JP5339138B2 - 通信装置、通信方法、およびプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、通信装置、通信方法、およびプログラムに関し、特に、複数の通信方式に対して、簡単な構成で、かつ、短時間に通信を確立することができるようにする通信装置、通信方法、およびプログラムに関する。
IC(Integrated Circuit)カードを用いて、近距離で非接触により無線通信を行う近距離無線通信システムが広く利用されている。例えば、電子乗車券や、電子マネーとしての利用がよく知られている。また、最近では、非接触無線通信による電子乗車券や電子マネーの機能を備えた携帯電話機も普及してきている。
近距離無線通信システムは、世界規模で急激に普及し、国際規格にもなっている。例えば、国際規格としては、近接型のICカードシステムの規格であるISO/IEC 14443、およびNFCIP(Near Field Communication Interface and Protocol)-1の規格であるISO/IEC 18092などがある。
ISO/IEC 18092による近距離無線通信には、アクティブコミュニケーションモードとパッシブコミュニケーションモードとがある。アクティブコミュニケーションモードは、データを送受信する複数の通信装置のそれぞれにおいて、電磁波を出力し、その電磁波を変調することによりデータの送信を行う通信モードである。パッシブコミュニケーションモードは、複数の通信装置のうちの1の通信装置(イニシエータ)が、電磁波を出力し、その電磁波を変調することによりデータの送信を行う。複数の通信装置のうちの他の通信装置(ターゲット)は、イニシエータが出力する電磁波を負荷変調することによりデータの送信を行う。
また、ISO/IEC 14443のICカードシステムにおいても、例えば、タイプA、タイプBと呼ばれている各種の通信方式がある。
タイプAは、フィリップス社のMIFARE(登録商標)方式として採用されているものである。タイプAでは、リーダライタからICカードへのデータ伝送には、ミラー(Miller)によるデータのエンコードが行われ、ICカードからリーダライタへのデータ伝送には、マンチェスタ(Manchester)によるデータのエンコードが行われる。また、タイプAでは、データの通信レートとして、106乃至847kbps(kilo bit per second)が採用されている。
タイプBでは、リーダライタからICカードへのデータ伝送には、NRZによるデータのエンコードが行われ、ICカードからリーダライタへのデータ伝送には、NRZ-Lよるデータのエンコードが行われる。また、タイプBでは、データの通信レートとして、106kbpsが採用されている。
ISO/IEC 18092のパッシブコミュニケーションモード(以下、タイプFと称する)では、リーダライタとICカードとの間のデータ伝送に、Manchesterによるデータのエンコードが行われる。また、タイプFでは、データの通信レートとして、212kbpsと424Kbpsが採用されている。本出願人であるソニー株式会社のFeliCa(登録商標)方式は、タイプFに相当する。
このような各種の通信方式が規格化され、運用されているなかで、リーダライタ側では、複数の通信方式に対応しているアプリケーションがある。
一方、ICカード側も、1つのICカードに複数のアプリケーションを搭載することができるプラットフォームが開発されている。また、ICカードは、電子マネーとしての利用のほか、住民基本台帳カードなど、各種の用途に利用されてきており、今後さらに普及することが予想される。そのため、ICカードが複数の通信方式に対応するための様々な技術も提案されてきている。
例えば、一定時間ごとに待ち受ける通信方式を切り替えて、正しいデコード結果が得られ、通信が確立された通信方式をもって、複数の通信方式のなかから1つの通信方式を決定する手法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、このような手法では、通信が確立されるまでの時間が長くなる可能性がある。そこで、過去の通信履歴を保存しておき、通信が確立する可能性の最も高い通信方式から優先的に通信確立の試行を行うようにしたものもある(例えば、特許文献2参照)。
また、複数の通信方式それぞれに対応した受信回路を有し、それらが同時に受信処理を実行し、受信が確認できた通信方式で、その後の通信を行う手法も提案されている(例えば、特許文献3,4参照)。
特開2003−233787号公報 特開2005−339141号公報 特開2006−060363号公報 特開2008−059271号公報
しかしながら、特許文献1で提案されるような、一定時間ごとに通信方式を切り替える手法では、上述したように、通信を開始するまでの時間が長くなる可能性がある。特許文献2のような過去の履歴を利用した場合でも、過去の履歴を利用しない場合よりは短時間に通信を開始できる確率は高くできるものの、次の通信方式と過去に通信を行った通信方式とが無関係である場合もあるため、根本的には解決できているとはいえない。
特許文献3,4で提案されるような、複数の通信方式それぞれに対応した受信回路を備えた場合には、通信開始までの時間は短縮できるものの、回路規模が増大し、製造コストが高くなる。また、特許文献3の手法では、検出しようとする複数の通信方式の数だけ、サンプリング回路も用意する必要もある。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、複数の通信方式に対して、簡単な構成で、かつ、短時間に通信を確立することができるようにするものである。
本発明の一側面の通信装置は、非接触通信を行う他の通信装置から送信される送信信号を復調して得られる2値化信号の周期的な変化に基づいて、前記他の通信装置が送信した前記送信信号の通信方式を判定する判定手段を備え、前記判定手段は、前記2値化信号の最初の立ち下がりが検出された後、立ち上がりと立ち下がりが第1の周期または第2の周期で検出された場合に、前記送信信号の通信方式が第1の通信速度または第2の通信速度の第1の通信方式であると判定するとともに、前記2値化信号の最初の立ち下がりが検出された後、前記第1及び第2の周期より大である所定時間が経過して初めて立ち上がりが検出された場合に、前記送信信号の通信方式が第2の通信方式であると判定する第1の判定方式と、前記2値化信号の立ち上がりが前記第2の周期または第3の周期で検出された場合に、前記送信信号の通信方式が前記第1の通信速度または前記第2の通信速度の前記第1の通信方式であると判定するとともに、前記2値化信号の最初の立ち下がりが検出された後、前記所定時間が経過して初めて立ち上がりが検出された場合に、前記送信信号の通信方式が前記第2の通信方式であると判定する第2の判定方式と、前記2値化信号の信号レベルを前記第1の周期で所定回数だけ検出したときの検出結果に応じて、前記送信信号の通信方式が、前記第1の通信速度若しくは前記第2の通信速度の前記第1の通信方式であるか、前記第2の通信方式であるか、または、第3の通信方式であるかを判定する第3の判定方式とを実行可能であり、前記第1乃至第3の判定方式のいずれかを選択的に実行する
