WO2024024558A1

WO2024024558A1 - 画像形成装置

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Publication number: WO2024024558A1
Application number: PCT/JP2023/026197
Authority: WO
Inventors: 翔太篠矢; 智之水野; 寛之眞貝; 達也古山
Original assignee: ブラザー工業株式会社
Priority date: 2022-07-29
Filing date: 2023-07-18
Publication date: 2024-02-01

Abstract

切断されたシートを取りやすい画像形成装置を提供する。画像形成装置１は、装置本体２と、画像形成部（露光装置４、ドラムカートリッジ５）と、カッター７と、第１排出ローラ８４と、第２排出ローラ８５とを備える。画像形成部は、装置本体２内に配置され、シートに画像を形成する。カッター７は、シートＳを切断可能である。第１排出ローラ８４は、カッター７によって切断されていないシートＳを装置本体２外に排出する。第２排出ローラ８５は、カッター７によって切断されたシートＳを装置本体２外に排出する。第２排出ローラ８５は、第１排出ローラ８４よりも第１排出ローラ８４によるシートＳの排出方向の下流側に位置する。

Description

画像形成装置

　本発明は、カッターを備えた画像形成装置に関する。

　従来、カッターを備えた画像形成装置が知られている（特許文献１）。この画像形成装置は、シートの切断が必要であると判断された場合に、１枚のシートを２枚に切断することができる。切断されたシートは、切断されないシートと同じ場所に排出される。

特開２０２１－１６０２２８号公報

　ところで、従来の画像形成装置においては、切断されたシートと切断されないシートが同じ場所に排出されるため、切断されたシートが切断されないシートに比べて取りにくいという問題点があった。

　そこで、本発明は、切断されたシートを取りやすくすることを目的とする。

　前記した目的を達成するための画像形成装置は、装置本体と、カッターと、第１排出ローラと、第２排出ローラと、を備える。カッターは、シートを切断可能である。第１排出ローラは、カッターによって切断されていないシートを装置本体外に排出する。第２排出ローラは、カッターによって切断されたシートを装置本体外に排出する。第２排出ローラは、第１排出ローラよりも第１排出ローラによるシートの排出方向の下流側に位置する。

　このような構成によれば、第１排出ローラが第２排出ローラよりも排出方向の下流側に配置されるので、切断されたシートは、切断されていないシートよりも排出方向の下流側に排出される。このため、切断されたシートを取りやすい。

　前記した目的を達成するための画像形成装置は、装置本体と、カッターと、第１排出口と、第２排出口と、を備える。カッターは、シートを切断可能である。第１排出口は、カッターによって切断されていないシートを装置本体外に排出する。第２排出口は、カッターによって切断されたシートを装置本体外に排出する。第２排出口は、第１排出口よりも第１排出口から排出されるシートの排出方向の下流側に位置する。

　このような構成によれば、第２排出口が第１排出口よりも排出方向の下流側に配置されるので、切断されたシートは、切断されていないシートよりも排出方向の下流側に排出される。このため、切断されたシートを取りやすい。

　また、画像形成部と、画像形成部で画像形成されたシートを装置本体外に案内する第１搬送経路であって、カッターによって切断されていないシートが通る第１搬送経路と、第１搬送経路とは異なる第２搬送経路であり、画像形成部で画像形成されたシートを装置本体外に案内する第２搬送経路であって、カッターによって切断されたシートが通る第２搬送経路と、を備え、カッターは、第２搬送経路に配置されている構成としてもよい。

　また、画像形成部と、画像形成部で画像形成されたシートを装置本体外に案内する第１搬送経路であって、カッターによって切断されていないシートが通る第１搬送経路と、第１搬送経路とは異なる第２搬送経路であり、画像形成部で画像形成されたシートを装置本体外に案内する第２搬送経路であって、カッターによって切断されたシートが通る第２搬送経路と、を備え、第２搬送経路は、第１搬送経路よりも搬送経路が長い構成としてもよい。

　また、画像形成部と、画像形成部で画像形成されたシートを装置本体外に案内する第１搬送経路であって、カッターによって切断されていないシートが通る第１搬送経路と、第１搬送経路とは異なる第２搬送経路であり、画像形成部で画像形成されたシートを装置本体外に案内する第２搬送経路であって、カッターによって切断されたシートが通る第２搬送経路と、加熱回転体および加熱回転体との間でニップ部を形成する加圧回転体を有し、画像をシートに定着させる定着装置と、定着装置を通過したシートを第１搬送経路に案内する第１位置と、定着装置を通過したシートを第２搬送経路に案内する第２位置と、に移動可能なフラッパと、を備える構成としてもよい。

　これによれば、フラッパによってシートを第１搬送経路と第２搬送経路のいずれかに案内できる。

　また、加熱回転体と、加熱回転体との間でニップ部を形成する加圧回転体と、を有し、画像をシートに定着させる定着装置を備え、第１排出ローラは、第２排出ローラよりも定着装置の近くに位置する構成としてもよい。

　これによれば、シートを切断するときには、シートの後端が定着装置から出た後にシートを停止させて切断するため、カッターは、定着装置から所定距離離れていることが望ましいところ、第１排出ローラが第２排出ローラよりも定着装置の近くに位置することで、装置本体の大型化を抑制できる。

　また、加熱回転体と、加熱回転体との間でニップ部を形成する加圧回転体と、を有し、画像をシートに定着させる定着装置を備え、第１排出口は、第２排出口よりも定着装置の近くに位置する構成としてもよい。

　これによれば、シートを切断するときには、シートの後端が定着装置から出た後にシートを停止させて切断するため、カッターは、定着装置から所定距離離れていることが望ましいところ、第１排出口が第２排出口よりも定着装置の近くに位置することで、装置本体の大型化を抑制できる。

　また、シートの搬送方向において、カッターの上流側に位置し、シートをカッターに搬送する搬送ローラをさらに備え、第２排出ローラおよび搬送ローラの軸方向の寸法は、画像形成装置が搬送可能な最大幅のシートの幅の半分よりも大きい構成としてもよい。

　これによれば、シートの切断時に、第２排出ローラおよび搬送ローラがシートを幅方向の広い領域でシートを保持することで、切断時におけるシートの位置ずれを抑制できる。

　また、第２排出ローラおよび搬送ローラの少なくとも一方の軸方向の寸法は、画像形成装置が搬送可能な最大幅のシートの幅よりも大きい構成としてもよい。

　これによれば、シートの切断時に、第２排出ローラまたは搬送ローラがシートを幅方向の広い領域でシートを保持することで、切断時におけるシートの位置ずれを抑制できる。

　また、画像形成部と、画像形成部で画像形成されたシートを装置本体外に案内する第１搬送経路であって、カッターによって切断されていないシートが通る第１搬送経路と、第１搬送経路とは異なる第２搬送経路であり、画像形成部で画像形成されたシートを装置本体外に案内する第２搬送経路であって、カッターによって切断されたシートが通る第２搬送経路と、シート搬送経路に配置され、シートの有無を検知可能なセンサと、制御部と、をさらに備え、制御部は、センサからの検知信号に基づいて、シートの搬送方向の寸法を取得し、搬送方向におけるシートの寸法が所定値より小さいと判定した場合、シートを第２搬送経路に搬送し、シートを切断せずに装置本体外に排出する構成としてもよい。

　これによれば、小サイズのシートを排出する場合、第２搬送経路を通ってシートが排出されるため、シートを取りやすい。

　また、画像形成部と、画像形成部で画像形成されたシートを装置本体外に案内する第１搬送経路であって、カッターによって切断されていないシートが通る第１搬送経路と、第１搬送経路とは異なる第２搬送経路であり、画像形成部で画像形成されたシートを装置本体外に案内する第２搬送経路であって、カッターによって切断されたシートが通る第２搬送経路と、制御部と、をさらに備え、制御部は、受信した印刷ジョブに含まれるシートの搬送方向におけるシートの寸法が所定値より小さいと判定した場合、シートを第２搬送経路に搬送し、シートを切断せずに装置本体外に排出する構成としてもよい。

　これによれば、小サイズのシートを排出する場合、シートを取りやすい。

　また、画像形成部と、画像形成部で画像形成されたシートを装置本体外に案内する第１搬送経路であって、カッターによって切断されていないシートが通る第１搬送経路と、第１搬送経路とは異なる第２搬送経路であり、画像形成部で画像形成されたシートを装置本体外に案内する第２搬送経路であって、カッターによって切断されたシートが通る第２搬送経路と、第１搬送経路を通って排出されたシートを積載可能な第１排出トレイと、第２搬送経路を通って排出されたシートを積載可能な第２排出トレイと、を備える構成としてもよい。

　これによれば、第１搬送経路から排出されたシートと、第２搬送経路から排出されたシートを別々のトレイに収容できる。

　また、画像形成部は、感光体ドラムと、感光体ドラム上にトナーを供給する現像ローラと、感光体ドラム上に供給されたトナーをシートに転写する転写ローラと、とを備えてもよい。

　前記した目的を達成するための画像形成装置は、画像形成部と、排出トレイと、カッターと、第1搬送経路と、第1排出ローラと、第２搬送経路と、第２排出ローラと、を備える。画像形成部は、シートに画像を形成する。排出トレイは、画像が形成されたシートが排出される。カッターは、シートを切断可能である。第1搬送経路は、画像が形成されたシートを案内するものであって、カッターによって切断されないシートが通る。第1排出ローラは、第1搬送経路に配置され、切断されないシートを排出する。第2搬送経路は、カッターが配置されるものであり、画像形成部によって画像が形成されたシートを案内し、カッターによって切断されるシートが通る。第2排出ローラは、第２搬送経路に配置され、切断されたシートを排出トレイに排出する。第２排出ローラから排出されるシートの排出方向上流端は、第1排出ローラから排出されるシートの排出方向上流端よりも、排出方向下流側となる。

　このような構成によれば、切断されたシートは、切断されていないシートよりも、排出方向の下流側に排出される。このため、切断されたシートを取りやすい。

　また、第1排出ローラと、前記第２排出ローラと、から排出されるシートを積載する排出トレイをさらに有し、排出トレイは、排出後のシートが載置される載置面を有し、載置面のうち前記排出方向における上流側の第１端から、前記第２排出ローラの鉛直方向の下方に位置する前記載置面の基準点までの前記載置面に沿う方向の最短距離の長さは、前記第２排出ローラから排出されるシートのシート長よりも短く構成してもよい。

　これによれば、第２排出ローラは第１排出ローラよりも排出方向の下流にあるため、第２排出ローラにより切断後のシートを排出することで、排出トレイに排出された切断後のシートを取り出し易くすることができる。また、載置面において、上流側の第１端から基準点までの最短距離の長さは切断後のシートのシート長よりも短くなっている。そのため、第２排出ローラから排出された切断後のシートが、既に排出トレイに積載されているシートの間に入り込む可能性を低減することができる。これにより、切断後のシートを排出トレイに排出したとしても、排出後のシートの順番が入れ替わることを防止することができる。従って、画像形成装置の排出性能の向上が実現できる。

　また、前記載置面の前記第１端から上方に向けて突出する立壁をさらに有していてもよい。

　これによれば、排出後のシートの立壁側の端部を立壁に当接させることができる。これにより、排出後において、シートの立壁側の端部をそろえることができる。

　また、前記第１端が前記第１端とは反対の第２端よりも下方に位置するように、前記第１端と前記第２端との間に形成された傾斜面を有していてもよい。

　これによれば、排出されたシートを、傾斜面により、載置面に沿って第１端側に移動させることができる。そのため、第１端側に移動したシートは第１端に配置された立壁に当接する。これにより、排出トレイに載置されるシートの立壁側の端部をそろえることができる。

　また、傾斜面よりも第２端側に形成された水平面を有しており、水平面は、前記第２排出ローラよりも下方であってもよい。

　これによれば、傾斜面よりも載置面の第２端側に形成された水平面が、第２排出ローラよりも下方に位置する。そのため、第２排出ローラと排出トレイの載置面との間の空間を形成することができる。これにより、第２排出ローラでシートが詰まった際に詰まったシートを取り出しやすくすることができる。

　また、第１排出ローラが配置され、画像が形成されたシートを第１排出ローラに案内する第１搬送経路と、第２排出ローラ及びカッターが配置され、画像が形成されたシートを第２排出ローラに案内する第２搬送経路と、を有していてもよい。

　これによれば、画像形成後のシートをカッターにて切断し後に、第２排出ローラにより排出トレイに排出することができる。

　また、装置本体に対して回動可能に設けられ、載置面に向かって延びており、第１排出ローラにより排出トレイに排出されるシートと当接可能な第１スタックレバーと、装置本体に対して回動可能に設けられ、載置面に向かって延びており、第２排出ローラにより排出トレイに排出されるシートと当接可能な第２スタックレバーと、を更に備え、第１スタックレバーの回動範囲における上方の限界位置である上限位置よりも上方に第２排出ローラが配置されていてもよい。

　これによれば、第１スタックレバーの上限位置よりも上方に第２排出ローラが配置されている。よって、第１スタックレバーが装置本体に対して回動範囲の上限位置まで回動したとしても、第１スタックレバーが第２排出ローラと干渉することがない。これにより、シート排出時において、第１スタックレバーは、動作が制限されることなく通常の動作を行うことができる。

　また、第１スタックレバーは、排出方向と直交する方向である載置面の幅方向における一方側の第３端側に対応する位置に配置され、第３スタックレバーは、他方側の第４端側に対応する位置に配置されていてもよい。

　これによれば、排出方向と直交する方向であるシートの幅方向において、排出後の切断されていないシートの両端を第１スタックレバーと第3スタックレバーとにより抑えることができる。これにより、排出トレイに載置されるシートが幅方向においてカールすることを防ぐことができる。

　また、第２スタックレバーは、排出方向と直交する方向である載置面の幅方向において、載置面の中央部分に対応する位置に配置されていてもよい。

　これによれば、第２排出ローラにより排出される切断後のシートと第２スタックレバーとを当接し易くすることができる。そのため、排出された切断後のシートは、シートの前半部分と後半部分との間の紙間が短くなるが、第２スタックレバーにより、シートの前半部分を排出トレイに向けて早く排出させることができる。これにより、前半部分のシートが後半部分のシートにより押圧されて、排出後のシートの順番が入れ替わる虞を軽減できる。

　また、第２排出ローラよりも排出方向の下流に設けられ、第２排出ローラにより排出されているシートと当接することで、シートに帯電する静電気を除電する除電ブラシが設けられてもよい。

　これによれば、第２排出ローラから排出される切断後のシートに帯電する静電気を除去することができる。これにより、排出トレイに排出された複数のシートが静電気により、互いに引き寄せられることを防ぐことができる。

　また、排出トレイは、載置面における第１端とは反対の第２端側から上方に向けて突出し、排出後のシートと当接可能な当接面を有するストッパを有し、第２排出ローラから当接面までの排出方向における長さは、第２排出ローラにより排出される切断後のシートの最大のシート長よりも長くてもよい。

　これによれば、第１排出ローラ及び第２排出ローラにより排出されるシートがストッパと当接することにより、排出トレイの外部にシートが移動してしまう恐れを軽減できる。これにより、排出トレイに排出後のシートを積載することができる。また、第２排出ローラにより排出されたシートが積載されているシートの間に入り込む可能性を軽減することができる。これにより、排出後におけるシートの順番が入れ替わることを防止することができる。

　また、画像形成部は、感光体ドラムと、感光体ドラム上にトナーを供給する現像ローラと、感光体ドラム上に供給されたトナーをシートに転写する転写ローラと、加圧回転体及び加熱回転体を有しシートに転写されたトナーをシート上に定着させる定着器と、を有する。

　また、載置面の基準点は、鉛直方向において、上方から載置面に向けて第２排出ローラを投影したとき、載置面上に投影された領域の排出方向における下流側の端点であってもよい。

　本開示の画像形成装置は、シートを搬送する方向である搬送方向におけるシート長が異なるシートを排出可能な画像形成装置であって、装置本体と、装置本体に設けられ、排出後のシートが載置される載置面を有する排出トレイと、搬送方向に沿ってシートを搬送する複数の搬送ローラと、シートに画像を形成する画像形成部と、画像形成部により画像が形成されたシートを排出トレイに排出する第１排出ローラと、画像形成部により画像が形成されたシートであって、第１排出ローラにより排出されるシートのシート長よりも短いシート長のシートを排出トレイに排出する第２排出ローラと、を備え、第２排出ローラは、第１排出ローラよりもシートを排出する方向である排出方向の下流且つ上方となる位置に配置され、載置面のうち排出方向における第１排出ローラ側の第１端から、第２排出ローラの鉛直方向の下方に対応する位置である載置面の基準点までの載置面に沿う方向の最短距離の長さは、第２排出ローラから搬送方向において最も第２排出ローラに近い位置に位置する搬送ローラまでの搬送方向における長さよりも短い。

