JP2011053574A - プラズマディスプレイ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】プラズマディスプレイ装置の主電源投入直後に生じやすい駆動回路の誤動作を低減し、駆動回路の動作の安定性を向上させる。
【解決手段】第1電圧と第2電圧と第3電圧と第4電圧とを含む複数の電圧を発生する電源回路46と、第3電圧を走査電極駆動ICの電源電圧として用いる走査電極駆動回路と、走査電極駆動ICを制御する制御信号の発生に用い、第4電圧を電源電圧として用いるスイッチング回路とを備え、電源回路46は、第1電圧を発生する第1電圧発生回路65と、第1電圧にもとづき第2電圧を発生する第2電圧発生回路66と、第2電圧にもとづき第3電圧を発生する第3電圧発生回路67と、第1電圧にもとづき第4電圧を発生する第4電圧発生回路68とを有し、プラズマディスプレイ装置への主電源投入時に、第3電圧よりも先に第4電圧が立ち上がるように構成する。
【選択図】図7

Description

本発明は、壁掛けテレビや大型モニターに用いられるプラズマディスプレイ装置に関する。
プラズマディスプレイパネル(以下、「パネル」と略記する)として代表的な交流面放電型パネルは、対向配置された前面板と背面板との間に多数の放電セルが形成されている。前面板は、1対の走査電極と維持電極とからなる表示電極対が前面ガラス基板上に互いに平行に複数対形成されている。そして、それら表示電極対を覆うように誘電体層および保護層が形成されている。
背面板は、背面ガラス基板上に複数の平行なデータ電極が形成され、それらデータ電極を覆うように誘電体層が形成され、さらにその上にデータ電極と平行に複数の隔壁が形成されている。そして、誘電体層の表面と隔壁の側面とに蛍光体層が形成されている。
そして、表示電極対とデータ電極とが立体交差するように前面板と背面板とが対向配置されて密封されている。密封された内部の放電空間には、例えば分圧比で5%のキセノンを含む放電ガスが封入され、表示電極対とデータ電極とが対向する部分に放電セルが形成される。このような構成のパネルにおいて、各放電セル内でガス放電により紫外線を発生させ、この紫外線で赤色(R)、緑色(G)および青色(B)の各色の蛍光体を励起発光させてカラー表示を行っている。
パネルを駆動する方法としては一般にサブフィールド法が用いられている。サブフィールド法では、1フィールドを複数のサブフィールドに分割し、それぞれのサブフィールドで各放電セルを発光または非発光させることにより階調表示を行う。各サブフィールドは、初期化期間、書込み期間および維持期間を有する。
初期化期間では、各走査電極に初期化波形を印加し、各放電セルで初期化放電を発生させる。これにより、各放電セルにおいて、続く書込み動作のために必要な壁電荷を形成するとともに、書込み放電を安定して発生させるためのプライミング粒子(書込み放電を発生させるための励起粒子)を発生させる。
書込み期間では、走査電極には走査パルスを印加し、データ電極には表示すべき画像信号にもとづき選択的に書込みパルスを印加する。これにより、発光すべき放電セルにおいて、走査電極とデータ電極との間に書込み放電を発生させ、壁電荷を形成する(以下、この動作を「書込み」とも記す)。
維持期間では、走査電極と維持電極とからなる表示電極対に、サブフィールド毎に定められた回数の維持パルスを交互に印加する。これにより、書込み放電を起こした放電セルで維持放電を発生させ、その放電セルの蛍光体層を発光させる。これにより、各放電セルを、サブフィールド毎に定められた輝度重みに応じた輝度で発光させる。このようにしてパネルの各放電セルを画像信号の階調値に応じた輝度で発光させ、パネルの画像表示領域に画像を表示する。
また、このパネルを備えたプラズマディスプレイ装置は、走査電極を駆動する走査電極駆動回路、維持電極を駆動する維持電極駆動回路、データ電極を駆動するデータ電極駆動回路を有し、各駆動回路は上述したサブフィールド法にもとづき画像信号に応じてそれぞれの電極を駆動する。
このような構成のプラズマディスプレイ装置においては、プラズマディスプレイ装置の電源回路に備えられた複数の電圧発生回路から互いに異なる複数の電圧を発生し、各駆動回路はそれら複数の電圧を用いてパネルに印加する駆動電圧を発生する。
また、このような構成のプラズマディスプレイ装置においては、まず主電源が投入されて各電圧発生回路が動作を開始し、次に電圧発生回路から供給される電圧を受けて各駆動回路が動作を開始し、その後にプラズマディスプレイ装置の通常動作が開始される。
このとき、電圧発生回路が正常に動作せず、電圧発生回路から異常電圧が出力されて駆動回路が誤動作すると、プラズマディスプレイ装置に異常が生じることがある。
そこで、プラズマディスプレイ装置に電源電圧の異常を検出する異常検出回路を設け、電圧発生回路から出力される電圧を異常検出回路で監視し、異常検出回路において電圧の異常が検出されたときには各駆動回路の動作を停止する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載された技術によれば、異常検出回路において電圧の異常が検知されたときには、各駆動回路に制御信号を供給する制御信号発生回路に、各駆動回路の動作停止を指示する信号が送信されるので、電圧発生回路が正常に動作しないときに、プラズマディスプレイ装置に異常が生じるのを未然に防ぐことができる。
特開2007−218965号公報
近年のパネルの大画面化にともない、パネルの駆動インピーダンスは増大する傾向にある。そのため、各駆動回路に電力を供給する電源回路の負荷も増大する傾向にある。
特に、高精細化され走査電極の数が増加したパネルを備えたプラズマディスプレイ装置では、走査電極駆動回路における消費電力が増大しやすく、走査電極駆動回路に電力を供給する電圧発生回路の負荷はより増大する傾向にある。
また、プラズマディスプレイ装置への主電源投入時に、電圧発生回路が発生する電圧が規定の電圧に到達するまでの時間(以下、「電圧の立ち上がり」と記す)は、負荷の大きさによって変化することがあり、負荷の重い電圧発生回路は、負荷の軽い電圧発生回路よりも電圧の立ち上がりが遅くなりやすい。
一方、各駆動回路は、規定の電源電圧の下で正常動作するように構成されており、正常な回路であっても、電源電圧が0(V)から規定の電圧に到達するまでの期間(以下、「過渡期」とも記す)には動作が不安定になりやすい。そして、駆動回路に供給される電源電圧の立ち上がり方によっては、駆動回路が誤動作することがある。
例えば、走査電極駆動回路は、一般に、複数の走査電極を駆動する複数の回路を1つのIC(Integrated Circuit)に集積化した走査電極駆動IC(以下、「走査IC」(Scan IC)と略記する)を複数備えており、高精細化されたパネルを備えたプラズマディスプレイ装置では、走査ICの数も増加する。
