JP4315690B2 - 洗浄分級装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は洗浄分級装置に係り、特に、泥水、泥土、土砂、汚泥などの処理物から、資源として利用可能な砂利、砂、土などの粒状物を水中で洗浄して沈降分級し清浄な粒子として回収することができる洗浄分級装置に関するものである。
【0002】
本発明の対象処理物には、砕砂、砂生産用の土砂、海中および海浜地域から産出する塩分の付着した海砂、シールド工法によるトンネル工事掘削や河川の護岸工事等の建設工事において発生する泥水・泥土、河川,港湾,湖などの浚渫泥水・泥土、下水処理場や各種の排水処理場から発生する汚泥、油汚染された土壌などの汚染土壌、および焼却炉から排出される残滓などが含まれる。
【0003】
【従来の技術】
上述の処理物のうち、土砂および海砂は、従来から、湿式の分級機で洗浄分級により骨材資源として利用されてきた。しかしながら、それ以外の処理物は、そのまま埋立て、または焼却後に残滓埋め立てなどの処分が行なわれていた。汚染土壌に関しては、充分な処置がなされないまま放置されていることが通例であった。海砂を骨材として利用する場合、水洗浄の処理を施して利用されている。分級機等の装置で処理して回収物(処理物)を資源として利用する場合、不純物や有害物を含む処理物から有用物を取り出す費用が掛かるのに対し、他の天然原料が比較的安価に入手可能なため、回収物(処理物)の多くは埋め立て処分されていた。
【0004】
しかし、最近では、骨材資源として高品質が要求されることや、廃棄物処理の面では新たな処理場の建設が困難となり、また埋め立て処分場の収容能力不足が予想されるため、砂利、砂の分離回収または粉粒体を洗浄して利用する技術開発が進展している。また、汚染土壌を修復する処理において、土壌を水洗浄する方法も行なわれ始めている。
【0005】
このような処理対象物の、性質性状を整理すると、以下の通りである。
▲1▼砂の原料中には、除去が必要なシルト分や微粉が多く含まれている。
▲2▼砂の原料中には、地層が形成された時代の有機物が炭化した黒色物が含まれている。
▲3▼海砂の場合、塩分濃度が高い。
▲4▼建設工事から発生する泥水・泥土および浚渫汚泥は、土、粘土などの成分が多い。砂が粘着分と混合した状態で、容易に分離しにくい。
▲5▼汚染土壌では、掘り返した土は塊を形成していることが多い。汚染物質は、土粒子が凝集した状態の界面に浸透している場合が多い。
▲6▼焼却灰の場合、塩分等が灰の微粉と混ざっている。
【0006】
処理物は、泥土、砂、土壌、微粉、塩分、汚染物、有機物などと呼称可能な物質のうち、2〜3の組合せによる混合物であるが、いずれの場合も、水中に浸漬するという単純な操作では、充分に解離しない状態である。そのため、これらの処理物から、不純物、汚染物を効果的に洗浄し、良質で有用な固形物資源を回収することが望まれている。この場合、目的とする固形物を回収するに際して、それぞれの処理物において、以下のような従来技術および課題がある。
図11は、陸地および山などから掘削した原料砂を分級する場合に用いられる従来の砂分級装置を示す図であり、図11(a)は砂分級装置の概略断面図、図11(b)は砂分級装置の側面図である。図11(a)および図11(b)に示すように、砂分級装置は、水槽101と、水槽101内に配置されたスクリュー102と、スクリュー102の下流側に設けられたバケット式掻き上げ機構103と、バケット式掻き上げ機構103に隣接して設けられたシュート104とを備えている。スクリュー102およびバケット式掻き上げ機構103は、駆動源105および伝動機構106によって回転駆動されるようになっている。
【0007】
上述の構成において、処理物(粉粒体と水)は、スクリュー102とバケット式掻き上げ機構103の間から水槽101に供給される。水槽101内で、処理物はオーバーフロー側に向かって流れ、この流れの移動の間に粗い粒子から次第に沈降していく。沈降しない微粒子は流れに同伴してオーバーフロー水に浮遊して流出する。沈降した粒子は、スクリュー102の輸送作用で、バケット式掻き上げ機構103の底部に移動する。バケット式掻き上げ機構103により、沈降粒子をすくい上げ、水中から引き上げる。バケット式掻き上げ機構103の各バケット103aの底部は金網構造となっているので、バケット103aが水面から上がるに従い大部分の水を流し落とし、バケット103aは粒子だけを上方に運ぶ。バケット103aは、回転による上昇に伴い傾きが増し、反転状態となって掻き上げた粒子をシュート104に排出する。
【0008】
