JP2009292315A - 車両の駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】手動変速機を用いたハイブリッド車において、一般的な手動変速機をそのまま流用できるようにする。
【解決手段】エンジン1の駆動トルクが、クラッチ3,チェンジレバー4aをマニュアル操作することによって変速される手動変速機4を介して、車輪7L、7Rに伝達される。車輪7L、7Rが、手動変速機4を介することなく、第1電動機8によっても駆動可能とされる。クラッチ3は、クラッチペダル10を踏み込み操作することによって締結解除される。クラッチペダル10が締結操作されているときでも、クラッチ3を締結解除できるクラッチ解放手段20が設けられる。エンジン1を停止しつつ第1電動機8を稼働(駆動または回生)する走行時に、手動変速機4が非ニュートラル状態でかつクラッチペダル10の操作状態が締結状態であるときは、クラッチ解放手段20を作動させてクラッチ3が締結される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、車両の駆動装置に関するものである。
最近の車両、特に自動車においては、走行用の駆動源としてエンジンと電動機とを備えたハイブリッド車が増加する傾向にある。ハイブリッド車においては、電動機のみによる走行状態と少なくともエンジンを利用した走行状態とが適宜切換えられるのが一般的である。このようなハイブリッド車にあっては、変速機としては自動変速機が用いられるのが一般的である。
一方、ハイブリッド車の中には、特許文献1に示すように、変速機として、手動変速機を用いたものもある。この特許文献1に記載のものでは、手動変速機のセレクトレバー(チェンジレバーに相当)をマニュアル操作することによって、手動変速機のとり得る変速段を選択する他に、電動機のみによる走行をマニュアル選択できるようになっている。そして、セレクトレバーを電動機のみによる走行モードに操作したときで、かつ渋滞走行時であると判断されたときは、手動変速機をニュートラル状態にすることが開示されている。
特開2005−1567号公報
前述した特許文献1に記載のように、ハイブリッド車の変速機として手動変速機を用いることは、構造の簡単化やコスト低減等の上では好ましい反面、手動変速機として特殊な構造のものを用いる必要がある。すなわち、特許文献1に記載のものでは、手動変速機としては、セレクトレバーとして電動機のみによる走行を指令する特殊な位置を選択できるようにしつつ、この特殊な位置を選択したときはニュートラル状態となるようにする特殊構造に設定する必要がある。手動変速機は自動変速機に比して構造が簡単でコスト的に有利とはいえ、特殊構造の手動変速機を用いることは、コスト増大やシステムの複雑化となり、手動変速機を用いる利点を十分に活かし切っていないものであり、この点においてなんらかの対策が望まれることになる。
本発明は以上のような事情を勘案してなされたもので、その目的は、手動変速機を用いたハイブリッド車において、一般的な手動変速機をそのまま流用できるようにした車両の駆動装置を提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明にあっては次のような解決手法を採択してある。すなわち、特許請求の範囲における請求項1に記載のように、
チェンジレバーをマニュアル操作することによって変速される手動変速機と、
前記手動変速機を介して車輪を駆動するエンジンと、
前記エンジンと前記手動変速機との間に介在され、クラッチペダルをマニュアル操作することによって締結と締結解除とが切換えられるクラッチと、
前記手動変速機を介さずに車輪を駆動する第1電動機と、
前記クラッチペダルが締結操作されているときでも、前記クラッチを解放可能とするクラッチ解放手段と、
前記エンジンを停止しつつ前記第1電動機を稼働する走行時に、前記手動変速機が非ニュートラル状態でかつ前記クラッチペダルの操作状態が締結状態であるときは、前記クラッチ解放手段を作動させて前記クラッチを締結解除状態にする制御手段と、
