JP5107777B2 - 受信装置、リーダライタ及びrfidシステム - Google Patents

受信装置、リーダライタ及びrfidシステム Download PDF

Info

Publication number
JP5107777B2
JP5107777B2 JP2008102794A JP2008102794A JP5107777B2 JP 5107777 B2 JP5107777 B2 JP 5107777B2 JP 2008102794 A JP2008102794 A JP 2008102794A JP 2008102794 A JP2008102794 A JP 2008102794A JP 5107777 B2 JP5107777 B2 JP 5107777B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
threshold voltage
circuit
power
control circuit
modulated wave
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008102794A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009253913A (ja
Inventor
正明 山本
孝徳 山添
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP2008102794A priority Critical patent/JP5107777B2/ja
Publication of JP2009253913A publication Critical patent/JP2009253913A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5107777B2 publication Critical patent/JP5107777B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、リーダライタ(読み取り装置)とRFIDデバイス(タグ)が無線通信を行うRFIDシステムに関し、特に、RFIDデバイスにおける受信装置の技術に関する。
本発明者が検討した技術として、例えば、RFIDデバイスにおける受信装置においては、以下の技術が考えられる。
RFID(Radio Frequency IDentification)システムとは、半導体メモリを有するRFIDデバイスのメモリデータを非接触で読み書きするシステムの総称である。
図1に一般的なRFIDシステムの構成を示す。図1に示すように、一般的なRFIDシステムは、リーダライタ(R/W100)と、複数のRFIDデバイス(タグ200)で構成される。
R/W100は、物品10に貼付されたタグ200に対して無変調波と変調波(例えばコマンド300)を送信する。そして、タグ200はコマンド300を受信し、コマンド300に応じたメモリデータをレスポンス400として送信する。最後に、R/W100は、タグ200からのレスポンス400を受信する。
RFIDシステムにおける詳細な通信プロトコルは、国際標準規格ISO/IEC18000−6Cや、EPC Global C1G2(Class1 Generation2)等で規格化されている。例えば、通信プロトコルとして、国際標準規格ISO/IEC18000−6Cを用いた場合について、R/W100とタグ200の具体的な動作を図2で説明する。図2は、本発明の前提として検討したタグの構成例を示すブロック図である。
無線通信の開始時、R/W100が、無変調波を送信する。一方、タグ200は、整流回路(RECT)211にて、受信した無変調波の電力から内部動作電源を生成し、コマンド300を受信可能な状態に準備する。なお、タグ200が、電池を搭載している場合は、その電池から内部動作電源を生成する。
その後、R/W100は、ASK(Amplitude Shift Keying)変調したコマンド300を送信する。一方、タグ200は、コマンド300を受信し、ASK復調器(ASKDEM)212にてコマンド300を復調し、その復調信号201を二値化回路(A/D)213へ出力する。そして、二値化回路213は、復調信号201を二値化して二値化信号202を論理回路(LOGIC)220へ出力する。そして、論理回路220は、二値化信号202を解析してコマンド300かどうかを判定する。二値化信号202をコマンド300と認識できた場合、コマンド300に応じたメモリデータを不揮発性メモリ(MEM)230から読み出し、又は不揮発性メモリ230に書き込みを行う。そして、タグ200は、送信回路(TX)240を介して、コマンド300に応じた応答信号又はメモリデータを、レスポンス400としてR/W100に送信する。最後に、R/W100は、タグ200からのレスポンス400を受信する。
