JP2009283927A - 半導体ウエハ用保護フィルム - Google Patents

半導体ウエハ用保護フィルム Download PDF

Info

Publication number
JP2009283927A
JP2009283927A JP2009101992A JP2009101992A JP2009283927A JP 2009283927 A JP2009283927 A JP 2009283927A JP 2009101992 A JP2009101992 A JP 2009101992A JP 2009101992 A JP2009101992 A JP 2009101992A JP 2009283927 A JP2009283927 A JP 2009283927A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
group
parts
mass
film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009101992A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5233032B2 (ja
Inventor
Nobuhiro Ichiroku
信広 市六
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shin Etsu Chemical Co Ltd filed Critical Shin Etsu Chemical Co Ltd
Priority to JP2009101992A priority Critical patent/JP5233032B2/ja
Publication of JP2009283927A publication Critical patent/JP2009283927A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5233032B2 publication Critical patent/JP5233032B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B32LAYERED PRODUCTS
    • B32BLAYERED PRODUCTS, i.e. PRODUCTS BUILT-UP OF STRATA OF FLAT OR NON-FLAT, e.g. CELLULAR OR HONEYCOMB, FORM
    • B32B27/00Layered products comprising a layer of synthetic resin
    • B32B27/34Layered products comprising a layer of synthetic resin comprising polyamides
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B32LAYERED PRODUCTS
    • B32BLAYERED PRODUCTS, i.e. PRODUCTS BUILT-UP OF STRATA OF FLAT OR NON-FLAT, e.g. CELLULAR OR HONEYCOMB, FORM
    • B32B27/00Layered products comprising a layer of synthetic resin
    • B32B27/18Layered products comprising a layer of synthetic resin characterised by the use of special additives
    • B32B27/20Layered products comprising a layer of synthetic resin characterised by the use of special additives using fillers, pigments, thixotroping agents
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B32LAYERED PRODUCTS
    • B32BLAYERED PRODUCTS, i.e. PRODUCTS BUILT-UP OF STRATA OF FLAT OR NON-FLAT, e.g. CELLULAR OR HONEYCOMB, FORM
    • B32B27/00Layered products comprising a layer of synthetic resin
    • B32B27/38Layered products comprising a layer of synthetic resin comprising epoxy resins

Abstract

【課題】ダイサーにより切断し易く、ウエハのチッピングを起こさない保護フィルムを提供する。
【解決手段】基材フィルムと、該基材フィルムの片側に備えられた保護層とを備える半導体ウエハ用保護フィルムにおいて、
前記保護層が
(A)フェノキシ樹脂、ポリイミド樹脂、及び(メタ)アクリル樹脂からなる群より選ばれる少なくとも1種を100質量部、
(B)エポキシ樹脂を5〜200質量部、
(C)充填剤を100〜400質量部、
(D)エポキシ樹脂硬化触媒を触媒量、含み、
前記(C)充填剤のうち、10〜100質量部が、ポリオルガノシルセスキオキサン樹脂で被覆されたシリコーンゴム微粒子であることを特徴とするフィルム。
【選択図】なし

