JP4122348B2 - 回収クーラントなどの廃液含有成分の分離回収装置及び方法 - Google Patents

回収クーラントなどの廃液含有成分の分離回収装置及び方法 Download PDF

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Description

本発明は、種々の装置・機器類の冷却に使用された後に回収されたクーラントに含まれる油分・水分・金属紛や砥石粒子などを含むスラッジ分を分離回収するのに利用される回収クーラントなどの廃液含有成分の分離装置及び方法に関する。
また、本発明に係る装置は、上記した回収クーラントに限定されることなく、少なくとも油分・水分・スラッジ分を含有している各種廃液の油分・水分・スラッジ分を分離回収するのに利用される。
更に、本発明に係る装置及び方法は、油分・水分・金属紛や砥石粒子などのスラッジ分を別々な装置で分離回収するものではなく、油分・水分・スラッジ分の3種を単一の装置により同時に且つ連続的に分離回収する点に特徴を有するものであるが、鉄・アルミニウム・銅などの(粗大な)切削屑などを分離回収する工程(装置・機器)を備える構成を排除するものではない。
機械類の冷却に使用された後に回収されたクーラント(Coolant=冷却剤)は、油分・水分の外に、鉄粉・アルミニウム粉・砥石粒子などの微粒子から成るスラッジ(Sludge=汚泥)を含んだスラリー(Slurry=懸濁液)となっているが、これら含有成分を分離回収して、クーラントを再利用することが行われている。
クーラント含有成分の分離回収装置としては、各種の提案が行われており、例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4、特許文献5、特許文献6などを挙げることができる。
回収クーラントを分離装置に導入するに当たってサイクロン装置を利用する構成と、分離回収工程に先行して磁性体を分離する装置を備える構成とは、特許文献2、特許文献6などに開示されている。
油水分離タンクの表面浮遊物をスクレーパによる掻き取りで除去する構成は、特許文献7などに開示されている。
実開平6−57994号公報 特開2003−275938号公報 特開2004−249178号公報 特開2004−249382号公報 特開2004−250134号公報 特開2005−28353号公報 特開平10−5756号公報
一般的に、廃油やクーラント廃液(浮上油)などには、油分の中に必ず多量の不純物が混入している。ちなみに、或るメーカーでの集中クーラント処理の実際を見ると、泡立ちし易い油分に、機械切削のアルミニウムと砥石粒子が10%以上も混入しており、油水分離中の槽内に沈下していた。
従来の分離方法では、油分に含まれるスラリーを先ず不織布やカートリッジフィルタ等で濾過した後で油分を分離するのが一般的であるが、油分によってフィルタが目詰まりして交換頻度が激しく消耗材も高いので、メンテナンス負荷の高いものであった。
廃液中の鉄粉などはマグネット磁石によって、金属粉は吸引分離されるので後は油水分離が簡単で、実用機が多々あるが、特に比重が小さく表面積が大きいアルミ粉、砥石粒子などが油分と一緒に回収されて分離機に流入されると、これら微粒子成分が沈降して分離槽の底に溜まって配管やドレインバルブを詰まらせることとなり、ドレインとしては排出することができないので、定期的な分解掃除が必要であった。
機械類の冷却に使用された後に回収されたクーラント廃液は、油分・水分の外に、鉄粉・アルミニウム粉・砥石粒子などの微粒子から成るスラッジを含んだスラリーとなっており、これら含有成分を分離回収しないことには、クーラントを再利用することも廃棄することもできない。
油分と水分の分離であれば、比重差を利用した各種の分離機で比較的容易に分離することができ、また、鉄微粒子も磁力を利用することで分離が可能である。
然しながら、アルミニウムや砥石などの微粒子(スラッジ分)を含有するクーラント廃液では、スラッジ分の沈下や固化によって処理槽や配管が詰まってしまう問題があり、分離回収には困難を伴うばかりでなく、しばしば装置の分解清掃が必要となり、メンテナンス負荷が高かった。
特に、スラッジ分の分離回収を、油分・水分の分離回収と同時に単一の装置で行おうとすると、スラッジ分が比重の関係で装置内の底部に沈下して固化し易く、装置の運転不能に至ることもしばしば発生し、円滑な運転には非常に煩雑なメンテナンスが必要であった。