なお、本出願人は、発明した結果に基づき、「受信電力又は電界強度に応じて二値化回路の閾値を変更する」という観点で先行技術調査を行った。その結果、関連文献として特許文献1が抽出された。特許文献1は、アナログ・ディジタルコンバータに関するもので、アナログ入力信号のピーク値を検出する回路により閾値を変化させるものである。
特開昭63−296415号公報
ところで、前記のようなRFIDデバイスにおける受信装置の技術について、本発明者が検討した結果、以下のようなことが明らかとなった。
RFIDシステムの利用形態としては、例えば、物流・流通分野における物品管理がある。例えば、図1に示すように、多数の物品10に貼付されたタグ200の固有ID(IDentification)をリーダライタ(R/W100)が読み取って物品管理する。このとき、多数の物品管理を実現するため、R/W100とタグ200の最大通信距離は、長い方が望ましい。
そこで、R/W100とタグ200の間の通信距離を最大限に長くするため、従来のRFID受信装置では、設計段階において二値化回路213の閾値電圧(図3の符号203)の最適値(固定値)を求めていた。その際、設計の第一段階としては、復調信号201の最大振幅値の半分(例えば、1.5[V])に閾値電圧を設定し、通信距離に対する復調信号201及び二値化信号202の波形を評価する。
その評価結果を図3に示す。図3に示すように、R/W100とタグ200の間の通信距離が1mと2mの場合、復調信号201の振幅が大きいので二値化に成功し、二値化信号202をコマンド300と認識できる。しかしながら、通信距離3mの場合、復調信号201の振幅が小さいので二値化に失敗し、二値化信号202をコマンド300と認識できない。
したがって、最大通信距離を長くするため、閾値電圧203を1.5[V]より高くする必要があることが分かる。
そこで、設計の第二段階としては、通信距離3mにおいてコマンド300の認識を可能にするため、図4に示すように、二値化回路213の閾値電圧203を1.5[V]より高い値(例えば、1.6[V])に設定し、通信距離に対する復調信号201及び二値化信号202の波形を評価する。
その評価結果を図4に示す。図4に示すように、通信距離3mの場合、復調信号201の二値化に成功し、二値化信号202をコマンド300と認識できる。しかしながら、通信距離1mにおいては、二値化信号202が、干渉波やノイズ等によってビット誤りを起こして、二値化信号202をコマンド300と認識できない。
したがって、閾値電圧203を1.5[V]より高くすると、最大通信距離が長くなるが、通信距離1mにおける無線通信が不可能になることが分かる。
以上より、一般的なRFIDシステムの利用形態を想定した場合、閾値電圧203の最適値(固定値)は、最大通信距離以下において無線通信が不可能な領域の存在しない1.5[V]となる。したがって、従来のRFIDシステムにおけるR/W100とタグ200の最大通信距離は2mである。
二値化回路213における閾値電圧203の設定方法に関する従来技術として、例えば、特許文献1に記載されている技術が挙げられる。特許文献1の技術は、アナログ入力信号を閾値電圧と比較する比較器と、前記比較器の出力を符号化しディジタル信号に変換する符号器とを備え、前記アナログ入力信号のピーク値を検出する回路の出力により前記閾値電圧を変化させることを特徴とする可変閾値アナログ・ディジタルコンバータに関する技術である。
特許文献1に記載されている技術を用いて、二値化回路213の閾値電圧203を変更する場合、コマンド300のピーク値を検出完了するまでは閾値電圧203を変更しない。したがって、閾値電圧203を変更するまでに受信されるコマンド300の先頭部分は、復調信号201の二値化に失敗して、二値化信号202をコマンド300と認識できない可能性がある。
そこで、本発明の目的は、前述した従来の技術課題を解決し、リーダライタ(R/W)とRFIDデバイス(タグ)の最大通信距離を長くして、かつ干渉波やノイズによるビット誤りを抑えることができる技術を提供することにある。