本発明の一側面の通信方法は、他の通信装置と非接触通信を行う通信装置が、前記他の通信装置から送信される送信信号を復調して得られる2値化信号の周期的な変化に基づいて、前記他の通信装置が送信した前記送信信号の通信方式を判定する場合において、前記通信装置は、前記2値化信号の最初の立ち下がりが検出された後、立ち上がりと立ち下がりが第1の周期または第2の周期で検出された場合に、前記送信信号の通信方式が第1の通信速度または第2の通信速度の第1の通信方式であると判定するとともに、前記2値化信号の最初の立ち下がりが検出された後、前記第1及び第2の周期より大である所定時間が経過して初めて立ち上がりが検出された場合に、前記送信信号の通信方式が第2の通信方式であると判定する第1の判定方式と、前記2値化信号の立ち上がりが前記第2の周期または第3の周期で検出された場合に、前記送信信号の通信方式が前記第1の通信速度または前記第2の通信速度の前記第1の通信方式であると判定するとともに、前記2値化信号の最初の立ち下がりが検出された後、前記所定時間が経過して初めて立ち上がりが検出された場合に、前記送信信号の通信方式が前記第2の通信方式であると判定する第2の判定方式と、前記2値化信号の信号レベルを前記第1の周期で所定回数だけ検出したときの検出結果に応じて、前記送信信号の通信方式が、前記第1の通信速度若しくは前記第2の通信速度の前記第1の通信方式であるか、前記第2の通信方式であるか、または、第3の通信方式であるかを判定する第3の判定方式とを実行可能であり、前記第1乃至第3の判定方式のいずれかを選択的に実行する
本発明の一側面のプログラムは、コンピュータに、非接触通信を行う他の通信装置から送信される送信信号を復調して得られる2値化信号の周期的な変化に基づいて、前記他の通信装置が送信した前記送信信号の通信方式を判定する判定手段として機能させ、前記判定手段は、前記2値化信号の最初の立ち下がりが検出された後、立ち上がりと立ち下がりが第1の周期または第2の周期で検出された場合に、前記送信信号の通信方式が第1の通信速度または第2の通信速度の第1の通信方式であると判定するとともに、前記2値化信号の最初の立ち下がりが検出された後、前記第1及び第2の周期より大である所定時間が経過して初めて立ち上がりが検出された場合に、前記送信信号の通信方式が第2の通信方式であると判定する第1の判定方式と、前記2値化信号の立ち上がりが前記第2の周期または第3の周期で検出された場合に、前記送信信号の通信方式が前記第1の通信速度または前記第2の通信速度の前記第1の通信方式であると判定するとともに、前記2値化信号の最初の立ち下がりが検出された後、前記所定時間が経過して初めて立ち上がりが検出された場合に、前記送信信号の通信方式が前記第2の通信方式であると判定する第2の判定方式と、前記2値化信号の信号レベルを前記第1の周期で所定回数だけ検出したときの検出結果に応じて、前記送信信号の通信方式が、前記第1の通信速度若しくは前記第2の通信速度の前記第1の通信方式であるか、前記第2の通信方式であるか、または、第3の通信方式であるかを判定する第3の判定方式とを実行可能であり、前記第1乃至第3の判定方式のいずれかを選択的に実行する
本発明の一側面においては、他の通信装置から送信される送信信号を復調して得られる2値化信号の周期的な変化に基づいて、他の通信装置が送信した送信信号の通信方式が判定される。2値化信号の最初の立ち下がりが検出された後、立ち上がりと立ち下がりが第1の周期または第2の周期で検出された場合に、送信信号の通信方式が第1の通信速度または第2の通信速度の第1の通信方式であると判定するとともに、2値化信号の最初の立ち下がりが検出された後、第1及び第2の周期より大である所定時間が経過して初めて立ち上がりが検出された場合に、送信信号の通信方式が第2の通信方式であると判定する第1の判定方式と、2値化信号の立ち上がりが第2の周期または第3の周期で検出された場合に、送信信号の通信方式が第1の通信速度または第2の通信速度の第1の通信方式であると判定するとともに、2値化信号の最初の立ち下がりが検出された後、所定時間が経過して初めて立ち上がりが検出された場合に、送信信号の通信方式が第2の通信方式であると判定する第2の判定方式と、2値化信号の信号レベルを第1の周期で所定回数だけ検出したときの検出結果に応じて、送信信号の通信方式が、第1の通信速度若しくは第2の通信速度の第1の通信方式であるか、第2の通信方式であるか、または、第3の通信方式であるかを判定する第3の判定方式とが実行可能であり、第1乃至第3の判定方式のいずれかが選択的に実行される。
なお、プログラムは、伝送媒体を介して伝送することにより、又は、記録媒体に記録して、提供することができる。
通信装置は、独立した装置であっても良いし、1つの装置を構成している内部ブロックであっても良い。
本発明の一側面によれば、複数の通信方式に対して、簡単な構成で、かつ、短時間に通信を確立することができる。
タイプA、タイプB、およびタイプFの各通信方式における送信波形を示す図である。 タイプA、タイプB、およびタイプFの通信開始時の送信波形を復調した結果得られる2値化信号を示す図である。 本発明を適用したICカードの構成例を示すブロック図である。 ICカード1が行う第1および第2の判定方式について説明する図である。 第1の判定処理について説明するフローチャートである。 第2の判定処理について説明するフローチャートである。 ICカード1が行う第3の判定方式について説明する図である。 第3の判定処理について説明するフローチャートである。
[本発明のICカードが行う通信の通信方式の説明]
本発明を適用したIC(Integrated Circuit)カード1(図3)は、他の通信装置としてのリーダライタ(図示せず)と非接触で通信を行う通信装置である。ICカード1は、複数の通信方式に対応しており、リーダライタが送信してくる送信信号の通信方式を所定の判定方式により判定する。そして、ICカード1は、判定結果として得られた通信方式で応答し、リーダライタと通信を行う。
具体的には、ICカード1は、第1および第2の判定方式を採用した場合には、ISO/IEC 14443のタイプBと呼ばれる通信方式とISO/IEC 18092のパッシブコミュニケーションモードの通信方式を判定することができる。なお、ISO/IEC 18092のパッシブコミュニケーションモードには、通信レートが212 kbps(kilo bit per second)と424kbpsの2種類存在するが、第1および第2の判定方式では、通信レートの違いも判定することができる。
また、ICカード1は、第3の判定方式を採用した場合には、ISO/IEC 14443のタイプB、通信レート212 kbpsと424kbpsのISO/IEC 18092のパッシブコミュニケーションモードに加えて、ISO/IEC 14443のタイプAも判定することができる。
そこで、最初に、ISO/IEC 14443のタイプA、タイプB、および、ISO/IEC 18092のパッシブコミュニケーションモードのそれぞれの通信方式について、簡単に説明する。
なお、以下において、ISO/IEC 14443のタイプAおよびタイプBを、単にタイプAおよびタイプBと称する。また、通信レート212 kbpsと424kbpsのISO/IEC 18092のパッシブコミュニケーションモードによる通信の通信方式を、適宜、212 kbpsと424kbpsのタイプFと称する。
図1は、タイプA、タイプB、およびタイプFそれぞれの通信方式で、リーダライタから送信されてくる送信信号の波形(送信波形)を示している。
図1Aは、タイプAの送信波形を示している。