　これによれば、第２排出ローラは第１排出ローラよりも排出方向の上流にあるため、第２排出ローラによりシート長の短いシートを排出することで、排出トレイに排出されたシート長の短いシートを取り出し易くすることができる。また、載置面において、第１排出ローラ側の第１端から基準点までの最短距離の長さは、第２排出ローラから搬送方向において最も第２排出ローラに近い位置に位置する搬送ローラまでの搬送方向における長さよりも短くなっている。そのため、第２排出ローラから排出されたシート長の短いシートが、既に排出トレイに積載されているシートの間に入り込む可能性を低減することができる。これにより、シート長の短いシートを排出トレイに排出したとしても、排出後のシートの順番が入れ替わることを防止することができる。従って、画像形成装置の排出性能の向上が実現できる。

　本発明によれば、切断されたシートを取りやすい。

実施形態１に係る画像形成装置の構成を示す図である。カッターの斜視図である。図２の部分拡大図である。ニップ部からカッターまでの搬送距離を示す図である。シート、スイッチバックローラおよび第２排出ローラの軸方向の寸法を比較する図である。制御部と各モータ、フラッパおよび各センサの電気的な接続を示す図である。ジョブを受信した後に制御部が実行する処理の一例を示すフローチャートである。制御部が制御する、シート供給、シート搬送、切断のタイミングを説明するためのタイムチャートである。切断されたシートが排出された画像形成装置を示す図である。第２排出トレイを備える形態における画像形成装置を示す図である。スキャナユニットを備える形態における画像形成装置を示す図である。カッターにより２枚に切断されたシートを示す図（ａ）と、排出されたシートおよび再搬送路に案内されたシートを示す図（ｂ）である。後端回避処理におけるシートの動きを説明する図であり、シート後端がニップ部に位置する状態を示す図（ａ）と、シートの切断予定箇所がカッターよりも下流側に位置する状態を示す図（ｂ）と、シートの後端が再搬送路に入った状態を示す図（ｃ）である。変形例における、制御部が実行する処理の一例を示すフローチャートである。変形例における、シート供給、シート搬送、切断のタイミングを説明するためのタイムチャートである。実施形態２に係る画像形成装置の概略構成を示す図である。実施形態２に係る画像形成装置の電気的構成を示すブロック図である。カッターによるシートの切断を説明するための図である。第１排出口及び第２排出口の近傍における各部材と排出トレイの載置面との配置関係を説明するための図である。カッターの概略構成を説明する斜視図である。実施形態３に係る画像形成装置の概略構成を示す図である。

　〔実施形態１〕
　次に、本開示の実施形態１について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
　以下の説明において、感光体ドラム５１の軸方向を「軸方向」という。また、第１排出ローラ８４によるシートＳの排出方向（図１の矢印方向）を「排出方向」という。

　図１に示すように、画像形成装置１は、レーザプリンタである。
　画像形成装置１は、装置本体２と、供給部３と、露光装置４と、ドラムカートリッジ５と、定着装置６と、カッター７と、シート搬送部８と、入力部の一例としての操作パネルＰＡと、センサＳＥと、制御部ＣＵと、を備える。露光装置４およびドラムカートリッジ５は、画像形成部の一例であり、シートＳに画像を形成する。

　装置本体２は、フロントカバー２１と、排出トレイ２２と、第１排出口２３と、第２排出口２４と、を有する。フロントカバー２１は、装置本体２において排出方向の下流側に位置する。排出トレイ２２は、装置本体２の上面に形成されている。排出トレイ２２は、排出されたシートが載置されるトレイである。フロントカバー２１は、装置内部に詰まったシートを取り除いたり、ドラムカートリッジ５を交換したりするために、装置内部を露出するよう開いたり、装置内部を閉鎖するよう閉じたりすることが可能となっている。したがって、ユーザが操作しやすいよう、フロントカバーが装置の前面となるよう設置される。

　第１排出口２３は、シートＳを装置本体２外に排出するための排出口である。第１排出口２３は、第２排出口２４より下方に位置する。別の言い方をすると、第１排出口２３は、第２排出口２４よりも後述する定着装置６の近くに位置する。本実施形態では、第１排出口２３は、カッター７によって切断されていないシートＳを装置本体２外に排出する。第１排出口２３から排出されたシートＳは、排出トレイ２２に載置される。

　第２排出口２４は、シートＳを装置本体２外に排出するための第１排出口２３とは異なる排出口である。第２排出口２４は、第１排出口２３より上方、かつ、排出方向の下流側に位置する。本実施形態では、第２排出口２４は、主として、カッター７によって切断されたシートＳを装置本体２外に排出する。第２排出口２４から排出されたシートＳは、排出トレイ２２に載置される。

　供給部３は、装置本体２内に位置する。供給部３は、供給トレイ３１と、シート押圧板３２と、ピックアップローラ３３と、分離ローラ３４と、レジストレーションローラ３５とを有する。

　供給トレイ３１は、シートＳが載置されるトレイである。シート押圧板３２は、供給トレイ３１内のシートＳを上方に押し上げる。ピックアップローラ３３は、供給トレイ３１のシートＳをピックアップする。分離ローラ３４は、ピックアップローラ３３がピックアップしたシートＳを１枚ずつ分離する。レジストレーションローラ３５は、シートＳを感光体ドラム５１と転写ローラ５３との間に搬送する。

　露光装置４は、装置本体２内の上部に位置する。露光装置４は、図示しないレーザ発光部や、ポリゴンミラー、レンズ、反射鏡などを備える。この露光装置４では、レーザ発光部から出射される画像データに基づくレーザ光（鎖線参照）が、感光体ドラム５１の表面で高速走査されることで、感光体ドラム５１の表面を露光する。

　ドラムカートリッジ５は、装置本体２に対して着脱可能である。ドラムカートリッジ５が装置本体２に装着された場合、ドラムカートリッジ５は、露光装置４の下方に位置する。ドラムカートリッジ５は、フロントカバー２１を開いた状態で着脱される。

　ドラムカートリッジ５は、感光体ドラム５１と、帯電器５２と、転写ローラ５３と、ピンチローラ５４と、現像ローラ５５と、供給ローラ５６と、トナー収容部５７とを有する。

　感光体ドラム５１は、第１方向に延びるドラム軸５１Ｘについて回転可能である。帯電器５２は、感光体ドラム５１の表面を帯電させる。転写ローラ５３は、感光体ドラム５１と向かい合って位置する。転写ローラ５３は、感光体ドラム５１上に形成されたトナー像をシートＳに転写する。帯電器５２は、スコロトロン型の帯電器である。ピンチローラ５４は、レジストレーションローラ３５と向かい合って位置する。ピンチローラ５４は、レジストレーションローラ３５の回転に従動回転して、レジストレーションローラ３５とともにシートＳを搬送する。

　現像ローラ５５は、感光体ドラム５１に接触した状態で感光体ドラム５１にトナーを供給する。供給ローラ５６は、トナー収容部５７内のトナーを現像ローラ５５に供給する。

　ドラムカートリッジ５では、感光体ドラム５１の表面が、帯電器５２により一様に帯電される。その後、露光装置４からのレーザ光の高速走査によって感光体ドラム５１の表面が露光されることで、感光体ドラム５１上に画像データに基づく静電潜像が形成される。現像ローラ５５上に担持されたトナーは、現像ローラ５５から感光体ドラム５１上に形成された静電潜像に供給される。これにより、静電潜像が可視像化され、感光体ドラム５１上にトナー像が形成される。その後、感光体ドラム５１と転写ローラ５３の間をシートＳが搬送されることで感光体ドラム５１上のトナー像がシートＳ上に転写される。

　定着装置６は、ドラムカートリッジ５の後方に位置する。定着装置６は、加熱回転体の一例としての加熱ユニット６１と、加圧回転体の一例としての加圧ローラ６２とを有する。加熱ユニット６１は、符号を省略して示すハロゲンヒータ、定着ベルト、ニップ板などを有する。加圧ローラ６２は、加熱ユニット６１のニップ板との間で定着ベルトを挟持する。加圧ローラ６２は、加熱ユニット６１との間でニップ部ＮＰを形成する。この定着装置６では、シートＳ上に転写されたトナー像を、シートＳが加熱ユニット６１と加圧ローラ６２との間を通過する間にシートＳに熱定着させている。

　カッター７は、シートＳを切断可能であり、装置本体２の上部に位置する。本実施形態では、カッター７は、後述する第２搬送経路８２に配置されている。

　図４に示すように、カッター７は、少なくともレターサイズのシートＳを、搬送方向におけるシートの中央位置で切断可能である。ニップ部ＮＰからカッター７までのシートＳが搬送される搬送距離Ｄ１は、レターサイズのシートＳの搬送方向における寸法ＬＳの半分より大きい（Ｄ１＞ＬＳ／２）。なお、レターサイズのシートＳは、２１５．９ｍｍ×
２７９．４ｍｍであるため、レターサイズのシートの搬送方向における寸法ＬＳの半分は、１３９．７ｍｍである。

　図２、図３に示すように、カッター７は、カッターフレーム７１と、スライドレール７２と、固定刃７３と、シート通過部７４と、移動刃７５と、スライドホルダ７６と、駆動プーリー７７と、従動プーリー７８と、プーリーベルト７９と、切断モータＭ１と、を有している。

　カッターフレーム７１は、軸方向に延びている。スライドレール７２は、カッターフレーム７１に形成された軸方向に延びるレールである。固定刃７３は、カッターフレーム７１に固定された軸方向に延びる平板状の刃である。シート通過部７４は、カッターフレーム７１に形成されたシートＳが通過する空間である。本実施形態では、シート通過部７４は、スライドレール７２と固定刃７３との間に形成されている。移動刃７５は、円板状の刃であり、スライドホルダ７６に回転可能に固定されている。

　スライドホルダ７６は、スライドレール７２と係合し、スライドレール７２に沿って、スライド移動可能にカッターフレーム７１に取り付けられている。スライドホルダ７６は、図２に実線で示す初期位置から破線で示す切断完了位置まで移動可能である。スライドホルダ７６は、シートＳを切断する前は、図２において実線で示す初期位置に位置している。スライドホルダ７６がスライドレール７２に沿って切断完了位置まで移動すると、１枚のシートＳが固定刃７３と移動刃７５と挟まれて２枚に切断される。スライドホルダ７６は、次のシートＳの切断を開始する前までに切断完了位置から初期位置に戻される。

　駆動プーリー７７は、カッターフレーム７１の軸方向の他方側に配置されている。駆動プーリー７７は、切断モータＭ１の駆動力を受けて、正転および逆転に回転可能である。従動プーリー７８は、カッターフレーム７１の軸方向の一方側に配置されている。プーリーベルト７９は、駆動プーリー７７および従動プーリー７８に巻き掛けられている。また、プーリーベルト７９には、スライドホルダ７６が固定されている。これにより、プーリーベルト７９の回転に対応してスライドホルダ７６が軸方向にスライド移動するようになっている。詳しくは、切断モータＭ１を正転させると、スライドホルダ７６が軸方向の一方側から他方側に向けてスライド移動し、切断モータＭ１を逆転させると、スライドホルダ７６が軸方向の他方側から一方側に向けてスライド移動するようになっている。

　カッター７では、シートＳを切断する場合、切断モータＭ１を正転させて、初期位置に位置するスライドホルダ７６を切断完了位置に向けて移動させる。
　すると、移動刃７５がスライドホルダ７６と共に移動するので、シート通過部７４に位置するシートＳが、固定刃７３と移動刃７５と挟まれ、切断される。
　スライドホルダ７６が切断完了位置に位置すると、切断モータＭ１は停止する。切断されたシートＳが排出された後、切断モータＭ１は逆転し、スライドホルダ７６は、切断完了位置から初期位置に戻される。

　図１に戻り、シート搬送部８は、画像形成されたシートＳを装置本体２外または再び画像形成部に搬送する機能を有している。シート搬送部８は、第１搬送経路８１と、第２搬送経路８２と、再搬送経路８３と、第１排出ローラ８４と、第２排出ローラ８５と、搬送ローラの一例としてのスイッチバックローラ８６と、フラッパ８７と、を備えている。

　第１搬送経路８１は、画像形成されたシートＳを装置本体２外に案内する経路である。具体的には、第１搬送経路８１は、フラッパ８７から第１排出口２３までの経路である。本実施形態では、第１搬送経路８１は、カッター７によって切断されていないシートＳが通る。

　第２搬送経路８２は、第１搬送経路８１とは異なる経路である。第２搬送経路８２は、画像形成部で画像形成されたシートを装置本体外に案内する経路である。具体的には、第２搬送経路８２は、フラッパ８７から第２排出口２４までの経路である。本実施形態では、第２搬送経路８２は、主として、カッター７によって切断されたシートが通る経路である。第２搬送経路８２は、第１搬送経路８１よりも搬送経路が長い。

　図１に破線でシートＳを示すように、再搬送経路８３は、定着装置６を通過したシートを再び画像形成部に向けて案内する経路である。具体的には、フラッパ８７から定着装置６の下方を通り、ドラムカートリッジ５までの経路である。

　第１排出ローラ８４は、第１搬送経路８１に配置され、シートＳを装置本体２外に排出するローラである。本実施形態では、第１排出ローラ８４は、上下方向に並んだローラ対であり、駆動ローラ８４Ａと、従動ローラ８４Ｂを有している。第１排出ローラ８４は、軸方向に平行な軸周りに回転可能である。第１排出ローラ８４は、カッター７によって切断されていないシートＳを装置本体２外に排出する。第１排出ローラ８４は、第２排出ローラ８５よりも定着装置６の近くに位置する。第１排出ローラ８４は、搬送モータＭ２（図６参照）の駆動により、回転可能である。

　第２排出ローラ８５は、第２搬送経路８２に配置され、シートＳを装置本体２外に排出するローラである。本実施形態では、第２排出ローラ８５は、上下方向に並んだローラ対であり、駆動ローラ８５Ａと、従動ローラ８５Ｂを有している。第２排出ローラ８５は、軸方向について回転可能である。第２排出ローラ８５は、主として、カッター７によって切断されたシートＳを装置本体２外に排出する。第２排出ローラ８５は、第１排出ローラ８４よりも上方で、かつ、シートＳの排出方向の下流側に位置する。第２排出ローラ８５は、搬送モータＭ２の駆動により、回転可能である。第２排出ローラ８５のシートＳの搬送速度は、スイッチバックローラ８６の搬送速度よりも大きい。

　スイッチバックローラ８６は、第２搬送経路８２に配置され、シートＳを搬送するローラである。スイッチバックローラ８６は、フラッパ８７とカッター７の間に位置する。本実施形態では、スイッチバックローラ８６は、ローラ対であり、駆動ローラ８６Ａと、従動ローラ８６Ｂを有している。スイッチバックローラ８６は、搬送モータＭ２の駆動により、正転および逆転可能である。搬送モータＭ２が正転すると、スイッチバックローラ８６は、フラッパ８７を通過したシートＳをカッター７に向けて搬送する。また、搬送モータＭ２が逆転すると、スイッチバックローラ８６は、第２搬送経路８２に位置するシートＳを再搬送経路８３に搬送する。

　図５に示すように、第２排出ローラ８５の駆動ローラ８５Ａにおける軸方向の寸法Ｗ１は、画像形成装置１が搬送可能な最大幅のシートＳの幅ＷＳの半分よりも大きい（Ｗ１＞ＷＳ／２）。本実施形態では、画像形成装置１が搬送可能な最大幅は、２１５．９ｍｍである。

　同様に、第２排出ローラ８５の従動ローラ８５Ｂにおける軸方向の寸法Ｗ２は、画像形成装置１が搬送可能な最大幅のシートの幅ＷＳの半分よりも大きい（Ｗ２＞ＷＳ／２）。また、第２排出ローラ８５の駆動ローラ８５Ａの軸方向の寸法Ｗ１は、画像形成装置１が搬送可能な最大幅のシートＳの幅ＷＳよりも大きい（Ｗ１＞ＷＳ）。また、第２排出ローラ８５の従動ローラ８５Ｂの軸方向の寸法Ｗ２は、画像形成装置１が搬送可能な最大幅のシートＳの幅ＷＳよりも小さい（Ｗ２＜ＷＳ）。

