JP2004046345A - 非接触型icカードリーダライタ装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ICカードリーダライタ1の電源部16内に、それぞれI1 AとI2 Aの定電流が出力可能な定電流回路163,164を設け、制御部11は消費電力の多いICカード又は2枚のICカードの挿入時には制御信号CNTにより定電流回路164をオンして定電流I2 Aを出力させ、常時オン状態の定電流回路163の定電流I1 Aと合わせて合計I1 +I2 Aの定電流を変調回路12内のドライバ12Cに供給し変調信号をICカード側へ送信させる一方、消費電力の少ないICカード又は1枚のICカードの挿入時には定電流回路164をオフして定電流回路163の定電流I1 Aのみをドライバ12Cに供給し変調信号をICカード側へ送信させる。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、非接触ICカードに対しデータのリード・ライトを行う非接触型ICカードリーダライタ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の非接触型ICカードリーダライタ装置はアンテナを有するとともに、このアンテナを介して非接触ICカードのアンテナと電磁結合し、非接触ICカードに電力を供給して非接触ICカードに対するデータのリード・ライトを行うようにしている。このような非接触ICカードは、メモリのみを搭載したICカードからメモリとCPUとを搭載したICカードへと高機能化され、さらに近年では暗号処理用のコプロセッサを内蔵したICカードへと高機能化が進んでいる。
【0003】
こうしたICカードは高機能化に伴い消費電力が増加する一方、ICカードに電力を供給する非接触型ICカードリーダライタ装置もICカードの消費電力の増加に伴い送信出力を増加させる必要がある。従来、非接触型ICカードリーダライタ装置側では、こうした消費電力の異なるICカード或いは電力を供給すべきICカードの枚数など、ICカード側の負荷条件を考慮し、ICカード側が安定に動作可能な最大の負荷条件で送信出力を行うようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来の非接触型ICカードリーダライタ装置は、ICカード側が安定に動作可能な最大の負荷条件で送信出力を設定しているため、装置の消費電力が多くなるという課題があった。
したがって、本発明は、非接触型ICカードリーダライタ装置の消費電力を低減することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
このような課題を解決するために本発明は、キャリアの振幅電圧を、入力したデータの2値信号の値に応じて偏移させ振幅偏移変調信号として出力する変調回路と、前記変調回路から出力される振幅偏移変調信号を入力すると非接触型ICカードへ電波信号として送信し前記非接触型ICカードに対して電源の供給と前記データの送信とを行うアンテナ部とを有する非接触型ICカードリーダライタ装置において、所定の電源電圧を発生する電源回路を有するとともに、各々が一定値の定電流を出力する複数の定電流回路を有し、選択された定電流回路からの定電流を電源回路の所定の電源電圧とともに変調回路に供給する電源部を設けたものである。
【0006】
また、変調回路は、キャリアを発生するキャリア発生部と、キャリア発生部からのキャリアの振幅電圧を入力したデータの2値信号の値に応じて偏移させる変調部と、変調部からの信号を振幅偏移信号としてアンテナ部へ送出するドライバとからなり、電源部の定電流回路からの定電流をドライバに供給するようにしたものである。
また、電源部の複数の定電流回路の少なくとも1つを選択する選択手段を有し、選択手段はアンテナ部からの電波信号の送信に基づきアンテナ部と電磁結合した非接触型ICカードの消費電力に応じて定電流回路の選択を行うものである。また、変調回路は、電波信号の送信に対して非接触型ICカードからの応答が検出されない場合は所定の周期で振幅偏移変調信号を出力するとともに、選択手段は、変調回路の振幅偏移変調信号の出力時に全ての定電流回路を選択して選択した定電流回路からの定電流を変調回路に供給した後、変調回路の次の周期における振幅偏移変調信号の出力時には1つの定電流回路を選択して選択した定電流回路からの定電流を変調回路に供給するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について図面を参照して説明する。
図3は本発明に係る非接触型ICカードリーダライタ装置の構成を示すブロック図である。
図3において、非接触型ICカードリーダライタ装置(以下、ICカードリーダライタ)1は、このICカードリーダライタ1の全体を制御する制御部11と、変調回路12と、整合回路13と、共振回路14と、復調回路15と、以上の各部に電源を供給する電源部16とから構成される。
【0008】
ここで、変調回路12は後述するキャリア発生部から発生するキャリアを制御部11から出力されるデータ信号SDの値に応じて変調し整合回路13へ出力するものである。
