パチンコホールの台島には、図1に示すように、外枠1が設置されている。この外枠1は前後面が開口する四角筒状をなすものであり、外枠1の前端面には前枠2が装着されている。この前枠2の前端面には横長な長方形状の上皿板3および横長な長方形状の下皿板4が上下2段に装着されており、上皿板3の前面には上面が開口する上皿5が固定され、下皿板4の前面には上面が開口する下皿6が固定されている。
下皿板4の前面には右端部に位置してハンドル台7が固定されており、ハンドル台7には発射ハンドル8が前後方向へ延びる軸を中心に回動可能に装着されている。このハンドル台7の後方には発射ソレノイド9が固定されており、発射ソレノイド9には打球槌10が連結されている。この発射ソレノイド9は打球槌10の駆動源に相当するものであり、発射ハンドル8が回動操作されたときには発射ソレノイド9に駆動電源が与えられ、打球槌10が駆動することに基づいて上皿5内の遊技球を上皿5内から弾き出す。
前枠2の前面には窓枠11が装着されている。この窓枠11は円形孔状の窓部12を有するものであり、窓部12の内周面には透明なガラス窓13が固定されている。この窓枠11の後面には左上隅部および右上隅部のそれぞれに位置してスピーカ14が固定されており、各スピーカ14の前方には網状のスピーカカバー15が配置されている。これら各スピーカカバー15は窓枠11に固定されたものであり、各スピーカ14が再生する効果音は前方のスピーカカバー15を通して放出される。窓枠11には各スピーカカバー15の下方に位置して2個のランプカバー16が固定されており、各ランプカバー16の後方には複数の電飾LED17(図3参照)が配置されている。これら各電飾LED17は窓枠11に固定されたものであり、各ランプカバー16は後方の電飾LED17が発光することに基づいて照明される。
前枠2には、図2に示すように、遊技盤18が装着されており、遊技盤18は窓枠11のガラス窓13により前方から視覚的に認識可能に覆われている。この遊技盤18の前面には外レール19および内レール20が固定されている。これら外レール19および内レール20相互間には円弧状の発射通路21が形成されており、打球槌10が弾いた遊技球は発射通路21を通して遊技領域22内に放出される。この遊技領域22内には複数の障害釘23が固定されており、遊技領域22内に放出された遊技球は障害釘23に当りながら遊技領域22内を落下する。この遊技領域22は外レール19および内レール20によって囲まれた領域のうち発射通路21を除く円形状の領域を称するものであり、遊技球が転動可能な最大範囲である転動領域に相当する。
遊技盤18には、図2に示すように、遊技領域22内に位置して始動口24が固定されている。この始動口24は上面が開口するポケット状をなすものであり、遊技領域22内を転動する遊技球は始動口24内に上面から入賞可能にされている。この始動口24内には始動口センサ25(図3参照)が装着されており、始動口センサ25は遊技球が始動口24内に入賞したことを検出して始動信号を出力する。
遊技盤18には、図2に示すように、遊技領域22内に位置して特別入賞口26が固定されている。この特別入賞口26は前面が開口する横長な箱状をなすものであり、特別入賞口26には扉27が水平な軸28を中心に回動可能に装着されている。この扉27は特別入賞口ソレノイド29(図3参照)に連結されている。この扉27は特別入賞口ソレノイド29の断電状態で垂直な閉鎖状態になることに基づいて特別入賞口26の前面を遊技球が入賞不能に閉鎖するものであり、図2は扉27を閉鎖状態で示している。この扉27は特別入賞口ソレノイド29の通電状態で前方へ水平に倒れた開放状態に回動するものであり、扉27の開放状態では遊技球が扉27に乗って特別入賞口26内に転がり込むことが許容される。この特別入賞口26内にはカウントセンサ30(図3参照)が装着されており、カウントセンサ30は遊技球が特別入賞口26内に入賞したことを検出してカウント信号を出力する。
遊技盤18には、図2に示すように、遊技領域22内に位置して表示台枠31が固定されており、表示台板31には特別図柄表示器32が固定されている。この特別図柄表示器32はドットマトリクス形のLED表示器から構成されたものであり、遊技球が始動口24内に入賞したときには賞球払出装置から設定個数の遊技球が上皿5内に賞品球として払出され、特別図柄表示器32に特別図柄遊技の映像が表示される。この特別図柄遊技の映像は特別図柄を変動状態および変動停止状態で順に表示するものである。特別図柄の変動表示は特別図柄を予め決められた順序「0」→「1」→「2」→「3」→「4」→「5」→「6」→「7」→「8」→「9」→「0」・・・で循環的に変化させることで行われ、特別図柄の停止表示は特別図柄の変動表示を「0」〜「9」のいずれかで停止させることで行われるものであり、特別図柄「3」を通常大当り図柄と称し、特別図柄「7」を確変大当り図柄と称し、特別図柄「0」〜「2」と「4」〜「6」と「8」と「9」のそれぞれを外れ図柄と称する。
特別図柄表示器32に確変大当り図柄「7」が停止表示されたときには大当りラウンドが開始される。この大当りラウンドは特別入賞口26を開放し、特別入賞口26内に遊技球が入賞することを許容する遊技者有利の状態を発生させるものであり、特別入賞口26は上限値(例えば10個)の遊技球が入賞する個数条件および開放時間が上限値(例えば30sec)に到達する時間条件のいずれかが満足されるまで開放状態に保持される。この大当りラウンドは固定的な設定回数(例えば15回)だけ繰返されるものであり、大当りラウンドの設定回数の繰返しを大当り遊技と称する。この特別図柄表示器32に確変大当り図柄「7」が停止表示されたときには大当り遊技が終了した直後の特別図柄遊技から確率変動モードが有効化され、確率変動モードの有効状態では特別図柄遊技で確変大当り図柄「7」および通常大当り図柄「3」のいずれかが停止表示される確率が確率変動モードの無効状態に比べて高くなる。
特別図柄表示器32に通常大当り図柄「3」が停止表示されたときには大当りラウンドが開始される。この大当りラウンドは特別図柄表示器32に確変大当り図柄「7」が停止表示された場合と同一の個数条件および同一の時間条件のいずれかが満足するまで継続するものであり、特別図柄表示器32に確変大当り図柄「7」が停止表示された場合と同一の設定回数だけ繰返される。即ち、大当り遊技は特別図柄表示器32に確変大当り図柄「7」および通常大当り図柄「3」のいずれかが停止表示されることに基づいて開始されるものであり、特別図柄表示器32に通常大当り図柄「3」が停止表示されたときには大当り遊技が終了した直後の特別図柄遊技から確率変動モードが無効化され、確率変動モードの無効状態では特別図柄遊技で確変大当り図柄「7」および通常大当り図柄「3」のいずれかが停止表示される確率が確率変動モードの有効状態に比べて低くなる。
表示台枠31には、図2に示すように、装飾図柄表示器33が固定されている。この装飾図柄表示器33は特別図柄表示器32に比べて大きな表示領域を有するカラー液晶表示器から構成されたものであり、遊技球が始動口24内に入賞したときには装飾図柄表示器33に装飾図柄遊技の映像が表示される。この装飾図柄表示器33の表示モードには図柄モードおよびアニメーションモードの2種類が設定されており、装飾図柄遊技の映像は図柄モードおよびアニメーションモードのいずれかで表示される。この装飾図柄遊技中には表示モードの種類に拘らず両スピーカ14のそれぞれから装飾図柄表示器33の映像に応じた内容の音声が出力され、複数の電飾LED17のそれぞれが装飾図柄表示器33の映像に応じた内容で発光する。
図柄モードは数字図柄を変動状態および変動停止状態で順に表示する内容の映像であり、数字図柄を変動状態および変動停止状態で順に表示する内容の映像は組合せ遊技の映像に相当する。この数字図柄は左列の数字要素と中列の数字要素と右列の数字要素の3列の組合せ図柄を称するものであり、数字図柄の変動表示は特別図柄の変動開始に時間的に同期して開始される。この数字図柄の各列の数字要素には「1」「2」「3」「4」「5」「6」「7」の7種類が設定されており、数字図柄の変動表示は各列の数字要素を予め決められた順序「1」→「2」→「3」→「4」→「5」→「6」→「7」→「1」・・・で循環的に変化させることで行われ、数字図柄の変動停止は左列の数字要素を「1」〜「7」のいずれかで1番目に停止表示し、右列の数字要素を「1」〜「7」のいずれかで2番目に停止表示し、中列の数字要素を「1」〜「7」のいずれかで3番目に停止表示することで行われる。これら各列の数字要素を変動表示するための変動表示位置および停止表示するための停止表示位置は相互に同一に設定されており、図4の符号Lは左列の数字要素の変動表示および停止表示を行うための表示位置を示し、図4の符号Cは中列の数字要素の変動表示および停止表示を行うための表示位置を示し、図4の符号Rは右列の数字要素の変動表示および停止表示を行うための表示位置を示している。
数字図柄の組合せには確変大当りの組合せと通常大当りの組合せと外れリーチの組合せと完全外れの組合せの4種類が設定されている。確変大当りの組合せは、図4の(e)に示すように、左列の数字要素と中列の数字要素と右列の数字要素が相互に同一の奇数である組合せを称するものであり、確変大当りの組合せには「111」「333」「555」「777」の4種類が設定されている。通常大当りの組合せは、図4の(d)に示すように、左列の数字要素と中列の数字要素と右列の数字要素が相互に同一の偶数である組合せを称するものであり、通常大当りの組合せには「222」「444」「666」の3種類が設定されている。外れリーチの組合せは、図4の(c)に示すように、左列の数字要素および右列の数字要素が相互に同一で中列の数字要素が左列の数字要素および右列の数字要素のそれぞれに対して異なる組合せを称し、完全外れの組合せは、図4の(b)に示すように、左列の数字要素および右列の数字要素が相互に異なる組合せを称する。この数字図柄は特別図柄遊技で外れ図柄が停止表示される場合には外れ図柄の変動停止に時間的に同期して完全外れの組合せおよび外れリーチの組合せのいずれかで変動停止し、特別図柄遊技で通常大当り図柄が停止表示される場合には通常大当り図柄の変動停止に時間的に同期して通常大当りの組合せで変動停止し、特別図柄遊技で確変大当り図柄が停止表示される場合には確変大当り図柄の変動停止に時間的に同期して確変大当りの組合せで変動停止するものであり、図柄モードでは数字図柄が通常大当りの組合せおよび確変大当りの組合せのいずれかで停止表示された直後に1回目の大当りラウンドが開始される。
アニメーションモードは、図5に示すように、バンドのボーカル担当者である人物図柄Voとギター担当者である人物図柄Gtとベース担当者である人物図柄Baとドラム担当者である人物図柄Drの4種類を使用した装飾図柄遊技の映像を称するものであり、ボーカル担当者の人物図柄Vo〜ドラム担当者の人物図柄Drを使用した装飾図柄遊技の映像は絵柄遊技の映像に相当する。このアニメーションモードでは装飾図柄遊技がメンバー紹介映像で始まり、演奏可能映像および演奏不能映像のいずれかで終了する。メンバー紹介映像は、図5の(a)に示すように、人物図柄Voがマイクを持って左端の紹介位置Viに立ち、人物図柄Gtがギターを持って左端から2番目の紹介位置Giに立ち、人物図柄Baがベースを持って左端から3番目の紹介位置Biに立ち、人物図柄Drがドラムのスティックを持って右端の紹介位置Diに座る映像を称するものであり、特別図柄の変動開始に時間的に同期して始まる。
演奏不能映像は、図5の(b)に示すように、人物図柄Voがマイクを持たずに立ち、人物図柄Gtがギターを持たずに立ち、人物図柄Baがベースを持たずに立ち、人物図柄Drがスティックを持たずに立つものであり、人物図柄Gtの表示位置は左列の数字要素の表示位置と同一位置Lに設定され、人物図柄Baの表示位置は右列の数字要素の表示位置と同一位置Rに設定され、人物図柄Drの表示位置は中列の数字要素の表示位置と同一位置Cに設定され、人物図柄Voの表示位置Sは中列の数字要素の表示位置Cの下方に設定されている。この演奏不能映像は特別図柄遊技で外れ図柄が停止表示される場合に外れ図柄の変動停止に時間的に同期して表示されるものである。
演奏可能映像は、図5の(c)に示すように、人物図柄Voがマイクを持って立ち、人物図柄Gtがギターを持って立ち、人物図柄Baがベースを持って立ち、人物図柄Drがスティックを持って座るものであり、人物図柄Gtの表示位置は左列の数字要素の表示位置と同一位置Lに設定され、人物図柄Baの表示位置は右列の数字要素の表示位置と同一位置Rに設定され、人物図柄Drの表示位置は中列の数字要素の表示位置と同一位置Cに設定され、人物図柄Voの表示位置Sは中列の数字要素の表示位置Cの下方に設定されている。この演出可能映像は特別図柄遊技で通常大当り図柄が停止表示される場合に通常大当り図柄の変動停止に時間的に同期して表示され、特別図柄遊技で確変大当り図柄が停止表示される場合に確変大当り図柄の変動停止に時間的に同期して表示されるものであり、アニメーションモードでは装飾図柄遊技で演奏可能映像が表示された直後に1回目の大当りラウンドが開始される。
装飾図柄表示器33には、図2に示すように、保留表示領域34が設定されている。この保留表示領域34は保留図柄35が表示される領域であり、遊技者には保留表示領域34内の保留絵柄35の表示個数に応じて特別図柄遊技の保留回数が報知される。この特別図柄遊技は特別図柄遊技を即座に開始できない特別図柄遊技中と大当り遊技中とウェイト中のいずれかに遊技球が始動口24内に入賞したときに保留されるものであり、ウェイトとは今回の特別図柄遊技が終了してから次回の特別図柄遊技が開始されるまでの待ち時間および特別図柄遊技が終了してから大当り遊技が開始されるまでの待ち時間のそれぞれを称する。この特別図柄遊技の保留回数には上限値(例えば4回)が設定されており、保留回数が上限値に到達した状態で遊技球が始動口24内に入賞したときには特別図柄遊技が保留されない。
図3のメイン制御回路50は特別図柄遊技の遊技内容を制御するものであり、CPU51とROM52とRAM53を有している。このメイン制御回路50のROM52には制御プログラムおよび制御データが記録されており、CPU51はRAM53をワークエリアとしてROM52の制御プログラムおよび制御データのそれぞれに基づいて制御動作を実行する。センサ回路54は始動口センサ25からの始動信号およびカウントセンサ30からのカウント信号のそれぞれをメイン制御回路50に出力するものであり、メイン制御回路50はセンサ回路54を介して始動信号を検出することに基づいて制御コマンドおよび賞球コマンドのそれぞれを設定し、センサ回路54を介してカウント信号を検出することに基づいて賞球コマンドを設定する。ソレノイド回路55は特別入賞口ソレノイド29を通断電するものであり、メイン制御回路50はソレノイド回路55を駆動制御することに基づいて特別入賞口26の扉27を開閉操作する。LED回路56は特別図柄表示器32に特別図柄を表示するものであり、メイン制御回路50はLED回路56を駆動制御することに基づいて特別図柄表示器32の表示内容を制御する。
払出制御回路60は賞品球の払出動作を制御するものであり、CPUとROMとRAMを有している。この払出制御回路60のROMには制御プログラムおよび制御データが記録されており、CPUはRAMをワークエリアとしてROMの制御プログラムおよび制御データのそれぞれに基づいて賞品球の払出動作を実行する。この払出制御回路60はメイン制御回路50から賞球コマンドの設定結果が送信されるものであり、賞球コマンドの設定結果を受信することに基づいて駆動信号を設定する。モータ回路61は払出制御回路60から駆動信号の設定結果が与えられるものであり、払出制御回路60から駆動信号の設定結果が与えられることに基づいて払出モータ62を駆動する。この払出モータ62は遊技球を上皿5内に賞品球として払出す賞球払出装置の駆動源に相当するものであり、上皿5内には払出モータ62が駆動することに基づいて賞球コマンドに応じた設定個数の賞品球が払出される。
演出制御回路70はメイン制御回路50から制御コマンドの設定結果が送信されるものであり、CPU71とROM72とRAM73を有している。この演出制御回路70のROM72には制御プログラムおよび制御データが記録されており、CPU71は制御コマンドの設定結果を受信したときにはRAM73をワークエリアとしてROM72の制御プログラムおよび制御データのそれぞれに基づいて演出制御コマンドを設定する。
表示制御回路80は演出制御回路70から演出制御コマンドの設定結果が送信されるものである。この表示制御回路80は演出制御コマンドの設定結果を受信することに基づいて装飾図柄表示器33に演出制御コマンドの受信結果に応じた映像を表示するものであり、VDPとVROMとVRAMを有している。VROMは図柄モードの設定状態で各列の数字要素「1」〜「7」を表示するための画像データと図柄モードの設定状態で各列の数字要素「1」〜「7」を表示するときの背景となるビデオデータとアニメーションモードの設定状態で人物図柄Vo〜Vrを表示するための画像データとアニメーションモードの設定状態で人物図柄Vo〜Vrを表示するときの背景となるビデオデータを含む複数の映像データが予め記録されたものであり、VDPはVROMから検出した映像データをVRAMに展開し、装飾図柄表示器33にR・G・Bの各信号を出力することで映像をカラーで表示する。
音制御回路90は演出制御回路70から演出制御コマンドの設定結果が送信されるものである。この音制御回路90は演出制御コマンドの設定結果を受信することに基づいて両スピーカ14のそれぞれから音声を出力するものであり、音声ICと音声ROMと音声RAMとDACとオーディオアンプとボリュームを有している。音声ICは両スピーカ14のそれぞれから音声を出力するための音声信号を生成するものであり、音声ROMには音信号を生成するための音声データが予め記録されている。音声RAMは音声ICが音声ROMから検出した音声データを展開するためのワークメモリとして使用されるものであり、DACは音声ICから出力されるデジタル信号をアナログ信号に変換するものである。オーディオアンプはDACから出力されるデジタル信号を増幅して両スピーカ14のそれぞれに出力するものであり、ボリュームはオーディオアンプから出力されるアナログ信号のレベルを調整するものである。電飾制御回路100は演出制御回路70から演出制御コマンドの設定結果が送信されるものである。この電飾制御回路100は演出制御コマンドの設定結果を受信することに基づいて複数の電飾LED17のそれぞれを点滅するための電飾信号を設定し、複数の電飾LED17のそれぞれを電飾信号の設定結果に基づいて点滅させる。
