パチンコホールの台島には、図1に示すように、外枠1が設置されている。この外枠1は前後面が開口する四角筒状をなすものであり、外枠1の前端面には前枠2が装着されている。この前枠2の前端面には横長な長方形状の上皿板3および横長な長方形状の下皿板4が上下2段に装着されており、上皿板3の前面には上面が開口する上皿5が固定され、下皿板4の前面には上面が開口する下皿6が固定されている。
下皿板4の前面には右端部に位置してハンドル台7が固定されており、ハンドル台7には発射ハンドル8が前後方向へ延びる軸を中心に回動可能に装着されている。このハンドル台7の後方には発射ソレノイド9が固定されており、発射ソレノイド9には打球槌10が連結されている。この発射ソレノイド9は打球槌10の駆動源に相当するものであり、発射ハンドル8が回動操作されたときには発射ソレノイド9に駆動電源が与えられ、打球槌10が駆動することに基づいて上皿5内の遊技球を上皿5内から弾き出す。
前枠2の前面には窓枠11が装着されている。この窓枠11は円形孔状の窓部12を有するものであり、窓部12の内周面には透明なガラス窓13が固定されている。この窓枠11の後面には左上隅部および右上隅部のそれぞれに位置してスピーカ14が固定されており、各スピーカ14の前方には網状のスピーカカバー15が配置されている。これら各スピーカカバー15は窓枠11に固定されたものであり、各スピーカ14が再生する効果音は前方のスピーカカバー15を通して放出される。窓枠11には各スピーカカバー15の下方に位置して2個のランプカバー16が固定されており、各ランプカバー16の後方には複数の電飾LED17(図3参照)が配置されている。これら各電飾LED17は窓枠11に固定されたものであり、各ランプカバー16は後方の電飾LED17が発光することに基づいて照明される。
前枠2には、図2に示すように、遊技盤18が装着されており、遊技盤18は窓枠11のガラス窓13により前方から視覚的に認識可能に覆われている。この遊技盤18の前面には外レール19および内レール20が固定されている。これら外レール19および内レール20相互間には円弧状の発射通路21が形成されており、打球槌10が弾いた遊技球は発射通路21を通して遊技領域22内に放出される。この遊技領域22内には複数の障害釘23が固定されており、遊技領域22内に放出された遊技球は障害釘23に当りながら遊技領域22内を落下する。この遊技領域22は外レール19および内レール20によって囲まれた領域のうち発射通路21を除く円形状の領域を称するものであり、遊技球が転動可能な最大範囲である転動領域に相当する。
遊技盤18には、図2に示すように、遊技領域22内に位置して始動口24が固定されている。この始動口24は上面が開口するポケット状をなすものであり、遊技領域22内を転動する遊技球は始動口24内に上面から入賞可能にされている。この始動口24内には始動口センサ25(図3参照)が装着されており、始動口センサ25は遊技球が始動口24内に入賞したことを検出して始動信号を出力する。
遊技盤18には、図2に示すように、遊技領域22内に位置して特別入賞口26が固定されている。この特別入賞口26は前面が開口する横長な箱状をなすものであり、特別入賞口26には扉27が水平な軸28を中心に回動可能に装着されている。この扉27は特別入賞口ソレノイド29(図3参照)に連結されている。この扉27は特別入賞口ソレノイド29の断電状態で垂直な閉鎖状態になることに基づいて特別入賞口26の前面を遊技球が入賞不能に閉鎖するものであり、図2は扉27を閉鎖状態で示している。この扉27は特別入賞口ソレノイド29の通電状態で前方へ水平に倒れた開放状態に回動するものであり、扉27の開放状態では遊技球が扉27に乗って特別入賞口26内に転がり込むことが許容される。この特別入賞口26内にはカウントセンサ30(図3参照)が装着されており、カウントセンサ30は遊技球が特別入賞口26内に入賞したことを検出してカウント信号を出力する。
遊技盤18には、図2に示すように、遊技領域22内に位置して表示台枠31が固定されており、表示台枠31には特別図柄表示器32が固定されている。この特別図柄表示器32はドットマトリクス形のLED表示器から構成されたものであり、遊技球が始動口24内に入賞したときには賞球払出装置から設定個数の遊技球が上皿5内に賞品球として払出され、特別図柄表示器32に特別図柄遊技の映像が表示される。この特別図柄遊技の映像は特別図柄を変動状態および変動停止状態で順に表示するものである。この特別図柄の変動表示は特別図柄を予め決められた順序「1」→「2」→「3」→「4」→「5」→「1」→「2」・・・で循環的に変化させることで行われ、特別図柄の停止表示は特別図柄の変動表示を「1」〜「5」のいずれかで停止させることで行われるものであり、特別図柄「3」を確変大当り図柄と称し、特別図柄「5」を通常大当り図柄と称し、特別図柄「1」「2」「4」のそれぞれを外れ図柄と称する。
特別図柄表示器32に確変大当り図柄「3」または通常大当り図柄「5」が停止表示されたときには大当りラウンドが開始される。この大当りラウンドは特別入賞口26を開放し、特別入賞口26内に遊技球が入賞することを許容する遊技者有利の状態を発生させるものであり、特別入賞口26は上限値(例えば10個)の遊技球が入賞する個数条件および開放時間が上限値(例えば30sec)に到達する時間条件のいずれかが満足されるまで開放状態に保持される。この大当りラウンドは固定的な設定回数(例えば15回)だけ繰返されるものであり、大当りラウンドの設定回数の繰返しを大当り遊技と称する。
特別図柄表示器32に確変大当り図柄「3」が停止表示されたときには大当り遊技が終了した直後の特別図柄遊技から確率変動モードが有効化され、特別図柄表示器32に通常大当り図柄「5」が停止表示されたときには大当り遊技が終了した直後の特別図柄遊技から確率変動モードが無効化される。この確率変動モードの有効状態では特別図柄遊技で確変大当り図柄「5」および通常大当り図柄「3」のいずれかが停止表示される確率が確率変動モードの無効状態に比べて高くなり、大当り遊技が行われる確率が確率変動モードの無効状態に比べて高くなる。
表示台枠31には、図2に示すように、装飾図柄表示器33が固定されている。この装飾図柄表示器33は特別図柄表示器32に比べて大きな表示領域を有するカラー液晶表示器から構成されたものであり、遊技球が始動口24内に入賞したときには装飾図柄表示器33に装飾図柄遊技の映像が表示される。この装飾図柄遊技の映像の表示中には両スピーカ14のそれぞれから装飾図柄表示器33の映像に応じた内容の音声が出力され、複数の電飾LED17のそれぞれが装飾図柄表示器33の映像に応じた内容で発光する。
図4は装飾図柄遊技の映像を示すものであり、装飾図柄遊技では装飾図柄表示器33の表示領域内に左変動領域Lと中変動領域Cと右変動領域Rが横一列に設定される。これら左変動領域L〜右変動領域Rは大きさおよび輪郭形状のそれぞれが相互に同一に設定された仮想的なものであり、装飾図柄遊技では左変動領域L内〜右変動領域R内のそれぞれに図柄要素が変動状態および変動停止状態で順に表示される。図5の(a)は装飾図柄遊技で左変動領域L内に表示される左列の図柄要素の種類を示すものであり、図5の(b)は装飾図柄遊技で中変動領域C内に表示される中列の図柄要素の種類を示すものであり、図5の(c)は装飾図柄遊技で右変動領域R内に表示される右列の図柄要素の種類を示すものである。これら各列の図柄要素には「1」「2」「3」「4」「5」「6」「7」「8」の8種類が共通に設定されており、各列の図柄要素の変動表示は図柄要素を予め決められた順序「1」→「2」→「3」→「4」→「5」→「6」→「7」→「8」→「1」・・・で循環的に変化させることで行われる。これら各列の図柄要素の変動表示は特別図柄の変動開始に時間的に同期して開始されるものであり、左列の図柄要素は1番目に「1」〜「8」のいずれかで変動停止し、右列の図柄要素は2番目に「1」〜「8」のいずれかで変動停止し、中列の図柄要素は3番目に「1」〜「8」のいずれかで変動停止する。
左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素の3者は装飾図柄を構成するものであり、装飾図柄の組合せには確変大当りの組合せと通常大当りの組合せと外れリーチの組合せと完全外れの組合せの4種類が設定されている。確変大当りの組合せは、図4の(b)に示すように、左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素が相互に同一の奇数である組合せを称するものであり、確変大当りの組合せには「111」「333」「555」「777」の4種類が設定されている。通常大当りの組合せは、図4の(c)に示すように、左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素が相互に同一の偶数である組合せを称するものであり、通常大当りの組合せには「222」「444」「666」「888」の4種類が設定されている。外れリーチの組合せは、図4の(d)に示すように、左列の図柄要素および右列の図柄要素が相互に同一で中列の図柄要素が左列の図柄要素および右列の図柄要素のそれぞれに対して異なる組合せを称し、完全外れの組合せは、図4の(e)に示すように、左列の図柄要素および右列の図柄要素が相互に異なる組合せを称する。この装飾図柄は特別図柄遊技で外れ図柄が停止表示される場合には最終的に完全外れの組合せおよび外れリーチの組合せのいずれかで変動停止するものであり、特別図柄遊技で通常大当り図柄が停止表示される場合には最終的に通常大当りの組合せで変動停止し、特別図柄遊技で確変大当り図柄が停止表示される場合には最終的に確変大当りの組合せで変動停止する。
図6は装飾図柄遊技の映像で装飾図柄の組合せが確定する前に装飾図柄が大当りの組合せとなるか否かを演出するために表示される演出映像を示すものである。この演出映像は5回の擬似遊技の映像および1回の本物遊技の映像からなるものであり、1回の本物遊技の映像は5回の擬似遊技の映像の後の最終回に表示される。各回の擬似遊技の映像は左列の図柄要素「1」〜「8」と中列の図柄要素「1」〜「8」と右列の図柄要素「1」〜「8」のそれぞれを予め決められた順序「1」→「2」→「3」→「4」→「5」→「6」→「7」→「8」→「1」・・・で循環的に変化させ、左列の図柄要素を1番目に「1」〜「8」のいずれかで変動停止させ、右列の図柄要素を2番目に「1」〜「8」のいずれかで変動停止させ、中列の図柄要素を3番目に「1」〜「8」のいずれかで変動停止させるものであり、1回目の擬似遊技の映像と2回目の擬似遊技の映像のそれぞれでは3列の図柄要素が変動停止状態で完全外れの組合せになり、3回目の擬似遊技の映像と4回目の擬似遊技の映像と5回目の擬似遊技の映像のそれぞれでは3列の図柄要素が変動停止状態で外れリーチの組合せになる。
本物遊技の映像は左列の図柄要素「1」〜「8」と中列の図柄要素「1」〜「8」と右列の図柄要素「1」〜「8」のそれぞれを予め決められた順序「1」→「2」→「3」→「4」→「5」→「6」→「7」→「8」→「1」・・・で循環的に変化させ、左列の図柄要素を1番目に「1」〜「8」のいずれかで変動停止させ、右列の図柄要素を2番目に「1」〜「8」のいずれかで変動停止させ、中列の図柄要素を3番目に「1」〜「8」のいずれかで変動停止させるものであり、3列の図柄要素は特別図柄遊技で外れ図柄が停止表示される場合に変動停止状態で外れリーチの組合せになり、特別図柄遊技で通常大当り図柄が停止表示される場合に変動停止状態で通常大当りの組合せになり、特別図柄遊技で確変大当り図柄が停止表示される場合に変動停止状態で確変大当りの組合せになる。
装飾図柄表示器33の表示領域内には、図6に示すように、横長な長方形状の仮想的な保留表示領域34が設定されている。この保留表示領域34はパチンコ球を模した円形状の6個の保留絵柄35を左右方向に一列に表示することが可能な大きさに設定された横長なものであり、遊技者には保留表示領域34内の保留絵柄35の表示個数に応じて特別図柄遊技および装飾図柄遊技のそれぞれの保留回数が報知される。この保留表示領域34は、図7に示すように、表示領域H1と表示領域H2と表示領域H3と表示領域H4と表示領域H5と表示領域H6に6等分されており、保留表示領域34内に1個の保留絵柄35を表示するときには表示領域H1内に表示され、2個の保留絵柄35を表示するときには表示領域H1内とH2内のそれぞれに表示され、3個の保留絵柄35を表示するときには表示領域H1内とH2内とH3内のそれぞれに表示され、4個の保留絵柄35を表示するときには表示領域H1内とH2内とH3内とH4内のそれぞれに表示され、5個の保留絵柄35を表示するときには表示領域H1内とH2内とH3内とH4内とH5内のそれぞれに表示され、6個の保留絵柄35を表示するときには表示領域H1内とH2内とH3内とH4内とH5内とH6内のそれぞれに表示される。
図3のメイン制御回路50は特別図柄遊技の遊技内容を制御するものであり、CPU51とROM52とRAM53を有している。このメイン制御回路50のROM52には制御プログラムおよび制御データが記録されており、CPU51はRAM53をワークエリアとしてROM52の制御プログラムおよび制御データのそれぞれに基づいて制御動作を実行する。センサ回路54は始動口センサ25からの始動信号およびカウントセンサ30からのカウント信号のそれぞれをメイン制御回路50に出力するものであり、メイン制御回路50はセンサ回路54を介して始動信号を検出することに基づいて制御コマンドおよび賞球コマンドのそれぞれを設定し、センサ回路54を介してカウント信号を検出することに基づいて賞球コマンドを設定する。ソレノイド回路55は特別入賞口ソレノイド29を通断電するものであり、メイン制御回路50はソレノイド回路55を駆動制御することに基づいて特別入賞口26の扉27を開閉操作する。LED回路56は特別図柄表示器32に特別図柄を表示するものであり、メイン制御回路50はLED回路56を駆動制御することに基づいて特別図柄表示器32の表示内容を制御する。
払出制御回路60は賞品球の払出動作を制御するものであり、CPUとROMとRAMを有している。この払出制御回路60のROMには制御プログラムおよび制御データが記録されており、CPUはRAMをワークエリアとしてROMの制御プログラムおよび制御データのそれぞれに基づいて賞品球の払出動作を実行する。この払出制御回路60はメイン制御回路50から賞球コマンドの設定結果が送信されるものであり、賞球コマンドの設定結果を受信することに基づいて駆動信号を設定する。モータ回路61は払出制御回路60から駆動信号の設定結果が与えられるものであり、払出制御回路60から駆動信号の設定結果が与えられることに基づいて払出モータ62を駆動する。この払出モータ62は遊技球を上皿5内に賞品球として払出す賞球払出装置の駆動源に相当するものであり、上皿5内には払出モータ62が駆動することに基づいて賞球コマンドに応じた設定個数の賞品球が払出される。
演出制御回路70はメイン制御回路50から制御コマンドの設定結果が送信されるものであり、CPU71とROM72とRAM73を有している。この演出制御回路70のROM72には制御プログラムおよび制御データが記録されており、CPU71は制御コマンドの設定結果を受信したときにはRAM73をワークエリアとしてROM72の制御プログラムおよび制御データのそれぞれに基づいて演出制御コマンドを設定する。
表示制御回路80は演出制御回路70から演出制御コマンドの設定結果が送信されるものである。この表示制御回路80は演出制御コマンドの設定結果を受信することに基づいて装飾図柄表示器33に演出制御コマンドの受信結果に応じた映像を表示するものであり、VDPとVROMとVRAMを有している。VROMは装飾図柄遊技で図柄要素「1」〜「8」のそれぞれを表示するための画像データおよび保留絵柄35を表示するための画像データが記録されたものである。このVROMには装飾図柄遊技で背景映像を表示するためのビデオデータおよび大当り遊技で背景映像を表示するためのビデオデータが予め記録されており、VDPはVROMから検出した画像データおよびビデオデータのそれぞれをVRAMに展開し、装飾図柄表示器33にR・G・Bの各信号を出力することで装飾図柄遊技の映像をカラーで表示する。
音制御回路90は演出制御回路70から演出制御コマンドの設定結果が送信されるものである。この音制御回路90は演出制御コマンドの設定結果を受信することに基づいて両スピーカ14のそれぞれから音声を出力するものであり、音声ICと音声ROMと音声RAMとDACとオーディオアンプとボリュームを有している。音声ICは両スピーカ14のそれぞれから音声を出力するための音声信号を生成するものであり、音声ROMには音信号を生成するための音声データが予め記録されている。音声RAMは音声ICが音声ROMから検出した音声データを展開するためのワークメモリとして使用されるものであり、DACは音声ICから出力されるデジタル信号をアナログ信号に変換するものである。オーディオアンプはDACから出力されるデジタル信号を増幅して両スピーカ14のそれぞれに出力するものであり、ボリュームはオーディオアンプから出力されるアナログ信号のレベルを調整するものである。電飾制御回路100は演出制御回路70から演出制御コマンドの設定結果が送信されるものである。この電飾制御回路100は演出制御コマンドの設定結果を受信することに基づいて複数の電飾LED17のそれぞれを点滅するための電飾信号を設定し、複数の電飾LED17のそれぞれを電飾信号の設定結果に基づいて点滅させる。
図8はメイン制御回路50が演出制御回路70に送信する制御コマンドの一覧を示すものである。これら各制御コマンドは2バイトで構成されたものであり、各制御コマンドの1バイト目はMODEデータ(コマンドの分類)であり、各制御コマンドの2バイト目はEXTデータ(コマンドの種類)である。制御コマンド8000(h)〜8041(h)のそれぞれは特別図柄遊技を開始することを演出制御回路70に通知する変動開始コマンドであり、特別図柄遊技を開始してから停止するまでの所要時間を選択するためのEXTデータを含んでいる。この所要時間は特別図柄の変動表示時間に相当するものであり、変動開始コマンドは演出制御回路70に装飾図柄遊技の演出内容を指定する変動パターンコマンドに相当する。
制御コマンド90XX(h)は特別図柄遊技で特別図柄表示器32に停止表示する特別図柄の種類を演出制御回路70に通知する図柄情報コマンドに相当するものであり、図柄情報コマンド9000(h)は特別図柄の変動停止時の態様が確変大当り図柄であることを示し、図柄情報コマンド9001(h)は特別図柄の変動停止時の態様が通常大当り図柄であることを示し、図柄情報コマンド9002(h)は特別図柄の変動停止時の態様が外れ図柄であることを示している。制御コマンドA000(h)は変動開始コマンドのEXTデータに応じた変動表示時間が経過したときに演出制御回路70に送信されるものであり、特別図柄の変動表示が停止することを演出制御回路70に通知する変動停止コマンドに相当する。
制御コマンドA1XX(h)は特別図柄遊技を保留したことを演出制御回路70に通知する保留コマンドに相当するものであり、保留コマンドA100(h)は1回の特別図柄遊技を保留したことを示し、保留コマンドA101(h)は2回の特別図柄遊技を保留したことを示し、保留コマンドA102(h)は3回の特別図柄遊技を保留したことを示し、保留コマンドA103(h)は4回の特別図柄遊技を保留したことを示している。制御コマンドB0XX(h)は1回目を含む各回の大当りラウンドを開始することを演出制御回路70に通知するものであり、今回の大当りラウンドが何回目であるかを演出制御回路70に通知する大当りラウンドコマンドに相当する。制御コマンドB100(h)は1回目を含む各回の大当りラウンドが終了したインターバルの開始時にメイン制御回路50から送信されるものであり、インターバルが始まることを演出制御回路70に通知するインターバルコマンドに相当する。
図9はメイン制御回路50が更新するランダムカウンタの一覧を示している。ランダムカウンタMR1は特別入賞口26を開放する大当りであるか否かを判定するために使用される大当り判定用のものであり、「0」〜「316」の範囲で循環的に更新される。ランダムカウンタMR2は外れリーチであるか否かを判定するために使用される外れリーチ判定用のものであり、「0」〜「49」の範囲内で循環的に更新される。ランダムカウンタMR3は変動開始コマンドを選択するときに使用される変動開始コマンド選択用のものであり、「0」〜「100」の範囲内で循環的に更新される。ランダムカウンタMR4は確変大当りであるか否かを判定するときに使用される確変判定用のものであり、「0」〜「9」の範囲内で循環的に更新される。ランダムカウンタMR5は特別図柄を複数の外れ図柄のうちから選択するときに使用される外れ図柄選択用のものであり、「0」〜「399」の範囲内で循環的に更新される。