本発明の前記並びにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述及び添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される実施例のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
すなわち、代表的な実施例による受信装置、リーダライタ及びRFIDシステムは、 リーダライタが送信した変調波及び無変調波を受信するRFIDデバイスの受信装置を有するものである。その受信装置は前記変調波の信号を復調する復調器と、前記復調器の出力を二値化する二値化回路と、前記変調波または前記無変調波の電力を検出する電力検出回路と、前記電力検出回路が検出した電力に応じて前記二値化回路の閾値電圧を変更する閾値電圧制御回路と、を有することを特徴とする。
代表的な実施例によれば、RFIDシステムにおいて、リーダライタ(R/W)とRFIDデバイス(タグ)の最大通信距離を長くし、かつ干渉波やノイズによるビット誤りを抑えることが可能になる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一部材には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。また、特にことわらない限り、端子名を表す記号は同時に配線名、信号名も兼ね、電源の場合はその電圧値も兼ねるものとする。
以下の実施の形態においては便宜上その必要があるときは、複数のセクションまたは実施の形態に分割して説明するが、特に明示した場合を除き、それらは互いに無関係なものではなく、一方は他方の一部または全部の変形例、詳細、補足説明等の関係にある。また、以下の実施の形態において、要素の数等(個数、数値、量、範囲等を含む)に言及する場合、特に明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではなく、特定の数以上でも以下でもよい。
(実施の形態1)
図5は、本発明の実施の形態1によるRFID受信回路を含むRFIDシステムの構成例を示すブロック図、図6は、その動作を示すフローチャートである。
まず、図5により、本実施の形態1によるタグの構成の一例を説明する。
図5に示すように、本実施の形態1によるタグ200(RFIDデバイス)は、受信回路(RX)210と、送信回路(TX)240と、不揮発性メモリ(MEM)230を含む論理回路(LOGIC)220と、アンテナ250などから構成される。
タグ200の受信回路210は、コマンド300を復調するASK復調器(ASKDEM)212と、ASK復調器212の出力を二値化する二値化回路(A/D)213と、無変調波の電力を検出する電力検出回路(PWRDCT)214と、電力検出回路214の出力に応じて二値化回路213の閾値電圧203を変更する閾値電圧制御回路(VTHCNT)215と、整流回路(RECT)211などを備えている。
なお、受信回路210と、送信回路240と、不揮発性メモリ(MEM)230を含む論理回路(LOGIC)220などは、半導体集積回路として周知の半導体製造技術によって1個又は複数の半導体チップ上に形成されている。
次に、図5のブロック図及び図6のフローチャートを用いて、本発明の実施の形態1によるRFIDシステムの動作例を説明する。
無線通信の開始時、リーダライタ(R/W)100が、無変調波を送信する。一方、タグ200は、リーダライタ100からの無変調波を受信し、整流回路(RECT)211にて無変調波の電力から内部動作電源を生成し、コマンド300を受信可能な状態に準備する(ステップS601)。なお、タグ200が、電池を搭載している場合は、電池から内部動作電源を生成する。
また、タグ200は、電力検出回路(PWRDCT)214において無変調波の電力を検出し、無変調波の電力検出値204を出力する(ステップS602)。そして、閾値電圧制御回路(VTHCNT)215は、電力検出値204に応じて二値化回路(A/D)213の閾値電圧203を変更する。具体的には、無変調波の電力検出値204が、通信距離3mの電力検出値より大きい時、閾値電圧を復調信号201の最大振幅値の半分(例えば、1.5[V])に変更し、通信距離3mの電力検出値以下の時、閾値電圧を1.5[V]より高い値(例えば、1.6[V])に変更する(ステップS603〜S605)。