上述した砂分級装置においては、以下に記載するような欠点がある。
処理物は泥水の状態であるため、不純物(泥分・シルト分)の大部分は、水中で解離し浮遊流出して分離されるが、一部の付着力の強い夾雑物が表面に残り洗浄が不充分となる。この洗浄が不充分となる要因には以下に列挙するようなものがある。
▲1▼泥分・シルト分、黒色物がそれ自体で凝集粒子を形成し、沈降して産物に混入する。
図12(a)に示すように、微細粒子111が集積するとともに、微細粒子間に結合物質112が介在し、1つの粒子の状態となった凝集粒子を形成し、砂と同等の沈降状態となり、解離させることができない。
▲2▼粒子の窪んだ部分に不純物が入りこんで除去できない。
図12(b)に示すように、窪みや溝のある粒子121の場合には、窪みに不純物122が入り込み、不純物122が粒子に付着し、この不純物が除去できない。
▲3▼泥分・シルト分、および黒色物が砂表面に強く付着し除去できない。
図12(c)に示すように、粒子131の表面に強い結合力で不純物132が付着し、除去できない。
【0009】
図13は、上述した処理物を処理する他の従来技術である砂磨鉱装置を示す図であり、図13(a)は砂磨鉱装置の概略断面図、図13(b)は砂磨鉱装置の側面図である。図13(a)および図13(b)に示すように、砂磨鉱装置は、外筒201と、外筒201内に配設された内筒202とを備え、外筒201の内面には多数の外筒突起203が設けられ、内筒202の外面には多数の内筒突起204が設けられている。外筒201は、外筒駆動源205および外筒伝動機構206によって回転駆動されるようになっている。また、内筒202は、内筒駆動源207および内筒伝動機構208によって回転駆動されるようになっている。
【0010】
また、図13(b)に示すように、外筒201と内筒202との間には隙間gが形成されるとともに、外筒201と内筒202とは同心状ではなく、内筒202は外筒201に対して下方に偏心して配置され、前記隙間gは下方が狭くなっている。外筒201と内筒202との間には、回転速度の差が設けられており、外筒201と内筒202とは互いに異なった方向に回転するように設定されている。
【0011】
上述の構成において、処理物(粉粒体と水)は、装置の一端側より、外筒201と内筒202の隙間gに流入する。隙間gに流入した処理物は、外筒201の外筒突起203と内筒202の内筒突起204により激しい撹拌が行なわれるとともに、処理物に剪断力が与えられる。この激しい剪断力により、水中の粒子同士または粒子と回転体(外筒201および内筒202)の表面との衝突が生じて、粒子表面のもみ洗い作用が働き、処理物の処理が行なわれる。処理後の粒子および水は、装置の他端側から排出される。
【0012】
上述した砂磨鉱装置は、以下に列挙するような欠点がある。
▲1▼洗浄作用は大きいが、回転体表面の摩耗が著しく大きい。
▲2▼回転体を回転駆動するための大きな動力を必要とする。
【0013】
また、海砂からコンクリート用骨材を生産する場合には、図11(a)および図11(b)に示す砂分級装置が多く使用される。
図11(a)および図11(b)に示す砂分級装置により海砂を分級する場合には、以下に列挙するような欠点がある。
▲1▼塩分の除去が不充分な場合がある。
▲2▼沈降槽内に流入沈降するとき、砂が密集状態で底部に沈み、底部での運動が少ないため、洗浄が不充分な状態で掻き上げられる。
▲3▼多孔質(軽石状)の粒子内部に保持された塩分が充分に真水と置き換わらないで、掻き上げられて排出される。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
以上をまとめると、上述した従来の砂分級装置および砂磨鉱装置は、以下に列挙するような欠点がある。
▲1▼図11(a)および図11(b)に示す砂分級装置
所要動力が小さく、装置摩耗の点でも問題はないが、固形粒子を水に浸漬沈降させ、底部に堆積した粒子をかき寄せる運動であるため、積極的に粒子をもみ洗いする作用が不足している。そのため、粒子の洗浄が不充分となる。
▲2▼図13(a)および図13(b)に示す砂磨鉱装置
粒子に与える洗浄力は大きいが、粒子が回転体表面を削り取る作用も大きく、装置摩耗が著しい。また、回転体の隙間に流入した水に高速の剪断作用を与えるため、水の抵抗に逆らって回転体を回転することによる動力の消費が著しく大きい。
【0015】
