JP2009274139A - 研磨方法及び研磨装置、並びに研磨装置制御用プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】研磨後のウエハが膜厚測定のために待機する待ち時間を減少させて、装置全体のスループットを向上させ、しかもフィードバック制御を確実に行うことができるようにする。
【解決手段】研磨前のウエハをカセットから取出して該ウエハの被研磨膜の膜厚を膜厚測定器で測定する研磨前膜厚測定工程と、研磨前膜厚測定後のウエハをカセットに戻す研磨前ウエハ収納工程と、カセットに戻されたウエハをカセットから取出して研磨する研磨工程と、研磨後のウエハを洗浄し乾燥させる洗浄・乾燥工程と、洗浄・乾燥後のウエハをカセットに戻す研磨後ウエハ収納工程と、カセットに戻された洗浄・乾燥後のウエハをカセットから取出して該ウエハの被研磨膜の膜厚を膜厚測定器で測定する研磨後膜厚測定工程を有する。
【選択図】図3

Description

本発明は、ウエハ表面を平坦かつ鏡面状に研磨する研磨方法及び研磨装置、並びに研磨装置を制御する研磨装置制御用プログラムに関する。
従来、ウエハ研磨装置として、研磨部、洗浄・乾燥部、搬送部、及び膜厚測定器などを一体的に組み込んだ装置が知られている。このようなウエハ研磨装置においては、研磨前にウエハ表面の被研磨膜の膜厚を測定し、被研磨膜の研磨が終了し、ウエハを洗浄し乾燥させた後、更に被研磨膜の膜厚を測定するようにしている。これは、被研磨膜の研磨前後の膜厚を比較することにより研磨装置の研磨性能を算出し、これ以降のウエハの研磨にフィードバックするためである。
一般的に、ウエハ表面の被研磨膜の研磨に要する時間(研磨タクト)、研磨後のウエハの洗浄・乾燥に要する時間(洗浄・乾燥タクト)、及び被研磨膜の膜厚測定に要する時間(膜厚測定タクト)は、それぞれ異なっている場合が多い。例えば、ウエハ表面の被研磨膜の研磨と研磨後のウエハの洗浄・乾燥に要する時間が60秒、被研磨膜の膜厚測定に要する時間が90秒などの場合がある。このような場合、従来の一般的な研磨装置にあっては、ウエハに対する一連の動作を順次行っているため、被研磨膜の膜厚測定にかかる時間が律速条件となり、研磨装置全体のスループットは膜厚測定時間に制約されることとなる。
従来、ウエハ表面の被研磨膜の研磨(研磨工程)と研磨後のウエハの洗浄・乾燥(乾燥・洗浄工程)に要する時間が被研磨膜の膜厚測定に要する時間よりも短い場合には、研磨工程、洗浄・乾燥工程をそれぞれのタクトに沿って行い、洗浄・乾燥後のウエハを膜厚測定のために待機させていた。しかし、かかる運転条件では、フィードバック制御の対象となるウエハは、研磨後の洗浄・乾燥が終了して膜厚測定のために待機しているウエハ以降のウエハとなる。つまり、研磨工程、洗浄・乾燥工程をそれぞれのタクト通りに行っているため、研磨後、洗浄・乾燥の終了したウエハは、膜厚測定器の空きを待つことになるが、これらの既に研磨や洗浄・乾燥が行われたウエハ(つまり、カセットから取出されたウエハ)にはフィードバックが及ばないこととなる。このため、例えば、乾燥が終了して膜厚測定のために待機しているウエハがプロセス環境の変化のために研磨不良であっても、その情報は、当該ウエハが膜厚測定器により測定されるまで反映されない。したがって、その間に研磨工程に入ったウエハは、プロセス環境の変化を受けて全て研磨不良になる場合がある。フィードバック制御を早期に行い、研磨工程の変化を早期に以降のウエハに反映させるには、膜厚測定タクトをできるだけ短縮する必要がある。
更に、従来、一枚のウエハについて、研磨前膜厚測定工程→研磨工程→洗浄工程→乾燥工程→研磨後膜厚測定工程のように、連続したプロセスを一貫して行っていた。この場合、最後の研磨後膜厚測定工程が律速条件であるとすると、その上流工程(研磨前膜厚測定工程、研磨工程、洗浄工程、及び乾燥工程)は、研磨後膜厚測定工程が終わるまでその場で待たなければならない。したがって、乾燥工程は終了しているものの乾燥機上にて待機するウエハが生じ、また洗浄工程は終了したものの洗浄機上にて待機するウエハが生じる。この場合、研磨工程後のウエハは洗浄機に入ることができない。このため、研磨後のウエハの配線(例えば銅配線)等の腐食が進み、配線抵抗が増加し、不良品となる場合がある。
また、ウエハは、一般に複数枚のウエハが収納されたカセット毎に、言い換えれば1ロット毎に管理されているが、1ロット最後のウエハに対する研磨、洗浄・乾燥が終了しても、被研磨膜の膜厚測定が終了しなくては、1ロット全てのウエハに対する全ての工程は終了しない。したがって、前のロット最後のウエハに対する研磨工程の終了から次のロット最初のウエハに対する研磨処理に移るまでのロット切換え時に研磨部に空き時間が生じる。このように、研磨部に空き時間が生じた場合、研磨環境の維持等を目的に、研磨部でダミーウエハを研磨することが一般に行われているが、ロット切換え毎にダミーウエハの研磨を行うとコストの増大に繋がる。
本発明は上記事情に鑑みて為されたもので、研磨後のウエハが被研磨膜の膜厚測定のために待機する待ち時間を減少させて、装置全体のスループットを向上させ、しかもフィードバック制御を確実に行うことができるようにした研磨方法及び研磨装置、並びに研磨装置制御用プログラムを提供することを目的とする。
本発明の研磨方法は、研磨前のウエハをカセットから取出して該ウエハの被研磨膜の膜厚を膜厚測定器で測定する研磨前膜厚測定工程と、前記研磨前膜厚測定後のウエハを前記カセットに戻す研磨前ウエハ収納工程と、前記カセットに戻されたウエハをカセットから取出して研磨する研磨工程と、研磨後のウエハを洗浄し乾燥させる洗浄・乾燥工程と、前記洗浄・乾燥後のウエハを前記カセットに戻す研磨後ウエハ収納工程と、前記カセットに戻された洗浄・乾燥後のウエハをカセットから取出して該ウエハの被研磨膜の膜厚を前記膜厚測定器で測定する研磨後膜厚測定工程とを有する。
本発明の研磨方法によれば、ウエハの被研磨膜の膜厚測定工程を他の研磨工程や洗浄・乾燥工程と切離して行うことが可能となる。したがって、被研磨膜の膜厚測定を必要としないウエハの研磨工程や洗浄・乾燥工程中に膜厚測定器に空き時間が生じることを解消することができる。また、研磨工程とは切離して、予め複数枚のウエハに対する被研磨膜の膜厚測定を行うことで、その分、膜厚測定器に余裕が生じる。従来、研磨前の被研磨膜に対する膜厚測定と研磨後の被研磨膜に対する膜厚測定は交互に行われていたが、本発明は、研磨前の被研磨膜に対する膜厚測定を予め行うことによって、研磨後の被研磨膜に対する膜厚測定の順番を繰り上げることができる。したがって、研磨後のウエハが被研磨膜の膜厚測定のために待機する待ち時間が減ることになり、これによって、装置全体のスループットが向上する。
