JP5071246B2 - パチンコ遊技機 - Google Patents

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本発明は遊技球が特別始動口に入球することに基づいて特別入球口を開放する大当りであるか否かを判定する構成のパチンコ遊技機に関する。
上記パチンコ遊技機には遊技球が特別始動口に入球することに基づいて大当りカウンタの更新結果を検出し、大当りカウンタの検出結果をデータ記録手段の保留領域に記録する構成のものがある。このデータ記録手段の保留領域は大当りカウンタの検出結果が検出された順序で記録されるものであり、データ記録手段の保留領域に大当りカウンタの検出結果が記録されている場合にはデータ記録手段の保留領域から検出順序が最も古い大当りカウンタの記録結果が読出される。そして、大当りカウンタの読出し結果に基づいて大当りであるか否かが判定され、データ記録手段の保留領域から検出順序が最も古い大当りカウンタの記録結果が消去される。このパチンコ遊技機には大当りカウンタの検出結果をデータ記録手段の保留領域に記録するときに大当りカウンタの検出結果に基づいて大当りであるか否かを事前に判定する先読み機能を備えたものがある。このパチンコ遊技機の場合には大当りであると先読みされることに基づいて予告演出の映像を表示し、遊技者に大当りが発生することを予告している。
特開2004−33671号公報 特開2008−55066号公報
パチンコ遊技機には特別始動口として第1の特別始動口および第2の特別始動口の2種類を備えたものがある。このパチンコ遊技機の場合にはデータ記録手段に第1の保留領域および第2の保留領域が設定されており、遊技球が第1の特別始動口に入球した場合には大当りカウンタの検出結果がデータ記録手段の第1の保留領域に記録され、遊技球が第2の特別始動口に入球した場合には大当りカウンタの検出結果がデータ記録手段の第2の保留領域に記録される。この第2の保留領域は第1の保留領域に比べて優先順位が高く設定されたものであり、第2の保留領域に大当りカウンタの検出結果が記録されている場合には第2の保留領域に記録されている大当りカウンタに基づいて大当りであるか否かが判定され、第2の保留領域に大当りカウンタが記録されておらずに第1の保留領域に大当りカウンタが記録されている場合には第1の保留領域に記録されている大当りカウンタに基づいて大当りであるか否かが判定される。このパチンコ遊技機に大当りの先読み機能を搭載したときには第1の保留領域および第2の保留領域のそれぞれに対して大当りであると判定される大当りカウンタが記録されているか否かを先読みできる。しかしながら、大当りカウンタの記録結果を第1の保留領域および第2の保留領域の順序で処理する限りは第1の保留領域に大当りであると判定される大当りカウンタが記録されている場合に第1の保留領域を優先的に処理することができず、第1の保留領域の大当りとなる大当りカウンタを有効に利用することができない。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、大当りカウンタの記録結果を第2の保留領域および第1の保留領域の順序で処理しながらも第1の保留領域に大当りとなる大当りカウンタが記録されている場合に当該大当りカウンタを有効に利用できるパチンコ遊技機を提供することを目的とするものである。
1.請求項1記載のパチンコ遊技機の説明
請求項1記載のパチンコ遊技機は[1]遊技盤〜[21]通常大当り先読み手段を備え、[17]遊技時間選択手段が[22]の遊技時間延長処理を行うところに特徴を有している。
[1]遊技盤は遊技球が転動することが可能な遊技領域を有するものである。図2の符号16は遊技盤に相当し、図2の符号21は遊技領域に相当する。
[2]第1の特別始動口は遊技盤の遊技領域内を転動する遊技球が入球することが可能なものであり、図2の上特別図柄始動口25は第1の特別始動口に相当する。
[3]第2の特別始動口は遊技盤の遊技領域内を転動する遊技球が入球することが可能なものであり、図2の下特別図柄始動口27は第2の特別始動口に相当する。
[4]特別入球口は遊技盤の遊技領域内を転動する遊技球が入球することが可能な開放状態および入球することが不能な閉鎖状態相互間で切換えられるものであり、図2の特別入賞口36は特別入球口に相当する。
[5]遊技モード設定手段は特別入球口を開閉する大当り遊技を行う大当りであることを予め決められた一定の通常確率で判定する通常確率モードおよび通常確率に比べて高い一定の高確率で判定する高確率モードのいずれかに遊技モードを設定するものである。図26のステップS2は遊技モードを通常確率モードに初期設定する遊技モード設定手段に相当し、図48のステップS388は遊技モードを高確率モードに設定する遊技モード設定手段に相当し、図48のステップS389は遊技モードを通常確率モードに設定する遊技モード設定手段に相当する。
[6]カウンタ更新手段は大当りカウンタを予め決められた一定の時間間隔で予め決められた一定の単位値だけ更新するものであり、大当りカウンタの更新処理を予め決められた下限値および予め決められた上限値の範囲内で行うものである。図29のステップS31〜ステップS33はカウンタ更新手段を構成するものであり、ランダムカウンタMR1は大当りカウンタに相当する。
[7]データ記録手段は大当りカウンタの更新結果が記録される第1の保留領域および第2の保留領域のそれぞれを有するものである。図3のRAM63はデータ記録手段に相当するものであり、図16の特別図柄保留データ格納部131は第1の保留領域に相当し、図16の特別図柄保留データ格納部132は第2の保留領域に相当する。
[8]第1のカウンタ検出手段は遊技球が第1の特別始動口に入球することに基づいて大当りカウンタの更新結果を検出し、大当りカウンタの検出結果をデータ記録手段の第1の保留領域に記録するものである。図31のステップS76とステップS80とステップS83とステップS86のそれぞれは第1のカウンタ検出手段に相当する。
[9]第2のカウンタ検出手段は遊技球が第2の特別始動口に入球することに基づいて大当りカウンタの更新結果を検出し、大当りカウンタの検出結果をデータ記録手段の第2の保留領域に記録するものである。図32のステップS96とステップS100とステップS103とステップS106のそれぞれは第2のカウンタ検出手段に相当する。
[10]大当り値記録手段は大当りカウンタの下限値および上限値の範囲内の値からなる大当り値が予め記録されたものであり、大当り値記録手段には大当り値として遊技モードが通常確率モードに設定されている場合に使用される通常時の大当り値を含む複数の相互に異なる値が記録されている。図3のROM62は大当り値記録手段に相当するものであり、図10は大当り値記録手段62に記録された大当り値を示している。
[11]カウンタ読出し手段はデータ記録手段の第1の保留領域に大当りカウンタの検出結果が記録されているか否かを判断すると共にデータ記録手段の第2の保留領域に大当りカウンタの検出結果が記録されているか否かを判断するものであり、データ記録手段の第2の保留領域に大当りカウンタの検出結果が記録されていると判断した場合にはデータ記録手段の第2の保留領域から検出順序が最も古い大当りカウンタの記録結果を読出すと共にデータ記録手段の第2の保留領域に大当りカウンタの検出結果が記録されておらずにデータ記録手段の第1の保留領域に大当りカウンタの検出結果が記録されていると判断した場合にはデータ記録手段の第1の保留領域から検出順序が最も古い大当りカウンタの記録結果を読出すものである。図42のステップS291〜ステップS296はカウンタ読出し手段を構成するものである。
[12]大当り判定手段はカウンタ読出し手段がデータ記録手段の第1の保留領域または第2の保留領域から読出した大当りカウンタに基づいて大当りであるか否かを判定するものであり、遊技モードが通常確率モードに設定されている場合には大当りカウンタの読出し結果が大当り値記録手段の通常時の大当り値と同一である場合に大当りであると判定し、遊技モードが高確率モードに設定されている場合には大当りカウンタの読出し結果が大当り値記録手段の複数の大当り値のいずれかと同一である場合に大当りであると判定する。図42のステップS300は大当り判定手段に相当する。
[13]遊技モード判定手段は大当り判定手段がデータ記録手段の第1の保留領域から読出された大当りカウンタに基づいて大当りであると判定した場合およびデータ記録手段の第2の保留領域から読出された大当りカウンタに基づいて大当りであると判定した場合のそれぞれで遊技モードを高確率モードおよび通常確率モードのいずれに設定するかを判定するものであり、遊技モード設定手段は遊技モード判定手段が通常確率モードを判定した場合には遊技モードを通常確率モードに設定し、遊技モード判定手段が高確率モードを判定した場合には遊技モードを高確率モードに設定する。図42のステップS307は遊技モード判定手段に相当するものであり、確率変動モードの有効状態は高確率モードに相当し、確率変動モードの無効状態は通常確率モードに相当する。
[14]カウンタ消去手段は大当り判定手段がデータ記録手段の第1の保留領域から読出された大当りカウンタに基づいて大当りであるか否かを判定した場合にはデータ記録手段の第1の保留領域から大当りであるか否かを判定することに使用された大当りカウンタの記録結果を消去し、大当り判定手段がデータ記録手段の第2の保留領域から読出された大当りカウンタに基づいて大当りであるか否かを判定した場合にはデータ記録手段の第2の保留領域から大当りであるか否かを判定することに使用された大当りカウンタの記録結果を消去するものである。図44のステップS332はデータ記録手段63の第1の保留領域131から大当りカウンタMR1を消去するカウンタ消去手段に相当し、図44のステップS340はデータ記録手段63の第2の保留領域132から大当りカウンタMR1を消去するカウンタ消去手段に相当する。
[15]第1の特別図柄表示器は大当り判定手段がデータ記録手段の第1の保留領域から読出された大当りカウンタに基づいて大当りであるか否かを判定した場合に大当りであるか否かの判定結果が表示されるものであり、図2の上特別図柄表示器41は第1の特別図柄表示器に相当する。
[16]第2の特別図柄表示器は大当り判定手段がデータ記録手段の第2の保留領域から読出された大当りカウンタに基づいて大当りであるか否かを判定した場合に大当りであるか否かの判定結果が表示されるものであり、図2の下特別図柄表示器42は第2の特別図柄表示器に相当する。
[17]遊技時間選択手段は大当り判定手段がデータ記録手段の第1の保留領域または第2の保留領域から読出された大当りカウンタに基づいて大当りであると判定した場合には予め決められた複数の大当り用の特別図柄遊技時間のうちから特別図柄遊技時間を選択し、大当り判定手段がデータ記録手段の第1の保留領域または第2の保留領域から読出された大当りカウンタに基づいて大当りではないと判定した場合には予め決められた複数の外れ用の特別図柄遊技時間のうちから特別図柄遊技時間を選択するものである。図43のステップS321は遊技時間選択手段に相当するものであり、図14の変動表示時間「8×1000msec」「16×1000msec」「28×1000msec」「52×1000msec」のそれぞれは大当り用の特別図柄遊技時間に相当し、図14の変動表示時間「6×1000msec」「12×1000msec」「24×1000msec」「48×1000msec」のそれぞれは外れ用の特別図柄遊技時間に相当する。
[18]第1の特別図柄遊技手段は大当り判定手段がデータ記録手段の第1の保留領域から読出された大当りカウンタに基づいて大当りであるか否かを判定することに基づいて大当り判定手段の判定結果を報知する特別図柄遊技の映像を第1の特別図柄表示器に特別図柄遊技時間の選択結果に応じた所要時間で表示するものであり、図41のステップS283およびステップS284は第1の特別図柄遊技手段を構成するものである。
[19]第2の特別図柄遊技手段は大当り判定手段がデータ記録手段の第2の保留領域から読出された大当りカウンタに基づいて大当りであるか否かを判定することに基づいて大当り判定手段の判定結果を報知する特別図柄遊技の映像を第2の特別図柄表示器に特別図柄遊技時間の選択結果に応じた所要時間で表示するものであり、図41のステップS283およびステップS284は第2の特別図柄遊技手段を構成するものである。
[20]大当り遊技手段は大当り判定手段がデータ記録手段の第1の保留領域から読出された大当りカウンタに基づいて大当りであると判定した場合には第1の特別図柄表示器に大当り判定手段の判定結果が表示されることに基づいて大当り遊技を開始し、大当り判定手段がデータ記録手段の第2の保留領域から読出された大当りカウンタに基づいて大当りであると判定した場合には第2の特別図柄表示器に大当り判定手段の判定結果が表示されることに基づいて大当り遊技を開始するものであり、図41のステップS286は大当り遊技手段に相当する。
[21]通常大当り先読み手段は第1のカウンタ検出手段が大当りカウンタの更新結果をデータ記録手段の第1の保留領域に記録することに基づいて大当りカウンタの検出結果が大当り値記録手段の通常時の大当り値と同一値である通常時の大当りカウンタであるか否かを先読みするものであり、先読み処理を大当り判定手段が大当りカウンタに基づいて大当りであるか否かを判定するより前に行う。図39のステップS197は通常大当り先読み手段に相当する。
[22]遊技時間選択手段は遊技モードが高確率モードに設定されている状態で大当り判定手段が大当りではないと判定した場合に通常大当り先読み手段がデータ記録手段の第1の保留領域に通常時の大当りカウンタが記録されていると先読みしているときにはデータ記録手段の第1の保留領域に通常時の大当りカウンタが記録されていないと先読みしているときに比べて特別図柄遊技時間が高確率で長くなるように特別図柄遊技時間を選択する遊技時間延長処理を行うものである。
2.請求項2記載のパチンコ遊技機の説明
請求項2記載のパチンコ遊技機は[17]遊技時間選択手段が[31]の遊技時間延長処理を行うところに特徴を有している。
[31]遊技時間選択手段は遊技モードが高確率モードに設定されている状態で大当り判定手段が大当りではないと判定した場合に通常大当り先読み手段がデータ記録手段の第1の保留領域に通常時の大当りカウンタが記録されていると先読みしているときにはデータ記録手段の第1の保留領域に通常時の大当りカウンタが記録されていないと先読みしているときに比べて最短の外れ用の特別図柄遊技時間を低確率で選択すると共に最短の外れ用の特別図柄遊技時間を除く残りの一部または全部の外れ用の特別図柄遊技時間を高確率で選択する遊技時間延長処理を行うものである。図14の「70%」「20%」「5%」「5%」のそれぞれは通常確率モードの設定状態での外れ用の特別図柄遊技時間の選択確率であり、図15の(a)の「95%」「3%」「1%」「1%」のそれぞれは高確率モードの設定状態でデータ記録手段63の先読み領域139に通常時の大当りが記録されていないと先読みされている場合の外れ用の特別図柄遊技時間の選択確率であり、図15の(b)の「40%」「40%」「10%」「10%」のそれぞれは高確率モードの設定状態でデータ記録手段63の先読み領域139に通常時の大当りが記録されていると先読みされている場合の外れ用の特別図柄遊技時間の選択確率である。
3.請求項3記載のパチンコ遊技機の説明
請求項2記載のパチンコ遊技機は[41]大当り先読み手段を備え、[17]遊技時間選択手段が[42]の処理を行うところに特徴を有している。
[41]大当り先読み手段は第2のカウンタ検出手段が大当りカウンタの更新結果をデータ記録手段の第2の保留領域に記録することに基づいて大当りカウンタの検出結果が大当り値記録手段の複数の大当り値のいずれかと同一値である高確時の大当りカウンタであるか否かを先読みするものであり、先読み処理を大当り判定手段が大当りカウンタに基づいて大当りであるか否かを判定するより前に行うものである。図39のステップS193は大当り先読み手段に相当する。
[42]遊技時間選択手段は遊技モードが高確率モードに設定されている状態で大当り先読み手段がデータ記録手段の第2の保留領域に高確時の大当りカウンタが記録されていないと先読みしている場合には通常大当り先読み手段がデータ記録手段の第1の保留領域に通常時の大当りカウンタが記録されていると先読みしているときに遊技時間延長処理を行い、遊技モードが高確率モードに設定されている状態で大当り先読み手段がデータ記録手段の第2の保留領域に高確時の大当りカウンタが記録されていると先読みしている場合には通常大当り先読み手段がデータ記録手段の第1の保留領域に通常時の大当りカウンタが記録されていると先読みしているときであっても遊技時間延長処理を行わない。
1.請求項1−2記載のパチンコ遊技機の作用および効果の説明
遊技球が第1の特別始動口に入球したときには大当りカウンタの更新結果が検出され、データ記録手段の第1の保留領域に大当りカウンタの検出結果が記録される。この第1の保留領域に大当りカウンタの検出結果が記録されたときには通常時の大当り値と比較され、大当りカウンタの検出結果が通常時の大当り値と同一の通常時の大当りカウンタであるか否かが先読みされる。この通常時の大当りカウンタは通常確率モードの設定時に大当りであると判定されるものであり、高確率モードの設定時であっても大当りであると判定されるものである。
遊技球が第2の特別始動口に遊技球が入球したときには大当りカウンタの更新結果が検出され、データ記録手段の第2の保留領域に大当りカウンタの検出結果が記録される。このデータ記録手段の第2の保留領域に大当りカウンタの検出結果が記録されている場合にはデータ記録手段の第2の保留領域から大当りカウンタの記録結果が読出され、大当りカウンタの読出し結果に基づいて大当りであるか否かが判定される。この大当りは通常確率モードの設定時には大当りカウンタの読出し結果を通常時の大当り値と比較することに基づいて通常確率で判定されるものであり、高確率モードの設定時には大当りカウンタの読出し結果を通常時の大当り値を含む複数の大当り値のそれぞれと比較することに基づいて高確率で判定される。この大当り判定処理で大当りであると判定されたときには大当り用の複数の特別図柄遊技時間のうちから特別図柄遊技時間が選択され、大当りでないと判定されたときには外れ用の複数の特別図柄遊技時間のうちから特別図柄遊技時間が選択され、いずれの場合にも第2の特別図柄表示器に特別図柄遊技の映像が特別図柄遊技時間の選択結果に応じた所要時間で表示される。この特別図柄遊技の映像で大当りであると判定されたことが表示されたときには特別入球口を開閉する大当り遊技が開始され、遊技球が特別入球口に入球することが許容される。
データ記録手段の第2の保留領域に大当りカウンタの検出結果が記録されておらずに第1の保留領域に大当りカウンタの検出結果が記録されている場合にはデータ記録手段の第1の保留領域から大当りカウンタの記録結果が読出され、大当りカウンタの読出し結果に基づいて大当りであるか否かが遊技モードの設定結果に応じた確率で判定される。この大当り判定処理で大当りであると判定されたときには大当り用の複数の特別図柄遊技時間のうちから特別図柄遊技時間が選択され、大当りでないと判定されたときには外れ用の複数の特別図柄遊技時間のうちから特別図柄遊技時間が選択され、いずれの場合にも第1の特別図柄表示器に特別図柄遊技の映像が特別図柄遊技時間の選択結果に応じた所要時間で表示される。この特別図柄遊技の映像で大当りであると判定されたことが表示されたときには大当り遊技が開始され、遊技球が特別入球口に入球することが許容される。
図49は遊技モードが高確率モードに設定されている状態でデータ記録手段の第1の保留領域(特別図柄遊技1の欄)に通常時の大当りカウンタ(通常時の大当り)が記録されている場合の処理内容を説明するためのものである。この場合には第2の保留領域の大当りカウンタに基づいて大当りではないと判定され、外れ用の複数の特別図柄遊技時間から特別図柄遊技時間が選択され、第2の特別図柄表示器に特別図柄遊技の映像が特別図柄遊技時間の選択結果に応じた所要時間で表示される。この高確率モードの設定時にデータ記録手段の第1の保留領域に通常時の大当りカウンタが記録されている場合に大当りではないと判定されたときにはデータ記録手段の第1の保留領域に通常時の大当りカウンタが記録されていない場合または通常確率モードが設定されている場合に比べて特別図柄遊技時間が高確率で長くなるように選択される遊技時間延長処理が行われるので、特別図柄遊技の映像が長い所要時間で表示される確率が高まる。このため、特別図柄遊技の映像が表示されている最中に第2の特別始動口に遊技球が入賞する確率が高まるので、大当りであるか否かの判定処理が第2の保留領域の大当りカウンタを対象に途切れることなく繰返される。従って、第1の保留領域の通常時の大当りカウンタに基づいて大当りであると判定されることなく第2の保留領域の大当りカウンタに基づいて処理が繰返される。
第2の保留領域の大当りカウンタに基づいて大当りであると判定され、遊技モードが通常確率モードに設定されたときには遊技時間延長処理が行われず、特別図柄遊技の映像が遊技時間延長処理の実行時に比べて短い所要時間で表示される確率が高まる。このため、特別図柄遊技の映像が表示されている最中に第2の特別始動口に遊技球が入賞する確率が遊技時間延長処理の実行時に比べて低くなるので、第2の保留領域に大当りカウンタが記録されていない状態が発生し易くなる。従って、遊技モードが高確率モードから通常確率モードに切換わった後に第1の保留領域の通常時の大当りカウンタに基づいて大当りであると判定されるようになるので、第2の保留領域を第1の保留領域に優先して処理しながらも第1の保留領域に通常確率モードの設定時に大当りとなる大当りカウンタが記録されている場合に当該大当りカウンタを有効に利用できる。
2.請求項3記載のパチンコ遊技機の作用および効果の説明
遊技球が第2の特別始動口に入球したときには大当りカウンタの更新結果が検出され、データ記録手段の第2の保留領域に大当りカウンタの検出結果が記録される。この第2の保留領域に大当りカウンタの検出結果が記録されたときには複数の大当り値のそれぞれと比較され、大当りカウンタの検出結果が複数の大当り値のいずれかと同一の高確時の大当りカウンタであるか否かが先読みされる。この高確時の大当りカウンタは高確率モードの設定時に大当りであると判定されるものである。
図50は遊技モードが高確率モードに設定されている状態でデータ記録手段の第1の保留領域に通常時の大当りカウンタ(通常時の大当り)が記録されている場合に第2の特別始動口に遊技球が入球し、データ記録手段の第2の保留領域に高確時の大当りカウンタ(大当り)が記録されたときの処理内容を説明するためのものである。この場合にはデータ記録手段の第2の保留領域に高確時の大当りカウンタが記録された時点で遊技時間延長処理が行われなくなるので、特別図柄遊技の映像が遊技時間延長処理の実行時に比べて短い所要時間で表示される確率が高まる。このため、第2の保留領域に記録されている大当りカウンタが迅速に処理されるので、第2の保留領域に記録されている高確時の大当りカウンタに応じた処理が先延ばしされることがなくなる。
パチンコホールの台島には、図1に示すように、外枠1が設置されている。この外枠1は前面および後面のそれぞれが開口する四角筒状をなすものであり、外枠1には外枠1の前方に位置して内枠2が装着されている。この内枠2には横長な長方形状の上皿板3が装着されており、上皿板3には上皿4が固定されている。この上皿4は賞品として払出される遊技球を受けるものであり、上面が開口する容器状をなしている。内枠2には上皿板3の下方に位置して横長な長方形状の下皿板5が装着されており、下皿板5には下皿6が固定されている。この下皿6は上皿4内から溢れた遊技球を受けるものであり、上面が開口する容器状をなしている。
下皿板5の右端部には、図1に示すように、ハンドル台7が固定されており、ハンドル台7には発射ハンドル8が装着されている。この発射ハンドル8は遊技者が前方から手指で操作するものであり、前後方向へ指向する軸を中心に回動可能にされている。内枠2には上皿4の後方に位置して発射ソレノイドが固定されており、発射ソレノイドの出力軸には打球槌9が連結されている。この発射ソレノイドは打球槌9の駆動源に相当するものであり、発射ハンドル8が回動操作されたときには発射ソレノイドに駆動電源が与えられ、打球槌9が駆動することに基づいて上皿4内の遊技球を上皿4内から弾き出す。
内枠2には、図1に示すように、上皿板3の上方に位置して前枠10が装着されている。この前枠10は内枠2の前方に配置されたものであり、前枠10には円形状をなす透明なガラス窓11が固定されている。この前枠10の左上隅部および右上隅部のそれぞれにはスピーカカバー12が固定されている。これら両スピーカカバー12のそれぞれは網状をなすものであり、両スピーカカバー12のそれぞれの後方にはスピーカ13が配置されている。これら両スピーカ13のそれぞれは前枠10に固定されたものであり、両スピーカ13のそれぞれが再生する効果音は前方のスピーカカバー12を通して放出される。前枠10には両スピーカカバー12のそれぞれの下方に位置して2個のランプカバー14が固定されている。これら合計4個のランプカバー14のそれぞれは有色透明なものであり、4個のランプカバー14のそれぞれの後方には複数の電飾LED15(図3参照)が配置されている。これら複数の電飾LED15のそれぞれは前枠10に固定されたものであり、4個のランプカバー14のそれぞれは後方の電飾LED15が点灯することに基づいて照明される。
内枠2には、図2に示すように、垂直な板状の遊技盤16が装着されている。この遊技盤16は前枠10の後方に配置されたものであり、前枠10のガラス窓11は遊技盤16を前方から視覚的に認識可能に覆っている。この遊技盤16には外レール17と内レール18と球止めゴム19のそれぞれが固定されている。これら外レール17〜球止めゴム19のそれぞれは遊技盤16の前方に配置されたものであり、外レール17および内レール18のそれぞれは円弧状の金属板から構成され、球止めゴム19は外レール17および内レール18相互間の隙間を塞ぐゴムから構成されている。
遊技盤16には、図2に示すように、発射通路20および遊技領域21のそれぞれが形成されている。発射通路20は外レール17および内レール18相互間に位置する円弧状の隙間を称するものであり、遊技領域21は外レール17と内レール18と球止めゴム19で囲まれた領域のうち発射通路20を除く残りの円形状の領域を称するものであり、打球槌9が弾いた遊技球は発射通路20を通して遊技領域21内に放出される。この遊技領域21内には複数の障害釘22が固定されており、発射通路20から遊技領域21内に放出された遊技球は障害釘22に当りながら遊技領域21内を落下する。この遊技領域21は遊技球が転動することが可能な転動領域に相当するものであり、前方からガラス窓11を通して視覚的に認識可能にされている。
遊技盤16には、図2に示すように、遊技領域21内に位置して普通図柄始動口23が固定されている。この普通図柄始動口23は遊技領域21内を転動する遊技球が通過することが可能なものであり、上面および下面のそれぞれが開口するコ字枠状をなしている。この普通図柄始動口23内には普通図柄始動口センサ24(図3参照)が固定されている。この普通図柄始動口センサ24は検出領域内に金属物が進入することに基づいて発振状態が変化する近接スイッチからなるものであり、遊技球が普通図柄始動口23内を通過したときには普通図柄始動口センサ24の発振状態が変化することに基づいて普通図柄始動口センサ24から普通図柄始動信号が出力される。遊技盤16には、図2に示すように、遊技領域21内に位置して上特別図柄始動口25が固定されている。この上特別図柄始動口25は遊技領域21内を転動する遊技球が入賞することが可能なものであり、上面が開口するポケット状をなしている。この上特別図柄始動口25内には近接スイッチからなる上特別図柄始動口センサ26(図3参照)が固定されており、遊技球が上特別図柄始動口25内に入賞したときには上特別図柄始動口センサ26から特別図柄始動信号1が出力される。
遊技盤16には、図2に示すように、遊技領域21内に位置して下特別図柄始動口27が固定されている。この下特別図柄始動口27は遊技領域21内を転動する遊技球が入賞することが可能なものであり、上面が開口するポケット状をなしている。この下特別図柄始動口27内には近接スイッチからなる下特別図柄始動口センサ28(図3参照)が固定されており、遊技球が下特別図柄始動口27内に入賞したときには下特別図柄始動口センサ28から特別図柄始動信号2が出力される。この下特別図柄始動口27には、図2に示すように、2枚の羽根板29が装着されている。これら両羽根板29のそれぞれは垂直な閉鎖状態(実線参照)および水平な開放状態(二点鎖線参照)相互間で前後方向へ指向する軸30を中心に回動可能にされたものであり、両羽根板29のそれぞれの開放状態では遊技領域21内を転動する遊技球が両羽根板29のそれぞれに乗って下特別図柄始動口27内に入賞することが許容される。
