JP2009276041A - 建物の空調換気システム - Google Patents

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Abstract

【課題】建物において屋内空間全体の換気及び空調を好適に行うことができる建物の空調換気システムを提供する。
【解決手段】ユニット式建物10には、部屋31及び廊下32が設けられており、それら部屋31と廊下32とは空気流通部39により連通されている。ユニット式建物10には、換気装置41、空調室内機42及びリターンチャンバ43を含んで構成されている空調換気システムが設けられている。換気装置41は廊下32に対しての外気導入及び排気を行い、リターンチャンバ43は廊下32から空気を取り込むとともにその空気を空調室内機42に供給し、空調室内機42はリターンチャンバ43から供給された空気を加熱又は冷却するとともにその空気を給気として部屋31に供給する。この場合、部屋31の空気は空気流通部39を通じて廊下32に流れ込む。
【選択図】図2

Description

本発明は、建物の空調換気システムに関するものである。
住宅等の建物に設けられる空調システムとしては、建物内空間全体を対象として空調を行う全館空調システムがある。例えば特許文献1に記載されている空調システムは、共用スペースとしての廊下への外気導入及び排気を行う供給する換気ユニットと、空気を加熱又は冷却するとともにその空気を廊下に供給するエアコン室内ユニットと、廊下に隣接する部屋からエアコン室内ユニットに空気を送る通気ファンとを含んで構成されている。この構成では、廊下と部屋とが通気口により連通されており、通気ファンが駆動すると、エアコン室内ユニット及び通気口を介して廊下と部屋との間で空気循環が行われる。したがって、廊下及び部屋を含んだ建物内空間全体を対象とした全館空調を行うことが可能となる。
特開平9−79648号公報
しかしながら、特許文献1に記載されている構成では、加熱又は冷却された空調用空気がエアコン室内ユニットから廊下に供給されるとともに、換気ユニットにより廊下の空気が屋外に排出されるため、廊下に供給された空調用空気が部屋に流れ込むことなく屋外に排出されるおそれがある。この場合、空調用空気による部屋の温度調整が行われず、全館空調が好適に行われないといった問題が生じると考えられる。
そこで、本発明は、建物において屋内空間全体の換気及び空調を好適に行うことができる建物の空調換気システムを提供することを目的とするものである。
本発明は、上記課題を解決するために、以下の手段を採用した。
第1の発明は、第1屋内空間部と第2屋内空間部とを有し、それら屋内空間部の間に設けられる空間仕切部の空気流通部を通じて各屋内空間部の空気流通を可能とする建物に適用され、前記第1屋内空間部に対しての外気導入及び排気を行う換気設備と、前記第2屋内空間部に対しての空調を行う空調設備と、前記第1屋内空間部内の空気を吸い込むとともに該吸い込んだ空気を通気ダクトを介して前記空調設備に対して供給する空気供給設備と、を備え、前記空調設備は、前記空気供給設備から供給される空気により前記第2屋内空間部への給気を行うとともに、冷暖房時にはその供給空気に対して加熱又は冷却を行うことを特徴とする。
第1の発明では、建物内の換気について、換気設備により第1屋内空間部における外気導入と排気とが行われる。これにより、第1屋内空間部における空気環境が好適な状態に維持される。また、空気供給設備により、第1屋内空間部内の空気が吸い込まれるとともにその吸い込まれた空気が通気ダクトを介して空調設備に還気として供給される。そして、空調設備により、空気供給設備から供給される空気により第2屋内空間部に対して給気が行われる。かかる場合、第2屋内空間部では、空気供給設備及び空調設備により給気が行われるとともに、空間仕切部の空気流通部を通じて第1屋内空間部に空気が流れ込むこととなる。以上により、第1屋内空間部及び第2屋内空間部を含む空気循環経路にて換気が行われ、これら各屋内空間部における換気が好適に行われることとなる。
また、空調設備により第2屋内空間部の冷暖房が行われる際には、空気供給設備から供給される空気に対して加熱又は冷却が行われ、その加熱又は冷却された空調用空気により第2屋内空間部への給気が行われる。このとき、例えば、冷房時には第2屋内空間部の温度が降下し、その温度降下した空気が空間仕切部の空気流通部を通じて第1屋内空間部に供給される。これにより、第2屋内空間部の冷房に合わせて、第1屋内空間部の冷房をも行わせることが可能となる。暖房時についても同様に、第2屋内空間部の暖房に合わせて、第1屋内空間部の暖房をも行わせることが可能となる。要するに、空調設備により第2屋内空間部に対して直接冷暖房が行われることに伴い、第1屋内空間部及び第2屋内空間部を含む空気循環経路によりこれら両空間部をまとめて冷暖房できる。
さらに、本構成によれば、上記のように空調用空気が第2屋内空間部に供給されるとともに第1屋内空間部の空気が屋外に排出されるため、空調用空気が供給された空間部から屋外に空気が排出される構成とは異なり、空調用空気を第2屋内空間部及び第1屋内空間部に行き渡らせることができる。以上の結果、建物において屋内空間全体の換気及び空調を好適に行うことができる。
第2の発明では、前記第2屋内空間部を複数有するとともに、それら複数の第2屋内空間部に隣接させて前記第1屋内空間部が共用空間として設けられている建物に適用され、前記空調設備は、各第2屋内空間部に対する空調を個別に行う。
第2の発明によれば、外気導入されることで空気環境が好適な状態に維持される第1屋内空間部が共用空間であるため、複数の第2屋内空間部のそれぞれに対して外気導入を行わなくても、空気循環経路にて換気が行われることで、各第2屋内空間部を空気環境が好適な状態に維持することができる。一方で、それら第2屋内空間部に対する空調は個別に行われるため、各第2屋内空間部をそれぞれ異なる温度に調整することができる。したがって、屋内空間全体の換気を実現しつつ、各第2屋内空間部を個別に空調することを実現できる。
第3の発明では、前記空調設備は、各第2屋内空間部ごとに設置されており、前記空気供給設備は、各空調設備に対する空気供給及び停止を個別に行う。
