JP2001351958A - 半導体製造装置 - Google Patents

半導体製造装置

Info

Publication number
JP2001351958A
JP2001351958A JP2000170636A JP2000170636A JP2001351958A JP 2001351958 A JP2001351958 A JP 2001351958A JP 2000170636 A JP2000170636 A JP 2000170636A JP 2000170636 A JP2000170636 A JP 2000170636A JP 2001351958 A JP2001351958 A JP 2001351958A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wafer
film thickness
aligner
semiconductor manufacturing
manufacturing apparatus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000170636A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideo Saito
日出夫 齊藤
Taiyo Minoha
太洋 簑葉
Takahito Nakayama
貴仁 中山
Michio Nishibayashi
道生 西林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shibaura Machine Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Machine Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Machine Co Ltd filed Critical Toshiba Machine Co Ltd
Priority to JP2000170636A priority Critical patent/JP2001351958A/ja
Publication of JP2001351958A publication Critical patent/JP2001351958A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体製造装置の内部にウエーハの検査装置
を組み込む際、装置の設置面積の拡大を最小限にとどめ
ることができる装置構成を提供する。 【解決手段】 アライナ10は、ウエーハステージ11
及び位置合わせ用センサ15から構成され、半導体製造
装置内でウエーハ1を移送する際、その水平面内での位
置及び回転角度を調整する際に使用される。膜厚測定装
置20は、反射分光方式の膜厚測定器21及び送りネジ
機構28から構成され、ウエーハステージ11の上方に
配置される。アライナ10及び膜厚測定装置20は、共
通の制御装置30によってコントロールされる。送りネ
ジ機構28は、片持ち梁状にウエーハ1の上方に伸び、
送りネジのナット部分に膜厚測定器21が取り付けられ
ている。膜厚測定器21は、ウエーハ1の中心を通る直
線の上で径方向に移動し、ウエーハ1の表面の任意の位
置において膜厚測定を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体製造装置に
係り、特に、装置の内部に処理前後におけるウエーハの
表面状態を測定する検査装置が組み込まれた半導体製造
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体ウエーハの製造工程で、ウエーハ
表面を研磨するポリッシング装置、ウエーハ上に薄膜を
堆積する薄膜形成装置、あるいは、ウエーハ上に形成さ
れたパターンの表面の段差の平坦化を行うCMP装置
(ケミカル・メカニカル・ポリッシング装置)などの半
導体製造装置では、処理の前後においてウエーハの表面
状態(例えば、表面粗さ、パーティクル数、形成された
薄膜の膜厚など)の測定が行われる。通常、そのような
表面状態の測定には、半導体製造装置とは別に設けられ
た専用の検査装置が使用されている。そのため、測定の
都度、装置間でウエーハを搬送する必要があった。
【0003】このような煩雑なオペレーションを改善す
るため、半導体製造装置の内部に検査ステーションを組
み込むことが提案されている(例えば、特開平06−1
51552号公報、特開平07−029958号公
報)。しかし、そのような場合には、装置の設置面積が
拡大するともに、ウエーハの搬送が複雑になって処理時
間が長くなるなどの問題が生じる。
【0004】また、減圧雰囲気などの特殊雰囲気を形成
する複数のチャンバを組み合わせて構成された半導体製
造装置においては、構成するチャンバの一つに検査装置
を組み込むこと(例えば、特開平05−275343号
公報、特開平11−330185号公報)、あるいは、
ウエーハの搬送経路上に検査装置を設置し、ウエーハが
