JP2007301162A - パチンコ遊技機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】大当り遊技が終了してから限度回数の装飾図柄遊技が行われるまでの設定期間内には確率変動モードの設定状態に拘らずお姫様の演出映像が表示される。この設定期間が経過したときには確率変動モードが設定されていないことを条件に装飾図柄遊技毎に転落モードの判定処理が行われ、転落モードが判定されていないときには確率変動モードの判定時と共通のお姫様の演出映像が表示され、転落モードが判定されたときには確率変動モードの判定時と異なるギャンブラーの演出映像が表示される。
【選択図】図38
Description
請求項1記載のパチンコ遊技機は[1]遊技盤〜[16]演出モード判定手段を備えたものであり、[11]データ選択手段が[11−1]の処理〜[11−4]の処理を行うところに特徴を有している。
[1]遊技盤は遊技球が転動可能な遊技領域を有するものである。図2の符号18は遊技盤の一例であり、図2の符号22は遊技盤18の遊技領域を示している。
[2]始動口は遊技盤の遊技領域内に設けられたものであり、遊技球が入賞可能なものである。図2の上特別図柄始動口25および図2の下特別図柄始動口27のそれぞれは始動口に相当するものである。
[3]可変入賞口は遊技盤の遊技領域内に設けられたものであり、遊技球が入賞不能な閉鎖状態および遊技球が入賞可能な開放状態に相互に切換えられるものである。図2の入賞口台板33は遊技球が入賞不能な閉鎖状態および遊技球が入賞可能な開放状態に相互に切換えられる特別入賞口を有するものであり、特別入賞口は可変入賞口に相当する。
[4]図柄表示器は遊技盤の遊技領域内に設けられたものであり、図2の装飾図柄表示器40は図柄表示器の一例である。
[5]当落判定手段は遊技球が始動口に入賞することに基づいて可変入賞口を開放する大当りおよび可変入賞口を開放しない外れを判定するものであり、図13のステップS115は当落判定手段の一例である。
[6]遊技モード判定手段は当落判定手段が大当りを判定することに基づいて通常確率モードおよび高確率モードを判定するものであり、通常確率モードは当落判定手段が大当りを予め決められた通常確率で判定する遊技状態を称し、高確率モードは当落判定手段が大当りを通常確率に比べて高い高確率で判定する遊技状態を称する。図13のステップS117は遊技モード判定手段の一例であり、確率変動モードを判定することに基づいて確率変動フラグをオンし、確率変動モードを判定しないことに基づいて確率変動フラグをオフする。この確率変動モードの有効状態は高確率モードに相当するものであり、確率変動モードの無効状態は通常確率モードに相当するものであり、確率変動モードは確率変動フラグがオンされることに基づいて有効化され、確率変動フラグがオフされることに基づいて無効化される。
[7]可変情報選択手段は当落判定手段が大当りを判定したときには大当り用の複数の可変情報のうちから可変情報を選択し、当落判定手段が外れを判定したときには外れ用の複数の可変情報のうちから可変情報を選択するものである。図14のステップS146は可変情報選択手段の一例であり、変動パターンP1〜P4のそれぞれは大当り用の可変情報に相当し、変動パターンP5〜P14のそれぞれは外れ用の可変情報に相当する。
[8]図柄設定手段は当落判定手段が大当りを判定したときには遊技モード判定手段の判定結果に拘らず複数の図柄要素を予め決められた共通の大当りの組合せに設定し、当落判定手段が外れを判定したときには複数の図柄要素を大当りの組合せとは相違する外れの組合せに設定するものである。図28のステップS345は図柄設定手段の一例であり、大当りが判定されたときには確率変動モードが有効化および無効化されたことに拘らず3列の図柄要素を相互に同一である大当りの組合せに設定する。図28のステップS350およびステップS351のそれぞれは図柄設定手段の一例であり、外れが判定されたときには3列の図柄要素を大当りの組合せとは相違する外れの組合せに設定する。
[9]遊技映像表示手段は図柄表示器に複数の図柄要素のそれぞれを可変状態および可変停止状態で順に表示する図柄遊技の映像を表示するものであり、複数の図柄要素のそれぞれを複数の図柄要素が図柄設定手段の設定結果に応じた組合せとなるように停止表示するものである。図3の図柄制御回路は遊技映像表示手段の一例であり、図34は図柄制御回路80が装飾図柄表示器40に表示する装飾図柄遊技の映像の一例を示している。この装飾図柄遊技の映像は図柄遊技の映像に相当するものである。
[10]大当り遊技手段は複数の図柄要素が大当りの組合せで停止表示されることに基づいて可変入賞口を開放する大当り遊技を行うものであり、図21のステップS201は大当り遊技手段の一例である。
[11]データ選択手段は図柄表示器に図柄遊技の映像を演出する演出映像を表示するための動画データを選択するものであり、複数の第1の動画データと複数の第2の動画データと複数の第3の動画データを含む複数の動画データのうちから可変情報選択手段の選択結果に応じたものを選択するものである。図3の図柄制御回路80はデータ選択手段の一例であり、図32は図柄制御回路80が選択可能なビデオデータの一覧を示している。これらビデオデータのそれぞれは動画データに相当するものであり、大当り用の変動パターンP1〜P4のいずれかが選択されたときには大当り用のビデオデータV10とV20とV30とV40とV11とV21とV31とV41のうちからビデオデータが選択され、外れ用の変動パターンコマンドP5〜P14のいずれかが選択されたときにはビデオデータV50とV60とV70とV80とV90とV51とV61とV71とV81とV91とV100とV110とV120とV130とV140のうちからビデオデータが選択される。大当り用のビデオデータV10とV20とV30とV40のそれぞれは第1の動画データおよび第2の動画データを兼用するものであり、大当り用のビデオデータV11とV21とV31とV41のそれぞれは第3の動画データに相当するものである。外れ用のビデオデータV100とV110とV120とV130とV140のそれぞれは第1の動画データに相当するものであり、外れ用のビデオデータV50とV60とV70とV80とV90のそれぞれは第2の動画データに相当するものであり、外れ用のビデオデータV51とV61とV71とV81とV91のそれぞれは第3の動画データに相当するものである。