本発明により明らかにしようとする回収クーラントなどの廃液含有成分の分離装置及び方法は、回収クーラントなどの廃液に含まれている水分・油分・スラッジという3種の異なった物質の分離回収を、同時にしかも単一の装置で連続的に行うことを可能とするものである。
上記課題を解決する本発明は、下記構成を有する。
1.少なくとも油分・水分・スラッジ分を含む回収クーラントなどの廃液を、単一の装置により同時に且つ連続的に処理して油分・水分・スラッジ分に分離回収する装置であり、前記廃液から空気を分離するサイクロンによる脱気機構
前記サイクロンによる脱気機構から導入される廃液を分離槽を利用した重力作用による油分・水分・スラッジ分の分離を行う分離回収機構
前記分離槽下部に沈降した含水スラッジ分の脱水回収機構と
を有する回収クーラントなどの廃液含有成分の分離回収装置において、
前記分離槽下部に沈降した含水スラッジ分の脱水回収機構としてスクリューコンベアが用いられ、該スクリューコンベアは傾斜状態に配設されると共に、該スクリューコンベアの少なくともスラッジ分排出部は分離槽の水位よりも高い位置になるように設定されており、該スクリューコンベアによる搬送の途中において脱水が行われることを特徴とする回収クーラントなどの廃液含有成分の分離回収装置。
2.分離槽を利用した重力作用による油分・水分・スラッジ分の分離を行う分離回収機構が、ウイスカーネットとフィルタによる水分の濾過機構を備えていることを特徴とする請求項1に記載の回収クーラントなどの廃液含有成分の分離回収装置。
3.分離槽を利用した重力作用による油分・水分・スラッジ分の分離を行う分離回収機構が、分離槽の内壁面に付着した沈降スラッジ成分を掻き取るスクレーパ機構を備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の回収クーラントなどの廃液含有成分の分離回収装置。
4.分離槽を利用した重力作用による油分・水分・スラッジ分の分離を行う分離回収機構が、該分離槽において分離された水分を回収する機構を有しており、該水分を回収する機構が該分離槽に連通する水位調整手段を備えていることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の回収クーラントなどの廃液含有成分の分離回収装置。
5.分離槽内における上部位置に、浮遊物を掻き取り排出するスクレーパ機構を備えていることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の回収クーラントなどの廃液含有成分の分離回収装置。
6.含水スラッジ分の脱水回収機構として用いられるスクリューコンベアは、筒体と、該筒体内で回転する軸体と、該軸体の外周面に配設された螺旋状のスクリュー部分とで構成され、前記筒体の内壁面に、被搬送物の共廻り防止手段が設けられていることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の回収クーラントなどの廃液含有成分の分離回収装置。
7.スクリューコンベアの回転数が100N(rpm)以下であることを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載の回収クーラントなどの廃液含有成分の分離回収装置。
.少なくとも油分・水分・スラッジ分を含む回収クーラントなどの廃液を、一連の工程により同時に且つ連続的に処理して油分・水分・スラッジ分に分離回収する方法であり、前記廃液から空気を分離するサイクロンによる脱気工程
前記サイクロンによる脱気工程から導入される廃液を分離槽を利用した重力作用による油分・水分・スラッジ分の分離を行う分離回収工程
前記分離槽下部に沈降した含水スラッジ分の脱水回収工程を有し、
前記分離槽下部に沈降した含水スラッジ分の脱水回収工程がスクリューコンベアを有し、該スクリューコンベアは傾斜状態に配設されると共に、該スクリューコンベアの少なくともスラッジ分排出部は分離槽の水位よりも高い位置になるように設定されていることを特徴とする回収クーラントなどの廃液含有成分の分離回収方法。
9.請求項8に記載の工程が、常時稼動状態に行われ、スクリューコンベアを稼動させることで廃液含有成分の分離回収を連続的に行うことを特徴とする請求項8に記載の回収クーラントなどの廃液含有成分の分離回収方法。