下特別図柄始動口27は、図2に示すように、上特別図柄始動口25の下方に配置されたものである。この上特別図柄始動口25は両羽根板29のそれぞれの閉鎖状態で両羽根板29相互間の隙間を上方から塞ぐものであり、両羽根板29のそれぞれの閉鎖状態で遊技領域21内を転動する遊技球が両羽根板29相互間の隙間を通って下特別図柄始動口27内に入賞することを禁止する。即ち、下特別図柄始動口27は両羽根板29のそれぞれの開放状態で遊技球が入賞することが可能な開放状態になるものであり、両羽根板29のそれぞれの閉鎖状態では遊技球が入賞することが不能な閉鎖状態になる。これら両羽根板29のそれぞれは共通の始動口ソレノイド31(図3参照)の出力軸に連結されている。この始動口ソレノイド31は電気的なオフ状態で両羽根板29のそれぞれを閉鎖状態に操作するものであり、両羽根板29のそれぞれは始動口ソレノイド31の電気的なオン状態で開放状態に操作される。
遊技盤16には、図2に示すように、遊技領域21内に位置して表示台枠32が固定されており、表示台枠32には普通図柄表示器33が固定されている。この普通図柄表示器33はドットマトリクス形のLED表示器から構成されたものであり、遊技球が普通図柄始動口23内を通過したときには普通図柄表示器33に普通図柄遊技の映像が表示される。この普通図柄遊技の映像は普通図柄「○」および普通図柄「×」を交互に表示するものであり、普通図柄「○」を当り図柄と称し、普通図柄「×」を外れ図柄と称する。この普通図柄遊技で普通図柄表示器33に当り図柄「○」が停止表示されたときには当り遊技が開始される。この当り遊技は両羽根板29のそれぞれを水平な開放状態に操作することに基づいて下特別図柄始動口27を開放し、下特別図柄始動口27内に遊技球が入賞することを許容するものであり、普通図柄遊技で普通図柄表示器33に外れ図柄「×」が停止表示されたときには当り遊技が開始されない。下特別図柄始動口27には、図2に示すように、保留表示器34が固定されている。この保留表示器34は4個の保留LED35の集合体を称するものであり、遊技球が普通図柄始動口23内を通過したときには普通図柄遊技の保留回数が加算され、保留回数の加算結果に応じた個数の保留LED35が点灯することに基づいて遊技者に普通図柄遊技の保留回数が報知される。
遊技盤16には、図2に示すように、遊技領域21内に位置して特別入賞口36が固定されている。この特別入賞口36は前面が開口する横長な箱状をなすものであり、左右方向の幅寸法が普通図柄始動口23と上特別図柄始動口25と下特別図柄始動口27のそれぞれに比べて大きく設定されている。この特別入賞口36には扉37が左右方向へ延びる水平な軸38を中心に回動可能に装着されている。この扉37は入賞口ソレノイド39(図3参照)の出力軸に連結されており、入賞口ソレノイド39の電気的なオフ状態で垂直な閉鎖状態になることに基づいて特別入賞口36の前面を遊技球が入賞不能に閉鎖する。この扉37は入賞口ソレノイド39の電気的なオン状態で前方へ水平に倒れた開放状態に回動するものであり、扉37の開放状態では遊技領域21内を転動する遊技球が扉37に乗って特別入賞口36内に入賞することが許容される。この特別入賞口36内にはカウントセンサ40(図3参照)が固定されている。このカウントセンサ40は近接スイッチからなるものであり、遊技球が特別入賞口36内に入賞することに基づいてカウント信号を出力する。
表示台枠32には、図2に示すように、上特別図柄表示器41が固定されている。この上特別図柄表示器41はドットマトリクス形のLED表示器から構成されたものであり、遊技球が上特別図柄始動口25内に入賞したときには上特別図柄表示器41に特別図柄遊技1の映像が表示される。この特別図柄遊技1の映像は特別図柄を変動状態および変動停止状態で順に表示するものである。この特別図柄の変動表示は特別図柄を予め決められた順序「1」→「2」→「3」→「4」→「5」→「1」・・・で循環的に変化させるものであり、特別図柄の停止表示は特別図柄の変動表示を「1」「2」「3」「4」「5」のいずれかで停止するものであり、特別図柄「1」を外れ図柄と称し、特別図柄「2」を2R通常大当り図柄と称し、特別図柄「3」を2R確変大当り図柄と称し、特別図柄「4」を15R通常大当り図柄と称し、特別図柄「5」を15R確変大当り図柄と称する。
表示台枠32には、図2に示すように、下特別図柄表示器42が固定されている。この下特別図柄表示器42はドットマトリクス形のLED表示器から構成されたものであり、遊技球が下特別図柄始動口27内に入賞したときには下特別図柄表示器42に特別図柄遊技2の映像が表示される。この特別図柄遊技2の映像は特別図柄遊技1の映像と同様に特別図柄を予め決められた順序「1」→「2」→「3」→「4」→「5」→「1」・・・で循環的に変化させるものであり、特別図柄は特別図柄遊技1の映像と同様に「1」「2」「3」「4」「5」のいずれかで停止表示される。
特別図柄遊技1または特別図柄遊技2で2R通常大当り図柄「2」と2R確変大当り図柄「3」と15R通常大当り図柄「4」と15R確変大当り図柄「5」のいずれかが停止表示された場合には大当りラウンドが開始される。この大当りラウンドは特別入賞口36を開放し、特別入賞口36内に遊技球が入賞することを許容する遊技者有利の状態を発生させるものであり、特別入賞口36は上限個数(10個)の遊技球が入賞する個数条件および開放時間が上限時間(30sec)に到達する時間条件のいずれかが満足されるまで開放状態に保持される。この大当りラウンドは特別図柄遊技1で2R通常大当り図柄「2」が停止表示された場合および2R確変大当り図柄「3」が停止表示された場合のそれぞれには一定の少数回(2回)だけ繰返され、特別図柄遊技2で2R通常大当り図柄「2」が停止表示された場合および2R確変大当り図柄「3」が停止表示された場合のそれぞれには一定の少数回(2回)だけ繰返され、特別図柄遊技1で15R通常大当り図柄「4」が停止表示された場合および15R確変大当り図柄「5」が停止表示された場合のそれぞれには一定の多数回(15回)だけ繰返され、特別図柄遊技2で15R通常大当り図柄「4」が停止表示された場合および15R確変大当り図柄「5」が停止表示された場合のそれぞれには一定の多数回(15回)だけ繰返されるものであり、大当りラウンドの少数回および多数回のそれぞれの繰返しを大当り遊技と称する。
特別図柄遊技1で2R確変大当り図柄「3」が停止表示された場合および15R確変大当り図柄「5」が停止表示された場合のそれぞれには大当り遊技が終了した時点で確率変動モードが有効化され、特別図柄遊技2で2R確変大当り図柄「3」が停止表示された場合および15R確変大当り図柄「5」が停止表示された場合のそれぞれにも大当り遊技が終了した時点で確率変動モードが有効化される。この確率変動モードの有効状態では特別図柄遊技1で2R通常大当り図柄「2」と2R確変大当り図柄「3」と15R通常大当り図柄「4」と15R確変大当り図柄「5」のいずれかが停止表示される大当り確率が確率変動モードの無効状態に比べて高くなり、特別図柄遊技2で2R通常大当り図柄「2」と2R確変大当り図柄「3」と15R通常大当り図柄「4」と15R確変大当り図柄「5」のいずれかが停止表示される大当り確率も確率変動モードの無効状態に比べて高くなる。この確率変動モードの有効状態では普通図柄表示器33に当り図柄「○」が停止表示される確率が確率変動モードの無効状態に比べて高くなり、当り遊技が行われる当り確率も確率変動モードの無効状態に比べて高くなる。この確率変動モードは特別図柄遊技1で2R通常大当り図柄「2」が停止表示された場合および15R通常大当り図柄「4」が停止表示された場合のそれぞれに大当り遊技が終了した時点で無効化されるものであり、特別図柄遊技2で2R通常大当り図柄「2」が停止表示された場合および15R通常大当り図柄「4」が停止表示された場合のそれぞれにも大当り遊技が終了した時点で無効化される。
確率変動モードの有効状態では時間短縮モードが有効化される。この時間短縮モードは特別図柄遊技1の所要時間および特別図柄遊技2の所要時間のそれぞれを時間短縮モードの無効状態に比べて短縮するモードであり、時間短縮モードの有効状態では普通図柄遊技の所要時間も時間短縮モードの無効状態に比べて短縮される。この時間短縮モードは確率変動モードが有効状態から無効状態になることに連動して有効状態から無効状態になるものであり、確率変動モードの有効状態では下特別図柄始動口27が確率変動モードの無効状態に比べて短い時間間隔で開放されることに基づいて遊技球が確率変動モードの無効状態に比べて下特別図柄始動口27内に高頻度で入賞する。この頻度とは単位時間当りの遊技球の入賞個数を称している。
表示台枠32には、図2に示すように、カラー液晶表示器からなる装飾図柄表示器43が固定されている。この装飾図柄表示器43の表示領域内には保留領域44が設定されており、遊技球が上特別図柄始動口25内に入賞したときには特別図柄遊技1の保留回数が加算され、遊技球が下特別図柄始動口27内に入賞したときには特別図柄遊技2の保留回数が加算され、いずれの場合にも保留領域44内に保留回数の加算結果が表示される。これら特別図柄遊技1の保留回数の加算結果および特別図柄遊技2の保留回数の加算結果のそれぞれは共通の保留絵柄45の個数として表示されるものであり、遊技者は保留領域44内の保留絵柄45の表示個数から特別図柄遊技1および特別図柄遊技2の合計の保留回数を認識することができる。
装飾図柄表示器43は装飾図柄遊技の映像が表示されるものである。この装飾図柄遊技の映像の表示中には両スピーカ13のそれぞれから装飾図柄表示器43の映像に応じた内容の音声が出力され、複数の電飾LED15のそれぞれが装飾図柄表示器43の映像に応じた内容で発光し、装飾図柄遊技の映像が音および光の双方によって演出される。この装飾図柄遊技では、図4に示すように、装飾図柄表示器43の表示領域内に左変動領域Lと中変動領域Cと右変動領域Rが横一列に設定され、左変動領域L内〜右変動領域R内のそれぞれに図柄要素が変動状態および変動停止状態で順に表示される。図5の(a)は装飾図柄遊技で左変動領域L内に表示される左列の図柄要素の種類を示すものであり、図5の(b)は装飾図柄遊技で中変動領域C内に表示される中列の図柄要素の種類を示すものであり、図5の(c)は装飾図柄遊技で右変動領域R内に表示される右列の図柄要素の種類を示すものであり、左列の図柄要素〜右列の図柄要素のそれぞれには「1」「2」「3」「4」「5」「6」「7」「8」の8種類が共通に設定されている。
左列の図柄要素〜右列の図柄要素のそれぞれの変動表示は図柄要素を予め決められた順序「1」→「2」→「3」→「4」→「5」→「6」→「7」→「8」→「1」・・・で循環的に変化させることで行われるものであり、左列の図柄要素は左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素うちで1番目に「1」〜「8」のいずれかで変動停止し、右列の図柄要素は左列の図柄要素〜右列の図柄要素うちで2番目に「1」〜「8」のいずれかで変動停止し、中列の図柄要素は左列の図柄要素〜右列の図柄要素うちで3番目に「1」〜「8」のいずれかで変動停止する。この装飾図柄遊技の映像は特別図柄遊技1の映像および特別図柄遊技2の映像のいずれかが表示開始されることに時間的に同期して表示開始されるものであり、上特別図柄表示器41に特別図柄が変動表示されるときには左列の図柄要素〜右列の図柄要素のそれぞれの変動表示が上特別図柄表示器41の特別図柄の変動開始に時間的に同期して始まり、下特別図柄表示器42に特別図柄が変動表示されるときには左列の図柄要素〜右列の図柄要素のそれぞれの変動表示が下特別図柄表示器42の特別図柄の変動開始に時間的に同期して始まる。
左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素の3者は装飾図柄を構成するものであり、装飾図柄の組合せには大当りの組合せと外れリーチの組合せと完全外れの組合せの3種類が設定されている。大当りの組合せは、図4の(b)に示すように、左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素が相互に同一な組合せを称するものであり、大当りの組合せには「111」「222」「333」「444」「555」「666」「777」「888」の8種類が設定されている。外れリーチの組合せは、図4の(c)に示すように、左列の図柄要素および右列の図柄要素が相互に同一で中列の図柄要素が左列の図柄要素および右列の図柄要素のそれぞれに対して異なる組合せを称するものであり、完全外れの組合せは、図4の(d)に示すように、左列の図柄要素および右列の図柄要素が相互に異なる組合せを称する。
装飾図柄は特別図柄遊技1で外れ図柄「1」が停止表示される場合には完全外れの組合せおよび外れリーチの組合せのいずれかになるものであり、特別図柄遊技2で外れ図柄「1」が停止表示される場合にも完全外れの組合せおよび外れリーチの組合せのいずれかになる。この装飾図柄は特別図柄遊技1で2R通常大当り図柄「2」が停止表示される場合と2R確変大当り図柄「3」が停止表示される場合と15R通常大当り図柄「4」が停止表示される場合と15R確変大当り図柄「5」が停止表示される場合のそれぞれには大当りの組合せになるものであり、特別図柄遊技2で2R通常大当り図柄「2」が停止表示される場合と2R確変大当り図柄「3」が停止表示される場合と15R通常大当り図柄「4」が停止表示される場合と15R確変大当り図柄「5」が停止表示される場合のそれぞれにも大当りの組合せになる。
装飾図柄表示器43の表示領域内には、図2に示すように、遊技モード領域46が設定されている。この遊技モード領域46は装飾図柄表示器43に表示されている装飾図柄遊技の映像が特別図柄遊技1の映像および特別図柄遊技2の映像のいずれに連動しているかを遊技者に報知するものであり、装飾図柄遊技の映像が特別図柄遊技1の映像に連動して表示されている場合には遊技モード領域46内に「1」の遊技モード絵柄47が表示され、装飾図柄遊技の映像が特別図柄遊技2の映像に連動して表示されている場合には遊技モード領域46内に「2」の遊技モード絵柄47が表示される。
装飾図柄遊技では装飾図柄表示器43に予告演出の映像が表示される。この予告演出の映像は次回を含む以後の装飾図柄遊技で装飾図柄が大当りの組合せとなることを今回の装飾図柄遊技で遊技者に報知するものである。この予告演出の映像は、図6に示すように、左列の図柄要素の前方に「次回チャンス」の予告絵柄48を重ねて表示するものであり、今回の装飾図柄遊技で最終の中列の図柄要素が変動停止することに同期して表示され、次回の装飾図柄遊技で左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素のそれぞれが変動開始することに同期して消去される。
大当り遊技では装飾図柄表示器43に大当り遊技の映像が表示される。この大当り遊技の映像は現在の大当りラウンドが何回目であるかを遊技者に報知するものであり、2回目の大当りラウンドでは大当り遊技の映像として確変抽選演出の映像が表示される。この確変抽選演出の映像は、図7に示すように、カードの絵柄49が裏向きの状態から表向きの状態にひっくり返る内容のものであり、表向きのカードの絵柄49には「ヤッタネ確変」の確変報知絵柄50および「残念またね」の非確変報知絵柄51のいずれかが添付される。この確変抽選演出の映像は確率変動モードの設定結果を遊技者に報知するものであり、直前の特別図柄遊技1で2R確変大当り図柄「3」が停止表示された場合および15R確変大当り図柄「5」が停止表示された場合のそれぞれには表向きのカードの絵柄49に「ヤッタネ確変」の確変報知絵柄50が添付され、直前の特別図柄遊技2で2R確変大当り図柄「3」が停止表示された場合および15R確変大当り図柄「5」が停止表示された場合のそれぞれには表向きのカードの絵柄49に「ヤッタネ確変」の確変報知絵柄50が添付され、直前の特別図柄遊技1で2R通常大当り図柄「2」が停止表示された場合および15R通常大当り図柄「4」が停止表示された場合のそれぞれには表向きのカードの絵柄49に「残念またね」の非確変報知絵柄51が添付され、直前の特別図柄遊技2で2R通常大当り図柄「2」が停止表示された場合および15R通常大当り図柄「4」が停止表示された場合のそれぞれには表向きのカードの絵柄49に「残念またね」の非確変報知絵柄51が添付される。
図3のメイン制御回路60は普通図柄遊技の遊技内容と特別図柄遊技1の遊技内容と特別図柄遊技2の遊技内容と当り遊技の遊技内容と大当り遊技の遊技内容のそれぞれを制御するものであり、CPU61とROM62とRAM63を有している。このメイン制御回路60のROM62には制御プログラムおよび制御データのそれぞれが予め記録されており、CPU61はRAM63をワークエリアとしてROM62の制御プログラムおよびROM62の制御データのそれぞれに基づいて処理動作を実行する。センサ回路64は普通図柄始動口センサ24から出力される普通図柄始動信号と上特別図柄始動口センサ26から出力される特別図柄始動信号1と下特別図柄始動口センサ28から出力される特別図柄始動信号2とカウントセンサ40から出力されるカウント信号のそれぞれをメイン制御回路60に送信するものであり、メイン制御回路60はセンサ回路64を介して特別図柄始動信号1を検出することに基づいて制御コマンドおよび賞球コマンドのそれぞれを設定し、センサ回路64を介して特別図柄始動信号2を検出することに基づいて制御コマンドおよび賞球コマンドのそれぞれを設定し、センサ回路64を介してカウント信号を検出することに基づいて賞球コマンドを設定する。
図3のソレノイド回路65は始動口ソレノイド31を電気的にオンオフするものであり、メイン制御回路60はソレノイド回路65を駆動制御することに基づいて下特別図柄始動口27を開閉操作する。LED回路66は普通図柄表示器33の複数のLEDのそれぞれを電気的にオンオフするものであり、メイン制御回路60はLED回路66を駆動制御することに基づいて普通図柄表示器33に普通図柄遊技の映像を表示する。LED回路67は保留表示器34の4個の保留LED35のそれぞれを電気的にオンオフするものであり、メイン制御回路60はLED回路67を駆動制御することに基づいて普通図柄遊技の保留回数を表示する。ソレノイド回路68は入賞口ソレノイド39を電気的にオンオフするものであり、メイン制御回路60はソレノイド回路68を駆動制御することに基づいて特別入賞口36を開閉操作する。LED回路69は上特別図柄表示器41の複数のLEDのそれぞれを電気的にオンオフするものであり、メイン制御回路60はLED回路69を駆動制御することに基づいて上特別図柄表示器41に特別図柄遊技1の映像を表示する。LED回路70は下特別図柄表示器42の複数のLEDのそれぞれを電気的にオンオフするものであり、メイン制御回路60はLED回路70を駆動制御することに基づいて下特別図柄表示器42に特別図柄遊技2の映像を表示する。
図3の払出制御回路80は遊技球を上皿4内に賞品として払出す払出動作を制御するものであり、CPUとROMとRAMを有している。この払出制御回路80のROMには制御プログラムおよび制御データのそれぞれが予め記録されており、CPUはRAMをワークエリアとしてROMの制御プログラムおよびROMの制御データのそれぞれに基づいて払出動作を実行する。この払出制御回路80はメイン制御回路60から賞球コマンドの設定結果が送信されるものであり、賞球コマンドの設定結果を受信することに基づいて駆動信号を設定する。モータ回路81は払出制御回路80から駆動信号の設定結果が与えられるものであり、払出制御回路80から駆動信号の設定結果が与えられることに基づいて払出モータ82を駆動する。この払出モータ82は遊技球を上皿4内に賞品として払出す賞球払出装置の駆動源に相当するものであり、上皿4内には払出モータ82が駆動することに基づいて賞球コマンドに応じた設定個数の遊技球が賞品として払出される。
図3の演出制御回路90はメイン制御回路60から制御コマンドの設定結果が送信されるものであり、CPU91とROM92とRAM93を有している。この演出制御回路90のROM92には制御プログラムおよび制御データのそれぞれが予め記録されており、CPU91は制御コマンドの設定結果を受信したときにはRAM93をワークエリアとしてROM92の制御プログラムおよびROM92の制御データのそれぞれに基づいて演出制御コマンドを設定する。
図3の表示制御回路100は演出制御回路90から演出制御コマンドの設定結果が送信されるものである。この表示制御回路100は演出制御コマンドの設定結果を受信することに基づいて装飾図柄表示器43に演出制御コマンドの受信結果に応じた装飾図柄遊技の映像を表示するものであり、VDPとVROMとVRAMを有している。VROMは保留絵柄45を表示するための画像データと遊技モード絵柄47を表示するための画像データと図柄要素「1」〜「8」のそれぞれを表示するための画像データと予告絵柄48を表示するための画像データとカードの絵柄49を表示するための画像データと確変報知絵柄50を表示するための画像データと非確変報知絵柄51を表示するための画像データと装飾図柄遊技の背景映像を表示するためのビデオデータと大当り遊技の映像を表示するためのビデオデータが予め記録されたものであり、VDPはVROMから検出した画像データおよびビデオデータのそれぞれをVRAMに展開し、装飾図柄表示器43にR・G・Bの各信号を出力することに基づいて映像をカラーで表示する。
図3の音制御回路110は演出制御回路90から演出制御コマンドの設定結果が送信されるものである。この音制御回路110は演出制御コマンドの設定結果を受信することに基づいて両スピーカ13のそれぞれから演出制御コマンドの受信結果に応じた効果音を出力するための音信号を設定するものであり、両スピーカ13のそれぞれを音信号の設定結果に基づいて駆動する。電飾制御回路120は演出制御回路90から演出制御コマンドの設定結果が送信されるものである。この電飾制御回路120は演出制御コマンドの設定結果を受信することに基づいて複数の電飾LED15のそれぞれを演出制御コマンドの受信結果に応じて点滅するための電飾信号を設定するものであり、複数の電飾LED15のそれぞれを電飾信号の設定結果に基づいて駆動する。
図8はメイン制御回路60から演出制御回路90に送信される制御コマンドの一覧を示すものであり、制御コマンドには変動開始コマンドと変動停止コマンドと図柄情報コマンド1と図柄情報コマンド2と保留コマンド1と保留コマンド2と大当りラウンドコマンドと連続予告コマンド1と連続予告コマンド2が設定されている。変動開始コマンドの1バイト目「80(h)」は特別図柄遊技1および特別図柄遊技2のいずれかを開始することを演出制御回路90に通知するMODEデータに相当するものであり、変動開始コマンドの2バイト目「XX(h)」は特別図柄遊技1および特別図柄遊技2のいずれかを開始してから停止するまでの所要時間を演出制御回路90に通知するEXTデータに相当する。これら特別図柄遊技1および特別図柄遊技2のそれぞれの所要時間は特別図柄遊技時間に相当するものであり、演出制御回路90は変動開始コマンドのEXTデータ「XX(h)」に基づいて装飾図柄遊技の映像と音と光のそれぞれの演出内容を設定する。変動停止コマンド「8100(h)」は特別図柄遊技1および特別図柄遊技2のいずれかが終了することを演出制御回路90に通知するものであり、演出制御回路90は変動停止コマンド「8100(h)」を受信することに基づいて今回の装飾図柄遊技を終える。
図柄情報コマンド1の1バイト目「91(h)」は特別図柄遊技1で停止表示する特別図柄の種類を送信することを演出制御回路90に通知するMODEデータに相当するものであり、図柄情報コマンド1の2バイト目「XX(h)」は特別図柄遊技1で停止表示する特別図柄の種類を演出制御回路90に通知するEXTデータに相当する。図柄情報コマンド2の1バイト目「92(h)」は特別図柄遊技2で停止表示する特別図柄の種類を送信することを演出制御回路90に通知するMODEデータに相当するものであり、図柄情報コマンド2の2バイト目「XX(h)」は特別図柄遊技2で停止表示する特別図柄の種類を演出制御回路90に通知するEXTデータに相当する。
保留コマンド1の1バイト目「A1(h)」は特別図柄遊技1を保留したことを演出制御回路90に通知するMODEデータに相当するものであり、保留コマンド1の2バイト目「XX(h)」は特別図柄遊技1の保留回数を演出制御回路90に通知するEXTデータに相当する。保留コマンド2の1バイト目「A2(h)」は特別図柄遊技2を保留したことを演出制御回路90に通知するMODEデータに相当するものであり、保留コマンド2の2バイト目「XX(h)」は特別図柄遊技2の保留回数を演出制御回路90に通知するEXTデータに相当する。
大当りラウンドコマンドの1バイト目「B0(h)」は大当りラウンドを開始することを演出制御回路90に通知するMODEデータに相当するものであり、大当りラウンドコマンドの2バイト目「XX(h)」は今回が何回目の大当りラウンドであるかを演出制御回路90に通知するEXTデータに相当する。連続予告コマンド1「C100(h)」は特別図柄遊技1の保留データに大当りとなるものが存在する場合に演出制御回路90に送信されるものであり、演出制御回路90は連続予告コマンド1を受信することに基づいて予告演出の映像を表示することを予め決められた高確率で判定する。連続予告コマンド2「C200(h)」は特別図柄遊技2の保留データに大当りとなるものが存在する場合に演出制御回路90に送信されるものであり、演出制御回路90は連続予告コマンド2を受信することに基づいて予告演出の映像を表示することを予め決められた高確率で判定する。
図9はメイン制御回路60が更新するランダムカウンタの一覧を示している。ランダムカウンタMR1は特別入賞口36を開放する大当りであるか否かを判定するために使用されるものであり、下限値「0」〜上限値「100」の範囲内で更新される。ランダムカウンタMR2は変動開始コマンドを選択するために使用されるものであり、下限値「0」〜上限値「1000」の範囲内で更新される。ランダムカウンタMR3は確率変動モードを有効化する確変大当りであるか否かを判定するために使用されるものであり、下限値「0」〜上限値「62」の範囲内で更新される。ランダムカウンタMR4は大当り遊技での特別入賞口36の開放回数を2回および15回のいずれに設定するかを判定するために使用されるものであり、下限値「0」〜上限値「52」の範囲内で更新される。ランダムカウンタMR5は下特別図柄始動口27を開放する当りであるか否かを判定するために使用されるものであり、下限値「0」〜上限値「32」の範囲内で更新される。
メイン制御回路60のROM62には、図10に示すように、通常時の大当り判定テーブルおよび確変時の大当り判定テーブルのそれぞれが予め記録されている。通常時の大当り判定テーブルは確率変動モードの無効時に大当りであるか否かをランダムカウンタMR1の更新結果に基づいて判定するための制御データであり、特別図柄遊技1および特別図柄遊技2のそれぞれで共通に使用される。この通常時の大当り判定テーブルにはランダムカウンタMR1「7」に対して大当りの判定結果が割付けられ、ランダムカウンタMR1「7」を除く残りのそれぞれの数値に対して外れの判定結果が割付けられている。即ち、確率変動モードの無効時には特別図柄遊技1および特別図柄遊技2のそれぞれで大当りであることが一定の通常確率「1/101」で判定される。
確変時の大当り判定テーブルは確率変動モードの有効時に大当りであるか否かをランダムカウンタMR1の更新結果に基づいて判定するための制御データであり、特別図柄遊技1および特別図柄遊技2のそれぞれで共通に使用される。この確変時の大当り判定テーブルにはランダムカウンタMR1「7」「17」「27」「37」「47」「57」「67」「77」「87」「97」の10個のそれぞれの数値に対して大当りの判定結果が割付けられ、ランダムカウンタMR1「7」〜「97」の10個の数値を除く残りのそれぞれの数値に対して外れの判定結果が割付けられている。即ち、確率変動モードの有効時には特別図柄遊技1および特別図柄遊技2のそれぞれで大当りであることが確率変動モードの無効時に比べて高い一定の高確率「10/101」で判定される。
メイン制御回路60のROM62には、図11に示すように、確変判定テーブルが予め記録されている。この確変判定テーブルは大当りであることが判定された場合に確率変動モードを有効化するか無効化するかをランダムカウンタMR3の更新結果に基づいて判定するための制御データであり、特別図柄遊技1および特別図柄遊技2のそれぞれで共通に使用される。この確変判定テーブルにはランダムカウンタMR3「0」〜「24」のそれぞれに対して確率変動モードを無効化する判定結果が割付けられ、ランダムカウンタMR3「25」〜「62」のそれぞれに対して確率変動モードを有効化する判定結果が割付けられている。即ち、確率変動モードは特別図柄遊技1および特別図柄遊技2のそれぞれで大当りが判定されたことを条件に「38/63」の確率で有効化され、「25/63」の確率で無効化される。