その後、R/W100は、ASK(Amplitud Shift Keying)変調したコマンド300を送信する。一方、タグ200は、コマンド300をASK復調器(ASKDEM)212にて復調し、その復調信号201を二値化回路(A/D)213へ出力し、二値化回路213にて復調信号201を二値化する(ステップS606)。そして、タグ200は、二値化回路213で二値化した二値化信号202を論理回路(LOGIC)220へ出力する。そして、論理回路220は、二値化信号202を解析してコマンド300かどうか判定する(ステップS607)。二値化信号202をコマンド300と認識できた場合、コマンド300に応じたメモリデータを不揮発性メモリ(MEM)230から読み出し、又は不揮発性メモリ230に書き込みを行う。そして、タグ200は、送信回路(TX)240を介して、コマンド300に応じた応答信号又はメモリデータを、レスポンス400としてR/W100に送信する(ステップS608)。最後に、R/W100は、タグ200からのレスポンス400を受信する。
図7に通信距離に対する復調信号201及び二値化信号202を示す。通信距離が3mの場合、閾値電圧制御回路215は、二値化回路213の閾値電圧203を1.6[V]に変更する。したがって、復調信号201の二値化に成功し、二値化信号202をコマンド300と認識できる。
また、通信距離が1m及び2mの場合、閾値電圧制御回路215は、閾値電圧203を1.5[V]に変更する。したがって、二値化信号202が干渉波やノイズ等によるビット誤りをせず、二値化信号202をコマンド300と認識できる。
以上の一連の動作により、R/W(リーダライタ)とタグ(RFIDデバイス)の最大通信距離を長くし、かつ干渉波やノイズによるビット誤りを抑えることが可能となる。
図8は、本実施の形態1のタグにおいて、閾値電圧203を固定するタイミングを示す。図8に示すように、論理回路(LOGIC)220が、コマンド300送信時のプリアンブル(preamble)310を用いてコマンド(変調波)の受信開始を認識し、閾値電圧制御回路(VTHCNT)215に対して閾値電圧203の固定を命令する閾値固定信号(S2)205を出力する。そして、閾値電圧制御回路215は、閾値固定信号205によって閾値電圧203を固定する(固定期間Tfix)。なお、国際標準規格ISO/IEC18000−6Cにおいては、プリアンブル310の先頭にデリミタ(delimitter)と呼ばれる固定長の既知パターンが規定されているので、論理回路220は、デリミタ(delimitter)311検出時にコマンド受信開始を認識する。
すなわち、無変調波受信時は、電力検出回路(PWRDCT)214が検出した電力に応じて、二値化回路(A/D)213の閾値電圧203を閾値電圧制御回路(VTHCNT)が変更する。そして、コマンドなどの変調波受信時は、閾値固定信号(S2)205を受けて、閾値電圧制御回路(VTHCNT)は、コマンドなどの変調波の信号について二値化が完了するまで閾値電圧203を固定する。または、全ての無線通信が完了するまで閾値電圧203を固定する。
図9は、本実施の形態1のRFIDシステムにおいて、閾値電圧203の固定を解除するタイミング例を示す。図9において、Tfixは閾値電圧203の固定期間、Tvarは閾値電圧203の固定解除期間、tは時間である。
図9(a)のタイミング例1に示すように、論理回路220は、コマンド300を受信完了した段階において、閾値固定信号205の出力をやめる。そして、閾値電圧制御回路215は、閾値固定信号205の入力が無くなると、閾値電圧203の固定を解除する。
また、図9(b)のタイミング例2に示すように、論理回路220は、レスポンス400を送信完了した段階において、閾値固定信号205の出力をやめる。そして、閾値電圧制御回路215は、閾値固定信号205の入力が無くなると、閾値電圧203の固定を解除する。
図9(b)のタイミング例2は、国際標準規格ISO/IEC18000−6Cで規定されているコマンド受信完了後からレスポンスまでの規定時間「T1」内において、論理回路220が、閾値電圧203の固定解除に関する処理を実行できない場合に有効である。
なお、閾値電圧203の固定解除に関する処理を実行できない場合の一例としては、論理回路220の処理能力が低い場合が挙げられる。論理回路220は「T1」期間中にコマンド300に応じたメモリデータを不揮発性メモリ230から読み出し又は不揮発性メモリ230へ書き込みの処理を行うため、閾値電圧203の固定解除に関する処理を実行できない可能性がある。
図10は、本実施の形態1のRFIDシステムにおいて、閾値電圧制御回路(VTHCNT)215の具体的な構成の一例を示す。
