JP2009279513A - 袋詰め廃アスベストの圧縮梱包処理装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】廃アスベストを封入したアスベスト袋体が投入される計量部を兼ねた投入部1と、投入部1にゲート11を介して連通し、投入部1から送られたアスベスト袋体に小孔を開ける孔開け室2と、孔開け室2に連通し、孔開け室2から送られたアスベスト袋体を圧縮しながら圧縮室4に送る予圧縮室3と、予圧縮室3から送られたアスベスト袋体を圧縮する圧縮室4と、圧縮室4で圧縮されたアスベスト袋体を排出しながら包装する包装手段とを備える。
【選択図】図1
Description
前者は保温材、断熱材、防音材等として用いられており、後者は前者に比べて少量の石綿を含有した瓦やボードなどの主として建材として用いられている。
このアスベストが、建築物の柱や梁や天井等の建築材に、耐火用や保温用、防音用に吹付工法等により貼り付けられている。
また、工作物では、パイプラインやタンクの外側に保温材として装着されている。
これらの吹き付け材や保温材がはがれて大気汚染を起こし、人体への健康に悪影響を及ぼす危険性があるため、昨今では、建築物や工場の工作物の解体時には、その収集、運搬、処分等について法的な規制が定められている。
そして、袋体に封入された廃アスベストは、最終処分場まで搬送され埋め立て処分されるか、又は、中間処理施設まで搬送され、例えば、電気炉にて加熱して溶融処理されるが、上記のように嵩密度の低い状態であることから、埋め立て処分では容積の点で埋め立て効率が低い状態にあり、また溶融処理では処理速度や処理安定化、処理コスト等の溶融処理の効率が悪く、場合によっては、廃アスベストの溶け残りができたりするおそれもあった。
また、嵩密度の低い綿状の廃アスベストは飛散しやすく、廃アスベストを取り扱う処理場の環境汚染につながる危険性も合わせて持っていた。
さらに、廃アスベストを搬送する袋体はアスベストで汚染されており、環境汚染の防止上、アスベストと分離せず一体で埋め立て処分や溶融処理をすることが法的な規定で定められている。
これにより、小孔が穿けられた袋体からアスベストが外部に飛散することがないようにするとともに、複数の袋体から構成される圧縮体の形状が圧縮を受けた嵩密度の高い状態でそのまま保持されるようにすることができる。
これにより、小孔が穿けられた袋体からアスベストが外部に飛散することがないようにするとともに、複数の袋体から構成される圧縮体の形状が圧縮を受けた嵩密度の高い状態でそのまま保持されるようにすることができる。
これにより、小孔が穿けられた袋体からアスベストが外部に飛散することがないようにするとともに、複数の袋体から構成される圧縮体の形状が圧縮を受けた嵩密度の高い状態でそのまま保持されるようにすることができる。
この廃アスベストを、例えば、最終処分場の埋め立て処分や溶融炉による溶融無害化をするに際し、埋め立て処分場や溶融炉に廃アスベストを仕込むのに先立って、嵩密度の向上と作業環境の保全を図る目的から、初期嵩密度(0.1〜0.2)を最終密度(1.0)程度にまで高める。
・糸や布に織れる(紡績性)。
・引っ張りに強い(抗張力)。
・摩擦、摩耗に強い(耐摩耗性)。
・燃えないで変温に耐える(耐熱性)。
・熱や音を遮断する(断熱、防音性)。
・薬品に強い(耐薬品性)。
・電気を通しにくい(絶縁性)。
・細菌、湿気に強い(耐腐食性)。
・比表面積が大きく、他の物質との密着性に優れている(親和性)。
・安価である(経済性)。
もし、無害化処理しようと考えると、抗張力、すなわち引っ張りに対してはピアノ線より強く、少々の力をかけても嵩を減ずることはなく、押さえる力をなくせば元に反発する。
また、耐薬品性や耐腐食性が高いため、化学処理や生物処理では容易に分解できない。
さらに、摩擦や摩耗に強いことから処理装置の刃がすぐに摩耗する。また、耐熱性を有しており、高温に耐え融点が1500℃以上である。
これらのアスベストの特性により、廃アスベストはもっぱら特別管理産業廃棄物として最終処分場に埋め立て処分されてきたが、埋め立ててもそのまま残るので無害化はできない。
無害化するためには溶融しか手段がなく、これを溶融するためには、アスベストが有している上記の強靱な組織を破壊するために、一般に1500℃以上の高温溶融が可能となるシャフト炉や電気炉、プラズマアーク炉等の特殊な高温炉を使用する必要がある。
袋詰めされた廃アスベストを溶融処理するためには、これらの非常に処理コストの高い高温炉を適用することが不可欠であり、溶融炉処理を図る上で前もって嵩密度を高めることは、溶融炉の運転操作を安定化し、処理の安全上や処理効率の確保の上で極めて重要な要件となる。
さらに、親和性が大きいことから、処理に当たって処理装置に付着する可能性があり、圧縮体の外側を包装することは、付着防止対策の上で有効である。
この袋詰め廃アスベストの圧縮梱包処理装置は、廃アスベストを封入したアスベスト袋体が投入される計量部を兼ねた投入部1と、該投入部1にゲート11を介して連通し、投入部1から送られたアスベスト袋体に小孔を開ける孔開け室2と、該孔開け室2に連通し、孔開け室2から送られたアスベスト袋体を圧縮しながら圧縮室4に送る予圧縮室3と、該予圧縮室3から送られたアスベスト袋体を圧縮する圧縮室4と、該圧縮室4で圧縮されたアスベスト袋体を排出しながら包装する包装手段5とを備えている。
また、圧縮梱包処理装置には、その内部を負圧にする排気装置(図示省略)が適所に設けられており、空気の移動に伴うアスベストの外部への飛散を防止している。
投入部1は、投入されたアスベスト袋体が規定重量になった時点でベルトコンベア13を停止し、孔開け室2が空であることを確認するとともに、下部のゲート11を開いて1単位のアスベスト袋体を下の孔開け室2に導入し、ゲート11を閉める。
搬送されたアスベスト袋体は、圧縮梱包処理装置の建屋内でキャリーコンテナに積み替えられる。
建屋には、高速で開閉するシャッタが設けられており、建屋内空気の外部への流出を最小限に抑えている。
可動壁部22の針21は、例えば、約15cmピッチで可動壁部22の全面に取り付けられており、可動壁部22に対して別動のシリンダにより出没可能に設けられている。
可動壁部22の針21は、可動壁部22が対向方向に移動するときに突出し、後退するときに退入する。針21が退入することにより、アスベスト袋体に対する針21の引っ掛かりを防止することができる。
また、孔開け室2は、可動壁部22の片側に移動シリンダ23を備えており、孔開け圧縮を終えたアスベスト袋体は、孔開け室壁として設けられた移動シリンダ23の押し片24で押されて、予圧縮室3に投入される。
また、孔開け室2と予圧縮室3の間には、横開きのシャッタ25が設置されており、可動壁部22による孔開け圧縮のときに閉じることにより、アスベスト袋体の予圧縮室3への移動を防止するようにしている。
ここで、押し下げシリンダ32が作動する際には、孔開け室2の移動シリンダ23の押し片24が、予圧縮室3との隔壁となる。
なお、本実施例では、孔開け室2で孔開け圧縮を終えたアスベスト袋体を2回(必要に応じて2回以上)繰り返して予圧縮室3に送り、この複数回分のアスベスト袋体を1単位として予圧縮するようにしているが、予圧縮室3を省略するようにすることもできる。
この主圧縮シリンダ41による圧縮は、予圧縮室3からのアスベスト袋体の供給を繰り返しながら、所定回数行われる。
また、この主圧縮シリンダ41の圧縮時には、押し下げシリンダ32の押し片31が予圧縮室3との隔壁となる。
また、主圧縮シリンダ41は、その押し片42と連動するゲート43を予圧縮室3側に有し、押し片42を伸長した位置にすることにより、予圧縮室3をこのゲート43で遮断することができる。
排出シリンダ51は圧縮室4と連通しており、圧縮室4の圧縮行程が終了すると、主圧縮シリンダ41の押し片42で圧縮室4との隔壁を形成するとともに、排出ゲート54を開いて、圧縮されたアスベスト袋体を圧縮室4から押し出す。
圧縮室4から押し出されたアスベスト袋体は、角筒状の排出口55から押し出されながら、第1の包装手段52により、アスベスト袋体の排出方向を軸にシート状の包装材によって螺旋状に巻回される。
第1の包装手段52により包装されたアスベスト袋体は、第2の包装手段53により、鉛直方向を軸にシート状の包装材によって螺旋状に巻回される。
これにより、圧縮されたアスベスト袋体は、圧縮梱包処理装置から押し出されながらその6面が巻回され、立方体もしくは直方体に梱包される。
なお、第2の包装手段53に至るまでに、第1の包装手段52で包装されていない面(前後端面)からのアスベストの飛散を防止するため、この面にフィルムを熱圧着することで袋状にし、第2の包装手段53までの間の短時間でもアスベストが直接大気に触れることを防止するようにすることもできる。
また、第2の包装手段53は、第1の包装手段52で包装されたアスベスト袋体を回転台53a上で回転させながら、シート状の包装材によって螺旋状に巻回を行うものである。
また、シート状の包装材には、合成樹脂製のフィルムを好適に使用することができる。
この包装手段6は、1方向に開口部61を有し、圧縮室4で圧縮されたアスベスト袋体が該開口部61から充填される袋状の包装材62と、該包装材62に充填されたアスベスト袋体を包装材62の上からバンド63で巻回する結束機64とを備えている。
圧縮されたアスベスト袋体が開口部61から充填されると、袋状の包装材62は、台車66の電動ローラコンベア67で支持されながら排出方向に膨らんでいく。
このとき、袋状の包装材62は、排出口55の付近に配設された結束機64により、ポリプロピレン等のバンド63で順次複数箇所が結束される。
充填を終えた袋状の包装材62は、台車66をシリンダ68により移動させた後、開口部61が粘着テープ、ヒートシール等により閉じられ包装完了品Pとなる。
その後、圧縮梱包処理装置の排出口55には新しい袋状の包装材62が装着される。
このような筒状の包装材(図示省略)を使用するときは、充填が完了した時点で、ヒートシールにより切断と同時に封をすることができる。
また、バンド63による巻回は、上記のように、独立するループを軸方向に複数本配設するようにしてもよいが、連続するループで螺旋状に巻回することもできる。
これにより、小孔が穿けられた袋体からアスベストが外部に飛散することがないようにするとともに、複数の袋体から構成される圧縮体の形状が圧縮を受けた嵩密度の高い状態でそのまま保持されるようにすることができる。
これにより、小孔が穿けられた袋体からアスベストが外部に飛散することがないようにするとともに、複数の袋体から構成される圧縮体の形状が圧縮を受けた嵩密度の高い状態でそのまま保持されるようにすることができる。
11 ゲート
12 ロードセル
13 ベルトコンベア
2 孔開け室
21 針
22 可動壁部
23 移動シリンダ
24 押し片
25 シャッタ
3 予圧縮室
31 押し片
32 押し下げシリンダ
4 圧縮室
41 主圧縮シリンダ
42 押し片
43 ゲート
5 包装手段
51 排出シリンダ
52 第1の包装手段
52a ドラム
53 第2の包装手段
53a 回転台
54 排出ゲート
55 排出口
6 包装手段
61 開口部
62 袋状の包装材
63 バンド
64 結束機
65 クランパ
66 台車
67 電動ローラコンベア
68 シリンダ
Claims (6)
- 廃アスベストを封入したアスベスト袋体が投入される投入部と、アスベスト袋体に小孔を開ける孔開け室と、該孔開け室で小孔を開けられたアスベスト袋体を圧縮する圧縮室と、該圧縮室で圧縮されたアスベスト袋体を包装する包装手段とを備えたことを特徴とする袋詰め廃アスベストの圧縮梱包処理装置。
- 包装手段が、シート状の包装材によって圧縮室で圧縮されたアスベスト袋体を巻回して包装する装置からなることを特徴とする請求項1記載の袋詰め廃アスベストの圧縮梱包処理装置。
- 包装手段が、圧縮室で圧縮されたアスベスト袋体を、特定方向を軸にしてシート状の包装材によって巻回する第1の包装手段と、該第1の包装手段で包装されたアスベスト袋体を、前記軸と直交する方向を軸にしてシート状の包装材によって巻回する第2の包装手段とを備えたことを特徴とする請求項2記載の袋詰め廃アスベストの圧縮梱包処理装置。
- 包装手段が、1方向に開口部を有し、圧縮室で圧縮されたアスベスト袋体を充填する袋状の包装材と、該包装材に充填されたアスベスト袋体を包装材の上からバンドで巻回する結束機とを備えることを特徴とする請求項1記載の袋詰め廃アスベストの圧縮梱包処理装置。
- アスベスト袋体の移動経路を閉鎖空間で構成するとともに、移動経路をゲートで区画するようにしたことを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の袋詰め廃アスベストの圧縮梱包処理装置。
- 圧縮梱包処理装置の内部を負圧にする排気装置を設けたことを特徴とする請求項1、2、3、4又は5記載の袋詰め廃アスベストの圧縮梱包処理装置。
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