パチンコホールの台島には、図1に示すように、外枠1が設置されている。この外枠1は前面および後面のそれぞれが開口する四角筒状をなすものであり、外枠1には外枠1の前方に位置して内枠2が装着されている。この内枠2には横長な長方形状の上皿板3が装着されており、上皿板3には上皿4が固定されている。この上皿4は賞品として払出される遊技球を受けるものであり、上面が開口する容器状をなしている。内枠2には上皿板3の下方に位置して横長な長方形状の下皿板5が装着されており、下皿板5には下皿6が固定されている。この下皿6は上皿4内から溢れた遊技球を受けるものであり、上面が開口する容器状をなしている。
下皿板5の右端部には、図1に示すように、ハンドル台7が固定されており、ハンドル台7には発射ハンドル8が装着されている。この発射ハンドル8は遊技者が前方から手指で操作するものであり、前後方向へ指向する軸を中心に回動可能にされている。内枠2には上皿4の後方に位置して発射ソレノイドが固定されており、発射ソレノイドの出力軸には打球槌9が連結されている。この発射ソレノイドは打球槌9の駆動源に相当するものであり、発射ハンドル8が回動操作されたときには発射ソレノイドに駆動電源が与えられ、打球槌9が駆動することに基づいて上皿4内の遊技球を上皿4内から弾き出す。
内枠2には、図1に示すように、上皿板3の上方に位置して前枠10が装着されている。この前枠10は内枠2の前方に配置されたものであり、前枠10には円形状をなす透明なガラス窓11が固定されている。この前枠10の左上隅部および右上隅部のそれぞれにはスピーカカバー12が固定されている。これら両スピーカカバー12のそれぞれは網状をなすものであり、両スピーカカバー12のそれぞれの後方にはスピーカ13が配置されている。これら両スピーカ13のそれぞれは前枠10に固定されたものであり、両スピーカ13のそれぞれが再生する効果音は前方のスピーカカバー12を通して放出される。前枠10には両スピーカカバー12のそれぞれの下方に位置して2個のランプカバー14が固定されている。これら合計4個のランプカバー14のそれぞれは有色透明なものであり、4個のランプカバー14のそれぞれの後方には複数の電飾LED15(図3参照)が配置されている。これら複数の電飾LED15のそれぞれは前枠10に固定されたものであり、4個のランプカバー14のそれぞれは後方の電飾LED15が点灯することに基づいて照明される。
内枠2には、図2に示すように、垂直な板状の遊技盤16が装着されている。この遊技盤16は前枠10の後方に配置されたものであり、前枠10のガラス窓11は遊技盤16を前方から視覚的に認識可能に覆っている。この遊技盤16には外レール17と内レール18と球止めゴム19のそれぞれが固定されている。これら外レール17〜球止めゴム19のそれぞれは遊技盤16の前方に配置されたものであり、外レール17および内レール18のそれぞれは円弧状の金属板から構成され、球止めゴム19は外レール17および内レール18相互間の隙間を塞ぐゴムから構成されている。
遊技盤16には、図2に示すように、発射通路20および遊技領域21のそれぞれが形成されている。発射通路20は外レール17および内レール18相互間に位置する円弧状の隙間を称するものであり、遊技領域21は外レール17と内レール18と球止めゴム19で囲まれた領域のうち発射通路20を除く残りの円形状の領域を称するものであり、打球槌9が弾いた遊技球は発射通路20を通して遊技領域21内に放出される。この遊技領域21内には複数の障害釘22が固定されており、発射通路20から遊技領域21内に放出された遊技球は障害釘22に当りながら遊技領域21内を落下する。この遊技領域21は遊技球が転動することが可能な転動領域に相当するものであり、前方からガラス窓11を通して視覚的に認識可能にされている。
遊技盤16には、図2に示すように、遊技領域21内に位置して普通図柄始動口23が固定されている。この普通図柄始動口23は遊技領域21内を転動する遊技球が通過することが可能なものであり、上面および下面のそれぞれが開口するコ字枠状をなしている。この普通図柄始動口23内には普通図柄始動口センサ24(図3参照)が固定されている。この普通図柄始動口センサ24は検出領域内に金属物が進入することに基づいて発振状態が変化する近接スイッチからなるものであり、遊技球が普通図柄始動口23内を通過したときには普通図柄始動口センサ24の発振状態が変化することに基づいて普通図柄始動口センサ24から普通図柄始動信号が出力される。遊技盤16には、図2に示すように、遊技領域21内に位置して上特別図柄始動口25が固定されている。この上特別図柄始動口25は遊技領域21内を転動する遊技球が入賞することが可能なものであり、上面が開口するポケット状をなしている。この上特別図柄始動口25内には近接スイッチからなる上特別図柄始動口センサ26(図3参照)が固定されており、遊技球が上特別図柄始動口25内に入賞したときには上特別図柄始動口センサ26から特別図柄始動信号1が出力される。
遊技盤16には、図2に示すように、遊技領域21内に位置して下特別図柄始動口27が固定されている。この下特別図柄始動口27は遊技領域21内を転動する遊技球が入賞することが可能なものであり、上面が開口するポケット状をなしている。この下特別図柄始動口27内には近接スイッチからなる下特別図柄始動口センサ28(図3参照)が固定されており、遊技球が下特別図柄始動口27内に入賞したときには下特別図柄始動口センサ28から特別図柄始動信号2が出力される。この下特別図柄始動口27には、図2に示すように、2枚の羽根板29が装着されている。これら両羽根板29のそれぞれは垂直な閉鎖状態(実線参照)および水平な開放状態(二点鎖線参照)相互間で前後方向へ指向する軸30を中心に回動可能にされたものであり、両羽根板29のそれぞれの開放状態では遊技領域21内を転動する遊技球が両羽根板29のそれぞれに乗って下特別図柄始動口27内に入賞することが許容される。
下特別図柄始動口27は、図2に示すように、上特別図柄始動口25の下方に配置されたものである。この上特別図柄始動口25は両羽根板29のそれぞれの閉鎖状態で両羽根板29相互間の隙間を上方から塞ぐものであり、両羽根板29のそれぞれの閉鎖状態で遊技領域21内を転動する遊技球が両羽根板29相互間の隙間を通って下特別図柄始動口27内に入賞することを禁止する。即ち、下特別図柄始動口27は両羽根板29のそれぞれの開放状態で遊技球が入賞することが可能な開放状態になるものであり、両羽根板29のそれぞれの閉鎖状態では遊技球が入賞することが不能な閉鎖状態になる。これら両羽根板29のそれぞれは共通の始動口ソレノイド31(図3参照)の出力軸に連結されている。この始動口ソレノイド31は電気的なオフ状態で両羽根板29のそれぞれを閉鎖状態に操作するものであり、両羽根板29のそれぞれは始動口ソレノイド31の電気的なオン状態で開放状態に操作される。
遊技盤16には、図2に示すように、遊技領域21内に位置して表示台枠32が固定されており、表示台枠32には普通図柄表示器33が固定されている。この普通図柄表示器33はドットマトリクス形のLED表示器から構成されたものであり、遊技球が普通図柄始動口23内を通過したときには普通図柄表示器33に普通図柄遊技の映像が表示される。この普通図柄遊技の映像は普通図柄「○」および普通図柄「×」を交互に表示するものであり、普通図柄「○」を当り図柄と称し、普通図柄「×」を外れ図柄と称する。この普通図柄遊技で普通図柄表示器33に当り図柄「○」が停止表示されたときには当り遊技が開始される。この当り遊技は両羽根板29のそれぞれを水平な開放状態に操作することに基づいて下特別図柄始動口27を開放し、下特別図柄始動口27内に遊技球が入賞することを許容するものであり、普通図柄遊技で普通図柄表示器33に外れ図柄「×」が停止表示されたときには当り遊技が開始されない。下特別図柄始動口27には、図2に示すように、保留表示器34が固定されている。この保留表示器34は4個の保留LED35の集合体を称するものであり、遊技球が普通図柄始動口23内を通過したときには普通図柄遊技の保留回数が加算され、保留回数の加算結果に応じた個数の保留LED35が点灯することに基づいて遊技者に普通図柄遊技の保留回数が報知される。
遊技盤16には、図2に示すように、遊技領域21内に位置して特別入賞口36が固定されている。この特別入賞口36は前面が開口する横長な箱状をなすものであり、左右方向の幅寸法が普通図柄始動口23と上特別図柄始動口25と下特別図柄始動口27のそれぞれに比べて大きく設定されている。この特別入賞口36には扉37が左右方向へ延びる水平な軸38を中心に回動可能に装着されている。この扉37は入賞口ソレノイド39(図3参照)の出力軸に連結されており、入賞口ソレノイド39の電気的なオフ状態で垂直な閉鎖状態になることに基づいて特別入賞口36の前面を遊技球が入賞不能に閉鎖する。この扉37は入賞口ソレノイド39の電気的なオン状態で前方へ水平に倒れた開放状態に軸38を中心に回動するものであり、扉37の開放状態では遊技領域21内を転動する遊技球が扉37に乗って特別入賞口36内に入賞することが許容される。この特別入賞口36内にはカウントセンサ40(図3参照)が固定されている。このカウントセンサ40は近接スイッチからなるものであり、遊技球が特別入賞口36内に入賞することに基づいてカウント信号を出力する。
表示台枠32には、図2に示すように、上特別図柄表示器41が固定されている。この上特別図柄表示器41はドットマトリクス形のLED表示器から構成されたものであり、遊技球が上特別図柄始動口25内に入賞したときには上特別図柄表示器41に特別図柄遊技1の映像が表示される。この特別図柄遊技1の映像は特別図柄を変動状態および変動停止状態で順に表示するものである。この特別図柄の変動表示は特別図柄を予め決められた順序「1」→「2」→「3」→「4」→「5」→「1」・・・で循環的に変化させるものであり、特別図柄の停止表示は特別図柄の変動表示を「1」「2」「3」「4」「5」のいずれかで停止するものであり、特別図柄「1」を外れ図柄と称し、特別図柄「2」を2R通常大当り図柄と称し、特別図柄「3」を2R確変大当り図柄と称し、特別図柄「4」を15R通常大当り図柄と称し、特別図柄「5」を15R確変大当り図柄と称する。
表示台枠32には、図2に示すように、下特別図柄表示器42が固定されている。この下特別図柄表示器42はドットマトリクス形のLED表示器から構成されたものであり、遊技球が下特別図柄始動口27内に入賞したときには下特別図柄表示器42に特別図柄遊技2の映像が表示される。この特別図柄遊技2の映像は特別図柄遊技1の映像と同様に特別図柄を予め決められた順序「1」→「2」→「3」→「4」→「5」→「1」・・・で循環的に変化させるものであり、特別図柄は特別図柄遊技1の映像と同様に「1」「2」「3」「4」「5」のいずれかで停止表示される。
特別図柄遊技1または特別図柄遊技2で2R通常大当り図柄「2」と2R確変大当り図柄「3」と15R通常大当り図柄「4」と15R確変大当り図柄「5」のいずれかが停止表示された場合には大当りラウンドが開始される。この大当りラウンドは特別入賞口36を開放し、特別入賞口36内に遊技球が入賞することを許容するものであり、特別入賞口36は上限個数(10個)の遊技球が入賞する個数条件および開放時間が上限時間(30sec)に到達する時間条件のいずれかが満足されるまで開放状態に保持される。この大当りラウンドは特別図柄遊技1で2R通常大当り図柄「2」が停止表示された場合および2R確変大当り図柄「3」が停止表示された場合のそれぞれには一定の少数回(2回)だけ繰返され、特別図柄遊技2で2R通常大当り図柄「2」が停止表示された場合および2R確変大当り図柄「3」が停止表示された場合のそれぞれには一定の少数回(2回)だけ繰返され、特別図柄遊技1で15R通常大当り図柄「4」が停止表示された場合および15R確変大当り図柄「5」が停止表示された場合のそれぞれには一定の多数回(15回)だけ繰返され、特別図柄遊技2で15R通常大当り図柄「4」が停止表示された場合および15R確変大当り図柄「5」が停止表示された場合のそれぞれには一定の多数回(15回)だけ繰返されるものであり、大当りラウンドの少数回および多数回のそれぞれの繰返しを大当り遊技と称する。
特別図柄遊技1で2R確変大当り図柄「3」が停止表示された場合および15R確変大当り図柄「5」が停止表示された場合のそれぞれには大当り遊技が終了した時点で確率変動モードが有効化され、特別図柄遊技2で2R確変大当り図柄「3」が停止表示された場合および15R確変大当り図柄「5」が停止表示された場合のそれぞれにも大当り遊技が終了した時点で確率変動モードが有効化される。この確率変動モードの有効状態では特別図柄遊技1で2R通常大当り図柄「2」と2R確変大当り図柄「3」と15R通常大当り図柄「4」と15R確変大当り図柄「5」のいずれかが停止表示される大当り確率が確率変動モードの無効状態に比べて高くなり、特別図柄遊技2で2R通常大当り図柄「2」と2R確変大当り図柄「3」と15R通常大当り図柄「4」と15R確変大当り図柄「5」のいずれかが停止表示される大当り確率も確率変動モードの無効状態に比べて高くなる。この確率変動モードの有効状態では普通図柄表示器33に当り図柄「○」が停止表示される確率が確率変動モードの無効状態に比べて高くなり、当り遊技が行われる当り確率が確率変動モードの無効状態に比べて高くなる。この確率変動モードは特別図柄遊技1で2R通常大当り図柄「2」が停止表示された場合および15R通常大当り図柄「4」が停止表示された場合のそれぞれに大当り遊技が終了した時点で無効化されるものであり、特別図柄遊技2で2R通常大当り図柄「2」が停止表示された場合および15R通常大当り図柄「4」が停止表示された場合のそれぞれにも大当り遊技が終了した時点で無効化される。
確率変動モードの有効状態では時間短縮モードが有効化される。この時間短縮モードは特別図柄遊技1で外れ図柄「1」が停止表示される場合の特別図柄遊技1の所要時間および特別図柄遊技2で外れ図柄「1」が停止表示される場合の特別図柄遊技2の所要時間のそれぞれを時間短縮モードの無効状態に比べて短縮するモードであり、時間短縮モードの有効状態では普通図柄遊技の所要時間も時間短縮モードの無効状態に比べて短縮される。この時間短縮モードは確率変動モードが有効状態から無効状態になることに連動して有効状態から無効状態になるものであり、確率変動モードの有効状態では下特別図柄始動口27が確率変動モードの無効状態に比べて短い時間間隔で開放されることに基づいて遊技球が確率変動モードの無効状態に比べて下特別図柄始動口27内に高頻度で入賞する。この頻度とは単位時間当りの遊技球の入賞個数を称している。
表示台枠32には、図2に示すように、カラー液晶表示器からなる装飾図柄表示器43が固定されている。この装飾図柄表示器43の表示領域内には保留領域44が設定されており、遊技球が上特別図柄始動口25内に入賞した場合には特別図柄遊技1の保留回数が加算され、遊技球が下特別図柄始動口27内に入賞した場合には特別図柄遊技2の保留回数が加算され、いずれの場合にも保留領域44内に保留回数の加算結果が表示される。これら特別図柄遊技1の保留回数の加算結果および特別図柄遊技2の保留回数の加算結果のそれぞれは共通の保留絵柄45の個数として表示されるものであり、遊技者は保留領域44内の保留絵柄45の表示個数から特別図柄遊技1および特別図柄遊技2の合計の保留回数を認識することができる。
装飾図柄表示器43は装飾図柄遊技の映像が表示されるものである。この装飾図柄遊技の映像の表示中には両スピーカ13のそれぞれから装飾図柄表示器43の映像に応じた内容の音声が出力され、複数の電飾LED15のそれぞれが装飾図柄表示器43の映像に応じた内容で発光し、装飾図柄遊技の映像が音および光の双方によって演出される。この装飾図柄遊技では、図4に示すように、装飾図柄表示器43の表示領域内に左変動領域Lと中変動領域Cと右変動領域Rが横一列に設定され、左変動領域L内〜右変動領域R内のそれぞれに図柄要素が変動状態および変動停止状態で順に表示される。図5の(a)は装飾図柄遊技で左変動領域L内に表示される左列の図柄要素の種類を示すものであり、図5の(b)は装飾図柄遊技で中変動領域C内に表示される中列の図柄要素の種類を示すものであり、図5の(c)は装飾図柄遊技で右変動領域R内に表示される右列の図柄要素の種類を示すものであり、左列の図柄要素〜右列の図柄要素のそれぞれには「1」「2」「3」「4」「5」「6」「7」「8」の8種類が共通に設定されている。
左列の図柄要素〜右列の図柄要素のそれぞれの変動表示は図柄要素を予め決められた順序「1」→「2」→「3」→「4」→「5」→「6」→「7」→「8」→「1」・・・で循環的に変化させることで行われるものであり、左列の図柄要素は左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素うちで1番目に「1」〜「8」のいずれかで変動停止し、右列の図柄要素は左列の図柄要素〜右列の図柄要素うちで2番目に「1」〜「8」のいずれかで変動停止し、中列の図柄要素は左列の図柄要素〜右列の図柄要素うちで3番目に「1」〜「8」のいずれかで変動停止する。この装飾図柄遊技の映像は特別図柄遊技1の映像および特別図柄遊技2の映像のいずれかが表示開始されることに時間的に同期して表示開始されるものであり、上特別図柄表示器41に特別図柄が変動表示されるときには左列の図柄要素〜右列の図柄要素のそれぞれの変動表示が上特別図柄表示器41の特別図柄の変動開始に時間的に同期して始まり、下特別図柄表示器42に特別図柄が変動表示されるときには左列の図柄要素〜右列の図柄要素のそれぞれの変動表示が下特別図柄表示器42の特別図柄の変動開始に時間的に同期して始まる。
左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素の3者は装飾図柄を構成するものであり、装飾図柄の組合せには大当りの組合せと外れリーチの組合せと完全外れの組合せの3種類が設定されている。大当りの組合せは、図4の(b)に示すように、左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素が相互に同一な組合せを称するものであり、大当りの組合せには「111」「222」「333」「444」「555」「666」「777」「888」の8種類が設定されている。外れリーチの組合せは、図4の(c)に示すように、左列の図柄要素および右列の図柄要素が相互に同一で中列の図柄要素が左列の図柄要素および右列の図柄要素のそれぞれに対して異なる組合せを称するものであり、完全外れの組合せは、図4の(d)に示すように、左列の図柄要素および右列の図柄要素が相互に異なる組合せを称する。
装飾図柄は特別図柄遊技1で外れ図柄「1」が停止表示される場合には完全外れの組合せおよび外れリーチの組合せのいずれかになるものであり、特別図柄遊技2で外れ図柄「1」が停止表示される場合にも完全外れの組合せおよび外れリーチの組合せのいずれかになる。この装飾図柄は特別図柄遊技1で2R通常大当り図柄「2」が停止表示される場合と2R確変大当り図柄「3」が停止表示される場合と15R通常大当り図柄「4」が停止表示される場合と15R確変大当り図柄「5」が停止表示される場合のそれぞれには大当りの組合せになるものであり、特別図柄遊技2で2R通常大当り図柄「2」が停止表示される場合と2R確変大当り図柄「3」が停止表示される場合と15R通常大当り図柄「4」が停止表示される場合と15R確変大当り図柄「5」が停止表示される場合のそれぞれにも大当りの組合せになる。
装飾図柄表示器43の表示領域内には、図2に示すように、遊技モード領域46が設定されている。この遊技モード領域46は装飾図柄表示器43に表示されている装飾図柄遊技の映像が特別図柄遊技1の映像および特別図柄遊技2の映像のいずれに連動しているかを遊技者に報知するものであり、装飾図柄遊技の映像が特別図柄遊技1の映像に連動して表示されている場合には遊技モード領域46内に「1」の遊技モード絵柄47が表示され、装飾図柄遊技の映像が特別図柄遊技2の映像に連動して表示されている場合には遊技モード領域46内に「2」の遊技モード絵柄47が表示される。
装飾図柄遊技では装飾図柄表示器43に予告演出の映像が表示される。この予告演出の映像は次回を含む以後の装飾図柄遊技で装飾図柄が大当りの組合せとなることを今回の装飾図柄遊技で遊技者に報知するものである。この予告演出の映像は、図6に示すように、左列の図柄要素の前方に「次回チャンス」の予告絵柄48を重ねて表示するものであり、今回の装飾図柄遊技で最終の中列の図柄要素が変動停止することに同期して表示され、次回の装飾図柄遊技で左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素のそれぞれが変動開始することに同期して消去される。
大当り遊技では装飾図柄表示器43に大当り遊技の映像が表示される。この大当り遊技の映像は現在の大当りラウンドが何回目であるかを遊技者に報知するものであり、2回目の大当りラウンドでは大当り遊技の映像として確変抽選演出の映像が表示される。この確変抽選演出の映像は、図7に示すように、カードの絵柄49が裏向きの状態から表向きの状態にひっくり返る内容のものであり、表向きのカードの絵柄49には「ヤッタネ確変」の確変報知絵柄50および「残念またね」の非確変報知絵柄51のいずれかが添付される。この確変抽選演出の映像は確率変動モードの設定結果を遊技者に報知するものであり、直前の特別図柄遊技1で2R確変大当り図柄「3」が停止表示された場合および15R確変大当り図柄「5」が停止表示された場合のそれぞれには表向きのカードの絵柄49に「ヤッタネ確変」の確変報知絵柄50が添付され、直前の特別図柄遊技2で2R確変大当り図柄「3」が停止表示された場合および15R確変大当り図柄「5」が停止表示された場合のそれぞれには表向きのカードの絵柄49に「ヤッタネ確変」の確変報知絵柄50が添付され、直前の特別図柄遊技1で2R通常大当り図柄「2」が停止表示された場合および15R通常大当り図柄「4」が停止表示された場合のそれぞれには表向きのカードの絵柄49に「残念またね」の非確変報知絵柄51が添付され、直前の特別図柄遊技2で2R通常大当り図柄「2」が停止表示された場合および15R通常大当り図柄「4」が停止表示された場合のそれぞれには表向きのカードの絵柄49に「残念またね」の非確変報知絵柄51が添付される。
図3のメイン制御回路60は普通図柄遊技の遊技内容と特別図柄遊技1の遊技内容と特別図柄遊技2の遊技内容と当り遊技の遊技内容と大当り遊技の遊技内容のそれぞれを制御するものであり、CPU61とROM62とRAM63を有している。このメイン制御回路60のROM62には制御プログラムおよび制御データのそれぞれが予め記録されており、CPU61はRAM63をワークエリアとしてROM62の制御プログラムおよびROM62の制御データのそれぞれに基づいて処理動作を実行する。センサ回路64は普通図柄始動口センサ24から出力される普通図柄始動信号と上特別図柄始動口センサ26から出力される特別図柄始動信号1と下特別図柄始動口センサ28から出力される特別図柄始動信号2とカウントセンサ40から出力されるカウント信号のそれぞれをメイン制御回路60に送信するものであり、メイン制御回路60はセンサ回路64を介して特別図柄始動信号1を検出することに基づいて制御コマンドおよび賞球コマンドのそれぞれを設定し、センサ回路64を介して特別図柄始動信号2を検出することに基づいて制御コマンドおよび賞球コマンドのそれぞれを設定し、センサ回路64を介してカウント信号を検出することに基づいて賞球コマンドを設定する。
