JP2009260591A - テレビジョン受信装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】デジタル放送信号を受信して復調することによりTSを出力する第1チューナ11及び第1復調部21と、デジタル放送信号を受信して復調することによりTSを出力する第2チューナ12及び第2復調部22と、を備え、第1チューナ11と第2チューナ12とに同一の物理チャンネルのデジタル放送信号を受信させ、第1復調部21により出力されたTSと、第2復調部22により出力されたTSと、から同一のTSパケットを取得し、取得されたTSパケットが、訂正不可能なエラーを有するTSパケットか否かを判別し、取得された同一のTSパケットのうち、判別された訂正不可能なエラーを有さない一のパケットを選択し、選択されたTSパケットを合成してTSをデコーダ部4に出力するよう構成した。
【選択図】図1
Description
また、例えば、デジタルテレビジョン信号を受信して処理することにより得たビデオ信号のうちの乱れのないフレームと、アナログテレビジョン信号を受信して処理することにより得たビデオ信号のうちの乱れのないフレームと、を合成する方法なども提案されている(例えば、特許文献2参照)。
また、例えば、放送局から送信される放送信号を受信できるとともに、送信局から送信される、放送信号に対応するデータと同一のデータに対応する信号(送信信号)を受信でき、放送信号又は送信信号に何れかに基づいて映像及び音声を再生することができる受信装置なども提案されている(例えば、特許文献3参照)。
また、例えば、複数のアンテナを備え、任意のチャンネルの放送信号を受信するアンテナを、複数のアンテナの中から常に受信状況の最良なアンテナとすることができる受信装置なども提案されている(例えば、特許文献4参照)。
また、特許文献4記載の発明のように、受信状況が最良なアンテナで受信しても、誤り訂正が不可能なエラーが一定の割合でランダムに発生する場合には、デジタル放送信号に基づく映像や音声が乱れてしまうという問題を十分に解決することはできない。
デジタル放送信号を受信して復調することによりトランスポートストリームを出力する受信復調手段を備えるテレビジョン受信装置において、
前記受信復調手段を複数備え、
一の前記受信復調手段と他の前記受信復調手段とに同一の物理チャンネルのデジタル放送信号を受信させ、当該一の受信復調手段により出力されたトランスポートストリームと、当該他の受信復調手段により出力されたトランスポートストリームと、から同一のパケットを取得する取得手段と、
前記取得手段により取得されたパケットが、訂正不可能なエラーを有するパケットか否かを判別する判別手段と、
前記取得手段により取得された同一のパケットのうち、前記判別手段により判別された訂正不可能なエラーを有さない一のパケットを選択する選択手段と、
前記選択手段により選択されたパケットを合成してトランスポートストリームを出力する合成手段と、
を備えることを特徴とする。
請求項1に記載のテレビジョン受信装置において、
前記一の受信復調手段により受信されたデジタル放送信号のエラーレートを測定する測定手段と、
前記測定手段により測定されたエラーレートが所定の閾値を超えたか否かを判断する判断手段と、
を備え、
前記取得手段は、前記判断手段によって前記測定手段により測定されたエラーレートが所定の閾値を超えたと判断された場合に、前記一の受信復調手段と前記他の受信復調手段とに同一の物理チャンネルのデジタル放送信号を受信させることを特徴とする。
請求項1又は2に記載のテレビジョン受信装置において、
前記複数の受信復調手段は、隣接妨害、マルチパス妨害及び/又はキャリア妨害を含む前記デジタル放送信号の受信妨害に対する耐性がそれぞれ異なることを特徴とする。
デジタル放送信号を受信して復調することによりトランスポートストリームを出力する受信復調手段を備えるテレビジョン受信装置において、
隣接妨害、マルチパス妨害及び/又はキャリア妨害を含む前記デジタル放送信号の受信妨害に対する耐性がそれぞれ異なる前記受信復調手段を複数備え、
一の前記受信復調手段と他の前記受信復調手段とに同一の物理チャンネルのデジタル放送信号を受信させ、当該一の受信復調手段により出力されたトランスポートストリームと、当該他の受信復調手段により出力されたトランスポートストリームと、から同一のパケットを取得する取得手段と、
前記取得手段により取得されたパケットが、訂正不可能なエラーを有するパケットか否かを判別する判別手段と、
前記取得手段により取得された同一のパケットのうち、前記判別手段により判別された訂正不可能なエラーを有さない一のパケットを選択する選択手段と、
