JP6470139B2 - 微粒子除去装置 - Google Patents
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Description
前記混合物および液体を受け入れて、前記細粒物を沈降せしめる沈降槽と、
前記沈降槽へ前記混合物および液体を流入するための流入部と、
前記沈降槽に形成され、前記微粒子を含んだ上澄み液を排出する上澄み排出部と、
水平軸周りに回転し、下側部分が前記沈降槽に貯えられる液体に没するように設けられ、外周に沿って環状に配置された複数のバケット部を有するバケット車と、
前記複数のバケット部のそれぞれに形成された水切り孔と、を備え、
前記流入部は、前記バケット部が液面から外に出る位置の付近に設けられ、前記上澄み排出部は、少なくとも前記バケット部が液面に入る位置の付近に設けられることを特徴とする。
前記バケット部の列ごとの数nは、必要な前記細粒物の回収量をA(kg/分)として、以下の式(1)を満たす値に設定されていることが好ましい。
w×n×T×N ≧ A ・・・(1)
ここで、wは、バケット部1個あたりの細粒物の排出量(kg/個)、
Tは、環状に並んだ複数のバケット部の列数(列)、
nは、1列あたりのバケット部の数(個/列)、
Nは、回転速度(回転/分)。
本発明の構成によれば、従来装置に存在したスパイラル羽根、スクリューコンベアなどの送り機構をなくし、バケット車だけを主な構成要素とする非常にコンパクトな構成を実現することができる。
バケット部が液面から外に出る位置の付近に流入部を設けて、バケット部が液面に入る位置の付近に上澄み排出部を設けたので、沈降槽内の液体の流れが安定し、微粒子の除去性能を維持することができる。また、流入部と上澄み排出部をこのように配置することで、沈降槽の液面における流入部から上澄み排出部までの長い距離が確保され、沈降槽の容積を沈降作用のために効率よく用いることができる。
複数のバケット部を「外側排出型」にすることで、バケットによる滞留角度を構造的に確保することができ、バケットでの滞留時間を大幅に長くすることができる。バケット車の回転に伴って、複数のバケット部により掻上げられた細粒物(回収物)は、バケット車の内側ではなくて、バケット車の外側へ排出されるからである。例えば、液面から外に出てから、120度以上、190度以下のいずれかの回転角度(滞留角度とも呼ぶ。)の位置で細粒物を排出するように形成するとよい。このように構成することで、液面から上がったバケット部での水切り時間が長くなり、細粒物が排出部から排出される際には、液体の含有率の低い状態の細粒物になっており、専用の脱水装置が必須にならない。
なお、従来のバケット車は、内側排出型のバケット部であり、滞留角度が45度から90度と小さいため、脱水性が良くなかった。そのため、バケットにより排出された回収物を別途、専用の脱水装置(振動篩など)でさらに脱水する必要があった。
沈降槽に設けたバケット車の回転が低速であるため、槽全体を沈降槽として使用できる。バケット車の周速が小さくなり、液中内での撹拌作用や液面を出入りする際の液面の乱れなどが抑えられ、沈降槽内の液体の流れが安定する。そのため、細粒物の沈降作用に与えるバケット車による影響が小さく、細粒物から微粒子を効率よく分級させることができる。 沈降槽内で微粒子は、以下のようにして細粒物から分離する。まず、沈降槽に投入または圧送された細粒物と微粒子との混合物は、沈降槽への流入直後、液中にやや潜り込んで、槽全体に拡散する。そして、その過程で液中での沈降速度の差により、細粒物は、槽内の上昇流に抗してそのまま沈降して底に堆積し、バケット部で掬い上げられて排出される。また、微粒子は、沈降する間もなく槽内の上昇流に乗り、浮遊した状態になって上澄み液とともに排出部から排出される。ここでの上昇流は、槽に液体が絶え間なく流入されることで、流入された液体が次々に下方に潜り込むことによって、投入部から離れたところで先に投入された液体が押し上げられることによって、生じる流れである。
なお、上昇流によって、細粒物の一部が液面に押し上げられるかもしれないが、沈降槽の液面の広さが十分に確保されているから、再び沈降する可能性が高くなる。