を備えているようにしてある。上記解決手法によれば、エンジンを停止させつつ電動機を稼働する走行時(電動機による駆動時あるいは回生時)には、クラッチが強制的に切断されて、エンジンのひきづりを生じることなく、電動機の稼働を効率的に行うことが可能となる。そして、手動変速機としては、エンジンを停止させて電動機を稼働させる際の特殊な選択位置の設定や、特殊な選択位置にされたときにニュートラル状態にするという必要性もなく、既存の手動変速機をそのまま利用することが可能となる。また、電動機を組み込む以外には、クラッチペダルの操作に優先してクラッチを締結解除するクラッチ解放手段を設けるだけですむので、システム全体としても極めて簡単な構造ですみ、コスト的にも十分に安価なものとすることができる。
上記解決手法を前提とした好ましい態様は、特許請求の範囲における請求項2以下に記載のとおりである。すなわち、
前記第1電動機が稼働される走行時が、車両加速時に前記第1電動機によって車輪を駆動する駆動時とされている、ようにしてある(請求項2対応)。
前記第1電動機が稼働される走行時が、車両減速時に車輪の運動エネルギを前記第1電動機で回生する回生時とされている、ようにしてある(請求項3対応)。
請求項2、請求項3の場合には、電動機が稼働される走行時の具体的な態様が提供される。
前記エンジンのクランク軸に連結された第2電動機と、
前記第1電動機および前記第2電動機に接続されたバッテリと、
前記バッテリの蓄電量を検出する蓄電量検出手段と、
をさらに備え、
前記エンジンが停止状態で前記第1電動機で車輪を駆動する走行時に、前記蓄電量検出手段で検出される蓄電量が所定量以下のときは、前記クラッチ解放手段を作動させて前記クラッチを締結解除状態にすると共に前記第2電動機によって前記エンジンを始動させて、前記エンジンにより駆動される前記第2電動機による発電によって前記バッテリに対して充電を行う、
ようにしてある(請求項4対応)。この場合、バッテリの蓄電量が少なくなったときは、エンジンにより駆動される第2電動機によってバッテリへの充電を行なうことにより、第1電動機のみによる駆動でもって走行を行う時間を極力長く確保する上で好ましいものとなる。
本発明によれば、一般的な手動変速機をそのまま流用してハイブリッド車を構成することが可能になり、コストやシステム全体としての簡素化の上で好ましいものとなる。
図1において、1はエンジンで、エンジン1の出力(発生トルク)は、順次、第2電動機2,クラッチ3,手動変速機4,プロペラシャフト5,デファレンシャルギア6を介して、左右の駆動輪7L、7Rに伝達されるようになっている。そして、プロペラシャフト5には、第1電動機8が連結されて、第1電動機8によっても駆動力7L、7Rを駆動できるようになっている。実施形態では、第1電動機8は、プロペラシャフト5に直結された形式とされている。
前記第2電動機2は、エンジン1のクランク軸に連結されて、エンジン1の始動用と、エンジン1によって駆動される発電用とで切換使用されるようになっている。前記クラッチ3は、運転者によってマニュアル操作されるクラッチペダル10によって断続されるものである。すなわち、後述するように、クラッチペダル10を踏み込み操作することによってクラッチ3が締結解除(切断)され、クラッチペダル10の踏み込み操作を解除することによってクラッチ3が締結される。また、クラッチ3は、後述するように、クラッチ解放手段20によって、クラッチペダル10が踏み込み操作されていないときでも締結解除状態が得られるようにされている(自動締結解除)。前記手動変速機4は、例えば前進5段、後進1段の変速段を有し、チェンジレバー4aを運転者がマニュアル操作することによって所望の変速段を選択できると共に、ニュートラル状態が選択できるようになっている。
図2において、クラッチ3は、エンジン1のクランク軸に連結されるクラッチカバー31と、手動変速機4の入力軸に連結される出力軸32とを有する。クラッチカバー31にはドライブプレート33が一体回転するように保持され、出力軸32にはドリブンプレート34が一体回転するように保持されていて、通常は図示を略すをクラッチプリングによって、両プレート33と34とが圧接されて、クラッチ3の締結状態とされている。出力軸32には、操作部材35がスライド可能かつ相対回転するように嵌合されて、この操作部材35をドリブンプレート34から離間する方向に操作することによって、両プレート33と34とが離間されて、クラッチ3が締結解除状態とされる。