第3の発明によれば、空気供給設備から各空調設備に対する空気供給又は停止が個別に行われるため、各第2屋内空間部のそれぞれの換気の実行又は停止が個別に行われることになる。この場合、複数の第2屋内空間部のうち特定の空間部だけを換気したり換気しなかったりすることで、屋内空間における空気の流れを好適に調整することが可能となる。これにより、例えば特定の空間部において臭いが発生した場合に、その臭気が屋内空間全体に拡散することを抑制できる。
第4の発明では、前記第1屋内空間部及び前記第2屋内空間部の上方に配置される天井裏空間を有するとともに前記天井裏空間が構造体により水平方向に複数に仕切られている建物に適用され、前記空調設備及び前記空気供給設備は、その一方が他方に対して前記構造体を隔てた反対側に位置するように前記天井裏空間に配置されており、前記通気ダクトは、該構造体を貫通して設けられている。
第4の発明によれば、天井裏空間において、空気供給設備と空調設備との間に存在する構造体を通気ダクトが貫通している。この場合、仮に空気供給設備と空調設備とが離間して配置されていても、空気供給設備から空調設備に空気を供給することができる。したがって、建物内のレイアウト等に合わせて空気供給設備や空調設備を好適に配置することができ、ひいては第2屋内空間への空気供給を好適に行うことができる。また、通気ダクトに対しては断熱処理を施す必要がないため、通気ダクトが構造体を貫通する構成を実現できる。
なお、本空調換気システムが、複数の建物ユニットにより構築されるユニット式建物において構築されている場合、建物ユニットにあらかじめ空調設備を付加しておくことができる。また、第2屋内空間部に通じる給気ダクトが空調設備に接続されている構成であれば、給気ダクトが1つの建物ユニット内に収められることで、空調設備に加えて給気ダクトも付加した状態で建物ユニットを工場で製造することができる。この場合、建築現場で空調設備及び給気ダクトの取り付け作業を行う必要がないため、建築現場におけるユニット式建物の構築作業の容易化を図ることができる。
第5の発明では、前記第2屋内空間部で臭気が発生したことを検出する臭気検出手段と、前記第2屋内空間部の空気を屋外に排出する排気装置と、前記臭気検出手段により臭気発生が検出された場合に前記排気装置を駆動させる制御装置とを備える。
第5の発明によれば、第2屋内空間部で臭気が発生した場合、その臭気が第2屋内空間部の空気とともに排気装置により屋外へ排出される。したがって、第1屋内空間部と第2屋内空間部との間で空気循環が行われる構成であっても、臭気が第1屋内空間部等に拡散することを抑制できる。
第6の発明では、前記空調設備は、前記第2屋内空間部から空気を取り込む構成を有し、前記制御装置は、前記臭気検出手段により臭気発生が検出された場合に前記空調設備に前記第2屋内空間部から空気を取り込ませる。
第6の発明によれば、第2屋内空間部の空気が空調設備に取り込まれ、その空気により第2屋内空間部の空調が行われるため、第2屋内空間部で臭気が発生してもその臭気が第2屋内空間部から第1屋内空間部に流れ出ることを抑制できる。なお、臭気を除去する消臭手段が空調設備に設けられている構成であれば、第2屋内空間部の空気を、空調設備を介して循環させることで効果的に消臭することができる。
第7の発明では、複数階建ての建物であって、各階に前記第1屋内空間部及び前記第2屋内空間部がそれぞれ設けられているとともに、上下に隣接する各階の前記第1屋内空間部が連通空間部を通じて連通されている建物に適用され、前記空調設備から給気が供給される各第2屋内空間部のうち少なくとも1つの空間部への給気量を調整する給気量調整手段を備える。
第7の発明によれば、上下階の各第1屋内空間部が連通空間部を通じて連通されている。この場合、連通空間部が空気循環経路に含まれるため、上下階の間での換気を好適に行うことができるとともに、上下階のそれぞれの第1屋内空間部や第2屋内空間部をまとめて冷暖房できる。つまり、屋内空間全体の換気や空調を好適に行うことができる。また、空調設備から第2屋内空間部に供給される給気の給気量が調整されるため、第1屋内空間部と第2屋内空間部との間での空気循環量や、各階の間での空気循環量を調整することができる。したがって、屋内空間全体の換気や空調を好適に行うことができるうえに、換気や空調の対象を特定の屋内空間とすることもできる。
第8の発明では、上下に隣接する各階の温度差を検出する手段と、前記温度差に応じて、前記空調設備による前記第2屋内空間部への搬送熱量を制御する制御手段とを備える。
第8の発明によれば、上下階の温度差に応じて第2屋内空間部への搬送熱量が制御される。この場合、第2屋内空間部への搬送熱量が小さくされると上下階の間での空気循環が停滞し、搬送熱量が大きくされると上下階の間での空気循環が促進される。例えば、空気循環を停滞させることで上階の冷房や下階の暖房を効率良く行うことができ、空気循環を促進させることで屋内空間の温度差を小さくすることができる。つまり、第2屋内空間部への搬送熱量を制御することで、屋内空間の温度調整を好適に行うことができる。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に基づいて説明する。本実施形態では、鉄骨ユニット工法にて構築された二階建てユニット式建物に具体化されている。図4はユニット式建物の概要を示す図、図5は建物ユニットの構成を示す斜視図である。
図4に示すように、ユニット式建物10は複数の建物ユニット20を結合させてなる建物本体11と、この建物本体11の上方に配設される屋根12とにより構成されている。建物ユニット20は工場にて予め製造されるもので、工場からトラック等で建築現場に運搬された後、その現場で結合(据付)作業が実施されるようになっている。
図5に示すように、建物ユニット20において、その四隅には柱21が配され、各柱21の上端部及び下端部がそれぞれ四本の天井大梁22及び床大梁23に連結されている。そして、それら柱21、天井大梁22及び床大梁23により直方体状の骨格(フレーム)が形成されている。柱21は四角筒状の角形鋼よりなる。また、天井大梁22及び床大梁23は断面コ字状の溝形鋼よりなり、その開口部が向き合うようにして設置されている。天井大梁22(詳細には、溝形鋼のウエブ)には複数箇所に梁貫通孔22aが設けられており、その梁貫通孔22aの直径は例えば100mmとなっている。