　スイッチバックローラ８６の駆動ローラ８６Ａにおける軸方向の寸法Ｗ３は、画像形成装置１が搬送可能な最大幅のシートＳの幅ＷＳの半分よりも大きい（Ｗ３＞ＷＳ／２）。

　同様に、スイッチバックローラ８６の従動ローラ８６Ｂにおける軸方向の寸法Ｗ４は、画像形成装置１が搬送可能な最大幅のシートの幅ＷＳの半分よりも大きい（Ｗ４＞ＷＳ／２）。また、スイッチバックローラ８６の駆動ローラ８６Ａの軸方向の寸法Ｗ３は、画像形成装置１が搬送可能な最大幅のシートＳの幅ＷＳよりも大きい（Ｗ３＞ＷＳ）。また、スイッチバックローラ８６の従動ローラ８６Ｂの軸方向の寸法Ｗ４は、画像形成装置１が搬送可能な最大幅のシートＳの幅ＷＳよりも小さい（Ｗ４＜ＷＳ）。

　フラッパ８７は、第１搬送経路８１と第２搬送経路８２の分岐部分に位置する。フラッパ８７は、図１において実線で示す第１位置と、図１において二点鎖線で示す第２位置と、に移動可能である。フラッパ８７は、第１位置に位置した場合、定着装置６を通過したシートＳを第１搬送経路８１に案内する。フラッパ８７は、第２位置に位置した場合、定着装置６を通過したシートＳを第２搬送経路８２に案内する。

　センサＳＥは、シートＳの搬送経路に配置され、シートＳの有無を検知可能なセンサである。詳しくは、センサＳＥは、第１センサＳＥ１と、第２センサＳＥ２と、第３センサＳＥ３と、を有する。第１センサＳＥ１は、シートの搬送方向において、分離ローラ３４とレジストレーションローラ３５の間に位置する。第１センサＳＥ１は、レジストレーションローラ３５の直前に位置する。第２センサＳＥ２は、シートの搬送方向において、レジストレーションローラ３５と、感光体ドラム５１との間に位置する。第３センサＳＥ３は、シートの搬送方向において、定着装置６とフラッパ８７の間に位置する。

　操作パネルＰＡは、装置本体２の外表面に位置する。操作パネルＰＡは、ユーザが画像形成する指令や、シートＳを切断する指令などを入力可能である。本実施形態では、例えば、操作パネルＰＡは、シートＳの切断箇所を入力可能である。

　制御部ＣＵは、ＣＰＵ（Ｃｅｎｔｒａｌ　Ｐｒｏｃｅｓｓｉｎｇ　Ｕｎｉｔ）、ＲＡＭ（Ｒａｎｄｏｍ　ａｃｃｅｓｓ　Ｍｅｍｏｒｙ）、ＲＯＭ（Ｒｅａｄ　ｏｎｌｙ　Ｍｅｍｏｒｙ）および入出力回路を備えており、ＲＯＭ等に記憶されたプログラムやデータに基づいて各種演算処理を行うことによって、画像形成装置１の制御を実行する。

　図６に示すように、制御部ＣＵは、第１センサＳＥ１、第２センサＳＥ２および第３センサＳＥ３と電気的に接続され、それぞれの検知信号を受信可能である。制御部ＣＵは、操作パネルＰＡおよび各センサから受信した情報に基づいて、ピックアップローラ３３、切断モータＭ１、搬送モータＭ２およびフラッパ８７を制御する。

　制御部ＣＵは、カッター７によってシートＳを切断しない場合、原則として、第１搬送経路８１にシートを搬送し、カッター７によってシートを切断する場合、第２搬送経路８２にシートを搬送する。

　制御部ＣＵは、シートＳをカッター７に搬送する場合、搬送方向におけるシートＳの前端がスイッチバックローラ８６に接触した後に、スイッチバックローラ８６の回転を開始する。具体的には、制御部ＣＵは、第３センサＳＥ３がシートＳの前端を検知したことを示す検知信号を受信する。制御部ＣＵは、第３センサＳＥ３の検知信号を受信してから所定時間経過後に、搬送モータＭ２を正転させ、スイッチバックローラ８６の回転を開始する。所定時間は、シートＳの前端がスイッチバックローラ８６に接触し、シートＳの斜行が修正されるのに十分な時間である。

　図４に示すように、制御部ＣＵは、シートＳを切断する指令を受信した場合、シートＳの切断予定箇所ＰＰからシートＳの後端位置までの搬送方向の寸法Ｌ１がニップ部ＮＰからカッター７までのシートＳの搬送距離Ｄ１より短い場合に、カッター７によりシートＳを切断する。すなわち、制御部ＣＵは、シートＳの切断予定箇所ＰＰからシートＳの後端位置までの搬送方向の寸法Ｌ１がニップ部ＮＰからカッター７までのシートＳの搬送距離Ｄ１以上である場合には、カッター７によりシートＳを切断しない。

　制御部ＣＵは、操作パネルＰＡに入力された指令に基づいてシートＳを切断する。具体的には、制御部ＣＵは、シートＳを切断する指令を受信した場合、カッター７により、シートＳの搬送を停止した状態でシートＳを切断する。一例として、搬送方向の寸法が２１５．９ｍｍのレターサイズのシートＳを半分に切断する指令を受信した場合、切断された後は、搬送方向の寸法が１３９．７ｍｍのシートＳが２枚になる。

　制御部ＣＵは、センサＳＥからの検知信号に基づいて、シートＳの搬送方向の寸法を取得可能である。具体的には、制御部ＣＵは、シートＳが第１センサＳＥ１を通過する通過時間からシートＳの搬送方向の寸法を算出すればよい。本実施形態では、制御部ＣＵは、第１センサＳＥ１からの検知信号に基づいてシートＳの寸法を取得しているが、他のセンサ（第２センサＳＥ２、第３センサＳＥ３など）の検知信号に基づいてシートＳの寸法を取得してもよい。

　制御部ＣＵは、センサＳＥからの検知信号に基づいて、搬送方向におけるシートＳの寸法が所定値より小さいと判定した場合、シートＳを第２搬送経路８２に搬送し、シートＳを切断せずに装置本体２外に排出する。

　また、制御部ＣＵは、受信した印刷ジョブ（以下、単に「ジョブ」という。）に含まれるシートの搬送方向におけるシートＳの寸法が所定値より小さいと判定した場合、シートＳを第２搬送経路８２に搬送し、シートＳを切断せずに装置本体２外に排出する。

　このように、制御部ＣＵが、センサＳＥからの検知信号や受信したジョブの情報に基づいて、搬送方向におけるシートＳの寸法が所定値より小さいと判定した場合には、カッター７によって、シートＳを切断しない場合であっても、シートＳが第２搬送経路８２に搬送される。

　制御部ＣＵは、複数のシートＳを切断する指令を受信した場合、先行するシートＳの切断が完了する前に次のシートＳの供給を開始する。制御部ＣＵは、ピックアップローラ３３を駆動させることにより、シートＳの供給を開始する。制御部ＣＵは、複数のシートＳを切断する指令を受信した場合、先行するシートＳの後端と、次のシートの前端の間に所定の間隔を空けてシートを搬送する

　次に、図７を参照して、ジョブを受信した制御部ＣＵが実行する処理の一例を説明する。

　制御部ＣＵは、ジョブを受信したと判定した場合（Ｓ１，Ｙｅｓ）、操作パネルＰＡで入力された指令やジョブの情報に基づいて、シートＳを切断するかを判定する（Ｓ２）。

　ステップＳ２において、制御部ＣＵは、シートＳを切断すると判定した場合（Ｓ２，Ｙｅｓ）、シートＳの切断予定箇所ＰＰから後端位置までの寸法Ｌ１がニップ部ＮＰからカッター７までより長いかを判定する（Ｌ１＞Ｄ１？）（Ｓ３）

　ステップＳ２においてシートＳを切断すると判定しなかった場合（Ｓ２，Ｎｏ）、または、ステップＳ３においてシートＳの切断予定箇所ＰＰから後端位置までの寸法Ｌ１がニップ部ＮＰからカッター７までより長いと判定した場合（Ｌ１＞Ｄ１）（Ｓ３，Ｙｅｓ）、制御部ＣＵは、シートＳの寸法が所定値（レターサイズの半分の寸法１３９．７ｍｍ）以上であるかを判定する（Ｓ４）。制御部ＣＵがシートＳの寸法を判定する方法は、受信したジョブの情報から判定する方法と、センサＳＥの検知結果に基づいてシートＳの寸法を取得する方法とがある。

　ステップＳ４において、制御部ＣＵは、搬送方向におけるシートＳの寸法が所定値（１３７．９ｍｍ）以上であると判定した場合（Ｓ４，Ｙｅｓ）、フラッパ８７を第１位置に位置させ、シートＳを第１搬送経路８１に案内し、搬送モータＭ２を正転させる（Ｓ５）。これにより第１排出ローラ８４が駆動されて第１排出口２３からシートが排出される。

　ステップＳ５の後、制御部ＣＵは、受信したジョブが終了したか判定し（Ｓ７）、受信したジョブが終了したら（Ｓ７，Ｙｅｓ）、処理を終了し、受信したジョブが終了していければ（Ｓ７，Ｎｏ）、ステップＳ２に戻る。

　ステップＳ４において、制御部ＣＵは、搬送方向におけるシートＳの寸法が所定値（１３７．９ｍｍ）以上であると判定しなかった場合（Ｓ４，Ｎｏ）、フラッパ８７を第２位置に位置させ、シートＳを第２搬送経路８２に案内し、搬送モータＭ２を正転させる（Ｓ６）。

　ステップＳ６の後、制御部ＣＵは、受信したジョブが終了したか判定し（Ｓ７）、受信したジョブが終了したら（Ｓ７，Ｙｅｓ）、処理を終了し、受信したジョブが終了していければ（Ｓ７，Ｎｏ）、ステップＳ２に戻る。

　一方、ステップＳ３においてシートＳの切断予定箇所ＰＰから後端位置までの寸法Ｌ１がニップ部ＮＰからカッター７までより長くないと判定した場合（Ｌ１≦Ｄ１）（Ｓ３，Ｎｏ）、制御部ＣＵは、フラッパ８７を第２位置に位置させ、シートＳを第２搬送経路８２に案内する（Ｓ８）。

　ステップＳ８の後、制御部ＣＵは、第３センサＳＥ３の検知信号を受信してから所定時間経過したかを判定する（Ｓ９）。

　ステップＳ９において、制御部ＣＵは、第３センサＳＥ３の検知信号を受信してから所定時間経過したと判定しなかった場合（Ｓ９，Ｎｏ）、第３センサＳＥ３の検知信号を受信してから所定時間経過するまで待つ。第３センサＳＥ３の検知信号を受信してから所定時間経過すると、シートＳの前端がスイッチバックローラ８６に接触して斜行が修正される。

　制御部ＣＵは、第３センサＳＥ３の検知信号を受信してから所定時間経過したと判定した場合（Ｓ９，Ｙｅｓ）、搬送モータＭ２を正転に駆動させる。これにより、スイッチバックローラ８６を正転させ、シートＳをカッター７に搬送する（Ｓ１０）。

　ステップＳ１０の後、搬送モータＭ２を正転させ始めてから所定時間経過後のシートＳの切断予定箇所ＰＰがカッター７に位置したときに、搬送モータＭ２を一時停止し、切断モータＭ１を正転させる（Ｓ１１）。

　ステップＳ１１の後、制御部ＣＵは、次のシートＳのジョブがあるかを判定し（Ｓ１２）、次のシートＳのジョブがあると判定した場合（Ｓ１２，Ｙｅｓ）、次のシートＳの供給を開始し（Ｓ１３）、Ｓ１４へ移行する。次のシートＳのジョブがあると判定しなかった場合（Ｓ１２，Ｙｅｓ）、次のシートＳを供給することなく、Ｓ１４へ移行する。

　ステップＳ１２またはステップＳ１３の後、制御部ＣＵは、切断開始から所定時間経過後、切断モータＭ１を停止し、搬送モータＭ２を正転させる（Ｓ１４）。これにより、カッター７のスライドホルダ７６が切断完了位置で停止し、シートＳが第２排出ローラ８５によって排出される。

　ステップＳ１４の後、制御部ＣＵは、搬送モータＭ２を停止し、切断モータＭ１を逆転させる（Ｓ１５）。これにより、カッター７のスライドホルダ７６が初期位置に戻る。

　ステップＳ１５の後、制御部ＣＵは、受信したジョブが終了したか判定し（Ｓ７）、受信したジョブが終了したら（Ｓ７，Ｙｅｓ）、処理を終了し、受信したジョブが終了していなければ（Ｓ７，Ｎｏ）、ステップＳ２に戻る。

　次に、図８を参照して、複数のシートＳを切断するジョブを受信した場合におけるシートＳのピックアップ、搬送モータＭ２（スイッチバックローラ８６および第２排出ローラ８５）によるシートＳの搬送、切断モータＭ１によるシートＳの切断の動作を説明する。

　制御部ＣＵは、ピックアップローラ３３を駆動させ、１枚目のシートＳの供給を開始する（時刻ｔ１）。供給された１枚目のシートＳは、画像形成され、カッター７に向けて搬送される。

　制御部ＣＵは、第３センサＳＥ３から検知信号を受信してから所定時間経過後、搬送モータＭ２を正転させ、シートＳをカッター７に搬送する（時刻ｔ２）。

　制御部ＣＵは、搬送モータＭ２を正転させてから所定時間経過後、搬送モータＭ２を一時停止し、切断モータＭ１を正転させる（時刻ｔ３）。これにより、シートＳが停止した状態で、切断が開始される。

　制御部ＣＵは、切断モータＭ１を正転させた後、シートＳの切断が完了する前に、ピックアップローラ３３を駆動させ、２枚目のシートＳの供給を開始する（時刻ｔ４）。このように、２枚目のシートＳは、１枚目にシートＳの切断中に搬送が開始される。

　制御部ＣＵは、切断開始から所定時間経過後、切断モータＭ１を停止し、搬送モータＭ２を正転させる（時刻ｔ５）。これにより、１枚目のシートＳの切断された各部分は排出される。

　制御部ＣＵは、時刻ｔ５から所定時間経過した後、搬送モータＭ２を停止し、切断モータＭ１を逆転させる（時刻ｔ６）。これにより、カッター７のスライドホルダ７６が切断完了位置から初期位置に向けて移動を開始する。

　制御部ＣＵは、時刻ｔ６から所定時間経過することで、スライドホルダ７６が初期位置に戻ると、切断モータＭ１を停止する（時刻ｔ７）。このとき、第３センサＳＥ３から２枚目のシートＳの検知信号を受信してから所定時間経過していれば、搬送モータＭ２を同時に正転させ、所定時間経過していなければ、所定時間経過するまで待ってから正転させる。

　制御部ＣＵは、２枚目、３枚目のシートＳに対しても、1枚目のシートＳと同様のタイミングで搬送、切断の動作を行う。

　以上によれば、本実施形態において以下のような効果を得ることができる。
　画像形成装置１では、第２排出ローラ８５は、第１排出ローラ８４よりも排出方向の下流側に位置する。このため、図９に示すように、切断されたシートＳは、切断されていないシートＳよりも排出方向の下流側に排出される。この結果、切断されたシートＳを取りやすい。

　また、第２排出口２４は、第１排出口２３よりも排出方向の下流側に位置する。このため、切断されたシートは、切断されていないシートＳよりも排出方向の下流側に排出される。この結果、切断されたシートＳを取りやすい。

　また、画像形成装置１は、定着装置６を通過したシートＳを第１搬送経路８１に案内する第１位置と、定着装置６を通過したシートＳを第２搬送経路８２に案内する第２位置と、に移動可能なフラッパ８７と、を備える。これため、フラッパ８７によってシートＳを第１搬送経路８１と第２搬送経路８２のいずれかに案内できる。