前記操作部材35が、油圧シリンダ36によって、揺動部材37を介してスライド動される。すなわち、油圧シリンダ36が油圧(解放油圧)を受けると、その出力ロッド36aが図2左方へ変位され、これに応じて揺動部材37がその取付支点37aを中心にして揺動されて、操作部材35が図2右方へ変位されて、クラッチ3が締結解除状態とされる。そして、前記クラッチペダル10を踏み込み操作すると、マスタシリンダ38で油圧が発生されて、このマスタシリンダ38からの油圧が、解放油圧として前記油圧シリンダ36に供給されて、クラッチ3が締結解除される。
前記油圧シリンダ36に対しては、クラッチ解放手段20からも解放油圧が供給可能とされている。このクラッチ解放手段20は、油圧シリンダ36に対して供給経路21を介して接続されたリザーバ22を有する。供給経路21には、リザーバ21内のオイルをくみ上げるポンプ23と、調圧弁24と、リニアソレノイドバルブ25とが接続されている。ポンプ23からの吐出圧は、調圧弁24によって所定の一定圧力に調圧される。また、リニアソレノイドバルブ25によって、油圧シリンダ36への供給圧力が、調圧弁24で設定された所定圧力(最大圧力)から0の範囲で調整される(クラッチ3の締結力調整で、半クラッチの生成も可能)。
図1において、40はバッテリである。このバッテリ40は、インバータ41を介して、前記各電動機2,8と接続されている。第1電動機8は、例えば車両加速時や定常走行時にインバータ41を介してバッテリ40からの電力を受けて駆動輪7L、7Rを駆動する駆動状態と、車両減速時に駆動輪7L、7Rの運動エネルギを受けて発電して、この発電電力をインバータ41を介してバッテリ40に充電する回生状態とをとり得るようになっている。また、第2電動機2は、エンジン1の停止時に、インバータ41を介してバッテリ40からの電力を受けてエンジン1を始動する始動状態と、エンジン1の駆動エネルギを受けて発電して、この発電電力をインバータ41を介してバッテリ40に充電する充電状態(特にバッテリ40の蓄電量が少ないとき)と、をとり得るようになっている。
図1中、Uは、マイクロコンピュータを利用して構成されたコントローラ(制御ユニット)である。このコントローラUには、各種センサあるいはスイッチS1〜S5からの信号が入力される。センサS1は、運転者により操作されるアクセルペダル(図示略)の踏み込み量となるアクセル開度を検出するものである。センサS2は、車速を検出するものである。センサS3は、エンジン回転数を検出するものである。センサS4は、バッテリ40の蓄電量を検出するものである。センサS5は、手動変速機4がニュートラル状態にあるときに例えばONとなるニュートラル検出スイッチである。
コントローラUは、インバータ41の制御(電動機2,8の発電と駆動との切換制御)と、クラッチ解放手段20の制御(リニアソレノイドバルブ25の制御)と、を行う。このコントローラUによる制御は、次のようになっている。まず、アクセルペダルが踏み込み操作されている走行状態において、車速が所定車速以下の低車速時で、かつアクセル開度が所定開度以下の低負荷時には、エンジン1が停止されると共に第1電動機8が稼働されるモータ走行時とされる。すなわち、車両の加速時や定常走行時には、バッテリ40からの電力を受けて第2電動機8のみによって駆動輪7L、7Rが駆動され、また車両の減速時には、第2電動機8で発電を実行させて、その発電電力がバッテリ40に充電される(回生)。また、バッテリ40の蓄電量が所定蓄電量以下となる低蓄電状態のときは、第2電動機2でエンジン1を始動した後、エンジン1の駆動力でもって第2電動機2を駆動して、第2電動機2での発電電力をバッテリ40に充電させる(第2電動機8による稼働は継続される)。このようなモータ走行時において、少なくとも手動変速機4が非ニュートラル状態のときはクラッチ解放手段20が作動されて、クラッチ3が締結解除状態とされる(第2電動機8とエンジン1との縁切り)。これにより、第2電動機8が稼働されるときに、エンジン1が抵抗となることが防止され(エンジン1のひきずり防止)、第2電動機8の稼働が効率的に行われることになる。なお、モータ走行時においては、手動変速機4を変速操作すること自体は可能である(チェンジレバー4aの操作状態に応じた変速段が選択される)。