メイン制御回路60のROM62には、図12に示すように、特別図柄遊技1用の大当りラウンド判定テーブルおよび特別図柄遊技2用の大当りラウンド判定テーブルのそれぞれが予め記録されている。特別図柄遊技1用の大当りラウンド判定テーブルは特別図柄遊技1で大当りであると判定された場合に大当りラウンド数を2回および15回のいずれに設定するかをランダムカウンタMR4の更新結果に基づいて判定するための制御データであり、特別図柄遊技1用の大当りラウンド判定テーブルにはランダムカウンタMR4「0」〜「7」のそれぞれに対して15回の判定結果が割付けられ、ランダムカウンタMR3「8」〜「52」のそれぞれに対して2回の判定結果が割付けられている。即ち、特別図柄遊技1では大当りであると判定された場合に「8/53」の確率で大当りラウンド数が15回に設定され、「45/53」の確率で大当りラウンド数が2回に設定される。
特別図柄遊技2用の大当りラウンド判定テーブルは特別図柄遊技2で大当りであると判定された場合に大当りラウンド数を2回および15回のいずれに設定するかをランダムカウンタMR4の更新結果に基づいて判定するための制御データであり、特別図柄遊技2用の大当りラウンド判定テーブルにはランダムカウンタMR4「0」〜「47」のそれぞれに対して15回の判定結果が割付けられ、ランダムカウンタMR3「48」〜「52」のそれぞれに対して2回の判定結果が割付けられている。即ち、特別図柄遊技2は大当りであると判定された場合に「48/53」の確率で大当りラウンド数を15回に設定し、「5/53」の確率で大当りラウンド数を2回に設定するものであり、遊技者に払出される遊技球の個数の点で特別図柄遊技1に比べて有利に設定されている。
メイン制御回路60のROM62には、図13に示すように、通常時の当り判定テーブルおよび確変時の当り判定テーブルのそれぞれが予め記録されている。通常時の当り判定テーブルは確率変動モードの無効時に当りであるか否かをランダムカウンタMR5の更新結果に基づいて判定するための制御データであり、通常時の当り判定テーブルにはランダムカウンタMR5「7」に対して当りの判定結果が割付けられ、ランダムカウンタMR5「7」を除く残りのそれぞれの数値に対して外れの判定結果が割付けられている。即ち、確率変動モードの無効時には当りであることが一定の通常確率「1/33」で判定される。確変時の当り判定テーブルは確率変動モードの有効時に当りであるか否かをランダムカウンタMR5の更新結果に基づいて判定するための制御データであり、確変時の当り判定テーブルにはランダムカウンタMR5「0〜31」の32個のそれぞれの数値に対して当りの判定結果が割付けられ、ランダムカウンタMR1「32」の1個の数値に対して外れの判定結果が割付けられている。即ち、確率変動モードの有効時には当りであることが確率変動モードの無効時に比べて高い一定の高確率「32/33」で判定される。
メイン制御回路60のROM62には、図14に示すように、通常時の変動開始コマンドテーブルが予め記録されている。この通常時の変動開始コマンドテーブルは変動開始コマンド#01〜#08のそれぞれにランダムカウンタMR2を割付けたものであり、確率変動モードが無効化された通常時に特別図柄遊技1および特別図柄遊技2のそれぞれで外れであると判定された場合には通常時の変動開始コマンドテーブルの変動開始コマンド#01〜#04のうちからランダムカウンタMR2の更新結果に応じたものが選択され、確率変動モードが無効化された通常時に特別図柄遊技1および特別図柄遊技2のそれぞれで大当りであると判定された場合には通常時の変動開始コマンドテーブルの変動開始コマンド#05〜#08のうちからランダムカウンタMR2の更新結果に応じたものが選択される。即ち、変動開始コマンド#01〜#04のそれぞれは外れ用であり、変動開始コマンド#05〜#08のそれぞれは大当り用である。
メイン制御回路60のROM62には、図15に示すように、確変時の変動開始コマンドテーブル1および確変時の変動開始コマンドテーブル2のそれぞれが予め記録されている。確変時の変動開始コマンドテーブル1は確率変動モードが有効化された確変時に特別図柄遊技1用の保留データに通常時の大当りが存在しない場合に使用されるものであり、通常時の大当りとは確率変動モードが無効化された状態での大当りを称する。この確変時の変動開始コマンドテーブル1は変動開始コマンド#01〜#08のそれぞれにランダムカウンタMR2を割付けたものであり、確変時に特別図柄遊技1用の保留データに通常時の大当りが存在しない場合には変動開始コマンドの選択処理が確変時の変動開始コマンドテーブル1を使用して行われる。確変時の変動開始コマンドテーブル2は確率変動モードが有効化された確変時に特別図柄遊技1用の保留データに通常時の大当りが存在する場合に使用されるものである。この確変時の変動開始コマンドテーブル2は変動開始コマンド#01〜#08のそれぞれにランダムカウンタMR2を割付けたものであり、確変時に特別図柄遊技1用の保留データに通常時の大当りが存在する場合には変動開始コマンドの選択処理が確変時の変動開始コマンドテーブル2を使用して行われる。この変動開始コマンドテーブル2は外れ用の変動開始コマンド#01〜#04のそれぞれの選択確率が変動開始コマンドテーブル1に対して相違するものであり、変動開始コマンドテーブル2では変動開始コマンド#02〜#04のそれぞれの選択確率が変動開始コマンドテーブル1に比べて高く設定され、変動開始コマンド#01の選択確率が変動開始コマンドテーブル1に比べて低く設定されている。
通常時の変動開始コマンドテーブルと確変時の変動開始コマンドテーブル1と確変時の変動開始コマンドテーブル2のそれぞれには、図14および図15に示すように、変動開始コマンド#01〜#08のそれぞれに対して変動表示時間が割付けられており、変動開始コマンドが選択されたときには変動開始コマンドの選択結果に応じた変動表示時間が選択される。この変動表示時間は特別図柄の変動表示を開始してから停止するまでの所要時間である特別図柄遊技時間に相当するものであり、特別図柄遊技1および特別図柄遊技2のそれぞれは変動開始コマンドの選択結果に応じた変動表示時間で行われる。
メイン制御回路60のRAM63には、図16に示すように、制御データ格納領域130が設定されている。この制御データ格納領域130は普通図柄遊技と特別図柄遊技1と特別図柄遊技2と当り遊技と大当り遊技のそれぞれを行うために必要なデータを格納するための領域であり、特図1用の特別図柄保留データ格納部131と特図2用の特別図柄保留データ格納部132と普通図柄保留データ格納部133と特別図柄格納部134と普通図柄格納部135とフラグ格納部136とタイマ格納部137とカウンタ格納部138と先読み情報格納部139と先読み情報格納部140を有している。
特別図柄保留データ格納部131はランダムカウンタMR1とランダムカウンタMR3とランダムカウンタMR4のそれぞれの検出結果が記録される領域であり、遊技球が上特別図柄始動口25に入賞したときにはランダムカウンタMR1〜ランダムカウンタMR4のそれぞれの更新結果が検出され、ランダムカウンタMR1の検出結果〜ランダムカウンタMR4の検出結果のそれぞれが特別図柄保留データ格納部131に記録される。この特別図柄保留データ格納部131は最大で4組のランダムカウンタMR1の検出結果〜ランダムカウンタMR4の検出結果が記録されるものであり、各組のランダムカウンタMR1の検出結果〜ランダムカウンタMR4の検出結果は検出順序を特定する保留番号「1」「2」「3」「4」のいずれかと共に特別図柄保留データ格納部131に記録される。即ち、特別図柄保留データ格納部131は特別図柄遊技1用の保留データが記録される領域である。
特別図柄保留データ格納部132はランダムカウンタMR1とランダムカウンタMR3とランダムカウンタMR4のそれぞれの検出結果が記録される領域であり、遊技球が下特別図柄始動口27に入賞したときにはランダムカウンタMR1〜ランダムカウンタMR4のそれぞれの更新結果が検出され、ランダムカウンタMR1の検出結果〜ランダムカウンタMR4の検出結果のそれぞれが特別図柄保留データ格納部132に記録される。この特別図柄保留データ格納部132は最大で4組のランダムカウンタMR1の検出結果〜ランダムカウンタMR4の検出結果が記録されるものであり、各組のランダムカウンタMR1の検出結果〜ランダムカウンタMR4の検出結果は検出順序を特定する保留番号「1」「2」「3」「4」のいずれかと共に特別図柄保留データ格納部132に記録される。即ち、特別図柄保留データ格納部132は特別図柄遊技2用の保留データが記録される領域である。
普通図柄保留データ格納部133はランダムカウンタMR5の検出結果が記録される領域であり、遊技球が普通図柄始動口23を通過したときにはランダムカウンタMR5の更新結果が検出され、ランダムカウンタMR5の検出結果が普通図柄保留データ格納部133に記録される。この普通図柄保留データ格納部133は最大で4個のランダムカウンタMR5の検出結果が記録されるものであり、ランダムカウンタMR5の検出結果は検出順序を特定する保留番号「1」「2」「3」「4」のいずれかと共に普通図柄保留データ格納部133に記録される。即ち、普通図柄保留データ格納部133は普通図柄遊技用の保留データが記録される領域である。
特別図柄格納部134は今回の特別図柄遊技1および今回の特別図柄遊技2のそれぞれで停止表示する特別図柄の設定結果が記録される領域であり、外れ図柄「1」が設定されたときには特別図柄格納部134に「1」が記録され、2R通常大当り図柄「2」が設定されたときには特別図柄格納部134に「2」が記録され、2R確変大当り図柄「3」が設定されたときには特別図柄格納部134に「3」が記録され、15R通常大当り図柄「4」が設定されたときには特別図柄格納部134に「4」が記録され、15R確変大当り図柄「5」が設定されたときには特別図柄格納部134に「5」が記録される。普通図柄格納部135は今回の普通図柄遊技で停止表示する普通図柄の設定結果が記録される領域であり、当り図柄「○」が設定されたときには普通図柄格納部135に「○」が記録され、外れ図柄「×」が設定されたときには普通図柄格納部135に「×」が記録される。
フラグ格納部136は普通図柄始動信号フラグと特別図柄始動信号フラグ1と特別図柄始動信号フラグ2と当りフラグと普通図柄プロセスフラグと確変フラグと連続予告フラグ1と連続予告フラグ2と特別図柄遊技延長フラグと特別図柄プロセスフラグと優先処理フラグと大当りフラグのそれぞれが記録される領域である。普通図柄始動信号フラグは遊技球が普通図柄始動口23を通過したか否かを示すものであり、特別図柄始動信号フラグ1は遊技球が上特別図柄始動口25に入賞したか否かを示すものであり、特別図柄始動信号フラグ2は遊技球が下特別図柄始動口27に入賞したか否かを示すものである。当りフラグは今回の普通図柄遊技で当りが判定されたか否かを示すものであり、普通図柄プロセスフラグは図33の普通図柄プロセス処理でステップS111の当り判定処理〜ステップS115のインターバル処理のいずれを実行するかを示すものである。
確変フラグは確率変動モードが有効化されているか否かを示すものであり、連続予告フラグ1および連続予告フラグ2のそれぞれは装飾図柄遊技で予告演出を指示するか否かを示すものである。特別図柄遊技延長フラグは特別図柄遊技の所要時間を延長するか否かを示すものであり、特別図柄プロセスフラグは図41の特別図柄プロセス処理でステップS281の大当り判定処理〜ステップS286の大当り遊技処理のいずれを実行するかを示すものである。優先処理フラグは特別図柄遊技1および特別図柄遊技2のいずれが開始されるかを示すものであり、大当りフラグは今回の特別図柄遊技で大当りが判定されたか否かを示すものである。
タイマ格納部137は普通図柄タイマMT1および特別図柄タイマMT2のそれぞれが記録される領域である。普通図柄タイマMT1は普通図柄遊技時間と当り遊技時間とインターバル時間のそれぞれが初期値としてセットされるものであり、普通図柄遊技時間〜インターバル時間のそれぞれの残り時間は普通図柄タイマMT1が一定の時間間隔で定期的に減算されることで計測される。特別図柄タイマMT2は特別図柄遊技時間およびウェイト時間のそれぞれが初期値としてセットされるものであり、特別図柄遊技時間およびウェイト時間のそれぞれの残り時間は特別図柄タイマMT2が一定の時間間隔で定期的に減算されることで計測される。カウンタ格納部138はランダムカウンタMR1〜MR5と大当りラウンドカウンタMN1のそれぞれが記録される領域であり、大当りラウンドカウンタMN1は大当り遊技での大当りラウンド数を計測するものである。
先読み情報格納部139は特別図柄遊技1の大当りの先読み結果が記録される領域である。この大当りの先読み結果は特別図柄遊技1用の特別図柄保留データ格納部131に記録されているランダムカウンタMR1に基づいて得られるものであり、先読み情報格納部139には「通常時の大当り」および「−」のいずれかが記録される。先読み情報格納部140は特別図柄遊技2の大当りの先読み結果が記録される領域である。この大当りの先読み結果は特別図柄遊技2用の特別図柄保留データ格納部132に記録されているランダムカウンタMR1に基づいて得られるものであり、先読み情報格納部140には「大当り」および「−」のいずれかが記録される。
演出制御回路90のROM92には、図17に示すように、プロセスデータテーブルが予め記録されている。このプロセスデータテーブルは変動開始コマンド#01のEXTデータ01(h)〜変動開始コマンド#08のEXTデータ08(h)のそれぞれにプロセスデータ番号を割付けたものであり、変動開始コマンドが選択されたときにはプロセスデータ番号P01〜P08のうちから変動開始コマンドのEXTデータに応じたものが選択される。この演出制御回路90のROM92にはプロセスデータ#01〜#08のそれぞれが予め記録されている。これらプロセスデータ#01〜#08のそれぞれにはプロセスデータ番号が割付けられており、プロセスデータ番号が選択されたときにはプロセスデータ#01〜#08のうちからプロセスデータ番号の選択結果に応じたものが選択される。
プロセスデータ#01〜#08のそれぞれは装飾図柄遊技の映像の演出内容と効果音の演出内容と電飾の演出内容の3者が記録されたものであり、図18に示すように、プロセスタイマ設定値および演出制御データから構成されている。これらプロセスデータ#01〜#08のそれぞれの演出制御データは表示制御データと音声制御データと電飾制御データを含んで構成されている。表示制御データは装飾図柄遊技で装飾図柄表示器43に表示する映像の演出内容に相当し、音声制御データは装飾図柄遊技で両スピーカ13のそれぞれから出力する効果音の演出内容に相当し、電飾制御データは装飾図柄遊技で複数の電飾LED15のそれぞれを点滅させる演出内容に相当するものであり、プロセスタイマ設定値は表示制御データと音声制御データと電飾制御データのそれぞれに応じた演出を発生させるための時間的なタイミングを装飾図柄遊技の開始時を基準に示している。
プロセスデータ#01〜#08のそれぞれには、図18に示すように、表示制御データとして全図変動開始コマンドと左列の変動停止コマンドと右列の変動停止コマンドと中列の変動停止コマンドが共通に設定されている。全図変動開始コマンドは図柄要素を左変動領域L内と中変動領域C内と右変動領域R内のそれぞれに変動状態で表示開始するためのものであり、装飾図柄遊技ではプロセスデータ#01〜#08のいずれが選択されたときであっても全図変動開始コマンドに基づいて左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素のそれぞれが変動状態で表示開始される。左列の変動停止コマンドは左変動領域L内の図柄要素を変動停止させるためのものであり、右列の変動停止コマンドは右変動領域R内の図柄要素を変動停止させるためのものであり、中列の変動停止コマンドは中変動領域C内の図柄要素を変動停止させるためのものである。これら左列の変動停止コマンド〜中列の変動停止コマンドには(1)左列の変動停止コマンド(2)右列の変動停止コマンド(3)中列の変動停止コマンドの順序で小さなプロセスタイマ設定値が割付けられており、装飾図柄遊技ではプロセスデータ#01〜#08のいずれが選択されたときであっても(1)左列の図柄要素(2)右列の図柄要素(3)中列の図柄要素の順序で図柄要素の停止表示が行われる。
演出制御回路90のROM92には、図19に示すように、装飾図柄遊技用のビデオデータ番号テーブルが予め記録されている。このビデオデータ番号テーブルは装飾図柄遊技用のビデオデータ番号V01〜V08のそれぞれにプロセスデータ番号を割付けたものであり、プロセスデータ番号が選択されたときには装飾図柄遊技用のビデオデータ番号V01〜V08のうちからプロセスデータ番号の選択結果に応じたものが選択される。表示制御回路100のVROMには、図20に示すように、装飾図柄遊技用のビデオデータ#V01〜#V08のそれぞれが予め記録されている。これらビデオデータ#V01〜#V08のそれぞれには装飾図柄遊技用のビデオデータ番号が割付けられており、装飾図柄遊技用のビデオデータ番号が選択されたときにはビデオデータ#V01〜#V08のうちからビデオデータ番号の選択結果に応じたものが選択される。これらビデオデータ#V01〜#V08のそれぞれは装飾図柄遊技で背景映像を表示するためのものであり、装飾図柄遊技では左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素のそれぞれが装飾図柄遊技用のビデオデータの選択結果に応じた背景映像の前方に重ねて表示される。
演出制御回路90のROM92には、図21に示すように、大当り遊技用のビデオデータ番号テーブルが予め記録されている。この大当り遊技用のビデオデータ番号テーブルは大当り遊技用のビデオデータ番号VR01〜VR0Fの15個のそれぞれに大当りラウンドコマンドのEXTデータを割付けたものであり、大当りラウンドコマンドが選択されたときには大当り遊技用のビデオデータ番号VR01〜VR0Fのうちから大当りラウンドコマンドのEXTデータに応じたものが選択される。
表示制御回路100のVROMには、図22に示すように、大当り遊技用のビデオデータ#VR01〜#VR0Fの15個のそれぞれが予め記録されている。これらビデオデータ#VR01〜#VR0Fのそれぞれには大当り遊技用のビデオデータ番号が割付けられており、大当り遊技用のビデオデータ番号が選択されたときにはビデオデータ#VR01〜#VR0Fのうちからビデオデータ番号の選択結果に応じたものが選択される。これら大当り遊技用のビデオデータ#VR01〜#VR0Fのそれぞれは大当りラウンドで装飾図柄表示器43に大当りラウンドの演出映像を表示するためのものであり、大当りラウンド数を表示するためのデータを含んでいる。大当り遊技用のビデオデータVR#02は2回目の大当りラウンドで演出映像としてカードの絵柄49が裏向きから表向きにひっくり返る確変抽選演出の映像を表示するためのものであり、「ヤッタネ確変」の確変報知絵柄50および「残念またね」の非確変報知絵柄51のそれぞれはビデオデータVR#02の前方に画像データを重ねることで表示される。
図23は演出制御回路90が更新するランダムカウンタの一覧を示している。ランダムカウンタSR1は「0〜249」の範囲内で循環的に更新されるものであり、装飾図柄を大当りの組合せに設定する場合と外れリーチの組合せに設定する場合と完全外れの組合せに設定する場合のそれぞれに使用される。ランダムカウンタSR2は「0〜162」の範囲内で循環的に更新されるものであり、装飾図柄を外れリーチの組合せに設定する場合および完全外れの組合せに設定する場合のそれぞれに使用される。ランダムカウンタSR3は「0〜72」の範囲内で循環的に更新されるものであり、装飾図柄を完全外れの組合せに設定する場合に使用される。ランダムカウンタSR4は「0〜100」の範囲内で循環的に更新されるものであり、装飾図柄遊技で予告演出の映像を表示するか否かを判定するために使用される。
演出制御回路90のROM92には、図24に示すように、図柄テーブル1と図柄テーブル2と図柄テーブル3のそれぞれが予め記録されている。図柄テーブル1は「1」〜「8」の8種類の図柄要素のそれぞれにランダムカウンタSR1を割付けたものであり、装飾図柄を大当りの組合せに設定する場合には左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素のそれぞれとして図柄テーブル1からランダムカウンタSR1の更新結果に応じたものが選択され、装飾図柄を外れリーチの組合せに設定する場合には左列の図柄要素および右列の図柄要素のそれぞれとして図柄テーブル1からランダムカウンタSR1の更新結果に応じたものが選択され、装飾図柄を完全外れの組合せに設定する場合には左列の図柄要素として図柄テーブル1からランダムカウンタSR1の更新結果に応じたものが選択される。
図柄テーブル2は「1」〜「8」の8種類の図柄要素のそれぞれにランダムカウンタSR2を割付けたものであり、装飾図柄を外れリーチの組合せに設定する場合および完全外れの組合せに設定する場合のそれぞれには中列の図柄要素として図柄テーブル2からランダムカウンタSR2の更新結果に応じたものが選択される。図柄テーブル3は「1」〜「8」の8種類の図柄要素のそれぞれにランダムカウンタSR3を割付けたものであり、装飾図柄を完全外れの組合せに設定する場合には右列の図柄要素として図柄テーブル3からランダムカウンタSR3の更新結果に応じたものが選択される。
演出制御回路90のRAM93には、図25に示すように、演出制御データ格納領域150が設定されており、演出制御データ格納領域150にはコマンド格納部151とフラグ格納部152とタイマ格納部153とカウンタ格納部154と確定図柄格納部155のそれぞれが設定されている。コマンド格納部151はメイン制御回路60から送信される変動開始コマンドと変動停止コマンドと図柄情報コマンド1と図柄情報コマンド2と保留コマンド1と保留コマンド2と大当りラウンドコマンドと連続予告コマンド1と連続予告コマンド2のそれぞれが記録される領域であり、フラグ格納部152は遊技開始フラグと遊技中フラグと遊技停止フラグと大当りラウンドフラグと予告演出フラグのそれぞれが記録される領域である。
遊技開始フラグはメイン制御回路60から変動開始コマンドが送信されたか否かを示すものであり、遊技中フラグは装飾図柄遊技が実行されているか否かを示すものであり、遊技停止フラグはメイン制御回路60から変動停止コマンドが送信されたか否かを示すものである。大当りラウンドフラグはメイン制御回路60から大当りラウンドコマンドが送信されたか否かを示すものであり、予告演出フラグは今回の装飾図柄遊技の映像で予告演出の映像を表示するか否かを示すものである。
タイマ格納部153は変動時間タイマST1が記録される領域である。この変動時間タイマST1は一定の初期値「0」がセットされるものであり、装飾図柄遊技の経過時間は変動時間タイマST1に一定の時間間隔で定期的に単位値が加算されることに基づいて計測される。カウンタ格納部154はランダムカウンタSR1〜SR4のそれぞれが記録される領域であり、確定図柄格納部155は今回の装飾図柄遊技で停止表示する装飾図柄の組合せが記録される領域である。
[1]メイン処理
図26はメイン制御回路60のCPU61が電源投入に基づいて実行するメイン処理を示すものであり、CPU61は電源が投入されたときにはステップS1でレジスタおよびPIO(パラレル入出力ポート)のそれぞれを初期設定する。そして、ステップS2でRAM63の特別図柄保留データ格納部131と特別図柄保留データ格納部132と普通図柄保留データ格納部133と特別図柄格納部134と普通図柄格納部135とフラグ格納部136とタイマ格納部137とカウンタ格納部138と先読み情報格納部139と先読み情報格納部140のそれぞれを初期設定し、ステップS3で4msec毎にタイマ割込みが発生するようにCTC(カウンタ/タイマ)を初期設定する。
CPU61はステップS3でCTCを初期設定すると、ステップS4のカウンタ更新処理1を繰返す。このカウンタ更新処理1はカウンタ格納部138のランダムカウンタMR2をROM62に予め記録された一定の単位値「1」だけ更新するものであり、図9に示すように、ランダムカウンタMR2の更新処理は初期値「0」から限度値「1000」に加算された後に初期値「0」に戻して循環的に行われる。これら初期値「0」および限度値「1000」のそれぞれはROM62に予め記録されたものである。
[2]タイマ割込み処理
図27はCPU61がタイマ割込みの発生する4msec毎に実行するタイマ割込み処理を示すものであり、CPU61はタイマ割込みが発生する毎にステップS11の入力処理とステップS12のカウンタ更新処理2とステップS13の普通図柄データ取得処理とステップS14の特別図柄データ取得処理1とステップS15の特別図柄データ取得処理2とステップS16の普通図柄プロセス処理とステップS17の大当り先読み処理とステップS18の特別図柄プロセス処理を当該順序で実行する。
[2−1]入力処理
図28はステップS11の入力処理を示すものであり、CPU61はステップS21でセンサ回路64から普通図柄始動信号が出力されているか否かを判断する。ここでセンサ回路64から普通図柄始動信号が出力されていないと判断したときにはステップS22でフラグ格納部136の普通図柄始動信号フラグをオフ状態にリセットし、センサ回路64から普通図柄始動信号が出力されていると判断したときにはステップS23でフラグ格納部136の普通図柄始動信号フラグをオン状態にセットする。
CPU61はステップS24でセンサ回路64から特別図柄始動信号1が出力されているか否かを判断する。ここでセンサ回路64から特別図柄始動信号1が出力されていないと判断したときにはステップS25でフラグ格納部136の特別図柄始動信号フラグ1をオフ状態にリセットし、センサ回路64から特別図柄始動信号1が出力されていると判断したときにはステップS26でフラグ格納部136の特別図柄始動信号フラグ1をオン状態にセットする。
CPU61はステップS27でセンサ回路64から特別図柄始動信号2が出力されているか否かを判断する。ここでセンサ回路64から特別図柄始動信号2が出力されていないと判断したときにはステップS28でフラグ格納部136の特別図柄始動信号フラグ2をオフ状態にリセットし、センサ回路64から特別図柄始動信号2が出力されていると判断したときにはステップS29でフラグ格納部136の特別図柄始動信号フラグ2をオン状態にセットする。即ち、遊技球が普通図柄始動口23を通過したときには普通図柄始動信号フラグがオン状態にセットされ、遊技球が上特別図柄始動口25に入賞したときには特別図柄始動信号フラグ1がオン状態にセットされ、遊技球が下特別図柄始動口27に入賞したときには特別図柄始動信号フラグ2がオン状態にセットされる。
[2−2]カウンタ更新処理2
図29はステップS12のカウンタ更新処理2を示すものであり、CPU61はステップS31でカウンタ格納部138からランダムカウンタMR1の更新結果を検出し、ランダムカウンタMR1の検出結果を上限値「100」と比較する。ここで「MR1=100」ではないと判断したときにはステップS32へ移行し、カウンタ格納部138のランダムカウンタMR1に単位値「1」を加算する。このランダムカウンタMR1は図26のステップS2で下限値「0」に初期設定されるものであり、CPU61はステップS31で「MR1=100」であると判断したときにはステップS33へ移行し、カウンタ格納部138のランダムカウンタMR1に下限値「0」を設定する。即ち、ランダムカウンタMR1はタイマ割込み処理が発生する毎に単位値「1」だけ更新されるものであり、一定の下限値「0」から一定の上限値「100」まで加算された後に下限値「0」に戻して循環的に加算される。
CPU61はステップS34へ移行すると、カウンタ格納部138からランダムカウンタMR3の更新結果を検出し、ランダムカウンタMR3の検出結果を上限値「62」と比較する。ここで「MR3=62」ではないと判断したときにはステップS35へ移行し、カウンタ格納部138のランダムカウンタMR3に単位値「1」を加算する。このランダムカウンタMR3は図26のステップS2で下限値「0」に初期設定されるものであり、CPU61はステップS34で「MR3=62」であると判断したときにはステップS36へ移行し、カウンタ格納部138のランダムカウンタMR3に下限値「0」を設定する。即ち、ランダムカウンタMR3はタイマ割込み処理が発生する毎に単位値「1」だけ更新されるものであり、一定の下限値「0」から一定の上限値「62」まで加算された後に下限値「0」に戻して循環的に加算される。
CPU61はステップS37へ移行すると、カウンタ格納部138からランダムカウンタMR4の更新結果を検出し、ランダムカウンタMR4の検出結果を上限値「52」と比較する。ここで「MR4=52」ではないと判断したときにはステップS38へ移行し、カウンタ格納部138のランダムカウンタMR4に単位値「1」を加算する。このランダムカウンタMR4は図26のステップS2で下限値「0」に初期設定されるものであり、CPU61はステップS37で「MR4=52」であると判断したときにはステップS39へ移行し、カウンタ格納部138のランダムカウンタMR4に下限値「0」を設定する。即ち、ランダムカウンタMR4はタイマ割込み処理が発生する毎に単位値「1」だけ更新されるものであり、一定の下限値「0」から一定の上限値「52」まで加算された後に下限値「0」に戻して循環的に加算される。