メイン制御回路50のROM52には通常時の大当り判定テーブルおよび確変時の大当り判定テーブルが予め記録されている。通常時の大当り判定テーブルは確率変動モードの無効時に大当りであるか否かをランダムカウンタMR1に基づいて判定するための制御データであり、通常時の大当り判定テーブルには、図10の(a)に示すように、ランダムカウンタMR1「7」に対して大当りの判定結果が割付けられ、ランダムカウンタMR1「7」を除く残りのそれぞれの値に対して外れの判定結果が割付けられている。確変時の大当り判定テーブルは確率変動モードの有効時に大当りであるか否かをランダムカウンタMR1に基づいて判定するための制御データであり、確変時の大当り判定テーブルには、図10の(b)に示すように、ランダムカウンタMR1「0〜30」のそれぞれに対して大当りの判定結果が割付けられ、ランダムカウンタMR1「31〜316」のそれぞれに対して外れの判定結果が割付けられている。即ち、確率変動モードの有効状態では確率変動モードの無効状態に比べて高い一定確率で大当りであることが判定される。
メイン制御回路50のROM52には外れ図柄テーブルが予め記録されている。この外れ図柄テーブルはランダムカウンタMR5に基づいて外れ図柄を選択するためのものであり、外れ図柄テーブルには、図11に示すように、外れ図柄「1」に対してランダムカウンタMR5「0〜132」が割付けられ、外れ図柄「2」に対してランダムカウンタMR5「133〜264」が割付けられ、外れ図柄「4」に対してランダムカウンタMR5「265〜399」が割付けられている。
メイン制御回路50のROM52には変動表示時間テーブルが予め記録されている。この変動表示時間テーブルは、図12に示すように、変動開始コマンド#00〜#41のそれぞれに変動表示時間およびEXTデータの双方を割付けたものであり、変動開始コマンド#00は完全外れが判定されたときに選択対象になる完全外れ用のものである。変動開始コマンド#10と変動開始コマンド#20と変動開始コマンド#30と変動開始コマンド#40のそれぞれは外れリーチが判定されたときに選択対象となる外れリーチ用のものであり、変動開始コマンド#11と変動開始コマンド#21と変動開始コマンド#31と変動開始コマンド#41のそれぞれは通常大当りまたは確変大当りが判定されたときに選択対象となる大当り用のものである。
メイン制御回路50のROM52には大当り用の変動開始コマンドテーブルと外れリーチ用の変動開始コマンドテーブルと完全外れ用の変動開始コマンドテーブルが予め記録されている。これら大当り用の変動開始コマンドテーブル〜完全外れ用の変動開始コマンドテーブルのそれぞれはランダムカウンタMR3に基づいて変動開始コマンドを選択するためのものであり、大当り用の変動開始コマンドテーブルは通常大当りまたは確変大当りが判定されたときに使用され、外れリーチ用の変動開始コマンドテーブルは外れリーチが判定されたときに使用され、完全外れ用の変動開始コマンドテーブルは完全外れが判定されたときに使用される。図13は大当り用の変動開始コマンドテーブル〜完全外れ用の変動開始コマンドテーブルを示すものであり、大当り用の変動開始コマンドテーブルには大当り用の変動開始コマンド#11〜#41のそれぞれに対してランダムカウンタMR3が割付けられ、外れリーチ用の変動開始コマンドテーブルには外れリーチ用の変動開始コマンド#10〜#40のそれぞれに対してランダムカウンタMR3が割付けられ、完全外れ用の変動開始コマンドテーブルには完全外れ用の変動開始コマンド#00に対してランダムカウンタMR3が割付けられている。
メイン制御回路50のRAM53には、図14に示すように、制御データ格納領域140が設定されている。この制御データ格納領域140は特別図柄遊技を行うために必要な各種のデータを格納する領域であり、保留データ格納部141と特別図柄格納部142とフラグ格納部143とタイマ格納部144とカウンタ格納部145を有している。保留データ格納部141は大当り判定用のランダムカウンタMR1の取得結果が記録される領域であり、遊技球が始動口24内に入賞したときにはランダムカウンタMR1の計測値が取得され、ランダムカウンタMR1の取得結果が保留データ格納部141に記録される。この保留データ格納部141は最大で4個のランダムカウンタMR1の取得結果が記録されるものであり、ランダムカウンタMR1の取得結果は取得順序の古さを特定する保留番号「1」「2」「3」「4」のいずれかと共に保留データ格納部141に記録される。
特別図柄格納部142は特別図柄の設定結果が記録される領域であり、例えば確変大当り図柄「3」が設定されたときには特別図柄格納部142に確変大当り図柄「3」が記録される。フラグ格納部143は始動信号フラグと特図プロセスフラグと大当りフラグと確変フラグのそれぞれが格納される領域である。始動信号フラグは遊技球が始動口24内に入賞したか否かを示すものであり、遊技球が始動口24内に入賞することに基づいてオン状態にセットされる。特図プロセスフラグは図34の特別図柄プロセス処理でステップS61の大当り判定処理〜ステップS67のインターバル処理のいずれの処理を択一的に実行するかを指定するものである。大当りフラグは大当りが判定されたか否かを示すものであり、大当りが判定されることに基づいてオン状態にセットされる。確変フラグは確変大当りが判定されたか否かを示すものであり、確変大当りが判定されることに基づいてオン状態にセットされる。
タイマ格納部144は変動タイマMT1とウェイトタイマMT2とインターバルタイマMT3が格納される領域である。変動タイマMT1は変動開始コマンドの設定結果に応じた変動表示時間が初期値としてセットされるものであり、変動タイマMT1が初期値から一定の時間間隔で定期的に減算されることで特別図柄遊技の残り時間が計測される。ウェイトタイマMT2は一定のウェイト時間が初期値としてセットされるものであり、ウェイトタイマMT2が初期値から一定の時間間隔で定期的に減算されることで今回の特別図柄遊技が終了してから次回の特別図柄遊技が開始されるまでの残り時間が計測される。インターバルタイマMT3は一定のインターバル時間が初期値としてセットされるものであり、インターバルタイマMT3が初期値から一定の時間間隔で定期的に減算されることで今回の大当りラウンドが終了してから次回の大当りラウンドが開始されるまでの残り時間が計測される。カウンタ格納部145はランダムカウンタMR1〜MR5および大当りラウンドカウンタMN1が格納される領域である。この大当りラウンドカウンタMN1は大当りラウンドの継続回数を計測するものであり、大当りラウンドが終了する毎に大当りラウンドカウンタMN1が加算されることで大当りラウンドの継続回数が計測される。
演出制御回路70のROM72には、図15に示すように、プロセスデータテーブルが予め記録されている。このプロセスデータテーブルはプロセスデータ番号P00〜P41のうちから変動開始コマンドのEXTデータに応じたものを選択するためのものであり、変動開始コマンド#00のEXTデータ00(h)〜変動開始コマンド#41のEXTデータ41(h)のそれぞれに1個のプロセスデータ番号を割付けることから設定されている。この演出制御回路70のROM72には、図15に示すように、プロセスデータ#00〜#41が予め記録されている。これらプロセスデータ#00〜#41のそれぞれには1個のプロセスデータ番号が割付けられており、プロセスデータ番号が選択されたときにはプロセスデータ#00〜#41のうちからプロセスデータ番号の選択結果に応じたものが選択される。
プロセスデータ#00〜#41のそれぞれはプロセスタイマ設定値および演出制御データから構成されたものであり、プロセスデータ#00〜#41のそれぞれの演出制御データは、図16〜図18のそれぞれに示すように、表示制御データと音声制御データと電飾制御データを含んで構成されている。これら各表示制御データは装飾図柄遊技で装飾図柄表示器33に表示する映像の演出内容を示し、各音声制御データは装飾図柄遊技で両スピーカ14のそれぞれから出力する音声の演出内容を示し、各電飾制御データは装飾図柄遊技で複数の電飾LED17のそれぞれを点滅させる演出内容を示しており、プロセスタイマ設定値は対応する表示制御データと音声制御データと電飾制御データのそれぞれで演出を発生させるための時間を特定するデータに相当する。
プロセスデータ#00〜#41のそれぞれには、図16〜図18に示すように、表示制御データとして変動開始コマンドが共通に設定されている。この変動開始コマンドは装飾図柄表示器33の左変動領域L内と中変動領域C内と右変動領域R内のそれぞれに図柄要素を変動状態で表示開始するためのものであり、プロセスデータ#00〜#41のいずれが選択されたときであっても変動開始コマンドに基づいて左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素のそれぞれが変動状態で表示される。
演出制御回路70のROM72には、図19に示すように、ビデオデータテーブルが予め記録されている。このビデオデータテーブルにはプロセスデータ番号P00〜P41のそれぞれに対して1個のビデオデータ番号が割付けられており、プロセスデータ番号P00〜P41のそれぞれが設定されたときにはビデオデータテーブルからプロセスデータ番号の設定結果に応じたビデオデータ番号が選択される。表示制御回路80のVROMには、図19に示すように、ビデオデータ#V00〜#V41のそれぞれが予め記録されている。これらビデオデータ#V00〜#V41のそれぞれには1個のビデオデータ番号が割付けられており、装飾図柄遊技ではビデオデータ番号の選択結果に応じたビデオデータが再生される。これらビデオデータ#V00〜#V41のそれぞれは装飾図柄遊技の背景映像を表示するためのものであり、左列の図柄要素〜右列の図柄要素および保留絵柄35のそれぞれはビデオデータに応じた背景映像の前方に重ねて表示される。
演出制御回路70のROM72には、図20に示すように、大当り遊技用のビデオデータテーブルが予め記録されている。この大当り遊技用のビデオデータテーブルには大当りラウンドコマンドの複数のEXTデータのそれぞれに対して1個のビデオデータ番号が割付けられており、大当り遊技時には大当りラウンドコマンドのEXTデータに応じたビデオデータ番号が選択される。表示制御回路80のVROMには、図20に示すように、大当り遊技用の複数のビデオデータ#VR01〜#VR15が予め記録されている。これら複数のビデオデータ#VR01〜#VR15のそれぞれには大当り遊技用の1個のビデオデータ番号が割付けられており、大当り遊技時には大当り遊技用のビデオデータ番号の選択結果に応じた大当り遊技用のビデオデータが再生される。
図21は演出制御回路70が更新するランダムカウンタの一覧を示している。ランダムカウンタSR1は「0〜249」の範囲内で循環的に更新されるものである。このランダムカウンタSR1は装飾図柄を確変大当りの組合せに設定する場合と通常大当りの組合せに設定する場合と外れリーチの組合せに設定する場合と完全外れの組合せに設定する場合のそれぞれに使用されるものであり、装飾図柄を確変大当りの組合せに設定する場合および通常大当りの組合せに設定する場合のそれぞれには各列の図柄要素がランダムカウンタSR1の更新結果に応じて選択され、装飾図柄を外れリーチの組合せに設定する場合には左列の図柄要素および右列の図柄要素のそれぞれがランダムカウンタSR1の更新結果に応じて選択され、装飾図柄を完全外れの組合せに設定する場合には左列の図柄要素がランダムカウンタSR1の更新結果に応じて選択される。
ランダムカウンタSR2は「0〜162」の範囲内で循環的に更新されるものである。このランダムカウンタSR2は装飾図柄を外れリーチの組合せに設定する場合および完全外れの組合せに設定する場合のそれぞれに使用されるものであり、装飾図柄を外れリーチの組合せに設定する場合および完全外れの組合せに設定する場合のそれぞれには中列の図柄要素がランダムカウンタSR2の更新結果に応じて選択される。ランダムカウンタSR3は「0〜72」の範囲内で循環的に更新されるものである。このランダムカウンタSR3は装飾図柄を完全外れの組合せに設定する場合に使用されるものであり、装飾図柄を完全外れの組合せに設定する場合には右列の図柄要素がランダムカウンタSR3の更新結果に応じて選択される。ランダムカウンタSR4は「0〜222」の範囲内で循環的に更新されるものであり、装飾図柄遊技で演出映像を発生させるときに保留絵柄35の表示タイミングを選択するために使用される。
演出制御回路70のROM72には、図22に示すように、確変大当り図柄テーブルおよび通常大当り図柄テーブルが予め記録されている。確変大当り図柄テーブルは「1」「3」「5」「7」の4種類の奇数の図柄要素のそれぞれにランダムカウンタSR1を割付けたものであり、装飾図柄を確変大当りの組合せに設定する場合には確変大当り図柄テーブルからランダムカウンタSR1の更新結果に応じた図柄要素が選択され、各列の図柄要素が共通の選択結果に設定される。通常大当り図柄テーブルは「2」「4」「6」「8」の4種類の偶数の図柄要素のそれぞれにランダムカウンタSR1を割付けたものであり、装飾図柄を通常大当りの組合せに設定する場合には通常大当り図柄テーブルからランダムカウンタSR1の更新結果に応じた図柄要素が選択され、各列の図柄要素が共通の図柄要素の選択結果に設定される。
演出制御回路70のROM72には、図22に示すように、リーチ図柄テーブルおよび左図柄テーブルが予め記録されている。リーチ図柄テーブルは「1〜8」の8種類の図柄要素のそれぞれにランダムカウンタSR1を割付けたものであり、装飾図柄を外れリーチの組合せに設定する場合にはリーチ図柄テーブルからランダムカウンタSR1の更新結果に応じた図柄要素が選択され、左列の図柄要素および右列の図柄要素のそれぞれが共通の図柄要素の選択結果に設定される。左図柄テーブルは「1〜8」の8種類の図柄要素のそれぞれにランダムカウンタSR1を割付けたものであり、装飾図柄を完全外れの組合せに設定する場合には左図柄テーブルからランダムカウンタSR1の更新結果に応じた図柄要素が選択され、左列の図柄要素が図柄要素の選択結果に設定される。
演出制御回路70のROM72には、図23に示すように、リーチ外れ図柄テーブルおよび中図柄テーブルが予め記録されている。リーチ外れ図柄テーブルは「1〜8」の8種類の図柄要素のそれぞれにランダムカウンタSR2を割付けたものであり、装飾図柄を外れリーチの組合せに設定する場合にはリーチ外れ図柄テーブルからランダムカウンタSR2の更新結果に応じた図柄要素が選択され、中列の図柄要素が図柄要素の選択結果に設定される。中図柄テーブルは「1〜8」の8種類の図柄要素のそれぞれにランダムカウンタSR2を割付けたものであり、装飾図柄を完全外れの組合せに設定する場合には中図柄テーブルからランダムカウンタSR2の更新結果に応じた図柄要素が選択され、中列の図柄要素が図柄要素の選択結果に設定される。
演出制御回路70のROM72には、図24に示すように、右図柄テーブルが予め記録されている。この右図柄テーブルは「1〜8」の8種類の図柄要素のそれぞれにランダムカウンタSR3を割付けたものであり、装飾図柄を完全外れの組合せに設定する場合には右図柄テーブルからランダムカウンタSR3の更新結果に応じた図柄要素が選択され、右列の図柄要素が図柄要素の選択結果に設定される。
演出制御回路70のROM72には、図25に示すように、点灯パターンテーブルが予め記録されている。この点灯パターンテーブルはランダムカウンタSR4に点灯パターン1〜5のいずれかを割付けることから設定されたものであり、演出映像用のプロセスデータ#40およびプロセスデータ#41のそれぞれが設定されたときには点灯パターン1〜5のうちからランダムカウンタSR4の更新結果に応じたものが選択される。これら点灯パターン1〜5のそれぞれは保留絵柄35の表示タイミングおよび保留絵柄35の表示個数を示すものであり、図26に示すように、点灯パターン1〜5には共通の表示タイミングT0および共通の表示個数2が設定されている。
図27は保留絵柄35の表示タイミングをプロセスデータ#40およびプロセスデータ#41のそれぞれのプロセスタイマ設定値に対応付けて示すものである。表示タイミングT0は、図27に示すように、1回目の擬似遊技で左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素のそれぞれが変動状態で表示開始されるタイミングPT01に設定されており、1回目の擬似遊技で左列の図柄要素〜右列の図柄要素のそれぞれが変動状態で表示開始されるときには点灯パターン1〜5のいずれが選択されている場合であっても保留表示領域34内に2個の保留絵柄35が追加される。
点灯パターン1には、図26に示すように、表示タイミングT1およびT2が設定され、点灯パターン2には表示タイミングT3およびT4が設定され、点灯パターン3には表示タイミングT5およびT6が設定され、点灯パターン4には表示タイミングT7およびT8が設定され、点灯パターン5には表示タイミングT9およびT10が設定されている。これら表示タイミングT1〜T10のそれぞれは、図27に示すように、2回目の擬似遊技で左列の図柄要素〜右列の図柄要素のそれぞれが変動状態で表示開始されるタイミングPT05から5回目の擬似遊技の映像で左列の図柄要素〜右列の図柄要素のそれぞれが変動停止状態で表示されるタイミングPT20までの範囲内で設定されたものである。これら表示タイミングT1〜T10のそれぞれには、図26に示すように、表示個数として「1」が設定されており、1回目の擬似遊技の開始時に2個の保留絵柄35が同時に表示された後には点灯パターンの選択結果に応じた2種類の表示タイミングのそれぞれで1個の保留絵柄35が追加的に表示される。
演出制御回路70のRAM73には、図28に示すように、演出制御データ格納領域150が設定されている。この演出制御データ格納領域150にはコマンド格納部151が設定されており、コマンド格納部151にはメイン制御回路50から送信される変動開始コマンドと図柄情報コマンドと変動停止コマンドと保留コマンドと大当りラウンドコマンドとインターバルコマンドのそれぞれが記録される。
演出制御データ格納領域150にはフラグ格納部152が設定されており、フラグ格納部152には装飾図柄遊技開始フラグと装飾図柄遊技中フラグと装飾図柄遊技停止フラグと大当りラウンドフラグとインターバルフラグのそれぞれが記録される。装飾図柄遊技開始フラグはメイン制御回路50から変動開始コマンドが送信されたか否かを示すものであり、変動開始コマンドが送信されることに基づいてオン状態にセットされる。装飾図柄遊技中フラグは装飾図柄遊技が実行されているか否かを示すものであり、装飾図柄遊技の実行状態でオン状態にセットされる。装飾図柄遊技停止フラグはメイン制御回路50から変動停止コマンドが送信されたか否かを示すものであり、変動停止コマンドが送信されることに基づいてオン状態にセットされる。大当りラウンドフラグはメイン制御回路50から大当りラウンドコマンドが送信されたか否かを示すものであり、大当りラウンドコマンドが送信されることに基づいてオン状態にセットされる。インターバルフラグはメイン制御回路50からインターバルコマンドが送信されたか否かを示すものであり、インターバルコマンドが送信されることに基づいてオン状態にセットされる。
演出制御データ格納領域150にはタイマ格納部153が設定されており、タイマ格納部153には変動タイマST1の計測値が記録される。この変動タイマST1は一定の初期値「0」がセットされるものであり、変動タイマST1が初期値から一定の時間間隔で定期的に加算されることで装飾図柄遊技の経過時間が計測される。演出制御データ格納領域150にはカウンタ格納部154が設定されており、カウンタ格納部154にはランダムカウンタSR1〜SR4および保留カウンタSN1のそれぞれの計測値が記録される。この保留カウンタSN1は装飾図柄表示器33の保留表示領域34内に表示する保留絵柄35の個数を示すものであり、保留コマンドの受信結果に応じて設定される。
