JP2009281037A - 屋根材付き屋根パネルおよび屋根の施工方法 - Google Patents

屋根材付き屋根パネルおよび屋根の施工方法 Download PDF

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Osamu Ishiwatari
修 石渡
Atsushi Tsunashima
淳 綱島
Takuya Kishi
卓矢 岸
Yuji Azuma
裕二 東
Masahiko Ikeda
昌彦 池田
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Abstract

【課題】ジョイント用屋根材を確実に差し込むことができるとともに、屋根の施工に係る手間を軽減して施工性を向上できる屋根材付き屋根パネルおよび屋根の施工方法を提供することを目的とする。
【解決手段】建物の屋根を構成する屋根材付き屋根パネル1であって、ジョイント領域Tに臨む屋根材4のうち、下段に位置するジョイント用屋根材5と重ね合わせられる上段の屋根材4の裏面のシール材6の粘着面6aには、この粘着面6aを保護するとともに、この粘着面6aから剥離可能な養生フィルム7が設けられている。これにより、従来と異なり、屋根の施工前に、ジョイント領域に臨む屋根材と、パネル本体の側端部の上面とが接着されてしまうことを防ぐことができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、建物の屋根を構成する屋根材付き屋根パネルと、この屋根材付き屋根パネルを複数用いて屋根を施工する屋根の施工方法に関する。
近年、建物の構築についてはその工業化が進み、例えば壁や床、屋根といった構成要素を予め工場にてパネル化しておき、施工現場でこれらのパネルを組み立てることにより、建物を構築するといったパネル工法が一部に採用されている。
そして、予め工場生産された屋根パネルを建物の屋根部分に設置することによって屋根が形成されるようになっている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−020751号公報
ところで、特許文献1に記載のような屋根パネルの上面に、複数の屋根材を予め工場等で取り付けておき、予め屋根材が取り付けられた屋根パネルを用いて屋根を施工することによって、現場での作業を軽減したいという要望がある。
このように屋根パネルの上面に複数の屋根材を取り付けておく場合、これら複数の屋根材は、屋根パネルの傾斜方向の下方から上方に向かって複数段に重なり合うようにして取り付けられるとともに、段ごとに横方向にずらして配置される場合がある。また、屋根材の取付強度を向上させるために、複数の屋根材の裏面に、互いに重なり合う屋根材同士を接着するためのシール材が設けられる場合がある。
そして、このように複数の屋根材が取り付けられた屋根パネルを複数隣接させて建物の屋根を形成する場合、隣り合う屋根パネル同士の隣り合う側端部同士のジョイント部分に取り付けられるジョイント用屋根材は、防水性や屋根全体の統一感の観点で、隣り合う屋根材と同様の重なりの構成にする必要があるため、ジョイント部分に臨む屋根材をめくり上げ、このめくり上げた屋根材の裏面側に差し込むようにして取り付ける必要がある。
ところが、このように複数の屋根材の裏面に、互いに重なり合う屋根材同士を接着するためのシール材が設けられている場合、ジョイント部分に臨む屋根材の裏面に設けられたシール材は、他の屋根材と重なり合わない部分の粘着面が露出することとなる。このように粘着面が露出していると、このジョイント部分に臨む屋根材と、屋根パネルの側端部とが、屋根の施工前に接着されてしまう場合がある。これによって、屋根の施工を行う際に、このジョイント部分に臨む屋根材をめくり上げることができなくなり、ジョイント用屋根材を差し込めない場合がある。
また、このように、ジョイント用屋根材を差し込めない場合は、屋根パネルに接着してしまった屋根材を引き剥がしたり、再度屋根材を取り付け直したり等の作業を行わなければならず、手間である。
本発明の課題は、ジョイント用屋根材を確実に差し込むことができるとともに、屋根の施工に係る手間を軽減して施工性を向上できる屋根材付き屋根パネルおよび屋根の施工方法を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、例えば図1〜図5に示すように、建物の屋根を構成する屋根材付き屋根パネル1であって、
パネル本体2と、このパネル本体2の上面に、このパネル本体2の上面の両側端部から所定の間隔をあけるとともに、下方から上方に向かって複数段に重なり合うようにして取り付けられる複数の屋根材4とを備えており、