前記膜厚測定器は、前記研磨前膜厚測定工程から前記研磨前ウエハ収納工程までのウエハの枚数が予め定めた第1の閾値以上であるときには前記研磨後膜厚測定工程を優先し、また前記洗浄・乾燥工程後であって前記研磨後膜厚測定工程前のウエハの枚数が予め定めた第2の閾値以上であるときには、前記洗浄・乾燥工程後のウエハであって前記研磨後膜厚測定工程を必要とするウエハの研磨後ウエハ収納工程を中止することが好ましい。
研磨前の被研磨膜に対する膜厚測定を先行して行ったウエハの数によっては、研磨後の被研磨膜に対する膜厚測定を優先させることにより、研磨後のウエハが被研磨膜の膜厚測定のために待機する待ち時間をゼロにすることも可能である。例えば、被研磨膜の膜厚測定は、全てのウエハに対して行われない場合もあり、2枚につき1枚膜厚測定を行う場合がある。かかる場合には、研磨工程と並行して行う研磨前の被研磨膜に対する膜厚測定のタクトが、研磨後の被研磨膜に対する膜厚測定の待ち時間をすべて補償する場合があり、装置全体として円滑な処理を行うことが可能となる。
本発明の研磨装置は、ウエハを収納したカセットを載置するフロントロード部を有するロード/アンロード部と、ウエハを保持し研磨面に向けて押圧しながらウエハと研磨面とを相対運動させてウエハを研磨する保持部を有する研磨部と、研磨後のウエハを洗浄し乾燥させる洗浄・乾燥部と、ウエハの被研磨膜の膜厚を研磨前、及び研磨後の洗浄・乾燥後に測定する膜厚測定器と、被研磨膜の膜厚が測定され、かつ、前記研磨部で研磨される前の膜厚測定後研磨待機ウエハを一旦カセットに収納し、研磨後に洗浄・乾燥され、かつ、前記膜厚測定器によって被研磨膜の膜厚が測定される前の研磨後膜厚測定待機ウエハを一旦前記カセットに収納する搬送機とを有する。
本発明の研磨装置制御用プログラムは、ウエハを収納したカセットを載置するフロントロード部を有するロード/アンロード部と、ウエハを保持し研磨面に向けて押圧しながらウエハと研磨面とを相対運動させてウエハを研磨する保持部を有する研磨部と、研磨後のウエハを洗浄し乾燥させる洗浄・乾燥部と、ウエハの被研磨膜の膜厚を研磨前、及び研磨後の洗浄・乾燥後に測定する膜厚測定器と、ウエハを搬送する搬送機とを有する研磨装置を制御するプログラムであって、被研磨膜の膜厚が測定され、かつ、前記研磨部で被研磨膜が研磨される前の膜厚測定後研磨待機ウエハを前記搬送機で一旦カセットに収納する手順と、研磨後に洗浄・乾燥され、かつ、前記膜厚測定器によって被研磨膜の膜厚が測定される前の研磨後膜厚測定待機ウエハを前記搬送機で一旦前記カセットに収納する手順をコンピュータに実行させる。
本発明によれば、研磨後のウエハが被研磨膜の膜厚測定のために待機する待ち時間を減少させて、装置全体のスループットを向上させ、しかもフィードバック制御を確実に行うようにすることができる。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る研磨装置の全体構成を示す平面図、図2は、図1に示す研磨装置の概要を示す斜視図である。図1に示すように、本実施形態における研磨装置は、略矩形状のハウジング1を備えており、ハウジング1の内部は、隔壁1a,1b,1cによって、ロード/アンロード部2、研磨部3(3a,3b)、洗浄・乾燥部4に区画され、更に制御部8が備えられている。ロード/アンロード部2、研磨部3a,3b及び洗浄・乾燥部4は、それぞれ独立に組立てられ、独立に排気される。
ロード/アンロード部2は、多数のウエハを収納したカセットを載置する2つ以上、この例では3つのフロントロード部20a,20b,20cを備えている。これらのフロントロード部20a,20b,20cは、研磨装置の幅方向(長手方向と垂直な方向)に隣接して配列されている。フロントロード部20a,20b,20cには、オープンカセット、SMIF(Standard Manufacturing Interface)ポッド、またはFOUP(Front Opening Unified Pod)を搭載することができる。ここで、SMIF、FOUPは、内部にカセットを収納し、隔壁で覆うことにより、外部空間とは独立した環境を保つことができる密閉容器である。
また、ロード/アンロード部2には、フロントロード部20a,20b,20cの並びに沿って走行機構21が敷設されており、この走行機構21上にカセットの配列方向に沿って移動可能な第1搬送機としての第1搬送ロボット22が設置されている。走行機構21の延長線上には、ウエハの研磨前後における被研磨膜の膜厚を測定する膜厚測定器としてITM(In-line Thickness Monitor)23が配置されている。第1搬送ロボット22は、走行機構21上を移動することによって、フロントロード部20a,20b,20cに載置されたカセット内に収納されたウエハとITM23にアクセスできるようになっている。第1搬送ロボット22は、フロントロード部20a,20b,20cに載置されたカセットから研磨前または研磨後のウエハを取出す。ITM23は、第1搬送ロボット22からウエハを受取った後(In-line)に、光学的手段によってウエハ表面へ入射して反射した光学信号により、ウエハ表面における銅膜やバリア膜等の被研磨膜の膜厚を測定する。
ロード/アンロード部2は最もクリーンな状態を保つ必要がある領域であるため、ロード/アンロード部2の内部は、装置外部、研磨部3、及び洗浄・乾燥部4のいずれよりも高い圧力に常時維持されている。また、第1搬送ロボット22の走行機構21の上部には、HEPAフィルタやULPAフィルタなどのクリーンエアフィルタを有するフィルタファンユニット(図示せず)が設けられており、このフィルタファンユニットにより、パーティクルや有毒蒸気、ガスが除去されたクリーンエアが常時下方に向かって噴き出している。