　ここで、カッター７は、シートＳの後端が定着装置６を通過した状態でシートＳを切断するため、定着装置６から所定距離以上離れて位置している。このため、第１排出ローラ８４が切断されたシートＳを排出する第２排出ローラ８５よりも定着装置６から離れて位置した場合には、装置本体が大型化してしまう。しかし、本実施形態では、第１排出ローラ８４は、第２排出ローラ８５よりも定着装置６の近くに位置することで、装置本体２の大型化を抑制できる。同様に、第１排出口２３が第２排出口２４よりも定着装置６の近くに位置することで、装置本体２を小型化できる。

　また、第２排出ローラ８５の軸方向の寸法Ｗ１，Ｗ２およびスイッチバックローラ８６の軸方向の寸法Ｗ３，Ｗ４は、画像形成装置１が搬送可能な最大幅のシートＳの幅の半分ＷＳ／２よりも大きい（Ｗ１＞ＷＳ／２、Ｗ２＞ＷＳ／２、Ｗ３＞ＷＳ／２、Ｗ４＞ＷＳ／２）。このため、シートＳの切断時に、第２排出ローラ８５およびスイッチバックローラ８６がシートＳを幅方向の広い領域でシートＳを保持することで、切断時におけるシートＳの位置ずれを抑制できる。

　また、第２排出ローラ８５の軸方向の寸法Ｗ１およびスイッチバックローラ８６の軸方向の寸法Ｗ３の少なくとも一方は、画像形成装置１が搬送可能な最大幅のシートＳの幅ＷＳよりも大きい。このため、シートＳの切断時に、第２排出ローラ８５またはスイッチバックローラ８６がシートＳを幅方向の広い領域でシートＳを保持することで、切断時におけるシートＳの位置ずれを抑制できる。

　また、制御部ＣＵは、センサＳＥからの検知信号またはジョブの情報に基づいて、シートＳの搬送方向の寸法を取得し、搬送方向におけるシートＳの寸法が所定値（１３９．７ｍｍ）より小さいと判定した場合、シートＳを第２搬送経路８２に搬送し、シートＳを切断せずに装置本体２外に排出する。このため、小サイズのシートＳを排出する場合、第２搬送経路８２を通ってシートＳが排出されるため、小サイズのシートＳを取りやすい。

　また、図４に示すように、ニップ部ＮＰからカッター７までのシートＳが搬送される搬送距離Ｄ１は、レターサイズのシートＳの搬送方向における寸法ＬＳ（２７９．４ｍｍ）の半分より大きい（Ｄ１＞ＬＳ／２＝１３９．７ｍｍ）。このため、レターサイズのシートＳ全体がニップ部ＮＰを通過した状態でシートＳを切断できる。この結果、シートＳの搬送を停止した状態で、シートＳを切断しても、シートＳがニップ部ＮＰで必要以上に加熱・加圧されてしまうことを抑制できる。

　また、制御部ＣＵは、シートＳを切断する指令を受信した場合、シートＳの搬送を停止した状態でシートＳを切断する。このため、シートＳを軸方向に真っすぐに切断できる。

　また、制御部ＣＵは、シートＳを切断する指令を受信した場合、シートＳの切断予定箇所ＰＰからシートＳの後端位置までの搬送方向の寸法Ｌ１がニップ部ＮＰからカッター７までのシートの搬送距離Ｄ１より短い場合に、カッター７によりシートＳを切断する。これによれば、制御部ＣＵは、シートＳの切断予定箇所ＰＰからシートＳの後端位置までの搬送方向の寸法Ｌ１がニップ部ＮＰからカッター７までのシートＳの搬送距離Ｄ１以上である場合には、カッター７によりシートＳを切断しないので、シートＳがニップ部ＮＰで必要以上に加熱・加圧されてしまうことを抑制できる。

　また、制御部ＣＵは、シートＳをカッター７に搬送する場合、搬送方向におけるシートＳの前端がスイッチバックローラ８６に接触した後にスイッチバックローラ８６の回転を開始する。このため、シートＳが搬送方向に対して斜行して搬送された場合であっても、スイッチバックローラ８６に接触させることによって、斜行を抑制することができる。

　第２排出ローラ８５の搬送速度は、スイッチバックローラ８６の搬送速度より大きい。このため、第２排出ローラ８５とスイッチバックローラ８６の両方にシートＳが接触している場合には、シートＳが第２排出ローラ８５およびスイッチバックローラ８６に引っ張られるため、スイッチバックローラ８６と第２排出ローラ８５の間で、シートＳの弛みを抑制することができる。また、シートＳが切断された後には、切断されたシートＳ同士が接触して、シート同士が干渉することを抑制できる。

　また、制御部ＣＵは、複数のシートＳを切断する指令を受信した場合、先行するシートＳの切断が完了する前に次のシートＳの供給を開始する。このため、複数のシートを切断する場合であっても、作業の完了が遅くなるのを抑制できる。

　また、制御部ＣＵは、複数のシートＳを切断する指令を受信した場合、先行するシートＳの後端と、次のシートＳの前端の間に所定の間隔を空けてシートＳを搬送する。このため、先行するシートＳと次のシートＳが干渉することを抑制できる。

　以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は前記実施形態に限定されるものではない。具体的な構成については、本開示の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。

　上述した実施形態では、第１排出口２３および第２排出口２４から排出されたシートＳは、共に１つの排出トレイ２２に載置される構成であったがこの構成に限定されない。
　例えば、図１０に示す画像形成装置１Ａは、第１排出トレイの一例としての排出トレイ２２と、第２排出トレイ２５とを備える。排出トレイ２２は、第１搬送経路８１を通って排出されたシートＳを積載可能である。第２排出トレイ２５は、第２搬送経路８２を通って排出されたシートＳを積載可能である。第２排出トレイ２５は、第２排出口２４の外側に設けられている。このため、画像形成装置１Ａでは、第１搬送経路８１から排出されたシートＳと、第２搬送経路８２から排出されたシートＳを別々のトレイに収容できる。この結果、切断されたシートＳを取りやすい。

　上述した実施形態では、第１排出口２３および第２排出口２４から排出されたシートＳは、共に排出トレイ２２に載置される構成であったが、排出トレイを有さない構成としてもよい。図示は省略するが、例えば、第１排出口２３および第２排出口２４から排出されたシートＳが直接、机上や床上などに排出され、机上や床上にシートＳが載置されてもよい。

　上述した実施形態では、画像形成装置１がスキャナユニットを備えていない構成であったが、この構成に限定されない。例えば、図１１に示す画像形成装置１Ｂは、スキャナユニット９をさらに備える。スキャナユニット９は、シートＳなどの文字や画像を読み取るための装置である。この画像形成装置１Ｂでは、排出トレイ２２の上方にスキャナユニット９が配置されているため、シートＳを取り出すための隙間が狭く、仮に、切断されたシートＳが切断されていないシートＳと同じ位置に排出されると、非常にシートＳを取りにくい。しかし、第２排出ローラ８５が第１排出ローラ８４よりも排出方向の下流側に位置し、第２排出口２４が第１排出口２３よりも排出方向の下流側に位置することで、切断されたシートＳが切断されていないシートＳよりも搬送方向の下流側に排出され、切断されたシートＳを取りやすい。

　上述した実施形態では、ニップ部ＮＰからカッター７までのシートＳが搬送される搬送距離Ｄ１は、レターサイズのシートＳの搬送方向における寸法ＬＳの半分（１３９．７ｍｍ）より大きい構成であったが、レターサイズ以外のシートＳを基準としてもよい。

　例えば、Ａ４サイズ（２１０ｍｍ×２９７ｍｍ）を基準として、ニップ部ＮＰからカッター７までのシートＳが搬送される搬送距離Ｄ１は、Ａ４サイズのシートＳの搬送方向における寸法ＬＳの半分（１４８．５ｍｍ）より大きい構成としてもよい。
　これによれば、Ａ４サイズのシートＳ全体がニップ部ＮＰを通過した状態でシートＳを切断できる。この結果、シートＳの搬送を停止した状態で、シートＳを切断しても、シートＳがニップ部ＮＰで必要以上に加熱・加圧されてしまうことを抑制できる。

　例えば、リーガルサイズ（２１５．９ｍｍ×３５５．６ｍｍ）を基準として、ニップ部ＮＰからカッター７までのシートＳが搬送される搬送距離Ｄ１は、リーガルサイズのシートＳの搬送方向における寸法ＬＳの半分（１７７．８ｍｍ）より大きい構成としてもよい。
　これによれば、リーガルサイズのシートＳ全体がニップ部ＮＰを通過した状態でシートＳを切断できる。このため、シートＳの搬送を停止した状態で、シートＳを切断しても、シートＳがニップ部ＮＰで必要以上に加熱・加圧されてしまうことを抑制できる。

　上述した実施形態では、カッター７が１枚のシートＳを２枚に切断した後、切断後すぐに２枚とも排出していたが、この構成に限定されない。
　例えば、図１２（ａ），（ｂ）に示すように、制御部ＣＵは、カッター７により１枚のシートＳを２枚（Ｓ１，Ｓ２）に切断し、スイッチバックローラ８６を逆転させることで、切断されたシートＳのうち、搬送方向の上流側のシートＳ２を再搬送経路８３に搬送する構成としてもよい。
　具体的に、制御部ＣＵは、図１２（ａ）に示すように、カッター７により１枚のシートＳを２枚（Ｓ１，Ｓ２）に切断する。図１２（ｂ）に示すように、切断されたシートＳのうち、下流側のシートＳ１は、切断後、第２排出口２４から排出される。切断されたシートＳのうち、上流側のシートＳ２は、再搬送経路８３に搬送される。そして、上流側のシートＳ２は、図１２（ｂ）に二点鎖線で示すように、再搬送経路８３にキープされる。制御部ＣＵは、シートＳ２に対応したジョブを受信した場合、キープされたシートＳ２を画像形成部に搬送して、画像形成を実行する。制御部ＣＵは、シートＳ２が再搬送経路８３にキープされたままであると、受信したジョブを実行できないと判定した場合には、シートＳ２を画像形成することなく排出する。以上に説明した通り、この図１２に示す形態では、切断されたシートＳのうち上流側のシートＳ２を再搬送経路８３に再搬送し、再び、画像形成することができる。

　上述した実施形態では、制御部ＣＵは、シートＳの切断予定箇所ＰＰからシートの後端位置ＥＮまでの搬送方向の寸法が、ニップ部ＮＰの位置からカッター７までのシートＳの搬送距離Ｄ１よりも長い場合、シートＳを切断しない構成であったが、この構成に限定されない。
　例えば、制御部ＣＵは、シートＳの切断予定箇所ＰＰからシートＳの後端位置ＥＮまでの搬送方向の寸法が、ニップ部ＮＰの位置からカッター７までのシートＳの搬送距離Ｄ１よりも長い場合であっても、シートＳを切断する構成としてもよい。
　図１３（ａ）に示すように、制御部ＣＵは、シートＳの切断予定箇所ＰＰから後端位置ＥＮまでの寸法が、搬送距離Ｄ１よりも長い場合に後端回避制御を実行する。なお、図１３（ａ），（ｂ），（ｃ）では、切断予定箇所ＰＰを、黒塗りの三角形で示している。
　後端回避制御では、図１３（ｂ）に示すように、シートＳの切断予定箇所ＰＰがカッター７よりも下流側に位置し、後端ＥＮが定着装置６からフラッパ８７までの経路と再搬送経路の分岐点ＢＰよりも下流側に位置するまでシートＳを搬送させる。そして、図１３（ｃ）に示すように、スイッチバックローラ８６を逆転させることで、シートＳの後端位置ＥＮを再搬送経路８３に入れ、シートＳの後端位置ＥＮが再搬送経路に入った状態でシートＳを切断する。
　これによれば、搬送距離Ｄ１が、シートの切断予定箇所ＰＰからシートの後端位置ＥＮまでの寸法より短い場合であっても、シートＳの後端位置ＥＮが定着装置６を通過した状態でシートＳを切断できる。このため、シートＳの切断予定箇所ＰＰをカッター７で切断するときに、シートＳが加熱ユニット６１と加圧ローラ６２で挟まれた状態となるのを抑制できる。この結果、画像形成装置１が大型化することを抑制できる。

　上述した実施形態では、制御部ＣＵは、複数のシートＳを切断する指令を受信した場合、先行するシートＳの切断が完了する前に次のシートＳの供給を開始する構成であったが、この構成に限定されない。
　例えば、制御部ＣＵは、複数のシートＳを切断する指令を受信した場合、移動刃７５を初期位置からシートＳの幅方向に移動させてシートＳを切断し、先行するシートＳの切断が完了した後、移動刃７５が初期位置に到達する前に次のシートＳの供給を開始する構成としてもよい。

　具体的には、図１４に示すように、制御部ＣＵは、ステップＳ１５において、切断モータＭ１を逆転させた後、次のシートＳのジョブがあった場合（Ｓ２２，Ｙｅｓ）、次のシートＳの供給を開始する（Ｓ２３）。そして、制御部ＣＵは、ステップＳ２３の後、カッター７のスライドホルダ７６が初期位置に戻ったら、切断モータＭ１を停止する。

　この場合の複数のシートＳを切断するジョブを受信した場合におけるシートＳのピックアップ、搬送モータＭ２（スイッチバックローラ８６および第２排出ローラ８５）によるシートＳの搬送、切断モータＭ１によるシートＳの切断の動作を、図１５を参照して説明する。

　制御部ＣＵは、ピックアップローラ３３を駆動させ、１枚目のシートＳの供給を開始する（時刻ｔ２１）。供給された１枚目のシートＳは、画像形成され、カッター７に向けて搬送される。

　制御部ＣＵは、第３センサＳＥ３から検知信号を受信してから所定時間経過後、搬送モータＭ２を正転させ、シートＳをカッター７に搬送する（時刻ｔ２２）。

　制御部ＣＵは、搬送モータＭ２を正転させてから所定時間経過後、搬送モータＭ２を一時停止し、切断モータＭ１を正転させる（時刻ｔ２３）。これにより、シートＳが停止した状態で、切断が開始される。

　制御部ＣＵは、切断開始から所定時間経過後、切断モータＭ１を停止し、搬送モータＭ２を正転させる（時刻ｔ２４）。これにより、１枚目のシートＳの切断された各部分は排出される。

　制御部ＣＵは、時刻ｔ２４から所定時間経過後、搬送モータＭ２を停止し、切断モータＭ１を逆転させる（時刻ｔ２５）。これにより、カッター７の移動刃７５が切断完了位置から初期位置に向けて移動を開始する。

　制御部ＣＵは、切断モータＭ１を逆転させた後、移動刃７５が初期位置に到達する前に、ピックアップローラ３３を駆動させ、２枚目のシートＳの供給を開始する（時刻ｔ２６）。このように、２枚目のシートＳは、移動刃７５の移動中に搬送が開始される。

　制御部ＣＵは、時刻ｔ２５から所定時間経過することで、スライドホルダ７６が初期位置に戻ると切断モータＭ１を停止する（ｔ２７）。

　以上にように説明した構成であっても、移動刃７５が初期位置に到達する前に次のシートＳの搬送を開始するので、複数のシートＳを切断する場合であっても、作業の完了が遅くなるのを抑制できる。

　上述した実施形態では、カッター７は、第２搬送経路８２に配置されていたが、この構成に限定されない。例えば、カッター７は、フラッパ８７と定着装置６の間に配置されていてもよい。

　上述した実施形態では、入力部として操作パネルＰＡを例示したが、印刷指令や切断指令をコンピュータやネットワーク経由で入力される構成としてもよい。

　上述した実施形態では、第１排出ローラ８４、第２排出ローラ８５およびスイッチバックローラ８６がそれぞれ２つのローラからなるローラ対であったが、これに限定されず、１つのローラから構成されていてもよく、３つ以上のローラで構成されていてもよい。

　上述した実施形態では、画像形成装置１が搬送可能な最大幅を、レターサイズ（２１５．９ｍｍ×２７９．４ｍｍ）を一例として、２１５．９ｍｍとしていたが、この寸法に限定されず、Ａ４サイズ（２１０ｍｍ×２９７ｍｍ）を基準としてもよいし、Ａ３サイズ（２９７ｍｍ×４２０ｍｍ）を基準としてもよい。

　上述した実施形態では、画像形成装置は、モノクロ画像を形成するレーザプリンタであったが、これに限定されない。例えば、画像形成装置は、カラー画像を形成するプリンタであってもよい。また、画像形成装置は、プリンタに限定されない。例えば、画像形成装置は、複写機や複合機などであってもよい。
　〔実施形態２〕
　以下、本開示の実施形態２に係る画像形成装置１０１ついて、図１６から図１９を参照しながら詳細に説明する。図１６は、本開示の実施形態２に係る画像形成装置１０１の概略構成を示す図である。

