JP2009298579A - 記録シート搬送装置、および、それを備えた画像処理装置 - Google Patents

記録シート搬送装置、および、それを備えた画像処理装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2009298579A
JP2009298579A JP2008157926A JP2008157926A JP2009298579A JP 2009298579 A JP2009298579 A JP 2009298579A JP 2008157926 A JP2008157926 A JP 2008157926A JP 2008157926 A JP2008157926 A JP 2008157926A JP 2009298579 A JP2009298579 A JP 2009298579A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording sheet
light
recess
sheet conveying
reflected
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008157926A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4971253B2 (ja
Inventor
Junya Masuda
潤也 増田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2008157926A priority Critical patent/JP4971253B2/ja
Publication of JP2009298579A publication Critical patent/JP2009298579A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4971253B2 publication Critical patent/JP4971253B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】
搬送路内の記録シートの有無を検出するとき、記録シートの搬送の邪魔にならない凹部をガイド板に形成し、記録シートがないときに反射光の影響をなくして、誤検知を防ぐ。
【解決手段】
搬送路C内の記録シートの有無を検出する搬送検出センサAは、2枚のガイド板301a,301bによって構成される搬送路Cの外側に配置される。ガイド板301bの一部に、側壁(以下、反射面302a,302b)を異なる湾曲形状に形成された凹部Bが形成される。搬送検出センサAの発光素子は、反射面302a,302bに向かって光を照射する。記録シートが搬送路C内にないとき、発光素子から発せられた光は、反射面302a,302bで反射する。反射光は、受光素子とは異なる方向に反射され、受光素子は、反射光を受光しない。
【選択図】図2