本発明によれば、油分、水分、スラッジ分が混在しているクーラント廃液の如き廃液を処理するのに、単一の装置により同時に油分、水分、スラッジ分を分離回収することができ、沈下・固化したスラッジ分のために稼動停止に至ることがあり、分解清掃などのメンテナンスの負荷が大きい従来の装置と比較し、連続稼動が可能であり、メンテナンス負荷が著しく軽減される利点を有する。
添付の図1〜図3に従って、本発明に係る実施例1の装置を説明する。
図中において、符号100はサイクロンであり、機械切削などに利用されたクーラント廃液が図示しない廃液回収ポンプにより回収されて廃液投入口110から投入される。尚、廃液回収ポンプにより回収された廃液が、直接にサイクロン100に投入されるのではなく、1次貯溜槽に貯溜されたり、或いは、粗大な金属屑などの除去工程、磁力による鉄分分離工程などを経る実施態様を除外するものではない。
サイクロン100の働きは、回収ポンプによる廃液回収の際に廃液と共に吸引されてしまった空気を分離することにある。空気を含んだ廃液をそのまま分離機に導入してしまうと、分離機槽内に貯溜される廃液中を空気が上昇し、液面が激しく動くので、液面を一定にすることができない。このような事態が発生すると、液面位置においても、水分と油分とが分離されないまま混在している状態を招く結果となり、次工程において比重差により水分層の上部に浮上した油分層を分離除去するという油水分離の構成を採用することの障害となる。
サイクロン100としては、格別な仕様は要求されないので、公知の廃液処理装置に利用されている種々のサイクロンを組み込むことができる。
サイクロン100により脱気された廃液は、案内管120を通して、分離装置200に導入されて、水分・油分・スラッジ分に分離され、夫々別々に回収される。
分離装置200の分離槽210は、円筒状槽部211を中心として、下端側に形成された円錐形の下端漏斗状槽部212と、上端側に形成された円錐形の上端漏斗状槽部213で構成される。上端漏斗状槽部213の頂部に連続されている頂部筒状体214には、油分排出口215が設けられている。
上端漏斗状槽部213は、円筒状槽部211の上端に、フランジを介して着脱自在に載置されている。
尚、上記したサイクロン100からの廃液の案内管120は、分離槽210の下端漏斗状槽部212の側面に接続されている。
分離槽210の円筒状槽部211の内側には、多数の透孔が形成されている円筒状枠体220が配置されており、この円筒状枠体220を介してウイスカーネット221とフィルタ222が取り付けられる。廃液に含まれる微細な油分やスラリーは、このウイスカーネット221とフィルタ222に付着させることで、大部分の濾過された水分と分離される。
分離槽210の下端漏斗状槽部212の内側傾斜面にはスクレーパ230が配置されており、スクレーパモータ232に接続されている駆動軸231の回転に従って、下端漏斗状槽部212の内側傾斜面に沿って周回運動を行い、沈降に従って内側傾斜面に付着したスラッジ分の除去が行われる。
スクレーパ230の駆動軸231の下端には、撹拌棒233が取り付けられており、下端漏斗状槽部212の最下層部でスラッジ分が停滞して固化するのが防止されている。下端漏斗状槽部212の下方にはスラッジ案内管240が連続されており、水分と沈降スラッジ分との混合液がスクリューコンベア300の基部に導かれるが、このとき、下端漏斗状槽部212の最下層部に混合液が停滞すると、濃縮されたスラッジ分は固化し易く、下端漏斗状槽部212の下端解放部を詰まらせることになり、スラッジ案内管240の部分では、水分・沈降スラッジ分混合液の後続が断たれることとなり、スラッジ分は益々固化し易くなる。撹拌棒233が回転することで、水分・沈降スラッジ分混合液の停滞を防ぐことができる。
スクレーパ230の駆動軸231の下端を、図2に示す位置よりも下方に延長して、撹拌棒233がスラッジ案内管240の略全長に渡って存在するように構成してもよい。また、撹拌棒233に代えて、スクリューコンベアを配置する構成とすることもできる。
また、スクレーパ230の駆動軸231は、カム機構234を介して、ウイスカーネット221とフィルタ222のための円筒状枠体220と連動する構成となっている。即ち、駆動軸231に固定されたカム機構234の上面に円筒状枠体220の中心部開口端部の下面が乗る構成とすることにより、駆動軸231の回転に伴ってカム機構234が水平に回転するだけで、円筒状枠体220は、カムの傾斜に沿って上下動を行うこととなる。カム機構234を、傾斜面と急激な段差の組み合わせにより、円筒状枠体220に緩やかな上昇運動と急激な落下運動を起こさせることができる。
