JP3519621B2 - 光学測定装置および該装置を備えた基板処理システム - Google Patents
光学測定装置および該装置を備えた基板処理システムInfo
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Description
晶表示器用基板やプラズマ表示器用基板などの基板に照
明光を照射するとともに、前記基板からの光を受光して
基板上に形成された薄膜の膜厚、基板の透過率や反射
率、基板表面の形状など基板に関連する情報(以下「基
板関連情報」という)を光学的に測定する光学測定装
置、および該装置を備えた基板処理システムに関するも
のである。
装置)の一例を示す斜視図であり、半導体ウエハに形成
された薄膜の膜厚を測定する装置である。この膜厚測定
装置には、装置本体101上に2つのウエハカセット1
02、103が載置されており、測定対象物たる半導体
ウエハがそれぞれ収容される。
送手段の1つであるローダ104が設けられ、ウエハカ
セット102または103から未測定の半導体ウエハを
取り出し、プリアライメント部105に載置する。そし
て、プリアライメント部105において半導体ウエハに
対してセンタリング処理を施した後、そのオリエンテー
ションフラットが所定位置に位置するように調整された
後、その半導体ウエハはローダ104によってXYステ
ージ106上に固定された測定ステージ107に移載さ
れる。
半導体ウエハは、XYステージ106により測定ステー
ジ107をXおよびY方向に移動することで、測定ヘッ
ド108直下に位置決めされる。この後、予め定められ
た測定プログラムにしたがって半導体ウエハ上の薄膜の
膜厚測定が実行される。
7上の半導体ウエハはローダ104により収容されてい
たウエハカセット102または103に戻される。
者に対して種々のメッセージや情報などを表示するとと
もに、作業者が膜厚測定装置に対して種々のデータや指
令などを入力するための表示・操作部である。
知のとおり、この種の装置はクリーンルーム内に配備さ
れるために、装置の占有床面積(フットプリント)を極
力抑えることが重要な課題の一つとなっている。しかし
ながら、上記した従来装置では、XYステージ106に
より測定ステージ107をXおよびY方向に移動するこ
とで、測定ヘッド108直下に位置決めするという構成
を採用しているため、必然的に装置のフットプリントが
大きくなっていた。
タンドアロン機であり、測定対象物たる半導体ウエハを
カセット単位でしか処理することができない。そのた
め、例えば薄膜形成装置によって基板上に薄膜を形成し
た後に、その薄膜の膜厚を測定するためには、必ず一旦
カセットに収納し、当該カセットを上記膜厚測定装置に
搬送した後でなければ、膜厚測定を行うことができな
い。換言すれば、薄膜形成などの基板処理を行った後、
その処理を受けた基板について直ちに膜厚測定を行うこ
とができる基板処理システムがあれば、その膜厚測定結
果を前処理、例えば薄膜形成工程に直ちにフィードバッ
クして薄膜形成工程をより適正化することができる等の
点で非常に有益となるため、近年、かかる基板処理シス
テムが要望されている。しかしながら、上記したように
従来の膜厚測定装置はスタンドアロン機であるため、か
かる要望を満足することは困難であった。
されたものであり、コンパクトな光学測定装置を提供す
ることを第1の目的とする。
を施した後、直ちに当該基板に関連する情報(基板関連
情報)を光学的に測定することができる基板処理システ
ムを提供することを第2の目的とする。
目的を達成するため、底面部に測定用開口が設けられた
装置本体と、前記測定用開口の下方位置で基板を保持し
ながら、前記装置本体に対して昇降自在となっている基
板保持手段と、前記基板保持手段を前記装置本体に対し
て移動自在に連結するとともに、前記基板保持手段を昇
降駆動する昇降機構を有する駆動手段と、前記装置本体
に取り付けられ、前記駆動手段により所定の測定位置に
位置決めされた前記基板保持手段によって保持されてい
る基板に向けて照明光を照射するとともに、当該基板の
測定領域から射出し、前記測定用開口を介して前記装置
本体内に入射する光を受光し、電気信号に変換出力する
測定ヘッドと、前記駆動手段を制御して前記基板保持手
段を前記測定位置に位置決めするとともに、前記測定ヘ
ッドから出力される電気信号に基づき前記基板に関連す
る情報を求める制御手段と、を備えている(請求項
1)。
板を保持するための基板保持手段が配設されている。そ