遊技盤18の後面側には、図6の(a)に示すように、メイン基板110と中継基板120と演出基板130が装着されている。メイン基板110はメイン制御回路50が搭載されたものであり、演出基板130は演出制御回路70と表示制御回路80と音制御回路90と電飾制御回路100が搭載されたものであり、中継基板120はメイン制御回路50から演出制御回路70に送信される制御コマンドを中継するものである。即ち、メイン基板110にはコネクタ111が搭載され、中継基板120にはコネクタ121およびコネクタ122が搭載されており、メイン基板110のメイン制御回路50はコネクタ111およびコネクタ121を通して中継基板120に制御コマンドを送信し、中継基板120はコネクタ121からコネクタ122を通して演出基板130の演出制御回路70に制御コマンドを送信する。
メイン基板110のコネクタ111およびメイン制御回路50相互間には、図6の(a)に示すように、出力バッファ回路112が接続されている。この出力バッファ回路112はメイン基板110から中継基板120を通して演出基板130へ向う方向にのみ信号を通過させるものであり、中継基板120からメイン基板110への信号の入力を禁止する。この中継基板120には複数の規制回路123が搭載されている。この規制回路123はメイン基板110から送信される制御コマンドを演出基板130に伝送する配線毎に設けられたものであり、図6の(b)に示すように、抵抗124およびダイオード125を有している。これら各規制回路123はメイン基板110から中継基板120を通して演出基板130へ向う方向にのみ信号が通過することを許容するものであり、演出基板130から中継基板120へ向う方向に信号が通過することを禁止する。
図7はメイン制御回路50が演出制御回路70に送信する制御コマンドの一覧を示すものである。これら各制御コマンドは2バイトで構成されたものであり、各制御コマンドの1バイト目はMODEデータ(コマンドの分類)であり、各制御コマンドの2バイト目はEXTデータ(コマンドの種類)である。制御コマンド8000(h)〜8041(h)のそれぞれは特別図柄遊技を開始することを演出制御回路70に通知する変動開始コマンドであり、特別図柄が変動開始してから変動停止するまでの所要時間を選択するためのEXTデータを含んでいる。この所要時間は特別図柄の変動表示時間に相当するものであり、変動開始コマンドは演出制御回路70に装飾図柄遊技の演出内容を指定する変動パターンコマンドに相当する。
制御コマンド90XX(h)は特別図柄遊技で特別図柄表示器32に停止表示する特別図柄の種類を演出制御回路70に通知する図柄情報コマンドに相当するものであり、図柄情報コマンド9000(h)は特別図柄の変動停止時の態様が確変大当り図柄であることを示し、図柄情報コマンド9001(h)は特別図柄の変動停止時の態様が通常大当り図柄であることを示し、図柄情報コマンド9002(h)は特別図柄の変動停止時の態様が外れ図柄であることを示している。制御コマンドA000(h)は変動開始コマンドのEXTデータに応じた変動表示時間が経過したときに演出制御回路70に送信されるものであり、特別図柄遊技の変動表示が停止することを演出制御回路70に通知する変動停止コマンドに相当する。
制御コマンドA1XX(h)は特別図柄遊技を保留したことを演出制御回路70に通知する保留コマンドに相当するものであり、保留コマンドA100(h)は1回の特別図柄遊技を保留したことを示し、保留コマンドA101(h)は2回の特別図柄遊技を保留したことを示し、保留コマンドA102(h)は3回の特別図柄遊技を保留したことを示し、保留コマンドA103(h)は4回の特別図柄遊技を保留したことを示している。制御コマンドB0XX(h)は1回目を含む各回の大当りラウンドを開始することを演出制御回路70に通知するものであり、今回の大当りラウンドが何回目であるかを演出制御回路70に通知する大当りラウンドコマンドに相当する。制御コマンドB100(h)は1回目を含む各回の大当りラウンドが終了したインターバルの開始時にメイン制御回路50から送信されるものであり、インターバルが始まることを演出制御回路70に通知するインターバルコマンドに相当する。
図8はメイン制御回路50が更新するランダムカウンタの一覧を示している。ランダムカウンタMR1は大当りであるか否かを判定するために使用される大当り判定用のものであり、「0」〜「316」の範囲で循環的に更新される。ランダムカウンタMR2は外れリーチであるか否かを判定するために使用される外れリーチ判定用のものであり、「0」〜「49」の範囲内で循環的に更新される。ランダムカウンタMR3は変動開始コマンドを選択するときに使用される変動開始コマンド選択用のものであり、「0」〜「100」の範囲内で循環的に更新される。ランダムカウンタMR4は確変大当りであるか否かを判定するときに使用される確変判定用のものであり、「0」〜「9」の範囲内で循環的に更新される。ランダムカウンタMR5は特別図柄を複数の外れ図柄のうちから選択するときに使用される外れ図柄選択用のものであり、「0」〜「399」の範囲内で循環的に更新される。
メイン制御回路50のROM52には通常時の大当り判定テーブルおよび確変時の大当り判定テーブルが予め記録されている。通常時の大当り判定テーブルは確率変動モードの無効時に大当りであるか否かをランダムカウンタMR1に基づいて判定するための制御データであり、通常時の大当り判定テーブルには、図9の(a)に示すように、ランダムカウンタMR1「7」に対して大当りの判定結果が割付けられ、ランダムカウンタMR1「7」を除く残りのそれぞれの値に対して外れの判定結果が割付けられている。確変時の大当り判定テーブルは確率変動モードの有効時に大当りであるか否かをランダムカウンタMR1に基づいて判定するための制御データであり、確変時の大当り判定テーブルには、図9の(b)に示すように、ランダムカウンタMR1「0」〜「30」のそれぞれに対して大当りの判定結果が割付けられ、ランダムカウンタMR1「31」〜「316」のそれぞれに対して外れの判定結果が割付けられている。即ち、確率変動モードの有効状態では確率変動モードの無効状態に比べて高い一定確率で大当りであることが判定される。
メイン制御回路50のROM52には外れ図柄テーブルが予め記録されている。この外れ図柄テーブルはランダムカウンタMR5に基づいて外れ図柄を選択するためのものであり、外れ図柄テーブルには、図10に示すように、ランダムカウンタMR5「0〜49」のそれぞれに対して外れ図柄「0」が割付けられ、ランダムカウンタMR「50〜99」のそれぞれに対して外れ図柄「1」が割付けられ、ランダムカウンタMR5「100〜149」のそれぞれに対して外れ図柄「2」が割付けられ、ランダムカウンタMR5「150〜199」のそれぞれに対して外れ図柄「4」が割付けられ、ランダムカウンタMR5「200〜249」のそれぞれに対して外れ図柄「5」が割付けられ、ランダムカウンタMR5「250〜299」のそれぞれに対して外れ図柄「6」が割付けられ、ランダムカウンタMR5「300〜349」のそれぞれに対して外れ図柄「8」が割付けられ、ランダムカウンタMR5「350〜399」のそれぞれに対して外れ図柄「9」が割付けられている。
メイン制御回路50のROM52には変動開始コマンドテーブルが予め記録されている。この変動開始コマンドテーブルは、図11に示すように、変動開始コマンド#00〜#41のそれぞれに変動パターンと変動表示時間とEXTデータの3者を割付けたものであり、変動開始コマンド#00の変動表示時間〜変動開始コマンド#41の変動表示時間は相互に異なる値に設定されている。変動開始コマンド#00および変動開始コマンド#01のそれぞれは完全外れが判定されたときに選択対象となる完全外れ用のものであり、変動開始コマンド#00には変動表示時間「4000(msec)」が割付けられ、変動開始コマンド#01には変動表示時間「6000(msec)」が割付けられている。変動開始コマンド#10と変動開始コマンド#20と変動開始コマンド#30と変動開始コマンド#40のそれぞれは外れリーチが判定されたときに選択対象となる外れリーチ用のものであり、変動開始コマンド#10には変動表示時間「10000(msec)」が割付けられ、変動開始コマンド#20には変動表示時間「20000(msec)」が割付けられ、変動開始コマンド#30には変動表示時間「30000(msec)」が割付けられ、変動開始コマンド#40には変動表示時間「40000(msec)」が割付けられている。変動開始コマンド#11と変動開始コマンド#21と変動開始コマンド#31と変動開始コマンド#41のそれぞれは通常大当りまたは確変大当りが判定されたときに選択対象となる大当り用のものであり、変動開始コマンド#11には変動表示時間「12000(msec)」が割付けられ、変動開始コマンド#21には変動表示時間「22000(msec)」が割付けられ、変動開始コマンド#31には変動表示時間「32000(msec)」が割付けられ、変動開始コマンド#41には変動表示時間「42000(msec)」が割付けられている。
メイン制御回路50のROM52には大当り用の変動パターンテーブルと外れリーチ用の変動パターンテーブルと完全外れ用の変動パターンテーブルが予め記録されている。これら大当り用の変動パターンテーブル〜完全外れ用の変動パターンテーブルのそれぞれはランダムカウンタMR3に基づいて変動パターンを選択するためのものであり、大当り用の変動パターンテーブルは通常大当りまたは確変大当りが判定されたときに使用され、外れリーチ用の変動パターンテーブルは外れリーチが判定されたときに使用され、完全外れ用の変動パターンテーブルは完全外れが判定されたときに使用される。図12は大当り用の変動パターンテーブル〜完全外れ用の変動パターンテーブルのそれぞれを示すものであり、大当り用の変動パターンテーブルおよび外れリーチ用の変動パターンテーブルには共通のリーチに対して相互に異なる個数のランダムカウンタMR3が割付けられている。例えば外れリーチ用の変動パターンテーブルにはリーチAに対してランダムカウンタMR3「0〜50」が割付けられ、大当り用の変動パターンテーブルにはリーチAに対してランダムカウンタMR3「0〜20」が割付けられており、リーチAの選択確率は外れリーチ用の変動パターンテーブルおよび大当り用の変動パターンテーブルで相互に異なる値に設定されている。
メイン制御回路50のRAM53には、図13に示すように、制御データ格納領域140が設定されている。この制御データ格納領域140は特別図柄遊技を行うために必要な各種のデータを格納する領域であり、保留データ格納部141と特別図柄格納部142とフラグ格納部143とタイマ格納部144とカウンタ格納部145を有している。保留データ格納部141は大当り判定用のランダムカウンタMR1が格納される領域である。即ち、特別図柄遊技を即座に開始できない特別図柄遊技中と大当り遊技中とウェイト中のいずれかに遊技球が始動口24内に入賞したときにはランダムカウンタMR1の計測値が取得され、ランダムカウンタMR1の取得結果が保留データ格納部141に格納される。このランダムカウンタMR1の格納数には上限値「4」が設定されており、ランダムカウンタMR1は保留データ格納部141に取得された順序で格納される。このランダムカウンタMR1は保留番号と共に保留データ格納部141に格納されるものであり、保留番号は取得順序の古さに応じて「1」「2」「3」「4」の順に付与される。
特別図柄格納部142は特別図柄の設定結果が格納される領域であり、例えば確変大当り図柄「7」が設定されたときには特別図柄格納部142に確変大当り図柄「7」が格納される。フラグ格納部143は始動信号フラグと特図プロセスフラグと大当りフラグと確変フラグのそれぞれが格納される領域である。始動信号フラグは遊技球が始動口24内に入賞したか否かを示すものであり、遊技球が始動口24内に入賞することに基づいてオン状態にセットされる。特図プロセスフラグは図30の特別図柄プロセス処理でステップS61の大当り判定処理〜ステップS67のインターバル処理のいずれの処理を択一的に実行するかを指定するものである。大当りフラグは大当りが判定されたか否かを示すものであり、大当りが判定されることに基づいてオン状態にセットされる。確変フラグは確変大当りが判定されたか否かを示すものであり、確変大当りが判定されることに基づいてオン状態にセットされる。
タイマ格納部144は変動時間タイマMT1とウェイト時間タイマMT2とインターバル時間タイマMT3が格納される領域である。変動時間タイマMT1は変動開始コマンドの選択結果に応じた変動表示時間が初期値としてセットされるものであり、変動時間タイマMT1が初期値から一定の時間間隔で定期的に減算されることで特別図柄遊技の残り時間が計測される。ウェイト時間タイマMT2は一定のウェイト時間が初期値としてセットされるものであり、ウェイト時間タイマMT2が初期値から一定の時間間隔で定期的に減算されることで今回の特別図柄遊技が終了してから次回の特別図柄遊技が開始されるまでの残り時間等が計測される。インターバル時間タイマMT3は一定のインターバル時間が初期値としてセットされるものであり、インターバル時間タイマMT3が初期値から一定の時間間隔で定期的に減算されることで今回の大当りラウンドが終了してから次回の大当りラウンドが開始されるまでの残り時間等が計測される。カウンタ格納部145はランダムカウンタMR1〜MR5および大当りラウンドカウンタMN1が格納される領域である。この大当りラウンドカウンタMN1は大当りラウンドの継続回数を計測するものであり、大当りラウンドが終了する毎に大当りラウンドカウンタMN1が加算されることで大当りラウンドの継続回数が計測される。
演出制御回路70のROM72には、図14に示すように、図柄モード用のプロセスデータ選択テーブルが予め記録されている。この図柄モード用のプロセスデータ選択テーブルは変動開始コマンドのEXTデータ00(h)〜41(h)のそれぞれに対して図柄モード用のプロセスデータ番号PZ00〜PZ41のいずれかが記録されたものである。この図14のプロセスデータ選択テーブルは遊技モードとして図柄モードが設定されている場合に使用されるものであり、図柄モードの設定状態では図柄モード用のプロセスデータ選択テーブルから変動開始コマンドのEXTデータに応じた図柄モード用のプロセスデータ番号が選択される。
演出制御回路70のROM72には、図14に示すように、図柄モード用のプロセスデータ#Z00〜#Z41が予め記録されている。これらプロセスデータ#Z00〜#Z41のそれぞれはプロセスタイマ設定値および演出制御データから構成されたものであり、プロセスデータ#Z00〜#Z41のそれぞれには図柄モード用のプロセスデータ番号PZ00〜PZ41のいずれかが割付けられている。これらプロセスデータ#Z00〜#Z41のそれぞれの演出制御データは、図15および図16に示すように、表示制御データと音声制御データと電飾制御データを含んで構成されている。これら各表示制御データは図柄モードが設定されている場合に装飾図柄遊技で装飾図柄表示器33に表示する映像の演出内容を示し、各音声制御データは図柄モードが設定されている場合に装飾図柄遊技で両スピーカ14のそれぞれから出力する音声の演出内容を示し、各電飾制御データは図柄モードが設定されている場合に装飾図柄遊技で複数の電飾LED17のそれぞれを点滅させる演出内容を示しており、プロセスタイマ設定値は対応する表示制御データと音声制御データと電飾制御データのそれぞれで演出を発生させるための時間を特定するデータである。
図柄モード用のプロセスデータ#Z00〜#Z41のそれぞれには、図15および図16に示すように、表示制御データとしてVoコマンドと全図変動開始コマンドと左列の変動停止コマンドと右列の変動停止コマンドと中列の変動停止コマンドが共通に設定されている。Voコマンドはボーカル担当の人物図柄Voを表示位置Sに表示するためのコマンドであり、図柄モードの設定状態ではプロセスデータ#Z00〜#Z41のいずれが選択されたときであってもVoコマンドに基づいて人物図柄Voが表示位置Sに表示される。全図変動開始コマンドは左列の数字要素を表示位置Lに変動状態で表示開始し、中列の数字要素を表示位置Cに変動状態で表示開始し、右列の数字要素を表示位置Rに変動状態で表示開始するためのものであり、図柄モードの設定状態ではプロセスデータ#Z00〜#Z41のいずれが選択されたときであっても全図変動開始コマンドに基づいて左列の数字要素と中列の数字要素と右列の数字要素のそれぞれが変動状態で表示される。左列の変動停止コマンドは左列の数字要素を表示位置Lで変動停止させるためのものであり、左列の変動停止コマンドには、図15および図16に示すように、全図変動開始コマンドに比べて大きなプロセスタイマ設定値が付与されている。右列の変動停止コマンドは右列の数字要素を表示位置Rで変動停止させるためのものであり、右列の変動停止コマンドには左列の変動停止コマンドに比べて大きなプロセスタイマ設定値が付与されている。中列の変動停止コマンドは中列の数字要素を表示位置Cで変動停止させるためのものであり、中列の変動停止コマンドには右列の変動停止コマンドに比べて大きなプロセスタイマ設定値が付与されている。即ち、図柄モード用のプロセスデータ#Z00〜#Z41のそれぞれは人物図柄Voの表示状態で左列の数字要素と中列の数字要素と右列の数字要素を相互に同時に変動開始させ、(1)左列の数字要素(2)右列の数字要素(3)中列の数字要素の順に停止表示するものである。
特定のプロセスデータ#Z01を除く残りのプロセスデータ#Z00〜#41のそれぞれでは、図15および図16に示すように、中列の変動停止コマンドを設定するための最終のプロセスタイマ設定値が対応する変動開始コマンドの変動表示時間に比べて時間k1だけ短く設定されており、特定のプロセスデータ#Z01を除く残りのプロセスデータ#Z00〜#41のそれぞれが設定されたときには左列の数字要素〜中列の数字要素の全てが変動停止してから時間k1が経過した時点で変動表示時間に到達する。特定のプロセスデータ#Z01では、図15に示すように、中列の変動停止コマンドを設定するための最終のプロセスタイマ設定値PT015が対応する変動開始コマンド#01の変動表示時間「6000(msec)」に比べて時間k2だけ短く設定されており、特定のプロセスデータ#Z01が設定されたときには左列の数字要素〜中列の数字要素の全てが変動停止してから時間k2が経過した時点で変動表示時間に到達する。この残り時間k2は残り時間k1に比べて長く設定されており、プロセスデータ#Z01が設定されたときには左列の数字要素〜中列の数字要素の全てが変動停止してから変動表示時間が経過するまでの長い残り時間k2を利用して表示モードが図柄モードからアニメーションモードに切換わることを遊技者に期待させるための映像が表示される。
演出制御回路70のROM72には、図17に示すように、アニメーションモード用のプロセスデータ選択テーブルが予め記録されている。このプロセスデータ選択テーブルは変動開始コマンドのEXTデータ00(h)〜41(h)のそれぞれに対してアニメーションモード用のプロセスデータ番号PA00〜PA41のいずれかが記録されたものである。このアニメーションモード用のプロセスデータ選択テーブルは表示モードとしてアニメーションモードが設定されている場合に使用されるものであり、アニメーションモードが設定されている状態ではアニメーションモード用のプロセスデータ選択テーブルから変動開始コマンドのEXTデータに応じたアニメーションモード用のプロセスデータ番号が選択される。
