JP5750944B2 - クーラント処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、工作機械から排出される金属等の異物(切粉)が混入したクーラント(以下、ダーティクーラントと称す)を受け、クーラントから金属等の切粉を分離するクーラント処理装置に関する。
工作機械では、切削工具、研削工具及び被加工材料等を冷却したり摩擦を低減するために、クーラント(水又は油)が用いられている。工作機械から排出されるダーティクーラントをコンベアケースの投入口から導入し、選別コンベアによりダーティクーラント中から切粉を選別し排出口から送出するクーラント処理装置は既に存在している。このクーラント処理装置においてはクーラントのリサイクル性の向上のため、排出口から取り出される切粉中に出来るだけクーラントが混入しないことを要求される。
特許文献1及び2の技術においては、切粉などの異物をスクレーパーにより処理槽から排出勾配に沿って掻き上げられた先に、処理槽に向けてやや傾斜した脱液用の台を設け、切粉又はスラッジがこの脱液用の台に一次滞留している間に、切粉などのスラッジに含まれる液を処理槽に傾斜角を用いて戻すことにより脱液を行う。特許文献3の技術も、特許文献1及び2と同様に、脱液用の台に一次滞留させるものであるが、スクレーパーの回転方向が異なるため、切粉を脱液用の台から掻き落とすための構成が付加されている。
また、これら特許文献1乃至3の技術では、切粉を集めてこれに含まれる液を傾斜の利用により自然落下させるように液切りを行うものであるが、特許文献4の技術は、圧縮エアを用いて液切りを行うようになっている。すなわち、特許文献4のものは、脱液用の濾過ベルト上にドレン液を落とし、圧縮エアで濾過ベルトを通して液分を分離させる。
さらに、特許文献5の技術は、スクレーパーが特許文献3と同様の回転方向に移動されるが、特許文献3とは相違してコンベア上で切粉を搬送するのではなく、搬送経路に配置されたスクリーン上をスクレーパーで引きずりながら搬送するようになっている。そして、この搬送している最中にスクリーンの傾斜を利用して脱水を行う。
特許2795581号公報 特開2009−45562号公報 特開2006−26838号公報 特開2008−289994号公報 特開2010−173021号公報
クーラントを含む切粉を集積させて液切り時間を設けてやるとクーラントが集まって脱液しやすい状態になり、特許文献4の技術で使用された圧縮エアという別動力を利用せずに脱液が可能である。従って、特許文献1乃至3の技術に準じて、切粉を一次滞留させることにより脱液を促進させる方がコスト面、設備面で望ましい。
特許文献1及び2の技術を利用するときは、スクレーパーにより脱液用の台の上に運び上げられてきた新たな切粉により、該台上に先行して堆積された古い切粉が押されて新たな切粉よりも先に排出口から排出される。
一方、特許文献3及び5の技術は、特許文献1及び2の技術と比べるとスクレーパーの回転方向が異なっている。特許文献3において、駆動輪側でスクレーパーが反転する際に、落下する切粉を一旦脱水台に溜めてスイング板で排出口からふるい落している。脱水台とスイング板の隙間からクーラントがコンベアケースに戻る仕組みだが、この隙間に切粉が挟み込まれると障害が発生する。さらに、脱水台がコンベアケースと連続している為、一度搬送され脱水台に溜まった切粉がコンベアケースに戻る可能性がある。
特許文献3及び5の技術においては、スクレーパーが駆動輪を超過する為、スクレーパーやサイドチェーンからクーラントが滴下すると、排出口から漏れてクーラントのロスとなる。
本発明は、上記のような事情を考慮して創案したものであって、即ち、クーラントのリサイクルを効率的に行い、かつ切粉詰まりによる障害を抑制して排出することのできるクーラント処理装置を提供することを目的とする。
