パチンコホールの台島には、図1に示すように、外枠1が設置されている。この外枠1は前面および後面のそれぞれが開口する四角筒状をなすものであり、外枠1には外枠1の前方に位置して内枠2が装着されている。この内枠2には横長な長方形状の上皿板3が装着されており、上皿板3には上皿4が固定されている。この上皿4は賞品として払出される遊技球を受けるものであり、上面が開口する容器状をなしている。内枠2には上皿板3の下方に位置して横長な長方形状の下皿板5が装着されており、下皿板5には下皿6が固定されている。この下皿6は上皿4内から溢れた遊技球を受けるものであり、上面が開口する容器状をなしている。
下皿板5の右端部には、図1に示すように、ハンドル台7が固定されており、ハンドル台7には発射ハンドル8が装着されている。この発射ハンドル8は遊技者が前方から手指で操作するものであり、前後方向へ指向する軸を中心に回動可能にされている。内枠2には上皿4の後方に位置して発射ソレノイドが固定されており、発射ソレノイドの出力軸には打球槌9が連結されている。この発射ソレノイドは打球槌9の駆動源に相当するものであり、発射ハンドル8が回動操作された状態では発射ソレノイドに駆動電源が与えられ、打球槌9が駆動することに基づいて上皿4内の遊技球を上皿4内から弾き出す。
内枠2には、図1に示すように、上皿板3の上方に位置して前枠10が装着されている。この前枠10は内枠2の前方に配置されたものであり、前枠10には円形状をなす透明なガラス窓11が固定されている。この前枠10の左上隅部および右上隅部のそれぞれにはスピーカカバー12が固定されている。これら両スピーカカバー12のそれぞれは網状をなすものであり、両スピーカカバー12のそれぞれの後方にはスピーカ13が配置されている。これら両スピーカ13のそれぞれは前枠10に固定されたものであり、両スピーカ13のそれぞれが再生する効果音は前方のスピーカカバー12を通して放出される。前枠10には両スピーカカバー12のそれぞれの下方に位置して2個のランプカバー14が固定されている。これら合計4個のランプカバー14のそれぞれは有色透明なものであり、4個のランプカバー14のそれぞれの後方には複数の電飾LED15(図3参照)が配置されている。これら複数の電飾LED15のそれぞれは前枠10に固定されたものであり、4個のランプカバー14のそれぞれは後方の電飾LED15が点灯することに基づいて照明される。
内枠2には、図2に示すように、垂直な板状の遊技盤16が装着されている。この遊技盤16は前枠10の後方に配置されたものであり、前枠10のガラス窓11は遊技盤16を前方から視覚的に認識可能に覆っている。この遊技盤16には外レール17と内レール18と球止めゴム19のそれぞれが固定されている。これら外レール17〜球止めゴム19のそれぞれは遊技盤16の前方に配置されたものであり、外レール17および内レール18のそれぞれは円弧状の金属板から構成され、球止めゴム19は外レール17および内レール18相互間の隙間を塞ぐゴムから構成されている。
遊技盤16には、図2に示すように、発射通路20および遊技領域21のそれぞれが形成されている。発射通路20は外レール17および内レール18相互間に位置する円弧状の隙間を称するものであり、遊技領域21は外レール17と内レール18と球止めゴム19によって囲まれた領域のうち発射通路20を除く残りの円形状の領域を称するものであり、打球槌9が弾いた遊技球は発射通路20を通して遊技領域21内に放出される。この遊技領域21内には複数の障害釘22が固定されており、発射通路20から遊技領域21内に放出された遊技球は障害釘22に当りながら遊技領域21内を落下する。
遊技盤16には、図2に示すように、遊技領域21内に位置して普通図柄始動口23が固定されている。この普通図柄始動口23は遊技領域21内を転動する遊技球が通過することが可能なものであり、上面および下面のそれぞれが開口するコ字枠状をなしている。この普通図柄始動口23内には普通図柄始動口センサ24(図3参照)が固定されている。この普通図柄始動口センサ24は検出領域内に金属物が進入することに基づいて発振状態が変化する近接スイッチからなるものであり、遊技球が普通図柄始動口23内に入賞した場合には普通図柄始動口センサ24の発振状態が変化することに基づいて普通図柄始動口センサ24から普通図柄始動信号が出力される。
遊技盤16には、図2に示すように、遊技領域21内に位置して特別図柄始動口25が固定されている。この特別図柄始動口25は遊技領域21内を転動する遊技球が入賞することが可能なものであり、上面が開口するポケット状をなしている。この特別図柄始動口25内には近接スイッチからなる特別図柄始動口センサ26(図3参照)が固定されており、遊技球が特別図柄始動口25内に入賞した場合には特別図柄始動口センサ26から特別図柄始動信号が出力される。この特別図柄始動口25には、図2に示すように、2枚の羽根板27が装着されている。これら両羽根板27のそれぞれは垂直な閉鎖状態(実線参照)および水平な開放状態(二点鎖線参照)相互間で前後方向へ指向する軸28を中心に回動可能にされたものであり、両羽根板27のそれぞれの開放状態では遊技領域21内を転動する遊技球が両羽根板27のそれぞれに乗って特別図柄始動口25内に入賞することが許容される。
遊技盤16には、図2に示すように、特別図柄始動口25の上方に位置して4本の障害釘22が固定されている。これら4本の障害釘22は両羽根板27のそれぞれの閉鎖状態で両羽根板27相互間の隙間を上方から塞ぐものであり、両羽根板27のそれぞれの閉鎖状態で遊技領域21内を転動する遊技球が特別図柄始動口25内に入賞することを禁止する。即ち、特別図柄始動口25は両羽根板27のそれぞれの開放状態で遊技球が入賞することが可能な開放状態になるものであり、両羽根板27のそれぞれの閉鎖状態では遊技球が入賞することが不能な閉鎖状態になる。これら両羽根板27のそれぞれは共通の特別図柄始動口ソレノイド29(図3参照)の出力軸に連結されている。この特別図柄始動口ソレノイド29は電気的なオフ状態で両羽根板27のそれぞれを閉鎖状態に操作するものであり、両羽根板27のそれぞれは特別図柄始動口ソレノイド29の電気的なオン状態で開放状態に操作される。
遊技盤16には、図2に示すように、遊技領域21内に位置して表示台枠30が固定されており、表示台枠30には普通図柄表示器31が固定されている。この普通図柄表示器31はドットマトリクス形のLED表示器から構成されたものであり、遊技球が普通図柄始動口23内を通過した場合には当りであるか否かが判定され、当りであるか否かが判定された後に普通図柄表示器31に普通図柄遊技の映像が表示される。この普通図柄遊技の映像は普通図柄「○」および普通図柄「×」を交互に表示するものであり、当りであると判定された場合には普通図柄遊技の映像が普通図柄「○」で停止し、当りでない外れであると判定された場合には普通図柄遊技の映像が普通図柄「×」で停止する。この普通図柄「○」を当り図柄と称し、普通図柄「×」を外れ図柄と称する。
普通図柄表示器31に普通図柄遊技で当り図柄「○」が停止表示された場合には当り遊技が開始される。この当り遊技は、図4に示すように、開始インターバル期間と開放期間と終了インターバル期間からなるものであり、普通図柄表示器31に普通図柄遊技で外れ図柄「×」が停止表示された場合には当り遊技が開始されない。開始インターバル期間は普通図柄遊技が終了してから開放期間が始まるまでの待機期間であり、終了インターバル期間は開放期間が終了してから当り遊技が終了するまでの待機期間である。開放期間は特別図柄始動口25を開放することに基づいて特別図柄始動口25内に遊技球が入賞することを許容する期間であり、特別図柄始動口25は遊技球の特別図柄始動口25に対する入賞個数が上限値に到達または開放期間が終了した場合に閉鎖される。
遊技盤16には、図2に示すように、遊技領域21内に位置して特別入賞口32が固定されている。この特別入賞口32は遊技領域21内を転動する遊技球が入賞することが可能なものであり、上面が開口するポケット状をなしている。この特別入賞口32は特別図柄始動口25の下方に配置されたものであり、特別入賞口32内には特別入賞口センサ33(図3参照)が固定されている。この特別入賞口センサ33は近接スイッチからなるものであり、遊技球が特別入賞口32内に入賞した場合には特別入賞口センサ33から特別入賞信号が出力される。この特別入賞口32には、図2に示すように、2枚の羽根板34が装着されている。これら両羽根板34のそれぞれは垂直な閉鎖状態(実線参照)および水平な開放状態(二点鎖線参照)相互間で前後方向へ指向する軸35を中心に回動可能にされたものであり、両羽根板34のそれぞれの開放状態では遊技領域21内を転動する遊技球が両羽根板34のそれぞれに乗って特別入賞口32内に入賞することが許容される。
遊技盤16には、図2に示すように、特別入賞口32の上方に位置して3本の障害釘22が固定されている。これら3本の障害釘22は両羽根板34のそれぞれの閉鎖状態で両羽根板34相互間の隙間を上方から塞ぐものであり、両羽根板34のそれぞれの閉鎖状態で遊技領域21内を転動する遊技球が特別入賞口32内に入賞することを禁止する。即ち、特別入賞口32は両羽根板34のそれぞれの開放状態で遊技球が入賞することが可能な開放状態になるものであり、両羽根板34のそれぞれの閉鎖状態では遊技球が入賞することが不能な閉鎖状態になる。これら両羽根板34のそれぞれは共通の特別入賞口ソレノイド36(図3参照)の出力軸に連結されている。この特別入賞口ソレノイド36は電気的なオフ状態で両羽根板34のそれぞれを閉鎖状態に操作するものであり、両羽根板34のそれぞれは特別入賞口ソレノイド36の電気的なオン状態で開放状態に操作される。
表示台枠30には、図2に示すように、特別図柄表示器37が固定されている。この特別図柄表示器37はドットマトリクス形のLED表示器から構成されたものであり、遊技球が特別図柄始動口25内に入賞した場合には大当りであるか否かが判定され、大当りであるか否かが判定された後に特別図柄表示器37に特別図柄遊技の映像が表示される。この特別図柄遊技の映像は特別図柄を予め決められた順序「1」→「3」→「5」→「7」→「1」→「3」→「5」→「7」→「1」・・・で循環的に変化させるものであり、大当りであると判定された場合には特別図柄の循環的な変動表示が「3」「5」「7」のいずれかで停止し、大当りでない外れであると判定された場合には特別図柄の循環的な変動表示が「1」で停止する。この特別図柄「1」を外れ図柄と称し、特別図柄「5」を通常大当り図柄と称し、特別図柄「3」を時短大当り図柄と称し、特別図柄「7」を時短確変大当り図柄と称する。
特別図柄遊技で特別図柄表示器37に通常大当り図柄「3」〜時短確変大当り図柄「8」の3種類のいずれかが停止表示された場合には大当り遊技が開始される。この大当り遊技は、図4に示すように、開始インターバル期間と1ラウンド開放期間と中間インターバル期間と2ラウンド開放期間と終了インターバル期間からなるものであり、特別図柄遊技で特別図柄表示器37に外れ図柄「1」が停止表示された場合には大当り遊技が開始されない。開始インターバル期間は特別図柄遊技が終了してから1ラウンド開放期間が始まるまでの待機期間であり、終了インターバル期間は2ラウンド開放期間が終了してから大当り遊技が終了するまでの待機期間である。1ラウンド開放期間および2ラウンド開放期間のそれぞれは特別入賞口32を開放することで特別入賞口32内に遊技球が入賞することを許容する期間であり、中間インターバル期間は1ラウンド開放期間が終了してから2ラウンド開放期間が始まるまでの待機期間であり、1ラウンド開放期間では遊技球の特別入賞口32に対する入賞個数が上限値に到達または1ラウンド開放期間が終了した場合に特別入賞口32が閉鎖され、2ラウンド開放期間では遊技球の特別入賞口32に対する入賞個数が上限値に到達または2ラウンド開放期間が終了した場合に特別入賞口32が閉鎖される。
特別図柄遊技の遊技モードには、図5に示すように、通常モードと時短モードと時短確変モードの3種類が設定されており、電源が投入された場合には遊技モードが通常モードに初期設定される。この遊技モードは大当りであると判定されたことを契機に通常モードと時短モードと時短確変モードのいずれか一つに設定されるものであり、特別図柄遊技で特別図柄表示器37に通常大当り図柄「5」が停止表示された場合には直後の大当り遊技で終了インターバル期間が終了する場合に遊技モードが通常モードに設定され、特別図柄遊技で特別図柄表示器37に時短大当り図柄「3」が停止表示された場合には直後の大当り遊技で終了インターバル期間が終了する場合に遊技モードが時短モードに設定され、特別図柄遊技で特別図柄表示器37に時短確変大当り図柄「7」が停止表示された場合には直後の大当り遊技で終了インターバル期間が終了する場合に遊技モードが時短確変モードに設定される。
通常モードは、図5に示すように、当りであると一定の通常確率X1で判定し、大当りであると一定の通常確率X2で判定する遊技モードであり、通常モードでは普通図柄遊技の所要時間が一定の通常時間T1に設定され、特別図柄遊技の所要時間が一定の通常時間T2に設定される。時短モードは当りであると通常モードに比べて高い一定の高確率X3で判定し、大当りであると通常モードと同一の一定の通常確率X2で判定する遊技モードであり、時短モードでは普通図柄遊技の所要時間が通常モードに比べて短い一定の短時間T3に設定され、特別図柄遊技の所要時間が通常モードに比べて短い一定の短時間T4に設定される。時短確変モードは当りであると時短モードと同一の一定の高確率X3で判定し、大当りであると通常モードおよび時短モードのそれぞれに比べて高い一定の高確率X4で判定する遊技モードであり、時短確変モードでは普通図柄遊技の所要時間が時短モードと同一の一定の短時間T3に設定され、特別図柄遊技の所要時間が時短モードと同一の一定の短時間T4に設定される。
図6は普通図柄遊技と当り遊技と特別図柄遊技と大当り遊技の流れを説明するものであり、遊技球が普通図柄始動口23を通過した場合には当りであるか否かが判定され、当りであるか否かが判定された場合には普通図柄遊技が開始される。例えば当りであると判定された場合には普通図柄遊技が終了することで当り遊技の開始インターバル期間が始まり、当り遊技の開始インターバル期間が終了した場合には当り遊技の開放期間が始まり、当り遊技の開放期間が終了した場合には当り遊技の終了インターバル期間が始まる。この当り遊技の開放期間では特別図柄始動口25が開放されており、遊技球が特別図柄始動口25に入賞することが許容される。
当り遊技の開放期間で遊技球が特別始動口25に入賞した場合には大当りであるか否かが判定され、大当りであるか否かが判定された場合には特別図柄遊技が開始される。例えば大当りであると判定された場合には特別図柄遊技が終了することで大当り遊技の開始インターバル期間が始まり、大当り遊技の開始インターバル期間が終了した場合には大当り遊技の1ラウンド開放期間と中間インターバル期間と2ラウンド開放期間と終了インターバル期間のそれぞれが順に行われる。これら特別図柄遊技および大当り遊技の合計の所要時間は遊技球が特別図柄始動口25に当り遊技の開放期間が始まると同時に入賞した場合および当り遊技の開放期間が終わると同時に入賞した場合のいずれであっても当り遊技の終了インターバル期間が終了する前に大当り遊技の終了インターバル期間が終了するように予め設定されている。
遊技モードは大当り遊技の終了インターバル期間が終了する場合に通常モードと時短モードと時短確変モードのいずれか一つに設定されるものであり、当り遊技の終了インターバル期間が終了する前には遊技モードが通常モードと時短モードと時短確変モードのいずれか一つに既に設定されている。このため、遊技モードが時短モードおよび時短確変モードのいずれかに設定された場合には次回に当りであると高確率X3で判定されるので、普通図柄遊技が短時間T3で行われた後に当り遊技が高確率X3で開始され、当り遊技で遊技球が特別図柄始動口25に入賞することが許容される。この特別図柄始動口25に遊技球が入賞した場合には大当りであるか否かが判定された後に特別図柄遊技が開始され、大当りであると判定された場合には特別図柄遊技が終了した場合に大当り遊技が開始され、大当り遊技が終了する場合に遊技モードが通常モードと時短モードと時短確変モードのいずれか一つに設定される。即ち、遊技球が普通図柄始動口23を通過することで当りであると判定された場合には1)普通図柄遊技2)当り遊技3)特別図柄遊技4)大当り遊技の一連の動作が行われ、遊技モードが時短モードおよび時短確変モードのいずれかに設定されることで一連の動作が繰返される。
表示台枠30には、図2に示すように、カラー液晶表示器からなる装飾図柄表示器38が固定されている。この装飾図柄表示器38の表示領域内には保留領域39が設定されており、遊技球が普通図柄始動口23を通過した場合には普通図柄遊技の保留回数が加算され、保留領域39内に普通図柄遊技の保留回数の加算結果が表示される。この普通図柄遊技の保留回数の加算結果は保留絵柄Hの個数として表示されるものであり、遊技者は保留領域39内の保留絵柄Hの表示個数から普通図柄遊技の保留回数を認識できる。