整合回路13は、変調回路12からの出力信号を入力して共振回路14へ出力するとともに、この出力信号が共振回路14から効率良く後述のICカードへ伝達できるように共振回路14との間でインピーダンスの整合をとるものである。
【0009】
共振回路14は、誘導素子であるアンテナコイルL1と容量素子Cとが並列に接続され、整合回路13を介し変調回路12から変調信号が与えられると共振を開始してアンテナコイルL1から電波信号を発生し、このアンテナコイルL1と電磁結合したICカードへ送信するものである。
復調回路15は、前記電波信号の送信に対してICカードから返送される共振回路14を介する変調信号を入力すると、この変調信号を復調してデータを抽出し制御部11に受信データRDとして出力するものである。
【0010】
ICカードリーダライタ1内の制御部11は、図示しない上位装置と接続され、上位装置とデータ通信を行うことにより、上位装置からの受信データをICカードに記録させるとともに、ICカードから読み出したデータを上位装置へ送信するものである。
ICカードリーダライタ1内の電源部16は、外部電源PWを入力すると電源電圧5VAを発生する第1の電源回路と電源電圧5VBを発生する第2の電源回路とを有し、第1の電源回路の電源電圧5VAを制御部11及び復調回路15に出力するとともに第2の電源回路の電源電圧5VBを変調回路12へ出力する。
【0011】
図4は、ICカードリーダライタ1と電磁結合する前記ICカードの構成を示すブロック図である。
図4において、ICカード2は、アンテナコイルL2と、無線インタフェース21と、CPUなどの制御回路22と、ICカード固有のID及び情報が記憶されるメモリ23とを有する。
【0012】
ICカード2の無線インタフェース21は、ICカードリーダライタ1のアンテナコイルL1とICカード2のアンテナコイルL2とが電磁結合すると、ICカードリーダライタ1からの前記電波信号により電力POWER を生成して制御回路22及びメモリ23に供給するとともに、クロック信号CLK を生成して制御回路22に与え、かつ電波信号の中からデータDATAを抽出して制御回路22へ出力するものである。
ICカード2の制御回路22は、無線インタフェース21からの電力POWER が供給されると、クロック信号CLK に同期して無線インタフェース21からのデータDATAを読み込み、このデータDATAがメモリ23に対する書き込みデータの場合はメモリ23に記録する一方、前記データDATAがメモリ23のデータを読み取るコマンドデータの場合はメモリ23内のデータを読み取って無線インタフェース21へ出力するものである。
【0013】
図3及び図4を用いICカードリーダライタ1及びICカード2の動作を詳細に説明する。
ICカードリーダライタ1の制御部11は、上位装置からICカードに対するデータを受信すると、このデータSDを変調回路12へ出力する。変調回路12は、制御部11からのデータSDを入力すると、後述のキャリア発生部から発生した所定周波数のキャリアを、入力データSDの値に応じて振幅偏移変調し、整合回路13及び共振回路14を介して電波信号として送信させる。
【0014】
ICカード2の無線インタフェース21では、アンテナコイルL2を介してICカードリーダライタ1からの電波信号を受信すると、前述したように電力POWER を制御回路22へ供給し起動するとともに、この電波信号の中からデータDATA(即ち、データSD)を抽出し、起動された制御回路22へ出力する。
ここで、制御回路22はICカードリーダライタ1からの受信データDATAがメモリ23に対する書き込みデータの場合はこのデータをメモリ23に記録する。また、前記データDATAがメモリ23のデータを読み取るコマンドデータの場合は前述のクロック信号CLK に同期してメモリ23内のデータを順次読み取り、無線インタフェース21側へ出力する。
【0015】
ICカード2のメモリ23から順次読み出されたデータは、無線インタフェース21及びアンテナコイルL2を介してICカードリーダライタ1側へ電波信号として送信される。
ICカードリーダライタ1の共振回路14は、ICカード2からの電波信号を受信するとこの電波信号を変調信号として復調回路15に出力する。復調回路15は、この変調信号を復調することにより変調信号の中からデータを抽出し、抽出したICカード2のメモリ23のデータRDを制御部11へ出力する。制御部11は、復調回路15からのデータRDを入力すると、このデータRDを上位装置へ送信する。
【0016】
このようにして、ICカードリーダライタ1は、ICカード2に対してデータの書き込みを行うことができ、かつICカード2に書き込まれたデータを読み出すことができる。
なお、図4ではICカード2にCPUなどの制御回路22を設けているが、制御回路22を省略することもできる。このような制御回路22を省略したICカードは、無線インタフェース21から電力POWER 及びクロックCLK が直接メモリ23へ出力される構成となり、かつ無線インタフェース21とメモリ23間で送受信データラインが直結する構成となるとともに、制御回路22を有するICカード2に比べて消費電力を半減できる。こうした制御回路22が搭載されないICカードに対してはICカードリーダライタ1が無線インタフェース21を介して直接メモリ23にアクセスし、データの書き込み及び読み出しを行う。