タイプAでは、リーダライタからICカード1にデータを送信する場合の変調方式には、変調度100%のASK(Amplitude Shift Keying)変調が採用されている。
タイプAにおいては、論理“0”は、1ビットを表す区間の最初の所定期間に変調部があり、それ以降無変調となる波形か、または、1ビットを表す区間、常時無変調となる波形のいずれかで表される。どちらの論理“0”を表す波形が採用されるかは、その直前の波形(論理値)に依存する。
一方、論理“1”は、1ビットを表す区間の中央部に変調部がある波形で表される。なお、論理“0”と論理“1”の変調部は、2乃至3μsecと決められている。
符号化方式には、リーダライタからICカード1へのデータ伝送には、ミラー(Miller)による符号化が採用され、ICカード1からリーダライタへのデータ伝送には、マンチェスタ(Manchester)による符号化が採用されている。データの通信レートは、106kbpsである。なお、タイプAは、フィリップス社のMIFARE(登録商標)方式として採用されているものである。
図1Bは、タイプBの送信波形を示している。
タイプBでは、リーダライタからICカード1にデータを送信する場合の変調方式には、変調度10%のASK変調が採用されている。
タイプBにおいては、論理“0”は、1ビットを表す区間が常時変調度10%により変調された波形で表される。一方、論理“1”は、1ビットを表す区間が常時無変調となる波形で表される。
符号化方式には、リーダライタからICカード1へのデータ伝送には、NRZによる符号化が採用され、ICカード1からリーダライタへのデータ伝送には、NRZ-Lよる符号化が採用されている。データの通信レートは、106kbpsである。
なお、タイプBにおいて、ICカード1からリーダライタに送信する場合の変調方式には、BPSK(Binary Phase Shift Keying)変調が採用されている。従って、タイプBでは、送信と受信で変調方式が異なる。
図1Cは、タイプFの送信波形を示している。
タイプFでは、リーダライタからICカード1にデータを送信する場合の変調方式には、変調度10%のASK変調が採用されている。
タイプFにおいては、論理“0”は、1ビットを表す区間の前半半分が変調度10%により変調された波形となり、後半半分が無変調となる波形で表される。一方、論理“1”は、1ビットを表す区間の前半半分が無変調の波形となり、後半半分が変調度10%により変調された波形で表される。
符号化方式には、リーダライタからICカード1へのデータ伝送、および、ICカード1からリーダライタへのデータ伝送のいずれにおいても、マンチェスタが採用されている。データの通信レートは、上述したように、212kbpsと424kbpsの2種類がある。
従って、リーダライタからICカード1に送信される送信信号の変調方式としてASK変調が用いられている点で、各通信方式は共通する。
なお、以下では、1ビットを送信するのに必要な時間を、時間の基本単位(elementary time unit)として1etuと称する。
図2は、タイプA、タイプB、およびタイプFの各通信方式の通信開始当初の送信波形を復調した結果得られる2値化信号を示している。
タイプAでは、通信を開始する場合、最初の1etuを、初めの2乃至3μsecを変調し、それ以外の残りの区間を無変調とすることが、規格により定められている。最初の1etu以降は、データによって変化し、不定である。ここで、タイプAにおける1etuは、通信レートが106kbpsであるので、約9.4μsecとなる。
一方、タイプBでは、通信を開始する場合、12乃至14etuのSOF(Start Of Frame)を最初に送信することが、規格により定められている。このSOFは、最初の10etuまでは論理“0”とし、10etuから11etuまでの間に論理“1”へと変化しなければならない。なお、タイプBにおける1etuも、通信レートが106kbpsであるので、約9.4μsecとなる。従って、タイプBにおいて、最初に立ち上がりが検出されるのは、最初の立ち下がりから94μsec乃至103.4μsecの間となる。
タイプFでは、通信を開始する場合、少なくとも48ビットの論理“0”で構成されるプリアンブルフィールドを最初に送信することが、規格により定められている。
プリアンブルフィールドの後には、同期(Sync)フィールド、長さフィールド、ペイロードフィールド、CRC(Cyclic Redundancy Checking)フィールドが順次送信される。
タイプFにおいて、通信レートが212kbpsである場合には、1etuは約4.7μsecとなる。一方、通信レートが424kbpsである場合には、1etuは、212kbpsにおける場合の半分の約2.35μsecとなる。
ICカード1は、以上のような送信波形および2値化信号を有するタイプA、タイプB、およびタイプFそれぞれを判定する。
[ICカード1の構成例]
図3は、ICカード1の構成例を示すブロック図である。
ICカード1は、ループアンテナ11、復調回路12、通信方式判定回路13、データ処理部14、記憶部15、変調回路16X、および変調回路16Yにより構成される。
ループアンテナ11は、リーダライタから出力される電磁波を受信する。ループアンテナ11には、リーダライタからの電磁波による電磁誘導によって、電流が流れる。
復調回路12は、ループアンテナ11が受信したASK変調された信号(ASK信号)を復調し、その結果得られる2値化信号を通信方式判定回路13に供給する。復調回路12は、ループアンテナ11に流れる電流の同調と検波を行うことによって、搬送波の周波数fc=13.56MHzのクロック信号を生成することができる。
通信方式判定回路13は、2値化信号の周期的な変化に基づいて、リーダライタから送信されてきた送信信号の通信方式を判定する。また、通信方式判定回路13は、判定結果の通信方式に応じたフォーマットの確認を行うとともに、取得されたデータをデータ処理部14に供給する。
例えば、通信方式がタイプFである場合には、プリアンブルフィールドの後、同期フィールド、長さフィールド、CRCフィールドが並ぶフォーマットで送信されてくるので、通信方式判定回路13は、そのチェックを行う。そして、通信方式判定回路13は、ペイロードフィールドに含まれるデータをデータ処理部14に供給する。
さらに、通信方式判定回路13は、データ処理部14から供給される、リーダライタへ送信する送信データを、判定した通信方式に対応する変調回路16Xまたは16Yに供給する。
データ処理部14は、例えば、CPU(Central Processing Unit)やROM(Read Only Memory)など(いずれも図示せず)で構成されている。データ処理部14は、記憶部15に記憶されているプログラムをCPUが実行することにより、通信方式判定回路13から供給されるデータに対応する所定の処理を実行する。また、データ処理部14は、処理結果として、リーダライタに送信すべきデータを通信方式判定回路13に供給する。
記憶部15は、EEPROM(Electrically and Erasable Programmable Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などで構成される。記憶部15は、データ処理部14が実行すべきプログラムや、データ処理部14の動作上必要なデータを記憶する。