特に、カム機構234について、フィルター222の円筒状のリングを回転によって必ず上下動ショックを発生させて付着油とスラッジを外すことが好ましく、常時この作動をさせておくことが好ましい。
外れた油分は上昇しスラッジは沈下してフィルターは常時目詰まりせず連続的に消耗品が不要で長期間使用できる。特に油分にスラッジが含有した状態はフィルターの目詰まりが激しいので、一般的に困っているのが現状であるが、本実施例では、この点も解消できる。
ウイスカーネット221に付着した油分とスラリーは目詰まり状態になり易いので、上記した連続的衝撃ショックにより、付着油分とスラリーとをウイスカーネット221から剥がし、油分は上昇させ、スラリーは沈降させることができるので、常にウイスカーネット221は清浄した状態で連続的に使用することができ、メンテナンス付加の軽減に有効である。
分離槽210内に投入された廃液に含まれる成分の内、比重の軽い油分は分離槽210内を上昇する間に濃縮され、上端漏斗状槽部213の中心部に集まり、頂部筒状体214の途中からオーバーフローした分が油分排出口215を通して濃縮油分として排出され、回収される。
濃縮油分に金属アルミや砥粒子が多量に含まれるケースでは、頂部筒状体214から油分排出口215に通じる排出部に流れず詰まってしまうことがあり、また、泡状油のケースでは、上部から回収しようとすると、空気と一緒に溢れてしまうことがあるので、そのようなケースでは、頂部筒状体214の内側にコイルスクリューなどを配設することで、これにより掻き取る構成とすることが好ましい。
廃液に含まれる水分の大部分は、ウイスカーネット221及びフィルタ222を通過した分であり、この水分は、分離槽210の円筒状槽部211の側面に接続される排水用連通管250を介して水位調整筒251に導かれ、この水位調整筒251の上端からオーバーフローした分が水分排出口252から排出され、回収される。
水位調整筒251は、排水用連通管250の出口側に配置されて、上下可動に構成されている。従って、この水位調整筒251を上下動させることにより、オーバーフローする位置を上下に調整することができ、これに伴い、排水用連通管250によって水位調整筒252と連通する分離槽210内の水位を上下に変動させることができる。
スラッジ案内管240を通して沈降したスラッジ分は、油分から分離されたものとなっているが、分離槽210内の水位が上端漏斗状槽部213の位置にあるので、依然として水分を含んだスラリーとして存在する。然しながら、このスラリーにおける水分はスラッジ分を溶解する溶媒として働いているが、スラリー全体で均質なものではなく、スラッジ分の1部は固化が進んで粘性の高いものとなっている。スラッジ分の水分含有率は一律ではないと表現することもできる。このため、従来の装置では、水分含有率の低い固化した又は固化し易いスラッジ分が分離槽210の下層からスラッジ案内管240にかけての部位に蓄積され易く、固化の問題があり、水分とスラッジ分との分離回収に支障を抱えることとなっていた。
或る工場の集中クーラント処理では、機械切削のアルミニウムと砥石粒子とが混入した浮上油の処理を行っているが、泡立ちし易い油分に微細粒子が10%以上も混入しており、これが油水分離中の槽内に沈下しており、水分・油分・スラッジ分の分離回収には厳しい現場となっていた。即ち、従来の分離機は、微細粒子の混在しない油分の分離を主眼としているので、泡立ちし易い油分に微細粒子が10%以上も混在しているような廃液を処理しようとすると、分離槽が詰まってしまい、短期間の内に作動不能に陥ってしまうのが現状である。
上記を解決する方策としてスクリューコンベアの採用が考えられたが、実際に取り付けて実験を試みると、分離油を分離槽の上部から連続的に回収している時はよいが、土日と連休が続くと排出管の下部にスラッジが溜まり、排出管の内壁面に付着物が成長して、終には排出管が閉塞状態に至ることが判明した。
上記の問題は、スクリューコンベアを常時稼動の状態を保ち、分離槽や排出管の部位でスラッジ分が固化する前に排出してしまうことで、解決することができた。
然しながら、スラッジ分に微細な砥石粒子が含まれているケースでは、スクリューコンベアを常時稼動状態にすると、混入した微細砥石粒子によってスクリュー軸受けが磨耗され易く、しばしば稼動停止に陥ることが判明した。
