JP2009297851A - 基板の切断方法及び装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 まず、切断テーブル17に載置した成形済基板1を切断機構28(ブレード47)で切断して切断済基板1cを形成するときに発生する廃材6を含む廃水7を、廃水受部49に収容すると共に、廃水受部49から廃材6を含む廃水7を断面U字溝状の廃水分離部51に流入させ、次に、廃水分離部51の底面51aにおける幅方向(Y方向)の中央部に廃材の排出方向53に沿って設けた網目状板57(低位置廃水分離ライン帯56)にて廃水7を分離除去して廃水7を廃水収容部55に収容し、且つ、網目状板57の上に廃材6を収集し、更に、排出部材54で廃材6の排出方向53に網目状板56上の廃材6を移動させることにより、廃材6を廃材収容箱52に落下させて収容する。
【選択図】図5
Description
次に、成形済基板1を載置した切断テーブルを基板切断位置に移動させると共に、基板切断位置において、切断機構にて成形済基板1に設定された切断線4を切断して切断済基板1cを形成し、製品(パッケージ5)としては不要な部分を除いて、個々のパッケージ5を形成するようにしている。
また、これらの切削水、冷却水、洗浄水は、切断テーブル103の下方位置に設けられた廃水受部104に混合収容されて廃水(廃液)7となる。
また、例えば、成形済基板1の切断線4をブレード102で切断した場合、切断線4の切断代に対応して、製品(パッケージ5)しては不要な細かな切断屑(切削屑)が発生する。
更に、成形済基板1の切断時には、例えば、成形済基板1の端部(耳部)1e等は、製品(パッケージ5)としては不要な比較的大きな破材1eになる。
即ち、成形済基板1の切断時に発生する切断屑、破材1e等は、製品としては不要な廃材6となるものである。
従って、成形済基板1を切断して洗浄した場合、切断テーブル103上から廃水受部104に廃材6を含む廃水7が落下して収容されることになる。
なお、110は、切断テーブル103の往復移動手段(縦壁状の蛇腹部材を含む)である。
次に、この廃水分離部105の底面(平面)105aを構成する網目状板106によって廃水7を分離して廃水収容部109に収容し、且つ、廃材6を網目状板106上に残存させ、更に、排出部材107を、廃水分離部105の底面105aの上を廃材の排出方向に移動させることにより、廃材収容箱108に廃材6を収容するようにしている。
従って、(廃水分離部底面105aが平面状であるため、)成形済基板1を切断して形成される製品(パッケージ5)としては不要な廃材6を効率良く収集して排出することができないと云う弊害がある。
また、製品としては不要な廃材6を効率良く収集して排出することができないため、頻繁に、基板の切断装置101を停止して廃水分離部105の底面105aを手動で清掃しなければならず、成形済基板1を切断して形成される製品の生産性を効率良く向上させることができないと云う弊害がある。
また、本発明は、成形済基板を切断して形成される製品の生産性を効率良く向上させることを目的とする。
しかしながら、この場合、ベルトの下面側に廃材が挟まれて停止することが多く、ベルトを回転させるモータが破損し易い。
このため、このコンベアベルト方式では根本的に解決するに至っていない。
また、本発明によれば、成形済基板を切断して形成される製品の生産性を効率良く向上させることができると云う優れた効果を奏する。
即ち、本発明に用いられる基板の切断装置には、廃材を含む廃水を切断テーブル側から受けて収容する廃水受部と、廃水受部から収容した廃材を含む廃水から廃水を除去して廃材を残存させる廃水分離部と、廃水分離部の底面における幅方向(Y方向)の所要個所(例えば、中央部)に廃材の排出方向に沿って設けられた廃材収集用の低位置廃水分離ライン帯(網目状板)と、廃水分離部の低位置廃水分離ライン帯に収集された廃材を収容する廃材収容箱と、廃水分離部で分離された廃水を収容する廃水収容部と、廃水分離部に収集された廃材を廃材の排出方向に移動させて廃材収容箱に収容する排出部材とが設けられて構成されている。
従って、まず、廃水受部から廃材を含む廃水を廃水分離部に流入させ、網目状板(低位置廃水分離ライン帯)にて廃水を分離除去して廃水を廃水収容部に収容し、且つ、網目状板の上に廃材を水切り状態で収集する。