CPU61はステップS40へ移行すると、カウンタ格納部138からランダムカウンタMR5の更新結果を検出し、ランダムカウンタMR5の検出結果を上限値「32」と比較する。ここで「MR5=32」ではないと判断したときにはステップS41へ移行し、カウンタ格納部138のランダムカウンタMR5に単位値「1」を加算する。このランダムカウンタMR5は図26のステップS2で下限値「0」に初期設定されるものであり、CPU61はステップS40で「MR5=32」であると判断したときにはステップS42へ移行し、カウンタ格納部138のランダムカウンタMR5に下限値「0」を設定する。即ち、ランダムカウンタMR5はタイマ割込み処理が発生する毎に単位値「1」だけ更新されるものであり、一定の下限値「0」から一定の上限値「32」まで加算された後に下限値「0」に戻して循環的に加算される。
[2−3]普通図柄データ取得処理
図30はステップS13の普通図柄データ取得処理を示すものであり、CPU61はステップS51でフラグ格納部136の普通図柄始動信号フラグの設定状態を判断する。例えば遊技球が普通図柄始動口23を通過したときには図27のステップS11でフラグ格納部136の普通図柄始動信号フラグがオン状態にセットされている。この場合にはCPU61はステップS51からステップS52へ移行し、カウンタ格納部138からランダムカウンタMR5の更新結果を検出する。そして、ステップS53へ移行し、保留番号1の普通図柄保留データ格納部133にランダムカウンタMR5の検出結果が記録されているか否かを判断する。
CPU61はステップS53で保留番号1の普通図柄保留データ格納部133にランダムカウンタMR5の検出結果が記録されていないと判断すると、ステップS54でランダムカウンタMR5の検出結果を保留番号1の普通図柄保留データ格納部133に記録する。そして、ステップS55で予め決められた1個の保留LED35を点灯することに基づいて1回の普通図柄遊技を保留したことを報知し、ステップS56でフラグ格納部136の普通図柄始動信号フラグをオフ状態にリセットする。
CPU61はステップS53で保留番号1の普通図柄保留データ格納部133にランダムカウンタMR5の検出結果が記録されていると判断すると、ステップS57で保留番号2の普通図柄保留データ格納部133にランダムカウンタMR5の検出結果が記録されているか否かを判断する。ここで保留番号2の普通図柄保留データ格納部133にランダムカウンタMR5の検出結果が記録されていないと判断したときにはステップS58へ移行し、ランダムカウンタMR5の検出結果を保留番号2の普通図柄保留データ格納部133に記録する。そして、ステップS59で予め決められた2個の保留LED35を点灯することに基づいて2回の普通図柄遊技を保留したことを報知し、ステップS56でフラグ格納部136の普通図柄始動信号フラグをオフ状態にリセットする。
CPU61はステップS57で保留番号2の普通図柄保留データ格納部133にランダムカウンタMR5の検出結果が記録されていると判断すると、ステップS60で保留番号3の普通図柄保留データ格納部133にランダムカウンタMR5の検出結果が記録されているか否かを判断する。ここで保留番号3の普通図柄保留データ格納部133にランダムカウンタMR5の検出結果が記録されていないと判断したときにはステップS61へ移行し、ランダムカウンタMR5の検出結果を保留番号3の普通図柄保留データ格納部133に記録する。そして、ステップS62で予め決められた3個の保留LED35を点灯することに基づいて3回の普通図柄遊技を保留したことを報知し、ステップS56でフラグ格納部136の普通図柄始動信号フラグをオフ状態にリセットする。
CPU61はステップS60で保留番号3の普通図柄保留データ格納部133にランダムカウンタMR5の検出結果が記録されていると判断すると、ステップS63で保留番号4の普通図柄保留データ格納部133にランダムカウンタMR5の検出結果が記録されているか否かを判断する。ここで保留番号4の普通図柄保留データ格納部133にランダムカウンタMR5の検出結果が記録されていないと判断したときにはステップS64へ移行し、ランダムカウンタMR5の検出結果を保留番号4の普通図柄保留データ格納部133に記録する。そして、ステップS65で予め決められた4個の保留LED35を点灯することに基づいて4回の普通図柄遊技を保留したことを報知し、ステップS56でフラグ格納部136の普通図柄始動信号フラグをオフ状態にリセットする。
CPU61はステップS63で保留番号4の普通図柄保留データ格納部133にランダムカウンタMR5の検出結果が記録されていると判断すると、ステップS66でランダムカウンタMR5の検出結果をクリアし、ステップS56でフラグ格納部136の普通図柄始動信号フラグをオフ状態にリセットする。即ち、普通図柄遊技の保留回数には上限値「4回」が設定されており、4回の普通図柄遊技が既に保留されている状態で遊技球が普通図柄始動口23内を通過したときにはランダムカウンタMR5の記録処理および保留回数の表示処理のそれぞれが行われず、遊技球が普通図柄始動口23内を通過したことが無効化される。
[2−4]特別図柄データ取得処理1
図31はステップS14の特別図柄データ取得処理1を示すものであり、CPU61はステップS71でフラグ格納部136の特別図柄始動信号フラグ1の設定状態を判断する。例えば遊技球が上特別図柄始動口25内に入賞したときには図27のステップS11でフラグ格納部136の特別図柄始動信号フラグ1がオン状態にセットされている。この場合にはCPU61はステップS71からステップS72へ移行し、カウンタ格納部138からランダムカウンタMR1の更新結果を検出する。そして、ステップS73でカウンタ格納部138からランダムカウンタMR3の更新結果を検出し、ステップS74でカウンタ格納部138からランダムカウンタMR4の更新結果を検出し、ステップS75で特別図柄遊技1用の保留番号1の特別図柄保留データ格納部131にランダムカウンタMR1とランダムカウンタMR3とランダムカウンタMR4のそれぞれの検出結果が記録されているか否かを判断する。
CPU61はステップS75で特別図柄遊技1用の保留番号1の特別図柄保留データ格納部131にランダムカウンタMR1〜MR4のそれぞれの検出結果が記録されていないと判断すると、ステップS76でランダムカウンタMR1〜MR4のそれぞれの検出結果を特別図柄遊技1用の保留番号1の特別図柄保留データ格納部131に記録する。そして、ステップS77で演出制御回路90に保留コマンド1「A101(h)」を送信することに基づいて1回の特別図柄遊技1を保留したことを通知し、ステップS78でフラグ格納部136の特別図柄始動信号フラグ1をオフ状態にリセットする。
CPU61はステップS75で特別図柄遊技1用の保留番号1の特別図柄保留データ格納部131にランダムカウンタMR1〜MR4のそれぞれの検出結果が記録されていると判断すると、ステップS79で特別図柄遊技1用の保留番号2の特別図柄保留データ格納部131にランダムカウンタMR1〜MR4のそれぞれの検出結果が記録されているか否かを判断する。ここで特別図柄遊技1用の保留番号2の特別図柄保留データ格納部131にランダムカウンタMR1〜MR4のそれぞれの検出結果が記録されていないと判断したときにはステップS80へ移行し、ランダムカウンタMR1〜MR4のそれぞれの検出結果を特別図柄遊技1用の保留番号2の特別図柄保留データ格納部131に記録する。そして、ステップS81で演出制御回路90に保留コマンド1「A102(h)」を送信することに基づいて2回の特別図柄遊技1を保留したことを通知し、ステップS78でフラグ格納部136の特別図柄始動信号フラグ1をオフ状態にリセットする。
CPU61はステップS79で特別図柄遊技1用の保留番号2の特別図柄保留データ格納部131にランダムカウンタMR1〜MR4のそれぞれの検出結果が記録されていると判断すると、ステップS82で特別図柄遊技1用の保留番号3の特別図柄保留データ格納部131にランダムカウンタMR1〜MR4のそれぞれの検出結果が記録されているか否かを判断する。ここで特別図柄遊技1用の保留番号3の特別図柄保留データ格納部131にランダムカウンタMR1〜MR4のそれぞれの検出結果が記録されていないと判断したときにはステップS83へ移行し、ランダムカウンタMR1〜MR4のそれぞれの検出結果を特別図柄遊技1用の保留番号3の特別図柄保留データ格納部131に記録する。そして、ステップS84で演出制御回路90に保留コマンド1「A103(h)」を送信することに基づいて3回の特別図柄遊技1を保留したことを通知し、ステップS78でフラグ格納部136の特別図柄始動信号フラグ1をオフ状態にリセットする。
CPU61はステップS82で特別図柄遊技1用の保留番号3の特別図柄保留データ格納部131にランダムカウンタMR1〜MR4のそれぞれの検出結果が記録されていると判断すると、ステップS85で特別図柄遊技1用の保留番号4の特別図柄保留データ格納部131にランダムカウンタMR1〜MR4のそれぞれの検出結果が記録されているか否かを判断する。ここで特別図柄遊技1用の保留番号4の特別図柄保留データ格納部131にランダムカウンタMR1〜MR4のそれぞれの検出結果が記録されていないと判断したときにはステップS86へ移行し、ランダムカウンタMR1〜MR4のそれぞれの検出結果を特別図柄遊技1用の保留番号4の特別図柄保留データ格納部131に記録する。そして、ステップS87で演出制御回路90に保留コマンド1「A104(h)」を送信することに基づいて4回の特別図柄遊技1を保留したことを通知し、ステップS78でフラグ格納部136の特別図柄始動信号フラグ1をオフ状態にリセットする。
CPU61はステップS85で特別図柄遊技1用の保留番号4の特別図柄保留データ格納部131にランダムカウンタMR1〜MR4のそれぞれの検出結果が記録されていると判断すると、ステップS88でランダムカウンタMR1〜MR4のそれぞれの検出結果をクリアし、ステップS78でフラグ格納部136の特別図柄始動信号フラグ1をオフ状態にリセットする。即ち、特別図柄遊技1の保留回数には上限値「4回」が設定されており、4回の特別図柄遊技1が既に保留されている状態で遊技球が上特別図柄始動口25内に入賞したときにはランダムカウンタMR1〜MR4のそれぞれの記録処理が行われず、遊技球が上特別図柄始動口25内に入賞したことが無効化される。
[2−5]特別図柄データ取得処理2
図32はステップS15の特別図柄データ取得処理2を示すものであり、CPU61はステップS91でフラグ格納部136の特別図柄始動信号フラグ2の設定状態を判断する。例えば遊技球が下特別図柄始動口27内に入賞したときには図27のステップS11でフラグ格納部136の特別図柄始動信号フラグ2がオン状態にセットされている。この場合にはCPU61はステップS91からステップS92へ移行し、カウンタ格納部138からランダムカウンタMR1の更新結果を検出する。そして、ステップS93でカウンタ格納部138からランダムカウンタMR3の更新結果を検出し、ステップS94でカウンタ格納部138からランダムカウンタMR4の更新結果を検出し、ステップS95で特別図柄遊技2用の保留番号1の特別図柄保留データ格納部132にランダムカウンタMR1とランダムカウンタMR3とランダムカウンタMR4のそれぞれの検出結果が記録されているか否かを判断する。
CPU61はステップS95で特別図柄遊技2用の保留番号1の特別図柄保留データ格納部132にランダムカウンタMR1〜MR4のそれぞれの検出結果が記録されていないと判断すると、ステップS96でランダムカウンタMR1〜MR4のそれぞれの検出結果を特別図柄遊技2用の保留番号1の特別図柄保留データ格納部132に記録する。そして、ステップS97で演出制御回路90に保留コマンド2「A201(h)」を送信することに基づいて1回の特別図柄遊技2を保留したことを通知し、ステップS98でフラグ格納部136の特別図柄始動信号フラグ2をオフ状態にリセットする。
CPU61はステップS95で特別図柄遊技2用の保留番号1の特別図柄保留データ格納部132にランダムカウンタMR1〜MR4のそれぞれの検出結果が記録されていると判断すると、ステップS99で特別図柄遊技2用の保留番号2の特別図柄保留データ格納部132にランダムカウンタMR1〜MR4のそれぞれの検出結果が記録されているか否かを判断する。ここで特別図柄遊技2用の保留番号2の特別図柄保留データ格納部132にランダムカウンタMR1〜MR4のそれぞれの検出結果が記録されていないと判断したときにはステップS100へ移行し、ランダムカウンタMR1〜MR4のそれぞれの検出結果を特別図柄遊技2用の保留番号2の特別図柄保留データ格納部132に記録する。そして、ステップS101で演出制御回路90に保留コマンド2「A202(h)」を送信することに基づいて2回の特別図柄遊技2を保留したことを通知し、ステップS98でフラグ格納部136の特別図柄始動信号フラグ2をオフ状態にリセットする。
CPU61はステップS99で特別図柄遊技2用の保留番号2の特別図柄保留データ格納部132にランダムカウンタMR1〜MR4のそれぞれの検出結果が記録されていると判断すると、ステップS102で特別図柄遊技2用の保留番号3の特別図柄保留データ格納部132にランダムカウンタMR1〜MR4のそれぞれの検出結果が記録されているか否かを判断する。ここで特別図柄遊技2用の保留番号3の特別図柄保留データ格納部132にランダムカウンタMR1〜MR4のそれぞれの検出結果が記録されていないと判断したときにはステップS103へ移行し、ランダムカウンタMR1〜MR4のそれぞれの検出結果を特別図柄遊技2用の保留番号3の特別図柄保留データ格納部132に記録する。そして、ステップS104で演出制御回路90に保留コマンド2「A203(h)」を送信することに基づいて3回の特別図柄遊技2を保留したことを通知し、ステップS98でフラグ格納部136の特別図柄始動信号フラグ2をオフ状態にリセットする。
CPU61はステップS102で特別図柄遊技2用の保留番号3の特別図柄保留データ格納部132にランダムカウンタMR1〜MR4のそれぞれの検出結果が記録されていると判断すると、ステップS105で特別図柄遊技2用の保留番号4の特別図柄保留データ格納部132にランダムカウンタMR1〜MR4のそれぞれの検出結果が記録されているか否かを判断する。ここで特別図柄遊技2用の保留番号4の特別図柄保留データ格納部132にランダムカウンタMR1〜MR4のそれぞれの検出結果が記録されていないと判断したときにはステップS106へ移行し、ランダムカウンタMR1〜MR4のそれぞれの検出結果を特別図柄遊技2用の保留番号4の特別図柄保留データ格納部132に記録する。そして、ステップS107で演出制御回路90に保留コマンド2「A204(h)」を送信することに基づいて4回の特別図柄遊技2を保留したことを通知し、ステップS98でフラグ格納部136の特別図柄始動信号フラグ2をオフ状態にリセットする。
CPU61はステップS105で特別図柄遊技2用の保留番号4の特別図柄保留データ格納部132にランダムカウンタMR1〜MR4のそれぞれの検出結果が記録されていると判断すると、ステップS108でランダムカウンタMR1〜MR4のそれぞれの検出結果をクリアし、ステップS98でフラグ格納部136の特別図柄始動信号フラグ2をオフ状態にリセットする。即ち、特別図柄遊技2の保留回数には上限値「4回」が設定されており、4回の特別図柄遊技2が既に保留されている状態で遊技球が下特別図柄始動口27内に入賞したときにはランダムカウンタMR1〜MR4のそれぞれの記録処理が行われず、遊技球が下特別図柄始動口27内に入賞したことが無効化される。
[2−6]普通図柄プロセス処理
図33はステップS16の普通図柄プロセス処理を示すものである。この普通図柄プロセス処理はステップS111の当り判定処理とステップS112の普通図柄変動処理とステップS113の普通図柄変動停止時処理とステップS114の当り遊技処理とステップS115のインターバル処理を有するものであり、ステップS111の当り判定処理〜ステップS115のインターバル処理はフラグ格納部136の普通図柄プロセスフラグの設定状態に応じて択一的に行われる。
[2−6−1]当り判定処理
図34はステップS111の当り判定処理を示すものである。この当り判定処理はフラグ格納部136の普通図柄プロセスフラグが「0」に設定されている場合に実行されるものであり、フラグ格納部136の普通図柄プロセスフラグは図26のステップS2で「0」に初期設定される。
CPU61はステップS121で保留番号1の普通図柄保留データ格納部133にランダムカウンタMR5の検出結果が記録されているか否かを判断する。ここで保留番号1の普通図柄保留データ格納部133にランダムカウンタMR5の検出結果が記録されていると判断したときにはステップS122へ移行し、保留番号1の普通図柄保留データ格納部133からランダムカウンタMR5の記録結果を検出する。
CPU61はステップS122でランダムカウンタMR5の記録結果を検出すると、ステップS123でフラグ格納部136の確変フラグがオン状態にセットされているか否かを判断する。この確変フラグは電源が投入されることに基づいて図26のステップS2でオフ状態にリセットされるものであり、CPU61はステップS123でフラグ格納部136の確変フラグがオン状態にセットされていると判断したときにはステップS124でROM62から図13の(b)の確変時の当り判定テーブルを検出し、フラグ格納部136の確変フラグがオフ状態にリセットされていると判断したときにはステップS125でROM62から図13の(a)の通常時の当り判定テーブルを検出し、いずれの場合にもステップS126へ移行する。
CPU61はステップS126へ移行すると、当り判定テーブルの検出結果からランダムカウンタMR5の検出結果に応じた判定結果を選択する。ここで当りの判定結果を選択したときにはステップS127でフラグ格納部136の当りフラグをオン状態にセットし、ステップS128で普通図柄格納部135に当り図柄「○」を記録する。CPU61はステップS126で当り判定テーブルの検出結果から外れの判定結果を選択したときにはステップS129でフラグ格納部136の当りフラグをオフ状態にリセットし、ステップS130で普通図柄格納部135に外れ図柄「×」を記録する。例えばランダムカウンタMR5の検出結果が「5」であるときには確変時の当り判定テーブルから当りの判定結果が選択され、通常時の当り判定テーブルから外れの判定結果が選択される。
CPU61は普通図柄格納部135に当り図柄「○」および外れ図柄「×」のいずれかを記録すると、ステップS131でフラグ格納部136の確変フラグがオン状態にセットされているか否かを判断する。ここでフラグ格納部136の確変フラグがオン状態にセットされていると判断したときにはステップS132でタイマ格納部137の普通図柄タイマMT1に確変時の普通図柄遊技時間(1×1000msec)をセットし、フラグ格納部136の確変フラグがオフ状態にリセットされていると判断したときにはステップS133でタイマ格納部137の普通図柄タイマMT1に通常時の普通図柄遊技時間(10×1000msec)をセットする。これら確変時の普通図柄遊技時間および通常時の普通図柄遊技時間のそれぞれはROM62に予め記録されたものであり、確率変動モードの有効時には普通図柄遊技時間が一定の短値に設定され、確率変動モードの無効時には普通図柄遊技時間が一定の長値に設定される。
CPU61は普通図柄タイマMT1に確変時の普通図柄遊技時間および通常時の普通図柄遊技時間のいずれかを設定すると、ステップS134で保留番号1の普通図柄保留データ格納部133からランダムカウンタMR5の記録結果をクリアし、ステップS135で保留番号2の普通図柄保留データ格納部133にランダムカウンタMR5の検出結果が記録されているか否かを判断する。ここで保留番号2の普通図柄保留データ格納部133にランダムカウンタMR5の検出結果が記録されていないと判断したときにはステップS141で予め決められた1個の保留LED35をオフし、ステップS142でフラグ格納部136の普通図柄プロセスフラグに「1」をセットする。
CPU61はステップS135で保留番号2の普通図柄保留データ格納部133にランダムカウンタMR5の検出結果が記録されていると判断すると、ステップS136で保留番号2の普通図柄保留データ格納部133に記録されているランダムカウンタMR5を保留番号1の普通図柄保留データ格納部133にシフトする。そして、ステップS137へ移行し、保留番号3の普通図柄保留データ格納部133にランダムカウンタMR5の検出結果が記録されているか否かを判断する。ここで保留番号3の普通図柄保留データ格納部133にランダムカウンタMR5の検出結果が記録されていないと判断したときにはステップS141で予め決められた1個の保留LED35をオフし、ステップS142でフラグ格納部136の普通図柄プロセスフラグに「1」をセットする。
CPU61はステップS137で保留番号3の普通図柄保留データ格納部133にランダムカウンタMR5の検出結果が記録されていると判断すると、ステップS138で保留番号3の普通図柄保留データ格納部133に記録されているランダムカウンタMR5を保留番号2の普通図柄保留データ格納部133にシフトする。そして、ステップS139へ移行し、保留番号4の普通図柄保留データ格納部133にランダムカウンタMR5の検出結果が記録されているか否かを判断する。ここで保留番号4の普通図柄保留データ格納部133にランダムカウンタMR5の検出結果が記録されていないと判断したときにはステップS141で予め決められた1個の保留LED35をオフし、ステップS142でフラグ格納部136の普通図柄プロセスフラグに「1」をセットする。
CPU61はステップS139で保留番号4の普通図柄保留データ格納部133にランダムカウンタMR5の検出結果が記録されていると判断すると、ステップS140で保留番号4の普通図柄保留データ格納部133に記録されているランダムカウンタMR5を保留番号3の普通図柄保留データ格納部133にシフトする。そして、ステップS141で予め決められた1個の保留LED35をオフし、ステップS142でフラグ格納部136の普通図柄プロセスフラグに「1」をセットする。
[2−6−2]普通図柄変動処理
図35はステップS112の普通図柄変動処理を示すものである。この普通図柄変動処理は普通図柄プロセスフラグが「1」に設定されている場合に実行されるものであり、CPU61はステップS151で普通図柄表示器33のLEDを点滅制御することに基づいて普通図柄を当り図柄「○」および外れ図柄「×」の交互に変動表示する。そして、ステップS152でタイマ格納部137の普通図柄タイマMT1からROM62に予め記録された単位値ΔT(=4msec)を減算することに基づいて普通図柄遊技の残り時間を更新し、ステップS153でタイマ格納部137の普通図柄タイマMT1の減算結果をROM62に予め記録された限度値「0」と比較する。ここで「MT1=0」を検出したときには普通図柄遊技の終了を判断し、ステップS154でフラグ格納部136の普通図柄プロセスフラグに「2」をセットする。
[2−6−3]普通図柄変動停止時処理
図36はステップS113の普通図柄変動停止時処理を示すものである。この普通図柄変動停止時処理は普通図柄プロセスフラグが「2」に設定されている場合に実行されるものであり、CPU61はステップS161で普通図柄の変動表示を停止する。この普通図柄の停止表示は普通図柄格納部135に記録されている普通図柄の設定結果で行われるものであり、当りが判定されているときには普通図柄の変動表示が当り図柄「○」で停止し、外れが判定されているには外れ図柄「×」で停止する。
CPU61はステップS161で普通図柄の変動表示を終えると、ステップS162でフラグ格納部136の当りフラグがオン状態にセットされているか否かを判断する。ここでフラグ格納部136の当りフラグがオフ状態にリセットされていると判断したときにはステップS169へ移行し、フラグ格納部136の普通図柄プロセスフラグを「0」にリセットする。そして、ステップS170へ移行し、普通図柄格納部135から外れ図柄「×」の記録結果をクリアする。この普通図柄プロセスフラグが「0」にリセットされた状態では次回のタイマ割込み処理で図33のステップS111の当り判定処理へ移行し、保留番号「1」の普通図柄保留データ格納部133にランダムカウンタMR5の検出結果が記録されている場合には保留番号「1」の普通図柄保留データ格納部133からランダムカウンタMR5の記録結果を検出し、ランダムカウンタMR5の検出結果に基づいて当りであるか否かの判定処理を行う。
CPU61はステップS162でフラグ格納部136の当りフラグがオン状態にセットされていると判断すると、ステップS163でフラグ格納部136の確変フラグがオン状態にセットされているか否かを判断する。ここでフラグ格納部136の確変フラグがオン状態にセットされていると判断したときにはステップS164でタイマ格納部137の普通図柄タイマMT1に確変時の当り遊技時間(8×1000msec)をセットし、フラグ格納部136の確変フラグがオフ状態にリセットされていると判断したときにはステップS165でタイマ格納部137の普通図柄タイマMT1に通常時の当り遊技時間(0.8×1000msec)をセットする。これら確変時の当り遊技時間および通常時の当り遊技時間のそれぞれはROM62に予め記録されたものであり、確率変動モードの有効時には当り遊技時間が長値に設定され、確率変動モードの無効時には当り遊技時間が短値に設定される。
CPU61はタイマ格納部137の普通図柄タイマMT1に通常時の当り遊技時間および通常時の当り遊技時間のいずれかを設定すると、ステップS166で始動口ソレノイド31をオンすることに基づいて下特別図柄始動口27を開放し、ステップS167でフラグ格納部136の当りフラグをオフ状態にリセットする。そして、ステップS168でフラグ格納部136の普通図柄プロセスフラグに「3」をセットし、ステップS170で普通図柄格納部135から当り図柄「○」の記録結果をクリアする。
[2−6−4]当り遊技処理
図37はステップS114の当り遊技処理を示すものである。この当り遊技処理はフラグ格納部136の普通図柄プロセスフラグが「3」に設定されている場合に実行されるものであり、CPU61はステップS171でタイマ格納部137の普通図柄タイマMT1から単位値ΔTを減算することに基づいて下特別図柄始動口27の残り開放時間を更新する。そして、ステップS172でタイマ格納部137の普通図柄タイマMT1の減算結果を限度値「0」と比較し、「MT1=0」であると判断したときにはステップS173で始動口ソレノイド31をオフすることに基づいて下特別図柄始動口27を閉鎖する。次にステップS174でROM62に予め記録されたインターバル時間(2×1000msec)をタイマ格納部137の普通図柄タイマMT1にセットし、ステップS175でフラグ格納部136の普通図柄プロセスフラグに「4」をセットする。
[2−6−5]インターバル処理
図38はステップS115のインターバル処理を示すものである。このインターバル処理はフラグ格納部136の普通図柄プロセスフラグが「4」に設定されている場合に実行されるものであり、CPU61はステップS181でタイマ格納部137の普通図柄タイマMT1から単位値ΔTを減算することに基づいて残りインターバル時間を更新する。そして、ステップS182でタイマ格納部137の普通図柄タイマMT1の減算結果を限度値「0」と比較し、「MT1=0」であると判断したときにはステップS183でフラグ格納部136の普通図柄プロセスフラグに「0」をセットする。
[2−7]大当り先読み処理
図39および図40はステップS17の大当り先読み処理を示すものであり、CPU61は図39のステップS191でフラグ格納部136の確変フラグがオン状態にセットされているか否かを判断する。例えば確率変動モードの無効状態ではフラグ格納部136の確変フラグがオフ状態にリセットされていると判断し、ステップS192でフラグ格納部136の特別図柄遊技延長フラグをオフ状態にリセットする。
CPU61は確率変動モードの有効状態ではステップS191でフラグ格納部136の確変フラグがオン状態にセットされていると判断し、ステップS193の大当り先読み処理2へ移行する。この大当り先読み処理2は特別図柄遊技2用の特別図柄保留データ格納部132に確率変動モードの有効状態で大当りであると判定されるランダムカウンタMR1が記録されているか否かを先読みするものであり、大当り先読み処理2での大当りの先読み結果は先読み情報格納部140に記録される。
図40は大当り先読み処理2を示すものであり、CPU61はステップS211で特図2用の保留番号1の特別図柄保留データ格納部132にランダムカウンタMR1が記録されているか否かを判断する。ここで特図2用の保留番号1の特別図柄保留データ格納部132にランダムカウンタMR1が記録されていないと判断したときにはステップS212でフラグ格納部136の連続予告フラグ2をオフ状態にリセットし、ステップS227で先読み情報格納部140に大当りの先読み結果「−」を記録する。
CPU61はステップS211で特図2用の保留番号1の特別図柄保留データ格納部132にランダムカウンタMR1が記録されていると判断すると、ステップS213へ移行する。ここでROM62から図10の(b)の確変時の大当り判定テーブルを検出し、特図2用の保留番号1の特別図柄保留データ格納部132からランダムカウンタMR1の記録結果を検出し、確変時の大当り判定テーブルからランダムカウンタMR1の検出結果に応じた判定結果を選択する。