して、この基板保持手段を駆動手段により昇降移動させ
ることで基板保持手段に保持されている基板が所定の測
定位置に位置決めされた後、この基板に向けて測定ヘッ
ドから照明光が照射されるとともに、基板から射出され
る光が測定ヘッドにより受光され、電気信号に変換され
る。また、この測定ヘッドから出力される電気信号に基
づき制御手段が基板関連情報を求める。
平行な方向に移動させる水平位置決め手段をさらに備え
る(請求項2)ことで、測定領域を任意に選択すること
ができる。
部材を装置本体の底面部に取り付けて装置本体内部を装
置本体周辺から遮断してもよく(請求項3)、この場
合、装置本体内部で発生するパーティクルなどがその下
方位置に位置決めされている基板に向けて飛散するのを
防止することができる。特に、装置本体内部に駆動手段
や水平位置決め手段などの移動機構が配設されている場
合に有益である。
止膜を形成する(請求項4)ことで、基板から測定用開
口を介して測定ヘッドに入射する光の光量低下を抑制す
ることができる。また、測定用開口を介して基板に照明
光を照射する、つまり反射照明法(あるいは落射照明
法)を用いる場合には、上記のように基板から射出され
る光の光量低下抑制機能に加えて、透明保護部材を透過
する際の照明光の光量低下を抑制するという機能も兼ね
備えている。
する排気手段を取付けてもよく(請求項5)、これによ
って装置本体内部で発生するパーティクルなどを装置本
体外部に設けられた排気ダクトなどに強制的に排出する
ことができ、装置本体内部をクリーンに保つことがで
き、その結果、装置本体の直下位置に位置決めされてい
る基板へのパーティクル飛散をより効果的に防止するこ
とができる。
のチャックで構成するとともに、駆動手段のチャック開
閉機構を制御して、一対のチャックを開いて一対のチャ
ックへの基板載置を可能とする一方、一対のチャックを
閉じてチャック上の基板をセンタリングするように構成
してもよく(請求項6)、この場合、基板保持手段は単
に基板を保持する機能のみならず、センタリング機構を
も兼ね備えることとなる。
けられて、測定用開口を介して基板に照明光を照射する
照明光学系と、基板で反射された反射光を装置本体内部
に導光する結像光学系と、結像光学系を介して導光され
た反射光を分光し、さらに各波長ごとに設けられた受光
素子で受光する分光光学系とを備える一方、制御手段
が、受光素子から出力される電気信号に基づき、基板関
連情報として基板表面に形成された薄膜の膜厚を求める
ように構成する(請求項7)ことによって、光学測定装
置は基板上に形成された薄膜の膜厚を測定する膜厚測定
装置として機能する。
装置に関するものに限定されるものではなく、この光学
測定装置を備える基板処理システムに関するものでもあ
る。すなわち、この発明は、第2の目的を達成するため
に、基板に対して所定の基板処理を行う基板処理ユニッ
トと、請求項1ないし7のいずれかに記載の光学測定装
置によって構成され、前記基板処理ユニットによって処
理された基板に関連する情報を求める光学測定ユニット
と、前記基板処理ユニットから前記光学測定ユニットの
基板保持手段に基板を搬送する基板搬送手段とを備えて
いる。
1ないし7に記載されたような光学測定装置、つまり装
置本体の下方位置に基板保持手段が設けられて、基板保
持手段に保持されている基板を昇降移動させて所定の測
定位置に位置決めし、その基板の基板関連情報を光学的
に測定する装置によって構成されている(請求項8)。
このため、基板処理ユニットで処理された基板を基板搬
送手段により受け取り、光学測定ユニットの基板保持手
段に受け渡すことで、基板処理ユニットによる基板処理
に続いて、基板関連情報を直ちに光学的に測定すること
ができる。
定装置を備えた基板処理システムの一実施形態を示す概
略平面図である。なお、同図には、後述する各図との方
向関係を明確にするために、XYZ直角座標軸が示され
ている。この基板処理システムは、同図に示すように、
4つのカセットCSを一列に載置可能なカセット載置部
Aと、このカセット載置部Aから所定距離だけY方向に
離隔してカセットCSの配列方向(X方向)に平行に3
つの処理ユニット(第1の薄膜形成ユニットTU1、膜
厚測定ユニットMU、第2の薄膜形成ユニットTU2)
を配列してなる処理ユニット部Bと、カセット載置部A
と処理ユニット部Bとの間に挟まれた搬送空間SPをX
方向に移動し、これらカセットCSおよび処理ユニット
の間で基板Sを搬送する基板搬送ロボットRBとで構成
されている。
