JP2010154893A - パチンコ遊技機 - Google Patents

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JP2010154893A JP2008333668A JP2008333668A JP2010154893A JP 2010154893 A JP2010154893 A JP 2010154893A JP 2008333668 A JP2008333668 A JP 2008333668A JP 2008333668 A JP2008333668 A JP 2008333668A JP 2010154893 A JP2010154893 A JP 2010154893A
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Satoru Kawashima
哲 川島
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Abstract

【課題】第1の特別図柄始動口24および第2の特別図柄始動口37のそれぞれに相互に異なる機能を持たせること。
【解決手段】遊技球が普通図柄始動口22内を通過することで当りであると判定された場合には当り遊技で第1の特別図柄始動口24が開放される。遊技球が第1の特別図柄始動口24内に入賞した場合および第2の特別図柄始動口37内に入賞した場合のそれぞれには略100%の確率で大当りであると判定され、大当り遊技で特別入賞口43が開放される。この構成の場合、遊技球が第1の特別図柄始動口24内に入賞することで大当りであると判定された場合には当り確率が高確率に設定され、遊技球が第2の特別図柄始動口37内に入賞することで大当りであると判定された場合には当り確率が通常確率に設定される。このため、第1の特別図柄始動口24を高確率状態を継続させるための入賞口として機能させ、第2の特別図柄始動口37を高確率状態を終了させるための入賞口として機能させることができる。
【選択図】図2

Description

本発明は遊技球が特別図柄始動口に入球した場合に大当りであるか否かを判定する構成のパチンコ遊技機に関する。
上記パチンコ遊技機には遊技球が第1の特別図柄始動口に入球した場合には第1の大当りであるか否かを判定し、遊技球が第2の特別図柄始動口に入球した場合には第2の大当りであるか否かを判定し、第1の大当りであると判定された場合には第1の特別入球口を開放し、第2の大当りであると判定された場合には第2の特別入球口を開放する構成のものがある。これら第1の特別入球口および第2の特別入球口のそれぞれは遊技球が入球することで遊技者に遊技球を賞品として払出すものであり、遊技球が第1の特別図柄始動口に入球することで第1の大当りであると判定された場合および遊技球が第2の特別図柄始動口に入球することで第2の大当りであると判定された場合相互間で異なる対象物に遊技球を入球させる遊技性がある。
特開2006−340932号公報
上記パチンコ遊技機の場合には第1の特別図柄始動口の機能および第2の特別図柄始動口の機能相互間に大差がなく、第1の特別図柄始動口および第2の特別図柄始動口の2種類を使用する意義に乏しい。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、第1の特別図柄始動口および第2の特別図柄始動口のそれぞれに相互に異なる機能を持たせたパチンコ遊技機を提供することを目的とするものである。
1.請求項1記載のパチンコ遊技機の説明
請求項1記載のパチンコ遊技機は[1]遊技盤〜[19]第2の大当り遊技手段を備え、遊技モードの設定処理が[20]の内容で行われるところに特徴を有する。
[1]遊技盤は遊技球が転動することが可能なものであり、図2の符号16は遊技盤に相当する。
[2]発射ハンドルは遊技者が操作することが可能なものであり、図1の符号8は発射ハンドルに相当する。
[3]発射機構は発射ハンドルが操作されることで発射ハンドルの操作位置に応じた強さで遊技盤に遊技球を発射するものである。図1の打球槌9および打球槌9を駆動する発射ソレノイドは発射機構を構成するものである。
[4]普通図柄始動口は遊技盤に設けられたものであり、遊技球が入球することが可能なものである。図2の符号22は普通図柄始動口に相当する。
[5]第1の特別図柄始動口は遊技盤に設けられたものであり、遊技球が入球することが可能な開放状態および遊技球が入球することが不能な閉鎖状態相互間で切換えられるものである。図2の符号24は第1の特別図柄始動口に相当する。
[6]第2の特別図柄始動口は遊技盤に設けられたものであり、第1の特別図柄始動口を狙って発射された遊技球が入球することが可能なものである。この第2の特別図柄始動口は入球率が第1の特別図柄始動口の開放状態での入球率に比べて低く設定されたものであり、入球率とは単位時間当りに入球することが可能な遊技球の個数を称する。図2の符号37は第2の特別図柄始動口に相当するものであり、入賞率は入球率に相当する。
[7]特別入球口は遊技盤に設けられたものであり、遊技球が入球することが可能な開放状態および遊技球が入球することが不能な閉鎖状態相互間で切換えられるものである。図2の特別入賞口43は特別入球口に相当する。
[8]払出し指令手段は遊技球が第1の特別図柄始動口に入球した場合と第2の特別図柄始動口に入球した場合と特別入球口に入球した場合のそれぞれに遊技球を遊技者に賞品として払出すことを指令するものであり、図3のメイン制御回路70は払出し指令手段に相当する。
[9]払出し手段は払出し指令手段が遊技球を払出すことを指令した場合に遊技球を遊技者に払出すものであり、図3の払出制御回路80は払出し手段に相当する。
[10]遊技モード設定手段は第1の特別図柄始動口を開放状態にする当りを予め決められた一定の第1の当り確率で判定する第1の遊技モードおよび第1の当り確率に比べて低い一定の第2の当り確率で判定する第2の遊技モードのそれぞれに遊技モードを設定することが可能なものである。図47のステップS305および図47のステップS307は遊技モード設定手段を構成するものであり、確率変動モード1は第1の遊技モードに相当し、確率変動モード2は第2の遊技モードに相当する。
[11]当り判定手段は遊技球が普通図柄始動口に入球した場合に当りであるか否かを遊技モード設定手段の遊技モードの設定結果に応じた確率で判定するものであり、図31のステップS77は当り判定手段に相当する。
[12]普通図柄表示器は当り判定手段が当りであるか否かを判定した場合に当り判定手段の判定結果を報知するための普通図柄遊技の映像が表示されるものである。図2の符号42は普通図柄表示器に相当する。
[13]当り遊技手段は当り判定手段が当りであると判定した場合に第1の特別図柄始動口を開放状態にする当り遊技を行うものである。この当り遊技は普通図柄表示器の普通図柄遊技の映像が終了した後に開始されるものであり、図30のステップS65とステップS66とステップS67は当り遊技手段を構成するものである。
[14]第1の大当り判定手段は遊技球が当り遊技で第1の特別図柄始動口に入球した場合に特別入球口を開放状態にする大当りであるか否かを判定するものであり、図39のステップS202は第1の大当り判定手段に相当する。
[15]第1の特別図柄表示器は第1の大当り判定手段が大当りであるか否かを判定した場合に第1の大当り判定手段の判定結果を報知するための特別図柄遊技の映像が表示されるものである。図2の符号50は第1の特別図柄表示器に相当する。
[16]第1の大当り遊技手段は第1の大当り判定手段が大当りであると判定した場合に特別入球口を開放状態にする大当り遊技を行うものである。この大当り遊技は第1の特別図柄表示器の特別図柄遊技の映像が終了した後に開始されるものであり、図38のステップS185とステップS186とステップS187とステップS188とステップS189は第1の大当り遊技手段を構成するものである。
[17]第2の大当り判定手段は遊技球が第2の特別図柄始動口に入球した場合に大当りであるか否かを判定するものであり、図39のステップS202は第2の大当り判定手段に相当する。
[18]第2の特別図柄表示器は第2の大当り判定手段が大当りであるか否かを判定した場合に第2の大当り判定手段の判定結果を報知するための特別図柄遊技の映像が表示されるものであり、図2の符号51は第2の特別図柄表示器に相当する。
[19]第2の大当り遊技手段は第2の大当り判定手段が大当りであると判定した場合に特別入球口を開放状態にする大当り遊技を行うものである。この大当り遊技は第2の特別図柄表示器の特別図柄遊技の映像が終了した後に開始されるものであり、図38のステップS185とステップS186とステップS187とステップS188とステップS189は第2の大当り遊技手段を構成するものである。
[20]遊技モード設定手段は第1の大当り判定手段が大当りであると判定した場合および第2の大当り判定手段が大当りであると判定した場合のそれぞれに大当り遊技が終了する時点で遊技モードの設定処理を行うものであり、第1の大当り判定手段が大当りであると判定した場合には遊技モードを第2の遊技モードに比べて高い一定の確率または100%の確率で第1の遊技モードに設定し、第2の大当り判定手段が大当りであると判定した場合には遊技モードを第1の遊技モードに比べて高い一定の確率または100%の確率で第2の遊技モードに設定する。
2.請求項2記載のパチンコ遊技機の説明
請求項2記載のパチンコ遊技機は[1]遊技盤〜[28]第2の大当り遊技手段を備え、遊技モードの設定処理が[29]の内容で行われ、第1の特別表示器に特別図柄遊技の映像が表示されている特別図柄遊技中に遊技球が第2の特別始動口に入球した場合に[30]の順序で処理が進行するところに特徴を有する。
[1]遊技盤は遊技球が転動することが可能なものであり、図2の符号16は遊技盤に相当する。
[2]発射ハンドルは遊技者が操作することが可能なものであり、図1の符号8は発射ハンドルに相当する。
[3]発射機構は発射ハンドルが操作されることで発射ハンドルの操作位置に応じた強さで遊技盤に遊技球を発射する。図1の打球槌9および打球槌9を駆動する発射ソレノイドは発射機構を構成するものである。
[4]普通図柄始動口は遊技盤に設けられたものであり、遊技球が入球することが可能なものである。図70の符号22は普通図柄始動口に相当する。
[5]第1の特別図柄始動口は遊技盤に設けられたものであり、遊技球が入球することが可能な開放状態および遊技球が入球することが不能な閉鎖状態相互間で切換えられるものである。図70の符号24は第1の特別図柄始動口に相当する。
[6]第2の特別図柄始動口は遊技盤に設けられたものである。この第2の特別図柄始動口は第1の特別図柄始動口を狙って発射された遊技球が入球することが不能なものであり、第1の特別図柄始動口とは異なる特定の領域を狙って発射された遊技球が入球することが可能なものである。図70の符号222は第2の特別図柄始動口に相当するものであり、遊技者側である前方から見て遊技盤16の左半部を狙って発射された遊技球が入球することが可能にされている。この遊技盤16の左半部は特定の領域に相当する。
[7]特別入球口は遊技盤に設けられたものである。この特別入球口は遊技球が入球することが可能な開放状態および遊技球が入球することが不能な閉鎖状態相互間で切換えられるものであり、図70の特別入賞口43は特別入球口に相当する。
[8]払出し指令手段は遊技球が第1の特別図柄始動口に入球した場合と第2の特別図柄始動口に入球した場合と特別入球口に入球した場合のそれぞれに遊技球を遊技者に賞品として払出すことを指令するものであり、図3のメイン制御回路70は払出し指令手段に相当する。
[9]払出し手段は払出し指令手段が遊技球を払出すことを指令した場合に遊技球を遊技者に払出すものであり、図3の払出制御回路80は払出し手段に相当する。
[10]遊技モード設定手段は第1の特別図柄始動口を開放状態にする当りを予め決められた一定の第1の当り確率で判定する第1の遊技モードおよび第1の当り確率に比べて低い一定の第2の当り確率で判定する第2の遊技モードのそれぞれに遊技モードを設定することが可能なものである。図86のステップS613とステップS614とステップS615とステップS616とステップS617とステップS618は遊技モード設定手段を構成するものであり、確率変動モード1は第1の遊技モードに相当し、確率変動モード2は第2の遊技モードに相当する。
[11]当り判定手段は遊技球が普通図柄始動口に入球した場合に当りであるか否かを遊技モード設定手段の遊技モードの設定結果に応じた確率で判定するものであり、図31のステップ77は当り判定手段に相当する。
[12]普通図柄表示器は当り判定手段が当りであるか否かを判定した場合に当り判定手段の判定結果を報知するための普通図柄遊技の映像が表示されるものである。図70の符号42は普通図柄表示器に相当する。
[13]当り遊技手段は当り判定手段が当りであると判定した場合に第1の特別図柄始動口を開放状態にする当り遊技を行うものであり、当り遊技を普通図柄表示器の普通図柄遊技の映像が終了した後に開始する。図30のステップS65とステップS66とステップS67は当り遊技手段を構成するものである。
[14]第1の大当り判定手段は遊技球が当り遊技で第1の特別図柄始動口に入球した場合に特別入球口を開放状態にする大当りであるか否かを判定するものであり、図39のステップS202は第1の大当り判定手段に相当する。
[15]第1の特別図柄選択手段は第1の大当り判定手段の判定結果を報知するための特別図柄を特別図柄Aおよび特別図柄Bの双方を含む複数の選択肢のうちから選択するものであり、第1の大当り判定手段が大当りであると判定した場合には特別図柄Aを予め決められた一定の確率で選択すると共に特別図柄Bを特別図柄Aに比べて低い一定の確率で選択する。図76のステップS208およびステップS210は第1の特別図柄選択手段を構成するものであり、確変大当り図柄(7)は特別図柄Aに相当し、確変大当り図柄(9)は特別図柄Bに相当する。
[16]第1の特別図柄表示器は第1の大当り判定手段の判定結果を報知するための特別図柄遊技の映像が表示されるものであり、図70の符号50は第1の特別図柄表示器に相当する。
[17]第1の所要時間設定手段は第1の特別図柄表示器に特別図柄遊技の映像を表示する場合の所要時間を設定するものである。図77のステップS223は第1の所要時間設定手段に相当するものであり、変動表示時間は所要時間に相当する。
[18]第1の特別図柄遊技手段は第1の特別図柄表示器に特別図柄遊技の映像を第1の所要時間設定手段の所要時間の設定結果で表示するものであり、第1の特別図柄表示器に第1の特別図柄選択手段の特別図柄の選択結果を表示することで特別図柄遊技の映像を終える。図78のステップS515および図81のステップS242は第1の特別図柄遊技手段を構成するものである。
[19]第1の大当り遊技手段は第1の大当り判定手段が大当りであると判定した場合に特別入球口を開放状態にする大当り遊技を行うものであり、大当り遊技を第1の特別図柄表示器の特別図柄遊技の映像が終了した後に開始する。図82と図83と図84と図85と図86は第1の大当り遊技手段を構成するものである。
[20]救済映像表示器は遊技球を第2の特別図柄始動口に入球させることを遊技者に報知するための救済映像が表示されるものである。図70の装飾図柄表示器52は救済映像表示器に相当するものであり、図90のアシスト絵柄62は救済映像に相当する。
[21]表示判定手段は第1の特別図柄選択手段が第1の遊技モードの設定状態で特別図柄Bを選択した場合に救済映像を表示するか否かを判定するものであり、図88のステップS707は表示判定手段に相当する。
[22]映像表示手段は表示判定手段が救済映像を表示すると判定した場合に救済映像表示器に救済映像を表示するものであり、第1の特別図柄遊技手段が第1の特別図柄表示器の特別図柄遊技の映像を特別図柄Bで終えるより前に救済映像の表示を開始する。図88のステップS709は映像表示手段に相当する。
[23]第2の大当り判定手段は遊技球が第2の特別図柄始動口に入球した場合に大当りであるか否かを判定するものであり、図76のステップS202および図80のステップS550は第2の大当り判定手段を構成するものである。
[24]第2の特別図柄選択手段は第2の大当り判定手段の判定結果を報知するための特別図柄を特別図柄Cを含む1以上の選択肢のうちから選択するものである。図76のステップS207と図76のステップ210と図80のステップ552と図80のステップS555は第2の特別図柄選択手段を構成するものであり、確変大当り図柄(3)は特別図柄Cに相当する。
[25]第2の特別図柄表示器は第2の大当り判定手段の判定結果を報知するための特別図柄遊技の映像が表示されるものであり、図70の符号51は第2の特別図柄表示器に相当する。
[26]第2の所要時間設定手段は第2の特別図柄表示器に特別図柄遊技の映像を表示する場合の所要時間を設定するものである。図77のステップS223は第2の所要時間設定手段に相当するものであり、変動表示時間は所要時間に相当する。
[27]第2の特別図柄遊技手段は第2の特別図柄表示器に特別図柄遊技の映像を第2の所要時間設定手段の所要時間の設定結果で表示するものであり、第2の特別図柄表示器に第2の特別図柄選択手段の特別図柄の選択結果を表示することで特別図柄遊技の映像を終える。図78のステップS516および図81のステップS243は第2の特別図柄遊技手段を構成するものである。
[28]第2の大当り遊技手段は第2の大当り判定手段が大当りであると判定した場合に特別入球口を開放状態にする大当り遊技を行うものであり、大当り遊技を第2の特別図柄表示器の特別図柄遊技の映像が終了した後に開始する。図82と図83と図84と図85と図86は第2の大当り遊技手段を構成するものである。
[29]遊技モード設定手段は第1の大当り判定手段が大当りであると判定した場合には第1の大当り遊技手段が大当り遊技を終える時点で第1の特別図柄選択手段の特別図柄の選択結果に応じて遊技モードを設定し、第2の大当り判定手段が大当りであると判定した場合には第2の大当り遊技手段が大当り遊技を終える時点で第2の特別図柄選択手段の特別図柄の選択結果に応じて遊技モードを設定する。この遊技モード設定手段は第1の遊技モードの設定状態で特別図柄Aが選択された場合には遊技モードを第1の遊技モードに設定し、第1の遊技モードの設定状態で特別図柄Bおよび特別図柄Cのそれぞれが選択された場合には遊技モードを第2の遊技モードに設定するものであり、第2の遊技モードの設定状態で特別図柄Aおよび特別図柄Cのそれぞれが選択された場合には遊技モードを第2の遊技モードに設定し、第2の遊技モードの設定状態で特別図柄Bが選択された場合には遊技モードを第1の遊技モードに設定する。
[30]第1の特別図柄遊技手段が第1の特別図柄表示器に第1の特別図柄選択手段の特別図柄の選択結果を表示する前の特別図柄遊技の映像の表示中に遊技球が第2の特別図柄始動口に入球した場合には1)〜8)の順序で処理が進行する。
1)第2の大当り判定手段が大当りであるか否かを判定する。
2)第2の大当り判定手段が大当りであるか否かを判定した場合には第2の特別図柄選択手段が特別図柄を選択すると共に第2の所要時間設定手段が特別図柄遊技の所要時間を設定する。
3)第2の特別図柄選択手段が特別図柄を選択すると共に第2の所要時間設定手段が特別図柄遊技の所要時間を設定した場合には第2の特別図柄遊技手段が第2の特別図柄表示器に特別図柄遊技の映像を表示する。
4)第2の特別図柄遊技手段が第2の特別図柄表示器に第2の特別図柄選択手段の特別図柄の選択結果を表示することで大当りが判定されたことを報知した場合には第2の大当り遊技手段が大当り遊技を開始する。
5)第2の大当り遊技手段が大当り遊技を開始した場合には遊技モード設定手段が当該大当り遊技の終了時点で遊技モードを第2の特別図柄選択手段の特別図柄の選択結果に応じて設定する。
6)遊技モード設定手段が遊技モードを設定した場合には第2の特別図柄始動口に遊技球が入球した時点で第1の特別図柄選択手段が選択していた特別図柄を第1の特別図柄遊技手段が第1の特別図柄表示器に表示する。
7)第1の特別図柄遊技手段が第1の特別図柄表示器に第1の特別図柄選択手段の特別図柄の選択結果を表示することで大当りが判定されたことを報知した場合には第1の大当り遊技手段が大当り遊技を開始する。
8)第1の大当り遊技手段が大当り遊技を開始した場合には第2の特別図柄始動口に遊技球が入球した時点で第1の特別図柄選択手段が選択していた特別図柄に応じて遊技モードを設定する処理を遊技モード設定手段が当該大当り遊技の終了時点で行う。
1.請求項1記載のパチンコ遊技機の機能の説明
遊技球が普通図柄始動口に入球した場合には当りであるか否かが判定される。この当りは第1の遊技モードの設定状態では第1の当り確率で判定され、第2の遊技モードの設定状態では第1の当り確率に比べて低い第2の当り確率で判定されるものであり、遊技球が普通図柄始動口に入球することで当りであると判定された場合には当り遊技が行われる。この当り遊技は第1の特別図柄始動口を開放状態にするものであり、当り遊技で第1の特別図柄始動口に遊技球が入球した場合には大当りであるか否かが判定され、大当りであると判定された場合には大当り遊技が行われる。この大当り遊技は特別入球口を開放状態にするものであり、遊技球が第1の特別図柄始動口に入球した場合および特別入球口に入球した場合のそれぞれには遊技球が遊技者に賞品として払出される。
遊技球が第1の特別図柄始動口に入球することで大当りであると判定された場合には大当り遊技が終了する時点で遊技モードの設定処理が行われる。この遊技球が第1の特別図柄始動口に入球した場合には遊技モードが第2の遊技モードに比べて高い一定の確率または100%の確率で第1の遊技モードに設定され、遊技モードが第1の遊技モードに設定された場合には普通図柄遊技で当りが第1の当り確率で判定されるので、遊技者は当り遊技を第2の遊技モードの設定状態に比べて少ない遊技球の発射個数で再開できる。即ち、遊技球が第1の特別図柄始動口に入球することで大当りであると判定されている状態では第1の遊技モードが継続するので、当り遊技が繰返される趣興性がある。
遊技球が第2の特別図柄始動口に入球することで大当りであると判定された場合には大当り遊技が終了する時点で遊技モードの設定処理が行われる。この遊技球が第2の特別図柄始動口に入球した場合には遊技モードが第1の遊技モードに比べて高い一定の確率または100%の確率で第2の遊技モードに設定され、遊技モードが第2の遊技モードに設定された場合には普通図柄遊技で当りが第2の当り確率で判定されるので、遊技者は当り遊技を再開するのに第1の遊技モードの設定状態に比べて多数個の遊技球を発射する必要がある。この第2の特別図柄始動口は遊技者が第1の特別図柄始動口を狙って発射した遊技球が入球することが可能なものであり、第2の特別図柄始動口の入球率は第1の特別図柄始動口の開放状態での入球率に比べて低く設定されている。即ち、第1の特別図柄始動口は第1の遊技モード(当り遊技)を継続させるための入球口として機能し、第2の特別図柄始動口は第1の遊技モード(当り遊技)の継続を遮断するための入球口として機能するものであり、遊技球が第2の特別図柄始動口に入球することに注意しながら遊技球を第1の特別図柄始動口に入球させる趣興性ができる。
2.請求項2記載のパチンコ遊技機の機能の説明
遊技球が普通図柄始動口に入球した場合には当りであるか否かが判定される。この当りは第1の遊技モードの設定状態では第1の当り確率で判定され、第2の遊技モードの設定状態では第1の当り確率に比べて低い第2の当り確率で判定されるものであり、遊技球が普通図柄始動口に入球することで当りであると判定された場合には当り遊技が行われる。この当り遊技は第1の特別図柄始動口を開放状態にするものであり、当り遊技で第1の特別図柄始動口に遊技球が入球した場合には大当りであるか否かが判定され、大当りであるか否かの判定結果に応じて特別図柄が設定される。この特別図柄が設定された場合には第1の特別図柄表示器に特別図柄遊技の映像が表示され、第1の特別図柄表示器の特別図柄遊技の映像で特別図柄の設定結果が表示される。この第1の特別図柄表示器に特別図柄として特別図柄Aまたは特別図柄Bが表示された場合には大当り遊技が行われる。この大当り遊技は特別入球口を開放状態にするものであり、遊技球が第1の特別図柄始動口に入球した場合および特別入球口に入球した場合のそれぞれには遊技球が遊技者に賞品として払出される。
遊技球が第1の特別図柄始動口に入球することで大当りであると判定された場合には大当り遊技が終了する時点で遊技モードの設定処理が行われる。この遊技モードは直前の特別遊技での特別図柄の設定結果に応じて行われるものであり、第1の遊技モードの設定状態では特別図柄Aが設定された場合に第1の遊技モードが設定され、特別図柄Bが設定された場合に第2の遊技モードが設定される。この特別図柄Bは特別図柄Aに比べて低い確率で設定されるものであり、遊技球が第1の特別図柄始動口に入球することで大当りであると判定された場合には遊技モードが第1の遊技モードに設定される可能性が高い。即ち、遊技球が第1の特別図柄始動口に入球することで大当りであると判定されている状態では第1の遊技モードが高確率で継続するので、当り遊技が繰返される趣興性がある。
遊技球が第2の特別図柄始動口に入球した場合には大当りであるか否かが判定され、大当りであるか否かの判定結果に応じて特別図柄が設定される。この特別図柄が設定された場合には第2の特別図柄表示器に特別図柄遊技の映像が表示され、第2の特別図柄表示器の特別図柄遊技の映像で特別図柄の設定結果が表示される。この第2の特別図柄表示器に特別図柄として特別図柄Cが表示された場合には大当り遊技が行われ、大当り遊技が終了する時点で遊技モードの設定処理が行われる。この遊技モードは直前の特別図柄遊技での特別図柄の設定結果に応じて行われるものであり、第1の遊技モードの設定状態で特別図柄Cが設定された場合には第2の遊技モードが設定されることで第1の遊技モードの継続が遮断される。この第2の遊技モードの設定状態では普通図柄遊技で当りが第2の当り確率で判定されるので、遊技者は当り遊技を再開するのに第1の遊技モードの設定状態に比べて多数個の遊技球を発射する必要がある。この第2の特別図柄始動口は遊技者が第1の特別図柄始動口を狙って遊技球を発射している通常の遊技状態では遊技球が入球しないものであり、第1の遊技モードの継続は遊技球が第1の特別図柄始動口に入球することで大当りであると判定された場合に特別図柄Bが設定されることで遮断される。
第1の遊技モードの設定状態で遊技球が第1の特別図柄始動口に入球することで特別図柄Bが設定された場合には救済映像を表示するか否かが判定される。この救済映像は遊技者に第2の特別図柄始動口を狙って遊技球を発射することを報知するものであり、第1の遊技モードの設定状態で遊技球が第1の特別図柄始動口に入球することで特別図柄Bが設定されたときに救済映像を表示すると判定された場合には第1の特別図柄表示器に特別図柄遊技の映像が表示開始された後から特別図柄遊技の映像で特別図柄Bが表示される前までの特別遊技中に救済映像が表示開始される。この救済映像を遊技者が認識して特別図柄遊技中に遊技球を第2の特別図柄始動口に入球させることで大当りであると判定された場合には第2の特別図柄表示器に特別図柄Cが表示され、大当り遊技の終了時点で特別図柄Cに応じて第2の遊技モードが設定される。この第2の遊技モードの設定状態で第1の特別図柄表示器に先の特別図柄Bが表示され、大当り遊技の終了時点で特別図柄Bに基づいて第2の遊技モードが第1の遊技モードに変更されるので、遊技者にとっては第1の遊技モードが継続することになる。
第1の遊技モードの設定状態で遊技球が第1の特別図柄始動口に入球することで特別図柄Bが設定された場合に救済映像を表示しないと判定された場合には救済映像が表示されず、遊技者が遊技球を第2の特別図柄始動口に入球させない。この場合には第2の特別図柄表示器に特別図柄Cが表示されることなく第1の特別図柄表示器に特別図柄Bが表示され、大当り遊技の終了時点で特別図柄Bに応じて第1の遊技モードが第2の遊技モードに変更されるので、第1の遊技モードの継続が遮断される。即ち、第1の特別図柄始動口は第1の遊技モードの継続の可否を抽選するための入球口として機能するものであり、第2の特別図柄始動口は救済映像が表示された場合に第1の遊技モードの継続が遮断されることを救済するための入球口として機能する。
パチンコホールの台島には、図1に示すように、外枠1が設置されている。この外枠1は前面および後面のそれぞれが開口する四角筒状をなすものであり、外枠1には外枠1の前方に位置して内枠2が装着されている。この内枠2には横長な長方形状の上皿板3が装着されており、上皿板3には上皿4が固定されている。この上皿4は賞品として払出される遊技球を受けるものであり、上面が開口する容器状をなしている。内枠2には上皿板3の下方に位置して横長な長方形状の下皿板5が装着されており、下皿板5には下皿6が固定されている。この下皿6は上皿4内から溢れた遊技球を受けるものであり、上面が開口する容器状をなしている。
下皿板5の右端部には、図1に示すように、ハンドル台7が固定されており、ハンドル台7には発射ハンドル8が装着されている。この発射ハンドル8は遊技者が前方から手指で操作することが可能なものであり、前後方向へ指向する軸を中心に回動可能にされている。内枠2には上皿4の後方に位置して発射ソレノイドが固定されており、発射ソレノイドの出力軸には打球機構を介して打球槌9が連結されている。打球機構は発射ソレノイドの駆動力を打球槌に伝達するものであり、打球槌9は遊技球を叩くものであり、発射ハンドル8が回動操作された状態では発射ソレノイドに駆動電源が与えられ、打球機構が打球槌9を駆動することに基づいて上皿4内の遊技球を上皿4内から弾き出す。この駆動電源の電源電圧は発射ハンドル8の回動位置に応じて変化するものであり、発射ソレノイドが打球槌9を駆動する駆動力は駆動電源の電源電圧の大きさに応じて変化し、打球槌9が遊技球を叩く発射力は発射ソレノイドの駆動力に応じて変化する。即ち、打球槌9が遊技球を叩く発射力は発射ハンドル8の回動位置に応じて調整されるものであり、打球槌9と打球機構と発射ソレノイドは発射ハンドル8が操作されることで発射ハンドル8の操作位置に応じた発射位置に遊技球を発射する発射機構を構成するものである。
内枠2には、図1に示すように、上皿板3の上方に位置して前枠10が装着されている。この前枠10は内枠2の前方に配置されたものであり、前枠10には円形状をなす透明なガラス窓11が固定されている。この前枠10の左上隅部および右上隅部のそれぞれにはスピーカカバー12が固定されている。これら両スピーカカバー12のそれぞれは網状をなすものであり、両スピーカカバー12のそれぞれの後方にはスピーカ13が配置されている。これら両スピーカ13のそれぞれは前枠10に固定されたものであり、両スピーカ13のそれぞれが再生する効果音は前方のスピーカカバー12を通して放出される。前枠10には両スピーカカバー12のそれぞれの下方に位置して2個のランプカバー14が固定されている。これら合計4個のランプカバー14のそれぞれは有色透明なものであり、4個のランプカバー14のそれぞれの後方には複数の電飾LED15(図3参照)が配置されている。これら複数の電飾LED15のそれぞれは前枠10に固定されたものであり、4個のランプカバー14のそれぞれは後方の電飾LED15が点灯することに基づいて照明される。
内枠2には、図2に示すように、垂直な板状の遊技盤16が装着されている。この遊技盤16は前枠10の後方に配置されたものであり、前枠10のガラス窓11は遊技盤16を前方から視覚的に認識可能に覆っている。この遊技盤16には外レール17と内レール18と球止めゴム19のそれぞれが固定されている。これら外レール17〜球止めゴム19のそれぞれは遊技盤16の前方に配置されたものであり、外レール17および内レール18のそれぞれは円弧状の金属板から構成され、球止めゴム19は外レール17および内レール18相互間の隙間を塞ぐゴムから構成されている。
遊技盤16には、図2に示すように、発射通路20および遊技領域21が形成されている。発射通路20は外レール17および内レール18相互間に位置する円弧状の隙間を称するものであり、遊技領域21は外レール17と内レール18と球止めゴム19で囲まれた領域のうち発射通路20を除く残りの円形状の領域を称するものであり、打球槌9が弾いた遊技球は発射通路20を通して遊技領域21内に放出される。この遊技領域21内には複数の障害釘が固定されており、発射通路20から遊技領域21内に放出された遊技球は障害釘に当りながら遊技領域21内を落下する。即ち、遊技領域21は遊技球が転動することが可能な転動領域に相当するものであり、遊技球を遊技領域21内のいずれの部分に発射するかは遊技者が発射ハンドル8の回動位置を調整することで調整可能にされている。