図10に示すように、閾値電圧制御回路(VTHCNT)215は、例えば、スイッチ制御回路(SWCNT)216と、抵抗R1,R2,rと、スイッチSW1などから構成される。
閾値電圧制御回路215の各部動作を説明する。スイッチ制御回路216は、電力検出回路214から出力される電力検出値204が一定値以上であり、かつ閾値固定信号205の入力がない時、スイッチSW1をOFFにする。この場合、閾値電圧203は、抵抗R1,rの分圧比で決まり、スイッチSW1がON状態の閾値電圧203より低くなる。
また、電力検出値204が一定値未満であり、かつ閾値固定信号205の入力がない時、スイッチSW1をONにする。この場合、閾値電圧203は、抵抗R1,R2,rの分圧比で決まり、スイッチSW1がOFF状態の閾値電圧203より高くなる。以上の動作により、閾値電圧203を2段階で変更可能となる。
さらに、閾値電圧203を多段階で変更する閾値電圧制御回路215を図11に示す。
図11に示すように、閾値電圧制御回路(VTHCNT)215は、例えば、スイッチ制御回路(SWCNT)216と、抵抗R1,R2,R3,…,Rnと、抵抗rと、スイッチSW1,SW2,…,SWnなどから構成される。
例えば、電力検出値204が、3[V],2.5[V],2[V],…,0.5[V]と低くなった時の閾値電圧制御回路215の各部動作を説明する。なお、説明を簡略化するため、スイッチ制御回路216は、常に閾値固定信号205の入力がないこととする。
図11に示すように、スイッチ制御回路216は、電力検出回路214から出力される電力検出値204が3[V]以上の時、スイッチSW1〜SWnをOFFにする。また、電力検出値204が2.5[V]の時、スイッチSW1をONし、かつスイッチSW2〜SWnをOFFにする。また、電力検出値204が2[V]の時、スイッチSW1〜SW2をONにし、かつスイッチSW3〜SWnをOFFにする。そして、電力検出値204が0.5[V]のとき、SW1〜SWnをONにする。
したがって、閾値電圧203は、抵抗R1〜Rn及び抵抗rの分圧比で決まり、電力検出値204が低くなると、閾値電圧203は高くなる。逆に、電力検出値204が高くなると、閾値電圧203は低くなる。以上の動作により、閾値電圧203を多段階で変更可能となる。
なお、電力検出回路(PWRDCT)214は、整流回路やダイオードによるバイアス回路など簡単な回路で実現できる。
(実施の形態2)
図12は、本発明の実施の形態2によるRFID受信回路を含むRFIDシステムの構成例を示すブロック図である。
まず、図12により、本実施の形態2によるタグの構成の一例を説明する。
図12に示すように、本実施の形態2によるタグ200(RFIDデバイス)は、受信回路(RX)210と、送信回路(TX)240と、不揮発性メモリ(MEM)230を含む論理回路(LOGIC)220と、アンテナ250などから構成される。
タグ200の受信回路210は、コマンド300を復調するASK復調器(ASKDEM)212と、ASK復調器212の出力を二値化する二値化回路(A/D)213と、無変調波の電力を検出する電力検出回路(PWRDCT)214と、電力検出回路214の出力に応じて二値化回路213の閾値電圧203を変更する閾値電圧制御回路(VTHCNT)215と、整流回路(RECT)211などを備えている。
なお、受信回路210と、送信回路240と、不揮発性メモリ(MEM)230を含む論理回路(LOGIC)220などは、半導体集積回路として周知の半導体製造技術によって1個又は複数の半導体チップ上に形成されている。
なお、前記実施の形態1との違いは、論理回路(LOGIC)220から閾値電圧制御回路(VTHCNT)215に対して閾値固定信号205が出力されていない点である。
図12に示すRFIDシステムにおいて、タグ200が、閾値電圧203を常時変更する方法について述べる。
具体的な方法としては、無線通信の開始時、リーダライタ(R/W)100が、無変調波を送信する。一方、タグ200は、電力検出回路(PWRDCT)214において無変調波の電力を検出し、無変調波の電力検出値204を出力する。そして、閾値電圧制御回路(VTHCNT)215は、電力検出値204に応じて二値化回路(A/D)213の閾値電圧203を変更する。
次に、リーダライタ(R/W)100が、コマンド300を送信する。一方、タグ200は、電力検出回路214においてコマンド300の電力を検出し、コマンド300の電力検出値204を出力する。そして、閾値電圧制御回路215は、電力検出値204に応じて二値化回路213の閾値電圧203を変更する。この一連の動作を繰り返すことにより、タグ200は、閾値電圧203を常時変更することが可能になる。