演出制御回路70のROM72には、図17に示すように、アニメーションモード用のプロセスデータ#A00〜#A41が予め記録されており、プロセスデータ#A00〜#A41のそれぞれにはアニメーションモード用のプロセスデータ番号PA00〜PA41のいずれかが割付けられている。これらプロセスデータ#A00〜#A41のそれぞれはプロセスタイマ設定値および演出制御データから構成されたものであり、アニメーションモード用の各演出制御データは、図18に示すように、表示制御データと音声制御データと電飾制御データを含んで構成されている。これら各表示制御データはアニメーションモードが設定されている場合に装飾図柄遊技で装飾図柄表示器33に表示する映像の演出内容を示し、各音声制御データはアニメーションモードが設定されている場合に装飾図柄遊技で両スピーカ14のそれぞれから出力する音声の演出内容を示し、各電飾制御データはアニメーションモードが設定されている場合に装飾図柄遊技で複数の電飾LED17のそれぞれを点滅させる演出内容を示しており、プロセスタイマ設定値は対応する表示制御データと音声制御データと電飾制御データのそれぞれで演出を発生させるための時間を特定するデータである。
アニメーションモード用のプロセスデータ#A00〜#A41のそれぞれには、図18に示すように、表示制御データとして全員表示コマンドおよび全員消去コマンドが共通に設定されている。全員表示コマンドは、図5の(a)に示すように、マイクを持った人物図柄Voを左端の紹介位置Viに表示し、ギターを持った人物図柄Gtを左端から2番目の紹介位置Giに表示し、ベースを持った人物図柄Baを左端から3番目の紹介位置Biに表示し、ドラムのスティックを持った人物図柄Drを右端の紹介位置Diに表示するためのコマンドである。全員消去コマンドはマイクを持った人物図柄Voとギターを持った人物図柄Gtとベースを持った人物図柄Baとドラムのスティックを持った人物図柄Drのそれぞれを消去するためのコマンドであり、プロセスデータ#A00〜#A41のそれぞれでは全員消去コマンドのプロセスタイマ設定値が全員表示コマンドのプロセスタイマ設定値に比べて大きく設定されている。即ち、アニメーションモードではプロセスデータ#A00〜#A41のいずれが選択されたときであっても全員表示コマンドに基づいて図5の(a)のメンバー紹介映像が最初に表示された後にメンバー紹介映像が消去される。
アニメーションモード用のプロセスデータ#A00とプロセスデータ#A01とプロセスデータ#A10とプロセスデータ#A20とプロセスデータ#A30とプロセスデータ#A40には、図18に示すように、演奏不能コマンドが共通に設定されている。これらプロセスデータ#A00〜プロセスデータ#A40のそれぞれは完全外れ用の変動開始コマンドの受信時または外れリーチ用の変動開始コマンドの受信時に選択されるものであり、プロセスデータ#A00〜プロセスデータ#A40のそれぞれでは演奏不能コマンドのプロセスタイマ設定値が全員消去コマンドのプロセスタイマ設定値に比べて大きく設定されている。この演奏不能コマンドは、図5の(b)に示すように、マイクを持たない人物図柄Voを表示位置Sに表示し、ギターを持たない人物図柄Gtを表示位置Lに表示し、ベースを持たない人物図柄Baを表示位置Rに表示し、スティックを持たない人物図柄Drを表示位置Cに表示するものであり、プロセスデータ#A00〜プロセスデータ#A40のいずれかが選択されたときには図5の(a)のメンバー紹介映像が消去された後に図5の(b)の演奏不能映像が表示される。
アニメーションモード用のプロセスデータ#A11とプロセスデータ#A21とプロセスデータ#A31とプロセスデータ#A41のそれぞれには、図18に示すように、演奏可能コマンドが共通に設定されている。これらプロセスデータ#A11〜プロセスデータ#A41のそれぞれは大当り用の変動開始コマンドの受信時に選択されるものであり、プロセスデータ#A11〜プロセスデータ#A41のそれぞれでは演奏可能コマンドのプロセスタイマ設定値が全員消去コマンドのプロセスタイマ設定値に比べて大きく設定されている。この演奏可能コマンドは、図5の(c)に示すように、マイクを持った人物図柄Voを表示位置Sに表示し、ギターを持った人物図柄Gtを表示位置Lに表示し、ベースを持った人物図柄Baを表示位置Rに表示し、スティックを持った人物図柄Drを表示位置Cに表示するものであり、プロセスデータ#A11〜プロセスデータ#A41のいずれかが選択されたときには図5の(a)のメンバー紹介映像が消去された後に図5の(c)の演奏可能映像が表示される。
図19は演出制御回路70が更新するランダムカウンタの一覧を示している。ランダムカウンタSR1は図柄モードの設定状態で数字図柄を確変大当りの組合せまたは通常大当りの組合せとするときに各列の数字要素を選択するために使用されるものであり、「0〜249」の範囲内で循環的に更新される。このランダムカウンタSR1は図柄モードの設定状態で数字図柄を外れリーチの組合せとするときに左列の数字要素および右列の数字要素のそれぞれを選択するためにも使用され、図柄モードの設定状態で数字図柄を完全外れの組合せとするときに左列の数字要素を選択するためにも使用される。ランダムカウンタSR2は図柄モードの設定状態で数字図柄を外れリーチの組合せまたは完全外れの組合せとするときに中列の数字要素を選択するために使用されるものであり、「0〜162」の範囲内で循環的に更新される。ランダムカウンタSR3は図柄モードの設定状態で数字図柄を完全外れの組合せとするときに右列の数字要素を選択するために使用されるものであり、「0〜72」の範囲内で循環的に更新される。
ランダムカウンタSR4およびランダムカウンタSR5のそれぞれは図柄モードの設定状態で完全外れβ用の変動開始コマンド#01を受信したときに使用されるものである。ランダムカウンタSR4は表示モードを図柄モードからアニメーションモードに切換えるか否かを判定するために使用されるものであり、「0〜32」の範囲内で循環的に更新される。ランダムカウンタSR5は表示モードを図柄モードからアニメーションモードに切換えないことが判定された場合にダミーモード演出の演出内容を選択するために使用されるものであり、「0〜98」の範囲内で循環的に更新される。
演出制御回路70のROM72には、図20の(a)に示すように、モード変更テーブルが予め記録されている。このモード変更テーブルは図柄モードの設定状態で完全外れβ用の変動開始コマンド#01を受信したときに表示モードを現在の図柄モードからアニメーションモードに切換えるか否かをランダムカウンタSR4に基づいて判定するための制御データであり、モード変更テーブルにはランダムカウンタSR4「7」に対してモードを変更する旨の判定結果が割付けられ、ランダムカウンタSR4「7」を除く残りの各値に対してモードを変更しない旨の判定結果が割付けられている。
演出制御回路70のROM72には、図20の(b)に示すように、ダミーモード演出テーブルが予め記録されている。このダミーモード演出テーブルはダミーモード演出の演出内容をランダムカウンタSR5に基づいて選択するために使用されるものであり、表示モードを図柄モードからアニメーションモードに切換えないことがランダムカウンタSR4に基づいて判定された場合に使用される。即ち、ダミーモード演出テーブルは遊技モードが現在の図柄モードからアニメーションモードに切換えられないにも拘らず発生させる偽のモード演出の演出内容を選択するためのものであり、ダミーモード演出テーブルにはランダムカウンタSR5「0〜9」のそれぞれに対してダミーモード演出1が割付けられ、ランダムカウンタSR5「10〜14」のそれぞれに対してダミーモード演出2が割付けられ、ランダムカウンタSR5「15〜98」のそれぞれに対してダミーモード演出を発生させないことが割付けられている。
演出制御回路70のROM72には図柄モード用のビデオデータテーブルおよびアニメーションモード用のビデオデータテーブルが予め記録されている。これら図柄モード用のビデオデータテーブルおよびアニメーションモード用のビデオデータテーブルのそれぞれは装飾図柄遊技時に変動開始コマンドのEXTデータに基づいてビデオデータ番号を選択するためのものであり、図柄モード用のビデオデータテーブルには、図21の(a)に示すように、EXTデータ00(h)〜41(h)のそれぞれに対して図柄モード用のビデオデータ番号VZ00〜VZ41のいずれかが割付けられ、アニメーションモード用のビデオデータテーブルには、図21の(b)に示すように、EXTデータ00(h)〜41(h)のそれぞれに対してアニメーションモード用のビデオデータ番号VA00〜VA41のいずれかが割付けられている。
表示制御回路80のVROMには、図21に示すように、図柄モード用のビデオデータ#VZ00〜#VZ41およびアニメーションモード用のビデオデータ#VA00〜#VA41が予め記録されており、図柄モード用のビデオデータ#VZ00〜#VZ41のそれぞれには図柄モード用のビデオデータ番号VZ00〜VZ41のいずれかが割付けられ、アニメーションモード用のビデオデータ#VA00〜#VA41のそれぞれにはアニメーションモード用のビデオデータ番号VA00〜VA41のいずれかが割付けられている。図柄モード用のビデオデータ#VZ00〜#VZ41のそれぞれは図柄モードが設定されているときに各列の数字要素を変動状態および変動停止状態で表示するときの背景の映像を表示するためのものであり、各列の数字要素はビデオデータ#VZ00〜#VZ41のいずれかに応じた背景映像の前方に重ねて表示される。アニメーションモード用のビデオデータ#VA00〜#VA41のそれぞれはアニメーションモードが設定されているときに人物図柄Vo〜Drを表示するときの背景の映像を表示するためのものであり、人物図柄Vo〜Drのそれぞれはビデオデータ#VA00〜#VA41のいずれかに応じた背景映像の前方に重ねて表示される。
演出制御回路70のROM72には大当りラウンド用のビデオデータテーブルが予め記録されている。この大当りラウンド用のビデオデータテーブルは、図22に示すように、大当り遊技時に大当りラウンドコマンドのEXTデータ00(h)〜0E(h)のそれぞれに基づいて大当りラウンド用のビデオデータ番号VR00〜VR14のいずれかを選択するためのものであり、大当りラウンド用のビデオデータテーブルには大当りラウンドコマンドのEXTデータ00(h)〜0E(h)のそれぞれに対してビデオデータ番号VR00〜VR14のいずれかが割付けられている。
表示制御回路80のVROMには、図22に示すように、大当り遊技用のビデオデータ#VR00〜#VR14が予め記録されており、大当り遊技用のビデオデータ#VR00〜#VR14のそれぞれには大当り遊技用のビデオデータ番号VR00〜VR14のいずれかが割付けられている。これら大当り遊技用のビデオデータ#VR00〜#VR14のそれぞれは大当りラウンドで装飾図柄表示器33に演出映像を表示するためのものであり、相互に異なる内容に設定されている。
演出制御回路70のROM72には確変大当り図柄テーブルと通常大当り図柄テーブルと左図柄テーブルと中図柄テーブルと右図柄テーブルが予め記録されている。確変大当り図柄テーブルは、図23の(a)に示すように、「1」「3」「5」「7」の4種類の数字要素のそれぞれにランダムカウンタSR1を割付けたものである。通常大当り図柄テーブルは、図23(b)に示すように、「2」「4」「6」の3種類の数字要素のそれぞれにランダムカウンタSR1を割付けたものである。左図柄テーブルは、図23の(c)に示すように、「1」〜「7」の7種類の数字要素のそれぞれにランダムカウンタSR1を割付けたものである。中図柄テーブルは、図23の(d)に示すように、「1」〜「7」の7種類の加算要素のそれぞれにランダムカウンタSR2を割付けたものである。右図柄テーブルは、図23の(e)に示すように、「1」〜「7」の7種類の加算要素のそれぞれにランダムカウンタSR3を割付けたものである。
演出制御回路70のRAM73には、図24に示すように、演出制御データ格納領域150が設定されており、演出制御データ格納領域150にはコマンド格納部151とフラグ格納部152とタイマ格納部153とカウンタ格納部154と確定図柄格納部155が設定されている。コマンド格納部151はメイン制御回路50から送信される変動開始コマンドと図柄情報コマンドと変動停止コマンドと保留コマンドと大当りラウンドコマンドとインターバルコマンドのそれぞれが記録される領域であり、フラグ格納部152は装飾図柄遊技開始フラグと装飾図柄遊技中フラグと装飾図柄遊技停止フラグと大当りラウンドフラグとインターバルフラグと図柄モードフラグとアニメモードフラグとモード演出フラグとダミーモード演出フラグ1とダミーモード演出フラグ2のそれぞれが記録される領域である。
装飾図柄遊技開始フラグはメイン制御回路50から変動開始コマンドが送信されたか否かを示すものであり、変動開始コマンドが送信されることに基づいてオン状態にセットされる。装飾図柄遊技中フラグは装飾図柄遊技が実行されているか否かを示すものであり、装飾図柄遊技の実行状態でオン状態にセットされる。装飾図柄遊技停止フラグはメイン制御回路50から変動停止コマンドが送信されたか否かを示すものであり、変動停止コマンドが送信されることに基づいてオン状態にセットされる。大当りラウンドフラグはメイン制御回路50から大当りラウンドコマンドが送信されたか否かを示すものであり、大当りラウンドコマンドが送信されることに基づいてオン状態にセットされる。インターバルフラグはメイン制御回路50からインターバルコマンドが送信されたか否かを示すものであり、インターバルコマンドが送信されることに基づいてオン状態にセットされる。
図柄モードフラグは図柄モードが設定されているか否かを示すものであり、図柄モードの設定状態でオン状態にセットされる。アニメモードフラグはアニメーションモードが設定されているか否かを示すものであり、アニメーションモードの設定状態でオン状態にセットされる。モード演出フラグは表示モードが図柄モードからアニメーションモードに切換わることを遊技者に報知するモード演出を行うか否かを示すものであり、モード演出を行うことが設定されている場合にオン状態にセットされる。ダミーモード演出フラグ1は表示モードが図柄モードからアニメーションモードに切換わることを遊技者に期待させる偽のダミーモード演出1を行うか否かを示すものであり、ダミーモード演出1を行うことが設定されている場合にオン状態にセットされる。ダミーモード演出フラグ2は表示モードが図柄モードからアニメーションモードに切換わることを遊技者に期待させる偽のダミーモード演出2を行うか否かを示すものである。このダミーモード演出2はダミーモード演出1とは異なる内容に設定されたものであり、ダミーモード演出フラグ2はダミーモード演出2を行うことが設定されている場合にオン状態にセットされる。
タイマ格納部153は変動時間タイマST1が記録される領域である。この変動時間タイマST1は一定の初期値「0」がセットされるものであり、変動時間タイマST1が初期値から一定の時間間隔で定期的に加算されることで装飾図柄遊技の経過時間が計測される。カウンタ格納部154はランダムカウンタSR1〜SR5と演出カウンタSN1とモード変更カウンタSN2が記録される領域であり、確定図柄格納部155は装飾図柄遊技で最終的に停止表示する装飾図柄が記録される領域である。演出カウンタSN1はモード演出の発生の有無を示すものであり、モード演出を発生させることが設定されている発生前の状態で「1」にセットされ、モード演出を発生させた直後に「0」にリセットされる。モード変更カウンタSN2は表示モードをアニメーションモードから図柄モードに切換えるための装飾図柄遊技の残り回数を計測するためのものである。
[1]メイン処理
図25はメイン制御回路50のCPU51が電源投入に基づいて実行するメイン処理を示すものであり、CPU51は電源が投入されたときにはステップS1でレジスタおよびPIO(パラレル入出力ポート)のそれぞれを初期設定する。そして、ステップS2でRAM53の保留データ格納部141と特別図柄格納部142とフラグ格納部143とタイマ格納部144とカウンタ格納部145のそれぞれを初期設定し、ステップS3で4msec毎にタイマ割込みが発生するようにCTC(カウンタ/タイマ)を初期設定する。
CPU51はステップS3でCTCを初期設定すると、ステップS4のカウンタ更新処理1を繰返す。このカウンタ更新処理1はカウンタ格納部145のランダムカウンタMR3およびランダムカウンタMR5のそれぞれを「1」だけ更新するものであり、図8に示すように、ランダムカウンタMR3は初期値「0」から上限値「100」に加算された後に初期値「0」に戻して循環的に更新され、ランダムカウンタMR5は初期値「0」から上限値「399」に加算された後に初期値「0」に戻して循環的に更新される。
[2]タイマ割込み処理
図26はCPU51がタイマ割込みの発生する4msec毎に実行するタイマ割込み処理を示すものであり、CPU51はタイマ割込みが発生する毎にステップS11の入力処理とステップS12のカウンタ更新処理2とステップS13のデータ取得処理とステップS14の特別図柄プロセス処理を順に実行する。
[2−1]入力処理
図27はステップS11の入力処理の詳細を示すものであり、CPU51はステップS21でセンサ回路54からの始動信号の有無を判断する。ここで始動信号がないことを判断したときにはステップS22でフラグ格納部143の始動信号フラグをオフ状態にリセットし、始動信号があることを判断したときにはステップS23でフラグ格納部143の始動信号フラグをオン状態にセットする。
[2−2]カウンタ更新処理2
図28はステップS12のカウンタ更新処理2の詳細を示すものであり、CPU51はステップS31でカウンタ格納部145のランダムカウンタMR1を単位値「1」だけ更新し、ステップS32でカウンタ格納部145のランダムカウンタMR2を単位値「1」だけ更新し、ステップS33でカウンタ格納部145のランダムカウンタMR4を単位値「1」だけ更新する。ランダムカウンタMR1は大当り判定用のものであり、図8に示すように、初期値「0」から上限値「316」に加算された後に初期値「0」に戻して循環的に加算される。ランダムカウンタMR2は外れリーチ判定用のものであり、初期値「0」から上限値「49」に加算された後に初期値「0」に戻して循環的に加算される。ランダムカウンタMR4は確変判定用のものであり、初期値「0」から上限値「9」に加算された後に初期値「0」に戻して循環的に加算される。
[2−3]データ取得処理