研磨部3は、ウエハの研磨が行われる領域であり、第1研磨ユニット30Aと第2研磨ユニット30Bとを内部に有する第1研磨部3aと、第3研磨ユニット30Cと第4研磨ユニット30Dとを内部に有する第2研磨部3bとを備えている。これらの第1研磨ユニット30A、第2研磨ユニット30B、第3研磨ユニット30C、及び第4研磨ユニット30Dは、研磨装置の長手方向に沿って配列されている。
第1研磨ユニット30Aは、表面に研磨面305Aを有する研磨テーブル300Aと、ウエハを保持しかつウエハを研磨面305Aに対して押圧しながら研磨する保持部(トップリング)301Aと、研磨面305Aに研磨液やドレッシング液(例えば、水)を供給する研磨液供給ノズル302Aと、研磨面305Aのドレッシングを行うドレッサ303Aと、液体(例えば純水)と気体(例えば窒素)の混合流体を霧状にして、1または複数のノズルから研磨面305Aに噴射するアトマイザ304Aとを備えている。同様に、第2研磨ユニット30Bは、表面に研磨面305Bを有する研磨テーブル300Bと、保持部301Bと、研磨液供給ノズル302Bと、ドレッサ303Bと、アトマイザ304Bとを備えており、第3研磨ユニット30Cは、表面に研磨面305Cを有する研磨テーブル300Cと、保持部301Cと、研磨液供給ノズル302Cと、ドレッサ303Cと、アトマイザ304Cとを備えている。第4研磨ユニット30Dは、表面に研磨面305Dを有する研磨テーブル300Dと、保持部301Dと、研磨液供給ノズル302Dと、ドレッサ303Dと、アトマイザ304Dとを備えている。
第1研磨部3aの第1研磨ユニット30A及び第2研磨ユニット30Bと洗浄・乾燥部4との間には、長手方向に沿った4つの搬送位置(ロード/アンロード部2側から順番に第1搬送位置TP1、第2搬送位置TP2、第3搬送位置TP3、第4搬送位置TP4とする)の間でウエハを搬送する第2(直動)搬送機構としての第1リニアトランスポータ5が配置されている。この第1リニアトランスポータ5の第1搬送位置TP1の上方には、ロード/アンロード部2の第1搬送ロボット22から受取ったウエハを反転する反転機31が配置されており、その下方には上下に昇降可能なリフタ32が配置されている。また、第2搬送位置TP2の下方には上下に昇降可能なプッシャ33が、第3搬送位置TP3の下方には上下に昇降可能なプッシャ34が、第4搬送位置TP4の下方には上下に昇降可能なリフタ35がそれぞれ配置されている。
第2研磨部3bには、第1リニアトランスポータ5に隣接して、長手方向に沿った3つの搬送位置(ロード/アンロード部2側から順番に第5搬送位置TP5、第6搬送位置TP6、第7搬送位置TP7とする)の間でウエハを搬送する第2(直動)搬送機構としての第2リニアトランスポータ6が配置されている。この第2リニアトランスポータ6の第5搬送位置TP5の下方には上下に昇降可能なリフタ36が、第6搬送位置TP6の下方にはプッシャ37が、第7搬送位置TP7の下方にはプッシャ38がそれぞれ配置されている。
研磨時にはスラリを使用することを考えるとわかるように、研磨部3は最もダーティな(汚れた)領域である。したがって、この例では、研磨部3内のパーティクルが外部に飛散しないように、各研磨テーブルの周囲から排気が行われており、研磨部3の内部の圧力を、装置外部、周囲の洗浄・乾燥部4、ロード/アンロード部2よりも負圧にすることでパーティクルの飛散を防止している。また、通常、研磨テーブルの下方には排気ダクト(図示せず)が、上方にはフィルタ(図示せず)がそれぞれ設けられ、これらの排気ダクト及びフィルタを介して清浄化された空気が噴き出され、ダウンフローが形成される。
洗浄・乾燥部4は、研磨後のウエハを洗浄し乾燥させる領域であり、第2搬送ロボット40と、第2搬送ロボット40から受取ったウエハを反転する反転機41と、研磨後のウエハを洗浄する3つの洗浄機42,43,44と、洗浄後のウエハをスピン乾燥させる乾燥機45と、反転機41、洗浄機42,43,44及び乾燥機45の間でウエハを搬送する第3搬送機構としての搬送ユニット46とを備えている。これらの第2搬送ロボット40、反転機41、洗浄機42,43,44及び乾燥機45は、長手方向に沿って直列に配置されている。また、これらの洗浄機42,43,44及び乾燥機45の上部には、クリーンエアフィルタを有するフィルタファンユニット(図示せず)が設けられており、このフィルタファンユニットによりパーティクルが除去されたクリーンエアが常時下方に向かって噴き出している。また、洗浄・乾燥部4の内部は、研磨部3からのパーティクルの流入を防止するために研磨部3よりも高い圧力に常時維持されている。
研磨部30Aの研磨テーブル300Aの上面には研磨布または砥石等が貼付されており、この研磨布または砥石等によってウエハを研磨する研磨面305Aが構成されている。研磨時には、研磨液供給ノズル302Aから研磨テーブル300A上の研磨面305Aに研磨液が供給され、ウエハが保持部301Aにより研磨面に押圧されて研磨が行われる。また、第1研磨ユニット30Aは、機械的ドレッサ303Aの他に、流体圧による非接触型のドレッサとしてアトマイザ304Aを備えている。このアトマイザの主な目的は、研磨面上に堆積し目詰まりした研磨屑、スラリ粒子を洗い流すことである。アトマイザの流体圧による研磨面の浄化と、機械的接触であるドレッサ303Aによる研磨面の目立て作業により、より好ましいドレッシング、すなわち研磨面の再生を達成することができる。通常は接触型のドレッサ(ダイヤモンドドレッサ等)によるドレッシングの後に、アトマイザによる研磨面の性状再生を行う場合が多い。このような構成は、他の研磨部30B,30C,30Dにあっても同様である。
第1研磨部3aの第1リニアトランスポータ5は、図2に示すように、直線往復移動可能な4つの搬送ステージ、つまり第1ステージ、第2ステージ、第3ステージ、及び第4ステージを備えており、これらのステージは上下に2段の構成となっている。すなわち、下段には第1ステージ、第2ステージ及び第3ステージが配置され、上段には第4ステージが配置されている。
下段の第1ステージ、第2ステージ及び第3ステージと上段の第4ステージとは、設置される高さが異なっているため、互いに干渉することなく自由に移動可能となっている。第1ステージは、反転機31とリフタ32とが配置された第1搬送位置TP1とプッシャ33が配置された(ウエハ受渡し位置である)第2搬送位置TP2との間でウエハを搬送し、第2ステージTS2は、第2搬送位置TP2とプッシャ34が配置された(ウエハ受渡し位置である)第3搬送位置TP3との間でウエハを搬送し、第3ステージは、第3搬送位置TP3とリフタ35が配置された第4搬送位置TP4との間でウエハを搬送する。また、第4ステージTS4は、第1搬送位置TP1と第4搬送位置TP4との間でウエハを搬送する。