【0017】
図2は、ICカードリーダライタ1の変調回路12の構成を示すブロック図である。変調回路12は、キャリアaを発生するキャリア発生部12Aと、キャリア発生部12Aからのキャリアaを制御部11からの送信データSDの2値信号に応じて振幅偏移変調する変調部12Bと、変調部12の変調信号を整合回路13へ出力する送信ドライバ12Cとからなる。ここで、変調回路12内のキャリア発生部12A及び変調部12Bには電源部16から電源電圧5VAが供給され、送信ドライバ12Cには電源部16から電源電圧5VBが供給される。
【0018】
(第1の実施の形態)
図1はICカードリーダライタ1の電源部16における第1の実施の形態を示すブロック図である。
この電源部16は、図1に示すように、電源電圧5VAを発生する5VA電源回路161(即ち、前述の第1の電源回路)と、5VA電源回路161の電源電圧5VAをもとに電源電圧5VBを発生する定電流回路163,164からなる5VB電源回路162(即ち、前述の第2の電源回路)とから構成される。
【0019】
ここで、定電流回路163,164はそれぞれI1 A,I2 Aの定電流が出力可能な回路であり、定電流回路163は、Nチャネル接合型電界効果トランジスタQ1と抵抗R1とから構成される一方、定電流回路164は定電流回路163と同様構成のNチャネル接合型電界効果トランジスタQ2及び抵抗R2に、さらにPチャネルMOS型電界効果トランジスタQ3と抵抗R3が付加された構成になっている。
【0020】
定電流回路163は、そのトランジスタQ1が常時オンして電流を一定値I1 Aに確保して出力するとともに、定電流回路164のトランジスタQ2は、制御部11から「L」レベルの制御信号CNTが出力されトランジスタQ3がオンしたときのみ、オンして一定値I2 Aの電流を出力する。
【0021】
したがって、5VB電源回路162は常時は定電流回路163からのI1 Aの電流を出力するとともに、制御部11からの制御信号CNTが「L」レベルとなったときに定電流回路164からのI2 Aの出力電流が加算されて、合計(I1 +I2 )Aの電流を出力する。すなわち、5VB電源回路162は常時は変調回路12の出力部である送信ドライバ12CへI1 Aの電流を供給し、送信ドライバ12Cから外部のICカード2に対しその供給電流(I1 A)の出力を可能にするとともに、制御部11からの制御信号CNTの「L」レベルに応じて変調回路12の送信ドライバ12Cへ(I1 +I2 )Aの電流を供給し、送信ドライバ12Cから外部のICカード2に対しその供給電流((I1 +I2 )A)の出力を可能にするものである。
【0022】
図5は、ICカードリーダライタ1とICカード2との間の通信シーケンスを示す図である。このシーケンスにしたがい本発明の第1の要部動作について説明する。
ICカードリーダライタ1はまず制御部11の制御信号CNTを「L」レベルにすることにより、電源部16から変調部12の送信ドライバ12Cに供給される電流値(以下、電流レベルという)を(I1 +I2 )AにしてリクエストコマンドをICカード2へ送信する(ステップS1)。ここで、ICカードリーダライタ1の通信可能範囲にICカード2が存在しない場合は、ICカード2からICカードリーダライタ1へは何ら応答は返送されない。このため、ICカードリーダライタ1は或る一定時間t1が経過した後、再度ICカード2へリクエストコマンドを送信する(ステップS2)。なお、この際には、制御部11の制御信号CNTを「H」レベル(即ち、電流レベル=I1 A)にしてリクエストコマンドを送信する。
【0023】
こうしたICカードリーダライタ1からICカード2へのリクエストコマンドの送信に対して、依然としてICカード2から応答が返送されない場合は、ICカードリーダライタ1は、或る一定時間t1経過後、再度ICカード2へリクエストコマンドを送信する(ステップS3)。なお、この際には、制御部11の制御信号CNTを「L」レベル状態(電流レベル=(I1 +I2 )A)にしてリクエストコマンドを送信する。
【0024】
このように、ICカード2がICカードリーダライタ1の通信可能範囲に存在せず、ICカード2からの応答が得られない場合は、ICカードリーダライタ1は制御信号CNTを「L」レベル状態(電流レベル=(I1 +I2 )A)としたリクエストコマンドと、制御信号CNTを「H」レベル状態(電流レベル=I1 A)としたリクエストコマンドとを交互に繰り返し送信する。
【0025】
ここで、ICカード2がICカードリーダライタ1の通信可能範囲に置かれ(ステップS4)、かつこのときICカードリーダライタ1からICカード2へ、制御信号CNTを「H」レベル状態(電流レベル=I1 A)としたリクエストコマンドが送信され(ステップS5)、ICカード2からそのリクエストコマンドに対する応答を表すリクエスト応答が返送されると(ステップS6)、ICカードリーダライタ1は、制御信号CNTを「H」レベル(電流レベル=I1 A)に維持したままICカード2と通信を確立するためのコマンド(以下、カード活性化コマンドという)を送信する(ステップS7)。
【0026】
ICカードリーダライタ1からICカード2へカード活性化コマンドが送信されると、このカード活性化コマンドへの応答を表すカード活性化コマンド応答がICカード2からICカードリーダライタ1へ返送され(ステップS8)、かつICカード2は活性化状態となる(ステップS9)。
