JP2009190584A - 電動車両の駆動力制御装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】t1にアクセル開度APOを0にすると共にブレーキペダルを踏み込んだ電動車両の停車状態で、t2にN→D(またはR)セレクト操作が行われると、モータ/ジェネレータおよび駆動車輪間の第2クラッチは、締結圧Pc2の上昇により解放から締結に向けて状態移行を開始する。第2クラッチが締結を開始すると、モータ/ジェネレータはアイドル回転数を維持する回転数フィードバック制御により負荷Tmを増大され、この負荷Tmが回転制御時モータ/ジェネレータ負荷Tmoから設定量ΔTmoだけ増大した時t3をもって、第2クラッチが締結を開始したと判定し、駆動力制御に資する。よって、トルクコンバータが存在しない電動車両でも、構成の追加なしに第2クラッチの締結開始を検知し得る。
【選択図】図3
Description
また、かかるモータ/ジェネレータの駆動中も停車状態を保つためには、電動車両の自動変速機がトルクコンバータを持たないのが常套であることから、上記の締結容量可変クラッチを締結容量が0の状態にしておくクラッチ締結容量制御が必要である。
なお当該クリープ制御は、締結容量可変クラッチを締結状態にしてモータ/ジェネレータのトルク制御によっても実現可能であるが、クリープトルクで停車状態を保つような運転が行われると、モータ/ジェネレータを停止状態で長時間に亘りトルク制御することとなって、モータ/ジェネレータ自身や、その出力制御に用いるインバータが大きな負荷を受ける結果、これらの寿命低下を招くため、実際上は上記の通り、締結容量可変クラッチの締結容量制御によりクリープ制御を行うのが常套である。
前記の回転制御(回転数フィードバック制御)によりモータ/ジェネレータは上記所定のアイドル回転数で駆動され続け得て、上記オイルポンプからの吐出油量を所定通りに維持することができる。
つまり、中立(N)レンジから走行(R,D)レンジへのセレクト操作時に締結されるクラッチの締結ショック(セレクトショック)を軽減する目的で、該クラッチが締結容量を持ち始める締結開始を、トルクコンバータの出力回転であるタービン回転(上記クラッチの解放中は、これにより拘束されることなく、トルクコンバータ内の作動油に引き摺られて回転している)の低下により検知するというものである。
このため、上記した従来のクラッチ締結開始検知技術のように、トルクコンバータの出力回転(タービン回転)をモニタし、その低下によりクラッチの締結開始を検知するクラッチ締結開始検知技術は、電動車両の駆動力制御に用いることができない。
かかるモータ/ジェネレータの負荷の増大をモニタして締結容量可変クラッチの締結開始を検知することにより、トルクコンバータが存在しない電動車両であっても、新たな構成の追加に頼ることなく締結容量可変クラッチの締結開始を検知し得るようにした電動車両の駆動力制御装置を提供することを目的とする。
原動機として少なくともモータ/ジェネレータを搭載し、該モータ/ジェネレータからの動力を、締結容量可変クラッチによる制御下で車輪へ駆動力として伝達し、該締結容量可変クラッチを解放した停車中は前記モータ/ジェネレータを一定回転数となるよう回転制御する電動車両を前提とし、
前記停車状態で、前記モータ/ジェネレータの負荷が所定の増大を呈した時を、前記締結容量可変クラッチの締結開始時として検知し、
該締結容量可変クラッチの締結開始の検知をトリガとして前記車輪の駆動力制御を開始するよう構成したことを特徴とするものである。
締結容量可変クラッチを解放した停車状態で、モータ/ジェネレータの負荷が所定の増大を呈した時を、締結容量可変クラッチの締結開始時として検知するため、
トルクコンバータが存在しない電動車両であっても、新たな構成の追加なしに締結容量可変クラッチの締結開始を確実に検知し得て、この検知結果を車輪駆動力の制御開始に資することができる。