装飾図柄表示器38は装飾図柄遊技の映像が表示されるものである。この装飾図柄遊技の映像の表示中には両スピーカ13のそれぞれから装飾図柄遊技の映像に応じた内容の音声が出力され、複数の電飾LED15のそれぞれが装飾図柄遊技の映像に応じた内容で発光し、装飾図柄遊技の映像が音および光の双方で演出される。この装飾図柄遊技では、図7に示すように、装飾図柄表示器38の表示領域内に左変動領域Lと中変動領域Cと右変動領域Rが横一列に設定され、左変動領域L〜右変動領域Rのそれぞれに図柄要素が変動状態および変動停止状態で順に表示される。図8の(a)は装飾図柄遊技で左変動領域L内に表示される左列の図柄要素の種類を示すものであり、図8の(b)は装飾図柄遊技で中変動領域C内に表示される中列の図柄要素の種類を示すものであり、図8の(c)は装飾図柄遊技で右変動領域R内に表示される右列の図柄要素の種類を示すものである。これら各列の図柄要素には「1」「2」「3」「4」「5」「6」「7」「8」の8種類が共通に設定されており、各列の図柄要素の変動表示は図柄要素を予め決められた順序「1」→「2」→「3」→「4」→「5」→「6」→「7」→「8」→「1」・・・で循環的に変化させることで行われる。
左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素のそれぞれは遊技モードが通常モードに設定されている場合には普通図柄が変動開始することに時間的に同期して変動開始し、普通図柄が変動停止することに時間的に同期して変動停止するものであり、左列の図柄要素は1番目に「1」〜「8」のいずれかで変動停止し、右列の図柄要素は2番目に「1」〜「8」のいずれかで変動停止し、中列の図柄要素は3番目に「1」〜「8」のいずれかで変動停止する。これら左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素の3者は装飾図柄を構成するものであり、装飾図柄の組合せには大当りの組合せと外れリーチの組合せと完全外れの組合せの3種類が設定されている。
大当りの組合せは、図7の(b)に示すように、左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素が相互に同一な組合せを称するものであり、大当りの組合せには「111」「222」「333」「444」「555」「666」「777」「888」の8種類が設定されている。外れリーチの組合せは、図7の(c)に示すように、左列の図柄要素および右列の図柄要素が相互に同一で中列の図柄要素が左列の図柄要素および右列の図柄要素のそれぞれに対して異なる組合せを称するものであり、完全外れの組合せは、図7の(d)に示すように、左列の図柄要素および右列の図柄要素が相互に異なる組合せを称する。この装飾図柄の組合せは遊技モードが通常モードに設定されている場合に当りであるか否かの判定結果に応じて設定されるものであり、普通図柄遊技で当り図柄「○」が停止表示される当りの判定時には装飾図柄遊技で装飾図柄が大当りの組合せになり、普通図柄遊技で外れ図柄「×」が停止表示される外れの判定時には装飾図柄遊技で装飾図柄が外れリーチの組合せおよび完全外れの組合せのいずれかになる。
図3のメイン制御回路50は普通図柄遊技と当り遊技と特別図柄遊技と大当り遊技のそれぞれの遊技内容を制御するものであり、CPU51とROM52とRAM53を有している。このメイン制御回路50のROM52には制御プログラムおよび制御データのそれぞれが予め記録されており、CPU51はRAM53をワークエリアとしてROM52の制御プログラムおよびROM52の制御データのそれぞれに基づいて処理動作を実行する。センサ回路54は普通図柄始動口センサ24から出力される普通図柄始動信号と特別図柄始動口センサ26から出力される特別図柄始動信号と特別入賞口センサ33から出力される特別入賞信号のそれぞれをメイン制御回路50に送信するものであり、メイン制御回路50はセンサ回路54を介して特別図柄始動信号を検出することに基づいて制御コマンドおよび賞球コマンドのそれぞれを設定し、センサ回路54を介して特別入賞信号を検出することに基づいて賞球コマンドを設定する。
図3のソレノイド回路55は特別図柄始動口ソレノイド29を電気的にオンオフするものであり、メイン制御回路50はソレノイド回路55を駆動制御することに基づいて特別図柄始動口25を開閉操作する。LED回路56は普通図柄表示器31の複数のLEDのそれぞれを電気的にオンオフするものであり、メイン制御回路50はLED回路56を駆動制御することに基づいて普通図柄表示器31に普通図柄遊技の映像を表示する。ソレノイド回路57は特別入賞口ソレノイド36を電気的にオンオフするものであり、メイン制御回路50はソレノイド回路57を駆動制御することに基づいて特別入賞口32を開閉操作する。LED回路58は特別図柄表示器37の複数のLEDのそれぞれを電気的にオンオフするものであり、メイン制御回路50はLED回路58を駆動制御することに基づいて特別図柄表示器37に特別図柄遊技の映像を表示する。
図3の払出制御回路60は遊技球を上皿4内に賞品として払出す払出動作を制御するものであり、CPUとROMとRAMを有している。この払出制御回路60のROMには制御プログラムおよび制御データのそれぞれが予め記録されており、CPUはRAMをワークエリアとしてROMの制御プログラムおよびROMの制御データのそれぞれに基づいて処理動作を実行する。この払出制御回路60はメイン制御回路50から賞球コマンドの設定結果が送信されるものであり、賞球コマンドの設定結果を受信した場合には駆動信号を設定する。モータ回路61は払出制御回路60から駆動信号の設定結果が与えられるものであり、払出制御回路60から駆動信号の設定結果が与えられた場合には払出モータ62を駆動する。この払出モータ62は遊技球を上皿4内に賞品として払出す賞球払出装置の駆動源に相当するものであり、上皿4内には払出モータ62が駆動することで賞球コマンドに応じた設定個数の遊技球が賞品として払出される。即ち、遊技球が特別図柄始動口25内に入賞した場合および特別入賞口32内に入賞した場合のそれぞれには上皿4内に設定個数の遊技球が賞品として払出される。
図3の演出制御回路70はメイン制御回路50から制御コマンドの設定結果が送信されるものであり、CPU71とROM72とRAM73を有している。この演出制御回路70のROM72には制御プログラムおよび制御データのそれぞれが予め記録されており、CPU71は制御コマンドの設定結果を受信した場合にはRAM73をワークエリアとしてROM72の制御プログラムおよびROM72の制御データのそれぞれに基づいて演出制御コマンドを設定する。
図3の表示制御回路80は演出制御回路70から演出制御コマンドの設定結果が送信されるものである。この表示制御回路80は演出制御コマンドの設定結果を受信した場合に装飾図柄表示器38に演出制御コマンドの受信結果に応じた装飾図柄遊技の映像を表示するものであり、VDPとVROMとVRAMを有している。VROMは保留絵柄Hを表示するための画像データと図柄要素「1」〜「8」のそれぞれを表示するための画像データと装飾図柄遊技用の背景映像を表示するためのビデオデータが予め記録されたものであり、VDPはVROMから検出した画像データおよびビデオデータのそれぞれをVRAMに展開し、装飾図柄表示器38にR・G・Bの各信号を出力することで映像をカラーで表示する。
図3の音制御回路90は演出制御回路70から演出制御コマンドの設定結果が送信されるものである。この音制御回路90は演出制御コマンドの設定結果を受信することで演出制御コマンドの受信結果に応じた音信号を設定するものであり、両スピーカ13のそれぞれを音信号の設定結果に応じて駆動することで両スピーカ13のそれぞれから演出制御コマンドの受信結果に応じた効果音を出力する。電飾制御回路100は演出制御回路70から演出制御コマンドの設定結果が送信されるものである。この電飾制御回路100は演出制御コマンドの設定結果を受信することで演出制御コマンドの受信結果に応じた電飾信号を設定するものであり、複数の電飾LED15のそれぞれを電飾信号の設定結果に応じて駆動することで演出制御コマンドに応じたパターンで点滅させる。
図9はメイン制御回路50から演出制御回路70に送信される制御コマンドの一覧である。この制御コマンドには変動開始コマンドと変動停止コマンドと図柄情報コマンドと保留コマンドと保留消去コマンドのそれぞれが設定されており、変動開始コマンド〜保留消去コマンドのそれぞれは2バイトで構成されている。変動停止コマンドA0000(h)は普通図柄遊技が終了することを演出制御回路70に通知するものであり、保留消去コマンドは装飾図柄表示器38の保留領域39内から1個の保留絵柄Hを消去することを演出制御回路70に通知するものである。
変動開始コマンドの1バイト目は普通図柄遊技を開始することを演出制御回路70に通知するものであり、変動開始コマンドの2バイト目は普通図柄遊技を開始してから停止するまでの所要時間を演出制御回路70に通知するものである。この普通図柄遊技の所要時間は変動表示時間に相当するものであり、演出制御回路70は変動開始コマンドの2バイト目に基づいて装飾図柄遊技の映像と音と光のそれぞれの演出内容を設定する。図柄情報コマンドの1バイト目は普通図柄遊技で普通図柄表示器31に停止表示する普通図柄の種類または特別図柄遊技で特別図柄表示器37に停止表示する特別図柄の種類を送信することを演出制御回路70に通知するものであり、図柄情報コマンドの2バイト目は普通図柄の変動停止時の種類または特別図柄の変動停止時の種類を演出制御回路70に通知するものである。保留コマンドの1バイト目は普通図柄遊技を保留したことを演出制御回路70に通知するものであり、保留コマンドの2バイト目は普通図柄遊技の保留回数が1回〜4回のいずれであるかを演出制御回路70に通知するものである。
図10はメイン制御回路50が更新するランダムカウンタの一覧である。ランダムカウンタMR1は特別入賞口32を開放する大当りであるか否かを判定するためのものであり、下限値「0」〜上限値「65520」の範囲内で更新される。ランダムカウンタMR2は変動開始コマンドを選択するためのものであり、下限値「0」〜上限値「1000」の範囲内で更新される。ランダムカウンタMR3は遊技モードを判定するためのものであり、下限値「0」〜上限値「98」の範囲内で更新される。ランダムカウンタMR4は特別図柄始動口25を開放する当りであるか否かを判定するためのものであり、下限値「0」〜上限値「2850」の範囲内で更新される。
図11の(a)はメイン制御回路50のROM52に予め記録された大当り判定テーブル1である。この大当り判定テーブル1は遊技モードが通常モードおよび時短モードのそれぞれに設定されている場合に大当りであるか否かをランダムカウンタMR1の更新結果に基づいて判定するための制御データであり、大当り判定テーブル1にはランダムカウンタMR1「0〜65519」の65520個のそれぞれの数値に対して大当りの判定結果が割付けられ、ランダムカウンタMR1「65520」の1個の数値に対して外れの判定結果が割付けられている。即ち、通常モードの設定状態および時短モードの設定状態のそれぞれには一定の通常確率「65520/65521」で大当りであると判定される。図11の(b)はメイン制御回路50のROM52に予め記録された大当り判定テーブル2である。この大当り判定テーブル2は遊技モードが時短確変モードに設定されている場合に大当りであるか否かをランダムカウンタMR1の更新結果に基づいて判定するための制御データであり、大当り判定テーブル2にはランダムカウンタMR1「0〜65520」の65521個のそれぞれの数値に対して大当りの判定結果が割付けられている。即ち、時短確変モードの設定状態では通常モードに比べて高い一定の高確率「65521/65521」で大当りであると判定される。
図12の(a)はメイン制御回路50のROM52に予め記録された当り判定テーブル1である。この当り判定テーブル1は遊技モードが通常モードに設定されている場合に当りであるか否かをランダムカウンタMR4の更新結果に基づいて判定するための制御データであり、当り判定テーブル1にはランダムカウンタMR4「0〜9」の10個のそれぞれの数値に対して当りの判定結果が割付けられ、ランダムカウンタMR4「10〜2850」の2841個のそれぞれの数値に対して外れの判定結果が割付けられている。即ち、通常モードの設定状態では一定の通常確率「10/2851」で当りであると判定される。図12の(b)はメイン制御回路50のROM52に予め記録された当り判定テーブル2である。この当り判定テーブル2は遊技モードが時短モードおよび時短確変モードのそれぞれに設定されている場合に当りであるか否かをランダムカウンタMR4の更新結果に基づいて判定するための制御データであり、当り判定テーブル2にはランダムカウンタMR4「0〜1430」の1431個のそれぞれの数値に対して当りの判定結果が割付けられ、ランダムカウンタMR4「1431〜2850」の1420個のそれぞれの数値に対して外れの判定結果が割付けられている。即ち、時短モードの設定状態および時短確変モードの設定状態のそれぞれには通常モードに比べて高い一定の高確率「1431/2851」で当りであると判定される。
図13の(a)はメイン制御回路50のROM52に予め記録された遊技モード判定テーブル1である。この遊技モード判定テーブル1は遊技モードが通常モードに設定されている状態で大当りであると判定された場合に遊技モードを通常モードと時短モードと時短確変モードのいずれに設定するかをランダムカウンタMR3の更新結果に基づいて判定するための制御データであり、遊技モード判定テーブル1にはランダムカウンタMR3「0〜65」の66個のそれぞれの数値に対して通常モードの判定結果が割付けられ、ランダムカウンタMR3「66〜82」の17個のそれぞれの数値に対して時短モードの判定結果が割付けられ、ランダムカウンタMR3「83〜98」の16個のそれぞれの数値に対して時短確変モードの判定結果が割付けられている。即ち、通常モードの設定状態で大当りであると判定された場合には通常モードが「66/99」の確率で設定され、時短モードが「17/99」の確率で設定され、時短確変モードが「16/99」の確率で設定される。
図13の(b)はメイン制御回路50のROM52に予め記録された遊技モード判定テーブル2である。この遊技モード判定テーブル2は遊技モードが時短モードおよび時短確変モードのそれぞれに設定されている状態で大当りであると判定された場合に遊技モードを時短モードおよび時短確変モードのいずれに設定するかをランダムカウンタMR3の更新結果に基づいて判定するための制御データであり、遊技モード判定テーブル2にはランダムカウンタMR3「0〜9」の10個のそれぞれの数値に対して時短モードの判定結果が割付けられ、ランダムカウンタMR3「10〜98」の89個のそれぞれの数値に対して時短確変モードの判定結果が割付けられている。即ち、時短モードの設定状態および時短確変モードの設定状態のそれぞれで大当りであると判定された場合には時短モードが「10/99」の確率で設定され、時短確変モードが「89/99」の確率で設定され、通常モードが設定されない。
図13の(c)はメイン制御回路50のROM52に予め記録された遊技モード判定テーブル3である。この遊技モード判定テーブル3は時短確変モードの連続的な判定回数が予め決められたリミット値(20)に到達した場合に時短確変モードを強制的に終了させるための制御データであり、遊技モード判定テーブル3にはランダムカウンタMR3「0〜88」の89個のそれぞれの数値に対して通常モードの判定結果が割付けられ、ランダムカウンタMR3「89〜98」の10個のそれぞれの数値に対して時短モードの判定結果が割付けられている。即ち、時短確変モードの連続的な判定回数がリミット値(20)に到達した場合には通常モードが「89/99」の確率で設定され、時短モードが「10/99」の確率で設定され、時短確変モードが設定されない。
図14はメイン制御回路50のROM52に予め記録された変動開始コマンドテーブルである。この変動開始コマンドテーブルは変動開始コマンド#01〜#10のそれぞれにランダムカウンタMR2を割付けたものであり、遊技モードが通常モードに設定されている状態で遊技球が普通図柄始動口23を通過することに基づいて外れであると判定された場合には変動開始コマンド#01〜#06のうちからランダムカウンタMR2の更新結果に応じたものが選択され、遊技モードが通常モードに設定されている状態で遊技球が普通図柄始動口23を通過することに基づいて当りであると判定された場合には変動開始コマンド#07〜#10のうちからランダムカウンタMR2の更新結果に応じたものが選択される。この変動開始コマンドテーブルには変動開始コマンド#01〜#10のそれぞれに対して変動表示時間が割付けられている。この変動表示時間は遊技モードが通常モードに設定されている状態で普通図柄の変動表示を開始してから停止するまでの所要時間を称するものであり、変動開始コマンドが選択された場合には変動開始コマンドの選択結果に応じた変動表示時間が選択される。