そして、パネルの高精細化により走査ICの数が増加したプラズマディスプレイ装置では、走査ICに供給する電源電圧を発生する電圧発生回路の負荷が増大しやすく、プラズマディスプレイ装置への主電源投入時にその電圧発生回路が発生する電圧の立ち上がりも遅くなりやすい。そのようなプラズマディスプレイ装置では、走査ICにおける上述した過渡期の期間が長くなりやすく、走査ICが誤動作するおそれが高くなる。
上述した従来技術は、電圧発生回路が正常に動作しないときに各駆動回路の動作を停止し、プラズマディスプレイ装置に異常が生じるのを未然に防ぐことができる。しかし、電圧発生回路が正常に動作するにもかかわらず、プラズマディスプレイ装置に主電源が投入された直後の過渡期に生じる可能性のある駆動回路の誤動作に関しては、それを防止する効果を得ることは困難である。
本発明はこのような課題に鑑みなされたものであり、プラズマディスプレイ装置の主電源投入直後に生じやすい駆動回路の誤動作を低減し、駆動回路の動作の安定性を向上させることができるプラズマディスプレイ装置を提供することを目的とする。
本発明のプラズマディスプレイ装置は、走査電極と維持電極とからなる表示電極対を有する放電セルを複数備えたパネルと、第1電圧と第2電圧と第3電圧と第4電圧とを含む複数の電圧を発生する電源回路と、走査電極を駆動する複数の走査電極駆動ICを有し第3電圧を走査電極駆動ICの電源電圧として用いる走査電極駆動回路と、走査電極駆動ICを制御する制御信号の発生に用い第4電圧を電源電圧として用いるスイッチング回路とを備え、電源回路は、第1電圧を発生する第1電圧発生回路と、第1電圧にもとづき第2電圧を発生する第2電圧発生回路と、第2電圧にもとづき第3電圧を発生する第3電圧発生回路と、第1電圧にもとづき第4電圧を発生する第4電圧発生回路とを有し、プラズマディスプレイ装置への主電源投入時に、第3電圧よりも先に第4電圧が立ち上がるように構成されたことを特徴とする。
これにより、プラズマディスプレイ装置への主電源投入時において、走査電極駆動ICの電源電圧よりも先にスイッチング回路の電源電圧を立ち上げることができるので、プラズマディスプレイ装置の主電源投入直後に生じやすい駆動回路の誤動作を低減し、駆動回路の動作の安定性を向上させることが可能となる。
また、このプラズマディスプレイ装置においては、スイッチング回路をフォトカプラを用いて構成してもよい。これにより、走査電極駆動ICを制御する制御信号の発生に用いる回路の接地電位と、走査電極駆動回路の接地電位とを電気的に分離することが可能となる。
本発明によれば、プラズマディスプレイ装置の主電源投入直後に生じやすい駆動回路の誤動作を低減し、駆動回路の動作の安定性を向上させることができるプラズマディスプレイ装置を提供することが可能となる。
本発明の一実施の形態におけるパネルの構造を示す分解斜視図である。 同パネルの電極配列図である。 同パネルの各電極に印加する駆動電圧波形図である。 本発明の一実施の形態におけるプラズマディスプレイ装置の回路ブロック図である。 本発明の一実施の形態における走査電極駆動回路の一構成例を示す回路図である。 本発明の一実施の形態における制御信号OC1、制御信号OC2と走査ICの動作状態との対応関係を示す図である。 本発明の一実施の形態における電源回路の一構成例を示す回路ブロック図である。 本発明の一実施の形態における制御信号OC2の受け渡しを行う回路の一構成例を示す回路図である。 プラズマディスプレイ装置への主電源投入時に第3電圧および第4電圧を同時に立ち上げたときの制御信号OC2の変化の一例を示す図である。 本発明の一実施の形態におけるプラズマディスプレイ装置への主電源投入時における第3電圧および第4電圧の立ち上がりの一例および制御信号OC2を示す図である。 本発明の一実施の形態における制御信号OC2の受け渡しを行う回路の他の構成例を示す回路図である。
以下、本発明の実施の形態におけるプラズマディスプレイ装置について、図面を用いて説明する。
(実施の形態)
図1は、本発明の一実施の形態におけるパネル10の構造を示す分解斜視図である。ガラス製の前面板21上には、走査電極22と維持電極23とからなる表示電極対24が複数形成されている。そして走査電極22と維持電極23とを覆うように誘電体層25が形成され、その誘電体層25上に保護層26が形成されている。また、保護層26は、酸化マグネシウム(MgO)を主成分とする材料から形成されている。
背面板31上にはデータ電極32が複数形成され、データ電極32を覆うように誘電体層33が形成され、さらにその上に井桁状の隔壁34が形成されている。そして、隔壁34の側面および誘電体層33上には赤色(R)、緑色(G)および青色(B)の各色に発光する蛍光体層35が設けられている。
これら前面板21と背面板31とは、微小な放電空間を挟んで表示電極対24とデータ電極32とが交差するように対向配置されている。そして、その外周部はガラスフリット等の封着材によって封着されている。そして、内部の放電空間には、ネオンとキセノンの混合ガスが放電ガスとして封入されている。なお、本実施の形態では、発光効率を向上させるためにキセノン分圧を約10%とした放電ガスを用いている。放電空間は隔壁34によって複数の区画に仕切られており、表示電極対24とデータ電極32とが交差する部分に放電セルが形成されている。そしてこれらの放電セルが放電、発光することにより画像が表示される。
なお、パネル10の構造は上述したものに限られるわけではなく、例えばストライプ状の隔壁を備えたものであってもよい。また、放電ガスの混合比率も上述した数値に限られるわけではなく、その他の混合比率であってもよい。
図2は、本発明の一実施の形態におけるパネル10の電極配列図である。パネル10には、行方向に長いn本の走査電極SC1〜走査電極SCn(図1の走査電極22)およびn本の維持電極SU1〜維持電極SUn(図1の維持電極23)が配列され、列方向に長いm本のデータ電極D1〜データ電極Dm(図1のデータ電極32)が配列されている。そして、1対の走査電極SCi(i=1〜n)および維持電極SUiと1つのデータ電極Dk(k=1〜m)とが交差した部分に放電セルが形成され、放電セルは放電空間内にm×n個形成されている。そして、m×n個の放電セルが形成された領域がパネル10の表示領域となる。
次に、パネル10を駆動するための駆動電圧波形とその動作の概要について説明する。なお、本実施の形態におけるプラズマディスプレイ装置は、1フィールドを時間軸上で複数のサブフィールドに分割し、各サブフィールドに輝度重みをそれぞれ設定し、サブフィールド毎に各放電セルの発光・非発光を制御するサブフィールド法によって階調表示を行うものとする。
このサブフィールド法では、例えば、1フィールドを8つのサブフィールド(第1SF、第2SF、・・・、第8SF)で構成し、時間的に後のサブフィールドほど輝度重みが大きくなるように、各サブフィールドはそれぞれ(1、2、4、8、16、32、64、128)の輝度重みを有する構成とすることができる。また、複数のサブフィールドのうち、1つのサブフィールドの初期化期間においては全ての放電セルに初期化放電を発生させる全セル初期化動作を行い(以下、全セル初期化動作を行うサブフィールドを「全セル初期化サブフィールド」と呼称する)、他のサブフィールドの初期化期間においては直前のサブフィールドで維持放電を行った放電セルに対してのみ選択的に初期化放電を発生させる選択初期化動作を行う(以下、選択初期化動作を行うサブフィールドを「選択初期化サブフィールド」と呼称する)ことで、階調表示に関係しない発光を極力減らしコントラスト比を向上させることが可能である。