[12]演出映像表示手段はデータ選択手段の選択結果を再生することに基づいて図柄表示器に演出映像を表示するものである。図3の図柄制御回路80は演出映像表示手段の一例であり、図38〜図47のそれぞれは演出映像を示している。
[13]計測手段は大当り遊技手段が大当り遊技を終えることに基づいて図柄遊技の映像の表示回数を計測するものである。図35のステップS394は計測手段の一例であり、カウンタN11を減算することで表示回数を計測する。
[14]更新手段は抽選値を更新するものであり、図22のステップS305は更新手段の一例である。このステップS305の更新手段は一定周期で出力されるパルス信号を検出することに基づいてランダムカウンタR13を更新するものであり、ランダムカウンタR13は抽選値に相当する。
[15]取得手段は図柄表示器に図柄遊技の映像が表示されることおよび通常確率モードが設定されていることの双方を条件に抽選値の更新結果を取得するものであり、抽選値の取得処理を計測手段の計測値が予め決められた限度値に到達した以後に行う。図30のステップS364は取得手段の一例であり、装飾図柄表示器40に装飾図柄遊技の映像が表示されるときには確率変動モードが設定されていないことを条件にカウンタN11の計測値が限度値「0」に到達している場合にランダムカウンタR13の更新結果を取得する。
[16]演出モード判定手段は抽選値の取得結果を予め決められた当選値と比較することに基づいて通常演出モードを設定するか否かを判定するものであり、通常演出モードとは図柄表示器に第3の動画データに応じた演出映像を表示する演出状態を称する。図30のステップS365は演出モード判定手段の一例である。このステップS365の演出モード判定手段はランダムカウンタR13の取得結果を転落値と比較するものであり、「R13=転落値」を判断したときには転落フラグをオンすることで転落モードを設定し、「R13=転落値」を判断しなかったときには転落フラグをオンせずに転落モードを設定しない。この転落モードは通常演出モードに相当するものであり、転落値は当選値に相当するものである。
[11−1]データ選択手段は計測手段の計測値が限度値に到達していない状態では通常確率モードが設定されている状態および高確率モードが設定されている状態のいずれであっても複数の第1の動画データのうちから可変情報選択手段の選択結果に応じたものを選択する処理を共通に行う。即ち、カウンタN11の計測値が「0」に減算されていない状態で大当り用の変動パターンが選択されたときにはビデオデータV10とV20とV30とV40(図32参照)のうちから変動パターンの選択結果に応じたものが選択され、外れ用の変動パターンが選択されたときにはビデオデータV100とV110とV120とV130とV140(図32参照)のうちから変動パターンの選択結果に応じたものが選択される。
[11−2]データ選択手段は計測手段の計測値が限度値に到達している状態では高確率モードが設定されていることを条件に当落判定手段が大当りを新たに判定するまで複数の第2の動画データのうちから可変情報選択手段の選択結果に応じたものを選択する処理を行う。即ち、確率変動モードが有効化された状態で大当り用の変動パターンが選択されたときにはカウンタN11の計測値が「0」に減算された以後はビデオデータV10とV20とV30とV40(図32参照)のうちから変動パターンの選択結果に応じたものが選択され、確率変動モードが有効化された状態で外れ用の変動パターンが選択されたときにはカウンタN11の計測値が「0」に減算された以後はビデオデータV50とV60とV70とV80とV90(図32参照)のうちから変動パターンの選択結果に応じたものが選択される。
[11−3]データ選択手段は計測手段の計測値が限度値に到達している状態では通常確率モードが設定されていることおよび通常演出モードが判定されていないことの双方を条件に複数の第2の動画データのうちから可変情報選択手段の選択結果に応じたものを選択する処理を行う。即ち、確率変動モードが無効化された状態で大当り用の変動パターンが選択されたときにはカウンタN11の計測値が「0」に減算された以後は「ランダムカウンタR13=転落値」が判定されていないことを条件にビデオデータV10とV20とV30とV40(図32参照)のうちから変動パターンの選択結果に応じたものが選択され、確率変動モードが無効化された状態で外れ用の変動パターンが選択されたときにはカウンタN11の計測値が「0」に減算された以後は「ランダムカウンタR13=転落値」が判定されていないことを条件にビデオデータV50とV60とV70とV80とV90(図32参照)のうちから変動パターンの選択結果に応じたものが選択される。