変調回路16Xおよび16Yは、通信方式判定回路13から供給されるデータにしたがった変調を行う。即ち、変調回路16Xおよび16Yは、外部からループアンテナ11をコイルとして見たときのインピーダンスを、通信方式判定回路13から供給されるデータにしたがって変化させる。コイルとしてのループアンテナ11のインピーダンスが変化することにより、リーダライタが電磁波を出力することにより形成されているループアンテナ11の周囲のRFフィールドも変化する。これにより、リーダライタが出力している電磁波としての搬送波が、通信方式判定回路13から供給されるデータにしたがって変調(負荷変調)され、データ処理部14が通信方式判定回路13に出力したデータが、電磁波を出力しているリーダライタに送信される。
変調回路16Xは、タイプAおよびタイプFに対応する変調を行う。即ち、変調回路16Xは、データ処理部14から供給されるデータに対応して、ASK変調方式により変調する。
一方、変調回路16Yは、タイプBに対応する変調を行う。即ち、変調回路16Yは、データ処理部14から供給されるデータに対応して、BPSK変調により変調する。
以上のように構成されるICカード1において、第1または第2の判定方式を実行した場合には、タイプBとタイプFを判定することができる。また、第3の判定方式を実行した場合には、タイプA、タイプB、およびタイプFを判定することができる。そして、判定結果に基づいて、リーダライタと非接触の通信を行うことができる。
[第1の判定処理の概念]
初めに、図4を参照して、第1の判定方式を用いた第1の判定処理について説明する。
第1の判定方式は、ASK信号を2値化して得られる2値化信号において、立ち上がりと立ち下がりエッジが検出されるタイミングの違いを判別することにより、タイプB、212 kbpsのタイプF、および424kbpsのタイプFを判定する。
図4は、復調回路12で得られる通信開始当初の2値化信号を示している。
なお、第1の判定方式で判定する対象の通信方式は、タイプB、212 kbpsのタイプF、および424kbpsのタイプFであるが、図4では、後述の第3の判定処理のため、タイプAの2値化信号についても併せて示している。
図4の最上段に示される424kbpsのタイプFの2値化信号では、最初の立ち下がりが検出されて以降、所定の周期で、立ち上がりと立ち下がりが交互に検出される。ここで、立ち上がりと立ち下がりが交互に検出される周期は、424kbpsのタイプFの1etuが32/fcであるので、その1/2の16/fcである。
図4の上から2段目の212 kbpsのタイプFの2値化信号では、最初の立ち下がりが検出されて以降、32/fcの周期で、立ち上がりと立ち下がりが交互に検出される。
これに対して、タイプBでは、図2を参照して説明したように、最初の立ち下がりが検出されてから、少なくとも94μsecまでは立ち上がりも立ち下がりも検出されない。従って、タイプBの2値化信号では、最も早い場合で、最初の立ち下がりから94μsec経過時点に初めて立ち上がりが検出される。
以上より、第1の判定方式では、最初の立ち下がりが検出されてから、16/fcの周期で立ち下がりと立ち上がりが交互に検出された場合、通信方式判定回路13は、リーダライタの通信方式が424kbpsのタイプFであると判定する。また、最初の立ち下がりが検出されてから、16/fcの周期の2倍、即ち、32/fcの周期で立ち下がりと立ち上がりが交互に検出された場合、通信方式判定回路13は、リーダライタの通信方式が212kbpsのタイプFであると判定する。さらに、最初の立ち下がりが検出された後、94μsec乃至103.4μsecの経過時点で初めて立ち上がりが検出された場合、通信方式判定回路13は、リーダライタの通信方式がタイプBであると判定する。
ここで、立ち下がりと立ち上がりが交互に検出される最小の周期である16/fcの周期は、判定対象である424kbpsのタイプF、212 kbpsのタイプF、およびタイプBの各通信方式のなかで、最も1etuの短い424kbpsのタイプFの1/2etuに相当する。
[第1の判定処理]
図5のフローチャートを参照して、ICカード1の第1の判定処理について説明する。
初めに、ステップS1において、復調回路12は、ループアンテナ11が受信したASK信号を検波、復調し、その結果得られる2値化信号について、立ち下がりを検出したかを判定する。そして、復調回路12は、立ち下がりを検出したと判定するまでステップS1の処理を繰り返す。なお、ASK信号から2値化信号を生成する処理は、第1の判定処理が終了するまで継続して実行される。
ステップS1で、2値化信号の立ち下がりを検出したと判定された場合、処理はステップS2に進み、復調回路12は、2値化信号の立ち上がりと立ち下がりの検出を開始する。
ステップS3において、復調回路12は、16/fcの周期で立ち上がりと立ち下がりを交互に検出したかを判定する。
ステップS3で、16/fcの周期で立ち上がりと立ち下がりを交互に検出したと判定された場合、処理はステップS4に進む。一方、ステップS3で、16/fcの周期で立ち上がりと立ち下がりを交互に検出していないと判定された場合、処理は、後述するステップS7に進む。
ステップS4では、復調回路12は、16/fcの周期で立ち上がりと立ち下がりを交互に検出した旨を通信方式判定回路13に通知する。
なお、復調回路12から通信方式判定回路13への通知は、立ち上がりまたは立ち下がりが検出される度に通信方式判定回路13に通知してもよいし、立ち上がりと立ち下がりが所定回数検出された時点で通信方式判定回路13に通知してもよい。本実施の形態では、復調回路12は、立ち上がりまたは立ち下がりが検出される度に通信方式判定回路13に通知することとする。後述するステップS8についても同様である。
そして、16/fcの周期で立ち上がりと立ち下がりを交互に検出した旨の通知を受けた通信方式判定回路13は、ステップS5において、通信方式を424kbpsのタイプFと判定し、フォーマットのチェックを行う。即ち、通信方式判定回路13は、タイプFの規定通り、プリアンブルフィールド、同期フィールド、長さフィールド、CRCフィールドが読み出せるか、およびその内容が正しいかをチェックする。
ステップS6において、通信方式判定回路13は、通信方式が424kbpsのタイプFで間違いないかを判定する。ステップS6で、424kbpsのタイプFで間違いないと判定された場合、即ち、タイプFの規定通り、プリアンブルフィールド、同期フィールド、長さフィールド、CRCフィールドが読み出せ、その内容が正しい場合、処理はステップS15に進む。一方、ステップS6で、424kbpsのタイプFではないと判定された場合、第1の判定処理は終了する。
また、ステップS3で、16/fcの周期で立ち上がりと立ち下がりを交互に検出していないと判定された場合、ステップS7において、復調回路12は、32/fcの周期で立ち上がりと立ち下がりを交互に検出したかを判定する。
ステップS7で、32/fcの周期で立ち上がりと立ち下がりを交互に検出したと判定された場合、処理はステップS8に進む。一方、ステップS7で、32/fcの周期で立ち上がりと立ち下がりを交互に検出していないと判定された場合、処理は後述するステップS11に進む。
ステップS8では、復調回路12は、32/fcの周期で立ち上がりと立ち下がりを交互に検出した旨を通信方式判定回路13に通知する。
