JP5090252B2 - 屋根パネルの連結構造および連結方法 - Google Patents

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Description

本発明は、屋根パネルを、屋根の勾配方向に沿って複数連結してなる屋根パネルの連結構造および連結方法に関する。
近年、建物の構築についてはその工業化が進み、例えば壁や床、屋根といった構成要素を予め工場にてパネル化しておき、施工現場でこれらのパネルを組み立てることにより、建物を構築するといったパネル工法が一部に採用されている。
そして、予め工場生産された屋根パネルを建物の屋根部分に設置することによって屋根が形成されるようになっている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−020751号公報
ところで、特許文献1に記載のような屋根パネルの上面に、複数の屋根材を予め工場等で取り付けておき、予め屋根材が取り付けられた屋根パネルを用いて屋根を施工することによって、現場での作業を軽減したいという要望がある。
このように予め屋根パネルの上面に複数の屋根材を取り付けておく場合、これら複数の屋根材は、屋根パネルの勾配方向の下方から上方に向かって複数段に重なり合うようにして取り付けられるとともに、屋根の勾配方向と直交する方向に沿って複数並設されるようにして、かつ、段ごとに横方向にずらして配置される場合がある。また、これら複数の屋根材は、屋根パネルに対して釘等の止着材によって固定される場合がある。
また、予め複数の屋根材が取り付けられた屋根パネルを、屋根の勾配方向に沿って複数隣接させる場合、屋根の勾配方向と直交する方向に沿って並設される複数のジョイント用屋根材が、それぞれ上端部を、隣り合う上方の屋根パネルの下端部に位置する屋根材の裏面側に差し込むとともに、下端部を、下方の屋根パネルの上端部に位置する屋根材の表面側に重ね合わせるようにして、上下に隣り合う屋根パネルのジョイント部分に取り付けられる。すなわち、これら複数のジョイント用屋根材は、上方の屋根パネルの下端部に位置する複数の屋根材と、下方の屋根パネルの上端部に位置する複数の屋根材とに対して、屋根の勾配方向に沿って下方から上方に向かって重なり合うようにして、屋根パネル同士のジョイント部分に取り付けられることとなる。
さらに、これら複数のジョイント用屋根材は、上方の屋根パネルの下端部に位置するとともに屋根の勾配方向と直交する方向に並設される複数の屋根材と、下方の屋根パネルの上端部に位置するとともに屋根の勾配方向と直交する方向に並設される複数の屋根材とに対して、所定のずらし寸法で横方向にずらして配置される場合がある。
ところが、上述のように釘等の止着材によって複数の屋根材が固定されている場合、複数のジョイント用屋根材の上端部は、上方の屋根パネルの下端部に位置するとともに屋根の勾配方向と直交する方向に沿って並設される複数の屋根材を固定するための止着材の付近までしか差し込むことができないこととなる。そして、このように複数のジョイント用屋根材の上端部を、止着材の付近までしか差し込めないとなると、上方の屋根パネルの下端部に位置する屋根材の裏面側に差し込まれるジョイント用屋根材の上端部は、上方の屋根パネルの下端部に位置する屋根材の更に上段に位置する屋根材の下端部の位置まで達しない場合がある。
このような場合、これら屋根の勾配方向と直交する方向に沿って並設される複数のジョイント用屋根材は、上述のように、上方の屋根パネルの下端部に位置するとともに屋根の勾配方向と直交する方向に並設される複数の屋根材と、下方の屋根パネルの上端部に位置するとともに屋根の勾配方向と直交する方向に並設される複数の屋根材とに対して、所定のずらし寸法で横方向にずらして配置されるので、上方の屋根パネルの下端部に位置するとともに屋根の勾配方向と直交する方向に並設される複数の屋根材間に、屋根材同士、屋根材およびジョイント用屋根材同士が、屋根の勾配方向に沿って下方から上方に向かって重なり合わない隙間が形成されてしまう場合がある。
そして、このように屋根材同士、屋根材およびジョイント用屋根材同士が重なり合わない隙間が形成されてしまうと、この隙間から屋根材の裏面側に雨水等が浸入してしまう場合があるため、屋根パネル同士の連結部分における防水性を向上させたいという要望があった。
本発明の課題は、屋根パネル同士の連結部分における防水性を向上させることが可能な屋根パネルの連結構造および連結方法を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、例えば図1〜図4に示すように、パネル本体2と、このパネル本体2の上面に、このパネル本体2の上面の上端部および下端部から所定の間隔をあけるとともに、釘等の止着材9を打ち込むことによって取付固定される複数の屋根材4とを備える屋根パネル1を、屋根の勾配方向に沿って複数連結してなる屋根パネル1の連結構造であって、
前記複数の屋根材4は、屋根の勾配方向に沿って下方から上方に向かって複数段に重なり合うとともに、屋根の勾配方向と直交する方向に沿って複数並設されるようにして、かつ、前記パネル本体2の上下方向に沿って所定の段数群40ごとに繰り返すようにして、前記パネル本体2の上面に取り付けられており、この所定の段数群40を構成する屋根材4は、段ごとに所定のずらし寸法で横方向にずらして配置されており、
屋根の勾配方向に沿って隣り合う屋根パネル1のうち、上方に位置する屋根パネル1のパネル本体2の上面の下端部と、下方に位置する屋根パネル1のパネル本体2の上面の上端部との間には、上端部が、前記上方の屋根パネル1の下端部に位置する屋根材4の裏面側に差し込まれるとともに、下端部が、前記下方の屋根パネル1の上端部に位置する屋根材4の表面側に重ね合わされるジョイント用屋根材5が取り付けられており、