て基板Sへの薄膜形成およびその膜厚測定を連続して実
行する。すなわち、基板搬送ロボットRBがカセットC
Sに収納されている未処理の基板Sを取り出し、第1ま
たは第2の薄膜形成ユニットTU1、TU2に選択的に搬
送して基板Sの一方主面上に薄膜を形成する。それに続
いて、基板搬送ロボットRBは薄膜形成ユニットから処
理済みの基板Sを受け取り、その薄膜形成ユニットに隣
接配置された膜厚測定ユニットMUに搬送し、膜厚測定
を行う。そして、最後に膜厚測定を完了した基板Sを基
板搬送ロボットRBが受け取り、カセットCSに戻す。
なお、薄膜形成ユニットTU1、TU2の構成は既に周知
であるため、ここではその詳細説明は省略するが、膜厚
測定ユニットMUについては、本件発明の特徴部である
ため、次に、図2〜図8を参照しつつ詳述する。
一実施形態たる膜厚測定ユニットの全体構成を示す斜視
図である。この膜厚測定ユニットMUは、同図に示すよ
うに、装置本体1の後面側(+Y方向側)が2つの取付
ブロック11,12によって支柱13に固着されてい
る。また、前面側(−Y方向側)には、フロントパネル
14が取り付けられている。
切欠斜視図である。同図に示すように、装置本体1は、
略直方体形状の筐体となっており、その底面部には基板
Sとほぼ同一形状の測定用開口1aが設けられている。
また、装置本体1の内部には、測定ヘッド2が後で説明
する一対のチャック61、61により保持される基板S
の一方主面とほぼ平行な水平面(XY平面)に2次元的
に移動自在となっている。すなわち、測定ヘッド2はX
軸駆動テーブル31とY軸駆動テーブル32からなるX
Yテーブル33に取り付けられており、後述X軸コント
ローラ781(図7)によってX軸駆動テーブル31に
対して測定ヘッド2をX方向に位置決めするとともに、
Y軸コントローラ782(図7)によってY軸駆動テー
ブル32に対してX軸駆動テーブル31をY方向に位置
決めすることによって測定ヘッド2を2次元的に位置決
め可能となっている。このように、この実施形態では、
XYテーブル33、X軸およびY軸コントローラ78
1、782によって測定ヘッド2を基板Sの一方主面に
略平行な水平面内で位置決めする水平位置決め手段が構
成されている。
れた測定ヘッド2から照明光が測定用開口1aの直下の
測定位置に位置する基板Sに照射されるとともに、その
基板Sの一方主面で反射された反射光が測定用開口1a
を介して再度測定ヘッド2に入射されて反射光の分光強
度が実測された後、それに関連する電気信号が測定ヘッ
ド2から出力される。なお、測定ヘッド2の光学的な構
成については、後で膜厚測定ユニットMU全体の電気的
構成(制御系)と併せて詳述する。
ぐように、ガラス基板やアクリル樹脂板などの透明保護
部材4が取り付けられており、装置本体1の内部を略密
閉している。また、測定ヘッド2から射出される照明光
および基板Sからの反射光については、透明保護部材4
を介して導光可能となっている。
口1aを挟むように一対のチャック昇降機構51,51
が配置されている。これらのチャック昇降機構51、5
1はともに同一構成を有しており、以下の説明において
は、一方のチャック昇降機構51の構成について図3お
よび図4を参照しつつ説明を続け、他方についてはその
説明を省略する。図3に示すように、チャック昇降機構
51からは2本の連結アーム511、511が装置本体
1の底面部に設けられた貫通孔1bを貫いて下方(−Z
方向)に伸びており、連結アーム511、511の下端
部に基板Sをセンタリング保持するためのチャック61
が取り付けられている。また、図4に示すように、連結
アーム511、511の上端部にはスライド部材512
が固着されており、チャック昇降機構51の本体(図示
省略)に固着されたガイド513に沿って上下方向Zに
スライド自在となっている。
ク61の昇降駆動用モータ514が設けられており、こ
のモータ514の回転軸に取り付けられたプーリ515
と、チャック昇降機構51の本体に固定されたプーリ
(図示省略)との間に掛け渡されたベルト516の一部
に、スライド部材512が連結されている。このため、
モータ514の作動に伴ってスライド部材512、連結
アーム511,511およびチャック61が一体的に昇
降移動する。
1には、さらに図3に示すように、チャック開閉機構5
2が連結されている。このチャック開閉機構52は、2
本の略L字状の回動アーム521が設けられており、そ
の各々にチャック昇降機構51が1つずつ連結され、回
動軸522回りに相反する回転方向に回動自在となって