Description

本発明は、搬送される記録シートに画像を印刷する画像処理装置の記録シート搬送装置に関する。
従来、複写機、プリンタ等の画像処理装置において、記録シートの位置を検知するための検出器として、機械的感知レバーが設けられ、前記レバーの動きをフォトインタラプタにより検知する。最近の画像処理装置では、処理の高速化のニーズが高まるに伴って、記録シートの搬送における搬送速度の高速化がますます求められる。しかし、従来の機械的な検出器では、感知レバーの応答速度のばらつきが大きく、シーケンス上での多くのマージンが必要とされる。これらが記録シートの搬送を高速化する弊害となっている。
そこで、記録シートの搬送を監視するために光学式の検出器が用いられる。検出器は、発光素子および受光素子を有し、発光素子は搬送路内に光を照射し、受光素子は、通過する記録シートによる反射光を受光する。記録シートの有無に応じた受光量の変化を検出することにより、搬送される記録シートが検出される。
しかし、搬送路に記録シートがないとき、発光素子からの光は、搬送路を形成するガイド板で反射して、受光素子が受光する。そのため、検出器が誤検知を起こすといった問題が生じる。
このような誤検知をなくすために、図4に示すように、ガイド板101に切り欠き102を形成する。検出器100の発光素子からの光はガイド板101で反射せず、記録シートがないとき、受光素子は受光しない。しかし、切り欠き102の後方に広い空間を設ける必要があり、装置の小型化の弊害となる。また、切り欠き102を通り抜けた発光素子からの光が拡散して、隣接する画像形成部のユニットを照射してしまうという問題があった。
その他の方法としては、図5に示すように、ガイド板101の一部を断面V字状の凹部103を形成する。発光素子からの光は凹部103の反射面(側壁面)104で受光素子以外の方向に反射させ、記録シートがないとき、受光素子は受光しない。しかし、検出器100の取付位置のバラツキ(凹部103の頂部105と発光素子、検出器100の取付角度)や発光素子の発光角のバラツキ等により、反射した光を受光素子が受光する恐れがある。そのため、検出器の取付寸法および取付形状には、シビアな精度が必要となる問題があった。
これに対し、特許文献1の検出器では、搬送路を挟んで検出器の反対側に反射板が設けられる。反射板は、記録シートの搬送方向に対して傾斜している。記録シートがないとき、発光素子からの光は、反射板で反射するが、受光素子には向かわない。このような検出器では、上記の問題は生じない。
特開昭58−89542号公報
特許文献1の反射板は、搬送路内に入り込んで設けられる。そのため、記録シートの搬送の邪魔になるおそれがある。記録シートの先端がカールしていた場合、搬送中に記録シートの先端が反射板に引っ掛かり、ジャムが発生する。
本発明は、上記に鑑み、記録シートの搬送の邪魔にならず、かつ、記録シートのないときの反射光の影響をなくして、記録シートの有無を検出できる記録シート搬送装置の提供を目的とする。
上記目的を達成するために、本発明では、搬送路内を搬送される記録シートの有無を検出する検出器を備え、前記検出器は、前記搬送路内に光を照射する発光素子と、前記搬送路を搬送される記録シートによって反射された光を検出する受光素子とを有し、前記搬送路は、記録シートを案内するガイド板から形成され、前記ガイド板の一部に、前記発光素子から照射された光を前記受光素子以外の方向に反射する非対称の凹部が形成され、前記凹部が、前記検出器と対向する位置に設けられたことを特徴とする。
ガイド板の凹部は、記録シートの搬送を邪魔するものではない。そのため、記録シートの先端がカールしていたとしても、搬送中に記録シートの先端が反射板に引っ掛かり、ジャムすることはない。
凹部を形成することにより、搬送路内に用紙がないとき、検出器の発光素子から発せられた光は、凹部の壁面(以下、反射面と言う)で反射される。凹部の反射面は、凹部の頂部(最深部)を通る発光素子の光軸に対して非対称に形成されている。凹部からの反射光を受光素子とは異なる方向に導くことができる。
凹部が光軸に対して対称に形成されている場合、対向する反射面では、対称的に反射する。一方、凹部が光軸に対して非対称に形成されている場合、対向する反射面での反射角度は異なる。すなわち、対称に形成された凹部に比べ、非対称の凹部からの反射光は、受光素子以外の方向に向かいやすくなり、広範囲に渡って受光素子に向かう。例え、反射光が受光素子に戻ってきても、対称に形成された凹部に比べて、反射光の受光量は少なくなり、検出レベルの設定により誤検知を防止できる。
凹部は、断面V字状に形成される。このとき、前記凹部の反射面の傾斜を異なるようにする。例えば、前記反射面は、検出器の光軸が凹部の頂部を通り、前記光軸に対して非対称に形成する。照射された光は、前記凹部内で複数回反射する。反射を繰り返すことにより、光は減衰する。受光素子は反射光を受光しても、その受光量が少ないため、記録シートからの反射光とは認識されない。
凹部の反射面が湾曲形状に形成される。反射面は、対向して形成された反射面の一方が凸面、他方が凹面といった湾曲面に形成することにより、反射光を拡散させたり、受光素子とは異なる方向に向けることができる。
凸面では反射光は拡散、凹面では反射光は集中される。凸面と凹面とを組み合わせることにより、受光素子以外の方向に反射光を向かわせることができる。
反射面の表面が、照射された光の反射を減らす形態とされる。例えば、反射面の表面に凹凸を形成する。あるいは、反射面の表面が、照射された光を吸収する色とする。反射面に照射された光が乱反射したり、吸収されたりするので、凹部からの反射光を低減できる。