スクリューコンベア軸受けの磨耗の問題は、スクリューの回転速度を、100N(rpm)以下、好ましくは50N(rpm)以下、より好ましくは15N(rpm)以下のように、非常な低速での連続稼動とすることで、磨耗率を低下させると共に、スラリーによって磨耗する部品を安価なユニットに構成し、安価に提供しうるだけでなく、部品交換というメンテナンス負荷を軽減することで、解決することができた。
次に、上記した問題を本発明がどのように解決したか、即ち、水分含有スラッジ分の分離回収をどのように行うかを、スクリューコンベア300の構成を中心にして説明する。
スクリューコンベア300は、垂直配置でなく、傾斜した状態に配置される。垂直配置では、被搬送物である水分含有スラッジ分の重量の全てが螺旋状のスクリューの上面に掛かることになるが、傾斜配置では、スクリューを取り巻く外筒の内壁面も水分含有スラッジ分の重量を支える働きを持つこととなり、スクリュー部分の構造を軽量化することができ、製造コストの軽減に有益である。
また、スクリューコンベア300は、その全長における上端側の1部が、分離槽210内の水位よりも上方に位置するように構成されており、該水位よりも上方位置でのスクリュー搬送部分では、水分含有スラッジ分からの水切り作用が行われることとなる。
勿論、水切り機能だけを目的とするのであれば、スクリューコンベア300を垂直配置し、上端側の1部を分離槽210の水位よりも上方に位置させることだけで必要充分な条件を満たすことになるが、上記した水分含有スラッジ分の重量支持の問題を解決することだけでなく、分離したスラッジ分の移送の問題、例えば、トラックなどによる運搬を考慮すると、傾斜配置の方が有効となる。
ちなみに、垂直配置方式では、スクリューコンベアから排出される分離スラッジを、次の移送手段に転送するのに、例えばベルトコンベアなどの中間移送手段を必要とするが、傾斜配置ではスクリューコンベアの終端側から被搬送物を落下させるだけでよく、構造的にも簡易で製造コストの低減化に有益である。
スラッジ分は放置しておくと硬化し易いが、分離槽200内ではスクレーパ230が、分離槽下面のスラッジ案内管240ではスクリューコンベア300が常時稼動されているので、スラッジ分は硬化することなく、回収し易い状態が維持されている。
スクリューコンベア300内の水位と分離槽210内の水位とは、連通管の原理によって等しくなっている。従って、スクリューコンベア300の上端側を、スラッジ搬出口310を含めて、分離槽210における液面水位より上位に位置させる構成とするすることにより、スクリューコンベア300の上端側に位置するスラッジ分に混入している水分は、スクリューコンベア300内を落下し、スラッジ分を脱水させることになり、含水率の低いスラッジ分の回収が可能となる。
スクリューコンベア300を常時稼動状態に維持させることで、沈降したスラッジ分が分離槽210の下層及びスラッジ案内管240の部分で固化してしまう前に継続的に排出することで、スラッジ分の固化に伴う問題は解決できるが、上記したように、スクリュー軸受けの磨耗の問題と、常時稼動による電力負担の問題がある。
スクリュー軸受けの磨耗の問題に関しては、スクリューコンベア300の低速稼動により磨耗率を低下させる対策と、磨耗部品の安価なユニット化・交換の容易性などメンテナンス負荷の軽減策を採用する。
具体的に説明すると、スクリューコンベア300の低速稼動は、回転速度を、例えば10rpm程度のように、非常な低速での連続稼動とすることである。尚、この数値は限定的なものではなく、例示的なものである。
連続稼動の概念は、間歇的な稼動を含んでおり、1分間稼動・1分間休止のように等間隔での間歇的な稼動の外に、5分間稼動・10分間休止のように稼動させる態様のように、稼動と休止の時間を異なって設定することを含み、比較的長い時間の稼動時間の設定では、回転速度を落とし、短い時間の稼動時間の設定では回転速度を上げるなどの態様とすることができる。
上記した、回転速度並びに稼動休止時間の設定は、処理すべき廃液の装置への導入量や、スラッジ案内管240に集積されたスラッジ分の量などを各種センサーにより検出したデータを基礎として行う。
次に、磨耗部品の安価なユニット化・交換の容易性などメンテナンス負荷の軽減策は、下記のように行われる。