前記選択手段により選択されたパケットを合成してトランスポートストリームを出力する合成手段と、
前記一の受信復調手段により受信されたデジタル放送信号のエラーレートを測定する測定手段と、
前記測定手段により測定されたエラーレートが所定の閾値を超えたか否かを判断する判断手段と、
を備え、
前記取得手段は、前記判断手段によって前記測定手段により測定されたエラーレートが所定の閾値を超えたと判断された場合に、前記一の受信復調手段と前記他の受信復調手段とに同一の物理チャンネルのデジタル放送信号を受信させることを特徴とする。
すなわち、同一のパケットのうち、一方のパケットに訂正不可能なエラーがあっても、他方のパケットに訂正可能なエラーがない場合には、そのエラーのないパケットで補完することができる。したがって、受信環境が劣悪な場合であっても、デジタル放送信号に基づく映像や音声の乱れを抑えることができる。
具体的には、テレビジョン受信装置100は、例えば、チューナ装置1と、復調装置2と、合成部3と、デコーダ部4と、出力部5と、操作部6と、制御部7と、などを備えて構成される。
ここで、デジタル放送信号の受信妨害とは、例えば、隣接妨害や、マルチパス妨害、キャリア妨害などを含む妨害である。
また、例えば、第1チューナ11と第2チューナ12とでマルチパス妨害やキャリアパス妨害の検出の仕方等を異ならせることによって、第1チューナ11と第2チューナ12とでマルチパス妨害やキャリアパス妨害に対する耐性を異ならせる。
第2復調部22は、例えば、制御部7から入力される制御信号に従って、第2チューナ12から入力されたデジタル放送信号(中間周波信号)に対してデジタル復調や誤り訂正(例えば、誤り訂正をリードソロモン符号によって行うリードソロモン復号)などの所定の処理を施して、TSを合成部3に出力する。
ここで、デジタル放送信号を受信して復調することによりトランスポートストリームを出力する受信復調手段は、第1チューナ11と第1復調部21とから構成されるとともに、第2チューナ12と第2復調部22とから構成される。
TSは、例えば、複数番組における圧縮デジタル映像データと、圧縮デジタル音声データと、その他のデータとのそれぞれを時分割し、必要な情報を付加して時系列で順次並べて多重化した1本のデータ列である。
TSは、例えば、図2に示すように、複数のTSパケットから構成されており、TSパケットは、TSヘッダとデータ領域とから構成されている。
データ領域には、例えば、番組を構成する番組データやPSI(Program Specific Information)が格納されており、TSパケットは、データ領域に番組データが格納されたものと、データ領域にPSIが格納されたものとに分類される。
具体的には、例えば、第1チューナ11と第2チューナ12とにより同一の物理チャンネルのデジタル放送信号が受信され、例えば、図3に示すように、第1復調部21及び第2復調部22により「TSパケットA」、「TSパケットB」及び「TSパケットC」から構成されるTSが出力されるとする。
第1復調部21により出力されたTSにおいては、「TSパケットA」のエラーフラグは「0」、「TSパケットB」のエラーフラグは「1」、「TSパケットC」のエラーフラグは「0」であるため、「TSパケットA」及び「TSパケットC」は訂正不可能なエラーを有しておらず、「TSパケットB」は訂正不可能なエラーを有していることになる。
また、第2復調部22により出力されたTSにおいては、「TSパケットA」のエラーフラグは「0」、「TSパケットB」のエラーフラグは「0」、「TSパケットC」のエラーフラグは「1」であるため、「TSパケットA」及び「TSパケットB」は訂正不可能なエラーを有しておらず、「TSパケットC」は訂正不可能なエラーを有していることになる。
第2復調部22は、例えば、測定手段として、制御部7から入力される制御信号に従って、第2チューナ12により受信されたデジタル放送信号の誤り訂正前のエラーレートを測定する。
また、制御部7は、例えば、第1チューナ11又は第2チューナ12により受信された所定の物理チャンネルのデジタル放送信号のエラーレートが所定の閾値を超える場合には、第1チューナ11と第2チューナ12とに当該所定の物理チャンネルのデジタル放送信号を受信させ、合成部3において、第1復調部21及び第2復調部22から出力された両TSをTSパケット毎に比較してタイミング同期を取り、エラーフラグが「1」のTSパケットを破棄するとともに、エラーフラグが「0」のTSパケットから構成されたTSを合成部3で合成し、合成部3により出力されたTSをデコーダ部4でデコードして、出力部5を用いてユーザに視聴可能となるように出力させる。
具体的には、CPU71は、例えば、デジタル放送信号の受信におけるC/N(キャリア対ノイズ比)等に基づいて、誤り訂正前のエラーレートを測定させる。
具体的には、所定の閾値は、例えば、TSパケット内の誤りが完全に訂正できないレベル等である。
CPU71は、かかる判断プログラム732を実行することによって、判断手段として機能する。
また、CPU71は、例えば、第2チューナ12により所定の物理チャンネルのデジタル放送信号が受信されている際、判断プログラム732を実行したCPU71によって第2復調部22により測定されたエラーレートが所定の閾値を超えたと判断された場合に、第1チューナ11にも当該所定の物理チャンネルのデジタル放送信号を受信させるようになっている。
CPU71は、かかる取得プログラム733を実行することによって、取得手段として機能する。
また、CPU71は、例えば、図3に示す第2復調部22により出力されたTSについては、「TSパケットA」及び「TSパケットB」を訂正不可能なエラーを有するTSパケットでないと判別して、「TSパケットC」を訂正不可能なエラーを有するTSパケットであると判別する。
CPU71は、かかる判別プログラム734を実行することによって、判別手段として機能する。
また、CPU71は、例えば、図3に示す「TSパケットB」については、第2復調部22により出力されたTSから取得された「TSパケットB」を選択して、第1復調部21により出力されたTSから取得された「TSパケットB」を破棄する。
また、CPU71は、例えば、図3に示す「TSパケットC」については、第1復調部21により出力されたTSから取得された「TSパケットC」を選択して、第2復調部22により出力されたTSから取得された「TSパケットC」を破棄する。
CPU71は、かかる選択プログラム735を実行することによって、選択手段として機能する。
テレビジョン受信装置100における、訂正不可能なエラーを有さないTSパケットから構成されるTSの合成に関する処理について、図5のフローチャートを参照して説明する。
すなわち、同一のTSパケットのうち、一方のTSパケット(例えば、第1復調部21により出力されたTSを構成するTSパケット)に訂正不可能なエラーがあっても、他方のTSパケット(例えば、第2復調部22により出力されたTSを構成するTSパケット)に訂正不可能なエラーがない場合は、そのエラーのないTSパケットで補完することができる。ここで、複数のチューナを搭載するテレビジョン受信装置100において、同一のTSパケットの双方に、訂正不可能なエラーがある場合は少ない。したがって、受信環境が劣悪な場合であっても、デコーダ部4に出力するTSの総合的なエラー率を低減させることができるため、デジタル放送信号に基づく映像や音声の乱れを抑えることができる。
すなわち、受信されたデジタル放送信号のエラーレートが所定の閾値を超えた場合に、訂正不可能なエラーがあるTSパケットを、訂正不可能なエラーがないTSパケットで補完する処理を行うため、デジタル放送信号に基づく映像や音声の乱れを効率よく抑えることができる。
したがって、例えば、複数の異なる種類の受信妨害が同時に発生しても、デコーダ部4に出力するTSの総合的なエラー率を低減させることができるため、デジタル放送信号に基づく映像や音声の乱れを抑えることができる。
11 第1チューナ(受信復調手段)
12 第2チューナ(受信復調手段)
21 第1復調部(受信復調手段、測定手段)
22 第2復調部(受信復調手段、測定手段)
71 CPU(判断手段、取得手段、判別手段、選択手段)
732 判断プログラム(判断手段)
733 取得プログラム(取得手段)
734 判別プログラム(判別手段)
735 選択プログラム(選択手段)
100 テレビジョン受信装置
Claims (4)
- デジタル放送信号を受信して復調することによりトランスポートストリームを出力する受信復調手段を備えるテレビジョン受信装置において、
前記受信復調手段を複数備え、
一の前記受信復調手段と他の前記受信復調手段とに同一の物理チャンネルのデジタル放送信号を受信させ、当該一の受信復調手段により出力されたトランスポートストリームと、当該他の受信復調手段により出力されたトランスポートストリームと、から同一のパケットを取得する取得手段と、
前記取得手段により取得されたパケットが、訂正不可能なエラーを有するパケットか否かを判別する判別手段と、
前記取得手段により取得された同一のパケットのうち、前記判別手段により判別された訂正不可能なエラーを有さない一のパケットを選択する選択手段と、
前記選択手段により選択されたパケットを合成してトランスポートストリームを出力する合成手段と、
を備えることを特徴とするテレビジョン受信装置。 - 請求項1に記載のテレビジョン受信装置において、
前記一の受信復調手段により受信されたデジタル放送信号のエラーレートを測定する測定手段と、
前記測定手段により測定されたエラーレートが所定の閾値を超えたか否かを判断する判断手段と、
を備え、
前記取得手段は、前記判断手段によって前記測定手段により測定されたエラーレートが所定の閾値を超えたと判断された場合に、前記一の受信復調手段と前記他の受信復調手段とに同一の物理チャンネルのデジタル放送信号を受信させることを特徴とするテレビジョン受信装置。 - 請求項1又は2に記載のテレビジョン受信装置において、
前記複数の受信復調手段は、隣接妨害、マルチパス妨害及び/又はキャリア妨害を含む前記デジタル放送信号の受信妨害に対する耐性がそれぞれ異なることを特徴とするテレビジョン受信装置。 - デジタル放送信号を受信して復調することによりトランスポートストリームを出力する受信復調手段を備えるテレビジョン受信装置において、
隣接妨害、マルチパス妨害及び/又はキャリア妨害を含む前記デジタル放送信号の受信妨害に対する耐性がそれぞれ異なる前記受信復調手段を複数備え、
一の前記受信復調手段と他の前記受信復調手段とに同一の物理チャンネルのデジタル放送信号を受信させ、当該一の受信復調手段により出力されたトランスポートストリームと、当該他の受信復調手段により出力されたトランスポートストリームと、から同一のパケットを取得する取得手段と、
前記取得手段により取得されたパケットが、訂正不可能なエラーを有するパケットか否かを判別する判別手段と、
前記取得手段により取得された同一のパケットのうち、前記判別手段により判別された訂正不可能なエラーを有さない一のパケットを選択する選択手段と、
前記選択手段により選択されたパケットを合成してトランスポートストリームを出力する合成手段と、
前記一の受信復調手段により受信されたデジタル放送信号のエラーレートを測定する測定手段と、
前記測定手段により測定されたエラーレートが所定の閾値を超えたか否かを判断する判断手段と、
を備え、
前記取得手段は、前記判断手段によって前記測定手段により測定されたエラーレートが所定の閾値を超えたと判断された場合に、前記一の受信復調手段と前記他の受信復調手段とに同一の物理チャンネルのデジタル放送信号を受信させることを特徴とするテレビジョン受信装置。
Priority Applications (1)
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JP2008106334A JP2009260591A (ja) | 2008-04-16 | 2008-04-16 | テレビジョン受信装置 |
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JP2008106334A JP2009260591A (ja) | 2008-04-16 | 2008-04-16 | テレビジョン受信装置 |
Publications (1)
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JP2009260591A true JP2009260591A (ja) | 2009-11-05 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2008106334A Pending JP2009260591A (ja) | 2008-04-16 | 2008-04-16 | テレビジョン受信装置 |
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Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH07115394A (ja) * | 1993-10-18 | 1995-05-02 | Pioneer Electron Corp | ダイバーシティ受信装置 |
JP2005210648A (ja) * | 2004-01-26 | 2005-08-04 | Sony Corp | デジタル放送受信装置 |
JP2008022085A (ja) * | 2006-07-10 | 2008-01-31 | Sanyo Electric Co Ltd | 地上ディジタル放送受信装置 |
-
2008
- 2008-04-16 JP JP2008106334A patent/JP2009260591A/ja active Pending
Patent Citations (3)
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