JP2009279154A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】遊技者に期待感を持たせる連続演出が多発することを防ぎながら、遊技者の遊技に対する期待感を持続させるような演出を行うように構成された遊技機を提供する。
【解決手段】操作手段30と、図柄表示手段20と、遊技を制御するメイン制御手段100と、当該遊技に対する演出を制御する演出制御手段300と、を有し、さらに演出制御手段300が、演出抽選テーブル記憶手段314を有する演出抽選手段310と、演出抽選テーブルを選択する演出抽選テーブル選択手段320と、演出を実行する演出実行手段330と、クレジットの枚数を算出する貯留枚数算出手段340と、遊技者の遊技状態の変化を検出する遊技状態検出手段350と、を有して構成されるスロットマシン1において、演出制御手段300が、クレジットの残り枚数と遊技状態の変化とから、連続演出の選択確率の高い演出抽選テーブルの選択を行う。
【選択図】図2

Description

本発明は、遊技に対する演出態様の選択確率を、内部に貯留されている遊技媒体の枚数と遊技者の操作スピード等の操作状態とに応じて変化させるように構成された遊技機に関する。
スロットマシンに代表される遊技機は、抽選による当選役の種類によって遊技者が獲得できる遊技媒体(遊技メダル等)の枚数が決定される。遊技媒体を獲得するには当選した当選役を入賞させる必要がある。このような遊技機においては画像表示装置や演出用ランプ等による画像や光を用いた視覚効果や、音楽、音声、効果音等の音響効果を用いて遊技に沿った演出が行われるように構成されている。近年の遊技機では、これらの視覚効果や音響効果は、役の抽選結果を示唆する演出に用いられ、役に当選していない場合であっても役に当選したとの遊技者の期待感を持たせるようなものが主流となっている。そしてどのような演出が行われているかは、遊技者が遊技機を選ぶにあたり重要な要素となる。
しかし、このような遊技機において演出が行われるか否かは抽選によって決められるため、遊技媒体の残量が減少してきたとき、抽選にはずれた場合には上述のような演出の頻度が低くなるため、遊技者は残りの遊技媒体を使用し終えるとそのまま遊技を終了してしまうことが多かった。このことから、遊技媒体が所定枚数以下になった際には、連続演出の選択確率を上げることにより、遊技者に抽選に当選したとの期待感を持たせ、残りの遊技媒体を使用し終わった後でも遊技を続けてもらえるような構成にされている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−130059号公報
しかしながらこのような方法においては、遊技者は何回か遊技することにより、連続演出が起こっても遊技者に期待感を持たせるため、本当は当選していないにもかかわらずに行われている連続演出であることを認識してしまい、このような遊技者は遊技に対する興味を失ってしまうという課題があった。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、遊技者に期待感を持たせる連続演出が多発することを防ぎながら、遊技者の遊技に対する期待感を持続させるような演出を行うように構成された遊技機を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明に係る遊技機(例えば、実施形態におけるスロットマシン1)は、遊技者からの操作を受け付ける操作手段と、図柄を変動させて表示させる図柄表示手段と、操作手段からの入力に応じて、役の抽選を行うとともに図柄表示手段により表示される図柄を変動及び停止させ、抽選により役に当選し、かつ、当該役に対応する図柄の組み合わせが有効ライン上に停止したときは、当該役に応じた数の遊技媒体の払い出しを含む利益を与える遊技を制御するメイン制御手段と、メイン制御手段による抽選の結果に応じて、当該遊技に対応する演出を行う演出制御手段と、を有し、この演出制御手段は、複数の演出を実行可能で、当該演出毎の選択確率が記憶された演出抽選テーブルであって、この選択確率が異なる複数の演出抽選テーブルを記憶する演出抽選テーブル記憶手段と、複数の演出抽選テーブルから抽選に用いられる演出抽選テーブルを選択する演出抽選テーブル選択手段と、選択された演出抽選テーブルを用いて、実行する演出を抽選により決定する演出抽選手段と、決定された演出を実行する演出実行手段と、遊技者により投入され、若しくは、遊技の結果により払い出されて、当該遊技機に貯留されている遊技媒体の枚数を算出する貯留枚数算出手段と、遊技者の操作手段に対する操作の変化を検出する操作状態検出手段と、を有して構成される。そして、演出抽選テーブル選択手段は、メイン制御手段において上述の役のうち特別役に当選していないときであって、貯留枚数算出手段により算出された遊技媒体の枚数が所定の値以下であり、かつ、操作状態検出手段により遊技者の操作の変化を検出したときに、演出抽選テーブルのうち、所定の回数の遊技に亘って連続して実行される連続演出の選択確率が高く設定された演出抽選テーブルを選択するように構成される。
このような本発明に係る遊技機において、演出抽選テーブル選択手段は、メイン制御手段において特別役に当選しているときであって、貯留枚数算出手段により算出された遊技媒体の枚数が所定の値以下であるときに、演出抽選テーブルのうち、特別役に当選していないときに選択される演出抽選テーブルよりも連続演出の選択確率が高く設定された演出抽選テーブルを選択するように構成されることが好ましい。
また、このような本発明に係る遊技機は、貯留枚数算出手段により算出された遊技媒体の枚数が所定の枚数より少なくなった遊技が終了してから次の遊技が開始されるまでの時間を遊技間隔として計測する遊技間隔計測手段を有し、遊技制御手段は、遊技間隔が所定の値以上であり、かつ、連続演出が実行されているときは、当該連続演出が実行される遊技の回数を延長するように構成されることが好ましい。
さらに、このような本発明に係る遊技機において、操作状態検出手段は、操作手段による図柄表示手段の変動開始から停止までの時間を操作間隔として測定し、当該操作間隔が所定の時間より長くなったことにより、操作の変化を検出するように構成されることが好ましい。
