JP2009283856A - 発熱部品の実装構造及び実装方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】電子部品15の実装構造では、電子部品15においてカバー30の壁部31に対向し、かつカバー30のスライド方向に延びる放熱面15aに放熱シート18が貼着されている。また、放熱シート18の被覆面18aを覆う熱伝導板22が、放熱シート18をカバー30のスライド方向の上流側から覆うように回路基板16の一端に取り付けられている。そして、熱伝導板22に圧接させたカバー30の壁部31によって被覆面18aに対し交差する方向から熱伝導板22を被覆面18aに圧接させることにより、電子部品15と壁部31とが放熱シート18及び熱伝導板22を介して熱的に結合されている。
【選択図】図1
Description
図1に示すように、産業車両(図示せず)に搭載される電子制御装置Tは、収容ケース11内に、パワー半導体素子12を回路基板13に実装したパワー回路14と、このパワー回路14のパワー半導体素子12を制御する電子部品15を回路基板16に実装した駆動回路17が収容されてなる。なお、電子部品15はトランジスタ等であり発熱部品であるとともに、平面視四角形の薄板状をなす。
まず、図4に示すように、回路基板16に電子部品15を実装し、電子部品15において、カバー30の壁部31(押圧突部31a)に対向する位置にあり、かつカバー30のスライド方向に延びる放熱面15aに放熱シート18を貼着し、電子部品15と放熱シート18とを熱的に結合させるとともにベース20上に回路基板16を立設させる。次に、熱伝導板22の係止孔23aを、回路基板16の係止突起16aに係止させる。このとき、係止孔23aを形成する折り曲げ部23の内面を、係止突起16aの側面に係止させ、熱伝導板22が、カバー30のスライド方向の上流側から下流側に向かうに従い被覆面18aから離間して傾斜するように熱伝導板22を回路基板16に取り付ける。すなわち、熱伝導板22を、カバー30のスライド方向の上流側から放熱シート18を覆うように回路基板16の一端に取り付ける。
(1)回路基板16に実装された電子部品15に放熱シート18が貼着された状態において、回路基板16の一端(上端)に、熱伝導板22を放熱シート18を覆うように取り付けるとともに、ベース20に向けてスライド移動するカバー30の壁部31によって熱伝導板22を放熱シート18に向けて押圧するようにした。このため、熱伝導板22は、被覆面18aに対し交差する方向に沿って放熱シート18に向けて移動し、熱伝導板22は、被覆面18aに対し交差する方向から放熱シート18を押圧する。よって、放熱シート18がカバー30のスライド方向へ引きずられることが防止されるため、放熱シート18が引きずられることによる放熱シート18の変形を防止することができ、放熱シート18を電子部品15に確実に圧接させることができるとともに、放熱面15aと放熱シート18との接触面積を確保して放熱性を良好とすることができる。
○ カバー30において、各壁部31は天板32から各壁部31の先端に向かうに連れて傾斜していなくてもよい。
○ カバー30は、天板32と壁部31とが一体化された四角箱状のものでなく、カバー30において、熱伝導板22と対向配置される一枚の壁部31のみがカバー30に対して着脱可能に形成されているものでもよい。この場合、カバー30において、着脱可能な壁部31を挟む位置にある他の壁部の内面には、壁部31の両側縁が係脱可能な装着溝が、天板32から壁部の先端に向けて延びるように形成されている。このように構成した場合、カバー30において、一枚の壁部31以外の部位を予めベース20に装着しておき、次いで、一枚の壁部31の両側縁を装着溝に係合させた状態で、カバー30を形成する壁部31をベース20に向けてスライド移動させる。すると、スライド移動する壁部31によって、熱伝導板22を放熱シート18に押し当て(圧接させ)、放熱シート18を電子部品15の放熱面15aに押し当てる(圧接させる)ことができる。