スクリューコンベア300は、筒体320と、筒体320内で回転する軸体330の外周面に配設される螺旋状のスクリュー部分331とで構成され、モータ340により回転駆動されることで、被搬送物はスクリュー部分331の上面を滑べりながら移動することで、(上昇・水平・斜め)搬送されることになる。スクリューコンベア300を縦或いは斜めに配設する構成では、スクリューコンベアの下部基体321の部位に内装されている軸受332によってスクリュー軸体330が支持されているので、スクリュー軸体330、スクリュー部分331、被搬送物の全重量が軸受332に掛かることになり、また、斜め配設の態様では、重量の1部がスクリューコンベアの筒体320の内壁面により支持されることになる。
上述したように、スラッジ分が水分と微細な砥石微粒子などを含んだスラリーとなっている場合には、微細な砥石微粒子などが軸受332の部分に侵入し易く、スクリュー軸体330の高速回転では特に著しく、スクリュー軸体330の下端と軸受332とを磨耗させることになる。 また、磨耗が進めば進むほど、微粒子の進入量は増大することとなり、スクリューの平滑な回転にとって支障が生じることとなる。
そこで本発明では、図7に示すように、スクリュー軸体330の下端に取り付け可能な端部部材を単体として用意し、磨耗が進んだら簡単に交換可能な構成とし、同じく、軸受332も同様の構成とすることでユニット化する。このユニットは、スクリューコンベアの下部基体321を取り外すことで容易に交換できる構成とする。
次に、スクリューコンベア300による含水スラッジ分の搬送で問題となるのは、被搬送物である含有スラッジ分が、スクリュー部分331の上面に沿って上昇搬送されずに、同じ場所で所謂共廻りしてしまう現象である。スラッジ分の含水率が高く粘性が低い場合には、この現象は生じにくいが、スラッジ分の固化が進んで粘性が高いものになると、この現象が生じ易い。
本発明では、この現象を防止するために、図7に示すように、スクリュー部分331を外装するコンベアの筒体320の内壁面322に、複数の縦溝323を設ける構成とした。
縦溝323の具体的構成は、回収クーラントなどの廃液(被処理物)の組成分に応じて決定すればよい。
尚、上記した縦溝323により被搬送物の共廻りを防止する構成に代えて、又は、上記した縦溝323の構成に加えて、公知の技術を採用してもよく、例えば、特開平6−72524号公報に記載されている螺旋状溝の構成、実開平6−57994号公報に記載の筒体内面に筒体のほぼ周方向に複数本の突条を突設する構成、特開平10−129827号公報に記載の筒体本体の内周面に被搬送物との間の摩擦力を増すための突起を形成する構成、特開2004−224566号公報に記載の筒体内壁面に螺旋状突起物を固着する構成などを利用することができる。
図4〜図6に従って、本発明に係る実施例2の装置を説明する。
この実施例2の構成は、上述した実施例1の構成と基本的部分において共通しているが、異なる構成は、分離槽210内に浮遊物スクレーパ機構260を導入したことである。即ち、この実施例2では、実施例1における上端漏斗状槽部213、頂部筒体214、油分排出口215の構成に代えて、スクレーパ駆動軸231によって作動する浮遊物スクレーパ261を設け、分離槽210の上面に浮上した浮遊物を掻き集めて浮遊物排出部262を介して外部に排出する。
本発明に係る分離回収装置の第1実施例を示す平面図 本発明に係る分離回収装置の第1実施例を示す正面図 本発明に係る分離回収装置の第1実施例を示す側面図 本発明に係る分離回収装置の第2実施例を示す平面図 本発明に係る分離回収装置の第2実施例を示す正面図 本発明に係る分離回収装置の第2実施例を示す側面図 スクリューコンベアの下端側の部分破断図
符号の説明
100−サイクロン
110−廃液投入口
120−案内管
200−分離装置
210−分離槽
211−円筒状槽部
212−下端漏斗状槽部
213−上端漏斗状槽部
214−頂部筒体
215−油分排出口
220−円筒状枠体
221−ウイスカーネット
222−フィルタ
230−スクレーパ
231−スクレーパの駆動軸
232−スクレーパのモータ
233−撹拌棒
234−カム機構
240−スラッジ案内管
250−排水用連通管
251−水位調整筒
252−水分排出口
260−浮遊物スクレーパ機構
261−浮遊物スクレーパ
262−浮遊物排出部
300−スクリューコンベア
310−スラッジ搬出口
320−スクリューコンベアの筒体
321−スクリューコンベアの下部基体