CPU61はステップS213で確変時の大当り判定テーブルからランダムカウンタMR1の検出結果に応じた判定結果を選択すると、ステップS214でステップS213の判定結果が大当りであるか否かを判断する。ここでステップS213の判定結果が大当りであると判断したときにはステップS215でフラグ格納部136の連続予告フラグ2をオン状態にセットし、ステップS226で先読み情報格納部140に大当りの先読み結果「大当り」を記録する。
CPU61はステップS214でステップS213の判定結果が外れであると判断すると、ステップS216でフラグ格納部136の連続予告フラグ2をオフ状態にリセットし、ステップS217で特図2用の保留番号2の特別図柄保留データ格納部132にランダムカウンタMR1が記録されているか否かを判断する。ここで特図2用の保留番号2の特別図柄保留データ格納部132にランダムカウンタMR1が記録されていないと判断したときにはステップS227へ移行し、先読み情報格納部140に大当りの先読み結果「−」を記録する。
CPU61はステップS217で特図2用の保留番号2の特別図柄保留データ格納部132にランダムカウンタMR1が記録されていると判断すると、ステップS218へ移行する。ここで特図2用の保留番号2の特別図柄保留データ格納部132からランダムカウンタMR1の記録結果を検出し、確変時の大当り判定テーブルからランダムカウンタMR1の検出結果に応じた判定結果を選択する。そして、ステップS219でステップS218の判定結果が大当りであるか否かを判断し、ステップS218の判定結果が大当りであると判断したときにはステップS215でフラグ格納部136の連続予告フラグ2をオン状態にセットし、ステップS226で先読み情報格納部140に大当りの先読み結果「大当り」を記録する。
CPU61はステップS219でステップS218の判定結果が外れであると判断すると、ステップS220で特図2用の保留番号3の特別図柄保留データ格納部132にランダムカウンタMR1が記録されているか否かを判断する。ここで特図2用の保留番号3の特別図柄保留データ格納部132にランダムカウンタMR1が記録されていないと判断したときにはステップS227へ移行し、先読み情報格納部140に大当りの先読み結果「−」を記録する。
CPU61はステップS220で特図2用の保留番号3の特別図柄保留データ格納部132にランダムカウンタMR1が記録されていると判断すると、ステップS221へ移行する。ここで特図2用の保留番号3の特別図柄保留データ格納部132からランダムカウンタMR1の記録結果を検出し、確変時の大当り判定テーブルからランダムカウンタMR1の検出結果に応じた判定結果を選択する。そして、ステップS222でステップS221の判定結果が大当りであるか否かを判断し、ステップS221の判定結果が大当りであると判断したときにはステップS215でフラグ格納部136の連続予告フラグ2をオン状態にセットし、ステップS226で先読み情報格納部140に大当りの先読み結果「大当り」を記録する。
CPU61はステップS222でステップS221の判定結果が外れであると判断すると、ステップS223で特図2用の保留番号4の特別図柄保留データ格納部132にランダムカウンタMR1が記録されているか否かを判断する。ここで特図2用の保留番号4の特別図柄保留データ格納部132にランダムカウンタMR1が記録されていないと判断したときにはステップS227へ移行し、先読み情報格納部140に大当りの先読み結果「−」を記録する。
CPU61はステップS223で特図2用の保留番号4の特別図柄保留データ格納部132にランダムカウンタMR1が記録されていると判断すると、ステップS224へ移行する。ここで特図2用の保留番号4の特別図柄保留データ格納部132からランダムカウンタMR1の記録結果を検出し、確変時の大当り判定テーブルからランダムカウンタMR1の検出結果に応じた判定結果を選択する。そして、ステップS225でステップS224の判定結果が大当りであるか否かを判断し、ステップS224の判定結果が大当りであると判断したときにはステップS215でフラグ格納部136の連続予告フラグ2をオン状態にセットしてステップS226で先読み情報格納部140に大当りの先読み結果「大当り」を記録し、ステップS224の判定結果が外れであると判断したときにはステップS227で先読み情報格納部140に大当りの先読み結果「−」を記録する。
CPU61は大当り先読み処理2を終えると、図39のステップS194で先読み情報格納部140に大当りの先読み結果「大当り」が記録されているか否かを判断する。ここで先読み情報格納部140に大当りの先読み結果「大当り」が記録されていると判断したときにはステップS195へ移行し、フラグ格納部136の特別図柄遊技延長フラグをオフ状態にリセットする。そして、ステップS207へ移行し、先読み情報格納部140から大当りの先読み結果「大当り」をクリアする。
CPU61はステップS194で先読み情報格納部140に大当りの先読み結果「−」が記録されていると判断すると、ステップS196で特図1用の保留番号1の特別図柄保留データ格納部131と保留番号2の特別図柄保留データ格納部131と保留番号3の特別図柄保留データ格納部131と保留番号4の特別図柄保留データ格納部131のそれぞれからランダムカウンタMR1の記録結果を検出し、ステップS197の大当り先読み処理1へ移行する。この大当り先読み処理1はステップS196のランダムカウンタMR1の検出結果をROM62に予め記録された1個の通常時の大当り値「7」と比較するものであり、CPU61はランダムカウンタMR1の検出結果が通常時の大当り値「7」と同一である場合には通常時の大当りであると先読みし、ランダムカウンタMR1の検出結果が通常時の大当り値「7」と相違している場合には通常時の大当りではないと先読みし、ランダムカウンタMR1の検出結果が存在しない場合にも通常時の大当りではないと先読みする。
CPU61はステップS197でランダムカウンタMR1の検出結果が通常時の大当りであるか否かを先読みすると、通常時の大当りであるか否かの先読み結果を先読み情報格納部139に記録する。この先読み情報格納部139はランダムカウンタMR1の検出結果が通常時の大当りであると先読みされた場合には先読み結果「通常時の大当り」が記録され、ランダムカウンタMR1の検出結果が通常時の大当りではないと先読みされた場合には先読み結果「−」が記録されるものである。この先読み情報格納部139には、図16に示すように、保留番号1と保留番号2と保留番号3と保留番号4のそれぞれが設定されており、保留番号1の特別図柄保留データ格納部131のランダムカウンタMR1に応じた先読み結果は保留番号1の先読み情報格納部139に記録され、保留番号2の特別図柄保留データ格納部131のランダムカウンタMR1に応じた先読み結果は保留番号2の先読み情報格納部139に記録され、保留番号3の特別図柄保留データ格納部131のランダムカウンタMR1に応じた先読み結果は保留番号3の先読み情報格納部139に記録され、保留番号4の特別図柄保留データ格納部131のランダムカウンタMR1に応じた先読み結果は保留番号4の先読み情報格納部139に記録される。
CPU61はステップS197の大当り先読み処理1を終えると、ステップS198で保留番号1の先読み情報格納部139に先読み結果「通常時の大当り」が記録されているか否かを判断する。ここで保留番号1の先読み情報格納部139に先読み結果「通常時の大当り」が記録されていると判断したときにはステップS199でフラグ格納部136の連続予告フラグ1をオン状態にセットし、ステップS200でフラグ格納部136の特別図柄遊技延長フラグをオン状態にセットし、ステップS206で先読み情報格納部139および先読み情報格納部140のそれぞれから先読み結果をクリアする。
CPU61はステップS198で保留番号1の先読み情報格納部139に先読み結果「−」が記録されていると判断すると、ステップS201で保留番号2の先読み情報格納部139に先読み結果「通常時の大当り」が記録されているか否かを判断する。ここで保留番号2の先読み情報格納部139に先読み結果「通常時の大当り」が記録されていると判断したときにはステップS199でフラグ格納部136の連続予告フラグ1をオン状態にセットし、ステップS200でフラグ格納部136の特別図柄遊技延長フラグをオン状態にセットし、ステップS206で先読み情報格納部139および先読み情報格納部140のそれぞれから先読み結果をクリアする。
CPU61はステップS201で保留番号2の先読み情報格納部139に先読み結果「−」が記録されていると判断すると、ステップS202で保留番号3の先読み情報格納部139に先読み結果「通常時の大当り」が記録されているか否かを判断する。ここで保留番号3の先読み情報格納部139に先読み結果「通常時の大当り」が記録されていると判断したときにはステップS199でフラグ格納部136の連続予告フラグ1をオン状態にセットし、ステップS200でフラグ格納部136の特別図柄遊技延長フラグをオン状態にセットし、ステップS206で先読み情報格納部139および先読み情報格納部140のそれぞれから先読み結果をクリアする。
CPU61はステップS202で保留番号3の先読み情報格納部139に先読み結果「−」が記録されていると判断すると、ステップS203で保留番号4の先読み情報格納部139に先読み結果「通常時の大当り」が記録されているか否かを判断する。ここで保留番号4の先読み情報格納部139に先読み結果「通常時の大当り」が記録されていると判断したときにはステップS199でフラグ格納部136の連続予告フラグ1をオン状態にセットし、ステップS200でフラグ格納部136の特別図柄遊技延長フラグをオン状態にセットし、ステップS206で先読み情報格納部139および先読み情報格納部140のそれぞれから先読み結果をクリアする。
CPU61はステップS203で保留番号4の先読み情報格納部139に先読み結果「−」が記録されていると判断すると、ステップS204でフラグ格納部136の連続予告フラグ1をオフ状態にリセットする。そして、ステップS205でフラグ格納部136の特別図柄遊技延長フラグをオフ状態にリセットし、ステップS206で先読み情報格納部139および先読み情報格納部140のそれぞれから先読み結果をクリアする。即ち、特別図柄遊技延長フラグは確率変動モードの有効状態で特別図柄遊技2用の保留データに大当りとなるものが存在しないことを条件に特別図柄遊技1用の保留データに確率変動モードの無効状態で大当りとなるものが存在する場合にオン状態にセットされるものであり、確率変動モードの無効状態ではオフ状態にリセットされ、確率変動モードの有効状態であっても特別図柄遊技2用の保留データに大当りとなるものが存在する場合にはオフ状態にリセットされ、確率変動モードの有効状態で特別図柄遊技2用の保留データに大当りとなるものが存在しない場合であっても特別図柄遊技1用の保留データに確率変動モードの無効状態で大当りとなるものが存在しない場合にはオフ状態にリセットされる。
[2−8]特別図柄プロセス処理
図41はステップS18の特別図柄プロセス処理を示すものである。この特別図柄プロセス処理はステップS281の大当り判定処理とステップS282の特別図柄変動開始時処理とステップS283の特別図柄変動処理とステップS284の特別図柄変動停止時処理とステップS285のウェイト処理とステップS286の大当り遊技処理を有するものであり、ステップS281の大当り判定処理〜ステップS286の大当り遊技処理はフラグ格納部136の特別図柄プロセスフラグの設定状態に応じて択一的に行われる。
[2−8−1]大当り判定処理
図42はステップS281の大当り判定処理を示すものである。この大当り判定処理はフラグ格納部136の特別図柄プロセスフラグが「0」に設定されている場合に実行されるものであり、フラグ格納部136の特別図柄プロセスフラグは図26のステップS2で「0」に初期設定される。
CPU61はステップS291で特別図柄遊技2用の保留番号1の特別図柄保留データ格納部132にランダムカウンタMR1の検出結果が記録されているか否かを判断する。ここで特別図柄遊技2用の保留番号1の特別図柄保留データ格納部132にランダムカウンタMR1の検出結果が記録されていると判断したときにはステップS292へ移行し、特別図柄遊技2用の保留番号1の特別図柄保留データ格納部132からランダムカウンタMR1とランダムカウンタMR3とランダムカウンタMR4のそれぞれの記録結果を検出する。そして、ステップS293へ移行し、フラグ格納部136の優先処理フラグをオン状態にセットする。
CPU61はステップS291で特別図柄遊技2用の保留番号1の特別図柄保留データ格納部132にランダムカウンタMR1の検出結果が記録されていないと判断すると、ステップS294で特別図柄遊技1用の保留番号1の特別図柄保留データ格納部131にランダムカウンタMR1の検出結果が記録されているか否かを判断する。ここで特別図柄遊技1用の保留番号1の特別図柄保留データ格納部131にランダムカウンタMR1の検出結果が記録されていると判断したときにはステップS295へ移行し、特別図柄遊技1用の保留番号1の特別図柄保留データ格納部131からランダムカウンタMR1とランダムカウンタMR3とランダムカウンタMR4のそれぞれの記録結果を検出する。そして、ステップS296へ移行し、フラグ格納部136の優先処理フラグをオフ状態にリセットする。即ち、特別図柄遊技2用の保留データは特別図柄遊技1用の保留データに比べて優先的に処理されるものであり、特別図柄遊技1用の保留データは特別図柄遊技2用の保留データが存在していない場合に処理される。
CPU61はステップS297へ移行すると、フラグ格納部136の確変フラグがオン状態にセットされているか否かを判断する。CPU61はステップS297でフラグ格納部136の確変フラグがオン状態にセットされていると判断すると、ステップS298でROM62から図10の(b)の確変時の大当り判定テーブルを検出し、確変時の大当り判定テーブルからランダムカウンタMR1の検出結果に応じた判定結果を選択する。CPU61はステップS297でフラグ格納部136の確変フラグがオフ状態にリセットされていると判断すると、ステップS299でROM62から図10の(a)の通常時の大当り判定テーブルを検出し、通常時の大当り判定テーブルからランダムカウンタMR1の検出結果に応じた判定結果を選択する。即ち、大当りは特別図柄遊技1および特別図柄遊技2のいずれが開始されるかに拘らず確率変動モードの設定状態に応じた確率で判定されるものである。
CPU61はステップS300へ移行すると、ステップS298の判定結果またはステップS299の判定結果が大当りであるか否かを判断する。ここでステップS298の判定結果またはステップS299の判定結果が外れであると判断したときにはステップS301へ移行し、特別図柄を「1」に設定して特別図柄格納部134に特別図柄「1」を記録する。そして、ステップS302でフラグ格納部136の大当りフラグをオフ状態にリセットし、ステップS309でフラグ格納部136の特別図柄プロセスフラグに「1」をセットする。
CPU61はステップS300でステップS298の判定結果またはステップS299の判定結果が大当りであると判断すると、ステップS303でフラグ格納部136の大当りフラグをオン状態にセットし、ステップS304でフラグ格納部136の優先処理フラグがオン状態にセットされているか否かを判断する。CPU61はステップS304でフラグ格納部136の優先処理フラグがオン状態にセットされていると判断すると、ステップS305でROM62から図12の(b)の特別図柄遊技2用の大当りラウンド判定テーブルを検出し、特別図柄遊技2用の大当りラウンド判定テーブルからランダムカウンタMR4の検出結果に応じた判定結果を選択する。CPU61はステップS304でフラグ格納部136の優先処理フラグがオフ状態にリセットされていると判断すると、ステップS306でROM62から図12の(a)の特別図柄遊技1用の大当りラウンド判定テーブルを検出し、特別図柄遊技1用の大当りラウンド判定テーブルからランダムカウンタMR4の検出結果に応じた判定結果を選択する。即ち、特別図柄遊技1では大当りラウンド数「15回」が特別図柄遊技1用の大当りラウンド判定テーブルに基づいて低確率で選択され、特別図柄遊技2では大当りラウンド数「15回」が特別図柄遊技2用の大当りラウンド判定テーブルに基づいて高確率で選択される。
CPU61はステップS305またはステップS306で大当りラウンド数を判定すると、ステップS307でROM62から図11の確変判定テーブルを検出し、確変判定テーブルからランダムカウンタMR3の検出結果に応じた判定結果を選択する。即ち、確率変動モードは特別図柄遊技1および特別図柄遊技2のいずれが開始されるかに拘らず共通の確率で判定されるものである。
CPU61はステップS307で確率変動モードを判定すると、ステップS308で特別図柄を設定し、ステップS309でフラグ格納部136の特別図柄プロセスフラグに「1」をセットする。このステップS308の特別図柄の設定処理は大当りラウンド数の判定結果および確率変動モードの判定結果の双方に基づいて行われるものであり、CPU61は大当りラウンド数の判定結果が「2回」で確率変動モードの判定結果が「確変無し」である場合には特別図柄「2」を設定し、大当りラウンド数の判定結果が「2回」で確率変動モードの判定結果が「確変有り」である場合には特別図柄「3」を設定し、大当りラウンド数の判定結果が「15回」で確率変動モードの判定結果が「確変無し」である場合には特別図柄「4」を設定し、大当りラウンド数の判定結果が「15回」で確率変動モードの判定結果が「確変有り」である場合には特別図柄「5」を設定し、いずれの場合にも特別図柄の設定結果を特別図柄格納部134に記録する。
[2−8−2]特別図柄変動開始時処理
図43および図44のそれぞれはステップS282の特別図柄変動開始時処理を示すものである。この特別図柄変動開始時処理はフラグ格納部136の特別図柄プロセスフラグが「1」に設定されている場合に実行されるものであり、CPU61は図43のステップS311でフラグ格納部136の確変フラグがオフ状態にリセットされているか否かを判断する。ここでフラグ格納部136の確変フラグがオフ状態にリセットされていると判断したときにはステップS312へ移行し、ROM62から図14の通常時の変動開始コマンドテーブルを検出する。
CPU61はステップS311でフラグ格納部136の確変フラグがオン状態にセットされていると判断すると、ステップS313でフラグ格納部136の特別図柄遊技延長フラグがオフ状態にリセットされているか否かを判断する。ここでフラグ格納部136の特別図柄遊技延長フラグがオフ状態にリセットされていると判断したときにはステップS314でROM62から図15の(a)の確変時の変動開始コマンドテーブル1を検出し、フラグ格納部136の特別図柄遊技延長フラグがオン状態にセットされていると判断したときにはステップS315でROM62から図15の(b)の確変時の変動開始コマンドテーブル2を検出する。
CPU61は通常時の変動開始コマンドテーブルと確変時の変動開始コマンドテーブル1と確変時の変動開始コマンドテーブル2のいずれかを検出すると、ステップS316でカウンタ格納部138からランダムカウンタMR2の更新結果を検出し、ステップS317でフラグ格納部136の大当りフラグがオフ状態にリセットされているか否かを判断する。CPU61はステップS317でフラグ格納部136の大当りフラグがオフ状態にリセットされていると判断すると、ステップS318で外れ用の変動開始コマンド#01と#02と#03と#04のうちからランダムカウンタMR2の検出結果に応じたものを選択する。この処理は変動開始コマンドテーブルの検出結果を対象に行われるものであり、通常時の変動開始コマンドテーブルが検出されているときには通常時の変動開始コマンドテーブルの変動開始コマンド#01〜#04からランダムカウンタMR2の検出結果に応じたものが選択され、確変時の変動開始コマンドテーブル1が検出されているときには確変時の変動開始コマンドテーブル1の変動開始コマンド#01〜#04からランダムカウンタMR2の検出結果に応じたものが選択され、確変時の変動開始コマンドテーブル2が検出されているときには確変時の変動開始コマンドテーブル2の変動開始コマンド#01〜#04からランダムカウンタMR2の検出結果に応じたものが選択される。
CPU61はステップS317でフラグ格納部136の大当りフラグがオン状態にセットされていると判断すると、ステップS319で大当り用の変動開始コマンド#05と#06と#07と#08のうちからランダムカウンタMR2の検出結果に応じたものを選択する。この処理は変動開始コマンドテーブルの検出結果を対象に行われるものであり、通常時の変動開始コマンドテーブルが検出されているときには通常時の変動開始コマンドテーブルの変動開始コマンド#05〜#08からランダムカウンタMR2の検出結果に応じたものが選択され、確変時の変動開始コマンドテーブル1が検出されているときには確変時の変動開始コマンドテーブル1の変動開始コマンド#05〜#08からランダムカウンタMR2の検出結果に応じたものが選択され、確変時の変動開始コマンドテーブル2が検出されているときには確変時の変動開始コマンドテーブル2の変動開始コマンド#05〜#08からランダムカウンタMR2の検出結果に応じたものが選択される。
CPU61はステップS318またはステップS319で変動開始コマンドを選択すると、ステップS320で演出制御回路90に変動開始コマンドの選択結果を送信し、ステップS321で変動開始コマンドの選択結果に応じた変動表示時間を選択し、ステップS322で変動表示時間の選択結果をタイマ格納部137の特別図柄タイマMT2に初期値としてセットする。この変動開始コマンドの選択処理は変動開始コマンドテーブルの検出結果を対象に行われるものであり、通常時の変動開始コマンドテーブルが検出されているときには通常時の変動開始コマンドテーブルから変動開始コマンドの選択結果に応じた変動表示時間が選択され、確変時の変動開始コマンドテーブル1が検出されているときには確変時の変動開始コマンドテーブル1から変動開始コマンドの選択結果に応じた変動表示時間が選択され、確変時の変動開始コマンドテーブル2が検出されているときには確変時の変動開始コマンドテーブル2から変動開始コマンドの選択結果に応じた変動表示時間が選択される。
確変時の変動開始コマンドテーブル1は確率変動モードの有効状態で特別図柄遊技延長フラグがオフ状態にリセットされている場合に使用されるものである。この確変時の変動開始コマンドテーブル1では外れ用の最短の変動開始コマンド#01の選択確率が通常時の変動開始コマンドテーブルおよび確変時の変動開始コマンドテーブル2のそれぞれに比べて高く設定されており、外れ用の最短の変動開始コマンド#01に基づいて特別図柄遊技1および特別図柄遊技2のそれぞれが高確率で行われる。即ち、確率変動モードの有効状態で特別図柄遊技延長フラグがオフ状態にリセットされている場合には時間短縮モードが有効化される。
CPU61はステップS322でタイマ格納部137の特別図柄タイマMT2を初期設定すると、ステップS323でフラグ格納部136の優先処理フラグがオフ状態にリセットされているか否かを判断する。CPU61はステップS323でフラグ格納部136の優先処理フラグがオフ状態にリセットされていると判断すると、ステップS324で特別図柄遊技1用の図柄情報コマンド1を設定し、ステップS326で演出制御回路90に図柄情報コマンド1の設定結果を送信する。CPU61はステップS323でフラグ格納部136の優先処理フラグがオン状態にセットされていると判断すると、ステップS325で特別図柄遊技2用の図柄情報コマンド2を設定し、ステップS326で演出制御回路90に図柄情報コマンド2の設定結果を送信する。
特別図柄遊技1用の図柄情報コマンド1の設定処理は特別図柄格納部134の記録結果に応じて行われるものであり、特別図柄格納部134に外れ図柄「1」が記録されているときには図柄情報コマンド1「9101(h)」が設定され、特別図柄格納部134に2R通常大当り図柄「2」が記録されているときには図柄情報コマンド1「9102(h)」が設定され、特別図柄格納部134に2R確変大当り図柄「3」が記録されているときには図柄情報コマンド1「9103(h)」が設定され、特別図柄格納部134に15R通常大当り図柄「4」が記録されているときには図柄情報コマンド1「9104(h)」が設定され、特別図柄格納部134に15R確変大当り図柄「5」が記録されているときには図柄情報コマンド1「9105(h)」が設定される。
特別図柄遊技2用の図柄情報コマンド2の設定処理は特別図柄格納部134の記録結果に応じて行われるものであり、特別図柄格納部134に外れ図柄「1」が記録されているときには図柄情報コマンド2「9201(h)」が設定され、特別図柄格納部134に2R通常大当り図柄「2」が記録されているときには図柄情報コマンド2「9202(h)」が設定され、特別図柄格納部134に2R確変大当り図柄「3」が記録されているときには図柄情報コマンド2「9203(h)」が設定され、特別図柄格納部134に15R通常大当り図柄「4」が記録されているときには図柄情報コマンド2「9204(h)」が設定され、特別図柄格納部134に15R確変大当り図柄「5」が記録されているときには図柄情報コマンド2「9205(h)」が設定される。
CPU61はステップS326で図柄情報コマンド1または図柄情報コマンド2の設定結果を送信すると、ステップS327でフラグ格納部136の連続予告フラグ1がオン状態にセットされているか否かを判断する。ここでフラグ格納部136の連続予告フラグ1がオン状態にセットされていると判断したときにはステップS328へ移行し、演出制御回路90に連続予告コマンド1「C100(h)」を送信する。CPU61はステップS329へ移行すると、フラグ格納部136の連続予告フラグ2がオン状態にセットされているか否かを判断する。ここでフラグ格納部136の連続予告フラグ2がオン状態にセットされていると判断したときにはステップS330へ移行し、演出制御回路90に連続予告コマンド2「C200(h)」を送信する。
CPU61は図44のステップS331へ移行すると、フラグ格納部136の優先処理フラグがオフ状態にリセットされているか否かを判断する。ここでフラグ格納部136の優先処理フラグがオフ状態にリセットされていると判断したときにはステップS332で特別図柄遊技1用の保留番号1の特別図柄保留データ格納部131からランダムカウンタMR1とランダムカウンタMR3とランダムカウンタMR4のそれぞれの記録結果をクリアし、ステップS333で特別図柄遊技1用の保留番号2の特別図柄保留データ格納部131にランダムカウンタMR1〜MR4のそれぞれの検出結果が記録されているか否かを判断する。ここで保留番号2の特別図柄保留データ格納部131にランダムカウンタMR1〜MR4のそれぞれの検出結果が記録されていないと判断したときにはステップS339へ移行し、フラグ格納部136の特別図柄プロセスフラグに「2」をセットする。
CPU61はステップS333で特別図柄遊技1用の保留番号2の特別図柄保留データ格納部131にランダムカウンタMR1〜MR4のそれぞれの検出結果が記録されていると判断すると、ステップS334で特別図柄遊技1用の保留番号2の特別図柄保留データ格納部131に記録されているランダムカウンタMR1〜MR4のそれぞれを保留番号1の特別図柄保留データ格納部131にシフトする。そして、ステップS335へ移行し、特別図柄遊技1用の保留番号3の特別図柄保留データ格納部131にランダムカウンタMR1〜MR4のそれぞれの検出結果が記録されているか否かを判断する。ここで特別図柄遊技1用の保留番号3の特別図柄保留データ格納部131にランダムカウンタMR1〜MR4のそれぞれの検出結果が記録されていないと判断したときにはステップS339へ移行し、フラグ格納部136の特別図柄プロセスフラグに「2」をセットする。
CPU61はステップS335で特別図柄遊技1用の保留番号3の特別図柄保留データ格納部131にランダムカウンタMR1〜NR4のそれぞれの検出結果が記録されていると判断すると、ステップS336で特別図柄遊技1用の保留番号3の特別図柄保留データ格納部131に記録されているランダムカウンタMR1〜MR4のそれぞれを保留番号2の特別図柄保留データ格納部131にシフトする。そして、ステップS337へ移行し、特別図柄遊技1用の保留番号4の特別図柄保留データ格納部131にランダムカウンタMR1〜MR4のそれぞれの検出結果が記録されているか否かを判断する。ここで特別図柄遊技1用の保留番号4の特別図柄保留データ格納部131にランダムカウンタMR1〜MR4のそれぞれの検出結果が記録されていないと判断したときにはステップS339へ移行し、フラグ格納部136の特別図柄プロセスフラグに「2」をセットする。