図29はステップS13のデータ取得処理の詳細を示すものであり、CPU51はステップS41でフラグ格納部143の始動信号フラグの設定状態を判断する。例えば遊技球が始動口24内に入賞したときにはステップS11の入力処理でフラグ格納部143の始動信号フラグがオン状態にセットされている。この場合にはCPU51は図29のステップS41でフラグ格納部143の始動信号フラグがオン状態にセットされていることを判断し、ステップS42でカウンタ格納部145からランダムカウンタMR1の計測値を取得する。そして、ステップS43へ移行し、保留番号1の保留データ格納部141にランダムカウンタMR1の取得結果が記録されているか否かを判断する。
CPU51はステップS43で保留番号1の保留データ格納部141にランダムカウンタMR1の取得結果が記録されていないことを判断すると、ステップS44でランダムカウンタMR1の取得結果を保留番号1の保留データ格納部141に記録する。そして、ステップS45で演出制御回路70に保留コマンド「A100(h)」を送信することに基づいて1回の特別図柄遊技を保留したことを通知し、ステップS46でフラグ格納部143の始動信号フラグをオフ状態にリセットする。
CPU51はステップS43で保留番号1の保留データ格納部141にランダムカウンタMR1の取得結果が記録されていることを判断すると、ステップS47で保留番号2の保留データ格納部141にランダムカウンタMR1の取得結果が記録されているか否かを判断する。ここで保留番号2の保留データ格納部141にランダムカウンタMR1の取得結果が記録されていないことを判断したときにはステップS48へ移行し、ランダムカウンタMR1の取得結果を保留番号2の保留データ格納部141に記録する。そして、ステップS49で演出制御回路70に保留コマンド「A101(h)」を送信することに基づいて2回の特別図柄遊技を保留したことを通知し、ステップS46でフラグ格納部143の始動信号フラグをオフ状態にリセットする。
CPU51はステップS47で保留番号2の保留データ格納部141にランダムカウンタMR1の取得結果が記録されていることを判断すると、ステップS50で保留番号3の保留データ格納部141にランダムカウンタMR1の取得結果が記録されているか否かを判断する。ここで保留番号3の保留データ格納部141にランダムカウンタMR1の取得結果が記録されていないことを判断したときにはステップS51へ移行し、ランダムカウンタMR1の取得結果を保留番号3の保留データ格納部141に記録する。そして、ステップS52で演出制御回路70に保留コマンド「A102(h)」を送信することに基づいて3回の特別図柄遊技を保留したことを通知し、ステップS46でフラグ格納部143の始動信号フラグをオフ状態にリセットする。
CPU51はステップS50で保留番号3の保留データ格納部141にランダムカウンタMR1の取得結果が記録されていることを判断すると、ステップS53で保留番号4の保留データ格納部141にランダムカウンタMR1の取得結果が記録されているか否かを判断する。ここで保留番号4の保留データ格納部141にランダムカウンタMR1の取得結果が記録されていないことを判断したときにはステップS54へ移行し、ランダムカウンタMR1の取得結果を保留番号4の保留データ格納部141に記録する。そして、ステップS55で演出制御回路70に保留コマンド「A103(h)」を送信することに基づいて4回の特別図柄遊技を保留したことを通知し、ステップS46でフラグ格納部143の始動信号フラグをオフ状態にリセットする。
CPU51はステップS53で保留番号4の保留データ格納部141にランダムカウンタMR1の取得結果が記録されていることを判断すると、ステップS56でランダムカウンタMR1の取得結果をクリアする。即ち、特別図柄遊技の保留回数には上限値「4」が設定されており、4回の特別図柄遊技が既に保留されている状態で遊技球が始動口24内に入賞したときにはランダムカウンタMR1の記録処理および保留コマンドの送信処理のそれぞれが行われず、遊技球が始動口24内に入賞したことが無効化される。
[2−4]特別図柄プロセス処理
図30はステップS14の特別図柄プロセス処理の詳細を示すものである。この特別図柄プロセス処理はステップS61の大当り判定処理とステップS62の特別図柄変動開始時処理とステップS63の特別図柄変動処理とステップS64の特別図柄変動停止時処理とステップS65のウェイト処理とステップS66の大当り遊技処理とステップS67のインターバル処理を有するものであり、ステップS61の大当り判定処理〜ステップS67のインターバル処理は特図プロセスフラグの設定状態に応じて択一的に行われる。
[2−4−1]大当り判定処理
図31はステップS61の大当り判定処理の詳細を示すものである。この大当り判定処理はフラグ格納部143の特図プロセスフラグが「0」に設定されているときに実行されるものであり、フラグ格納部143の特図プロセスフラグは図25のステップS2の初期設定処理で「0」に初期設定される。CPU51は図31のステップS71で保留番号1の保留データ格納部141にランダムカウンタMR1の取得結果が記録されているか否かを判断する。ここで保留番号1の保留データ格納部141にランダムカウンタMR1の取得結果が記録されていることを判断したときにはステップS72へ移行し、保留番号1の保留データ格納部141からランダムカウンタMR1の取得結果を検出する。
CPU51はステップS72で保留番号1の保留データ格納部141からランダムカウンタMR1の取得結果を検出すると、ステップS73でフラグ格納部143から確変フラグの記録結果を検出し、確変フラグの検出結果がオン状態であるか否かを判断する。ここで確変フラグがオン状態にセットされていることを判断したときにはステップS74でROM52から図9の(b)の確変時の大当り判定テーブルを選択し、確変フラグがオフ状態にリセットされていることを判断したときには図31のステップS75でROM52から図9の(a)の通常時の大当り判定テーブルを選択する。
CPU51は確変時の大当り判定テーブルまたは通常時の大当り判定テーブルを選択すると、図31のステップS76で確変時の大当り判定テーブルまたは通常時の大当り判定テーブルからランダムカウンタMR1の検出結果に応じた判定結果を選択する。ここで外れの判定結果を選択したときにはステップS77でフラグ格納部143の大当りフラグをオフ状態にリセットし、ステップS83でフラグ格納部143の特図プロセスフラグに「1」をセットする。例えばランダムカウンタMR1の検出結果が「30」であるときには確変時の大当り判定テーブルからは大当りの判定結果が選択され、通常時の大当り判定テーブルからは外れの判定結果が選択される。
CPU51は図31のステップS76で大当りの判定結果を選択すると、ステップS78でフラグ格納部143の大当りフラグをオン状態にセットし、ステップS79でカウンタ格納部145から確変判定用のランダムカウンタMR4の計測結果を取得する。そして、ステップS80へ移行し、ランダムカウンタMR4の取得結果を5個の確変値「1,3,5,7,9」のそれぞれと比較する。これら5個の確変値のそれぞれはROM52に予め記録されたものであり、CPU51はステップS80でランダムカウンタMR4の取得結果が5個の確変値のいずれかと同一であることを判断したときにはステップS81へ移行し、フラグ格納部143の確変フラグをオン状態にセットする。そして、ステップS83へ移行し、フラグ格納部143の特図プロセスフラグに「1」をセットする。
CPU51はステップS80でランダムカウンタMR4の取得結果が5個の確変値のいずれとも相違していることを判断すると、ステップS82でフラグ格納部143の確変フラグをオフ状態にリセットする。そして、ステップS83へ移行し、フラグ格納部143の特図プロセスフラグに「1」をセットする。
[2−4−2]特別図柄変動開始時処理
図32はステップS62の特別図柄変動開始時処理の詳細を示すものである。この特別図柄変動開始時処理は特図プロセスフラグが「1」に設定されているときに実行されるものであり、CPU51は図32のステップS91でフラグ格納部143の大当りフラグの設定状態を判断する。ここでフラグ格納部143の大当りフラグがオン状態にセットされていることを判断したときにはステップS92へ移行し、フラグ格納部143の確変フラグの設定状態を判断する。
CPU51はステップS92でフラグ格納部143の確変フラグがオン状態にセットされていることを判断すると、ステップS93へ移行する。ここで特別図柄の変動停止時の態様を確変大当り図柄「7」に設定し、特別図柄格納部142に確変大当り図柄「7」を記録する。そして、ステップS94へ移行し、ROM52から図12の(b)の大当り用の変動パターンテーブルを選択する。
CPU51は図32のステップS92でフラグ格納部143の確変フラグがオフ状態にリセットされていることを判断すると、ステップS95へ移行する。ここで特別図柄の変動停止時の態様を通常大当り図柄「3」に設定し、特別図柄格納部142に通常大当り図柄「3」を記録する。そして、ステップS94へ移行し、ROM52から図12の(b)の大当り用の変動パターンテーブルを選択する。
CPU51は図32のステップS91でフラグ格納部143の大当りフラグがオフ状態にリセットされていることを判断すると、ステップS96でROM52から図10の外れ図柄テーブルを選択し、図32のステップS97でカウンタ格納部145からランダムカウンタMR5の計測結果を取得し、ステップS98へ移行する。ここで外れ図柄テーブルからランダムカウンタMR5の取得結果に応じた外れ図柄を選択し、外れ図柄の選択結果を特別図柄格納部142に記録する。例えばランダムカウンタMR5の取得結果が「50」であるときには外れ図柄「1」が選択され、特別図柄格納部142に外れ図柄「1」が記録される。
CPU51は図32のステップS98で特別図柄格納部142に外れ図柄を記録すると、ステップS99でカウンタ格納部145からランダムカウンタMR2の計測値を取得し、ステップS100でランダムカウンタMR2の取得結果をROM52に予め記録された5個の外れリーチ値「0,1,2,3,4」のそれぞれと比較する。ここでランダムカウンタMR2の取得結果が5個の外れリーチ値のいずれかと同一であることを判断したときにはステップS101でROM52から図12の(a)の外れリーチ用の変動パターンテーブルを選択し、ランダムカウンタMR2の取得結果が5個の外れリーチ値のいずれとも相違していることを判断したときには図32のステップS102でROM52から図12の(c)の完全外れ用の変動パターンテーブルを選択する。
CPU51は大当り用の変動パターンテーブルと外れリーチ用の変動パターンテーブルと完全外れ用の変動パターンテーブルのいずれかを選択すると、図32のステップS103でカウンタ格納部145からランダムカウンタMR3の計測結果を取得する。そして、ステップS104で変動パターンテーブルの選択結果からランダムカウンタMR3の取得結果に応じた変動パターンを選択し、図11の変動開始コマンドテーブルから変動パターンの選択結果に応じた変動開始コマンドを設定する。例えば図12の(b)の大当り用の変動パターンテーブルから変動パターン「リーチA大当り」が選択されたときには図11の変動開始コマンドテーブルから変動パターン「リーチA大当り」に応じたEXTデータ「11(h)」が選択され、EXTデータ「11(h)」およびMODE「80(h)」に基づいて変動開始コマンド#11「8011(h)」が設定される。
CPU51は図32のステップS104で変動開始コマンドを設定すると、ステップS105で演出制御回路70に変動開始コマンドの設定結果を送信し、ステップS106で特別図柄格納部142の記録結果に応じた図柄情報コマンドを設定する。例えば特別図柄格納部142に確変大当り図柄「7」が記録されているときには確変大当り用の図柄情報コマンド「9000(h)」が設定され、特別図柄格納部142に通常大当り図柄「3」が記録されているときには通常大当り用の図柄情報コマンド「9001(h)」が設定され、特別図柄格納部142に「3」および「7」の両者を除く外れ図柄が記録されているときには外れ用の図柄情報コマンド「9002(h)」が設定される。
CPU51はステップS106で図柄情報コマンドを設定すると、ステップS107で演出制御回路70に図柄情報コマンドの設定結果を送信する。そして、ステップS108で図11の変動開始コマンドテーブルから変動開始コマンドの設定結果に応じた変動表示時間を選択し、変動表示時間の選択結果をタイマ格納部144の変動時間タイマMT1に初期値としてセットする。例えば変動開始コマンドの設定結果が変動開始コマンド#11「8011(h)」であるときには変動表示時間「12000」が選択され、変動時間タイマMT1に変動表示時間「12000」がセットされる。
CPU51は図32のステップS108で変動時間タイマMT1に変動表示時間の選択結果をセットすると、ステップS109で保留番号1の保留データ格納部141に記録されているランダムカウンタMR1の取得結果をクリアし、ステップS110で保留番号2の保留データ格納部141にランダムカウンタMR1の取得結果が記録されているか否かを判断する。ここで保留番号2の保留データ格納部141にランダムカウンタMR1の取得結果が記録されていないことを判断したときにはステップS116へ移行し、フラグ格納部143の特図プロセスフラグに「2」をセットする。
CPU51はステップS110で保留番号2の保留データ格納部141にランダムカウンタMR1の取得結果が記録されていることを判断すると、ステップS111で保留番号2の保留データ格納部141のランダムカウンタMR1を保留番号1の保留データ格納部141にシフトする。そして、ステップS112へ移行し、保留番号3の保留データ格納部141にランダムカウンタMR1の取得結果が記録されているか否かを判断する。ここで保留番号3の保留データ格納部141にランダムカウンタMR1の取得結果が記録されていないことを判断したときにはステップS116へ移行し、フラグ格納部143の特図プロセスフラグに「2」をセットする。
CPU51はステップS112で保留番号3の保留データ格納部141にランダムカウンタMR1の取得結果が記録されていることを判断すると、ステップS113で保留番号3の保留データ格納部141のランダムカウンタMR1を保留番号2の保留データ格納部141にシフトする。そして、ステップS114へ移行し、保留番号4の保留データ格納部141にランダムカウンタMR1の取得結果が記録されているか否かを判断する。ここで保留番号4の保留データ格納部141にランダムカウンタMR1の取得結果が記録されていないことを判断したときにはステップS116へ移行し、フラグ格納部143の特図プロセスフラグに「2」をセットする。
CPU51はステップS114で保留番号4の保留データ格納部141にランダムカウンタMR1の取得結果が記録されていることを判断すると、ステップS115で保留番号4の保留データ格納部141のランダムカウンタMR1を保留番号3の保留データ格納部141にシフトする。そして、ステップS116へ移行し、フラグ格納部143の特図プロセスフラグに「2」をセットする。
[2−4−3]特別図柄変動処理
図33はステップS63の特別図柄変動処理の詳細を示すものである。この特別図柄変動処理は特図プロセスフラグが「2」に設定されているときに実行されるものであり、CPU51はステップS121で特別図柄表示器32のLEDを点滅制御することに基づいて特別図柄を変動状態で表示し、ステップS122でタイマ格納部144の変動時間タイマMT1の計測値からROM52に予め記録された単位値ΔTを減算することに基づいて特別図柄遊技の残り時間を更新する。そして、ステップS123へ移行し、タイマ格納部144の変動時間タイマMT1の減算結果を「0」と比較する。ここで「MT1=0」を検出したときには特別図柄遊技の終了を判断し、ステップS124で演出制御回路70に変動停止コマンド「A000(h)」を送信することに基づいて特別図柄遊技が終了することを通知し、ステップS125でフラグ格納部143の特図プロセスフラグに「3」をセットする。
[2−4−4]特別図柄変動停止時処理
図34はステップS64の特別図柄変動停止時処理の詳細を示すものである。この特別図柄変動停止時処理は特図プロセスフラグが「3」に設定されているときに実行されるものであり、CPU51はステップS131で特別図柄の変動表示を停止する。この特別図柄の変動停止は特別図柄格納部142に記録された特別図柄の設定結果で行われるものであり、確変大当りが判定されたときには特別図柄が確変大当り図柄「7」で停止表示され、通常大当りが判定されたときには特別図柄が通常大当り図柄「3」で停止表示され、外れリーチおよび完全外れのいずれかが判定されたときには特別図柄が外れ図柄「0」「1」「2」「4」「5」「6」「8」「9」のいずれかで停止表示される。
CPU51はステップS131で特別図柄の変動表示を終えると、ステップS132でタイマ格納部144のウェイト時間タイマMT2にウェイト時間の初期値(2.0sec)をセットし、ステップS133でフラグ格納部144の特図プロセスフラグに「4」をセットする。このウェイト時間の初期値はROM52に予め記録されたものであり、特別図柄遊技が保留されている場合には今回の特別図柄遊技が終了してからウェイト時間が経過した後に次の特別図柄遊技が開始される。
[2−4−5]ウェイト処理
図35はステップS65のウェイト処理の詳細を示すものである。このウェイト処理は特図プロセスフラグが「4」に設定されているときに実行されるものであり、CPU51はステップS141でタイマ格納部144のウェイト時間タイマMT2の計測値からROM52に予め記録された単位値ΔTを減算することで残りウェイト時間を更新する。そして、ステップS142でタイマ格納部144のウェイト時間タイマMT2の減算結果を「0」と比較し、「MT2=0」であることを判断したときにはステップS143へ移行する。
CPU51はステップS143へ移行すると、フラグ格納部143の大当りフラグの設定状態を判断する。ここでフラグ格納部143の大当りフラグがオフ状態にリセットされていることを判断したときにはステップS144へ移行し、フラグ格納部143の特図プロセスフラグに「0」をセットする。
CPU51はステップS143でフラグ格納部143の大当りフラグがオン状態にセットされていることを判断すると、ステップS145でカウンタ格納部145の大当りラウンドカウンタMN1に初期値「0」をセットする。この大当りラウンドカウンタMN1は大当りラウンドの継続回数を計測するものであり、CPU51はステップS145でカウンタ格納部145の大当りラウンドカウンタMN1を初期設定したときにはステップS146へ移行し、1回目の大当りラウンドコマンド「B000(h)」を設定する。そして、ステップS147で大当りラウンドコマンド「B000(h)」の設定結果を演出制御回路70に送信し、ステップS148でフラグ格納部143の特図プロセスフラグに「5」をセットする。
[2−4−6]大当り遊技処理