このジョイント用屋根材5は、屋根の勾配方向と直交する方向に沿って複数並設されており、これら複数のジョイント用屋根材5は、前記上方の屋根パネル1の下端部に位置するとともに屋根の勾配方向と直交する方向に並設される複数の屋根材4と、前記下方の屋根パネル1の上端部に位置するとともに屋根の勾配方向と直交する方向に並設される複数の屋根材4とに対して、所定のずらし寸法で横方向にずらして配置されており、
前記上方の屋根パネル1の下端部に位置する屋根材4の裏面には、前記ジョイント用屋根材5の上端部表面に密接する耐水シート8が設けられていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、前記上方の屋根パネル1の下端部に位置する屋根材4の裏面には、前記ジョイント用屋根材5の上端部表面に密接する耐水シート8が設けられているので、この耐水シート8によって、前記屋根パネル1同士の連結部分における防水性を向上させることが可能となる。
すなわち、前記複数の屋根材4が、釘等の止着材9によって前記パネル本体2の上面に取付固定されているので、前記屋根の勾配方向と直交する方向に沿って並設されるジョイント用屋根材5の上端部は、屋根の勾配方向に沿って隣り合う屋根パネル1同士のうち、上方の屋根パネル1の下端部に位置するとともに屋根の勾配方向と直交する方向に沿って並設される複数の屋根材4を固定する止着材9の付近までしか差し込めないこととなる。
また、前記上方の屋根パネル1の下端部に位置する複数の屋根材4の裏面には、前記ジョイント用屋根材5の上端部表面に密接する耐水シート8が設けられているので、この耐水シート8と、前記ジョイント用屋根材5の上端部とが、前記上方の屋根パネル1の下端部に位置する屋根材4の裏面において重なり合うこととなる。
したがって、前記上方の屋根パネル1の下端部に位置する屋根材4の裏面側に差し込まれるジョイント用屋根材5の上端部が、前記上方の屋根パネル1の下端部に位置する屋根材4の更に上段に位置する屋根材4の下端部の位置まで達しないことで、前記上方の屋根パネル1の下端部に位置するとともに屋根の勾配方向と直交する方向に並設される複数の屋根材4間に、前記屋根材4同士、前記屋根材4およびジョイント用屋根材5同士が、屋根の勾配方向に沿って下方から上方に向かって重なり合わない隙間が形成されてしまう場合があったとしても、この隙間からは、前記耐水シート8が露出することとなる。これによって、この耐水シート8によって、従来とは異なり、雨水等が前記隙間から浸入することを確実に防ぐことができる。さらに、万が一、前記隙間から、前記上方の屋根パネル1の下端部に位置する屋根材4と耐水シート8との間に雨水等がしみ込んだとしても、前記耐水シート8の裏面側には、前記ジョイント用屋根材5の上端部が差し込まれているので、しみ込んだ雨水等は、このジョイント用屋根材5の表面を伝って屋根表面に流れ戻ってくることとなる。したがって、雨水等が屋根材4の裏面側に浸入することを確実に防ぐことができるので、前記屋根パネル1同士の連結部分における防水性を向上させることが可能となる。
請求項2に記載の発明は、例えば図1〜図4に示すように、請求項1に記載の屋根パネル1の連結構造において、
前記屋根材4およびジョイント用屋根材5は、表面に、働き部分としての露出部4a,5aと、自身の上段に位置する屋根材4の裏面側に差し込まれるようにして配置される差込部4b,5bとをそれぞれ備えており、
上端部が、前記上方の屋根パネル1の下端部に位置する屋根材4の裏面側に差し込まれる前記ジョイント用屋根材5の露出部5aは、前記屋根材4の露出部4aの面積と略等しくなるように設定されており、さらに、このジョイント用屋根材5の差込部5bの上下方向の長さが、前記屋根材4の差込部4bの上下方向の長さよりも所定長さ分短く設定されていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、前記ジョイント用屋根材5の上端部は、前記上方の屋根パネル1の下端部に位置する屋根材4を固定する止着材9の付近までしか差し込めないことから、前記ジョイント用屋根材5の差込部5bの上下方向の長さが、前記屋根材4の差込部4bの上下方向の長さよりも所定長さ分短く設定されていることによって、前記屋根材4の露出部4aが屋根表面に表出する面積と、前記ジョイント用屋根材5の露出部5aが屋根表面に表出する面積とが略等しくなるように設定することができる。これによって、前記ジョイント用屋根材5が、前記屋根材4と比較して屋根の勾配方向の下方に突出していたり、上方に引っ込んだりすることを防ぐことができるので、前記屋根材4およびジョイント用屋根材5が並設されていても違和感が無く、屋根の施工後、屋根全体に統一感を出すことができる。
請求項3に記載の発明は、例えば図1および図2に示すように、請求項1または2に記載の屋根パネル1の連結構造において、
前記パネル本体2の上面には防水シート3が敷設されており、前記屋根の勾配方向に沿って隣り合う屋根パネル1のうち、上方の屋根パネル1の防水シート3の下端部は、この上方の屋根パネル1の下端部よりも下方に向かって延出しており、
この上方の屋根パネル1の防水シート3の延出部分3aは、この上方の屋根パネル1と隣り合う下方の屋根パネル1の防水シート3の上端部に重ね合わされていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、前記パネル本体2の上面には防水シート3が敷設されているので、この防水シート3によって、前記パネル本体2の防水性を向上させることができる。また、前記上方の屋根パネル1の防水シート3の延出部分3aは、この上方の屋根パネル1と隣り合う下方の屋根パネル1の防水シート3の上端部に重ね合わされているので、前記屋根の勾配方向に沿って隣り合う屋根パネル1同士の継ぎ目を防水することができ、前記屋根パネル1同士の連結部分における防水性を、より向上させることが可能となる。
請求項4に記載の発明は、例えば図1に示すように、請求項1〜3のいずれか一項に記載の屋根パネル1の連結構造において、