図1は、本発明の一実施例になる駆動力制御装置を内蔵するハイブリッド駆動装置を具えたフロントエンジン・リヤホイールドライブ式ハイブリッド車両(電動車両)のパワートレーンを、その制御系とともに示し、1はエンジン、2FL,2FRはそれぞれ左右前輪、3RL,3RRはそれぞれ左右後輪(左右駆動輪)である。
図1に示すハイブリッド車両のパワートレーンにおいては、通常の後輪駆動車と同様にエンジン1の車両前後方向後方に自動変速機4をタンデムに配置し、エンジン1(詳しくはクランクシャフト1a)からの回転を自動変速機4の入力軸4aへ伝達する軸5に結合してモータ/ジェネレータ6を設ける。
モータ/ジェネレータ6は、ロータ6bの中心に上記の軸5を貫通して結着し、この軸5をモータ/ジェネレータ軸として利用する。
ここで第1クラッチ7は、伝達トルク(クラッチ締結)容量を連続的に変更可能なものとし、例えば、比例ソレノイドでクラッチ作動油流量およびクラッチ作動油圧を連続的に制御して伝達トルク(クラッチ締結)容量を変更可能な湿式多板クラッチで構成する。
自動変速機4は、例えば2003年1月、日産自動車(株)発行「スカイライン新型車(CV35型車)解説書」第C−9頁〜第C−22頁に記載されたと同じものであるが、これからトルクコンバータを排除して、その代わりにモータ/ジェネレータ6を変速機入力軸4aに直接結合したものとし、
複数の変速摩擦要素(クラッチやブレーキ等)を選択的に締結させたり解放することで、これら変速摩擦要素の締結・解放の組み合わせにより伝動系路(変速段)を決定するものとする。
この出力回転は、ディファレンシャルギヤ装置8により左右後輪3RL,3RRへ分配して伝達され、車両の走行に供される。
但し自動変速機4は、上記したような有段式のものに限られず、無段変速機であってもよいのは言うまでもない。
本実施例においてはこの第2クラッチ9を自動変速機4の前、若しくは、後に追加して新設する構成を採用せず、
この代わりに第2クラッチ9として、自動変速機4内に既存する前記した変速摩擦要素のうち、前進変速段選択用の変速摩擦要素(発進用摩擦要素)または後退変速段選択用の変速摩擦要素(発進用摩擦要素)を流用する。
かように、第2クラッチ9として自動変速機4内に既存の前進変速段選択用の変速摩擦要素(発進用摩擦要素)または後退変速段選択用の変速摩擦要素(発進用摩擦要素)を流用する場合、第2クラッチ9が以下に説明するモード選択機能を果たすのに加えて、この機能を果たすよう締結される時に自動変速機を対応変速段への変速により動力伝達状態にすることとなり、専用の第2クラッチが不要でコスト上大いに有利である。
図1に示したパワートレーンにおいては、停車状態からの発進時などを含む低負荷・低車速時に用いられる電気走行(EV走行)モードが要求される場合、第1クラッチ7を解放し、自動変速機4を第2クラッチ9の締結により動力伝達可能状態にする。
変速機出力軸4bからの回転はその後、ディファレンシャルギヤ装置8を経て後輪3RL,3RRに至り、車両をモータ/ジェネレータ6のみによって電気走行(EV走行)させることができる。
この状態では、エンジン1からの出力回転、または、エンジン1からの出力回転およびモータ/ジェネレータ6からの出力回転の双方が変速機入力軸4aに達することとなり、自動変速機4が当該入力軸4aへの回転を、選択中の変速段に応じ変速して、変速機出力軸4bより出力する。
変速機出力軸4bからの回転はその後、ディファレンシャルギヤ装置8を経て後輪3RL,3RRに至り、車両をエンジン1およびモータ/ジェネレータ6の双方によってハイブリッド走行(HEV走行)させることができる。
この制御システムは、パワートレーンの動作点を統合制御する統合コントローラ11を具え、該パワートレーンの動作点を、目標エンジントルクtTeと、目標モータ/ジェネレータトルクtTmと、第1クラッチ7の目標締結容量tTc1(第1クラッチ締結圧指令値tPc1)と、第2クラッチ9の目標締結容量tTc2(第2クラッチ締結圧指令値tPc2)とで規定する。