通過する際にパーティクル数や膜厚などを測定すること
(特開H10−233420)が提案されている。この
ような装置では、装置内の既存の構成を利用しているの
で、装置面積の拡大を抑えることができる。しかし、例
えば、膜厚の面内分布を測定するために検出部の駆動機
構を設けようした場合、特殊雰囲気中あるいは搬送経路
の途中に駆動機構を設けることになるので、空間的な制
約が厳しくなり、あるいは、搬送系の占有時間が長くな
るなどの問題がある。
【0005】一方、半導体製造装置では、ウエーハの水
平面内での位置及び向きを調整するために、アライナが
広く使用されている。このアライナは、ウエーハの中心
位置及び基準方位を一定に揃えるためのウエーハステー
ジを備え、カセットからウエーハを抜き出す際あるいは
カセット内へウエーハを収納する際、ウエーハの搬送を
確実に行うため、または、装置内でのウエーハに対する
処理の安定性を確保するために使用されている。アライ
ナのウエーハステージは、水平方向(XY方向)及び回
転方向(θ方向)の位置決めを行うために高度な制御機
能を有しているにも拘わらず、これまで、ウエーハのア
ライメント作業のみにしか使用されていなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上の様な
ウエーハの検査装置が内部に組み込まれた半導体製造装
置の問題点に鑑み成されたもので、本発明は、半導体製
造装置の内部にウエーハの検査装置を組み込む際、装置
の設置面積の拡大を最小限にとどめ、且つ、ウエーハの
検査を効率良く行うことができる装置構成を提供するこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体製造装置
は、ウエーハステージを備え、装置内でウエーハを移載
する途中でこのウエーハステージ上にウエーハを置いて
水平面内での位置及び回転角度の調整を行うアライナ
と、前記ウエーハステージ上に保持されたウエーハの上
方または下方に配置され、ウエーハの表面状態を検出す
るウエーハ検査装置と、前記アライナを制御して、ウエ
ーハの位置及び回転角度の調整を行うとともに、前記ウ
エーハ検査装置を制御して、ウエーハの表面状態の検出
結果を取り込む制御装置と、を備えたことを特徴とす
る。
【0008】本発明の半導体製造装置によれば、装置内
に設けられているアライナにウエーハ検査装置を組み込
むことによって、設置面積の拡大を伴うことなく、アラ
イナが備えている高度な位置決め機能を利用してウエー
ハの検査を装置内で実施することが可能になる。
【0009】好ましくは、前記ウエーハ検査装置は、ウ
エーハの表面状態を検出する検出器と、この検出器をウ
エーハの表面に対して平行な面内でウエーハの直径方向
に移動する移動機構とを備える。
【0010】前記ウエーハ検査装置として代表的なもの
は、ウエーハの表面に堆積された薄膜の厚さを検出する
光学式の膜厚検出器である。
【0011】好ましくは、この膜厚検出器を、ウエーハ
の表面に光を照射するとともにウエーハの表面から反射
された光を受ける対物光学系部分と、この対物光学系部
分に対して光学的に接続され、光源及び反射光の解析部
を収容する本体部分とに分離して構成し、前記移動機構
には前記対物光学系部分のみを搭載する。
【0012】例えば、基板ウエーハ検査装置は、ウエー
ハの表面位置を測定する非接触式の距離検出器と、この
距離検出器をウエーハの表面に対して平行な面内でウエ
ーハの直径方向に移動する移動機構とを備える。
【0013】なお、このような非接触式の距離検出器
を、対にしてウエーハの上下に配置すれば、ウエーハの
厚みあるいはその変化を測定することができる。
【0014】なお、前記アライナに、その上に支持され
るウエーハの高さが互いに異なる二つウエーハステージ
を設けることもできる。その場合には、第一のウエーハ
ステージと第二のウエーハステージを、支持されるウエ
ーハの水平面内における中心位置を互いにずらして配置
する。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明に基づく半導体製造
装置の各種の例について図面を用いて説明する。
【0016】(例1)図1に、本発明に基づく半導体製
造装置のアライナ及びその周辺部分の概略構成の一例を
示す。図中、10はアライナ、20は膜厚測定装置(ウ
エーハ検査装置)、30は制御装置を表す。
【0017】この例では、アライナ10の上方に反射分
光方式の膜厚測定装置20が配置されている。アライナ
10は、ウエーハステージ11及び位置合わせ用センサ
15などから構成される。膜厚測定装置20は、膜厚測
定器21及び支持アーム27などから構成される。アラ
イナ10及び膜厚測定装置20は、共通の制御装置30
によってコントロールされる。なお、実際の装置では、
防塵用のカバーや、周囲の照明による影響を取り除くた
めの遮光カバーなどを設置する必要があるが、図1にお
いては、アライナ10及びその周辺部分の構造を明確に
するため、それらについては省略されている。