前記上方の屋根パネル1の下端部に位置する屋根材4を固定する止着材9は、この上方の屋根パネ1ルの下端部に位置する屋根材4と前記耐水シート8の双方を貫通するようにして前記パネル本体2に打ち込まれていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、前記上方の屋根パネル1の下端部に位置する屋根材4を固定する止着材9は、この上方の屋根パネ1ルの下端部に位置する屋根材4と前記耐水シート8の双方を貫通するようにして前記パネル本体2に打ち込まれているので、この止着材9によって、前記屋根材4と耐水シート8とを同時に、前記パネル本体2の上面に取付固定することができる。これによって、前記耐水シート8が、前記上方の屋根パネル1の下端部に位置する屋根材4の裏面から外れてしまうことを防ぐことができる。
請求項5に記載の発明は、例えば図1〜図4に示すように、パネル本体2と、このパネル本体2の上面に、このパネル本体2の上面の上端部および下端部から所定の間隔をあけるとともに、釘等の止着材9を打ち込むことによって取付固定される複数の屋根材4とを備える屋根パネル1を、屋根の勾配方向に沿って複数連結する屋根パネル1の連結方法であって、
前記複数の屋根パネル1のパネル本体2の上面に、前記複数の屋根材4を、屋根の勾配方向に沿って下方から上方に向かって複数段に重ね合わせるとともに、屋根の勾配方向と直交する方向に沿って複数並設するようにして、かつ、前記パネル本体2の上下方向に沿って所定の段数群40ごとに繰り返すようにしてそれぞれ取り付けておき、さらに、この所定の段数群40を構成する屋根材4を、段ごとに所定のずらし寸法で横方向にずらして配置しておき、
その後、前記上方に位置する屋根パネル1のパネル本体2の上面の下端部と、下方に位置する屋根パネル1のパネル本体2の上面の上端部との間に、屋根の勾配方向と直交する方向に沿って複数並設されるジョイント用屋根材5を取り付けるに際して、予め、屋根の勾配方向に沿って隣り合う屋根パネル1のうち、上方の屋根パネル1の下端部に位置する屋根材4の裏面に耐水シート8を設けておき、
前記パネル本体2同士を屋根の勾配方向に沿って接続した後、前記複数のジョイント用屋根材5を、前記上方の屋根パネル1の下端部に位置するとともに屋根の勾配方向と直交する方向に並設される複数の屋根材4と、前記下方の屋根パネル1の上端部に位置するとともに屋根の勾配方向と直交する方向に並設される複数の屋根材4とに対して、所定のずらし寸法で横方向にずらして配置し、さらに、これら複数のジョイント用屋根材5を、前記上方に位置する屋根パネル1のパネル本体2の上面の下端部と、下方に位置する屋根パネル1のパネル本体2の上面の上端部との間に、上端部を、前記上方の屋根パネル1の下端部に位置する屋根材4の裏面側に差し込むとともに、下端部を、前記下方の屋根パネル1の上端部に位置する屋根材4の表面側に重ね合わせるようにして取り付け、
その後、前記複数のジョイント用屋根材5を、このジョイント用屋根材5と前記下方の屋根パネル1の上端部に位置する屋根材4との双方を貫通するようにして釘等の止着材9を打ち込むことによって、前記下方の屋根パネル1のパネル本体2に固定することを特徴とする。
請求項5に記載の発明によれば、前記上方の屋根パネル1の下端部に位置する屋根材4の裏面に、前記ジョイント用屋根材5の上端部表面に密接する耐水シート8を設けるので、この耐水シート8によって、前記屋根パネル1同士の連結部分における防水性を向上させることが可能となる。
すなわち、前記複数の屋根材4が、釘等の止着材9によって前記パネル本体2の上面に取付固定されているので、前記屋根の勾配方向と直交する方向に沿って並設されるジョイント用屋根材5の上端部は、屋根の勾配方向に沿って隣り合う屋根パネル1同士のうち、上方の屋根パネル1の下端部に位置するとともに屋根の勾配方向と直交する方向に沿って並設される複数の屋根材4を固定する止着材9の付近までしか差し込めないこととなる。
また、屋根の勾配方向に沿って隣り合う屋根パネル1のうち、前記上方の屋根パネル1の下端部に位置する屋根材4の裏面に耐水シート8を設けるので、この耐水シート8と、前記ジョイント用屋根材5の上端部とが、前記上方の屋根パネル1の下端部に位置する屋根材4の裏面において重なり合うこととなる。
したがって、前記上方の屋根パネル1の下端部に位置する屋根材4の裏面側に差し込まれるジョイント用屋根材5の上端部が、前記上方の屋根パネル1の下端部に位置する屋根材4の更に上段に位置する屋根材4の下端部の位置まで達しないことで、前記上方の屋根パネル1の下端部に位置するとともに屋根の勾配方向と直交する方向に並設される複数の屋根材4間に、前記屋根材4同士、前記屋根材4およびジョイント用屋根材5同士が、屋根の勾配方向に沿って下方から上方に向かって重なり合わない隙間が形成されてしまう場合があったとしても、この隙間からは、前記耐水シート8が露出することとなる。これによって、この耐水シート8によって、従来とは異なり、雨水等が前記隙間から浸入することを確実に防ぐことができる。さらに、万が一、前記隙間から、前記上方の屋根パネル1の下端部に位置する屋根材4と耐水シート8との間に雨水等がしみ込んだとしても、前記耐水シート8の裏面側には、前記ジョイント用屋根材5の上端部が差し込まれているので、しみ込んだ雨水等は、このジョイント用屋根材5の表面を伝って屋根表面に流れ戻ってくることとなる。したがって、雨水等が屋根材4の裏面側に浸入することを確実に防ぐことができるので、前記屋根パネル1同士の連結部分における防水性を向上させることが可能となる。
しかも、前記耐水シート8を、前記上方の屋根パネル1の下端部に位置する屋根材4の裏面に、予め取り付けておくので、現場等で前記耐水シート8を取り付ける手間を省くことができ、作業性の向上や工期の短縮を図ることが可能となる。