エンジン回転数Neを検出するエンジン回転センサ12からの信号と、
モータ/ジェネレータ回転数Nmを検出するモータ/ジェネレータ回転センサ13からの信号と、
変速機入力回転数Niを検出する入力回転センサ14からの信号と、
変速機出力回転数Noを検出する出力回転センサ15からの信号と、
アクセルペダル踏み込み量(アクセル開度APO)を検出するアクセル開度センサ16からの信号と、
モータ/ジェネレータ6用の電力を蓄電しておくバッテリ31の蓄電状態SOC(持ち出し可能電力)を検出する蓄電状態センサ17からの信号とを入力する。
なお目標モータ/ジェネレータトルクtTmが、モータ/ジェネレータ6に回生ブレーキ作用を要求するようなものである場合、モータ/ジェネレータコントローラ33はインバータ34を介し、センサ17で検出したバッテリ蓄電状態SOC(持ち出し可能電力)との関連においてバッテリ31が過充電とならないような発電負荷をモータ/ジェネレータ6に与え、
モータ/ジェネレータ6が回生ブレーキ作用により発電した電力を交流−直流変換してバッテリ31に充電する。
ブレーキコントローラ35は、回生協調ブレーキ制御指令がない場合、ブレーキペダル踏力に応じたマスターシリンダ液圧Pmを検出するマスターシリンダ液圧センサ18からの信号をもとに、各輪ブレーキユニットのブレーキ液圧をマスターシリンダ液圧Pmに応じた液圧に制御するが、
統合コントローラ11から回生協調ブレーキ制御指令を受けるときブレーキコントローラ35は、上記不足分の制動力を液圧ブレーキシステムで補うべく各輪ブレーキユニットのブレーキ液圧を制御する。
ステップS11においては、第2クラッチ9が解放状態か否かをチェックし、この第2クラッチ9が解放状態でなく、締結状態である場合は、本発明の制御対象たる停車状態でないから制御をそのまま終了する。
よって停車状態でも、モータ/ジェネレータ6の上記駆動により自動変速機4のオイルポンプ(図示せず)を駆動させておくことができ、該オイルポンプからの吐出油を媒体とした自動変速機4の制御が停車中も可能である。
このことから、モータ/ジェネレータ6の上記一定回転数は、自動変速機4の制御を可能にする必要最小限のアイドル回転数程度に定めること勿論である。
ここでモータ/ジェネレータ負荷は、モータ/ジェネレータ6の出力トルク、駆動電流、および駆動電圧のうちの少なくとも1つによりモニタすることとする。
これらモータ/ジェネレータ6の出力トルク、駆動電流、および駆動電圧は、ハイブリッド車両において常用される物理量であり、既存のものであることから、新たにセンサを追加することなくモータ/ジェネレータ負荷を検出することができてコスト的に有利である。
次のステップS14においては、例えば中立(N)レンジから走行(R,D)レンジへのセレク操作があったのに呼応し、第2クラッチ9が解放状態から締結状態への状態移行を開始したか否かをチェックする。
停車中はモータ/ジェネレータ6をアイドル回転させたまま第2クラッチ9を解放しておくアイドルニュートラル制御が、例えばブレーキペダルの釈放による発進意図に呼応して解除され、その結果第2クラッチ9が締結状態に移行する場合や、
停車中は第2クラッチ9を解放すると共にモータ/ジェネレータ6を停止させておくアイドルストップ制御が、例えばブレーキペダルの釈放による発進意図に呼応して解除され、モータ/ジェネレータ6の始動とともに第2クラッチ9を締結状態へ移行させる場合も生起される。
しかし、アイドルストップ中故にモータ/ジェネレータ6が停止されていてこれにより駆動される機械式オイルポンプからの油圧が得られないことから、アイドルストップ中は機械式オイルポンプに代え電動オイルポンプからの油圧により第1クラッチ7の上記解放を行うようにすることは言うまでもない。