図36はステップS66の大当り遊技処理の詳細を示すものである。この大当り遊技処理は特図プロセスフラグが「5」に設定されているときに実行されるものであり、CPU51はステップS151で大当りラウンド処理を実行する。この大当りラウンド処理は特別入賞口26内に上限値(例えば10個)の遊技球が入賞あるいは特別入賞口26の開放時間が上限値(例えば30sec)に到達するまで特別入賞口26を開放するものであり、CPU51はステップS151の大当りラウンド処理で特別入賞口26内に上限値の遊技球が入賞あるいは特別入賞口26の開放時間が上限値に到達したことを判断したときには特別入賞口26を閉鎖し、ステップS152で今回の大当りラウンドが終了したことを判断する。
CPU51はステップS152で今回の大当りラウンドが終了したことを判断すると、ステップS153でROM52に予め記録された単位値「1」をカウンタ格納部145の大当りラウンドカウンタMN1に加算する。そして、ステップS154でインターバルコマンド「B100(h)」を設定し、ステップS155で演出制御回路70にインターバルコマンドの設定結果を送信する。このインターバルコマンドの設定処理および送信処理のそれぞれは各回の大当りラウンドが終了することに基づいて行われるものであり、最終の15回目の大当りラウンドの終了時にもCPU51から演出制御回路70にインターバルコマンド「B100(h)」が送信される。
CPU51はステップS155でインターバルコマンドを演出制御回路70に送信すると、ステップS156でROM52に予め記録されたインターバル時間の初期値「3.0sec」をタイマ格納部144のインターバル時間タイマMT3にセットする。そして、ステップS157へ移行し、フラグ格納部144の特図プロセスフラグに「6」をセットする。
[2−4−7]インターバル処理
図37はステップS67のインターバル処理の詳細を示すものである。このインターバル処理は特図プロセスフラグが「6」に設定されているときに実行されるものであり、CPU51はステップS161でタイマ格納部144のインターバル時間タイマMT3からROM52に予め記録された単位時間ΔTを減算することで残りインターバル時間を計測する。
CPU51はステップS161でタイマ格納部144のインターバル時間タイマMT3を減算すると、ステップS162でタイマ格納部144のインターバル時間タイマMT3の減算結果をROM52に予め記録された限度値「0」と比較する。ここで「MT3=0」を判断したときにはステップS163へ移行し、カウンタ格納部145の大当りラウンドカウンタMN1を最終値「15」と比較する。
CPU51はステップS163で「MN1<最終値」を判断すると、ステップS164で大当りラウンドコマンドを設定する。そして、ステップS165で大当りラウンドコマンドの設定結果を演出制御回路70に送信し、ステップS166でフラグ格納部143の特図プロセスフラグに「5」をセットする。この大当りラウンドコマンドはカウンタ格納部145の大当りラウンドカウンタMN1に応じて設定されるものであり、例えば「MN=1」であるときには2回目の大当りラウンドコマンド「B001(h)」が設定され、「MN=14」であるときには最終の15回目の大当りラウンドコマンド「B00E(h)」が設定される。
CPU51はステップS163で「MN1=最終値(15)」を判断すると、ステップS167でフラグ格納部143の大当りフラグをオフ状態にリセットする。そして、ステップS168へ移行し、フラグ格納部143の特図プロセスフラグに「0」をセットする。図38は大当りラウンドコマンドおよびインターバルコマンドのそれぞれの送信タイミングを示すものであり、大当りラウンドコマンドは各回の大当りラウンドが始まるときに送信され、インターバルコマンドは各回のインターバルが始まるとき(各回の大当りラウンドが終了するとき)に送信される。
[11]メイン処理
図39は演出制御回路70のCPU71が電源投入に基づいて実行するメイン処理を示すものであり、CPU71は電源が投入されたときにはステップS201でレジスタおよびPIO(パラレル入出力ポート)のそれぞれを初期設定する。そして、ステップS202でRAM73のコマンド格納部151とフラグ格納部152とタイマ格納部153とカウンタ格納部154と確定図柄格納部155のそれぞれを初期設定し、ステップS203で表示制御回路80のフレーム周波数に同期する10msec毎にタイマ割込みが発生するようにCTC(カウンタ/タイマ)を設定する。
CPU71はステップS203でCTCを初期設定すると、ステップS204のカウンタ更新処理を繰返す。このカウンタ更新処理はカウンタ格納部154のランダムカウンタSR1〜ランダムカウンタSR5のそれぞれを単位値「1」だけ更新するものであり、図19に示すように、ランダムカウンタSR1は初期値「0」から上限値「249」に加算された後に初期値「0」に戻して循環的に更新され、ランダムカウンタSR2は初期値「0」から上限値「162」に加算された後に初期値「0」に戻して循環的に更新され、ランダムカウンタSR3は初期値「0」から上限値「72」に加算された後に初期値「0」に戻して循環的に更新され、ランダムカウンタSR4は初期値「0」から上限値「32」に加算された後に初期値「0」に戻して循環的に更新され、ランダムカウンタSR5は初期値「0」から上限値「98」に加算された後に初期値「0」に戻して循環的に更新される。
[12]外部割込み処理
メイン制御回路50から変動開始コマンドと図柄情報コマンドと変動停止コマンドと保留コマンドと大当りラウンドコマンドとインターバルコマンドのそれぞれが送信されたときにはCPU71で外部割込みが発生する。この外部割込みはタイマ割込みとは別に発生するものであり、CPU71は外部割込みが発生することに基づいて割込み禁止状態になる。この外部割込みが発生したときにはCPU71は変動開始コマンド〜インターバルコマンドのそれぞれを受信コマンドバッファに格納し、割込み禁止状態を解除する。
[13]タイマ割込み処理
図40はCPU71がタイマ割込みの発生する10msec毎に実行するタイマ割込み処理を示すものであり、CPU71はタイマ割込みが発生する毎にステップS211のコマンド解析処理とステップS212の保留コマンド処理とステップS213の装飾図柄遊技処理とステップS214の大当り遊技処理を順に実行する。
[13−1]コマンド解析処理
図41はステップS211のコマンド解析処理の詳細を示すものであり、CPU71はステップS220で受信コマンドバッファをチェックし、受信コマンドバッファに変動開始コマンド〜インターバルコマンドのいずれかが格納されているか否かを判断する。ここで受信コマンドバッファに変動開始コマンド〜インターバルコマンドのいずれかが格納されていることを判断したときにはステップS221へ移行し、受信コマンドバッファから変動開始コマンド〜インターバルコマンドのうち1つの制御コマンドを検出する。
CPU71はステップS221で受信コマンドバッファから制御コマンドを検出すると、ステップS222で制御コマンドの検出結果を保留コマンドと比較する。ここで制御コマンドの検出結果が保留コマンドであることを判断したときにはステップS223へ移行し、コマンド格納部151に保留コマンドの検出結果を記録する。
CPU71はステップS222で制御コマンドの検出結果が保留コマンドではないことを判断すると、ステップS224で制御コマンドの検出結果を図柄情報コマンドと比較する。ここで制御コマンドの検出結果が図柄情報コマンドであることを判断したときにはステップS225へ移行し、コマンド格納部151に図柄情報コマンドの検出結果を記録する。
CPU71はステップS224で制御コマンドの検出結果が図柄情報コマンドではないことを判断すると、ステップS226で制御コマンドの検出結果を変動開始コマンドと比較する。ここで制御コマンドの検出結果が変動開始コマンドであることを判断したときにはステップS227へ移行し、コマンド格納部151に変動開始コマンドの検出結果を記録する。そして、ステップS228へ移行し、フラグ格納部152の装飾図柄遊技開始フラグをオン状態にセットする。
CPU71はステップS226で制御コマンドの検出結果が変動開始コマンドではないことを判断すると、ステップS229で制御コマンドの検出結果を変動停止コマンドと比較する。ここで制御コマンドの検出結果が変動停止コマンドであることを判断したときにはステップS230へ移行し、コマンド格納部151に変動停止コマンドの検出結果を記録する。そして、ステップS231へ移行し、フラグ格納部152の装飾図柄遊技停止フラグをオン状態にセットする。
CPU71はステップS229で制御コマンドの検出結果が変動停止コマンドではないことを判断すると、ステップS232で制御コマンドの検出結果を大当りラウンドコマンドと比較する。ここで制御コマンドの検出結果が大当りラウンドコマンドであることを判断したときにはステップS233へ移行し、コマンド格納部151に大当りラウンドコマンドの検出結果を記録する。そして、ステップS234へ移行し、フラグ格納部152の大当りラウンドフラグをオン状態にセットする。
CPU71はステップS232で制御コマンドの検出結果が大当りラウンドコマンドではないことを判断すると、ステップS235で制御コマンドの検出結果をインターバルコマンドと比較する。ここで制御コマンドの検出結果がインターバルコマンドであることを判断したときにはステップS236へ移行し、コマンド格納部151にインターバルコマンドの検出結果を記録する。そして、ステップS237へ移行し、フラグ格納部152のインターバルフラグをオン状態にセットする。
[13−2]保留コマンド処理
図42はステップS212の保留コマンド処理の詳細を示すものであり、CPU71はステップS241でコマンド格納部151に保留コマンドが格納されているか否かを判断する。ここでコマンド格納部151に保留コマンドが格納されていることを判断したときにはステップS242へ移行し、コマンド格納部151から保留コマンドを検出する。
CPU71はステップS242でコマンド格納部151から保留コマンドを検出すると、ステップS243で保留コマンドの検出結果からEXTデータを検出し、EXTデータの検出結果を「00(h)」と比較する。ここでEXTデータの検出結果が「00(h)」であることを判断したときにはステップS244で表示制御回路80に保留表示コマンド1を送信し、ステップS245でコマンド格納部151の保留コマンド「A100(h)」をクリアする。この表示制御回路80は保留表示コマンド1を受信したときにはVROMから保留表示コマンド1に応じた画像データを検出し、装飾図柄表示器33の保留表示領域34内に画像データの検出結果に基づいて1個の保留絵柄35を表示する。
CPU71はステップS243でEXTデータの検出結果が「00(h)」と相違していることを判断すると、ステップS246でEXTデータの検出結果を「01(h)」と比較する。ここでEXTデータの検出結果が「01(h)」であることを判断したときにはステップS247で表示制御回路80に保留表示コマンド2を送信し、ステップS248でコマンド格納部151の保留コマンド「A101(h)」をクリアする。この表示制御回路80は保留表示コマンド2を受信したときにはVROMから保留表示コマンド2に応じた画像データを検出し、装飾図柄表示器33の保留表示領域34内に画像データの検出結果に基づいて2個の保留絵柄35を表示する。
CPU71はステップS246でEXTデータの検出結果が「01(h)」と相違していることを判断すると、ステップS249でEXTデータの検出結果を「02(h)」と比較する。ここでEXTデータの検出結果が「02(h)」であることを判断したときにはステップS250で表示制御回路80に保留表示コマンド3を送信し、ステップS251でコマンド格納部151の保留コマンド「A102(h)」をクリアする。この表示制御回路80は保留表示コマンド3を受信したときにはVROMから保留表示コマンド3に応じた画像データを検出し、装飾図柄表示器33の保留表示領域34内に画像データの検出結果に基づいて3個の保留絵柄35を表示する。
CPU71はステップS249でEXTデータの検出結果が「02(h)」と相違していることを判断すると、ステップS252でEXTデータの検出結果を「03(h)」と比較する。ここでEXTデータの検出結果が「03(h)」であることを判断したときにはステップS253で表示制御回路80に保留表示コマンド4を送信し、ステップS254でコマンド格納部151の保留コマンド「A103(h)」をクリアする。この表示制御回路80は保留表示コマンド4を受信したときにはVROMから保留表示コマンド4に応じた画像データを検出し、装飾図柄表示器33の保留表示領域34内に画像データの検出結果に基づいて4個の保留絵柄35を表示する。
[13−3]装飾図柄遊技処理
図43はステップS213の装飾図柄遊技処理の詳細を示すものであり、CPU71はステップS261でフラグ格納部152の装飾図柄遊技開始フラグの設定状態を判断する。ここでフラグ格納部152の装飾図柄遊技開始フラグがオン状態にセットされていることを判断したときにはステップS262へ移行し、フラグ格納部152の装飾図柄遊技開始フラグをオフ状態にリセットする。そして、ステップS263でフラグ格納部152の装飾図柄遊技中フラグをオン状態にセットし、ステップS264のアニメモード変更処理で表示モードを図柄モードからアニメモードに変更するか否かを判定する。次にステップS265の図柄モード変更処理で表示モードをアニメモードから図柄モードに変更するか否かを判定し、ステップS266の装飾図柄遊技開始処理で装飾図柄遊技を開始するための準備処理を行う。
CPU71はステップS261でフラグ格納部152の装飾図柄遊技開始フラグがオフ状態にリセットされていることを判断すると、ステップS267でフラグ格納部152の装飾図柄遊技中フラグがオン状態にセットされているか否かを判断する。例えばステップS266の装飾図柄遊技開始処理を終えた状態ではステップS267でフラグ格納部152の装飾図柄遊技中フラグがオン状態にセットされていることを判断し、ステップS268の装飾図柄遊技中処理で装飾図柄遊技を実行する。この装飾図柄遊技の実行状態でフラグ格納部152の装飾図柄遊技停止フラグがオン状態にセットされたときにはステップS269からステップS270へ移行し、フラグ格納部152の装飾図柄遊技中フラグをオフ状態にリセットする。そして、ステップS271でフラグ格納部152の装飾図柄遊技停止フラグをオフ状態にリセットし、ステップS272の装飾図柄遊技停止処理を実行する。
[13−3−1]アニメモード変更処理
図44はステップS264のアニメモード変更処理の詳細を示すものであり、CPU71はステップS281でフラグ格納部152の図柄モードフラグの設定状態を判断する。例えば図柄モードの設定状態ではステップS281でフラグ格納部152の図柄モードフラグがオン状態にセットされていることを判断し、ステップS282へ移行する。この図柄モードフラグは図39のステップS202の初期設定処理でオン状態にセットされるものであり、電源投入直後には表示モードが図柄モードに初期設定される。
CPU71は図44のステップS282へ移行すると、フラグ格納部152のモード演出フラグの設定状態を判断する。このモード演出フラグはモード演出を行うことが設定されている場合にオン状態にセットされるものであり、CPU71はモード演出を行うことが設定されていない場合にはステップS282でフラグ格納部152のモード演出フラグがオフ状態にリセットされていることを判断し、ステップS283へ移行する。このモード演出フラグは図39のステップS202の初期設定処理でオフ状態にリセットされるものであり、電源投入直後にはモード演出を行うことが設定されない。
CPU71は図44のステップS283へ移行すると、フラグ格納部152のダミーモード演出フラグ1の設定状態を判断する。このダミーモード演出フラグ1はダミーモード演出1を行うことが設定されている場合にオン状態にセットされるものであり、CPU71はダミーモード演出1を行うことが設定されていない場合にはステップS283でフラグ格納部152のダミーモード演出フラグ1がオフ状態にリセットされていることを判断し、ステップS284へ移行する。このダミーモード演出フラグ1は図39のステップS202の初期設定処理でオフ状態にリセットされるものであり、電源投入直後にはダミーモード演出1を行うことが設定されない。
CPU71は図44のステップS284へ移行すると、フラグ格納部152のダミーモード演出フラグ2の設定状態を判断する。このダミーモード演出フラグ2はダミーモード演出2を行うことが設定されている場合にオン状態にセットされるものであり、CPU71はダミーモード演出2を行うことが設定されていない場合にはステップS284でフラグ格納部152のダミーモード演出フラグ2がオフ状態にリセットされていることを判断し、ステップS285へ移行する。このダミーモード演出フラグ2は図39のステップS202の初期設定処理でオフ状態にリセットされるものであり、電源投入直後にはダミーモード演出2を行うことが設定されない。
CPU71は図44のステップS285へ移行すると、コマンド格納部151から変動開始コマンドの受信結果を検出する。そして、ステップS286で変動開始コマンドの検出結果からEXTデータを検出し、EXTデータの検出結果を完全外れβ用の「01(h)」と比較する。ここでEXTデータの検出結果が完全外れβ用の「01(h)」と同一であることを判断したときにはステップS287へ移行し、カウンタ格納部154からランダムカウンタSR4の計測結果を検出する。
CPU71はステップS287でカウンタ格納部154からランダムカウンタSR4の計測結果を検出すると、ステップS288でROM72から図20の(a)のモード変更テーブルを検出し、ステップS289でモード変更テーブルからランダムカウンタSR4の検出結果に応じた判定結果を検出する。例えば「SR4=7」であるときには表示モードを変更することを判定し、ステップS290でカウンタ格納部154の演出カウンタSN1に「1」をセットする。この演出カウンタSN1は図39のステップS202で「0」にリセットされるものであり、CPU71は図44のステップS290でカウンタ格納部154の演出カウンタSN1に「1」をセットしたときにはステップS291へ移行し、フラグ格納部152のモード演出フラグをオン状態にセットする。
CPU71はモード演出フラグのオン状態では完全外れβ用の変動開始コマンド#01を受信することに基づいて装飾図柄遊技でモード演出を発生させ、装飾図柄遊技でモード演出を発生させることに基づいて演出カウンタSN1を「0」にリセットする。このモード演出フラグのオン状態ではCPU71はステップS282からステップS299へ移行し、演出カウンタSN1のリセット結果をROM72に予め決められた限度値「0」と比較する。この場合にはステップS299で「SN1=0」を判断し、ステップS300でフラグ格納部152の図柄モードフラグをオフ状態にリセットすることに基づいて図柄モードを無効化し、ステップS301でフラグ格納部152のアニメモードフラグをオン状態にセットすることに基づいてアニメーションモードを有効化する。そして、ステップS302でカウンタ格納部153のモード変更カウンタSN2に初期値「50」をセットし、ステップS303でフラグ格納部152のモード演出フラグをオフ状態にリセットする。この初期値はROM72に予め記録されたものであり、遊技モードをアニメーションモードから図柄モードに復帰させるための装飾図柄遊技の実行回数に相当する。
