JP2009298298A - ステアリング装置 - Google Patents

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和博 牧
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Abstract

【課題】アクチュエータの駆動力によってステアリングコラムを円滑にチルト作動させる装置をできるだけ簡単に構成する。
【解決手段】車体フレームFに支持される一対のガイドフレーム12の下部位置に縦向き姿勢のネジ軸芯Zを中心とする雌ネジ部材13と、これに螺合する螺進部材14とを備え、この螺進部材14をチルトモータMtからの回転駆動力で回転させる伝動機構Ctと、螺進部材14の上下移動をステアリングコラムに伝える連動機構Csとを備えた。
【選択図】図4

Description

本発明は、ステアリング装置に関し、詳しくは、ステアリングホイールをアクチュエータによってチルト作動させる装置の改良に関する。
上記のように構成されたステアリング装置として、特許文献1には、ステアリングコラム4aがチルトピボット軸23周りで揺動自在に車体側に支持され、車体側のブラケット24には縦向き姿勢のネジ軸38が備えられ、このネジ軸38に螺合するナット部材45がステアリングコラム4aの側面の偏心ブッシュ50に係合する構成が示されている。
この特許文献1のステアリング装置は、電動モータ31でネジ軸38を駆動することにより、ナット部材24の上下移動をステアリングコラムに伝えてチルト作動を行わせている。
また、上記のように構成されたステアリング装置として、特許文献2には、ステアリングコラムの両側部に縦姿勢のネジ軸31、32が平行姿勢で配置され、このネジ軸31、32に螺合するナット33、34と一体回転するギヤ38、39(スプロケット)にチェーン40を巻回し、夫々のナット33、34を電動モータの駆動力によって同期駆動する駆動系が備えられ、夫々のナット33、34からの力をステアリングコラムに伝えてチルト作動を行わせる構造が示されている。
この特許文献2のステアリング装置は、電動モータの駆動力によって一対のナット33、34を同期駆動することにより、ステアリングコラムの両側部から一対のナット33、34の上下移動力をステアリングコラムに伝えてチルト作動を行わせている。
また、上記のように構成されたステアリング装置として、特許文献3には、ダッシュボート12の下面に第一の横軸10により揺動自在にステアリングコラム3が支持され、ダッシュボード12に備えた左右一対の鉛直壁14で挟まれる位置にステアリングコラム3が配置され、このステアリングコラム3に備えた昇降ブラケット11の上面側に第二の横軸17で揺動自在に縦向き姿勢のスタッド19の下端部が支持され、鉛直壁14の上部位置に支持したナット部材22の中心位置にスタッド19を螺合させた構成が示されている。
また、この特許文献3には、第二実施例として、ステアリングコラム3に備えた昇降ブラケット11の下面側に第二の横軸17で揺動自在に縦向き姿勢のスタッド19の上端部が支持され、鉛直壁14の下部位置に支持したナット部材22の中心位置にスタッド19を螺合させた構成も示されている。
このような構成から電動モータ24でナット部材22を回転駆動することにより、ステアリングコラム3をチルト作動させている。
特開2008‐24068号公報 (段落番号〔0023〜0041〕、図1〜図7) 米国特許第4925210号明細書 実開平6‐27430号公報
特許文献1の構成では、ステアリングコラムの側部に配置したネジ軸に螺合するナット部材からの駆動力が、コラム中心から外れた位置に作用するため、コラムが捩れ方向に力を受けるものとなり、偏摩耗を招き耐久性を低下させることや、異音の発生に繋がるものであった。
これに対して特許文献2の構成では、ステアリングコラムの両側部に配置したネジ軸に螺合するナットからステアリングコラムに対して駆動力を作用させるため、偏った力を受ける不都合は回避されるものの、構造が複雑であり大型化を招くものであった。