また、細粒物に付着して一緒に沈降してしまう微粒子もあるだろうが、堆積した細粒物がバケット部で掻き混ぜられることで、微粒子が細粒物から離れて、上昇流に乗る割合が高くなる。
また、バケット車の回転速度が低速であることで、液面から上がったバケット部での水切り時間も長くなり、バケット車の脱水性能が向上する。
さらに、液面から外に出たバケット部の内部に向けて液体を直接散布する散布手段を設けたことで、バケット部の回収物に対して少量の液体で効率的に洗浄することができる。つまり、液体散布によって、回収物に付着した微粒子を洗い落すことで、微粒子の除去性能が向上し、微粒分量試験値の低減効果がある。ここでの微粒分量試験値とは、回収物に含まれる呼び寸法75μmの網ふるいを通過する微粒子の量であり、回収物の全質量に対する比率で表される。また、散布手段によって洗浄された細粒物は液体で濡れた状態になるが、洗浄後のバケットでの滞留時間が長いため、その間に十分脱水される。なお、ここでは、上記の呼び寸法75μmを用いて説明したが、この数値は一例であり、これに限るものではない。
バケット1個当たりの回収量が多いと、バケット内の回収物の層が厚くなり、バケット内での回収物の姿勢が変化しにくくなり、バケットによる脱水性(水切り性)が悪くなる。また、バケットへの液体散布による洗浄性も悪くなる。そのため、本発明では、バケット1個当たりの回収量を少なく設定することが望まれる。しかし、バケット車の回転速度を低速にしつつ、バケット1個当たりの回収量も少なくすると、装置全体で必要な回収量が確保できなくなってしまう。
従来のバケット車は、「内側排出型」のバケット部を有するものが多く、バケット数を増やすと構造的に製造することが困難になりやすかった。
これに対して、本発明では、「外側排出型」のバケット部を採用することで、バケット数を比較的容易に増やすことが可能になった。すなわち、本発明におけるバケット車は、その直径Dに比例した数n(個/列)のバケット部を列ごとに有するものとし、バケット部の列ごとの数nは、必要な前記細粒物の回収量をA(kg/分)として、前述の式(1)を満たす値に設定されるようにした。
式(1)により、バケット車の回転速度が同じであっても、1列あたりのバケット部の数を多く設定すれば、必要な装置全体の回収量が確保される。よって、バケット部1個当たりの容積を大きくしなくても、装置全体の回収量を確保できる。また、バケット内の回収物の層厚も薄いままにすることができ、回収物の姿勢変化が起こりやすい状態を維持できる。従って、バケットによる脱水性や液体散布による洗浄性が確保される。
このように、1列あたりのバケット部の数n(個/列)が、列数Tと回転速度N(回転/分)と規定の回収量A(kg/分)に応じて定まり、その定まったn(個/列)によりバケット車の直径Dが決定されるようにした。例えば、回転速度Nを多少早めても、1個のバケット部が1回転で回収できる量を確保できるのであれば、式(1)によって、必要なバケット部の数nが減り、より小さい直径Dのバケット車に設定できるようになる。従って、装置の処理能力や分級精度を維持しつつ、バケット車のサイズのミニマム化が可能になる。なお、回転軸方向へのバケット車の幅寸法を大きくすることによって、装置全体の回収量を確保してもよい。
また、一定速度で回転するバケット車の速度設定値を定格回転数の範囲内で変更できるようにしたので、回収物を要求する品質・性状で効率的に回収することができる。この場合、インバータを用いて速度設定値の変更を行うようにしても、インバータ以外の構成によって速度設定値の変更を行うようにしても構わない。
バケット車4の外周の複数のバケットは、外側掻上げ・外側排出型である。これらのバケットが濁水の水面から出るところに最も近い沈降槽2の縁には、フィードボックス8が取り付けられている。図1では、沈降槽2の左側の壁面の上縁の中央位置にフィードボックス8がある。また、バケットが水面に入るところに最も近い沈降槽2の縁に、排出シュート22が取り付けられている。図1では、バケット車4に対してフィードボックス8とは反対側の壁面の上端に排出シュート22がある。沈降槽2の右側壁面の上縁には、上記の排出シュート22を挟んだ両側に一対の越流堰10が設けられている。この越流堰10の上端が、濁水の水面レベルになる。