図3のソレノイド回路65は始動口ソレノイド31を電気的にオンオフするものであり、メイン制御回路60はソレノイド回路65を駆動制御することに基づいて下特別図柄始動口27を開閉操作する。LED回路66は普通図柄表示器33の複数のLEDのそれぞれを電気的にオンオフするものであり、メイン制御回路60はLED回路66を駆動制御することに基づいて普通図柄表示器33に普通図柄遊技の映像を表示する。LED回路67は保留表示器34の4個の保留LED35のそれぞれを電気的にオンオフするものであり、メイン制御回路60はLED回路67を駆動制御することに基づいて普通図柄遊技の保留回数を表示する。ソレノイド回路68は入賞口ソレノイド39を電気的にオンオフするものであり、メイン制御回路60はソレノイド回路68を駆動制御することに基づいて特別入賞口36を開閉操作する。LED回路69は上特別図柄表示器41の複数のLEDのそれぞれを電気的にオンオフするものであり、メイン制御回路60はLED回路69を駆動制御することに基づいて上特別図柄表示器41に特別図柄遊技1の映像を表示する。LED回路70は下特別図柄表示器42の複数のLEDのそれぞれを電気的にオンオフするものであり、メイン制御回路60はLED回路70を駆動制御することに基づいて下特別図柄表示器42に特別図柄遊技2の映像を表示する。
図3の払出制御回路80は遊技球を上皿4内に賞品として払出す払出動作を制御するものであり、CPUとROMとRAMを有している。この払出制御回路80のROMには制御プログラムおよび制御データのそれぞれが予め記録されており、CPUはRAMをワークエリアとしてROMの制御プログラムおよびROMの制御データのそれぞれに基づいて払出動作を実行する。この払出制御回路80はメイン制御回路60から賞球コマンドの設定結果が送信されるものであり、賞球コマンドの設定結果を受信することに基づいて駆動信号を設定する。モータ回路81は払出制御回路80から駆動信号の設定結果が与えられるものであり、払出制御回路80から駆動信号の設定結果が与えられることに基づいて払出モータ82を駆動する。この払出モータ82は遊技球を上皿4内に賞品として払出す賞球払出装置の駆動源に相当するものであり、上皿4内には払出モータ82が駆動することに基づいて賞球コマンドに応じた設定個数の遊技球が賞品として払出される。
図3の演出制御回路90はメイン制御回路60から制御コマンドの設定結果が送信されるものであり、CPU91とROM92とRAM93を有している。この演出制御回路90のROM92には制御プログラムおよび制御データのそれぞれが予め記録されており、CPU91は制御コマンドの設定結果を受信したときにはRAM93をワークエリアとしてROM92の制御プログラムおよびROM92の制御データのそれぞれに基づいて演出制御コマンドを設定する。
図3の表示制御回路100は演出制御回路90から演出制御コマンドの設定結果が送信されるものである。この表示制御回路100は演出制御コマンドの設定結果を受信することに基づいて装飾図柄表示器43に演出制御コマンドの受信結果に応じた装飾図柄遊技の映像を表示するものであり、VDPとVROMとVRAMを有している。VROMは保留絵柄45を表示するための画像データと遊技モード絵柄47を表示するための画像データと図柄要素「1」〜「8」のそれぞれを表示するための画像データと予告絵柄48を表示するための画像データとカードの絵柄49を表示するための画像データと確変報知絵柄50を表示するための画像データと非確変報知絵柄51を表示するための画像データと装飾図柄遊技の背景映像を表示するためのビデオデータと大当り遊技の映像を表示するためのビデオデータが予め記録されたものであり、VDPはVROMから検出した画像データおよびビデオデータのそれぞれをVRAMに展開し、装飾図柄表示器43にR・G・Bの各信号を出力することに基づいて映像をカラーで表示する。
図3の音制御回路110は演出制御回路90から演出制御コマンドの設定結果が送信されるものである。この音制御回路110は演出制御コマンドの設定結果を受信することに基づいて音信号を設定するものであり、両スピーカ13のそれぞれを音信号の設定結果に基づいて駆動することで両スピーカ13のそれぞれから演出制御コマンドの受信結果に応じた効果音を出力する。電飾制御回路120は演出制御回路90から演出制御コマンドの設定結果が送信されるものである。この電飾制御回路120は演出制御コマンドの設定結果を受信することに基づいて電飾信号を設定するものであり、複数の電飾LED15のそれぞれを電飾信号の設定結果に基づいて駆動することで演出制御コマンドの受信結果に応じて点滅させる。
図8はメイン制御回路60から演出制御回路90に送信される制御コマンドの一覧を示すものであり、制御コマンドには変動開始コマンドと変動停止コマンドと図柄情報コマンド1と図柄情報コマンド2と保留コマンド1と保留コマンド2と大当りラウンドコマンドと連続予告コマンドが設定されている。変動開始コマンドの1バイト目「80(h)」は特別図柄遊技1および特別図柄遊技2のいずれかを開始することを演出制御回路90に通知するMODEデータに相当するものであり、変動開始コマンドの2バイト目「XX(h)」は特別図柄遊技1および特別図柄遊技2のいずれかを開始してから停止するまでの所要時間を演出制御回路90に通知するEXTデータに相当する。これら特別図柄遊技1および特別図柄遊技2のそれぞれの所要時間は特別図柄遊技時間に相当するものであり、演出制御回路90は変動開始コマンドのEXTデータ「XX(h)」に基づいて装飾図柄遊技の映像と音と光のそれぞれの演出内容を設定する。変動停止コマンド「8100(h)」は特別図柄遊技1および特別図柄遊技2のいずれかが終了することを演出制御回路90に通知するものであり、演出制御回路90は変動停止コマンド「8100(h)」を受信することに基づいて今回の装飾図柄遊技を終える。
図柄情報コマンド1の1バイト目「91(h)」は特別図柄遊技1で停止表示する特別図柄の種類を送信することを演出制御回路90に通知するMODEデータに相当するものであり、図柄情報コマンド1の2バイト目「XX(h)」は特別図柄遊技1で停止表示する特別図柄の種類を演出制御回路90に通知するEXTデータに相当する。図柄情報コマンド2の1バイト目「92(h)」は特別図柄遊技2で停止表示する特別図柄の種類を送信することを演出制御回路90に通知するMODEデータに相当するものであり、図柄情報コマンド2の2バイト目「XX(h)」は特別図柄遊技2で停止表示する特別図柄の種類を演出制御回路90に通知するEXTデータに相当する。
保留コマンド1の1バイト目「A1(h)」は特別図柄遊技1を保留したことを演出制御回路90に通知するMODEデータに相当するものであり、保留コマンド1の2バイト目「XX(h)」は特別図柄遊技1の保留回数を演出制御回路90に通知するEXTデータに相当する。保留コマンド2の1バイト目「A2(h)」は特別図柄遊技2を保留したことを演出制御回路90に通知するMODEデータに相当するものであり、保留コマンド2の2バイト目「XX(h)」は特別図柄遊技2の保留回数を演出制御回路90に通知するEXTデータに相当する。
大当りラウンドコマンドの1バイト目「B0(h)」は大当りラウンドを開始することを演出制御回路90に通知するMODEデータに相当するものであり、大当りラウンドコマンドの2バイト目「XX(h)」は今回の大当りラウンドが何回目であるかを演出制御回路90に通知するEXTデータに相当する。連続予告コマンド「C100(h)」は特別図柄遊技1の保留データに大当りとなる可能性があるものが存在する場合に演出制御回路90に送信されるものであり、演出制御回路90は連続予告コマンドを受信することに基づいて予告演出の映像を表示することを予め決められた確率で判定する。
図9はメイン制御回路60が更新するランダムカウンタの一覧を示している。ランダムカウンタMR1は特別入賞口36を開放する大当りであるか否かを判定するために使用されるものであり、下限値「0」〜上限値「100」の範囲内で更新される。ランダムカウンタMR2は変動開始コマンドを選択するために使用されるものであり、下限値「0」〜上限値「1000」の範囲内で更新される。ランダムカウンタMR3は確率変動モードを有効化する確変大当りであるか否かを判定するために使用されるものであり、下限値「0」〜上限値「62」の範囲内で更新される。ランダムカウンタMR4は大当り遊技での特別入賞口36の開放回数を2回および15回のいずれに設定するかを判定するために使用されるものであり、下限値「0」〜上限値「52」の範囲内で更新される。ランダムカウンタMR5は下特別図柄始動口27を開放する当りであるか否かを判定するために使用されるものであり、下限値「0」〜上限値「32」の範囲内で更新される。
図10の(a)はメイン制御回路60のROM62に予め記録された通常時の大当り判定テーブルを示している。この通常時の大当り判定テーブルは確率変動モードの無効時に大当りであるか否かをランダムカウンタMR1の更新結果に基づいて判定するための制御データであり、特別図柄遊技1および特別図柄遊技2のそれぞれで共通に使用される。この通常時の大当り判定テーブルにはランダムカウンタMR1「7」に対して大当りの判定結果が割付けられ、ランダムカウンタMR1「7」を除く残りのそれぞれの数値に対して外れの判定結果が割付けられている。即ち、確率変動モードの無効時には特別図柄遊技1および特別図柄遊技2のそれぞれで大当りであることが一定の通常確率「1/101」で判定される。
図10の(b)はメイン制御回路60のROM62に予め記録された確変時の大当り判定テーブルを示している。この確変時の大当り判定テーブルは確率変動モードの有効時に大当りであるか否かをランダムカウンタMR1の更新結果に基づいて判定するための制御データであり、特別図柄遊技1および特別図柄遊技2のそれぞれで共通に使用される。この確変時の大当り判定テーブルにはランダムカウンタMR1「7」「17」「27」「37」「47」「57」「67」「77」「87」「97」の10個のそれぞれの数値に対して大当りの判定結果が割付けられ、ランダムカウンタMR1「7」〜「97」の10個の数値を除く残りのそれぞれの数値に対して外れの判定結果が割付けられている。即ち、確率変動モードの有効時には特別図柄遊技1および特別図柄遊技2のそれぞれで大当りであることが確率変動モードの無効時に比べて高い一定の高確率「10/101」で判定される。
図11はメイン制御回路60のROM62に予め記録された確変判定テーブルを示している。この確変判定テーブルは大当りであると判定された場合に確率変動モードを有効化するか無効化するかをランダムカウンタMR3の更新結果に基づいて判定するための制御データであり、特別図柄遊技1および特別図柄遊技2のそれぞれで共通に使用される。この確変判定テーブルにはランダムカウンタMR3「0」〜「24」のそれぞれに対して確率変動モードを無効化する判定結果(確変無し)が割付けられ、ランダムカウンタMR3「25」〜「62」のそれぞれに対して確率変動モードを有効化する判定結果(確変有り)が割付けられている。即ち、確率変動モードは特別図柄遊技1および特別図柄遊技2のそれぞれで大当りが判定されたことを条件に「38/63」の共通の確率で有効化され、「25/63」の共通の確率で無効化される。
図12の(a)はメイン制御回路60のROM62に予め記録された特別図柄遊技1用の大当りラウンド判定テーブルを示している。この特別図柄遊技1用の大当りラウンド判定テーブルは特別図柄遊技1で大当りであると判定された場合に大当りラウンドの継続回数を2回および15回のいずれに設定するかをランダムカウンタMR4の更新結果に基づいて判定するための制御データであり、特別図柄遊技1用の大当りラウンド判定テーブルにはランダムカウンタMR4「0」〜「7」のそれぞれに対して15回の判定結果が割付けられ、ランダムカウンタMR3「8」〜「52」のそれぞれに対して2回の判定結果が割付けられている。即ち、特別図柄遊技1では大当りであると判定された場合に「8/53」の確率で大当りラウンドの継続回数が15回に設定され、「45/53」の確率で大当りラウンドの継続回数が2回に設定される。
図12の(b)はメイン制御回路60のROM62に予め記録された特別図柄遊技2用の大当りラウンド判定テーブルを示している。この特別図柄遊技2用の大当りラウンド判定テーブルは特別図柄遊技2で大当りであると判定された場合に大当りラウンドの継続回数を2回および15回のいずれに設定するかをランダムカウンタMR4の更新結果に基づいて判定するための制御データであり、特別図柄遊技2用の大当りラウンド判定テーブルにはランダムカウンタMR4「0」〜「47」のそれぞれに対して15回の判定結果が割付けられ、ランダムカウンタMR3「48」〜「52」のそれぞれに対して2回の判定結果が割付けられている。即ち、特別図柄遊技2は大当りであると判定された場合に「48/53」の確率で大当りラウンドの継続回数を15回に設定し、「5/53」の確率で大当りラウンドの継続回数を2回に設定するものであり、遊技者に払出される遊技球の個数が多い点で特別図柄遊技1に比べて有利に設定されている。
図13の(a)はメイン制御回路60のROM62に予め記録された通常時の当り判定テーブルを示している。この通常時の当り判定テーブルは確率変動モードの無効時に当りであるか否かをランダムカウンタMR5の更新結果に基づいて判定するための制御データであり、通常時の当り判定テーブルにはランダムカウンタMR5「7」に対して当りの判定結果が割付けられ、ランダムカウンタMR5「7」を除く残りのそれぞれの数値に対して外れの判定結果が割付けられている。即ち、確率変動モードの無効時には当りであることが一定の通常確率「1/33」で判定される。
図13の(b)はメイン制御回路60のROM62に予め記録された確変時の当り判定テーブルを示している。この確変時の当り判定テーブルは確率変動モードの有効時に当りであるか否かをランダムカウンタMR5の更新結果に基づいて判定するための制御データであり、確変時の当り判定テーブルにはランダムカウンタMR5「0〜31」の32個のそれぞれの数値に対して当りの判定結果が割付けられ、ランダムカウンタMR1「32」の1個の数値に対して外れの判定結果が割付けられている。即ち、確率変動モードの有効時には当りであることが確率変動モードの無効時に比べて高い一定の高確率「32/33」で判定される。
図14の(a)はメイン制御回路60のROM62に予め記録された通常時の変動開始コマンドテーブル1を示している。この通常時の変動開始コマンドテーブル1は変動開始コマンド#01〜#08のそれぞれにランダムカウンタMR2を割付けたものであり、確率変動モードの無効時に特別図柄遊技1を行う場合には通常時の変動開始コマンドテーブル1の変動開始コマンド#01〜#08のうちからランダムカウンタMR2の更新結果に応じたものが選択され、確率変動モードの無効時に特別図柄遊技2を行う場合には特別図柄遊技1用のランダムカウンタMR1の保留データに通常時の大当り値「7」が存在しないことを条件に通常時の変動開始コマンドテーブル1の変動開始コマンド#01〜#08のうちからランダムカウンタMR2の更新結果に応じたものが選択される。変動開始コマンド#01〜#04のそれぞれは外れであると判定された場合に選択される外れ用のものであり、変動開始コマンド#05〜#08のそれぞれは大当りであると判定された場合に選択される大当り用のものである。
図14の(b)はメイン制御回路60のROM62に予め記録された通常時の変動開始コマンドテーブル2を示している。この通常時の変動開始コマンドテーブル2は変動開始コマンド#01〜#08のそれぞれにランダムカウンタMR2を割付けたものであり、確率変動モードの無効時に特別図柄遊技2を行う場合には特別図柄遊技1用のランダムカウンタMR1の保留データに通常時の大当り値「7」が存在することを条件に通常時の変動開始コマンドテーブル2の変動開始コマンド#01〜#08のうちからランダムカウンタMR2の更新結果に応じたものが選択される。
通常時の変動開始コマンドテーブル1および通常時の変動開始コマンドテーブル2のそれぞれには、図14に示すように、変動開始コマンド#01〜#08のそれぞれに対して変動表示時間が割付けられており、通常時の変動開始コマンドテーブル1および通常時の変動開始コマンドテーブル2のそれぞれから変動開始コマンドが選択された場合には変動開始コマンドの選択結果に応じた変動表示時間が選択される。この変動表示時間は特別図柄の変動表示を開始してから停止するまでの所要時間である特別図柄遊技時間に相当するものであり、特別図柄遊技1および特別図柄遊技2のそれぞれは変動開始コマンドの選択結果に応じた変動表示時間で行われる。これら通常時の変動開始コマンドテーブル1および通常時の変動開始コマンドテーブル2は外れ用の変動開始コマンド#01〜#04のそれぞれの選択確率が相互に異なるものであり、通常時の変動開始コマンドテーブル2では変動開始コマンド#02〜#04のそれぞれの選択確率が通常時の変動開始コマンドテーブル1に比べて高く設定され、変動開始コマンド#01の選択確率が通常時の変動開始コマンドテーブル1に比べて低く設定されている。この通常時の変動開始コマンドテーブル2は確率変動モードの無効時に特別図柄遊技1用のランダムカウンタMR1の保留データに通常時の大当り値「7」が存在する場合に特別図柄遊技2で使用されるものであり、確率変動モードの無効時に特別図柄遊技1用のランダムカウンタMR1の保留データに通常時の大当り値「7」が存在する場合には外れであると判定された場合の特別図柄遊技2の所要時間が確率変動モードの無効時に特別図柄遊技1用のランダムカウンタMR1の保留データに通常時の大当り値「7」が存在しない場合に比べて長くなる。
図15の(a)はメイン制御回路60のROM62に予め記録された確変時の変動開始コマンドテーブル1を示している。この確変時の変動開始コマンドテーブル1は確率変動モードの有効状態で特別図柄遊技1を行う場合に使用されるものであり、確率変動モードの有効状態で特別図柄遊技2を行う場合には特別図柄遊技1用のランダムカウンタMR1の保留データに通常時の大当り値「7」が存在しないことを条件に使用される。この確変時の変動開始コマンドテーブル1には通常時の変動開始コマンドテーブル1および通常時の変動開始コマンドテーブル2のそれぞれと共通の変動開始コマンド#01〜#08に加えて時間短縮用の変動開始コマンド#00が設定され、変動開始コマンド#00〜#08のそれぞれにはランダムカウンタMR2が割付けられている。
図15の(b)はメイン制御回路60のROM62に予め記録された確変時の変動開始コマンドテーブル2を示している。この確変時の変動開始コマンドテーブル2は変動開始コマンド#00〜#08のそれぞれにランダムカウンタMR2を割付けたものであり、確率変動モードの有効状態で特別図柄遊技2を行う場合には特別図柄遊技1用のランダムカウンタMR1の保留データに通常時の大当り値「7」が存在することを条件に確変時の変動開始コマンドテーブル2が使用される。
確変時の変動開始コマンドテーブル1および確変時の変動開始コマンドテーブル2のそれぞれには、図15に示すように、変動開始コマンド#00〜#08のそれぞれに対して変動表示時間が割付けられており、確変時の変動開始コマンドテーブル1および確変時の変動開始コマンドテーブル2のそれぞれから変動開始コマンドが選択された場合には変動開始コマンドの選択結果に応じた変動表示時間が選択される。変動開始コマンド#00は変動開始コマンド#01〜#08のそれぞれに比べて変動表示時間が短く設定されたものであり、確率変動モードの有効時には特別図柄遊技1および特別図柄遊技2のそれぞれで変動開始コマンド#00が選択されることに基づいて変動表示時間が確率変動モードの無効時に比べて短縮される。
確変時の変動開始コマンドテーブル1および確変時の変動開始コマンドテーブル2は、図15に示すように、外れ用の変動開始コマンド#00〜#04のそれぞれの選択確率が相互に異なるものであり、確変時の変動開始コマンドテーブル2では変動開始コマンド#01〜#04のそれぞれの選択確率が確変時の変動開始コマンドテーブル1に比べて高く設定され、変動開始コマンド#00の選択確率が確変時の変動開始コマンドテーブル1に比べて低く設定されている。この確変時の変動開始コマンドテーブル2は確率変動モードの有効時に特別図柄遊技1用のランダムカウンタMR1の保留データに通常時の大当り値「7」が存在する場合に特別図柄遊技2で使用されるものであり、確率変動モードの有効時に特別図柄遊技1用のランダムカウンタMR1の保留データに通常時の大当り値「7」が存在する場合には外れであると判定された場合の特別図柄遊技2の所要時間が確率変動モードの有効時に特別図柄遊技1用のランダムカウンタMR1の保留データに通常時の大当り値「7」が存在しない場合に比べて長くなる。
図16はメイン制御回路60のROM62に予め記録された普通図柄遊技時間テーブルを示すものであり、普通図柄遊技時間テーブルには普通図柄遊技時間としてST1(0.4×1000msec)とST2(2×1000msec)とLT1(10×1000msec)の3種類が設定されている。この普通図柄遊技時間は普通図柄の変動表示を開始してから停止するまでの所要時間を称するものであり、普通図柄遊技を開始する場合には普通図柄遊技時間テーブルから普通図柄遊技時間ST1とST2とLT1のいずれかが選択される。
図17はメイン制御回路60のRAM63に設定された制御データ格納領域130を示すものである。この制御データ格納領域130は普通図柄遊技と特別図柄遊技1と特別図柄遊技2と当り遊技と大当り遊技のそれぞれを行うために必要なデータを格納するための領域であり、特別図柄遊技1用の特別図柄保留データ格納部131と特別図柄遊技2用の特別図柄保留データ格納部132と普通図柄保留データ格納部133と特別図柄格納部134と普通図柄格納部135とフラグ格納部136とタイマ格納部137とカウンタ格納部138を有している。
特別図柄保留データ格納部131はランダムカウンタMR1とランダムカウンタMR3とランダムカウンタMR4のそれぞれの検出結果が記録される領域であり、遊技球が上特別図柄始動口25に入賞した場合にはランダムカウンタMR1とランダムカウンタMR3とランダムカウンタMR4のそれぞれの更新結果が検出され、ランダムカウンタMR1の検出結果〜ランダムカウンタMR4の検出結果のそれぞれが特別図柄保留データ格納部131に記録される。この特別図柄保留データ格納部131は最大で4組のランダムカウンタMR1の検出結果〜ランダムカウンタMR4の検出結果が記録されるものであり、各組のランダムカウンタMR1の検出結果〜ランダムカウンタMR4の検出結果は検出順序を特定する保留番号「1」「2」「3」「4」のいずれかと共に特別図柄保留データ格納部131に記録される。即ち、特別図柄保留データ格納部131は特別図柄遊技1用の保留データが記録される領域である。