【0018】アライナ10のウエーハステージ11は、
3本の平行移動軸12及びそれらの中心部に配置された
回転移動軸13から構成される。平行移動軸12は、上
下方向の位置を切り替えることができる。基準状態にお
いて、ウエーハ1は回転移動軸13の上に保持される。
なお、回転移動軸13の上端部にはフランジ部が形成さ
れ、このフランジ部には、ウエーハ1を保持するための
真空吸着機構(図示せず)が設けられている。また、位
置合わせ用センサ15は、ウエーハ1の周縁部を臨む位
置に配置され、ウエーハ1の輪郭5を検出するようにな
っている。
【0019】先ず、平行移動軸12を下方に後退させた
状態で、ウエーハ1を回転移動軸13の上に置く。回転
移動軸13を回転させながら位置合わせ用センサ15に
よりウエーハ1の輪郭を読み取り、回転移動軸13に対
するウエーハ1の偏心量及び偏心方向を求める。次に、
回転移動軸13を回転させて、ウエーハ1の偏心方向を
平行移動軸12の水平面内(XY面内)における移動方
向に一致させた後、平行移動軸12を上方に突き出し
て、平行移動軸12の上にウエーハ1を受け取る。次
に、平行移動軸12を上記偏心量だけ水平移動させて、
ウエーハ1の中心を回転移動軸13の中心に一致させ
る。次に、平行移動軸12を下方に後退させて、ウエー
ハ1を再び回転移動軸13の上に置く。なお、上記偏心
量が大きいときには、上記動作を二回以上繰り返すこと
もある。こうして心合わせを行った後、位置合わせ用セ
ンサ15で読み取った偏心方向に基づいて回転移動軸1
3を回転させ、オリエンテーションフラット(またはノ
ッチ)により与えられているウエーハ1の基準方位を所
定の基準方向に一致させる。
【0020】ウエーハ1の上方には、片持ち梁状に支持
アーム27が伸び、その先端に膜厚測定器21が取り付
けられている。この膜厚測定器21からウエーハ1の表
面に向けて光線を照射し、その反射光を検出することに
よって、ウエーハ1の表面に形成されている薄膜の厚さ
を測定する。
【0021】アライナ10の動作及び膜厚測定装置20
によるデータ取り込みは、共通の制御装置30によって
コントロールされる。制御装置30は、位置合わせ用セ
ンサ15からの出力に基づいて、上記のように、ウエー
ハ1の中心を回転移動軸13の中心軸に一致させるとと
もに、ウエーハ1の基準方位を所定の基準方向に一致さ
せる。
【0022】ウエーハ1の位置及び回転角度を基準状態
に一致させた後、制御装置30は、回転移動軸13を駆
動してウエーハ1を回転させ、膜厚測定器21の正面
に、ウエーハ1の表面の予め設定されている測定個所を
合わせ、薄膜の膜厚を測定する。通常、複数の測定個所
が設定される。その場合、回転移動軸13を断続的に回
転させながら、各位置で膜厚の測定を行う。
【0023】このようにして得られた膜厚のデータは、
制御装置30内で処理され、必要に応じて上位の管理シ
ステム(図示せず)へ転送される。なお、このデータの
処理には、光学的データから膜厚値への変換、当該半導
体処理装置における処理前後での膜厚の差の値の計算、
膜厚データの保存などが含まれる。
【0024】膜厚の測定終了後、ウエーハ1の回転角度
を前記の基準方向に戻す。次いで、他の搬送機器(図示
せず)を用いて、ウエーハステージ上11からウエーハ
1を持ち上げ、ウエーハの処理室またはカセット(図示
せず)へ移送する。
【0025】(例2)図2に、本発明に基づく半導体製
造装置のアライナ及びその周辺部分の概略構成の他の例
を示す。先の例(図1)では、膜厚測定器21の位置が
固定されているので、ウエーハ1の中心から一定の距離
にある部分の膜厚しか測定することができない。これに
対して、この例では、以下のように、膜厚測定器21を
ウエーハ1の直径に沿って移動できるように構成し、ウ
エーハ1表面の全域において膜厚測定を可能にしてい
る。その他の構成については、先に図1に示した例と共
通である。
【0026】アライナ10は、先の例と同様に、ウエー
ハステージ11及び位置合わせ用センサ15などから構
成されている。膜厚測定装置20は、膜厚測定器21及
び送りネジ機構28などから構成されている。アライナ
10及び膜厚測定装置20は、共通の制御装置30によ
ってコントロールされる。
【0027】送りネジ機構28は、片持ち梁状にウエー
ハ1の上方に伸び、送りネジのナット部分に、膜厚測定
器21が取り付けられている。これによって、膜厚測定
器21は、回転移動軸13の中心(従って、ウエーハ1
の中心)を通る直線の上でウエーハ1の径方向に移動す
ることができる。
【0028】この様に構成することにより、ウエーハ1
の表面の膜厚測定位置に関し、半径方向の位置合わせを
送りネジ機構28によって行い、周方向の位置合わせを
回転移動軸13によって行うことができる。従って、ウ
エーハ1の表面全域の任意の位置において膜厚測定を行
うことが可能になる。
【0029】(例3)図3に、本発明に基づく半導体製
造装置のアライナ及びその周辺部分の概略構成の他の例
を示す。この例では、膜厚測定器が対物光学系部分22
と本体部分23に分離されて構成されている。その他の