CPU61はステップS337で特別図柄遊技1用の保留番号4の特別図柄保留データ格納部131にランダムカウンタMR1〜MR4のそれぞれの検出結果が記録されていると判断すると、ステップS338で特別図柄遊技1用の保留番号4の特別図柄保留データ格納部131に記録されているランダムカウンタMR1〜MR4のそれぞれを保留番号3の特別図柄保留データ格納部131にシフトする。そして、ステップS339へ移行し、フラグ格納部136の特別図柄プロセスフラグに「2」をセットする。即ち、特別図柄遊技1が開始される場合には特別図柄遊技1を開始するために使用したランダムカウンタMR1〜MR4のそれぞれが特別図柄遊技1用の保留番号1の特別図柄保留データ格納部131から消去され、保留番号2〜保留番号4のいずれかの特別図柄保留データ格納部131にランダムカウンタMR1〜MR4が記録されている場合には前段の領域にシフトされる。
CPU61はステップS331でフラグ格納部136の優先処理フラグがオン状態にセットされていると判断すると、ステップS340で特別図柄遊技2用の保留番号1の特別図柄保留データ格納部132からランダムカウンタMR1とランダムカウンタMR3とランダムカウンタMR4のそれぞれの記録結果をクリアし、ステップS341で特別図柄遊技2用の保留番号2の特別図柄保留データ格納部132にランダムカウンタMR1〜MR4のそれぞれの検出結果が記録されているか否かを判断する。ここで特別図柄遊技2用の保留番号2の特別図柄保留データ格納部132にランダムカウンタMR1〜MR4のそれぞれの検出結果が記録されていないと判断したときにはステップS339へ移行し、フラグ格納部136の特別図柄プロセスフラグに「2」をセットする。
CPU61はステップS341で特別図柄遊技2用の保留番号2の特別図柄保留データ格納部132にランダムカウンタMR1〜MR4のそれぞれの検出結果が記録されていると判断すると、ステップS342で特別図柄遊技2用の保留番号2の特別図柄保留データ格納部132に記録されているランダムカウンタMR1〜MR4のそれぞれを保留番号1の特別図柄保留データ格納部132にシフトする。そして、ステップS343へ移行し、特別図柄遊技2用の保留番号3の特別図柄保留データ格納部132にランダムカウンタMR1〜MR4のそれぞれの検出結果が記録されているか否かを判断する。ここで特別図柄遊技2用の保留番号3の特別図柄保留データ格納部132にランダムカウンタMR1〜MR4のそれぞれの検出結果が記録されていないと判断したときにはステップS339へ移行し、フラグ格納部136の特別図柄プロセスフラグに「2」をセットする。
CPU61はステップS343で特別図柄遊技2用の保留番号3の特別図柄保留データ格納部132にランダムカウンタMR1〜NR4のそれぞれの検出結果が記録されていると判断すると、ステップS344で特別図柄遊技2用の保留番号3の特別図柄保留データ格納部132に記録されているランダムカウンタMR1〜MR4のそれぞれを保留番号2の特別図柄保留データ格納部132にシフトする。そして、ステップS345へ移行し、特別図柄遊技2用の保留番号4の特別図柄保留データ格納部132にランダムカウンタMR1〜MR4のそれぞれの検出結果が記録されているか否かを判断する。ここで特別図柄遊技2用の保留番号4の特別図柄保留データ格納部132にランダムカウンタMR1〜MR4のそれぞれの検出結果が記録されていないと判断したときにはステップS339へ移行し、フラグ格納部136の特別図柄プロセスフラグに「2」をセットする。
CPU61はステップS345で特別図柄遊技2用の保留番号4の特別図柄保留データ格納部132にランダムカウンタMR1〜MR4のそれぞれの検出結果が記録されていると判断すると、ステップS346で特別図柄遊技2用の保留番号4の特別図柄保留データ格納部132に記録されているランダムカウンタMR1〜MR4のそれぞれを保留番号3の特別図柄保留データ格納部132にシフトする。そして、ステップS339へ移行し、フラグ格納部136の特別図柄プロセスフラグに「2」をセットする。即ち、特別図柄遊技2が開始される場合には特別図柄遊技2を開始するために使用したランダムカウンタMR1〜MR4のそれぞれが特別図柄遊技2用の保留番号1の特別図柄保留データ格納部132から消去され、保留番号2〜保留番号4のいずれかの特別図柄保留データ格納部132にランダムカウンタMR1〜MR4が記録されている場合には前段の領域にシフトされる。
[2−8−3]特別図柄変動処理
図45はステップS283の特別図柄変動処理を示すものである。この特別図柄変動処理は特別図柄プロセスフラグが「2」に設定されている場合に実行されるものであり、CPU61はステップS351でフラグ格納部136の優先処理フラグがオフ状態にリセットされているか否かを判断する。CPU61はステップS351でフラグ格納部136の優先処理フラグがオフ状態にリセットされていると判断したときにはステップS352へ移行し、上特別図柄表示器41のLEDを点滅制御することに基づいて上特別図柄表示器41に特別図柄を変動状態で表示する。CPU61はステップS351でフラグ格納部136の優先処理フラグがオン状態にセットされていると判断したときにはステップS353へ移行し、下特別図柄表示器42のLEDを点滅制御することに基づいて下特別図柄表示器42に特別図柄を変動状態で表示する。即ち、特別図柄遊技1では上特別図柄表示器41に特別図柄が変動状態で表示され、特別図柄遊技2では下特別図柄表示器42に特別図柄が変動状態で表示される。
CPU61はステップS354へ移行すると、タイマ格納部137の特別図柄タイマMT2から単位値ΔTを減算することに基づいて特別図柄遊技の残り時間を更新し、ステップS355でタイマ格納部137の特別図柄タイマMT2の減算結果を限度値「0」と比較する。ここで「MT2=0」であると判断したときにはステップS356で演出制御回路90に変動停止コマンド「8100(h)」を送信することに基づいて特別図柄遊技1および特別図柄遊技2のいずれかが終了することを通知し、ステップS357でフラグ格納部136の特別図柄プロセスフラグに「3」をセットする。
[2−8−4]特別図柄変動停止時処理
図46はステップS284の特別図柄変動停止時処理を示すものである。この特別図柄変動停止時処理は特別図柄プロセスフラグが「3」に設定されている場合に実行されるものであり、CPU61はステップS361でフラグ格納部136の優先処理フラグがオフ状態にリセットされているか否かを判断する。CPU61はステップS361でフラグ格納部136の優先処理フラグがオフ状態にリセットされていると判断すると、ステップS362で上特別図柄表示器41の特別図柄の変動表示を停止する。この上特別図柄表示器41の特別図柄の停止表示は特別図柄格納部134に記録されている特別図柄の設定結果で行われるものであり、外れが判定されている場合には特別図柄の変動表示が「1」で停止し、2R通常大当りが判定されている場合には特別図柄の変動表示が「2」で停止し、2R確変大当りが判定されている場合には特別図柄の変動表示が「3」で停止し、15R通常大当りが判定されている場合には特別図柄の変動表示が「4」で停止し、15R確変大当りが判定されている場合には特別図柄の変動表示が「5」で停止する。
CPU61はステップS361でフラグ格納部136の優先処理フラグがオン状態にセットされていると判断すると、ステップS363で下特別図柄表示器42の特別図柄の変動表示を停止する。この下特別図柄表示器42の特別図柄の停止表示は特別図柄格納部134に記録されている特別図柄の設定結果で行われるものであり、外れが判定されている場合には特別図柄の変動表示が「1」で停止し、2R通常大当りが判定されている場合には特別図柄の変動表示が「2」で停止し、2R確変大当りが判定されている場合には特別図柄の変動表示が「3」で停止し、15R通常大当りが判定されている場合には特別図柄の変動表示が「4」で停止し、15R確変大当りが判定されている場合には特別図柄の変動表示が「5」で停止する。
CPU61はステップS362またはステップS363で特別図柄の変動表示を終えると、ステップS364でタイマ格納部137の特別図柄タイマMT2にウェイト時間(2×1000msec)をセットし、ステップS365でフラグ格納部136の特別図柄プロセスフラグに「4」をセットする。このウェイト時間はROM62に予め記録されたものであり、外れが判定されている状態で特別図柄遊技2が保留されている場合には今回の特別図柄遊技1または今回の特別図柄遊技2が終了してからウェイト時間が経過した時点で特別図柄遊技2が開始され、外れが判定されている状態で特別図柄遊技2が保留されておらずに特別図柄遊技1が保留されている場合には今回の特別図柄遊技1または今回の特別図柄遊技2が終了してからウェイト時間が経過した時点で特別図柄遊技1が開始され、2R通常大当りと2R確変大当りと15R通常大当りと15R確変大当りのいずれかが判定されている場合には今回の特別図柄遊技1または今回の特別図柄遊技2が終了してからウェイト時間が経過した時点で大当り遊技が開始される。
[2−8−5]ウェイト処理
図47はステップS285のウェイト処理を示すものである。このウェイト処理は特別図柄プロセスフラグが「4」に設定されている場合に実行されるものであり、CPU61はステップS371でタイマ格納部137の特別図柄タイマMT2から単位値ΔTを減算することで残りウェイト時間を更新する。そして、ステップS372でタイマ格納部137の特別図柄タイマMT2の減算結果を限度値「0」と比較し、「MT2=0」であると判断したときにはステップS373へ移行する。
CPU61はステップS373へ移行すると、フラグ格納部136の大当りフラグがオン状態にセットされているか否かを判断する。CPU61は外れの判定時にはステップS373でフラグ格納部136の大当りフラグがオフ状態にリセットされていると判断し、ステップS374でフラグ格納部136の特別図柄プロセスフラグに「0」をセットする。そして、ステップS375へ移行し、特別図柄格納部134から外れ図柄「1」の記録結果をクリアする。
CPU61は2R通常大当りと2R確変大当りと15R通常大当りと15R確変大当りのいずれかが判定されている場合にはステップS373でフラグ格納部136の大当りフラグがオン状態にセットされていると判断し、ステップS376でカウンタ格納部138の大当りラウンドカウンタMN1に初期値「1」をセットする。そして、ステップS377で1回目の大当りラウンドコマンド「B001(h)」を設定し、ステップS378で大当りラウンドコマンド「B001(h)」を演出制御回路90に送信し、ステップS379でフラグ格納部136の特別図柄プロセスフラグに「5」をセットする。
[2−8−6]大当り遊技処理
図48はステップS286の大当り遊技処理を示すものである。この大当り遊技処理はフラグ格納部136の特別図柄プロセスフラグが「5」に設定されている場合に実行されるものであり、CPU61はステップS381で大当りラウンド処理を実行する。この大当りラウンド処理は特別入賞口36内に上限個数(10個)の遊技球が入賞あるいは特別入賞口36の開放時間が上限時間(30sec)に到達するまで特別入賞口36を開放するものであり、CPU61はステップS381の大当りラウンド処理で特別入賞口36内に上限個数の遊技球が入賞あるいは特別入賞口36の開放時間が上限時間に到達したと判断したときには特別入賞口36を閉鎖し、ステップS382で今回の大当りラウンドが終了したと判断する。
CPU61はステップS382で今回の大当りラウンドが終了したと判断すると、ステップS383でカウンタ格納部138の大当りラウンドカウンタMN1をROM62に予め記録された最終値と比較する。この最終値は特別図柄格納部134に記録されている特別図柄の種類に応じて選択されるものであり、特別図柄格納部134に2R通常大当り図柄「2」および2R確変大当り図柄「3」のそれぞれが記録されている場合には最終値「2」が選択され、特別図柄格納部134に15R通常大当り図柄「4」および15R確変大当り図柄「5」のそれぞれが記録されている場合には最終値「15」が選択される。
CPU61はステップS383で「MN1<最終値」であると判断すると、ステップS384でカウンタ格納部138の大当りラウンドカウンタMN1にROM62に予め記録された単位値「1」を加算する。そして、ステップS385で大当りラウンドコマンドを設定し、ステップS386で大当りラウンドコマンドの設定結果を演出制御回路90に送信する。この大当りラウンドコマンドはカウンタ格納部138の大当りラウンドカウンタMN1の加算結果に応じて設定されるものであり、例えば「MN1=2」である場合には2回目の大当りラウンドコマンド「B002(h)」が設定され、「MN1=3」である場合には3回目の大当りラウンドコマンド「B003(h)」が設定され、「MN1=14」である場合には14回目の大当りラウンドコマンド「B00E(h)」が設定され、「MN1=15」である場合には15回目の大当りラウンドコマンド「B00F(h)」が設定される。
CPU61は特別図柄格納部134に2R通常大当り図柄「2」および2R確変大当り図柄「3」のいずれかが記録されている場合には最終の2回目の大当りラウンドを終えることに基づいてステップS383で「大当りラウンドカウンタドMN1=最終値」であると判断し、特別図柄格納部134に15R通常大当り図柄「4」および15R確変大当り図柄「5」のいずれかが記録されている場合には最終の15回目の大当りラウンドを終えることに基づいてステップS383で「大当りラウンドカウンタドMN1=最終値」であると判断し、いずれの場合にもステップS387で特別図柄格納部134に2R確変大当り図柄「3」および15R確変大当り図柄「5」のいずれかが記録されているか否かを判断する。
CPU61はステップS387で特別図柄格納部134に2R確変大当り図柄「3」および15R確変大当り図柄「5」のいずれかが記録されていると判断すると、ステップS388でフラグ格納部136の確変フラグをオン状態にセットすることに基づいて確率変動モードを有効化する。CPU61はステップS387で特別図柄格納部134に2R通常大当り図柄「2」および15R通常大当り図柄「4」のいずれかが記録されていると判断すると、ステップS389でフラグ格納部136の確変フラグをオフ状態にリセットすることに基づいて確率変動モードを無効化する。
CPU61はステップS388またはステップS389でフラグ格納部136の確変フラグを設定すると、ステップS390で特別図柄格納部134から2R通常大当り図柄「2」または2R確変大当り図柄「3」または15R通常大当り図柄「4」または15R確変大当り図柄「5」の記録結果をクリアし、ステップS391でフラグ格納部136の大当りフラグをオフ状態にリセットし、ステップS392でフラグ格納部136の特別図柄プロセスフラグに「0」をセットする。即ち、今回の特別図柄遊技1で2R確変大当りおよび15R確変大当りのいずれかが判定された場合と今回の特別図柄遊技2で2R確変大当りおよび15R確変大当りのいずれかが判定された場合には大当り遊技で最終回の大当りラウンドが終了した時点で確率変動モードが有効化され、今回の特別図柄遊技1で2R通常大当りおよび15R通常大当りのいずれかが判定された場合と今回の特別図柄遊技2で2R通常大当りおよび15R通常大当りのいずれかが判定された場合には大当り遊技で最終回の大当りラウンドが終了した時点で確率変動モードが無効化される。
図49および図50のそれぞれは特別図柄遊技1および特別図柄遊技2が消化される挙動を説明するものである。図49は確率変動モードが有効化されている状態であり、保留番号3の特別図柄遊技1は通常時の大当りであり、保留番号3の特別図柄遊技1を除く残りの特別図柄遊技1および特別図柄遊技2のそれぞれは外れである。この場合には図39のステップS194で特別図柄遊技2用の先読み情報格納部140に先読み結果「大当り」が記録されていないと判断され、図39のステップS202で特別図柄遊技1用の保留番号3の先読み情報格納部139に先読み結果「通常時の大当り」が記録されていると判断され、図39のステップS200で特別図柄遊技延長フラグがオン状態にセットされる。そして、図42のステップS291で特別図柄遊技2用の保留番号1の特別図柄保留データ格納部132からランダムカウンタMR1が検出され、図42のステップS300で外れであると判定される。次に図43のステップS311で確変フラグがオン状態にセットされていると判断され、図43のステップS313で特別図柄遊技延長フラグがオン状態にセットされていると判断され、図43のステップS315で確変時の変動開始コマンドテーブル2が検出され、図43のステップS318で確変時の変動開始コマンドテーブル2から外れ用の変動開始コマンド#01〜#04のいずれかが選択され、下特別図柄表示器42に特別図柄遊技2の映像が変動開始コマンド#01〜#04のいずれかに応じた所要時間で表示される。
変動開始コマンド#04は、図15に示すように、外れ用の変動開始コマンド#01〜#04のうちで変動表示時間が最長に設定されたものであり、変動開始コマンド#04の選択確率は確変時の変動開始コマンドテーブル2では確変時の変動開始コマンドテーブル1に比べて高く設定されている。変動開始コマンド#03は外れ用の変動開始コマンド#01〜#04のうちで変動表示時間が2番目に長く設定されたものであり、変動開始コマンド#03の選択確率は確変時の変動開始コマンドテーブル2では確変時の変動開始コマンドテーブル1に比べて高く設定されている。変動開始コマンド#02は外れ用の変動開始コマンド#01〜#04のうちで変動表示時間が3番目に長く設定されたものであり、変動開始コマンド#02の選択確率は確変時の変動開始コマンドテーブル2では確変時の変動開始コマンドテーブル1に比べて高く設定されている。変動開始コマンド#01は外れ用の変動開始コマンド#01〜#04のうちで変動表示時間が最短に設定されたものであり、変動開始コマンド#01の選択確率は確変時の変動開始コマンドテーブル2では確変時の変動開始コマンドテーブル1に比べて低く設定されている。このため、確率変動モードの有効状態で特別図柄遊技延長フラグがオンされている場合に外れであると判定されたときには特別図柄遊技2の所要時間が特別図柄遊技延長フラグがオフされている場合に比べて高確率で長くなる。この確率変動モードの有効状態では遊技球が下特別図柄始動口27内に確率変動モードの無効状態に比べて容易に入賞するので、特別図柄遊技2が途切れることなく行われる。
図50の(a)は特別図柄遊技2が途切れることなく行われることに基づいて特別図柄遊技2に大当りが保留された場合である。この場合には図39のステップS194で先読み情報格納部140に「大当り」が記録されていると判断され、図39のステップS195で特別図柄遊技延長フラグがオン状態からオフ状態にリセットされる。そして、図42のステップS291で特別図柄遊技2用の保留番号1の特別図柄保留データ格納部132からランダムカウンタMR1が検出され、図42のステップS300で外れであると判定される。次に図43のステップS311で確変フラグがオン状態にセットされていると判断され、図43のステップS313で特別図柄遊技延長フラグがオフ状態にリセットされていると判断され、図43のステップS314で確変時の変動開始コマンドテーブル1が検出され、図43のステップS318で確変時の変動開始コマンドテーブル1から外れ用の変動開始コマンド#01〜#04のいずれかが選択され、下特別図柄表示器42に特別図柄遊技2の映像が変動開始コマンド#01〜#04のいずれかに応じた所要時間で表示される。
変動開始コマンド#04と変動開始コマンド#03と変動開始コマンド#02のそれぞれの選択確率は、図15に示すように、確変時の変動開始コマンドテーブル1では確変時の変動開始コマンドテーブル2に比べて低く設定され、変動開始コマンド#01の選択確率は確変時の変動開始コマンドテーブル1では確変時の変動開始コマンドテーブル2に比べて高く設定されている。このため、確率変動モードの有効状態で特別図柄遊技延長フラグがオフされている場合に外れであると判定されたときには特別図柄遊技延長フラグのオン状態に比べて特別図柄遊技2の所要時間が高確率で短くなる。この特別図柄遊技延長フラグがオフされた確率変動モードの有効状態では遊技球が下特別図柄始動口27内に容易に入賞するものの特別図柄遊技延長フラグのオン状態に比べて特別図柄遊技2が短時間で行われるので、図50の(b)に示すように、特別図柄遊技2で大当りが迅速に発生するようになる。
特別図柄遊技2で2R確変大当りまたは15R確変大当りが発生した後には図48のステップS388で確変フラグがオン状態にセットされ、確率変動モードが有効化される。この場合には図39のステップS191で確変フラグがオン状態にセットされていると判断され、図39のステップS194で特別図柄遊技2用の先読み情報格納部140に先読み結果「大当り」が記録されていないと判断され、図39のステップS202で保留番号3の先読み情報格納部139に「通常時の大当り」が記録されていると判断され、図39のステップS200で特別図柄遊技延長フラグがオン状態にセットされる。従って、特別図柄遊技2が途切れることなく行われるので、特別図柄遊技2で大当りが再び発生する。
特別図柄遊技2で2R通常大当りまたは15R通常大当りが発生した後には図48のステップS389で確変フラグがオフ状態にリセットされ、確率変動モードが無効化される。この場合には図39のステップS191で確変フラグがオフ状態にリセットされていると判断され、ステップS192で特別図柄遊技延長フラグがオフ状態にリセットされ、図42のステップS291で特別図柄遊技2用の保留番号1の特別図柄保留データ格納部132からランダムカウンタMR1が検出され、図42のステップS300で外れであると判定される。そして、ステップS311で確変フラグがオフ状態にリセットされていると判断され、図43のステップS312で通常時の変動開始コマンドテーブルが検出され、図43のステップS318で通常時の変動開始コマンドテーブルから外れ用の変動開始コマンド#01〜#04のいずれかが選択され、下特別図柄表示器42に特別図柄遊技2の映像が変動開始コマンド#01〜#04のいずれかに応じた所要時間で表示される。
変動開始コマンド#04と変動開始コマンド#03と変動開始コマンド#02のそれぞれの選択確率は、図14および図15に示すように、通常時の変動開始コマンドテーブルでは確変時の変動開始コマンドテーブル2に比べて低く設定され、変動開始コマンド#01の選択確率は通常時の変動開始コマンドテーブルでは確変時の変動開始コマンドテーブル2に比べて高く設定されている。このため、確率変動モードの無効状態で特別図柄遊技延長フラグがオフされている場合に外れであると判定されたときには特別図柄遊技延長フラグのオン状態に比べて特別図柄遊技2の所要時間が高確率で短くなる。この確率変動モードの無効状態では遊技球が下特別図柄始動口27内に確率変動モードの有効状態に比べて入賞し難くなるので、特別図柄遊技延長フラグのオン状態に比べて特別図柄遊技2が容易に途切れる。このため、特別図柄遊技1が特別図柄遊技延長フラグのオン状態に比べて容易に消化されるので、特別図柄遊技2で確率変動モードが無効化された直後に特別図柄遊技1の保留番号3の通常時の大当りが発生する。従って、特別図柄遊技2用の特別図柄保留データ格納部132を特別図柄遊技1用の特別図柄保留データ格納部131に優先して処理しながらも特別図柄遊技1用の特別図柄保留データ格納部131に通常時に大当りとなるランダムカウンタMR1が記録されている場合にランダムカウンタMR1を有効に利用することができる。
[11]メイン処理
図51は演出制御回路90のCPU91が電源投入に基づいて実行するメイン処理を示すものであり、CPU91は電源が投入されたときにはステップS401でレジスタおよびPIO(パラレル入出力ポート)のそれぞれを初期設定する。そして、ステップS402でRAM93のコマンド格納部151とフラグ格納部152とタイマ格納部153とカウンタ格納部154と確定図柄格納部155のそれぞれを初期設定し、ステップS403で10msec毎にタイマ割込みが発生するようにCTC(カウンタ/タイマ)を設定する。このタイマ割込み周期10msecは表示制御回路100のフレーム周波数に同期するものである。
CPU91はステップS403でCTCを初期設定すると、ステップS404のカウンタ更新処理を繰返す。このカウンタ更新処理はカウンタ格納部154のランダムカウンタSR1〜ランダムカウンタSR4のそれぞれを単位値「1」だけ更新するものであり、図23に示すように、ランダムカウンタSR1は初期値「0」から上限値「249」に加算された後に初期値「0」に戻されて循環的に加算され、ランダムカウンタSR2は初期値「0」から上限値「162」に加算された後に初期値「0」に戻されて循環的に加算され、ランダムカウンタSR3は初期値「0」から上限値「72」に加算された後に初期値「0」に戻されて循環的に加算され、ランダムカウンタSR4は初期値「0」から上限値「100」に加算された後に初期値「0」に戻されて循環的に加算される。
[12]外部割込み処理
メイン制御回路60から変動開始コマンドと変動停止コマンドと図柄情報コマンド1と図柄情報コマンド2と保留コマンド1と保留コマンド2と大当りラウンドコマンドと連続予告コマンド1と連続予告コマンド2のそれぞれが送信されたときにはCPU91で外部割込みが発生する。この外部割込みはタイマ割込みとは別に発生するものであり、CPU91は外部割込みが発生することに基づいて割込み禁止状態になる。この外部割込みが発生したときにはCPU91は変動開始コマンド〜連続予告コマンド2のそれぞれを受信コマンドバッファに格納し、割込み禁止状態を解除する。
[13]タイマ割込み処理
図52はCPU91がタイマ割込みの発生する10msec毎に実行するタイマ割込み処理を示すものであり、CPU91はタイマ割込みが発生する毎にステップS411のコマンド解析処理とステップS412の保留コマンド処理とステップS413の装飾図柄遊技処理とステップS414の大当り遊技処理を当該順序で実行する。
[13−1]コマンド解析処理
図53はステップS411のコマンド解析処理を示すものであり、CPU91はステップS421で受信コマンドバッファに保留コマンド1が記録されているか否かを判断する。ここで受信コマンドバッファに保留コマンド1が記録されていると判断したときにはステップS422へ移行し、保留コマンド1を受信コマンドバッファからコマンド格納部151にシフトする。CPU91はステップS423へ移行すると、受信コマンドバッファに保留コマンド2が記録されているか否かを判断する。ここで受信コマンドバッファに保留コマンド2が記録されていると判断したときにはステップS424へ移行し、保留コマンド2を受信コマンドバッファからコマンド格納部151にシフトする。
CPU91はステップS425へ移行すると、受信コマンドバッファに図柄情報コマンド1が記録されているか否かを判断する。ここで受信コマンドバッファに図柄情報コマンド1が記録されていると判断したときにはステップS426へ移行し、図柄情報コマンド1を受信コマンドバッファからコマンド格納部151にシフトする。CPU91はステップS427へ移行すると、受信コマンドバッファに図柄情報コマンド2が記録されているか否かを判断する。ここで受信コマンドバッファに図柄情報コマンド2が記録されていると判断したときにはステップS428へ移行し、図柄情報コマンド2を受信コマンドバッファからコマンド格納部151にシフトする。
CPU91はステップS429へ移行すると、受信コマンドバッファに変動開始コマンドが記録されているか否かを判断する。ここで受信コマンドバッファに変動開始コマンドが記録されていると判断したときにはステップS430へ移行し、変動開始コマンドを受信コマンドバッファからコマンド格納部151にシフトする。そして、ステップS431へ移行し、フラグ格納部152の遊技開始フラグをオン状態にセットする。CPU91はステップS432へ移行すると、受信コマンドバッファに変動停止コマンドが記録されているか否かを判断する。ここで受信コマンドバッファに変動停止コマンドが記録されていると判断したときにはステップS433へ移行し、変動停止コマンドを受信コマンドバッファからクリアする。そして、ステップS434へ移行し、フラグ格納部152の遊技停止フラグをオン状態にセットする。
CPU91はステップS435へ移行すると、受信コマンドバッファに大当りラウンドコマンドが記録されているか否かを判断する。ここで受信コマンドバッファに大当りラウンドコマンドが記録されていると判断したときにはステップS436へ移行し、大当りラウンドコマンドを受信コマンドバッファからコマンド格納部151にシフトする。そして、ステップS437へ移行し、フラグ格納部152の大当りラウンドフラグをオン状態にセットする。
CPU91はステップS438へ移行すると、受信コマンドバッファに連続予告コマンド1が記録されているか否かを判断する。ここで受信コマンドバッファに連続予告コマンド1が記録されていると判断したときにはステップS439へ移行し、連続予告コマンド1を受信コマンドバッファからコマンド格納部151にシフトする。CPU91はステップS440へ移行すると、受信コマンドバッファに連続予告コマンド2が記録されているか否かを判断する。ここで受信コマンドバッファに連続予告コマンド2が記録されていると判断したときにはステップS441へ移行し、連続予告コマンド2を受信コマンドバッファからコマンド格納部151にシフトする。