本発明によると、ガイド板の一部に、発光素子から照射された光を受光素子以外の方向に反射する非対称の凹部を形成し、前記凹部が前記検出器と対向する位置に設けることにより、発光素子から発せられた光を受光素子から離れた方向に反射する、あるいは、反射する光の量を減少させることができる。したがって、発光素子から照射された光が凹部で反射しても、記録シートからの反射光とはみなされず、記録シートのないときの誤検知を防止できる。さらに、この凹部は、記録シートの搬送を妨げることはない。
以下、本発明の画像処理装置を詳細に説明する。なお、説明の便宜上、画像処理装置1は、コピーモード、プリンタモード、スキャナモード、ファクシミリモード、および、ファイリングモードを有する複合機である。
画像形成装置1は、図1に示すように、プリンタ2を核に、スキャナ3、自動原稿搬送装置4、記録シート後処理装置5、多段給紙ユニット6、中継搬送ユニット8および両面搬送ユニット10が接続され、機能が拡張されている。
スキャナ3は、その上部に配置された自動原稿搬送装置4と共に、システムラック7上に支持されることで、プリンタ2および記録シート後処理装置5の上方に配置されている。プリンタ2は、スキャナ3にて読込まれた画像の記録出力はもとより、パーソナルコンピュータ等の外部端末が接続されると、この外部端末からの画像データをも記録し、出力する。
このプリンタ2において、装置本体の略中央左側には、ドラム状の感光体200を中心とする電子写真プロセス部20が配置されている。プリンタ2本体の下側には、プリンタ2本体内に内装された記録シート供給部21が配置されている。
記録シート供給部21は、記録シートを収容する記録シート収容トレイ210と、記録シート収容トレイ210に収容された記録シートを1枚ずつ分離して供給する分離供給部211とで構成されている。
記録シート供給部21から1枚ずつ分離して供給された記録シートは、電子写真プロセス部20の感光体200と転写ユニット203との間に順次供給され、感光体200上に記録再現された画像が転写される。なお、記録シート供給部21への記録シートの補給は、プリンタ2本体の正面側に記録シート収容トレイ210を引き出して行なう。
プリンタ2本体の下面には、周辺機器として準備されている多段給紙ユニット6等から送られてくる記録シートを受け入れ、電子写真プロセス部20の感光体200と転写ユニット203との間に向かって順次供給するための記録シート受口27が設けられている。
電子写真プロセス部20の上方には定着装置23が配置されており、画像が転写された記録シートを順次受け入れて、記録シート上に転写された現像剤を加熱定着して定着装置23外へと記録シートを送り出す。画像が記録された記録シートは、プリンタ2の排出ローラ28からプリンタ2本体の上面の中継搬送ユニット8に受け渡される。
光走査ユニット22の上下の空間部には、電子写真プロセスをコントロールするプロセスコントロールユニット(PCU)基板および装置外部からの画像データを受け入れるインターフェイス基板を収容するプリンタ制御部24、インターフェイス基板から受け入れられた画像データに対して所定の画像処理を施し、光走査ユニット22により画像として走査記録させるためのイメージコントロールユニット(ICU)基板を備えた画像制御部25、これら各種基板、並びにユニットに対して電力を供給する電源ユニット26等が配置されている。
多段給紙ユニット6は、外付けの記録シート供給装置であって、3つの記録シート供給部61,62,63を有している。各記録シート供給部61,62,63の記録シート収容トレイ610,620,630に収容した記録シートを、分離給送手段611,621,631によって、それぞれ1枚ずつ分離して、多段給紙ユニット6の上面に設けられて、プリンタ2の記録シート受口27に連通している記録シート排出口65に向かって供給する。
本実施形態では、稼働時、所望とするサイズの記録シートを収容した記録シート供給部61,62,63が選択的に動作する。記録シート供給部61,62,63への記録シートの補給は、多段給紙ユニット本体の正面側にシート収容トレイ610,620,630を引出すことで行われ、記録シート供給部62,63とには、同一サイズの記録シートが収納される。
また、多段給紙ユニット6は、上部にプリンタ2と後処理装置5を載置するように構成されているが、この状態で移動してシステムラック7の間に固定して配置可能なように、下部に移動コロ69および固定部68を備えている。移動時には、固定部68を回転させて上昇させることで固定部68を床面から離間させ、固定時には、固定部68を逆向きに回転させて下降させることで固定部68を床面に接触させて、多段給紙ユニット6を固定する。
なお、本実施形態では、3つの記録シート供給部61,62,63を備えた構成を採用しているが、本発明は、これに限定されることなく、前記記録シート供給部21を含めて、同一サイズの記録シートが収納される記録シート供給部が複数設けられる構成であればよい。
記録シート後処理装置5は、該装置の上部で中継搬送ユニット8またはプリンタ2から排出される画像の記録された記録シートを搬入ローラ50で導き入れて、記録シートに対して後処理を施すものである。その記録シート後処理装置5は、ステープル処理を行い、プリンタ2と並べて設置され、プリンタ2にて画像記録が完了した記録シートを記録シート後処理装置5内に導入させるための搬入ローラ対50を有する。
該搬入ローラ対50の排紙方向下流側には、利用者にて指定されたモードに応じて、記録シートの搬送路を、ステープル処理を実施しない搬送路53と、ステープル処理部58に繋がる搬送路55との間で、選択的に切り換える切換えゲート52が配設されている。
この切換えゲート52の案内によって、搬送路53に搬入された記録シートは、排紙ローラ対55の作用で、そのまま何の処理も施されることなく、上段の排紙トレイ56上に排出される。