更に、特許文献3の構成は、これらの不都合を解消するものであるが、スタッドに螺合するナット部材が鉛直壁の上部位置(あるいは下部位置)の部材に対して回転自在に支持されながら、下方への移動(あるいは上方への移動)が規制される構造を必要とするため、この部位に特別の軸受構造を必要とするものであった。
つまり、特許文献3の構成では、スタッドに対してステアリングコラムの重量が作用し、この重量をナット部材で受け止める構造であるため、このナット部材を支持する軸受として、回転を円滑に行わせるためのベアリング等を必要とするばかりでなく、このナット部材の軸芯方向への移動を規制するための構成を必要とするのである。
このような軸受構造は、高強度な構成が求められ、部品点数が増大する点においても改善の余地がある。
本発明の目的は、アクチュエータの駆動力によってステアリングコラムを円滑にチルト作動させる装置をできるだけ簡単に構成する点にある。
本発明の特徴は、ステアリングホイールに連結するステアリングシャフトを回転自在に支持するステアリングコラムがチルト軸芯周りで揺動自在に車体に支持され、このステアリングコラムをアクチュエータの駆動力でチルト軸芯周りで揺動させるチルト作動ユニットが備えられると共に、前記チルト作動ユニットが、前記ステアリングコラムの直下位置において車体側に支持された雌ネジ部材と、この雌ネジ部材に縦向きのネジ軸芯周りで形成された雌ネジ部に螺合する螺進部材と、この螺進部材の上下移動を前記ステアリングコラムに伝える連動機構と、前記螺進部材の下側に突出する駆動軸に駆動回転力を伝える前記アクチュエータとで構成されている点にある。
この構成によると、ステアリングコラムの重量は連動機構を介して螺進部材に伝えられ、更に、この螺進部材が螺合する雌ネジ部材に伝えられる。また、雌ネジ部材は車体に支持され、この雌ネジ部材に対して螺進部材がネジ軸芯周りで回転自在に螺合するので、ステアリングコラムの重量を螺進部材を介して車体に受け止める形態で支持できる。更に、螺進部材を回転駆動する駆動軸に対してステアリングコラムからの重量が作用しないので、特許文献3のように駆動軸を位置規制状態で回転自在に支持するための構造や、この駆動軸でステアリングコラムの重量を受け止めるため等の複雑で大型化しやすい構造を必要としない。従って、アクチュエータの駆動力によってステアリングコラムを円滑にチルト作動させる装置が少ない部品点数で簡単に構成された。
本発明は、前記ステアリングコラムが、車体に支持される縦長姿勢の一対のガイドフレームの間に配置され、このガイドフレームの下部位置に前記雌ネジ部材が備えられ、この雌ネジ部材の下側位置に前記駆動軸に外嵌するホイールギヤが備えられると共に、このホイールギヤが、前記駆動軸に対してトルク伝動自在、かつ、ネジ軸芯に沿って相対移動自在となるように前記ガイドフレーム側に支持され、このホイールギヤに対して前記アクチュエータで駆動回転するウォームギヤが咬合する構成であっても良い。この構成によると、車体に支持されるガイドフレームに対してステアリングコラムが支持される形態となり、このガイドフレームに支持したホイールギヤに対してウォームギヤを介してアクチュエータの回転駆動力を伝える形態でのステアリングコラムのチルト操作を行える。
本発明は、前記連動機構が、前記螺進部材の上部の係合部材に対して相対回転自在で、前記螺進部材とネジ軸芯方向に一体移動自在に備えられたホルダと、前記ステアリングコラムから下側に突設したアーム部とを備えると共に、前記チルト軸芯周りで前記アーム部の移動を許容する係合構造がアーム部とホルダとを連結するピンを備えても良い。この構成によると、螺進部材の回転がホルダに伝えられることなく、この螺進部材の上下変位がホルダとピンとを介してステアリングコラムに伝えられる。また、ステアリングコラムがチルト軸芯周りで揺動する際には、ステアリングコラムから下方に突設したアーム部がチルト軸芯を中心とする円弧状の軌跡上を移動するものの、この移動を係合構造が許容することにより円滑な作動を実現する。