第1リニアトランスポータ5は、上段の第4ステージを直線往復移動させるエアシリンダ(図示せず)を備えており、このエアシリンダにより、第4ステージは、上記下段の第1乃至第3ステージと同時に移動するように制御される。
第2研磨部3bの第2リニアトランスポータ6は、直線往復移動可能な3つの搬送ステージ、つまり第5ステージ、第6ステージ及び第7ステージを備えており、これらのステージは上下に2段の構成となっている。すなわち、上段には第5ステージ及び第6ステージが配置され、下段には第7ステージが配置されている。
上段の第5ステージ及び第6ステージと下段の第7ステージとは、設置される高さが異なっているため、互いに干渉することなく自由に移動可能となっている。第5ステージは、リフタ36が配置された第5搬送位置TP5とプッシャ37が配置された(ウエハ受渡し位置である)第6搬送位置TP6との間でウエハを搬送し、第6ステージは、第6搬送位置TP6とプッシャ38が配置された(ウエハ受渡し位置である)第7搬送位置TP7との間でウエハを搬送し、第7搬送ステージTS7は、第5搬送位置TP5と第7搬送位置TP7との間でウエハを搬送する。
第1研磨部3aの反転機31は、ロード/アンロード部2の第1搬送ロボット22のハンドが到達可能な位置に配置され、研磨前のウエハを第1搬送ロボット22から受取り、このウエハの上下を反転してリフタ32に渡すものである。また、洗浄・乾燥部4の反転機41は、第2搬送ロボット40のハンドが到達可能な位置に配置され、研磨後のウエハを第2搬送ロボット40から受取り、このウエハの上下を反転して搬送ユニット46に渡すものである。
また、図1に示すように、反転機31と第1搬送ロボット22との間にはシャッタ10が設置されており、ウエハの搬送時にはシャッタ10を開いて第1搬送ロボット22と反転機31との間でウエハの受渡しが行われる。また、反転機41と第2搬送ロボット40との間、反転機41と1次洗浄機42との間、第1研磨部3aと第2搬送ロボットとの間、及び第2研磨部3bと第2搬送ロボット40との間にもそれぞれシャッタ11,12,13,14が設置されており、ウエハの搬送時にはこれらのシャッタ11,12,13,14を開いて反転機41と第1搬送ロボット40または1次洗浄機42との間でウエハの受渡しが行われる。ウエハの受渡しがないときにはこれらのシャッタ10,11,12,13,14は閉まっている。
第1研磨部3aのリフタ32は、第1搬送ロボット22及び第1リニアトランスポータ5がアクセス可能な位置に配置されており、これらの間でウエハを受渡す第1受渡し機構として機能する。すなわち、反転機31により反転されたウエハを第1リニアトランスポータ5の第1ステージまたは第4ステージに受渡すものである。また、第1研磨部3aのリフタ35及び第2研磨部3bのリフタ36は、リニアトランスポータ5,6及び洗浄・乾燥部4の第2搬送ロボット40がアクセス可能な位置に配置されており、これらの間でウエハを受渡す第2受渡し機構として機能する。すなわち、リフタ35は、第1リニアトランスポータ5の第3ステージまたは第4ステージ上のウエハを第2搬送ロボット40に受渡すものであり、リフタ36は、第2リニアトランスポータ6の第5ステージまたは第7ステージ上のウエハと第2搬送ロボット40との間でウエハを受渡すものである。
第1研磨部3aのプッシャ33は、第1リニアトランスポータ5の第1ステージ上のウエハを第1研磨ユニット30Aの保持部301Aに受渡すとともに、第1研磨ユニット30Aにおける研磨後のウエハを第1リニアトランスポータ5の第2ステージに受渡すものである。プッシャ34は、第1リニアトランスポータ5の第2ステージ上のウエハを第2研磨ユニット30Bの保持部301Bに受渡すとともに、第2研磨ユニット30Bにおける研磨後のウエハを第1リニアトランスポータ5の第3ステージに受渡すものである。また、第2研磨部3bのプッシャ37は、第2リニアトランスポータ6の第5ステージ上のウエハを第3研磨ユニット30Cの保持部301Cに受渡すとともに、第3研磨ユニット30Cにおける研磨後のウエハを第2リニアトランスポータ6の第6ステージに受渡すものである。プッシャ38は、第2リニアトランスポータ6の第6ステージ上のウエハを第4研磨ユニット30Dの保持部301Dに受渡すとともに、第4研磨ユニット30Dにおける研磨後のウエハを第2リニアトランスポータ6の第7ステージに受渡すものである。このように、プッシャ33,34,37,38は、リニアトランスポータ5,6と各保持部との間でウエハを受渡す第3受渡し機構として機能する。
洗浄・乾燥部4の1次洗浄機42及び2次洗浄機43としては、例えば、上下に配置されたロール状のスポンジを回転させてウエハの表面及び裏面に押し付けてウエハの表面及び裏面を洗浄するロールタイプの洗浄機を用いることができる。また、3次洗浄機44としては、例えば、半球状のスポンジを回転させながらウエハに押し付けて洗浄するペンシルタイプの洗浄機を用いることができる。乾燥機45は、チャックしたウエハを高速回転させるステージを備えており、ウエハを高速回転させることで洗浄後のウエハを乾燥させる機能(スピンドライ機能)を有している。なお、各洗浄機42,43,44において、上述したロールタイプの洗浄機やペンシルタイプの洗浄機に加えて、洗浄液に超音波を当てて洗浄するメガソニックタイプの洗浄機を付加的に設けてもよい。
搬送ユニット46は、ウエハを着脱自在に保持する保持機構としての4つのチャッキングユニット(図示せず)を備えており、これによって、反転機41から1次洗浄機42に、1次洗浄機42から2次洗浄機43に、2次洗浄機43から3次洗浄機44に、3次洗浄機から乾燥機45にそれぞれウエハを同時に搬送することができるようになっている。これにより、洗浄・乾燥部4の外部にウエハを取出さなくても、洗浄・乾燥部4の内部において次の搬送を行うことができるので、ウエハ搬送のためのストロークを最小限に抑え、ウエハの搬送時間を短くすることが可能となる。