そして、本実施の形態では、第1SFの初期化期間では全セル初期化動作を行い、第2SF〜第8SFの初期化期間では選択初期化動作を行うものとする。これにより、画像の表示に関係のない発光は第1SFにおける全セル初期化動作の放電にともなう発光のみとなる。したがって、維持放電を発生させない黒表示領域の輝度である黒輝度は全セル初期化動作における微弱発光だけとなって、コントラストの高い画像表示が可能となる。また、各サブフィールドの維持期間においては、それぞれのサブフィールドの輝度重みに所定の輝度倍率を乗じた数の維持パルスを表示電極対24のそれぞれに印加する。
しかし、本実施の形態は、サブフィールド数や各サブフィールドの輝度重みが上記の値に限定されるものではなく、また、画像信号等にもとづいてサブフィールド構成を切換える構成であってもよい。
図3は、本発明の一実施の形態におけるパネル10の各電極に印加する駆動電圧波形図である。図3には、書込み期間において最初に走査を行う走査電極SC1、書込み期間において最後に走査を行う走査電極SCn(例えば、走査電極SC1080)、維持電極SU1〜維持電極SUn、およびデータ電極D1〜データ電極Dmの駆動波形を示す。
また、図3には、2つのサブフィールドの駆動電圧波形、すなわち全セル初期化サブフィールドである第1サブフィールド(第1SF)と、選択初期化サブフィールドである第2サブフィールド(第2SF)とを示す。なお、他のサブフィールドにおける駆動電圧波形は、維持期間における維持パルスの発生数が異なる以外は第2SFの駆動電圧波形とほぼ同様である。また、以下における走査電極SCi、維持電極SUi、データ電極Dkは、各電極の中から画像データ(サブフィールド毎の発光・非発光を示すデータ)にもとづき選択された電極を表す。
まず、全セル初期化サブフィールドである第1SFについて説明する。
第1SFの初期化期間前半部では、データ電極D1〜データ電極Dm、維持電極SU1〜維持電極SUnにはそれぞれ0(V)を印加し、走査電極SC1〜走査電極SCnには、電圧Vi1を印加する。このとき、電圧Vi1は、維持電極SU1〜維持電極SUnに対して放電開始電圧未満の電圧にする。さらに電圧Vi1から、電圧Vi2に向かって緩やかに(例えば、約1.3V/μsecの勾配で)上昇する傾斜電圧(以下、「上りランプ電圧」と呼称する)L1を印加する。このとき、電圧Vi2は維持電極SU1〜維持電極SUnに対して放電開始電圧を超える電圧にする。
この上りランプ電圧L1が上昇する間に、走査電極SC1〜走査電極SCnと維持電極SU1〜維持電極SUnとの間、および走査電極SC1〜走査電極SCnとデータ電極D1〜データ電極Dmとの間でそれぞれ微弱な初期化放電が持続して起こる。そして、走査電極SC1〜走査電極SCn上部に負の壁電圧が蓄積されるとともに、データ電極D1〜データ電極Dm上部および維持電極SU1〜維持電極SUn上部には正の壁電圧が蓄積される。この電極上部の壁電圧とは、電極を覆う誘電体層上、保護層上、蛍光体層上等に蓄積された壁電荷により生じる電圧を表す。
初期化期間後半部では、維持電極SU1〜維持電極SUnには正の電圧Ve1を印加し、データ電極D1〜データ電極Dmには0(V)を印加し、走査電極SC1〜走査電極SCnには、維持電極SU1〜維持電極SUnに対して放電開始電圧未満となる電圧Vi3から放電開始電圧を超える負の電圧Vi4に向かって緩やかに(例えば、約−2.5V/μsecの勾配で)下降する傾斜電圧(以下、「下りランプ電圧」と呼称する)L2を印加する。
この間に、走査電極SC1〜走査電極SCnと維持電極SU1〜維持電極SUnとの間、および走査電極SC1〜走査電極SCnとデータ電極D1〜データ電極Dmとの間でそれぞれ微弱な初期化放電が起こる。そして、走査電極SC1〜走査電極SCn上部の負の壁電圧および維持電極SU1〜維持電極SUn上部の正の壁電圧が弱められ、データ電極D1〜データ電極Dm上部の正の壁電圧は書込み動作に適した値に調整される。以上により、全ての放電セルに対して初期化放電を行う全セル初期化動作が終了する。
続く書込み期間では、走査電極SC1〜走査電極SCnに対しては順次走査パルス電圧Vaを印加し、データ電極D1〜データ電極Dmに対しては発光させるべき放電セルに対応するデータ電極Dk(k=1〜m)に正の書込みパルス電圧Vdを印加して、各放電セルに選択的に書込み放電を発生させる。
具体的には、まず維持電極SU1〜維持電極SUnに電圧Ve2を印加し、走査電極SC1〜走査電極SCnに電圧Vc(電圧Vc=電圧Va+電圧Vsc)を印加する。
そして、1行目の走査電極SC1に負の走査パルス電圧Vaを印加するとともに、データ電極D1〜データ電極Dmのうち1行目に発光させるべき放電セルのデータ電極Dk(k=1〜m)に正の書込みパルス電圧Vdを印加する。このときデータ電極Dk上と走査電極SC1上との交差部の電圧差は、外部印加電圧の差(電圧Vd−電圧Va)にデータ電極Dk上の壁電圧と走査電極SC1上の壁電圧との差が加算されたものとなり放電開始電圧を超える。これにより、データ電極Dkと走査電極SC1との間に放電が発生する。また、維持電極SU1〜維持電極SUnに電圧Ve2を印加しているため、維持電極SU1上と走査電極SC1上との電圧差は、外部印加電圧の差である(電圧Ve2−電圧Va)に維持電極SU1上の壁電圧と走査電極SC1上の壁電圧との差が加算されたものとなる。このとき、電圧Ve2を、放電開始電圧をやや下回る程度の電圧値に設定することで、維持電極SU1と走査電極SC1との間を、放電には至らないが放電が発生しやすい状態にすることができる。これにより、データ電極Dkと走査電極SC1との間に発生する放電を引き金にして、データ電極Dkと交差する領域にある維持電極SU1と走査電極SC1との間に放電を発生させることができる。こうして、発光させるべき放電セルに書込み放電が起こり、走査電極SC1上に正の壁電圧が蓄積され、維持電極SU1上に負の壁電圧が蓄積され、データ電極Dk上にも負の壁電圧が蓄積される。
このようにして、1行目に発光させるべき放電セルで書込み放電を起こして各電極上に壁電圧を蓄積する書込み動作が行われる。一方、書込みパルス電圧Vdを印加しなかったデータ電極D1〜データ電極Dmと走査電極SC1との交差部の電圧は放電開始電圧を超えないので、書込み放電は発生しない。以上の書込み動作をn行目の放電セルに至るまで順次行い、書込み期間が終了する。
続く維持期間では、輝度重みに所定の輝度倍率を乗じた数の維持パルスを表示電極対24に交互に印加して、書込み放電を発生した放電セルで維持放電を発生させて発光させる。