前記パネル本体2の両側端部は、このパネル本体2と、このパネル本体2に隣接する他のパネル本体2とを連結した際に、前記パネル本体2の上面の一側端部に臨む屋根材4と、前記他のパネル本体2の上面の他側端部に臨む屋根材4との間に架け渡されるジョイント用屋根材5を取り付けるためのジョイント領域Tとされており、
前記複数の屋根材4は、前記パネル本体2の上下方向に沿って所定の段数群40ごとに繰り返すようにして前記パネル本体2の上面に取り付けられており、この所定の段数群40を構成する屋根材4は、段ごとに所定のずらし寸法で横方向にずらして配置されており、
前記複数の屋根材4の裏面には、上段の屋根材4の裏面と、この上段の屋根材4と重なり合う下段の屋根材4の表面とを接着するためのシール材6がそれぞれ設けられており、
前記ジョイント領域Tに臨む屋根材4のうち、下段に位置するジョイント用屋根材5と重ね合わせられる上段の屋根材4の裏面のシール材6の粘着面6aには、この粘着面6aを保護するとともに、この粘着面6aから剥離可能な養生フィルム7が設けられていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、前記ジョイント領域Tに臨む屋根材4のうち、下段に位置するジョイント用屋根材5と重ね合わせられる上段の屋根材4の裏面のシール材6の粘着面6aには、この粘着面6aを保護するとともに、この粘着面6aから剥離可能な養生フィルム7が設けられているので、従来と異なり、屋根の施工前に、前記ジョイント領域Tに臨む屋根材4と、前記パネル本体2の側端部の上面とが接着されてしまうことを防ぐことができる。これによって、屋根の施工を行う際に、前記ジョイント領域Tに臨む屋根材4をめくり上げることができるので、前記ジョイント用屋根材5を、前記ジョイント領域Tに臨む屋根材4の裏面側に確実に差し込むことが可能となり、前記ジョイント領域T内に確実に取り付けることができる。
さらに、このように前記ジョイント領域Tに臨む屋根材4と、前記パネル本体2の側端部の上面とが接着されてしまうことを確実に防ぐことができることから、例えば前記パネル本体2の側端部の上面に接着された屋根材4を引き剥がしたり、再度屋根材4を取り付け直したりする必要が無くなるので、従来に比して、屋根の施工に係る手間を軽減できて施工性を向上させることが可能となる。
また、前記養生フィルム7を剥離するだけで、前記シール材6の粘着面6を露出できるので、前記ジョイント領域Tに臨む屋根材4と、このジョイント領域Tに臨む屋根材4の裏面側に差し込まれるジョイント用屋根材5とを容易に接着できる。
請求項2に記載の発明は、例えば図4および図5に示すように、請求項1に記載の屋根材付き屋根パネル1において、
前記ジョイント用屋根材5は、前記屋根材4を、この屋根材4の幅方向に分割することによって形成されており、このジョイント用屋根材5の幅寸法は、前記屋根材4の幅寸法の整数分の1に設定されており、
前記ジョイント領域Tの幅寸法は、前記ジョイント用屋根材5の幅寸法と略等しくなるように設定されていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、前記ジョイント用屋根材5は、前記屋根材4を、この屋根材4の幅方向に分割することによって形成されているので、これら屋根材4とジョイント用屋根材5とが並設されていても違和感が無く、屋根の施工後、屋根全体に統一感を出すことができる。また、前記ジョイント領域Tに、前記屋根材4を分割することによって形成されるジョイント用屋根材5が取り付けられることとなるので、前記ジョイント領域Tにおいても、その他の屋根部分と同等の屋根機能を発揮することができる。
また、前記ジョイント用屋根材5の幅寸法は、前記屋根材4の幅寸法の整数分の1に設定されており、前記ジョイント領域Tの幅寸法は、前記ジョイント用屋根材5の幅寸法と略等しくなるように設定されているので、前記ジョイント用屋根材5を、前記ジョイント領域T内に確実に取り付けできる。
請求項3に記載の発明は、例えば図1〜図5に示すように、請求項2に記載の屋根材付き屋根パネル1において、
前記所定の段数群40を構成する屋根材4の段ごとの所定のずらし寸法は、前記屋根材4の幅寸法を(X)とし、前記屋根材4を整数分の1に分割して前記ジョイント用屋根材5を形成する際の整数を(a)とし、前記屋根材4によって所定の段数群40を構成する際の段数を(n)とした場合に、下記式によって算出されるように設定されていることを特徴とする。
式・・・ずらし寸法=X÷a÷n
請求項3に記載の発明によれば、前記所定の段数群40を構成する屋根材4の段ごとの所定のずらし寸法は、前記屋根材4の幅寸法を(X)とし、前記屋根材4を整数分の1に分割して前記ジョイント用屋根材5を形成する際の整数を(a)とし、前記屋根材4によって所定の段数群40を構成する際の段数を(n)とした場合に、上記式によって算出されるように設定されているので、これら前記屋根材4の幅寸法(X)、前記屋根材4を整数分の1に分割して前記ジョイント用屋根材5を形成する際の整数(a)、前記所定の段数群40を構成する際の段数(n)に応じて、最適なずらし寸法を算出することができる。したがって、居住者の要望に合わせて、様々な幅寸法に設定された屋根材4を用いることができたり、様々な大きさに設定されたジョイント用屋根材5を用いることができたり、前記所定の段数群40を構成する際の段数を様々な段数に設定できる。