本発明は、上述の事情に鑑みてなされたもので、泥水、泥土、土砂、汚泥などの処理物から、資源として利用可能な砂利、砂、土などの粒子を水中で洗浄して沈降分級し、清浄な粒子として回収することができ、洗浄効果が高く、装置摩耗および所要動力が小さく、安定運転可能で保守が容易な洗浄分級装置を提供することを目的とするものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するため、本発明は、水槽に汚れた粒子と水とを含む処理物を流入させて、粒子サイズの違いによる沈降速度の差を利用して粒子を洗浄し分級回収する分級装置において、水の流れ方向と直角方向の軸心を有した軸と該軸心の回わりに回転する回転羽根とを具備した回転体を一個または複数個配備し、該回転羽根の進行方向の前方に、沈降物を水中から引き上げる沈降物引き上げ機構を配備し、前記回転羽根と前記軸とは支持アームにより連結されており、前記回転羽根と支持アームの連結部には、前記軸とは異なる第2の軸を回転可能に支持する軸受部が設けられ、前記回転羽根は前記第2の軸に揺動可能に支持されており、前記回転体の回転中に羽根前面の角度が水槽の底面又は水槽の底面に堆積した粒子との接触により自在に変化することを特徴とするものである。
【0017】
本発明によれば、回転羽根を具備した回転体は水中に没し、該回転体は水の流れ方向と直角に1個又は複数個配列されている。回転体に設けた回転羽根により、自然沈降して不純物を含んだ処理物をリフティング(上昇)させながら層厚の薄い状態から不純物を表面に浮かせる。回転体が水中下にあることから、水槽の表面層に流れる水の流れを乱すこともなく、一度、表面に浮き出た不純物をスムース(円滑)に機外に送り出すことができる。回転体を複数個配列することにより、上記動作の繰り返しを行なうことで、大半の不純物を表面に浮かせることができる。
【0018】
また、本発明によれば、回転体の回転中に、回転羽根の羽根前面の角度が、水槽の底面又は水槽の底面に堆積した粒子との接触により、自在に変化するようになっている。このように、回転羽根の支持部をピンジョイント又は関節構造とすることにより、回転羽根の回転に伴い、水槽の底面に堆積した沈降物(粒子)に回転羽根の自重を負荷することが可能となる。そして、回転羽根により沈降物を押しのける作用が生ずるとともに回転羽根により沈降物を自重で加圧しつつ摺動する作用が生じ、沈降物の表面が回転羽根の羽根前面により擦られる。すなわち、回転羽根により沈降物に接触圧力を与えた状態で摺り揉み運動作用を与えることができ、粒子表面の付着物を効果的に離脱させることができる。また、回転羽根の運動により、粒子に付着した軽質物を舞い上がらせ、浮上促進させることができる。
【0019】
本発明の一態様は、前記処理物の流れに対して、障害となる障害物または前記処理物の流れに衝突する衝突面を有する処理物投入流路または管路により、前記水槽に処理物を流入させる。
本発明によれば、処理物中の不純物を早期に表面に浮かせる目的、つまり、もみ洗い効果を目的に処理物投入流路または管路の底面近傍に処理物の流れに対し、直角に障害物または衝突面を配置させ、処理物を堰き止めながらオーバーフローさせ、水槽に入る前から不純物を表面に浮かせることができる。これにより、処理物(水+砂+不純物)が障害物または衝突面を乗り越える際、塊中の不純物が表面に浮き出る効果が期待できる。この障害物または衝突面の形状は、平板、V字板形状が好ましく、障害物または衝突面の配列を一定間隔で千鳥配列にしたり、障害物又は衝突面に切り込みを入れた形状にすることが好ましい。
【0020】
本発明の一態様は、前記水槽の底面は、前記回転体の軸と平行な方向に延びた突起物を有する。
本発明によれば、回転体に設けた回転羽根により、自然沈降して不純物を含んだ処理物をリフティング(上昇)させ、水槽の底面に配置された突起物を乗り越えさせながら層厚の薄い状態から不純物を表面に浮かせる。処理物が突起物を乗り越える際に、堆積層に動きが発生し、置換作用で層中の不純物が表面に出やすくなる。突起物により、砂のもみ洗い効果が促進され、塊状の砂をほぐして砂中に存在する不純物を表面に出させることが可能となる。水槽の底面近傍に配置された突起物は、回転体の台数分だけ存在し、洗浄分級装置の中で、何回も、砂のもみ洗い効果が期待できる。突起物の形状は、逆V字状突起や逆U字状突起が好ましい。
【0021】
本発明の一態様は、前記回転体の近傍で沈降物が堤状に堆積する箇処に、堤状に堆積する沈降物の底部から流体を噴出する機構を設けている。
本発明によれば、水槽の底面近傍に配置された突起物の中又はその近傍に、気体又は液体などの流体を噴出する機構を配置することにより、移送されてきた砂中の不純物を噴出する流体と共に表面に出させることができる。そして、一度、砂の中から出てきた不純物をこの流体と共に素早く確実に表面層の流れに送ることができる。
【0022】