この維持期間では、まず走査電極SC1〜走査電極SCnに正の維持パルス電圧Vsを印加するとともに維持電極SU1〜維持電極SUnにベース電位となる接地電位、すなわち0(V)を印加する。すると書込み放電を起こした放電セルでは、走査電極SCi上と維持電極SUi上との電圧差が維持パルス電圧Vsに走査電極SCi上の壁電圧と維持電極SUi上の壁電圧との差が加算されたものとなり放電開始電圧を超える。
そして、走査電極SCiと維持電極SUiとの間に維持放電が起こり、このとき発生した紫外線により蛍光体層35が発光する。そして走査電極SCi上に負の壁電圧が蓄積され、維持電極SUi上に正の壁電圧が蓄積される。さらにデータ電極Dk上にも正の壁電圧が蓄積される。書込み期間において書込み放電が起きなかった放電セルでは維持放電は発生せず、初期化期間の終了時における壁電圧が保たれる。
続いて、走査電極SC1〜走査電極SCnにはベース電位となる0(V)を、維持電極SU1〜維持電極SUnには維持パルス電圧Vsをそれぞれ印加する。すると、維持放電を起こした放電セルでは、維持電極SUi上と走査電極SCi上との電圧差が放電開始電圧を超えるので、再び維持電極SUiと走査電極SCiとの間に維持放電が起こり、維持電極SUi上に負の壁電圧が蓄積され、走査電極SCi上に正の壁電圧が蓄積される。以降同様に、走査電極SC1〜走査電極SCnと維持電極SU1〜維持電極SUnとに、輝度重みに輝度倍率を乗じた数の維持パルスを交互に印加することで、書込み期間において書込み放電を起こした放電セルで維持放電が継続して発生する。
そして、維持期間における維持パルスの発生後に、維持電極SU1〜維持電極SUnおよびデータ電極D1〜データ電極Dmには0(V)を印加したまま、走査電極SC1〜走査電極SCnに、0(V)から放電開始電圧を超える電圧Versに向かって緩やかに(例えば、約10V/μsec)上昇する傾斜電圧(以下、「消去ランプ電圧」と呼称する)L3を印加する。これにより、維持放電を起こした放電セルの維持電極SUiと走査電極SCiとの間で、微弱な放電が発生する。この微弱な放電は、走査電極SC1〜走査電極SCnへの印加電圧が上昇する期間、持続して発生する。そして、上昇する電圧があらかじめ定めた電圧Versに到達したら、走査電極SC1〜走査電極SCnに印加する電圧をベース電位となる0(V)まで下降させる。
このとき、この微弱な放電で発生した荷電粒子は、維持電極SUiと走査電極SCiとの間の電圧差を緩和するように、維持電極SUi上および走査電極SCi上に蓄積されていく。したがって、維持放電が発生した放電セルにおいて、走査電極SC1〜走査電極SCn上と維持電極SU1〜維持電極SUn上との間の壁電圧は、走査電極SCiに印加した電圧と放電開始電圧の差、すなわち(電圧Vers−放電開始電圧)の程度まで弱められる。これにより、維持放電が発生した放電セルにおいて、データ電極Dk上の正の壁電荷を残したまま、走査電極SCiおよび維持電極SUi上の、壁電圧の一部または全部が消去される。すなわち、消去ランプ電圧L3によって発生する放電は、維持放電が発生した放電セル内に蓄積された不要な壁電荷を消去する「消去放電」として働く(以下、消去ランプ電圧L3によって発生させる放電を「消去放電」と呼称する)。
こうして、維持期間における維持動作が終了する。
第2SFの初期化期間では、第1SFにおける初期化期間の前半部を省略した駆動電圧波形を各電極に印加する。すなわち、維持電極SU1〜維持電極SUnに電圧Ve1を、データ電極D1〜データ電極Dmに0(V)をそれぞれ印加し、走査電極SC1〜走査電極SCnには放電開始電圧未満となる電圧(例えば、0(V))から放電開始電圧を超える負の電圧Vi4に向かって緩やかに(例えば、約−2.5V/μsecの勾配で)下降する下りランプ電圧L4を印加する。
これにより直前のサブフィールド(図3では、第1SF)の維持期間で維持放電を起こした放電セルでは微弱な初期化放電が発生し、走査電極SCi上部および維持電極SUi上部の壁電圧が弱められ、データ電極Dk(k=1〜m)上部の壁電圧も書込み動作に適した値に調整される。一方、直前のサブフィールドの維持期間で維持放電を起こさなかった放電セルでは初期化放電は発生しない。このように第2SFにおける初期化動作は、直前のサブフィールドの維持期間で維持動作を行った放電セルに対して初期化放電を行う選択初期化動作となる。
第2SFの書込み期間では、走査電極SC1〜走査電極SCn、維持電極SU1〜維持電極SUnおよびデータ電極D1〜データ電極Dmに対して第1SFの書込み期間と同様の駆動波形を印加する。第2SFの維持期間では、第1SFの維持期間と同様に、走査電極SC1〜走査電極SCnと維持電極SU1〜維持電極SUnとにあらかじめ定められた数の維持パルスを交互に印加する。
また、第3SF以降のサブフィールドでは、走査電極SC1〜走査電極SCn、維持電極SU1〜維持電極SUnおよびデータ電極D1〜データ電極Dmに対して、維持期間における維持パルスの発生数が異なる以外は第2SFと同様の駆動波形を印加する。
以上が、パネル10の各電極に印加する駆動電圧波形の概要である。
次に、本実施の形態におけるプラズマディスプレイ装置の構成について説明する。図4は、本発明の一実施の形態におけるプラズマディスプレイ装置1の回路ブロック図である。プラズマディスプレイ装置1は、パネル10、画像信号処理回路41、データ電極駆動回路42、走査電極駆動回路43、維持電極駆動回路44、タイミング発生回路45および各回路ブロックに必要な電力を供給する電源回路46を備えている。
電源回路46は、家庭用電源取込み口69(例えば、コンセント用プラグ)と、主電源投入用のスイッチング回路と、複数の電圧発生回路とを備えている。電源回路46は、主電源投入用のスイッチング回路を導通してプラズマディスプレイ装置1に主電源を投入することで、一般に用いられている家庭用電源(商用電源等)の取出し口(例えば、コンセント)から家庭用電源取込み口69を介して電源回路46内に電力を取り込む。そして、電源回路46は、家庭用電源の交流電圧を直流電圧に変換し、その直流電圧にもとづき、内部に備えた複数の電圧発生回路からパネル10の駆動に必要な電源電圧を発生し、それらを各回路ブロックに供給する。
画像信号処理回路41は、入力された画像信号sigにもとづき各放電セルに1フィールドで表現される階調値を割り当て、各放電セルに割り当てられた階調値をサブフィールド毎の発光・非発光を示す画像データに変換する。
タイミング発生回路45は、水平同期信号Hおよび垂直同期信号Vにもとづき各回路ブロックの動作を制御する各種のタイミング信号を発生し、それぞれの回路ブロック(画像信号処理回路41、データ電極駆動回路42、走査電極駆動回路43および維持電極駆動回路44)へ供給する。
データ電極駆動回路42は、画像データを構成するサブフィールド毎のデータを各データ電極D1〜データ電極Dmに対応する信号に変換し、タイミング発生回路45から供給されるタイミング信号にもとづいて各データ電極D1〜データ電極Dmを駆動する。
