JP2009290644A - 応答器、質問器および通信装置 - Google Patents

応答器、質問器および通信装置 Download PDF

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Abstract

【課題】非接触ICカードとリーダライタとの間の通信の高速化を実現する。
【解決手段】非接触ICカード100は、コイル120および同調周波数調整回路200からなるアンテナ110と同調周波数制御回路300とを備える。同調周波数制御回路300は、同調周波数調整回路200の容量を変化させて電磁波の受信時と送信時とでアンテナ110の同調周波数を切り替える。同調周波数制御回路300は、リーダライタから発信される電磁波を受信する場合には、リーダライタからの高速のデータ信号により生成される側波帯の一方のみを受信できるように同調周波数を搬送波周波数から移動させる。また、同調周波数制御回路300は、リーダライタに応答データを送信する場合には、搬送波周波数に同調周波数を設定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、応答器および質問器に関し、特に電磁波を介して高速通信を実現するための応答器および質問器に関する。
従来、所定の情報を記憶させたり読み出したりする質問器と、その質問器からの要求コマンドに対して応答する応答器とから構成される通信システムが広く利用されている。このような通信システムにおいて電磁波を介することにより通信を行うものを非接触通信システムという。このような非接触通信システムは、例えば、自動改札や入退室管理システムなどに用いられており、これらの非接触通信システムでは、質問器としてリーダライタを使用し、応答器として非接触ICカードや非接触IDカードなどを用いるのが一般的である。
この非接触ICカードにおいては、その同調周波数がリーダライタから発信される電磁波のエネルギーを最も効率良く受信できる周波数として、例えば13.56MHzに固定されたものが数多く存在する。しかしながら、このような非接触ICカードにおいて、用途の異なる複数の非接触ICカードを財布などに収納した状態でリーダライタにかざすような場合には、財布に収納された他の非接触ICカードとの相互インダクタンスの影響により、非接触ICカードの同調周波数が13.56MHzより低い周波数に下がってしまう。そこで、複数の非接触ICカードを財布などに収納した状態で利用することを想定して、予め同調周波数を高い周波数に移動させることによって同調周波数を13.56MHzになるように固定させる非接触ICカードが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
しかしながら、非接触ICカードの同調周波数を13.56MHzになるように固定してしまうと、以下に示すように、非接触ICカードとリーダライタとの間のデータ転送速度を高速化することが困難になるおそれがある。
図16は、従来のリーダライタから送信される低速および高速通信時における変調波を示す概念図である。ここでは、リーダライタの変調波720および721がそれぞれ実線および点線により示されており、横軸を周波数、縦軸を電磁波強度として表している。また、搬送波周波数を13.56MHzとしている。
リーダライタの変調波720および721は、非接触ICカードに送信すべきデータ信号の周波数成分であり、データ信号を搬送する搬送波の搬送波周波数を中心に両サイドに生成される。また、リーダライタの変調波720および721は、それぞれ低速通信時および高速通信時における変調波である。ここにいう高速通信とは、リーダライタと非接触ICカードとの間のデータ転送速度が1600Kbps以上の通信を意味する。
このように、リーダライタと非接触ICカードとの間のデータ転送速度を高速化すると、リーダライタの変調波721の周波数帯域は、リーダライタの変調波720に比べて、搬送波周波数から離れるようにして広がる。それとともに、リーダライタの変調波721のピークレベルは、変調波の周波数帯域が広がる分だけ下がることがわかる。これは、リーダライタのアンテナ特性により、搬送波周波数から離れるに従ってアンテナの利得が低下るため、電磁波の出力レベルが下がるからである。次に、従来の非接触ICカードでの高速通信について簡単に説明する。
図17は、従来の非接触ICカードにおけるアンテナの周波数特性を示す概念図である。ここでは、搬送波周波数を13.56MHzとしている。また、横軸を周波数、縦軸を利得として表している。
図17(a)は、受信時における従来の非接触ICカードのアンテナの周波数特性を示す概念図である。ここでは、従来の非接触ICカードの受信周波数特性810と、図16に示した高速通信時におけるリーダライタの変調波721との関係が示されており、非接触ICカードの受信周波数特性810が実線により、リーダライタの変調波が点線によりそれぞれ示されている。
非接触ICカードの受信周波数特性810は、リーダライタから発信される電磁波を受信する場合における非接触ICカードのアンテナの周波数特性であり、縦軸は利得を表している。ここで、受信周波数特性810において利得の最も高い周波数が同調周波数であり、その同調周波数は搬送波周波数と同じ周波数に設定されている。
この場合、高速通信時におけるリーダライタの変調波721の周波数帯域は、従来の非接触ICカードの受信周波数特性810に比べて広がっており、その変調波721の電磁波強度も低いことから、従来の非接触ICカードにおいては、変調波721を受信することが困難である。ここで、非接触ICカードにおいて低レベルの変調波を受信できるようにする手法として、データの検出精度を上げるために回路の規模を大きくすることが考えられるが、それに伴い消費電力が上がってしまうという問題が生じる。そのため、電源を備えていない非接触ICカードにおいては、回路の規模を大きくしてリーダライタからのデータ信号の検出精度を上げることは困難である。
一方、図17(b)に示すように、仮に、リーダライタからのデータを受信できた場合には、送信周波数特性820を有する非接触ICカードから高速通信時における変調波821がリーダライタに送信される。このとき、リーダライタは、非接触ICカードと異なり電源を備えていることから、回路規模を大きくすることによってデータの検出精度を高くすることができるため、非接触ICカードからの変調波821を受信することができる。
このように、リーダライタと非接触ICカードとの間で高速通信を行う場合には、非接触ICカードの同調周波数を従来のように搬送波周波数に固定してしまうと、非接触ICカードにおいて、リーダライタからの高速通信時におけるデータを受信することは困難である。
特開2005−197890号公報(図2)
上述の従来技術では、非接触ICカードの同調周波数を搬送波周波数と一致させるように固定することによって、安定した通信を行うことができる。しかしながら、従来のように非接触ICカードの同調周波数を搬送波周波数に固定してしまうと、非接触ICカードとリーダライタとの間のデータ転送速度を高速化することが困難になる。ここで、非接触ICカードの同調周波数を搬送波周波数から移動させる場合について次図を参照して説明する。
図18は、非接触ICカードの同調周波数を搬送波周波数から移動させた場合の非接触ICカードの周波数特性を示す概念図である。ここでは、搬送波周波数を13.56MHzとしている。また、横軸を周波数として表している。
図18(a)には、非接触ICカードの受信周波数特性810と、図16に示した高速通信時におけるリーダライタの変調波721との関係が示されている。
非接触ICカードの受信周波数特性811は、リーダライタから発信された電磁波を受信する場合における非接触ICカードのアンテナの周波数特性であり、縦軸は利得を表している。この受信周波数特性810の同調周波数は、変調波721において周波数が高い方の側波帯のみ受信できるように搬送波周波数より高い周波数(fc)に設定される。これにより、非接触ICカードにおいては、リーダライタの変調波721の一方の側波帯のみの受信ではあるが、非接触ICカードのアンテナ利得によりその側波帯の受信レベルが高くなる。そのため、非接触ICカードは、リーダライタからの高速通信時における高速データを検出できるだけの十分なエネルギーを確保することができるようになる。
このように、非接触ICカードは、非接触ICカードの同調周波数を搬送波周波数から移動させることによって、リーダライタからの高速データを検出できるようになる。