一方、車速が上記所定車速よりも大きいとき、あるいはアクセル開度が上記所定開度よりも大きいときは、第2電動機8は停止されて、エンジン1によってのみ駆動輪7L、7Rが駆動されることになる。このエンジン1による走行時には、運転者は、チェンジレバー4aの操作と、クラッチペダル10の操作とを併用しつつ、所望の変速段に変速しつつ走行することになる(通常の手動変速機を搭載した車両と全く同じ要領で走行する)。なお、エンジン1のみによる走行時において、車両の減速時には、第1電動機8、第2電動機2のいずれか一方あるいは両方でもって回生が実行される。なお、アクセル開度は頻繁に大きく変更されることから、エンジン1のみによる走行から第1電動機8による走行への切換えには、ヒステリシスを設定するのが好ましいものである(例えば、アクセル開度が前記所定開度よりも大きい状態となってから該所定開度以下になったときは、あらかじめ設定した所定時間遅延させて、第1電動機8のみによる走行へと切換える)。
前述したコントローラUの制御の詳細について、図3,図4のフローチャートを参照しつつ説明する。なお、以下の説明でQはステップを示す。まず、図3は、エンジン1を停止しつつ第1電動機8が稼働されるモータ走行時におけるバッテリ40への充電制御に関するものである。まず、Q1において、センサ4からの信号を読み込むことにより、バッテリ40の蓄電量が所定値以下であるか否かが判別される。このQ1の判別でNOのときは、Q2に移行して、エンジン1の停止状態が継続される。
上記Q1の判別でYESのときは、Q3において、スイッチS5からの信号を読み込むことにより、手動変速機4が非ニュートラル状態にあるか否かが判別される。このQ3の判別でYESのときは、Q4において、リニアソレノイドバルブ25を制御することにより油圧シリンダ36に油圧を供給して、クラッチ3をOFFつまり締結解除状態にする。この後、Q5において、第2電動機2を駆動してエンジン1を始動し、さらにQ6において、第2電動機2で発電させて、その発電電力がバッテリ40に充電される。この第2電動機2による充電の際、クラッチ3が締結解除されているので、エンジン1は、手動変速機4の抵抗を受けることなく、かつ第1電動機8の運転状態にかかわりなく、第2電動機2を適切に駆動することができる(効率的な充電)。前記Q3の判別でNOのときは、Q4を経ることなくQ5へ移行される。
図4は、走行中におけるエンジン1と第1電動機8との運転の切換制御を示す。まず、Q11において、アクセルがOFFであるか否か(アクセル開度が0であるか否か)が判別される。このQ11の判別でYESのときは、回生を行うときであり、このときはまずQ12において、エンジン1が停止される。この後、Q13において、油圧シリンダ36に解放油圧が供給されて、クラッチ3が締結解除される。この後、Q14において、第2電動機8による回生が実行される。このQ14では、エンジン1と第1電動機8とが縁切りされていることから、エンジン1のひきずり抵抗分だけさらに回生エネルギを回収するように、第2電動機8での回生量が増大される。
上記Q14の後は、Q15において、車両が停止したか否かが判別される。このQ15の判別でYESのときは、Q16において、クラッチ解放手段20から油圧シリンダ36に供給されていた油圧が解放されて、クラッチ3が締結状態へ復帰された後、リターンされる。上記Q15の判別でNOのときは、Q16を経ることなくリターンされる。
前記Q11の判別でNOのときは、Q17に移行して、油圧シリンダ36の油圧が解放される(クラッチ3の締結)。この後、Q18において、バッテリ40の蓄電量が所定値よりも大きいか否かが判別される。このQ18での所定値は、図3のQ1での所定値よりも小さい値とされている。このQ18の判別でYESのときは、Q19において、車速とアクセル開度とから決定される現在の車両運転状態が、モータ走行領域であるか否かが判別される(エンジン走行領域とモータ走行領域とはアクセル開度と車速とをパラメータとするマップとしてコントローラUの記憶手段に記憶されている)。このQ19の判別でYESのときは、Q20において、エンジン1が停止される。この後、Q21において、クラッチ解放手段20から油圧シリンダ36に解放油圧が供給されて、クラッチ3が締結解除される。この後、Q22において、第1電動機8による走行が実行される(駆動と回生)。