走査電極駆動回路43は、初期化期間に走査電極SC1〜走査電極SCnに印加する初期化波形を発生する初期化波形発生回路と、維持期間に走査電極SC1〜走査電極SCnに印加する維持パルスを発生する維持パルス発生回路と、複数の走査ICを備え書込み期間に走査電極SC1〜走査電極SCnに印加する走査パルスを発生する走査パルス発生回路とを有する。そして、タイミング発生回路45から供給されるタイミング信号にもとづいて各走査電極SC1〜走査電極SCnをそれぞれ駆動する。
維持電極駆動回路44は、維持パルス発生回路および電圧Ve1、電圧Ve2を発生する回路(図示せず)を備え、タイミング発生回路45から供給されるタイミング信号にもとづいて維持電極SU1〜維持電極SUnを駆動する。
次に、走査電極駆動回路43の詳細とその動作について説明する。
図5は、本発明の一実施の形態における走査電極駆動回路43の一構成例を示す回路図である。走査電極駆動回路43は、維持パルスを発生する維持パルス発生回路50と、初期化波形を発生する初期化波形発生回路51と、走査パルスを発生する走査パルス発生回路52とを備え、走査パルス発生回路52の各出力端子はパネル10の走査電極SC1〜走査電極SCnのそれぞれに接続されている。
なお、本実施の形態では、走査パルス発生回路52に入力される電圧を「基準電位A」と記す。また、以下の説明においてスイッチング素子を導通させる動作を「オン」、遮断させる動作を「オフ」と表記し、スイッチング素子をオンさせる信号を「Hi」、オフさせる信号を「Lo」と表記する。なお、図5では、各回路に入力される制御信号(タイミング発生回路45から供給されるタイミング信号)の信号経路の詳細は省略する。
維持パルス発生回路50は、一般に用いられている電力回収回路(図示せず)とクランプ回路(図示せず)とを備え、タイミング発生回路45から供給されるタイミング信号にもとづき内部に備えた各スイッチング素子を切換えて維持パルスを発生する。
初期化波形発生回路51は、一般に用いられている傾斜電圧発生回路(例えば、ミラー積分回路)を複数備え、タイミング発生回路45から供給されるタイミング信号にもとづき各傾斜電圧発生回路を動作させて、上りランプ電圧L1、下りランプ電圧L2、消去ランプ電圧L3、下りランプ電圧L4を発生する。
走査パルス発生回路52は、n本の走査電極SC1〜走査電極SCnのそれぞれに走査パルスを印加するためのスイッチング素子QH1〜スイッチング素子QHnおよびスイッチング素子QL1〜スイッチング素子QLnを備えている。スイッチング素子QH1〜スイッチング素子QHn、スイッチング素子QL1〜スイッチング素子QLnは複数の出力毎にまとめられIC化されている。このICが走査IC56である。
例えば、走査IC56が、90本の出力分のスイッチング素子を1つのモノリシックICとして集積化した構成であれば、パネル10が1080本の走査電極22を備えているとき、12個の走査IC56(1)〜走査IC56(12)を用いて走査パルス発生回路52を構成し、n=1080本の走査電極SC1〜走査電極SCnを駆動することができる。
このように、複数のスイッチング素子(例えば、スイッチング素子QH1〜スイッチング素子QH90、スイッチング素子QL1〜スイッチング素子QL90)を1つの走査IC56に集積化することにより、走査電極駆動回路43を構成する回路部品の点数を削減し、走査電極駆動回路43を搭載する基板の実装面積を低減することができる。ただし、本実施の形態で示した数値は単なる一例であり、本発明は何らこれらの数値に限定されるものではない。
走査IC56は、低電圧側の入力端子である入力端子INaと高電圧側の入力端子である入力端子INbとの2つの入力端子を有し、制御信号にもとづき、2つの入力端子に入力される電圧のいずれかを出力する。そして、走査IC56のそれぞれには、制御信号として、タイミング発生回路45で作成された制御信号OC1、制御信号OC2が入力される。また、全ての走査IC56(本実施の形態では、走査IC56(1)〜走査IC56(12))には、信号処理動作の同期をとるための同期信号であるクロック信号CLKが共通に入力される。
なお、本実施の形態では、書込み期間の最初に書込み動作を行う走査IC56(例えば、走査IC56(1))に用いる走査開始信号SID(1)をタイミング発生回路45で発生させ、残りの走査開始信号SID(例えば、走査IC56(2)に用いる走査開始信号SID(2)から走査IC56(12)に用いる走査開始信号SID(12)までの各走査開始信号SID)は、走査IC56のそれぞれで発生させている。
例えば、走査IC56(1)は、走査IC56(1)に接続された全ての走査電極22への書込み動作が終了した後、シフトレジスター等を使って走査開始信号SID(1)を所定時間遅延して作成した走査開始信号SID(2)を、次段の走査IC56(2)に供給する。同様に、走査IC56(2)は、走査開始信号SID(2)を所定時間遅延して作成した走査開始信号SID(3)を、次段の走査IC56(3)に供給する。以下、同様に、各走査IC56は、前段の走査IC56から供給された走査開始信号SIDを所定時間遅延して新たな走査開始信号SIDを作成し、次段の走査IC56に供給する。
また、走査パルス発生回路52は、書込み期間において基準電位Aを負の電圧Vaに接続するためのスイッチング素子Q5と、電圧Vscを発生し基準電位Aに電圧Vscを重畳する電源VSCと、基準電位Aに電圧Vscを重畳して発生させた電圧Vcを入力端子INbに印加するためのダイオードDi31およびコンデンサC31とを備えている。そして、走査IC56の入力端子INbには電圧Vcを入力し、走査IC56の入力端子INaには基準電位Aを入力する。
なお、図面には示していないが、走査IC56には、走査IC56を動作させるために必要な複数の電源電圧が入力されている。
図6は、本発明の一実施の形態における制御信号OC1、制御信号OC2と走査IC56の動作状態との対応関係を示す図である。
図6に示すように、制御信号OC1、制御信号OC2が共にハイレベル(以下、「Hi」と記す)のとき、走査IC56は「All‐Hi」の状態となる。例えば、走査IC56(1)が「All‐Hi」の状態になると、走査IC56(1)に備えられた全てのスイッチング素子QH1〜スイッチング素子QHa(例えば、a=90)がオンとなり、スイッチング素子QL1〜スイッチング素子QLaがオフとなって、走査IC56(1)の出力端子の全て(例えば、90本)が高電圧側の入力端子INbに電気的に接続された状態となる。
制御信号OC1が「Hi」、制御信号OC2がローレベル(以下、「Lo」と記す)のとき、走査IC56は「All‐Lo」の状態となる。例えば、走査IC56(1)が「All‐Lo」の状態になると、走査IC56(1)に備えられた全てのスイッチング素子QH1〜スイッチング素子QHaがオフとなり、スイッチング素子QL1〜スイッチング素子QLaがオンとなって、走査IC56(1)の出力端子の全てが低電圧側の入力端子INaに電気的に接続された状態となる。例えば、維持パルス発生回路50を動作させているときは、全ての走査IC56(走査IC56(1)〜走査IC56(12))を「All‐Lo」の状態にすることで、維持パルス発生回路50から出力される維持パルスを、スイッチング素子QL1〜スイッチング素子QLnを経由して走査電極SC1〜走査電極SCnに印加することができる。
