JP2009257084A - 化粧工法 - Google Patents

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Abstract

【課題】乾式目地材を用いて防水処理を施した壁面において、目地部を目立たたなくするとともに、優れた防水性が確保できる化粧工法を提供する。
【解決手段】隣接した乾式ボード間の目地部に対し、(1)乾式ボードの端面が現れるように乾式目地材をはめ込み、(2)最大引張応力が50〜500N/cm、破断時の伸び率が100〜600%であり、固形分が90重量%以上であるパテ材を、乾式ボードの端面を接合するように目地部に充填した後、(3)仕上塗材を塗装する。
【選択図】図1

Description

本発明は、乾式目地材を用いて防水処理を施した壁面に対する化粧工法に関するものである。
従来、建築物の壁材として各種の乾式ボードが用いられている。このような乾式ボードを建築現場で施工する際には、複数枚の乾式ボードを並べて取り付けた後、乾式ボード間の目地部をシーリング材によって防水処理する方法が一般的に採用されている。
これに対し、近年では、乾式目地材による防水処理方法が採用されるケースが増えている。この方法によれば、シーリング材による処理に比べ、作業工程の簡略化や短縮化、品質の安定化等を図ることができる。乾式目地としては、例えば図1に示すように、合成ゴムからなる複数のひれ部を有するものがよく知られている。
さらに、乾式目地材として、その表面に乾式ボードと同種の塗装を施したものを採用することによって、目地部をある程度目立たなくする方法も提案されている(例えば特許文献1等)。
特開平8−60755号公報
しかしながら、特許文献1等の乾式目地材を使用して得られた壁面では、乾式ボードと乾式目地材との境界線を覆い隠すことはできない。また、乾式目地材を目地部にはめ込むと、乾式目地材の形状によっては目地材表面に凹みが生じてしまう場合もある。すなわち、特許文献1等の工法では、目地部を完全に目立たなくすることは難しい。
一方、乾式目地材が目地部にはめ込まれると、通常はひれ部がつっぱった状態となり、その弾性力によって目地材自体が固定化され、シール性も高められる。ところが、乾式ボードが温度や振動等の影響によって変位し目地部が広がった状態になると、目地材自体を支える力が低下し、極端な場合には目地材が脱落してしまい、防水性が損われるおそれもある。
本発明は、上述のような問題点に鑑みなされたものであり、乾式目地材を用いて防水処理を施した壁面において、目地部を目立たたなくするとともに、優れた防水性が確保できる仕上工法を得ることを目的とする。
本発明者は、上記目的を達成するため鋭意検討を行なった結果、乾式ボードに乾式目地材をはめ込んだ後、特定のパテ材を目地部に充填し、さらに仕上塗材を塗装する方法に想到し、本発明を完成させるに到った。
すなわち、本発明は以下の特徴を有するものである。
1.(1)隣接した乾式ボード間の目地部に対し、乾式ボードの端面が現れるように乾式目地材をはめ込み、
(2)最大引張応力が50〜500N/cm、破断時の伸び率が100〜600%であり、固形分が90重量%以上であるパテ材を、乾式ボードの端面を接合するように目地部に充填した後、
(3)乾式ボード表面及び目地部を含む全面に仕上塗材を塗装する
ことを特徴とする化粧工法。
2.パテ材を、乾式ボードの端面を接合するように目地部に充填するとともに、乾式ボードの目地近傍の表面にわたって、目地幅以上の幅で充填することを特徴とする1.記載の化粧工法。
3.パテ材を充填する際に、パテ材の内部または上部に、伸縮性を有するクロスを介在させることを特徴とする1.または2.記載の化粧工法。
4.クロスの幅は、目地幅より大きく、かつパテ材の充填幅より小さいことを特徴とする3.に記載の化粧工法。
5.前記パテ材が、樹脂100重量部(固形分)に対し充填剤を50〜400重量部含むものである1.〜4.のいずれか記載の化粧工法。
6.前記パテ材における樹脂が、湿気硬化型ウレタン樹脂である5.記載の化粧工法。
7.パテ材を充填した後、乾式ボード表面及び目地部を含む全面に対して、
(i)疎水性単量体70〜95重量%、及び
(ii)エポキシ基含有単量体、エポキシ基と反応可能な単量体及びその他の単量体から構成される親水性単量体5〜30重量%
