JP3480395B2 - 変調回路 - Google Patents
変調回路Info
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Description
を入力信号に応じて変調する変調回路に関する。
幅を入力信号の2値情報に応じて偏移させるものであ
る。このような振幅偏移変調は、ASK(amplit
udeshift keying)と呼ばれ、例えば入
力信号の2値情報を示す「1」、「0」に応じてキャリ
ア信号の振幅を変調度100%に偏移させるタイプAの
変調と、入力信号の値「1」、「0」に応じてキャリア
信号の振幅を変調度10%に偏移させるタイプBの変調
とがある。
形図である。振幅偏移変調の変調度は、 変調度={(x−y)/(x+y)}×100(%) として表すことができる。なお、xは入力信号である2
値信号の値が例えば「1」であるときのキャリア信号の
振幅電圧を示し、yは前記2値信号の値が「0」である
ときのキャリア信号の振幅電圧を示す。
リア信号振幅電圧xに対し2値信号の値「0」のときの
キャリア信号振幅電圧yを0Vにすると、上式から 変調度={(x−0)/(x+0)}×100=100
(%) となり、図5(b)のように、キャリア信号の振幅を変
調度100%に偏移させるタイプAの変調信号が生成さ
れる。また、2値信号の値「1」,「0」のときのキャ
リア信号振幅電圧x,yの比率をそれぞれ100,8
1.8とすると、上式から 変調度={(100−81.8)/(100+81.8)}×100≒
10(%) となり、図5(c)のように、キャリア信号の振幅を変
調度10%に偏移させるタイプBの変調信号が生成され
る。
のうち、入力信号の値「1」、「0」に応じてキャリア
信号の振幅を変調度100%に偏移させるタイプAの変
調回路は、ICカードに対してデータのリード・ライト
を行う非接触ICカードリーダライタに用いられてい
る。非接触ICカードリーダライタは、この変調回路の
変調信号を電波信号としてICカードへ送信することに
より、ICカードへのデータの書き込みやICカードか
らのデータの読み出しを行っている。
「1」、「0」に応じてキャリア信号の振幅を変調度1
0%に偏移させるタイプBの変調回路を非接触ICカー
ドリーダライタに搭載し、このタイプBの変調回路の変
調信号をICカードに送信することにより、ICカード
に対するデータのリード・ライトを行うことが検討され
ている。しかしながら、このようなタイプBの変調回路
を搭載したICカードリーダライタでは、既に市場に出
回っているタイプAの変調信号用のICカードに対して
はアクセスすることができない。このため、ICカード
リーダライタに、タイプAの振幅偏移変調信号によりア
クセスされるICカード及びタイプBの振幅偏移変調信
号によりアクセスされるICカードの双方のカード対し
てアクセスが可能な変調回路を配設したいという要望が
ある。
幅偏移変調信号によりアクセスが可能な各ICカードに
対し、最適な振幅偏移変調信号を出力してアクセスを可
能にすることを目的とする。
るために本発明は、キャリア信号の振幅電圧を2値信号
の値に応じて偏移させ振幅偏移変調信号を出力する変調
回路において、キャリア信号及び2値信号を入力すると
ともに、キャリア信号の振幅電圧を第1の電圧分偏移さ
せる第1の振幅偏移変調信号の出力を指示する第1の切
替信号と、キャリア信号の振幅電圧を第1の電圧より小
さい第2の電圧分偏移させる第2の振幅偏移変調信号の
出力を指示する第2の切替信号とを選択的に入力する駆
動手段と、第3の電圧と前記第3の電圧より小さい第4
の電圧とを発生する電源部と、制御手段とを備え、制御
手段は、駆動手段が第1の切替信号を入力している場合
は電源部の第3の電圧を駆動手段へ電源電圧として印加
し第1の振幅偏移変調信号を出力させると共に、駆動手
段が第2の切替信号を入力している場合は電源部の第3
及び第4の電圧のうち2値信号の値に応じた電圧を発生
させて駆動手段へ電源電圧として印加し第2の振幅偏移
変調信号を出力させるようにしたものである。この場
合、制御手段は、一方の入力端子に2値信号が入力され
るとともに、他方の入力端子に第1及び第2の切替信号
