JPH11201731A - 基板研磨装置用光学測定装置 - Google Patents

基板研磨装置用光学測定装置

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JPH11201731A
JPH11201731A JP399598A JP399598A JPH11201731A JP H11201731 A JPH11201731 A JP H11201731A JP 399598 A JP399598 A JP 399598A JP 399598 A JP399598 A JP 399598A JP H11201731 A JPH11201731 A JP H11201731A
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substrate
top ring
film thickness
measuring device
measurement
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JP399598A
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Naohisa Hayashi
尚久 林
Masahiro Horie
正浩 堀江
Hitoshi Atsuta
均 熱田
Noriyuki Kondo
教之 近藤
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基板がトップリングに保持された状態で正確
に光学測定を行う。 【解決手段】 トップリング2に基板Wを保持して基板
Wの表面を研磨する基板研磨装置に備えられ、基板Wの
表面上の例えば研磨対象の膜の膜厚などの所定の測定対
象を光学的に測定するための基板研磨装置用光学測定装
置であって、基板Wの表面からの反射光を取り込み、そ
の反射光に基づき基板Wの研磨対象の膜の膜厚を光学的
に測定する膜厚測定装置3と、トップリング2に接触し
て、膜厚測定装置3に設定されている基板Wの表面から
の反射光の取り込み光軸TJに対して、トップリング2
に保持された基板Wの表面が直交するように基板Wの表
面の傾きを補正する傾き補正ピン4とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トップリングに基
板を保持して基板表面を研磨する基板研磨装置に備えら
れ、基板表面上の膜厚や、線幅の寸法、欠陥などの所定
の測定対象を光学的に測定するための基板研磨装置用光
学測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体デバイスの高集積化に伴い
回路の配線が微細化し、配線間距離もより狭くなってお
り、それに対応するためのフォトリソグラフィの場合、
焦点深度が浅くなるので、半導体ウエハ(基板)の表面
を平坦化することが必要になる。この平坦化法の1手段
として、基板研磨装置により、基板表面に形成された膜
(絶縁膜)を平坦に、かつ、目標の膜厚にまで研磨する
ことが行われている。
【0003】この基板研磨装置による研磨処理は、トッ
プリングが基板を保持して、その基板の表面をターンテ
ーブルに張設された研磨布に押圧し、研磨布上に研磨砥
液(スラリー)を流して、ターンテーブルとトップリン
グ(基板)を各々独立して回転させることで行われる。
【0004】この種の基板研磨装置には、研磨処理の進
行状況や仕上がり状態などを確認するために、研磨対象
の膜の膜厚を測定するための膜厚測定装置が備えられて
いる。近年では、この膜厚測定は光学的な測定装置で行
われるようになっている。この光学式の膜厚測定装置
は、基板表面へ計測光を照射し、その計測光の基板表面
からの反射光を取り込み、その反射光の分光スペクトル
を計測し、計測された反射光の分光スペクトルを解析し
て基板表面に形成されている研磨対象の膜の膜厚を測定
するように構成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この種の膜厚測定装置
は、膜厚測定において、膜厚測定装置の取り込み光軸に
対して基板の表面が直交していない状態で行うと、膜厚
測定装置内の光学系に対して反射光のケラレなどが起き
て、正確な膜厚測定が行えない。
