JP2009262346A - インクジェット記録方法及びインクジェット記録システム - Google Patents

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哲也 枝村
Takatoshi Nakano
孝俊 中野
Hiroshi Taira
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Abstract

【課題】従来よりも更にスループットを向上させつつスミア問題の発生しない画像を、連続してあるいは表裏面に出力するインクジェット記録方法および記録システムを提供する。
【解決手段】画像データより取得したインクの付与量の分布に関する情報に基づいて、画像データにおける記録の順番を設定し、記録を行う。これにより、連続して行われる記録動作を待機させる時間を減少させることが可能となる。
【選択図】図6

Description

本発明は、記録液(インク)を用いて記録媒体に画像を記録するインクジェット記録装置に関する。特に、記録媒体に付与されたインクが充分に定着されていない状態で、記録媒体が搬送・積載されることによって生じるスミア問題を、スループットの低下を極力抑えながら防止するための記録制御に関する。
インクジェット記録装置は、記録ヘッドの吐出口からインクを吐出飛翔させ、これを記録媒体に付着させて画像を形成する。このようなインクジェット記録装置は、比較的小型で低価格に提供可能でありながら、高解像で高画質な画像を低騒音かつ高速に出力できることから、近年広く有用されている。
インクジェット記録装置の多くは、液体の水性インクを使用しているため、記録動作を行った後、インクが記録媒体に完全に定着するまでには、ある程度の時間を要する。そして、この定着に要する時間が、連続して複数の記録媒体に高速に記録を行うような状況においては、画像品位や使い勝手に不具合を生じさせる場合がある。以下、このような不具合をスミア問題と称し、具体的な例を説明する。
図1は、一般的なインクジェット記録装置における、記録媒体の給紙および排紙状態を説明するための概略図である。図において、インクジェット記録装置1には、記録前の記録媒体を集積し、記録動作に応じて1枚ずつ装置内部へ給紙させるための給紙トレイ2、および記録後の排出された記録媒体を積載保持する排紙トレイ3が備えられている。記録動作に応じて、給紙トレイ2上の最上位に位置する1枚の記録媒体4は、装置内部に給紙され、その表面に記録動作が行われると、排紙トレイ3へと排出される。このとき、後続して排紙された記録媒体はより上位に重ねられるように排紙される。
図2(a)〜(e)は、後続して記録される後続記録媒体4の記録動作に伴う搬送の段階を説明するための記録装置の側面図である。先行して記録が行われた先行記録媒体5が排紙トレイ3に排紙されている状態で、後続記録媒体4の記録動作が開始されると、後続記録媒体4は、図2(a)の矢印の方向に給紙され、記録装置1の内部で記録データに従ったインクの記録が行われる。記録装置1の内部には、記録媒体に向けてインクを吐出する記録ヘッドのほか、記録媒体を支持し記録動作に伴ってこれを搬送するための、給紙ローラ、搬送ローラおよび排紙ローラなどが備えられている。記録ヘッドによるインクの記録動作と複数のローラの連携搬送によって、後続記録媒体4は段階的に給紙トレイ2から排紙トレイ3の方向へ搬送され、やがてその先端が装置1の排紙口より図2(b)のように現れる。多くの記録装置では、このように、排紙トレイ3よりも浮き上がった位置に記録媒体の先端が排出されるように構成されている。
その後、記録動作が進行し、後続記録媒体4の先端が装置内のローラからある程度の距離を置くようになると、装置内のローラは記録媒体を水平に支持しておくことが出来なくなる。結果、後続記録媒体4の先端は図2(c)のように下方へと垂れ、先行記録媒体5の記録面に接触する。このような状態になっても、後続記録媒体4への記録動作および排出動作は継続されるので、後続記録媒体4の先端は先行記録媒体5の記録面を擦りながら矢印の方向へと進行する(図2(d))。そして、後続記録媒体4に対する全ての記録が完了すると、後続記録媒体4は、排紙トレイ3において先行記録媒体5の記録面に背面を接触される状態で積載される(図2(e))。
このような一連の記録動作において、先行記録媒体5の表面に記録されたインクが充分に定着していない場合、後続記録媒体4の擦過によって先行記録媒体5の画像は乱されることがある。また、後続記録媒体4の背面に先行記録媒体5の表面に残存するインクが転写し、背面を汚染するという不具合も生じる。すなわちスミア問題が発生するのである。
従来、このようなスミア問題を解決するため、熱ヒータのような定着機構を設け、記録媒体へのインクの定着を促進させる構成が提案されている。また、先行記録媒体の定着が充分でない場合を懸念して、排出された後続記録媒体が先行記録媒体の記録面に接触するタイミングをなるべく遅延させるように、記録後の後続記録媒体を一時的に保持する機構を備えた記録装置も提供されている。しかし、いずれにしても、記録装置に対し、スミア問題を回避するための新たな機構を設けなければならず、装置が大掛かりになり、小型の記録装置には適用し難いと言う問題があった。
これに対し、特許文献1には、先行記録媒体における単位面積あたりのインクの付与量に基づいて、後続記録媒体に対し記録速度を遅延する制御を行う方法が開示されている。具体的に説明すると、まず、先行記録媒体における単位面積あたりへのインクの付与量のほか、記録媒体の種類や環境温度など様々な条件から、先行記録媒体の定着完了時間、すなわち後続記録媒体が先行記録媒体に接触可能となるまでの時間を決定する。そして、当該決定時間が経過する前に、後続記録媒体の先端が先行記録媒体に接触する恐れがある場合には、この決定時間が経過するまで、後続記録媒体への記録動作を一時的に待機させるのである。このような特許文献1の制御方法であれば、インクの付与量など様々な条件に応じて待機時間が調整されるので、待機時間のために必要以上にスループットを低下させることはない。
一方、近年では、記録媒体の両面に記録を行うために、記録媒体を装置内に再搬入し反転するための機構を設けたインクジェット記録装置が提供されている。このような記録装置では、片面への記録が完了した記録媒体を、再度装置内部に引き戻し、表裏を反転し、その状態でもう片面への記録を実行し、その後排出トレイへと排出する。そしてこの場合でも、片面に記録され定着されていないインクが、装置内部の反転機構に付着してこれを汚染したり、新たに搬入されてきた記録媒体に反転機構に付着したインクが再転写したりという不具合、すなわちスミア問題が懸念される。
これに対し、特許文献2には、両面記録を行う際の反転機構に関するスミアを回避するための制御方法が開示されている。具体的には、表面(先行面)における単位面積あたりへのインクの付与量に関する情報から、表面(先行面)に対する記録動作終了から裏面(後続面)に対する記録動作開始までの動作停止時間の長さを決定する方法である。このような特許文献2の制御方法であれば、インクの付与量に関する情報に応じて動作停止時間が調整されるので、両面記録を行う場合において、反転動作停止時間のために必要以上にスループットを低下させることはない。
以上説明したように、近年のインクジェット記録装置においては、特許文献1や特許文献2に開示されているように、記録媒体における単位面積あたりに付与されるインクの量に関する情報を用いて、記録動作を待機する時間を調整している。このような方法であれば、小型のインクジェット記録装置でも比較的容易に実現可能である。そして、ページそれぞれの条件に応じて、最適な待機時間が設定されるので、必要以上に待機時間を設けてスループットを低下させることなく、スミア問題の発生しない画像を出力することが可能となっている。
特開2002−3367319号公報 特開2005−125750号公報
しかしながら、本発明者らは、特許文献1や特許文献2に開示されているような待機時間の設定方法では、必ずしもその待機時間が最短になるように、充分な配慮がなされているわけではないと判断した。
本発明者らは、同じように高い付与量を有する単位領域であっても、その単位領域がページ内あるいは記録媒体のどの位置にあるかによって記録されるタイミングは様々であることに着目した。例えば、ページの先端に位置し記録動作開始直後のタイミングで記録された単位領域は、そのページ全体の記録動作が完了するまでの間にある程度の定着が進んでいる。その一方で、ページの後端に位置しページ全体の記録動作が完了する直前に記録された単位領域については、ページ全体の記録動作が完了した時点で、殆ど定着が進んでいない。また、両面記録を行う際の1枚の記録媒体に対するトータルな記録時間を考えた場合、最初に記録されるページ(第1面)の定着時間は再搬入するまでの待機時間に影響を与えるが、後から記録されるページ(第2面)の定着時間は影響を与えない。よって、両面記録の場合には、より定着時間が短い面を第1面とする方がトータルな記録時間を短縮することが期待できる。
