JP2009278062A - 真空容器およびプラズマ処理装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 プラズマ処理容器100aは、角筒形状に成形された下部容器1と、この下部容器1に組み合わされる上部容器10とを有している。上部容器10は、枠体21と、この枠体21に絶縁部材23を介して連結されたシャワーヘッド25と、これら枠体21およびシャワーヘッド25の上方に配設された梁構造体27とを備え、シャワーヘッド25を構成するベース板31は大気圧の外部空間に露出している。
【選択図】図2
Description
前記上部容器は、前記下部容器の開口端に当接させられる第1の枠体と、該第1の枠体に固定された梁構造体と、前記梁構造体に外側から連結されて支持された状態で前記処理空間に処理ガスを導入するシャワーヘッドと、を有し、
前記シャワーヘッドの上部を大気圧空間に露出させた状態で前記梁構造体によって大気圧に対する耐圧強度を持たせている。
上部が開口した箱型をなし、内部に被処理体を載置する載置台が配置される下部容器と、
前記下部容器に対して開閉可能に構成され、閉状態で前記下部容器と気密に接合される上部容器と、
を備え、
前記上部容器は、前記下部容器の開口端に当接させられる第1の枠体と、該第1の枠体に固定された梁構造体と、下部電極としての前記載置台に対向して配置されると共に、前記梁構造体に外側から連結されて支持された上部電極と、を有し、
前記上部電極の上部を大気圧空間に露出させた状態で前記梁構造体によって大気圧に対する耐圧強度を持たせている。
内部に被処理体を載置する載置台が配置される下部容器と、
前記下部容器に対して開閉可能に構成され、閉状態で前記下部容器と気密に接合される上部容器と、
を備え、
前記下部容器は、前記上部容器に当接させられるとともに前記載置台を支持する支持部を有する第2の枠体と、該第2の枠体に固定された梁構造体と、を有しており、
前記第2の枠体の前記支持部で前記載置台を支持しつつ、前記載置台の底部を大気圧空間に露出させた状態で前記梁構造体によって大気圧に対する耐圧強度を持たせている。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。まず、図1〜図5を参照しながら、本実施の形態に係る真空容器を備えたプラズマエッチング装置100について説明を行う。図1は、プラズマエッチング装置100の外観を示す斜視図であり、図2は、プラズマエッチング装置100の概略構成を示す断面図である。また、図3および図4は図2の要部を拡大した断面図である。プラズマエッチング装置100は、例えばFPD用のガラス基板(以下、単に「基板」と記す)Sに対してプラズマエッチング処理を行なうための装置として構成されている。なお、FPDとしては、液晶ディスプレイ(LCD)、エレクトロルミネセンス(Electro Luminescence;EL)ディスプレイ、プラズマディスプレイパネル(PDP)等が例示される。
次に、図6および図7を参照しながら本発明の第2の実施の形態について説明する。図6は、図2に示した第1の実施の形態のプラズマエッチング装置100とほぼ同様の構成のプラズマエッチング装置の要部を示す断面図である。以下では、第1の実施の形態(図1から図5)との相違点を中心に説明し、同じ構成には同一の符号を付して説明を省略する。また、本実施の形態のプラズマエッチング装置の全体の構成は、第1の実施の形態のプラズマエッチング装置100を参照することにより把握できるので、図示を省略する。
次に、図8を参照しながら本発明の第3の実施の形態について説明する。以下では、第1の実施の形態(図1から図5)との相違点を中心に説明し、同じ構成には同一の符号を付して説明を省略する。図8は、本発明の第3の実施の形態に係るプラズマエッチング装置200の外観構成を示す斜視図である。このプラズマエッチング装置200は、例えば内面がアルマイト処理(陽極酸化処理)されたアルミニウムからなる角筒形状に成形された下部容器1と、この下部容器1に開閉可能に組み合わされる上部容器210とを有している。下部容器1と上部容器210とによって、真空容器であるプラズマ処理容器200aが構成されている。
次に、図9を参照しながら本発明の第4の実施の形態について説明する。以下では、第1の実施の形態(図1から図5)との相違点を中心に説明し、同じ構成には同一の符号を付して説明を省略する。図9は、本発明の第4の実施の形態に係るプラズマエッチング装置300の外観構成を示す斜視図である。このプラズマエッチング装置300は、例えば内面がアルマイト処理(陽極酸化処理)されたアルミニウムからなる角筒形状に成形された下部容器1と、この下部容器1に開閉可能に組み合わされる上部容器310とを有している。下部容器1と上部容器310とによって、真空容器であるプラズマ処理容器300aが構成されている。
次に、図10を参照しながら本発明の第5の実施の形態について説明する。以下では、第1の実施の形態(図1から図5)との相違点を中心に説明し、同じ構成には同一の符号を付して説明を省略する。図10は、本発明の第5の実施の形態に係るプラズマエッチング装置400の外観構成を示す斜視図である。このプラズマエッチング装置400は、例えば内面がアルマイト処理(陽極酸化処理)されたアルミニウムからなる角筒形状に成形された下部容器1と、この下部容器1に開閉可能に組み合わされる上部容器410とを有している。下部容器1と上部容器410とによって、真空容器であるプラズマ処理容器400aが構成されている。