次に、排出部材で廃材の排出方向に網目状板上の廃材を移動させることにより、廃材を廃材収容箱に落下させて収容することができる。
従って、成形済基板を切断して形成される製品としては不要な廃材を効率良く収集して排出することができる。
また、製品としては不要な廃材を効率良く収集して排出することができるため、(従来例に示すような、基板の切断装置を停止して廃水分離部の底面を手動で清掃する必要がなくなるので、)成形済基板を切断して形成される製品の生産性を効率良く向上させることができる。
図1は、実施例1(本発明)に係る基板の切断装置である。
図2は、図1に示す装置に設けられた基板の切断ユニットである。
図3、図4、図5(1)、図5(2)は、図2に示す切断ユニットにおける廃材排出機構部である。
なお、図6(1)〜(4)は、他の実施例に係る廃材排出機構部の廃水分離部である。
また、図7(1)は成形済基板であり、図7(2)は切断済基板である。
まず、本発明に用いられる成形済基板1と切断済基板1cとパッケージ5とについて説明する。
即ち、本発明には、例えば、図7(1)に示す成形済基板1が用いられると共に、成形済基板1は、基板2に装着した所要複数個の電子部品(IC等)を樹脂材料にて樹脂成形体(図示なし)内に封止成形(一括片面モールド)して形成されるものである。
また、成形済基板1における樹脂成形体が成形されない面(ボール面1a)側に、個々のパッケージ5を形成するための切断線4がアライメントして設定されている。
また、図7(2)に示す切断済基板1cは、図7(1)に示す成形済基板1の切断線4を切断して形成されるものであって、個々のパッケージ5とその周囲の端部(耳となる部分)1eとが形成されるものであり、この基板端部1eは比較的大きな破材1eになるものである。
また、図7(1)に示す成形済基板1の切断線4を切断して図7(2)に示す切断済基板1c形成した場合、切断線4の切断代に対応して、製品(パッケージ5)しては不要な細かな切断屑(切削屑)が発生する。
従って、成形済基板1を切断して切断済基板1cを形成する場合、切断屑及び破材1e等からなる廃材6が発生することになる。
次に、本発明に係る基板の切断装置9の全体的な構成について説明する。
即ち、図1に示すように、本発明に係る基板の切断装置9は、成形済基板1を装填する基板の装填ユニットAと、基板の装填ユニットAから移送された成形済基板1を個々のパッケージ5(切断済基板1c)に切断(分離)する基板の切断ユニットBと、基板の切断ユニットBで切断された個々のパッケージ5を外観検査して良品と不良品とに選別するパッケージの検査ユニットCと、パッケージの検査ユニットCで検査選別されたパッケージを良品と不良品とに各別にトレイに収容するパッケージの収容ユニットDとから構成されている。
次に、パッケージの検査ユニットCにおいて、切断された個々のパッケージ5を検査して選別すると共に、パッケージの収容ユニットDにおいて、パッケージ5を良品と不良品とに各別にトレイに収容することができるように構成されている。
また、本発明に係る基板の切断装置9においては、例えば、連結具10にて、前述した各ユニットA・B・C・Dがこの順で互いに着脱自在に直列状態にて連結して装設することができるように構成されている。
なお、図1に示す基板の切断装置9において、9aは装置前面であり、9bは装置後面である。
次に、本発明に係る切断ユニットBの構成について説明する。
即ち、図2に示すように、基板の切断ユニットBには、成形済基板1を所要方向に整列する基板の整列機構部11と、成形済基板1を切断洗浄する基板の切断機構部12と、基板の切断機構部12で形成された廃材6を含む廃水7(廃洗浄水、他)から廃水7を分離して廃材6を排出する廃材の排出機構部13とが設けられて構成されている。
従って、まず、基板の整列機構部11において、基板の装填ユニットA側から供給された成形済基板1を所要方向に整列して基板の切断機構部12に供給セットし、次に、基板の切断機構部12において、成形済基板1を切断洗浄して個々のパッケージ5を形成し、更に、廃材の排出機構部13において、成形済基板1を切断時に発生した廃材6を含む廃水7から廃水7を分離して廃材6を排出することができるように構成されている。
図2に示すように、基板の切断機構部12には、ツインテーブル方式が採用され、成形済基板1を載置する切断テーブル17が、2個、設けられて構成されている。