次に、このような構成の研磨装置を用いてウエハを研磨する処理(ただし、ウエハ表面の被研磨膜の膜厚測定を除く)について説明する。この研磨装置は、主にウエハをパラレル処理するのに使用される。つまり、一方のウエハは、フロントロード部20a,20bまたは20cのカセット→第1搬送ロボット22→反転機31→リフタ32→第1リニアトランスポータ5の第1ステージ→プッシャ33→保持部301A→研磨テーブル300A→プッシャ33→第1リニアトランスポータ5の第2ステージ→プッシャ34→保持部301B→研磨テーブル300B→プッシャ34→第1リニアトランスポータ5の第3ステージ→リフタ35→第2搬送ロボット40→反転機41→1次洗浄機42→2次洗浄機43→3次洗浄機44→スピン乾燥装置→第1搬送ロボット22→フロントロード部20a,20bまたは20cのウエハカセットという経路で搬送される。
また、他方のウエハは、フロントロード部20a,20bまたは20cのウエハカセット→第1搬送ロボット22→反転機31→リフタ32→第1リニアトランスポータ5の第4ステージ→リフタ35→第2搬送ロボット40→リフタ36→第2リニアトランスポータ6の第5ステージ→プッシャ37→保持部301C→研磨テーブル300C→プッシャ37→第2リニアトランスポータ6の第6ステージ→プッシャ38→保持部301D→研磨テーブル300D→プッシャ38→第2リニアトランスポータ6の第7ステージ→リフタ36→第2搬送ロボット40→反転機41→1次洗浄機42→2次洗浄機43→3次洗浄機44→スピン乾燥機45→第1搬送ロボット22→フロントロード部20a,20bまたは20cのウエハカセットという経路で搬送される。
次に、3つのフロントロード部20a,20b,20c内の一つのフロントロード部20aにダミーウエハが収納されたカセットを搭載し、他のフロントロード部20b,20cにプロダクトウエハが収納されたカセットを搭載した時を例にして、研磨を開始する時の研磨装置の動作について説明する。ここで、ダミーウエハは、研磨状況の監視や研磨運転条件の維持などに用いられるウエハを指し、配線等のパターンが形成されていないウエハを言うものとする。一方、プロダクトウエハは、製品としてのウエハであり、配線等のパターンが形成されているウエハを言うものとする。
この研磨装置で研磨工程を開始する際には、先ず始めに、各研磨部30A,30B,30C,30Dでダミーウエハを研磨して、研磨部30A,30B,30C、30Dの研磨面305A,305B,305C,305Dを良好な研磨環境に調整する必要がある。このため、図3に示すように、ダミーウエハを収納したカセットを載置したフロントロード部20aの該カセットから、ダミーウエハを第1搬送ロボット22で1枚ずつ取出し、第1研磨部3aの反転機31に順次搬送して、研磨部30A,30B,30C、30Dの研磨面305A,305B,305C,305Dで研磨する。そして、研磨後のダミーウエハを洗浄機42,43,44で洗浄し、乾燥機45で乾燥させた後、フロントロード部20aに搭載したカセットに戻す。
一方、フロントロード部20b,20cに搭載したカセットに収納したプロダクトウエハに対しては、これらのカセットから1枚のプロダクトウエハを第1搬送ロボット22で取出し、ITM(膜厚測定器)23に搬送して、被研磨膜の膜厚をITM23で測定する。そして、膜厚を測定したプロダクトウエハを元のカセットに戻す。この操作を順次繰返して、フロントロード部20b,20cに搭載したカセットに収納したプロダクトウエハに対する被研磨膜の膜厚の測定を行う。ここで、ITM23は、一連の工程として膜厚測定が行われることを表す。即ち、研磨工程、洗浄・乾燥工程とは別に膜厚測定工程が必要な膜厚測定器である。
従来、研磨前のプロダクトウエハに対する被研磨膜の膜厚測定は、ダミーウエハの研磨が終了した後、一連のプロダクトウエハ研磨工程(研磨前膜測工程→研磨工程→洗浄・乾燥工程→研磨後の膜厚測定工程)の中で行われていた。この例では、図3に示すように、ダミーウエハの研磨工程及び洗浄・乾燥工程に並行して、言い換えれば、一連のプロダクトウエハの研磨工程から研磨前の膜厚測定工程を切離し、プロダクトウエハの研磨工程に先行して、プロダクトウエハの被研磨膜の膜厚測定を行うようにしている。これにより、膜厚測定タクトが見かけ上向上する。つまり、プロダクトウエハ研磨工程において、膜厚測定タクトは、研磨前後におけるウエハの被研磨膜の膜厚測定からなるが、研磨前の被研磨膜の測定測定を前倒しして行うことによって、膜厚測定タクト全体として余裕が生まれることになる。
次に、図4に示すように、カセット100内に収納した25枚のウエハWの内、最初の1枚目のウエハWに対して研磨前のみの被研磨膜の膜厚測定を行い、2枚目から12枚目のウエハW〜W12に対しては被研磨膜の膜厚測定を行わず、13枚目のウエハW13に対して研磨前の被研磨膜の膜厚測定と研磨後の被研磨膜の膜厚測定を行い、14枚目のウエハW14以降のウエハに対しては被研磨膜の膜厚測定を行わないようにした場合における研磨装置の動作について説明する。このようなカセット100は、フロントロード部20a,20b,20cの何れかに搭載され、ウエハは、全てプロダクトウエハであるとする。
研磨レシピによっては、研磨環境の安定性や客先要求等により、全てのプロダクトウエハの被研磨膜に対する膜厚測定を行うことなく、任意のウエハを抜取って、被研磨膜の膜厚を測定する場合がある。
この例にあっては、1枚目のウエハWを第1搬送ロボット22でカセット100から取出し、ITM23に搬送して、被研磨膜の膜厚を測定する。そして、膜厚測定後のウエハWを第1搬送ロボット22でITM23からカセット100に戻しておく。そして、膜厚測定後の1枚目のウエハWを第1搬送ロボット22でカセット100から取出し、反転機32に搬送して、このウエハWに対する研磨処理、研磨後の洗浄・乾燥処理の一連の処理を行う。このウエハWに対する研磨処理、研磨後の洗浄・乾燥処理中に、13枚目のウエハW13を第1搬送ロボット22でカセット100から取出し、ITM23に搬送して、被研磨膜の膜厚を測定する。そして、膜厚測定後のウエハW13をITM23からカセット100に戻しておく。