特別図柄保留データ格納部132はランダムカウンタMR1とランダムカウンタMR3とランダムカウンタMR4のそれぞれの検出結果が記録される領域であり、遊技球が下特別図柄始動口27に入賞した場合にはランダムカウンタMR1とランダムカウンタMR3とランダムカウンタMR4のそれぞれの更新結果が検出され、ランダムカウンタMR1の検出結果〜ランダムカウンタMR4の検出結果のそれぞれが特別図柄保留データ格納部132に記録される。この特別図柄保留データ格納部132は最大で4組のランダムカウンタMR1の検出結果〜ランダムカウンタMR4の検出結果が記録されるものであり、各組のランダムカウンタMR1の検出結果〜ランダムカウンタMR4の検出結果は検出順序を特定する保留番号「1」「2」「3」「4」のいずれかと共に特別図柄保留データ格納部132に記録される。即ち、特別図柄保留データ格納部132は特別図柄遊技2用の保留データが記録される領域である。
普通図柄保留データ格納部133はランダムカウンタMR5の検出結果が記録される領域であり、遊技球が普通図柄始動口23を通過した場合にはランダムカウンタMR5の更新結果が検出され、ランダムカウンタMR5の検出結果が普通図柄保留データ格納部133に記録される。この普通図柄保留データ格納部133は最大で4個のランダムカウンタMR5の検出結果が記録されるものであり、ランダムカウンタMR5の検出結果は検出順序を特定する保留番号「1」「2」「3」「4」のいずれかと共に普通図柄保留データ格納部133に記録される。即ち、普通図柄保留データ格納部133は普通図柄遊技用の保留データが記録される領域である。
特別図柄格納部134は今回の特別図柄遊技1および今回の特別図柄遊技2のそれぞれで停止表示する特別図柄の設定結果が記録される領域であり、外れ図柄「1」が設定された場合には特別図柄格納部134に「1」が記録され、2R通常大当り図柄「2」が設定された場合には特別図柄格納部134に「2」が記録され、2R確変大当り図柄「3」が設定された場合には特別図柄格納部134に「3」が記録され、15R通常大当り図柄「4」が設定された場合には特別図柄格納部134に「4」が記録され、15R確変大当り図柄「5」が設定された場合には特別図柄格納部134に「5」が記録される。普通図柄格納部135は今回の普通図柄遊技で停止表示する普通図柄の設定結果が記録される領域であり、当り図柄「○」が設定された場合には普通図柄格納部135に「○」が記録され、外れ図柄「×」が設定された場合には普通図柄格納部135に「×」が記録される。
フラグ格納部136は普通図柄始動信号フラグと特別図柄始動信号フラグ1と特別図柄始動信号フラグ2と当りフラグと普通図柄プロセスフラグと確変フラグと先延ばしフラグと特別図柄プロセスフラグと優先処理フラグと大当りフラグのそれぞれが記録される領域である。普通図柄始動信号フラグは遊技球が普通図柄始動口23を通過したか否かを示すものであり、特別図柄始動信号フラグ1は遊技球が上特別図柄始動口25に入賞したか否かを示すものであり、特別図柄始動信号フラグ2は遊技球が下特別図柄始動口27に入賞したか否かを示すものである。当りフラグは今回の普通図柄遊技で当りが判定されたか否かを示すものであり、普通図柄プロセスフラグは図34の普通図柄プロセス処理でステップS111の当り判定処理〜ステップS115のインターバル処理のいずれを実行するかを示すものである。
確変フラグは確率変動モードが有効化されているか否かを示すものであり、先延ばしフラグは特別図柄遊技2の所要時間を延長し且つ普通図柄遊技の所要時間を短縮するか否かを示すものである。特別図柄プロセスフラグは図43の特別図柄プロセス処理でステップS281の大当り判定処理〜ステップS286の大当り遊技処理のいずれを実行するかを示すものであり、優先処理フラグは特別図柄遊技1および特別図柄遊技2のいずれが開始されるかを示すものであり、大当りフラグは今回の特別図柄遊技で大当りが判定されたか否かを示すものである。
タイマ格納部137は普通図柄タイマMT1および特別図柄タイマMT2のそれぞれが記録される領域である。普通図柄タイマMT1は普通図柄遊技時間と当り遊技時間とインターバル時間のそれぞれの残り時間を計測するものであり、特別図柄タイマMT2は特別図柄遊技時間およびウェイト時間のそれぞれの残り時間を計測するものである。カウンタ格納部138はランダムカウンタMR1〜MR5および大当りラウンドカウンタMN1のそれぞれが記録される領域であり、大当りラウンドカウンタMN1は大当り遊技での大当りラウンド数を計測するものである。
図18は演出制御回路90のROM92に予め記録されたプロセスデータテーブルを示すものである。このプロセスデータテーブルは変動開始コマンド#00のEXTデータ00(h)〜変動開始コマンド#08のEXTデータ08(h)のそれぞれにプロセスデータ番号を割付けたものであり、変動開始コマンドが選択された場合にはプロセスデータ番号P00〜P08のうちから変動開始コマンドのEXTデータに応じたものが選択される。この演出制御回路90のROM92にはプロセスデータ#00〜#08のそれぞれが予め記録されている。これらプロセスデータ#00〜#08のそれぞれにはプロセスデータ番号が割付けられており、プロセスデータ番号が選択された場合にはプロセスデータ#00〜#08のうちからプロセスデータ番号の選択結果に応じたものが選択される。
プロセスデータ#00〜#08のそれぞれは装飾図柄遊技の映像の演出内容と効果音の演出内容と電飾の演出内容の3者が記録されたものであり、図19に示すように、プロセスタイマ設定値および演出制御データから構成されている。これらプロセスデータ#00〜#08のそれぞれの演出制御データは表示制御データと音声制御データと電飾制御データを含んで構成されている。表示制御データは装飾図柄遊技で装飾図柄表示器43に表示する映像の演出内容に相当し、音声制御データは装飾図柄遊技で両スピーカ13のそれぞれから出力する効果音の演出内容に相当し、電飾制御データは装飾図柄遊技で複数の電飾LED15のそれぞれを点滅させる演出内容に相当するものであり、プロセスタイマ設定値は表示制御データと音声制御データと電飾制御データのそれぞれに応じた演出を発生させるための時間的なタイミングを装飾図柄遊技の開始時を基準に示している。
プロセスデータ#00〜#08のそれぞれには、図19に示すように、表示制御データとして全図変動開始コマンドと左列の変動停止コマンドと右列の変動停止コマンドと中列の変動停止コマンドが共通に設定されている。全図変動開始コマンドは図柄要素を左変動領域L内と中変動領域C内と右変動領域R内のそれぞれに変動状態で表示開始するためのものであり、装飾図柄遊技ではプロセスデータ#00〜#08のいずれが選択されたときであっても全図変動開始コマンドに基づいて左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素のそれぞれが変動状態で表示開始される。左列の変動停止コマンドは左変動領域L内の図柄要素を変動停止させるためのものであり、右列の変動停止コマンドは右変動領域R内の図柄要素を変動停止させるためのものであり、中列の変動停止コマンドは中変動領域C内の図柄要素を変動停止させるためのものである。これら左列の変動停止コマンド〜中列の変動停止コマンドには(1)左列の変動停止コマンド(2)右列の変動停止コマンド(3)中列の変動停止コマンドの順序で小さなプロセスタイマ設定値が割付けられており、装飾図柄遊技ではプロセスデータ#00〜#08のいずれが選択されたときであっても(1)左列の図柄要素(2)右列の図柄要素(3)中列の図柄要素の順序で図柄要素の停止表示が行われる。
図20は演出制御回路90のROM92に予め記録された装飾図柄遊技用のビデオコマンドテーブルを示すものである。このビデオコマンドテーブルは装飾図柄遊技用のビデオコマンド0000(h)〜0008(h)のそれぞれにプロセスデータ番号を割付けたものであり、プロセスデータ番号が選択された場合には装飾図柄遊技用のビデオコマンド0000(h)〜0008(h)のうちからプロセスデータ番号の選択結果に応じたものが選択される。
図21は表示制御回路100のVROMに予め記録されたビデオテーブルを示すものである。このビデオテーブルは装飾図柄遊技用のビデオデータVIDEO−0〜VIDEO−8のそれぞれにビデオコマンドを割付けたものであり、装飾図柄遊技用のビデオコマンドが選択された場合にはビデオデータVIDEO−0〜VIDEO−8のうちからビデオコマンドの選択結果に応じたものが選択される。これらビデオデータVIDEO−0〜VIDEO−8のそれぞれは装飾図柄遊技で背景映像を表示するためのものであり、装飾図柄遊技では左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素のそれぞれが装飾図柄遊技用のビデオデータの選択結果に応じた背景映像の前方に重ねて表示される。
図22は演出制御回路90のROM92に予め記録された大当り遊技用のビデオコマンドテーブルを示すものである。このビデオコマンドテーブルは大当り遊技用のビデオコマンド0101(h)〜010F(h)の15個のそれぞれに大当りラウンドコマンドのEXTデータを割付けたものであり、大当りラウンドコマンドが選択された場合には大当り遊技用のビデオコマンド0101(h)〜010F(h)のうちから大当りラウンドコマンドのEXTデータに応じたものが選択される。
図23は表示制御回路100のVROMに予め記録された大当り遊技用のビデオテーブルを示すものである。このビデオテーブルは大当り遊技用のビデオデータVIDEO−11〜VIDEO−15のそれぞれに大当り遊技用のビデオコマンドを割付けたものであり、大当り遊技用のビデオコマンドが選択された場合にはビデオデータVIDEO−11〜VIDEO−15のうちからビデオコマンドの選択結果に応じたものが選択される。これら大当り遊技用のビデオデータVIDEO−11〜VIDEO−15のそれぞれは大当りラウンドで装飾図柄表示器43に大当りラウンドの演出映像を表示するためのものであり、大当りラウンドの継続回数を表示するためのデータを含んでいる。大当り遊技用のビデオデータVIDEO−12は2回目の大当りラウンドで演出映像としてカードの絵柄49が裏向きから表向きにひっくり返る確変抽選演出の映像を表示するためのものであり、「ヤッタネ確変」の確変報知絵柄50および「残念またね」の非確変報知絵柄51のそれぞれはビデオデータVIDEO−12の前方に画像データを重ねることで表示される。
図24は演出制御回路90が更新するランダムカウンタの一覧を示している。ランダムカウンタSR1は「0〜249」の範囲内で循環的に更新されるものであり、装飾図柄を大当りの組合せに設定する場合と外れリーチの組合せに設定する場合と完全外れの組合せに設定する場合のそれぞれに使用される。ランダムカウンタSR2は「0〜162」の範囲内で循環的に更新されるものであり、装飾図柄を外れリーチの組合せに設定する場合および完全外れの組合せに設定する場合のそれぞれに使用される。ランダムカウンタSR3は「0〜72」の範囲内で循環的に更新されるものであり、装飾図柄を完全外れの組合せに設定する場合に使用される。ランダムカウンタSR4は「0〜100」の範囲内で循環的に更新されるものであり、装飾図柄遊技で予告演出の映像を表示するか否かを判定するために使用される。
図25の(a)は演出制御回路90のROM92に予め記録された図柄テーブル1を示すものである。この図柄テーブル1は「1」〜「8」の8種類の図柄要素のそれぞれにランダムカウンタSR1を割付けたものであり、装飾図柄を大当りの組合せに設定する場合には左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素のそれぞれとして図柄テーブル1からランダムカウンタSR1の更新結果に応じたものが選択され、装飾図柄を外れリーチの組合せに設定する場合には左列の図柄要素および右列の図柄要素のそれぞれとして図柄テーブル1からランダムカウンタSR1の更新結果に応じたものが選択され、装飾図柄を完全外れの組合せに設定する場合には左列の図柄要素として図柄テーブル1からランダムカウンタSR1の更新結果に応じたものが選択される。
図25の(b)は演出制御回路90のROM92に予め記録された図柄テーブル2を示すものである。この図柄テーブル2は「1」〜「8」の8種類の図柄要素のそれぞれにランダムカウンタSR2を割付けたものであり、装飾図柄を外れリーチの組合せに設定する場合および完全外れの組合せに設定する場合のそれぞれには中列の図柄要素として図柄テーブル2からランダムカウンタSR2の更新結果に応じたものが選択される。図25の(c)は演出制御回路90のROM92に予め記録された図柄テーブル3を示すものである。この図柄テーブル3は「1」〜「8」の8種類の図柄要素のそれぞれにランダムカウンタSR3を割付けたものであり、装飾図柄を完全外れの組合せに設定する場合には右列の図柄要素として図柄テーブル3からランダムカウンタSR3の更新結果に応じたものが選択される。
図26は演出制御回路90のRAM93に設定された演出制御データ格納領域150を示すものであり、演出制御データ格納領域150にはコマンド格納部151とフラグ格納部152とタイマ格納部153とカウンタ格納部154と確定図柄格納部155のそれぞれが設定されている。コマンド格納部151はメイン制御回路60から送信される変動開始コマンドと変動停止コマンドと図柄情報コマンド1と図柄情報コマンド2と保留コマンド1と保留コマンド2と大当りラウンドコマンドと連続予告コマンドのそれぞれが記録される領域であり、フラグ格納部152は遊技開始フラグと遊技中フラグと遊技停止フラグと大当りラウンドフラグと予告演出フラグのそれぞれが記録される領域である。
遊技開始フラグはメイン制御回路60から変動開始コマンドが送信されたか否かを示すものであり、遊技中フラグは装飾図柄遊技が実行されているか否かを示すものであり、遊技停止フラグはメイン制御回路60から変動停止コマンドが送信されたか否かを示すものである。大当りラウンドフラグはメイン制御回路60から大当りラウンドコマンドが送信されたか否かを示すものであり、予告演出フラグは今回の装飾図柄遊技の映像で予告演出の映像を表示するか否かを示すものである。タイマ格納部153は変動時間タイマST1が記録される領域であり、変動時間タイマST1は装飾図柄遊技の経過時間を計測するためのものである。カウンタ格納部154はランダムカウンタSR1〜SR4のそれぞれが記録される領域であり、確定図柄格納部155は今回の装飾図柄遊技で停止表示する装飾図柄の組合せが記録される領域である。
[1]メイン処理
図27はメイン制御回路60のCPU61が電源投入に基づいて実行するメイン処理を示すものであり、CPU61は電源が投入されたときにはステップS1でレジスタおよびPIO(パラレル入出力ポート)のそれぞれを初期設定する。そして、ステップS2でRAM63の特別図柄保留データ格納部131と特別図柄保留データ格納部132と普通図柄保留データ格納部133と特別図柄格納部134と普通図柄格納部135とフラグ格納部136とタイマ格納部137とカウンタ格納部138と先読み情報格納部139と先読み情報格納部140のそれぞれを初期設定し、ステップS3で4msec毎にタイマ割込みが発生するようにCTC(カウンタ/タイマ)を初期設定する。フラグ格納部136の確変フラグはステップS2でオフ状態に初期設定されるものであり、電源投入時には確率変動モードが無効状態に初期設定される。
CPU61はステップS3でCTCを初期設定すると、ステップS4のカウンタ更新処理1を繰返す。このカウンタ更新処理1はカウンタ格納部138のランダムカウンタMR2をROM62に予め記録された一定の単位値「1」だけ更新するものであり、図9に示すように、ランダムカウンタMR2の更新処理は初期値「0」から限度値「1000」に加算された後に初期値「0」に戻して循環的に行われる。これら初期値「0」および限度値「1000」のそれぞれはROM62に予め記録されたものである。
[2]タイマ割込み処理
図28はCPU61がタイマ割込みの発生する4msec毎に実行するタイマ割込み処理を示すものであり、CPU61はタイマ割込みが発生する毎にステップS11の入力処理とステップS12のカウンタ更新処理2とステップS13の普通図柄データ取得処理とステップS14の特別図柄データ取得処理1とステップS15の特別図柄データ取得処理2とステップS16の普通図柄プロセス処理とステップS17の大当り先読み処理とステップS18の特別図柄プロセス処理を当該順序で実行する。
[2−1]入力処理
図29はステップS11の入力処理を示すものであり、CPU61はステップS21でセンサ回路64から普通図柄始動信号が出力されているか否かを判断する。ここでセンサ回路64から普通図柄始動信号が出力されていないと判断した場合にはステップS22でフラグ格納部136の普通図柄始動信号フラグをオフ状態にリセットし、センサ回路64から普通図柄始動信号が出力されていると判断した場合にはステップS23でフラグ格納部136の普通図柄始動信号フラグをオン状態にセットする。
CPU61はステップS24へ移行すると、センサ回路64から特別図柄始動信号1が出力されているか否かを判断する。ここでセンサ回路64から特別図柄始動信号1が出力されていないと判断した場合にはステップS25でフラグ格納部136の特別図柄始動信号フラグ1をオフ状態にリセットし、センサ回路64から特別図柄始動信号1が出力されていると判断した場合にはステップS26でフラグ格納部136の特別図柄始動信号フラグ1をオン状態にセットする。
CPU61はステップS27へ移行すると、センサ回路64から特別図柄始動信号2が出力されているか否かを判断する。ここでセンサ回路64から特別図柄始動信号2が出力されていないと判断した場合にはステップS28でフラグ格納部136の特別図柄始動信号フラグ2をオフ状態にリセットし、センサ回路64から特別図柄始動信号2が出力されていると判断した場合にはステップS29でフラグ格納部136の特別図柄始動信号フラグ2をオン状態にセットする。即ち、遊技球が普通図柄始動口23を通過した場合には普通図柄始動信号フラグがオン状態にセットされ、遊技球が上特別図柄始動口25に入賞した場合には特別図柄始動信号フラグ1がオン状態にセットされ、遊技球が下特別図柄始動口27に入賞した場合には特別図柄始動信号フラグ2がオン状態にセットされる。
[2−2]カウンタ更新処理2
図30はステップS12のカウンタ更新処理2を示すものであり、CPU61はステップS31でカウンタ格納部138からランダムカウンタMR1の更新結果を検出し、ランダムカウンタMR1の検出結果を上限値「100」と比較する。ここで「MR1=100」ではないと判断した場合にはステップS32へ移行し、カウンタ格納部138のランダムカウンタMR1に単位値「1」を加算する。このランダムカウンタMR1は図27のステップS2で初期値「0」に設定されるものであり、CPU61はステップS31で「MR1=100」であると判断した場合にはステップS33へ移行し、カウンタ格納部138のランダムカウンタMR1に初期値「0」を設定する。即ち、ランダムカウンタMR1はタイマ割込み処理が発生する毎に単位値「1」だけ更新されるものであり、一定の下限値「0」から一定の上限値「100」まで加算された後に下限値「0」に戻して循環的に加算される。
CPU61はステップS34へ移行すると、カウンタ格納部138からランダムカウンタMR3の更新結果を検出し、ランダムカウンタMR3の検出結果を上限値「62」と比較する。ここで「MR3=62」ではないと判断したときにはステップS35へ移行し、カウンタ格納部138のランダムカウンタMR3に単位値「1」を加算する。このランダムカウンタMR3は図27のステップS2で下限値「0」に初期設定されるものであり、CPU61はステップS34で「MR3=62」であると判断したときにはステップS36へ移行し、カウンタ格納部138のランダムカウンタMR3に下限値「0」を設定する。即ち、ランダムカウンタMR3はタイマ割込み処理が発生する毎に単位値「1」だけ更新されるものであり、一定の下限値「0」から一定の上限値「62」まで加算された後に下限値「0」に戻して循環的に加算される。
CPU61はステップS37へ移行すると、カウンタ格納部138からランダムカウンタMR4の更新結果を検出し、ランダムカウンタMR4の検出結果を上限値「52」と比較する。ここで「MR4=52」ではないと判断したときにはステップS38へ移行し、カウンタ格納部138のランダムカウンタMR4に単位値「1」を加算する。このランダムカウンタMR4は図27のステップS2で下限値「0」に初期設定されるものであり、CPU61はステップS37で「MR4=52」であると判断したときにはステップS39へ移行し、カウンタ格納部138のランダムカウンタMR4に下限値「0」を設定する。即ち、ランダムカウンタMR4はタイマ割込み処理が発生する毎に単位値「1」だけ更新されるものであり、一定の下限値「0」から一定の上限値「52」まで加算された後に下限値「0」に戻して循環的に加算される。
CPU61はステップS40へ移行すると、カウンタ格納部138からランダムカウンタMR5の更新結果を検出し、ランダムカウンタMR5の検出結果を上限値「32」と比較する。ここで「MR5=32」ではないと判断したときにはステップS41へ移行し、カウンタ格納部138のランダムカウンタMR5に単位値「1」を加算する。このランダムカウンタMR5は図27のステップS2で下限値「0」に初期設定されるものであり、CPU61はステップS40で「MR5=32」であると判断したときにはステップS42へ移行し、カウンタ格納部138のランダムカウンタMR5に下限値「0」を設定する。即ち、ランダムカウンタMR5はタイマ割込み処理が発生する毎に単位値「1」だけ更新されるものであり、一定の下限値「0」から一定の上限値「32」まで加算された後に下限値「0」に戻して循環的に加算される。
[2−3]普通図柄データ取得処理
図31はステップS13の普通図柄データ取得処理を示すものであり、CPU61はステップS51でフラグ格納部136の普通図柄始動信号フラグがオン状態にセットされているか否かを判断する。例えば遊技球が普通図柄始動口23を通過したときには図28のステップS11でフラグ格納部136の普通図柄始動信号フラグがオン状態にセットされている。この場合にはCPU61はステップS51からステップS52へ移行し、カウンタ格納部138からランダムカウンタMR5の更新結果を検出する。そして、ステップS53へ移行し、保留番号1の普通図柄保留データ格納部133にランダムカウンタMR5の検出結果が記録されているか否かを判断する。
CPU61はステップS53で保留番号1の普通図柄保留データ格納部133にランダムカウンタMR5の検出結果が記録されていないと判断すると、ステップS54でランダムカウンタMR5の検出結果を保留番号1の普通図柄保留データ格納部133に記録する。そして、ステップS55で予め決められた1個の保留LED35を点灯することに基づいて1回の普通図柄遊技を保留したことを遊技者に報知し、ステップS56でフラグ格納部136の普通図柄始動信号フラグをオフ状態にリセットする。