しかしながら、この場合、非接触ICカードにおいて受信したデータを処理してリーダライタに同じデータ転送速度により返信しても、リーダライタでは、その返信したデータ信号を受信することができない。これは、非接触ICカードの同調周波数を搬送波周波数から移動させると、図18(b)に示すように、非接触ICカードの送信周波数特性821も受信周波数特性811と同じ同調周波数(fc)になるからである。具体的には、非接触ICカードからリーダライタに応答するためのデータ信号を返信すると、そのデータ信号の周波数成分は変調波のうち一方の側波帯822のみとなってしまう。この場合、非接触ICカードの送信時におけるアンテナの同調周波数(fc)が側波帯822側に移動しているため側波帯822の電磁波強度は高くなる。しかしながら、リーダライタにおいては、1つの側波帯822だけでは十分なエネルギーを得ることができないため、非接触ICカードからのデータを検出することが困難になる。
このように、高速通信を行う場合には、非接触ICカードの同調周波数を搬送波周波数から移動させて固定したとしてしまうと、リーダライタにおいて、非接触ICカードからの応答データを受信できないという問題が生じる。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、質問器と応答器との間の通信の高速化を実現することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その第1の側面は、互いに並列接続されたコイルおよび可変容量回路から構成されてその同調周波数が第1の周波数であって電磁波を介して通信対象である質問器と通信を行うためのアンテナ回路と、上記アンテナ回路により電磁波を送信する場合には上記互いに並列接続されたコイルおよび可変容量回路の同調周波数を第2の周波数に切り替える同調周波数制御回路とを具備する応答器である。これにより、電磁波を送信する場合には同調周波数を第2の周波数から第1の周波数に切り替えさせるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記同調周波数制御回路は、上記質問器から受信したデータのデータ処理を終了すると上記アンテナ回路により電磁波を送信する前に上記同調周波数を上記第2の周波数に切り替えるようにしてもよい。これにより、電磁波を送信する前に同調周波数を第2の周波数に切り替えさせるという作用をもたらす。この場合において、上記同調周波数制御回路は、上記データ処理の結果を上記質問器に上記アンテナ回路を介して送信した後に上記同調周波数を上記第1の周波数に切り替えるようにしてもよい。これにより、データ処理の結果を質問器に送信した後に同調周波数を第1の周波数に切り替えさせるという作用をもたらす。
また、上記同調周波数制御回路は、上記質問器から送信されたデータのデータ処理を終了すると上記アンテナ回路により電磁波を送信する前に上記同調周波数を上記第2の周波数に切り替える場合において、上記同調周波数制御回路は、上記質問器から発信された電磁波を通じて上記アンテナ回路に誘起された交流電圧により生成された電源電圧が所定の電圧以下になる場合には上記同調周波数を上記第1の周波数に切り替えるようにしてもよい。これにより、アンテナ回路に誘起された交流電圧より生成された電源電圧が所定の円圧以下になる場合には同調周波数を第1の周波数に切り替えさせるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記第1の周波数を、上記質問器から送信される側波帯のうち周波数が高い側波帯のピークより高い周波数に設定するようにしてもよい。これにより、質問器からのデータ信号を受信し易くするという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記第1の周波数を、上記質問器から送信される側波帯のうち周波数が低い側波帯のピークより低い周波数に設定するようにしてもよい。これにより、質問器からのデータ信号を受信し易くするという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記同調周波数制御回路は、上記可変容量回路を制御することによって上記同調周波数を上記第2の周波数に切り替えるようにしてもよい。これにより、可変容量回路の容量を変化させることによって同調周波数を第2の周波数に切り替えさせるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記可変容量回路は、直列に接続された第1の固定容量素子およびスイッチと、上記直列に接続された第1の固定容量素子およびスイッチに並列に接続された第2の固定容量とを含み、上記同調周波数制御回路は、上記スイッチを制御することによって上記可変容量回路の容量を変化させて上記同調周波数を上記第2の周波数に切り替えるようにしてもよい。これにより、同調周波数制御回路により可変容量回路のスイッチを制御することによって同調周波数を第2の周波数に切り替えさせるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記可変容量回路は、可変容量ダイオードを含み、上記同調周波数制御回路は、上記可変容量ダイオードの容量を制御することによって上記同調周波数を上記第2の周波数に切り替えるようにしてもよい。これにより、可変容量ダイオードの容量を制御することによって同調周波数を第2の周波数に切り替えさせるという作用をもたらす。
また、本発明の第2の側面は、電磁波を介して通信対象である応答器と通信を行うための互いに並列接続されたコイルおよび可変容量回路からなるアンテナ回路と、上記アンテナ回路から電磁波を送信する場合には第1の周波数に、上記応答器から送信された電磁波を受信する場合には第2の周波数にそれぞれ上記アンテナ回路の同調周波数を切り替える同調周波数制御回路とを具備する質問器である。これにより、電磁波を送信する場合には同調周波数を第1の周波数に、電磁波を受信する場合には同調周波数を第2の周波数に切り替えさせるという作用をもたらす。
また、この第2の側面において、上記同調周波数制御回路は、上記アンテナ回路を介して上記応答器に送信すべきデータを送信した後に上記アンテナ回路の同調周波数を上記第2の周波数に切り替えるようにしてもよい。これにより、応答器に送信すべきデータを送信した後にアンテナ回路の同調周波数を第2の周波数に切り替えさせるという作用をもたらす。この場合において、上記同調周波数制御回路は、上記応答器からの上記データに対する応答データの処理が終了すると上記アンテナ回路から電磁波を送信する前に上記アンテナ回路の同調周波数を上記第1の周波数に切り替えるようにしてもよい。これにより、アンテナ回路から電磁波を送信する前に同調周波数を第1の周波数に切り替えさせるという作用をもたらす。
また、この第2の側面において、上記第1の周波数を、上記アンテナ回路により送信される側波帯のうち周波数が高い側波帯のピークより高い周波数に設定するようにしてもよい。これにより、周波数が高い側波帯のピークレベルをより高くさせるという作用をもたらす。
また、この第2の側面において、上記第1の周波数を、上記アンテナ回路により送信される側波帯のうち周波数が低い側波帯のピークより低い周波数に設定するようにしてもよい。これにより、周波数が低い側波帯のピークレベルをより高くさせるという作用をもたらす。
また、この第2の側面において、上記同調周波数制御回路は、上記可変容量回路を制御することによって上記アンテナ回路の同調周波数を上記第1または第2の周波数に切り替えるようにしてもよい。これにより、可変容量回路の容量を変化させることによって同調周波数を第1または第2の周波数に切り替えさせるという作用をもたらす。
また、この第2の側面において、上記可変容量回路は、直列に接続された第1の固定容量素子およびスイッチと、上記直列に接続された第1の固定容量素子およびスイッチに並列に接続された第2の固定容量を含み、上記同調周波数制御回路は、上記スイッチを制御することによって上記可変容量回路の容量を変化させて上記アンテナ回路の同調周波数を上記第1または第2の周波数に切り替えるようにしてもよい。これにより、可変容量回路のスイッチを制御することによって同調周波数を第1または第2の周波数に切り替えさせるという作用をもたらす。
また、この第2の側面において、上記可変容量回路は、可変容量ダイオードを含み、上記同調周波数制御回路は、上記可変容量ダイオードの容量を制御することによって上記アンテナ回路の同調周波数を上記第1または第2の周波数に切り替えるようにしてもよい。これにより、可変容量ダイオードの容量を制御することによって同調周波数を第1または第2の周波数に切り替えさせるという作用をもたらす。
また、本発明の第3の側面は、電磁波を介して通信対象である他の通信装置と通信を行うための互いに並列接続されたコイルおよび可変容量回路からなるアンテナ回路と、上記他の通信装置から発信された電磁波を受信する場合には第1の周波数に、上記アンテナ回路により電磁波を送信する場合には第2の周波数にそれぞれ上記アンテナ回路の同調周波数を切り替える同調周波数制御回路とを具備する通信装置である。これにより、電磁波を受信する場合には同調周波数を第1の周波数に、電磁波を送信する場合には同調周波数を第2の周波数に切り替えさせるという作用をもたらす。