こうしてICカード2が活性化状態になると、以降、引き続き制御信号CNTの「H」レベル(電流レベル=I1 A)が維持された状態でICカードリーダライタ1とICカード2間におけるカードコマンドによる通信が行われる(ステップS10,ステップS11)。
【0027】
なお、以上の例では、カード活性化コマンドとしてステップS7の1つのコマンドのみを説明したが、リクエストコマンド以降、ICカード2が活性化されるまでの間に複数のカード活性化コマンドが送信される場合があっても問題は無い。また、上記の例では、ICカード2がICカードリーダ1の通信可能範囲に存在しない場合、リクエストコマンドのみを連続して送信しているが、リクエストコマンドとカード活性化コマンドを1つのコマンドとし、連続して送信するようにしてもよい。この場合、リクエストコマンドとカード活性化コマンドは同じ電流レベルで送信することは言うまでもない。さらに、リクエストコマンドとカード活性化コマンドとカードコマンドを1つのコマンドとし、連続して送信するようにしてもよい。この場合、リクエストコマンドとカード活性化コマンドとカードコマンドは当然同じ電流レベルで送信する。
【0028】
次に図6のシーケンス図をもとに本発明の第2の要部動作を説明する。
ICカード2がICカードリーダライタ1の通信可能範囲に存在せず、ICカード2からリクエスト応答が得られない場合は、ICカードリーダライタ1は、前述したように制御信号CNTを「L」レベル(電流レベル=(I1 +I2 )A)としたリクエストコマンドと、制御信号CNTを「H」レベル(電流レベル=I1 A)としたリクエストコマンドとを交互に繰り返し送信している。
ここで、ICカード2がICカードリーダライタ1の通信可能範囲に置かれ(ステップS4)、かつこのときICカードリーダライタ1からICカード2へ、制御信号CNTを「L」レベル(電流レベル=(I1 +I2 )A)としたリクエストコマンドが送信され(ステップS21)、ICカード2からリクエスト応答が返送されると(ステップS22)、ICカードリーダライタ1は制御部11の制御信号CNTを「H」レベル(電流レベル=I1 A)に切り替えて再度リクエストコマンドを送信する(ステップS23)。
【0029】
そして、ICカード2からそのリクエストコマンドに対するリクエスト応答が返送されると(ステップS24)、ICカードリーダライタ1は、制御信号CNTの「H」レベル(電流レベル=I1 A)を維持したままICカード2へカード活性化コマンドを送信する(ステップS25)。
このカード活性化コマンドの送信に対しカード活性化コマンド応答がICカード2から返送され(ステップS26)、ICカード2が活性化状態に遷移すると(ステップS27)、以降、引き続き制御信号CNTの「H」レベル(電流レベル=I1 A)が維持された状態でICカードリーダライタ1とICカード2間におけるカードコマンドによる通信が行われる(ステップS28,ステップS29)。なお、この例においても、リクエストコマンド以降、ICカード2が活性化されるまでの間に複数のカード活性化コマンドが送信される場合があっても問題ないことは言うまでもない。
【0030】
次に図7のシーケンス図をもとに本発明の第3の要部動作を説明する。
ICカード2からリクエスト応答が得られず、ICカードリーダライタ1が前述したように制御信号CNTを「L」レベル(電流レベル=(I1 +I2 )A)としたリクエストコマンドと、制御信号CNTを「H」レベル(電流レベル=I1 A)としたリクエストコマンドとを交互に繰り返し送信しているときにICカード2がICカードリーダライタ1の通信可能範囲に置かれ(ステップS4)、かつこのときICカードリーダライタ1からICカード2へ、制御信号CNTを「L」レベル(電流レベル=(I1 +I2 )A)としたリクエストコマンドが送信され(ステップS21)、さらにICカード2からリクエスト応答が返送されると(ステップS22)、ICカードリーダライタ1は制御部11の制御信号CNTを「H」レベル(電流レベル=I1 A)に切り替えて再度リクエストコマンドを送信する(ステップS23)。
【0031】
このリクエストコマンドの送信後、予め定めた一定時間が経過してもICカード2からリクエスト応答が返送されない場合は、ICカードリーダライタ1はタイムアウトと判断して、制御信号CNTを「L」レベル(電流レベル=(I1 +I2 )A)としたリクエストコマンドをICカード2に送信する(ステップS31)。
【0032】
そして、ICカード2からそのリクエストコマンドに対するリクエスト応答が返送されると(ステップS32)、ICカードリーダライタ1は、制御信号CNTの「L」レベル(電流レベル=(I1 +I2 )A)を維持したままICカード2へカード活性化コマンドを送信する(ステップS33)。
このカード活性化コマンドの送信に対しカード活性化コマンド応答がICカード2から返送され(ステップS34)、ICカード2が活性化状態に遷移すると(ステップS35)、以降、引き続き制御信号CNTの「L」レベル(電流レベル=(I1 +I2 )A)が維持された状態でICカードリーダライタ1とICカード2間におけるカードコマンドによる通信が行われる。
