JP2009264641A - 水微粒化装置とそれを用いた加湿装置 - Google Patents

水微粒化装置とそれを用いた加湿装置 Download PDF

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Abstract

【課題】微粒化水量を増加できる水微粒化装置とそれを用いた加湿装置を提供する。
【解決手段】回転力を生じさせる駆動手段2と、水を貯留する貯水部3を備え、回転により水を微粒化する水微粒化板9と、回転により貯水部3から揚水する揚水管10を有する水微粒化装置であって、貯水部3において、揚水管10の回転によって回転の中心部に生じる水位の低下を抑制するための水位低下抑制手段12を備えたことにより、回転数の上昇によって起こる中心部の水位の低下を抑制できるので、揚水量を増加して微粒化できる水の量を増加して加湿能力を向上させることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、微粒化した水滴を生成する水微粒化装置とそれを用いた加湿装置に関するものである。
従来の構成の水微粒化装置およびそれを用いた加湿装置としては、図13に示すように、本体101と、水を微粒化する水微粒化手段102と、加湿装置外部から空気を吸込み水微粒化手段102を介して加湿装置外部へと送風する送風手段103と、水微粒化手段102を駆動する駆動手段104と、水を貯水する貯水部105を備え、水微粒化手段102は、回転によって水を放散する作用を有する回転板106と、貯水部105から回転板106に水を揚水する揚水手段として揚水管107を備えており、駆動手段104の下方に回転板106を配し、回転板106の下方に揚水管107と貯水部105を配しているものがある(例えば、特許文献1参照)。
以下、その作用効果について説明する。
駆動手段104を駆動させると、駆動手段104と連結した回転板106が回転し、回転板106と連結した揚水管107も回転する。揚水管107の下端は貯水部105内に貯水された水に水没しており、揚水管107の回転により遠心力を受けた水は揚水管107内部を上昇し、回転板106に揚水される。回転板106に達した水は回転板106の遠心力を受けてその外周端から遠心方向へ放散、微粒化される。微粒化された水は送風手段103により送風される空気と接触、気化し、空気を加湿する。加湿された空気は加湿装置から外部へと放出され、所望の空間の空気を加湿する。
特開2002−119844号公報
このような従来の加湿装置では、原理的には揚水部の回転数の増加とともに揚水部内の水の持つ遠心力が増加して揚水部内部を上昇する水の量が増加するのだが、揚水部の回転数が上昇すると貯水部に水位低下が生じてしまい、水位低下によって中心部の水位が低下して揚水量が減少してしまうので、結果、回転数を上昇させても加湿量が増加しないという課題があった。
本発明における加湿装置は、上記の課題を解決するものであり、水位低下を抑制する水位低下抑制手段を備えたことにより、回転数を上昇させることで揚水量を増加でき、微粒化できる水の量を増加させた水微粒化装置を提供することを目的としている。また、この微粒化装置を用い加湿能力を向上させた加湿装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するための第1の課題解決手段は、回転力を生じさせる駆動手段と、水を貯留する貯水部を備え、回転により水を微粒化する水微粒化部と、回転により貯水部より揚水する揚水部を備える水微粒化装置であって、前記貯水部において、揚水部の回転によって回転の中心部に生じる水位の低下を抑制するための水位低下抑制手段を備えたものである。
また、第2の課題解決手段は、第1の課題解決手段において、水位低下抑制手段が揚水部の回転により貯水部に生じる水の流れに対する抵抗作用を有するようにしたものである。
また、第3の課題解決手段は、第1の課題解決手段において、水位低下抑制手段に揚水部の回転により生じる回転中心軸から遠心方向に向かう水の流れに対する抵抗作用を有した抵抗部材を備えたものである。
また、第4の課題解決手段は、第1の課題解決手段において、水位低下抑制手段に揚水部の回転により貯水部に生じる回転方向の流れに対して抵抗作用を有した抵抗部材を備えたものである。