本発明の一態様は、前記沈降物引き上げ機構の排出部に振動式脱水機構を設けている。
本発明によれば、振動式脱水機構により、砂から水を切って機外に排出できる。
【0023】
本発明の一態様は、前記水槽の表面に浮上した軽質物が溢流樋の方向への移動することを促進する、表層流を生じさせる流体を供給する機構を設けている。
本発明によれば、供給された流体により水槽内に表層流を形成することができ、液面に浮上した軽質物を溢流樋に向かって移動させ、機外に速やかに排出できる。
【0024】
本発明の一態様は、前記沈降物引き上げ機構は、バケット式掻き上げ装置からなり、該バケット式掻き上げ装置により固液分離された粒子を第2槽に浸漬し、清浄な液体で再洗浄したのち、該粒子を第2のバケット式掻き上げ装置で掻き上げる。
本発明によれば、バケット式砂掻き上げ機構を2セット備え、第1のバケット式掻き上げ装置と第2のバケット式掻き上げ装置は濁水が戻らないように水槽側で仕切られており、第1のバケット式掻き上げ装置で掻き上げられた砂は清水を貯めてある水槽中に投入され、再洗浄された砂は第2のバケット式掻き上げ装置により掻き上げることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る洗浄分級装置の実施の形態について添付図面を参照して説明する。
図1および図2は本発明の第1の実施形態の洗浄分級装置を示す図であり、図1は洗浄分級装置の全体的な構成を示す縦断面図、図2は洗浄分級装置の平面図である。
図1および図2に示すように、洗浄分級装置は、投入ボックス1aを具備した処理物投入シュート1と、水槽を構成する分級プール3,4,5とを備えている。処理物投入シュート1は管状又は樋状に形成された流路または管路を構成しており、斜め下方に傾斜している。また、処理物投入シュート1はジグザグの流路または管路としてもよい。分級プール3は、並列された複数のパドルウィング6と、スクリュー羽根7と、砂掻き上げ機10とを備えている。パドルウィング6は、回転羽根を具備する回転体を構成している。隣接するパドルウィング6の間および隣接するパドルウィング6とスクリュー羽根7の間には、それぞれ突起物8が配置されている。分級プール4には第1砂掻き上げ機9が配置されており、分級プール5には第2砂掻き上げ機10が配置されている。そして、第1砂掻き上げ機9で掻き上げた砂は、清水とともにシュート15を介して分級プール5に投入されるようになっている。
【0026】
処理物(水と砂等の固形物と不純物が混じり合った濁水)は、投入ボックス1aに投入され、斜めに傾斜した処理物投入シュート1を流れて開口部1bより分級プール3に供給されるようになっている。この処理物投入シュート1の道中には、処理物中の不純物を早期に表面に浮かせる目的で該シュート底面近傍に処理物の流れに対し、直角方向に延びる複数の堰2が配置されている。複数の堰2は、処理物の流れ方向に沿って所定間隔で配置されており、これら堰2は、シュートの全幅の略半分の幅を有しており、シュートの一端側から他端側に向かって延びる堰と、シュートの他端側から一端側に向かって延びる堰とが交互に配置されている。処理物は、堰2により堰き止められながら、堰2をオーバーフローして分級プール3に入る。この場合、ある程度もみ洗いされた処理物は該分級プール3の水中に配置されたスクリュー羽根7とパドルウィング6の近傍に投入される。投入された処理物が矢印Xの方向に進行する間に、処理物中の固形物(砂)は沈降する。そして、砂を沈降させたあとの上澄み液はオーバーフロー用樋(溢流樋)14に排出される。
【0027】
図2に示すように、処理物投入シュート1と、第1砂掻き上げ機9および第2砂掻き上げ機10との間には、分級プール3内の処理物の液面(水面)に向かって空気等の気体又は水等の液体を噴出する複数のノズル25が配列されている。これら複数のノズル25は、ブロワーなどの流体供給源(図示せず)に接続されており、処理物の液面に対して、気体又は液体を45゜以下の入射角度で入射させるようになっている。これにより、ノズル25から噴出させる気体又は液体により、分級プール3内に表層流を生じさせ、液面に浮上した軽質物がオーバーフロー用樋14に向かって移動することが促進され、軽質物が機外に速やかに排出される。なお、前記ノズル25は水中に没していてもよい。また前記ノズルは、端面に開口を有したダクトや配管に代えることもできる。この場合にも、ダクトや配管の開口は、液面の上方にあってもよいし、水中に没していてもよい。
【0028】