さらに、前記ジョイント用屋根材5を、釘等の止着材9を、前記ジョイント用屋根材5と前記下方の屋根パネル1の上端部に位置する屋根材4との双方を貫通するようにして打ち込むことによって、前記下方の屋根パネル1のパネル本体2に固定するので、このジョイント用屋根材5を前記パネル本体2に確実に固定できる。さらに、前記ジョイント用屋根材5と前記下方の屋根パネル1の上端部に位置する屋根材4とを確実に連結できることとなるので、隣り合う屋根パネル1同士の連結部分においても、その他の屋根部分と同等の屋根機能を、より確実に発揮することができる。
本発明によれば、上方の屋根パネルの下端部に位置する屋根材の裏面には、ジョイント用屋根材の上端部表面に密接する耐水シートが設けられているので、この耐水シートによって、屋根パネル同士の連結部分における防水性を向上させることが可能となる。
すなわち、複数の屋根材が、釘等の止着材によってパネル本体の上面に取付固定されているので、屋根の勾配方向と直交する方向に沿って並設されるジョイント用屋根材の上端部は、屋根の勾配方向に沿って隣り合う屋根パネル同士のうち、上方の屋根パネルの下端部に位置するとともに屋根の勾配方向と直交する方向に沿って並設される複数の屋根材を固定する止着材の付近までしか差し込めないこととなる。
また、上方の屋根パネルの下端部に位置する複数の屋根材の裏面には、ジョイント用屋根材の上端部表面に密接する耐水シートが設けられているので、この耐水シートと、ジョイント用屋根材の上端部とが、上方の屋根パネルの下端部に位置する屋根材の裏面において重なり合うこととなる。
したがって、上方の屋根パネルの下端部に位置する屋根材の裏面側に差し込まれるジョイント用屋根材の上端部が、上方の屋根パネルの下端部に位置する屋根材の更に上段に位置する屋根材の下端部の位置まで達しないことで、上方の屋根パネルの下端部に位置するとともに屋根の勾配方向と直交する方向に並設される複数の屋根材間に、屋根材同士、屋根材およびジョイント用屋根材同士が、屋根の勾配方向に沿って下方から上方に向かって重なり合わない隙間が形成されてしまう場合があったとしても、この隙間からは、耐水シートが露出することとなる。これによって、この耐水シートによって、従来とは異なり、雨水等が隙間から浸入することを確実に防ぐことができる。さらに、万が一、隙間から、上方の屋根パネルの下端部に位置する屋根材と耐水シートとの間に雨水等がしみ込んだとしても、耐水シートの裏面側には、ジョイント用屋根材の上端部が差し込まれているので、しみ込んだ雨水等は、このジョイント用屋根材の表面を伝って屋根表面に流れ戻ってくることとなる。したがって、雨水等が屋根材の裏面側に浸入することを確実に防ぐことができるので、屋根パネル同士の連結部分における防水性を向上させることが可能となる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
本実施の形態の屋根パネル1の連結構造は、図1〜図4に示すように、パネル本体2と、このパネル本体2の上面に、このパネル本体2の上面の上端部および下端部から所定の間隔をあけるとともに、釘等の止着材9を打ち込むことによって取付固定される複数の屋根材4とを備える屋根パネル1を、屋根の勾配方向に沿って複数連結してなるものであり、前記複数の屋根材4は、屋根の勾配方向に沿って下方から上方に向かって複数段に重なり合うとともに、屋根の勾配方向と直交する方向に沿って複数並設されるようにして、かつ、前記パネル本体2の上下方向に沿って所定の段数群40ごとに繰り返すようにして、前記パネル本体2の上面に取り付けられており、この所定の段数群40を構成する屋根材4は、段ごとに所定のずらし寸法で横方向にずらして配置されている。
また、屋根の勾配方向に沿って隣り合う屋根パネル1のうち、上方に位置する屋根パネル1のパネル本体2の上面の下端部と、下方に位置する屋根パネル1のパネル本体2の上面の上端部との間には、上端部が、前記上方の屋根パネル1の下端部に位置する屋根材4の裏面側に差し込まれるとともに、下端部が、前記下方の屋根パネル1の上端部に位置する屋根材4の表面側に重ね合わされるジョイント用屋根材5が取り付けられている。
さらに、このジョイント用屋根材5は、屋根の勾配方向と直交する方向に沿って複数並設されており、これら複数のジョイント用屋根材5は、前記上方の屋根パネル1の下端部に位置するとともに屋根の勾配方向と直交する方向に並設される複数の屋根材4と、前記下方の屋根パネル1の上端部に位置するとともに屋根の勾配方向と直交する方向に並設される複数の屋根材4とに対して、所定のずらし寸法で横方向にずらして配置されている。
そして、前記上方の屋根パネル1の下端部に位置する屋根材4の裏面には、前記ジョイント用屋根材5の上端部表面に密接する耐水シート8が設けられている。
なお、この耐水シート8は、例えばアスファルト素材やゴム素材等のものが用いられており、雨水等の水分の屋根材4の裏面側への浸透を防ぐためのものである。
また、この耐水シート8と、前記ジョイント用屋根材5の上端部とは、前記上方の屋根パネル1の下端部に位置する屋根材4の裏面において重なり合うようになっている。
また、前記複数の屋根材4が、釘等の止着材9によって前記パネル本体2の上面に取付固定されているので、前記屋根の勾配方向と直交する方向に沿って並設されるジョイント用屋根材5の上端部は、図1(b)に示すように、屋根の勾配方向に沿って隣り合う屋根パネル1同士のうち、上方の屋根パネル1の下端部に位置するとともに屋根の勾配方向と直交する方向に沿って並設される複数の屋根材4を固定する止着材9の付近までしか差し込めないようになっている。
また、前記上方の屋根パネル1の下端部に位置する屋根材4の裏面側に差し込まれるジョイント用屋根材5の上端部は、図3に示すように、前記上方の屋根パネル1の下端部に位置する屋根材4の更に上段に位置する屋根材4の下端部の位置まで達しない状態となっている。
これによって、前記上方の屋根パネル1の下端部に位置するとともに屋根の勾配方向と直交する方向に並設される複数の屋根材4間に、前記屋根材4同士、前記屋根材4およびジョイント用屋根材5同士が、屋根の勾配方向に沿って下方から上方に向かって重なり合わない隙間Aが形成されている。