構成については、先に図2に示した例と共通である。
【0030】対物光学系部分22は、送りネジ機構28
に搭載され、ウエーハ1の直径に沿って直線移動するこ
とができる。本体部分23は、送りネジ機構28の後端
部の近傍に固定されている。対物光学系部分22は、光
軸31上を直線移動し、本体部分23と対物光学系部分
22は、この光軸31上で光学的に接続されている。即
ち、膜厚測定用の照射光は、光軸31上を通って本体部
分23から対物光学系部分22へ送られ、ウエーハ1の
表面からの反射光は、光軸31上を通って対物光学系部
分22から本体部分23へ送られる。
【0031】(例4)図4に、本発明に基づく半導体製
造装置のアライナ及びその周辺部分の概略構成の他の例
を示す。この例でも、先に図3に示した例と同様に膜厚
測定器が対物光学系部分22と本体部分23とに分離さ
れて構成されている。その他の構成については、先に図
2に示した例と共通である。
【0032】対物光学系部分22は、送りネジ機構28
に搭載され、ウエーハ1の直径に沿って直線移動するこ
とができる。本体部分23は、アライナ10から離れた
部分に設置され、本体部分23と対物光学系部分22の
間は、光ファイバ41を介して接続されている。
【0033】なお、図3及び図4に示した例のように、
膜厚測定器を本体部分23と対物光学系部分22とに分
離して構成することによって、本体部分23を半導体製
造装置のベースに対して固定し、その本体部分23の中
に、例えば分光機構などの精密光学系を収容することが
できる。これによって、高精度で且つ安定性が高い測定
を実現することができる。また、可動部分である対物光
学系部分22については、平行光を使用する方式ではミ
ラー及びその光軸補正機構を設けるだけで済み、また、
対物レンズを使用する方式でも対物レンズ及び自動焦点
合わせのための昇降機構を設けるだけで済むので、対物
光学系部分22及びその駆動系を小型化することができ
る。これによって、半導体製造装置全体を小型化するこ
とができる。
【0034】(例5)図5に、本発明に基づく半導体製
造装置のアライナ及びその周辺部分の概略構成の他の例
を示す。この例では、ウエーハステージ51は、回転及
び水平面内での移動が可能な支持軸53と、上下方向の
位置の切り替えが可能な3本のピン52によって構成さ
れている。また、先の各例において使用されている光学
式の膜厚測定器に代わって、非接触式の距離検出器が膜
厚測定器として使用されている。
【0035】ウエーハステージ11の上に置かれたウエ
ーハ1の下側には、送りネジ機構28が配置されてい
る。送りネジのナット部分に、U字型の移動フレーム5
5が取り付けられている。U字型の移動フレーム55
は、ウエーハ1を上下から挟むように構成されていて、
その両先端部に非接触式の距離検出器56a及び56b
がそれぞれウエーハの表面及び裏面に向けて取り付けら
れている。
【0036】先ず、3本のピン52を下方に後退させた
状態で、ウエーハ1を支持軸53の上に置く。支持軸5
3を回転させながら位置合わせ用センサ15によりウエ
ーハ1の輪郭を読み取り、支持軸53に対するウエーハ
1の偏心量及び偏心方向を求める。次に、支持軸53を
回転させて、ウエーハ1の偏心方向を支持軸53の水平
面内(XY面内)における移軸方向に一致させた後、3
本のピン52を上方に突き出して、ピン52の上にウエ
ーハ1を受け取る。次に、支持軸53を上記偏心量だけ
水平移動させて、ウエーハ1の中心を支持軸53の中心
に一致させる。次に、ピン52を下方に後退させて、ウ
エーハ1を再び支持軸53の上に置く。なお、上記偏心
量が大きいときは、上記動作を二回以上繰り返すことも
ある。こうして心合わせを行った後、位置合わせ用セン
サ15で読み取った偏心方向に基づいて支持軸53を回
転させ、オリエンテーションフラット(またはノッチ)
により与えられているウエーハ1の基準方位を所定の基
準方向に一致させる。
【0037】次いで、距離検出器56a及び56bを用
いてウエーハの表面及び裏面の位置を測定することによ
って、ウエーハ1の厚さまたは厚さの変化を測定する。
従って、当該半導体処理装置における処理の前後で、ウ
エーハ1の厚さの変化を測定することによって、ウエー
ハ1の表面に形成された薄膜の膜厚を測定することがで
きる。
【0038】この構成の場合、送りネジ機構28を用い
て移動フレーム55をウエーハ1の半径方向に移動する
とともに、支持軸53を用いてウエーハ1を回転させる
ことによって、ウエーハ1の各部の膜厚を測定すること
ができる。
【0039】なお、この構成の場合、移動フレーム55
と支持軸53との間に干渉が生ずるので、ウエーハ1の
中心部分における膜厚の測定はできない。但し、ピン5
2及び支持軸53を用いて、ウエーハ1の中心を支持軸
53の中心からずらせば、ウエーハ1の中心部分におけ
る膜厚の測定を行うことも可能である。
【0040】(例6)図6に、本発明に基づく半導体製
造装置のアライナ及びその周辺部分の概略構成の他の例
を示す。この例では、二つのウエーハステージ61a、