いる。より具体的には、図5に示すように、装置本体1
の底面部の後端側(+Y)で回動アーム521,521
が回動軸522,522回りにそれぞれ回動自在に取り
付けられている。そして、各回動アーム521,521
の他方端(チャック昇降機構51が連結されていない側
の端部)が回動駆動機構部523によって回動駆動され
るように構成されている。
延びる作動バー523aの一方端が一方の回動アーム5
21の他方端と係合し、その他方端が他方の回動アーム
521の他方端と係合している。この作動バー523a
の略中央部には、駆動源たるモータ523bの回転軸に
取り付けられたプーリ523cと固定プーリ523dと
の間に掛け渡されたベルト523eが連結されている。
このため、例えばモータ523bを駆動して作動バー5
23aをバネ部材523fの付勢力に抗して−Y方向に
移動させると、回動アーム521,521は図5の実線
位置から1点鎖線位置に回動し、さらにモータ523b
を作動させると、2点鎖線位置に回動する。これによっ
て、チャック昇降機構51,51が相反する方向にそれ
ぞれ回動し、その結果、各チャック昇降機構51,51
の連結アーム511に取り付けられたチャック61,6
1が図2や図3の矢印α方向に開く。なお、この実施形
態では、後述する動作説明の便宜から、回動アーム52
1の回動位置に応じたチャック61,61の開閉状態を
次のように定義する。
1,61が最も閉じて基板Sを挟持する状態)、 ・1点鎖線位置:微小隙間状態(チャック61,61が
クランプ状態から僅かに開いた状態)、 ・2点鎖線位置:全開状態(微小隙間状態からさらに開
いた状態)。
昇降機構51とチャック開閉機構52とでチャック6
1,61を装置本体1に対して移動自在に連結するとと
もに、チャック61,61を駆動するチャック駆動機構
5が構成されている。
線領域)の分解組立斜視図である。各チャック61で
は、チャックアーム611の上面にピンホルダ612が
ビスなどの締結金具によって固定されている。このピン
ホルダ612の先端部には、凹部612aが形成されて
おり、この凹部612aにバネ部材613とともにコン
タクトピン614の後端部を挿入するとともに、このコ
ンタクトピン614の上端部をピンホルダ615の貫通
孔615aに挿通した状態のままビスなどの締結金具に
よって2つのピンホルダ612、615を締結する。な
お、ピンホルダ615には、ピンホルダ612との締結
前に、ビスなどの締結金具によって位置決めピン616
が予め突起状に取り付けられている。
決めピン616の取付位置は、図3の2点鎖線領域に限
定されず、図2や図3に示すように、チャック61の中
央先端部および他方先端部においても取り付けられてい
る。したがって、基板搬送ロボットRBのハンドHDか
らチャック61、61に基板Sが搬送されてくると、コ
ンタクトピン614の先端部で基板Sの裏面を支持する
とともに、上記チャック昇降機構51によってチャック
61、61が上昇されると、バネ部材613で付勢しな
がら基板Sの一方主面を透明保護部材4に押し付けるこ
とができる。また、チャック61,61が受渡可能状態
にあるときには、位置決めピン616は基板Sの外周縁
から離れているが、チャック開閉機構52によってチャ
ック61、61がクランプ状態になると、位置決めピン
616が基板Sの外周縁と当接して基板Sのセンタリン
グを行うことができるようになっている。
定ユニットMUの装置本体1の内部には、測定ヘッド2
を駆動する機構(XYテーブル33)やチャック61,
61を駆動する機構(チャック駆動機構5)が設けられ
ており、これらの機構における摺動部分からパーティク
ルが発生するおそれがある。そこで、この実施形態で
は、図2に示しように、装置本体1の上面部に吸気部1
5および排気ファン16を設けて装置本体1の内部を強
制排気して装置本体1内に存在するパーティクルを排気
ファン16によってクリーンルーム内に装備されている
排気ダクトなどに強制排出し、装置本体1内部で発生し
たパーティクルが装置本体1の直下位置に位置する基板
Sに飛散するのを防止している。
2の光学的構成、および膜厚測定ユニットMUの電気的
構成(制御系)について図7を参照しつつ説明する。こ
の測定ヘッド2は照明光学系21を有している。この照
明光学系21では、ハロゲンランプ211から射出され
た光L1は、レンズ212、全反射ミラー213、視野
絞り214およびハーフミラー215を介して結像光学
系22に入射する。
221と、ビームスプリッタ222と、チューブレンズ
223とからなり、照明光学系21からの照明光(白色
光)がビームスプリッタ222によって反射され、対物
レンズ221を介して所定の照明位置に照射される。
で反射された光は、対物レンズ221,ビームスプリッ
タ222およびチューブレンズ223を介して光軸上の
所定位置に集光される。この集光位置の近傍には、中心
部にピンホール231を有するプレート232が配置さ
れている。このため、反射光のうちピンホール231を
通過した光のみが分光光学系24に入射される。
凹面回折格子241と、凹面回折格子241により回折
された回折光の分光光強度を検出するラインセンサ24
2とで構成されている。ラインセンサ242は、例えば
フォトダイオードアレイやCCDなどにより構成されて
おり、ピンホール231と共役な関係に配置されてい
る。このため、分光光学系24に取り込まれた光は凹面
回折格子241に分光され、その光の分光光強度に対応
した信号がラインセンサ242から膜厚測定ユニットM
Uの全体を制御する制御系7に与えられる。
32との間の光軸上には、プリズム251が配置されて
おり、基板Sからの光の一部を取り出すようになってい
る。また、取り出された光は、レンズ252を介して所
定位置に集光される。この集光位置には、撮像素子25
3が配置されており、基板S表面の一部領域(膜厚測定
領域)の像に対応した画像信号が制御系7に与えられ
る。このように、この実施形態では、撮像ユニット25
によって測定領域の画像を撮像可能となっているが、こ
の撮像ユニット25の配設位置はチューブレンズ223
とプレート232との間に限定されるものではなく、対
物レンズ221と分光光学系24との間の光軸上であれ
ば任意である。
を実行する周知のCPU711と、そのCPU711を
制御する種々のプログラムなどを予め記憶するROM7
12と、装置動作中に種々のデータを一時的に記憶する
RAM713とを備えた制御部71を備えている。ま
た、この制御部71は、I/O部72を介して以下の構
成要素、 ・操作部73、 ・モニタ74、 ・データ処理部75:ラインセンサ242からの信号に
対して所定の処理を施す、 ・画像処理部76:撮像素子253からの画像信号に対
して所定の処理を施す、 ・点灯回路77:ハロゲンランプ211を点灯/消灯制
御する、 ・X軸コントローラ781:X軸駆動テーブル31に対
して測定ヘッド2をX方向に位置決めする、 ・Y軸コントローラ782:Y軸駆動テーブル32に対
してX軸駆動テーブル31をY方向に位置決めする、 ・チャックコントローラ79:チャック昇降機構51の
昇降駆動用モータ514、および回動駆動機構部523
の開閉駆動用モータ523bを制御する、 と電気的に接続されている。
ニットMUの動作、すなわち基板搬送ロボットRBによ
り測定対象となる基板Sが膜厚測定ユニットMUに搬送
されてきてから、膜厚測定を完了して基板搬送ロボット
RBにより膜厚測定ユニットMUから搬出するまでの動
作について図8を参照しつつ説明する。
チャックコントローラ79にチャック開および下降指令
が与えられ、これを受けてチャックコントローラ79が
チャック回転駆動機構部523および昇降機構51の開
閉駆動用モータ523および昇降駆動用モータ514を
動作制御してチャック61,61を全開状態に開いた
後、待機位置から下降させる。それに続いて、ステップ
ST2で、制御部71からチャックコントローラ79に
チャック閉指令が与えられ、これを受けてチャックコン
トローラ79が回動駆動機構部523の開閉駆動用モー
タ523bを動作制御してチャック61,61を全開状
態から微小隙間状態に閉じる。こうして、基板搬送ロボ
ットRBから基板Sを受け取る準備が完了する。
保持しているハンドHDをチャック61,61の直上位
置まで伸ばして基板Sの搬入が可能となったことが確認
される(ステップST3で「YES」と判断される)
と、制御部71から与えられるチャック上昇指令に基づ
きチャックコントローラ79がチャック昇降機構51の
昇降駆動用モータ514を動作制御してチャック61,
61をハンドHDよりも若干高い位置まで上昇させる
(ステップST4)。これによって、基板SがハンドH
Dからチャック61,61に移し替えられる。
移し替えが完了すると、ハンドHDは後退し、次の基板
搬送を開始する一方、制御部71から与えられるチャッ
ク閉指令に応じてチャックコントローラ79が回動駆動
機構部523の開閉駆動用モータ523bを動作制御し