【0033】
このように、第1の実施の形態では、ICカード2がICカードリーダライタ1の通信可能範囲に存在せず、ICカード2からリクエスト応答が得られない場合は、或る一定時間t1毎に電源部16から交互に変調回路12内の送信ドライバ12Cに(I1 +I2 )AまたはI1 Aの電流を供給することにより、送信ドライバ12Cからの送信出力電流を(I1 +I2 )AまたはI1 Aにしてリクエストコマンドを送信するとともに、挿入または載置されたICカード2からのリクエスト応答を検出すると、このとき送信ドライバ12Cの送信出力電流がI1 Aである場合は、ICカードリーダライタ1の制御部11は、以降このICカード2と通信を行う際には変調回路12内の送信ドライバ12Cの送信出力電流をI1 Aとして定めてこの送信出力電流でコマンドを送信するようにしたものである。これにより、ICカードリーダライタ1の通信可能範囲にICカード2が存在しない場合のICカードリーダライタ1の消費電力を低減できる。なお、ICカードリーダライタ1からの送信出力電流I1 Aによるリクエストコマンドの送信に対してリクエスト応答が返送されるような場合は、ICカードリーダライタ1の通信可能範囲に、低消費電力のICカードが載置または挿入されているか、或いは1枚のICカードが載置または挿入されている場合である。
【0034】
一方、リクエストコマンドの送信に対しICカード2からのリクエスト応答を検出したときの送信ドライバ12Cの送信出力電流が(I1 +I2 )Aである場合は、ICカードリーダライタ1の制御部11は、変調回路12内の送信ドライバ12Cの送信出力電流を(I1 +I2 )AからI1 Aに低減して再度リクエストコマンドを送信する。そして、このときICカードからのリクエスト応答が検出された場合は、ICカードリーダライタ1の制御部11は、ICカードリーダライタ1の通信可能範囲に、同様に、低消費電力のICカードが載置または挿入されているか、または1枚のICカードが載置または挿入されているものと判断して、以降このICカードと通信を行う際には送信ドライバ12Cの送信出力電流をI1 Aとして定めてコマンドを送信する。
【0035】
なお、変調回路12内の送信ドライバ12Cの送信出力電流を(I1 +I2 )AからI1 Aに低減してリクエストコマンドを送信したときに、ICカードからのリクエスト応答が検出されない場合は、ICカードリーダライタ1の制御部11は以降このICカード2と通信を行う際には送信ドライバ12Cの出力電流を(I1 +I2 )Aに定めてコマンドを送信する。こうしたICカードリーダライタ1からの送信出力電流(I1 +I2 )Aによるリクエストコマンドの送信に対してリクエスト応答が返送されるような場合は、ICカードリーダライタ1の通信可能範囲に、消費電力の大きいICカードが載置または挿入されているか、或いは複数枚のICカードが載置または挿入されている場合である。
【0036】
このように、ICカードリーダライタ1の送信出力電流を、載置または挿入されたICカードの消費電力や載置または挿入されたICカードの枚数等に応じて的確に切り替えることにより、ICカードリーダライタ1の消費電力を最適な状態に制御することができ、この結果、ICカードリーダライタ1の消費電力の低減を図ることが可能になる。
また、変調回路12の出力部である送信ドライバ12Cの電流のみを制御していることからICカードリーダライタ1の消費電力を高精度で制限することができる。
また、電源部16の定電流回路から一定値の電流を変調回路12の送信ドライバ12Cに供給し、送信電流として出力させているため、ICカードリーダライタ1のアンテナコイルL1へ金属等の異物が接近した場合でもICカードリーダライタ1では過大な電流が流れず、ICカードリーダライタ1の消費電力を一定値以下に抑えることができる。
【0037】
(第2の実施の形態)
図8はICカードリーダライタ1の電源部16における第2の実施の形態を示すブロック図である。
この電源部16は、図8に示すように、電源電圧5VAを発生する5VA電源回路161と、5VA電源回路161の電源電圧5VAをもとに電源電圧5VBを発生する定電流回路163,164,165,166からなる5VB電源回路162とから構成される。
【0038】
ここで、定電流回路163,164はそれぞれI1 A,I2 Aの定電流が出力可能な回路であり、定電流回路163は、Nチャネル接合型電界効果トランジスタQ1と抵抗R1とから構成される一方、定電流回路164は定電流回路163と同様構成のNチャネル接合型電界効果トランジスタQ2及び抵抗R2に、さらにPチャネルMOS型電界効果トランジスタQ3と抵抗R3が付加された構成になっている。また、定電流回路165,166はそれぞれI3 A,I4 Aの定電流が出力可能な回路であり、定電流回路165は定電流回路163と同様構成のNチャネル接合型電界効果トランジスタQ4及び抵抗R4に、さらにPチャネルMOS型電界効果トランジスタQ5と抵抗R5が付加された構成になっているとともに、定電流回路166は定電流回路163と同様構成のNチャネル接合型電界効果トランジスタQ6及び抵抗R6に、さらにPチャネルMOS型電界効果トランジスタQ7と抵抗R7が付加された構成になっている。