前記パドルウィング6は分級プール3内の水中下に2式以上配置されており、パドルウィング6は、自然沈降して不純物を含んだ固形物を回転羽根21により、リフティング(上昇)させ、プール底面近傍に配置された突起物8を乗り越えながら不純物を表面に浮かせるようにしている。分級プールは基本的に3式(分級プール3、分級プール4および分級プール5)配置されている。分級プール3と分級プール4との間には仕切壁はなく、分級プール4と分級プール5との間には仕切壁W、分級プール3と分級プール5との間には仕切壁Wが設置されている。仕切壁Wの上端には高さ位置の調整可能な堰板が設けられている。水面レベルは分級プール5、分級プール4、分級プール3の順に低くなるように設定されている。スクリュー羽根7と2式以上のパドルウィング6とが配置された分級プール3で自然沈降した細かい砂は、該パドルウィング6によりスクリュー羽根7の方向に順次送られ、スクリュー羽根7によって分級プール4に送られる。分級プール4内に送られた砂は、第1砂掻き上げ機9により掻き上げられ、掻き上げられた砂は清水とともにシュート15を介して分級プール5に投入される。分級プール5内に送られた砂は、第2砂掻き上げ機10により掻き上げられて自然脱水しながら振動篩(脱水篩)11に投入される。振動篩11は振動モータ12により振動し、この振動により砂は脱水され、脱水後の砂は機外に排出される。
【0029】
次に、図1および図2に示す洗浄分級装置の各部の構造について、より詳細に説明する。
図3は処理物投入シュート1の底部に取り付けてある堰2の配置及び処理物の流れを表す模式図であり、図1のA−A線矢視図である。
図3に示すように、処理物投入シュート1に投入された処理物(水と砂等の固形物と不純物が混じり合った濁水)は、シュート底部に設けられた堰2で堰き止められながら堰2を乗り越えて流れる。処理物の流れ方向に沿って設けられた複数の堰2により、処理物の攪乱状況を断続的に何回も作り、もみ洗い効果を上げている。
【0030】
図4は処理物投入シュート1の底部に取り付けてある堰2の構造を表す概略図であり、図3のB−B線矢視図である。
図4に示すように、処理物投入シュート1の底部に取り付けてある堰2は、シュートの全幅の略半分の幅を有している場合(図4(a))、シュートの全幅にわたる幅を有している場合(図4(b))、およびシュートの全幅にわたる幅を有しているが、中央部に切り欠き2aがある場合(図4(c))などの種々の構造が考えられる。なお、図1および図2に示す実施形態においては、図4(a)に示すシュートの全幅の略半分の幅を有した堰2を交互に配置している。また、図4(a)乃至図4(c)に示す堰2をシュートの流れ方向に複数個組み合わせる場合もある。この堰の断面構造は、処理物中の不純物量や物性などにより使い分けられる。
【0031】
図5はパドルウィング6とスクリュー羽根7と突起物8とエアー配管13との関係を示す模式図であり、図6はパドルウィング6の要部を示す斜視図であり、図7は突起物8とエアー配管13を示す側面図である。
図5に示すように、分級プール3の底面はフラット(平坦)で、パドルウィング6とスクリュー羽根7との間には、パドルウィング6の軸20と平行な方向に延びた突起物8が配設されている。分級プール3中において、第1砂掻き上げ機9および第2砂掻き上げ機10に近い場所にスクリュー羽根7が配置され、オーバーフロー用樋14までの間にパドルウィング6がプール水中下に2式以上配置されている。パドルウィング6およびスクリュー羽根7はオーバーフローする水の流れと直角方向に配置されている。
【0032】
前記パドルウィング6は、回転体を構成しており、図5に示すように、水の流れと直角方向に延びる軸心を有した軸20と、この軸20に固定された複数(図5に示す例においては4個)の回転羽根21とを備えている。パドルウィング6は、反時計方向に回転するように設定されており、回転羽根21の進行方向の前方にスクリュー羽根7、第1砂掻き上げ機9および第2砂掻き上げ機10が配置されている(図1参照)。
図6はパドルウィング6の要部を示す斜視図であり、図6においては、軸20と単一の回転羽根21とが模式的に示されている。図6に示すように、軸心20aを有した軸20と回転羽根21とは、2本の支持アーム22により連結されている。軸心20aは処理物中の水の流れ方向と直交する方向に延びており、回転羽根21は軸20の回転により軸心20aの回わりに回転するようになっている。回転羽根21と支持アーム22の連結部には、軸23を回転可能に支持する軸受部24が設けられており、この軸23に回転羽根21が揺動可能に支持されている。したがって、パドルウィング6の回転中に、回転羽根21の羽根前面21aの角度が、分級プール3の底面又は分級プール3の底面に堆積した粒子との接触により、自在に変化するようになっている。