[11−4]データ選択手段は計測手段の計測値が限度値に到達している状態では通常確率モードが設定されていることおよび通常演出モードが判定されていることの双方を条件に複数の第3の動画データのうちから可変情報選択手段の選択結果に応じたものを選択する処理を行う。即ち、確率変動モードが無効化された状態で大当り用の変動パターンが選択されたときにはカウンタN11の計測値が「0」に減算された以後は「ランダムカウンタR13=転落値」が判定されたことを条件にビデオデータV11とV21とV31とV41(図32参照)のうちから変動パターンの選択結果に応じたものが選択され、確率変動モードが無効化された状態で外れ用の変動パターンが選択されたときにはカウンタN11の計測値が「0」に減算された以後は「ランダムカウンタR13=転落値」が判定されたことを条件にビデオデータV51とV61とV71とV81とV91(図32参照)のうちから変動パターンの選択結果に応じたものが選択される。
2.請求項1記載のパチンコ遊技機の作用および効果の説明
大当りが判定されたときには高確率モードおよび通常確率モードのいずれが判定されたときであっても複数の図柄要素が共通の大当りの組合せで停止表示され、大当り遊技が実行される。この大当り遊技が終了したときには、下記に示すように、高確率モードおよび通常確率モードの判定結果に応じた内容で図柄遊技の演出映像が表示される。
[高確率モードが判定された場合]
大当り遊技が終了してから限度回数の図柄遊技の映像が表示されるまでの設定期間内では複数の第1の動画データのうちから第1の動画データが選択され、第1の動画データの選択結果に応じた演出映像が表示されることに基づいて図柄遊技の映像が演出される。この設定期間が経過してから大当りが新たに判定されるまでの可変的な期間には複数の第2の動画データのうちから第2の動画データが選択され、第2の動画データの選択結果に応じた演出映像が表示されることに基づいて図柄遊技の映像が演出される。
[通常確率モードが判定された場合]
大当り遊技が終了してから限度回数の図柄遊技の映像が表示されるまでの設定期間では複数の第1の動画データのうちから第1の動画データが選択され、第1の動画データの選択結果に応じた演出映像が表示されることに基づいて図柄遊技の映像が演出される。このため、大当り遊技が終了してから設定期間が経過するまでは高確率モードの判定時および通常確率モードの判定時で共通の演出映像が表示される。従って、遊技者が高確率モードおよび通常確率モードのいずれが判定されたかを演出映像から識別することが不能になるので、高確率モードが判定されていることを期待して遊技を継続することができる。
パチンコホールの台島には、図1に示すように、外枠1が設置されている。この外枠1は前後面が開口する四角筒状をなすものであり、外枠1の前端面には前枠2が左側部の垂直な軸を中心に回動可能に装着されている。この前枠2の前面には横長な長方形状の上皿板3および横長な長方形状の下皿板4が上下2段に固定されており、上皿板3の前面には上面が開口する上皿5が固定され、下皿板4の前面には上面が開口する下皿6が固定されている。
[2]遊技機能の説明
[2−1]普通図柄遊技機能
遊技者が上皿5内に遊技球を投入して発射ハンドル8を回動操作すると、遊技盤18の遊技領域22内に遊技球が発射され、障害釘23に当りながら落下する。この遊技球が普通図柄始動ゲート31内を通過したときには普通図柄遊技が開始される。この普通図柄遊技は普通図柄表示器41の当りLED42および外れLED43のいずれかを設定時間だけ点灯するものであり、遊技者には当りLED42が点灯することに基づいて当りが報知され、外れLED43が点灯することに基づいて外れが報知される。
[2−2]当り遊技機能
普通図柄表示器41の当りLED42が点灯したときには当り遊技が開始される。この当り遊技は両羽根板28を拡大状態に回動操作し、下特別図柄始動口27内に遊技球が入賞することを許容する遊技者有利の状態を発生させるものであり、両羽根板28は拡大時間が上限値に到達するまで拡大状態に保持される。
[2−3]特別図柄遊技機能
遊技球が上特別図柄始動口25内および下特別図柄始動口27内のいずれかに入賞したときには賞球払出装置から設定個数の遊技球が上皿5内に賞品球として払出され、特別図柄遊技が開始される。この特別図柄遊技は特別図柄表示器37に特別図柄を変動状態および変動停止状態で順に表示するものであり、特別図柄の変動停止時の態様には、図4に示すように、確変大当りの態様と通常大当りの態様と外れの態様の3種類が設定されている。
[2−4]大当り遊技機能
特別図柄表示器37に特別図柄が確変大当りの態様および通常大当りの態様のいずれかで停止表示されたときには大当り遊技が開始される。この大当り遊技は特別入賞口を開放し、特別入賞口内に遊技球が入賞することを許容する遊技者有利の状態を発生させるものであり、特別入賞口は上限値(例えば10個)の遊技球が入賞する個数条件または開放時間が上限値(例えば30sec)に達する時間条件が満足されるまで開放状態に保持される。この特別入賞口の個数条件および時間条件を基準とする開閉動作は大当りラウンドと称されるものであり、大当りラウンドは固定的な設定回数(例えば15回)だけ繰返される。この大当りラウンドの繰返しは大当り遊技に相当するものであり、各回の大当りラウンド中には装飾図柄表示器40に大当り遊技を映像的に演出する大当りラウンド表示が行われ、両スピーカ14から大当り遊技を音的に演出する効果音が出力され、複数の電飾LED17が大当りラウンド表示の表示内容に応じて発光する。
[2−5]特別図柄遊技保留機能
特別図柄遊技を即座に開始できない特別図柄遊技中および大当り遊技中に遊技球が上特別図柄始動口25内および下特別図柄始動口27内のいずれかに入賞したときには特別図柄遊技が保留される。この特別図柄遊技の保留回数には上限値(例えば4回)が設定されており、保留回数が上限値に到達した状態で遊技球が上特別図柄始動口25内および下特別図柄始動口27内のいずれかに入賞したときには特別図柄遊技が保留されない。この特別図柄遊技が保留されない遊技球の入賞を無効な入賞と称し、特別図柄遊技が保留される入賞を有効な入賞と称する。