32/fcの周期で立ち上がりと立ち下がりを交互に検出した旨の通知を受けた通信方式判定回路13は、ステップS9において、通信方式を212kbpsのタイプFと判定し、フォーマットのチェックを行う。即ち、通信方式判定回路13は、タイプFの規定通り、プリアンブルフィールド、同期フィールド、長さフィールド、CRCフィールドが読み出せるか、およびその内容が正しいかをチェックする。
ステップS10において、通信方式判定回路13は、通信方式が212kbpsのタイプFで間違いないかを判定する。ステップS10で、212kbpsのタイプFで間違いないと判定された場合、即ち、タイプFの規定通り、プリアンブルフィールド、同期フィールド、長さフィールド、CRCフィールドが読み出せ、その内容が正しい場合、処理はステップS15に進む。一方、ステップS10で、212kbpsのタイプFではないと判定された場合、第1の判定処理は終了する。
ステップS11では、復調回路12が、最初に2値化信号の立ち下がりを検出してから94μsecまたは103.4μsecの時点で立ち上がりを検出したかを判定する。
ステップS11で、最初に2値化信号の立ち下がりを検出してから94μsecまたは103.4μsecの時点で立ち上がりを検出していないと判定された場合、第1の判定処理は終了する。
一方、ステップS11で、最初に2値化信号の立ち下がりを検出してから94μsecまたは103.4μsecの時点で立ち上がりを検出したと判定された場合、処理はステップS12に進む。ステップS12において、復調回路12は、最初に2値化信号の立ち下がりを検出してから94μsecまたは103.4μsecの時点で立ち上がりを検出した旨を通信方式判定回路13に通知する。
最初に2値化信号の立ち下がりを検出してから94μsecまたは103.4μsecの時点で立ち上がりを検出した旨の通知を受けた通信方式判定回路13は、ステップS13において、通信方式をタイプBと判定し、フォーマットのチェックを行う。即ち、通信方式判定回路13は、タイプBの規定通り、SOF(Start Of Frame)、EOF(End Of Frame)、CRCが読み出せるか、およびその内容が正しいかをチェックする。
そして、ステップS14において、通信方式判定回路13は、通信方式がタイプBで間違いないかを判定する。ステップS14で、タイプBで間違いないと判定された場合、即ち、タイプBの規定通り、SOF、EOF、CRCが読み出せ、その内容が正しい場合、処理はステップS15に進む。一方、ステップS14で、タイプBではないと判定された場合、第1の判定処理は終了する。
ステップS15では、通信方式判定回路13は、ステップS5、S9、またはS13のそれぞれで判定された通信方式のフォーマットに従い、フレームに含まれるデータを抽出し、データ処理部14に供給する。また、通信方式判定回路13は、データ処理部14から供給される、リーダライタからの送信に対応するレスポンスとしてのデータを、判定結果に対応する変調回路16Xまたは16Yに供給する。
以上により、第1の判定処理は終了する。
第1の判定処理では、2値化信号の立ち上がりと立ち下がりが検出される周期に基づいて、通信方式判定回路13が通信方式を判定する。また、通信方式判定回路13は、判定された通信方式のフォーマットの確認も行う。
[第2の判定処理の概念]
次に、再び図4を参照して、第2の判定方式を用いた第2の判定処理について説明する。
第2の判定方式は、2値化信号の立ち上がりエッジが検出されるタイミングの違いを判別することにより、タイプB、212 kbpsのタイプF、および424kbpsのタイプFを判定する。
即ち、424kbpsのタイプFの2値化信号では、最初の立ち下がりが検出された後、32/fcの周期で、立ち上がりが検出される。
これに対して、212 kbpsのタイプFの2値化信号では、最初の立ち下がりが検出された後、64/fcの周期で、立ち上がりが検出される。
また、タイプBの2値化信号では、最初の立ち下がりが検出された後、少なくとも94μsecまでは立ち上がりも立ち下がりも検出されず、最も早い場合で、最初の立ち下がりから94μsec経過時点に初めて立ち上がりが検出される。
従って、第2の判定方式では、32/fcの周期で立ち上がりが検出された場合、通信方式判定回路13は、リーダライタの通信方式が424kbpsのタイプFであると判定する。一方、64/fcの周期で立ち上がりが検出された場合、通信方式判定回路13は、リーダライタの通信方式が212kbpsのタイプFであると判定する。また、最初に2値化信号の立ち下がりを検出してから94μsecまたは103.4μsecの時点で立ち上がりが検出された場合、通信方式判定回路13は、リーダライタの通信方式がタイプBであると判定する。
[第2の判定処理]
図6のフローチャートを参照して、ICカード1の第2の判定処理について説明する。
初めに、ステップS21において、復調回路12は、ループアンテナ11が受信したASK信号を検波、復調し、その結果得られる2値化信号について、立ち下がりを検出したかを判定する。そして、復調回路12は、立ち下がりを検出したと判定するまでステップS21の処理を繰り返す。この処理は、上述したステップS1の処理と同様である。
ステップS21で、2値化信号の立ち下がりを検出したと判定された場合、処理はステップS22に進み、復調回路12は、2値化信号の立ち上がりの検出を開始する。
ステップS23において、復調回路12は、32/fcの周期で立ち上がりを検出したかを判定する。
ステップS23で、32/fcの周期で立ち上がりを検出したと判定された場合、処理はステップS24に進む。一方、ステップS23で、32/fcの周期で立ち上がりを検出していないと判定された場合、処理は、後述するステップS27に進む。
ステップS24では、復調回路12は、32/fcの周期で立ち上がりを検出した旨を通信方式判定回路13に通知する。
なお、第2の判定処理においても、立ち上がりが検出される度にその旨を通信方式判定回路13に通知してもよいし、32/fcの周期で立ち上がりが所定回数検出された時点で通信方式判定回路13にその旨を通知してもよい。本実施の形態では、復調回路12は、32/fcの周期で立ち上がりが検出される度に通信方式判定回路13に通知することとする。後述するステップS28についても同様である。
ステップS25およびS26の処理は、図5のステップS5およびS6の処理とそれぞれ同様であるので、説明は省略する。
ステップS23で、32/fcの周期で立ち上がりを検出していないと判定された場合、ステップS27において、復調回路12は、64/fcの周期で立ち上がりを検出したかを判定する。
ステップS27で、64/fcの周期で立ち上がりを検出したと判定された場合、処理はステップS28に進む。一方、ステップS27で、64/fcの周期で立ち上がりを検出していないと判定された場合、処理は後述するステップS31に進む。
ステップS28では、復調回路12は、64/fcの周期で立ち上がりを検出した旨を通信方式判定回路13に通知する。
ステップS29およびS30の処理は、図5のステップS9およびS10の処理とそれぞれ同様であるので、説明は省略する。
ステップS27で、64/fcの周期で立ち上がりを検出していないと判定された場合、ステップS31において、復調回路12は、最初に2値化信号の立ち下がりを検出してから94μsecまたは103.4μsecの時点で立ち上がりを検出したかを判定する。
ステップS31で、最初に2値化信号の立ち下がりを検出してから94μsecまたは103.4μsecの時点で立ち上がりを検出していないと判定された場合、第2の判定処理は終了する。