[13−2]保留コマンド処理
図54はステップS412の保留コマンド処理を示すものであり、CPU91はステップS451でコマンド格納部151に保留コマンド1が記録されているか否かを判断する。ここでコマンド格納部151に保留コマンド1が記録されていると判断したときにはステップS452へ移行し、コマンド格納部151から保留コマンド1を検出する。そして、保留コマンド1の検出結果からEXTデータを検出し、EXTデータの検出結果が「01(h)」である場合には表示制御回路100に保留表示コマンド1を送信し、EXTデータの検出結果が「02(h)」である場合には表示制御回路100に保留表示コマンド2を送信し、EXTデータの検出結果が「03(h)」である場合には表示制御回路100に保留表示コマンド3を送信し、EXTデータの検出結果が「04(h)」である場合には表示制御回路100に保留表示コマンド4を送信し、ステップS454でコマンド格納部151から保留コマンド1の記録結果をクリアする。
CPU91はステップS451でコマンド格納部151に保留コマンド1が記録されていないと判断すると、ステップS455でコマンド格納部151に保留コマンド2が記録されているか否かを判断する。ここでコマンド格納部151に保留コマンド2が記録されていると判断したときにはステップS456へ移行し、コマンド格納部151から保留コマンド2を検出する。そして、保留コマンド2の検出結果からEXTデータを検出し、EXTデータの検出結果が「01(h)」である場合には表示制御回路100に保留表示コマンド1を送信し、EXTデータの検出結果が「02(h)」である場合には表示制御回路100に保留表示コマンド2を送信し、EXTデータの検出結果が「03(h)」である場合には表示制御回路100に保留表示コマンド3を送信し、EXTデータの検出結果が「04(h)」である場合には表示制御回路100に保留表示コマンド4を送信し、ステップS458でコマンド格納部151から保留コマンド2の記録結果をクリアする。
表示制御回路100は保留表示コマンド1を受信したときにはVROMから保留表示コマンド1に応じた画像データを検出し、装飾図柄表示器43の保留領域44内に画像データの検出結果に基づいて1個の保留絵柄45を表示する。表示制御回路100は保留表示コマンド2を受信したときにはVROMから保留表示コマンド2に応じた画像データを検出し、装飾図柄表示器43の保留領域44内に画像データの検出結果に基づいて2個の保留絵柄45を表示する。表示制御回路100は保留表示コマンド3を受信したときにはVROMから保留表示コマンド3に応じた画像データを検出し、装飾図柄表示器43の保留領域44内に画像データの検出結果に基づいて3個の保留絵柄45を表示する。表示制御回路100は保留表示コマンド4を受信したときにはVROMから保留表示コマンド4に応じた画像データを検出し、装飾図柄表示器43の保留領域44内に画像データの検出結果に基づいて4個の保留絵柄45を表示する。即ち、装飾図柄表示器43の保留領域44は特別図柄遊技1が保留された場合および特別図柄遊技2が保留された場合で相互に共通の保留絵柄45が表示されるものであり、遊技者は保留絵柄45の表示個数から特別図柄遊技1および特別図柄遊技2の合計の保留回数を知ることができる。
[13−3]装飾図柄遊技処理
図55はステップS413の装飾図柄遊技処理を示すものであり、CPU91はステップS461でフラグ格納部152の遊技開始フラグの設定状態を判断する。ここでフラグ格納部152の遊技開始フラグがオン状態にセットされていると判断したときにはステップS462へ移行し、フラグ格納部152の遊技開始フラグをオフ状態にリセットする。そして、ステップS463でフラグ格納部152の遊技中フラグをオン状態にセットし、ステップS464の装飾図柄遊技開始処理で今回の装飾図柄遊技を開始するための準備処理を実行する。
CPU91はステップS465へ移行すると、フラグ格納部152の遊技中フラグがオン状態にセットされているか否かを判断する。例えばステップS464の装飾図柄遊技開始処理を終えた状態ではステップS465でフラグ格納部152の遊技中フラグがオン状態にセットされていると判断し、ステップS466でROM92に予め記録された単位値ΔT(=10msec)をタイマ格納部153の変動時間タイマST1に加算する。この変動時間タイマST1はステップS464の装飾図柄遊技開始処理で初期値「0」にリセットされるものであり、ステップS466では変動時間タイマST1が加算されることに基づいて装飾図柄遊技の経過時間が計測される。
CPU91はステップS466で変動時間タイマST1を加算すると、ステップS467の装飾図柄遊技中処理で装飾図柄遊技を実行し、ステップS468の予告演出処理へ移行する。この予告演出処理は予告演出の映像を装飾図柄表示器43に表示するものであり、予告演出の映像を表示するか否かはステップS464の装飾図柄遊技開始処理で判定される。
CPU91はステップS469へ移行すると、フラグ格納部152の遊技停止フラグがオン状態にセットされているか否かを判断する。例えばメイン制御回路60から変動停止コマンド「8100(h)」が送信されたときには図53のコマンド解析処理でフラグ格納部152の遊技停止フラグがオン状態にセットされ、CPU91はステップS469でフラグ格納部152の遊技停止フラグがオン状態にセットされていると判断する。この場合にはステップS470でフラグ格納部152の遊技中フラグをオフ状態にリセットし、ステップS471でフラグ格納部152の遊技停止フラグをオフ状態にリセットし、ステップS472の装飾図柄遊技停止処理へ移行する。
[13−3−1]装飾図柄遊技開始処理
図56〜図60のそれぞれはステップS464の装飾図柄遊技開始処理を示すものであり、CPU91は図56のステップS481でコマンド格納部151から変動開始コマンドの記録結果を検出し、変動開始コマンドの検出結果からEXTデータを検出する。そして、ステップS482でROM92から図17のプロセスデータテーブルを検出し、プロセスデータテーブルから変動開始コマンドのEXTデータの検出結果に応じたプロセスデータ番号を選択する。
CPU91はステップS482でプロセスデータ番号を選択すると、ステップS483でROM92からプロセスデータ番号の選択結果に応じたプロセスデータを選択し、ステップS484でタイマ格納部153の変動時間タイマST1にROM92に予め記録された初期値「0」をセットする。そして、ステップS485でROM92から図19の装飾図柄遊技用のビデオデータ番号テーブルを検出し、装飾図柄遊技用のビデオデータ番号テーブルからプロセスデータ番号の選択結果に応じたビデオデータ番号を選択する。
CPU91はステップS485で装飾図柄遊技用のビデオデータ番号を選択すると、ステップS486で装飾図柄遊技用のビデオデータ番号の選択結果を表示制御回路100に送信する。そして、ステップS487でコマンド格納部151から図柄情報コマンド1の記録結果または図柄情報コマンド2の記録結果を検出し、図柄情報コマンド1の検出結果または図柄情報コマンド2の検出結果からEXTデータを検出する。この表示制御回路100はビデオデータ番号の選択結果を受信したときにはVROMからビデオデータ番号の受信結果に応じた装飾図柄遊技用のビデオデータを選択し、ビデオデータの選択結果をVRAMに展開する。
CPU91はステップS487で図柄情報コマンド1の検出結果または図柄情報コマンド2の検出結果からEXTデータを検出すると、ステップS488でEXTデータの検出結果をROM92に予め記録された大当り判定値「02(h)」「03(h)」「04(h)」「05(h)」のそれぞれと比較する。ここでEXTデータの検出結果が大当り判定値「02(h)」〜「05(h)」のいずれかと同一であると判断したときにはステップS489の大当り図柄設定処理で装飾図柄を大当りの組合せに設定し、ステップS493で確定図柄格納部155に大当り図柄の組合せの設定結果を記録する。
図57はステップS489の大当り図柄設定処理を示すものであり、CPU91はステップS501でROM92から図24の(a)の図柄テーブル1を検出する。そして、ステップS502でカウンタ格納部154からランダムカウンタSR1の更新結果を検出し、ステップS503へ移行する。ここでランダムカウンタSR1の検出結果に応じた図柄要素を図柄テーブル1から選択し、左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素のそれぞれを共通の図柄要素の選択結果に設定する。例えばランダムカウンタSR1の検出結果が「200」であるときには図柄要素「7」が選択され、各列の図柄要素が「7」に設定されることで装飾図柄が大当りの組合せ「777」に設定され、確定図柄格納部155に装飾図柄が大当りの組合せ「777」で記録される。
CPU91は図56のステップS488でEXTデータの検出結果が大当り判定値「02(h)」〜「05(h)」のいずれとも相違していると判断すると、ステップS490で変動開始コマンドのEXTデータの検出結果をROM92に予め記録された完全外れ判定値「01(h)」と比較する。ここでEXTデータの検出結果が完全外れ判定値「01(h)」と相違していると判断したときにはステップS491の外れリーチ図柄設定処理へ移行する。ここで装飾図柄を外れリーチの組合せに設定し、ステップS493で確定図柄格納部155に外れリーチの組合せの設定結果を記録する。
図58はステップS491の外れリーチ図柄設定処理を示すものであり、CPU91はステップS511でROM92から図24の(a)の図柄テーブル1を検出し、ステップS512でROM92から図24の(b)の図柄テーブル2を検出する。そして、ステップS513でカウンタ格納部154からランダムカウンタSR1の更新結果を検出し、ステップS514で図柄テーブル1からランダムカウンタSR1の検出結果に応じた図柄要素を選択し、左列の図柄要素および右列の図柄要素のそれぞれを共通の図柄要素の選択結果に設定する。例えば「SR1=200」であるときには図柄要素「7」が選択され、左列の図柄要素および右列の図柄要素のそれぞれが共通の「7」に設定される。
CPU91はステップS514で左列の図柄要素および右列の図柄要素のそれぞれを設定すると、ステップS515でカウンタ格納部154からランダムカウンタSR2の更新結果を検出する。そして、ステップS516で図柄テーブル2からランダムカウンタSR2の検出結果に応じた図柄要素を選択し、中列の図柄要素を図柄要素の選択結果に設定する。例えば「SR2=50」であるときには図柄要素「3」が選択され、中列の図柄要素が「3」に設定される。
CPU91はステップS516で中列の図柄要素を設定すると、ステップS517へ移行する。ここで中列の図柄要素の設定結果を左列の図柄要素の設定結果と比較し、両者が相違していると判断したときには図56のステップ493で確定図柄格納部155に左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素のそれぞれの設定結果を記録する。例えば左列の図柄要素の設定結果および右列の図柄要素の設定結果のそれぞれが「7」で中列の図柄要素の設定結果が「3」であるときには確定図柄格納部155に装飾図柄が外れリーチの組合せ「737」で記録される。
CPU91は図58のステップS517で中列の図柄要素の設定結果および左列の図柄要素の設定結果が相互に同一であると判断すると、ステップ518で中列の図柄要素の設定結果をステップS516の図柄要素の次の図柄要素に変更し、図56のステップ493で確定図柄格納部155に左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素のそれぞれの設定結果を記録する。例えば左列の図柄要素の設定結果および中列の図柄要素の設定結果のそれぞれが「8」であるときには中列の図柄要素の設定結果が「8」の次の「1」に変更され、確定図柄格納部155に装飾図柄が外れリーチの組合せ「818」で記録される。
CPU91は図56のステップS490で変動開始コマンドのEXTデータの検出結果が完全外れ判定値「01(h)」と同一であると判断すると、ステップS492の完全外れ図柄設定処理へ移行する。ここで装飾図柄を完全外れの組合せに設定し、ステップS493で確定図柄格納部155に完全外れの組合せの設定結果を記録する。図59はステップS492の完全外れ図柄設定処理を示すものであり、CPU91はステップS521でROM92から図24の(a)の図柄テーブル1を検出し、ステップS522でROM92から図24の(b)の図柄テーブル2を検出し、ステップS523でROM92から図24の(c)の図柄テーブル3を検出する。そして、ステップS524でカウンタ格納部154からランダムカウンタSR1の更新結果を検出し、ステップS525で図柄テーブル1からランダムカウンタSR1の検出結果に応じた図柄要素を選択して左列の図柄要素に設定する。
CPU91はステップS525で左列の図柄要素を設定すると、ステップS526でカウンタ格納部154からランダムカウンタSR2の更新結果を検出する。そして、ステップS527で図柄テーブル2からランダムカウンタSR2の検出結果に応じた図柄要素を選択し、中列の図柄要素を図柄要素の選択結果に設定する。CPU91はステップS527で中列の図柄要素を設定すると、ステップS528でカウンタ格納部154からランダムカウンタSR3の更新結果を検出する。そして、ステップS529で図柄テーブル3からランダムカウンタSR3の検出結果に応じた図柄要素を選択し、右列の図柄要素を図柄要素の選択結果に設定する。
CPU91はステップS529で右列の図柄要素を設定すると、ステップS530へ移行する。ここで左列の図柄要素の設定結果を右列の図柄要素の設定結果と比較し、両者が相違していると判断したときには図56のステップ493で左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素のそれぞれの設定結果を確定図柄格納部155に記録する。例えば左列の図柄要素の設定結果が「8」で右列の図柄要素の設定結果が「7」で中列の図柄要素の設定結果が「1」であるときには確定図柄格納部155に装飾図柄が完全外れの組合せ「817」で記録される。
CPU91はステップS530で左列の図柄要素の設定結果および右列の図柄要素の設定結果が相互に同一であると判断すると、ステップS531で右列の図柄要素の設定結果をステップS529の図柄要素の次の図柄要素に変更し、図56のステップ493で左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素のそれぞれの設定結果を確定図柄格納部155に記録する。例えば左列の図柄要素の設定結果が「8」で右列の図柄要素の設定結果が「8」で中列の図柄要素の設定結果が「1」であるときには右列の図柄要素の設定結果が「8」の次の「1」に変更され、確定図柄格納部155に装飾図柄が完全外れの組合せ「811」で記録される。
CPU91は図56のステップS493で確定図柄格納部155を設定すると、ステップS494で図柄情報コマンド1の検出結果または図柄情報コマンド2の検出結果からMODEデータを検出し、MODEデータの検出結果をROM92に予め記録されたモード判定値「91(h)」と比較する。ここで「MODEデータ=91(h)」であると判断したときにはステップS495で表示制御回路100にモード表示コマンド1を送信し、「MODEデータ=91(h)」ではないと判断したときにはステップS496で表示制御回路100にモード表示コマンド2を送信する。
表示制御回路100はモード表示コマンド1を受信したときにはVROMからモード表示コマンド1に応じた画像データを検出し、画像データの検出結果に基づいて装飾図柄表示器43の遊技モード領域46内に「1」の遊技モード絵柄47を表示する。表示制御回路100はモード表示コマンド2を受信したときにはVROMからモード表示コマンド2に応じた画像データを検出し、画像データの検出結果に基づいて装飾図柄表示器43の遊技モード領域46内に「2」の遊技モード絵柄47を表示する。即ち、特別図柄遊技1に連動して装飾図柄遊技が行われるときには装飾図柄表示器43に「1」の遊技モード絵柄47が表示され、特別図柄遊技2に連動して装飾図柄遊技が行われるときには装飾図柄表示器43に「2」の遊技モード絵柄47が表示される。
CPU91はステップS495またはステップS496で表示制御回路100にモード表示コマンドを送信すると、ステップS497で表示制御回路100に再生開始コマンドを送信し、ステップS498で表示制御回路100に保留消去コマンドを送信する。この表示制御回路100は再生開始コマンドを受信したときにはVRAMに展開している装飾図柄遊技用のビデオデータの選択結果を再生開始し、装飾図柄表示器43にビデオデータの選択結果に応じた装飾図柄遊技用の背景映像を表示開始する。この表示制御回路100は保留消去コマンドを受信したときには装飾図柄表示器43の保留領域44内から1個の保留絵柄45を消去し、保留絵柄45の表示個数を特別図柄遊技1および特別図柄遊技2の合計の保留回数に整合させる。
CPU91はステップS498で保留消去コマンドを送信すると、ステップS499の予告演出判定処理へ移行する。図60はステップS499の予告演出判定処理を示すものであり、CPU91はステップS541でカウンタ格納部154からランダムカウンタSR4の更新結果を検出する。そして、ステップS542でコマンド格納部151に連続予告コマンド1が記録されているか否かを判断し、コマンド格納部151に連続予告コマンド1が記録されていると判断したときにはステップS543へ移行する。ここでコマンド格納部151から連続予告コマンド1をクリアし、ステップS546へ移行する。
CPU91はステップS542でコマンド格納部151に連続予告コマンド1が記録されていないと判断すると、ステップS544でコマンド格納部151に連続予告コマンド2が記録されているか否かを判断し、コマンド格納部151に連続予告コマンド2が記録されていると判断したときにはステップS545へ移行する。ここでコマンド格納部151から連続予告コマンド2をクリアし、ステップS546へ移行する。
CPU91はステップS546へ移行すると、ランダムカウンタSR4の検出結果をROM92に予め記録された81個の予告判定値「0〜80」のそれぞれと比較する。ここでランダムカウンタSR4の検出結果が予告判定値「0〜80」のいずれかと同一であると判断したときには予告演出有りと判定し、ランダムカウンタSR4の検出結果が予告判定値「0〜80」のいずれとも相違していると判断したときには予告演出無しと判定する。即ち、メイン制御回路60から連続予告コマンド1または連続予告コマンド2が送信されたときには予告演出の映像を表示することが「81/101」の確率で判定される。
CPU91はステップS544でコマンド格納部151に連続予告コマンド2が記録されていないと判断すると、ステップS547でランダムカウンタSR4の検出結果をROM92に予め記録された6個の予告判定値「0〜5」のそれぞれと比較する。ここでランダムカウンタSR4の検出結果が予告判定値「0〜5」のいずれかと同一であると判断したときには予告演出有りと判定し、ランダムカウンタSR4の検出結果が予告判定値「0〜5」のいずれとも相違していると判断したときには予告演出無しと判定する。即ち、メイン制御回路60から連続予告コマンド1および連続予告コマンド2がいずれも送信されなかったときには予告演出の映像を表示することが「6/101」の確率で判定される。
CPU91はステップS546またはステップS547で予告演出の有無を判定すると、ステップS548で予告演出の有無の判定結果を予告演出有りと比較する。ここで予告演出の有無の判定結果が予告演出有りであると判断したときにはステップS549でフラグ格納部152の予告演出フラグをオン状態にセットし、予告演出の有無の判定結果が予告演出無しであると判断したときにはステップS550でフラグ格納部152の予告演出フラグをオフ状態にリセットする。
連続予告コマンド1は確率変動モードの有効状態で特別図柄遊技2用の特別図柄保留データ格納部132に大当りが記録されておらずに特別図柄遊技1用の特別図柄保留データ格納部131に通常時の大当りが記録されている場合に送信されるものであり、確率変動モードの有効状態で特別図柄遊技2用の特別図柄保留データ格納部132に大当りが記録されておらずに特別図柄遊技1用の特別図柄保留データ格納部131に通常時の大当りが記録されている場合には特別図柄遊技1用の特別図柄保留データ格納部131に記録されている通常時の大当りが処理されるまでの各回の特別図柄遊技1または特別図柄遊技2で連続予告コマンド1が送信され、装飾図柄遊技で予告演出の映像が高確率で続けて表示される。連続予告コマンド2は確率変動モードの有効状態で特別図柄遊技2用の特別図柄保留データ格納部132に大当りが記録されている場合に送信されるものであり、確率変動モードの有効状態で特別図柄遊技2用の特別図柄保留データ格納部132に大当りが記録されている場合には特別図柄遊技2用の特別図柄保留データ格納部132に記録された大当りが処理されるまでの各回の特別図柄遊技2で連続予告コマンド2が送信され、装飾図柄遊技で予告演出の映像が高確率で続けて表示される。
[13−3−2]装飾図柄遊技中処理
図55のステップS467の装飾図柄遊技中処理はタイマ格納部153の変動時間タイマST1の加算結果がプロセスデータの選択結果に応じた複数のプロセスタイマ設定値のいずれかに一致しているか否かを判断し、変動時間タイマST1の加算結果が複数のプロセスタイマ設定値のいずれかに一致していると判断した場合にはプロセスデータの選択結果から変動時間タイマST1の加算結果に応じた表示制御データと音声制御データと電飾制御データのそれぞれを検出し、表示制御回路100に表示制御データの検出結果を送信し、音声制御回路110に音声制御データの検出結果を送信し、電飾制御回路120に電飾制御データの検出結果を送信するものであり、装飾図柄遊技は表示制御回路100が装飾図柄表示器43の表示内容を表示制御データの受信結果に基づいて制御し、音声制御回路110が両スピーカ13のそれぞれを音声制御データの受信結果に基づいて制御し、電飾制御回路120が複数の電飾LED15のそれぞれを電飾制御データの受信結果に基づいて制御することで行われる。
演出制御回路90のROM92にはプロセスデータ#01〜#08のそれぞれが記録されている。これらプロセスデータ#01〜#08のそれぞれには、図18に示すように、全図変動開始コマンドが共通に設定されており、CPU91はタイマ格納部153の変動時間タイマST1の加算結果がプロセスデータの選択結果に応じた全図変動開始コマンド用のプロセスタイマ設定値PT00に到達したと判断したときには表示制御回路100に全図変動開始コマンドを送信する。この表示制御回路100は全図変動開始コマンドを受信したときにはVROMから全図柄変動開始コマンドに応じた画像データを検出し、装飾図柄表示器43の左変動領域L内に画像データの検出結果に基づいて左列の図柄要素を変動状態で表示開始し、中変動領域C内に画像データの検出結果に基づいて中列の図柄要素を変動状態で表示開始し、右変動領域R内に画像データの検出結果に基づいて右列の図柄要素を変動状態で表示開始する。図61の(a)は左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素のそれぞれが変動状態で表示開始された映像を示すものであり、左列の図柄要素〜右列の図柄要素のそれぞれは装飾図柄遊技用のビデオデータに応じた背景映像の前方に重ねて表示される。
プロセスデータ#01〜#08のそれぞれには、図18に示すように、左列の変動停止コマンドが共通に設定されており、CPU91はタイマ格納部153の変動時間タイマST1の加算結果が左列の変動停止コマンド用のプロセスタイマ設定値PT01に到達したと判断したときには確定図柄格納部155から左列の図柄要素の設定結果を検出し、表示制御回路100に左列の図柄要素の検出結果および左列の変動停止コマンドのそれぞれを順に送信する。この表示制御回路100は左列の変動停止コマンドを受信したときには左列の図柄要素の変動表示を受信結果で停止し、図61の(b)に示すように、装飾図柄表示器43の左変動領域L内に左列の図柄要素の受信結果を静止状態で表示する。
プロセスデータ#01〜#08のそれぞれには、図18に示すように、右列の変動停止コマンドが共通に設定されており、CPU91はタイマ格納部153の変動時間タイマST1の加算結果が右列の変動停止コマンド用のプロセスタイマ設定値PT02に到達したと判断したときには確定図柄格納部155から右列の図柄要素の設定結果を検出し、表示制御回路100に右列の図柄要素の検出結果および右列の変動停止コマンドのそれぞれを順に送信する。この表示制御回路100は右列の変動停止コマンドを受信したときには右列の図柄要素の変動表示を受信結果で停止し、装飾図柄表示器43の右変動領域R内に右列の図柄要素の受信結果を静止状態で表示する。図61の(c)および(d)のそれぞれは右列の図柄要素が変動停止した映像を示すものであり、装飾図柄が大当りの組合せおよび外れリーチの組合せのいずれかに設定されている場合には、図61の(d)に示すように、左列の図柄要素および右列の図柄要素が相互に同一なリーチの組合せになり、装飾図柄が完全外れの組合せに設定されている場合には、図61の(c)に示すように、左列の図柄要素および右列の図柄要素がリーチの組合せにならない。
プロセスデータ#01〜#08のそれぞれには、図18に示すように、中列の変動停止コマンドが共通に設定されており、CPU91はタイマ格納部153の変動時間タイマST1の加算結果が中列の変動停止コマンド用のプロセスタイマ設定値PT03に到達したと判断したときには確定図柄格納部155から中列の図柄要素の設定結果を検出し、表示制御回路100に中列の図柄要素の検出結果および中列の変動停止コマンドのそれぞれを順に送信する。この表示制御回路100は中列の変動停止コマンドを受信したときには中列の図柄要素の変動表示を受信結果で停止し、装飾図柄表示器43の中変動領域C内に中列の図柄要素の受信結果を静止状態で表示する。図61の(e)〜(g)のそれぞれは中列の図柄要素が変動停止した映像を示すものであり、装飾図柄が完全外れの組合せに設定されている場合には、図61の(e)に示すように、中列の図柄要素が変動停止することに基づいて左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素が完全外れの組合せになり、装飾図柄が外れリーチの組合せに設定されている場合には、図61の(f)に示すように、中列の図柄要素が変動停止することに基づいて左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素が外れリーチの組合せになり、装飾図柄が大当りの組合せに設定されている場合には、図61の(g)に示すように、中列の図柄要素が変動停止することに基づいて左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素が大当りの組合せになる。
プロセスデータ#01では中列の変動停止コマンド用のプロセスタイマ設定値PT03が変動開始コマンド#01の変動表示時間と同一値に設定され、プロセスデータ#02では中列の変動停止コマンド用のプロセスタイマ設定値PT03が変動開始コマンド#02の変動表示時間と同一値に設定され、プロセスデータ#03では中列の変動停止コマンド用のプロセスタイマ設定値PT03が変動開始コマンド#03の変動表示時間と同一値に設定され、プロセスデータ#04では中列の変動停止コマンド用のプロセスタイマ設定値PT03が変動開始コマンド#04の変動表示時間と同一値に設定され、プロセスデータ#05では中列の変動停止コマンド用のプロセスタイマ設定値PT03が変動開始コマンド#05の変動表示時間と同一値に設定され、プロセスデータ#06では中列の変動停止コマンド用のプロセスタイマ設定値PT03が変動開始コマンド#06の変動表示時間と同一値に設定され、プロセスデータ#07では中列の変動停止コマンド用のプロセスタイマ設定値PT03が変動開始コマンド#07の変動表示時間と同一値に設定され、プロセスデータ#08では中列の変動停止コマンド用のプロセスタイマ設定値PT03が変動開始コマンド#08の変動表示時間と同一値に設定されている。従って、装飾図柄遊技では最終の中列の図柄要素の変動停止が特別図柄の変動停止と同時に行われ、装飾図柄の組合せが装飾図柄表示器43の映像上で決まると同時に上特別図柄表示器41または下特別図柄表示器42に特別図柄が停止表示される。
[13−3−3]予告演出処理
図62はステップS468の予告演出処理を示すものであり、CPU91はステップS561でフラグ格納部152の予告演出フラグがオン状態にセットされているか否かを判断する。ここでフラグ格納部152の予告演出フラグがオン状態にセットされていると判断したときにはステップS562へ移行し、タイマ格納部153の変動時間タイマST1の加算結果を予告演出開始時間と比較する。この予告演出開始時間は中列の変動停止コマンドの送信タイミングに一致するものであり、CPU91はプロセスデータの選択結果から中列の変動停止コマンド用のプロセスタイマ設定値PT03を検出し、プロセスタイマ設定値PT03の検出結果を予告演出開始時間として使用する。