制御信号OC1、制御信号OC2が共に「Lo」のとき、走査IC56は、出力端子がハイインピーダンス状態(以下、「HiZ」と記す)となる。例えば、走査IC56(1)が「HiZ」の状態になると、走査IC56(1)に備えられた全てのスイッチング素子(スイッチング素子QH1〜スイッチング素子QHa、スイッチング素子QL1〜スイッチング素子QLa)がオフとなり、走査IC56(1)の出力端子の全てがハイインピーダンス状態となる。
制御信号OC1が「Lo」、制御信号OC2が「Hi」のとき、走査IC56は「DATA」状態となる。走査IC56が「DATA」状態になると、走査IC56は、走査IC56に入力される走査開始信号SIDにもとづきあらかじめ定められた一連の動作を行う状態となる。
具体的には、走査IC56に走査開始信号SIDが入力されると(本実施の形態では、走査開始信号SIDを所定の期間「Lo」にすると)、まず最初に、走査IC56の最初の出力端子が低電圧側の入力端子INaに電気的に接続され、残りの出力端子は高電圧側の入力端子INbに電気的に接続される。その状態が所定時間(例えば、1μsec)継続された後、次に、走査IC56の2番目の出力端子が低電圧側の入力端子INaに電気的に接続され、残りの出力端子は高電圧側の入力端子INbに電気的に接続される。このようにして、走査IC56の各出力端子が、順番に、所定時間ずつ、低電圧側の入力端子INaに電気的に接続されていく。
本実施の形態では、書込み期間に、スイッチング素子Q5をオンにして基準電位Aを負の電圧Vaに等しくし、入力端子INaには負の電圧Vaを、入力端子INbには電圧Va+電圧Vscとなった電圧Vcを印加する。そして、走査IC56をこの「DATA」状態にする。これにより、走査パルスを印加する走査電極SCiに対しては、スイッチング素子QHiがオフ、スイッチング素子QLiがオンとなり、スイッチング素子QLiを経由して走査電極SCiに負の走査パルス電圧Vaが印加される。走査パルスを印加しない走査電極SCh(hは、1〜nのうちiを除いたもの)に対しては、スイッチング素子QLhがオフ、スイッチング素子QHhがオンとなり、スイッチング素子QHhを経由して電圧Va+電圧Vscが印加される。書込み期間では、このようにして走査電極SC1〜走査電極SCnに走査パルス電圧Vaを順次印加し、書込み動作を行う。
図7は、本発明の一実施の形態における電源回路46の一構成例を示す回路ブロック図である。なお、プラズマディスプレイ装置1には家庭用電源取込み口69(例えば、コンセント用プラグ)が備えられており、一般的に用いられている家庭用電源(例えば、商用電源)の取出し口(例えば、コンセント)から、家庭用電源取込み口69を介して電源回路46に電力を取り込むことができる。
電源回路46は、スイッチング回路63と、直流電圧発生回路64と、第1電圧発生回路65と、第2電圧発生回路66と、第3電圧発生回路67と、第4電圧発生回路68とを有する。
スイッチング回路63は、内部にスイッチング素子を有する。そのスイッチング素子をオンすることで、プラズマディスプレイ装置1に主電源が投入された状態となり、家庭用電源から電源回路46に電力が供給され始める。
直流電圧発生回路64は、家庭用電源の交流電圧を直流電圧に変換する。交流電圧から直流電圧を発生する回路としては、例えば、一般に用いられているスイッチングレギュレータを挙げることができる。
第1電圧発生回路65は、直流電圧発生回路64から出力される直流電圧を電圧変換し、第1電圧(例えば、15(V))を発生する。直流電圧の電圧変換を行う回路としては、例えば、一般に用いられているチョッパー型のDC/DCコンバータを挙げることができる。
第2電圧発生回路66は、第1電圧発生回路65から出力される第1電圧から、第1電圧よりも電圧値が低い第2電圧(例えば、9(V))を発生する。このような電圧変換を行う回路としては、例えば、一般に用いられている3端子レギュレータを挙げることができる。
第3電圧発生回路67は、第2電圧発生回路66から出力される第2電圧から、第2電圧よりも電圧値が低い第3電圧(例えば、5(V))を発生する。このような電圧変換を行う回路としては、例えば、一般に用いられている3端子レギュレータを挙げることができる。
第4電圧発生回路68は、第1電圧発生回路65から出力される第1電圧から、第1電圧よりも電圧値が低い第4電圧(例えば、5(V))を発生させる。このような電圧変換を行う回路としては、例えば、一般に用いられている3端子レギュレータを挙げることができる。
本実施の形態では、電源回路46を図6に示す構成とすることで、プラズマディスプレイ装置1における主電源投入時に、第3電圧よりも先に第4電圧が立ち上がるように構成している。この理由については後述する。
なお、本実施の形態では、第2電圧発生回路66を3端子レギュレータで構成するとともに、その3端子レギュレータの入力端子と出力端子との間に、抵抗R1と、入力端子にカソードを接続し出力端子にアノードを接続したダイオードDi1とを設けた構成としている。抵抗R1は、第2電圧発生回路66の出力電流を分散する働きを有し、ダイオードDi1は、第2電圧発生回路66の出力端子の電圧が入力端子の電圧よりも高くなったときの保護ダイオードとしての働きを有する。
また、本実施の形態では、第3電圧発生回路67の出力端子にアノードを接続し第4電圧発生回路68の出力端子にカソードを接続したダイオードDi2を設けた構成としている。これは、何らかの理由により第4電圧の立ち上がりが第3電圧の立ち上がりよりも遅くなったとき、あるいは、第4電圧発生回路68が正常に動作しないとき等、第4電圧が第3電圧よりも低くなったときに、第4電圧を電源電圧として動作する回路に、第4電圧に代えて第3電圧を供給するためである。
なお、図7には、第1電圧、第2電圧、第3電圧、第4電圧の発生に用いる回路ブロックのみを示し、他の回路ブロックは省略しているが、電源回路46においては、第1電圧、第2電圧、第3電圧、第4電圧を含むパネル10の駆動に必要な各電圧を発生するものとする。そして、発生した各電圧をタイミング発生回路45や各駆動回路等に供給し、パネル10に印加する駆動電圧の発生に用いるものとする。
なお、本実施の形態では、走査IC56の電源電圧に第3電圧を用い、走査IC56を制御する制御信号の受け渡しを行う回路の電源電圧に第4電圧を用いている。次に、この回路の構成について説明する。
図8は、本発明の一実施の形態における制御信号OC2の受け渡しを行う回路の一構成例を示す回路図である。なお、図8には、走査IC56を制御する制御信号として制御信号OC2を例に挙げて示しているが、これは、本実施の形態における一構成例を示したものに過ぎず、本実施の形態に示す構成が何ら制御信号OC2の受け渡し回路だけに限定されるものではない。また、図8には、走査電極駆動回路43に走査IC56のみを示すとともに、タイミング発生回路45に制御信号OC2の受け渡しを行う回路のみを示し、他の回路は省略している。