また、図2に示すように、基板の切断機構部12には、基板載置位置24と基板切断位置25とが設けられて構成されると共に、基板載置位置24と基板切断位置25と間を、2個の切断テーブル17が切断テーブルの往復移動手段16にて各別にY方向に往復移動することができるように構成されている。
また、基板載置位置24には、切断テーブル17に載置した成形済基板1に切断線4をアライメントして設定するアライメント機構27が設けられ、且つ、基板切断位置25には切断テーブル17に載置した成形済基板1(切断線4)を切断して切断済基板1c(個々のパッケージ5)を形成する切断手段41が設けられて構成されている。
また、基板載置位置24と基板切断位置25と間には、基板切断位置25で成形済基板1を切断して形成された切断済基板1c(個々のパッケージ5)を洗浄(乾燥を含む)する洗浄部30が設けられて構成されている。
また、切断テーブル17はその基板載置面における偏心位置にて所要の角度(例えば、90度)で回転することができるように構成されている。
また、図2に示すように、切断テーブル17におけるY方向の両側には、縦壁状の蛇腹部材31が設けられて構成されると共に、切断テーブルの往復移動手段16による切断テーブル17の往復移動時に、伸長或いは縮小するように構成されている。
また、次に、切断済基板1cを載置した状態で、切断テーブル17を基板切断位置25から基板載置位置24に移動させる。
このとき、洗浄部30において、切断テーブル17に載置した切断済基板1cに洗浄水を噴射(噴霧)して洗浄(乾燥)することができる。
また、基板の切断機構部12において、切断手段41(基板切断位置25)、洗浄部30、アライメント機構27(基板載置位置24)、切断テーブル17(基板載置面)からなるグループの下方位置には、切断テーブルの往復移動手段16と蛇腹部材31とが配置されると共に、切断テーブルの往復移動手段16及び蛇腹部材31からなるグループの下方位置には、洗浄部30で切断テーブル17に載置した切断済基板1cを洗浄した使用済の洗浄水(廃洗浄水)等が流れ落ちて収容される廃水受部(収容部)49が設けられて構成されている(図4を参照)。
即ち、少なくとも、洗浄部30及び切断手段41における下方位置には、洗浄部30で切断テーブル17に載置した切断済基板1cを洗浄した廃洗浄水等(廃水7)を収容する廃水受部(パン)49が設けられて構成されている。
従って、前述したように、洗浄部30において、切断テーブル17上の切断済基板1cを洗浄することにより、廃洗浄水(廃水7)を廃水受部49に収容することができる。
このとき、切断済基板1cに発生する製品(パッケージ5)としては不要な切断屑、破材等の廃材6と廃洗浄水(廃水7)とを合わせて廃水受部49に収容することができるように構成されている。
なお、廃水受部49の底面をY方向に装置背面9b側に低く傾斜するように構成(下り坂)することができる。
このため、廃水受部49に収容された廃材6を含む廃洗浄水(廃水7)は、装置背面9b側に効率良く流すことができるように構成することができる。
また、図示はしていないが、切断機構28には、ブレード47に切削水を噴射する切削水噴射機構と、ブレード47に冷却水を噴射する冷却水噴射機構とが設けられて構成されている。
即ち、基板切断位置25において、ブレード47に切削水と冷却水とを各別に噴射した状態で、切断テーブル17に載置した成形済基板1を切断機構28(ブレード47)で切断することにより、切断済基板1c(個々のパッケージ5)を形成することができる。
従って、ブレード47(基板切断位置25)等の下方位置に設けられた廃水受部49に切削水と冷却水とを流下させて収容することができる。
このとき、廃材6(切削屑及び破材1e)の一部が、切削水及び冷却水が流れ落ちるのと同時に、落下して廃水受部49に収容されることになる。
なお、このとき、廃材6となる基板端部(耳部)1eは、概ね、廃水受部49に落下して廃水受部49に収容されることになる。
総じて、基板の切断装置9において、切断テーブル17の上(載置面)に載置した成形済基板1を切断する場合に、切削水と冷却水と洗浄水とは混合して廃水(廃切削水、廃冷却水、廃洗浄水)7となる。
また、更に、廃水(廃液)7は、切削屑、破材1e等の廃材6を含んだ状態で、切断テーブル17の下方位置に設けられた廃水受部49に収容することができるように構成されている。