本発明は、工作機械からの切粉を含むクーラントをコンベアケースの投入口からコンベアケース内に導入し、リターン側とテールエンド側との間で当該コンベヤケース内を循環走行する多数のスクレーパーにより切粉を引き上げ、コンベヤケース内のクーラントの液面より高い位置に設けられたリターン側の排出口から排出するクーラント処理装置において、前記リターン側に配置され、下り勾配を持った底面に前記スクレーパーから落下する切粉及びこれに含まれるクーラントを受け止めて堆積させ、当該下り勾配の底面の下流に前記クーラントを通過させる透孔を有する堆積皿と、下辺に小さな溝が多数設けられ、前記下り勾配の底面に当該下辺が当接するように前記堆積皿に固定され、切粉及びこれに含まれるクーラントを受け止めて堆積する領域と前記溝から前記透孔に到るまでの領域とに前記下り勾配の底面を分割する堰と、前記下り勾配を横切る方向に堆積皿を揺動可能に支える支点軸と、前記堆積皿の底面の勾配を前記透孔に向けた下り勾配の姿勢になるように、前記堆積皿の一方向回りの揺動を制限する制限部材とを有し、前記堆積皿に受け止められて堆積する切粉及びクーラントの重量が計画された重量を超えたとき、前記制限部材が制限している揺動方向の反対回りに回転して切粉を落下させ、堆積物を失ったことにより重心位置が変化し前記制限部材で制限された姿勢に復帰すること特徴とする。
本発明によれば、堆積皿が基本姿勢を維持している期間中には、堆積皿に堆積した切粉に含まれるクーラントは、透孔を通過させて回収することができる。一方、堆積皿が揺動を開始した後、再び復帰するまでの揺動期間中においては、堆積皿31の角度が急峻に変わるため滞留された切粉を一度に落とす。このため、透孔を詰まらせていた切粉も急峻な角度変更により他の切粉に引きずられ、或いは遠心力で振り落とされ取り除くことができる。また堆積皿の揺動は専ら重力心移動によるものであるため、特別な駆動機構を設けないで済む。
本発明に係るクーラント処理装置を示しAは側面視一部断面図でBは平面視一部断面図ある。 上記クーラント処理装置のリターン側を示す側面視拡大断面図である。 上記クーラント処理装置のリターン側を示す平面視拡大説明図である。 上記クーラント処理装置の一部を示しAは脱液体の拡大斜視図でBは堰の拡大斜視図である。 上記クーラント処理装置の要部を示す側面視作動説明図である。
図1に、本実施例に係るクーラント処理装置100を示す。図中Aは側面図、Bは平面図である。クーラント処理装置100は、ダーティクーラントを投入口20で受けて、コンベアケース10内のクーラント液面より高い位置に設けられた排出口4から、切粉及びこれに含まれる比較的少量のクーラントを排出するものである。
コンベアケース10の内方にはダーティクーラント中から切粉を選別し排出口4近傍の搬送終点a1まで搬送する選別コンベア10aが形成されている。この選別コンベア10aはスクレーパー13を動力により一定経路に沿って移動させる機構と、切粉をダーティクーラント中から荒取りするためのスクリーン14からなっている。
コンベヤケース10の左右壁に沿って無端状のサイドチェーン12が夫々設けられている。左右のサイドチェーン12はコンベヤケース10のテールエンドT側に設けられた従動輪11とリターンR側に設けられた駆動輪6の間で循環する。リターンR側からテールエンドT側のサイドチェーン12の経路は、テールエンドT側からリターンR側に至る経路の下側に位置されている。サイドチェーン12は、図1中の矢印Cで示すように、時計回りに回転している。左右のサイドチェーン12の間には等間隔を空けて多数のスクレーパー13が取り付けられており、これらサイドチェーン12、従動輪11、駆動輪6によりコンベヤ駆動機構を構成している。この構成により、駆動輪6側では、スクレーパー13は上から下へ下降し、従動輪側11では下から上へ上昇する。
サイドチェーン12が、従動輪11から駆動輪6へ戻る経路の直下には、リターンR側に亘って多数の孔が開けられた多孔板(パンチング鋼板等)からなるスクリーン14が、サイドチェーン12から一定間隔を保った状態で設けられている。スクリーン14の各孔の口径は、3〜5mm程度である。スクリーン14は、コンベアケース10を上下段に分割するように投入口20から排出口4までの間に設けられており、スクレーパー13の走行と干渉しない限りにおいては、コンベアケース10の全域に亘って設けても良い。また、スクリーン14の孔は、コンベアケース10内のクーラント液面の直上全域に設けるのが望ましく、投入口20から排出口4までの全域に設けてある。なお投入口20に対向する箇所のみに設けても良い。
スクレーパー13は、サイドチェーン12を挟んで上下にワイパブレード13a、13bを有している。コンベアケース10の底面側を走行する際には外周側のワイパブレード13bが当該底面を掃き、またスクリーン側を走行する際には内周側のワイパブレード13aがスクリーン14の切粉を掻き取る。外周側のワイパブレード13bはコンベアケース10底面には接した状態でなく、隙間が開いており、クーラントを介して掃く状態である。両ワイパブレード13a、bは、サイドチェーン12の走行方向に対して夫々のワイプ面を垂直に配している。また、両ワイパブレード13a、bの間にサイドチェーン12の走行方向とは逆方向に向けこれに平行な保持板13cを有しており、スクレーパー13は全体として側面視T字状をしている。