また、第5の課題解決手段は、第1の課題解決手段において、水位低下抑制手段に揚水部の回転により貯水部に生じる回転軸方向の流れに対する抵抗作用を有した抵抗部材を備えたものである。
また、第6の課題解決手段は、第3から5のいずれかの課題解決手段において、抵抗部材の少なくとも一部を平板状に形成したものである。
また、第7の課題解決手段は、第3または4の課題解決手段において、水位低下抑制手段が少なくとも1つ以上の抵抗部材を、揚水部の外側に、揚水部を中心として環状に並べて配してなるようにしたものである。
また、第8の課題解決手段は、第3または4の課題解決手段において、水位低下抑制手段が環状に形成した抵抗部材を、揚水部を内包するように配してなるようにしたものである。
また、第9の課題解決手段は、第7または8の課題解決手段において、抵抗部材が網目状のシート部材からなるものである。
また、第10の課題解決手段は、第7または第8の課題解決手段において、抵抗部材が三次元立体構造を有する部材からなるものである。
また、第11の課題解決手段は、第10の課題解決手段において、抵抗部材が発泡形状をした部材からなるものである。
また、第12の課題解決手段は、第10の課題解決手段において、抵抗部材が繊維を絡ませた部材からなるものである。
また、第13の課題解決手段は、第10の課題解決手段において、抵抗部材が立体形状編物の部材からなるものである。
また、第14の課題解決手段は、第9から13の課題解決手段において、抵抗部材を収納する収納ケースを備えたものである。
また、第15の課題解決手段は、第14の課題解決手段において、収納ケースに抵抗部材を支持するための複数のボス部を有したものである。
また、第16の課題解決手段は、第5の課題解決手段において、平板状に形成された抵抗部材を水面と略平行かつ水面より下方で揚水部の下端よりも上方に配したものである。
また、第17の課題解決手段は、第1から16のいずれかの課題解決手段において、請求項1から16のいずれか1項に記載の水微粒化装置と、送風手段を備え、送風手段により水微粒化装置に送風して加湿するものである。
本発明によれば、微粒化する水の量を増加させることが可能な水微粒化装置を提供できる。
また、加湿能力をより向上した加湿装置を提供することができる。
本発明の請求項1記載の発明は、回転力を生じさせる駆動手段と、水を貯留する貯水部を備え、回転により水を微粒化する水微粒化部と、回転により貯水部より揚水する揚水部を有する水微粒化装置であって、貯水部において、揚水部の回転によって回転中心部に生じる水位の低下を抑制するための水位低下抑制手段を備えたものである。
揚水部の回転数を高めると、本来ならば揚水部の内側にある水にかかる遠心力が増大し、揚水部の内壁に沿って上昇する水の量が増加するが、ある程度以上の回転数になると、揚水部の外側の水の旋回速度が上昇し、その遠心力により渦が生じ、回転の中心部の水位が低下してしまう。中心部の水位が低下すると揚水部の下部が水没しなくなってしまい、揚水部の内側に水が入りこまなくなり、結果、回転数を上昇させても揚水しなくなってしまうのだが、本発明は水位低下抑制手段を備えたので、この中心部の水位の低下を抑制でき、したがって回転数を上昇させることにより揚水量を増加することができるものである。
これにより、揚水量を増加し微粒化する水の量を増加できる水微粒化装置を提供できるという効果を奏するものである。
本発明の請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、水位低下抑制手段が揚水部の回転により貯水部に生じる水流に対する抵抗作用を有するものであり、水の流れを多方向に分散させ、渦が発生しにくくできるという作用効果を奏する。
本発明の請求項3記載の発明は、請求項1記載の発明において、水位低下抑制手段が揚水部の回転により生じる回転中心軸から遠心方向に向かう水の流れに対して抵抗作用を有した抵抗部材を備えるものであり、抵抗部材が水に遠心力に対する抗力を与えることによって遠心方向への水の流れを抑え、中心部の水の低下を抑制することができるという効果を奏する。
本発明の請求項4記載の発明は、請求項1記載の発明において、水位低下抑制手段が揚水部の回転により貯水部に生じる回転方向の流れに対して抵抗作用を有した抵抗部材を備えるものであり、水の回転方向の流速を低下させて遠心力を低下させ、渦が生じにくくなるという効果を奏する。