また、廃材の排出機構部13には、基板の切断機構部12における廃水受部49から流出した廃材6を含む廃水7を収容し且つ廃材6を含む廃水7から廃水7を分離除去して廃材6を残存させる廃水分離部51と、廃水分離部51で残存した廃材6を収容する廃材収容箱(廃材Box)52と、廃材6の排出方向53に廃水分離部51で残存した廃材6を移動させることによって廃材収容箱52に廃材6を落下させて収容する排出部材54と、廃水分離部51で分離除去された廃水7を収容する廃水収容部55とが設けられて構成されている。
従って、廃材の排出機構部13において、まず、廃材6を含む廃水7を廃水受部49から廃水分離部51に落下流出させ、次に、廃水分離部51において、廃材6を含む廃水7から廃水7を分離除去して廃水収容部55に収容し、且つ、廃水分離部51に廃材6を残存させ、更に、排出部材54を廃材の排出方向53に移動させることにより、廃材6を移動させ、廃材収容箱52内に廃材6を落下させて収容することができるように構成されている。
また、廃水受部49における装置背面9b側の下方位置に廃水分離部51が設けられて構成されると共に、廃水分離部51の下方位置に廃水収容部55が設けられ、且つ、廃水分離部51における基板の装填ユニットA側の下方位置に廃材収容箱52が設けられて構成されている。
また、廃材の排出方向53は、X方向となるパッケージの検査ユニットC側から基板の装填ユニットA側への方向である。
また、廃水分離部51のY方向における縦断面形状は、断面U溝状で形成され、その底面51aが下方側に緩やかな曲線(円弧)を描いた状態で構成されている。
即ち、廃水分離部51の底面51aの形状を、断面下方凸形状にて形成することができる。
例えば、図3に示すG−G線で切断した底面51aの縦断面形状において、廃水分離部51の底面51aはその底面51aの断面形状を下方側に緩やかに突き出した断面下方湾曲形状(下方側に凸状態の円弧となる丸底形状)にて構成されている。
従って、断面下方湾曲形状の底面51aにおける中央部が低位置(最も低い位置)となって構成されている。
また、廃水分離部51の断面下方湾曲形状の底面51aにおける幅方向(Y方向)の所要個所には、図例では、底面51aにおける幅方向の中央部(最も低い位置)には、廃材の排出方向53に沿って、廃材収集用の低位置廃水分離ライン帯56が設けられて構成されている。
従って、この低位置廃水分離ライン帯56で、廃材6を含む廃水7から廃水7を廃水収容部55に分離落下させ、且つ、廃材6を低位置廃水分離ライン帯56の上面に寄せ集めて収集することができるように構成されている。
また、低位置廃水分離ライン帯56は、例えば、所要の大きさの網目を有する網目状板(網目状部材)57にて形成することができる。
なお、当然ではあるが、網目状部材57の網目の大きさは、廃材6が透り抜けることができないような大きさで形成され、廃水7を効率良く分離することができるように構成されている。
即ち、廃水分離部51の断面下方湾曲形状の底面51aの中央部(最も低い位置)に、廃材の排出方向53に沿って、廃材6を含む廃水7から廃水7を分離落下させる低位置廃水分離ライン帯56として、網目状板(網目状部材)57が設けられて構成されている。
この網目状板57(低位置廃水分離ライン帯56)で廃水7を分離除去し、更に、網目状板57の上面に廃材6を寄せ集めて収集することができるように構成されている。
従って、排出部材54を廃材の排出方向53に移動させることにより、網目状板57(低位置廃水分離ライン帯56)に収集された廃材6を移動させて廃材収容箱52に落下収容することができるように構成されている。
また、更に、図4に示すように、廃水分離部51の底面を廃材の排出方向53に低くなるように傾斜させて構成(下り坂)することができる。
この場合、廃水分離部51の底面51aに分離残存した廃材6を効率良く移動させて廃材収容箱52に効率良く収容することができる。
なお、廃水分離部51の底面を水平状に構成しても良い。
即ち、廃材収集用の低位置廃水分離ライン帯56は、廃水分離部51の底面51aにおける幅方向の低位置(最も低い位置)にあり、廃水7が流出する位置(廃水の流出面)であるため、廃水7が低位置廃水分離ライン帯56にその周囲(例えば、廃水分離部底面51aにおける幅方向の両端部)から流動する(流れ込む)ことになる。