からなる単量体混合物を重合して得られる合成樹脂エマルションを含む水系下塗材を塗装することを特徴とする1.〜6.のいずれかに記載の化粧工法。
8.上記親水性単量体において、エポキシ基含有単量体/全親水性単量体がモル比率で0.5以上であることを特徴とする7.記載の化粧工法。
9.上記親水性単量体において、エポキシ基と反応可能な単量体/全親水性単量体がモル比率で0.05以下であることを特徴とする7.または8.記載の化粧工法。
10.上記乾式目地材が、幹部の両側に1対以上のひれ部を有するものである1.〜9.のいずれかに記載の化粧工法。
11.上記仕上塗材が、結合剤、平均粒径0.01〜5mmの骨材を含み、結合剤の固形分100重量部に対し骨材を100〜2000重量部含む厚膜型仕上塗材であることを特徴とする1.〜10.のいずれかに記載の化粧工法。
本発明によれば、乾式目地材を用いて防水処理を施した壁面において、目地部を目立たたなくするとともに、優れた防水性を確保することができる。
乾式目地材の一例を示す断面図である。 乾式目地材をはめ込んだ状態を示す断面図である。 パテ材を充填した状態を示す断面図である。 パテ材を充填した状態を示す断面図である。 仕上塗材を塗装した状態を示す断面図である。 実施例1における試験体の断面図である。
以下、本発明を実施するための最良の形態について説明する。
図1は、乾式目地材の一例を示す断面図である。図1において、乾式目地材Aは、幹部1の両側にひれ部2、3を有している。幹部1及びひれ部2、3を構成する材料としては、塩素化ポリエチレン、EPDM(エチレン−プロピレン−ジエン−ターポリマー)等の合成ゴムが好適である。図1では2対のひれ部を有する乾式目地材を示したが、本発明においては、1対のひれ部からなるもの、あるいは3対以上のひれ部を有するものも使用することができる。
図2は、隣接した乾式ボードBの間に形成された目地部7に対し、乾式目地材Aをはめ込んだ状態を示す断面図である。図2に示すように、乾式目地材Aを目地部7にはめ込むと、各ひれ部2、3が弾性変形して目地部7を塞ぐ。このとき、本発明では、乾式ボードBの端面4、5が現れるように乾式目地材Aをはめ込む。これにより、乾式目地材Aの上部に、パテ材Cを充填することができる。
乾式目地材Aをはめ込む深さは、乾式ボードBの厚み等にもよるが、通常は端面が0.5〜8mm程度(好ましくは1〜5mm程度)現れるようにすればよい。
乾式ボードBとしては、例えば、セメントボード、押出成形板、スレート板、PC板、ALC板、繊維強化セメント板、金属系サイディングボード、窯業系サイディングボード、セラミック板、珪酸カルシウム板、石膏ボード、プラスチックボード、硬質木片セメント板、塩ビ押出サイディングボード、合板等が挙げられる。
目地部7の幅は、乾式目地材Aがはめ込み可能な範囲内で設定すればよい。
図3は、目地部7の上部にパテ材Cを充填した状態を示すものである。
本発明では、最大引張応力が50〜500N/cm2(好ましくは100〜500N/cm2、より好ましくは200〜500N/cm2)で、破断時の伸び率が100〜600%(好ましくは150〜600%、好ましくは200〜600%)であるパテ材Cを使用する。
このような特性を有するパテ材Cが、乾式ボードBの端面4と5を接合することにより、乾式ボードBの変位が制御され、優れた防水性を確保することができる。
パテ材Cの最大引張応力が上記値より小さく、破断時の伸び率が上記値より大きい場合は、乾式ボードBの過剰な変位を抑制することができない。そのため、仕上塗材から形成される層(以下単に「仕上層」ともいう)にひび割れが発生しやすくなる。
パテ材Cの最大引張応力が上記値より大きく、破断時の伸び率が上記値より小さい場合は、乾式ボードBの変位を目地部で緩和することができない。そのため、パテ材Cに亀裂が発生し、仕上層にもひび割れが生じやすくなる。極端な場合は、乾式ボードBに亀裂が発生するおそれもある。
なお、本発明における最大引張応力及び破断時の伸び率の測定値は、JIS K 6301(1995)に準ずる方法によるものである。但し、試験体の形状はダンベル3号形とし、引張速度は500mm/minである。測定時の温度は23℃、相対湿度は50%である。
具体的には、以下の手順で測定した。
(1)パテ材を型枠に気泡が入らないように流し込み、厚みが1mmになるように均一に伸ばす。
(2)その後、温度23℃・相対湿度50%下で7日間養生してシートを作製する。但し、4日目にシートを裏返す。