本発明によれば、質問器と応答器との間の通信速度を高速化することができるという優れた効果を奏し得る。
次に本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態における非接触ICカードの一構成例を示す概念図である。ここでは、非接触ICカードとリーダライタとの間のデータ転送速度が互いに同一であり、かつ、高速であることを想定しており、そのデータ転送速度は、例えば、1696Kbpsとする。
非接触ICカード100は、電磁波を介してリーダライタと通信を行うものであり、アンテナ110および同調周波数制御回路300を備える。
アンテナ110は、通信対象となるリーダライタから発信される電磁波を受信して、これに対応してリーダライタに電磁波を送信するものである。このアンテナ110は、互いに並列接続されたコイル120および同調周波数調整回路200から構成される同調回路である。ここで、このアンテナ110から発生する電磁波強度が最も高くなる周波数が同調周波数であり、その同調周波数は、互いに並列接続されたコイル120および同調周波数調整回路200の容量によって定まる。なお、このアンテナ110は、特許請求の範囲に記載の通信装置および応答器のアンテナ回路の一例である。また、同調周波数調整回路200は、特許請求の範囲に記載の応答器および通信装置における可変容量回路の一例である。
同調周波数調整回路200は、同調周波数制御回路300からの信号に基づいて容量を変化させるものである。この同調周波数調整回路200の容量を変化させることによって、アンテナ110の同調周波数が変化するように構成される。
同調周波数制御回路300は、同調周波数調整回路200の容量を制御することによって電磁波の受信時と送信時とでアンテナ110の同調周波数を切り替えるものである。例えば、同調周波数制御回路300は、リーダライタからの送信すべきデータを受信して、そのデータのデータ処理が終了すると、電磁波を送信する前にアンテナ110の同調周波数を送信するための送信周波数に切り替える。この送信周波数は、図17(b)において述べたように、リーダライタにおいて非接触ICカードからのデータ信号を受信し易くするために、搬送波周波数に一致させることを想定する。ここでは、搬送波周波数を、例えば、13.56MHzとする。なお、この送信周波数は、特許請求の範囲に記載の応答器および通信装置における第2の周波数の一例である。
また、同調周波数制御回路300は、リーダライタからのデータを処理した結果を応答データとしてリーダライタにアンテナ110を介して送信した後に、リーダライタからの電磁波を受信するための受信周波数にアンテナ110の同調周波数を切り替える。この受信周波数は、リーダライタから発信される変調波のうち一方の側波帯を受信できる周波数として、例えば、17.30MHz付近を想定する。なお、ここにいう変調波とは、リーダライタにより搬送波をデータに重畳することによって生成される周波数成分であり、搬送波周波数の両サイドに対称的に現れるものである。ここでは、搬送波周波数より低い周波数に現れる周波数成分を下側波帯とし、搬送波周波数より高い周波数に現れる周波数成分を上側波帯とする。なお、この受信周波数は、特許請求の範囲に記載の応答器および通信装置における第1の周波数の一例である。
また、同調周波数制御回路300は、リーダライタから発信された電磁波を通じて生成された電源電圧が所定の電圧以下になった場合には、アンテナ110の同調周波数を受信周波数に切り替える。例えば、アンテナ110の同調周波数が送信周波数に切り替えられて、応答データをリーダライタに送信している状態において、リーダライタとの間の距離が離れて電源電圧が所定電圧以下となった場合には、同調周波数制御回路300は、アンテナ110の同調周波数を受信周波数に切り替える。これにより、リーダライタから発信された電磁波を通じて電源電圧を生成する前においては、リーダライタからのデータを受信しやすい状態にすることができる。なお、この同調周波数制御回路300は、特許請求の範囲に記載の応答器および通信装置における同調周波数制御回路の一例である。
このように、アンテナ110の同調周波数を送信時と受信時とにより切り替えることによって非接触ICカード100とリーダライタとの間のデータ転送速度を高速化することができる。なお、この非接触ICカード100は、特許請求の範囲に記載の応答器または通信装置の一例である。次に、同調周波数調整回路200の一構成例について次図を参照して説明する。
図2は、本発明の実施の形態における非接触ICカード100の第1の実施例における同調周波数調整回路200の一構成例を示す概念図である。ここでは、非接触ICカード100は、コイル120と、可変容量回路210と、同調周波数制御回路300とを備える。なお、可変容量回路210以外の構成は、図1と同様のものであるため、ここでの説明を省略する。また、この可変容量回路210は、特許請求の範囲に記載の応答器および通信装置における可変容量回路の一例である。
可変容量回路210は、固定容量素子211および212と、スイッチ213とを備える。なお、この固定容量素子212、固定容量素子211およびスイッチ213は、それぞれ特許請求の範囲に記載の応答器における第1の固定容量素子、第2の固定容量素およびスイッチの一例である。
この可変容量回路210は、同調周波数制御回路300からの信号に基づいてスイッチ213を導通状態または非導通状態にすることによって可変容量回路210の容量を変化させるものである。例えば、同調周波数制御回路300は、リーダライタからのデータを受信する場合には、スイッチ213を非導通状態にすることによってコイル120および固定容量素子211から定まる同調周波数を受信周波数として設定する。一方、同調周波数制御回路300は、リーダライタに応答データを送信する場合には、スイッチ213を導通状態にすることによってコイル120と固定容量素子211および212の合成容量とから定まる同調周波数を送信周波数として設定する。
なお、この場合、固定容量素子211および212を加算したものが合成容量となり、送信時においては可変容量回路210の容量は大きくなることから、アンテナ110の送信周波数は受信周波数より低くなる。ここで、送信周波数は、リーダライタが応答データを受信できるように搬送波周波数と同じ周波数に設定される。したがって、受信周波数は、搬送波周波数より高い周波数に設定されることになり、リーダライタからの上側波帯を受信するように設定される。
このように、本発明の実施の形態における非接触ICカード100の第1の実施例では、固定容量素子211および212とスイッチ213とを用いることによって、可変容量回路210の容量を変化させる。これにより、アンテナ110の同調周波数を送信時と受信時とにおいて切り替えることができる。次に、同調周波数制御回路300の一構成例について次図を参照して説明する。
図3は、本発明の実施の形態における非接触ICカード100の第1の実施例における同調周波数制御回路300の一構成例を示す図である。ここでは、図2に示した構成において、同調周波数制御回路300の一構成例と、可変容量回路210のスイッチ213に代えてn型トランジスタ233とが示されている。それ以外の構成は、図2と同様のものであるため、ここでの説明を省略する。
可変容量回路210は、スイッチ213に代えてn型トランジスタ233を備える。このn型トランジスタ233は、そのゲート端子にH(High)レベルの電位が印加されると導通状態となり、そのゲート端子にL(Low)レベルの電位が印加されると非導通状態となるスイッチとして機能する。
同調周波数制御回路300は、データ処理回路310と、電源生成回路320と、容量制御回路330と、抵抗素子340と、n型トランジスタ350とを備える。
データ処理回路310は、アンテナ110を介してリーダライタからのデータを受け取るとそのデータ処理を実行して、アンテナ110を介して応答データをリーダライタに返信するものである。このデータ処理回路310は、データ処理が終了するとその終了通知を容量制御回路330に出力する。また、このデータ処理回路310は、リーダライタへの応答データの返信が終了すると、その返信終了通知を容量制御回路330に出力する。また、データ処理回路310は、所定のデータ転送速度、例えば1696Kbpsにより応答データの信号を生成する。
電源生成回路320は、リーダライタから発信された電磁波によりアンテナ110に誘起された交流電圧を整流することによって、電源電圧としての直流電圧を生成するものである。この電源生成回路320は、データ処理回路310と、容量制御回路330と、抵抗素子340とに生成した電源電圧を供給する。
n型トランジスタ350は、そのゲート端子にHレベルの電位が印加されると導通状態となり、そのゲート端子にLレベルの電位が印加されると非導通状態となるスイッチとして機能する。このn型トランジスタ350は、そのソース端子が抵抗素子340の一方の端子およびn型トランジスタ233のゲート端子に接続されており、ドレイン端子が接地されている。