従って、この廃水7の流動作用(流れ込む作用)と、高低差(低位置)による廃材6の落下作用との相乗作用にて、低位置廃水分離ライン帯56(網目状板57)の上に、廃材6が集中して寄せ集められて収集されることになる。
このとき、網目状板57(低位置廃水分離ライン帯56)の上面に収集された廃材6は水切り状態にあることになる。
従って、本発明に係る低位置廃水分離ライン帯56には、廃材6を含む廃水7から廃水6を分離除去する作用と、廃材6を含む廃水7から分離残存した廃材6を収集する作用とが備えられている。
このため、廃材6は、廃水分離部51の底面51a(例えば、底面中央部)に設けられた低位置廃水分離ライン帯56(網目状板57)の上に収集されるので、廃材6は廃水分離部51の底面51aの端部に残存することを効率良く防止することができる。
従って、排出部材54で廃材の排出方向53に移動させて廃材6を排出した場合、廃水分離部51の底面51aにおける端部に廃材6が残存することを効率良く防止することができる。
このため、排出部材54にて残存した廃材6を廃材収容箱52に効率良く収容することができる。
なお、網目状板57(低位置廃水分離ライン帯56)に収集された廃材6は、網目状板57が廃水分離部底面51aの低位置にあるため、廃材6を網目状板57の上から幅方向の両端側に散り出ることを効率良く防止することができる。
従って、本発明によれば、成形済基板1を切断して形成される製品(パッケージ5)としては不要な廃材6を効率良く収集して排出することができる。
また、本発明によれば、製品としては不要な廃材6を効率良く収集して排出することができるため、(従来例に示すような、基板の切断装置を停止して廃水分離部51の底面51aを手動で清掃する必要がなくなるので、)成形済基板1を切断して形成される製品の生産性を効率良く向上させることができる。
また、排出部材54には、排出部材54の下端側に設けられた廃材排出用のブラシ部58と、ブラシ部58を上下動するブラシ部の上下動機構(図示なし)と、排出部材54全体をX方向に(廃材6の排出方向53に)往復移動させる排出部材の往復移動機構(図示なし)とが設けられて構成されている。
また、排出部材54に設けたブラシ部58の先端側の形状を廃水分離部51の底面51aに対応した形状に構成されている。
例えば、廃水分離部51の底面51aの形状を断面下方凸形状に形成した場合、排出部材54に設けたブラシ部58の先端側の形状を、当該底面51aの形状に対応して下方凸形状に形成することができる。
従って、排出部材54による廃材6の排出時に、廃水分離部51の底面51aにブラシ部58の先端側を接触した状態で、排出部材54を廃材の排出方向53に移動させることができるように構成されている。
また、廃水分離部51の底面51aに残存した廃材6を廃材収容箱52に落下収容させた後、排出部材54を元の位置に戻す時に、ブラシ部58をブラシ部の上下動機構で上動させることにより、廃水分離部51の底面51aにブラシ部58の先端側を接触しない状態で(非接触状態で)、元の位置に、即ち、廃材の排出方向53とは反対となる方向に、移動させることができるように構成されている。
なお、排出部材54による移動排出の頻度や回数は任意である。
即ち、前述したように、廃水分離部51から廃材6を排出手段54にて排出落下させて廃材収容箱52に廃材6を収容することができるように構成されている。
また、廃材収容箱52は、適宜に、装置9から取り出して交換することができるように構成されている。
また、廃材収容箱52に所要量(例えば、箱52に満杯)の廃材6が収容された場合、この満杯の状態を検知する検出器(図示なし)が廃材収容箱52に設けられて構成されている。
従って、例えば、廃材収容箱52に廃材6が所要量、収容されて満杯になった場合に、満杯の廃材6を検知器で検知することにより、満杯になった廃材収容箱52を装置9から取り出して空の廃材収容箱52を装置に装填することができるように構成されている。
即ち、前述したように、廃水分離部51の底面51aに設けられた網目状板57(低位置廃水分離ライン帯56)から廃材6を含む廃水7から廃水7を廃水収容部55に分離落下させることができるように構成され、網目状板57の上には廃材6を含む廃水7から分離した廃材6が残存することになる。
また、廃水収容部55に収容された廃水7は、廃水収容部55に設けられた排出口59から排出することができるように構成されている。