図1のバケット車4は外形図で示されている。バケット車4は、回転軸14に対して同心状に設けられた円盤型バッフルプレート26(孔無し)、環状のバッフルプレート38(多数の孔有り)、および、環状のバケット形成部18を有し、時計回りに回転自在に設けられている。
本実施形態では、バケット車4a,4bが回転軸14の軸方向に2列に並んでいる。そして、2列のバケット車4a,4bからの砂の排出タイミングに位相差を設けたので、砂が機外に定量的に排出される。なお、後述の式(1)の説明でも述べるように、バケット車の列数Tを変えることによって、分級機の回収量Aを増減させることができる。従って、本実施形態ではバケット車を2列設けているが、これに限らず、1列であっても、3列以上バケット車を並べても構わない。2列以上並べる場合の位相差についても適宜設定することができる。位相差なしで全てのバケット車が同じタイミングで回収砂を排出するようにしても構わない。
フィードボックス8から越流堰10への方向、つまり、長方形の沈降槽2における一方の短辺側の壁部から他方の短辺側の壁部への方向を、濁水の流れ方向とする。そうすると、回転軸14の軸方向は、この流れ方向に直交する方向である。
バケット車4は、円盤型バッフルプレート26を2枚有し、これらは回転軸14の駆動側と非駆動側の2箇所に固定されている。それぞれのプレート26には複数本の支持材16(図2参照)が放射状に固定され、それらの先端部によって環状のバケット形成部18が支持されている。軸方向の中間に位置する環状の板18aは、バケット20を形成する部材(18b,18c,18d)によって駆動側および非駆動側の環状の板18aとそれぞれ連結されている。なお、環状のバケット形成部18は、回転軸14を中心に回転可能に支持されていればよく、図2に示す環状のバケット形成部18の支持構造は一例に過ぎない。
本実施形態では、一例として回転軸14を中心に2列の環状のバケット車4a,4bを設けた。この例では、各バケット車4a,4bは、12個のバケット20を有するが、駆動側の列のバケット20に対し、非駆動側の列のバケット20は、回転方向に15度ずれた位置に形成されている。なお、ずれの角度は、バケット車の列数Tおよび1列あたりのバケット数nに応じて定められるもので、15度に限定されるものではない。
越流堰10A,10Bは、バケット20が水面に入る位置の付近の2箇所に設けられている。図3では、越流堰10A,10Bは、排出シュート22のある短辺側の壁部の両端に形成されている。駆動側の越流堰10Aも非駆動側の越流堰10Bも、短辺側の壁部からそれぞれ長辺側の壁部に沿って細長い形状になっている。
このため、沈降槽2に濁水が投入されると、フィードボックス8からバケット車4aの駆動側を通って越流堰10Aまでの安定した水流と、フィードボックス8からバケット車4bの非駆動側を通って越流堰10Bまでの安定した水流とが形成される。
なお、図3には、排出シュート22の直下に設けられた排出管46が示されている。この排出管46は、沈降槽2の短辺側の壁部に沿って駆動側から非駆動側まで貫通して設けられており、越流樋12からの上澄み水がこの排出管46を通っていずれの方向からでも排出可能になっている。
従来の分級機において、バケット車の周速が大きく、槽内を撹拌する作用が強過ぎるという課題もあった。これに対して本実施形態の分級機では、バケット車4を低速で回転させるようにした。
また、沈降槽2に適宜バッフルプレートや傾斜板を取り付けたり、バケット車4自体に濁水の整流機能を持たせたりすることにより、従来と同等のバケット車4の回転速度を維持することも可能になる。
なお、沈降槽2の水面と実質的に交差しているバケット20の断面積について説明する。沈降槽2の全水面の面積を100%とした場合に、実質的にこの水面と交差しているバケット20の断面積の割合は、5%〜40%になる。
w×n×T×N ≧ A ・・・(1)
ここで、wは、バケット1個あたりの製品砂の排出量(kg/個)、
Tは、環状に並んだ複数のバケット車の列数(列)、