図15はメイン制御回路50のROM52に予め記録された変動表示時間テーブルである。この変動表示時間テーブルは通常モード(MN1=0)に対して特別図柄遊技用の変動表示時間「0.8×1000msec」を割付け、時短モード(MN1=1)に対して普通図柄遊技用の変動表示時間「0.6×1000msec」および特別図柄遊技用の変動表示時間「0.6×1000msec」のそれぞれを割付け、時短確変モード(MN1=2)に対して普通図柄遊技用の変動表示時間「0.6×1000msec」および特別図柄遊技用の変動表示時間「0.6×1000msec」のそれぞれを割付けたものであり、遊技モードが通常モードに設定されている場合には変動表示時間テーブルから特別図柄遊技用の変動表示時間が選択され、遊技モードが時短モードおよび時短確変モードのそれぞれに設定されている場合には変動表示時間テーブルから普通図柄遊技用の変動表示時間および特別図柄遊技用の変動表示時間の双方が選択される。
図16の(a)はメイン制御回路50のROM52に予め記録された当り遊技パターンテーブルである。この当り遊技パターンテーブルは通常モード(MN1=0)と時短モード(MN1=1)と時短確変モード(MN1=2)のそれぞれに開始インターバル期間と開放期間と終了インターバル期間の3つを割付けたものであり、当り遊技を行う場合には当り遊技パターンテーブルから遊技モードの設定結果に応じた開始インターバル期間と開放期間と終了インターバル期間のそれぞれが選択され、当り遊技の開始インターバル期間〜終了インターバル期間のそれぞれが選択結果に応じた所要時間で実行される。図16の(b)はメイン制御回路50のROM52に予め記録された大当り遊技パターンテーブルである。この大当り遊技パターンテーブルは開始インターバル期間と1ラウンド開放期間と中間インターバル期間と2ラウンド開放期間と終了インターバル期間のそれぞれが記録されたものであり、大当り遊技を行う場合には遊技モードの設定結果に拘らず大当り遊技パターンテーブルから開始インターバル期間と1ラウンド開放期間と中間インターバル期間と2ラウンド開放期間と終了インターバル期間のそれぞれが選択され、大当り遊技の開始インターバル期間〜終了インターバル期間のそれぞれが選択結果に応じた所要時間で実行される。
図17はメイン制御回路50のRAM53に設定された制御データ格納領域110である。この制御データ格納領域110は普通図柄遊技および特別図柄遊技のそれぞれを行うために必要なデータを格納する領域であり、普通図柄保留データ格納部111と普通図柄格納部112と特別図柄格納部113とフラグ格納部114とタイマ格納部115とカウンタ格納部116を有している。普通図柄保留データ格納部111はランダムカウンタMR4の検出結果が記録される領域であり、遊技球が普通図始動口23を通過した場合にはランダムカウンタMR4の更新結果が検出され、ランダムカウンタMR4の検出結果が普通図柄保留データ格納部111に記録される。この普通図柄保留データ格納部111は最大で4個のランダムカウンタMR4の検出結果が記録されるものであり、ランダムカウンタMR4の検出結果は検出順序を特定する保留番号「1」「2」「3」「4」のいずれかと共に普通図柄保留データ格納部111に記録される。
普通図柄格納部112は普通図柄の設定結果が記録される領域であり、当りであると判定された場合には普通図柄格納部112に当り図柄「○」が記録され、外れであると判定された場合には普通図柄格納部112に外れ図柄「×」が記録される。特別図柄格納部113は特別図柄の設定結果が記録される領域であり、外れ図柄「1」が設定された場合には特別図柄格納部113に外れ図柄「1」が記録され、通常大当り図柄「5」が設定された場合には特別図柄格納部113に通常大当り図柄「5」が記録され、時短大当り図柄「3」が設定された場合には特別図柄格納部113に時短大当り図柄「3」が記録され、時短確変大当り図柄「7」が設定された場合には特別図柄格納部113に時短確変大当り図柄「7」が記録される。
フラグ格納部114は普通図柄始動信号フラグと普通図柄プロセスフラグと当りフラグと開放中フラグと特別図柄始動信号フラグと特別図柄プロセスフラグと大当りフラグとラウンド中フラグのそれぞれが記録される領域である。普通図柄始動信号フラグは遊技球が普通図柄始動口23を通過したか否かを示すものであり、普通図柄プロセスフラグは図30の普通図柄プロセス処理でステップS61の当り判定処理〜ステップS67の終了インターバル処理のいずれを実行するかを示すものであり、当りフラグは当りであると判定されたか否かを示すものであり、開放中フラグは当り遊技で特別図柄始動口25が開放されているか否かを示すものである。特別図柄始動信号フラグは遊技球が特別図柄始動口25に入賞したか否かを示すものであり、特別図柄プロセスフラグは図38の特別図柄プロセス処理でステップS181の大当り判定処理〜ステップS189の終了インターバル処理のいずれを実行するかを示すものであり、大当りフラグは大当りが判定されたか否かを示すものであり、ラウンド中フラグは大当り遊技で特別入賞口32が開放されているか否かを示すものである。
タイマ格納部115はタイマMT1およびタイマMT2のそれぞれが記録される領域である。タイマMT1は普通図柄遊技および当り遊技のそれぞれで時間の経過を計測するものであり、タイマMT2は特別図柄遊技および大当り遊技のそれぞれで時間の経過を計測するものである。カウンタ格納部116はランダムカウンタMR1〜MR4およびカウンタMN1〜MN4のそれぞれが記録される領域である。カウンタMN1は遊技モードの設定結果がセットされるものであり、通常モードの設定時にはカウンタMN1に「0」がセットされ、時短モードの設定時にはカウンタMN1に「1」がセットされ、時短確変モードの設定時にはカウンタMN1に「2」がセットされる。カウンタMN2は当り遊技で特別図柄始動口25内に入賞した遊技球の個数を計測するものであり、カウンタMN4は大当り遊技で特別入賞口32内に入賞した遊技球の個数を計測するものである。カウンタMN3は時短確変モードの連続的な継続回数を計測するものであり、カウンタMN3の計測結果がリミット値に到達している状態では時短確変モードが判定された場合であっても通常モードが強制的に設定される。
図18は演出制御回路70のROM72に予め記録されたプロセスデータテーブルである。このプロセスデータテーブルは変動開始コマンド#01の2バイト目のデータ01(h)〜変動開始コマンド#10の2バイト目のデータ10(h)のそれぞれにプロセスデータを割付けたものであり、変動開始コマンドが選択された場合にはプロセスデータ#01〜#10のうちから変動開始コマンドの2バイト目のデータに応じたものが選択される。これらプロセスデータ#01〜#10のそれぞれは装飾図柄遊技の映像の演出内容と効果音の演出内容と電飾の演出内容の3つを指示するものであり、図19に示すように、プロセスタイマ設定値および演出制御コマンドから構成されている。これらプロセスデータ#01〜#10のそれぞれの演出制御コマンドは表示制御コマンドと音声制御コマンドと電飾制御コマンドを含んで構成されている。表示制御コマンドは装飾図柄遊技で装飾図柄表示器38に表示する映像の演出内容に相当し、音声制御コマンドは装飾図柄遊技で両スピーカ13のそれぞれから出力する効果音の演出内容に相当し、電飾制御コマンドは装飾図柄遊技で複数の電飾LED15のそれぞれを点滅させる演出内容に相当するものであり、プロセスタイマ設定値は表示制御コマンドと音声制御コマンドと電飾制御コマンドのそれぞれに応じた演出を発生させるための時間的なタイミングを装飾図柄遊技の開始時を基準に示すものである。
プロセスデータ#01〜#10のそれぞれには、図19に示すように、表示制御コマンドとして全図変動開始コマンドと左列の変動停止コマンドと右列の変動停止コマンドと中列の変動停止コマンドが共通に設定されている。全図変動開始コマンドは図柄要素を左変動領域L内と中変動領域C内と右変動領域R内のそれぞれに変動状態で表示開始するためのものであり、装飾図柄遊技ではプロセスデータ#01〜#10のいずれが選択された場合であっても全図変動開始コマンドに基づいて左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素のそれぞれが変動状態で表示開始される。左列の変動停止コマンドは左変動領域L内の図柄要素を変動停止させるためのものであり、右列の変動停止コマンドは右変動領域R内の図柄要素を変動停止させるためのものであり、中列の変動停止コマンドは中変動領域C内の図柄要素を変動停止させるためのものである。これら左列の変動停止コマンド〜中列の変動停止コマンドには(1)左列の変動停止コマンド(2)右列の変動停止コマンド(3)中列の変動停止コマンドの順序で小さなプロセスタイマ設定値が割付けられており、装飾図柄遊技ではプロセスデータ#01〜#10のいずれが選択された場合であっても(1)左列の図柄要素(2)右列の図柄要素(3)中列の図柄要素の順序で図柄要素の停止表示が行われる。
プロセスデータ#01〜#10のそれぞれは最終の中列の変動停止コマンド用のプロセスタイマ設定値がプロセスデータ#01〜#10のそれぞれに対応する変動開始コマンドに応じた変動表示時間以下に設定されており、プロセスデータ#01〜#10のいずれが選択された場合であっても装飾図柄遊技では最終の中列の図柄要素の停止表示が普通図柄遊技で当り図柄「○」または外れ図柄「×」が停止表示される以前に行われる。例えばプロセスデータ#01は最終の中列の変動停止コマンド用のプロセスタイマ設定値がプロセスデータ#01に対応する変動開始コマンド#01に応じた変動表示時間「2×1000msec」以下に設定されており、プロセスデータ#01が選択された場合には普通図柄遊技で外れ図柄「×」が停止表示される以前に装飾図柄遊技で中列の図柄要素が停止表示される。
図20は演出制御回路70のROM72に予め記録された装飾図柄遊技用のビデオデータテーブルである。このビデオデータテーブルは装飾図柄遊技用のビデオデータ番号V01〜V10のそれぞれにプロセスデータを割付けたものであり、プロセスデータが選択された場合には装飾図柄遊技用のビデオデータ番号V01〜V10のうちからプロセスデータの選択結果に応じたものが選択される。
図21は表示制御回路80のVROMに予め記録された装飾図柄遊技用のビデオデータの一覧である。これらビデオデータ#V01〜#V10のそれぞれには装飾図柄遊技用のビデオデータ番号が割付けられており、装飾図柄遊技用のビデオデータ番号が選択された場合にはビデオデータ#V01〜#V10のうちからビデオデータ番号の選択結果に応じたものが選択される。これらビデオデータ#V01〜#V10のそれぞれは装飾図柄遊技で背景映像を表示するためのものであり、装飾図柄遊技では左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素のそれぞれが装飾図柄遊技用のビデオデータの選択結果に応じた背景映像の前方に重ねて表示される。
図22は演出制御回路70が更新するランダムカウンタの一覧である。ランダムカウンタSR1は装飾図柄を大当りの組合せに設定する場合と外れリーチの組合せに設定する場合と完全外れの組合せに設定する場合のそれぞれに使用されるものであり、「0〜249」の範囲内で更新される。ランダムカウンタSR2は装飾図柄を外れリーチの組合せに設定する場合および完全外れの組合せに設定する場合のそれぞれに使用されるものであり、「0〜162」の範囲内で更新される。ランダムカウンタSR3は装飾図柄を完全外れの組合せに設定する場合に使用されるものであり、「0〜72」の範囲内で更新される。
図23の(a)は演出制御回路70のROM72に予め記録された図柄テーブル1である。この図柄テーブル1は「1」〜「8」の8種類の図柄要素のそれぞれにランダムカウンタSR1を割付けたものであり、装飾図柄を大当りの組合せに設定する場合と外れリーチの組合せに設定する場合と完全外れの組合せに設定する場合のそれぞれには図柄テーブル1からランダムカウンタSR1の更新結果に応じた図柄要素が選択される。図23の(b)は演出制御回路70のROM72に予め記録された図柄テーブル2である。この図柄テーブル2は「1」〜「8」の8種類の図柄要素のそれぞれにランダムカウンタSR2を割付けたものであり、装飾図柄を外れリーチの組合せに設定する場合および完全外れの組合せに設定する場合のそれぞれには図柄テーブル2からランダムカウンタSR2の更新結果に応じた図柄要素が選択される。図23の(c)は演出制御回路70のROM72に予め記録された図柄テーブル3である。この図柄テーブル3は「1」〜「8」の8種類の図柄要素のそれぞれにランダムカウンタSR3を割付けたものであり、装飾図柄を完全外れの組合せに設定する場合には図柄テーブル3からランダムカウンタSR3の更新結果に応じた図柄要素が選択される。
図24は演出制御回路70のRAM73に設定された演出制御データ格納領域120である。この演出制御データ格納領域120は装飾図柄遊技を行うために必要な演出制御データが記録される領域であり、コマンド格納部121とフラグ格納部122とタイマ格納部123とカウンタ格納部124と確定図柄格納部125のそれぞれを有している。コマンド格納部121はメイン制御回路50から送信される変動開始コマンドと図柄情報コマンドと変動停止コマンドと保留コマンドと保留消去コマンドのそれぞれが記録される領域であり、タイマ格納部123は装飾図柄遊技の経過時間を計測するためのタイマST1が記録される領域である。カウンタ格納部124はランダムカウンタSR1〜SR3が記録される領域であり、確定図柄格納部125は装飾図柄遊技で停止表示する装飾図柄の組合せが記録される領域である。フラグ格納部122は図柄遊技中フラグが記録される領域であり、図柄遊技中フラグは装飾図柄遊技が実行されているか否かを示すものである。
[1]メイン処理
図25はメイン制御回路50のCPU51が電源投入に基づいて実行するメイン処理であり、CPU51は電源が投入された場合にはステップS1でレジスタおよびPIO(パラレル入出力ポート)のそれぞれを初期設定する。そして、ステップS2でRAM53の普通図柄保留データ格納部111と普通図柄格納部112と特別図柄格納部113とフラグ格納部114とタイマ格納部115とカウンタ格納部116のそれぞれを初期設定し、ステップS3で4msec毎にタイマ割込みが発生するようにCTC(カウンタ/タイマ)を初期設定する。
CPU51はステップS3でCTCを初期設定すると、ステップS4のカウンタ更新処理1を繰返す。このカウンタ更新処理1はカウンタ格納部116のランダムカウンタMR2をROM52に予め記録された一定の単位値「1」だけ更新するものであり、ランダムカウンタMR2は下限値「0」から上限値「1000」に加算された後に下限値「0」に戻して循環的に加算される。このランダムカウンタMR2はステップS2で下限値「0」に初期設定されるものである。
[2]タイマ割込み処理
図26はCPU51がタイマ割込みの発生する4msec毎に実行するタイマ割込み処理であり、CPU51はタイマ割込みが発生する毎にステップS11の入力処理とステップS12のカウンタ更新処理2とステップS13の普通図柄データ取得処理とステップS14の普通図柄プロセス処理とステップS15の特別図柄プロセス処理を当該順序で実行する。
[2−1]入力処理
図27はステップS11の入力処理であり、CPU51はステップS21でセンサ回路54から普通図柄始動信号が出力されているか否かを判断する。ここでセンサ回路54から普通図柄始動信号が出力されていないと判断した場合にはステップS22でフラグ格納部114の普通図柄始動信号フラグをオフ状態にリセットし、センサ回路54から普通図柄始動信号が出力されていると判断した場合にはステップS23でフラグ格納部114の普通図柄始動信号フラグをオン状態にセットする。この普通図柄始動信号フラグはステップS2でオフ状態にリセットされるものである。
[2−2]カウンタ更新処理2
図28はステップS12のカウンタ更新処理2であり、CPU51はステップS31でカウンタ格納部116からランダムカウンタMR1の更新結果を検出し、ランダムカウンタMR1の検出結果をROM52に予め記録された上限値「65520」と比較する。ここで「MR1=65520」でないと判断した場合にはステップS32へ移行し、カウンタ格納部116のランダムカウンタMR1にROM52に予め記録された単位値「1」を加算する。このランダムカウンタMR1はステップS2で下限値「0」に初期設定されるものであり、CPU51はステップS31で「MR1=65520」であると判断した場合にはステップS33へ移行し、カウンタ格納部116のランダムカウンタMR1に下限値「0」を設定する。