演出制御データ格納領域150には確定図柄格納部155が設定されており、確定図柄格納部155には装飾図柄遊技で左変動領域L内〜右変動領域R内に最終的に停止表示する装飾図柄が記録される。演出制御データ格納領域150には仮図柄格納部156と仮図柄格納部157と仮図柄格納部158と仮図柄格納部159と仮図柄格納部160が設定されており、仮図柄格納部156には演出映像の1回目の擬似遊技で左変動領域L内〜右変動領域R内に仮に停止表示する装飾図柄が記録され、仮図柄格納部157には演出映像の2回目の擬似遊技で左変動領域L内〜右変動領域R内に仮に停止表示する装飾図柄が記録され、仮図柄格納部158には演出映像の3回目の擬似遊技で左変動領域L内〜右変動領域R内に仮に停止表示する装飾図柄が記録され、仮図柄格納部159には演出映像の4回目の擬似遊技で左変動領域L内〜右変動領域R内に仮に停止表示する装飾図柄が記録され、仮図柄格納部160には演出映像の5回目の擬似遊技で左変動領域L内〜右変動領域R内に仮に停止表示する装飾図柄が記録される。演出制御データ格納領域150には表示タイミング格納部161が設定されており、表示タイミング格納部161には装飾図柄遊技で演出映像を発生させるときに点灯パターンの選択結果から検出した3種類の表示タイミングが記録される。
[1]メイン処理
図29はメイン制御回路50のCPU51が電源投入に基づいて実行するメイン処理を示すものであり、CPU51は電源が投入されたときにはステップS1でレジスタおよびPIO(パラレル入出力ポート)のそれぞれを初期設定する。そして、ステップS2でRAM53の保留データ格納部141と特別図柄格納部142とフラグ格納部143とタイマ格納部144とカウンタ格納部145のそれぞれを初期設定し、ステップS3で4msec毎にタイマ割込みが発生するようにCTC(カウンタ/タイマ)を初期設定する。
CPU51はステップS3でCTCを初期設定すると、ステップS4のカウンタ更新処理1を繰返す。このカウンタ更新処理1はカウンタ格納部145のランダムカウンタMR3およびランダムカウンタMR5のそれぞれを「1」だけ更新するものであり、図9に示すように、ランダムカウンタMR3は初期値「0」から上限値「100」に加算された後に初期値「0」に戻して循環的に更新され、ランダムカウンタMR5は初期値「0」から上限値「399」に加算された後に初期値「0」に戻して循環的に更新される。
[2]タイマ割込み処理
図30はCPU51がタイマ割込みの発生する4msec毎に実行するタイマ割込み処理を示すものであり、CPU51はタイマ割込みが発生する毎にステップS11の入力処理とステップS12のカウンタ更新処理2とステップS13のデータ取得処理とステップS14の特別図柄プロセス処理を当該順序で実行する。
[2−1]入力処理
図31はステップS11の入力処理の詳細を示すものであり、CPU51はステップS21でセンサ回路54からの始動信号の有無を判断する。ここで始動信号がないことを判断したときにはステップS22でフラグ格納部143の始動信号フラグをオフ状態にリセットし、始動信号があることを判断したときにはステップS23でフラグ格納部143の始動信号フラグをオン状態にセットする。
[2−2]カウンタ更新処理2
図32はステップS12のカウンタ更新処理2の詳細を示すものであり、CPU51はステップS31でカウンタ格納部145のランダムカウンタMR1を単位値「1」だけ更新し、ステップS32でカウンタ格納部145のランダムカウンタMR2を単位値「1」だけ更新し、ステップS33でカウンタ格納部145のランダムカウンタMR4を単位値「1」だけ更新する。ランダムカウンタMR1は大当り判定用のものであり、図9に示すように、初期値「0」から上限値「316」に加算された後に初期値「0」に戻して循環的に加算される。ランダムカウンタMR2は外れリーチ判定用のものであり、初期値「0」から上限値「49」に加算された後に初期値「0」に戻して循環的に加算される。ランダムカウンタMR4は確変判定用のものであり、初期値「0」から上限値「9」に加算された後に初期値「0」に戻して循環的に加算される。
[2−3]データ取得処理
図33はステップS13のデータ取得処理の詳細を示すものであり、CPU51はステップS41でフラグ格納部143の始動信号フラグの設定状態を判断する。例えば遊技球が始動口24内に入賞したときにはステップS11の入力処理でフラグ格納部143の始動信号フラグがオン状態にセットされている。この場合にはCPU51は図33のステップS41でフラグ格納部143の始動信号フラグがオン状態にセットされていることを判断し、ステップS42でカウンタ格納部145からランダムカウンタMR1の計測値を取得する。そして、ステップS43へ移行し、保留番号1の保留データ格納部141にランダムカウンタMR1の取得結果が記録されているか否かを判断する。
CPU51はステップS43で保留番号1の保留データ格納部141にランダムカウンタMR1の取得結果が記録されていないことを判断すると、ステップS44でランダムカウンタMR1の取得結果を保留番号1の保留データ格納部141に記録する。そして、ステップS45で演出制御回路70に保留コマンド「A100(h)」を送信することに基づいて1回の特別図柄遊技を保留したことを通知し、ステップS46でフラグ格納部143の始動信号フラグをオフ状態にリセットする。
CPU51はステップS43で保留番号1の保留データ格納部141にランダムカウンタMR1の取得結果が記録されていることを判断すると、ステップS47で保留番号2の保留データ格納部141にランダムカウンタMR1の取得結果が記録されているか否かを判断する。ここで保留番号2の保留データ格納部141にランダムカウンタMR1の取得結果が記録されていないことを判断したときにはステップS48へ移行し、ランダムカウンタMR1の取得結果を保留番号2の保留データ格納部141に記録する。そして、ステップS49で演出制御回路70に保留コマンド「A101(h)」を送信することに基づいて2回の特別図柄遊技を保留したことを通知し、ステップS46でフラグ格納部143の始動信号フラグをオフ状態にリセットする。
CPU51はステップS47で保留番号2の保留データ格納部141にランダムカウンタMR1の取得結果が記録されていることを判断すると、ステップS50で保留番号3の保留データ格納部141にランダムカウンタMR1の取得結果が記録されているか否かを判断する。ここで保留番号3の保留データ格納部141にランダムカウンタMR1の取得結果が記録されていないことを判断したときにはステップS51へ移行し、ランダムカウンタMR1の取得結果を保留番号3の保留データ格納部141に記録する。そして、ステップS52で演出制御回路70に保留コマンド「A102(h)」を送信することに基づいて3回の特別図柄遊技を保留したことを通知し、ステップS46でフラグ格納部143の始動信号フラグをオフ状態にリセットする。
CPU51はステップS50で保留番号3の保留データ格納部141にランダムカウンタMR1の取得結果が記録されていることを判断すると、ステップS53で保留番号4の保留データ格納部141にランダムカウンタMR1の取得結果が記録されているか否かを判断する。ここで保留番号4の保留データ格納部141にランダムカウンタMR1の取得結果が記録されていないことを判断したときにはステップS54へ移行し、ランダムカウンタMR1の取得結果を保留番号4の保留データ格納部141に記録する。そして、ステップS55で演出制御回路70に保留コマンド「A103(h)」を送信することに基づいて4回の特別図柄遊技を保留したことを通知し、ステップS46でフラグ格納部143の始動信号フラグをオフ状態にリセットする。
CPU51はステップS53で保留番号4の保留データ格納部141にランダムカウンタMR1の取得結果が記録されていることを判断すると、ステップS56でランダムカウンタMR1の取得結果をクリアする。即ち、特別図柄遊技の保留回数には上限値「4」が設定されており、4回の特別図柄遊技が既に保留されている状態で遊技球が始動口24内に入賞したときにはランダムカウンタMR1の記録処理および保留コマンドの送信処理のそれぞれが行われず、遊技球が始動口24内に入賞したことが無効化される。
[2−4]特別図柄プロセス処理
図34はステップS14の特別図柄プロセス処理の詳細を示すものである。この特別図柄プロセス処理はステップS61の大当り判定処理とステップS62の特別図柄変動開始時処理とステップS63の特別図柄変動処理とステップS64の特別図柄変動停止時処理とステップS65のウェイト処理とステップS66の大当り遊技処理とステップS67のインターバル処理を有するものであり、ステップS61の大当り判定処理〜ステップS67のインターバル処理のそれぞれはフラグ格納部143の特図プロセスフラグの設定状態に応じて択一的に行われる。
[2−4−1]大当り判定処理
図35はステップS61の大当り判定処理の詳細を示すものである。この大当り判定処理はフラグ格納部143の特図プロセスフラグが「0」に設定されている場合に実行されるものであり、フラグ格納部143の特図プロセスフラグは図29のステップS2の初期設定処理で「0」に初期設定される。
CPU51は図35のステップS71で保留番号1の保留データ格納部141にランダムカウンタMR1の取得結果が記録されているか否かを判断する。ここで保留番号1の保留データ格納部141にランダムカウンタMR1の取得結果が記録されていることを判断したときにはステップS72へ移行し、保留番号1の保留データ格納部141からランダムカウンタMR1の取得結果を検出する。
CPU51はステップS72で保留番号1の保留データ格納部141からランダムカウンタMR1の取得結果を検出すると、ステップS73でフラグ格納部143から確変フラグの記録結果を検出し、確変フラグの検出結果がオン状態であるか否かを判断する。ここで確変フラグがオン状態にセットされていることを判断したときにはステップS74でROM52から図10の(b)の確変時の大当り判定テーブルを選択し、確変フラグがオフ状態にリセットされていることを判断したときには図35のステップS75でROM52から図10の(a)の通常時の大当り判定テーブルを選択する。
CPU51は確変時の大当り判定テーブルまたは通常時の大当り判定テーブルを選択すると、図35のステップS76で確変時の大当り判定テーブルまたは通常時の大当り判定テーブルからランダムカウンタMR1の検出結果に応じた判定結果を選択する。ここで外れの判定結果を選択したときにはステップS77でフラグ格納部143の大当りフラグをオフ状態にリセットし、ステップS83でフラグ格納部143の特図プロセスフラグに「1」をセットする。例えばランダムカウンタMR1の検出結果が「30」であるときには確変時の大当り判定テーブルからは大当りの判定結果が選択され、通常時の大当り判定テーブルからは外れの判定結果が選択される。
CPU51は図35のステップS76で大当りの判定結果を選択すると、ステップS78でフラグ格納部143の大当りフラグをオン状態にセットし、ステップS79でカウンタ格納部145から確変判定用のランダムカウンタMR4の計測結果を取得する。そして、ステップS80へ移行し、ランダムカウンタMR4の取得結果を5個の確変値「1,3,5,7,9」のそれぞれと比較する。これら5個の確変値のそれぞれはROM52に予め記録されたものであり、CPU51はステップS80でランダムカウンタMR4の取得結果が5個の確変値のいずれかと同一であることを判断したときにはステップS81へ移行し、フラグ格納部143の確変フラグをオン状態にセットする。そして、ステップS83へ移行し、フラグ格納部143の特図プロセスフラグに「1」をセットする。
CPU51はステップS80でランダムカウンタMR4の取得結果が5個の確変値のいずれとも相違していることを判断すると、ステップS82でフラグ格納部143の確変フラグをオフ状態にリセットする。そして、ステップS83へ移行し、フラグ格納部143の特図プロセスフラグに「1」をセットする。
[2−4−2]特別図柄変動開始時処理
図36はステップS62の特別図柄変動開始時処理の詳細を示すものである。この特別図柄変動開始時処理はフラグ格納部143の特図プロセスフラグが「1」に設定されているときに実行されるものであり、CPU51は図36のステップS91でフラグ格納部143の大当りフラグの設定状態を判断する。ここでフラグ格納部143の大当りフラグがオン状態にセットされていることを判断したときにはステップS92へ移行し、フラグ格納部143の確変フラグの設定状態を判断する。
CPU51はステップS92でフラグ格納部143の確変フラグがオン状態にセットされていることを判断すると、ステップS93へ移行する。ここで特別図柄の変動停止時の態様を確変大当り図柄「3」に設定し、特別図柄格納部142に確変大当り図柄「3」を記録する。そして、ステップS94へ移行し、ROM52から図13の(b)の大当り用の変動開始コマンドテーブルを選択する。
CPU51は図36のステップS92でフラグ格納部143の確変フラグがオフ状態にリセットされていることを判断すると、ステップS95へ移行する。ここで特別図柄の変動停止時の態様を通常大当り図柄「5」に設定し、特別図柄格納部142に通常大当り図柄「5」を記録する。そして、ステップS94へ移行し、ROM52から図13の(b)の大当り用の変動開始コマンドテーブルを選択する。
CPU51は図36のステップS91でフラグ格納部143の大当りフラグがオフ状態にリセットされていることを判断すると、ステップS96でROM52から図11の外れ図柄テーブルを選択し、図36のステップS97でカウンタ格納部145からランダムカウンタMR5の計測結果を取得し、ステップS98へ移行する。ここで外れ図柄テーブルからランダムカウンタMR5の取得結果に応じた外れ図柄を選択し、外れ図柄の選択結果を特別図柄格納部142に記録する。例えばランダムカウンタMR5の取得結果が「50」であるときには外れ図柄「1」が選択され、特別図柄格納部142に外れ図柄「1」が記録される。
CPU51は図36のステップS98で特別図柄格納部142に外れ図柄を記録すると、ステップS99でカウンタ格納部145からランダムカウンタMR2の計測値を取得し、ステップS100でランダムカウンタMR2の取得結果をROM52に予め記録された5個の外れリーチ値「0,1,2,3,4」のそれぞれと比較する。ここでランダムカウンタMR2の取得結果が5個の外れリーチ値のいずれかと同一であることを判断したときにはステップS101へ移行してROM52から図13の(a)の外れリーチ用の変動開始コマンドテーブルを選択し、ランダムカウンタMR2の取得結果が5個の外れリーチ値のいずれとも相違していることを判断したときにはステップS102へ移行してROM52から図13の(c)の完全外れ用の変動開始コマンドテーブルを選択する。
CPU51は大当り用の変動開始コマンドテーブルと外れリーチ用の変動開始コマンドテーブルと完全外れ用の変動開始コマンドテーブルのいずれかを選択すると、ステップS103でカウンタ格納部145からランダムカウンタMR3の計測結果を取得する。そして、ステップS104へ移行し、変動開始コマンドテーブルの選択結果からランダムカウンタMR3の取得結果に応じた変動開始コマンドを選択する。例えばランダムカウンタMR3の取得結果が「100」であるときには図13の(a)の外れリーチ用の変動開始コマンドテーブルからは変動開始コマンド#40「8040(h)」が選択され、図13の(b)の大当り用の変動開始コマンドテーブルからは変動開始コマンド#41「8041(h)」が選択され、図13の(c)の完全外れ用の変動開始コマンドテーブルからは変動開始コマンド#00「8000(h)」が選択される。
CPU51は図36のステップS104で変動開始コマンドを選択すると、ステップS105で演出制御回路70に変動開始コマンドの選択結果を送信し、ステップS106で特別図柄格納部142の記録結果に応じた図柄情報コマンドを設定する。例えば特別図柄格納部142に確変大当り図柄「3」が記録されているときには確変大当り用の図柄情報コマンド「9000(h)」が設定され、特別図柄格納部142に通常大当り図柄「5」が記録されているときには通常大当り用の図柄情報コマンド「9001(h)」が設定され、特別図柄格納部142に「1」「2」「4」のいずれかの外れ図柄が記録されているときには外れ用の図柄情報コマンド「9002(h)」が設定される。
CPU51はステップS106で図柄情報コマンドを設定すると、ステップS107で演出制御回路70に図柄情報コマンドの設定結果を送信する。そして、ステップS108で図12の変動表示時間テーブルから変動開始コマンドの選択結果に応じた変動表示時間を選択し、変動表示時間の選択結果をタイマ格納部144の変動タイマMT1に初期値としてセットする。例えば変動開始コマンドの選択結果が変動開始コマンド#41「8041(h)」であるときには変動表示時間「42000」が選択され、変動タイマMT1に変動表示時間「42000」がセットされる。
CPU51は図36のステップS108で変動タイマMT1に変動表示時間の選択結果をセットすると、ステップS109で保留番号1の保留データ格納部141に記録されているランダムカウンタMR1の取得結果をクリアし、ステップS110で保留番号2の保留データ格納部141にランダムカウンタMR1の取得結果が記録されているか否かを判断する。ここで保留番号2の保留データ格納部141にランダムカウンタMR1の取得結果が記録されていないことを判断したときにはステップS116へ移行し、フラグ格納部143の特図プロセスフラグに「2」をセットする。
CPU51はステップS110で保留番号2の保留データ格納部141にランダムカウンタMR1の取得結果が記録されていることを判断すると、ステップS111で保留番号2の保留データ格納部141に記録されているランダムカウンタMR1を保留番号1の保留データ格納部141にシフトする。そして、ステップS112へ移行し、保留番号3の保留データ格納部141にランダムカウンタMR1の取得結果が記録されているか否かを判断する。ここで保留番号3の保留データ格納部141にランダムカウンタMR1の取得結果が記録されていないことを判断したときにはステップS116へ移行し、フラグ格納部143の特図プロセスフラグに「2」をセットする。
CPU51はステップS112で保留番号3の保留データ格納部141にランダムカウンタMR1の取得結果が記録されていることを判断すると、ステップS113で保留番号3の保留データ格納部141に記録されているランダムカウンタMR1を保留番号2の保留データ格納部141にシフトする。そして、ステップS114へ移行し、保留番号4の保留データ格納部141にランダムカウンタMR1の取得結果が記録されているか否かを判断する。ここで保留番号4の保留データ格納部141にランダムカウンタMR1の取得結果が記録されていないことを判断したときにはステップS116へ移行し、フラグ格納部143の特図プロセスフラグに「2」をセットする。
CPU51はステップS114で保留番号4の保留データ格納部141にランダムカウンタMR1の取得結果が記録されていることを判断すると、ステップS115で保留番号4の保留データ格納部141に記録されているランダムカウンタMR1を保留番号3の保留データ格納部141にシフトする。そして、ステップS116へ移行し、フラグ格納部143の特図プロセスフラグに「2」をセットする。
[2−4−3]特別図柄変動処理
図37はステップS63の特別図柄変動処理の詳細を示すものである。この特別図柄変動処理は特図プロセスフラグが「2」に設定されているときに実行されるものであり、CPU51はステップS121で特別図柄表示器32のLEDを点滅制御することに基づいて特別図柄を変動状態で表示し、ステップS122でタイマ格納部144の変動タイマMT1の計測値からROM52に予め記録された単位値ΔTを減算することに基づいて特別図柄遊技の残り時間を更新する。そして、ステップS123へ移行し、タイマ格納部144の変動タイマMT1の減算結果を「0」と比較する。ここで「MT1=0」を検出したときには特別図柄遊技の終了を判断し、ステップS124で演出制御回路70に変動停止コマンド「A000(h)」を送信することに基づいて特別図柄遊技が終了することを通知し、ステップS125でフラグ格納部143の特図プロセスフラグに「3」をセットする。
[2−4−4]特別図柄変動停止時処理
図38はステップS64の特別図柄変動停止時処理の詳細を示すものである。この特別図柄変動停止時処理は特図プロセスフラグが「3」に設定されているときに実行されるものであり、CPU51はステップS131で特別図柄の変動表示を停止する。この特別図柄の変動停止は特別図柄格納部142に記録された特別図柄の設定結果で行われるものであり、確変大当りが判定されたときには特別図柄表示器32の特別図柄が確変大当り図柄「3」で停止表示され、通常大当りが判定されたときには通常大当り図柄「5」で停止表示され、外れリーチおよび完全外れのいずれかが判定されたときには外れ図柄「1」「2」「4」のいずれかで停止表示される。
CPU51はステップS131で特別図柄の変動表示を終えると、ステップS132でタイマ格納部144のウェイトタイマMT2にウェイト時間の初期値(例えば2.0sec)をセットし、ステップS133でフラグ格納部143の特図プロセスフラグに「4」をセットする。このウェイト時間の初期値はROM52に予め記録されたものであり、特別図柄遊技が保留されている場合には今回の特別図柄遊技が終了してからウェイト時間が経過した後に次の特別図柄遊技が開始される。