また、上記式を適用せずに前記所定の段数群40を構成する屋根材4の段ごとの所定のずらし寸法にバラつきが生じる際に、このずらし寸法のバラつきを吸収するために、例えば前記ジョイント領域Tに臨む屋根材4の取付位置を1枚1枚調節したり、前記ジョイント用屋根材5の大きさを1枚1枚調節したりする必要がないので、屋根の施工に係る手間をより軽減でき、施工性をより向上させることが可能となる。
請求項4に記載の発明は、例えば図3および図4に示すように、請求項1〜3のいずれか一項に記載の屋根材付き屋根パネル1において、
前記屋根材4は可撓性を有していることを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、前記屋根材4は可撓性を有しているので、屋根の施工を行う際に、前記ジョイント領域Tに臨む屋根材4をめくり上げやすくなる。これによって、前記ジョイント用屋根材5を、前記ジョイント領域Tに臨む屋根材4の裏面側に容易に差し込むことができるので、前記ジョイント領域Tに容易に取り付けることができる。
また、このように前記ジョイント領域Tに臨む屋根材4をめくり上げやすく、このジョイント領域Tに臨む屋根材4の裏面側に、前記ジョイント用屋根材5を容易に差し込むことができるので、従来に比して、屋根の施工に係る手間をさらに軽減でき、施工性をさらに向上させることが可能となる。
請求項5に記載の発明は、例えば図1〜図4に示すように、請求項1〜4のいずれか一項に記載の屋根材付き屋根パネル1を複数用いて屋根を施工する屋根の施工方法であって、
前記パネル本体2同士を横方向に隣接させて接合した後、前記ジョイント用屋根材5を、下方から上方に向かって重ね合わせるようにして前記ジョイント領域Tに取り付けるに際し、
前記ジョイント領域Tに臨む屋根材4のうち、下段に位置するジョイント用屋根材5と重ね合わせられる上段の屋根材4の裏面のシール材6の粘着面6aに設けられた養生フィルム7を剥離するとともに、前記下段に位置するジョイント用屋根材5を、前記上段の屋根材4の裏面側に差し込んでから、前記上段の屋根材4の裏面と、この上段の屋根材4と重なり合う前記下段に位置するジョイント用屋根材5の表面とを接着することを特徴とする。
請求項5に記載の発明によれば、前記ジョイント領域Tに臨む屋根材4のうち、下段に位置するジョイント用屋根材5と重ね合わせられる上段の屋根材4の裏面のシール材6の粘着面6aに設けられた養生フィルム7を剥離するとともに、前記下段に位置するジョイント用屋根材5を、前記上段の屋根材4の裏面側に差し込んでから、前記上段の屋根材4の裏面と、この上段の屋根材4と重なり合う前記下段に位置するジョイント用屋根材5の表面とを接着するので、前記ジョイント用屋根材5を前記ジョイント領域Tに取り付ける前の段階において、前記ジョイント領域Tに臨む屋根材4と、前記パネル本体2の側端部の上面とが、誤って接着されてしまうことを確実に防ぐことができる。したがって、屋根の施工を行う際に、前記ジョイント領域Tに臨む屋根材4をめくり上げることができるので、前記ジョイント用屋根材5を、前記ジョイント領域Tに臨む屋根材4の裏面側により確実に差し込むことが可能となり、前記ジョイント領域Tにより確実に取り付けることができる。
さらに、このように前記ジョイント領域Tに臨む屋根材4と、前記パネル本体2の側端部の上面とが接着されてしまうことを確実に防ぐことができることから、例えば前記パネル本体2の側端部の上面に接着された屋根材4を引き剥がしたり、再度屋根材4を取り付け直したりする必要が無くなるので、従来に比して、屋根の施工に係る手間をより一層軽減でき、施工性をより一層向上させることが可能となる。
本発明によれば、ジョイント領域に臨む屋根材のうち、下段に位置するジョイント用屋根材と重ね合わせられる上段の屋根材の裏面のシール材の粘着面には、この粘着面を保護するとともに、この粘着面から剥離可能な養生フィルムが設けられているので、従来と異なり、屋根の施工前に、ジョイント領域に臨む屋根材と、パネル本体の側端部の上面とが接着されてしまうことを防ぐことができる。これによって、屋根の施工を行う際に、ジョイント領域に臨む屋根材をめくり上げることができるので、ジョイント用屋根材を、ジョイント領域に臨む屋根材の裏面側に確実に差し込むことが可能となり、ジョイント領域に確実に取り付けることができる。
さらに、このようにジョイント領域に臨む屋根材と、パネル本体の側端部の上面とが接着されてしまうことを確実に防ぐことができることから、例えばパネル本体の側端部の上面に接着された屋根材を引き剥がしたり、再度屋根材を取り付け直したりする必要が無くなるので、従来に比して、屋根の施工に係る手間を軽減できて施工性を向上させることが可能となる。