タイミング発生回路45は、スイッチング回路70を有する。スイッチング回路70は、発光ダイオードDi3およびフォトダイオードDi4を備えたフォトカプラPC1と、差動増幅器OP1と、スイッチング素子SW2およびスイッチング素子SW3とを有する。なお、本実施の形態では、スイッチング素子SW2およびスイッチング素子SW3をCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)で構成するものとするが、本発明は何らこの構成に限定されるものではない。
発光ダイオードDi3は、アノードが電圧Vo(例えば、5(V))に接続され、カソードが抵抗R2およびスイッチング素子SW1を介して接地電位に接続されている。そして、スイッチング素子SW1がオンすることで発光ダイオードDi3に電流が流れ、これにより発光ダイオードDi3が発光する。
フォトダイオードDi4は、発光ダイオードDi3が発する光を受光して、電流を発生する。フォトダイオードDi4のアノードおよびカソードは差動増幅器OP1の2つの入力端子に接続されており、差動増幅器OP1は、フォトダイオードDi4に流れる電流を増幅して出力する。
差動増幅器OP1の出力端子はスイッチング素子SW2およびスイッチング素子SW3に接続されている。スイッチング素子SW2とスイッチング素子SW3とはそれぞれの一方の端子が互いに接続され、その接続部がスイッチング回路70の出力端子となっている。スイッチング素子SW2の他方の端子は第4電圧に接続され、スイッチング素子SW3の他方の端子は接地電位に接続されている。そして、スイッチング素子SW2およびスイッチング素子SW3は、差動増幅器OP1の出力に応じてプッシュプル動作する。
そして、スイッチング素子SW1がオンして発光ダイオードDi3が発光しフォトダイオードDi4に電流が流れると、スイッチング素子SW2がオンしスイッチング素子SW3がオフして、第4電圧がスイッチング回路70から出力される。また、スイッチング素子SW1がオフのときには発光ダイオードDi3が非発光となり、スイッチング素子SW2がオフしスイッチング素子SW3がオンしてスイッチング回路70の出力端子は接地電位となる。
なお、スイッチング素子SW1は、タイミング発生回路45内で発生する制御信号OC2によってオン/オフされるように構成されている。そして、スイッチング回路70の出力は、スイッチング回路70の出力インピーダンス変換用のバッファ素子INV1およびバッファ素子INV2を介して走査IC56に入力されている。
このように、本実施の形態では、タイミング発生回路45内で発生した制御信号OC2を、フォトカプラPC1を有するスイッチング回路70を介して走査IC56に入力する構成としている。これにより、走査電極22を駆動するためにマイナス数十(V)〜プラス数百(V)の電圧を使用する走査電極駆動回路43の接地電位と、各駆動回路の制御信号を発生するために数(V)の電圧しか使用しないタイミング発生回路45の接地電位とを、電気的に分離することができる。
そして、本実施の形態では、第4電圧をスイッチング回路70の出力段(スイッチング素子SW2、スイッチング素子SW3で構成されるプッシュプル出力回路)の電源電圧として用い、第3電圧を走査IC56の電源電圧、具体的には、走査IC56内に設けられた制御信号受信回路の電源電圧として用いている。また、第3電圧をバッファ素子INV1およびバッファ素子INV2の電源電圧として用いている。
このような構成の回路においては、プラズマディスプレイ装置1への主電源投入時における第3電圧および第4電圧の立ち上がり方によって、走査IC56が誤動作することがある。
図9は、プラズマディスプレイ装置1への主電源投入時に第3電圧および第4電圧を同時に立ち上げたときの制御信号OC2の変化の一例を示す図である。図9には、プラズマディスプレイ装置1への主電源投入時における第3電圧および第4電圧の電圧変化と、制御信号OC2の電圧変化とを示す。なお、図9に示す各図面は、それぞれ、縦軸は電圧を、横軸は時間を表す。
なお、図9に示す第3電圧および第4電圧の立ち上がりは、本実施の形態におけるプラズマディスプレイ装置1への主電源投入時の第3電圧および第4電圧の電圧変化を示したものではなく、強制的に第3電圧および第4電圧を同時に立ち上げ、そのときの制御信号OC2の変化を示したものである。
本実施の形態における図8に示した回路構成においては、プラズマディスプレイ装置1への主電源投入後、第3電圧と第4電圧とが同時に立ち上がると、制御信号OC2にノイズが生じ、そのノイズによって走査IC56が誤動作することがある。
例えば、図9に示すように、第3電圧および第4電圧が時刻0から徐々に上昇し、時刻t2で規定電圧(例えば、5(V))に到達するときに、第3電圧および第4電圧の上昇に合わせて、時刻t0から時刻t1にかけて上昇するノイズが制御信号OC2に生じることがあることが確認された。
これは、スイッチング素子SW2およびスイッチング素子SW3の動作が安定し始める程度に第4電圧が上昇するまでの期間(例えば、時刻t0から時刻t1までの期間)、スイッチング素子SW2およびスイッチング素子SW3の動作が不安定な状態となり、同時に、その間、バッファ素子INV1、バッファ素子INV2、走査IC56の動作も不安定な状態であるため、スイッチング回路70の出力端子が電気的に不安定な状態となって生じる現象と考えられる。
そして、走査IC56の動作が不安定な状態のときにこのようなノイズが走査IC56に入力されると、スイッチング素子QH1〜スイッチング素子QHa、スイッチング素子QL1〜スイッチング素子QLaが同時にオンするといった誤動作が走査IC56に生じることがあることが確認された。このような誤動作は、走査IC56の入力端子INbから入力端子INaに貫通電流と呼ばれる大電流が流れる原因となり、走査IC56に異常を起こすこともある。
上述した誤動作を防止するには、走査IC56よりも先にスイッチング回路70の動作を安定させることが有効である。すなわち、走査IC56の電源電圧よりも先にスイッチング回路70の電源電圧を立ち上げることが有効である。
図10は、本発明の一実施の形態におけるプラズマディスプレイ装置1への主電源投入時における第3電圧および第4電圧の立ち上がりの一例および制御信号OC2を示す図である。図10には、図9と同様に、プラズマディスプレイ装置1への主電源投入時における第3電圧および第4電圧の電圧変化と、制御信号OC2の電圧変化とを示す。
本実施の形態では、第1電圧にもとづいて第4電圧を発生し、第1電圧にもとづき発生する第2電圧にもとづいて第3電圧を発生する構成としている。プラズマディスプレイ装置1への主電源投入後は、上流の電圧発生回路から先に動作が安定していくので、まず第1電圧が立ち上がり、次に第2電圧が立ち上がる。したがって、図10に示すように、第1電圧にもとづき発生する第4電圧の方が、第2電圧にもとづき発生する第3電圧よりも先に立ち上がる。