抵抗素子340は、n型トランジスタ350が導通状態において電源生成回路320により供給される電源電圧を降下させるものである。この場合、n型トランジスタ233のゲート端子には、Lレベルとして0V(ボルト)が供給される。なお、n型トランジスタ350が非導通状態においては、電流が抵抗素子340に流れないため、n型トランジスタ233のゲート端子には、電源生成回路320により供給される電源電圧が供給される。また、抵抗素子340は、一方の端子がn型トランジスタ350のドレイン端子およびn型トランジスタ233のゲート端子に接続され、他方の端子がデータ処理回路310、電源生成回路320および容量制御回路330に接続される。
容量制御回路330は、HレベルまたはLレベルの電位をn型トランジスタ350のゲート端子に印加するものである。例えば、容量制御回路330は、電源生成回路320により電源電位が供給されると、Hレベルの電位をn型トランジスタ350のゲート端子に印加する。この場合、n型トランジスタ350は導通状態となり、n型トランジスタ233のゲート端子はLレベルとなるため、n型トランジスタ233は非導通状態になる。これにより、同調周波数制御回路300は、固定容量素子211およびコイル120から定まるアンテナ110の同調周波数を受信周波数として設定することができる。
また、容量制御回路330は、データ処理回路310からデータ処理の終了通知が出力されると、Lレベルの電位をn型トランジスタ350のゲート端子に印加する。この場合、n型トランジスタ350は非導通状態となり、n型トランジスタ233のゲート端子には電源電圧がHレベルの電位として供給されるため、n型トランジスタ233は導通状態になる。これにより、同調周波数制御回路300は、固定容量素子211と固定容量素子212との合成容量およびコイル120から定まるアンテナ110の同調周波数を送信周波数として設定することができる。
また、容量制御回路330は、データ処理回路310から応答データの返信終了通知が出力されると、Hレベルの電位をn型トランジスタ350のゲート端子に印加する。この場合、n型トランジスタ350は導通状態となり、n型トランジスタ233のゲート端子はLレベルとなるため、n型トランジスタ233は非導通状態になる。これにより、同調周波数制御回路300は、固定容量素子211およびコイル120から定まるアンテナ110の同調周波数を受信周波数として設定することができる。
ここで、非接触ICカード100とリーダライタとの間の距離が一定の距離離れると、電源電圧は非接触ICカードの動作電圧より小さくなる。この場合、n型トランジスタ233は非導通状態となり、固定容量素子211およびコイル120から定まる受信周波数にアンテナ110の同調周波数が設定される。これにより、同調周波数制御回路300は、リーダライタとの通信を新たに開始する際には、アンテナ110の同調周波数は受信周波数に設定されているため、リーダライタからのデータを受信することができる。次に、アンテナ110の周波数特性について次図を参照して説明する。
図4は、図2および図3におけるアンテナ110の周波数特性を模式的に示す概念図である。ここでは、搬送波周波数を13.56MHzとしている。また、横軸を周波数として表している。
図4(a)は、受信時におけるアンテナ110の周波数特性を示す概念図である。ここでは、非接触ICカードの受信周波数特性250と、リーダライタの変調波661との関係が示されており、非接触ICカードの受信周波数特性250が実線により示され、リーダライタの変調波661が点線により示されている。
リーダライタの変調波661は、リーダライタから発信されるデータ信号の周波数成分であり、搬送波周波数の両サイドに対称に生成される。ここでは、搬送波周波数より低い周波数に現れる周波数成分を下側波帯とし、搬送波周波数より高い周波数に現れる周波数成分を上側波帯とする。
非接触ICカードの受信周波数特性250は、受信時におけるアンテナ110の周波数特性であり、縦軸は利得を表している。この非接触ICカードの受信周波数特性250において利得が最も高い周波数(fcr1)が同調周波数であり、その同調周波数(fcr1)が受信周波数である。この非接触ICカードの受信周波数特性250は、変調波661の上側波帯を受信し易くするように設定されるため、受信周波数(fcr1)を少なくとも上側波帯のピークより高い周波数に設定する。これは、上側波帯のピークより高い周波数成分がデータ信号の高周波成分に相当するため、上側波帯のピークより高い周波数成分を受信し易くすることでデータ信号が検出し易くなるからである。しかしながら、受信周波数(fcr1)を上側波帯のピークの周波数より高くし過ぎると、搬送波からエネルギーを受け取れなくなるため、これらを勘案して受信周波数は設定される。
このように、受信周波数を上側波帯のピークより高い周波数に設定することによって、リーダライタからの高速のデータ信号を受信することができるようになる。
なお、この上下側波帯のピークの周波数は、データ信号の連続するビットの値によって変化するが、ここでは、上下側波帯のピークが搬送波周波数から最も離れる場合を想定している。例えば、マンチェスタ符号化されたデータ信号を振幅変調する伝送方式を想定すると、上下側波帯のピークが搬送波周波数から最も離れる場合としては、データ信号のビットがランダムに発生するときが該当する。このときの上下側波帯のピークは、データ転送速度を生成するクロック信号の周波数だけ搬送波周波数から離れる。したがって、例えば、データ転送速度を生成するクロック信号の周波数が1.696MHzであれば、上側波帯のピークの周波数は、15.256(=13.560+1.696)MHzとなるので、受信周波数(fcr1)は少なくとも15.256MHzより高い周波数に設定する。
図4(b)は、送信時におけるアンテナ110の周波数特性を示す概念図である。ここでは、非接触ICカードの送信周波数特性260と非接触ICカードの変調波361との関係が示されており、非接触ICカードの送信周波数特性260が破線により示され、非接触ICカードの変調波361が実線により示されている。非接触ICカードの送信周波数特性260は、アンテナ110から電磁波を送信する場合における周波数特性であり、縦軸は利得を表している。この非接触ICカードの送信周波数特性260の同調周波数である送信周波数は、搬送波周波数と同じ周波数に設定される。
このように、送信周波数を搬送波周波数と同じ周波数に設定することによって、リーダライタでは、非接触ICカード100のデータ信号により生成される変調波を受信することができるようになる。
なお、本発明の実施の形態における非接触ICカード100の第1の実施例では、アンテナ110の受信周波数を上側波帯が受信しやすいように設定する例について説明したが、下側波帯が受信しやすいように設定してもよい。この場合、図3に示したスイッチ213としてのn型トランジスタ233に代えてn型トランジスタ233と反対の動作をするp型トランジスタを用いることによって実現することができる。このp型トランジスタは、そのゲート端子にHレベルの電位が印加されると非導通状態となり、Lレベルの電位が印加されると導通状態となるスイッチである。例えば、リーダライタから発信された電磁波を受信する場合には、容量制御回路330によりHレベルの電位がn型トランジスタ350のゲート端子に印加されることにより、p型トランジスタのゲート端子の電位はLレベルとなり、p型トランジスタは導通状態になる。そのため、アンテナ110の受信周波数は、固定容量素子211および212の合成容量とコイル120とから定まる。
また、応答データをリーダライタに送信する場合には、容量制御回路330によりLレベルの電位がn型トランジスタ350のゲート端子に印加されることにより、p型トランジスタのゲート端子の電位はHレベルとなり、p型トランジスタは非導通状態になる。そのため、アンテナ110の送信周波数は、固定容量素子211とコイル120とから定まる。これにより、アンテナ110の受信周波数は、送信周波数より低い周波数に設定することができるようになる。ここで、送信周波数は、リーダライタにおいて応答データを受信できるように搬送波周波数と同じ周波数に設定される。したがって、受信周波数は、搬送波周波数より低い周波数の下側波帯が受信し易くなるように設定される。
図5は、スイッチ213としてp型トランジスタを用いた場合における受信時のアンテナ110の周波数特性を模式的に示す概念図である。ここでは、搬送波周波数を13.56MHzとしている。また、横軸を周波数として表している。なお、リーダライタの変調波661は、図4(a)に示したものと同様である。また、送信時におけるアンテナ110の周波数特性は、図4(b)に示したものと同様であるため、ここでの説明を省略する。ここでは、受信周波数特性251が実線により示され、リーダライタの変調波661が点線により示されている。受信周波数特性251は、アンテナ110の受信時における周波数特性であり、縦軸は利得を表している。この受信周波数特性251において利得が最も高い周波数(fcr2)が受信周波数である。