Description

本発明は、半導体ウエハをダイシングする際に、ウエハ裏面が欠けることを防止するためのウエハ用保護フィルムに関し、詳細には、特定の充填剤を含み、ダイサーによる切断特性に優れる保護フィルムに関する。
半導体チップの実装面積を小さくするために、フリップチップ接続法が用いられている。該接続法では、表面に回路及び接続用バンプが形成されウエハをダイシングして半導体チップを得、該チップの表面を基板に向けて基板に接続した後、半導体チップを保護するために樹脂封止等行なう。
上記ダイシング工程において回転刃の振動などによりウエハが損傷する(以下「チッピング」という)ことを防止すると共に樹脂封止に代わる封止膜として作用するチップ用保護層形成用シートが知られている(特許文献1、特許文献2)。
特開2002−280329号公報 特開2004−260190号公報
上記チップ用保護層はウエハの裏面に貼付して使用される。従って、ダイシング工程において、回転刃によって最後に切断されるのは、該保護層である。しかし、該保護層に含まれる樹脂成分は延伸性を有するため切れ難く、また、回転刃に目詰まりを起こして回転刃を振動させ、ウエハをより損傷させるという問題がある。そこで、本発明は、斯かる問題の無い、切断特性に優れる保護フィルムを提供することを目的とする。
本発明は、下記半導体ウエハ用保護フィルムに関する。
[1]基材フィルムと、該基材フィルムの片側に備えられた保護層とを備える半導体ウエハ用保護フィルムにおいて、
前記保護層が
(A)フェノキシ樹脂、ポリイミド樹脂、及び(メタ)アクリル樹脂からなる群より選ばれる少なくとも1種を100質量部、
(B)エポキシ樹脂を5〜200質量部、
(C)充填剤を100〜400質量部、
(D)エポキシ樹脂硬化触媒を触媒量、含み、
前記(C)充填剤のうち、10〜100質量部が、ポリオルガノシルセスキオキサン樹脂で被覆されたシリコーンゴム微粒子であることを特徴とするフィルム。
[2](A)ポリイミド樹脂が、フェノール性水酸基を有するポリイミドシリコーン樹脂であり、(B)エポキシ樹脂が、ビスフェノールA型エポキシ樹脂またはビスフェノールF型エポキシ樹脂である、[1]記載のフィルム。
[3](C)充填剤がポリオルガノシルセスキオキサン樹脂で被覆されたシリコーンゴム微粒子とシリカとを含む[1]または[2]記載のフィルム。
[4]シリカが爆燃法により製造されたものである[3]記載のフィルム。
[5]シリカがシランカップリング剤で表面処理されたものである[3]または[4]記載のフィルム。
本発明の保護フィルムは、所定量の、ポリオルガノシルセスキオキサン樹脂で被覆されたシリコーンゴム微粒子を含むことにより、ダイサーにより切断し易く、回転刃の目詰まりを起こすことも無く、ウエハのチッピングを防止することができる。
(A)フェノキシ樹脂、ポリイミド樹脂、及び(メタ)アクリル樹脂からなる群より選ばれる少なくとも1種(以下、(A)成分ともいう)
フェノキシ樹脂は、エピクロルヒドリンとビスフェノールAもしくはF等から誘導される樹脂である。好ましくは、GPCで測定されるポリスチレン換算の重量平均分子量が10,000〜200,000、より好ましくは20,000〜100,000、最も好ましくは30,000〜80,000である。 重量平均分子量が前記下限値未満のものは、膜を形成することが困難であり、一方、前記上限値より大きいものでは、微細な回路パターンを有する基板表面の凹凸に沿う十分な柔らかさを得ることが難しい。
フェノキシ樹脂の例としては、商品名PKHC、PKHH、PKHJで市販されているもの(いずれも巴化学社製)、ビスフェノールA及びビスフェノールF混合タイプの商品名エピコート4250、エピコート4275、エピコート1255HX30で市販されているもの(いずれも日本化薬社製)、臭素化エポキシを用いたエピコート5580BPX40(いずれも日本化薬社製)、ビスフェノールAタイプの商品名YP-50、YP-50S、YP-55、YP-70で市販されているもの(いずれも東都化成社製)、商品名JER E1256、E4250、E4275、YX6954BH30、YL7290BH30で市販されているもの(いずれもジャパンエポキシレジン社製)などがあげられる。上述した重量平均分子量を有する点で、JER E1256が好ましく使用される。該フェノキシ系ポリマーは末端にエポキシ基を有し、これが後述する(B)成分と反応する。
ポリイミド樹脂としては、下記繰返し単位を含むものを使用することができる。
Figure 2009283927
(式中、Xは芳香族環又は脂肪族環を含む四価の有機基、Yは二価の有機基、qは1〜300の整数である。)
ポリイミド樹脂の、GPCで測定されるポリスチレン換算の重量平均分子量は、好ましくは10,000〜200,000、より好ましくは20,000〜100,000、最も好ましくは30,000〜80,000である。 重量平均分子量が前記下限値未満のものは、層を形成することが困難であり、一方、前記上限値より大きいものでは、微細な回路パターンを有する基板表面の凹凸に沿う十分な柔らかさを得ることが難しい。
上記ポリイミド樹脂は、下記繰り返し単位を有するポリアミック酸樹脂を、常法により脱水、閉環することで得ることができる。
Figure 2009283927
(式中、X、Y、qは上で定義したとおりである。)
上式で表されるポリアミック酸樹脂は、下記構造式(5)
Figure 2009283927
(但し、Xは上記と同様の意味を示す。)
で表されるテトラカルボン酸二無水物と、下記構造式(6)
N−Y−NH (6)
(但し、Yは上記と同様の意味を示す。)
で表されるジアミンを、常法に従って、ほぼ等モルで、有機溶剤中で反応させることによって得ることができる。
ここで、上記式(5)で表されるテトラカルボン酸二無水物の例としては、下記のものが挙げられ、これらを組合わせて使用してもよい。
Figure 2009283927
上記式(6)で表されるジアミンのうち、好ましくは1〜80モル%、更に好ましくは1〜60モル%が、下記構造式(1)で表されるジアミノシロキサン化合物であること、すなわち、ポリイミド樹脂はポリイミドシリコーン樹脂であることが、有機溶剤への溶解性、基材フィルムに対する接着性、低弾性、柔軟性の点から望ましい。
Figure 2009283927
(式中、Rは互いに独立に炭素数3〜9の二価の有機基であり、RおよびRは、夫々独立に、非置換もしくは置換の炭素原子数1〜8の一価炭化水素基であり、mは1〜200の整数である。)
上記炭素原子数3〜9の二価の有機基としては、例えば、−(CH−,−(CH−,−CHCH(CH)−,−(CH−,−(CH−等のアルキレン基、下記式
Figure 2009283927
のいずれかで表されるアリーレン基、アルキレン・アリーレン基、−(CH−O−,−(CH−O−等のオキシアルキレン基、下記式
Figure 2009283927
のいずれかで表されるオキシアリーレン基、下記式
Figure 2009283927
で表されるオキシアルキレン・アリーレン基等の、エーテル結合を含んでもよい二価炭化水素基が挙げられる。
またはRとしては、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、tert−ブチル基、ヘキシル基、シクロヘキシル基、2−エチルヘキシル基、オクチル基等のアルキル基、アリル基、プロペニル基、イソプロペニル基、ブテニル基、イソブテニル基、ヘキセニル基等のアルケニル基、フェニル基、トリル基、キシリル基等のアリール基、ベンジル基、フェニルエチル基等のアラルキル基、これらの炭化水素基の炭素原子に結合した水素原子の一部又は全部がフッ素、臭素、塩素等のハロゲン原子等で置換された基、例えば、クロロメチル基、ブロモエチル基、3,3,3−トリフルオロプロピル基等のハロゲン置換アルキル基等が挙げられ、中でもメチル基及びフェニル基が好ましい。2種以上のジアミノシロキサン化合物の組み合わせでも使用することができる。