建物ユニット20の長辺部の相対する天井大梁22の間には、所定間隔で複数の天井小梁25が架け渡されている。同じく建物ユニット20の長辺部の相対する床大梁23の間には、所定間隔で複数の床小梁26が架け渡されている。天井小梁25と床小梁26とはそれぞれ同間隔でかつ各々上下に対応する位置に水平に設けられている。図示は省略するが、天井小梁25によって天井材が支持され、床小梁26によって床材が支持される。
次に、ユニット式建物10の間取りレイアウトについて説明する。図1はユニット式建物10の一階部分の概略を平面図、図2は同一階部分の概略を示す正面図である。
図1、図2に示すように、ユニット式建物10は、その一階部分に一階屋内空間30を有しており、一階屋内空間30には、第2屋内空間部としての部屋31が複数設けられているとともに、第1屋内空間部としての廊下32が部屋31に隣接して設けられている。この場合、廊下32は、部屋31の出入口を介して複数の部屋31と通じており、部屋31に対する共用空間となっている。なお、各部屋31は、それぞれリビングやダイニング、トイレ等になっている。部屋31や廊下32の上方には天井裏空間36が設けられており、それら部屋31や廊下32と(すなわち一階屋内空間30)と天井裏空間36とは天井により仕切られている。
天井裏空間36は、一階部分の天井と二階部分の床との間に形成された階間空間となっており、一階部分の建物ユニット20の天井大梁22や二階部分の建物ユニット20の床大梁23によって水平方向に仕切られている。この場合、天井裏空間36は一階部分において建物ユニット20ごとに隣接して形成されていることになり、それら隣接する天井裏空間36同士は、天井大梁22に形成された梁貫通孔22aにより連通されている。ちなみに、天井大梁22及び床大梁23の高さ(梁背ともいう)は例えば200mmとなっている。
ユニット式建物10には、部屋31と廊下32とを仕切る仕切壁38が空間仕切部として設けられており、仕切壁38には、部屋31と廊下32とを連通する空気流通部39が形成されている。空気流通部39は、通気口として仕切壁38に形成されていたり、部屋31の出入口を開閉するドアにアンダーカットやガラリとして形成されていたりしている。この場合、廊下32は空気流通部39を介して複数の部屋31と連通されており、それら部屋31と廊下32との間では空気流通部39を通じて空気が流通する。なお、隣接する部屋31同士も仕切壁38により仕切られており、その仕切壁38にも空気流通部39が形成されている。これにより、隣接する部屋31同士の間でも空気流通部39を通じて空気が流通する。
本実施形態では、ユニット式建物10において、その建物10内の空調及び換気を行う空調換気システムが構築されている。空調換気システムは、廊下32の換気を行う換気装置41と、部屋31の空調を行う空調室内機42と、廊下32の空気を還気(リターンエアともいう)として空調室内機42に供給するリターンチャンバ43とを含んで構成されており、第一種機械換気システムとなっている。
空調換気システムについて、図1、図2を参照しつつ説明する。
空調換気システムにおいて、換気装置41は、廊下32の上方における天井裏空間36に換気設備として設置されている。換気装置41には取込用ダクト51及び排出用ダクト52が接続されており、それら取込用ダクト51及び排出用ダクト52はそれぞれ屋外に通じている。また、換気装置41には吹出グリル53及び吸込グリル54が設けられており、それら吹出グリル53及び吸込グリル54は、それぞれ廊下32の天井に配置されるとともに廊下32に通じている。なお、吹出グリル53及び吸込グリル54は、換気装置41に一体化されていなくてもよく、その場合はダクトを通じて換気装置41に接続されている構成とする。
ちなみに、換気装置41は、図1に示すように、屋内外を仕切る外壁の近傍に設置されている。したがって、換気装置41に接続されている取込用ダクト51及び排出用ダクト52は短くても屋外にそれぞれ通じる構成となっているが、図2では、取込用ダクト51及び排出用ダクト52が屋外に通じていることを示すべく、図示の便宜上、それらダクト51,52を長く図示している。
換気装置41は、取込ファン56を有しており、取込ファン56の回転に伴って、取込用ダクト51を通じて外気を取り込むとともにその外気を吹出グリル53から廊下32に吹き出させる。また、換気装置41は、排気ファン57を有しており、排気ファン57の回転に伴って、吸込グリル54から廊下32の空気を内気として吸い込むとともにその内気を排気として排出用ダクト52を通じて屋外に排出する。ちなみに、換気装置41に出入りする空気量は、取込ファン56及び排気ファン57の回転速度や回転量によって調整される。なお、換気装置41は、廊下32に代えて又は加えて玄関ホール等を対象とした外気導入及び排気を行ってもよい。
リターンチャンバ43は、換気装置41と同様に、廊下32の上方における天井裏空間36に空気供給設備として設置されており、ここでは1つの建物ユニット20内に収められている。リターンチャンバ43には、還気グリル61が設けられているとともに、空調室内機42に通じる還気用ダクト62がリターンダクトとして接続されている。なお、還気グリル61は、リターンチャンバ43とは一体化されずに独立して天井に取り付けられていてもよく、その場合はダクトを通じてリターンチャンバ43に接続されている構成とする。
リターンチャンバ43は、還気ファン63を有しており、還気ファン63の回転に伴って、還気グリル61から廊下32の空気を還気として取り込むとともにその還気を還気用ダクト62から空調室内機42に供給する。ちなみに、リターンチャンバ43に出入りする空気量は、還気ファン63の回転速度や回転量によって調整される。
空調室内機42は、空調設備としてユニット式建物10内に複数設けられている。それら空調室内機42は、部屋31の上方における天井裏空間36に部屋31ごとに設置されており、いわゆる隠蔽型ハウジングエアコンとなっている。また、ここではリターンチャンバ43と異なる建物ユニット20内に収められている。空調室内機42は、少なくとも1つの還気用ダクト62を介してリターンチャンバ43と接続されている。本実施形態では、例えば3つの還気用ダクト62によりリターンチャンバ43と接続されている。この場合、1つの還気用ダクト62により接続されている場合に比べて、リターンチャンバ43から空調室内機42に送る空気量を大きくすることが可能となっている。