一方、ステップS31で、最初に2値化信号の立ち下がりを検出してから94μsecまたは103.4μsecの時点で立ち上がりを検出したと判定された場合、処理はステップS32に進む。ステップS32において、復調回路12は、最初に2値化信号の立ち下がりを検出してから94μsecまたは103.4μsecの時点で立ち上がりを検出した旨を通信方式判定回路13に通知する。
ステップS33乃至S35の処理は、図5のステップS13乃至S15の処理とそれぞれ同様であるので、説明は省略する。
以上により、第2の判定処理は終了する。
第2の判定処理では、2値化信号の立ち上がりが検出される周期に基づいて、通信方式判定回路13が通信方式を判定する。そして、通信方式判定回路13は、判定された通信方式のフォーマットの確認も行う。
上述した第1および第2の判定処理では、タイプBでは、SOFを受信する時間内で、タイプFでは、プリアンブルフィールドを受信する時間内で、リーダライタの通信方式を判定することができる。従って、フレーム全体を受信してから判定するよりも高速に(短時間で)判定することができる。
また、仮に、立ち上がりおよび立ち下がりのタイミングについての情報に基づいた通信方式の判定結果が間違っていた場合でも、その後に実行されるフォーマットのチェックにおいて間違いを検出することができる。
ICカード1は、上述した第1および第2の判定処理を、1回の実行で終了させず、繰り返し実行させることができる。これにより、例えば、1回目の実行でフォーマットのチェックにより判定結果の間違いが検出された場合であっても、2回目以降の実行により正しい通信方式を判定し、リーダライタとの通信を開始することができる。
[第3の判定処理の概念]
次に、図7を参照して、第3の判定方式を用いた第3の判定処理について説明する。
第3の判定方式は、2値化信号の信号レベルを、判定対象の通信方式の組み合わせに応じた所定回数検出した結果から、通信方式を判定する。第3の判定方式では、上述したように、タイプA、タイプB、212 kbpsのタイプF、および424kbpsのタイプFの全ての通信方式を判定することが可能であるので、図7では、その例について説明する。
最初に、通信方式判定回路13は、復調回路12から供給される2値化信号の立ち下がりを検出する。上述した第1および第2の判定処理では、復調回路12が2値化信号の立ち下がりを検出したが、第3の判定処理では、通信方式判定回路13が、復調回路12から2値化信号の供給を受けて、立ち下がりを検出する。
次に、通信方式判定回路13は、2値化信号の最初の立ち下がりが検出された時刻から、16/fcの周期をt時間としたときのt/2時間経過後の時刻を基準時刻T0に設定する。そして、通信方式判定回路13は、基準時刻T0を含め、t時間経過ごとの2値化信号の信号レベルを所定回数検出する。
ここで、2値化信号のレベルを何回検出するかは、判定対象の通信方式の組み合わせによって異なる。換言すれば、リーダライタが送信してくる可能性がある通信方式の種類によって異なる。
本実施の形態では、タイプA、タイプB、212 kbpsのタイプF、および424kbpsのタイプFの全ての通信方式を判定する例について説明する。この場合、通信方式判定回路13は、基準時刻T0における信号レベルの検出を含めて、5回検出する必要がある。
図7を参照して、基準時刻T0からt時間経過ごとに時刻T1,T2,T3,T4の、基準時刻T0を含めた5回について、各通信方式の2値化信号の信号レベルを検出した結果について説明する。
なお、図7では、信号レベルがハイ(Hi)であるときを“1”と、信号レベルがロウ(Low)であるときを“0”とする。
通信方式が424kbpsのタイプFである場合、2値化信号は、最初の立ち下がりからt時間(16/fcの周期)ごとに立ち上がりと立ち下がりを繰り返す。従って、時刻T0,T1,T2,T3,T4それぞれの2値化信号の信号レベルは、順に“0”,“1”,“0”,“1”,“0”となる。
一方、通信方式が212kbpsのタイプFである場合、2値化信号は、最初の立ち下がりから2t時間(32/fcの周期)ごとに立ち上がりと立ち下がりを繰り返す。従って、時刻T0,T1,T2,T3,T4それぞれの2値化信号の信号レベルは、順に“0”,“0”,“1”,“1”,“0”となる。
また、通信方式がタイプAである場合、2値化信号は、図2に示したように、最初の立ち下がりから少なくとも2μsecまでは0で、最初の立ち下がりから3μsecから9.4μsecまでは必ず1である。最初の立ち下がりから2μsec乃至3μsecの間は変化し得る。そして、時刻T1は、最初の立ち下がりから2μsec経過前であり、時刻T2は、最初の立ち下がりから2μsec乃至3μsecの間となる。従って、時刻T0,T1,T2,T3,T4それぞれの2値化信号の信号レベルは、順に“0”,“0”,“0又は1”,“1”,“1”となる。
最後に、通信方式がタイプBである場合、2値化信号は、最初の立ち下がりから94μsecまでは0である。従って、時刻T0,T1,T2,T3,T4それぞれの2値化信号の信号レベルは、順に“0”,“0”,“0”,“0”,“0”となる。
以上より、少なくとも時刻T0,T1,T2,T3,T4の5個の2値化信号の信号レベルを検出することにより、タイプA、タイプB、212 kbpsのタイプF、および424kbpsのタイプFの全ての通信方式を判定することができる。
即ち、通信方式判定回路13は、時刻T0,T1,T2,T3,T4の5回の2値化信号の信号レベルが順に“0”,“1”,“0”,“1”,“0”に相当する場合、424kbpsのタイプFと判定する。
通信方式判定回路13は、時刻T0,T1,T2,T3,T4の5回の2値化信号の信号レベルが順に“0”,“0”,“1”,“1”,“0” に相当する場合、212kbpsのタイプFと判定する。
通信方式判定回路13は、時刻T0,T1,T2,T3,T4の5回の2値化信号の信号レベルが順に“0”,“0”,“0又は1”,“1”,“1” に相当する場合、タイプAと判定する。
通信方式判定回路13は、時刻T0,T1,T2,T3,T4の5回の2値化信号の信号レベルが順に“0”,“0”,“0”,“0”,“0” に相当する場合、タイプBと判定する。
以上のように、通信方式判定回路13は、基準時刻T0からt時間経過するごとに、基準時刻T0を含め計5回の2値化信号の信号レベルの結果に基づいて、通信方式を判定することができる。
なお、上述したように、2値化信号の信号レベルを何回検出するかは、判定対象の通信方式の組み合わせによって異なる。例えば、424kbpsのタイプF、212kbpsのタイプF、およびタイプBの3つの通信方式のみを判定する場合には、計4回の2値化信号の信号レベルを検出すればよい。4回の2値化信号の信号レベルが“0”,“1”,“0”,“1” に相当する場合は424kbpsのタイプFであり、4回の2値化信号の信号レベルが“0”,“0”,“1”,“1” に相当する場合は212kbpsのタイプFであると判定することができる。また、4回の2値化信号の信号レベルが“0”,“0”,“0”,“0” に相当する場合はタイプBであると判定することができる。
また、信号レベルを検出する周期も、判定対象の通信方式の組み合わせによって異なる。例えば、424kbpsのタイプFが判定対象に含まれていない場合には、信号レベルを検出する周期は、32/fcの周期でもよい。即ち、信号レベルを検出する周期は、判定対象の通信方式のなかで最短の1etuの1/2以下であればよい。なお、信号レベルを検出する周期を、判定対象の通信方式のなかで最短の1etuの1/2とした場合が最も検出回数を少なくでき、周期をより短くした場合には、2値化信号の信号レベルの検出回数が増加する。