nは、1列あたりのバケットの数(個/列)、
Nは、回転速度(回転/分)とする。
このようにして、1列あたりのバケット数nが、列数Tと回転速度Nと規定の回収量Aに応じて定まり、その定まった数nによりバケット車4の直径Dが決定される。例えば、回転速度Nを多少速めても、1個のバケットが1回転で回収できる量を確保できるのであれば、式(1)によって、必要なバケット数nが減り、より小さい直径Dのバケット車4に設定できるようになる。従って、分級機の処理能力や分級精度を維持しつつ、バケット車4のサイズのミニマム化が可能になる。なお、本実施形態では、1本の回転軸にバケット車4a,4bを複数列配置したものを用いている。
なお、図4には、沈降槽2の長辺側の側壁に軸受40を支えるための補強板44が示されている。
従来の分級機において、回収物の搬送中にバケットの打抜部や打抜網から水分や砂が落下して、これが槽の水面を乱すという課題もあった。これに対して本実施形態の分級機では、以下に説明するような多孔板もしくは打抜網からなる円筒型バッフルプレート24を用いて、沈降槽2内の水面の乱れを抑制するとともに、安定した水流を維持している。
バケット20の水切り孔42は、脱水を目的とするが、同時に砂もバケット形成部18の内側に入ってしまう。そこで、バッフルプレート24は、落鉱対策用のプレートとして、バケット20から落下する水や砂などが直接、勢いよく水面に落下するのを回避するために設けられている。すなわち、バケット車4による砂の搬送中、バケット内部の砂と水の一部はバケット20の水切り孔42を抜ける。落下した水や砂は、バッフルプレート24の円筒面で受け止められ、表面をつたって静かに水面に入る。バッフルプレート24の円筒面には、多数の水切り孔が形成されている。円筒型バッフルプレート24の水切り孔の直径は、後述するような整流作用よりも砂の落下防止が優先されるため、バケット20の孔径よりも小さい方がよい。具体的には、分級点(75μm)の30〜300倍の大きさがよい。本実施形態では、プレート24の孔径を3mmにするが、これに限らない。
なお、本実施形態のバケット車4では、環状に配置された複数のバケット20と円筒型バッフルプレート24間のスペースに砂が溜まる可能性がある。図1には砂がバケット車4の内部に入って溜まる様子を模式的に表している。このような砂をバケット車4の外部に排出するため、バケットの内板18cのいくつかには、その裏側に砂捕集部材48が取り付けられ、また、バケットの環状の板18aには砂捕集部材48に対応する位置に開口50が形成されている。バケット車4の内部の砂が、砂捕集部材48に溜まれば、すぐ脇に形成された開口50から外部に排出されるのである。
また、図7に示すように、沈降槽2には、越流堰10の付近に、ちょうど越流堰10とバケット車4との間を区切るようにして、一対の整流板30が垂直に設けられている。整流板30の上端は水面から出るように設けられ、その下端は槽の底面まで達している。整流板30は、多孔板もしくは打抜網からなり、これにより、バケット車4のバケット20が水面に入る際の水面の乱れが拡散されず、整流板30表面の複数の孔によって整流されて水面が安定するので、砂が越流堰10を超えてしまうのを回避することができる。
これに対して本実施形態の分級機では、バケット車4だけで、掻上げ・洗浄・脱水・排出の性能を確保できるので、散水シャワー36の使用は、洗浄性能をさらに向上させる場合にだけ用いるようにしてもよい。このことは、突然原料が粗悪な状態に急変した場合であっても、散水シャワー36の水量調整を行うことで、バケットで回収される砂の微粒分量試験値を低減できることを意味する。つまり、装置の使用条件が急変した場合にも対応できる機械側の調整代が得られるようになった。
一般的に打抜網などからなる整流板は、図11に示すように、多数の孔によって、乱流を整流する作用を示す。この整流作用において、濁水中の泥分は乱流の影響を受けてもスムーズに孔を通過するが、砂は乱流の影響で孔を通過できず孔の前で沈降する可能性が高まる。