クーラントを貯留するコンベヤケース10は、長さ方向にT、W、D、Rの4つの領域に分離できる。領域Tは従動輪11が設けられているテールエンドであり、この範囲ではサイドチェーン12は折り返され、スクレーパー13は上昇する。これに追従するようにコンベヤケース10の底面から弧を描いた返し板b1が設けられている。外周側のワイパブレード13bは返し板b1に接しながら、コンベヤケース10の底部の切粉を掬い上げる。
図1中のWで示される領域は、工作機械から切粉を含んだクーラントを受ける領域である。この領域Wでは、サイドチェーン12はコンベアケース10内クーラントの液面に対して水平に走行する。領域Wは、切粉を水平搬送する領域であり、他の領域と比較して長い領域である。この領域Wのほぼ全域にスクリーン14の多数孔が設けられているため、工作機械から受けたダーティクーラントは、ある箇所の孔が詰まっていても、他の箇所からコンベアケース10下段に導入される。また、この詰まりも常時稼動するスクレーパー13により、目詰まりが解消される。
領域Tと領域Wの境界付近の位置Pがスクリーン14の始点となる。領域Tにおいてワイパブレード13bに保持された切粉は、位置Pにおいてワイパブレード13bが直立するため、以降の走行工程においてスクリーン14上に落下する。
図1中Dで示される領域は、サイドチェーン12を水平に対して角度θ1の勾配で上昇させる部分である。コンベヤケース10のクーラント液位は、満水時でもスクリーン14が浸かる程度の液位(クーラントが自然消失により減少した場合は、スクリーン14以下の液位)であり、領域Dにおいてワイパブレード13aによりスクリーン14上の切粉は、クーラント中から引き上げられる。そして、この領域を移動する間に、スクリーン14の孔を通して切粉に付着したクーラントは、スクリーン14の勾配を伝わって或いは多数孔を通してコンベヤケース10の下段に落下する。このように、従動輪11から駆動輪6に戻る経路をクーラントの液面側としているため、クーラントの液面から直ちに切粉をクーラント中から引き上げることができる。そのため、切粉を排出口4から排出するまでの距離を、クーラントの底から引き上げるよりもサイドチェーン12の上下の間隔に対応する距離だけ短くすることができる。また、クーラント量自体が自然消失等により減少した場合は、領域Wのスクリーン14がクーラント液面から出現するため、領域Wの範囲もあわせて、切粉からのクーラント分離に利用できる。
領域Rは、駆動輪6が設けられたリターンの領域であり、スクリーン14上の切粉を排出口4から落下させ排出する領域である。駆動輪6によりスクレーパー13は下降する軌跡をとる。32は、駆動輪6の軸ケースであり、調整用螺子32aにより図1中イ方向に左右動する。これにより、サイドチェーン12のテンションが調整される。領域Rには、さらに脱液装置101が駆動輪6の下側に設けられている。
図2に、リターン側の内部を説明するために断面拡大図を示す。スクリーン14は、勾配の角度θ1よりも小さい角度θ2の勾配を持つスクリーン14aに連続している。このスクリーン14aは無孔状の平板(多数孔のある平板でも差し支えない。)で形成されていて特許文献1における脱液用の台21(特許2795581号公報図1参照)と実質的に同様に機能するものである。このスクリーン14aは駆動輪6の軸7を超えて、駆動輪6で送られるスクレーパー13の移動と干渉しない位置まで伸びている。スクリーン14a上の切粉はスクレーパー13の移動により選別コンベア10aの搬送終点a1であるスクリーン14aの先端まで押し移動され、その後は自然に落下する。
スクレーパー13でスクリーン14aの先端から落とされた切粉は、駆動輪6の下に開口した排出口4を通じて落下し、コンベアケースの外方に取り出される。なお、図中21及び22は、サイドチェーン12を案内するガイドである。ガイド22は、スクリーン14a上においても、角度θ1のままサイドチェーン12を案内する。
次に脱液装置101について説明する。図2に示すように脱液装置101は、選別コンベア10aの搬送終点a1から落下した切粉及びこれに含まれるクーラントを受け止める堆積皿31と、この堆積皿31を姿勢変更可能に支持する支点軸32と、堆積皿31から落下したクーラントを受け入れる樋33と、この樋33内に流下したクーラントをコンベアケース10内に流下させる液路34とを備えている。