また、養生フィルムを剥離するだけで、シール材の粘着面を露出できるので、ジョイント領域に臨む屋根材と、このジョイント領域に臨む屋根材の裏面側に差し込まれるジョイント用屋根材とを容易に接着できる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
本実施の形態の屋根材付き屋根パネル1は、図1〜図5に示すように、建物の屋根を構成するものであり、パネル本体2と、このパネル本体2の上面に、このパネル本体2の上面の両側端部から所定の間隔をあけるとともに、下方から上方に向かって複数段に重なり合うようにして取り付けられる複数の屋根材4とを備えている。
また、前記パネル本体2の両側端部は、このパネル本体2と、このパネル本体2に隣接する他のパネル本体2とを連結した際に、前記パネル本体2の上面の一側端部に臨む屋根材4と、前記他のパネル本体2の上面の他側端部に臨む屋根材4との間に架け渡されるジョイント用屋根材5を取り付けるためのジョイント領域Tとされている。
さらに、前記複数の屋根材4は、前記パネル本体2の上下方向に沿って所定の段数群40ごとに繰り返すようにして前記パネル本体2の上面に取り付けられており、この所定の段数群40を構成する屋根材4は、段ごとに所定のずらし寸法で横方向にずらして配置されている。
そして、前記複数の屋根材4の裏面には、上段の屋根材4の裏面と、この上段の屋根材4と重なり合う下段の屋根材4の表面とを接着するためのシール材6がそれぞれ設けられており、前記ジョイント領域Tに臨む屋根材4のうち、下段に位置するジョイント用屋根材5と重ね合わせられる上段の屋根材4の裏面のシール材6の粘着面6aには、この粘着面6aを保護するとともに、この粘着面6aから剥離可能な養生フィルム7が設けられている。
なお、前記パネル本体2の上下方向とは、本実施の形態の屋根材付き屋根パネル1が建物躯体の上部の屋根部分に設置される際の傾斜方向であり、前記複数の屋根材4は、前記パネル本体2の傾斜方向の下方から上方に向かって複数段に重なり合っている。
ここで、前記パネル本体2は、図示はしないが、縦横の框材が矩形状に組み立てられるとともに、矩形枠の内部に補助棧材が縦横に組み付けられて枠体が構成され、この枠体の上面に、野地板となる面材が貼設されたものであり、内部中空な構造となっている。さらに、その内部中空な部分には、通常、グラスウールやロックウール等の断熱材が装填される。
また、前記面材の上面には、図1,図3〜図5に示すように、前記パネル本体2の防水性を担う防水シート3が貼設されている。この防水シート3としては、例えばアスファルトルーフィングや塩化ビニルシート等が用いられるようになっている。
また、前記屋根材4は、図2に示すように、表面に、働き部分としての露出部4aと、自身の上段に位置する屋根材4の裏面側に差し込まれるようにして配置される差込部4bとを備えている。これら露出部4aと差込部4bとは、図2(a)に示す破線を境目にして分かれており、前記露出部4aにはランダムに模様が表出する構成となっている。また、この模様を立体的に形成することで、陰影をつけることができ、意匠性の向上を図ることができる。
また、前記差込部4bには、前記屋根材4の幅方向に沿って釘打ちライン4cが設けられている。この釘打ちライン4cに沿って釘打ちすることによって、前記屋根材4を、前記パネル本体2に固定できるようになっている。
また、この屋根材4の裏面には、上述のように、上段の屋根材4の裏面と、この上段の屋根材4と重なり合う下段の屋根材4の表面とを接着するためのシール材6が設けられている。本実施の形態のシール材6としては、例えば太陽熱等の熱で暖められことによって軟化し、これによって接着効果を発揮するもの等が用いられているが、これに限られるものではない。
そして、このシール材6の粘着面6aには、この粘着面6aを保護するとともに、この粘着面6aから剥離可能な養生フィルム7が設けられている。この養生フィルム7は、図1,図3および図4に示すように、前記屋根材4を前記パネル本体2の上面に取り付けた際に、この屋根材4の裏面側からはみ出すような大きさに設定されている。すなわち、この養生フィルム7は、前記ジョイント領域T側および下段の屋根材4側のうち少なくとも一方の側にはみ出している。これによって、前記養生フィルム7を摘みやすいので、前記屋根材4を前記パネル本体2の上面に取り付けた後でも、この養生フィルム7を剥離しやすい。
なお、本実施の形態の屋根材4としては、例えばアスファルトシングルやファイバーグラスシングル等が用いられており、耐久性や防火性、防水性、耐風性に優れるとともに、可撓性を有している。このように前記屋根材4が可撓性を有しているので、屋根の施工を行う際に、前記ジョイント領域Tに臨む屋根材4をめくり上げやすいという利点がある。