　［画像形成装置の構成］
　図１に示すように、画像形成装置１０１は、モノクロレーザプリンタであり、装置本体１０２と、搬送部１０３と、画像形成部１０４と、フラッパ１０８と、カッター１０１０と、レジ前センサ１１１０と、レジ後センサ１１１１と、排出センサ１１１２とを備える。以下、説明の便宜上、図１６等の矢印で示されるように、画像形成装置１０１の上下方向、前後方向、および左右方向を定義する。

　なお、図１６等に示す上下方向は、水平面上に画像形成装置１０１を載置した通常の画像形成装置１０１の使用時における上下方向を指す。また、本実施形態において、図１６等に示す前後方向はシートＳの排出方向ＤＲ３と同じ方向であり、図１９に示す左右方向は排出トレイ１０２２の載置面１０２３の幅方向である。なお、幅方向は、ローラ類の軸方向にも相当する。

　装置本体１０２は、フロントカバー１０２０と、供給トレイ１０２１と、排出トレイ１０２２と、第１排出口１０２５と、第２排出口１０２６と、を有する。フロントカバー１０２０は、装置本体１０２の前面に位置する。フロントカバー１０２０は、開閉可能である。

　供給トレイ１０２１は、装置本体１０２の下部に位置する。供給トレイ１０２１には、シートＳが載置される。シートＳは、例えば、普通紙、厚紙、光沢紙、ラベル紙、封筒である。なお、画像形成装置１の供給トレイ１０２１の数は、１個に限定されず、複数個有してもよい。

　供給トレイ１０２１は、前方に移動することで装置本体１０２から引き出すことができ、引き出した後に後方に移動させることで装置本体１０２に装着できる。装置本体１０２から供給トレイ１０２１を取り外された状態では、ユーザによる供給トレイ１０２１へのシートＳの補充、供給トレイ１０２１に載置するシートＳの交換等が可能となる。供給トレイ１０２１に載置されるシートのうち、Ａ４サイズのシートの長辺が前後方向に沿うように載置される。すなわち、Ａ４サイズのシートの長辺が、搬送方向に沿うように搬送される。なお、シートのサイズは一例であり、Ａ４サイズに限るものではない。

　供給トレイ１０２１は、シート押圧板１０２１Ａを有する。シート押圧板１０２１Ａは、供給トレイ１０２１内のシートＳを上方に押し上げる。シート押圧板１０２１ＡによりシートＳが押し上げられると、シートＳが供給トレイ１０２１から画像形成部１０４へ搬送可能な状態となる。

　排出トレイ１０２２は、装置本体１０２に設けられ、装置本体１０２の外部に位置する。より詳細には、排出トレイ１０２２は、装置本体の上面の一部を構成する。排出トレイ１０２２は、載置面１０２３と、ストッパ１０２７と、立壁１２２１とを有している。

　載置面１０２３載置面１０２３は、後述する第１排出ローラ１０３５及び第２排出ローラ１０３７により排出されるシートＳが載置される面である。載置面１０２３は、傾斜面１０２３Ａと、水平面１０２３Ｂとを有している。傾斜面１０２３Ａは、載置面１０２３の第１端１２３１が載置面１０２３の第２端１２３２よりも下方に位置するように、第１端１２３１と、第２端１２３２との間に形成される。第１端１２３１は排出方向ＤＲ３における第１排出ローラ１０３５側に位置し、第２端１２３２は第１端１２３１とは排出方向ＤＲ３において反対側に位置している。傾斜面１０２３Ａは、第１端１２３１から第２端１２３２側に向かうにつれ、即ち、本実施形態において後方から前方に向かうにつれ上方に向かって傾斜する面である。

　水平面１０２３Ｂは、排出方向ＤＲ３において傾斜面１０２３Ａよりも第２端１２３２側に形成されている。水平面１０２３Ｂは、傾斜面１０２３Ａの第２端１２３２側から連続し、第２端１２３２に至るまでの水平な面である。水平面１０２３Ｂは、後述する第２排出ローラ１０３７よりも下方に位置している。なお、第１端１２３１と傾斜面１０２３Ａとの間に水平面が形成されていてもよい。すなわち、載置面１０２３は、第１端１２３１から排出方向ＤＲ３に向かって順に、水平面、傾斜面１０２３Ａ、水平面１０２３Ｂと連続して形成されてもよい。

　ストッパ１０２７は、排出トレイ１０２２の載置面１０２３の第２端１２３２側に設けられている。ストッパ１０２７は、排出トレイ１０２２に排出されたシートＳと当接することで、排出トレイ１０２２に排出されたシートＳを排出トレイ１０２２内に積載する。

　ストッパ１０２７は、回動軸１０２８を中心に、収容位置１０２７Ａと使用位置１０２７Ｂとの間で回動可能である。収容位置１０２７Ａは、ストッパ１０２７が排出トレイ１０２２の凹部に収容された状態である。従って、ストッパ１０２７が収容位置１０２７Ａに位置するとき、装置本体１０２の前方に移動するシートＳ、例えば排出方向ＤＲ３に排出されるシートＳはストッパ１０２７の当接面１２７１に当接しない。即ち、ストッパ１０２７が収容位置１０２７Ａに位置するとき、ストッパ１０２７によってシートＳの前方への移動が制限されない状態である。

　ストッパ１０２７の使用位置１０２７Ｂは、排出トレイ１０２２の凹部から外部にストッパ１０２７が出された状態の位置である。ストッパ１０２７が使用位置１０２７Ｂに位置するとき、ストッパ１０２７は載置面１０２３から上方に向かって突出する状態である。従って、ストッパ１０２７の当接面１２７１と、装置本体１０２の前方に移動するシートＳ、例えば排出方向ＤＲ３に移動する排出後のシートＳとが、当接可能な状態である。これにより、シートＳの前方への移動がストッパ１０２７により制限され、シートＳを排出トレイ１０２２内に収納することができる。

　立壁１２２１は、載置面１０２３の第１端１２３１から上方に向けて突出する壁である。立壁１２２１は、装置本体１０２に形成される第１排出口１０２５の下方に位置する。立壁１２２１は、傾斜面１０２３Ａに沿って下方に移動するシートＳの後方の端部と当接可能である。そのため、排出後のシートＳの後方の端部を揃えることができる。

　装置本体１０２は、搬送経路１２００と、再搬送経路１２０１とを有する。搬送経路１２００は、供給トレイ１０２１から後述する画像形成部１０４および定着器（定着装置）１０５を経由して装置本体１０２の外部に向けてシートＳを搬送するための経路である。再搬送経路１２０１については、後述する。

　搬送経路１２００は、第１搬送経路１２００Ａと、第２搬送経路１２００Ｂとを有する。搬送経路１２００は、分岐点１２００Ｃから、第１搬送経路１２００Ａと第２搬送経路１２００Ｂとに分岐する。

　第１搬送経路１２００Ａは、搬送経路１２００の一部であり、分岐点１２００Ｃよりも下流側に位置する。第１搬送経路１２００Ａは、分岐点１２００Ｃから、装置本体１０２の外部にシートＳを排出するための第１排出口１０２５に至るまでの経路である。第１搬送経路１２００Ａは、画像が形成されたシートＳを第１排出ローラ１０３５に案内する経路である。

　第２搬送経路１２００Ｂは、搬送経路１２００の一部であり、分岐点１２００Ｃよりも下流側に位置する。第２搬送経路１２００Ｂは、第１搬送経路よりも上方に位置している。第２搬送経路１２００Ｂは、分岐点１２００Ｃから装置本体１０２の外部に向けてシートＳを排出するための第２排出口１０２６に至るまでの経路である。第２搬送経路１２００Ｂは、画像が形成されたシートＳを第２排出ローラ１０３７に案内する経路である。

　分岐点１２００Ｃの近傍には、シートＳを第１搬送経路１２００Ａまたは第２搬送経路１２００Ｂに振り分けるためのフラッパ１０８が設けられている。フラッパ１０８は、図示していない駆動モータの駆動力により、実線で示す第1位置１０８Ａと、２点鎖線で示す第２位置１０８Ｂとの間を回動することができる。

　フラッパ１０８が第1位置１０８Ａに位置するとき、シートＳは、第１搬送経路１２００Ａの第１搬送方向ＤＲ１に搬送され、第１排出口１０２５へ案内される。一方で、フラッパ１０８が第２位置１０８Ｂに位置するとき、シートＳは、第２搬送経路１２００Ｂの第１搬送方向ＤＲ１に沿って第２排出口１０２６へ案内される。

　搬送部１０３は、ピックアップローラ１０３０と、分離ローラ１０３１と、紙粉取りローラ１０３２と、レジストレーションローラ１０３３と、ローラ１０３４と、第１排出ローラ１０３５と、搬送ローラ１０３６と、第２排出ローラ１０３７と、再搬送ローラ１０３８および１０３９とを有している。また、搬送部１０３は、図１７を用いて後述するメインモータ１１０８および排出モータ１１０９を更に有し、メインモータ１１０８または排出モータ１１０９から伝達される駆動力により、搬送部１０３の各部を回転させてシートＳを搬送する。

　ピックアップローラ１０３０は、メインモータ１１０８（図１７）から伝達される駆動力により回転する。ピックアップローラ１０３０は、供給トレイ１０２１においてシート押圧板１０２１Ａにより上方に押し上げられたシートＳを、ピックアップする。分離ローラ１０３１は、ピックアップローラ１０３０がピックアップしたシートＳを１枚ずつ分離する。ピックアップローラ１０３０および分離ローラ１０３１により、供給トレイ１０２１から搬送経路１２００へシートＳを搬送することで、供給トレイ１０２１から搬送経路１２００へシートＳが給紙される。紙粉取りローラ１０３２は、シートＳの表面上の紙粉等を除去する。

　レジストレーションローラ１０３３は、搬送経路１２００において画像形成部１０４の上流側に配置される。レジストレーションローラ１０３３は、シートＳの先端の方向を揃えた後、画像形成部１０４へ向けてシートＳを搬送する。ローラ１０３４は、定着器１０５の下流側に配置され、定着器１０５を通過した後のシートＳを分岐点１２００Ｃに向けて搬送する。

　第１排出ローラ１０３５は、第１搬送経路１２００Ａに配置されている。第１排出ローラ１０３５は、載置面１０２３の第１端１２３１よりも排出方向ＤＲ３の上流に配置されている。第１排出ローラ１０３５は、排出モータ１１０９（図１７）から伝達される駆動力により回転することで、第１搬送経路１２００Ａに沿って第１排出口１０２５から装置本体１０２の外部に向けてシートＳを排出する。第１排出ローラ１０３５により第１排出口１０２５から排出されたシートＳは、排出トレイ１０２２の載置面１０２３に載置される。第１排出ローラ１０３５は、排出モータ１１０９の駆動により駆動する駆動ローラ１０３５Ａと、駆動ローラ１０３５Ａの回転に伴い回転する従動ローラ１０３５Ｂとにより構成される。

　搬送ローラ１０３６及び第２排出ローラ１０３７は、第２搬送経路１２００Ｂに配置されている。搬送ローラ１０３６及び第２排出ローラ１０３７は、排出モータ１１０９（図１７）から伝達される駆動力により回転する。搬送ローラ１０３６は、第２排出ローラ１０３７に向けてシートＳを搬送する。搬送ローラ１０３６は、第１搬送方向ＤＲ１において最も第２排出ローラ１０３７に近い位置に位置する搬送ローラである。搬送ローラ１０３６は、排出モータ１１０９の駆動により駆動する駆動ローラ１０３６Ａと、駆動ローラ１０３６Ａの回転に伴い回転する従動ローラ１０３６Ｂとにより構成される。

　第２排出ローラ１０３７は、第２搬送経路１２００Ｂに沿って第２排出口１０２６から装置本体１０２の外部に向けてシートＳを排出する。第２排出ローラ１０３７により第２排出口１０２６から排出されたシートＳは、排出トレイ１０２２の載置面１０２３に載置される。第２排出ローラ１０３７は、第１排出ローラ１０３５よりも排出方向ＤＲ３の下流、即ち装置本体の前方側に位置している。また、第２排出ローラ１０３７は、第１排出ローラ１０３５の上方に位置している。第２排出ローラ１０３７は、排出モータ１１０９の駆動により駆動する駆動ローラ１０３７Ａと、駆動ローラ１０３７Ａの回転に伴い回転する従動ローラ１０３７Ｂとにより構成される。

　画像形成部１０４は、ドラムカートリッジ１０６、レーザユニット１０７及び定着器１０５を有し、シートＳに画像を形成する。ドラムカートリッジ１０６は、感光体ドラム１０６１と、トナー収容部１０６２と、供給ローラ１０６３と、現像ローラ１０６４と、ピンチローラ１０６６と、転写ローラＴＲとを有する。ドラムカートリッジ１０６は、装置本体１０２に対して着脱可能である。

　ドラムカートリッジ１０６のピンチローラ１０６６は、レジストレーションローラ１０３３と向かい合って位置する。ピンチローラ１０６６は、レジストレーションローラ１０３３の回転に従動回転して、レジストレーションローラ１０３３とともにシートＳを搬送する。

　感光体ドラム１０６１は、メインモータ１１０８（図１７）から伝達される駆動力により、ドラム軸１０６１Ｘについて回転する。

　レーザユニット１０７は、画像データに基づくレーザ光ＢＭを出射し、不図示の帯電器によって表面を一様に帯電させた感光体ドラム１０６１の表面を露光する。露光した感光体ドラム１０６１の表面には、画像データに基づく静電潜像が形成される。

　ドラムカートリッジ１０６の供給ローラ１０６３は、トナー収容部１０６２内のトナーを現像ローラ１０６４に供給する。現像ローラ１０６４は、感光体ドラム１０６１の表面上に形成された静電潜像にトナーを供給する。これにより、静電潜像が可視像化され、感光体ドラム１０６１の表面にトナー像が形成される。

　ドラムカートリッジ１０６の転写ローラＴＲは、感光体ドラム１０６１と感光体ドラム１０６１に向かい合って位置する。転写ローラＴＲは、感光体ドラム１０６１上に供給されたトナーをシートＳに転写する。感光体ドラム１０６１と転写ローラＴＲとの間をシートＳが搬送されると、トナー像がシートＳに転写される。

　定着器１０５は、シートＳに転写されたトナーをシートＳ上に定着させる。定着器１０５は、加熱ローラ１０５１と、加圧ローラ１０５２と、ヒータ１０５３（図１７）と、温度センサ１０５４（図１７）と、を有する。ヒータ１０５３は、例えばハロゲンヒータであり、加熱ローラ１０５１を加熱する。加熱ローラ１０５１は、加熱回転体の一例である。温度センサ１０５４は、例えば、サーミスタであって、加熱ローラ１０５１の温度を検出する。なお、温度センサ１０５４は、熱電対、測温抵抗体であってもよい。

　加圧ローラ１０５２は、加熱ローラ１０５１との間でニップＮＰを形成する。加圧ローラ１０５２は、加圧回転体の一例である。加圧ローラ１０５２がメインモータ１１０８（図１７）から伝達される駆動力により回転することにより、シートＳはニップＮＰを通過するように搬送される。ニップ部ＮＰを通過したシートＳは加熱ローラ１０５１により加熱され、ニップＮＰを通過したシートＳにトナー像が熱定着される。加圧ローラ１０５２の代わりに、ベルトと、ベルトを加圧ローラとの間で加圧するパッドと、を有するニップ形成部材が加圧回転体として設けられていてもよい。

　カッター１０１０は、シートＳを切断可能な刃１０１１を有する。カッター１０１０は、切断機構の一例である。カッター１０１０は、第２搬送経路１２００Ｂに配置されている。カッター１０１０は、第２搬送経路１２００Ｂの第１搬送方向ＤＲ１と直交する切断方向に刃１０１１を移動させることにより、シートＳを切断する。本実施形態において、第１搬送方向ＤＲ１と直交する切断方向は、前後方向と直交する方向であり、第２排出ローラ１０３７の回転中心軸と平行な方向である。なお、切断方向は、第１搬送方向ＤＲ１と直交する方向に限らず、第１搬送方向ＤＲ１と交差する方向であればよい。