上記式(1)で表されるジアミノシロキサン化合物以外の上記式(6)で表されるジアミンとしては、例えば、p−フェニレンジアミン、m−フェニレンジアミン、4,4’−ジアミノジフェニルメタン、4,4’−ジアミノジフェニルエーテル、2,2’−ビス(4−アミノフェニル)プロパン、4,4’−ジアミノジフェニルスルホン、4,4’−ジアミノジフェニルスルフィド、1,4−ビス(3−アミノフェノキシ)ベンゼン、1,4−ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼン、1,4−ビス(p−アミノフェニルスルホニル)ベンゼン、1,4−ビス(m−アミノフェニルスルホニル)ベンゼン、1,4−ビス(p−アミノフェニルチオエーテル)ベンゼン、1,4−ビス(m−アミノフェニルチオエーテル)ベンゼン、2,2−ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]プロパン、2,2−ビス[3−メチル−4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]プロパン、2,2−ビス[3−クロロ−4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]プロパン、1,1−ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]エタン、1,1−ビス[3−メチル−4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]エタン、1,1−ビス[3−クロロ−4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]エタン、1,1−ビス[3,5−ジメチル−4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]エタン、ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]メタン、ビス[3−メチル−4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]メタン、ビス[3−クロロ−4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]メタン、ビス[3,5−ジメチル−4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]メタン、ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]スルホン、2,2−ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]パーフルオロプロパン等の芳香族環含有ジアミン等が挙げられ、好ましくはp−フェニレンジアミン、m−フェニレンジアミン、4,4’−ジアミノジフェニルメタン、4,4’−ジアミノジフェニルエーテル、1,4−ビス(3−アミノフェノキシ)ベンゼン、1,4−ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼン、2,2−ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]プロパン、2,2−ビス[3−メチル−4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]プロパン等である。
好ましくは、ポリイミド樹脂は、接着性の点から、フェノール性の水酸基を有する。該フェノール性の水酸基は、ジアミン化合物として、フェノール性の水酸基を有する物を用いることにより備えることができ、このようなジアミン化合物としては、例えば、下記構造のものが挙げられる。
Figure 2009283927
Aは下記いずれかの基を示す。
Figure 2009283927
Bは下記いずれかの基を示す。
Figure 2009283927
(式中、Rは、互いに独立に、水素原子又はフッ素、臭素、よう素などのハロゲン原子、あるいはアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、トリフルオロメチル基、フェニル基などの非置換又は置換の炭素原子数1〜8の一価炭化水素基であり、各芳香環に付いている置換基は異なっていてもよく、nは0〜5の整数である。A、Bはおのおの1種単独でも、2種以上の組み合わせでもよい。Rは水素原子、ハロゲン原子又は非置換もしくは置換の一価炭化水素基である。)
上記非置換又は置換の炭素原子数1〜8の一価炭化水素基としては、例えば、上記RおよびRについて例示したものと同様のもの、ならびにエチニル基、プロピニル基、ブチニル基、ヘキシニル基等のアルキニル基等を挙げることができる。
また、他のフェノール性水酸基を有するジアミン化合物として以下のものが挙げられる。
Figure 2009283927
(上式中、Rは水素原子、フッ素、臭素、よう素などのハロゲン原子、又は炭素数1〜8の、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、トリフルオロメチル基、フェニル基などの非置換又はハロゲン置換の1価炭化水素基であり、各芳香族環に付いている置換基は異なっていてもよく、Xは単結合、メチレン基、又はプロピレン基である。)
上記フェノール性水酸基を有するジアミン化合物の中でも、特に下記式(2)で表されるジアミン化合物が好ましい。
Figure 2009283927
(式中、Rは上で定義したとおりである。)
上記フェノール性の水酸基を有するジアミン化合物の配合量としては、ジアミン化合物全体の5〜60質量%、特に10〜40質量%であることが好ましい。該配合量がこの範囲内のポリイミド樹脂を用いると、接着力が高く、且つ、柔軟な接着層を形成する組成物が得られる。
なお、フェノール性水酸基の導入のためにフェノール性水酸基を有するモノアミンを用いることもでき、その例としては下記の構造を有するモノアミンが挙げられる。
Figure 2009283927
Dは下記いずれかの基である。
Figure 2009283927
(式中、Rは上記と同じであり、各芳香環に付いている置換基は異なっていても構わない。Dは1種単独で用いても2種以上を併用してもよい。また、pは1〜3の整数である。)
フェノール性水酸基を有するモノアミンを用いる場合、この配合量としては、ジアミン化合物全体に対して1〜10モル%である。
ポリアミック酸樹脂は、上述の各出発原料を、不活性な雰囲気下で溶媒に溶かし、通常、80℃以下、好ましくは0〜40℃で反応させて合成することができる。得られたポリアミック酸樹脂を、通常、100〜200℃、好ましくは150〜200℃に昇温させることにより、ポリアミック酸樹脂の酸アミド部分を脱水閉環させ、目的とするポリイミド樹脂を合成することができる。
上記溶媒としては、得られるポリアミック酸に不活性なものであれば、前記出発原料を完全に溶解できるものでなくともよい。例えば、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、シクロペンタノン、シクロヘキサノン、γ−ブチロラクトン、N−メチルピロリドン、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジメチルホルムアミド及びジメチルスルホキシドが挙げられ、好ましくは非プロトン性極性溶媒、特に好ましくはN−メチルピロリドン、シクロヘキサノン及びγ−ブチロラクトンである。これらの溶媒は、1種単独でも2種以上を組み合わせても用いることができる。
上記の脱水閉環を容易にするためには、トルエン、キシレンなどの共沸脱水剤を用いるのが望ましい。また、無水酢酸/ピリジン混合溶液を用いて低温で脱水閉環を行うこともできる。
なお、ポリアミック酸及びポリイミド樹脂の分子量を調整するために、無水マレイン酸、無水フタル酸などのジカルボン酸無水物及び/又はアニリン、n−ブチルアミン、上記に挙げたフェノール性の水酸基を有するモノアミンを添加することもできる。但し、ジカルボン酸無水物の添加量は、テトラカルボン酸二無水物100質量部当たり、通常、0〜2質量部であり、モノアミンの添加量は、ジアミン100質量部当たり、通常、0〜2質量部である。
(メタ)アクリル樹脂としては、たとえば、(メタ)アクリル酸エステルモノマーおよび(メタ)アクリル酸誘導体から導かれる構成単位とからなる(メタ)アクリル酸エステル共重合体が挙げられる。ここで(メタ)アクリル酸エステルモノマーとしては、好ましくはアルキル基の炭素数が1〜18である(メタ)アクリル酸アルキルエステル、たとえば(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸ブチル等が用いられる。また、(メタ)アクリル酸誘導体としては、たとえば(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸グリシジル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシエチル等を挙げることができる。
メタクリル酸グリシジル等を共重合して(メタ)アクリル樹脂にグリシジル基を導入することにより、後述する熱硬化型接着成分としてのエポキシ樹脂との相溶性が向上し、また硬化後のガラス転移温度(Tg)が高くなり耐熱性も向上する。また、ヒドロキシエチルアクリレート等でアクリル系ポリマーに水酸基を導入することにより、チップへの密着性や粘着物性のコントロールが容易になる。
(メタ)アクリル樹脂の重量平均分子量は、100,000以上であることが好ましく、より好ましくは150,000〜1,000,000である。また(メタ)アクリル樹脂のガラス転移温度は、20℃以下であることが好ましく、より好ましくは−70〜0℃程度であって常温(23℃)においては粘着性を有する。