2枚目のウエハW以降のウエハに対しては、第1搬送ロボット22でカセット100から順次取出し、反転機3に搬送して、ウエハに対する研磨処理、研磨後の洗浄・乾燥処理を順次行い、洗浄・研磨処理後のウエハを第1搬送ロボット22でカセット100に戻す。そして、研磨後の洗浄・乾燥後のカセット100に戻された13枚目のウエハW13にあっては、前述と同様に、第1搬送ロボット22でカセット100から取出し、ITM23に搬送して、被研磨膜の膜厚を測定する。そして、膜厚測定後のウエハW13を、第1搬送ロボット22でITM23からカセット100に戻す。
従来、ウエハの処理は、ほぼ番号順に行っていた。つまり、12枚目のウエハが研磨部に搬送された後に13枚目のウエハに対する研磨前の被研磨膜の膜厚測定が行われていた。この例によれば、膜厚測定工程を他の工程から切離して前倒しすることができる。
図5は、フロントロード部20a,20bに載置されたカセット内に収納されたウエハ(プロダクトウエハ)のうち、被研磨膜の膜厚をITM23で測定してカセットに戻すウエハの搬送径路を示す。つまり、被研磨膜の膜厚測定が要求されるウエハは、第1搬送ロボット22でフロントロード部20aまたは20bに載置されたカセットから取出され、ITM23に搬送される。そして、ITM23で被研磨膜の膜厚が測定されたウエハは、第1搬送ロボット22でITM23から取出され、フロントロード部20aまたは20bに載置されたカセットに戻される。そして、搬送ロボットは、被研磨膜の膜厚測定が要求される次にウエハをフロントロード部20aまたは20bに載置されたカセットから取出して、上記動作を繰返す。
図6は、フロントロード部20a,20bに載置されたカセット内に収納されたウエハを研磨する時のウエハの搬送径路を示す。つまり、ウエハは、第1搬送ロボット22でフロントロード部20aまたは20bに載置されたカセット内から1枚づつ取出され、第1研磨部3aの反転機32に搬送される。そして、反転機32に搬送されたウエハは、第1研磨部3aまたは第2研磨部3bの一方で2段研磨されて、洗浄・乾燥部4に搬送される。そして、この洗浄・乾燥部4の洗浄機42,43,44で洗浄された後、乾燥機45でスピン乾燥される。このスピン乾燥後のウエハは、第1搬送ロボット22で乾燥機45から取出され、フロントロード部20aまたは20bに載置されたカセット内に戻される。
このように、第1搬送ロボット22は、被研磨膜の膜厚測定のためにカセットとITM23の間を往復し、研磨のためにウエハを直接反転機23に搬送する。このように、膜厚測定のための搬送工程を、その他の工程とは切離して独立して行うことにより、研磨工程後であって洗浄工程前のウエハの金属配線は腐食を免れる。即ち、従来は、膜厚測定とその他の工程が連続した一貫の工程だったため、ITM(膜厚測定器)が空くまで、ウエハは、乾燥機上や洗浄機上で待機する必要があり、このため研磨工程後のウエハは、洗浄機が空くまで待機するしかなく、金属配線の腐食を招いていた。しかし、上記のように、乾燥が終わったウエハを、ITM(膜厚測定器)の空きを待つことなく、一旦カセットに戻すことにより、研磨後のウエハを洗浄・乾燥工程に移すことができる。
次に、下記の表1に示す膜厚測定条件で処理する25枚のウエハを収納したカセットをフロントロード部20a,20bにそれぞれ載置して、合計50枚のウエハをパラレル処理する場合について説明する。
Figure 2009274139
表1において、「Pre&Post」は、研磨前及び研磨後に被研磨膜の膜厚測定を行うウエハを示し、「Post」は、研磨後のみ被研磨膜の膜厚測定を行うウエハを示し、さらに「Non」は、研磨前にも研磨後にも被研磨膜の膜厚測定を行わないウエハを示している。この例においては、「Pre&Post」のウエハが6枚、「Post」のウエハが11枚、「Non」のウエハが8枚であるから、ITM23は、2×6+1×11より、延べ23回の被研磨膜の膜厚測定を行う。
ここで、フロントロード部20a,20bに載置されたカセット内に収納されて処理されるウエハには、
(1)被研磨膜の膜厚測定前で、かつ研磨前のウエハ(研磨前膜測待機ウエハ)
(2)研磨前の被研磨膜の膜厚測定が不要で、かつ、研磨前のウエハ(膜測不要研磨待機ウエハ)
(3)被研磨膜の膜厚測定後(膜厚測定中も含む)で、かつ研磨前のウエハ(膜測後研磨待機ウエハ)、
(4)研磨後の洗浄・乾燥後で、かつ膜厚測定前のウエハ(研磨後膜測待機ウエハ)
(5)研磨後の洗浄・乾燥後で、かつ膜厚測定後ウエハ(工程終了ウエハ)
(6)研磨後の洗浄・乾燥後で、かつ膜厚側的が不要のウエハ(工程終了ウエハ)
の6種類のウエハが混在していることになる。
このようなウエハの種類に関係なく、従来例と同様に、膜厚測定とその他の工程を連続した一貫の工程で50枚のウエハのパラレル処理をほぼ順番通りに行った時の各ウエハに対する各処理と処理時間の関係を図7に示す。
図7において、横軸は時間(例えば秒)を示し、縦軸は研磨対象のプロダクトウエハを示している。ここで、例えば縦軸の最下部の記号「C1−W01」とは、フロントロード部20aに載置したカセットに収容されたカセットの1番目の棚に入っているウエハを示す。また、各ウエハに対する各処理は、それぞれ枠で囲まれており、この枠の中に白色の部分は待機時間を示し、他の部分は、搬送工程、研磨工程、洗浄・乾燥工程、及び膜厚測定工程等を示している。この図7から、50枚のウエハが研磨前の被研磨膜の膜厚測定、研磨、洗浄・乾燥、研磨後の被研磨膜の膜厚測定を終えて再びカセットに戻されるまでに4600(秒)かかっていることが判る。
本発明にあっては、各ウエハについて、研磨装置の制御部8が上記6種類のどのウエハに当たるかをそれぞれ管理して、図8に示すように、各ウエハを処理する。
つまり、制御部8は、(3)膜測後研磨待機ウエハと(4)研磨後膜測待機ウエハの枚数をもとに、ITM23に(1)研磨前膜測待機ウエハを搬入するか、(4)研磨後膜測待機ウエハを搬入するかを判断する。つまり、(3)膜測後研磨待機ウエハが数枚カセットにいる間は、研磨前のウエハに対する被研磨膜の膜厚測定を中止しても、その後の研磨工程には支障がない。そこで、制御部8は、研磨前のウエハに対する膜厚測定よりも研磨後膜測待機ウエハに対する被研磨膜の膜厚測定を優先させる。
従来、研磨前のウエハに対する被研磨膜の膜厚測定と研磨後のウエハに対する被研磨膜の膜厚測定は、一般に交互に行われていた。この例では、膜厚測定工程を他の工程を切離しているため、研磨前のウエハに対する被研磨膜の膜厚測定が前倒しに行われることが可能となる。これによって、研磨前ウエハの膜厚測定工程に余裕が生じる。この余裕分を研磨後のウエハに対する被研磨膜の膜厚測定に充てることにより、研磨後のウエハの膜測待機時間を減少させ、研磨装置全体のスループットを向上させることができる。さらに、研磨後ウエハの被研磨膜の膜厚測定待機時間が減少することにより、フィードバックを早期にかけることができる。