[2−4−5]ウェイト処理
図39はステップS65のウェイト処理の詳細を示すものである。このウェイト処理は特図プロセスフラグが「4」に設定されているときに実行されるものであり、CPU51はステップS141でタイマ格納部144のウェイトタイマMT2の計測値からROM52に予め記録された単位値ΔTを減算することで残りウェイト時間を更新する。そして、ステップS142でタイマ格納部144のウェイトタイマMT2の減算結果を「0」と比較し、「MT2=0」であることを判断したときにはステップS143へ移行する。
CPU51はステップS143へ移行すると、フラグ格納部143の大当りフラグの設定状態を判断する。ここでフラグ格納部143の大当りフラグがオフ状態にリセットされていることを判断したときにはステップS144へ移行し、フラグ格納部143の特図プロセスフラグに「0」をセットする。
CPU51はステップS143でフラグ格納部143の大当りフラグがオン状態にセットされていることを判断すると、ステップS145でカウンタ格納部145の大当りラウンドカウンタMN1に初期値「0」をセットする。この大当りラウンドカウンタMN1は大当りラウンドの継続回数を計測するものであり、CPU51はステップS145でカウンタ格納部145の大当りラウンドカウンタMN1を初期設定したときにはステップS146へ移行し、1回目の大当りラウンドコマンド「B001(h)」を設定する。そして、ステップS147で大当りラウンドコマンド「B001(h)」の設定結果を演出制御回路70に送信し、ステップS148でフラグ格納部143の特図プロセスフラグに「5」をセットする。
[2−4−6]大当り遊技処理
図40はステップS66の大当り遊技処理の詳細を示すものである。この大当り遊技処理はフラグ格納部143の特図プロセスフラグが「5」に設定されているときに実行されるものであり、CPU51はステップS151で大当りラウンド処理を実行する。この大当りラウンド処理は特別入賞口26内に上限値(例えば10個)の遊技球が入賞あるいは特別入賞口26の開放時間が上限値(例えば30sec)に到達するまで特別入賞口26を開放するものであり、CPU51はステップS151の大当りラウンド処理で特別入賞口26内に上限値の遊技球が入賞あるいは特別入賞口26の開放時間が上限値に到達したことを判断したときには特別入賞口26を閉鎖し、ステップS152で今回の大当りラウンドが終了したことを判断する。
CPU51はステップS152で今回の大当りラウンドが終了したことを判断すると、ステップS153でROM52に予め記録された単位値「1」をカウンタ格納部145の大当りラウンドカウンタMN1に加算する。そして、ステップS154でインターバルコマンド「B100(h)」を設定し、ステップS155で演出制御回路70にインターバルコマンドの設定結果を送信する。このインターバルコマンドの設定処理および送信処理のそれぞれは各回の大当りラウンドが終了することに基づいて行われるものであり、最終の15回目の大当りラウンドの終了時にもCPU51から演出制御回路70にインターバルコマンド「B100(h)」が送信される。
CPU51はステップS155でインターバルコマンドを演出制御回路70に送信すると、ステップS156でROM52に予め記録されたインターバル時間の初期値(例えば3.0sec)をタイマ格納部144のインターバルタイマMT3にセットする。そして、ステップS157へ移行し、フラグ格納部143の特図プロセスフラグに「6」をセットする。
[2−4−7]インターバル処理
図41はステップS67のインターバル処理の詳細を示すものである。このインターバル処理はフラグ格納部143の特図プロセスフラグが「6」に設定されているときに実行されるものであり、CPU51はステップS161でタイマ格納部144のインターバルタイマMT3からROM52に予め記録された単位時間ΔTを減算することで残りインターバル時間を計測する。
CPU51はステップS161でタイマ格納部144のインターバルタイマMT3を減算すると、ステップS162でタイマ格納部144のインターバルタイマMT3の減算結果をROM52に予め記録された限度値「0」と比較する。ここで「MT3=0」を判断したときにはステップS163へ移行し、カウンタ格納部145の大当りラウンドカウンタMN1を最終値「15」と比較する。
CPU51はステップS163で「MN1<最終値」を判断すると、ステップS164で大当りラウンドコマンドを設定する。そして、ステップS165で大当りラウンドコマンドの設定結果を演出制御回路70に送信し、ステップS166でフラグ格納部143の特図プロセスフラグに「5」をセットする。この大当りラウンドコマンドはカウンタ格納部145の大当りラウンドカウンタMN1に応じて設定されるものであり、例えば「MN=1」であるときには2回目の大当りラウンドコマンド「B002(h)」が設定され、「MN1=14」であるときには最終の15回目の大当りラウンドコマンド「B00E(h)」が設定される。
CPU51はステップS163で「MN1=最終値(15)」を判断すると、ステップS167でフラグ格納部143の大当りフラグをオフ状態にリセットする。そして、ステップS168へ移行し、フラグ格納部143の特図プロセスフラグに「0」をセットする。図42は大当りラウンドコマンドおよびインターバルコマンドのそれぞれの送信タイミングを示すものであり、大当りラウンドコマンドは各回の大当りラウンドが始まるときに送信され、インターバルコマンドは各回のインターバルが始まるとき(各回の大当りラウンドが終了するとき)に送信される。
[11]メイン処理
図43は演出制御回路70のCPU71が電源投入に基づいて実行するメイン処理を示すものであり、CPU71は電源が投入されたときにはステップS201でレジスタおよびPIO(パラレル入出力ポート)のそれぞれを初期設定する。そして、ステップS202でRAM73のコマンド格納部151とフラグ格納部152とタイマ格納部153とカウンタ格納部154と確定図柄格納部155と仮図柄格納部156と仮図柄格納部157と仮図柄格納部158と仮図柄格納部159と仮図柄格納部160と表示タイミング格納部161のそれぞれを初期設定し、ステップS203で表示制御回路80のフレーム周波数に同期する10msec毎にタイマ割込みが発生するようにCTC(カウンタ/タイマ)を設定する。
CPU71はステップS203でCTCを初期設定すると、ステップS204のカウンタ更新処理1を繰返す。このカウンタ更新処理1はカウンタ格納部154のランダムカウンタSR1〜ランダムカウンタSR3のそれぞれを単位値「1」だけ更新するものであり、図21に示すように、ランダムカウンタSR1は初期値「0」から上限値「249」に加算された後に初期値「0」に戻して循環的に更新され、ランダムカウンタSR2は初期値「0」から上限値「162」に加算された後に初期値「0」に戻して循環的に更新され、ランダムカウンタSR3は初期値「0」から上限値「72」に加算された後に初期値「0」に戻して循環的に更新される。
[12]外部割込み処理
メイン制御回路50から変動開始コマンドと図柄情報コマンドと変動停止コマンドと保留コマンドと大当りラウンドコマンドとインターバルコマンドのそれぞれが送信されたときにはCPU71で外部割込みが発生する。この外部割込みはタイマ割込みとは別に発生するものであり、CPU71は外部割込みが発生することに基づいて割込み禁止状態になる。この外部割込みが発生したときにはCPU71は変動開始コマンド〜インターバルコマンドのそれぞれを受信コマンドバッファに格納し、割込み禁止状態を解除する。
[13]タイマ割込み処理
図44はCPU71がタイマ割込みの発生する10msec毎に実行するタイマ割込み処理を示すものであり、CPU71はタイマ割込みが発生する毎にステップS211のコマンド解析処理とステップS212のカウンタ更新処理2とステップS213の保留コマンド処理とステップS214の装飾図柄遊技処理とステップS215の大当り遊技処理を当該順序で実行する。
[13−1]コマンド解析処理
図45はステップS211のコマンド解析処理の詳細を示すものであり、CPU71はステップS221で受信コマンドバッファをチェックし、受信コマンドバッファに変動開始コマンド〜インターバルコマンドのいずれかが格納されているか否かを判断する。ここで受信コマンドバッファに変動開始コマンド〜インターバルコマンドのいずれかが格納されていることを判断したときにはステップS222へ移行し、受信コマンドバッファから変動開始コマンド〜インターバルコマンドのうち1つの制御コマンドを検出する。
CPU71はステップS222で受信コマンドバッファから制御コマンドを検出すると、ステップS223で制御コマンドの検出結果を保留コマンドと比較する。ここで制御コマンドの検出結果が保留コマンドであることを判断したときにはステップS224へ移行し、コマンド格納部151に保留コマンドの検出結果を記録する。そして、ステップS225へ移行し、受信コマンドバッファから保留コマンドの受信結果をクリアする。
CPU71はステップS223で制御コマンドの検出結果が保留コマンドではないことを判断すると、ステップS226で制御コマンドの検出結果を図柄情報コマンドと比較する。ここで制御コマンドの検出結果が図柄情報コマンドであることを判断したときにはステップS227へ移行し、コマンド格納部151に図柄情報コマンドの検出結果を記録する。そして、ステップS228へ移行し、受信コマンドバッファから図柄情報コマンドの受信結果をクリアする。
CPU71はステップS226で制御コマンドの検出結果が図柄情報コマンドではないことを判断すると、ステップS229で制御コマンドの検出結果を変動開始コマンドと比較する。ここで制御コマンドの検出結果が変動開始コマンドであることを判断したときにはステップS230へ移行し、コマンド格納部151に変動開始コマンドの検出結果を記録する。そして、ステップS231でフラグ格納部152の装飾図柄遊技開始フラグをオン状態にセットし、ステップS232で受信コマンドバッファから変動開始コマンドの受信結果をクリアする。
CPU71はステップS229で制御コマンドの検出結果が変動開始コマンドではないことを判断すると、ステップS233で制御コマンドの検出結果を変動停止コマンドと比較する。ここで制御コマンドの検出結果が変動停止コマンドであることを判断したときにはステップS234へ移行し、コマンド格納部151に変動停止コマンドの検出結果を記録する。そして、ステップS235でフラグ格納部152の装飾図柄遊技停止フラグをオン状態にセットし、ステップS236で受信コマンドバッファから変動停止コマンドの受信結果をクリアする。
CPU71はステップS233で制御コマンドの検出結果が変動停止コマンドではないことを判断すると、ステップS237で制御コマンドの検出結果を大当りラウンドコマンドと比較する。ここで制御コマンドの検出結果が大当りラウンドコマンドであることを判断したときにはステップS238へ移行し、コマンド格納部151に大当りラウンドコマンドの検出結果を記録する。そして、ステップS239でフラグ格納部152の大当りラウンドフラグをオン状態にセットし、ステップS240で受信コマンドバッファから大当りラウンドコマンドの受信結果をクリアする。
CPU71はステップS237で制御コマンドの検出結果が大当りラウンドコマンドではないことを判断すると、ステップS241で制御コマンドの検出結果をインターバルコマンドと比較する。ここで制御コマンドの検出結果がインターバルコマンドであることを判断したときにはステップS242へ移行し、コマンド格納部151にインターバルコマンドの検出結果を記録する。そして、ステップS243でフラグ格納部152のインターバルフラグをオン状態にセットし、ステップS244で受信コマンドバッファからインターバルコマンドの受信結果をクリアする。
[13−2]カウンタ更新処理2
図46はステップS212のカウンタ更新処理2の詳細を示すものであり、CPU71はステップS251でカウンタ格納部154のランダムカウンタSR4を単位値「1」だけ更新する。このランダムカウンタSR4は擬似変動の演出映像で保留絵柄35を表示するための点灯パターンを選択するために使用されるものであり、図21に示すように、初期値「0」から上限値「222」に加算された後に初期値「0」に戻して循環的に加算される。
[13−3]保留コマンド処理
図47はステップS213の保留コマンド処理の詳細を示すものであり、CPU71はステップS261でコマンド格納部151に保留コマンドが格納されているか否かを判断する。ここでコマンド格納部151に保留コマンドが格納されていることを判断したときにはステップS262へ移行し、ROM72に予め記録された単位値「1」をカウンタ格納部154の保留カウンタSN1の計測値に加算する。この保留カウンタSN1は装飾図柄表示器33の保留表示領域34内に現在表示されている保留絵柄35の個数を示すものであり、CPU71はステップS262でカウンタ格納部154の保留カウンタSN1の計測値を加算したときにはステップS263へ移行する。
CPU71はステップS263へ移行すると、カウンタ格納部154から保留カウンタSN1の計測値を検出する。そして、ステップS264へ移行し、保留カウンタSN1の検出結果に応じた保留表示コマンドを設定する。図48は保留カウンタSN1および保留表示コマンド相互間の関係を示すものであり、保留カウンタSN1の加算結果が「1」であるときには保留表示コマンド1が設定され、保留カウンタSN1の加算結果が「2」であるときには保留表示コマンド2が設定され、保留カウンタSN1の加算結果が「3」であるときには保留表示コマンド3が設定され、保留カウンタSN1の加算結果が「4」であるときには保留表示コマンド4が設定され、保留カウンタSN1の加算結果が「5」であるときには保留表示コマンド5が設定され、保留カウンタSN1の加算結果が「6」であるときには保留表示コマンド6が設定される。
CPU71は図47のステップS264で保留表示コマンドを設定すると、ステップS265で表示制御回路80に保留表示コマンドの設定結果を送信し、ステップS266でコマンド格納部151から保留コマンドの記録結果をクリアする。この保留表示コマンドは、図49に示すように、保留表示領域34内に1個の保留絵柄35を表示することを指令するものであり、表示制御回路80は保留表示コマンド1〜保留表示コマンド6のそれぞれを受信したときにはVROMから保留表示コマンドの受信結果に応じた画像データを検出し、装飾図柄表示器33の保留表示領域34内に画像データの検出結果に基づいて1個の保留絵柄35を直ちに表示する。
表示制御回路80のROMには、図49に示すように、保留絵柄35の表示領域が予め記録されており、表示制御回路80は保留表示コマンド1を受信したときには1個の保留絵柄35を保留表示領域34内の左端部の表示領域H1に表示し、保留表示コマンド2を受信したときには1個の保留絵柄35を保留表示領域34内の左端部から2番目の表示領域H2に表示し、保留表示コマンド3を受信したときには1個の保留絵柄35を保留表示領域34内の左端部から3番目の表示領域H3に表示し、保留表示コマンド4を受信したときには1個の保留絵柄35を保留表示領域34内の左端部から4番目の表示領域H4に表示し、保留表示コマンド5を受信したときには1個の保留絵柄35を保留表示領域34内の左端部から5番目の表示領域H5に表示し、保留表示コマンド6を受信したときには1個の保留絵柄35を保留表示領域34内の右端部の表示領域H6に表示する。
[13−4]装飾図柄遊技処理
図50はステップS214の装飾図柄遊技処理の詳細を示すものであり、CPU71はステップS271でフラグ格納部152の装飾図柄遊技開始フラグの設定状態を判断する。ここでフラグ格納部152の装飾図柄遊技開始フラグがオン状態にセットされていることを判断したときにはステップS272へ移行し、フラグ格納部152の装飾図柄遊技開始フラグをオフ状態にリセットする。そして、ステップS273でフラグ格納部152の装飾図柄遊技中フラグをオン状態にセットし、ステップS274の装飾図柄遊技開始処理で装飾図柄遊技を開始するための準備処理を行う。
CPU71はステップS271でフラグ格納部152の装飾図柄遊技開始フラグがオフ状態にリセットされていることを判断すると、ステップS275でフラグ格納部152の装飾図柄遊技中フラグがオン状態にセットされているか否かを判断する。例えばステップS274の装飾図柄遊技開始処理を終えた状態ではステップS275でフラグ格納部152の装飾図柄遊技中フラグがオン状態にセットされていることを判断し、ステップS276の装飾図柄遊技中処理で装飾図柄遊技を実行する。そして、ステップS277でプロセスデータの設定結果を外れリーチ用のプロセスデータ#40および大当り用のプロセスデータ#41のそれぞれと比較し、プロセスデータの設定結果がプロセスデータ#40およびプロセスデータ#41のいずれかと同一であることを判断したときにはステップS278の保留絵柄表示処理へ移行する。このプロセスデータはステップS274の装飾図柄遊技開始処理で設定されるものであり、CPU71はステップS278の保留絵柄表示処理では装飾図柄表示器33の保留表示領域34内に点灯パターンの選択結果に応じた表示タイミングで保留絵柄35を表示する。
CPU71は装飾図柄遊技の実行状態でフラグ格納部152の装飾図柄遊技停止フラグがオン状態にセットされたときにはステップS279でフラグ格納部152の装飾図柄遊技停止フラグがオン状態にセットされていることを判断し、ステップS280でフラグ格納部152の装飾図柄遊技中フラグをオフ状態にリセットする。そして、ステップS281でフラグ格納部152の装飾図柄遊技停止フラグをオフ状態にリセットし、ステップS282の装飾図柄遊技停止処理を実行する。
[13−4−1]装飾図柄遊技開始処理
図51および図52のそれぞれはステップS274の装飾図柄遊技開始処理の詳細を示すものであり、CPU71は図51のステップS291でコマンド格納部151から変動開始コマンドの受信結果を検出し、変動開始コマンドの検出結果からEXTデータを検出する。そして、ステップS292でROM72から図15のプロセスデータテーブルを検出し、プロセスデータテーブルからEXTデータの検出結果に応じたプロセスデータ番号を選択する。次に図51のステップS293へ移行し、図15のプロセスデータテーブルからプロセスデータ番号の選択結果に応じたプロセスデータを選択する。例えばEXTデータの検出結果が「40(h)」であるときにはプロセスデータ番号P40が選択され、プロセスデータ番号P40が選択されたときにはプロセスデータ#40が選択される。
CPU71は図51のステップS293でプロセスデータを選択すると、ステップS294でタイマ格納部153の変動タイマST1にROM72に予め記録された初期値「0」をセットする。そして、ステップS295でコマンド格納部151から図柄情報コマンドの受信結果を検出し、ステップS296で図柄情報コマンドの検出結果が確変大当りであるか否かを判断する。例えば図柄情報コマンドの検出結果が「9000(h)」であるときには確変大当りであることを判断し、ステップS297の確変大当り図柄設定処理で装飾図柄を確変大当りの組合せに設定する。次にステップS298へ移行し、確定図柄格納部155に確変大当り図柄の組合せの設定結果を記録する。
図53はステップS297の確変大当り図柄設定処理の詳細を示すものであり、CPU71はステップS331でROM72から図22の(a)の確変大当り図柄テーブルを検出する。そして、図53のステップS332でカウンタ格納部154からランダムカウンタSR1の計測結果を検出し、ステップS333へ移行する。ここでランダムカウンタSR1の検出結果に応じた図柄要素を確変大当り図柄テーブルから選択し、左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素のそれぞれを図柄要素の選択結果に設定することで装飾図柄を確変大当りの組合せに設定する。例えばランダムカウンタSR1の検出結果が「200」であるときには図柄要素「7」が選択され、各列の図柄要素が「7」に設定されることで装飾図柄が確変大当りの組合せ「777」に設定され、確定図柄格納部155に装飾図柄が確変大当りの組合せ「777」で記録される。