(B)エポキシ樹脂(以下、(B)成分ともいう)
エポキシ樹脂は、エポキシ当量が50〜5000g/eqのものであることが好ましく、より好ましくは100〜500g/eqである。このようなエポキシ樹脂としては、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂;レゾルシノール、フェニルノールノボラック、クレゾールノボラックなどのフェノール類のグリシジルエーテル;ブタンジオール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコールなどのアルコール類のグリシジルエーテル;フタル酸、イソフタル酸、テトラヒドロフタル酸などのカルボン酸のグリシジルエーテル;アニリンイソシアヌレートなどの窒素原子に結合した活性水素をグリシジル基で置換したグリシジル型もしくはアルキルグリシジル型のエポキシ樹脂;ビニルシクロヘキサンジエポキシド、3,4−エポキシシクロヘキシルメチル−3,4−ジシクロヘキサンカルボキシレート、2−(3,4−エポキシ)シクロヘキシル−5,5−スピロ(3,4−エポキシ)シクロヘキサン−m−ジオキサンなどのように、分子内の炭素−炭素二重結合をたとえば酸化することによりエポキシが導入された、いわゆる脂環型エポキシドを挙げることができる。その他、ビフェニル骨格、ジシクロヘキサジエン骨格、ナフタレン骨格を有するエポキシ樹脂を用いることができる。
これらの中でも、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、o−クレゾールノボラック型エポキシ樹脂およびフェノールノボラック型エポキシ樹脂が好ましく用いられる。これらエポキシ樹脂の2種以上を組み合わせて用いてもよい。
(B)エポキシ樹脂は、(A)成分100質量部に対して5〜200質量部、好ましくは10〜200質量部、より好ましくは50〜150質量部配合される。このような割合で、(A)成分と(B)成分を配合すると、硬化前には適度なタックを示し、ウエハへの貼付作業を安定して行なうことができ、また硬化後には、強度に優れた保護層を得ることができる。
(C)充填剤(以下、(C)成分ともいう)
充填剤としては、無機充填剤およびシリコーン樹脂粉末が好ましい。無機充填剤としては、例えばシリカ、アルミナ、酸化チタン、カーボンブラック、銀粒子等の導電性粒子が挙げられる。シリコーン樹脂粉末としては、例えば、ジメチルポリシロキサンを架橋した構造を持つ架橋型球状ジメチルポリシロキサン微粉末(特開平3−93834号公報)等のシリコーンゴムパウダー、架橋型球状ポリメチルシルセスキオキサン微粉末(特開平3−47848号公報)等のシリコーンレジンパウダー、架橋型球状ポリシロキサンゴム表面をポリメチルシルセスキオキサン粒子で被覆してなる微粉末(特開平7−196815号公報、特開平9−20631号公報)等のシリコーン複合パウダー等が挙げられる。
該充填剤の配合量は、(A)成分100質量部に対して、100〜400質量部、好ましくは150〜350質量部、より好ましくは150〜300質量部である。該配合量が前記下限値未満では、充填剤の配合目的である低吸水性、低線膨張性等を達成することが困難である。一方、前記上限値を超えると、保護層形成用組成物の粘度を高め、基材フィルムに塗付する際の流動性が悪くなる。
(C)充填剤のうち、10〜100質量部、好ましくは20〜70質量部は、ポリオルガノシルセスキオキサン樹脂で被覆されたシリコーンゴム微粒子である。
斯かる微粒子を含むことによって、保護層の切断性が顕著に向上される。該配合量が前記下限値未満では、ダイシング時のチッピング保護層の切断性を実現することが困難である。一方、前記上限値を超えると、保護層形成用組成物の粘度を高め、基材フィルムに塗付する際の流動性が悪化する。また、保護層のウエハへの接着力に乏しくなり、ウエハに貼り付ける際に、より高温を要し、ウエハからの剥がれが生じて、保護層としての信頼性が低下する場合がある。
表面がポリオルガノシルセスキオキサン樹脂で被覆されたシリコーンゴム微粒子は、上述の公報(特開平7−196815号公報、特開平9−20631号公報)に記載された方法で作ることができ、又は、シリコーン複合パウダーKMP600シリーズ(信越化学工業(株)製)として市販されているものを使用することができる。好ましい粒径は、0.1〜100μm、特に1〜50μmである。好ましくは粒径の点から、KMP600等が使用される。
(C)充填剤の残余は、好ましくはシリカであり、シリカとしては溶融シリカ、結晶シリカ等が使用される。シリカの平均粒径は、0.1〜10μmが好ましく、より好ましくは0.5〜7μmである。シリカの平均粒径がこの範囲内にあると、塗布された接着層の表面の良好な平滑性が得られる。また、近年、接着剤層の厚みとしては、15〜50μmが要求されることが多いが、シリカの平均粒径が前記範囲内にあると、2次凝集した粒子が存在しても、該要求を満たしやすい。最も好ましくは爆燃法で製造されたシリカが使用される。該シリカは、樹脂分によって濡れ易くなり、定法に従い表面処理されている。表面処理剤としては、その汎用性とコストメリットなどからシラン系(シランカップリング剤)が好ましい。シランカップリング剤としては、アルコキシシランが好ましく、例えば、グリシドキシメチルトリメトキシシラン、グリシドキシメチルトリエトキシシラン、α−グリシドキシエチルトリメトキシシラン、α−グリシドキシエチルトリエトキシシラン、β−グリシドキシエチルトリメトキシシラン、β−グリシドキシエチルトリエトキシシラン、α−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、α−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、β−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、β−グリシドキシプロピル−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン、α−グリシドキシブチルトリメトキシシラン、α−グリシドキシブチルトリエトキシシラン、β−グリシドキシブチルトリメトキシシラン、β−グリシドキシブチルトリエトキシシラン、γ−グリシドキシブチルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシブチルトリエトキシシラン、δ−グリシドキシブチルトリメトキシシラン、δ−グリシドキシブチルトリエトキシシラン、(3、4−エポキシシクロヘキシル)メチルトリメトキシシラン、(3、4−エポキシシクロヘキシル)メチルトリエトキシシラン、β−(3、4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、β−(3、4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリエトキシシラン、β−(3、4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリプロポキシシラン、β−(3、4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリブトキシシラン、β−(3、4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリフェノキシシラン、γ−(3、4−エポキシシクロヘキシル)プロピルトリメトキシシラン、γ−(3、4−エポキシシクロヘキシル)プロピルトリエトキシシラン、δ−(3、4−エポキシシクロヘキシル)ブチルトリメトキシシラン、δ−(3、4−エポキシシクロヘキシル)ブチルトリエメトキシシランなどのトリアルコキシシラン、N−β−(アミノエチル)γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−β−(アミノエチル)γ−アミノプロピルメチルジエトキシシラン、γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−フェニル−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、トリメトキシシリルプロピルナジック酸無水物等、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリエトキシシランが好ましく用いられる。これらの中でエポキシ基含有シランカップリング剤、アミノ基含有シランカップリング剤がより好ましく、エポキシ基含有シランカップリング剤が特に好ましい。
(D)エポキシ樹脂硬化触媒(以下、(D)成分ともいう)