CPU61はステップS53で保留番号1の普通図柄保留データ格納部133にランダムカウンタMR5の検出結果が記録されていると判断すると、ステップS57で保留番号2の普通図柄保留データ格納部133にランダムカウンタMR5の検出結果が記録されているか否かを判断する。ここで保留番号2の普通図柄保留データ格納部133にランダムカウンタMR5の検出結果が記録されていないと判断したときにはステップS58へ移行し、ランダムカウンタMR5の検出結果を保留番号2の普通図柄保留データ格納部133に記録する。そして、ステップS59で予め決められた2個の保留LED35を点灯することに基づいて2回の普通図柄遊技を保留したことを遊技者に報知し、ステップS56でフラグ格納部136の普通図柄始動信号フラグをオフ状態にリセットする。
CPU61はステップS57で保留番号2の普通図柄保留データ格納部133にランダムカウンタMR5の検出結果が記録されていると判断すると、ステップS60で保留番号3の普通図柄保留データ格納部133にランダムカウンタMR5の検出結果が記録されているか否かを判断する。ここで保留番号3の普通図柄保留データ格納部133にランダムカウンタMR5の検出結果が記録されていないと判断したときにはステップS61へ移行し、ランダムカウンタMR5の検出結果を保留番号3の普通図柄保留データ格納部133に記録する。そして、ステップS62で予め決められた3個の保留LED35を点灯することに基づいて3回の普通図柄遊技を保留したことを遊技者に報知し、ステップS56でフラグ格納部136の普通図柄始動信号フラグをオフ状態にリセットする。
CPU61はステップS60で保留番号3の普通図柄保留データ格納部133にランダムカウンタMR5の検出結果が記録されていると判断すると、ステップS63で保留番号4の普通図柄保留データ格納部133にランダムカウンタMR5の検出結果が記録されているか否かを判断する。ここで保留番号4の普通図柄保留データ格納部133にランダムカウンタMR5の検出結果が記録されていないと判断したときにはステップS64へ移行し、ランダムカウンタMR5の検出結果を保留番号4の普通図柄保留データ格納部133に記録する。そして、ステップS65で予め決められた4個の保留LED35を点灯することに基づいて4回の普通図柄遊技を保留したことを遊技者に報知し、ステップS56でフラグ格納部136の普通図柄始動信号フラグをオフ状態にリセットする。
CPU61はステップS63で保留番号4の普通図柄保留データ格納部133にランダムカウンタMR5の検出結果が記録されていると判断すると、ステップS66でランダムカウンタMR5の検出結果をクリアし、ステップS56でフラグ格納部136の普通図柄始動信号フラグをオフ状態にリセットする。即ち、普通図柄遊技の保留回数には上限値「4回」が設定されており、4回の普通図柄遊技が既に保留されている状態で遊技球が普通図柄始動口23内を通過したときにはランダムカウンタMR5の記録処理および保留回数の表示処理のそれぞれが行われず、遊技球が普通図柄始動口23内を通過したことが無効化される。
[2−4]特別図柄データ取得処理1
図32はステップS14の特別図柄データ取得処理1を示すものであり、CPU61はステップS71でフラグ格納部136の特別図柄始動信号フラグ1がオン状態にセットされているか否かを判断する。例えば遊技球が上特別図柄始動口25内に入賞したときには図28のステップS11でフラグ格納部136の特別図柄始動信号フラグ1がオン状態にセットされている。この場合にはCPU61はステップS71からステップS72へ移行し、カウンタ格納部138からランダムカウンタMR1の更新結果を検出する。そして、ステップS73でカウンタ格納部138からランダムカウンタMR3の更新結果を検出し、ステップS74でカウンタ格納部138からランダムカウンタMR4の更新結果を検出し、ステップS75で特別図柄遊技1用の保留番号1の特別図柄保留データ格納部131にランダムカウンタMR1とランダムカウンタMR3とランダムカウンタMR4のそれぞれの検出結果が記録されているか否かを判断する。
CPU61はステップS75で特別図柄遊技1用の保留番号1の特別図柄保留データ格納部131にランダムカウンタMR1〜MR4のそれぞれの検出結果が記録されていないと判断すると、ステップS76でランダムカウンタMR1〜MR4のそれぞれの検出結果を特別図柄遊技1用の保留番号1の特別図柄保留データ格納部131に記録する。そして、ステップS77で演出制御回路90に保留コマンド1「A101(h)」を送信することに基づいて1回の特別図柄遊技1を保留したことを通知し、ステップS78でフラグ格納部136の特別図柄始動信号フラグ1をオフ状態にリセットする。
CPU61はステップS75で特別図柄遊技1用の保留番号1の特別図柄保留データ格納部131にランダムカウンタMR1〜MR4のそれぞれの検出結果が記録されていると判断すると、ステップS79で特別図柄遊技1用の保留番号2の特別図柄保留データ格納部131にランダムカウンタMR1〜MR4のそれぞれの検出結果が記録されているか否かを判断する。ここで特別図柄遊技1用の保留番号2の特別図柄保留データ格納部131にランダムカウンタMR1〜MR4のそれぞれの検出結果が記録されていないと判断したときにはステップS80へ移行し、ランダムカウンタMR1〜MR4のそれぞれの検出結果を特別図柄遊技1用の保留番号2の特別図柄保留データ格納部131に記録する。そして、ステップS81で演出制御回路90に保留コマンド1「A102(h)」を送信することに基づいて2回の特別図柄遊技1を保留したことを通知し、ステップS78でフラグ格納部136の特別図柄始動信号フラグ1をオフ状態にリセットする。
CPU61はステップS79で特別図柄遊技1用の保留番号2の特別図柄保留データ格納部131にランダムカウンタMR1〜MR4のそれぞれの検出結果が記録されていると判断すると、ステップS82で特別図柄遊技1用の保留番号3の特別図柄保留データ格納部131にランダムカウンタMR1〜MR4のそれぞれの検出結果が記録されているか否かを判断する。ここで特別図柄遊技1用の保留番号3の特別図柄保留データ格納部131にランダムカウンタMR1〜MR4のそれぞれの検出結果が記録されていないと判断したときにはステップS83へ移行し、ランダムカウンタMR1〜MR4のそれぞれの検出結果を特別図柄遊技1用の保留番号3の特別図柄保留データ格納部131に記録する。そして、ステップS84で演出制御回路90に保留コマンド1「A103(h)」を送信することに基づいて3回の特別図柄遊技1を保留したことを通知し、ステップS78でフラグ格納部136の特別図柄始動信号フラグ1をオフ状態にリセットする。
CPU61はステップS82で特別図柄遊技1用の保留番号3の特別図柄保留データ格納部131にランダムカウンタMR1〜MR4のそれぞれの検出結果が記録されていると判断すると、ステップS85で特別図柄遊技1用の保留番号4の特別図柄保留データ格納部131にランダムカウンタMR1〜MR4のそれぞれの検出結果が記録されているか否かを判断する。ここで特別図柄遊技1用の保留番号4の特別図柄保留データ格納部131にランダムカウンタMR1〜MR4のそれぞれの検出結果が記録されていないと判断したときにはステップS86へ移行し、ランダムカウンタMR1〜MR4のそれぞれの検出結果を特別図柄遊技1用の保留番号4の特別図柄保留データ格納部131に記録する。そして、ステップS87で演出制御回路90に保留コマンド1「A104(h)」を送信することに基づいて4回の特別図柄遊技1を保留したことを通知し、ステップS78でフラグ格納部136の特別図柄始動信号フラグ1をオフ状態にリセットする。
CPU61はステップS85で特別図柄遊技1用の保留番号4の特別図柄保留データ格納部131にランダムカウンタMR1〜MR4のそれぞれの検出結果が記録されていると判断すると、ステップS88でランダムカウンタMR1〜MR4のそれぞれの検出結果をクリアし、ステップS78でフラグ格納部136の特別図柄始動信号フラグ1をオフ状態にリセットする。即ち、特別図柄遊技1の保留回数には上限値「4回」が設定されており、4回の特別図柄遊技1が既に保留されている状態で遊技球が上特別図柄始動口25内に入賞したときにはランダムカウンタMR1〜MR4のそれぞれの記録処理が行われず、遊技球が上特別図柄始動口25内に入賞したことが無効化される。
[2−5]特別図柄データ取得処理2
図33はステップS15の特別図柄データ取得処理2を示すものであり、CPU61はステップS91でフラグ格納部136の特別図柄始動信号フラグ2の設定状態を判断する。例えば遊技球が下特別図柄始動口27内に入賞したときには図28のステップS11でフラグ格納部136の特別図柄始動信号フラグ2がオン状態にセットされている。この場合にはCPU61はステップS91からステップS92へ移行し、カウンタ格納部138からランダムカウンタMR1の更新結果を検出する。そして、ステップS93でカウンタ格納部138からランダムカウンタMR3の更新結果を検出し、ステップS94でカウンタ格納部138からランダムカウンタMR4の更新結果を検出し、ステップS95で特別図柄遊技2用の保留番号1の特別図柄保留データ格納部132にランダムカウンタMR1とランダムカウンタMR3とランダムカウンタMR4のそれぞれの検出結果が記録されているか否かを判断する。
CPU61はステップS95で特別図柄遊技2用の保留番号1の特別図柄保留データ格納部132にランダムカウンタMR1〜MR4のそれぞれの検出結果が記録されていないと判断すると、ステップS96でランダムカウンタMR1〜MR4のそれぞれの検出結果を特別図柄遊技2用の保留番号1の特別図柄保留データ格納部132に記録する。そして、ステップS97で演出制御回路90に保留コマンド2「A201(h)」を送信することに基づいて1回の特別図柄遊技2を保留したことを通知し、ステップS98でフラグ格納部136の特別図柄始動信号フラグ2をオフ状態にリセットする。
CPU61はステップS95で特別図柄遊技2用の保留番号1の特別図柄保留データ格納部132にランダムカウンタMR1〜MR4のそれぞれの検出結果が記録されていると判断すると、ステップS99で特別図柄遊技2用の保留番号2の特別図柄保留データ格納部132にランダムカウンタMR1〜MR4のそれぞれの検出結果が記録されているか否かを判断する。ここで特別図柄遊技2用の保留番号2の特別図柄保留データ格納部132にランダムカウンタMR1〜MR4のそれぞれの検出結果が記録されていないと判断したときにはステップS100へ移行し、ランダムカウンタMR1〜MR4のそれぞれの検出結果を特別図柄遊技2用の保留番号2の特別図柄保留データ格納部132に記録する。そして、ステップS101で演出制御回路90に保留コマンド2「A202(h)」を送信することに基づいて2回の特別図柄遊技2を保留したことを通知し、ステップS98でフラグ格納部136の特別図柄始動信号フラグ2をオフ状態にリセットする。
CPU61はステップS99で特別図柄遊技2用の保留番号2の特別図柄保留データ格納部132にランダムカウンタMR1〜MR4のそれぞれの検出結果が記録されていると判断すると、ステップS102で特別図柄遊技2用の保留番号3の特別図柄保留データ格納部132にランダムカウンタMR1〜MR4のそれぞれの検出結果が記録されているか否かを判断する。ここで特別図柄遊技2用の保留番号3の特別図柄保留データ格納部132にランダムカウンタMR1〜MR4のそれぞれの検出結果が記録されていないと判断したときにはステップS103へ移行し、ランダムカウンタMR1〜MR4のそれぞれの検出結果を特別図柄遊技2用の保留番号3の特別図柄保留データ格納部132に記録する。そして、ステップS104で演出制御回路90に保留コマンド2「A203(h)」を送信することに基づいて3回の特別図柄遊技2を保留したことを通知し、ステップS98でフラグ格納部136の特別図柄始動信号フラグ2をオフ状態にリセットする。
CPU61はステップS102で特別図柄遊技2用の保留番号3の特別図柄保留データ格納部132にランダムカウンタMR1〜MR4のそれぞれの検出結果が記録されていると判断すると、ステップS105で特別図柄遊技2用の保留番号4の特別図柄保留データ格納部132にランダムカウンタMR1〜MR4のそれぞれの検出結果が記録されているか否かを判断する。ここで特別図柄遊技2用の保留番号4の特別図柄保留データ格納部132にランダムカウンタMR1〜MR4のそれぞれの検出結果が記録されていないと判断したときにはステップS106へ移行し、ランダムカウンタMR1〜MR4のそれぞれの検出結果を特別図柄遊技2用の保留番号4の特別図柄保留データ格納部132に記録する。そして、ステップS107で演出制御回路90に保留コマンド2「A204(h)」を送信することに基づいて4回の特別図柄遊技2を保留したことを通知し、ステップS98でフラグ格納部136の特別図柄始動信号フラグ2をオフ状態にリセットする。
CPU61はステップS105で特別図柄遊技2用の保留番号4の特別図柄保留データ格納部132にランダムカウンタMR1〜MR4のそれぞれの検出結果が記録されていると判断すると、ステップS108でランダムカウンタMR1〜MR4のそれぞれの検出結果をクリアし、ステップS98でフラグ格納部136の特別図柄始動信号フラグ2をオフ状態にリセットする。即ち、特別図柄遊技2の保留回数には上限値「4回」が設定されており、4回の特別図柄遊技2が既に保留されている状態で遊技球が下特別図柄始動口27内に入賞したときにはランダムカウンタMR1〜MR4のそれぞれの記録処理が行われず、遊技球が下特別図柄始動口27内に入賞したことが無効化される。
[2−6]普通図柄プロセス処理
図34はステップS16の普通図柄プロセス処理を示すものである。この普通図柄プロセス処理はステップS111の当り判定処理とステップS112の普通図柄変動処理とステップS113の普通図柄変動停止時処理とステップS114の当り遊技処理とステップS115のインターバル処理を有するものであり、ステップS111の当り判定処理〜ステップS115のインターバル処理はフラグ格納部136の普通図柄プロセスフラグの設定状態に応じて択一的に行われる。
[2−6−1]当り判定処理
図35はステップS111の当り判定処理を示すものである。この当り判定処理はフラグ格納部136の普通図柄プロセスフラグが「0」に設定されている場合に実行されるものであり、フラグ格納部136の普通図柄プロセスフラグは図27のステップS2で「0」に初期設定される。
CPU61はステップS121で保留番号1の普通図柄保留データ格納部133にランダムカウンタMR5の検出結果が記録されているか否かを判断する。ここで保留番号1の普通図柄保留データ格納部133にランダムカウンタMR5の検出結果が記録されていると判断したときにはステップS122へ移行し、保留番号1の普通図柄保留データ格納部133からランダムカウンタMR5の記録結果を検出する。
CPU61はステップS122でランダムカウンタMR5の記録結果を検出すると、ステップS123でフラグ格納部136の確変フラグがオン状態にセットされているか否かを判断する。この確変フラグは電源が投入されることに基づいて図27のステップS2でオフ状態にリセットされるものであり、CPU61はステップS123でフラグ格納部136の確変フラグがオン状態にセットされていると判断したときにはステップS124でROM62から図13の(b)の確変時の当り判定テーブルを検出し、ステップS123でフラグ格納部136の確変フラグがオフ状態にリセットされていると判断したときにはステップS125でROM62から図13の(a)の通常時の当り判定テーブルを検出し、いずれの場合にもステップS126へ移行する。
CPU61はステップS126へ移行すると、当り判定テーブルの検出結果からランダムカウンタMR5の検出結果に応じた判定結果を選択する。ここで当りの判定結果を選択したときにはステップS127でフラグ格納部136の当りフラグをオン状態にセットし、ステップS128で普通図柄格納部135に当り図柄「○」を記録する。CPU61はステップS126で当り判定テーブルの検出結果から外れの判定結果を選択したときにはステップS129でフラグ格納部136の当りフラグをオフ状態にリセットし、ステップS130で普通図柄格納部135に外れ図柄「×」を記録する。例えばランダムカウンタMR5の検出結果が「5」であるときには確変時の当り判定テーブルからは当りの判定結果が選択され、通常時の当り判定テーブルからは外れの判定結果が選択される。
CPU61は普通図柄格納部135に当り図柄「○」および外れ図柄「×」のいずれかを記録すると、ステップS133でフラグ格納部136の先延ばしフラグがオン状態にセットされているか否かを判断する。この先延ばしフラグは特別図柄遊技1用の保留データに確率変動モードの無効時および有効時のいずれでも大当りであると判定される「7」が存在する場合にオン状態にセットされるものであり、CPU61はステップS133でフラグ格納部136の先延ばしフラグがオン状態にセットされていると判断したときにはステップS134へ移行する。ここで図16の普通図柄遊技時間テーブルから最短の普通図柄遊技時間ST1を選択し、タイマ格納部137の普通図柄タイマMT1に最短の普通図柄遊技時間ST1をセットする。
CPU61はステップS133でフラグ格納部136の先延ばしフラグがオン状態にセットされていないと判断すると、ステップS135でフラグ格納部136の確変フラグがオン状態にセットされているか否かを判断する。ここでフラグ格納部136の確変フラグがオン状態にセットされていると判断したときにはステップS136へ移行し、フラグ格納部136の確変フラグがオフ状態にリセットされていると判断したときにはステップS137へ移行する。
CPU61はステップS136へ移行すると、図16の普通図柄遊技時間テーブルから確変用の普通図柄遊技時間ST2を選択し、タイマ格納部137の普通図柄タイマMT1に確変用の普通図柄遊技時間ST2をセットする。CPU61はステップS137へ移行すると、図16の普通図柄遊技時間テーブルから通常用の普通図柄遊技時間LT1を選択し、タイマ格納部137の普通図柄タイマMT1に通常用の普通図柄遊技時間LT1をセットする。
CPU61は普通図柄タイマMT1をセットすると、ステップS138で保留番号1の普通図柄保留データ格納部133からランダムカウンタMR5の記録結果をクリアし、ステップS139で保留番号2の普通図柄保留データ格納部133にランダムカウンタMR5の検出結果が記録されているか否かを判断する。ここで保留番号2の普通図柄保留データ格納部133にランダムカウンタMR5の検出結果が記録されていないと判断したときにはステップS145で予め決められた1個の保留LED35をオフし、ステップS146でフラグ格納部136の普通図柄プロセスフラグに「1」をセットする。
CPU61はステップS139で保留番号2の普通図柄保留データ格納部133にランダムカウンタMR5の検出結果が記録されていると判断すると、ステップS140で保留番号2の普通図柄保留データ格納部133に記録されているランダムカウンタMR5を保留番号1の普通図柄保留データ格納部133にシフトする。そして、ステップS141へ移行し、保留番号3の普通図柄保留データ格納部133にランダムカウンタMR5の検出結果が記録されているか否かを判断する。ここで保留番号3の普通図柄保留データ格納部133にランダムカウンタMR5の検出結果が記録されていないと判断したときにはステップS145で予め決められた1個の保留LED35をオフし、ステップS146でフラグ格納部136の普通図柄プロセスフラグに「1」をセットする。
CPU61はステップS141で保留番号3の普通図柄保留データ格納部133にランダムカウンタMR5の検出結果が記録されていると判断すると、ステップS142で保留番号3の普通図柄保留データ格納部133に記録されているランダムカウンタMR5を保留番号2の普通図柄保留データ格納部133にシフトする。そして、ステップS143へ移行し、保留番号4の普通図柄保留データ格納部133にランダムカウンタMR5の検出結果が記録されているか否かを判断する。ここで保留番号4の普通図柄保留データ格納部133にランダムカウンタMR5の検出結果が記録されていないと判断したときにはステップS145で予め決められた1個の保留LED35をオフし、ステップS146でフラグ格納部136の普通図柄プロセスフラグに「1」をセットする。
CPU61はステップS143で保留番号4の普通図柄保留データ格納部133にランダムカウンタMR5の検出結果が記録されていると判断すると、ステップS144で保留番号4の普通図柄保留データ格納部133に記録されているランダムカウンタMR5を保留番号3の普通図柄保留データ格納部133にシフトする。そして、ステップS145で予め決められた1個の保留LED35をオフし、ステップS146でフラグ格納部136の普通図柄プロセスフラグに「1」をセットする。
[2−6−2]普通図柄変動処理
図36はステップS112の普通図柄変動処理を示すものである。この普通図柄変動処理は普通図柄プロセスフラグが「1」に設定されている場合に実行されるものであり、CPU61はステップS151で普通図柄表示器33のLEDを点滅制御することに基づいて当り図柄「○」および外れ図柄「×」を交互に表示する。そして、ステップS152でタイマ格納部137の普通図柄タイマMT1からROM62に予め記録された単位値ΔT(=4msec)を減算することに基づいて普通図柄遊技の残り時間を更新し、ステップS153でタイマ格納部137の普通図柄タイマMT1の減算結果をROM62に予め記録された限度値「0」と比較する。ここで「MT1=0」を検出したときには普通図柄遊技の終了を判断し、ステップS154でフラグ格納部136の普通図柄プロセスフラグに「2」をセットする。
[2−6−3]普通図柄変動停止時処理
図37はステップS113の普通図柄変動停止時処理を示すものである。この普通図柄変動停止時処理は普通図柄プロセスフラグが「2」に設定されている場合に実行されるものであり、CPU61はステップS161で普通図柄の変動表示を停止する。この普通図柄の停止表示は普通図柄格納部135に記録されている普通図柄の設定結果で行われるものであり、当りが判定されているときには普通図柄の変動表示が当り図柄「○」で停止し、外れが判定されているには外れ図柄「×」で停止する。
CPU61はステップS161で普通図柄の変動表示を終えると、ステップS162でフラグ格納部136の当りフラグがオン状態にセットされているか否かを判断する。ここでフラグ格納部136の当りフラグがオフ状態にリセットされていると判断したときにはステップS169へ移行し、フラグ格納部136の普通図柄プロセスフラグを「0」にリセットする。そして、ステップS170へ移行し、普通図柄格納部135から外れ図柄「×」の記録結果をクリアする。この普通図柄プロセスフラグが「0」にリセットされた状態では次回のタイマ割込み処理で図34のステップS111の当り判定処理へ移行し、保留番号「1」の普通図柄保留データ格納部133にランダムカウンタMR5の検出結果が記録されている場合には保留番号「1」の普通図柄保留データ格納部133からランダムカウンタMR5の記録結果を検出し、ランダムカウンタMR5の検出結果に基づいて当りであるか否かの判定処理を行う。