このように、回転羽根21の支持部をピンジョイント又は関節構造とすることにより、回転羽根21の回転に伴い、分級プール3の底面に堆積した沈降物(粒子)に回転羽根21の自重を負荷することが可能となる。そして、回転羽根21により沈降物を押しのける作用が生ずるとともに回転羽根21により沈降物を自重で加圧しつつ摺動する作用が生じ、沈降物の表面が回転羽根21の羽根前面21aにより擦られる。すなわち、回転羽根21により沈降物に接触圧力を与えた状態で摺り揉み運動作用を与えることができ、粒子表面の付着物を効果的に離脱させることができる。また、回転羽根21の運動により、粒子に付着した軽質物を舞い上がらせ、浮上促進させることができる。
【0033】
スクリュー羽根7は、図2および図5に示すように、水の流れ方向と直交して延びる軸7aの周囲に螺旋状に形成されており、沈降物を図2において矢印Y方向に進行させるようになっている。
並列して設置されたパドルウィング6およびスクリュー羽根7は、チェーンおよびスプロケット等を介して単一のモータに連結されており、複数のパドルウィング6およびスクリュー羽根7は同期して回転駆動されるようになっている。パドルウィング6の回転速度は、砂掻き上げ機に近い側は砂送り能力の関係で速く、オーバーフロー側から見ると砂掻き上げ機方向に行くにつれて順次、回転速度が速く設定してある。また、砂の粗さにより、分級プール3の底部にたまる砂の量が異なり、回転速度を変える必要が出てくるため、モータの回転速度を変えて、各パドルウィング6の回転速度を変更することができるようになっている。
【0034】
また、図7に示すように、突起物8の中には、エアーを噴出するエアー配管13が配置されている。突起物8には複数の孔8aが形成されており、突起物8の外面からエアーが液中に噴出するように構成することにより、処理物中の不純物を早く水の表面に出やすくすることができる。なお、エアー配管13は突起物8の中ではなく、突起物8の近傍に配置してもよい。なお、エアー配管13に代えて、液体を液中に噴出する配管を設置してもよい。
突起物8の形状は、図5に示すように逆V字型でもよいし、図7に示すように逆U字型でもよく、あるいはR字状の板を重ね合わせた形状でもよい。また、突起物8の高さを変えて砂の層厚を薄くする効果を調整することもできる。
【0035】
次に、砂掻き上げ機の構造を図1、図2および図8を参照して説明する。図8は図2のC−C線矢視図である。
図1および図2に示すように、パドルウィング6によりもみ洗いされ、スクリュー羽根7により更に洗浄されつつ移送されてきた砂は、分級プール4に送り込まれる。図8に示すように、分級プール4では、第1砂掻き上げ機9によりプールの下に堆積した砂を掻き上げる。第1砂掻き上げ機9は、図1に示すように、ケース9cと複数の砂バケット9aとを有したバケット式砂掻き上げ機によって構成されている。このケース9cの外径寸法は一定で、その中に入る砂バケットの個数を納入時の能力仕様により変えることで所要の能力に対応することができるようになっている。砂バケット9aは必要個数分、ユニットでケース9cに嵌め込むことができるようになっており、砂バケット9aの交換が非常に簡単になっている。第2砂掻き上げ機10の構成は、第1砂掻き上げ機9の構成と同様である。第1砂掻き上げ機9と第2砂掻き上げ機10とは、単一の軸18により回転駆動されるようになっており、軸18の端部にはスプロケット19が固定されている。スプロケット19は、チェーン(図示せず)を介してモータ(図示せず)に連結されている。
【0036】
図2および図8に示すように、分級プール4と分級プール5は途中で仕切られており、水は分級プール5から分級プール4には戻るが落差の関係で逆はない。一度、濁水中から水を切った砂を清水と共にシュート15を介し、分級プール5に投入する。このことで、再洗浄された砂が分級プール5の下に堆積するが、この堆積した砂を第2砂掻き上げ機10により掻き上げる。そして、掻き上げられた砂は、振動篩11に投入される。
【0037】
図9は振動篩11の構成を示す概略断面図である。図9に示すように、振動篩11は、ケース11cにホッパー11hを備え、第2砂掻き上げ機10により掻き上げられた砂はホッパー11hに投入される。ホッパー11hの下方には、3段の傾斜したスクリーン17a,17b,17cが設置されており、振動篩11の全体が振動モータ12により振動するようになっている。スクリーン17a,17b,17cは、多数の開口を備え、砂から脱水された水は開口を介して滴下し、分級プール5に蓄えられた水と合流する。各スクリーン17a,17b,17cの下端部には、堰16が設置されており、この堰16により振動で上方から下方へ移動する砂が堰き止められ、堰16の幅方向に一様に広がり、脱水の効果が高められるようになっている。スクリーンとしては、一般に、ウェッジワイヤスクリーンが使用されるが、その他の型式のスクリーンを用いてもよい。