遊技盤16には、図2に示すように、遊技領域21内に位置して普通図柄始動口22が固定されている。この普通図柄始動口22は上面および下面のそれぞれが開口するコ字枠状をなすものであり、遊技領域21内を転動する遊技球は普通図柄始動口22内を上から下へ向けて通過することが可能にされている。この普通図柄始動口22内には普通図柄始動口センサ23(図3参照)が固定されている。この普通図柄始動口センサ23は検出領域内に金属物が進入することに基づいて発振状態が変化する近接スイッチからなるものであり、遊技球が普通図柄始動口22内に入賞した場合には普通図柄始動口センサ23の発振状態が変化することに基づいて普通図柄始動口センサ23から普通図柄始動信号が出力される。
遊技盤16には、図2に示すように、遊技領域21内に位置して第1の特別図柄始動口24が固定されている。この第1の特別図柄始動口24は上面が開口するポケット状をなすものであり、第1の特別図柄始動口24には2枚の羽根板25が装着されている。これら両羽根板25のそれぞれは垂直な閉鎖状態(実線参照)および水平な開放状態(二点鎖線参照)相互間で前後方向へ指向する軸26を中心に回動可能にされたものであり、両羽根板25のそれぞれの開放状態では遊技領域21内を転動する遊技球が両羽根板25のそれぞれに乗って第1の特別図柄始動口24内に入賞することが許容される。この第1の特別図柄始動口24内には近接スイッチからなる第1の特別図柄始動口センサ27(図3参照)が固定されており、遊技球が第1の特別図柄始動口24内に入賞した場合には第1の特別図柄始動口センサ27から第1の特別図柄始動信号が出力される。
遊技盤16には、図2に示すように、第1の特別図柄始動口24の上方に位置して3本の障害釘28が固定されている。これら3本の障害釘28は両羽根板25のそれぞれの閉鎖状態で両羽根板25相互間の隙間を上方から塞ぐものであり、両羽根板25のそれぞれの閉鎖状態で遊技領域21内を転動する遊技球が第1の特別図柄始動口24内に入賞することを禁止する。即ち、第1の特別図柄始動口24は両羽根板25のそれぞれの開放状態で遊技球が入賞することが可能な開放状態になるものであり、両羽根板25のそれぞれの閉鎖状態では遊技球が入賞することが不能な閉鎖状態になる。これら両羽根板25のそれぞれは共通の始動口ソレノイド29(図3参照)の出力軸に連結されている。この始動口ソレノイド29は電気的なオフ状態で両羽根板25のそれぞれを閉鎖状態に操作するものであり、両羽根板25のそれぞれは始動口ソレノイド29の電気的なオン状態で開放状態になる。
遊技盤16には、図2に示すように、遊技盤16の前方に位置して左入賞口30が固定されている。この左入賞口30は上面が開口するポケット状をなすものであり、遊技領域21内を転動する遊技球は左入賞口30内に上面から入賞することが可能にされている。この左入賞口30には左ワープ通路31の入口が接続されている。この左ワープ通路31は遊技盤16に前方から視覚的に認識可能に配置されたものであり、左入賞口30内に入賞した遊技球は左ワープ通路31の入口を通って左ワープ通路31内に進入する。遊技盤16には左入賞口30の上方に位置して3本の障害釘32が固定されている。これら3本の障害釘32のそれぞれは共通の正三角形の頂点に位置するように配置されたものであり、隣接する障害釘32相互間には遊技球の直径寸法に等しい大きさの隙間が形成されている。これら3本の障害釘32は遊技球が左入賞口30内に入賞する入賞率を3本の障害釘32が存在しない場合に比べて低くするものであり、遊技球は障害釘32相互間の隙間を通して左入賞口30内に入賞する。この入賞率とは遊技球の単位時間当りの入賞個数を称するものである。
遊技盤16には、図2に示すように、振分けケース33が固定されている。この振分けケース33は中空な容器状をなすものであり、クルーン34とクルーンガイド35とクルーンカバー36を有している。クルーン34は振分けケース33の底板に相当するものであり、上から下に向けて直径寸法が小さくなる円錐状をなしている。クルーンガイド35はクルーン34の上端部に配置されたものであり、クルーン34の上端部を取囲む円筒状をなしている。このクルーンガイド35には左ワープ通路31の出口が接続されており、左ワープ通路31内に進入した遊技球は左ワープ通路31の出口からクルーン34上に放出される。この遊技球はクルーンガイド35に衝突することでクルーン34の中心点を中心とする円周方向に向きを変え、クルーン34の中心点を中心に円周方向へ移動しながら中心点に向けて移動する。クルーンカバー36は遊技球が遊技領域21内からクルーン34上に直接的に飛込むことを禁止するものであり、クルーン34を上方から覆うドーム状をなしている。このクルーンカバー36は振分けケース33の外部から内部を透視することが可能な透明なものであり、遊技球がクルーン34上を転動する挙動は遊技者が前方からクルーンカバー36を通して視覚的に認識可能にされている。
クルーン34には、図2に示すように、1個の第2の特別図柄始動口37および2個の外れ口38が形成されており、クルーン34上を転動する遊技球は第2の特別図柄始動口37と一方の外れ口38と他方の外れ口38のいずれかに進入する。この第2の特別図柄始動口37には始動口通路39が接続されており、第2の特別図柄始動口37内に進入した遊技球は始動口通路39内に進入する。この始動口通路39内には近接スイッチからなる第2の特別図柄始動口センサ40(図3参照)が固定されており、遊技球が第2の特別図柄始動口37内に進入した場合には第2の特別図柄始動口センサ40が当該遊技球を始動口通路39内で検出して第2の特別図柄始動信号を出力する。即ち、第2の特別図柄始動口37は遊技球が左入賞口30を通してのみ入賞することが可能なものであり、遊技球が遊技領域21内から左入賞口30を通して第2の特別図柄始動口37内に進入する入賞率は遊技球が第1の特別図柄始動口24の開放状態で遊技領域21内から第1の特別図柄始動口24内に入賞する入賞率に比べて低く設定されている。
遊技盤16には、図2に示すように、遊技領域21内に位置して表示台枠41が固定されており、表示台枠41には普通図柄表示器42が固定されている。この普通図柄表示器42はドットマトリクス形のLED表示器からなるものであり、遊技球が普通図柄始動口22内に入賞した場合には当りであるか否かの判定処理が行われ、普通図柄表示器42に普通図柄遊技の映像が表示される。この普通図柄遊技の映像は普通図柄「○」および普通図柄「×」を交互に表示するものであり、当りであると判定された場合には普通図柄遊技の映像が普通図柄「○」で停止し、当りでない外れであると判定された場合には普通図柄遊技の映像が普通図柄「×」で停止する。この普通図柄「○」を当り図柄と称し、普通図柄「×」を外れ図柄と称する。
普通図柄表示器42に当り図柄「○」が停止表示された場合には当り遊技が開始され、普通図柄表示器42に外れ図柄「×」が停止表示された場合には当り遊技が開始されない。この当り遊技は第1の特別図柄始動口24を開放状態にすることで第1の特別図柄始動口24内に遊技球が入賞することを許容するものであり、図4の(a)に示すように、開始インターバル期間と開放期間と終了インターバル期間を有している。開始インターバル期間は普通図柄遊技が終了してから開放期間が始まるまでの待機期間であり、終了インターバル期間は開放期間が終了してから当り遊技が終了するまでの待機期間である。開放期間は第1の特別図柄始動口24を開放状態にすることで第1の特別図柄始動口24内に遊技球が入賞することを許容する期間であり、第1の特別図柄始動口24の開放時間が限度時間(例えば30sec)に到達または第1の特別図柄始動口24内に限度個数(例えば10個)の遊技球が入賞することで終了する。
遊技盤16には、図2に示すように、遊技領域21内に位置して特別入賞口43が固定されている。この特別入賞口43は上面が開口するポケット状をなすものであり、特別入賞口43には2枚の羽根板44が装着されている。これら両羽根板44のそれぞれは垂直な閉鎖状態(実線参照)および水平な開放状態(二点鎖線参照)相互間で前後方向へ指向する軸45を中心に回動可能にされたものであり、両羽根板44のそれぞれの開放状態では遊技領域21内を転動する遊技球が両羽根板44のそれぞれに乗って特別入賞口43内に入賞することが許容される。この特別入賞口43内には特別入賞口センサ46(図3参照)が固定されている。この特別入賞口センサ46は近接スイッチからなるものであり、遊技球が特別入賞口43内に入賞した場合には特別入賞口センサ46から特別入賞信号が出力される。
遊技盤16には、図2に示すように、特別入賞口43の上方に位置して3本の障害釘47が固定されている。これら3本の障害釘47は両羽根板44のそれぞれの閉鎖状態で両羽根板44相互間の隙間を上方から塞ぐものであり、両羽根板44のそれぞれの閉鎖状態で遊技領域21内を転動する遊技球が特別入賞口43内に入賞することを禁止する。即ち、特別入賞口43は両羽根板44のそれぞれの開放状態で遊技球が入賞することが可能な開放状態になるものであり、両羽根板44のそれぞれの閉鎖状態では遊技球が入賞することが不能な閉鎖状態になる。これら両羽根板44のそれぞれは共通の特別入賞口ソレノイド48(図3参照)の出力軸に連結されている。この特別入賞口ソレノイド48は電気的なオフ状態で両羽根板44のそれぞれを閉鎖状態に操作するものであり、両羽根板44のそれぞれは特別入賞口ソレノイド48の電気的なオン状態で開放状態に操作される。
遊技盤16には、図2に示すように、3本の障害釘47の左側部および右側部のそれぞれに位置して2本の障害釘49が固定されており、隣接する2本の障害釘49相互間には1個の遊技球が通過することが可能な大きさの隙間が形成されている。これら障害釘49のそれぞれは羽根板44の開放状態での特別入賞口43に対する遊技球の入賞経路を障害釘49相互間の隙間のみに制限するものであり(矢印参照)、遊技領域21内を転動する遊技球が羽根板44の開放状態で特別入賞口43内に入賞する入賞率は羽根板25の開放状態で第1の特別図柄始動口24内に入賞する入賞率に比べて低く設定されている。この入賞率とは単位時間当りの遊技球の入賞個数を称する。
表示台枠41には、図2に示すように、第1の特別図柄表示器50および第2の特別図柄表示器51が固定されている。これら第1の特別図柄表示器50および第2の特別図柄表示器51のそれぞれはドットマトリクス形のLED表示器から構成されたものであり、遊技球が第1の特別図柄始動口24内に入賞した場合および第2の特別図柄始動口37内に入賞した場合のそれぞれには大当りであるか否かの判定処理が行われ、遊技球が第1の特別図柄始動口24内に入賞した場合には第1の特別図柄表示器50に特別図柄遊技の映像が表示され、遊技球が第2の特別図柄始動口37内に入賞した場合には第2の特別図柄表示器51に特別図柄遊技の映像が表示される。これら両特別図柄遊技の映像のそれぞれは特別図柄を予め決められた順序「1」→「3」→「7」→「1」→「3」→「7」→「1」・・・で循環的に変化させるものであり、遊技球が第1の特別図柄始動口24内に入賞することで大当りであると判定された場合には特別図柄の循環的な変動表示が「7」で停止し、遊技球が第2の特別図柄始動口37内に進入することで大当りであると判定された場合には特別図柄の循環的な変動表示が「3」で停止し、遊技球が第1の特別図柄始動口24内に入賞することで外れであると判定された場合には特別図柄の循環的な変動表示が「1」で停止し、遊技球が第2の特別図柄始動口37内に進入することで外れであると判定された場合には特別図柄の循環的な変動表示が「1」で停止する。この特別図柄「1」を外れ図柄と称し、特別図柄「3」および特別図柄「7」のそれぞれを確変大当り図柄と称する。
第1の特別図柄表示器50に確変大当り図柄「3」が停止表示された場合および確変大当り図柄「7」が停止表示された場合のそれぞれには大当り遊技が開始される。この大当り遊技は、図4の(b)に示すように、開始インターバル期間と1ラウンド開放期間と中間インターバル期間と2ラウンド開放期間と終了インターバル期間からなるものであり、第2の特別図柄表示器51に確変大当り図柄「3」が停止表示された場合および確変大当り図柄「7」が停止表示された場合のそれぞれにも開始される。開始インターバル期間は特別図柄遊技が終了してから1ラウンド開放期間が始まるまでの待機期間であり、終了インターバル期間は2ラウンド開放期間が終了してから大当り遊技が終了するまでの待機期間である。1ラウンド開放期間および2ラウンド開放期間のそれぞれは特別入賞口43を継続的に開放状態にすることで特別入賞口43内に遊技球が入賞することを許容する期間であり、中間インターバル期間は1ラウンド開放期間が終了してから2ラウンド開放期間が始まるまでの待機期間であり、1ラウンド開放期間および2ラウンド開放期間のそれぞれは特別入賞口43の開放時間が限度時間(例えば0.8sec)に到達することで終了する。
特別図柄遊技の映像で確変大当り図柄「7」が停止表示された場合には大当り遊技の終了インターバル期間が終了する時点で遊技モードが確率変動モード1に設定され、特別図柄遊技の映像で確変大当り図柄「3」が停止表示された場合には大当り遊技の終了インターバル期間が終了する時点で遊技モードが確率変動モード2に設定される。確率変動モード1は遊技球が第1の特別図柄始動口24内に入賞した場合に大当りであると判定される第1の大当り確率および遊技球が第2の特別図柄始動口37内に入賞した場合に大当りであると判定される第2の大当り確率のそれぞれを予め決められた高確率に設定するものであり、遊技モードが確率変動モード1に設定されている場合には遊技球が普通図柄始動口22内を通過した場合に当りであると判定される当り確率も予め決められた高確率に設定される。確率変動モード2は第1の大当り確率および第2の大当り確率のそれぞれを確率変動モード1の設定時と同一の高確率に設定するものであり、遊技モードが確率変動モード2に設定されている場合には当り確率が確率変動モード1の設定時に比べて低い通常値に設定される。
表示台枠41には、図2に示すように、カラー液晶表示器からなる装飾図柄表示器52が固定されている。この装飾図柄表示器52の表示領域内には普通保留領域53が設定されており、遊技球が普通図柄始動口22内を通過した場合には普通図柄遊技の保留回数が加算され、普通保留領域53内に普通図柄遊技の保留回数の加算結果が表示される。この普通図柄遊技の保留回数の加算結果は普通保留絵柄54の個数として表示されるものであり、遊技者は普通保留領域53内の普通保留絵柄54の表示個数から普通図柄遊技の保留回数を認識できる。この普通図柄遊技の保留回数には限度回数(例えば4回)が設定されており、限度回数の普通図柄遊技が保留されている状態で遊技球が普通図柄始動口22内を通過した場合には普通図柄遊技の保留回数が加算されない。
装飾図柄表示器52の表示領域内には、図2に示すように、特別保留領域55が設定されており、特別図柄遊技が保留されていない状態で遊技球が第2の特別図柄始動口37内に進入した場合には特別図柄遊技が保留され、特別保留領域55内に1個の特別保留絵柄56が表示される。この特別図柄遊技の保留回数には限度回数(例えば1回)が設定されており、1回の特別図柄遊技が保留されている状態で遊技球が第2の特別図柄始動口37内に進入した場合には第2の特別図柄遊技が保留されない。この特別図柄遊技の保留機能は第1の特別図柄始動口24に対しては設定されておらず、遊技球が第1の特別図柄始動口24内に入賞した場合には特別図柄遊技が保留されない。
装飾図柄表示器52は装飾図柄遊技の映像が表示されるものである。この装飾図柄遊技の映像の表示中には両スピーカ13のそれぞれから装飾図柄遊技の映像に応じた内容の音声が出力され、複数の電飾LED15のそれぞれが装飾図柄遊技の映像に応じた内容で発光し、装飾図柄遊技の映像が音および光の双方によって演出される。この装飾図柄遊技では、図5に示すように、装飾図柄表示器52の表示領域内に左変動領域Lと中変動領域Cと右変動領域Rが横一列に設定され、左変動領域L〜右変動領域Rのそれぞれに図柄要素が変動状態および変動停止状態で順に表示される。図6の(a)は装飾図柄遊技で左変動領域L内に表示される左列の図柄要素の種類を示すものであり、図6の(b)は装飾図柄遊技で中変動領域C内に表示される中列の図柄要素の種類を示すものであり、図6の(c)は装飾図柄遊技で右変動領域R内に表示される右列の図柄要素の種類を示すものである。これら各列の図柄要素には「1」「2」「3」「4」「5」「6」「7」「8」の8種類が共通に設定されており、各列の図柄要素の変動表示は図柄要素を予め決められた順序「1」→「2」→「3」→「4」→「5」→「6」→「7」→「8」→「1」・・・で循環的に変化させることで行われる。
左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素のそれぞれは普通図柄が変動開始することに時間的に同期して変動開始し、普通図柄が変動停止することに時間的に同期して変動停止するものであり、左列の図柄要素は1番目に「1」〜「8」のいずれかで変動停止し、右列の図柄要素は2番目に「1」〜「8」のいずれかで変動停止し、中列の図柄要素は3番目に「1」〜「8」のいずれかで変動停止する。これら左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素の3者は装飾図柄を構成するものであり、装飾図柄の組合せには大当りの組合せと外れリーチの組合せと完全外れの組合せの3種類が設定されている。大当りの組合せは、図5の(a)に示すように、左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素が相互に同一な組合せを称するものであり、大当りの組合せには「111」「222」「333」「444」「555」「666」「777」「888」の8種類が設定されている。外れリーチの組合せは、図5の(b)に示すように、左列の図柄要素および右列の図柄要素が相互に同一で中列の図柄要素が左列の図柄要素および右列の図柄要素のそれぞれに対して異なる組合せを称するものであり、完全外れの組合せは、図5の(c)に示すように、左列の図柄要素および右列の図柄要素が相互に異なる組合せを称する。この装飾図柄の組合せは当りであるか否かの判定結果に応じて選択されるものであり、普通図柄遊技で当り図柄「○」が停止表示される場合には装飾図柄遊技で装飾図柄が大当りの組合せになり、普通図柄遊技で外れ図柄「×」が停止表示される場合には装飾図柄遊技で装飾図柄が外れリーチの組合せおよび完全外れの組合せのいずれかになる。
普通図柄遊技で当り図柄「○」が停止表示された場合には当り遊技中に装飾図柄表示器52に当り演出遊技の映像が表示される。この当り演出遊技の映像は当り遊技を視覚的に演出するものであり、図8に示すように、当り遊技の開放期間が始まることに同期して表示開始され、当り遊技の終了インターバル期間が終わることに同期して表示停止される。この当り演出遊技の映像は予告演出の映像を含むものであり、予告演出の映像は、図7に示すように、「残念」の予告絵柄59を表示することで確率変動モード2が設定されることを遊技者に予告するものである。
図8は遊技球が普通図柄始動口22内を通過した場合の遊技の流れを示すものであり、通常モードの設定状態で遊技球が普通図柄始動口22内を通過した場合には普通図柄遊技が開始される。この通常モードとは第1の大当り確率と第2の大当り確率と当り確率のそれぞれを高確率に比べて低い通常確率に設定するモードであり、電源投入時には遊技モードが通常モードに自動的に設定される。この通常モードでの普通図柄遊技で当り図柄「○」が停止表示された場合には当り遊技の開始インターバル期間が始まり、当り遊技の開始インターバル期間が終了した場合には当り遊技の開放期間が始まり、当り遊技の開放期間では第1の特別図柄始動口24が開放状態になる。この当り遊技の開放期間中に遊技球が第1の特別図柄始動口24内に入賞した場合には特別図柄遊技が開始され、特別図柄遊技で確変大当り図柄「7」が停止表示された場合には大当り遊技の開始インターバル期間が始まる。これら特別図柄遊技および大当り遊技の合計の所要時間は遊技球が第1の特別図柄始動口24内に当り遊技の開放期間が始まると同時に入賞した場合(実線参照)および当り遊技の開放期間が終わると同時に入賞した場合(二点鎖線参照)のいずれであっても当り遊技の終了インターバル期間内で大当り遊技の終了インターバル期間が終了するように設定されており、当り遊技の終了インターバル期間は遊技球が第1の特別図柄始動口24内に当り遊技の開放期間が終わると同時に入賞した場合であっても大当り遊技の終了インターバル期間が終了した後に終了する長さに設定されている。
特別図柄遊技で確変大当り図柄「7」が停止表示された場合には、図8に示すように、大当り遊技の終了インターバル期間が終了する時点で遊技モードが確率変動モード1に設定され、特別図柄遊技で確変大当り図柄「3」が停止表示された場合には大当り遊技の終了インターバル期間が終了する時点で遊技モードが確率変動モード2に設定される。この大当り遊技の終了インターバル期間は当り遊技の終了インターバル期間内で終了するものであり、当り遊技の終了インターバル期間内には第1の特別図柄始動口24が閉鎖状態にされることで遊技球が第1の特別図柄始動口24内に入賞することが禁止されている。従って、当り遊技で遊技球が第1の特別図柄始動口24内に入賞することで遊技モードが設定された場合には当該当り遊技で遊技球が第1の特別図柄始動口24内に入賞することで遊技モードが再設定されることがなく、普通図柄遊技が保留されている場合には当り遊技の終了インターバル期間が終了した直後に当りであるか否かが遊技モードの設定結果に応じた確率で判定される。この第1の特別図柄始動口24は遊技球が入賞することで大当りであると判定された場合に確率変動モード1を確率変動モード2に比べて高確率で設定するものであり、第1の特別図柄始動口24内に遊技球が入賞することで大当りであると判定された場合には次回の普通図柄遊技が開始される時点で確率変動モード1が確率変動モード2に比べて高確率で設定されている。この確率変動モード1の設定状態では普通図柄遊技で当りであると高確率で判定されるので、遊技者は次回の当り遊技を短い時間間隔で発生させることができる。
第2の特別図柄始動口37は遊技球が進入することで大当りであると判定された場合に確率変動モード2を確率変動モード1に比べて高確率で設定するものであり、確率変動モード1の設定状態で遊技球が第2の特別図柄始動口37内に進入した場合には遊技モードが確率変動モード1から確率変動モード2に高確率で切換えられる。この確率変動モード2の設定状態では普通図柄遊技で当りであると通常確率で判定されるので、遊技者は次回の当り遊技を短い時間間隔で発生させることができない。この第2の特別図柄始動口37は遊技者が普通図柄始動口22と第1の特別図柄始動口24と特別入賞口43のそれぞれを狙って遊技領域21内の左側部に遊技球を発射している場合に第1の特別図柄始動口24および特別入賞口43のいずれにも入賞しなかった遊技球が左入賞口30を通して入賞するものであり、確率変動モード1の設定状態では遊技者が遊技球を第2の特別図柄始動口37内に進入させることなく第1の特別図柄始動口24内に入賞させることで確率変動モード1を継続させることができる。この確率変動モード1の設定状態では当り遊技が繰返されるので、遊技者は当り遊技で遊技球を第1の特別図柄始動口24内に入賞させることで賞品球を獲得できる。この場合には当り遊技が行われる毎に大当り遊技が行われるものの特別入賞口43の開放時間が第1の特別図柄始動口24の開放時間に比べて短く、特別入賞口43の開放状態での入賞率が第1の特別図柄始動口24の開放状態での入賞率に比べて低く設定されているので、遊技者が大当り遊技で特別入賞口43内に遊技球を入賞させることで賞品球を獲得する趣興性は当り遊技に比べて小さい。
図3のメイン制御回路70は普通図柄遊技と当り遊技と特別図柄遊技と大当り遊技のそれぞれの遊技内容を制御するものであり、CPU71とROM72とRAM73を有している。このメイン制御回路70のROM72には制御プログラムおよび制御データのそれぞれが予め記録されており、CPU71はRAM73をワークエリアとしてROM72の制御プログラムおよびROM72の制御データのそれぞれに基づいて処理動作を実行する。センサ回路74は普通図柄始動口センサ23から出力される普通図柄始動信号と第1の特別図柄始動口センサ27から出力される第1の特別図柄始動信号と第2の特別図柄始動口センサ40から出力される第2の特別図柄始動信号と特別入賞口センサ46から出力される特別入賞信号のそれぞれをメイン制御回路70に送信するものであり、メイン制御回路70はセンサ回路74を介して第1の特別図柄始動信号を検出した場合には制御コマンドおよび賞球コマンド1のそれぞれを設定し、第2の特別図柄始動信号を検出した場合には制御コマンドおよび賞球コマンド1のそれぞれを設定し、特別入賞信号を検出した場合には賞球コマンド2を設定する。
図3のソレノイド回路75は始動口ソレノイド29を電気的にオンオフするものであり、メイン制御回路70はソレノイド回路75を駆動制御することに基づいて第1の特別図柄始動口24を開閉操作する。LED回路76は普通図柄表示器42の表示内容を制御するものであり、メイン制御回路70はLED回路76を駆動制御することに基づいて普通図柄表示器42に普通図柄遊技の映像を表示する。ソレノイド回路77は特別入賞口ソレノイド48を電気的にオンオフするものであり、メイン制御回路70はソレノイド回路77を駆動制御することに基づいて特別入賞口43を開閉操作する。LED回路78は第1の特別図柄表示器50の表示内容を制御するものであり、メイン制御回路70はLED回路78を駆動制御することに基づいて第1の特別図柄表示器50に特別図柄遊技の映像を表示する。LED回路79は第2の特別図柄表示器51の表示内容を制御するものであり、メイン制御回路70はLED回路79を駆動制御することに基づいて第2の特別図柄表示器51に特別図柄遊技の映像を表示する。
図3の払出制御回路80は遊技球を上皿4内に賞品として払出す払出動作を制御するものであり、CPUとROMとRAMを有している。この払出制御回路80のROMには制御プログラムおよび制御データのそれぞれが予め記録されており、CPUはRAMをワークエリアとしてROMの制御プログラムおよびROMの制御データのそれぞれに基づいて払出動作を実行する。この払出制御回路80はメイン制御回路70から賞球コマンドの設定結果が送信されるものであり、賞球コマンド1を受信することに基づいて駆動信号1を設定し、賞球コマンド2を受信することに基づいて駆動信号2を設定する。モータ回路81は払出制御回路80から駆動信号の設定結果が与えられるものであり、払出モータ82を駆動信号の設定結果に応じて駆動する。この払出モータ82は遊技球を上皿4内に賞品として払出す賞球払出装置の駆動源に相当するものであり、上皿4内には払出モータ82が駆動信号1に応じて駆動することに基づいて賞球コマンド1に応じた単位個数1の遊技球が賞品として払出され、払出モータ82が駆動信号2に応じて駆動することに基づいて賞球コマンド2に応じた単位個数2の遊技球が賞品として払出される。この単位個数2は単位個数1に比べて少数個に設定されており、遊技球が特別入賞口43内に入賞した場合には第1の特別図柄始動口24内に入賞した場合および第2の特別図柄始動口37内に進入した場合のそれぞれに比べて少数個の遊技球が上皿4内に払出される。
図3の演出制御回路90はメイン制御回路70から制御コマンドの設定結果が送信されるものであり、CPU91とROM92とRAM93を有している。この演出制御回路90のROM92には制御プログラムおよび制御データのそれぞれが予め記録されており、CPU91は制御コマンドの設定結果を受信した場合にはRAM93をワークエリアとしてROM92の制御プログラムおよびROM92の制御データのそれぞれに基づいて演出制御コマンドを設定する。
図3の表示制御回路100と音声制御回路110と電飾制御回路120のそれぞれは演出制御回路90から演出制御コマンドの設定結果が送信されるものである。表示制御回路100は演出制御コマンドの設定結果を受信することに基づいて装飾図柄表示器52に演出制御コマンドの受信結果に応じた装飾図柄遊技の映像を表示するものであり、VDPとVROMとVRAMを有している。VROMは普通保留絵柄54を表示するための画像データと特別保留絵柄56を表示するための画像データと図柄要素「1」〜「8」の8種類のそれぞれを表示するための画像データと予告絵柄59を表示するための画像データと装飾図柄遊技用の背景映像を表示するためのビデオデータと当り演出遊技の映像を表示するためのビデオデータが予め記録されたものであり、VDPはVROMから検出した画像データおよびビデオデータのそれぞれをVRAMに展開し、装飾図柄表示器52にRとGとBのそれぞれの信号を出力することに基づいて映像をカラーで表示する。音声制御回路110は演出制御コマンドの設定結果を受信することに基づいて両スピーカ13のそれぞれから演出制御コマンドの受信結果に応じた音声を出力するための音信号を設定するものであり、両スピーカ13のそれぞれを音信号の設定結果に基づいて駆動する。電飾制御回路120は演出制御コマンドの設定結果を受信することに基づいて複数の電飾LED15のそれぞれを演出制御コマンドの受信結果に応じて点滅するための電飾信号を設定するものであり、複数の電飾LED15のそれぞれを電飾信号の設定結果に基づいて駆動する。
図9はメイン制御回路70が演出制御回路90に送信する制御コマンドの一覧である。この制御コマンドには変動開始コマンドと変動停止コマンドと図柄情報コマンドと普通図保留コマンドと特図保留コマンドと特図保留消去コマンドと当り演出遊技開始コマンドと当り演出遊技停止コマンドと遊技モードコマンドとインターバル開始コマンドとインターバル終了コマンドが設定されており、変動開始コマンド〜インターバル終了コマンドのそれぞれは2バイトで構成されている。変動開始コマンドは普通図柄遊技を開始することを演出制御回路90に通知するものであり、演出制御回路90は変動開始コマンドを受信することに基づいて装飾図柄遊技を開始する。変動停止コマンドは普通図柄遊技が終了することを演出制御回路90に通知するものであり、演出制御回路90は変動停止コマンドを受信することに基づいて装飾図柄遊技を停止する。
図柄情報コマンドは普通図柄遊技で普通図柄表示器42に停止表示する普通図柄の種類を演出制御回路90に通知するものであり、演出制御回路90は図柄情報コマンドのEXTデータに基づいて普通図柄の変動停止時の種類を認識する。普通図保留コマンドは普通図柄遊技を保留したことを演出制御回路90に通知するものであり、演出制御回路90は普通図保留コマンドのEXTデータに基づいて普通図柄遊技の保留回数を認識する。特図保留コマンドは遊技球が第2の特別図柄始動口37内に入賞することに基づいて1回の特別図柄遊技を保留したことを演出制御回路90に通知するものであり、演出制御回路90は特図保留コマンドを受信することに基づいて1回の特別図柄遊技が保留されたことを認識し、装飾図柄表示器52の特別保留領域55内に特別保留絵柄56を表示することを表示制御回路100に指令する。特図保留消去コマンドは装飾図柄表示器52の特別保留領域55内から特別保留絵柄56を消去することを通知するものであり、演出制御回路90は特図保留消去コマンドを受信することに基づいて装飾図柄表示器52の特別保留領域55内から特別保留絵柄56を消去することを表示制御回路100に指令する。
当り演出遊技開始コマンドは演出制御回路90に当り演出遊技を開始することを指令するものであり、演出制御回路90は当り演出遊技開始コマンドを受信することに基づいて装飾図柄表示器52に当り演出遊技の映像を表示開始することを表示制御回路100に指令する。当り演出遊技停止コマンドは演出制御回路90に当り演出遊技を停止することを指令するものであり、演出制御回路90は当り演出遊技停止コマンドを受信することに基づいて当り演出遊技の映像を表示停止することを表示制御回路100に指令する。遊技モードコマンドは演出制御回路90に遊技モードの設定結果を通知するものであり、演出制御回路90は遊技モードコマンドのEXTデータに基づいて通常モードと確率変動モード1と確率変動モード2のいずれが設定されているかを認識する。インターバル開始コマンドは当り遊技の開始インターバル期間が始まることを通知するものであり、インターバル終了コマンドは大当り遊技の終了インターバル期間が終わることを通知するものである。