[2−6]装飾図柄遊技機能(図柄遊技機能)
遊技球が上特別図柄始動口25内および下特別図柄始動口27内のいずれかに入賞したときには特別図柄遊技に連動して装飾図柄遊技が開始される。この装飾図柄遊技は装飾図柄表示器40に映像を表示し、両スピーカ14から装飾図柄表示器40の映像に応じた効果音を出力し、複数の電飾LED17を装飾図柄表示器40の映像に応じて発光させることで組成されるものである。この装飾図柄遊技の映像は装飾図柄を変動状態および変動停止状態で順に表示し、装飾図柄の変動停止時の態様に基づいて大当りおよび外れの判定結果を遊技者に報知するものである。この装飾図柄の変動開始は特別図柄の変動開始に時間的に同期して行われるものであり、装飾図柄の変動停止は特別図柄の変動停止に時間的に同期して行われるものであり、特別図柄が外れの態様で変動停止するときには装飾図柄が完全外れの組合せおよび外れリーチの組合せのいずれかで変動停止し、特別図柄が確変大当りの態様および通常大当りの態様のいずれかで変動停止するときには装飾図柄が大当りの組合せで変動停止する。
[2−7]確率変動機能
確率変動モードは大当りを確率変動モードの無効状態に比べて高い一定確率で判定する高確率モードを称する。この確率変動モードは装飾図柄が大当りの組合せ「111」「222」「333」「444」「555」「666」「777」「888」のいずれかで停止表示された場合に「1/2」の確率で有効化されているものであり、確率変動モードの有効状態で装飾図柄が大当りの組合せで新たに停止表示された時点で無効化される。
[2−8]時短機能
時短モードは特別図柄遊技の所要時間および装飾図柄遊技の所要時間のそれぞれを時短モードの無効状態に比べて短縮するモードを称する。この時短モードは装飾図柄が大当りの組合せ「111」「222」「333」「444」「555」「666」「777」「888」のいずれかで停止表示された場合に確率変動モードの設定状態に拘らず有効化されるものであり、時短モードの有効状態で装飾図柄が新たに大当りの組合せとなることなく限度回数の装飾図柄遊技が実行されることに基づいて確率変動モードの設定状態に拘らず無効化される。この時短モードの有効状態では普通図柄遊技での当りの判定確率が時短モードの無効状態に比べて高められ、当り遊技での両羽根板28の拡大時間が時短モードの無効状態に比べて延長される。
[3]メイン制御回路50の内部処理
[3−1]メイン処理
メイン制御回路50のCPU51は電源が投入されると、図5のステップS1の電源投入処理でRAM53の全データを初期設定し、ステップS2でタイマ割込フラグの設定状態を判断する。このタイマ割込フラグはCPU51がタイマ回路55からのパルス信号を受信することに基づいてタイマ割込処理でオンするものであり、CPU51はステップS2でタイマ割込フラグのオンを検出したときにはステップS3へ移行し、タイマ割込フラグをオフする。
[3−2]入力処理
図6はステップS4の入力処理の詳細を示すものであり、CPU51は図6のステップS21で出力回路54からの特別図柄始動信号の出力状態を判断する。ここで特別図柄始動信号がないことを判断したときにはステップS22で特別図柄始動信号フラグをオフし、特別図柄始動信号があることを判断したときにはステップS23で特別図柄始動信号フラグをオンする。即ち、遊技球が上特別図柄始動口25内および下特別図柄始動口27内のいずれかに入賞したときには出力回路54から特別図柄始動信号が出力され、特別図柄始動信号フラグがオンされる。
[3−3]カウンタ更新処理
CPU51は図5のステップS5のカウンタ更新処理へ移行すると、ランダムカウンタR1〜R5の計測値のそれぞれに「1」を加算する。これらランダムカウンタR1〜R5の加算内容は次の通りである。
(1)ランダムカウンタR1は変動パターンを選択する乱数値に相当するものであり、図7に示すように、初期値「0」から上限値「100」に加算された後に初期値「0」に戻して循環的に加算される。
(2)ランダムカウンタR2は外れの判定時に判定結果を完全外れおよび外れリーチに振分ける乱数値に相当するものであり、初期値「0」から上限値「49」に加算された後に初期値「0」に戻して循環的に加算される。
(3)ランダムカウンタR3は大当りの発生の有無を抽選する乱数値に相当するものであり、初期値「0」から上限値「1000」に加算された後に初期値「0」に戻して循環的に加算される。
(4)ランダムカウンタR4は大当りの判定時に特別図柄の種類を抽選する乱数値に相当するものであり、初期値「0」から上限値「39」に加算された後に初期値「0」に戻して循環的に加算される。
(5)ランダムカウンタR5は当りの発生の有無を抽選する乱数値に相当するものであり、初期値「0」から上限値「32」に加算された後に初期値「0」に戻して循環的に加算される。
[3−4]データ取得処理
図8は図5のステップS6のデータ取得処理の詳細を示すものであり、CPU51は図8のステップS31で特別図柄始動信号フラグの設定状態を判断する。例えば遊技球が上特別図柄始動口25内および下特別図柄始動口27内のいずれかに入賞したときには図6の入力処理で特別図柄始動信号フラグがオンされている。この場合にはCPU51は図8のステップS31で特別図柄始動信号フラグのオンを判断し、ステップS32でランダムカウンタR1〜R4のそれぞれの計測値を取得する。
[3−5]普通図柄処理