○ 押圧突部31aは、壁部31における天板32側から壁部31の先端に至るまで延びるように形成されていてもよい。
○ 実施形態では、本発明を産業車両に搭載される電子制御装置Tにおける電子部品15の実装構造及び実装方法に具体化したが、本発明を産業車両以外にも自動車や電気自動車に搭載される発熱部品の実装構造及び実装方法に適用してもよい。
Claims (7)
- 発熱部品を実装した回路基板がベース上に立設されるとともに、該ベースには前記回路基板の立設方向に沿って前記ベースに向けてスライド移動させた熱伝導材料製のカバーが装着され、前記カバーと前記ベースの間に区画される収容空間内に前記発熱部品及び回路基板が収容されるとともに、前記発熱部品から生じる熱を前記カバーに放熱するようにした発熱部品の実装構造において、
前記カバーのスライド方向に延び、かつ前記カバーの壁部に対向する前記発熱部品の放熱面に、絶縁性を有する放熱材を熱的に結合するとともに、前記放熱面に対向した前記放熱材の被覆面を覆う熱伝導板を、前記放熱材を前記スライド方向の上流側から覆うように前記回路基板の一端に取り付け、前記熱伝導板に圧接させた前記カバーの壁部によって前記被覆面に対し交差する方向から前記熱伝導板を前記被覆面に圧接させることにより、前記発熱部品と前記壁部とを前記放熱材及び熱伝導板を介して熱的に結合させたことを特徴とする発熱部品の実装構造。 - 前記熱伝導板は鉄板によって形成されている請求項1に記載の発熱部品の実装構造。
- 前記被覆面に圧接する前記熱伝導板の圧接部において、前記カバーのスライド方向に直交する方向に沿った幅は、前記カバーのスライド方向に直交する方向に沿った前記被覆面の幅より短く形成されるとともに、前記壁部の内面には前記熱伝導板を押圧する押圧突部が突設され、該押圧突部の幅は前記圧接部の幅より短く形成されている請求項1又は請求項2に記載の発熱部品の実装構造。
- 前記カバーは天板と該天板の周縁から立設された壁部とからなり、前記壁部は前記天板から壁部の先端に向かうに従い前記カバーの内部空間を広げるように傾斜して形成されている請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載の発熱部品の実装構造。
- 前記ベースと、前記カバーにおける前記壁部の先端部との間には係合関係により前記カバーを前記ベースに位置決めする位置決め手段が設けられている請求項4に記載の発熱部品の実装構造。
- ベースに対し熱伝導材料製のカバーをスライド移動させることにより該カバーがベースに装着され、前記カバーと前記ベースの間に区画される収容空間内に、発熱部品を実装した回路基板が収容されるとともに、前記発熱部品から生じる熱を前記カバーに放熱するようにする発熱部品の実装方法であって、
前記回路基板に発熱部品を実装し、
前記カバーのスライド方向に延び、かつ前記カバーの壁部に対向する前記発熱部品の放熱面に放熱材を熱的に結合するとともに前記回路基板を前記ベース上に立設し、
前記放熱面に対向した前記放熱材の被覆面を覆う熱伝導板を、前記スライド方向の上流側から覆わせるとともに、該スライド方向の上流側から下流側に向かうに従い前記被覆面から離間するように前記回路基板の一端に取り付け、
スライド移動させた前記カバーの壁部によって前記熱伝導板を前記被覆面に対し交差する方向から前記被覆面に向けて移動させるとともに該熱伝導板を前記被覆面に圧接させ、前記発熱部品と前記壁部とを前記放熱材及び熱伝導板を介して熱的に結合させる発熱部品の実装方法。 - 前記熱伝導板は、前記カバーのスライド方向に延びる長さ方向一端側に形成された係止孔を前記回路基板の一端に突設された係止突起に係止させることで前記回路基板に取り付けられ、前記係止孔の開口形状は前記係止突起の外形より大きく形成されており、前記熱伝導板は、前記スライド方向の上流側から下流側に向かうに従い前記被覆面から離間して傾斜するように、前記係止孔を形成する熱伝導板の内面を前記係止突起に係止させて前記回路基板に取り付けられる請求項6に記載の発熱部品の実装方法。
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