(3)打ち抜き型(ダンベル状3号形)を用いて、上記シートから試験片を採取する。
(4)引張試験機に、つかみ間距離が60mmとなるように試験片を取り付け、500mm/minの引張速度で試験片が破断するまで引張る。
パテ材Cは、上述の特性を有するものであれば、その組成は特に限定されず、例えば、シリコーン系パテ材、変性シリコーン系パテ材、ポリサルファイド系パテ材、変性ポリサルファイド系パテ材、アクリルウレタン系パテ材、ポリウレタン系パテ材、アクリル系パテ材、SBR系パテ材、ブチルゴム系パテ材等が使用できる。このようなパテ材Cは通常、樹脂100重量部(固形分)に対し充填剤を50〜400重量程度含むものである。樹脂としては、湿気硬化型ウレタン樹脂が好適である。充填剤としては、炭酸カルシウム、クレー、タルク、マイカ、カオリン、ゼオライト、珪藻土等が挙げられる。
パテ材Cの固形分は、通常90重量%以上、好ましくは95重量%以上である。このような高固形分のパテ材Cを使用することにより、目地部7の凹みを抑制し、均一な化粧仕上面を形成することができる。
本発明において、パテ材Cは、乾式ボードBの端面4、5を接合するように充填するが、乾式ボードBの目地近傍の表面6にわたって充填すると、本発明の効果をいっそう高めることができる。この場合、パテ材Cは、目地幅以上(好ましくは目地幅の1〜30倍)の幅で充填すればよい。
パテ材Cを充填する際には、へら等を用いることができる。
本発明では、図4に示すように、目地部上端の幅が広がるように、予め乾式ボードBの端面を加工しておくこともできる。このようにすれば、パテ材Cを乾式ボードBの目地近傍の表面6にわたって充填した場合と同様もしくはそれ以上の効果を得ることができる。
本発明では、パテ材Cを充填する際に、パテ材Cの内部または上部に、伸縮性を有するクロスEを介在させることができる。このようなクロスEを使用することにより、目地部の引張り強度をより高めることができる。ここで使用するクロスEとしては、伸縮性を有する限り特に限定されず、例えば、天然繊維クロス、合成繊維クロス等が挙げられる。クロスEにおいて、使用する繊維の材質、径、強度等は要求性能等に応じて適宜設定することができ、2種以上の繊維を組み合せることもできる。また、繊維によってクロスを形成する際の編み方、接合方法等は種々の方法を採用することができる。クロスEには、通常開口部分が設けられるが、開口部分の大きさや数については、パテ材Cが食い込み可能な程度であればよい。クロスEの幅は、通常、目地幅より大きく、かつパテ材の充填幅より小さくなるように設定すればよい。クロスEの厚みは、概ね5〜100μm程度である。
パテ材Cが乾燥した後、次工程を行うことができる。通常は、1〜7日程度の工程間隔を設ければよい。
パテ材Cを充填した後には、仕上層の付着性を向上させるため、適宜下塗材等(シーラー、サーフェーサ等)を塗装してもよい。下塗材は通常、乾式ボード表面及び目地部を含む全面に対して塗装する。下塗材の塗付量は、通常0.1〜1kg/m程度である。
下塗材としては、溶剤系下塗材、水系下塗材のいずれも使用可能であるが、作業環境性等の点では水系下塗材が好適である。特に、水系下塗材としては、
(i)疎水性単量体70〜95重量%、及び
(ii)エポキシ基含有単量体、エポキシ基と反応可能な単量体及びその他の単量体から構成される親水性単量体5〜30重量%
からなる単量体混合物を重合して得られる合成樹脂エマルションを含むものが好適である。このような水系下塗材を採用することによって、各種仕上層との付着性を十分に高めることができる。
上記水系下塗材における合成樹脂エマルションのガラス転移温度は、通常−40〜40℃、好ましくは−30〜20℃である。
上記水系下塗材における疎水性単量体としては、例えば、メチル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート等の(メタ)アクリル酸エステル系単量体;スチレン、ジビニルベンゼン等の芳香族ビニル系単量体;(メタ)アクリロニトリル等のニトリル基含有単量体等が挙げられる。