CPU71は図51のステップS296で図柄情報コマンドの検出結果が確変大当り図柄ではないことを判断すると、ステップS299で図柄情報コマンドの検出結果が通常大当り図柄であるか否かを判断する。例えば図柄情報コマンドの検出結果が「9001(h)」であるときには通常大当り図柄であることを判断し、ステップS300の通常大当り図柄設定処理で装飾図柄を通常大当りの組合せに設定する。そして、ステップS301へ移行し、確定図柄格納部155に通常大当りの組合せの設定結果を記録する。
図54はステップS300の通常大当り図柄設定処理の詳細を示すものであり、CPU71はステップS341でROM72から図22の(b)の通常大当り図柄テーブルを検出する。そして、図54のステップS342でカウンタ格納部154からランダムカウンタSR1の計測結果を検出し、ステップS343へ移行する。ここでランダムカウンタSR1の検出結果に応じた図柄要素を通常大当り図柄テーブルから選択し、左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素のそれぞれを図柄要素の選択結果に設定することで装飾図柄を通常大当りの組合せに設定する。例えばランダムカウンタSR1の検出結果が「200」であるときには図柄要素「8」が選択され、各列の図柄要素が「8」に設定されることで装飾図柄が通常大当りの組合せ「888」に設定され、確定図柄格納部155に装飾図柄が通常大当りの組合せ「888」で記録される。
CPU71は図51のステップS299で図柄情報コマンドの検出結果が通常大当り図柄ではないことを判断すると、ステップS302で変動開始コマンドのEXTデータの検出結果をROM72に予め記録された外れリーチ判定値「10(h)」「20(h)」「30(h)」「40(h)」のそれぞれと比較する。ここでEXTデータの検出結果が外れリーチ判定値「10(h)」〜「40(h)」のいずれかと同一であることを判断したときにはステップS303の外れリーチ図柄設定処理1へ移行し、装飾図柄を外れリーチの組合せに設定する。そして、ステップS304へ移行し、確定図柄格納部155に外れリーチの組合せの設定結果を記録する。
図55はステップS303の外れリーチ図柄設定処理1の詳細を示すものであり、CPU71はステップS351でROM72から図22の(c)のリーチ図柄テーブルを検出し、図55のステップS352でROM72から図23の(a)のリーチ外れ図柄テーブルを検出する。そして、図55のステップS353でカウンタ格納部154からランダムカウンタSR1の計測結果を検出し、ステップS354でリーチ図柄テーブルからランダムカウンタSR1の検出結果に応じた図柄要素を選択し、左列の図柄要素および右列の図柄要素のそれぞれを共通の図柄要素の選択結果に設定する。例えば「SR1=200」であるときには図柄要素「7」が選択され、左列の図柄要素および右列の図柄要素のそれぞれが共通の「7」に設定される。
CPU71はステップS354で左列の図柄要素および右列の図柄要素のそれぞれを設定すると、ステップS355でカウンタ格納部154からランダムカウンタSR2の計測結果を検出する。そして、ステップS356でリーチ外れ図柄テーブルからランダムカウンタSR2の検出結果に応じた図柄要素を選択し、中列の図柄要素を図柄要素の選択結果に設定する。例えば「SR2=50」であるときには図柄要素「3」が選択され、中列の図柄要素が「3」に設定される。
CPU71は図55のステップS356で中列の図柄要素を設定すると、ステップS357へ移行する。ここで中列の図柄要素の設定結果を左列の図柄要素の設定結果と比較し、両者が相違していることを判断したときには図51のステップ304で左列の図柄要素の設定結果と中列の図柄要素の設定結果と右列の図柄要素の設定結果のそれぞれを確定図柄格納部155に記録する。例えば左列の図柄要素の設定結果が「7」で中列の図柄要素の設定結果が「8」であるときには確定図柄格納部155に装飾図柄が外れリーチの組合せ「787」で記録される。
CPU71は図55のステップS357で中列の図柄要素の設定結果および左列の図柄要素の設定結果が相互に同一であることを判断すると、ステップ358で中列の図柄要素をステップS356で設定した図柄要素の次の図柄要素に変更する。例えば左列の図柄要素の設定結果および中列の図柄要素の設定結果のそれぞれが「8」であるときには中列の図柄要素が「8」の次の「1」に変更され、確定図柄格納部155に装飾図柄が外れリーチの組合せ「818」で記録される。
CPU71は図51のステップS302で変動開始コマンドのEXTデータの検出結果が外れリーチ判定値「10(h)」〜「40(h)」のいずれとも相違していることを判断すると、ステップS305の完全外れ図柄設定処理1へ移行し、装飾図柄を完全外れの組合せに設定する。そして、ステップS306へ移行し、確定図柄格納部155に完全外れの組合せの設定結果を記録する。
図56はステップS305の完全外れ図柄設定処理1の詳細を示すものであり、CPU71はステップS361でROM72から図22の(d)の左図柄テーブルを検出し、図56のステップS362でROM72から図23の(b)の中図柄テーブルを検出し、図56のステップS363でROM72から図24の右図柄テーブルを検出する。そして、図56のステップS364でカウンタ格納部154からランダムカウンタSR1の計測結果を検出し、ステップS365で左図柄テーブルからランダムカウンタSR1の検出結果に応じた図柄要素を選択して左列の図柄要素に設定する。例えば「SR1=200」であるときには図柄要素「7」が選択され、左列の図柄要素が「7」に設定される。
CPU71はステップS365で左列の図柄要素を設定すると、ステップS366でカウンタ格納部154からランダムカウンタSR2の計測結果を検出する。そして、ステップS367で中図柄テーブルからランダムカウンタSR2の検出結果に応じた図柄要素を選択し、中列の図柄要素を図柄要素の選択結果に設定する。例えば「SR2=100」であるときには図柄要素「5」が選択され、中列の図柄要素が「5」に設定される。
CPU71はステップS367で中列の図柄要素を設定すると、ステップS368でカウンタ格納部154からランダムカウンタSR3の計測結果を検出する。そして、ステップS369で右図柄テーブルからランダムカウンタSR3の検出結果に応じた図柄要素を選択し、右列の図柄要素を図柄要素の選択結果に設定する。例えば「SR3=50」であるときには図柄要素「6」が選択され、右列の図柄要素が「6」に設定される。
CPU71はステップS369で右列の図柄要素を設定すると、ステップS370へ移行する。ここで左列の図柄要素の設定結果を右列の図柄要素の設定結果と比較し、両者が相違していることを判断したときには図51のステップ306で左列の図柄要素の設定結果と中列の図柄要素の設定結果と右列の図柄要素の設定結果のそれぞれを確定図柄格納部155に記録する。例えば左列の図柄要素の設定結果が「8」で右列の図柄要素の設定結果が「7」で中列の図柄要素の設定結果が「1」であるときには左列の図柄要素の設定結果および右列の図柄要素の設定結果が相違していることが判断され、確定図柄格納部155に装飾図柄が完全外れの組合せ「817」で記録される。
CPU71は図56のステップS370で左列の図柄要素の設定結果および右列の図柄要素の設定結果が相互に同一であることを判断すると、ステップS371で右列の図柄要素をステップS369で設定した図柄要素の次の図柄要素に変更する。例えば左列の図柄要素の設定結果が「8」で右列の図柄要素の設定結果が「8」で中列の図柄要素の設定結果が「1」であるときには左列の図柄要素の設定結果および右列の図柄要素の設定結果が相互に同一であることが判断される。この場合には右列の図柄要素が「8」の次の「1」に変更され、確定図柄格納部155に装飾図柄が完全外れの組合せ「811」で記録される。
CPU71は図51のステップS298とステップS301とステップS304とステップS306のいずれかで確定図柄格納部155を設定すると、図52のステップS307でプロセスデータの設定結果が外れリーチ用のプロセスデータ#40および大当り用のプロセスデータ#41のいずれかであるか否かを判断する。これらプロセスデータ#40およびプロセスデータ#41のそれぞれは擬似変動の演出映像を発生させるものであり、CPU71はステップS307でプロセスデータの設定結果がプロセスデータ#40およびプロセスデータ#41のいずれかであることを判断したときにはステップS308の完全外れ図柄設定処理1へ移行する。
CPU71はステップS308の完全外れ図柄設定処理1へ移行すると、装飾図柄を完全外れの組合せに設定する。このステップS308の完全外れ図柄設定処理1は図51のステップS305と同一の手順で行われるものであり、CPU71は図52のステップS308の完全外れ図柄設定処理1で装飾図柄を完全外れの組合せに設定したときにはステップS309へ移行し、完全外れの組合せの設定結果を1回目の擬似変動用の仮図柄格納部156に記録する。
CPU71はステップS309で1回目の擬似変動用の仮図柄格納部156を設定すると、ステップS310の完全外れ図柄設定処理2で装飾図柄を完全外れの組合せに設定し、ステップS311で完全外れの組合せの設定結果を2回目の擬似変動用の仮図柄格納部157に記録する。図57はステップS310の完全外れ図柄設定処理2の詳細を示すものであり、CPU71はステップS381で仮図柄格納部156から左列の図柄要素の設定結果と中列の図柄要素の設定結果と右列の図柄要素の設定結果のそれぞれを検出する。これら左列の図柄要素の設定結果〜右列の図柄要素の設定結果のそれぞれは図52のステップS308の完全外れ図柄設定処理1で設定されたものであり、CPU71は図57のステップS381で仮図柄格納部156から左列の図柄要素の設定結果〜右列の図柄要素の設定結果のそれぞれを検出したときにはステップS382へ移行する。
CPU71はステップS382へ移行すると、左列の図柄要素をステップS381で検出した左列の図柄要素に設定する。そして、ステップS383で中列の図柄要素をステップS381で検出した中列の図柄要素の次の図柄要素に設定し、ステップS384で右列の図柄要素をステップS381で検出した右列の図柄要素に設定し、図52のステップS311で2回目の擬似変動用の仮図柄格納部157に左列の図柄要素の設定結果と中列の図柄要素の設定結果と右列の図柄要素の設定結果のそれぞれを記録する。例えば図52のステップS308で装飾図柄が完全外れの組合せ「881」に設定されたときには図57のステップS381で仮図柄格納部156から完全外れの組合せ「881」が検出され、左列の図柄要素が「8」に設定され、中列の図柄要素が「8」の次の「1」に設定され、右列の図柄要素が「1」に設定され、仮図柄格納部157に装飾図柄が完全外れの組合せ「811」で記録される。
CPU71は図52のステップS311で2回目の擬似変動用の仮図柄格納部157を設定すると、ステップS312の外れリーチ図柄設定処理1で装飾図柄を外れリーチの組合せに設定する。このステップS312の外れリーチ図柄設定処理1は図51のステップS303と同一の手順で行われるものであり、CPU71は図52のステップS312の外れリーチ図柄設定処理1で装飾図柄を外れリーチの組合せに設定したときにはステップS313へ移行し、外れリーチの組合せの設定結果を3回目の擬似変動用の仮図柄格納部158に記録する。
CPU71は図52のステップS313で3回目の擬似変動用の仮図柄格納部158を設定すると、ステップS314の外れリーチ図柄設定処理2で装飾図柄を外れリーチの組合せに設定し、ステップS315で外れリーチの組合せの設定結果を4回目の擬似変動用の仮図柄格納部159に記録する。図58はステップS314の外れリーチ図柄設定処理2の詳細を示すものであり、CPU71はステップS391で3回目の擬似変動用の仮図柄格納部158から左列の図柄要素の設定結果と中列の図柄要素の設定結果と右列の図柄要素の設定結果のそれぞれを検出する。これら左列の図柄要素の設定結果〜右列の図柄要素の設定結果のそれぞれは図52のステップS312の外れリーチ図柄設定処理1で設定されたものであり、CPU71は図58のステップS391で仮図柄格納部158から左列の図柄要素の設定結果〜右列の図柄要素の設定結果のそれぞれを検出したときにはステップS392へ移行する。
CPU71はステップS392へ移行すると、左列の図柄要素をステップS391で検出した左列の図柄要素に設定し、右列の図柄要素をステップS391で検出した右列の図柄要素に設定する。そして、ステップS393へ移行し、中列の図柄要素をステップS391で検出した中列の図柄要素の2個前の図柄要素に設定する。例えば図52のステップS312で装飾図柄が外れリーチの組合せ「818」に設定されたときには図58のステップS391で仮図柄格納部158から外れリーチの組合せ「818」が検出され、左列の図柄要素および右列の図柄要素のそれぞれが「8」に設定され、中列の図柄要素が「1」の2個前の「7」に設定される。また、図58のステップS391で仮図柄格納部158から外れリーチの組合せ「828」が検出されたときには左列の図柄要素および右列の図柄要素のそれぞれが「8」に設定され、中列の図柄要素が「2」の2個前の「8」に設定される。
CPU71は図58のステップS393で中列の図柄要素を設定すると、ステップS394で左列の図柄要素の設定結果および中列の図柄要素の設定結果を相互に比較する。ここで両者が相違していることを判断したときには図52のステップS315へ移行し、左列の図柄要素の設定結果と中列の図柄要素の設定結果と右列の図柄要素の設定結果のそれぞれを4回目の擬似変動用の仮図柄格納部159に記録する。例えば左列の図柄要素および右列の図柄要素のそれぞれが「8」に設定され、中列の図柄要素が「7」に設定されたときには仮図柄格納部159に装飾図柄が外れリーチの組合せ「878」で記録される。
CPU71は図58のステップS394で左列の図柄要素の設定結果および中列の図柄要素の設定結果が相互に同一であることを判断すると、ステップS395で中列の図柄要素をステップS393で設定した図柄要素の1個前の図柄要素に変更する。そして、図52のステップS315へ移行し、左列の図柄要素の設定結果と中列の図柄要素の変更結果と右列の図柄要素の設定結果のそれぞれを4回目の擬似変動用の仮図柄格納部159に記録する。例えば左列の図柄要素および右列の図柄要素のそれぞれが「8」に設定され、中列の図柄要素も「8」に設定されたときには中列の図柄要素が「8」の1個前の「7」に変更され、4回目の擬似変動用の仮図柄格納部159に装飾図柄が外れリーチの組合せ「878」で記録される。
CPU71は図52のステップS315で4回目の擬似変動用の仮図柄格納部159を設定すると、ステップS316の外れリーチ図柄設定処理3で装飾図柄を外れリーチの組合せに設定し、ステップS317で外れリーチの組合せの設定結果を5回目の擬似変動用の仮図柄格納部160に記録する。図59はステップS316の外れリーチ図柄設定処理3の詳細を示すものであり、CPU71はステップS401で3回目の議事変動用の仮図柄格納部158から左列の図柄要素の設定結果と中列の図柄要素の設定結果と右列の図柄要素の設定結果のそれぞれを検出し、ステップS402へ移行する。
CPU71はステップS402へ移行すると、左列の図柄要素をステップS401で検出した左列の図柄要素に設定し、右列の図柄要素をステップS401で検出した右列の図柄要素に設定する。そして、ステップS403へ移行し、中列の図柄要素をステップS401で検出した中列の図柄要素の1個前の図柄要素に設定する。例えば図52のステップS312で装飾図柄が外れリーチの組合せ「757」に設定されたときには図59のステップS401で仮図柄格納部158から外れリーチの組合せ「757」が検出され、左列の図柄要素および右列の図柄要素のそれぞれが「7」に設定され、中列の図柄要素が「5」の1個前の「4」に設定される。また、図59のステップS401で仮図柄格納部158から外れリーチの組合せ「787」が検出されたときには左列の図柄要素および右列の図柄要素のそれぞれが「7」に設定され、中列の図柄要素が「8」の1個前の「7」に設定される。
CPU71は図59のステップS403で中列の図柄要素を設定すると、ステップS404で左列の図柄要素の設定結果および中列の図柄要素の設定結果を相互に比較する。ここで両者が相違していることを判断したときには図52のステップS317へ移行し、左列の図柄要素の設定結果と中列の図柄要素の設定結果と右列の図柄要素の設定結果のそれぞれを5回目の擬似変動用の仮図柄格納部160に記録する。例えば左列の図柄要素および右列の図柄要素のそれぞれが「7」に設定され、中列の図柄要素が「4」に設定されたときには5回目の擬似変動用の仮図柄格納部160に装飾図柄が外れリーチの組合せ「747」で記録される。
CPU71は図59のステップS404で左列の図柄要素の設定結果および中列の図柄要素の設定結果が相互に同一であることを判断すると、ステップS405で中列の図柄要素をステップS403で設定した図柄要素の1個前の図柄要素に変更する。そして、図52のステップS317へ移行し、左列の図柄要素の設定結果と中列の図柄要素の変更結果と右列の図柄要素の設定結果のそれぞれを5回目の擬似変動用の仮図柄格納部160に記録する。例えば左列の図柄要素および右列の図柄要素のそれぞれが「7」に設定され、中列の図柄要素も「7」に設定されたときには中列の図柄要素が「7」の1個前の「6」に変更され、5回目の擬似変動用の仮図柄格納部160に装飾図柄が外れリーチの組合せ「767」で記録される。
CPU71は図52のステップS317で5回目の擬似変動用の仮図柄格納部160を設定すると、ステップS318でカウンタ格納部154からランダムカウンタSR4の計測値を検出する。そして、ステップS319でROM72から図25の点灯パターンテーブルを検出し、点灯パターンテーブルからランダムカウンタSR4の検出結果に応じた点灯パターンを選択する。例えばランダムカウンタSR4として「100」が検出されたときには点灯パターン3が選択される。
CPU71は図52のステップS319で点灯パターンを選択すると、ステップS320でROM72から点灯パターンの選択結果に応じた3種類の表示タイミングを検出し、ROM72から3種類の表示タイミングの検出結果のそれぞれに応じた表示個数を検出し、3種類の表示タイミングの検出結果のそれぞれを表示個数と共に表示タイミング格納部161に記録する。例えば点灯パターン3が選択されたときには、図26の(c)に示すように、表示タイミングT0とT5とT6が検出され、表示タイミングT0に対して表示個数2が検出され、表示タイミングT5およびT6のそれぞれに対して表示個数1が検出される。この場合には表示タイミング格納部161に表示タイミングT0と共に表示個数2が記録され、表示タイミングT5と共に表示個数1が記録され、表示タイミングT6と共に表示個数1が記録される。
CPU71は図52のステップS321へ移行すると、ROM72から図19の装飾図柄遊技用のビデオデータテーブルを検出し、ビデオデータテーブルからプロセスデータ番号の選択結果に応じたビデオデータ番号を選択する。そして、図52のステップS322でビデオデータ番号の選択結果を表示制御回路80に送信し、ステップS323で表示制御回路80に再生開始コマンドを送信する。この表示制御回路80はビデオデータ番号の選択結果を受信したときにはVROMからビデオデータ番号の受信結果に応じた装飾図柄遊技用のビデオデータを選択し、ビデオデータの選択結果をRAMに展開する。そして、再生開始コマンドを受信することに基づいてVRAMに展開しているビデオデータの選択結果を再生開始する。
[13−3−2]装飾図柄遊技中処理
図50のステップS276の装飾図柄遊技中処理はタイマ格納部153の変動タイマST1に単位時間を加算することに基づいて装飾図柄遊技の経過時間を計測し、タイマ格納部153の変動タイマST1の加算結果がプロセスデータの設定結果に応じた複数のプロセスタイマ設定値のいずれかに一致しているときにはプロセスデータの設定結果から変動タイマST1の加算結果に応じた表示制御データと音声制御データと電飾制御データのそれぞれを検出し、表示制御回路80に表示制御データの検出結果を送信し、音声制御回路90に音声制御データの検出結果を送信し、電飾制御回路100に電飾制御データの検出結果を送信するものであり、装飾図柄遊技は表示制御回路80が装飾図柄表示器33の表示内容を表示制御データの受信結果に基づいて制御し、音声制御回路90が両スピーカ14のそれぞれを音声制御データの受信結果に基づいて制御し、電飾制御回路100が複数の電飾LED17のそれぞれを電飾制御データの受信結果に基づいて制御することで行われる。