CPU71はランダムカウンタSR4の検出結果が「7」でないときにはステップS289で表示モードを図柄モードからアニメーションモードに変更しないことを判定し、ステップS292でカウンタ格納部154からランダムカウンタSR5の計測結果を検出する。そして、ステップS293でROM72から図20の(b)のダミーモード演出テーブルを検出し、図44のステップS294でダミーモード演出テーブルからランダムカウンタSR5の検出結果に応じたダミーモード演出の演出内容を選択する。例えばランダムカウンタSR5の検出結果が「5」であるときにはダミーモード演出1が選択され、ランダムカウンタSR5の検出結果が「10」であるときにはダミーモード演出2が選択され、ランダムカウンタSR5の検出結果が「20」であるときにはダミーモード演出を発生させないことが選択される。
CPU71は図44のステップS294でダミーモード演出の演出内容を選択すると、ステップS295でダミーモード演出の選択結果をダミーモード演出1と比較する。ここでダミーモード演出の選択結果がダミーモード演出1であることを判断したときにはステップS296へ移行し、フラグ格納部152のダミーモード演出フラグ1をオン状態にセットする。
CPU71はステップS295でダミーモード演出の選択結果がダミーモード演出1ではないことを判断すると、ステップS297でダミーモード演出の選択結果をダミーモード演出2と比較する。ここでダミーモード演出の選択結果がダミーモード演出2であることを判断したときにはステップS298へ移行し、フラグ格納部154のダミーモード演出フラグ2をオン状態にセットする。
[13−3−2]図柄モード変更処理
図45はステップS265の図柄モード変更処理の詳細を示すものであり、CPU71はステップS311でフラグ格納部152のアニメモードフラグの設定状態を判断する。例えばアニメーションモードの設定状態ではステップS311でフラグ格納部152のアニメモードフラグがオン状態にセットされていることを判断し、ステップS312へ移行する。このアニメモードフラグは図39のステップS202の初期設定処理でオフ状態にリセットされるものであり、電源投入直後には表示モードがアニメーションモードに初期設定されない。
CPU71は図45のステップS312へ移行すると、カウンタ格納部153のモード変更カウンタSN2の計測結果を「0」と比較する。このモード変更カウンタSN2はアニメーションモードの設定状態で装飾図柄遊技が実行されることに基づいて単位値「1」だけ減算されるものであり、CPU71はステップS312で「SN2=0」を判断したときにはステップS313へ移行する。ここでフラグ格納部152の図柄モードフラグをオン状態にセットすることに基づいて図柄モードを有効化し、ステップS314でフラグ格納部152のアニメモードフラグをオフ状態にリセットすることに基づいてアニメーションモードを無効化する。
[13−3−3]装飾図柄遊技開始処理
図46はステップS266の装飾図柄遊技開始処理の詳細を示すものであり、CPU71はステップS321でフラグ格納部152の図柄モードフラグの設定状態を判断する。例えば図柄モードが設定されている状態ではステップS321でフラグ格納部152の図柄モードフラグがオン状態にセットされていることを判断し、ステップS322へ移行する。
CPU71はステップS322へ移行すると、コマンド格納部151から図柄情報コマンドの受信結果を検出する。そして、ステップS323へ移行し、図柄情報コマンドの検出結果が確変大当り図柄であるか否かを判断する。例えば図柄情報コマンドの検出結果が「9000(h)」であるときには確変大当り図柄であることを判断し、ステップS324の確変大当り図柄設定処理で装飾図柄を確変大当りの組合せに設定する。
図47はステップS324の確変大当り図柄設定処理の詳細を示すものであり、CPU71はステップS351でROM72から図23の(a)の確変大当り図柄テーブルを検出する。そして、図47のステップS352でカウンタ格納部154からランダムカウンタSR1の計測結果を検出し、ステップS353へ移行する。ここでランダムカウンタSR1の検出結果に応じた数字要素を確変大当り図柄テーブルから選択し、左列の数字要素と中列の数字要素と右列の数字要素のそれぞれを数字要素の選択結果に設定することで装飾図柄を確変大当りの組合せに設定する。次にステップS354へ移行し、確定図柄格納部155に確変大当り図柄の組合せの設定結果を記録する。例えばランダムカウンタSR1の検出結果が「200」であるときには数字要素「7」が選択され、各列の数字要素が「7」に設定されることで装飾図柄が確変大当りの組合せ「777」に設定される。
CPU71は図46のステップS323で図柄情報コマンドの検出結果が確変大当り図柄ではないことを判断すると、ステップS325で図柄情報コマンドの検出結果が通常大当り図柄であるか否かを判断する。例えば図柄情報コマンドの検出結果が「9001(h)」であるときには通常大当り図柄であることを判断し、ステップS326の通常大当り図柄設定処理で装飾図柄を通常大当りの組合せに設定する。
図48はステップS326の通常大当り図柄設定処理の詳細を示すものであり、CPU71はステップS361でROM72から図23の(b)の通常大当り図柄テーブルを検出する。そして、図48のステップS362でカウンタ格納部154からランダムカウンタSR1の計測結果を検出し、ステップS363へ移行する。ここでランダムカウンタSR1の検出結果に応じた数字要素を通常大当り図柄テーブルから選択し、左列の数字要素と中列の数字要素と右列の数字要素のそれぞれを数字要素の選択結果に設定することで装飾図柄を通常大当りの組合せに設定する。次にステップS364へ移行し、確定図柄格納部155に装飾図柄の設定結果を記録する。例えばランダムカウンタSR1の検出結果が「200」であるときには数字要素「6」が選択され、各列の数字要素が「6」に設定されることで装飾図柄が通常大当りの組合せ「666」に設定される。
CPU71は図46のステップS325で図柄情報コマンドの検出結果が通常大当り図柄ではないことを判断すると、ステップS327でコマンド格納部151から変動開始コマンドの受信結果を検出する。そして、ステップS328で変動開始コマンドの検出結果からEXTデータを検出し、EXTデータの検出結果をROM72に予め記録された外れリーチ判定値「10(h)」「20(h)」「30(h)」「40(h)」のそれぞれと比較する。ここでEXTデータの検出結果が外れリーチ判定値「10(h)」〜「40(h)」のいずれかと同一であることを判断したときにはステップS329の外れリーチ図柄設定処理へ移行し、装飾図柄を外れリーチの組合せに設定する。
図49はステップS329の外れリーチ図柄設定処理の詳細を示すものであり、CPU71はステップS371でROM72から図23の(c)の左図柄テーブルを検出し、図49のステップS372でROM72から図23の(d)の中図柄テーブルを検出する。そして、図49のステップS373でカウンタ格納部154からランダムカウンタSR1の計測結果を検出し、ステップS374で左図柄テーブルからランダムカウンタSR1の検出結果に応じた数字要素を選択し、左列の数字要素および右列の数字要素のそれぞれを共通の数字要素の選択結果に設定する。例えば「SR1=200」であるときには数字要素「6」が選択され、左列の数字要素および右列の数字要素のそれぞれが「6」に設定される。
CPU71はステップS374で左列の数字要素および右列の数字要素のそれぞれを設定すると、ステップS375でカウンタ格納部154からランダムカウンタSR2の計測結果を検出する。そして、ステップS376で中図柄テーブルからランダムカウンタSR2の検出結果に応じた加算要素を選択し、ステップS377で左列の数字要素の設定結果に加算要素の選択結果を加算することで加算値K1を演算する。次にステップS378で加算値K1の演算結果を「7」と比較し、加算値K1の演算結果が「7」以下であるときにはステップS380へ移行する。ここで加算値K1の演算結果を左列の数字要素の設定結果と比較し、両者が相違しているときにはステップS381で加算値K1の演算結果を中列の数字要素に設定し、両者が同一であるときにはステップS382で加算値K1の演算結果の次の数字要素を中列の数字要素に設定する。
CPU71はステップS381またはステップS382で中列の数字要素を設定すると、ステップS383で左列の数字要素の設定結果と中列の数字要素の設定と右列の数字要素の設定結果のそれぞれを外れリーチの組合せとして確定図柄格納部155に格納する。例えば左列の数字要素の設定結果が「7」で加算値K1の演算結果が「6」であるときには中列の数字要素が「6」に設定され、左列の数字要素の設定結果が「7」で加算値K1の演算結果が「7」であるときには中列の数字要素が「7」の次の「1」に設定される。
CPU71はステップS378で加算値K1の演算結果が「7」より大きいことを判断すると、ステップS379で加算値K1の演算結果から「7」を減算することで減算値K2を演算する。そして、ステップS380で減算値K2の演算結果を左列の数字要素の設定結果と比較し、両者が相違しているときにはステップS381で減算値K2の演算結果を中列の数字要素に設定し、両者が同一であるときにはステップS382で減算値K2の演算結果の次の数字要素を中列の数字要素に設定する。次にステップS383へ移行し、左列の数字要素の設定結果と中列の数字要素の設定と右列の数字要素の設定結果のそれぞれを外れリーチの組合せとして確定図柄格納部155に格納する。
CPU71は図46のステップS328でEXTデータの検出結果が外れリーチ判定値「10(h)」〜「40(h)」のいずれとも相違していることを判断すると、ステップS330の完全外れ図柄設定処理へ移行し、装飾図柄を完全外れの組合せに設定する。図50はステップS330の完全外れ図柄設定処理の詳細を示すものであり、CPU71はステップS391でROM72から図23の(c)の左図柄テーブルを検出し、図50のステップS392でROM72から図23の(d)の中図柄テーブルを検出し、図50のステップS393でROM72から図23の(e)の右図柄テーブルを検出する。そして、図50のステップS394でカウンタ格納部154からランダムカウンタSR1の計測結果を検出し、ステップS395で左図柄テーブルからランダムカウンタSR1の検出結果に応じた数字要素を選択し、左列の数字要素を数字要素の選択結果に設定する。例えば「SR1=200」であるときには数字要素「6」が選択され、左列の数字要素が「6」に設定される。
CPU71はステップS395で左列の数字要素を設定すると、ステップS396でカウンタ格納部154からランダムカウンタSR2の計測結果を検出する。そして、ステップS397で中図柄テーブルからランダムカウンタSR2の検出結果に応じた加算要素を選択し、ステップS398で左列の数字要素の設定結果に加算要素の選択結果を加算することで加算値K1を演算する。次にステップS399へ移行し、加算値K1の演算結果を「7」と比較する。ここで加算値K1の演算結果が「7」以下であることを判断したときにはステップS401へ移行し、加算値K1の演算結果を中列の数字要素に設定する。また、加算値K1の演算結果が「7」より大きいことを判断したときにはステップS400で加算値K1の演算結果から「7」を減算することで減算値K2を演算し、ステップS401で減算値K2の演算結果を中列の数字要素に設定する。例えば加算値K1の演算結果が「7」であるときには中列の数字要素が加算値「7」に設定され、加算値K1の演算結果が「13」であるときには中列の数字要素が加算値「13」から「7」を減算した減算値「6」に設定される。
CPU71はステップS401で中列の数字要素を設定すると、ステップS402でカウンタ格納部154からランダムカウンタSR3の計測結果を検出する。そして、ステップS403で右図柄テーブルからランダムカウンタSR3の検出結果に応じた加算要素を選択し、ステップS404で左列の数字要素の設定結果に加算要素の選択結果を加算することで加算値K3を演算する。次にステップS405で加算値K3の演算結果を「7」と比較し、加算値K3の演算結果が「7」以下であるときにはステップS407へ移行する。ここで加算値K3の演算結果を左列の数字要素の設定結果と比較し、両者が相違しているときにはステップS408で加算値K3の演算結果を右列の数字要素に設定し、両者が同一であるときにはステップS409で加算値K3の演算結果の次の数字要素を右列の数字要素に設定する。
CPU71はステップS408またはステップS409で右列の数字要素を設定すると、ステップS410で左列の数字要素の設定結果と中列の数字要素の設定と右列の数字要素の設定結果のそれぞれを完全外れ図柄の組合せとして確定図柄格納部155に格納する。例えば左列の数字要素の設定結果が「7」で加算値K3の演算結果が「1」であるときには右列の数字要素が「1」に設定され、左列の数字要素の設定結果が「7」で加算値K3の演算結果が「7」であるときには右列の図柄要素が加算値「7」の次の「1」に設定される。
CPU71はステップS405で加算値K3の演算結果が「7」より大きいことを判断すると、ステップS406で加算値K3の演算結果から「7」を減算することで減算値K4を演算する。そして、ステップS407で減算値K4の演算結果を左列の数字要素の設定結果と比較し、両者が相違しているときにはステップS408で減算値K4の演算結果を右列の数字要素に設定し、両者が同一であるときにはステップS409で減算値K4の演算結果の次の数字要素を右列の数字要素に設定する。次にステップS410へ移行し、左列の数字要素の設定結果と中列の数字要素の設定と右列の数字要素の設定結果のそれぞれを完全外れ図柄の組合せとして確定図柄格納部155に格納する。
CPU71は図46のステップS324の確変大当り図柄設定処理とステップS326の通常大当り図柄設定処理とステップS329の外れリーチ図柄設定処理とステップS330の完全外れ図柄設定処理のいずれかを終えると、ステップS331でROM72から図14の図柄モード用のプロセスデータ選択テーブルを検出する。そして、図46のステップS332でコマンド格納部151から変動開始コマンドの受信結果を検出し、変動開始コマンドの検出結果からEXTデータを検出する。次にステップS333で図柄モード用のプロセスデータ選択テーブルからEXTデータの検出結果に応じたプロセスデータ番号を選択し、ステップS334で図柄モード用のプロセスデータ選択テーブルからプロセスデータ番号の選択結果に応じたプロセスデータを選択する。
CPU71は図46のステップS334で図柄モード用のプロセスデータを選択すると、ステップS335でROM72から図21の(a)の図柄モード用のビデオデータテーブルを検出する。そして、図46のステップS336へ移行し、図柄モード用のビデオデータテーブルからEXTデータの検出結果に応じたビデオデータ番号を選択する。
CPU71はアニメーションモードが設定されている状態では図46のステップS321でフラグ格納部152の図柄モードフラグがオフ状態にリセットされていることを判断し、ステップS341でROM72から図17のアニメーションモード用のプロセスデータ選択テーブルを検出する。そして、図46のステップS342でコマンド格納部151から変動開始コマンドの受信結果を検出し、変動開始コマンドの検出結果からEXTデータを検出する。次にステップS343でアニメーションモード用のプロセスデータ選択テーブルからEXTデータの検出結果に応じたプロセスデータ番号を選択し、ステップS344でアニメーションモード用のプロセスデータ選択テーブルからプロセスデータ番号の選択結果に応じたプロセスデータを選択する。
CPU71は図46のステップS344でアニメーションモード用のプロセスデータを選択すると、ステップS345でROM72から図21の(b)のアニメーションモード用のビデオデータテーブルを検出する。そして、図46のステップS346へ移行し、アニメーションモード用のビデオデータテーブルからEXTデータの検出結果に応じたビデオデータ番号を選択する。
CPU71はステップS336またはステップS346でビデオデータ番号を選択すると、ステップS337でタイマ格納部153の変動時間タイマST1にROM72に予め記録された初期値「0」をセットする。次にステップS338で表示制御回路80にビデオデータ番号の選択結果を送信し、ステップS339で表示制御回路80に再生開始コマンドを送信する。この表示制御回路80はCPU71からのビデオデータ番号を受信したときにはVROMからビデオデータ番号の受信結果に応じたビデオデータを選択し、CPU71からの再生開始コマンドを受信したときにはビデオデータの選択結果を再生する。即ち、図柄モードが設定されている状態では装飾図柄表示器33に変動開始コマンドのEXTデータに応じた図柄モード用の背景映像が表示され、アニメーションモードが設定されている状態では装飾図柄表示器33に変動開始コマンドのEXTデータに応じたアニメーションモード用の背景映像が表示される。
CPU71はステップS339で再生開始コマンドを送信すると、ステップS340で表示制御回路80に保留消去コマンドを送信する。この表示制御回路80はCPU71からの保留消去コマンドを受信したときには装飾図柄表示器33の保留表示領域34から1個の保留絵柄35を消去する。
[13−3−4]装飾図柄遊技中処理
図43のステップS268の装飾図柄遊技中処理はタイマ格納部153の変動時間タイマST1に単位時間を加算することに基づいて装飾図柄遊技の経過時間を計測し、タイマ格納部153の変動時間タイマST1の加算結果がプロセスデータの設定結果に応じた複数のプロセスタイマ設定値のいずれかに一致しているときにはプロセスデータの設定結果から変動時間タイマST1の加算結果に応じた表示制御データと音声制御データと電飾制御データのそれぞれを検出し、表示制御回路80に表示制御データの検出結果を送信し、音声制御回路90に音声制御データの検出結果を送信し、電飾制御回路100に電飾制御データの検出結果を送信するものであり、装飾図柄遊技は表示制御回路80が装飾図柄表示器33の表示内容を表示制御データの受信結果に基づいて制御し、音声制御回路90が両スピーカ14のそれぞれを音声制御データの受信結果に基づいて制御し、電飾制御回路100が複数の電飾LED17のそれぞれを電飾制御データの受信結果に基づいて制御することで実行される。