例えば、バケット20が水面下に位置する場合は、多数の水切り孔42が、各方向からの水流を整流する効果を発揮する。また、水面下にあるバッフルプレート24の部分も、整流板として機能する。すなわち、プレート24の複数の孔が、プレート24に直交する水流を整流する。
図13には、図12とは直交する方向での濁水の流れを模式的に示す。図13には、越流堰10付近における濁水が低速回転するバケット車4の内側から越流堰10に向けて移動するようすを描いた。濁水が、バケット車4の内側において弱い乱流状態になったとしても、整流板30に設けられた多数の孔を通過することで、整流され、安定した流れになって越流堰10側に移動することが分かる。また、この過程で、砂の沈降作用も促進される。このような整流効果が一対の整流板30自体にある。
なお、円盤型バッフルプレート26についても表面に多数の孔を有するものを用いてもよい。また、環状のバッフルプレート38については図2に示すようにバケット車4から取り外した状態で使用してもよい。
図2の正面図に示すように、(1)フィードボックス8に濁水が投入され、濁水は沈降槽2に拡散する。(2)沈降槽2内の傾斜板28や整流板30などの作用によって、砂の沈降が促進され、微粒分から分離される。また、バケット車4のバケット20に形成された水抜き孔42も加わって、各方向からの水流が整えられ、安定した水流が形成される。(3)呼び寸法75μmよりも小さいシルト、粘土などの微粒分は、沈降槽2内に順次流入される濁水により生じる上昇流によって、最終的に越流堰10を超えて槽外に排出される。(4)同時に、呼び寸法75μm以上の砂は、沈降槽2の底に堆積し、バケット車4のバケット20で掻上げられる。そして、砂は、水面に浮上した直後に散水シャワー36で洗浄され、バケットによる滞留時間内で脱水し、製品砂として搬送される。(5)排出シュート22は、搬送された製品砂を受け取り、搬送機器あるいは貯留箇所などへ排出される。
4(4a,4b)バケット車
8 フィードボックス(流入部)
10 越流堰(上澄み排出部)
20 外掻上げ式バケット(外側排出型のバケット部)
36 散水シャワー(散布手段)
42 水切り孔
Claims (5)
- 沈降速度の違いにより、細粒物と当該細粒物よりも小さい微粒子との混合物から前記微粒子を除去するための微粒子除去装置であって、
前記混合物および液体を受け入れて、前記細粒物を沈降せしめる沈降槽と、
前記沈降槽へ前記混合物および液体を流入するための流入部と、
前記沈降槽に形成され、前記微粒子を含んだ上澄み液を排出する上澄み排出部と、
水平軸周りに回転し、下側部分が前記沈降槽に貯えられる液体に没するように設けられ、外周に沿って環状に配置された複数の外側排出型のバケット部を有するバケット車と、
前記複数のバケット部のそれぞれに形成された水切り孔と、を備え、
前記流入部は、前記バケット部が液面から外に出る位置の付近に設けられ、前記上澄み排出部は、少なくとも前記バケット部が液面に入る位置の付近に設けられることを特徴とする微粒子除去装置。 - 請求項1記載の装置において、前記バケット車の回転速度は、毎分0.1回転以上、1.0回転未満であることを特徴とする微粒子除去装置。
- 請求項1または2記載の装置において、液面から外に出た前記バケット部の内部に向けて液体を散布する散布手段を備える、ことを特徴とする微粒子除去装置。
- 請求項1から3のいずれかに記載の装置において、
前記バケット車は、該バケット車の直径Dに比例した数n(個/列)のバケット部を列ごとに有し、
前記バケット部の列ごとの数nは、必要な前記細粒物の回収量をA(kg/分)として、以下の式を満たす値に設定されていることを特徴とする微粒子除去装置。
w×n×T×N ≧ A
ここで、wは、バケット部1個あたりの細粒物の排出量(kg/個)、
Tは、環状に並んだ複数のバケット部の列数(列)、
nは、1列あたりのバケット部の数(個/列)、
Nは、回転速度(回転/分)。 - 請求項1から4のいずれかに記載の装置において、
前記バケット車を一定速度で回転駆動させるとともに、当該バケット車の速度設定値を変更可能な制御手段を備えることを特徴とする微粒子除去装置。
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