図60は完全外れ用のプロセスデータ#00が設定されたときのCPU71の処理内容を示すものであり、CPU71はステップS411でタイマ格納部153の変動タイマST1に単位時間を加算することに基づいて装飾図柄遊技の経過時間を計測する。そして、ステップS412へ移行し、プロセスデータ#00から変動開始コマンド用のプロセスタイマ設定値を検出し、変動開始コマンド用のプロセスタイマ設定値の検出結果を変動タイマST1の加算結果と比較する。ここで変動タイマST1の加算結果が変動開始コマンド用のプロセスタイマ設定値に到達したことを判断したときにはステップS413へ移行し、表示制御回路80に変動開始コマンドを送信する。この表示制御回路80は変動開始コマンドを受信したときにはVROMから変動開始コマンドに応じた画像データを検出し、ビデオデータに画像データの検出結果を重ねることに基づいて装飾図柄表示器33の左変動領域L内に左列の図柄要素を変動状態で表示開始し、中変動領域C内に中列の図柄要素を変動状態で表示開始し、右変動領域R内に右列の図柄要素を変動状態で表示開始する。図61の(b)は各列の図柄要素が変動状態で表示開始された映像を示している。
CPU71は図60のステップS413で変動開始コマンドを送信すると、ステップS414で表示制御回路80に保留消去コマンドを送信する。そして、ステップS415へ移行し、カウンタ格納部154の保留カウンタSN1からROM72に予め記録された単位値「1」を減算する。この表示制御回路80は保留消去コマンドを受信したときには、図61の(c)に示すように、保留表示領域34内から1個の保留絵柄35を消去する。この1個の保留絵柄35は保留絵柄35の表示個数に応じて選択されるものであり、表示制御回路80は表示領域H1内だけに保留絵柄35を表示しているときには表示領域H1内から保留絵柄35を消去し、表示領域H1内およびH2内のそれぞれに保留絵柄35を表示しているときには最も右側の表示領域H2内から保留絵柄35を消去し、表示領域H1内とH2内とH3内のそれぞれに保留絵柄35を表示しているときには最も右側の表示領域H3内から保留絵柄35を消去し、表示領域H1内とH2内とH3内とH4内のそれぞれに保留絵柄35を表示しているときには最も右側の表示領域H4内から保留絵柄35を消去する。
CPU71は図60のステップS416へ移行すると、プロセスデータ#00から左列の変動停止コマンド用のプロセスタイマ設定値を検出し、左列の変動停止コマンド用のプロセスタイマ設定値の検出結果を変動タイマST1の加算結果と比較する。ここで変動タイマST1の加算結果が左列の変動停止コマンド用のプロセスタイマ設定値に到達したことを判断したときにはステップS417へ移行し、確定図柄格納部155から左列の図柄要素の設定結果を検出する。そして、左列の図柄要素の検出結果を表示制御回路80に送信し、ステップS418で表示制御回路80に左列の変動停止コマンドを送信する。この左列の変動停止コマンドは保留表示領域34内から1個の保留絵柄35が消去された後に送信されるものであり、表示制御回路80は左列の変動停止コマンドを受信したときには左列の図柄要素の変動表示を受信結果で停止し、装飾図柄表示器33の左変動領域L内に左列の図柄要素の受信結果を静止状態で表示する。図61の(d)は左列の図柄要素が変動停止した映像を示している。
CPU71は図60のステップS419へ移行すると、プロセスデータ#00から右列の変動停止コマンド用のプロセスタイマ設定値を検出し、右列の変動停止コマンド用のプロセスタイマ設定値の検出結果を変動タイマST1の加算結果と比較する。ここで変動タイマST1の加算結果が右列の変動停止コマンド用のプロセスタイマ設定値に到達したことを判断したときにはステップS420へ移行し、確定図柄格納部155から右列の図柄要素の設定結果を検出する。そして、右列の図柄要素の検出結果を表示制御回路80に送信し、ステップS421で表示制御回路80に右列の変動停止コマンドを送信する。この右列の変動停止コマンドは左列の図柄要素が変動停止している状態で送信されるものであり、表示制御回路80は右列の変動停止コマンドを受信したときには右列の図柄要素の変動表示を受信結果で停止し、装飾図柄表示器33の右変動領域R内に右列の図柄要素の受信結果を静止状態で表示する。図61の(e)は右列の図柄要素が変動停止した映像を示している。
CPU71は図60のステップS422へ移行すると、プロセスデータ#00から中列の変動停止コマンド用のプロセスタイマ設定値を検出し、中列の変動停止コマンド用のプロセスタイマ設定値の検出結果を変動タイマST1の加算結果と比較する。ここで変動タイマST1の加算結果が中列の変動停止コマンド用のプロセスタイマ設定値に到達したことを判断したときにはステップS423へ移行し、確定図柄格納部155から中列の図柄要素の設定結果を検出する。そして、中列の図柄要素の検出結果を表示制御回路80に送信し、ステップS424で表示制御回路80に中列の変動停止コマンドを送信する。この中列の変動停止コマンドは右列の図柄要素が変動停止している状態で送信されるものであり、表示制御回路80は中列の変動停止コマンドを受信したときには中列の図柄要素の変動表示を受信結果で停止し、装飾図柄表示器33の中変動領域C内に中列の図柄要素の受信結果を静止状態で表示する。プロセスデータ#00の設定時には装飾図柄が完全外れの組合せに設定されており、中列の図柄要素が変動停止したときには、図61の(f)に示すように、装飾図柄が完全外れの組合せになる。
図62はプロセスデータ#10と#11と#20と#21と#30と#31のそれぞれが設定されたときのCPU71の処理内容を示すものであり、プロセスデータ#10〜#31のそれぞれは、図17に示すように、右列の変動停止コマンドの直後のタイミングに中列の低速変動コマンドが設定されている点でプロセスデータ#00に対して相違する。
CPU71はプロセスデータ#10〜#31のそれぞれの設定時には図62のステップS413で表示制御回路80に変動開始コマンドを送信し、ステップS414で表示制御回路80に保留消去コマンドを送信し、ステップS415でカウンタ格納部154の保留カウンタSN1から単位値「1」を減算する。この場合には、図63の(b)に示すように、左変動領域L内と中変動領域C内と右変動領域R内のそれぞれに図柄要素が変動状態で表示開始され、図63の(c)に示すように、保留表示領域34内から最も右側の1個の保留絵柄35が消去される。
CPU71は図62のステップS417で表示制御回路80に確定図柄格納部155の左列の図柄要素の設定結果を送信し、ステップS418で表示制御回路80に左列の変動停止コマンドを送信する。そして、ステップS420で表示制御回路80に確定図柄格納部155の右列の図柄要素の設定結果を送信し、ステップS421で表示制御回路80に右列の変動停止コマンドを送信する。これらプロセスデータ#10〜#31のそれぞれの設定時には装飾図柄が外れリーチの組合せまたは確変大当りの組合せまたは通常大当りの組合せに設定されており、図63の(e)に示すように、表示制御回路80に右列の変動停止コマンドが送信されたときには右列の図柄要素が変動停止することに基づいて左列の図柄要素および右列の図柄要素が相互に同一なリーチ状態になる。
CPU71は図62のステップS431へ移行すると、プロセスデータ#10または#11または#20または#21または#30または#31から中列の低速変動コマンド用のプロセスタイマ設定値を検出し、中列の低速変動コマンド用のプロセスタイマ設定値の検出結果を変動タイマST1の加算結果と比較する。ここで変動タイマST1の加算結果が中列の低速変動コマンド用のプロセスタイマ設定値に到達したことを判断したときにはステップS432へ移行し、表示制御回路80に中列の低速変動コマンドを送信する。この中列の低速変動コマンドはリーチ状態で送信されるものであり、表示制御回路80は中列の低速変動コマンドを受信することに基づいて中列の図柄要素の変動速度を変動開始コマンドに応じた変動速度に比べて遅め、中変動領域C内に中列の図柄要素を低速変動状態で表示する。この変動速度とは図柄要素が次の図柄要素に切換えられるインターバル時間を称する。
CPU71は図62のステップS432で表示制御回路80に中列の低速変動コマンドを送信すると、ステップS423で表示制御回路80に確定図柄格納部155の中列の図柄要素の設定結果を送信し、ステップS424で中列の変動停止コマンドを送信する。プロセスデータ#10と#20と#30のそれぞれは外れリーチ用のものであり、中列の図柄要素が変動停止したときには、図63の(f)に示すように、装飾図柄が外れリーチの組合せになる。プロセスデータ#11と#21と#31のそれぞれは大当り用のものであり、中列の図柄要素が変動停止したときには、図63の(g)に示すように、装飾図柄が確変大当りの組合せまたは通常大当りの組合せになる。
プロセスデータ#10〜#31のそれぞれの設定時には装飾図柄表示器33にプロセスデータの設定結果に応じた内容のリーチアクションの映像が表示される。このリーチアクションの映像はビデオデータの再生映像からなるものであり、中列の低速変動コマンドが送信されてから中列の変動停止コマンドが送信されるまでの期間に同期して表示される。図64はビデオデータ#V10およびビデオデータ#V11のそれぞれに応じたリーチアクションの映像を示すものであり、ビデオデータ#V10およびビデオデータ#11のそれぞれが再生されているときにはキャラクタ図柄Aが綱渡りをするリーチアクションの映像が表示される。この映像の結末はビデオデータ#V10ではキャラクタ図柄Aが綱渡りに失敗する結果に設定され、ビデオデータ#V11ではキャラクタ図柄Aが綱渡りに成功する結果に設定されており、遊技者は装飾図柄が確変大当りの組合せおよび通常大当りの組合せのいずれかになることをキャラクタ図柄Aの挙動から楽しむことができる。
図65はビデオデータ#V20およびビデオデータ#V21のそれぞれに応じたリーチアクションの映像を示すものであり、ビデオデータ#V20およびビデオデータ#V21のそれぞれが再生されているときにはキャラクタ図柄Bが空中ブランコをするリーチアクションの映像が表示される。この映像の結末はビデオデータ#V20ではキャラクタ図柄Bが空中ブランコに失敗する結果に設定され、ビデオデータ#V21ではキャラクタ図柄Bが空中ブランコに成功する結果に設定されており、遊技者は装飾図柄が確変大当りの組合せおよび通常大当りの組合せのいずれかになることをキャラクタ図柄Bの挙動から楽しむことができる。図66はビデオデータ#V30およびビデオデータ#V31のそれぞれに応じたリーチアクションの映像を示すものであり、ビデオデータ#V30およびビデオデータ#31のそれぞれが再生されているときにはキャラクタ図柄Cが玉乗りをするリーチアクションの映像が表示される。この映像の結末はビデオデータ#V30ではキャラクタ図柄Cが玉乗りに失敗する結果に設定され、ビデオデータ#V31ではキャラクタ図柄Cが玉乗りに成功する結果に設定されており、遊技者は装飾図柄が確変大当りの組合せおよび通常大当りの組合せのいずれかになることをキャラクタ図柄Cの挙動から楽しむことができる。
図67および図68は外れリーチ用のプロセスデータ#40および大当り用のプロセスデータ#41のそれぞれが設定されたときのCPU71の処理内容を示すものであり、CPU71はステップS441でタイマ格納部153の変動タイマST1に単位時間を加算することに基づいて装飾図柄遊技の経過時間を計測する。そして、ステップS442へ移行し、プロセスデータ#40またはプロセスデータ#41から変動開始コマンド1用のプロセスタイマ設定値を検出し、変動開始コマンド1用のプロセスタイマ設定値の検出結果を変動タイマST1の加算結果と比較する。ここで変動タイマST1の加算結果が変動開始コマンド1用のプロセスタイマ設定値に到達したことを判断したときにはステップS443へ移行し、表示制御回路80に変動開始コマンド1を送信する。この表示制御回路80は変動開始コマンド1を受信したときにはVROMから変動開始コマンドに応じた画像データを検出し、ビデオデータに画像データの検出結果を重ねることに基づいて装飾図柄表示器33の左変動領域L内と中変動領域C内と右変動領域R内のそれぞれに図柄要素を変動状態で表示開始する。図69の(b)は各列の図柄要素が変動状態で表示開始された映像を示している。
CPU71は図67のステップS443で変動開始コマンドを送信すると、ステップS444で表示制御回路80に特別保留表示コマンド1を送信する。そして、ステップS445へ移行し、カウンタ格納部154の保留カウンタSN1にROM72に予め記録された加算値「2」を加算する。この表示制御回路80は特別保留表示コマンド1を受信したときには、図69の(c)に示すように、保留表示領域34内に2個の保留絵柄35を追加する。この2個の保留絵柄35の表示位置は保留絵柄35の表示個数に応じて選択されるものであり、表示制御回路80は表示領域H1内だけに保留絵柄35を表示しているときには表示領域H2内およびH3内のそれぞれに保留絵柄35を表示し、表示領域H1内およびH2内のそれぞれに保留絵柄35を表示しているときには表示領域H3内およびH4内のそれぞれに保留絵柄35を表示し、表示領域H1内とH2内とH3内のそれぞれに保留絵柄35を表示しているときには表示領域H4内およびH5内のそれぞれに保留絵柄35を表示し、表示領域H1内とH2内とH3内とH4内のそれぞれに保留絵柄35を表示しているときには表示領域H5内およびH5内のそれぞれに保留絵柄35を表示する。
CPU71は図67のステップS446へ移行すると、プロセスデータ#40または#41から左列の変動停止コマンド1用のプロセスタイマ設定値を検出し、左列の変動停止コマンド1用のプロセスタイマ設定値の検出結果を変動タイマST1の加算結果と比較する。ここで変動タイマST1の加算結果が左列の変動停止コマンド1用のプロセスタイマ設定値に到達したことを判断したときにはステップS447へ移行し、1回目の擬似遊技用の仮図柄格納部156から左列の図柄要素の設定結果を検出する。そして、左列の図柄要素の検出結果を表示制御回路80に送信し、ステップS448で表示制御回路80に左列の変動停止コマンド1を送信する。この左列の変動停止コマンド1は保留表示領域34内に2個の保留絵柄35が追加された後に送信されるものであり、表示制御回路80は左列の変動停止コマンド1を受信したときには左列の図柄要素の変動表示を受信結果で停止し、装飾図柄表示器33の左変動領域L内に左列の図柄要素の受信結果を静止状態で表示する。図69の(d)は左列の図柄要素が仮図柄格納部156の記録結果で変動停止した映像を示している。
CPU71は図67のステップS449へ移行すると、プロセスデータ#40または#41から右列の変動停止コマンド1用のプロセスタイマ設定値を検出し、右列の変動停止コマンド1用のプロセスタイマ設定値の検出結果を変動タイマST1の加算結果と比較する。ここで変動タイマST1の加算結果が右列の変動停止コマンド1用のプロセスタイマ設定値に到達したことを判断したときにはステップS450へ移行し、1回目の擬似遊技用の仮図柄格納部156から右列の図柄要素の設定結果を検出する。そして、右列の図柄要素の検出結果を表示制御回路80に送信し、ステップS451で表示制御回路80に右列の変動停止コマンド1を送信する。この右列の変動停止コマンド1は左列の図柄要素が変動停止している状態で送信されるものであり、表示制御回路80は右列の変動停止コマンド1を受信したときには右列の図柄要素の変動表示を受信結果で停止し、装飾図柄表示器33の右変動領域R内に右列の図柄要素の受信結果を静止状態で表示する。図69の(e)は右列の図柄要素が仮図柄格納部156の記録結果で変動停止した映像を示している。
CPU71は図67のステップS452へ移行すると、プロセスデータ#40または#41から中列の変動停止コマンド1用のプロセスタイマ設定値を検出し、中列の変動停止コマンド1用のプロセスタイマ設定値の検出結果を変動タイマST1の加算結果と比較する。ここで変動タイマST1の加算結果が中列の変動停止コマンド1用のプロセスタイマ設定値に到達したことを判断したときにはステップS453へ移行し、1回目の擬似遊技用の仮図柄格納部156から中列の図柄要素の設定結果を検出する。そして、中列の図柄要素の検出結果を表示制御回路80に送信し、ステップS454で表示制御回路80に中列の変動停止コマンド1を送信する。この中列の変動停止コマンド1は右列の図柄要素が変動停止している状態で送信されるものであり、表示制御回路80は中列の変動停止コマンド1を受信したときには中列の図柄要素の変動表示を受信結果で停止し、装飾図柄表示器33の中変動領域C内に中列の図柄要素の受信結果を静止状態で表示する。プロセスデータ#40および#41のそれぞれの設定時には1回目の擬似遊技用の仮図柄格納部156に装飾図柄が完全外れの組合せで記録されており、各列の図柄要素が1回目の擬似遊技用の仮図柄格納部156の記録結果で変動停止したときには、図69の(f)に示すように、装飾図柄が完全外れの組合せになる。
CPU71は図67のステップS455へ移行すると、プロセスデータ#40または#41から変動開始コマンド2用のプロセスタイマ設定値を検出し、変動開始コマンド2用のプロセスタイマ設定値の検出結果を変動タイマST1の加算結果と比較する。ここで変動タイマST1の加算結果が変動開始コマンド2用のプロセスタイマ設定値に到達したことを判断したときにはステップS456へ移行し、表示制御回路80に変動開始コマンド2を送信する。この表示制御回路80は変動開始コマンド2を受信したときには装飾図柄表示器33の左変動領域L内と中変動領域C内と右変動領域R内のそれぞれに図柄要素を再び変動状態で表示開始する。図69の(g)は各列の図柄要素が変動状態で再表示された映像を示している。
CPU71は図67のステップS456で表示制御回路80に変動開始コマンド2を送信すると、ステップS414で表示制御回路80に保留消去コマンドを送信し、ステップS415でカウンタ格納部154の保留カウンタSN1から単位値「1」を減算する。この表示制御回路80は保留消去コマンドを受信したときには最も右側に表示している1個の保留絵柄35を消去する。この場合には保留表示領域34内に少なくとも3個の保留絵柄35が表示されており、表示領域H1内とH2内とH3内のそれぞれに保留絵柄35が表示されているときには最も右側の表示領域H3内から保留絵柄35が消去され、表示領域H1内とH2内とH3内とH4内のそれぞれに保留絵柄35が表示されているときには最も右側の表示領域H4内から保留絵柄35が消去され、表示領域H1内とH2内とH3内とH4内とH5内のそれぞれに保留絵柄35が表示されているときには最も右側の表示領域H5内から保留絵柄35が消去され、表示領域H1内とH2内とH3内とH4内とH5内とH6内のそれぞれに保留絵柄35が表示されているときには最も右側の表示領域H6内から保留絵柄35が消去される。
CPU71は図67のステップS457へ移行すると、プロセスデータ#40または#41から左列の変動停止コマンド2用のプロセスタイマ設定値を検出し、左列の変動停止コマンド2用のプロセスタイマ設定値の検出結果を変動タイマST1の加算結果と比較する。ここで変動タイマST1の加算結果が左列の変動停止コマンド2用のプロセスタイマ設定値に到達したことを判断したときにはステップS458へ移行し、2回目の擬似遊技用の仮図柄格納部157から左列の図柄要素の設定結果を検出する。そして、左列の図柄要素の検出結果を表示制御回路80に送信し、ステップS459で表示制御回路80に左列の変動停止コマンド2を送信する。この左列の変動停止コマンド2は各列の図柄要素が変動表示されている状態で送信されるものであり、表示制御回路80は左列の変動停止コマンド2を受信したときには左列の図柄要素の変動表示を受信結果で停止し、装飾図柄表示器33の左変動領域L内に左列の図柄要素の受信結果を静止状態で表示する。
CPU71はステップS460へ移行すると、プロセスデータ#40または#41から右列の変動停止コマンド2用のプロセスタイマ設定値を検出し、右列の変動停止コマンド2用のプロセスタイマ設定値の検出結果を変動タイマST1の加算結果と比較する。ここで変動タイマST1の加算結果が右列の変動停止コマンド2用のプロセスタイマ設定値に到達したことを判断したときにはステップS461へ移行し、2回目の擬似遊技用の仮図柄格納部157から右列の図柄要素の設定結果を検出する。そして、右列の図柄要素の検出結果を表示制御回路80に送信し、ステップS462で表示制御回路80に右列の変動停止コマンド2を送信する。この右列の変動停止コマンド2は左列の図柄要素が変動停止している状態で送信されるものであり、表示制御回路80は右列の変動停止コマンド2を受信したときには右列の図柄要素の変動表示を受信結果で停止し、装飾図柄表示器33の右変動領域R内に右列の図柄要素の受信結果を静止状態で表示する。図69の(h)は右列の図柄要素が2回目の擬似遊技用の仮図柄格納部157の記録結果で変動停止した映像を示している。