通信方式判定回路13は、CPUやROMなどにより構成し、記憶部15に記憶されているプログラムをCPUが実行することにより、上述した第3の判定処理を行うことができる。また、信号レベルを検出する周期と回数は、パラメータとして記憶部15に記憶させることができる。これにより、ICカード1の用途などに応じて判定対象の通信方式が決定された場合、その判定すべき通信方式に応じた周期および回数を簡単に設定することができる。このようにすることで、判定対象の通信方式の様々な組み合わせに柔軟に対応することができ、判定対象の通信方式に応じた短時間での検出が可能となる。
[第3の判定処理]
図8は、第3の判定処理のフローチャートである。この処理は、リーダライタからの電磁波を受信し、ICカード1の各部への電力の供給が開始されたときに、実行される。
初めに、通信方式判定回路13は、ステップS41において、記憶部15に記憶されているプログラムを読み出すとともに、記憶部15にパラメータとして記憶されている周期tを読み出し、設定する。本実施の形態では、周期tとして“16/fc”が記憶部15に記憶されており、通信方式判定回路13は、周期tを“16/fc”に設定する。
ステップS42において、通信方式判定回路13は、信号レベルを検出する回数を決定するパラメータとして記憶されている検出カウンタCを記憶部15から読み出し、設定する。本実施の形態では、検出カウンタCとして“5”が記憶部15に記憶されており、通信方式判定回路13は、検出カウンタCを“5”に設定する。
ステップS43において、通信方式判定回路13は、2値化信号の立ち下がりを検出したかを判定し、立ち下がりを検出したと判定するまで待機する。
ステップS43で、2値化信号の立ち下がりを検出したと判定された場合、処理はステップS44に進み、通信方式判定回路13は、立ち下がりを検出した時刻からt/2時間待機する。本実施の形態におけるt時間は、16/fcの周期に等しい。
そして、t/2時間経過後、通信方式判定回路13は、ステップS45として、2値化信号の信号レベルを検出する。ステップS45における信号レベルの検出が、基準時刻T0の検出となる。
ステップS46において、通信方式判定回路13は、検出カウンタCを1だけ減算した値を新たな検出カウンタCとする。
そして、ステップS47において、通信方式判定回路13は、検出カウンタCがゼロであるかを判定する。ステップS47で、検出カウンタCがゼロではないと判定された場合、処理はステップS48に進む。ステップS48では、通信方式判定回路13は、t時間待機し、t時間経過後、処理はステップS45に戻される。
処理がステップS45に戻された後、ステップS47で検出カウンタCがゼロと判定されるまで、ステップS45乃至S48の処理が繰り返される。検出カウンタCが“4”であるとき検出された信号レベルが基準時刻T1の信号レベルに相当し、検出カウンタCが“3”であるとき検出された信号レベルが基準時刻T2の信号レベルに相当する。また、検出カウンタCが“2”,“1”,“0”であるとき検出された信号レベルが、それぞれ、基準時刻T2,T3,T4の信号レベルに相当する。
そして、ステップS47で、検出カウンタCがゼロであると判定された場合、処理はステップS49に進み、通信方式判定回路13は、2ビット目の信号レベルが“1”であるかを判定する。
ステップS49で、2ビット目の信号レベルが“1”であると判定された場合、即ち、基準時刻T1の信号レベルが“1”である場合、ステップS50において、通信方式判定回路13は、リーダライタの通信方式が424kbpsのタイプFであると判定する。
一方、ステップS49で、2ビット目の信号レベルが“1”ではないと判定された場合、ステップS51において、通信方式判定回路13は、4ビット目の信号レベルが“0”であるかを判定する。
ステップS51で、4ビット目の信号レベルが“0”であると判定された場合、即ち、基準時刻T3の信号レベルが“0”である場合、ステップS52において、通信方式判定回路13は、リーダライタの通信方式がタイプBであると判定する。
一方、ステップS51で、4ビット目の信号レベルが“0”ではないと判定された場合、ステップS53において、通信方式判定回路13は、5ビット目の信号レベルが“1”であるかを判定する。
ステップS53で、5ビット目の信号レベルが“1”であると判定された場合、即ち、基準時刻T4の信号レベルが“1”である場合、ステップS54において、通信方式判定回路13は、リーダライタの通信方式がタイプAであると判定する。
一方、ステップS53で、5ビット目の信号レベルが“1”ではないと判定された場合、ステップS55において、通信方式判定回路13は、リーダライタの通信方式が212kbpsのタイプFであると判定する。
ステップS50,S52,S54、またはS55の処理後、ステップS56において、通信方式判定回路13は、判定した通信方式に応じたフォーマットのチェックを行う。この処理は、図5におけるステップS5,S6,S9,S10,S13、およびS14の処理と同様である。
即ち、通信方式判定回路13は、通信方式が212kbpsまたは424kbpsのタイプFであると判定した場合、プリアンブルフィールド、同期フィールド、長さフィールド、CRCフィールドが読み出せるか、およびその内容が正しいかを確認する。
一方、通信方式判定回路13は、通信方式がタイプAであると判定した場合、パリティ、通信の終了を表すエンドビットが読み出せるか、およびその内容が正しいかを確認する。
また、通信方式判定回路13は、通信方式がタイプBであると判定した場合、SOF、EOF、CRCが読み出せるか、およびその内容が正しいかを確認する。
判定した通信方式に対応するフォーマットでデータが読み出せない場合、判定結果が間違いであることを意味するので、通信方式判定回路13は、第3の判定処理を終了する。
一方、正常にデータが読み出せた場合には、通信方式判定回路13は、ステップS57において、読み出したデータをデータ処理部14に供給する。また、通信方式判定回路13は、データ処理部14から供給される、リーダライタからの送信に対応するレスポンスとしてのデータを、判定結果に対応する変調回路16Xまたは16Yに供給する。
以上により、第3の判定処理は終了する。
第3の判定処理によれば、2値化信号の信号レベルを所定の周期で所定回数だけ検出したときの検出結果に応じて、通信方式を判定することができる。タイプA、タイプB、212 kbpsのタイプF、および424kbpsのタイプFの全ての通信方式を判定する場合には、2値化信号の信号レベルを16/fcの周期(t時間)で5回だけ検出することで、通信方式を判定することができる。この場合、5t時間内で判定することができ、フレーム全体を受信してから判定するよりも高速に判定することができる。
また、第1および第2の判定処理と同様に、フォーマットの確認も行うので、仮に、通信方式の判定結果が間違っていた場合でも、間違いを検出することができる。
さらに、ICカード1は、第3の判定処理を繰り返し実行させることができる。これにより、例えば、1回目の実行でフォーマットのチェックにより判定結果の間違いが検出された場合であっても、2回目以降の実行により正しい通信方式を判定し、リーダライタとの通信を開始することができる。