322−スクリューコンベアの筒体の内壁面
323−縦溝
330−スクリュー軸体
331−スクリュー部分
332−スクリュー軸体の軸受
340−スクリュー駆動用モータ

Claims (9)

  1. 少なくとも油分・水分・スラッジ分を含む回収クーラントなどの廃液を、単一の装置により同時に且つ連続的に処理して油分・水分・スラッジ分に分離回収する装置であり、
    前記廃液から空気を分離するサイクロンによる脱気機構
    前記サイクロンによる脱気機構から導入される廃液を分離槽を利用した重力作用による油分・水分・スラッジ分の分離を行う分離回収機構
    前記分離槽下部に沈降した含水スラッジ分の脱水回収機構と
    を有する回収クーラントなどの廃液含有成分の分離回収装置において、
    前記分離槽下部に沈降した含水スラッジ分の脱水回収機構としてスクリューコンベアが用いられ、該スクリューコンベアは傾斜状態に配設されると共に、該スクリューコンベアの少なくともスラッジ分排出部は分離槽の水位よりも高い位置になるように設定されており、該スクリューコンベアによる搬送の途中において脱水が行われることを特徴とする回収クーラントなどの廃液含有成分の分離回収装置。
  2. 分離槽を利用した重力作用による油分・水分・スラッジ分の分離を行う分離回収機構が、ウイスカーネットとフィルタによる水分の濾過機構を備えていることを特徴とする請求項1に記載の回収クーラントなどの廃液含有成分の分離回収装置。
  3. 分離槽を利用した重力作用による油分・水分・スラッジ分の分離を行う分離回収機構が、分離槽の内壁面に付着した沈降スラッジ成分を掻き取るスクレーパ機構を備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の回収クーラントなどの廃液含有成分の分離回収装置。
  4. 分離槽を利用した重力作用による油分・水分・スラッジ分の分離を行う分離回収機構が、該分離槽において分離された水分を回収する機構を有しており、該水分を回収する機構が該分離槽に連通する水位調整手段を備えていることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の回収クーラントなどの廃液含有成分の分離回収装置。
  5. 分離槽内における上部位置に、浮遊物を掻き取り排出するスクレーパ機構を備えていることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の回収クーラントなどの廃液含有成分の分
    離回収装置。
  6. 含水スラッジ分の脱水回収機構として用いられるスクリューコンベアは、筒体と、該筒体内で回転する軸体と、該軸体の外周面に配設された螺旋状のスクリュー部分とで構成され、前記筒体の内壁面に、被搬送物の共廻り防止手段が設けられていることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の回収クーラントなどの廃液含有成分の分離回収装置。
  7. スクリューコンベアの回転数が100N(rpm)以下であることを特徴とする請求項1〜の何れかに記載の回収クーラントなどの廃液含有成分の分離回収装置。
  8. 少なくとも油分・水分・スラッジ分を含む回収クーラントなどの廃液を、一連の工程により同時に且つ連続的に処理して油分・水分・スラッジ分に分離回収する方法であり、
    前記廃液から空気を分離するサイクロンによる脱気工程
    前記サイクロンによる脱気工程から導入される廃液を分離槽を利用した重力作用による油分・水分・スラッジ分の分離を行う分離回収工程
    前記分離槽下部に沈降した含水スラッジ分の脱水回収工程を有し、
    前記分離槽下部に沈降した含水スラッジ分の脱水回収工程がスクリューコンベアを有し、該スクリューコンベアは傾斜状態に配設されると共に、該スクリューコンベアの少なくともスラッジ分排出部は分離槽の水位よりも高い位置になるように設定されていることを特徴とする回収クーラントなどの廃液含有成分の分離回収方法。
  9. 請求項8に記載の工程が、常時稼動状態に行われ、スクリューコンベアを稼動させることで廃液含有成分の分離回収を連続的に行うことを特徴とする請求項8に記載の回収クーラントなどの廃液含有成分の分離回収方法。
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