図10はメイン制御回路70が更新するランダムカウンタの一覧である。ランダムカウンタMR1は特別入賞口43を開放する大当りであるか否かを判定するために使用されるものであり、下限値「0」〜上限値「65520」の範囲内で更新される。ランダムカウンタMR2は特別図柄を選択するために使用されるものであり、下限値「0」〜上限値「1000」の範囲内で更新される。ランダムカウンタMR3は第1の特別図柄始動口24を開放する当りであるか否かを判定するために使用されるものであり、下限値「0」〜上限値「2850」の範囲内で更新される。ランダムカウンタMR4は変動開始コマンドを選択するために使用されるものであり、下限値「0」〜上限値「98」の範囲内で更新される。
図11はメイン制御回路70のROM72に予め記録された大当り判定テーブルである。通常確率用の大当り判定テーブルは遊技モードが通常モードに設定されている場合に大当りであるか否かをランダムカウンタMR1の更新結果に基づいて判定するための制御データであり、通常確率用の大当り判定テーブルにはランダムカウンタMR1「0〜65519」の65520個のそれぞれの数値に対して大当りの判定結果が割付けられ、ランダムカウンタMR1「65520」の1個の数値に対して外れの判定結果が割付けられている。高確率用の大当り判定テーブルは遊技モードが確率変動モード1に設定されている場合および確率変動モード2に設定されている場合のそれぞれに大当りであるか否かをランダムカウンタMR1の更新結果に基づいて判定するための制御データであり、高確率用の大当り判定テーブルにはランダムカウンタMR1「0〜65520」の65521個のそれぞれの数値に対して大当りの判定結果が割付けられている。即ち、通常モードの設定状態では100%に近い一定の通常確率「65520/65521」で大当りであると判定され、確率変動モード1の設定状態および確率変動モード2の設定状態のそれぞれでは100%の高確率「65521/65521」で大当りであると判定される。
図12はメイン制御回路70のROM72に予め記録された当り判定テーブルである。通常確率用の当り判定テーブルは遊技モードが通常モードに設定されている場合および確率変動モード2に設定されている場合のそれぞれに当りであるか否かをランダムカウンタMR3の更新結果に基づいて判定するための制御データであり、通常確率用の当り判定テーブルにはランダムカウンタMR3「0〜9」の10個のそれぞれの数値に対して当りの判定結果が割付けられ、ランダムカウンタMR3「10〜2850」の2841個のそれぞれの数値に対して外れの判定結果が割付けられている。高確率用の当り判定テーブルは遊技モードが確率変動モード1に設定されている場合に当りであるか否かをランダムカウンタMR3の更新結果に基づいて判定するための制御データであり、高確率用の当り判定テーブルにはランダムカウンタMR3「0〜2849」の2850個のそれぞれの数値に対して当りの判定結果が割付けられ、ランダムカウンタMR3「2850」の1個の数値に対して外れの判定結果が割付けられている。即ち、通常モードの設定状態および確率変動モード2の設定状態のそれぞれでは一定の通常確率「10/2851」で当りであると判定され、確率変動モード1の設定状態では100%に近い一定の高確率「2850/2851」で当りであると判定される。
図13はメイン制御回路70のROM72に予め記録された特別図柄選択テーブルである。特別図柄選択テーブル1は遊技球が第1の特別図柄始動口24内に入賞することで大当りであると判定された場合に特別図柄をランダムカウンタMR2の更新結果に基づいて選択するための制御データであり、特別図柄選択テーブル1にはランダムカウンタMR2「0」の1個の数値に対して確率変動モード2用の確変大当り図柄「3」が割付けられ、ランダムカウンタMR2「1〜1000」の1000個のそれぞれの数値に対して確率変動モード1用の確変大当り図柄「7」が割付けられている。特別図柄選択テーブル2は遊技球が第2の特別図柄始動口37内に進入することで大当りであると判定された場合に特別図柄をランダムカウンタMR2の更新結果に基づいて選択するための制御データであり、特別図柄選択テーブル2にはランダムカウンタMR2「0〜999」の1000個の数値に対して確率変動モード2用の確変大当り図柄「3」が割付けられ、ランダムカウンタMR2「1000」の1個の数値に対して確率変動モード1用の確変大当り図柄「7」が割付けられている。即ち、遊技球が第1の特別図柄始動口24内に入賞することで大当りであると判定された場合には100%に近い一定の高確率「1000/1001」で確率変動モード1用の確変大当り図柄「7」が選択され、遊技球が第2の特別図柄始動口37内に進入することで大当りであると判定された場合には100%に近い一定の高確率「1000/1001」で確率変動モード2用の確変大当り図柄「3」が選択される。
図14はメイン制御回路70のROM72に予め記録された変動開始コマンドテーブルである。変動開始コマンドテーブル1は通常モードが設定されている場合および確率変動モード2が設定されている場合のそれぞれに普通図柄遊技用の変動開始コマンドを選択するための制御データであり、通常モードが設定されている場合および確率変動モード2が設定されている場合のそれぞれに普通図柄遊技で当りであると判定された場合には変動開始コマンドテーブル1から変動開始コマンド8001(h)が選択され、外れであると判定された場合には変動開始コマンド8002(h)および変動開始コマンド8003(h)のうちランダムカウンタMR4の更新結果に応じたものが選択される。この変動開始コマンドテーブル1には変動開始コマンド8001(h)〜8003(h)のそれぞれに対して普通図柄遊技用の変動表示時間が割付けられている。この変動表示時間は普通図柄の変動表示を開始してから停止するまでの所要時間を称するものであり、変動開始コマンドテーブル1から変動開始コマンドが選択された場合には変動開始コマンドの選択結果に応じた変動表示時間が変動開始コマンドテーブル1から選択される。変動開始コマンドテーブル2は確率変動モード1が設定されている場合に普通図柄遊技用の変動開始コマンドを選択するための制御データであり、確率変動モード1が設定されている場合に普通図柄遊技で当りであると判定された場合には変動開始コマンドテーブル2から変動開始コマンド8011(h)が選択され、外れであると判定された場合には変動開始コマンド8012(h)および変動開始コマンド8013(h)のうちランダムカウンタMR4の更新結果に応じたものが選択される。この変動開始コマンドテーブル2には変動開始コマンド8011(h)〜8013(h)のそれぞれに対して普通図柄遊技用の変動表示時間が割付けられており、変動開始コマンドテーブル2から変動開始コマンドが選択された場合には変動開始コマンドの選択結果に応じた変動表示時間が変動開始コマンドテーブル2から選択される。
図15はメイン制御回路70のROM72に予め記録された特別図柄遊技用の変動表示時間テーブルである。この変動表示時間テーブルはカウンタMN1の設定値に基づいて特別図柄遊技用の変動表示時間を選択するための制御データであり、変動表示時間とは特別図柄の変動表示を開始してから停止するまでの所要時間である。カウンタMN1は遊技モードの設定結果であり、「MN1=0」は通常モードに相当し、「MN1=1」は確率変動モード1に相当し、「MN1=2」は確率変動モード2に相当する。この変動表示時間テーブルには「MN1=0,1,2」のそれぞれに対して相互に同一の変動表示時間が割付けられており、特別図柄遊技用の変動表示時間は通常モードと確率変動モード1と確率変動モード2のいずれが設定されている場合であっても相互に同一値に設定される。
図16はメイン制御回路70のROM72に予め記録された当り遊技テーブルである。この当り遊技テーブルはカウンタMN1の設定値に基づいて当り遊技の開始インターバル期間と開放期間と終了インターバル期間のそれぞれを選択するための制御データであり、当り遊技の開放期間および終了インターバル期間のそれぞれはカウンタMN1の設定結果に拘らず一定時間に設定され、当り遊技の開始インターバル期間は「MN1=0(通常モード)」である場合および「MN1=2(確率変動モード2)」である場合のそれぞれに「MN1=1(確率変動モード1)」である場合に比べて長く設定される。
図17はメイン制御回路70のROM72に予め記録された大当り遊技テーブルである。大当り遊技テーブル1は遊技球が第1の特別図柄始動口24内に入賞することで大当りであると判定された場合に大当り遊技の開始インターバル期間と1ラウンド開放期間と2ラウンド開放期間と終了インターバル期間のそれぞれを選択するための制御データであり、大当り遊技テーブル2は遊技球が第2の特別図柄始動口37内に入賞することで大当りであると判定された場合に大当り遊技の開始インターバル期間と1ラウンド開放期間と2ラウンド開放期間と終了インターバル期間のそれぞれを選択するための制御データであり、大当り遊技の1ラウンド開放期間と中間インターバル期間と2ラウンド開放期間と終了インターバル期間のそれぞれは大当り遊技テーブル1および大当り遊技テーブル2相互間で同一値に設定され、大当り遊技の開始インターバル期間は大当り遊技テーブル1が大当り遊技テーブル2に比べて長く設定されている。
図18はメイン制御回路70のRAM73に設定された制御データ格納領域130である。この制御データ格納領域130は普通図柄遊技と当り遊技と特別図柄遊技と大当り遊技のそれぞれを行うために必要なデータを格納する領域であり、普通図保留データ格納部131と特図保留データ格納部132と普通図柄格納部133と特別図柄格納部134とフラグ格納部135とタイマ格納部136とカウンタ格納部137を有している。普通図保留データ格納部131はランダムカウンタMR3の検出結果が記録される領域であり、遊技球が普通図始動口22内を通過した場合にはランダムカウンタMR3の更新結果が検出され、ランダムカウンタMR3の検出結果が普通図保留データ格納部131に記録される。この普通図保留データ格納部131は最大で4個のランダムカウンタMR3の検出結果が記録されるものであり、ランダムカウンタMR3の検出結果は検出順序を特定する保留番号「1」「2」「3」「4」のいずれかと共に普通図保留データ格納部131に記録される。
特図保留データ格納部132はランダムカウンタMR1の検出結果が記録される領域であり、遊技球が第2の特別図柄始動口37内に進入した場合にはランダムカウンタMR1の更新結果が検出され、ランダムカウンタMR1の検出結果が特図保留データ格納部132に記録される。この特図保留データ格納部132は最大で1個のランダムカウンタMR1の検出結果が記録されるものであり、特図保留データ格納部132にランダムカウンタMR1の検出結果が記録されている状態で遊技球が第2の特別図柄始動口37内に進入した場合には特図保留データ格納部132にランダムカウンタMR1が記録されず、遊技球が第1の特別図柄始動口24内に入賞した場合には特図保留データ格納部132にランダムカウンタMR1が記録されていない状態であってもランダムカウンタMR1が記録されない。普通図柄格納部133は普通図柄の設定結果が記録される領域であり、特別図柄格納部134は特別図柄の設定結果が記録される領域である。
フラグ格納部135は普通図柄始動信号フラグと普通図プロセスフラグと当りフラグと第1の特別図柄始動信号フラグと第2の特別図柄始動信号フラグと特図プロセスフラグと特図2処理中フラグと大当りフラグのそれぞれが記録される領域である。普通図柄始動信号フラグは遊技球が普通図柄始動口22内を通過したか否かを示すものであり、普通図プロセスフラグは図30の普通図プロセス処理でステップS61の当り判定処理〜ステップS67の終了インターバル処理のいずれを実行するかを示すものであり、当りフラグは当りが判定されたか否かを示すものである。第1の特別図柄始動信号フラグは遊技球が第1の特別図柄始動口24内に入賞したか否かを示すものであり、第2の特別図柄始動信号フラグは遊技球が第2の特別図柄始動口37内に進入したか否かを示すものであり、特図プロセスフラグは図38の特図プロセス処理でステップS181の大当り判定処理〜ステップS189の終了インターバル処理のいずれを実行するかを示すものである。特図2処理中フラグは遊技球が第2の特別図柄始動口37内に進入したことに基づいて処理が行われているか否かを示すものであり、大当りフラグは大当りが判定されたか否かを示すものである。
タイマ格納部136はタイマMT1およびタイマMT2のそれぞれが記録される領域であり、タイマMT1は普通図柄遊技および当り遊技のそれぞれで時間を計測するために使用され、タイマMT2は特別図柄遊技および大当り遊技のそれぞれで時間を計測するために使用される。カウンタ格納部137はランダムカウンタMR1〜MR4とカウンタMN1〜MN2のそれぞれが記録される領域である。カウンタMN1は遊技モードの設定結果が設定されるものであり、通常モードの設定状態では遊技モードカウンタMN1に(0)が設定され、確率変動モード1の設定状態ではカウンタMN1に(1)が設定され、確率変動モード2の設定状態ではカウンタMN1に(2)が設定される。カウンタMN2は当り遊技で第1の特別図柄始動口24内に入賞した遊技球の個数を計測するものである。
図19は演出制御回路90のROM92に予め記録されたプロセスデータテーブルである。このプロセスデータテーブルは変動開始コマンのEXTデータにプロセスデータ番号を割付けたものであり、変動開始コマンドが選択された場合にはプロセスデータテーブルから変動開始コマンドのEXTデータに応じたプロセスデータ番号が選択される。図20は演出回路90のROM92に予め記録されたプロセスデータである。これらプロセスデータのそれぞれにはプロセスデータ番号が割付けられており、プロセスデータ番号が選択された場合にはプロセスデータ番号の選択結果に応じたプロセスデータが選択される。これらプロセスデータのそれぞれは装飾図柄遊技の映像の演出内容と音声の演出内容と電飾の演出内容の3者が記録されたものであり、プロセスタイマ設定値および演出制御コマンドから構成されている。これらプロセスデータのそれぞれの演出制御コマンドは表示制御コマンドと音声制御コマンドと電飾制御コマンドを含んで構成されている。表示制御コマンドは装飾図柄遊技で装飾図柄表示器52に表示する映像の演出内容に相当し、音声制御コマンドは装飾図柄遊技で両スピーカ13のそれぞれから出力する音声の演出内容に相当し、電飾制御コマンドは装飾図柄遊技で複数の電飾LED15のそれぞれを点滅させる演出内容に相当するものであり、プロセスタイマ設定値は表示制御コマンドと音声制御コマンドと電飾制御コマンドのそれぞれに応じた演出を発生させるための時間的なタイミングを装飾図柄遊技の開始時を基準に示している。
プロセスデータには、図20に示すように、表示制御コマンドとして全図変動開始コマンドと左列の変動停止コマンドと右列の変動停止コマンドと中列の変動停止コマンドが共通に設定されている。全図変動開始コマンドは図柄要素を左変動領域L内と中変動領域C内と右変動領域R内のそれぞれに変動状態で表示開始するためのものであり、装飾図柄遊技ではプロセスデータのいずれが選択された場合でも全図変動開始コマンドに基づいて左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素のそれぞれが変動状態で表示開始される。左列の変動停止コマンドは左変動領域L内の図柄要素を変動停止させるためのものであり、右列の変動停止コマンドは右変動領域R内の図柄要素を変動停止させるためのものであり、中列の変動停止コマンドは中変動領域C内の図柄要素を変動停止させるためのものである。これら左列の変動停止コマンド〜中列の変動停止コマンドには(1)左列の変動停止コマンド(2)右列の変動停止コマンド(3)中列の変動停止コマンドの順序で小さなプロセスタイマ設定値が割付けられており、装飾図柄遊技ではプロセスデータのいずれが選択された場合にも(1)左列の図柄要素(2)右列の図柄要素(3)中列の図柄要素の順序で図柄要素の停止表示が行われる。
図21は表示制御回路100のVROMに予め記録されたビデオデータの一覧である。ビデオデータV01は装飾図柄遊技で背景映像を表示するためのものであり、装飾図柄遊技では左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素のそれぞれが装飾図柄遊技用のビデオデータV01に応じた背景映像の前方に重ねて表示される。ビデオデータV02は当り演出遊技の映像を表示するためのものであり、予告絵柄59はビデオデータV02の前方に画像データを重ねることで表示される。
図22は演出制御回路90が更新するランダムカウンタの一覧である。ランダムカウンタSR1は装飾図柄を大当りの組合せに設定する場合と外れリーチの組合せに設定する場合と完全外れの組合せに設定する場合のそれぞれに使用されるものであり、「0〜249」の範囲内で更新される。ランダムカウンタSR2は装飾図柄を外れリーチの組合せに設定する場合および完全外れの組合せに設定する場合のそれぞれに使用されるものであり、「0〜162」の範囲内で更新される。ランダムカウンタSR3は装飾図柄を完全外れの組合せに設定する場合に使用されるものであり、「0〜72」の範囲内で更新される。
図23は演出制御回路90のROM92に予め記録された図柄選択テーブルである。図柄選択テーブル1は「1」〜「8」の8種類の図柄要素のそれぞれにランダムカウンタSR1を割付けたものであり、装飾図柄を大当りの組合せに設定する場合には左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素のそれぞれとして図柄選択テーブル1からランダムカウンタSR1の更新結果に応じたものが選択され、装飾図柄を外れリーチの組合せに設定する場合には左列の図柄要素および右列の図柄要素のそれぞれとして図柄選択テーブル1からランダムカウンタSR1の更新結果に応じたものが選択され、装飾図柄を完全外れの組合せに設定する場合には左列の図柄要素として図柄選択テーブル1からランダムカウンタSR1の更新結果に応じたものが選択される。図柄選択テーブル2は「1」〜「8」の8種類の図柄要素のそれぞれにランダムカウンタSR2を割付けたものであり、装飾図柄を外れリーチの組合せに設定する場合および完全外れの組合せに設定する場合のそれぞれには中列の図柄要素として図柄選択テーブル2からランダムカウンタSR2の更新結果に応じたものが選択される。図柄選択テーブル3は「1」〜「8」の8種類の図柄要素のそれぞれにランダムカウンタSR3を割付けたものであり、装飾図柄を完全外れの組合せに設定する場合には右列の図柄要素として図柄選択テーブル3からランダムカウンタSR3の更新結果に応じたものが選択される。
図24は演出制御回路90のRAM93に設定された演出制御データ格納領域140である。この演出制御データ格納領域140にはコマンド格納部141とフラグ格納部142とタイマ格納部143とカウンタ格納部144と確定図柄格納部145のそれぞれが設定されている。コマンド格納部141はメイン制御回路70から送信される変動開始コマンドと変動停止コマンドと図柄情報コマンドと普通図保留コマンドと特図保留コマンドと特図保留消去コマンドと当り演出遊技開始コマンドと当り演出遊技停止コマンドと遊技モードコマンドとインターバル開始コマンドとインターバル終了コマンドのそれぞれが記録される領域であり、フラグ格納部142は遊技中フラグと特図2保留待ちフラグと予告演出フラグと当り演出遊技中フラグのそれぞれが記録される領域である。遊技中フラグは装飾図柄遊技が実行されているか否かを示すものであり、特図2保留待ちフラグは遊技球が第2の特別図柄始動口37内に進入することで特別図柄遊技が保留されたか否かを示すものであり、予告演出フラグは予告絵柄59を表示するか否かを示すものであり、当り演出遊技中フラグは当り演出遊技が行われているか否かを示すものである。タイマ格納部143はタイマST1が記録される領域であり、カウンタ格納部144はランダムカウンタSR1〜SR3が記録される領域であり、確定図柄格納部145は装飾図柄遊技で停止表示する装飾図柄の組合せが記録される領域であり、タイマST1は装飾図柄遊技で時間の経過を計測するために使用される。
[1]メイン処理
図25はメイン制御回路70のCPU71が電源投入に基づいて実行するメイン処理であり、CPU71は電源が投入された場合にはステップS1でレジスタおよびPIO(パラレル入出力ポート)のそれぞれを初期設定する。そして、ステップS2でRAM73の普通図保留データ格納部131と特図保留データ格納部132と普通図柄格納部133と特別図柄格納部134とフラグ格納部135とタイマ格納部136とカウンタ格納部137のそれぞれを初期設定し、ステップS3で4msec毎にタイマ割込みが発生するようにCTC(カウンタ/タイマ)を初期設定する。
CPU71はステップS3でCTC(カウンタ/タイマ)を初期設定すると、ステップS4でカウンタ格納部137のカウンタMN1の設定状態に応じて遊技モードコマンドを設定し、ステップS5で遊技モードコマンドの設定結果を演出制御回路90に送信する。このカウンタ格納部137のカウンタMN1はステップS2で「0(通常モード)」に初期設定されるものであり、ステップS4では通常モード用の遊技モードコマンドC000(h)が設定され、ステップS5では演出制御回路90に遊技モードコマンドC000(h)が送信されることで遊技モードが通常モードに設定されたことが通知される。
CPU71はステップS5で遊技モードコマンドを送信すると、ステップS6のカウンタ更新処理1でカウンタ格納部137のランダムカウンタMR4をROM72に予め記録された一定の単位値(1)だけ更新する。このランダムカウンタMR4はステップS2でROM72に予め記録された下限値(0)に初期設定されるものであり、ステップS6ではランダムカウンタMR4が下限値(0)から上限値(98)に加算された後に下限値(0)に戻して循環的に更新される。この上限値(98)はROM72に予め記録されたものである。
[2]タイマ割込み処理
図26はCPU71がタイマ割込みの発生する4msec毎に実行するタイマ割込み処理であり、CPU71はタイマ割込みが発生する毎にステップS11の入力処理とステップS12のカウンタ更新処理2とステップS13の普通図データ取得処理とステップS14の特図データ取得処理とステップS15の普通図プロセス処理とステップS16の特図プロセス処理を当該順序で実行する。
[2−1]入力処理
図27はステップS11の入力処理であり、CPU71はステップS21でセンサ回路74から普通図柄始動信号が出力されているか否かを判断する。ここでセンサ回路74から普通図柄始動信号が出力されていると判断した場合にはステップS22でフラグ格納部135の普通図柄始動信号フラグをオン状態にセットし、センサ回路74から普通図柄始動信号が出力されていないと判断した場合にはステップS23でフラグ格納部135の普通図柄始動信号フラグをオフ状態にリセットする。即ち、1個の遊技球が普通図柄始動口22内を通過した場合には今回のタイマ割込み処理で普通図柄始動信号フラグがオン状態にセットされ、次回のタイマ割込み処理では普通図柄始動信号フラグがオフ状態にリセットされる。
CPU71はステップS24へ移行すると、センサ回路74から第1の特別図柄始動信号が出力されているか否かを判断する。ここでセンサ回路74から第1の特別図柄始動信号が出力されていると判断した場合にはステップS25でフラグ格納部135の第1の特別図柄始動信号フラグをオン状態にセットし、センサ回路74から第1の特別図柄始動信号が出力されていないと判断した場合にはステップS26でフラグ格納部135の第1の特別図柄始動信号フラグをオフ状態にリセットする。即ち、1個の遊技球が第1の特別図柄始動口24内に入賞した場合には今回のタイマ割込み処理で第1の特別図柄始動信号フラグがオン状態にセットされ、次回のタイマ割込み処理では第1の特別図柄始動信号フラグがオフ状態にリセットされる。
CPU71はステップS27へ移行すると、センサ回路74から第2の特別図柄始動信号が出力されているか否かを判断する。ここでセンサ回路74から第2の特別図柄始動信号が出力されていると判断した場合にはステップS28でフラグ格納部135の第2の特別図柄始動信号フラグをオン状態にセットし、センサ回路74から第2の特別図柄始動信号が出力されていないと判断した場合にはステップS29でフラグ格納部135の第2の特別図柄始動信号フラグをオフ状態にリセットする。即ち、1個の遊技球が第2の特別図柄始動口37内に進入した場合には今回のタイマ割込み処理で第2の特別図柄始動信号フラグがオン状態にセットされ、次回のタイマ割込み処理では第2の特別図柄始動信号フラグがオフ状態にリセットされる。
[2−2]カウンタ更新処理2
図26のステップS12のカウンタ更新処理2はカウンタ格納部137のランダムカウンタMR1とランダムカウンタMR2とランダムカウンタMR3のそれぞれを一定の単位値(1)だけ更新するものである。これらランダムカウンタMR1とランダムカウンタMR2とランダムカウンタMR3のそれぞれはステップS2で下限値(0)に初期設定されるものであり、ランダムカウンタMR1は下限値(0)から上限値(65520)に加算された後に下限値(0)に戻して循環的に加算され、ランダムカウンタMR2は下限値(0)から上限値(1000)に加算された後に下限値(0)に戻して循環的に加算され、ランダムカウンタMR3は下限値(0)から上限値(2850)に加算された後に下限値(0)に戻して循環的に加算される。これら下限値(0)と上限値(65520)と上限値(1000)と上限値(2850)のそれぞれはROM72に予め記録されたものである。
[2−3]普通図データ取得処理
図28はステップS13の普通図データ取得処理であり、CPU71はステップS31でフラグ格納部135の普通図柄始動信号フラグがオン状態にセットされているか否かを判断する。例えば遊技球が普通図柄始動口22内を通過した場合にはステップS11の入力処理でフラグ格納部135の普通図柄始動信号フラグがオン状態にセットされている。この場合にはCPU71はステップS31からステップS32へ移行し、カウンタ格納部137からランダムカウンタMR3の更新結果を検出する。そして、ステップS33へ移行し、保留番号1の普通図保留データ格納部131にランダムカウンタMR3が記録されているか否かを判断する。
CPU71はステップS33で保留番号1の普通図保留データ格納部131にランダムカウンタMR3が記録されていないと判断すると、ステップS34でランダムカウンタMR3の検出結果を保留番号1の普通図保留データ格納部131に記録する。そして、ステップS35へ移行し、演出制御回路90に普通図保留コマンドA001(h)を送信することに基づいて1回の普通図柄遊技を保留したことを通知する。
CPU71はステップS33で保留番号1の普通図保留データ格納部131にランダムカウンタMR3が記録されていると判断すると、ステップS36で保留番号2の普通図保留データ格納部131にランダムカウンタMR3が記録されているか否かを判断する。ここで保留番号2の普通図保留データ格納部131にランダムカウンタMR3が記録されていないと判断した場合にはステップS37へ移行し、ランダムカウンタMR3の検出結果を保留番号2の普通図保留データ格納部131に記録する。そして、ステップS38へ移行し、演出制御回路90に普通図保留コマンドA002(h)を送信することに基づいて2回の普通図柄遊技を保留したことを通知する。
CPU71はステップS36で保留番号2の普通図保留データ格納部131にランダムカウンタMR3が記録されていると判断すると、ステップS39で保留番号3の普通図保留データ格納部131にランダムカウンタMR3が記録されているか否かを判断する。ここで保留番号3の普通図保留データ格納部131にランダムカウンタMR3が記録されていないと判断した場合にはステップS40へ移行し、ランダムカウンタMR3の検出結果を保留番号3の普通図保留データ格納部131に記録する。そして、ステップS41へ移行し、演出制御回路90に普通図保留コマンドA003(h)を送信することに基づいて3回の普通図柄遊技を保留したことを通知する。
CPU71はステップS39で保留番号3の普通図保留データ格納部131にランダムカウンタMR3が記録されていると判断すると、ステップS42で保留番号4の普通図保留データ格納部131にランダムカウンタMR3が記録されているか否かを判断する。ここで保留番号4の普通図保留データ格納部131にランダムカウンタMR3が記録されていないと判断した場合にはステップS43へ移行し、ランダムカウンタMR3の検出結果を保留番号4の普通図保留データ格納部131に記録する。そして、ステップS44へ移行し、演出制御回路90に普通図保留コマンドA004(h)を送信することに基づいて4回の普通図柄遊技を保留したことを通知する。
CPU71はステップS42で保留番号4の普通図保留データ格納部131にランダムカウンタMR3が記録されていると判断すると、ステップS45でランダムカウンタMR3の検出結果をクリアする。即ち、普通図柄遊技の保留回数には上限値として4回が設定されており、4回の普通図柄遊技が既に保留されている状態で遊技球が普通図始動口22内を通過した場合にはランダムカウンタMR3の記録処理および普通図保留コマンドの送信処理のそれぞれが行われず、遊技球が普通図始動口22内を通過したことが無効化される。
[2−4]特図データ取得処理
図29はステップS14の特図データ取得処理であり、CPU71はステップS51でフラグ格納部135の第2の特別図柄始動信号フラグがオン状態にセットされているか否かを判断する。例えば遊技球が第2の特別図柄始動口37内に進入した場合にはステップS11の入力処理でフラグ格納部135の第2の特別図柄始動信号フラグがオン状態にセットされている。この場合にはCPU71はステップS51からステップS52へ移行し、カウンタ格納部137からランダムカウンタMR1の更新結果を検出する。そして、ステップS53へ移行し、特図保留データ格納部132にランダムカウンタMR1が記録されているか否かを判断する。
CPU71はステップS53で特図保留データ格納部132にランダムカウンタMR1が記録されていないと判断すると、ステップS54でランダムカウンタMR1の検出結果を特図保留データ格納部132に記録する。そして、ステップS55へ移行し、演出制御回路90に特図保留コマンドA100(h)を送信することに基づいて1回の特別図柄遊技を保留したことを通知する。
CPU71はステップS53で特図保留データ格納部132にランダムカウンタMR1が記録されていると判断すると、ステップS56でランダムカウンタMR1の検出結果をクリアする。即ち、遊技球が第2の特別図柄始動口37内に進入した場合の特別図柄遊技の保留回数には上限値として1回が設定されており、1回の特別図柄遊技が既に保留されている状態で遊技球が第1の特別図柄始動口37内に進入した場合にはランダムカウンタMR1の記録処理および特図保留コマンドの送信処理のそれぞれが行われず、遊技球が第2の特別図柄始動口37内に進入したことが無効化される。
[2−5]普通図プロセス処理
図30はステップS15の普通図プロセス処理である。この普通図プロセス処理はステップS61の当り判定処理とステップS62の普通図柄変動開始時処理とステップS63の普通図柄変動処理とステップS64の普通図柄変動停止時処理とステップS65の開始インターバル処理とステップS66の開放処理とステップS67の終了インターバル処理を有するものであり、ステップS61の当り判定処理〜ステップS67の終了インターバル処理のそれぞれはフラグ格納部135の普通図プロセスフラグの設定状態に応じて択一的に行われる。
[2−5−1]当り判定処理
図31はステップS61の当り判定処理である。この当り判定処理はフラグ格納部135の普通図プロセスフラグが(0)に設定されている場合に実行されるものであり、フラグ格納部135の普通図プロセスフラグはステップS2で(0)に初期設定される。
CPU71はステップS71で保留番号1の普通図保留データ格納部131にランダムカウンタMR3が記録されているか否かを判断する。ここで保留番号1の普通図保留データ格納部131にランダムカウンタMR3が記録されていると判断した場合にはステップS72へ移行し、保留番号1の普通図保留データ格納部131からランダムカウンタMR3を検出する。即ち、メイン制御回路70のRAM73は検出順序が最も古い保留番号1の保留データ格納部131からランダムカウンタMR3が検出されるものである。