図51は装飾図柄遊技中処理のうち装飾図柄表示器33の表示内容を制御するための処理内容を示すものであり、CPU71はステップS421でタイマ格納部153の変動時間タイマST1に単位時間を加算することに基づいて装飾図柄遊技の経過時間を計測する。そして、ステップS422へ移行し、フラグ格納部152の図柄モードフラグの設定状態を判断する。例えば図柄モードが設定されているときにはフラグ格納部152の図柄モードフラグがオン状態にセットされていることを判断してステップS423へ移行し、アニメーションモードが設定されているときにはフラグ格納部152の図柄モードフラグがオフ状態にリセットされていることを判断してステップS445へ移行する。
CPU71はステップS423へ移行すると、プロセスデータの設定結果からVoコマンド用のプロセスタイマ設定値を検出し、Voコマンド用のプロセスタイマ設定値の検出結果を変動時間タイマST1の加算結果と比較する。このVoコマンド用のプロセスタイマ設定値は図柄モード用のプロセスデータ#Z00〜#Z41のそれぞれに設定されたものであり、CPU71は変動時間タイマST1の加算結果がプロセスデータの設定結果に応じたVoコマンド用のプロセスタイマ設定値に到達したことを判断したときにはステップS424へ移行し、表示制御回路80にVoコマンドを送信する。すると、表示制御回路80はVROMからVoコマンドに応じた映像データを検出し、図52の(a)に示すように、映像データの検出結果をビデオデータに重ねることに基づいて装飾図柄表示器33の表示位置Sにボーカル担当の人物図柄Voを静止状態で表示する。
CPU71は図51のステップS425へ移行すると、プロセスデータの設定結果から全図変動開始コマンド用のプロセスタイマ設定値を検出し、全図変動開始コマンド用のプロセスタイマ設定値の検出結果を変動時間タイマST1の加算結果と比較する。この全図変動開始コマンド用のプロセスタイマ設定値は図柄モード用のプロセスデータ#Z00〜#Z41のそれぞれに設定されたものであり、CPU71は変動時間タイマST1の加算結果がプロセスデータの設定結果に応じた全図変動開始コマンド用のプロセスタイマ設定値に到達したことを判断したときにはステップS426へ移行し、表示制御回路80に全図変動開始コマンドを送信する。すると、表示制御回路80はVROMから全図柄変動開始コマンドに応じた映像データを検出し、図52の(b)に示すように、映像データの検出結果をビデオデータに重ねることに基づいて図装飾図柄表示器33の表示位置Lに左列の数字要素を変動状態で表示開始し、表示位置Cに中列の数字要素を変動状態で表示開始し、表示位置Rに右列の数字要素を変動状態で表示開始する。
CPU71は図51のステップS427へ移行すると、プロセスデータの設定結果から左列の変動停止コマンド用のプロセスタイマ設定値を検出し、左列の変動停止コマンド用のプロセスタイマ設定値の検出結果を変動時間タイマST1の加算結果と比較する。この左列の変動停止コマンド用のプロセスタイマ設定値は図柄モード用のプロセスデータ#Z00〜#Z41のそれぞれに設定されたものであり、CPU71は変動時間タイマST1の加算結果がプロセスデータの設定結果に応じた左列の変動停止コマンド用のプロセスタイマ設定値に到達したことを判断したときにはステップS428へ移行し、確定図柄格納部155から左列の数字要素の設定結果を検出する。そして、左列の数字要素の検出結果を表示制御回路80に送信し、ステップS429で表示制御回路80に左列の変動停止コマンドを送信する。すると、表示制御回路80は左列の数字要素の変動表示を受信結果で停止し、図52の(c)に示すように、装飾図柄表示器33の表示位置Lに左列の数字要素の受信結果を静止状態で表示する。
CPU71は図51のステップS430へ移行すると、プロセスデータの設定結果から右列の変動停止コマンド用のプロセスタイマ設定値を検出し、右列の変動停止コマンド用のプロセスタイマ設定値の検出結果を変動時間タイマST1の加算結果と比較する。この右列の変動停止コマンド用のプロセスタイマ設定値は図柄モード用のプロセスデータ#Z00〜#Z41のそれぞれに設定されたものであり、CPU71は変動時間タイマST1の加算結果がプロセスデータの設定結果に応じた右列の変動停止コマンド用のプロセスタイマ設定値に到達したことを判断したときにはステップS431へ移行し、確定図柄格納部155から右列の数字要素の設定結果を検出する。そして、右列の数字要素の検出結果を表示制御回路80に送信し、ステップS432で表示制御回路80に右列の変動停止コマンドを送信する。すると、表示制御回路80は右列の数字要素の変動表示を受信結果で停止し、図52の(d)に示すように、装飾図柄表示器33の表示位置Rに右列の数字要素の受信結果を静止状態で表示する。
CPU71は図51のステップS433へ移行すると、コマンド格納部151から変動開始コマンドの受信結果を検出する。そして、変動開始コマンドの検出結果からEXTデータを検出し、EXTデータの検出結果をROM72に予め記録された完全外れ判定値「00(h)」および「01(h)」のそれぞれと比較する。例えば外れリーチ用のプロセスデータ#Z10と#Z20と#Z30と#Z40のいずれかが設定されている場合または大当り用のプロセスデータ#Z11と#Z21と#Z31と#Z41のいずれかが設定されている場合にはステップS433でEXTデータの検出結果が完全外れ判定値「00(h)」および「01(h)」のいずれとも相違していることを判断し、ステップS434へ移行する。
CPU71はステップS434へ移行すると、プロセスデータの設定結果から中列の低速変動コマンド用のプロセスタイマ設定値を検出し、中列の低速変動コマンド用のプロセスタイマ設定値の検出結果を変動時間タイマST1の加算結果と比較する。この中列の低速変動コマンド用のプロセスタイマ設定値はプロセスデータ#Z10と#Z20と#Z30と#Z40と#Z11と#Z21と#Z31と#Z41のそれぞれに設定されたものであり、CPU71は変動時間タイマST1の加算結果がプロセスデータの設定結果に応じた中列の低速変動コマンド用のプロセスタイマ設定値に到達したことを判断したときにはステップS435へ移行し、表示制御回路80に中列の低速変動コマンドを送信する。すると、表示制御回路80は中列の数字要素の変動速度を全図変動開始コマンドに応じた変動速度に比べて遅め、装飾図柄表示器33の表示位置Cに中列の数字要素を低速変動状態で表示する。この変動速度とは数字要素が次の数字要素に切換えられる時間を称する。
CPU71は図51のステップS436へ移行すると、プロセスデータの設定結果から中列の変動停止コマンド用のプロセスタイマ設定値を検出し、中列の変動停止コマンド用のプロセスタイマ設定値の検出結果を変動時間タイマST1の加算結果と比較する。この中列の変動停止コマンド用のプロセスタイマ設定値は図柄モード用のプロセスデータ#Z00〜#Z41のそれぞれに設定されたものであり、CPU71は変動時間タイマST1の加算結果がプロセスデータの設定結果に応じた中列の変動停止コマンド用のプロセスタイマ設定値に到達したことを判断したときにはステップS437へ移行し、確定図柄格納部155から中列の数字要素の設定結果を検出する。そして、中列の数字要素の検出結果を表示制御回路80に送信し、ステップS438で表示制御回路80に中列の変動停止コマンドを送信する。すると、表示制御回路80は中列の数字要素の変動表示を受信結果で停止し、図52の(e)に示すように、装飾図柄表示器33の表示位置Cに中列の数字要素の受信結果を静止状態で表示する。この最終の中列の数字要素が変動停止した状態では、図4の(b)〜(e)に示すように、装飾図柄表示器33に装飾図柄が確定図柄格納部155に記録された確変大当りの組合せと通常大当りの組合せと外れリーチの組合せと完全外れの組合せのいずれかで静止表示され、メイン制御回路50の判定結果が装飾図柄の組合せから遊技者に報知される。
CPU71は図51のステップS439へ移行すると、コマンド格納部152のモード演出フラグの設定状態を判断する。このステップS439でコマンド格納部152のモード演出フラグがオン状態にセットされていることを判断したときにはステップS440のモード演出処理へ移行し、コマンド格納部152のモード演出フラグがオフ状態にリセットされていることを判断したときにはステップS441でコマンド格納部152のダミーモード演出フラグ2の設定状態を判断する。このステップS441でコマンド格納部152のダミーモード演出フラグ2がオン状態にセットされていることを判断したときにはステップS442のダミーモード演出処理2へ移行し、コマンド格納部152のダミーモード演出フラグ2がオフ状態にリセットされていることを判断したときにはステップS443へ移行する。このステップS443でコマンド格納部152のダミーモード演出フラグ1の設定状態を判断し、コマンド格納部152のダミーモード演出フラグ1がオン状態にセットされていることを判断したときにはステップS444のダミーモード演出処理1へ移行する。
[13−3−4−1]モード演出処理
図53はステップS440のモード演出処理の詳細を示すものであり、CPU71はステップS461でコマンド格納部151から変動開始コマンドの受信結果を検出する。そして、変動開始コマンドの検出結果からEXTデータを検出し、EXTデータの検出結果をROM72に予め記録された特定の完全外れ判定値「01(h)」と比較する。このステップS461はフラグ格納部152のモード演出フラグがオン状態にセットされている場合に実行されるものであり、フラグ格納部152のモード演出フラグは図44のアニメモード変更処理で変動開始コマンドのEXTデータが特定の完全外れ判定値「01(h)」であることを条件に抽選でオン状態にセットされる。即ち、CPU71は図44のアニメモード変更処理でフラグ格納部152のモード演出フラグをオン状態にセットしたときにはモード演出フラグをオン状態にセットした今回の装飾図柄遊技のステップS461でEXTデータの検出結果が特定の完全外れ判定値「01(h)」と同一であることを判断し、ステップS462へ移行する。
CPU71はステップS462へ移行すると、変動時間タイマST1の加算結果をROM72に予め記録された演出開始値1と比較する。この演出開始値1は、図15の(b)に示すように、完全外れβ用のプロセスデータ#Z01のうち最終の中列の変動停止コマンド用のプロセスタイマ設定値PT015に比べて大きく設定されたものであり、CPU71は図53のステップS462で「ST1=演出開始値1」を判断したときにはステップS463へ移行し、表示制御回路80に右列の消去コマンドを送信する。そして、ステップS464で表示制御回路80に中列の移動コマンドを送信し、ステップS465で表示制御回路80に左列の移動コマンドを送信し、ステップS466で表示制御回路80に人物図柄Voの移動コマンドを送信し、ステップS467で表示制御回路80に人物図柄Gtの表示コマンドを送信する。
図54は表示制御回路80が右列の消去コマンド〜人物図柄Gtの表示コマンドのそれぞれを受信することに基づいて装飾図柄表示器33に表示する映像を示している。表示制御回路80は、図54の(a)に示すように、右列の消去コマンドを受信したときには表示位置Rに停止表示している右列の数字要素を消去し、図54の(b)に示すように、中列の移動コマンドを受信したときには表示位置Cに停止表示している中列の数字要素を表示位置Rに移動させ、図54の(c)に示すように、左列の移動コマンドを受信したときには表示位置Lに停止表示している左列の数字要素を表示位置Cに移動させ、図54の(d)に示すように、人物図柄Voの移動コマンドを受信したときには表示位置Sに表示している人物図柄Voを表示位置Lに移動させる。この表示制御回路80は人物図柄Gtの表示コマンドを受信したときにはVROMから人物図柄Gtの表示コマンドに応じた映像データを検出し、図54の(e)に示すように、映像データの検出結果に基づいてギター担当の人物図柄Gtを表示位置Sに静止状態で表示する。即ち、左列の数字要素と中列の数字要素と右列の数字要素が完全外れの組合せで変動停止した後には人物図柄Voと左列の数字要素と中列の数字要素と右列の数字要素のそれぞれが時計回り方向へ移動し、1個の数字要素が消去されて人物図柄Gtが表示位置Sに出現する差替映像が表示される。
CPU71は図53のステップS468へ移行すると、変動時間タイマST1の加算結果をROM72に予め記録された演出開始値2と比較する。この演出開始値2は演出開始値1に比べて大きく設定されたものであり、CPU71はステップS468で「ST1=演出開始値2」を判断したときにはステップS469へ移行し、表示制御回路80に右列の消去コマンドを送信する。そして、ステップS470で表示制御回路80に中列の移動コマンドを送信し、ステップS471で表示制御回路80に人物図柄Voの移動コマンドを送信し、ステップS472で表示制御回路80に人物図柄Gtの移動コマンドを送信し、ステップS473で表示制御回路80に人物図柄Baの表示コマンドを送信する。
図55は表示制御回路80が右列の消去コマンド〜人物図柄Baの表示コマンドのそれぞれを受信することに基づいて装飾図柄表示器33に表示する映像を示している。表示制御回路80は、図55の(a)に示すように、右列の消去コマンドを受信したときには表示位置Rに停止表示している右列の数字要素を消去し、図55の(b)に示すように、中列の移動コマンドを受信したときには表示位置Cに停止表示している中列の数字要素を表示位置Rに移動させ、図55の(c)に示すように、左列の移動コマンドを受信したときには表示位置Lに停止表示している人物図柄Voを表示位置Cに移動させ、図55の(d)に示すように、人物図柄Gtの移動コマンドを受信したときには表示位置Sに表示している人物図柄Gtを表示位置Lに移動させる。この表示制御回路80は人物図柄Baの表示コマンドを受信したときにはVROMから人物図柄Baの表示コマンドに応じた映像データを検出し、図55の(e)に示すように、映像データの検出結果に基づいてベース担当の人物図柄Baを表示位置Sに静止状態で表示する。即ち、人物図柄Gtが表示位置Sに出現した後には表示位置Sの人物図柄Gtと表示位置Lの人物図柄Voと表示位置Cの数字要素と表示位置Rの数字要素のそれぞれが時計回り方向へ移動し、1個の数字要素が消去されて新たな人物図柄Baが表示位置Sに出現する差替映像が表示される。
CPU71は図53のステップS474へ移行すると、変動時間タイマST1の加算結果をROM72に予め記録された演出開始値3と比較する。この演出開始値3は演出開始値2に比べて大きく設定されたものであり、CPU71はステップS474で「ST1=演出開始値3」を判断したときにはステップS475へ移行し、表示制御回路80に右列の消去コマンドを送信する。そして、ステップS476で表示制御回路80に人物図柄Voの移動コマンドを送信し、ステップS477で表示制御回路80に人物図柄Gtの移動コマンドを送信し、ステップS478で表示制御回路80に人物図柄Baの移動コマンドを送信し、ステップS479で表示制御回路80に人物図柄Drの表示コマンドを送信し、ステップS480で演出カウンタSN1を「0」にリセットする。
図56は表示制御回路80が右列の消去コマンド〜人物図柄Drの表示コマンドのそれぞれを受信することに基づいて装飾図柄表示器33に表示する映像を示している。表示制御回路80は、図56の(a)に示すように、右列の消去コマンドを受信したときには表示位置Rに停止表示している数字要素を消去し、図56の(b)に示すように、人物図柄Voの移動コマンドを受信したときには表示位置Cに停止表示している人物図柄Voを表示位置Rに移動させ、図56の(c)に示すように、人物図柄Gtの移動コマンドを受信したときには表示位置Lに停止表示している人物図柄Gtを表示位置Cに移動させ、図56の(d)に示すように、人物図柄Baの移動コマンドを受信したときには表示位置Sに表示している人物図柄Baを表示位置Lに移動させる。この表示制御回路80は人物図柄Drの表示コマンドを受信したときにはVROMから人物図柄Drの表示コマンドに応じた映像データを検出し、図56の(e)に示すように、映像データの検出結果に基づいてドラム担当の人物図柄Drを表示位置Sに静止状態で表示する。
即ち、人物図柄Baが表示位置Sに出現した後には表示位置Sの人物図柄Baと表示位置Lの人物図柄Gtと表示位置Cの人物図柄Voと表示位置Rの数字要素のそれぞれが時計回り方向へ移動し、1個の数字要素が消去されて新たな人物図柄Drが表示位置Sに出現する差替映像が表示され、アニメーションモードで使用される人物図柄Vo〜Drの全てが同一の画面上に表示される。この3回の差替映像は全差替演出の映像に相当するものであり、全差替演出の映像は図柄モードに換えてアニメーションモードを設定することが判定された今回の装飾図柄遊技で左列の数字要素と中列の数字要素と右列の数字要素の全てが変動停止した後に表示される。この全差替演出では数字要素を消去して絵柄要素を出現させる差替映像が数字要素の個数「3」に相当する3回だけ繰返し表示されることに基づいて3個の数字要素の全部が絵柄要素に差替えられ、アニメーションモードで使用される人物図柄Vo〜Drの全てが同時に表示される。
[13−3−4−2]ダミーモード演出処理2
図57はステップS442のダミーモード演出処理2の詳細を示すものであり、CPU71はステップS491でコマンド格納部151から変動開始コマンドの受信結果を検出する。そして、変動開始コマンドの検出結果からEXTデータを検出し、EXTデータの検出結果を特定の完全外れ判定値「01(h)」と比較する。このステップS491はフラグ格納部152のダミーモード演出フラグ2がオン状態にセットされている場合に実行されるものであり、フラグ格納部152のダミーモード演出フラグ2は図44のアニメモード変更処理で変動開始コマンドのEXTデータが特定の完全外れ判定値「01(h)」であることを条件に抽選でオン状態にセットされる。即ち、CPU71は図44のアニメモード変更処理でフラグ格納部152のダミーモード演出フラグ2をオン状態にセットしたときにはダミーモード演出フラグ2をオン状態にセットした今回の装飾図柄遊技のステップS491でEXTデータの検出結果が特定の完全外れ判定値「01(h)」と同一であることを判断し、ステップS492へ移行する。
CPU71はステップS492へ移行すると、変動時間タイマST1の加算結果を演出開始値1と比較する。ここで「ST1=演出開始値1」を判断したときにはステップS493へ移行し、表示制御回路80に右列の消去コマンドを送信する。そして、ステップS494で表示制御回路80に中列の移動コマンドを送信し、ステップS495で表示制御回路80に左列の移動コマンドを送信し、ステップS496で表示制御回路80に人物図柄Voの移動コマンドを送信し、ステップS497で表示制御回路80に人物図柄Gtの表示コマンドを送信する。図54は表示制御回路80がダミーモード演出処理2で装飾図柄表示器33に表示する1回目の差替映像を示すものであり、ダミーモード演出処理2では左列の数字要素と中列の数字要素と右列の数字要素が完全外れの組合せで変動停止した後で人物図柄Voと左列の数字要素と中列の数字要素と右列の数字要素のそれぞれが時計回り方向へ移動し、1個の数字要素が消去されて新たな人物図柄Gtが表示位置Sに出現する差替映像が表示される。