【0039】
定電流回路163は、そのトランジスタQ1が常時オンして電流を一定値I1 Aに確保して出力するとともに、定電流回路164のトランジスタQ2は、制御部11から「L」レベルの制御信号CNT1が出力されトランジスタQ3がオンしたときのみ、オンして一定値I2 Aの電流を出力する。また、定電流回路165のトランジスタQ4は、制御部11から「L」レベルの制御信号CNT2が出力されトランジスタQ5がオンしたときのみ、オンして一定値I3 Aの電流を出力する。さらに、定電流回路166のトランジスタQ6は、制御部11から「L」レベルの制御信号CNT3が出力されトランジスタQ7がオンしたときのみ、オンして一定値I4 Aの電流を出力する。
【0040】
したがって、5VB電源回路162は常時は定電流回路163からのI1 Aの電流を出力するとともに、制御部11の制御信号CNT1が「L」レベルとなったときに定電流回路164からのI2 Aの出力電流が加算されて、合計(I1 +I2 )Aの電流を出力する。さらに、このとき制御部11の制御信号CNT2が「L」レベルになると定電流回路165からのI3 Aの出力電流が加算されて、合計(I1 +I2 +I3 )Aの電流を出力するとともに、このときさらに制御部11の制御信号CNT3が「L」レベルになると定電流回路166からのI4 Aの出力電流が加算されて合計(I1 +I2 +I3 +I4 )Aの電流を出力する。
【0041】
すなわち、5VB電源回路162は常時は変調回路12の出力部である送信ドライバ12Cに対してI1 Aの電流の供給が可能であり、したがって送信ドライバ12Cから外部のICカード2に対してI1 Aの電流出力が可能であるとともに、制御部11からの各制御信号CNT1,CNT2,CNT3の「L」レベルに応じて、変調回路12の送信ドライバ12Cに対し、(I1 +I2 )A[CNT1=「L」,CNT2,3=「H」の場合]、または(I1 +I2 +I3 )A[CNT1,2=「L」,CNT3=「H」の場合]、または(I1 +I2 +I3 +I4 )A[CNT1,2,3=「L」の場合]、または(I1 +I3 )A[CNT2=「L」,CNT1,3=「H」の場合]、または(I1 +I4 )A[CNT3=「L」,CNT1,2=「H」の場合]、または(I1 +I3 +I4 )A[CNT2,3=「L」,CNT1=「H」の場合]、または(I1 +I2 +I4 )A[CNT1,3=「L」,CNT2=「H」の場合]の何れかの電流値の供給を可能にすることにより、送信ドライバ12Cからその供給電流値を外部のICカード2に出力可能にするものである。
【0042】
図9は、第2の実施の形態の電源部を有するICカードリーダライタ1とICカード2との間の通信シーケンスを示す図である。このシーケンスにしたがい本発明の第4の要部動作について説明する。
ICカードリーダライタ1は、まず制御部11の制御信号CNT1,CNT2,CNT3をそれぞれ「L」レベルにすることにより、前記電流レベルを(I1 +I2 +I3 +I4 )AとしたリクエストコマンドをICカード2へ送信する(ステップS41)。ここで、ICカードリーダライタ1の通信可能範囲にICカード2が存在しない場合は、ICカード2からICカードリーダライタ1へはリクエスト応答が返送されないため、ICカードリーダライタ1は或る一定時間t1が経過した後、電流レベルを(I1 +I2 +I3 )Aに切り替えて再度リクエストコマンドを送信する(ステップS42)。
【0043】
このリクエストコマンドの送信に対してもICカード2からリクエスト応答が返送されない場合は、ICカードリーダライタ1は或る一定時間t1が経過した後、電流レベルを(I1 +I2 )Aに切り替えて再度リクエストコマンドを送信する(ステップS43)。そしてこのリクエストコマンドの送信に対してもICカード2からリクエスト応答が返送されない場合は、ICカードリーダライタ1は或る一定時間t1が経過した後、電流レベルをI1 Aに切り替えて再度リクエストコマンドを送信する(ステップS44)。
【0044】
このように、ICカード2がICカードリーダライタ1の通信可能範囲に存在せず、ICカード2からリクエスト応答が得られない場合は、ICカードリーダライタ1は、電流レベルを、(I1 +I2 +I3 +I4 )Aから(I1 +I2 +I3 )Aへ、(I1 +I2 +I3 )Aから(I1 +I2 )Aへ、(I1 +I2 )AからI1 Aへとレベルの低下方向に順次切り替えてリクエストコマンドを送信するとともに、最小レベルのI1 Aとしたリクエストコマンドの送信によってもリクエスト応答が返送されない場合は、ICカードリーダライタ1は、再び電流レベルを最小レベルのI1 Aから最大レベルの(I1 +I2 +I3 +I4 )Aに戻してリクエストコマンドを送信する。すなわち、ICカードリーダ1はICカード2からリクエスト応答が得られない場合は、ステップS41〜S44の処理を反復実行する。
【0045】
ここで、ICカード2がICカードリーダライタ1の通信可能範囲に置かれ(ステップS45)、かつこのときICカードリーダライタ1からICカード2へ、電流レベルを(I1 +I2 )Aとしたリクエストコマンドが送信され(ステップS46)、ICカード2からリクエスト応答が返送されると(ステップS47)、ICカードリーダライタ1は、電流レベルをI1 Aに切り替えて再度リクエストコマンドを送信する(ステップS48)。