てチャック61,61を微小隙間状態からさらにクラン
プ状態に閉じ、基板Sに対するセンタリング処理を実行
する(ステップST5)。
61,61に対する基板Sの位置が調整されると、制御
部71からチャックコントローラ79にチャック開指令
が与えられ、これを受けてチャックコントローラ79が
回動駆動機構部523の開閉駆動用モータ523bを動
作制御してチャック61,61をクランプ状態から微小
隙間状態に開き(ステップST6)、さらに制御部71
から与えられるチャック上昇指令に基づきチャックコン
トローラ79がチャック昇降機構51の昇降駆動用モー
タ514を動作制御してチャック61,61をさらに高
い測定位置まで上昇させてバネ部材613の付勢力に抗
して基板Sを透明保護部材4の裏面側に押し付ける(ス
テップST7)。これによって、装置本体1に対する基
板Sの位置決めが完了する。
定に先立って必要となる測定準備を行う(ステップST
8)。すなわち、ハロゲンランプや光学系などの経時的
変動による測定結果への影響を排除するためのキャリブ
レーション処理、基板の角度検出処理、およびセンタ−
検出処理などを行っておく。そして、この測定準備が完
了すると、次のステップST9に進む。
X軸およびY軸コントローラ781、782に測定位置
情報が与えられ、これに基づきX軸およびY軸コントロ
ーラ781、782がX軸およびY軸駆動テーブル3
1、32をそれぞれ制御して測定ヘッド2を水平面(X
Y平面)内で位置決めし、測定ヘッド2の光軸を測定領
域(測定ポイント)に一致させて、その測定領域での薄
膜の膜厚を測定する。この測定処理をすべての測定ポイ
ントについて繰り返して行い、ステップST10で「Y
ES」と判断された時点で測定処理を完了する。
ットRBのハンドHDが膜厚測定ユニットMU側に伸び
て基板Sの受け取り態勢が完了しているか否かを判断す
る(ステップST11)。そして、このステップST1
1で「YES」と判断された時点で、制御部71からチ
ャックコントローラ79にチャック下降指令が与えら
れ、これを受けてチャックコントローラ79がチャック
昇降機構51の昇降駆動用モータ514を動作制御して
チャック61,61を測定位置からハンドHDよりも低
い位置まで下降させる(ステップST12)。これによ
って、膜厚測定済みの基板Sがチャック61、61から
ハンドHDに移し替えられ、その後でハンドHDは後退
し、カセットCSに搬送する。
71からチャックコントローラ79にチャック開指令が
与えられ、これを受けてチャックコントローラ79が回
動駆動機構部523の開閉駆動用モータ523bを動作
制御してチャック61,61を微小隙間状態から全開状
態に開き(ステップST13)、さらに制御部71から
与えられるチャック上昇指令に基づきチャックコントロ
ーラ79がチャック昇降機構51の昇降駆動用モータ5
14を動作制御してチャック61,61を待機位置まで
上昇させてチャック61,61を待機させる(ステップ
ST14)。
測定ユニットMUによれば、測定ヘッド2の直下位置に
基板Sを保持するための一対のチャック61,61を配
設し、この一対のチャック61、61に基板Sが保持さ
れると、基板Sを測定位置まで上昇させた後、測定ヘッ
ド2により基板Sの一方主面に形成された膜厚を測定す
るように構成しているので、図9に示す従来装置のよう
に基板を支持するステージを水平方向に移動させる必要
がなくなり、基板Sを測定位置に固定したまま膜厚測定
が可能となる。その結果、膜厚測定ユニットMUを小型
化することができ、膜厚測定ユニットMUのフットプリ
ントを大幅に小さくすることができる。しかも、上記し
たように膜厚測定ユニットMUを基板処理システムの一
の処理ユニットとして組み込むことができ、基板処理
後、直ちに基板表面に形成された薄膜の膜厚を測定する
ことができるため、膜厚測定結果を薄膜形成ユニットT
U1、TU2のプロセス条件などに直ちにフィードバック
させて薄膜形成工程をより迅速に適正化することができ
る。
では、測定ヘッド2が水平面内で2次元的に位置決め可
能となっているため、基板S上の任意の測定ポイントに
ついて膜厚測定が可能であるが、ある一方向、例えばX
方向にのみ任意の測定ポイントで測定する場合には、測
定ヘッド2をY方向に移動させる機構は不要となる。ま
た、測定ポイントを複数設定する必要がなく、基板Sの
特定点のみを測定すればよい場合には、測定ヘッド2を
固定配置してもよい。
機構52によって開閉して基板Sのセンタリング処理を
行うことができるため、従来例(図9)に比べて装置構