本発明は、前記ステアリングコラムが、車体に対し前記チルト軸芯周りで揺動自在に支持される第1チューブと、前記ステアリングシャフトのシャフト軸芯に沿って移動自在に第1チューブに内嵌する第2チューブと、この第2チューブの内部に摩擦嵌合部を介して挿嵌された衝撃吸収用の第3チューブとを備えると共に、前記第1チューブの外面に前記アーム部が一体的に形成されても良い。この構成によると、第1チューブに対する第2チューブの移動によりステアリングホイールの位置調節が可能になり、第1チューブに形成されたアーム部によってチルト作動が実現する。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
〔全体構成〕
図1にはステアリングホイール1の回転操作力を操舵輪(図示せず)に伝えるステアリングコラムAが示されている。同図に示す如く本発明のステアリングコラムAは、横向き姿勢のチルト軸芯X周りで揺動自在に車体フレームFに支持されると共に、ステアリングホイール1の位置調節のために、ステアリングコラムAの一部を駆動力により伸縮作動させるテレスコピック作動機構Bと、チルト軸芯X周りでステアリングコラムAを駆動力により揺動させチルト作動ユニットCとを備えている。
このステアリング装置は、乗用車等の車両において運転座席(図示せず)の前方に配置されるものであり、ステアリングホイール1に連結するステアリングシャフトSがステアリングコラムAに対して貫通する状態で回転自在に支持され、このステアリングシャフトSの前端に操舵輪(図示せず)に回転操作力を伝えるアシストユニット等の伝動系が連結する。
ステアリング装置は、ステアリングシャフトSのシャフト軸芯Yを斜め姿勢にして使用されるものであるが、ステアリングホイール1を備えた側を後側とし、ステアリングホイール1と反対側を前側として本実施形態の説明を行う。
〔ステアリングコラム〕
図1及び図2に示すように、ステアリングコラムAは、車体フレームFに対してチルト軸芯X周りで揺動自在に支持される第1チューブA1と、ステアリングシャフトSのシャフト軸芯Yの方向に移動自在に第1チューブA1に挿嵌される第2チューブA2と、この第2チューブA2の内部に摩擦嵌合部を介して挿嵌される衝撃吸収用の第3チューブA3とで構成されている。
ステアリングシャフトSは、ステアリングホイール1に連結するアッパシャフト2と、このアッパシャフト2に対してセレーション嵌合構造によりトルク伝動自在、かつ、シャフト軸芯Yに沿って伸縮移動自在に嵌合するロアシャフト3とで構成されている。アッパシャフト2は、第3チューブA3に対してボールベアリングで成る軸受4よって回転自在に支持され、ロアシャフト3は第1チューブA1に対してボールベアリングで成る軸受5に回転自在に支持されている。
セレーション嵌合構造として、アッパシャフト2の前端側においてシャフト軸芯Yと同軸芯の孔部の内周面にセレーション内歯2Aが形成され、ロアシャフト3の後端側の外周に、セレーション内歯2Aに内嵌するセレーション外歯3Aが形成されている。尚、このセレーション嵌合構造に代えてスプライン型の内歯と外歯とが嵌合する嵌合構造を備えることや、断面が多角形になる嵌合構造を形成しても良い。
第1チューブA1は、ダイキャスト等の鋳造技術によりアルミニウム合金等の金属材料用いて全体的に筒状に成形されるものであり、成形時にチルト軸芯X周りで揺動自在に車体フレームFに連結するためのブラケット6と、一対のアーム部24(図4、図5を参照)とが一体的に形成される。
第2チューブA2は、第1チューブA1に内嵌する外径の鋼管等で構成され、テレスコピック作動機構Bの駆動力により第1チューブA1に対してシャフト軸芯Yに沿う方向に出退作動する。
第3チューブA3は、第2チューブA2に内嵌する外径の鋼管等で構成され、前端位置と中間位置とに形成された摩擦面が第2チューブA2の内面に圧接する状態で挿嵌されている。このような構造から車体に強い衝撃が加わった場合等、シャフト軸芯Yに沿う方向にステアリングホイール1から強い力が作用する状況では、第2チューブA2と第3チューブA3との間で摩擦力が作用する状態で、第3チューブA3が第2チューブA2の内部に収容される形態での収縮が行われ、この収縮時に衝撃を吸収する。
〔テレスコピック作動機構〕
