JP2009280190A - トレイ装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明は、ハウジングと、前記ハウジングに収容されて開閉可能なトレイと、前記ハウジングと前記トレイとの間で前記トレイの開閉方向に回動できるように前記ハウジングにヒンジ固定され、そのヒンジ固定点の上方の上端部に重心があって、外部からの衝撃によって上端部が前記トレイの開方向側に回動して前記トレイを係止することが可能な回転ロックと、前記回転ロックが最初に一定の姿勢で立つことをできるように前記回転ロックを保持する保持機構と、を含んでなることを特徴とする。
【選択図】図4
Description
一例として、図1に回転式トレイ装置を示す。衝突試験でダミーの頭部がセンターフェーシャパネル1に当たった場合、このパネル1に設置されたトレイ2が開いてはならない。このために、車両メーカーは、外部からの衝撃によってトレイ2が開かないように、トレイ2または/およびトレイハウジング3に各種のトレイ開き防止装置を設置しているが、その効果は微々たるものである。
また、本発明の他の目的は、開き防止性能に優れたトレイ装置を提供することにある。
また、本発明の別の目的は、外観デザインの自由度が高いトレイ装置を提供することにある。
また、トレイ開き防止メカニズムが、外部に露出しないトレイの後方側に設置されるので、トレイの前面側のデザイン自由度が高い。
図2〜図3に示すように、トレイ装置は、前面が開放されたハウジング10と、このハウジング10内に収容されて開閉可能なトレイ20とを含んでなる。閉状態のトレイ20の前面をやや押圧すると、トレイ20が押されてから開放される。
一方、ハウジング10の上面11には長孔11aが設けられ、この長孔11aを介して回転ロックのロッド31の上端が上面11の上方に突出する。ロッド31の上端は長孔11aの後端に配置される。長孔11aの先端には、延長孔11cによって自由端になり、長孔11aの長手方向に対して垂直方向に弾性力を持つ弾性片11bが配置される。
回転ロック30の下方には、回転ロック30が垂直に立つ(回動する前の最初の姿勢)ことができるように回転ロック30を保持する保持機構としてのダンパー40がハウジング10の下面に設置される。
前述の通り、ロッド31の上端は長孔11aを貫いてその上方に露出するが、この長孔11aはヒンジ固定点13を中心に回動するロッド31の上端をガイドする。最初に長孔11aの後端に配置(図2B参照)されたロッド31の上端は、回転ロック30の回動過程中に長孔11aに沿って前方側に移動し、先端の弾性片11bによって押圧されてその位置に固定される。
ロッド31のヒンジ固定部33にはヒンジピン(すなわち、ヒンジ固定点13)が貫通する。また、ヒンジ固定部33にはトーションバネSが巻かれている。このトーションバネSは、上端がロッド31に固定され、下端がハウジング10の底面に係止されることにより、回転ロック30に、反時計方向に回転させる弾性力を付与する。
ギア部31aは下方の幅が上方の幅より広い扇状のロッド31の下端部に設けられる。ダンパー40にはこのギア部31aに噛み合う歯車41が設置される。ダンパー40は、オイルダンパーであって、歯車41の回転はオイルの粘性力などによって一定の制限を受けるので、ダンパー40の歯車41にギア部31aが噛み合っている回転ロック30の動きも一定の制限を受ける。
ロッド31には、ヒンジ固定点の付近からトレイの開方向、すなわち前方側に延長した後、先端が側方向に折り曲げられたフック34が設けられる。そして、トレイ20には、回転ロック30の回動の際に、一定の半径を描きながら回転ロック30と共に回動するフック34によって係止される係止片26が設けられる。この係止片26は、回転ロック設置空間23のトレイ壁面24に設けられる。このトレイ壁面24には、回転ロック30が最初の姿勢を維持している状態でフック34との干渉を防止するためのスライディングホール25が前後方向に設けられる。
実施例2は、実施例1と比較して、回転ロック保持機構が異なるが他の部品はほぼ同じである。したがって、保持機構の図面符号以外には、実施例1の説明で使用した符号をそのまま使用し、同一の部材に対する重複説明は省略する。
図8〜図10に示すように、実施例2に係る保持機構50は、ハウジング10の上面に設けられるもので、長孔11aの領域に設置された加圧片51と、この加圧片51を長孔11aの長手方向に対して垂直に支持するバネ52とを含んでなる。通常のトレイ20の使用状態、すなわち回転ロック30が最初の姿勢で立っている状態で、加圧片51は長孔11aを貫通するロッド31の上端を加圧して仮に固定する。
一例として、前述した実施例ではスライディング式トレイについてのみ説明したが、本発明は回転式トレイにも適用可能である。
11 上面
11a 長孔
11b 弾性片
11c 延長孔
12 固定リブ
13 ヒンジ固定点
20 トレイ
21 収納空間
22 プッシュタイプのロックラッチ
23 回転ロック設置空間
25 スライディングホール
26 係止片
30 回転ロック
31 ロッド
31a ギア部
31b 非ギア部
31c 固定溝
32 ウェイト
33 ヒンジ固定部
34 フック
34a 折曲部
40 ダンパー
41 歯車
51 加圧片
51a 固定突起
52 バネ
Claims (10)
- ハウジングと、
前記ハウジングに収容されて開閉可能なトレイと、
前記ハウジングと前記トレイとの間で前記トレイの開閉方向に回動できるように前記ハウジングにヒンジ固定され、そのヒンジ固定点の上方の上端部に重心があって、外部からの衝撃により上端部が前記トレイの開方向側に回動して前記トレイを係止することが可能な回転ロックと、
前記回転ロックが最初に一定の姿勢で立つことをできるように前記回転ロックを保持する保持機構と、
を含んでなることを特徴とするトレイ装置。 - 前記回転ロックの上端は前記ハウジングの上面を貫いて外部に露出し、当該ハウジングの上面部位には前記回転ロックの上端をガイドするための長孔が設けられることを特徴とする請求項1に記載のトレイ装置。
- 前記保持機構は、
前記回転ロックの下端に設けられたギア部と、前記ハウジングの底面に設置され、前記ギア部に噛み合って前記回転ロックの回動を制限する歯車とを含んでなることを特徴とする請求項1に記載のトレイ装置。 - 前記ギア部は、前記回転ロックの下端の一部にのみ設けられることを特徴とする請求項2に記載のトレイ装置。
- 前記保持機構は、
前記長孔の領域に設置された加圧片と、前記加圧片を前記長孔の長手方向に対して垂直に支持するバネとを含んでなることを特徴とする請求項2に記載のトレイ装置。 - 前記回転ロックの上端には固定溝が設けられ、前記加圧片の先端には前記固定溝に対応する固定突起が設けられることを特徴とする請求項5に記載のトレイ装置。
- 前記長孔の先端には、前記回転ロックの上端部が前記トレイの開方向に回動する過程で、前記回転ロックの上端を前記長孔の長手方向に対して垂直方向に加圧して固定するための弾性片が設けられることを特徴とする請求項2に記載のトレイ装置。
- 前記回転ロックには、前記回転ロックの上端部を前記トレイの閉方向に回動させる弾性復元力が付与されることを特徴とする請求項1に記載のトレイ装置。
- 前記回転ロックには、前記トレイの開方向側に延長された後、先端が側方向に折り曲げられたフックが設けられ、
前記トレイには、前記回転ロックの回動の際に、一定の半径を描きながら前記回転ロックと共に回動する前記フックによって係止できるように構成された係止片が設けられることを特徴とする請求項1に記載のトレイ装置。 - 前記トレイの後端部には回転ロック設置空間が設けられ、前記係止片は前記回転ロック設置空間のトレイ壁面に設けられ、前記トレイ壁面には、前記回転ロックが最初の姿勢を維持している状態で前記フックとの干渉を防止するためのスライディングホールが設けられることを特徴とする請求項1に記載のトレイ装置。
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