前記ジョイント用屋根材5は、前記屋根材4を、この屋根材4の幅方向に分割することによって形成されており、このジョイント用屋根材5の幅寸法は、前記屋根材4の幅寸法の整数分の1に設定されている。したがって、これら屋根材4とジョイント用屋根材5とが並設されていても違和感が無く、屋根の施工後、屋根全体に統一感を出すことができる。また、前記ジョイント領域Tに、前記屋根材4を分割することによって形成されるジョイント用屋根材5が取り付けられることとなるので、前記ジョイント領域Tにおいても、その他の屋根部分と同等の屋根機能を発揮することができる。
すなわち、このジョイント用屋根材5と前記屋根材4とは同種のデザインや、同等の機能を有していることとなるため、このジョイント用屋根材5は、前記屋根材4と同じく、表面に、働き部分としての露出部5aと、自身の上段に位置する屋根材4およびジョイント用屋根材5の裏面側に差し込まれるようにして配置される差込部5bとを備えることとなる。
また、これら露出部5aと差込部5bも、図示しない破線を境目にして分かれており、前記露出部5aにはランダムに模様が表出する構成となっている。また、この模様を立体的に形成することで、陰影をつけることができ、意匠性の向上を図ることができるようになっている。
また、前記差込部5bには、前記ジョイント用屋根材5の幅方向に沿って釘打ちライン(図示せず)が設けられている。この釘打ちラインに沿って釘打ちすることによって、前記ジョイント用屋根材5を、前記パネル本体2に固定できるようになっている。
さらに、図示はしないが、このジョイント用屋根材5の裏面にも、前記屋根材4と同様にシール材6が設けられており、前記パネル本体2同士を連結した後、前記ジョイント領域Tに取り付けられる際に、このジョイント用屋根材5と前記連結されたパネル本体の隣り合う側端部の上面とを接着できるとともに、重なり合うジョイント用屋根材5同士を接着できる。
そして、前記ジョイント領域Tは、前記ジョイント用屋根材5の大きさと略等しくなるように設定されており、前記ジョイント用屋根材5を、前記ジョイント領域T内に確実に取り付けできるようになっている。
なお、このように前記ジョイント領域Tを、前記ジョイント用屋根材5の大きさと略等しくなるように設定するとしたが、このジョイント用屋根材5を取り付けやすくするために若干のクリアランスを設けてもよいものとする。
続いて、前記複数の屋根材4の割付について説明する。
すなわち、前記複数の屋根材4は、上述のように、前記パネル本体2の上下方向に沿って所定の段数群40ごとに繰り返すようにして前記パネル本体2の上面に取り付けられており、この所定の段数群40を構成する屋根材4は、段ごとに所定のずらし寸法で横方向にずらして配置されている。
前記所定の段数群40とは、前記パネル本体2の上面に下方から上方に向かって複数段に重なり合うようにして取り付けられる複数の屋根材4を、所定の段数ごとにグループ化したものである。
例えば、図1〜図5(a),(d)においては、3段ずつの複数の屋根材4が一つのグループとしてまとめられており、図5(b)においては、4段ずつの複数の屋根材4が一つのグループとしてまとめられており、図5(c)においては、2段ずつの複数の屋根材4が一つのグループとしてまとめられている。
そして、上述のように、このようにグループ化された複数の屋根材4は、段ごとに所定のずらし寸法で横方向にずらして配置されている。
この所定のずらし寸法とは、前記屋根材4の幅寸法を(X)とし、前記屋根材4を整数分の1に分割して前記ジョイント用屋根材5を形成する際の整数を(a)とし、前記屋根材4によって所定の段数群40を構成する際の段数を(n)とした場合に、下記式によって算出されるように設定されるものである。
式・・・ずらし寸法=X÷a÷n
また、前記隣り合うパネル本体2の隣り合う側端部同士において、前記ジョイント領域Tに望む屋根材4のうち、同段に配置される屋根材4同士間の寸法が、前記ジョイント領域Tの幅寸法および前記ジョイント用屋根材5の幅寸法と略等しくなるように設定されている。
さらに、前記隣り合うパネル本体2同士の境界線と、前記隣り合うパネル本体2のそれぞれの上面に取り付けられた複数の屋根材4のうち、端部が、前記境界線の最も近くに配置される一方および他方の屋根材4との間の寸法は略等しくなるように設定されている。
また、この隣り合うパネル本体2同士の一方の屋根材4と境界線との間の寸法と、他方の屋根材4と境界線との間の寸法とは、前記所定のずらし寸法を半分に割った数値と略等しくなるように設定されている。
ただし、所定のずらし寸法の一の位が奇数であった場合は、隣り合うパネル本体2同士の一方の屋根材4と境界線との間の寸法と、他方の屋根材4と境界線との間の寸法とに、小数点以下の数値が算出されることとなる。この場合は、この小数点以下の数値を切り上げるようにする。これによって、前記複数の屋根材4を割付やすくなるので好ましい。