61bが設けられ、中心をずらして上下二段に配置され
ている。膜厚測定装置20は、先に図2に示した例と同
様に、膜厚測定器21及び送りネジ機構28などから構
成されている。
【0041】このように、ウエーハステージを上下二段
に配置する理由は、半導体製造装置に二つのアライナを
組み込む必要がある場合、二つのウエーハステージによ
る占有面積を最小限にとどめることにある。
【0042】下側に配置されたウエーハステージ61b
は、先に図5に示した例と同様に、それぞれ、回転及び
水平面内での移動が可能な支持軸63bと、上下方向の
位置の切り替えが可能な3本のピン62bによって構成
されている。上側に配置されたウエーハステージ61a
は、同様に、回転及び水平面内での移動が可能な支持軸
63aと、上下方向の位置の切り替えが可能な3本のピ
ン62aによって構成されている。上下のウエーハステ
ージ61a、61bの支持軸63a、63bは、水平面
内で位置が互いにずれた状態で配置されている。水平面
内での支持軸63a、63bの間の距離は、支持軸63
aの上部の半径以上に設定されている。このように配置
することによって、下側のウエーハステージ61b上に
ウエーハ1を保持して、その表面に形成された薄膜の膜
厚を測定する際、膜厚検出器21の光軸が上側の支持軸
63aによって遮られることを避けている。また、水平
面内での支持軸63a、63bの間の距離をウエーハ1
の半径を若干上回る程度に設定すれば、上側のウエーハ
ステージ61aにウエーハ1がある状態でも下側のウエ
ーハステージ61bにより測定することができる。
【0043】なお、二つのウエーハステージの支持軸6
3a、63bを、同一の中心軸上に重ねて配置すること
もできる。その場合、下側のウエーハステージ61b上
にウエーハ1を保持した状態で、ウエーハ1の中心部分
の膜厚を測定する場合には、下側のウエーハステージの
支持軸63bを用いて、ウエーハ1の中心を上側のウエ
ーハステージ61aの外側へずらして測定を行う。
【0044】この例のように、上下二段のウエーハステ
ージ61a、61bを設けた場合、処理形態や制御方法
に応じて、上下のウエーハステージ61a、61bを使
い分けることができる。例えば、当該半導体装置におけ
る処理前後での膜厚比較を行う場合、下側のウエーハス
テージ61bを測定用バッファとして用いることができ
る。これによって、一台の膜厚測定装置20で二枚のウ
エーハの膜厚測定を連続的に実施することができる。
【0045】(例7)次に、アライナ部分にウエーハ検
査装置が組み込まれた半導体製造装置の例について説明
する。
【0046】図7は、本発明に基づくCMP装置(ケミ
カル・メカニカル・ポリッシング装置)のレイアウトの
一例である。ウエーハの表面に形成されたパターンの表
面の段差を取り除く際、CMP装置が使用される。その
場合、研磨前後での薄膜の膜厚測定値が重要な管理デー
タとなる。従って、この例では、アライナの部分に膜厚
測定装置を組み込んで、研磨の前後で薄膜の膜厚測定を
行っている。
【0047】図中、76はカセットステーション、77
は研磨ユニット部、78は洗浄ユニット部である。カセ
ットステーション76内には、ウエーハカセット79
a、79b、搬送用ロボット73、アライナ71が配置
されている。アライナ71の上方には膜厚測定装置(図
示せず)が組み込まれている。研磨ユニット部77に
は、ターンテーブル74a、ポリッシングヘッド74
b、終点検知装置75が配置されている。
【0048】ウエーハは、ウエーハカセット79a(ま
たは79b)に収容された状態で、カセットステーショ
ン76に搬入される。ウエーハは、搬送ロボット73に
よってウエーハカセット79a(または79b)から抜
き出され、アライナ71の上に置かれる。アライナ71
上で、ウエーハの位置及び向きの調整が行われる。次い
で、ウエーハをアライナ71の上に保持した状態で、研
磨前の膜厚分布が膜厚測定装置を用いて測定される。
【0049】膜厚分布の測定終了後、ウエーハは、搬送
ロボット73によってアライナ71の上から取り出さ
れ、研磨ユニット部77内へ送られる。ウエーハは、研
磨ユニット部77内での研磨の終了後、洗浄ユニット部
78へ送られ、その表面の洗浄及び乾燥が行われる。
【0050】乾燥の終了後、ウエーハは、搬送ロボット
73によって再びカセットステーション76内に戻さ
れ、アライナ71の上に置かれる。アライナ71上で、
ウエーハの位置及び向きの調整が行われた後、ウエーハ
をアライナ71の上に保持した状態で、研磨後の膜厚分
布が膜厚測定装置を用いて測定される。研磨後の膜厚分
布の測定が終了したウエーハは、搬送ロボット73によ
ってウエーハカセット79a(または79b)の中に戻
される。
【0051】このようにして得られた膜厚分布のデータ
は、アライナの制御装置30(図1)へ送られる。必要
に応じて、膜厚分布のデータは、更にCMP装置の制御
装置(図示せず)に転送され、CMP装置の条件設定の
修正に使用される。また、膜厚分布のデータは、更に上