また、親水性単量体のうち、エポキシ基含有単量体としては、例えば、グリシジル(メタ)アクリレート等が挙げられ、エポキシ基と反応可能な単量体としては、例えば、(メタ)アクリル酸等のカルボキシル基含有単量体;アミノメチルアクリレート等の1級アミノ基含有単量体;2級アミノ基含有単量体;1級水酸基含有単量体等が挙げられる。その他の単量体としては、例えば、(メタ)アクリルアミド等のアミド基含有単量体;2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート等の2級水酸基含有単量体;3級アミノ基含有単量体;アルコキシシリル基含有単量体等が挙げられる。
上記親水性単量体においては、エポキシ基含有単量体/全親水性単量体がモル比率で0.5以上(好ましくは0.6以上、さらに好ましくは0.7以上)であることが望ましい。さらに、親水性単量体においては、エポキシ基と反応可能な単量体/全親水性単量体がモル比率で0.05以下(好ましくは0.01以下、さらに好ましくは0.005以下、より好ましくは0)であることが望ましい。親水性単量体をこのような構成にすることで、各種仕上層との付着性をいっそう高めることができる。
図5は、仕上塗材Dを塗装した状態を示す図である。仕上塗材Dは通常、目地部を含む壁面全体に塗装される。
仕上塗材Dとしては、1種または2種以上の塗材を使用することができる。具体的には、例えば、JIS A 6909に規定される建築用仕上塗材、例えば、リシン塗料、単層弾性塗材等の薄付け仕上塗材、スタッコ塗料等の厚付け仕上塗材及び複層仕上塗材等、その他多彩模様塗料、石材調仕上塗材、砂岩調仕上塗材等が挙げられ、合成樹脂エマルションペイント、つや有り合成樹脂エマルションペイント、非水分散形樹脂エナメル等のフラット系塗料を使用することもできる。
これら仕上塗材Dの結合剤としては、例えば、酢酸ビニル樹脂、ポリエステル樹脂、アルキッド樹脂、塩化ビニル樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、アクリルシリコン樹脂、フッ素樹脂等、あるいはこれらの複合系等が使用可能である。これらは1種または2種以上で使用することができる。また、これら結合剤は架橋反応性を有するものであってもよい。架橋反応性を有する結合剤を使用した場合は、塗膜の耐水性、耐候性、耐薬品性等を向上させることができる。
仕上塗材Dとしては、特に、結合剤、平均粒径0.01〜5mm(好ましくは0.02〜2mm)の骨材、必要に応じ体質顔料、着色顔料等を含み、結合剤の固形分100重量部に対し骨材を100〜2000重量部(好ましくは150〜1500重量部)含む厚膜型仕上塗材が好適である。このような仕上塗材によれば、厚膜の仕上層を形成することができる。そのため、目地部やボード表面における微細な不陸、段差、巣穴等を覆い隠し、より均一でシームレスな仕上りを得ることができる。さらに本発明では、このような仕上塗材を使用した場合であっても、上述のパテ材の作用により、仕上層におけるひび割れ等の発生を抑制することができる。
仕上塗材Dの塗装においては、公知の塗装器具を用いることができる。塗装器具としては、例えば、スプレー、ローラー、刷毛、コテ等を使用することができる。
仕上層の塗付量や乾燥厚みは特に限定されず、使用する塗材や塗装器具の種類、仕上層の表面形状等に応じて適宜設定すればよい。厚膜型仕上塗材の場合、乾燥厚みは通常0.2〜5mm(好ましくは0.5〜4mm、より好ましくは0.8〜4mm)程度とすればよい。
2種以上の仕上塗材を用いる場合は、工程間に適宜乾燥時間を設けて順次塗付積層すればよい。
以下に実施例を示し、本発明の特徴をより明確にする。
(実施例1)
窯業系サイディングボード(900×2400×12mm)を2枚用意し、板間に10mm幅の目地部を設け、そこに乾式目地材を2mmの端面が現れるようにはめ込んだものを下地とした。
この下地の目地部に、パテ材C1(湿気硬化型ウレタン樹脂系パテ材、固形分95重量%、樹脂:充填剤=100:90(固形分比)、最大引張応力350N/cm、破断時の伸び率400%)を目地近傍のサイディングボード表面にわたって目地幅の15倍の幅で充填塗付し、直ちにクロスを貼り付けた。室温で4時間乾燥させた後、再度、パテ材C1を塗付し平滑にならし、室温で16時間乾燥させた。
その後、目地部を含むサイディングボード全体に下塗材1(溶剤可溶形エポキシ樹脂系下塗材)を0.15kg/m2でスプレー塗装し、次いでアクリル樹脂系厚膜型仕上塗材(アクリル樹脂エマルション:骨材=100:900(固形分比)、骨材平均粒径0.6mm)を基層塗り1.0kg/m2、模様塗り3.0kg/m2で万能ガンを用いて塗付し、化粧仕上を施した。その結果、目地部の目立ちもなく、均一な仕上りが得られた。