のうちの一方の切替信号が入力され、かつ出力端子に接
続される電源部の第3及び第4の電圧のうちの何れか一
方の電圧の発生を指示する論理和回路と、第1の切替信
号を入力するとこの切替信号を反転して第2の切替信号
として論理和回路へ出力するとともに、第2の切替信号
を入力するとこの切替信号を反転して第1の切替信号と
して論理和回路へ出力するインバータ回路とにより構成
される。また、駆動手段は、第1の切替信号を入力した
場合は、2値信号の値に応じてキャリア信号の出力・非
出力を行い第1の振幅偏移変調信号として出力するもの
である。また、駆動手段に対し、第1及び第2の切替信
号の何れか一方を自動的に出力するものである。
して説明する。図3は、本発明に係る変調回路を適用し
た非接触ICカードリーダライタの構成を示すブロック
図である。図3において、非接触ICカードリーダライ
タ(以下、ICカードリーダ)1は、このICカードリ
ーダ1の全体を制御する制御部11と、後述するキャリ
ア信号を制御部11から出力されるデータ信号に応じて
変調する変調回路12と、復調回路13と、整合回路1
4と、共振回路15と、以上の各部に電源を供給する電
源部16とから構成される。
らの出力信号を入力して共振回路15に出力するととも
に、この出力信号が共振回路15から効率良く後述のI
Cカードへ伝達できるように共振回路15との間でイン
ピーダンスの整合をとるものである。共振回路15は、
誘導素子であるアンテナコイルL1と容量素子C1とが
並列に接続され、整合回路14を介し変調回路12から
変調信号が与えられると共振を開始してアンテナコイル
L1から電波信号を発生し、このアンテナコイルL1と
電磁結合したICカードへ無線信号として送信するもの
である。復調回路13は、前記無線信号の送信に対して
ICカードから返送される共振回路15を介する変調信
号を入力すると、この変調信号を復調してデータを抽出
し制御部11に出力するものである。
リアルI/F(シリアルインタフェース)を介して上位
装置2と接続される。制御部11は、シリアルI/Fを
介して上位装置2とデータ通信を行うことにより、上位
装置2からの受信データをICカードに記録させるとと
もに、ICカードから読み出したデータを上位装置2へ
送信する。
る前記ICカードの構成を示すブロック図である。図4
において、ICカード3は、アンテナコイルL2と、無
線インタフェース31と、制御回路32と、ICカード
固有のID及び情報が記憶されるメモリ33とを有す
る。
は、ICカードリーダ1のアンテナコイルL1とICカ
ード3のアンテナコイルL2とが電磁結合すると、IC
カードリーダ1からの前記電波信号により電力POWER を
生成して制御回路32及びメモリ33に供給するととも
に、クロック信号CLK を生成して制御回路に与え、かつ
電波信号の中からデータDATAを抽出して制御回路32に
出力するものである。ICカード3の制御回路32は、
無線インタフェース31からの電力POWER が供給される
と、クロック信号CLK に同期して無線インタフェース3
1からのデータDATAを読み込み、このデータDATAがメモ
リ33に対する書き込みデータの場合はメモリ33に記
録する一方、前記データDATAがメモリ33のデータを読
み取るコマンドデータの場合はメモリ33内のデータを
読み取って無線インタフェース31へ出力するものであ
る。
びICカード3の動作を説明する。ICカードリーダ1
は、変調回路12内に設けた後述の発振器40から所定
周波数のキャリア信号を発生させて整合回路14及び共
振回路15を介し電波信号として送信している。ここ
で、ICカード3がICカードリーダ1の所定の場所に
載置されると、ICカード3のアンテナコイルL2とI
Cカードリーダ1のアンテナコイルL1とが電磁結合
し、ICカード3には前述したようにICカードリーダ
1の前記電波信号によって電力POWER が供給される。
装置2からICカード3に対するデータをシリアルI/
Fを介して受信すると、このデータを変調回路12に出
力する。変調回路12は、制御部11からのデータを入
力すると、前記キャリア信号を入力したデータ値に応じ
て振幅偏移変調し、整合回路14及び共振回路15を介
して電波信号として送信する。