テレスコピック作動機構Bは、電動モータで成るテレスコピックモータMsと、このテレスコピックモータMsの駆動力を減速するウォーム・ホールギヤ式の減速機構7とを第1チューブA1の外面にボルトにより固定支持した構造を有している。また、このテレスコピック作動機構Bは、減速機構7からの駆動力で駆動回転するネジ軸8をシャフト軸芯Yと平行姿勢で備え、このネジ軸8に螺合するネジ部が形成されたナットフレーム9を第2チューブA2の外面に溶接等の技術によって固設している。
ナットフレーム9は角パイプ状の素材の内部にネジ部としてナットを備える、又は、素材にタッピング加工を行うことでネジ部としてのネジ孔が形成された構造を有したものである。第1チューブA1の側面には開口Hが形成され、この開口Hを介して露出する第2チューブA2の外面に対してナットフレーム9が溶接固定などの技術によって固設されている。
このようにテレスコピック作動機構Bが構成されているため、テレスコピックモータMsを一方に回転させた場合には、ネジ軸8に螺合するナットフレーム9にネジ軸8からシフト力が作用し、第2チューブA2をシャフト軸芯Y方向に沿う一方にシフトさせる。これとは逆に、テレスコピックモータMsを他方に回転させた場合には、ネジ軸8に螺合するナットフレーム9にネジ軸8から逆方向にシフト力が作用し、第2チューブA2をシャフト軸芯Y方向に沿う他方にシフトさせる。これによりステアリングホイール1の前後方向での位置調節が実現する。
〔チルト作動ユニット〕
図1〜図5に示すように、上端部のベース部11と一体的に形成された縦長姿勢の一対のガイドフレーム12が運転座席の前方位置の車体フレームFに連結固定され、この一対のガイドフレーム12の間にステアリングコラムAの第1チューブA1が配置されている。
チルト作動ユニットCは、一対のガイドフレーム12のうち、ステアリングコラムAの下部位置に備えられた雌ネジ部材13と、この雌ネジ部材13に螺合するディスク状の螺進部材14と、この螺進部材14の上下移動をステアリングコラムAに伝える連動機構Csと、螺進部材14の下面側から下方に突設した駆動軸15と、この駆動軸15に電動モータで成るチルトモータMt(アクチュエータの一例)からの駆動力を伝えるギヤ式の伝動機構Ctとを備えている。
雌ネジ部材13の内周面には縦向き姿勢のネジ軸芯Zを中心として雌ネジ部13sが形成され、螺進部材14の外周には雌ネジ部13sに螺合可能な雄ネジ部14sが形成され、螺進部材14がチルトモータMtからの回転駆動力によって回転することにより、雌ネジ部材13に対して上下方向に作動する。
尚、ベース部11とガイドフレーム12と、雌ネジ部材13とは、ダイキャスト等の鋳造の技術によりアルミニウム合金等の金属材料用いて一体的に形成されたものであるが、別部材で成る雌ネジ部材13をガイドフレーム12の下部位置に連結固定する構成を採用しても良い。
伝動機構Ctは、駆動軸15に駆動回転力を伝えるホイールギヤ16と、このホイールギヤ16に咬合するウォームギヤ17と、ウォームギヤ17を駆動回転するチルトモータMtとを備えている。ホイールギヤ16には筒状部16aが一体形成され、この筒状部16aの内周面には、駆動軸15の外周面のスプライン外歯15sに嵌合するスプライン内歯16sが形成されている。
雌ネジ部材13の下端部を閉塞するように、この雌ネジ部材13の下端部に連結プレート18が連結されている。この連結プレート18にはチルトモータMtが支持され、上下方向に貫通する貫通孔がネジ軸芯Zと同軸芯上に形成されている。この貫通孔にホイールギヤ16の筒状部16aが挿通され、この筒状部16aの上端位置に止め輪19を嵌合させることでホイールギヤ16の下方への移動が規制されている。
つまり、ホイールギヤ16は連結プレート18に対して上下方向への移動が規制される状態で、ネジ軸芯Zを中心として回転自在に支持されている。そして、このホイールギヤ16の筒状部16aのスプライン内歯16sに対して、駆動軸15のスプライン外歯15sが嵌合することにより、駆動軸15とホイールギヤ16とがトルク伝動自在、かつ、上下方向に相対移動自在に嵌合している。
このチルト作動ユニットCは、螺進部材14にステアリングコラムAの重量が作用するものであるが、螺進部材14の雄ネジ部14sが雌ネジ部材13の雌ネジ部13sに螺合する構造であるため、ステアリングコラムAの重量の作用だけでは螺進部材14が回転することはない。
尚、伝動機構Ctとして、ホイールギヤ16とウォームギヤ17とを用いたものに代えて、駆動軸に対して歯付ベルトや、チェーンを介してチルトモータMtからの駆動力を伝える伝動構造や、チルトモータMtの駆動力を平歯を組み合わせた減速機構から駆動軸15に伝えるように構成しても良い。また、アクチュエータとして油圧モータを用いても良い。
連動機構Csは、螺進部材14の上面から上方に突設した軸部21の上端に一体形成したディスク状の係合部材22と、この係合部材22の回転を許す状態で係合部材22に上下移動不能に係合するホルダ23と、ステアリングコラムAから下方に突設した一対のアーム部24と、このアーム部24とホルダ23とを連結するピン25とで構成されている。このピン25は、このアーム部24に穿設された長孔24a(係合構造の一例)と、ホルダ23に形成された孔部23aとに亘って係入する状態で備えられる。
ホルダ23は、潤動性が良い樹脂材料等が用いられ、係合部材22が嵌め込まれる凹部が形成されている。アーム部24に穿設された長孔24aは、図6、図7に示す如く、チルト軸芯Xに沿う方向視において、ピン25が貫通する幅で、チルト軸芯Xを通過する直線に沿う方向が長くなる形状で形成されている。
連動機構Csは、この構成に限るものではなく、長孔24aとピン25とを用いずに、複数のリンク部材を組み合わせることにより、チルト作動時におけるステアリングコラムAとガイドフレーム12との前後方向への変位を吸収できるように構成しても良い。
図3、図5、図6に示すように、ステアリングコラムAのうちガイドフレーム12に挟まれる部位の側面に縦向きの平滑面Awが形成され、この平滑面Awとガイドフレーム12との間に円盤状のガイド体27が介装されている。
このガイド体27には一対の係合爪27aが形成され、ガイド体27とガイドフレーム12との間に皿バネ28を挟み込む状態で、その係合爪27aをガイドフレーム12に穿設された孔部12aに挿通し係合させている。
これにより、一対のガイド体27が皿バネ28からの付勢力によりステアリングコラムAの両側部の平滑面Awを挟み込む状態で接触する状態が維持され、このステアリングコラムAのガタツキが抑制される。
このような構成から、チルトモータMtを駆動した場合には、この回転駆動力がウォームギヤ17からホイールギヤ16に伝えられ、このホイールギヤ16にスプライン嵌合する駆動軸15が回転に伴って螺進部材14が回転し、この螺進部材14が雌ネジ部材13に対して上方又は下方に移動する。
また、螺進部材14が上方または下方に移動した場合には、この移動力が係合部材22からホルダ23に伝えられ、このホルダ23に係合するピン25からステアリングコラムAのアーム部24に伝えられる。その結果、図6、図7に示すように、螺進部材14に連動機構Csを介して連係するステアリングコラムAのチルト作動が実現する。
ステアリングコラムAのチルト作動時には、チルト軸芯X周りでステアリングコラムAが揺動するため、アーム部24がシャフト軸芯Y方向に変位するものの、ピン25がアーム部24に長孔24aが形成されているので、ピン25とアーム部24との相対的な位置関係の変位を許容して円滑な作動を行う。
更に、ステアリングコラムAがチルト作動する際には、一対のガイド体27が対応する平滑面Awに対して適度の圧力が作用する状態で摺接するので、ステアリングホイール1の横方向へのアソビが抑制され、ガタツキも発生しない。
図面には示していないが、テレスコピック作動機構BのテレスコピックモータMsと、チルト作動ユニットCのチルトモータMtとを制御する制御装置が車体に備えられている。この制御装置は、キースイッチに挿入されたキーがエンジンを稼働状態に維持する位置(例えば、アクセサリー位置)にある状態において、パネル等に備えたスイッチ類が人為的に操作された場合に、テレスコピックモータMsとチルトモータMtとを作動させてステアリングホイール1の前後位置の調節と高さ調節とを行う制御を実現する。
〔実施形態の効果〕
このように、本発明のステアリング装置では、ステアリングコラムAの直下位置に雌ネジ部材13を配置し、これに螺合する螺進部材14からの力によってステアリングコラムAのチルト作動を行わせるようにチルト作動ユニットCが構成されている。この構成からステアリングコラムAに対して偏った力が作用することがなく、チルト作動が円滑に行われると共にチルト軸芯Xの部位の支持系に偏摩耗を招くこともない。