空調室内機42には、部屋31に通じる給気用ダクト65がサプライダクトとして接続されており、給気用ダクト65の先端には給気グリル66が設けられている。給気グリル66は、部屋31の天井に取り付けられており、ここでは空調室内機42と同一の建物ユニット20内に収められている。本実施形態では、例えば2つの給気用ダクト65が空調室内機42に接続されており、各給気用ダクト65のそれぞれに給気グリル66が設けられている。これにより、給気グリル66から供給された空気が部屋31内の全体に行き渡りやすくなっている。なお、給気グリル66は給気用ダクト65を介さずに空調室内機42に直接取り付けられていてもよい。
空調室内機42は、給気ファン67を有しており、給気ファン67の回転に伴って、リターンチャンバ43から供給された空気を給気として給気用ダクト65及び給気グリル66を通じて部屋31に供給する。また、空調室内機42は、空気を加熱又は冷却する温度調整部68を有しており、給気を温度調整部68により加熱又は冷却することで空調用空気を生成し、その空調用空気を温風又は冷風として部屋31に供給する。例えば、部屋31を暖房する場合には給気グリル66から温風を供給し、部屋31を冷房する場合には給気グリル66から冷風を供給する。ちなみに、空調室内機42に出入りする空気量は、給気ファン67の回転速度や回転量によって調整される。
ここで、空調室内機42と給気グリル66とは同一の建物ユニット20内に収められているため、それら空調室内機42と給気グリル66とを接続する給気用ダクト65は前記同一の建物ユニット20内に配設されている。これに対して、空調室内機42とリターンチャンバ43とは異なる建物ユニット20にそれぞれ収められているため、それら空調室内機42とリターンチャンバ43とを接続する還気用ダクト62は複数の建物ユニット20に跨って配設されている。
この場合、還気用ダクト62は、図1に示す隣接する建物ユニット20の境界線L(ユニットドッキングラインLともいう)において天井大梁22の梁貫通孔22aに挿通されている。このため、例えば還気用ダクト62が梁貫通孔22aに挿通されずに天井大梁22の下方に配設されている場合とは異なり、還気用ダクト62を隠すために部屋31や廊下32の天井を全体的に低くしたり下がり天井を形成したりする必要がない。換言すれば、天井裏空間36を極力小さくすることで、部屋31や廊下32を極力大きく確保することができる。なお、還気用ダクト62は、梁貫通孔22aに挿通させるために、外径(呼び径ともいう)が梁貫通孔22aの直径より小さくなっている。例えばその外径は、梁貫通孔22aの直径100mmに対して92mmとなっている。
また、還気用ダクト62は、断熱処理(又は保温処理)が施されていない無断熱ダクトとなっている。これは、部屋31の暖房又は冷房が行われる場合でも、部屋31に供給される給気の加熱又は冷却が空調室内機42により行われるため、空調室内機42に取り込まれる前の空気が還気用ダクト62内で温度変化することを許容しているためである。したがって、還気用ダクト62を梁貫通孔22aに挿通させるには、単にその外径が梁貫通孔22aの直径より小さければよい。
ちなみに、給気用ダクト65は、断熱材(又は保温材)により断熱処理が施されている断熱ダクトとなっている。これは、部屋31の暖房又は冷房が行われる場合に、空調室内機42で加熱又は冷却された給気が給気用ダクト65内で温度変化することを許容すると、部屋31の暖房又は冷房を好適に行うことができないためである。したがって、もし空調室内機42と給気グリル66とが異なる建物ユニット20にそれぞれ収められているなら、断熱材が支障となって給気用ダクト65を梁貫通孔22aに挿通させることができず、給気用ダクト65を天井大梁22の下方に配設することで部屋31や廊下32の天井が全体的又は部分的に低くなるといった不都合が生じると考えられる。
続いて、空調換気システムの電気的構成について説明する。
図2に示すように、ユニット式建物10には、制御装置として、CPUや各種メモリ等からなるマイクロコンピュータを有するコントローラ71が備えられており、コントローラ71には、換気装置41、空調室内機42及びリターンチャンバ43が接続されている。コントローラ71は、指令信号を出力することでそれら換気装置41、空調室内機42及びリターンチャンバ43の動作制御を行うことで、全館換気や個別換気、全館空調、個別空調などを行う。なお、空調室内機42については部屋31ごとに個別に動作制御を行う。
例えば、コントローラ71から換気装置41に対して指令信号が出力された場合、換気装置41においては、取込ファン56及び排気ファン57の動作制御が行われる。この場合、廊下32を対象とした空気の換気量が調整される。
コントローラ71からリターンチャンバ43に対して指令信号が出力された場合、リターンチャンバ43においては、還気ファン63の動作制御が行われ、廊下32から空調室内機42に供給される空気量の調整が行われる。また、リターンチャンバ43には還気用ダクト62の開閉を行う還気用開閉装置73が設けられており、リターンチャンバ43に前記指令信号が入力されることで還気用開閉装置73の動作制御が行われる。つまり、空調室内機42に対する還気供給の停止制御が行われる。
コントローラ71から空調室内機42に対して指令信号が出力された場合、空調室内機42においては、給気ファン67の動作制御が行われ、部屋31に供給される給気量の調整が行われる。また、この場合、温度調整部68の動作制御が行われ、部屋31に供給される給気の温度調整が行われる。なお、空調室内機42には給気用ダクト65の開閉を行う開閉弁が設けられていてもよく、この場合は、前記指令信号に基づいて開閉弁の開閉制御が行われることで、給気を吹き出す給気グリル66の選択が行われる。
また、コントローラ71には、部屋31や廊下32における空気の温度を検出する温度センサ75と、部屋31や廊下32において発生した臭いを検出する臭気センサ76とが接続されている。それら温度センサ75及び臭気センサ76は例えば各部屋31や廊下32にそれぞれ設けられており、温度センサ75は温度を示す検出信号をコントローラ71に対して出力し、臭気センサ76は部屋31や廊下32での臭気発生を検出した場合に検出信号をコントローラ71に対して出力する。
次いで、空調換気システムによるユニット式建物10内の換気及び空調について説明する。