CPU61はステップS162でフラグ格納部136の当りフラグがオン状態にセットされていると判断すると、ステップS163でフラグ格納部136の確変フラグがオン状態にセットされているか否かを判断する。ここでフラグ格納部136の確変フラグがオン状態にセットされていると判断したときにはステップS164でタイマ格納部137の普通図柄タイマMT1に確変時の当り遊技時間(8×1000msec)をセットし、フラグ格納部136の確変フラグがオフ状態にリセットされていると判断したときにはステップS165でタイマ格納部137の普通図柄タイマMT1に通常時の当り遊技時間(0.8×1000msec)をセットする。これら確変時の当り遊技時間および通常時の当り遊技時間のそれぞれはROM62に予め記録されたものであり、確率変動モードの有効時には当り遊技時間が長値に設定され、確率変動モードの無効時には当り遊技時間が短値に設定される。
CPU61はタイマ格納部137の普通図柄タイマMT1に通常時の当り遊技時間および通常時の当り遊技時間のいずれかを設定すると、ステップS166で始動口ソレノイド31をオンすることに基づいて下特別図柄始動口27を開放し、ステップS167でフラグ格納部136の当りフラグをオフ状態にリセットする。そして、ステップS168でフラグ格納部136の普通図柄プロセスフラグに「3」をセットし、ステップS170で普通図柄格納部135から当り図柄「○」の記録結果をクリアする。
[2−6−4]当り遊技処理
図38はステップS114の当り遊技処理を示すものである。この当り遊技処理はフラグ格納部136の普通図柄プロセスフラグが「3」に設定されている場合に実行されるものであり、CPU61はステップS171でタイマ格納部137の普通図柄タイマMT1から単位値ΔTを減算することに基づいて下特別図柄始動口27の残り開放時間を更新する。そして、ステップS172でタイマ格納部137の普通図柄タイマMT1の減算結果を限度値「0」と比較し、「MT1=0」であると判断したときにはステップS173で始動口ソレノイド31をオフすることに基づいて下特別図柄始動口27を閉鎖する。次にステップS174でROM62に予め記録されたインターバル時間(2×1000msec)をタイマ格納部137の普通図柄タイマMT1にセットし、ステップS175でフラグ格納部136の普通図柄プロセスフラグに「4」をセットする。
[2−6−5]インターバル処理
図39はステップS115のインターバル処理を示すものである。このインターバル処理はフラグ格納部136の普通図柄プロセスフラグが「4」に設定されている場合に実行されるものであり、CPU61はステップS181でタイマ格納部137の普通図柄タイマMT1から単位値ΔTを減算することに基づいて残りインターバル時間を更新する。そして、ステップS182でタイマ格納部137の普通図柄タイマMT1の減算結果を限度値「0」と比較し、「MT1=0」であると判断したときにはステップS183でフラグ格納部136の普通図柄プロセスフラグに「0」をセットする。
[2−7]大当り先読み処理
図40はステップS17の大当り先読み処理を示すものである。この大当り先読み処理は特別図柄遊技1用の保留番号1の特別図柄保留データ格納部131と保留番号2の特別図柄保留データ格納部131と保留番号3の特別図柄保留データ格納部131と保留番号4の特別図柄保留データ格納部131のいずれかにランダムカウンタMR1として通常時の大当り値「7」が記録されているか否かをチェックするものであり、保留番号1の特別図柄保留データ格納部131〜保留番号4の特別図柄保留データ格納部131のいずれかにランダムカウンタMR1として通常時の大当り値「7」が記録されている場合にはフラグ格納部136の先延ばしフラグがオン状態にセットされる。
CPU61はステップS241でフラグ格納部136の先延ばしフラグをオフ状態にリセットし、ステップS242で特別図柄遊技1用の保留番号1の特別図柄保留データ格納部131にランダムカウンタMR1の検出結果が記録されているか否かを判断する。ここで保留番号1の特別図柄保留データ格納部131にランダムカウンタMR1の検出結果が記録されていないと判断したときには大当り先読み処理を終え、フラグ格納部136の先延ばしフラグをオフ状態のままにする。
CPU61はステップS242で特別図柄遊技1用の保留番号1の特別図柄保留データ格納部131にランダムカウンタMR1の検出結果が記録されていると判断すると、保留番号1の特別図柄保留データ格納部131からランダムカウンタMR1の検出結果を検出する。そして、ステップS243で図10の(a)の通常時の大当り判定テーブルから通常時の大当り値「7」を検出し、ステップS242のランダムカウンタMR1の検出結果を通常時の大当り値「7」と比較する。ここでステップS242のランダムカウンタMR1の検出結果が通常時の大当り値「7」と同一であると判断したときにはステップS244へ移行し、フラグ格納部136の先延ばしフラグをオン状態にセットする。
CPU61はステップS243でステップS242のランダムカウンタMR1の検出結果が通常時の大当り値「7」と相違していると判断すると、ステップS245で特別図柄遊技1用の保留番号2の特別図柄保留データ格納部131にランダムカウンタMR1の検出結果が記録されているか否かを判断する。ここで保留番号2の特別図柄保留データ格納部131にランダムカウンタMR1の検出結果が記録されていないと判断したときには大当り先読み処理を終え、フラグ格納部136の先延ばしフラグをオフ状態のままにする。
CPU61はステップS245で特別図柄遊技1用の保留番号2の特別図柄保留データ格納部131にランダムカウンタMR1の検出結果が記録されていると判断すると、保留番号2の特別図柄保留データ格納部131からランダムカウンタMR1の検出結果を検出する。そして、ステップS246へ移行し、ステップS245のランダムカウンタMR1の検出結果を通常時の大当り値「7」と比較する。ここでステップS245のランダムカウンタMR1の検出結果が通常時の大当り値「7」と同一であると判断したときにはステップS247へ移行し、フラグ格納部136の先延ばしフラグをオン状態にセットする。
CPU61はステップS246でステップS245のランダムカウンタMR1の検出結果が通常時の大当り値「7」と相違していると判断すると、ステップS248で特別図柄遊技1用の保留番号3の特別図柄保留データ格納部131にランダムカウンタMR1の検出結果が記録されているか否かを判断する。ここで保留番号3の特別図柄保留データ格納部131にランダムカウンタMR1の検出結果が記録されていないと判断したときには大当り先読み処理を終え、フラグ格納部136の先延ばしフラグをオフ状態のままにする。
CPU61はステップS248で特別図柄遊技1用の保留番号3の特別図柄保留データ格納部131にランダムカウンタMR1の検出結果が記録されていると判断すると、保留番号3の特別図柄保留データ格納部131からランダムカウンタMR1の検出結果を検出する。そして、ステップS249へ移行し、ステップS248のランダムカウンタMR1の検出結果を通常時の大当り値「7」と比較する。ここでステップS248のランダムカウンタMR1の検出結果が通常時の大当り値「7」と同一であると判断したときにはステップS250へ移行し、フラグ格納部136の先延ばしフラグをオン状態にセットする。
CPU61はステップS249でステップS248のランダムカウンタMR1の検出結果が通常時の大当り値「7」と相違していると判断すると、ステップS251で特別図柄遊技1用の保留番号4の特別図柄保留データ格納部131にランダムカウンタMR1の検出結果が記録されているか否かを判断する。ここで保留番号4の特別図柄保留データ格納部131にランダムカウンタMR1の検出結果が記録されていないと判断したときには大当り先読み処理を終え、フラグ格納部136の先延ばしフラグをオフ状態のままにする。
CPU61はステップS251で特別図柄遊技1用の保留番号4の特別図柄保留データ格納部131にランダムカウンタMR1の検出結果が記録されていると判断すると、保留番号4の特別図柄保留データ格納部131からランダムカウンタMR1の検出結果を検出する。そして、ステップS252へ移行し、ステップS251のランダムカウンタMR1の検出結果を通常時の大当り値「7」と比較する。ここでステップS251のランダムカウンタMR1の検出結果が通常時の大当り値「7」と同一であると判断したときにはステップS253へ移行し、フラグ格納部136の先延ばしフラグをオン状態にセットする。CPU61はステップS252でステップS251のランダムカウンタMR1の検出結果が通常時の大当り値「7」と相違していると判断すると、大当り先読み処理を終えることでフラグ格納部136の先延ばしフラグをオフ状態のままにする。
[2−8]特別図柄プロセス処理
図41はステップS18の特別図柄プロセス処理を示すものである。この特別図柄プロセス処理はステップS281の大当り判定処理とステップS282の特別図柄変動開始時処理とステップS283の特別図柄変動処理とステップS284の特別図柄変動停止時処理とステップS285のウェイト処理とステップS286の大当り遊技処理を有するものであり、ステップS281の大当り判定処理〜ステップS286の大当り遊技処理はフラグ格納部136の特別図柄プロセスフラグの設定状態に応じて択一的に行われる。
[2−8−1]大当り判定処理
図42はステップS281の大当り判定処理を示すものである。この大当り判定処理はフラグ格納部136の特別図柄プロセスフラグが「0」に設定されている場合に実行されるものであり、フラグ格納部136の特別図柄プロセスフラグは図27のステップS2で「0」に初期設定される。
CPU61はステップS291で特別図柄遊技2用の保留番号1の特別図柄保留データ格納部132にランダムカウンタMR1の検出結果が記録されているか否かを判断する。ここで特別図柄遊技2用の保留番号1の特別図柄保留データ格納部132にランダムカウンタMR1の検出結果が記録されていると判断したときにはステップS292へ移行し、特別図柄遊技2用の保留番号1の特別図柄保留データ格納部132からランダムカウンタMR1とランダムカウンタMR3とランダムカウンタMR4のそれぞれの記録結果を検出する。そして、ステップS293へ移行し、フラグ格納部136の優先処理フラグをオン状態にセットする。
CPU61はステップS291で特別図柄遊技2用の保留番号1の特別図柄保留データ格納部132にランダムカウンタMR1の検出結果が記録されていないと判断すると、ステップS294で特別図柄遊技1用の保留番号1の特別図柄保留データ格納部131にランダムカウンタMR1の検出結果が記録されているか否かを判断する。ここで特別図柄遊技1用の保留番号1の特別図柄保留データ格納部131にランダムカウンタMR1の検出結果が記録されていると判断したときにはステップS295へ移行し、特別図柄遊技1用の保留番号1の特別図柄保留データ格納部131からランダムカウンタMR1とランダムカウンタMR3とランダムカウンタMR4のそれぞれの記録結果を検出する。そして、ステップS296へ移行し、フラグ格納部136の優先処理フラグをオフ状態にリセットする。即ち、特別図柄遊技2用の保留データは特別図柄遊技1用の保留データに比べて優先的に処理されるものであり、特別図柄遊技1用の保留データは特別図柄遊技2用の保留データが存在していない場合に処理される。
CPU61はステップS297へ移行すると、フラグ格納部136の確変フラグがオン状態にセットされているか否かを判断する。ここでフラグ格納部136の確変フラグがオン状態にセットされていると判断したときにはステップS298でROM62から図10の(b)の確変時の大当り判定テーブルを検出し、確変時の大当り判定テーブルからステップS292またはステップS295のランダムカウンタMR1の検出結果に応じた判定結果を選択する。
CPU61はステップS297でフラグ格納部136の確変フラグがオフ状態にリセットされていると判断すると、ステップS299でROM62から図10の(a)の通常時の大当り判定テーブルを検出し、通常時の大当り判定テーブルからステップS292またはステップS295のランダムカウンタMR1の検出結果に応じた判定結果を選択する。即ち、大当りは特別図柄遊技1および特別図柄遊技2のいずれが開始されるかに拘らず確率変動モードの設定状態に応じた一定の確率で判定される。
CPU61はステップS300へ移行すると、ステップS298の判定結果またはステップS299の判定結果が大当りであるか否かを判断する。ここでステップS298の判定結果またはステップS299の判定結果が外れであると判断したときにはステップS301へ移行し、特別図柄を「1」に設定して特別図柄格納部134に特別図柄「1」を記録する。そして、ステップS302でフラグ格納部136の大当りフラグをオフ状態にリセットし、ステップS309でフラグ格納部136の特別図柄プロセスフラグに「1」をセットする。
CPU61はステップS300でステップS298の判定結果またはステップS299の判定結果が大当りであると判断すると、ステップS303でフラグ格納部136の大当りフラグをオン状態にセットし、ステップS304でフラグ格納部136の優先処理フラグがオン状態にセットされているか否かを判断する。ここでフラグ格納部136の優先処理フラグがオン状態にセットされていると判断したときにはステップS305でROM62から図12の(b)の特別図柄遊技2用の大当りラウンド判定テーブルを検出し、特別図柄遊技2用の大当りラウンド判定テーブルからステップS292のランダムカウンタMR4の検出結果に応じた判定結果を選択する。
CPU61はステップS304でフラグ格納部136の優先処理フラグがオフ状態にリセットされていると判断すると、ステップS306でROM62から図12の(a)の特別図柄遊技1用の大当りラウンド判定テーブルを検出し、特別図柄遊技1用の大当りラウンド判定テーブルからステップS295のランダムカウンタMR4の検出結果に応じた判定結果を選択する。即ち、特別図柄遊技1では大当りラウンドの継続回数「15回」が特別図柄遊技1用の大当りラウンド判定テーブルに基づいて低確率で選択され、大当りラウンドの継続回数「2回」が特別図柄遊技1用の大当りラウンド判定テーブルに基づいて高確率で選択される。これに対して特別図柄遊技2では大当りラウンドの継続回数「15回」が特別図柄遊技2用の大当りラウンド判定テーブルに基づいて高確率で選択され、大当りラウンドの継続回数「2回」が特別図柄遊技2用の大当りラウンド判定テーブルに基づいて低確率で選択される。
CPU61はステップS305またはステップS306で大当りラウンドの継続回数を判定すると、ステップS307でROM62から図11の確変判定テーブルを検出し、確変判定テーブルからステップS292またはステップS295のランダムカウンタMR3の検出結果に応じた判定結果を選択する。即ち、確率変動モードは特別図柄遊技1および特別図柄遊技2のいずれが開始されるかに拘らず共通の確率で判定される。
CPU61はステップS307で確率変動モードを判定すると、ステップS308で特別図柄を設定し、ステップS309でフラグ格納部136の特別図柄プロセスフラグに「1」をセットする。このステップS308の特別図柄の設定処理は大当りラウンドの継続回数の判定結果および確率変動モードの判定結果の双方に基づいて行われるものであり、CPU61は大当りラウンドの継続回数の判定結果が「2回」で確率変動モードの判定結果が「確変無し」である場合には特別図柄「2」を設定し、大当りラウンドの継続回数の判定結果が「2回」で確率変動モードの判定結果が「確変有り」である場合には特別図柄「3」を設定し、大当りラウンドの継続回数の判定結果が「15回」で確率変動モードの判定結果が「確変無し」である場合には特別図柄「4」を設定し、大当りラウンドの継続回数の判定結果が「15回」で確率変動モードの判定結果が「確変有り」である場合には特別図柄「5」を設定し、いずれの場合にも特別図柄の設定結果を特別図柄格納部134に記録する。
[2−8−2]特別図柄変動開始時処理
図43および図44のそれぞれはステップS282の特別図柄変動開始時処理を示すものである。この特別図柄変動開始時処理はフラグ格納部136の特別図柄プロセスフラグが「1」に設定されている場合に実行されるものであり、CPU61は図43のステップS311でフラグ格納部136の確変フラグがオフ状態にリセットされているか否かを判断する。ここでフラグ格納部136の確変フラグがオフ状態にリセットされていると判断したときにはステップS312へ移行し、フラグ格納部136の優先処理フラグがオン状態にセットされているか否かを判断する。ここでフラグ格納部136の優先処理フラグオフ状態にリセットされていると判断したときにはステップS314へ移行し、ROM62から図14の(a)の通常時の変動開始コマンドテーブル1を検出する。即ち、確率変動モードの無効状態で特別図柄遊技1を行う場合には通常時の変動開始コマンドテーブル1が使用される。
CPU61はステップS312でフラグ格納部136の優先処理フラグがオン状態にセットされていると判断すると、ステップS313でフラグ格納部136の先延ばしフラグがオフ状態にリセットされているか否かを判断する。ここでフラグ格納部136の先延ばしフラグがオフ状態にリセットされていると判断したときにはステップS314でROM62から図14の(a)の通常時の変動開始コマンドテーブル1を検出し、フラグ格納部136の先延ばしフラグがオン状態にセットされていると判断したときにはステップS315でROM62から図14の(b)の通常時の変動開始コマンドテーブル2を検出する。即ち、確率変動モードの無効状態で特別図柄遊技2を行う場合には特別図柄遊技1用の保留番号1または保留番号2または保留番号3または保留番号4の特別図柄保留データ格納部131にランダムカウンタMR1として通常時の大当り値「7」が記録されている場合に通常時の変動開始コマンドテーブル2が使用され、通常時の大当り値「7」が記録されていない場合に通常時の変動開始コマンドテーブル1が使用される。
CPU61はステップS311でフラグ格納部136の確変フラグがオン状態にセットされていると判断すると、ステップS316でフラグ格納部136の優先処理フラグがオン状態にセットされているか否かを判断する。ここでフラグ格納部136の優先処理フラグオフ状態にリセットされていると判断したときにはステップS318へ移行し、ROM62から図15の(a)の確変時の変動開始コマンドテーブル1を検出する。即ち、確率変動モードの有効状態で特別図柄遊技1を行う場合には確変時の変動開始コマンドテーブル1が使用される。
CPU61はステップS316でフラグ格納部136の優先処理フラグがオン状態にセットされていると判断すると、ステップS317でフラグ格納部136の先延ばしフラグがオフ状態にリセットされているか否かを判断する。ここでフラグ格納部136の先延ばしフラグがオフ状態にリセットされていると判断したときにはステップS318でROM62から図15の(a)の確変時の変動開始コマンドテーブル1を検出し、フラグ格納部136の先延ばしフラグがオン状態にセットされていると判断したときにはステップS319でROM62から図15の(b)の確変時の変動開始コマンドテーブル2を検出する。即ち、確率変動モードの有効状態で特別図柄遊技2を行う場合には特別図柄遊技1用の保留番号1または保留番号2または保留番号3または保留番号4の特別図柄保留データ格納部131にランダムカウンタMR1として通常時の大当り値「7」が記録されている場合に確変時の変動開始コマンドテーブル2が使用され、通常時の大当り値「7」が記録されていない場合に確変時の変動開始コマンドテーブル1が使用される。
CPU61は通常時の変動開始コマンドテーブル1と通常時の変動開始コマンドテーブル2と確変時の変動開始コマンドテーブル1と確変時の変動開始コマンドテーブル2のいずれかを選択すると、ステップS320でカウンタ格納部138からランダムカウンタMR2の更新結果を検出し、ステップS321でフラグ格納部136の大当りフラグがオフ状態にリセットされているか否かを判断する。
CPU61はステップS321でフラグ格納部136の大当りフラグがオフ状態にリセットされていると判断すると、ステップS322で外れ用の変動開始コマンドを選択する。この処理は変動開始コマンドテーブルの検出結果を対象に行われるものであり、通常時の変動開始コマンドテーブル1および通常時の変動開始コマンドテーブル2のいずれかが選択されているときには変動開始コマンド#01〜#04のうちからランダムカウンタMR2の検出結果に応じたものが選択され、確変時の変動開始コマンドテーブル1および確変時の変動開始コマンドテーブル2のいずれかが選択されているときには変動開始コマンド#00〜#04のうちからランダムカウンタMR2の検出結果に応じたものが選択される。
CPU61はステップS321でフラグ格納部136の大当りフラグがオン状態にセットされていると判断すると、ステップS323で大当り用の変動開始コマンドを選択する。この処理は変動開始コマンドテーブルの検出結果を対象に行われるものであり、通常時の変動開始コマンドテーブル1と通常時の変動開始コマンドテーブル2と確変時の変動開始コマンドテーブル1と確変時の変動開始コマンドテーブル2のいずれが選択されているときであっても変動開始コマンド#05〜#08からランダムカウンタMR2の検出結果に応じたものが選択される。
CPU61はステップS322またはステップS323で変動開始コマンドを選択すると、ステップS324で演出制御回路90に変動開始コマンドの選択結果を送信し、ステップS325で変動表示時間を選択し、ステップS326で変動表示時間の選択結果をタイマ格納部137の特別図柄タイマMT2に初期値としてセットする。この変動表示時間の選択処理は変動開始コマンドテーブルの選択結果を対象に行われるものであり、通常時の変動開始コマンドテーブル1が選択されているときには通常時の変動開始コマンドテーブル1から変動開始コマンドの選択結果に応じた変動表示時間が選択され、通常時の変動開始コマンドテーブル2が選択されているときには通常時の変動開始コマンドテーブル2から変動開始コマンドの選択結果に応じた変動表示時間が選択され、確変時の変動開始コマンドテーブル1が選択されているときには確変時の変動開始コマンドテーブル1から変動開始コマンドの選択結果に応じた変動表示時間が選択され、確変時の変動開始コマンドテーブル2が選択されているときには確変時の変動開始コマンドテーブル2から変動開始コマンドの選択結果に応じた変動表示時間が選択される。
確変時の変動開始コマンドテーブル1および確変時の変動開始コマンドテーブル2のそれぞれには外れ用の最短の変動開始コマンド#00が設定されており、確率変動モードの有効状態で外れであると判定された場合には変動開始コマンド#00が確変時の変動開始コマンドテーブル1または確変時の変動開始コマンドテーブル2で決められた確率で選択されることに基づいて特別図柄遊技1および特別図柄遊技2のそれぞれの所要時間が確率変動モードの無効状態に比べて短縮される。即ち、確率変動モードの有効状態では時間短縮モードが有効化される。