図3は堆積皿31の平面図、図4は斜視図である。堆積皿31は下り勾配の面を有する底面部35を、下り勾配下流から立設された端面部36b及び側面の側面部36aとで囲み、凹み箇所を備えている。本実施例では底面部35の上面はテールエンドT側へ向かう方向に沿って下り傾斜されている。そして、底面部35の途中からは堰37が立ち上げられている。尚、ここにおいて、堆積皿31の上下勾配の「上」「下」の方向は、後で述べる堆積皿31が基本姿勢にあるときにおける方向である。
図4Bにおいて、堰37は平板からなり、下辺37aを底面部35の上面に当接され、上縁37cが端面部36bに倒れ掛かった状態に固定されている。堰37の下辺37aには一面から他面に達する小さな溝37bが多数形成されており、各溝37bは堰37の下辺37aと底面部35との間でクーラントの通過する透孔e1となる。各透孔e1の幅および高さは切粉が通り抜けない大きさである。
堆積皿31の凹み箇所のうち堰37よりも上り側となる領域31aは、搬送終点a1から落下した切粉及びこれに含まれるクーラントを受け止める箇所である。堆積皿31が図2中に実線で示すような基本姿勢にあるとき、領域31a内に存在する切粉に付着したクーラントは底面部35及堰37を流下した後、透孔e1内を通り領域31b内に移動する。領域31bはクーラントを集める領域である。底面部35の勾配に続いて透孔f1が形成され、領域31b内のクーラントがこの透孔f1を通じて流出されるようになっている。
支点軸32はコンベアケース10に水平状に固定されており、この支点軸32に筒部材38が周方向の揺動のみ自在に外嵌されている。筒部材38は堆積皿31の底面部35の下面に、底面部35の勾配を横切る方向に固着されている。底面部35に対する支点軸32及び筒部材38の位置は、堆積皿31に受け止められて堆積した切粉の重量が計画大きさを超えたとき、重心が支点軸32を超えて支点軸回りの図中右回り方向へ回転し、切粉を容器g内に落下させ、再度元の基本姿勢に復帰されるように決定されている。筒部材38は堆積皿31の真上から見たとき、底面部35で覆われて見えないように位置させて、搬送終点a1から落下する切粉が支点軸32と筒部材38との隙間に直接に降り落ちないようにしている。
支点軸32回りの堆積皿31の揺動範囲は2つの制限部材39a、39bにより制限されている。一方の制限部材39aは堆積皿31の基本姿勢を維持させるもので、コンベアケース10に固定されていて支点軸32よりもテールエンドT側で底面部35の下面を受け止めて、矢印方向h2(図中反時計周り)を制限するようになっている。他方の制限部材39bは堆積皿31が矢印方向h1(図中時計回り)に回転しすぎて、堆積物を失った状態での重心位置が支点軸32の図面左側に戻らなくなる前に止めるものである。樋33は断面形状が半円形であり、透孔f1を通じて落下したクーラントを上方から受け、ジョイント40を介して液路34が結合されるようになっている。液路34は、樋33内のクーラントをコンベアケース10内へ自然流下するような流れ勾配を有している。
次に主要部の作動について説明する。
図1において投入口20からダーティクーラントが投入されると、スクリーン14上に切粉が捕捉される。これをワイパブレード13aで掻き取りリターンR側の搬送終点a1まで引き上げ、排出口4から落下させる。スクリーン14上に落下したクーラント中の切粉のうち、スクリーン14の孔の目開き以下の切粉は、スクリーン14を抜けて下段に落ちる。スクレーパー13のワイパーブレード13aは、スクリーン14上の切粉を掻き取りながらリターンR側に移動させる。
図5は、リターンR側の作動を説明する図である。スクレーパー13が切粉とともにスクリーン14上を上昇し領域Rに達すると、ガイド22がスクリーン14a上においても角度θ1のままチェーン12を案内するため、小さい角度θ2の勾配14aとされたスクリーン14a上方においてスクレーパー13から切粉が脱落してスクリーン14a上に堆積される。こうしてスクリーン14a上に先に堆積された切粉は、新たにスクレーパー13でスクリーン14a上に搬送される切粉に押される搬送終点a1に向けて移動する。この間に、切粉に含まれるクーラントはスクリーン14、14aを伝って矢印ハで示すように流下しコンベアケース10内のクーラント溜まりに戻る(図5A)。
スクリーン14aを上昇し駆動軸7を超えた位置に達した切粉は、スクレーパー13で後から新たに搬送された切粉に押し出され或いは、駆動輪6で反転している最中のスクレーパー13のワイパーブレード13aに接触して搬送終点a1から落下される(図5B)。