まず、空調換気システムにより全館換気が行われる場合、廊下32が換気装置41による換気対象とされるとともに、全ての部屋31がリターンチャンバ43及び空調室内機42による換気対象とされる。具体的には、換気装置41により廊下32に外気が導入され、その廊下32の空気がリターンチャンバ43及び空調室内機42により各部屋31のそれぞれに分配される。そして、空調室内機42からの給気に伴って各部屋31の空気は空気流通部39を通じて廊下32にそれぞれ流れ込み、その流れ込んだ空気が換気装置41により廊下32から屋外に排出される。つまり、廊下32を対象として外気導入と排気とが行われるとともに廊下32と部屋31との間で空気循環が行われることで、全館換気が行われる。
なお、全館換気は24時間換気として常時行われており、その換気回数は、部屋31や廊下32を含んだユニット式建物10内の全体を換気対象として例えば0.5回/h以上となっている。ユニット式建物10が中規模の住宅であれば、廊下32には例えば80m3/h程度の量の外気が換気装置41により導入されており、廊下32は常に新鮮な空気で充足されている。また、廊下32から部屋31にはその外気量以上の空気がリターンチャンバ43及び空調室内機42により供給されている。この場合、ユニット式建物10内において空気循環が好適に行われるため、ユニット式建物10内の空気が全体的に十分に攪拌される。また、この場合、部屋31と廊下32との圧力バランスが良好に保たれるため、空気循環経路(換気経路ともいう)が乱れにくくなっている。
ちなみに、換気装置41は、外気の熱と内気の熱とを交換する熱交換部を有しており、換気に伴って廊下32や部屋31の温度が大きく変化してしまうことを熱交換部の熱交換機能により抑制している。
空調換気システムにより個別換気が行われる場合、全館換気と同様に廊下32が換気対象とされる一方で、全館換気のように全ての部屋31が換気対象とされるのではなく特定の部屋31が換気対象とされる。また、特定の部屋31が非換気対象とされるとともにその他の部屋31が換気対象とされることもある。
例えば、ユニット式建物10内のいずれかの部屋31において臭気が発生した場合、その臭気発生元である部屋31が非換気対象とされる。この場合、コントローラ71は、臭気が発生した部屋31を臭気センサ76の検出信号に基づいて非換気対象に設定し、リターンチャンバ43における還気用開閉装置73の動作制御を行うことで、非換気対象に対応した空調室内機42への還気供給を停止させる。これにより、非換気対象への給気が停止され、非換気対象と廊下32との間での空気循環が生じにくくなり、臭気発生元からその他の空間への臭気拡散が抑制される。なお、部屋31において煙が発生した場合にその煙発生元である部屋31が非換気対象とされてもよい。
また、ユニット式建物10内のいずれかの部屋31の温熱環境が低下した場合(例えば窓が開放されているなどの場合)、その温熱環境が低下した部屋31が非換気対象とされる。例えば、複数の部屋31のうちほかと比べて室内温度が高温または低温となっている部屋31が非換気対象とされる。この場合、コントローラ71は、温熱環境が低下した部屋31を温度センサ75の検出信号に基づいて非換気対象に設定し、非換気対象に対応した空調室内機42への空気供給を停止させる。これにより、非換気対象の温熱環境がその他の空間の温熱環境を低下させることが抑制される。
なお、空気流通部39には、その空気流通部39の開閉を行う開閉装置が設けられていてもよい。この場合、非換気対象に設定された部屋31を対象として、その部屋31の空気流通部39が開閉装置により閉鎖されることで、非換気対象と廊下32との間での空気循環をより確実に停止させることができ、ひいては、非換気対象からその他の空間に臭気が拡散したり温熱環境が広範囲にわたって低下したりすることをより確実に抑制できる。
空調換気システムにより全館空調が行われる場合、全館換気と同様に廊下32及び全ての部屋31が換気対象とされるとともに、全ての部屋31が空調対象とされる。具体的には、空調室内機42において給気の加熱又は冷却が行われることで、各部屋31には温風又は冷風が供給される。この場合、温風又は冷風により部屋31の温度調整が直接行われるとともに、部屋31と廊下32との間で生じる空気循環により廊下32の温度調整が部屋31の温度に応じて行われる。つまり、全館空調により、全ての部屋31及び廊下32をまとめて空調することができる。
例えば、図3(a)に示すように、冬期について、暖房が行われることで部屋31の温度が一定に保たれている場合、廊下32は部屋31に近い温度に調整されるとともに温度変化が小さくされる。すなわち、部屋31の暖房設定温度が一定であれば、実際に空調室内機42の暖房運転が行われている場合の廊下32の温度は、暖房運転が停止されている場合に比べて高くなるとともにその変化量が小さくなる。これは、暖房時には、給気グリル66から吹き出される温風により部屋31の温度が上昇するとともにその部屋31の空気が空気流通部39を通じて流れ込み、部屋空間の温度上昇に伴って廊下空間も温度上昇するためである。これにより、上記のように、暖房時には部屋31だけでなく廊下32においても暖房効果(温度改善効果)が得られる。
また、図3(b)に示すように、夏期について、冷房が行われることで部屋31の温度が一定に保たれている場合、廊下32は部屋31に近い温度に調整されるとともに温度変化が小さくされる。すなわち、部屋31の冷房設定温度が一定であれば、実際に空調室内機42の冷房運転が行われている場合の廊下32の温度は、冷房運転が停止されている場合に比べて低くなるとともにその変化量が小さくなる。これは、冷房時には、給気グリル66から吹き出される冷風により部屋31の温度が低下するとともにその部屋31の空気が空気流通部39を通じて流れ込み、部屋空間の温度低下に伴って廊下空間も温度低下するためである。これにより、上記のように、冷房時には部屋31だけでなく廊下32においても冷房降下(温度改善効果)が得られる。
なお、部屋31と廊下32との温度差の緩和効果は、空調室内機42から部屋31に供給される給気量が多いほど高められる。実際には、還気用ダクト62や給気用ダクト65の直径サイズ等を考慮すると、部屋31に対する給気量は500m3/h程度が適当とされる。
空調換気システムにより個別空調が行われる場合、全館空調のように全ての部屋31が空調対象とされるのではなく、特定の部屋31が空調対象とされる。また、特定の部屋31が非空調対象とされるとともにその他の部屋31が空調対象とされることもある。例えば、人がいる部屋31が空調対象とされる。この場合でも、空調室内機42により空調対象の温度調整が行われるとともに、それに合わせて廊下32の温度調整も行われる。つまり、個別空調により、特定の部屋31及び廊下32をまとめて空調することができる。