は、アンテナコイルL2を介してICカードリーダ1か
らの電波信号を受信すると、前述したようにこの電波信
号の中からデータDATAを抽出し、制御回路32に出力す
る。ここで、制御回路32はICカードリーダ1からの
受信データDATAがメモリ33に対する書き込みデータの
場合はメモリ33に記録する。また、前記データDATAが
メモリ33のデータを読み取るコマンドデータの場合
は、前述のクロック信号CLK に同期してメモリ33内の
データを順次読み取り無線インタフェース31側へ出力
する。
されるデータは、無線インタフェース31及びアンテナ
コイルL2を介してICカードリーダ1側に電波信号と
して送信される。ICカードリーダ1の共振回路15
は、ICカード3からの電波信号を受信するとこの電波
信号を変調信号として復調回路13に出力する。復調回
路13は、この変調信号を復調することにより変調信号
の中からデータを抽出し、抽出したICカード3のメモ
リ33のデータを制御部11へ出力する。制御部11
は、復調回路13からのデータを入力すると、このデー
タを上位装置2へ送信する。このようにして、ICカー
ドリーダ1は、ICカード3に対してデータの書き込み
を行うことができ、かつICカード3に書き込まれたデ
ータを読み出すことができる。
すブロック図であり、本変調回路はICカードリーダ1
の変調回路として用いられる。変調回路12は、図1に
示すように、前述した所定周波数のキャリア信号cを発
生する発振器40と、可変電源部41と、オア回路OR
1,OR2と、インバータ回路INVと、ドライバ回路
DRVとからなる。ここで、オア回路OR2とドライバ
回路DRVとにより駆動手段12Aが構成される。ま
た、オア回路OR1とインバータ回路INVとにより制
御手段12Bが構成される。
じてキャリア信号の振幅を偏移させるものであり、デー
タの値「1」、「0」に応じてキャリア信号の振幅を変
調度100%に偏移させるタイプAの変調と、データの
値「1」、「0」に応じてキャリア信号の振幅を変調度
10%に偏移させるタイプBの変調とを可能にするもの
である。
る。図1において、発振器40のキャリア信号cはドラ
イバ回路DRVの一方の入力端子に出力される。また、
データ値「1」またはデータ値「0」からなる制御部1
1からの送信符号aは、オア回路OR1の一方の入力端
子に出力されるとともに、制御部11からの切替信号b
はインバータ回路INV1により反転されてオア回路O
R1の他方の入力端子に出力される。
信号bはインバータ回路INV1により反転されて
「H」レベルの信号としてオア回路OR1の他方の入力
端子に与えられる。このため、オア回路OR1の一方の
入力端子に入力される送信符号aのレベルが「H」,
「L」の何れのレベルであっても(データ値「1」,
「0」の何れであっても)、オア回路OR1の出力は
「H」レベルとなり、オア回路OR1の出力端子に接続
される可変電源部41は+5V電圧を発生する。この可
変電源部41の+5V電圧がドライバ回路DRVの電源
電圧VDDとして常時印加されることになる。
この「L」レベルの切替信号bはオア回路OR2の一方
の入力端子に出力されるとともに、送信符号aはオア回
路OR2の他方の入力端子に出力されることから、オア
回路OR2は、送信符号aの「H」レベル,「L」レベ
ルに応じて「H」レベル,「L」レベルの信号を出力
し、ドライバ回路DRVの他方の入力端子に与える。こ
れにより、ドライバ回路DRVは、送信符号aの値
「1」,「0」(即ち、送信符号aの「H」レベル,
「L」レベル)に応じてキャリア信号cの出力振幅を変
調度100%に偏移させる変調信号を出力する。即ち、
変調回路12は、切替信号bが「L」レベルのときに
は、タイプAの変調回路として動作する。
は、この「H」レベルの切替信号bはオア回路OR2の
一方の入力端子に出力され、かつ送信符号aはオア回路
OR2の他方の入力端子に出力されることから、オア回
路OR2は、送信符号aの「H」レベル,「L」レベル
に無関係に、常時「H」レベルの信号をドライバ回路D
RVの他方の入力端子に出力している。ドライバ回路D
RVの一方の入力端子には前述したようにキャリア信号
cが出力されているため、ドライバ回路DRVではキャ