ここで車輪駆動力を0にする必要がある車両状態とは、例えば平坦路や降坂路で運転者がブレーキペダルを踏んでいて、クリープトルクさえ不要な状態を意味する。
ちなみに、かように制御がステップS15からステップS16に進む場合、車輪駆動力0制御要求のある車両状態(アクセルペダル釈放状態)であるため、モータ/ジェネレータ6はアクセル開度APO=0に対応したアイドリング運転状態にされている。
なお、停車状態で第2クラッチ9が締結を開始する時、これに伴って回転数を低下されるモータ/ジェネレータ6が、所定のアイドル回転数を維持すべく実行される回転数フィードバック制御により出力(負荷)を増大されるため、
モータ/ジェネレータ6の負荷Tmが回転制御時モータ/ジェネレータ負荷Tmoから第2クラッチ締結開始判定用の設定量ΔTmoだけ増大した時をもって、第2クラッチ9が締結を開始したと判定することができる。
かかる第2クラッチ締結圧Pc2の上昇によりモータ/ジェネレータ負荷Tmが回転制御時モータ/ジェネレータ負荷Tmoよりも設定量ΔTmoだけ増大した時(第2クラッチ9の締結開始が検知された時)、ステップS17はこのモータ/ジェネレータ負荷増(Tm≧Tmo+ΔTmo)を受けて制御をステップS18に進め、
かかるモータ/ジェネレータ負荷増(Tm≧Tmo+ΔTmo)の検知時(第2クラッチ9の締結開始が検知された時)における第2クラッチ9の締結圧Pc2oを記憶する。
ステップS20においては、モータ/ジェネレータ負荷増(Tm≧Tmo+ΔTmo)の検知遅れ時間ΔTMと、第2クラッチ締結圧Pc2の上昇時間変化勾配αとから、遅れ時間ΔTMによる第2クラッチ締結圧余剰分ΔPc2oをΔPc2o=ΔTM×αの演算により求める。
次のステップS22においては、この駆動力0制御中におけるモータ/ジェネレータ6の負荷Tmeを、後述するクリープトルク制御のために記憶しておく。
図3は、瞬時t1にアクセルペダルを釈放してアクセル開度APOを0にすると共にブレーキペダルを踏み込んで制動を行うことによりハイブリッド車両を停車状態となし、
その後の瞬時t2に、中立(N)レンジから走行(DまたはR)レンジへセレクト操作した場合における動作タイムチャートである。
なおモータ/ジェネレータ6は、アクセル開度APO=0に呼応して前述したごとく、その回転数Nmが瞬時t1以後の全期間に亘ってアイドル回転数に保たれるよう回転数フィードバック(F/B)され(ステップS12)、
この回転数フィードバック(F/B)制御中におけるモータ/ジェネレータ負荷Tmoを、上記のセレクト操作に呼応した第2クラッチ9の解放状態から締結状態への状態移行の開始瞬時t2までの間、更新し続けつつ記憶する(ステップS13)。
この時ステップS15が、駆動力0制御を要求される車両状態と判定した場合でも、第2クラッチ9を締結圧Pc2の排除により解放させることなく、第2クラッチ9を締結圧Pc2を図示する固有の時間変化勾配αで引き続き上昇させ(ステップS16)、これにより第2クラッチ9を解放状態から締結状態に向けて状態移行させ続ける。
モータ/ジェネレータ6の負荷Tmが回転制御時モータ/ジェネレータ負荷Tmo(ステップS13)から第2クラッチ締結開始判定用の設定量ΔTmoだけ増大した瞬時t3をもって、第2クラッチ9が締結を開始したと判定する(ステップS17)。
この記憶した締結圧Pc2oよりも、モータ/ジェネレータ負荷増(Tm≧Tmo+ΔTmo)の検知遅れ時間ΔTM(ステップS19)と、第2クラッチ締結圧Pc2の上昇時間変化勾配αとから求めた、遅れ時間ΔTMによる第2クラッチ締結圧余剰分ΔPc2o(ステップS20)だけ低く定めた、駆動力0制御用第2クラッチ目標締結圧tPc2(=Pc2o−ΔPc2o)を第2クラッチ9の締結容量制御に資することで(ステップS21)、瞬時t3以降の駆動力0制御中は第2クラッチ締結圧Pc2を図3に示すごとく(Pc2o−ΔPc2o)となるよう制御する。
トルクコンバータが存在しないハイブリッド車両であっても、新たな構成の追加なしに第2クラッチ9の締結開始を確実に検知し得て、この検知結果を駆動力0制御の開始に資することができる。
モータ/ジェネレータ6の負荷Tmにノイズが混入している場合に、このノイズに起因してモータ/ジェネレータ負荷Tmが回転制御時モータ/ジェネレータ負荷Tmoよりも大きくなったのを、直ちに第2クラッチ9の締結開始と誤検知する不都合を回避することができる。
駆動力0制御中にアクセルペダルを踏み込んで発進する時、第2クラッチ9の締結が締結圧Pc2の上記初期値(Pc2o−ΔPc2o)からの上昇により速やかに完遂されることとなり、駆動力0制御状態からの駆動力の立ち上がりを高応答なものとなし得る。
駆動力0制御なのに、第2クラッチ締結開始検知の遅れ時間ΔTMによる余剰クラッチ締結圧分ΔPc2oが第2クラッチ9の引き摺りを発生させてしまう事態を回避することができ、駆動力0制御中において、この引き摺り防止と、上記駆動力の立ち上がり応答とを高次元でバランスさせた第2クラッチ9の締結容量制御が可能である。
この場合、目標とする第2クラッチ締結圧tPc2は上記と異なるものの、駆動力0制御時のモータ/ジェネレータ負荷を学習することができることから、車輪駆動力を0に近い小さな所定値にする駆動力制御であっても、これを高精度に実現することができる。
クリープ制御要求がなければ制御をそのまま終了するが、この場合第2クラッチ9は、ステップS14につき前述したところから明らかなように締結を進行され、モータ/ジェネレータ6はアクセル開度APOに応じて駆動制御される。
つまり、ステップS22で記憶した駆動力0制御時モータ/ジェネレータ負荷Tme(図3も参照)に、クリープトルク相当の車輪駆動力に対応したモータ/ジェネレータ負荷を加算して得られるクリープ制御時目標モータ/ジェネレータ負荷となるような、第2クラッチ9のクリープ制御時目標クラッチ締結圧tPc2を求め、これを図1に示すごとく変速機コントローラ38から第2クラッチ締結圧制御ユニット39へ指令して、車輪駆動力をクリープトルク相当値にするクリープトルク発生用の駆動力制御を実行する。
この場合、図2のステップS12における実行内容を「モータ/ジェネレータ6およびエンジン1が所定の一定回転数で駆動するようモータ/ジェネレータ6を回転数フィードバック(F/B)制御する」とし、
ステップS13、ステップS22およびステップS24における「モータ/ジェネレータ負荷」をそれぞれ、「エンジン負荷およびモータ/ジェネレータ負荷の合成負荷」と読み替えることにより対応可能である。
2FL,2FR 左右前輪
3RL,3RR 左右後輪(左右駆動輪)
4 自動変速機
6 モータ/ジェネレータ(原動機)
7 第1クラッチ
9 第2クラッチ(締結容量可変クラッチ)
11 統合コントローラ
12 エンジン回転センサ
13 モータ/ジェネレータ回転センサ
14 変速機入力回転センサ
15 変速機出力回転センサ
16 アクセル開度センサ
17 蓄電状態センサ
18 マスターシリンダ液圧センサ
19 第1クラッチ締結圧センサ
20 第2クラッチ締結圧センサ
31 バッテリ
32 エンジンコントローラ
33 モータ/ジェネレータコントローラ
34 インバータ
35 ブレーキコントローラ
36 第1クラッチコントローラ
37 第1クラッチ締結圧制御ユニット
38 変速機コントローラ
39 第2クラッチ締結圧制御ユニット
Claims (8)
- 原動機として少なくともモータ/ジェネレータを搭載し、該モータ/ジェネレータからの動力を、締結容量可変クラッチによる制御下で車輪へ駆動力として伝達し、該締結容量可変クラッチを解放した停車中は前記モータ/ジェネレータを一定回転数となるよう回転制御する電動車両において、
前記停車状態で、前記モータ/ジェネレータの負荷が所定の増大を呈した時を、前記締結容量可変クラッチの締結開始時として検知し、
該締結容量可変クラッチの締結開始の検知をトリガとして前記車輪の駆動力制御を開始するよう構成したことを特徴とする電動車両の駆動力制御装置。 - 前記モータ/ジェネレータおよび駆動車輪間の伝動系に自動変速機を介在させた、請求項1に記載の電動車両の駆動力制御装置において、
該自動変速機内における発進用摩擦要素を前記締結容量可変クラッチとして流用するよう構成したことを特徴とする電動車両の駆動力制御装置。 - 請求項1または2に記載の電動車両の駆動力制御装置において、
前記モータ/ジェネレータの回転制御中におけるモータ/ジェネレータの回転制御時負荷に所定負荷を加算して求めた設定負荷にモータ/ジェネレータの負荷が達した時を、前記締結容量可変クラッチの締結開始時として検知するものであることを特徴とする電動車両の駆動力制御装置。 - 前記締結容量可変クラッチがクラッチ締結圧により締結容量を制御されるものである、請求項1〜3のいずれか1項に記載の電動車両の駆動力制御装置において、
電動車両の駆動力制御が車輪駆動力を0または0に近い所定値にするためのものである場合、前記締結容量可変クラッチのクラッチ締結圧を、該締結容量可変クラッチの締結開始の検知時におけるクラッチ締結圧近傍の初期値に保持するよう構成したことを特徴とする電動車両の駆動力制御装置。 - 請求項4に記載の電動車両の駆動力制御装置において、
前記初期値は、前記クラッチ締結開始検知時におけるクラッチ締結圧よりも、予め求めておいた前記クラッチ締結開始検知の遅れ時間と、前記クラッチ締結圧の時間変化勾配とから求めた余剰クラッチ締結圧分だけ低いクラッチ締結圧であることを特徴とする電動車両の駆動力制御装置。 - 電動車両が、前記モータ/ジェネレータの他に、該モータ/ジェネレータと適宜結合可能な他の原動機を具えたものである、請求項4または5に記載の電動車両の駆動力制御装置において、
モータ/ジェネレータが、前記他の原動機と結合されない状態で、前記一定回転数となるよう回転制御される場合であって、電動車両の駆動力制御が車輪駆動力をクリープトルク相当値にするためのものである場合、車輪駆動力を0または0に近い所定値にする前記駆動力制御中のモータ/ジェネレータ負荷に、前記クリープトルク相当値の車輪駆動力に対応したモータ/ジェネレータ負荷を加算して得られる目標モータ/ジェネレータ負荷となるよう、前記締結容量可変クラッチのクラッチ締結圧を制御する構成にしたことを特徴とする電動車両の駆動力制御装置。 - 電動車両が、前記モータ/ジェネレータの他に、該モータ/ジェネレータと適宜結合可能なエンジンを具えたものである、請求項4または5に記載の電動車両の駆動力制御装置において、
モータ/ジェネレータが、前記エンジンと結合された状態で、前記一定回転数となるよう回転制御される場合であって、電動車両の駆動力制御が車輪駆動力をクリープトルク相当値にするためのものである場合、車輪駆動力を0または0に近い所定値にする前記駆動力制御中のモータ/ジェネレータ負荷およびエンジン負荷の合成負荷に、前記クリープトルク相当値の車輪駆動力に対応したモータ/ジェネレータ負荷およびエンジン負荷の合成負荷を加算して得られる目標合成負荷となるよう、前記締結容量可変クラッチのクラッチ締結圧を制御する構成にしたことを特徴とする電動車両の駆動力制御装置。 - 請求項1〜7のいずれか1項に記載の電動車両の駆動力制御装置において、
前記締結容量可変クラッチの締結開始を検知するためモータ/ジェネレータの負荷をモニタするに際し、モータ/ジェネレータの出力トルク、駆動電流、および駆動電圧のうちの少なくとも1つをモニタするよう構成したことを特徴とする電動車両の駆動力制御装置。
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