図10〜図12はステップS7の普通図柄処理の詳細を示すものであり、CPU51は図10のステップS51で普通図柄遊技フラグの設定状態を判断する。この普通図柄遊技フラグは普通図柄遊技の実行状態でオンされ、普通図柄遊技の停止状態でオフされるものであり、CPU51は普通図柄遊技の停止状態ではステップS51で普通図柄遊技フラグのオフを判断し、ステップS52で当り遊技フラグの設定状態を判断する。この当り遊技フラグは当り遊技の実行状態でオンされ、当り遊技の停止状態でオフされるものであり、CPU51は当り遊技の停止状態ではステップS52で当り遊技フラグのオフを判断してステップS53へ移行する。
[3−6]大当り判定処理
CPU51はメイン制御フラグが大当り判定処理にセットされていることを判断すると、図5のステップS7の普通図柄処理からステップS8の大当り判定処理へ移行する。図13はステップS8の大当り判定処理の詳細を示すものであり、CPU51は図13のステップS111で保留データエリア1にランダムカウンタR1〜R4が記録されているか否かを判断する。ここで保留データエリア1にランダムカウンタR1〜R4が記録されていることを判断したときにはステップS112へ移行し、確率変動フラグの設定状態を判断する。この確率変動フラグは確率変動モードの現在の設定状態を示すものであり、CPU51は確率変動モードの有効状態ではステップS112で確率変動フラグのオンを判断してステップS113へ移行し、確率変動モードの無効状態ではステップS112で確率変動フラグのオフを判断してステップS114へ移行する。
[3−7]変動パターン設定処理
CPU51はメイン制御フラグが変動パターン設定処理にセットされていることを検出すると、図5のステップS7の普通図柄処理からステップS9の変動パターン設定処理へ移行する。図14はステップS9の変動パターン設定処理の詳細を示すものであり、CPU51は図14のステップS141で大当りフラグの設定状態を判断する。例えば直前の大当り判定処理で確変大当りおよび通常大当りのいずれかを判定したときにはステップS141で大当りフラグのオンを判断し、ステップS142へ移行する。
[3−8]特別図柄変動開始処理
CPU51はメイン制御フラグが特別図柄変動開始処理にセットされていることを検出すると、図5のステップS7の普通図柄処理からステップS10の特別図柄変動開始処理へ移行する。図18はステップS10の特別図柄変動開始処理の詳細を示すものであり、CPU51は図18のステップS161でLED回路58に特別図柄変動開始信号を出力する。すると、LED回路58は特別図柄変動開始信号を検出することに同期して特別図柄の変動表示を開始する。この特別図柄の変動表示は特別図柄を「確変大当りの態様」→「通常大当りの態様」→「外れの態様」→「確変大当りの態様」・・・の設定順序で循環的に可変表示するものである。
[3−9]特別図柄変動停止処理
CPU51はメイン制御フラグが特別図柄変動停止処理にセットされていることを検出すると、図5のステップS7の普通図柄処理からステップS11の特別図柄変動停止処理へ移行する。図19はステップS11の特別図柄変動停止処理の詳細を示すものであり、CPU51は図19のステップS171でタイマT3の計測値から設定値ΔT(4msec)を減算することに基づいて特別図柄遊技の残り時間を更新する。そして、ステップS172へ移行し、タイマT3の減算結果を「0」と比較する。この特別図柄遊技は装飾図柄遊技に時間的に同期して行われるものであり、特別図柄遊技の残り時間は装飾図柄遊技の残り時間と同一である。
[3−10]ウェイト処理
CPU51はメイン制御フラグがウェイト処理にセットされていることを検出すると、図5のステップS7の普通図柄処理からステップS12のウェイト処理へ移行する。図20はステップS12のウェイト処理の詳細を示すものであり、CPU51は図20のステップS191でタイマT4の計測値からROM52に予め記録された単位値ΔT(4msec)を減算することに基づいて残りウェイト時間を更新する。そして、ステップS192へ移行し、タイマT4の減算結果をROM52に予め記録された下限値「0」と比較する。
[3−11]大当り遊技処理
CPU51はメイン制御フラグが大当り遊技処理にセットされていることを検出すると、図5のステップS7の普通図柄処理からステップS13の大当り遊技処理へ移行する。図21はステップS13の大当り遊技処理の詳細を示すものであり、CPU51はステップS201で大当りラウンド処理を実行する。この大当りラウンド処理は特別入賞口を開放する遊技者有利の状態を生成するものであり、特別入賞口内に上限値(10個)の遊技球が入賞または特別入賞口の開放時間が上限値(30sec)に到達することに基づいて終了する。この大当りラウンド処理はROM52に予め決められ記録された上限値(15回)だけ繰返されるものであり、CPU51はステップS202へ移行したときには大当りラウンドの繰返し回数Rを上限値「15」と比較する。
[4]演出制御回路70の内部処理
[4−1]メイン処理
演出制御回路70のCPU71は電源が投入されると、図22のステップS301の電源投入処理でRAM73の全データを初期設定する。そして、ステップS302へ移行し、タイマ割込フラグの設定状態を判断する。このタイマ割込フラグはCPU71がタイマ回路74からのパルス信号を受信することに基いてタイマ割込処理でオンするものであり、CPU71はステップS302でタイマ割込フラグのオフを検出したときにはステップS303のカウンタ更新処理1へ移行し、ステップS302でタイマ割込フラグのオンを検出したときにはステップS304へ移行する。このステップS304でタイマ割込フラグをオフし、ステップS305のカウンタ更新処理2およびステップS306のコマンド処理を順に実行する。
[4−2]INT割込処理