したがって、前記実施の形態1のRFID受信回路と比較して、論理回路220は、閾値電圧制御回路215に対して閾値電圧203の固定及び固定解除を命令する必要がないので、閾値固定信号205が不要になる。
本実施の形態2における閾値電圧制御回路(VTHCNT)215の具体的構成例を図13に示す。
図13に示すように、閾値電圧制御回路(VTHCNT)215は、例えば、Nチャネル型MOSトランジスタ(NMOS;N−channel Metal−Oxide Semiconductor)と、抵抗R1,R2,rなどから構成される。
Nチャネル型MOSトランジスタ(NMOS)は、電力検出回路214から出力される電力検出値204が一定値未満である時、電流を流さない。この場合、閾値電圧203は、抵抗R1,rの分圧比で決まるので、NMOSが電流を流す状態の閾値電圧203より低くなる。また、NMOSは、電力検出値204が一定値以上である時、電流を流す。この場合、閾値電圧203は、抵抗R1,R2,rの分圧比で決まるので、NMOSが電流を流さない状態の閾値電圧203より高くなる。以上の動作により、閾値電圧203を2段階で変更可能となる。なお、NMOSの代わりにPチャネル型MOSトランジスタ(PMOS)を用いてもよい。ただし、その場合は、信号の極性が逆になる。
本実施の形態2の構成及び動作により、受信回路の小型化及び低消費電力化を実現できる。また、リーダライタ(R/W)とRFIDデバイス(タグ)の最大通信距離を長くし、かつ干渉波やノイズによるビット誤りを抑えることが可能となる。
以上、本発明者によってなされた発明をその実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
例えば、前記実施の形態においては、復調信号の電圧範囲が3V、復調信号の基準電位が3Vの場合について説明したが、これに限定されるものではなく、他の電位であってもよい。
本発明の前提として検討したRFIDシステムの構成例を示す図である。 本発明の前提として検討したタグの構成例を示すブロック図である。 本発明の前提として検討したRFIDシステムにおけるRFID受信回路の各信号の一例を示す波形図である。 本発明の前提として検討したRFIDシステムにおけるRFID受信回路の各信号の一例を示す波形図である。 本発明の実施の形態1によるRFID受信回路を含むRFIDシステムの構成例を示すブロック図である。 本発明の実施の形態1によるRFIDシステムにおいて、タグの動作例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1によるRFIDシステムにおいて、RFID受信回路の各信号の一例を示す波形図である。 本発明の実施の形態1によるRFIDシステムにおいて、二値化回路の閾値電圧を固定するタイミング例を示す図である。 (a),(b)は、本発明の実施の形態1によるRFIDシステムにおいて、閾値電圧の固定を解除するタイミング例を示す図である。 本実施の形態1のRFIDシステムにおいて、閾値電圧制御回路(VTHCNT)の詳細な構成の一例を示す図である。 本実施の形態1のRFIDシステムにおいて、閾値電圧制御回路(VTHCNT)の詳細な構成の別の一例を示す図である。 本発明の実施の形態2によるRFID受信回路を含むRFIDシステムの構成例を示すブロック図である。 本実施の形態2のRFIDシステムにおいて、閾値電圧制御回路(VTHCNT)の詳細な構成の一例を示す図である。
符号の説明
10 物品
100 リーダライタ(R/W)
200 タグ(RFIDデバイス)
201 復調信号
202 二値化信号(S1)
203 閾値電圧
204 電力検出値
205 閾値固定信号(S2)
210 受信回路(RX)
211 整流回路(RECT)
212 ASK復調器(ASKDEM)
213 二値化回路(A/D)
214 電力検出回路(PWRDCT)
215 閾値電圧制御回路(VTHCNT)
216 スイッチ制御回路(SWCNT)
220 論理回路(LOGIC)
230 不揮発性メモリ(MEM)
240 送信回路(TX)
250 アンテナ
300 コマンド(変調波)
310 プリアンブル(preamble)
311 デリミタ(delimitter)
400 レスポンス
R1,R2,R3,…,Rn 抵抗
SW1,SW2,…,SWn スイッチ