リア信号cの反転信号を常時出力できることになる。
ータ回路INVにより反転されて「L」レベルの信号と
してオア回路OR1の他方の入力端子に与えられる。こ
のため、オア回路OR1では一方の入力端子の送信符号
aの「H」レベル及び「L」レベルに応じてそれぞれ
「H」レベル及び「L」レベルの信号を出力する。これ
により、送信符号aが「H」レベルのときには、可変電
源部41は、オア回路OR1から出力される「H」レベ
ル信号によって前述の+5V電圧を発生しドライバ回路
DRVの電源電圧VDDとして印加する。また、送信符
号aが「L」レベルのときには、可変電源部41は、オ
ア回路OR1から出力される「L」レベル信号によって
+4.1V程度の電圧を発生しドライバ回路DRVの電
源電圧VDDとして印加する。
場合は、送信符号aの「H」レベル及び「L」レベルに
応じてドライバ回路DRVの電源電圧VDDが+5V及
び+4.1Vにそれぞれ変動することにより、ドライバ
回路DRVは送信符号aの値「1」、「0」に応じてキ
ャリア信号cの出力振幅を変調度10%に偏移させる変
調信号を出力することができる。即ち、変調回路12
は、切替信号bが「H」レベルのときには、タイプBの
変調回路として動作する。
「H」,「L」の何れかのレベルの切替信号bを出力す
る場合、図示しない切替スイッチの指示にしたがって出
力する。即ち、前記切替スイッチが変調度10%の変調
信号の出力を指示している場合は変調回路12へ「H」
レベルの切替信号を出力し、前記切替スイッチが変調度
100%の変調信号の出力を指示している場合は変調回
路12へ「L」レベルの切替信号を出力する。
て「H」,「L」の何れかのレベルの切替信号bを自動
的に出力することもできる。即ち、まず変調回路12に
対して「H」レベルの切替信号bを出力して変調度10
%の変調信号で通信させ、これによる通信が不可の場合
は変調回路12に対し「L」レベルの切替信号bを出力
して変調度100%の変調信号で通信させるようにす
る。逆に、最初に変調回路12に対して「L」レベルの
切替信号bを出力して変調度100%の変調信号で通信
させ、これによる通信が不可の場合は変調回路12に対
し「H」レベルの切替信号bを出力して変調度10%の
変調信号で通信させる。
号bが「L」レベルのときの変調回路12の各部の動作
波形のタイミングを示すタイムチャートであり、図2
(e)〜(h)は、前記切替信号bが「H」レベルのと
きの変調回路12の各部の動作波形のタイミングを示す
タイムチャートである。図1のブロック図及び図2のタ
イムチャートを用いて変調回路12の要部動作をさらに
詳細に説明する。
(d)の波形図にしたがい、変調回路12がタイプAの
変調回路として動作する状況について説明する。ここ
で、図2(a)は発振器40から出力される所定周波数
のキャリア信号cの波形、図2(b)は制御部11から
出力される送信符号aの波形、図2(c)はドライバ回
路DRVの電源電圧VDDの波形、図2(d)は変調波
信号dの波形をそれぞれ示している。
イバ回路DRVの入力側へ出力されている。ここで、タ
イプAの変調を行う場合、切替信号bは前述したように
「L」レベルに設定されるため、図1の変調回路12で
は可変電源部41が+5V電圧を発生して、この+5V
電圧が図2(c)に示すようにドライバ回路DRVの電
源電圧VDDとして常時供給される。
「H」レベル(データ値「1」)の場合は、その「H」
レベル信号がオア回路OR2を介してドライバ回路DR
Vに出力されるため、ドライバ回路DRVは図2(d)
に示すようにキャリア信号cの反転信号を出力する。こ
のキャリア信号cを反転した信号は変調波信号dとなり
整合回路14に与えられる。
レベル(データ値「0」)の場合は、その「L」レベル
信号がオア回路OR2を介してドライバ回路DRVに出
力されるため、ドライバ回路DRVは、発振器40から
キャリア信号cを入力していてもキャリア信号cを出力
せず図2(d)に示すように「H」レベル信号を出力す
る。この「H」レベル信号は、変調波信号dとなり、整
合回路14に与えられる。
「L」レベルの場合、送信符号aが「H」レベルのとき
にはキャリア信号cの反転信号が変調波信号dとして出
力され、送信符号aが「L」レベルのときには「H」レ