従って、網目状板57から廃水収容部55に収容された廃水7を排出口59から排出することができるように構成されている。
なお、排出口59にはフィルターが設けられて構成されると共に、排水ポンプにて強制的に廃水収容部55内の廃水7を排出することができるように構成されている。
即ち、まず、切断ユニットBにおける基板載置位置24において、切断テーブル17の上に成形済基板1を載置してアライメント機構27にてアライメントして基板面1aに切断線4を設定すると共に、切断テーブル17に成形済基板1を載置した状態で基板切断位置25に移動させる。
次に、切断機構28(ブレード47)にて、切断テーブル17に載置した成形済基板1の切断線4を切断して切断済基板1cを形成することになる。
このとき、ブレード47には切削水と冷却水とが噴射されることになる。
また、次に、切断済基板1cを載置した切断テーブル17を基板切断位置25から基板載置位置24に戻すことになる。
このとき、洗浄部30において、切断テーブル17に載置した切断済基板1cに洗浄水を噴射することになる。
即ち、切断テーブル17に載置した成形済基板1を切断して切断済基板1cを形成する場合、切削水、冷却水、洗浄水(機能水)を基板1、1cに各別に噴射することにより、切削屑、破材1e等の廃材6を切断テーブル17上から除去することができる。
このとき、切削水、冷却水、洗浄水は、廃水7となって、切削屑、破材1e等の廃材6を含んだ状態で、廃水受部49に収容されることになる。
このとき、廃水分離部51の底面51aの中央部に設けた網目状板57(低位置廃水分離ライン帯56)にて廃材6を含む廃水7を分離して廃水収容部55に廃水7を収容することができる。
また、このとき、網目状板57にて廃材6を含む廃水7を分離して網目状板57に廃材6を収集して(廃水分離部底面51aの中央部に)残存させることができる。
このため、廃水分離部51の底面51aの端部に廃材6が残存することを効率良く防止することができる。
従って、次に、排出部材を廃材の排出方向53に移動させることにより、網目状板57上に残存した廃材6を効率良く廃材収容箱52に収容することができる。
従って、成形済基板1を切断して形成される製品(パッケージ5)としては不要な廃材6を効率良く収集して排出することができる。
また、製品としては不要な廃材6を効率良く収集して排出することができるため、(従来例に示すような、基板の切断装置を停止して廃水分離部の底面を手動で清掃する必要がなくなるので、)成形済基板1を切断して形成される製品の生産性を効率良く向上させることができる。
次に、図6(1)〜(4)を用いて、他の廃水分離部について説明する。
即ち、図6(1)に示すように、廃水分離部61の底面61aを断面V字状にて構成することができる。
また、廃水分離部底面61aにおける断面V字状の頂点の近傍に、即ち、廃水分離部底面61aにおける幅方向の中央部に、廃材収集用の網目状部材62(低位置廃水分離ライン帯)を設けて構成することができる。
また、図6(2)に示すように、廃水分離部63の底面63aにおける幅方向の一方の端部に(図例では、廃水受部49とは反対側となる端部)、廃材収集用の網目状部材64(低位置廃水分離ライン帯)を設けて構成することができる。
従って、廃水分離部の底部における幅方向の所要個所に、例えば、中央部に、或いは、端部に、廃材収集用の網目状部材(低位置廃水分離ライン帯)を設けて構成することができる。
また、図6(4)に示すように、廃水分離部68の底面68aに廃材の排出方向に沿って丸底状のポケット凹部69を2個、設けて構成することができる。
また、ポケット凹部69の底面に網目状部材70(低位置廃水分離ライン帯)を設けて構成することができる。
なお、図例では、大ポケット凹部69(69a)、小ポケット凹部69(69b)が設けられて構成されている。
従って、廃水分離部の底面における幅方向の所要位置に、単数個の、或いは、所要複数個のポケット凹部を設ける構成を採用することができる。
また、ポケット凹部の底面に、網目状部材(低位置廃水分離ライン帯)を設ける構成を採用することかできる。
従って、図6(1)〜(4)に示す実施例において、実施例1と同様に、廃水分離部61、63、65、8の網目状部材62、64、67、70(低位置廃水分離ライン帯)の上に廃材6を効率良く収集することができるので、成形済基板1を切断して形成される製品(パッケージ5)としては不要な廃材6を効率良く収集して排出することができる。