硬化触媒としては、加熱されて硬化するタイプ、所謂熱活性型潜在性エポキシ樹脂硬化剤が好ましい。例えば、ジシアンジアミド、イミダゾール化合物、各種オニウム塩、二塩基酸ジヒドラジド化合物等を挙げることができ、これらの2種以上を組み合わせて用いてもよい。該硬化触媒の量は、触媒として有効な量であればよいが、通常、エポキシ樹脂100質量部に対して、0.1〜20質量部で使用され、好ましくは1〜12質量部用いられる。
その他の成分
本発明における保護層は、上述した成分に加えて、エポキシ樹脂の硬化剤等、各種の添加剤を含むことができる。硬化剤としては、フェノール樹脂、例えば、アルキルフェノール、多価フェノール、ナフトール等のフェノール類とアルデヒド類との縮合物等が用いられ、好ましくはフェノールノボラック樹脂、o−クレゾールノボラック樹脂、p−クレゾールノボラック樹脂、t−ブチルフェノールノボラック樹脂、ジシクロペンタジエンクレゾール樹脂、ポリパラビニルフェノール樹脂、ビスフェノールA型ノボラック樹脂、ビスフェノールF型ノボラック樹脂、あるいはこれらの変性物等が用いられる。
添加剤としては、顔料、染料等が挙げられる。これらを配合して、保護層を着色すると、レーザーマーク性能が向上する。さらに、保護層とチップ裏面との接着性・密着性を向上させる目的で、シランカップリング剤を添加することもできる。その他、難燃剤、帯電防止剤等を配合してよい。
保護層は、上記成分を混合して得られる組成物を、基材フィルムの片側に、厚み5〜100μm、好ましくは10〜60μmになるように、グラビアコーター等公知の方法で施与して得ることができる。なお、上記の組成物は、必要に応じ、溶剤、例えばシクロヘキサノン、に分散させて塗布することができる。
基材フィルムとしては、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリイミドフィルム等が用いられる。保護層を硬化した後に、基材フィルムを剥離する場合には、耐熱性に優れたポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリイミドフィルムが好ましく用いられる。また、その際、該基材フィルムの表面にシリコーン樹脂等を塗布して離型処理を施し、又は、基材フィルムと保護層の間に、剥離性の層を形成してもよい。
基材フィルムの膜厚は5〜200μm、好ましくは10〜150μm、特に好ましくは20〜100μm程度である。
保護フィルムは、例えば、以下の方法で使用する。
(1)表面に回路が形成された半導体ウエハの裏面に、保護フィルムの保護層を貼付する工程、
(2)保護フィルムの基材フィルムを剥離する工程、
(3)加熱して保護層を硬化する工程、
(4)半導体ウエハおよび保護層をダイシングする工程。
ここで、工程(2)と(3)は、逆の順であってもよい。
ダイシングは、ダイシングシートを用いて、定法に従い行うことができる。ダイシングにより、裏面に保護層を有する半導体チップが得られる。該チップを、コレット等の汎用手段によりピックアップして、基板上に配置する。本発明の保護フィルムを用いることによって、チップ切断面に微小な損傷が発生し難くなり、半導体装置を高い歩留まりで製造することができる。
以下、実施例により本発明を説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではない。
<保護層形成用組成物の調製>
約50質量部のシクロヘキサンノンに、表1に示す質量部の(A)成分を溶解した。得られた溶液と、表1に示す量の他の成分を混合して、固形分約70重量%の組成物を得た。
表1に示す各成分は以下のとおりである。
(A)成分
フェノキシ樹脂系ポリマー:Mw約60,000、JER 1256(ジャパンエポキシレジン社製)
ポリイミド樹脂:合成法を後述する。
アクリル樹脂:アクリル酸ブチル55質量部、メタクリル酸メチル15質量部、メタクリル酸グリシジル20質量部、及びアクリル酸2−ヒドロキシエチル15質量部の共重合体(重量平均分子量90万、ガラス転移温度−28℃)
(B)成分
エポキシ樹脂:RE310S(日本化薬社製)、25℃の粘度15Pa・s
(C)成分
シリカ:SE2050、平均粒径0.5μm、最大粒径5μm、KBM−403処理品、(株)アドマテックス社製
ポリオルガノシルセスキオキサン樹脂で被覆されたシリコーンゴム微粒子:KMP600)、信越化学工業(株)社製
シリカ:SO−E3、平均粒径 1.0μm、比表面積 3.6m/g、表面無処理品、(株)アドマテックス社製
(D)成分
ジシアンジアミド(DICY-7):ジャパンエポキシレジン社製
<ポリイミドシリコーン樹脂の合成>
還流冷却器を連結したコック付きの25ml水分定量受器、温度計、攪拌器を備えた1リットルのセパラブルフラスコに、下記構造式で表わされるジアミノシロキサン(KF−8010、信越化学社製)49.01質量部、反応溶媒として2−メチルピロリドン100質量部を仕込み、80℃で攪拌し、ジアミンを分散させた。これに酸無水物として6FDA(2,2−ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン)42.68質量部と2−メチルピロリドン100質量部との溶液を滴下して室温で2時間攪拌反応を行うことにより、酸無水物リッチのアミック酸オリゴマーを合成した。
Figure 2009283927
次に、下記式:
Figure 2009283927
で示されるフェノール性水酸基を有するジアミン(HAB、和歌山精化製)8.31質量部と100質量部の2−メチルピロリドンを、還流冷却器が連結されたコック付きの25ml水分定量受器、温度計、攪拌器を備えた1リットルのセパラブルフラスコに仕込み、分散させ、前出の酸無水物リッチのアミック酸オリゴマーを滴下した後、室温で16時間攪拌し、ポリアミック酸溶液を合成した。その後、キシレン25mlを投入してから温度を上げ、約180℃で2時間還流させた。水分定量受器に所定量の水がたまっていること、水の流出が見られなくなっていることを確認し、水分定量受器にたまっている流出液を除去しながら、180℃でキシレンを除去した。反応終了後、大過剰のメタノール中に得られた反応液を滴下し、ポリマーを析出させ、減圧乾燥して、骨格中にフェノール性の水酸基を有するポリイミド樹脂を得た。
得られたポリイミド樹脂の赤外吸光スペクトルを測定したところ、未反応の官能基があることを示すポリアミック酸に基づく吸収は現れず、1780cm-1及び1720cm-1にイミド基に基づく吸収を確認し、3500cm-1にフェノール性水酸基に基づく吸収を確認した。得られた樹脂のポリスチレン換算の重量平均分子量は55,000であり、官能基当量は760g/eqであった。
<保護フィルムの作成>
保護層形成用組成物を、シリコーン離型剤で被覆された厚さ38μmのPETフィルム上に塗布し、110℃で10分間加熱乾燥して、25μmの保護層を形成した。
<チッピング試験>
得られた保護フィルムを、テクノビジョン FM-114を用いて、70℃で、厚み75μmのシリコン・ウエハ(8インチの未研磨ウエハを、ディスコ(株)社製、DAG-810を用いて#2000研磨して、75μm厚としたウエハ)に貼り付けた。該シリコン・ウエハを下記条件で10mm×10mm角のチップにダイシングし、得られたチップ8個の顕微鏡断面写真を撮り、断面方向で25μm以上の大きさのチッピングがあればチッピングありとした。結果を表1に示す。
「ダイシング条件」
装置:DISCO ダイサー DAD−341
カット方法:シングル
刃回転数:30000rpm
刃速度:50mm/sec
ダイシングフィルムの厚み85μm、ダイシングフィルムへの切り込み:15μm
<剪断接着力>
上述の同様の方法で、保護フィルムを、直径8インチのシリコン・ウエハの裏面に貼り付けて、これを3mm×3mm角のチップに切断した後、ピックアップして、10mm×10mmのシリコン・ウエハの中央部に、170℃、0.63MPaの条件で1秒熱圧着し、得られた積層体を175℃で4時間加熱処理して保護層を硬化させて試験片を作製した。Dage社製のDage4000を用いて、速度200μm/秒、高さ50μmでせん断接着力(MPa)を測定した。結果を表1に示す。
<湿熱処理後の剪断接着力>
上記と同様の方法で得られた試験片を85℃/60%RH条件下で168時間保持した後、260℃のIRリフローを三回通して、上記と同様にして、せん断接着力を測定した。結果を表1に示す。
Figure 2009283927
比較例1、2の保護フィルムは、ポリオルガノシルセスキオキサン樹脂で被覆されたシリコーンゴム微粒子を含まないので該保護フィルムは切断特性が悪く、チッピングが起こった。比較例3の保護フィルムは、チッピングは無いもののウエハとの接着性が悪かった。これらに対し、実施例の保護フィルムは、接着性がよく、ウエハのチッピングも良好に防止することができた。
本発明の保護フィルムは、シリコン・チップの歩留まりを向上することができ、半導体装置の製造に有用である。