具体的には、制御部8は、(3)膜測後研磨待機ウエハの枚数について、図9に示すように、予め閾値(第1の閾値)を持っている。この閾値は、研磨装置のインターフェイス等により作業者が任意の数字を入力することができる。いま、仮に閾値(第1の閾値)を1と設定する。ITM23は、ダミーウエハまたは膜厚測定の必要のないプロダクトウエハの研磨中に、(1)研磨前のプロダクトウエハに対する被研磨膜の膜厚測定を行う。膜厚測定が行われたプロダクトウエハは、(3)膜測後研磨待機ウエハとして制御部8に1がカウントされる。(3)膜測後研磨待機ウエハは、一旦カセットに収納される。
この場合、研磨前に被研磨膜の膜厚が測定されるウエハには1枚分の余裕が生じていることになる。そこで、制御部8は、(3)膜測後研磨待機ウエハの枚数が閾値(第1の閾値)を越えている間は(4)研磨後膜測待機ウエハを先行して膜厚測定器に搬入する。これによって、ITM23の見かけ上のタクトが短縮する。
研磨部3a,3bにいた前記ダミーウエハまたは膜厚測定の必要のないプロダクトウエハが研磨を終え、次の洗浄・乾燥部4に搬送され、これに並行して(3)膜測後研磨待機ウエハが研磨部3a,3bに搬送されると、(3)膜測後研磨待機ウエハのカウントは0となる。このときには従来と同様に、研磨前ウエハと研磨後ウエハの被研磨膜を交互に測定するようにITM23や第1搬送ロボット22を制御する。言い換えると、(3)膜測後研磨待機ウエハの閾値(第1閾値)は、(1)研磨前膜測待機ウエハか(4)研磨後膜測待機ウエハかのいずれかのウエハをITM23に搬入するかどうかの優先順位を決定している。つまり、(3)膜測後研磨待機ウエハが閾値を超えたときには、(3)膜測後研磨待機ウエハにストックがあることになる。これを受けて制御部8は(4)研磨後膜測待機ウエハの膜厚測定を優先させる旨の指令をITM23と第1搬送ロボット22に与える。
さらに、制御部8は、(4)研磨後膜測待機ウエハの被研磨膜の膜厚を測定中であっても、(3)膜測後研磨待機ウエハの枚数を参照している。膜測後研磨待機ウエハの枚数が閾値(第1の閾値)1よりも下回った場合は、従来と同様に、研磨前ウエハと研磨後ウエハの被研磨膜を交互に測定するようにITM23や第1搬送ロボット22を制御する。
図8に示す例では、研磨前の被研磨膜の膜厚測定(表1の「Pre&Post」のPreに該当)を、他の研磨、洗浄・乾燥工程から切離して独立に行った際の結果を示している。他の工程に先行して行われた研磨前膜厚測定工程を楕円状の枠内に示す。これにより、カセット内のウエハが全て研磨され、研磨工程がすべて終了するのが4200(秒)であることが分かる。つまり、本発明により、スループットが1割程度向上していることが分かる。
上記の例では、研磨前の被研磨膜の膜厚測定および研磨後の被研磨膜の膜厚測定の両方を実施するウエハが限られていたが、プロセスによっては、両方の測定を要するウエハが多数枚におよび、全数ウエハに対して行わなければならない場合も生じる。この場合においては、先行して研磨前の被研磨膜の膜厚測定を行っても、膜厚測定タクトによっては、そこで生まれた余裕が早期に消滅し、結果的にITMの空きを待つ待機ウエハが生じてしまう場合がある。このような場合には、膜厚測定の結果をフィードバックするのが遅くなり、研磨環境の変動への追従が遅延する。
例えば、カセットに(4)研磨後膜測待機ウエハが複数枚保管されている状態を考える。いま仮に、保管されている(4)研磨後膜測待機ウエハが研磨プロセスの環境変化によって研磨不良である場合、このウエハに対しては膜厚測定工程が行われていないため、フィードバックが行われず、次々と不良ウエハが生産されることとなる。
そこで、このような場合は、制御部8は、図9に示すように、(4)研磨後膜測待機ウエハの枚数に予め閾値(第2の閾値)を設け、(4)研磨後膜測待機ウエハの枚数が当該閾値を越えた場合は、洗浄・乾燥工程が終了した、研磨後の被研磨膜の膜厚測定を必要とするウエハをカセットに搬送するのを中止させるとともに、ITM23に(4)研磨後膜測待機ウエハを搬送する。この第2の閾値は、(2)膜測後研磨待機ウエハについての第1の閾値と同様、研磨装置のインターフェイス等により作業者が任意の数字を入力することができる。
この場合、洗浄・乾燥後のウエハは、カセットに搬送されないため、(4)研磨後膜測待機ウエハは増加しない。加えて、ITM23には(4)研磨後膜測待機ウエハが搬送されるため、所定時間後に「(4)研磨後膜測待機ウエハの枚数が第2の閾値を越える」状態は解消される。なお、ここで、研磨後に膜厚測定の必要がないウエハについては、洗浄・乾燥後にカセットに戻される。上記の制御は、言い換えれば、研磨装置全体のタクトをITM23のタクトに合わせる方向に制御を行う。
以上説明したように、膜測後研磨待機ウエハの閾値(第1の閾値)は、(1)研磨前膜測待機ウエハか(4)研磨後膜測待機ウエハかのいずれかのウエハをITM23に搬入するかどうかの優先順位を決定している。一方で、研磨後膜測待機ウエハの閾値(第2の閾値)は、研磨部に新たなウエハを流すのを止めるか否かを判断している。
本発明によって、膜厚測定工程とその他の工程を切離すことにより、膜厚測定タクトが見かけ上短縮することが可能となった。更に、第1の閾値を設けることによって、研磨前の被研磨膜に対する膜厚測定工程の先行実施に制限を設け、ITM23が研磨前の被研磨膜に対する膜厚測定工程に占用されることを防止することができる。一方、第2の閾値を設けることによって、膜厚測定工程とその他との工程とを切離したことによるプロセス全体の歪み(フィードバックの遅延)を修正することができる。つまり、第1の閾値および第2の閾値は、膜厚測定工程とその他の工程を切離したことによるプロセス全体の歪みを調整する作用を有している。