CPU71はステップS72でランダムカウンタMR3を検出すると、ステップS73でカウンタ格納部137からカウンタMN1の設定値を検出する。このカウンタMN1は遊技モードが通常モードに設定されている場合に(0)に設定され、遊技モードが確率変動モード1に設定されている場合に(1)に設定され、遊技モードが確率変動モード2に設定されている場合に(2)に設定されるものであり、CPU71はステップS73でカウンタMN1の設定値を検出した場合にはステップS74でカウンタMN1の検出結果を(1)と比較する。
CPU71はステップS74で「MN1=1」であると判断した場合にはステップS75でROM72から図12の(b)の高確率用の当り判定テーブルを検出し、ステップS74で「MN1=1」ではないと判断した場合にはステップS76でROM72から図12の(a)の通常確率用の当り判定テーブルを検出し、いずれの場合にもステップS77で当り判定テーブルの検出結果からランダムカウンタMR3の検出結果に応じた判定結果を選択する。即ち、確率変動モード1の設定状態では図12の(b)の高確率用の当り判定テーブルからランダムカウンタMR3の検出結果に応じた判定結果が選択されることで当りであると高確率(2850/2851)で判定され、通常モードおよび確率変動モード2のそれぞれの設定状態では図12の(a)の通常確率用の当り判定テーブルからランダムカウンタMR3の検出結果に応じた判定結果が選択されることで当りであると通常確率(10/2851)で判定される。
CPU71はステップS77で当りの判定結果を選択すると、ステップS78でフラグ格納部135の当りフラグをオン状態にセットする。そして、ステップS79で普通図柄格納部133に当り図柄(○)を記録し、ステップS80でフラグ格納部135の普通図プロセスフラグに(1)を設定する。CPU71はステップS77で外れの判定結果を選択すると、ステップS81でフラグ格納部135の当りフラグをオフ状態にリセットする。そして、ステップS82で普通図柄格納部133に外れ図柄(×)を記録し、ステップS80でフラグ格納部135の普通図プロセスフラグに(1)を設定する。
[2−5−2]普通図柄変動開始時処理
図32はステップS62の普通図柄変動開始時処理である。この普通図柄変動開始時処理はフラグ格納部135の普通図プロセスフラグが(1)に設定されている場合に実行されるものであり、CPU71はステップS91でカウンタ格納部137からランダムカウンタMR4の更新結果を検出し、ステップS92でカウンタ格納部137からカウンタMN1の設定値を検出し、ステップS93でカウンタMN1の検出結果を(1)と比較する。ここで「MN1=1」であると判断した場合にはステップS94へ移行し、ROM72から図14の(b)の変動開始コマンドテーブル2を検出する。そして、ステップS95で変動開始コマンドテーブル2から変動開始コマンドを選択し、ステップS96で変動開始コマンドテーブル2から変動開始コマンドの選択結果に応じた変動表示時間を選択する。この変動開始コマンドの選択処理はフラグ格納部135の当りフラグの設定状態に応じて行われるものであり、フラグ格納部135の当りフラグがオフ状態にリセットされている場合には変動開始コマンド8012(h)および変動開始コマンド8013(h)のうちからランダムカウンタMR4の検出結果に応じたものが選択され、フラグ格納部135の当りフラグがオン状態にセットされている場合には変動開始コマンド8011(h)が選択される。
CPU71はステップS93で「MN1=1」ではないと判断すると、ステップS97でROM72から図14の(a)の変動開始コマンドテーブル1を検出する。そして、ステップS98で変動開始コマンドテーブル1から変動開始コマンドを選択し、ステップS99で変動開始コマンドテーブル1から変動開始コマンドの選択結果に応じた変動表示時間を選択する。この変動開始コマンドの選択処理はフラグ格納部135の当りフラグの設定状態に応じて行われるものであり、フラグ格納部135の当りフラグがオフ状態にリセットされている場合には変動開始コマンド8002(h)および変動開始コマンド8003(h)のうちからランダムカウンタMR4の検出結果に応じたものが選択され、フラグ格納部135の当りフラグがオン状態にセットされている場合には変動開始コマンド8001(h)が選択される。
CPU71はステップS96またはステップS99で変動表示時間を選択すると、ステップS100で演出制御回路90に変動開始コマンドの選択結果を送信する。そして、ステップS101で図柄情報コマンドを設定し、ステップS102で演出制御回路90に図柄情報コマンドの設定結果を送信し、ステップS103でタイマ格納部136のタイマMT1に変動表示時間の選択結果を初期値として設定する。この図柄情報コマンドの設定処理は普通図柄格納部133の記録結果に応じて行われるものであり、普通図柄格納部133に外れ図柄「×」が記録されている場合には外れ図柄用の図柄情報コマンド9001(h)が設定され、普通図柄格納部133に当り図柄「○」が記録されている場合には当り図柄用の図柄情報コマンド9002(h)が設定される。
CPU71はステップS103でタイマMT1を初期設定すると、ステップS104で保留番号1の普通図保留データ格納部131からランダムカウンタMR3をクリアし、ステップS105で保留番号2の普通図保留データ格納部131にランダムカウンタMR4が記録されているか否かを判断する。ここで保留番号2の普通図保留データ格納部131にランダムカウンタMR3が記録されていないと判断した場合にはステップS111へ移行し、フラグ格納部135の普通図プロセスフラグに(2)をセットする。
CPU71はステップS105で保留番号2の普通図保留データ格納部131にランダムカウンタMR3が記録されていると判断すると、ステップS106で保留番号2の普通図保留データ格納部131に記録されているランダムカウンタMR3を保留番号1の普通図保留データ格納部131にシフトする。そして、ステップS107へ移行し、保留番号3の普通図保留データ格納部131にランダムカウンタMR3が記録されているか否かを判断する。ここで保留番号3の普通図保留データ格納部131にランダムカウンタMR3が記録されていないと判断した場合にはステップS111へ移行し、フラグ格納部135の普通図プロセスフラグに(2)をセットする。
CPU71はステップS107で保留番号3の普通図保留データ格納部131にランダムカウンタMR3が記録されていると判断すると、ステップS108で保留番号3の普通図保留データ格納部131に記録されているランダムカウンタMR3を保留番号2の普通図保留データ格納部131にシフトする。そして、ステップS109へ移行し、保留番号4の普通図保留データ格納部131にランダムカウンタMR3が記録されているか否かを判断する。ここで保留番号4の普通図保留データ格納部131にランダムカウンタMR3が記録されていないと判断した場合にはステップS111へ移行し、フラグ格納部135の普通図プロセスフラグに(2)をセットする。
CPU71はステップS109で保留番号4の普通図保留データ格納部131にランダムカウンタMR3が記録されていると判断すると、ステップS110で保留番号4の普通図保留データ格納部131に記録されているランダムカウンタMR3を保留番号3の普通図保留データ格納部131にシフトする。そして、ステップS111へ移行し、フラグ格納部135の普通図プロセスフラグに(2)をセットする。
[2−5−3]普通図柄変動処理
図33はステップS63の普通図柄変動処理である。この普通図柄変動処理は普通図プロセスフラグが(2)に設定されている場合に実行されるものであり、CPU71はステップS121で普通図柄表示器42のLEDを点滅制御することに基づいて普通図柄を当り図柄「○」および外れ図柄「×」の交互に変動表示する。そして、ステップS122でタイマ格納部136のタイマMT1からROM72に予め記録された単位値ΔT(4msec)を減算することで普通図柄遊技の残り時間を更新し、ステップS123でタイマMT1の減算結果をROM72に予め記録された限度値(0)と比較する。ここで「MT1=0」であると判断した場合にはステップS124へ移行し、フラグ格納部135の普通図プロセスフラグに(3)をセットする。
[2−5−4]普通図柄変動停止時処理
図34はステップS64の普通図柄変動停止時処理である。この普通図柄変動停止時処理は普通図柄プロセスフラグが(3)に設定されている場合に実行されるものであり、CPU71はステップS131で普通図柄の変動表示を停止する。この普通図柄の停止表示は普通図柄格納部133に記録されている普通図柄の設定結果で行われるものであり、当りであると判定されている場合には普通図柄の変動表示が当り図柄「○」で停止し、外れであると判定されている場合には普通図柄の変動表示が外れ図柄「×」で停止する。
CPU71はステップS131で普通図柄の変動表示を終えると、ステップS132でフラグ格納部135の当りフラグがオン状態にセットされているか否かを判断する。例えばステップS61の当り判定処理で外れであると判定した場合にはステップS132でフラグ格納部135の当りフラグがオフ状態にリセットされていると判断し、ステップS133へ移行する。ここでフラグ格納部135の普通図プロセスフラグに「0」をセットし、ステップS139で普通図柄格納部133から外れ図柄「×」をクリアする。この場合には次回のタイマ割込み処理でステップS61の当り判定処理に復帰し、保留番号1の普通図保留データ格納部131にランダムカウンタMR3が記録されている場合には保留番号1の普通図保留データ格納部131に記録されているランダムカウンタMR3に基づいて当りであるか否かを判定する。
CPU71はステップS132でフラグ格納部135の当りフラグがオン状態にセットされていると判断すると、ステップS134でカウンタ格納部137からカウンタMN1の設定値を検出する。そして、ステップS135でROM72から図16の当り遊技テーブルを検出し、当り遊技テーブルからカウンタMN1の検出結果に応じた開始インターバル期間を選択する。
CPU71はステップS135で開始インターバル期間を選択すると、ステップS136でタイマ格納部136のタイマMT1に開始インターバル期間の選択結果を初期値として設定し、ステップS137で演出制御回路90にインターバル開始コマンドD000(h)を送信する。そして、ステップS138でフラグ格納部135の当りフラグをオフ状態にリセットし、ステップS139でフラグ格納部135の普通図プロセスフラグに(4)を設定し、ステップS140で普通図柄格納部133から当り図柄「○」をクリアする。
[2−5−5]開始インターバル処理
図35はステップS65の開始インターバル処理である。この開始インターバル処理は普通図プロセスフラグが(4)に設定されている場合に実行されるものであり、CPU71はステップS141でタイマ格納部136のタイマMT1から単位値ΔTを減算することで開始インターバル期間の残り時間を更新する。そして、ステップS142でタイマMT1の減算結果を限度値(0)と比較し、「MT1=0」であると判断した場合にはステップS143へ移行する。
CPU71はステップS143へ移行すると、カウンタ格納部137からカウンタMN1の設定値を検出する。そして、ステップS144でROM72から図16の当り遊技テーブルを検出し、当り遊技テーブルからカウンタMN1の検出結果に応じた開放期間を選択する。次にステップS145へ移行し、タイマ格納部136のタイマMT1に開放期間の選択結果を初期値として設定する。
CPU71はステップS145でタイマMT1を初期設定すると、ステップS146でカウンタ格納部137のカウンタMN2に限度個数(10)を初期値として設定する。この限度個数はROM72に予め記録されたものであり、CPU71はステップS146でカウンタMN2を初期設定した場合にはステップS147へ移行し、始動口ソレノイド29をオンすることに基づいて第1の特別図柄始動口24を開放する。そして、ステップS149で演出制御回路90に当り演出遊技開始コマンドB000(h)を送信し、ステップS150でフラグ格納部135の普通図プロセスフラグに(5)をセットする。
[2−5−6]開放処理
図36はステップS66の開放処理である。この開放処理はフラグ格納部135の普通図プロセスフラグが(5)に設定されている場合に実行されるものであり、CPU71はステップS151でタイマ格納部136のタイマMT1から単位値ΔTを減算することで第1の特別図柄始動口24の開放期間の残り時間を更新し、ステップS152でタイマMT1の減算結果を限度値(0)と比較する。
CPU71はステップS152で「MT1=0」ではないと判断すると、ステップS154でフラグ格納部135の第1の特別図柄始動信号フラグがオン状態にセットされているか否かを判断する。例えば当り遊技の開放期間中に遊技球が第1の特別図柄始動口24内に入賞した場合にはステップS11の入力処理でフラグ格納部135の第1の特別図柄始動信号フラグがオン状態にセットされ、ステップS154でフラグ格納部135の第1の特別図柄始動信号フラグがオン状態にセットされていると判断される。
CPU71はステップS154でフラグ格納部135の第1の特別図柄始動信号フラグがオン状態にセットされていると判断すると、ステップS155でカウンタ格納部137のカウンタMN2から単位値(1)を減算し、ステップS156でカウンタMN2の減算結果を限度値(0)と比較する。例えば当り遊技の開放期間中に第1の特別図柄始動口24内に限度個数(10)の遊技球が入賞した場合にはステップS156で「MN2≦0」であると判断し、ステップS157で始動口ソレノイド29をオフすることに基づいて第1の特別図柄始動口24を閉鎖し、ステップS162へ移行する。
CPU71はステップS152でタイマ格納部136のタイマMT1の減算結果が限度値(0)であると判断すると、ステップS160で始動口ソレノイド29をオフすることに基づいて第1の特別図柄始動口24を閉鎖し、ステップS162へ移行する。即ち、第1の特別図柄始動口24は一定時間(10×1000msec)が経過する前に限度個数(10)の遊技球が入賞した場合には限度個数(10)の遊技球が入賞した時点で閉鎖されるものであり、一定時間(10×1000msec)が経過しても限度個数(10)の遊技球が入賞しなかった場合には一定時間(10×1000msec)が経過した時点で閉鎖される。
CPU71はステップS162へ移行すると、カウンタ格納部137からカウンタMN1の設定値を検出する。そして、ステップS163でROM72から図16の当り遊技テーブルを検出し、当り遊技テーブルからカウンタMN1の検出結果に応じた終了インターバル期間を選択する。次にステップS164でタイマ格納部136のタイマMT1に終了インターバル期間の選択結果を初期値としてセットし、ステップS165でフラグ格納部135の普通図プロセスフラグに(6)をセットする。
[2−5−7]終了インターバル処理
図37はステップS67の終了インターバル処理である。この終了インターバル処理はフラグ格納部135の普通図プロセスフラグが(6)に設定されている場合に実行されるものであり、CPU71はステップS171でタイマ格納部136のタイマMT1から単位値ΔTを減算することで終了インターバル期間の残り時間を更新し、ステップS172でタイマMT1の減算結果を限度値(0)と比較する。ここで「MT1=0」であると判断した場合にはステップS173で演出制御回路90に当り演出遊技停止コマンドB100(h)を送信し、ステップS174でフラグ格納部135の普通図プロセスフラグに(0)をセットする。この場合には次回のタイマ割込み処理でステップS61の当り判定処理に復帰し、保留番号1の普通図保留データ格納部131にランダムカウンタMR3が記録されている場合には保留番号1の普通図保留データ格納部131に記録されているランダムカウンタMR3に基づいて当りであるか否かを判定する。
[2−6]特図プロセス処理
図38はステップS16の特図プロセス処理である。この特図プロセス処理はステップS181の大当り判定処理とステップS182の特別図柄変動開始時処理とステップS183の特別図柄変動処理とステップS184の特別図柄変動停止時処理とステップS185の開始インターバル処理とステップS186の1ラウンド開放処理とステップS187の中間インターバル処理とステップS188の2ラウンド開放処理とステップS189の終了インターバル処理を有するものであり、ステップS181の大当り判定処理〜ステップS189の終了インターバル処理のそれぞれはフラグ格納部135の特図プロセスフラグの設定状態に応じて択一的に行われる。
[2−6−1]大当り判定処理
図39はステップS181の大当り判定処理である。この大当り判定処理はフラグ格納部135の特図プロセスフラグが(0)に設定されている場合に実行されるものであり、フラグ格納部135の特図プロセスフラグはステップS2で(0)に初期設定される。
CPU71はステップS190で特図保留データ格納部132にランダムカウンタMR1が記録されているか否かを判断する。ここで特図保留データ格納部132にランダムカウンタMR1が記録されていると判断した場合にはステップS191へ移行し、特図保留データ格納部132からランダムカウンタMR1を検出する。そして、ステップS192でフラグ格納部135の特図2処理中フラグをオン状態にセットし、ステップS193で特図保留データ格納部132からランダムカウンタMR1をクリアし、ステップS194で演出制御回路90に特図保留消去コマンドを送信する。この特図2処理中フラグはステップS2でオフ状態に初期設定されるものである。
CPU71はステップS191で特図保留データ格納部132にランダムカウンタMR1が記録されていないと判断すると、ステップS195でフラグ格納部135の第1の特別図柄始動信号フラグがオン状態にセットされているか否かを判断する。例えば当り遊技の開放期間中に遊技球が第1の特別図柄始動口24内に入賞した場合にはステップS11の入力処理でフラグ格納部135の第1の特別図柄始動信号フラグがオン状態にセットされる。この場合にはCPU71はステップS195でフラグ格納部135の第1の特別図柄始動信号フラグがオン状態にセットされていると判断し、ステップS196でカウンタ格納部137からランダムカウンタMR1の更新結果を検出し、ステップS197でフラグ格納部135の特図2処理中フラグをオフ状態にリセットする。
CPU71はステップS198へ移行すると、カウンタ格納部137からカウンタMN1の設定値を検出する。そして、ステップS199でカウンタMN1の検出結果を(0)と比較し、「MN1=0」であると判断した場合にはステップS200でROM72から図11の(a)の通常確率用の大当り判定テーブルを選択し、「MN1=0」でないと判断した場合にはステップS201でROM72から図11の(b)の高確率用の大当り判定テーブルを選択する。即ち、通常モードの設定状態では通常確率用の大当り判定テーブルが選択され、確率変動モード1の設定状態および確率変動モード2の設定状態のそれぞれでは高確率用の大当り判定テーブルが選択される。
CPU71は通常確率用の大当り判定テーブルまたは高確率用の大当り判定テーブルを選択すると、ステップS202で大当り判定テーブルの選択結果からランダムカウンタMR1の検出結果に応じた判定結果を選択し、判定結果が大当りであるか否かを判断する。ここで判定結果が外れであると判断した場合にはステップS209でフラグ格納部135の大当りフラグをオフ状態にリセットし、ステップS210で外れ図柄(1)を選択する。即ち、遊技球が第2の特別図柄始動口37内に進入した場合には特図保留データ格納部132にランダムカウンタMR1が保存されていないことを条件にランダムカウンタMR1の更新結果が保存され、ランダムカウンタMR1の保存結果に基づいて大当りであるか否かが判定される。このランダムカウンタMR1の保存結果が存在しない場合には当り遊技の開放期間中に遊技球が第1の特別図柄始動口24内に入賞した場合にランダムカウンタMR1の更新結果が検出され、ランダムカウンタMR1の検出結果に基づいて大当りであるか否かが判定される。
CPU71はステップS202で判定結果が大当りであると判断すると、ステップS203でフラグ格納部135の大当りフラグをオン状態にセットし、ステップS204でカウンタ格納部137からランダムカウンタMR2の更新結果を検出する。そして、ステップS205でフラグ格納部135の特図2処理中フラグがオフ状態にリセットされているか否かを判断し、フラグ格納部135の特図2処理中フラグがオフ状態にリセットされていると判断した場合にはステップS206でROM72から図13の(a)の特別図柄選択テーブル1を選択する。次にステップS208へ移行し、特別図柄選択テーブル1から確変大当り図柄(3)および確変大当り図柄(7)のうちランダムカウンタMR2の検出結果に応じたものを選択する。
CPU71はステップS205でフラグ格納部135の特図2処理中フラグがオン状態にセットされていると判断すると、ステップS207でROM72から図13の(b)の特別図柄選択テーブル2を選択する。そして、ステップS208へ移行し、特別図柄選択テーブル2から確変大当り図柄(3)および確変大当り図柄(7)のうちランダムカウンタMR2の検出結果に応じたものを選択する。即ち、遊技球が第1の特別図柄始動口24内に入賞することに基づいて大当りであると判定された場合には特別図柄選択テーブル1が使用されることで確変大当り図柄(7)が確変大当り図柄(3)に比べて高確率で選択され、遊技球が第2の特別図柄始動口37内に進入することに基づいて大当りであると判定された場合には特別図柄選択テーブル2が使用されることで確変大当り図柄(3)が確変大当り図柄(7)に比べて高確率で選択される。
CPU71はステップS208またはステップS210で特別図柄を選択すると、ステップS211で特別図柄格納部134に特別図柄の選択結果を記録する。そして、ステップS212へ移行し、フラグ格納部135の特図プロセスフラグに(1)を設定する。
[2−6−2]特別図柄変動開始時処理
図40はステップS182の特別図柄変動開始時処理である。この特別図柄変動開始時処理はフラグ格納部135の特図プロセスフラグが(1)に設定されている場合に実行されるものであり、CPU71はステップS221でカウンタ格納部137からカウンタMN1の設定値を検出し、ステップS222で図15の変動表示時間テーブルからカウンタMN1の検出結果に応じた特別図柄遊技用の変動表示時間を選択する。そして、ステップS223でタイマ格納部136のタイマMT2に変動表示時間の選択結果を初期値として設定し、ステップS224でフラグ格納部135の特図プロセスフラグに(2)をセットする。
[2−6−3]特別図柄変動処理
図41はステップS183の特別図柄変動処理である。この特別図柄変動処理は特図プロセスフラグが(2)に設定されている場合に実行されるものであり、CPU71はステップS231でフラグ格納部135の特図2処理中フラグがオフ状態にリセットされているか否かを判断する。ここでフラグ格納部135の特図2処理中フラグがオフ状態にリセットされていると判断した場合にはステップS232で第1の特別図柄表示器50のLEDを点滅制御することに基づいて第1の特別図柄表示器50に特別図柄を変動状態で表示し、フラグ格納部135の特図2処理中フラグがオン状態にセットされていると判断した場合にはステップS233で第2の特別図柄表示器51のLEDを点滅制御することに基づいて第2の特別図柄表示器51に特別図柄を変動状態で表示する。
CPU71はステップS234へ移行すると、タイマ格納部136のタイマMT2から単位値ΔTを減算することに基づいて特別図柄遊技の残り時間を更新する。そして、ステップS235でタイマMT2の減算結果を限度値(0)と比較し、「MT2=0」であると判断した場合にはステップS236でフラグ格納部135の特図プロセスフラグに(3)をセットする。即ち、遊技球が第1の特別図柄始動口24内に入賞することに基づいて大当りであるか否かが判定された場合には第1の特別図柄表示器50に特別図柄遊技の映像が表示され、遊技球が第2の特別図柄始動口37内に進入することに基づいて大当りであるか否かが判定された場合には第2の特別図柄表示器51に特別図柄遊技の映像が表示される。
[2−6−4]特別図柄変動停止時処理
図42はステップS184の特別図柄変動停止時処理である。この特別図柄変動停止時処理は特図プロセスフラグが(3)に設定されている場合に実行されるものであり、CPU71はステップS241でフラグ格納部135の特図2処理中フラグがオフ状態にリセットされているか否かを判断する。ここでフラグ格納部135の特図2処理中フラグがオフ状態にリセットされていると判断した場合にはステップS242で第1の特別図柄表示器50の特別図柄の変動表示を停止し、フラグ格納部135の特図2処理中フラグがオン状態にセットされていると判断した場合にはステップS243で第2の特別図柄表示器51の特別図柄の変動表示を停止する。これら特別図柄の停止表示のそれぞれは特別図柄格納部134に記録されている特別図柄の設定結果で行われるものであり、特別図柄格納部134に外れ図柄(1)が記録されている場合には第1の特別図柄表示器50または第2の特別図柄表示器51の特別図柄の変動表示が外れ図柄(1)で停止し、特別図柄格納部134に確変大当り図柄(3)が記録されている場合には第1の特別図柄表示器50または第2の特別図柄表示器51の特別図柄の変動表示が確変大当り図柄(3)で停止し、特別図柄格納部134に確変大当り図柄(7)が記録されている場合には第1の特別図柄表示器50または第2の特別図柄表示器51の特別図柄の変動表示が確変大当り図柄(7)で停止する。
CPU71はステップS242またはステップS243で特別図柄の変動表示を終えると、ステップS244でフラグ格納部135の大当りフラグがオン状態にセットされているか否かを判断する。ここでフラグ格納部135の大当りフラグがオフ状態にリセットされていると判断した場合にはステップS245へ移行し、特別図柄格納部134から外れ図柄(1)をクリアする。そして、ステップS246でフラグ格納部135の特図2処理中フラグをオフ状態にリセットし、ステップS247でフラグ格納部135の特図プロセスフラグに(0)をセットする。この場合には次回のタイマ割込み処理でステップS181の大当り判定処理に復帰し、特図保留データ格納部132にランダムカウンタMR1が保存されている場合には特図保留データ格納部132のランダムカウンタMR1に基づいて大当りであるか否かを判定し、特図保留データ格納部132にランダムカウンタMR1が保存されておらずにフラグ格納部135の第1の特別図柄始動信号フラグがオン状態にセットされている場合にはカウンタ格納部137のランダムカウンタMR1の更新結果に基づいて大当りであるか否かを判定する。
CPU71はステップS244でフラグ格納部135の大当りフラグがオン状態にセットされていると判断すると、ステップS248でフラグ格納部135の大当りフラグをオフ状態にリセットし、ステップS249でフラグ格納部135の特図2処理中フラグがオフ状態にリセットされているか否かを判断する。ここでフラグ格納部135の特図2処理中フラグがオフ状態にリセットされていると判断した場合にはステップS250でROM72から図17の(a)の大当り遊技テーブル1を選択し、フラグ格納部135の特図2処理中フラグがオン状態にセットされていると判断した場合にはステップS251でROM72から図17の(b)の大当り遊技テーブル2を選択する。
CPU71はステップS250で大当り遊技テーブル1を選択した場合にはステップS252で大当り遊技テーブル1から開始インターバル期間を選択し、ステップS251で大当り遊技テーブル2を選択した場合にはステップS252で大当り遊技テーブル2から開始インターバル期間を選択し、いずれの場合にもステップS253でタイマ格納部136のタイマMT2に開始インターバル期間の選択結果を初期値として設定する。そして、ステップS254へ移行し、フラグ格納部135の特図プロセスフラグに(4)をセットする。
[2−6−5]開始インターバル処理
図43はステップS185の開始インターバル処理である。この開始インターバル処理は特図プロセスフラグが(4)に設定されている場合に実行されるものであり、CPU71はステップS261でタイマ格納部136のタイマMT2から単位値ΔTを減算することで開始インターバル期間の残り時間を更新する。そして、ステップS262でタイマMT2の減算結果を限度値(0)と比較し、「MT2=0」であると判断した場合にはステップS263へ移行する。
CPU71はステップS263へ移行すると、フラグ格納部135の特図2処理中フラグがオフ状態にリセットされているか否かを判断する。ここでフラグ格納部135の特図2処理中フラグがオフ状態にリセットされていると判断した場合にはステップS264でROM72から図17の(a)の大当り遊技テーブル1を選択し、フラグ格納部135の特図2処理中フラグがオン状態にセットされていると判断した場合にはステップS265でROM72から図17の(b)の大当り遊技テーブル2を選択する。
CPU71はステップS264で大当り遊技テーブル1を選択した場合にはステップS266で大当り遊技テーブル1から1ラウンド開放期間を選択し、ステップS265で大当り遊技テーブル2を選択した場合にはステップS266で大当り遊技テーブル2から1ラウンド開放期間を選択し、いずれの場合にもステップS267でタイマ格納部136のタイマMT2に1ラウンド開放期間の選択結果を初期値として設定する。そして、ステップS268で特別入賞口48をオンすることに基づいて特別入賞口43を開放し、ステップS269でフラグ格納部135の特図プロセスフラグに(5)をセットする。
[2−6−6]1ラウンド開放処理
図44はステップS186の1ラウンド開放処理である。この1ラウンド開放処理はフラグ格納部135の特図プロセスフラグが(5)に設定されている場合に実行されるものであり、CPU71はステップS271でタイマ格納部136のタイマMT2から単位値ΔTを減算することで1ラウンド開放期間の残り時間を更新し、ステップS272でタイマMT2の減算結果を限度値(0)と比較する。
CPU71はステップS272で「MT2=0」であると判断すると、ステップS273で特別入賞口ソレノイド48をオフすることで特別入賞口43を閉鎖し、ステップS274でフラグ格納部135の特図2処理中フラグがオフ状態にリセットされているか否かを判断する。ここでフラグ格納部135の特図2処理中フラグがオフ状態にリセットされていると判断した場合にはステップS275でROM72から図17の(a)の大当り遊技テーブル1を選択し、フラグ格納部135の特図2処理中フラグがオン状態にセットされていると判断した場合にはステップS276でROM72から図17の(b)の大当り遊技テーブル2を選択する。
CPU71はステップS275で大当り遊技テーブル1を選択した場合にはステップS277で大当り遊技テーブル1から中間インターバル期間を選択し、ステップS276で大当り遊技テーブル2を選択した場合にはステップS277で大当り遊技テーブル2から中間インターバル期間を選択し、いずれの場合にもステップS278でタイマ格納部136のタイマMT2に中間インターバル期間の選択結果を初期値として設定する。そして、ステップS279へ移行し、フラグ格納部135の特図プロセスフラグに(6)をセットする。
[2−6−7]中間インターバル処理
図45はステップS187の中間インターバル処理である。この中間インターバル処理はフラグ格納部135の特図プロセスフラグが(6)に設定されている場合に実行されるものであり、CPU71はステップS281でタイマ格納部136のタイマMT2から単位値ΔTを減算することで中間インターバル期間の残り時間を更新し、ステップS282でタイマMT2の減算結果を限度値(0)と比較する。
CPU71はステップS282で「MT2=0」であると判断すると、ステップS283でフラグ格納部135の特図2処理中フラグがオフ状態にリセットされているか否かを判断する。ここでフラグ格納部135の特図2処理中フラグがオフ状態にリセットされていると判断した場合にはステップS284でROM72から図17の(a)の大当り遊技テーブル1を選択し、フラグ格納部135の特図2処理中フラグがオン状態にセットされていると判断した場合にはステップS285でROM72から図17の(b)の大当り遊技テーブル2を選択する。