雌ネジ部材13の雌ネジ部13sと、この雌ネジ部13sに対して雄ネジ部14sを介して螺合する螺進部材14とが比較的大径に形成されるので、このネジ部分の強度を容易に高めることが可能になるばかりか、ネジ部分のアソビやガタツキを小さくして高精度の調節が実現する。
更に、チルト作動ユニットCは、ステアリングコラムAの重量を、このステアリングコラムAの直下位置の螺進部材14から雌ネジ部材13に伝え、最終的にはガイドフレーム12によって受け止めるので、螺進部材14を駆動回転する伝動機構CtにステアリングコラムAの重量が作用するものと比較して、伝動機構CtにおいてステアリングコラムAの重量を受け止める構造を備えないで済み、また、この伝動機構Ctの強度を高める必要がなく、ひいては伝動機構Ctの小型、軽量化に繋がるものである。
ステアリングコラムの側面図 ステアリングコラムの縦断側面図 ガイド体の構造を示す縦断正面図 チルト作動ユニットの構造を示す縦断正面図 チルト作動ユニットの構造を示す分解斜視図 下側の揺動端までチルト作動させた状態のステアリングコラムの一部切り欠き側面図 上側の揺動端までチルト作動させた状態のステアリングコラムの一部切り欠き側面図
符号の説明
1 ステアリングホイール
12 ガイドフレーム
13 雌ネジ部材
13s 雌ネジ部
14 螺進部材
15 駆動軸
16 ホイールギヤ
17 ウォームギヤ
22 係合部材
23 ホルダ
24 アーム部
25 ピン
A ステアリングコラム
A1 第1チューブ
A2 第2チューブ
A3 第3チューブ
C チルト作動ユニット
Cs 連動機構
Mt アクチュエータ(チルトモータ)
S ステアリングシャフト
X チルト軸芯
Z ネジ軸芯

Claims (4)

  1. ステアリングホイールに連結するステアリングシャフトを回転自在に支持するステアリングコラムがチルト軸芯周りで揺動自在に車体に支持され、このステアリングコラムをアクチュエータの駆動力でチルト軸芯周りで揺動させるチルト作動ユニットが備えられると共に、
    前記チルト作動ユニットが、前記ステアリングコラムの直下位置において車体側に支持された雌ネジ部材と、この雌ネジ部材に縦向きのネジ軸芯周りで形成された雌ネジ部に螺合する螺進部材と、この螺進部材の上下移動を前記ステアリングコラムに伝える連動機構と、前記螺進部材の下側に突出する駆動軸に駆動回転力を伝える前記アクチュエータとで構成されているステアリング装置。
  2. 前記ステアリングコラムが、車体に支持される縦長姿勢の一対のガイドフレームの間に配置され、このガイドフレームの下部位置に前記雌ネジ部材が備えられ、この雌ネジ部材の下側位置に前記駆動軸に外嵌するホイールギヤが備えられると共に、このホイールギヤが、前記駆動軸に対してトルク伝動自在、かつ、ネジ軸芯に沿って相対移動自在となるように前記ガイドフレーム側に支持され、このホイールギヤに対して前記アクチュエータで駆動回転するウォームギヤが咬合している請求項1記載のステアリング装置。
  3. 前記連動機構が、前記螺進部材の上部の係合部材に対して相対回転自在で、前記螺進部材とネジ軸芯方向に一体移動自在に備えられたホルダと、前記ステアリングコラムから下側に突設したアーム部とを備えると共に、
    前記チルト軸芯周りで前記アーム部の移動を許容する係合構造がアーム部とホルダとを連結するピンとを備えて構成されている請求項1又は2記載のステアリング装置。
  4. 前記ステアリングコラムが、車体に対し前記チルト軸芯周りで揺動自在に支持される第1チューブと、前記ステアリングシャフトのシャフト軸芯に沿って移動自在に第1チューブに内嵌する第2チューブと、この第2チューブの内部に摩擦嵌合部を介して挿嵌された衝撃吸収用の第3チューブとを備えると共に、
    前記第1チューブの外面に前記アーム部が一体的に形成されている請求項3記載のステアリング装置。
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