位の品質管理システムに転送され、管理データとして使
用される。
【0052】このように、CMP装置においてアライナ
部分に膜厚測定装置を組み込むことによって、以下の様
な効果が得られる。即ち、(a)研磨の終了後、短時間
で膜厚の測定データを得ることができるとともに、膜厚
の合否判定を行うことができる、(b)研磨前後の膜厚
の差から研磨量を求め、研磨量の合否判定を行うことが
できる、(c)研磨前の膜厚データに基づき研磨条件を
フィードフォワード式に調整することができる、(d)
研磨量のデータに基づき研磨条件をフィードバック式に
修正することができる。
【0053】なお、この例の様に、研磨ユニット部77
に研磨終了の状態を検知する終点検知装置75が設けら
れている場合には、アライナ71部で得られたデータに
基づき、終点検知装置75の設定を変更することも可能
である。
【0054】なお、以上において、半導体製造装置のア
ライナ部分に、ウエーハ検査装置として光学式の膜厚測
定装置または非接触式の距離測定器を組み込んだ例につ
いて説明したが、これらの他に、電気抵抗、電気容量、
レーザ測長または熱的特性(変位、振動)による膜厚測
定装置、基板厚みの検査装置、光学式の表面欠陥検査装
置、表面異物検査装置、触針式の表面形状測定装置、表
面段差測定装置などを、同様な方法で組み込むことがで
きる。
【0055】例えば、図5に示した構成は、ウエーハの
研磨装置において、ウエーハの厚みの分布を測定する場
合にも適用することができる。
【0056】また、リファレンスチップを用いて較正デ
ータを適宜、採取しながら測定を行い、測定値の誤差や
ウエーハ面内での測定点の位置決め誤差を修正する場合
には、そのための補助的装置を追加することもできる。
【0057】
【発明の効果】本発明の半導体製造装置によれば、装置
内に設けられているアライナにウエーハの検査装置を組
み込むことによって、設置面積の拡大を伴うことなく、
アライナが備えている高度な位置決め機能を利用して装
置内でウエーハの検査を実施することが可能になる。ま
た、半導体製造装置における処理プロセスの前後で、短
時間でウエーハの状態を把握することができるので、半
導体製造装置の性能を高め、当該装置で処理されるウエ
ーハの品質を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に基づく半導体製造装置のアライナ及び
その周辺部分の概略構成の一例を示す図。
【図2】本発明に基づく半導体製造装置のアライナ及び
その周辺部分の概略構成の他の例を示す図。
【図3】本発明に基づく半導体製造装置のアライナ及び
その周辺部分の概略構成の他の例を示す図。
【図4】本発明に基づく半導体製造装置のアライナ及び
その周辺部分の概略構成の他の例を示す図。
【図5】本発明に基づく半導体製造装置のアライナ及び
その周辺部分の概略構成の他の例を示す図。
【図6】本発明に基づく半導体製造装置のアライナ及び
その周辺部分の概略構成の他の例を示す図。
【図7】本発明に基づくCMP装置のレイアウトの一例
を示す図。
【符号の説明】
1・・・ウエーハ、 10・・・アライナ、 11・・・ウエーハステージ、 12・・・平行移動軸、 13・・・回転移動軸、 15・・・位置合わせ用センサ、 20・・・膜厚測定装置、 21・・・膜厚測定器、 22・・・対物光学系部分(膜厚測定器の)、 23・・・本体部分(膜厚測定器の)、 27・・・アーム、 28・・・送りネジ装置、 30・・・制御装置、 31・・・光軸、 41・・・光ファイバ、 51、61a、61b・・・ウエーハステージ、 52、62a、62b・・・ピン、 53、63a、63b・・・支持軸、 55・・・移動フレーム、 56a、56b・・・非接触式の距離検出器、 71・・・アライナ、 73・・・搬送用ロボット、 74a・・・ターンテーブル、 74b・・・ポリッシングヘッド、 75・・・終点検知装置、 76・・・カセットステーション、 77・・・研磨ユニット部、 78・・・洗浄ユニット部、 79a、79b・・・ウエーハカセット。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中山 貴仁 静岡県沼津市大岡2068の3 東芝機械株式 会社内 (72)発明者 西林 道生 静岡県沼津市大岡2068の3 東芝機械株式 会社内 Fターム(参考) 4M106 AA01 BA04 CA38 CA48 CA50 DA15 DH03 DH31 DJ03 DJ07

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウエーハステージを備え、装置内でウエ
    ーハを移載する途中でこのウエーハステージ上にウエー
    ハを置いて水平面内での位置及び回転角度の調整を行う
    アライナと、 前記ウエーハステージ上に保持されたウエーハの上方ま
    たは下方に配置され、ウエーハの表面状態を検出するウ
    エーハ検査装置と、 前記アライナを制御して、ウエーハの位置及び回転角度
    の調整を行うとともに、前記ウエーハ検査装置を制御し