CPU71はステップS284で大当り遊技テーブル1を選択した場合にはステップS286で大当り遊技テーブル1から2ラウンド開放期間を選択し、ステップS285で大当り遊技テーブル2を選択した場合にはステップS286で大当り遊技テーブル2から2ラウンド開放期間を選択し、いずれの場合にもステップS287でタイマ格納部136のタイマMT2に2ラウンド開放期間の選択結果を初期値として設定する。そして、ステップS288で特別入賞口ソレノイド48を再びオンすることに基づいて特別入賞口43を再び開放し、ステップS289でフラグ格納部135の特図プロセスフラグに(7)をセットする。
[2−6−8]2ラウンド開放処理
図46はステップS188の2ラウンド開放処理である。この2ラウンド開放処理はフラグ格納部135の特図プロセスフラグが(7)に設定されている場合に実行されるものであり、CPU71はステップS291でタイマ格納部136のタイマMT2から単位値ΔTを減算することで2ラウンド開放期間の残り時間を更新し、ステップS292でタイマMT2の減算結果を限度値(0)と比較する。
CPU71はステップS292で「MT2=0」であると判断すると、ステップS293で特別入賞口ソレノイド48をオフすることで特別入賞口43を閉鎖し、ステップS294でフラグ格納部135の特図2処理中フラグがオフ状態にリセットされているか否かを判断する。ここでフラグ格納部135の特図2処理中フラグがオフ状態にリセットされていると判断した場合にはステップS295でROM72から図17の(a)の大当り遊技テーブル1を選択し、フラグ格納部135の特図2処理中フラグがオン状態にセットされていると判断した場合にはステップS296でROM72から図17の(b)の大当り遊技テーブル2を選択する。
CPU71はステップS295で大当り遊技テーブル1を選択した場合にはステップS297で大当り遊技テーブル1から終了インターバル期間を選択し、ステップS296で大当り遊技テーブル2を選択した場合にはステップS297で大当り遊技テーブル2から終了インターバル期間を選択し、いずれの場合にもステップS298でタイマ格納部136のタイマMT2に終了インターバル期間の選択結果を初期値として設定する。そして、ステップS299へ移行し、フラグ格納部135の特図プロセスフラグに(8)をセットする。
[2−6−9]終了インターバル処理
図47はステップS189の終了インターバル処理である。この終了インターバル処理はフラグ格納部135の特図プロセスフラグが(8)に設定されている場合に実行されるものであり、CPU71はステップS301でタイマ格納部136のタイマMT2から単位値ΔTを減算することで終了インターバル期間の残り時間を更新し、ステップS302でタイマMT2の減算結果を限度値(0)と比較する。
CPU71はステップS302で「MT2=0」であると判断すると、ステップS303で特別図柄格納部134から特別図柄の設定結果を検出し、ステップS304で特別図柄の検出結果を確変大当り図柄(7)と比較する。ここで特別図柄の検出結果が確変大当り図柄(7)であると判断した場合にはステップS305へ移行し、カウンタ格納部137のカウンタMN1に(1)を設定することで遊技モードを確率変動モード1に設定する。そして、ステップS306へ移行し、演出制御回路90に遊技モードコマンドC001(h)を送信することで確率変動モード1が設定されたことを通知する。この場合には特別図柄格納部134に確変大当り図柄(3)および確変大当り図柄(7)のいずれかが記録されており、CPU71は特別図柄格納部134に確変大当り図柄(3)が記録されている場合にはステップS304からステップS307へ移行し、カウンタ格納部137のカウンタMN1に(2)を設定することで遊技モードを確率変動モード2に設定する。そして、ステップS308へ移行し、演出制御回路90に遊技モードコマンドC002(h)を送信することで確率変動モード2が設定されたことを通知する。
CPU71は遊技モードを確率変動モード1または確率変動モード2に設定すると、ステップS309で特別図柄格納部134から特別図柄の記録結果をクリアする。そして、ステップS310でフラグ格納部135の特図2処理中フラグをオフ状態にリセットし、ステップS312で演出制御回路90にインターバル終了コマンドD100(h)を送信し、ステップS312でフラグ格納部135の特図プロセスフラグに(0)をセットする。
[3]遊技の流れの説明
[3−1]通常モードの設定状態および確率変動モード2の設定状態
遊技球が通常モードの設定状態および確率変動モード2の設定状態のいずれかで普通図柄始動口22内を通過した場合には図31のステップS77で当りであるか否かの判定処理が通常確率で行われる。このステップS77で当りであると判定された場合には図33のステップS121で普通図柄表示器42に普通図柄遊技の映像が表示され、図34のステップS131で普通図柄表示器42に当り図柄が停止表示される。この普通図柄表示器42に当り図柄が停止表示された場合には図34のステップS136で開始インターバル期間が設定され、図35のステップS141で開始インターバル期間の残り時間が減算される。この開始インターバル期間の残り時間が限度値に到達した場合には図35のステップS145で開放期間が設定され、図35のステップS147で第1の特別図柄始動口24が開放され、図35のステップS149で演出制御回路90に当り演出遊技開始コマンドが送信される。従って、遊技者は発射ハンドル8の操作量を調整することで第1の特別図柄始動口24を狙って遊技球を発射し、第1の特別図柄始動口24内に遊技球を入賞させることで賞球を獲得できる。
第1の特別図柄始動口24が開放された場合には図36のステップS151で開放期間の残り時間が減算され、開放期間の残り時間が限度値に到達した場合には図36のステップS160で第1の特別図柄始動口24が閉鎖される。この第1の特別図柄始動口24は開放期間の残り時間が限度値に到達する前に第1の特別図柄始動口24内に限度個数の遊技球が入賞した場合に図36のステップS157で閉鎖されるものであり、第1の特別図柄始動口24が閉鎖された場合には図36のステップS164で終了インターバル期間が設定され、図37のステップS171で終了インターバル期間の残り時間が減算される。この終了インターバル期間の残り時間が限度値に到達した場合には図37のステップS173で演出制御回路90に当り演出遊技停止コマンドが送信され、当り遊技が終了する。
遊技球が通常モードの設定状態および確率変動モード2の設定状態のいずれかで第1の特別図柄始動口24内に入賞した場合には図39のステップS195で第1の特別図柄始動口フラグのオンが判断される。この第1の特別図柄始動口24は当り遊技の開放期間中でのみ開放されるものであり、遊技球が通常モードの設定状態で第1の特別図柄始動口24内に入賞した場合には図39のステップS202で大当りであるか否かの判定処理が通常確率で行われ、遊技球が確率変動モード2の設定状態で第1の特別図柄始動口24内に入賞した場合には図39のステップS202で大当りであるか否かの判定処理が高確率で行われる。この高確率は(65521/65521)の100%に設定され、通常確率は(65520/65521)の略100%に設定されており、遊技球が第1の特別図柄始動口24内に入賞した場合には大当りであると判定される。このステップS202で大当りであると判定された場合には図39のステップS208で特別図柄が選択される。この遊技球が第1の特別図柄始動口24内に入賞した場合には確変大当り図柄(7)の選択確率が(1000/1001)に設定されており、特別図柄として確変大当り図柄(7)が選択される。この確変大当り図柄(7)が選択された場合には図41のステップS232で第1の特別図柄表示器50に特別図柄遊技の映像が表示され、図42のステップS242で第1の特別図柄表示器50に確変大当り図柄(7)が停止表示される。
第1の特別図柄表示器50に確変大当り図柄(7)が停止表示された場合には図42のステップS253で開始インターバル期間が設定され、図43のステップS261で開始インターバル期間の残り時間が減算される。この開始インターバル期間の残り時間が限度値に到達した場合には図43のステップS267で1ラウンド開放期間が設定され、図43のステップS268で特別入賞口43が開放される。この第1の特別図柄表示器50に特別図柄遊技の映像が表示された場合の開始インターバル期間は当り遊技の開放期間と同一の時間に設定されており、特別入賞口43は当り遊技の開放期間が経過した当り遊技の終了インターバル期間内に開放される。
1ラウンド開放期間が始まることで特別入賞口43が開放された場合には図44のステップS271で1ラウンド開放期間の残り時間が減算され、1ラウンド開放期間の残り時間が限度値に到達した場合には図44のステップS273で特別入賞口43が閉鎖される。この特別入賞口43が閉鎖された場合には図44のステップS278で中間インターバル期間が設定され、図45のステップS281で中間インターバル期間の残り時間が減算される。この中間インターバル期間の残り時間が限度値に到達した場合には図45のステップS287で2ラウンド開放期間が設定され、図45のステップS288で特別入賞口43が再び開放される。この2ラウンド開放期間が始まることで特別入賞口43が再び開放された場合には図46のステップS291で2ラウンド開放期間の残り時間が減算され、2ラウンド開放期間の残り時間が限度値に到達した場合には図46のステップS293で特別入賞口43が閉鎖される。この特別入賞口43が閉鎖された場合には図46のステップS297で終了インターバル期間が設定され、図47のステップS301で終了インターバル期間の残り時間が減算される。
終了インターバル期間の残り時間が限度値に到達した場合には図47のステップS303で直前の特別図柄遊技での特別図柄の設定結果が検出される。この遊技球が第1の特別図柄始動口24内に入賞することで大当りであると判定された場合には確変大当り図柄(7)が検出され、図47のステップS305で遊技モードが確率変動モード1に設定される。この第1の特別図柄始動口24内に遊技球が入賞した場合の大当り遊技での終了インターバル期間は当り遊技の終了インターバル期間が終了するより先に終了する。このため、当り遊技の終了インターバル期間が終了した時点では遊技モードが確率変動モード1に設定されているので、当りであるか否かの判定処理が高確率で行われる。従って、当り遊技で遊技球が第1の特別図柄始動口24内に入賞することで大当りであると再び判定され、大当りであると判定されることで確変大当り図柄(7)が再び設定されるので、確率変動モード1が継続する。
[3−2]確率変動モード1の設定状態
確率変動モード1の設定状態で遊技球が第2の特別図柄始動口37内に進入した場合には図29のステップS54でランダムカウンタMR1の更新結果が特図保留データ格納部132に記録され、図29のステップS55で演出制御回路90に特図保留コマンドが送信される。この遊技球が第2の特別図柄始動口37内に進入した場合の特別図柄遊技の保留処理および特図保留コマンドの送信処理のそれぞれは特別図柄遊技が保留されていないことを条件に行われるものであり、特別図柄遊技が保留されている場合には図39のステップS202で特図保留データ格納部132のランダムカウンタMR1に基づいて大当りであると高確率(65521/65521=100%)で判定され、図39のステップS208で特別図柄が選択される。この特別図柄が選択された場合には図41のステップS233で第2の特別図柄表示器51に特別図柄遊技の映像が表示され、図42のステップS243で第2の特別図柄表示器51に特別図柄の選択結果が停止表示される。この遊技球が第2の特別図柄始動口37内に進入した場合には確変大当り図柄(3)の選択確率が略100%(1000/1001)に設定されており、第2の特別図柄表示器51には特別図柄として確変大当り図柄(3)が停止表示される。
第2の特別図柄表示器51に確変大当り図柄(3)が停止表示された場合には図42のステップS253で開始インターバル期間が設定され、図43のステップS261で開始インターバル期間の残り時間が減算される。この開始インターバル期間の残り時間が限度値に到達した場合には図43のステップS267で1ラウンド開放期間が設定され、図43のステップS268で特別入賞口43が開放される。この1ラウンド開放期間が始まることで特別入賞口43が開放された場合には図44のステップS271で1ラウンド開放期間の残り時間が減算され、1ラウンド開放期間の残り時間が限度値に到達した場合には図44のステップS273で特別入賞口43が閉鎖される。
特別入賞口43が閉鎖された場合には図44のステップS278で中間インターバル期間が設定され、図45のステップS281で中間インターバル期間の残り時間が減算される。この中間インターバル期間の残り時間が限度値に到達した場合には図45のステップS287で2ラウンド開放期間が設定され、図45のステップS288で特別入賞口43が再び開放される。この2ラウンド開放期間が始まることで特別入賞口43が再び開放された場合には図46のステップS291で2ラウンド開放期間の残り時間が減算され、2ラウンド開放期間の残り時間が限度値に到達した場合には図46のステップS293で特別入賞口43が閉鎖される。この特別入賞口43が閉鎖された場合には図46のステップS297で終了インターバル期間が設定され、図47のステップS301で終了インターバル期間の残り時間が減算される。この終了インターバル期間の残り時間が限度値に到達した場合には図47のステップS303で直前の特別図柄遊技での特別図柄の設定結果が検出される。この遊技球が第2の特別図柄始動口37内に進入することで大当りであると判定された場合には確変大当り図柄(3)が検出され、図47のステップS307で遊技モードが確率変動モード2に設定される。
遊技球が第2の特別図柄始動口37内に進入した場合の特別図柄遊技と開始インターバル期間と1ラウンド開放期間と中間インターバル期間と2ラウンド開放期間と終了インターバル期間の合計の所要時間は待機期間の最小値に比べて短い一定値に設定されている。この待機期間は大当り遊技の終了インターバル期間が終了してから当り遊技の終了インターバル期間が終了するまでの期間であり(図8参照)、待機期間の最小値は遊技球が当り遊技の開放期間(10×1000msec)が終了すると同時に第1の特別図柄始動口24内に入賞した場合の待機期間に相当する。即ち、遊技者が第1の特別図柄始動口24の開放状態で第1の特別図柄始動口24を狙って遊技球を発射している当り遊技中には遊技球が第1の特別図柄始動口24内に第2の特別図柄始動口37に比べて高確率で入賞し、第2の特別図柄始動口37内に第1の特別図柄始動口24に比べて低確率で進入する。このため、遊技球が第1の特別図柄始動口24内に入賞することで1回目の特別図柄遊技および1回目の大当り遊技が順に行われ、1回目の大当り遊技の終了インターバル期間が終了した時点で確率変動モード1が設定される。この確率変動モード1が設定された場合には2回目の特別図柄遊技および2回目の大当り遊技が順に行われ、2回目の大当り遊技の終了インターバル期間が終了した時点で確率変動モード2が設定される。これら2回目の特別図柄遊技および2回目の大当り遊技のそれぞれは当り遊技の終了インターバル期間内で行われるものであり、当り遊技の終了インターバル期間が終了した時点では遊技モードが確率変動モード2に設定されている。従って、確率変動モード1の継続が遮断され、当りであるか否かの次回の判定処理が通常確率で行われる。即ち、第2の特別図柄始動口37は確率変動モード1の継続を遮断する契機となるものであり、確率変動モード1の設定状態では遊技球が左入賞口30内に入賞しないように第1の特別図柄始動口24内に入賞させる遊技性が発生する。
[11]メイン処理
図48は演出制御回路90のCPU91が電源投入に基づいて実行するメイン処理であり、CPU91は電源が投入された場合にはステップS401でレジスタおよびPIO(パラレル入出力ポート)のそれぞれを初期設定する。そして、ステップS402でRAM93のコマンド格納部141とフラグ格納部142とタイマ格納部143とカウンタ格納部144と確定図柄格納部145のそれぞれを初期設定し、ステップS403で10msec毎にタイマ割込みが発生するようにCTC(カウンタ/タイマ)を設定する。
CPU91はステップS403でCTCを初期設定すると、ステップS404のカウンタ更新処理でカウンタ格納部144のランダムカウンタSR1とランダムカウンタSR2とランダムカウンタSR3のそれぞれをROM92に予め記録された単位値(1)だけ更新する。これらランダムカウンタSR1〜SR3のそれぞれはステップS402でROM92に予め記録された下限値(0)に初期設定されるものであり、ランダムカウンタSR1は下限値(0)から上限値(249)に加算された後に下限値(0)に戻して循環的に加算され、ランダムカウンタSR2は下限値(0)から上限値(162)に加算された後に下限値(0)に戻して循環的に加算され、ランダムカウンタSR3は下限値(0)から上限値(72)に加算された後に下限値(0)に戻して循環的に加算される。これら上限値(249)と上限値(162)と上限値(72)のそれぞれはROM92に予め記録されたものである。
[12]外部割込み処理
メイン制御回路70から変動開始コマンドと変動停止コマンドと図柄情報コマンドと普通図保留コマンドと特図保留コマンドと特図保留消去コマンドと当り演出遊技開始コマンドと当り演出遊技停止コマンドと遊技モードコマンドとインターバル開始コマンドとインターバル終了コマンドのそれぞれが送信された場合にはCPU91で外部割込みが発生する。この外部割込みはタイマ割込みとは別に発生するものであり、CPU91は外部割込みが発生することに基づいて割込み禁止状態になる。この外部割込みが発生したときにはCPU91は変動開始コマンド〜インターバル終了コマンドのそれぞれを受信コマンドバッファに格納し、割込み禁止状態を解除する。
[13]タイマ割込み処理
図49はCPU91がタイマ割込みの発生する10msec毎に実行するタイマ割込み処理であり、CPU91はタイマ割込みが発生する毎にステップS411のコマンド処理とステップS412のフラグ設定処理とステップS413の保留コマンド処理とステップS414の遊技モード処理とステップS415の装飾図柄遊技処理とステップS416の当り演出遊技処理を当該順序で実行する。
[13−1]コマンド処理
図49のステップS412のコマンド処理は受信コマンドバッファに変動開始コマンドと変動停止コマンドと図柄情報コマンドと普通図保留コマンドと特図保留コマンドと特図保留消去コマンドと当り演出遊技開始コマンドと当り演出遊技停止コマンドと遊技モードコマンドとインターバル開始コマンドとインターバル終了コマンドのそれぞれが記録されているか否かを判断するものであり、CPU91は受信コマンドバッファに変動開始コマンドが記録されていると判断した場合には変動開始コマンドを受信コマンドバッファからコマンド格納部141にシフトし、変動停止コマンドが記録されていると判断した場合には変動停止コマンドを受信コマンドバッファからコマンド格納部141にシフトし、図柄情報コマンドが記録されていると判断した場合には図柄情報コマンドを受信コマンドバッファからコマンド格納部141にシフトし、普通図保留コマンドが記録されていると判断した場合には普通図保留コマンドを受信コマンドバッファからコマンド格納部141にシフトし、特図保留コマンドが記録されていると判断した場合には特図保留コマンドを受信コマンドバッファからコマンド格納部141にシフトし、特図保留消去コマンドが記録されていると判断した場合には特図保留消去コマンドを受信コマンドバッファからコマンド格納部141にシフトし、当り演出遊技開始コマンドが記録されていると判断した場合には当り演出遊技開始コマンドを受信コマンドバッファからコマンド格納部141にシフトし、当り演出遊技停止コマンドが記録されていると判断した場合には当り演出遊技停止コマンドを受信コマンドバッファからコマンド格納部141にシフトし、遊技モードコマンドが記録されていると判断した場合には遊技モードコマンドを受信コマンドバッファからコマンド格納部141にシフトし、インターバル開始コマンドが記録されていると判断した場合にはインターバル開始コマンドを受信コマンドバッファからコマンド格納部141にシフトし、インターバル終了コマンドが記録されていると判断した場合にはインターバル終了コマンドを受信コマンドバッファからコマンド格納部141にシフトする。
[13−2]フラグ設定処理
図49のステップS412のフラグ設定処理はコマンド格納部141にインターバル開始コマンドおよびインターバル終了コマンドのそれぞれが記録されているか否かを判断するものであり、CPU91はコマンド格納部141にインターバル開始コマンドが記録されていると判断した場合にはフラグ格納部142の特図2保留待ちフラグをオン状態にセットし、コマンド格納部141からインターバル開始コマンドをクリアする。このフラグ格納部142の特図2保留待ちフラグはステップS402でオフ状態に初期設定されるものであり、CPU91はコマンド格納部141にインターバル終了コマンドが記録されていると判断した場合にはフラグ格納部142の特図2保留待ちフラグをオフ状態にリセットし、コマンド格納部141からインターバル終了コマンドをクリアする。
[13−3]保留コマンド処理
図50はステップS413の保留コマンド処理であり、CPU91はステップS420でコマンド格納部141に普通図保留コマンドが記録されているか否かを判断する。ここでコマンド格納部141に普通図保留コマンドが記録されていると判断した場合にはステップS421へ移行し、コマンド格納部141から普通図保留コマンドを検出する。そして、普通図保留コマンドの検出結果からEXTデータを検出し、EXTデータの検出結果が01(h)である場合には表示制御回路100に普通図保留表示コマンド1を送信し、EXTデータの検出結果が02(h)である場合には普通図保留表示コマンド2を送信し、EXTデータの検出結果が03(h)である場合には普通図保留表示コマンド3を送信し、EXTデータの検出結果が04(h)である場合には普通図保留表示コマンド4を送信し、いずれの場合にもステップS423でコマンド格納部141から普通図保留コマンドをクリアする。
表示制御回路100は普通図保留表示コマンド1と普通図保留表示コマンド2と普通図保留表示コマンド3と普通図保留表示コマンド4のそれぞれを受信した場合にはVROMから普通保留絵柄用の画像データを検出し、普通図保留表示コマンド1を受信した場合には装飾図柄表示器52の普通保留領域53内に普通保留絵柄用の画像データに基づいて1個の普通保留絵柄54を表示し、普通図保留表示コマンド2を受信した場合には2個の普通保留絵柄54を表示し、普通図保留表示コマンド3を受信した場合には3個の普通保留絵柄54を表示し、普通図保留表示コマンド4を受信した場合には4個の普通保留絵柄54を表示する。
CPU91はステップS424へ移行すると、コマンド格納部141に特図保留コマンドが記録されているか否かを判断する。ここでコマンド格納部141に特図保留コマンドが記録されていると判断した場合にはステップS425へ移行し、表示制御回路100に特図保留表示コマンドを送信する。この表示制御回路100は特図保留表示コマンドを受信した場合にはVROMから特別保留絵柄用の画像データを検出し、装飾図柄表示器52の特別保留領域55内に特別保留絵柄用の画像データに基づいて1個の特別保留絵柄56を表示する。
CPU91はステップS425で特図保留表示コマンドを送信すると、ステップS426でフラグ格納部142の特図2保留待ちフラグがオン状態にセットされているか否かを判断する。ここでフラグ格納部142の特図2保留待ちフラグがオフ状態にリセットされていると判断した場合にはステップS428でコマンド格納部141から特図保留コマンドをクリアし、フラグ格納部142の特図2保留待ちフラグがオン状態にセットされていると判断した場合にはステップS427でフラグ格納部142の予告演出フラグをオン状態にセットした後にステップS428でコマンド格納部141から特図保留コマンドをクリアする。このフラグ格納部142の予告演出フラグはステップS402でオフ状態に初期設定されるものであり、当り遊技の開始インターバル期間が始まってから大当り遊技の終了インターバル期間が終わるまでの間に遊技球が第2の特別図柄始動口37内に進入することで特別図柄遊技が保留された場合にオン状態に設定される。
CPU91はステップS429へ移行すると、コマンド格納部141に特図保留消去コマンドが記録されているか否かを判断する。ここでコマンド格納部141に特図保留消去コマンドが記録されていると判断した場合にはステップS430で表示制御回路100に特図保留消去コマンドを送信し、ステップS431でコマンド格納部141から特図保留消去コマンドをクリアする。この表示制御回路100は特図保留消去コマンドを受信した場合には装飾図柄表示器52の特別保留領域55内から特別保留絵柄56を消去する。即ち、特別保留絵柄56は遊技球が第2の特別図柄始動口37内に進入することで特別図柄遊技が保留された場合に表示されるものであり、当該特別図柄遊技が開始された場合に消去される。
[13−4]遊技モード処理
図51はステップS414の遊技モード処理であり、CPU91はステップS431でコマンド格納部141に遊技モードコマンドが記録されているか否かを判断する。ここでコマンド格納部141に遊技モードコマンドが記録されていると判断した場合にはステップS432へ移行し、コマンド格納部141から遊技モードコマンドを検出し、遊技モードコマンドの検出結果からEXTデータを検出する。そして、ステップS433へ移行し、EXTデータの検出結果が確率変動モード1用の01(h)であるか否かを判断する。
CPU91はステップS433でEXTデータの検出結果が01(h)であると判断すると、ステップS434で表示制御回路100にチャンス表示コマンドを送信し、ステップS435でコマンド格納部141から遊技モードコマンドをクリアする。この表示制御回路100はチャンス表示コマンドを受信した場合にはVROMからチャンス絵柄用の画像データを検出し、装飾図柄表示器52にチャンス絵柄用の画像データに基づいてチャンス絵柄60を表示する。この装飾図柄表示器52には、図2に示すように、チャンス表示領域61が設定されており、チャンス絵柄60はチャンス表示領域61内に表示される。このチャンス絵柄60は電源投入時にはチャンス表示領域61内に表示されておらず、チャンス表示コマンドが送信されることで始めて表示される。
CPU91はステップS433でEXTデータの検出結果が01(h)でないと判断すると、ステップS436でEXTデータの検出結果が確率変動モード2用の02(h)であるか否かを判断する。ここでEXTデータの検出結果が02(h)であると判断した場合にはステップS437へ移行し、表示制御回路100にチャンス消去コマンドを送信し、ステップS435でコマンド格納部141から遊技モードコマンドをクリアする。この表示制御回路100はチャンス消去コマンドを受信した場合には装飾図柄表示器52のチャンス表示領域61内からチャンス絵柄60を消去する。CPU91はEXTデータの検出結果が通常モード用の00(h)である場合にはステップS436でEXTデータの検出結果が02(h)でないと判断し、ステップS435でコマンド格納部141から遊技モードコマンドをクリアする。
[13−5]装飾図柄遊技処理
図52はステップS415の装飾図柄遊技処理であり、CPU91はステップS441でコマンド格納部141に変動開始コマンドが記録されているか否かを判断する。ここでコマンド格納部141に変動開始コマンドが記録されていると判断した場合にはステップS442でフラグ格納部142の遊技中フラグをオン状態にセットし、ステップS443の遊技開始処理へ移行する。
CPU91はステップS444へ移行すると、フラグ格納部142の遊技中フラグがオン状態にセットされているか否かを判断する。例えばステップS443の遊技開始処理を終えた状態ではステップS444でフラグ格納部142の遊技中フラグがオン状態にセットされていると判断し、ステップS445でROM92に予め記録された単位値ΔT(=10msec)をタイマ格納部143のタイマST1に加算する。このタイマST1はステップS443の遊技開始処理で初期値(0)にリセットされるものであり、ステップS445ではタイマST1が加算されることに基づいて装飾図柄遊技の経過時間が計測される。
CPU91はステップS445でタイマST1を加算すると、ステップS446の遊技中処理で装飾図柄遊技を実行し、ステップS447でコマンド格納部141に変動停止コマンドが記録されているか否かを判断する。ここでコマンド格納部141に変動停止コマンドが記録されていると判断した場合にはステップS448でフラグ格納部142の遊技中フラグをオフ状態にリセットし、ステップS449の遊技停止処理へ移行する。
[13−5−1]遊技開始処理
図54〜図56はステップS443の遊技開始処理であり、CPU91は図53のステップS451でコマンド格納部141から変動開始コマンドを検出し、変動開始コマンドの検出結果からEXTデータを検出する。そして、ステップS452でROM92から図19のプロセスデータテーブルを検出し、プロセスデータテーブルから変動開始コマンドのEXTデータの検出結果に応じたプロセスデータ番号を選択する。
CPU91はステップS452でプロセスデータ番号を選択すると、ステップS453でROM92からプロセスデータ番号の選択結果に応じたプロセスデータを選択し、ステップS454でタイマ格納部143のタイマST1にRON92に予め記録された初期値(0)を設定する。そして、ステップS455でコマンド格納部141から図柄情報コマンドを検出し、図柄情報コマンドの検出結果からEXTデータを検出する。
CPU91はステップS455で図柄情報コマンドの検出結果からEXTデータを検出すると、ステップS456でEXTデータの検出結果を「02(h)」と比較する。例えばメイン制御回路70が当りであると判定している場合には「EXTデータ=02(h)」であると判断し、ステップS457の大当り図柄設定処理へ移行する。ここで装飾図柄を大当りの組合せに設定し、ステップS461で確定図柄格納部145に大当り図柄の組合せの設定結果を記録する。
図54はステップS457の大当り図柄設定処理であり、CPU91はステップS471でROM92から図23の(a)の図柄選択テーブル1を検出する。そして、ステップS472でカウンタ格納部144からランダムカウンタSR1の更新結果を検出し、ステップS473へ移行する。ここでランダムカウンタSR1の検出結果に応じた図柄要素を図柄選択テーブル1から選択し、左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素のそれぞれを共通の図柄要素の選択結果に設定する。例えばランダムカウンタSR1の検出結果が(200)である場合には図柄要素「7」が選択され、各列の図柄要素が(7)に設定されることで装飾図柄が大当りの組合せ(777)に設定され、確定図柄格納部145に装飾図柄が大当りの組合せ(777)で記録される。
CPU91は図53のステップS456でEXTデータの検出結果が02(h)でないと判断すると、ステップS458で変動開始コマンドのEXTデータの検出結果をROM92に予め記録された外れリーチ判定値02(h)および12(h)のそれぞれと比較する。ここでEXTデータの検出結果が外れリーチ判定値02(h)および12(h)のいずれかと同一であると判断した場合にはステップS459の外れリーチ図柄設定処理へ移行する。ここで装飾図柄を外れリーチの組合せに設定し、ステップS461で確定図柄格納部145に外れリーチの組合せの設定結果を記録する。
図55はステップS459の外れリーチ図柄設定処理であり、CPU91はステップS481でROM92から図23の(a)の図柄選択テーブル1を検出し、ステップS482でROM92から図23の(b)の図柄選択テーブル2を検出する。そして、ステップS483でカウンタ格納部144からランダムカウンタSR1の更新結果を検出し、ステップS484で図柄選択テーブル1からランダムカウンタSR1の検出結果に応じた図柄要素を選択し、左列の図柄要素および右列の図柄要素のそれぞれを共通の図柄要素の選択結果に設定する。例えば「SR1=200」である場合には図柄要素(7)が選択され、左列の図柄要素および右列の図柄要素のそれぞれが共通の(7)に設定される。
CPU91はステップS484で左列の図柄要素および右列の図柄要素のそれぞれを設定すると、ステップS485でカウンタ格納部144からランダムカウンタSR2の更新結果を検出する。そして、ステップS486で図柄選択テーブル2からランダムカウンタSR2の検出結果に応じた図柄要素を選択し、中列の図柄要素を図柄要素の選択結果に設定する。例えば「SR2=50」である場合には図柄要素(3)が選択され、中列の図柄要素が(3)に設定される。
CPU91はステップS486で中列の図柄要素を設定すると、ステップS487へ移行する。ここで中列の図柄要素の設定結果を左列の図柄要素の設定結果と比較し、両者が相違していると判断した場合には図53のステップ461で確定図柄格納部145に左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素のそれぞれの設定結果を記録する。例えば左列の図柄要素の設定結果および右列の図柄要素の設定結果のそれぞれが(7)で中列の図柄要素の設定結果が(3)である場合には確定図柄格納部145に装飾図柄が外れリーチの組合せ(737)で記録される。
CPU91は図55のステップS487で中列の図柄要素の設定結果および左列の図柄要素の設定結果が相互に同一であると判断すると、ステップ488で中列の図柄要素の設定結果をステップS486の図柄要素の次の図柄要素に変更し、図53のステップ461で確定図柄格納部145に左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素のそれぞれの設定結果を記録する。例えば左列の図柄要素の設定結果および中列の図柄要素の設定結果のそれぞれが(8)である場合には中列の図柄要素の設定結果が(8)の次の(1)に変更され、確定図柄格納部145に装飾図柄が外れリーチの組合せ(818)で記録される。
CPU91は図53のステップS458で変動開始コマンドのEXTデータの検出結果が外れリーチ判定値02(h)および12(h)のいずれとも相違していると判断すると、ステップS460の完全外れ図柄設定処理へ移行する。ここで装飾図柄を完全外れの組合せに設定し、ステップS461で確定図柄格納部145に完全外れの組合せの設定結果を記録する。図56はステップS460の完全外れ図柄設定処理であり、CPU91はステップS491でROM92から図23の(a)の図柄選択テーブル1を検出し、ステップS492でROM92から図23の(b)の図柄選択テーブル2を検出し、ステップS493でROM92から図23の(c)の図柄選択テーブル3を検出する。そして、ステップS494でカウンタ格納部144からランダムカウンタSR1の更新結果を検出し、ステップS495で図柄選択テーブル1からランダムカウンタSR1の検出結果に応じた図柄要素を選択して左列の図柄要素に設定する。
CPU91はステップS495で左列の図柄要素を設定すると、ステップS496でカウンタ格納部144からランダムカウンタSR2の更新結果を検出する。そして、ステップS497で図柄選択テーブル2からランダムカウンタSR2の検出結果に応じた図柄要素を選択し、中列の図柄要素を図柄要素の選択結果に設定する。次にステップS498でカウンタ格納部144からランダムカウンタSR3の更新結果を検出し、ステップS499で図柄選択テーブル3からランダムカウンタSR3の検出結果に応じた図柄要素を選択し、右列の図柄要素を図柄要素の選択結果に設定する。
CPU91はステップS499で右列の図柄要素を設定すると、ステップS500へ移行する。ここで左列の図柄要素の設定結果を右列の図柄要素の設定結果と比較し、両者が相違していると判断した場合には図53のステップ461で左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素のそれぞれの設定結果を確定図柄格納部145に記録する。例えば左列の図柄要素の設定結果が(8)で右列の図柄要素の設定結果が(7)で中列の図柄要素の設定結果が(1)である場合には確定図柄格納部145に装飾図柄が完全外れの組合せ(817)で記録される。
CPU91はステップS500で左列の図柄要素の設定結果および右列の図柄要素の設定結果が相互に同一であると判断すると、ステップS501で右列の図柄要素の設定結果をステップS499の図柄要素の次の図柄要素に変更し、図53のステップ461で左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素のそれぞれの設定結果を確定図柄格納部145に記録する。例えば左列の図柄要素の設定結果が(8)で右列の図柄要素の設定結果が(8)で中列の図柄要素の設定結果が(1)である場合には右列の図柄要素の設定結果が(8)の次の(1)に変更され、確定図柄格納部145に装飾図柄が完全外れの組合せ(811)で記録される。
CPU91は図53のステップS461で確定図柄格納部145を設定すると、ステップS462でコマンド格納部141から変動開始コマンドをクリアし、ステップS463でコマンド格納部141から図柄情報コマンドをクリアする。そして、ステップS464で表示制御回路100に装飾図柄遊技用の再生開始コマンドを送信し、ステップS465で表示制御回路100に普通図保留消去コマンドを送信する。表示制御回路100は装飾図柄遊技用の再生開始コマンドを受信した場合にはVROMからビデオデータV01を検出し、ビデオデータV01の再生処理を開始することで装飾図柄表示器52に装飾図柄遊技の背景映像を表示開始する。表示制御回路100は普通図保留消去コマンドを受信した場合には装飾図柄表示器52の普通保留領域53内から1個の普通保留絵柄54を消去し、普通保留絵柄54の表示個数を普通図柄遊技の保留回数に整合させる。
[13−5−2]装飾図柄遊技中処理
図52のステップS446の遊技中処理はタイマ格納部143のタイマST1の加算結果がプロセスデータの選択結果に応じた複数のプロセスタイマ設定値のいずれかに一致しているか否かを判断し、タイマST1の加算結果が複数のプロセスタイマ設定値のいずれかに一致していると判断した場合にはプロセスデータの選択結果からタイマST1の加算結果に応じた表示制御コマンドと音声制御コマンドと電飾制御コマンドのそれぞれを検出し、表示制御回路100に表示制御コマンドの検出結果を送信し、音声制御回路110に音声制御コマンドの検出結果を送信し、電飾制御回路120に電飾制御コマンドの検出結果を送信するものであり、装飾図柄遊技は表示制御回路100が装飾図柄表示器52の表示内容を表示制御コマンドの受信結果に基づいて制御し、音声制御回路110が両スピーカ13のそれぞれを音声制御コマンドの受信結果に基づいて制御し、電飾制御回路120が複数の電飾LED15のそれぞれを電飾制御コマンドの受信結果に基づいて制御することで行われる。
演出制御回路90のROM92にはプロセスデータ#01〜#13のそれぞれが記録されている。これらプロセスデータ#01〜#13のそれぞれには、図20に示すように、全図変動開始コマンドが共通に設定されており、CPU91はタイマ格納部143のタイマST1の加算結果が全図変動開始コマンド用のプロセスタイマ設定値に到達したと判断した場合には表示制御回路100に全図変動開始コマンドを送信する。この表示制御回路100は全図変動開始コマンドを受信した場合にはVROMから全図柄変動開始コマンドに応じた画像データを検出し、装飾図柄表示器52の左変動領域L内に画像データの検出結果に基づいて左列の図柄要素を変動状態で表示開始し、中変動領域C内に画像データの検出結果に基づいて中列の図柄要素を変動状態で表示開始し、右変動領域R内に画像データの検出結果に基づいて右列の図柄要素を変動状態で表示開始する。図57の(a)は左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素のそれぞれが変動状態で表示開始された映像を示すものであり、左列の図柄要素〜右列の図柄要素のそれぞれは装飾図柄遊技用のビデオデータV01に応じた背景映像の前方に重ねて表示される。
プロセスデータ#01〜#13のそれぞれには、図20に示すように、左列の変動停止コマンドが共通に設定されており、CPU91はタイマ格納部143のタイマST1の加算結果が左列の変動停止コマンド用のプロセスタイマ設定値に到達したと判断した場合には確定図柄格納部145から左列の図柄要素の設定結果を検出し、表示制御回路100に左列の図柄要素の検出結果および左列の変動停止コマンドのそれぞれを順に送信する。この表示制御回路100は左列の変動停止コマンドを受信した場合には左列の図柄要素の変動表示を受信結果で停止し、図57の(b)に示すように、装飾図柄表示器52の左変動領域L内に左列の図柄要素の受信結果を静止状態で表示する。
プロセスデータ#01〜#13のそれぞれには、図20に示すように、右列の変動停止コマンドが共通に設定されており、CPU91はタイマ格納部143のタイマST1の加算結果が右列の変動停止コマンド用のプロセスタイマ設定値に到達したと判断した場合には確定図柄格納部145から右列の図柄要素の設定結果を検出し、表示制御回路100に右列の図柄要素の検出結果および右列の変動停止コマンドのそれぞれを順に送信する。この表示制御回路100は右列の変動停止コマンドを受信した場合には右列の図柄要素の変動表示を受信結果で停止し、装飾図柄表示器52の右変動領域R内に右列の図柄要素の受信結果を静止状態で表示する。図57の(c)および(d)のそれぞれは右列の図柄要素が変動停止した映像を示すものであり、装飾図柄が大当りの組合せおよび外れリーチの組合せのいずれかに設定されている場合には、図57の(d)に示すように、左列の図柄要素および右列の図柄要素が相互に同一なリーチの組合せになり、装飾図柄が完全外れの組合せに設定されている場合には、図57の(c)に示すように、左列の図柄要素および右列の図柄要素がリーチの組合せにならない。
プロセスデータ#01〜#13のそれぞれには、図20に示すように、中列の変動停止コマンドが共通に設定されており、CPU91はタイマ格納部143のタイマST1の加算結果が中列の変動停止コマンド用のプロセスタイマ設定値に到達したと判断した場合には確定図柄格納部145から中列の図柄要素の設定結果を検出し、表示制御回路100に中列の図柄要素の検出結果および中列の変動停止コマンドのそれぞれを順に送信する。この表示制御回路100は中列の変動停止コマンドを受信した場合には中列の図柄要素の変動表示を受信結果で停止し、装飾図柄表示器52の中変動領域C内に中列の図柄要素の受信結果を静止状態で表示する。図57の(e)〜(g)のそれぞれは中列の図柄要素が変動停止した映像を示すものであり、装飾図柄が完全外れの組合せに設定されている場合には、図57の(e)に示すように、中列の図柄要素が変動停止することに基づいて左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素が完全外れの組合せになり、装飾図柄が外れリーチの組合せに設定されている場合には、図57の(f)に示すように、中列の図柄要素が変動停止することに基づいて左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素が外れリーチの組合せになり、装飾図柄が大当りの組合せに設定されている場合には、図57の(g)に示すように、中列の図柄要素が変動停止することに基づいて左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素が大当りの組合せになる。
[13−5−3]装飾図柄遊技停止処理
図58はステップS449の遊技停止処理であり、CPU91はステップS511で表示制御回路100に装飾図柄遊技用の再生停止コマンドを送信し、ステップS512で確定図柄格納部145から左列の図柄要素の設定結果と中列の図柄要素の設定結果と右列の図柄要素の設定結果のそれぞれをクリアする。この表示制御回路100は装飾図柄遊技用の再生停止コマンドを受信した場合には装飾図柄遊技用のビデオデータV01の再生処理を停止し、装飾図柄表示器52に左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素のそれぞれを変動停止状態で継続的に表示する。
[13−5]当り演出遊技処理
図59はステップS415の当り演出遊技処理であり、CPU91はステップS521でコマンド格納部141に当り演出遊技開始コマンドが記録されているか否かを判断する。ここでコマンド格納部141に当り演出遊技開始コマンドが記録されていると判断した場合にはステップS522で表示制御回路100に当り演出遊技用の再生開始コマンドを送信し、ステップS523でフラグ格納部142の当り演出遊技中フラグをオン状態にセットする。このフラグ格納部142の当り演出遊技中フラグはステップS402でオフ状態に初期設定されるものであり、CPU91はフラグ格納部142の当り演出遊技中フラグをオン状態にセットした場合にはステップS524でコマンド格納部141から当り演出遊技開始コマンドをクリアする。この表示制御回路100は当り演出遊技用の再生開始コマンドを受信した場合にはVROMから当り演出遊技用のビデオデータV02を検出し、当り演出遊技用のビデオデータV02を再生開始することで装飾図柄表示器52に当り演出遊技の映像を表示する。
CPU91はステップS525へ移行すると、フラグ格納部142の当り演出遊技中フラグがオン状態にセットされているか否かを判断する。ここでフラグ格納部142の当り演出遊技中フラグがオン状態にセットされていると判断した場合にはステップS526へ移行し、フラグ格納部142の予告演出フラグがオン状態にセットされているか否かを判断する。このフラグ格納部142の予告演出フラグは当り遊技の開始インターバル期間が始まってから大当り遊技の終了インターバル期間が終わるまでの期間内に遊技球が第2の特別図柄始動口37内に進入することで特別図柄遊技が保留された場合にオン状態にセットされるものであり、CPU91はステップS526でフラグ格納部142の予告演出フラグがオン状態にセットされていると判断した場合にはステップS527で表示制御回路100に予告演出コマンドを送信し、ステップS528でフラグ格納部142の予告演出フラグをオフ状態にリセットする。この表示制御回路100は予告演出コマンドを受信した場合にはVROMから予告絵柄用の画像データを検出する。そして、当り演出遊技の映像の前方に予告絵柄用の画像データを重ねることで予告絵柄59を表示し、確率変動モード2が設定されることを遊技者に事前に報知する。
CPU91はステップS529へ移行すると、コマンド格納部141に当り演出遊技停止コマンドが記録されているか否かを判断する。ここでコマンド格納部141に当り演出遊技停止コマンドが記録されていると判断した場合にはステップS530で表示制御回路100に当り演出遊技用の再生停止コマンドを送信し、ステップS531でフラグ格納部142の当り演出遊技中フラグをオフ状態にリセットし、ステップS532でコマンド格納部141から当り演出遊技停止コマンドをクリアする。この表示制御回路100は当り演出遊技用の再生停止コマンドを受信した場合には当り演出遊技用のビデオデータV02の再生処理を停止し、当り演出遊技を終える。
上記実施例1によれば次の効果を奏する。
遊技球が第2の特別図柄始動口37内に進入することで大当りであると判定された場合には遊技モードが確率変動モード1に比べて高い一定の確率で確率変動モード2に設定される。この第2の特別図柄始動口37は遊技者が第1の特別図柄始動口24を狙って左打ちした遊技球が進入することが可能なものであり、第2の特別図柄始動口37の入賞率は第1の特別図柄始動口24の開放状態での入賞率に比べて低く設定されている。この遊技モードが確率変動モード1から確率変動モード2に切換わった場合には遊技球を当り遊技で第1の特別図柄始動口24内に入賞させることで賞品球を獲得する趣興性が小さくなるので、遊技球が第2の特別図柄始動口37内に進入することに対する興味が得られる。従って、第1の特別図柄始動口24を確率変動モード1を継続させるための入賞口として利用でき、第2の特別図柄始動口37を確率変動モード1の継続を遮断するための入賞口として利用できる。
上記実施例1においては、遊技球が第1の特別図柄始動口24内に入賞することで大当りであると判定された場合には確変大当り図柄(7)を100%の確率で選択しても良い。即ち、遊技球が第1の特別図柄始動口24内に入賞することで大当りであると判定された場合には遊技モードを100%の確率で確率変動モード1に設定しても良い。
上記実施例1においては、遊技球が第2の特別図柄始動口37内に進入することで大当りであると判定された場合には確変大当り図柄(3)を100%の確率で選択しても良い。即ち、遊技球が第2の特別図柄始動口37内に進入することで大当りであると判定された場合には遊技モードを100%の確率で確率変動モード2に設定しても良い。
上記実施例1においては、確率変動モード1の設定状態で遊技球が第1の特別図柄始動口24内に入賞した場合および第2の特別図柄始動口37内に進入した場合のそれぞれに大当りを「65520/65521」の略100%の確率で判定し、確率変動モード2の設定状態で遊技球が第1の特別図柄始動口24内に入賞した場合および第2の特別図柄始動口37内に進入した場合のそれぞれに大当りを「65520/65521」の略100%の確率で判定しても良い。即ち、確率変動モード1の設定状態と確率変動モード2の設定状態と通常モードの設定状態相互間で大当り確率を同一値に設定しても良い。
上記実施例1においては、遊技球が第1の特別図柄始動口24内に入賞した場合および第2の特別図柄始動口37内に進入した場合のそれぞれに相互に異なるランダムカウンタの検出結果に基づいて大当りであるか否かを判定しても良い。
上記実施例1においては、左入賞口30内に第2の特別図柄始動口センサ40を固定し、遊技球が左入賞口30内に入賞した場合に第2の特別図柄始動口センサ40から第2の特別図柄始動信号が出力されるように構成しても良い。即ち、振分けケース33を廃止し、左入賞口30を第2の特別図柄始動口としても良い。実施例2〜実施例5のそれぞれは遊技球の第2の特別図柄始動口30に対する入賞率を第1の特別図柄始動口24の開放状態での入賞率に比べて低く設定するための具体例である。
遊技盤16には、図60に示すように、第2の特別図柄始動口30の上方に位置して2本の障害釘63および3本の障害釘64が固定されており、隣接する障害釘64相互間の隙間寸法は1個の遊技球が通過することが不能な大きさに設定され、右方の障害釘63および右方の障害釘63の上方に隣接する障害釘64相互間の隙間寸法は1個の遊技球が通過することが不能な大きさに設定されている。これら3本の障害釘64は遊技球が上から下へ真直ぐに向う経路で第2の特別図柄始動口30内に入賞することを禁止するものであり、遊技球は、矢印で示すように、3本の障害釘64に沿う湾曲した入賞経路で第2の特別図柄始動口30内に入賞する。
遊技盤16には、図61に示すように、第2の特別図柄始動口30の上方に位置して4本の障害釘65が固定されており、隣接する障害釘65相互間の隙間寸法は1個の遊技球が通過することが不能な大きさに設定されている。遊技盤16には第2の特別図柄始動口30の左方に位置して2本の障害釘66が固定されており、遊技球は、矢印で示すように、2本の障害釘66のいずれかに衝突する入賞経路で第2の特別図柄始動口30内に入賞する。
遊技盤16には、図62に示すように、第2の特別図柄始動口30が左向きに固定されている。この第2の特別図柄始動口30は左方に向けて開口するものであり、遊技盤16には第2の特別図柄始動口30の左斜め下方に位置して障害釘67が固定され、第2の特別図柄始動口30の入口に位置して障害釘68および障害釘69が固定されている。障害釘67は遊技球が衝突することで当該遊技球を第2の特別図柄始動口30に向けて跳ね返すものであり、遊技球は障害釘67および障害釘68のそれぞれで順に跳ね返る入賞経路または障害釘67および障害釘69のそれぞれで順に跳ね返る入賞経路または障害釘67で跳ね返るだけの入賞経路で第2の特別図柄始動口30内に入賞する。
遊技盤16には、図63に示すように、風車150が前後方向へ指向する軸151を中心に回転可能に装着されており、風車150は遊技球が衝突した場合に遊技球から受ける衝撃力で時計回り方向および反時計回り方向のいずれかに軸151を中心に回転する。この風車150は第2の特別図柄始動口30に上方から対向するものであり、矢印で示すように、風車150に衝突した遊技球は風車150が回転することに応じて軸151を中心に円周方向へ移動する入賞経路152で第2の特別図柄始動口30内に入賞する。
上記実施例1においては、遊技球を第2の特別図柄始動口37および外れ口38のいずれかにクルーン34を用いて振分けることで第2の特別図柄始動口37の入賞率を第1の特別図柄始動口24の開放状態での入賞率に比べて低く設定したが、クルーン34とは異なる振分け部材を用いても良い。実施例6〜実施例8のそれぞれは振分け部材の別の具体例である。
遊技盤16には、図64に示すように、回転板160が軸161を中心に回転可能に装着されている。この軸161は遊技盤16の後方でモータの回転軸に連結されたものであり、主電源が投入された状態では、矢印で示すように、モータが定速運転されることで回転板160を一定方向へ一定速度で継続的に回転操作する。遊技盤16には回転板160の上方に位置して2本の障害釘162が固定されている。これら両障害釘162相互間には1個の遊技球のみが通過することが可能な大きさの隙間が形成されており、遊技球が両障害釘162相互間の隙間内に進入した場合には回転板160の外周面で支持される。これら両障害釘162は障害釘32に換わるものであり、両障害釘162相互間の隙間は遊技者が第1の特別図柄始動口24の開放状態で遊技球を第1の特別図柄始動口24に向けて発射している状態で遊技球が進入することが可能なものである。
回転板160には、図64に示すように、2個の外れゾーン163が形成されている。これら両外れゾーン163のそれぞれは外周面が開口する切欠状をなすものであり、回転板160の外周面で支持された遊技球は外れゾーン163の開口が両障害釘162相互間の隙間に下方から対向することで外れゾーン163内に進入する。遊技盤16には外れ口164が形成されている。この外れ口164は遊技盤16を前後方向に貫通する貫通孔からなるものであり、遊技球が外れゾーン163内に進入している状態では外れ口164に前方から対向することで外れ口164内に進入する。
回転板160には、図64に示すように、1個の当りゾーン165が形成されている。この当りゾーン165は外周面が開口する切欠状をなすものであり、回転板160の外周面で支持された遊技球は当りゾーン165の開口が両障害釘162相互間の隙間に下方から対向することで当りゾーン165内に進入する。この当りゾーン165の径方向の長さ寸法は外れゾーン163に比べて短く設定されており、遊技球が当りゾーン165内に進入している状態では外れ口164に前方から対向することがなく、外れ口164内に進入することなく矢印方向へ搬送される。
遊技盤16には、図64に示すように、回転板160の下方に位置して第2の特別図柄始動口166が固定されている。この第2の特別図柄始動口166は上面が開口するポケット状をなすものであり、遊技球が当りゾーン165内に進入している状態では当りゾーン165の開口が第2の特別図柄始動口166の上面に上方から対向することで遊技球が当りゾーン165内から第2の特別図柄始動口166内に進入する。この第2の特別図柄始動口166内には第2の特別図柄始動口センサ40が固定されており、第2の特別図柄始動口センサ40は遊技球が第2の特別図柄始動口166内に進入することで第2の特別図柄始動信号を出力する。
遊技盤16には、図65に示すように、振分け板170が装着されている。この振分け板170は遊技者が第1の特別図柄始動口24の開放状態で遊技球を第1の特別図柄始動口24に向けて発射している状態で遊技球が落下することが可能なものであり、左から右に向けて上昇する外れ状態(実線参照)および左から右に向けて下降する当り状態(二点鎖線参照)相互間で前後方向へ指向する軸171を中心に揺動可能にされている。この軸171は遊技盤16の後方でモータの回転軸に連結されており、矢印で示すように、主電源が投入された状態ではモータが正方向および逆方向に交互に運転されることで振分け板170を一定周期で外れ状態および当り状態に交互に揺動操作する。
遊技盤16には、図65に示すように、外れ口172および第2の特別図柄始動口173が固定されている。これら外れ口172および第2の特別図柄始動口173のそれぞれは上面が開口するポケット状をなすものであり、振分け板170の外れ状態では振分け板170上に落下した遊技球が振分け板170の上面の傾斜に沿って外れ口172内に進入し、振分け板170の当り状態では振分け板170上に落下した遊技球が振分け板170の上面の傾斜に沿って第2の特別図柄始動口173内に進入する。この第2の特別図柄始動口173内には第2の特別図柄始動口センサ40が固定されており、第2の特別図柄始動口センサ40は遊技球が第2の特別図柄始動口173内に進入することで第2の特別図柄始動信号を出力する。
遊技盤16には、図66に示すように、仕切壁180が固定されている。この仕切壁180は第1の仕切部181および第2の仕切部182を有するものであり、遊技盤16には第1の仕切部181および第2の仕切部182相互間に位置して貫通孔状の第2の特別図柄始動口183が形成されている。
遊技盤16には、図66に示すように、平板状の振分け部材184が上下方向へ指向する仮想的な軸185を中心に回転可能に装着されている。この振分け部材184は1個の遊技球が通過することが可能な幅寸法の管路からなるものであり、遊技者が第1の特別図柄始動口24の開放状態で遊技球を第1の特別図柄始動口24に向けて発射している状態で遊技球が進入することが可能なものである。この振分け部材184は遊技盤16の後方でモータの回転軸に連結されており、主電源が投入された状態では、矢印で示すように、モータが定速運転されることで振分け部材184を一定方向へ一定速度で継続的に回転操作する。この振分け部材184は、二点鎖線で示すように、特定の回転角度で遊技球を第1の仕切部181および第2の仕切部182相互間に放出するものであり、第1の仕切部181および第2の仕切部182相互間に放出された遊技球は第1の仕切部181および第2の仕切部182のそれぞれに沿って前から後に向けて転動することで第2の特別図柄始動口183内に進入する。この振分け部材184は特定の回転角度を除く残りの回転角度では遊技球を第1の仕切部181および第2の仕切部182相互間に放出しないものであり、第1の仕切部181および第2の仕切部182相互間に放出されなかった遊技球は第2の特別図柄始動口183内に進入しない。
上記実施例1においては、遊技球を第2の特別図柄始動口37および外れ口38のいずれかにクルーン34を用いて振分けることで第2の特別図柄始動口37の入賞率を第1の特別図柄始動口24の開放状態での入賞率に比べて低く設定したが、傾斜面を用いても良い。実施例9〜実施例11のそれぞれは傾斜面の具体例である。
遊技盤16には、図67に示すように、左から右に向けて下降するスロープ190が固定されている。このスロープ190は遊技者が第1の特別図柄始動口24の開放状態で遊技球を第1の特別図柄始動口24に向けて発射している状態で遊技球が落下することが可能なものであり、遊技球がスロープ190上に落下した場合にはスロープ190の上面に沿って左から右へ転動する。このスロープ190には左右方向の途中部分に位置してシャッタ191が装着されている。このシャッタ191は、矢印で示すように、スロープ190上から退避した退避位置およびスロープ190上に突出した突出位置相互間で前後方向へ移動可能にされたものであり、スロープ190はシャッタ191の退避位置で遊技球が転動可能に開放され、シャッタ191の突出位置で遊技球が転動不能に閉鎖される。このシャッタ191は遊技盤16の後方で直動形の電磁ソレノイドの出力軸に連結されており、主電源が投入された状態では電磁ソレノイドが電気的にオンオフされることでシャッタ191を一定周期で退避位置および突出位置に交互に移動操作する。
スロープ190には、図67に示すように、シャッタ191の左方に位置して落下孔192が形成されており、遊技球がシャッタ191の突出位置でシャッタ191に到達した場合にはシャッタ191に衝突することで落下孔192内に落下する。遊技盤16には落下孔192の下方に位置して外れ口193が固定されている。この外れ口193は上面が開口するポケット状をなすものであり、遊技球は落下孔192を通して外れ口193内に進入する。遊技盤16には上面が開口するポケット状の第2の特別図柄始動口194が固定されている。この第2の特別図柄始動口194はスロープ190の終端部に配置されたものであり、遊技球がシャッタ191の退避位置でシャッタ191に到達した場合にはシャッタ191に衝突することなくスロープ190に沿ってスロープ190の終端部に到達する。この遊技球はスロープ190の終端部から落下し、第2の特別図柄始動口194内に進入する。この第2の特別図柄始動口194内には第2の特別図柄始動口センサ40が固定されており、第2の特別図柄始動口センサ40は遊技球が第2の特別図柄始動口194内に進入することで第2の特別図柄始動信号を出力する。
遊技盤16には、図69に示すように、滑り台200が固定されている。この滑り台200は左から右に向けて下降する直線状の助走部201および左から右に向けて上昇する円弧状の発射部202を有するものであり、遊技者が第1の特別図柄始動口24の開放状態で遊技球を第1の特別図柄始動口24に向けて発射している状態では遊技球が助走部201上に落下することが可能にされている。この助走部201は遊技球を左から右に向けて転動させるものであり、助走部201に沿って転動する遊技球は発射部202の右端部から放出される。遊技盤16には上面が開口するポケット状の第2の特別図柄始動口203が固定されている。この第2の特別図柄始動口203は発射部202に比べて右方に配置されたものであり、遊技球が発射部202の右端部から予め決められた設定範囲内の勢いで放出された場合には第2の特別図柄始動口203内に進入し、遊技球が発射部202の右端部から設定範囲外の勢いで放出された場合には第2の特別図柄始動口203内に進入しない。この第2の特別図柄始動口203内には第2の特別図柄始動口センサ40が固定されており、第2の特別図柄始動口センサ40は遊技球が第2の特別図柄始動口203内に進入することで第2の特別図柄始動信号を出力する。
遊技盤16には、図69に示すように、ステージ210が固定されている。このステージ210は左揺動部211と中揺動部212と右揺動部213を有するものであり、遊技者が第1の特別図柄始動口24の開放状態で遊技球を第1の特別図柄始動口24に向けて発射している状態では遊技球がステージ210の左揺動部211上に落下することが可能にされている。左揺動部211および右揺動部213のそれぞれは左右方向の中央部が最も低所に配置された円弧面からなるものであり、中揺動部212は左右方向の中央部が最も高所に配置された円弧面からなるものであり、左揺動部211上に落下した遊技球は左揺動部211と中揺動部212と右揺動部213のそれぞれに沿って左から右へ転動する。これら左揺動部211と中揺動部212と右揺動部213のそれぞれは後から前に向けて下降するものであり、左揺動部211と中揺動部212と右揺動部213のそれぞれに沿って転動する遊技球は勢いが消失した時点でステージ210の前端部から落下する。
ステージ210の中揺動部212には、図69に示すように、後から前に向けて下降する傾斜面214が形成されている。この傾斜面214は左揺動部211の上面と中揺動部212の上面と右揺動部213の上面のうち傾斜面214を除く残りの部分に比べて傾斜角度が急角度に設定されたものであり、遊技球の勢いが傾斜面214上で消失した場合には遊技球が傾斜面214に沿ってステージ210の前端部から落下する。この傾斜面214の下方には上面が開口するポケット状の第2の特別図柄始動口215が固定されており、遊技球は傾斜面214に沿って落下することで第2の特別図柄始動口215内に進入する。この第2の特別図柄始動口215内には第2の特別図柄始動口センサ40が固定されており、第2の特別図柄始動口センサ40は遊技球が第2の特別図柄始動口215内に進入することで第2の特別図柄始動信号を出力する。
遊技盤16には、図70示すように、遊技領域21内に位置して複数本の障害釘220が固定されている。これら複数本の障害釘220は上から下に向けて左右方向の幅寸法が狭まる球通路221を構成するものであり、遊技者が普通図柄始動口22と第1の特別図柄始動口24と特別入賞口43のそれぞれに向けて遊技球を発射している左打ち状態では遊技球が球通路221内に進入しない。遊技盤16には球通路221の出口に位置して第2の特別図柄始動口222が固定されている。この第2の特別図柄始動口222は上面が開口するポケット状をなすものであり、遊技者が第2の特別図柄始動口222に向けて遊技球を発射している右打ち状態では遊技球が球通路221内に進入し、球通路221の出口から第2の特別図柄始動口222内に入賞する。この第2の特別図柄始動口222内には第2の特別図柄始動口センサ40が固定されており、第2の特別図柄始動口センサ40は遊技球が第2の特別図柄始動口222内に入賞することで第2の特別図柄始動信号を出力する。
図71の(a)はメイン制御回路70のROM72に図13の(a)の特別図柄選択テーブル1に換えて予め記録された特別図柄選択テーブル1である。この特別図柄選択テーブル1は遊技球が第1の特別図柄始動口24内に入賞することで大当りであると判定された場合に使用されるものであり、遊技球が第1の特別図柄始動口24内に入賞することで大当りであると判定された場合には確変大当り図柄(7)(8)(9)のうちランダムカウンタMR2の更新結果に応じたものが選択される。図71の(b)はメイン制御回路70のROM72に図13の(b)の特別図柄選択テーブル2に換えて予め記録された特別図柄選択テーブル2である。この特別図柄選択テーブル2は遊技球が第2の特別図柄始動口222内に入賞することで大当りであると判定された場合に使用されるものであり、遊技球が第2の特別図柄始動口222内に入賞することで大当りであると判定された場合にはランダムカウンタMR2の更新結果に拘らず確変大当り図柄(3)が選択される。
図72はメイン制御回路70のROM72に予め記録された遊技モード選択テーブルであり、遊技モード選択テーブルは現在の遊技モードの設定状態および今回の特別図柄遊技での特別図柄の設定結果の双方に応じた遊技モードを選択するためのものである。確変大当り図柄(3)は通常モードの設定状態で選択された場合に遊技モードを確率変動モード2に設定するものであり、確変大当り図柄(3)が確率変動モード1の設定状態で選択された場合および確率変動モード2の設定状態で選択された場合のそれぞれにも遊技モードが確率変動モード2に設定される。確変大当り図柄(7)は通常モードの設定状態で選択された場合および確率変動モード1の設定状態で選択された場合のそれぞれに遊技モードを確率変動モード1に設定するものであり、確変大当り図柄(7)が確率変動モード2の設定状態で選択された場合には遊技モードが確率変動モード2に設定される。確変大当り図柄(8)は確率変動モード1の設定状態で選択された場合に遊技モードを確率変動モード1に設定するものであり、確変大当り図柄(8)が通常モードの設定状態で選択された場合および確率変動モード2の設定状態で選択された場合のそれぞれは遊技モードが確率変動モード2に設定される。確変大当り図柄(9)は確率変動モード2の設定状態で選択された場合に遊技モードを確率変動モード1に設定するものであり、確変大当り図柄(9)が通常モードの設定状態で選択された場合および確率変動モード1の設定状態で選択された場合のそれぞれは遊技モードが確率変動モード2に設定される。
図73はメイン制御回路70のROM72に図15の変動表示時間テーブルに換えて予め記録された変動表示時間テーブルである。この変動表示時間テーブルはフラグ格納部135の特図2処理中フラグの設定状態に応じて変動表示時間を選択するものであり、特図2処理中フラグがオフ状態にリセットされている場合には変動表示時間として長値(5×1000msec)が選択され、特図2処理中フラグがオン状態にセットされている場合には変動表示時間として短値(0.6×1000msec)が選択される。即ち、遊技球が第1の特別図柄始動口24内に入賞した場合には第1の特別図柄表示器50に特別図柄遊技の映像が長い所要時間で表示され、遊技球が第2の特別図柄始動口222内に入賞した場合には第2の特別図柄表示器51に特別図柄遊技の映像が短い所要時間で表示される。これら両特別図柄遊技の映像のそれぞれは特別図柄を予め決められた順序(1)→(3)→(7)→(8)→(9)→(1)・・・で循環的に変化させるものである。
図74はメイン制御回路70のROM72に図17の大当り遊技テーブルに換えて予め記録された大当り遊技テーブルである。大当り遊技テーブル2は遊技球が第2の特別図柄始動口222内に入賞することで大当りであると判定された場合に使用されるものであり、図17の大当り遊技テーブル2と同一内容に設定されている。大当り遊技テーブル1は遊技球が第1の特別図柄始動口24内に入賞することで大当りであると判定された場合に使用されるものであり、開始インターバル期間が図17の大当り遊技テーブル1に比べて短い点を除いて図17の大当り遊技テーブル1と同一内容に設定されている。この大当り遊技テーブル1では開始インターバル期間と1ラウンド開放期間と中間インターバル期間と2ラウンド開放期間と終了インターバル期間の合計所要時間が図17の大当り遊技テーブル1と同一に設定されている。
[1]メイン制御回路70の処理内容
[1−1]タイマ割込み処理
図75のタイマ割込み処理はメイン制御回路70のCPU71が図26のタイマ割込み処理に換えて行うものであり、CPU71はタイマ割込みが発生する毎にステップS11の入力処理とステップS12のカウンタ更新処理とステップS13の普通図データ取得処理とステップS15の普通図プロセス処理とステップS16の特図プロセス処理を順に行う。即ち、図75のタイマ割込み処理ではステップS14の特図データ取得処理が廃止されており、遊技球が第1の特別図柄始動口24内に入賞した場合および第2の特別図柄始動口222内に入賞した場合のそれぞれで特別図柄遊技が保留されず、CPU71から演出制御回路90に特図保留コマンドが送信されない。
[1−2]大当り判定処理
図76の大当り判定処理はメイン制御回路70のCPU71が図39の大当り判定処理に換えて行うものであり、CPU71は遊技球が第2の特別図柄始動口222内に入賞した場合にはステップS501でフラグ格納部135の第2の特別図柄始動信号フラグがオン状態にセットされていると判断し、ステップS502でカウンタ格納部137からランダムカウンタMR1の更新結果を検出し、ステップS503でフラグ格納部135の特図2処理中フラグをオン状態に設定する。
CPU71はステップS202へ移行すると、ランダムカウンタMR1の検出結果に基づいて大当りであるか否かを判断する。この処理は大当り判定テーブルからステップS502のランダムカウンタMR1の検出結果に応じた判定結果またはステップS196のランダムカウンタMR1の検出結果に応じた判定結果を選択することで行われるものであり、通常モードの設定状態には図13の(a)の通常確率用の大当り判定テーブルが使用され、確率変動モード1の設定状態および確率変動モード2の設定状態のそれぞれには図13の(b)の高確率用の大当り判定テーブルが使用される。
CPU71はステップS205へ移行すると、フラグ格納部135の特図2処理中フラグがオフ状態にリセットされているか否かを判断する。例えば遊技球が第1の特別図柄始動口24内に入賞した特図2処理中フラグのオフ状態ではROM72から図71の(a)の特別図柄選択テーブル1を選択し、特別図柄選択テーブル1からステップS204のランダムカウンタMR2の検出結果に応じた特別図柄を選択し、ステップS208で特別図柄の選択結果を特別図柄格納部132に記録する。この特別図柄選択テーブル1には特別図柄として確変大当り図柄(7)〜(9)の3種類が設定されており、確変大当り図柄(7)は15%の確率で選択され、確変大当り図柄(8)は75%の確率で選択され、確変大当り図柄(9)は10%の確率で選択される。
CPU71は遊技球が第2の特別図柄始動口222内に入賞した特図2処理中フラグのオン状態ではステップS207でROM72から図71の(b)の特別図柄選択テーブル2を選択し、ステップS208で特別図柄の選択結果を特別図柄格納部132に記録する。この特別図柄選択テーブル2には特別図柄として確変大当り図柄(3)の1種類が設定されており、確変大当り図柄(3)が100%の確率で選択される。
[1−3]特別図柄変動開始時処理
図77の特別図柄変動開始時処理はメイン制御回路70のCPU71が図40の特別図柄変動開始時処理に換えて行うものであり、CPU71は図77のステップS222でフラグ格納部135の特図2処理中フラグがオフ状態にリセットされているか否かを判断する。ここでフラグ格納部135の特図2処理中フラグがオフ状態にリセットされていると判断した場合には図73の変動表示時間テーブルから変動表示時間(5×1000)を選択し、フラグ格納部135の特図2処理中フラグがオン状態にセットされていると判断した場合には図73の変動表示時間テーブルから変動表示時間(0.6×1000)を選択し、いずれの場合にもステップS223で変動表示時間の選択結果をタイマ格納部136のタイマMT2に初期値として設定し、ステップS224でフラグ格納部135の特図プロセスフラグに(2)を設定する。
CPU71はステップS224でフラグ格納部135の特図プロセスフラグに(2)を設定すると、ステップS225でカウンタ格納部137のカウンタMN1の設定値が(1)であるか否かを判断する。例えば確率変動モード1の設定状態では「MN1=1」であると判断し、ステップS226で特別図柄格納部134の特別図柄の記録結果が確変大当り図柄(9)であるか否かを判断する。ここで特別図柄格納部134の特別図柄の記録結果が確変大当り図柄(9)であると判断した場合にはステップS227へ移行し、演出制御回路90に特図図柄情報コマンドを送信することで確率変動モード1の設定状態で確率変大当り図柄(9)が設定されたことを通知する。
[1−4]特別図柄変動処理
図78の特別図柄変動処理はメイン制御回路70のCPU71が図41の特別図柄変動処理に換えて行うものであり、CPU71はステップS511でフラグ格納部135の特図1再開フラグがオン状態にセットされているか否かを判断する。このフラグ格納部135の特図1再開フラグはステップS2でオフ状態に初期設定されるものであり、CPU71はステップS511でフラグ格納部135の特図1再開フラグがオフ状態にリセットされていると判断した場合にはステップS513へ移行する。
CPU71はステップS513へ移行すると、フラグ格納部135の特図1中断中フラグがオフ状態にリセットされているか否かを判断する。このフラグ格納部135の特図1中断中フラグはステップS2でオフ状態に初期設定されるものであり、CPU71はステップS513でフラグ格納部135の特図1中断中フラグがオフ状態にリセットされていると判断した場合にはステップS514へ移行し、フラグ格納部135の特図2処理中フラグがオフ状態にリセットされているか否かを判断する。ここでフラグ格納部135の特図2処理中フラグがオフ状態にリセットされていると判断した場合にはステップS515で第1の特別図柄表示器50に特別図柄遊技の映像を表示し、フラグ格納部135の特図2処理中フラグがオン状態にセットされていると判断した場合にはステップS516で第2の特別図柄表示器51に特別図柄遊技の映像を表示する。これら両特別図柄遊技の映像のそれぞれは特別図柄を(1)(3)(7)(8)(9)の設定順序で循環的に変化させるものである。
CPU71はステップS517へ移行すると、タイマ格納部136のタイマMT2から単位値ΔT(4msec)を減算することで特別図柄遊技の残り時間を更新する。そして、ステップS518で特別図柄遊技の残り時間MT2が限度値(0)に到達したか否かを判断し、ステップS518で特別図柄遊技の残り時間MT2が限度値(0)に到達したと判断した場合にはステップS519でフラグ格納部135の特図プロセスフラグに(3)を設定する。
CPU71はステップS518で特別図柄遊技の残り時間MT2が限度値(0)に到達していないと判断すると、ステップS520でフラグ格納部135の特図2処理中フラグがオフ状態にリセットされているか否かを判断する。例えば第1の特別図柄表示器50に特別図柄遊技の映像を表示している場合にはステップS520でフラグ格納部135の特図2処理中フラグがオフ状態にリセットされていると判断し、ステップS521でフラグ格納部135の第2の特別図柄始動信号フラグがオン状態にセットされているか否かを判断する。この第2の特別図柄始動信号フラグは遊技球が第2の特別図柄始動口222内に入賞した場合にオン状態にセットされるものであり、CPU71は第1の特別図柄表示器50に特別図柄遊技の映像を表示している状態で遊技球が第2の特別図柄始動口222内に入賞したと判断した場合にはステップS521からステップS522の特図2始動処理へ移行する。
図80はステップS522の特図2始動処理であり、CPU71はステップS541でフラグ格納部135の大当りフラグの設定結果をデータ退避部に記録する。このデータ退避部はメイン制御回路70のRAM73に設定されたものであり、CPU71はステップS541でフラグ格納部135の大当りフラグの設定結果をデータ退避部に記録した場合にはステップS542で特別図柄格納部134の特別図柄の選択結果をデータ退避部に記録する。そして、ステップS543でタイマ格納部136のタイマMT2の減算結果をデータ退避部に記録し、ステップS544でフラグ格納部135の特図1中断中フラグをオン状態にセットし、ステップS545へ移行する。
CPU71はステップS545へ移行すると、カウンタ格納部137からランダムカウンタMR1の更新結果を検出する。そして、ステップS546でカウンタ格納部137からカウンタMN1の設定値を検出し、ステップS547でカウンタMN1の検出結果を(0)と比較する。ここで「MN1=0」であると判断した場合にはステップS548でROM72から図11の(a)の通常確率用の大当り判定テーブルを選択し、「MN1=0」ではないと判断した場合にはステップS549でROM72から図11の(b)の高確率用の大当り判定テーブルを選択する。
CPU71は通常確率用の大当り判定テーブルまたは高確率用の大当り判定テーブルを選択すると、ステップS550で大当り判定テーブルの選択結果からランダムカウンタMR1の検出結果に応じた判定結果を選択し、判定結果が大当りであるか否かを判断する。ここで判定結果が外れであると判断した場合にはステップS551でフラグ格納部135の大当りフラグをオフ状態にリセットし、ステップS552で外れ図柄(1)を選択する。CPU71はステップS550で判定結果が大当りであると判断した場合にはステップS553でフラグ格納部135の大当りフラグをオン状態にセットし、ステップS554でカウンタ格納部137からランダムカウンタMR2の更新結果を検出する。そして、ステップS555で図71の(b)の特別図柄選択テーブル2から確変大当り図柄(3)を選択する。即ち、第1の特別図柄表示器50に特別図柄遊技の映像が表示されている状態で遊技球が第2の特別図柄始動口222内に入賞した場合にはランダムカウンタMR1の更新結果が検出され、ランダムカウンタMR1の検出結果に基づいて大当りであるか否かが判定される。
CPU71はステップS552またはステップS555で特別図柄を選択すると、ステップS556で特別図柄格納部134に特別図柄の選択結果を記録し、ステップS557で変動表示時間を特図2処理中フラグのオン状態と同一値(0.6×1000)に設定し、ステップS558でタイマ格納部136のタイマMT2に変動表示時間の設定結果を初期値として設定する。この状態では図78のステップS511で特図1再開フラグのオフが判断され、ステップS513で特図1中断中フラグのオンが判断されるので、ステップS516で第2の特別図柄表示器51に特別図柄遊技の映像が表示される。そして、ステップS517で特別図柄遊技の残り時間MT2が減算され、ステップS518で「MT2=0」であると判断された場合には特図プロセスフラグが(3)に設定される。
CPU71はステップS511でフラグ格納部135の特図1再開フラグがオン状態にセットされていると判断すると、ステップS512の特図1復旧処理へ移行する。この特図1再開フラグは第1の特別図柄表示器50に特別図柄遊技の映像が表示されている状態で遊技球が第2の特別図柄始動口222内に入賞した場合の一連の処理が終了することでオン状態にセットされるものであり、一連の処理は大当りであると判定された場合に大当り遊技の終了インターバル処理で遊技モードが設定されることで終了し、外れであると判定された場合に特別図柄遊技の特別図柄変動停止時処理が終了することで終了する。
図79はステップS512の特図1復旧処理であり、CPU71はステップS531でフラグ格納部135の大当りフラグを復旧する。この処理はフラグ格納部135の大当りフラグにデータ退避部の大当りフラグの記録結果を記録し、データ退避部から大当りフラグの記録結果をクリアするものであり、CPU71はステップS531でフラグ格納部135の大当りフラグを復旧した場合にはステップS532で特別図柄格納部134を復旧する。この処理は特別図柄格納部134にデータ退避部の特別図柄の記録結果を記録し、データ退避部から特別図柄の記録結果をクリアするものであり、CPU71はステップS532で特別図柄格納部134を復旧した場合にはステップS533へ移行する。
CPU71はステップS533へ移行すると、タイマ格納部136のタイマMT2を復旧する。この処理はタイマ格納部136のタイマMT2にデータ退避部のタイマMT2の記録結果を記録し、データ退避部からタイマMT2の記録結果をクリアするものであり、CPU71はステップS533でタイマ格納部136のタイマMT2を復旧した場合にはステップS534でフラグ格納部135の特図1再開フラグをオフ状態にリセットし、ステップS535でフラグ格納部135の特図1中断中フラグをオフ状態にリセットする。この状態では図78のステップS511で特図1再開フラグのオフが判断され、ステップS513で特図1中断中フラグのオフが判断され、ステップS514で特図2処理中フラグのオフが判断されるので、ステップS515で第1の特別図柄表示器50に特別図柄遊技の映像が表示される。そして、ステップS517で特別図柄遊技の残り時間MT2が減算され、ステップS518で「MT2=0」であると判断された場合には特図プロセスフラグが(3)に設定される。即ち、第1の特別図柄表示器50に特別図柄遊技の映像が表示されている状態で遊技球が第2の特別図柄始動口222内に入賞した場合には第1の特別図柄表示器50から特別図柄遊技の映像が消去され、遊技球が第2の特別図柄始動口222内に入賞したことに応じた一連の処理が終了した時点で第1の特別図柄表示器50に特別図柄遊技の映像が再び表示される。
[1−5]特別図柄変動停止時処理
図81の特別図柄変動停止時処理はメイン制御回路70のCPU71が図42の特別図柄変動停止時処理に換えて行うものであり、CPU71はステップS561でフラグ格納部135の特図1中断中フラグがオフ状態にリセットされているか否かを判断する。ここでフラグ格納部135の特図1中断中フラグがオン状態にセットされていると判断した場合にはステップS243へ移行し、第2の特別図柄表示器51の特別図柄の変動表示を停止する。この特別図柄の停止表示は特別図柄格納部134の特別図柄の記録結果で行われるものであり、第1の特別図柄表示器50に特別図柄遊技の映像が表示されている状態で遊技球が第2の特別図柄始動口222内に入賞した場合には第2の特別図柄表示器51の特別図柄遊技の映像が外れ図柄(1)または確変大当り図柄(3)で停止する。
CPU71はステップS561でフラグ格納部135の特図1中断中フラグがオフ状態にリセットされていると判断すると、ステップS241でフラグ格納部135の特図2処理中フラグがオフ状態にリセットされているか否かを判断する。ここでフラグ格納部135の特図2処理中フラグがオフ状態にリセットされていると判断した場合にはステップS242で第1の特別図柄表示器50の特別図柄の変動表示を停止し、フラグ格納部135の特図2処理中フラグがオン状態にセットされていると判断した場合にはステップS243で第2の特別図柄表示器51の特別図柄の変動表示を停止する。これら両特別図柄の停止表示のそれぞれは特別図柄格納部134の特別図柄の記録結果で行われるものであり、第1の特別図柄表示器50に特別図柄遊技の映像が表示されている状態で遊技球が第2の特別図柄始動口222内に入賞した場合には遊技球が第2の特別図柄始動口222内に入賞したことに応じた一連の処理が終了した時点で第1の特別図柄表示器50に特別図柄遊技の映像が再び表示され、先の大当り判定処理での特別図柄の設定結果で停止する。
CPU71はステップS244でフラグ格納部135の大当りフラグがオフ状態にリセットされていると判断すると、ステップS245からステップS246を経てステップS562へ移行する。ここでフラグ格納部135の特図1中断中フラグがオン状態にセットされているか否かを判断し、フラグ格納部135の特図1中断中フラグがオフ状態にリセットされていると判断した場合にはステップS563でフラグ格納部135の特図プロセスフラグに(0)を設定する。
CPU71はステップS562でフラグ格納部135の特図1中断中フラグがオン状態にセットされていると判断すると、ステップS564でフラグ格納部135の特図1再開フラグをオン状態にセットし、ステップS565でフラグ格納部135の特図プロセスフラグに(2)を設定する。この特図プロセスフラグに(2)が設定された状態では図78の特別図柄変動処理へ移行し、ステップS511でフラグ格納部135の特図1再開フラグがオン状態にセットされていると判断し、ステップS512の特図1復旧処理へ移行する。
CPU71は図81のステップS244でフラグ格納部135の大当りフラグがオン状態にセットされていると判断すると、ステップS248からステップS566へ移行し、フラグ格納部135の特図1中断中フラグがオフ状態にリセットされているか否かを判断する。ここでフラグ格納部135の特図1中断中フラグがオン状態にセットされていると判断した場合にはステップS251でROM72から図74の(b)の大当り遊技テーブル2を選択し、ステップS252で大当り遊技テーブル2から開始インターバル期間(0.8×1000)を選択し、ステップS253でタイマ格納部136のタイマMT2に開始インターバル期間(0.8×1000)を初期値として設定する。
CPU71はステップS566でフラグ格納部135の特図1中断中フラグがオフ状態にリセットされていると判断すると、ステップS249でフラグ格納部135の特図2処理中フラグがオフ状態にリセットされているか否かを判断する。ここでフラグ格納部135の特図2処理中フラグがオフ状態にリセットされていると判断した場合にはステップS250でROM72から図74の(a)の大当り遊技テーブル1を選択し、フラグ格納部135の特図2処理中フラグがオン状態にセットされていると判断した場合にはステップS251でROM72から図74の(b)の大当り遊技テーブル2を選択し、いずれの場合にもステップS252で大当り遊技テーブルの選択結果から開始インターバル期間を選択し、ステップS253でタイマ格納部136のタイマMT2に開始インターバル期間の選択結果を初期値として設定する。即ち、第1の特別図柄表示器50に特別図柄遊技の映像で確変大当り図柄(7)(8)(9)のいずれかが停止表示された場合には大当り遊技テーブル1から開始インターバル期間が選択され、第2の特別図柄表示器50に特別図柄遊技の映像で確変大当り図柄(3)が停止表示された場合には大当り遊技テーブル2から開始インターバル期間が選択される。
[1−6]開始インターバル処理
図82の開始インターバル処理はメイン制御回路70のCPU71が図43の開始インターバル処理に換えて行うものであり、CPU71はステップS262でタイマ格納部136のタイマMT2の減算結果が限度値(0)に到達したと判断した場合にはステップS571でフラグ格納部135の特図1中断中フラグがオフ状態にリセットされているか否かを判断する。ここでフラグ格納部135の特図1中断中フラグがオン状態にセットされていると判断した場合にはステップS265でROM72から図74の(b)の大当り遊技テーブル2を選択し、ステップS266で大当り遊技テーブル2から1ラウンド開放期間を選択し、ステップS267でタイマ格納部136のタイマMT2に1ラウンド開放期間の選択結果を初期値として設定する。
CPU71はステップS571でフラグ格納部135の特図1中断中フラグがオフ状態にリセットされていると判断すると、ステップS263でフラグ格納部135の特図2処理中フラグがオフ状態にリセットされているか否かを判断する。ここでフラグ格納部135の特図2処理中フラグがオフ状態にリセットされていると判断した場合にはステップS264でROM72から図74の(a)の大当り遊技テーブル1を選択し、フラグ格納部135の特図2処理中フラグがオン状態にセットされていると判断した場合にはステップS265でROM72から図74の(b)の大当り遊技テーブル2を選択し、いずれの場合にもステップS266で大当り遊技テーブルの選択結果から1ラウンド開放期間を選択し、ステップS267でタイマ格納部136のタイマMT2に1ラウンド開放期間の選択結果を初期値として設定する。
[1−7]1ラウンド開放処理
図83の1ラウンド開放処理はメイン制御回路70のCPU71が図44の1ラウンド開放処理に換えて行うものであり、CPU71はステップS273で特別入賞口43を閉鎖した場合にはステップS581でフラグ格納部135の特図1中断中フラグがオフ状態にリセットされているか否かを判断する。ここでフラグ格納部135の特図1中断中フラグがオン状態にセットされていると判断した場合にはステップS276でROM72から図74の(b)の大当り遊技テーブル2を選択し、ステップS277で大当り遊技テーブル2から中間インターバル期間を選択し、ステップS278でタイマ格納部136のタイマMT2に中間インターバル期間の選択結果を初期値として設定する。
CPU71はステップS581でフラグ格納部135の特図1中断中フラグがオフ状態にリセットされていると判断すると、ステップS274でフラグ格納部135の特図2処理中フラグがオフ状態にリセットされているか否かを判断する。ここでフラグ格納部135の特図2処理中フラグがオフ状態にリセットされていると判断した場合にはステップS275でROM72から図74の(a)の大当り遊技テーブル1を選択し、フラグ格納部135の特図2処理中フラグがオン状態にセットされていると判断した場合にはステップS276でROM72から図74の(b)の大当り遊技テーブル2を選択し、いずれの場合にもステップS277で大当り遊技テーブルの選択結果から中間インターバル期間を選択し、ステップS278でタイマ格納部136のタイマMT2に中間インターバル期間の選択結果を初期値として設定する。
[1−8]中間インターバル処理
図84の中間インターバル処理はメイン制御回路70のCPU71が図45の中間インターバル処理に換えて行うものであり、CPU71はステップS282でタイマ格納部136のタイマMT2の減算結果が限度値(0)に到達したと判断した場合にはステップS591でフラグ格納部135の特図1中断中フラグがオフ状態にリセットされているか否かを判断する。ここでフラグ格納部135の特図1中断中フラグがオン状態にセットされていると判断した場合にはステップS285でROM72から図74の(b)の大当り遊技テーブル2を選択し、ステップS286で大当り遊技テーブル2から2ラウンド開放期間を選択し、ステップS287でタイマ格納部136のタイマMT2に2ラウンド開放期間の選択結果を初期値として設定する。
CPU71はステップS591でフラグ格納部135の特図1中断中フラグがオフ状態にリセットされていると判断すると、ステップS283でフラグ格納部135の特図2処理中フラグがオフ状態にリセットされているか否かを判断する。ここでフラグ格納部135の特図2処理中フラグがオフ状態にリセットされていると判断した場合にはステップS284でROM72から図74の(a)の大当り遊技テーブル1を選択し、フラグ格納部135の特図2処理中フラグがオン状態にセットされていると判断した場合にはステップS285でROM72から図74の(b)の大当り遊技テーブル2を選択し、いずれの場合にもステップS286で大当り遊技テーブルの選択結果から2ラウンド開放期間を選択し、ステップS287でタイマ格納部136のタイマMT2に2ラウンド開放期間の選択結果を初期値として設定する。
[1−9]2ラウンド開放処理
図85の2ラウンド開放処理はメイン制御回路70のCPU71が図46の2ラウンド開放処理に換えて行うものであり、CPU71はステップS293で特別入賞口43を閉鎖した場合にはステップS601でフラグ格納部135の特図1中断中フラグがオフ状態にリセットされているか否かを判断する。ここでフラグ格納部135の特図1中断中フラグがオン状態にセットされていると判断した場合にはステップS296でROM72から図74の(b)の大当り遊技テーブル2を選択し、ステップS297で大当り遊技テーブル2から終了インターバル期間を選択し、ステップS298でタイマ格納部136のタイマMT2に終了インターバル期間の選択結果を初期値として設定する。
CPU71はステップS601でフラグ格納部135の特図1中断中フラグがオフ状態にリセットされていると判断すると、ステップS294でフラグ格納部135の特図2処理中フラグがオフ状態にリセットされているか否かを判断する。ここでフラグ格納部135の特図2処理中フラグがオフ状態にリセットされていると判断した場合にはステップS295でROM72から図74の(a)の大当り遊技テーブル1を選択し、フラグ格納部135の特図2処理中フラグがオン状態にセットされていると判断した場合にはステップS296でROM72から図74の(b)の大当り遊技テーブル2を選択し、いずれの場合にもステップS297で大当り遊技テーブルの選択結果から終了インターバル期間を選択し、ステップS298でタイマ格納部136のタイマMT2に終了インターバル期間の選択結果を初期値として設定する。
[1−10]終了インターバル処理
図86の終了インターバル処理はメイン制御回路70のCPU71が図47の終了インターバル処理に換えて行うものであり、CPU71はステップS611でタイマ格納部136のタイマMT2から単位値ΔTを減算することで終了インターバル期間の残り時間を更新し、ステップS612でタイマMT2の減算結果を限度値(0)と比較する。ここで「MT2=0」であると判断した場合にはステップS613で特別図柄格納部134から特別図柄を検出し、ステップS614でカウンタ格納部137からカウンタMN1を検出し、ステップS615で図72の遊技モード選択テーブルから特別図柄の検出結果およびカウンタMN1の検出結果の双方に応じた遊技モードを選択する。
CPU71はステップS615で遊技モードを選択すると、ステップS616で遊技モードの選択結果が確率変動モード1であるか否かを判断する。ここで遊技モードの選択結果が確率変動モード1であると判断した場合にはステップS617でカウンタ格納部137のカウンタMN1に(1)を設定することで遊技モードを確率変動モード1に設定し、遊技モードの選択結果が確率変動モード2であると判断した場合にはステップS618でカウンタ格納部137のカウンタMN1に(2)を設定することで遊技モードを確率変動モード2に設定し、いずれの場合にもステップS619で演出制御回路90に遊技モードの設定結果に応じた遊技モードコマンドを送信する。
CPU71はステップS619で演出制御回路90に遊技モードコマンドを送信すると、ステップS620で特別図柄格納部134から特別図柄の記録結果をクリアし、ステップS621でフラグ格納部135の特図2処理中フラグをオフ状態にリセットする。そして、ステップS622で演出制御回路90にインターバル終了コマンドを送信し、ステップS623でフラグ格納部135の特図1中断中フラグがオン状態にセットされているか否かを判断する。ここでフラグ格納部135の特図1中断中フラグがオフ状態にリセットされていると判断した場合にはステップS624へ移行し、フラグ格納部135の特図プロセスフラグに(0)を設定する。
CPU71はステップS623でフラグ格納部135の特図1中断中フラグがオン状態にセットされていると判断すると、ステップS625でフラグ格納部135の特図1再開フラグをオン状態にセットし、ステップS626でフラグ格納部135の特図プロセスフラグに(2)を設定する。この特図プロセスフラグに(2)が設定された状態では図78の特別図柄変動処理へ移行し、ステップS511でフラグ格納部135の特図1再開フラグがオン状態にセットされていると判断し、ステップS512の特図1復旧処理へ移行する。
[2]遊技の流れの説明
普通図柄遊技で当りであると判定されることで第1の特別図柄始動口24が開放され、第1の特別図柄始動口24内に遊技球が入賞することで大当りであると判定された場合には遊技モードの現在の設定結果および直前の特別図柄の設定結果の双方に基づいて遊技モードが設定される。例えば通常モードの設定状態では、図72に示すように、確変大当り図柄(7)が設定された場合に遊技モードが確率変動モード1に設定され、確率変動モード1の設定状態では確変大当り図柄(7)および確変大当り図柄(8)のそれぞれが設定された場合に遊技モードが確率変動モード1に設定され、確変大当り図柄(3)および確変大当り図柄(9)のそれぞれが設定された場合に遊技モードが確率変動モード2に設定される。確変大当り図柄(3)は、図71に示すように、遊技球が第2の特別図柄始動口222内に入賞することで大当りであると判定された場合に100%の確率で選択されるものであり、確変大当り図柄(9)は遊技球が第1の特別図柄始動口24内に入賞することで大当りであると判定された場合に10%の確率で選択されるものである。この第1の特別図柄始動口24は遊技者が左打ちをしている状態で遊技球が入賞することが可能なものであり、第2の特別図柄始動口222は遊技者が左打ちをしている状態で遊技球が入賞することが不能なものであり、遊技者が左打ちをしている状態では遊技球が第2の特別図柄始動口222内に入賞することがなく、確率変動モード1が90%の確率で継続する。
確率変動モード1の設定状態で遊技球が第1の特別図柄始動口24内に入賞することで大当りであると判定され、確変大当り図柄(9)が選択された場合には第1の特別図柄表示器50に確変大当り図柄(9)が停止表示された後に大当り遊技の開始インターバル期間が始まり、大当り遊技の終了インターバル期間が終わった時点で遊技モードが確率変動モード2に設定される。この第1の特別図柄表示器50に特別図柄遊技の映像が表示開始された後から確変大当り図柄(9)が停止表示される前までの期間内に遊技球が第2の特別図柄始動口222内に入賞した場合には第1の特別図柄表示器50の特別図柄遊技が中断され、第2の特別図柄表示器51に特別図柄遊技の映像が表示され、第2の特別図柄表示器51に確変大当り図柄(3)が停止表示される。この第2の特別図柄表示器51に確変大当り図柄(3)が停止表示された場合には大当り遊技の終了インターバル期間が終了する時点で遊技モードが確率変動モード2に設定され、確率変動モード2の設定状態で第1の特別図柄表示器50に特別図柄遊技の映像が再び表示される。この第1の特別図柄表示器50の特別図柄遊技では確変大当り図柄(9)が停止表示され、第1の特別図柄表示器50に確変大当り図柄(9)が停止表示された場合には大当り遊技の終了インターバル期間が終了する時点で遊技モードが確率変動モード2および確変大当り図柄(9)の双方に基づいて確率変動モード1に設定される。即ち、確率変動モード1の設定状態で第1の特別図柄表示器50に今回の特別図柄遊技で確変大当り図柄(9)が停止表示される場合には遊技者が第2の特別図柄始動口222を狙って右打ちを行い、今回の特別図柄遊技中に確変大当り図柄(9)が停止表示される前に遊技球を第2の特別図柄始動口222内に入賞させることで遊技モードを確率変動モード2から確率変動モード1に戻すことができる。この場合には第1の特別図柄表示器50に今回の特別図柄遊技が開始される時点でメイン制御回路70から演出制御回路90に特図図柄情報コマンドが送信され、確率変動モード1の設定状態で第1の特別図柄表示器50に確変大当り図柄(9)が停止表示されることが事前に通知される。
[3]演出制御回路90の処理内容
[3−1]保留コマンド処理
図87は演出制御回路90のCPU91が図50の保留コマンド処理に換えて行う保留コマンド処理である。この保留コマンド処理は遊技球が普通図柄始動口22内を通過した場合に装飾図柄表示器52の普通保留領域53内に普通保留絵柄54を表示するものであり、遊技球が第2の特別図柄始動口222内に入賞した場合に特別保留絵柄は表示されない。
[3−2]当り演出遊技処理
図88は演出制御回路90のCPU91が図59の当り演出遊技処理に換えて行う当り演出遊技処理であり、CPU91は装飾図柄表示器52に当り演出遊技の映像を表示している状態ではステップS525でフラグ格納部142の当り演出遊技中フラグがオン状態にセットされていると判断し、ステップS701でコマンド格納部141に特図図柄情報コマンドが記録されているか否かを判断する。この特図図柄情報コマンドはCPU91が外部割込み処理で受信コマンドバッファに記録し、図49のステップS411のコマンド処理で受信コマンドバッファからコマンド格納部141にシフトするものであり、CPU91は図88のステップS701でコマンド格納部141に特図図柄情報コマンドが記録されていると判断した場合にはステップS702へ移行し、コマンド格納部141から特図図柄情報コマンドをクリアする。
CPU91はステップS702でコマンド格納部141から特図図柄情報コマンドをクリアすると、ステップS703でカウンタ格納部144からランダムカウンタSR4の更新結果を検出する。このカウンタ格納部144のランダムカウンタSR4は図48のステップS404で単位値(1)だけ更新されるものである。このカウンタ格納部144のランダムカウンタSR4は図48のステップS402で下限値(0)に初期設定されるものであり、下限値(0)から上限値(100)に加算された後に下限値(0)に戻して循環的に加算される。
CPU91は図88のステップS703でランダムカウンタSR4の更新結果を検出すると、ステップS704でスイッチの電気的な状態を判断する。このスイッチはオン状態およびオフ状態相互間で電気的な状態が変化するものであり、遊技盤16の後方にオン状態およびオフ状態相互間で手動操作可能に装着されている。このスイッチは遊技盤16の前方の遊技者が操作することが不能なものであり、パチンコホール側のみが遊技盤16の後方から操作可能にされている。
CPU91はステップS704でスイッチがオンされていると判断した場合にはステップS705でアシスト判定テーブル1を選択し、スイッチがオフされていると判断した場合にはステップS706でアシスト判定テーブル2を選択し、いずれの場合にもステップS707へ移行する。これらアシスト判定テーブル1およびアシスト判定テーブル2のそれぞれは、図89に示すように、ランダムカウンタSR4の101個の数値(0〜100)のそれぞれにアシスト有りの判定結果およびアシスト無しの判定結果のいずれかを割付けたものであり、CPU91は図88のステップS707へ移行した場合にはアシスト判定テーブルの選択結果からランダムカウンタSR4の検出結果に応じた判定結果を選択する。これらアシスト判定テーブル1およびアシスト判定テーブル2のそれぞれは演出制御回路90のROM92に予め記録されたものであり、アシスト判定テーブル1の選択状態ではアシスト有りの判定結果が50%の確率で選択され、アシスト判定テーブル2の選択状態ではアシスト有りの判定結果が20%の確率で選択される。
CPU91はステップS707でアシスト判定テーブル1またはアシスト判定テーブル2から判定結果を選択すると、ステップS708で判定結果がアシスト有りであるか否かを判断する。ここで判定結果がアシスト有りであると判定した場合にはステップS709で表示制御回路100にアシストコマンドを送信し、判定結果がアシスト無しであると判定した場合には表示制御回路100にアシストコマンドを送信しない。
表示制御回路100はアシストコマンドを受信した場合にはVROMからアシストコマンドに応じた画像データを検出し、画像データの検出結果を当り演出遊技用のビデオデータV02の前方に重ねることで当り演出遊技の映像の前方にアシスト絵柄62を重ねて表示する。このアシスト絵柄62は、図90に示すように、「右打ちで第2の特別図柄始動口を狙って下さい」のメッセージからなるものであり、第1の特別図柄表示器50に特別図柄遊技の映像が表示開始された後から確変大当り図柄(9)が停止表示される前までの期間内に表示開始され、図88のステップS530で再生停止コマンドが送信されることで消去される。即ち、確率変動モード1の設定状態で第1の特別図柄表示器50に確変大当り図柄(9)が停止表示される場合にはスイッチの設定状態に応じた確率でアシスト絵柄62が表示されるので、遊技者はアシスト絵柄62を目で確認することで左打ち状態から右打ち状態に切換え、遊技球を第2の特別図柄始動口222内に入賞させることで次回の普通図柄遊技を確率変動モード1で行うことができる。
上記実施例12によれば次の効果を奏する。
確率変動モード1の設定状態で遊技球が第1の特別図柄始動口24内に入賞することで確変大当り図柄(9)が設定された場合にはアシスト絵柄62を表示するか否かが判定され、アシスト絵柄62を表示すると判定された場合にはアシスト絵柄62が表示される。このアシスト絵柄62を遊技者が認識して第1の特別図柄表示器50に特別図柄遊技の映像が表示されている最中に遊技球を第2の特別図柄始動口222に入球させることで大当りであると判定された場合には第2の特別図柄表示器51に確変大当り図柄(3)が表示され、大当り遊技の終了インターバル期間の終了時点で確変大当り図柄(3)に応じて確率変動モード2が設定された後に第1の特別図柄表示器50に先の確変大当り図柄(9)が表示される。この場合には大当り遊技の終了時点で確変大当り図柄(9)に基づいて確率変動モード2が確率変動モード1に変更されるので、確率変動モード1が継続する。
確率変動モード1の設定状態で遊技球が第1の特別図柄始動口24内に入賞することで確変大当り図柄(9)が設定された場合にアシスト絵柄62を表示しないと判定された場合にはアシスト絵柄62が表示されない。この場合には第1の特別図柄表示器50に確変大当り図柄(9)が表示され、大当り遊技の終了インターバル期間の終了時点で確変大当り図柄(9)に応じて確率変動モード1が確率変動モード2に変更されるので、確率変動モード1の継続が遮断される。このため、第1の特別図柄始動口24を確率変動モード1の継続の可否を抽選するための入賞口として機能させ、第2の特別図柄始動口222をアシスト絵柄62が表示された場合に確率変動モード1の継続が遮断されることを救済するための入賞口として機能させることができる。
上記実施例12においては、メイン制御回路70が図78のステップS521でフラグ格納部135の第2の特別図柄始動信号フラグがオン状態に設定されていると判断した場合に演出制御回路90に特図2入賞コマンドを送信し、演出制御回路90が特図2入賞コマンドを受信した場合に表示制御回路100にアシスト消去コマンドを送信する構成としても良い。このアシスト消去コマンドは装飾図柄表示器52からアシスト絵柄62を消去することを指令するものであり、装飾図柄表示器52からは遊技球が第2の特別図柄始動口222内に入賞した場合または当り演出遊技の映像が終了した場合にアシスト絵柄62が消去される。
上記実施例12においては、確率変動モード1の設定状態で遊技球が第1の特別図柄始動口24内に入賞した場合および第2の特別図柄始動口222内に進入した場合のそれぞれに大当りを「65520/65521」の略100%の確率で判定し、確率変動モード2の設定状態で遊技球が第1の特別図柄始動口24内に入賞した場合および第2の特別図柄始動口222内に進入した場合のそれぞれに大当りを「65520/65521」の略100%の確率で判定しても良い。即ち、確率変動モード1の設定状態と確率変動モード2の設定状態と通常モードの設定状態相互間で大当り確率を同一値に設定しても良い。
上記実施例12においては、スイッチを廃止し、アシスト絵柄62を表示することを0%より大きくて100%より小さな一定の確率で判定しても良い。
上記実施例12においては、遊技球が第1の特別図柄始動口24内に入賞した場合および第2の特別図柄始動口222内に入賞した場合のそれぞれに相互に異なるランダムカウンタの検出結果に基づいて大当りであるか否かを判定しても良い。
上記実施例12においては、第1の特別図柄表示器50に特別図柄遊技の映像が表示されている特別図柄遊技中に遊技球が第2の特別図柄始動口222内に入賞した場合に第1の特別図柄表示器50の特別図柄遊技の映像を消去せず、第2の特別図柄表示器51に特別図柄遊技の映像を表示開始しても良い。即ち、第1の特別図柄表示器50に特別図柄遊技の映像が表示されている特別図柄遊技中に遊技球が第2の特別図柄始動口222内に入賞した場合には第1の特別図柄表示器50および第2の特別図柄表示器51のそれぞれに特別図柄遊技の映像を相互に同時に表示しても良い。
上記実施例12においては、第1の特別図柄表示器50に特別図柄遊技の映像が表示されている特別図柄遊技中に遊技球が第2の特別図柄始動口222内に入賞した場合に第1の特別図柄表示器50の特別図柄遊技の映像を消去せず、第2の特別図柄表示器51に特別図柄遊技の映像を表示開始しても良い。この第2の特別図柄表示器51に特別図柄遊技の映像を表示開始した後には第1の特別図柄表示器50および第2の特別図柄表示器51のそれぞれに特別図柄遊技の映像を相互に同時に表示し、第2の特別図柄表示器51の特別図柄遊技の映像を停止した後に第1の特別図柄表示器50の特別図柄遊技の映像を停止すると良い。この構成の場合には次の順序で遊技が進行する。
1)第2の特別図柄表示器51の特別図柄遊技の映像が停止し、大当り遊技が始まる。この大当り遊技の終了インターバル期間が終わる時点で遊技モードが確率変動モード2に設定される。
2)確率変動モード2の設定状態で第1の特別図柄表示器50の特別図柄遊技の映像が停止し、大当り遊技が始まる。この大当り遊技の終了インターバル期間が終わる時点で遊技モードが第1の特別図柄表示器50の特別図柄の停止結果に応じたものに設定される。このため、確率変動モード1の設定状態で第1の特別図柄始動口24内に遊技球が入賞することで確変大当り図柄(9)が設定された場合には遊技モードが確率変動モード1から確率変動モード2を経由して確率変動モード1に再設定されるので、遊技者にとっては確率変動モード1が継続することになる。
上記実施例12においては、確率変動モード2の設定状態で確変大当り図柄(7)が設定された場合および確変大当り図柄(9)が設定された場合のそれぞれには大当り遊技の終了インターバル期間が終了する時点で遊技モードを確率変動モード1に設定する構成としても良い。
上記実施例12においては、通常モードの設定状態で確変大当り図柄(7)が設定された場合および確変大当り図柄(9)が設定された場合のそれぞれには大当り遊技の終了インターバル期間が終了する時点で遊技モードを確率変動モード1に設定する構成としても良い。
上記実施例12においては、通常モードの設定状態で確変大当り図柄(7)が設定された場合には大当り遊技の終了インターバル期間が終了する時点で遊技モードを確率変動モード2に設定し、通常モードの設定状態で確変大当り図柄(9)が設定された場合には大当り遊技の終了インターバル期間が終了する時点で遊技モードを確率変動モード1に設定しても良い。
実施例1を示す図(パチンコ遊技機の外観を前方から示す斜視図) (a)は遊技盤を前方から示す図、(b)はX線に沿う断面図 電気的構成を示すブロック図 (a)は当り遊技の遊技内容を説明するための図、(b)は大当り遊技の遊技内容を説明するための図 装飾図柄遊技の映像を示す図 図柄要素の配列を示す図 当り演出遊技の映像を示す図 遊技球が普通図柄始動口内を通過した場合の遊技の流れを説明するための図 メイン制御回路から演出制御回路に送信される制御コマンドを示す図 メイン制御回路が更新するランダムカウンタの一覧を示す図 メイン制御回路に記録された大当り判定用の制御データを示す図 メイン制御回路に記録された当り判定用の制御データを示す図 メイン制御回路に記録された特別図柄選択用の制御データを示す図 メイン制御回路に記録された変動開始コマンド選択用の制御データを示す図 メイン制御回路に記録された変動表示時間選択用の制御データを示す図 メイン制御回路に記録された当り遊技用の制御データを示す図 メイン制御回路に記録された大当り遊技用の制御データを示す図 メイン制御回路の制御データ格納領域を示す図 演出制御回路に記録されたプロセスデータ選択用の制御データを示す図 演出制御回路に記録されたプロセスデータを示す図 表示制御回路に記録されたビデオデータの一覧を示す図 演出制御回路が更新するランダムカウンタの一覧を示す図 演出制御回路に記録された図柄要素選択用の制御データを示す図 演出制御回路の演出制御データ格納領域を示す図 メイン制御回路のメイン処理を示すフローチャート メイン制御回路のタイマ割込み処理を示すフローチャート メイン制御回路の入力処理を示すフローチャート メイン制御回路の普通図データ取得処理を示すフローチャート メイン制御回路の特図データ取得処理を示すフローチャート メイン制御回路の普通図プロセス処理を示すフローチャート メイン制御回路の当り判定処理を示すフローチャート メイン制御回路の普通図柄変動開始時処理を示すフローチャート メイン制御回路の普通図柄変動処理を示すフローチャート メイン制御回路の普通図柄変動停止時処理を示すフローチャート メイン制御回路の開始インターバル処理を示すフローチャート メイン制御回路の開放処理を示すフローチャート メイン制御回路の終了インターバル処理を示すフローチャート メイン制御回路の特図プロセス処理を示すフローチャート メイン制御回路の大当り判定処理を示すフローチャート メイン制御回路の特別図柄変動開始時処理を示すフローチャート メイン制御回路の特別図柄変動処理を示すフローチャート メイン制御回路の特別図柄変動停止時処理を示すフローチャート メイン制御回路の開放インターバル処理を示すフローチャート メイン制御回路の1ラウンド開放処理を示すフローチャート メイン制御回路の中間インターバル処理を示すフローチャート メイン制御回路の2ラウンド開放処理を示すフローチャート メイン制御回路の終了インターバル処理を示すフローチャート 演出制御回路のメイン処理を示すフローチャート 演出制御回路のタイマ割込み処理を示すフローチャート 演出制御回路の保留コマンド処理を示すフローチャート 演出制御回路の遊技モード処理を示すフローチャート 演出制御回路の装飾図柄遊技処理を示すフローチャート 演出制御回路の遊技開始処理を示すフローチャート 演出制御回路の大当り図柄設定処理を示すフローチャート 演出制御回路の外れリーチ図柄設定処理を示すフローチャート 演出制御回路の完全外れ図柄設定処理を示すフローチャート 装飾図柄遊技の映像を示す図 演出制御回路の遊技停止処理を示すフローチャート 演出制御回路の当り演出遊技処理を示すフローチャート 実施例2を示す図 実施例3を示す図 実施例4を示す図 実施例5を示す図 実施例6を示す図 実施例7を示す図 実施例8を示す図 実施例9を示す図 実施例10を示す図 実施例11を示す図 実施例12を示す図(図2相当図) 図13相当図 メイン制御回路に記録された遊技モード選択用の制御データを示す図 図15相当図 図17相当図 図26相当図 図39相当図 図40相当図 図41相当図 メイン制御回路の特図1復旧処理を示すフローチャート メイン制御回路の特図2始動処理を示すフローチャート 図42相当図 図43相当図 図44相当図 図45相当図 図46相当図 図47相当図 図50相当図 図59相当図 演出制御回路に記録されたアシスト判定用の制御データを示す図 アシスト絵柄を示す図
符号の説明
8は発射ハンドル、16は遊技盤、22は普通図柄始動口、24は第1の特別図柄始動口、37は第2の特別図柄始動口、43は特別入球口、42は普通図柄表示器、50は第1の特別図柄表示器、51は第2の特別図柄表示器、70はメイン制御回路、80は払出制御回路、90は演出制御回路、100は表示制御回路、222は第2の特別図柄始動口を示している。

Claims (2)

  1. 遊技球が転動することが可能な遊技盤と、
    遊技者が操作することが可能な発射ハンドルと、
    前記発射ハンドルが操作されることで前記発射ハンドルの操作位置に応じた強さで前記遊技盤に遊技球を発射する発射機構と、
    前記遊技盤に設けられ、遊技球が入球することが可能な普通図柄始動口と、
    前記遊技盤に設けられ、遊技球が入球することが可能な開放状態および遊技球が入球することが不能な閉鎖状態相互間で切換えられる第1の特別図柄始動口と、
    前記遊技盤に設けられ、前記第1の特別図柄始動口を狙って発射された遊技球が入球することが可能なものであって単位時間当りに入球することが可能な遊技球の個数である入球率が前記第1の特別図柄始動口の開放状態での入球率に比べて低く設定された第2の特別図柄始動口と、
    前記遊技盤に設けられ、遊技球が入球することが可能な開放状態および遊技球が入球することが不能な閉鎖状態相互間で切換えられる特別入球口と、
    遊技球が前記第1の特別図柄始動口に入球した場合と前記第2の特別図柄始動口に入球した場合と前記特別入球口に入球した場合のそれぞれに遊技球を遊技者に賞品として払出すことを指令する払出し指令手段と、
    前記払出し指令手段が遊技球を払出すことを指令した場合に遊技球を遊技者に払出す払出し手段と、
    前記第1の特別図柄始動口を開放状態にする当りを予め決められた一定の第1の当り確率で判定する第1の遊技モードおよび第1の当り確率に比べて低い一定の第2の当り確率で判定する第2の遊技モードのそれぞれに遊技モードを設定することが可能な遊技モード設定手段と、
    遊技球が前記普通図柄始動口に入球した場合に当りであるか否かを前記遊技モード設定手段の遊技モードの設定結果に応じた確率で判定する当り判定手段と、
    前記当り判定手段が当りであるか否かを判定した場合に前記当り判定手段の判定結果を報知するための普通図柄遊技の映像が表示される普通図柄表示器と、
    前記当り判定手段が当りであると判定した場合に前記第1の特別図柄始動口を開放状態にする当り遊技を行うものであって、当り遊技を前記普通図柄表示器の普通図柄遊技の映像が終了した後に開始する当り遊技手段と、
    遊技球が当り遊技で前記第1の特別図柄始動口に入球した場合に前記特別入球口を開放状態にする大当りであるか否かを判定する第1の大当り判定手段と、
    前記第1の大当り判定手段が大当りであるか否かを判定した場合に前記第1の大当り判定手段の判定結果を報知するための特別図柄遊技の映像が表示される第1の特別図柄表示器と、
    前記第1の大当り判定手段が大当りであると判定した場合に前記特別入球口を開放状態にする大当り遊技を行うものであって、大当り遊技を前記第1の特別図柄表示器の特別図柄遊技の映像が終了した後に開始する第1の大当り遊技手段と、
    遊技球が前記第2の特別図柄始動口に入球した場合に大当りであるか否かを判定する第2の大当り判定手段と、
    前記第2の大当り判定手段が大当りであるか否かを判定した場合に前記第2の大当り判定手段の判定結果を報知するための特別図柄遊技の映像が表示される第2の特別図柄表示器と、
    前記第2の大当り判定手段が大当りであると判定した場合に前記特別入球口を開放状態にする大当り遊技を行うものであって、大当り遊技を前記第2の特別図柄表示器の特別図柄遊技の映像が終了した後に開始する第2の大当り遊技手段を備え、
    前記遊技モード設定手段は、
    前記第1の大当り判定手段が大当りであると判定した場合および前記第2の大当り判定手段が大当りであると判定した場合のそれぞれに大当り遊技が終了する時点で遊技モードの設定処理を行うものであって、
    前記第1の大当り判定手段が大当りであると判定した場合には遊技モードを第2の遊技モードに比べて高い一定の確率または100%の確率で第1の遊技モードに設定し、
    前記第2の大当り判定手段が大当りであると判定した場合には遊技モードを第1の遊技モードに比べて高い一定の確率または100%の確率で第2の遊技モードに設定することを特徴とするパチンコ遊技機。
  2. 遊技球が転動することが可能な遊技盤と、
    遊技者が操作することが可能な発射ハンドルと、
    前記発射ハンドルが操作されることで前記発射ハンドルの操作位置に応じた強さで前記遊技盤に遊技球を発射する発射機構と、
    前記遊技盤に設けられ、遊技球が入球することが可能な普通図柄始動口と、
    前記遊技盤に設けられ、遊技球が入球することが可能な開放状態および遊技球が入球することが不能な閉鎖状態相互間で切換えられる第1の特別図柄始動口と、
    前記遊技盤に設けられ、前記第1の特別図柄始動口を狙って発射された遊技球が入球することが不能なものであって前記第1の特別図柄始動口とは異なる特定の領域を狙って発射された遊技球が入球することが可能な第2の特別図柄始動口と、
    前記遊技盤に設けられ、遊技球が入球することが可能な開放状態および遊技球が入球することが不能な閉鎖状態相互間で切換えられる特別入球口と、
    遊技球が前記第1の特別図柄始動口に入球した場合と前記第2の特別図柄始動口に入球した場合と前記特別入球口に入球した場合のそれぞれに遊技球を遊技者に賞品として払出すことを指令する払出し指令手段と、
    前記払出し指令手段が遊技球を払出すことを指令した場合に遊技球を遊技者に払出す払出し手段と、
    前記第1の特別図柄始動口を開放状態にする当りを予め決められた一定の第1の当り確率で判定する第1の遊技モードおよび第1の当り確率に比べて低い一定の第2の当り確率で判定する第2の遊技モードのそれぞれに遊技モードを設定することが可能な遊技モード設定手段と、
    遊技球が前記普通図柄始動口に入球した場合に当りであるか否かを前記遊技モード設定手段の遊技モードの設定結果に応じた確率で判定する当り判定手段と、
    前記当り判定手段が当りであるか否かを判定した場合に前記当り判定手段の判定結果を報知するための普通図柄遊技の映像が表示される普通図柄表示器と、
    前記当り判定手段が当りであると判定した場合に前記第1の特別図柄始動口を開放状態にする当り遊技を行うものであって、当り遊技を前記普通図柄表示器の普通図柄遊技の映像が終了した後に開始する当り遊技手段と、
    遊技球が当り遊技で前記第1の特別図柄始動口に入球した場合に前記特別入球口を開放状態にする大当りであるか否かを判定する第1の大当り判定手段と、
    前記第1の大当り判定手段の判定結果を報知するための特別図柄を特別図柄Aおよび特別図柄Bの双方を含む複数の選択肢のうちから選択するものであって、前記第1の大当り判定手段が大当りであると判定した場合に特別図柄Aを予め決められた一定の確率で選択すると共に特別図柄Bを特別図柄Aに比べて低い一定の確率で選択する第1の特別図柄選択手段と、
    前記第1の大当り判定手段の判定結果を報知するための特別図柄遊技の映像が表示される第1の特別図柄表示器と、
    前記第1の特別図柄表示器に特別図柄遊技の映像を表示する場合の所要時間を設定する第1の所要時間設定手段と、
    前記第1の特別図柄表示器に特別図柄遊技の映像を前記第1の所要時間設定手段の所要時間の設定結果で表示するものであって、前記第1の特別図柄表示器に前記第1の特別図柄選択手段の特別図柄の選択結果を表示することで特別図柄遊技の映像を終える第1の特別図柄遊技手段と、
    前記第1の大当り判定手段が大当りであると判定した場合に前記特別入球口を開放状態にする大当り遊技を行うものであって、大当り遊技を前記第1の特別図柄表示器の特別図柄遊技の映像が終了した後に開始する第1の大当り遊技手段と、
    遊技球を前記第2の特別図柄始動口に入球させることを遊技者に報知するための救済映像が表示される救済映像表示器と、
    前記第1の特別図柄選択手段が第1の遊技モードの設定状態で特別図柄Bを選択した場合に救済映像を表示するか否かを判定する表示判定手段と、
    前記表示判定手段が救済映像を表示すると判定した場合に前記救済映像表示器に救済映像を表示するものであって、前記第1の特別図柄遊技手段が前記第1の特別図柄表示器の特別図柄遊技の映像を特別図柄Bで終えるより前に救済映像の表示を開始する映像表示手段と、
    遊技球が前記第2の特別図柄始動口に入球した場合に大当りであるか否かを判定する第2の大当り判定手段と、
    前記第2の大当り判定手段の判定結果を報知するための特別図柄を特別図柄Cを含む1以上の選択肢のうちから選択する第2の特別図柄選択手段と、
    前記第2の大当り判定手段の判定結果を報知するための特別図柄遊技の映像が表示される第2の特別図柄表示器と、
    前記第2の特別図柄表示器に特別図柄遊技の映像を表示する場合の所要時間を設定する第2の所要時間設定手段と、
    前記第2の特別図柄表示器に特別図柄遊技の映像を前記第2の所要時間設定手段の所要時間の設定結果で表示するものであって、前記第2の特別図柄表示器に前記第2の特別図柄選択手段の特別図柄の選択結果を表示することで特別図柄遊技の映像を終える第2の特別図柄遊技手段と、
    前記第2の大当り判定手段が大当りであると判定した場合に前記特別入球口を開放状態にする大当り遊技を行うものであって、大当り遊技を前記第2の特別図柄表示器の特別図柄遊技の映像が終了した後に開始する第2の大当り遊技手段を備え、
    前記遊技モード設定手段は、
    前記第1の大当り判定手段が大当りであると判定した場合には前記第1の大当り遊技手段が大当り遊技を終える時点で前記第1の特別図柄選択手段の特別図柄の選択結果に応じて遊技モードを設定し、前記第2の大当り判定手段が大当りであると判定した場合には前記第2の大当り遊技手段が大当り遊技を終える時点で前記第2の特別図柄選択手段の特別図柄の選択結果に応じて遊技モードを設定するものであって、
    第1の遊技モードの設定状態で特別図柄Aが選択された場合には遊技モードを第1の遊技モードに設定すると共に特別図柄Bおよび特別図柄Cのそれぞれが選択された場合には遊技モードを第2の遊技モードに設定し、第2の遊技モードの設定状態で特別図柄Aおよび特別図柄Cのそれぞれが選択された場合には遊技モードを第2の遊技モードに設定すると共に特別図柄Bが選択された場合には遊技モードを第1の遊技モードに設定するものであり、
    前記第1の特別図柄遊技手段が前記第1の特別図柄表示器に前記第1の特別図柄選択手段の特別図柄の選択結果を表示する前の特別図柄遊技の映像の表示中に遊技球が前記第2の特別図柄始動口に入球した場合には、
    1)前記第2の大当り判定手段が大当りであるか否かを判定し、
    2)前記第2の大当り判定手段が大当りであるか否かを判定した場合には前記第2の特別図柄選択手段が特別図柄を選択すると共に前記第2の所要時間設定手段が特別図柄遊技の所要時間を設定し、
    3)前記第2の特別図柄選択手段が特別図柄を選択すると共に前記第2の所要時間設定手段が特別図柄遊技の所要時間を設定した場合には前記第2の特別図柄遊技手段が前記第2の特別図柄表示器に特別図柄遊技の映像を表示し、
    4)前記第2の特別図柄遊技手段が前記第2の特別図柄表示器に前記第2の特別図柄選択手段の特別図柄の選択結果を表示することで大当りが判定されたことを報知した場合には前記第2の大当り遊技手段が大当り遊技を開始し、
    5)前記第2の大当り遊技手段が大当り遊技を開始した場合には前記遊技モード設定手段が当該大当り遊技の終了時点で遊技モードを前記第2の特別図柄選択手段の特別図柄の選択結果に応じて設定し、
    6)前記遊技モード設定手段が遊技モードを設定した場合には前記第2の特別図柄始動口に遊技球が入球した時点で前記第1の特別図柄選択手段が選択していた特別図柄を前記第1の特別図柄遊技手段が前記第1の特別図柄表示器に表示し、
    7)前記第1の特別図柄遊技手段が前記第1の特別図柄表示器に前記第1の特別図柄選択手段の特別図柄の選択結果を表示することで大当りが判定されたことを報知した場合には前記第1の大当り遊技手段が大当り遊技を開始し、
    8)前記第1の大当り遊技手段が大当り遊技を開始した場合には前記第2の特別図柄始動口に遊技球が入球した時点で前記第1の特別図柄選択手段が選択していた特別図柄に応じて遊技モードを設定する処理を前記遊技モード設定手段が当該大当り遊技の終了時点で行うことを特徴とするパチンコ遊技機。
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