また、図6(1)〜(4)に示す実施例において、実施例1と同様に、製品としては不要な廃材6を効率良く収集して排出することができるため、成形済基板1を切断して形成される製品の生産性を効率良く向上させることができる。
この網目状部材(網目状板)に代えて、所要複数個の貫通孔を有する部材(板)、フィルター等のろ過部材などを用いることができる。
例えば、廃水分離部51を基板切断位置25(廃水受部49)の下方位置に設けて構成することができる。
1a 基板面
1c 切断済基板
1d 基板端部(耳部)
1e 破材
2 基板
4 切断線
5 パッケージ
6 廃材
7 廃水
9 基板の切断装置
9a 装置前面
9b 装置背面
10 連結具
11 基板の整列機構部
12 基板の切断機構部
13 廃材の排出機構部
16 切断テーブルの往復移動手段
17 切断テーブル
24 基板載置位置
25 基板切断位置
27 アライメント機構
28 切断機構
30 洗浄部
31 蛇腹部材
41 切断手段
47 ブレード
49 廃水受部
51 廃水分離部
51a 底面
52 廃材収容箱
53 廃材の排出方向
54 排出部材
55 廃水収容部
56 低位置廃水分離ライン帯
57 網目状部材(網目状板)
58 ブラシ部
59 排出口
61 廃水分離部
61a 底面
62 網目状部材
63 廃水分離部
63a 底面
64 網目状部材
65 廃水分離部
65a 底面
66 ポケット凹部
67 網目状部材
68 廃水分離部
68a 底面
69 ポケット凹部
69a 大ポケット凹部
69b 小ポケット凹部
70 網目状部材
A 基板の装填ユニット
B 基板の切断ユニット
C パッケージの検査ユニット
D パッケージの収容ユニット
Claims (8)
- 基板の切断装置を用いて、成形済基板の所要個所を切断して個々のパッケージを形成する工程と、
前記した基板の切断時に発生する廃材を含む廃水を収容した廃水分離部で廃水を分離除去することにより、前記した廃水分離部の底面に廃材を残存させる工程と、
前記した廃水分離部の底面に残存した廃材を排出方向に沿って排出部材を移動させることにより、廃材を廃材収容箱に排出収容する工程とを備えた基板の切断方法であって、
前記した廃水分離部の底面における幅方向の所要個所に廃材の排出方向に沿って廃材収集用の低位置廃水分離ライン帯を設ける工程と、
前記した低位置廃水分離ライン帯にて前記した廃水分離部に収容した廃材を含む廃水から廃水を分離除去することにより、前記した低位置廃水分離ライン帯の上に廃材を残存させる工程と、
前記した低位置廃水分離ライン帯の上に残存した廃材を前記した排出部材で前記した廃材収容箱に排出収容する工程とを含むことを特徴とする基板の切断方法。 - 成形済基板の所要個所を切断する切断機構と、前記した切断機構にて成形済基板を切断して形成される廃材を含む廃水から廃水を分離除去する廃水分離部と、前記した廃水分離部に収集された廃材を収容する廃材収容箱と、前記した廃水分離部に収集された廃材を廃材の排出方向に移動させて前記した廃材収容箱に排出する排出部材とを備えた基板の切断装置であって、前記した廃水分離部の底面における幅方向の所要個所に廃材の排出方向に沿って廃材収集用の低位置廃水分離ライン帯を設けて構成したことを特徴とする基板の切断装置。
- 廃水分離部の底面形状を、断面下方凸形状にて形成したことを特徴とする請求項2に記載の基板の切断装置。
- 廃水分離部の底面における幅方向の中央部に廃材の排出方向に沿って廃材収集用の低位置廃水分離ライン帯を設けて構成したことを特徴とする請求項2、又は、請求項3に記載の基板の切断装置。
- 廃水分離部の底面を排出方向に低くなるように傾斜して形成したことを特徴とする請求項2に記載の基板の切断装置。
- 廃水分離部の底面における幅方向の所要個所に、廃材の排出方向に沿って廃材収集用の低位置廃水分離ライン帯を所要複数個、設けて構成したことを特徴とする請求項2に記載の基板の切断装置。
- 低位置廃水分離ライン帯として、網目状部材を設けて構成したことを特徴とする請求項2、又は、請求項4、又は、請求項6に記載の基板の切断装置。
- 排出部材に設けたブラシ部の先端側の形状を廃水分離部の底面に対応した形状としてことを特徴とする請求項2に記載の基板の切断装置。
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