第3の判定処理は、記憶部15に記憶させたプログラムとパラメータに基づいて、ソフトウエア処理により実行することで、判定対象の通信方式の様々な組み合わせに柔軟に対応することができる。また、判定対象の通信方式の様々な組み合わせに応じた短時間での通信方式の判定が可能となる。
以上のように、本発明を適用したICカード1によれば、複数の通信方式に対応し、どの通信方式に対しても、短時間に通信を確立することができる。また、複数の通信方式それぞれに対応した受信回路を備える必要もないので、簡単な構成とすることができ、ICカード1を低コストに製造することができる。即ち、ICカード1によれば、複数の通信方式に対して、簡単な構成で、かつ、短時間に通信を確立することができる。
なお、上述した例においてICカード1として説明した第1乃至第3の判定処理を行う装置は、ICカードに限らず、カード型以外のICタグ、携帯電話機などとすることができる。即ち、第1乃至第3の判定処理を実行して非接触通信を行う通信装置は、その他の機能を有する電子機器の一部として組み込まれているものでもよい。
本明細書において、フローチャートに記述されたステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
1 ICカード, 11 ループアンテナ, 12 復調回路, 13 通信方式判定回路, 14 データ処理部, 15 記憶部, 16X,16Y 変調回路

Claims (9)

  1. 非接触通信を行う他の通信装置から送信される送信信号を復調して得られる2値化信号の周期的な変化に基づいて、前記他の通信装置が送信した前記送信信号の通信方式を判定する判定手段を備え
    前記判定手段は、
    前記2値化信号の最初の立ち下がりが検出された後、立ち上がりと立ち下がりが第1の周期または第2の周期で検出された場合に、前記送信信号の通信方式が第1の通信速度または第2の通信速度の第1の通信方式であると判定するとともに、前記2値化信号の最初の立ち下がりが検出された後、前記第1及び第2の周期より大である所定時間が経過して初めて立ち上がりが検出された場合に、前記送信信号の通信方式が第2の通信方式であると判定する第1の判定方式と、
    前記2値化信号の立ち上がりが前記第2の周期または第3の周期で検出された場合に、前記送信信号の通信方式が前記第1の通信速度または前記第2の通信速度の前記第1の通信方式であると判定するとともに、前記2値化信号の最初の立ち下がりが検出された後、前記所定時間が経過して初めて立ち上がりが検出された場合に、前記送信信号の通信方式が前記第2の通信方式であると判定する第2の判定方式と、
    前記2値化信号の信号レベルを前記第1の周期で所定回数だけ検出したときの検出結果に応じて、前記送信信号の通信方式が、前記第1の通信速度若しくは前記第2の通信速度の前記第1の通信方式であるか、前記第2の通信方式であるか、または、第3の通信方式であるかを判定する第3の判定方式と
    を実行可能であり、前記第1乃至第3の判定方式のいずれかを選択的に実行する
    通信装置。
  2. 前記第1乃至第3の周期のなかの最短周期は、判定対象の前記通信方式のなかで最短の1etuの1/2以下である
    請求項に記載の通信装置。
  3. 判定対象の前記通信方式の通信レートは106kbps,212kbps、または424kbpsのいずれかであり、前記最短周期は16/搬送波周波数である
    請求項に記載の通信装置。
  4. 前記送信信号を変復調する変復調手段をさらに備える
    請求項1に記載の通信装置。
  5. 前記変復調手段の変調方法は、ASKである
    請求項に記載の通信装置。
  6. 前記判定手段は、前記通信方式の判定後、判定結果としての通信方式のフォーマットを確認することにより、さらに、前記送信信号の通信方式を判定する
    請求項1に記載の通信装置。
  7. ICカードまたは携帯電話機である
    請求項1に記載の通信装置。
  8. 他の通信装置と非接触通信を行う通信装置が、
    前記他の通信装置から送信される送信信号を復調して得られる2値化信号の周期的な変化に基づいて、前記他の通信装置が送信した前記送信信号の通信方式を判定する場合において、
    前記通信装置は、
    前記2値化信号の最初の立ち下がりが検出された後、立ち上がりと立ち下がりが第1の周期または第2の周期で検出された場合に、前記送信信号の通信方式が第1の通信速度または第2の通信速度の第1の通信方式であると判定するとともに、前記2値化信号の最初の立ち下がりが検出された後、前記第1及び第2の周期より大である所定時間が経過して初めて立ち上がりが検出された場合に、前記送信信号の通信方式が第2の通信方式であると判定する第1の判定方式と、
    前記2値化信号の立ち上がりが前記第2の周期または第3の周期で検出された場合に、前記送信信号の通信方式が前記第1の通信速度または前記第2の通信速度の前記第1の通信方式であると判定するとともに、前記2値化信号の最初の立ち下がりが検出された後、前記所定時間が経過して初めて立ち上がりが検出された場合に、前記送信信号の通信方式が前記第2の通信方式であると判定する第2の判定方式と、
    前記2値化信号の信号レベルを前記第1の周期で所定回数だけ検出したときの検出結果に応じて、前記送信信号の通信方式が、前記第1の通信速度若しくは前記第2の通信速度の前記第1の通信方式であるか、前記第2の通信方式であるか、または、第3の通信方式であるかを判定する第3の判定方式と
    を実行可能であり、前記第1乃至第3の判定方式のいずれかを選択的に実行する
    通信方法。
  9. コンピュータに、
    非接触通信を行う他の通信装置から送信される送信信号を復調して得られる2値化信号の周期的な変化に基づいて、前記他の通信装置が送信した前記送信信号の通信方式を判定する判定手段として機能させ、
    前記判定手段は、
    前記2値化信号の最初の立ち下がりが検出された後、立ち上がりと立ち下がりが第1の周期または第2の周期で検出された場合に、前記送信信号の通信方式が第1の通信速度または第2の通信速度の第1の通信方式であると判定するとともに、前記2値化信号の最初の立ち下がりが検出された後、前記第1及び第2の周期より大である所定時間が経過して初めて立ち上がりが検出された場合に、前記送信信号の通信方式が第2の通信方式であると判定する第1の判定方式と、
    前記2値化信号の立ち上がりが前記第2の周期または第3の周期で検出された場合に、前記送信信号の通信方式が前記第1の通信速度または前記第2の通信速度の前記第1の通信方式であると判定するとともに、前記2値化信号の最初の立ち下がりが検出された後、前記所定時間が経過して初めて立ち上がりが検出された場合に、前記送信信号の通信方式が前記第2の通信方式であると判定する第2の判定方式と、
    前記2値化信号の信号レベルを前記第1の周期で所定回数だけ検出したときの検出結果に応じて、前記送信信号の通信方式が、前記第1の通信速度若しくは前記第2の通信速度の前記第1の通信方式であるか、前記第2の通信方式であるか、または、第3の通信方式であるかを判定する第3の判定方式と
    を実行可能であり、前記第1乃至第3の判定方式のいずれかを選択的に実行する
    ためのプログラム。
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