【0038】
次に、図1乃至図9に示す洗浄分級装置の動作の概要について説明する。処理物投入シュート1の投入ボックス1aに処理物(水と砂等の固形物と不純物が混じり合った濁水)が投入されると、処理物は処理物投入シュート1内を流れて分級プール3に投入される。この処理物投入シュート1の道中には、処理物中の不純物を早期に表面に浮かせる目的で該シュート底面近傍に処理物の流れに対し直角に複数の堰2が配置されており、処理物は堰2により堰き止められながら堰2をオーバーフローして、分級プール3に入る。この場合、ある程度もみ洗いされた処理物は、分級プール3の水中に配置されたスクリュー羽根7とパドルウィング6の近傍に投入される。投入された処理物が矢印Xの方向に進行する間に、処理物中の固形物(砂)は沈降する。
【0039】
洗浄分級装置は、回収したい粒子の自然沈降する沈降速度に見合った分級プール面積を持つことが必要であり、分級プール3は、例えば44μm程度以上の微粒子が自然沈降するような、沈降面積を有するように設定してある。そして、砂を沈降させたあとの上澄み液はオーバーフロー用樋14に排出される。また、微粒子が自然沈降する際、プール表面は、できる限り静穏状態であることが理想であるため、機器類は水中に没していて、プール液面上には何も露出していない構成になっている。
【0040】
パドルウィング6はプール水中下に2式以上配置されており、自然沈降して不純物を含んだ処理物は、パドルウィング6に設けられた回転羽根21により、摺り揉み運動作用が加えられるとともにリフティング(上昇)され、プール底面近傍に配置された突起物8を乗り越えながら進行する。この際、層厚の薄い状態から不純物を表面に浮かせることができる。分級プール3の液面には水面を乱す物が出ておらず、全て水中下に没している。分級プールは基本的に3式(分級プール3、分級プール4および分級プール5)配置されている。パドルウィング6からスクリュー羽根7に送られて、スクリュー羽根7で集められた砂は、分級プール4に送られ、分級プール4中で第1砂掻き上げ機9により掻き上げられる。そして、掻き上げられた砂(一度、もみ洗い洗浄された砂)は、さらに清水と共にシュート15で分級プール5に投入される。分級プール5中で、再洗浄された砂は、第2砂掻き上げ機10により掻き上げられ、この掻き上げられている間に自然脱水された砂は、さらに、振動篩(脱水篩)11により脱水された後に、機外に排出される。
【0041】
図10は、本発明の第2の実施形態の洗浄分級装置を示す平面図である。
第2の実施形態においては、バケット式砂掻き上げ機による洗浄を一段階としたものである。即ち、図1および図2に示す第1の実施形態の洗浄分級装置においては、第1および第2砂掻き上げ機9,10の二段階で砂の洗浄を行っていたが、第2の実施形態においては、後段側の砂掻き上げ機10のみとしたものである。バケット式砂掻き上げ機10および振動篩11の構成も、それぞれ図8および図9に示す構成と同様である。砂掻き上げ機を一段とすることで、よりコンパクトな構造とすることができる。
【0042】
図1乃至図10に示す実施形態においては、回転体としてパドルウィングを用いた例を説明したが、パドルウィングに代えて、水槽内に回転軸を複数配置して、その軸をチェーンで連結しチェーンに羽根を取り付ける構造にしてもよい。
【0043】
【発明の効果】
以上、説明したように、砂用の原料土砂、塩分の付着した海砂、建設工事において発生する泥水・泥土、河川・湖および港湾などの浚渫泥水、下水処理場または各種の廃水処理設備から発生する汚泥、焼却炉から排出される残滓などから、資源として利用可能な砂利、砂、土などの微粒子を水中で洗浄して沈降分級し清浄な粒子として回収することができる。そして、本発明によれば、洗浄効果が高く、装置摩耗および所要動力が小さく、安定運転可能で保守が容易な装置を提供することができる。
【0044】
また、本発明によれば、砂の表面に付着した泥などの微粒子を効果的に除去でき、例えば44μm程度の微細な砂までも分級することができる分級機を比較的にコンパクトな構成で提供することができる。また、砂岩などに含まれるカ−ボン除去、汚染土壌中の不純物除去、油汚染された土壌など粒子表面に付着した汚染物の除去などが効果的にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の洗浄分級装置の全体的な構成を示す縦断面図である。