CPU71は図57のステップS498へ移行すると、変動時間タイマST1の加算結果を演出開始値2と比較する。ここで「ST1=演出開始値2」を判断したときにはステップS499へ移行し、表示制御回路80に右列の消去コマンドを送信する。そして、ステップS500で表示制御回路80に中列の移動コマンドを送信し、ステップS501で表示制御回路80に人物図柄Voの移動コマンドを送信し、ステップS502で表示制御回路80に人物図柄Gtの移動コマンドを送信する。次にステップS503で表示制御回路80に人物図柄Baの表示コマンドを送信し、ステップS504でフラグ格納部152のダミーモード演出フラグ2をオフ状態にリセットする。図55は表示制御回路80がダミーモード演出処理2で装飾図柄表示器33に表示する2回目の差替映像を示すものであり、ダミーモード演出処理2では人物図柄Gtが表示位置Sに出現した後で表示位置Sの人物図柄Gtと表示位置Lの人物図柄Voと表示位置Cの数字要素と表示位置Rの数字要素のそれぞれが時計回り方向へ移動し、1個の数字要素が消去されて新たな人物図柄Baが表示位置Sに出現する差替映像が表示される。
1回目の差替映像および2回目の差替映像は一部差替演出に相当するものであり、一部差替演出の映像は図柄モードに換えてアニメーションモードを設定しないことが判定された今回の装飾図柄遊技で左列の数字要素と中列の数字要素と右列の数字要素の全てが変動停止した後に表示される。この一部差替演出では差替映像が数字要素の個数「3」に比べて少ない2回だけ発生することに基づいて3個の数字要素の1個を残して残りの2個が絵柄要素に差替えられ、アニメーションモードで使用される人物図柄Vo〜Drのうちドラムを担当する人物図柄Drのみが画面上に表示されない。
[13−3−4−3]ダミーモード演出処理1
図58はステップS444のダミーモード演出処理1の詳細を示すものであり、CPU71はステップS511でコマンド格納部151から変動開始コマンドの受信結果を検出する。そして、変動開始コマンドの検出結果からEXTデータを検出し、EXTデータの検出結果を特定の完全外れ判定値「01(h)」と比較する。このステップS511はフラグ格納部152のダミーモード演出フラグ1がオン状態にセットされている場合に実行されるものであり、フラグ格納部152のダミーモード演出フラグ1は図44のアニメモード変更処理で変動開始コマンドのEXTデータが特定の完全外れ判定値「01(h)」であることを条件に抽選でオン状態にセットされる。即ち、CPU71は図44のアニメモード変更処理でフラグ格納部152のダミーモード演出フラグ1をオン状態にセットしたときにはダミーモード演出フラグ1をオン状態にセットした今回の装飾図柄遊技のステップS511でEXTデータの検出結果が特定の完全外れ判定値「01(h)」と同一であることを判断し、ステップS512へ移行する。
CPU71はステップS512へ移行すると、変動時間タイマST1の加算結果を演出開始値1と比較する。ここで「ST1=演出開始値1」を判断したときにはステップS513へ移行し、表示制御回路80に右列の消去コマンドを送信する。そして、ステップS514で表示制御回路80に中列の移動コマンドを送信し、ステップS515で表示制御回路80に左列の移動コマンドを送信し、ステップS516で表示制御回路80に人物図柄Voの移動コマンドを送信する。次にステップS517で表示制御回路80に人物図柄Gtの表示コマンドを送信し、ステップS518でフラグ格納部152のダミーモード演出フラグ1をオフ状態にリセットする。図54は表示制御回路80がダミーモード演出処理1で装飾図柄表示器33に表示する映像を示すものであり、ダミーモード演出処理1では左列の数字要素と中列の数字要素と右列の数字要素が完全外れの組合せで変動停止した後で人物図柄Voと左列の数字要素と中列の数字要素と右列の数字要素のそれぞれが時計回り方向へ移動し、1個の数字要素が消去されて新たな人物図柄Gtが表示位置Sに出現する映像が表示される。
1回の差替映像は一部差替演出に相当するものであり、一部差替演出の映像は図柄モードに換えてアニメーションモードを設定しないことが判定された今回の装飾図柄遊技で左列の数字要素と中列の数字要素と右列の数字要素の全てが変動停止した後に表示される。この一部差替演出では差替映像が数字要素の個数「3」に比べて少ない1回だけ発生することに基づいて3個の数字要素の2個を残して残りの1個が絵柄要素に差替えられ、アニメーションモードで使用される人物図柄Vo〜Drのうちベース担当の人物図柄Baおよびドラム担当の人物図柄Drの両者が表示されない。
CPU71はアニメーションモードが設定されているときには図51のステップS422でフラグ格納部152の図柄モードフラグがオフ状態にリセットされていることを判断し、ステップS445へ移行する。ここでプロセスデータの設定結果から全員表示コマンド用のプロセスタイマ設定値を検出し、全員表示コマンド用のプロセスタイマ設定値の検出結果を変動時間タイマST1の加算結果と比較する。この全員表示コマンド用のプロセスタイマ設定値はアニメーションモード用のプロセスデータ#A00〜#A41のそれぞれに設定されたものであり、CPU71は変動時間タイマST1の加算結果がプロセスデータの設定結果に応じた全員表示コマンド用のプロセスタイマ設定値に到達したことを判断したときにはステップS446へ移行し、表示制御回路80に全員表示コマンドを送信する。
表示制御回路80は全員表示コマンドを受信すると、VROMから全員表示コマンドに応じた映像データを検出する。そして、図5の(a)に示すように、映像データの検出結果をビデオデータに重ねることに基づいて装飾図柄表示器33の紹介位置Viに人物図柄Voがマイクを持って立ち、紹介位置Giに人物図柄Gtがギターを持って立ち、紹介位置Biに人物図柄Baがベースを持って立ち、紹介位置Diに人物図柄Drがスティックを持って座る映像を表示する。
CPU71は図51のステップS447へ移行すると、プロセスデータの設定結果から全員消去コマンド用のプロセスタイマ設定値を検出し、全員消去コマンド用のプロセスタイマ設定値の検出結果を変動時間タイマST1の加算結果と比較する。この全員消去コマンド用のプロセスタイマ設定値はアニメーションモード用のプロセスデータ#A00〜#A41のそれぞれに設定されたものであり、CPU71は変動時間タイマST1の加算結果がプロセスデータの設定結果に応じた全員消去コマンド用のプロセスタイマ設定値に到達したことを判断したときにはステップS448へ移行し、表示制御回路80に全員消去コマンドを送信する。
表示制御回路80は全員消去コマンドを受信すると、装飾図柄表示器33の紹介位置Viから人物図柄Voを消去し、紹介位置Giから人物図柄Gtを消去し、紹介位置Biから人物図柄Baを消去し、紹介位置Diから人物図柄Drを消去する。これら人物図柄Vo〜人物図柄Drのそれぞれが消去された状態では装飾図柄表示器33にアニメーションモード用のビデオデータ#VA00〜#VA41のいずれかの再生映像が継続的に表示されており、装飾図柄遊技がアニメーションモード用のビデオデータ#VA00〜#VA41のいずれかの再生映像によって視覚的に演出される。
CPU71は図51のステップS449へ移行すると、コマンド格納部151から変動開始コマンドの受信結果を検出し、変動開始コマンドの検出結果からEXTデータを検出する。そして、EXTデータの検出結果をROM72に予め記録された大当り判定値「11(h)」「21(h)」「31(h)」「41(h)」のそれぞれと比較する。ここでEXTデータの検出結果が大当り判定値「11(h)」〜「41(h)」のいずれとも相違していることを判断したときにはステップS450へ移行し、プロセスデータの設定結果から演奏不能コマンド用のプロセスタイマ設定値を検出し、演奏不能コマンド用のプロセスタイマ設定値の検出結果を変動時間タイマST1の加算結果と比較する。この演奏不能コマンド用のプロセスタイマ設定値は完全外れ用のプロセスデータ#A00と#A01のそれぞれに設定され、外れリーチ用のプロセスデータ#A10と#A20と#A30と#A40のそれぞれに設定されたものであり、CPU71は変動時間タイマST1の加算結果がプロセスデータの設定結果に応じた演奏不能コマンド用のプロセスタイマ設定値に到達したことを判断したときにはステップS451へ移行し、表示制御回路80に演奏不能コマンドを送信する。
表示制御回路80は演奏不能コマンドを受信すると、VROMから演奏不能コマンドに応じた映像データを検出する。そして、映像データの検出結果をビデオデータに重ね、図5の(b)に示すように、人物図柄Voが表示位置Sにマイクを持たずに立ち、人物図柄Gtが表示位置Lにギターを持たずに立ち、人物図柄Baが表示位置Rにベースを持たずに立ち、人物図柄Drが表示位置Cにスティックを持たずに座る映像を表示する。即ち、メイン制御回路50がアニメーションモードの設定状態で完全外れまたは外れリーチを判定したときにはメイン制御回路50の判定結果が左列の数字要素と中列の数字要素と右列の数字要素からなる数字図柄を使用することなく人物図柄Vo〜Drの挙動に応じて遊技者に報知される。
CPU71は図51のステップS449でEXTデータの検出結果が大当り判定値「11(h)」〜「41(h)」のいずれかと同一であることを判断すると、ステップS452へ移行する。ここでプロセスデータの設定結果から演奏可能コマンド用のプロセスタイマ設定値を検出し、演奏可能コマンド用のプロセスタイマ設定値の検出結果を変動時間タイマST1の加算結果と比較する。この演奏可能コマンド用のプロセスタイマ設定値は大当り用のプロセスデータ#A11と#A21と#A31と#A41のそれぞれに設定されたものであり、CPU71は変動時間タイマST1の加算結果がプロセスデータの設定結果に応じた演奏可能コマンド用のプロセスタイマ設定値に到達したことを判断したときにはステップS453へ移行し、表示制御回路80に演奏可能コマンドを送信する。
表示制御回路80は演奏可能コマンドを受信すると、VROMから演奏可能コマンドに応じた映像データを検出する。そして、映像データの検出結果をビデオデータに重ね、図5の(c)に示すように、人物図柄Voが表示位置Sにマイクを持って立ち、人物図柄Gtが表示位置Lにギターを持って立ち、人物図柄Baが表示位置Rにベースを持って立ち、人物図柄Drが表示位置Cにスティックを持って座る映像を表示する。即ち、メイン制御回路50がアニメーションモードの設定状態で通常大当りまたは確変大当りを判定したときにはメイン制御回路50の判定結果が左列の数字要素と中列の数字要素と右列の数字要素からなる数字図柄を使用することなく人物図柄Vo〜Drの挙動に応じて遊技者に報知される。
CPU71は図51のステップS453で表示制御回路80に演奏可能コマンドを送信すると、ステップS454でコマンド格納部151から図柄情報コマンドの受信結果を検出し、図柄情報コマンドの検出結果が確変大当り用の「9000(h)」であるか否かを判断する。ここで図柄情報コマンドの検出結果が確変大当り用の「9000(h)」であることを判断したときにはステップS455へ移行し、表示制御回路80に確変大当りコマンドを送信する。
表示制御回路80は確変大当りコマンドを受信すると、VROMから確変大当りコマンドに応じた映像データを検出する。そして、映像データの検出結果をビデオデータに重ね、図5の(d)に示すように、「確変」の図柄Kを表示する。即ち、メイン制御回路50がアニメーションモードの設定状態で確変大当りを判定したときには装飾図柄表示器33に「確変」の図柄Kが出現することに基づいて遊技者にメイン制御回路50の判定結果が報知され、メイン制御回路50がアニメーションモードの設定状態で通常大当りを判定したときには装飾図柄表示器33に「確変」の図柄Kが出現しないことに基づいて遊技者にメイン制御回路50の判定結果が報知される。
[13−3−5]装飾図柄遊技停止処理
図59はステップS272の装飾図柄遊技停止処理の詳細を示すものであり、CPU71はステップS521で表示制御回路80に再生停止コマンドを送信する。そして、ステップS522でコマンド格納部151の変動停止コマンドをクリアし、ステップS523でコマンド格納部151の図柄情報コマンドをクリアし、ステップS524でコマンド格納部151の変動開始コマンドをクリアする。すると、表示制御回路80は再生停止コマンドを受信することに基づいて装飾図柄遊技用のビデオデータの再生処理を停止する。
CPU71はステップS524でコマンド格納部151の変動開始コマンドをクリアすると、ステップS525でフラグ格納部152のアニメモードフラグの設定状態を判断する。例えば図柄モードが設定されているときにはステップS525でフラグ格納部152のアニメモードフラグがオフ状態にリセットされていることを判断し、ステップS526で確定図柄格納部155から左列の数字要素の設定結果と中列の数字要素の設定結果と右列の数字要素の設定結果のそれぞれをクリアする。
CPU71はアニメーションモードが設定されているときにはステップS525でフラグ格納部152のアニメモードフラグがオン状態にセットされていることを判断し、ステップS527でカウンタ格納部154のモード変更カウンタSN2からROM72に予め記録された単位値「1」を減算する。このモード変更カウンタSN2はアニメーションモードの残り継続回数を示すものであり、ステップS526でモード変更カウンタSN2が「0」に減算されたときには新たな装飾図柄遊技を開始するときに図45のステップS312で「SN2=0」が判断され、ステップS313でフラグ格納部152の図柄モードフラグがオン状態にセットされることに基づいて図柄モードが有効化され、ステップS314でフラグ格納部152のアニメモードフラグがオフ状態にリセットされることに基づいてアニメーションモードが無効化される。
[13−4]大当り遊技処理
図60はステップS214の大当り遊技処理の詳細を示すものであり、CPU71はステップS531でフラグ格納部152の大当りラウンドフラグの設定状態を判断する。ここでフラグ格納部152の大当りラウンドフラグがオン状態にセットされていることを判断したときにはステップS532へ移行し、フラグ格納部152の大当りラウンドフラグをオフ状態にリセットする。そして、ステップS533の大当りラウンド処理へ移行し、装飾図柄表示器33に現在の大当りラウンド数に応じた映像を表示する。
CPU71はステップS531でフラグ格納部152の大当りラウンドフラグがオフ状態にリセットされていることを判断すると、ステップS534でフラグ格納部152のインターバルフラグの設定状態を判断する。ここでフラグ格納部152のインターバルフラグがオン状態にセットされていることを判断したときにはステップS535へ移行し、フラグ格納部152のインターバルフラグをオフ状態にリセットする。そして、ステップS536のインターバル処理へ移行し、現在の大当りラウンド数に応じた映像の再生処理を停止する。
[13−4−1]大当りラウンド処理
図61はステップS533の大当りラウンド処理の詳細を示すものであり、CPU71はステップS541でコマンド格納部151から大当りラウンドコマンドの受信結果を検出する。そして、ステップS542で大当りラウンドコマンドの検出結果からEXTデータを検出し、ステップS543で図22の大当りラウンド用のビデオデータテーブルからEXTデータの検出結果に応じたビデオデータ番号を検出する。次に図61のステップS544で表示制御回路80に大当りラウンド用のビデオデータ番号の検出結果を送信し、ステップS545で表示制御回路80に再生開始コマンドを送信する。
表示制御回路80は大当りラウンド用のビデオデータ番号を受信すると、VROMから大当りラウンド用のビデオデータ番号の受信結果に応じた大当りラウンド用のビデオデータを検出する。そして、CPU71からの再生開始コマンドを受信したときには大当りラウンド用のビデオデータの検出結果を再生し、装飾図柄表示器33に大当りラウンドコマンドのEXTデータに応じた演出映像を表示する。これら各回の演出映像には大当りラウンド数の図柄が設定されており、遊技者は大当りラウンドコマンドのEXTデータに応じた映像から現在の大当りラウンドが何回目であるかを認識することができる。
[13−4−2]インターバル処理
図62はステップS536のインターバル処理の詳細を示すものであり、CPU71はステップS551で表示制御回路80に再生停止コマンドを送信する。この表示制御回路80は再生停止コマンドを受信したときには大当りラウンド用のビデオデータの再生処理を停止する。即ち、1回目の大当りラウンド〜15回目の大当りラウンドが終了したときには直前の大当りラウンド用のビデオデータに応じた映像が静止画像で表示される。
上記実施例1によれば次の効果を奏する。
図柄モードに換えてアニメーションモードを設定するときには差替映像を繰返し表示することに基づいて3個の数字要素の全部をアニメーションモードで使用する絵柄要素に段階的に差替えたので、アニメーションモードが設定されることを遊技者が差替映像の繰返しから段階的に認識することが可能になる。このため、アニメーションモードが設定される確証を遊技者に持たせた状態で人物図柄Vo〜人物図柄Drを使用した絵柄遊技の映像を実際に表示することができるので、絵柄遊技の映像が始めて表示されたときに遊技者が戸惑いを感じることが防止される。しかも、アニメーションモードが設定されないときには3個の数字要素の1個または2個を残して残りを絵柄要素に差替えたので、3個の数字要素の全部が絵柄要素に差替えられた場合にアニメーションモードが設定されることが遊技者に明確に伝わるようになる。このため、絵柄遊技の映像が始めて表示されたときに遊技者が戸惑いを感じることが確実になくなるので、総じて遊技の興趣が高められる。即ち、表示モードが図柄モードからアニメーションモードに切換わることを遊技者に事前に認識させた上で表示モードを実際に図柄モードからアニメーションモードに切換える制御を的確に行うことが可能になる。
完全外れβ用の変動開始コマンド#01が設定されたときには「1/33」の確率で表示モードを図柄モードからアニメーションモードに切換えることを判定し、表示モードを図柄モードからアニメーションモードに切換えないことを判定したときには「(32/33)*(15/99)」の確率でダミーモード演出1およびダミーモード演出2を発生させることを判定した。このため、左列の数字要素と中列の数字要素と右列の数字要素が完全外れの組合せで変動停止した後で差替映像が表示されたときには表示モードが図柄モードからアニメーションモードに切換わらない確率が切換る確率に比べて高くなるので、3個の数字要素の全部が絵柄要素に差替えられた場合にアニメーションモードが設定されることが遊技者に一層明確に伝わるようになる。
18は遊技盤、22は遊技領域、24は始動口、26は特別入賞口、33は装飾図柄表示器、50はメイン制御回路、70は演出制御回路、80は表示制御回路を示している。