すなわち、本実施の形態においては、スイッチング回路70の電源電圧である第4電圧を先に立ち上げ、その後、走査IC56の電源電圧である第3電圧を立ち上げることができる。
これにより、プラズマディスプレイ装置1への主電源投入後、走査IC56よりも先にスイッチング回路70の動作を安定させることができるので、図10に示すように、制御信号OC2にノイズが生じるのを防止して、走査IC56の誤動作を防止することができる。
また、図10に示すように、第4電圧の立ち上がりに要する時間が第3電圧の立ち上がりに要する時間よりも短くなるため、図9に示した第3電圧と第4電圧とが同時に立ち上がる場合と比較して、スイッチング素子SW2、スイッチング素子SW3の動作が不安定な状態となる時間を短くすることもできる。
以上示したように、本実施の形態では、電源回路46を、第1電圧発生回路65と、第1電圧にもとづき第2電圧を発生する第2電圧発生回路66と、第2電圧にもとづき第3電圧を発生する第3電圧発生回路67と、第1電圧にもとづき第4電圧を発生する第4電圧発生回路68とを有する構成とし、走査IC56の電源電圧である第3電圧よりも先にスイッチング回路70の電源電圧である第4電圧を立ち上げる構成とする。これにより、プラズマディスプレイ装置1への主電源投入直後に走査電極駆動回路43に発生しやすい誤動作を低減し、走査電極駆動回路43を安定に動作させることが可能となる。
なお、本実施の形態では、スイッチング回路70の出力段を、スイッチング素子SW2およびスイッチング素子SW3を用いてプッシュプル形式で構成した例を示したが、本発明は何らこの構成に限定されるものではなく、他の構成、例えば、オープンコレクタ形式であってもよい。
図11は、本発明の一実施の形態における制御信号OC2の受け渡しを行う回路の他の構成例を示す回路図である。なお、図11においては、図8に示した回路素子と同様の動作をするものについては図8と同じ符号を付与し、詳細な説明は省略する。
タイミング発生回路48は、スイッチング回路71を有する。スイッチング回路71は、図8に示したフォトカプラPC1と同様のフォトカプラPC1と、差動増幅器OP2と、スイッチング素子Tr1とを有する。
スイッチング素子Tr1はバイポーラのトランジスタで構成されており、スイッチング素子Tr1のエミッタは接地電位に接続され、コレクタは抵抗R3を介して第4電圧に接続されており、いわゆるオープンコレクタとなっている。
差動増幅器OP2の出力端子はスイッチング素子Tr1のベースに接続され、スイッチング素子SW1がオンして発光ダイオードDi3が発光しフォトダイオードDi4に電流が流れると、スイッチング素子Tr1がオフして第4電圧がスイッチング回路71から出力される。また、スイッチング素子SW1がオフのときには発光ダイオードDi3が非発光となり、スイッチング素子Tr1がオンしてスイッチング回路71の出力端子は接地電位となる。
例えば、このような構成であっても、電源回路を上述と同様の構成にすることで、上述と同様の効果を得ることができる。
なお、図8には、走査IC56を制御する制御信号の受け渡し回路として、制御信号OC2の受け渡しを行う回路を例に挙げて示しているが、本実施の形態は何らこの構成に限定されるものではない。例えば、制御信号OC1や走査開始信号SID等のその他の制御信号の受け渡しを行う回路についても本実施の形態に示した構成と同様の構成とすることができる。あるいは、データ電極駆動回路42や維持電極駆動回路44における制御信号についても同様の構成とすることができる。
なお、図3に示した駆動電圧波形は実施の形態における一例を示したものに過ぎず、本発明は、何らこれらの駆動電圧波形に限定されるものではない。
なお、本発明は、サブフィールド構成(サブフィールド数や各サブフィールドの輝度重み等)が実施の形態で示した構成に何ら限定されるものではない。また、サブフィールド構成を画像信号等にもとづいて変更する構成であってもよい。また、本発明の実施の形態において示した具体的な各数値は、表示電極対数1080の50インチのパネルの特性にもとづき設定したものであって、単に実施の形態の一例を示したものに過ぎない。本発明はこれらの数値に何ら限定されるものではなく、パネルの特性やプラズマディスプレイ装置の仕様等に合わせて最適に設定することが望ましい。
本発明は、プラズマディスプレイ装置の主電源投入直後に生じやすい駆動回路の誤動作を低減し、駆動回路の動作の安定性を向上させることができるので、プラズマディスプレイ装置として有用である。
1 プラズマディスプレイ装置
10 パネル
21 (ガラス製の)前面板
22 走査電極
23 維持電極
24 表示電極対
25,33 誘電体層
26 保護層
31 背面板
32 データ電極
34 隔壁
35 蛍光体層
41 画像信号処理回路
42 データ電極駆動回路
43 走査電極駆動回路
44 維持電極駆動回路
45,48 タイミング発生回路
46 電源回路
50 維持パルス発生回路
51 初期化波形発生回路
52 走査パルス発生回路
56 走査IC
63,70,71 スイッチング回路
64 直流電圧発生回路
65 第1電圧発生回路
66 第2電圧発生回路
67 第3電圧発生回路
68 第4電圧発生回路
69 家庭用電源取込み口
R1,R2,R3 抵抗
SW1,SW2,SW3,Q5,Tr1,QH1〜QHn,QL1〜QLn スイッチング素子
C31 コンデンサ
Di1,Di2,Di31 ダイオード
Di3 発光ダイオード
Di4 フォトダイオード
PC1 フォトカプラ
OP1,OP2 差動増幅器
INV1,INV2 バッファ素子

Claims (2)

  1. 走査電極と維持電極とからなる表示電極対を有する放電セルを複数備えたプラズマディスプレイパネルと、
    第1電圧と第2電圧と第3電圧と第4電圧とを含む複数の電圧を発生する電源回路と、
    前記走査電極を駆動する複数の走査電極駆動ICを有し、前記第3電圧を前記走査電極駆動ICの電源電圧として用いる走査電極駆動回路と、
    前記走査電極駆動ICを制御する制御信号の発生に用い、前記第4電圧を電源電圧として用いるスイッチング回路とを備え、
    前記電源回路は、前記第1電圧を発生する第1電圧発生回路と、前記第1電圧にもとづき前記第2電圧を発生する第2電圧発生回路と、前記第2電圧にもとづき前記第3電圧を発生する第3電圧発生回路と、前記第1電圧にもとづき前記第4電圧を発生する第4電圧発生回路とを有し、プラズマディスプレイ装置への主電源投入時に、前記第3電圧よりも先に前記第4電圧が立ち上がるように構成されたことを特徴とするプラズマディスプレイ装置。
  2. 前記スイッチング回路をフォトカプラを用いて構成したことを特徴とする請求項1に記載のプラズマディスプレイ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112666893A (zh) * 2020-12-24 2021-04-16 上海柏楚数控科技有限公司 激光切割的控制方法、设备、控制器、电子设备与介质

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