本発明の実施形態における研磨装置の全体構成を示す平面図である。 図1に示す研磨装置の概要を示す斜視図である。 カセットに収納したダミーウエハを研磨部で研磨しながら、カセットに収納したプロダクトウエハの被研磨部の膜厚をITMで測定する時のウエハの流れを示す研磨装置の全体構成を示す平面図である。 カセット内に収納したウエハの状態の一例を示す図である。 カセットに収納したプロダクトウエハの被研磨部の膜厚をITMで測定してカセットに戻す時のウエハの流れを示す研磨装置の全体構成を示す平面図である。 カセットに収納したプロダクトウエハを研磨部で研磨してカセットに戻す時のウエハの流れを示す研磨装置の全体構成を示す平面図である。 従来例によって50枚のウエハをパラレル処理した時の各ウエハに対する各処理と処理時間の関係を示す図である。 本発明の一実施形態によって50枚のウエハをパラレル処理した時の各ウエハに対する各処理と処理時間の関係を示す図である。 第1の閾値と第2の閾値を判断基準にしたフローチャートである。
符号の説明
1 ハウジング
2 ロード/アンロード部
3 研磨部
4 洗浄・乾燥部
5,6 リニアトランスポータ
8 制御部
20a,20b,20c フロントロード部
21 走行機構
22 第1搬送ロボット(搬送機)
23 ITM(膜厚測定器)
30A,30B,30C,30D 研磨ユニット
31,41 反転機
32,35,36 リフタ
33,34,37,38 プッシャ
40 第2搬送ロボット
42,43,44 洗浄機
45 乾燥機
46 搬送ユニット
100 カセット
300A,300B,300C,300D 研磨テーブル
301A,301B,301C,301D 保持部
302A,302B,302C,302D 研磨液供給ノズル
303A,303B,303C,303D ドレッサ
304A,304B,304C,304D アトマイザ
305A,305B,305C,305D 研磨面

Claims (9)

  1. 研磨前のウエハをカセットから取出して該ウエハの被研磨膜の膜厚を膜厚測定器で測定する研磨前膜厚測定工程と、
    前記研磨前膜厚測定後のウエハを前記カセットに戻す研磨前ウエハ収納工程と、
    前記カセットに戻されたウエハをカセットから取出して研磨する研磨工程と、
    研磨後のウエハを洗浄し乾燥させる洗浄・乾燥工程と、
    前記洗浄・乾燥後のウエハを前記カセットに戻す研磨後ウエハ収納工程と、
    前記カセットに戻された洗浄・乾燥後のウエハをカセットから取出して該ウエハの被研磨膜の膜厚を前記膜厚測定器で測定する研磨後膜厚測定工程とを有することを特徴とする研磨方法。
  2. 前記膜厚測定器は、前記研磨前膜厚測定工程から前記研磨前ウエハ収納工程までのウエハの枚数が予め定めた第1の閾値以上であるときには前記研磨後膜厚測定工程を優先させることを特徴とする請求項1記載の研磨方法。
  3. 前記洗浄・乾燥工程後であって前記研磨後膜厚測定工程前のウエハの枚数が予め定めた第2の閾値以上であるときには、前記洗浄・乾燥工程後のウエハであって前記研磨後膜厚測定工程を必要とするウエハの研磨後ウエハ収納工程を中止することを特徴とする請求項2記載の研磨方法。
  4. ウエハを収納したカセットを載置するフロントロード部を有するロード/アンロード部と、
    ウエハを保持し研磨面に向けて押圧しながらウエハと研磨面とを相対運動させてウエハを研磨する保持部を有する研磨部と、
    研磨後のウエハを洗浄し乾燥させる洗浄・乾燥部と、
    ウエハの被研磨膜の膜厚を研磨前、及び研磨後の洗浄・乾燥後に測定する膜厚測定器と、
    被研磨膜の膜厚が測定され、かつ、前記研磨部で研磨される前の膜厚測定後研磨待機ウエハを一旦カセットに収納し、研磨後に洗浄・乾燥され、かつ、前記膜厚測定器によって被研磨膜の膜厚が測定される前の研磨後膜厚測定待機ウエハを一旦前記カセットに収納する搬送機とを有することを特徴とする研磨装置。
  5. 研磨前に前記膜厚測定器により被研磨膜の膜厚が測定されているウエハから該膜厚測定器から搬出されてかつ前記研磨部により研磨される前のウエハの枚数が予め定めた第1の閾値以上であるときには、前記膜厚測定器は、研磨後に洗浄・乾燥されて前記カセットに収納されているウエハの被研磨膜の膜厚を優先的に測定することを特徴とする請求項4記載の研磨装置。
  6. 研磨後に洗浄・乾燥されて前記カセットに収納され、かつ前記膜厚測定器によって被研磨膜の膜厚が測定される前のウエハの枚数が予め定めた第2の閾値以上であるときには、前記搬送機は、研磨後に洗浄・乾燥されたウエハであって前記研磨膜厚測定工程を必要とするウエハの前記カセットへの搬送を中止することを特徴とする請求項5記載の研磨装置。
  7. ウエハを収納したカセットを載置するフロントロード部を有するロード/アンロード部と、
    ウエハを保持し研磨面に向けて押圧しながらウエハと研磨面とを相対運動させてウエハを研磨する保持部を有する研磨部と、
    研磨後のウエハを洗浄し乾燥させる洗浄・乾燥部と、
    ウエハの被研磨膜の膜厚を研磨前、及び研磨後の洗浄・乾燥後に測定する膜厚測定器と、
    ウエハを搬送する搬送機とを有する研磨装置を制御するプログラムであって、
    被研磨膜の膜厚が測定され、かつ、前記研磨部で研磨される前の膜厚測定後研磨待機ウエハを前記搬送機で一旦カセットに収納する手順と、
    研磨後に洗浄・乾燥され、かつ、前記膜厚測定器によって被研磨膜の膜厚が測定される前の研磨後膜厚測定待機ウエハを前記搬送機で一旦前記カセットに収納する手順をコンピュータに実行させる研磨装置制御用プログラム。
  8. 研磨前に前記膜厚測定器により被研磨膜の膜厚が測定されているウエハから該膜厚測定器から搬出されてかつ前記研磨部により研磨される前のウエハの枚数が予め定めた第1の閾値以上であるときに、研磨後に洗浄・乾燥されて前記カセットに収納されているウエハの被研磨膜の膜厚を前記膜厚測定器で優先的に測定する手順をコンピュータに実行させる請求項7記載の研磨装置制御用プログラム。
  9. 研磨後に洗浄・乾燥されて前記カセットに収納され、かつ前記膜厚測定器によって被研磨膜の膜厚が測定される前のウエハの枚数が予め定めた第2の閾値以上であるときには、前記搬送機は、研磨後に洗浄・乾燥されたウエハであって前記研磨膜厚測定工程を必要とするウエハの前記カセットへの前記搬送機による搬送を中止する手順をコンピュータに実行させる請求項8記載の研磨装置制御用プログラム。
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