本発明の請求項5記載の発明は、請求項1記載の発明において、水位低下抑制手段が揚水部の回転により貯水部に生じる回転軸方向の流れに対して抵抗作用を有した抵抗部材を備えるものであり、回転軸方向の水の流れを抑制して相対的に水位が変動しにくくすることにより、中心部の水位の低下を抑えるという効果を奏する。
また、請求項6記載の発明は、請求項3から5のいずれか1項に記載の発明において、抵抗部材の少なくとも一部を平板状に形成したものであり、平板の幅広面を水の流れに対向させ、より多くの水を受け止めることができるという効果を奏するものである。
また、請求項7記載の発明は、請求項3または4に記載の発明において、水位低下抑制手段が少なくとも1つ以上の抵抗部材を揚水部の外側に揚水部を中心として環状に並べて配してなるものであり、回転方向の流れに沿って抵抗作用を働かせるので、全体としてより強い抵抗作用を与えることができるという効果を奏する。
また、請求項8記載の発明は、請求項3または4に記載の発明において、水位低下抑制手段が環状に形成した抵抗部材を揚水部を内包するように配してなるものであり、水の流れに対して連続的に抵抗作用を働かせることができるという効果を奏する。
また、請求項9記載の発明は、請求項7または8に記載の発明において、抵抗部材が網目状のシート部材からなるものであり、網目状にすることによって抵抗部材に衝突して勢いが弱められた水が逃げる逃げ道が形成されるので、衝突した水が上方に跳ね上がって発生する騒音を抑えることができ、また、目的の形状に加工しやすいという効果を奏する。
また、請求項10記載の発明は、請求項7または8に記載の発明において、抵抗部材が三次元立体構造を有する部材からなるものであり、単位体積あたりの表面積を大きくし、水流が衝突する面積を増加させてより抵抗作用を強くすることができるという効果を奏する。
また、請求項11記載の発明は、請求項10記載の発明において、抵抗部材が発泡形状をした部材からなるものであり、柔軟で所望の形状に変形させやすいという効果を奏する。
また、請求項12記載の発明は、請求項10記載の発明において、抵抗部材が繊維を絡ませた部材からなるものであり、丈夫で破損しにくくできるという効果を奏する。
また、請求項13記載の発明は、請求項10記載の発明において、抵抗部材が立体形状編物の部材からなるものであり、編物構造が丈夫であるために形状を維持させやすいという効果を奏する。
また、請求項14記載の発明は、請求項9から13のいずれか1項に記載の発明において、抵抗部材を収納する収納ケースを備えたものであり、流れる水の衝撃による抵抗部材の破損や変形、脱落等を予防することができるという効果を奏する。
また、請求項15記載の発明は、請求項14記載の発明において、収納ケースに抵抗部材を支持するための複数のボス部を有したものであり、このボス部によって抵抗部材の支持を補助し、より強く固定することができるという効果を奏する。
また、請求項16記載の発明は、請求項5記載の発明において、水面より下方かつ揚水部の下端よりも上方に配されているものであり、揚水部の回転によって生じる渦は抵抗部材によってある程度遮られ、抵抗部材よりも下方には入りにくくなるので、水位の低下を抑制することができるという効果を奏する。
また、請求項17記載の発明は、請求項1から16のいずれか1項に記載の水微粒化装置と、送風手段を備え、送風手段により水微粒化装置に送風して加湿するものであり、この水微粒化装置を用いることで微粒化する水の量が多くなり、気化する水分量が多くなるために加湿量が増加することになる。
したがって、加湿能力をより向上した加湿装置を提供することができるという効果を奏する。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1における水微粒化装置を用いた加湿装置の本体1の概略断面図である。
図1に示すように、本体1は、回転動力を生ずる駆動手段2と、下部に貯水部3を備えたタンクケーシング4と、タンクケーシング4の上部を覆うふた5と、タンクケーシング4の下方にあり駆動手段2を内包するモータケース6と、駆動手段2と連結した回転部材7と、送風手段8と、回転により水を放散および衝突させて水を微粒化するための水微粒化部として作用する水微粒化板9と、揚水部として作用する中空で逆円錐台形状の揚水管10と、送風手段8、水微粒化板9、揚水管10および回転部材7とそれぞれ連結する受動部11によって構成され、タンクケーシング4の下部には、揚水管10の回転によって回転の中心部に生じる水位の低下を抑制するための水位低下抑制手段12が備えられている。また、ふた5には、空気を本体1に吸込むための吸込口13および本体1から空気を吹出すための吹出口14が備えられ、太矢印15に示すような風路が形成されている。