CPU61はステップS326でタイマ格納部137の特別図柄タイマMT2を初期設定すると、ステップS327でフラグ格納部136の優先処理フラグがオフ状態にリセットされているか否かを判断する。ここでフラグ格納部136の優先処理フラグがオフ状態にリセットされていると判断したときにはステップS328で特別図柄遊技1用の図柄情報コマンド1を設定し、ステップS330で演出制御回路90に図柄情報コマンド1の設定結果を送信する。この特別図柄遊技1用の図柄情報コマンド1の設定処理は特別図柄格納部134の記録結果に応じて行われるものであり、特別図柄格納部134に外れ図柄「1」が記録されているときには図柄情報コマンド1「9101(h)」が設定され、特別図柄格納部134に2R通常大当り図柄「2」が記録されているときには図柄情報コマンド1「9102(h)」が設定され、特別図柄格納部134に2R確変大当り図柄「3」が記録されているときには図柄情報コマンド1「9103(h)」が設定され、特別図柄格納部134に15R通常大当り図柄「4」が記録されているときには図柄情報コマンド1「9104(h)」が設定され、特別図柄格納部134に15R確変大当り図柄「5」が記録されているときには図柄情報コマンド1「9105(h)」が設定される。
CPU61はステップS327でフラグ格納部136の優先処理フラグがオン状態にセットされていると判断すると、ステップS329で特別図柄遊技2用の図柄情報コマンド2を設定し、ステップS330で演出制御回路90に図柄情報コマンド2の設定結果を送信する。この特別図柄遊技2用の図柄情報コマンド2の設定処理は特別図柄格納部134の記録結果に応じて行われるものであり、特別図柄格納部134に外れ図柄「1」が記録されているときには図柄情報コマンド2「9201(h)」が設定され、特別図柄格納部134に2R通常大当り図柄「2」が記録されているときには図柄情報コマンド2「9202(h)」が設定され、特別図柄格納部134に2R確変大当り図柄「3」が記録されているときには図柄情報コマンド2「9203(h)」が設定され、特別図柄格納部134に15R通常大当り図柄「4」が記録されているときには図柄情報コマンド2「9204(h)」が設定され、特別図柄格納部134に15R確変大当り図柄「5」が記録されているときには図柄情報コマンド2「9205(h)」が設定される。
CPU61はステップS330で図柄情報コマンド1または図柄情報コマンド2の設定結果を送信すると、ステップS331でフラグ格納部136の先延ばしフラグがオン状態にセットされているか否かを判断する。ここでフラグ格納部136の先延ばしフラグがオン状態にセットされていると判断したときにはステップS332へ移行し、演出制御回路90に連続予告コマンド「C100(h)」を送信する。即ち、特別図柄遊技1用の保留番号1または保留番号2または保留番号3または保留番号4の特別図柄保留データ格納部131に通常時の大当り値「7」が記録されている状態では特別図柄遊技1が行われる場合および特別図柄遊技2が行われる場合のそれぞれで演出制御回路90に連続予告コマンドが送信される。
CPU61は図44のステップS333へ移行すると、フラグ格納部136の優先処理フラグがオフ状態にリセットされているか否かを判断する。ここでフラグ格納部136の優先処理フラグがオフ状態にリセットされていると判断したときにはステップS334で特別図柄遊技1用の保留番号1の特別図柄保留データ格納部131からランダムカウンタMR1とランダムカウンタMR3とランダムカウンタMR4のそれぞれの記録結果をクリアし、ステップS335で特別図柄遊技1用の保留番号2の特別図柄保留データ格納部131にランダムカウンタMR1〜MR4のそれぞれの検出結果が記録されているか否かを判断する。ここで保留番号2の特別図柄保留データ格納部131にランダムカウンタMR1〜MR4のそれぞれの検出結果が記録されていないと判断したときにはステップS341へ移行し、フラグ格納部136の特別図柄プロセスフラグに「2」をセットする。
CPU61はステップS335で特別図柄遊技1用の保留番号2の特別図柄保留データ格納部131にランダムカウンタMR1〜MR4のそれぞれの検出結果が記録されていると判断すると、ステップS336で特別図柄遊技1用の保留番号2の特別図柄保留データ格納部131に記録されているランダムカウンタMR1〜MR4のそれぞれを保留番号1の特別図柄保留データ格納部131にシフトする。そして、ステップS337へ移行し、特別図柄遊技1用の保留番号3の特別図柄保留データ格納部131にランダムカウンタMR1〜MR4のそれぞれの検出結果が記録されているか否かを判断する。ここで特別図柄遊技1用の保留番号3の特別図柄保留データ格納部131にランダムカウンタMR1〜MR4のそれぞれの検出結果が記録されていないと判断したときにはステップS341へ移行し、フラグ格納部136の特別図柄プロセスフラグに「2」をセットする。
CPU61はステップS337で特別図柄遊技1用の保留番号3の特別図柄保留データ格納部131にランダムカウンタMR1〜NR4のそれぞれの検出結果が記録されていると判断すると、ステップS338で特別図柄遊技1用の保留番号3の特別図柄保留データ格納部131に記録されているランダムカウンタMR1〜MR4のそれぞれを保留番号2の特別図柄保留データ格納部131にシフトする。そして、ステップS339へ移行し、特別図柄遊技1用の保留番号4の特別図柄保留データ格納部131にランダムカウンタMR1〜MR4のそれぞれの検出結果が記録されているか否かを判断する。ここで特別図柄遊技1用の保留番号4の特別図柄保留データ格納部131にランダムカウンタMR1〜MR4のそれぞれの検出結果が記録されていないと判断したときにはステップS341へ移行し、フラグ格納部136の特別図柄プロセスフラグに「2」をセットする。
CPU61はステップS339で特別図柄遊技1用の保留番号4の特別図柄保留データ格納部131にランダムカウンタMR1〜MR4のそれぞれの検出結果が記録されていると判断すると、ステップS340で特別図柄遊技1用の保留番号4の特別図柄保留データ格納部131に記録されているランダムカウンタMR1〜MR4のそれぞれを保留番号3の特別図柄保留データ格納部131にシフトする。そして、ステップS341へ移行し、フラグ格納部136の特別図柄プロセスフラグに「2」をセットする。即ち、特別図柄遊技1が開始される場合には特別図柄遊技1を開始するために使用したランダムカウンタMR1〜MR4のそれぞれが特別図柄遊技1用の保留番号1の特別図柄保留データ格納部131から消去され、保留番号2〜保留番号4のいずれかの特別図柄保留データ格納部131にランダムカウンタMR1〜MR4が記録されている場合には前段の領域にシフトされる。
CPU61はステップS333でフラグ格納部136の優先処理フラグがオン状態にセットされていると判断すると、ステップS342で特別図柄遊技2用の保留番号1の特別図柄保留データ格納部132からランダムカウンタMR1とランダムカウンタMR3とランダムカウンタMR4のそれぞれの記録結果をクリアし、ステップS343で特別図柄遊技2用の保留番号2の特別図柄保留データ格納部132にランダムカウンタMR1〜MR4のそれぞれの検出結果が記録されているか否かを判断する。ここで特別図柄遊技2用の保留番号2の特別図柄保留データ格納部132にランダムカウンタMR1〜MR4のそれぞれの検出結果が記録されていないと判断したときにはステップS341へ移行し、フラグ格納部136の特別図柄プロセスフラグに「2」をセットする。
CPU61はステップS343で特別図柄遊技2用の保留番号2の特別図柄保留データ格納部132にランダムカウンタMR1〜MR4のそれぞれの検出結果が記録されていると判断すると、ステップS344で特別図柄遊技2用の保留番号2の特別図柄保留データ格納部132に記録されているランダムカウンタMR1〜MR4のそれぞれを保留番号1の特別図柄保留データ格納部132にシフトする。そして、ステップS345へ移行し、特別図柄遊技2用の保留番号3の特別図柄保留データ格納部132にランダムカウンタMR1〜MR4のそれぞれの検出結果が記録されているか否かを判断する。ここで特別図柄遊技2用の保留番号3の特別図柄保留データ格納部132にランダムカウンタMR1〜MR4のそれぞれの検出結果が記録されていないと判断したときにはステップS341へ移行し、フラグ格納部136の特別図柄プロセスフラグに「2」をセットする。
CPU61はステップS345で特別図柄遊技2用の保留番号3の特別図柄保留データ格納部132にランダムカウンタMR1〜NR4のそれぞれの検出結果が記録されていると判断すると、ステップS346で特別図柄遊技2用の保留番号3の特別図柄保留データ格納部132に記録されているランダムカウンタMR1〜MR4のそれぞれを保留番号2の特別図柄保留データ格納部132にシフトする。そして、ステップS347へ移行し、特別図柄遊技2用の保留番号4の特別図柄保留データ格納部132にランダムカウンタMR1〜MR4のそれぞれの検出結果が記録されているか否かを判断する。ここで特別図柄遊技2用の保留番号4の特別図柄保留データ格納部132にランダムカウンタMR1〜MR4のそれぞれの検出結果が記録されていないと判断したときにはステップS341へ移行し、フラグ格納部136の特別図柄プロセスフラグに「2」をセットする。
CPU61はステップS347で特別図柄遊技2用の保留番号4の特別図柄保留データ格納部132にランダムカウンタMR1〜MR4のそれぞれの検出結果が記録されていると判断すると、ステップS348で特別図柄遊技2用の保留番号4の特別図柄保留データ格納部132に記録されているランダムカウンタMR1〜MR4のそれぞれを保留番号3の特別図柄保留データ格納部132にシフトする。そして、ステップS341へ移行し、フラグ格納部136の特別図柄プロセスフラグに「2」をセットする。即ち、特別図柄遊技2が開始される場合には特別図柄遊技2を開始するために使用したランダムカウンタMR1〜MR4のそれぞれが特別図柄遊技2用の保留番号1の特別図柄保留データ格納部132から消去され、保留番号2〜保留番号4のいずれかの特別図柄保留データ格納部132にランダムカウンタMR1〜MR4が記録されている場合には前段の領域にシフトされる。
[2−8−3]特別図柄変動処理
図45はステップS283の特別図柄変動処理を示すものである。この特別図柄変動処理は特別図柄プロセスフラグが「2」に設定されている場合に実行されるものであり、CPU61はステップS351でフラグ格納部136の優先処理フラグがオフ状態にリセットされているか否かを判断する。ここでフラグ格納部136の優先処理フラグがオフ状態にリセットされていると判断したときにはステップS352へ移行し、上特別図柄表示器41のLEDを点滅制御することに基づいて上特別図柄表示器41に特別図柄を変動状態で表示する。
CPU61はステップS351でフラグ格納部136の優先処理フラグがオン状態にセットされていると判断すると、ステップS353で下特別図柄表示器42のLEDを点滅制御することに基づいて下特別図柄表示器42に特別図柄を変動状態で表示する。即ち、特別図柄遊技1では上特別図柄表示器41に特別図柄が変動状態で表示され、特別図柄遊技2では下特別図柄表示器42に特別図柄が変動状態で表示される。
CPU61はステップS354へ移行すると、タイマ格納部137の特別図柄タイマMT2から単位値ΔTを減算することに基づいて特別図柄遊技の残り時間を更新し、ステップS355でタイマ格納部137の特別図柄タイマMT2の減算結果を限度値「0」と比較する。ここで「MT2=0」であると判断したときにはステップS356で演出制御回路90に変動停止コマンド「8100(h)」を送信することに基づいて特別図柄遊技1および特別図柄遊技2のいずれかが終了することを通知し、ステップS357でフラグ格納部136の特別図柄プロセスフラグに「3」をセットする。
[2−8−4]特別図柄変動停止時処理
図46はステップS284の特別図柄変動停止時処理を示すものである。この特別図柄変動停止時処理は特別図柄プロセスフラグが「3」に設定されている場合に実行されるものであり、CPU61はステップS361でフラグ格納部136の優先処理フラグがオフ状態にリセットされているか否かを判断する。ここでフラグ格納部136の優先処理フラグがオフ状態にリセットされていると判断したときにはステップS362へ移行し、上特別図柄表示器41の特別図柄の変動表示を停止する。この上特別図柄表示器41の特別図柄の停止表示は特別図柄格納部134に記録されている特別図柄の設定結果で行われるものであり、外れが判定されている場合には特別図柄の変動表示が「1」で停止し、2R通常大当りが判定されている場合には特別図柄の変動表示が「2」で停止し、2R確変大当りが判定されている場合には特別図柄の変動表示が「3」で停止し、15R通常大当りが判定されている場合には特別図柄の変動表示が「4」で停止し、15R確変大当りが判定されている場合には特別図柄の変動表示が「5」で停止する。
CPU61はステップS361でフラグ格納部136の優先処理フラグがオン状態にセットされていると判断すると、ステップS363で下特別図柄表示器42の特別図柄の変動表示を停止する。この下特別図柄表示器42の特別図柄の停止表示は特別図柄格納部134に記録されている特別図柄の設定結果で行われるものであり、外れが判定されている場合には特別図柄の変動表示が「1」で停止し、2R通常大当りが判定されている場合には特別図柄の変動表示が「2」で停止し、2R確変大当りが判定されている場合には特別図柄の変動表示が「3」で停止し、15R通常大当りが判定されている場合には特別図柄の変動表示が「4」で停止し、15R確変大当りが判定されている場合には特別図柄の変動表示が「5」で停止する。
CPU61はステップS362またはステップS363で特別図柄の変動表示を終えると、ステップS364でタイマ格納部137の特別図柄タイマMT2にウェイト時間(2×1000msec)をセットし、ステップS365でフラグ格納部136の特別図柄プロセスフラグに「4」をセットする。このウェイト時間はROM62に予め記録されたものであり、外れが判定されている状態で特別図柄遊技2が保留されている場合には今回の特別図柄遊技1または今回の特別図柄遊技2が終了してからウェイト時間が経過した時点で特別図柄遊技2が開始され、外れが判定されている状態で特別図柄遊技2が保留されておらずに特別図柄遊技1が保留されている場合には今回の特別図柄遊技1または今回の特別図柄遊技2が終了してからウェイト時間が経過した時点で特別図柄遊技1が開始され、2R通常大当りと2R確変大当りと15R通常大当りと15R確変大当りのいずれかが判定されている場合には今回の特別図柄遊技1または今回の特別図柄遊技2が終了してからウェイト時間が経過した時点で大当り遊技が開始される。
[2−8−5]ウェイト処理
図47はステップS285のウェイト処理を示すものである。このウェイト処理は特別図柄プロセスフラグが「4」に設定されている場合に実行されるものであり、CPU61はステップS371でタイマ格納部137の特別図柄タイマMT2から単位値ΔTを減算することで残りウェイト時間を更新する。そして、ステップS372でタイマ格納部137の特別図柄タイマMT2の減算結果を限度値「0」と比較し、「MT2=0」であると判断したときにはステップS373へ移行する。
CPU61はステップS373へ移行すると、フラグ格納部136の大当りフラグがオン状態にセットされているか否かを判断する。例えば外れの判定時にはステップS373でフラグ格納部136の大当りフラグがオフ状態にリセットされていると判断し、ステップS374でフラグ格納部136の特別図柄プロセスフラグに「0」をセットする。そして、ステップS375へ移行し、特別図柄格納部134から外れ図柄「1」の記録結果をクリアする。
CPU61は2R通常大当りと2R確変大当りと15R通常大当りと15R確変大当りのいずれかが判定されている場合にはステップS373でフラグ格納部136の大当りフラグがオン状態にセットされていると判断し、ステップS376でカウンタ格納部138の大当りラウンドカウンタMN1に初期値「1」をセットする。そして、ステップS377で1回目の大当りラウンドコマンド「B001(h)」を設定し、ステップS378で大当りラウンドコマンド「B001(h)」を演出制御回路90に送信し、ステップS379でフラグ格納部136の特別図柄プロセスフラグに「5」をセットする。
[2−8−6]大当り遊技処理
図48はステップS286の大当り遊技処理を示すものである。この大当り遊技処理はフラグ格納部136の特別図柄プロセスフラグが「5」に設定されている場合に実行されるものであり、CPU61はステップS381で大当りラウンド処理を実行する。この大当りラウンド処理は特別入賞口36内に上限個数(10個)の遊技球が入賞あるいは特別入賞口36の開放時間が上限時間(30sec)に到達するまで特別入賞口36を継続的に開放するものであり、CPU61はステップS381の大当りラウンド処理で特別入賞口36内に上限個数の遊技球が入賞あるいは特別入賞口36の開放時間が上限時間に到達したと判断したときには特別入賞口36を閉鎖し、ステップS382で今回の大当りラウンドが終了したと判断する。
CPU61はステップS382で今回の大当りラウンドが終了したと判断すると、ステップS383でカウンタ格納部138の大当りラウンドカウンタMN1をROM62に予め記録された最終値と比較する。この最終値は特別図柄格納部134に記録されている特別図柄の種類に応じて選択されるものであり、特別図柄格納部134に2R通常大当り図柄「2」および2R確変大当り図柄「3」のそれぞれが記録されている場合には最終値「2」が選択され、特別図柄格納部134に15R通常大当り図柄「4」および15R確変大当り図柄「5」のそれぞれが記録されている場合には最終値「15」が選択される。
CPU61はステップS383で「MN1<最終値」であると判断すると、ステップS384でカウンタ格納部138の大当りラウンドカウンタMN1に単位値「1」を加算する。そして、ステップS385で大当りラウンドコマンドを設定し、ステップS386で大当りラウンドコマンドの設定結果を演出制御回路90に送信する。この大当りラウンドコマンドはカウンタ格納部138の大当りラウンドカウンタMN1の加算結果に応じて設定されるものであり、例えば「MN1=2」である場合には2回目の大当りラウンドコマンド「B002(h)」が設定され、「MN1=3」である場合には3回目の大当りラウンドコマンド「B003(h)」が設定され、「MN1=14」である場合には14回目の大当りラウンドコマンド「B00E(h)」が設定され、「MN1=15」である場合には15回目の大当りラウンドコマンド「B00F(h)」が設定される。
CPU61は特別図柄格納部134に2R通常大当り図柄「2」および2R確変大当り図柄「3」のいずれかが記録されている場合には最終の2回目の大当りラウンドを終えることに基づいてステップS383で「大当りラウンドカウンタドMN1=最終値」であると判断し、特別図柄格納部134に15R通常大当り図柄「4」および15R確変大当り図柄「5」のいずれかが記録されている場合には最終の15回目の大当りラウンドを終えることに基づいてステップS383で「大当りラウンドカウンタドMN1=最終値」であると判断し、いずれの場合にもステップS387で特別図柄格納部134に2R確変大当り図柄「3」および15R確変大当り図柄「5」のいずれかが記録されているか否かを判断する。
CPU61はステップS387で特別図柄格納部134に2R確変大当り図柄「3」および15R確変大当り図柄「5」のいずれかが記録されていると判断すると、ステップS388でフラグ格納部136の確変フラグをオン状態にセットすることに基づいて確率変動モードを有効化する。CPU61はステップS387で特別図柄格納部134に2R通常大当り図柄「2」および15R通常大当り図柄「4」のいずれかが記録されていると判断すると、ステップS389でフラグ格納部136の確変フラグをオフ状態にリセットすることに基づいて確率変動モードを無効化する。
CPU61はステップS388またはステップS389でフラグ格納部136の確変フラグを設定すると、ステップS390で特別図柄格納部134から特別図柄の記録結果をクリアし、ステップS391でフラグ格納部136の大当りフラグをオフ状態にリセットし、ステップS392でフラグ格納部136の特別図柄プロセスフラグに「0」をセットする。即ち、今回の特別図柄遊技1で2R確変大当りおよび15R確変大当りのいずれかが判定された場合と今回の特別図柄遊技2で2R確変大当りおよび15R確変大当りのいずれかが判定された場合には大当り遊技で最終回の大当りラウンドが終了した時点で確率変動モードが有効化され、今回の特別図柄遊技1で2R通常大当りおよび15R通常大当りのいずれかが判定された場合と今回の特別図柄遊技2で2R通常大当りおよび15R通常大当りのいずれかが判定された場合には大当り遊技で最終回の大当りラウンドが終了した時点で確率変動モードが無効化される。
図49はメイン制御回路60の制御データ格納領域130の記録内容を例示するものであり、特別図柄遊技1用の保留番号3の特別図柄保留データ格納部131にはランダムカウンタMR1として通常時の大当り値「7」が記録され、特別図柄遊技1用の保留番号1と保留番号2と保留番号4のそれぞれの特別図柄保留データ格納部131にはランダムカウンタMR1として確変時の10個の大当り値「7〜97」を除く外れ値が記録され、特別図柄遊技2用の保留番号1と保留番号2と保留番号3のそれぞれの特別図柄保留データ格納部132にもランダムカウンタMR1として外れ値が記録されている。この図51をモデルケースとしてメイン制御回路60の処理内容を確率変動モード(=時間短縮モード)の無効時および有効時のそれぞれで説明する。
=確率変動モードの無効時の処理内容=
図40のステップS249で特別図柄遊技1用の保留番号3の特別図柄保留データ格納部131に通常時の大当り値「7」が記録されていると判断され、ステップS250で先延ばしフラグがオン状態にセットされる。この先延ばしフラグのオン状態では図42のステップS291で特別図柄遊技2用の保留番号1の特別図柄保留データ格納部132からランダムカウンタMR1が検出され、図42のステップS300で外れであると判定される。そして、図43のステップS315で通常時の変動開始コマンドテーブル2が選択され、図43のステップS322で通常時の変動開始コマンドテーブル2から外れ用の変動開始コマンド#01〜#04のいずれかが選択され、下特別図柄表示器42に特別図柄遊技2の映像が外れ用の変動開始コマンド#01〜#04のいずれかに応じた所要時間で表示される。
外れ用の変動開始コマンド#04は、図14に示すように、外れ用の変動開始コマンド#01〜#04のうちで変動表示時間が最長に設定されたものであり、変動開始コマンド#04の選択確率は通常時の変動開始コマンドテーブル2では通常時の変動開始コマンドテーブル1に比べて高く設定されている。外れ用の変動開始コマンド#03は外れ用の変動開始コマンド#01〜#04のうちで変動表示時間が2番目に長く設定されたものであり、変動開始コマンド#03の選択確率は通常時の変動開始コマンドテーブル2では通常時の変動開始コマンドテーブル1に比べて高く設定されている。外れ用の変動開始コマンド#02は外れ用の変動開始コマンド#01〜#04のうちで変動表示時間が3番目に長く設定されたものであり、変動開始コマンド#02の選択確率は通常時の変動開始コマンドテーブル2では通常時の変動開始コマンドテーブル1に比べて高く設定されている。外れ用の変動開始コマンド#01は外れ用の変動開始コマンド#01〜#04のうちで変動表示時間が最短に設定されたものであり、変動開始コマンド#01の選択確率は通常時の変動開始コマンドテーブル2では通常時の変動開始コマンドテーブル1に比べて低く設定されている。