CPU91はステップS562で「ST1=予告演出開始時間」であると判断すると、ステップS563で表示制御回路100に予告演出コマンドを送信し、ステップS564でフラグ格納部152の予告演出フラグをオフ状態にリセットする。この表示制御回路100は予告演出コマンドを受信したときにはVROMから予告演出コマンドに応じた画像データを検出し、装飾図柄表示器43に画像データの検出結果に基づいて予告絵柄48を表示する。この予告絵柄48は画像データの検出結果を装飾図柄遊技用のビデオデータの前方に重ねることで表示されるものであり、表示制御回路100は次回の装飾図柄遊技で全図変動開始コマンドを受信することに基づいて予告絵柄48を消去する。
[13−3−4]装飾図柄遊技停止処理
図63はステップS472の装飾図柄遊技停止処理を示すものであり、CPU91はステップS571で表示制御回路100に再生停止コマンドを送信する。この表示制御回路100は再生停止コマンドを受信することに基づいて装飾図柄遊技用のビデオデータの再生処理を停止し、次回の装飾図柄遊技で全図変動開始コマンドを受信するまで装飾図柄表示器43に左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素のそれぞれを変動停止状態で継続的に静止表示する。
CPU91はステップS571で再生停止コマンドを送信すると、ステップS572で確定図柄格納部155から左列の図柄要素の設定結果と中列の図柄要素の設定結果と右列の図柄要素の設定結果のそれぞれをクリアする。そして、ステップS573でタイマ格納部153の変動時間タイマST1を「0」にリセットし、ステップS574でコマンド格納部151から変動開始コマンドの記録結果をクリアする。
CPU91はステップS574でコマンド格納部151から変動開始コマンドの記録結果をクリアすると、ステップS575でコマンド格納部151から図柄情報コマンド1または図柄情報コマンド2の記録結果を検出し、図柄情報コマンド1または図柄情報コマンド2の検出結果からEXTデータを検出し、EXTデータの検出結果がROM92に予め記録された外れ図柄判定値「01(h)」であるか否かを判断する。ここでEXTデータの検出結果が外れ図柄判定値「01(h)」であると判断したときにはステップS576へ移行し、コマンド格納部151から図柄情報コマンド1または図柄情報コマンド2の記録結果をクリアする。
[13−4]大当り遊技処理
図64はステップS414の大当り遊技処理を示すものであり、CPU91はステップS581でフラグ格納部152の大当りラウンドフラグがオン状態にセットされているか否かを判断する。ここでフラグ格納部152の大当りラウンドフラグがオン状態にセットされていると判断したときにはステップS582へ移行し、フラグ格納部152の大当りラウンドフラグをオフ状態にリセットする。そして、ステップS583でコマンド格納部151から大当りラウンドコマンドの記録結果を検出し、大当りラウンドコマンドの検出結果からEXTデータを検出する。
CPU91はステップS583でEXTデータを検出すると、ステップS584で図21の大当り遊技用のビデオデータ番号テーブルからEXTデータの検出結果に応じた大当り遊技用のビデオデータ番号を検出する。そして、ステップS585で表示制御回路100に大当り遊技用のビデオデータ番号の検出結果を送信し、ステップS586で表示制御回路100に再生開始コマンドを送信する。この表示制御回路100は大当り遊技用のビデオデータ番号を受信したときには図22の大当り遊技用のビデオデータテーブルからビデオデータ番号の受信結果に応じた大当り遊技用のビデオデータを検出し、再生開始コマンドを受信したときには大当り遊技用のビデオデータの検出結果を再生することに基づいて装飾図柄表示器43に今回の大当りラウンドに応じた映像を表示する。
CPU91はステップS586で表示制御回路100に再生開始コマンドを送信すると、ステップS587でEXTデータの検出結果をROM92に予め決められた確変演出判定値「02(h)」と比較する。ここで「EXTデータ=確変演出判定値」ではないと判断したときにはステップS593へ移行し、コマンド格納部151から大当りラウンドコマンドの記録結果をクリアする。
CPU91はステップS587で「EXTデータ=確変演出判定値」であると判断すると、ステップS588でコマンド格納部151から図柄情報コマンド1または図柄情報コマンド2の記録結果を検出し、図柄情報コマンド1または図柄情報コマンド2の検出結果からEXTデータを検出する。そして、ステップS589でEXTデータの検出結果をROM92に予め記録された確変判定値「03(h)」および「05(h)」のそれぞれと比較し、EXTデータの検出結果が確変判定値「03(h)」および「05(h)」のいずれかと同一であると判断したときにはステップS590で表示制御回路100に確変大当り演出コマンドを送信する。次にステップS592でコマンド格納部151から図柄情報コマンド1または図柄情報コマンド2の記録結果をクリアし、ステップS593でコマンド格納部151から大当りラウンドコマンドの記録結果をクリアする。
CPU91はステップS589でEXTデータの検出結果が確変判定値「03(h)」および「05(h)」のいずれとも相違していると判断すると、ステップS591で表示制御回路100に通常大当り演出コマンドを送信する。そして、ステップS592でコマンド格納部151から図柄情報コマンド1または図柄情報コマンド2の記録結果をクリアし、ステップS593でコマンド格納部151から大当りラウンドコマンドの記録結果をクリアする。
2回目の大当りラウンドではビデオデータの検出結果に基づいて装飾図柄表示器43に確変抽選演出の映像が表示されており、表示制御回路100は2回目の大当りラウンドの開始時に確変大当り演出コマンドを受信したときにはVROMから確変大当り演出コマンドに応じた画像データを検出し、通常大当り演出コマンドを受信したときにはVROMから通常大当り演出コマンドに応じた画像データを検出する。確変大当り演出コマンドに応じた画像データは、図7に示すように、「ヤッタネ確変」の確変報知絵柄50を表示するためのものであり、表示制御回路100はカードの絵柄49が裏向きの状態から表向きの状態にひっくり返るタイミングで表向きのカードの絵柄49に画像データの検出結果を重ねることに基づいて「ヤッタネ確変」の確変報知絵柄50を表示し、遊技者に確変大当りが判定されたことを報知する。通常大当り演出コマンドに応じた画像データは「残念またね」の非確変報知絵柄51を表示するためのものであり、表示制御回路100はカードの絵柄49が裏向きの状態から表向きの状態にひっくり返るタイミングで表向きのカードの絵柄49に画像データの検出結果を重ねることに基づいて「残念またね」の非確変報知絵柄51を表示し、遊技者に通常大当りが判定されたことを報知する。
図65はメイン制御回路60のCPU61が図43の特別図柄変動開始時処理に換えて実行する特別図柄変動開始時処理を示すものであり、CPU61はステップS313でフラグ格納部136の特別図柄遊技延長フラグがオン状態にセットされていると判断したときにはステップS347へ移行し、特別図柄遊技2の保留回数が1回であるか否かを判断する。この特別図柄遊技2の保留回数は特別図柄遊技2用の特別図柄保留データ記録部132の設定状態に基づいて判断されるものであり、CPU61は保留番号2の特別図柄保留データ記録部132にランダムカウンタMR1が記録されていない場合には保留回数が1回であると判断し、保留番号2の特別図柄保留データ記録部132にランダムカウンタMR1が記録されている場合には保留回数が1回ではないと判断する。
CPU61はステップS347で特別図柄遊技2の保留回数が1回であると判断したときにはステップS315で確変時の変動開始コマンドテーブル2を検出し、ステップS347で特別図柄遊技2の保留回数が1回ではないと判断したときにはステップS314で確変時の変動開始コマンドテーブル1を検出する。即ち、特別図柄遊技延長フラグのオン状態で外れであると判定された場合には特別図柄遊技2の保留回数が1回である場合に特別図柄遊技2の所要時間が延長され、特別図柄遊技2の保留回数が2回〜4回のいずれかである場合には特別図柄遊技2の所要時間が延長されない。
上記実施例1〜2のそれぞれにおいては、特別図柄遊技延長フラグのオン状態で優先処理フラグがオン状態にセットされている場合に確変時の変動開始コマンドテーブル2を使用し、特別図柄遊技延長フラグのオン状態で優先処理フラグがオフ状態にリセットされている場合には確変時の変動開始コマンドテーブル1を使用しても良い。即ち、特別図柄遊技延長フラグのオン状態で外れであると判定された場合には特別図柄遊技2の所要時間を延長し、特別図柄遊技1の所要時間を延長しない構成としても良い。
上記実施例1〜2のそれぞれにおいては、下特別図柄始動口27の両羽根板29のそれぞれの閉鎖状態で両羽根板29相互間の隙間を通って下特別図柄始動口27内に遊技球が入賞する構成としても良い。この構成の場合、両羽根板29のそれぞれの閉鎖状態で両羽根板29のそれぞれと上特別図柄始動口25との間に遊技球が通過することが可能な大きさの隙間を形成すると良い。即ち、下特別図柄始動口27を遊技盤16の遊技領域21内を転動する遊技球が入球することが可能な拡大状態および拡大状態に比べて入球することが困難な縮小状態相互間で切換えても良い。
上記実施例1〜2のそれぞれにおいては、上面および下面のそれぞれが開口するゲート状の普通図柄始動口23に換えて上面が開口するポケット状の普通図柄始動口を用いても良い。
上記実施例1〜2のそれぞれにおいては、遊技盤16の遊技領域21内に2個の第1の特別始動口を固定しても良い。
上記実施例1〜2のそれぞれにおいては、遊技盤16の遊技領域21内に2個の第2の特別始動口を固定しても良い。この構成の場合、両第2の特別始動口のそれぞれを共通の入口に接続し、当該入口を電磁ソレノイドのオンオフに連動して開放状態および閉鎖状態相互間で切換えると良い。即ち、入口の開放状態では遊技球が入口から両第2の特別始動口のそれぞれに入賞することを許容し、入口の閉鎖状態では遊技球が両第2の特別始動口のそれぞれに入賞することを禁止しても良い。
上記実施例1〜2のそれぞれにおいては、確変時の変動開始コマンドテーブル2での変動開始コマンド#01の選択確率および変動開始コマンド#02の選択確率のそれぞれを確変時の変動開始コマンドテーブル1に比べて低く設定し、確変時の変動開始コマンドテーブル2での変動開始コマンド#03の選択確率および変動開始コマンド#04の選択確率のそれぞれを確変時の変動開始コマンドテーブル1に比べて高く設定しても良い。
上記実施例1〜2のそれぞれにおいては、大当りラウンドの継続時間として長値(例えば30sec)および短値(例えば0.8sec)の2種類をメイン制御回路60のROM62に予め記録しておき、2R通常大当りおよび2R確変大当りのそれぞれが判定された場合には大当りラウンドの継続時間として短値を選択し、15R通常大当りおよび15R確変大当りのそれぞれが判定された場合には大当りラウンドの継続時間として長値を選択する構成としても良い。
上記実施例1〜2のそれぞれにおいては、2R通常大当りおよび15R通常大当りのそれぞれが判定された場合には最終回の大当りラウンドが終了する時点で時間短縮モードを有効化しても良い。この時間短縮モードはランダムカウンタMR1の検出結果を通常時の大当り値と比較することに基づいて大当りであることを通常確率で判定するモードであり、特別図柄遊技1および特別図柄遊技2の合計の実行回数が予め決められた限度値(例えば40回)に到達しても大当りであると判定されなかった場合に無効化される。この時間短縮モードの有効時には普通図柄遊技時間として短値が選択され、当り遊技時間として長値が選択され、遊技球が確率変動モードの有効時と同様に下特別図柄始動口27に容易に入賞する。この時間短縮モードの有効時に特図2用の特別図柄保留データ格納部132に大当りが記録されておらずに特図1用の特別図柄保留データ格納部131に通常時の大当りが記録されている場合には特別図柄遊技延長フラグをオン状態にセットし、変動開始コマンドテーブル2からランダムカウンタMR2の検出結果に応じた変動開始コマンドおよび変動表示時間のそれぞれを選択することで特別図柄遊技2の所要時間を高確率で延長すると良い。この時間短縮モードの有効時に特図2用の特別図柄保留データ格納部132に大当りが記録されている場合には特別図柄遊技延長フラグをオフ状態にリセットし、特図1用の特別図柄保留データ格納部131に通常時の大当りが記録されていない場合には特別図柄遊技延長フラグをオフ状態にリセットする。
上記実施例1〜2のそれぞれにおいては、確率変動モードの有効状態および無効状態のそれぞれで普通図柄遊技時間を相互に同一に設定しても良い。この場合にも確率変動モードの有効状態では当りであると判定される当り確率が確率変動モードの無効状態に比べて高められているので、下特別図柄始動口27が確率変動モードの無効状態に比べて高頻度で開放される。
上記実施例1〜2のそれぞれにおいては、確率変動モードの有効状態および無効状態のそれぞれで当り遊技時間を相互に同一に設定しても良い。この場合にも確率変動モードの有効状態では当りであると判定される当り確率が確率変動モードの無効状態に比べて高められているので、下特別図柄始動口27が確率変動モードの無効状態に比べて高頻度で開放される。
上記実施例1〜2のそれぞれにおいては、特別図柄遊技延長フラグがオン状態にセットされている場合には確率変動モードの有効状態で特別図柄遊技延長フラグがオフ状態にリセットされている場合に比べて変動表示時間が高確率で長くなると共に確率変動モードの無効状態に比べて変動表示時間が低確率で長くなるように変動表示時間を選択する遊技時間延長処理を行っても良い。
上記実施例1〜2のそれぞれにおいては、確率変動モードの有効状態で特別図柄遊技延長フラグがオフ状態にリセットされている場合には通常時の変動開始コマンドテーブルからランダムカウンタMR2の検出結果に応じた変動表示時間を選択し、確率変動モードの有効状態で特別図柄遊技延長フラグがオン状態にセットされている場合には確変時の変動開始コマンドテーブル1または確変時の変動開始コマンドテーブル2からランダムカウンタMR2の検出結果に応じた変動表示時間を選択しても良い。即ち、遊技モードが高確率モードに設定されている状態で大当りではないと判定されたときにデータ記録手段の第1の保留領域に通常時の大当りカウンタが記録されていないと先読みされている場合には特別図柄遊技時間が通常確率モードの設定時と同一になるように特別図柄遊技時間を選択し、遊技モードが高確率モードに設定されている状態で大当りではないと判定されたときにデータ記録手段の第1の保留領域に通常時の大当りカウンタが記録されていると先読みされている場合には特別図柄遊技時間が通常確率モードの設定時に比べて高確率で長くなるように特別図柄遊技時間を選択する遊技時間延長処理を行っても良い。
実施例1を示す図(パチンコ遊技機の外観を前方から示す斜視図) 遊技盤を前方から示す図 電気的構成を示すブロック図 装飾図柄遊技の映像を示す図 図柄要素の配列を示す図 予告演出の映像を示す図 確変抽選演出の映像を示す図 メイン制御回路から演出制御回路に送信される制御コマンドを示す図 メイン制御回路が更新するランダムカウンタの一覧を示す図 メイン制御回路に記録された大当り判定用の制御データを示す図 メイン制御回路に記録された確変判定用の制御データを示す図 メイン制御回路に記録された大当りラウンド数判定用の制御データを示す図 メイン制御回路に記録された当り判定用の制御データを示す図 メイン制御回路に記録された通常時の変動開始コマンド選択用の制御データを示す図 メイン制御回路に記録された確変時の変動開始コマンド選択用の制御データを示す図 メイン制御回路の制御データ格納領域を示す図 演出制御回路に記録されたプロセスデータ選択用の制御データを示す図 演出制御回路に記録されたプロセスデータを示す図 演出制御回路に記録されたビデオデータ番号選択用の制御データを示す図(装飾図柄遊技用) 表示制御回路に記録されたビデオデータ選択用の制御データを示す図(装飾図柄遊技用) 演出制御回路に記録されたビデオデータ番号選択用の制御データを示す図(大当り遊技用) 表示制御回路に記録されたビデオデータ選択用の制御データを示す図(大当り遊技用) 演出制御回路が更新するランダムカウンタの一覧を示す図 演出制御回路に記録された図柄要素選択用の制御データを示す図 演出制御回路の演出制御データ格納領域を示す図 メイン制御回路のメイン処理を示すフローチャート メイン制御回路のタイマ割込み処理を示すフローチャート メイン制御回路の入力処理を示すフローチャート メイン制御回路のカウンタ更新処理2を示すフローチャート メイン制御回路の普通図柄データ取得処理を示すフローチャート メイン制御回路の特別図柄データ取得処理1を示すフローチャート メイン制御回路の特別図柄データ取得処理2を示すフローチャート メイン制御回路の普通図柄プロセス処理を示すフローチャート メイン制御回路の当り判定処理を示すフローチャート メイン制御回路の普通図柄変動処理を示すフローチャート メイン制御回路の普通図柄変動停止時処理を示すフローチャート メイン制御回路の当り遊技処理を示すフローチャート メイン制御回路のインターバル処理を示すフローチャート メイン制御回路の大当り先読み処理を示すフローチャート メイン制御回路の大当り先読み処理2を示すフローチャート メイン制御回路の特別図柄プロセス処理を示すフローチャート メイン制御回路の大当り判定処理を示すフローチャート メイン制御回路の特別図柄変動開始時処理を示すフローチャート メイン制御回路の特別図柄変動開始時処理を示すフローチャート メイン制御回路の特別図柄変動処理を示すフローチャート メイン制御回路の特別図柄変動停止時処理を示すフローチャート メイン制御回路のウェイト処理を示すフローチャート メイン制御回路の大当り遊技処理を示すフローチャート 特別図柄遊技1および特別図柄遊技2のそれぞれの消化順序を説明する図 特別図柄遊技1および特別図柄遊技2のそれぞれの消化順序を説明する図 演出制御回路のメイン処理を示すフローチャート 演出制御回路のタイマ割込み処理を示すフローチャート 演出制御回路のコマンド解析処理を示すフローチャート 演出制御回路の保留コマンド処理を示すフローチャート 演出制御回路の装飾図柄遊技処理を示すフローチャート 演出制御回路の装飾図柄遊技開始処理を示すフローチャート 演出制御回路の大当り図柄設定処理を示すフローチャート 演出制御回路の外れリーチ図柄設定処理を示すフローチャート 演出制御回路の完全外れ図柄設定処理を示すフローチャート 演出制御回路の予告演出判定処理を示すフローチャート 装飾図柄遊技の映像を示す図 演出制御回路の予告演出処理を示すフローチャート 演出制御回路の装飾図柄遊技停止処理を示すフローチャート 演出制御回路の大当り遊技処理を示すフローチャート 本発明の実施例2を示す図46相当図
符号の説明
16は遊技盤、21は遊技領域、23は普通図柄始動口(普通始動口)、25は上特別図柄始動口(第1の特別始動口)、27は下特別図柄始動口(第2の特別始動口)、33は普通図柄表示器、36は特別入賞口(特別入球口)、41は上特別図柄表示器(第1の特別図柄表示器)、42は下特別図柄表示器(第2の特別図柄表示器)、60はメイン制御回路、90は演出制御回路、100は表示制御回路を示している。

Claims (3)

  1. 遊技球が転動することが可能な遊技領域を有する遊技盤と、
    前記遊技盤の遊技領域内を転動する遊技球が入球することが可能な第1の特別始動口と、
    前記遊技盤の遊技領域内を転動する遊技球が入球することが可能な第2の特別始動口と、
    前記遊技盤の遊技領域内を転動する遊技球が入球することが可能な開放状態および入球することが不能な閉鎖状態相互間で切換えられる特別入球口と、
    前記特別入球口を開閉する大当り遊技を行う大当りであることを予め決められた一定の通常確率で判定する通常確率モードおよび通常確率に比べて高い一定の高確率で判定する高確率モードのいずれかに遊技モードを設定する遊技モード設定手段と、
    大当りカウンタを予め決められた一定の時間間隔で予め決められた一定の単位値だけ更新するものであって、大当りカウンタの更新処理を予め決められた下限値および予め決められた上限値の範囲内で行うカウンタ更新手段と、
    大当りカウンタの更新結果が記録される第1の保留領域および第2の保留領域のそれぞれを有するデータ記録手段と、
    遊技球が前記第1の特別始動口に入球することに基づいて大当りカウンタの更新結果を検出し、大当りカウンタの検出結果を前記データ記録手段の第1の保留領域に記録する第1のカウンタ検出手段と、
    遊技球が前記第2の特別始動口に入球することに基づいて大当りカウンタの更新結果を検出し、大当りカウンタの検出結果を前記データ記録手段の第2の保留領域に記録する第2のカウンタ検出手段と、
    大当りカウンタの下限値および上限値の範囲内の値からなる大当り値が予め記録されたものであって、大当り値として遊技モードが通常確率モードに設定されている場合に使用される通常時の大当り値を含む複数の相互に異なる値が記録された大当り値記録手段と、
    前記データ記録手段の第1の保留領域に大当りカウンタの検出結果が記録されているか否かを判断すると共に前記データ記録手段の第2の保留領域に大当りカウンタの検出結果が記録されているか否かを判断するものであって、前記データ記録手段の第2の保留領域に大当りカウンタの検出結果が記録されていると判断した場合には前記データ記録手段の第2の保留領域から検出順序が最も古い大当りカウンタの記録結果を読出すと共に前記データ記録手段の第2の保留領域に大当りカウンタの検出結果が記録されておらずに前記データ記録手段の第1の保留領域に大当りカウンタの検出結果が記録されていると判断した場合には前記データ記録手段の第1の保留領域から検出順序が最も古い大当りカウンタの記録結果を読出すカウンタ読出し手段と、
    前記カウンタ読出し手段が前記データ記録手段の第1の保留領域または第2の保留領域から読出した大当りカウンタに基づいて大当りであるか否かを判定するものであって、遊技モードが通常確率モードに設定されている場合には大当りカウンタの読出し結果が前記大当り値記録手段の通常時の大当り値と同一である場合に大当りであると判定すると共に遊技モードが高確率モードに設定されている場合には大当りカウンタの読出し結果が前記大当り値記録手段の複数の大当り値のいずれかと同一である場合に大当りであると判定する大当り判定手段と、
    前記大当り判定手段が前記データ記録手段の第1の保留領域から読出された大当りカウンタに基づいて大当りであると判定した場合および前記データ記録手段の第2の保留領域から読出された大当りカウンタに基づいて大当りであると判定した場合のそれぞれで遊技モードを高確率モードおよび通常確率モードのいずれに設定するかを判定する遊技モード判定手段と、
    前記大当り判定手段が前記データ記録手段の第1の保留領域から読出された大当りカウンタに基づいて大当りであるか否かを判定した場合には前記データ記録手段の第1の保留領域から大当りであるか否かを判定することに使用された大当りカウンタの記録結果を消去し、前記大当り判定手段が前記データ記録手段の第2の保留領域から読出された大当りカウンタに基づいて大当りであるか否かを判定した場合には前記データ記録手段の第2の保留領域から大当りであるか否かを判定することに使用された大当りカウンタの記録結果を消去するカウンタ消去手段と、
    前記大当り判定手段が前記データ記録手段の第1の保留領域から読出された大当りカウンタに基づいて大当りであるか否かを判定した場合に大当りであるか否かの判定結果が表示される第1の特別図柄表示器と、
    前記大当り判定手段が前記データ記録手段の第2の保留領域から読出された大当りカウンタに基づいて大当りであるか否かを判定した場合に大当りであるか否かの判定結果が表示される第2の特別図柄表示器と、
    前記大当り判定手段が前記データ記録手段の第1の保留領域または第2の保留領域から読出された大当りカウンタに基づいて大当りであると判定した場合には予め決められた複数の大当り用の特別図柄遊技時間のうちから特別図柄遊技時間を選択し、前記大当り判定手段が前記データ記録手段の第1の保留領域または第2の保留領域から読出された大当りカウンタに基づいて大当りではないと判定した場合には予め決められた複数の外れ用の特別図柄遊技時間のうちから特別図柄遊技時間を選択する遊技時間選択手段と、
    前記大当り判定手段が前記データ記録手段の第1の保留領域から読出された大当りカウンタに基づいて大当りであるか否かを判定することに基づいて前記大当り判定手段の判定結果を報知する特別図柄遊技の映像を前記第1の特別図柄表示器に特別図柄遊技時間の選択結果に応じた所要時間で表示する第1の特別図柄遊技手段と、
    前記大当り判定手段が前記データ記録手段の第2の保留領域から読出された大当りカウンタに基づいて大当りであるか否かを判定することに基づいて前記大当り判定手段の判定結果を報知する特別図柄遊技の映像を前記第2の特別図柄表示器に特別図柄遊技時間の選択結果に応じた所要時間で表示する第2の特別図柄遊技手段と、
    前記大当り判定手段が前記データ記録手段の第1の保留領域から読出された大当りカウンタに基づいて大当りであると判定した場合には前記第1の特別図柄表示器に前記大当り判定手段の判定結果が表示されることに基づいて大当り遊技を開始し、前記大当り判定手段が前記データ記録手段の第2の保留領域から読出された大当りカウンタに基づいて大当りであると判定した場合には前記第2の特別図柄表示器に前記大当り判定手段の判定結果が表示されることに基づいて大当り遊技を開始する大当り遊技手段と、
    前記第1のカウンタ検出手段が大当りカウンタの更新結果を前記データ記録手段の第1の保留領域に記録することに基づいて当該大当りカウンタの検出結果が前記大当り値記録手段の通常時の大当り値と同一値である通常時の大当りカウンタであるか否かを先読みするものであって、当該先読み処理を前記大当り判定手段が当該大当りカウンタに基づいて大当りであるか否かを判定するより前に行う通常大当り先読み手段を備え、
    前記遊技モード設定手段は、
    前記遊技モード判定手段が通常確率モードを判定した場合には遊技モードを通常確率モードに設定し、前記遊技モード判定手段が高確率モードを判定した場合には遊技モードを高確率モードに設定するものであり、
    前記遊技時間選択手段は、
    遊技モードが高確率モードに設定されている状態で前記大当り判定手段が大当りではないと判定した場合に前記通常大当り先読み手段が前記データ記録手段の第1の保留領域に通常時の大当りカウンタが記録されていると先読みしているときには前記データ記録手段の第1の保留領域に通常時の大当りカウンタが記録されていないと先読みしているときに比べて特別図柄遊技時間が高確率で長くなるように特別図柄遊技時間を選択する遊技時間延長処理を行うものであることを特徴とするパチンコ遊技機。
  2. 前記遊技時間選択手段は、
    遊技モードが高確率モードに設定されている状態で前記大当り判定手段が大当りではないと判定した場合に前記通常大当り先読み手段が前記データ記録手段の第1の保留領域に通常時の大当りカウンタが記録されていると先読みしているときには前記データ記録手段の第1の保留領域に通常時の大当りカウンタが記録されていないと先読みしているときに比べて最短の外れ用の特別図柄遊技時間を低確率で選択すると共に最短の外れ用の特別図柄遊技時間を除く残りの一部または全部の外れ用の特別図柄遊技時間を高確率で選択する遊技時間延長処理を行うものであることを特徴とする請求項1に記載のパチンコ遊技機。
  3. 前記第2のカウンタ検出手段が大当りカウンタの更新結果を前記データ記録手段の第2の保留領域に記録することに基づいて当該大当りカウンタの検出結果が前記大当り値記録手段の複数の大当り値のいずれかと同一値である高確時の大当りカウンタであるか否かを先読みするものであって、当該先読み処理を前記大当り判定手段が当該大当りカウンタに基づいて大当りであるか否かを判定するより前に行う大当り先読み手段を備え、
    前記遊技時間選択手段は、
    遊技モードが高確率モードに設定されている状態で前記大当り先読み手段が前記データ記録手段の第2の保留領域に高確時の大当りカウンタが記録されていないと先読みしている場合には前記通常大当り先読み手段が前記データ記録手段の第1の保留領域に通常時の大当りカウンタが記録されていると先読みしているときに遊技時間延長処理を行い、
    遊技モードが高確率モードに設定されている状態で前記大当り先読み手段が前記データ記録手段の第2の保留領域に高確時の大当りカウンタが記録されていると先読みしている場合には前記通常大当り先読み手段が前記データ記録手段の第1の保留領域に通常時の大当りカウンタが記録されていると先読みしているときであっても遊技時間延長処理を行わないものであることを特徴とする請求項1または2に記載のパチンコ遊技機。
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