なお、個別空調が行われる場合に、非空調対象とされた部屋31の空気流通部39が閉鎖される構成であれば、空調対象や廊下32から非空調対象に空気が流れ込むことが抑制されるため、空調対象及び廊下32の空調を効率良く行うことができる。
以上詳述した本実施形態によれば、以下の優れた効果が得られる。
換気装置41により廊下32の換気が行われるとともにリターンチャンバ43及び空調室内機42により複数の部屋31への給気が行われ、さらに、複数の部屋31から廊下32に空気流通部39を通じて空気が流れ込むため、各部屋31と廊下32との間で空気循環が生じ、各部屋31及び廊下32を含んだユニット式建物10内全体を好適に換気したり冷暖房したりすることができる。つまり、全館換気及び全館空調を行うことができる。ここで、廊下32は共用空間となっているため、複数の部屋31に外気を導入しなくても単に廊下32だけに外気を導入することで、廊下32に加えて各部屋31の空気環境を好適な状態に維持することができる。
また、外気が導入される廊下32と空調用空気が給気として供給される部屋31とが異なる空間であるため、外気の導入と空調用空気の給気とが同一の空間に対して行われる場合とは異なり、空調用空気を部屋31及び廊下32を含んだユニット式建物10内全体に行き渡らせることができる。これにより、ユニット式建物10において屋内空間全体の換気及び空調を好適に行うことができる。
さらに、屋内空間全体の換気及び空調が好適に行われることで、ユニット式建物10における温熱的快適性を全体的に向上させることができる。また、例えば部屋31と廊下32との間の温度差が緩和されるため、住人等が部屋31と廊下32との間を移動しても、その移動に伴うヒートショックやコールドショックの発生を抑えることができる。加えて、全館空調ではなく全館換気が行われている場合であっても、部屋31と廊下32との温度差を緩和することができる。
なお、例えば外気の導入と空調用空気の給気とが共に廊下32に対して行われる場合は、空調用空気が部屋31に流れ込む前に屋外に排出されるおそれがあり、この場合、全館換気や全館空調の状態が良好ではなくなってしまう。
部屋31ごとに設置されている空調室内機42はコントローラ71により個別に動作制御が行われるため、特定の部屋31を対象とした個別空調を行うことができる。また、リターンチャンバ43から各空調室内機42への空気供給はコントローラ71により個別に制御されるため、特定の部屋31を対象とした個別換気を行うことができる。したがって、空調及び換気に関して部屋31の使い勝手を向上させることができる。また、例えば人がいる部屋31だけを空調対象とすることで省エネ効果を得ることができる。
空調室内機42、給気グリル66及び給気用ダクト65が1つの建物ユニット20におさめられている。このため、給気用ダクト65を極力短くしたり断熱処理が必要な給気用ダクト65の箇所を極力小さくしたりすることができ、ひいては、空調換気システムの構成の簡易化を図ることができる。また、空調室内機42、給気グリル66及び給気用ダクト65を付加した状態で建物ユニット20を工場で製造することができるため、建築現場においてそれら空調室内機42、給気グリル66及び給気用ダクト65を建物ユニット20に取り付ける作業を行う必要がない。したがって、建築現場におけるユニット式建物10の構築作業の容易化を図ることができる。
還気用ダクト62が建物ユニット20における天井大梁22の梁貫通孔22aを貫通しているため、異なる建物ユニット20にそれぞれ収められているリターンチャンバ43と空調室内機42とを還気用ダクト62により接続することができる。したがって、ユニット式建物10において部屋31や廊下32等のレイアウトに合わせてリターンチャンバ43や空調室内機42を好適に配置することができる。
(他の実施形態)
本発明は上記実施形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施されてもよい。
(1)上記実施形態では、廊下32の空気が空調室内機42に供給される構成としたが、廊下32の空気に加えて又は代えて部屋31の空気が空調室内機42に供給される構成としてもよい。例えば、図6に示すように、空調室内機42には各部屋31のうち特定の部屋31Aに通じる部屋空間用ダクト81が接続され、空調室内機42の給気ファン67が回転することで部屋空間用ダクト81を通じて部屋31Aの空気が還気として空調室内機42に吸い込まれる構成とする。この例では、部屋空間用ダクト81の先端には部屋31Aの天井に取り付けられた部屋空間グリル82が設けられているが、部屋空間グリル82は部屋空間用ダクト81を介さずに空調室内機42と一体的に設けられていてもよい。
空調室内機42には、還気用ダクト62及び部屋空間用ダクト81の少なくとも一方を閉鎖する還気用開閉装置83が設けられている。また、部屋31Aには、回転することで室内の空気を屋外に排出する換気扇84が排気装置として設けられている。還気用開閉装置73及び換気扇84はコントローラ71と電気的に接続されており、そのコントローラ71によりそれぞれ動作制御が行われる。なお、部屋31Aとしては、トイレ等といった臭気の発生しやすい部屋が設定される。また、各部屋31の全てが特定の部屋31Aとされていてもよく、この場合は、全ての部屋31Aに部屋空間用ダクト81が通じているとともに換気扇84が設けられている。
例えば部屋31Aにおいて臭気が発生した場合、コントローラ71は図7に示すような臭気拡散規制処理を行う。コントローラ71は、まず、部屋31Aにおいて臭気が発生したか否かを判定し(ステップS101)、臭気が発生している場合、臭気排出処理を実行するか否かの判定(ステップS102)や、空気循環処理を実行するか否かの判定(ステップS104)を行う。臭気排出処理を実行する場合(ステップS103)、換気扇84を駆動させる。この場合、部屋31Aの空気は空気流通部39を通じて廊下32へ流れ出るのではなく換気扇84により屋外に排出されるため、臭気が廊下32等へ拡散することを抑制できる。