揚水管10の下端は貯水部3に貯留された水に水没しており、駆動手段2を駆動させると受動部11と連結した揚水管10が回転し、貯水部3の水が揚水される。揚水管10によって揚水された水は、受動部11に設けられたスリット穴16から遠心方向に放散され、受動部11と連結された水微粒化板9に衝突し、微粒化される。微粒化された水は、回転する送風手段8の作用により吸込口13から本体1内に吸込まれた空気と混合し、この空気は加湿される。加湿された空気は吹出口14から本体1外部へ吹出される。このような作用によりこの加湿装置は対象の空間を加湿することができる。
図2は水位低下抑制手段12を備えていない場合における、揚水管10回転時の回転中心部付近の水位の変化を示した概略断面図である。図2のように、揚水管10が回転すると貯水部3の水が旋回し、回転数が上昇するにつれて回転の中心部に渦が生じ、中心部の水位が低下し始める。中心部の水位が低下し、揚水管10の下端17よりも低くなると、揚水管10の内側18に水が入りこまなくなるので、揚水しなくなってしまう。
それに対して、水位低下抑制手段12を備えた場合を図3〜5を参照しながら説明する。
図3(a)は水位低下抑制手段12の斜視図、図3(b)は水位低下抑制手段12と揚水管10の位置関係を示す斜視図、図4は上方から見た水位低下抑制手段12の配置およびその作用を模式的に示した概略図、図5は揚水管10回転時の回転中心部付近の水位の変化を示した概略断面図である。
図3(a)に示すように、水位低下抑制手段12は、円板状の土台部19から複数の平板状の抵抗部材20が突出し、土台部19の中央部分を中心として環状に並べられている。揚水管10は、図3(b)のように環状に並べられた抵抗部材20の内側にはめ込まれるようにして配置されている。
図4に示すように、揚水管10の回転に伴い、貯水部3の水は白矢印21に示すように揚水管10を中心として旋回するが、旋回する水はこの抵抗部材20に衝突して回転方向の速度成分を失い、黒矢印22に示すように回転の中心方向もしくは遠心方向に分散する。したがって、揚水管10の回転数を上昇させても回転の中心部に渦が発生しにくくなり、回転の中心部の水位が低下しにくくなるので、図5に示すように、常に揚水管10の下端17が水没した状態を保つことができ、揚水管10の揚水量をその回転数の上昇に応じて増加させることができる。
したがって、揚水量を増加して微粒化する水の量を増加させることが可能な水微粒化装置およびそれを用いることで加湿能力を向上できる加湿装置を提供できるという効果を奏する。
(実施の形態2)
次に、水位低下抑制手段12の他の形態とした場合について、図6から10を参照しながら説明する。なお、水位低下抑制手段12以外の構成については上記した実施の形態1と同様であり、その説明を省略する。
図6(a)はロール状に丸められた網目状のシートからなるものを用いた抵抗部材23の斜視図、図6(b)は三次元立体構造を有し、環状に形成された抵抗部材28の斜視図、図7(a)は網目状のシートからなる抵抗部材23を収納する収納ケース26の斜視図、図7(b)は網目状のシートからなる抵抗部材23を収納した状態を示す斜視図、図8(a)は環状に形成された抵抗部材28を収納する収納ケース31の斜視図、図8(b)は環状に形成された抵抗部材28を収納した状態を示す斜視図、図9はこの水位低下抑制手段12と揚水管10との位置関係を模式的に示した斜視図、図10は本実施の形態において上方から見たときにその作用を模式的に示した概略断面図である。
水位低下抑制手段12は、図6(a)に示すように、ロール状に丸められた網目状のシートからなる抵抗部材23が、図7(a)に示すような円板状の土台部24から抵抗部材23を保持するための複数のボス部25が突出した収納ケース26に、図7(b)のように収納されるという構成となっている。そして、揚水管10は、図9に示すように、この水位低下抑制手段12に内包されるように配置されている。