演出制御回路70のCPU71はメイン制御回路50からのストローブ信号(INT信号)を受信すると、INT割込処理を起動する。このストローブ信号はメイン制御回路50がコマンドと共に送信するものであり、CPU71はINT割込処理を起動したときには図23のステップS311でコマンドを受信し、ステップS312でコマンドの受信結果をRAM73に記録する。そして、ステップS313へ移行し、コマンド処理フラグをコマンドの受信結果に応じてセットする。このコマンド処理フラグは図22のステップS301の電源投入処理でコマンド待ち処理に初期設定されるものであり、図24はメイン制御回路50から送信されるコマンドの種類とコマンド処理フラグの設定内容との関係を示している。
[4−3]カウンタ更新処理1
図25はステップS303のカウンタ更新処理1の詳細を示すものであり、CPU71は図25のステップS321でランダムカウンタR11の現在の計測値に「1」を加算する。このランダムカウンタR11は装飾図柄の各列の図柄要素を設定するためのものであり、3桁のカウンタから構成されている。このランダムカウンタR11の1桁目は、図26に示すように、「0」から「7」に加算された後に「0」に戻して循環的に加算され、2桁目は1桁目が「7」から「0」に加算される桁上げ毎に「1」だけ加算され、3桁目は2桁目が「7」から「0」に加算される桁上げ毎に「1」だけ加算される。
[4−4]カウンタ更新処理2
CPU71は図22のステップS305のカウンタ更新処理2へ移行すると、ランダムカウンタR12の計測値およびランダムカウンタR13の計測値のそれぞれに「1」を加算する。ランダムカウンタR12大当り図柄を抽選する乱数値に相当するものであり、初期値「0」から上限値「7」に加算された後に初期値「0」に戻して循環的に加算される。ランダムカウンタR13は演出パターンテーブルを選択する乱数値に相当するものであり、初期値「0」から上限値「60」に加算された後に初期値「0」に戻して循環的に加算される。
[4−5]コマンド処理
図27は図22のステップS306のコマンド処理の詳細を示すものであり、CPU71はステップS306のコマンド処理では図27のステップS331のコマンド待ち処理〜ステップS337の大当り遊技停止コマンド処理をコマンド処理フラグの設定状態に基いて択一的に実行する。
[4−5−1]コマンド待ち処理
CPU71はコマンド処理フラグがコマンド待ち処理にセットされていることを検出すると、図27のステップS331のコマンド待ち処理を経て図22のステップS302に復帰する。このコマンド待ち処理はメイン制御回路50からのコマンドを待つ処理であり、実質的な処理動作が行われない。
[4−5−2]当落コマンド処理
メイン制御回路50が図13の大当り判定処理で演出制御回路70に確変大当りコマンドと通常大当りコマンドと外れリーチコマンドと完全外れコマンドのいずれかを送信したときには演出制御回路70のCPU71がコマンド処理フラグをコマンド待ち処理から当落コマンド処理に書き換える。このコマンド処理フラグが当落コマンド処理にセットされた状態ではCPU71は図27のコマンド処理でステップS332の当落コマンド処理を実行する。
[4−5−3]変動パターンコマンド処理
メイン制御回路50が図14の変動パターン設定処理で演出制御回路70に変動パターンコマンドを送信したときには演出制御回路70のCPU71がコマンド処理フラグをコマンド待ち処理から変動パターンコマンド処理に書き換える。このコマンド処理フラグが変動パターンコマンド処理にセットされた状態ではCPU71は図27のコマンド処理でステップS333の変動パターンコマンド処理を実行する。
[4−5−3−1]時短モードの有効状態
図30のステップS361で「N11>0」が判断され、ステップS368で確変演出用の演出パターンテーブルが選択される。この時短モードの有効状態ではメイン制御回路50が大当り用の変動パターンコマンドP1〜P4と外れリーチ用の変動パターンコマンドP10〜P13と完全外れ用の変動パターンコマンドP14のいずれかを送信するので、確率変動モードの有効状態および無効状態のいずれであっても確変演出用の演出パターンテーブルから大当り演出用の演出パターンコマンドC10〜C40と外れリーチ演出用の演出パターンコマンドC100〜C130と完全外れ演出用の演出パターンコマンドC140のいずれかが選択される。
[4−5−3−2]時短モードが無効化された後の確率変動モードの有効状態
図30のステップS361で「N11=0」が判断され、ステップS362で確率変動モードフラグのオンが判断され、ステップS368で確変演出用の演出パターンテーブルが選択される。この確率変動モードの有効状態ではメイン制御回路50が大当り用の変動パターンコマンドP1〜P4と外れリーチ用の変動パターンコマンドP5〜P8と完全外れ用の変動パターンコマンドP9のいずれかを送信するので、確変演出用の演出パターンテーブルから大当り演出用の演出パターンコマンドC10〜C40と外れリーチ演出用の演出パターンコマンドC50〜C80と完全外れ演出用の演出パターンコマンドC90のいずれかが選択される。
[4−5−3−3]時短モードが無効化された後の確率変動モードの無効状態