先延ばしフラグのオン状態で外れであると判定された場合には先延ばしフラグのオフ状態で外れであると判定された場合に比べて特別図柄遊技2の所要時間が高確率で長くなる。このため、先延ばしフラグのオン状態では特別図柄遊技2の最中に下特別図柄始動口27が開放されることに基づいて遊技球が下特別図柄始動口27内に入賞する確率が高まるので、先延ばしフラグのオフ状態に比べて特別図柄遊技2が途切れることなく行われる。従って、先延ばしフラグのオン状態では特別図柄遊技1用の大当り値に基づいて特別図柄遊技1が開始されることが先延ばしフラグのオフ状態に比べて先延ばしされるので、特別図柄遊技1が先延ばしされている最中に特別図柄遊技2で大当りであると判定される確率が先延ばしフラグのオフ状態に比べて高くなる。
先延ばしフラグのオン状態では図35のステップS134で普通図柄遊技時間として最短のST1が選択されるので、普通図柄遊技が先延ばしフラグのオフ状態に比べて短い時間間隔で繰り返される。このため、先延ばしフラグのオン状態では下特別図柄始動口27が開放される頻度が先延ばしフラグのオフ状態に比べて高くなるので、遊技球が下特別始動口27内に高頻度で入賞する。従って、先延ばしフラグのオン状態では特別図柄遊技1用の大当り値に基づいて特別図柄遊技1が開始されることが一層先延ばしされるので、特別図柄遊技1が先延ばしされている最中に特別図柄遊技2で大当りであると判定される確率が先延ばしフラグのオフ状態に比べて一層高くなる。
=確率変動モードの有効時の処理内容=
図40のステップS249で特別図柄遊技1用の保留番号3の特別図柄保留データ格納部131に通常時の大当り値「7」が記録されていると判断され、ステップS250で先延ばしフラグがオン状態にセットされる。この場合には図42のステップS291で特別図柄遊技2用の保留番号1の特別図柄保留データ格納部132からランダムカウンタMR1が検出され、図42のステップS300で外れであると判定される。そして、図43のステップS319で確変時の変動開始コマンドテーブル2が選択され、図43のステップS322で確変時の変動開始コマンドテーブル2から外れ用の変動開始コマンド#00〜#04のいずれかが選択され、下特別図柄表示器42に特別図柄遊技2の映像が外れ用の変動開始コマンド#00〜#04のいずれかに応じた所要時間で表示される。
外れ用の変動開始コマンド#00は、図15に示すように、外れ用の変動開始コマンド#00〜#04のうちで変動表示時間が最短に設定されたものであり、変動開始コマンド#00の選択確率は確変時の変動開始コマンドテーブル2では確変時の変動開始コマンドテーブル1に比べて低く設定されている。このため、先延ばしフラグのオン状態で外れであると判定された場合には先延ばしフラグのオフ状態で外れであると判定された場合に比べて特別図柄遊技2の所要時間が高確率で長くなるので、特別図柄遊技1用の通常時の大当り値「7」に基づいて特別図柄遊技1が開始されることが先延ばしフラグのオフ状態に比べて先延ばしされる。しかも、図35のステップS134で普通図柄遊技時間として最短のST1が選択される。このため、先延ばしフラグのオン状態では下特別図柄始動口27が開放される頻度が先延ばしフラグのオフ状態に比べて高くなるので、特別図柄遊技1用の通常時の大当り値「7」に基づいて特別図柄遊技1が開始されることが一層先延ばしされる。
[11]メイン処理
図50は演出制御回路90のCPU91が電源投入に基づいて実行するメイン処理を示すものであり、CPU91は電源が投入されたときにはステップS401でレジスタおよびPIO(パラレル入出力ポート)のそれぞれを初期設定する。そして、ステップS402でRAM93のコマンド格納部151とフラグ格納部152とタイマ格納部153とカウンタ格納部154と確定図柄格納部155のそれぞれを初期設定し、ステップS403で10msec毎にタイマ割込みが発生するようにCTC(カウンタ/タイマ)を設定する。このタイマ割込み周期10msecは表示制御回路100のフレーム周波数に同期するものである。
CPU91はステップS403でCTCを初期設定すると、ステップS404のカウンタ更新処理を繰返す。このカウンタ更新処理はカウンタ格納部154のランダムカウンタSR1〜ランダムカウンタSR4のそれぞれを単位値「1」だけ更新するものであり、図24に示すように、ランダムカウンタSR1は初期値「0」から上限値「249」に加算された後に初期値「0」に戻されて循環的に加算され、ランダムカウンタSR2は初期値「0」から上限値「162」に加算された後に初期値「0」に戻されて循環的に加算され、ランダムカウンタSR3は初期値「0」から上限値「72」に加算された後に初期値「0」に戻されて循環的に加算され、ランダムカウンタSR4は初期値「0」から上限値「100」に加算された後に初期値「0」に戻されて循環的に加算される。
[12]外部割込み処理
メイン制御回路60から変動開始コマンドと変動停止コマンドと図柄情報コマンド1と図柄情報コマンド2と保留コマンド1と保留コマンド2と大当りラウンドコマンドと連続予告コマンドのそれぞれが送信されたときにはCPU91で外部割込みが発生する。この外部割込みはタイマ割込みとは別に発生するものであり、CPU91は外部割込みが発生することに基づいて割込み禁止状態になる。この外部割込みが発生したときにはCPU91は変動開始コマンド〜連続予告コマンドのそれぞれを受信コマンドバッファに格納し、割込み禁止状態を解除する。
[13]タイマ割込み処理
図51はCPU91がタイマ割込みの発生する10msec毎に実行するタイマ割込み処理を示すものであり、CPU91はタイマ割込みが発生する毎にステップS411のコマンド解析処理とステップS412の保留コマンド処理とステップS413の装飾図柄遊技処理とステップS414の大当り遊技処理を当該順序で実行する。
[13−1]コマンド解析処理
図52はステップS411のコマンド解析処理を示すものであり、CPU91はステップS421で受信コマンドバッファに保留コマンド1が記録されているか否かを判断する。ここで受信コマンドバッファに保留コマンド1が記録されていると判断したときにはステップS422へ移行し、保留コマンド1を受信コマンドバッファからコマンド格納部151にシフトする。CPU91はステップS423へ移行すると、受信コマンドバッファに保留コマンド2が記録されているか否かを判断する。ここで受信コマンドバッファに保留コマンド2が記録されていると判断したときにはステップS424へ移行し、保留コマンド2を受信コマンドバッファからコマンド格納部151にシフトする。
CPU91はステップS425へ移行すると、受信コマンドバッファに図柄情報コマンド1が記録されているか否かを判断する。ここで受信コマンドバッファに図柄情報コマンド1が記録されていると判断したときにはステップS426へ移行し、図柄情報コマンド1を受信コマンドバッファからコマンド格納部151にシフトする。CPU91はステップS427へ移行すると、受信コマンドバッファに図柄情報コマンド2が記録されているか否かを判断する。ここで受信コマンドバッファに図柄情報コマンド2が記録されていると判断したときにはステップS428へ移行し、図柄情報コマンド2を受信コマンドバッファからコマンド格納部151にシフトする。
CPU91はステップS429へ移行すると、受信コマンドバッファに変動開始コマンドが記録されているか否かを判断する。ここで受信コマンドバッファに変動開始コマンドが記録されていると判断したときにはステップS430へ移行し、変動開始コマンドを受信コマンドバッファからコマンド格納部151にシフトする。そして、ステップS431へ移行し、フラグ格納部152の遊技開始フラグをオン状態にセットする。CPU91はステップS432へ移行すると、受信コマンドバッファに変動停止コマンドが記録されているか否かを判断する。ここで受信コマンドバッファに変動停止コマンドが記録されていると判断したときにはステップS433へ移行し、変動停止コマンドを受信コマンドバッファからクリアする。そして、ステップS434へ移行し、フラグ格納部152の遊技停止フラグをオン状態にセットする。
CPU91はステップS435へ移行すると、受信コマンドバッファに大当りラウンドコマンドが記録されているか否かを判断する。ここで受信コマンドバッファに大当りラウンドコマンドが記録されていると判断したときにはステップS436へ移行し、大当りラウンドコマンドを受信コマンドバッファからコマンド格納部151にシフトする。そして、ステップS437へ移行し、フラグ格納部152の大当りラウンドフラグをオン状態にセットする。CPU91はステップS438へ移行すると、受信コマンドバッファに連続予告コマンドが記録されているか否かを判断する。ここで受信コマンドバッファに連続予告コマンドが記録されていると判断したときにはステップS439へ移行し、連続予告コマンドを受信コマンドバッファからコマンド格納部151にシフトする。
[13−2]保留コマンド処理
図53はステップS412の保留コマンド処理を示すものであり、CPU91はステップS451でコマンド格納部151に保留コマンド1が記録されているか否かを判断する。ここでコマンド格納部151に保留コマンド1が記録されていると判断したときにはステップS452へ移行し、コマンド格納部151から保留コマンド1を検出する。そして、保留コマンド1の検出結果からEXTデータを検出し、EXTデータの検出結果が「01(h)」である場合には表示制御回路100に保留表示コマンド1を送信し、EXTデータの検出結果が「02(h)」である場合には表示制御回路100に保留表示コマンド2を送信し、EXTデータの検出結果が「03(h)」である場合には表示制御回路100に保留表示コマンド3を送信し、EXTデータの検出結果が「04(h)」である場合には表示制御回路100に保留表示コマンド4を送信し、いずれの場合にもステップS454でコマンド格納部151から保留コマンド1の記録結果をクリアする。
CPU91はステップS451でコマンド格納部151に保留コマンド1が記録されていないと判断すると、ステップS455でコマンド格納部151に保留コマンド2が記録されているか否かを判断する。ここでコマンド格納部151に保留コマンド2が記録されていると判断したときにはステップS456へ移行し、コマンド格納部151から保留コマンド2を検出する。そして、保留コマンド2の検出結果からEXTデータを検出し、EXTデータの検出結果が「01(h)」である場合には表示制御回路100に保留表示コマンド1を送信し、EXTデータの検出結果が「02(h)」である場合には表示制御回路100に保留表示コマンド2を送信し、EXTデータの検出結果が「03(h)」である場合には表示制御回路100に保留表示コマンド3を送信し、EXTデータの検出結果が「04(h)」である場合には表示制御回路100に保留表示コマンド4を送信し、いずれの場合にもステップS458でコマンド格納部151から保留コマンド2の記録結果をクリアする。
表示制御回路100は保留表示コマンド1を受信したときにはVROMから保留表示コマンド1に応じた画像データを検出し、装飾図柄表示器43の保留領域44内に画像データの検出結果に基づいて1個の保留絵柄45を表示する。表示制御回路100は保留表示コマンド2を受信したときにはVROMから保留表示コマンド2に応じた画像データを検出し、装飾図柄表示器43の保留領域44内に画像データの検出結果に基づいて2個の保留絵柄45を表示する。表示制御回路100は保留表示コマンド3を受信したときにはVROMから保留表示コマンド3に応じた画像データを検出し、装飾図柄表示器43の保留領域44内に画像データの検出結果に基づいて3個の保留絵柄45を表示する。表示制御回路100は保留表示コマンド4を受信したときにはVROMから保留表示コマンド4に応じた画像データを検出し、装飾図柄表示器43の保留領域44内に画像データの検出結果に基づいて4個の保留絵柄45を表示する。即ち、装飾図柄表示器43の保留領域44は特別図柄遊技1が保留された場合および特別図柄遊技2が保留された場合で相互に共通の保留絵柄45が表示されるものであり、遊技者は保留絵柄45の表示個数から特別図柄遊技1および特別図柄遊技2の合計の保留回数を知ることができる。
[13−3]装飾図柄遊技処理
図54はステップS413の装飾図柄遊技処理を示すものであり、CPU91はステップS461でフラグ格納部152の遊技開始フラグの設定状態を判断する。ここでフラグ格納部152の遊技開始フラグがオン状態にセットされていると判断したときにはステップS462へ移行し、フラグ格納部152の遊技開始フラグをオフ状態にリセットする。そして、ステップS463でフラグ格納部152の遊技中フラグをオン状態にセットし、ステップS464の装飾図柄遊技開始処理で今回の装飾図柄遊技を開始するための準備処理を実行する。
CPU91はステップS465へ移行すると、フラグ格納部152の遊技中フラグがオン状態にセットされているか否かを判断する。例えばステップS464の装飾図柄遊技開始処理を終えた状態ではステップS465でフラグ格納部152の遊技中フラグがオン状態にセットされていると判断し、ステップS466でROM92に予め記録された単位値ΔT(=10msec)をタイマ格納部153の変動時間タイマST1に加算する。この変動時間タイマST1はステップS464の装飾図柄遊技開始処理で初期値「0」にリセットされるものであり、ステップS466では変動時間タイマST1が加算されることに基づいて装飾図柄遊技の経過時間が計測される。
CPU91はステップS466で変動時間タイマST1を加算すると、ステップS467の装飾図柄遊技中処理で装飾図柄遊技を実行し、ステップS468の予告演出処理へ移行する。この予告演出処理は予告演出の映像を装飾図柄表示器43に表示するものであり、予告演出の映像を表示するか否かはステップS464の装飾図柄遊技開始処理で判定される。
CPU91はステップS469へ移行すると、フラグ格納部152の遊技停止フラグがオン状態にセットされているか否かを判断する。例えばメイン制御回路60から変動停止コマンド「8100(h)」が送信されたときには図52のコマンド解析処理でフラグ格納部152の遊技停止フラグがオン状態にセットされ、CPU91はステップS469でフラグ格納部152の遊技停止フラグがオン状態にセットされていると判断する。この場合にはステップS470でフラグ格納部152の遊技中フラグをオフ状態にリセットし、ステップS471でフラグ格納部152の遊技停止フラグをオフ状態にリセットし、ステップS472の装飾図柄遊技停止処理へ移行する。
[13−3−1]装飾図柄遊技開始処理
図55〜図59のそれぞれはステップS464の装飾図柄遊技開始処理を示すものであり、CPU91は図55のステップS481でコマンド格納部151から変動開始コマンドの記録結果を検出し、変動開始コマンドの検出結果からEXTデータを検出する。そして、ステップS482でROM92から図18のプロセスデータテーブルを検出し、プロセスデータテーブルから変動開始コマンドのEXTデータの検出結果に応じたプロセスデータ番号を選択する。
CPU91はステップS482でプロセスデータ番号を選択すると、ステップS483でROM92からプロセスデータ番号の選択結果に応じたプロセスデータを選択し、ステップS484でタイマ格納部153の変動時間タイマST1にROM92に予め記録された初期値「0」をセットする。そして、ステップS485でROM92から図20の装飾図柄遊技用のビデオコマンドテーブルを検出し、装飾図柄遊技用のビデオコマンドテーブルからプロセスデータ番号の選択結果に応じたビデオコマンドを選択する。
CPU91はステップS485で装飾図柄遊技用のビデオコマンドを選択すると、ステップS486で装飾図柄遊技用のビデオコマンドの選択結果を表示制御回路100に送信する。そして、ステップS487でコマンド格納部151から図柄情報コマンド1の記録結果または図柄情報コマンド2の記録結果を検出し、図柄情報コマンド1の検出結果または図柄情報コマンド2の検出結果からEXTデータを検出する。この表示制御回路100はビデオコマンドの選択結果を受信したときには図21の装飾図柄遊技用のビデオテーブルからビデオコマンドの受信結果に応じた装飾図柄遊技用のビデオデータを選択し、ビデオデータの選択結果をVRAMに展開する。
CPU91はステップS487で図柄情報コマンド1の検出結果または図柄情報コマンド2の検出結果からEXTデータを検出すると、ステップS488でEXTデータの検出結果をROM92に予め記録された大当り判定値「02(h)」「03(h)」「04(h)」「05(h)」のそれぞれと比較する。ここでEXTデータの検出結果が大当り判定値「02(h)」〜「05(h)」のいずれかと同一であると判断したときにはステップS489の大当り図柄設定処理で装飾図柄を大当りの組合せに設定し、ステップS493で確定図柄格納部155に大当り図柄の組合せの設定結果を記録する。
図56はステップS489の大当り図柄設定処理を示すものであり、CPU91はステップS501でROM92から図25の(a)の図柄テーブル1を検出する。そして、ステップS502でカウンタ格納部154からランダムカウンタSR1の更新結果を検出し、ステップS503へ移行する。ここでランダムカウンタSR1の検出結果に応じた図柄要素を図柄テーブル1から選択し、左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素のそれぞれを共通の図柄要素の選択結果に設定する。例えばランダムカウンタSR1の検出結果が「200」であるときには図柄要素「7」が選択され、各列の図柄要素が「7」に設定されることで装飾図柄が大当りの組合せ「777」に設定され、確定図柄格納部155に装飾図柄が大当りの組合せ「777」で記録される。
CPU91は図55のステップS488でEXTデータの検出結果が大当り判定値「02(h)」〜「05(h)」のいずれとも相違していると判断すると、ステップS490で変動開始コマンドのEXTデータの検出結果をROM92に予め記録された完全外れ判定値「00(h)」「01(h)」のそれぞれと比較する。ここでEXTデータの検出結果が完全外れ判定値「00(h)」「01(h)」のいずれとも相違していると判断したときにはステップS491の外れリーチ図柄設定処理へ移行する。ここで装飾図柄を外れリーチの組合せに設定し、ステップS493で確定図柄格納部155に外れリーチの組合せの設定結果を記録する。
図57はステップS491の外れリーチ図柄設定処理を示すものであり、CPU91はステップS511でROM92から図25の(a)の図柄テーブル1を検出し、ステップS512でROM92から図25の(b)の図柄テーブル2を検出する。そして、ステップS513でカウンタ格納部154からランダムカウンタSR1の更新結果を検出し、ステップS514で図柄テーブル1からランダムカウンタSR1の検出結果に応じた図柄要素を選択し、左列の図柄要素および右列の図柄要素のそれぞれを共通の図柄要素の選択結果に設定する。例えば「SR1=200」であるときには図柄要素「7」が選択され、左列の図柄要素および右列の図柄要素のそれぞれが共通の「7」に設定される。
CPU91はステップS514で左列の図柄要素および右列の図柄要素のそれぞれを設定すると、ステップS515でカウンタ格納部154からランダムカウンタSR2の更新結果を検出し、ステップS516で図柄テーブル2からランダムカウンタSR2の検出結果に応じた図柄要素を選択する。例えば「SR2=50」であるときには図柄要素「3」が選択される。
CPU91はステップS516で中列の図柄要素を選択すると、ステップS517へ移行する。ここで中列の図柄要素の選択結果が左列の図柄要素の設定結果と同一であるか否かを判断し、両者が相違していると判断したときにはステップS519へ移行し、中列の図柄要素の選択結果を中列の図柄要素に設定する。そして、図55のステップ493へ移行し、確定図柄格納部155に左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素のそれぞれの設定結果を記録する。例えば左列の図柄要素の設定結果および右列の図柄要素の設定結果のそれぞれが「7」で中列の図柄要素の選択結果が「3」であるときには中列の図柄要素「3」が変更されることなく、確定図柄格納部155に装飾図柄が外れリーチの組合せ「737」で記録される。
CPU91は図57のステップS517で中列の図柄要素の選択結果が左列の図柄要素の設定結果と同一であると判断すると、ステップ518で中列の図柄要素の選択結果を次の図柄要素に変更する。そして、ステップS519で中列の図柄要素の変更結果を中列の図柄要素に設定し、図55のステップ493で確定図柄格納部155に左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素のそれぞれの設定結果を記録する。例えば左列の図柄要素の設定結果および中列の図柄要素の選択結果のそれぞれが「8」であるときには中列の図柄要素の選択結果が「8」の次の「1」に変更され、確定図柄格納部155に装飾図柄が外れリーチの組合せ「818」で記録される。
CPU91は図55のステップS490で変動開始コマンドのEXTデータの検出結果が完全外れ判定値「00(h)」「01(h)」のいずれかと同一であると判断すると、ステップS492の完全外れ図柄設定処理へ移行する。ここで装飾図柄を完全外れの組合せに設定し、ステップS493で確定図柄格納部155に完全外れの組合せの設定結果を記録する。図58はステップS492の完全外れ図柄設定処理を示すものであり、CPU91はステップS521でROM92から図25の(a)の図柄テーブル1を検出し、ステップS522でROM92から図25の(b)の図柄テーブル2を検出し、ステップS523でROM92から図25の(c)の図柄テーブル3を検出する。そして、ステップS524でカウンタ格納部154からランダムカウンタSR1の更新結果を検出し、ステップS525で図柄テーブル1からランダムカウンタSR1の検出結果に応じた図柄要素を選択して左列の図柄要素に設定する。
CPU91はステップS525で左列の図柄要素を設定すると、ステップS526でカウンタ格納部154からランダムカウンタSR2の更新結果を検出する。そして、ステップS527で図柄テーブル2からランダムカウンタSR2の検出結果に応じた図柄要素を選択し、中列の図柄要素を図柄要素の選択結果に設定する。CPU91はステップS527で中列の図柄要素を設定すると、ステップS528でカウンタ格納部154からランダムカウンタSR3の更新結果を検出する。そして、ステップS529で図柄テーブル3からランダムカウンタSR3の検出結果に応じた図柄要素を選択し、ステップS530で左列の図柄要素の設定結果を右列の図柄要素の選択結果と比較する。