あるいは、操作状態検出手段は、変動表示されている図柄表示手段に対して、操作手段により停止操作がされたときの当該図柄の位置を図柄受付位置として取得し、当該図柄受付位置が特別役を構成する図柄の近傍であることにより、操作の変化を検出するように構成されることが好ましい。
本発明に係る遊技機を以上のように構成すると、内部に貯留された遊技メダルの枚数が所定枚数以下になったことに加え、遊技者の操作手段に対する操作の変化の検出を行いその操作の変化が検出された場合には、当該遊技機は連続演出の選択確率が高く設定された演出抽選テーブルを選択する。その結果、連続演出が選択される確率が高くなり、遊技媒体の残りが少なくなったときであっても、遊技者は役に当選したという期待感を膨らませるため、残りの遊技媒体を使用し終わった後でも遊技を続けることにより、遊技機の稼働率の低下を防ぐことができる。特に、操作間隔や図柄受付位置により遊技者が特別役の入賞を狙っていると判断して連続演出の確率を高くすることにより、本発明の効果をより向上させることができる。
また、上記演出を特別役に当選した時においても行うことにより、遊技者が役に当選したという期待感を持たせ、残りの遊技媒体を使用し終わった後でも遊技を続けてもらえるような構成にされていることにより、遊技機の稼働率の低下を防ぐことができる。
また、遊技者の遊技媒体の枚数が所定の枚数より少なくなったときに、遊技が終了してから次の遊技が開始されるまでの時間を計測し、所定の時間が経過しており、かつ上記連続演出が実行されているときは、当該連続演出を実行する回数を延長することにより、連続演出が実行されている最中に遊技媒体を追加した遊技者の期待を損なわないようにすることができる。その結果、遊技者に遊技を継続して続けてもらえることにより、遊技機の稼働率の低下を防ぐことができる。
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照して説明する。まず、図1〜図4
を用いて本発明に係るスロットマシン1の構成について説明する。ここで、図1はスロットマシン1の正面図であり、図2はスロットマシン1の制御の概略を示すブロック図であり、図3はリール外周面の図柄配列を示す平面図であり、図4は役と図柄の組み合わせを示す説明図である。このスロットマシン1は、リールに表示されている図柄を所定のライン上に揃えることにより、所定の遊技メダルを獲得する遊技を提供するものであり、図柄を表示する図柄表示手段20と、遊技者の操作を受け付ける操作手段30と、遊技の制御を行うメイン制御手段100と、遊技に対する演出を行う演出手段40と、この演出手段40の作動を制御するサブ制御手段200とから構成されている。
メイン制御手段100は、スロットマシン1における遊技の進行や演出等を含む全体を統括制御する手段であり、役の抽選を行う役抽選手段110、図柄表示手段20の駆動(回転及び停止)制御を行うリール制御手段120、リールが停止したときの図柄の判定を行う停止図柄判定手段130、入賞時の遊技メダルの払い出し等を制御する払出し制御手段140、特別役に当選したときに、この特別役に入賞するまで当選した状態を保持する特別役持ち越し手段150、及び、遊技の進行や状態を制御する遊技状態制御手段160を有して構成されている。このメイン制御手段100は、所定の制御基板上に設けられており、演算等を行うCPUと、遊技の進行等に必要なプログラムを記憶しておくROMと、CPUが各種制御を行うときに、取り込んだデータ等を一時的に記憶しておくRAMと、役の抽選を行うための乱数発生器等とを備えている。また、払出し制御手段140は、遊技者により投入された遊技メダル若しくは役に入賞して払い出された遊技メダルを貯留する遊技媒体貯留手段141を有している。
メイン制御手段100の出力側(図2中、右側)には、図柄表示手段20が電気的に壊続されている。この図柄表示手段20は、円筒外周面に沿って多種の図柄が描かれた回転可能な3個のリール(左リール21a、中リール21b、右リール21)、リール駆動手段(左リール駆動手段22a、中リール駆動手段22b、右リール駆動手段22c)、及び、リール位置検出手段(左リール位置検出手段23a、中リール位置検出手段23b、右リール位置検出手段23c)を有して構成されている。3個のリール21a〜21cは、左右方向に並列に設けられており、スロットマシン1の前扉3に形成されたリール表示窓11から、上下に連続する3図柄が見えるように配置されている。よって、スロットマシン1のリール表示窓11からは、合計9個の図柄が見えるように配置されている。このリール21a〜21cの各々には、例えば、図3に示すように0番から20番までの21個の図柄が表示されており、番号が増加する順で変動表示される。なお、この図3において、赤7、青7、白7は、このスロットマシン1の演出に関連する図柄であって、後述する特別役に特に関係する図柄である。また、リール駆動手段22a〜22cは、ステッピングモータ等で構成され、リール21a〜21cの各々の回転中心部に連結され、その作動はメイン制御手段100のリール制御手段120により制御される。さらに、リール位置検出手段23a〜23cは、各々のリール21a〜21cの停止位置を検出し、有効ライン上に表示されている図柄を判定するためのものであり、このリール位置検出手段23a〜23cによる検出値はメイン制御手段100により読み出され停止図柄判定手段130に渡される。
ここで、図示しないが、スロットマシン1のリール表示窓11を含む部分には、図柄組合せラインが設けられている。この「図柄組合せライン」とは、リール21a〜21cの停止時における図柄の並びラインであって図柄の組合せを形成させるラインである。本実施例では、上述のようにリール表示窓11に表示される3×3の図柄に対して、水平方向の中段、上段及び下段にそれぞれ設けられたラインと、右下がり及び左下がりの斜め方向の各ラインの合計5本から構成されている。そして、各リール21a〜21cの上下に連続する3図柄は、それぞれ1以上の図柄組合せライン上に位置している。
さらに、5本の図柄組合せラインのうち、遊技者によって投入された遊技メダルの枚数に応じて、図柄組合せラインの中から、有効ラインと無効ラインとが設定される。「有効ライン」とは、本実施形態では、いずれかの役に対応する図柄の組み合わせがそのライン上に停止したときに、その役の入賞となるラインである。−方、「無効ライン」とは、遊技メダルの投入枚数が3枚より少ない場合に生じ、図柄組合せラインのうち、有効ラインとして設定されないラインであって、いずれかの役に対応する図柄の組み合わせがそのライン上に停止した場合であっても、その役に応じた利益の付与(遊技メダルの払い出し等)を行わないラインである。すなわち、無効ラインは、そもそも図柄の組み合わせの成立対象となっていないラインである。