Claims (5)

  1. 基材フィルムと、該基材フィルムの片側に備えられた保護層とを備える半導体ウエハ用保護フィルムにおいて、
    前記保護層が
    (A)フェノキシ樹脂、ポリイミド樹脂、及び(メタ)アクリル樹脂からなる群より選ばれる少なくとも1種を100質量部、
    (B)エポキシ樹脂を5〜200質量部、
    (C)充填剤を100〜400質量部、
    (D)エポキシ樹脂硬化触媒を触媒量、含み、
    前記(C)充填剤のうち、10〜100質量部が、ポリオルガノシルセスキオキサン樹脂で被覆されたシリコーンゴム微粒子であることを特徴とするフィルム。
  2. (A)ポリイミド樹脂が、フェノール性水酸基を有するポリイミドシリコーン樹脂であり、(B)エポキシ樹脂が、ビスフェノールA型エポキシ樹脂またはビスフェノールF型エポキシ樹脂である、請求項1記載のフィルム。
  3. (C)充填剤がポリオルガノシルセスキオキサン樹脂で被覆されたシリコーンゴム微粒子とシリカとを含む請求項1または2記載のフィルム。
  4. シリカが爆燃法により製造されたものである請求項3記載のフィルム。
  5. シリカがシランカップリング剤で表面処理されたものである請求項3または4記載のフィルム。
JP2009101992A 2008-04-25 2009-04-20 半導体ウエハ用保護フィルム Expired - Fee Related JP5233032B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009101992A JP5233032B2 (ja) 2008-04-25 2009-04-20 半導体ウエハ用保護フィルム

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008115503 2008-04-25
JP2008115503 2008-04-25
JP2009101992A JP5233032B2 (ja) 2008-04-25 2009-04-20 半導体ウエハ用保護フィルム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009283927A true JP2009283927A (ja) 2009-12-03
JP5233032B2 JP5233032B2 (ja) 2013-07-10

Family

ID=41283438

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009101992A Expired - Fee Related JP5233032B2 (ja) 2008-04-25 2009-04-20 半導体ウエハ用保護フィルム

Country Status (5)