図10に示すように、揚水管10の回転によって白矢印27に示すように旋回する水は、この抵抗部材23の構造を形成している部分に多段階で連続的に衝突し、その流れの速度が弱められて渦が生じにくくなるので、常に揚水管10の下端17が水面下にある状態を保つことができ、揚水管10の揚水作用をその回転数の上昇に応じて増加させることができる。
したがって、揚水量を増加して微粒化する水の量を増加させることが可能な水微粒化装置およびそれを用いることで加湿能力を向上できる加湿装置を提供できるという効果を奏する。
網目状のシートからなる抵抗部材23を用いた場合には、網目状にすることによって抵抗部材に衝突して勢いが弱められた水が逃げる逃げ道が形成され、水は分散して流れるため、衝突した水が水面より上方に跳ね上がり着水する時に生じる不快な騒音を抑制できるという効果もある。
一方、三次元立体構造を有した抵抗部材ものを用いた場合には、図6(b)に示すような環状に形成された抵抗部材28が、図8(a)に示すような抵抗部材28を保持するための、円板状の土台部29から複数のボス部30が突出した収納ケース31に、図8(b)のように収納されるという構成となっている。これを用いた場合には、抵抗部材28の単位体積あたりの表面積が大きいのでその抵抗作用が強められ、また、空隙部分を有しておりこの空隙部分に水が分散して流れるので、網目状のシートからなるものを用いた場合と同様に、衝突した水が水面より上方に跳ね上がり着水する時に生じる不快な騒音を抑制できるという効果もある。
ここで、三次元立体構造を有する抵抗部材として、発泡ウレタンなどの発泡樹脂、発泡金属などの発泡形状をした部材からなるものを用いると、柔軟で所望の形状に変形させやすい、安価などの効果がある。
なお、三次元立体構造を有する抵抗部材として、スチールウールなど繊維を絡ませた部材からなるものを用いると、丈夫で破損しにくくできるといった効果がある。
なお、三次元立体構造を有する抵抗部材として、表面部、連結部、裏面部からなる立体形状編物の部材からなるものを用いると、編物構造が丈夫であるために形状を維持させやすいという効果がある。
(実施の形態3)
次に、水位低下抑制手段のさらなる他の形態とした場合について、図11および12を用いて説明する。なお、水位低下抑制手段12以外の構成については上記した実施の形態1と同様であり、その説明を省略する。
図11(a)は本実施の形態における水位低下抑制手段の斜視図であり、図11(b)は水位低下抑制手段12と揚水管10との位置関係を模式的に示す斜視図、図12はその作用を示す概略断面図である。
図11(a)に示すように、水位低下抑制手段12は中央に穴が開口した円板状の抵抗部材32と、抵抗部材32と連結リブ33で連結した中央に穴が開口した円板状の土台部34からなり、図11(b)に示すように、この抵抗部材32は貯水部3の水位よりも下方で、かつ揚水管10の下端よりも上方に位置するように配置されている。
図12に示すように、揚水管10が回転すると水が旋回し、回転数の増大すると渦が生じて中央部の水位が低下するが、水位低下抑制手段12の抵抗部材32が水の流れに対して邪魔板となり、渦は気泡を伴いながら主にこの抵抗部材32よりも上方で生じ、水位の低下は抵抗部材32の位置で留まる。揚水管10の下端17は抵抗部材32よりも下方にあるため、これによって常に揚水管10の下端17が水面下にある状態を保つことができ、揚水管10の揚水作用をその回転数の上昇に応じて増加させることができる。
したがって、揚水量を増加して微粒化する水の量を増加させることが可能な水微粒化装置およびそれを用いることで加湿能力を向上できる加湿装置を提供できるという効果を奏する。
以上説明した内容は、発明を実施するための一形態についてのみ説明したものであり、本発明は上記した実施の形態に限定されるものではない。
以上のように本発明にかかる水微粒化装置およびそれを用いた加湿装置は、回転数を上昇させて微粒化できる水の量を増やし、加湿能力を増加させることができる加湿装置を提供するものであり、実施の形態1〜3に示した加湿装置のみならず、加湿空気清浄装置、浴室サウナ装置、マイナスイオンによるリラクゼーション機器、美顔器、噴霧器、洗浄器などにも適用することができる。
本発明の実施の形態1における水微粒化装置を用いた加湿装置の概略断面図 同実施の形態における水位低下抑制手段を備えていない場合の水位変化を示す概略断面図 (a)同実施の形態における水位低下抑制手段の斜視図、(b)同実施の形態における水位低下抑制手段と揚水管の位置関係を示す斜視図 上方から見た水位低下抑制手段の配置およびその作用を模式的に示した概略図 同実施の形態における揚水管回転時の回転中心部付近の水位変化を示す概略断面図 (a)実施の形態2におけるロール状に丸められた網目状のシートからなるものを用いた抵抗部材の斜視図、(b)実施の形態2における三次元立体構造を有し環状に形成された抵抗部材の斜視図 (a)同実施の形態における網目状のシートからなる抵抗部材を収納する収納ケースの斜視図、(b)同実施の形態における網目状のシートからなる抵抗部材を収納した状態を示す斜視図 (a)同実施の形態における環状に形成された抵抗部材を収納する収納ケースの斜視図、(b)同実施の形態における環状に形成された抵抗部材を収納した状態を示す斜視図 同実施の形態における水位低下抑制手段と揚水管との位置関係を模式的に示した斜視図 同実施の形態における上方から見たときにその作用を模式的に示した概略断面図 (a)実施の形態3における水位低下抑制手段の斜視図、(b)実施の形態3における水位低下抑制手段と揚水管との位置関係を模式的に示す斜視図 同実施の形態における水位低下抑制手段の作用を示す概略断面図 従来の水微粒化装置とそれを用いた加湿装置の概略断面図
符号の説明
2 駆動手段
3 貯水部
8 送風手段
9 水微粒化板
10 揚水管
12 水位低下抑制手段
20、23、28、32 抵抗部材
25 ボス部
26 収納ケース

Claims (17)

  1. 回転力を生じさせる駆動手段と、水を貯留する貯水部を備え、回転により水を微粒化する水微粒化部と、回転により前記貯水部より揚水する揚水部を備える水微粒化装置であって、前記貯水部において、前記揚水部の回転によって回転の中心部に生じる水位の低下を抑制するための水位低下抑制手段を備えたことを特徴とする水微粒化装置。
  2. 水位低下抑制手段は、揚水部の回転により生じる水の流れに対する抵抗作用を有することを特徴とする請求項1記載の水微粒化装置。
  3. 水位低下抑制手段は、揚水部の回転により生じる回転中心軸から遠心方向に向かう水の流れに対する抵抗作用を有した抵抗部材を備えることを特徴とする請求項2記載の水微粒化装置。
  4. 水位低下抑制手段は、揚水部の回転により生じる回転方向の流れに対する抵抗作用を有した抵抗部材を備えることを特徴とする請求項2記載の水微粒化装置。
  5. 水位低下抑制手段は、揚水部の回転により貯水部に生じる回転軸方向の流れに対する抵抗作用を有した抵抗部材を備えることを特徴とする請求項2記載の水微粒化装置。
  6. 抵抗部材の少なくとも一部を平板状に形成したことを特徴とする請求項3から5のいずれか1項に記載の水微粒化装置。
  7. 水位低下抑制手段は、少なくとも1つ以上の抵抗部材を、揚水部の外側に、前記揚水部を中心として環状に並べて配してなることを特徴とする請求項3または4に記載の水微粒化装置。
  8. 水位低下抑制手段は、環状に形成した抵抗部材を、揚水部を内包するように配してなることを特徴とする請求項3または4記載の水微粒化装置。
  9. 抵抗部材は、網目状のシート部材からなることを特徴とする請求項7または8に記載の水微粒化装置。
  10. 抵抗部材は、三次元立体構造を有する部材からなることを特徴とする請求項7または8に記載の水微粒化装置。
  11. 抵抗部材は、発泡形状をした部材からなることを特徴とする請求項10記載の水微粒化装置。
  12. 抵抗部材は、繊維を絡ませた部材からなることを特徴とする請求項10記載の水微粒化装置。
  13. 抵抗部材は、立体形状編物の部材からなることを特徴とする請求項10記載の水微粒化装置。
  14. 抵抗部材を収納する収納ケースを備えていることを特徴とする請求項9から13のいずれか1項に記載の水微粒化装置。
  15. 収納ケースは抵抗部材を支持するための複数のボス部を有していることを特徴とする請求項14記載の水微粒化装置。
  16. 平板状に形成された抵抗部材が水面と略平行かつ水面より下方で揚水部の下端よりも上方に配されていることを特徴とする請求項5記載の水微粒化装置。
  17. 請求項1から16のいずれか1項に記載の水微粒化装置と、送風手段を備え、前記送風手段により前記水微粒化装置に送風して加湿することを特徴とする加湿装置。
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