JP2610760B2 - 屋根面の接合構造及び接合方法 - Google Patents

屋根面の接合構造及び接合方法

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JP2610760B2
JP2610760B2 JP4306956A JP30695692A JP2610760B2 JP 2610760 B2 JP2610760 B2 JP 2610760B2 JP 4306956 A JP4306956 A JP 4306956A JP 30695692 A JP30695692 A JP 30695692A JP 2610760 B2 JP2610760 B2 JP 2610760B2
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  • Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は屋根面の接合構造及び接
合方法に係り、特に予め工場生産された複数の屋根面を
傾斜方向に連設するプレハブ建物の屋根等に利用でき
る。
【0002】
【背景技術】従来より、住宅等の建物建設には、現場作
業を簡略化するために各種プレハブ工法が採用されてい
る。例えば、図6に示すプレハブ建物60には、予め工場
等で複数生産された屋根ユニット61,居室ユニット62等
の建物ユニットを建設現場で配列積層することにより建
物を建設するユニット式プレハブ工法が採用されてい
る。
【0003】このプレハブ建物60では、各屋根ユニット
61に取付けられた屋根面63を傾斜方向あるいは傾斜直交
方向等に複数連設させることにより切り妻屋根形状に形
成されている。これらの屋根面63は、予め野地板の表側
全面にルーフィングが貼設されるとともに、このルーフ
ィング上に所定の屋根材が敷かれて構成された屋根パネ
ルである。
【0004】そして、このようなプレハブ建物60におい
ては、雨水等が棟側屋根面63Aから桁側屋根面63Bに向
かって傾斜方向に流れ落ちる関係上、建設現場において
前記棟側屋根面63A及び桁側屋根面63Bの接合端縁部間
の防水処理を確実に行うことが求められている。
【0005】具体的には、棟側屋根面63A及び桁側屋根
面63Bのルーフィングの互いに対峙する端部に跨がるよ
うに防水シートを跨設させ、次いで棟側屋根面63A及び
桁側屋根面63Bに跨がって(すなわち前記防水シートを
覆うように)接合用屋根材を架設固定するのが一般的で
ある。
【0006】ところで、プレハブ工法に用いられる屋根
面には、多数の屋根材を傾斜方向に向かって略かわら状
に敷いたものがある。そして、これらのような屋根面を
傾斜方向に連設した場合には、棟側屋根面63A及び桁側
屋根面63Bの接合端縁部間に防水処理を施すだけではな
く、接合部分が目立たないような工夫が必要である。
【0007】このため、本願出願人は、棟側屋根面の桁
側屋根材の裏側に接合用屋根材の一端を挿入し、この接
合用屋根材を前記桁側屋根材の表側から棟側屋根面の野
地板に釘打ち固定する屋根パネル接合部の防水処理方法
を提案した(特願平4-37994)。この方法における接合
用屋根材は、当該接合用屋根材の棟側端部表側と棟側屋
根面の桁側屋根材裏側との間に介装されたブチルゴム等
の防水部材の配置箇所に打ち込まれた釘により野地板に
固定される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この方法に
おいては、接合用屋根材を固定するために防水部材の配
置箇所へ釘打ちする作業が必要である。これらは、各屋
根面の連設後、すなわち現場作業で行われるため、建設
現場における作業が煩雑になるという問題があった。
【0009】特に、防水部材は棟側屋根面の桁側屋根材
の裏側に配置されるため、前記屋根材に隠れて配置箇所
が確認しにくい。更に、接合用屋根材及び桁側屋根材
は、ハンマ等による釘打ちの衝撃が伝わって割れ等の破
損が生じ易い。そして、このような場合には、破損した
接合用屋根材あるいは桁側屋根材等の補修作業や交換作
業等が必要である。これらのため、現場作業が一層煩雑
になるという問題もあった。
【0010】また、各屋根面63のルーフィングは、各々
の端部の上に跨設された防水シートを介して連結されて
いるため、棟側屋根材63Aの屋根材裏側に浸水した雨水
等はルーフィング上を傾斜方向に流れ落ち、前記防水シ
ートの裏側に浸水する虞れがある。従って、雨水等が屋
根ユニット61内部に浸水する虞れがあり、確実な防水性
が得られないという問題もあった。