一方、切換えゲート52の案内によって搬送路55に搬入された記録シートは、該搬送路55上に配置された搬送ローラ対57によって、ステープル処理部58に導かれる。ステープル処理後の記録シートは、下段の排紙トレイ59に排出される。
スキャナ3は、シート状の原稿を自動原稿搬送装置4により自動的に供給して1枚ずつ順次露光走査して原稿画像を読み取る自動読み取りモードと、ブック物の原稿、もしくは自動原稿搬送装置4により自動供給が不可能なシート物の原稿をマニュアル操作によりセットして原稿画像を読み取る手動読み取りモードを備えている。
そして、透明な原稿裁置台30上にセットされた原稿の画像を、相互に所定の速度関係で原稿裁置台30に沿って移動する第1走査ユニット31および第2走査ユニット32で露光走査して、ミラーや結像レンズ33等の光学部品で導いて光電変換素子34上に結像させることで、原稿画像を電気的信号に変換した上で出力するものである。
自動原稿搬送装置4は、原稿セットトレイ40上に載置された原稿を原稿載置台30上に向かって搬送し、走査後の原稿を原稿排出トレイ42上に排出する原稿搬送手段41を備えている。また、自動供給が不可能なシート物の原稿を原稿裁置台30上に載置して走査可能なように、装置奥側を支点にして上方に回動して、装置の手前側が開放するように構成されている。
中継搬送ユニット8は、プリンタ2の頂部に設けられた排紙トレイ9の上部に装着され、プリンタ2から排出される画像が記録されたシートを、プリンタ2の下流側に位置する記録シート後処理装置5に向かって導入するための搬送ユニットである。
また、この中継搬送ユニット8の記録シート搬送経路84の途中で、記録シートを該ユニットの上面82と記録シート後処理装置5の上面54とで形成された排出トレイ9にシートを導く別の記録シート搬送路83が、分岐している。2つの排出先は、搬送路の分岐部に配置されたゲート81の切換えによって変更可能になっている。
前記排出トレイ9は、記録シートの反転搬送路として使用されるようにもなっており、外付けの(開閉自在な被移動体としての開放扉15と一体の)両面搬送ユニット10と合わせて、記録シートの両面への画像形成を実現する。このため、前記排出ローラ28は正逆両方向に回転可能となっている。記録シート供給部21,61,62,63から電子写真プロセス部20および定着装置23への搬送路(記録シート搬送路)64には、定着装置23の下流側にゲート251が設けられている。
定着の終了したシートは、前記ゲート251が、図1の実線側に切換わっていると、前記記録シート後処理装置5または前記排出トレイ9へ排出される。そして、前記のように前記排出トレイ9が反転搬送路として使用される場合には、記録シートが引き戻され、破線側に切換わっているゲート251を介して、前記搬送路250に反転搬送される。このようにして、記録シートの両面への画像形成が可能となる。
記録シートが搬送される搬送路Cには、記録シートの搬送を検出する複数の検出器である搬送検出センサAが設けられる。搬送検出センサAは、発光素子および受光素子を有する反射型センサである。搬送検出センサAは、発光素子が搬送路Cを通過する記録シートに赤外光を照射し、受光素子が反射光を受光することにより記録シートの有無を検知する。
搬送検出センサAは、発光素子と受光素子とが搬送方向に沿って並んで配置される。受光素子が搬送方向の上流側、受光素子が搬送方向の下流側に配置される。なお、発光素子および受光素子の並びは、特にこれに限定されるものであなく、受光素子が搬送方向の下流側、受光素子が搬送方向の上流側に配置しても良い。あるいは、搬送方向に直交する方向に並べて配置しても良い。
次に、本発明の特徴である搬送路Cに記録シートが無い場合に、発光素子から照射された光の反射光が受光素子以外の方向に反射する搬送路Cの構造について説明する。
搬送路Cは、図2に示すように、向かい合う2枚のガイド板301a,301bに挟まれた空間である。一方のガイド板301aの外側に搬送検出センサAが備えられる。一方のガイド板301aの搬出検出センサAと対向する位置には、発光素子から照射された光および反射した光が通る穴304が形成される。
他方のガイド板301bの搬出検出センサAと対向する位置には、断面V字状の凹部Bが形成される。具体的には、他方のガイド板301bを外側に突出させて凹部Cが形成される。搬送検出センサAは、その発光素子の光軸が凹部Bの頂部(最深部)305を通るように配置される。
凹部Bは、搬送方向に直交する方向に沿った溝形状に形成される。凹部Bの壁面は、発光素子から照射された光が反射する反射面302a,302bとされる。反射面302a,302bは、搬送検出センサAの発光素子の光軸に対して非対称に形成される。
具体的には、搬送方向の上流側の反射面302aは、凹部Bの内側に突出した凸面とされる。一方、搬送方向の下流側の反射面302bは、凹部Bの外側に突出した凹面とされる。上流側の反射面302aは、下流側の反射面302bと比べ、光軸に対して傾斜が急に形成される。すなわち、下流側の反射面302bは、光軸に対して傾斜が緩やかに形成される。
凹部Bの搬送方向に直交する方向の幅は、他方のガイド板301bの幅と同等に形成される。この構成によると、ガイド板301a,301bを加工して凹部Bを形成する場合、加工が容易となる。なお、凹部Bの搬送方向に直交する方向の幅は、特にこの限りではなく、照射された光が反射面302a,302bに当たる幅であればよい。
また、搬送方向と並行に反射面(壁面)を設ける場合、その反射面は、搬送方向に直交する方向の反射面302a,302bと同様に、一方の反射面を凹部Bの内側に突出した凸面とし、他方の反射面を凹部Bの内側に突出した凹面としても良い。あるいは、両方を搬送路に対して直交する壁面、凹面、凸面等に形成しても良い。