本発明者らはこのような状況に着目しスループットを向上させるために成されたものである。よってその目的とするところは、インク付与量の分布に応じて記録媒体に対する記録の順番を制御し、従来よりも更にスループットを向上させつつスミア問題の発生しない画像を出力するインクジェット記録方法を提供することである。
そのために本発明においては、画像データに従ってインクを吐出する記録ヘッドを用いて記録媒体に画像を形成するインクジェット記録方法であって、記録媒体に対するインクの付与量の分布に関する情報を前記画像データより取得する工程と、前記分布に基づいて前記画像データの記録の先端と後端を設定する工程と、前記設定工程によって設定された前記画像データの記録の先端から後端に向けて、前記記録ヘッドを用いて画像を記録する工程と、を有することを特徴とする。
また、画像データに従ってインクを吐出する記録ヘッドを用いて複数の記録媒体に複数のページの画像を形成するインクジェット記録方法であって、前記複数の記録媒体に対するインクの付与量の分布に関する情報を前記画像データより取得する工程と、前記分布に基づいて、前記複数のページの全てに共通する前記画像データの記録の先端と後端を設定する工程と、前記設定工程によって設定された前記画像データの記録の先端から後端に向けて、前記記録ヘッドを用いて前記複数のページの全ての画像を記録する工程と、を有することを特徴とする。
また、画像データに従ってインクを吐出する記録ヘッドを用いて記録媒体の表面および裏面に画像を形成するインクジェット記録方法であって、前記表面および裏面のそれぞれについてインクの付与量に関する情報を前記画像データより取得する工程と、前記情報に基づいて前記画像データの第1面と第2面を設定する工程と、前記記録ヘッドを用いて前記第1面の画像を前記記録媒体に記録する工程と、前記第1面が記録された前記記録媒体の表裏面を反転する工程と、前記記録ヘッドを用いて前記第2面の画像を前記反転された記録媒体に記録する工程とを有することを特徴とする。
また、画像データに従ってインクを吐出する記録ヘッドを用いて記録媒体に画像を形成するインクジェット記録システムであって、記録媒体に対するインクの付与量の分布に関する情報を前記画像データより取得する手段と、前記分布に基づいて前記画像データの記録の先端と後端を設定する手段と、前記設定手段によって設定された前記画像データの記録の先端から後端に向けて、前記記録ヘッドを用いて画像を記録する手段と、を備えることを特徴とする。
さらに、画像データに従ってインクを吐出する記録ヘッドを用いて複数の記録媒体に複数のページの画像を形成するインクジェット記録システムであって、前記複数の記録媒体に対するインクの付与量の分布に関する情報を前記画像データより取得する手段と、前記分布に基づいて、前記複数のページの全てに共通する前記画像データの記録の先端と後端を設定する手段と、前記設定手段によって設定された前記画像データの記録の先端から後端に向けて、前記記録ヘッドを用いて前記複数のページの全ての画像を記録する手段と、を備えることを特徴とする。
更にまた、画像データに従ってインクを吐出する記録ヘッドを用いて記録媒体の表面および裏面に画像を形成するインクジェット記録システムであって、前記表面および裏面のそれぞれについてインクの付与量に関する情報を前記画像データより取得する手段と、前記情報に基づいて前記画像データの第1面と第2面を設定する手段と、前記記録ヘッドを用いて前記第1面の画像を前記記録媒体に記録する手段と、前記第1面が記録された前記記録媒体の表裏面を反転する手段と、前記記録ヘッドを用いて前記第2面の画像を前記反転された記録媒体に記録する手段とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、インク付与量の分布に応じて記録媒体に対する記録の順番を制御することが出来るので、定着に要する時間のために記録装置が待機する時間を減少させることが可能となる。結果、従来よりも更にスループットを向上させつつスミア問題の発生しない画像を出力することが可能となる。
本実施例においても、背景技術の項で説明した図1あるいは図2(a)〜(e)で説明したインクジェット記録装置を使用する。
図3は、本実施例のインクジェット記録システムにおける制御の構成を説明するためのブロック図である。図において、100はインクジェット記録装置1の各部の制御を行う制御部である。制御部100は、種々の演算、判別、制御を行うMPU101、MPU101が実行するプログラムや各種パラメータを格納するROM102、MPU101による処理のワークエリアとして機能するDRAM103およびゲートアレイ(G.A)104を有する。
記録装置の外部に接続されているホスト装置200は、画像データを作成するためのアプリケーションソフトや、記録装置1のために画像データを加工するためのプリンタドライバソフトがインストールされている。ホスト装置200で生成された画像データや記録装置1の状態を示すステータス信号は、インターフェイス105を介してホスト装置200と制御部100の間で送受信される。インターフェイス105を介して入力された画像データは、ゲートアレイ104を介してMPU101及びDRAM103に入力される。
ヘッドドライバ108は、制御部100の指示に従い、記録ヘッド7の個々の記録素子を駆動してインクを吐出させる。モータードライバ110は、制御部の指示のもと、記録媒体の給紙、搬送および排紙に関わる複数のローラを回転するための搬送モータ109の駆動を行う。モータードライバ112は、制御部の指示に従い、インクを吐出する記録ヘッド7を搭載しながら記録装置内を往復走査するキャリッジの動力源となるキャリッジモータ111を駆動する。
さらに、制御装置100には、キャリッジの位置を検出するためのエンコーダ114および記録媒体の給紙位置を判断するためのPEセンサ113などが接続されている。
図4は、本実施例のホスト装置200および記録装置1によって構成されるインクジェット記録システムにおける、記録時の制御の工程を説明するためのフローチャートである。
記録開始のコマンドが確認されると、まずStep1において、注目するページを先端方向の画像領域(領域A)と後端方向の画像領域(領域B)に等分割する。そして、分割した個々の領域に対するインクの記録デューティからそれぞれの領域の判定値aおよびbを取得する。以下、Step1における判定値aおよびbの取得方法を具体的に説明する。
図5は、上半分の画像領域(領域A)と下半分の画像領域(領域B)に含まれる単位領域の記録デューティから、領域Aと領域Bのトータルの記録デューティを求める方法を説明するための図である。本実施例では、記録媒体に記録すべき画像を、水平方向および垂直方向に並列する複数の単位領域に分割して考える。具体的には、水平方向に3分割、垂直方向に8分割して全24個の単位領域を得、領域Aおよび領域Bのそれぞれに12個ずつの単位領域が含まれるようにする。そして、注目するページの画像データより、それぞれの単位領域の記録デューティをカウントする。ここで記録デューティとは、その領域に付与されるインクの量に相関する値であり、記録デューティが高いほど多くのインクがその単位領域に付与されることになる。その後、領域Aと領域Bのそれぞれについて、これらに含まれる単位領域の記録デューティを加算し、領域Aと領域Bそれぞれのトータルの記録デューティを算出する。本実施例では、このトータルの記録デューティをそれぞれの領域の判定値とする。具体的には、領域Aのトータルの記録デューティが判定値a、領域Bのトータルの記録デューティが判定値bとなる。図5では、個々の単位領域における記録デューティから、判定値a=24および判定値b=26となる例が示されている。
再度図4を参照するに、Step1で各領域の判定値aおよびbが得られると、Step2へ進み、判定値aおよびbを比較した結果により、画像データの上下を反転する必要があるか否かを判断する。本実施例の場合、a≧bであった場合は、領域Aのインク付与量の方が領域Bのインク付与量よりも大きく、領域A側を先端としたそのままの状態でよい、すなわち上下反転の必要は無いと判断し、Step4へ進む。一方、a<bであった場合、すなわち領域Bのインク付与量の方が領域Aのインク付与量よりも大きい場合、上下反転の必要があると判断し、Step3へ進み、領域A側を先端とした現在の状態からB側を先端とするように画像データの上下を反転させる。
続くStep4では、上下(記録の先端と後端)の確定した画像データに従って1ページ分の記録動作を実行する。すなわち、記録ヘッドは画像データの記録の先端から後端に向けてインクを付与し、画像を形成して行く。Step5では、先行して排紙されている記録媒体にウェイト時間がまだ残っている場合、そのウェイト時間が経過するまで待機し、その後、排紙する。
更にStep6へ進み、未だ記録すべき画像データが残っているか否かを判断する。残っている場合、Step1へ戻り次ページに対する処理を開始する。残っていない場合、本処理を終了する。以上説明した一連の工程は、図3で示した記録システムの中であれば、ホスト装置200で行われても記録装置1で行われても構わない。