なお、この隙間Aは、例えばこの隙間Aから雨水が浸入した際に、前記パネル本体2の上面に敷設される防水シート3(後述する)まで達するように、外部と、屋根材4およびジョイント用屋根材5の裏面側とを連通するようにして形成されているが、この隙間Aは、前記上方の屋根パネル1の下端部に位置する屋根材4の裏面に設けられた前記防水シート8によって、前記上方の屋根パネル1の下端部に位置する屋根材4の裏面側から水密に閉塞された状態となっている。
さらに、前記所定の段数群40とは、前記パネル本体2の上面に下方から上方に向かって複数段に重なり合うようにして取り付けられる複数の屋根材4を、所定の段数ごとにグループ化したものである。
ここで、前記パネル本体2は、図1に示すように、縦横の框材が矩形状に組み立てられるとともに、矩形枠の内部に補助棧材が縦横に組み付けられて枠体2aが構成され、この枠体2aの上面に、野地板となる面材2bが貼設されたものであり、内部中空な構造となっている。さらに、その内部中空な部分には、通常、グラスウールやロックウール等の断熱材が装填される。
また、前記面材2bの上面には、図1および図2に示すように、前記パネル本体2の防水性を向上させる防水シート3が敷設されている。この防水シート3としては、例えばアスファルトルーフィングや塩化ビニルシート等が用いられるようになっている。
さらに、前記屋根の勾配方向に沿って隣り合う屋根パネル1のうち、上方の屋根パネル1の防水シート3の下端部は、図1(a)に示すように、この上方の屋根パネル1の下端部よりも下方に向かって延出しており、この上方の屋根パネル1の防水シート3の延出部分3aは、図1(b)に示すように、この上方の屋根パネル1と隣り合う下方の屋根パネル1の防水シート3の上端部に重ね合わされている。
これによって、前記屋根の勾配方向に沿って隣り合う屋根パネル1同士の継ぎ目を防水することができるので、前記屋根パネル1同士の連結部分における防水性を向上させることが可能となる。
また、前記屋根材4は、図4に示すように、表面に、働き部分としての露出部4aと、自身の上段に位置する屋根材4の裏面側に差し込まれるようにして配置される差込部4bとを備えている。これら露出部4aと差込部4bとは、図4(a)に示す破線を境目にして分かれており、前記露出部4aにはランダムに模様が表出する構成となっている。また、この模様を立体的に形成することで、陰影をつけることができ、意匠性の向上を図ることができる。
なお、働き部分とは、屋根材としての基本機能である雨水や雪、風、日射等を防ぐための機能を有する部分であることを示している。
また、前記差込部4bには、前記屋根材4の幅方向に沿って釘打ちライン4cが設けられている。この釘打ちライン4cに沿って釘打ちすることによって、前記屋根材4を、前記パネル本体2に固定できるようになっている。
また、この屋根材4の裏面には、図4(b)に示すように、上段の屋根材4の裏面と、この上段の屋根材4と重なり合う下段の屋根材4の表面とを接着するためのシール材6が設けられている。本実施の形態のシール材6としては、例えば太陽熱等の熱で暖められことによって軟化し、これによって接着効果を発揮するもの等が用いられているが、これに限られるものではない。
また、前記シール材6の粘着面6aには、図2に示すように、この粘着面6aを保護するとともに、この粘着面6aから剥離可能な養生フィルム7を設けるようにしてもよい。
この養生フィルム7は、すでに重なり合っている屋根材4同士の裏面のシール材6の粘着面6aに設ける必要はない。すなわち、例えば、前記ジョイント用屋根材5を差し込む前に、前記上方の屋根パネル1の下端部に位置する屋根材4の裏面と、前記パネル本体2の表面とが接着されてしまったり、また例えば、図示はしないが、屋根パネル同士を左右に隣り合わせて隣接させる場合のジョイント部分にジョイント用屋根材を取り付けるに際し、このジョイント用屋根材を取り付ける前に、屋根パネルの両側端部に臨む屋根材の裏面と、パネル本体の表面とが接着されてしまったり等の誤りを防ぐために設けられているものである。
また、このような養生フィルム7は、前記屋根材4を前記パネル本体2の上面に取り付けた際に、この屋根材4の裏面側からはみ出すような大きさに設定されている。これによって、前記養生フィルム7を摘みやすいので、前記屋根材4を前記パネル本体2の上面に取り付けた後でも、この養生フィルム7を剥離しやすい。
そして、前記複数の屋根材4は、図1および図4に示すように、前記釘打ちライン4cに沿って、釘等の止着材9を複数打ち込むことによって前記パネル本体2の上面に取付固定されている。
また、前記上方の屋根パネル1の下端部に位置する屋根材4を固定する止着材9は、この上方の屋根パネ1ルの下端部に位置する屋根材4と前記耐水シート8の双方を貫通するようにして前記パネル本体2に打ち込まれている。
これによって、前記止着材9によって、前記屋根材4と耐水シート8とを同時に、前記パネル本体2の上面に取付固定することができるので、前記耐水シート8が、前記上方の屋根パネル1の下端部に位置する屋根材4の裏面から外れてしまうことを防ぐことができる。
なお、本実施の形態の屋根材4としては、例えばアスファルトシングルやファイバーグラスシングル等が用いられており、耐久性や防火性、防水性、耐風性に優れるとともに、可撓性を有している。このように前記屋根材4が可撓性を有しているので、例えば屋根の施工を行う際にめくり上げやすく、屋根材4同士や屋根材4とジョイント用屋根材5とを重ね合わせやすいという利点がある。
一方、前記ジョイント用屋根材5としては、前記屋根材4が利用されており、本実施の形態においては、屋根の勾配方向と直交する方向に沿って複数並設されるとともに、屋根の勾配方向に沿って下方から上方に向かって複数段(例えば3段)に重なり合うようにして、前記上方に位置する屋根パネル1のパネル本体2の上面の下端部と、前記下方に位置する屋根パネル1のパネル本体2の上面の上端部との間に取り付けられている。