ベル信号が変調波信号dとして出力される。即ち、送信
符号aの値が「1」のときにはキャリア信号cの振幅は
100%偏移し、送信符号aの値が「0」のときにはキ
ャリア信号cの振幅は偏移しないことから、変調回路1
2は、送信符号aの値「1」,「0」に応じてキャリア
信号cの振幅を100%から0%に偏移させるタイプA
の変調回路として機能することになる。
(h)の波形図にしたがい、変調回路12がタイプBの
変調回路として動作する状況について説明する。ここ
で、図2(e)はキャリア信号cの波形、図2(f)は
送信符号aの波形、図2(g)はドライバ回路DRVの
電源電圧VDDの波形、図2(h)は変調波信号dの波
形をそれぞれ示している。
合は、「H」レベルの切替信号bがオア回路OR2を介
してドライバ回路DRVに出力されているため、ドライ
バ回路DRVは、図2(f)に示す送信符号bの「H」
レベル及び「L」レベルに無関係に、発振器40からの
キャリア信号cを図2(h)に示すように反転して出力
している。
ンバータ回路INV1により反転された「L」レベルの
切替信号bが出力されているため、オア回路OR1は送
信符号aの「H」レベル,「L」レベルに応じて「H」
レベル,「L」レベルの信号を出力する。この結果、可
変電源部41は前述したように、送信符号aの「H」レ
ベル,「L」レベルに応じてそれぞれ+5V電圧,+
4.1V電圧を発生する。これにより、送信符号aが
「H」レベルのときには可変電源部41の+5V電圧が
ドライバ回路DRVの電源電圧VDDとして印加され、
送信符号aが「L」レベルのときには可変電源部41の
+4.1V電圧がドライバ回路DRVの電源電圧VDD
として印加される。
に、送信符号aの「H」レベル,「L」レベルに応じ
て、ドライバ回路DRVの電源電圧VDDは5Vから
4.1Vへと変動し、この変動電位差ΔVは0.9Vと
なる。したがって、ドライバ回路DRVは、送信符号a
の「H」レベル,「L」レベルに応じてキャリア信号c
の振幅電圧がΔV分偏移する図2(h)に示すような変
調波信号dを整合回路14に出力する。ここで、送信符
号aが「H」レベルのときのキャリア信号cの振幅電圧
に対して、送信符号aが「L」レベルのときのキャリア
信号cの振幅電圧が81.8%となるようにドライバ回
路DRVの電源電圧VDDを変動させるようにすれば、
送信符号aの「H」レベル,「L」レベルに応じてキャ
リア信号cの振幅を100%から81.8%へ18.2
%分偏移させる変調波信号dを出力することができ、し
たがって変調回路12はタイプBの変調回路として機能
することになる。
の変調と変調度10%の変調とを兼用する変調回路につ
いて説明したが、必要に応じてドライバ回路DRVの電
源電圧を変えることにより、上記以外の変調度を有する
変調信号を生成することができる。また、変調度100
%の変調信号と変調度10%の変調信号の他に、上記と
異なる変調度の変調信号を新たに生成することにより3
つ以上のそれぞれ異なる変調方式にも対応することがで
きる。また、本実施の形態では、変調回路をICカード
リーダに適用した例を説明したが、変調回路を有する全
ての機器に同様に適用できる。
ャリア信号の振幅電圧を2値信号の値に応じて偏移させ
振幅偏移変調信号を出力する変調回路において、キャリ
ア信号及び2値信号を入力するとともに、キャリア信号
の振幅電圧を第1の電圧分偏移させる第1の振幅偏移変
調信号の出力を指示する第1の切替信号と、前記キャリ
ア信号の振幅電圧を第1の電圧より小さい第2の電圧分
偏移させる第2の振幅偏移変調信号の出力を指示する第
2の切替信号とを選択的に入力する駆動手段と、第3の
電圧と前記第3の電圧より小さい第4の電圧とを発生す
る電源部と、制御手段とを備え、制御手段は、駆動手段
が第1の切替信号を入力している場合は電源部の第3の
電圧を駆動手段へ電源電圧として印加し第1の振幅偏移
変調信号を出力させるとともに、駆動手段が第2の切替
信号を入力している場合は電源部の第3及び第4の電圧
のうち2値信号の値に応じた電圧を発生させて駆動手段
に電源電圧として印加し第2の振幅偏移変調信号を出力
させるようにしたので、本変調回路を非接触ICカード
リーダに搭載すれば、それぞれ異なる振幅偏移変調信号