これに対して、空気循環処理を実行する場合(ステップS105)、還気用開閉装置73の動作制御を行うことで、廊下32Aから空調室内機42への還気を停止させるとともに部屋31から空調室内機42への還気を行わせる。この場合、部屋31Aの空気は空気流通部39を通じて廊下32に流れ出るのではなく部屋空間用ダクト81から空調室内機42に取り込まれるため、空調室内機42を通じた部屋31の空気循環が行われる。これにより、臭気が廊下32等へ拡散することを抑制できる。
なお、空調室内機42には臭いを除去する消臭フィルタ等の消臭手段が設けられているとよい。この場合、単に、空調室内機42が部屋31を一度取り込んでから再び部屋31Aに供給することで、部屋31Aに対して消臭効果を付与することができる。
また、上記のような部屋31Aの空気が廊下32に流れ出ないようにする処理は、部屋31Aにおいて臭気が発生した場合に実行されるだけでなく、部屋31Aの温熱環境が著しく低下した場合などに実行されてもよい。
(2)ユニット式建物10内の所定空間における温度を調整することを目的として、コントローラ71により部屋31への給気量制御が行われる構成としてもよい。この構成が、図8に示すような2つのフロアを有する2階建てのユニット式建物10に適用される場合、部屋31ごとやフロアごとの空調や換気をゾーン空調やゾーン換気として行うことが可能となる。
2階建てのユニット式建物10には、一階部分の一階屋内空間30とともに二階部分の二階屋内空間90が設けられており、二階屋内空間90も一階屋内空間30と同様に部屋31及び廊下32を有している。また、ユニット式建物10には、一階屋内空間30と二階屋内空間90とを連通する連通空間として階段空間91が設けられており、住人等は階段空間91に設置された階段を昇降することで一階屋内空間30と二階屋内空間90とを行き来することができる。さらに、階段空間91は仕切り壁38に形成された空気流通部39により、隣接する部屋31や廊下32と連通されている。なお、一階屋内空間30と二階屋内空間90とは階段空間91に代えて又は加えて吹き抜け空間により連通されていてもよい。
二階部分において二階屋内空間90の上方には屋根裏空間92が設けられており、その屋根裏空間92には、一階部分の天井裏空間36と同様に換気装置41、空調室内機42及びリターンチャンバ43とが設けられている。ここで、一階部分及び二階部分のそれぞれにおいて、リターンチャンバ43は廊下32の近傍に配置されている。なお、リターンチャンバ43は、廊下32から取り込んだ還気の温度を検出する還気温度検出部を有しているとともに、リターンチャンバ43及び空調室内機42は、部屋31に供給する給気量を調整する給気量調整部を有している。給気量調整部は、例えば給気ファン67の回転速度を調整する機能を有している。
上記実施形態と同様に、換気装置41、空調室内機42及びリターンチャンバ43はそれぞれ給気量調整手段としてのコントローラ71と電気的に接続されており、コントローラ71により図9に示すような空調換気制御処理が行われる。
コントローラ71は、温度センサ75や還気温度検出部の検出結果により一階屋内空間30と二階屋内空間90との温度差や部屋31と廊下32との温度差等を取得し、それら温度差に基づいて、ユニット式建物10における空調が必要であるか否かを判定する(ステップS201)。空調が必要でない場合は全館換気を行わせ(ステップS207)、必要である場合は個別空調が必要であるか否かを判定する(ステップS202)。個別空調が必要ない場合は全館空調を行わせ(ステップS203)、個別空調が必要である場合は、一階屋内空間30又は二階屋内空間90を空調対象とした個別空調(ステップS205)、又は少なくとも1つの部屋31を空調対象とした個別空調(ステップS206)を行わせる。
一階屋内空間30及び二階屋内空間90を含んで全館空調が行われる場合、リターンチャンバ43が階段空間91の近傍に設置されているため、階段空間91の空気がリターンチャンバ43に取り込まれやすくなっている。したがって、階段空間91を介した一階屋内空間30と二階屋内空間90との空気の対流が促進される。しかしながら、暖房時には二階屋内空間90に暖気が溜まりやすく、冷房時には一階屋内空間30に冷気が溜まりやすいため、一階屋内空間30と二階屋内空間90との間で生じる温度差が大きくなってしまうことがある。コントローラ71は、前記温度差が例えば3℃より大きくなった場合に個別空調が必要であると判定する(ステップS204のYES判定)。
個別空調として、一階屋内空間30を空調対象とする場合、例えば暖房時において一階部分の廊下32が暖まりにくい場合、一階屋内空間30と二階屋内空間90との温度差が例えば3℃より大きければ、コントローラ71は、二階部分の部屋31に対する給気量を減少させる。この場合、二階屋内空間90における空気循環量が低下するため、一階屋内空間30の暖気が二階屋内空間90に向かって上昇することを抑制できる。つまり、部屋31に搬送される熱量を小さくすれば空気循環が停滞するため、暖気の分散や浪費を抑制できる。その結果、暖気が溜まることで一階屋内空間30が暖まりやすくなり、一階屋内空間30の温度が二階屋内空間90の温度に近づくことになる。
一方、個別空調として、二階屋内空間90を空調対象とする場合、例えば冷房時において二階部分の廊下32が冷えにくい場合、一階屋内空間30と二階屋内空間90との温度差が例えば3℃大きければ、コントローラ71は、一階部分の部屋31に対する給気量を減少させる。この場合、一階屋内空間30における空気循環量が低下するため、二階屋内空間90の冷気が一階屋内空間30に向かって降下することを抑制できる。つまり、部屋31に搬送される冷気を小さくすれば空気循環が停滞するため、冷気の分散や浪費を抑制できる。その結果、冷気が溜まることで二階屋内空間90が冷えやすくなり、二階屋内空間90の温度が一階屋内空間30の温度に近づくことになる。
複数の部屋31のいずれかの温度調整を特に効率的に行う場合、例えば同一の部屋31に人が長時間継続して居る場合、コントローラ71は、その部屋31を対象として個別空調を行う必要があると判定する(ステップS204のNO判定)。この場合、部屋31への給気量を減少させることで搬送熱量を小さくし、部屋31と廊下32との空気循環を停滞させる。この結果、部屋31の温度を一定に保たれやすくなる。