しかも、このように小数点以下の数値を切り上げるようにすれば、隣り合うパネル本体2同士の一方の屋根材4と境界線との間の寸法と、他方の屋根材4と境界線との間の寸法とを足した実際の寸法が、算出された所定のずらし寸法よりも若干大きくなるので、前記ジョイント領域Tの幅寸法を若干大きく確保できることとなり、前記ジョイント用屋根材5を取り付けやすくするために若干のクリアランスを形成できることとなる。
図5(a)の複数の屋根材4の割付を示す図は、例えば、X=984ミリメートル、a=2、n=3とした場合のものであり、この場合のずらし寸法は、164ミリメートルとなる。また、この場合の前記ジョイント領域Tの幅寸法は、492ミリメートルとなる。
図5(b)の複数の屋根材4の割付を示す図は、例えば、X=984ミリメートル、a=2、n=4とした場合のものであり、この場合のずらし寸法は、123ミリメートルとなる。また、この場合の前記ジョイント領域Tの幅寸法は、492ミリメートルとなる。ただし、隣り合うパネル本体2同士の一方の屋根材4と境界線との間の寸法と、他方の屋根材4と境界線との間の寸法とに、小数点以下の数値が算出されるため、前記ジョイント領域Tの幅寸法は、493ミリメートルである。
図5(c)の複数の屋根材4の割付を示す図は、例えば、X=984ミリメートル、a=3、n=2とした場合のものであり、この場合のずらし寸法は、164ミリメートルとなる。また、この場合の前記ジョイント領域Tの幅寸法は、328ミリメートルとなる。
図5(d)の複数の屋根材4の割付を示す図は、例えば、X=1000ミリメートル、a=3、n=3とした場合のものであり、この場合のずらし寸法は、111ミリメートルとなる。また、この場合の前記ジョイント領域Tの幅寸法は、333ミリメートルとなる。ただし、隣り合うパネル本体2同士の一方の屋根材4と境界線との間の寸法と、他方の屋根材4と境界線との間の寸法とに、小数点以下の数値が算出されるため、前記ジョイント領域Tの幅寸法は、334ミリメートルである。
すなわち、これら前記屋根材4の幅寸法(X)、前記屋根材4を整数分の1に分割して前記ジョイント用屋根材5を形成する際の整数(a)、前記所定の段数群40を構成する際の段数(n)に応じて、最適なずらし寸法を算出できることとなる。
したがって、居住者の要望に合わせて、様々な幅寸法に設定された屋根材4を用いることができたり、様々な大きさに設定されたジョイント用屋根材5を用いることができたり、前記所定の段数群40を構成する際の段数を様々な段数に設定できる。
また、上記式を適用せずに前記所定の段数群40を構成する屋根材4の段ごとの所定のずらし寸法にバラつきが生じる際に、このずらし寸法のバラつきを吸収するために、例えば前記ジョイント領域Tに臨む屋根材4の取付位置を1枚1枚調節したり、前記ジョイント用屋根材5の大きさを1枚1枚調節したりする必要がないので、屋根の施工に係る手間をより軽減でき、施工性をより向上させることが可能となる。
なお、このように所定の段数群40を構成する屋根材4を、段ごとに所定のずらし寸法で横方向にずらして配置するにあたって、算出されたずらし寸法と、前記パネル本体2の幅寸法と、このパネル本体2の上面に取り付けられる複数の屋根材4同士を幅方向に沿って並設した際の総幅寸法とが合わない際は、前記複数の屋根材4のうち、いずれかの屋根材4の幅寸法をカットして調整し、前記パネル本体2の上面に取り付けられる複数の屋根材4同士を幅方向に沿って並設した際の総幅寸法を調整することが好ましい。
次に、本実施の形態の屋根材付き屋根パネル1を複数用いて屋根を施工する屋根の施工方法について説明する。
まず、工場等で、図1に示すような屋根材付き屋根パネル1を製造する。
つまり、前記パネル本体2を、縦横の框材を矩形状に組み立てるとともに、矩形枠の内部に補助棧材を縦横に組み付けて枠体を構成し、この枠体の上面に、野地板となる面材を貼設することによって形成する。
このパネル本体2の上面に前記防水シート3を貼設した後、前記複数の屋根材4を、前記パネル本体2の上面に、このパネル本体2の上面の両側端部から所定の間隔をあけるとともに、下方から上方に向かって複数段に重なり合うようにして取り付ける。
この時、前記複数の屋根材4を、前記パネル本体2の上下方向に沿って所定の段数群40ごとに繰り返すようにして前記パネル本体2の上面に取り付けるとともに、この所定の段数群40を構成する屋根材4を、段ごとに所定のずらし寸法で横方向にずらして配置し、居住者の要望に合った屋根材4の配置となるようにする。
なお、これら複数の屋根材4の裏面には、図2に示すように、前記シール材6が設けられている。
そして、前記屋根材4を前記パネル本体2に取り付ける際は、まず、前記パネル本体2の最下方に配置される屋根材4から取り付けていく。この最下方の屋根材4を固定する際は、この屋根材4の表面の釘打ちライン4cに沿って複数の釘を打ち込んで、前記屋根材4を前記パネル本体2の上面に固定する。