図30のステップS361で「N11=0」が判断され、ステップS362で確率変動モードフラグのオフが判断され、ステップS363で転落フラグのオフが判断され、ステップS365でモード転落抽選が行われる。このモード転落抽選に落選した場合にはモード転落抽選に当選または新たな大当りの発生に基づいて時短モードが有効化されるまでステップS368で確変演出用の演出パターンテーブルが選択され、モード転落抽選に当選した場合には新たな大当りの発生に基づいて時短モードが有効化されるまでステップS367で転落演出用の演出パターンテーブルが選択される。この確率変動モードの無効状態ではメイン制御回路50が大当り用の変動パターンコマンドP1〜P4と外れリーチ用の変動パターンコマンドP5〜P8と完全外れ用の変動パターンコマンドP9のいずれかを送信する。従って、モード転落抽選に当選していない場合には確率変動モードの有効状態と同様に確変演出用の演出パターンテーブルから大当り演出用の演出パターンコマンドC10〜C40と外れリーチ演出用の演出パターンコマンドC50〜C80と完全外れ演出用の演出パターンコマンドC90のいずれかが選択され、モード転落抽選に当選している場合には転落演出用の演出パターンテーブルから大当り演出用の演出パターンコマンドC11〜C41と外れリーチ演出用の演出パターンコマンドC51〜C81と完全外れ演出用の演出パターンコマンドC91のいずれかが選択される。
[4−5−4]装飾図柄遊技開始コマンド処理
メイン制御回路50が図18の特別図柄変動開始処理で演出制御回路70に装飾図柄遊技開始コマンドを送信したときには演出制御回路70のCPU71がコマンド処理フラグをコマンド待ち処理から装飾図柄遊技開始コマンド処理に書換える。このコマンド処理フラグが装飾図柄遊技開始コマンド処理にセットされた状態ではCPU71は図27のコマンド処理でステップS334の装飾図柄遊技開始コマンド処理を実行する。図33はステップS334の装飾図柄遊技開始コマンド処理の詳細を示すものであり、CPU71は図33のステップS381で図柄制御回路80と音制御回路90と電飾制御回路100のそれぞれに装飾図柄遊技開始コマンドを送信する。そして、ステップS382でRAM73に記録されている装飾図柄遊技開始コマンドをクリアし、ステップS383でコマンド処理フラグにコマンド待ち処理をセットする。
[4−5−5]装飾図柄遊技停止コマンド処理
メイン制御回路50が図19の特別図柄変動停止処理で演出制御回路70に装飾図柄遊技停止コマンドを送信したときには演出制御回路70のCPU71がコマンド処理フラグをコマンド待ち処理から装飾図柄遊技停止コマンド処理に書き換える。このコマンド処理フラグが装飾図柄遊技停止コマンド処理にセットされた状態ではCPU71は図27のコマンド処理でステップS335の装飾図柄遊技停止コマンド処理を実行する。
[4−5−6]大当り遊技開始コマンド処理
メイン制御回路50が図20のウェイト止処理で演出制御回路70に大当り遊技開始コマンドを送信したときには演出制御回路70のCPU71がコマンド処理フラグをコマンド待ち処理から大当り遊技開始コマンド処理に書き換える。このコマンド処理フラグが大当り遊技開始コマンド処理にセットされた状態ではCPU71は図27のコマンド処理でステップS336の大当り遊技開始コマンド処理を実行する。
[4−5−7]大当り遊技停止コマンド処理
メイン制御回路50が図21の大当り遊技処理で演出制御回路70に大当り遊技停止コマンドを送信したときには演出制御回路70のCPU71がコマンド処理フラグをコマンド待ち処理から大当り遊技停止コマンド処理に書き換える。このコマンド処理フラグが大当り遊技停止コマンド処理にセットされた状態ではCPU71は図27のコマンド処理でステップS337の大当り遊技停止コマンド処理を実行する。図37はステップS337の大当り遊技停止コマンド処理の詳細を示すものであり、CPU71は図37のステップS411で図柄制御回路80と音制御回路90と電飾制御回路100のそれぞれに大当り遊技停止コマンドを送信する。そして、ステップS412でRAM73に記録されているメイン制御回路50からの大当り遊技停止コマンドをクリアし、ステップS413でコマンド処理フラグをコマンド待ち処理にセットする。
[5]図柄制御回路80の内部処理
図38は図柄制御回路80のVDP84が大当り用のビデオデータV10および非時短外れ用のビデオデータV50のそれぞれを再生することに基づいて装飾図柄表示器40に表示する映像を示すものである。ビデオデータV10は演出制御回路70が確変演出用の演出パターンテーブルから演出パターンコマンドC10を選択した場合に再生されるものであり、ビデオデータV50は演出制御回路70が確変演出用の演出パターンテーブルから演出パターンコマンドC50を選択した場合に再生されるものであり、VDP84はビデオデータV10およびV50のそれぞれにキャラクタデータを重ねることで左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素のそれぞれを変動表示し、演出制御回路70の設定結果で停止表示する。これらビデオデータV10の再生時およびビデオデータV50の再生時のそれぞれには城の背景の前方にお姫さまの図柄121および武士1の図柄122が表示され、武士1の図柄122がお姫さまの図柄121に花束の図柄123を差出して求婚する物語調のリーチ演出1の映像が表示される。このリーチ演出1の映像はビデオデータV10およびV50で互いに異なる結末に設定されており、ビデオデータV10の再生時にはお姫さまの図柄121が花束の図柄123を受取って求婚を受諾する結末の映像が表示され、ビデオデータV50の再生時にはお姫さまの図柄121が花束の図柄123を受取らずに求婚を断る結末の映像が表示される。この図38はVDP84が時短外れ用のビデオデータV100を再生することに基づいて装飾図柄表示器40に表示する映像も示しており、時短外れ用のビデオデータV100の再生時にはリーチ演出1の映像が早送り状態で表示され、お姫さまの図柄121が花束の図柄123を受取らずに求婚を断る結末の映像で終了する。
大当りが判定されたときには確率変動モードの判定時および確率変動モードの非判定時のいずれであっても3列の図柄要素が共通の大当りの組合せで停止表示され、大当り遊技が実行される。この大当り遊技が終了したときには、下記に示すように、確率変動モードの判定結果に応じた内容で装飾図柄遊技の演出映像が表示される。