　ここで、カッター１０１０の概略構成について図２０に基づいて説明する。図２０は、カッター１０１０の概略構成を説明する斜視図である。図２０に示すように、カッター１０１０は、支持ガイド１０１０Ｃと、スライドレール１０１２と、固定刃１０１０Ａと、刃１０１１と、カッターキャリッジ１０１３と、切断モータ１１０６と、駆動プーリー１０１４と、従動プーリー１０１５と、プーリーベルト１０１６と、を有している。

　支持ガイド１０Ｃは、シート搬送方向と直交する方向である副走査方向に延びている。本実施形態の場合、副走査方向は、左右方向であり、第１排出ローラ１０３５及び第２排出ローラ１０３７の回転軸線方向である。また、シートＳの幅方向にも相当する。スライドレール１０１２は、支持ガイド１０１０Ｃに形成された副走査方向に延びるレールである。固定刃１０１０Ａは、支持ガイド１０１０Ｃに固定された副走査方向に延びる平板状の刃である。支持ガイド１０１０Ｃは、スライドレール１０１２と固定刃１０１０Ａとにより、空間１０１０Ｄが形成されている。スライドレール１０１２と固定刃１０１０Ａとにより形成された空間１０１０ＤをシートＳが通過する。刃１０１１は、円板状の刃であり、カッターキャリッジ１０１３に回転可能に固定されている。

　カッターキャリッジ１０１３は、スライドレール１０１２と係合し、スライドレール１０１２に沿って、スライド移動可能に支持ガイド１０１０Ｃに取り付けられている。カッターキャリッジ１０１３は、図２０に実線で示す初期位置から破線で示す切断完了位置まで移動可能である。カッターキャリッジ１０１３は、シートＳを切断する前は、図２０において実線で示す初期位置に位置している。カッターキャリッジ１０１３がスライドレール１０１２に沿って切断完了位置まで移動すると、１枚のシートＳが固定刃１０１０Ａと刃１０１１とに挟まれて第１シートＳ１と第２シートＳ２とに切断される。

　カッター１０１０は、切断モータ１１０６の回転力を用いてカッターキャリッ１０ジ１３を、副走査方向に移動させることで、シートＳを切断する。これにより、シートＳに対して固定刃１０１０Ａ及び刃１０１１による切断処理が実行されて、シートＳは、搬送方向で前後する、第１シートＳ１と第２シートＳ２とに完全に分けられる。

　駆動プーリー１０１４は、支持ガイド１０１０Ｃの副走査方向の他方側、すなわち、左右方向における右側に設けられている。駆動プーリー１０１４は、切断モータ１１０６の駆動力を受けて、正転および逆転に回転可能である。従動プーリー１０１５は、支持ガイド１０１０Ｃの副走査方向の一方側に設けられている。プーリーベルト１０１６は、駆動プーリー１０１４および従動１０プーリー１５に巻き掛けられている。また、プーリーベルト１０１６には、カッターキャリッジ１０１３が固定されている。

　これにより、プーリーベルト１０１６の回転に対応してカッターキャリッジ１０１３が副走査方向にスライド移動するようになっている。詳しくは、切断モータ１１０６を正転させると、カッターキャリッジ１０１３が副査方向の一方側から他方側に向けてスライド移動し、切断モータ１１０６を逆転させると、カッターキャリッジ１０１３が副走査方向の他方側から一方側に向けてスライド移動するようになっている。

　図１８を参照して、カッター１０１０によるシートＳの切断について説明する。図１８は、カッター１０１０によるシートＳの切断を説明するための図である。図１８（Ａ）には、カッター１０１０により切断されていない状態のシートＳが示されている。図１８（Ｂ）には、カッター１０１０により切断された状態の第１シートＳ１および第２シートＳ２が示されている。切断前のシートＳの第１搬送方向ＤＲ１における長さはＳＬである。以下、シートＳの第１搬送方向ＤＲ１における長さを単に“シート長”と称する（切断後の第１シートＳ１及び第２シートＳ２についても同様）。なお、図１８では、カッター１０１０によりシートＳが２等分される場合を例として説明する。

　図１８（Ａ）に示すシートＳの切断予定箇所ＰＰが図１６に示すカッター１０１０の切断位置Ｃの位置まで搬送されると、カッター１０１０によりシートＳは切断される。図１８（Ｂ）に示すように、第１搬送方向ＤＲ１の上流側の切断後のシートである第１シートＳ１と、第１搬送方向ＤＲ１の下流側の切断後のシートである第２シートＳ２とに切断される。第１シートＳ１は切断後のシートの前半部分であり、第２シートＳ２は切断後のシートの後半部分である。第１シートＳ１のシート長ＳＬ１、および第２シートＳ２のシート長ＳＬ２は、シートＳのシート長ＳＬの１／２の長さである。例えば、本実施形態においては、Ａ４サイズ（２１０ｍｍ×２９７ｍｍ）のシートＳ及びレターサイズ（２１６ｍｍ×２７９ｍｍ）のシートＳが切断可能に設定されている。従って、Ａ４サイズのシートが二等分に切断されることにより、Ａ５サイズ（２１０ｍｍ×１４８ｍｍ）の第１シートＳ１と第２シートＳ２となる。また、レターサイズのシートＳは、切断後の第１シートＳ１及び第２シートＳ２とは、（２１６ｍｍ×１３９ｍｍ）となる。

　図１６に示すように、第１スタックレバー１０４０は、装置本体１０２に対して、回動軸１０４１を中心に回動可能に設けられている。第１スタックレバー１０４０は、第１排出ローラ１０３５よりも下流に位置し、第１排出口１０２５の近傍に設けられている。第１スタックレバー１０４０は、排出トレイ１０２２の載置面１０２３に向かって延びており、第１排出ローラ１０３５により排出トレイ１０２２に排出されるシートＳと当接可能である。また、第１スタックレバー１０４０は、載置面１０２３に載置されるシートＳと当接可能でもある。

　第１スタックレバー１０４０は、実線で示す下限位置１０４０Ａと、破線で示す上限位置１０４０Ｂとの間で可動可能である。即ち、第１スタックレバー１０４０の回動範囲は、下限位置１０４０Ａと、上限位置１０４０Ｂとの間の範囲である。下限位置１０４０Ａは、第１スタックレバー１０４０の回動範囲における下方の限界位置である。上限位置１０４０Ｂは、第１スタックレバー１０４０の回動範囲における上方の限界位置である。上限位置１０４０Ｂよりも上方に第２排出ローラ１０３７が配置されている。

　図１９を参照して第１スタックレバー１０４０と排出トレイ１０２２の載置面１０２３との配置関係について説明する。図１９は、第１排出口１０２５及び第２排出口１０２６の近傍における各部材と排出トレイ１０２２の載置面１０２３との配置関係を説明するための図である。図１９は、第１排出口１０２５及び第２排出口１０２６の近傍に配置される各部材を画像形成装置１の前側から後方に向かって見た図である。なお、図１９において、各部材の配置関係を見やすくするため、装置本体１０２及び配置関係の説明に用いない各部材は図示を省略している。

　図１９に示すように、本実施形態おいて、第１スタックレバー４０が、左右方向における載置面１０２３の一方側の第３端１２３３側、に対応する位置に配置され、もう一つのスタックレバー１０４０（第３スタックレバーに相当）が、左右方向における載置面１０２３の他方側の第４端１２３４側に対応する位置に配置されている。即ち、第１排出ローラ１０３５により排出されるシートＳの幅方向の両端と当接可能なように配置されている。

　図１６に示すように、第２スタックレバー１０４５は、装置本体１０２に対して、回動軸１０４６を中心に回動可能に設けられている。第2スタックレバー１０４５は、第２排出ローラ１０３７よりも下流に位置し、第２排出口１０２６の近傍に設けられている。第２スタックレバー１０４５は、排出トレイ１０２２の載置面１０２３に向かって延びており、第２排出ローラにより排出トレイ１０２２に排出される第１シートＳ１及び第２シートＳ２と当接可能である。

　図１９に示すように、第２スタックレバー１０４５は、載置面１０２３の中央部分に対応する位置に配置されている。従って、第２排出ローラ１０３７により排出される第１シートＳ１及び第２シートＳ２の中央部分と当接可能である。なお、第2スタックレバー１０４５は、複数設けられてもよい。

　図１６に示すように、第１排出口１０２５及び第２排出口１０２６には、それぞれ除電ブラシ１０４２及び１０４７が設けられている。除電ブラシ１０４２及び１０４７は、シートＳと当接することで、シートに帯電する静電気を除電する。除電ブラシ１０４２は、第１排出ローラ１０３５よりも下流に設けられ、第１排出ローラ１０３５により排出されるシートＳと当接する。除電ブラシ１０４７は、第２排出ローラ１０３７よりも下流に設けられ、第２排出ローラ１０３７により排出されるシートＳと当接する。図１９に示すように、除電ブラシ１０４２及び１０４７は、載置面１０２３の中央部分に対応する位置に配置されている。すなわち、除電ブラシ１０４２は第１排出ローラ１０３５により排出されるシートＳの中央部分と当接し、除電ブラシ１０４７は第２排出ローラ１０３７により排出される第１シートＳ１及び第２シートＳ２の中央部分と当接する。

　図１６に示すように、レジ前センサ１１１０は、第１搬送方向ＤＲ１における分離ローラ１０３１とレジストレーションローラ１０３３との間であり、かつ、レジストレーションローラ１０３３の直前に位置する。レジ前センサ１１１０は、そのセンサ位置におけるシートＳの有無を検知し、シートＳの有無に応じた信号を出力する。以下では、レジ前センサ１１１０の出力信号は、そのセンサ位置にシートＳが存在するときオンとなり、存在しないときオフとなるものとする。

　レジ後センサ１１１１は、第１搬送方向ＤＲ１におけるレジストレーションローラ１０３３と、感光体ドラム１０６１との間に位置する。レジ後センサ１１１１は、そのセンサ位置におけるシートＳの有無を検知し、シートＳの有無に応じた信号を出力する。以下では、レジ後センサ１１１１の出力信号は、そのセンサ位置にシートＳが存在するときオンとなり、存在しないときオフとなるものとする。

　排出センサ１１１２は、第１搬送方向ＤＲ１における定着器１０５とフラッパ１０８との間に位置する。排出センサ１１１２は、そのセンサ位置におけるシートＳの有無を検知し、シートＳの有無に応じた信号を出力する。以下では、排出センサ１１１２の出力信号は、そのセンサ位置にシートＳが存在するときオンとなり、存在しないときオフとなるものとする。

　レジ前センサ１１１０、レジ後センサ１１１１および排出センサ１１１２には、例えば、シートＳが当接することで揺動するアクチュエータを有するセンサ、光センサ等を用いることができる。

　再搬送経路１２０１は、定着器１０５を通過したシートが画像形成部１０４に向けて搬送される経路である。定着器１０５により画像を形成させたシートＳの表面（おもてめん）の反対面である裏面に画像を形成させるため、シートＳは、再搬送経路１２０１を通過する。

　再搬送経路１２０１は、第１搬送経路１２００Ａの第１搬送方向ＤＲ１において排出センサ１１１２よりも下流、かつ、第１排出ローラ１０３５よりも上流の位置１２０１Ａから、搬送経路１２００の第１搬送方向ＤＲ１においてレジ前センサ１１１０よりも上流の位置１２０１Ｂまでの経路である。

　再搬送経路１２０１を用いてシートＳの裏面にトナー像を定着させる場合、フラッパ１０８は、第1位置１０８Ａに位置し、シートＳを第１排出ローラ１０３５に向けて案内する。シートＳが定着器１０５を抜けると、第１排出ローラ１０３５が逆回転し、シートＳを再搬送経路１２０１へ搬送する。再搬送ローラ１０３８および１０３９は、メインモータ１１０８（図１７）から伝達される駆動力により、再搬送経路１２０１に沿ってシートＳを搬送する。再搬送経路１２０１において、シートＳは、第１搬送方向ＤＲ１とは反対の第２搬送方向ＤＲ２に搬送される。

　［画像形成装置の電気的構成］
　次に、画像形成装置１の電気的構成について、図１７を参照して説明する。図１７は、画像形成装置１の電気的構成を示すブロック図である。図１７に示すように、画像形成装置１０１は、ＡＳＩＣ（Application Specific Integrated Circuit）１１０５、ＲＯＭ（Read Only Memory）１１０２と、ＲＡＭ（Random Access Memory）１１０３と、ＮＶＲＡＭ（Non-Volatile Random Access Memory）１１０４と、電磁クラッチ１１０７と、メインモータ１１０８と、操作パネル１１２０と、通信インターフェース（Ｉ／Ｆ）１１３０と、排出モータ１１０９と、を更に備える。

　ＡＳＩＣ１１０５には、ＣＰＵ１１０１が搭載されている。ＣＰＵ１１０１は、画像形成装置１０１の各部に対する全般的な制御を行う。ＣＰＵ１１０１およびＡＳＩＣ１１０５は、制御部の一例である。ＲＯＭ１１０２には、画像形成装置１０１を制御するための各種制御プログラム等が記憶されている。ＣＰＵ１１０１は、ＲＡＭ１１０３を作業領域として用いてプログラムを実行する。ＮＶＲＡＭ１１０４は、画像形成装置１０１の各種処理の設定、各種処理に用いるデータが記憶されている。

　ＡＳＩＣ１１０５は、レーザユニット１０７、帯電器（不図示）、転写ローラＴＲ、定着器１０５の加熱ローラ１０５１および温度センサ１０５４、ピックアップローラ１０３０の電磁クラッチ１１０７、メインモータ１１０８、排出モータ１１０９、レジ前センサ１１１０、レジ後センサ１１１１、排出センサ１１１２、温湿度センサ１１１３、操作パネル１１２０、ＲＯＭ１１０２、ＲＡＭ１１０３、ＮＶＲＡＭ１１０４、カッター１０１０の切断モータ１１０６、フラッパ１０８、ならびに通信インターフェース（Ｉ／Ｆ）１１３０と電気的に接続されている。

　ＣＰＵ１１０１は、レジ前センサ１１１０、レジ後センサ１１１１、および排出センサ１１１２から出力信号を取得する。ＣＰＵ１１０１は、通信インターフェース（Ｉ／Ｆ）１１３０を介してＬＡＮに接続し、画像形成装置１０１の外部に位置する外部情報端末と通信することができる。ＣＰＵ１１０１は、通信インターフェース１１３０を介して外部情報端末から印刷ジョブを受け付けることができる。

　なお、ＣＰＵ１１０１は、通信インターフェース１１３０以外のインターフェース、例えば、ＵＳＢインターフェースを介して印刷ジョブを取得することにしてもよい。また、ＣＰＵ１１０１は、操作パネル１１２０を介した入力に応じて、ＲＯＭ１１０２、ＲＡＭ１１０３またはＮＶＲＡＭ１１０４に記憶されている印刷ジョブに基づいて、シートＳへトナー像を定着させるよう、印刷命令を取得することにしてもよい。

　ＣＰＵ１１０１は、温度センサ１０５４から加熱ローラ１０５１の温度に関する情報を取得し、ヒータ１０５３を制御し、加熱ローラ１０５１の温度を調整する。

　ＣＰＵ１１０１は、切断モータ１１０６を制御する。切断モータ１１０６は、カッター１０１０の刃１０１１を搭載するカッターキャリッジ１３に駆動力を伝達するモータである。切断モータ１１０６はＣＰＵ１１０１により制御され、切断モータ１１０６の駆動力がカッターキャリッジ１０１３に伝達されることで、刃１０１１が切断方向に移動する。

　メインモータ１１０８は、ピックアップローラ１０３０、レジストレーションローラ１０３３、再搬送ローラ１０３８および１０３９、加圧ローラ１０５２、感光体ドラム１０６１、現像ローラ１０６４に駆動力を伝達する。

　メインモータ１１０８は、ＣＰＵ１１０１の制御により、正転駆動または逆転駆動する。メインモータ１１０８が正転駆動すると、ピックアップローラ１０３０、レジストレーションローラ１０３３、加圧ローラ１０５２、感光体ドラム１０６１、現像ローラ１０６４を正回転させることができる。ピックアップローラ１０３０、レジストレーションローラ１０３３レジストレーションローラ１０３３、加圧ローラ１０５２、感光体ドラム１０６１、および第１排出ローラ１０３５が正回転すると、シートＳは、図１６の搬送経路１２００に沿って搬送される。現像ローラ１０６４が正回転すると、感光体ドラム１０６１の表面に形成された静電潜像にトナーを供給する。