前記Q18の判別でNOのとき、あるいはQ19の判別でNOのときは、Q23において、エンジン1による走行が実行される(第1電動機8による駆動はないが、回生はあり)。
図5は、車両が停止している状態から、走行が行われて、再び停止するまでのタイムチャートを示すものである。まず、t1時点以前は、車速が0で車両が停止しているときである。このとき、t1時点の直前では、クラッチペダル10がなんら操作されていなくて、マニュアル操作においてはクラッチ3が締結状態が選択されているが、車両停止時にはクラッチ解放手段20によってクラッチ3が自動的に締結解除された状態となっている。
t1時点で、アクセルが踏み込み操作され、t2時点を経過してt3時点までアクセル開度が増大された状態とされる。アクセルが踏み込み操作されたt1時点では、第1電動機8が駆動されて、第1電動機8のみによる走行が開始される(発進)。このt1時点の直前において、運転者は、走行開始のために、手動変速機4を変速操作するときと同じ要領で、クラッチペダル10を、踏み込み操作している状態(締結解除状態)から締結する状態へと操作することが行われることが多いが、このときのクラッチ3の半クラッチ状態(ミート状態)とアクセル開度とに応じて、第1電動機8の駆動トルクの大きさを調整するのが、運転者の意思に沿った発進とする上で好ましいものとなる。
t2時点からt3時点の間は、アクセル開度が所定開度よりも大きくなって、エンジン1のみによる走行領域となる。このt2時点の直前において、第1電動機2が駆動されてエンジン1が始動される(クラッチ3は自動的な締結解除のまま)。t3時点直前までは、第1電動機8の駆動が停止される一方、クラッチ解放手段による自動的な締結解除が解除されて、クラッチ3は締結状態とされる(クラッチペダル10の操作に応じた締結と締結解除との切換が実行される領域)。なお、エンジン1のみによる走行へ移行する際には、車速に合わせてエンジン1の回転が同期されるのを待って、エンジン1のみによる走行へと移行される。
t3時点では、アクセル開度が減少されて、モータ走行領域となったときである、このときは、エンジン1が停止され、クラッチ解放手段20が作動されてクラッチ3が締結解除され、第1電動機8が駆動される。
t4時点になると、走行中ではあるがアクセル開度が0とされる。このときは、第1電動機8による回生が実行される。
t5時点では、アクセルが大きく踏み込み操作されたときで、加速要求が検出されたときとなる。このときは、クラッチ解放手段20によってクラッチ3を締結解除した状態で第1電動機8を駆動する一方、第2電動機2でもってエンジン1を始動させる。エンジン1の始動が完了したt6時点では、クラッチ解放手段20の作動が停止され(クラッチ3は締結)、エンジン1による走行へ移行される。
t6時点からt7時点までアクセル開度が増大され、これに応じてエンジン1の回転も上昇されて、車速が上昇される。
t7時点になると、アクセル開度が0とされた急減速となる。このときは、エンジン1が停止され、クラッチ解放手段20を作動させてクラッチ3が自動的に締結解除され、第1電動機8による回生が実行される。t9時点では、車速が0になった車両停止状態となるが、その前のt8時点において、運転者によるマニュアル操作によってクラッチペダル10が踏み込み操作されてクラッチ3が締結解除される(第1電動機8による回生は継続)。車両が停止したt9時点では、第1電動機8による回生が停止され、クラッチ解放手段20によるクラッチ3の締結解除が継続される。
以上実施形態について説明したが、本発明は、実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載された範囲において適宜の変更が可能であり、例えば次のような場合をも含むものである。第1電動機8は、エンジン1の駆動経路に直結する場合に限らず、例えば減速機構を介して連結したり、あるいはクラッチを介してエンジン1の駆動経路に対して断続できるようにしてもよい。