凹部Bの搬送方向の幅、すなわち、凹部Bの開口部は、搬送検出センサAの発光素子より照射される光の束と同等、あるいは、それより大きく形成される。
凹部Bの深さは、照射された光が凹部B内で反射を繰り返す回数が多くなるように、深く形勢される。具体的には、凹部Bの搬送方向の幅と同等の深さ、あるいは、それ以上の深さとされる。なお、凹部Bの深さは、特にこの限りではなく、凹部Bの開口部の幅に対し浅くとも深くとも設定は可能である。すなわち、凹部Bの深さは、照射された光が最低でも1回以上は反射する深さであればよい。ただし、凹部Bの反射面302a,302bは、受光素子へ反射しないように設定する必要がある。
記録シートが搬送されていないとき、発光素子から照射された光は、図2中の破線で示すように、凹部Bの両側の反射面302a,302bに当たりながら広がっていく。具体的には、図2に示すように、照射した光は、先ず、いずれか一方の反射面302a,302bに当たり、反射した光が他方の反射面302a,302bに当たる。各反射面302a,302bで反射する方向が異なる。照射された光が前記凹部Bの内で複数回反射する。複数回反射を繰り返すことにより、凹部Bから反射される光の範囲が広がり、受光素子側に向かう反射光は、光軸に対して非対称に広がる。また、複数回の反射により、光が減衰する。したがって、反射光を受光素子が受光したとしても、受光量が少なくなる。すなわち、設定された反射光の有無の判断基準の基準値よりも小さい。そのため、受光した光が反射光とみなされない。すなわち、記録シートがないと判断することができるので、誤検知を防止できる。
例えば、図3に示すように、光軸に対して対称の凹部の場合、反射面104からの反射光の範囲は、光軸を中心に対称となる。そして、反射面302a,302bの傾斜角を、それぞれ上流側の反射面302aと同じにした場合、対称の凹部から受光素子側に向かう反射光は、非対称な凹部からの反射光に比べて狭い範囲となる。すなわち、反射光が拡散せず、受光素子の受光量が多くなる。その結果、誤検知しやすくなる。一方、非対称の凹部Bにすることにより、図2に示すように、凹部Bからの反射光は広がるので、受光素子の受光量は少なくなる。
凹部Bからの反射光は、その一部だけがガイド板301aの穴304を通り、受光素子が受光する。それ以外の反射光は、対向するガイド板301aに当たって、搬送路C内に反射する。すなわち、受光素子が受光するのは、一部の反射光のみである。非対称の凹部Bは、対称の凹部Bに比べて、反射光を拡散させる。そのため、穴304を通り抜ける反射光の光束密度は、対称の凹部Bの反射光に比べて非対称の凹部Bの反射光の方が小さくなる。すなわち、受光素子の受光量は、対称の凹部Bの反射光に比べて非対称の凹部Bの反射光の方が少なくなる。
以上のことから、非対称の凹部Bでは、誤検知をなくすことができる。
次に、記録シートが搬送路Cを搬送されるとき、搬送検出センサAの発光素子から発せられた光は、搬送路C内を通過する記録シートによって反射される。受光素子は、この反射光を受光する。
記録シートが通過したとき、発光素子から発せられた光は、凹部Bの反射面302a,302bで反射する。この反射面302a,302bは、曲面に形成されているので、反射光は、受光素子とは異なる方向に反射される。そのため、受光素子における反射光の受光量が減る。このように、搬送検出センサAは、受光量の変化により記録シートの通過を検出する。また、搬送路Cにおいて、ジャムが発生したとき、搬送検出センサAは、一定時間以上、反射光を受光する。これにより、搬送検出センサAは、ジャムの発生を検出する。
発光素子から発せられた光は、ガイド板301a,301bを通り抜けないので、画像形成部3を照射することはなく、印刷への悪影響を防止できる。また、湾曲形状の反射面302a,302bを有する凹部Bを形成することにより、搬送路11内に別部材が入り込むことがなく、記録シートの搬送を妨げない。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で上記実施形態に多くの修正および変更を加え得ることは勿論である。記録シート搬送装置を備えた画像処理装置として、複合機、コピー機、ファクシミリ機であってもよく、さらに原稿自動搬送機能を有するスキャナであってもよい。また、記録シート搬送装置単体であってもよい。
凹部の反射面の表面を照射された光を受光素子への反射を減らす形態としても良い。例えば、反射面の表面に凹凸を形成する。あるいは、反射面の表面が、照射された光を吸収する色にする。この構成により反射面に照射された光が拡散したり、吸収されたりするので、受光素子に到達する光量が減少する。非対称の凹部の反射面を、このような形態にすることにより、さらなる光の減衰効果が得られ、誤検知を確実に防止できる。
反射面の一方を凹面に、他方を凸面に形成したが、特にこの限りではなく、両方を凹面、あるいは、凸面に形成しても良い。ただし、反射面の傾斜は、光軸に対して非対称に形成する。
本実施形態に係る画像処理装置の断面図 ガイド板の一部に形成された反射面が非対称の凹部の断面図 ガイド板の一部に形成された反射面が対称の凹部の断面図 従来の誤検知を防止するためのガイド板の構造を説明するための断面図 従来の誤検知を防止するためのガイド板の構造を説明するための断面図
符号の説明
1 画像形成装置
2 プリンタ
3 スキャナ
4 自動原稿搬送装置
5 記録シート後処理装置
6 多段給紙ユニット
8 中継搬送ユニット
10 両面搬送ユニット
53 搬送路
55 搬送路
100 検出器
101 ガイド板
102 切り欠き
103 凹部
104 反射面
105 頂部
301aガイド板
301bガイド板
302a上流側の反射面(凸面)
302b下流側の反射面(凹面)
304 穴
305 頂部
A 搬送検出センサ
B 凹部
C 搬送路