    て、ウエーハの表面状態の検出結果を取り込む制御装置
    と、 を備えたことを特徴とする半導体製造装置。
  2. 【請求項2】 前記ウエーハ検査装置は、 ウエーハの表面状態を検出する検出器と、 この検出器をウエーハの表面に対して平行な面内でウエ
    ーハの直径方向に移動する移動機構と、 を備えたことを特徴とする請求項1に記載の半導体製造
    装置。
  3. 【請求項3】 前記ウエーハ検査装置は、 ウエーハの表面に堆積された薄膜の厚さを検出する光学
    式の膜厚検出器と、 この膜厚検出器をウエーハの表面に対して平行な面内で
    ウエーハの直径方向に移動する移動機構と、 を備えたことを特徴とする請求項1に記載の半導体製造
    装置。
  4. 【請求項4】 前記膜厚検出器は、ウエーハの表面に光
    を照射するとともにウエーハの表面から反射された光を
    受ける対物光学系部分と、この対物光学系部分に対して
    光学的に接続され光源及び反射光の解析部を収容する本
    体部分とに分離されて構成され、 前記移動機構には前記対物光学系部分のみが搭載されて
    いることを特徴とする請求項3に記載の半導体製造装
    置。
  5. 【請求項5】 基板ウエーハ検査装置は、 ウエーハの表面位置を測定する非接触式の距離検出器
    と、 この距離検出器をウエーハの表面に対して平行な面内で
    ウエーハの直径方向に移動する移動機構と、 を備えたことを特徴とする請求項1に記載の半導体製造
    装置。
  6. 【請求項6】 基板ウエーハ検査装置は、 ウエーハの上下からウエーハの表面及び裏面の位置を測
    定する一対の非接触式の距離検出器と、 この一対の非接触式の距離検出器をウエーハの表面に対
    して平行な面内でウエーハの直径方向に移動する移動機
    構と、 を備えたことを特徴とする請求項1に記載の半導体製造
    装置。
  7. 【請求項7】 前記アライナは、その上に支持されるウ
    エーハの高さが互いに異なる二つウエーハステージを備
    え、 第一のウエーハステージと第二のウエーハステージは、
    支持されるウエーハの水平面内における中心位置を互い
    にずらして配置されていることを特徴とする請求項1に
    記載の半導体製造装置。
JP2000170636A 2000-06-07 2000-06-07 半導体製造装置 Pending JP2001351958A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000170636A JP2001351958A (ja) 2000-06-07 2000-06-07 半導体製造装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000170636A JP2001351958A (ja) 2000-06-07 2000-06-07 半導体製造装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001351958A true JP2001351958A (ja) 2001-12-21

Family

ID=18673322

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000170636A Pending JP2001351958A (ja) 2000-06-07 2000-06-07 半導体製造装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001351958A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003209149A (ja) * 2001-11-02 2003-07-25 Ebara Corp 検査装置を内蔵する半導体製造装置および該製造装置を用いるデバイス製造方法
JP2007317982A (ja) * 2006-05-29 2007-12-06 Disco Abrasive Syst Ltd 研削装置
JP2009274139A (ja) * 2008-05-12 2009-11-26 Ebara Corp 研磨方法及び研磨装置、並びに研磨装置制御用プログラム
JP2011023752A (ja) * 2003-06-18 2011-02-03 Applied Materials Inc 化学的機械的研磨を監視するためのデータ処理
CN102714133A (zh) * 2009-08-19 2012-10-03 Ers电子有限责任公司 判断特别是模塑成型晶圆的碟形工件的变形量的方法与装置
JP2014024145A (ja) * 2012-07-26 2014-02-06 Disco Abrasive Syst Ltd 研削装置
JP2015164753A (ja) * 2014-03-03 2015-09-17 株式会社ディスコ 加工装置