【0006】ところで、トップリングは、基板表面を研
磨布に密着させて研磨できるように、トップリングを回
転自在に支持する回転支持軸の先端部に、全方向に揺動
自在に支持されている。
【0007】そのため、従来、基板がトップリングに保
持された状態で膜厚測定を行おうとすると、上記回転支
持軸に対するトップリングの揺動に起因して、膜厚測定
時に、膜厚測定装置の取り込み光軸に対して基板の表面
が直交した状態にならず、正確な膜厚測定が行えなかっ
た。
【0008】また、膜厚測定装置に対して好適な状態で
基板を保持する試料台などを膜厚測定装置に設けて、膜
厚測定の際は、基板をトップリングから外して前記試料
台に基板をセットさせるようにすれば、正確な膜厚測定
を行うことが可能であるが、膜厚測定のたびに基板をト
ップリングに対して着脱するのは手間であるし、例え
ば、膜厚測定のために研磨を中断してから再開するまで
のターンテーブル側の待ち時間なども長くなる。
【0009】なお、膜厚測定に限らずその他の測定対象
を測定するための光学式の測定装置においても同様の問
題が生じ得る。
【0010】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであって、基板がトップリングに保持された状態
で正確に光学測定を行うことができる基板研磨装置用光
学測定装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような目
的を達成するために、次のような構成をとる。すなわ
ち、本発明は、トップリングに基板を保持して基板表面
を研磨する基板研磨装置に備えられ、基板表面上の所定
の測定対象を光学的に測定するための基板研磨装置用光
学測定装置であって、基板表面からの反射光を取り込
み、その反射光に基づき基板表面上の所定の測定対象を
光学的に測定する測定手段と、前記トップリングに接触
して、前記測定手段の取り込み光軸に対して、前記トッ
プリングに保持された基板の表面が直交するように基板
表面の傾きを補正する傾き補正部材と、を備え、かつ、
基板を保持したトップリングと前記傾き補正部材との接
触とその解除の動作には、基板を保持したトップリング
と前記傾き補正部材とが前記測定手段の取り込み光軸の
方向に接離移動する動作が含まれ、この接離移動を、前
記傾き補正部材に対して前記トップリング側が前記測定
手段の取り込み光軸の方向へ接離移動することで行うよ
うに構成したことを特徴とするものである。
【0012】
【作用】本発明の作用は次のとおりである。測定手段に
よる、膜厚や、線幅の寸法、欠陥などの所定の測定対象
の測定は、傾き補正部材に対して、基板を保持したトッ
プリングが測定手段の取り込み光軸の方向へ近接移動
し、基板を保持したトップリングを傾き補正部材に接触
させて、測定手段の取り込み光軸に対して、トップリン
グに保持された基板の表面が直交するように基板表面の
傾きが補正された状態で行われる。従って、測定手段の
取り込み光軸に対してトップリングに保持された基板の
表面が直交した状態で測定手段による測定を行え、基板
がトップリングに保持された状態で正確に光学測定を行
うことができる。
【0013】測定手段による測定の終了後は、傾き補正
部材に対して基板を保持したトップリングが測定手段の
取り込み光軸の方向へ離間移動して、基板を保持したト
ップリングと傾き補正部材との接触が解除される。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施例を説明する。図1は基板研磨装置用光学測定装置の
1つである膜厚測定装置を備えた基板研磨装置全体の概
略構成を示す平面図であり、図2はその縦断面図、図3
は支持アームの先端側及びトップリングの拡大縦断面
図、図4は膜厚測定装置の光学系の一例の概略構成図で
ある。
【0015】なお、傾き補正ピンの構成、作用、効果を
明瞭に示すために、図1に示す傾き補正ピンの配置に対
して、図2、図5、図6の傾き補正ピンの配置位置を違
えているが、傾き補正ピンは図1に示すように配置して
いる。
【0016】基板研磨装置は、ターンテーブル1やトッ
プリング2、膜厚測定装置3、傾き補正ピン4などを備
えている。
【0017】ターンテーブル1は、モーターなどを備え
た回転機構(図示せず)によって鉛直方向の軸心J周り
で回転可能に立設された回転軸11の上端に一体回転可
能に連結されている。ターンテーブル1の上面には研磨
布12が張設され、外周部には研磨砥液(スラリー)等
の飛散を防止するターンテーブルリング13が設けられ
ている。ターンテーブル1の上方には、研磨砥液ノズル
14が設置されていて、この研磨砥液ノズル14からタ
ーンテーブル1上面の研磨布12上に研磨砥液が供給で
きるようになっている。
【0018】トップリング2は、球ベアリング21を介
して回転支持軸22の先端部に全方向に揺動可能に連結
されている。また、トップリング2側に連結されたトル
ク伝達ピン23aと、回転支持軸22側に連結されたト
ルク伝達ピン23bとが、上記揺動を許容するように連
結されていて、回転支持軸22の回転トルクがトップリ
ング2に伝達され、回転支持軸22と一体的にトップリ
ング2が鉛直方向の軸芯P周りで回転されるように構成
されている。回転支持軸22は、支持アーム24の先端
側に回転可能に、かつ、昇降可能に支持されている。
【0019】支持アーム24内には、筒状の回転体25
が回転可能に設けられている。回転支持軸22はこの回
転体25にスプライン嵌合されている。回転体25はギ
ア伝動機構26を介して回転モーター27によって回転
されるように構成され、この回転体25とともに、回転
支持軸22が軸芯P周りで回転されるようになってい
る。また、回転支持軸22の上端部には、トップリング
シリンダ28のロッド28aが連結され、ロッド28a
の伸縮によって回転支持軸22が昇降され、研磨処理に
おいて、トップリング2に保持された基板Wをターンテ
ーブル1に対して一定の圧力で押圧させられるようにな
っている。なお、トップリングシリンダ28はエアで駆
動される構成であり、下方向からの力に対してある程度
の弾性を有する。従って、研磨布12の上面に凹凸があ
る場合でも、研磨処理中、回転支持軸22に対するトッ
プリング22の揺動と相まって、基板W、トップリング
2、回転支持軸22が微小に昇降して、基板Wの表面を
研磨布12の凹凸に追従させながら基板Wの表面を研磨
布12に密着させて研磨できるようになっている。
【0020】支持アーム24の基端部はモーターなどを
備えた回転機構(図示せず)によって鉛直方向の軸芯R
で回転可能に構成され、支持アーム24全体が軸芯Rを
支点として水平方向に揺動されるようになっている。こ
れにより、トップリング2をターンテーブル1の上方
と、ターンテーブル1の上方から外れたターンテーブル
1の側方との間で水平移動させることができるようにな
っている。また、基板Wの搬入搬出などの際にターンテ
ーブル1(研磨布12)とトップリング2に保持された
基板Wとを離間させるために、ボールネジなどによる周
知の1軸方向駆動機構で構成される昇降機構(図示せ
ず)によって、支持アーム24を昇降可能に構成してト
ップリング2を昇降できるようにしている。
【0021】膜厚測定装置3は、ターンテーブル1の側
方であって、トップリング2の移動可能な範囲内の所定
位置に配置されている。この膜厚測定装置3は、図4に
示すように、照明光学系30や結像光学系40、分光ユ
ニット60、モニター用光学系70などが筐体3aに収
納されて構成されている。
【0022】照明光学系30は、計測光を発する光源3
1、コンデンサレンズ32、35、開口絞り33、視野
絞り34などから構成されている。
【0023】結像光学系40は、対物レンズ41、照明
光学系30からの計測光を結像光学系40の光路に重ね
合わせるハーフミラー43、結像レンズ44などから構
成されている。なお、図中の符号42は瞳位置を示し、
45は計測窓を示し、TJは膜厚測定装置3に設定され
ている基板Wの表面からの反射光の取り込み光軸(結像
光学系40の光軸)を示している。この実施例では膜厚
測定装置3の取り込み光軸TJを鉛直方向に設定してい
る。また、図では、計測窓45は単に開口で示している
が、ガラス板などが嵌め付けられていてもよい。
【0024】結像光学系40によって、予め決められて
いる膜厚測定位置近辺の基板Wの表面の像が反射鏡50
の近傍に拡大表示される。反射鏡50には、結像光学系
40の結像位置と一致するところに、ピンホール51が
開けられている。
【0025】光源31から出射された計測光は、ハーフ
ミラー43によって基板Wの表面に向けて反射され、対
物レンズ41、計測窓45を介して基板Wの表面に照射
される。基板Wの表面で反射された反射光は、計測窓4
5、結像光学系40および反射鏡50のピンホール51
を介して分光ユニット60に取り込まれる。
【0026】分光ユニット60は、ピンホール51と共
役な基板Wの表面上の膜厚測定位置(点)からの反射光
を分光する回折格子61と、回折格子61からの分光ス
ペクトルを検出する光検出器62とから構成されてい
る。回折格子61としては、例えば、分光スペクトルを
平面上に結像するフラットフィールド型回折格子が用い
られる。また、光検出器62としては、例えば、フォト
ダイオードアレイやCCDなどが用いられる。この他、
掃引機構付の回折格子や、光電増倍管のような光検出器
によって分光ユニット60を構成してもよい。
【0027】モニター用光学系70は、反射鏡50の近
傍に結像された基板Wの表面の膜厚測定位置近辺の拡大
像をリレーレンズ71によって結像位置72に結像させ
て、基板Wの表面の膜厚測定位置の確認や焦点合わせな
どに用いられる。
【0028】基板Wの表面には、研磨処理中の最上層の
膜を含め複数の薄膜が層状に形成されている。基板Wの
表面に照射された計測光は、測定対象の研磨処理中の膜
の上面や、各膜の界面、最下層の膜と基板Wとの界面な
どで反射され、これら各反斜面からの反射光が互いに干
渉して、分光ユニット60に取り込まれる。各反射光の
干渉の度合いは、基板Wや各膜の屈折率や膜厚ならびに
光の波長に依存するので、分光ユニット60で反射光の
分光スペクトルを解析することにより、基板Wの表面に
形成された測定対象の研磨処理中の膜の膜厚を求めるこ
とができる。
【0029】図2に示すように、膜厚測定装置3の筐体
3aは、XYステージ80に載置支持されていて、計測
窓45を水平面方向に任意に移動させることができ、基
板Wの表面の任意の膜厚測定位置の膜厚測定が行えるよ
うに構成されている。また、XYステージ80及び膜厚
測定装置3の筐体3aは、昇降機構81によって昇降可
能に構成され、膜厚測定装置3と基板Wの表面とを接離
させて焦点合わせが行えるように構成されている。
【0030】膜厚測定装置3は、水平テーブル90の下
に配設されている。水平テーブル90には、基板Wの直
径と略同じ直径の円形の開口91が形成され、膜厚測定
時の基板Wの表面に対する計測光の照射及び反射光の取
り込みがこの開口91を介して行えるようになってい
る。
【0031】水平テーブル90の上面には、本発明にお
ける傾き補正部材としての3本の傾き補正ピン4が、図
1に示すように平面視で正三角形を形成するように立設
されている。各傾き補正ピン4の先端を結んで形成され
る平面SP(図2参照)が、膜厚測定装置3の取り込み
光軸TJに直交するように(この実施例では水平面を形
成するように)調整されている。水平テーブル90の開
口91の中心とトップリング2の回転軸芯Pが一致した
状態で、トップリング2が下降してきたときに、各傾き
補正ピン4の先端がトップリング2の外周下面に接触す
るような位置に各傾き補正ピン4が配置されている。ま
た、各傾き補正ピン4は、平面視で正三角形を形成する
ように立設されているので、下降してくるトップリング
2をバランス良く受け止めることができるようになって
いる。
【0032】次の上記構成を有する実施例装置の動作を
説明する。研磨処理は、基板Wの表面が下方を向くよう
にトップリング2が基板Wを水平姿勢で保持して、その
基板Wの表面をターンテーブル1に張設された研磨布1
2に押圧させ、研磨布12上に研磨砥液ノズル14から
研磨砥液を流して、ターンテーブル1とトップリング2
(基板W)を各々独立して回転させることで行われる。
【0033】研磨対象の膜の膜厚を測定する場合は、以
下のように行われる。ターンテーブル1とトップリング
2の回転が停止され、ターンテーブル1に対する基板W
の押圧が解除されるとともに、トップリング2がターン
テーブル1の上方に上昇される。次に、支持アーム24
が水平方向に揺動されて、水平テーブル90の上方にお
いて、トップリング2の回転軸芯Pが水平テーブル90
の開口91の中心に一致した位置で停止される。
【0034】そして、支持アーム24を下降させて基板
Wを保持したトップリング2を下降、すなわち、傾き補
正ピン4に対して基板Wを保持したトップリング2を膜