【0046】
このリクエストコマンドの送信後、予め定めた一定時間が経過してもICカード2からリクエスト応答が返送されない場合は、ICカードリーダライタ1はタイムアウトと判断して、電流レベルを前回の(I1 +I2 )Aに戻して、再度リクエストコマンドをICカード2に送信する(ステップS49)。
【0047】
そして、ICカード2からそのリクエストコマンドに対するリクエスト応答が返送されると(ステップS50)、ICカードリーダライタ1は、電流レベルを(I1 +I2 )Aに維持したままICカード2へカード活性化コマンドを送信する(ステップS51)。
このカード活性化コマンドの送信に対しカード活性化コマンド応答がICカード2から返送され(ステップS52)、ICカード2が活性化状態に遷移すると(ステップS53)、以降、引き続き電流レベルが(I1 +I2 )Aに維持された状態でICカードリーダライタ1とICカード2間におけるカードコマンドによる通信が行われる(ステップS54,ステップS55)。
【0048】
なお、図9の例では、カード活性化コマンドとしてステップS51の1つのコマンドのみを説明したが、リクエストコマンド以降、ICカード2が活性化されるまでの間に複数のカード活性化コマンドが送信される場合があっても問題は無い。また、図9の例では、ICカード2がICカードリーダライタ1の通信可能範囲に存在しない場合、ICカードリーダライタ1はリクエストコマンドのみを連続して送信しているが、リクエストコマンドとカード活性化コマンドを1つのコマンドとし、連続して送信するようにしてもよい。この場合、リクエストコマンドとカード活性化コマンドは当然同じ電流レベルで送信することは言うまでもない。さらに、リクエストコマンドとカード活性化コマンドとカードコマンドを1つのコマンドとし、連続して送信するようにしてもよい。この場合、リクエストコマンドとカード活性化コマンドとカードコマンドは当然同じ電流レベルで送信する。
【0049】
また、図9の例では、電流レベルを(I1 +I2 )Aとしたリクエストコマンドを送信したときに、ICカード2からリクエスト応答が返送される例を説明したが、電流レベルを最大の(I1 +I2 +I3 +I4 )Aとしたリクエストコマンドを送信したときに、ICカード2からリクエスト応答が返送される場合は、次のステップでは電流レベルを1つ下のレベルの(I1 +I2 +I3 )Aとしたリクエストコマンドを再度送信し、そのリクエストコマンドに対するリクエスト応答が返送されると、その次のステップでは電流レベルをさらに1つ下のレベルの(I1 +I2 )Aとしたリクエストコマンドを再度送信するようにして、順次電流レベルを1段づつ下げてリクエストコマンドを送信する。そして、リクエストコマンドの送信に対し、ICカード2からの応答が返送されなくなり、タイムアウトが生じると、電流レベルを1つ上のレベルに戻して再度リクエストコマンドを送信し、その後ICカード2との間のカードコマンドによる通信に移行するようにする。なお、電流レベルが最小のI1 Aでリクエストコマンドを送信したときに、ICカード2からリクエスト応答が返送されると、それ以降は最小の電流レベルI1 AでICカード2と通信を行う。このように、電流レベルが3つ以上存在する場合においても、ICカードリーダライタ1とICカード2間では電流レベルが2つの場合と同様の方法により最小の電流レベルで通信を行うことができる。
【0050】
なお、図9の例では、電流レベルを1段階づつ下げながらリクエストコマンドを送信するとともに、最小の電流レベルでリクエストコマンドを送信した後、再度最大の電流レベルに戻してリクエストコマンドを送信するサイクルを繰り返す例について説明したが、例えば最大と最小の電流レベルを繰り返しながらリクエストコマンドを送信し、最大の電流レベルでのリクエストコマンドの送信に対してICカード2からリクエスト応答が返送された場合に、電流レベルを1段階づつ下げながらリクエストコマンドを送信し、ICカード2との通信可能な最小電流レベルを見つける方法や、電流レベルを最小レベルから1段階づつ上げながらリクエストコマンドを送信し、ICカード2からリクエスト応答が返送された場合に、電流レベルを1段階づつ下げながらリクエストコマンドを送信し、ICカード2との通信可能な最小電流レベルを見つける方法などがある。これらの如何なる方法を用いても最終的にICカード2との通信可能な最小電流レベルを見つけることができれば本発明の目的は達成されており、したがって、本発明は最小電流レベルを見つけるまでの方法によって制限されるものではない。
【0051】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、キャリアの振幅電圧を、入力したデータの2値信号の値に応じて偏移させ振幅偏移変調信号として出力する変調回路と、変調回路から出力される振幅偏移変調信号を入力するとICカードへ電波信号として送信しICカードに対して電源の供給と前記データの送信とを行うアンテナ部とを有するICカードリーダライタにおいて、電源部を設け、前記電源部は所定の電源電圧を発生する電源回路を有するとともに、各々が一定値の定電流を出力する複数の定電流回路を有し、選択された定電流回路からの定電流を電源回路の所定の電源電圧とともに変調回路に供給するようにしたので、定電流回路の選択が可能になり、したがって従来のような最大負荷条件でリーダライタ側から送信電流が出力されるといった事態を回避することができ、この結果、リーダライタ装置の消費電力の低減が可能になる。