CPU71は図67のステップS463へ移行すると、プロセスデータ#40または#41から中列の変動停止コマンド2用のプロセスタイマ設定値を検出し、中列の変動停止コマンド2用のプロセスタイマ設定値の検出結果を変動タイマST1の加算結果と比較する。ここで変動タイマST1の加算結果が中列の変動停止コマンド2用のプロセスタイマ設定値に到達したことを判断したときにはステップS464へ移行し、2回目の擬似遊技用の仮図柄格納部157から中列の図柄要素の設定結果を検出する。そして、中列の図柄要素の検出結果を表示制御回路80に送信し、ステップS465で表示制御回路80に中列の変動停止コマンド2を送信する。この中列の変動停止コマンド2は右列の図柄要素が変動停止している状態で送信されるものであり、表示制御回路80は中列の変動停止コマンド2を受信したときには中列の図柄要素の変動表示を受信結果で停止し、装飾図柄表示器33の中変動領域C内に中列の図柄要素の受信結果を静止状態で表示する。プロセスデータ#40および#41のそれぞれの設定時には2回目の擬似遊技用の仮図柄格納部157に装飾図柄が完全外れの組合せで記録されており、各列の図柄要素が2回目の擬似遊技用の仮図柄格納部157の記録結果で変動停止したときには、図69の(i)に示すように、装飾図柄が完全外れの組合せになる。
CPU71は図67のステップS466へ移行すると、プロセスデータ#40または#41から変動開始コマンド3用のプロセスタイマ設定値を検出し、変動開始コマンド3用のプロセスタイマ設定値の検出結果を変動タイマST1の加算結果と比較する。ここで変動タイマST1の加算結果が変動開始コマンド3用のプロセスタイマ設定値に到達したことを判断したときにはステップS467へ移行し、表示制御回路80に変動開始コマンド3を送信する。この表示制御回路80は変動開始コマンド3を受信したときには装飾図柄表示器33の左変動領域L内と中変動領域C内と右変動領域R内のそれぞれに図柄要素を再び変動状態で表示開始する。図70の(a)は各列の図柄要素が変動状態で再表示された映像を示している。
CPU71は図67のステップS467で表示制御回路80に変動開始コマンド3を送信すると、ステップS414で表示制御回路80に保留消去コマンドを送信し、ステップS415でカウンタ格納部154の保留カウンタSN1から単位値「1」を減算する。この表示制御回路80は保留消去コマンドを受信したときには最も右側に表示している1個の保留絵柄35を消去する。
CPU71は図67のステップS468へ移行すると、プロセスデータ#40または#41から左列の変動停止コマンド3用のプロセスタイマ設定値を検出し、左列の変動停止コマンド3用のプロセスタイマ設定値の検出結果を変動タイマST1の加算結果と比較する。ここで変動タイマST1の加算結果が左列の変動停止コマンド3用のプロセスタイマ設定値に到達したことを判断したときにはステップS469へ移行し、3回目の擬似遊技用の仮図柄格納部158から左列の図柄要素の設定結果を検出する。そして、左列の図柄要素の検出結果を表示制御回路80に送信し、ステップS470で表示制御回路80に左列の変動停止コマンド3を送信する。この左列の変動停止コマンド3は各列の図柄要素が変動表示されている状態で送信されるものであり、表示制御回路80は左列の変動停止コマンド3を受信したときには左列の図柄要素の変動表示を受信結果で停止し、装飾図柄表示器33の左変動領域L内に左列の図柄要素の受信結果を静止状態で表示する。
CPU71はステップS471へ移行すると、プロセスデータ#40または#41から右列の変動停止コマンド3用のプロセスタイマ設定値を検出し、右列の変動停止コマンド3用のプロセスタイマ設定値の検出結果を変動タイマST1の加算結果と比較する。ここで変動タイマST1の加算結果が右列の変動停止コマンド3用のプロセスタイマ設定値に到達したことを判断したときにはステップS472へ移行し、3回目の擬似遊技用の仮図柄格納部158から右列の図柄要素の設定結果を検出する。そして、右列の図柄要素の検出結果を表示制御回路80に送信し、ステップS473で表示制御回路80に右列の変動停止コマンド3を送信する。この右列の変動停止コマンド3は左列の図柄要素が変動停止している状態で送信されるものであり、表示制御回路80は右列の変動停止コマンド3を受信したときには右列の図柄要素の変動表示を受信結果で停止し、装飾図柄表示器33の右変動領域R内に右列の図柄要素の受信結果を静止状態で表示する。図70の(b)は右列の図柄要素が3回目の擬似遊技用の仮図柄格納部158の記録結果で変動停止した映像を示している。
CPU71は図67のステップS474へ移行すると、プロセスデータ#40または#41から中列の変動停止コマンド3用のプロセスタイマ設定値を検出し、中列の変動停止コマンド3用のプロセスタイマ設定値の検出結果を変動タイマST1の加算結果と比較する。ここで変動タイマST1の加算結果が中列の変動停止コマンド3用のプロセスタイマ設定値に到達したことを判断したときにはステップS475へ移行し、3回目の擬似遊技用の仮図柄格納部158から中列の図柄要素の設定結果を検出する。そして、中列の図柄要素の検出結果を表示制御回路80に送信し、ステップS476で表示制御回路80に中列の変動停止コマンド3を送信する。この中列の変動停止コマンド3は右列の図柄要素が変動停止している状態で送信されるものであり、表示制御回路80は中列の変動停止コマンド3を受信したときには中列の図柄要素の変動表示を受信結果で停止し、装飾図柄表示器33の中変動領域C内に中列の図柄要素の受信結果を静止状態で表示する。プロセスデータ#40および#41のそれぞれの設定時には3回目の擬似遊技用の仮図柄格納部158に装飾図柄が外れリーチの組合せで記録されており、各列の図柄要素が3回目の擬似遊技用の仮図柄格納部158の記録結果で変動停止したときには、図70の(c)に示すように、装飾図柄が外れリーチの組合せになる。
CPU71は図68のステップS477へ移行すると、プロセスデータ#40または#41から変動開始コマンド4用のプロセスタイマ設定値を検出し、変動開始コマンド4用のプロセスタイマ設定値の検出結果を変動タイマST1の加算結果と比較する。ここで変動タイマST1の加算結果が変動開始コマンド4用のプロセスタイマ設定値に到達したことを判断したときにはステップS478へ移行し、表示制御回路80に変動開始コマンド4を送信する。この表示制御回路80は変動開始コマンド4を受信したときには装飾図柄表示器33の左変動領域L内と中変動領域C内と右変動領域R内のそれぞれに図柄要素を再び変動状態で表示開始する。図70の(d)は各列の図柄要素が変動状態で再表示された映像を示している。
CPU71は図68のステップS478で表示制御回路80に変動開始コマンド4を送信すると、ステップS414で表示制御回路80に保留消去コマンドを送信し、ステップS415でカウンタ格納部154の保留カウンタSN1から単位値「1」を減算する。この表示制御回路80は保留消去コマンドを受信したときには最も右側に表示している1個の保留絵柄35を消去する。
CPU71は図68のステップS479へ移行すると、プロセスデータ#40または#41から左列の変動停止コマンド4用のプロセスタイマ設定値を検出し、左列の変動停止コマンド4用のプロセスタイマ設定値の検出結果を変動タイマST1の加算結果と比較する。ここで変動タイマST1の加算結果が左列の変動停止コマンド4用のプロセスタイマ設定値に到達したことを判断したときにはステップS480へ移行し、4回目の擬似遊技用の仮図柄格納部159から左列の図柄要素の設定結果を検出する。そして、左列の図柄要素の検出結果を表示制御回路80に送信し、ステップS481で表示制御回路80に左列の変動停止コマンド4を送信する。この左列の変動停止コマンド4は各列の図柄要素が変動表示されている状態で送信されるものであり、表示制御回路80は左列の変動停止コマンド4を受信したときには左列の図柄要素の変動表示を受信結果で停止し、装飾図柄表示器33の左変動領域L内に左列の図柄要素の受信結果を静止状態で表示する。
CPU71はステップS482へ移行すると、プロセスデータ#40または#41から右列の変動停止コマンド4用のプロセスタイマ設定値を検出し、右列の変動停止コマンド4用のプロセスタイマ設定値の検出結果を変動タイマST1の加算結果と比較する。ここで変動タイマST1の加算結果が右列の変動停止コマンド4用のプロセスタイマ設定値に到達したことを判断したときにはステップS483へ移行し、4回目の擬似遊技用の仮図柄格納部159から右列の図柄要素の設定結果を検出する。そして、右列の図柄要素の検出結果を表示制御回路80に送信し、ステップS484で表示制御回路80に右列の変動停止コマンド4を送信する。この右列の変動停止コマンド4は左列の図柄要素が変動停止している状態で送信されるものであり、表示制御回路80は右列の変動停止コマンド4を受信したときには右列の図柄要素の変動表示を受信結果で停止し、装飾図柄表示器33の右変動領域R内に右列の図柄要素の受信結果を静止状態で表示する。図70の(e)は右列の図柄要素が4回目の擬似遊技用の仮図柄格納部159の記録結果で変動停止した映像を示している。
CPU71は図68のステップS485へ移行すると、プロセスデータ#40または#41から中列の変動停止コマンド4用のプロセスタイマ設定値を検出し、中列の変動停止コマンド4用のプロセスタイマ設定値の検出結果を変動タイマST1の加算結果と比較する。ここで変動タイマST1の加算結果が中列の変動停止コマンド4用のプロセスタイマ設定値に到達したことを判断したときにはステップS486へ移行し、4回目の擬似遊技用の仮図柄格納部159から中列の図柄要素の設定結果を検出する。そして、中列の図柄要素の検出結果を表示制御回路80に送信し、ステップS487で表示制御回路80に中列の変動停止コマンド4を送信する。この中列の変動停止コマンド4は右列の図柄要素が変動停止している状態で送信されるものであり、表示制御回路80は中列の変動停止コマンド4を受信したときには中列の図柄要素の変動表示を受信結果で停止し、装飾図柄表示器33の中変動領域C内に中列の図柄要素の受信結果を静止状態で表示する。プロセスデータ#40および#41のそれぞれの設定時には4回目の擬似遊技用の仮図柄格納部159に装飾図柄が外れリーチの組合せで記録されており、各列の図柄要素が4回目の擬似遊技用の仮図柄格納部159の記録結果で変動停止したときには、図70の(f)に示すように、装飾図柄が外れリーチの組合せになる。
CPU71は図68のステップS488へ移行すると、プロセスデータ#40または#41から変動開始コマンド5用のプロセスタイマ設定値を検出し、変動開始コマンド5用のプロセスタイマ設定値の検出結果を変動タイマST1の加算結果と比較する。ここで変動タイマST1の加算結果が変動開始コマンド5用のプロセスタイマ設定値に到達したことを判断したときにはステップS489へ移行し、表示制御回路80に変動開始コマンド5を送信する。この表示制御回路80は変動開始コマンド5を受信したときには装飾図柄表示器33の左変動領域L内と中変動領域C内と右変動領域R内のそれぞれに図柄要素を再び変動状態で表示開始する。図70の(g)は各列の図柄要素が変動状態で再表示された映像を示している。
CPU71は図68のステップS489で表示制御回路80に変動開始コマンド5を送信すると、ステップS414で表示制御回路80に保留消去コマンドを送信し、ステップS415でカウンタ格納部154の保留カウンタSN1から単位値「1」を減算する。この表示制御回路80は保留消去コマンドを受信したときには最も右側に表示している1個の保留絵柄35を消去する。
CPU71は図68のステップS490へ移行すると、プロセスデータ#40または#41から左列の変動停止コマンド5用のプロセスタイマ設定値を検出し、左列の変動停止コマンド5用のプロセスタイマ設定値の検出結果を変動タイマST1の加算結果と比較する。ここで変動タイマST1の加算結果が左列の変動停止コマンド5用のプロセスタイマ設定値に到達したことを判断したときにはステップS491へ移行し、5回目の擬似遊技用の仮図柄格納部160から左列の図柄要素の設定結果を検出する。そして、左列の図柄要素の検出結果を表示制御回路80に送信し、ステップS492で表示制御回路80に左列の変動停止コマンド5を送信する。この左列の変動停止コマンド5は各列の図柄要素が変動表示されている状態で送信されるものであり、表示制御回路80は左列の変動停止コマンド5を受信したときには左列の図柄要素の変動表示を受信結果で停止し、装飾図柄表示器33の左変動領域L内に左列の図柄要素の受信結果を静止状態で表示する。
CPU71はステップS493へ移行すると、プロセスデータ#40または#41から右列の変動停止コマンド5用のプロセスタイマ設定値を検出し、右列の変動停止コマンド5用のプロセスタイマ設定値の検出結果を変動タイマST1の加算結果と比較する。ここで変動タイマST1の加算結果が右列の変動停止コマンド5用のプロセスタイマ設定値に到達したことを判断したときにはステップS494へ移行し、5回目の擬似遊技用の仮図柄格納部160から右列の図柄要素の設定結果を検出する。そして、右列の図柄要素の検出結果を表示制御回路80に送信し、ステップS495で表示制御回路80に右列の変動停止コマンド5を送信する。この右列の変動停止コマンド5は左列の図柄要素が変動停止している状態で送信されるものであり、表示制御回路80は右列の変動停止コマンド5を受信したときには右列の図柄要素の変動表示を受信結果で停止し、装飾図柄表示器33の右変動領域R内に右列の図柄要素の受信結果を静止状態で表示する。図70の(h)は右列の図柄要素が5回目の擬似遊技用の仮図柄格納部160の記録結果で変動停止した映像を示している。
CPU71は図68のステップS496へ移行すると、プロセスデータ#40または#41から中列の変動停止コマンド5用のプロセスタイマ設定値を検出し、中列の変動停止コマンド5用のプロセスタイマ設定値の検出結果を変動タイマST1の加算結果と比較する。ここで変動タイマST1の加算結果が中列の変動停止コマンド5用のプロセスタイマ設定値に到達したことを判断したときにはステップS497へ移行し、5回目の擬似遊技用の仮図柄格納部160から中列の図柄要素の設定結果を検出する。そして、中列の図柄要素の検出結果を表示制御回路80に送信し、ステップS498で表示制御回路80に中列の変動停止コマンド5を送信する。この中列の変動停止コマンド5は右列の図柄要素が変動停止している状態で送信されるものであり、表示制御回路80は中列の変動停止コマンド5を受信したときには中列の図柄要素の変動表示を受信結果で停止し、装飾図柄表示器33の中変動領域C内に中列の図柄要素の受信結果を静止状態で表示する。プロセスデータ#40および#41のそれぞれの設定時には5回目の擬似遊技用の仮図柄格納部160に装飾図柄が外れリーチの組合せで記録されており、各列の図柄要素が5回目の擬似遊技用の仮図柄格納部160の記録結果で変動停止したときには、図70の(i)に示すように、装飾図柄が外れリーチの組合せになる。
CPU71は図68のステップS499へ移行すると、プロセスデータ#40または#41から変動開始コマンド用のプロセスタイマ設定値を検出し、変動開始コマンド用のプロセスタイマ設定値の検出結果を変動タイマST1の加算結果と比較する。ここで変動タイマST1の加算結果が変動開始コマンド用のプロセスタイマ設定値に到達したことを判断したときにはステップS500へ移行し、表示制御回路80に変動開始コマンドを送信する。この表示制御回路80は変動開始コマンドを受信したときには装飾図柄表示器33の左変動領域L内と中変動領域C内と右変動領域R内のそれぞれに図柄要素を再び変動状態で表示開始する。図70の(j)は各列の図柄要素が変動状態で再表示された映像を示している。
CPU71は図68のステップS500で表示制御回路80に変動開始コマンドを送信すると、ステップS414で表示制御回路80に保留消去コマンドを送信し、ステップS415でカウンタ格納部154の保留カウンタSN1から単位値「1」を減算する。この表示制御回路80は保留消去コマンドを受信したときには最も右側に表示している1個の保留絵柄35を消去する。即ち、1回目の擬似遊技の映像で2個の保留絵柄35が追加された後には2回目の擬似遊技の映像と3回目の擬似遊技の映像と4回目の擬似遊技の映像と5回目の擬似遊技の映像と最終の本物遊技の映像のそれぞれで各列の図柄要素が変動開始されることに基づいて保留表示領域34内から1個の保留絵柄35が消去され、最終の本物遊技の映像で各列の図柄要素が変動開始された時点ではメイン制御回路50の保留データ格納部141に記録されているランダムカウンタMR1の記録個数(特別図柄遊技および装飾図柄遊技のそれぞれの保留回数)に一致する個数の保留絵柄35が保留表示領域34内に表示される。
CPU71は図68のステップS501へ移行すると、プロセスデータ#40または#41から左列の変動停止コマンド用のプロセスタイマ設定値を検出し、左列の変動停止コマンド用のプロセスタイマ設定値の検出結果を変動タイマST1の加算結果と比較する。ここで変動タイマST1の加算結果が左列の変動停止コマンド用のプロセスタイマ設定値に到達したことを判断したときにはステップS502へ移行し、本物遊技用の確定図柄格納部155から左列の図柄要素の設定結果を検出する。そして、左列の図柄要素の検出結果を表示制御回路80に送信し、ステップS503で表示制御回路80に左列の変動停止コマンドを送信する。この左列の変動停止コマンドは各列の図柄要素が変動表示されている状態で送信されるものであり、表示制御回路80は左列の変動停止コマンドを受信したときには左列の図柄要素の変動表示を受信結果で停止し、装飾図柄表示器33の左変動領域L内に左列の図柄要素の受信結果を静止状態で表示する。
CPU71はステップS504へ移行すると、プロセスデータ#40または#41から右列の変動停止コマンド用のプロセスタイマ設定値を検出し、右列の変動停止コマンド用のプロセスタイマ設定値の検出結果を変動タイマST1の加算結果と比較する。ここで変動タイマST1の加算結果が右列の変動停止コマンド用のプロセスタイマ設定値に到達したことを判断したときにはステップS505へ移行し、本物遊技用の確定図柄格納部155から右列の図柄要素の設定結果を検出する。そして、右列の図柄要素の検出結果を表示制御回路80に送信し、ステップS506で表示制御回路80に右列の変動停止コマンドを送信する。この右列の変動停止コマンドは左列の図柄要素が変動停止している状態で送信されるものであり、表示制御回路80は右列の変動停止コマンドを受信したときには右列の図柄要素の変動表示を受信結果で停止し、装飾図柄表示器33の右変動領域R内に右列の図柄要素の受信結果を静止状態で表示する。図70の(k)は右列の図柄要素が本物遊技用の確定図柄格納部155の記録結果で変動停止した映像を示している。
CPU71は図68のステップS507へ移行すると、プロセスデータ#40または#41から中列の変動停止コマンド用のプロセスタイマ設定値を検出し、中列の変動停止コマンド用のプロセスタイマ設定値の検出結果を変動タイマST1の加算結果と比較する。ここで変動タイマST1の加算結果が中列の変動停止コマンド用のプロセスタイマ設定値に到達したことを判断したときにはステップS508へ移行し、本物遊技用の確定図柄格納部155から中列の図柄要素の設定結果を検出する。そして、中列の図柄要素の検出結果を表示制御回路80に送信し、ステップS509で表示制御回路80に中列の変動停止コマンドを送信する。この中列の変動停止コマンドは右列の図柄要素が変動停止している状態で送信されるものであり、表示制御回路80は中列の変動停止コマンドを受信したときには中列の図柄要素の変動表示を受信結果で停止し、装飾図柄表示器33の中変動領域C内に中列の図柄要素の受信結果を静止状態で表示する。プロセスデータ#40の設定時には本物遊技用の確定図柄格納部155に装飾図柄が外れリーチの組合せで記録されており、各列の図柄要素が本物遊技用の確定図柄格納部155の記録結果で変動停止したときには、図70の(l)に示すように、装飾図柄が外れリーチの組合せになる。プロセスデータ#41の設定時には本物遊技用の確定図柄格納部155に装飾図柄が確変大当りの組合せまたは通常大当りの組合せで記録されており、各列の図柄要素が本物遊技用の確定図柄格納部155の記録結果で変動停止したときには、図70の(m)に示すように、装飾図柄が確変大当りの組合せまたは通常大当りの組合せになる。
[13−3−3]保留絵柄表示処理