メイン制御手段100の入力側(図2中、左側)には、操作手段30が電気的に接続さ
れており、ベットボタン31a及びマックスベットボタン31b(以下、これらのボタンをまとめて「ベットボタン31」と呼ぶ)、スタートレバー32、及び、ストップボタン33(左ストップボタン33a、中ストップボタン33b、右ストップボタン33c)を有している。ベットボタン31は、遊技者が、遊技媒体貯留手段140により内部に貯留されている遊技メダルを遊技に投入するときに操作するスイッチであって、その操作によって有効ラインが有効化される。なお、図1に示すメダル投入口51は、ベットボタン31と同様に、有効ラインを有効化するために実際の遊技メダルを投入する部分であり、このメダル投入口51からの遊技メダルの投入は、ベットボタン31の操作に含まれるものである。
本実施形態におけるスロットマシン1においては、1回の遊技で投入可能な遊技メダルの枚数は、1枚〜3枚である。そして、投入枚数が1枚のとき、若しくは、ベットボタン31aが1回操作されたときは、水平方向中段の図柄組合せライン(1本)が有効ラインに設定されるとともに、残りの4本の図柄組合せラインが無効ラインに設定される。また、投入枚数が2枚のとき、若しくは、ベットボタン31aが2回操作されたときは、水平方向中段、上段及び下段の図柄組合せライン(3本)が有効ラインに設定されるとともに、残りの2本の図柄組合せラインが無効ラインに設定される。さらに、投入枚数が3枚のとき、若しくは、ベットボタン31aが3回操作されるか、MAXベットボタン31bが操作されたときは、すべての図柄組合せライン(合計5本)が有効ラインに設定され、無効ラインは存在しない。なお、このように、有効ラインの本数を決定するために遊技に投入される遊技メダルの枚数を、以降の説明では「規定数」と呼ぶ。
ここで、本実施形態におけるスロットマシン1においては、払出し制御手段140に設けられた遊技媒体貯留手段141により、内部に所定の枚数(例えば50枚)の遊技メダルを貯留することができる(以下、このスロットマシン1の内部に貯留されている遊技メダルを「クレジット」と呼ぶ)。メダル投入口51から最大のベット数(本実施の形態では3枚)以上の遊技メダルが投入されるか、若しくは、遊技メダルが払出される役に入賞すると、払出し制御手段140は、その遊技メダルを遊技媒体貯留手段141に記憶(内部に貯留)する。なお、貯留されている遊技メダル(クレジット)の枚数が所定の枚数(上述の場合50枚)を超えると、払出し制御手段140は、超えた枚数の遊技メダルを払い出し口52から払い出すように構成されている。
また、スタートレバー32は、図柄表示手段20として設けられたリール21a〜21cを始動させるときに操作するレバーである。さらに、ストップボタン33(33a〜33c)は、回転しているリール21a〜21cの各々を停止させるときに遊技者が操作するボタンである。
遊技の開始時には、遊技者は、メダル投入口51から遊技メダルを投入してベットするか、若しくは、ベットボタン31(ベットボタン31a又はMAXベットボタン31b)を操作して内部に貯留されている遊技メダル(クレジット)をベットし、さらに、スタートレバー32を操作する。スタートレバー32が操作されると、そのときに発生する操作信号がメイン制御手段100に入力される。メイン制御手段100は、この操作信号を受信すると、有効ラインを確定するとともに、役抽選手段110により役の抽選を行う。ここで、役としては、複数種類の特別役、複数種類の小役、及び、リプレイが設けられている。
特別役とは、その役に入賞すると、通常遊技から特別遊技(通常遊技以上に遊技メダルの獲得が期待できる、遊技者にとって有利となる遊技)に移行されるという役であり、BB(ビックボーナス)や、MB(ミドルボーナス)が設けられている。BBは、特別遊技の1つであるBB遊技に移行させる役であり、MBは特別遊技の他の1つであるMB遊技に移行させる役である。例えば、本実施形態に係るスロットマシン1においては、遊技メダルが3枚投入されて遊技が行われた場合には、図4に示す特別役1〜3の何れかに入賞すると、BB遊技若しくはMB遊技に移行するように構成されている。また、小役とは、予め定められた枚数の遊技メダルが払い出される役であり、小役の種類に応じて、その役に対応する図柄の組み合わせ及び払い出される遊技メダルの枚数が異なるように設定されている。本実施形態に係るスロットマシン1においては、図4に示すように小役1〜小役3が設定されている。さらに、リプレイとは、再遊技役であって、当該遊技で投入したメダル枚数を維持して再遊技が行えるようにした役である。
なお、役抽選手段110には、乱数値を発生させる乱数発生手段111、この乱数発生手段111から乱数値を抽出する乱数抽出手段112、及び、上記各々の役の当選確率が乱数値の取り得る範囲に対応して定義された役抽選テーブルを記憶する役抽選テーブル記憶手段114を有し、乱数抽出手段112により取得された乱数値及び役抽選テーブルにより役に当選したか否かを判定する乱数判定手段113と、を有して構成されている。また、遊技状態制御手段160は、通常遊技制御手段161、特別遊技制御手段162、及び、再遊技確率変動遊技制御手段163を有して構成されている。
ところで、このようなスロットマシン1においては、遊技の結果に外部からの影響を加えることができないように、遊技を制御するメイン制御手段100とその遊技に対する演出を制御するサブ制御手段200とは分離して構成されている。そのため、メイン制御手段100は、サブ制御手段200で実行される演出を制御するために、上述の入賞結果等の遊技に関する情報を含む制御コマンドをサブ制御手段200に送信するように構成されており、サブ制御手段200は、この制御コマンドを受信したときにその演出の態様を決定し、画像表示部41、各種遊技ランプ42、及び、放音部(スピーカー)43により映像、光及び音響効果を用いて演出を行うように構成されている。ここで、サブ制御手段200は、演出を制御する演出制御手段300と、この演出制御手段300により決定された演出の態様に応じて、上述の画像表示部41、各種遊技ランプ42及び放音部43の作動を制御する画像音響生成手段400とから構成されており、さらに、演出制御手段300は、演出抽選手段310を有して構成されている。