によりアクセスが可能な各ICカードに対し的確な振幅
偏移変調信号を出力してデータのリード・ライトを行う
ことができる。
信号が入力されるともに、他方の入力端子に第1及び第
2の切替信号のうちの一方の切替信号が入力され、かつ
出力端子に接続される電源部の第3及び第4の電圧のう
ちの何れか一方の電圧の発生を指示する論理和回路と、
第1の切替信号を入力するとこの切替信号を反転して第
2の切替信号として論理和回路へ出力するとともに、第
2の切替信号を入力するとこの切替信号を反転して第1
の切替信号として論理和回路へ出力するインバータ回路
とにより構成するようにしたので、簡単かつ経済的な構
成により的確な振幅偏移変調信号を出力することができ
る。また、駆動手段は第1の切替信号を入力すると、2
値信号の値に応じてキャリア信号の出力・非出力を行い
第1の振幅偏移変調信号として出力するようにしたの
で、駆動手段から的確な100%振幅偏移変調信号を出
力させることができる。また、駆動手段に対し、第1及
び第2の切替信号の何れか一方を自動的に出力するよう
にしたので、変調回路は各ICカードに適合した的確な
振幅偏移変調信号を自動的に出力できる。
図である。
ーダライタのブロック図である。
がリード・ライトされるICカードのブロック図であ
る。
カード、11…制御部、12…変調回路、12A…駆動
手段、12B…制御手段、13…復調回路、14…整合
回路、15…共振回路、31…無線インタフェース、3
2…制御回路、33…メモリ、40…発振器、41…可
変電源部、OR1,OR2…オア回路、INV…インバ
ータ回路、DRV…ドライバ回路、C1…容量素子、L
1,L2…アンテナコイル。
Claims (4)
- 【請求項1】 キャリア信号の振幅電圧を2値信号の値
に応じて偏移させることにより振幅偏移変調信号を出力
する変調回路において、 前記キャリア信号及び2値信号を入力するとともに、少
なくとも前記キャリア信号の振幅電圧を第1の電圧分偏
移させる第1の振幅偏移変調信号の出力を指示する第1
の切替信号と、前記キャリア信号の振幅電圧を第1の電
圧より小さい第2の電圧分偏移させる第2の振幅偏移変
調信号の出力を指示する第2の切替信号とを選択的に入
力する駆動手段と、 少なくとも第3の電圧と前記第3の電圧より小さい第4
の電圧とを発生する電源部と、 少なくとも前記駆動手段が第1の切替信号を入力してい
る場合は前記電源部の第3の電圧を駆動手段へ電源電圧
として印加し第1の振幅偏移変調信号を出力させるとと
もに、前記駆動手段が第2の切替信号を入力している場
合は前記電源部の各電圧のうち前記2値信号の値に応じ
た電圧を発生させて駆動手段へ電源電圧として印加し前
記第2の振幅偏移変調信号を出力させる制御手段とを備
えたことを特徴とする変調回路。 - 【請求項2】 請求項1において、 前記制御手段は、 一方の入力端子に前記2値信号が入力されるとともに、
他方の入力端子に第1及び第2の切替信号のうちの一方
の切替信号が入力され、かつ出力端子に接続される前記
電源部の第3及び第4の電圧のうちの何れか一方の電圧
の発生を指示する論理和回路と、 第1の切替信号を入力するとこの切替信号を反転して第
2の切替信号として前記論理和回路へ出力するととも
に、第2の切替信号を入力するとこの切替信号を反転し
て第1の切替信号として前記論理和回路へ出力するイン
バータ回路とを有することを特徴とする変調回路。 - 【請求項3】 請求項1において、 前記駆動手段は、 前記第1の切替信号を入力すると、2値信号の値に応じ
て前記キャリア信号の出力・非出力を行い前記第1の振
幅偏移変調信号として出力することを特徴とする変調回
路。 - 【請求項4】 請求項1において、 前記駆動手段に対し、前記第1及び第2の切替信号の何
れか一方を自動的に出力する切替信号出力手段を備えた
ことを特徴とする変調回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30693299A JP3480395B2 (ja) | 1999-10-28 | 1999-10-28 | 変調回路 |
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