成を簡素化することができ、装置コストを低くすること
ができる。
保護部材4を装置本体1の底面部に取り付けて装置本体
1内部を装置本体1周辺から遮断しており、装置本体1
の内部で発生するパーティクルが基板Sに飛散するのを
防止することができる。
4の一方主面に、反射防止膜を形成すると、測定ヘッド
2から射出される照明光が透明保護部材4を透過する際
の照明光の光量低下、および基板Sで反射されて透明保
護部材4を透過して測定ヘッド2に戻る反射光の光量低
下を抑制することができ、分光光学系24のラインセン
サ242から出力される電気信号レベルが高くなり、よ
り高い精度で膜厚を測定することができる。
ら所定の照明位置に照明光を照射し、その照明位置(測
定ポイント)から反射された光を受光する、いわゆる反
射照明法(あるいは落射照明法)により照明している
が、照明方法はこれに限定されるものではない。
61、61によって基板を保持する基板保持手段が構成
されているが、基板保持手段の構成については、これに
限定されるものではなく、基板を保持する機能を有して
おれば、どのような構成を採用してもよい。
トとして基板の一方主面に形成された薄膜の膜厚を測定
する膜厚測定ユニットMUを用いているが、この膜厚測
定ユニットMUの代わりに、基板Sの透過率や反射率、
さらには基板Sの表面形状などの基板関連情報を測定す
るユニットを用いるようにしてもよく、要は、測定した
い基板関連情報(膜厚、透過率、反射率、表面形状な
ど)に応じて対応する光学測定ユニットを本発明にかか
る光学測定装置によって構成することで同様の効果、つ
まり基板処理した後、直ちに基板に関連する情報(透過
率、反射率や表面形状など)を光学的に測定することが
できる。なお、これらの変形例のうち光学測定ユニット
によって基板の透過率を測定するなど基板を透過照明
し、その透過光に基づき基板に関連する情報を光学的に
測定する場合には、照明光学系を装置本体1から取出
し、基板Sの他方主面側より照明光を照射すればよい。
うユニットとして2つの薄膜形成ユニットTU1,TU2
を基板処理システムに設けているが、基板処理システム
を構成する処理ユニットの組み合わせは上記実施形態に
限定されるものではなく、薄膜形成ユニットやエッティ
ング処理ユニットなどの基板に対して所定の基板処理を
施す少なくとも1つ以上の基板処理ユニットと、膜厚測
定ユニットや反射率測定ユニットなどの光学測定ユニッ
トとを組み合わせることができる。
定装置によれば、測定ヘッドの直下位置に基板を保持す
るための基板保持手段を配設し、この基板保持手段を昇
降移動させて基板保持手段に保持されている基板を所定
の測定位置に位置決めした後、測定ヘッドおよび制御手
段により基板関連情報を求めるように構成しているの
で、従来装置のように基板を支持するステージを水平方
向に移動させる必要がなくなり、基板を測定位置に固定
したまま光学的な測定が可能となり、その結果、光学測
定装置を小型化することができる。
によれば、上記光学測定装置により構成される光学測定
ユニットと、基板処理ユニットとを設けるとともに、基
板処理ユニットで処理された基板を光学測定ユニットに
搬送するように構成しているので、基板に対して基板処
理を施した後、直ちに当該基板の基板関連情報を光学的
に測定することができる。
理システムの一実施形態を示す概略平面図である。
る膜厚測定ユニットの全体構成を示す斜視図である。
ある。
解組立斜視図である。
ットの電気的構成(制御系)を示す模式図である。
ットの動作を示すフローチャートである。
示す斜視図である。
Claims (8)
- 【請求項1】 底面部に測定用開口が設けられた装置本
体と、 前記測定用開口の下方位置で基板を保持しながら、前記
装置本体に対して昇降自在となっている基板保持手段
と、 前記基板保持手段を前記装置本体に対して移動自在に連
結するとともに、前記基板保持手段を昇降駆動する昇降
機構を有する駆動手段と、 前記装置本体に取り付けられ、前記駆動手段により所定
の測定位置に位置決めされた前記基板保持手段によって
保持されている基板に向けて照明光を照射するととも
に、当該基板の測定領域から射出し、前記測定用開口を
介して前記装置本体内に入射する光を受光し、電気信号
に変換出力する測定ヘッドと、 前記駆動手段を制御して前記基板保持手段を前記測定位
置に位置決めするとともに、前記測定ヘッドから出力さ
れる電気信号に基づき前記基板に関連する情報を求める