Claims (6)

  1. リーダライタが送信した変調波及び無変調波を受信するRFIDデバイスの受信装置であって、
    前記変調波の信号を復調する復調器と、
    前記復調器の出力を二値化する二値化回路と、
    前記変調波または前記無変調波の電力を検出する電力検出回路と、
    前記電力検出回路が検出した電力に応じて前記二値化回路の閾値電圧を変更する閾値電圧制御回路と、を有し、
    前記閾値電圧制御回路は、前記二値化回路の閾値電圧を変更後、前記閾値電圧を一定期間固定し、
    前記リーダライタが、前記無変調波を送信した後に前記変調波を送信した場合、前記電力検出回路は前記無変調波の電力を検出し、前記閾値電圧制御回路は、前記電力に応じて前記二値化回路の閾値電圧を変更し、前記二値化回路が前記変調波の信号を二値化している間、前記閾値電圧を固定することを特徴とする受信装置。
  2. 請求項記載の受信装置において、
    前記閾値電圧制御回路は、前記電力に応じて前記二値化回路の閾値電圧を変更した後、レスポンスの送信が完了するまで前記閾値電圧を固定することを特徴とする受信装置。
  3. RFIDデバイスの受信装置に対して変調波及び無変調波を送信するリーダライタであって、
    前記受信装置は、
    前記変調波の信号を復調する復調器と、
    前記復調器の出力を二値化する二値化回路と、
    前記変調波または前記無変調波の電力を検出する電力検出回路と、
    前記電力検出回路が検出した電力に応じて前記二値化回路の閾値電圧を変更する閾値電圧制御回路と、を有し、
    前記閾値電圧制御回路は、前記二値化回路の閾値電圧を変更後、前記閾値電圧を一定期間固定し、
    前記リーダライタが、前記無変調波を送信した後に前記変調波を送信した場合、前記電力検出回路は前記無変調波の電力を検出し、前記閾値電圧制御回路は、前記電力に応じて前記二値化回路の閾値電圧を変更し、前記二値化回路が前記変調波の信号を二値化している間、前記閾値電圧を固定することを特徴とするリーダライタ。
  4. 請求項記載のリーダライタにおいて、
    前記閾値電圧制御回路は、前記電力に応じて前記二値化回路の閾値電圧を変更した後、レスポンスの送信が完了するまで前記閾値電圧を固定することを特徴とするリーダライタ。
  5. リーダライタと、前記リーダライタが送信した変調波及び無変調波を受信するRFIDデバイスと、を有するRFIDシステムであって、
    前記RFIDデバイスは、
    前記変調波の信号を復調する復調器と、
    前記復調器の出力を二値化する二値化回路と、
    前記変調波または前記無変調波の電力を検出する電力検出回路と、
    前記電力検出回路が検出した電力に応じて前記二値化回路の閾値電圧を変更する閾値電圧制御回路と、を有し、
    前記閾値電圧制御回路は、前記二値化回路の閾値電圧を変更後、前記閾値電圧を一定期間固定し、
    前記リーダライタが、前記無変調波を送信した後に前記変調波を送信した場合、前記電力検出回路は前記無変調波の電力を検出し、前記閾値電圧制御回路は、前記電力に応じて前記二値化回路の閾値電圧を変更し、前記二値化回路が前記変調波の信号を二値化している間、前記閾値電圧を固定することを特徴とするRFIDシステム。
  6. 請求項記載のRFIDシステムにおいて、
    前記閾値電圧制御回路は、前記電力に応じて前記二値化回路の閾値電圧を変更した後、レスポンスの送信が完了するまで前記閾値電圧を固定することを特徴とするRFIDシステム。
JP2008102794A 2008-04-10 2008-04-10 受信装置、リーダライタ及びrfidシステム Expired - Fee Related JP5107777B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008102794A JP5107777B2 (ja) 2008-04-10 2008-04-10 受信装置、リーダライタ及びrfidシステム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008102794A JP5107777B2 (ja) 2008-04-10 2008-04-10 受信装置、リーダライタ及びrfidシステム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009253913A JP2009253913A (ja) 2009-10-29
JP5107777B2 true JP5107777B2 (ja) 2012-12-26