また、演出制御手段300は、メイン制御手段100から送信される遊技に関する情報から、払出し制御手段140により遊技媒体貯留手段141に記憶されているクレジットの枚数を算出する貯留枚数算出手段340、遊技者の操作状態の変化を検出する操作状態検出手段350、及び、遊技メダルの貯留枚数が所定の枚数より少なくなった遊技が終了してから遊技メダルが投入されて次の遊技が開始するまでにかかった時間を算出する遊技間隔計測手段360を有する。
なお、サブ制御手段200も、所定の制御基板上に設けられており、演算等を行うCPUと、演出の実行等に必要なプログラムを記憶しておくROMと、CPUが各種制御を行うときに、取り込んだデータ等を一時的に記憶しておくRAMと、演出態様の抽選を行うための乱数発生器等とを備えている。
それでは、このようなスロットマシン1において遊技毎に行われる処理について説明する。
(メイン制御手段での処理)
まず、図5〜図8をあわせて用いてメイン制御手段100における各遊技における処理について説明する。ここで、図5は遊技開始時に遊技者がベット操作及びスタートレバー操作をするまでの処理の流れを示し、図6はリールの回転から停止までの処理の流れを示し、図7はリール停止後の処理の流れを示し、図8は、遊技状態の遷移を示している。
遊技の開始時には、遊技者は、メダル投入ロ51から遊技メダルを投入するか、若しく
は、ベットボタン31(ベットボタン31a又はMAXベットボタン31b)を操作して遊技者の望む規定数のベットを行う。メイン制御手段100は、このベット操作が行われることを監視し(ステップS600)、ベット操作が行われると、さらに、遊技者によりスタートレバー32が操作されたか否かを監視する(ステップS601)。そして、スタートレバー32が操作されると、役抽選手段110により役の抽選を行う(ステップS602)。役抽選手段110による役の抽選が行われると、メイン制御手段100は、スタートレバー32が操作された情報をサブ制御手段200に送信し(ステップS603)、メダル投入口51から投入された遊技メダルの枚数か若しくはベットボタン31の操作によりベットされた遊技メダルの枚数等の情報を含むベット情報をサブ制御手段200に送信し(ステップS604)、さらに役の抽選結果である当選情報をサブ制御手段200に送信する(ステップS605)。
続いて、リール制御手段120により、リール駆動手段22a〜22cを駆動制御して、すべてのリール21a〜21cを回転させるように制御する(ステップS606)。このようにして、リール21a〜21cがリール駆動手段22a〜22cによって回転されることで、リール21a〜21c上の図柄は、所定の速度でリール表示窓11内で上下方向に変動表示される。
遊技者が、各ストップボタン33a〜33cを操作すると、そのときに発生する操作信号がメイン制御手段100に入力される。リール21a〜21cが変動表示されている状態で、メイン制御手段100は、遊技者の停止操作によりこの操作信号が入力されるのを監視し(ステップS607)、この操作信号を受信すると、リール制御手段120により、ストップボタン33a〜33cに対応するリール駆動手段22a〜22cを駆動制御して、そのリール駆動手段22a〜22cに係るリール21a〜21cの停止制御を行う(ステップS608)。そして、メイン制御手段100は、以上の操作によりすべてのリール21a〜21cの回転が停止したことを検出すると(ステッS609)、ストップボタン33a〜33cが操作された情報をサブ制御手段200に送信する(ステップS610)。なお、このストップボタンの操作情報には、ストップボタン33a〜33cが押されたときのリール21a〜21c各々の位置の情報であって、中央の有効ライン上にある図柄に関する情報(以降の説明ではこの情報を「図柄受付位置情報」と呼ぶ)も含まれる。
次に、メイン制御手段100は、停止図柄判定手段130により、有効ライン上にいずれかの役(抽選により当選した役)に対応する図柄が停止したか否かを判定する。具体的には、まず、有効ライン上にボーナス図柄が表示されているか否かを判定し(ステップS611)、表示されていると判定したときは、遊技状態制御手段160により特別遊技制御手段162を実行し、特別遊技状態(上述の場合、BB遊技若しくはMB遊技)に移行する(ステップS612)。また、有効ライン上にボーナス図柄が表示されていない場合は、小役1〜3に対応する図柄が表示されているか否かを判定し(ステップS613)、表示されていると判定されたときは、払出し制御手段140により入賞した小役に対応する遊技メダルの払い出しが行われる(ステップS614)。さらに、有効ライン上に小役図柄が表示されていない場合は、有効ライン上にリプレイ図柄が表示されているか否かを判定し(ステップS615)、表示されている場合には、再遊技を実行する(ステップS616)。そして、最後に、有効ライン上に表示されている図柄の情報(入賞情報)をサブ制御手段200に送信し(ステップS617)、一回の遊技に対する処理を終了する。
ここで、このスロットマシン1における遊技状態について図8を用いて説明する。このスロットマシン1がリセットされたとき(「RAMクリア」とも呼ばれる)、遊技状態制御手段160は、通常遊技制御手段161を実行し、このスロットマシン1は、通常遊技状態(非内部中)J1になる。ここで、「非内部中」とは、RAMクリア時のように特別役に当選していない状態のことを指す。そして、役抽選手段110により特別役に当選すると、通常遊技状態(内部中)J2に移行する。ここで、「内部中」とは、特別役に当選はしているが、有効ライン上にこの特別役に対応する図柄を揃えていない(入賞していない)状態のことであり、遊技状態制御手段160においては、引き続き通常遊技制御手段161が実行されている。なお、通常遊技状態(内部中)J2に移行すると、特別役持ち越し手段150により、当選した特別役に入賞するまで当選役が持ち越される(すなわち、通常遊技状態(内部中)J2の状態が継続される)。
通常遊技状態(内部中)J2において、有効ライン上に当選した特別役に対応する図柄を揃えると、遊技状態制御手段160は特別遊技制御手段162を実行し、このスロットマシン1は、特別遊技状態J3になる。特別遊技状態J3に移行すると、所定の終了条件を満たすまで通常遊技以上の遊技メダルの獲得を期待できる遊技者にとって有利な遊技が実行される。ここで、所定の終了条件とは、例えば、遊技者が所定の枚数以上の遊技メダルを獲得した場合である。
そして、特別遊技状態J3において、所定の終了条件を満たすか、若しくは、通常遊技状態(非内部中)J1にあるときに、所定の条件を満たす(例えば、所定の小役に入賞する)と、遊技状態制御手段160は、再遊技確率変動遊技制御手段163を実行し、このスロットマシン1は、再遊技確率変動遊技状態(非内部中)J4に移行する。再遊技確率変動遊技状態とは、再遊技役(リプレイ)の当選確率が通常遊技とは異なるように構成された遊技である(この遊技状態は「リプレイタイム(RT)」とも呼ばれ、再遊技役の当選確率が通常遊技よりも高く設定される)。この再遊技確率変動遊技状態(非内部中)J4においても、特別役に当選すると再遊技確率変動遊技状態(内部中)J5に移行し、この状態で特別役に入賞すると特別遊技状態J3に移行する。この場合も、再遊技確率変動遊技状態(内部中)に移行すると、特別役持ち越し手段150により、当選した特別役に入賞するまでその当選役が持ち越される。一方、再遊技確率変動遊技状態(非内部中)において所定の役(例えば、所定の小役)に当選し、この役に対応する図柄を有効ライン上に揃えると、遊技状態制御手段160は通常遊技制御手段161を実行し、このスロットマシン1は、通常遊技状態(非内部中)J1に移行する。
なお、いずれの遊技状態においても、上述のように、小役に当選して入賞すると払出し制御手段140により所定の枚数の遊技メダルが払い出され、リプレイ(再遊技役)に当選して入賞すると再遊技が実行されるように構成されている。また、以上の遊技状態の説明は一例であり、本発明がこの遊技状態の遷移に限定されることはない。
(サブ制御手段での処理)
一方、サブ制御手段200では、上述のようにメイン制御手段100から送信されるベット情報、当選情報、スタートレバー32とストップボタン33a〜33cの操作情報、並びに、入賞情報をもとに、演出制御手段300における、貯留枚数算出手段340、遊技状態検出手段350、及び、遊技間隔計測手段360を実行する。ここでは、図9〜図10を合わせて用いてこれらの処理について説明する。なお、図9は、演出制御手段300における処理のうち、演出抽選テーブルの選択までの処理を示すフローチャートであり、図10は、演出制御手段300における処理のうち、演出の実行の処理を示すフローチャートであり、図11は貯留枚数算出手段340における処理を示すフローチャートであり、図12は遊技操作の変化を操作間隔で判断するように構成された操作状態検出手段360の処理を示すローチャートであり、図13は遊技操作の変化を図柄受付位置で判断するように構成された操作状態検出手段360の処理を示すローチャートであり、図14は演出制御手段300における連続演出の実行の処理を示すフローチャートである。
本実施の形態に係るスロットマシン1は、上述のように、メイン制御手段100により制御される遊技に応じて、サブ制御手段200により演出を実行するように構成されている。このサブ制御手段200により実行される演出の態様は、遊技毎に完結する単独演出と、所定の回数の遊技に渡って実行される(ストーリーが連続する)連続演出とが設けられており、特別役に当選しているとき(すなわち、内部中であるとき)に、この連続演出が選択される可能性が高くなるように設定されている。ここで、単独演出が実行されるか連続演出が実行されるかは、演出抽選手段310による抽選によって決定されるように構成されている。そして、単独演出及び連続演出の選択確率は、演出テーブル記憶手段314に記憶されている演出抽選テーブルにより決定される。また、このスロットマシン1においては、メイン制御手段100に貯留されているクレジットの残り枚数と、遊技者の操作状態の変化(特別役の入賞を狙って操作をしている状態への変化)とに応じて、単独演出及び連続演出の選択確率を変化させるように構成されており、具体的には、演出抽選テーブル記憶手段314に単独演出及び連続演出の選択確率の異なる複数の演出抽選テーブルを記憶させておき、演出抽選テーブル選択手段320により、演出抽選手段310により抽選に用いられるテーブルを選択するように構成されている。なお、以降の説明では、演出抽選テーブルとして、第1の演出抽選テーブル314aと、この第1の演出抽選テーブル314aよりも連続演出の選択確率が高く設定された第2の演出抽選テーブル314bと、この第2の演出抽選テーブル314bよりもさらに連続演出の選択確率が高く設定された第3の演出抽選テーブル314cとを用いて演出態様の抽選を行うように構成された場合について説明する。
図9に示すように、演出制御手段300は、メイン制御手段100からベット操作が行われるのを監視し(ステップS700)、ベット情報を受信して遊技者によるベット操作が行われたと判断すると、貯留枚数算出手段340から、このスロットマシン1に貯留されている遊技メダルの枚数(クレジットの枚数)を取得する(ステップS701)。
ここで、貯留枚数算出手段340は、内部に図示しないカウンタを有し、メイン制御手段100から受信した制御コマンドのうち、クレジットに関連する制御コマンドを受信する毎に実行されて、メイン制御手段100の遊技媒体貯留手段140で貯留されている遊技メダルの枚数(クレジットの残り枚数)をこのカウンタで計測するように構成されている。具体的には図9に示すように、この貯留枚数算出手段340は、受信した制御コマンドが遊技メダルの投入に関するものか否かを判断し(ステップS800)、遊技メダルの投入の場合は、次に、最大ベット数を超える枚数(すなわち、4枚以上)の投入が行われたか否かを判断し(ステップS801)、4枚以上の投入が行われた場合には、3枚を超える枚数をカウンタに加算し(ステップS802)、3枚以下の場合は、処理を終了する。なお、このとき、カウンタに記憶されている枚数が貯留枚数の上限値(上述の説明では50枚)を超えたときは、超えた分の加算は行わない。また、ステップS800で、遊技メダルの投入でないと判断したときは、次に、ベットボタン31の操作か否かを判断し(ステップS803)、ベットボタン31の操作であると判断したときは、ベットされた枚数をカウンタから減算して処理を終了する(ステップS804)。なお、このステップS804において、カウンタの枚数が0より小さくなるときは、0とする。さらに、ステップS803において、ベットボタン31の操作でないと判断したときは、役に入賞して遊技メダルが払い出された否かを判断し(ステップS805)、払い出されたときは、その枚数をカウンタに加算して処理を終了する(ステップS806)。このときも、カウンタに記憶されている枚数が貯留枚数の上限値を超えたときは、超えた分の加算は行わない。ステップS805で払い出しでないと判断したときはそのまま処理を終了する。
そして、演出制御手段300は、上記ステップS701で取得したクレジットの残り枚数が所定の閾値(枚数)以下であるか否かを判定する(ステップS702)。ここで、貯留枚数の閾値は、1回の遊技にベットされる遊技メダルの枚数(規定数)から決まる残りの遊技数によって決定される。例えば、規定数の最大値が3枚に設定されているときに、残りの遊技数が3回以下の場合に、以降に説明する連続演出の選択確率を高くするように構成するときは、クレジットの残り枚数の閾値を9枚とする。このステップS702でクレジットの残り枚数が所定の閾値より多いと判定された場合には、演出抽選テーブル選択手段320により第1の演出抽選テーブル314aを選択する(ステップS708)。
一方、ステップS702でクレジットの残り枚数が所定の閾値以下であると判定された場合には、次に、演出制御手段300はメイン制御手段100から受信した制御コマンド(当選情報)より、特別遊技に当選しているか否か、すわなち、内部中であるか否かを判定し(ステップS703)、特別遊技に当選して内部中である場合には、演出抽選テーブル選択手段320により第3の演出抽選テーブル314cを選択する(ステップS704)。反対に、ステップS703で特別遊技に当選しておらず、非内部中であると判定した場合は、演出制御手段300は、操作状態検出手段350より遊技操作情報(遊技者による遊技操作の変化に関する情報)を取得し(S705)、この遊技操作情報により遊技者の遊技操作に変化がある(遊技者が、特別役に当選していると認識して遊技をしている)かを判断し(ステップS706)、変化があると判断したときは、演出抽選テーブル選択手段320により第2の演出抽選テーブル314bを選択し(ステップS707)、変化が無いと判断したときは、演出抽選テーブル選択手段320により第1の演出抽選テーブル314aを選択する(ステップS708)。なお、内部中のときにも遊技操作の変化を検出し、変化があるときにだけ第3の演出テーブル314cを選択し、変化が無いときは第1の演出テーブル314aを選択するように構成しても良い。
ここで、操作状態検出手段350において、遊技操作の変化を検出するには、例えば、遊技者の操作間隔で判断する方法と、遊技者がストップボタンを押したときに所定の有効ライン上にある図柄(図柄受付位置情報)により判断する方法の2つがあり、以下、それぞれの方法について説明する。
(操作間隔で判断する方法)
この場合、操作状態検出手段350は、遊技者がスタートレバー32の操作を行ってリール21a〜21cを回転させてから、ストップボタン33a〜33cを操作して全てのリール21a〜21cを停止させるまでの時間(以下、「操作間隔」と呼ぶ)を計測し、この操作間隔を用いて、遊技者による遊技操作の変化を検出するように構成されている。具体的には、操作状態検出手段350は、図12に示すように、メイン制御手段100においてスタートレバー32が操作されたか否かを監視し(ステップS900)、メイン制御手段100からスタートレバー32の操作情報を受信して操作がされたと判断した場合には、タイマーを起動し(ステップS901)、全リールが停止したか否かを監視する(ステップS902)。次に、操作状態検出手段350は、ストップボタン33a〜33cの操作情報を受信して、全てのリール21a〜21cが停止したと判断した場合にはタイマーを停止して、操作間隔を算出する(ステップS903)。そして、この操作間隔が所定値以上か否かを判断し(S904)、所定値以上である場合には遊技操作が変化したと判断し(ステップS905)、操作間隔が所定値より短い場合には遊技操作が変化しないと判断する(ステップS906)。すなわち、この場合の操作状態検出手段350は、操作間隔が所定値以上であるときは、遊技者が特別役の図柄を有効ライン上に揃えようとして、慎重に操作している状態であると判断し、これにより遊技者による遊技操作の変化を検出するように構成されている。
(図柄受付位置情報で判断する方法)
この場合、操作状態検出手段350は、メイン制御手段100から送信されるストップボタン33a〜33cの操作情報に含まれる図柄受付位置情報に基づいて、遊技者による遊技操作の変化を検出する。具体的には、操作状態検出手段350は、図13に示すように、メイン制御手段100からストップボタンの操作情報を受信するのを監視し(ステップS910)、ストップボタンの操作情報を受信すると、この操作情報に含まれる図柄受付位置情報を取得し(ステップS911)、図柄受付位置情報が特別役の図柄の近傍であるか否かを判断する(ステップS912)。このステップS912で、図柄受付位置情報が特別役の図柄の近傍である場合には遊技操作が変化したと判断し(ステップS913)、図柄受付位置情報が特別役の図柄の近傍でない場合には遊技操作が変化しないと判断する(ステップS914)。すなわち、この場合の操作状態検出手段350は、図柄受付位置情報が特別役の図柄の近傍である場合は、遊技者が特別役に当選していると認識し、この図柄を有効ライン上に揃えようとしている状態であると判断し、これにより遊技者による遊技操作の変化を検出するように構成されている。
以上のステップS701〜S708で説明したように、このスロットマシン1においては、払出し制御手段140で貯留されている遊技メダルの枚数(クレジットの残り枚数)が所定の枚数以下になると、内部中であるときは、連続演出の選択確率が最も高く設定された第3の演出抽選テーブル314cを選択し、非内部中であって遊技操作の変化があったときに、連続演出の選択確率が高く設定された第2の演出抽選テーブル314bを選択し、それ以外の場合には、連続演出の選択確率が低く設定された第1の演出抽選テーブル314aが選択されるように構成されている。なお、内部中であるときに、非内部中であるときよりも連続演出の選択確率が高く設定された演出抽選テーブルを選択するのは、このようなスロットマシン1においては、そもそも内部中における連続演出の選択確率は、非内部中よりも高く設定されているからである。
そして、このようにして演出抽選テーブル選択手段320により演出抽選テーブルが選択されると、図10に示すように、演出制御手段300は、演出抽選手段310により演出の態様の抽選を行い(ステップS709)、連続演出に当選したか否かを判断する(ステップS710)。このステップS710で連続演出に当選していないと判断されたときは、抽選結果に応じた単独演出を演出実行手段330により実行し(ステップS711)、連続演出に当選していると判断されたときは、抽選結果に応じた連続演出を演出実行手段330により実行する(ステップS712)。
(連続演出時の処理)
連続演出の実行時において演出制御手段300は、図14に示すように、まず、連続演出の回数(以下、「連続回数」と呼ぶ)を所定の値(例えば、4回)に設定する(ステップS7121)。そして、メイン制御手段100で実行されている遊技の進行状況に応じて1回目の連続演出を実行し(ステップS7122)、この連続演出の実行が終了すると連続回数から1を引き(ステップS7123)、メイン制御手段100で実行されている1回の遊技が終了したか(全てのリール21a〜21cが停止して次の遊技が開始可能な状態になったか)を監視する(ステップS7124)。
ステップS7124で1回の遊技が終了したことを検出したときは、演出制御手段300は貯留枚数算出手段340よりクレジットの残り枚数を取得し(ステップS7125)、クレジットの残り枚数が所定の枚数より少ないか否かを判断する(ステップS7126)。ここで所定の枚数とは、1回の遊技でベットできる最も少ない枚数であり、上述の例では、1枚である。ステップS7126でクレジットの残り枚数が所定の枚数以上のときは、連続演出の終了条件に達しているか、すなわち、連続回数が0であるかを判断し(ステップS7134)、連続回数が0のときは、連続演出を終了し、連続回数が0でないときは、ステップS7122に戻り、メイン制御手段100で実行されている遊技の進行状況に応じて次の連続演出の実行を続ける。
一方、ステップS7126でクレジットの残り枚数が所定の枚数より少ないとき、すなわち、このスロットマシン1に貯留されている遊技メダルの枚数では遊技を続けられない状態にあるときには、演出制御手段300は、遊技間隔計測手段360により、現在終了した遊技から次の遊技が実行されるまでの時間(例えば、次の遊技において遊技メダルがベットされるまでの時間であって、以降の説明では「遊技間隔」と呼ぶ)を計測する。具体的には、まず、遊技間隔計測手段360は、タイマーを起動し(ステップS7127)、次の遊技が開始されるのを監視する(ステップS7128)。そして、ステップS7128で次の遊技が開始されたのを検出すると、タイマーを停止して遊技間隔を算出して演出制御手段300に通知する(ステップS7129)。
演出制御手段300は、遊技間隔計測手段360から遊技間隔を取得すると、この遊技間隔が所定値以上であるか否かを判断し(ステップS7130)、所定値より短いときは、連続演出の終了条件に達しているか、すなわち、連続回数が0であるかを判断し(ステップS7134)、連続回数が0のときは、連続演出を終了し、連続回数が0でないときは、ステップS7122に戻り、メイン制御手段100で実行されている遊技の進行状況に応じて次の連続演出の実行を続ける。一方、ステップS7130において、遊技間隔が所定値以上のときは、連続回数が所定値以下(例えば、2回以下)であるかを判断し(ステップS7131)、所定値より多いときはステップS7122に戻り次の連続演出の実行を続け、所定値以下のときは、さらに、連続回数に所定の延長回数を加算し(ステップS7132)、演出引き延ばし制御を実行し(ステップS7133)、ステップS7122に戻ってメイン制御手段100で実行されている遊技の進行状況に応じて連続演出の実行を続ける。なお、ステップS7131で、連続回数が所定値以下であるか否かを判断しているのは、連続演出の残り回数(連続回数)が所定値より多いときは、延長する必要がないからである。
ここで、上述のステップS7133で実行される連続演出引き延ばし制御を具体的に説明する。このスロットマシン1の演出が、サバンナにおいて動物の狩をする演出であった場合に、連続演出は、複数の遊技にわたって、サバンナで狩をするストーリーとして連続する演出が実行される。例えば、1回目の遊技で、ハンターが、獲物のシマウマを発見する演出、2回目の遊技で、ハンターが、獲物のシマウマを追いかける演出、3回目の遊技でも、ハンターが、獲物のシマウマを追いかける演出、4回目の演技で、ハンターが狩りに失敗する演出という一連の連続演出が構成されているとする。演出引き延ばし演出が、2回目や3回目の演出の後で実行された場合には、シマウマが逃げている最中にライオンや象といった他の動物に遭遇する演出を挿入することにより延長を行う(演出を追加する)。あるいは、連続演出引き延ばし制御が、4回目(最後)の演出のときに実行された場合には、この4回目の演出でハンターが狩に失敗したが、助手が現れ、代わりに追いかけるような演出を以降の連続演出(5回目以降の連続演出)に追加する。このように、連続演出の実行状態に応じて、ストーリーを維持した演出を追加することにより、遊技者に連続演出が追加されたことを認識させることがない。なお、この連続演出中に特別役に入賞したときは、狩りに成功した演出に差し替えられ、上述の連続演出は終了する。
このように、遊技間隔計測手段360で計測される遊技間隔は、クレジットの残り枚数では遊技を続けることができない状態のときに、遊技の終了から次の遊技が開始されるまでの時間であって、演出制御手段300は、この遊技間隔により、遊技者の手持ちの遊技メダルが無くなって追加購入したか否かを判断し(遊技間隔が所定値より長いときは、遊技メダルの購入操作を行っていると判断している)、追加購入していると判断したときは、連続演出の回数を延長する(例えば、3回延長する)ように構成されている。これにより、連続演出が実行されている最中に遊技メダルを追加した遊技者の期待を損なわないようにすることができる。なお、演出引き延ばし制御で延長する回数は、少なくとも遊技者の期待感を損なわないような回数であることが好ましい(たとえば3回程度)。
本発明に係るスロットマシン1を以上のように構成すると、このスロットマシン1に貯留されている遊技メダルの枚数(クレジット)が所定の枚数以下になり、且つ、遊技者による遊技状態が変化したときに連続演出の選択確率が高く設定された演出抽選テーブルを選択するように構成することにより、連続演出が多発することを防ぎつつ、遊技者に対して、特別役に当選している期待を抱かせることができるので、遊技者にこのスロットマシン1による遊技を継続させることができる。特に、操作間隔や図柄受付位置により遊技者が特別役の入賞を狙っていると判断して連続演出の確率を高くすることにより、本発明の効果をより向上させることができる。また、同様に、特別役に当選して内部中であるときにも、同様に連続演出の選択確率を高くすることにより、遊技者にこのスロットマシン1での遊技を継続させることができる。
なお、以上の実施例においては、本発明をスロットマシンに適用した場合について説明したが、本発明がこれに限定されることはなく、パチンコ等の遊技機全般に適用することができる。
本発明に係る遊技機の一例であるスロットマシンの正面図である。 上記スロットマシンの制御の概略を示すブロック図である。 リール外周面の図柄配列を示す平面図である。 上記スロットマシンにおける役と図柄の対応関係を示す説明図である。 メイン制御手段における処理のうち、遊技開始時に遊技者がベット操作及びスタートレバー操作をするまでの処理の流れを示すフローチャートである。 メイン制御手段における処理のうち、リールの回転から停止までの処理の流れを示すフローチャートである。 メイン制御手段における処理のうち、リール停止後の処理の流れを示すフローチャートである。 上記スロットマシンにおける遊技状態の遷移を示す説明図である。 演出制御手段の処理のうち、演出抽選テーブルの選択までを示すフローチャートである。 演出制御手段の処理のうち、演出の実行を示すフローチャートである。 貯留枚数算出手段における処理を示すフローチャートである。 遊技操作の変化を操作間隔で判断するように構成された操作状態検出手段の処理を示すローチャートである。 遊技操作の変化を図柄受付位置で判断するように構成された操作状態検出手段の処理を示すローチャートである。 演出制御手段における連続演出の実行の処理を示すフローチャートである。
符号の説明
1 スロットマシン(遊技機) 20 図柄表示手段 30 操作手段
100 メイン制御手段 300 演出制御手段
310 演出抽選手段 314 演出抽選テーブル記憶手段
330 演出実行手段 340 貯留枚数算出手段
350 操作状態検出手段 360 遊技間隔計測手段

Claims (5)

  1. 遊技者からの操作を受け付ける操作手段と、
    図柄を変動させて表示させる図柄表示手段と、
    前記操作手段からの入力に応じて、役の抽選を行うとともに前記図柄表示手段により表示される前記図柄を変動及び停止させ、前記抽選により役に当選し、かつ、当該役に対応する前記図柄の組み合わせが有効ライン上に停止したときは、当該役に応じた数の遊技媒体の払い出しを含む利益を与える遊技を制御するメイン制御手段と、
    前記メイン制御手段による前記抽選の結果に応じて、当該遊技に対応する演出を行う演出制御手段と、を有し、
    前記演出制御手段は、
    複数の前記演出を実行可能で、当該演出毎の選択確率が記憶された演出抽選テーブルであって、前記選択確率が異なる複数の演出抽選テーブルを記憶する演出抽選テーブル記憶手段と、
    複数の前記演出抽選テーブルから抽選に用いられる演出抽選テーブルを選択する演出抽選テーブル選択手段と、
    選択された前記演出抽選テーブルを用いて、実行する演出を抽選により決定する演出抽選手段と、
    前記決定された演出を実行する演出実行手段と、
    前記遊技者により投入され、若しくは、前記遊技の結果により払い出されて、当該遊技機に貯留されている前記遊技媒体の枚数を算出する貯留枚数算出手段と、
    前記遊技者の前記操作手段に対する操作の変化を検出する操作状態検出手段と、を有し、
    前記演出抽選テーブル選択手段は、前記メイン制御手段において前記役のうち特別役に当選していないときであって、前記貯留枚数算出手段により算出された前記遊技媒体の枚数が所定の値以下であり、かつ、前記操作状態検出手段により前記遊技者の操作の変化を検出したときに、前記演出抽選テーブルのうち、所定の回数の遊技に亘って連続して実行される連続演出の選択確率が高く設定された演出抽選テーブルを選択するように構成された遊技機。
  2. 前記演出抽選テーブル選択手段は、前記メイン制御手段において前記特別役に当選しているときであって、前記貯留枚数算出手段により算出された前記遊技媒体の枚数が所定の値以下であるときに、前記演出抽選テーブルのうち、前記特別役に当選していないときに選択される演出抽選テーブルよりも前記連続演出の選択確率が高く設定された演出抽選テーブルを選択するように構成された請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記貯留枚数算出手段により算出された前記遊技媒体の枚数が所定の枚数より少なくなった遊技が終了してから次の遊技が開始されるまでの時間を遊技間隔として計測する遊技間隔計測手段を有し、
    前記演出制御手段は、前記遊技間隔が所定の値以上であり、かつ、前記連続演出が実行されているときは、当該連続演出が実行される前記遊技の回数を延長するように構成された請求項1または2に記載の遊技機。
  4. 前記操作状態検出手段は、
    前記操作手段による前記図柄表示手段の変動開始から停止までの時間を操作間隔として測定し、当該操作間隔が所定の時間より長くなったことにより、操作の変化を検出するように構成された請求項1〜3いずれか一項に記載の遊技機。
  5. 前記操作状態検出手段は、
    変動表示されている前記図柄表示手段に対して、前記操作手段により停止操作がされたときの当該図柄の位置を図柄受付位置として取得し、当該図柄受付位置が特別役を構成する図柄の近傍であることにより、操作の変化を検出するように構成された請求項1〜3いずれか一項に記載の遊技機。
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