続いて、この最下方の屋根材4の上段に重なり合うようにして配置される屋根材4を取り付ける際は、この屋根材4の釘打ちライン4cに沿って複数の釘を打ち込んで、前記パネル本体の上面に固定するとともに、この屋根材4の裏面に設けられたシール材6によって、この屋根材4の裏面と前記最下方の屋根材4の表面とを接着して固定する。
なお、本実施の形態のシール材6は、例えば太陽熱等の熱で暖められことによって軟化し、これによって接着効果を発揮するものであるため、このシール材6が機能するまでの間の仮止めとして、前記重なり合う上段の屋根材4の裏面と、下段の屋根材4の表面との間に補助接着剤を適宜塗布する。
以上のような作業を繰り返して、前記パネル本体2の上下方向に沿って前記複数の屋根材4を取り付けていく。
また、前記ジョイント領域Tに臨む屋根材4の場合は、この屋根材4の裏面のシール材6の粘着面6aに、予め前記養生フィルム7を設けておき、このジョイント領域Tに臨む屋根材4の裏面と、前記パネル本体2の側端部の上面とが接着されてしまうことを防ぐようにする。
続いて、以上のようにして製造された屋根材付き屋根パネル1を、現場に搬送し、建物躯体の上部の屋根部分に前記屋根材付き屋根パネル1を複数設置して屋根を施工する。
そして、図3に示すように、建物躯体の上部の屋根部分において前記パネル本体2同士を横方向に隣接させて接合した後に、図4に示すように、前記ジョイント用屋根材5を、下方から上方に向かって重ね合わせるようにして前記ジョイント領域Tに取り付ける。
この時、前記ジョイント領域Tに臨む屋根材4のうち、下段に位置するジョイント用屋根材5と重ね合わせられる上段の屋根材4の裏面のシール材6の粘着面6aに設けられた養生フィルム7を剥離するとともに、前記下段に位置するジョイント用屋根材5を、前記上段の屋根材4の裏面側に差し込んでから、前記上段の屋根材4の裏面と、この上段の屋根材4と重なり合う前記下段に位置するジョイント用屋根材5の表面とを接着する。
また、この時、これら上段の屋根材4と、この上段の屋根材4と重なり合う前記下段に位置するジョイント用屋根材5との重合部分に、釘打ちを行ったり、前記補助接着剤を塗布したりして、これら上段の屋根材4と、前記下段に位置するジョイント用屋根材5とを確実かつ強固に接合固定する。
このような作業を繰り返して、前記横方向に隣接するパネル本体2同士の傾斜方向に沿って、順次、前記ジョイント用屋根材5を前記ジョイント領域Tに取り付けていく。
これによって、前記ジョイント用屋根材5を前記ジョイント領域Tに取り付ける前の段階において、前記ジョイント領域Tに臨む屋根材4と、前記パネル本体2の側端部の上面とが、誤って接着されてしまうことを確実に防ぐことができる。また、このように前記ジョイント領域Tに臨む屋根材4と、前記パネル本体2の側端部の上面とが接着されてしまうことを確実に防ぐことができることから、例えば前記パネル本体2の側端部の上面に接着された屋根材4を引き剥がしたり、再度屋根材4を取り付け直したりする必要が無くなる。
そして、以上のような作業を、前記建物の屋根全体にわたって繰り返して、この建物の屋根を施工していく。なお、図示はしないが、屋根の棟部には、例えば屋根の2方向の勾配に沿って略L字状に折り曲げられる棟部用の屋根材を設けるようにする。
なお、図示はしないが、本実施の形態の屋根が、例えば寄棟屋根であった場合は、この寄棟屋根には隅棟部が形成されることとなる。この隅棟部を介して隣り合うパネル本体2同士の隣り合う側端部同士間のジョイント領域Tに取り付けられるジョイント用屋根材5としては、このジョイント用屋根材5の隅棟部側端部を、前記隅棟部に合わせて斜めにカットされたものを用いるようにする。すなわち、前記隅棟部におけるジョイント用屋根材5は、2枚1組で用いられており、これら2枚1組のジョイント用屋根材同士の斜めのカット部分が互いに向き合うようにして用いられることとなる。
そして、前記隅棟部には、前記屋根の棟部と同様に、略L字状に折り曲げられる専用の屋根材を設けるようにする。
本実施の形態によれば、前記ジョイント領域Tに臨む屋根材4のうち、下段に位置するジョイント用屋根材5と重ね合わせられる上段の屋根材4の裏面のシール材6の粘着面6aには、この粘着面6aを保護するとともに、この粘着面6aから剥離可能な養生フィルム7が設けられているので、従来と異なり、屋根の施工前に、前記ジョイント領域Tに臨む屋根材4と、前記パネル本体2の側端部の上面とが接着されてしまうことを防ぐことができる。これによって、屋根の施工を行う際に、前記ジョイント領域Tに臨む屋根材4をめくり上げることができるので、前記ジョイント用屋根材5を、前記ジョイント領域Tに臨む屋根材4の裏面側に確実に差し込むことが可能となり、前記ジョイント領域T内に確実に取り付けることができる。
