初期化動作を行うフィールドは、それぞれのフィールド群の中の1つのフィールドである。他の走査電極についても同様である(規則1)。これにより、フィールド毎に全ての放電セルで強制初期化動作を毎回行う場合と比較して、強制初期化動作の回数が4分の1に低減されるので、表示画像の黒輝度も4分の1に低減することができる。またフィールドFjに対して強制初期化動作を行う走査電極の数は、それぞれの走査電極群の中で1つまたは0である。他のフィールドについても同様である(規則2’)。これにより、強制初期化動作を行う走査電極を各フィールドに分散できるので、フリッカーを低減することができる。また、例えば走査電極SCiはフィールドFjで強制初期化動作を行い、走査電極SCiに隣接する走査電極SCi−1および走査電極SCi+1は、フィールドFjおよびその次のフィールドFj+1では強制初期化動作を行わない。他の走査電極についても同様である(規則3)。これにより、強制初期化動作を行う走査電極の時間的および空間的連続性を低減できるので、強制初期化動作にともなう発光が認識されにくくなる。
なお、実施の形態1、2において示した具体的な数値等は単に一例を示したに過ぎず、本発明はこれらの数値に何ら限定されるものではなく、パネルの特性やプラズマディスプレイ装置の仕様等にあわせて最適に設定することが望ましい。また、これらの各数値は、上述した効果が得られる範囲でのばらつきを許容するものとする。
本発明は、強制初期化動作を複数フィールドに1回とするとともに、安定した強制初期化動作を行い、コントラストが高くかつ画像表示品質の高い画像表示ができるので、パネルの駆動方法およびプラズマディスプレイ装置として有用である。
10 パネル
22 走査電極
23 維持電極
24 表示電極対
32 データ電極
40 プラズマディスプレイ装置
41 画像信号処理回路
42 データ電極駆動回路
43 走査電極駆動回路
44 維持電極駆動回路
45 タイミング発生回路
50 維持パルス発生回路
51 電力回収回路
60 傾斜波形電圧発生回路
61,62,63 ミラー積分回路
70 走査パルス発生回路

Claims (6)

  1. 初期化期間と書込み期間と維持期間とを有するサブフィールドを複数用いて1つのフィールドを構成し、走査電極と維持電極とデータ電極とを有する放電セルを複数備えたプラズマディスプレイパネルを駆動するプラズマディスプレイパネルの駆動方法であって、
    前記1つのフィールドは、維持期間において前記走査電極および前記維持電極に前記放電セルで放電を起こすための維持パルスを印加した後に第1の電圧まで上昇する上り傾斜波形電圧を前記走査電極に印加する第1のサブフィールドと、維持期間において前記走査電極および前記維持電極に前記維持パルスを印加することなく前記第1の電圧よりも高い第2の電圧まで上昇する上り傾斜波形電圧を前記走査電極に印加する第2のサブフィールドとを含み、
    初期化放電が発生する所定の電圧まで上昇する上り傾斜波形電圧を前記走査電極に印加するとともに前記データ電極に上り傾斜波形電圧を印加しその後に下り傾斜波形電圧を前記走査電極に印加して強制的に初期化放電を発生させる強制初期化動作を行う初期化期間を有するサブフィールドを前記第2のサブフィールドの次に配置することを特徴とするプラズマディスプレイパネルの駆動方法。
  2. 直前のサブフィールドで書込み放電を発生した放電セルのみで初期化放電を発生する選択初期化動作を行う初期化期間を有するサブフィールドを前記第2のサブフィールドの次に配置したフィールドを含むことを特徴とする請求項1に記載のプラズマディスプレイパネルの駆動方法。
  3. 前記放電セルには、連続する複数のフィールドのうちの1つのサブフィールドの初期化期間においてのみ、強制的に初期化放電を発生させる強制初期化動作を行うことを特徴とする請求項1に記載のプラズマディスプレイパネルの駆動方法。
  4. 前記第2のサブフィールドの次のサブフィールドの初期化期間において初期化放電が発生する所定の電圧まで上昇する上り傾斜波形電圧を走査電極に印加した後に下り傾斜波形電圧を前記走査電極に印加して強制初期化動作を行う放電セルと、前記第2のサブフィールドの次のサブフィールドの初期化期間において前記所定の電圧よりも低い電圧まで上昇する上り傾斜波形電圧を走査電極に印加した後に下り傾斜波形電圧を前記走査電極に印加して選択初期化動作を行う放電セルとが存在するフィールドを含むことを特徴とする請求項1に記載のプラズマディスプレイパネルの駆動方法。
  5. 走査電極と維持電極とデータ電極とを有する放電セルを複数備えたプラズマディスプレイパネルと、初期化期間と書込み期間と維持期間とを有するサブフィールドを複数用いて1つのフィールドを構成するとともに駆動電圧波形を発生して前記プラズマディスプレイパネルの各電極に印加する駆動回路とを備えたプラズマディスプレイ装置であって、
    前記駆動回路は、
    維持期間において前記走査電極および前記維持電極に前記放電セルで放電を起こすための維持パルスを印加した後に第1の電圧まで上昇する上り傾斜波形電圧を前記走査電極に印加する第1のサブフィールドと、維持期間において前記走査電極および前記維持電極に前記維持パルスを印加することなく前記第1の電圧よりも高い第2の電圧まで上昇する上り傾斜波形電圧を前記走査電極に印加する第2のサブフィールドとを含むように前記1つのフィールドを構成し、
    かつ、初期化期間において初期化放電が発生する所定の電圧まで上昇する上り傾斜波形電圧を前記走査電極に印加するとともに前記データ電極に上り傾斜波形電圧を印加しその後に下り傾斜波形電圧を前記走査電極に印加して強制的に初期化放電を発生させる強制初期化動作を行うサブフィールドを前記第2のサブフィールドの次に配置するように前記プラズマディスプレイパネルを駆動することを特徴とするプラズマディスプレイ装置。
  6. 前記駆動回路は、前記データ電極に書込みパルスを印加するデータ電極駆動回路を有し、前記データ電極駆動回路の出力インピーダンスをハイインピーダンスとすることで前記データ電極に上り傾斜波形電圧を印加することを特徴とする請求項5に記載のプラズマディスプレイ装置。
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