[確率変動モードが判定された場合]
大当り遊技が終了してから限度回数「100回」の装飾図柄遊技の映像が表示されるまでの設定期間内には大当りが判定されることに基づいてビデオデータV10〜V40のうちからビデオデータが選択され、外れが判定されることに基づいてビデオデータV100〜V140のうちからビデオデータが選択され、ビデオデータの選択結果に応じたお姫様の演出映像が表示されることに基づいて装飾図柄遊技の映像が演出される。この限度回数「100回」が経過してから大当りが新たに判定されるまでの可変的な期間にはビデオデータV10〜V90のうちからビデオデータが選択され、ビデオデータV10〜V90の選択結果に応じたお姫様の演出映像が表示されることに基づいて装飾図柄遊技の映像が演出される。
[確率変動モードが判定されなかった場合]
大当り遊技が終了してから限度回数「100回」の装飾図柄遊技の映像が表示されるまでの設定期間内で大当りが判定されたときにはビデオデータV10〜V40のうちからビデオデータが選択され、外れが判定されたときにはビデオデータV100〜V140のうちからビデオデータが選択され、ビデオデータの選択結果に応じたお姫様の演出映像が表示されることに基づいて装飾図柄遊技の映像が演出される。このため、大当り遊技が終了してから設定期間「100回」が経過するまでは確率変動モードの判定時および確率変動モードの非判定時で共通のお姫様の映像が表示される。従って、遊技者の視点では確率変動モードが判定されたか否かを演出映像から識別することが不能になるので、確率変動モードが判定されたことを期待して遊技を継続することができる。
Claims (1)
- 遊技球が転動可能な遊技領域を有する遊技盤と、
前記遊技盤の遊技領域内に設けられ、遊技球が入賞可能な始動口と、
前記遊技盤の遊技領域内に設けられ、遊技球が入賞不能な閉鎖状態および遊技球が入賞可能な開放状態に相互に切換えられる可変入賞口と、
前記遊技盤の遊技領域内に設けられた図柄表示器と
遊技球が前記始動口に入賞することに基づいて前記可変入賞口を開放する大当りおよび前記可変入賞口を開放しない外れを判定する当落判定手段と、
前記当落判定手段が大当りを判定することに基づいて前記当落判定手段が大当りを予め決められた通常確率で判定する通常確率モードおよび通常確率に比べて高い高確率で判定する高確率モードを判定する遊技モード判定手段と
前記当落判定手段が大当りを判定したときには大当り用の複数の可変情報のうちから可変情報を選択し、前記当落判定手段が外れを判定したときには外れ用の複数の可変情報のうちから可変情報を選択する可変情報選択手段と、
前記当落判定手段が大当りを判定したときには前記遊技モード判定手段の判定結果に拘らず複数の図柄要素を予め決められた共通の大当りの組合せに設定し、前記当落判定手段が外れを判定したときには複数の図柄要素を大当りの組合せとは相違する外れの組合せに設定する図柄設定手段と、
前記図柄表示器に複数の図柄要素のそれぞれを可変状態および可変停止状態で順に表示する図柄遊技の映像を表示するものであって、複数の図柄要素のそれぞれを複数の図柄要素が前記図柄設定手段の設定結果に応じた組合せとなるように停止表示する遊技映像表示手段と、
複数の図柄要素が大当りの組合せで停止表示されることに基づいて前記可変入賞口を開放する大当り遊技を行う大当り遊技手段と、
前記図柄表示器に図柄遊技の映像を演出する演出映像を表示するための動画データを選択するものであって、複数の第1の動画データと複数の第2の動画データと複数の第3の動画データを含む複数の動画データのうちから前記可変情報選択手段の選択結果に応じたものを選択するデータ選択手段と、
前記データ選択手段の選択結果を再生することに基づいて前記図柄表示器に演出映像を表示する演出映像表示手段と、
前記大当り遊技手段が大当り遊技を終えることに基づいて図柄遊技の映像の表示回数を計測する計測手段と、
抽選値を更新する更新手段と、
前記図柄表示器に図柄遊技の映像が表示されることおよび通常確率モードが設定されていることの双方を条件に抽選値の更新結果を取得するものであって、抽選値の取得処理を前記計測手段の計測値が予め決められた限度値に到達した以後に行う取得手段と、
前記取得手段の取得結果を予め決められた当選値と比較することに基づいて前記図柄表示器に第3の動画データに応じた演出映像を表示する通常演出モードを設定するか否かを判定する演出モード判定手段とを備え、
前記データ選択手段は、
前記計測手段の計測値が限度値に到達していない状態では、通常確率モードが設定されている状態および高確率モードが設定されている状態のいずれであっても複数の第1の動画データのうちから前記可変情報選択手段の選択結果に応じたものを選択する処理を共通に行い、
前記計測手段の計測値が限度値に到達している状態では、高確率モードが設定されていることを条件に前記当落判定手段が大当りを新たに判定するまで複数の第2の動画データのうちから前記可変情報選択手段の選択結果に応じたものを選択する処理を行い、
前記計測手段の計測値が限度値に到達している状態では、通常確率モードが設定されていることおよび通常演出モードが判定されていないことの双方を条件に複数の第2の動画データのうちから前記可変情報選択手段の選択結果に応じたものを選択する処理を行うと共に通常確率モードが設定されていることおよび通常演出モードが判定されていることの双方を条件に複数の第3の動画データのうちから前記可変情報選択手段の選択結果に応じたものを選択する処理を行うことを特徴とするパチンコ遊技機。
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