さらに、このように前記ジョイント領域Tに臨む屋根材4と、前記パネル本体2の側端部の上面とが接着されてしまうことを確実に防ぐことができることから、例えば前記パネル本体2の側端部の上面に接着された屋根材4を引き剥がしたり、再度屋根材4を取り付け直したりする必要が無くなるので、従来に比して、屋根の施工に係る手間を軽減できて施工性を向上させることが可能となる。
また、前記養生フィルム7を剥離するだけで、前記シール材6の粘着面6を露出できるので、前記ジョイント領域Tに臨む屋根材4と、このジョイント領域Tに臨む屋根材4の裏面側に差し込まれるジョイント用屋根材5とを容易に接着できる。
本発明の屋根材付き屋根パネルを示す平面図である。 図1の屋根材付き屋根パネルの上面に取り付けられる屋根材の一例を示しており、(a)は屋根材の表面であり、(b)は屋根材の裏面である。 図1に示す屋根材付き屋根パネルを横方向に隣接させた状態を示す平面図である。 図3に示す屋根材付き屋根パネルのジョイント領域にジョイント用屋根材を取り付けた状態を示す平面図である。 (a)〜(d)は、所定のずらし寸法を算出する式に基づく屋根材の割付例を示す説明図である。
符号の説明
1 屋根材付き屋根パネル
2 パネル本体
4 屋根材
5 ジョイント用屋根材
6 シール材
7 養生フィルム
40 段数群
T ジョイント領域

Claims (5)

  1. 建物の屋根を構成する屋根材付き屋根パネルであって、
    パネル本体と、このパネル本体の上面に、このパネル本体の上面の両側端部から所定の間隔をあけるとともに、下方から上方に向かって複数段に重なり合うようにして取り付けられる複数の屋根材とを備えており、
    前記パネル本体の両側端部は、このパネル本体と、このパネル本体に隣接する他のパネル本体とを連結した際に、前記パネル本体の上面の一側端部に臨む屋根材と、前記他のパネル本体の上面の他側端部に臨む屋根材との間に架け渡されるジョイント用屋根材を取り付けるためのジョイント領域とされており、
    前記複数の屋根材は、前記パネル本体の上下方向に沿って所定の段数群ごとに繰り返すようにして前記パネル本体の上面に取り付けられており、この所定の段数群を構成する屋根材は、段ごとに所定のずらし寸法で横方向にずらして配置されており、
    前記複数の屋根材の裏面には、上段の屋根材の裏面と、この上段の屋根材と重なり合う下段の屋根材の表面とを接着するためのシール材がそれぞれ設けられており、
    前記ジョイント領域に臨む屋根材のうち、下段に位置するジョイント用屋根材と重ね合わせられる上段の屋根材の裏面のシール材の粘着面には、この粘着面を保護するとともに、この粘着面から剥離可能な養生フィルムが設けられていることを特徴とする屋根材付き屋根パネル。
  2. 請求項1に記載の屋根材付き屋根パネルにおいて、
    前記ジョイント用屋根材は、前記屋根材を、この屋根材の幅方向に分割することによって形成されており、このジョイント用屋根材の幅寸法は、前記屋根材の幅寸法の整数分の1に設定されており、
    前記ジョイント領域の幅寸法は、前記ジョイント用屋根材の幅寸法と略等しくなるように設定されていることを特徴とする屋根材付き屋根パネル。
  3. 請求項2に記載の屋根材付き屋根パネルにおいて、
    前記所定の段数群を構成する屋根材の段ごとの所定のずらし寸法は、前記屋根材の幅寸法を(X)とし、前記屋根材を整数分の1に分割して前記ジョイント用屋根材を形成する際の整数を(a)とし、前記屋根材によって所定の段数群を構成する際の段数を(n)とした場合に、下記式によって算出されるように設定されていることを特徴とする屋根材付き屋根パネル。
    式・・・ずらし寸法=X÷a÷n
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の屋根材付き屋根パネルにおいて、
    前記屋根材は可撓性を有していることを特徴とする屋根材付き屋根パネル。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の屋根材付き屋根パネルを複数用いて屋根を施工する屋根の施工方法であって、
    前記パネル本体同士を横方向に隣接させて接合した後、前記ジョイント用屋根材を、下方から上方に向かって重ね合わせるようにして前記ジョイント領域に取り付けるに際し、
    前記ジョイント領域に臨む屋根材のうち、下段に位置するジョイント用屋根材と重ね合わせられる上段の屋根材の裏面のシール材の粘着面に設けられた養生フィルムを剥離するとともに、前記下段に位置するジョイント用屋根材を、前記上段の屋根材の裏面側に差し込んでから、前記上段の屋根材の裏面と、この上段の屋根材と重なり合う前記下段に位置するジョイント用屋根材の表面とを接着することを特徴とする屋根の施工方法。
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