図6(a)〜(d)は、本実施例の作用効果を模式的に説明するための図である。例えば、ホスト装置200のアプリケーションソフトにおいて、上半分の方が下半分よりも濃度が高く形成された図6(a)のような画像を記録する場合を考える。この場合、領域Aの記録デューティの方が領域Bの記録デューティよりも高くなり、インクが記録媒体に定着するのに要する時間も、領域Aの方が領域Bよりも多くなる。
このような場合、本実施例では図4のStep2において、a≧bであるから画像の反転の必要はない判断される。よって、Step3の上下反転はなされず、画像の上端部が記録の先端部となるような記録動作が行われる。すなわち、記録後の記録媒体は、図6(b)のような状態で記録装置1から排紙トレイ3に排出される。この場合、領域Aのためのウェイト時間は、領域Bへの記録時間と同時に経過する。すなわち、領域Bへの記録動作を行っている間に領域Aの定着は進み、領域Bへの記録が完了した時点では、領域Aのウェイト時間が0、あるいは殆ど0に近い状態とすることが出来る。結果、後続記録媒体の記録動作に影響するページ全体のためのウェイト時間を、小さく抑えることが出来る。
一方、ホスト装置200のアプリケーションソフトにおいて、下半分の方が上半分よりも濃度が高く形成された図6(c)に示すような画像を記録する場合を考える。このような場合、領域Bの記録デューティの方が領域Aの記録デューティよりも高くなり、インクが記録媒体に定着するのに要する時間も、領域Bの方が領域Aよりも多くなる。
図6(c)に示すような画像を記録する場合、本実施例では図4のStep2において、a<bであるから画像の上下を反転する必要があると判断される。よって、Step3にて画像データの上下が反転され、記録時の先端と後端が逆転される。その結果、記録後の記録媒体は、図6(d)のような状態で記録装置1から排紙トレイ3に排出される。この場合、インク付与量が多く、よりウェイト時間を必要とする領域Bが先行して記録されるので、領域Bのためのウェイト時間を、領域Aの記録時間と同時に経過させることが出来る。すなわち、領域Aへの記録動作を行っている間に領域Bの定着は進み、領域Aの記録が完了した時点では、領域Bのウェイト時間が0、あるいは殆ど0に近い状態とすることが出来る。結果、後続記録媒体の記録動作に影響するページ全体のためのウェイト時間を、領域Aを先行して記録する一般の場合よりも、小さく抑えることが出来る。
以上説明したように、本実施例によれば、画像の上半分(領域A)と下半分(領域B)におけるインクの付与量の分布を取得し、2つの領域のうち、より定着に時間がかかる領域が先行して記録されるように、画像データの向きを変更する。これにより、相対的に定着に時間がかかる領域の定着を、相対的に定着に時間がかからない領域の記録動作中に進行させることが出来るので、後続記録媒体の記録動作に影響するウェイト時間を、少なく抑えることが出来る。結果、従来よりも更にスループットを向上させつつ、スミア問題の発生しない画像を出力することが可能となる。
なお、以上説明した記録制御は、複数のページに連続して記録動作を行う場合に、先行記録媒体の定着が未完成なうちに、後続記録媒体の排出が行われてしまうことを防止するためになされるものである。よって、連続して記録するページ数が多いほど、その効果が現れやすい。一方、記録すべきページが1枚しかない、あるいは注目するページか最終のページである場合には、図4に示した一連の工程を用意することはなく、Step4の記録動作のみを行っても構わない。
本実施例においても、図1、図2(a)〜(e)および図3で説明したインクジェット記録システムを使用する。また、記録時の制御の工程についても、図4で説明したフローチャートを活用することが出来る。ただし、本実施例では、Step1における判定値aおよびbの取得方法が、上記実施例とは異なっている。本実施例では、記録デューティに対応づけられるウェイト時間から判定値aおよびbを取得する。
図7は、記録デューティと、それぞれの記録デューティに対応する、インクが記録媒体に定着するのに要する時間、すなわちウェイト時間の例を説明するための図である。ウェイト時間は記録デューティが高いほど長く要され、例えば、記録デューティが5である単位領域には5秒のウェイト時間、記録デューティが1の単位領域では1秒のウェイト時間が必要となる。また、記録デューティが0.5以下である単位領域では、定着のためのウェイト時間は特に必要ないと判断される。
本実施例では、記録デューティとウェイト時間が、図7に示したように互いに対応付けられているLUTが、予め用意されているものとする。そして、本実施例の記録システムは、このテーブルを参照することにより、上半分の画像領域(領域A)と下半分の画像領域(領域B)に対応する判定値aおよびbを取得する。
図8は、上半分の画像領域(領域A)と下半分の画像領域(領域B)に含まれる、単位領域の記録デューティから、領域Aと領域Bの判定値を求める方法を説明するための図である。本実施例では、図7に示したテーブルを参照し、領域Aと領域Bのそれぞれについて、ウェイト時間が0ではない単位領域の数をカウントし、このカウント値をそれぞれの領域の判定値とする。図8では、領域Aの判定値a=9、領域Bの判定値b=10が得られる例を示している。
本実施例のStep2において、a≧bであった場合は、領域Aの方が領域Bよりもウェイト時間を必要とする単位領域の数が多いので、領域A側を先端としたそのままの状態でよい、すなわち上下反転の必要は無いと判断し、Step4へ進む。一方、a<bであった場合は、上下反転の必要があると判断し、Step3へ進み、領域A側を先端とした状態から領域B側を先端とするように画像データの上下を反転させる。
その結果、本実施例ではStep4において、領域Aおよび領域Bのうちウェイト時間が0ではない単位領域の数が多いほうの領域が、先行して記録されるような処理が行われる。これにより、相対的に定着に時間がかかる領域の定着を、相対的に定着に時間がかからない領域の記録動作中に進行させることが出来るので、後続記録媒体の記録動作に影響するウェイト時間を、より小さく抑えることが出来る。結果、従来よりも更にスループットを向上させつつ、スミア問題の発生しない画像を出力することが可能となる。
なお、以下の様々な実施例においても、本実施例で説明した図7のようなテーブルを参照することによって、ウェイト時間を取得する方法を説明している。但し、ここに示すようなウェイト時間と記録デューティの関係は、全実施例に共通して図のような内容に限定されるものではない。ウェイト時間とは、インクが定着するまでに必要とされる時間ではあるが、どの時点から測定される時間であるかは、以下に説明する実施例によっても様々である。例えば、注目するバンドが記録された時点から定着するまでの時間でもよいし、後続記録媒体の先端が記録装置から現れてきた時点から先行記録媒体の各バンドが定着するまでのウェイト時間であっても良い。いずれにせよ、記録デューティとの間に相関性を有する適切なウェイト時間が設定されるようなテーブルが用意されていればよい。
本実施例においても、図1、図2(a)〜(e)および図3で説明したインクジェット記録システムを使用する。また、記録時の制御の工程についても、図4で説明したフローチャートを活用することが出来る。ただし、本実施例では、Step1における判定値aおよびbの取得方法が、上記実施例とは異なっている。
図9は、上半分の画像領域(領域A)と下半分の画像領域(領域B)に含まれる、単位領域の記録デューティから、領域Aと領域Bの判定値を求める方法を説明するための図である。本実施例では、図7に示したような記録デューティとウェイト時間の関係を参照し、領域Aと領域Bのそれぞれについて、ウェイト時間が0ではない単位領域が少なくとも1つ以上存在するバンドの数をカウントし、このカウント値をそれぞれの領域の判定値とする。ここで、バンドとは、水平方向に連続する一連の単位領域の集合体を示し、本実施例では、記録ヘッドの1回の記録走査で記録することの出来る画像領域に相当する。図9の例では、バンド1、2、3、4、6、7、および8が、ウェイト時間が0ではない単位領域が少なくとも1つ以上存在するバンドとなる。一方バンド5は、ウェイト時間が0の単位領域しか存在しないバンドである。すなわち、本例の場合、領域Aの判定値a=4、領域Bの判定値b=3が得られる。
本実施例のStep2において、a≧bであった場合は、領域Aの方が領域Bよりもウェイト時間を必要とするバンドの数が多いので、領域A側を先端としたそのままの状態でよい、すなわち上下反転の必要は無いと判断し、Step4へ進む。一方、a<bであった場合は、上下反転の必要があると判断し、Step3へ進み、領域A側を先端とした状態から領域B側を先端とするように画像データの上下を反転させる。
その結果、本実施例ではStep4において、領域Aおよび領域Bのうちウェイト時間を必要とするバンドの数が多いほうの領域が、先行して記録されるような処理が行われる。これにより、相対的に定着に時間がかかる領域の定着を、相対的に定着に時間がかからない領域の記録動作中に進行させることが出来るので、後続記録媒体の記録動作に影響するウェイト時間を、より小さく抑えることが出来る。結果、従来よりも更にスループットを向上させつつ、スミア問題の発生しない画像を出力することが可能となる。
