JP2009292244A - 走行車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】 小スペースで他の部材との干渉を低減するリンク機構を有し、搭載部下方のスペースを確保しながら、旋回性能を向上させることができる走行車両を提供する。
【解決手段】 車体2と、車体2に支持される搭載部3と、車体2及び搭載部3を倒立可能に支持した回転可能な車輪部5と、を備えた走行車両において、車体2と車輪部5とを連結するリンク機構4と、駆動力を発生する回転式モータ8と、回転式モータ8から動力を出力するシャフト11と、シャフト11からリンク機構Lに動力を伝達するリンク動力伝達機構Tと、を備えたことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、車輪部に支持される車体及び搭載部を倒立姿勢で走行させる走行車両に関する。
従来、車両を小型化した一人乗り用二輪車として構成し、車両の旋回時に車体をリンク機構により傾斜させ、旋回性能を向上し、安定して旋回することができる車両があった。(特許文献1参照)。
国際公開2007/052676号公報
しかしながら、特許文献1に記載された発明では、リンク機構として伸縮式アクチュエータを用いていたので、広いスペースが必要となり、他の部材と干渉する場合があった。
本発明は、上記課題を解決するものであって、小スペースで他の部材との干渉を低減するリンク機構を有し、搭載部下方のスペースを確保しながら、旋回性能を向上させることができる走行車両を提供することを目的とする。
そのために本発明は、車体と、前記車体に支持される搭載部と、前記車体及び前記搭載部を倒立可能に支持した回転可能な車輪部と、を備えた走行車両において、前記車体と前記車輪部とを連結するリンク機構と、駆動力を発生する回転式モータと、前記回転式モータから動力を出力するシャフトと、前記シャフトから前記リンク機構に動力を伝達するリンク動力伝達機構と、を備えたことを特徴とする。
また、前記リンク動力伝達機構は、前記リンク機構に固定されたシャフトホルダと、前記シャフト又は前記シャフトホルダの一方に設けたキーと、前記シャフト又は前記シャフトホルダの他方に設けたキー溝と、を有することを特徴とする。
また、前記回転式モータは、当該モータ内を貫通し動力を出力する前記シャフトを備える中空モータであり、前記シャフトホルダは、前記中空モータを挟んで、第1シャフトホルダと第2シャフトホルダを有し、前記キーは、前記中空モータを挟んで、第1キーと第2キーを有し、前記キー溝は、前記中空モータを挟んで、第1キー溝と第2キー溝を有することを特徴とする。
また、前記第1キーと前記第1キー溝又は前記第2キーと前記第2キー溝のうち少なくとも1つは、シャフト円周方向に間隔を有することを特徴とする。
また、前記第1キーと前記第1キー溝のシャフト円周方向の間隔と、前記第2キーと前記第2キー溝のシャフト円周方向の間隔とは、距離が異なることを特徴とする。
また、前記第1キーと前記第1キー溝のシャフト円周方向の一方の間隔は、前記第2キーと前記第2キー溝のシャフト円周方向の一方の間隔より小さく、前記第1キーと前記第1キー溝のシャフト円周方向の他方の間隔は、前記第2キーと前記第2キー溝のシャフト円周方向の他方の間隔より大きいことを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、車体と、前記車体に支持される搭載部と、前記車体及び前記搭載部を倒立可能に支持した回転可能な車輪部と、を備えた走行車両において、前記車体と前記車輪部とを連結するリンク機構と、駆動力を発生する回転式モータと、前記回転式モータから動力を出力するシャフトと、前記シャフトから前記リンク機構に動力を伝達するリンク動力伝達機構と、を備えたので、小スペースで他の部材との干渉を低減するリンク機構を有し、搭載部下方のスペースを確保しながら、旋回性能を向上させることができる。
また、請求項2記載の発明によれば、前記リンク動力伝達機構は、前記リンク機構に固定されたシャフトホルダと、前記シャフト又は前記シャフトホルダの一方に設けたキーと、前記シャフト又は前記シャフトホルダの他方に設けたキー溝と、を有するので、動力の伝達を良好にすることができる。