図71はステップS278の保留絵柄表示処理の詳細を示すものである。この保留絵柄表示処理は外れリーチ用のプロセスデータ#40および大当り用のプロセスデータ#41のそれぞれの設定時に実行されるものであり、CPU71は図71のステップS511でタイマ格納部153の変動タイマST1の計測値をROM72に予め記録された表示タイミングT1と比較する。この変動タイマST1はステップS276の装飾図柄遊技中処理でCPU71が装飾図柄遊技の経過時間として加算しているものであり、CPU71はステップS511でタイマ格納部153の変動タイマST1の計測値が表示タイミングT1と同一であることを判断したときにはステップS512へ移行し、表示タイミング格納部161に保留絵柄35の表示タイミングT1が記録されているか否かを判断する。
CPU71はステップS512で表示タイミング格納部161に表示タイミングT1が記録されていることを判断すると、ステップS531で表示制御回路80に特別保留表示コマンド2を送信する。この表示制御回路80は特別保留表示コマンド2を受信したときには1個の保留絵柄35を装飾図柄表示器33の保留表示領域34内に追加する。この1個の保留絵柄35の表示位置は保留絵柄35の現在の表示個数に応じて選択されるものであり、表示制御回路80は保留絵柄35を表示していないときには表示領域H1内に保留絵柄35を表示し、表示領域H1内に保留絵柄35を表示しているときには表示領域H2内に保留絵柄35を表示し、表示領域H1内およびH2内のそれぞれに保留絵柄35を表示しているときには表示領域H3内に保留絵柄35を表示し、表示領域H1内とH2内とH3内のそれぞれに保留絵柄35を表示しているときには表示領域H4内に保留絵柄35を表示し、表示領域H1内とH2内とH3内とH4内のそれぞれに保留絵柄35を表示しているときには表示領域H5内に保留絵柄35を表示し、表示領域H1内とH2内とH3内とH4内とH5内のそれぞれに保留絵柄35を表示しているときには表示領域H6内に保留絵柄35を表示する。
CPU71はステップS511でタイマ格納部153の変動タイマST1の計測値が表示タイミングT1と相違していることを判断すると、ステップS513でタイマ格納部153の変動タイマST1の計測値をROM72に予め記録された表示タイミングT2と比較する。ここで両者が相互に同一であることを判断したときにはステップS514へ移行し、表示タイミング格納部161に保留絵柄35の表示タイミングT2が記録されているか否かを判断する。ここで表示タイミング格納部161に表示タイミングT2が記録されていることを判断したときにはステップS531へ移行し、表示制御回路80に特別保留表示コマンド2を送信することに基づいて装飾図柄表示器33の保留表示領域34内に1個の保留絵柄35を追加する。
CPU71はステップS513でタイマ格納部153の変動タイマST1の計測値が表示タイミングT2と相違していることを判断すると、ステップS515でタイマ格納部153の変動タイマST1の計測値をROM72に予め記録された表示タイミングT3と比較する。ここで両者が相互に同一であることを判断したときにはステップS516へ移行し、表示タイミング格納部161に保留絵柄35の表示タイミングT3が記録されているか否かを判断する。ここで表示タイミング格納部161に表示タイミングT3が記録されていることを判断したときにはステップS531へ移行し、表示制御回路80に特別保留表示コマンド2を送信することに基づいて装飾図柄表示器33の保留表示領域34内に1個の保留絵柄35を追加する。
CPU71はステップS515でタイマ格納部153の変動タイマST1の計測値が表示タイミングT3と相違していることを判断すると、ステップS517でタイマ格納部153の変動タイマST1の計測値をROM72に予め記録された表示タイミングT4と比較する。ここで両者が相互に同一であることを判断したときにはステップS518へ移行し、表示タイミング格納部161に保留絵柄35の表示タイミングT4が記録されているか否かを判断する。ここで表示タイミング格納部161に表示タイミングT4が記録されていることを判断したときにはステップS531へ移行し、表示制御回路80に特別保留表示コマンド2を送信することに基づいて装飾図柄表示器33の保留表示領域34内に1個の保留絵柄35を追加する。
CPU71はステップS517でタイマ格納部153の変動タイマST1の計測値が表示タイミングT4と相違していることを判断すると、ステップS519でタイマ格納部153の変動タイマST1の計測値をROM72に予め記録された表示タイミングT5と比較する。ここで両者が相互に同一であることを判断したときにはステップS520へ移行し、表示タイミング格納部161に保留絵柄35の表示タイミングT5が記録されているか否かを判断する。ここで表示タイミング格納部161に表示タイミングT5が記録されていることを判断したときにはステップS531へ移行し、表示制御回路80に特別保留表示コマンド2を送信することに基づいて装飾図柄表示器33の保留表示領域34内に1個の保留絵柄35を追加する。
CPU71はステップS519でタイマ格納部153の変動タイマST1の計測値が表示タイミングT5と相違していることを判断すると、ステップS521でタイマ格納部153の変動タイマST1の計測値をROM72に予め記録された表示タイミングT6と比較する。ここで両者が相互に同一であることを判断したときにはステップS522へ移行し、表示タイミング格納部161に保留絵柄35の表示タイミングT6が記録されているか否かを判断する。ここで表示タイミング格納部161に表示タイミングT6が記録されていることを判断したときにはステップS531へ移行し、表示制御回路80に特別保留表示コマンド2を送信することに基づいて装飾図柄表示器33の保留表示領域34内に1個の保留絵柄35を追加する。
CPU71はステップS521でタイマ格納部153の変動タイマST1の計測値が表示タイミングT6と相違していることを判断すると、ステップS523でタイマ格納部153の変動タイマST1の計測値をROM72に予め記録された表示タイミングT7と比較する。ここで両者が相互に同一であることを判断したときにはステップS524へ移行し、表示タイミング格納部161に保留絵柄35の表示タイミングT7が記録されているか否かを判断する。ここで表示タイミング格納部161に表示タイミングT7が記録されていることを判断したときにはステップS531へ移行し、表示制御回路80に特別保留表示コマンド2を送信することに基づいて装飾図柄表示器33の保留表示領域34内に1個の保留絵柄35を追加する。
CPU71はステップS523でタイマ格納部153の変動タイマST1の計測値が表示タイミングT7と相違していることを判断すると、ステップS525でタイマ格納部153の変動タイマST1の計測値をROM72に予め記録された表示タイミングT8と比較する。ここで両者が相互に同一であることを判断したときにはステップS526へ移行し、表示タイミング格納部161に保留絵柄35の表示タイミングT8が記録されているか否かを判断する。ここで表示タイミング格納部161に表示タイミングT8が記録されていることを判断したときにはステップS531へ移行し、表示制御回路80に特別保留表示コマンド2を送信することに基づいて装飾図柄表示器33の保留表示領域34内に1個の保留絵柄35を追加する。
CPU71はステップS525でタイマ格納部153の変動タイマST1の計測値が表示タイミングT8と相違していることを判断すると、ステップS527でタイマ格納部153の変動タイマST1の計測値をROM72に予め記録された表示タイミングT9と比較する。ここで両者が相互に同一であることを判断したときにはステップS528へ移行し、表示タイミング格納部161に保留絵柄35の表示タイミングT9が記録されているか否かを判断する。ここで表示タイミング格納部161に表示タイミングT9が記録されていることを判断したときにはステップS531へ移行し、表示制御回路80に特別保留表示コマンド2を送信することに基づいて装飾図柄表示器33の保留表示領域34内に1個の保留絵柄35を追加する。
CPU71はステップS527でタイマ格納部153の変動タイマST1の計測値が表示タイミングT9と相違していることを判断すると、ステップS529でタイマ格納部153の変動タイマST1の計測値をROM72に予め記録された表示タイミングT10と比較する。ここで両者が相互に同一であることを判断したときにはステップS530へ移行し、表示タイミング格納部161に保留絵柄35の表示タイミングT10が記録されているか否かを判断する。ここで表示タイミング格納部161に表示タイミングT10が記録されていることを判断したときにはステップS531へ移行し、表示制御回路80に特別保留表示コマンド2を送信することに基づいて装飾図柄表示器33の保留表示領域34内に1個の保留絵柄35を追加する。
点灯パターン1の設定時には、図26の(a)に示すように、表示タイミング格納部161に表示タイミングT0に加えて表示タイミングT1およびT2のそれぞれが記録されている。表示タイミングT1は、図27に示すように、2回目の擬似遊技で各列の図柄要素が変動開始してから変動停止するまでの範囲内に設定され、表示タイミングT2は3回目の擬似遊技で各列の図柄要素が変動開始してから変動停止するまでの範囲内に設定されており、点灯パターン1の設定時には遊技球が始動口24内に入賞していないにも拘らず1回目の擬似遊技で各列の図柄要素が変動開始した直後に2個の保留絵柄35が追加され、2回目の擬似遊技で各列の図柄要素が変動開始してから変動停止するまでの期間内に1個の保留絵柄35が追加され、3回目の擬似遊技で各列の図柄要素が変動開始してから変動停止するまでの期間内に1個の保留絵柄35が追加される。
点灯パターン2の設定時には、図26の(b)に示すように、表示タイミング格納部161に表示タイミングT0に加えて表示タイミングT3およびT4のそれぞれが記録されている。表示タイミングT3は、図27に示すように、2回目の擬似遊技で各列の図柄要素が変動開始してから変動停止するまでの範囲内に設定され、表示タイミングT4は5回目の擬似遊技で各列の図柄要素が変動開始してから変動停止するまでの範囲内に設定されており、点灯パターン2の設定時には遊技球が始動口24内に入賞していないにも拘らず1回目の擬似遊技で各列の図柄要素が変動開始した直後に2個の保留絵柄35が追加され、2回目の擬似遊技で各列の図柄要素が変動開始してから変動停止するまでの期間内に1個の保留絵柄35が追加され、5回目の擬似遊技で各列の図柄要素が変動開始してから変動停止するまでの期間内に1個の保留絵柄35が追加される。
点灯パターン3の設定時には、図26の(c)に示すように、表示タイミング格納部161に表示タイミングT0に加えて表示タイミングT5およびT6のそれぞれが記録されている。表示タイミングT5は、図27に示すように、4回目の擬似遊技で各列の図柄要素が変動開始してから変動停止するまでの範囲内に設定され、表示タイミングT6は5回目の擬似遊技で各列の図柄要素が変動開始してから変動停止するまでの範囲内に設定されており、点灯パターン3の設定時には遊技球が始動口24内に入賞していないにも拘らず1回目の擬似遊技で各列の図柄要素が変動開始した直後に2個の保留絵柄35が追加され、4回目の擬似遊技で各列の図柄要素が変動開始してから変動停止するまでの期間内に1個の保留絵柄35が追加され、5回目の擬似遊技で各列の図柄要素が変動開始してから変動停止するまでの期間内に1個の保留絵柄35が追加される。
点灯パターン4の設定時には、図26の(d)に示すように、表示タイミング格納部161に表示タイミングT0に加えて表示タイミングT7およびT8のそれぞれが記録されている。表示タイミングT7は、図27に示すように、2回目の擬似遊技で各列の図柄要素が変動開始してから変動停止するまでの範囲内に設定され、表示タイミングT8は3回目の擬似遊技で各列の図柄要素が変動開始してから変動停止するまでの範囲内に設定されており、点灯パターン4の設定時には遊技球が始動口24内に入賞していないにも拘らず1回目の擬似遊技で各列の図柄要素が変動開始した直後に2個の保留絵柄35が追加され、2回目の擬似遊技で各列の図柄要素が変動開始してから変動停止するまでの期間内に1個の保留絵柄35が追加され、3回目の擬似遊技で各列の図柄要素が変動開始してから変動停止するまでの期間内に1個の保留絵柄35が追加される。
点灯パターン5の設定時には、図26の(e)に示すように、表示タイミング格納部161に表示タイミングT0に加えて表示タイミングT9およびT10のそれぞれが記録されている。表示タイミングT9は、図27に示すように、4回目の擬似遊技で各列の図柄要素が変動開始してから変動停止するまでの範囲内に設定され、表示タイミングT10は5回目の擬似遊技で各列の図柄要素が変動開始してから変動停止するまでの範囲内に設定されており、点灯パターン5の設定時には遊技球が始動口24内に入賞していないにも拘らず1回目の擬似遊技で各列の図柄要素が変動開始した直後に2個の保留絵柄35が追加され、4回目の擬似遊技で各列の図柄要素が変動開始してから変動停止するまでの期間内に1個の保留絵柄35が追加され、5回目の擬似遊技で各列の図柄要素が変動開始してから変動停止するまでの期間内に1個の保留絵柄35が追加される。
[13−3−4]装飾図柄遊技停止処理
図72はステップS282の装飾図柄遊技停止処理の詳細を示すものであり、CPU71はステップS541で表示制御回路80に再生停止コマンドを送信する。この表示制御回路80は再生停止コマンドを受信したときには装飾図柄遊技用のビデオデータの再生処理を停止する。
CPU71はステップS541で再生停止コマンドを送信すると、ステップS542でコマンド格納部151から変動停止コマンドをクリアし、ステップS543でコマンド格納部151から図柄情報コマンドをクリアし、ステップS544でコマンド格納部151から変動開始コマンドをクリアする。そして、ステップS545で確定図柄格納部155から左列の図柄要素の設定結果と中列の図柄要素の設定結果と右列の図柄要素の設定結果のそれぞれをクリアし、ステップS546で1回目の擬似遊技用の仮図柄格納部156から左列の図柄要素の設定結果と中列の図柄要素の設定結果と右列の図柄要素の設定結果のそれぞれをクリアする。
CPU71はステップS546で1回目の擬似遊技用の仮図柄格納部156をクリアすると、ステップS547で2回目の擬似遊技用の仮図柄格納部157から左列の図柄要素の設定結果と中列の図柄要素の設定結果と右列の図柄要素の設定結果のそれぞれをクリアし、ステップS548で3回目の擬似遊技用の仮図柄格納部158から左列の図柄要素の設定結果と中列の図柄要素の設定結果と右列の図柄要素の設定結果のそれぞれをクリアする。そして、ステップS549で4回目の擬似遊技用の仮図柄格納部159から左列の図柄要素の設定結果と中列の図柄要素の設定結果と右列の図柄要素の設定結果のそれぞれをクリアし、ステップS550で5回目の擬似遊技用の仮図柄格納部160から左列の図柄要素の設定結果と中列の図柄要素の設定結果と右列の図柄要素の設定結果のそれぞれをクリアする。
CPU71はステップS550で5回目の擬似遊技用の仮図柄格納部160をクリアすると、ステップS551で表示タイミング格納部161から3種類の表示タイミングの設定結果のそれぞれを表示個数の設定結果と共にクリアする。そして、ステップS552へ移行し、タイマ格納部153の変動タイマST1を「0」にリセットする。
[13−5]大当り遊技処理
図73はステップS215の大当り遊技処理の詳細を示すものであり、CPU71はステップS561でフラグ格納部152の大当りラウンドフラグの設定状態を判断する。ここでフラグ格納部152の大当りラウンドフラグがオン状態にセットされていることを判断したときにはステップS562へ移行し、フラグ格納部152の大当りラウンドフラグをオフ状態にリセットする。そして、ステップS563の大当りラウンド処理へ移行し、装飾図柄表示器33に現在の大当りラウンド数に応じた映像を表示する。
CPU71はステップS561でフラグ格納部152の大当りラウンドフラグがオフ状態にリセットされていることを判断すると、ステップS564でフラグ格納部152のインターバルフラグの設定状態を判断する。ここでフラグ格納部152のインターバルフラグがオン状態にセットされていることを判断したときにはステップS565へ移行し、フラグ格納部152のインターバルフラグをオフ状態にリセットする。そして、ステップS566のインターバル処理へ移行し、現在の大当りラウンド数に応じた映像の再生処理を停止する。
[13−5−1]大当りラウンド処理
図74はステップS563の大当りラウンド処理の詳細を示すものであり、CPU71はステップS571でコマンド格納部151から大当りラウンドコマンドの受信結果を検出する。そして、ステップS572で大当りラウンドコマンドの検出結果からEXTデータを検出し、ステップS573で図20の大当り遊技用のビデオデータテーブルからEXTデータの検出結果に応じたビデオデータ番号を検出する。次に図74のステップS574で表示制御回路80に大当り遊技用のビデオデータ番号の検出結果を送信し、ステップS575で表示制御回路80に再生開始コマンドを送信する。
表示制御回路80は大当り遊技用のビデオデータ番号を受信すると、VROMから大当り遊技用のビデオデータ番号の受信結果に応じた大当り遊技用のビデオデータを検出する。そして、CPU71からの再生開始コマンドを受信したときには大当り遊技用のビデオデータの検出結果を再生し、装飾図柄表示器33に大当りラウンドコマンドのEXTデータに応じた演出映像を表示する。これら各回の演出映像には大当りラウンド数の図柄が設定されており、遊技者は大当りラウンド数の図柄から現在の大当りラウンドが何回目であるかを認識することができる。
[13−5−2]インターバル処理
図75はステップS566のインターバル処理の詳細を示すものであり、CPU71はステップS581で表示制御回路80に再生停止コマンドを送信する。この表示制御回路80は再生停止コマンドを受信したときには大当り遊技用のビデオデータの再生処理を停止する。即ち、1回目の大当りラウンド〜15回目の大当りラウンドが終了したときには直前の大当り遊技用のビデオデータに応じた映像が静止画像で表示される。
上記実施例1によれば次の効果を奏する。
プロセスデータ#40およびプロセスデータ#41がいずれも選択されていない場合にはメイン制御回路50の保留データ格納部141にランダムカウンタMR1の取得結果が記録されることに基づいて1個の保留絵柄35を表示し、装飾図柄遊技の映像が表示されることに基づいて1個の保留絵柄35を消去する通常の処理を行った。プロセスデータ#40およびプロセスデータ#41のそれぞれが選択された場合には表示タイミングT0で1個の保留絵柄35を消去することなく2個の保留絵柄35を追加し、1回目の擬似遊技の映像で各列の図柄要素が変動開始されることに合せて3個の保留絵柄35を必ず表示したので、擬似遊技の映像が表示されるときには3個の保留絵柄35が纏めて表示される概念が遊技者にプリンティングされる。この1回目の擬似遊技の映像で3個の保留絵柄35を纏めて表示した後には装飾図柄遊技の経過時間が表示タイミングT1〜T10のうち点灯パターンの選択結果に応じた2つの表示タイミングのそれぞれに達する毎に1個の保留絵柄35を表示し、2回目の擬似遊技の映像と3回目の擬似遊技の映像と4回目の擬似遊技の映像と5回目の擬似遊技の映像と最終の本物遊技の映像のそれぞれで各列の図柄要素が変動開始される毎に1個の保留絵柄35を消去し、最終の本物遊技の映像で各列の図柄要素が変動開始された時点では保留絵柄35の表示個数を装飾図柄遊技の実際の保留回数に一致させた。このため、1回目の擬似遊技の映像で3個の保留絵柄35が纏めて表示された後には遊技球が始動口24内に入賞した場合と同様に1個の保留絵柄35の表示処理が通常に行われ、装飾図柄遊技の映像が表示開始された場合と同様に1個の保留絵柄35の消去処理が通常に行われるので、遊技球が始動口24内に入賞したことに基づいて保留絵柄35が表示されたか否かを遊技者が識別し難くなる。従って、遊技者が擬似遊技の映像の継続回数を保留絵柄35の増加状態から識別することが困難になるので、1回目の擬似遊技の映像については単なる演出であることが遊技者に悟られる可能性があるものの2回目以後の擬似遊技の映像については擬似遊技の映像であるか否かを遊技者が識別し難くなる。
上記実施例1においては、プロセスデータ#40およびプロセスデータ#41のそれぞれが設定された場合には1回目の擬似遊技の映像で各列の図柄要素が変動開始されることに合せて1個の保留絵柄35を消去することなく1個の保留絵柄35を表示し、2個の保留絵柄35を纏めて表示しても良い。この場合、表示タイミングT1〜T10のうちから3つを選択し、3つの表示タイミングの選択結果のそれぞれで1個の保留絵柄35を表示すると良い。
18は遊技盤、22は遊技領域、24は始動口、26は特別入賞口、33は装飾図柄表示器、50はメイン制御回路、70は演出制御回路、80は表示制御回路を示している。