　メインモータ１１０８が逆転駆動している場合、ピックアップローラ１０３０、レジストレーションローラ１０３３、加圧ローラ１０５２、感光体ドラム１０６１、および現像ローラ１０６４は停止する。

　再搬送ローラ１０３８および１０３９は、メインモータ１１０８が正転駆動した場合も、逆転駆動した場合も、正回転し、シートＳを再搬送経路１２０１に沿って搬送する。

　ピックアップローラ１０３０は、電磁クラッチ１１０７を有する。電磁クラッチ１１０７は、ＣＰＵ１１０１により制御される。ＣＰＵ１１０１は、電磁クラッチ１１０７をオンすることにより、メインモータ１１０８の駆動力がピックアップローラ１０３０に伝達される状態にする。一方、ＣＰＵ１１０１は、電磁クラッチ１１０７をオフすることにより、メインモータ１１０８の駆動力がピックアップローラ１０３０に伝達されない状態にする。

　ＣＰＵ１１０１は、排出モータ１１０９を制御することができる。排出モータ１１０９の駆動力は、搬送ローラ１０３６および第２排出ローラ１０３７に伝達され、シートＳが第２搬送経路１２００Ｂに沿って搬送される。また、排出モータ１１０９の駆動力は、第１排出ローラ１０３５に伝達され、シートＳが第１搬送経路１２００Ａに沿って搬送される。また、排出モータ１１０９が逆転すると、第１排出ローラ１０３５、搬送ローラ１０３６、第２排出ローラ１０３７は逆回転する。

　ＣＰＵ１１０１は、図示していない駆動モータを制御することにより、フラッパ１０８の位置を制御する。より詳細には、ＣＰＵ１１０１は、画像形成部１０４により画像が形成され、且つカッター１０１０により切断しないシートＳを第１搬送経路１２００Ａに搬送するため、フラッパ１０８を第1位置１０８Ａに移動させる。また、ＣＰＵ１１０１は、画像形成部１０４により画像が形成され、且つカッター１０１０により切断するシートＳを第２搬送経路１２００Ｂに搬送するため、フラッパ１０８を第２位置１０８Ｂに移動させる。

　操作パネル１１２０は、装置本体１０２の上部前方の外表面に配置されている。操作パネル１１２０は、例えば、タッチパネルで構成される。ユーザは、操作パネル１１２０を用いて、画像形成装置１０１の設定を変更する操作、シートＳへの画像形成を開始させる操作などを行うことができる。例えば、ユーザは、操作パネル１１２０を操作することにより、供給トレイ１０２１に載置するシートＳの用紙種、シートサイズ等を設定することができる。シートＳの用紙種とは、例えば、普通紙、厚紙、光沢紙、ラベル紙、封筒である。シートＳのシートサイズとは、例えば、Ａ４サイズ、Ａ５サイズ、レターサイズ、角形２号、長形３号などである。

　また、印刷方式に関して、シートＳの片面にのみトナー像を形成し定着させる片面印刷、もしくはシートＳの両面にトナー像を形成し定着させる両面印刷等の印刷条件を指定する操作や、シートＳに対して、カッター１０１０によって切断するか否かを指定する操作を、操作パネル１１２０により行うこともできる。さらに、印刷命令、つまり操作パネル１１２０で指定された用紙種、シートサイズ、印刷方式に応じた印刷を開始させる印刷命令を支持する操作を行うことができる。なお、操作パネル１１２０は、表示装置と、複数のボタンとで構成することにしてもよい。

　〔排出トレイと第２排出ローラとの配置関係について〕
　図１６を参照して、排出トレイ１０２２と第２排出ローラ１０３７との配置関係について説明する。第２排出ローラ１０３７は、排出トレイ１０２２の載置面１０２３の上方に配置されている。即ち、画像形成装置１０１を上面視したとき、第２排出ローラ１０３７と載置面１０２３とが排出方向Ｄ３において重なる配置関係である。

　ここで、第２排出ローラ１０３７の鉛直方向の下方に位置する載置面上の基準点１０２４について以下のように定義する。基準点１０２４は、画像形成装置１０１を水平面に置いた通常の使用状態において、第２排出ローラ１０３７の鉛直方向下方に対応する位置である。より詳細には、画像形成装置１０１を水平面に置いた通常の使用状態において、画像形成装置１０１を、鉛直方向において、上方から排出トレイ１０２２の載置面１０２３に向けて第２排出ローラ１０３７を投影したとき、載置面１０２３上に投影された領域の排出方向Ｄ３における下流側の端点が基準点１０２４である。図１６に１点鎖線にて示すように、第２排出ローラ１０３７の外径の排出方向Ｄ３における下流側の端部から鉛直方向に延びる仮想線ＶＬとする。基準点１０２４は、仮想線ＶＬと載置面１０２３との交点である。

　本実施形態において、第２排出ローラ１０３７の駆動ローラ１０３７Ａよりも下方に位置する従動ローラ１０３７Ｂの外径により、基準点１０２４が定まる。なお、駆動ローラ１０３７Ａが従動ローラ１０３７Ｂよりも下方に位置するとき、駆動ローラ１０３７Ａの外径により基準点１０２４が定まる。また、第２排出ローラ１０３７が複数配置されている場合、排出方向ＤＲ３において最も下流に位置する第２排出ローラが対象となる。

　載置面１０２３の第１端１２３１から、載置面１０２３の基準点１０２４までの載置面１０２３に沿う方向の最短距離の長さＮ１は、第２排出ローラ１０３７から排出される第１シートＳ１のシート長ＳＬ１及び第２シートＳ２のシート長ＳＬ２よりも短い。即ち、切断後のシートのシート長よりも長さＮ１が短くなるように第２排出ローラ１０３７が配置される。なお、長さＮ１と比較される切断後のシートのシート長は、画像形成装置１０１が排出することができる切断後のシートの最小のシート長である。本実施形態においては、レターサイズを二等分したシートが最小のシート長に相当するため、Ｎ１は、１３９ｍｍよりも短くなる。

　また、第２排出ローラ１０３７からストッパ１０２７の当接面１２７１までの排出方向ＤＲ３における長さＮ２は、第２排出ローラ１０３７により排出される第１シートＳ１のシート長ＳＬ１及び第２シートＳ２のシート長ＳＬ２よりも長い。より詳細には、長さＮ２は、第２排出ローラ１０３７の従動ローラ１０３７Ｂの外径の排出方向ＤＲ３における下流側の端部から、当接面１２７１までの最短距離の長さである。第２排出ローラ１０３７は、切断後のシートの最大のシート長よりも長さＮ２が長くなるように配置されている。

　＜実施形態２の作用効果＞
　実施形態２に係る画像形成装置１０１によれば、第２排出ローラ１０３７は第１排出ローラ１０３５よりも排出方向ＤＲ３の下流にあるため、第２排出ローラ１０３７により切断後の第１シートＳ１および第２シートＳ２を排出することで、排出トレイ１０２２に排出された第１シートＳ１および第２シートＳ２を取り出し易くすることができる。また、載置面１０２３において、第１排出ローラ１０３５側の第１端１２３１から基準点１０２４までの最短距離の長さＮ１は第１シートＳ１および第２シートＳ２のシート長ＳＬ１及びＳＬ２よりも短くなっている。そのため、第２排出ローラ１０３７から排出された第１シートＳ１および第２シートＳ２が、既に排出トレイ１０２２に積載されているシートの間に入り込む可能性を低減することができる。これにより、切断後のシートを排出トレイ１０２２に排出したとしても、排出後のシートの順番が入れ替わることを防止することができる。従って、画像形成装置１０１の排出性能の向上が実現できる。

　より詳細に説明すると、第２排出ローラ１０３７から排出された第１シートＳ１及び第２シートＳ２は、仮想線ＶＬに沿って載置面１０２３に落ちた後、載置面１０２３の傾斜面１０２３Ａに沿って、立壁１２２１にシート後端が当接するまで移動する可能性がある。仮に、載置面１０２３において、長さＮ１が第１シートＳ１および第２シートＳ２のシート長ＳＬ１及びＳＬ２よりも長い場合、第１シートＳ１および／または第２シートＳ２の後端が基準点１０２４の位置に止まることが有る。例えば、先に排紙される第１シートＳ１が立壁１２２１まで移動したあと、第２シートＳ２の後端が基準点１０２４の位置にて止まる場合、ユーザが取り出すときに、シートの順番が入れ替わってしまい、第２シートＳ２が一枚目、第１シートＳ１が二枚目として取り出されてしまう。また、すでに複数枚のシートＳが排出トレイ１０２２に排出されている状態で、排出された第１シートＳ１及び第２シートＳ２が立壁１２２１まで移動した場合に、その後さらに排出されるシートＳの後端が基準点１０２４の位置になるようにとどまった場合にも、排出後のシートＳ、第１シートＳ１及び第２シートＳ２の順番が入れ替わってしまう。

　また、画像形成装置１０１では、排出トレイ１０２２は、載置面１０２３の第１端１２３１から上方に向けて突出する立壁１２２１を有していてもよい。排出トレイ１０２２が立壁１２２１を有する構成によれば、排出後のシートＳ、第１シートＳ１及び第２シートＳ２の立壁１２２１側の端部を立壁１２２１に当接させることができる。これにより、排出後において、シートＳ、第１シートＳ１及び第２シートＳ２の立壁１２２１側の端部をそろえることができる。

　また、載置面１０２３が傾斜面１０２３Ａを有する構成によれば、排出されたシートＳ、第１シートＳ１及び第２シートＳ２を、傾斜面１０２３Ａにより、載置面１０２３に沿って第１端１２３１側に移動させることができる。そのため、第１端１２３１側に移動したシートＳ、第１シートＳ１及び第２シートＳ２は第１端１２３１に配置された立壁１２２１に当接する。これにより、排出トレイ１０２２に載置されるシートＳ、第１シートＳ１及び第２シートＳ２の立壁１２２１側の端部をそろえることができる。

　また、載置面１０２３の水平面１０２３Ｂが第２排出ローラ１０３７より下方である構成よれば、傾斜面１０２３Ａよりも載置面１０２３の第２端１２３２側に形成された水平面１０２３Ｂが、第２排出ローラ１０３７よりも下方に位置する。そのため、第２排出ローラ１０３７と排出トレイ１０２２の載置面１０２３との間の空間を形成することができる。これにより、第２排出ローラ１０３７で第１シートＳ１または第２シートＳ２が詰まった際に詰まった第１シートＳ１または第２シートＳ２を取り出しやすくすることができる。

　第１搬送経路１２００Ａおよび第２搬送経路１２００Ｂを有する構成によれば、画像形成後のシートＳをカッター１０１０にて切断し後に、第２排出ローラ１０３７により排出トレイ１０２２に排出することができる。

　第１スタックレバー１０４０の上限位置１０４０Ｂよりも上方に第２排出ローラ１０３７が配置されている構成によれば、第１スタックレバー１０４０が装置本体１０２に対して回動範囲の上限位置１０４０Ｂまで回動したとしても、第１スタックレバー１０４０が第２排出ローラ１０３７と干渉することがない。これにより、第１シートＳ１及び第２シートＳ２の排出時において、第１スタックレバー１０４０は、動作が制限されることなく通常の動作を行うことができる。

　第１スタックレバー１０４０を載置面１０２３の第３端１２３３側に配置し、第３スタックレバー１０４０を第４端１２３４側にそれぞれ配置させる構成によれば、排出方向ＤＲ３と直交する方向であるシートの幅方向において、排出後の切断されていないシートＳの両端を第１スタックレバー１０４０と第３スタックレバー１０４０により抑えることができる。これにより、排出トレイ１０２２に載置されるシートＳが幅方向においてカールすることを防ぐことができる。

　第２スタックレバー１０４５を載置面１０２３の幅方向の中央部分に対応する位置に配置させる構成によれば、第２排出ローラ１０３７により排出される切断後の第１シートＳ１及び第２シートＳ２と第2スタックレバー１０４５とを当接し易くすることができる。そのため、排出された切断後の第１シートＳ１及び第２シートＳ２は、シートの前半部分である第１シートＳ１と後半部分である第２シートＳ２との間の紙間が短くなるが、第２スタックレバー１０４５により、第１シートＳ１を排出トレイ１０２２に向けて早く排出させることができる。これにより、第１シートＳ１が第２シートＳ２により押圧されて、排出後のシートの順番が入れ替わる虞を軽減できる。

　除電ブラシ１０４７を設ける構成によれば、第２排出ローラ１０３７から排出される切断後の第１シートＳ１及び第２シートＳ２に帯電する静電気を除去することができる。これにより、排出トレイ１０２２に排出された複数の第１シートＳ１及び第２シートＳ２が静電気により、互いに引き寄せられることを防ぐことができる。

　第２排出ローラ１０３７からストッパ１０２７の当接面１２７１までの長さＮ２を、排出される切断後の第１シートＳ１及び第２シートＳ２の最大のシート長よりも長くする構成によれば、第１排出ローラ１０３５及び第２排出ローラ１０３７により排出されるシートＳ、第１シートＳ１及び第２シートＳ２がストッパ１０２７と当接することにより、排出トレイ１０２２の外部にシートＳ、第１シートＳ１及び第２シートＳ２が移動してしまう恐れを軽減できる。これにより、排出トレイ１０２２に排出後のシートＳ、第１シートＳ１及び第２シートＳ２を積載することができる。また、第２排出ローラ１０３７により排出されたシートＳ、第１シートＳ１及び第２シートＳ２が積載されているシートＳ、第１シートＳ１または第２シートＳ２の間に入り込む可能性を軽減することができる。これにより、排出後におけるシートの順番が入れ替わることを防止することができる。

　〔実施形態３〕
　本開示の他の実施形態について、図２１を参照して以下に説明する。図２１は、本開示の実施形態３に係る画像形成装置の概略構成を示す図である。なお、説明の便宜上、上記実施形態２にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。実施形態３に係る画像形成装置１０１Ａは、実施形態２に係る画像形成装置１０１と比べて、カッター１０１０を備えていない点で異なる。

　画像形成装置１０１Ａは、シートＳを搬送する方向である第１搬送方向ＤＲ１におけるシート長が異なるシートＳを排出可能な画像形成装置である。画像形成装置１０１Ａは、シート長に応じてシートＳを搬送する搬送経路を異ならせる。より詳細には、画像形成装置１０１Ａは、シート長に応じてシートＳを第１搬送経路１２００Ａ又は第２搬送経路１２００Ｂに搬送する。

　画像形成装置１０１Ａは、供給トレイ１０２１を複数個有している。供給トレイ１０２１のそれぞれには、シート長の異なるシートを載置可能である。なお、図２１において、一の供給トレイ１０２１のみを図示し、その他の供給トレイ１０２１については図示を省略している。

　画像形成装置１０１Ａにおいて、ＣＰＵ１１０１は、画像形成部１０４により画像が形成され、且つ所定のシート長よりも長いシート長を有するシートＳを第１搬送経路１２００Ａに搬送するため、フラッパ１０８を第1位置１０８Ａに移動させる。また、ＣＰＵ１１０１は、画像形成部１０４により画像が形成され、且つ所定のシート長以下のシート長を有するシートＳを第２搬送経路１２００Ｂに搬送するため、フラッパ１０８を第２位置１０８Ｂに移動させる。従って、所定のシート長よりも長いシート長を有するシートＳは第１排出ローラ１０３５により排出トレイ１０２２に排出され、所定のシート長以下のシート長を有するシートＳは第２排出ローラ１０３７により排出トレイ１０２２に排出される。

　排出トレイ１０２２の載置面１０２３の第１端１２３１から、載置面１０２３の基準点１０２４までの載置面１０２３に沿う方向の最短距離の長さＮ１は、第２排出ローラ１０３７から搬送ローラ１０３６までの第１搬送方向ＤＲ１における長さＬ３よりも短い。従って、第２排出ローラ１０３７により排出することができる最小のシートＳのシート長よりも長さＮ１が短くなるように第２排出ローラ１０３７が配置される。なお、長さＬ３は、搬送ローラ１０３６の駆動ローラ１０３６Ａと従動ローラ１０３６Ｂとのニップ点から、第２排出ローラ１０３７の駆動ローラ１０３７Ａと従動ローラ１０３７Ｂとのニップ点までの第１搬送方向ＤＲ１における長さでもある。