厚測定装置3の取り込み光軸TJの方向へ近接移動させ
る。
【0035】研磨処理中に回転支持軸22に対してトッ
プリング2が揺動された結果、トップリング2に保持さ
れた基板Wの表面が水平面に対して傾いている場合、す
なわち、膜厚測定装置3の取り込み光軸TJに対して基
板Wの表面が直交していない場合、図5(a)に示すよ
うに、トップリング2が下降していくと、水平面HPよ
りも下方側のトップリング2の外周下面部分が、その部
分に対応する傾き補正ピン4の先端にまず接触する。そ
のままトップリング2を下降していくと、一部の傾き補
正ピン4とトップリング2の一部との接触によってトッ
プリング2の一部の下降が干渉され、回転支持軸22に
対してトップリング2が、研磨処理による揺動が修正さ
れるように逆方向に揺動していく。上述したように、各
傾き補正ピン4は、平面視で正三角形を形成するように
立設され、下降してくるトップリング2をバランス良く
受け止められるようになっているので、最終的に、図5
(b)に示すように、トップリング2の外周下面の3点
が全ての傾き補正ピン4の先端と接触し、トップリング
2に保持された基板Wの表面が膜厚測定装置3の取り込
み光軸TJに対して直交するようにトップリング2に保
持された基板Wの傾きが補正されることになる。
【0036】すなわち、予め設定された高さ位置から予
め決められた下降量だけ、トップリング2を下降させる
ことにより、トップリング2に保持された基板Wの表面
がどのような傾き状態(傾いていない場合も含む)であ
るかにかかわらず、常に、トップリング2の外周下面の
3点が全ての傾き補正ピン4の先端と接触して、トップ
リング2に保持された基板Wの表面が膜厚測定装置3の
取り込み光軸TJに対して直交した状態にセッテングす
ることができる。
【0037】なお、上述したように、トップリングシリ
ンダ28は下方向からの力に対してある程度の弾性を有
するので、トップリング2の外周下面が全ての傾き補正
ピン4の先端によって若干上方に押し込まれるような位
置まで下降することができる。このような位置まで下降
させることで、トップリング2の外周下面と全ての傾き
補正ピン4の先端との接触がより確実になり、基板Wの
傾き補正をより正確、かつ、確実に行うことができる。
【0038】膜厚測定は、トップリング2の外周下面の
3点が全ての傾き補正ピン4の先端と接触して、トップ
リング2に保持された基板Wの表面が膜厚測定装置3の
取り込み光軸TJに対して直交した状態にセッテングさ
れた状態で行われる。これにより、基板Wがトップリン
グ2に保持された状態で正確に膜厚測定を行うことがで
きる。
【0039】膜厚測定が終了すると、支持アーム24を
上昇させて基板Wを保持したトップリング2を上昇、す
なわち、傾き補正ピン4に対して基板Wを保持したトッ
プリング2を膜厚測定装置3の取り込み光軸TJの方向
へ離間移動させて、基板Wを保持したトップリング2と
傾き補正ピン4との接触が解除される。その後、その基
板Wに対して研磨処理を再び行うのであれば、支持アー
ム24が水平方向に揺動されて、トップリング2(基板
W)がターンテーブル2の上方に移動され、トップリン
グ2が下降されるとともに、ターンテーブル1に対して
基板Wを所定圧力で押圧させて、上述したように研磨処
理が行われる。
【0040】なお、基板Wを保持したトップリング2と
傾き補正ピン4との接触やその解除のためのトップリン
グ2と傾き補正ピン4との、取り込み光軸TJの方向へ
の接離移動を、傾き補正ピン4に対するトップリング2
側の接離移動によって行うように構成したので、基板研
磨装置に本来備わっているトップリング2の変位機構
(支持アーム24の昇降機構)をそのまま利用すること
ができ、装置構成の簡略化を図ることができる。
【0041】また、上記実施例では、ターンテーブル1
の側方に膜厚測定装置3と傾き補正ピン4とを配置し、
トップリング2を移動させて、ターンテーブル1の側方
において、トップリング2に保持された基板Wの表面の
傾き補正と膜厚測定を行うように構成したが、例えば、
図6に示すように、図4と同様の構成を有する光学系に
おいて、計測窓45付近に直角プリズム100(平面ミ
ラーでもよい)を設けて、取り込み光軸TJを鉛直方向
に設定しつつ、結像光学系40から回折格子61間の光
軸KJを水平方向にして、計測窓45から対物レンズ4
1の間を上下に薄型に構成すれば、図6に示すように、
研磨処理を中断し、または、研磨処理を終了して、基板
Wを保持するトップリング2がターンテーブル1の上方
に上昇された状態で、ターンテーブル1とトップリング
2に保持された基板Wとの間の空間に、膜厚測定装置3
の計測窓45と傾き補正ピン4とを進入させて、ターン
テーブル1の上方において、トップリング2に保持され
た基板Wの表面の傾き補正と膜厚測定とを行うことがで
きる。なお、図6において、膜厚測定装置3は水平移動
と昇降とが行える。また、傾き補正ピン4を支持する支
持台110は、水平移動のみが可能で、トップリング2
に保持された基板Wの表面の傾き補正は、上記実施例と
同様に、傾き補正ピン4に対してトップリング2が取り
込み光軸TJの方向に接離移動することで行う。なお、
上記実施例と共通する部分や同等の機能を有する部分
は、図1ないし図4と同一符号を付している。
【0042】その他、上記実施例と同様の構成で、ター
ンテーブル2の側方に配置された傾き補正ピン4に基板
Wを保持したトップリング2が移動してトップリング2
に保持された基板Wの表面の傾き補正を行うとともに、
傾き補正ピン4と別の場所に待機している膜厚測定装置
3が、傾き補正ピン4の配置位置に移動してきて、膜厚
測定を行うような構成であってもよい。
【0043】なお、上記実施例では、傾き補正部材を3
本の傾き補正ピン4で構成し、トップリング2の外周下
面を3点で点接触するように構成したが、4本以上の傾
き補正ピン4でトップリング2の外周下面を4点以上で
点接触するように構成してもよい。
【0044】また、傾き補正部材とトップリング2との
接触は点接触に限らず、面接触であってもよい。例え
ば、傾き補正部材を、図7ないし図9の各図に示すよう
に構成してもよい。
【0045】図7に示す傾き補正部材5は、3本以上
(図では4本)の支持部材5aの各々の上部に板状部材
5bを設けて構成したものである。各板状部材5bの上
面が同一平面SP5に接し、この平面SP5が膜厚測定
装置3の取り込み光軸TJに直交するように調整され、
各板状部材5bの上面とトップリング2の外周下面とを
接触させることでトップリング2に保持された基板Wの
表面の傾きを補正する。
【0046】図8に示す傾き補正部材6は、3本以上
(図では8本)の支持部材6aでリング状の部材6bを
支持させた構成であり、リング状部材6bの上面SP6
が膜厚測定装置3の取り込み光軸TJに直交するように
調整され、リング状部材6bの上面SP6とトップリン
グ2の外周下面とを接触させることでトップリング2に
保持された基板Wの表面の傾きを補正する。
【0047】図9に示す傾き補正部材7は、円筒状の部
材で構成され、この円筒状の傾き補正部材7の上面SP
7が膜厚測定装置3の取り込み光軸TJに直交するよう
に調整され、この傾き補正部材7の上面SP7とトップ
リング2の外周下面とを接触させることでトップリング
2に保持された基板Wの表面の傾きを補正する。
【0048】傾き補正部材はその他の構成で実現するこ
とも可能である。さらに、例えば、図10に示すよう
に、水平テーブル90の上面SP90を膜厚測定装置3
の取り込み光軸TJに直交するように調整して、平面テ
ーブル90の開口91の周縁部にトップリング2の外周
下面を接触させてトップリング2に保持された基板Wの
表面の傾きを補正すれば、平面テーブル90を傾き補正
部材として兼用することもできる。
【0049】なお、上記実施例では、研磨対象の膜厚を
光学的に測定する場合を例に採って説明したが、例え
ば、線幅の寸法測定や欠陥測定などのその他の測定対象
の測定を光学的に行う測定装置が基板研磨装置に備えて
いる場合には、それら各測定対象の測定においてもそれ
ぞれ本発明は同様に適用できる。
【0050】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、トップリングに接触して、測定手段の取り込
み光軸に対して、トップリングに保持された基板の表面
が直交するように基板表面の傾きを補正する傾き補正部
材を備えているので、トップリングに保持された基板の
表面を取り込み光軸に対して直交させた状態で光学測定
を行うことができ、基板がトップリングに保持された状
態で正確に光学測定を行うことができる。
【0051】また、基板を保持したトップリングと傾き
補正部材との接触やその解除のためのトップリングと傾
き補正部材との取り込み光軸の方向への接離移動を、傾
き補正部材に対するトップリング側の接離移動によって
行うように構成したので、基板研磨装置に本来備わって
いるトップリングの変位機構をそのまま利用することが
でき、装置構成の簡略化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】基板研磨装置用光学測定装置の1つである膜厚
測定装置を備えた基板研磨装置全体の概略構成を示す平
面図である。
【図2】基板研磨装置全体の概略構成を示す縦断面図で
ある。
【図3】支持アームの先端側及びトップリングの拡大縦
断面図である。
【図4】膜厚測定装置の光学系の一例の概略構成図であ
る。
【図5】実施例装置による基板表面の傾きを補正する状
態を説明するための図である。
【図6】傾き補正や膜厚測定を行う位置を変えた変形例
の概略構成を示す縦断面図である。
【図7】傾き補正部材の変形例の構成を示す平面図と縦
断面図である。
【図8】傾き補正部材の別の変形例の構成を示す平面図
と縦断面図である。
【図9】傾き補正部材のさらに別の変形例の構成を示す
平面図と縦断面図である。
【図10】平面テーブルを傾き補正部材に兼用した変形
例の構成を示す縦断面図である。
【符号の説明】
2:トップリング 3:膜厚測定装置 4:傾き補正ピン(傾き補正部材) 5、6、7:傾き補正部材 W:基板 TJ:膜厚測定装置の取り込み光軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 熱田 均 京都市上京区堀川通寺之内上る4丁目天神 北町1番地の1 大日本スクリーン製造株 式会社内 (72)発明者 近藤 教之 京都市上京区堀川通寺之内上る4丁目天神 北町1番地の1 大日本スクリーン製造株 式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トップリングに基板を保持して基板表面
    を研磨する基板研磨装置に備えられ、基板表面上の所定
    の測定対象を光学的に測定するための基板研磨装置用光
    学測定装置であって、 基板表面からの反射光を取り込み、その反射光に基づき
    基板表面上の所定の測定対象を光学的に測定する測定手
    段と、 前記トップリングに接触して、前記測定手段の取り込み
    光軸に対して、前記トップリングに保持された基板の表
    面が直交するように基板表面の傾きを補正する傾き補正
    部材と、 を備え、かつ、 基板を保持したトップリングと前記傾き補正部材との接
    触とその解除の動作には、基板を保持したトップリング
    と前記傾き補正部材とが前記測定手段の取り込み光軸の
    方向に接離移動する動作が含まれ、この接離移動を、前
    記傾き補正部材に対して前記トップリング側が前記測定
    手段の取り込み光軸の方向へ接離移動することで行うよ
    うに構成したことを特徴とする基板研磨装置用光学測定
    装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110686607A (zh) * 2019-10-17 2020-01-14 南京工程学院 一种压缩机干气密封气膜厚度测量装置及方法
CN111322933A (zh) * 2020-03-18 2020-06-23 唐山学院 一种自动化平面度检测装置

Cited By (4)

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CN110686607A (zh) * 2019-10-17 2020-01-14 南京工程学院 一种压缩机干气密封气膜厚度测量装置及方法
CN110686607B (zh) * 2019-10-17 2021-09-07 南京工程学院 一种压缩机干气密封气膜厚度测量装置及方法
CN111322933A (zh) * 2020-03-18 2020-06-23 唐山学院 一种自动化平面度检测装置
CN111322933B (zh) * 2020-03-18 2021-05-18 唐山学院 一种自动化平面度检测装置

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