次に、図11を参照しながら本発明の第6の実施の形態について説明する。以下では、第1の実施の形態(図1から図5)との相違点を中心に説明し、同じ構成には同一の符号を付して説明を省略する。図11は、本発明の第6の実施の形態に係るプラズマエッチング装置500の外観構成を示す斜視図である。このプラズマエッチング装置500は、例えば表面がアルマイト処理(陽極酸化処理)されたアルミニウムからなる角筒形状に成形された下部容器1と、この下部容器1に開閉可能に組み合わされる上部容器510とを有している。下部容器1と上部容器510とによって、真空容器であるプラズマ処理容器500aが構成されている。
次に、図12を参照しながら本発明の第7の実施の形態について説明する。以下では、第1の実施の形態(図1から図5)との相違点を中心に説明し、同じ構成には同一の符号を付して説明を省略する。本実施の形態では、梁構造体を下部容器にも配備した。図12に、本実施の形態に係るプラズマエッチング装置600の概略構成を示した。このプラズマエッチング装置600は、基板Sに対し真空状態でエッチング処理を行なうように構成されており、内部に基板Sを載置するサセプタ5が配置される下部容器1と、下部容器1に対して開閉可能に構成され、閉状態で下部容器1と気密に接合される上部容器10と、を備えている。下部容器1は、上部容器10に当接させられる第2の枠体としての下部枠体1cと、この下部枠体1cに固定された梁構造体611と、を有している。梁構造体611は、上部に配備された梁構造体27と同様の構成を有している。
Claims (14)
- 被処理体に対し真空状態で所定の処理を行なう処理空間を形成する真空容器であって、
上部が開口した箱型をなし、内部に被処理体を載置する載置台が配置される下部容器と、
前記下部容器に対して開閉可能に構成され、閉状態で前記下部容器と気密に接合される上部容器と、
を備え、
前記上部容器は、前記下部容器の開口端に当接させられる第1の枠体と、該第1の枠体に固定された梁構造体と、前記梁構造体に外側から連結されて支持された状態で前記処理空間に処理ガスを導入するシャワーヘッドと、を有し、
前記シャワーヘッドの上部を大気圧空間に露出させた状態で前記梁構造体によって大気圧に対する耐圧強度を持たせたことを特徴とする、真空容器。 - 前記シャワーヘッドは、多数のガス吐出孔を有して前記載置台に対向配備されたガス噴射板と、該ガス噴射板を支持するベース板と、前記ガス噴射板と前記ベース板とによって区画される内部のガス拡散空間と、を有しており、大気圧の外部空間に露出した前記ベース板を前記梁構造体によって支持したことを特徴とする請求項1に記載の真空容器。
- 前記ベース板は、前記処理空間を真空にした状態で単体では大気圧に対する必要な耐圧強度を有さない厚みで形成されていることを特徴とする請求項2に記載の真空容器。
- 前記シャワーヘッドを上部電極とし、前記載置台を下部電極として、前記処理空間内にプラズマを発生させるための一対の対向電極を形成していることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の真空容器。
- 前記ベース板と前記第1の枠体との間に、絶縁性材料からなるスペーサー部材を配備したことを特徴とする請求項4に記載の真空容器。
- 前記ベース板と前記梁構造体との間に、導電性プレート部材を備えており、前記ベース板から前記導電性プレート部材を介して前記第1の枠体へ向けて電流の経路が形成されるようにしたことを特徴とする請求項4または請求項5に記載の真空容器。
- 前記ベース板と前記導電性プレート部材が、前記ベース板の中央部において電気的に接続されていることを特徴とする請求項6に記載の真空容器。
- 前記梁構造体と前記シャワーヘッドを、前記シャワーヘッドの高さ位置を可変に調整可能な複数の連結手段によって連結したことを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の真空容器。
- 前記梁構造体がアーチ形状の梁部材を有していることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の真空容器。
- 被処理体に対し真空状態で所定の処理を行なう処理空間を形成する真空容器であって、
上部が開口した箱型をなし、内部に被処理体を載置する載置台が配置される下部容器と、
前記下部容器に対して開閉可能に構成され、閉状態で前記下部容器と気密に接合される上部容器と、
を備え、
前記上部容器は、前記下部容器の開口端に当接させられる第1の枠体と、該第1の枠体に固定された梁構造体と、下部電極としての前記載置台に対向して配置されると共に、前記梁構造体に外側から連結されて支持された上部電極と、を有し、
前記上部電極の上部を大気圧空間に露出させた状態で前記梁構造体によって大気圧に対する耐圧強度を持たせたことを特徴とする、真空容器。 - 前記上部電極と前記梁構造体との間に導電性プレート部材を備えており、前記上部電極から前記導電性プレート部材を介して前記第1の枠体へ向けて電流の経路が形成されるようにしたことを特徴とする請求項10に記載の真空容器。
- 前記上部電極と前記導電性プレート部材が、前記上部電極の中央部において電気的に接続されていることを特徴とする請求項11に記載の真空容器。
- 被処理体に対し真空状態で所定の処理を行なう処理空間を形成する真空容器であって、
内部に被処理体を載置する載置台が配置される下部容器と、
前記下部容器に対して開閉可能に構成され、閉状態で前記下部容器と気密に接合される上部容器と、
を備え、
前記下部容器は、前記上部容器に当接させられるとともに前記載置台を支持する支持部を有する第2の枠体と、該第2の枠体に固定された梁構造体と、を有しており、
前記第2の枠体の前記支持部で前記載置台を支持しつつ、前記載置台の底部を大気圧空間に露出させた状態で前記梁構造体によって大気圧に対する耐圧強度を持たせたことを特徴とする、真空容器。 - 請求項1から請求項13のいずれか1項に記載の真空容器を備えたことを特徴とするプラズマ処理装置。
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