実施形態では、低負荷・低車速領域ではモータのみによる走行、それ以外の領域ではエンジン1のみによる走行となるように運転領域の設定をしてあるが、このような運転領域の設定は適宜変更できるものである。例えば、高負荷時には、エンジン1と第1電動機8との両方による駆動を実行する設定としたり、さらなる高負荷時にはエンジン1と各電動機2,8による駆動を実行する設定にする等のことができる。また、エンジン1のみによる駆動時での加速時には、第1電動機8による駆動補助に代えてあるいは加えて、第2電動機2による駆動補助を行うように設定することもできる。
クラッチ解放手段20としては、油圧式に限らず、例えば電磁式でもよく、この場合は例えば、電磁アクチュエータによる押圧力あるいは引張力を利用して、クラッチ3を締結解除すればよい。また、リニアソレノイドバルブ25に代えて、ON・OFFバルブを用いてもよい。第1電動機8の稼働時に、手動変速機4がニュートラル状態であってもクラッチ解放手段20による自動的なクラッチ3の締結解除を行なうようにしてもよいが、自動的な締結解除を行わないようにするのがクラッチ解放手段20を極力作動させないようにする上で好ましいものとなる(燃費のさらなる向上)。図3において、Q11での判別を停車時(例えば車速0でかつブレーキ操作あり)であるか否かの判別として、停車時でないと判別されたときにQ17へ移行するような設定としてもよい(回生制御は、Q23あるいはQ22での制御中において、減速を検出したときに実行すればよい)。勿論、本発明の目的は、明記されたものに限らず、実質的に好ましいあるいは利点として表現されたものを提供することをも暗黙的に含むものである。
本発明の一実施形態を示す全体系統図。 クラッチ関連部分をクラッチ解放手段の一例と共に示す要部系統図。 本発明の制御例を示すフローチャート。 本発明の制御例を示すフローチャート。 本発明の制御例を示すタイムチャート。
符号の説明
1:エンジン
2:第2電動機
3:クラッチ
4:手動変速機
4a:チェンジレバー
5:プロペラシャフト
7L、7R:駆動輪
8:第1電動機
20:クラッチ解放手段
40:バッテリ
U:コントローラ
S1:センサ(アクセル開度)
S2:センサ(車速)
S3:センサ(蓄電量)
S5:スイッチ(ニュートラル検出)

Claims (4)

  1. チェンジレバーをマニュアル操作することによって変速される手動変速機と、
    前記手動変速機を介して車輪を駆動するエンジンと、
    前記エンジンと前記手動変速機との間に介在され、クラッチペダルをマニュアル操作することによって締結と締結解除とが切換えられるクラッチと、
    前記手動変速機を介さずに車輪を駆動する第1電動機と、
    前記クラッチペダルが締結操作されているときでも、前記クラッチを解放可能とするクラッチ解放手段と、
    前記エンジンを停止しつつ前記第1電動機を稼働する走行時に、前記手動変速機が非ニュートラル状態でかつ前記クラッチペダルの操作状態が締結状態であるときは、前記クラッチ解放手段を作動させて前記クラッチを締結解除状態にする制御手段と、
    を備えていることを特徴とする車両の駆動装置。
  2. 請求項1において、
    前記第1電動機が稼働される走行時が、車両加速時に前記第1電動機によって車輪を駆動する駆動時とされている、ことを特徴とする車両の駆動装置。
  3. 請求項1において、
    前記第1電動機が稼働される走行時が、車両減速時に車輪の運動エネルギを前記第1電動機で回生する回生時とされている、ことを特徴とする車両の駆動装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか1項において、
    前記エンジンのクランク軸に連結された第2電動機と、
    前記第1電動機および前記第2電動機に接続されたバッテリと、
    前記バッテリの蓄電量を検出する蓄電量検出手段と、
    をさらに備え、
    前記エンジンが停止状態で前記第1電動機で車輪を駆動する走行時に、前記蓄電量検出手段で検出される蓄電量が所定量以下のときは、前記クラッチ解放手段を作動させて前記クラッチを締結解除状態にすると共に前記第2電動機によって前記エンジンを始動させて、前記エンジンにより駆動される前記第2電動機による発電によって前記バッテリに対して充電を行う、
    ことを特徴とする車両の駆動装置。
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