制御手段と、を備えたことを特徴とする光学測定装置。 - 【請求項2】 前記測定ヘッドを基板の一方主面とほぼ
平行な方向に移動させる水平位置決め手段をさらに備え
た請求項1記載の光学測定装置。 - 【請求項3】 前記装置本体の底面部には、前記測定用
開口を塞ぐように、前記装置本体内部を前記装置本体の
周辺と遮断する透明保護部材が取付けられている請求項
1または2記載の光学測定装置。 - 【請求項4】 前記透明保護部材の一方主面に、反射防
止膜が形成されている請求項3記載の光学測定装置。 - 【請求項5】 前記装置本体には、前記装置本体の内部
を排気する排気手段が取付けられている請求項1ないし
4のいずれかに記載の光学測定装置。 - 【請求項6】 前記基板保持手段は開閉自在な一対のチ
ャックを有し、 前記駆動手段は前記一対のチャックを開閉駆動するチャ
ック開閉機構をさらに有し、しかも、 前記制御手段は前記チャック開閉機構を制御して、前記
一対のチャックを開いて前記一対のチャックへの基板載
置を可能とする一方、前記一対のチャックを閉じて前記
チャック上の基板をセンタリングする請求項1ないし5
のいずれかに記載の光学測定装置。 - 【請求項7】 前記測定ヘッドは、前記装置本体内部に
設けられて、前記測定用開口を介して基板に照明光を照
射する照明光学系と、前記基板で反射された反射光を前
記装置本体内部に導光する結像光学系と、前記結像光学
系を介して導光された反射光を分光し、さらに各波長ご
とに設けられた受光素子で受光する分光光学系とを備
え、 前記制御手段は、前記受光素子から出力される電気信号
に基づき、前記情報として前記基板表面に形成された薄
膜の膜厚を求める請求項1ないし6のいずれかに記載の
光学測定装置。 - 【請求項8】 基板に対して所定の基板処理を行う基板
処理ユニットと、 請求項1ないし7のいずれかに記載の光学測定装置によ
って構成され、前記基板処理ユニットによって処理され
た基板に関連する情報を求める光学測定ユニットと、 前記基板処理ユニットから前記光学測定ユニットの基板
保持手段に基板を搬送する基板搬送手段とを備えたこと
を特徴とする基板処理システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35965898A JP3519621B2 (ja) | 1998-12-17 | 1998-12-17 | 光学測定装置および該装置を備えた基板処理システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP35965898A JP3519621B2 (ja) | 1998-12-17 | 1998-12-17 | 光学測定装置および該装置を備えた基板処理システム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000180122A JP2000180122A (ja) | 2000-06-30 |
JP3519621B2 true JP3519621B2 (ja) | 2004-04-19 |
Family
ID=18465632
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35965898A Expired - Lifetime JP3519621B2 (ja) | 1998-12-17 | 1998-12-17 | 光学測定装置および該装置を備えた基板処理システム |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3519621B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107993946B (zh) * | 2016-10-27 | 2020-11-20 | 中微半导体设备(上海)股份有限公司 | 宽带光谱光学测量装置及等离子体处理装置 |
CN115148619B (zh) * | 2022-06-17 | 2023-08-22 | 浙江鸿禧能源股份有限公司 | 一种用于Topcon电池钝化膜层的检测设备及其使用方法 |
-
1998
- 1998-12-17 JP JP35965898A patent/JP3519621B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2000180122A (ja) | 2000-06-30 |
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