上記のように試験体を作製した後、JIS A 1414に準拠し、面内せん断試験を実施した。その結果、変位量=H(サイディングボードの高さ(mm))/100においても仕上層に亀裂は認められなかった。
(実施例2)
下塗材1に代えて、下記合成樹脂エマルション1を結合剤とする下塗材2を使用した他は、実施例1と同様にして試験を行った。実施例2では、変位量=H(サイディングボードの高さ(mm))/100においても仕上層に亀裂は認められなかった。
[合成樹脂エマルション1]
スチレン/n−ブチルアクリレート/アクリルアミド/2−ヒドロキシプロピルメタクリレート/グリシジルメタクリレート(重量比40/41/2/2/15)共重合体、疎水性単量体81重量%、親水性単量体19重量%、ガラス転移温度9℃、固形分50重量%
(比較例1)
パテ材C1をパテ材C2(変成シリコーン系パテ材、固形分95重量%、最大引張応力30N/cm、破断時の伸び率700%に代えた他は、実施例1と同様にして試験を行った。その結果、面内せん断試験において仕上層に亀裂が認められた。
(比較例2)
パテ材C1をパテ材C3(エポキシ系パテ材、固形分95重量%、最大引張応力700N/cm、破断時の伸び率10%に代えた他は、実施例1と同様にして試験を行った。その結果、面内せん断試験において、早期にパテ材が破断し、仕上層に亀裂が生じてしまった。
A:乾式目地材
B:乾式ボード
C:パテ材
D:仕上塗材
E:クロス
1:幹部
2〜3:ひれ部
4〜5:乾式ボード端面
6:乾式ボード表面
7:目地部

Claims (11)

  1. (1)隣接した乾式ボード間の目地部に対し、乾式ボードの端面が現れるように乾式目地材をはめ込み、
    (2)最大引張応力が50〜500N/cm、破断時の伸び率が100〜600%であり、固形分が90重量%以上であるパテ材を、乾式ボードの端面を接合するように目地部に充填した後、
    (3)乾式ボード表面及び目地部を含む全面に仕上塗材を塗装する
    ことを特徴とする化粧工法。
  2. パテ材を、乾式ボードの端面を接合するように目地部に充填するとともに、乾式ボードの目地近傍の表面にわたって、目地幅以上の幅で充填することを特徴とする請求項1記載の化粧工法。
  3. パテ材を充填する際に、パテ材の内部または上部に、伸縮性を有するクロスを介在させることを特徴とする請求項1または2記載の化粧工法。
  4. クロスの幅は、目地幅より大きく、かつパテ材の充填幅より小さいことを特徴とする請求項3に記載の化粧工法。
  5. 前記パテ材が、樹脂100重量部(固形分)に対し充填剤を50〜400重量部含むものである請求項1〜4のいずれか記載の化粧工法。
  6. 前記パテ材における樹脂が、湿気硬化型ウレタン樹脂である請求項5記載の化粧工法。
  7. パテ材を充填した後、乾式ボード表面及び目地部を含む全面に対して、
    (i)疎水性単量体70〜95重量%、及び
    (ii)エポキシ基含有単量体、エポキシ基と反応可能な単量体及びその他の単量体から構成される親水性単量体5〜30重量%
    からなる単量体混合物を重合して得られる合成樹脂エマルションを含む水系下塗材を塗装することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の化粧工法。
  8. 上記親水性単量体において、エポキシ基含有単量体/全親水性単量体がモル比率で0.5以上であることを特徴とする請求項7記載の化粧工法。
  9. 上記親水性単量体において、エポキシ基と反応可能な単量体/全親水性単量体がモル比率で0.05以下であることを特徴とする請求項7または請求項8記載の化粧工法。
  10. 上記乾式目地材が、幹部の両側に1対以上のひれ部を有するものであることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の化粧工法。
  11. 上記仕上塗材が、結合剤、平均粒径0.01〜5mmの骨材を含み、結合剤の固形分100重量部に対し骨材を100〜2000重量部含む厚膜型仕上塗材であることを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の化粧工法。
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