そして、これら屋根材4およびジョイント用屋根材5は、同種のデザインや、同等の機能を有している。したがって、このジョイント用屋根材5と、前記パネル本体2の上面に取り付けられる複数の屋根材4とが並設されていても違和感が無く、屋根の施工後、屋根全体に統一感を出すことができる。また、前記上方に位置する屋根パネル1のパネル本体2の上面の下端部と、下方に位置する屋根パネル1のパネル本体2の上面の上端部との間に、複数の屋根材4を複数段に重ね合わせて連結して形成されるジョイント用屋根材5が取り付けられることとなるので、隣り合う屋根パネル1同士の連結部分においても、その他の屋根部分と同等の屋根機能を確実に発揮することができる。
つまり、前記ジョイント用屋根材5は、前記屋根材4と同じく、表面に、働き部分としての露出部5aと、自身の上段に位置する屋根材4の裏面側に差し込まれるようにして配置される差込部5bとを備えていることとなる。
また、これら露出部5aと差込部5bも、図示しない破線を境目にして分かれており、前記露出部5aにはランダムに模様が表出する構成となっている。また、この模様を立体的に形成することで、陰影をつけることができ、意匠性の向上を図ることができるようになっている。
また、前記差込部には、前記ジョイント用屋根材の幅方向に沿って釘打ちライン(図示せず)が設けられている。この釘打ちラインに沿って釘打ちすることによって、前記ジョイント用屋根材を、前記パネル本体に固定できるようになっている。
さらに、このジョイント用屋根材5の裏面にも、前記屋根材4と同様にシール材6が設けられており、前記パネル本体2同士を連結した後、このジョイント用屋根材5の上端部の裏面と前記上方のパネル本体2の防水シート3の表面とを接着できるとともに、このジョイント用屋根材5の下端部の裏面と前記下方の屋根パネル1の上端部に位置する屋根材4の表面とを接着できる。
また、上端部が、前記上方の屋根パネル1の下端部に位置する屋根材4の裏面側に差し込まれる前記ジョイント用屋根材5の露出部5aは、前記屋根材4の露出部4aの面積と略等しくなるように設定されており、さらに、このジョイント用屋根材5の差込部5bの上下方向の長さが、前記屋根材4の差込部4bの上下方向の長さよりも所定長さ分短く設定されている。
すなわち、前記ジョイント用屋根材5は、上述のように屋根材4が複数利用され、屋根の勾配方向に沿って下方から上方に向かって複数段に重なり合う屋根材4のうち、最上方に位置する屋根材4の差込部4bの上下方向の長さが所定長さ分短く設定されていることとなる。
つまり、前記ジョイント用屋根材5の上端部は、前記上方の屋根パネル1の下端部に位置する屋根材4を固定する止着材9の付近までしか差し込めないことから、前記ジョイント用屋根材5の差込部5bの上下方向の長さが、前記屋根材4の差込部4bの上下方向の長さよりも所定長さ分短く設定されていることによって、前記屋根材4の露出部4aが屋根表面に表出する面積と、前記ジョイント用屋根材5の露出部5aが屋根表面に表出する面積とが略等しくなるように設定することができる。これによって、前記ジョイント用屋根材5が、前記屋根材4と比較して屋根の勾配方向の下方に突出していたり、上方に引っ込んだりすることを防ぐことができるので、前記屋根材4およびジョイント用屋根材5が並設されていても違和感が無く、屋根の施工後、屋根全体に統一感を出すことができる。
また、本実施の形態の屋根材4およびジョイント用屋根材5は、図1(b)に示すように、自信の上端部と、自身の上段に位置する屋根材4の中央部付近とを貫通するようにして、釘等の止着材9が打ち込まれることによって、前記パネル本体2に固定されている。
なお、本実施の形態のジョイント用屋根材5は、屋根材4を3段に重ね合わせて構成しているが、これは、前記パネル本体2の上面に取り付けられた複数の屋根材4の段数群40が、3段ごとに繰り返すようにして前記パネル本体2の上面に取り付けられているためであり、例えば前記複数の段数群40の段数が2段であれば、前記ジョイント用屋根材5を構成する屋根材4の段数も2段でよく、また、例えば所定の段数群40が4段以上であれば、前記ジョイント用屋根材5も4段以上でもよく、3段に限るものではない。
次に、前記屋根パネル1を、屋根の勾配方向に沿って複数連結する屋根パネル1の連結方法について説明する。
まず、工場等で、図2に示すような複数の屋根材4が取り付けられた屋根パネル1を複数製造する。
つまり、前記パネル本体2を、縦横の框材を矩形状に組み立てるとともに、矩形枠の内部に補助棧材を縦横に組み付けて枠体2aを構成し、この枠体2aの上面に、野地板となる面材2bを貼設することによって形成する。
このパネル本体2の上面に前記防水シート3を貼設した後、前記複数の屋根材4を、前記パネル本体2の上面に、このパネル本体2の上面の上端部および下端部から所定の間隔をあけ、勾配方向の下方から上方に向かって複数段に重なり合うようにするとともに、屋根の勾配方向と直交する方向に沿って複数並設するようにして、かつ、前記パネル本体2の上下方向に沿って所定の段数群40ごとに繰り返すようにしてそれぞれ取り付ける。さらに、この所定の段数群40を構成する屋根材4を、段ごとに所定のずらし寸法で横方向にずらして配置する。
なお、これら複数の屋根材4の裏面には、図2に示すように、前記シール材6が設けられている。
また、前記防水シート3の下端部は、この防水シート3が敷設されるパネル本体2の下端部よりも下方に向かって延出している。
そして、前記屋根材4を前記パネル本体2に取り付ける際は、まず、前記パネル本体2の下端部に配置される屋根材4から取り付けていく。この下端部、最下方の屋根材4を固定する際は、この屋根材4の表面の釘打ちライン4cに沿って複数の釘9を打ち込んで、前記屋根材4を前記パネル本体2の上面に固定する。