また、請求項3記載の発明によれば、前記回転式モータは、当該モータ内を貫通し動力を出力する前記シャフトを備える中空モータであり、前記シャフトホルダは、前記中空モータを挟んで、第1シャフトホルダと第2シャフトホルダを有し、前記キーは、前記中空モータを挟んで、第1キーと第2キーを有し、前記キー溝は、前記中空モータを挟んで、第1キー溝と第2キー溝を有するので、動力の伝達をさらに良好にすることができる。
また、請求項4記載の発明によれば、前記第1キーと前記第1キー溝又は前記第2キーと前記第2キー溝のうち少なくとも1つは、シャフト円周方向に間隔を有するので、通常、当接したキーとキー溝又は間隔の小さい(又は嵌入されて間隔のない)キーとキー溝のみを介して動力を伝達し、当接したキーとキー溝又は間隔の小さいキーの破損時等のみに間隔の大きいキーとキー溝を介して動力を伝達するので、片方のキーが破損した場合でも動力を伝達することが可能となる。また、間隔の大きいキーとキー溝を介して動力を伝達する際には作動が遅れるため、間隔の小さいキーの破損を容易に認識することができる。
また、請求項5記載の発明によれば、前記第1キーと前記第1キー溝のシャフト円周方向の間隔と、前記第2キーと前記第2キー溝のシャフト円周方向の間隔とは、距離が異なるので、通常、間隔の小さいキーとキー溝のみを介して動力を伝達し、間隔の小さいキーの破損時等のみに間隔の大きいキーとキー溝を介して動力を伝達するので、寿命を延ばすことが可能となる。また、間隔の大きいキーとキー溝を介して動力を伝達する際には作動が遅れるため、間隔の小さいキーの破損を容易に認識することができる。
また、請求項6記載の発明によれば、前記第1キーと前記第1キー溝のシャフト円周方向の一方の間隔は、前記第2キーと前記第2キー溝のシャフト円周方向の一方の間隔より小さく、前記第1キーと前記第1キー溝のシャフト円周方向の他方の間隔は、前記第2キーと前記第2キー溝のシャフト円周方向の他方の間隔より大きいので、シャフトが一方に作動した場合に、第1キーのみを介して動力を伝達し、シャフトが他方に作動した場合に、第2キーのみを介して動力を伝達するので、バックラッシュを低減することができる。また、第1キーの破損時に、シャフトが一方に作動した場合には、第2キーを介して動力を伝達し、第2キーの破損時に、シャフトが他方に作動した場合には、第1キーを介して動力を伝達するので、フェールセーフが可能となる。さらに、第1キー又は第2キーのどちらかが破損した場合に動力を伝達する際には、作動が遅れるため、第1キー又は第2キーのどちらかの破損を容易に認識することができる。
以下、本発明の一例としての実施形態を図面に基づいて説明する。図1及び図2は本実施形態の走行車両を示す図であり、図1は走行車両の正面図、図2は走行車両の側面図である。図3は、図1のA−A断面図である。
走行車両1は、車体2に搭載部の一例としての座席3を搭載し、図示しないジョイスティック等を操作することで、左右のホイールモータ9等の駆動手段を制御し、車体2及び座席3の姿勢(傾斜角)を倒立状態に保ちながら、車輪部5を駆動して走行する。車体2は、上部に、乗員の座る座席3を搭載すると共に、下部でリンク部材4と連結されている。リンク部材4は、車輪部5と連結されている。車輪部5は、タイヤ5aとホイール5bから構成される。
座席3は、乗員を搭載する座部3a、乗員の背もたれとなるシートバック3b及び座席3を支持するシート支持部材3cを有する。また、座席3は、ガイドレール6a及びスライダ6b等を有する案内手段としてのガイド部材6を介して車体2に対して前後方向に相対移動可能に支持される。左右の車輪部5は、共通な軸上でホイールモータ9等の駆動手段を介して車体2に対して回転可能に支持されており、前後駆動力を独立に制御することができる。なお、シート支持部材3cは、座部3a及びシートバッグ3bと別部材でもよい。
車体2は、上部フレーム21及び下部フレーム22を有する。
上部フレーム21は、第1上部フレーム21a、第2上部フレーム21b及び第3上部フレーム21cを有する。第1上部フレーム21aは、左右に延び前後に平行に配置され、左右の第1上部交点21abで第2上部フレーム21bと連結される。第2上部フレーム21bは、前後に延び左右に平行に配置され、左右の第1上部交点21abで第1上部フレーム21aと連結される。第3上部フレーム21cは、左右の第2上部フレーム21bを結ぶ線のやや下方で前後に延び第2上部フレーム21bと平行に配置され、第2上部交点21acで第1上部フレーム21aと連結される。なお、第1上部フレーム21aは、前後に平行でなくてもよい。
下部フレーム22は、第1下部フレーム22a、第2下部フレーム22b及び第3下部フレーム22cを有する。第1下部フレーム22aは、第1上部交点21abから下方に延び、下端で第2下部フレーム22b及び第3下部フレーム22cとの下部交点22abcで連結される。第2下部フレーム22bは、第2上部交点21acから下方に延び下端の下部交点22abcで連結される。第3下部フレーム22cは、図3に示すように、前後の下部交点22abcで連結される。
リンク部材4は、上下前後に2本ずつ平行に配設され、それぞれ両端の上下にある車輪部連結点41でホイールモータ9のホイールモータブラケット9aに回動可能に連結され、リンク部材4とホイールモータ9のホイールモータブラケット9aとでリンク機構Lを構成する。上方に配置される第1リンク部材4aは、第2下部フレーム22bと第1連結点22b4で回動可能に連結され、下方に配置される第2リンク部材4bは、下部交点22abcで第1下部フレーム22a、第2下部フレーム22b及び第3下部フレーム22cと回動可能に連結される。
上部フレーム21の左右の第2上部フレーム21bには、それぞれ平行に配置されたガイド部材6が取り付けられる。ガイド部材6は、座席3に固定されたガイドレール6a及び車体2に固定されガイドレール6aに沿って移動するスライダ6bを有する。座席3は、車体2に対して、ガイド部材6に沿って相対移動可能に支持されている。これにより、高い剛性を確保すると共に、小さな駆動力で滑らかに移動することができる。なお、ガイドレール6aは、座席3又は車体2のどちらか一方に設けられ、スライダ6bは、座席3又は車体2の他方に設けられればよい。
また、上部フレーム21の第3上部フレーム21cには、移動手段としてのスライドアクチュエータ7が取付けられている。スライドアクチュエータ7は、第1部材としての案内部7a、第2部材としての移動部7b及び駆動部7c等を有する。案内部7aは第3上部フレーム21cに取り付けられている。移動部7bは、弾性部材の一例としてのフレキシブルプレート10を介してガイド部材6のスライダ6bに取り付け固定され、駆動部7cにより駆動され、案内部7aに沿って相対移動する。
なお、本実施形態では、座席3及びフレキシブルプレート10を搭載部として構成しているが、第2部材としての移動部7bは、直接座席3に取り付け固定されてもよい。また、移動部7bは、複数設けてもよい。
さらに、案内部7aを第1部材として座席3側に固定し、移動部7bを第2部材として車体2の上部フレーム21側に固定する構成としてもよい。その際、移動部7bは、案内部7aより車体2の前後方向における長さが長く構成されるのが好ましい。
フレキシブルプレート10は、スライドアクチュエータ7の移動部7bと搭載部3に連結されたガイド部材6のスライダ6bとを連結する部材であり、座席3からの荷重、走行時の変形等による荷重又は寸法公差等による組み付け時に発生する荷重を支えることで、スライドアクチュエータ7への作用を低減する板状の弾性体である。これにより、この弾性部材を備えない車両に比べてアクチュエータの出力を抑えることができるため、スライドアクチュエータ7の小型化、省エネ化を達成することができる。
なお、本実施形態では、フレキシブルプレート10を、移動部7bと車体2側との間に、弾性的に連結するように設けたが、案内部7aと座席3側との間に、弾性的に連結するように設けてもよい。また、弾性部材として、フレキシブルプレート10を用いたが、バネやゴム等の他の弾性部材等を採用し、連結してもよい。さらに、フレキシブルプレート10等の弾性部材は必ずしも設ける必要はない。
図3に示すように、車体2には、第3上部フレーム21cに支持されたフランジ8aを介して、前後の第1連結点22b4を結ぶ位置に中空モータ8が配設される。中空モータ8は、回転中心に中空モータ8を貫通するシャフト11を有し、前後両方向に出力することができる。シャフト11は、両端でシャフトホルダ12及びボルト13を介して、リンク部材4の第1リンク部材4aに連結される。なお、モータは必ずしも中空モータ8である必要はない。
図4は図1のB−B断面図、図5は図4のC−C断面図である。中空モータ8の出力は、中空モータ8を貫通するシャフト11に伝達され、前方と後方に出力される。前方と後方の動力は同様に伝達されるので、ここでは前方の出力伝達について説明する。
シャフト11に伝達された動力はキー14を介してシャフトホルダ12に伝達される。シャフトホルダ12は、第1リンク部材4aにボルト13で固定されているので、動力は第1リンク部材4aに伝達され、リンク機構Lが作動する。シャフト11は、第2下部フレーム22cに対しては、ベアリング15を介して回転可能にボルト16及びワッシャ17等で連結される。なお、シャフトホルダ12とキー14でリンク動力伝達機構Tを構成する。
図6は、中空モータ8を作動した走行車両1の状態を示す図である。中空モータ8を作動させ、図4に示したシャフト11が回転すると、キー14から動力が伝達され、シャフトホルダ12が回転する。シャフトホルダ12の回転は、第1リンク部材4aに伝達され、リンク機構Lが作動し、図6に示すように、車体2、座席3及び車輪部5が傾斜する。
車輪部5の傾斜に伴って、車体2及び座席3が旋回内側に傾くことになる。したがって、座席3に搭乗する運転者の重さを使用して、旋回時には遠心力に対抗する方向に重心を移動する事が可能となるため、旋回性能が大幅に向上する。これは、トレッド幅が小さい小型車両等に適用すると、より効果的である。
次に、第1実施形態のキー14付近の構造について説明する。第1実施形態では、キー14は、中空モータ8を挟んで、第1キー14aと第2キー14bを有し、シャフトホルダ12は、中空モータ8を挟んで、第1シャフトホルダ12aと第2シャフトホルダ12bを有する。
図7及び図8は、第1実施形態のキー14付近の構造を示す図であり、図7は、図3のD−D断面のキー14付近の構造を示す図、図8は、図3のE−E断面のキー14付近の構造を示す図である。第1実施形態では、第1キー14aのみで動力の伝達を行い、第1キー14bが破損した場合に、第2キー14bで動力の伝達を行う構造としたものである。
図7に示すように、第1キーとしての前方キー14aは、シャフト11の第1凹部としての前方凹部11aに圧入され設けられている。また、第1キーとしての前方キー14aは、第1シャフトホルダとしての前方シャフトホルダ12aの第1キー溝としての前方キー溝12a1に嵌入されている。
これに対して、図8に示すように、第2キーとしての後方キー14bは、シャフト11の第2凹部としての後方凹部11bに圧入されている。また、後方キー14bは、第2シャフトホルダとしての後方シャフトホルダ12bの第2キー溝としての後方キー溝12b1に嵌入されている。しかしながら、後方キー14bと後方シャフトホルダ12bの後方キー溝12b1とのシャフト11の円周方向の間隔は、前方キー14aと前方シャフトホルダ12aの前方キー溝12a1とのシャフト11の円周方向の間隔よりも大きく設定されている。
図9及び図10は、第1実施形態の中空モータ8作動状態でのキー14付近の構造を示す図であり、図9は作動状態の図7と同様の図、図10は作動状態の図8と同様の図である。
中空モータ8が作動すると、図9に示すように、シャフト11が回転する。続いて、シャフト11の前方凹部11aから前方キー14aに動力が伝達される。次に、前方キー14aから前方シャフトホルダ12aの前方キー溝12a1に動力が伝達され、前方シャフトホルダ12aが回転する。
中空モータ8が作動した場合、シャフト11及び前方シャフトホルダ12aは、前方キー14aを介して回転するが、図10に示すように、後方キー14bは、後方シャフトホルダ12bに当接することはなく、動力を伝達しているわけではないので、後方キー14bには負荷がかからない構造となっている。
図11は、前方キー14aが破損した状態を示す図、図12は、前方キー14a破損時の後方キー14bの状態を示す図である。
図11に示すように、前方キー14aが破損等により、シャフト11から前方シャフトホルダ12aへの動力の伝達ができない場合、図12に示すように、シャフト11の後方凹部11bに嵌入した後方キー14bが、当初離間していた後方シャフトホルダ12bの後方キー溝12b1に当接するようになり、後方キー14bを介して動力を伝達することができるようになる。
このような構造とすることにより、当初前方キー14aのみを介して動力を伝達し、前方キー14aの破損時等のみに後方キー14bを介して動力を伝達するので、寿命を延ばすことが可能となる。また、後方キー14bが動力を伝達する際には後方キー14bと後方シャフトホルダ12bの隙間分だけ作動が遅れるため、前方キー14aの破損を認識することが容易になる。
なお、第1実施形態では、後方キー14bと後方シャフトホルダ12bの後方キー溝12b1とのシャフト11の円周方向の間隔は、前方キー14aと前方シャフトホルダ12aの前方キー溝12a1とのシャフト11の円周方向の間隔よりも大きく設定されているとしたが、前方と後方を取り替えて、前方キー14aと前方シャフトホルダ12aの前方キー溝12a1とのシャフト11の円周方向の間隔を、後方キー14bと後方シャフトホルダ12bの後方キー溝12b1とのシャフト11の円周方向の間隔よりも大きく設定してもよい。また、キー14a、14bとキー溝12a1,12b1との円周方向の間隔のうち小さい方は当接していてもよい。
次に、第2実施形態のキー14付近の構造について説明する。第2実施形態では、キー14は、中空モータ8を挟んで、第1キー14aと第2キー14bを有し、記シャフトホルダ12は、中空モータ8を挟んで、第1シャフトホルダ12aと第2シャフトホルダ12bを有する。
図13及び図14は、第2実施形態のキー14付近の構造を示す図であり、図13は、図3のD−D断面のキー14付近の構造を示す図、図14は、図3のE−E断面のキー14付近の構造を示す図である。第2実施形態では、第1方向としての反時計回り方向の動力の場合、第1キー14aのみで動力の伝達を行い、第2方向としての時計回り方向の動力の場合、第2キー14bで動力の伝達を行う構造としたものである。
図13に示すように、第1キーとしての前方キー14aは、シャフト11の第1凹部としての前方凹部11aに圧入されている。また、前方キー14aは、第1シャフトホルダとしての前方シャフトホルダ12aの第1キー溝としての前方キー溝12a1に嵌入されている。前方キー14aの左右方向中心線は、前方キー溝12a1の左右方向中心線よりも走行車両前方から見て一方の左側にずらして配置されている。そして、前方キー14aと前方キー溝12a1は、シャフト11が反時計方向に回転する際に、当接するように構成されている。
これに対して、図14に示すように、第2キーとしての後方キー14bは、シャフト11の第2凹部としての後方凹部11bに圧入されている。また、後方キー14bは、第2シャフトホルダとしての後方シャフトホルダ12bの第2キー溝としての後方キー溝12b1に嵌入されている。しかしながら、後方キー14bの左右方向中心線は、後方キー溝12b1の左右方向中心線よりも走行車両前方から見て他方の右側にずらして配置されている。後方キー14bと後方キー溝12b1は、シャフト11が時計方向に回転する際に、当接するように構成されている。
図15はシャフト11が時計方向に回転した状態から、中空モータ8を逆方向に作動させ反時計方向に回転し始めた状態を示す図である。中空モータ8が作動すると、前方キー14aは、前方キー溝12a1の左右方向中心線よりも走行車両前方から見て反時計方向にずらして配置されているので、前方シャフトホルダ12aと前方キー14aが迅速に当接し、動力が素早く伝達される。
図16はシャフト11が反時計方向に回転した状態から、中空モータ8を逆方向に作動させ時計方向に回転し始めた状態を示す図である。中空モータ8が作動すると、後方キー14bは、後方キー溝12b1の左右方向中心線よりも走行車両前方から見て時計方向にずらして配置されているので、後方シャフトホルダ12bと後方キー14bが迅速に当接し、動力が素早く伝達される。
すなわち、前方キー14aと前方キー14aを嵌入したシャフト11又は前方シャフトホルダ12aとの円周方向のうち第1方向としての反時計方向の間隔は、後方キー14bと後方キー14bを嵌入したシャフト11又は後方シャフトホルダ12bの反時計方向の間隔より小さく、前方キー14aと前方キー14aを嵌入したシャフト11又は前方シャフトホルダ12aとの円周方向のうち第2方向としての時計方向の間隔は、後方キー14bと後方キー14bを嵌入したシャフト11又は後方シャフトホルダ12bの時計方向の間隔より大きく構成されている。
このような構造とすることにより、走行車両1の前方から見て、シャフト11が反時計方向に作動した場合に、前方キー14aのみを介して動力を伝達し、シャフト11が時計方向に作動した場合に、後方キー14bのみを介して動力を伝達するので、バックラッシュを低減することができる。
また、前方キー14aの破損時に、シャフト11が反時計方向に作動した場合には、後方キー14bを介して動力を伝達し、後方キー14bの破損時に、シャフト11が時計方向に作動した場合には、前方キー14aを介して動力を伝達するので、フェールセーフが可能となる。
さらに、前方キー14a又は後方キー14bのどちらかが破損した場合に動力を伝達する際には、破損していない前方キー14a又は後方キー14bとシャフトホルダ12の隙間分だけ作動が遅れるため、前方キー14a又は後方キー14bのどちらかの破損を認識することが容易になる。
なお、第2実施形態の前方と後方は取り替えてもよい。また、第1方向と第2方向を取り替えて、時計方向を第1方向とし、反時計方向を第2方向としてもよい。さらに、キー14a,14bとキー溝12a1,12b1との間隔のうち小さい方は当接していてもよい。
このように、第1実施形態及び第2実施形態によれば、車体2と、車体2に支持される搭載部3と、車体2及び搭載部3を倒立可能に支持した回転可能な車輪部5と、を備えた走行車両において、車体2と車輪部5とを連結するリンク機構4と、駆動力を発生する回転式モータ8と、回転式モータ8から動力を出力するシャフト11と、シャフト11からリンク機構Lに動力を伝達するリンク動力伝達機構Tと、を備えたので、小スペースで他の部材との干渉を低減するリンク機構4を有し、搭載部3下方のスペースを確保しながら、旋回性能を向上させることができる。
また、リンク動力伝達機構Tは、リンク機構4に固定されたシャフトホルダ12と、シャフト11又はシャフトホルダ12の一方に設け、シャフト11又はシャフトホルダ12の他方に嵌入されたキー14と、を有するので、動力の伝達を良好にすることができる。
また、回転式モータ8は、当該モータ8内を貫通し動力を出力するシャフト11を備える中空モータ8であり、シャフトホルダ12は、中空モータ8を挟んで、前方シャフトホルダ12aと後方シャフトホルダ12bを有し、キー14は、中空モータ8を挟んで、前方キー14aと後方キー14bを有し、キー溝12a1,12b1は、中空モータ8を挟んで、前方キー溝12a1と後方キー溝12b1を有するので、動力の伝達をさらに良好にすることができる。
また、前方キー14aと前方キー溝12a1又は後方キー14bと後方キー溝12b1のうち少なくとも1つは、シャフト円周方向に間隔を有するので、通常、当接したキー14とキー溝12a1,12b1又は間隔の小さいキー14とキー溝12a1,12b1のみを介して動力を伝達し、当接したキー14とキー溝12a1,12b1又は間隔の小さいキー14の破損時等のみに間隔の大きいキー14とキー溝12a1,12b1を介して動力を伝達するので、寿命を延ばすことが可能となる。
また、前方キー14aと前方キー溝14a1のシャフト円周方向の間隔と、後方キー14bと後方キー溝14b1のシャフト円周方向の間隔とは、距離が異なるので、通常、間隔の小さいキー14aとキー溝14a1,14b1のみを介して動力を伝達し、間隔の小さいキー14の破損時等のみに間隔の大きいキー14とキー溝14a1,14b1を介して動力を伝達するので、片方のキーが破損した場合でも動力を伝達することが可能となる。また、間隔の大きいキー14が動力を伝達する際には作動が遅れるため、間隔の小さいキー14の破損を認識することが容易になる。
また、第1キーと前記第1キー溝のシャフト円周方向の一方の間隔は、前記第2キーと前記第2キー溝のシャフト円周方向の一方の間隔より小さく、前方キー14aと前方キー溝14a1のシャフト円周方向の他方の間隔は、後方キー14bと後方キー溝14b1のシャフト円周方向の他方の間隔より大きいので、シャフト11が一方に作動した場合に、前方キー14aのみを介して動力を伝達し、シャフト11が他方に作動した場合に、後方キー14bのみを介して動力を伝達するので、バックラッシュを低減することができる。また、前方キー14aの破損時に、シャフトが一方に作動した場合には、後方キー14bを介して動力を伝達し、後方キー14bの破損時に、シャフトが他方に作動した場合には、前方キー14aを介して動力を伝達するので、フェールセーフが可能となる。さらに、前方キー14a又は後方キー14bのどちらかが破損した場合に動力を伝達する際には、作動が遅れるため、前方キー14a又は後方キー14bのどちらかの破損を認識することが容易になる。
本実施形態の走行車両を示す正面図である。 本実施形態の走行車両を示す側面図である。 図1のA−A断面図である。 図1のB−B断面図である。 図4のC−C断面図である。 中空モータ8を作動した走行車両1の状態を示す図である。 第1実施形態の図3のD−D断面のキー14付近の構造を示す図である。 第1実施形態の図3のE−E断面のキー14付近の構造を示す図である。 第1実施形態の作動状態の図7と同様の図である。 第1実施形態の作動状態の図8と同様の図である。 第1実施形態の前方キー14aが破損した状態を示す図である。 第1実施形態の前方キー14a破損時の後方キー14bの状態を示す図である。 第2実施形態の図4のD−D断面のキー14付近の構造を示す図である。 第2実施形態の図3のE−E断面のキー14付近の構造を示す図である。 第2実施形態のシャフト11が時計方向に回転した状態から、中空モータ8を逆方向に作動させ反時計方向に回転し始めた状態を示す図である。 第2実施形態のシャフト11が反時計方向に回転した状態から、中空モータ8を逆方向に作動させ時計方向に回転し始めた状態を示す図である。
符号の説明
1…走行車両、2…車体、3…座席(搭載部)、4…リンク部材、5…車輪部、6…ガイド部材(案内手段)、7…スライドアクチュエータ(移動手段)、8…中空モータ、9…ホイールモータ、10…フレキシブルプレート(弾性手段)、11…シャフト、12…シャフトホルダ、12a…前方シャフトホルダ(第1シャフトホルダ)、12b…後方シャフトホルダ(第2シャフトホルダ)、13…ボルト、14…キー、14a…前方キー(第1キー)、14b…後方キー(第2キー)、15…ベアリング、16…ボルト、17…ワッシャ、L…リンク機構、T…リンク動力伝達機構

Claims (6)

  1. 車体と、
    前記車体に支持される搭載部と、
    前記車体及び前記搭載部を倒立可能に支持した回転可能な車輪部と、
    を備えた走行車両において、
    前記車体と前記車輪部とを連結するリンク機構と、
    駆動力を発生する回転式モータと、
    前記回転式モータから動力を出力するシャフトと、
    前記シャフトから前記リンク機構に動力を伝達するリンク動力伝達機構と、
    を備えた
    ことを特徴とする走行車両。
  2. 前記リンク動力伝達機構は、
    前記リンク機構に固定されたシャフトホルダと、
    前記シャフト又は前記シャフトホルダの一方に設けたキーと、
    前記キーと噛み合い、前記シャフト又は前記シャフトホルダの他方に設けたキー溝と、
    を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の走行車両。
  3. 前記回転式モータは、当該モータ内を貫通し動力を出力する前記シャフトを備える中空モータであり、
    前記シャフトホルダは、前記中空モータを挟んで、第1シャフトホルダと第2シャフトホルダを有し、
    前記キーは、前記中空モータを挟んで、第1キーと第2キーを有し、
    前記キー溝は、前記中空モータを挟んで、第1キー溝と第2キー溝を有する
    ことを特徴とする請求項2に記載の走行車両。
  4. 前記第1キーと前記第1キー溝又は前記第2キーと前記第2キー溝のうち少なくとも1つは、シャフト円周方向に間隔を有する
    ことを特徴とする請求項3に記載の走行車両。
  5. 前記第1キーと前記第1キー溝のシャフト円周方向の間隔と、前記第2キーと前記第2キー溝のシャフト円周方向の間隔とは、距離が異なる
    ことを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の走行車両。
  6. 前記第1キーと前記第1キー溝のシャフト円周方向の一方の間隔は、前記第2キーと前記第2キー溝のシャフト円周方向の一方の間隔より小さく、
    前記第1キーと前記第1キー溝のシャフト円周方向の他方の間隔は、前記第2キーと前記第2キー溝のシャフト円周方向の他方の間隔より大きい
    ことを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の走行車両。
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