CPU51はステップS34へ移行すると、カウンタ格納部116からランダムカウンタMR3の更新結果を検出し、ランダムカウンタMR3の検出結果をROM52に予め記録された上限値「98」と比較する。ここで「MR3=98」でないと判断した場合にはステップS35へ移行し、カウンタ格納部116のランダムカウンタMR3に単位値「1」を加算する。このランダムカウンタMR3はステップS2で下限値「0」に初期設定されるものであり、CPU51はステップS34で「MR3=98」であると判断した場合にはステップS36へ移行し、カウンタ格納部116のランダムカウンタMR3に下限値「0」を設定する。
CPU51はステップS37へ移行すると、カウンタ格納部116からランダムカウンタMR4の更新結果を検出し、ランダムカウンタMR4の検出結果をROM52に予め記録された上限値「2850」と比較する。ここで「MR4=2850」でないと判断した場合にはステップS38へ移行し、カウンタ格納部116のランダムカウンタMR4に単位値「1」を加算する。このランダムカウンタMR4はステップS2で下限値「0」に初期設定されるものであり、CPU51はステップS37で「MR4=2850」であると判断した場合にはステップS39へ移行し、カウンタ格納部116のランダムカウンタMR4に下限値「0」を設定する。
即ち、ランダムカウンタMR1とランダムカウンタMR3とランダムカウンタMR4のそれぞれはタイマ割込み処理が発生する毎に単位値「1」だけ更新されるものであり、ランダムカウンタMR1は一定の下限値「0」から一定の上限値「65520」まで加算された後に下限値「0」に戻して循環的に加算され、ランダムカウンタMR3は一定の下限値「0」から一定の上限値「98」まで加算された後に下限値「0」に戻して循環的に加算され、ランダムカウンタMR4は一定の下限値「0」から一定の上限値「2850」まで加算された後に下限値「0」に戻して循環的に加算される。
[2−3]普通図柄データ取得処理
図29はステップS13の普通図柄データ取得処理であり、CPU51はステップS41でフラグ格納部114の普通図柄始動信号フラグがオン状態にセットされているか否かを判断する。例えば遊技球が普通図柄始動口23を通過した場合にはステップS11の入力処理でフラグ格納部114の普通図柄始動信号フラグがオン状態にセットされている。この場合にはCPU51はステップS41でフラグ格納部114の普通図柄始動信号フラグがオン状態にセットされていると判断し、ステップS42でカウンタ格納部116からランダムカウンタMR4の更新結果を検出する。そして、ステップS43へ移行し、保留番号1の普通図柄保留データ格納部111にランダムカウンタMR4の検出結果が記録されているか否かを判断する。
CPU51はステップS43で保留番号1の普通図柄保留データ格納部111にランダムカウンタMR4の検出結果が記録されていないと判断すると、ステップS44でランダムカウンタMR4の検出結果を保留番号1の普通図柄保留データ格納部111に記録する。そして、ステップS45で演出制御回路70に保留コマンド「A101(h)」を送信することに基づいて1回の普通図柄遊技を保留したことを通知し、ステップS46でフラグ格納部114の普通図柄始動信号フラグをオフ状態にリセットする。
CPU51はステップS43で保留番号1の普通図柄保留データ格納部111にランダムカウンタMR4の検出結果が記録されていると判断すると、ステップS47で保留番号2の普通図柄保留データ格納部111にランダムカウンタMR4の検出結果が記録されているか否かを判断する。ここで保留番号2の普通図柄保留データ格納部111にランダムカウンタMR4の検出結果が記録されていないと判断した場合にはステップS48へ移行し、ランダムカウンタMR4の検出結果を保留番号2の普通図柄保留データ格納部111に記録する。そして、ステップS49で演出制御回路70に保留コマンド「A102(h)」を送信することに基づいて2回の普通図柄遊技を保留したことを通知し、ステップS46でフラグ格納部114の普通図柄始動信号フラグをオフ状態にリセットする。
CPU51はステップS47で保留番号2の普通図柄保留データ格納部111にランダムカウンタMR4の検出結果が記録されていると判断すると、ステップS50で保留番号3の普通図柄保留データ格納部111にランダムカウンタMR4の検出結果が記録されているか否かを判断する。ここで保留番号3の普通図柄保留データ格納部111にランダムカウンタMR4の検出結果が記録されていないと判断した場合にはステップS51へ移行し、ランダムカウンタMR4の検出結果を保留番号3の普通図柄保留データ格納部111に記録する。そして、ステップS52で演出制御回路70に保留コマンド「A103(h)」を送信することに基づいて3回の普通図柄遊技を保留したことを通知し、ステップS46でフラグ格納部114の普通図柄始動信号フラグをオフ状態にリセットする。
CPU51はステップS50で保留番号3の普通図柄保留データ格納部111にランダムカウンタMR4の検出結果が記録されていると判断すると、ステップS53で保留番号4の普通図柄保留データ格納部111にランダムカウンタMR4の検出結果が記録されているか否かを判断する。ここで保留番号4の普通図柄保留データ格納部111にランダムカウンタMR4の検出結果が記録されていないと判断した場合にはステップS54へ移行し、ランダムカウンタMR4の検出結果を保留番号4の普通図柄保留データ格納部111に記録する。そして、ステップS55で演出制御回路70に保留コマンド「A104(h)」を送信することに基づいて4回の普通図柄遊技を保留したことを通知し、ステップS46でフラグ格納部114の普通図柄始動信号フラグをオフ状態にリセットする。
CPU51はステップS53で保留番号4の普通図柄保留データ格納部111にランダムカウンタMR4の検出結果が記録されていると判断すると、ステップS56でランダムカウンタMR4の検出結果をクリアする。即ち、普通図柄遊技の保留回数には上限値「4回」が設定されており、4回の普通図柄遊技が既に保留されている状態で遊技球が普通図始動口23を通過した場合にはランダムカウンタMR4の記録処理および保留コマンドの送信処理のそれぞれが行われず、遊技球が普通図始動口23を通過したことが無効化される。
[2−4]普通図柄プロセス処理
図30はステップS14の普通図柄プロセス処理である。この普通図柄プロセス処理はステップS61の当り判定処理とステップS62の普通図柄変動開始時処理とステップS63の普通図柄変動処理とステップS64の普通図柄変動停止時処理とステップS65の開始インターバル処理とステップS66の開放処理とステップS67の終了インターバル処理を有するものであり、ステップS61の当り判定処理〜ステップS67の終了インターバル処理のそれぞれはフラグ格納部114の普通図柄プロセスフラグの設定状態に応じて択一的に行われる。
[2−4−1]当り判定処理
図31はステップS61の当り判定処理である。この当り判定処理はフラグ格納部114の普通図柄プロセスフラグが「0」に設定されている場合に実行されるものであり、フラグ格納部114の普通図柄プロセスフラグはステップS2で「0」に初期設定される。
CPU51はステップS71で保留番号1の普通図柄保留データ格納部111にランダムカウンタMR4が記録されているか否かを判断する。ここで保留番号1の普通図柄保留データ格納部111にランダムカウンタMR4が記録されていると判断した場合にはステップS72へ移行し、保留番号1の普通図柄保留データ格納部111からランダムカウンタMR4を検出する。即ち、普通図柄保留データ格納部111は検出順序が最も古い保留番号1のランダムカウンタMR4が検出される領域である。
CPU51はステップS72でランダムカウンタMR4を検出すると、ステップS73でカウンタ格納部116からカウンタMN1の設定結果を検出する。このカウンタMN1はステップS2で「0(通常モード)」に初期設定されるものであり、CPU51はステップS73でカウンタMN1の設定結果を検出した場合にはステップS74でカウンタMN1の検出結果を「0(通常モード)」と比較する。
CPU51は遊技モードが通常モードに設定されている場合にはステップS74で「MN1=0」であると判断し、ステップS75でROM52から図12の(a)の当り判定テーブル1を検出し、ステップS77で当り判定テーブル1からランダムカウンタMR4の検出結果に応じた判定結果を選択する。CPU51は遊技モードが時短モードに設定されている場合および時短確変モードに設定されている場合のそれぞれにはステップS74で「MN1=0」でないと判断し、ステップS76でROM52から図12の(b)の当り判定テーブル2を検出し、ステップS77で当り判定テーブル2からランダムカウンタMR4の検出結果に応じた判定結果を選択する。
CPU51はステップS77で当り判定テーブル1および当り判定テーブル2のいずれかから判定結果を選択すると、ステップS78で判定結果が当りであるか否かを判断する。ここで判定結果が当りであると判断した場合にはステップS79でフラグ格納部114の当りフラグをオン状態にセットし、ステップS80で普通図柄格納部112に当り図柄「○」を記録し、ステップS81でフラグ格納部114の普通図柄プロセスフラグに「1」をセットする。CPU51はステップS78で判定結果が外れであると判断した場合にはステップS82でフラグ格納部114の当りフラグをオフ状態にリセットし、ステップS83で普通図柄格納部112に外れ図柄「×」を記録し、ステップS81でフラグ格納部114の普通図柄プロセスフラグに「1」をセットする。
[2−4−2]普通図柄変動開始時処理
図32はステップS62の普通図柄変動開始時処理である。この普通図柄変動開始時処理はフラグ格納部114の普通図柄プロセスフラグが「1」に設定されている場合に実行されるものであり、CPU51はステップS91でフラグ格納部114からカウンタMN1の設定結果を検出し、ステップS92でカウンタMN1の検出結果を「0(通常モード)」と比較する。ここで「MN1=0」であると判断した場合にはステップS93へ移行し、ROM52から図14の変動開始コマンドテーブルを検出する。
CPU51はステップS93で変動開始コマンドテーブルを検出すると、ステップS95でカウンタ格納部116からランダムカウンタMR2の更新結果を検出し、ステップS96で変動開始コマンドテーブルからランダムカウンタMR2の検出結果に応じた変動開始コマンドを選択する。この変動開始コマンドの選択処理はフラグ格納部114の当りフラグの設定状態に応じて行われるものであり、フラグ格納部114の当りフラグがオフ状態にリセットされている場合には外れ用の変動開始コマンド#01〜#06のうちからランダムカウンタMR2の検出結果に応じたものが選択され、フラグ格納部114の当りフラグがオン状態にセットされている場合には当り用の変動開始コマンド#07〜#10のうちからランダムカウンタMR2の検出結果に応じたものが選択される。
CPU51はステップS96で変動開始コマンドを選択すると、ステップS97で演出制御回路70に変動開始コマンドの選択結果を送信する。そして、ステップS98で図柄情報コマンドを設定し、ステップS99で演出制御回路70に図柄情報コマンドの設定結果を送信し、ステップS100へ移行する。この図柄情報コマンドの設定処理は普通図柄格納部112の記録内容に応じて行われるものであり、普通図柄格納部112に外れ図柄「×」が記録されている場合には外れ用の図柄情報コマンド「9001(h)」が設定され、普通図柄格納部112に当り図柄「○」が記録されている場合には当り用の図柄情報コマンド「9002(h)」が設定される。
CPU51はステップS92でカウンタMN1の検出結果が「0(通常モード)」でないと判断すると、ステップS94でROM52から図15の変動表示時間テーブルを選択し、ステップS100へ移行する。即ち、変動開始コマンドの設定処理および変動開始コマンドの送信処理のそれぞれは遊技モードが通常モードに設定されている場合のみに行われるものであり、変動開始コマンドに応じた装飾図柄遊技の映像は遊技モードが通常モードに設定されている場合のみに表示される。
CPU51はステップS100へ移行すると、普通図柄遊技用の変動表示時間を選択する。この変動表示時間の選択処理はカウンタMN1の検出結果に応じた内容で行われるものであり、「MN1=0(通常モード)」である場合には変動開始コマンドテーブルから変動開始コマンドの選択結果に応じた普通図柄遊技用の変動表示時間が選択され、「MN1=0(通常モード)」でない場合には図15の変動表示時間テーブルからカウンタMN1の検出結果に応じた普通図柄遊技用の変動表示時間が選択される。即ち、遊技モードが通常モードに設定されている場合には普通図柄遊技の所要時間が「2×1000msec」〜「64×1000mesc」のうちから選択され、遊技モードが時短モードおよび時短確変モードのそれぞれに設定されている場合には普通図柄遊技の所要時間として最短値「0.6×1000sec」が設定される。
CPU51はステップS100で普通図柄遊技用の変動表示時間を選択すると、ステップS101で変動表示時間の選択結果をタイマ格納部115のタイマMT1にセットする。そして、ステップS102で保留番号1の普通図柄保留データ格納部111からランダムカウンタMR4をクリアし、ステップS103で保留番号2の普通図柄保留データ格納部111にランダムカウンタMR4が記録されているか否かを判断する。ここで保留番号2の普通図柄保留データ格納部111にランダムカウンタMR4が記録されていないと判断した場合にはステップS109へ移行する。
CPU51はステップS103で保留番号2の普通図柄保留データ格納部111にランダムカウンタMR4が記録されていると判断すると、ステップS104で保留番号2の普通図柄保留データ格納部111に記録されているランダムカウンタMR4を保留番号1の普通図柄保留データ格納部111にシフトする。そして、ステップS105で保留番号3の普通図柄保留データ格納部111にランダムカウンタMR4が記録されているか否かを判断し、保留番号3の普通図柄保留データ格納部111にランダムカウンタMR4が記録されていないと判断した場合にはステップS109へ移行する。
CPU51はステップS105で保留番号3の普通図柄保留データ格納部111にランダムカウンタMR4が記録されていると判断すると、ステップS106で保留番号3の普通図柄保留データ格納部111に記録されているランダムカウンタMR4を保留番号2の普通図柄保留データ格納部111にシフトする。そして、ステップS107で保留番号4の普通図柄保留データ格納部111にランダムカウンタMR4が記録されているか否かを判断し、保留番号4の普通図柄保留データ格納部111にランダムカウンタMR4が記録されていないと判断した場合にはステップS109へ移行する。
CPU51はステップS107で保留番号4の普通図柄保留データ格納部111にランダムカウンタMR4が記録されていると判断すると、ステップS108で保留番号4の普通図柄保留データ格納部111に記録されているランダムカウンタMR4を保留番号3の普通図柄保留データ格納部111にシフトし、ステップS109へ移行する。
CPU51はステップS109へ移行すると、演出制御回路70に保留消去コマンドを送信することで装飾図柄表示器38の保留領域39内から1個の保留絵柄Hを消去することを指令する。そして、ステップS110へ移行し、フラグ格納部114の普通図柄プロセスフラグに「2」をセットする。
[2−4−3]普通図柄変動処理
図33はステップS63の普通図柄変動処理である。この普通図柄変動処理は普通図柄プロセスフラグが「2」に設定されている場合に実行されるものであり、CPU51はステップS121で普通図柄表示器31のLEDをオンオフ制御することで普通図柄を当り図柄「○」および外れ図柄「×」の交互に変動表示する。そして、ステップS122でタイマ格納部115のタイマMT1からROM52に予め記録された単位値ΔT(=4msec)を減算することで普通図柄遊技の残り時間を更新し、ステップS123でタイマ格納部115のタイマMT1の減算結果をROM52に予め記録された限度値「0」と比較する。
CPU51はステップS123で「MT1=0」であると判断すると、普通図柄遊技の終了を判断する。この場合にはステップS124でカウンタ格納部116からカウンタMN1の設定結果を検出し、ステップS125でカウンタMN1の検出結果を「0(通常モード)」と比較する。ここで「MN1=0」でないと判断した場合にはステップS127へ移行し、フラグ格納部114の普通図柄プロセスフラグに「3」をセットする。
CPU51はステップS125で「MN1=0」であると判断すると、ステップS126で演出制御回路70に変動停止コマンドA000(h)を送信し、ステップS127でフラグ格納部114の普通図柄プロセスフラグに「3」をセットする。即ち、変動停止コマンドの送信処理は遊技モードが通常モードに設定されている場合のみに行われるものであり、遊技モードが通常モードに設定されている場合には演出制御回路70に普通図柄遊技が終了することが通知される。
[2−4−4]普通図柄変動停止時処理
図34はステップS64の普通図柄変動停止時処理である。この普通図柄変動停止時処理は普通図柄プロセスフラグが「3」に設定されている場合に実行されるものであり、CPU51はステップS131で普通図柄の変動表示を停止する。この普通図柄の停止表示は普通図柄格納部112に記録されている普通図柄の設定結果で行われるものであり、当りであると判定されている場合には普通図柄の変動表示が当り図柄「○」で停止し、外れであると判定されている場合には普通図柄の変動表示が外れ図柄「×」で停止する。
CPU51はステップS131で普通図柄の変動表示を終えると、ステップS132でフラグ格納部114の当りフラグがオン状態にセットされているか否かを判断する。例えばステップS61の当り判定処理で外れであると判定した場合にはステップS132でフラグ格納部114の当りフラグがオフ状態にリセットされていると判断し、ステップS133へ移行する。ここでフラグ格納部114の普通図柄プロセスフラグに「0」をセットし、ステップS139で普通図柄格納部112から外れ図柄「×」をクリアする。この普通図柄プロセスフラグが「0」に設定された状態ではCPU51は次回のタイマ割込み処理でステップS61の当り判定処理に復帰し、保留番号1の普通図柄保留データ格納部111にランダムカウンタMR4が記録されている場合には保留番号1の普通図柄保留データ格納部111に記録されているランダムカウンタMR4に基づいて当りであるか否かを判定する。
CPU51はステップS61の当り判定処理で当りであると判定した場合にはステップS132でフラグ格納部114の当りフラグがオン状態にセットされていると判断し、ステップS134でカウンタ格納部116からカウンタMN1の設定結果を検出する。そして、ステップS135でROM52から図16の(a)の当り遊技パターンテーブルを検出し、当り遊技パターンテーブルからカウンタMN1の検出結果に応じた開始インターバル期間を選択する。
CPU51はステップS135で開始インターバル期間を選択すると、ステップS136でタイマ格納部115のタイマMT1に開始インターバル期間の選択結果を設定する。そして、ステップS137でフラグ格納部114の当りフラグをオフ状態にリセットし、ステップS138でフラグ格納部114の普通図柄プロセスフラグに「4」をセットし、ステップS139で普通図柄格納部112から当り図柄「○」をクリアする。
[2−4−5]開始インターバル処理
図35はステップS65の開始インターバル処理である。この開始インターバル処理は普通図柄プロセスフラグが「4」に設定されている場合に実行されるものであり、CPU51はステップS141でタイマ格納部115のタイマMT1から単位値ΔTを減算することで当り遊技の開始インターバル期間の残り時間を更新する。そして、ステップS142でタイマ格納部115のタイマMT1の減算結果を限度値「0」と比較し、「MT1=0」であると判断した場合にはステップS143へ移行する。即ち、当り遊技の開始インターバル期間は普通図柄表示器31に当り図柄「○」が停止表示された後に開始される。
CPU51はステップS143へ移行すると、カウンタ格納部116からカウンタMN1の設定結果を検出する。そして、ステップS144でROM52から図16の(a)の当り遊技パターンテーブルを検出し、当り遊技パターンテーブルからカウンタMN1の検出結果に応じた開放期間を選択する。次にステップS145へ移行し、タイマ格納部115のタイマMT1に開放期間の選択結果を設定する。
CPU51はステップS145でタイマMT1を設定すると、ステップS146でカウンタ格納部116のカウンタMN2に限度個数「10」を設定する。この限度個数はROM52に予め記録されたものであり、CPU51はステップS146でカウンタ格納部116のカウンタMN2を初期設定した場合にはステップS147へ移行し、特別図柄始動口ソレノイド29をオンすることで特別図柄始動口25を開放する。そして、ステップS148でフラグ格納部114の開放中フラグをオン状態にセットし、ステップS149でフラグ格納部114の普通図柄プロセスフラグに「5」をセットする。この開放中フラグはステップS2でオフ状態に初期設定されるものである。
[2−4−6]開放処理
図36はステップS66の開放処理である。この開放処理はフラグ格納部114の普通図柄プロセスフラグが「5」に設定されている場合に実行されるものであり、CPU51はステップS151でタイマ格納部115のタイマMT1から単位値ΔTを減算することで当り遊技の開放期間の残り時間を更新し、ステップS152でタイマ格納部115のタイマMT2の減算結果を限度値「0」と比較する。
CPU51はステップS152で「MT2=0」でないと判断すると、ステップS153でフラグ格納部114の開放中フラグがオン状態にセットされているか否かを判断する。ここでフラグ格納部114の開放中フラグがオン状態にセットされていると判断した場合にはステップS154へ移行し、特別図柄始動口センサ26から特別図柄始動信号が出力されているか否かを判断する。例えば当り遊技で遊技球が特別図柄始動口25に入賞した場合には特別図柄始動口センサ26から特別図柄始動信号が出力され、ステップS154で特別図柄始動信号が出力されていると判断される。
CPU51はステップS154で特別図柄始動口センサ26から特別図柄始動信号が出力されていると判断すると、ステップS155でカウンタ格納部116のカウンタMN2からROM52に予め記録された単位値「1」を減算し、ステップS156でフラグ格納部114の特別図柄始動信号フラグをオン状態にセットする。そして、ステップS157へ移行し、カウンタ格納部116のカウンタMN2の減算結果を限度値「0」と比較する。例えば当り遊技で特別図柄始動口25に限度個数「10」の遊技球が入賞した場合にはステップS157で「MN2≦0」であると判断し、ステップS158で特別図柄始動口ソレノイド29をオフすることに基づいて特別図柄始動口25を閉鎖し、ステップS159でフラグ格納部114の開放中フラグをオフ状態にリセットする。
CPU51はステップS152でタイマ格納部115のタイマMT1の減算結果が限度値「0」であると判断すると、ステップS160でフラグ格納部114の開放中フラグがオン状態にセットされているか否かを判断する。例えばタイマ格納部115のタイマMT1の減算結果が限度値「0」に到達する前に特別図柄始動口25に限度個数の遊技球が入賞した場合にはステップS157で「MN2≦0」であると判断され、ステップS158で特別図柄始動口25が閉鎖され、ステップS159でフラグ格納部114の開放中フラグがオフ状態にリセットされている。この場合にはCPU51はステップS160でフラグ格納部114の開放中フラグがオン状態にセットされていないと判断し、ステップS163へ移行する。
CPU51はタイマ格納部115のタイマMT1の減算結果が限度値「0」に到達したにも拘らず特別図柄始動口25内に限度個数の遊技球が入賞していない場合にはステップS160でフラグ格納部114の開放中フラグがオン状態にセットされていると判断し、ステップS161で特別図柄始動口ソレノイド29をオフすることに基づいて特別図柄始動口25を閉鎖する。そして、ステップS162でフラグ格納部114の開放中フラグをオフ状態にリセットし、ステップS163へ移行する。即ち、開放処理は特別図柄始動口25に限度個数の遊技球が入賞した場合および入賞しなかった場合のそれぞれでタイマMT1の初期設定結果に応じた時間で行われる。
CPU51はステップS163へ移行すると、カウンタ格納部116からカウンタMN1の設定結果を検出する。そして、ステップS164でROM52から図16の(a)の当り遊技パターンテーブルを検出し、当り遊技パターンテーブルからカウンタMN1の検出結果に応じた終了インターバル期間を選択する。次にステップS165でタイマ格納部115のタイマMT1に終了インターバル期間の選択結果を設定し、ステップS166でフラグ格納部114の特別図柄始動信号フラグをオフ状態にリセットし、ステップS167でフラグ格納部114の普通図柄プロセスフラグに「6」をセットする。即ち、フラグ格納部114の特別図柄始動信号フラグは当り遊技の開放期間内に遊技球が特別図柄始動口25に入賞することでオン状態にセットされるものであり、当り遊技の開放期間が終了することで必ずオフ状態にリセットされる。
[2−4−7]終了インターバル処理
図37はステップS67の終了インターバル処理である。この終了インターバル処理はフラグ格納部114の普通図柄プロセスフラグが「6」に設定されている場合に実行されるものであり、CPU51はステップS171でタイマ格納部115のタイマMT1から単位値ΔTを減算することで当り遊技の終了インターバル期間の残り時間を更新し、ステップS172でタイマ格納部115のタイマMT1の減算結果を限度値「0」と比較する。ここで「MT1=0」であると判断した場合にはステップS173へ移行し、フラグ格納部114の普通図柄プロセスフラグに「0」をセットする。この場合には次回のタイマ割込み処理でステップS61の当り判定処理に復帰し、保留番号1の普通図柄保留データ格納部111にランダムカウンタMR4の検出結果が記録されている場合には保留番号1の普通図柄保留データ格納部111に記録されているランダムカウンタMR4に基づいて当りであるか否かを判定する。
[2−5]特別図柄プロセス処理
図38はステップS15の特別図柄プロセス処理である。この特別図柄プロセス処理はステップS181の大当り判定処理とステップS182の特別図柄変動開始時処理とステップS183の特別図柄変動処理とステップS184の特別図柄変動停止時処理とステップS185の開始インターバル処理とステップS186の1ラウンド開放処理とステップS187の中間インターバル処理とステップS188の2ラウンド開放処理とステップS189の終了インターバル処理を有するものであり、ステップS181の大当り判定処理〜ステップS189の終了インターバル処理のそれぞれはフラグ格納部114の特別図柄プロセスフラグの設定状態に応じて択一的に行われる。
[2−5−1]大当り判定処理
図39はステップS181の大当り判定処理である。この大当り判定処理はフラグ格納部114の特別図柄プロセスフラグが「0」に設定されている場合に実行されるものであり、フラグ格納部114の特別図柄プロセスフラグはステップS2で「0」に初期設定される。
CPU51はステップS191でフラグ格納部114の特別図柄始動信号フラグがオン状態にセットされているか否かを判断する。例えば当り遊技の開放期間内に遊技球が特別図柄始動口25に1個目に入賞した場合にはステップS66の開放処理でフラグ格納部114の特別図柄始動信号フラグがオン状態にセットされる。この場合にはCPU51はステップS191でフラグ格納部114の特別図柄始動信号フラグがオン状態にセットされていると判断し、ステップS192でカウンタ格納部116からランダムカウンタMR1の更新結果を検出する。
CPU51はステップS192でランダムカウンタMR1の更新結果を検出すると、ステップS193でカウンタ格納部116からカウンタMN1の設定結果を検出し、ステップS194でカウンタMN1の検出結果が「2(時短確変モード)」であるか否かを判断する。ここで「MN1=2(時短確変モード)」であると判断した場合にはステップS195でROM52から図11の(b)の大当り判定テーブル2を検出し、「MN1=0(通常モード)」または「MN1=1(時短モード)」である場合にはステップS194で「MN1=2(時短確変モード)」でないと判断してステップS196でROM52から図11の(a)の大当り判定テーブル1を検出する。
CPU51はステップS195で大当り判定テーブル1を検出した場合にはステップS197で大当り判定テーブル1からランダムカウンタMR1の検出結果に応じた判定結果を選択し、ステップS196で大当り判定テーブル2を検出した場合にはステップS197で大当り判定テーブル2からランダムカウンタMR1の検出結果に応じた判定結果を選択し、いずれの場合にもステップS198で判定結果が大当りであるか否かを判断する。ここで判定結果が外れであると判断した場合にはステップS199でフラグ格納部114の大当りフラグをオフ状態にリセットし、ステップS200で特別図柄格納部113に外れ図柄「1」を記録する。そして、ステップS201でフラグ格納部114の特別図柄始動信号フラグをオフ状態にリセットし、ステップS223でフラグ格納部114の特別図柄プロセスフラグを「1」を設定する。
CPU51はステップS198で判定結果が大当りであると判断すると、ステップS202でフラグ格納部114の大当りフラグをオン状態にセットする。そして、ステップS203でカウンタ格納部116からランダムカウンタMR3の更新結果を検出し、ステップS204でカウンタMN1の検出結果が「0(通常モード)」であるか否かを判断する。ここで「MN1=0(通常モード)」であると判断した場合にはステップS205でROM52から図13の(a)の遊技モード判定テーブル1を検出し、「MN1=1(時短モード)」または「MN1=2(時短確変モード)」である場合にはステップS204で「MN1=0」でないと判断してステップS206でROM52から図13の(b)の遊技モード判定テーブル2を検出する。
CPU51は遊技モード判定テーブル1を検出した場合にはステップS207で遊技モード判定テーブル1からランダムカウンタMR3の検出結果に応じた判定結果を選択し、遊技モード判定テーブル2を検出した場合にはステップS207で遊技モード判定テーブル2からランダムカウンタMR3の検出結果に応じた判定結果を選択し、いずれの場合にもステップS208で判定結果が通常モードであるか否かを判断する。ここで判定結果が通常モードであると判断した場合にはステップS209で特別図柄格納部113に通常大当り図柄(5)を記録し、ステップS210でカウンタ格納部116のカウンタMN3にROM52に予め記録された初期値(0)を設定する。このカウンタMN3はステップS2で初期値(0)に設定されるものであり、CPU51はステップS210でカウンタ格納部116のカウンタMN3を初期設定した場合にはステップS223でフラグ格納部114の特別図柄プロセスフラグに(1)を設定する。
CPU51はステップS208で判定結果が通常モードでないと判断すると、ステップS211で判定結果が時短モードであるか否かを判断する。ここで判定結果が時短モードであると判断した場合にはステップS212で特別図柄格納部113に時短大当り図柄(3)を記録し、ステップS213でカウンタ格納部116のカウンタMN3に初期値(0)を設定し、ステップS223でフラグ格納部114の特別図柄プロセスフラグに(1)を設定する。
CPU51は判定結果が時短確変モードである場合にはステップS211で判定結果が時短モードでないと判断し、ステップS214でカウンタ格納部116のカウンタMN3にROM52に予め記録された単位値(1)を加算し、ステップS215でカウンタ格納部116のカウンタMN3の加算結果をROM52に予め記録されたリミット値(20)と比較する。ここで「MN3=20」でないと判断した場合にはステップS216で特別図柄格納部113に時短確変大当り図柄(7)を記録し、ステップS223でフラグ格納部114の特別図柄プロセスフラグに(1)を設定する。
CPU51はステップS215で「MN3=20」であると判断すると、ステップS217でROM52から図13の(c)の遊技モード判定テーブル3を検出する。そして、ステップS218で遊技モード判定テーブル3からランダムカウンタMR3の検出結果に応じた判定結果を選択し、ステップS219で判定結果が通常モードであるか否かを判断する。ここで判定結果が通常モードであると判断した場合にはステップS220で特別図柄格納部113に通常大当り図柄(5)を記録し、ステップS222でカウンタ格納部116のカウンタMN3に初期値(0)を設定し、ステップS223でフラグ格納部114の特別図柄プロセスフラグに(1)を設定する。
CPU51は判定結果が時短モードである場合にはステップS219で判定結果が通常モードでないと判断し、ステップS221で特別図柄格納部113に時短大当り図柄(3)を記録する。そして、ステップS222でカウンタ格納部116のカウンタMN3に初期値(0)を設定し、ステップS223でフラグ格納部114の特別図柄プロセスフラグに(1)を設定する。このカウンタMN3は大当りであると判定されることで時短確変大当り図柄(7)が設定された時短確変大当りの継続回数を計測するものであり、時短確変大当りの継続回数MN3がリミット値(20)に到達した場合には通常大当り図柄(5)および時短大当り図柄(3)のいずれかが強制的に設定され、時短確変モードの継続が強制的に断たれる。
[2−5−2]特別図柄変動開始時処理
図40はステップS182の特別図柄変動開始時処理である。この特別図柄変動開始時処理はフラグ格納部114の特別図柄プロセスフラグが「1」に設定されている場合に実行されるものであり、CPU51はステップS221で図柄情報コマンドを設定する。この図柄情報コマンドの設定処理は特別図柄格納部113の記録内容に応じて行われるものであり、特別図柄格納部113に外れ図柄「1」が記録されている場合には図柄情報コマンド「9003(h)」が設定され、特別図柄格納部113に通常大当り図柄「5」が記録されている場合には図柄情報コマンド「9004(h)」が設定され、特別図柄格納部113に時短大当り図柄「3」が記録されている場合には図柄情報コマンド「9005(h)」が設定され、特別図柄格納部113に時短確変大当り図柄「7」が記録されている場合には図柄情報コマンド「9006(h)」が設定される。
CPU51はステップS221で図柄情報コマンドを設定すると、ステップS222で演出制御回路70に図柄情報コマンドの設定結果を送信する。そして、ステップS223でカウンタ格納部116からカウンタMN1の設定結果を検出し、ステップS224で図15の変動表示時間テーブルからカウンタMN1の検出結果に応じた特別図柄遊技用の変動表示時間を選択する。次にステップS225でタイマ格納部115のタイマMT2に変動表示時間の選択結果を設定し、ステップS226でフラグ格納部114の特別図柄プロセスフラグに「2」をセットする。
[2−5−3]特別図柄変動処理
図41はステップS183の特別図柄変動処理である。この特別図柄変動処理は特別図柄プロセスフラグが「2」に設定されている場合に実行されるものであり、CPU51はステップS231で特別図柄表示器37のLEDをオンオフ制御することで特別図柄を変動状態で表示する。そして、ステップS232でタイマ格納部115のタイマMT2から単位値ΔTを減算することで特別図柄遊技の残り時間を更新し、ステップS233でタイマ格納部115のタイマMT2の減算結果を限度値「0」と比較する。ここで「MT2=0」であると判断した場合にはステップS234へ移行し、フラグ格納部114の特別図柄プロセスフラグに「3」をセットする。
[2−5−4]特別図柄変動停止時処理
図42はステップS184の特別図柄変動停止時処理である。この特別図柄変動停止時処理は特別図柄プロセスフラグが「3」に設定されている場合に実行されるものであり、CPU51はステップS241で特別図柄の変動表示を停止する。この特別図柄の停止表示は特別図柄格納部113に記録されている特別図柄の設定結果で行われるものであり、特別図柄格納部113に外れ図柄「1」が記録されている場合には特別図柄の変動表示が外れ図柄「1」で停止し、特別図柄格納部113に通常大当り図柄「5」が記録されている場合には特別図柄の変動表示が通常大当り図柄「5」で停止し、特別図柄格納部113に時短大当り図柄「3」が記録されている場合には特別図柄の変動表示が時短大当り図柄「3」で停止し、特別図柄格納部113に時短確変大当り図柄「7」が記録されている場合には特別図柄の変動表示が時短確変大当り図柄「7」で停止する。
CPU51はステップS241で特別図柄の変動表示を終えると、ステップS242でフラグ格納部114の大当りフラグがオン状態にセットされているか否かを判断する。ここでフラグ格納部114の大当りフラグがオフ状態にリセットされていると判断した場合にはステップS243で特別図柄格納部113から外れ図柄「1」の記録結果をクリアし、ステップS244でフラグ格納部114の特別図柄プロセスフラグに「0」をセットする。この場合には次回のタイマ割込み処理でステップS181の大当り判定処理に復帰し、フラグ格納部114の特別図柄始動信号フラグがオン状態にセットされている場合にはランダムカウンタMR1の更新結果に基づいて大当りであるか否かを再び判定する。
CPU51はステップS242でフラグ格納部114の大当りフラグがオン状態にセットされていると判断すると、ステップS245でフラグ格納部114の大当りフラグをオフ状態にリセットする。そして、ステップS246で図16の(b)の大当り遊技パターンテーブルから開始インターバル期間を検出し、ステップS247でタイマ格納部115のタイマMT2に開始インターバル期間の検出結果を設定し、ステップS248でフラグ格納部114の特別図柄プロセスフラグに「4」をセットする。
[2−5−5]開始インターバル処理
図43はステップS185の開始インターバル処理である。この開始インターバル処理は特別図柄プロセスフラグが「4」に設定されている場合に実行されるものであり、CPU51はステップS251でタイマ格納部115のタイマMT2から単位値ΔTを減算することで大当り遊技の開始インターバル期間の残り時間を更新する。そして、ステップS252でタイマ格納部115のタイマMT2の減算結果を限度値「0」と比較し、「MT2=0」であると判断した場合にはステップS253へ移行する。即ち、大当り遊技の開始インターバル期間は特別図柄表示器37に通常大当り図柄(5)または時短大当り図柄(3)または時短確変大当り図柄(7)が停止表示された後に開始される。
CPU51はステップS253へ移行すると、図16の(b)の大当り遊技パターンテーブルから1ラウンド開放期間を検出する。そして、ステップS254でタイマ格納部115のタイマMT4に1ラウンド開放期間の検出結果を設定し、ステップS255でカウンタ格納部116のカウンタMN4に限度個数「10」を設定する。この限度個数「10」はROM52に予め記録されたものであり、大当り遊技で特別入賞口32の1回の開放時に特別入賞口32内に入賞することが可能な遊技球の個数を示している。
CPU51はステップS255でカウンタ格納部116のカウンタMN4を初期設定すると、ステップS256で特別入賞口ソレノイド36をオンすることに基づいて特別入賞口32を開放する。そして、ステップS257でフラグ格納部114のラウンド中フラグをオン状態にセットし、ステップS258でフラグ格納部114の特別図柄プロセスフラグに「5」をセットする。このラウンド中フラグはステップS2でオフ状態に初期設定されるものである。
[2−5−6]1ラウンド開放処理
図44はステップS186の1ラウンド開放処理である。この1ラウンド開放処理はフラグ格納部114の特別図柄プロセスフラグが「5」に設定されている場合に実行されるものであり、CPU51はステップS261でタイマ格納部115のタイマMT2から単位値ΔTを減算することで大当り遊技の1ラウンド開放期間の残り時間を更新し、ステップS262でタイマ格納部115のタイマMT4の減算結果を限度値「0」と比較する。
CPU51はステップS262で「MT2=0」でないと判断すると、ステップS263でフラグ格納部114のラウンド中フラグがオン状態にセットされているか否かを判断する。ここでフラグ格納部114のラウンド中フラグがオン状態にセットされていると判断した場合にはステップS264へ移行し、特別入賞口センサ33から特別入賞信号が出力されているか否かを判断する。例えば大当り遊技の1ラウンド開放期間内に遊技球が特別入賞口32に入賞した場合には特別入賞口センサ33から特別入賞信号が出力され、ステップS264で特別入賞信号が出力されていると判断される。
CPU51はステップS264で特別入賞信号が出力されていると判断すると、ステップS265でカウンタ格納部116のカウンタMN4から単位値「1」を減算し、ステップS266でカウンタ格納部116のカウンタMN4の減算結果を限度値「0」と比較する。ここで「MN4≦0」であると判断した場合にはステップS267で特別入賞口ソレノイド36をオフすることに基づいて特別入賞口32を閉鎖し、ステップS268でフラグ格納部114のラウンド中フラグをオフ状態にリセットする。尚、打球槌9が遊技盤16の遊技領域21に遊技球を発射する発射個数は「99個/分」に設定されており、「0.7×1000msec」の1ラウンド開放期間内に限度個数「10」の遊技球が特別入賞口33に入賞することはない。
CPU51はステップS262でタイマ格納部115のタイマMT2の減算結果が限度値「0」であると判断すると、ステップS269でフラグ格納部114のラウンド中フラグがオン状態にセットされているか否かを判断する。この1ラウンド開放期間の残り時間が「0」の場合にはフラグ格納部114のラウンド中フラグがオン状態にセットされており、CPU51はステップS269でフラグ格納部114のラウンド中フラグがオン状態にセットされていると判断し、ステップS270で特別入賞口ソレノイド36をオフすることで特別入賞口32を閉鎖する。そして、ステップS271でフラグ格納部114のラウンド中フラグをオフ状態にリセットし、ステップS272へ移行する。即ち、特別入賞口32は1ラウンド開放期間が経過した場合に閉鎖されるものである。
CPU51はステップS272へ移行すると、図16の(b)の大当り遊技パターンテーブルから中間インターバル期間を検出する。そして、ステップS273でタイマ格納部115のタイマMT2に中間インターバル期間の検出結果を設定し、ステップS274でフラグ格納部114の特別図柄プロセスフラグに「6」を設定する。
[2−5−7]中間インターバル処理
図45はステップS187の中間インターバル処理である。この中間インターバル処理はフラグ格納部114の特別図柄プロセスフラグが「6」に設定されている場合に実行されるものであり、CPU51はステップS281でタイマ格納部115のタイマMT2から単位値ΔTを減算することで大当り遊技の中間インターバル期間の残り時間を更新し、ステップS282でタイマ格納部115のタイマMT2の減算結果を限度値「0」と比較する。
CPU51はステップS282で「MT2=0」であると判断すると、ステップS283で図16の(b)の大当り遊技パターンテーブルから2ラウンド開放期間を検出し、ステップS284でタイマ格納部115のタイマMT2に2ラウンド開放期間の検出結果を設定する。そして、ステップS285でカウンタ格納部116のカウンタMN4に限度個数「10」を設定し、ステップS286で特別入賞口ソレノイド36をオンすることで特別入賞口32を再び開放する。次にステップS287でフラグ格納部114のラウンド中フラグをオン状態にセットし、ステップS288でフラグ格納部114の特別図柄プロセスフラグに「7」をセットする。
[2−5−8]2ラウンド開放処理
図46はステップS188の2ラウンド開放処理である。この2ラウンド開放処理はフラグ格納部114の特別図柄プロセスフラグが「7」に設定されている場合に実行されるものであり、CPU51はステップS291でタイマ格納部115のタイマMT2から単位値ΔTを減算することで大当り遊技の2ラウンド開放期間の残り時間を更新し、ステップS292でタイマ格納部115のタイマMT2の減算結果を限度値「0」と比較する。
CPU51はステップS292で「MT2=0」でないと判断すると、ステップS293でフラグ格納部114のラウンド中フラグがオン状態にセットされているか否かを判断する。ここでフラグ格納部114のラウンド中フラグがオン状態にセットされていると判断した場合にはステップS294へ移行し、特別入賞口センサ33から特別入賞信号が出力されているか否かを判断する。
CPU51はステップS294で特別入賞口センサ33から特別入賞信号が出力されていると判断すると、ステップS295でカウンタ格納部116のカウンタMN4から単位値「1」を減算し、ステップS296でカウンタ格納部116のカウンタMN4の減算結果を限度値「0」と比較する。ここで「MN4≦0」であると判断した場合にはステップS297で特別入賞口ソレノイド36をオフすることで特別入賞口32を閉鎖し、ステップS298でフラグ格納部114のラウンド中フラグをオフ状態にリセットする。この2ラウンド開放期間は1ラウンド開放期間と同一の「0.7×1000msec」に設定されるものであり、2ラウンド開放期間内に限度個数「10」の遊技球が特別入賞口33に入賞することはない。
CPU51はステップS292でタイマ格納部115のタイマMT2の減算結果が限度値「0」であると判断すると、ステップS299でフラグ格納部114のラウンド中フラグがオン状態にセットされているか否かを判断する。この2ラウンド開放期間の残り時間が「0」の場合にはフラグ格納部114のラウンド中フラグがオン状態にセットされており、CPU51はステップS299でフラグ格納部114のラウンド中フラグがオン状態にセットされていると判断し、ステップS300で特別入賞口ソレノイド36をオフすることで特別入賞口32を閉鎖する。そして、ステップS301でフラグ格納部114のラウンド中フラグをオフ状態にリセットし、ステップS302へ移行する。即ち、特別入賞口32は2ラウンド開放期間が経過した場合に閉鎖されるものである。
CPU51はステップS302へ移行すると、図16の(b)の大当り遊技パターンテーブルから終了インターバル期間を検出する。そして、ステップS303でタイマ格納部115のタイマMT2に終了インターバル期間の検出結果を設定し、ステップS304でフラグ格納部114の特別図柄プロセスフラグに「8」を設定する。
[2−5−9]終了インターバル処理
図47はステップS189の終了インターバル処理である。この終了インターバル処理はフラグ格納部114の特別図柄プロセスフラグが(8)に設定されている場合に実行されるものであり、CPU51はステップS311でタイマ格納部115のタイマMT2から単位値ΔTを減算することで大当り遊技の終了インターバル期間の残り時間を更新し、ステップS312でタイマ格納部115のタイマMT2の減算結果を限度値「0」と比較する。
CPU51はステップS312で「MT2=0」であると判断すると、ステップS313で特別図柄格納部113から特別図柄の設定結果を検出し、ステップS314で特別図柄の検出結果を通常大当り図柄(5)と比較する。ここで特別図柄の検出結果が通常大当り図柄(5)であると判断した場合にはステップS315でカウンタ格納部116のカウンタMN1に(0)を設定し、ステップS319へ移行する。即ち、特別図柄遊技で通常大当り図柄(5)が停止表示された場合には直後の大当り遊技の終了インターバル期間が終了するときに遊技モードが通常モードに設定され、当りであるか否かが通常モードに応じた通常確率X1で判定される。
CPU51はステップS314で特別図柄の検出結果が通常大当り図柄(5)でないと判断すると、ステップS316で特別図柄の検出結果を時短大当り図柄(3)と比較する。ここで特別図柄の検出結果が時短大当り図柄(3)であると判断した場合にはステップS317でカウンタ格納部116のカウンタMN1に(1)を設定し、ステップS319へ移行する。即ち、特別図柄遊技で時短大当り図柄(3)が停止表示された場合には直後の大当り遊技の終了インターバル期間が終了するときに遊技モードが時短モードに設定され、当りであるか否かが時短モードに応じた高確率X3で判定される。
CPU51は特別図柄の検出結果が時短確変大当り図柄(7)である場合にはステップS316で特別図柄の検出結果が時短大当り図柄(3)でないと判断し、ステップS318でカウンタ格納部116のカウンタMN1に(2)を設定し、ステップS319へ移行する。即ち、特別図柄遊技で時短確変大当り図柄(7)が停止表示された場合には直後の大当り遊技の終了インターバル期間が終了するときに遊技モードが時短モードに設定され、当りであるか否かが時短モードに応じた高確率X3で判定される。
CPU51はステップS319へ移行すると、特別図柄格納部113から特別図柄の設定結果をクリアする。そして、ステップS320へ移行し、フラグ格納部114の特別図柄プロセスフラグに(0)を設定する。
図48は時短確変モードが継続することを説明するものである。通常モードの設定状態で遊技球が普通図柄始動口23を通過した場合には当りであるか否かが通常確率X1で判定され、当りであると判定された場合には当り遊技で特別図柄始動口25が開放される。この当り遊技で遊技球が特別図柄始動口25に入賞した場合には大当りであるか否かが通常確率X2で判定され、大当りであると判定された場合には特別図柄が選択される。この通常モードの設定状態での特別図柄の選択処理は図13の(a)の遊技モード判定テーブル1に基づいて行われるものであり、通常モードの設定状態では通常大当り図柄(通常モード)が「66/99」の確率で選択され、時短大当り図柄(時短モード)が「17/99」の確率で選択され、時短確変大当り図柄(時短確変モード)が「16/99」の確率で選択される。
通常モードの設定状態で時短確変大当り図柄が選択された場合にはカウンタMN3が「0」から「1」に加算され、特別図柄遊技が開始される。この特別図柄遊技で時短確変大当り図柄が停止表示された後に大当り遊技が開始され、大当り遊技の終了時に遊技モードが時短確変モードに設定される。この時短確変モードは当りであると通常モードに比べて高確率X3で判定する遊技モードであり、時短確変モードの設定状態では通常モードの設定状態に比べて少ない遊技球の発射個数で当りであると判定され、通常モードの設定状態に比べて少ない遊技球の発射個数で当り遊技が再開される。この当り遊技で遊技球が特別図柄始動口25に入賞した場合には大当りであるか否かが通常モードに比べて高確率X4で判定され、大当りであると判定された場合には特別図柄が選択される。この時短確変モードの設定状態での特別図柄の選択処理は図13の(b)の遊技モード判定テーブル2に基づいて行われるものであり、時短確変モードの設定状態では時短大当り図柄(時短モード)が低確率「10/99」で選択され、時短確変大当り図柄(時短確変モード)が時短大当り図柄に比べて高い高確率「10/99」で選択され、通常大当り図柄(通常モード)が選択されない。
時短確変モードの設定状態で時短確変大当り図柄が選択された場合にはカウンタMN3が「1」から「2」に加算され、特別図柄遊技が開始される。この特別図柄遊技で時短確変大当り図柄が停止表示された後に大当り遊技が開始され、大当り遊技の終了時に遊技モードが時短確変モードに再設定される。このため、遊技モードが初期の通常モードから時短確変モードに変更された場合には時短確変モードが高確率「89/99」で継続し、時短確変モードの継続回数MN3がリミット値(20)に到達した場合には図13の(c)の遊技モード判定テーブル3に基づいて通常大当り図柄が高確率「89/99」で選択され、時短大当り図柄が通常大当り図柄に比べて低確率「10/89」で選択され、リミット値が初期値(0)にリセットされる。そして、特別図柄遊技で通常大当り図柄および時短大当り図柄のいずれかが停止表示された後に大当り遊技が開始され、大当り遊技の終了時に遊技モードが時短確変モードから通常モードまたは時短モードに強制的に変更される。即ち、遊技モードが初期の通常モードから時短確変モードに設定された場合には時短確変モードがリミット値(20)を最低回数として繰返される。
図49は遊技モードが時短確変モードから時短モードに変更された場合を説明するものであり、図50は遊技モードが通常モードから時短モードに変更された場合を説明するものである。時短大当り図柄(時短モード)が選択された場合にはカウンタMN3が初期値(0)にリセットされ、特別図柄遊技が開始される。この特別図柄遊技で時短大当り図柄が停止表示された後に大当り遊技が開始され、大当り遊技の終了時に遊技モードが時短モードに設定される。この時短モードは当りであると時短確変モードと同一の高確率X3で判定する遊技モードであり、時短モードの設定状態では時短確変モードの設定状態と同一の少ない遊技球の発射個数で当りであると判定され、時短確変モードの設定状態と同一の少ない遊技球の発射個数で当り遊技が再開される。
時短モードの設定状態では当り遊技で遊技球が特別図柄始動口25に入賞した場合に大当りであるか否かが通常モードと同一の通常確率X2で判定され、大当りであると判定された場合には特別図柄が選択される。この時短モードの設定状態での特別図柄の選択処理は時短確変モードの設定状態と同一の図13の(b)の遊技モード判定テーブル2に基づいて行われるものであり、時短モードの設定状態では時短大当り図柄(時短モード)が低確率「10/99」で選択され、時短確変大当り図柄(時短確変モード)が高確率「89/99」で選択され、通常大当り図柄(通常モード)が選択されない。このため、遊技モードが時短モードに設定された場合には時短確変モードに高確率「89/99」で移行し、カウンタMN3の計測処理が初期値(0)から開始される。即ち、遊技モードが時短モードに設定された場合には時短モードから通常モードに降格することなく時短確変モードに必ず昇格するので、遊技モードが通常モードから時短モードおよび時短確変モードのいずれかに設定された場合には遊技モードが時短モードおよび時短確変モードのいずれかに設定されてから通常モードに戻るまでの期間内に総計としてリミット値(20)以上の回数の時短確変モードが設定される。
[11]メイン処理
図51は演出制御回路70のCPU71が電源投入に基づいて実行するメイン処理であり、CPU71は電源が投入された場合にはステップS401でレジスタおよびPIO(パラレル入出力ポート)のそれぞれを初期設定する。そして、ステップS402でRAM73のコマンド格納部121とフラグ格納部122とタイマ格納部123とカウンタ格納部124と確定図柄格納部125のそれぞれを初期設定し、ステップS403で10msec毎にタイマ割込みが発生するようにCTC(カウンタ/タイマ)を設定する。
CPU71はステップS403でCTCを初期設定すると、ステップS404のカウンタ更新処理を繰返す。このカウンタ更新処理はカウンタ格納部124のランダムカウンタSR1〜ランダムカウンタSR3のそれぞれをROM72に予め記録された単位値(1)だけ更新するものであり、ランダムカウンタSR1はROM72に予め記録された下限値(0)から上限値(249)に加算された後に下限値「0」に戻して循環的に加算され、ランダムカウンタSR2はROM72に予め記録された下限値(0)から上限値(162)に加算された後に下限値(0)に戻して循環的に加算され、ランダムカウンタSR3はROM72に予め記録された下限値(0)から上限値(72)に加算された後に下限値(0)に戻して循環的に加算される。これらランダムカウンタSR1〜ランダムカウンタSR3のそれぞれはステップS402で下限値(0)に初期設定されるものである。
[12]外部割込み処理
メイン制御回路50から変動開始コマンドと図柄情報コマンドと変動停止コマンドと保留コマンドと保留消去コマンドのそれぞれが送信された場合にはCPU71で外部割込みが発生する。この外部割込みはタイマ割込みとは別に発生するものであり、CPU71は外部割込みが発生することで割込み禁止状態になる。この外部割込みが発生した場合にはCPU71は変動開始コマンド〜保留消去コマンドのそれぞれを受信コマンドバッファに格納し、割込み禁止状態を解除する。
[13]タイマ割込み処理
図52はCPU71がタイマ割込みの発生する10msec毎に実行するタイマ割込み処理であり、CPU71はタイマ割込みが発生する毎にステップS411のコマンド処理とステップS412の保留コマンド処理とステップS413の保留消去処理とステップS414の装飾図柄遊技処理とステップS415の継続演出処理のそれぞれを当該順序で実行する。
[13−1]コマンド処理
図52のステップS411のコマンド処理は受信コマンドバッファに変動開始コマンドと変動停止コマンドと図柄情報コマンドと保留コマンドと保留消去コマンドのそれぞれが記録されているか否かを判断するものであり、受信コマンドバッファに変動開始コマンドが記録されていると判断した場合には変動開始コマンドを受信コマンドバッファからコマンド格納部121にシフトし、受信コマンドバッファに変動停止コマンドが記録されていると判断した場合には変動停止コマンドを受信コマンドバッファからコマンド格納部121にシフトし、受信コマンドバッファに図柄情報コマンドが記録されていると判断した場合には図柄情報コマンドを受信コマンドバッファからコマンド格納部121にシフトし、受信コマンドバッファに保留コマンドが記録されていると判断した場合には保留コマンドを受信コマンドバッファからコマンド格納部121にシフトし、受信コマンドバッファに保留消去コマンドが記録されていると判断した場合には保留消去コマンドを受信コマンドバッファからコマンド格納部121にシフトする。
[13−2]保留コマンド処理
図53はステップS412の保留コマンド処理であり、CPU71はステップS421でコマンド格納部121に保留コマンドが記録されているか否かを判断する。ここでコマンド格納部121に保留コマンドが記録されていると判断した場合にはステップS422へ移行し、コマンド格納部121から保留コマンドの2バイト目のデータを検出する。そして、ステップS423へ移行し、2バイト目のデータの検出結果が01(h)である場合には表示制御回路80に保留表示コマンド1を送信し、2バイト目のデータの検出結果が02(h)である場合には表示制御回路80に保留表示コマンド2を送信し、2バイト目のデータの検出結果が03(h)である場合には表示制御回路80に保留表示コマンド3を送信し、2バイト目のデータの検出結果が04(h)である場合には表示制御回路80に保留表示コマンド4を送信し、いずれの場合にもステップS424でコマンド格納部121から保留コマンドをクリアする。
表示制御回路80は保留表示コマンド1を受信した場合にはVROMから保留表示コマンド1に応じた画像データを検出し、装飾図柄表示器38の保留領域39内に画像データの検出結果に基づいて1個の保留絵柄Hを表示する。表示制御回路80は保留表示コマンド2を受信した場合にはVROMから保留表示コマンド2に応じた画像データを検出し、装飾図柄表示器38の保留領域39内に画像データの検出結果に基づいて2個の保留絵柄Hを表示する。表示制御回路80は保留表示コマンド3を受信した場合にはVROMから保留表示コマンド3に応じた画像データを検出し、装飾図柄表示器38の保留領域39内に画像データの検出結果に基づいて3個の保留絵柄Hを表示する。表示制御回路80は保留表示コマンド4を受信した場合にはVROMから保留表示コマンド4に応じた画像データを検出し、装飾図柄表示器38の保留領域39内に画像データの検出結果に基づいて4個の保留絵柄Hを表示する。即ち、装飾図柄表示器38の保留領域39は普通図柄遊技の保留回数に一致する個数の保留絵柄Hが表示される領域であり、遊技者は保留領域39内の保留絵柄Hの表示個数から普通図柄遊技の保留回数を認識できる。
[13−3]保留消去処理
図54はステップS413の保留消去処理であり、CPU71はステップS431でコマンド格納部121に保留消去コマンドが記録されているか否かを判断する。ここでコマンド格納部121に保留消去コマンドが記録されていると判断した場合にはステップS432へ移行し、表示制御回路80に保留絵柄消去コマンドを送信する。そして、ステップS433へ移行し、コマンド格納部121から保留消去コマンドを消去する。表示制御回路80は保留絵柄消去コマンドを受信した場合には装飾図柄表示器38の保留領域39内から1個の保留絵柄Hを消去し、保留領域39内の保留絵柄Hの表示個数を普通図柄遊技の保留回数に整合させる。
[13−4]装飾図柄遊技処理
図55はステップS414の装飾図柄遊技処理であり、CPU71はステップS441でコマンド格納部121に変動開始コマンドが記録されているか否かを判断する。ここでコマンド格納部121に変動開始コマンドが記録されていると判断した場合にはステップS442でフラグ格納部122の図柄遊技中フラグをオン状態にセットし、ステップS443の装飾図柄遊技開始処理へ移行する。この図柄遊技中フラグはステップS402でオフ状態に初期設定されるものであり、CPU71はステップS443の装飾図柄遊技開始処理を終えた場合にはステップS444でコマンド格納部121から変動開始コマンドをクリアする。
CPU71はステップS445へ移行すると、フラグ格納部122の図柄遊技中フラグがオン状態にセットされているか否かを判断する。ここでフラグ格納部122の図柄遊技中フラグがオン状態にセットされていると判断した場合にはステップS446へ移行し、タイマ格納部123のタイマST1にROM72に予め記録された単位値ΔT(=10msec)を加算する。このタイマST1はステップS443の装飾図柄遊技開始処理で初期値(0)にリセットされるものであり、ステップS446ではタイマST1が加算されることで装飾図柄遊技の経過時間が計測される。
CPU71はステップS446でタイマ格納部123のタイマST1を加算すると、ステップS447の装飾図柄遊技中処理で装飾図柄遊技を実行し、ステップS448でコマンド格納部121に変動停止コマンドが記録されているか否かを判断する。ここでコマンド格納部121に変動停止コマンドが記録されていると判断した場合にはステップS449でフラグ格納部122の図柄遊技中フラグをオフ状態にリセットし、ステップS450でコマンド格納部121から変動停止コマンドをクリアし、ステップS451の装飾図柄遊技停止処理へ移行する。
[13−4−1]装飾図柄遊技開始処理
図56はステップS443の装飾図柄遊技開始処理であり、CPU71はステップS461でコマンド格納部121から変動開始コマンドの2バイト目のデータを検出する。そして、ステップS462でROM72から図18のプロセスデータテーブルを検出し、プロセスデータテーブルから変動開始コマンドの2バイト目のデータの検出結果に応じたプロセスデータを選択する。次にステップS463でタイマ格納部123のタイマST1にROM72に予め記録された初期値(0)を設定し、ステップS464でROM72から図20のビデオデータテーブルを検出し、ビデオデータテーブルからプロセスデータの選択結果に応じたビデオデータ番号を選択する。
CPU71はステップS464でビデオデータ番号を選択すると、ステップS465でビデオデータ番号の選択結果を表示制御回路80に送信し、ステップS466でコマンド格納部121から図柄情報コマンドの2バイト目のデータを検出する。この表示制御回路80はビデオデータ番号の選択結果を受信した場合にはVROMからビデオデータ番号の受信結果に応じたビデオデータを選択し、ビデオデータの選択結果をVRAM上で展開する。
CPU71はステップS466で図柄情報コマンドの2バイト目のデータを検出すると、ステップS467で2バイト目のデータの検出結果を「02(h)」と比較する。例えばメイン制御回路50が当りであると判定している場合には「2バイト目のデータ=02(h)」であると判断し、ステップS468の大当り図柄設定処理へ移行する。ここで装飾図柄を大当りの組合せに設定し、ステップS472で確定図柄格納部125に大当り図柄の組合せの設定結果を記録する。
図57はステップS468の大当り図柄設定処理であり、CPU71はステップS481でROM72から図23の(a)の図柄テーブル1を検出する。そして、ステップS482でカウンタ格納部124からランダムカウンタSR1の更新結果を検出し、ステップS483へ移行する。ここでランダムカウンタSR1の検出結果に応じた図柄要素を図柄テーブル1から選択し、左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素のそれぞれを共通の図柄要素の選択結果に設定する。例えばランダムカウンタSR1の検出結果が「200」である場合には図柄要素「7」が選択され、各列の図柄要素が「7」に設定されることで装飾図柄が大当りの組合せ「777」に設定され、確定図柄格納部125に装飾図柄が大当りの組合せ「777」で記録される。
CPU71は図56のステップS467で2バイト目のデータの検出結果が02(h)でないと判断すると、ステップS469で変動開始コマンドの2バイト目のデータの検出結果をROM72に予め記録された完全外れ判定値「01(h)」および「02(h)」のそれぞれと比較する。ここで2バイト目のデータの検出結果が完全外れ判定値「01(h)」および「02(h)」のいずれとも相違していると判断した場合にはステップS470の外れリーチ図柄設定処理へ移行する。ここで装飾図柄を外れリーチの組合せに設定し、ステップS472で確定図柄格納部125に外れリーチの組合せの設定結果を記録する。
図58はステップS470の外れリーチ図柄設定処理であり、CPU71はステップS491でROM72から図23の(a)の図柄テーブル1を検出し、ステップS492でROM72から図23の(b)の図柄テーブル2を検出する。そして、ステップS493でカウンタ格納部124からランダムカウンタSR1の更新結果を検出し、ステップS494で図柄テーブル1からランダムカウンタSR1の検出結果に応じた図柄要素を選択し、左列の図柄要素および右列の図柄要素のそれぞれを共通の図柄要素の選択結果に設定する。例えば「SR1=200」である場合には図柄要素「7」が選択され、左列の図柄要素および右列の図柄要素のそれぞれが共通の「7」に設定される。
CPU71はステップS494で左列の図柄要素および右列の図柄要素のそれぞれを設定すると、ステップS495でカウンタ格納部124からランダムカウンタSR2の更新結果を検出する。そして、ステップS496で図柄テーブル2からランダムカウンタSR2の検出結果に応じた図柄要素を選択し、中列の図柄要素を図柄要素の選択結果に設定する。例えば「SR2=50」である場合には図柄要素「3」が選択され、中列の図柄要素が「3」に設定される。
CPU71はステップS496で中列の図柄要素を設定すると、ステップS497へ移行する。ここで中列の図柄要素の設定結果を左列の図柄要素の設定結果と比較し、両者が相違していると判断した場合には図56のステップ472で確定図柄格納部125に左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素のそれぞれの設定結果を記録する。例えば左列の図柄要素の設定結果および右列の図柄要素の設定結果のそれぞれが「7」で中列の図柄要素の設定結果が「3」である場合には確定図柄格納部125に装飾図柄が外れリーチの組合せ「737」で記録される。
CPU71は図58のステップS497で中列の図柄要素の設定結果および左列の図柄要素の設定結果が相互に同一であると判断すると、ステップ498で中列の図柄要素の設定結果をステップS496の図柄要素の次の図柄要素に変更し、図56のステップ472で確定図柄格納部125に左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素のそれぞれの設定結果を記録する。例えば左列の図柄要素の設定結果および中列の図柄要素の設定結果のそれぞれが「8」である場合には中列の図柄要素の設定結果が「8」の次の「1」に変更され、確定図柄格納部125に装飾図柄が外れリーチの組合せ「818」で記録される。
CPU71は図56のステップS469で変動開始コマンドの2バイト目のデータの検出結果が完全外れ判定値「01(h)」および「02(h)」のいずれかと同一であると判断すると、ステップS471の完全外れ図柄設定処理へ移行する。ここで装飾図柄を完全外れの組合せに設定し、ステップS472で確定図柄格納部125に完全外れの組合せの設定結果を記録する。図59はステップS471の完全外れ図柄設定処理であり、CPU71はステップS501でROM72から図23の(a)の図柄テーブル1を検出し、ステップS502でROM72から図23の(b)の図柄テーブル2を検出し、ステップS503でROM72から図23の(c)の図柄テーブル3を検出する。そして、ステップS504でカウンタ格納部124からランダムカウンタSR1の更新結果を検出し、ステップS505で図柄テーブル1からランダムカウンタSR1の検出結果に応じた図柄要素を選択して左列の図柄要素に設定する。
CPU71はステップS505で左列の図柄要素を設定すると、ステップS506でカウンタ格納部124からランダムカウンタSR2の更新結果を検出する。そして、ステップS507で図柄テーブル2からランダムカウンタSR2の検出結果に応じた図柄要素を選択し、中列の図柄要素を図柄要素の選択結果に設定する。CPU71はステップS507で中列の図柄要素を設定すると、ステップS508でカウンタ格納部124からランダムカウンタSR3の更新結果を検出する。そして、ステップS509で図柄テーブル3からランダムカウンタSR3の検出結果に応じた図柄要素を選択し、右列の図柄要素を図柄要素の選択結果に設定する。
CPU71はステップS509で右列の図柄要素を設定すると、ステップS510へ移行する。ここで左列の図柄要素の設定結果を右列の図柄要素の設定結果と比較し、両者が相違していると判断した場合には図56のステップ472で左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素のそれぞれの設定結果を確定図柄格納部125に記録する。例えば左列の図柄要素の設定結果が「8」で右列の図柄要素の設定結果が「7」で中列の図柄要素の設定結果が「1」である場合には確定図柄格納部125に装飾図柄が完全外れの組合せ「817」で記録される。
CPU71はステップS510で左列の図柄要素の設定結果および右列の図柄要素の設定結果が相互に同一であると判断すると、ステップS511で右列の図柄要素の設定結果をステップS509の図柄要素の次の図柄要素に変更し、図56のステップ472で左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素のそれぞれの設定結果を確定図柄格納部125に記録する。例えば左列の図柄要素の設定結果が「8」で右列の図柄要素の設定結果が「8」で中列の図柄要素の設定結果が「1」である場合には右列の図柄要素の設定結果が「8」の次の「1」に変更され、確定図柄格納部125に装飾図柄が完全外れの組合せ「811」で記録される。
CPU71は図56のステップS472で確定図柄格納部125を設定すると、ステップS473で表示制御回路80に再生開始コマンドを送信し、ステップS474でコマンド格納部121から図柄情報コマンドをクリアする。この表示制御回路80は再生開始コマンドを受信した場合にはVRAM上で展開しているビデオデータの選択結果を再生開始し、装飾図柄表示器38にビデオデータの選択結果に応じた装飾図柄遊技の背景映像を表示開始する。
[13−4−2]装飾図柄遊技中処理
図55のステップS447の装飾図柄遊技中処理はタイマ格納部123のタイマST1の加算結果がプロセスデータの選択結果に応じた複数のプロセスタイマ設定値のいずれかに一致しているか否かを判断し、タイマST1の加算結果が複数のプロセスタイマ設定値のいずれかに一致していると判断した場合にはプロセスデータの選択結果からタイマST1の加算結果に応じた表示制御コマンドと音声制御コマンドと電飾制御コマンドのそれぞれを検出し、表示制御回路80に表示制御コマンドの検出結果を送信し、音声制御回路90に音声制御コマンドの検出結果を送信し、電飾制御回路100に電飾制御コマンドの検出結果を送信するものであり、装飾図柄遊技は表示制御回路80が装飾図柄表示器38の表示内容を表示制御コマンドの受信結果に基づいて制御し、音声制御回路90が両スピーカ13のそれぞれを音声制御コマンドの受信結果に基づいて制御し、電飾制御回路100が複数の電飾LED15のそれぞれを電飾制御コマンドの受信結果に基づいて制御することで行われる。
演出制御回路70のROM72にはプロセスデータ#01〜#10のそれぞれが記録されている。これらプロセスデータ#01〜#10のそれぞれには、図19に示すように、全図変動開始コマンドが共通に設定されており、CPU71はタイマ格納部123のタイマST1の加算結果がプロセスデータの選択結果に応じた全図変動開始コマンド用のプロセスタイマ設定値に到達したと判断した場合には表示制御回路80に全図変動開始コマンドを送信する。この表示制御回路80は全図変動開始コマンドを受信した場合にはVROMから全図柄変動開始コマンドに応じた画像データを検出し、装飾図柄表示器38の左変動領域L内に画像データの検出結果に基づいて左列の図柄要素を変動状態で表示開始し、中変動領域C内に画像データの検出結果に基づいて中列の図柄要素を変動状態で表示開始し、右変動領域R内に画像データの検出結果に基づいて右列の図柄要素を変動状態で表示開始する。図60の(a)は左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素のそれぞれが変動状態で表示開始された映像を示すものであり、左列の図柄要素〜右列の図柄要素のそれぞれはビデオデータに応じた背景映像の前方に重ねて表示される。
プロセスデータ#01〜#10のそれぞれには、図19に示すように、左列の変動停止コマンドが共通に設定されており、CPU71はタイマ格納部123のタイマST1の加算結果が左列の変動停止コマンド用のプロセスタイマ設定値に到達したと判断した場合には確定図柄格納部125から左列の図柄要素の設定結果を検出し、表示制御回路80に左列の図柄要素の検出結果および左列の変動停止コマンドのそれぞれを順に送信する。この表示制御回路80は左列の変動停止コマンドを受信した場合には左列の図柄要素の変動表示を受信結果で停止し、図60の(b)に示すように、装飾図柄表示器38の左変動領域L内に左列の図柄要素の受信結果を静止状態で表示する。
プロセスデータ#01〜#10のそれぞれには、図19に示すように、右列の変動停止コマンドが共通に設定されており、CPU71はタイマ格納部123のタイマST1の加算結果が右列の変動停止コマンド用のプロセスタイマ設定値に到達したと判断した場合には確定図柄格納部125から右列の図柄要素の設定結果を検出し、表示制御回路80に右列の図柄要素の検出結果および右列の変動停止コマンドのそれぞれを順に送信する。この表示制御回路80は右列の変動停止コマンドを受信した場合には右列の図柄要素の変動表示を受信結果で停止し、装飾図柄表示器38の右変動領域R内に右列の図柄要素の受信結果を静止状態で表示する。図60の(c)および(d)のそれぞれは右列の図柄要素が変動停止した映像を示すものであり、装飾図柄が大当りの組合せおよび外れリーチの組合せのいずれかに設定されている場合には、図60の(d)に示すように、左列の図柄要素および右列の図柄要素が相互に同一なリーチの組合せになり、装飾図柄が完全外れの組合せに設定されている場合には、図60の(c)に示すように、左列の図柄要素および右列の図柄要素がリーチの組合せにならない。
プロセスデータ#01〜#10のそれぞれには、図19に示すように、中列の変動停止コマンドが共通に設定されており、CPU71はタイマ格納部123のタイマST1の加算結果が中列の変動停止コマンド用のプロセスタイマ設定値に到達したと判断した場合には確定図柄格納部125から中列の図柄要素の設定結果を検出し、表示制御回路80に中列の図柄要素の検出結果および中列の変動停止コマンドのそれぞれを順に送信する。この表示制御回路80は中列の変動停止コマンドを受信した場合には中列の図柄要素の変動表示を受信結果で停止し、装飾図柄表示器38の中変動領域C内に中列の図柄要素の受信結果を静止状態で表示する。図60の(e)〜(g)のそれぞれは中列の図柄要素が変動停止した映像を示すものであり、装飾図柄が完全外れの組合せに設定されている場合には、図60の(e)に示すように、中列の図柄要素が変動停止することで左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素が完全外れの組合せになり、装飾図柄が外れリーチの組合せに設定されている場合には、図60の(f)に示すように、中列の図柄要素が変動停止することで左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素が外れリーチの組合せになり、装飾図柄が大当りの組合せに設定されている場合には、図60の(g)に示すように、中列の図柄要素が変動停止することで左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素が大当りの組合せになる。
[13−4−3]装飾図柄遊技停止処理
図61はステップS451の装飾図柄遊技停止処理であり、CPU71はステップS521で表示制御回路80に再生停止コマンドを送信し、ステップS522で確定図柄格納部125から左列の図柄要素の設定結果と中列の図柄要素の設定結果と右列の図柄要素の設定結果のそれぞれをクリアする。この表示制御回路80は再生停止コマンドを受信した場合にはビデオデータの再生処理を停止し、装飾図柄表示器38に左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素のそれぞれを変動停止状態で継続的に静止表示する。
[13−5]継続演出処理
図62はステップS415の継続演出処理であり、CPU71はステップS531でコマンド格納部121に図柄情報コマンドが記録されているか否かを判断する。ここでコマンド格納部121に図柄情報コマンドが記録されていると判断した場合にはステップS532へ移行し、コマンド格納部121から図柄情報コマンドの2バイト目のデータを検出する。そして、ステップS533で2バイト目のデータの検出結果をROM72に予め記録された時短確変大当り値(06(h))と比較し、特別図柄の設定結果が時短確変大当り図柄(7)であるか否かを判断する。例えば特別図柄の設定結果が時短確変大当り図柄(7)である場合にはステップS533で2バイト目のデータの検出結果が時短確変大当り値(06(h))であると判断し、ステップS534で表示制御回路80に演出コマンド1を送信し、ステップS540でコマンド格納部121から図柄情報コマンドをクリアする。
CPU71は特別図柄の設定結果が時短確変大当り図柄(7)でない場合にはステップS533で2バイト目のデータの検出結果が時短確変大当り値(06(h))でないと判断し、ステップS535で2バイト目のデータの検出結果をROM72に予め記録された時短大当り値(05(h))と比較することで特別図柄の設定結果が時短大当り図柄(3)であるか否かを判断する。例えば特別図柄の設定結果が時短大当り図柄(3)である場合にはステップS535で2バイト目のデータの検出結果が時短大当り値(05(h))であると判断し、ステップS536で表示制御回路80に演出コマンド2を送信し、ステップS540でコマンド格納部121から図柄情報コマンドをクリアする。
CPU71は特別図柄の設定結果が時短大当り図柄(3)でない場合にはステップS535で2バイト目のデータの検出結果が時短大当り値(05(h))でないと判断し、ステップS537で2バイト目のデータの検出結果をROM72に予め記録された通常大当り値(04(h))と比較することで特別図柄の設定結果が通常大当り図柄(5)であるか否かを判断する。例えば特別図柄の設定結果が通常大当り図柄(5)である場合にはステップS537で2バイト目のデータの検出結果が通常大当り値(04(h))であると判断し、ステップS538で表示制御回路80に演出コマンド3を送信し、ステップS540でコマンド格納部121から図柄情報コマンドをクリアする。
CPU71は特別図柄の設定結果が通常大当り図柄(5)でない場合にはステップS537で2バイト目のデータの検出結果が通常大当り値(04(h))でないと判断し、ステップS539で2バイト目のデータの検出結果をROM72に予め記録された外れ値(03(h))と比較することで特別図柄の設定結果が外れ図柄(1)であるか否かを判断する。例えば図柄情報コマンドが普通図柄遊技用の当り図柄(○)または外れ図柄(×)である場合にはステップS539で2バイト目のデータの検出結果が外れ値(03(h))でないと判断して継続演出処理を終え、図柄情報コマンドが特別図柄遊技用の外れ図柄(1)である場合にはステップS539で2バイト目のデータの検出結果が外れ値(03(h))であると判断してステップS540でコマンド格納部121から図柄情報コマンドをクリアする。
表示制御回路80は演出コマンド1を受信した場合にはVROMから演出コマンド1に応じた画像データを検出し、画像データの検出結果を再生することで装飾図柄表示器38に演出映像1を表示する。図63の(a)は演出映像1である。この演出映像1は予め決められた一定時間(<当り遊技の終了インターバル期間)だけ継続して表示されるものであり、遊技者は演出映像1(もう1回!)から時短確変モードが設定されることを認識する。表示制御回路80は演出コマンド2を受信した場合にはVROMから演出コマンド2に応じた画像データを検出し、画像データの検出結果を再生することで装飾図柄表示器38に演出映像2を表示する。図63の(b)は演出映像2である。この演出映像2は予め決められた一定時間(<当り遊技の終了インターバル期間)だけ継続して表示されるものであり、遊技者は演出映像2(プラス20回!)から時短モードが設定されることを認識する。表示制御回路80は演出コマンド3を受信した場合にはVROMから演出コマンド3に応じた画像データを検出し、画像データの検出結果を再生することで装飾図柄表示器38に演出映像3を表示する。図63の(c)は演出映像3である。この演出映像3は予め決められた一定時間(<当り遊技の終了インターバル期間)だけ継続して表示されるものであり、遊技者は演出映像3(ラスト)から通常モードが設定されることを認識する。これら演出映像1用の画像データと演出映像2用の画像データと演出映像3用の画像データのそれぞれはVROMに予め記録されたものである。
上記実施例1によれば次の効果を奏する。
時短モードを設定すると判定された場合にはカウンタMN3の値が初期値(0)にリセットされ、大当り遊技の終了時に遊技モードが時短モードに設定される。この時短モードの設定状態では通常モードを設定すると判定されることなく時短モードおよび時短確変モードのいずれかを設定すると判定されるので、遊技モードが時短モードから通常モードに降格することなく時短確変モードに昇格する。このため、時短モードを設定すると判定された場合には時短モードを設定すると判定されてからリミット回数(20)の時短確変モードが必ず設定されるので、通常モードが時短確変モードに変更されてから通常モードが再設定されるまでの期間内に時短確変モードがリミット回数(20)を超えて設定される可能性ができる。
上記実施例1においては、遊技モードとして通常モードと時短モードと時短確変モードに加えて確変モードを設定しても良い。この確変モードは当りであると通常確率X1で判定し、大当りであると高確率X4で判定する遊技モードであり、通常モードの設定状態で大当りであると判定された場合には遊技モードを通常モードと時短モードと時短確変モードと確変モードのうちから選択すると良い。