また、電源部の定電流回路からの定電流を変調回路のドライバに供給するようにしたので、リーダライタ装置の消費電力を高精度で制限できる。
【0052】
また、電源部の複数の定電流回路の少なくとも1つを選択する選択手段を設け、選択手段はアンテナ部からの電波信号の送信に基づきアンテナ部と電磁結合した非接触型ICカードの消費電力に応じて定電流回路の選択を行うようにしたので、リーダライタ装置の消費電力を最適な状態に制御できる。
また、選択手段は変調回路の振幅偏移変調信号の出力時に全ての定電流回路を選択して変調回路へ定電流を供給した後、変調回路の次の周期での振幅偏移変調信号の出力時には1つの定電流回路を選択して変調回路へ定電流を供給するようにしたので、リーダライタ装置にICカードが載置または挿入されない場合のリーダライタ装置の消費電力を低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る非接触型ICカードリーダライタ装置の第1の要部構成を示すブロック図である。
【図2】図1の非接触型ICカードリーダライタ装置内の変調回路の構成を示すブロック図である。
【図3】図1の非接触型ICカードリーダライタ装置の全体構成を示すブロック図である。
【図4】図1の非接触型ICカードリーダライタ装置によりデータがリード・ライトされるICカードのブロック図である。
【図5】図1の非接触型ICカードリーダライタ装置の第1の動作を示すシーケンス図である。
【図6】図1の非接触型ICカードリーダライタ装置の第2の動作を示すシーケンス図である。
【図7】図1の非接触型ICカードリーダライタ装置の第3の動作を示すシーケンス図である。
【図8】非接触型ICカードリーダライタ装置の第2の要部構成を示すブロック図である。
【図9】図8の非接触型ICカードリーダライタ装置の要部動作を示すシーケンス図である。
【符号の説明】
1…非接触ICカードリーダライタ、2…ICカード、11…制御部、12…変調回路、12A…キャリア発生部、12B…変調部、12C…送信ドライバ、13…整合回路、14…共振回路、15…復調回路、16…電源部、21…無線インタフェース、22…制御回路、23…メモリ、161…5VA電源回路、162…5VB電源回路、163〜166…定電流回路、Q1,Q2,Q4,Q6…Nチャネル接合型電界効果トランジスタ、Q3,Q5,Q7…PチャネルMOS型電界効果トランジスタ、R1〜R7…抵抗、C…容量素子、L1,L2…アンテナコイル。
Claims (4)
- キャリアの振幅電圧を、入力したデータの2値信号の値に応じて偏移させ振幅偏移変調信号として出力する変調回路と、前記変調回路から出力される振幅偏移変調信号を入力すると非接触型ICカードへ電波信号として送信し前記非接触型ICカードに対して電源の供給と前記データの送信とを行うアンテナ部とを有する非接触型ICカードリーダライタ装置において、
所定の電源電圧を発生する電源回路を有するとともに、各々が一定値の定電流を出力する複数の定電流回路を有し、選択された定電流回路からの定電流を前記電源回路の所定の電源電圧とともに前記変調回路に供給する電源部を備えたことを特徴とする非接触型ICカードリーダライタ装置。 - 請求項1において、
前記変調回路は、キャリアを発生するキャリア発生部と、キャリア発生部からのキャリアの振幅電圧を入力したデータの2値信号の値に応じて偏移させる変調部と、変調部からの信号を振幅偏移信号としてアンテナ部へ送出するドライバとからなり、
前記電源部の定電流回路からの定電流は前記ドライバに供給されることを特徴とする非接触型ICカードリーダライタ装置。 - 請求項1において、
前記電源部の複数の定電流回路の少なくとも1つを選択する選択手段を有し、前記選択手段は、前記アンテナ部からの電波信号の送信に基づきこのアンテナ部と電磁結合した前記非接触型ICカードの消費電力に応じて定電流回路の選択を行うことを特徴とする非接触型ICカードリーダライタ装置。 - 請求項1において、
前記電源部の複数の定電流回路の少なくとも1つを選択する選択手段を有するとともに、
前記変調回路は、前記電波信号の送信に対して前記非接触型ICカードからの応答が検出されない場合は所定の周期で前記振幅偏移変調信号を出力し、
前記選択手段は、前記変調回路の前記振幅偏移変調信号の出力時に全ての定電流回路を選択して選択した定電流回路からの定電流を前記変調回路に供給した後、前記変調回路の次の周期における前記振幅偏移変調信号の出力時には1つの定電流回路を選択して選択した定電流回路からの定電流を前記変調回路に供給することを特徴とする非接触型ICカードリーダライタ装置。
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-
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