Claims (9)

  1. 搬送路内を搬送される記録シートの有無を検出する検出器を備え、
    前記検出器は、前記搬送路内に光を照射する発光素子と、前記搬送路を搬送される記録シートによって反射された光を検出する受光素子とを有し、
    前記搬送路は、記録シートを案内するガイド板から形成され、
    前記ガイド板の一部に、前記発光素子から照射された光を前記受光素子以外の方向に反射させる反射面が非対称の凹部が形成され、
    前記凹部が、前記検出器と対向する位置に設けられたことを特徴とする記録シート搬送装置。
  2. 凹部が、断面V字状に形成され、
    前記凹部の反射面の傾斜が異なることを特徴とする請求項1に記載の記録シート搬送装置。
  3. 発光素子の光軸が凹部の頂部を通り、
    反射面は、照射された光を前記凹部内で複数回反射させるように、前記光軸に対して、V字状に形成されたことを特徴とする請求項2に記載の記録シート搬送装置。
  4. 凹部の反射面が、湾曲形状に形成されたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の記録シート搬送装置。
  5. 対向して形成された反射面の一方が凸面とされ、他方が凹面とされたことを特徴とする請求項4に記載の記録シート搬送装置。
  6. 反射面の表面が、照射された光の反射を減らす形態とされたことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の記録シート搬送装置。
  7. 反射面の表面に凹凸が形成されたことを特徴とする請求項6に記載の記録シート搬送装置。
  8. 反射面の表面が、照射された光を吸収する色とされたことを特徴とする請求項6に記載の記録シート搬送装置。
  9. 請求項1〜8のいずれかに記載の記録シート搬送装置を備えたことを特徴とする画像処理装置。
JP2008157926A 2008-06-17 2008-06-17 記録シート搬送装置、および、それを備えた画像処理装置 Active JP4971253B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008157926A JP4971253B2 (ja) 2008-06-17 2008-06-17 記録シート搬送装置、および、それを備えた画像処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008157926A JP4971253B2 (ja) 2008-06-17 2008-06-17 記録シート搬送装置、および、それを備えた画像処理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009298579A true JP2009298579A (ja) 2009-12-24
JP4971253B2 JP4971253B2 (ja) 2012-07-11