本実施例においても、図1、図2(a)〜(e)および図3で説明したインクジェット記録システムを使用する。また、記録時の制御の工程についても、図4で説明したフローチャートを活用することが出来る。ただし、本実施例では、Step1における判定値aおよびbの取得方法が、上記実施例とは異なっている。
図10は、上半分の画像領域(領域A)と下半分の画像領域(領域B)に含まれる、単位領域の記録デューティから、領域Aと領域Bの判定値を求める方法を説明するための図である。本実施例では、図7に示したようなテーブルを参照し、バンドごとに、各バンドに含まれる複数の単位領域のウェイト時間の最大値を求める。その後、領域Aと領域Bのそれぞれについて、各バンドで求められた最大値を加算し、この加算値をそれぞれの領域の判定値とする。図10の例では、例えばバンド1の最大値は5、バンド2の最大値は2となる。そして、領域Aの判定値a=12、領域Bの判定値b=13となる。
本実施例のStep2において、a≧bであった場合は、領域Aの方が領域Bよりもより多くのウェイト時間を必要とするバンドが存在するので、領域A側を先端としたそのままの状態でよい、すなわち上下反転の必要は無いと判断し、Step4へ進む。一方、a<bであった場合は、上下反転の必要があると判断し、Step3へ進み、領域A側を先端とした状態から領域B側を先端とするように画像データの上下を反転させる。
その結果、本実施例ではStep4において、領域Aおよび領域Bのうち、より多くのウェイト時間を必要とするバンドが含まれる領域が、先行して記録されるような処理が行われる。これにより、相対的に定着に時間がかかる領域の定着を、相対的に定着に時間がかからない領域の記録動作中に進行させることが出来るので、後続記録媒体の記録動作に影響するウェイト時間を、より小さく抑えることが出来る。結果、従来よりも更にスループットを向上させつつ、スミア問題の発生しない画像を出力することが可能となる。
本実施例においても、図1、図2(a)〜(e)および図3で説明したインクジェット記録システムを使用する。また、記録時の制御の工程についても、図4で説明したフローチャートを活用することが出来る。また、本実施例では、Step1における判定値aおよびbの取得方法も、上述した実施例4とほぼ同様とする。但し、本実施例では、各領域のバンドのうち、後続して記録される記録媒体の記録動作中に、当該記録媒体と接触する懸念のない箇所に位置するバンドのウェイト時間については、判定値を求める際に考慮に入れないことを特徴とする。
再度図2を用いて、後続記録媒体が先行記録媒体の記録面に接触する様子を詳しく説明する。図2(c)で示したように、記録動作が進行し装置内のローラが記録媒体を水平に支持しておくことが出来なくなると、後続記録媒体4の先端は下方へと垂れ、先行記録媒体3の記録面に接触する。そして、これ以降の排紙に伴って、後続記録媒体4の先端は先行記録媒体5の記録面を擦りながら矢印の方向へと進行する。ここで、記録装置の排出口から後続記録媒体4の先端が初めて先行記録媒体5に接触するまでの水平方向の距離をwとすると、実際に後続記録媒体4によって擦過されるのは、先行記録媒体のwより先の領域のみである。すなわち、先行記録媒体5においては、排出口から距離wまでの領域は、後続記録媒体による擦れの懸念は少ない。よって、本実施例では、この領域に含まれるバンドのウェイト時間については、判定値を求める際の要素に含めない。
図11は、上半分の画像領域(領域A)と下半分の画像領域(領域B)に含まれる、単位領域の記録デューティから、領域Aと領域Bの判定値を求める方法を説明するための図である。本実施例では、実施例4と同様に、図7に示したようなテーブルを参照し、バンドごとに、各バンドに含まれる複数の単位領域のウェイト時間の最大値を求める。ここで本例では、先行記録媒体5の排出口から距離wまでの領域に含まれるバンドは1バンド分であるとする。よって、本実施例では、領域Aと領域Bのそれぞれについて、各バンドで求められた最大値をバンド1とバンド8を除いた状態で加算し、この加算値をそれぞれの領域の判定値とする。上述した図11の例では、領域Aの判定値a=7、領域Bの判定値b=10となる。
本実施例のStep2において、a≧bであった場合は、領域Aの方が領域Bよりも、より多くのウェイト時間を必要とするバンドの数が多いので、領域A側を先端としたそのままの状態でよい、すなわち上下反転の必要は無いと判断し、Step4へ進む。一方、a<bであった場合は、上下反転の必要があると判断し、Step3へ進み、領域A側を先端とした状態から領域B側を先端とするように画像データの上下を反転させる。
その結果、本実施例ではStep4において、領域Aおよび領域Bのうち、より多くのウェイト時間を必要とするバンド含まれている方が、先行して記録されるような処理が行われる。つまり、相対的に擦過による画像劣化が懸念される領域のインク定着を、相対的に擦過による懸念の少ない領域の記録動作中に進行させることが出来るので、後続記録媒体の記録動作に影響するウェイト時間を、より小さく抑えることが出来る。結果、従来よりも更にスループットを向上させつつ、スミア問題の発生しない画像を出力することが可能となる。
なお、以上では、排出口から距離wまでの領域に含まれるバンドが1バンド分である場合について説明したが、実際の距離wは、記録媒体の種類やサイズ、環境温度や湿度などによって変動する。それぞれの条件によって適切な距離wが設定され、さらにこの領域に含まれるバンドの数が設定されれば、本実施例は有効に機能することが出来る。
本実施例においても、図1、図2(a)〜(e)および図3で説明したインクジェット記録システムを使用する。また、記録時の制御の工程についても、図4で説明したフローチャートを活用することが出来る。また、本実施例では、Step1における判定値aおよびbの取得方法も、上述した実施例4とほぼ同様とする。
本実施例では、個々のバンドは記録ヘッドによる1回の記録走査で画像が完成されるものとし、1バンド分の記録走査と1バンド分の搬送動作を交互に8回繰り返すことにより、1ページ分の画像が記録されるものとする。そして、注目する記録媒体が排紙された後の後続記録媒体の記録が進行する状況において、後続記録媒体の先端が先行記録媒体接触位置するまでの時間を考慮して、判定値を算出する。
図12は、先行記録媒体の上半分の画像領域(領域A)と下半分の画像領域(領域B)に含まれる、単位領域の記録デューティから、領域Aと領域Bの判定値を求める方法を説明するための図である。本実施例では、実施例4と同様に、図7に示したようなテーブルを参照し、バンドごとに、各バンドに含まれる複数の単位領域のウェイト時間の最大値を求める。次に、個々のバンドが含まれる領域が先頭として排出された場合を前提に、後続記録媒体の先端が中央線に接触する時点から、注目するバンドに接触するまでの搬送動作の回数(LF)を求める。本例の場合、例えば領域Aについては、後続記録媒体の先端は、バンド4→バンド3→バンド2→バンド1の順に進む。よって、バンド1のLFは3、バンド2は2、バンド3は1、バンド4は0となる。後続記録媒体の1バンドを記録するのに要する時間は、記録ヘッドが1バンド分の記録走査を行うのに要する時間と、記録媒体が1バンド分搬送される時間を合計した値であり、本実施例ではこの値を0.5秒とする。この場合、後続記録媒体の先端が中央線に位置する(接触する)時点から注目するバンドに位置する(接触する)までの経過時間は、各バンドのLF×0.5秒となる。よって、この値を各バンドのウェイト時間の最大値から差し引き、これを新たな待機時間(Wait)とする。本実施例では、このようにして得られた新たな待機時間(Wait)を、領域Aと領域Bのそれぞれについて加算し、この加算値をそれぞれの領域の判定値とする。図12の例では、領域Aの判定値a=9、領域Bの判定値b=10となる。
本実施例のStep2において、a≧bであった場合は、領域Aの方が領域Bよりも、より多くのウェイト時間を必要とするバンドの数が多いので、領域A側を先端としたそのままの状態でよい、すなわち上下反転の必要は無いと判断し、Step4へ進む。一方、a<bであった場合は、上下反転の必要があると判断し、Step3へ進み、領域A側を先端とした状態から領域Bを先端とするように画像データの上下を反転させる。
その結果、本実施例ではStep4において、後続記録媒体の記録がより少ないウェイト時間で行われるような向きで、先行記録媒体の記録が行われる。結果、従来よりも更にスループットを向上させつつ、スミア問題の発生しない画像を出力することが可能となる。
本実施例においても、図1、図2(a)〜(e)および図3で説明したインクジェット記録システムを使用する。また、記録時の制御の工程についても、図4で説明したフローチャートを活用することが出来る。ただし、本実施例では、Step1における判定値aおよびbの取得方法および概念が、上記実施例とは異なっている。
図13は、A方向(画像の上端)を先端にして記録を行った場合Aと、B方向(画像の下端)を先端にして記録を行った場合Bについて、単位領域の記録デューティから、場合Aと場合Bの判定値を求める方法を説明するための図である。本実施例では、実施例4と同様に、図7に示したようなテーブルを参照し、バンドごとに、各バンドに含まれる複数の単位領域のウェイト時間の最大値を求める。更に、本実施例では、場合Aと場合Bのそれぞれについて、後続記録媒体の先端が最初のバンド上に位置する時点から、注目するバンドに位置する(接触する)までに経過する時間を、それぞれのバンドのウェイト時間の最大値から差し引く。
具体的には、まず、場合Aおよび場合Bのそれぞれについて、後続記録媒体の先端が最初のバンドに位置する時点から、注目するバンドに位置(接触)するまでの搬送動作の回数(LF)を求める。例えば、場合Aについては、バンド1のLFは7、バンド2は6、バンド3は5、バンド4は4となる。一方、場合Bについては、バンド1のLFは0、バンド2は1、バンド3は2、バンド4は3となる。上記実施例と同様、1バンドを記録するのに要する時間を0.5秒とすると、後続記録媒体の先端が最初のバンドに位置する時点から注目するバンドに位置(接触)するまでのまでの経過時間は、各バンドのLF×0.5秒となる。よって、この値を各バンドのウェイト時間の最大値から差し引き、これを新たな待機時間Wait_AおよびWait_Bとする。本実施例では、このようにして得られた新たな待機時間を、場合Aと場合Bのそれぞれについて加算し、この加算値をそれぞれの領域の判定値とする。図13の例では、場合Aの判定値a=13、場合Bの判定値b=12となる。
本実施例のStep2において、a≦bであった場合は、場合Aの方が場合Bよりも、より少ないウェイト時間で後続記録媒体の記録を行うことが出来るので、A側を先端としたそのままの状態でよい、すなわち上下反転の必要は無いと判断し、Step4へ進む。一方、a>bであった場合は、場合Bの方が場合Aよりも少ないウェイト時間で後続記録媒体の記録を行うことが出来るので、上下反転の必要があると判断し、Step3へ進み、A側を先端とした状態からB側を先端とするように画像データの上下を反転させる。
その結果、本実施例ではStep4において、後続記録媒体の記録がより少ないウェイト時間で行われるような向きで、先行記録媒体の記録が行われる。
すなわち、本実施例によれば、画像の上端を先端として記録する場合(場合A)と下端を先端として記録する場合(場合B)のうち、後続記録媒体のウェイト時間がより少なくなるように、先行記録媒体に記録する画像の向きを決めることが可能となる。結果、従来よりも更にスループットを向上させつつ、スミア問題の発生しない画像を出力することが可能となる。
本実施例においても、図1、図2(a)〜(e)および図3で説明したインクジェット記録システムを使用する。また、記録時の制御の工程についても、図4で説明したフローチャートを活用することが出来る。さらに、本実施例では、Step1における判定値aおよびbの取得方法も、上述した実施例7とほぼ同様とする。但し、本実施例では、各領域のバンドのうち、後続記録媒体の先端に擦過される懸念のないバンドについては、後続記録媒体の先端が最初のバンド上に位置する時点から、後続記録媒体が先行記録媒体上に排紙されるまでの経過時間を考慮に入れるものとする。
再度図2を参照するに、記録装置の排出口から後続記録媒体4の先端が初めて先行記録媒体5に接触するまでの水平方向の距離をwとすると、実際に後続記録媒体4によって擦過されるのは、先行記録媒体のwより先の領域のみである。すなわち、先行記録媒体5においては、排出口から距離wまでの領域は、後続記録媒体4による擦れの懸念は少なく、当該領域が後続記録媒体4に最初に接触するタイミングは、後続記録媒体4が排紙トレイに排紙された時点と考えることが出来る。よって、この領域に含まれるバンドについては、後続記録媒体の先端が注目するバンド上に位置するまでの時間ではなく、後続記録媒体が先行記録媒体の上に排紙されるまでの経過時間を考慮に入れる。ここで、本例においては、この時間、すなわち後続記録媒体の先端が最初のバンド上に位置する時点から先行記録媒体上に排紙されるまでの時間を、LFの9回分に相当するものとして説明する。
図14は、A方向を先端にして記録を行った場合Aと、B方向を先端にして記録を行った場合Bについて、単位領域の記録デューティから、場合Aと場合Bの判定値を求める方法を説明するための図である。本実施例では、実施例7と同様に、図7に示したようなテーブルを参照し、バンドごとに、各バンドに含まれる複数の単位領域のウェイト時間の最大値を求める。そして、やはり実施例7と同様に、場合Aと場合Bのそれぞれについて、後続記録媒体の先端が最初のバンド上に位置する時点から各バンド上に位置するまでに経過する時間を、それぞれのバンドのウェイト時間の最大値から差し引いた値を求める。但しこの時、場合Aでのバンド8および場合Bでのバンド1については、後続記録媒体の先端が最初のバンド上に位置する時点から後続記録媒体が先行記録媒体上に排紙されるまでの経過時間(LF×9回)を差し引いた値を求める。本実施例では、このようにして得られた新たな待機時間Wait_AおよびWait_Bを、場合Aと場合Bのそれぞれについて加算し、この加算値をそれぞれの領域の判定値とする。図14の例では、場合Aの判定値a=10、場合Bの判定値b=7.5となる。
本実施例のStep2において、a≦bであった場合は、場合Aの方が場合Bよりも、より少ないウェイト時間で後続記録媒体の記録を行うことが出来るので、A側を先端としたそのままの状態でよい、すなわち上下反転の必要は無いと判断し、Step4へ進む。一方、a>bであった場合は、場合Bの方が場合Aよりも少ないウェイト時間で後続記録媒体の記録を行うことが出来るので、上下反転の必要があると判断し、Step3へ進み、A側を先端とした状態からB側を先端とするように画像データの上下を反転させる。
その結果、本実施例ではStep4において、後続記録媒体の記録がより少ないウェイト時間で行われるような向きで、先行記録媒体の記録が行われる。
すなわち、本実施例によれば、画像の上端を先端として記録する場合(場合A)と下端を先端として記録する場合(場合B)のうち、後続記録媒体のウェイト時間がより少なくなるように、先行記録媒体に記録する画像の向きを決めることが可能となる。結果、従来よりも更にスループットを向上させつつ、スミア問題の発生しない画像を出力することが可能となる。
本実施例においても、図1、図2(a)〜(e)および図3で説明したインクジェット記録システムを使用する。また、記録時の制御の工程についても、図4で説明したフローチャートを活用することが出来る。
本実施例においても、個々のバンドは記録ヘッドによる1回の記録走査で画像が完成されるものとする。そして、先行記録媒体の各バンドの定着が完了してから後続記録媒体の先端がそのバンド上に位置するように、後続記録媒体の記録走査が行われるたびに適切な量の待機時間を設ける。そして、本実施例では、この後続記録媒体における記録中の待機時間がより少なくなるように、先行記録媒体の記録方向を設定する。
図15は、上半分の画像領域(領域A)と下半分の画像領域(領域B)に含まれる、単位領域の記録デューティから、領域Aと領域Bの判定値を求める方法を説明するための図である。本実施例では、上記実施例と同様に図7に示したようなテーブルを参照し、バンドごとに、各バンドに含まれる複数の単位領域のウェイト時間の最大値を求め、この最大値をそれぞれのバンドが必要とするウェイト時間とする。そして、各バンドが含まれる領域が先頭として排紙された場合を前提に、後続記録媒体の先端が画像領域の中心線(バンド4とバンド5の間)に位置したタイミングから、所定のウェイト時間を待機しながらも、個々のバンド上に位置するまでの経過時間を算出する。
具体的に説明するために、領域Aが先頭として排紙された場合を考える。後続記録媒体の先端が中央線上に位置したとき、バンド4が定着するまでのウェイト時間は1秒であるので、記録動作は中断され1秒間待機する。記録媒体がバンド3の直前に位置したタイミングでは、後続記録媒体の先端が中央線上に位置したタイミングから、既に1回の記録走査分0.5秒とバンド4に対する待機時間分1秒が経過している。よって、このタイミングにおけるバンド3に残存しているウェイト時間は4−0.5−1=2.5秒となるので、ここで記録動作は中断され2.5秒待機する。
また、記録媒体がバンド2の直前に位置したタイミングでは、後続記録媒体の先端が中央線上に位置したタイミングから、既に2回の記録走査分0.5秒とバンド4に対する待機時間分1秒とバンド3に対する待機時間2.5秒が経過している。よって、このタイミングにおいて、バンド2に残存している待機時間は2−0.5×2−1−2.5=−2.5秒となり、既にバンド2の定着は完了していることになる。従って、記録動作は中断されず、事実上の待機時間は0秒となる。
更に、記録媒体がバンド1の直前に位置したタイミングでは、後続記録媒体の先端が中央線上に位置したタイミングから、既に3回の記録走査分0.5秒とバンド4に対する待機時間分1秒とバンド3に対する待機時間2.5秒が経過している。よって、このタイミングにおいて、バンド1に残存している待機時間は5−0.5×3−1−2.5=0秒となる。従って、記録動作は中断されず、事実上の待機時間も0秒となる。結果、領域Aが先行して記録された場合、当該領域のために後続記録媒体の記録動作はトータルで1+2.5=3.5秒だけ待機時間のために中断されることになる。
同様にして、領域Bが先行して排紙された場合のトータルの待機時間は3秒となる。本実施例においては、このような各領域のトータルな待機時間をそれぞれの領域の判定値aおよびbとする。図15の例では、領域Aの判定値a=3.5、領域Bの判定値b=3.0となる。
本実施例のStep2において、a≧bであった場合は、領域Aの方が領域Bよりも、後続記録媒体に対しより多くのウェイト時間を必要とするので、領域A側を先端としたそのままの状態でよい、すなわち上下反転の必要は無いと判断し、Step4へ進む。一方、a<bであった場合は、上下反転の必要があると判断し、Step3へ進み、領域A側を先端とした状態から領域B側を先端とするように画像データの上下を反転させる。
その結果、本実施例ではStep4において、上記トータルな待機時間の大きい方が先行して記録される様になり、後続記録媒体の記録中のウェイト時間を、より少なくするような方向で、先行記録媒体の画像を記録する。結果、従来よりも更にスループットを向上させつつ、スミア問題の発生しない画像を出力することが可能となる。
本実施例においても、図1、図2(a)〜(e)および図3で説明したインクジェット記録システムを使用する。また、記録時の制御の工程についても、図4で説明したフローチャートを活用することが出来る。
本実施例においても、個々のバンドは記録ヘッドによる1回の記録走査で画像が完成されるものとする。そして、先行記録媒体の各バンドの定着が完了してから後続記録媒体の先端がそのバンドに接触(位置)するように、後続記録媒体の記録走査が行われるたびに適切な量の待機時間を設ける。本実施例では、この後続記録媒体における記録中の待機時間がより少なくなるように、先行記録媒体の記録方向を設定する。
図16は、A方向を先端にして記録を行った場合Aと、B方向を先端にして記録を行った場合Bについて、単位領域の記録デューティから、それぞれの判定値を求める方法を説明するための図である。本実施例では、上記実施例と同様に例えば図7に示したようなテーブルを参照し、バンドごとに、各バンドに含まれる複数の単位領域のウェイト時間の最大値を求め、この最大値をそれぞれのバンドが必要とするウェイト時間とする。そして、後続記録媒体の先端が先行記録媒体の最後に記録されたバンド(バンド8あるいはバンド1)上に位置するタイミングから、所定のウェイト時間を待機しながらも、個々のバンド上に位置する(接触する)までの経過時間を算出する。
具体的に説明するために、A方向を先端にして記録を行った場合Aを考える。後続記録媒体の先端がバンド8の直前に位置したとき、バンド8が定着するまでのウェイト時間は1秒であるので、記録動作は中断され1秒待機する。
記録媒体がバンド7の直前に位置したタイミングでは、後続記録媒体の先端がバンド8の直前に位置したタイミングから、既に1回の記録走査分0.5秒とバンド8に対する待機時間分1秒が経過している。よって、このタイミングにおけるバンド7に残存しているウェイト時間は4−0.5−1=2.5秒となるので、ここで記録動作は中断され2.5秒待機する。
また、記録媒体がバンド6の直前に位置したタイミングでは、後続記録媒体の先端がバンド8の直前に位置したタイミングから、既に2回の記録走査分0.5秒とバンド8に対する待機時間分1秒とバンド7に対する待機時間2.5秒が経過している。よって、このタイミングにおいて、バンド6に残存している待機時間は2−0.5×2−1−2.5=−2.5秒となり、既にバンド6の定着は完了していることになる。従って、記録動作は中断されず、事実上の待機時間は0秒となる。
同様にして、バンド5〜バンド1についての待機時間も算出することが出来る。結果、場合Aにおいては、後続記録媒体の記録動作はトータルで1+2.5=3.5秒だけ、待機のために中断されることになる。一方、場合Bについては、詳細は省略するが、場合Aと同様な方法によって、トータルの待機時間5秒が得られる。本実施例においては、このような各領域のトータルな待機時間をそれぞれの領域の判定値aおよびbとする。図16の例では、場合Aの判定値=3.5、場合Bの判定値=5となる。
本実施例のStep2において、a≦bであった場合は、場合Aの方が場合Bよりも、より少ないウェイト時間で後続記録媒体の記録を行うことが出来るので、A側を先端としたそのままの状態でよい、すなわち上下反転の必要は無いと判断し、Step4へ進む。一方、a>bであった場合は、場合Bの方が場合Aよりも少ないウェイト時間で後続記録媒体の記録を行うことが出来るので、上下反転の必要があると判断し、Step3へ進み、A側を先端とした状態からB側を先端とするように画像データの上下を反転させる。
その結果、本実施例ではStep4において、後続記録媒体の記録がより少ないウェイト時間で行われるような向きで、先行記録媒体の記録が行われる。
すなわち、本実施例によれば、画像の上端を先端として記録する場合(場合A)と下端を先端として記録する場合(場合B)のうち、後続記録媒体のウェイト時間がより少なくなるように、先行記録媒体に記録する画像の向きを決めることが可能となる。結果、従来よりも更にスループットを向上させつつ、スミア問題の発生しない画像を出力することが可能となる。
なお、以上説明した実施例1〜10の記録制御は、先行記録媒体の定着が未完成なうちに後続記録媒体の排出が行われてしまうことを防止するためになされるものであり、連続して記録する記録媒体の数が多いほど、その効果は強く現れる。その一方で、記録すべきページが1枚しかない、あるいは注目するページが最後のページである場合には、上記フローチャートに示した一連の工程を用意する必要はなく、通常の記録動作のみを行っても構わない。
以上説明した実施例、すなわちより定着に時間のかかる方を先端にして記録する方法は、特許文献2に開示されているような、両面記録を行う際にも応用することが出来る。本実施例は、図1、図2(a)〜(e)および図3で説明したインクジェット記録システムを使用しながら、両面記録を行う場合のスループットを向上させるための制御方法について説明する。
図17は、本実施例のホスト装置200および記録装置1によって構成されるインクジェット記録システムにおける、両面記録時の制御の工程を説明するためのフローチャートである。
両面記録の開始のコマンドが確認されると、まずStep21において、上述した実施例と同様な方法で、表面の画像データについて判定値aおよびbを取得する。続いてStep22へ進み、判定値aおよびbを比較した結果により、画像データの上下を反転する必要があるか否かを判断する。必要ではないと判断した場合、画像データの上下反転を行わず、そのままの状態でStep24へ進む。一方、上下を反転する必要があると判断した場合、Step23へ進み、表裏面共に画像データの上下を反転させる。
Step24では、上下(記録の先端)の確定した画像データに従って表面の記録動作を実行する。その後Step25で、記録後の表面におけるウェイト時間が経過するまで待機し、ウェイト時間が経過すると、Step26に進んで、記録媒体を装置内の反転機構へと再搬入する。
図18は、本実施例で採用可能な反転機構の構造を簡単に説明するための装置断面図である。表面の記録が完了した記録媒体は、通常の搬送とは逆方向に搬送されて記録部を抜けた後、図に示す複数のローラ機構による挟持および搬送により、A→B→C→D→E→Fの経路を辿り、表裏面が反転された状態でその先端が記録部に配置される。よって、本実施例のように両面記録を行う場合、スループットの観点から考えれば、最初に記録する面の後端側に記録される画像の定着時間が短いことが求められる。
記録媒体の表裏反転が完了すると、Step27によって裏面の記録動作が実行され、Step28で排紙される。以上で本処理が終了する。
以上説明した本実施例によれば、Step25における待機時間、すなわち表面に対する記録動作が終了した時点から記録媒体を装置内の反転機構へと再搬入するまでの時間がより短くなるように、画像データの向きを変更することが出来る。結果、従来の両面記録よりも更にスループットを向上させつつも、装置内の反転機構を汚すことなく画像を出力することが可能となる。
なお、以上説明した一連の工程は、上記実施例と同様、図3で示した記録システムの中であれば、ホスト装置200で行われても記録装置1で行われても構わない。
また、以上説明した本実施例は、両面記録を複数の記録媒体に連続して行うような場合には、既に説明した実施例1〜10と併用して行うことが出来る。この場合、まず1枚目の記録媒体について、表面の画像データから表面の画像の上下を本実施例に基づいて判定し記録し、装置内に搬入する。その後、当該記録媒体の裏面の画像データから裏面の画像の上下を先述した実施例に基づいて判定し記録し、排紙する。更にその後、2枚目の記録媒体を給紙し、同様の制御を繰り返し行うのである。このようにすれば、複数の記録媒体に対して両面記録を連続的に行う場合であっても、従来に比べて記録に関わる時間をトータルで短縮することが可能となる。
本実施例は、実施例11と同様、図1、図2(a)〜(e)および図3で説明したインクジェット記録システムを使用しながら、両面記録を行う場合のスループットを向上させるための制御方法について説明する。
図19は、本実施例のホスト装置200および記録装置1によって構成されるインクジェット記録システムにおける、両面記録時の制御の工程を説明するためのフローチャートである。
両面記録の開始のコマンドが確認されると、まずStep31において、表面の画像データに基づいて判定値aを、裏面の画像データに基づいて判定値bをそれぞれ取得する。
図20は、表面と裏面に含まれる単位領域の記録デューティから、表面と裏面の判定値aおよびbを求める方法を説明するための図である。本実施例では、図7に示したようなテーブルを参照し、バンドごとに、各バンドに含まれる複数の単位領域のウェイト時間の最大値を求める。その後、表面と裏面のそれぞれについて、各バンドで求められた最大値を加算し、この加算値をそれぞれの面の判定値とする。図19の例では、表面の判定値a=25、裏面の判定値b=26となる。
続いてStep32へ進み、判定値aおよびbを比較する。判定値aおよびbを比較した結果により、画像データの表裏を反転する必要があるか否かを判断する。必要ではないと判断した場合、Step34へ進み、表面の画像データを第1面の画像データとし、裏面の画像データを第2面の画像データとして設定する。一方、画像データの表裏を反転する必要があると判断した場合、Step33へ進み、表面の画像データを第2面の画像データとし、裏面の画像データを第1面の画像データとして設定する。
Step35では、第1面の画像データについて記録動作を実行する。その後Step36で、記録後の表面におけるウェイト時間が経過するまで待機し、ウェイト時間が経過すると、Step37に進んで、記録媒体を装置内の反転機構へと再搬入する。
その後Step38によって第2面の記録動作が実行され、Step39で排紙される。以上で本処理が終了する。
以上説明した本実施例によれば、表面と裏面とで、より定着時間が短い面を選択し、これを先行して記録するようにする。これにより、両面を記録するために必要な記録時間をトータルでなるべく短く設定し、装置内の反転機構を汚すことなく好適に両面記録を行うことが可能となる。
なお、以上説明した本実施例についても、両面記録を複数の記録媒体に連続して行うような場合には、既に説明した実施例1〜10を併用することが出来る。この場合、まず1枚目の記録媒体について、表面と裏面のうち、より定着時間が短い面を本実施例に基づいて判定し記録し再搬入する。そして、その記録媒体の第2面の画像データから画像の上下を先述した実施例に基づいて判定し記録し、搬出する。その後、2枚目の記録媒体を給紙する。以上の制御を繰り返し行えば、複数の記録媒体に対して両面記録を連続的に行う場合であっても、従来に比べて記録に関わる時間をトータルで短縮することが可能となる。
以上の様々な実施例では、記録時間を短縮する効果のある記録制御方法について説明した。しかしながら、実際には出力物の種類や用途によって、上記実施例のように、画像の上下や表裏面が反転して出力されると、取り扱いが不便になる場合もある。例えば、長い文章が多数ページに渡って記録されるような場合、画像が上下反転しているページとそうでないページが混在していたり、表裏面が反転することによってページ順が逆転していたりすると、その文書自体が扱いにくいものとなる。
よって、本実施例のインクジェット記録システムにおいては、連続する複数の記録媒体に対応する全画像データを検索しつつも、全画像データに共通した記録の先端および後端(記録方向)を設定する。
そのために、例えば、個々のページに対して、上述した実施例と同様に記録の先端を判定しておきながら、上下の逆転が必要なページ数と必要の無いページ数をカウントし、カウント値がより大きい方の方向で、全ページの記録を行う。
また、個々のページに対して必要なウェイト値を取得しておきながら、特にウェイト値が大きく、多数枚出力時のスループットに影響を与えるようなページを選出し、当該ページに対するウェイト時間がより短くなる方向で、全ページの記録を行ってもよい。
以上説明したような方法を採用すれば、1ページずつ上下を反転可能とする上記実施例に比べてトータルなスループットは低下するが、従来法に比べれば高いスループットが期待でき、更に上記で説明したような文書の扱い難さが解消される。
上記実施例を実行する第1の記録モードと、上記実施例を実行せず従来と同様の待機時間で画像を出力する第2記録モードを用意する。そして、記録媒体や画像の種類あるいは出力物の用途に応じて、第1の記録モードあるいは第2の記録モードのいずれか一方が、自動的にあるいはユーザの指示によって選択されるようにする。このとき、上記実施例を実行する第1の記録モードを待機時間の少ない高速モードと設定し、上記実施例を実行しない第2の記録モードをノーマルモードと設定してもよい。また、上記実施例を実行する第1の記録モードを、写真画像を比較的短時間に出力するための写真出力モードと設定し、上記実施例を実行しない第2の記録モードを、多数枚の文書を上下逆転やページの変動なく出力するための文書モードと設定してもよい。
いずれにせよ、上述したような本発明の特徴的な記録制御が、ユーザの好みや場合に応じて選択的に設定されることにより、より利便性に優れた記録システムを提供することが可能となる。
以上説明したように本発明によれば、インク付与量の分布に応じて記録媒体内における記録の順番(先端と後端あるいは第1面と第2面)を制御することが出来る。よって、定着に要する時間のために記録装置が待機する時間を減少させ、従来よりも更にスループットを向上させつつスミア問題の発生しない画像を出力することが可能となる。
なお、以上の実施例では、図1で示したような比較的小型のインクジェット記録装置を例に説明してきたが、本発明の効果はこのようなインクジェット記録装置に限定されるものではない。背景技術の項で説明したような定着を促進させるための機構、すなわち熱ヒータのような定着機構や、後続記録媒体を一時的に保持する機構を備えた比較的大型の記録装置であっても、本発明の記録制御を併用することにより、その効果を充分得ることが出来る。
一般的なインクジェット記録装置における、記録媒体の給紙および排紙状態を説明するための概略図である。 (a)〜(e)は、後続して記録される後続記録媒体4の記録動作に伴う搬送の段階を説明するための記録装置の側面図である。 本発明の実施例に適用可能なインクジェット記録システムにおける制御の構成を説明するためのブロック図である。 本発明に適用可能なインクジェット記録システムにおける、記録時の制御の工程を説明するためのフローチャートである。 上半分の画像領域(領域A)と下半分の画像領域(領域B)に含まれる、単位領域の記録デューティから、領域Aと領域Bのトータルの記録デューティを求める方法を説明するための図である。 (a)〜(d)は、本発明の実施例の作用効果を模式的に説明するための図である。 記録デューティとそれぞれの記録デューティに対応するインクが記録媒体に定着するのに要する時間、すなわちウェイト時間の例を説明するための図である。 上半分の画像領域(領域A)と下半分の画像領域(領域B)に含まれる、単位領域の記録デューティから、領域Aと領域Bの判定値を求める方法を説明するための図である。 上半分の画像領域(領域A)と下半分の画像領域(領域B)に含まれる、単位領域の記録デューティから、領域Aと領域Bの判定値を求める方法を説明するための図である。 上半分の画像領域(領域A)と下半分の画像領域(領域B)に含まれる、単位領域の記録デューティから、領域Aと領域Bの判定値を求める方法を説明するための図である。 上半分の画像領域(領域A)と下半分の画像領域(領域B)に含まれる、単位領域の記録デューティから、領域Aと領域Bの判定値を求める方法を説明するための図である。 先行記録媒体の上半分の画像領域(領域A)と下半分の画像領域(領域B)に含まれる、単位領域の記録デューティから、領域Aと領域Bの判定値を求める方法を説明するための図である。 A方向を先端にして記録を行った場合Aと、B方向を先端にして記録を行った場合Bについて、単位領域の記録デューティから、場合Aと場合Bの判定値を求める方法を説明するための図である。 A方向を先端にして記録を行った場合Aと、B方向を先端にして記録を行った場合Bについて、単位領域の記録デューティから、場合Aと場合Bの判定値を求める方法を説明するための図である。 上半分の画像領域(領域A)と下半分の画像領域(領域B)に含まれる、単位領域の記録デューティから、領域Aと領域Bの判定値を求める方法を説明するための図である。 A方向を先端にして記録を行った場合Aと、B方向を先端にして記録を行った場合Bについて、単位領域の記録デューティから、それぞれの判定値を求める方法を説明するための図である。 本発明に適用可能な実施例のインクジェット記録システムにおける、両面記録時の制御の工程を説明するためのフローチャートである。 本発明の実施例で採用可能な反転機構の構造を簡単に説明するための装置断面図である。 本発明の実施例のインクジェット記録システムにおける、両面記録時の制御の工程を説明するためのフローチャートである。 表面と裏面に含まれる単位領域の記録デューティから、表面と裏面の判定値aおよびbを求める方法を説明するための図である。
符号の説明
1 インクジェット記録装置
2 給紙トレイ
3 排紙トレイ
4 後続記録媒体
5 先行記録媒体
7 記録ヘッド
100 制御部
101 MPU
102 ROM
103 RAM
104 G.A.
105 インターフェイス
108 ヘッドドライバ
109 搬送モータ
110 モータードライバ
111 キャリッジモータ
112 モータードライバ
113 PEセンサ
114 エンコーダ
200 ホスト装置

Claims (18)

  1. 画像データに従ってインクを吐出する記録ヘッドを用いて記録媒体に画像を形成するインクジェット記録方法であって、
    記録媒体に対するインクの付与量の分布に関する情報を前記画像データより取得する工程と、
    前記分布に基づいて前記画像データの記録の先端と後端を設定する工程と、
    前記設定工程によって設定された前記画像データの記録の先端から後端に向けて、前記記録ヘッドを用いて画像を記録する工程と、
    を有することを特徴とするインクジェット記録方法。
  2. 前記インクの付与量の分布に関する情報とは前記画像データを構成する複数の単位領域それぞれの記録デューティであり、
    前記設定工程では、上半分の画像領域と下半分の画像領域について、前記単位領域の記録デューティを加算して得られるトータルの記録デューティを比較し、より大きい値のトータルの記録デューティを有する画像領域の側を前記画像データの記録の先端として設定することを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録方法。
  3. 前記インクの付与量の分布に関する情報とは前記画像データを構成する複数の単位領域それぞれに記録されたインクが記録媒体に定着するのに要するウェイト時間であり、
    前記設定工程では、先端方向の画像領域と後端方向の画像領域のうち、前記ウェイト時間が0ではない単位領域をより多く有する画像領域の側を、前記画像データの記録の先端として設定することを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録方法。
  4. 前記インクの付与量の分布に関する情報とは、前記記録ヘッドが1回の記録走査で記録することの出来る画像領域に相当するバンドそれぞれに記録されたインクが、記録媒体に定着するのに要するウェイト時間であり、
    前記設定工程では、上半分の画像領域と下半分の画像領域のうち、前記ウェイト時間が0ではないバンドをより多く有する画像領域の側を、前記画像データの記録の先端として設定することを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録方法。
  5. 前記インクの付与量の分布に関する情報とは、前記記録ヘッドが1回の記録走査で記録することの出来る画像領域に相当するバンドそれぞれに記録されたインクが、記録媒体に定着するのに要するウェイト時間であり、
    前記設定工程では、上半分の画像領域と下半分の画像領域のうち、それぞれに含まれる複数のバンドのウェイト時間の加算値が、より大きいほうの画像領域の側を前記画像データの記録の先端として設定することを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録方法。
  6. 前記インクの付与量の分布に関する情報とは、前記記録ヘッドが1回の記録走査で記録することの出来る画像領域に相当するバンドそれぞれに記録されたインクが、記録媒体に定着するのに要するウェイト時間であり、
    前記設定工程では、上半分の画像領域と下半分の画像領域のうち、最も端に位置する少なくとも1つのバンドを除いた複数のバンドのウェイト時間の加算値が、より大きいほうの画像領域の側を前記画像データの記録の先端として設定することを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録方法。
  7. 前記インクの付与量の分布に関する情報とは、前記記録ヘッドが1回の記録走査で記録することの出来る画像領域に相当するバンドそれぞれに記録されたインクが、記録媒体に定着するのに要するウェイト時間であり、
    前記設定工程では、それぞれのバンドのウェイト時間から後続記録媒体の先端が当該バンドに接触するまでの搬送に関わる時間を差し引いた新たな待機時間を算出し、上半分の画像領域と下半分の画像領域のうち、それぞれに含まれる複数のバンドの前記新たな待機時間の加算値が、より大きいほうの画像領域の側を前記画像データの記録の先端として設定することを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録方法。
  8. 前記インクの付与量の分布に関する情報とは、前記記録ヘッドが1回の記録走査で記録することの出来る画像領域に相当するバンドそれぞれに記録されたインクが、記録媒体に定着するのに要するウェイト時間であり、
    前記設定工程では、それぞれのバンドのウェイト時間から後続記録媒体の先端が当該バンドに接触するまでの搬送に関わる時間を差し引いた新たな待機時間を算出し、画像の上端を記録の先端にして記録を行った場合と画像の下端を記録の先端にして記録を行った場合のうち、複数のバンドの前記新たな待機時間の加算値がより大きい場合の記録の先端を設定することを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録方法。
  9. 前記インクの付与量の分布に関する情報とは、前記記録ヘッドが1回の記録走査で記録することの出来る画像領域に相当するバンドそれぞれに記録されたインクが、記録媒体に定着するのに要するウェイト時間であり、
    前記設定工程では、それぞれのバンドのウェイト時間から後続記録媒体の先端が当該バンドに接触するまでの搬送に関わる時間を差し引いた新たな待機時間を算出し、画像の上端を記録の先端にして記録を行った場合と画像の下端を記録の先端にして記録を行った場合のうち、最も端に位置する少なくとも1つのバンドを除いた複数のバンドの前記新たな待機時間の加算値が、より大きい場合の記録の先端を設定することを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録方法。
  10. 前記インクの付与量の分布に関する情報とは、前記記録ヘッドが1回の記録走査で記録することの出来る画像領域に相当するバンドそれぞれに記録されたインクが、記録媒体に定着するのに要するウェイト時間であり、
    前記設定工程では、それぞれのバンドのウェイト時間から後続記録媒体の先端が当該バンドに接触するまでの搬送および待機に関わる時間を差し引いた新たな待機時間を算出し、上半分の画像領域と下半分の画像領域のうち、それぞれに含まれる複数のバンドの前記新たな待機時間の加算値が、より大きいほうの画像領域の側を前記画像データの記録の先端として設定することを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録方法。
  11. 前記インクの付与量の分布に関する情報とは、前記記録ヘッドが1回の記録走査で記録することの出来る画像領域に相当するバンドそれぞれに記録されたインクが、記録媒体に定着するのに要するウェイト時間であり、
    前記設定工程では、それぞれのバンドのウェイト時間から後続記録媒体の先端が当該バンドに接触するまでの搬送および待機に関わる時間を差し引いた新たな待機時間を算出し、画像の上端を記録の先端にして記録を行った場合と画像の下端を記録の先端にして記録を行った場合のうち、複数のバンドの前記新たな待機時間の加算値がより大きい場合の記録の先端を設定することを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録方法。
  12. 前記記録工程によって画像が記録された記録媒体を複数の記録媒体を積載して保持するための排紙トレイに排紙する工程を、更に有することを特徴とする請求項1乃至11に記載のインクジェット記録方法。
  13. 画像データに従ってインクを吐出する記録ヘッドを用いて複数の記録媒体に複数のページの画像を形成するインクジェット記録方法であって、
    前記複数の記録媒体に対するインクの付与量の分布に関する情報を前記画像データより取得する工程と、
    前記分布に基づいて、前記複数のページの全てに共通する前記画像データの記録の先端と後端を設定する工程と、
    前記設定工程によって設定された前記画像データの記録の先端から後端に向けて、前記記録ヘッドを用いて前記複数のページの全ての画像を記録する工程と、
    を有することを特徴とするインクジェット記録方法。
  14. 画像データに従ってインクを吐出する記録ヘッドを用いて記録媒体の表面および裏面に画像を形成するインクジェット記録方法であって、
    前記表面および裏面のそれぞれについてインクの付与量に関する情報を前記画像データより取得する工程と、
    前記情報に基づいて前記画像データの第1面と第2面を設定する工程と、
    前記記録ヘッドを用いて前記第1面の画像を前記記録媒体に記録する工程と、
    前記第1面が記録された前記記録媒体の表裏面を反転する工程と、
    前記記録ヘッドを用いて前記第2面の画像を前記反転された記録媒体に記録する工程と
    を有することを特徴とするインクジェット記録方法。
  15. 請求項1乃至14のいずれかに記載のインクジェット記録方法を実行する記録モードを含む複数の記録モードを用意し、該複数の記録モードの中から1つが選択され実行されることを特徴とするインクジェット記録方法。
  16. 画像データに従ってインクを吐出する記録ヘッドを用いて記録媒体に画像を形成するインクジェット記録システムであって、
    記録媒体に対するインクの付与量の分布に関する情報を前記画像データより取得する手段と、
    前記分布に基づいて前記画像データの記録の先端と後端を設定する手段と、
    前記設定手段によって設定された前記画像データの記録の先端から後端に向けて、前記記録ヘッドを用いて画像を記録する手段と、
    を備えることを特徴とするインクジェット記録システム。
  17. 画像データに従ってインクを吐出する記録ヘッドを用いて複数の記録媒体に複数のページの画像を形成するインクジェット記録システムであって、
    前記複数の記録媒体に対するインクの付与量の分布に関する情報を前記画像データより取得する手段と、
    前記分布に基づいて、前記複数のページの全てに共通する前記画像データの記録の先端と後端を設定する手段と、
    前記設定手段によって設定された前記画像データの記録の先端から後端に向けて、前記記録ヘッドを用いて前記複数のページの全ての画像を記録する手段と、
    を備えることを特徴とするインクジェット記録システム。
  18. 画像データに従ってインクを吐出する記録ヘッドを用いて記録媒体の表面および裏面に画像を形成するインクジェット記録システムであって、
    前記表面および裏面のそれぞれについてインクの付与量に関する情報を前記画像データより取得する手段と、
    前記情報に基づいて前記画像データの第1面と第2面を設定する手段と、
    前記記録ヘッドを用いて前記第1面の画像を前記記録媒体に記録する手段と、
    前記第1面が記録された前記記録媒体の表裏面を反転する手段と、
    前記記録ヘッドを用いて前記第2面の画像を前記反転された記録媒体に記録する手段と
    を備えることを特徴とするインクジェット記録システム。
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