また、屋根の勾配方向に沿って隣り合う屋根パネル1のうち、上方に配置される屋根パネル1の下端部に位置する屋根材4の裏面に、予め工場等で、前記耐水シート8を設けておくようにする。これによって、現場等で前記耐水シート8を取り付ける手間を省くことができるので、作業性の向上や工期の短縮を図ることが可能となっている。
続いて、前記最下方の屋根材4の上段に重なり合うようにして配置される屋根材4を取り付ける際は、この屋根材4の釘打ちライン4cに沿って複数の釘を打ち込んで、前記パネル本体の上面に固定するとともに、この屋根材4の裏面に設けられたシール材6によって、この屋根材4の裏面と前記最下方の屋根材4の表面とを接着して固定する。
なお、本実施の形態のシール材6は、例えば太陽熱等の熱で暖められことによって軟化し、これによって接着効果を発揮するものであるため、このシール材6が機能するまでの間の仮止めとして、前記重なり合う上段の屋根材4の裏面と、下段の屋根材4の表面との間に補助接着剤を適宜塗布する。
以上のような作業を繰り返して、前記パネル本体2の上下方向に沿って前記複数の屋根材4を取り付けていく。
続いて、以上のようにして製造された屋根パネル1を、現場に搬送し、建物躯体の上部の屋根部分に前記屋根材付き屋根パネル1を複数設置して屋根を施工する。
そして、屋根の勾配方向に沿って隣り合う屋根パネル1の隣り合うパネル本体2同士を勾配方向に沿って接続した後、図1(b)および図2に示すように、前記防水シート3の延出部分3aを、隣り合う下方の屋根パネル1の防水シート3の上端部に重ね合わせて固定する。
続いて、前記複数のジョイント用屋根材5を、前記上方の屋根パネル1の下端部に位置するとともに屋根の勾配方向と直交する方向に並設される複数の屋根材4と、前記下方の屋根パネル1の上端部に位置するとともに屋根の勾配方向と直交する方向に並設される複数の屋根材4とに対して、所定のずらし寸法で横方向にずらして配置する。
そして、前記ジョイント用屋根材5を、前記上方に位置する屋根パネル1のパネル本体2の上面の下端部と、下方に位置する屋根パネル1のパネル本体2の上面の上端部との間に、上端部を、前記上方の屋根パネル1の下端部に位置する屋根材4の裏面側に差し込むとともに、下端部を、前記下方の屋根パネル1の上端部に位置する屋根材4の表面側に重ね合わせるようにして取り付ける。
その後、前記ジョイント用屋根材5を、釘等の止着材9を、前記ジョイント用屋根材5と前記下方の屋根パネル1の上端部に位置する屋根材4との双方を貫通するようにして打ち込むことによって、前記下方の屋根パネル1のパネル本体2に固定する。
これによって、このジョイント用屋根材5を前記パネル本体2に確実に固定できる。さらに、前記ジョイント用屋根材5と前記下方の屋根パネル1の上端部に位置する屋根材4とを確実に連結できることとなるので、隣り合う屋根パネル1同士の連結部分においても、その他の屋根部分と同等の屋根機能を確実に発揮することができる。
以上のような作業を行うことで、屋根の勾配方向に沿って隣り合う屋根パネル1同士を連結することができる。そして、このように上下方向に連結された屋根パネル1同士の両側端部に、同じように連結された屋根パネル1を連結させることによって、建物の屋根を形成していく。
本実施の形態によれば、前記上方の屋根パネル1の下端部に位置する屋根材4の裏面には、前記ジョイント用屋根材5の上端部表面に密接する耐水シート8が設けられているので、この耐水シート8によって、前記屋根パネル1同士の連結部分における防水性を向上させることが可能となる。
すなわち、前記複数の屋根材4が、釘等の止着材9によって前記パネル本体2の上面に取付固定されているので、前記屋根の勾配方向と直交する方向に沿って並設されるジョイント用屋根材5の上端部は、屋根の勾配方向に沿って隣り合う屋根パネル1同士のうち、上方の屋根パネル1の下端部に位置するとともに屋根の勾配方向と直交する方向に沿って並設される複数の屋根材4を固定する止着材9の付近までしか差し込めないこととなる。
また、前記上方の屋根パネル1の下端部に位置する複数の屋根材4の裏面には、前記ジョイント用屋根材5の上端部表面に密接する耐水シート8が設けられているので、この耐水シート8と、前記ジョイント用屋根材5の上端部とが、前記上方の屋根パネル1の下端部に位置する屋根材4の裏面において重なり合うこととなる。
したがって、前記上方の屋根パネル1の下端部に位置する屋根材4の裏面側に差し込まれるジョイント用屋根材5の上端部が、前記上方の屋根パネル1の下端部に位置する屋根材4の更に上段に位置する屋根材4の下端部の位置まで達しないことで、前記上方の屋根パネル1の下端部に位置するとともに屋根の勾配方向と直交する方向に並設される複数の屋根材4間に、前記屋根材4同士、前記屋根材4およびジョイント用屋根材5同士が、屋根の勾配方向に沿って下方から上方に向かって重なり合わない隙間が形成されてしまう場合があったとしても、この隙間からは、前記耐水シート8が露出することとなる。これによって、この耐水シート8によって、従来とは異なり、雨水等が前記隙間から浸入することを確実に防ぐことができる。さらに、万が一、前記隙間から、前記上方の屋根パネル1の下端部に位置する屋根材4と耐水シート8との間に雨水等がしみ込んだとしても、前記耐水シート8の裏面側には、前記ジョイント用屋根材5の上端部が差し込まれているので、しみ込んだ雨水等は、このジョイント用屋根材5の表面を伝って屋根表面に流れ戻ってくることとなる。したがって、雨水等が屋根材4の裏面側に浸入することを確実に防ぐことができるので、前記屋根パネル1同士の連結部分における防水性を向上させることが可能となる。
本発明の屋根パネルの連結構造を示す説明図であり、(a)は連結前の状態を示しており、(b)は連結後の状態を示している。 本発明の屋根パネルの連結構造を示す平面図である。 本発明の屋根パネルの連結構造の要部を示す拡大図である。 屋根パネルの上面に取り付けられる屋根材の一例を示しており、(a)は屋根材の表面であり、(b)は屋根材の裏面である。