この場合、受信周波数特性251は、変調波661の下側波帯を受信し易くするように設定する。ここで、下側波帯を受信するときは、上側側波帯とは反対に受信周波数(fcr2)を少なくとも下側波帯のピークより低い周波数に設定する。これは、上述のようにデータ信号を検出し易くなるからである。
このように、第1の実施例の変形例として、スイッチ213としてp型トランジスタを用いることにより受信周波数を下側波帯のピークより低い周波数に設定することによって、リーダライタからの高速のデータ信号を受信することができるようになる。
次に本発明の実施の形態における非接触ICカード100の動作について図面を参照して説明する。
図6は、本発明の実施の形態における非接触ICカード100の同調周波数制御処理の処理手順例を示すフローチャートである。
まず、リーダライタから発信された電磁波を検出するまで待機する(ステップS911)。次に、電磁波を受信して電源生成回路により電源電圧が供給されて、リーダライタからのデータが受信される(ステップS912)。そして、受信されたデータのCRC値が計算される(ステップS913)。CRC値を確認することによって受信されたデータに誤りがないかが判断される(ステップS914)。そして、受信されたデータに誤りがあれば、ステップS911に戻る。
一方、受信されたデータに誤りがなければ、そのデータのデータ処理が実行される(ステップS915)。次に、データ処理を終了した後に電磁波を送信するためにアンテナ110の同調周波数が送信周波数に切り替えられる(ステップS916)。次に、受信されたデータのデータ処理の結果である応答データがリーダライタに送信される(ステップS917)。次に、応答データが送信された後に同調周波数が受信周波数に切り替えられて、ステップS911に戻る。
このように、リーダライタからデータを受信するごとに、応答データをリーダライタに送信する前に送信周波数に切り替えて、その応答データを送信した後に受信周波数に切り替えることにより通信を行い、一連の通信が終了するまでこの動作を繰り返す。
このように、本発明の実施の形態における非接触ICカード100の第1の実施例では、固定容量素子211および212とスイッチ213とを用いることによって、可変容量回路210の容量を変化させてアンテナ110の同調周波数を送信時と受信時において切り替えることができる。
図7は、本発明の実施の形態における非接触ICカード100の第2の実施例における同調周波数調整回路200の一構成例を示す概念図である。ここでは、図1に示した非接触ICカード100の構成において、同調周波数調整回路200としての可変容量回路210に代えて可変容量ダイオード220を備える。なお、可変容量ダイオード220以外の構成は、図1と同様のものであるため、ここでの説明を省略する。また、この可変容量ダイオード220は、特許請求の範囲に記載の応答器および通信装置における可変容量回路の一例である。
可変容量ダイオード220は、同調周波数制御回路300により印加される電圧に応じて容量を変化させるものである。
このように、可変容量ダイオード220を用いることによって、可変容量ダイオード220の容量を変化させてアンテナ110の同調周波数を送信時と受信時において切り替える。
図8は、本発明の実施の形態における非接触ICカード100の第2の実施例における同調周波数制御回路300の一構成例を示す図である。ここでは、図3に示した抵抗素子340に代えて抵抗素子341および342が示されている。さらに、可変容量回路210に代えて可変容量ダイオード220が示されている。
同調周波数制御回路300は、データ処理回路310と、電源生成回路320と、容量制御回路330と、抵抗素子341および342と、n型トランジスタ350とを備える。ここでは、抵抗素子341および342以外は、図3と同様のものであるため、ここでの説明を省略する。
抵抗素子(R1)341および抵抗素子(R2)342は、電源生成回路320により供給される電源電圧(Vcc)に基づいて可変容量ダイオード220に2つの異なる電位を供給するためのものである。例えば、n型トランジスタ350が非導通状態の場合には、可変容量ダイオード220には、抵抗素子341および342により分圧された電位(Vcc・(R2/(R1+R2)))がHレベルとして供給される。また、n型トランジスタ350が導通状態の場合には、電流が抵抗素子341を経由してn型トランジスタ350に流れるため、可変容量ダイオード220には、Lレベルとして0V(ボルト)の電位が供給される。
このように、抵抗素子341および342と、n型トランジスタ350とを用いて可変容量ダイオード220に印加する電位を変えることによって、可変容量ダイオード220の容量を変化させる。これにより、図4に示したように、アンテナ110の同調周波数は、受信時には上側波帯を受信するように受信周波数(fcr1)に切り替えられ、送信時には、搬送波周波数と同一の送信周波数に切り替えられるようになる。また、可変容量ダイオード220の特性を反対にすることによって、図5に示したように、アンテナ110の同調周波数は、受信時にはリーダライタからの下側波帯を受信しやすい受信周波数(fcr2)に切り替えられるようになる。また、送信時には搬送波周波数と同じ周波数の送信周波数に切り替えられるようになる。
さらに、本発明の実施の形態における非接触ICカード100の第2の実施例では、第1の実施例に比べて同調周波数を切り替えるための構成素子の数を減らすことができ、回路規模を抑制することができる。
以上のように、非接触ICカード100では、同調周波数制御回路300により電磁波の受信時と送信時において同調周波数調整回路200の容量を変化させることによって、アンテナ110の同調周波数を受信周波数または送信周波数に切り替えることができる。このように非接触ICカード100の同調周波数を電磁波の送信時と受信時に切り替えることによって、非接触ICカードとリーダライタとの間の高速通信を実現する例について説明したが、リーダライタにも同様に適用することができる。そこで、リーダライタへの適用例について次図を参照して説明する。
図9は、本発明の実施の形態におけるリーダライタの一構成例を示す概念図である。ここでは、非接触ICカードとリーダライタとの間におけるデータ転送速度が互いに同一であり、かつ、高速であることを想定しており、そのデータ転送速度は、例えば、1696Kbpsとする。また、ここでは、非接触ICカードの同調周波数は、データの送信時と受信時においては切り替えず、搬送波周波数と同一の周波数に固定されていることを想定する。
リーダライタ400は、電磁波を介して非接触ICカードと通信を行うものであり、アンテナ410および同調周波数制御回路600を備える。アンテナ410は、電磁波を発信させて通信対象となる非接触ICカードに送信すべきデータを送信して、非接触ICカードからの電磁波を受信するものである。このアンテナ410は、コイル420および同調周波数調整回路500から構成される同調回路である。ここで、このアンテナ410から発生する電磁波強度が最も高くなる周波数が同調周波数であり、その同調周波数は、互いに並列接続されたコイル420および同調周波数調整回路500の容量によって定まる。なお、このアンテナ410は、特許請求の範囲に記載の質問器および通信装置におけるアンテナ回路の一例である。また、この同調周波数調整回路500は、特許請求の範囲に記載の質問器および通信装置における可変容量回路の一例である。
この同調周波数調整回路500は、同調周波数制御回路600からの信号に基づいて容量を変化させるものである。この同調周波数調整回路500の容量を変化させることによって、アンテナ410の同調周波数が変化するように構成される。
同調周波数制御回路600は、同調周波数調整回路500の容量を制御することによって通信するためのデータの送信時と受信時とによりアンテナ410の同調周波数を切り替えるものである。具体的には、同調周波数制御回路600は、電磁波を送信する際に送信するための送信周波数にアンテナ410の同調周波数を切り替える。この送信周波数は、非接触ICカードにおいてリーダライタ400からのデータ信号を受信し易くするために、リーダライタ400から発信される変調波のうち一方の側波帯の電磁波強度のみを高くする周波数として、例えば、17.30MHz付近を想定する。なお、この送信周波数は、特許請求の範囲に記載の質問器および通信装置における第1の周波数の一例である。
また、同調周波数制御回路600は、アンテナ410を介して非接触ICカードにデータを送信した後に、非接触ICカードからの応答データを受信するための受信周波数にアンテナ410の同調周波数を切り替える。この受信周波数は、非接触ICカードからの応答データを受信し易くするために、搬送波周波数に一致させることを想定する。ここでは、搬送波周波数を、例えば、13.56MHzとする。なお、この受信周波数は、特許請求の範囲に記載の質問器および通信装置における第2の周波数の一例である。
また、同調周波数制御回路600は、非接触ICカードからの応答データを処理した後に、非接触ICカードにデータを送信するためにアンテナ410の同調周波数を送信周波数に切り替える。なお、この同調周波数制御回路600は、特許請求の範囲に記載の質問器および通信装置における同調周波数制御回路の一例である。
このように、アンテナ410の同調周波数を電磁波の送信時と受信時とで切り替えることによってリーダライタ400と非接触ICカードとの間のデータ転送速度を高速化することができる。なお、リーダライタ400は、特許請求の範囲に記載の質問器または通信装置の一例である。次に、同調周波数調整回路500の一構成例について次図を参照して説明する。
図10は、本発明の実施の形態におけるリーダライタ400の第1の実施例の一構成例を示す概念図である。ここでは、リーダライタ400は、コイル420と、可変容量回路510と、同調周波数制御回路600とを備える。なお、この可変容量回路510は、特許請求の範囲に記載の応答器および通信装置における可変容量回路の一例である。
可変容量回路510は、固定容量素子511および512と、スイッチ513とを備える。なお、この固定容量素子512、固定容量素子511およびスイッチ513は、それぞれ特許請求の範囲に記載の質問器における第1の固定容量素子、第2の固定容量素およびスイッチの一例である。
この可変容量回路510は、同調周波数制御回路600からの信号に基づいてスイッチ513を導通または非導通にすることによって可変容量回路510の容量を変化させるものである。例えば、同調周波数制御回路600は、非接触ICカードに送信すべきデータを、アンテナ410を介して送信する場合には、スイッチ513を非導通状態にすることによってコイル420および固定容量素子511から定まる同調周波数を送信周波数として設定する。一方、同調周波数制御回路600は、非接触ICカードからの応答データを受信する場合には、スイッチ513を導通状態にすることによってコイル420と固定容量素子511および512の合成容量とから定まる同調周波数を受信周波数として設定する。
このように、固定容量素子511および512とスイッチ513とを用いることによって、可変容量回路510の容量を変化させる。これにより、アンテナ110の同調周波数を送信時と受信時において切り替えることができる。次に、同調周波数制御回路600の一構成例について次図を参照して説明する。
図11は、本発明の実施の形態におけるリーダライタ400の第1の実施例における同調周波数制御回路600の一構成例を示す図である。ここでは、図10に示した構成において、同調周波数制御回路600の一構成例と、可変容量回路510のスイッチ513に代えてn型トランジスタ533とが示されている。それ以外の構成は、図10と同様のものであるため、ここでの説明を省略する。
可変容量回路510はスイッチ510に代えてn型トランジスタ533を備える。このn型トランジスタ533は、そのゲート端子にHレベルの電位が印加されると導通状態となり、そのゲート端子にLレベルの電位が印加されると非導通状態となるスイッチである。
同調周波数制御回路600は、搬送波生成回路610と、乗算器620と、増幅器630と、データ処理回路640と、容量制御回路650とを備える。搬送波生成回路610は、非接触ICカードに送信すべき情報であるデータを搬送するための搬送波信号を生成するものである。この搬送波生成回路610は、搬送波信号を乗算器620に供給する。
乗算器620は、データ処理回路640により生成されたデータ信号によって搬送波信号を振幅変調するものである。この乗算器620は、振幅変調された振幅変調波を増幅器630に供給する。増幅器630は、乗算器620により生成された振幅変調波を増幅してアンテナ410を介して非接触ICカードに伝送するものである。
データ処理回路640は、非接触ICカードに送信すべき情報を所定のデータ転送速度にて符号化してデータ信号を生成するものである。データ処理回路640は、例えば、マンチェスタ符号化方式によってデータ転送速度1696Kbpsのデータ信号を生成する。また、データ処理回路640は、アンテナ410を介して非接触ICカードからの応答データを受信して、その応答データを処理する。また、データ処理回路640は、データ信号を生成して非接触ICカードに送信する前に容量制御回路650にデータ送信通知を出力する。また、データ処理回路640は、データ信号を非接触ICカードにアンテナ410を介して送信した後に送信終了通知を容量制御回路650に出力する。
容量制御回路650は、HレベルまたはLレベルの電位をn型トランジスタ533のゲート端子に印加するものである。例えば、容量制御回路650は、リーダライタ400自身に電源が供給されて電磁波を発信する際に、Lレベルの電位をn型トランジスタ533のゲート端子に印加する。この場合、同調周波数制御回路600は、n型トランジスタ533が非導通状態となり、固定容量素子511およびコイル420から定まるアンテナ410の同調周波数を送信周波数として設定する。
また、容量制御回路650は、データ処理回路640から送信終了通知が出力されると、Hレベルの電位をn型トランジスタ533のゲート端子に印加する。この場合、同調周波数制御回路600は、n型トランジスタ533は導通状態になり、固定容量素子511および512の合成容量とコイル420とから定まるアンテナ410の同調周波数を受信周波数として設定する。
また、容量制御回路650は、非接触ICカードからの応答データを受け取ってその応答データの処理が終了してデータ処理回路640からデータ送信通知が出力されると、Lレベルの電位をn型トランジスタ533に印加する。この場合、同調周波数制御回路600は、n型トランジスタ533は非導通状態となり、固定容量素子511およびコイル420から定まるアンテナ410の同調周波数を送信周波数として設定する。
このように、可変容量回路510の容量を変化させることによって、電磁波の送信時と受信時とにおいてアンテナ410の同調周波数を切り替えることができる。次に、アンテナ410の周波数特性について次図を参照して説明する。
図12は、図10および図11におけるアンテナ410の周波数特性を模式的に示す概念図である。ここでは、搬送波周波数を13.56MHzとしている。また、横軸を周波数として表している。なお、ここでは、非接触ICカードの送信時および受信時におけるアンテナの同調周波数は、搬送波周波数に固定的に設定されていることを想定している。
図12(a)は、受信時におけるアンテナ410の周波数特性を示す概念図である。ここでは、非接触ICカードの受信周波数特性270と、リーダライタの送信周波数特性560と、リーダライタの上側波帯662と、従来のリーダライタの変調波721との関係が示されている。
実線により示されている非接触ICカードの受信周波数特性270は、非接触ICカードの受信時におけるアンテナの周波数特性であり、縦軸を利得としている。
点線により示されているリーダライタの従来の変調波721は、アンテナの同調周波数を搬送波周波数に設定した場合におけるリーダライタから発信される変調波成分であり、縦軸を電磁波強度としている。なお、ここでは、便宜上、下側波帯は省略している。
破線により示されているリーダライタの送信周波数特性560は、送信時におけるアンテナ410の周波数特性であり、縦軸を利得としている。このリーダライタの送信周波数特性560において利得が最も高い周波数(frt1)が同調周波数であり、このときの同調周波数(frt1)が送信周波数である。このリーダライタの送信周波数特性560の同調周波数は、変調波721の送信レベルを上げるために、少なくとも変調波721のピークより高い周波数に送信周波数(frt1)を設定される。
実線により示されているリーダライタの上側波帯662は、リーダライタの送信周波数特性560を有するアンテナ410により発信されるデータ信号の周波数成分である。このリーダライタの上側波帯662は、従来の変調波721に比べて電磁波強度が高くなる。これにより、非接触ICカードでは、リーダライタ400からの上側波帯662を受信することによって、リーダライタ400のデータを検出するために十分なエネルギーを確保することができる。
このように、同調周波数の送信周波数を上側波帯のピークより高い周波数に設定することによって、非接触ICカードにおいては、リーダライタ400からの高速のデータ信号を受信することができるようになる。
なお、この上側波帯のピークの周波数は、データ信号の連続するビットの値によって変化するが、ここでは、上側波帯のピークの周波数が搬送波周波数より最も高くなる場合を想定している。例えば、マンチェスタ符号化されたデータ信号を振幅変調する伝送方式を想定すると、上側波帯のピークの周波数が搬送波周波数より最も高くなる場合としては、データ信号のビットがランダムに発生するときが該当する。このときにおける上側波帯のピークは、データ転送速度を生成するクロック信号の周波数だけ搬送波周波数から離れる。したがって、例えば、データ転送速度を生成するクロック信号の周波数が1.696MHzであれば、上側波帯のピークの周波数は、15.256(=13.560+1.696)MHzとなるので、送信周波数(frt1)は少なくとも15.256MHzより高い周波数に設定する。
図12(b)は、送信時におけるアンテナ410の周波数特性を示す概念図である。ここでは、非接触ICカードの変調波361が破線により示され、リーダライタの受信周波数特性550が実線により示されている。
リーダライタの受信周波数特性550は、非接触ICカードからの電磁波の受信時におけるアンテナ410の周波数特性であり、縦軸を利得としている。このリーダライタの受信周波数特性550の同調周波数は、搬送波周波数と同じ周波数に設定される。なお、このときの同調周波数を受信周波数と呼ぶ。
このように、受信周波数を搬送波周波数と同じ周波数に設定することによって、リーダライタ400は、非接触ICカードからの変調波を受信することができるようになる。
なお、本発明の実施の形態におけるリーダライタ400の第1の実施例では、アンテナ410の送信周波数を上側波帯の電磁波強度が高くなるように設定する例について説明したが、下側波帯の電磁波強度が高くなるように設定するようにしてもよい。この場合、図10に示したスイッチ513としてのn型トランジスタ533に代えてn型トランジスタ533と反対の動作をするp型トランジスタを用いることによって実現することができる。このp型トランジスタは、そのゲート端子にHレベルの電位が印加されると非導通状態となり、Lレベルの電位が印加されると導通状態となるスイッチである。この場合、リーダライタ400から電磁波を発信するときには、容量制御回路650によりLレベルの電位がp型トランジスタのゲート端子に印加され、p型トランジスタは導通状態となるため、送信周波数は固定容量素子511および512の合成容量とコイル420とから定まる。
また、非接触ICカードに送信すべきデータの送信が終了すると、容量制御回路650によりHレベルの電位がp型トランジスタのゲート端子に印加され、p型トランジスタは非導通状態になり、受信周波数は固定容量素子511およびコイル420とから定まる。
これにより、アンテナ410の送信周波数は、受信周波数より低い周波数に設定することができるようになる。ここで、アンテナ410の受信周波数はリーダライタが応答データを受信できるように搬送波周波数と同じ周波数に設定される。したがって、送信周波数は、リーダライタの下側波帯の電磁波強度を高くするように設定される。
図13は、スイッチ513としてp型トランジスタを用いた場合における送信時のアンテナ410の周波数特性を模式的に示す概念図である。ここでは、搬送波周波数を13.56MHzとしている。また、横軸を周波数として表している。受信時におけるアンテナ410の周波数特性は、図12(b)に示したものと同様であるため、ここでの説明を省略する。ここでは、リーダライタの送信周波数特性561と、リーダライタの下側波帯663と、従来のリーダライタの変調波721との関係が示されている。
点線により示されているリーダライタの従来の変調波721は、アンテナの同調周波数を搬送波周波数に設定した場合におけるリーダライタから発信される変調波成分であり、縦軸を電磁波強度としている。なお、ここでは、便宜上、上側波帯は省略している。
破線により示されているリーダライタの送信周波数特性561は、アンテナ410から電磁波を送信している場合における周波数特性であり、縦軸を利得としている。このリーダライタの送信周波数特性561において利得が最も高い周波数(frt2)が同調周波数の送信周波数である。このリーダライタの送信周波数特性561は、変調波721の送信レベルを上げるために、少なくとも変調波721のピークより高い周波数に送信周波数(frt2)を設定する。
実線により示されているリーダライタの下側波帯663は、リーダライタの送信周波数特性561を有するアンテナ410により発信されるデータ信号の周波数成分である。このリーダライタの下側波帯663は、従来の変調波721に比べて電磁波強度が高くなる。これにより、非接触ICカードでは、リーダライタ400からの下側波帯663を受信することによって、リーダライタ400のデータを検出するために十分なエネルギーを確保することができるようになる。
次に本発明の実施の形態におけるリーダライタ400の動作について図面を参照して説明する。
図14は、本発明の実施の形態におけるリーダライタ400における同調周波数制御処理の処理手順例を示すフローチャートである。
まず、リーダライタ400自身に電源が供給される(ステップS921)。次に、同調周波数制御回路600によりアンテナ410の同調周波数が送信周波数に切り替えられる(ステップS922)。次に、非接触ICカードに送信すべきデータがアンテナ410を介して送信される(ステップS923)。データ信号の送信が終了した後に、同調周波数制御回路600によりアンテナ410の同調周波数が受信周波数に切り替えられる(ステップS924)。次に、非接触ICカードから応答データが返信されるまで待機し、所定の時間を超えても返信されない場合(ステップS925)には、ステップS922に戻り、アンテナ410の同調周波数が送信周波数に切り替えられる。
一方、非接触ICカードからの応答データが受信された場合(ステップS925)には、データ処理回路640により応答データのCRC値が計算される(ステップS926)。次に、CRC値を確認することによって受信された応答データに誤りがないかが判断される(ステップS927)。そして、受信された応答データに誤りがあれば、ステップS922に戻る。一方、受信された応答データに誤りがなければ、その応答データのデータ処理が実行され(ステップS928)、そのデータ処理が終了すると、ステップS922に戻り、アンテナ410の同調周波数が送信周波数に切り替えられる。
このように、非接触ICカードに送信すべきデータを送信するごとに、アンテナ410の同調周波数を送信周波数に切り替えてデータを送信し、それが終了すると、応答データを受信するために同調周波数を受信周波数に切り替える。これを一連の通信が終了するまでこの動作を繰り返す。
このように、本発明の実施の形態におけるリーダライタ400の第1の実施例では、固定容量素子511および512とスイッチ513とを用いることによって、可変容量回路510の容量を変化させてアンテナ410の同調周波数を送信時と受信時において切り替えることができる。
図15は、本発明の実施の形態におけるリーダライタ400の第2の実施例における同調周波数調整回路500の一構成例を示す図である。ここでは、図11に示したリーダライタ400の構成において、同調周波数調整回路500としての可変容量回路510に代えて可変容量ダイオード520を備える。なお、可変容量ダイオード520以外の構成は、図11と同様のものであるため、ここでの説明を省略する。また、この可変容量ダイオード520は、特許請求の範囲に記載の質問器および通信装置における可変容量回路の一例である。
可変容量ダイオード520は、容量制御回路650により印加される電圧に応じて容量を変化させるものである。
このように、可変容量ダイオード520を用いることによって、可変容量ダイオード520の容量を変化させてアンテナ410の同調周波数を送信時と受信時において切り替えることができる。これにより、図12に示したように、アンテナ410の同調周波数については、送信時には上側波帯の電磁波強度が高くなる送信周波数(frt1)に設定し、受信時には、搬送波周波数と同一の受信周波数に設定することができる。また、可変容量ダイオード520の特性を反対にすることによって、図13に示したように、アンテナ410の同調周波数を下側波帯の電磁波強度が高くなる送信周波数(frt2)に設定し、受信周波数を搬送波周波数に設定することができるようになる。
このように、本発明の実施の形態におけるリーダライタ400の第2の実施例では、第1の実施例によるリーダライタ400に比べて同調周波数を切り替えるための構成素子の数を減らすことができ、回路規模を抑制することができる。
本発明の実施の形態のリーダライタ400では、同調周波数制御回路600により電磁波の受信時と送信時において同調周波数調整回路500の容量を変化させることによって、アンテナ410の同調周波数を受信周波数または送信周波数に切り替えることができる。
以上のように、本発明の実施の形態によれば、同調周波数制御回路により電磁波の送信時と受信時において同調周波数調整回路の容量を変化させることによって、アンテナの同調周波数を切り替えることができる。これにより、非接触ICカードとリーダライタとの間の通信の高速化を実現することができるようになる。
なお、本発明の実施の形態では、非接触ICカードおよびリーダライタを例にして説明したが、携帯端末や非接触ICカードなどにも適用することできる。
なお、本発明の実施の形態は本発明を具現化するための一例を示したものであり、以下に示すように特許請求の範囲における発明特定事項とそれぞれ対応関係を有するが、これに限定されるものではなく本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変形を施すことができる。
また、本発明の実施の形態において説明した処理手順は、これら一連の手順を有する方法として捉えてもよく、また、これら一連の手順をコンピュータに実行させるためのプログラム乃至そのプログラムを記憶する記録媒体として捉えてもよい。この記録媒体として、例えば、CD(Compact Disc)、MD(MiniDisc)、DVD(Digital Versatile Disk)、メモリカード(memory card)、ブルーレイディスク(Blu-ray Disc(登録商標))等の記録媒体を用いることができる。
本発明の実施の形態における非接触ICカードの一構成例を示す概念図である。 本発明の実施の形態における非接触ICカード100の第1の実施例における同調周波数調整回路200の一構成例を示す概念図である。 本発明の実施の形態における非接触ICカード100の第1の実施例における同調周波数制御回路300の一構成例を示す図である。 図2および図3におけるアンテナ110の周波数特性を模式的に示す概念図である。 スイッチ213としてp型トランジスタを用いた場合における受信時のアンテナ110の周波数特性を模式的に示す概念図である。 本発明の実施の形態における非接触ICカード100の同調周波数制御処理の処理手順例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態における非接触ICカード100の第2の実施例における同調周波数調整回路200の一構成例を示す概念図である。 本発明の実施の形態における非接触ICカード100の第2の実施例における同調周波数制御回路300の一構成例を示す図である。 本発明の実施の形態におけるリーダライタの一構成例を示す概念図である。 本発明の実施の形態におけるリーダライタ400の第1の実施例の一構成例を示す概念図である。 本発明の実施の形態におけるリーダライタ400の第1の実施例における同調周波数制御回路600の一構成例を示す図である。 図10および図11におけるアンテナ410の周波数特性を模式的に示す概念図である。 スイッチ513としてp型トランジスタを用いた場合における送信時のアンテナ410の周波数特性を模式的に示す概念図である。 本発明の実施の形態におけるリーダライタ400における同調周波数制御処理の処理手順例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態におけるリーダライタ400の第2の実施例における同調周波数調整回路500の一構成例を示す図である。 従来のリーダライタから送信される低速および高速通信時における変調波を示す概念図である。 従来の非接触ICカードにおけるアンテナの周波数特性を示す概念図である。 非接触ICカードの同調周波数を搬送波周波数から移動させた場合の非接触ICカードの周波数特性を示す概念図である。
符号の説明
100 非接触ICカード
110、410 アンテナ
120、420 コイル
200、500 同調周波数調整回路
210、510 可変容量回路
211、212、511、512 固定容量素子
213、513 スイッチ
220、520 可変容量ダイオード
233、533 n型トランジスタ
300、600 同調周波数制御回路
310、640 データ処理回路
320 電源生成回路
330、650 容量制御回路
340、341、342 抵抗素子
350 n型トランジスタ
400 リーダライタ
610 搬送波生成回路
620 乗算器
630 増幅器

Claims (18)

  1. 互いに並列接続されたコイルおよび可変容量回路から構成されてその同調周波数が第1の周波数であって電磁波を介して通信対象である質問器と通信を行うためのアンテナ回路と、
    前記アンテナ回路により電磁波を送信する場合には前記互いに並列接続されたコイルおよび可変容量回路の同調周波数を第2の周波数に切り替える同調周波数制御回路と
    を具備する応答器。
  2. 前記同調周波数制御回路は、前記質問器から受信したデータのデータ処理を終了すると前記アンテナ回路により電磁波を送信する前に前記同調周波数を前記第2の周波数に切り替える
    請求項1記載の応答器。
  3. 前記同調周波数制御回路は、前記データ処理の結果を前記質問器に前記アンテナ回路を介して送信した後に前記同調周波数を前記第1の周波数に切り替える
    請求項2記載の応答器。
  4. 前記同調周波数制御回路は、前記質問器から発信された電磁波を通じて前記アンテナ回路に誘起された交流電圧により生成された電源電圧が所定の電圧以下になる場合には前記同調周波数を前記第1の周波数に切り替える
    請求項2記載の応答器。
  5. 前記第1の周波数は、前記質問器から送信される側波帯のうち周波数が高い側波帯のピークより高い周波数である
    請求項1記載の応答器。
  6. 前記第1の周波数は、前記質問器から送信される側波帯のうち周波数が低い側波帯のピークより低い周波数である
    請求項1記載の応答器。
  7. 前記同調周波数制御回路は、前記可変容量回路を制御することによって前記同調周波数を前記第2の周波数に切り替える請求項1記載の応答器。
  8. 前記可変容量回路は、直列に接続された第1の固定容量素子およびスイッチと、前記直列に接続された第1の固定容量素子およびスイッチに並列に接続された第2の固定容量とを含み、
    前記同調周波数制御回路は、前記スイッチを制御することによって前記可変容量回路の容量を変化させて前記同調周波数を前記第2の周波数に切り替える
    請求項1記載の応答器。
  9. 前記可変容量回路は、可変容量ダイオードを含み、
    前記同調周波数制御回路は、前記可変容量ダイオードの容量を制御することによって前記同調周波数を前記第2の周波数に切り替える
    請求項1記載の応答器。
  10. 電磁波を介して通信対象である応答器と通信を行うための互いに並列接続されたコイルおよび可変容量回路からなるアンテナ回路と、
    前記アンテナ回路から電磁波を送信する場合には第1の周波数に、前記応答器から送信された電磁波を受信する場合には第2の周波数にそれぞれ前記アンテナ回路の同調周波数を切り替える同調周波数制御回路と
    を具備する質問器。
  11. 前記同調周波数制御回路は、前記アンテナ回路を介して前記応答器に送信すべきデータを送信した後に前記アンテナ回路の同調周波数を前記第2の周波数に切り替える
    請求項10記載の質問器。
  12. 前記同調周波数制御回路は、前記応答器からの前記データに対する応答データの処理が終了すると前記アンテナ回路から電磁波を送信する前に前記アンテナ回路の同調周波数を前記第1の周波数に切り替える
    請求項11記載の質問器。
  13. 前記第1の周波数は、前記アンテナ回路により送信される側波帯のうち周波数が高い側波帯のピークより高い周波数である
    請求項10記載の質問器。
  14. 前記第1の周波数は、前記アンテナ回路により送信される側波帯のうち周波数が低い側波帯のピークより低い周波数である
    請求項10記載の質問器。
  15. 前記同調周波数制御回路は、前記可変容量回路を制御することによって前記アンテナ回路の同調周波数を前記第1または第2の周波数に切り替える請求項10記載の質問器。
  16. 前記可変容量回路は、直列に接続された第1の固定容量素子およびスイッチと、前記直列に接続された第1の固定容量素子およびスイッチに並列に接続された第2の固定容量を含み、
    前記同調周波数制御回路は、前記スイッチを制御することによって前記可変容量回路の容量を変化させて前記アンテナ回路の同調周波数を前記第1または第2の周波数に切り替える
    請求項10記載の応答器。
  17. 前記可変容量回路は、可変容量ダイオードを含み、
    前記同調周波数制御回路は、前記可変容量ダイオードの容量を制御することによって前記アンテナ回路の同調周波数を前記第1または第2の周波数に切り替える
    請求項10記載の質問器。
  18. 電磁波を介して通信対象である他の通信装置と通信を行うための互いに並列接続されたコイルおよび可変容量回路からなるアンテナ回路と、
    前記他の通信装置から発信された電磁波を受信する場合には第1の周波数に、前記アンテナ回路により電磁波を送信する場合には第2の周波数にそれぞれ前記アンテナ回路の同調周波数を切り替える同調周波数制御回路と
    を具備する通信装置。
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