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003209149A (ja) * 2001-11-02 2003-07-25 Ebara Corp 検査装置を内蔵する半導体製造装置および該製造装置を用いるデバイス製造方法
JP2011023752A (ja) * 2003-06-18 2011-02-03 Applied Materials Inc 化学的機械的研磨を監視するためのデータ処理
JP2007317982A (ja) * 2006-05-29 2007-12-06 Disco Abrasive Syst Ltd 研削装置
JP2009274139A (ja) * 2008-05-12 2009-11-26 Ebara Corp 研磨方法及び研磨装置、並びに研磨装置制御用プログラム
KR101585144B1 (ko) 2008-05-12 2016-01-13 가부시키가이샤 에바라 세이사꾸쇼 연마방법 및 연마장치, 및 연마장치 제어용 프로그램
CN102714133A (zh) * 2009-08-19 2012-10-03 Ers电子有限责任公司 判断特别是模塑成型晶圆的碟形工件的变形量的方法与装置
JP2013502713A (ja) * 2009-08-19 2013-01-24 イーアールエス エレクトロニック ゲーエムベーハー 円板ワーク、特に、成形ウエハの変形を測定するための方法および装置
JP2014024145A (ja) * 2012-07-26 2014-02-06 Disco Abrasive Syst Ltd 研削装置
JP2015164753A (ja) * 2014-03-03 2015-09-17 株式会社ディスコ 加工装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11162168B2 (en) Substrate positioning apparatus and methods
US6162008A (en) Wafer orientation sensor
EP0506044B1 (en) Load-lock unit and wafer transfer system
US20020018217A1 (en) Optical critical dimension metrology system integrated into semiconductor wafer process tool
JP4465518B2 (ja) 長方形ウエーハの整合システム
WO1999028220A1 (fr) Dispositif et procede de transfert de substrats
JPH07288276A (ja) 基板の位置決め装置
US20090016857A1 (en) Substrate-replacing apparatus, substrate-processing apparatus, and substrate-inspecting apparatus
US20100204820A1 (en) Apparatus and method for substrate handling
US7596425B2 (en) Substrate detecting apparatus and method, substrate transporting apparatus and method, and substrate processing apparatus and method
EP3082155B1 (en) Substrate processing apparatus and substrate processing method
KR200487281Y1 (ko) 기판 검사 장치
JP2001351958A (ja) 半導体製造装置
JPH09293772A (ja) ウエハの位置合わせ装置
CN213874187U (zh) 用于测量的系统
US9620401B2 (en) Pre-aligner apparatus
JPH04212436A (ja) 円形基板の位置決め装置および方法
WO2006132998A2 (en) Wafer scanning
JP2014071315A (ja) アライメントマーク検出装置、プロキシミティ露光装置、及び基板のアライメント方法
JP2003068829A (ja) 基板搬送システム及び基板処理装置
US7799166B2 (en) Wafer edge expose alignment method
WO2020018635A1 (en) Substrate positioning apparatus and methods
WO2023017744A1 (ja) 基板厚み測定装置、基板処理システム、及び基板厚み測定方法
JP2004087906A (ja) 基板処理装置
JP3519621B2 (ja) 光学測定装置および該装置を備えた基板処理システム

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20051114