Family

ID=41545890

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008157926A Active JP4971253B2 (ja) 2008-06-17 2008-06-17 記録シート搬送装置、および、それを備えた画像処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4971253B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015184166A (ja) * 2014-03-25 2015-10-22 サトーホールディングス株式会社 印字媒体用センサユニットおよびプリンタ

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6039580A (ja) * 1983-08-12 1985-03-01 Matsushita Electric Ind Co Ltd 紙検出装置
JPS63104864A (ja) * 1986-10-22 1988-05-10 Hitachi Ltd 紙検出装置
JP2002362784A (ja) * 2001-06-01 2002-12-18 Ricoh Co Ltd 原稿検知装置、原稿搬送装置、画像読取装置および画像形成装置
JP2005154097A (ja) * 2003-11-27 2005-06-16 Konica Minolta Business Technologies Inc シート検知装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6039580A (ja) * 1983-08-12 1985-03-01 Matsushita Electric Ind Co Ltd 紙検出装置
JPS63104864A (ja) * 1986-10-22 1988-05-10 Hitachi Ltd 紙検出装置
JP2002362784A (ja) * 2001-06-01 2002-12-18 Ricoh Co Ltd 原稿検知装置、原稿搬送装置、画像読取装置および画像形成装置
JP2005154097A (ja) * 2003-11-27 2005-06-16 Konica Minolta Business Technologies Inc シート検知装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015184166A (ja) * 2014-03-25 2015-10-22 サトーホールディングス株式会社 印字媒体用センサユニットおよびプリンタ

Also Published As

Publication number Publication date
JP4971253B2 (ja) 2012-07-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6833340B2 (ja) 画像読取装置及び画像形成装置
JP2007049300A (ja) 画像読み取り装置
JP5172370B2 (ja) 画像形成装置
JP6341443B2 (ja) シート載置装置、画像形成装置及び画像読取装置
JP4801384B2 (ja) 画像形成装置
JP2007057891A (ja) 画像形成装置
JP4971253B2 (ja) 記録シート搬送装置、および、それを備えた画像処理装置
JP4195680B2 (ja) 給紙装置及び画像形成装置
JP2022052462A (ja) 画像読取装置及び画像形成装置
JP2012119868A (ja) 画像読取装置、画像形成装置
JP2011055324A (ja) 移動体の位置検出装置、原稿搬送装置、画像読取装置および画像形成装置
JP7196541B2 (ja) 画像読取装置及び画像形成装置
JP2008156067A (ja) シート処理装置及びこれを備えた画像形成装置
JP2007003735A (ja) 画像形成装置
JP2009269752A (ja) 用紙搬送装置および画像処理装置
WO2024024558A1 (ja) 画像形成装置
JP5556344B2 (ja) 自動原稿搬送装置およびこれを備えた画像形成装置
JP5218265B2 (ja) 画像読取装置及び画像形成装置
JP2007003736A (ja) 画像形成装置
JP2010155676A (ja) 画像形成装置
JP2007137667A (ja) シート処理装置及び画像形成装置
JP6481965B2 (ja) 原稿搬送装置、及び、画像形成装置
JP6579437B2 (ja) 原稿搬送装置、及び、画像形成装置
JP2024018327A (ja) 画像形成装置
JP2024011404A (ja) 原稿読取装置及び画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100826

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111220

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111227

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120215

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120313

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120405

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150413

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4971253

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150