符号の説明
1 屋根パネル
2 パネル本体
4 屋根材
5 ジョイント用屋根材
8 耐水シート

Claims (5)

  1. パネル本体と、このパネル本体の上面に、このパネル本体の上面の上端部および下端部から所定の間隔をあけるとともに、釘等の止着材を打ち込むことによって取付固定される複数の屋根材とを備える屋根パネルを、屋根の勾配方向に沿って複数連結してなる屋根パネルの連結構造であって、
    前記複数の屋根材は、屋根の勾配方向に沿って下方から上方に向かって複数段に重なり合うとともに、屋根の勾配方向と直交する方向に沿って複数並設されるようにして、かつ、前記パネル本体の上下方向に沿って所定の段数群ごとに繰り返すようにして、前記パネル本体の上面に取り付けられており、この所定の段数群を構成する屋根材は、段ごとに所定のずらし寸法で横方向にずらして配置されており、
    屋根の勾配方向に沿って隣り合う屋根パネルのうち、上方に位置する屋根パネルのパネル本体の上面の下端部と、下方に位置する屋根パネルのパネル本体の上面の上端部との間には、上端部が、前記上方の屋根パネルの下端部に位置する屋根材の裏面側に差し込まれるとともに、下端部が、前記下方の屋根パネルの上端部に位置する屋根材の表面側に重ね合わされるジョイント用屋根材が取り付けられており、
    このジョイント用屋根材は、屋根の勾配方向と直交する方向に沿って複数並設されており、これら複数のジョイント用屋根材は、前記上方の屋根パネルの下端部に位置するとともに屋根の勾配方向と直交する方向に並設される複数の屋根材と、前記下方の屋根パネルの上端部に位置するとともに屋根の勾配方向と直交する方向に並設される複数の屋根材とに対して、所定のずらし寸法で横方向にずらして配置されており、
    前記上方の屋根パネルの下端部に位置する屋根材の裏面には、前記ジョイント用屋根材の上端部表面に密接する耐水シートが設けられていることを特徴とする屋根パネルの連結構造。
  2. 請求項1に記載の屋根パネルの連結構造において、
    前記屋根材およびジョイント用屋根材は、表面に、働き部分としての露出部と、自身の上段に位置する屋根材の裏面側に差し込まれるようにして配置される差込部とをそれぞれ備えており、
    上端部が、前記上方の屋根パネルの下端部に位置する屋根材の裏面側に差し込まれる前記ジョイント用屋根材の露出部は、前記屋根材の露出部の面積と略等しくなるように設定されており、さらに、このジョイント用屋根材の差込部の上下方向の長さが、前記屋根材の差込部の上下方向の長さよりも所定長さ分短く設定されていることを特徴とする屋根パネルの連結構造。
  3. 請求項1または2に記載の屋根パネルの連結構造において、
    前記パネル本体の上面には防水シートが敷設されており、前記屋根の勾配方向に沿って隣り合う屋根パネルのうち、上方の屋根パネルの防水シートの下端部は、この上方の屋根パネルの下端部よりも下方に向かって延出しており、
    この上方の屋根パネルの防水シートの延出部分は、この上方の屋根パネルと隣り合う下方の屋根パネルの防水シートの上端部に重ね合わされていることを特徴とする屋根パネルの連結構造。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の屋根パネルの連結構造において、
    前記上方の屋根パネルの下端部に位置する屋根材を固定する止着材は、この上方の屋根パネルの下端部に位置する屋根材と前記耐水シートの双方を貫通するようにして前記パネル本体に打ち込まれていることを特徴とする屋根パネルの連結構造。
  5. パネル本体と、このパネル本体の上面に、このパネル本体の上面の上端部および下端部から所定の間隔をあけるとともに、釘等の止着材を打ち込むことによって取付固定される複数の屋根材とを備える屋根パネルを、屋根の勾配方向に沿って複数連結する屋根パネルの連結方法であって、
    前記複数の屋根パネルのパネル本体の上面に、前記複数の屋根材を、屋根の勾配方向に沿って下方から上方に向かって複数段に重ね合わせるとともに、屋根の勾配方向と直交する方向に沿って複数並設するようにして、かつ、前記パネル本体の上下方向に沿って所定の段数群ごとに繰り返すようにしてそれぞれ取り付けておき、さらに、この所定の段数群を構成する屋根材を、段ごとに所定のずらし寸法で横方向にずらして配置しておき、
    その後、前記上方に位置する屋根パネルのパネル本体の上面の下端部と、下方に位置する屋根パネルのパネル本体の上面の上端部との間に、屋根の勾配方向と直交する方向に沿って複数並設されるジョイント用屋根材を取り付けるに際して、予め、屋根の勾配方向に沿って隣り合う屋根パネルのうち、上方の屋根パネルの下端部に位置する屋根材の裏面に耐水シートを設けておき、
    前記パネル本体同士を屋根の勾配方向に沿って接続した後、前記複数のジョイント用屋根材を、前記上方の屋根パネルの下端部に位置するとともに屋根の勾配方向と直交する方向に並設される複数の屋根材と、前記下方の屋根パネルの上端部に位置するとともに屋根の勾配方向と直交する方向に並設される複数の屋根材とに対して、所定のずらし寸法で横方向にずらして配置し、さらに、これら複数のジョイント用屋根材を、前記上方に位置する屋根パネルのパネル本体の上面の下端部と、下方に位置する屋根パネルのパネル本体の上面の上端部との間に、上端部を、前記上方の屋根パネルの下端部に位置する屋根材の裏面側に差し込むとともに、下端部を、前記下方の屋根パネルの上端部に位置する屋根材の表面側に重ね合わせるようにして取り付け、
    その後、前記複数のジョイント用屋根材を、このジョイント用屋根材と前記下方の屋根パネルの上端部に位置する屋根材との双方を貫通するようにして釘等の止着材を打ち込むことによって、前記下方の屋根パネルのパネル本体に固定することを特徴とする屋根パネルの連結方法。
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