【図2】本発明の第1の実施形態の洗浄分級装置を示す平面図である。
【図3】処理物投入シュートの底部に取り付けてある堰の配置及び処理物の流れを表す模式図であり、図1のA−A線矢視図である。
【図4】処理物投入シュートの底部に取り付けてある堰の構造を表す概略図であり、図3のB−B線矢視図である。図4(a)は堰がシュートの全幅の略半分の幅を有している場合を示し、図4(b)は堰がシュートの全幅にわたる幅を有している場合を示し、図4(c)は堰がシュートの全幅にわたる幅を有しているが、中央部に切り欠きがある場合を示す。
【図5】パドルウィングとスクリュー羽根と突起物とエアー配管との関係を示す模式図である。
【図6】パドルウィングの要部を示す斜視図である。
【図7】突起物とエアー配管を示す側面図である。
【図8】図2のC−C線矢視図である。
【図9】振動篩の構成を示す概略断面図である。
【図10】本発明の第2の実施形態の洗浄分級装置を示す平面図である。
【図11】従来の砂分級装置を示す図であり、図11(a)は砂分級装置の概略断面図、図11(b)は砂分級装置の側面図である。
【図12】処理物の洗浄が不充分となる要因を説明する図である。
【図13】他の従来技術である砂磨鉱装置を示す図であり、図13(a)は砂磨鉱装置の概略断面図、図13(b)は砂磨鉱装置の側面図である。
【符号の説明】
1 処理物投入シュート
1a 投入ボックス
1b 開口部
2,16 堰
2a 切り欠き
3,4,5 分級プール
6 パドルウィン
6a 先端羽根
7 スクリュー羽根
7a,18,20,23 軸
8 突起物
8a 孔
9 第1砂掻き上げ機
9a 砂バケット
9c,11c ケース
10 第2砂掻き上げ機
11 振動篩
11h ホッパー
12 振動モータ
13 エアー配管
14 オーバーフロー用樋(溢流樋)
15 シュート
17a,17b,17c スクリーン
19 スプロケット
20a 軸心
21 回転羽根
21a 羽根前面
22 支持アーム
24 軸受部
25 ノズル
,W 仕切壁

Claims (7)

  1. 水槽に汚れた粒子と水を含む処理物を流入させて、粒子サイズの違いによる沈降速度の差を利用して粒子を洗浄し分級回収する分級装置において、水の流れ方向と直角方向の軸心を有した軸と該軸心の回わりに回転する回転羽根とを具備した回転体を一個または複数個配備し、該回転羽根の進行方向の前方に、沈降物を水中から引き上げる沈降物引き上げ機構を配備し、
    前記回転羽根と前記軸とは支持アームにより連結されており、前記回転羽根と支持アームの連結部には、前記軸とは異なる第2の軸を回転可能に支持する軸受部が設けられ、前記回転羽根は前記第2の軸に揺動可能に支持されており、前記回転体の回転中に羽根前面の角度が水槽の底面又は水槽の底面に堆積した粒子との接触により自在に変化することを特徴とする洗浄分級装置。
  2. 前記処理物の流れに対して障害となる障害物または前記処理物の流れに衝突する衝突面を有する処理物投入流路または管路により、前記水槽に処理物を流入させることを特徴とする請求項1記載の洗浄分級装置。
  3. 前記水槽の底面は、前記回転体の軸と平行な方向に延びた突起物を有することを特徴とする請求項1又は2のいずれか1項に記載の洗浄分級装置。
  4. 前記回転体の近傍で沈降物が堤状に堆積する箇処に、堤状に堆積する沈降物の底部から流体を噴出する機構を設けたことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の洗浄分級装置。
  5. 前記沈降物引き上げ機構の排出部に振動式脱水機構を設けたことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の洗浄分級装置。
  6. 前記水槽の表面に浮上した軽質物が溢流樋の方向へ移動することを促進する、表層流を生じさせる流体を供給する機構を設けたことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の洗浄分級装置。
  7. 前記沈降物引き上げ機構は、バケット式掻き上げ装置からなり、該バケット式掻き上げ装置により固液分離された粒子を第2槽に浸漬し、清浄な液体で再洗浄したのち、該粒子を第2のバケット式掻き上げ装置で掻き上げることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の洗浄分級装置。
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