【0011】そして、これらのような問題は、予め工場
等で生産された屋根面である略平板形状の屋根パネルを
建設現場で鉄骨等の軸組に取付けることで屋根部分を形
成するパネル式プレハブ工法においても同様に生じてお
り、解決が望まれていた。
【0012】本発明の目的は、現場作業を簡略化できる
とともに確実な防水性が得られる屋根面の接合構造及び
接合方法を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の屋根面の接合構
造は、野地板に多数の屋根材が略かわら状に敷かれて傾
斜方向に連設された棟側屋根面及び桁側屋根面の端縁同
士を接合する屋根面の接合構造であって、前記棟側屋根
面の桁側端部側の屋根材裏側に形成された挿入隙間と、
この挿入隙間に棟側端部が挿入されて前記棟側屋根面及
び桁側屋根面の接合端縁部間に架設されかつ表面が前記
屋根材と同様に形成された接合用屋根材と、前記棟側屋
根面側の野地板に固定されて前記接合屋根材の棟側端部
が当接される当接部材と、前記桁側屋根面の棟側端部側
の表側に設けられて折り曲げられ ることにより前記接合
用屋根材の桁側端部を係止可能な係止部材とを有するこ
とを特徴とする。
【0014】ここで、挿入隙間としては、従来技術のよ
うに接合用屋根材の棟側端部が挿入係止できればよく、
例えば屋根材と野地板との間に所定のスペーサ等を介装
しておく構造等が利用できる。
【0015】また、係止部材としては、建設現場で作業
者が容易に折曲げ可能、かつ折曲げ状態を維持可能であ
り、経時変化により錆等が発生しない耐候性を有する材
質が好ましく、例えばステンレス板等が利用できる。
【0016】また、本発明の屋根面の接合構造は、前記
棟側屋根面及び桁側屋根面は前記野地板の表側全面にル
ーフィングが貼設され、前記棟側屋根面のルーフィング
は桁側端部が前記桁側屋根面に向かって延出し、かつ前
記桁側屋根面のルーフィングの棟側端部の上に積層連結
されていることが好ましい。
【0017】ここで、棟側屋根面のルーフィングは、桁
側屋根面のルーフィングに接着,溶着等の適宜な手段で
積層連結すればよく、前記連結部分に更に防水シートを
積層させてもよい。そして、桁側屋根面のルーフィング
の延出部分は、使用するまで桁側屋根材の裏側に例えば
ウレタン等の保持部材とともに押し込んでおけばよい。
【0018】本発明の屋根面の接合方法は、野地板に多
数の屋根材が略かわら状に敷かれて傾斜方向に連設され
た棟側屋根面及び桁側屋根面の端縁同士を接合する屋
面の接合方法であって、予め前記棟側屋根面の桁側端部
側の屋根材裏側に挿入隙間を形成しておくとともに、
の挿入空間に臨む当接部材を前記棟側屋根面側の野地板
に固定しておき、折り曲げることにより前記接合用屋根
材の桁側端部を係止可能な係止部材を、前記桁側屋根面
の棟側端部側の表側に設けておき、建設現場において前
記棟側屋根面と桁側屋根面とを傾斜方向に連設た後、
前記接合用屋根材の棟側端部を前記挿入隙間に挿入して
前記当接部材に当接させることにより前記接合用屋根材
を前記棟側屋根面及び桁側屋根面の接合端縁部間に架設
し、前記係止部材を折曲げて前記接合用屋根材の桁側
端部を係止することを特徴とする。
【0019】また、本発明の屋根面の接合方法は、予め
前記棟側屋根面及び桁側屋根面は前記野地板の表側全面
にルーフィングを貼設しておくとともに、前記棟側屋根
面のルーフィングの桁側端部を桁側屋根面に向かって延
出させておき、前記接合用屋根材を架設固定する前に前
記棟側屋根面のルーフィングの桁側端部を前記桁側屋根
面のルーフィングの棟側端部の上に積層連結ることが
好ましい。
【0020】
【作用】このような本発明においては、接合用屋根材
は、その棟側端部を挿入隙間に挿入させ、次いで桁側端
部を係止部材により折曲げ係止することで架設固定が完
了する。従って、接合用屋根材の架設固定にあたって釘
打ち作業が不要となるため、従来技術のような釘打ち箇
所を探す手間が省けるとともに、屋根材を破損する虞れ
が無くなり、現場作業を簡略化できることになる。
【0021】そして、各屋根面は、棟側屋根面のルーフ
ィングの桁側端部が桁側屋根面のルーフィングの棟側端
部の上に積層連結すれば、当該棟側屋根面のルーフィン
グ上を流れ落ちる雨水等が連結箇所から浸水する虞れが
なくなって防水性を向上できることになり、これらによ
り前記目的が達成される。
【0022】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1には、本発明に係る一実施例が示されてい
る。本実施例の棟側屋根面10及び桁側屋根面11は、ユニ
ット式プレハブ建物を構成する屋根ユニット12,13に取
付けられた屋根パネルであり、前記屋根ユニット12,13
が建設現場で配列されることにより傾斜方向に連設され
ている。
【0023】これらの棟側屋根面10及び桁側屋根面11
は、従来技術の屋根面と同様に、野地板14の表側全面に
ルーフィング15,16が貼設されているとともに、これら
のルーフィング15,16の上に多数の屋根材17が傾斜方向
に向かって略かわら状に敷かれて釘打ち固定されてお
り、各々の接合端縁部間18に接合用屋根材19が架設固定
されることにより接合されている。
【0024】ここで、本実施例の棟側屋根面10及び桁側
屋根面11の接合には、本発明に基づいて前記棟側屋根面
10の桁側端部側の屋根材17Aの裏側に形成された挿入隙
間20と、この挿入隙間20に棟側端部19Aが挿入されかつ
表面が通常の屋根材17と同様に形成された接合用屋根材
19と、前記桁側屋根面11の棟側端部側の屋根材17Bの表
側に設けられて折り曲げられることにより前記接合用屋
根材19の桁側端部19Bを係止可能な係止部材21とを有す
る屋根面の接合構造22が適用されている。
【0025】棟側屋根面10のルーフィング15は、その桁
側端部15Aが桁側屋根面11に向かって延出され、かつル
ーフィング16の棟側端部16Aの上に接着,溶着等の適宜
な手段で積層連結されている。なお、ルーフィング15,
16の連結部分の上には、更に防水シート23が貼付されて
いる。
【0026】棟側屋根面10に敷かれた屋根材17は、その
桁側端部側の屋根材17Aの桁側端部が当該棟側屋根面10
の桁側端部と略同じ位置になるように敷かれている。挿
入隙間20は、前記屋根材17Aの裏側と野地板14との間に
介装された当接部材24により形成され、これにより当該
屋根材17Aの桁側端部が若干持ち上げられた状態で保持
されている。当接部材24は断面略くさび形状とされ、前
記挿入隙間20に接合用屋根材19の棟側端部19Aが挿入可
能、かつ当接可能な所定位置に配置されている。
【0027】接合用屋根材19は、棟側屋根面10及び桁側
屋根面11に敷かれた通常の屋根材17と同様な寸法,形状
であり、かつ表面も同様に形成されている。このような
接合用屋根材19は、その棟側端部19Aを前述した挿入隙
20に挿入するとともに、前記当接部材24に当接するこ
とにより位置決めされている(図中鎖線の状態)。
【0028】桁側屋根面11は、その棟側端部側の屋根材
17Bの棟側端部が当該桁側屋根面11の棟側端部よりも所
定寸法桁側寄りになるように多数の屋根材17が敷かれて
おり、ルーフィング16はその棟側端部が所定寸法外部露
出するようにされている。
【0029】図2に示すように、係止部材21は、その長
手方向一端側に向かって平面先細り形状の折曲げ部21A
を有する板部材とされ、図1に示すように、屋根材17B
の表側に釘打ち固定されている。
【0030】このような係止部材21は、その折曲げ部21
Aが接合用屋根材19の桁側端部19Aの裏面,桁側端面,
表面に沿って容易に任意位置で折曲げ可能かつ折曲げ形
状を保持可能であり、かつ耐候性を有するステンレス製
とされている。なお、図2において、折曲げ部21Aに形
成された折曲げ溝21Bは、予め折曲げ位置が想定可能な
場合に必要に応じて形成しておき、折曲げ作業を容易に
するとともに的確な位置で折り曲げるためのものであ
る。
【0031】以上のような本実施例においては、予め工
場等で棟側屋根面10及び桁側屋根面11を屋根ユニット1
2,13に取付けておき、これらの屋根ユニット12,13を
接合用屋根材19とともに建設現場に搬送する。
【0032】この際、図3に示すように、ルーフィング
15の桁側端部15Aは、屋根材17Aの裏側に向かって折り
畳んでおくとともに、ウレタン等の弾力性を有する保持
部材25を挿入隙間20に圧入させておき、これにより屋根
材17Aと野地板14との間に収納させておく。
【0033】建設現場においては、前記各屋根ユニット
12,13を配列させて棟側屋根面10及び桁側屋根面11を連
設させ、挿入隙間20から前記保持部材25を引き抜いてル
ーフィング15の桁側端部15Aを引き延ばす。次に、桁側
端部15Aをルーフィング16の棟側端部16Aの上に重ね合
わせ、当該部分を接着,溶着等の適宜な手段で固定し、
これによりルーフィング15,16を積層連結させる。そし
て、前記各ルーフィング15,16の連結部分の上に防水シ
ート23を貼付させる。
【0034】次いで、接合用屋根材19の棟側端部19Aを
挿入隙間20に挿入させるとともに、当接部材24に当接さ
せ、これにより当該接合用屋根材19の棟側端部19Aを挿
入係止させる。そして、この状態のまま、接合用屋根材
19の桁側端部19Bを屋根材17Bの上、すなわち係止部材
21の上に重ねるとともに、係止部材21の折曲げ部22Aを
前記接合用屋根材19の裏面,桁側端面,表面に沿って順
次折曲げて当該接合用屋根材19を架設固定させる。以上
により、棟側屋根面10及び桁側屋根面11の接合作業を終
了する。
【0035】以上のような本実施例によれば、接合用屋
根材19は、その桁側端部19Aが係止部材21により折曲げ
係止されるため、架設固定にあたって建設現場で釘打ち
作業が必要ない。従って、従来技術のような釘打ち箇所
を探す手間が省けるとともに、屋根材17や接合用屋根材
19を破損する虞れが無くなり、現場作業を簡略化でき
る。
【0036】特に、接合用屋根材19には従来技術のよう
な釘打ち作業による釘孔が形成されないため、前記釘孔
から雨水等が接合用屋根材19の裏側に浸水する等の虞れ
がなく、防水性を向上できる。
【0037】また、棟側屋根面10には予め挿入隙間20が
形成されているため、接合用屋根材19の棟側端部19Aが
挿入し易くなり、架設作業を容易に行える。特に、挿入
隙間20は、スペーサとしても機能する当接部材24によ
り、常時屋根材17Aの桁側端部が持ち上げられて形成さ
れているため、前記屋根材17Aを作業者が別途持ち上げ
る必要がない。
【0038】そして、接合用屋根材19は、その棟側端部
19Aを当接部材24に当接させることにより自動的に位置
決めされるため、接合用屋根材19を別途位置決めする作
業が不要となり、現場作業を更に簡略化できる。
【0039】また、ルーフィング15,16は、当該ルーフ
ィング16の端部16Aの上にルーフィング15の端部15Aを
重ね合わせて連結されているため、ルーフィング15の上
を傾斜方向に流れ落ちる雨水等はルーフィング16の上に
流れ落ち、接合端縁部間18から建物内部に浸水する虞れ
がなく、確実な防水性が得られる。特に、ルーフィング
15,16の連結部分には防水シート23が貼付されているた
め、その防水性を一層確実なものにできる。
【0040】更に、ルーフィング15は、その端部15Aが
桁側屋根面11に向かって延出しているため、ルーフィン
グ16との積層連結箇所が前記桁側屋根面11上になる。従
って、ルーフィング15,16の連結箇所が破損した場合で
も、雨水等が接合端部間18から建物内部に浸水すること
はなく、確実な防水性が得られる。
【0041】なお、本発明は前述の実施例に限定される
ものではなく、本発明を達成できる範囲での改良,変形
等は本発明に含まれるものである。
【0042】例えば、前述した本実施例では、係止部材
21として板形状のものが例示されていたが、図4に示す
係止部材31のように、予め折曲げ部31Aを所定位置から
折り曲げておいてもよい。このような係止部材31によれ
ば、折曲げ部31Aを折り曲げる回数を少なくでき、現場
作業を更に簡略化できる。
【0043】また、図5に示す係止部材41は、折曲げ部
41Aの先端部分に断面略鋭角形状のばね部41Bが形成さ
れている。この係止部材41では、ばね部41Bが鈍角にな
るように弾性変形させ、このままの状態で折曲げ部41A
を折曲げる。そして、ばね部41Bに加えていた外力を解
除することにより、その先端を復元力で接合用屋根材19
に押圧させる。このような係止部材41によれば、ばね部
41Bが接合用屋根材19に押圧されるため、前記接合用屋
根材19を確実に係止できる。
【0044】更に、本実施例においては、係止部材21は
屋根材17Bの表側に設けられていたが、外部露出するル
ーフィング16の上に設けてもよい。この際、係止部材
は、断面略Z字状に形成しておくとともに、その折曲げ
部が所定位置にまで到達する長手寸法に設定しておけば
よい。
【0045】また、本実施例では、ルーフィング15の端
部15Aのみが桁側屋根面11に向かって延出していたが、
ルーフィング16の端部16Aも棟側屋根面10に向かって延
出していてもよい。このような構成では、ルーフィング
15,16の各々の端部15A,16Aを略もなか状に連結する
とともに、桁側屋根面11側に倒して固定することによ
り、連結部分の防水性を一層確実なものにできる。
【0046】また、屋根材17Aは、その桁側端部が棟側
屋根面10の桁側端部と略同じ位置になるように敷かれて
いたが、ルーフィング15が外部露出するように敷いてお
いてもよい。
【0047】そして、挿入隙間20としては、屋根材17A
を持ち上げるために当接部材24を介装する構造以外に
も、野地板14の表面に抉り部分を形成しておき、この抉
り部分を挿入隙間としても良い。
【0048】 更に、本実施例において例示された防水シ
ート23,保持部材25等は本発明には必須ではなく、適宜
省略してもよい。
【0049】 その他、本実施例では、ユニット式プレハ
ブ建物を構成する屋根ユニット12,13に取付けられた棟
側屋根面10及び桁側屋根面11が例示されていたが、本発
明はパネル式プレハブ工法で建設される建物にも適用可
能なものである。
【0050】
【発明の効果】前述のような本発明によれば、現場作業
を簡略化できるとともに確実な防水性が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す要部断面図である。
【図2】前記実施例の係止部材を示す全体斜視図であ
る。
【図3】前記実施例の作用を示す部分拡大断面図であ
る。
【図4】本発明の変形例を示す断面図である。
【図5】本発明の変形例を示す断面図である。
【図6】ユニット式プレハブ工法の概要を示す模式斜視
図である。
【符号の説明】
10 棟側屋根面 11 桁側屋根面 14 野地板 15,16 ルーフィング 17 屋根材 18 接合端縁部間 19 接合用屋根材19A 軒側端部 19B 桁側端部 20 挿入隙間 21,31,41 係止部材 22 屋根面の接合構造24 当接部材

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 野地板に多数の屋根材が略かわら状に敷
    かれて傾斜方向に連設された棟側屋根面及び桁側屋根面
    の端縁同士を接合する屋根面の接合構造であって、 前記棟側屋根面の桁側端部側の屋根材裏側に形成された
    挿入隙間と、この挿入隙間に棟側端部が挿入されて前記
    棟側屋根面及び桁側屋根面の接合端縁部間に架設され
    つ表面が前記屋根材と同様に形成された接合用屋根材
    と、前記棟側屋根面側の野地板に固定されて前記接合屋
    根材の棟側端部が当接される当接部材と、前記桁側屋根
    面の棟側端部側の表側に設けられて折り曲げられること
    により前記接合用屋根材の桁側端部を係止可能な係止部
    材とを有することを特徴とする屋根面の接合構造。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載した屋根面の接合構造に
    おいて、前記棟側屋根面及び桁側屋根面は前記野地板の
    表側全面にルーフィングが貼設され、前記棟側屋根面の
    ルーフィングは桁側端部が前記桁側屋根面に向かって延
    出し、かつ前記桁側屋根面のルーフィングの棟側端部の
    上に積層連結されていることを特徴とする屋根面の接合
    構造。
  3. 【請求項3】 野地板に多数の屋根材が略かわら状に敷
    かれて傾斜方向に連設された棟側屋根面及び桁側屋根面
    の端縁同士を接合する屋根面の接合方法であって、 予め前記棟側屋根面の桁側端部側の屋根材裏側に挿入隙
    間を形成しておくとともに、この挿入空間に臨む当接部
    材を前記棟側屋根面側の野地板に固定しておき、折り曲
    げることにより前記接合用屋根材の桁側端部を係止可能
    な係止部材を、前記桁側屋根面の棟側端部側の表側に
    けておき、 建設現場において前記棟側屋根面と桁側屋根面とを傾斜
    方向に連設した後、前記接合用屋根材の棟側端部を前記
    挿入隙間に挿入して前記当接部材に当接させることによ
    り前記接合用屋根材を前記棟側屋根面及び桁側屋根面の
    接合端縁部間に架設し、前記係止部材を折曲げて前記
    接合用屋根材の桁側端部を係止ることを特徴とする屋
    根面の接合方法。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載した屋根面の接合方法に
    おいて、 予め前記棟側屋根面及び桁側屋根面は前記野地板の表側
    全面にルーフィングを貼設しておくとともに、前記棟側
    屋根面のルーフィングの桁側端部を桁側屋根面に向かっ
    て延出させておき、 前記接合用屋根材を架設固定する前に前記棟側屋根面の
    ルーフィングの桁側端部を前記桁側屋根面のルーフィン
    グの棟側端部の上に積層連結ることを特徴とする屋根
    面の接合方法。
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