このように搬送終点a1から落下する切粉は、堆積皿31に順次に堆積していく。堆積皿31上に堆積した切粉量が増大するに伴って、堆積皿31及びこれに堆積した切粉の合計重量の重心は、次第に支点軸32を越える方向へ移動していく。そして、重心が支点軸32を超えたとき、堆積皿31は基本姿勢から支点軸32回りの矢印方向h1へ揺動を開始する。この揺動が開始されると、堆積皿31の重心は支点軸32をさらに越えることになり、一挙に堆積皿31の揺動速度が増大する。このため、堆積皿31上に堆積した切粉は急激に滑り落ちて容器g内に落下する(図5C)。この落下の後には堆積皿31に作用する全ての重量の重心は支点軸32よりも図中左側に移動し、堆積皿31は基本姿勢に復帰される。このような堆積皿31の一連の作動は切粉が搬送終点a1から落下される期間中、繰り返される。
堆積皿31が基本姿勢を維持している期間中には、堆積皿31に堆積した切粉に含まれるクーラントは、透孔e1を通過した後、領域31bに達し、さらに透孔f1を通過して樋33に落下する。こうして樋33内に達したクーラントは液路34を経てコンベアケース10に自然流下する。これによりコンベアケース10内のクーラントの消費は効果的に抑制されると共に脱液装置101で回収されたクーラントは直ちに有効に使用される。
一方、堆積皿31が揺動を開始した後、再び復帰するまでの揺動期間中においては、堆積皿31の角度が急峻に変わるため滞留された切粉を一度に落とすことができる。従って、透孔e1を詰まらせるような切粉も急峻な角度変更により他の切粉に引きずられ、或いは遠心力で振り落とされ取り除くことができる。また、堆積皿31が規制部材39bに衝突したときの衝撃により残留しようとする切粉をより効率よく脱落させることができる。
尚、揺動期間においては、この揺動期間を次のスクレーパーが切粉を搬送する周期よりも短く設定すれば、この期間のクーラントのロスを低減し得る。
上記実施例においては、樋33を堆積皿31から離間して配置したが、樋33の代わりにフレキシブルなパイプを用いて堆積皿31と流路34を連通しても良い。
4 排出口
10 コンベアケース
10a 選別コンベア
20 投入口
31 堆積皿
32 支点軸
33 樋
34 液路
35 底面部
36a 側面部
36b 端面部
37 堰
100 クーラント処理装置

Claims (3)

  1. 工作機械からの切粉を含むクーラントをコンベアケースの投入口からコンベアケース内に導入し、リターン側とテールエンド側との間で当該コンベヤケース内を循環走行する多数のスクレーパーにより切粉を引き上げ、コンベヤケース内のクーラントの液面より高い位置に設けられたリターン側の排出口から排出するクーラント処理装置において、
    前記リターン側に配置され、下り勾配を持った底面に前記スクレーパーから落下する切粉及びこれに含まれるクーラントを受け止めて堆積させ、当該下り勾配の底面の下流に前記クーラントを通過させる透孔を有する堆積皿と、
    下辺に小さな溝が多数設けられ、前記下り勾配の底面に当該下辺が当接するように前記堆積皿に固定され、切粉及びこれに含まれるクーラントを受け止めて堆積する領域と前記溝から前記透孔に到るまでの領域とに前記下り勾配の底面を分割する堰と、
    前記下り勾配を横切る方向に堆積皿を揺動可能に支える支点軸と、
    前記堆積皿の底面の勾配を前記透孔に向けた下り勾配の姿勢になるように、前記堆積皿の一方向回りの揺動を制限する制限部材とを有し、
    前記堆積皿に受け止められて堆積する切粉及びクーラントの重量が計画された重量を超えたとき、前記制限部材が制限している揺動方向の反対回りに回転して切粉を落下させ、堆積物を失ったことにより重心位置が変化し前記制限部材で制限された姿勢に復帰すること特徴とするクーラント処理装置。
  2. 請求項1のクーラント処理装置において、前記堆積皿から前記透孔を介して流出したクーラントを受け入れる樋が前記堆積皿の下側に離間して設けられていることを特徴とするクーラント処理装置。
  3. 請求項1のクーラント処理装置において、前記堆積皿に受け止められて堆積する切粉及びクーラントの重量が計画された重量を超えて前記堆積皿が揺動した際に、揺動して来る前記堆積皿に衝突する制限部材をさらに有することを特徴とするクーラント処理装置。
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