　また、長さＮ２は、第２排出ローラ１０３７により排出することができる最大のシートＳのシート長よりも長い。即ち、長さＮ２は、所定のシート長よりも長くなっている。

　＜実施形態３の作用効果＞
　実施形態３に係る画像形成装置１０１Ａの構成によれば、第２排出ローラ１０３７は第１排出ローラ１０３５よりも排出方向ＤＲ３の上流にあるため、第２排出ローラ１０３７によりシート長の短いシートＳを排出することで、排出トレイ１０２２に排出されたシート長の短いシートＳを取り出し易くすることができる。また、排出トレイ１０２２の載置面１０２３において、第１排出ローラ１０３５側の第１端１２３１から基準点１０２４までの最短距離の長さＮ１は、第２排出ローラ１０３７から第１搬送方向ＤＲ１において最も第２排出ローラ１０３７に近い位置に位置する搬送ローラ１０３６までの第１搬送方向ＤＲ１における長さＬ３よりも短くなっている。そのため、第２排出ローラ１０３７から排出されたシート長の短いシートＳが、既に排出トレイ１０２２に積載されているシートＳの間に入り込む可能性を低減することができる。これにより、シート長の短いシートＳを排出トレイ１０２２に排出したとしても、排出後のシートＳの順番が入れ替わることを防止することができる。従って、画像形成装置１０１Ａの排出性能の向上が実現できる。

　〔その他の実施形態〕
　上述した実施形態において、画像形成装置１０１及び１０１Ａは、モノクロレーザプリンタであるとしたが、カラーレーザプリンタであってもよい。また、カラーレーザプリンタの場合、中間転写ベルトと、中間転写ベルト上のトナー像をシートに転写する転写ローラとを備える構成であってもよい。また、画像形成装置１０１及び１０１Ａは、インクを吐出することにより画像を形成するインクジェット方式のプリンタであってもよい。

　また、上述した実施形態において、排出トレイ１０２２の載置面１０２３は、傾斜面１０２３Ａおよび水平面１０２３Ｂを有している構成が開示されているが、このような構成に限られるものではない。載置面１０２３は、傾斜面のみにより構成されてもよいし、水平面のみにより構成されてもよい。

　また、上述した実施形態において、排出トレイ１０２２が立壁１２２１を有している構成が開示されているが、このような構成に限られるものではない。排出トレイ１０２２は、立壁１２２１を有さない構成としてもよい。

　また、上述した実施形態において、第１排出ローラ１０３５、搬送ローラ１０３６、及び第２排出ローラ１０３７は、駆動ローラと従動ローラとにより構成されることを開示したが、これに限られるものではない。第１排出ローラ１０３５、搬送ローラ１０３６、及び第２排出ローラ１０３７の内、少なくとも１つが駆動ローラのみにより構成されてもよい。

　また、上述した実施形態において、切断機構としてのカッター１０１０は、切断方向に刃１０１１を移動させることでシートＳを切断する構成が開示されているが、これに限られるものではない。例えば、ハサミのようシートＳの幅より長い二つの刃が上下方向に動作して、シートを挟み込んで切断する構成であってもよい。また、シートＳの面に対して略垂直、つまり上下方向に移動する、シートＳの幅より長い刃を一つ有する構成、例えば、ギロチン式の刃を有する構成であってもよい。

　上述した実施形態および変形例で説明した各要素を、任意に組み合わせて実施してもよい。

　１　　　画像形成装置
　２　　　装置本体
　３　　　供給部
　４　　　露光装置
　５　　　ドラムカートリッジ
　６　　　定着装置
　７　　　カッター
　８　　　シート搬送部
　２２　　排出トレイ
　２３　　第１排出口
　２４　　第２排出口
　５１　　感光体ドラム
　６１　　加熱ユニット
　６２　　加圧ローラ
　８１　　第１搬送経路
　８２　　第２搬送経路
　８３　　再搬送経路
　８４　　第１排出ローラ
　８５　　第２排出ローラ
　８６　　スイッチバックローラ
　８７　　フラッパ
　ＣＵ　　制御部
　Ｄ１　　搬送距離
　ＮＰ　　ニップ部
　ＰＡ　　操作パネル
　ＰＰ　　切断予定箇所
　Ｓ　　　シート

Claims

　画像形成装置であって、
　装置本体と、
　シートを切断可能なカッターと、
　前記カッターによって切断されていないシートを前記装置本体外に排出する第１排出ローラと、
　前記カッターによって切断されたシートを前記装置本体外に排出する第２排出ローラと、
　を備え、
　前記第２排出ローラは、前記第１排出ローラよりも前記第１排出ローラによるシートの排出方向の下流側に位置することを特徴とする画像形成装置。
　画像形成装置であって、
　装置本体と、
　
　シートを切断可能なカッターと、
　前記カッターによって切断されていないシートを前記装置本体外に排出する第１排出口と、
　前記カッターによって切断されたシートを前記装置本体外に排出する第２排出口と、
　を備え、
　前記第２排出口は、前記第１排出口よりも前記第１排出口から排出されるシートの排出方向の下流側に位置することを特徴とする画像形成装置。
　装置本体内に配置され、シートに画像を形成する画像形成部と、
　前記画像形成部で画像形成されたシートを前記装置本体外に案内する第１搬送経路であって、前記カッターによって切断されていないシートが通る第１搬送経路と、
　前記第１搬送経路とは異なる第２搬送経路であり、前記画像形成部で画像形成されたシートを前記装置本体外に案内する第２搬送経路であって、前記カッターによって切断されたシートが通る第２搬送経路と、をさらに備え、
　前記カッターは、前記第２搬送経路に配置されていることを特徴とする請求項１または請求項２に記載の画像形成装置。
　装置本体内に配置され、シートに画像を形成する画像形成部と、
　前記画像形成部で画像形成されたシートを前記装置本体外に案内する第１搬送経路であって、前記カッターによって切断されていないシートが通る第１搬送経路と、
　前記第１搬送経路とは異なる第２搬送経路であり、前記画像形成部で画像形成されたシートを前記装置本体外に案内する第２搬送経路であって、前記カッターによって切断されたシートが通る第２搬送経路と、をさらに備え、
　前記第２搬送経路は、前記第１搬送経路よりも搬送経路が長いことを特徴とする請求項１または請求項２に記載の画像形成装置。
　装置本体内に配置され、シートに画像を形成する画像形成部と、
　前記画像形成部で画像形成されたシートを前記装置本体外に案内する第１搬送経路であって、前記カッターによって切断されていないシートが通る第１搬送経路と、
　前記第１搬送経路とは異なる第２搬送経路であり、前記画像形成部で画像形成されたシートを前記装置本体外に案内する第２搬送経路であって、前記カッターによって切断されたシートが通る第２搬送経路と、
　加熱回転体と、前記加熱回転体との間でニップ部を形成する加圧回転体と、を有し、画像をシートに定着させる定着装置と、
　前記定着装置を通過したシートを前記第１搬送経路に案内する第１位置と、前記定着装置を通過したシートを前記第２搬送経路に案内する第２位置と、に移動可能なフラッパと、をさらに備えることを特徴とする請求項１または請求項２に記載の画像形成装置。
　加熱回転体と、前記加熱回転体との間でニップ部を形成する加圧回転体と、を有し、画像をシートに定着させる定着装置を備え、
　前記第１排出ローラは、前記第２排出ローラよりも前記定着装置の近くに位置することを特徴とする請求項１に記載の画像形成装置。
　加熱回転体と、前記加熱回転体との間でニップ部を形成する加圧回転体と、を有し、画像をシートに定着させる定着装置を備え、
　前記第１排出口は、前記第２排出口よりも前記定着装置の近くに位置することを特徴とする請求項２に記載の画像形成装置。
　シートの搬送方向において、前記カッターの上流側に位置し、シートを前記カッターに搬送する搬送ローラをさらに備え、
　前記第２排出ローラおよび前記搬送ローラの前記軸方向の寸法は、前記画像形成装置が搬送可能な最大幅のシートの幅の半分よりも大きいことを特徴とする請求項１に記載の画像形成装置。
　前記第２排出ローラおよび前記搬送ローラの少なくとも一方の前記軸方向の寸法は、前記画像形成装置が搬送可能な最大幅のシートの幅よりも大きいことを特徴とする請求項８に記載の画像形成装置。
　装置本体内に配置され、シートに画像を形成する画像形成部と、
　前記画像形成部で画像形成されたシートを前記装置本体外に案内する第１搬送経路であって、前記カッターによって切断されていないシートが通る第１搬送経路と、
　前記第１搬送経路とは異なる第２搬送経路であり、前記画像形成部で画像形成されたシートを前記装置本体外に案内する第２搬送経路であって、前記カッターによって切断されたシートが通る第２搬送経路と、
　シート搬送経路に配置され、シートの有無を検知可能なセンサと、
　制御部と、をさらに備え、
　前記制御部は、前記センサからの検知信号に基づいて、シートの搬送方向の寸法を取得し、前記搬送方向におけるシートの寸法が所定値より小さいと判定した場合、シートを前記第２搬送経路に搬送し、シートを切断せずに前記装置本体外に排出することを特徴とする請求項１または請求項２に記載の画像形成装置。
　装置本体内に配置され、シートに画像を形成する画像形成部と、
　前記画像形成部で画像形成されたシートを前記装置本体外に案内する第１搬送経路であって、前記カッターによって切断されていないシートが通る第１搬送経路と、
　前記第１搬送経路とは異なる第２搬送経路であり、前記画像形成部で画像形成されたシートを前記装置本体外に案内する第２搬送経路であって、前記カッターによって切断されたシートが通る第２搬送経路と、
　制御部と、をさらに備え、
　前記制御部は、受信した印刷ジョブに含まれるシートの搬送方向におけるシートの寸法が所定値より小さいと判定した場合、シートを前記第２搬送経路に搬送し、シートを切断せずに前記装置本体外に排出することを特徴とする請求項１または請求項２に記載の画像形成装置。
　装置本体内に配置され、シートに画像を形成する画像形成部と、
　前記画像形成部で画像形成されたシートを前記装置本体外に案内する第１搬送経路であって、前記カッターによって切断されていないシートが通る第１搬送経路と、
　前記第１搬送経路とは異なる第２搬送経路であり、前記画像形成部で画像形成されたシートを前記装置本体外に案内する第２搬送経路であって、前記カッターによって切断されたシートが通る第２搬送経路と、
　前記第１搬送経路を通って排出されたシートを積載可能な第１排出トレイと、
　前記第２搬送経路を通って排出されたシートを積載可能な第２排出トレイと、を備えることを特徴とする請求項１または請求項２に記載の画像形成装置。
　前記画像形成部は、感光体ドラムと、前記感光体ドラム上にトナーを供給する現像ローラと、前記感光体ドラム上に供給されたトナーをシートに転写する転写ローラと、と備えることを特徴とする請求項1または請求項２に記載の画像形成装置。
　シートに画像を形成する画像形成部と、
　画像が形成されたシートが排出される排出トレイと、
　前記画像形成部によって画像が形成されたシートを切断可能なカッターと、
　前記画像形成部によって画像が形成されたシートを案内する第1搬送経路であって、前記カッターによって切断されないシートが通る第1搬送経路と、
　前記第1搬送経路に配置され、切断されないシートを排出する前記排出トレイに第1排出ローラと、
　前記カッターが配置され、前記画像形成部によって画像が形成されたシートを案内し前記カッターによって切断されるシートが通る第２搬送経路と、
　前記第２搬送経路に配置され、切断されたシートを前記排出トレイに排出する第２排出ローラと、を備え、
　前記第２排出ローラから排出されるシートの排出方向上流端は、前記第1排出ローラから排出されるシートの排出方向上流端よりも、排出方向下流側となることを特徴とする画像形成装置。
　前記第1排出ローラと、前記第２排出ローラと、から排出されるシートを積載する排出トレイをさらに有し、
　前記排出トレイは、排出後のシートが載置される載置面を有し、
　前記載置面のうち前記排出方向における上流側の第１端から、前記第２排出ローラの鉛直方向の下方に位置する前記載置面の基準点までの前記載置面に沿う方向の最短距離の長さは、前記第２排出ローラから排出されるシートのシート長よりも短いことを特徴とする請求項１に記載の画像形成装置。
画像形成装置。
　前記載置面の前記第１端から上方に向けて突出する立壁をさらに有することを特徴とする請求項１５に記載の画像形成装置。
　前記載置面は、前記第１端が前記第１端とは反対の第２端よりも下方に位置するように、前記第１端と前記第２端との間に形成された傾斜面を有することを特徴とする請求項１６に記載の画像形成装置。
　前記載置面は、前記傾斜面よりも前記第２端側に形成された水平面を有しており、
　前記水平面は、前記第２排出ローラよりも下方であることを特徴とする請求項１７に記載の画像形成装置。
　前記第１排出ローラが配置され、画像が形成されたシートを前記第１排出ローラに案内する第１搬送経路と、
　前記第２排出ローラ及び前記切断機構が配置され、画像が形成されたシートを第２排出ローラに案内する第２搬送経路と、を有することを特徴とする請求項１５に記載の画像形成装置。
　回動可能に設けられ、前記載置面に向かって延びており、前記第１排出ローラにより前記排出トレイに排出されるシートと当接可能な第１スタックレバーと、
　回動可能に設けられ、前記載置面に向かって延びており、前記第２排出ローラにより前記排出トレイに排出されるシートと当接可能な第２スタックレバーと、を更に備え、
　　前記第１スタックレバーの回動範囲における上方の限界位置である上限位置よりも上方に前記第２排出ローラが配置されていることを特徴とする請求項１５に記載の画像形成装置。
　前記排出方向と直交する方向である前記載置面の幅方向における一方側である第３端側に前記第1スタックレバーが位置しており、前記幅方向の他方側である第４端側に、第３スタックレバーを更に有することを特徴とする請求項２０に記載の画像形成装置。
　前記第２スタックレバーは、前記排出方向と直交する方向である前記載置面の幅方向において、前記載置面の中央部分に対応する位置に配置されていることを特徴とする請求項２０に記載の画像形成装置。
　前記第２排出ローラよりも前記排出方向の下流に配置され、前記第２排出ローラにより排出されているシートと当接することで、シートに帯電する静電気を除電する除電ブラシが設けられることを特徴とする請求項１５に記載の画像形成装置。
　前記排出トレイは、前記載置面における前記第１端とは反対の第２端側から上方に向けて突出し、排出後のシートと当接可能な当接面を有するストッパを有し、
　前記第２排出ローラから前記当接面までの前記排出方向における長さは、前記第２排出ローラにより排出される切断後のシートの最大のシート長よりも長いことを特徴とする請求項１５に記載の画像形成装置。
　前記画像形成部は、感光体ドラムと、前記感光体ドラム上にトナーを供給する現像ローラと、前記感光体ドラム上に供給されたトナーをシートに転写する転写ローラと、加圧回転体及び加熱回転体を有しシートに転写されたトナーをシート上に定着させる定着器と、を有することを特徴とする請求項１５に記載の画像形成装置。
　前記載置面の前記基準点は、鉛直方向において、上方から前記載置面に向けて前記第２排出ローラを投影したとき、前記載置面上に投影された領域の前記排出方向における下流側の端点であることを特徴とする請求項１５に記載の画像形成装置。
　シートを搬送する方向である搬送方向におけるシート長が異なるシートを排出可能な画像形成装置であって、
　装置本体と、
　前記装置本体に設けられ、排出後のシートが載置される載置面を有する排出トレイと、
　前記搬送方向に沿ってシートを搬送する複数の搬送ローラと、
　シートに画像を形成する画像形成部と、
　前記画像形成部により画像が形成されたシートを前記排出トレイに排出する第１排出ローラと、
　前記画像形成部により画像が形成されたシートであって、前記第１排出ローラにより排出されるシートの前記シート長よりも短い前記シート長のシートを前記排出トレイに排出する第２排出ローラと、を備え、
　前記第２排出ローラは、前記第１排出ローラよりもシートを排出する方向である排出方向の下流且つ上方となる位置に配置され、
　前記載置面のうち前記排出方向における上流側の第１端から、前記第２排出ローラの鉛直方向の下方に対応する位置である前記載置面の基準点までの前記載置面に沿う方向の最短距離の長さは、前記第２排出ローラから前記搬送方向において最も前記第２排出ローラに近い位置に位置する前記搬送ローラまでの前記搬送方向における長さよりも短い画像形成装置。