Country Link
JP (1) JP5233032B2 (ja)
KR (1) KR101485612B1 (ja)
CN (1) CN101567340B (ja)
MY (1) MY162618A (ja)
SG (1) SG156592A1 (ja)

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010185013A (ja) * 2009-02-12 2010-08-26 Shin-Etsu Chemical Co Ltd 接着剤組成物およびそれを用いた半導体ウエハ用保護シート
JP2012025879A (ja) * 2010-07-26 2012-02-09 Tokyo Ohka Kogyo Co Ltd 接着剤組成物及び接着フィルム
JP2012049388A (ja) * 2010-08-27 2012-03-08 Shin Etsu Chem Co Ltd 半導体ウエハ保護膜形成用シート
CN103059787A (zh) * 2011-10-24 2013-04-24 信越化学工业株式会社 导热性粘合剂组合物、使用该组合物的粘合用片材以及导热性切割芯片贴膜
JP2013165245A (ja) * 2012-02-13 2013-08-22 Shin Etsu Chem Co Ltd 半導体ウエハ用保護フィルム及び半導体チップの製造方法
JP2014099439A (ja) * 2012-11-13 2014-05-29 Shin Etsu Chem Co Ltd 半導体ウエハ用保護フィルム及び半導体チップの製造方法
WO2015146714A1 (ja) * 2014-03-28 2015-10-01 リンテック株式会社 保護膜形成用フィルム及び保護膜付き半導体チップの製造方法
US20170107400A1 (en) * 2015-10-14 2017-04-20 Taimide Technology Incorporation Ultra-thin polyimide film, and manufacture and assembly thereof
JP2017115050A (ja) * 2015-12-25 2017-06-29 信越化学工業株式会社 無溶剤型シリコーン変性ポリイミド樹脂組成物
EP2461356B1 (en) * 2010-12-03 2020-01-15 Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. Wafer mold material and method for manufacturing semiconductor apparatus
TWI713739B (zh) * 2016-05-10 2020-12-21 日商日東電工股份有限公司 薄片、膠帶及半導體裝置的製造方法
CN115216264A (zh) * 2022-08-17 2022-10-21 株洲时代新材料科技股份有限公司 一种功率半导体封装用聚酰胺酸涂覆胶的制备方法
EP4303656A1 (en) 2022-07-08 2024-01-10 Morphotonics Holding B.V. Removable textured layer

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5123341B2 (ja) * 2010-03-15 2013-01-23 信越化学工業株式会社 接着剤組成物、半導体ウエハ保護膜形成用シート
JP2012033637A (ja) 2010-07-29 2012-02-16 Nitto Denko Corp ダイシングテープ一体型半導体裏面用フィルム及び半導体装置の製造方法
TWI608062B (zh) * 2011-05-31 2017-12-11 住友電木股份有限公司 樹脂組成物、使用它之半導體裝置及半導體裝置之製造方法
KR101393895B1 (ko) * 2011-11-02 2014-05-13 (주)엘지하우시스 절단성이 우수한 반도체 웨이퍼 표면보호용 점착필름
CN103242797B (zh) * 2013-05-23 2014-06-18 江苏亚宝绝缘材料股份有限公司 一种聚酰亚胺胶粘剂
CN108148535B (zh) * 2017-12-18 2020-08-28 兰陵杰森装饰材料有限公司 一种热硫化胶粘剂及其制备方法
KR102419283B1 (ko) * 2021-01-27 2022-07-11 회명산업 주식회사 광경화성 유리 표면 보호 페이스트 조성물
CN113150730B (zh) * 2021-05-13 2022-07-29 湖北三选科技有限公司 一种晶圆切割用保护胶
CN114015055B (zh) * 2021-11-17 2023-04-14 江西晨光新材料股份有限公司 一种功能硅烷封端聚硅氧烷的合成方法及应用
CN116496738B (zh) * 2023-05-04 2024-01-30 深圳市安伯斯科技有限公司 一种低粘度可低温快速固化的底部填充胶及其制备方法

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07196815A (ja) * 1993-12-28 1995-08-01 Shin Etsu Chem Co Ltd シリコーン微粒子およびその製造方法
JP2003003066A (ja) * 2001-06-18 2003-01-08 Shin Etsu Chem Co Ltd 液状樹脂組成物及びこれを硬化してなる半導体装置保護用材料
JP2003034521A (ja) * 2001-07-18 2003-02-07 Denki Kagaku Kogyo Kk 微細球状シリカ粉末の製造方法
JP2003347322A (ja) * 2002-05-27 2003-12-05 Sumitomo Bakelite Co Ltd ダイアタッチペースト及び半導体装置
JP2004039928A (ja) * 2002-07-04 2004-02-05 Hitachi Chem Co Ltd 接着シート
JP2008094870A (ja) * 2006-10-06 2008-04-24 Toray Ind Inc 半導体用接着組成物、それを用いた半導体装置および半導体装置の製造方法
WO2008047610A1 (fr) * 2006-10-06 2008-04-24 Sumitomo Bakelite Company Limited Film pour semi-conducteur, procédé de production de film pour semi-conducteur et dispositif à semiconducteurs

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
MY131961A (en) * 2000-03-06 2007-09-28 Hitachi Chemical Co Ltd Resin composition, heat-resistant resin paste and semiconductor device using them and method for manufacture thereof
JP4789080B2 (ja) 2000-06-20 2011-10-05 日本アエロジル株式会社 非晶質微細シリカ粒子の製造方法
JP4776189B2 (ja) * 2004-08-03 2011-09-21 古河電気工業株式会社 ウエハ加工用テープ
JP4776188B2 (ja) * 2004-08-03 2011-09-21 古河電気工業株式会社 半導体装置製造方法およびウエハ加工用テープ