Family

ID=41314090

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008102794A Expired - Fee Related JP5107777B2 (ja) 2008-04-10 2008-04-10 受信装置、リーダライタ及びrfidシステム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5107777B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105007127A (zh) * 2015-07-10 2015-10-28 成都弘毅天承科技有限公司 一种智能家居用电平平移驱动的功率检测射频模块
US9515702B2 (en) 2014-11-12 2016-12-06 Samsung Electronics Co., Ltd. Demodulators for near field communication, near field communication devices, and electronic devices having the same

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6871127B2 (ja) * 2017-10-04 2021-05-12 富士通フロンテック株式会社 Rfidタグリーダライタ装置、rfidタグリーダライタ装置の受信方法およびプログラム

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003288554A (ja) * 2002-03-27 2003-10-10 Anritsu Corp 非接触icカードリーダ装置
JP4167120B2 (ja) * 2003-05-09 2008-10-15 日本電信電話株式会社 非接触icカード/リーダライタ間のデータ伝送方式判別方法及び伝送路モニタ装置
WO2006092843A1 (ja) * 2005-02-28 2006-09-08 Fujitsu Limited 復調回路および電子機器

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9515702B2 (en) 2014-11-12 2016-12-06 Samsung Electronics Co., Ltd. Demodulators for near field communication, near field communication devices, and electronic devices having the same
CN105007127A (zh) * 2015-07-10 2015-10-28 成都弘毅天承科技有限公司 一种智能家居用电平平移驱动的功率检测射频模块

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009253913A (ja) 2009-10-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7405659B1 (en) RFID tag switched capacitor slicer threshold
US20090295543A1 (en) Transponder, interrogator, and communication device
US6498923B2 (en) Telecommunication device
US7733217B2 (en) Method for data transmission in RFID or remote sensor systems
USRE44415E1 (en) Wireless communication medium and method for operating the same
WO2010119772A1 (ja) 半導体集積回路装置およびそれを実装したicカード
US20060244598A1 (en) Interference rejection in RFID tags
JP2007114821A (ja) Rfidタグ、rfidリーダ・ライタ、rfidシステムおよびrfidシステムの処理方法
US8422596B2 (en) Communication device, communication method, and program
JP2009302953A (ja) 非接触データ通信装置
JP5107777B2 (ja) 受信装置、リーダライタ及びrfidシステム
CN100483438C (zh) 远距离非接触ic卡读写机具及其方法
JP5428364B2 (ja) 非接触型通信装置、その復号部
JPWO2007049455A1 (ja) 半導体メモリカード
US8749352B2 (en) Method for coded data transmission between a base station and at least one transponder within a wireless data transmission system
KR20070056816A (ko) 무선주파수인식 시스템
JP3543413B2 (ja) 移動体識別装置
JP3803364B2 (ja) 非接触rfidシステムの通信方法、非接触rfidシステム、送信機及び受信機
WO2008140156A1 (en) Rf reader capable of detecting rf signal and existence of rf card and the method thereof
JP2010109782A (ja) 通信装置、通信携帯端末、及び非接触icカードのためのリーダライタ
JP2006041817A (ja) 無線タグ通信システムの質問器
JP6473062B2 (ja) 非接触通信装置
JP4057451B2 (ja) 非接触方式による通信方法、通信システム、外部装置及びrfidタグ
JP4279841B2 (ja) Icタグ、受信装置及び読み出し方法
JP2010109699A (ja) 通信装置および半導体装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110202

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120626

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120827

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120911

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121004

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151012

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees