JP2009261502A - パチンコ遊技機 - Google Patents
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Abstract
【課題】予告モード1および予告モード2相互間で共通の予告演出判定テーブルを使用しながらも予告モード1の設定時には予告演出の映像を通常確率で表示し、予告モード2の設定時には低確率で表示すること。
【解決手段】予告演出判定テーブルから変動開始コマンドの選択結果に応じた複数の判定値が選択され、ランダムカウンタSR4の更新結果を検出して複数の判定値のそれぞれと比較することに基づいて予告演出の映像を表示するか否かを判定する抽選処理が抽選回数カウンタSN4の設定結果を限度回数として行われる。この抽選回数カウンタは予告モード1の設定時には通常値に設定され、予告モード2の設定時には低確値に設定される。このため、予告モード1の設定時には多数回の抽選処理が行われ予告演出の映像が通常確率で表示され、予告モード2の設定時には少数回の抽選処理が行われ予告演出の映像が通常確率に比べて低い低確率で表示される。
【選択図】図48
【解決手段】予告演出判定テーブルから変動開始コマンドの選択結果に応じた複数の判定値が選択され、ランダムカウンタSR4の更新結果を検出して複数の判定値のそれぞれと比較することに基づいて予告演出の映像を表示するか否かを判定する抽選処理が抽選回数カウンタSN4の設定結果を限度回数として行われる。この抽選回数カウンタは予告モード1の設定時には通常値に設定され、予告モード2の設定時には低確値に設定される。このため、予告モード1の設定時には多数回の抽選処理が行われ予告演出の映像が通常確率で表示され、予告モード2の設定時には少数回の抽選処理が行われ予告演出の映像が通常確率に比べて低い低確率で表示される。
【選択図】図48
Description
本発明は遊技球が始動口に入球することに基づいて図柄表示器に複数の図柄要素のそれぞれを可変状態および可変停止状態で順に表示する図柄遊技の映像が表示されるパチンコ遊技機に関する。
パチンコ遊技機には遊技球が始動口に入球することに基づいて大当りであるか否かを判定し、大当りであるか否かの判定結果を図柄遊技の映像で遊技者に報知する構成のものがある。この図柄遊技の映像は複数の図柄要素のそれぞれを可変状態および可変停止状態で順に表示するものであり、大当りであると判定された場合には複数の図柄要素が大当りの組合せとなるように複数の図柄要素のそれぞれが可変停止状態で表示され、大当りでないと判定された場合には複数の図柄要素が外れの組合せとなるように複数の図柄要素のそれぞれが可変停止状態で表示される。この構成の場合、大当りであると判定された場合には大当り用の複数の遊技情報のうちから遊技情報が選択され、大当りでないと判定された場合には外れ用の複数の遊技情報のうちから遊技情報が選択される。この遊技情報は図柄遊技の映像の演出内容を設定するためのものであり、図柄遊技の映像は遊技情報の選択結果に応じた演出内容で表示される。このパチンコ遊技機には大当り用の複数の遊技情報および外れ用の複数の遊技情報のそれぞれに対して判定データが設定されている。これら複数の判定データのそれぞれは相互に異なる複数の判定値を有するものであり、遊技情報が選択された場合には遊技情報の選択結果に応じた判定データが選択され、カウンタの更新結果が判定データの選択結果に応じた複数の判定値のそれぞれと比較されることに基づいて特定映像を表示するか否かが判定される。カウンタは単位時間が経過する毎に予め決められた単位値だけ更新されるものであり、カウンタの更新処理は下限値および上限値の範囲内で行われる。予告演出の映像は特定映像の一例である。この予告演出の映像は遊技情報の選択結果に応じた図柄遊技の映像において複数の図柄要素が大当りの組合せとなる確率を遊技者に報知するものであり、複数の図柄要素の組合せが図柄遊技の映像の中で決まる前に表示される。
特開2002−239122号公報
上記パチンコ遊技機には遊技モードとして通常モードおよび低確モードが設定されたものがある。通常モードは特定映像を一定の通常確率で表示するモードであり、低確モードは特定映像を通常モードに比べて低い一定の低確率で表示するモードである。このパチンコ遊技機の場合には通常モード用の複数の判定データおよび低確モード用の複数の判定データのそれぞれが設定されており、通常モードの設定時には通常モード用の複数の判定データのうちから遊技情報の選択結果に応じたものを使用して特定映像を表示するか否かが判定されることに基づいて特定映像が通常確率で表示され、低確モードの設定時には低確モード用の複数の判定データのうちから遊技情報の選択結果に応じたものを使用して特定映像を表示するか否かが判定されることに基づいて特定映像が低確率で表示されるので、メモリとして記憶容量が大きなものが必要になる。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、通常モードおよび低確モード相互間で共通の複数の判定データを使用しながらも通常モードの設定時には特定映像を通常確率で表示することができ、低確モードの設定時には特定映像を低確率で表示することができるパチンコ遊技機を提供することを目的とするものである。
1.請求項1記載のパチンコ遊技機は[1]遊技盤〜[14]表示判定手段を備え、[8]図柄遊技手段が[15]の処理を行うところに特徴を有している。
[1]遊技盤は遊技球が転動することが可能な遊技領域を有するものである。図2の符号16は遊技盤に相当し、図2の符号21は遊技領域に相当する。
[2]可変入球口は遊技盤の遊技領域内を転動する遊技球が入球することが不能な閉鎖状態および入球することが可能な開放状態相互間で切換えられるものであり、図2の特別入賞口25は可変入球口に相当する。
[3]始動口は遊技盤の遊技領域内を転動する遊技球が入球することが可能なものであり、図2の符号23は始動口に相当する。
[4]図柄表示器は遊技球が始動口に入球することに基づいて複数の図柄要素のそれぞれを可変状態および可変停止状態で順に表示する図柄遊技の映像が表示されるものである。図2の装飾図柄表示器32は図柄表示器に相当するものであり、装飾図柄表示器32に表示される装飾図柄遊技の映像は図柄遊技の映像に相当し、装飾図柄遊技の映像で表示される左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素のそれぞれは図柄要素に相当する。
[5]大当り判定手段は遊技球が始動口に入球することに基づいて可変入球口を開放状態にする大当りであるか否かを判定するものであり、図32のステップS76は大当り判定手段に相当する。
[6]図柄設定手段は大当り判定手段が大当りであると判定した場合に複数の図柄要素を予め決められた大当りの組合せに設定し、大当り判定手段が大当りでないと判定した場合に複数の図柄要素を大当りの組合せとは異なる外れの組合せに設定するものである。図43のステップS289は図柄設定手段に相当するものであり、左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素を相互に同一な大当りの組合せに設定する。図43のステップS291および図43のステップS292のそれぞれは図柄設定手段に相当するものであり、左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素を相互に同一ではない外れの組合せに設定する。
[7]遊技情報選択手段は図柄遊技の映像の演出内容を設定するための遊技情報を選択するものであり、大当り判定手段が大当りであると判定した場合には大当り用の複数の遊技情報のうちから遊技情報を選択し、大当り判定手段が大当りでないと判定した場合には外れ用の複数の遊技情報のうちから遊技情報を選択する。図33のステップS93は遊技情報選択手段に相当する。この遊技情報選択手段は大当りであると判定された場合に変動開始コマンド#21〜#35のうちから変動開始コマンドを選択するものであり、変動開始コマンド#21〜#35のそれぞれは大当り用の遊技情報に相当する。この遊技情報選択手段は大当りでないと判定された場合に変動開始コマンド#01〜#20のうちから変動開始コマンドを選択するものであり、変動開始コマンド#01〜#20のそれぞれは外れ用の遊技情報に相当する。
[8]図柄遊技手段は図柄表示器に図柄遊技の映像を遊技情報選択手段の選択結果に応じた演出内容で表示するものであり、複数の図柄要素が図柄設定手段の設定結果に応じた組合せとなるように複数の図柄要素のそれぞれを可変停止状態で表示する。図3の表示制御回路80は図柄遊技手段に相当する。
[9]カウンタ更新手段はカウンタを予め決められた下限値および予め決められた上限値の範囲内で予め決められた単位時間が経過する毎に予め決められた単位値だけ更新するものである。図38のステップS204はカウンタ更新手段に相当するものである。このカウンタ更新手段が更新するランダムカウンタSR4はカウンタに相当するものであり、下限値(0)および上限値(999)の範囲内で単位時間(10msec)が経過する毎に単位値(1)だけ更新される。
[10]判定データ記録手段は予め決められた特定の映像である特定映像を表示しないと判定するための判定データが大当り用の複数の遊技情報および外れ用の複数の遊技情報のそれぞれに対して記録されたものであり、複数の判定データのそれぞれはカウンタの下限値およびカウンタの上限値の範囲内の一部となるように決められた相互に異なる複数の判定値を有している。図3のROM72は判定データ記録手段に相当するものであり、判定データ記録手段72には図24の予告演出判定テーブルが記録されている。この予告演出判定テーブルは遊技情報#01〜#35のそれぞれに対して予告演出の映像を表示しないと判定するための判定範囲(「予告無し」の列参照)を割付けたものであり、予告演出の映像は特定映像に相当し、複数の判定範囲のそれぞれは判定データに相当する。これら複数の判定範囲のそれぞれはランダムカウンタSR4の下限値(0)および上限値(999)の範囲内の一部で決められた相互に異なる複数の判定値を有している。
[11]モード設定手段は図柄表示器に特定映像を一定の通常確率で表示する通常モードおよび通常モードに比べて低い一定の低確率で表示する低確モードのそれぞれを設定するものである。図53のステップS433はモード設定手段に相当するものであり、通常モードに相当する予告モード1を設定する。図53のステップS439はモード設定手段に相当するものであり、低確モードに相当する予告モード2を設定する。
[12]データ選択手段は判定データ記録手段に記録されている複数の判定データのうちから遊技情報の選択結果に応じたものを選択するものであり、図48のステップS350はデータ選択手段に相当する。
[13]限度回数設定手段はモード設定手段が通常モードを設定している場合には限度回数を通常値に設定し、モード設定手段が低確モードを設定している場合には限度回数を低確値に設定するものである。通常値は図柄表示器に特定映像を通常確率で表示するために予め決められたものである。低確値は図柄表示器に特定映像を通常確率に比べて低い低確率で表示するために予め決められたものであり、通常値に比べて小さな値に設定されている。図48のステップS345は限度回数設定手段に相当するものであり、通常モードが設定されている場合に抽選回数カウンタSN4に「8」を設定する。図48のステップS347は限度回数設定手段に相当するものであり、低確モードが設定されている場合に抽選回数カウンタSN4に「1」を設定する。この抽選回数カウンタSN4は限度回数に相当するものであり、「8」は通常値に相当し、「1」は低確値に相当する。
[14]表示判定手段はカウンタの更新結果を検出して判定データの選択結果に応じた複数の判定値のそれぞれと比較することに基づいて特定映像を表示するか否かを判定する抽選処理を限度回数の設定結果を限度に繰返すことが可能なものである。この表示判定手段は抽選処理の繰返し回数が限度回数の設定結果を超える前にカウンタの検出結果が判定データの選択結果に応じた複数の判定値のいずれとも一致しないと判断した場合に特定映像を表示すると判定するものであり、抽選処理の繰返し回数が限度回数の設定結果に到達してもカウンタの検出結果が判定データの選択結果に応じた複数の判定値のいずれとも一致しないと判断しなかった場合に特定映像を表示しないと判定する。図48のステップS354は表示判定手段に相当するものである。この表示判定手段は通常モードの設定時にはランダムカウンタSR4の検出結果を予告無し用の複数の判定値のそれぞれと比較する抽選処理を抽選回数カウンタSN4の設定結果「8」を限度に繰返すことが可能なものであり、抽選処理の繰返し回数が8回を越える前にランダムカウンタSR4の検出結果が予告無し用の複数の判定値のいずれとも一致しないと判断した場合に予告演出の映像を表示すると判定し、抽選処理の繰返し回数が8回に到達してもランダムカウンタSR4の検出結果が予告無し用の複数の判定値のいずれとも一致しないと判断しなかった場合に予告演出の映像を表示しないと判定する。この表示判定手段は低確モードの設定時にはランダムカウンタSR4の検出結果を予告無し用の複数の判定値のそれぞれと比較する抽選処理を抽選回数カウンタSN4の設定結果「1」を限度に行うことが可能なものであり、抽選処理の処理回数が1回を越える前にランダムカウンタSR4の検出結果が予告無し用の複数の判定値のいずれとも一致しないと判断した場合に予告演出の映像を表示すると判定し、抽選処理の処理回数が1回に到達してもランダムカウンタSR4の検出結果が予告無し用の複数の判定値のいずれとも一致しないと判断しなかった場合に予告演出の映像を表示しないと判定する。
[15]図柄遊技手段は表示判定手段が特定映像を表示すると判定した場合には図柄表示器に図柄遊技の映像を表示している図柄遊技中に特定映像を表示するものであり、表示判定手段が特定映像を表示しないと判定した場合には特定映像を図柄遊技中に表示しないものである。
2.請求項2記載のパチンコ遊技機は次の各点で請求項1記載のパチンコ遊技機と相違する。
[21]判定データ記録手段は特定映像を表示すると判定するための判定データが記録されている点。図57は判定データ記録手段72に記録された予告演出判定テーブルであり、図57の予告演出判定テーブルには遊技情報#01〜#35のそれぞれに対して予告演出の映像を表示すると判定するための判定範囲(「予告有り」の列参照)が割付けられている。これら複数の判定範囲のそれぞれは判定データに相当するものであり、ランダムカウンタSR4の下限値(0)および上限値(999)の範囲内の一部となるように決められた相互に異なる複数の判定値を有している。
[22]表示判定手段はカウンタの検出結果が判定データの選択結果に応じた複数の判定値のいずれかと一致している場合に特定映像を表示すると判定する点。即ち、抽選処理の繰返し回数が限度回数の設定結果を超える前にカウンタの検出結果が判定データの選択結果に応じた複数の判定値のいずれかと一致すると判断された場合には特定映像を表示すると判定され、抽選処理の繰返し回数が限度回数の設定結果に到達してもカウンタの検出結果が判定データの選択結果に応じた複数の判定値のいずれかと一致すると判断されなかった場合には特定映像を表示しないと判定される点。
[1]遊技盤は遊技球が転動することが可能な遊技領域を有するものである。図2の符号16は遊技盤に相当し、図2の符号21は遊技領域に相当する。
[2]可変入球口は遊技盤の遊技領域内を転動する遊技球が入球することが不能な閉鎖状態および入球することが可能な開放状態相互間で切換えられるものであり、図2の特別入賞口25は可変入球口に相当する。
[3]始動口は遊技盤の遊技領域内を転動する遊技球が入球することが可能なものであり、図2の符号23は始動口に相当する。
[4]図柄表示器は遊技球が始動口に入球することに基づいて複数の図柄要素のそれぞれを可変状態および可変停止状態で順に表示する図柄遊技の映像が表示されるものである。図2の装飾図柄表示器32は図柄表示器に相当するものであり、装飾図柄表示器32に表示される装飾図柄遊技の映像は図柄遊技の映像に相当し、装飾図柄遊技の映像で表示される左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素のそれぞれは図柄要素に相当する。
[5]大当り判定手段は遊技球が始動口に入球することに基づいて可変入球口を開放状態にする大当りであるか否かを判定するものであり、図32のステップS76は大当り判定手段に相当する。
[6]図柄設定手段は大当り判定手段が大当りであると判定した場合に複数の図柄要素を予め決められた大当りの組合せに設定し、大当り判定手段が大当りでないと判定した場合に複数の図柄要素を大当りの組合せとは異なる外れの組合せに設定するものである。図43のステップS289は図柄設定手段に相当するものであり、左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素を相互に同一な大当りの組合せに設定する。図43のステップS291および図43のステップS292のそれぞれは図柄設定手段に相当するものであり、左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素を相互に同一ではない外れの組合せに設定する。
[7]遊技情報選択手段は図柄遊技の映像の演出内容を設定するための遊技情報を選択するものであり、大当り判定手段が大当りであると判定した場合には大当り用の複数の遊技情報のうちから遊技情報を選択し、大当り判定手段が大当りでないと判定した場合には外れ用の複数の遊技情報のうちから遊技情報を選択する。図33のステップS93は遊技情報選択手段に相当する。この遊技情報選択手段は大当りであると判定された場合に変動開始コマンド#21〜#35のうちから変動開始コマンドを選択するものであり、変動開始コマンド#21〜#35のそれぞれは大当り用の遊技情報に相当する。この遊技情報選択手段は大当りでないと判定された場合に変動開始コマンド#01〜#20のうちから変動開始コマンドを選択するものであり、変動開始コマンド#01〜#20のそれぞれは外れ用の遊技情報に相当する。
[8]図柄遊技手段は図柄表示器に図柄遊技の映像を遊技情報選択手段の選択結果に応じた演出内容で表示するものであり、複数の図柄要素が図柄設定手段の設定結果に応じた組合せとなるように複数の図柄要素のそれぞれを可変停止状態で表示する。図3の表示制御回路80は図柄遊技手段に相当する。
[9]カウンタ更新手段はカウンタを予め決められた下限値および予め決められた上限値の範囲内で予め決められた単位時間が経過する毎に予め決められた単位値だけ更新するものである。図38のステップS204はカウンタ更新手段に相当するものである。このカウンタ更新手段が更新するランダムカウンタSR4はカウンタに相当するものであり、下限値(0)および上限値(999)の範囲内で単位時間(10msec)が経過する毎に単位値(1)だけ更新される。
[10]判定データ記録手段は予め決められた特定の映像である特定映像を表示しないと判定するための判定データが大当り用の複数の遊技情報および外れ用の複数の遊技情報のそれぞれに対して記録されたものであり、複数の判定データのそれぞれはカウンタの下限値およびカウンタの上限値の範囲内の一部となるように決められた相互に異なる複数の判定値を有している。図3のROM72は判定データ記録手段に相当するものであり、判定データ記録手段72には図24の予告演出判定テーブルが記録されている。この予告演出判定テーブルは遊技情報#01〜#35のそれぞれに対して予告演出の映像を表示しないと判定するための判定範囲(「予告無し」の列参照)を割付けたものであり、予告演出の映像は特定映像に相当し、複数の判定範囲のそれぞれは判定データに相当する。これら複数の判定範囲のそれぞれはランダムカウンタSR4の下限値(0)および上限値(999)の範囲内の一部で決められた相互に異なる複数の判定値を有している。
[11]モード設定手段は図柄表示器に特定映像を一定の通常確率で表示する通常モードおよび通常モードに比べて低い一定の低確率で表示する低確モードのそれぞれを設定するものである。図53のステップS433はモード設定手段に相当するものであり、通常モードに相当する予告モード1を設定する。図53のステップS439はモード設定手段に相当するものであり、低確モードに相当する予告モード2を設定する。
[12]データ選択手段は判定データ記録手段に記録されている複数の判定データのうちから遊技情報の選択結果に応じたものを選択するものであり、図48のステップS350はデータ選択手段に相当する。
[13]限度回数設定手段はモード設定手段が通常モードを設定している場合には限度回数を通常値に設定し、モード設定手段が低確モードを設定している場合には限度回数を低確値に設定するものである。通常値は図柄表示器に特定映像を通常確率で表示するために予め決められたものである。低確値は図柄表示器に特定映像を通常確率に比べて低い低確率で表示するために予め決められたものであり、通常値に比べて小さな値に設定されている。図48のステップS345は限度回数設定手段に相当するものであり、通常モードが設定されている場合に抽選回数カウンタSN4に「8」を設定する。図48のステップS347は限度回数設定手段に相当するものであり、低確モードが設定されている場合に抽選回数カウンタSN4に「1」を設定する。この抽選回数カウンタSN4は限度回数に相当するものであり、「8」は通常値に相当し、「1」は低確値に相当する。
[14]表示判定手段はカウンタの更新結果を検出して判定データの選択結果に応じた複数の判定値のそれぞれと比較することに基づいて特定映像を表示するか否かを判定する抽選処理を限度回数の設定結果を限度に繰返すことが可能なものである。この表示判定手段は抽選処理の繰返し回数が限度回数の設定結果を超える前にカウンタの検出結果が判定データの選択結果に応じた複数の判定値のいずれとも一致しないと判断した場合に特定映像を表示すると判定するものであり、抽選処理の繰返し回数が限度回数の設定結果に到達してもカウンタの検出結果が判定データの選択結果に応じた複数の判定値のいずれとも一致しないと判断しなかった場合に特定映像を表示しないと判定する。図48のステップS354は表示判定手段に相当するものである。この表示判定手段は通常モードの設定時にはランダムカウンタSR4の検出結果を予告無し用の複数の判定値のそれぞれと比較する抽選処理を抽選回数カウンタSN4の設定結果「8」を限度に繰返すことが可能なものであり、抽選処理の繰返し回数が8回を越える前にランダムカウンタSR4の検出結果が予告無し用の複数の判定値のいずれとも一致しないと判断した場合に予告演出の映像を表示すると判定し、抽選処理の繰返し回数が8回に到達してもランダムカウンタSR4の検出結果が予告無し用の複数の判定値のいずれとも一致しないと判断しなかった場合に予告演出の映像を表示しないと判定する。この表示判定手段は低確モードの設定時にはランダムカウンタSR4の検出結果を予告無し用の複数の判定値のそれぞれと比較する抽選処理を抽選回数カウンタSN4の設定結果「1」を限度に行うことが可能なものであり、抽選処理の処理回数が1回を越える前にランダムカウンタSR4の検出結果が予告無し用の複数の判定値のいずれとも一致しないと判断した場合に予告演出の映像を表示すると判定し、抽選処理の処理回数が1回に到達してもランダムカウンタSR4の検出結果が予告無し用の複数の判定値のいずれとも一致しないと判断しなかった場合に予告演出の映像を表示しないと判定する。
[15]図柄遊技手段は表示判定手段が特定映像を表示すると判定した場合には図柄表示器に図柄遊技の映像を表示している図柄遊技中に特定映像を表示するものであり、表示判定手段が特定映像を表示しないと判定した場合には特定映像を図柄遊技中に表示しないものである。
2.請求項2記載のパチンコ遊技機は次の各点で請求項1記載のパチンコ遊技機と相違する。
[21]判定データ記録手段は特定映像を表示すると判定するための判定データが記録されている点。図57は判定データ記録手段72に記録された予告演出判定テーブルであり、図57の予告演出判定テーブルには遊技情報#01〜#35のそれぞれに対して予告演出の映像を表示すると判定するための判定範囲(「予告有り」の列参照)が割付けられている。これら複数の判定範囲のそれぞれは判定データに相当するものであり、ランダムカウンタSR4の下限値(0)および上限値(999)の範囲内の一部となるように決められた相互に異なる複数の判定値を有している。
[22]表示判定手段はカウンタの検出結果が判定データの選択結果に応じた複数の判定値のいずれかと一致している場合に特定映像を表示すると判定する点。即ち、抽選処理の繰返し回数が限度回数の設定結果を超える前にカウンタの検出結果が判定データの選択結果に応じた複数の判定値のいずれかと一致すると判断された場合には特定映像を表示すると判定され、抽選処理の繰返し回数が限度回数の設定結果に到達してもカウンタの検出結果が判定データの選択結果に応じた複数の判定値のいずれかと一致すると判断されなかった場合には特定映像を表示しないと判定される点。
遊技球が始動口に入球することに基づいて大当りであると判定された場合には複数の図柄要素が大当りの組合せに設定され、大当り用の複数の遊技情報のうちから遊技情報が選択される。この場合には図柄遊技の映像が大当り用の遊技情報の選択結果に応じた演出内容で表示され、複数の図柄要素のそれぞれが可変停止状態で表示されることに基づいて大当りの組合せとなる。遊技球が始動口に入球することに基づいて大当りでないと判定された場合には複数の図柄要素が外れの組合せに設定され、外れ用の複数の遊技情報のうちから遊技情報が選択される。この場合には図柄遊技の映像が外れ用の遊技情報の選択結果に応じた演出内容で表示され、複数の図柄要素のそれぞれが可変停止状態で表示されることに基づいて外れの組合せとなる。
大当りであると判定された場合および大当りでないと判定された場合のそれぞれには複数の判定データから遊技情報の選択結果に応じたものが選択され、限度回数の設定結果を限度に抽選処理が繰返される。この抽選処理はカウンタの更新結果を検出して判定データの選択結果に応じた複数の判定値のそれぞれと比較することに基づいて特定映像を表示するか否かを判定するものであり、抽選処理の繰返し回数が限度回数の設定結果を超える前に特定映像を表示すると判定された場合には図柄遊技中に特定映像が表示され、抽選処理の繰返し回数が限度回数の設定結果に到達しても特定映像を表示すると判定されなかった場合には図柄遊技中に特定映像が表示されない。この限度回数は通常モードの設定時には通常値に設定され、低確モードの設定時には低確値(<通常値)に設定されるものであり、通常モードの設定時には低確モードの設定時に比べて多数回の抽選処理が行われることに基づいて特定映像が通常確率で表示され、低確モードの設定時には通常モードの設定時に比べて少数回の抽選処理が行われることに基づいて特定映像が通常確率に比べて低い低確率で表示される。このため、通常モードおよび低確モード相互間で共通の判定データを使用しながらも通常モードの設定時には特定映像を通常確率で表示することができ、低確モードの設定時には特定映像を低確率で表示することができる。
パチンコホールの台島には、図1に示すように、外枠1が設置されている。この外枠1は前面および後面のそれぞれが開口する四角筒状をなすものであり、外枠1には外枠1の前方に位置して内枠2が装着されている。この内枠2には横長な長方形状の上皿板3が装着されており、上皿板3には上皿4が固定されている。この上皿4は賞品として払出される遊技球を受けるものであり、上面が開口する容器状をなしている。内枠2には上皿板3の下方に位置して横長な長方形状の下皿板5が装着されており、下皿板5には下皿6が固定されている。この下皿6は上皿4内から溢れた遊技球を受けるものであり、上面が開口する容器状をなしている。
下皿板5の右端部には、図1に示すように、ハンドル台7が固定されており、ハンドル台7には発射ハンドル8が装着されている。この発射ハンドル8は遊技者が前方から手指で操作するものであり、前後方向へ指向する軸を中心に回動可能にされている。内枠2には上皿4の後方に位置して発射ソレノイドが固定されており、発射ソレノイドの出力軸には打球槌9が連結されている。この発射ソレノイドは打球槌9の駆動源に相当するものであり、発射ハンドル8が回動操作されたときには発射ソレノイドに駆動電源が与えられ、打球槌9が駆動することに基づいて上皿4内の遊技球を上皿4内から弾き出す。
内枠2には、図1に示すように、上皿板3の上方に位置して前枠10が装着されている。この前枠10は内枠2の前方に配置されたものであり、前枠10には円形状をなす透明なガラス窓11が固定されている。この前枠10の左上隅部および右上隅部のそれぞれにはスピーカカバー12が固定されている。これら両スピーカカバー12のそれぞれは網状をなすものであり、両スピーカカバー12のそれぞれの後方にはスピーカ13が配置されている。これら両スピーカ13のそれぞれは前枠10に固定されたものであり、両スピーカ13のそれぞれが再生する効果音は前方のスピーカカバー12を通して放出される。前枠10には両スピーカカバー12のそれぞれの下方に位置して2個のランプカバー14が固定されている。これら合計4個のランプカバー14のそれぞれは有色透明なものであり、4個のランプカバー14のそれぞれの後方には複数の電飾LED15(図3参照)が配置されている。これら複数の電飾LED15のそれぞれは前枠10に固定されたものであり、4個のランプカバー14のそれぞれは後方の電飾LED15が点灯することに基づいて照明される。
内枠2には、図2に示すように、垂直な板状の遊技盤16が装着されている。この遊技盤16は前枠10の後方に配置されたものであり、前枠10のガラス窓11は遊技盤16を前方から視覚的に認識可能に覆っている。この遊技盤16には外レール17と内レール18と球止めゴム19のそれぞれが固定されている。これら外レール17〜球止めゴム19のそれぞれは遊技盤16の前方に配置されたものであり、外レール17および内レール18のそれぞれは円弧状の金属板から構成され、球止めゴム19は外レール17および内レール18相互間の隙間を塞ぐゴムから構成されている。
遊技盤16には、図2に示すように、発射通路20および遊技領域21のそれぞれが形成されている。発射通路20は外レール17および内レール18相互間に位置する円弧状の隙間を称するものであり、遊技領域21は外レール17と内レール18と球止めゴム19によって囲まれた領域のうち発射通路20を除く円形状の領域を称するものであり、打球槌9が弾いた遊技球は発射通路20を通して遊技領域21内に放出される。この遊技領域21内には複数の障害釘22が固定されており、発射通路20から遊技領域21内に放出された遊技球は障害釘22に当りながら遊技領域21内を落下する。即ち、遊技領域21は遊技球が転動することが可能な転動領域に相当するものである。
遊技盤16には、図2に示すように、遊技領域21内に位置して始動口23が固定されている。この始動口23は上面が開口するポケット状をなすものであり、遊技領域21内を転動する遊技球は始動口23内に上面から入賞可能にされている。この始動口23内には始動口センサ24が固定されている。この始動口センサ24は検出領域内に金属物が進入することに基づいて発振状態が変化する近接スイッチからなるものであり、遊技球が始動口23内に入賞したときには始動口センサ24の発振状態が変化することに基づいて始動口センサ24から始動信号が出力される。
遊技盤16には、図2に示すように、遊技領域21内に位置して特別入賞口25が固定されている。この特別入賞口25は前面が開口する横長な箱状をなすものであり、特別入賞口25には扉26が左右方向へ延びる水平な軸27を中心に回動可能に装着されている。この扉26は特別入賞口ソレノイド28(図3参照)の出力軸に連結されており、特別入賞口ソレノイド28の電気的なオフ状態で垂直な閉鎖状態になることに基づいて特別入賞口25の前面を遊技球が入賞不能に閉鎖する。この扉26は特別入賞口ソレノイド28の電気的なオン状態で前方へ水平に倒れた開放状態に回動するものであり、扉26の開放状態では遊技領域21内を転動する遊技球が扉26に乗って特別入賞口25内に転がり込むことが許容される。この特別入賞口25内にはカウントセンサ29(図3参照)が固定されている。このカウントセンサ29は近接スイッチからなるものであり、遊技球が特別入賞口25内に入賞することに基づいてカウント信号を出力する。
遊技盤16には、図2に示すように、遊技領域21内に位置して表示台枠30が固定されており、表示台枠30には特別図柄表示器31が固定されている。この特別図柄表示器31はドットマトリクス形のLED表示器から構成されたものであり、遊技球が始動口23内に入賞したときには特別図柄表示器31に特別図柄遊技の映像が表示される。この特別図柄遊技の映像は特別図柄を変動状態および変動停止状態で順に表示するものである。この特別図柄の変動表示は特別図柄を予め決められた順序「1」→「3」→「7」→「1」→「3」→「7」・・・で循環的に変化させるものであり、特別図柄の停止表示は特別図柄の変動表示を「1」「3」「7」のいずれかで停止するものであり、特別図柄「1」を外れ図柄と称し、特別図柄「3」を通常大当り図柄と称し、特別図柄「7」を確変大当り図柄と称する。
特別図柄遊技で特別図柄表示器31に通常大当り図柄「3」および確変大当り図柄「7」のいずれかが停止表示されたときには大当りラウンドが開始される。この大当りラウンドは特別入賞口25を開放し、特別入賞口25内に遊技球が入賞することを許容する遊技者有利の状態を発生させるものであり、特別入賞口25は上限個数(例えば10個)の遊技球が入賞する個数条件および開放時間が上限時間(例えば30秒)に到達する時間条件のいずれかが満足されるまで開放状態に保持される。この大当りラウンドは設定回数(例えば6回)だけ繰返されるものであり、大当りラウンドの設定回数の繰返しを大当り遊技と称する。
特別図柄遊技で特別図柄表示器31に確変大当り図柄「7」が停止表示されたときには大当り遊技が終了した直後の特別図柄遊技から確率変動モードが有効化され、特別図柄遊技で特別図柄表示器31に通常大当り図柄「3」が停止表示されたときには大当り遊技が終了した直後の特別図柄遊技から確率変動モードが無効化される。この確率変動モードの有効状態では特別図柄遊技で通常大当り図柄「3」および確変大当り図柄「7」のいずれかが停止表示される大当り確率が確率変動モードの無効状態に比べて高くなり、大当り遊技が確率変動モードの無効状態に比べて高確率で行われる。
表示台枠30には、図2に示すように、カラー液晶表示器からなる装飾図柄表示器32が固定されている。この装飾図柄表示器32の表示領域内には保留領域33が設定されており、遊技球が始動口23内に入賞したときには特別図柄遊技の保留回数が加算され、保留領域33内に保留回数の加算結果が表示される。この保留回数の加算結果は保留絵柄REの個数として表示されるものであり、遊技者は保留領域33内の保留絵柄REの表示個数から特別図柄遊技の保留回数を認識することができる。
装飾図柄表示器32は装飾図柄遊技の映像が表示されるものである。この装飾図柄遊技の映像の表示中には両スピーカ13のそれぞれから装飾図柄表示器32の映像に応じた内容の音声が出力され、複数の電飾LED15のそれぞれが装飾図柄表示器32の映像に応じた内容で発光し、装飾図柄遊技の映像が音および光の双方によって演出される。この装飾図柄遊技では、図4に示すように、装飾図柄表示器32の表示領域内に左変動領域Lと中変動領域Cと右変動領域Rが横一列に設定され、左変動領域L〜右変動領域Rのそれぞれに図柄要素が変動状態および変動停止状態で順に表示される。
図5の(a)は装飾図柄遊技で左変動領域L内に表示される左列の図柄要素の種類を示すものであり、図5の(b)は装飾図柄遊技で中変動領域C内に表示される中列の図柄要素の種類を示すものであり、図5の(c)は装飾図柄遊技で右変動領域R内に表示される右列の図柄要素の種類を示すものである。これら各列の図柄要素には「1」「2」「3」「4」「5」「6」「7」「8」の8種類が共通に設定されており、各列の図柄要素の変動表示は図柄要素を予め決められた順序「1」→「2」→「3」→「4」→「5」→「6」→「7」→「8」→「1」・・・で循環的に変化させることで行われる。これら各列の図柄要素の変動表示は特別図柄の変動開始に時間的に同期して開始されるものであり、左列の図柄要素は左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素うちで1番目に「1」〜「8」のいずれかで変動停止し、右列の図柄要素は左列の図柄要素〜右列の図柄要素うちで2番目に「1」〜「8」のいずれかで変動停止し、中列の図柄要素は左列の図柄要素〜右列の図柄要素うちで3番目に「1」〜「8」のいずれかで変動停止する。
左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素の3者は装飾図柄を構成するものであり、装飾図柄の組合せには大当りの組合せと外れリーチの組合せと完全外れの組合せの3種類が設定されている。大当りの組合せは、図4の(b)および(c)のそれぞれに示すように、左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素が相互に同一な組合せを称するものであり、大当りの組合せには「111」「222」「333」「444」「555」「666」「777」「888」の8種類が設定されている。外れリーチの組合せは、図4の(d)に示すように、左列の図柄要素および右列の図柄要素が相互に同一で中列の図柄要素が左列の図柄要素および右列の図柄要素のそれぞれに対して異なる組合せを称するものであり、完全外れの組合せは、図4の(e)に示すように、左列の図柄要素および右列の図柄要素が相互に異なる組合せを称する。この装飾図柄は特別図柄遊技で外れ図柄「1」が停止表示される場合には完全外れの組合せおよび外れリーチの組合せのいずれかになるものであり、特別図柄遊技で通常大当り図柄「3」および確変大当り図柄「7」のそれぞれが停止表示される場合には大当りの組合せになる。
装飾図柄遊技では装飾図柄表示器32に予告演出の映像が表示される。この予告演出の映像は今回の装飾図柄遊技で装飾図柄が大当りの組合せになる確率を遊技者に報知するものであり、予告演出の映像の表示タイミングは左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素のそれぞれが変動している全図変動表示中に設定されている。この予告演出の映像は、図6に示すように、全図変動表示中に予告絵柄が画面を右から左に向けて横切る内容のものであり、予告演出の映像には予告演出1の映像と予告演出2の映像と予告演出3の映像と予告演出4の映像と予告演出5の映像と予告演出6の映像と予告演出7の映像と予告演出8の映像と予告演出9の映像と予告演出10の映像の10種類が設定されている。
予告演出1の映像〜予告演出10の映像のそれぞれは予告絵柄の種類が相互に異なるものであり、予告演出1の映像では、図7に示すように、予告絵柄1が使用され、予告演出2の映像では予告絵柄2が使用され、予告演出3の映像では予告絵柄3が使用され、予告演出4の映像では予告絵柄4が使用され、予告演出5の映像では予告絵柄5が使用され、予告演出6の映像では予告絵柄6が使用され、予告演出7の映像では予告絵柄7が使用され、予告演出8の映像では予告絵柄8が使用され、予告演出9の映像では予告絵柄9が使用され、予告演出10の映像では予告絵柄10が使用される。
装飾図柄遊技には遊技モードとして予告モード1と予告モード2と予告モード3の3種類が設定されている。予告モード1は予告演出1の映像〜予告演出10の映像のそれぞれを一定の通常確率で表示するモードであり、電源投入時には遊技モードが予告モード1に初期設定され、予告モード2の設定状態および予告モード3の設定状態のそれぞれで確変大当りまたは通常大当りが判定された場合には遊技モードが予告モード1に自動的にリセットされる。予告モード2は予告演出1の映像〜予告演出10の映像のそれぞれを通常確率に比べて低い一定の低確率で表示するモードであり、予告モード1の設定状態で予告演出の映像が連続的に表示された場合には遊技モードが予告モード1から予告モード2に自動的に切換えられる。予告モード3は特定の予告演出7の映像を予告モード1の設定時および予告モード2の設定時のそれぞれに比べて高い高確率で表示するモードである。この予告モード3は特定の予告演出7の映像を除く残りの予告演出1の映像〜予告演出6の映像および予告演出8の映像〜予告演出10の映像のそれぞれを表示しないモードであり、予告モード2の設定状態で予告演出の映像が連続的に表示された場合には遊技モードが予告モード2から予告モード3に自動的に切換えられる。
予告演出1の映像〜予告演出10の映像のそれぞれには信頼度が設定されている。この信頼度とは装飾図柄が大当りの組合せとなることを遊技者に報知する確率を称するものであり、予告演出1の映像の信頼度X1〜予告演出10の映像の信頼度X10相互間の関係は予告モード1の設定時および予告モード2の設定時のいずれであっても「X6<X10<X8,X9<X3<X5<X2<X4<X1<X7」の順序に設定されている。
X1:予告演出1の映像の信頼度 X2:予告演出2の映像の信頼度
X3:予告演出3の映像の信頼度 X4:予告演出4の映像の信頼度
X5:予告演出5の映像の信頼度 X6:予告演出6の映像の信頼度
X7:予告演出7の映像の信頼度 X8:予告演出8の映像の信頼度
X9:予告演出9の映像の信頼度 X10:予告演出10の映像の信頼度
大当り遊技では装飾図柄表示器32に大当り遊技の映像が表示される。この大当り遊技の映像は現在の大当りラウンドが何回目であるかを遊技者に報知するものであり、最終回(6回)の大当りラウンドでは大当り遊技の映像として確変抽選演出の映像が表示される。この確変抽選演出の映像は、図8に示すように、カードの絵柄Cが裏向きの状態から表向きの状態にひっくり返る内容のものであり、表向きのカードの絵柄Cには文字図柄M1「ヤッタネ確変」および文字図柄M2「残念またね」のいずれかが添付されている。この確変抽選演出の映像は今回の大当り遊技が開始される直前の特別図柄遊技で確変大当りおよび通常大当りのいずれが判定されたかを遊技者に報知するものであり、直前の特別図柄遊技で確変大当りが判定された場合には表向きのカードの絵柄Cに文字図柄M1「ヤッタネ確変」が添付され、直前の特別図柄遊技で通常大当りが判定された場合には表向きのカードの絵柄Cに文字図柄M2「残念またね」が添付される。
X1:予告演出1の映像の信頼度 X2:予告演出2の映像の信頼度
X3:予告演出3の映像の信頼度 X4:予告演出4の映像の信頼度
X5:予告演出5の映像の信頼度 X6:予告演出6の映像の信頼度
X7:予告演出7の映像の信頼度 X8:予告演出8の映像の信頼度
X9:予告演出9の映像の信頼度 X10:予告演出10の映像の信頼度
大当り遊技では装飾図柄表示器32に大当り遊技の映像が表示される。この大当り遊技の映像は現在の大当りラウンドが何回目であるかを遊技者に報知するものであり、最終回(6回)の大当りラウンドでは大当り遊技の映像として確変抽選演出の映像が表示される。この確変抽選演出の映像は、図8に示すように、カードの絵柄Cが裏向きの状態から表向きの状態にひっくり返る内容のものであり、表向きのカードの絵柄Cには文字図柄M1「ヤッタネ確変」および文字図柄M2「残念またね」のいずれかが添付されている。この確変抽選演出の映像は今回の大当り遊技が開始される直前の特別図柄遊技で確変大当りおよび通常大当りのいずれが判定されたかを遊技者に報知するものであり、直前の特別図柄遊技で確変大当りが判定された場合には表向きのカードの絵柄Cに文字図柄M1「ヤッタネ確変」が添付され、直前の特別図柄遊技で通常大当りが判定された場合には表向きのカードの絵柄Cに文字図柄M2「残念またね」が添付される。
図3のメイン制御回路50は特別図柄遊技の遊技内容を制御するものであり、CPU51とROM52とRAM53を有している。このメイン制御回路50のROM52には制御プログラムおよび制御データのそれぞれが予め記録されており、CPU51はRAM53をワークエリアとしてROM52の制御プログラムおよびROM52の制御データのそれぞれに基づいて処理を実行する。センサ回路54は始動口センサ24から出力される始動信号およびカウントセンサ29から出力されるカウント信号のそれぞれをメイン制御回路50に出力するものであり、メイン制御回路50はセンサ回路54を介して始動信号を検出することに基づいて制御コマンドおよび賞球コマンドのそれぞれを設定し、センサ回路54を介してカウント信号を検出することに基づいて賞球コマンドを設定する。ソレノイド回路55は特別入賞口ソレノイド28を電気的にオンオフするものであり、メイン制御回路50はソレノイド回路55を駆動制御することに基づいて特別入賞口25の扉26を開閉操作する。LED回路56は特別図柄表示器31に特別図柄遊技の映像を表示するものであり、メイン制御回路50はLED回路56を駆動制御することに基づいて特別図柄遊技の映像の表示内容を制御する。
図3の払出制御回路60は遊技球を上皿4内に賞品として払出す払出動作を制御するものであり、CPUとROMとRAMを有している。この払出制御回路60のROMには制御プログラムおよび制御データのそれぞれが予め記録されており、CPUはRAMをワークエリアとしてROMの制御プログラムおよびROMの制御データのそれぞれに基づいて払出動作を実行する。この払出制御回路60はメイン制御回路50から賞球コマンドの設定結果が送信されるものであり、賞球コマンドの設定結果を受信することに基づいて駆動信号を設定する。モータ回路61は払出制御回路60から駆動信号の設定結果が与えられるものであり、払出制御回路60から駆動信号の設定結果が与えられることに基づいて払出モータ62を駆動する。この払出モータ62は遊技球を上皿4内に賞品として払出す賞球払出装置の駆動源に相当するものであり、上皿4内には払出モータ62が駆動することに基づいて賞球コマンドに応じた設定個数の遊技球が賞品として払出される。
図3の演出制御回路70はメイン制御回路50から制御コマンドの設定結果が送信されるものであり、CPU71とROM72とRAM73を有している。この演出制御回路70のROM72には制御プログラムおよび制御データのそれぞれが予め記録されており、CPU71は制御コマンドの設定結果を受信したときにはRAM73をワークエリアとしてROM72の制御プログラムおよびROM72の制御データのそれぞれに基づいて演出制御コマンドを設定する。
図3の表示制御回路80は演出制御回路70から演出制御コマンドの設定結果が送信されるものである。この表示制御回路80は演出制御コマンドの設定結果を受信することに基づいて装飾図柄表示器32に演出制御コマンドの受信結果に応じた装飾図柄遊技の映像を表示するものであり、VDPとVROMとVRAMを有している。VROMは装飾図柄遊技で保留絵柄REを表示するための画像データと装飾図柄遊技で各列の図柄要素「1」〜「8」のそれぞれを表示するための画像データと装飾図柄遊技で各列の図柄要素の背景の映像を表示するためのビデオデータと装飾図柄遊技で予告絵柄1〜予告絵柄10のそれぞれを表示するための画像データと大当り遊技の映像を表示するためのビデオデータと確変抽選演出で文字図柄M1〜M2を表示するための画像データが予め記録されたものであり、VDPはVROMから検出した画像データおよびビデオデータのそれぞれをVRAMに展開し、装飾図柄表示器32にR・G・Bの各信号を出力することに基づいて映像をカラーで表示する。
図3の音制御回路90は演出制御回路70から演出制御コマンドの設定結果が送信されるものである。この音制御回路90は演出制御コマンドの設定結果を受信することに基づいて両スピーカ13のそれぞれから効果音を出力するものであり、音ICと音ROMと音RAMとDACとオーディオアンプとボリュームを有している。音ICは両スピーカ13のそれぞれから効果音を出力するための音信号を生成するものであり、音ROMには音信号を生成するための音データが予め記録されている。音RAMは音ICが音ROMから検出した音データを展開するためのワークメモリとして使用されるものであり、DACは音ICから出力されるデジタル信号をアナログ信号に変換するものである。オーディオアンプはDACから出力されるデジタル信号を増幅して両スピーカ13のそれぞれに出力するものであり、ボリュームはオーディオアンプから出力されるアナログ信号のレベルを調整するものである。図3の電飾制御回路100は演出制御回路70から演出制御コマンドの設定結果が送信されるものである。この電飾制御回路100は演出制御コマンドの設定結果を受信することに基づいて複数の電飾LED15のそれぞれを点滅するための電飾信号を設定するものであり、複数の電飾LED15のそれぞれを電飾信号の設定結果に基づいて点滅させる。
図9および図10のそれぞれはメイン制御回路50から演出制御回路70に送信される制御コマンドの一覧を示すものであり、制御コマンドには変動開始コマンドと変動停止コマンドと図柄情報コマンドと保留コマンドと大当りラウンドコマンドが設定されている。これら変動開始コマンド〜大当りラウンドコマンドのそれぞれは2バイトで構成されたものであり、変動停止コマンドは特別図柄遊技が停止することを演出制御回路70に通知するものである。変動開始コマンドの1バイト目は特別図柄遊技を開始することを演出制御回路70に通知するMODEデータに相当し、変動開始コマンドの2バイト目は特別図柄遊技を開始してから停止するまでの所要時間を演出制御回路70に通知するEXTデータに相当する。この特別図柄遊技の所要時間は特別図柄の変動表示時間に相当するものであり、演出制御回路70は変動開始コマンドのEXTデータに基づいて装飾図柄遊技の映像と音と光のそれぞれの演出内容を設定する。
図柄情報コマンドの1バイト目は特別図柄遊技で特別図柄表示器31に停止表示する特別図柄の種類を送信することを演出制御回路70に通知するMODEデータに相当し、図柄情報コマンドの2バイト目は特別図柄の変動停止時の種類が確変大当り図柄「7」と通常大当り図柄「3」と外れ図柄「1」のいずれであるかを演出制御回路70に通知するEXTデータに相当する。保留コマンドの1バイト目は特別図柄遊技を保留したことを演出制御回路70に通知するMODEデータに相当し、保留コマンドの2バイト目は特別図柄遊技の保留回数が「1回」「2回」「3回」「4回」のいずれであるかを演出制御回路70に通知するEXTデータに相当する。大当りラウンドコマンドの1バイト目は大当りラウンドを開始することを演出制御回路70に通知するMODEデータに相当し、大当りラウンドコマンドの2バイト目は今回の大当りラウンドが「1回」「2回」「3回」「4回」「5回」「6回」のいずれであるかを演出制御回路70に通知するEXTデータに相当する。
図11はメイン制御回路50が更新するランダムカウンタの一覧を示している。ランダムカウンタMR1は特別入賞口25を開放する大当りであるか否かを判定するために使用されるものであり、「0」〜「99」の範囲内で循環的に更新される。ランダムカウンタMR2は変動開始コマンドを選択するために使用されるものであり、「0」〜「1000」の範囲内で循環的に更新される。ランダムカウンタMR3は確変大当りであるか否かを判定するために使用されるものであり、「0」〜「62」の範囲内で循環的に更新される。
メイン制御回路50のROM52には、図12に示すように、通常時の大当り判定テーブルおよび確変時の大当り判定テーブルのそれぞれが予め記録されている。通常時の大当り判定テーブルは確率変動モードの無効時に大当りであるか否かをランダムカウンタMR1の更新結果に基づいて判定するための制御データであり、通常時の大当り判定テーブルにはランダムカウンタMR1「7」に対して大当りの判定結果が割付けられ、ランダムカウンタMR1「7」を除く残りのそれぞれの値に対して外れの判定結果が割付けられている。確変時の大当り判定テーブルは確率変動モードの有効時に大当りであるか否かをランダムカウンタMR1の更新結果に基づいて判定するための制御データであり、確変時の大当り判定テーブルにはランダムカウンタMR1「0〜9」のそれぞれに対して大当りの判定結果が割付けられ、ランダムカウンタMR1「10〜99」のそれぞれに対して外れの判定結果が割付けられている。即ち、確率変動モードの有効状態では確率変動モードの無効状態に比べて高い一定の高確率で大当りであることが判定される。
メイン制御回路50のROM52には、図13に示すように、確変判定テーブルが予め記録されている。この確変判定テーブルは大当りであることが判定された場合に確率変動モードを有効化するか無効化するかをランダムカウンタMR3の更新結果に基づいて判定するための制御データであり、確変判定テーブルにはランダムカウンタMR3「0〜32」のそれぞれに対して確率変動モードを無効化する判定結果が割付けられ、ランダムカウンタMR3「33〜62」のそれぞれに対して確率変動モードを有効化する判定結果が割付けられている。即ち、確率変動モードは大当りが判定されたことを条件に「30/63」の確率で有効化され、「33/63」の確率で無効化される。
メイン制御回路50のROM52には、図14に示すように、変動開始コマンドテーブルが予め記録されている。この変動開始コマンドテーブルは変動開始コマンド#01〜#35のそれぞれにランダムカウンタMR2を割付けたものであり、通常大当りおよび確変大当りがいずれも判定されなかった外れの判定時には変動開始コマンド#01〜#20のうちからランダムカウンタMR2の更新結果に応じたものが選択され、通常大当りおよび確変大当りのいずれかが判定された大当りの判定時には変動開始コマンド#21〜#35のうちからランダムカウンタMR2の更新結果に応じたものが選択される。即ち、変動開始コマンド#01〜#20のそれぞれは外れであることが判定された場合に選択対象となる外れ用のものであり、変動開始コマンド#21〜#35のそれぞれは大当りであることが判定された場合に選択対象となる大当り用のものである。この変動開始コマンドテーブルには変動開始コマンド#01〜#35のそれぞれに対して変動表示時間が割付けられており、変動開始コマンドが選択されたときには変動開始コマンドの選択結果に応じた変動表示時間が選択される。
メイン制御回路50のRAM53には、図15に示すように、制御データ格納領域110が設定されている。この制御データ格納領域110は特別図柄遊技を行うために必要なデータを格納する領域であり、保留データ格納部111と特別図柄格納部112とフラグ格納部113とタイマ格納部114とカウンタ格納部115を有している。保留データ格納部111はランダムカウンタMR1の検出結果が格納される領域であり、遊技球が始動口23内に入賞したときにはランダムカウンタMR1の更新結果が検出され、ランダムカウンタMR1の検出結果が保留データ格納部111に格納される。この保留データ格納部111は最大で4個のランダムカウンタMR1の検出結果が格納されるものであり、ランダムカウンタMR1の検出結果は検出順序を特定する保留番号「1」「2」「3」「4」のいずれかと共に保留データ格納部111に格納される。
特別図柄格納部112は特別図柄の設定結果が格納される領域であり、例えば確変大当り図柄「7」が設定されたときには特別図柄格納部112に確変大当り図柄「7」が格納される。フラグ格納部113は始動信号フラグと特図プロセスフラグと大当りフラグと確変フラグのそれぞれが格納される領域である。始動信号フラグは遊技球が始動口23内に入賞することに基づいてオン状態に設定されるものであり、遊技球が始動口23内に入賞したか否かを示している。特図プロセスフラグは図31の特別図柄プロセス処理でステップS61の大当り判定処理〜ステップS66の大当り遊技処理のいずれを実行するかを示すものであり、ステップS61の大当り判定処理〜ステップS66の大当り遊技処理のそれぞれを終えることに基づいて現在値から変更される。大当りフラグは今回の特別図柄遊技で確変大当りおよび通常大当りのいずれかが判定されることに基づいてオン状態に設定されるものであり、今回の特別図柄遊技で確変大当りおよび通常大当りのいずれかが判定されたか否かを示している。確変フラグは今回の特別図柄遊技で確変大当りが判定されることに基づいてオン状態に設定されるものであり、確率変動モードが有効化されているか否かを示している。
タイマ格納部114は変動時間タイマMT1およびウェイト時間タイマMT2のそれぞれが格納される領域である。変動時間タイマMT1は変動開始コマンドの設定結果に応じた変動表示時間が初期値としてセットされるものであり、変動時間タイマMT1が初期値から一定の時間間隔で定期的に減算されることで特別図柄遊技の残り時間が計測される。ウェイト時間タイマMT2は一定のウェイト時間が初期値としてセットされるものであり、ウェイト時間タイマMT2が初期値から一定の時間間隔で定期的に減算されることで今回の特別図柄遊技が終了してから次回の特別図柄遊技が開始されるまでの残り時間が計測される。カウンタ格納部115はランダムカウンタMR1〜MR3および大当りラウンドカウンタMN1のそれぞれが格納される領域である。この大当りラウンドカウンタMN1は大当りラウンドの継続回数を計測するためのものであり、大当りラウンドの継続回数は大当りラウンドが終了する毎に大当りラウンドカウンタMN1に一定値が加算されることに基づいて計測される。
演出制御回路70のROM72には、図16に示すように、プロセスデータテーブルが予め記録されている。このプロセスデータテーブルは変動開始コマンド#01のEXTデータ01(h)〜変動開始コマンド#35のEXTデータ35(h)のそれぞれにプロセスデータ番号を割付けることから設定されたものであり、変動開始コマンドが選択されたときにはプロセスデータ番号P01〜P35のうちから変動開始コマンドのEXTデータに応じたものが選択される。この演出制御回路70のROM72にはプロセスデータ#01〜#35のそれぞれが予め記録されている。これらプロセスデータ#01〜#35のそれぞれにはプロセスデータ番号が割付けられており、プロセスデータ番号が選択されたときにはプロセスデータ#01〜#35のうちからプロセスデータ番号の選択結果に応じたものが選択される。
プロセスデータ#01〜#35のそれぞれは装飾図柄遊技の映像の演出内容と効果音の演出内容と電飾の演出内容の3者が記録されたものであり、図17に示すように、プロセスタイマ設定値および演出制御データから構成されている。これらプロセスデータ#01〜#35のそれぞれの演出制御データは表示制御データと音声制御データと電飾制御データを含んで構成されている。表示制御データは装飾図柄遊技で装飾図柄表示器32に表示する映像の演出内容に相当し、音声制御データは装飾図柄遊技で両スピーカ13のそれぞれから出力する効果音の演出内容に相当し、電飾制御データは装飾図柄遊技で複数の電飾LED15のそれぞれを点滅させる演出内容に相当するものであり、プロセスタイマ設定値は表示制御データと音声制御データと電飾制御データのそれぞれに応じた演出を発生させるための時間的なタイミングを装飾図柄遊技の開始時を基準に示している。
プロセスデータ#01〜#35のそれぞれには、図17に示すように、表示制御データとして全図変動開始コマンドと左列の変動停止コマンドと右列の変動停止コマンドと中列の変動停止コマンドが共通に設定されている。全図変動開始コマンドは図柄要素を左変動領域L内と中変動領域C内と右変動領域R内のそれぞれに変動状態で表示開始するためのものであり、装飾図柄遊技ではプロセスデータ#01〜#35のいずれが選択されたときであっても全図変動開始コマンドに基づいて左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素のそれぞれが変動状態で表示開始される。左列の変動停止コマンドは左変動領域L内の図柄要素を変動停止させるためのものであり、右列の変動停止コマンドは右変動領域R内の図柄要素を変動停止させるためのものであり、中列の変動停止コマンドは中変動領域C内の図柄要素を変動停止させるためのものである。これら左列の変動停止コマンド〜中列の変動停止コマンドには(1)左列の変動停止コマンド(2)右列の変動停止コマンド(3)中列の変動停止コマンドの順序で小さなプロセスタイマ設定値が割付けられており、装飾図柄遊技ではプロセスデータ#01〜#35のいずれが選択されたときであっても(1)左列の図柄要素(2)右列の図柄要素(3)中列の図柄要素の順序で図柄要素の停止表示が行われる。
演出制御回路70のROM72には、図18に示すように、装飾図柄遊技用のビデオデータ番号テーブルが予め記録されている。このビデオデータ番号テーブルは装飾図柄遊技用のビデオデータ番号V01〜V35のそれぞれにプロセスデータ番号を割付けたものであり、プロセスデータ番号が選択されたときには装飾図柄遊技用のビデオデータ番号V01〜V35のうちからプロセスデータ番号の選択結果に応じたものが選択される。表示制御回路80のVROMには、図19に示すように、装飾図柄遊技用のビデオデータ#V01〜#V35のそれぞれが予め記録されている。これらビデオデータ#V01〜#V35のそれぞれには装飾図柄遊技用のビデオデータ番号が割付けられており、装飾図柄遊技用のビデオデータ番号が選択されたときにはビデオデータ#V01〜#V35のうちからビデオデータ番号の選択結果に応じたものが選択される。これらビデオデータ#V01〜#V35のそれぞれは装飾図柄遊技で背景の映像を表示するためのものであり、装飾図柄遊技では左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素のそれぞれが装飾図柄遊技用のビデオデータの選択結果に応じた背景の映像の前方に重ねて表示される。
演出制御回路70のROM72には、図20に示すように、大当り遊技用のビデオデータ番号テーブルが予め記録されている。この大当り遊技用のビデオデータ番号テーブルは大当り遊技用のビデオデータ番号VR01〜VR06のそれぞれに大当りラウンドコマンドのEXTデータを割付けたものであり、大当りラウンドコマンドが選択されたときには大当り遊技用のビデオデータ番号VR01〜VR06のうちから大当りラウンドコマンドのEXTデータに応じたものが選択される。表示制御回路80のVROMには、図21に示すように、大当り遊技用のビデオデータ#VR01〜#VR06のそれぞれが予め記録されている。これらビデオデータ#VR01〜#VR06のそれぞれには大当り遊技用のビデオデータ番号が割付けられており、大当り遊技用のビデオデータ番号が選択されたときにはビデオデータ#VR01〜#VR06のうちからビデオデータ番号の選択結果に応じたものが選択される。これら大当り遊技用のビデオデータ#VR01〜#VR06のそれぞれは大当りラウンドで装飾図柄表示器32に大当りラウンドの演出映像を表示するためのものであり、大当りラウンドの継続回数を表示するためのデータを含んでいる。大当り遊技用のビデオデータVR#06は最終の6回目の大当りラウンドで演出映像としてカードの絵柄Cが裏向きから表向きにひっくり返る確変抽選演出の映像を表示するためのものであり、文字図柄M1「ヤッタネ確変」および文字図柄M2「残念またね」のそれぞれはビデオデータVR#06の前方に画像データを重ねることで表示される。
図22は演出制御回路70が更新するランダムカウンタの一覧を示している。ランダムカウンタSR1は「0〜249」の範囲内で循環的に更新されるものである。このランダムカウンタSR1は装飾図柄を大当りの組合せに設定する場合と外れリーチの組合せに設定する場合と完全外れの組合せに設定する場合のそれぞれに使用されるものであり、装飾図柄を大当りの組合せに設定する場合には各列の図柄要素がランダムカウンタSR1の更新結果に応じて選択され、装飾図柄を外れリーチの組合せに設定する場合には左列の図柄要素および右列の図柄要素のそれぞれがランダムカウンタSR1の更新結果に応じて選択され、装飾図柄を完全外れの組合せに設定する場合には左列の図柄要素がランダムカウンタSR1の更新結果に応じて選択される。
ランダムカウンタSR2は「0〜162」の範囲内で循環的に更新されるものである。このランダムカウンタSR2は装飾図柄を外れリーチの組合せに設定する場合および完全外れの組合せに設定する場合のそれぞれに使用されるものであり、装飾図柄を外れリーチの組合せに設定する場合および完全外れの組合せに設定する場合のそれぞれには中列の図柄要素がランダムカウンタSR2の更新結果に応じて選択される。ランダムカウンタSR3は「0〜72」の範囲内で循環的に更新されるものである。このランダムカウンタSR3は装飾図柄を完全外れの組合せに設定する場合に使用されるものであり、装飾図柄を完全外れの組合せに設定する場合には右列の図柄要素がランダムカウンタSR3の更新結果に応じて選択される。ランダムカウンタSR4は「0〜999」の範囲内で循環的に更新されるものであり、装飾図柄遊技で予告演出の映像を表示するか否かはランダムカウンタSR4の更新結果に応じて判定され、予告モード1の設定時および予告モード2の設定時のそれぞれには装飾図柄遊技で予告演出1の映像〜予告演出10の映像のいずれを表示するかがランダムカウンタSR4の更新結果に応じて選択される。
演出制御回路70のROM72には、図23に示すように、図柄テーブル1と図柄テーブル2と図柄テーブル3のそれぞれが予め記録されている。図柄テーブル1は「1」〜「8」の8種類の図柄要素のそれぞれにランダムカウンタSR1を割付けたものであり、装飾図柄を大当りの組合せに設定する場合には左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素のそれぞれとして図柄テーブル1からランダムカウンタSR1の更新結果に応じたものが選択され、装飾図柄を外れリーチの組合せに設定する場合には左列の図柄要素および右列の図柄要素のそれぞれとして図柄テーブル1からランダムカウンタSR1の更新結果に応じたものが選択され、装飾図柄を完全外れの組合せに設定する場合には左列の図柄要素として図柄テーブル1からランダムカウンタSR1の更新結果に応じたものが選択される。
図柄テーブル2は「1」〜「8」の8種類の図柄要素のそれぞれにランダムカウンタSR2を割付けたものであり、装飾図柄を外れリーチの組合せに設定する場合および完全外れの組合せに設定する場合のそれぞれには中列の図柄要素として図柄テーブル2からランダムカウンタSR2の更新結果に応じたものが選択される。図柄テーブル3は「1」〜「8」の8種類の図柄要素のそれぞれにランダムカウンタSR3を割付けたものであり、装飾図柄を完全外れの組合せに設定する場合には右列の図柄要素として図柄テーブル3からランダムカウンタSR3の更新結果に応じたものが選択される。
演出制御回路70のROM72には、図24に示すように、予告演出判定テーブルが予め記録されている。この予告演出判定テーブルは変動開始コマンド#01のEXTデータ01(h)〜変動開始コマンド#35のEXTデータ35(h)のそれぞれに対して予告演出用の複数の判定値と予告演出1用の複数の判定値と予告演出2用の複数の判定値と予告演出3用の複数の判定値と予告演出4用の複数の判定値と予告演出5用の複数の判定値と予告演出6用の複数の判定値と予告演出7用の複数の判定値と予告演出8用の複数の判定値と予告演出9用の複数の判定値と予告演出10用の複数の判定値を割付けたものであり、変動開始コマンドが選択されたときには変動開始コマンドの選択結果からEXTデータが検出され、予告演出判定テーブルからEXTデータの検出結果に応じた予告演出用の複数の判定値が選択される。これと共にランダムカウンタSR4の更新結果が検出され、ランダムカウンタSR4の検出結果が予告演出用の複数の判定値のそれぞれと比較されることに基づいて予告演出の映像を表示するか否かが判定される。この予告演出の映像を表示するか否かの抽選処理は予告モード1の設定時と予告モード2の設定時と予告モード3の設定時のそれぞれで相互に共通に行われるものであり、予告モード1の設定時には抽選処理が通常回(8回)を限度に行われることに基づいて予告演出1の映像〜予告演出10の映像のそれぞれの表示確率が一定の通常確率に設定され、予告モード2の設定時には抽選処理が少数回(1回)を限度に行われることに基づいて予告演出1の映像〜予告演出10の映像のそれぞれの表示確率が一定の低確率に設定され、予告モード3の設定時には抽選処理が多数回(14回)を限度に行われることに基づいて予告演出7の映像の表示確率が一定の高確率に設定される。
予告演出1の映像〜予告演出10の映像のそれぞれの信頼度は図24の予告演出判定テーブルの設定結果および図14の変動開始コマンドテーブルの設定結果の双方に基づいて算出されるものである。この信頼度の算出方法は次の通りであり、図24の予告演出判定テーブルの最下段は予告モード2が設定されている場合の予告演出1の映像の信頼度X1〜予告演出10の映像の信頼度X10のそれぞれを示している。
信頼度=100A/(A+B)(%)
Aは装飾図柄が大当りの組合せとなる単位回数(変動開始コマンド選択用のランダムカウンタMR2の周期「1001」×予告演出選択用のランダムカウンタSR4の周期「1000」)の装飾図柄遊技で予告演出の映像が表示される数であり、例えば予告演出1の場合には「(変動開始コマンド#21の選択確率×変動開始コマンド#21が選択されたときの予告演出1の選択確率)+(変動開始コマンド#22の選択確率×変動開始コマンド#22が選択されたときの予告演出1の選択確率)+・・・+(変動開始コマンド#35の選択確率×変動開始コマンド#35が選択されたときの予告演出1の選択確率)」である。Bは装飾図柄が大当りの組合せとならない単位回数(1001×1000)の装飾図柄遊技で予告演出の映像が表示される数であり、例えば予告演出1の場合には「(変動開始コマンド#01の選択確率×変動開始コマンド#01が選択されたときの予告演出1の選択確率)+(変動開始コマンド#02の選択確率×変動開始コマンド#02が選択されたときの予告演出1の選択確率)+・・・+(変動開始コマンド#20の選択確率×変動開始コマンド#20が選択されたときの予告演出1の選択確率)」である。
Aは装飾図柄が大当りの組合せとなる単位回数(変動開始コマンド選択用のランダムカウンタMR2の周期「1001」×予告演出選択用のランダムカウンタSR4の周期「1000」)の装飾図柄遊技で予告演出の映像が表示される数であり、例えば予告演出1の場合には「(変動開始コマンド#21の選択確率×変動開始コマンド#21が選択されたときの予告演出1の選択確率)+(変動開始コマンド#22の選択確率×変動開始コマンド#22が選択されたときの予告演出1の選択確率)+・・・+(変動開始コマンド#35の選択確率×変動開始コマンド#35が選択されたときの予告演出1の選択確率)」である。Bは装飾図柄が大当りの組合せとならない単位回数(1001×1000)の装飾図柄遊技で予告演出の映像が表示される数であり、例えば予告演出1の場合には「(変動開始コマンド#01の選択確率×変動開始コマンド#01が選択されたときの予告演出1の選択確率)+(変動開始コマンド#02の選択確率×変動開始コマンド#02が選択されたときの予告演出1の選択確率)+・・・+(変動開始コマンド#20の選択確率×変動開始コマンド#20が選択されたときの予告演出1の選択確率)」である。
演出制御回路70のRAM73には、図25に示すように、演出制御データ格納領域120が設定されており、演出制御データ格納領域120にはコマンド格納部121とフラグ格納部122とタイマ格納部123とカウンタ格納部124と確定図柄格納部125が設定されている。コマンド格納部121はメイン制御回路50から送信される変動開始コマンドと図柄情報コマンドと変動停止コマンドと保留コマンドと大当りラウンドコマンドのそれぞれが記録される領域であり、フラグ格納部122は遊技開始フラグと遊技中フラグと遊技停止フラグと大当りラウンドフラグと予告判定済フラグとカウンタ設定済フラグのそれぞれが記録される領域である。
遊技開始フラグはメイン制御回路50から変動開始コマンドが送信されることに基づいてオン状態にセットされるものであり、変動開始コマンドが送信されたか否かを示している。遊技中フラグは装飾図柄遊技が実行されている最中にオン状態にセットされるものであり、装飾図柄遊技が実行されているか否かを示している。遊技停止フラグはメイン制御回路50から変動停止コマンドが送信されることに基づいてオン状態にセットされるものであり、変動停止コマンドが送信されたか否かを示している。大当りラウンドフラグはメイン制御回路50から大当りラウンドコマンドが送信されることに基づいてオン状態にセットされるものであり、大当りラウンドコマンドが送信されたか否かを示している。予告判定済フラグは図48の予告演出判定処理を実行するか否かを示すものであり、図48の予告演出判定処理は予告判定済フラグのオフ状態で実行され、予告判定済フラグのオン状態で実行されない。カウンタ設定済フラグは予告演出の映像を表示するか否かの抽選処理回数が初期設定されているか否かを示すものであり、抽選処理回数はカウンタ設定済フラグのオフ状態で初期値に設定される。
タイマ格納部123は変動時間タイマST1が記録される領域である。この変動時間タイマST1は一定の初期値「0」がセットされるものであり、装飾図柄遊技の経過時間は変動時間タイマST1に一定の時間間隔で定期的に単位値が加算されることに基づいて計測される。カウンタ格納部124はランダムカウンタSR1〜SR4と遊技モードカウンタSN1と連続予告カウンタSN2と遊技回数カウンタSN3と抽選回数カウンタSN4と予告演出カウンタSN5のそれぞれが記録される領域であり、確定図柄格納部125は装飾図柄遊技で停止表示する装飾図柄の組合せが記録される領域である。
遊技モードカウンタSN1は遊技モードが予告モード1と予告モード2と予告モード3のいずれであるかを示すものである。この遊技モードカウンタSN1は予告モード1の設定時に「1」に設定され、予告モード2の設定時に「2」に設定され、予告モード3の設定時に「3」に設定されるものであり、電源投入直後には予告モード1に相当する「1」に初期設定される。連続予告カウンタSN2は装飾図柄遊技で予告演出の映像が表示されてから限度回数(例えば3回)の装飾図柄遊技が行われるまでに予告演出の映像が再び表示されることに基づいて単位値が加算されるものであり、遊技回数カウンタSN3は限度回数を計測するために使用される。この連続予告カウンタSN2は装飾図柄遊技で予告演出の映像が表示されてから限度回数の装飾図柄遊技が行われるまでに予告演出の映像が再び表示されなかった場合にリセットされるものであり、予告モード1の設定状態で連続予告カウンタSN2の計測値が一定のモード変更値(3)に到達したときには予告モード1から予告モード2に切換えられ、予告モード2の設定状態で連続予告カウンタSN2の計測値が一定のモード変更値(3)に到達したときには予告モード2から予告モード3に切換えられる。
抽選回数カウンタSN4は遊技モードの現在の設定結果に応じた抽選回数が初期値としてセットされるものである。この抽選回数カウンタSN4は図48の予告演出判定処理で予告演出の映像を表示しないことが判定されることに基づいて単位値「1」だけ減算されるものであり、予告演出の映像を表示するか否かの抽選処理は抽選回数カウンタSN4が「0」に減算されることを限度に行われる。予告演出カウンタSN5は予告演出の映像の種類を示すものであり、今回の装飾図柄遊技では予告演出1の映像〜予告演出10の映像のうち予告演出カウンタSN5の設定結果に応じたものが装飾図柄表示器32に表示される。
[1]メイン処理
図26はメイン制御回路50のCPU51が電源投入に基づいて実行するメイン処理を示すものであり、CPU51は電源が投入されたときにはステップS1でレジスタおよびPIO(パラレル入出力ポート)のそれぞれを初期設定する。そして、ステップS2でRAM53の保留データ格納部111と特別図柄格納部112とフラグ格納部113とタイマ格納部114とカウンタ格納部115のそれぞれを初期設定し、ステップS3で4msec毎にタイマ割込みが発生するようにCTC(カウンタ/タイマ)を初期設定する。
[1]メイン処理
図26はメイン制御回路50のCPU51が電源投入に基づいて実行するメイン処理を示すものであり、CPU51は電源が投入されたときにはステップS1でレジスタおよびPIO(パラレル入出力ポート)のそれぞれを初期設定する。そして、ステップS2でRAM53の保留データ格納部111と特別図柄格納部112とフラグ格納部113とタイマ格納部114とカウンタ格納部115のそれぞれを初期設定し、ステップS3で4msec毎にタイマ割込みが発生するようにCTC(カウンタ/タイマ)を初期設定する。
CPU51はステップS3でCTCを初期設定すると、ステップS4のカウンタ更新処理1を繰返す。このカウンタ更新処理1はカウンタ格納部115のランダムカウンタMR2を単位値「1」だけ更新するものであり、図11に示すように、ランダムカウンタMR2の更新処理は初期値「0」から上限値「1000」に加算された後に初期値「0」に戻して循環的に行われる。
[2]タイマ割込み処理
図27はCPU51がタイマ割込みの発生する4msec毎に実行するタイマ割込み処理を示すものであり、CPU51はタイマ割込みが発生する毎にステップS11の入力処理とステップS12のカウンタ更新処理2とステップS13のデータ取得処理とステップS14の特別図柄プロセス処理を当該順序で実行する。
[2−1]入力処理
図28はステップS11の入力処理を示すものであり、CPU51はステップS21でセンサ回路54から始動信号が出力されているか否かを判断する。ここでセンサ回路54から始動信号が出力されていないと判断したときにはステップS22でフラグ格納部113の始動信号フラグをオフ状態にリセットし、センサ回路54から始動信号が出力されていると判断したときにはステップS23でフラグ格納部113の始動信号フラグをオン状態にセットする。
[2−2]カウンタ更新処理2
図29はステップS12のカウンタ更新処理2を示すものであり、CPU51はステップS31でカウンタ格納部115のランダムカウンタMR1を単位値「1」だけ更新し、ステップS32でカウンタ格納部115のランダムカウンタMR3を単位値「1」だけ更新する。ランダムカウンタMR1は大当り判定用のものであり、ランダムカウンタMR1の更新処理は、図11に示すように、初期値「0」から上限値「99」に加算された後に初期値「0」に戻して循環的に行われる。ランダムカウンタMR3は確変判定用のものであり、ランダムカウンタMR3の更新処理は初期値「0」から上限値「62」に加算された後に初期値「0」に戻して循環的に行われる。
[2−3]データ取得処理
図30はステップS13のデータ取得処理を示すものであり、CPU51はステップS41でフラグ格納部113の始動信号フラグの設定状態を判断する。例えば遊技球が始動口23内に入賞したときにはステップS11の入力処理でフラグ格納部113の始動信号フラグがオン状態にセットされている。この場合にはCPU51は図30のステップS41でフラグ格納部113の始動信号フラグがオン状態にセットされていると判断し、ステップS42でカウンタ格納部115からランダムカウンタMR1の計測値を検出する。そして、ステップS43へ移行し、保留番号1の保留データ格納部111にランダムカウンタMR1の検出結果が記録されているか否かを判断する。
[2]タイマ割込み処理
図27はCPU51がタイマ割込みの発生する4msec毎に実行するタイマ割込み処理を示すものであり、CPU51はタイマ割込みが発生する毎にステップS11の入力処理とステップS12のカウンタ更新処理2とステップS13のデータ取得処理とステップS14の特別図柄プロセス処理を当該順序で実行する。
[2−1]入力処理
図28はステップS11の入力処理を示すものであり、CPU51はステップS21でセンサ回路54から始動信号が出力されているか否かを判断する。ここでセンサ回路54から始動信号が出力されていないと判断したときにはステップS22でフラグ格納部113の始動信号フラグをオフ状態にリセットし、センサ回路54から始動信号が出力されていると判断したときにはステップS23でフラグ格納部113の始動信号フラグをオン状態にセットする。
[2−2]カウンタ更新処理2
図29はステップS12のカウンタ更新処理2を示すものであり、CPU51はステップS31でカウンタ格納部115のランダムカウンタMR1を単位値「1」だけ更新し、ステップS32でカウンタ格納部115のランダムカウンタMR3を単位値「1」だけ更新する。ランダムカウンタMR1は大当り判定用のものであり、ランダムカウンタMR1の更新処理は、図11に示すように、初期値「0」から上限値「99」に加算された後に初期値「0」に戻して循環的に行われる。ランダムカウンタMR3は確変判定用のものであり、ランダムカウンタMR3の更新処理は初期値「0」から上限値「62」に加算された後に初期値「0」に戻して循環的に行われる。
[2−3]データ取得処理
図30はステップS13のデータ取得処理を示すものであり、CPU51はステップS41でフラグ格納部113の始動信号フラグの設定状態を判断する。例えば遊技球が始動口23内に入賞したときにはステップS11の入力処理でフラグ格納部113の始動信号フラグがオン状態にセットされている。この場合にはCPU51は図30のステップS41でフラグ格納部113の始動信号フラグがオン状態にセットされていると判断し、ステップS42でカウンタ格納部115からランダムカウンタMR1の計測値を検出する。そして、ステップS43へ移行し、保留番号1の保留データ格納部111にランダムカウンタMR1の検出結果が記録されているか否かを判断する。
CPU51はステップS43で保留番号1の保留データ格納部111にランダムカウンタMR1の検出結果が記録されていないと判断すると、ステップS44でランダムカウンタMR1の検出結果を保留番号1の保留データ格納部111に記録する。そして、ステップS45で演出制御回路70に保留コマンド「A101(h)」を送信することに基づいて1回の特別図柄遊技を保留したことを通知し、ステップS46でフラグ格納部113の始動信号フラグをオフ状態にリセットする。
CPU51はステップS43で保留番号1の保留データ格納部111にランダムカウンタMR1の検出結果が記録されていると判断すると、ステップS47で保留番号2の保留データ格納部111にランダムカウンタMR1の検出結果が記録されているか否かを判断する。ここで保留番号2の保留データ格納部111にランダムカウンタMR1の検出結果が記録されていないと判断したときにはステップS48へ移行し、ランダムカウンタMR1の検出結果を保留番号2の保留データ格納部111に記録する。そして、ステップS49で演出制御回路70に保留コマンド「A102(h)」を送信することに基づいて2回の特別図柄遊技を保留したことを通知し、ステップS46でフラグ格納部113の始動信号フラグをオフ状態にリセットする。
CPU51はステップS47で保留番号2の保留データ格納部111にランダムカウンタMR1の検出結果が記録されていると判断すると、ステップS50で保留番号3の保留データ格納部111にランダムカウンタMR1の検出結果が記録されているか否かを判断する。ここで保留番号3の保留データ格納部111にランダムカウンタMR1の検出結果が記録されていないと判断したときにはステップS51へ移行し、ランダムカウンタMR1の検出結果を保留番号3の保留データ格納部111に記録する。そして、ステップS52で演出制御回路70に保留コマンド「A103(h)」を送信することに基づいて3回の特別図柄遊技を保留したことを通知し、ステップS46でフラグ格納部113の始動信号フラグをオフ状態にリセットする。
CPU51はステップS50で保留番号3の保留データ格納部111にランダムカウンタMR1の検出結果が記録されていると判断すると、ステップS53で保留番号4の保留データ格納部111にランダムカウンタMR1の検出結果が記録されているか否かを判断する。ここで保留番号4の保留データ格納部111にランダムカウンタMR1の検出結果が記録されていないと判断したときにはステップS54へ移行し、ランダムカウンタMR1の検出結果を保留番号4の保留データ格納部111に記録する。そして、ステップS55で演出制御回路70に保留コマンド「A104(h)」を送信することに基づいて4回の特別図柄遊技を保留したことを通知し、ステップS46でフラグ格納部113の始動信号フラグをオフ状態にリセットする。
CPU51はステップS53で保留番号4の保留データ格納部111にランダムカウンタMR1の検出結果が記録されていると判断すると、ステップS56でランダムカウンタMR1の検出結果をクリアする。即ち、特別図柄遊技の保留回数には上限値「4回」が設定されており、4回の特別図柄遊技が既に保留されている状態で遊技球が始動口23内に入賞したときにはランダムカウンタMR1の記録処理および保留コマンドの送信処理のそれぞれが行われず、遊技球が始動口23内に入賞したことが無効化される。
[2−4]特別図柄プロセス処理
図31はステップS14の特別図柄プロセス処理を示すものである。この特別図柄プロセス処理はステップS61の大当り判定処理とステップS62の特別図柄変動開始時処理とステップS63の特別図柄変動処理とステップS64の特別図柄変動停止時処理とステップS65のウェイト処理とステップS66の大当り遊技処理を有するものであり、ステップS61の大当り判定処理〜ステップS66の大当り遊技処理はフラグ格納部113の特図プロセスフラグの設定状態に応じて択一的に行われる。
[2−4−1]大当り判定処理
図32はステップS61の大当り判定処理を示すものである。この大当り判定処理はフラグ格納部113の特図プロセスフラグが「0」に設定されている場合に実行されるものであり、フラグ格納部113の特図プロセスフラグは図26のステップS2で「0」に初期設定される。
[2−4]特別図柄プロセス処理
図31はステップS14の特別図柄プロセス処理を示すものである。この特別図柄プロセス処理はステップS61の大当り判定処理とステップS62の特別図柄変動開始時処理とステップS63の特別図柄変動処理とステップS64の特別図柄変動停止時処理とステップS65のウェイト処理とステップS66の大当り遊技処理を有するものであり、ステップS61の大当り判定処理〜ステップS66の大当り遊技処理はフラグ格納部113の特図プロセスフラグの設定状態に応じて択一的に行われる。
[2−4−1]大当り判定処理
図32はステップS61の大当り判定処理を示すものである。この大当り判定処理はフラグ格納部113の特図プロセスフラグが「0」に設定されている場合に実行されるものであり、フラグ格納部113の特図プロセスフラグは図26のステップS2で「0」に初期設定される。
CPU51は図32のステップS71で保留番号1の保留データ格納部111にランダムカウンタMR1の検出結果が記録されているか否かを判断する。ここで保留番号1の保留データ格納部111にランダムカウンタMR1の検出結果が記録されていると判断したときにはステップS72へ移行し、保留番号1の保留データ格納部111からランダムカウンタMR1の検出結果を検出する。
CPU51はステップS72で保留番号1の保留データ格納部111からランダムカウンタMR1の検出結果を検出すると、ステップS73でフラグ格納部113から確変フラグの記録結果を検出し、確変フラグの検出結果がオン状態であるか否かを判断する。ここで確変フラグがオン状態にセットされていると判断したときにはステップS74でROM52から図12の(b)の確変時の大当り判定テーブルを選択し、確変フラグがオフ状態にリセットされていると判断したときにはステップS75でROM52から図12の(a)の通常時の大当り判定テーブルを選択する。
CPU51は確変時の大当り判定テーブルまたは通常時の大当り判定テーブルを選択すると、ステップS76で確変時の大当り判定テーブルまたは通常時の大当り判定テーブルからランダムカウンタMR1の検出結果に応じた判定結果を選択する。ここで外れの判定結果を選択したときにはステップS77でフラグ格納部113の大当りフラグをオフ状態にリセットし、ステップS78で特別図柄格納部112に外れ図柄「1」を記録し、ステップS84でフラグ格納部113の特図プロセスフラグに「1」をセットする。例えばランダムカウンタMR1の検出結果が「5」であるときには確変時の大当り判定テーブルからは大当りの判定結果が選択され、通常時の大当り判定テーブルからは外れの判定結果が選択される。
CPU51はステップS76で確変時の大当り判定テーブルまたは通常時の大当り判定テーブルから大当りの判定結果を選択すると、ステップS79でフラグ格納部113の大当りフラグをオン状態にセットし、ステップS80でカウンタ格納部115から確変判定用のランダムカウンタMR3の計測結果を検出する。そして、ステップS81でROM52から図13の確変判定テーブルを検出し、確変判定テーブルからランダムカウンタMR3の検出結果に応じた判定結果を選択する。
CPU51はステップS81で確変判定テーブルから判定結果として確変有りを選択すると、ステップS82で特別図柄格納部112に確変大当り図柄「7」を記録し、ステップS84でフラグ格納部113の特図プロセスフラグに「1」をセットする。CPU51はステップS81で確変判定テーブルから判定結果として確変無を選択すると、ステップS83で特別図柄格納部112に通常大当り図柄「3」を記録し、ステップS84でフラグ格納部113の特図プロセスフラグに「1」をセットする。
[2−4−2]特別図柄変動開始時処理
図33はステップS62の特別図柄変動開始時処理を示すものである。この特別図柄変動開始時処理はフラグ格納部113の特図プロセスフラグが「1」に設定されている場合に実行されるものであり、CPU51はステップS91でROM52から図14の変動開始コマンドテーブルを検出する。そして、ステップS92でカウンタ格納部115からランダムカウンタMR2の計測結果を検出し、ステップS93で変動開始コマンドテーブルからランダムカウンタMR2の検出結果に応じた変動開始コマンドを選択する。この変動開始コマンドの選択処理はフラグ格納部113の大当りフラグの設定状態に応じて行われるものであり、フラグ格納部113の大当りフラグがオフ状態にリセットされている場合には外れ用の変動開始コマンド#01〜#20のうちからランダムカウンタMR2の検出結果に応じたものが選択され、フラグ格納部113の大当りフラグがオン状態にセットされている場合には大当り用の変動開始コマンド#21〜#35のうちからランダムカウンタMR2の検出結果に応じたものが選択される。
[2−4−2]特別図柄変動開始時処理
図33はステップS62の特別図柄変動開始時処理を示すものである。この特別図柄変動開始時処理はフラグ格納部113の特図プロセスフラグが「1」に設定されている場合に実行されるものであり、CPU51はステップS91でROM52から図14の変動開始コマンドテーブルを検出する。そして、ステップS92でカウンタ格納部115からランダムカウンタMR2の計測結果を検出し、ステップS93で変動開始コマンドテーブルからランダムカウンタMR2の検出結果に応じた変動開始コマンドを選択する。この変動開始コマンドの選択処理はフラグ格納部113の大当りフラグの設定状態に応じて行われるものであり、フラグ格納部113の大当りフラグがオフ状態にリセットされている場合には外れ用の変動開始コマンド#01〜#20のうちからランダムカウンタMR2の検出結果に応じたものが選択され、フラグ格納部113の大当りフラグがオン状態にセットされている場合には大当り用の変動開始コマンド#21〜#35のうちからランダムカウンタMR2の検出結果に応じたものが選択される。
CPU51はステップS93で変動開始コマンドを選択すると、ステップS94で演出制御回路70に変動開始コマンドの選択結果を送信し、ステップS95で図柄情報コマンドを設定する。この図柄情報コマンドの設定処理は特別図柄格納部112の記録内容に応じて行われるものであり、特別図柄格納部112に確変大当り図柄「7」が記録されている場合には確変大当り用の図柄情報コマンド「9001(h)」が設定され、特別図柄格納部112に通常大当り図柄「3」が記録されている場合には通常大当り用の図柄情報コマンド「9002(h)」が設定され、特別図柄格納部112に外れ図柄「1」が記録されている場合には外れ用の図柄情報コマンド「9003(h)」が設定される。
CPU51はステップS95で図柄情報コマンドを設定すると、ステップS96で演出制御回路70に図柄情報コマンドの設定結果を送信する。そして、ステップS97で変動開始コマンドテーブルから変動開始コマンドの選択結果に応じた変動表示時間を選択し、変動表示時間の選択結果をタイマ格納部114の変動時間タイマMT1に初期値としてセットする。例えば変動開始コマンドの選択結果が変動開始コマンド#11である場合には変動表示時間「60×1000」が選択され、変動時間タイマMT1に変動表示時間「60×1000」がセットされる。
CPU51はステップS97で変動時間タイマMT1に変動表示時間の選択結果をセットすると、ステップS98で保留番号1の保留データ格納部111に記録されているランダムカウンタMR1の検出結果をクリアし、ステップS99で保留番号2の保留データ格納部111にランダムカウンタMR1の検出結果が記録されているか否かを判断する。ここで保留番号2の保留データ格納部111にランダムカウンタMR1の検出結果が記録されていないと判断したときにはステップS105へ移行し、フラグ格納部113の特図プロセスフラグに「2」をセットする。
CPU51はステップS99で保留番号2の保留データ格納部111にランダムカウンタMR1の検出結果が記録されていると判断すると、ステップS100で保留番号2の保留データ格納部111に記録されているランダムカウンタMR1を保留番号1の保留データ格納部111にシフトする。そして、ステップS101へ移行し、保留番号3の保留データ格納部111にランダムカウンタMR1の検出結果が記録されているか否かを判断する。ここで保留番号3の保留データ格納部111にランダムカウンタMR1の検出結果が記録されていないと判断したときにはステップS105へ移行し、フラグ格納部113の特図プロセスフラグに「2」をセットする。
CPU51はステップS101で保留番号3の保留データ格納部111にランダムカウンタMR1の検出結果が記録されていると判断すると、ステップS102で保留番号3の保留データ格納部111に記録されているランダムカウンタMR1を保留番号2の保留データ格納部111にシフトする。そして、ステップS103へ移行し、保留番号4の保留データ格納部111にランダムカウンタMR1の検出結果が記録されているか否かを判断する。ここで保留番号4の保留データ格納部111にランダムカウンタMR1の検出結果が記録されていないと判断したときにはステップS105へ移行し、フラグ格納部113の特図プロセスフラグに「2」をセットする。
CPU51はステップS103で保留番号4の保留データ格納部111にランダムカウンタMR1の検出結果が記録されていると判断すると、ステップS104で保留番号4の保留データ格納部111に記録されているランダムカウンタMR1を保留番号3の保留データ格納部111にシフトする。そして、ステップS105へ移行し、フラグ格納部113の特図プロセスフラグに「2」をセットする。
[2−4−3]特別図柄変動処理
図34はステップS63の特別図柄変動処理を示すものである。この特別図柄変動処理は特図プロセスフラグが「2」に設定されている場合に実行されるものであり、CPU51はステップS111で特別図柄表示器31のLEDを点滅制御することに基づいて特別図柄を変動状態で表示する。そして、ステップS112でタイマ格納部114の変動時間タイマMT1の計測値からROM52に予め記録された単位値ΔTを減算することに基づいて特別図柄遊技の残り時間を更新し、ステップS113でタイマ格納部114の変動時間タイマMT1の減算結果をROM52に予め記録された限度値「0」と比較する。
[2−4−3]特別図柄変動処理
図34はステップS63の特別図柄変動処理を示すものである。この特別図柄変動処理は特図プロセスフラグが「2」に設定されている場合に実行されるものであり、CPU51はステップS111で特別図柄表示器31のLEDを点滅制御することに基づいて特別図柄を変動状態で表示する。そして、ステップS112でタイマ格納部114の変動時間タイマMT1の計測値からROM52に予め記録された単位値ΔTを減算することに基づいて特別図柄遊技の残り時間を更新し、ステップS113でタイマ格納部114の変動時間タイマMT1の減算結果をROM52に予め記録された限度値「0」と比較する。
CPU51はステップS113で「MT1=0」を検出すると、特別図柄遊技の終了を判断する。そして、ステップS114で演出制御回路70に変動停止コマンドA000(h)を送信することに基づいて特別図柄遊技が終了することを通知し、ステップS115でフラグ格納部113の特図プロセスフラグに「3」をセットする。
[2−4−4]特別図柄変動停止時処理
図35はステップS64の特別図柄変動停止時処理を示すものである。この特別図柄変動停止時処理は特図プロセスフラグが「3」に設定されている場合に実行されるものであり、CPU51はステップS121で特別図柄の変動表示を停止する。この特別図柄の停止表示は特別図柄格納部112に記録されている特別図柄の設定結果で行われるものであり、確変大当りが判定されているときには特別図柄の変動表示が確変大当り図柄「7」で停止し、通常大当りが判定されているときには通常大当り図柄「3」で停止し、外れが判定されているには外れ図柄「1」で停止する。
[2−4−4]特別図柄変動停止時処理
図35はステップS64の特別図柄変動停止時処理を示すものである。この特別図柄変動停止時処理は特図プロセスフラグが「3」に設定されている場合に実行されるものであり、CPU51はステップS121で特別図柄の変動表示を停止する。この特別図柄の停止表示は特別図柄格納部112に記録されている特別図柄の設定結果で行われるものであり、確変大当りが判定されているときには特別図柄の変動表示が確変大当り図柄「7」で停止し、通常大当りが判定されているときには通常大当り図柄「3」で停止し、外れが判定されているには外れ図柄「1」で停止する。
CPU51はステップS121で特別図柄の変動表示を終えると、ステップS122でタイマ格納部114のウェイト時間タイマMT2にウェイト時間の初期値(2.0sec)をセットし、ステップS123でフラグ格納部113の特図プロセスフラグに「4」をセットする。このウェイト時間の初期値はROM52に予め記録されたものであり、特別図柄遊技が保留されている場合には今回の特別図柄遊技が終了してからウェイト時間が経過した後に次回の特別図柄遊技が開始される。
[2−4−5]ウェイト処理
図36はステップS65のウェイト処理を示すものである。このウェイト処理は特図プロセスフラグが「4」に設定されている場合に実行されるものであり、CPU51はステップS131でタイマ格納部114のウェイト時間タイマMT2の計測値からROM52に予め記録された単位値ΔTを減算することで残りウェイト時間を更新する。そして、ステップS132でタイマ格納部114のウェイト時間タイマMT2の減算結果をROM52に予め記録された限度値「0」と比較し、「MT2=0」であると判断したときにはステップS133へ移行する。
[2−4−5]ウェイト処理
図36はステップS65のウェイト処理を示すものである。このウェイト処理は特図プロセスフラグが「4」に設定されている場合に実行されるものであり、CPU51はステップS131でタイマ格納部114のウェイト時間タイマMT2の計測値からROM52に予め記録された単位値ΔTを減算することで残りウェイト時間を更新する。そして、ステップS132でタイマ格納部114のウェイト時間タイマMT2の減算結果をROM52に予め記録された限度値「0」と比較し、「MT2=0」であると判断したときにはステップS133へ移行する。
CPU51はステップS133へ移行すると、フラグ格納部113の大当りフラグの設定状態を判断する。例えば外れの判定時にはステップS133でフラグ格納部113の大当りフラグがオフ状態にリセットされていると判断し、ステップS134で特別図柄格納部112から外れ図柄「1」をクリアし、ステップS135でフラグ格納部113の特図プロセスフラグに「0」をセットする。
CPU51は大当りの判定時にはステップS133でフラグ格納部113の大当りフラグがオン状態にセットされていると判断し、ステップS136でカウンタ格納部115の大当りラウンドカウンタMN1に初期値「1」をセットする。そして、ステップS137で1回目の大当りラウンドコマンドB001(h)を設定し、ステップS138で大当りラウンドコマンドB001(h)を演出制御回路70に送信し、ステップS139でフラグ格納部113の特図プロセスフラグに「5」をセットする。
[2−4−6]大当り遊技処理
図37はステップS66の大当り遊技処理を示すものである。この大当り遊技処理はフラグ格納部113の特図プロセスフラグが「5」に設定されている場合に実行されるものであり、CPU51はステップS141で大当りラウンド処理を実行する。この大当りラウンド処理は特別入賞口25内に上限個数(例えば10個)の遊技球が入賞あるいは特別入賞口25の開放時間が上限時間(例えば30sec)に到達するまで特別入賞口25を開放するものであり、CPU51はステップS141の大当りラウンド処理で特別入賞口25内に上限個数の遊技球が入賞あるいは特別入賞口25の開放時間が上限時間に到達したと判断したときには特別入賞口25を閉鎖し、ステップS142で今回の大当りラウンドが終了したと判断する。
[2−4−6]大当り遊技処理
図37はステップS66の大当り遊技処理を示すものである。この大当り遊技処理はフラグ格納部113の特図プロセスフラグが「5」に設定されている場合に実行されるものであり、CPU51はステップS141で大当りラウンド処理を実行する。この大当りラウンド処理は特別入賞口25内に上限個数(例えば10個)の遊技球が入賞あるいは特別入賞口25の開放時間が上限時間(例えば30sec)に到達するまで特別入賞口25を開放するものであり、CPU51はステップS141の大当りラウンド処理で特別入賞口25内に上限個数の遊技球が入賞あるいは特別入賞口25の開放時間が上限時間に到達したと判断したときには特別入賞口25を閉鎖し、ステップS142で今回の大当りラウンドが終了したと判断する。
CPU51はステップS142で今回の大当りラウンドが終了したと判断すると、ステップS143でカウンタ格納部115の大当りラウンドカウンタMN1の計測値をROM52に予め記録された最終値(6)と比較する。ここで「MN1<最終値」であると判断したときにはステップS144へ移行し、カウンタ格納部115の大当りラウンドカウンタMN1にROM52に予め記録された単位値「1」を加算する。そして、ステップS145で大当りラウンドコマンドを設定し、ステップS146で大当りラウンドコマンドの設定結果を演出制御回路70に送信する。この大当りラウンドコマンドはカウンタ格納部115の大当りラウンドカウンタMN1の加算結果に応じて設定されるものであり、「MN1=2」である場合には2回目の大当りラウンドコマンドB002(h)が設定され、「MN1=3」である場合には3回目の大当りラウンドコマンドB003(h)が設定され、「MN1=4」である場合には4回目の大当りラウンドコマンドB004(h)が設定され、「MN1=5」である場合には5回目の大当りラウンドコマンドB005(h)が設定され、「MN1=6」である場合には最終の6回目の大当りラウンドコマンドB006(h)が設定される。
CPU51はステップS143で「大当りラウンドコマンドMN1=最終値」であると判断すると、ステップS147で特別図柄格納部112に確変大当り図柄「7」が記録されているか否かを判断する。ここで特別図柄格納部112に確変大当り図柄「7」が記録されていると判断したときにはステップS148へ移行し、フラグ格納部113の確変フラグをオン状態にセットすることに基づいて確率変動モードを有効化する。そして、ステップS150で特別図柄格納部112から確変大当り図柄「7」をクリアし、ステップS151でフラグ格納部113の大当りフラグをオフ状態にリセットし、ステップS152でフラグ格納部113の特図プロセスフラグに「0」をセットする。即ち、今回の特別図柄遊技で確変大当りが判定された場合には今回の特別図柄遊技に続く大当り遊技で最終の大当りラウンドが終了した直後に確率変動モードが有効化される。
CPU51はステップS147で特別図柄格納部112に通常大当り図柄「3」が記録されていると判断すると、ステップS149でフラグ格納部113の確変フラグをオフ状態にリセットすることに基づいて確率変動モードを無効化する。そして、ステップS150で特別図柄格納部112から通常大当り図柄「3」をクリアし、ステップS151でフラグ格納部113の大当りフラグをオフ状態にリセットし、ステップS152でフラグ格納部113の特図プロセスフラグに「0」をセットする。即ち、今回の特別図柄遊技で通常大当りが判定された場合には今回の特別図柄遊技に続く大当り遊技で最終の大当りラウンドが終了した直後に確率変動モードが無効化される。
[11]メイン処理
図38は演出制御回路70のCPU71が電源投入に基づいて実行するメイン処理を示すものであり、CPU71は電源が投入されたときにはステップS201でレジスタおよびPIO(パラレル入出力ポート)のそれぞれを初期設定する。そして、ステップS202でRAM73のコマンド格納部121とフラグ格納部122とタイマ格納部123とカウンタ格納部124と確定図柄格納部125のそれぞれを初期設定し、ステップS203で10msec毎にタイマ割込みが発生するようにCTC(カウンタ/タイマ)を設定する。このタイマ割込み周期10msecは表示制御回路80のフレーム周波数に同期するものである。
[11]メイン処理
図38は演出制御回路70のCPU71が電源投入に基づいて実行するメイン処理を示すものであり、CPU71は電源が投入されたときにはステップS201でレジスタおよびPIO(パラレル入出力ポート)のそれぞれを初期設定する。そして、ステップS202でRAM73のコマンド格納部121とフラグ格納部122とタイマ格納部123とカウンタ格納部124と確定図柄格納部125のそれぞれを初期設定し、ステップS203で10msec毎にタイマ割込みが発生するようにCTC(カウンタ/タイマ)を設定する。このタイマ割込み周期10msecは表示制御回路80のフレーム周波数に同期するものである。
CPU71はステップS203でCTCを初期設定すると、ステップS204のカウンタ更新処理を繰返す。このカウンタ更新処理はカウンタ格納部124のランダムカウンタSR1〜ランダムカウンタSR4のそれぞれを単位値「1」だけ更新するものであり、図22に示すように、ランダムカウンタSR1の更新処理は初期値「0」から上限値「249」に加算された後に初期値「0」に戻して循環的に行われ、ランダムカウンタSR2の更新処理は初期値「0」から上限値「162」に加算された後に初期値「0」に戻して循環的に行われ、ランダムカウンタSR3の更新処理は初期値「0」から上限値「72」に加算された後に初期値「0」に戻して循環的に行われ、ランダムカウンタSR4の更新処理は初期値「0」から上限値「999」に加算された後に初期値「0」に戻して循環的に行われる。
[12]外部割込み処理
メイン制御回路50から変動開始コマンドと図柄情報コマンドと変動停止コマンドと保留コマンドと大当りラウンドコマンドのそれぞれが送信されたときにはCPU71で外部割込みが発生する。この外部割込みはタイマ割込みとは別に発生するものであり、CPU71は外部割込みが発生することに基づいて割込み禁止状態になる。この外部割込みが発生したときにはCPU71は変動開始コマンド〜大当りラウンドコマンドのそれぞれを受信コマンドバッファに格納し、割込み禁止状態を解除する。
[13]タイマ割込み処理
図39はCPU71がタイマ割込みの発生する10msec毎に実行するタイマ割込み処理を示すものであり、CPU71はタイマ割込みが発生する毎にステップS211のコマンド解析処理とステップS212の保留コマンド処理とステップS213の装飾図柄遊技処理とステップS214の大当り遊技処理を当該順序で実行する。
[13−1]コマンド解析処理
図40はステップS211のコマンド解析処理を示すものであり、CPU71はステップS221で受信コマンドバッファに保留コマンドが記録されているか否かを判断する。ここで受信コマンドバッファに保留コマンドが記録されていると判断したときにはステップS222へ移行し、保留コマンドを受信コマンドバッファからコマンド格納部121にシフトする。CPU71はステップS223へ移行すると、受信コマンドバッファに図柄情報コマンドが記録されているか否かを判断する。ここで受信コマンドバッファに図柄情報コマンドが記録されていると判断したときにはステップS224へ移行し、図柄情報コマンドを受信コマンドバッファからコマンド格納部121にシフトする。CPU71はステップS225へ移行すると、受信コマンドバッファに変動開始コマンドが記録されているか否かを判断する。ここで受信コマンドバッファに変動開始コマンドが記録されていると判断したときにはステップS226へ移行し、変動開始コマンドを受信コマンドバッファからコマンド格納部121にシフトする。そして、ステップS227へ移行し、フラグ格納部122の遊技開始フラグをオン状態にセットする。
[12]外部割込み処理
メイン制御回路50から変動開始コマンドと図柄情報コマンドと変動停止コマンドと保留コマンドと大当りラウンドコマンドのそれぞれが送信されたときにはCPU71で外部割込みが発生する。この外部割込みはタイマ割込みとは別に発生するものであり、CPU71は外部割込みが発生することに基づいて割込み禁止状態になる。この外部割込みが発生したときにはCPU71は変動開始コマンド〜大当りラウンドコマンドのそれぞれを受信コマンドバッファに格納し、割込み禁止状態を解除する。
[13]タイマ割込み処理
図39はCPU71がタイマ割込みの発生する10msec毎に実行するタイマ割込み処理を示すものであり、CPU71はタイマ割込みが発生する毎にステップS211のコマンド解析処理とステップS212の保留コマンド処理とステップS213の装飾図柄遊技処理とステップS214の大当り遊技処理を当該順序で実行する。
[13−1]コマンド解析処理
図40はステップS211のコマンド解析処理を示すものであり、CPU71はステップS221で受信コマンドバッファに保留コマンドが記録されているか否かを判断する。ここで受信コマンドバッファに保留コマンドが記録されていると判断したときにはステップS222へ移行し、保留コマンドを受信コマンドバッファからコマンド格納部121にシフトする。CPU71はステップS223へ移行すると、受信コマンドバッファに図柄情報コマンドが記録されているか否かを判断する。ここで受信コマンドバッファに図柄情報コマンドが記録されていると判断したときにはステップS224へ移行し、図柄情報コマンドを受信コマンドバッファからコマンド格納部121にシフトする。CPU71はステップS225へ移行すると、受信コマンドバッファに変動開始コマンドが記録されているか否かを判断する。ここで受信コマンドバッファに変動開始コマンドが記録されていると判断したときにはステップS226へ移行し、変動開始コマンドを受信コマンドバッファからコマンド格納部121にシフトする。そして、ステップS227へ移行し、フラグ格納部122の遊技開始フラグをオン状態にセットする。
CPU71はステップS228へ移行すると、受信コマンドバッファに変動停止コマンドが記録されているか否かを判断する。ここで受信コマンドバッファに変動停止コマンドが記録されていると判断したときにはステップS229へ移行し、変動停止コマンドを受信コマンドバッファからコマンド格納部121にシフトする。そして、ステップS230へ移行し、フラグ格納部122の遊技停止フラグをオン状態にセットする。CPU71はステップS231へ移行すると、受信コマンドバッファに大当りラウンドコマンドが記録されているか否かを判断する。ここで受信コマンドバッファに大当りラウンドコマンドが記録されていると判断したときにはステップS232へ移行し、大当りラウンドコマンドを受信コマンドバッファからコマンド格納部121にシフトする。そして、ステップS233へ移行し、フラグ格納部122の大当りラウンドフラグをオン状態にセットする。
[13−2]保留コマンド処理
図41はステップS212の保留コマンド処理を示すものであり、CPU71はステップS241でコマンド格納部121に保留コマンドが記録されているか否かを判断する。ここでコマンド格納部121に保留コマンドが記録されていると判断したときにはステップS242へ移行し、コマンド格納部121から保留コマンドを検出し、保留コマンドの検出結果からEXTデータを検出する。
[13−2]保留コマンド処理
図41はステップS212の保留コマンド処理を示すものであり、CPU71はステップS241でコマンド格納部121に保留コマンドが記録されているか否かを判断する。ここでコマンド格納部121に保留コマンドが記録されていると判断したときにはステップS242へ移行し、コマンド格納部121から保留コマンドを検出し、保留コマンドの検出結果からEXTデータを検出する。
CPU71はステップS242でEXTデータを検出すると、ステップS243でEXTデータの検出結果を「01(h)」と比較する。ここで「EXTデータ=01(h)」であると判断したときにはステップS244で表示制御回路80に保留表示コマンド1を送信し、ステップS250でコマンド格納部121から保留コマンドの記録結果をクリアする。この表示制御回路80は保留表示コマンド1を受信したときにはVROMから保留表示コマンド1に応じた画像データを検出し、装飾図柄表示器32の保留領域33内に画像データの検出結果に基づいて1個の保留絵柄REを表示する。
CPU71はステップS243で「EXTデータ=01(h)」ではないと判断すると、ステップS245でEXTデータの検出結果を「02(h)」と比較する。ここで「EXTデータ=02(h)」であると判断したときにはステップS246で表示制御回路80に保留表示コマンド2を送信し、ステップS250でコマンド格納部121から保留コマンドの記録結果をクリアする。この表示制御回路80は保留表示コマンド2を受信したときにはVROMから保留表示コマンド2に応じた画像データを検出し、装飾図柄表示器32の保留領域33内に画像データの検出結果に基づいて2個の保留絵柄REを表示する。
CPU71はステップS245で「EXTデータ=02(h)」ではないと判断すると、ステップS247でEXTデータの検出結果を「03(h)」と比較する。ここで「EXTデータ=03(h)」であると判断したときにはステップS248で表示制御回路80に保留表示コマンド3を送信し、ステップS250でコマンド格納部121から保留コマンドの記録結果をクリアする。この表示制御回路80は保留表示コマンド3を受信したときにはVROMから保留表示コマンド3に応じた画像データを検出し、装飾図柄表示器32の保留領域33内に画像データの検出結果に基づいて3個の保留絵柄REを表示する。
CPU71はステップS247で「EXTデータ=03(h)」ではないと判断すると、ステップS249で表示制御回路80に保留表示コマンド4を送信し、ステップS250でコマンド格納部121から保留コマンドの記録結果をクリアする。この表示制御回路80は保留表示コマンド4を受信したときにはVROMから保留表示コマンド4に応じた画像データを検出し、装飾図柄表示器32の保留領域33内に画像データの検出結果に基づいて4個の保留絵柄REを表示する。
[13−3]装飾図柄遊技処理
図42はステップS213の装飾図柄遊技処理を示すものであり、CPU71はステップS261でフラグ格納部122の遊技開始フラグの設定状態を判断する。ここでフラグ格納部122の遊技開始フラグがオン状態にセットされていると判断したときにはステップS262へ移行し、フラグ格納部122の遊技開始フラグをオフ状態にリセットする。そして、ステップS263でフラグ格納部122の遊技中フラグをオン状態にセットし、ステップS264の装飾図柄遊技開始処理で今回の装飾図柄遊技を開始するための準備処理を実行する。
[13−3]装飾図柄遊技処理
図42はステップS213の装飾図柄遊技処理を示すものであり、CPU71はステップS261でフラグ格納部122の遊技開始フラグの設定状態を判断する。ここでフラグ格納部122の遊技開始フラグがオン状態にセットされていると判断したときにはステップS262へ移行し、フラグ格納部122の遊技開始フラグをオフ状態にリセットする。そして、ステップS263でフラグ格納部122の遊技中フラグをオン状態にセットし、ステップS264の装飾図柄遊技開始処理で今回の装飾図柄遊技を開始するための準備処理を実行する。
CPU71はステップS261でフラグ格納部122の遊技開始フラグがオフ状態にリセットされていると判断すると、ステップS265でフラグ格納部122の遊技中フラグがオン状態にセットされているか否かを判断する。例えばステップS264の装飾図柄遊技開始処理を終えた状態ではステップS265でフラグ格納部122の遊技中フラグがオン状態にセットされていると判断し、ステップS266でROM72に予め記録された単位時間ΔTをタイマ格納部123の変動時間タイマST1に加算する。この変動時間タイマST1はステップS264の装飾図柄遊技開始処理で初期値「0」にリセットされるものであり、ステップS266では変動時間タイマST1が加算されることに基づいて装飾図柄遊技の経過時間が計測される。
CPU71はステップS266で変動時間タイマST1を加算すると、ステップS267の装飾図柄遊技中処理で装飾図柄遊技を実行し、ステップS268の予告演出判定処理へ移行する。この予告演出判定処理は予告演出の映像を表示するか否かを遊技モードカウンタSN1の設定結果に応じたプロセスで判定するものであり、CPU71はステップS268の予告演出判定処理で予告演出の映像を表示すると判定したときにはステップS269の予告演出処理で予告演出1の映像〜予告演出10の映像のいずれかを装飾図柄表示器32に表示する。
CPU71はステップS270へ移行すると、フラグ格納部122の遊技停止フラグがオン状態にセットされているか否かを判断する。例えばメイン制御回路50から変動停止コマンドA000(h)が送信されたときには図40のコマンド解析処理でフラグ格納部122の遊技停止フラグがオン状態にセットされ、CPU71はステップS270でフラグ格納部122の遊技停止フラグがオン状態にセットされていると判断する。この場合にはステップS271でフラグ格納部122の遊技中フラグをオフ状態にリセットし、ステップS272でフラグ格納部122の遊技停止フラグをオフ状態にリセットし、ステップS273の装飾図柄遊技停止処理およびステップS274の遊技モード設定処理のそれぞれへ移行する。
[13−3−1]装飾図柄遊技開始処理
図43〜図46のそれぞれはステップS264の装飾図柄遊技開始処理を示すものであり、CPU71は図43のステップS281でコマンド格納部121から変動開始コマンドの記録結果を検出し、変動開始コマンドの検出結果からEXTデータを検出する。そして、ステップS282でROM72から図16のプロセスデータテーブルを検出し、プロセスデータテーブルからEXTデータの検出結果に応じたプロセスデータ番号を選択する。
[13−3−1]装飾図柄遊技開始処理
図43〜図46のそれぞれはステップS264の装飾図柄遊技開始処理を示すものであり、CPU71は図43のステップS281でコマンド格納部121から変動開始コマンドの記録結果を検出し、変動開始コマンドの検出結果からEXTデータを検出する。そして、ステップS282でROM72から図16のプロセスデータテーブルを検出し、プロセスデータテーブルからEXTデータの検出結果に応じたプロセスデータ番号を選択する。
CPU71はステップS282でプロセスデータ番号を選択すると、ステップS283でROM72からプロセスデータ番号の選択結果に応じたプロセスデータを選択し、ステップS284でタイマ格納部123の変動時間タイマST1にROM72に予め記録された初期値「0」をセットする。そして、ステップS285でROM72から図18の装飾図柄遊技用のビデオデータ番号テーブルを検出し、装飾図柄遊技用のビデオデータ番号テーブルからプロセスデータ番号の選択結果に応じたビデオデータ番号を選択する。
CPU71はステップS285で装飾図柄遊技用のビデオデータ番号を選択すると、ステップS286で装飾図柄遊技用のビデオデータ番号の選択結果を表示制御回路80に送信する。そして、ステップS287でコマンド格納部121から図柄情報コマンドの記録結果を検出し、図柄情報コマンドの検出結果からEXTデータを検出する。この表示制御回路80はビデオデータ番号の選択結果を受信したときにはVROMからビデオデータ番号の受信結果に応じた装飾図柄遊技用のビデオデータを選択し、ビデオデータの選択結果をVRAMに展開する。
CPU71はステップS287で図柄情報コマンドの検出結果からEXTデータを検出すると、ステップS288でEXTデータの検出結果を01(h)および02(h)のそれぞれと比較する。例えばメイン制御回路50が確変大当りであると判定している場合には「EXTデータ=01(h)」であると判断し、メイン制御回路50が通常大当りであると判定している場合には「EXTデータ=02(h)」であると判断し、いずれの場合にもステップS289の大当り図柄設定処理へ移行する。ここで装飾図柄を大当りの組合せに設定し、ステップS293で確定図柄格納部125に大当り図柄の組合せの設定結果を記録する。
図44はステップS289の大当り図柄設定処理を示すものであり、CPU71はステップS301でROM72から図23の(a)の図柄テーブル1を検出する。そして、ステップS302でカウンタ格納部124からランダムカウンタSR1の更新結果を検出し、ステップS303へ移行する。ここでランダムカウンタSR1の検出結果に応じた図柄要素を図柄テーブル1から選択し、左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素のそれぞれを図柄要素の共通の選択結果に設定する。例えばランダムカウンタSR1の検出結果が「200」であるときには図柄要素「7」が選択され、各列の図柄要素が「7」に設定されることで装飾図柄が大当りの組合せ「777」に設定され、確定図柄格納部125に装飾図柄が大当りの組合せ「777」で記録される。
CPU71は図43のステップS288でEXTデータの検出結果が01(h)および02(h)のいずれとも相違していると判断すると、ステップS290で変動開始コマンドのEXTデータの検出結果をROM72に予め記録された完全外れ判定値01(h)02(h)03(h)04(h)05(h)のそれぞれと比較する。ここでEXTデータの検出結果が完全外れ判定値01(h)〜05(h)のいずれとも相違していると判断したときにはステップS291の外れリーチ図柄設定処理へ移行する。ここで装飾図柄を外れリーチの組合せに設定し、ステップS293で確定図柄格納部125に外れリーチの組合せの設定結果を記録する。
図45はステップS291の外れリーチ図柄設定処理を示すものであり、CPU71はステップS311でROM72から図23の(a)の図柄テーブル1を検出し、ステップS312でROM72から図23の(b)の図柄テーブル2を検出する。そして、ステップS313でカウンタ格納部124からランダムカウンタSR1の更新結果を検出し、ステップS314で図柄テーブル1からランダムカウンタSR1の検出結果に応じた図柄要素を選択し、左列の図柄要素および右列の図柄要素のそれぞれを共通の図柄要素の選択結果に設定する。例えば「SR1=200」であるときには図柄要素「7」が選択され、左列の図柄要素および右列の図柄要素のそれぞれが共通の「7」に設定される。
CPU71はステップS314で左列の図柄要素および右列の図柄要素のそれぞれを設定すると、ステップS315でカウンタ格納部124からランダムカウンタSR2の更新結果を検出する。そして、ステップS316で図柄テーブル2からランダムカウンタSR2の検出結果に応じた図柄要素を選択し、中列の図柄要素を図柄要素の選択結果に設定する。例えば「SR2=50」であるときには図柄要素「3」が選択され、中列の図柄要素が「3」に設定される。
CPU71はステップS316で中列の図柄要素を設定すると、ステップS317へ移行する。ここで中列の図柄要素の設定結果を左列の図柄要素の設定結果と比較し、両者が相違していると判断したときには図43のステップ293で確定図柄格納部125に左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素のそれぞれの設定結果を記録する。例えば左列の図柄要素の設定結果および右列の図柄要素の設定結果のそれぞれが「7」で中列の図柄要素の設定結果が「3」であるときには確定図柄格納部125に装飾図柄が外れリーチの組合せ「737」で記録される。
CPU71は図45のステップS317で中列の図柄要素の設定結果および左列の図柄要素の設定結果が相互に同一であると判断すると、ステップ318で中列の図柄要素の設定結果をステップS316の図柄要素の次の図柄要素に変更し、図43のステップ293で確定図柄格納部125に左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素のそれぞれの設定結果を記録する。例えば左列の図柄要素の設定結果および中列の図柄要素の設定結果のそれぞれが「8」であるときには中列の図柄要素の設定結果が「8」の次の「1」に変更され、確定図柄格納部125に装飾図柄が外れリーチの組合せ「818」で記録される。
CPU71は図43のステップS290で変動開始コマンドのEXTデータの検出結果が完全外れ判定値01(h)〜05(h)のいずれかと同一であると判断すると、ステップS292の完全外れ図柄設定処理へ移行する。ここで装飾図柄を完全外れの組合せに設定し、ステップS293で確定図柄格納部125に完全外れの組合せの設定結果を記録する。図46はステップS292の完全外れ図柄設定処理を示すものであり、CPU71はステップS321でROM72から図23の(a)の図柄テーブル1を検出し、ステップS322でROM72から図23の(b)の図柄テーブル2を検出し、ステップS323でROM72から図23の(c)の図柄テーブル3を検出する。そして、ステップS324でカウンタ格納部124からランダムカウンタSR1の更新結果を検出し、ステップS325で図柄テーブル1からランダムカウンタSR1の検出結果に応じた図柄要素を選択して左列の図柄要素に設定する。
CPU71はステップS325で左列の図柄要素を設定すると、ステップS326でカウンタ格納部124からランダムカウンタSR2の更新結果を検出する。そして、ステップS327で図柄テーブル2からランダムカウンタSR2の検出結果に応じた図柄要素を選択し、中列の図柄要素を図柄要素の選択結果に設定する。CPU71はステップS327で中列の図柄要素を設定すると、ステップS328でカウンタ格納部124からランダムカウンタSR3の更新結果を検出する。そして、ステップS329で図柄テーブル3からランダムカウンタSR3の検出結果に応じた図柄要素を選択し、右列の図柄要素を図柄要素の選択結果に設定する。
CPU71はステップS329で右列の図柄要素を設定すると、ステップS330へ移行する。ここで左列の図柄要素の設定結果を右列の図柄要素の設定結果と比較し、両者が相違していると判断したときには図43のステップ293で左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素のそれぞれの設定結果を確定図柄格納部125に記録する。例えば左列の図柄要素の設定結果が「8」で右列の図柄要素の設定結果が「7」で中列の図柄要素の設定結果が「1」であるときには確定図柄格納部125に装飾図柄が完全外れの組合せ「817」で記録される。
CPU71はステップS330で左列の図柄要素の設定結果および右列の図柄要素の設定結果が相互に同一であると判断すると、ステップS331で右列の図柄要素の設定結果をステップS329の図柄要素の次の図柄要素に変更し、図43のステップ293で左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素のそれぞれの設定結果を確定図柄格納部125に記録する。例えば左列の図柄要素の設定結果が「8」で右列の図柄要素の設定結果が「8」で中列の図柄要素の設定結果が「1」であるときには右列の図柄要素の設定結果が「8」の次の「1」に変更され、確定図柄格納部125に装飾図柄が完全外れの組合せ「811」で記録される。
CPU71は図43のステップS293で確定図柄格納部125を設定すると、ステップS294でROM72に予め記録された単位値(1)をカウンタ格納部124の遊技回数カウンタSN3に加算する。この遊技回数カウンタSN3は装飾図柄遊技の映像の表示回数を計測するものであり、電源投入時には図38のステップS202で「0」に初期設定される。CPU71はステップS294でカウンタ格納部124の遊技回数カウンタSN3を加算すると、ステップS295で表示制御回路80に再生開始コマンドを送信する。そして、ステップS296で表示制御回路80に保留消去コマンドを送信し、ステップS297でフラグ格納部122の予告判定済フラグをオフ状態にリセットし、ステップS298でフラグ格納部122のカウンタ設定済フラグをオフ状態にリセットする。
表示制御回路80は再生開始コマンドを受信したときにはVRAMに展開している装飾図柄遊技用のビデオデータの選択結果を再生開始し、装飾図柄表示器32にビデオデータの選択結果に応じた装飾図柄遊技用の背景の映像を表示開始する。この表示制御回路80は保留消去コマンドを受信したときには装飾図柄表示器32の保留領域33内から1個の保留絵柄REを消去し、保留領域33内の保留絵柄REの表示個数を特別図柄遊技の保留回数に整合させる。
[13−3−2]装飾図柄遊技中処理
図42のステップS267の装飾図柄遊技中処理はタイマ格納部123の変動時間タイマST1の加算結果がプロセスデータの選択結果に応じた複数のプロセスタイマ設定値のいずれかに一致しているか否かを判断し、変動時間タイマST1の加算結果が複数のプロセスタイマ設定値のいずれかに一致していると判断した場合にはプロセスデータの選択結果から変動時間タイマST1の加算結果に応じた表示制御データと音声制御データと電飾制御データのそれぞれを検出し、表示制御回路80に表示制御データの検出結果を送信し、音声制御回路90に音声制御データの検出結果を送信し、電飾制御回路100に電飾制御データの検出結果を送信するものであり、装飾図柄遊技は表示制御回路80が装飾図柄表示器32の表示内容を表示制御データの受信結果に基づいて制御し、音声制御回路90が両スピーカ13のそれぞれを音声制御データの受信結果に基づいて制御し、電飾制御回路100が複数の電飾LED15のそれぞれを電飾制御データの受信結果に基づいて制御することで行われる。
[13−3−2]装飾図柄遊技中処理
図42のステップS267の装飾図柄遊技中処理はタイマ格納部123の変動時間タイマST1の加算結果がプロセスデータの選択結果に応じた複数のプロセスタイマ設定値のいずれかに一致しているか否かを判断し、変動時間タイマST1の加算結果が複数のプロセスタイマ設定値のいずれかに一致していると判断した場合にはプロセスデータの選択結果から変動時間タイマST1の加算結果に応じた表示制御データと音声制御データと電飾制御データのそれぞれを検出し、表示制御回路80に表示制御データの検出結果を送信し、音声制御回路90に音声制御データの検出結果を送信し、電飾制御回路100に電飾制御データの検出結果を送信するものであり、装飾図柄遊技は表示制御回路80が装飾図柄表示器32の表示内容を表示制御データの受信結果に基づいて制御し、音声制御回路90が両スピーカ13のそれぞれを音声制御データの受信結果に基づいて制御し、電飾制御回路100が複数の電飾LED15のそれぞれを電飾制御データの受信結果に基づいて制御することで行われる。
演出制御回路70のROM72にはプロセスデータ#01〜#35のそれぞれが記録されており、プロセスデータ#01〜#35のそれぞれには、図17に示すように、全図変動開始コマンドが共通に設定されている。この全図変動開始コマンド用のプロセスタイマ設定値PT01はプロセスデータ#01〜#35のそれぞれで相互に共通値に設定されており、プロセスデータ#01〜#35のいずれが選択されている場合であってもタイマ格納部123の変動時間タイマST1が「0」にリセットされたことを基準に相互に同一な時間が経過することに基づいてタイマ格納部123の変動時間タイマST1の加算結果が全図変動開始コマンド用のプロセスタイマ設定値PT01に到達する。
CPU71はタイマ格納部123の変動時間タイマST1の加算結果が全図変動開始コマンド用のプロセスタイマ設定値PT01に到達したと判断すると、表示制御回路80に全図変動開始コマンドを送信する。この表示制御回路80は全図変動開始コマンドを受信したときにはVROMから全図柄変動開始コマンドに応じた画像データを検出し、装飾図柄表示器32の左変動領域L内に画像データの検出結果に基づいて左列の図柄要素を変動状態で表示開始し、中変動領域C内に画像データの検出結果に基づいて中列の図柄要素を変動状態で表示開始し、右変動領域R内に画像データの検出結果に基づいて右列の図柄要素を変動状態で表示開始する。図47の(a)は左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素のそれぞれが変動状態で表示開始された映像を示すものであり、左列の図柄要素〜右列の図柄要素のそれぞれは装飾図柄遊技用のビデオデータに応じた背景の映像の前方に重ねて表示される。
プロセスデータ#01〜#35のそれぞれには、図17に示すように、左列の変動停止コマンドが共通に設定されている。この左列の変動停止コマンド用のプロセスタイマ設定値PT02はプロセスデータ#01〜#35のそれぞれで相互に共通値に設定されており、プロセスデータ#01〜#35のいずれが選択されている場合であってもタイマ格納部123の変動時間タイマST1が「0」にリセットされたことを基準に相互に同一な時間が経過することに基づいてタイマ格納部123の変動時間タイマST1の加算結果が左列の変動停止コマンド用のプロセスタイマ設定値PT02に到達する。
CPU71はタイマ格納部123の変動時間タイマST1の加算結果が左列の変動停止コマンド用のプロセスタイマ設定値PT02に到達したと判断すると、確定図柄格納部125から左列の図柄要素の設定結果を検出し、表示制御回路80に左列の図柄要素の検出結果および左列の変動停止コマンドのそれぞれを順に送信する。この表示制御回路80は左列の変動停止コマンドを受信したときには左列の図柄要素の変動表示を受信結果で停止し、図47の(b)に示すように、装飾図柄表示器32の左変動領域L内に左列の図柄要素の受信結果を静止状態で表示する。
プロセスデータ#01〜#35のそれぞれには、図17に示すように、右列の変動停止コマンドが共通に設定されている。この右列の変動停止コマンド用のプロセスタイマ設定値はプロセスデータ#01〜#35のそれぞれで相互に共通値には設定されておらず、タイマ格納部123の変動時間タイマST1の加算結果はプロセスデータ#01〜#35のそれぞれに応じた所要時間で右列の変動停止コマンド用のプロセスタイマ設定値に到達する。
CPU71はタイマ格納部123の変動時間タイマST1の加算結果が右列の変動停止コマンド用のプロセスタイマ設定値に到達したと判断すると、確定図柄格納部125から右列の図柄要素の設定結果を検出し、表示制御回路80に右列の図柄要素の検出結果および右列の変動停止コマンドのそれぞれを順に送信する。この表示制御回路80は右列の変動停止コマンドを受信したときには右列の図柄要素の変動表示を受信結果で停止し、装飾図柄表示器32の右変動領域R内に右列の図柄要素の受信結果を静止状態で表示する。図47の(c)および(d)のそれぞれは右列の図柄要素が変動停止した映像を示すものであり、装飾図柄が大当りの組合せおよび外れリーチの組合せのいずれかに設定されている場合には、図47の(d)に示すように、左列の図柄要素および右列の図柄要素が相互に同一なリーチの組合せになり、装飾図柄が完全外れの組合せに設定されている場合には、図47の(c)に示すように、左列の図柄要素および右列の図柄要素がリーチの組合せにならない。
プロセスデータ#01〜#35のそれぞれには、図17に示すように、中列の変動停止コマンドが共通に設定されている。この中列の変動停止コマンド用のプロセスタイマ設定値はプロセスデータ#01〜#35のそれぞれで相互に共通値には設定されておらず、タイマ格納部123の変動時間タイマST1の加算結果はプロセスデータ#01〜#35のそれぞれに応じた所要時間で中列の変動停止コマンド用のプロセスタイマ設定値に到達する。
CPU71はタイマ格納部123の変動時間タイマST1の加算結果が中列の変動停止コマンド用のプロセスタイマ設定値に到達したと判断すると、確定図柄格納部125から中列の図柄要素の設定結果を検出し、表示制御回路80に中列の図柄要素の検出結果および中列の変動停止コマンドのそれぞれを順に送信する。この表示制御回路80は中列の変動停止コマンドを受信したときには中列の図柄要素の変動表示を受信結果で停止し、装飾図柄表示器32の中変動領域C内に中列の図柄要素の受信結果を静止状態で表示する。図47の(e)〜(g)のそれぞれは中列の図柄要素が変動停止した映像を示すものであり、装飾図柄が完全外れの組合せに設定されている場合には、図47の(e)に示すように、中列の図柄要素が変動停止することに基づいて左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素が完全外れの組合せになり、装飾図柄が外れリーチの組合せに設定されている場合には、図47の(f)に示すように、中列の図柄要素が変動停止することに基づいて左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素が外れリーチの組合せになり、装飾図柄が大当りの組合せに設定されている場合には、図47の(g)に示すように、中列の図柄要素が変動停止することに基づいて左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素が大当りの組合せになる。
[13−3−3]予告演出判定処理
図48はステップS268の予告演出判定処理を示すものであり、CPU71はステップS341でフラグ格納部122の予告判定済フラグがオフ状態にリセットされているか否かを判断する。ここでフラグ格納部122の予告判定済フラグがオン状態にセットされていると判断したときには予告演出判定処理を終える。即ち、予告演出判定処理はフラグ格納部122の予告判定済フラグがオフ状態にリセットされている場合に実行されるものである。
[13−3−3]予告演出判定処理
図48はステップS268の予告演出判定処理を示すものであり、CPU71はステップS341でフラグ格納部122の予告判定済フラグがオフ状態にリセットされているか否かを判断する。ここでフラグ格納部122の予告判定済フラグがオン状態にセットされていると判断したときには予告演出判定処理を終える。即ち、予告演出判定処理はフラグ格納部122の予告判定済フラグがオフ状態にリセットされている場合に実行されるものである。
CPU71はステップS341でフラグ格納部122の予告判定済フラグがオフ状態にリセットされていると判断すると、ステップS342でフラグ格納部122のカウンタ設定済フラグがオフ状態にリセットされているか否かを判断する。このカウンタ設定済フラグはカウンタ格納部124の抽選回数カウンタSN4に初期値をセットすることに基づいてオン状態にセットされるものであり、CPU71はステップS342でフラグ格納部122のカウンタ設定済フラグがオン状態にセットされていると判断したときにはステップS353へ移行する。
CPU71はステップS342でフラグ格納部122のカウンタ設定済フラグがオフ状態にリセットされていると判断すると、ステップS343でカウンタ格納部124から遊技モードカウンタSN1の設定結果を検出する。そして、ステップS344で遊技モードカウンタSN1の検出結果を「1」と比較し、ステップS346で遊技モードカウンタSN1の検出結果を「2」と比較する。この遊技モードカウンタSN1は遊技モードの現在の設定状態を示すものであり、CPU71は予告モード1の設定時にはステップS344で「SN1=1」であると判断してステップS345へ移行し、予告モード2の設定時にはステップS346で「SN1=2」であると判断してステップS347へ移行し、予告モード3の設定時にはステップS346で「SN1=2」ではないと判断してステップS348へ移行する。
演出制御回路70のROM72には抽選回数としてR1(8)R2(1)R3(14)のそれぞれが予め記録されている。これら抽選回数R1〜R3のそれぞれは予告演出の映像を表示するか否かの抽選回数の限度値を示すものであり、CPU71はステップS345へ移行したときにはカウンタ格納部124の抽選回数カウンタSN4に抽選回数R1をセットし、ステップS347へ移行したときにはカウンタ格納部124の抽選回数カウンタSN4に抽選回数R2をセットし、ステップS348へ移行したときにはカウンタ格納部124の抽選回数カウンタSN4に抽選回数R3をセットする。即ち、予告演出1の映像〜予告演出10の映像のそれぞれを一定の通常確率で発生させる予告モード1の設定時には予告演出1の映像〜予告演出10の映像のそれぞれを一定の低確率で発生させる予告モード2の設定時に比べて抽選回数カウンタSN4が多数回に初期設定され、特定の予告演出7の映像のみを一定の高確率で発生させる予告モード3の設定時には予告モード1の設定時および予告モード2の設定時のそれぞれに比べて抽選回数カウンタSN4が多数回に初期設定される。
CPU71はステップS345またはステップS347またはステップS348でカウンタ格納部124の抽選回数カウンタSN4を初期設定すると、ステップS349でコマンド格納部121から変動開始コマンドの記録結果を検出し、変動開始コマンドの検出結果からEXTデータを検出する。そして、ステップS350へ移行し、図24の予告演出判定テーブルからEXTデータの検出結果に応じた予告無し用の複数の判定値と予告演出1用の複数の判定値と予告演出2用の複数の判定値と予告演出3用の複数の判定値と予告演出4用の複数の判定値と予告演出5用の複数の判定値と予告演出6用の複数の判定値と予告演出7用の複数の判定値と予告演出8用の複数の判定値と予告演出9用の複数の判定値と予告演出10用の複数の判定値を検出する。
CPU71はステップS350で予告無し用の複数の判定値〜予告演出10用の複数の判定値を検出すると、ステップS351でカウンタ格納部124の予告演出カウンタSN5に無効値「0」をセットし、ステップS352でフラグ格納部122のカウンタ設定済フラグをオン状態にセットする。この予告演出カウンタSN5は今回の装飾図柄遊技で予告演出1の映像〜予告演出10の映像のいずれを表示するかを示すものであり、無効値「0」は今回の装飾図柄遊技で予告演出の映像を表示しないことを示している。
CPU71はステップS352でフラグ格納部122のカウンタ設定済フラグをオン状態にセットすると、ステップS353でカウンタ格納部124からランダムカウンタSR4の更新結果を検出し、ステップS354でランダムカウンタSR4の検出結果を予告無し用の複数の判定値のそれぞれの選択結果と比較する。ここでランダムカウンタSR4の検出結果が予告無し用の複数の判定値のいずれかと同一であると判断したときにはステップS358へ移行し、カウンタ格納部124の抽選回数カウンタSN4からROM72に予め記録された単位値「1」を減算する。そして、ステップS359で抽選回数カウンタSN4の減算結果をROM72に予め記録された限度値「0」と比較し、「SN4=0」であると判断したときにはステップS360へ移行し、フラグ格納部122の予告判定済フラグをオン状態にセットする。
CPU71はステップS354でランダムカウンタSR4の検出結果が予告無し用の複数の判定値のいずれとも相違していると判断すると、ステップS355で遊技モードカウンタSN1の検出結果を「1」および「2」のそれぞれと比較する。ここで「SN1=1または2」であると判断したときにはステップS356の予告演出抽選処理1へ移行し、「SN1=3」であると判断したときにはステップS357の予告演出抽選処理2へ移行する。
図49はステップS356の予告演出抽選処理1を示すものであり、CPU71はランダムカウンタSR4の検出結果をステップS371で予告演出1用の複数の判定値のそれぞれの選択結果と比較し、ステップS373で予告演出2用の複数の判定値のそれぞれの選択結果と比較し、ステップS375で予告演出3用の複数の判定値のそれぞれの選択結果と比較し、ステップS377で予告演出4用の複数の判定値のそれぞれの選択結果と比較し、ステップS379で予告演出5用の複数の判定値のそれぞれの選択結果と比較し、ステップS381で予告演出6用の複数の判定値のそれぞれの選択結果と比較し、ステップS383で予告演出7用の複数の判定値のそれぞれの選択結果と比較し、ステップS385で予告演出8用の複数の判定値のそれぞれの選択結果と比較し、ステップS387で予告演出9用の複数の判定値のそれぞれの選択結果と比較し、ステップS389で予告演出10用の複数の判定値のそれぞれの選択結果と比較する。
CPU71はステップS371でランダムカウンタSR4の検出結果が予告演出1用の複数の判定値のいずれかの選択結果と同一であると判断したときにはステップS372でカウンタ格納部124の予告演出カウンタSN5に「1」をセットし、ステップS373でランダムカウンタSR4の検出結果が予告演出2用の複数の判定値のいずれかの選択結果と同一であると判断したときにはステップS374でカウンタ格納部124の予告演出カウンタSN5に「2」をセットし、ステップS375でランダムカウンタSR4の検出結果が予告演出3用の複数の判定値のいずれかの選択結果と同一であると判断したときにはステップS376でカウンタ格納部124の予告演出カウンタSN5に「3」をセットし、ステップS377でランダムカウンタSR4の検出結果が予告演出4用の複数の判定値のいずれかの選択結果と同一であると判断したときにはステップS378でカウンタ格納部124の予告演出カウンタSN5に「4」をセットし、ステップS379でランダムカウンタSR4の検出結果が予告演出5用の複数の判定値のいずれかと同一であると判断したときにはステップS380でカウンタ格納部124の予告演出カウンタSN5に「5」をセットする。
CPU71はステップS381でランダムカウンタSR4の検出結果が予告演出6用の複数の判定値のいずれかの選択結果と同一であると判断したときにはステップS382でカウンタ格納部124の予告演出カウンタSN5に「6」をセットし、ステップS383でランダムカウンタSR4の検出結果が予告演出7用の複数の判定値のいずれかの選択結果と同一であると判断したときにはステップS384でカウンタ格納部124の予告演出カウンタSN5に「7」をセットし、ステップS385でランダムカウンタSR4の検出結果が予告演出8用の複数の判定値のいずれかの選択結果と同一であると判断したときにはステップS386でカウンタ格納部124の予告演出カウンタSN5に「8」をセットし、ステップS387でランダムカウンタSR4の検出結果が予告演出9用の複数の判定値のいずれかの選択結果と同一であると判断したときにはステップS388でカウンタ格納部124の予告演出カウンタSN5に「9」をセットし、ステップS389でランダムカウンタSR4の検出結果が予告演出10用の複数の判定値のいずれかの選択結果と同一であると判断したときにはステップS390でカウンタ格納部124の予告演出カウンタSN5に「10」をセットする。
CPU71はカウンタ格納部124の予告演出カウンタSN5に「1」〜「10」のいずれかをセットすると、ステップS391でカウンタ格納部124から遊技回数カウンタSN3の計測結果を検出し、ステップS392で遊技回数カウンタSN3の検出結果をROM72に予め記録された連続予告判定値(3)と比較する。ここで「SN3≦連続予告判定値」であると判断したときにはステップS393でカウンタ格納部124の連続予告カウンタSN2にROM72に予め記録された単位値「1」を加算し、「SN3>連続予告判定値」であると判断したときにはステップS394でカウンタ格納部124の連続予告カウンタSN2をROM72に予め記録された初期値「1」にリセットする。
CPU71はステップS393またはステップS394でカウンタ格納部124の連続予告カウンタSN2を設定すると、ステップS395でカウンタ格納部124の遊技回数カウンタSN3をROM72に予め記録された初期値「0」にリセットし、ステップS396でフラグ格納部122の予告判定済フラグをオン状態にセットすることに基づいて予告判定処理を終える。
図50はステップS357の予告演出抽選処理2を示すものであり、CPU71はステップS401でランダムカウンタSR4の検出結果を予告演出7用の複数の判定値のそれぞれの選択結果と比較する。ここでランダムカウンタSR4の検出結果が予告演出10用の複数の判定値のいずれかの選択結果と同一であると判断したときにはステップS402でカウンタ格納部124の予告演出カウンタSN5に「7」をセットし、ステップS403でカウンタ格納部124から遊技回数カウンタSN3の計測結果を検出し、ステップS404で遊技回数カウンタSN3の検出結果を連続予告判定値(3)と比較する。ここで「SN3≦連続予告判定値」であると判断したときにはステップS405でカウンタ格納部124の連続予告カウンタSN2に単位値「1」を加算し、「SN3>連続予告判定値」であると判断したときにはステップS406でカウンタ格納部124の連続予告カウンタSN2を初期値「1」にリセットする。
CPU71はステップS405またはステップS406でカウンタ格納部124の連続予告カウンタSN2を設定すると、ステップS407でカウンタ格納部124の遊技回数カウンタSN3を初期値「0」にリセットし、ステップS408でフラグ格納部122の予告判定済フラグをオン状態にセットすることに基づいて予告判定処理を終える。
CPU71はステップS401でランダムカウンタSR4の検出結果が予告演出7用の複数の判定値のいずれの選択結果とも異なると判断すると、ステップS409でカウンタ格納部124の抽選回数カウンタSN4から単位値「1」を減算する。そして、ステップS410へ移行し、カウンタ格納部124の抽選回数カウンタSN4の減算結果を限度値「0」と比較する。ここで「SN4=0」であると判断したときにはステップS408へ移行し、フラグ格納部122の予告判定済フラグをオン状態にセットすることに基づいて予告判定処理を終える。
予告モード1の設定時にはステップS345でカウンタ格納部124の抽選回数カウンタSN4がR1(8)にセットされ、ステップS354でランダムカウンタSR4の検出結果が予告無し用の複数の判定値のいずれかと同一であると判断される毎にステップS358でカウンタ格納部124の抽選回数カウンタSN4が減算される。この場合には次回の予告演出判定処理のステップS353でランダムカウンタSR4の更新結果が新たに検出される。このランダムカウンタSR4は今回のタイマ割込み処理が終了してから次回のタイマ割込み処理が始まるまでのタイマ割込み処理の残余時間に図38のステップS204で更新されるものであり、図48のステップS353でランダムカウンタSR4の更新結果が新たに検出されたときにはステップS354でランダムカウンタSR4の新たな検出結果が予告無し用の複数の判定値のそれぞれと再び比較される。このステップS354でランダムカウンタSR4の検出結果が予告無し用の複数の判定値のいずれとも相違していると判断されることなくステップS359で「抽選回数カウンタSN4=0」が判断された場合にはステップS360でフラグ格納部122の予告判定済フラグがオン状態にセットされ、予告演出判定処理が終了する。即ち、予告モード1は予告演出の映像を表示するか否かの判定処理をR1(8)を上限回に行うモードであり、ステップS359で「抽選回数カウンタSN4=0」が判断されることなくステップS354でランダムカウンタSR4の検出結果が予告無し用の複数の判定値のいずれとも相違していると判断された場合にはステップS356の予告演出抽選処理1で予告演出1の映像〜予告演出10の映像のいずれを表示するかが予告演出カウンタSN5として設定される。
予告モード2の設定時にはステップS347でカウンタ格納部124の抽選回数カウンタSN4がR2(1)にセットされる。この場合にはステップS354でランダムカウンタSR4の検出結果が予告無し用の複数の判定値のいずれかと同一であると判断されることに基づいてステップS358でカウンタ格納部124の抽選回数カウンタSN4が「0」に減算され、予告演出判定処理が終了する。即ち、予告モード2は予告演出の映像を表示するか否かの判定処理を予告モード1の設定時と共通の予告演出判定テーブルを使用してR2(<R1)を上限回に行うモードである。この予告モード2は予告演出1の映像〜予告演出10の映像のそれぞれを表示することを予告モード1の設定時に比べて低い一定の低確率で判定するモードであり、予告モード2の設定時にステップS354でランダムカウンタSR4の検出結果が予告無し用の複数の判定値のいずれとも相違していると判断された場合にはステップS356の予告演出抽選処理1で予告演出1の映像〜予告演出10の映像のいずれを表示するかが予告演出カウンタSN5として設定される。
予告モード3の設定時にはステップS348でカウンタ格納部124の抽選回数カウンタSN4がR3(>R1)にセットされ、今回の予告演出判定処理のステップS353でランダムカウンタSR4の更新結果が検出される。このランダムカウンタSR4の今回の検出結果が予告演出7用の複数の判定値のいずれとも相違している場合にはステップS354またはステップS409でカウンタ格納部124の抽選回数カウンタSN4が減算され、次回のステップS353でランダムカウンタSR4の更新結果が新たに検出される。このランダムカウンタSR4の新たな検出結果が予告演出7用の複数の判定値のいずれかと同一であると判断されることなくステップS359またはステップS410で「抽選回数カウンタSN4=0」が判断された場合にはステップS360またはステップS408でフラグ格納部122の予告判定済フラグがオン状態にセットされ、予告演出判定処理が終了する。即ち、予告モード3は予告演出7の映像を表示するか否かの判定処理を予告モード1の設定時および予告モード2の設定時のそれぞれと共通の予告演出判定テーブルを使用して行うモードであり、予告演出7の映像を表示することが予告モード1および予告モード2のそれぞれの設定時に比べて高い高確率で判定される。この予告モード3の設定時に「抽選回数カウンタSN4=0」が判断されることなくランダムカウンタSR4の検出結果が予告演出7用の複数の判定値のいずれかと同一であると判断された場合には予告演出7の映像を表示することが予告演出カウンタSN5として設定される。
[13−3−4]予告演出処理
図51はステップS269の予告演出処理を示すものであり、CPU71はステップS411でフラグ格納部122の予告判定済フラグがオン状態にセットされているか否かを判断する。例えば図48の予告演出判定処理を終えた状態ではステップS411でフラグ格納部122の予告判定済フラグがオン状態にセットされていると判断し、ステップS412へ移行する。
[13−3−4]予告演出処理
図51はステップS269の予告演出処理を示すものであり、CPU71はステップS411でフラグ格納部122の予告判定済フラグがオン状態にセットされているか否かを判断する。例えば図48の予告演出判定処理を終えた状態ではステップS411でフラグ格納部122の予告判定済フラグがオン状態にセットされていると判断し、ステップS412へ移行する。
CPU71はステップS412へ移行すると、タイマ格納部123の変動時間タイマST1の加算結果をROM72に予め記録された予告開始時間と比較する。この予告開始時間は全図変動開始コマンドの送信タイミングPT01に比べて大きく設定され、左列の変動停止コマンドの送信タイミングPT02に比べて小さく設定されたものであり、CPU71は装飾図柄遊技中処理で全図変動開始コマンドを送信した後から左列の変動停止コマンドを送信する前までの期間内にステップS412で「ST1=予告開始時間」であると判断し、ステップS413でカウンタ格納部124から予告演出カウンタSN5の設定結果を検出する。
CPU71はステップS413でカウンタ格納部124から予告演出カウンタSN5の設定結果を検出すると、ステップS414で予告演出カウンタSN5の検出結果を「0」と比較する。ここで「SN5=0」ではないと判断したときにはステップS415の予告演出コマンド設定処理へ移行し、予告演出カウンタSN5の検出結果に基づいて予告演出コマンドを設定する。この予告演出コマンドは予告演出の映像の種類を表示制御回路80に通知するものであり、CPU71は「SN5=1」である場合には予告演出コマンド1を設定し、「SN5=2」である場合には予告演出コマンド2を設定し、「SN5=3」である場合には予告演出コマンド3を設定し、「SN5=4」である場合には予告演出コマンド4を設定し、「SN5=5」である場合には予告演出コマンド5を設定し、「SN5=6」である場合には予告演出コマンド6を設定し、「SN5=7」である場合には予告演出コマンド7を設定し、「SN5=8」である場合には予告演出コマンド8を設定し、「SN5=9」である場合には予告演出コマンド9を設定し、「SN5=10」である場合には予告演出コマンド10を設定する。
CPU71はステップS415で予告演出コマンドを設定すると、ステップS416で表示制御回路80に予告演出コマンドの設定結果を送信し、ステップS417で表示制御回路80に予告演出開始コマンドを送信する。この表示制御回路80は予告演出コマンドの設定結果を受信したときにはVROMから予告演出コマンドの受信結果に応じた画像データを検出し、予告演出開始コマンドを受信したときには装飾図柄表示器32に画像データの検出結果に基づいて予告演出の映像を表示開始する。この予告演出の映像は画像データの表示位置をROMに予め記録された予告演出パターンで移動させることで表示されるものであり、画像データは装飾図柄遊技用のビデオデータの前方に重ねて表示される。この予告演出パターンは予告絵柄1〜予告絵柄10のそれぞれが画面を右から左へ横切るように設定されたものであり、予告絵柄1〜予告絵柄10のそれぞれは装飾図柄遊技用の背景の映像の前方に重ねて表示される。
[13−3−5]装飾図柄遊技停止処理
図52はステップS273の装飾図柄遊技停止処理を示すものであり、CPU71はステップS421で表示制御回路80に再生停止コマンドを送信する。この表示制御回路80は再生停止コマンドを受信することに基づいて装飾図柄遊技用のビデオデータの再生処理を停止し、装飾図柄表示器32に左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素のそれぞれを変動停止状態で継続的に静止表示する。
[13−3−5]装飾図柄遊技停止処理
図52はステップS273の装飾図柄遊技停止処理を示すものであり、CPU71はステップS421で表示制御回路80に再生停止コマンドを送信する。この表示制御回路80は再生停止コマンドを受信することに基づいて装飾図柄遊技用のビデオデータの再生処理を停止し、装飾図柄表示器32に左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素のそれぞれを変動停止状態で継続的に静止表示する。
CPU71はステップS421で再生停止コマンドを送信すると、ステップS422で確定図柄格納部125から左列の図柄要素の設定結果と中列の図柄要素の設定結果と右列の図柄要素の設定結果のそれぞれをクリアし、ステップS423でタイマ格納部123の変動時間タイマST1を「0」にリセットし、ステップS424でコマンド格納部121から変動開始コマンドの記録結果をクリアする。
[13−3−6]遊技モード設定処理
図53はステップS274の遊技モード設定処理を示すものであり、CPU71はステップS431でコマンド格納部121から図柄情報コマンドの記録結果を検出し、図柄情報コマンドの検出結果からEXTデータを検出する。そして、ステップS432でEXTデータの検出結果を確変大当り図柄01(h)および通常大当り図柄02(h)のそれぞれと比較し、EXTデータの検出結果が確変大当り図柄01(h)および通常大当り図柄02(h)のいずれかであると判断したときにはステップS433でカウンタ格納部124の遊技モードカウンタSN1を「1」にリセットする。この場合にはステップS442へ移行し、カウンタ格納部124の連続予告カウンタSN2を「0」にリセットする。即ち、遊技モードとして予告モード1と予告モード2と予告モード3のいずれかが設定されている状態で確変大当りまたは通常大当りが判定された場合には遊技モードカウンタSN1が「1」に設定され、遊技モードが予告モード1にリセットされる。
[13−3−6]遊技モード設定処理
図53はステップS274の遊技モード設定処理を示すものであり、CPU71はステップS431でコマンド格納部121から図柄情報コマンドの記録結果を検出し、図柄情報コマンドの検出結果からEXTデータを検出する。そして、ステップS432でEXTデータの検出結果を確変大当り図柄01(h)および通常大当り図柄02(h)のそれぞれと比較し、EXTデータの検出結果が確変大当り図柄01(h)および通常大当り図柄02(h)のいずれかであると判断したときにはステップS433でカウンタ格納部124の遊技モードカウンタSN1を「1」にリセットする。この場合にはステップS442へ移行し、カウンタ格納部124の連続予告カウンタSN2を「0」にリセットする。即ち、遊技モードとして予告モード1と予告モード2と予告モード3のいずれかが設定されている状態で確変大当りまたは通常大当りが判定された場合には遊技モードカウンタSN1が「1」に設定され、遊技モードが予告モード1にリセットされる。
CPU71はEXTデータの検出結果が外れ図柄03(h)である場合にはステップS432からステップS434へ移行し、コマンド格納部121から図柄情報コマンドの記録結果をクリアする。そして、ステップS435でカウンタ格納部124から連続予告カウンタSN2の設定結果を検出し、ステップS436で連続予告カウンタSN2の検出結果をROM72に予め記録されたモード変更値(3)と比較する。ここで「SN2=モード変更値」であると判断したときにはステップS437へ移行し、カウンタ格納部124から遊技モードカウンタSN1の設定結果を検出する。
CPU71はステップS437でカウンタ格納部124から遊技モードカウンタSN1の設定結果を検出すると、ステップS438で遊技モードカウンタSN1の検出結果を「1」と比較する。ここで「SN1=1」であると判断したときにはステップS439へ移行し、カウンタ格納部124の遊技モードカウンタSN1に「2」を設定する。そして、ステップS442へ移行し、カウンタ格納部124の連続予告カウンタSN2を「0」にリセットする。即ち、予告モード1の設定状態で3回の予告演出の映像が連続的に表示された場合には予告モード1が予告モード2に自動的に切換えられ、予告演出の映像を表示することが予告モード1の設定時に比べて低確率で判定されるようになる。この連続的とは前回に予告演出の映像が表示されてから3回の遊技図柄遊技が行われるまでの期間(1≦遊技回数カウンタSN3≦3)を称するものである。
CPU71はステップS438で「SN1=1」ではないと判断すると、ステップS440で遊技モードカウンタSN1の検出結果を「2」と比較する。ここで「SN1=2」であると判断したときにはステップS441へ移行し、カウンタ格納部124の遊技モードカウンタSN1に「3」を設定する。そして、ステップS442へ移行し、カウンタ格納部124の連続予告カウンタSN2を「0」にリセットする。即ち、予告モード2の設定状態で3回の予告演出の映像が連続的に表示された場合には予告モード2が予告モード3に自動的に切換えられ、予告演出7の映像を表示することが予告モード1の設定時および予告モード2の設定時のそれぞれに比べて高確率で判定される。
[13−4]大当り遊技処理
図54はステップS214の大当り遊技処理を示すものであり、CPU71はステップS451でフラグ格納部122の大当りラウンドフラグの設定状態を判断する。ここでフラグ格納部122の大当りラウンドフラグがオン状態にセットされていると判断したときにはステップS452へ移行し、フラグ格納部122の大当りラウンドフラグをオフ状態にリセットする。そして、ステップS453でコマンド格納部121から大当りラウンドコマンドの記録結果を検出し、大当りラウンドコマンドの検出結果からEXTデータを検出する。
[13−4]大当り遊技処理
図54はステップS214の大当り遊技処理を示すものであり、CPU71はステップS451でフラグ格納部122の大当りラウンドフラグの設定状態を判断する。ここでフラグ格納部122の大当りラウンドフラグがオン状態にセットされていると判断したときにはステップS452へ移行し、フラグ格納部122の大当りラウンドフラグをオフ状態にリセットする。そして、ステップS453でコマンド格納部121から大当りラウンドコマンドの記録結果を検出し、大当りラウンドコマンドの検出結果からEXTデータを検出する。
CPU71はステップS453でEXTデータを検出すると、ステップS454で図20の大当り遊技用のビデオデータ番号テーブルからEXTデータの検出結果に応じた大当り遊技用のビデオデータ番号を検出する。そして、ステップS455で表示制御回路80に大当り遊技用のビデオデータ番号の検出結果を送信し、ステップS456で表示制御回路80に再生開始コマンドを送信する。この表示制御回路80は大当り遊技用のビデオデータ番号を受信したときには図21の大当り遊技用のビデオデータテーブルからビデオデータ番号の受信結果に応じた大当り遊技用のビデオデータを検出し、再生開始コマンドを受信したときには大当り遊技用のビデオデータの検出結果を再生することに基づいて装飾図柄表示器32に今回の大当りラウンドに応じた演出内容の映像を表示する。
CPU71はステップS456で表示制御回路80に再生開始コマンドを送信すると、ステップS457でEXTデータの検出結果を最終値06(h)と比較する。ここで「EXTデータ=最終値」であると判断したときにはステップS458へ移行し、コマンド格納部121から図柄情報コマンドの記録結果を検出し、図柄情報コマンドの検出結果からEXTデータを検出する。そして、ステップS459でEXTデータの検出結果を確変大当り図柄01(h)と比較し、「EXTデータ=確変大当り図柄」であると判断したときにはステップS460で表示制御回路80に確変大当り演出コマンドを送信し、「EXTデータ=確変大当り図柄」ではないと判断した場合にはステップS461で表示制御回路80に通常大当り演出コマンドを送信する。
最終の大当りラウンドではビデオデータの検出結果に基づいて装飾図柄表示器32に確変抽選演出の映像が表示されており、表示制御回路80は最終の大当りラウンドの開始時に確変大当り演出コマンドを受信したときにはVROMから確変大当り演出コマンドに応じた画像データを検出し、通常大当り演出コマンドを受信したときにはVROMから通常大当り演出コマンドに応じた画像データを検出する。確変大当り演出コマンドに応じた画像データは、図8に示すように、文字図柄M1「ヤッタネ確変」を表示するためのものであり、表示制御回路80はカードの絵柄Cが裏向きの状態から表向きの状態にひっくり返るタイミングで表向きのカードの絵柄Cに画像データの検出結果を重ねることに基づいて文字図柄M1「ヤッタネ確変」を表示し、遊技者に確変大当りが判定されたことを報知する。通常大当り演出コマンドに応じた画像データは文字図柄M2「残念またね」を表示するためのものであり、表示制御回路80はカードの絵柄Cが裏向きの状態から表向きの状態にひっくり返るタイミングで表向きのカードの絵柄Cに画像データの検出結果を重ねることに基づいて文字図柄M2「残念またね」を表示し、遊技者に通常大当りが判定されたことを報知する。
上記実施例1によれば次の効果を奏する。
予告演出判定テーブルから変動開始コマンドの選択結果に応じた予告無し用の複数の判定値を選択し、ランダムカウンタSR4の更新結果を検出して複数の判定値のそれぞれと比較することに基づいて予告演出の映像を表示するか否かを判定する抽選処理を抽選回数カウンタSN4の設定結果を限度回数として行った。この抽選回数カウンタSN4は予告モード1の設定時には通常値「8」に設定され、予告モード2の設定時には低確値「1」に設定されるものである。このため、予告モード1の設定時には予告モード2の設定時に比べて多数回の抽選処理が行われることに基づいて予告演出1〜予告演出10のそれぞれの映像が一定の通常確率で表示され、予告モード2の設定時には予告モード1の設定時に比べて少数回の抽選処理が行われることに基づいて予告演出1〜予告演出10のそれぞれの映像が通常確率に比べて低い一定の低確率で表示されるので、予告モード1および予告モード2相互間で共通の予告演出判定テーブルを使用しながらも予告モード1の設定時には予告演出1〜予告演出10のそれぞれの映像を一定の通常確率で表示することができ、予告モード2の設定時には予告演出1〜予告演出10のそれぞれの映像を一定の低確率で表示することができる。
予告演出判定テーブルから変動開始コマンドの選択結果に応じた予告無し用の複数の判定値を選択し、ランダムカウンタSR4の更新結果を検出して複数の判定値のそれぞれと比較することに基づいて予告演出の映像を表示するか否かを判定する抽選処理を抽選回数カウンタSN4の設定結果を限度回数として行った。この抽選回数カウンタSN4は予告モード1の設定時には通常値「8」に設定され、予告モード2の設定時には低確値「1」に設定されるものである。このため、予告モード1の設定時には予告モード2の設定時に比べて多数回の抽選処理が行われることに基づいて予告演出1〜予告演出10のそれぞれの映像が一定の通常確率で表示され、予告モード2の設定時には予告モード1の設定時に比べて少数回の抽選処理が行われることに基づいて予告演出1〜予告演出10のそれぞれの映像が通常確率に比べて低い一定の低確率で表示されるので、予告モード1および予告モード2相互間で共通の予告演出判定テーブルを使用しながらも予告モード1の設定時には予告演出1〜予告演出10のそれぞれの映像を一定の通常確率で表示することができ、予告モード2の設定時には予告演出1〜予告演出10のそれぞれの映像を一定の低確率で表示することができる。
図55は演出制御回路70のCPU71が図53の遊技モード設定処理に換えて実行する遊技モード設定処理を示すものであり、CPU71はステップS471でカウンタ格納部124のモード変更カウンタSN6にROM72に予め記録された単位値(1)を加算し、ステップS472でモード変更カウンタSN6の加算結果をROM72に予め記録された上限値(20)と比較する。
CPU71はステップS472で「SN6=上限値」であると判断すると、ステップS473でカウンタ格納部124のモード変更カウンタSN6を「0」にリセットし、ステップS474でカウンタ格納部124からランダムカウンタSR5の更新結果を検出する。このランダムカウンタSR5は図38のステップS204で単位値(1)だけ更新されるものであり、ランダムカウンタSR5の更新処理は下限値(0)から上限値(50)に加算された後に下限値(0)に戻して循環的に行われる。
CPU71は図55のステップS474でカウンタ格納部124からランダムカウンタSR5の更新結果を検出すると、ステップS475でランダムカウンタSR5の検出結果を予告モード1用の複数の判定値(0〜30)のそれぞれと比較し、ステップS477でランダムカウンタSR5の検出結果を予告モード2用の複数の判定値(31〜45)のそれぞれと比較する。これら予告モード1用の複数の判定値および予告モード2用の複数の判定値のそれぞれはROM72に予め記録されたものであり、CPU71はランダムカウンタSR5の検出結果が予告モード1用の複数の判定値のいずれかと同一であると判断したときにはステップS476でカウンタ格納部124の遊技モードカウンタSN1に「1」をセットし、ランダムカウンタSR5の検出結果が予告モード2用の複数の判定値のいずれかと同一であると判断したときにはステップS478でカウンタ格納部124の遊技モードカウンタSN1に「2」をセットし、ランダムカウンタSR5の検出結果が予告モード1用の複数の判定値および予告モード2用の複数の判定値のいずれとも相違していると判断したときにはステップS479でカウンタ格納部124の遊技モードカウンタSN1に「3」をセットする。即ち、装飾図柄遊技の実行回数が上限値(20)に到達する毎にランダムカウンタSR5の更新結果が検出され、ランダムカウンタSR5の検出結果に基づいて予告モード1と予告モード2と予告モード3のいずれかが選択的に設定される。
図56は演出制御回路70のCPU71が図42の装飾図柄遊技処理に換えて実行する装飾図柄遊技処理を示すものであり、CPU71はフラグ格納部122の遊技開始フラグおよび遊技中フラグのそれぞれがオフされている装飾図柄遊技の停止状態ではステップS275の遊技モード設定処理へ移行する。この遊技モード設定処理は操作スイッチの操作内容に応じて予告モード1と予告モード2と予告モード3のいずれかを選択的に設定するものである。この操作スイッチは遊技者が前方から操作することが可能なものであり、CPU71は予告モード1の設定状態で操作スイッチが操作されたと判断したときには予告モード1を予告モード2に切換え、予告モード2の設定状態で操作スイッチが操作されたと判断したときには予告モード2を予告モード3に切換え、予告モード3の設定状態で操作スイッチが操作されたと判断したときには予告モード3を予告モード1に切換える。
演出制御回路70のROM72には図24の予告演出判定テーブルに換えて図57の予告演出判定テーブルが記録されている。この予告演出判定テーブルには変動開始コマンド#01のEXTデータ01(h)〜変動開始コマンド#35のEXTデータ35(h)のそれぞれに対して予告有り用の複数の判定値が割付けられており、演出制御回路70のCPU71は図48のステップS350で図57の予告演出判定テーブルから変動開始コマンドのEXTデータに応じた予告有り用の複数の判定値および予告演出1用の複数の判定値〜予告演出10用の複数の判定値のそれぞれを検出する。そして、ステップS354でランダムカウンタSR4の検出結果を予告有り用の複数の判定値のそれぞれと比較し、ランダムカウンタSR4の検出結果が予告有り用の複数の判定値のいずれかと同一であると判断した場合にステップS356の予告演出抽選処理1またはステップS357の予告演出抽選処理2を実行し、ランダムカウンタSR4の検出結果が予告有り用の複数の判定値のいずれとも相違していると判断した場合にステップS358でカウンタ格納部124の抽選回数カウンタSN4から「1」を減算する。
上記実施例1〜実施例4のそれぞれにおいては、図48のステップS353でカウンタ格納部124からランダムカウンタSR4の更新結果を検出したときにはランダムカウンタSR4の検出結果に基づいて乱数を演算し、ステップS354とステップS356とステップS357のそれぞれでランダムカウンタSR4の検出結果に換えて乱数の演算結果を使用しても良い。この乱数はランダムカウンタSR4の更新範囲と同一の「0〜999」範囲内で1000通りの演算結果が得られるものであり、1つの投入値に対して相互に異なる複数の演算結果が得られる再現性がないものであることが好ましい。
図58は演出制御回路70のCPU71が図48の予告演出判定処理に換えて実行する予告演出判定処理を示すものであり、CPU71はステップS353でランダムカウンタSR4の更新結果を検出すると、ステップS361でランダムカウンタSR4の検出結果に基づいて乱数を演算する。この乱数はランダムカウンタSR4の更新範囲と同一の「0〜999」範囲内で1000通りの演算結果が得られるものであり、CPU71はステップS361で乱数を演算したときにはステップS362へ移行し、乱数の演算結果をランダムカウンタSR4に設定する。即ち、ステップS354ではランダムカウンタSR4の更新結果に基づいて演算された乱数を用いて予告演出の映像を表示するか否かが判定され、ステップS356ではランダムカウンタSR4の更新結果に基づいて演算された乱数を用いて予告演出1の映像〜予告演出10の映像のいずれを表示するかが選択され、ステップS357ではランダムカウンタSR4の更新結果に基づいて演算された乱数を用いて特定の予告演出7の映像を表示するか否かが判定される。
CPU71はステップS354で予告演出の映像を表示しないと判定すると、ステップS358からステップS359へ移行する。ここで「抽選回数カウンタSN4>0」であると判断したときにはステップS363へ移行し、ランダムカウンタSR4の設定結果を上限値「999」と比較する。ここで「SR4<999」であると判断したときにはステップS364でランダムカウンタSR4の設定結果にROM72に予め記録された単位値「1」を加算し、「SR4=上限値」であると判断したときにはステップS365でランダムカウンタSR4に下限値「0」を設定し、いずれの場合にもステップS361に復帰する。即ち、予告演出を表示するか否かの抽選処理は1回のタイマ割込み処理の中で繰返される。
上記実施例1〜実施例5のそれぞれにおいては、予告演出1の映像〜予告演出10の映像のそれぞれを装飾図柄遊技用のビデオデータに予め記録しておき、装飾図柄遊技用のビデオデータを再生することに基づいて予告演出1の映像〜予告演出10の映像のそれぞれを表示しても良い。この構成の場合、ビデオデータ#V01〜#V35のそれぞれに予告演出1の映像が記録されたビデオデータ〜予告演出10の映像が記録されたビデオデータの10種類のバリエーションを追加し、予告演出の映像を表示しないと判定された場合にはビデオデータ#V01〜#V35のうちから変動開始コマンドのEXTデータに応じたものを選択し、予告演出の映像を表示すると判定された場合には変動開始コマンドのEXTデータおよび予告演出カウンタSN5の設定結果の双方に応じたビデオデータを選択すると良い。
16は遊技盤、21は遊技領域、23は始動口、25は特別入賞口(可変入球口)、32は装飾図柄表示器(図柄表示器)、50はメイン制御回路、70は演出制御回路、80は表示制御回路を示している。
Claims (2)
- 遊技球が転動することが可能な遊技領域を有する遊技盤と、
前記遊技盤の遊技領域内を転動する遊技球が入球することが不能な閉鎖状態および入球することが可能な開放状態相互間で切換えられる可変入球口と、
前記遊技盤の遊技領域内を転動する遊技球が入球することが可能な始動口と、
遊技球が前記始動口に入球することに基づいて複数の図柄要素のそれぞれを可変状態および可変停止状態で順に表示する図柄遊技の映像が表示される図柄表示器と、
遊技球が前記始動口に入球することに基づいて前記可変入球口を開放状態にする大当りであるか否かを判定する大当り判定手段と、
前記大当り判定手段が大当りであると判定した場合には複数の図柄要素を予め決められた大当りの組合せに設定し、前記大当り判定手段が大当りでないと判定した場合には複数の図柄要素を大当りの組合せとは異なる外れの組合せに設定する図柄設定手段と、
図柄遊技の映像の演出内容を設定するための遊技情報を選択するものであって、前記大当り判定手段が大当りであると判定した場合には大当り用の複数の遊技情報のうちから遊技情報を選択すると共に前記大当り判定手段が大当りでないと判定した場合には外れ用の複数の遊技情報のうちから遊技情報を選択する遊技情報選択手段と、
前記図柄表示器に図柄遊技の映像を前記遊技情報選択手段の選択結果に応じた演出内容で表示するものであって、複数の図柄要素が前記図柄設定手段の設定結果に応じた組合せとなるように複数の図柄要素のそれぞれを可変停止状態で表示する図柄遊技手段と、
カウンタを予め決められた下限値および予め決められた上限値の範囲内で予め決められた単位時間が経過する毎に予め決められた単位値だけ更新するカウンタ更新手段と、
予め決められた特定の映像である特定映像を表示しないと判定するための判定データが大当り用の複数の遊技情報および外れ用の複数の遊技情報のそれぞれに対して予め記録されたものであって、複数の判定データのそれぞれとしてカウンタの下限値およびカウンタの上限値の範囲内の一部となるように決められた相互に異なる複数の判定値を有するものが記録された判定データ記録手段と、
前記図柄表示器に前記特定映像を一定の通常確率で表示する通常モードおよび通常モードに比べて低い一定の低確率で表示する低確モードのそれぞれを設定するモード設定手段と、
前記判定データ記録手段に記録されている複数の判定データのうちから遊技情報の選択結果に応じたものを選択するデータ選択手段と、
前記モード設定手段が通常モードを設定している場合には前記図柄表示器に前記特定映像を通常確率で表示するために予め決められた通常値を限度回数に設定すると共に前記モード設定手段が低確モードを設定している場合には前記図柄表示器に前記特定映像を通常確率に比べて低い低確率で表示するために予め決められた低確値を限度回数に設定するものであって、低確値として通常値に比べて小さな値を限度回数に設定する限度回数設定手段と、
カウンタの更新結果を検出して判定データの選択結果に応じた複数の判定値のそれぞれと比較することに基づいて前記特定映像を表示するか否かを判定する抽選処理を限度回数の設定結果を限度に繰返すことが可能なものであって、抽選処理の繰返し回数が限度回数の設定結果を超える前にカウンタの検出結果が判定データの選択結果に応じた複数の判定値のいずれとも一致しないと判断した場合に前記特定映像を表示すると判定し、抽選処理の繰返し回数が限度回数の設定結果に到達してもカウンタの検出結果が判定データの選択結果に応じた複数の判定値のいずれとも一致しないと判断しなかった場合に前記特定映像を表示しないと判定する表示判定手段を備え、
前記図柄遊技手段は、
前記表示判定手段が前記特定映像を表示すると判定した場合には前記図柄表示器に図柄遊技の映像を表示している図柄遊技中に前記特定映像を表示するものであって、前記表示判定手段が前記特定映像を表示しないと判定した場合には前記特定映像を図柄遊技中に表示しないものであることを特徴とするパチンコ遊技機。 - 遊技球が転動することが可能な遊技領域を有する遊技盤と、
前記遊技盤の遊技領域内を転動する遊技球が入球することが不能な閉鎖状態および入球することが可能な開放状態相互間で切換えられる可変入球口と、
前記遊技盤の遊技領域内を転動する遊技球が入球することが可能な始動口と、
遊技球が前記始動口に入球することに基づいて複数の図柄要素のそれぞれを可変状態および可変停止状態で順に表示する図柄遊技の映像が表示される図柄表示器と、
遊技球が前記始動口に入球することに基づいて前記可変入球口を開放状態にする大当りであるか否かを判定する大当り判定手段と、
前記大当り判定手段が大当りであると判定した場合には複数の図柄要素を予め決められた大当りの組合せに設定し、前記大当り判定手段が大当りでないと判定した場合には複数の図柄要素を大当りの組合せとは異なる外れの組合せに設定する図柄設定手段と、
図柄遊技の映像の演出内容を設定するための遊技情報を選択するものであって、前記大当り判定手段が大当りであると判定した場合には大当り用の複数の遊技情報のうちから遊技情報を選択すると共に前記大当り判定手段が大当りでないと判定した場合には外れ用の複数の遊技情報のうちから遊技情報を選択する遊技情報選択手段と、
前記図柄表示器に図柄遊技の映像を前記遊技情報選択手段の選択結果に応じた演出内容で表示するものであって、複数の図柄要素が前記図柄設定手段の設定結果に応じた組合せとなるように複数の図柄要素のそれぞれを可変停止状態で表示する図柄遊技手段と、
カウンタを予め決められた下限値および予め決められた上限値の範囲内で予め決められた単位時間が経過する毎に予め決められた単位値だけ更新するカウンタ更新手段と、
予め決められた特定の映像である特定映像を表示すると判定するための判定データが大当り用の複数の遊技情報および外れ用の複数の遊技情報のそれぞれに対して予め記録されたものであって、複数の判定データのそれぞれとして予告カウンタの下限値および予告カウンタの上限値の範囲内の一部となるように決められた相互に異なる複数の判定値を有するものが記録された判定データ記録手段と、
前記図柄表示器に前記特定映像を一定の通常確率で表示する通常モードおよび通常モードに比べて低い一定の低確率で表示する低確モードのそれぞれを設定するモード設定手段と、
前記判定データ記録手段に記録されている複数の判定データのうちから遊技情報の選択結果に応じたものを選択するデータ選択手段と、
前記モード設定手段が通常モードを設定している場合には前記図柄表示器に前記特定映像を通常確率で表示するために予め決められた通常値を限度回数に設定すると共に前記モード設定手段が低確モードを設定している場合には前記図柄表示器に前記特定映像を通常確率に比べて低い低確率で表示するために予め決められた低確値を限度回数に設定するものであって、低確値として通常値に比べて小さな値を限度回数に設定する限度回数設定手段と、
カウンタの更新結果を検出して判定データの選択結果に応じた複数の判定値のそれぞれと比較することに基づいて前記特定映像を表示するか否かを判定する抽選処理を限度回数の設定結果を限度に繰返すことが可能なものであって、抽選処理の繰返し回数が限度回数の設定結果を超える前にカウンタの検出結果が判定データの選択結果に応じた複数の判定値のいずれかと一致すると判断した場合に前記特定映像を表示すると判定し、抽選処理の繰返し回数が限度回数の設定結果に到達してもカウンタの検出結果が判定データの選択結果に応じた複数の判定値のいずれかと一致すると判断しなかった場合に前記特定映像を表示しないと判定する表示判定手段を備え、
前記図柄遊技手段は、
前記表示判定手段が前記特定映像を表示すると判定した場合には前記図柄表示器に図柄遊技の映像を表示している図柄遊技中に前記特定映像を表示するものであって、前記表示判定手段が前記特定映像を表示しないと判定した場合には前記特定映像を図柄遊技中に表示しないものであることを特徴とするパチンコ遊技機。
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