CPU91はステップS530で右列の図柄要素の選択結果が左列の図柄要素の設定結果と相違していると判断すると、ステップS532で右列の図柄要素の選択結果を右列の図柄要素に設定し、図55のステップ493で左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素のそれぞれの設定結果を確定図柄格納部155に記録する。例えば左列の図柄要素の設定結果が「8」で右列の図柄要素の選択結果が「7」で中列の図柄要素の設定結果が「1」であるときには右列の図柄要素の選択結果「7」が変更されず、確定図柄格納部155に装飾図柄が完全外れの組合せ「817」で記録される。
CPU91はステップS530で右列の図柄要素の選択結果が左列の図柄要素の設定結果と同一であると判断すると、ステップS531で右列の図柄要素の選択結果を次の図柄要素に変更する。そして、ステップS532で右列の図柄要素の変更結果を右列の図柄要素に設定し、図55のステップ493で左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素のそれぞれの設定結果を確定図柄格納部155に記録する。例えば左列の図柄要素の設定結果が「8」で右列の図柄要素の選択結果が「8」で中列の図柄要素の設定結果が「1」であるときには右列の図柄要素の選択結果が「8」の次の「1」に変更され、確定図柄格納部155に装飾図柄が完全外れの組合せ「811」で記録される。
CPU91は図55のステップS493で確定図柄格納部155を設定すると、ステップS494で図柄情報コマンド1の検出結果または図柄情報コマンド2の検出結果からMODEデータを検出し、MODEデータの検出結果をROM92に予め記録されたモード判定値「91(h)」と比較する。ここで「MODEデータ=91(h)」であると判断したときにはステップS495で表示制御回路100にモード表示コマンド1を送信し、「MODEデータ=91(h)」ではないと判断したときにはステップS496で表示制御回路100にモード表示コマンド2を送信する。
表示制御回路100はモード表示コマンド1を受信したときにはVROMからモード表示コマンド1に応じた画像データを検出し、画像データの検出結果に基づいて装飾図柄表示器43の遊技モード領域46内に「1」の遊技モード絵柄47を表示する。表示制御回路100はモード表示コマンド2を受信したときにはVROMからモード表示コマンド2に応じた画像データを検出し、画像データの検出結果に基づいて装飾図柄表示器43の遊技モード領域46内に「2」の遊技モード絵柄47を表示する。即ち、特別図柄遊技1に連動して装飾図柄遊技が行われるときには装飾図柄表示器43に「1」の遊技モード絵柄47が表示され、特別図柄遊技2に連動して装飾図柄遊技が行われるときには装飾図柄表示器43に「2」の遊技モード絵柄47が表示される。
CPU91はステップS495またはステップS496で表示制御回路100にモード表示コマンドを送信すると、ステップS497で表示制御回路100に再生開始コマンドを送信し、ステップS498で表示制御回路100に保留消去コマンドを送信する。この表示制御回路100は再生開始コマンドを受信したときにはVRAMに展開している装飾図柄遊技用のビデオデータの選択結果を再生開始し、装飾図柄表示器43にビデオデータの選択結果に応じた装飾図柄遊技用の背景映像を表示開始する。この表示制御回路100は保留消去コマンドを受信したときには装飾図柄表示器43の保留領域44内から1個の保留絵柄45を消去し、保留絵柄45の表示個数を特別図柄遊技1および特別図柄遊技2の合計の保留回数に整合させる。
CPU91はステップS498で保留消去コマンドを送信すると、ステップS499の予告演出判定処理へ移行する。図59はステップS499の予告演出判定処理を示すものであり、CPU91はステップS541でカウンタ格納部154からランダムカウンタSR4の更新結果を検出する。そして、ステップS542でコマンド格納部151に連続予告コマンドが記録されているか否かを判断し、コマンド格納部151に連続予告コマンドが記録されていると判断したときにはステップS543へ移行する。ここでコマンド格納部151から連続予告コマンドをクリアし、ステップS544へ移行する。
CPU91はステップS544へ移行すると、ランダムカウンタSR4の検出結果をROM92に予め記録された81個の予告判定値「0〜80」のそれぞれと比較する。ここでランダムカウンタSR4の検出結果が予告判定値「0〜80」のいずれかと同一であると判断したときには予告演出有りと判定し、ランダムカウンタSR4の検出結果が予告判定値「0〜80」のいずれとも相違していると判断したときには予告演出無しと判定する。即ち、メイン制御回路60から連続予告コマンドが送信されたときには予告演出の映像を表示することが「81/101」の高確率で判定される。
CPU91はステップS542でコマンド格納部151に連続予告コマンドが記録されていないと判断すると、ステップS545でランダムカウンタSR4の検出結果をROM92に予め記録された6個の予告判定値「0〜5」のそれぞれと比較する。ここでランダムカウンタSR4の検出結果が6個の予告判定値「0〜5」のいずれかと同一であると判断したときには予告演出有りと判定し、ランダムカウンタSR4の検出結果が6個の予告判定値「0〜5」のいずれとも相違していると判断したときには予告演出無しと判定する。即ち、メイン制御回路60から連続予告コマンドが送信されなかったときには予告演出の映像を表示することが「6/101」の低確率で判定される。
CPU91はステップS544またはステップS545で予告演出の有無を判定すると、ステップS546で予告演出の有無の判定結果を予告演出有りと比較する。ここで予告演出の有無の判定結果が予告演出有りであると判断したときにはステップS547でフラグ格納部152の予告演出フラグをオン状態にセットし、予告演出の有無の判定結果が予告演出無しであると判断したときにはステップS548でフラグ格納部152の予告演出フラグをオフ状態にリセットする。
連続予告コマンドは特別図柄遊技1用の保留番号1〜保留番号4のいずれかの特別図柄保留データ格納部131に通常時の大当り値「7」が記録されている場合に送信されるものである。この連続予告コマンドは特別図柄遊技1用の保留番号1〜保留番号4の全ての特別図柄保留データ格納部131から通常時の大当り値「7」が消去されるまでは特別図柄遊技1および特別図柄遊技2のいずれかが開始される毎に送信されるものであり、特別図柄遊技1用の保留番号1〜保留番号4の全ての特別図柄保留データ格納部131から通常時の大当り値「7」が消去されるまでは装飾図柄遊技開始処理が行われる毎に予告演出フラグがオン状態にセットされる可能性がある。
[13−3−2]装飾図柄遊技中処理
図54のステップS467の装飾図柄遊技中処理はタイマ格納部153の変動時間タイマST1の加算結果がプロセスデータの選択結果に応じた複数のプロセスタイマ設定値のいずれかに一致しているか否かを判断し、変動時間タイマST1の加算結果が複数のプロセスタイマ設定値のいずれかに一致していると判断した場合にはプロセスデータの選択結果から変動時間タイマST1の加算結果に応じた表示制御データと音声制御データと電飾制御データのそれぞれを検出し、表示制御回路100に表示制御データの検出結果を送信し、音声制御回路110に音声制御データの検出結果を送信し、電飾制御回路120に電飾制御データの検出結果を送信するものであり、装飾図柄遊技は表示制御回路100が装飾図柄表示器43の表示内容を表示制御データの受信結果に基づいて制御し、音声制御回路110が両スピーカ13のそれぞれを音声制御データの受信結果に基づいて制御し、電飾制御回路120が複数の電飾LED15のそれぞれを電飾制御データの受信結果に基づいて制御することで行われる。
演出制御回路90のROM92にはプロセスデータ#00〜#08のそれぞれが記録されている。これらプロセスデータ#00〜#08のそれぞれには、図19に示すように、全図変動開始コマンドが共通に設定されており、CPU91はタイマ格納部153の変動時間タイマST1の加算結果がプロセスデータの選択結果に応じた全図変動開始コマンド用のプロセスタイマ設定値PT00に到達したと判断したときには表示制御回路100に全図変動開始コマンドを送信する。この表示制御回路100は全図変動開始コマンドを受信したときにはVROMから全図柄変動開始コマンドに応じた画像データを検出し、装飾図柄表示器43の左変動領域L内に画像データの検出結果に基づいて左列の図柄要素を変動状態で表示開始し、中変動領域C内に画像データの検出結果に基づいて中列の図柄要素を変動状態で表示開始し、右変動領域R内に画像データの検出結果に基づいて右列の図柄要素を変動状態で表示開始する。図60の(a)は左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素のそれぞれが変動状態で表示開始された映像を示すものであり、左列の図柄要素〜右列の図柄要素のそれぞれは装飾図柄遊技用のビデオデータに応じた背景映像の前方に重ねて表示される。
プロセスデータ#00〜#08のそれぞれには、図19に示すように、左列の変動停止コマンドが共通に設定されており、CPU91はタイマ格納部153の変動時間タイマST1の加算結果が左列の変動停止コマンド用のプロセスタイマ設定値PT01に到達したと判断したときには確定図柄格納部155から左列の図柄要素の設定結果を検出し、表示制御回路100に左列の図柄要素の検出結果および左列の変動停止コマンドのそれぞれを順に送信する。この表示制御回路100は左列の変動停止コマンドを受信したときには左列の図柄要素の変動表示を受信結果で停止し、図60の(b)に示すように、装飾図柄表示器43の左変動領域L内に左列の図柄要素の受信結果を静止状態で表示する。
プロセスデータ#00〜#08のそれぞれには、図19に示すように、右列の変動停止コマンドが共通に設定されており、CPU91はタイマ格納部153の変動時間タイマST1の加算結果が右列の変動停止コマンド用のプロセスタイマ設定値PT02に到達したと判断したときには確定図柄格納部155から右列の図柄要素の設定結果を検出し、表示制御回路100に右列の図柄要素の検出結果および右列の変動停止コマンドのそれぞれを順に送信する。この表示制御回路100は右列の変動停止コマンドを受信したときには右列の図柄要素の変動表示を受信結果で停止し、装飾図柄表示器43の右変動領域R内に右列の図柄要素の受信結果を静止状態で表示する。図60の(c)および(d)のそれぞれは右列の図柄要素が変動停止した映像を示すものであり、装飾図柄が大当りの組合せおよび外れリーチの組合せのいずれかに設定されている場合には、図60の(d)に示すように、左列の図柄要素および右列の図柄要素が相互に同一なリーチの組合せになり、装飾図柄が完全外れの組合せに設定されている場合には、図60の(c)に示すように、左列の図柄要素および右列の図柄要素がリーチの組合せにならない。
プロセスデータ#00〜#08のそれぞれには、図19に示すように、中列の変動停止コマンドが共通に設定されており、CPU91はタイマ格納部153の変動時間タイマST1の加算結果が中列の変動停止コマンド用のプロセスタイマ設定値PT03に到達したと判断したときには確定図柄格納部155から中列の図柄要素の設定結果を検出し、表示制御回路100に中列の図柄要素の検出結果および中列の変動停止コマンドのそれぞれを順に送信する。この表示制御回路100は中列の変動停止コマンドを受信したときには中列の図柄要素の変動表示を受信結果で停止し、装飾図柄表示器43の中変動領域C内に中列の図柄要素の受信結果を静止状態で表示する。図60の(e)〜(g)のそれぞれは中列の図柄要素が変動停止した映像を示すものであり、装飾図柄が完全外れの組合せに設定されている場合には、図60の(e)に示すように、中列の図柄要素が変動停止することに基づいて左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素が完全外れの組合せになり、装飾図柄が外れリーチの組合せに設定されている場合には、図60の(f)に示すように、中列の図柄要素が変動停止することに基づいて左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素が外れリーチの組合せになり、装飾図柄が大当りの組合せに設定されている場合には、図60の(g)に示すように、中列の図柄要素が変動停止することに基づいて左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素が大当りの組合せになる。
プロセスデータ#00では中列の変動停止コマンド用のプロセスタイマ設定値PT03が変動開始コマンド#00の変動表示時間と同一値に設定され、プロセスデータ#01では中列の変動停止コマンド用のプロセスタイマ設定値PT03が変動開始コマンド#01の変動表示時間と同一値に設定され、プロセスデータ#02では中列の変動停止コマンド用のプロセスタイマ設定値PT03が変動開始コマンド#02の変動表示時間と同一値に設定され、プロセスデータ#03では中列の変動停止コマンド用のプロセスタイマ設定値PT03が変動開始コマンド#03の変動表示時間と同一値に設定され、プロセスデータ#04では中列の変動停止コマンド用のプロセスタイマ設定値PT03が変動開始コマンド#04の変動表示時間と同一値に設定され、プロセスデータ#05では中列の変動停止コマンド用のプロセスタイマ設定値PT03が変動開始コマンド#05の変動表示時間と同一値に設定され、プロセスデータ#06では中列の変動停止コマンド用のプロセスタイマ設定値PT03が変動開始コマンド#06の変動表示時間と同一値に設定され、プロセスデータ#07では中列の変動停止コマンド用のプロセスタイマ設定値PT03が変動開始コマンド#07の変動表示時間と同一値に設定され、プロセスデータ#08では中列の変動停止コマンド用のプロセスタイマ設定値PT03が変動開始コマンド#08の変動表示時間と同一値に設定されている。従って、装飾図柄遊技では最終の中列の図柄要素の変動停止が特別図柄の変動停止と同時に行われ、装飾図柄の組合せが装飾図柄表示器43の映像上で決まると同時に上特別図柄表示器41または下特別図柄表示器42に特別図柄が停止表示される。
[13−3−3]予告演出処理
図61はステップS468の予告演出処理を示すものであり、CPU91はステップS561でフラグ格納部152の予告演出フラグがオン状態にセットされているか否かを判断する。ここでフラグ格納部152の予告演出フラグがオン状態にセットされていると判断したときにはステップS562へ移行し、タイマ格納部153の変動時間タイマST1の加算結果を予告演出開始時間と比較する。この予告演出開始時間は中列の変動停止コマンドの送信タイミングに一致するものであり、CPU91はプロセスデータの選択結果から中列の変動停止コマンド用のプロセスタイマ設定値PT03を検出し、プロセスタイマ設定値PT03の検出結果を予告演出開始時間として使用する。
CPU91はステップS562で「ST1=予告演出開始時間」であると判断すると、ステップS563で表示制御回路100に予告演出コマンドを送信し、ステップS564でフラグ格納部152の予告演出フラグをオフ状態にリセットする。この表示制御回路100は予告演出コマンドを受信したときにはVROMから予告演出コマンドに応じた画像データを検出し、装飾図柄表示器43に画像データの検出結果に基づいて予告絵柄48を表示する。この予告絵柄48は画像データの検出結果を装飾図柄遊技用のビデオデータの前方に重ねることで表示されるものであり、表示制御回路100は次回の装飾図柄遊技で全図変動開始コマンドを受信することに基づいて予告絵柄48を消去する。
[13−3−4]装飾図柄遊技停止処理
図62はステップS472の装飾図柄遊技停止処理を示すものであり、CPU91はステップS571で表示制御回路100に再生停止コマンドを送信する。この表示制御回路100は再生停止コマンドを受信することに基づいて装飾図柄遊技用のビデオデータの再生処理を停止し、次回の装飾図柄遊技で全図変動開始コマンドを受信するまで装飾図柄表示器43に左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素のそれぞれを変動停止状態で継続的に静止表示する。
CPU91はステップS571で再生停止コマンドを送信すると、ステップS572で確定図柄格納部155から左列の図柄要素の設定結果と中列の図柄要素の設定結果と右列の図柄要素の設定結果のそれぞれをクリアし、ステップS573でコマンド格納部151から変動開始コマンドの記録結果をクリアする。そして、ステップS574でコマンド格納部151から図柄情報コマンド1または図柄情報コマンド2の記録結果を検出し、図柄情報コマンド1または図柄情報コマンド2の検出結果からEXTデータを検出し、EXTデータの検出結果がROM92に予め記録された外れ図柄判定値「01(h)」であるか否かを判断する。ここでEXTデータの検出結果が外れ図柄判定値「01(h)」であると判断したときにはステップS575へ移行し、コマンド格納部151から図柄情報コマンド1または図柄情報コマンド2の記録結果をクリアする。
[13−4]大当り遊技処理
図63はステップS414の大当り遊技処理を示すものであり、CPU91はステップS581でフラグ格納部152の大当りラウンドフラグがオン状態にセットされているか否かを判断する。ここでフラグ格納部152の大当りラウンドフラグがオン状態にセットされていると判断したときにはステップS582へ移行し、フラグ格納部152の大当りラウンドフラグをオフ状態にリセットする。そして、ステップS583でコマンド格納部151から大当りラウンドコマンドの記録結果を検出し、大当りラウンドコマンドの検出結果からEXTデータを検出する。
CPU91はステップS583でEXTデータを検出すると、ステップS584で図22の大当り遊技用のビデオコマンドテーブルからEXTデータの検出結果に応じた大当り遊技用のビデオコマンドを検出する。そして、ステップS585で表示制御回路100に大当り遊技用のビデオコマンドの検出結果を送信し、ステップS586で表示制御回路100に再生開始コマンドを送信する。この表示制御回路100は大当り遊技用のビデオコマンドを受信したときには図23の大当り遊技用のビデオテーブルからビデオコマンドの受信結果に応じた大当り遊技用のビデオデータを検出し、再生開始コマンドを受信したときには大当り遊技用のビデオデータの検出結果を再生することに基づいて装飾図柄表示器43に今回の大当りラウンドに応じた映像を表示する。
CPU91はステップS586で表示制御回路100に再生開始コマンドを送信すると、ステップS587でEXTデータの検出結果をROM92に予め決められた確変演出判定値「02(h)」と比較する。ここで「EXTデータ=確変演出判定値」ではないと判断したときにはステップS593へ移行し、コマンド格納部151から大当りラウンドコマンドの記録結果をクリアする。
CPU91はステップS587で「EXTデータ=確変演出判定値」であると判断すると、ステップS588でコマンド格納部151から図柄情報コマンド1または図柄情報コマンド2の記録結果を検出し、図柄情報コマンド1または図柄情報コマンド2の検出結果からEXTデータを検出する。そして、ステップS589でEXTデータの検出結果をROM92に予め記録された確変判定値「03(h)」および「05(h)」のそれぞれと比較し、EXTデータの検出結果が確変判定値「03(h)」および「05(h)」のいずれかと同一であると判断したときにはステップS590で表示制御回路100に確変大当り演出コマンドを送信する。次にステップS592でコマンド格納部151から図柄情報コマンド1または図柄情報コマンド2の記録結果をクリアし、ステップS593でコマンド格納部151から大当りラウンドコマンドの記録結果をクリアする。
CPU91はステップS589でEXTデータの検出結果が確変判定値「03(h)」および「05(h)」のいずれとも相違していると判断すると、ステップS591で表示制御回路100に通常大当り演出コマンドを送信する。そして、ステップS592でコマンド格納部151から図柄情報コマンド1または図柄情報コマンド2の記録結果をクリアし、ステップS593でコマンド格納部151から大当りラウンドコマンドの記録結果をクリアする。
2回目の大当りラウンドではビデオデータの検出結果に基づいて装飾図柄表示器43に確変抽選演出の映像が表示されており、表示制御回路100は2回目の大当りラウンドの開始時に確変大当り演出コマンドを受信したときにはVROMから確変大当り演出コマンドに応じた画像データを検出し、通常大当り演出コマンドを受信したときにはVROMから通常大当り演出コマンドに応じた画像データを検出する。確変大当り演出コマンドに応じた画像データは、図7に示すように、「ヤッタネ確変」の確変報知絵柄50を表示するためのものであり、表示制御回路100はカードの絵柄49が裏向きの状態から表向きの状態にひっくり返るタイミングで表向きのカードの絵柄49に画像データの検出結果を重ねることに基づいて「ヤッタネ確変」の確変報知絵柄50を表示し、遊技者に確変大当りが判定されたことを報知する。通常大当り演出コマンドに応じた画像データは「残念またね」の非確変報知絵柄51を表示するためのものであり、表示制御回路100はカードの絵柄49が裏向きの状態から表向きの状態にひっくり返るタイミングで表向きのカードの絵柄49に画像データの検出結果を重ねることに基づいて「残念またね」の非確変報知絵柄51を表示し、遊技者に通常大当りが判定されたことを報知する。
上記実施例1においては、確率変動モードの無効状態では先延ばしフラグがオン状態にセットされているか否かに拘らず通常時の変動開始コマンドテーブル1を選択し、確率変動モードの有効状態では先延ばしフラグがオン状態にセットされているか否かに拘らず確変時の変動開始コマンドテーブル1を選択し、確率変動モードの無効状態では先延ばしフラグがオン状態にセットされているか否かに拘らず通常時の変動開始コマンドテーブル1から変動開始コマンドおよび変動表示時間のそれぞれを選択し、確率変動モードの有効状態では先延ばしフラグがオン状態にセットされているか否かに拘らず確変時の変動開始コマンドテーブル1から変動開始コマンドおよび変動表示時間のそれぞれを選択する構成としても良い。この構成の場合、先延ばしフラグのオン状態では変動表示時間の選択結果に予め決められた定数k(>1)を乗じることに基づいて変動表示時間を先延ばしフラグのオフ状態に比べて延長すると良い。
上記実施例1においては、特別図柄遊技1用の保留番号1と保留番号2と保留番号3と保留番号4のいずれかの保留データ格納部131にランダムカウンタMR1として確率変動モードの有効状態で使用される10個の大当り値「7・17・27・37・47・57・67・77・87・97」のいずれかと同一値が記録されている場合に先延ばしフラグをオンしても良い。
16は遊技盤、23は普通図柄始動口(普通始動口)、25は上特別図柄始動口(第1の特別始動口)、27は下特別図柄始動口(第2の特別始動口)、33は普通図柄表示器(普通表示器)、36は特別入賞口(特別入球口)、41は上特別図柄表示器(第1の特別表示器)、42は下特別図柄表示器(第2の特別表示器)、60はメイン制御回路、90は演出制御回路、100は表示制御回路を示している。