また、全館換気を行う場合、一階屋内空間30と二階屋内空間90との温度差や、部屋31と廊下32との温度差が例えば3℃より大きければ、コントローラ71は、屋内空間30への給気量を増加させることでユニット式建物10における空気循環量を増加させる。この場合、ユニット式建物10内における搬送熱量が大きくなり、屋内空間における空気循環が促進される。したがって、屋内空間における温度差が減少し、全館換気に伴って人に意図しない冷たい風や温かい風が吹き付けられることを抑制できる。したがって、コールドドラフトの発生を抑制できる。
(3)上記実施形態では、廊下32が第1屋内空間部とされるとともに部屋31が第2屋内空間部とされる構成としたが、廊下32が第2屋内空間部とされるとともに部屋31が第1屋内空間部とされる構成としてもよい。具体的には、換気装置41は部屋31の換気を行い、空調室内機42は廊下32の空調を行い、リターンチャンバ43は部屋31の空気を換気として空調室内機42に供給する構成とする。この構成では、空気流通部39を介して部屋31から廊下32に空気が流れ込むことで空気循環が行われるのではなく、空気流通部39を介して廊下32から部屋31に空気が流れ込むことで空気循環が行われる。したがって、この構成でも、部屋31及び廊下32をまとめて空調及び換気を行うことができる。
(4)上記実施形態では、ユニット式建物10において空調室内機42が部屋31ごとに設置されているが、空調室内機42が1つだけ設置されていてもよい。この場合、各部屋31に通じている各給気用ダクト65は1つの空調室内機42にそれぞれ接続されており、セントラル空調システムが構築されていることになる。この場合でも、空調室内機42が、各部屋31に供給される給気の給気量や温度を個別に調整する機能を有することで、個別空調及び個別換気を行うことが可能となる。
(5)上記実施形態では、ユニット式建物10にて構築されている空調換気システムとして、第一種機械換気システムが採用されているが、第二種機械換気システムや第三種機械換気システムが採用されていてもよい。例えば、第二種機械換気システムが採用された場合、換気装置41には取込ファン56だけが設けられていてもよく、第三種機械換気システムが採用された場合、換気装置41には排気ファン57だけが設けられていてもよい。
本実施形態におけるユニット式建物の一階部分の概略を示す平面図。 ユニット式建物の一階部分の概略を示す正面図。 (a)暖房運転時の廊下空間の温度変化を示すグラフ、(b)冷房運転時の廊下空間の温度変化を示すグラフ。 ユニット式建物の概要を示す斜視図。 建物ユニットの構成を示す斜視図。 空調換気システムの別例を示す図。 空調換気システムの別例においてコントローラにより実行される臭気拡散抑制処理を示すフローチャート。 空調換気システムの別例を示す図。 空調換気システムの別例においてコントローラにより実行される空調換気制御処理を示すフローチャート。
符号の説明
10…ユニット式建物、20…建物ユニット、21…柱、23…天井大梁(構造体)、31…部屋(第2屋内空間部)、32…廊下(第1屋内空間部)、36…天井裏空間、38…仕切壁(空間仕切部)、39…空気流通部、41…換気装置(換気設備)、42…空調室内機(空調設備)、43…リターンチャンバ(空気供給設備)、62…還気用ダクト(通気用ダクト)、65…給気用ダクト(給気ダクト)、71…コントローラ(制御装置、給気量調整手段)、76…臭気センサ(臭気検出手段)、84…換気扇(排気装置)。

Claims (8)

  1. 第1屋内空間部と第2屋内空間部とを有し、それら屋内空間部の間に設けられる空間仕切部の空気流通部を通じて各屋内空間部の空気流通を可能とする建物に適用され、
    前記第1屋内空間部に対しての外気導入及び排気を行う換気設備と、
    前記第2屋内空間部に対しての空調を行う空調設備と、
    前記第1屋内空間部内の空気を吸い込むとともに該吸い込んだ空気を通気ダクトを介して前記空調設備に対して供給する空気供給設備と、
    を備え、
    前記空調設備は、前記空気供給設備から供給される空気により前記第2屋内空間部への給気を行うとともに、冷暖房時にはその供給空気に対して加熱又は冷却を行うことを特徴とする建物の空調換気システム。
  2. 前記第2屋内空間部を複数有するとともに、それら複数の第2屋内空間部に隣接させて前記第1屋内空間部が共用空間として設けられている建物に適用され、
    前記空調設備は、各第2屋内空間部に対する空調を個別に行う請求項1に記載の建物の空調換気システム。
  3. 前記空調設備は、各第2屋内空間部ごとに設置されており、
    前記空気供給設備は、各空調設備に対する空気供給及び停止を個別に行う請求項1又は2に記載の建物の空調換気システム。
  4. 前記第1屋内空間部及び前記第2屋内空間部の上方に配置される天井裏空間を有するとともに前記天井裏空間が構造体により水平方向に複数に仕切られている建物に適用され、
    前記空調設備及び前記空気供給設備は、その一方が他方に対して前記構造体を隔てた反対側に位置するように前記天井裏空間に配置されており、
    前記通気ダクトは、該構造体を貫通して設けられている請求項1乃至3のいずれか1項に記載の建物の空調換気システム。
  5. 前記第2屋内空間部で臭気が発生したことを検出する臭気検出手段と、
    前記第2屋内空間部の空気を屋外に排出する排気装置と、
    前記臭気検出手段により臭気発生が検出された場合に前記排気装置を駆動させる制御装置と
    を備える請求項1乃至4のいずれか1項に記載の空調換気システム。
  6. 前記空調設備は、前記第2屋内空間部から空気を取り込む構成を有し、
    前記制御装置は、前記臭気検出手段により臭気発生が検出された場合に前記空調設備に前記第2屋内空間部から空気を取り込ませる請求項5に記載の建物の空調換気システム。
  7. 複数階建ての建物であって、各階に前記第1屋内空間部及び前記第2屋内空間部がそれぞれ設けられているとともに、上下に隣接する各階の前記第1屋内空間部が連通空間部を通じて連通されている建物に適用され、
    前記空調設備から給気が供給される各第2屋内空間部のうち少なくとも1つの空間部への給気量を調整する給気量調整手段を備える請求項1乃至6のいずれか1項に記載の空調換気システム。
  8. 上下に隣接する各階の温度差を検出する手段と、
    前記温度差に応じて、前記空調設備による前記第2屋内空間部への搬送熱量を制御する制御手段と
    を備える請求項7に記載の空調換気システム。
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