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07196815A (ja) * 1993-12-28 1995-08-01 Shin Etsu Chem Co Ltd シリコーン微粒子およびその製造方法
JP2003003066A (ja) * 2001-06-18 2003-01-08 Shin Etsu Chem Co Ltd 液状樹脂組成物及びこれを硬化してなる半導体装置保護用材料
JP2003034521A (ja) * 2001-07-18 2003-02-07 Denki Kagaku Kogyo Kk 微細球状シリカ粉末の製造方法
JP2003347322A (ja) * 2002-05-27 2003-12-05 Sumitomo Bakelite Co Ltd ダイアタッチペースト及び半導体装置
JP2004039928A (ja) * 2002-07-04 2004-02-05 Hitachi Chem Co Ltd 接着シート
JP2008094870A (ja) * 2006-10-06 2008-04-24 Toray Ind Inc 半導体用接着組成物、それを用いた半導体装置および半導体装置の製造方法
WO2008047610A1 (fr) * 2006-10-06 2008-04-24 Sumitomo Bakelite Company Limited Film pour semi-conducteur, procédé de production de film pour semi-conducteur et dispositif à semiconducteurs

Cited By (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010185013A (ja) * 2009-02-12 2010-08-26 Shin-Etsu Chemical Co Ltd 接着剤組成物およびそれを用いた半導体ウエハ用保護シート
JP2012025879A (ja) * 2010-07-26 2012-02-09 Tokyo Ohka Kogyo Co Ltd 接着剤組成物及び接着フィルム
JP2012049388A (ja) * 2010-08-27 2012-03-08 Shin Etsu Chem Co Ltd 半導体ウエハ保護膜形成用シート
EP2461356B1 (en) * 2010-12-03 2020-01-15 Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. Wafer mold material and method for manufacturing semiconductor apparatus
CN103059787A (zh) * 2011-10-24 2013-04-24 信越化学工业株式会社 导热性粘合剂组合物、使用该组合物的粘合用片材以及导热性切割芯片贴膜
JP2013165245A (ja) * 2012-02-13 2013-08-22 Shin Etsu Chem Co Ltd 半導体ウエハ用保護フィルム及び半導体チップの製造方法
JP2014099439A (ja) * 2012-11-13 2014-05-29 Shin Etsu Chem Co Ltd 半導体ウエハ用保護フィルム及び半導体チップの製造方法
WO2015146714A1 (ja) * 2014-03-28 2015-10-01 リンテック株式会社 保護膜形成用フィルム及び保護膜付き半導体チップの製造方法
KR20160140583A (ko) * 2014-03-28 2016-12-07 린텍 가부시키가이샤 보호막 형성용 필름 및 보호막이 형성된 반도체 칩의 제조 방법
JPWO2015146714A1 (ja) * 2014-03-28 2017-04-13 リンテック株式会社 保護膜形成用フィルム及び保護膜付き半導体チップの製造方法
US10190017B2 (en) 2014-03-28 2019-01-29 Lintec Corporation Protective film-forming film and method of manufacturing semiconductor chip with protective film
KR102355113B1 (ko) 2014-03-28 2022-01-24 린텍 가부시키가이샤 보호막 형성용 필름 및 보호막이 형성된 반도체 칩의 제조 방법
US20170107400A1 (en) * 2015-10-14 2017-04-20 Taimide Technology Incorporation Ultra-thin polyimide film, and manufacture and assembly thereof
JP2017115050A (ja) * 2015-12-25 2017-06-29 信越化学工業株式会社 無溶剤型シリコーン変性ポリイミド樹脂組成物
TWI713739B (zh) * 2016-05-10 2020-12-21 日商日東電工股份有限公司 薄片、膠帶及半導體裝置的製造方法
EP4303656A1 (en) 2022-07-08 2024-01-10 Morphotonics Holding B.V. Removable textured layer
CN115216264A (zh) * 2022-08-17 2022-10-21 株洲时代新材料科技股份有限公司 一种功率半导体封装用聚酰胺酸涂覆胶的制备方法
CN115216264B (zh) * 2022-08-17 2024-03-29 株洲时代新材料科技股份有限公司 一种功率半导体封装用聚酰胺酸涂覆胶的制备方法

Also Published As

Publication number Publication date
CN101567340A (zh) 2009-10-28
SG156592A1 (en) 2009-11-26
KR20090113178A (ko) 2009-10-29
JP5233032B2 (ja) 2013-07-10
KR101485612B1 (ko) 2015-01-22
CN101567340B (zh) 2012-07-04
MY162618A (en) 2017-06-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5233032B2 (ja) 半導体ウエハ用保護フィルム
JP5046366B2 (ja) 接着剤組成物及び該接着剤からなる接着層を備えたシート
JP4171898B2 (ja) ダイシング・ダイボンド用接着テープ
JP6001273B2 (ja) 半導体ウエハ用保護フィルム及び半導体チップの製造方法
JP4658735B2 (ja) 接着剤組成物及び接着フィルム
JP2007150065A (ja) ダイシング・ダイボンド用接着テープ
JP2010287884A (ja) 半導体チップの製造方法
JP2008124141A (ja) ダイシング・ダイボンド用接着フィルム
TWI384046B (zh) An adhesive composition and a sheet having an adhesive layer made of an adhesive
JP2012049388A (ja) 半導体ウエハ保護膜形成用シート
JP2008248114A (ja) 接着剤組成物
JP2010265338A (ja) 接着剤組成物、接着用シート及びダイシング・ダイアタッチフィルム
JP2008021858A (ja) ダイシング・ダイボンド用接着フィルム
JP5648617B2 (ja) 熱伝導性接着剤組成物並びにそれを用いた接着用シート及び熱伝導性ダイシング・ダイアタッチフィルム
JP4577895B2 (ja) 接着剤組成物及び接着性フィルム
JP2008166578A (ja) 半導体装置の製造方法及び半導体装置
JP2008308618A (ja) 接着剤組成物及び接着フィルム
JP2008138124A (ja) 接着剤組成物及び接着性フィルム
JP4235808B2 (ja) 接着剤組成物及び接着フィルム
JP5183076B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JP4530125B2 (ja) 接着剤組成物及び接着フイルム並びにダイシング・ダイボンド用接着テープ
JP5245474B2 (ja) スクリーン印刷用樹脂組成物
JP5931700B2 (ja) 半導体ウエハ用保護フィルム及び半導体チップの製造方法
JP2008308552A (ja) 接着剤組成物及び接着フィルム
JP2005120270A (ja) 接着剤組成物及び接着フイルム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110425

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130131

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130226

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130306

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160405

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees